(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記経路探索部は、前記駐車場までの経路探索のアルゴリズムと、前記駐車場から前記目的地までの経路探索のアルゴリズムとが異なる経路探索を行う請求項1記載の端末装置。
前記目的地蓄積部は、前記駐車場情報取得部が一つの前記駐車場情報のみを取得した場合は、前記受付部が受け付けた前記目的地情報と当該一つの前記駐車場情報とを前記目的地格納部に自動的に蓄積し、前記駐車場情報取得部が2以上の前記駐車場情報を取得した場合は、前記受付部が受け付けた前記目的地情報と前記受付部が受け付けた選択に対応する前記一の前記駐車場情報とを前記目的地格納部に蓄積する請求項3記載の端末装置。
地図情報を格納し得る地図格納部と、目的地を示す目的地情報と、前記目的地の周辺の駐車場の位置を示す駐車場情報とを格納し得る目的地格納部と、現在位置情報取得部と、受付部と、駐車場情報取得部と、目的地蓄積部と、送信部と、受信部と、経路探索部と、経路案内部と、出力部により実現される情報処理方法であって、
前記現在位置情報取得部が、現在地の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
前記受付部が、前記目的地情報を受け付ける受付ステップと、
前記経路探索部が、前記地図情報を用いて、前記現在地から前記駐車場までの車両用経路情報を取得する第一の経路探索ステップと、
前記経路案内部が、前記車両用経路情報を用いて経路案内を行う第一の経路案内ステップと、
前記出力部が、前記地図情報と、前記目的地格納部に格納される前記目的地情報と、前記目的地格納部に格納される前記駐車場情報とを出力する第一の出力ステップと、
前記駐車場情報取得部が、前記地図情報を用いて、前記受付ステップで受け付けられた前記目的地情報に関する前記駐車場情報を取得する駐車場情報取得ステップと、
前記目的地蓄積部が、前記受付ステップで受け付けられた前記目的地情報と、前記駐車場情報取得ステップで取得された前記駐車場情報とを前記目的地格納部に蓄積する目的地蓄積ステップと、
前記送信部が、前記駐車場情報を車載装置に送信する送信ステップと、
前記受信部が、前記駐車場情報に対応する前記駐車場に到着した旨を示す駐車場到着情報を、前記車載装置から受信する受信ステップと、
前記経路探索部が、前記受信ステップで前記駐車場到着情報を受信した後に、前記駐車場から前記目的地までの徒歩用経路情報を取得する第二の経路探索ステップと、
前記経路案内部が、前記徒歩用経路情報を用いて経路案内を行う第二の経路案内ステップと、
前記出力部は、前記駐車場情報に対応する前記駐車場に到着するまでは、車載ナビゲーション用の前記地図情報を出力し、前記受信ステップが前記駐車場到着情報を受信した後に、徒歩ナビゲーション用の前記地図情報を出力する第二の出力ステップとを具備する情報処理方法。
地図情報を格納し得る地図格納部と、目的地を示す目的地情報と、当該目的地情報が示す目的地の周辺の駐車場の位置を示す駐車場情報とを格納し得る目的地格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
現在地の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、
前記目的地情報を受け付ける受付部と、
前記地図情報を用いて、前記現在地から前記駐車場までの車両用経路情報を取得する経路探索部と、
前記車両用経路情報を用いて経路案内を行う経路案内部と、
前記地図情報と、前記目的地格納部に格納される前記目的地情報と、前記目的地格納部に格納される前記駐車場情報とを出力する出力部と、
前記地図情報を用いて、前記受付部が受け付けた前記目的地情報に関する前記駐車場情報を取得する駐車場情報取得部と、
前記受付部が受け付けた前記目的地情報と、前記駐車場情報取得部が取得した前記駐車場情報とを前記目的地格納部に蓄積する目的地蓄積部と、
前記駐車場情報を車載装置に送信する送信部と、
前記駐車場情報に対応する前記駐車場に到着した旨を示す駐車場到着情報を、前記車載装置から受信する受信部として機能させるためのプログラムであって、
前記経路探索部が、前記受信部が前記駐車場到着情報を受信した後に、前記駐車場情報に対応する前記駐車場から前記目的地情報が示す前記目的地までの徒歩用経路情報を取得し、
前記経路案内部が、前記徒歩用経路情報を用いて経路案内を行い、
前記出力部が、前記駐車場情報に対応する前記駐車場に到着するまでは、車載ナビゲーション用の前記地図情報を出力し、前記受信部が前記駐車場到着情報を受信した後に、徒歩ナビゲーション用の前記地図情報を出力するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、情報システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0028】
(実施の形態1)
本実施の形態において、目的地情報の入力により、自動的に周辺の駐車場を検索し、駐車場の位置情報と目的地情報とを蓄積し、利用する情報システムについて説明する。
【0029】
また、本実施の形態において、目的地情報の入力により、自動的に周辺の駐車場を検索し、駐車場を目的地に自動設定し、経路探索等を行う端末装置を具備する情報システムについて説明する。
【0030】
また、本実施の形態において、駐車場に到着後、地図の表示が変更される端末装置を具備する情報システムについて説明する。例えば、端末装置は、車載用のナビゲーション装置から、徒歩用のナビゲーション装置の表示になる。
