特許第6565384号(P6565384)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6565384
(24)【登録日】2019年8月9日
(45)【発行日】2019年8月28日
(54)【発明の名称】エレベータの点検中表示継続装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 3/00 20060101AFI20190819BHJP
   B66B 5/00 20060101ALI20190819BHJP
   B66B 1/34 20060101ALI20190819BHJP
【FI】
   B66B3/00 Q
   B66B5/00 G
   B66B1/34 A
【請求項の数】6
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2015-132576(P2015-132576)
(22)【出願日】2015年7月1日
(65)【公開番号】特開2017-13964(P2017-13964A)
(43)【公開日】2017年1月19日
【審査請求日】2018年3月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100191189
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100176016
【弁理士】
【氏名又は名称】森 優
(74)【代理人】
【識別番号】100185454
【弁理士】
【氏名又は名称】三雲 悟志
(74)【代理人】
【識別番号】100129207
【弁理士】
【氏名又は名称】中越 貴宣
(74)【代理人】
【識別番号】100199831
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】彌勒 賢一
(72)【発明者】
【氏名】花本 忠純
【審査官】 井上 信
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−50063(JP,A)
【文献】 特開2000−30173(JP,A)
【文献】 実開昭54−42273(JP,U)
【文献】 特開2001−341955(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 3/00
B66B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータ全体を統括的に制御する主制御盤と停止階床毎に設置された複数の乗り場表示装置とが電源ラインおよび通信ラインを含む電路で結ばれ、当該電路を介し、前記主制御盤から電力を供給されると共に当該主制御盤からの点検中表示指示を受けて、前記乗り場表示装置の各々が点検中である旨の表示を行う構成とされたエレベータに使用される点検中表示継続装置であって、
前記点検中表示指示と同じ点検中表示指示を行う表示指示ユニットを有し、
途中で遮断された前記電路の遮断部位から乗り場表示装置側の電路部分に接続されて、前記複数の乗り場表示装置に対し、商用電源を電力源とする電力が供給されると共に、前記表示指示ユニットから点検中表示指示がなされる構成としたことを特徴とする点検中表示継続装置。
【請求項2】
前記商用電源からの交流電力を直流電力に変換して出力する電源ユニットを有し、
前記複数の乗り場表示装置に対し、当該電源ユニットから出力される直流電力が前記商用電源を電力源とする電力として供給される構成としたことを特徴とする請求項1に記載の点検中表示継続装置。
【請求項3】
前記エレベータにおいて、前記電路には、前記主制御盤側に設けられた第1コネクタ部材と前記乗り場表示装置側に設けられた第2コネクタ部材とからなる挿抜自在なコネクタが挿入されており、
さらに、前記第1コネクタ部材から抜去され前記遮断部位となる前記第2コネクタ部材に挿入される第3コネクタ部材を有し、
当該第3コネクタ部材が前記第2コネクタ部材に挿入されることにより、前記乗り場表示側の前記電路部分に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の点検中表示継続装置。
【請求項4】
前記エレベータは、末端に副コネクタ部材が接続された副電路と、前記電路の前記遮断部位となる位置に挿入され、前記電路を遮断状態と導通状態とに切り換えると共に、前記遮断状態において、前記電路の遮断部位から乗り場表示装置側の電路部分を前記副電路に接続する電路切換スイッチとを有していて、
さらに、前記副コネクタ部材に挿入される主コネクタ部材を有し、
当該主コネクタ部材が前記副コネクタ部材に挿入され、前記電路切換スイッチにより前記電路が遮断状態に切り換えられている間、前記乗り場表示側の前記電路部分に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の点検中表示継続装置。
【請求項5】
前記乗り場表示装置の各々は、複数のランプを有し、当該複数のランプの内の一のランプが、点検中である旨の表示を行うための点検中ランプとして割り当てられていて、前記主制御盤は、当該点検中ランプの点灯指示を点検中である旨の点検中表示指示として行い、
さらに、前記複数のランプからいずれかのランプを個別に選択できるスイッチを有し、
前記表示指示ユニットは、前記スイッチによって点検中ランプが選択されると、当該点検中ランプの点灯指示を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の点検中表示継続装置。
【請求項6】
前記乗り場表示装置の各々は、複数の表示領域の内の一の表示領域に点検中である旨の表示を行う液晶パネルを有し、前記主制御盤は、前記一の表示領域の指定を伴った点検中表示指示を行い、
さらに、前記複数の表示領域から前記一の表示領域を選択できるスイッチを有し、
前記表示指示ユニットは、前記スイッチによって選択された前記一の表示領域の指定を伴った点検中表示指示を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の点検中表示継続装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータの点検中表示継続装置に関し、特に、乗り場表示装置に対し、エレベータが点検中である旨の表示を行うよう指示する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エレベータの点検中は、乗客は当該エレベータを利用できないため、これを利用しようとする乗客に点検中である旨を知らせる必要がある。
【0003】
従来、点検作業員が各階の乗り場に設けられた出入口枠(三方枠)の目立つ位置に、例えば、「点検中」と印刷されたマグネットプレートを貼り付けて、当該エレベータが点検中であることを知らせている。しかし、一階毎にマグネットプレートを貼り付けていく作業は、時間と労力を要し、特に、高層ビルのためかごの停止する階床が数十になると、その煩にたえなくなってくる。
【0004】
そこで、近年、各階の乗り場に設けられた、方向表示灯や階名表示灯を有する乗り場表示装置に点検中ランプを追加して、点検中には、当該点検中ランプを点灯させることにより、乗客に点検中である旨を知らせるエレベータが実用化されている。点検中ランプには昇降路上方の機械室に設置された主制御盤から点灯に必要な電力が供給されると共に、各階の点検中ランプは当該主制御盤から点灯の指示がなされて一斉に点灯する。主制御盤は、本来的には、巻上機のモータや電磁ブレーキ、かご扉の開閉モータ等を統括的に制御して、エレベータの円滑な運転を実現するものである。
