【課題を解決するための手段】
【0014】
第1の態様では、本発明は、哺乳動物においてD1媒介性(またはD1関連)障害を処置するための方法であって、前記哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物:
【0015】
【化6】
またはその薬学的に許容できる塩を投与することを含む方法を提供する
[式中、
nは、1または2であり、
L
1は、O、S、NR
N、C(=O)、CH(OH)、またはCH(OCH
3)であり、
Q
1は、N含有5〜10員ヘテロアリール、N含有4〜12員ヘテロシクロアルキル、またはフェニルであり、それぞれは、1個のR
9で置換されていてもよく、1、2、3、または4個のR
10でさらに置換されていてもよく、
X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、N(−CH
2−シクロプロピル)、またはC(T
2)
2であり、
X
2は、C(T
2)
2であり、
X
3は、C(T
3)
2、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、
X
4は、NまたはC−T
4であり、
T
1は、H、−OH、ハロゲン、−CN、または置換されていてもよいC
1〜2アルキルであり、
T
2、T
3、およびT
4のそれぞれは、H、−OH、ハロゲン、−CN、置換されていてもよいC
1〜4アルキル、置換されていてもよいC
3〜4シクロアルキル、置換されていてもよいシクロプロピルメチル、および置換されていてもよいC
1〜4アルコキシからなる群から独立に選択され、
R
Nは、H、C
1〜4アルキル、C
3〜4シクロアルキル、または−C
1〜2アルキル−C
3〜4シクロアルキルであり、
R
1およびR
2のそれぞれは、H、ハロゲン、−CN、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、およびC
3〜6シクロアルキルからなる群から独立に選択され、前記C
1〜6アルキルおよびC
3〜6シクロアルキルのそれぞれは、ハロ、−OH、−NH
2、−NH(CH
3)、−N(CH
3)
2、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからそれぞれ独立に選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく、
R
3およびR
4のそれぞれは、H、ハロゲン、−OH、−NO
2、−CN、−SF
5、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
1〜6ハロアルコキシ、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、C
3〜7シクロアルキル、4〜10員ヘテロシクロアルキル、−N(R
5)(R
6)、−N(R
7)(C(=O)R
8)、−C(=O)−N(R
5)(R
6)、−C(=O)−R
8、−C(=O)−OR
8、−OC(=O)−R
8、−N(R
7)(S(=O)
2R
8)、−S(=O)
2−N(R
5)(R
6)、−SR
8、および−OR
8からなる群から独立に選択され、前記C
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、およびヘテロシクロアルキルのそれぞれは、ハロゲン、−CN、−OH、C
1〜4アルキル、C
1〜4アルコキシ、C
1〜4ハロアルキル、C
1〜4ハロアルコキシ、C
3〜6シクロアルキル、−N(R
5)(R
6)、−N(R
7)(C(=O)R
8)、−C(=O)−OR
8、−C(=O)H、−C(=O)R
8、−C(=O)N(R
5)(R
6)、−N(R
7)(S(=O)
2R
8)、−S(=O)
2−N(R
5)(R
6)、−SR
8、および−OR
8からなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく、
またはR
1およびR
3は、それらが結合している2個の炭素原子と一緒に、縮合N含有5または6員ヘテロアリール、縮合N含有5または6員ヘテロシクロアルキル、縮合5または6員シクロアルキル、または縮合ベンゼン環を形成しており、それぞれは、ハロ、−CN、−OH、−NH
2、−NH(CH
3)、−N(CH
3)
2、C
1〜3アルキル、C
1〜3アルコキシ、C
1〜3ハロアルキル、およびC
1〜3ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく、
R
5は、H、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、またはC
3〜7シクロアルキルであり、
R
6は、Hであるか、またはC
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜7シクロアルキル、4〜10員ヘテロシクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−、および(5〜10員ヘテロアリール)−C
1〜4アルキル−からなる群から選択され、群からの選択肢のそれぞれは、−OH、−NH
2、−NH(CH
3)、−N(CH
3)
2、−CN、C
1〜4アルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、−S−C
1〜4アルキル、−C(=O)H、−C(=O)−C
1〜4アルキル、−C(=O)−O−C
1〜4アルキル、−C(=O)−NH
2、−C(=O)−N(C
1〜4アルキル)
2、C
1〜4ハロアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく、
またはR
5およびR
6は、それらが結合しているN原子と一緒に、4〜10員ヘテロシクロアルキルまたは5〜10員ヘテロアリールを形成しており、それぞれは、ハロゲン、−OH、−NH
2、−NH(CH
3)、−N(CH
3)
2、オキソ、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)−C
1〜4アルキル、−C(=O)−NH
2、−C(=O)−N(C
1〜4アルキル)
2、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4アルコキシ、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、C
1〜4ハロアルキル、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく、
R
7は、H、C
1〜4アルキル、およびC
3〜7シクロアルキルからなる群から選択され、
R
8は、C
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、4〜14員ヘテロシクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−、および(5〜10員ヘテロアリール)−C
1〜4アルキル−からなる群から選択され、群からの選択肢のそれぞれは、ハロゲン、−CF
3、−CN、−OH、−NH
2、−NH(CH
3)、−N(CH
3)
2、オキソ、−S−C
1〜4アルキル、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、C
3〜7シクロアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく、
R
9およびR
10のそれぞれは、ハロゲン、−OH、−CN、−SF
5、−NO
2、オキソ、チオノ、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
1〜6ヒドロキシルアルキル、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、C
3〜7シクロアルキル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、C
6〜10アリール、4〜10員ヘテロシクロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C
1〜4アルキル−、−N(R
5)(R
6)、−N(R
7)(C(=O)R
8)、−S(=O)
2N(R
5)(R
6)、−C(=O)−N(R
5)(R
6)、−C(=O)−R
8、−C(=O)−OR
8、−SR
8、および−OR
8からなる群から独立に選択され、前記C
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
6〜10アリール、4〜10員ヘテロシクロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−、および(5〜10員ヘテロアリール)−C
1〜4アルキル−のそれぞれは、ハロゲン、OH、−CN、−NO
2、C
1〜4アルキル、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、C
1〜4アルコキシ、−N(R
5)(R
6)、−S−(C
1〜4アルキル)、−S(=O)
2−(C
1〜4アルキル)、C
6〜10アリールオキシ、[1または2個のC
1〜4アルキルで置換されていてもよい(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキルオキシ−]、オキソ、−C(=O)H、−C(=O)−C
1〜4アルキル、−C(=O)O−C
1〜4アルキル、−C(=O)NH
2、−NHC(=O)H、−NHC(=O)−(C
1〜4アルキル)、C
3〜7シクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C
1〜4ハロアルキル、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく、
またはR
9および隣接するR
10は、それらが結合しているQ
1上の2個の環原子と一緒に、縮合ベンゼン環または縮合5員もしくは6員ヘテロアリールを形成しており、1、2、3、4、または5個の独立に選択されるR
10aで置換されていてもよく、
各R
10aは、ハロゲン、−OH、−N(R
5)(R
6)、−C(=O)OH、−C(=O)−C
1〜4アルキル、−C(=O)−NH
2、−C(=O)−N(C
1〜4アルキル)
2、−CN、−SF
5、C
1〜4アルキル、C
1〜4アルコキシ、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、C
1〜4ハロアルキル、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群から独立に選択される]。
【0016】
一部の実施形態では、X
3は、C(T
3)
2である。
【0017】
一部の実施形態では、X
4が、Nである場合、X
1は、C(T
2)
2以外である。一部のさらなる実施形態では、X
3は、C(T
3)
2である。
【0018】
一部の実施形態では、X
4が、Nである場合、L
1は、NR
N以外である。一部の実施形態では、X
4が、Nである場合、X
1は、C(T
2)
2以外である。一部のさらなる実施形態では、X
3は、C(T
3)
2である。
【0019】
一部の実施形態では、L
1は、NR
N以外である。一部の実施形態では、X
4が、Nである場合、X
1は、C(T
2)
2以外である。一部のさらなる実施形態では、X
3は、C(T
3)
2である。
【0020】
一部の実施形態では、障害は、統合失調症(例えば、統合失調症における認知および陰性症状)、統合失調型パーソナリティ障害、認知障害[例えば、統合失調症に関連した認知障害、ADに関連した認知障害、PDに関連した認知障害、薬物療法(例えば、D2アンタゴニスト療法)に関連した認知障害]、注意欠陥多動障害(ADHD)、衝動性、強迫的ギャンブル、過食症、自閉症スペクトラム障害、軽度認知障害(MCI)、加齢性認知低下、認知症(例えば、老人性認知症、HIV関連認知症、アルツハイマー認知症、レーヴィ小体認知症、血管性認知症、または前頭側頭骨認知症)、レストレスレッグ症候群(RLS)、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、不安、うつ病(例えば、加齢性うつ病)、大うつ病性障害(MDD)、治療抵抗性うつ病(TRD)、双極性障害、慢性感情鈍麻、快感消失、慢性倦怠、心的外傷後ストレス障害、季節情動障害、社会不安障害、産後うつ病、セロトニン症候群、物質乱用および薬物依存症、薬物乱用再発、トゥーレット症候群、遅発性ジスキネジア、嗜眠、日中の過剰な眠気、悪液質、不注意、性機能障害(例えば、勃起機能不全またはSSRI後性機能障害)、片頭痛、全身性エリテマトーデス(SLE)、高血糖症、アテローム硬化症、脂質異常症、肥満、糖尿病、敗血症、虚血後尿細管壊死、腎不全、低ナトリウム血症、治療抵抗性浮腫、ナルコレプシー、高血圧、鬱血性心不全、手術後眼低圧、睡眠障害、および疼痛から選択される。
【0021】
一部の実施形態では、L
1は、OまたはSである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、Sである。
【0022】
一部の実施形態では、L
1は、Oである。
【0023】
一部の実施形態では、L
1は、NHである。
【0024】
一部の実施形態では、L
1は、C(=O)、CH(OH)、またはCH(OCH
3)である。一部のさらなる実施形態では、C(=O)またはCH(OH)である。
【0025】
一部の実施形態では:
T
1は、H、F、Cl、メチル、またはC
1フルオロアルキルであり、
各T
2は、H、ハロゲン、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜4シクロアルキル、C
3〜4ハロシクロアルキル、シクロプロピルメチル、C
1〜4アルコキシ、C
1〜4ハロアルコキシからなる群から独立に選択され、
各T
3は、H、−OH、ハロゲン、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜4シクロアルキル、C
3〜4ハロシクロアルキル、シクロプロピルメチル、C
1〜4アルコキシ、C
1〜4ハロアルコキシからなる群から独立に選択され、
T
4は、H、ハロゲン、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜4シクロアルキル、C
3〜4ハロシクロアルキル、シクロプロピルメチル、C
1〜4アルコキシ、C
1〜4ハロアルコキシからなる群から選択される。一部のさらなる実施形態では、X
3は、C(T
3)
2である。
【0026】
一部の実施形態では、各T
2は、H、ハロゲン、−CN、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、メチル、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、各T
3は、H、−OH、ハロゲン、−CN、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、メチル、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のまたさらなる実施形態では、各T
2は、Hであり、各T
3は、Hおよび−OHからなる群から独立に選択される。一部のいっそうさらなる実施形態では、X
3は、C(T
3)
2である。
【0027】
一部の実施形態では、nは、1である。
【0028】
一部の実施形態では、nは、2である。
【0029】
一部の実施形態では、T
1は、H、F、Cl、またはメチルである。一部のさらなる実施形態では、T
1は、Hである。
【0030】
一部の実施形態では、T
4は、H、ハロゲン、−CN、メチル、またはC1ハロアルキルである。一部のさらなる実施形態では、T
4は、H、F、Cl、またはメチルである。またさらなる実施形態では、T
4は、Hである。
【0031】
一部の実施形態では、T
1は、Hであり、T
4は、Hである。一部のさらなる実施形態では、各T
2は、Hであり、各T
3は、Hおよび−OHからなる群から独立に選択される。
【0032】
一部の実施形態では、T
3の一方は、Hであり、他方は、Hまたは−OHである。
【0033】
一部の実施形態では、T
3は両方とも、Hである。
【0034】
一部の実施形態では、T
3の一方は、Hであり、他方は、−OHである。
【0035】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)である。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0036】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHである。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0037】
一部の実施形態では、X
1は、OまたはNHである。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0038】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、nは、1であり、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、X
3は、C(T
3)
2であり、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0039】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、nは、1であり、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、X
3は、C(T
3)
2であり、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0040】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、nは、1であり、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、X
3は、C(T
3)
2であり、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0041】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、nは、2であり、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、X
3は、C(T
3)
2であり、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0042】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、nは、2であり、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、X
3は、C(T
3)
2であり、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
1は、C−T
4である。
【0043】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、nは、2であり、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、X
3は、C(T
3)
2であり、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0044】
一部の実施形態では、X
1は、Oである。一部のさらなる実施形態では、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、X
3は、C(T
3)
2であり、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0045】
一部の実施形態では、X
1は、NHである。一部のさらなる実施形態では、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、X
3は、C(T
3)
2であり、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0046】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、式I−aの化合物:
【0047】
【化7】
またはその薬学的に許容できる塩である。
【0048】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、式I−bの化合物:
【0049】
【化8】
またはその薬学的に許容できる塩である。
【0050】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、式I−cの化合物:
【0051】
【化9】
またはその薬学的に許容できる塩である。
【0052】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、式I−dの化合物:
【0053】
【化10】
またはその薬学的に許容できる塩である。
【0054】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、式I−eの化合物:
【0055】
【化11】
またはその薬学的に許容できる塩である。
【0056】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、式I−fの化合物:
【0057】
【化12】
またはその薬学的に許容できる塩である。
【0058】
本発明の第1の態様における本明細書に記載の実施形態は、別段に指定しない限り、式I、I−a、I−b、I−c、I−d、I−e、もしくはI−fの化合物、またはその薬学的に許容できる塩を使用するための方法を含む。