【0031】
また、本実施の形態において、検索された目的地周辺の1または2以上の駐車場から、ユーザが一の駐車場を選択できる端末装置を具備する情報システムについて説明する。
【0032】
また、本実施の形態において、目的地情報または決定された駐車場位置情報を車載装置に送信する端末装置を具備する情報システムについて説明する。
【0033】
また、本実施の形態において、車載装置から自車位置を受信し、利用する端末装置を具備する情報システムについて説明する。なお、予め決められた条件を満たした場合に、自車位置を受信する端末装置を具備する情報システムについて説明する。
【0034】
図1は、本実施の形態における情報システムの概念図である。情報システムは、端末装置1、車載装置2を備える。端末装置1は、通常、携帯可能な端末である。端末装置1は、例えば、いわゆるスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ノートパソコン等である。車載装置2は、例えば、車載用のナビゲーションである。車載装置2は、自動車や二輪車等の移動体に固定されている必要はなく、着脱可能であっても良い。車載装置2は、いわゆるスマートフォン、タブレット端末等でも良い。なお、移動体とは、通常、自動車であるが、二輪車、自転車等でも良い。また、駐車場は、通常、自動車の駐車場であるが、二輪車や自転車の駐輪場でも良い。
【0035】
図2は、本実施の形態における情報システムのブロック図である。
【0036】
端末装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、出力部14、送信部15、および受信部16を備える。
【0037】
格納部11は、地図格納部111、および目的地格納部112を備える。
【0038】
処理部13は、駐車場情報取得部131、目的地蓄積部132、現在位置情報取得部133、経路探索部134、経路案内部135、および判断部136を備える。
【0039】
車載装置2は、車載格納部20、車載受付部21、車載受信部22、車載処理部23、車載出力部24、および車載送信部25を備える。
【0040】
端末装置1を構成する格納部11は、種々の情報を格納し得る。種々の情報とは、例えば、後述する地図情報、目的地情報、駐車場情報等である。
【0041】
地図格納部111は、地図情報を格納し得る。地図情報は、通常、経路探索、ナビゲーションに使用し得る地図の情報である。地図情報は、通常、地点を示す地点情報、駐車場に関する駐車場情報を有する。地点情報は、例えば、地点の名称と地点の位置を示す位置情報を有する。地点情報は、例えば、地点の種類を示す情報、地点を識別する地点ID等を有しても良い。駐車場情報は、通常、駐車場の位置を示す駐車場位置情報を有する。駐車場情報は、駐車場の名称や、駐車場を識別するID等を有しても良い。また、駐車場位置情報は、通常、(緯度,経度)であるが、位置を決定できる情報であれば何でも良い。地図情報は、Kiwi等、フォーマットやデータ構造等は問わない。
【0042】
また、地図格納部111は、車載ナビゲーション用の地図情報、徒歩ナビゲーション用の地図情報といった、異なる種類の地図情報を格納していることは好適である。
【0043】
目的地格納部112は、目的地情報と、目的地情報が示す目的地の周辺の駐車場に関する情報である駐車場情報とを格納し得る。
【0044】
目的地情報とは、目的地を示す情報である。目的地情報は、例えば、目的地の名称、目的地の位置を示す目的地位置情報、目的地を識別する目的地IDなどである。なお、目的地位置情報は、通常、(緯度,経度)であるが、位置を決定できる情報であれば何でも良い。
【0045】
目的地格納部112に格納されている目的地情報は、受付部12が受け付けた目的地情報と異なるデータでも良い。つまり、受付部12が受け付けた目的地情報が目的地の名称であり。目的地格納部112に格納される目的地情報が目的地の位置を示す位置情報、目的地のID等でも良い。
【0046】
目的地格納部112に格納されている駐車場情報は、移動体を駐車する予定の駐車場に関する情報である。
【0047】
受付部12は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、目的地を示す目的地情報である。また、各種の指示や情報とは、例えば、1または2以上の駐車場情報に対応する駐車場の中からの、一の駐車場の選択である。なお、1または2以上の駐車場情報は、後述する駐車場情報取得部131が取得した情報である。また、一の駐車場の選択は、通常、ユーザからの指示の入力である。
【0048】
ここで、受け付けとは、通常、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けである。ただし、受け付けとは、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0049】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部12は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0050】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、駐車場情報取得部131、目的地蓄積部132、現在位置情報取得部133、経路探索部134、経路案内部135、または判断部136が行う処理等である。
【0051】