【0005】
ところで、点検項目中には前記電磁ブレーキの分解点検等、点検中に万一かごが動かないようにするため、主電源をオフし、主制御盤への商用電源からの給電を遮断して行う必要があるものがある。主電源をオフすると、主制御盤を介してなされている点検中ランプへの給電も遮断されてしまうため、点検中ランプは消灯されてしまう。その結果、当該点検を実施する場合には、やはり、各乗り場に上記マグネットプレートを貼り付ける必要が生じる。
【0006】
そこで、特許文献1には、主電源がオフされた場合でも、各階の乗り場の点検中ランプ(表示器22)の点灯を継続させることができるエレベータが開示されている。特許文献1のエレベータでは、主電源(通常電源)からの給電を遮断する場合は、蓄電池からなる非常用電源13から乗り場表示装置(表示器22)に給電するように構成されている(特許文献1の[0014]、[0019]段落)。
【0007】
特許文献1には、『非常用電源13は、...バックアップ電源である。』(特許文献1の[0014]段落3〜4行目)とされ、明記されていないが、非常用電源と称する限り当該非常用電源として用いられる蓄電池は、地震などによって商用電源が停電した際に、かごを最寄階まで移動させる等のための電力供給源として用いられるものと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2011−195206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、例えば、超高層ビルでエレベータ1台当りの乗り場の階数が多いため、点検中ランプの個数が多い場合、これらの点検中ランプで消費される電力は相当なものになる。この電力の供給源に非常用電源を用いた場合、点検が終了して通常運転が再開された時点で、かごを昇降させるには充電不足となる可能性がある。その結果、万一、運転再開直後に停電が発生した場合、かごを最寄階まで移動できないおそれが生じるため、非常用電源は、文字通りの非常用以外に使用すべきではない。
【0010】
本発明は、上記した課題に鑑み、主制御盤への主電源を落とした場合(商用電源からの電力を遮断した場合)でも、蓄電池からなる非常用電源を用いることなく、乗り場に設置された表示装置に点検中である旨の表示を行わせることのできるエレベータの点検中表示継続装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するため、本発明に係る点検中表示継続装置は、エレベータ全体を統括的に制御する主制御盤と乗り場表示装置とが電源ラインおよび通信ラインを含む電路で結ばれ、当該電路を介し、前記主制御盤から電力を供給されると共に当該主制御盤からの点検中表示指示を受けて、前記乗り場表示装置が点検中である旨の表示を行う構成とされたエレベータに使用される点検中表示継続装置であって、前記点検中表示指示と同じ点検中表示指示を行う表示指示ユニットを有し、途中で遮断された前記電路の遮断部位から乗り場表示装置側の電路部分に接続されて、前記乗り場表示装置に対し、商用電源を電力源とする電力が供給されると共に、前記表示指示ユニットから点検中表示指示がなされる構成としたことを特徴とする。
【0012】
また、前記商用電源からの交流電力を直流電力に変換して出力する電源ユニットを有し、
前記乗り場表示装置に対し、当該電源ユニットから出力される直流電力が前記商用電源を電力源とする電力として供給される構成としたことを特徴とする。
【0013】
さらに、前記エレベータにおいて、前記電路には、前記主制御盤側に設けられた第1コネクタ部材と前記乗り場表示装置側に設けられた第2コネクタ部材とからなる挿抜自在なコネクタが挿入されており、さらに、前記第1コネクタ部材から抜去され前記遮断部位となる前記第2コネクタ部材に挿入される第3コネクタ部材を有し、当該第3コネクタ部材が前記第2コネクタ部材に挿入されることにより、前記乗り場表示側の前記電路部分に接続されることを特徴とする。
【0014】
あるいは、前記エレベータは、末端に副コネクタ部材が接続された副電路と、前記電路の前記遮断部位となる位置に挿入され、前記電路を遮断状態と導通状態とに切り換えると共に、前記遮断状態において、前記電路の遮断部位から乗り場表示装置側の電路部分を前記副電路に接続する電路切換スイッチとを有していて、さらに、前記副コネクタ部材に挿入される主コネクタ部材を有し、当該主コネクタ部材が前記副コネクタ部材に挿入され、前記電路切換スイッチにより前記電路が遮断状態に切り換えられている間、前記乗り場表示側の前記電路部分に接続されることを特徴とする。
【0015】
さらに、前記乗り場表示装置は、複数のランプを有し、当該複数のランプの内の一のランプが、点検中である旨の表示を行うための点検中ランプとして割り当てられていて、前記主制御盤は、当該点検中ランプの点灯指示を点検中である旨の点検中表示指示として行い、さらに、前記複数のランプからいずれかのランプを個別に選択できるスイッチを有し、前記表示指示ユニットは、前記スイッチによって点検中ランプが選択されると、当該点検中ランプの点灯指示を行うことを特徴とする。
【0016】
あるいは、前記乗り場表示装置は、複数の表示領域の内の一の表示領域に点検中である旨の表示を行う液晶パネルを有し、前記主制御盤は、前記一の表示領域の指定を伴った点検中表示指示を行い、さらに、前記複数の表示領域から前記一の表示領域を選択できるスイッチを有し、前記表示指示ユニットは、前記スイッチによって選択された前記一の表示領域の指定を伴った点検中表示指示を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
上記の構成からなる点検中表示継続装置によれば、エレベータ全体を統括的に制御する主制御盤と乗り場表示装置とが電源ラインおよび通信ラインを含む電路で結ばれたエレベータにおいて、途中で遮断された前記電路の遮断部位から乗り場表示装置側の電路部分に接続されて、前記乗り場表示装置に、商用電源を電力源とする電力が供給されると共に、前記主制御盤からなされる点検中表示指示と同じ点検中表示指示がなされるため、蓄電池からなる非常用電源を用いることなく、乗り場表示装置に点検中である旨の表示を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】点検対象の一例として示すエレベータの概略構成を示す図である。
図2】上記エレベータにおける回路構成の概略を示すブロック図である。
図3】(a)は、上記エレベータの有する乗り場表示装置の外観を表した図であり、(b)は、前記乗り場表示装置における回路構成の概略を示すブロック図である。
図4】(a)は、主制御盤における主制御回路ユニット内のROMに格納されているランプ点灯/消灯テーブルを、(b)は、点検中表示継続装置における表示指示ユニット内のROMに格納されているランプ点灯/消灯テーブルを示す図である。
図5】上記乗り場表示装置における表示制御回路ユニット内のCPUで実行されるランプ処理プログラムに係るフローチャートである。
図6】(a)は、点灯中表示継続装置の外観を示す図であり、(b)は、点灯中表示継続装置の回路構成の概略を示すブロック図である。
図7】上記点灯中表示継続装置における表示指示ユニットで実行される点灯/消灯処理プログラムに係るフローチャートである。
