(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6564455
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】アクセサリギアボックスのマウント機構
(51)【国際特許分類】
B64D 41/00 20060101AFI20190808BHJP
B64D 35/02 20060101ALI20190808BHJP
F16H 57/025 20120101ALI20190808BHJP
F16F 15/08 20060101ALI20190808BHJP
F16F 1/38 20060101ALI20190808BHJP
F16F 3/087 20060101ALI20190808BHJP
【FI】
B64D41/00
B64D35/02
F16H57/025
F16F15/08 K
F16F1/38 S
F16F3/087
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-517449(P2017-517449)
(86)(22)【出願日】2015年5月8日
(86)【国際出願番号】JP2015002350
(87)【国際公開番号】WO2016181420
(87)【国際公開日】20161117
【審査請求日】2017年10月31日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000000974
【氏名又は名称】川崎重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安田 亮
(72)【発明者】
【氏名】清水 博仁
(72)【発明者】
【氏名】藤井 浩
(72)【発明者】
【氏名】今井 卓也
(72)【発明者】
【氏名】大辻 宏明
(72)【発明者】
【氏名】赤堀 広文
【審査官】
諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−177697(JP,A)
【文献】
特開2002−127996(JP,A)
【文献】
特開2012−167714(JP,A)
【文献】
特開2007−069820(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0314546(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0042630(US,A1)
【文献】
国際公開第2014/137575(WO,A1)
【文献】
特開2009−001269(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0304811(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0308972(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0184197(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64D 27/26
B64D 35/02
B64D 41/00
F16F 1/38
F16F 3/08− 3/12
F16F 15/08
F16H 57/02−57/05
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空エンジンにおけるエンジンケースへアクセサリギアボックスを取り付けるためのマウント機構であって、
前記エンジンケースと前記アクセサリギアボックスの一方に固定された、前記エンジンケースの周方向に互いに離間する一対の第1ブラケットと、
前記一対の第1ブラケット同士をつなぐように一方向に延び、両端部が前記一対の第1ブラケットと一対の第1ピンによって連結されたリンクと、
前記一対の第1ピンのそれぞれに挿通される環状の防振体であって、前記第1ブラケットと前記リンクの端部の少なくとも一方に保持される防振体と、
前記エンジンケースと前記アクセサリギアボックスの他方に固定された第2ブラケットであって、前記一対の第1ブラケットの間で第2ピンによって前記リンクに連結された第2ブラケットと、
を備える、アクセサリギアボックスのマウント機構。
【請求項2】
前記防振体は、ゴムブッシュであり、
前記ゴムブッシュは、前記第1ピンの径方向におけるバネ定数が前記第1ピンの軸方向におけるバネ定数よりも高くなるように構成されている、請求項1に記載のアクセサリギアボックスのマウント機構。
【請求項3】
前記一対の第1ブラケットのそれぞれは、前記リンクの端部を挟み込む一対の第1ラグを含み、
前記第2ブラケットは、前記リンクの中央部を挟み込む一対の第2ラグを含む、請求項1または2に記載のアクセサリギアボックスのマウント機構。
【請求項4】
前記防振体は、前記一対の第1ラグと前記リンクの端部のそれぞれに保持されており、前記第1ピンと嵌合する内側スリーブと、前記第1ラグまたは前記リンクに設けられた保持穴と嵌合する外側スリーブとに接合されている、請求項3に記載のアクセサリギアボックスのマウント機構。
【請求項5】
前記第1ピンは、少なくとも先端にネジ山が形成された軸部と頭部を有するボルトであり、前記ネジ山には、前記頭部との間で複数の前記内側スリーブを挟持するナットが係合している、請求項4に記載のアクセサリギアボックスのマウント機構。