駐車場情報取得部131は、地図格納部111に格納されている地図情報を用いて、受付部12が受け付けた目的地情報が示す目的地の周辺の駐車場に関する1または2以上の駐車場情報を取得する。
【0052】
駐車場情報取得部131は、地図格納部111に格納されている地図情報を用いて、受付部12が受け付けた目的地情報が示す目的地の周辺の駐車場であり、予め決められた条件を満たす1または2以上の駐車場の駐車場情報を取得しても良い。予め決められた条件とは、例えば、目的地情報までの距離の近さに関する条件、または徒歩でかかる時間の短さに関する条件である。また、予め決められた条件とは、例えば、収容台数の多さに関する条件、または駐車場の空きがあること等である。
【0053】
駐車場情報取得部131は、通常、受付部12における目的地情報の受け付けに応じて、駐車場情報を自動的に取得する。つまり、駐車場情報取得部131は、通常、受付部12における目的地情報の受け付けをトリガーにして、駐車場情報を自動的に取得する。
【0054】
ここで、目的地の周辺の駐車場とは、例えば、目的地から閾値の距離以内に存在する駐車場、目的地からの距離が近いNの駐車場などである。つまり、目的地の周辺の駐車場は、目的地に行くユーザが移動体を駐車する可能性のあると考えられる駐車場を含む。なお、Nは、1以上の自然数である。
【0055】
駐車場情報取得部131は、例えば、受付部12が受け付けた目的地情報が示す位置から閾値以内の時間(例えば、5分以内)で、徒歩で行ける1または2以上の駐車場の駐車場情報を取得する。
【0056】
また、駐車場情報取得部131は、例えば、受付部12が受け付けた目的地情報が示す位置から近い順に、最大N個の駐車場の駐車場情報を取得しても良い。
【0057】
また、駐車場情報取得部131は、受付部12が受け付けた目的地情報が示す位置から閾値以内の時間(例えば、5分以内)で、徒歩で行け、かつ、受付部12が受け付けた目的地情報が示す位置から近い順に、最大N個の駐車場の駐車場情報を取得する等しても良い。
【0058】
目的地蓄積部132は、受付部12が受け付けた目的地情報と、駐車場情報取得部131が取得した駐車場情報とを目的地格納部112に蓄積する。ここで、蓄積とは、例えば、目的地情報と駐車場情報とを対応付けて蓄積することである。
【0059】
ここで、駐車場情報取得部131が取得した駐車場情報とは、駐車場情報取得部131が取得し2以上の駐車場情報のうちから、受付部12が受け付けた選択に対応する一の駐車場情報であっても良い。
【0060】
目的地蓄積部132は、駐車場情報取得部131が一つの駐車場情報のみを取得した場合は、自動的に受付部12が受け付けた目的地情報と当該一つの駐車場情報とを目的地格納部112に蓄積しても良い。また、目的地蓄積部132は、駐車場情報取得部131が2以上の駐車場情報を取得した場合は、受付部12が受け付けた目的地情報と受付部12が受け付けた選択に対応する一の駐車場情報とを目的地格納部112に蓄積しても良い。
【0061】
目的地蓄積部132は、受信部16が受信した現在位置情報を目的地格納部112に蓄積しても良い。ここで、現在位置情報は、駐車場の位置を示す情報である。
【0062】
現在位置情報取得部133は、現在地の位置を示す現在位置情報を取得する。現在位置情報取得部133は、例えば、GPS受信機により実現される。現在位置情報取得部133は、例えば、車載装置2から現在位置情報を受信しても良い。現在位置情報を取得する技術は、他の方法でも良いことは言うまでもない。
【0063】
経路探索部134は、地図情報を用いて、現在位置情報が示す現在地から駐車場情報に対応する示す駐車場までの経路探索を行い、経路情報を取得する。
【0064】
経路探索部134は、地図情報を用いて、現在位置情報が示す現在地から受付部12が受け付けた選択に対応する駐車場までの経路探索を行い、経路情報を取得しても良い。
【0065】
経路探索部134は、駐車場情報に対応する示す駐車場から目的地情報が示す目的地までの経路探索をも行うことは好適である。そして、かかる場合、駐車場までの経路探索のアルゴリズムと駐車場から目的地までの経路探索のアルゴリズムとが異なるように、経路探索部134は、経路探索を行うことは好適である。
【0066】
駐車場までの経路探索のアルゴリズムと駐車場から目的地までの経路探索のアルゴリズムとが異なる場合の例は、以下である。
(1)駐車場までの経路探索と駐車場から目的地までの経路探索とで、経路探索において使用する道路のパラメータ等の情報が異なる場合。経路探索部134は、駐車場までの経路探索では、道路の一方通行または通行規制を考慮し、駐車場から目的地までの経路探索では、道路の一方通行または通行規制を考慮しない。
(2)駐車場までの経路探索と駐車場から目的地までの経路探索とで、経路探索で使用する道路の種類が異なる場合。経路探索部134は、例えば、駐車場までの経路探索では、高速道路は用いて、細街路を用いないが、駐車場から目的地までの経路探索では、高速道路は用いず、細街路は用いる。
【0067】
経路案内部135は、経路探索部134が取得した経路情報を用いて経路案内を行う。経路案内の技術は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0068】