図8】(a)は、点検対象の他の例(その1)として示すエレベータにおける回路構成の概略を示すブロック図であり、(b)は、前記回路構成中の電路切換スイッチを(a)に示すのとは異なる状態に切り換えた状態を示す図である。
図9】点検対象の他の例(その2)として示すエレベータにおける回路構成の概略を示すブロック図である。
図10図9に示すエレベータを使用の対象とする点灯中表示継続装置の回路構成の概略を示すブロック図である。
図11】(a)は、上記乗り場表示装置とは一部が異なる他の乗り場表示装置の外観を表した図であり、(b)は、当該乗り場表示装置における回路構成の概略を示すブロック図である。
図12】(a)は、上記他の乗り場表示装置を有するエレベータの主制御盤における主制御回路ユニット内のROMに格納されている表示/非表示テーブルを、(b)は、点検中表示継続装置における表示指示ユニット内のROMに格納されている表示/非表示テーブルを示す図である。
図13】上記表示/非表示テーブルを有する点灯中表示継続装置における表示指示ユニットで実行される表示/非表示処理プログラムに係るフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
<点検対象エレベータ>
〔全体構成〕
定期点検等において点検対象となるエレベータ10は、例えば、図1に示すように、昇降路12の上方に機械室14を備えたトラクション式エレベータであって、機械室14に設置された巻上機16の駆動シーブ18に掛けられた主ロープ20の一端部にかご22が連結され、他端部に釣合おもり24が連結された構成を有している。
【0020】
巻上機16は、電動機42(図1において不図示)を有しており、電動機42からの回転動力が、不図示の動力伝達機構を介し、駆動シーブ18に伝達されて、駆動シーブ18が回転駆動されると、駆動シーブ18に掛けられた主ロープ20に連結されているかご22と釣合おもり24が、それぞれに設けられた不図示のガイドレールに案内されて、昇降路12内を互いに反対向きに昇降する。巻上機16は、また、電動機42に併設された不図示の電磁ブレーキを有している。
【0021】
かご22の各停止階床の乗り場Ha,Hb,Hcには、かご22に設けられたかご扉26に連動して開閉される乗り場扉28a,28b,28cが設置されている。
【0022】
乗り場扉28a,28b,28c近傍には、乗り場表示装置30a,30b,30cが設置されている。乗り場表示装置30a,30b,30cは、いずれも、基本的には、同じ構成であるため、設置階毎に区別する場合は、アルファベットa,b,cの符号を付し、区別する必要のない場合は、当該符号を省略して、単に、乗り場表示装置30として説明する。
【0023】
さらに、乗り場表示装置30a,30b,30c近傍の壁面には、かご22を呼ぶための呼び釦(不図示)が設けられている。
【0024】
機械室14には、また、電動機42(図2)、電磁ブレーキ(不図示)、かご扉26、および乗り場表示装置30a,30b,30c等に所定の電力を供給すると共に、これらを統括的に制御して、エレベータ10の円滑な運転を実現する主制御盤32が設置されている。かご22室内に設けられた、鍵のかかるボックス34内には、主制御盤32と不図示の通信ケーブルで接続されたかご内操作盤(不図示)が設置されている。当該かご内操作盤には、後述する点検の際に作業員によって操作される各種スイッチ(不図示)等が設けられている。
【0025】
〔回路構成〕
図2に示すように、エレベータ10には、商用電源36から電力が供給される。商用電源36からは、例えば、電圧が200Vの交流電力が供給される。
【0026】
商用電源36から供給される電力は、ブレーカ38を介して、インバータ装置40へ供給されると共に、前記交流電力を、制御電源用の直流電力に変換する電源ユニット44に供給される。また、エレベータ10は、蓄電池からなる非常用電源(不図示)を有している。非常用電源は、通常は商用電源36から給電されて蓄電し、商用電源36が停電になった場合に、主制御盤32へ給電するものである。
【0027】
インバータ装置40は、後述する主制御回路ユニット46からの指示を受けて、巻上機16(図1)を構成する電動機42の起動および停止、並びに回転速度を制御する。
【0028】
電源ユニット44は、前記直流電力を主制御回路ユニット46へ供給する。主制御回路ユニット46は、CPU48とこれに接続されたROM50およびRAM52を有する。CPU48は、ROM50に格納されたプログラムを実行することにより、電動機42、電磁ブレーキ(不図示)、かご扉26、乗り場表示装置30a,30b,30cを統括的に制御する。RAM52は、CPU48によるプログラム実行中のワークエリアとなる。
【0029】
主制御回路ユニット46(CPU48)からの、各乗り場表示装置30a,30b,30cへの指示は、主制御回路ユニット46(CPU48)と各乗り場表示装置30a,30b,30cとを結ぶ通信ライン54を介してなされる。なお、通信ライン54は、2本の信号線で構成されているのであるが、便宜上、図面においては、1本で表している。
【0030】
電源ユニット44は、また、前記直流電力を、電源ユニット44と各乗り場表示装置30a,30b,30cとを結ぶ電源ライン56を介して、各乗り場表示装置30a,30b,30cへ供給する。なお、電源ライン56は、2本の電力線で構成されているのであるが、便宜上、図面においては、1本で表している。
【0031】
上記のように、主制御盤32と各乗り場表示装置30a,30b,30cとは、通信ライン54と電源ライン56とを含む電路58で電気的に結ばれている。電路58には、第1コネクタ部材62と第2コネクタ部材64とからなるコネクタ60が挿入されている。コネクタ60には、公知のものが用いられる。
【0032】
第1コネクタ部材62は、電源ユニット44から延びる電源ライン部分56aと主制御回路ユニット46から延びる通信ライン部分54aに接続されている。すなわち、第1コネクタ部材62は、主制御盤32側に設けられている。
【0033】
第2コネクタ部材64は、各乗り場表示装置30a,30b,30cから延びる電源ライン部分56bと通信ライン部分54bに接続されている。すなわち、第2コネクタ部材64は、各乗り場表示装置30a,30b,30c側に設けられている。
【0034】
第1コネクタ部材62と第2コネクタ部材64とは、相互に挿抜自在に構成されており、挿入状態(取付状態)で、電源ユニット44から延びる電源ライン部分56aと各乗り場表示装置30a,30b,30cから延びる電源ライン部分56b、主制御回路ユニット46から延びる通信ライン部分54aと各乗り場表示装置30a,30b,30cから延びる通信ライン部分54bが、それぞれ、電気的に接続された状態となる。すなわち、主制御盤32から各乗り場表示装置30a,30b,30cに電力の供給が可能となると共に、主制御盤32から各乗り場表示装置30a,30b,30cに対し、各種の表示指示が可能となる。
【0035】
一方、第1コネクタ部材62と第2コネクタ部材64が、抜去状態(取外し状態)で、電源ユニット44から延びる電源ライン部分56aと各乗り場表示装置30a,30b,30cから延びる電源ライン部分56b、主制御回路ユニット46から延びる通信ライン部分54aと各乗り場表示装置30a,30b,30cから延びる通信ライン部分54bが、それぞれ、電気的に非接続の状態となる。すなわち、第1コネクタ部材62と第2コネクタ部材64をそれぞれ遮断部位として、電路58が遮断されることとなる。