【0059】
一部の実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンである。
【0060】
一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hである。
【0061】
一部の実施形態では、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。
【0062】
一部の実施形態では、R
3は、Hであり、R
4は、H、ハロゲン、−CN、メチル、またはC
1ハロアルキルである。
【0063】
一部の実施形態では、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0064】
一部の実施形態では、Q
1は、N含有5〜6員ヘテロアリールまたはN含有5〜6員ヘテロシクロアルキルであり、それぞれは、1個のR
9および1、2、3、または4個のR
10で置換されていてもよい。
【0065】
一部の実施形態では、Q
1は、N含有5〜6員ヘテロアリールまたはN含有5〜6員ヘテロシクロアルキルであり、それぞれは、1個のR
9で置換されており、1、2、3、または4個のR
10でさらに置換されていてもよい。
【0066】
一部の実施形態では:
R
9は、ハロゲン(例えば、Cl)、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、−CN、−SF
5、−N(R
5)(R
6)、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、C
3〜7シクロアルコキシ、またはC
3〜7シクロアルキルであり、C
1〜4アルキルおよびC
3〜7シクロアルキルのそれぞれは、ハロゲン、−N(R
5)(R
6)、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく、
各R
10は、ハロゲン、−OH、−CN、−SF
5、−NO
2、オキソ、チオノ、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
1〜6ヒドロキシルアルキル、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、C
3〜7シクロアルキル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、C
6〜10アリール、4〜10員ヘテロシクロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C
1〜4アルキル−、−N(R
5)(R
6)、−N(R
7)(C(=O)R
8)、−S(=O)
2N(R
5)(R
6)、−C(=O)−N(R
5)(R
6)、−C(=O)−R
8、−C(=O)−OR
8、−SR
8、および−OR
8からなる群から独立に選択され、前記C
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
6〜10アリール、4〜10員ヘテロシクロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−、および(5〜10員ヘテロアリール)−C
1〜4アルキル−のそれぞれは、ハロゲン、−OH、−CN、−NO
2、C
1〜4アルキル、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、C
1〜4アルコキシ、−N(R
5)(R
6)、−S−(C
1〜4アルキル)、−S(=O)
2−(C
1〜4アルキル)、C
6〜10アリールオキシ、[1または2個のC
1〜4アルキルで置換されていてもよい(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキルオキシ−]、オキソ、−C(=O)H、−C(=O)−C
1〜4アルキル、−C(=O)O−C
1〜4アルキル、−C(=O)NH
2、−NHC(=O)H、−NHC(=O)−(C
1〜4アルキル)、C
3〜7シクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C
1〜4ハロアルキル、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3または4個の置換基で置換されていてもよく、
またはR
9および隣接するR
10は、それらが結合しているQ
1上の2個の環原子と一緒に、縮合ベンゼン環または縮合5員もしくは6員ヘテロアリールを形成しており、それぞれは、1、2、3、4、または5個の独立に選択されるR
10aで置換されていてもよい。
【0067】
一部の実施形態では、R
9は、ハロゲン(例えば、Cl)、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、−CN、−SF
5、−N(R
5)(R
6)、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、C
3〜7シクロアルコキシ、またはC
3〜7シクロアルキルであり、C
1〜4アルキルおよびC
3〜7シクロアルキルのそれぞれは、ハロゲン、−N(R
5)(R
6)、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい。一部のさらなる実施形態では、R
9は、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、−CN、−SF
5、−N(R
5)(R
6)、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、C
3〜7シクロアルコキシ、またはC
3〜7シクロアルキルであり、C
1〜4アルキルおよびC
3〜7シクロアルキルのそれぞれは、ハロゲン、−N(R
5)(R
6)、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい。
【0068】
一部の実施形態では:
Q
1は、
【0069】
【化13】
の部分であり、
環Q
1aは、N含有5〜6員ヘテロアリールまたはN含有5〜6員ヘテロシクロアルキルであり、
【0070】
【化14】
は、単結合または二重結合を表し、
Z
1およびZ
2のそれぞれは、独立に、CまたはNであり、
R
9は、ハロゲン(例えば、Cl)、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜7シクロアルキル、−CN、−N(R
5)(R
6)、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、またはC
3〜7シクロアルコキシであり、C
1〜4アルキルおよびC
3〜7シクロアルキルのそれぞれは、ハロゲン、−N(R
5)(R
6)、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく、
各R
10は、ハロゲン、−OH、−CN、−NO
2、オキソ、チオノ、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
1〜6ヒドロキシルアルキル、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、C
3〜7シクロアルキル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、C
6〜10アリール、4〜10員ヘテロシクロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C
1〜4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C
2〜4アルケニル−、−N(R
5)(R
6)、−N(R
7)(C(=O)R
8)、−S(=O)
2N(R
5)(R
6)、−C(=O)−N(R
5)(R
6)、−C(=O)−R
8、−C(=O)−OR
8、および−OR
8からなる群から独立に選択され、前記C
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
6〜10アリール、4〜10員ヘテロシクロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C
1〜4アルキル−、および(5〜10員ヘテロアリール)−C
2〜4アルケニル−のそれぞれは、ハロゲン、OH、−CN、−NO
2、C
1〜4アルキル、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、C
1〜4アルコキシ、−N(R
5)(R
6)、−S−(C
1〜4アルキル)、−S(=O)
2−(C
1〜4アルキル)、C
6〜10アリールオキシ、1または2個のC
1〜4アルキルで置換されていてもよい(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキルオキシ−、オキソ、−C(=O)H、−C(=O)−C
1〜4アルキル、−C(=O)O−C
1〜4アルキル、−C(=O)NH
2、−NHC(=O)H、−NHC(=O)−(C
1〜4アルキル)、C
3〜7シクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C
1〜4ハロアルキル、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく、
またはR
9および隣接するR
10は、それらが結合している環Q
1a上の2個の環原子と一緒に、縮合ベンゼン環または縮合5員もしくは6員ヘテロアリールを形成しており、それぞれは、1、2、3、4、または5個の独立に選択されるR
10aで置換されていてもよく、
各R
10aは、ハロゲン、−OH、−C(=O)OH、−C(=O)−C
1〜4アルキル、−C(=O)−NH
2、−C(=O)−N(C
1〜4アルキル)
2、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4アルコキシ、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、(C
1〜2アルコキシ)−C
1〜4アルキル−、C
1〜4ハロアルキル、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群から独立に選択され、
mは、0、1、2、3、または4である。
【0071】
一部の実施形態では、Q
1は、部分M
1の部分であり、Z
1は、Cである。
【0072】
一部の実施形態では、Q
1または環Q
1aは、置換されていてもよいN含有6員ヘテロアリールである。
【0073】
一部の実施形態では、Q
1または環Q
1aは、置換されていてもよいピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、またはピラジニルである。一部のさらなる実施形態では、Q
1または環Q
1aは、置換されていてもよいピリミジニル、ピリダジニル、またはピラジニルである。
【0074】
一部の実施形態では、Q
1または環Q
1aは、ピリミジニル、ピリダジニル、またはピラジニルであり、それぞれは、OH、ハロゲン(例えば、Cl)、CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、(C
1〜2アルコキシ)−C
1〜4アルキル−、およびC
3〜7シクロアルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい。一部のさらなる実施形態では、Q
1または環Q
1aは、ピリミジニル、ピリダジニル、またはピラジニルであり、それぞれは、CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、(C
1〜2アルコキシ)−C
1〜4アルキル−、およびC
3〜7シクロアルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい。いっそうさらなる実施形態では、Q
1または環Q
1aは、ピリミジニル、ピリダジニル、またはピラジニルであり、それぞれは、CN、C
1〜4アルキル、およびC
1〜4ハロアルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい。
【0075】
一部の実施形態では、部分M
1は、キノリニル、イソキノリニル、1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、1H−ピロロ[3,2−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニル、イミダゾ[2,1−c][1,2,4]トリアジニル、イミダゾ[1,5−a]ピラジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、1H−インダゾリル、9H−プリニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジニル、イソオキサゾロ[5,4−c]ピリダジニル、イソオキサゾロ[3,4−c]ピリダジニル、および[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジニルからなる群から選択され、それぞれは、1、2、または3個のR
10で置換されていてもよく、1または2個のR
10aでさらに置換されていてもよいか、または部分M
1は、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジニル、ピリダジニル、1H−ピラゾリル、1H−ピロリル、4H−ピラゾリル、1H−イミダゾリル、1H−イミダゾリル、3−オキソ−2H−ピリダジニル、1H−2−オキソ−ピリミジニル、1H−2−オキソ−ピリジニル、2,4(1H,3H)−ジオキソ−ピリミジニル、および1H−2−オキソ−ピラジニルからなる群から選択され、それぞれは、R
9で置換されており、1、2、または3個のR
10でさらに置換されていてもよい。
【0076】
一部の実施形態では:
部分M
1は、
【0077】
【化15】
であり、
R
10aは、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、(C
1〜2アルコキシ)−C
1〜4アルキル−、またはC
3〜7シクロアルキルであり、
t1は、0または1であり、
tは、0または1である。
【0078】
一部の実施形態では、部分M
1は、
【0079】
【化16】
である。
【0080】
一部の実施形態では、部分M
1は、
【0081】
【化17】
である。
【0082】
一部の実施形態では:
部分M
1は、
【0083】
【化18】
であり、
R
11は、H、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、(C
1〜2アルコキシ)−C
1〜4アルキル−、またはC
3〜7シクロアルキルである。
【0084】
一部の実施形態では、R
9は、ハロゲン(例えば、Cl)、C
3〜6シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、C
1〜4アルキル、または−CNである。一部のさらなる実施形態では、R
9は、ハロゲン(例えば、Cl)、C
1〜4アルキル、または−CNである。
【0085】
一部の実施形態では、R
9は、C
1〜4アルキルまたは−CNである。一部のさらなる実施形態では、R
9は、C
1〜4アルキルである。一部のまたさらなる実施形態では、R
9は、メチルである。
【0086】
一部の実施形態では、各R
10は、ハロゲン(例えば、Cl)、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、(C
1〜2アルコキシ)−C
1〜4アルキル−、−CN、および−N(R
5)(R
6)からなる群から独立に選択され、R
5およびR
6のそれぞれは、独立に、Hであるか、もしくはC
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、およびC
3〜7シクロアルキルからなる群から選択されるか;またはR
5およびR
6は、それらが結合しているN原子と一緒に、4〜7員ヘテロシクロアルキルまたは5員ヘテロアリールを形成しており、それぞれが、ハロゲン、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4アルコキシ、C
3〜6シクロアルキル、C
1〜4ハロアルキル、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。一部のさらなる実施形態では、各R
10は独立に、ハロゲン(例えば、Cl)、C
1〜4アルキル、またはCNである。またさらなる実施形態では、各R
10は独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。いっそうまたさらなる実施形態では、各R
10は、C
1〜4アルキル(例えば、メチル)である。さらなる実施形態では、各R
10は、C
1〜4アルキルメチルである。
【0087】
一部の実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、ハロゲン(例えば、Cl)、C
3〜6シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、C
1〜4アルキル、または−CNである。一部のさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、ハロゲン(例えば、Cl)、C
1〜4アルキル、または−CNである。
【0088】
一部の実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。一部のさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0089】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0090】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0091】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0092】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0093】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0094】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1はM
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0095】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0096】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0097】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0098】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0099】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1はM
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0100】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0101】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0102】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0103】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0104】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1はM
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0105】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0106】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0107】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0108】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0109】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1はM
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0110】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0111】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0112】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0113】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0114】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1はM