判断部136は、駐車場情報に対応する駐車場に到着した旨の情報を取得する。判断部136は、通常、駐車場情報に対応する駐車場に到着したか否かを判断し、駐車場情報に対応する駐車場に到着した旨の情報を取得する。判断部136は、例えば、現在位置情報が示す位置が、駐車場情報に対応する駐車場位置情報が示す位置と一致または、閾値以内の距離になった場合に、駐車場に到着したと判断する。また、判断部136は、例えば、現在位置情報が示す位置が、駐車場情報に対応する駐車場位置情報が示す位置と一致または、閾値以内の距離になり、かつエンジンがOFFになった場合に、駐車場に到着したと判断する。なお、エンジンがOFFになった旨の情報は、例えば、受信部16が車載装置2から受信する。
【0069】
また、判断部136は、駐車場情報に対応する駐車場に到着した旨の情報を、車載装置2から受信しても良い。かかる場合、駐車場情報に対応する駐車場に到着した旨の情報は、駐車場の位置を示す現在位置情報でも良い。
【0070】
出力部14は、地図情報を出力する。地図情報の出力態様は問わない。出力部14は、鳥瞰図の地図を出力しても良いし、二次元の地図を出力しても良い。
【0071】
出力部14は、地図情報と、目的地格納部112に格納されている目的地情報と、目的地格納部112に格納されている駐車場情報とを出力しても良い。目的地情報の出力とは、通常、地図上への目的地情報の出力である。目的地情報の出力とは、例えば、地図上へ「G」等の目的地を示す図柄である目的地マークが目的地の位置に出力されることである。また、駐車場情報の出力とは、通常、地図上への駐車場情報の出力である。駐車場情報の出力とは、例えば、地図上へ「P」等の駐車場を示す図柄である駐車場マークが駐車場の位置に出力されることである。
【0072】
出力部14は、判断部136が、駐車場情報に対応する駐車場に到着したと判断した場合、地図情報の出力を変更する。なお、地図情報の出力の変更のトリガーは問わない。判断部136が、駐車場情報に対応する駐車場に到着したと判断した後、直ちに、出力部14は地図情報の出力を変更しても良いし、判断部136が、駐車場情報に対応する駐車場に到着したと判断した後、ユーザの指示により、出力部14は地図情報の出力を変更しても良い。
【0073】
また、地図情報の出力の変更とは、例えば、以下の(1)から(4)である。
(1)出力部14は、駐車場位置情報に対応する駐車場に到着するまでは、車載ナビゲーション用の地図情報を出力し、判断部136が、駐車場位置情報に対応する駐車場に到着したと判断した場合、徒歩ナビゲーション用の地図情報を出力する。
【0074】
なお、出力部14は、車載ナビゲーション用の地図情報と、徒歩ナビゲーション用の地図情報とを、通常、異なる出力態様で出力する。車載ナビゲーション用の地図情報は、例えば、鳥瞰図の地図であり、徒歩ナビゲーション用の地図情報は、例えば、二次元の地図である。また、出力部14は、車載ナビゲーション用の地図情報を、例えば、始点がスタート時の現在位置であるとして、始点から現在地の経路を出力し、徒歩ナビゲーション用の地図情報を、例えば、始点が駐車場情報に対応する駐車場であるとして、始点から現在地の経路を出力する。
【0075】
また、異なる出力態様とは、例えば、地図の種類が異なる(上述した、鳥瞰図と二次元の地図等)、地図の背景色が異なる、地図の縮尺が異なる等である。
(2)地図情報の出力の変更とは、地図上に出力する情報の種類を変更することでも良い。出力部14は、例えば、駐車場に到着するまでは、ドライブでランドマークになり得る地点やガソリンスタンドといった種類の情報を出力し、駐車場から目的地までは、徒歩でランドマークになり得る地点を出力し、ガソリンスタンドは出力しない。
(3)地図情報の出力の変更とは、地図上に出力する道路の種類を変更することでも良い。出力部14は、例えば、駐車場に到着するまでは、高速道路は出力し、細街路は出力せず、駐車場から目的地までは、高速道路は出力せず、細街路は出力する。
(4)経路探索部134における経路探索のアルゴリズムが異なるために、駐車場に到着するまでに出力する経路と、駐車場から目的地までに出力する経路とが異なる。この場合は、仮に同じ出発地と目的地であっても、経路探索のアルゴリズムが異なるために、経路が異なる場合である。
【0076】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0077】
送信部15は、目的地格納部112に格納されている目的地情報と駐車場情報のうちのいずれか1以上を車載装置2に送信する。送信部15は、目的地情報と駐車場情報の両方を車載装置2に送信することは好適である。送信された目的地情報または/および駐車場情報は、車載装置2において表示されたり、経路探索や経路案内に利用されたりする。
【0078】
受信部16は、車載装置2から現在位置情報を受信する。受信部16は、車載装置2が搭載されている移動体が予め決められた条件を満たした場合に、車載装置2から現在位置情報を受信することは好適である。ここで、決められた条件とは、駐車場に到着すること、閾値よりも低速になること、エンジンがOFFになること等である。受信部16は、車載装置2から現在位置情報を含む駐車場到着情報を受信しても良い。駐車場到着情報とは、駐車場に到着した旨を示す情報である。
【0079】
車載装置2を構成する車載格納部20は、種々の情報を格納し得る。種々の情報とは、例えば、後述する地図情報、目的地情報、駐車場情報等である。
【0080】
車載受付部21は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、経路案内のボリュームの変更指示、地図情報の出力の変更指示等である。
【0081】
各種の指示や情報は、通常、ユーザからの入力である。ここで、受け付けとは、通常、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けである。ただし、受け付けとは、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0082】
