(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施をするための形態を、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0012】
≪第1実施形態に係る作業支援システムの構成について≫
図1を参照して、第1実施形態に係る作業支援システムSについて説明する。
図1は、第1実施形態に係る作業支援システムSの概略構成図である。
作業支援システムSは、ユーザ(例えば、経営者)の日常のバックヤード作業を支援するサービスを提供するためものである。バックヤード作業は、例えば、飲食業や小売業を想定した場合、売上管理、就業管理等である。ここでは、作業支援システムSとしてクラウド型のシステムを想定しており、作業支援システムSは、ユーザにより実施される予定のタスク(「ToDo」と呼ぶ場合がある)をインターネット上のサーバで管理する。
【0013】
作業支援システムSは、サービス受領者と、サービス提供者とに分かれている。サービス受領者は、例えば、飲食業や小売業を行う実際の店舗を想定しており、サービス提供者は、例えば、インターネット上のサーバが設置されるデータセンタを想定している。
【0014】
サービス受領者側のシステムは、ユーザが操作するユーザ操作端末1と、店舗に設置されている業務用装置2とを備えて構成されている。
ユーザ操作端末1は、例えば、スマートフォン1aやPC(Personal Computer)1b等である。ユーザ操作端末1は、表示ディスプレイ(表示装置)を備えると共に、インターネット上のウェブページの情報を画面上に表示するための閲覧ソフト(Webブラウザ)を有している。
業務用装置2は、例えば、タイムカードを挿入することで出勤・退勤などの時刻を記録するタイムレコーダ2aや商品の登録を行うPOS(Point Of Sales)レジ端末2b等である。
【0015】
サービス提供者側のシステムは、作業支援アプリケーション10と、カレンダDB(Database)11と、タスクDB(Database)12と、ユーザ認証部13と、タスク管理部20とを備えて構成されている。
作業支援アプリケーション10は、支援するタスク毎に機能が分かれており、ここでは、売上管理アプリ10Aと、会計管理アプリ10Bと、給与管理アプリ10cと、就業管理アプリ10Dと、POP(Point of purchase advertising)作成アプリ10Eとからなる。以下でアプリの種類と言った場合には、これらのアプリ10A〜10Eを表す。各アプリ10A〜10Eは、それぞれが複数のタスクを支援することが可能である。
【0016】
売上管理アプリ10Aは、売上に関する作業を支援する機能を提供するプログラムであり、例えば、売上を確認するタスクや売上目標に対する達成率を確認するタスクの実施を支援する。売上管理アプリ10Aには、例えば、POSレジ端末2bから売上情報が送られる。
会計管理アプリ10Bは、会計に関する作業を支援する機能を提供するプログラムであり、例えば、固定資産税や自動車税等の税金を納付するタスクの実施を支援する。
【0017】
給与管理アプリ10Cは、給与に関する作業を支援する機能を提供するプログラムであり、例えば、給与や賞与等を計算するタスクの実施を支援する。給与管理アプリ10Cは、例えば、タイムレコーダ2aから出勤・退勤などの時刻情報が送られる。
就業管理アプリ10Dは、就業に関する作業を支援する機能を提供するプログラムであり、例えば、従乗員のシフト作成やその後に変更するタスクの実施を支援する。
POP作成アプリ10Eは、POP作成に関する作業を支援する機能を提供するプログラムであり、例えば、新商品やセール品のPOPを作成するタスクの実施を支援する。
【0018】
カレンダDB11は、作業カレンダが記憶されている。ここでの作業カレンダは、日付にタスクインデックスの登録(ユーザによるタスクの実施)に関する情報が対応付けられているようなものでよい。
タスクDB12は、タスクインデックスが記憶されている。ここでのタスクインデックスは、タスクの見出しや概略のようなものでよく、ユーザが実施するタスクの種類、タスクの内容や時期を認識可能な情報を含んで構成されるのが望ましい。タスクインデックスは、タスク管理部20の処理によって、例えば、ユーザ自身のランダムなタイミングでの登録や、作業カレンダに基づいた周期的な登録により発生する。
【0019】
