特許第6565752号(P6565752)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6565752
(24)【登録日】2019年8月9日
(45)【発行日】2019年8月28日
(54)【発明の名称】ロボット制御装置及びロボット制御方法
(51)【国際特許分類】
   B25J 13/00 20060101AFI20190819BHJP
【FI】
   B25J13/00 Z
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-54031(P2016-54031)
(22)【出願日】2016年3月17日
(65)【公開番号】特開2017-164864(P2017-164864A)
(43)【公開日】2017年9月21日
【審査請求日】2018年2月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006622
【氏名又は名称】株式会社安川電機
(74)【代理人】
【識別番号】110001564
【氏名又は名称】フェリシテ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】識名 拓
(72)【発明者】
【氏名】西邑 考史
(72)【発明者】
【氏名】中村 民男
【審査官】 牧 初
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−202536(JP,A)
【文献】 特開2001−038664(JP,A)
【文献】 特開平11−226886(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 1/00−21/02
G05B 19/18−19/416
G05B 19/42−19/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸周りに回転可能な複数の関節部を有するロボットを制御するロボット制御装置であって、
前記複数の関節部の回転角を取得することができるように構成されている取得部と、
前記複数の関節部の回転角に基づいて、前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあるか否かについて判断するように構成されている判断部と、
前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあると判断された場合に、回転させるべき前記複数の関節部を同時に回転させないように制御するように構成されている制御部とを具備しており、
前記制御部は、ユーザからの指示に応じて、前記複数の関節部を回転させる順番について決定するように構成されていることを特徴とするロボット制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記ロボットが特異姿勢に近い状態にないと判断された場合には、前記複数の関節部を同時に回転させることができるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のロボット制御装置。
【請求項3】
前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあると判断された場合で、かつ、前記複数の関節部が同時に回転している場合に、アラームを出力するように構成されている出力部を更に具備していることを特徴とする請求項1又は2に記載のロボット制御装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記複数の関節部のトルクを検出し、前記トルクに基づいて前記複数の関節部の回転角を取得するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のボット制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、ユーザからの指示に応じて、前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあると判断するための条件を変更するように構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のロボット制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、ユーザからの指示に応じて、前記複数の関節部を1つずつ回転させるという制御を停止するように構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のロボット制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記複数の関節部の回転速度に応じて、前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあると判断するための条件を変更するように構成されていることを特徴とする請求項1〜又はのいずれか一項に記載のロボット制御装置。
【請求項8】
回転軸周りに回転可能な複数の関節部を有するロボットを制御するロボット制御装置であって、
前記複数の関節部の回転角を取得することができるように構成されている取得部と、
前記複数の関節部の回転角に基づいて、前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあるか否かについて判断するように構成されている判断部と、