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0115】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0116】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0117】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0118】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0119】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1はM
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0120】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0121】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0122】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0123】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0124】
一部の実施形態では、X
1は、NHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1はM
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0125】
一部の実施形態では、X
1は、NHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0126】
一部の実施形態では、X
1は、NHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0127】
一部の実施形態では、X
1は、NHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0128】
一部の実施形態では、X
1は、NHであり、X
3は、C(T
3)
2であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0129】
本発明の第1の態様は、本明細書に記載の任意の実施形態の任意のサブセットを含む。
【0130】
本発明の第1の態様は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組合せ、またはその任意のサブセットを含む。
【0131】
本発明の第1の態様はさらに、本明細書に記載のD1媒介性(またはD1関連)障害の処置において使用するための式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩(本明細書に記載のすべての実施形態および2つ以上の実施形態の組合せ、またはそれらの任意のサブセットを含む)を提供する。
【0132】
本発明の第1の態様はさらに、本明細書に記載のD1媒介性(またはD1関連)障害を処置するための、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩(本明細書に記載のすべての実施形態および2つ以上の実施形態の組合せ、またはそれらの任意のサブセットを含む)の使用を提供する。
【0133】
本発明の第1の態様はさらに、本明細書に記載のD1媒介性(またはD1関連)障害の処置において使用するための医薬品の製造における、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩(本明細書に記載のすべての実施形態および2つ以上の実施形態の組合せ、またはそれらの任意のサブセットを含む)の使用を提供する。
【0134】
用語「治療有効量」は、本明細書で使用する場合、処置される障害の症状の1種または複数をある程度低減する、投与される化合物(薬学的に許容できるその塩を含む)の量を指す。D1媒介性障害(例えば、統合失調症)の処置に関して、治療有効量は、D1媒介性障害(例えば、統合失調症、または統合失調症における認知および陰性症状、または統合失調症に関連した認知障害)に関連した1種または複数の症状をある程度低減する(または、例えば、除去する)効果を有する量を指す。
【0135】
用語「処置すること」は、本明細書で使用する場合、別段に示さない限り、そのような用語が適用されている障害もしくは状態、またはそのような障害もしくは状態の1種もしくは複数の症状を反転するか、緩和するか、その進行を阻害するか、または防止することを意味する。用語「処置」は、本明細書で使用する場合、別段に示さない限り、処置する行為を指し、「処置」は、本明細書において定義されている。用語「処置すること」はまた、対象のアジュバントおよびネオアジュバント処置を含む。
【0136】
本発明のD1媒介性(またはD1関連)障害を処置するための方法において使用される式Iの化合物またはその塩は、D1Rモジュレータ(例えば、D1アゴニスト、例えば、D1部分アゴニスト)である。本発明の方法において使用される式Iの化合物の量または薬学的に許容できる量は、D1Rをモジュレートする(例えば、作動させるか、または部分的に作動させる)のに有効である。
【0137】
本発明はさらに、D1Rの活性を(インビトロまたはインビボのいずれかで)モジュレートする(例えば、作動させるか、または部分的に作動させる)ための方法であって、D1Rを、本明細書に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩(本明細書の実施例1〜28から選択されるものなど)と接触させること(インキュベートすることを含む)を含む方法を提供する。
【0138】
第2の態様では、本発明は、式Iの化合物:
【0139】
【化19】
またはその薬学的に許容できる塩を提供する:
[式中、
nは、1または2であり、
L
1は、O、S、NR
N、C(=O)、またはCH(OH)であり、
Q
1は、N含有5〜6員ヘテロアリールまたはN含有5〜6員ヘテロシクロアルキルであり、それぞれは、1個のR
9で置換されていてもよく、1、2、3、または4個のR
10でさらに置換されていてもよく、
X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、N(−CH
2−シクロプロピル)、またはC(T
2)
2であり、
X
2は、C(T
2)
2であり、
X
3は、C(T
3)
2であり、
X
4は、NまたはC−T
4であり、
T
1は、H、F、Cl、メチル、またはC
1フルオロアルキルであり、
各T
2は、H、ハロゲン、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜4シクロアルキル、C
3〜4ハロシクロアルキル、シクロプロピルメチル、C
1〜4アルコキシ、C
1〜4ハロアルコキシからなる群から独立に選択され、
各T
3は、H、−OH、ハロゲン、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜4シクロアルキル、C
3〜4ハロシクロアルキル、シクロプロピルメチル、C
1〜4アルコキシ、C
1〜4ハロアルコキシからなる群から独立に選択され、
T
4は、H、ハロゲン、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜4シクロアルキル、C
3〜4ハロシクロアルキル、シクロプロピルメチル、C
1〜4アルコキシ、C
1〜4ハロアルコキシからなる群から選択され、
R
Nは、H、C
1〜4アルキル、C
3〜4シクロアルキル、または−C
1〜2アルキル−C
3〜4シクロアルキルであり、
R
1およびR
2のそれぞれは、H、ハロゲン、−CN、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、C
3〜6シクロアルキル、−C(=O)OH、およびC(=O)−O−(C
1〜4アルキル)からなる群から独立に選択され、前記C
1〜6アルキルおよびC
3〜6シクロアルキルのそれぞれは、ハロ、−OH、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからそれぞれ独立に選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく、
R
3およびR
4のそれぞれは、H、ハロゲン、−OH、−NO
2、−CN、−SF
5、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
1〜6ハロアルコキシ、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、C
3〜7シクロアルキル、4〜10員ヘテロシクロアルキル、−N(R
5)(R
6)、−N(R
7)(C(=O)R
8)、−C(=O)−N(R
5)(R
6)、−C(=O)−R
8、−C(=O)−OR
8、−OC(=O)−R
8、−N(R
7)(S(=O)
2R
8)、−S(=O)
2−N(R
5)(R
6)、−SR
8、および−OR
8からなる群から独立に選択され、前記C
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、およびヘテロシクロアルキルのそれぞれは、ハロゲン、−CN、−OH、C
1〜4アルキル、C
1〜4アルコキシ、C
1〜4ハロアルキル、C
1〜4ハロアルコキシ、C
3〜6シクロアルキル、−N(R
5)(R
6)、−N(R
7)(C(=O)R
8)、−C(=O)−OR
8、−C(=O)H、−C(=O)R
8、−C(=O)N(R
5)(R
6)、−N(R
7)(S(=O)
2R
8)、−S(=O)
2−N(R
5)(R
6)、−SR
8、および−OR
8からなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく、
またはR
1およびR
3は、それらが結合している2個の炭素原子と一緒に、縮合N含有5または6員ヘテロアリール、縮合N含有5または6員ヘテロシクロアルキル、縮合5または6員シクロアルキル、または縮合ベンゼン環を形成しており、それぞれは、ハロ、−CN、−OH、C
1〜3アルキル、C
1〜3アルコキシ、C
1〜3ハロアルキル、およびC
1〜3ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく、
R
5は、H、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、またはC
3〜7シクロアルキルであり、
R
6は、Hであるか、またはC
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜7シクロアルキル、4〜10員ヘテロシクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−、および(5〜10員ヘテロアリール)−C
1〜4アルキル−からなる群から選択され、群の選択肢のそれぞれは、−OH、−CN、C
1〜4アルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、−S−C
1〜4アルキル、−C(=O)H、−C(=O)−C
1〜4アルキル、−C(=O)−O−C
1〜4アルキル、−C(=O)−NH
2、−C(=O)−N(C
1〜4アルキル)
2、C
1〜4ハロアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく、
またはR
5およびR
6は、それらが結合しているN原子と一緒に、4〜10員ヘテロシクロアルキルまたは5〜10員ヘテロアリールを形成しており、それぞれは、ハロゲン、−OH、オキソ、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)−C
1〜4アルキル、−C(=O)−NH
2、−C(=O)−N(C
1〜4アルキル)
2、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4アルコキシ、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、C
1〜4ハロアルキル、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく、
R
7は、H、C
1〜4アルキル、およびC
3〜7シクロアルキルからなる群から選択され、
R
8は、C
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、4〜14員ヘテロシクロアルキル、C
6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−、および(5〜10員ヘテロアリール)−C
1〜4アルキル−からなる群から選択され、群の選択肢のそれぞれは、ハロゲン、−CF
3、−CN、−OH、オキソ、−S−C
1〜4アルキル、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、C
3〜7シクロアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく、
R
9は、ハロゲン、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、−CN、−SF
5、−N(R
5)(R
6)、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、C
3〜7シクロアルコキシ、またはC
3〜7シクロアルキルであり、C
1〜4アルキルおよびC
3〜7シクロアルキルのそれぞれは、ハロゲン、−N(R
5)(R
6)、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく、
各R
10は、ハロゲン、−OH、−CN、−SF
5、−NO
2、オキソ、チオノ、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
1〜6ヒドロキシルアルキル、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、C
3〜7シクロアルキル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、C
6〜10アリール、4〜10員ヘテロシクロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C
1〜4アルキル−、−N(R
5)(R
6)、−N(R
7)(C(=O)R
8)、−S(=O)
2N(R
5)(R
6)、−C(=O)−N(R
5)(R
6)、−C(=O)−R
8、−C(=O)−OR
8、−SR
8、および−OR
8からなる群から独立に選択され、前記C
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
6〜10アリール、4〜10員ヘテロシクロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−、および(5〜10員ヘテロアリール)−C
1〜4アルキル−のそれぞれは、ハロゲン、OH、−CN、−NO
2、C
1〜4アルキル、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、C
1〜4アルコキシ、−N(R
5)(R
6)、−S−(C
1〜4アルキル)、−S(=O)
2−(C
1〜4アルキル)、C
6〜10アリールオキシ、[1または2個のC
1〜4アルキルで置換されていてもよい(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキルオキシ−]、オキソ、−C(=O)H、−C(=O)−C
1〜4アルキル、−C(=O)O−C
1〜4アルキル、−C(=O)NH
2、−NHC(=O)H、−NHC(=O)−(C
1〜4アルキル)、C
3〜7シクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C
1〜4ハロアルキル、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく、
またはR
9および隣接するR
10は、それらが結合しているQ
1上の2個の環原子と一緒に、縮合ベンゼン環または縮合5員もしくは6員ヘテロアリールを形成しており、それぞれは、1、2、3、4、または5個の独立に選択されるR
10aで置換されていてもよく、
各R
10aは、ハロゲン、−OH、−N(R
5)(R
6)、−C(=O)OH、−C(=O)−C
1〜4アルキル、−C(=O)−NH
2、−C(=O)−N(C
1〜4アルキル)
2、−CN、−SF
5、C
1〜4アルキル、C
1〜4アルコキシ、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、C
1〜4ハロアルキル、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群から独立に選択され、
ただし、X
1、X
2、およびX
3のそれぞれが、CH
2であり、X
4が、Nであり、L
1が、NR
Nである場合、Q
1は、置換されていてもよいピペリジン−1−イル以外である]。
【0140】
一部の実施形態では、X
1、X
2、およびX
3のそれぞれがCH
2であり、X
4がNであり、L
1がNR
Nであり、Q
1が、置換されていてもよい単環式環である場合、Q
1環の環形成炭素原子は、R
1、R
2、R
3、およびR
4で置換されている式Iのフェニル基に連結している。
【0141】
一部の実施形態では、L
1がNR
Nであり、Q
1が、置換されていてもよい単環式環である場合、Q
1環の環形成炭素原子は、R
1、R
2、R
3、およびR
4で置換されている式Iのフェニル基に連結している。
【0142】
一部の実施形態では、Q
1が、置換されていてもよい単環式環である場合、Q
1環の環形成炭素原子は、R
1、R
2、R
3、およびR
4で置換されている式Iのフェニル基に連結している。
【0143】
一部の実施形態では、Q
1の環形成窒素原子が、R
1、R
2、R
3、およびR
4により置換されている式Iのベンゼン環に直接連結している場合、Q
1は、置換されていてもよい二環式環(例えば、置換されていてもよい二環式ヘテロアリール)である。
【0144】
一部の実施形態では、L
1は、NR
N以外である。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。
【0145】
一部の実施形態では、L
1は、NR
N以外であり、Q
1が、置換されていてもよい単環式環である場合、Q
1環の環形成炭素原子は、R
1、R
2、R
3、およびR
4で置換されている式Iのフェニル基に連結している。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。一部のまたさらなる実施形態では、L
1は、Oである。
【0146】
一部の実施形態では、Q
1の環形成原子のそれぞれは、窒素または炭素原子である。一部のさらなる実施形態では、Q
1が、置換されていてもよい単環式環である場合、Q
1の環形成炭素原子は、R
1、R
2、R
3、およびR
4により置換されているベンゼン環に直接連結している。
【0147】
一部の実施形態では、L
1は、OまたはSである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、Sである。
【0148】
一部の実施形態では、L
1は、Oである。
【0149】
一部の実施形態では、L
1は、NHである。
【0150】
一部の実施形態では、L
1は、C(=O)またはCH(OH)である。
【0151】
一部の実施形態では、各T
2は、H、ハロゲン、−CN、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、メチル、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、各T
3は、H、−OH、ハロゲン、−CN、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、メチル、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のまたさらなる実施形態では、各T
2は、Hであり、各T
3は、Hおよび−OHからなる群から独立に選択される。
【0152】
一部の実施形態では、nは、1である。
【0153】
一部の実施形態では、nは、2である。
【0154】
一部の実施形態では、T
1は、H、F、Cl、またはメチルである。一部のさらなる実施形態では、T
1は、Hである。
【0155】
一部の実施形態では、T
4は、H、ハロゲン、−CN、メチル、またはC1ハロアルキルである。一部のさらなる実施形態では、T
4は、H、F、Cl、またはメチルである。またさらなる実施形態では、T
4は、Hである。
【0156】
一部の実施形態では、T
1は、Hであり、T
4は、Hである。一部のさらなる実施形態では、各T
2は、Hであり、各T
3は、Hおよび−OHからなる群から独立に選択される。
【0157】
一部の実施形態では、T
3の一方は、Hであり、他方は、Hまたは−OHである。
【0158】
一部の実施形態では、T
3は両方とも、Hである。
【0159】
一部の実施形態では、T
3の一方は、Hであり、他方は、−OHである。
【0160】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)である。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0161】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHである。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0162】
一部の実施形態では、X
