特許第6564270号(P6564270)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6564270
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 37/40 20060101AFI20190808BHJP
   D06F 33/02 20060101ALI20190808BHJP
【FI】
   D06F37/40 F
   D06F33/02 P
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-157052(P2015-157052)
(22)【出願日】2015年8月7日
(65)【公開番号】特開2017-35195(P2017-35195A)
(43)【公開日】2017年2月16日
【審査請求日】2018年7月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】特許業務法人 サトー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池田 陽祐
(72)【発明者】
【氏名】椎橋 貞人
(72)【発明者】
【氏名】西村 博司
【審査官】 粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/059825(WO,A1)
【文献】 特開平05−317577(JP,A)
【文献】 特開2001−279573(JP,A)
【文献】 特開平03−131296(JP,A)
【文献】 特開2007−061542(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01111357(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 33/02、37/00−39/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水槽と、前記水槽内に配置され、第1方向と第2方向に回転可能に構成され、一方に開口を有する回転槽と、を備えるとともに、
前記水槽は前記回転槽下部に下部室を備えており、
前記下部室は、前記回転槽が前記第1方向に回転した場合に形成される水流に対向するように構成された側面部を有し、
前記下部室には、前記水流の下流方向に順に、排水口、ヒータ、水温検知手段、前記側面部が配設されており、
前記水温検知手段は、その先端部を前記水流の上流方向に向け、且つ、前記ヒータ方向に向けた状態で、前記側面部に取付けられていることを特徴とする洗濯機。
【請求項2】
前記回転槽の開口側を前側とし、その反対側を後側とした場合に、
前記ヒータの取付位置は前記下部室の後側に位置しており、
前記水温検知手段は、前記側面部において、前記ヒータの先端部より前側に離間した位置に配置されていることを特徴とする請求項に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記回転槽の開口側を前側とし、その反対側を後側とした場合に、
前記水温検知手段は、前記側面部において、前記ヒータより上方に離間した位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の温水ヒータ付ドラム式洗濯機では、水温検知手段(サーミスタ)の位置を、ヒータの近傍に設置する例などがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−229723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のドラム式洗濯機の構成では、水槽内の水温をリアルタイム且つ正確に検知できなかった。また、ヒータ取付位置の誤差により、ヒータとサーミスタが接触する場合があった。そこで、サーミスタを適正な位置に設置するようにし、ヒータと接触せず、リアルタイムで正確な水槽内の水温を検知しうる洗濯機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る洗濯機は、水槽と、水槽内に配置され、第1方向と第2方向に回転可能に構成され、一方に開口を有する回転槽と、を備える。水槽は回転槽下部に下部室を備えており、下部室は、回転槽が第1方向に回転した場合に形成される水流に対向するように構成された側面部を有している。下部室には、水流の下流方向に順に、排水口、ヒータ、水温検知手段、側面部が配設されており、水温検知手段は、その先端部を水流の上流方向に向け、且つ、ヒータ方向に向けた状態で、側面部に取付けられている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】実施形態による乾燥機の縦断側面図
図2】実施形態に係る洗濯機の水槽及びドラムと温水ヒータ等の構成を示す正面図
図3】水槽下部の温水ヒータ等の構成を示す斜視図
