【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明はアーティキュレーティングロボットシステム、ロボットシステムユーザインタフェース、ロボットシステム制御用ヒューマンインタフェースデバイス、ロボットシステム制御方法等として実施可能である。
【0021】
本発明の一実施形態に係るアーティキュレーティングプローブは、第1長軸、第1アーティキュレーション面(関節面)及び第1モーションリミッティング要素(運動制限要素)を有する第1リンクと、第2長軸、第2アーティキュレーション面及び第2モーションリミッティング要素を有する第2リンクと、第1リンクに対する第2リンクの二自由度アーティキュレーション(関節運動)が可能になるよう、第1アーティキュレーション面及び第2アーティキュレーション面によって形成及び配置されているアーティキュレーションジョイントと、第1リンクの第1長軸に対する第2リンクの第2長軸周りでの回動が抑制されるよう、第1モーションリミッティング要素及び第2モーションリミッティング要素によって形成及び配置されているモーションレジスティングアセンブリ(運動制約アセンブリ)と、を有する第1機構を備える。
【0022】
ある種の実施形態においては、第1アーティキュレーション面が凸面、第2アーティキュレーション面が凹面である。
【0023】
ある種の実施形態においては、第1アーティキュレーション面が半球状の凸面である。
【0024】
ある種の実施形態においては、第2アーティキュレーション面が半球状の凹面である。
【0025】
ある種の実施形態においては、第1モーションリミッティング要素がピン、第2モーションリミッティング要素がスロットを有し、第1リンクのピンが第2リンクのスロットに係合する。
【0026】
ある種の実施形態においては、第1アーティキュレーション面が半球状の凸面であり、ピンがその凸面の赤道面から延びるように配置される。
【0027】
ある種の実施形態においては、第1モーションリミッティング要素が第1及び第2ピン、第2モーションリミッティング要素がそれに対応する第1及び第2スロットを有し、第1リンクに対する第2リンクのアーティキュレーション運動の範囲全体に亘り、第1及び第2ピンのうち少なくとも一方が、対応する第1及び第2スロットのうち少なくとも一方と、少なくとも部分的に係合する。
【0028】
ある種の実施形態においては、第1リンクに対する第2リンクのアーティキュレーション角が0であるときに、第1及び第2ピン双方が、第1及び第2スロットのうち対応するものと部分的に係合する。
【0029】
ある種の実施形態においては、第1及び第2ピンが、第1アーティキュレーション面に沿い第1長軸周りで180°の角度間隔を呈する。
【0030】
ある種の実施形態においては、第1及び第2スロットが、第2アーティキュレーション面に沿い第2長軸周りで180°の角度間隔を呈する。
【0031】
ある種の実施形態においては、第1モーションリミッティング要素が1本のピン、第2モーションリミッティング要素が1個のスロットを有し、第1リンクに対する第2リンクのアーティキュレーション運動の範囲全体に亘り、ピンがスロットと少なくとも部分的に係合する。
【0032】
ある種の実施形態においては、ピンが第1アーティキュレーション面上、スロットが第2アーティキュレーション面上に位置する。
【0033】
ある種の実施形態においては、スロットが第1アーティキュレーション面上、ピンが第2アーティキュレーション面上に位置する。
【0034】
ある種の実施形態においては、第1アーティキュレーション面が半球状の凸面であり、ピンが第1アーティキュレーション面のうち赤道・極間の部分に位置し、スロットが第2アーティキュレーション面上に位置する。
【0035】
ある種の実施形態においては、第1アーティキュレーション面が半球状の凸面であり、スロットがその半球状の第1アーティキュレーション面のうち赤道・極間の部分に位置し、ピンが第2アーティキュレーション面上に位置する。
【0036】
ある種の実施形態においては、第1モーションリミッティング要素が単一のスロット、第2モーションリミッティング要素が単一のピンを有し、第1リンクに対する第2リンクのアーティキュレーション運動の範囲全体に亘り、ピンがスロットと少なくとも部分的に係合する。
【0037】
ある種の実施形態においては、第1アーティキュレーション面が半球状の凸面であり、スロットが、第1リンクの半球状の第1アーティキュレーション面上に位置すると共にその第1アーティキュレーション面の赤道から極へと延び、ピンが第2リンクの第2アーティキュレーション面下に位置する。
