(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6564243
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】施解錠表示装置
(51)【国際特許分類】
E05B 41/00 20060101AFI20190808BHJP
【FI】
E05B41/00 D
【請求項の数】2
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2015-108519(P2015-108519)
(22)【出願日】2015年5月28日
(65)【公開番号】特開2016-223095(P2016-223095A)
(43)【公開日】2016年12月28日
【審査請求日】2018年5月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】596177559
【氏名又は名称】インターマン株式会社
(72)【発明者】
【氏名】上田平 美嗣
【審査官】
藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭53−119298(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3144792(JP,U)
【文献】
実公昭14−002504(JP,Y1)
【文献】
米国特許第04490999(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 41/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアに固定した台座と、この台座に対して回動し、施錠状態と解錠状態とを切り替えるサムターンを備えたドア用施錠装置に設置して、このドア用施錠装置が施錠状態にあるか解錠状態にあるかを表示する施解錠表示装置であって、
上記台座の表面に貼り付けて使用し、異なる色の2つの領域に区画された色別表示板と、
上記サムターンに貼り付けて使用し、上記サムターンと共に回動する遮蔽部材とからなり、
上記遮蔽部材は、上記色別表示板の表面を部分的に覆う遮蔽板を備え、上記ドア用施錠装置の解錠状態においては、上記遮蔽板が、上記色別表示板の一方の領域を覆って見えなくすると共に他方の領域を露出し、上記ドア用施錠装置の施錠状態においては、上記遮蔽板が、上記色別表示板の他方の領域を覆って見えなくすると共に一方の領域を露出することを特徴とする施解錠表示装置。
【請求項2】
上記色別表示板は円弧状に形成され、この円周方向について上記色別表示板を2分割して、上記2つの領域が区画されており、上記遮蔽部材の遮蔽板は2分割された前記円弧状の領域と相似形となっていることを特徴とする請求項1に記載の施解錠表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアの施錠状態を表示する施解錠表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
部屋のドアなどで、一目で施錠されているか解錠されているかが分かると好都合である。このような機能の備わった施解錠表示装置として、特許文献1に記載されているものがある。この施解錠表示装置は、ドアハンドルが取り付けられている化粧プレートに異なる色の表面領域を持った表示窓を設け、この表示窓ごしに、内部の表示板の色が見えるようになっている。この表示板は、鍵により回動して、表示窓ごしの色が変化し、ドアの開閉状態を表示するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−16426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1も含めて、既存の施解錠表示装置は、ドアに取り付けられた施錠装置と最初から一体的に組み込まれており、後付けするものではなかった。また、施錠装置の内部に表示装置が設けられているため、工数や部品点数が多くなり、コストもその分余分にかかっていた。
【0005】
そこで本発明の目的は、既存の施錠装置に簡単に非常に低コストで取り付けることができる施解錠表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の1つの様相による施解錠表示装置は、ドアに固定した台座と、この台座に対して回動し、施錠状態と解錠状態とを切り替えるサムターンを備えたドア用施錠装置に設置して、このドア用施錠装置が施錠状態にあるか解錠状態にあるかを表示する施解錠表示装置であって、上記台座の表面に貼り付けて使用し、異なる色の2つの領域に区画された持つ色別表示板と、上記サムターンに貼り付けて使用し、上記サムターンと共に回動する遮蔽部材とからなり、上記遮蔽部材は、上記色別表示板の表面を部分的に覆う遮蔽板を備え、上記ドア用施錠装置の解錠状態においては、上記遮蔽板が、上記色別表示板の一方の領域を覆って見えなくすると共に他方の領域を露出し、上記ドア用施錠装置の施錠状態においては、上記遮蔽板が、上記色別表示板の他方の領域を覆って見えなくすると共に一方の領域を露出することを特徴とする。
【0007】