図4】水槽下部の温水ヒータ等の構成を示す縦断側面図
図5】水槽下部の温水ヒータ等の構成を示す平面図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態に係る洗濯機について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る洗濯機1の全体構成を概略的に示す縦断側面図である。図2は、本実施形態に係る洗濯機1の水槽3及びドラム4と温水ヒータ33等の構成を示す正面図である。図3は、水槽3下部の温水ヒータ33等の構成を示す斜視図であり、図4は、水槽3下部の温水ヒータ33等の構成を示す縦断側面図である。なお、洗濯機1の扉10側(ドラム4の開口側)を前方向、前側、又は正面とし、洗濯機1を正面から見て奥方向を後ろ方向、後ろ側、又は背面方向とし、洗濯機1を正面から見て右側を右方向、左側を左方向とする。
【0008】
実施形態に係る洗濯機1として、ドラム式洗濯乾燥機を例示して説明する。洗濯機1は、略矩形箱状をなす本体2を有し、本体2内には、略円筒状の水槽3が後下がりにやや傾斜した状態で、サスペンション23を介して弾性的に支持されている。水槽3内には、衣類(洗濯物)が収容される槽体としてのドラム4が回転可能に支持されている。ドラム4は、有底円筒状を呈しており、一方が開口された開口部8が形成されている。このドラム4は、前後方向に延び且つ後下がりにやや傾斜した傾斜軸を中心に回転するように構成されている。ドラム4は矢印A1方向(第1方向)、又は矢印A2方向(第2方向)に反復回転して、洗濯機1の洗濯行程、すすぎ行程、脱水行程等が実行される。
【0009】
ドラム4の周壁部には通水、通気用の多数の孔5が形成され、また、ドラム4の周壁部の内面には、洗濯物撹拌用の複数個のバッフル7が設けられている。ドラム4の後壁部には複数個の通気口6が設けられている。ドラム4の前面部には、衣類が出し入れされる開口部8が設けられている。水槽3の前面部には、開口部8に連なる投入口9が形成されており、本体2の前面には、投入口9を開閉する扉10が設けられている。
【0010】
水槽3の後部には、例えばアウタロータ形のブラシレスモータからなるモータ11が配置されている。このモータ11の回転軸11aの先端は、水槽3の背面を貫通して水槽3内に突出し、ドラム4の後部中心に連結固定されている。このような構成により、ドラム4はモータ11により直接的に回転駆動される。本体2内の天井部には、給水源(この場合水道)からの水を水槽3内に給水するための、例えば電磁式切替弁からなる給水弁12や給水ケース13、給水ホース14等が設けられている。
【0011】
図1〜4にも示されるように、水槽3の底部には下部室3aが形成されている。水槽3は、洗濯機1を正面視して左側下部に下部室3aを備えている。水槽3は、円筒形状のドラム4の形状に合わせて構成された略円筒形状を備えており、その底部の一部が下方向に膨出した形状を備えている。この膨出した部分が下部室3aとなる。水槽3の右側は、洗濯機1を正面視してドラム4の円筒形状に沿った円筒形状を備え、これにより、ドラム4が矢印A1方向に回転した場合に、水槽3内の水が排水口16aまで矢印A1方向にスムースに流れるように構成されている。水槽3内の水は、ドラム4底面の円筒状の排水口16a上部に設けられた排水カバー38により、排水口16aに誘導される。
【0012】
排水口16aが形成される水槽3の底面は、円筒形の水槽3の最下部の接線方向であって、洗濯機1を正面視して左側水平方向に張り出し、下部室3aの底部を構成している。前記底面には、洗濯機1を正面視して左側に上下方向に構成された側面部36、及び背面側に上下方向に構成された背面部37を備えている。
【0013】
下部室3aには加熱手段としての温水ヒータ33が配設されていると共に、温水ヒータ33の近傍に位置して温度センサ(水温検知手段)としてサーミスタ34が配設されている。温水ヒータ33は、下部室3aの底面に所定の間隔を離間して設置され、前記底面よりも高く配置されている。
【0014】
また、水槽3の下部には、排水管路16が接続されている。詳しく図示はしないが、排水管路16は本体2の外部まで延びており、水槽3内の水が洗面所などの所定の排水場所に排水されるようになっている。水槽3には、後面上部に給気口17が設けられ、この給気口17には、水槽3(ドラム4)内に温風を供給するための給気ダクト18が接続されている。
【0015】
水槽3の上面前部に位置して排気口19が設けられ、この排気口19には、水槽3(ドラム4)内から温風を排出するための排気ダクト20が接続されている。そして、本体2内の底部には、送風機構及び除湿装置を構成するヒートポンプユニット21が設けられている。
【0016】
ヒートポンプユニット21は、熱交換ダクト22を備えると共に、ヒートポンプ(冷凍サイクル)を備えて構成される。熱交換ダクト22の一端部(図1で前端部)には、排気ダクト20の先端部が、蛇腹状の継手20aを介して接続され、熱交換ダクト22の他端部(図1で後端部)には、給気ダクト18の基端部が、蛇腹状の継手18aを介して接続されている。これにて、乾燥用の空気がドラム4内に循環供給される循環風路が構成される。