前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあると判断された場合に、回転させるべき前記複数の関節部を同時に回転させないように制御するように構成されている制御部とを具備しており、
前記制御部は、前記複数の関節部の回転速度に応じて、前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあると判断するための条件を変更するように構成されていることを特徴とするロボット制御装置。
【請求項9】
回転軸周りに回転可能な複数の関節部を有するロボットを制御するロボット制御方法であって、
前記複数の関節部の回転角を取得する工程と、
前記複数の関節部の回転角に基づいて、前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあるか否かについて判断する工程と、
前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあると判断された場合に、回転させるべき前記複数の関節部を同時に回転させないように制御する工程と
ユーザからの指示に応じて、前記複数の関節部を回転させる順番について決定する工程とを有することを特徴とするロボット制御方法。
【請求項10】
回転軸周りに回転可能な複数の関節部を有するロボットを制御するロボット制御方法であって、
前記複数の関節部の回転角を取得する工程と、
前記複数の関節部の回転角に基づいて、前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあるか否かについて判断する工程と、
前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあると判断された場合に、回転させるべき前記複数の関節部を同時に回転させないように制御する工程と、
前記複数の関節部の回転速度に応じて、前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあると判断するための条件を変更する工程とを有することを特徴とするロボット制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ロボット制御装置及びロボット制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人と協働して作業を行うロボットを制御する技術が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2015-511544
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ISO10218-1における人と協働して作業を行うロボットに対する要求事項では、かかるロボットの制御点(TCP:Tool Center Point)で発生する力を指定値(例えば、150N)以下であることを保証する必要がある。
【0005】
ここで、かかるロボットを制御するロボット制御装置は、各関節部の回転軸におけるトルクを用いて、ロボットの制御点で発生する力を算出するように構成されている。
【0006】
しかしながら、かかるロボット制御装置は、かかるロボットが特異姿勢である状態にある場合に(すなわち、かかるロボットの特異点では)、かかるロボットの制御点で発生する力を算出することができない。具体的には、図6に示すように、かかるロボット制御装置は、かかるロボットの関節部J1/J2が回転して図6の点線で示す状態から図6の実線で示す状態に変化する場合、かかるロボットの制御点が方向Dに向かって動作するが、かかるロボットが特異姿勢である状態では、かかる制御点において発生する動作方向Dxの力を算出することができない。
【0007】
その結果、かかるロボットの制御点で発生する力を指定値以下であることを保証することができないという問題点があった。
【0008】
そこで、本開示は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、ロボットが特異姿勢に近い状態にある場合であっても、かかるロボットの制御点で発生する動作方向の力が指定値以下であることを保証することができるロボット制御装置及びロボット制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1の特徴は、回転軸周りに回転可能な複数の関節部を有するロボットを制御するロボット制御装置であって、前記複数の関節部の回転角を取得することができるように構成されている取得部と、前記複数の関節部の回転角に基づいて、前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあるか否かについて判断するように構成されている判断部と、前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあると判断された場合に、回転させるべき前記複数の関節部を同時に回転させないように制御するように構成されている制御部とを具備していることを要旨とする。
【0010】
本開示の第2の特徴は、回転軸周りに回転可能な複数の関節部を有するロボットを制御するロボット制御方法であって、前記複数の関節部の回転角を取得する工程と、前記複数の関節部の回転角に基づいて、前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあるか否かについて判断する工程と、前記ロボットが特異姿勢に近い状態にあると判断された場合に、回転させるべき前記複数の関節部を同時に回転させないように制御する工程とを有することを要旨とする。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、ロボットが特異姿勢に近い状態にある場合であっても、かかるロボットの制御点で発生する動作方向の力が指定値以下であることを保証することができるロボット制御装置及びロボット制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態に係るロボットシステムの一例を示す図である。