【0036】
〔乗り場表示装置〕
図3(a)に示すように、乗り場表示装置30は、かご22(図1)が上昇中であるのか、下降中であるのか、あるいは、停止中であるのかを表示する方向表示部66、かご22の現在位置(階数)を表示する位置表示部68、および、エレベータ10の状況を表示する状況表示部70を有する。
【0037】
方向表示部66と位置表示部68とは、例えば、LED素子がマトリックス状に配置されてなるドットマトリックス表示装置からなり、所定のLED素子が選択的に点灯されることにより上向きの矢印や下向きの矢印(方向表示部66)が表示されたり、かご22の停止中の階数や通過中の階数が数字(位置表示部68)で表示されたりする。
【0038】
状況表示部70は、地震発生表示部72、火災発生表示部74、専用運転中表示部76、および点検中表示部78を含む。地震発生表示部72、火災発生表示部74、専用運転中表示部76、および点検中表示部78は、それぞれ、「地震」、「火災」、「専用」、「点検中」の文字が印刷された透光性のプラスチックからなるプレート(以下、「表示プレート」と言う)72a,74a,76a,78aと各表示プレート72a,74a,76a,78aの背後にそれぞれ設けられた第1ランプ72b、第2ランプ74b、第3ランプ76b、第4ランプ78b(図3(b))とを含む。第1〜第4ランプ72b、74b、76b、78bには、例えば、LEDランプを用いることができる。
【0039】
第1〜第4ランプ72b、74b、76b、78bの消灯中は、各表示プレート72a,74a,76a,78aに印刷された文字は視認しづらく、第1〜第4ランプ72b、74b、76b、78bのいずれかが点灯されると、対応する各表示プレート72a,74a,76a,78aに印刷された文字が顕著に可視化される構成となっている。すなわち、第1〜第4ランプ72b、74b、76b、78bの各々が、地震発生中、火災発生中、専用運転中、点検中である旨の表示を行うためのランプとして割り当てられている。ここで、「点検中」の文字が印刷された表示プレート78aと対応づけられ、点検中である旨の表示を行うためのランプ(本例では、第4ランプ78b)を特に「点検中ランプ」と称することとする。
【0040】
なお、表示プレート72a,74a,76a,78aの各々は、相互に入れ替えが可能になっていて、各ランプに対する上記の割り当てを変更することができるようになっている。
【0041】
図3(b)に示すように、乗り場表示装置30は、表示制御回路ユニット80を有する。
表示制御回路ユニット80は、CPU82とこれに接続されたROM84およびRAM86を有する。CPU82には、また、方向表示部66、位置表示部68、および第1〜第4ランプ72b、74b、76b、78bが接続されている。
【0042】
CPU82は、ROM84に格納されたプログラムを実行することにより、主制御回路ユニット46(図2)からの指示にしたがって、方向表示部66、位置表示部68、および状況表示部70の表示を制御する。RAM86は、CPU82によるプログラム実行中のワークエリアとなる。ROM84には、図5に示すフローチャートで表されるプログラムが格納されているのであるが、当該プログラムについては後述する。
【0043】
<点検中表示がなされるまでの手順>
上記の構成からなるエレベータ10における一連の点検作業において、乗り場表示装置30の点検中ランプが点灯され、点検中である旨の表示がなされるまでの手順について説明する。
【0044】
作業員は、図1に示すかご22に乗り込んで、最上階の乗り場Haまで移動する。他に乗客がいないことを確認して、かご22室内のボックス34を開け、ボックス34内に設けられた、運転停止要求スイッチと点検中ランプ点灯要求スイッチ(いずれも不図示)をそれぞれオンする。
【0045】
両スイッチがオンされると、前記かご内操作盤から、不図示の通信ラインを介して、主制御盤32(主制御回路ユニット46)へ、運転停止要求信号および点検中ランプ点灯要求信号が送信される。
【0046】
主制御回路ユニット46は、運転停止要求信号を受け取ると、各乗り場Ha,Hb,...,Hcに設けられている前記呼び釦(不図示)の操作を無効にして、いずれの呼び釦が押下されても、かご22が昇降しないようにする。
【0047】
主制御回路ユニット46のCPU48は、点検中ランプ点灯要求信号を受け取ると、図2に示す通信ライン54を介し、各乗り場表示装置30a,30b,30cに対し、第4ランプ(点検中ランプ)点灯信号を送信する。
【0048】
主制御回路ユニット46のROM50には、前記プログラムの他に、図4(a)に示すような、ランプ点灯/消灯テーブル88が格納されている。ランプ点灯/消灯テーブル88では、「地震」、「火災」、「専用」、「点検中」といった状況と第1ランプ(72b),第2ランプ(74b),第3ランプ(76b),第4ランプ(78b)とが対応付けられており、第1〜第4ランプ毎に、各ランプを点灯させるための点灯指示情報と消灯させるための消灯指示情報とが記憶されている。
【0049】
主制御回路ユニット46(CPU48)は、上記点検中ランプ点灯要求信号を受け取ると、ランプ点灯/消灯テーブル88を参照し、「点検中」に対応させて記憶されている「第4ランプ点灯」指示情報に基づいて、第4ランプ点灯信号を生成し、当該第4ランプ点灯信号を各乗り場表示装置30a,30b,30cに送信する。すなわち、主制御回路ユニット46は、各乗り場表示装置30a,30b,30cに点検中表示指示を行う。
【0050】
なお、主制御回路ユニット46は、「地震」、「火災」、「専用」といった他の状況に応じても、対応するランプの点灯信号を各乗り場表示装置30a,30b,30cに送信する。例えば、機械室14に設置された不図示の地震計が地震を感知し、当該地震計から送信される地震発生信号を受け取ると、主制御回路ユニット46は、ランプ点灯/消灯テーブル88を参照し、「地震」に対応させて記憶されている「第1ランプ点灯」指示情報に基づいて、第1ランプ点灯信号を生成し、当該第1ランプ点灯信号を各乗り場表示装置30a,30b,30cに送信する。「点検中」以外の状況については、本発明の主眼ではないので、これ以上の説明については省略する。
【0051】
ここで、ランプ点灯/消灯テーブル88に記憶されている点灯指示情報に基づいて生成されるランプ点灯信号と消灯指示情報に基づいて生成されるランプ消灯信号とを合わせて「ランプ信号」と称することとする。
【0052】
ランプ信号を受信したことを契機として、表示制御回路ユニット80(図3(b))でなされるランプの点灯・消灯処理(ランプ処理)について、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、図5のフローチャートは、表示制御回路ユニット80のCPU82で実行されるメインルーチンから呼び出されるサブルーチンである。サブルーチンには、図5に示す以外に、方向表示処理や位置表示処理があるが、これらは、本願発明の主眼ではないため、その説明については省略する。
【0053】
ランプ信号を受信すると、表示制御回路ユニット80は、受信したランプ信号をチェックする(ステップS1)。そして、ランプ信号の内容に応じて、第1〜第4ランプ72b,74b,76b,78bを点灯させたり消灯させたりする(ステップS2)。例えば、第4ランプ点灯信号を受信すると、表示制御回路ユニット80は、第4ランプ78bを点灯させる。これにより表示プレート78aの「点検中」の文字が顕著に可視化されるため、乗客がエレベータの点検中であることを認識できる。因みに、第4ランプ消灯信号を受信すると、表示制御回路ユニット80は、第4ランプ78bを消灯させる。これにより、表示プレート78aの「点検中」の文字を認識しづらくなるため、エレベータが点検中であるとは認識されないこととなる。