【0038】
ある種の実施形態においては、第1リンクに対する第2リンクのアーティキュレーション角が0であるときに、第2リンク上のピンが、第1リンクに備わる第1アーティキュレーション面の赤道に揃う位置を占める。
【0039】
ある種の実施形態においては、第2リンクが、更に、ピンに対し120°ずれた角度位置にある単一のスロットを有する第3モーションリミッティング要素を備え、その第3モーションリミッティング要素により形成される第2モーションリミッティングアセンブリが、対応するピンを有する第3リンクが第2リンクに対し第2長軸周りで呈する回動に抗するよう構成及び配置される。
【0040】
ある種の実施形態においては、第1モーションリミッティング要素が少なくとも1個のリブ、第2モーションリミッティング要素が少なくとも1個の窪みを有し、第1リンクに対する第2リンクのアーティキュレーション運動の範囲全体に亘り、少なくとも1個のリブが少なくとも1個の窪みと少なくとも部分的に係合する。
【0041】
ある種の実施形態においては、第1モーションリミッティング要素が複数個のリブ、第2モーションリミッティング要素がそれに対応する複数個の窪みを有し、第1リンクに対する第2リンクのアーティキュレーション運動の範囲全体に亘り、複数個のリブのうち少なくとも1個が、複数個の窪みのうち対応する少なくとも1個と、少なくとも部分的に係合する。
【0042】
ある種の実施形態においては、第1アーティキュレーション面が半球状の凸面であり、複数個のリブが、第1アーティキュレーション面の赤道部に沿い第1長軸周りで一定角度間隔で以て間隔配置される。
【0043】
ある種の実施形態においては、リブの個数が2個であり、第1リンクの第1長軸を中心に180°の間隔で配置される。
【0044】
ある種の実施形態においては、窪みの個数が2個であり、第2長軸を中心に180°の間隔で設けられる。
【0045】
ある種の実施形態においては、リブの個数が3個であり、第1リンクの第1長軸を中心に120°の間隔で配置される。
【0046】
ある種の実施形態においては、窪みの個数が3個であり、第2長軸を中心に120°の間隔で設けられる。
【0047】
ある種の実施形態においては、リブの個数が4個であり、第1リンクの第1長軸を中心に90°の間隔で配置される。
【0048】
ある種の実施形態においては、窪みの個数が4個であり、第2長軸を中心に90°の間隔で設けられる。
【0049】
ある種の実施形態においては、リブの個数が5個であり、第1リンクの第1長軸を中心に72°の間隔で配置される。
【0050】
ある種の実施形態においては、窪みの個数が5個であり、第2長軸を中心に72°の間隔で設けられる。
【0051】
ある種の実施形態においては、リブの個数が6個であり、第1リンクの第1長軸を中心に60°の間隔で配置される。
【0052】
ある種の実施形態においては、窪みの個数が6個であり、第2長軸を中心に60°の間隔で設けられる。
【0053】
ある種の実施形態においては、リブの個数が7個であり、第1リンクの第1長軸を中心に360°/7の間隔で配置される。
【0054】
ある種の実施形態においては、窪みの個数が7個であり、第2長軸を中心に360°/7の間隔で設けられる。
【0055】
ある種の実施形態においては、リブの個数が8個であり、第1リンクの第1長軸を中心に45°の間隔で配置される。
【0056】
ある種の実施形態においては、窪みの個数が8個であり、第2長軸を中心に45°の間隔で設けられる。
【0057】
ある種の実施形態においては、第1リンクの外面のうち隣り合うリブ間の部分が平坦である。
【0058】
ある種の実施形態においては、第2リンクの内面のうち隣り合う窪み間の部分が平坦である。
【0059】
ある種の実施形態においては、第2リンクの内面のうち隣り合う窪み間の部分に湾曲がある。
【0060】
ある種の実施形態においては、第1アーティキュレーション面が凸面、第2アーティキュレーション面が凹面である。
【0061】
ある種の実施形態においては、凸状の第1アーティキュレーション面が半楕円体面である。
【0062】
ある種の実施形態においては、凹状の第2アーティキュレーション面が半楕円体面である。
【0063】
ある種の実施形態においては、第1リンクに備わる半楕円体状の第1アーティキュレーション面が第1モーションリミッティング要素を構成し、第2リンクに備わる半楕円体状の第2アーティキュレーション面が第2モーションリミッティング要素を構成する。
【0064】
ある種の実施形態においては、第1及び第2リンクの最外面が、第1及び第2長軸のうち対応するものを中心とした円形の断面を呈する。