1は、OまたはNHである。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0163】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、nは、1であり、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0164】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、nは、1であり、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0165】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、nは、1であり、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0166】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、nは、2であり、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0167】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、nは、2であり、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
1は、C−T
4である。
【0168】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、nは、2であり、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0169】
一部の実施形態では、X
1は、Oである。一部のさらなる実施形態では、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0170】
一部の実施形態では、X
1は、NHである。一部のさらなる実施形態では、各T
2は、H、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択され、各T
3は、H、−OH、CN、F、Cl、Br、メチル、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、およびC
1フルオロアルキルからなる群から独立に選択される。一部のさらなる実施形態では、X
4は、C−T
4である。
【0171】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、式I−aの化合物:
【0172】
【化20】
またはその薬学的に許容できる塩である。
【0173】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、式I−bの化合物:
【0174】
【化21】
またはその薬学的に許容できる塩である。
【0175】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、式I−cの化合物:
【0176】
【化22】
またはその薬学的に許容できる塩である。
【0177】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、式I−dの化合物:
【0178】
【化23】
またはその薬学的に許容できる塩である。
【0179】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、式I−eの化合物:
【0180】
【化24】
またはその薬学的に許容できる塩である。
【0181】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩は、式I−fの化合物:
【0182】
【化25】
またはその薬学的に許容できる塩である。
【0183】
本発明の第2の態様における本明細書に記載の実施形態は、別段に指定しない限り、式I、I−a、I−b、I−c、I−d、I−e、もしくはI−fの化合物、またはその薬学的に許容できる塩を含む。
【0184】
一部の実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hである。
【0185】
一部の実施形態では、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。
【0186】
一部の実施形態では、R
3は、Hであり、R
4は、H、ハロゲン、−CN、メチル、またはC
1ハロアルキルである。
【0187】
一部の実施形態では、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0188】
一部の実施形態では、Q
1は、N含有5〜6員ヘテロアリールまたはN含有5〜6員ヘテロシクロアルキルであり、それぞれは、1個のR
9で置換されており、1、2、3、または4個のR
10でさらに置換されていてもよい。
【0189】
一部の実施形態では:
Q
1は、
【0190】
【化26】
の部分であり、
環Q
1aは、N含有5〜6員ヘテロアリールまたはN含有5〜6員ヘテロシクロアルキルであり、
【0191】
【化27】
は、単結合または二重結合を表し、
Z
1およびZ
2のそれぞれは、独立に、CまたはNであり、
R
9は、ハロゲン(例えば、Cl)、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜7シクロアルキル、−CN、−N(R
5)(R
6)、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、またはC
3〜7シクロアルコキシであり、C
1〜4アルキルおよびC
3〜7シクロアルキルのそれぞれは、ハロゲン、−N(R
5)(R
6)、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく、
各R
10は、ハロゲン、−OH、−CN、−NO
2、オキソ、チオノ、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
1〜6ヒドロキシルアルキル、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、C
3〜7シクロアルキル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、C
6〜10アリール、4〜10員ヘテロシクロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C
1〜4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C
2〜4アルケニル−、−N(R
5)(R
6)、−N(R
7)(C(=O)R
8)、−S(=O)
2N(R
5)(R
6)、−C(=O)−N(R
5)(R
6)、−C(=O)−R
8、−C(=O)−OR
8、および−OR
8からなる群から独立に選択され、前記C
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
6〜10アリール、4〜10員ヘテロシクロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C
1〜4アルキル−、および(5〜10員ヘテロアリール)−C
2〜4アルケニル−のそれぞれは、ハロゲン、OH、−CN、−NO
2、C
1〜4アルキル、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、C
1〜4アルコキシ、−N(R
5)(R
6)、−S−(C
1〜4アルキル)、−S(=O)
2−(C
1〜4アルキル)、C
6〜10アリールオキシ、1または2個のC
1〜4アルキルで置換されていてもよい(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキルオキシ−、オキソ、−C(=O)H、−C(=O)−C
1〜4アルキル、−C(=O)O−C
1〜4アルキル、−C(=O)NH
2、−NHC(=O)H、−NHC(=O)−(C
1〜4アルキル)、C
3〜7シクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C
1〜4ハロアルキル、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく、
またはR
9および隣接するR
10は、それらが結合している環Q
1a上の2個の環原子と一緒に、縮合ベンゼン環または縮合5員もしくは6員ヘテロアリールを形成しており、それぞれは、1、2、3、4、または5個の独立に選択されるR
10aで置換されていてもよく、
各R
10aは、ハロゲン、−OH、−C(=O)OH、−C(=O)−C
1〜4アルキル、−C(=O)−NH
2、−C(=O)−N(C
1〜4アルキル)
2、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4アルコキシ、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、(C
1〜2アルコキシ)−C
1〜4アルキル−、C
1〜4ハロアルキル、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群から独立に選択され、
mは、0、1、2、3、または4である。
【0192】
一部の実施形態では、各R
10は、ハロゲン、−OH、−CN、−SF
5、−NO
2、オキソ、チオノ、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
1〜6ヒドロキシルアルキル、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、C
3〜7シクロアルキル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、および(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−からなる群から独立に選択され、前記C
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、および(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−のそれぞれは、ハロゲン、−N(R
5)(R
6)、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい。
【0193】
一部の実施形態では、Z
1は、Cである。
【0194】
一部の実施形態では、Q
1または環Q
1aは、置換されていてもよいN含有6員ヘテロアリールである。
【0195】
一部の実施形態では、Q
1または環Q
1aは、置換されていてもよいピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、またはピラジニルである。一部のさらなる実施形態では、Q
1または環Q
1aは、置換されていてもよいピリミジニル、ピリダジニル、またはピラジニルである。
【0196】
一部の実施形態では、Q
1または環Q
1aは、ピリミジニル、ピリダジニル、またはピラジニルであり、それぞれは、OH、CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、(C
1〜2アルコキシ)−C
1〜4アルキル−、およびC
3〜7シクロアルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい。一部のさらなる実施形態では、Q
1または環Q
1aは、ピリミジニル、ピリダジニル、またはピラジニルであり、それぞれは、CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、(C
1〜2アルコキシ)−C
1〜4アルキル−、およびC
3〜7シクロアルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい。いっそうさらなる実施形態では、Q
1または環Q
1aは、ピリミジニル、ピリダジニル、またはピラジニルであり、それぞれは、CN、C
1〜4アルキル、およびC
1〜4ハロアルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい。またいっそうさらなる実施形態では、Q
1または環Q
1aは、ピリミジニル、ピリダジニル、またはピラジニルであり、それぞれは、CNおよびC
1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい。
【0197】
一部の実施形態では、部分M
1は、キノリニル、イソキノリニル、1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、1H−ピロロ[3,2−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニル、イミダゾ[2,1−c][1,2,4]トリアジニル、イミダゾ[1,5−a]ピラジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、1H−インダゾリル、9H−プリニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジニル、イソオキサゾロ[5,4−c]ピリダジニル、イソオキサゾロ[3,4−c]ピリダジニル、および[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジニルからなる群から選択され、それぞれは、1、2、または3個のR
10で置換されていてもよく、1または2個のR
10aでさらに置換されていてもよいか、または部分M
1は、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジニル、ピリダジニル、1H−ピラゾリル、1H−ピロリル、4H−ピラゾリル、1H−イミダゾリル、1H−イミダゾリル、3−オキソ−2H−ピリダジニル、1H−2−オキソ−ピリミジニル、1H−2−オキソ−ピリジニル、2,4(1H,3H)−ジオキソ−ピリミジニル、および1H−2−オキソ−ピラジニルからなる群から選択され、それぞれは、R
9で置換されていて、かつ1、2、または3個のR
10でさらに置換されていてもよい。
【0198】
一部の実施形態では:
部分M
1は、
【0199】
【化28】
であり、
R
10aは、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、(C
1〜2アルコキシ)−C
1〜4アルキル−、またはC
3〜7シクロアルキルであり、
t1は、0または1であり、
tは、0または1である。
【0200】
一部の実施形態では、部分M
1は、
【0201】
【化29】
である。
【0202】
一部の実施形態では、部分M
1は、
【0203】
【化30】
である。
【0204】
一部の実施形態では:
部分M
1は、
【0205】
【化31】
であり、
R
11は、H、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、(C
1〜2アルコキシ)−C
1〜4アルキル−、またはC
3〜7シクロアルキルである。
【0206】
一部の実施形態では、R
9は、ハロゲン(例えば、Cl)、C
3〜6シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、C
1〜4アルキル、または−CNである。一部のさらなる実施形態では、R
9は、ハロゲン(例えば、Cl)、C
1〜4アルキル、または−CNである。
【0207】
一部の実施形態では、R
9は、C
1〜4アルキルまたは−CNである。一部のさらなる実施形態では、R
9は、C
1〜4アルキルである。一部のまたさらなる実施形態では、R
9は、メチルである。
【0208】
一部の実施形態では、各R
10は、ハロゲン、−OH、−CN、−SF
5、−NO
2、オキソ、チオノ、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
1〜6ヒドロキシルアルキル、C
1〜6アルコキシ、C
1〜6ハロアルコキシ、C
3〜7シクロアルキル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、および(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−からなる群から独立に選択され、前記C
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、および(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−のそれぞれは、ハロゲン、−N(R
5)(R
6)、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい。
【0209】
一部の実施形態では、各R
10は、−CN、C
1〜6アルキル、C
1〜6ハロアルキル、C
1〜6ヒドロキシルアルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−、および−N(R
5)(R
6)からなる群から独立に選択され、前記C
1〜6アルキル、C
3〜7シクロアルキル、C
2〜6アルケニル、C
2〜6アルキニル、および(C
3〜7シクロアルキル)−C
1〜4アルキル−のそれぞれは、ハロゲン、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい。一部のさらなる実施形態では、各R
10は、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、(C
1〜2アルコキシ)−C
1〜4アルキル−、およびC
3〜4シクロアルキル、および−N(R
5)(R
6)からなる群から独立に選択される。
【0210】
一部の実施形態では、各R
10は、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、(C
1〜2アルコキシ)−C
1〜4アルキル−、−CN、および−N(R
5)(R
6)からなる群から独立に選択され、R
5およびR
6のそれぞれは、独立に、Hであるか、もしくはC
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、およびC
3〜7シクロアルキルからなる群から選択されるか;またはR
5およびR
6は、それらが結合しているN原子と一緒に、4〜7員ヘテロシクロアルキルまたは5員ヘテロアリールを形成しており、それぞれは、ハロゲン、−CN、C
1〜4アルキル、C
1〜4アルコキシ、C
3〜6シクロアルキル、C
1〜4ハロアルキル、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。一部のさらなる実施形態では、各R
10は独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またさらなる実施形態では、各R
10は独立に、C
1〜4アルキルである。いっそうまたさらなる実施形態では、各R
10は、メチルである。
【0211】
一部の実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、ハロゲン(例えば、Cl)、C
3〜6シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、C
1〜4アルキル、または−CNである。一部のさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、ハロゲン(例えば、Cl)、C
1〜4アルキル、または−CNである。
【0212】
一部の実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。一部のさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0213】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0214】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0215】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0216】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0217】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、NH、N(C
1〜4アルキル)、N(シクロプロピル)、またはN(−CH