【0054】
点灯/消灯処理(ステップS2)を終了すると、前記メインルーチンへリターンする。
以上の一連の処理により、各乗り場表示装置30a,30b,30cにおいて、点検中である旨の表示がなされることとなる。
【0055】
この次に、作業員は、機械室14に移動して各種装置について必要な点検を行う。既述したように、当該点検には、電磁ブレーキ(不図示)の分解点検のように、商用電源からの給電を遮断して行う必要があるものがある。本実施形態では、図2に示すブレーカ38を落として行う。
【0056】
ブレーカ38を落とすと、各乗り場表示装置30a,30b,30cに対する給電も遮断され、点検中ランプ(第4ランプ78b)が消灯されてしまう。その結果、乗客は、エレベータ10が点検中であることを認識できなくなってしまう。
【0057】
そこで、本願の発明者らは、主制御盤32に対する商用電源36からの給電の遮断中であっても、点検中ランプを継続して点灯させることのできる点検中表示継続装置を開発した。
【0058】
<点検中表示継続装置>
図6(a)に示すように、点検中表示継続装置100は、箱体のハウジング102を有し、ハウジング102内に後述する電源ユニット116および表示指示ユニット118が収納されてなる携帯装置である。
【0059】
ハウジング102の一面には、4個のスイッチ(第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3、第4スイッチSW4)が設けられている。第1〜第4スイッチSW1〜SW4には、ロッカースイッチが用いられる。なお、ロッカースイッチに限らず、他の種類のスイッチ、例えば、トグルスイッチや押ボタンスイッチを用いても構わない。
【0060】
また、ハウジング102からは、電源コード104とコネクタコード110が延出されている。電源コード104の端部には電源プラグ106が接続されており電源コード104の途中には、手元スイッチ108が挿入されている。電源プラグ106は、機械室14に設置された100Vのコンセント(不図示)に差し込まれて用いられる。
【0061】
コネクタコード110の端部には、第3コネクタ部材112が接続されている。第3コネクタ部材112は、第1コネクタ部材62と同じ仕様のコネクタ部材であって、第1コネクタ部材62から抜去された状態の第2コネクタ部材64に対し挿抜されるコネクタ部材である。
【0062】
図6(b)に示すように、点検中表示継続装置100は、電源ユニット116と表示指示ユニット118を有する。
電源ユニット116は、例えば、100Vの商用電源114からの交流電力を制御電源用の直流電力に変換する。電源ユニット116は、当該直流電力を表示指示ユニット118に供給し、また、第3コネクタ部材112を介して、後述するように、各乗り場表示装置30a,30b,30cに供給する。電源ユニット116と第3コネクタ部材112とは、電源ライン56cで接続されている。
【0063】
表示指示ユニット118は、CPU120とこれに接続されたROM122およびRAM124を有する。CPU118には、また、第1〜第4スイッチSW1〜SW4が接続されている。
【0064】
CPU120は、ROM122に格納されたプログラムを実行することにより、各乗り場表示装置30a,30b,30cに対し、第3コネクタ部材112を介して、第1〜第4ランプ72b,74b,76b,78bの点灯指示または消灯指示を行う。CPU120と第3コネクタ部材112とは通信ライン54cで接続されている。前記プログラムについては後述する。
【0065】
ROM122には、また、図4(b)に示すような、ランプ点灯/消灯テーブル126が格納されている。ランプ点灯/消灯テーブル126は、「スイッチ」、「ランプ」、「点灯指示情報」、および「消灯指示情報」の各欄を有する。ランプ点灯/消灯テーブル126の「ランプ」、「点灯指示情報」、「消灯指示情報」の各欄に格納されている内容(情報)は、図4(a)のランプ点灯/消灯テーブル88の同じ欄に格納されている内容(情報)と同一である。異なるのは、第1〜第4ランプ72b,74b,76b,78bを、ランプ点灯/消灯テーブル88では、「地震」、「火災」、「専用」、「点検中」といった状況と対応づけているのに対し、ランプ点灯/消灯テーブル126では、第1〜第4スイッチSW1〜4と対応づけている点である。
【0066】
なお、電源ユニット116と表示指示ユニット118とは、ハード構成上、同一の実装基板に回路構成されていても構わないし、あるいは、別個の実装基板にそれぞれ回路構成されていても構わない。
【0067】
点検中表示継続装置100は、ブレーカ38(図2)を落とす必要のある点検の際に用いられる。作業員は、ブレーカ38を落とすと、第1コネクタ部材62から第2コネクタ部材64を抜去し、抜去された状態の第2コネクタ部材64に点検中表示継続装置100の第3コネクタ部材112を挿入する。これにより、点検中表示継続装置100(図6(b))と各乗り場表示装置30a,30b,30c(図2)が、電源ライン56cと電源ライン56b、通信ライン54cと通信ライン54bでそれぞれ電気的に接続される。すなわち、点検中表示継続装置100が第2コネクタ部材64以降の電路58部分に接続されることとなる。
【0068】
作業員は、電源プラグ106を100Vのコンセント(不図示)に差し込み、手元スイッチ108をオンする。手元スイッチ108がオンされたことを契機として起動される点灯/消灯処理プログラムを、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0069】
CPU120(図6(b))は、先ず、その内部に有する第1〜第4フラグf[1]〜f[4]を0にリセットし(ステップS11)、変数iを1にセットする(ステップS12)。第1〜第4フラグf[1]〜f[4]は、これ以降の説明から理解されるが、第1〜第4スイッチSW1〜SW4各々について、オフからオン、オンからオフに切り替わったタイミングで、1度だけ、後述する点灯指示または消灯指示を行うようにするために用いられる内部フラグである。変数iは、第1〜第4スイッチSW1〜SW4の内のチェック対象となるスイッチを特定し、また、第1〜第4ランプ72b,74b,76b,78bの内の点灯指示や消灯指示の対象となるランプを特定するための変数である。
【0070】
ステップS12が終了すると、CPU120は、第1スイッチSW1の状態をチェックする(ステップS13)。
チェックの結果、第1スイッチSW1がオン状態であると判定すると(ステップS14でYES)、第1フラグf[1]をチェックする(ステップS15)。
【0071】
f[1]=0の場合(ステップS15でYES)、CPU120は、ランプ点灯/消灯テーブル126(図4(b))から、第1スイッチ(SW1)に対応する第1ランプ(72a)の点灯指示情報である「第1ランプ点灯」を読み出し、これに基づいて「第1ランプ点灯信号」を生成し、この「第1ランプ点灯信号」を各乗り場表示装置30a,30b,30cに送信する(ステップS16)。ここで読み出される「第1ランプ点灯」指示情報は、主制御盤32側で有しているランプ点灯/消灯テーブル88において記憶されている「第1ランプ点灯」指示情報と同じであるので、生成される「第1ランプ点灯信号」もCPU48(図2)から送信されるのと同じものとなる。したがって、CPU120(点検中表示継続装置)から、「第1ランプ点灯信号」を受信した各乗り場表示装置30a,30b,30cでは、第1ランプ72b(図3(b))が点灯されることとなる(図5のステップS2)。