ユーザ認証部13は、作業支援システムSを利用するユーザの認証を行う。ユーザ認証部13は、例えば、ユーザによるアカウント名およびパスワードの登録を予め受け付け、ユーザが作業支援システムSを利用する度にこれらの情報を用いてユーザの認証を行う。
【0020】
タスク管理部20は、作業支援アプリケーション10で支援を行うユーザのタスクを管理するものである。ここでは、タスク管理部20は、登録部21と、関連付け部22と、表示制御部23とを備えて構成されている。タスク管理部20が備える各機能(登録部21、関連付け部22、表示制御部23)は、種々の手段により実現可能であり、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。
【0021】
登録部21(登録手段)は、ユーザによるタスクインデックスの登録を受け付けるか、または、作業カレンダに基づいて周期的にタスクインデックスの登録を発生させる。登録部21は、登録したタスクインデックスをタスクDB12に格納する。
【0022】
関連付け部22(関連付け手段)は、登録部21により登録されたタスクインデックスに対してタスクインデックス間の関連付けを行う。
図2を参照して、関連付け部22の具体的な処理を説明する。
図2(a)は、タスクの実施期限およびタスクの種類に基づくタスクインデックスの関連付けを説明するための図である。ここでは、登録部21によって、「タスクインデックスD
1,タスクインデックスD
2、タスクインデックスD
3、タスクインデックスA
1」の4つのタスクインデックスが登録されたことにする。
【0023】
タスクインデックスD
1およびタスクインデックスD
2は、タスクの実施期限が「t
1」であると共に、就業管理アプリ10Dによって支援されるシフト変更のタスクに対応するものである。タスクインデックスD
1とタスクインデックスD
2との違いは、例えば、シフト変更を希望する従業員が異なる場合である。
タスクインデックスD
3は、タスクの実施期限が「t
2」であると共に、就業管理アプリ10Dによって支援されるシフト変更のタスクに対応するものである。
タスクインデックスA
1は、タスクの実施期限が「t
1」であると共に、売上管理アプリ10Aによって支援される売上確認のタスクに対応するものである。
【0024】
関連付け部22は、タスクの実施期限およびタスクの種類に基づいて、タスクインデックスD
1およびタスクインデックスD
2の関連付けを行う。一方、関連付け部22は、タスクインデックスD
3またはタスクインデックスA
1についてタスクインデックスD
1およびタスクインデックスD
2との間で関連付けを行わない。タスクインデックスD
3は、タスクインデックスD
1およびタスクインデックスD
2と実施期限が異なり、また、タスクインデックスA
1は、タスクインデックスD
1およびタスクインデックスD
2とタスクの種類が異なるためである。以下では、関連付け部22によるタスクインデックス間の関連付けが成立したタスクインデックスの集合体を「複合タスクインデックス」と呼び、一方、関連付け部22によるタスクインデックス間の関連付けが成立しなかったタスクインデックスを「単体タスクインデックス」と呼ぶことにする。
なお、タスクの実施期限およびタスクの種類の何れか一方に基づいて関連付けを行うことも可能である。また、タスクインデックスの関連付けを行えるカスタマイズ画面(図示せず)が別途用意されていて、ユーザがこのカスタマイズ画面を用いてタスクインデックスの関連付けを後から設定できるような構成であってもよい。
【0025】
タスクインデックスの関連付けは、例えば、タスクDB12内のタスクインデックスに複合タスクインデックスであることを示すフラグを立てると共に、関連付けられたタスクインデックスの情報を付加する。関連付け部22によるタスクインデックスの関連付けが行われるタイミングは、特に限定されない。例えば、関連付け部22は、登録部21によって新たなタスクインデックスが登録される度にタスクインデックスの関連付けを行ってもよいし、また、定期的にタスクインデックスの関連付けを行ってもよいし、また、ユーザの要求によりタスクDB12内のタスクインデックスが検索されたときにタスクインデックスの関連付けを行ってもよい。
【0026】
図2(b)は、タスクの主従関係に基づくタスクインデックスの関連付けを説明するための図である。ここでは、登録部21によって、「タスクインデックスD
4,タスクインデックスD