図2】実施形態に係るロボット制御装置の機能ブロックの一例を示す平面図である。
図3】実施形態に係るロボットの動作の一例を示す図である。
図4】実施形態に係るロボットの動作の一例を示す図である。
図5】実施形態に係るロボットの制御方法の一例を示すフローチャートである。
図6】従来のロボットの動作の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図1図5を参照して、一実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態に係るロボットシステム100は、ロボット1と、ロボット1を制御するように構成されているロボット制御装置(ロボットコントローラ)2とを具備している。
【0014】
本実施形態において、ロボット1は、複数の関節部J〜Jを有するアームを有している。かかる複数の関節部J〜Jは、各々の回転軸(図示せず)周りに回転することができるように構成されている。
【0015】
なお、本実施形態では、ロボット1は、人と協働して作業を行うことを前提に構成されているため、上述のように、ロボット1の制御点(Tool Center Point)Pで発生する力は、ロボット制御装置2によって、指定値(例えば、150N)以下に制御されるように構成されている。ここで、本実施形態では、ロボット1の制御点Pは、ロボット1のアームの先端に取り付けられている工具(Tool)の代表的な点であるものとする。
【0016】
本実施形態では、図1に示すように、ロボット1として、関節部J〜Jを有するアームを有する多軸ロボットが例示されているが、関節部(すなわち、回転軸)の数は、6に限定されるものではない。例えば、かかるロボット1は、7以上の関節部(すなわち、回転軸)を有するアームを有する多軸ロボットであってもよいし、2以上5以下の関節部(すなわち、回転軸)を有するアームを有する多軸ロボットであってもよい。また、本実施形態では、図1に示すように、ロボット1として、単腕ロボットが例示されているが、かかるロボット1は、双腕以上の多腕ロボットであってもよい。
【0017】
また、ロボット1が特異姿勢となった場合には(すなわち、かかるロボット1の特異点では)、ロボット制御装置2は、ロボット1の制御点Pにおいて発生する動作方向Dxの力を算出することができない。
【0018】
ここで、ロボット1が特異姿勢となっている状態(ロボット1の特異点)とは、ロボット1における逆運動学計算の解が得られない状態を意味する。また、逆運動学計算は、ロボット1の制御点Pの動作から各関節部J〜Jの位置や角度を求める計算を意味する。
【0019】
ロボット制御装置2は、上述のロボット1を制御するように構成されており、図2に示すように、取得部21と、判断部22と、制御部23と、出力部24とを具備している。
【0020】
取得部21は、複数の関節部J〜Jの回転角やトルクを取得することができるように構成されている。
【0021】
例えば、取得部21は、エンコーダやレゾルバによって複数の関節部J〜Jの回転角を検出して取得するように構成されていてもよいし、複数の関節部J〜Jの各々を駆動するアクチュエータ(図示せず)の回転角と減速機(図示せず)の減速比とに基づいて複数の関節部J〜Jの回転角を算出して取得するように構成されていてもよい。
【0022】
或いは、取得部21は、複数の関節部J〜Jの回転軸におけるトルクを検出し、かかるトルクから複数の関節部J〜Jの回転角を算出して取得することができるように構成されていてもよい。
【0023】
また、取得部21は、複数の関節部J〜Jの各々に設けられているトルクセンサ等に基づいて、複数の関節部J〜Jの回転軸におけるトルクを検出するように構成されていてもよい。
【0024】
或いは、取得部21は、複数の関節部J〜Jの各々を駆動するアクチュエータの出力トルクや電流値と減速機の減速比とに基づいて複数の関節部J〜Jの回転軸におけるトルクを検出するように構成されていてもよいし、他の方法に基づいて複数の関節部J〜Jの回転軸におけるトルクを検出するように構成されていてもよい。
【0025】
判断部22は、取得部21によって取得された複数の関節部J〜Jの回転角に基づいて、ロボット1が特異姿勢に近い状態にあるか否かについて判断するように構成されている。
【0026】
制御部23は、判断部22によってロボット1が特異姿勢に近い状態にあると判断された場合に、回転させるべき複数の関節部J/Jを同時に回転させないように制御するように構成されている。
【0027】
すなわち、制御部23は、判断部22によってロボット1が特異姿勢に近い状態にあると判断された場合に、回転させるべき複数の関節部を1つずつ回転させるように制御するように構成されている。
【0028】
ここで、制御部23は、判断部22によってロボット1が特異姿勢に近い状態にあると判断された場合に、1つずつ回転させるべき関節部を決定することができるように構成されている。
【0029】
例えば、制御部23は、判断部22によってロボット1が特異姿勢に近い状態にあると判断された場合に、図3に示すように、関節部Jを動作方向D1に回転させた後、図4に示すように、関節部Jを動作方向D2に回転させるように構成されている。
【0030】