【0072】
第1ランプ点灯指示(ステップS16)が終了すると、第1フラグf[1]を1にセットして(ステップS17)、ステップS21へ進む。
【0073】
一方、f[1]=1の場合(ステップS15でNO)、すなわち、第1スイッチSW1がオン状態であって(ステップS14でYES)、第1フラグf[1]が1にセットされている場合、前回、第1ランプ点灯指示をしてから、第1スイッチSW1のオフ状態が一度も検出されていないこととなるため、再度の第1ランプ点灯指示を回避するため、ステップS16、S17をスルーしてステップS21へ進む。
【0074】
また、ステップS14で第1スイッチSW1がオフ状態であると判定したときも(ステップS14でNO)、第1フラグf[1]をチェックする(ステップS18)。
【0075】
f[1]=1の場合(ステップS18でYES)には、前回、第1ランプ点灯指示(ステップS16)をしてから、初めて、第1スイッチSW1がオフされたことになるので、CPU120は、ランプ点灯/消灯テーブル126(図4(b))から、第1スイッチ(SW1)に対応する第1ランプ(72a)の消灯指示情報である「第1ランプ消灯」を読み出し、これに基づいて「第1ランプ消灯信号」を生成し、この「第1ランプ消灯信号」を各乗り場表示装置30a、30b、30cに送信する(ステップS19)。ここで読み出される「第1ランプ消灯」指示情報は、主制御盤32側で有しているランプ点灯/消灯テーブル88において記憶されている「第1ランプ消灯」指示情報と同じであるので、生成される「第1ランプ消灯信号」もCPU48(図2)から送信されるのと同じものとなる。したがって、CPU120(点検中表示継続装置)から、「第1ランプ消灯信号」を受信した各乗り場表示装置30a,30b,30cでは、第1ランプ72b(図3(b))が消灯されることとなる(図5のステップS2)。
【0076】
第1ランプ消灯指示(ステップS19)が終了すると、第1フラグf[1]を0にリセットして(ステップS20)、ステップS21へ進む。
【0077】
一方、f[1]=0の場合(ステップS18でNO)、すなわち、第1スイッチSW1がオフ状態であって(ステップS14でNO)、第1フラグf[1]が0にリセットされている場合、第1ランプ72bが一度も点灯されていないか、点灯状態から、前回の第1ランプ消灯指示により消灯されてから、第1スイッチSW1のオン状態が一度も検出されていないこととなるため、第1ランプ消灯指示を回避するため、ステップS19、S20をスルーしてステップS21へ進む。
【0078】
ステップS21では、変数iを一つインクリメントして、i=2とし、チェック対象スイッチを第2スイッチSW2として、ステップS13に戻る(ステップS22でNO)。そして、第2スイッチSW2の状態如何、第2フラグf[2]の設定如何によって、ステップS14〜S20を実行する(繰り返す)。
【0079】
第3スイッチSW3、第4スイッチSW4をチェック対象として同様の処理を実行し(繰り返し)、第4スイッチSW4をチェック対象とした処理が終了すると(ステップS22でYES)、ステップS12に戻って、変数iを1に戻し、以降、上記の処理を繰り返す。
【0080】
実施形態に係る点検中表示継続装置100は、各乗り場表示装置30a,30b,30cの第4ランプ78bを点灯させて、点検中である旨の表示を行うことを目的としているため、作業員は、第4スイッチSW4をオンに切り替える。そうすると、図7に示す、ステップS16で、CPU120は、ランプ点灯/消灯テーブル126(図4(b))から、第4スイッチ(SW4)に対応する第4ランプ(78b)の点灯指示情報である「第4ランプ点灯」を読み出し、これに基づいて「第4ランプ点灯信号」を生成し、この「第4ランプ点灯信号」を各乗り場表示装置30a,30b,30cに送信する。ここで読み出される「第4ランプ点灯」指示情報は、主制御盤32側で有しているランプ点灯/消灯テーブル88において記憶されている「第4ランプ点灯」指示情報と同じであるので、生成される「第4ランプ点灯信号」もCPU48(図2)から送信されるものと同じものとなる。すなわち、点検中表示継続装置100から、主制御盤32からなされるのと同じ点検中表示指示がなされることとなる。その結果、各乗り場表示装置30a,30b,30cの第4ランプ78bを点灯させて、点検中である旨の表示(第4ランプ78bの点灯)が成されることとなる。
【0081】
点灯中表示継続装置100は、商用電源114(図6(b))から供給された交流電力を直流電力に変換して、自身(表示指示ユニット118)の作動に使用し、各乗り場表示装置30a,30b,30cに供給するため、従来のように蓄電池からなる非常用電源を用いることなく、各乗り場表示装置30a,30b,30cに点検中である旨の表示を行わせることができる。
【0082】
また、携帯型の点検中表示継続装置100は、一台で同じ仕様の複数のエレベータに用いることができる(使い回すことができる)ため経済的である。さらに、第2コネクタ部材64を、第1コネクタ部材62から第3コネクタ部材112に差し替えるだけで使用できるため、既設エレベータにも適用が可能である。
【0083】
なお、点検中である旨の表示を行わせるには、第4ランプ78bだけを点灯できる装置(「第4ランプ点灯信号」だけを送信できる装置)とすれば足りるようにも思われるが、第1〜第3ランプ72b,74b,76bも点灯できるようにしたのは、以下の理由による。すなわち、図3(a)に示す乗り場表示装置30において、意匠の関係上、各表示プレート72a,74a,76a,78aが図示例とは異なる配置位置とされる場合がある。例えば、図示例では右下に配置されている「点検中」の表示プレート78aが、左上に配置されることがある。この場合、点検中である旨の表示を行うには、第1ランプ72bを点灯させる必要がある。また、「点検中」の表示プレート78aが、右上や左下に配置されることがあり、この場合には、それぞれ第2ランプ74b、第3ランプ76bを点灯させる必要がある。そこで、第1〜第4ランプ72b、74b、76b、78bのいずれでも点灯できるようにしているのである。
【0084】
作業員は、点検対象となるエレベータが設置されている現場で、「点検中」の表示プレートがいずれの位置にあるのか(「点検中」の表示プレートが第1〜第4ランプ72b、74b、76b、78bのいずれのランプと対応付けられているのか)を確認し、第1〜第4スイッチSW1〜SW4の内の対応するスイッチをオンすることとなる。
【0085】
<他の点検対象エレベータ:その1>
点検対象となる上記したエレベータ10(図2)では、多くの場合、コネクタ60は主制御盤32の近傍に設けられており、また、コネクタ60は、従来、頻繁に挿抜するものではないため、手の届き難い場所に設けられていることも多い。この場合、点検中表示継続装置100を乗り場表示装置30に電気的に接続するに際し、第1コネクタ部材62から第2コネクタ部材64を抜去したり、点検作業が終了して、第1コネクタ部材62に第2コネクタ部材64を挿入したりする作業がし辛い場合がある。
【0086】