【0065】
ある種の実施形態においては、第1アーティキュレーション面の半楕円体面が、マイナー軸と、マイナー軸に勝る長さのメジャー軸と、を有する。
【0066】
ある種の実施形態においては、第2アーティキュレーション面の半楕円体面が、マイナー軸と、マイナー軸に勝る長さのメジャー軸と、を有する。
【0067】
ある種の実施形態においては、第1アーティキュレーション面が凸状部分及び凹状部分を有し、第2アーティキュレーション面が第1アーティキュレーション面の凸状部分及び凹状部分に対応する凹状部分及び凸状部分を有する。
【0068】
ある種の実施形態においては、第1リンクの第1アーティキュレーション面が第1モーションリミッティング要素を有し、第2リンクの第2アーティキュレーション面が第2モーションリミッティング要素を有する。
【0069】
ある種の実施形態においては、第1及び第2リンクの最外面が、第1及び第2長軸のうち対応するものを中心とした円形の断面を呈する。
【0070】
ある種の実施形態においては、第1及び第2リンクがアーティキュレーティングプローブのアウタリンクを構成する。
【0071】
ある種の実施形態においては、第1及び第2リンクが本アーティキュレーティングプローブのインナリンクを構成する。
【0072】
ある種の実施形態においては、第1モーションリミッティング要素が第1マグネット、第2モーションリミッティング要素が第2マグネットを有し、第1及び第2マグネットが、互いに磁気的に結合するよう第1及び第2リンクのうち対応するものの上に配置される。
【0073】
ある種の実施形態においては、第1及び第2リンクが、それぞれ、下面及び上部ショルダを有するベースを備え、第1マグネットがベースの上部ショルダ上、第2マグネットがベースの下面上に位置し、第1及び第2マグネットが、互いに磁気的に結合するよう互いに整列される。
【0074】
ある種の実施形態においては、第1及び第2マグネットが逆極性を呈する。
【0075】
ある種の実施形態においては、第1マグネットが複数個、第2マグネットが複数個あり、それら複数個の第1及び第2マグネットが第1及び第2リンクのうち対応するものの長軸周りで一定角度間隔にて配置される。
【0076】
ある種の実施形態においては、第1アーティキュレーション面が凸面、第2アーティキュレーション面が凹面である。
【0077】
ある種の実施形態においては、第1アーティキュレーション面が半球状の凸面である。
【0078】
ある種の実施形態においては、第2アーティキュレーション面が半球上の凹面である。
【0079】
ある種の実施形態においては、第1マグネットが第1アーティキュレーション面上、第2マグネットが第2アーティキュレーション面上に位置し、第1及び第2マグネットが、互いに磁気的に結合するよう互いに整列される。
【0080】
ある種の実施形態においては、第1及び第2マグネットが逆極性を呈する。
【0081】
ある種の実施形態においては、第1マグネットのうち幾つかが第1極性、第1マグネットのうち残りの幾つかが第1極性とは逆の第2極性を呈する。
【0082】
ある種の実施形態においては、全ての第1マグネットが同一の第1極性であり、全ての第2マグネットが同一の第2極性である。
【0083】
ある種の実施形態においては、第1マグネットが複数個、第2マグネットが複数個あり、それら複数個の第1及び第2マグネットが第1及び第2リンクのうち対応するものの長軸周りで一定角度間隔にて配置される。
【0084】
ある種の実施形態においては、それら複数個の第1及び第2マグネットが、第1及び第2アーティキュレーション面のうち対応するものに埋め込まれたディスクリートな磁気要素を含む。
【0085】
ある種の実施形態においては、それら複数個の第1及び第2マグネットが、第1及び第2アーティキュレーション面のうち対応するものに埋め込まれた磁気ストリップを含む。
【0086】
ある種の実施形態においては、第1アーティキュレーション面が凸面、第2アーティキュレーション面が凹面である。
【0087】
ある種の実施形態においては、第1モーションリミッティング要素がピン、第2モーションリミッティング要素がスロットを有し、第1リンクのピンが第2リンクのスロットと係合し、第2リンクに対する第1リンクの回動に抗するよう第1リンクのピンが第2リンクのスロットの側壁と相互作用する。
【0088】
ある種の実施形態においては、第1機構がアーティキュレーティングプローブのアウタリンク機構を構成する。
【0089】
ある種の実施形態においては、第1機構がアーティキュレーティングプローブのインナリンク機構を構成する。