2−シクロプロピル)であり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0218】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0219】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0220】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0221】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0222】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0223】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0224】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0225】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0226】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0227】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0228】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0229】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0230】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0231】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0232】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0233】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0234】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0235】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0236】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、1であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0237】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0238】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0239】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0240】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0241】
一部の実施形態では、X
1は、O、S、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0242】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0243】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0244】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0245】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0246】
一部の実施形態では、X
1は、O、またはNHであり、X
4は、C−T
4であり、nは、2であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0247】
一部の実施形態では、X
1は、NHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、本明細書で提供する実施形態の1つにおいて記載するとおりである(例えば、M
1−g、M
1−k、M
1−m、またはM
1−n)。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0248】
一部の実施形態では、X
1は、NHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0249】
一部の実施形態では、X
1は、NHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0250】
一部の実施形態では、X
1は、NHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0251】
一部の実施形態では、X
1は、NHであり、X
4は、C−T
4であり、Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、L
1は、OまたはSである。またさらなる実施形態では、L
1は、Oである。いっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり、R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またいっそうさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。
【0252】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−aの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0253】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−aの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0254】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−aの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0255】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−aの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0256】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−bの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0257】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−bの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0258】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−bの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0259】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−bの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0260】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−cの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0261】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−cの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0262】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−cの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0263】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−cの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0264】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−dの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0265】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−dの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0266】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−dの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0267】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−dの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0268】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−eの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−gである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0269】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−eの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−kである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0270】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−eの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−mである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0271】
一部の実施形態では、式Iの化合物またはその塩は、式I−eの化合物またはその塩であり;Q
1は、M
1であり、M
1は、M
1−nである。一部のさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、独立に、Hまたはハロゲンであり;R
3およびR
4のそれぞれは、独立に、H、ハロゲン、−CN、メチル、C
1ハロアルキル、メトキシ、またはC
1ハロアルコキシである。またさらなる実施形態では、R
1およびR
2のそれぞれは、Hであり、R
3は、Hであり、R
4は、メチルである。一部のいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、C
1〜4アルキルまたはCNである。またいっそうさらなる実施形態では、R
9およびR
10のそれぞれは、独立に、メチルまたはCNである。
【0272】
一部の実施形態では、本発明はまた、本出願の実施例セクションの実施例1〜28において記載の1種または複数の化合物、それらの化合物の薬学的に許容できる塩;またはそれらの化合物もしくは塩のN−オキシドを提供する。
【0273】
一部の実施形態では、本発明は、
4−[4−(4,6−ジメチルピリミジン−5−イル)−3−メチルフェノキシ]−2,3−ジヒドロフロ[3,2−c]ピリジン;
4−[4−(4,6−ジメチルピリミジン−5−イル)−3−メチルフェノキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン;
5−[4−(2,3−ジヒドロフロ[3,2−c]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−4,6−ジメチルピリダジン−3(2H)−オン;
5−[4−(2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−4,6−ジメチルピリダジン−3(2H)−オン;
5−[4−(2,3−ジヒドロフロ[3,2−c]ピリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]−4,6−ジメチルピリダジン−3(2H)−オン;
(+)−5−[4−(2,3−ジヒドロフロ[3,2−c]ピリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]−4,6−ジメチルピリダジン−3(2H)−オン;
(−)−5−[4−(2,3−ジヒドロフロ[3,2−c]ピリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]−4,6−ジメチルピリダジン−3(2H)−オン;
5−[4−(2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]−4,6−ジメチルピリダジン−3(2H)−オン;
5−[4−(2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]−4,6−ジメチルピリダジン−3(2H)−オン、ENT−1;
5−[4−(2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]−4,6−ジメチルピリダジン−3(2H)−オン、ENT−2;
6−[4−(2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−1,5−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
6−[4−(2,3−ジヒドロフロ[3,2−c]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−1,5−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
5−{4−[(3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロフロ[3,2−c]ピリジン−4−イル)オキシ]−2−メチルフェニル}−4,6−ジメチルピリダジン−3(2H)−オン;
4−[4−(4,6−ジメチルピリミジン−5−イル)−3−メチルフェノキシ]−2,3−ジヒドロフロ[3,2−c]ピリジン−3−オール;および
6−[4−(2,3−ジヒドロフロ[3,2−c]ピリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]−1,5−ジメチルピラジン−2(1H)−オン
からなる群から選択される化合物またはその薬学的に許容できる塩を提供する。
【0274】
本発明の第2の態様は、本明細書に記載の任意の実施形態の任意のサブセットを含む。
【0275】
本発明の第2の態様は、本明細書に上記した2つ以上の実施形態の組合せ、またはその任意のサブセットを含む。
【0276】
本発明の第2の態様はさらに、本明細書に記載のD1媒介性(またはD1関連)障害の処置において使用するための式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩(本明細書に記載のすべての実施形態および2つ以上の実施形態の組合せ、またはそれらの任意のサブセットを含む)を提供する。
【0277】
本発明の第2の態様はさらに、本明細書に記載のD1媒介性(またはD1関連)障害を処置するための、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩(本明細書に記載のすべての実施形態および2つ以上の実施形態の組合せ、またはそれらの任意のサブセットを含む)の使用を提供する。
【0278】
本発明の第2の態様はさらに、本明細書に記載のD1媒介性(またはD1関連)障害の処置において使用するための医薬品の製造における、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩(本明細書に記載のすべての実施形態および2つ以上の実施形態の組合せ、またはそれらの任意のサブセットを含む)の使用を提供する。
【0279】
本発明の第2の態様の式Iの化合物またはその塩は、D1Rモジュレータ(例えば、D1Rアゴニスト、例えば、D1R部分アゴニスト)である。したがって、本発明の第2の態様はさらに、D1Rの活性を(インビトロまたはインビボのいずれかで)モジュレートする(例えば、作動させるか、または部分的に作動させる)ための方法であって、D1Rを、本明細書に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩(本明細書の実施例1〜28から選択されるものなど)と接触させること(インキュベートすることを含む)を含む方法を提供する。
【0280】
本明細書で使用する場合、用語「n員」(nは整数である)は、典型的には、ある部分における環形成原子の数を記載しており、その環形成原子の数がnである。例えば、ピリジンは、6員のヘテロアリール環の例であり、チオフェンは、5員のヘテロアリール基の例である。
【0281】
本明細書の様々な箇所において、本発明の化合物の置換基は、群または範囲で開示されている。本発明は、そのような群および範囲のメンバーのいずれもすべての個々の部分的組合せを含むことが特に意図されている。例えば、用語「C
1〜6アルキル」は、具体的に、C
1アルキル(メチル)、C
2アルキル(エチル)、C
3アルキル、C
4アルキル、C
5アルキル、およびC
6アルキルを含むことが意図されている。別の例では、用語「5〜10員のヘテロアリール基」は、具体的に、任意の5員、6員、7員、8員、9員、または10員のヘテロアリール基を含むことが意図されている。
【0282】
本明細書で使用する場合、用語「アルキル」は、直鎖および分枝鎖を含めた飽和脂肪族炭化水素を含むと定義される。一部の実施形態では、アルキル基は、1〜20個の炭素原子、1〜10個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、または1〜4個の炭素原子を有する。例えば、用語「C
1〜6アルキル」、さらには、本明細書において言及される他の基のアルキル部分(例えば、C
1〜6アルコキシ)は、1〜6個の炭素原子の直鎖または分枝鎖ラジカル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、またはn−ヘキシル)を指す。また別の例では、用語「C
1〜4アルキル」は、1〜4個の炭素原子の直鎖または分枝鎖脂肪族炭化水素鎖を指し、用語「C
1〜3アルキル」は、1〜3個の炭素原子の直鎖または分枝鎖脂肪族炭化水素鎖を指し、用語「C
1〜2アルキル」は、1〜2個の炭素原子の直鎖または分枝鎖脂肪族炭化水素鎖を指し、用語「C
1アルキル」は、メチルを指す。アルキル基は、1個または複数(例えば、1〜5個)の適切な置換基によって置換されていてもよい。
【0283】
本明細書で使用する場合、用語「アルケニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する直鎖および分枝鎖を含めた、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する脂肪族炭化水素を指す。一部の実施形態では、アルケニル基は、2〜20個の炭素原子、2〜10個の炭素原子、2〜6個の炭素原子、3〜6個の炭素原子、または2〜4個の炭素原子を有する。例えば、本明細書で使用する場合、用語「C
2〜6アルケニル」は、これだけに限定されないが、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル(アリル)、イソプロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニルなどを含めた、2〜6個の炭素原子の直鎖または分枝鎖不飽和ラジカル(少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する)を意味する。アルケニル基は、1個または複数(例えば、1〜5個)の適切な置換基によって置換されていてもよい。式Iの化合物が、アルケニル基を含有する場合、そのアルケニル基は、純粋なE型、純粋なZ型、または任意のその混合物として存在してよい。
【0284】
本明細書で使用する場合、用語「アルキニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する直鎖および分枝鎖を含めた、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する脂肪族炭化水素を指す。一部の実施形態では、アルキニル基は、2〜20個、2〜10個、2〜6個、または3〜6個の炭素原子を有する。例えば、本明細書で使用する場合、用語「C
2〜6アルキニル」は、2〜6個の炭素原子を有する上記で定義したとおりの直鎖または分枝鎖炭化水素鎖アルキニルラジカルを指す。アルキニル基は、1個または複数(例えば、1〜5個)の適切な置換基によって置換されていてもよい。
【0285】
本明細書で使用する場合、用語「シクロアルキル」は、飽和または不飽和非芳香族単環式または多環式(二環式など)炭化水素環(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニルなどの単環式、またはスピロ、縮合、もしくは架橋系を含めた二環式(ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[3.2.1]オクタニル、またはビシクロ[5.2.0]ノナニル、デカヒドロナフタレニルなど)を指す。シクロアルキル基は、3〜15個の炭素原子を有する。一部の実施形態では、シクロアルキルは、1個、2個、またはそれ以上の非累積非芳香族二重もしくは三重結合および/または1〜3個のオキソ基を含有してもよい。一部の実施形態では、ビシクロアルキル基は、6〜14個の炭素原子を有する。例えば、用語「C
3〜14シクロアルキル」は、3〜14個の環形成炭素原子の飽和または不飽和非芳香族単環式または多環式(二環式など)炭化水素環(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、またはシクロデカニル)を指し、用語「C
3〜7シクロアルキル」は、3〜7個の環形成炭素原子の飽和または不飽和非芳香族単環式または多環式(二環式など)炭化水素環(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル、またはビシクロ[1.1.1]ペンタン−2−イル)を指す。別の例では、用語「C
3〜6シクロアルキル」は、3〜6個の環形成炭素原子の飽和または不飽和非芳香族単環式または多環式(二環式など)炭化水素環を指す。さらに別の例では、用語「C