【請求項6】
前記一対の第1ブラケットのそれぞれは、他方の第1ブラケットに向かって開口するU字状のランドを含み、前記一対の第1ラグは、前記ランドにおける互いに平行なアーム部から突出しており、
一方の前記第1ブラケットにおける前記ランドの前記アーム部と他方の前記第1ブラケットにおける前記ランドの前記アーム部とを接続する一対のコネクタをさらに備える、請求項3〜5のいずれか一項に記載のアクセサリギアボックスのマウント機構。
【請求項7】
前記第2ブラケットおよび前記リンクのそれぞれには、前記第2ピンに挿通される金属ブッシュが保持されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のアクセサリギアボックスのマウント機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空エンジンにおけるエンジンケースへアクセサリギアボックスを取り付けるためのマウント機構に関する。
【背景技術】
【0002】
航空エンジンのアクセサリギアボックスは、エンジンケースに装備され、エンジンコアから取り出した動力を種々の補機へ分配する役割を果たす。一般的に、アクセサリギアボックスは、エンジンケースの周方向に延びており、エンジンケースの周方向に点在する複数のマウント機構によってエンジンケースに取り付けられる。
【0003】
例えば、特許文献1には、アクセサリギアボックスの両端部に配置された一対のマウント機構(いわゆる、サイドハンガー)が開示されている。各マウント機構は、エンジンケースに固定された第1ブラケットと、アクセサリギアボックスに固定された第2ブラケットと、両端部が第1ブラケットおよび第2ブラケットとピンにより連結されたリンクを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−177697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、上記のようなマウント機構では、各ブラケットとピンとの間およびリンクとピンとの間に金属ブッシュが配置される。ところで、航空エンジンでは、エンジンケース内でファンブレードや圧縮機ブレードがロータアセンブリから外れることを想定しておかなければならない。このようなブレードオフ時には、エンジンコアが停止されるものの、ロータアセンブリのアンバランスや外れたブレードのエンジンケースへの衝突により、エンジンコアの停止までにエンジンコアに大きな振動が発生する。
【0006】
上述したような金属ブッシュを用いたマウント機構では、ブレードオフ時にエンジンコアが大きく振動すると、エンジンケースからアクセサリギアボックスへ大きな荷重および振動が伝達される。従って、アクセサリギアボックスを高強度に設計する必要がある。
【0007】
ブレードオフ時にアクセサリギアボックスへ伝達される荷重および振動を抑制して、アクセサリギアボックスを小型化および軽量化するという観点からは、マウント機構において金属ブッシュの代わりに環状の防振体(例えば、ゴムブッシュ)を用いることが考えられる。しかしながら、防振体を用いた場合には、ブレードオフ時の大きな荷重および振動を吸収するために、非常に大きな防振体を用いる必要がある。このような大きな防振体は、アクセサリギアボックスをエンジンケースから遠ざけることになり、アクセサリギアボックスと航空エンジンを収容するナセル(カウル)と干渉してしまう。
【0008】
そこで、本発明は、比較的に小さな防振体を用いることができるアクセサリギアボックスのマウント機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明のアクセサリギアボックスのマウント機構は、航空エンジンにおけるエンジンケースへアクセサリギアボックスを取り付けるためのマウント機構であって、前記エンジンケースと前記アクセサリギアボックスの一方に固定された、前記エンジンケースの周方向に互いに離間する一対の第1ブラケットと、前記一対の第1ブラケット同士をつなぐように延び、両端部が前記一対の第1ブラケットと一対の第1ピンによって連結されたリンクと、前記一対の第1ピンのそれぞれに挿通される環状の防振体であって、前記第1ブラケットと前記リンクの端部の少なくとも一方に保持される防振体と、前記エンジンケースと前記アクセサリギアボックスの他方に固定された第2ブラケットであって、前記一対の第1ブラケットの間で第2ピンによって前記リンクに連結された第2ブラケットと、を備える、ことを特徴とする。
【0010】
上記の構成によれば、エンジンケースからマウント機構に伝達されるブレードオフ時の荷重および振動は一対の第1ブラケットに分散される。従って、それらの第1ブラケットとリンクの両端部とを連結する一対のピンに対しては、比較的に小さな防振体を用いることができる。これにより、アクセサリギアボックスへ伝達される荷重および振動を抑制して、アクセサリギアボックスを小型化および軽量化することができる。また、防振体は、第1ブラケットとリンクの端部の少なくとも一方に保持されるため、荷重および振動に応じてマウント機構をフレキシブルに設計することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、比較的に小さな防振体を用いることができるアクセサリギアボックスのマウント機構が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態に係るアクセサリギアボックスのマウント機構が採用された航空エンジンの正面図である。