車載受信部22は、各種の指示や情報を端末装置1から受信する。各種の指示や情報とは、例えば、目的地情報、駐車場情報である。
【0083】
車載処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、現在位置情報を取得する処理、経路探索、経路案内等である。車載処理部23は、例えば、車載受信部22が受信した駐車場情報を目的地に設定し、経路探索を行う。車載処理部23は、例えば、車載受信部22が受信した目的地情報の位置に目的地マークを設定する。
【0084】
車載処理部23は、駐車場情報に対応する駐車場に到着したか否かを判断しても良い。車載処理部23は、例えば、現在位置情報が示す位置が、駐車場情報に対応する駐車場位置情報が示す位置と一致または、閾値以内の距離になった場合に、駐車場に到着したと判断する。また、車載処理部23は、例えば、現在位置情報が示す位置が、駐車場情報に対応する駐車場位置情報が示す位置と一致または、閾値以内の距離になり、かつエンジンがOFFになった場合に、駐車場に到着したと判断する。なお、車載装置2が、エンジンがOFFになった旨の情報を取得する技術は、公知技術である。
【0085】
車載出力部24は、各種の出力を行う。各種の出力とは、例えば、地図情報の出力、経路案内等である。
【0086】
車載送信部25は、各種の情報を端末装置1に送信する。各種の情報は、例えば、現在位置情報、駐車場到着情報である。車載送信部25は、車載装置2が搭載されている移動体が予め決められた条件を満たした場合に、現在位置情報、または駐車場到着情報を端末装置1に送信することは好適である。また、車載送信部25は、連続して現在位置情報を端末装置1に送信しても良い。また、車載送信部25は、連続して、定期的に現在位置情報を端末装置1に送信しても良い。なお、予め決められた条件とは、駐車場に到着したことを検知するための条件である。予め決められた条件とは、駐車場に到着すること、閾値よりも低速になること、エンジンがOFFになること等である。
【0087】
格納部11、地図格納部111、目的地格納部112、車載格納部20は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0088】
格納部11に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11で記憶されるようになってもよい。
【0089】
処理部13、駐車場情報取得部131、目的地蓄積部132、現在位置情報取得部133、経路探索部134、経路案内部135、判断部136、車載処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0090】
出力部14は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部14は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0091】
送信部15、車載送信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。送信部15等は、Bluetooth(登録商標)、NFC等の近距離無線通信により実現されることは好適である。
【0092】
受信部16、車載受信部22は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0093】
次に、情報システムの動作について説明する。まず、端末装置1の動作について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0094】
(ステップS301)受付部12は、目的地情報を受け付けたか否かを判断する。目的地情報を受け付ければステップS302に行き、目的地情報を受け付けなければステップS301に戻る。なお、目的地情報を受け付ける経緯は問わない。
【0095】
(ステップS302)目的地蓄積部132は、ステップS301で受け付けられた目的地情報を目的地格納部112に蓄積する。なお、かかる蓄積は、一時的な蓄積でも良い。
【0096】
(ステップS303)駐車場情報取得部131は、ステップS301で受け付けられた目的地情報が示す目的地の周辺の1以上の駐車場の駐車場情報を取得する。
【0097】
(ステップS304)出力部14は、ステップS303で取得された1以上の駐車場の駐車場情報を出力する。なお、ここで、出力部14は、通常、地図情報も出力し、かかる地図情報の上に、駐車場情報を出力する。駐車場情報の出力とは、通常、駐車場情報が示す駐車場の位置に駐車場マークを出力することである。
【0098】
(ステップS305)処理部13は、ステップS303で取得された駐車場情報が2以上であるか否かを判断する。2以上であればステップS306に行き、1つであればステップS307に行く。
【0099】
(ステップS306)受付部12は、2以上の駐車場情報のうちの、一の駐車場情報の選択を受け付けたか否かを判断する。一の駐車場情報の選択を受け付けた場合はステップS307に行き、一の駐車場情報の選択を受け付けない場合はステップS306に戻る。
【0100】
(ステップS307)目的地蓄積部132は、ステップS303で取得された1つの駐車場情報またはステップS306で受け付けられた選択に対応する1つの駐車場情報を、目的地格納部112に蓄積する。