3−4シクロアルキル」は、シクロプロピルまたはシクロブチルを指す。他にも、シクロアルキルの定義には、シクロアルキル環に縮合した1個または複数の芳香環(アリールおよびヘテロアリールを含む)を有する部分、例えば、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサンなどのベンゾまたはチエニル誘導体(例えば、2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル、または1H−インデン−2(3H)−オン−1−イル)が含まれる。シクロアルキル基は、1個または複数(例えば、1〜5個)の適切な置換基によって置換されていてもよい。
【0286】
本明細書で使用する場合、用語「アリール」は、共役π電子系を有する全炭素単環式または縮合環多環式芳香族基を指す。アリール基は、環(複数可)中に6または10個の炭素原子を有する。最も一般的には、アリール基は、環中に6個の炭素原子を有する。例えば、本明細書で使用する場合、用語「C
6〜10アリール」は、フェニルまたはナフチルなどの、6〜10個の炭素原子を含有する芳香族ラジカルを意味する。アリール基は、1個または複数(例えば、1〜5個)の適切な置換基により置換されていてもよい。
【0287】
本明細書で使用する場合、用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1個の環中にO、S、およびNからそれぞれ独立に選択される1個または複数のヘテロ原子環員(環形成原子)を有する単環式または縮合環多環式芳香族複素環基を指す。ヘテロアリール基は、1〜13個の炭素原子、ならびにO、S、およびNから選択される1〜8個のヘテロ原子を含む5〜14個の環形成原子を有する。一部の実施形態では、ヘテロアリール基は、1〜4個のヘテロ原子を含む5〜10個の環形成原子を有する。ヘテロアリール基はまた、1〜3個のオキソ基またはチオノ基(すなわち=S)を含有することができる。一部の実施形態では、ヘテロアリール基は、1個、2個、または3個のヘテロ原子を含む5〜8個の環形成原子を有する。例えば、用語「5員ヘテロアリール」は、単環式ヘテロアリール環中に5個の環形成原子を有する上記で定義したとおりの単環式ヘテロアリール基を指し、用語「6員ヘテロアリール」は、単環式ヘテロアリール環中に6個の環形成原子を有する上記で定義したとおりの単環式ヘテロアリール基を指し、用語「5または6員ヘテロアリール」は、単環式ヘテロアリール環中に5または6個の環形成原子を有する上記で定義したとおりの単環式ヘテロアリール基を指す。別の例では、用語「5または10員ヘテロアリール」は、単環式または二環式ヘテロアリール環中に5、6、7、8、9、または10個の環形成原子を有する上記で定義したとおりの単環式または二環式ヘテロアリール基を指す。ヘテロアリール基は、1個または複数(例えば、1〜5個)の適切な置換基によって置換されていてもよい。単環式ヘテロアリールの例には、1〜3個のヘテロ原子を含む5個の環形成原子を有するもの、または1個、2個、もしくは3個の窒素ヘテロ原子を含む6個の環形成原子を有するものが含まれる。縮合二環式ヘテロアリールの例には、1〜4個のヘテロ原子を含む2つの縮合5員および/または6員単環式環が含まれる。
【0288】
ヘテロアリール基の例には、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル、フリル、イミダゾリル、ピロリル、オキサゾリル(例えば、1,3−オキサゾリル、1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(例えば、1,2−チアゾリル、1,3−チアゾリル)、ピラゾリル、テトラゾリル、トリアゾリル(例えば、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル)、オキサジアゾリル(例えば、1,2,3−オキサジアゾリル)、チアジアゾリル(例えば、1,3,4−チアジアゾリル)、キノリル、イソキノリル、ベンゾチエニル、ベンゾフリル、インドリル、1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、1H−ピロロ[3,2−c]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニル、イミダゾ[2,1−c][1,2,4]トリアジニル、イミダゾ[1,5−a]ピラジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、1H−インダゾリル、9H−プリニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジニル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジニル、イソオキサゾロ[5,4−c]ピリダジニル、イソオキサゾロ[3,4−c]ピリダジニル、ピリドン、ピリミドン、ピラジノン、ピリミジノン、1H−イミダゾール−2(3H)−オン、1H−ピロール−2,5−ジオン、3−オキソ−2H−ピリダジニル、1H−2−オキソ−ピリミジニル、1H−2−オキソ−ピリジニル、2,4(1H,3H)−ジオキソ−ピリミジニル、1H−2−オキソ−ピラジニルなどが含まれる。ヘテロアリール基は、1個または複数(例えば、1〜5個)の適切な置換基により置換されていてもよい。
【0289】
本明細書で使用する場合、用語「ヘテロシクロアルキル」は、1〜14個の環形成炭素原子ならびにO、S、およびNからそれぞれ独立に選択される1〜10個の環形成ヘテロ原子を含む単環式または多環式[スピロ、縮合、または架橋系を含めた一緒に縮合している2個以上の環、例えば、二環式環系を含む]の飽和または不飽和非芳香族4〜15員環系(4〜14員環系、4〜12員環系、5〜10員環系、4〜7員環系、4〜6員環系、または5〜6員環系など)を指す。ヘテロシクロアルキル基はまた、1個または複数のオキソまたはチオノ(すなわち、=S)基を含有してもよい。例えば、用語「4〜12員ヘテロシクロアルキル」は、O、S、およびNからそれぞれ独立に選択される1個または複数の環形成ヘテロ原子を含む単環式または多環式飽和または不飽和非芳香族4〜12員環系を指し、用語「4〜10員ヘテロシクロアルキル」は、O、S、およびNからそれぞれ独立に選択される1個または複数の環形成ヘテロ原子を含む単環式または多環式飽和または不飽和非芳香族4〜10員環系を指す。別の例では、用語「4〜6員ヘテロシクロアルキル」は、O、S、およびNからそれぞれ独立に選択される1個または複数の環形成ヘテロ原子を含む単環式または多環式飽和または不飽和非芳香族4〜6員環系を指し、用語「5〜6員ヘテロシクロアルキル」は、O、S、およびNからそれぞれ独立に選択される1個または複数の環形成ヘテロ原子を含む単環式または多環式飽和または不飽和非芳香族5〜6員環系を指す。他にも、ヘテロシクロアルキルの定義には、非芳香族ヘテロシクロアルキル環、例えば、ピリジニル、ピリミジニル、チオフェニル、ピラゾリル、フタルイミジル、ナフタルイミジル、および非芳香族ヘテロシクロアルキル環のベンゾ誘導体に縮合している1個または複数の芳香環(アリールおよびヘテロアリールを含む)を有する部分が含まれる。ヘテロシクロアルキル環は、1個または複数(例えば、1〜5個)の適切な置換基により置換されていてもよい。
【0290】
そのようなヘテロシクロアルキル環の例には、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、イミダゾリジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピラゾリジニル、チオモルホリニル、テトラヒドロチアジニル、テトラヒドロチアジアジニル、モルホリニル、オキセタニル、テトラヒドロジアジニル、オキサジニル、オキサチアジニル、キヌクリジニル、クロマニル、イソクロマニル、ベンゾオキサジニル、7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル、7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル、7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−オン−2−イル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニルなどが含まれる。ヘテロシクロアルキル環のさらなる例には、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、イミダゾリジン−1−イル、イミダゾリジン−2−イル、イミダゾリジン−4−イル、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル、ピペラジン−2−イル、1,3−オキサゾリジン−3−イル、1,4−オキサゼパン−1−イル、イソチアゾリジニル、1,3−チアゾリジン−3−イル、1,2−ピラゾリジン−2−イル、1,2−テトラヒドロチアジン−2−イル、1,3−チアジナン−3−イル,1,2−テトラヒドロジアジン−2−イル、1,3−テトラヒドロジアジン−1−イル、1,4−オキサジン−4−イル、オキサゾリジノニル、2−オキソ−ピペリジニル(例えば、2−オキソ−ピペリジン−1−イル)などが含まれる。芳香族縮合ヘテロシクロアルキル基の一部の例には、インドリニル、イソインドリニル、イソインドリン−1−オン−3−イル、5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル、4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−5−イル、5,6−ジヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−7(4H)−オン−5−イル、1,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5−イル、および3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン−3−イル基などが含まれる。ヘテロシクロアルキル基は、1個または複数(例えば、1〜5個)の適切な置換基により置換されていてもよい。ヘテロシクロアルキル基の例には、5員または6員単環式環、および9員または10員縮合二環式環が含まれる。
【0291】
本明細書で使用する場合、用語「ハロ」または「ハロゲン」基は、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を含むと定義される。
【0292】
本明細書で使用する場合、用語「ハロアルキル」は、1個または複数のハロゲン置換基を有するアルキル基を指す(ペルハロアルキルまで、すなわち、アルキル基のすべての水素原子がハロゲン原子により置き換えられるまで)。例えば、用語「C
1〜6ハロアルキル」は、1個または複数のハロゲン置換基を有するC
1〜6アルキル基を指す(ペルハロアルキルまで、すなわち、アルキル基のすべての水素原子がハロゲン原子により置き換えられるまで)。別の例では、用語「C
1〜4ハロアルキル」は、1個または複数のハロゲン置換基を有するC
1〜4アルキル基を指し(ペルハロアルキルまで、すなわち、アルキル基のすべての水素原子がハロゲン原子により置き換えられるまで)、用語「C
1〜3ハロアルキル」は、1個または複数のハロゲン置換基を有するC
1〜3アルキル基を指し(ペルハロアルキルまで、すなわち、アルキル基のすべての水素原子がハロゲン原子により置き換えられるまで)、用語「C
1〜2ハロアルキル」は、1個または複数のハロゲン置換基を有するC
1〜2アルキル基(すなわち、メチルまたはエチル)を指す(ペルハロアルキルまで、すなわち、アルキル基のすべての水素原子がハロゲン原子により置き換えられるまで)。また別の例では、用語「C
1ハロアルキル」は、1個、2個、または3個のハロゲン置換基を有するメチル基を指す。ハロアルキル基の例には、CF
3、C
2F
5、CHF
2、CH
2F、CH
2CF
3、CH
2Clなどが含まれる。
【0293】
本明細書で使用する場合、用語「ハロシクロアルキル」は、1個または複数のハロゲン置換基を有するシクロアルキル基を指す(ペルハロアルキルまで、すなわち、アルキル基のすべての水素原子がハロゲン原子により置き換えられるまで)。例えば、用語「C
3〜4ハロシクロアルキル」は、1個または複数のハロゲン置換基を有するシクロプロピルまたはシクロブチル基を指す。ハロシクロアルキルの例は、2−フルオロシクロプロパン−1−イルである。
【0294】
本明細書で使用する場合、用語「アルコキシ」または「アルキルオキシ」は、−O−アルキル基を指す。例えば、用語「C
1〜6アルコキシ」または「C
1〜6アルキルオキシ」は、−O−(C
1〜6アルキル)基を指し、用語「C
1〜4アルコキシ」または「C
1〜4アルキルオキシ」は、−O−(C
1〜4アルキル)基を指し、別の例では、用語「C
1〜2アルコキシ」または「C
1〜2アルキルオキシ」は、−O−(C
1〜2アルキル)基を指す。アルコキシの例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(例えば、n−プロポキシおよびイソプロポキシ)、tert−ブトキシなどが含まれる。アルコキシまたはアルキルオキシ基は、1個または複数(例えば、1〜5個)の適切な置換基によって置換されていてもよい。
【0295】
本明細書で使用する場合、用語「ハロアルコキシ」は、−O−ハロアルキル基を指す。例えば、用語「C
1〜6ハロアルコキシ」は、−O−(C
1〜6ハロアルキル)基を指す。別の例では、用語「C
1〜4ハロアルコキシ」は、−O−(C
1〜4ハロアルキル)基を指し、用語「C
1〜2ハロアルコキシ」は、−O−(C
1〜2ハロアルキル)基を指す。また別の例では、用語「C
1ハロアルコキシ」は、1、2、または3個のハロゲン置換基を有するメトキシ基を指す。ハロアルコキシの例は、−OCF
3または−OCHF
2である。
【0296】
本明細書で使用する場合、用語「シクロアルコキシ」または「シクロアルキルオキシ」は、−O−シクロアルキル基を指す。例えば、用語「C
3〜7シクロアルコキシ」または「C
3〜7シクロアルキルオキシ」は、−O−(C
3〜7シクロアルキル)基を指す。別の例では、用語「C
3〜6シクロアルコキシ」または「C
3〜6シクロアルキルオキシ」は、−O−(C
3〜6シクロアルキル)基を指す。シクロアルコキシの例には、C
3〜6シクロアルコキシ(例えば、シクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペントキシ、シクロヘキサノキシなど)が含まれる。シクロアルコキシまたはシクロアルキルオキシ基は、1個または複数(例えば、1〜5個)の適切な置換基によって置換されていてもよい。
【0297】
本明細書で使用する場合、用語「C
6〜10アリールオキシ」は、−O−(C
6〜10アリール)基を指す。C
6〜10アリールオキシ基の例は、−O−フェニル[すなわち、フェノキシ]である。C
6〜10アリールオキシ基は、1個または複数(例えば、1〜5個)の適切な置換基によって置換されていてもよい。
【0298】
本明細書で使用する場合、用語「フルオロアルキル」は、1個または複数のフッ素置換基を有するアルキル基を指す(ペルフルオロアルキルまで、すなわち、アルキル基のすべての水素原子がフッ素原子により置き換えられるまで)。例えば、用語「C
1〜2フルオロアルキル」は、1個または複数のフッ素置換基を有するC
1〜2アルキル基を指す(ペルフルオロアルキルまで、すなわち、C
1〜6アルキル基のすべての水素原子がフッ素により置き換えられるまで)。別の例では、用語「C
1フルオロアルキル」は、1個、2個または3個のフッ素置換基を有するC
1アルキル基(すなわち、メチル)を指す。フルオロアルキル基には、CF
3、C
2F
5、CH
2CF
3、CHF
2、CH
2F、などが含まれる。
【0299】
本明細書で使用する場合、用語「フルオロアルコキシ」は、−O−フルオロアルキル基を指す。例えば、用語「C
1〜2フルオロアルコキシ」は、−O−C
1〜2フルオロアルキル基を指す。別の例では、用語「C
1フルオロアルコキシ」は、1、2、または3個のフッ素置換基を有するメトキシ基を指す。C
1フルオロアルコキシの例は、−OCF
3または−OCHF
2である。
【0300】
本明細書で使用する場合、用語「ヒドロキシルアルキル」または「ヒドロキシアルキル」は、1個または複数(例えば、1、2、または3個)のOH置換基を有するアルキル基を指す。用語「C
1〜6ヒドロキシルアルキル」または「C
1〜6ヒドロキシアルキル」は、1個または複数(例えば、1、2、または3個)のOH置換基を有するC
1〜6アルキル基を指す。用語「C
1〜4ヒドロキシルアルキル」または「C
1〜4ヒドロキシアルキル」は、1個または複数(例えば、1、2、または3個)のOH置換基を有するC
1〜4アルキル基を指し、用語「C
1〜3ヒドロキシルアルキル」または「C
1〜3ヒドロキシアルキル」は、1個または複数(例えば、1、2、または3個)のOH置換基を有するC
1〜3アルキル基を指し、用語「C
1〜2ヒドロキシルアルキル」または「C
1〜2ヒドロキシアルキル」は、1個または複数(例えば、1、2、または3個)のOH置換基を有するC
1〜2アルキル基を指す。ヒドロキシルアルキルの例は、−CH
2OHまたは−CH
2CH
2OHである。
【0301】
本明細書で使用する場合、用語「オキソ」は、=Oを指す。オキソが炭素原子上で置換されている場合、それらは、一緒に、カルボニル部分[−C(=O)−]を形成している。オキソが硫黄原子上で置換されている場合、それらは、一緒に、スルフィニル部分[−S(=O)−]を形成しており、2個のオキソ基が硫黄原子上で置換されている場合、それらは、一緒に、スルホニル部分[−S(=O)
2−]を形成している。
【0302】
本明細書で使用する場合、用語「チオノ」は、=Sを指す。チオノが炭素原子上で置換されている場合、それらは一緒に、[−C(=S)−]の部分を形成している。
【0303】
本明細書で使用する場合、用語「置換されていてもよい」は、置換が、場合によるものであり、したがって、非置換および置換の原子および部分の両方を含むことを意味する。「置換の」原子または部分は、指定の原子または部分上の任意の水素が、示されている置換基からの選択肢で置き換えられていてよいことを示しているが(指定の原子または部分上のすべての水素原子が、示されている置換基からの選択肢で置き換えられるまで)、ただし、指定の原子または部分の通常の原子価を超えず、また、その置換が安定な化合物をもたらすことを条件とする。例えば、メチル基(すなわち、CH
3)が置換されていてもよい場合、炭素原子上の最高3個の水素原子が、置換基で置き換えられていてよい。
【0304】
本明細書で使用する場合、用語「置換されていてもよいC
1〜4アルキル」は、−OH、ハロゲン、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜4アルキル)、−N(C
1〜4アルキル)
2、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数(例えば、1〜5個)の置換基により置換されていてもよいC
1〜4アルキルを指す。
【0305】
本明細書で使用する場合、用語「置換されていてもよいC
1〜2アルキル」は、−OH、ハロゲン、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜4アルキル)、−N(C
1〜4アルキル)
2、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数(例えば、1〜5個)の置換基により置換されていてもよいC
1〜2アルキルを指す。
【0306】
本明細書で使用する場合、用語「置換されていてもよいC
3〜4シクロアルキル」は、−OH、ハロゲン、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜4アルキル)、−N(C
1〜4アルキル)
2、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数(例えば、1〜5個)の置換基により置換されていてもよいC
3〜4シクロアルキルを指す。
【0307】
本明細書で使用する場合、用語「置換されていてもよいシクロプロピルメチル」は、−OH、ハロゲン、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜4アルキル)、−N(C
1〜4アルキル)
2、C
1〜4アルキル、C
1〜4ハロアルキル、C
1〜4ヒドロキシルアルキル、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数(例えば、1〜5個)の置換基により置換されていてもよいシクロプロピルメチルを指す。
【0308】
本明細書で使用する場合、用語「置換されていてもよいC
1〜4アルコキシ」は、−OH、ハロゲン、−CN、−NH
2、−NH(C
1〜4アルキル)、−N(C
1〜4アルキル)
2、C
1〜4アルコキシ、およびC
1〜4ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数(例えば、1〜5個)の置換基により置換されていてもよいC
1〜4アルコキシを指す。
【0309】
本明細書で使用する場合、指定がない限り、置換基の結合点は、置換基の任意の適切な位置からであってよい。例えば、ピペリジニルは、ピペリジン−1−イル(ピペリジニルのN原子を介して結合)、ピペリジン−2−イル(ピペリジニルの2位のC原子を介して結合)、ピペリジン−3−イル(ピペリジニルの3位のC原子を介して結合)、またはピペリジン−4−イル(ピペリジニルの4位のC原子を介して結合)であってよい。別の実施例では、ピリジニル(またはピリジル)は、2−ピリジニル(またはピリジン−2−イル)、3−ピリジニル(またはピリジン−3−イル)、または4−ピリジニル(またはピリジン−4−イル)であってよい。
【0310】
置換基への結合が、環中の2個の原子を接続する結合を横切って示されている場合、そのような置換基は、別段の指定があるかまたは別段に文脈から暗示されていない限り、その環中の置換可能な(すなわち、1個または複数の水素原子に結合している)環形成原子のいずれに結合していてもよい。例えば、以下の式a−101に示されているとおり、R