【
図6】一対の第1ブラケットおよびリンクの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1および
図2に、本発明の一実施形態に係るアクセサリギアボックスのマウント機構3が採用された航空エンジン1を示す。この航空エンジン1は、ナセル(カウル)10内に収容されるものであり、エンジンコア2およびアクセサリギアボックス11を含む。
【0014】
エンジンコア2は、ロータリアセンブリを収容するエンジンケース21を含む。このエンジンケース21は、
図2に示すように、ファンケース22、圧縮機ケース23、燃焼室ケース24およびタービンケース25を有している。
【0015】
アクセサリギアボックス11は、エンジンケース21の周方向に延びており、当該アクセサリギアボックス11の両端部に配置された一対のマウント機構3によりエンジンコア2のエンジンケース21に取り付けられている。本実施形態では、アクセサリギアボックス11がファンケース22に取り付けられている。ただし、
図3に示すように、アクセサリギアボックス11が圧縮機ケース23に取り付けられてもよい。アクセサリギアボックス11には、複数の補機12が取り付けられる。
【0016】
次に、
図4〜
図6を参照して、各マウント機構3を詳しく説明する。ただし、上述したように、アクセサリギアボックス11は圧縮機ケース23に取り付けられてもよいため、その場合には以下で説明するファンケース22を圧縮機ケース23と読み替えればよいことは言うまでもない。
【0017】
各マウント機構3は、ファンケース22に固定された一対の第1ブラケット4と、アクセサリギアボックス11に固定された第2ブラケット8を含む。第1ブラケット4は、例えば、図略の固定部材(例えば、ボルト)によりファンケース22に固定される。ただし、第1ブラケット4は、ファンケース22に一体的に設けられてもよい。この場合、各第1ブラケット4は、後述するランド42を含まずに、後述する一対の第1ラグ41のみを含んでいてもよい。第2ブラケット8は、例えば、アクセサリギアボックス11のハウジングに一体的に設けられることにより、アクセサリギアボックス11に固定される。ただし、第2ブラケット8は、ボルトなどの固定部材によりアクセサリギアボックス11に固定されてもよい。一対の第1ブラケット4と第2ブラケット8とは、リンク5により接続されている。本実施形態では、リンク5が、一定の厚さの直線状の部材である。
【0018】
一対の第1ブラケット4は、ファンケース22の周方向に互いに離間している。各第1ブラケット4は、リンク5の端部を挟み込む一対の第1ラグ41と、ファンケース22と面接触する板状のランド42を含む。換言すれば、ランド42は、ファンケース22に沿って屈曲している。
【0019】
各第1ブラケット4のランド42は、他方の第1ブラケット4に向かって開口するU字状をなしている。換言すれば、ランド42は、開口の両側に、互いに平行な一対のアーム部42aを有している。これらのアーム部42aから、一対の第1ラグ41が突出している。
【0020】
一方の第1ブラケット4におけるランド42のアーム部42aと、他方の第1ブラケット4におけるランド42のアーム部42aとは、一対のコネクタ43により互いに接続されている。換言すれば、一対の第1ブラケット4および一対のコネクタ43により、中央に長穴45を有するブラケットユニットが構成されている。この長穴45は、ブラケットユニットとリンク5との干渉を回避するためのものである。このように構成することで、ファンケース22の径方向におけるマウント機構3のサイズを小さくすることができる。ただし、マウント機構3は長穴45を不要とする形態にも適宜変更可能である。コネクタ43は、ファンケース22と面接触するようにファンケース22に沿って屈曲する、ランド42と同一の厚さの板状の部材である。
【0021】
リンク5は、一対の第1ブラケット4同士をつなぐように延びている。リンク5はファンケース22に沿って屈曲していてもよい。リンク5の両端部は、一対の第1ブラケット4と一対の第1ピン6によって連結されている。
【0022】
本実施形態では、
図5に示すように、各第1ピン6に、環状の防振体として、3つのゴムブッシュ7が挿通されている。これらのゴムブッシュ7は、第1ブラケット4の一対の第1ラグ41およびリンク5の端部にそれぞれ保持されている。
【0023】
より詳しくは、各第1ラグ41およびリンク5の端部には、ゴムブッシュ7が収容される保持穴41a,51がそれぞれ設けられている。保持穴41a,51のそれぞれには、外側スリーブ65が嵌合している。一方、第1ピン6には、3つの内側スリーブ63が嵌合している。各ゴムブッシュ7は、内側スリーブ63と外側スリーブ65とに、例えば接着剤により接合されている。
【0024】
ゴムブッシュ7の材質は、特に制限されるものではなく、種々のものが採用可能である。ゴムブッシュ7は、第1ピン6の径方向におけるバネ定数が第1ピン6の軸方向におけるバネ定数よりも高くなるように構成されている。このようなバネ定数の異方性は、ゴムブッシュ7の製造時に添加する添加剤の向きなどにより実現することができる。このバネ定数の異方性により、必要とするバネ定数および減衰率を任意に調整することができる。