5、タスクインデックスC
1」の3つのタスクインデックスが登録されたことにする。
【0027】
タスクインデックスD
4は、就業管理アプリ10Dによって支援されるシフト変更のタスクに対応するものである。
タスクインデックスD
5は、就業管理アプリ10Dによって支援されるシフト変更を従業員に通知するタスクに対応するものである。このタスクインデックスD
5は、例えば、シフト変更のタスクインデックスD
4の登録により新たに発生するタスクインデックスである。言い換えれば、タスクインデックスD
5は、タスクインデックスD
4に対応するタスクの実施により新たに発生が予測されるタスクのタスクインデックスとも言える。タスクインデックスD
4とタスクインデックスD
5とのこのような関係を、ここでは「主従関係」と呼ぶことにする。主従関係にあるタスクインデックスは、この他に、図示しない人事管理アプリによって従業員の個人情報の登録を行うタスクに対応するタスクインデックスとその従業員の家族情報の登録を行うタスクに対応するタスクインデックスのようなものが想定される。主従関係にあるタスクインデックスは、対応するタスクの作業の順番が決められている場合が一般的であるので、実施すべき順番が決まっているタスクに対応するタスクインデックスとも言える。
タスクインデックスC
1は、給与管理アプリ10Cによって支援される給与計算のタスクインデックスである。
【0028】
関連付け部22は、タスクの主従関係に基づいて、タスクインデックスD
4およびタスクインデックスD
5の関連付けを行い、複合タスクインデックスとする。タスクの主従関係の情報は、例えば、関連付け部22に予め設定されているのがよい。一方、関連付け部22は、タスクインデックスC
1についてはタスクインデックスD
4およびタスクインデックスD
5との間で関連付けを行わずに、単体タスクインデックスとする。タスクインデックスC
1は、タスクインデックスD
4およびタスクインデックスD
4との間で主従関係がないためである。タスクインデックスの関連付けの手段および方法は、前記説明した通りであってよい。なお、関連付け部22は、主従関係まではなくとも、例えば、類似関係を予め登録しておく、類似するタスクインデックスを複合タスクインデックスとして関連付けを行うようにしてもよい。
【0029】
表示制御部23(
図1参照)は、作業支援システムSで用いられる各モードでの画面をユーザ操作端末1に表示させる。
図3を参照して、表示制御部23の具体的な処理を説明する。
図3は、作業支援システムSのモード遷移図である。
この作業支援システムSのURL(Uniform Resource Locator)をWebプラウザ等でユーザ操作端末1に表示することにより、作業支援のサービスが起動する。起動直後にて表示制御部23は、ログイン画面(モードM10)を表示する。
モードM10のログイン画面にて、ユーザがログイン操作を行うと、表示制御部23によってToDoのポータル画面(モードM11)に遷移する。このToDoのポータル画面では、タスクの選択やログアウトが行える。
【0030】
モードM11のポータル画面にて、タスクを選択すると対応するアプリケーションが起動し、表示制御部23によってアプリケーション画面のうちいずれか(モードM12a,M12b,…)に遷移する。これらアプリケーション画面では、アプリケーションの終了とログアウトが行える。
モードM12aなどのアプリケーション画面にて、アプリケーションを終了すると、表示制御部23によってモードM11のポータル画面に戻る。
モードM11のポータル画面やモードM12aなどのアプリケーション画面にて、ログアウトを行うと、表示制御部23によってログイン画面(モードM10)に戻る。
このように、作業支援システムSでは、単にToDoポータル画面にて未処理タスクのインデックスを表示するだけではなく、未処理タスクに係るアプリケーションを起動して、これを処理させることができる。
【0031】
図4は、ToDoポータルのメイン画面50を説明する図である。ToDoポータルのメイン画面50は、前記説明した通り、表示制御部23によってユーザ操作端末1に表示される。
メイン画面50は、メニュー51A〜51Eを表示するメニューエリアと、アカウントアイコン52と、タスク入力テキストボックス53と、絞込エリア54と、ToDoリストペイン55とを含んで構成される。
【0032】