【0101】
(ステップS308)経路探索部134は、目的地格納部112の駐車場情報に対応する駐車場を、目的地に設定する。なお、ステップS307の処理が目的地の設定処理である場合、本ステップは省略される。
【0102】
(ステップS309)経路探索部134は、設定された目的地までの経路探索を行い、経路情報を取得する。なお、経路探索前に、通常、現在位置情報取得部133は現在位置情報を取得している、とする。
【0103】
(ステップS310)出力部14は、地図格納部111の地図情報等を出力する。地図情報等の出力とは、通常、地図情報と、目的地格納部112の目的地情報と駐車場情報との出力である。
【0104】
(ステップS311)送信部15は、目的地格納部112に格納されている駐車場情報、または目的地情報と駐車場情報を車載装置2に送信する。
【0105】
(ステップS312)現在位置情報取得部133は、現在位置情報を取得する。
【0106】
(ステップS313)経路案内部135は、ステップS309で取得された経路情報、およびステップS312で取得された現在位置情報を用いて、経路案内を行う。
【0107】
(ステップS314)判断部136は、駐車場に到着したか否かを判断する。駐車場に到着した場合はステップS315に行き、駐車場に到着しない場合はステップS312に行く。なお、判断部136は、受信された駐車場に到着した旨の情報を用いて、駐車場に到着したと判断しても良い。
【0108】
(ステップS315)現在位置情報取得部133は、現在位置情報を取得する。
【0109】
(ステップS316)処理部13は、ステップS315で取得された現在位置情報を、経路案内の始点として、格納部11に蓄積する。なお、処理部13は、受信部16が現在位置情報を受信した場合、当該現在位置情報を、経路案内の始点として、格納部11に蓄積しても良い。かかる場合、ステップS315は省略可能である。なお、経路案内の始点は、駐車場位置情報である。
【0110】
(ステップS317)処理部13は、目的地を駐車場から目的地情報が示す目的地に変更する。
【0111】
(ステップS318)経路探索部134は、ステップS315で取得された現在位置情報と、目的地情報とを用いて、徒歩用の経路を探索し、経路情報を取得する。
【0112】
(ステップS319)出力部14は、地図格納部111の地図情報等を出力する。ここでの地図情報等の出力とは、通常、地図情報と、目的地格納部112の目的地情報の出力である。
【0113】
(ステップS320)現在位置情報取得部133は、現在位置情報を取得する。
【0114】
(ステップS321)経路案内部135は、ステップS
318で取得された経路情報、およびステップS
320で取得された現在位置情報を用いて、目的地までの経路案内を行う。
【0115】
(ステップS322)経路案内部135は、目的地に到着したか否かを判断する。目的地に到着したと判断された場合は処理を終了し、目的地に到着したと判断されない場合はステップS320に戻る。
【0116】
次に、車載装置2の動作について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0117】
(ステップS401)車載受信部22は、端末装置1から駐車場情報等を受信したか否かを判断する。駐車場情報等を受信すればステップS402に行き、駐車場情報等を受信しなければステップS401に戻る。なお、ここで駐車場情報等とは、駐車場情報、または駐車場情報と目的地情報である。
【0118】
(ステップS402)車載処理部23は、ステップS401で受信された駐車場情報等を、車載格納部20に蓄積する。
【0119】
(ステップS403)車載処理部23は、現在位置情報を取得する。
【0120】
(ステップS404)車載処理部23は、駐車場情報と現在位置情報とを用いて、駐車場に到着したか否かを判断する。駐車場に到着した場合はステップS405に行き、駐車場に到着しない場合はステップS403に戻る。
【0121】
(ステップS405)車載送信部25は、現在位置情報を端末装置1に送信する。処理を終了する。
【0122】
なお、
図4のフローチャートにおいて、車載装置2は、経路探索し、経路案内することは好適である。ここで、経路探索は、現在位置情報が示す現在地から、駐車場情報に対応する駐車場までの経路の探索である。
【0123】
以下、本実施の形態における情報システムの具体的な動作について説明する。情報システムの概念図は
図1である。
【0124】
今、ユーザAは、目的地を設定するために、
図5(A)に示すように、端末装置1に、「有馬温泉」を入力した、とする。そして、端末装置1は、「有馬温泉」を受け付ける。そして、処理部13は、「有馬温泉」を用いて、目的地の候補を検索し、
図5(B)に示すような地点のリストを出力する。
【0125】
次に、ユーザは、
図5(B)の地点のリストから、「有馬温泉」選択した、とする。すると、受付部12は、目的地情報「有馬温泉」を受け付ける。なお、以上の処理は、公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0126】
次に、目的地蓄積部132は、受け付けられた目的地情報「有馬温泉」を目的地格納部112に蓄積する。
【0127】
次に、駐車場情報取得部131は、目的地情報「有馬温泉」が示す目的地の周辺の1以上の駐車場の駐車場情報を取得する。駐車場情報取得部131は、例えば、目的地情報「有馬温泉」が示す目的地の位置情報(x
1,y
1)を、地図情報から取得する。そして、駐車場情報取得部131は、位置情報(x