かかる構成によれば、ロボット1が特異姿勢に近い状態にある場合において、複数の関節部(図3及び図4の例における関節部J/J)を1つずつ回転させるため、ロボット1の制御点Pにおいて算出できない動作方向Dxに力が発生しないため、かかるロボット1の制御点Pで発生する力を算出することができる。
【0031】
一方、制御部23は、判断部22によってロボット1が特異姿勢に近い状態にないと判断された場合には、複数の関節部J/Jを同時に回転させることができるように構成されている。
【0032】
かかる構成によれば、ロボット1が特異姿勢に近い状態にない場合には、複数の関節部J/Jを同時に回転させることによって、ロボット1による作業効率を上げることができる。
【0033】
また、制御部23は、ユーザからの指示に応じて、複数の関節部(図3及び図4の例における関節部J/J)を回転させる順番について決定するように構成されていてもよい。
【0034】
かかる構成によれば、ロボット1の周辺に配置されている冶具等を考慮して、ユーザにとって都合の良い軌道に沿ってロボット1のアームを動かすことができる。
【0035】
また、制御部23は、複数の関節部(図3及び図4の例における関節部J/J)を回転させる順番について事前に設定しておき、判断部22によってロボット1が特異姿勢に近い状態にあると判断された場合に、かかる設定に応じて、複数の関節部(図3及び図4の例における関節部J/J)を回転させる順番について決定するように構成されていてもよい。
【0036】
また、制御部23は、ユーザからの指示に応じて、ロボット1が特異姿勢に近い状態にあると判断するための条件を変更するように構成されていてもよい。
【0037】
かかる条件は、各関節部のJ〜Jの位置や角度等によって規定されていてもよい。例えば、判断部22は、各関節部のJ〜Jの位置や角度が所定の位置や角度になった場合に、ロボット1が特異姿勢に近い状態にあると判断するように構成されていてもよい。
【0038】
かかる特徴によれば、様々な状態に応じて、ロボット1が特異姿勢に近い状態にあると判断すべき範囲を変更することで、かかるロボット1の制御点Pで発生する力を指定値以下であることをより安全に保証することができる。
【0039】
また、制御部23は、ユーザからの指示に応じて、複数の関節部を1つずつ回転させるという制御を停止するように構成されていてもよい。すなわち、制御部23は、かかる制御を停止した場合には、判断部22によってロボット1が特異姿勢に近い状態にあると判断された場合であっても、回転させるべき複数の関節部を同時に回転させるように制御するように構成されていてもよい。
【0040】
かかる特徴によれば、ロボット1が人と協働していない場合には、かかるロボット1に通常動作を行わせることができるため、かかるロボット1の動作スピードを上げることができる。
【0041】
さらに、制御部23は、複数の関節部J〜Jの回転速度に応じて、ロボット1が特異姿勢に近い状態にあると判断するための条件を変更するように構成されていてもよい。かかる複数の関節部J〜Jの回転速度は、上述の取得部21によって取得されるように構成されていてもよい。
【0042】
かかる特徴によれば、複数の関節部J〜Jの回転速度が速い場合に、ロボット1が特異姿勢に近い状態にあると判断すべき範囲を広げることで、かかるロボット1の制御点Pで発生する力を指定値以下であることをより安全に保証することができる。
【0043】
出力部24は、ロボット1が特異姿勢に近い状態にあると判断された場合で、かつ、複数の関節部J/Jが同時に回転している場合に、アラームを出力するように構成されている。また、出力部24は、複数の関節部J〜Jにおいて異常トルクが発生した場合に、アラームを出力するように構成されていてもよい。
【0044】
制御部23は、出力部24によってアラームが出力された場合に、ロボット1の動作を停止するように制御するように構成されていてもよい。かかる場合、制御部23は、ユーザの指示に基づいて、ロボット1の動作を再開するように構成されていてもよい。
【0045】
かかる構成によれば、ロボット1が特異姿勢に近い状態にあると判断された場合で、かつ、複数の関節部J/Jが同時に回転している場合に、ロボット1の動作を停止することで、より安全に、ロボット1と人との協働を実現することができる。
【0046】
以下、図5を参照して、本実施形態に係るロボット制御装置2がロボットを制御する動作の一例について説明する。
【0047】
図5に示すように、ロボット制御装置2は、ステップS101において、複数の関節部J〜Jの回転角を取得し、ステップS102において、複数の関節部J〜Jの回転角に基づいて、ロボット1が特異姿勢に近い状態にあるか否かについて判断する。
【0048】
ロボット1が特異姿勢に近い状態にあると判断された場合には、本動作は、ステップS103に進み、ロボット1が特異姿勢に近い状態にないと判断された場合には、本動作は、ステップS104に進む。
【0049】
ロボット制御装置2は、ステップS103において、回転させるべき複数の関節部を1つずつ回転させるように制御(すなわち、複数の関節部を同時に回転させないように制御)し、ステップS104において、回転させるべき複数の関節部を同時に回転させるように制御する、すなわち、通常通りの制御を行う。
【0050】
本実施形態に係るロボットシステム100によれば、ロボット1が特異姿勢に近い状態にある場合であっても、かかるロボット1の制御点Pで発生する動作方向Dxの力が指定値以下であることを保証することができる。
【符号の説明】
【0051】
100…ロボットシステム
1…ロボット
2…ロボット制御装置
21…取得部
22…判断部
23…制御部
24…出力部
〜J…関節部
Dx…動作方向
P…制御点
図1
図2
図3
図4
図5
図6