(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6564456
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】バックライトモジュール及び表示装置
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20190808BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20190808BHJP
【FI】
F21S2/00 443
G02F1/13357
【請求項の数】6
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2017-520960(P2017-520960)
(86)(22)【出願日】2014年10月24日
(65)【公表番号】特表2017-533553(P2017-533553A)
(43)【公表日】2017年11月9日
(86)【国際出願番号】CN2014089431
(87)【国際公開番号】WO2016061811
(87)【国際公開日】20160428
【審査請求日】2017年6月12日
(31)【優先権主張番号】201410564004.2
(32)【優先日】2014年10月21日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】深▲せん▼市華星光電技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100080252
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 征四郎
(72)【発明者】
【氏名】周革革
【審査官】
當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−037974(JP,A)
【文献】
特開2005−250269(JP,A)
【文献】
特開2005−243572(JP,A)
【文献】
特開2001−307526(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
G02F 1/13357
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、
バックプレートと、
導光板と、
光学フィルムと、
遮光シートと、を含んでなり、
前記バックプレートは、互いに垂直の垂直板と水平板とを含み、
前記フレームと前記導光板とは、前記バックプレート内に設けられており、
このとき、前記導光板の上表面と前記バックプレートの前記垂直板の上端面とが面一になっていて、
前記光学フィルムは、前記導光板の前記上表面と前記バックプレートの前記垂直板の前記上端面とに緊密に貼着されており、
このとき、前記バックプレートの前記垂直板の外側面と前記光学フィルムの側面とが面一になっていて、
前記遮光シートは、前記光学フィルムの上表面と、前記光学フィルムの側面とに貼着され、さらに、前記遮光シートの一部は前記バックプレートの前記垂直板に貼着されている
ことを特徴とするバックライトモジュール。
【請求項2】
請求項1に記載のバックライトモジュールにおいて、
前記導光板と前記フレームとの間に隙間を具える
ことを特徴とするバックライトモジュール。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のバックライトモジュールにおいて、
前記バックライトモジュールが反射シートをさらに含み、
前記反射シートが前記導光板の下表面に設けられ、かつ前記水平板に緊密に貼着されている
ことを特徴とするバックライトモジュール。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のバックライトモジュールにおいて、
前記遮光シートが遮光テープである
ことを特徴とするバックライトモジュール。
【請求項5】
フレームと、
バックプレートと、
導光板と、
光学フィルムと、
遮光シートと、
液晶ガラスと、を含んでなり、
前記バックプレートは、互いに垂直の垂直板と水平板とを含み、
前記フレームと前記導光板とは、前記バックプレート内に設けられており、
このとき、前記導光板の上表面と前記バックプレートの前記垂直板の上端面とが面一になっていて、
前記光学フィルムは、前記導光板の前記上表面と前記バックプレートの前記垂直板の前記上端面とに緊密に貼着されており、
このとき、前記バックプレートの前記垂直板の外側面と前記光学フィルムの側面とが面一になっていて、
前記遮光シートは、前記光学フィルムの上表面と、前記光学フィルムの側面とに貼着され、さらに、前記遮光シートの一部は前記バックプレートの前記垂直板に貼着されており、
前記遮光シートが遮光性の両面テープであって、前記液晶ガラスが前記遮光シートによって前記光学フィルムの上に貼着されており、
このとき、
前記液晶ガラスの側面と前記遮光シートの外側面とが面一になっている
ことを特徴とする表示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の表示装置において、
さらに、反射シートを含み、
前記反射シートが前記導光板の下表面に設けられ、かつ前記水平板に緊密に貼着されている
ことを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示装置に関し、特にバックライトモジュールと表示装置に関する
【背景技術】
【0002】
目下、液晶表示装置を電子設備の表示デバイスとすることは、すでに各種電子産品に広く応用されている。これら電子設備のフレームはますます狭くなってきている。バックライトモジュールは液晶表示装置に中の重要な部材であって、そのフレームに対しても、ますます狭くなるよう要求されている。
【0003】