【0017】
熱交換ダクト22内には、ヒートポンプユニット21を構成する蒸発器23及び凝縮器24が、順に位置して配置されている。熱交換ダクト22の他端部(後端部)側には、遠心ファン25a及びファンモータ25bからなる送風ファン25が配設される。乾燥運転時には、ヒートポンプユニット21の駆動と共に、送風ファン25が回転駆動されることにより、矢印Aで示すように、水槽3(ドラム4)内の空気が、排気口19から排気ダクト20を通って熱交換ダクト22に至り、蒸発器23及び凝縮器24を順に通った後、給気ダクト18に流れ、給気口17及び通気口6を通ってドラム4内に供給されるという循環が行われるようになっている。
【0018】
ヒートポンプユニット21は、圧縮機27と、凝縮器24と、減圧手段たる膨張弁(図示せず)と、蒸発器23とを、冷媒管路(配管)により閉ループ状に接続して構成されている。また、ヒートポンプの内部には、所要量の冷媒(及び潤滑用のオイル)が封入され、冷媒管路を循環する。尚、図示はしないが、洗濯乾燥機1には、コンピュータ(CPU)を主体として構成され、全体を制御する制御装置が設けられている。
【0019】
次に、主として図3、4を参照して、温水ヒータ33、及びサーミスタ34の構成について詳細に説明する。適宜、図1、2を参照する。
温水ヒータ33は水槽3下部の下部室3aに配置されている。水槽3の後部壁である背面部37に設けられた貫通口37aに、パッキン37bを介して貫通固定されている。温水ヒータ33は、下部室3aの底面に並行で所定距離離間して構成され、洗濯機1を正面視して手前方向に指向するように配置されている。温水ヒータ33はU字を互い違いに組み合わせた形状を備えており、貫通口37aへの取付位置と反対側(すなわち前側)に先端部33aを有している。温水ヒータ33は、下部室3a底部に、カバー33cと一体的に構成されたホルダ33bによって固定され、カバー33cはネジ33dにより、下部室3a底面にねじ止め固定されている。これにより温水ヒータ33は水槽3外部から通電可能となり、通電により発熱することにより水槽3内の水を加熱することができる。
【0020】
下部室3aは、左側に側面部36を備えている。側面部36は、ドラム4が図2における矢印A1方向に回転した場合に生じる水流(図3において矢印B1で示す)に対向し、若しくは対峙するように構成されている。図2,3においては、一例として、下部室3a底面に対して略垂直に構成され、矢印B1で示される水流方向に対して略垂直に対向する例を示している。
【0021】
サーミスタ34は、側面部36に固定されている。図示はしないが、温水ヒータ33と同様に、側面部36に設けられた貫通口にパッキンを介して固定されている。サーミスタ34は例えば細い円柱(棒)形状を呈している。サーミスタ34は、その一端が側面部36に固定され、他方の先端部が矢印B1で示す水流の上流方向を向いている。すなわち、サーミスタ34の先端部は、矢印B1で示す水流の上流方向に向けた状態で、側面部36に取付けられている。サーミスタ34は温水ヒータ33の配置位置よりも上方向に離間した位置に配置されており、また、温水ヒータ33の先端部33aよりも前側に離間した位置に配置されている。この場合、離間する距離は任意に設定することができる。
【0022】
下部室3aには、排水管路16に接続される排水口16aが設けられている。排水口16aは、温水ヒータ33から見て、矢印B1で示す水流の上流方向に位置しており、その上方には排水カバー38が設けられている。
【0023】
排水口16a、温水ヒータ33、サーミスタ34、側面部36は、下部室3aに、矢印B1で示す水流の上流から見て下流方向に、この順で配置されている。実施形態に係る洗濯機1では、脱水行程において、ドラム4が矢印A1方向の一方向に回転するため、このような配置順にしている。すなわち、脱水行程時に、洗濯物から排出される脱水水は矢印B1方向に移動し、排水口16aから排水されるが、排水口16aよりも上流側に遮蔽物が存在すると、脱水水の排水効率が悪化したり、遮蔽物に脱水水に含まれる糸くずなどのリント類が付着したりすることが想定される。そのため、比較的大きな構造物である温水ヒータ33を、排水口16aから見て、矢印B1で示す脱水水の流れの下流側に配置している。さらにサーミスタ34をさらに下流側である側面部36に配置している。
【0024】
サーミスタ34は、脱水水若しくは洗濯水の水流の移動する方向である矢印B1方向に、その長手方向が指向するように配置されている。これは、例えばサーミスタ34を下部室3aの底面から垂直方向に配置した場合、脱水水に含まれるリント等が付着しやすくなることから、これを抑制しようとするものである。上述の理由から、矢印B1で示す水流の上流から見て下流方向に、排水口16a、温水ヒータ33、サーミスタ34、側面部36の順で配設されている。