そこで、既存のエレベータを少し改造して、点検中表示継続装置100を乗り場表示装置30に電気的に接続状態にしたり非接続状態にしたりするに際しての作業性を向上させることとしても構わない。図8は、当該作業性の向上を目的として改造されたエレベータ90の回路構成の概略を示すブロック図である。なお、図8において、図2に示すエレベータ10と実質的に同じ構成部分には、同じ符号を付してその説明を省略するか、必要に応じて言及するに留めることとする。
【0087】
図8に示すように、エレベータ90では、第2コネクタ部材64と乗り場表示装置30a,30b,30cを結ぶ電路58部分の途中に、2回路2接点型の電路切換スイッチ91が挿入されている。電路切換スイッチ91は、機械室14(図1)において作業員の操作しやすい位置に設けられている。
【0088】
図8(a)に示すように、電路切換スイッチ91において、接触片92a,92bがそれぞれ、接点93a,93bと接触している状態で、主制御盤32と各乗り場表示装置30a,30b,30cとは、電気的に接続される。一方、図8(b)に示すように、接触片92a、92bがそれぞれ、接点94a、94bと接触している状態では、電路切換スイッチ91挿入部位において、電路58が遮断され、主制御盤32と各乗り場表示装置30a,30b,30cとは電気的に非接続状態となる。
【0089】
接点94aには副通信ライン95の一端が接続されており、接点94bには副電源ライン96の一端が接続されていて、副通信ライン95と副電源ライン96とで副電路97が構成されている。
【0090】
また、副通信ライン95の末端と副電源ライン96の末端は、それぞれ副コネクタ部材である第4コネクタ部材98に接続されている。第4コネクタ部材98は、第2コネクタ部材64と同じ仕様のものである。第4コネクタ部材98も、機械室14(図1)において作業員の操作しやすい位置に設けられている。
【0091】
上記の構成としたエレベータ90において、点検中表示継続装置100(図6)を使用する場合、作業員は、先ず、ブレーカ38を落とす。次に、点検中表示継続装置100の主コネクタ部材である第3コネクタ部材112(図6)を第4コネクタ部材98に挿入する。そして、電路切換スイッチ91を図8(a)に示す状態から図8(b)に示す状態に切り換える。これにより、電路切換スイッチ91によって途中で遮断された電路58の遮断部位(電路切換スイッチ91の挿入部位)から乗り場表示装置30a,30b,30c側の電路58部分が、副電路97(副通信ライン95、副電源ライン96)、第4コネクタ部材98、第3コネクタ部材112、および通信ライン54c、電源ライン56c(図6(b))で電気的に接続されることとなる。
これ以降は、エレベータ10(図2)を点検対象として既に説明した手順と同様なので、その説明については省略する。
【0092】
<他の点検対象エレベータ:その2>
ここまで例にした点検対象エレベータ10,90(図2図8)では、主制御盤32の有する電源ユニット44で商用電源36からの交流電力を直流電力に変換し、当該直流電力を、商用電源36を電力源とする電力として各乗り場表示装置30a,30b,30cに供給していた。
【0093】
これに対し、乗り場表示装置の各々が、商用電源からの交流電力を直流電力に変換する乗り場電源ユニットを有している構成のエレベータがある。このようなエレベータ200は、図9に示すように、主制御盤202では、商用電源36からの交流電力を、電源ライン部分204aを介してそのまま商用電源36を電力源とする電力として出力し、さらに、電源ライン部分204bを介して、前記乗り場電源ユニット(不図示)を有する各乗り場表示装置206a,206b,206cに供給している。
【0094】
この場合、図示するように、電源ライン部分204aと電源ライン部分204bとで、商用電源36からの電力を各乗り場表示装置206a,206b,206cに供給するための電源ライン204が構成され、主制御盤202と各乗り場表示装置206a,206b,206cとは、電源ライン204と通信ライン54とを含む電路208で電気的に結ばれていることとなる。
【0095】
上記した以外の構成は、基本的には、図2に示したエレベータ10と同様なので、同じ符号を付して、その説明については省略する。
エレベータ200を点検対象とする点検中表示継続装置210の回路構成の概略を示すブロック図を図10に示す。なお、図10において、図6(b)に示した点検中表示継続装置100と実質的に同じ構成部分については同じ符号を付して、その説明については省略するか簡単に言及するに留める。
【0096】
図10に示すように、点検中表示継続装置210では、手元スイッチ108から延びる電源ラインの一方は電源ユニット116に接続され、もう一方の電源ライン204cは第3コネクタ部材112と接続されている。
【0097】
上記の構成からなる点検中表示継続装置210は、エレベータ200(図9)において、第1コネクタ部材62から抜去された状態の第2コネクタ部材64に第3コネクタ部材112が挿入されて用いられる。
【0098】
これにより、点検中表示継続装置210(図10)と各乗り場表示装置206a,206b,206c(図9)が、電源ライン204cと電源ライン204b、通信ライン54cと通信ライン54bでそれぞれ電気的に接続される。すなわち、点検中表示継続装置210が第2コネクタ部材64以降の電路208部分に接続されることとなる。
これ以降の手順は、上述した点検中表示継続装置100の場合と同様なので、その説明については省略する。
【0099】
以上、本発明に係る点検中表示継続装置を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記した形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下の形態としても構わない。
(1)上記実施形態では、検査対象となるエレベータにおける状況表示部は、「地震」、「火災」、「専用」、「点検中」といった四つの状況を表示するため、4枚の表示プレート72a,74a,76a,78aとこれらに対応させた第1〜第4のランプ72b,74b,76b,78bとを設けているが、本発明は、複数の表示領域を含む液晶パネルの一の表示領域に点検中である旨の表示を行う構成とした乗り場表示装置を有するエレベータにも適用可能である。
【0100】
そのような乗り場表示装置220の例を図11に示す。なお、図11において、乗り場表示装置30(図3)と実質的に同じ構成部分については、図3と同じ符号を付してその説明については省略するか、簡単に言及するに留める。
【0101】
乗り場表示装置220の状況表示部222は、液晶パネル224からなる。液晶パネル224は、複数の(本例では、4個の)表示領域226,228,230,232を有する。表示領域226,228,230,232の各々は、「地震」、「火災」、「専用」、「点検中」のいずれの表示も可能になっているが、本例では、第1表示領域226は「地震」、第2表示領域228は「火災」、第3表示領域230は「専用」、第4表示領域232は「点検中」をそれぞれ表示する領域として割り当てられている。
【0102】
このような状況表示部222を備えた乗り場表示装置220に対して、主制御装置32(図2)は、第1〜第4表示領域226,228,230,232の内から表示内容に対応する一の表示領域を指定して、表示指示を行う。
【0103】