一般にバックライトモジュールは、導光板と、該導光板の周囲に設けて支持、固定作用を果たすフレームと、光源フレキシブルプリント基板と、遮光シートとを含む。該光源フレキシブルプリント基板は、該遮光テープによって該導光板と該フレーム上に固定され、光学フィルムも遮光両面テープによってフレームに固定される。液晶表示部は両面テープでバックライトユニットの四隅に固定される。但し、フィルムとフレームなどの構造の位置決め方式はそれぞれ異なる。位置決め方式の選択が適宜でなければ、狭いフレーム設計の要求に対して予期する効果を達成することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、従来の技術に存在する欠点に鑑み、フレームの極めて狭いバックライトモジュールと、表示装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述する課題を解決するために、この発明の採用する技術プランは次に掲げるとおりである。
【0006】
バックライトモジュールは、フレームと、バックプレートと、導光板と、光学フィルムとを含んでなり、該バックプレートが互いに垂直の垂直板と水平板とを含み、該フレームと該導光板が該バックプレート内に設けられ、該光学フィルムが該フレームと該導光板の上表面に緊密に貼着する。
【0007】
前記バックライトモジュールが、遮光シートをさらに含み、該遮光シートが該光学フィルムの上表面と該光学フィルムの側面に貼着し、かつ一部は該バックプレートの該垂直板に貼着する。
【0008】
前記導光板と該フレームとの間に隙間を具える。
【0009】
前記バックライトモジュールが、遮光シートをさらに含み、該遮光シートが該光学フィルムの上表面と該光学フィルムの側面に貼着し、かつ一部は該バックプレートの該垂直板に貼着する。
【0010】
前記遮光シートは遮光テープである。
【0011】
同時に、この発明の提供する表示装置はフレームと、バックプレートと、導光板と、光学フィルムと、液晶ガラスとを含んでなり、該バックプレートが互いに垂直の垂直板と水平板とを含み、該フレームと該導光板が該バックプレート内に設けられ、該光学フィルムが該フレームと該導光板の上表面に緊密に貼着する。
【0012】
前記バックライトモジュールが、遮光シートをさらに含み、該遮光シートが該光学フィルムの上表面と該光学フィルムの側面に貼着し、かつ一部は該バックプレートの該垂直板に貼着する。
【0013】
前記バックライトモジュールが反射シートをさらに含み、該反射シートが該導光板の下表面に設け、かつ該水平板に緊密に貼着する。
【0014】
前記遮光シートが遮光性の両面テープであって、該液晶ガラスが該遮光シートによって該光学フィルムの表面に貼着する。
【0015】
この発明は、光学フィルムをフレームと導光板の上表面に緊密に貼着することでフレームのサイズを縮小し、極めて狭いフレームの設計を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】この発明の実施例によるバックライトモジュールの構造を示した説明図である。
【
図2】この発明の実施例による表示装置の構造を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
この発明の実施例について、図面を参照にして以下に詳述する。
【0018】
図1に開示するように、この発明の実施例によるバックライトモジュールは、フレーム1と、バックプレート2と、導光板3と、光学フィルム4とを含む。その内、バックプレート2は、ハウジングの一部としてバックライトモジュールの導光板3と光学フィル4などの構造を支持し、かつ保護するものであって、互いに垂直の垂直板2aと水平板2bとを含む。フレーム1と導光板3はバックプレート2内に設ける。光学フィルム4はフレーム1と導光板3の上表面に緊密に貼着する。
【0019】
実施例におけるバックライトモジュールは、遮光シート5を含み、遮光シート5は光学フィルム4の上表面と光学フィルム4の側面に貼着し、かつ一部はバックプレート2の垂直板2aに貼着し、一方で光学フィルム4の上表面の両側と両側辺に保護を与え、他方では光学フィルム4の両側から照射する光線を吸収して遮蔽することで、光汚染を防ぐ。ここにおいて遮光シート5は遮光テープである。
【0020】
具体的な設計において、導光板3とフレーム1との間には隙間11を具える。
【0021】
さらに一歩進んで、バックライトモジュールは反射シート6をさらに含む。反射シート6は導光板3の下表面に設け、かつ水平板2bに緊密に貼着し、導光板3の底面の光線を反射して返すことで光線の利用率を高め、バックライト光線の均一性を高める。ここにおいてフレーム1の高さは、反射シート6と導光板3の高さを足した値に等しくなる。バックライトプレート2の垂直板2aの上表面とフレーム1の表面は平面が揃う。光学フィルム4は多重層構造のフィルムであって、はバックプレート2とフレーム1の上表面に貼着する。
【0022】
また、この発明は、さらに表示装置を提供する。
図2に開示するように、この発明の実施例による表示装置は、フレーム1と、バックプレート2と、導光板3と、光学フィルム4と、液晶ガラス20とを含む。その内、液晶ガラス20は光学フィルム4の上表面に固定する。バックプレート2は、互いに垂直の垂直板2aと水平板2bとを含む。フレーム1と導光3はバックプレート2内に設ける。光学フィルム4はフレーム1と導光板3の上表面に緊密に貼着する。具体的に述べると、遮光シート5は遮光性の両面テープであって、液晶ガラス20は遮光シート5によって光学フィルム4の表面に貼着する。
【0023】
上述する設計によって、フレーム幅Lは、遮光シート5の厚さL1と、垂直板2aの厚さL2と、フレーム1の厚さL3と、隙間11の幅L4と、遮光シート5の延伸する長さL5との総和となる。フレーム1の厚さを減少させるだけで、バックライトモジュールと表示装置のフレームを極めて狭くする設計を実現することができる。
【0024】
以上はこの発明の具体的な実施の形態を述べたに過ぎず、この技術領域に対して普通の知識と技術を有する当業者であれば、この発明の特許請求の範囲を離れることなく、若干の修正、変更を行うことができる。但し、これら修正、変更などは、いずれもこの発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0025】
1 フレーム
2 バックプレート
20 液晶ガラス
2a 垂直板
2b 水平板
3 導光板
4 光学フィルム
5 遮光シート
6 反射シート
L フレーム幅
L1 遮光シート厚さ
L2 垂直版厚さ
L3 フレーム厚さ
L4 隙間幅
L5 遮光シートの延伸する長さ