メニュー51Aには売上管理に係るアイコンが表示され、このメニュー51Aをクリックすると、売上管理アプリ10Aが起動する。
メニュー51Bには会計管理に係るアイコンが表示され、このメニュー51Bをクリックすると、会計管理アプリ10Bが起動する。
メニュー51Cには給与管理に係るアイコンが表示され、このメニュー51Cをクリックすると、給与管理アプリ10Cが起動する。
メニュー51Dには就業管理に係るアイコンが表示され、このメニュー51Dをクリックすると、就業管理アプリ10Dが起動する。
メニュー51EにはPOP作成に係るアイコンが表示され、このメニュー51Eをクリックすると、POP作成アプリ10Eが起動する。
【0033】
アカウントアイコン52をクリックすると、ユーザのアカウント名と共にログアウトボタンが表示される。このログアウトボタンのクリックによりログアウトが行われ、
図3に示したログイン画面に遷移する。
タスク入力テキストボックス53は文字列入力領域であり、デフォルトでは「タスクを入力してください。」の文言が表示される。この領域に文字列を入力してリターンキーを押下すると、タスクが新たに登録される。
絞込エリア54には、ToDoリストペイン55に表示されるタスクインデックスを絞り込むためのアイコンが表示される。例えば、ユーザが売上管理に係るアイコンをクリックすると、ToDoリストペイン55に表示されるタスクインデックスは、売上管理アプリ10Aに係るものに絞り込まれる。
【0034】
ToDoリストペイン55は、1または複数のタスクインデックスをリスト表示する領域であり、ユーザによってスクロール可能に構成されている。ToDoリストペイン55は、未処理リスト56と、処理済リスト57とを含んで表示される。未処理リスト56の下に処理済リスト57が表示されており、デフォルトでは未処理リスト56が優先して表示される。
【0035】
未処理リスト56は、1つ又は複数の未処理タスクインデックス60(ここでは、6つの未処理タスクインデックス60
1〜60
5を表示)で構成される。未処理タスクインデックス60は、未だ処理が完了していないタスクをユーザに示すものである。
処理済リスト57は、1つ又は複数の処理済タスクインデックス70(ここでは、4つの処理済タスクインデックス70
1〜70
4を表示)で構成される。処理済タスクインデックス70は、直近に処理が完了したタスクをユーザに示すものである。
【0036】
未処理タスクインデックス60は横長の長方形であり、左側のアプリケーションアイコン61と、中央のコメント62と、下側の期限日63と、右上側の起案日64と、処理済チェックボックス65とを含んで構成される。
アプリケーションアイコン61は、この未処理タスクインデックス60を処理するための作業支援アプリケーション10(
図1参照)のアイコンである。コメント62は、この未処理タスクインデックス60に関するコメントである。期限日63は、この未処理タスクインデックス60を処理する期限の日付であり、その横に期限日63までの残り日数が表示される。起案日64は、原則としてこの未処理タスクインデックス60を起案した日であるが、この未処理タスクインデックス60を修正したならば、その修正日が起案日64に反映される。
【0037】
処理済チェックボックス65は、この未処理タスクインデックス60に係るタスクの処理が完了したときにチェックされるものである。処理済チェックボックス65にチェックされた未処理タスクインデックス60は、処理済リスト57に移動し、処理済タスクインデックス70として表示される。
【0038】
処理済タスクインデックス70は細長い長方形であり、アプリケーション名の表示71と、中央のコメント72と、完了日73とを含んで構成される。この処理済タスクインデックス70は、例えば、完了日73が直近の所定期間(例えば5週間)のものに限って表示され、所定期間を過ぎたものは表示されなくなる。これによりユーザは、処理済タスクインデックス70を事後的に確認可能であり、かつ所定期間が過ぎて確認の必要性が少なくなった処理済タスクインデックス70によって煩わされなくなる。
【0039】
表示制御部23は、関連付け部22による関連付けが成立していない未処理タスクインデックス60(単体タスクインデックス)に対して、関連付けが成立した未処理タスクインデックス60(複合タスクインデックス)を識別可能に表示する。識別可能な表示には種々の方法が考えられるが、ここでは、関連付けが成立した未処理タスクインデックス60
2〜60