また、好ましい実施例は、上記色別表示板は円弧状に形成され、この円周方向について上記色別表示板を2分割して、上記2つの領域が区画されており、上記遮蔽部材の遮蔽板は2分割された前記円弧状の領域と相似形となっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係わる施解錠表示装置によれば、ドアに設けられた既存の施錠装置に貼り付けるだけで、簡単に安価に施解錠表示機能を追加できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本発明の実施例に係わる施解錠表示装置を構成する色別表示板を示す正面図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施例に係わる施解錠表示装置を構成する遮蔽部材を示す正面図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施例に係わる施解錠表示装置の設置方法を説明する斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施例に係わる施解錠表示装置によってドア用施錠装置が解錠状態にあることが表示されている状態を説明する正面図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施例に係わる施解錠表示装置がドア用施錠装置に取り付けられている状態を示す側面図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施例に係わる施解錠表示装置によってドア用施錠装置が施錠状態にあることが表示されている状態を説明する正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図を参照しながら本発明の施解錠表示装置の具体例を説明する。この施解錠表示装置は、一般的な室内ドアや、玄関ドアなどに設けられているサムターンを用いたドア用施錠装置に設置して、このドア用施錠装置の施錠状態および解錠状態を明瞭に判別できるようにするものである。
【0011】
この施解錠表示装置は、
図1に示したような色別表示板11と、
図2に示したような遮蔽部材22とからなっている。色別表示板11は、裏面に接着剤が塗布された紙製の部材であり、全体形状がアーチ状となっている。また、円弧方向に対して対象な2つの領域11r、11bが設定されており、領域11rが赤、領域11bが青という具合に塗り分けられている。
【0012】
一方、遮蔽部材22は、円弧状の遮蔽板23と、略長方形の立設部分24とからなっている。この立設部分24は、遮蔽板23と一体的に連結すると共に、遮蔽板23の端部から直角に延出している。遮蔽板23は、その形状が色別表示板11の各領域11r、11bと相似となっており、これらの領域11r、11bの各々を完全に遮蔽するようにやや大きな面積となっている。
【0013】
立設部分24の外側の面(
図2の右後方の面)には接着剤が塗布されている。遮蔽部材22は、樹脂製として一定の耐久性を確保するのが望ましいが、表面処理により強度を確保した紙製としてもよい。また、遮蔽部材22は、灰色のような目立たない色としておくことが効果的だが、ドア用施錠装置は通常金属面が露出しているので、金属光沢となるような表面処理を行って、この金属面と同様の外観を持つようにしても良い。
【0014】
次に、
図3ないし
図6を参照して、この施解錠表示装置の使い方を説明する。先ず、ドア用施錠装置33のサムターン34と台座35の間に、色別表示板11を差し入れて、
図3に示したように台座35の上半部に貼り付ける。次に、
図4に示したように、遮蔽板23が色別表示板11の領域11rを完全に隠遮するように、サムターン34の左側の側面に立設部分24を貼り付ける。
図5は、本実施例の施解錠表示装置を取り付けられたドア用施錠装置を横からみた側面図である。
【0015】
この状態で、
図4に示したように、色別表示板11の青の領域11bのみが見えている。本実施例の施解錠表示装置では、青は解錠状態を表している。ここでサムターン34を右に回して、ドア用施錠装置を施錠状態としたとする。その場合、
図6に示したように、色別表示板11の青の領域11bが隠れて、赤の領域114のみが見えるようになる。ここで、赤は施錠状態を表している。
【0016】
従って、ドア用施錠装置に赤の円弧が見えていれば施錠状態であり、青の円弧が見えていれば解錠状態となり、ひと目で鍵が閉まっているか否かが分かるようになる。しかも、既存のドア用施錠装置に、色別表示板11と遮蔽部材22という2つの部材を貼り付けるだけという、極めて簡単で安価に施解錠表示装置が設置できる。
【0017】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、各特徴を適宜組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明に係わる施解錠表示装置を用いれば、ドアに設けられた既存の施錠装置に貼り付けるだけで、簡単に安価に施解錠表示機能を追加できる。
【符号の説明】
【0019】
11 色別表示板
11b 青色領域
11r 赤色領域
22 遮蔽部材
23 遮蔽板
24 立設部分
33 ドア用施錠装置
34 サムターン
35 台座