10は、それぞれ1個の水素原子(図示されていないが)を担持する2個の環炭素原子のいずれかに結合していてよい。別の例では、以下の式a−102に示されているとおり、R
10は、それぞれ1個の水素原子(図示されていないが)を担持するピラジン環上の2個の環炭素原子のいずれかに結合していてよく、R
10aは、それぞれ1個の水素原子(図示されていないが)を担持するイミダゾール環上の2個の環炭素原子のいずれかに結合していてよい。
【0311】
【化32】
【0312】
その原子を介して置換基に結合している原子を示すことなく、置換部分または置換されていてもよい部分が記載されている場合、置換基は、そのような部分中の任意の適切な原子を介して結合していてよい。置換アリールアルキルの例では、アリールアルキル[例えば、(C
6〜10アリール)−C
1〜4アルキル−]上の置換基は、アリールアルキルのアルキル部分またはアリール部分の上の任意の炭素原子に結合していてよい。置換基および/または変項の組合せは、そのような組合せが安定な化合物をもたらす場合にのみ、許容される。
【0313】
上記のとおり、式Iの化合物は、式Iの化合物の酸付加塩および/または塩基付加塩などの薬学的に許容できる塩の形態で存在し得る。語句「薬学的に許容できる塩(複数可)」には、本明細書で使用する場合、別段に示さない限り、式Iの化合物中に存在し得る酸付加塩または塩基塩が含まれる。
【0314】
式Iの化合物の薬学的に許容できる塩には、その酸付加塩および塩基塩が含まれる。
【0315】
適切な酸付加塩は、非毒性塩を形成する酸から形成される。例には、酢酸塩、アジピン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベシル酸塩、炭酸水素塩/炭酸塩、重硫酸塩/硫酸塩、ホウ酸塩、樟脳スルホン酸塩、クエン酸塩、シクラミン酸塩、エジシル酸塩、エシル酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヒベンズ酸塩、塩酸塩/塩化物、臭化水素酸塩/臭化物、ヨウ化水素酸塩/ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メシル酸塩、メチル硫酸塩、ナフチル酸塩、2−ナプシル酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オロチン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、リン酸塩/リン酸水素塩/リン酸二水素塩、ピログルタミン酸塩、サッカリン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、トシル酸塩、トリフルオロ酢酸塩、およびキシノホ酸塩(xinofoate)が含まれる。
【0316】
適切な塩基塩は、非毒性塩を形成する塩基から形成される。例には、アルミニウム、アルギニン、ベンザチン、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジオラミン、グリシン、リシン、マグネシウム、メグルミン、オラミン、カリウム、ナトリウム、トロメタミン、および亜鉛の塩が含まれる。
【0317】
酸および塩基の半塩、例えば、半硫酸塩および半カルシウム塩も、形成され得る。
【0318】
適切な塩についての総説については、「Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties, Selection, and Use」、Stahl and Wermuth(Wiley−VCH, 2002)を参照されたい。式Iの化合物の薬学的に許容できる塩を作製するための方法は、当業者に知られている。
【0319】
本明細書で使用する場合、用語「式I」、「式Iまたは薬学的に許容できるその塩」、「化合物の薬学的に許容できる塩または[式Iの]塩」は、水和物、溶媒和物、異性体(例えば、回転立体異性体を含む)、結晶質および非結晶質形態、同類形態、多形、代謝産物、ならびにそのプロドラッグを含めた式Iの化合物のすべての形態を含むと定義される。
【0320】
当業者には知られているとおり、アミン化合物(すなわち、1個または複数個の窒素原子を含むもの)、例えば、第三級アミンは、N−オキシド(アミンオキシドまたはアミンN−オキシドとしても知られている)を形成することができる。N−オキシドは、(R
100R
200R
300)N
+−O
−の式を有し、親アミン(R
100R
200R
300)Nは、例えば、第三級アミン(例えば、R
100、R
200、R
300のそれぞれは、独立に、アルキル、アリールアルキル、アリール、ヘテロアリールなどである)、複素環式または複素芳香族アミン[例えば、(R
100R
200R
300)Nは、一緒に、1−アルキルピペリジン、1−アルキルピロリジン、1−ベンジルピロリジン、またはピリジンを形成している]であってよい。例えば、イミン窒素、特に、複素環式もしくは複素芳香族イミン窒素、またはピリジン−型窒素(
【0321】
【化33】
)原子[ピリジン、ピリダジン、またはピラジン中の窒素原子など]は、N−酸化されて、基(
【0322】
【化34】
)を含むN−オキシドを形成し得る。したがって、1個または複数の窒素原子(例えば、イミン窒素原子)を含む本発明による化合物は、そのN−オキシドを形成し得る(例えば、安定なN−オキシドを形成するために適した窒素原子の数に応じて、モノ−N−オキシド、ビス−N−オキシド、またはマルチ−N−オキシド(multi−N−oxide)、またはそれらの混合物)。
【0323】
本明細書で使用する場合、用語「N−オキシド(複数可)」は、モノ−N−オキシド(アミン化合物の1個より多い窒素原子がモノN−オキシドを形成し得る場合には、異なる異性体を含む)もしくはマルチ−N−オキシド(例えば、ビス−N−オキシド)、またはあらゆる比でのそれらの混合物など、本明細書に記載のアミン化合物(例えば、1個または複数のイミン窒素原子を含む化合物)のすべての可能な、とりわけ、すべての安定なN−オキシド形態を指す。
【0324】
式Iの化合物および本明細書に記載のそれらの塩は、それらのN−オキシドをさらに含む。
【0325】
式Iの化合物(その塩を含む)は、完全な非晶質から完全な結晶質までの範囲の連続した固体状態で存在し得る。用語「非晶質」は、その物質が、分子レベルで長距離秩序を欠いていて、温度に応じて固体または液体の物理的特性を示し得る状態を指す。典型的には、このような物質は、特有のX線回折図を示さず、固体の特性を示しながらも、より形式的には液体として記載される。加熱すると、固体の外観から液体の特性を持つ物質への変化が生じ、これは、典型的には二次の状態変化によって特徴づけられる(「ガラス遷移」)。用語「結晶質」は、その物質が、分子レベルで規則的に配列している内部構造を有し、規定のピークを有する特有のX線回折図を示す固相を指す。このような物質は十分に加熱すると、液体の特性も示すが、固体から液体への変化は、典型的には一次の相変化によって特徴づけられる(「融点」)。
【0326】
式Iの化合物(その塩を含む)は、非溶媒和形態および溶媒和形態で存在し得る。溶媒または水が緊密に結合している場合、複合体は、湿度とは無関係に、十分に定義される化学量論を有するはずである。しかしながら、チャネル溶媒和物および吸湿性化合物においてのように、溶媒または水の結合が弱い場合、水/溶媒含有量は、湿度および乾燥状態に左右される。このようなケースでは、非化学量論組成が標準となる。
【0327】
式Iの化合物(その塩を含む)は、クラスレートまたは他の複合体(例えば、共結晶)としても存在し得る。薬物およびホストが、化学量論的量または非化学量論的量で存在しているクラスレート、薬物−ホスト包接錯体などの複合体も、本発明の範囲内に包含される。化学量論的量または非化学量論的量であってよい2種以上の有機および/または無機構成成分を含有する式Iの化合物の複合体も包含される。その結果生じる複合体は、イオン化、部分イオン化、または非イオン化であってよい。共結晶は、典型的には、非共有結合相互作用を介して共に結合している中性分子構成成分同士の結晶錯体と定義されるが、中性分子と塩との錯体でもあり得るであろう。溶融結晶化、溶媒からの再結晶化、または構成成分同士の物理的粉砕により、共結晶を調製することができる。O.AlmarssonおよびM.J.Zaworotko、Chem. Commun.2004、17、1889〜1896を参照されたい。多構成成分錯体の一般的総説に関しては、J.K.Haleblian、J. Pharm. Sci. 1975、64、1269〜1288を参照されたい。
【0328】
本発明の化合物(その塩を含む)は、適切な条件に置いた場合に、中間状態(中間相または液晶)でも存在し得る。中間状態は、真の結晶状態と真の液体状態(溶融体または溶液)との中間である。温度変化の結果として生じる液晶性は、「サーモトロピック」と記載され、水または他の溶媒などの第2の構成成分を加えると生じる液晶性は、「リオトロピック」と記載される。リオトロピック中間相を形成する可能性のある化合物は、「両親媒性」と記載され、イオン性極性ヘッド基(−COO
−Na
+、−COO
−K
+、または−SO
3−Na
+など)または非イオン性極性ヘッド基(−N
−N
+(CH
3)
3など)を持つ分子からなる。さらなる情報に関しては、N.H.HartshorneおよびA.Stuartによる「Crystals and the Polarizing Microscope」、第4版(Edward Arnold、1970)を参照されたい。
【0329】
本発明はまた、式Iの化合物のプロドラッグに関する。したがって、それ自体は薬理活性をほとんど、または全く有さなくてもよい式Iの化合物のある種の誘導体は、体内または体上に投与されると、例えば加水分解による切断によって変換されて、所望の活性を有する式Iの化合物になり得る。そのような誘導体が、「プロドラッグ」と称される。プロドラッグの使用に関するさらなる情報は、Pro−drugs as Novel Delivery Systems、Vol.14、ACS Symposium Series(T.HiguchiおよびW.Stella)およびBioreversible Carriers in Drug Design、Pergamon Press、1987(E.B.Roche編、American Pharmaceutical Association)において見出すことができる。
【0330】
本発明によるプロドラッグは、例えば、式Iの化合物中に存在する適切な官能基を、「プロ部分(pro−moieties)」として当業者に知られており、例えば、Design of Prodrugs、H.Bundgaard(Elsevier、1985)、またはProdrugs:Challenges and Reward、2007版、Valentino Stella、Ronald Borchardt、Michael Hageman、Reza Oliyai、Hans Maag、Jefferson Tilley編、134〜175頁(Springer、2007)に記載されているとおりの特定の部分に置き換えることによって作製することができる。
【0331】
さらに、ある種の式Iの化合物は、それ自体が、他の式Iの化合物のプロドラッグとして作用することがある。
【0332】
式Iの化合物の代謝産物、すなわち、薬物を投与するとインビボで形成される化合物も、本発明の範囲内に包含される。
【0333】
式Iの化合物(その塩を含む)は、立体異性体および互変異性体のすべてを含む。式Iの立体異性体には、1種より多い種類の異性を示す化合物;およびその混合物(ラセミ化合物およびジアステレオ異性体対など)を含めた式Iの化合物のシスおよびトランス異性体、RおよびS鏡像異性体などの光学異性体、ジアステレオ異性体、幾何異性体、回転異性体、アトロプ異性体、ならびに配座異性体が含まれる。他にも、対イオンが光学的に活性である酸付加塩または塩基付加塩、例えば、D−乳酸塩もしくはL−リシン、またはラセミ体、例えば、DL−酒石酸塩もしくはDL−アルギニンが含まれる。
【0334】
一部の実施形態では、式Iの化合物(その塩を含む)は、不斉炭素原子を有することがある。式Iの化合物の炭素−炭素結合は、本明細書において、実線(
【0335】
【化35】
)、黒塗りのくさび型(
【0336】
【化36】
)、または破線のくさび型(
【0337】
【化37】
)を使用して示すことができる。不斉炭素原子への結合を示すための実線の使用は、その炭素原子での可能な立体異性体(例えば、個々の鏡像異性体、ラセミ混合物など)のすべてが含まれることを示すこととする。不斉炭素原子への結合を示すための中実または破線くさび型の使用は、示されている立体異性体のみが包含されることを意味することを示すこととする。式Iの化合物は、1個を超える不斉炭素原子を含有することも可能である。これらの化合物では、不斉炭素原子への結合を示すための実線の使用は、可能な立体異性体のすべてが包含されることを意味することを示すこととする。例えば、別段に述べられていない限り、式Iの化合物は、鏡像異性体およびジアステレオ異性体として、またはラセミ化合物およびそれらの混合物として存在し得ることが意図されている。式Iの化合物中の1個または複数の不斉炭素原子への結合を示すための実線の使用および同じ化合物中の他の不斉炭素原子への結合を示すための中実または破線くさび型の使用は、ジアステレオ異性体の混合物が存在することを示すこととする。
【0338】
一部の実施形態では、式Iの化合物(その塩を含む)は、アトロプ異性体(例えば、1種または複数のアトロプ鏡像異性体)として存在し得、かつ/または単離することができる。当業者であれば、アトロプ異性は、2個以上の芳香環(例えば、単結合を介して連結している2個の芳香環)を有する化合物で存在し得ることが分かるであろう。例えば、Freedman,T.B.ら、Absolute Configuration Determination of Chiral Molecules in the Solution State Using Vibrational Circular Dichroism. Chirality 2003、15、743〜758;およびBringmann,G.ら、Atroposelective Synthesis of Axially Chiral Biaryl Compounds. Angew. Chem., Int. Ed. 2005、44、5384〜5427を参照されたい。
【0339】
任意のラセミ体を結晶化させると、異なる種類の結晶が可能である。1つの種類は、等モル量で両方の鏡像異性体を含有する1種の均一な形態の結晶が生じるラセミ化合物(真のラセミ化合物)である。別の種類は、それぞれ単一の鏡像異性体を含む2種の形態の結晶が等モル量もしくは異なるモル量で生じるラセミ混合物または集合体である。
【0340】
式Iの化合物(その塩を含む)は、互変異性および構造異性の現象を示し得る。例えば、式Iの化合物は、エノールおよびイミンの形態、アミドおよびイミド酸の形態、ならびにケトおよびエナミンの形態を含めた複数の互変異性型、幾何異性体、ならびにそれらの混合物で存在し得る。そのような互変異性型のすべてが、式Iの化合物の範囲内に含まれる。互変異性体は、溶液中では互変異性セットの混合物として存在し得る。固体形態では、通常、1種の互変異性体が優勢である。1種の互変異性体が記載されていることがあるとしても、本発明は、式Iの化合物の互変異性体のすべてを含む。例えば、次の本発明の2種の互変異性体の1種が、本明細書の実験セクションにおいて開示されている場合、当業者であれば、本発明が他方も含むことは容易に分かるであろう。
【0341】
【化38】
【0342】
別の例では、次の本発明の3種の互変異性体の1種が、本明細書の実験の章で開示されている場合、当業者であれば、本発明が以下に示されている他の2種などの他の互変異性体も含むことは容易に理解しているものと予想される。
【0343】
【化39】
【0344】
本発明は、1個または複数の原子が、同じ原子番号を有するが、天然において優勢な原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられている薬学的に許容できる同位体標識された式Iの化合物(その塩を含む)のすべてを含む。
【0345】
本発明の化合物中に包含されるために適している同位体(その塩を含む)の例には、
2Hおよび
3Hなどの水素、
11C、
13C、および
14Cなどの炭素、
36Clなどの塩素、
18Fなどのフッ素、
123Iおよび
125Iなどのヨウ素、
13Nおよび
15Nなどの窒素、
15O、
17O、および
18Oなどの酸素、
32Pなどのリン、ならびに
35Sなどの硫黄の同位体が含まれる。
【0346】
ある種の同位体標識された式Iの化合物、例えば、放射性同位体を導入されているものは、薬物および/または基質の組織分布研究において有用である。放射性同位体のトリチウム、すなわち
3Hおよび炭素−14、すなわち
14Cは、導入の容易さおよび検出の迅速な手段である点において、この目的のために特に有用である。
【0347】
ジュウテリウム、すなわち
2Hなどのより重い同位体での置換は、より大きな代謝安定性、例えば、インビボ半減期の増大または投薬量要求の低減から生じるある種の治療的利点をもたらし得るので、場合によっては好ましいことがある。
【0348】
11C、
18F、
15O、および
13Nなどの陽電子放出同位体での置換は、基質受容体占有率を調べるための陽電子放出断層撮影法(PET)研究において有用であり得る。
【0349】
当業者に知られている従来の技術によって、または以前に使用された非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用する添付の実施例および調製に記載のプロセスと同様のプロセスによって、同位体標識された式Iの化合物(その塩を含む)を一般的に調製することができる。
【0350】
本発明はまた、本発明の第2の態様における新規の式Iの化合物(その薬学的に許容できる塩を含む)を含む組成物(例えば、医薬組成物)を提供する。したがって、一実施形態では、本発明は、(治療有効量の)新規の式Iの化合物(またはその薬学的に許容できる塩)を含み、場合により、薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物を提供する。さらなる一実施形態では、本発明は、(治療有効量の)式Iの化合物(またはその薬学的に許容できる塩)を含み、場合により、薬学的に許容できる担体および場合により、少なくとも1種の追加の薬品または医薬品(下記の抗精神病薬または抗統合失調症薬など)を含む医薬組成物を提供する。一実施形態では、追加の薬品または医薬品は、下記のとおりの抗統合失調症薬である。
【0351】
薬学的に許容できる担体は、任意の従来の医薬担体または添加剤を含み得る。適切な医薬担体には、不活性な希釈剤または充填剤、水、および様々な有機溶媒(水和物および溶媒和物など)が含まれる。医薬組成物は、所望の場合には、香味剤、結合剤、添加剤などの追加の成分を含有してよい。したがって、経口投与では、クエン酸などの様々な添加剤を含有する錠剤を、デンプン、アルギン酸、およびある種の錯体ケイ酸塩などの様々な崩壊剤と一緒に、また、スクロース、ゼラチン、およびアラビアゴムなどの結合剤と一緒に使用することができる。加えて、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、およびタルクなどの滑沢剤は、多くの場合に、製錠の目的のために有用である。同様の種類の固体組成物を、充填された軟および硬ゼラチンカプセル剤中で使用することもできる。したがって、材料の非限定的例には、ラクトースまたは乳糖および高分子量ポリエチレングリコールが含まれる。水性懸濁剤またはエリキシル剤が経口投与のために望ましいときには、その中の活性化合物を、様々な甘味剤または香味剤、着色剤または色素および、所望の場合には、乳化剤または懸濁化剤と、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、またはそれらの組合せなどの希釈剤と一緒に組み合わせることができる。
【0352】
医薬組成物は、例えば、経口投与では錠剤、カプセル剤、丸剤、散剤、持続放出製剤、液剤、もしくは懸濁剤として、非経口注射では滅菌液剤、懸濁剤、もしくは乳剤として、局所投与では軟膏剤もしくはクリーム剤として、または直腸投与では坐剤として適した形態で存在してよい。
【0353】
例示的な非経口投与形態には、滅菌水溶液、例えば、プロピレングリコール水溶液またはデキストロース溶液中の活性化合物の液剤または懸濁剤が含まれる。そのような剤形は、所望の場合には、適切に緩衝されていてよい。
【0354】
医薬組成物は、正確な投薬量の単回投与に適した単位剤形であってよい。当業者であれば、複数の用量が想定されるように、組成物を治療量以下の投薬量で製剤化することができることは分かるであろう。
【0355】
一実施形態では、本組成物は、治療有効量の式Iの化合物(またはその薬学的に許容できる塩)および薬学的に許容できる担体を含む。
【0356】
式Iの化合物(その薬学的に許容できる塩を含む)は、D1Rモジュレータである。一部の実施形態では、式Iの化合物は、D1Rアゴニスト[すなわち、D1受容体と結合し(D1R受容体に対して親和性を有し)、活性化させる]である。一部の実施形態では、ドーパミンを基準完全D1Rアゴニストとして使用すると、式Iの化合物は、スーパーアゴニスト(すなわち、D1R受容体について、内在性D1Rアゴニストであるドーパミンよりも高い最大応答をもたらし得て、したがって、約100%よりも高い、例えば、120%の有効性を示し得る化合物)である。一部の実施形態では、ドーパミンを基準完全アゴニストとして使用すると、式Iの化合物は、完全D1Rアゴニストである(すなわち、ドーパミンの有効性と比較して、約100%、例えば、90%〜100%の有効性を有する)。一部の実施形態では、ドーパミンを基準完全D1Rアゴニストとして使用すると、式Iの化合物は、部分アゴニスト[すなわち、D1受容体に結合し、それを活性化させるが、完全アゴニストであるドーパミンに対して、D1受容体において部分的な有効性のみ(すなわち、100%未満、例えば、10%〜80%または50%〜70%)を有する化合物]である。D1Rアゴニスト(スーパーアゴニスト、完全アゴニスト、および部分アゴニストを含む)は、D1Rの活性を作動させるか、または部分的に作動させ得る。一部の実施形態では、D1Rに関する式Iの化合物のEC