【0025】
温水ヒータ33は、洗濯機1の洗濯行程、又はすすぎ行程において、水槽3内の水を高温に加熱する加熱手段として作用する。また、サーミスタ34は、この水槽3内の水の温度を検知するための水温検知手段として作用する。ここで、洗濯行程時、又はすすぎ行程時には、水槽3内の水は、ドラム4の矢印A1方向、及び矢印A2方向の回転の反復動作により水流が生じ、撹拌される。
【0026】
ドラム4が矢印A1方向に回転動作する際には、ドラム4によって矢印B1方向の水流が発生し、矢印A2方向に回転動作する場合にはその逆の方向の水流が発生する。従って、ドラム4が矢印A1方向に回転する際の水槽3内の水流は矢印B1方向の水流となり、排水口16a、温水ヒータ33、サーミスタ34の順に下部室3aを通過することになる。従って、温水ヒータ33で加熱された水は、加熱直後に温水ヒータ33の下流側に配置されたサーミスタ34に接触することとなる。
【0027】
洗濯機1は、図5に示すように、2つの安全装置54、55を備えている。安全装置54、55は、温水ヒータ33の過熱異常や過電流異常を検出し、異常を検知した場合には温水ヒータ33への電流供給を遮断するものである。なお、以下の説明では、安全装置54を第1安全装置54と称し、安全装置55を第2安全装置55と称する。第1安全装置54は、例えば温度ヒューズである。また、第2安全装置55は、例えば温度ヒューズと電流ヒューズとを組み合わせたものである。
【0028】
安全装置54、55は、水槽3の外側面つまり温水ヒータ33と反対側の面にあって、温水ヒータ33の水平部412に対応する位置に設けられている。この場合、第1安全装置54は、温水ヒータ33の水平部412における先端寄りの直線部分に設けられている。第2安全装置55は、温水ヒータ33の水平部412における先端寄りの曲げ部分に設けられている。
【0029】
安全装置54、55は、温水ヒータ33の前側部分つまり水平部412に対応する位置に設けられており、その水平部412の温度を検出することで温水ヒータ33の異常を検出する。通常、温水ヒータ33が通電されると、温水ヒータ33は、水平部412の先端側から温度が高くなっていく。したがって、この構成によれば、安全装置54、55、温水ヒータ33のうち比較的早く高温になり易い水平部412の先端部分の温度を検出することで、いち早く温水ヒータ33の異常を検知することができる。このように、安全装置54、55の応答性を上げることで、安全性の更なる向上を図ることができる。
【0030】
上記構成とすることで、洗濯機1は以下の作用効果を奏する。
実施形態に係る洗濯機1においては、矢印B1で示す水流の上流から見て下流方向に、排水口16a、温水ヒータ33、サーミスタ34、側面部36の順で配置されている。従って、洗濯行程時、すすぎ行程時等に、温水ヒータ33によって水槽3内の水を加熱する場合に、ドラム4が矢印A1方向に回転する際に発生する水流(矢印B1方向)は、温水ヒータ33で加熱された直後に、その下流側に位置するサーミスタ34に接触する。これにより、サーミスタ34は、水槽3内の加熱された水の水温を正確に検知することが可能となる。なお、矢印B1方向は、洗濯機1の脱水時のドラム4の回転方向(矢印A1)と同じ方向の回転により発生する水流と同じ方向である。
【0031】
また、サーミスタ34は、温水ヒータ33より上方に離間した位置に配置されている。これにより、下部室3aに残水した場合においても、サーミスタ34は、残水の影響を受けにくくなり、下部室3aの水の温度を正確に検知することが可能となる。また、これにより、サーミスタ34が残水に浸かることが抑制され、空焚きによる過加熱を効率的に検知することが可能となるため、安全性に優れた洗濯機1を提供することが可能となる。
【0032】
また、サーミスタ34は、温水ヒータ33の先端部33aよりも前側に離間して配置されている。ここで、温水ヒータ33は洗濯機1の後側に位置した背面部37の貫通口37aに固定されるが、製造時に設置位置に誤差が生じた場合、貫通口37aを軸にして先端部33a側が上下に振れる場合がある。この場合においても、サーミスタ34は、温水ヒータ33の先端部33aよりも前側に離間して配置されているため、温水ヒータ33がサーミスタ34に接触することを回避できる。これにより、サーミスタ34が水温の誤検知をすることが抑制されるため、より正確な水温の検知が可能となる。また、温水ヒータ33又はサーミスタ34の機械的な破損を抑制することができる。
【0033】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0034】
図面中、1は洗濯機、2は本体、3は水槽、3aは下部室、4はドラム(回転槽)、5は孔、10は扉、33は温水ヒータ(ヒータ)、33aは先端部、33bはホルダ、33cはカバー、33dはネジ、34はサーミスタ(水温検知手段)、36は側面部である。
図1
図2
図3
図4
図5