4を重ねて(重畳的に)表示している。これにより、ユーザは、関連付けが成立していない単体インデックスとしての未処理タスクインデックス60
1,60
5と、関連付けが成立した複合タスクインデックスとしての未処理タスクインデックス60
2〜60
4とを一瞬で識別することができる。
なお、表示制御部23は、未処理タスクのうち期限日63が近く緊急度が高いものをユーザが見逃さずに認識することができるように、未処理タスクインデックス60を期限日63が直近の順番に表示するようにするのがよい。この場合には、関連付けが成立した未処理タスクインデックス60については、例外的にこの順番を無視して複合タスクインデックスを構成するある未処理タスクインデックス60の位置に、残りの未処理タスクインデックス60が割りこまれることになる。
【0040】
次に、
図5を参照して、関連付けが成立した未処理タスクインデックス60のさらなる表示の仕方について説明する。
図5は、関連付けが成立したタスクインデックスの表示方法の一例を示すものである。
本実施形態では、
図5(a)に示すように、表示制御部23は、関連付けが成立した未処理タスクインデックスが複数あることをユーザが認識できる程度にずらして未処理タスクインデックス60
2〜60
4を重ねて表示する。この状態では、ユーザは、一番上側に位置する未処理タスクインデックス60
2の内容(例えば、アプリケーションアイコン61、中央のコメント62等)を確認することができるが、二番目、三番目等の下側に位置する未処理タスクインデックス60
3,60
4の内容を確認することができない。
【0041】
その為、重ねて表示されている未処理タスクインデックス60
2〜60
4にユーザによってカーソルが合わせられた場合、表示制御部23は、一番上側に位置する未処理タスクインデックス60
2を一番下側に移動させて、二番目に位置していた未処理タスクインデックス60
3を一番上側に移動させると共に、三番目に位置していた未処理タスクインデックス60
4を二番目に移動させる(
図5(b)参照)。これにより、ユーザは、二番目に位置していた未処理タスクインデックス60
3の内容を確認することができるようになる。その際に、表示制御部23は、
図5(b)に示すように、一番上側に位置する未処理タスクインデックス60
2を未処理タスクインデックス60
1の裏側を経由させるようにすると、ユーザが未処理タスクインデックス60の表示が切り替わったことを認識できるのでよい。
【0042】
また、
図5(b)に示す状態から、表示制御部23は、一番上側に位置する未処理タスクインデックス60
3を一番下側に移動させて、二番目に位置していた未処理タスクインデックス60
4を一番上側に移動させると共に、三番目に位置していた未処理タスクインデックス60
2を二番目に移動させる(
図5(c)参照)。これにより、ユーザは、最初に三番目に位置していた未処理タスクインデックス60
4の内容を確認することができるようになる。なお、チェックボックス65(
図4参照)にチェックされることにより、未処理タスクインデックス60の順番が変更され(例えば、チェックされたものが一番下側に移動する)、関連するすべての未処理タスクインデックス60のチェックがなされることによって処理済リスト57に移動するようにしてもよい。
【0043】
以上のように、実施形態に係る作業支援システムSは、タスクインデックスに記載されたタスクの実施期限、タスクの種類、タスクを実施すべき順番、タスクを実施することにより新たなタスクが発生する主従関係等に基づいてタスクインデックス間の関連付けを行う関連付け部22を備える。そして、表示制御部23は、関連付け部22によるタスクインデックス間の関連付けが成立したタスクインデックス(複合タスクインデックス)と成立しなかったタスクインデックス(単体タスクインデックス)とを識別可能にユーザ操作端末1(表示装置)に表示する。表示方法は、例えば、タスクインデックスの関連付けが成立したタスクインデックスを重畳的、または立体的に表示させるものであってよい。したがって、実施形態に係る作業支援システムSでは、ユーザは、関連付けが成立していないタスクインデックスと関連付けが成立したタスクインデックスとを一瞬で識別することができるので、関連するタスクを効率よく実施することが可能になる。
【0044】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を変えない範囲で実施することができる。