1,y
1)から、例えば、徒歩で5分以内に行ける駐車場位置情報を含む1以上の駐車場情報を取得する。
【0128】
次に、出力部14は、取得された1以上の駐車場の駐車場情報を出力する。かかる出力例は、
図6である。なお、
図6において、3つの駐車場情報が出力されている。また、ここでの駐車場情報は、駐車場マーク「P」である。
【0129】
次に、ユーザは、出力されている駐車場情報のうち、一の駐車場情報601の選択指示を入力した、とする。すると、受付部12は、2以上の駐車場情報のうちの、一の駐車場情報601の選択を受け付ける。
【0130】
次に、目的地蓄積部132は、受け付けられた選択指示に対応する1つの駐車場情報601を、目的地格納部112に蓄積する。
【0131】
次に、経路探索部134は、目的地格納部112の駐車場情報601に対応する駐車場を、目的地に設定する。
【0132】
次に、現在位置情報取得部133は現在位置情報を取得する。
【0133】
次に、経路探索部134は、現在位置情報が示す現在地から、設定された目的地までの経路探索を行い、経路情報を取得する。
【0134】
次に、出力部14は、地図格納部111の地図情報、駐車場情報601、経路情報等を出力する。かかる出力例は、
図7である。なお、
図7において、目的地情報も出力しても良いことは言うまでもない。また、出力される地図情報は、車載ナビゲーション用の地図情報である。
【0135】
次に、送信部15は、目的地格納部112に格納されている目的地情報と駐車場情報とを車載装置2に送信する。
【0136】
以後、駐車場に到着するまで、端末装置1は、以下の処理を繰り返す。
(1)現在位置情報取得部133は、現在位置情報を取得する。
(2)経路案内部135は、取得された経路情報、および取得された現在位置情報を用いて、経路案内を行う。
【0137】
次に、車載装置2の車載受信部22は、端末装置1から目的地情報と駐車場情報とを受信する。
【0138】
次に、車載処理部23は、受信された目的地情報と駐車場情報とを車載格納部20に蓄積する。
【0139】
次に、車載処理部23は、現在位置情報を取得する。
【0140】
次に、車載処理部23は、駐車場情報と現在位置情報とを用いて、駐車場に到着したか否かを判断する。到着したと判断された場合、車載送信部25は、現在位置情報を端末装置1に送信する。
【0141】
次に、端末装置1の受信部16は、現在位置情報を含む駐車場到着情報を車載装置2から受信する。なお、この駐車場到着情報は、駐車場に到着した旨を示す情報である。
【0142】
次に、判断部136は、駐車場に到着した、と判断する。
【0143】
そして、処理部13は、受信された現在位置情報を、駐車場位置情報として、格納部11に蓄積する。
【0144】
次に、処理部13は、目的地を駐車場から目的地情報が示す目的地に変更する。
【0145】
次に、経路探索部134は、取得された現在位置情報と、目的地情報とを用いて、徒歩用の経路を探索し、経路情報を取得する。
【0146】
次に、出力部14は、地図格納部111の地図情報、探索された経路情報、目的地情報等を出力する。なお、ここで出力する地図情報は、駐車場までに出力されていた地図情報とは、その出力態様が異なる。
【0147】
以後、目的地に到着するまで、現在位置情報取得部133は、現在位置情報を取得し、経路案内部135は、経路情報および現在位置情報を用いて、目的地までの経路案内を行う。
【0148】
以上、本実施の形態によれば、対応付いた駐車場が存在しない目的地を示す目的地情報が受け付けられた場合でも、目的地周辺の駐車場の位置情報を取得し、容易に利用できる。
【0149】
また、本実施の形態によれば、駐車場に到着した後に、徒歩によるナビゲーションが容易になるように、駐車場に到着する前の車載用ナビの地図情報から徒歩用ナビの地図情報に、出力を変更できる。
【0150】
また、本実施の形態によれば、駐車場に到着する前と到着した後とは、それぞれの適切な経路を提示できる。
【0151】
なお、本実施の形態によれば、端末装置1は、車載装置2と通信をしなくても良い。かかる場合の端末装置1の構造を示すブロック図は、
図8である。
【0152】
また、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における端末装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、地図情報を格納し得る地図格納部と、目的地を示す目的地情報と、当該目的地情報が示す目的地の周辺の駐車場の位置を示す駐車場情報とを格納する目的地格納部とを具備し、コンピュータを、目的地を示す目的地情報を受け付ける受付部と、前記地図情報を用いて、前記受付部が受け付けた目的地情報が示す目的地の周辺の駐車場に関する駐車場情報を取得する駐車場情報取得部と、前記受付部が受け付けた目的地情報と、前記駐車場情報取得部が取得した駐車場情報とを前記目的地格納部に蓄積する目的地蓄積部として、機能させるためのプログラム、である。
【0153】
また、上記プログラムにおいて、現在地の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、前記地図情報を用いて、前記現在位置情報が示す現在地から前記駐車場情報に対応する駐車場までの経路探索を行い、経路情報を取得する経路探索部と、前記経路情報を用いて経路案内を行う経路案内部と、前記地図情報と、前記目的地格納部に格納される目的地情報と、前記目的地格納部に格納される駐車場情報とを出力する出力部として、コンピュータをさらに機能させるプログラムであることは好適である。