50は、約10μM、5μM、2μM、1μM、500nM、200nM、100nM、50、40、30、20、10、5、2、または1nM未満である。
【0357】
本明細書で使用する場合、化合物について言及する場合、用語「D1Rモジュレータ」または「D1Rアゴニスト」(D1Rスーパーアゴニスト、D1R完全アゴニスト、およびD1R部分アゴニストを含む)は、それぞれ、D1様受容体モジュレータまたはD1様受容体アゴニストである化合物を指す(すなわち、D1様受容体のサブタイプ間で、またはそのうちで、必ずしも選択的ではない)。Lewis、JPET 286:345−353、1998を参照されたい。D1Rには、例えば、ヒトではD1およびD5、ならびにげっ歯類ではD1AおよびD1Bが含まれる。
【0358】
式Iの化合物の投与は、当該化合物を作用部位に送達することを可能にする任意の方法により行うことができる。これらの方法には、例えば、腸内経路(例えば、経口経路、頬側経路、唇下経路、舌下経路)、経口経路、鼻腔内経路、吸入経路、十二指腸内経路、非経口注射(静脈内、皮下、筋肉内、血管内、または注入を含む)、髄腔内経路、硬膜外経路、脳内経路、脳室内経路、局所、および直腸投与が含まれる。
【0359】
本発明の一実施形態では、式Iの化合物は、経口経路により投与する/作用させることができる。
【0360】
投与計画を、最適な所望の応答が得られるように調節することができる。例えば、単回ボーラス剤を投与することができるか、複数の分割用量を経時的に投与することができるか、または用量を、治療状況の急迫によって示されるとおりに、比例して低減または増加することができる。投与の容易さ、および投薬量の均一のために、非経口組成物を投薬単位形態に製剤化することが、有利であり得る。投薬単位形態は、本明細書で使用する場合、治療する哺乳動物対象のための単位投薬量として適した物理的に別個の単位を指し;各単位は、必要な医薬担体に関連して所望の治療効果を生じるように計算された活性化合物の所定の量を含有する。本発明の投薬量単位形態についての仕様は、治療薬の特有の特徴、および達成されるべき特定の治療効果または予防効果などの様々な因子により規定される。本発明の一実施形態では、式Iの化合物は、ヒトを処置するために使用することができる。
【0361】
投薬量の値は、緩和されるべき状態の種類および重症度と共に変動してよく、また、単回または多回用量を含んでよいことに注意されたい。さらに、任意の特定の対象について、具体的な投与計画を、個々の必要性、および組成物を投与するか、または組成物の投与を監督する人物の専門的判断に従って経時的に調節すべきこと、かつ本明細書に記載の投薬量範囲は、例示に過ぎず、特許請求の範囲の組成物の範囲または実施を制限することを意図したものではないことを理解されたい。例えば、用量は、毒性作用および/または臨床検査値などの臨床作用を含み得る薬物動態または薬力学的パラメーターに基づき調節することができる。したがって、本発明は、当業者によって決定されるとおりの患者内用量漸増を含む。化学療法薬を投与するための適切な投薬量およびレジメンの決定は、関連分野においてよく知られており、本明細書において開示されている教示を得れば、当業者によって達成されることは理解されるであろう。
【0362】
投与される式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩の量は、治療される対象、障害または状態の重症度、投与速度、化合物の素質、および処方する医師の裁量に依存するはずである。一般に、有効な投薬量は、単回用量または分割用量で1日あたり体重1kgあたり約0.0001〜約50mg、例えば、約0.01〜約10mg/kg/日の範囲である。70kgのヒトでは、これは、約0.007mg〜約3500mg/日、例えば、約0.7mg〜約700mg/日の量となるであろう。一部の場合には、前記の範囲の下限未満の投薬量レベルが、適正を超えてしまうこともある一方で、他の場合には、さらに多い用量を、どのような有害な副作用も惹起することなく、使用することができるが、ただし、そのような多い用量は、初めに、一日を通じて投与するために、複数の小さな用量に分割されることを条件とする。
【0363】
本明細書で使用する場合、用語「併用療法」は、逐次に、または同時に、少なくとも1種の追加の医薬品または薬品(例えば、抗統合失調症薬)と一緒に、式Iの化合物またはその薬学的に許容できる塩を投与することを指す。
【0364】
本発明は、式Iの化合物(またはその薬学的に許容できる塩)と、1種または複数の追加の薬学的に活性な薬剤(複数可)との組合せの使用を含む。活性薬剤の組合せを投与する場合には、それらを、逐次に、または同時に、別々の剤形で、または単一の剤形に組み合わせて投与することができる。したがって、本発明はまた、(a)式Iの化合物(そのN−オキシド、または当該化合物もしくは当該N−オキシドの薬学的に許容できる塩を含む)を含む第1の薬剤;(b)第2の薬学的に活性な薬剤;および(c)薬学的に許容できる担体、ビヒクル、または希釈剤の量を含む医薬組成物を含む。
【0365】
様々な薬学的に活性な薬剤を、処置される疾患、障害、または状態に応じて、式Iの化合物(またはその薬学的に許容できる塩を含む)と併せて使用するために選択することができる。本発明の組成物と組み合わせて使用することができる薬学的に活性な薬剤には、限定ではないが:
(i)塩酸ドネペジル(ARICEPT、MEMAC)などのアセチルコリンエステラーゼ阻害薬;またはPreladenant(SCH 420814)またはSCH 412348などのAdenosine A
2A受容体アンタゴニスト;
(ii)pan HLA DR結合エピトープ(PADRE)にコンジュゲートしたAβ
1−15およびACC−001(Elan/Wyeth)などのアミロイド−β(またはその断片);
(iii)バピヌズマブ(AAB−001としても知られている)およびAAB−002(Wyeth/Elan)などのアミロイド−β(またはその断片)に対する抗体;
(iv)コロストリニンおよびビスノルシムセリン(bisnorcymserine)(BNCとしても知られている)などのアミロイド低下性(amyloid−lowering)または阻害性薬剤(アミロイド産生、蓄積、原線維化を減少させるものを含む)および;
(v)クロニジン(CATAPRES)などのα−アドレナリン受容体アゴニスト;
(vi)カルテオロールなどのβ−アドレナリン受容体遮断薬(β遮断薬);
(vii)アミトリプチリン(ELAVIL、ENDEP)などの抗コリン作動薬;
(viii)カルバマゼピン(TEGRETOL、CARBATROL)などの抗痙攣薬;
(ix)ルラシドン(SM−13496としても知られている;Dainippon Sumitomo)などの抗精神病薬;
(x)ニルバジピンなどのカルシウムチャネル遮断薬(ESCOR、NIVADIL);
(xi)トルカポン(TASMAR)などのカテコールO−メチルトランスフェラーゼ(COMT)阻害薬;
(xii)カフェインなどの中枢神経系刺激薬;
(xiii)プレドニゾン(STERAPRED、DELTASONE)などのコルチコステロイド;
(xiv)アポモルヒネ(APOKYN)などのドーパミン受容体アゴニスト;
(xv)テトラベナジン(NITOMAN、XENAZINE、クエチアピンなどのドーパミンD2アンタゴニスト)などのドーパミン受容体アンタゴニスト;
(xvi)マレイン酸ノミフェンシン(MERITAL)などのドーパミン再取り込み阻害薬;
(xvii)バクロフェン(LIORESAL、KEMSTRO)などのγ−アミノ酪酸(GABA)受容体アゴニスト;
(xviii)シプロキシファン(ciproxifan)などのヒスタミン3(H
3)アンタゴニスト;
(xix)酢酸グラチラマーなどの免疫調節薬(コポリマー−1;COPAXONEとしても知られている);
(xx)メトトレキサート(TREXALL、RHEUMATREX)などの免疫抑制薬;
(xxi)インターフェロンβ−1a(AVONEX、REBIF)およびインターフェロンβ−1b(BETASERON、BETAFERON)を含めたインターフェロン;
(xxii)単独か、またはDOPAデカルボキシラーゼ阻害薬(例えば、カルビドパ(SINEMET、CARBILEV、PARCOPA))と組み合わせたレボドパ(またはそのメチルまたはエチルエステル);
(xxiii)メマンチン(NAMENDA、AXURA、EBIXA)などのN−メチル−D−アスパルタート(NMDA)受容体アンタゴニスト;
(xxiv)セレギリン(EMSAM)などのモノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害薬;
(xxv)塩化ベタネコール(DUVOID、URECHOLINE)などのムスカリン様受容体(詳細には、M1サブタイプ)アゴニスト;
(xxvi)2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−オンオキシムなどの神経保護薬;
(xxvii)エピバチジンなどのニコチン受容体アゴニスト;
(xxviii)アトモキセチン(STRATTERA)などのノルエピネフリン(ノルアドレナリン)再取り込み阻害薬;
(xxix)ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害薬、例えば、BAY 73−6691(Bayer AG)などのPDE9阻害薬およびパパベリンなどのPDE10(例えば、PDE10A)阻害薬;
(xxx)(a)PDE1阻害薬(例えば、ビンポセチン)、(b)PDE2阻害薬(例えば、エリスロ−9−(2−ヒドロキシ−3−ノニル)アデニン(EHNA))、(c)PDE4阻害薬(例えば、ロリプラム)、および(d)PDE5阻害薬(例えば、シルデナフィル(VIAGRA、REVATIO))を含めた他のPDE阻害薬;
(xxxi)キニン(その塩酸塩、二塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、およびグルコン酸塩を含む)などのキノリン;
(xxxii)WY−25105などのβ−セクレターゼ阻害薬;
(xxxiii)LY−411575(Lilly)などのγ−セクレターゼ阻害薬;
(xxxiv)スピペロンなどのセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)1A(5−HT
1A)受容体アンタゴニスト;
(xxxv)PRX−03140(Epix)などのセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)4(5−HT
4)受容体アゴニスト;
(xxxvi)ミアンセリン(TORVOL、BOLVIDON、NORVAL)などのセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)6(5−HT
6)受容体アンタゴニスト;
(xxxvii)アラプロクラート、シタロプラム(CELEXA、CIPRAMIL)などのセロトニン(5−HT)再取り込み阻害薬;
(xxxviii)神経成長因子(NGF)、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF;ERSOFERMIN)、ニューロトロフィン−3(NT−3)、カルジオトロフィン−1、脳由来神経栄養因子(BDNF)、ニューブラスチン、メテオリン、およびグリア由来神経栄養因子(GDNF)などの栄養因子、ならびにプロペントフィリンなどの栄養因子の産生を刺激する薬剤
などが含まれる。
【0366】
式Iの化合物(その薬学的に許容できる塩を含む)は、別の活性薬剤と組み合わせて使用することもできる。そのような活性薬剤は、例えば、非定型抗精神病薬または抗パーキンソン病薬または抗アルツハイマー病薬であってよい。したがって、本発明の別の実施形態では、D1媒介性障害(例えば、D1と関連する神経および精神障害)を処置する方法であって、哺乳動物に、有効量の式Iの化合物(そのN−オキシド、または当該化合物もしくは当該N−オキシドの薬学的に許容できる塩を含む)を投与することを含み、さらに、別の活性薬剤を投与することを含む方法を提供する。
【0367】
本明細書で使用する場合、用語「別の活性薬剤」は、対象の障害を処置するために有用である、式Iの化合物(またはその薬学的に許容できる塩を含む)以外の任意の治療薬を指す。追加の治療薬の例には、抗うつ薬、抗精神病薬(抗統合失調症など)、抗疼痛薬、抗パーキンソン病薬、抗LID薬(レボドパ誘発性ジスキネジア)、抗アルツハイマー病薬、および抗不安薬が含まれる。本発明の化合物と組み合わせて使用することができる抗うつ薬の詳細なクラスの例には、ノルエピネフリン再取り込み阻害薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、NK−1受容体アンタゴニスト、モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)、モノアミン酸化酵素の可逆的阻害薬(RIMA)、セロトニンおよびノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、コルチコトロピン放出因子(CRF)アンタゴニスト、α−アドレノセプターアンタゴニスト、および非定型抗うつ薬が含まれる。適切なノルエピネフリン再取り込み阻害薬には、第三級アミン三環系および第二級アミン三環系が含まれる。適切な第三級アミン三環系および第二級アミン三環系の例には、アミトリプチリン、クロミプラミン、ドキセピン、イミプラミン、トリミプラミン、ドチエピン、ブトリプチリン、イプリンドール、ロフェプラミン、ノルトリプチリン、プロトリプチリン、アモキサピン、デシプラミン、およびマプロチリンが含まれる。適切な選択的セロトニン再取り込み阻害薬の例には、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、およびセルトラリンが含まれる。モノアミンオキシダーゼ阻害薬の例には、イソカルボキサジド、フェネルジン、およびトラニルシクロプラミン(tranylcyclopramine)が含まれる。モノアミンオキシダーゼの適切な可逆的阻害薬の例には、モクロベミドが含まれる。本発明において有用な適切なセロトニンおよびノルアドレナリン再取り込み阻害薬の例には、ベンラファキシンが含まれる。適切な非定型抗うつ薬の例には、ブプロピオン、リチウム、ネファゾドン、トラゾドン、およびビロキサジンが含まれる。抗アルツハイマー病薬の例には、メマンチンなどのDimebon、NMDA受容体アンタゴニスト、ならびにドネペジルおよびガランタミンなどのコリンエステラーゼ阻害薬が含まれる。本発明の化合物と組み合わせて使用することのできる抗不安薬の適切なクラスの例には、ベンゾジアゼピン、セロトニン1A(5−HT1A)アゴニストまたはアンタゴニスト、特に、5−HT1A部分アゴニスト、および副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)アンタゴニストが含まれる。適切なベンゾジアゼピンには、アルプラゾラム、クロルジアゼポキシド、クロナゼパム、クロラゼパート、ジアゼパム、ハラゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、およびプラゼパムが含まれる。適切な5−HT1A受容体アゴニストまたはアンタゴニストには、ブスピロン、フレシノキサン、ゲピロン、およびイプサピロンが含まれる。適切な非定型抗精神病薬には、パリペリドン、ビフェプルノックス、ジプラシドン、リスペリドン、アリピプラゾール、オランザピン、およびクエチアピンが含まれる。適切なニコチンアセチルコリンアゴニストには、イスプロニクリン、バレニクリン、およびMEM3454が含まれる。抗疼痛薬には、プレガバリン、ガバペンチン、クロニジン、ネオスチグミン、バクロフェン、ミダゾラム、ケタミン、およびジコノチドが含まれる。適切な抗パーキンソン病薬の例には、L−DOPA(またはそのメチルまたはエチルエステル)、DOPAデカルボキシラーゼ阻害薬(例えば、カルビドパ(SINEMET、CARBILEV、PARCOPA)、アデノシンA
2A受容体アンタゴニスト[例えば、Preladenant(SCH 420814)またはSCH 412348]、ベンセラジド(MADOPAR)、α−メチルドパ、モノフルオロメチルドパ、ジフルオロメチルドパ、ブロクレシン、またはm−ヒドロキシベンジルヒドラジン)、ドーパミンアゴニスト[アポモルヒネ(APOKYN)、ブロモクリプチン(PARLODEL)、カベルゴリン(DOSTINEX)、ジヒドレキシジン(dihydrexidine)、ジヒドロエルゴクリプチン、フェノルドパム(CORLOPAM)、リスリド(DOPERGIN)、ペルゴリド(PERMAX)、ピリベジル(TRIVASTAL、TRASTAL)、プラミペキソール(MIRAPEX)、キンピロール、ロピニロール(REQUIP)、ロチゴチン(NEUPRO)、SKF−82958(GlaxoSmithKline)、およびサリゾタンなど]、モノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害薬[セレギリン(EMSAM)、セレギリン塩酸塩(L−デプレニル、ELDEPRYL、ZELAPAR)、ジメチルセレギリン、ブロファロミン、フェネルジン(NARDIL)、トラニルシプロミン(PARNATE)、モクロベミド(AURORIX、MANERIX)、ベフロキサトン、サフィナミド(safinamide)、イソカルボキサジド(MARPLAN)、ニアラミド(NIAMID)、ラサギリン(AZILECT)、イプロニアジド(MARSILID、IPROZID、IPRONID)、CHF−3381(Chiesi Farmaceutici)、イプロクロジド、トロキサトン(HUMORYL、PERENUM)、ビフェメラン、デソキシペガニン(desoxypeganine)、ハルミン(テレパチン(telepathine)またはバナステリン(banasterine)としても知られている)、ハルマリン、リネゾリド(ZYVOX、ZYVOXID)、およびパルギリン(EUDATIN、SUPIRDYL)など]、カテコールO−メチルトランスフェラーゼ(COMT)阻害薬[トルカポン(TASMAR)、エンタカポン(COMTAN)、およびトロポロンなど]、N−メチル−D−アスパルタート(NMDA)受容体アンタゴニスト[アマンタジン(SYMMETREL)など]、抗コリン作動薬[アミトリプチリン(ELAVIL、ENDEP)、ブトリプチリン、メシル酸ベンズトロピン(COGENTIN)、トリヘキシフェニジル(ARTANE)、ジフェンヒドラミン(BENADRYL)、オルフェナドリン(NORFLEX)、ヒヨスチアミン、アトロピン(ATROPEN)、スコポラミン(TRANSDERM−SCOP)、臭化メチルスコポラミン(PARMINE)、ジシクロベリン(BENTYL、BYCLOMINE、DIBENT、DILOMINE、トルテロジン(DETROL)、オキシブチニン(DITROPAN、LYRINEL XL、OXYTROL)、臭化ペンチエナート、プロパンテリン(PRO−BANTHINE)、シクリジン、イミプラミン塩酸塩(TOFRANIL)、イミプラミンマレイン酸塩(SURMONTIL)、ロフェプラミン、デシプラミン(NORPRAMIN)、ドキセピン(SINEQUAN、ZONALON)、トリミプラミン(SURMONTIL)、およびグリコピロレート(ROBINUL)など]、またはこれらの組合せが含まれる。抗統合失調症薬の例には、ジプラシドン、リスペリドン、オランザピン、クエチアピン、アリピプラゾール、アセナピン、ブロナンセリン、またはイロペリドンが含まれる。一部の追加の「別の活性薬剤」の例には、リバスチグミン(エクセロン)、クロザピン、レボドパ、ロチゴチン、アリセプト、メチルフェニデート、メマンチン、ミルナシプラン、グアンファシン、ブプロピオン、およびアトモキセチンが含まれる。
【0368】
上述のとおり、式Iの化合物(その薬学的に許容できる塩を含む)は、本明細書に記載されている1種または複数の追加の抗統合失調症薬と組み合わせて使用することができる。併用療法を使用する場合は、1種または複数の追加の抗統合失調症薬を、本発明の化合物と逐次または同時に投与することができる。一実施形態では、追加の抗統合失調症薬を、本発明の化合物を投与する前に、哺乳動物(例えば、ヒト)に投与する。別の実施形態では、追加の抗統合失調症薬を、本発明の化合物を投与した後に、哺乳動物に投与する。別の実施形態では、追加の抗統合失調症薬を、本発明の化合物(もしくはそのN−オキシド、または上述のものの薬学的に許容できる塩)の投与と同時に、哺乳動物(例えば、ヒト)に投与する。
【0369】
本発明はまた、ヒトを含めた哺乳動物において統合失調症を処置するための医薬組成物であって、ある量の上記で定義したとおりの式Iの化合物(またはその薬学的に許容できる塩)(前記化合物または薬学的に許容できるその塩の水和物、溶媒和物、および多形を含む)を、ジプラシドン、リスペリドン、オランザピン、クエチアピン、アリピプラゾール、アセナピン、ブロナンセリン、またはイロペリドンなどの1種または複数(例えば、1〜3種)の抗統合失調症薬と組み合わせて含み、活性薬剤および組合せの量は、服用した場合に、全体として、統合失調症を処置するために治療上有効である、医薬組成物を提供する。
【0370】
本発明はまた、ヒトを含めた哺乳動物におけるパーキンソン病(PDに関連する認知欠陥を含む)を処置するための医薬組成物であって、ある量の上記で定義したとおりの式Iの化合物(またはその薬学的に許容できる塩)(前記化合物またはその薬学的に許容できる塩の水和物、溶媒和物、および多形を含む)を、1種または複数(例えば、1〜3種)のL−DOPAなどの抗パーキンソン病薬と組み合わせて含み、活性薬剤および組合せの量は、服用した場合に、全体として、パーキンソン病を処置するために治療上有効である医薬組成物を提供する。
【0371】
上記の式Iの化合物は、示されている特定の立体異性体(例えば、鏡像異性体またはアトロプ異性体)に限定されず、そのすべての立体異性体および混合物を含むと理解されるであろう。