【0090】
ある種の実施形態においては、モーションリミッティングアセンブリが、その長軸周りでの第2リンクの回動角を約1°に制限する。
【0091】
ある種の実施形態においては、第1リンク及び第2リンクを通り、第1及び第2長軸のうち対応するものに対し平行な方向に延びる少なくとも1個のステアリングケーブル開口を有する。
【0092】
ある種の実施形態においては、第1機構内のリンクに対応する少なくとも1本のステアリングケーブルを有し、そのステアリングケーブルを選択的に引っ張ることで第1及び第2アーティキュレーション面を物理的に接触した状態に保ち、選択的に緩めることで第1リンクに対する第2リンクの選択的な運動を可能にする。
【0093】
ある種の実施形態においては、ステアリングケーブル開口が複数個、ステアリングケーブルが複数本ある。
【0094】
ある種の実施形態においては、ステアリングケーブル開口及びステアリングケーブルが各2個ある。
【0095】
ある種の実施形態においては、ステアリングケーブル開口及びステアリングケーブルが各3個ある。
【0096】
ある種の実施形態においては、ステアリングケーブル開口及びステアリングケーブルが各4個ある。
【0097】
ある種の実施形態においては、第1リンクが、更に、第1リンクの第1長軸に対し直交すると共に互いに直交する第1アーティキュレーション軸及び第2アーティキュレーション軸を有し、第2リンクが、更に、第2リンクの第2長軸に対し直交すると共に互いに直交する第1アーティキュレーション軸及び第2アーティキュレーション軸を有し、第1リンクに対する第2リンクの二自由度アーティキュレーションが、第1リンクの第1及び第2アーティキュレーション軸周りでの第2リンクの角度変化を含む。
【0098】
本発明の他の実施形態に係るアーティキュレーティングプローブは、それぞれ第1長軸及び内面を有し、その内面に少なくとも1個の第1凹状部分があり、その第1凹状部分が第1長軸に沿って延びる複数個のアウタリンクと、それぞれ第2長軸及び外面を有し、その外面に少なくとも1個の第2凹状部分があり、その第2凹状部分が第2長軸に沿って延びる複数個のインナリンクと、アウタリンクに備わる複数個の第1凹状部分とインナリンクに備わる複数個の第2凹状部分との間にあり、インナリンク同士の二自由度アーティキュレーション及びアウタリンク同士の二自由度アーティキュレーションを可能とする共に、隣のインナリンクに対するインナリンクの回動及び隣のアウタリンクに対するアウタリンクの回動を制限するアンチツイスト部材と、を備える。
【0099】
ある種の実施形態においては、アウタリンクの第1凹状部分及びインナリンクの第2凹状部分によりアーティキュレーティングプローブのワーキングチャネルが構成される。
【0100】
ある種の実施形態においては、アンチツイスト部材が管状部材である。
【0101】
ある種の実施形態においては、アンチツイスト部材が、複数個のインナリンク及び複数個のアウタリンクのうち手元部にあるリンクから先端部にあるリンクまで連続する
【0102】
ある種の実施形態においては、アンチツイスト部材が、複数個のインナリンク及び複数個のアウタリンクのうち手元部にあるリンクから先端部にあるリンクまで分断される。
【0103】
本発明の他の実施形態に係る外科手術実行方法は、本願記載のアーティキュレーションプローブを選定するステップと、そのアーティキュレーティングプローブを使用する少なくとも1個のツールが位置決めされるようアーティキュレーションプローブを操作するステップと、を有する。
【0104】
本発明の他の実施形態に係る外科手術実行システムは、本願記載のアーティキュレーションプローブを備える。
【0105】
本発明の他の実施形態に係るアーティキュレーションプローブ形成方法は、第1機構を準備するステップを有し、そのステップが、第1長軸、第1アーティキュレーション面及び第1モーションリミッティング要素を有する第1リンクを形成するステップと、第2長軸、第2アーティキュレーション面及び第2モーションリミッティング要素を有する第2リンクを形成するステップと、第1リンクに対する第2リンクの二自由度アーティキュレーションが可能になるよう、第1アーティキュレーション面及び第2アーティキュレーション面によって形成及び配置されているアーティキュレーションジョイントを形成するステップと、第1リンクの第1長軸に対する第2リンクの第2長軸周りでの回動が抑制されるよう、第1モーションリミッティング要素及び第2モーションリミッティング要素によって形成及び配置されているモーションレジスティングアセンブリを形成するステップと、を含む。