【0025】
第1ピン6の径方向におけるゴムブッシュ7のバネ定数は、例えば、歪に対してバネ定数が指数関数的に大きくなるような非線形である。
【0026】
本実施形態では、第1ピン6が、少なくとも先端にネジ山61aが形成された軸部61と頭部62を有するボルトである。ネジ山61aには、ナット64が係合している。ナット64は、頭部62との間で3つの内側スリーブ63を挟持する役割を果たす。ただし、第1ピン6の構成は、必ずしもこれに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0027】
第2ブラケット8は、一対の第1ブラケット4の間で第2ピン9によってリンク5に連結されている。第2ブラケット8は、リンク5の中央部を挟み込む一対の第2ラグ81を含む。本実施形態では、第2ブラケット8およびリンク5のそれぞれに、第2ピン9に挿通される金属ブッシュ91が保持されている。すなわち、第2ブラケット8およびリンク5には、金属ブッシュ91が嵌合する嵌合穴82,52がそれぞれ設けられている。
【0028】
以上説明したように、本実施形態のマウント機構3では、ファンケース22から各マウント機構3に伝達されるブレードオフ時の荷重および振動は一対の第1ブラケット4に分散される。従って、それらの第1ブラケット4とリンク5の両端部とを連結する一対の第1ピン6に対しては、比較的に小さなゴムブッシュ7を用いることができる。これにより、アクセサリギアボックス11へ伝達される荷重および振動を抑制して、アクセサリギアボックス11を小型化および軽量化することができる。
【0029】
ところで、一対の第1ブラケット4は、互いに独立していてもよい。ただし、本実施形態のように、一対の第1ブラケット4が一対のコネクタ43と共に単一のブラケットユニットを構成していれば、一対の第1ブラケット4を一体的に取り扱うことができる。さらに、ランド42の開口およびコネクタ43間の隙間によって長穴45が形成されるため、ブラケットユニットがファンケース22に沿うように屈曲していても、リンク5を直線状とすることができる。従って、リンク5の製造コストを低減することができる。
【0030】
また、本実施形態では、第2ブラケット8およびリンク5のそれぞれに金属ブッシュ91が保持されているので、第2ブラケット8側でもゴムブッシュ7を用いる場合よりもコストを削減することができる。
【0031】
さらに、本実施形態では、第1ピン6であるボルトの頭部62とナット64とによって3つの内側スリーブ63が挟持されるので、マウント機構3を容易に組み立てることができる。
【0032】
(変形例)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0033】
例えば、各第1ブラケット4は、必ずしも一対の第1ラグ41を有している必要はなく、第1ラグ41を1つだけ有していてもよい。この場合、リンク5の両端部は、第1ラグ41を挟み込むように二又状に枝分かれしていてもよい。あるいは、その構成において第2ブラケット8が第2ラグ81を1つだけ有している場合には、リンク5は、第1ラグ41および第2ラグ81を挟み込む2つのピースで構成されていてもよい。ただし、前記実施形態のように、各第1ブラケット4が一対の第1ラグ41を有し、かつ、第2ブラケット8が一対の第2ラグ81を有していれば、リンク5を単純な形状の単一部品とすることができ、コストを削減することができる。
【0034】
また、ゴムブッシュ7は、必ずしも一対の第1ラグ41およびリンク5の端部のそれぞれに保持されている必要はなく、第1ブラケット4とリンク5の端部の少なくとも一方に保持されていればよい。このように、ゴムブッシュ7が第1ブラケット4とリンク5の端部の少なくとも一方に保持されれば、荷重および振動に応じてマウント機構3をフレキシブルに設計することができる。
【0035】
さらに、本発明の環状の防振体は、ゴムブッシュ7に限られるものではない。例えば、環状の防振体としては、液体を利用したダンパー式の構造体を用いてもよいし、金属製のバネを用いてもよい。
【0036】
また、前記実施形態では、第1ブラケット4がエンジンケース21に固定され、第2ブラケット8がアクセサリギアボックス11に固定されていたが、これとは逆に、第1ブラケット4がアクセサリギアボックス11に固定され、第2ブラケット8がエンジンケース21に固定されてもよい。
【0037】
また、第2ブラケット8およびリンクのそれぞれには、ブレードオフ時の荷重および振動次第では、金属ブッシュ91の代わりにゴムブッシュ7が保持されていてもよい(ただし、第1ブラケット4がアクセサリギアボックス11に固定され、第2ブラケット8がエンジンケース21に固定される場合を除く)。
【符号の説明】
【0038】
1 航空エンジン
11 アクセサリギアボックス
21 エンジンケース
3 マウント機構
4 第1ブラケット
41 第1ラグ
41a 保持穴
42 ランド
42a アーム部
43 コネクタ
5 リンク
51 保持穴
6 第1ピン
61 軸部
61a ネジ山
62 頭部
63 内側スリーブ
64 ナット
65 外側スリーブ
7 ゴムブッシュ(防振体)
8 第2ブラケット
81 第2ラグ
9 第2ピン
91 金属ブッシュ