【0154】
また、上記プログラムにおいて、前記駐車場情報に対応する駐車場に到着した旨の情報を取得する判断部として、コンピュータをさらに機能させ、前記出力部は、前記判断部が、前記駐車場情報に対応する駐車場に到着した旨の情報を取得した場合、前記地図情報の出力を変更するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0155】
また、上記プログラムにおいて、前記出力部は、前記駐車場情報に対応する駐車場に到着するまでは、車載ナビゲーション用の地図情報を出力し、前記判断部が、前記駐車場情報に対応する駐車場に到着したと判断した場合、徒歩ナビゲーション用の地図情報を出力するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0156】
また、上記プログラムにおいて、前記経路探索部は、前記駐車場情報に対応する示す駐車場から前記目的地情報が示す目的地までの経路探索をも行い、かつ駐車場までの経路探索のアルゴリズムと駐車場から目的地までの経路探索のアルゴリズムとが異なるように、経路探索を行うものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0157】
また、上記プログラムにおいて、前記駐車場情報取得部は、前記受付部が受け付けた目的地情報が示す目的地の周辺の駐車場の位置を示す1または2以上の駐車場情報を取得し、前記受付部は、前記駐車場情報取得部が取得した1または2以上の駐車場情報に対応する駐車場の中から、一の駐車場の選択を受け付け、前記目的地蓄積部は、前記受付部が受け付けた目的地情報と、前記受付部が受け付けた選択に対応する駐車場情報とを前記目的地格納部に蓄積するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0158】
また、上記プログラムにおいて、前記目的地蓄積部は、前記駐車場情報取得部が一つの駐車場情報のみを取得した場合は、前記受付部が受け付けた目的地情報と当該一つの駐車場情報とを目的地格納部に自動的に蓄積し、前記駐車場情報取得部が2以上の駐車場情報を取得した場合は、前記受付部が受け付けた目的地情報と前記受付部が受け付けた選択に対応する一の駐車場情報とを目的地格納部に蓄積するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0159】
また、上記プログラムにおいて、前記目的地格納部に格納されている目的地情報と駐車場情報のうちのいずれか1以上を車載装置に送信する送信部として、コンピュータをさらに機能させるプログラムであることは好適である。
【0160】
また、上記プログラムにおいて、車載装置から現在位置情報を受信する受信部として、コンピュータをさらに機能させるプログラムであり、前記目的地蓄積部は、前記受信部が受信した現在位置情報を前記目的地格納部に蓄積するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0161】
また、上記プログラムにおいて、前記受信部は、前記車載装置が搭載されている移動体が予め決められた条件を満たした場合に、前記車載装置から現在位置情報を受信するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0162】
また、
図9は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の端末装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図9は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図10は、システム300のブロック図である。
【0163】
図9において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0164】
図10において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、MPU3013、CD−ROMドライブ3012に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0165】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態のサーバ装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0166】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態のサーバ装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0167】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0168】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0169】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0170】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0171】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。