このため、主制御装置32のROM50(図2)には、図12(a)に示す状況表示/非表示テーブル234が格納されている。状況表示/非表示テーブル234では、「地震」、「火災」、「専用」、「点検中」といった状況と第1〜第4第表示領域226,228,230,232とが対応付けられており、第1〜第4表示領域毎に、各種の表示指示情報と表示を消去させるための非表示指示情報とが記憶されている。
【0104】
主制御回路ユニット46(CPU48)は、乗り場表示装置220に点検中である旨の表示をさせる場合、状況表示/非表示テーブル234を参照し、「点検中」に対応させて記憶されている第4表示領域の指定を伴った点検中表示指示を、乗り場表示装置220に対して行う。
【0105】
当該指示を受け取った乗り場表示装置220(図11)は、液晶パネル224の第4表示領域232に「点検中」の表示を行う。
ここで、乗り場表示装置220において、意匠の関係上、「地震」、「火災」、「専用」、「点検中」の各種表示に対する表示領域226,228,230,232の割り当てが変更されている場合がある。
【0106】
そこで、そのような変更に乗り場表示装置220を適合させるため、点検中表示継続装置100(図6)のROM122には、図12(b)に示すような状況表示/非表示テーブル236が格納されている。
【0107】
状況表示/非表示テーブル236は、「スイッチ」、「表示領域」、「表示指示」および「非表示指示」の各欄を有する。状況表示/非表示テーブル236では、「スイッチ」欄と「表示領域」欄とで、第1〜第4スイッチSW1〜SW4と第1〜第4表示領域226,228,230,232とを対応付けている。また、「表示指示」欄は、いずれの表示領域226,228,230,232であっても、「点検中」の表示をさせれば足りるため、「点検中」表示指示情報のみが格納されている。また、「非表示指示」欄も「点検中」の表示を消去させるだけで足りるので、非表示指示情報のみが格納されている。
【0108】
状況表示/非表示テーブル236がROM122に格納された点検中表示継続装置100のCPU120で実行される表示/非表示処理のプログラムの内容を表したフローチャートを図13に示す。
【0109】
図13のフローチャートの各ステップにおいて、図7にフローチャートのステップと実質的に同じ処理のステップには、同じステップ番号を付してその説明については省略する。
図13のフローチャートで示されるプログラムが図7のフローチャートで示されるプログラムと異なるのは、ステップS24とステップS26である。
【0110】
すなわち、ステップS24では、第1〜第4スイッチSW1〜SW4の内のオンされているスイッチに対応付けられている表示領域(図12(b))の指定を伴った点検中表示指示を行う。また、ステップS26では、第1〜第4スイッチSW1〜SW4の内のオフされているスイッチに対応付けられている表示領域(図12(b))の指定を伴った非表示指示を行う。
【0111】
(2)また、本発明は、検査対象となるエレベータにおける状況表示部を液晶パネルの同一の表示領域における表示を非表示から「地震」、「火災」、「専用」、「点検中」のいずれかに切り換える構成としたエレベータにも適用可能である。
【0112】
この構成としたエレベータでは、主制御盤が乗り場表示装置に対し点検中表示指示をすると、乗り場表示装置は、前記液晶パネルの前記表示領域に「点検中」の表示を行う。
この場合、点検中表示継続装置は、主制御盤が乗り場表示装置に対してする前記点検中表示指示と同じ点検中表示指示を行う構成とすることにより、乗り場表示装置の前記液晶パネルの前記表示領域に「点検中」の表示をさせることができる。
【0113】
(3)上記実施形態では、検査対象となるエレベータにおける状況表示部は、「地震」、「火災」、「専用」、「点検中」といった四つの状況を表示できるように構成されているが、本発明は、「点検中」だけが表示できるように構成されたエレベータにも適用可能である。
【0114】
この場合には、「点検中」である旨の表示をし得るランプは変動することなく特定される。このため、点検中表示継続装置は、上記したような4個のスイッチ(第1〜第4スイッチSW1〜SW4)を備える必要はなく、例えば、手元スイッチ108(図6)がオンされるのを契機として、点検中を表示するためのランプを点灯させるためのランプ点灯信号を各乗り場表示装置30a,30b,30cに送信することとすればよい。
【0115】
(4)上記実施形態では、「点検中」の文字が印刷された表示プレートと当該表示プレートの背後に設けたランプとで、点検中である旨の表示を行う構成としたが、これに限らず、例えば、「点検中」の文字を表示する小型液晶パネルを用い、当該液晶パネルをオンすることによって、点検中である旨の表示を行うこととしても構わない。
【0116】
(5)点検中である旨の表示、すなわち、乗客に点検中である旨を認識させるための表示は、「点検中」の文字に限らず、点検中であることを想起させるような図や記号でも構わない。あるいは、「点検中です」と繰り返しアナウンスする音声であっても構わない。
【0117】
(6)上記実施形態に係る点検中表示継続装置では、「点検中」である旨の表示をするためのランプを選択するため、4個のスイッチ(第1〜第4スイッチSW1〜SW4)を用いたが、選択すべきランプは1個なので、上記4個のスイッチに代えて、選択端子を少なくとも4個有するロータリースイッチ1個を用いても構わない。
【0118】
(7)上記実施形態に係る点検中表示継続装置では、100Vの商用電源から電力を供給される構成としたが、これに限らず、200Vの商用電源から電力を供給される構成としても構わない。この場合、当然のことながら、電源ユニット116には、200Vの交流電力を所定の直流電力に変換可能なものが用いられる。
【0119】
(8)上記実施形態では、点検中表示継続装置を、機械室を有するエレベータの点検の際に用いる例に基づいて説明したが、本発明に係る点検中表示継続装置は、昇降路内に巻上機や主制御盤等を設置して、昇降路上方の機械室を廃した、いわゆる機械室レスエレベータの点検の際に用いることも可能である。
【0120】
機械室レスエレベータでは、主制御盤は昇降路内に設置されているため、点検に際して、点検中表示継続装置100を使用する場合、昇降路内(例えば、ピット)での作業となる。しかし、ピット内は、一般的に、機械室と比べて暗く、狭い、加えて、主制御盤は、ピット床面に脚立を立てなければ手の届かないところに配置されている場合が多く、機械室を有するエレベータと比較して作業性が悪いものとなってしまう。
【0121】
そこで、機械室レスエレベータを上記したエレベータ90(図8)に倣った構成にしても構わない。すなわち、主制御盤と各乗り場表示装置とを結ぶ電路の途中を、例えば、通常、乗り場に設置されているボックス(乗り場ボックス)内まで引き込み、当該引き込んだ電路部分に、上記電路切換スイッチを挿入し、当該電路切換スイッチに第4コネクタ部材を接続することとしても構わない。
このようにすれば、乗り場での作業で、点検中表示継続装置100を使用することができるようになるため、その作業性が格段に向上する。
【産業上の利用可能性】
【0122】
本発明に係る点検中表示継続装置は、例えば、エレベータにおいて主制御盤への給電を遮断して行う点検の際に、乗り場表示装置に継続して点検中である旨の表示を行わせる装置として好適に利用可能である。
【符号の説明】
【0123】
100 点検中表示継続装置
118 表示指示ユニット
図1
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