【0045】
実施形態では、
図5に示すように、関連付けが成立した未処理タスクインデックス60
2〜60
4の一部を重ねて(重畳的に)表示し、ユーザによってカーソルが合わせられた場合に未処理タスクインデックス60
2〜60
4の並び順を入れ替えるように表示していた。しかしながら、関連付けが成立した未処理タスクインデックス60
2〜60
4の表示方法は、これに限定されるものではない。
例えば、
図6(a)に示すように、タスクの内容(例えば、アプリケーションアイコン61、中央のコメント62等)を確認することができる程度にずらして、未処理タスクインデックス60
2〜60
4を重ねて表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは、関連付けが成立した未処理タスクインデックス60
2〜60
4を一瞬で識別することができると共に、タスクの内容も同時に確認することが可能である。
【0046】
また、
図6(b)に示すように、未処理タスクインデックスが完全に一致するように重ねた状態(未処理タスクインデックスの集合体80として)で表示するようにしてもよい。この場合に、未処理タスクインデックスが重なっていることをユーザに対して示す情報を共に表示するようにするとよい。
図6(b)では、未処理タスクインデックスの集合体80として、単語帳をイメージしている。ここで、未処理タスクインデックスが重なっていることを示す情報は、各単語カードをまとめるリング81に相当する。この場合、ユーザが未処理タスクインデックスの集合体80にカーソルを合わせると、例えば、単語カードが一枚ずつめくれるような感じにタスクインデックスが順番に表示されるようにしてもよい。
また、
図6(c)に示すように、各未処理タスクインデックスを表示せずに、未処理タスクインデックスが存在することを際立たせるために、立体的に表示するようにしてもよい。
【0047】
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
タスクの実施を支援する作業支援システムであって、
ユーザによるタスクインデックスの登録を受け付けるか、または、カレンダに基づいて周期的にタスクインデックスの登録を発生させる登録手段と、
前記登録手段により受け付けられたタスクインデックスまたは発生させられたタスクインデックスに対してタスクインデックス間の関連付けを行う関連付け手段と、
前記関連付け手段による前記タスクインデックス間の関連付けが成立したタスクインデックスと成立しなかったタスクインデックスとを識別可能に表示装置に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする作業支援システム。
<請求項2>
前記関連付け手段は、タスクインデックスに記載されたタスクの実施期限、タスクの種類、タスクを実施すべき順番、および、タスクを実施することにより新たなタスクが発生する主従関係の少なくとも何れか1つに基づいて前記タスクインデックスの関連付けを行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の作業支援システム。
<請求項3>
前記表示制御手段は、前記タスクインデックスの関連付けが成立したタスクインデックスを重畳的、または立体的に表示させる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業支援システム。
<請求項4>
前記表示制御手段は、前記登録手段により受け付けられたタスクインデックスまたは発生させられたタスクインデックスを一覧表示させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の作業支援システム。
<請求項5>
タスクの実施を支援する作業支援プログラムであって、
コンピュータを、
ユーザによるタスクインデックスの登録を受け付けるか、または、カレンダに基づいて周期的にタスクインデックスの登録を発生させる登録手段と、
前記登録手段により受け付けられたタスクインデックスまたは発生させられたタスクインデックスに対してタスクインデックス間の関連付けを行う関連付け手段と、
前記関連付け手段による前記タスクインデックス間の関連付けが成立したタスクインデックスと成立しなかったタスクインデックスとを識別可能に表示装置に表示させる表示制御手段と、
して機能させるための作業支援プログラム。