(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記配線基板の上方からの平面視において、前記発電部の中央部が前記第1領域に含まれるように前記発電部が配置される、請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の発電モジュール。
前記FPCランド部の面積は、前記FPC配線部の面積の20%以上であり、かつ1000%以下である、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の発電モジュール。
【発明を実施するための形態】
【0014】
最初に、本発明の実施の形態の内容を列記して説明する。
【0015】
(1)本発明の実施の形態に係る発電モジュールは、発電素子を含む発電部と、配線基板とを備え、前記配線基板は、補強板と、前記補強板上に設けられたフレキシブルプリント基板とを含み、前記フレキシブルプリント基板は、前記発電部が実装されるFPCランド部と、前記FPCランド部に接続されたFPC配線部とを有し、前記FPC配線部の幅は、前記FPCランド部の幅より小さい。
【0016】
このような構成により、ある程度の柔軟性を有する配線基板に、さらに、ランド部より配線部の方が曲がりやすい性質を与えることができる。これにより、たとえば、配線基板が熱膨張したことによって、当該配線基板に延伸方向の圧縮応力が加わった場合であっても、配線部が当該延伸方向における膨張分を吸収するように曲がることで、ランド部の変形および位置ずれを防ぐことができる。このため、たとえば、ランド部に実装された発電部の上方に当該発電部を焦点とするレンズが設けられている場合において、発電部の位置がレンズの焦点から外れることを防ぐことができる。したがって、熱の影響による発電効率の低下を抑制することができる。
【0017】
(2)好ましくは、前記FPCランド部は、前記配線基板の延伸方向に沿った長さを有し、前記FPC配線部は、前記配線基板の延伸方向に沿った長さを有し、前記FPC配線部の前記長さは、前記FPCランド部の前記長さより大きい。
【0018】
このような構成により、FPCランド部よりFPC配線部の方をより曲がりやすくすることができるため、発電部の位置が上記レンズの焦点から外れることをより確実に防ぐことができる
【0019】
(3)より好ましくは、前記FPC配線部の前記長さは、前記FPCランド部の前記長さの100%より大きく、かつ600%以下である。
【0020】
このような構成により、ランド部を、発電部の実装が可能なサイズにしながら、配線部よりも曲がりにくくすることができる。
【0021】
(4)好ましくは、前記FPC配線部の幅は、前記FPCランド部の幅の0.1%以上であり、かつ50%以下である。
【0022】
このような構成により、たとえば、ランド部の幅を基準として配線部の幅を小さくすることができるため、配線部にランド部より曲がりやすい性質を持たせることができる。また、配線部の強度が問題とならない程度に、配線部の幅を大きくすることができる。
【0023】
(5)好ましくは、前記FPCランド部は、第1領域と、第2領域とを有し、前記第1領域は、第1の幅を有し、前記第2領域は、前記FPCランド部の長さ方向の少なくとも一端に位置し、かつ、前記第1領域と接続されており、かつ、第2の幅を有し、前記第2の幅は、前記第1の幅より小さく、かつ、前記FPC配線部の幅より大きい。
【0024】
このような構成により、たとえば、発電部から第1領域に伝わった熱を第2領域経由で配線部へ効率的に逃がすことができる。
【0025】
(6)好ましくは、前記FPCランド部は、第1領域と、第2領域とを有し、前記第1領域は、第1の幅を有し、前記第2領域は、前記FPCランド部の長さ方向の両端に位置し、かつ、前記第1領域と接続されており、かつ、第2の幅を有し、前記第2の幅は、前記第1の幅より小さく、かつ、前記FPC配線部の幅より大きい。
【0026】
このような構成により、第1領域の熱を各第2領域に接続された両方の配線部へ逃がすことができる。
【0027】
(7)より好ましくは、前記第2の幅は、前記第1領域から前記FPC配線部に近づくに従い小さくなる。
【0028】
このような構成により、第2領域の熱を配線部へ効率的に逃がすことができる。
【0029】
(8)より好ましくは、前記第2領域は、前記配線基板の延伸方向に沿った長さを有し、前記第2の幅と前記第2領域の前記長さとの関係は以下の式を満たす。
0<(Lf12/Wf2)≦10
但し、Wf2は前記第2の幅であり、Lf12は前記第2領域の前記長さである。
【0030】
このような構成により、第2領域の熱を配線部へより効率的に逃がすことができる。
【0031】
(9)より好ましくは、前記配線基板の上方からの平面視において、前記発電部の中央部が前記第1領域に含まれるように前記発電部が配置される。
【0032】
このような構成により、配線部からある程度離れた位置に発電部を配置することができるため、配線部が曲がったことによる影響で発電部の位置がずれることをより確実に防ぐことができる。
【0033】
(10)好ましくは、前記FPCランド部の面積は、前記FPC配線部の面積の20%以上であり、かつ1000%以下である。
【0034】
このような構成により、ランド部を、発電部の実装が可能なサイズにしながら、配線部よりも曲がりにくくすることができる。
【0035】
(11)好ましくは、前記補強板は、前記FPCランド部に固定されたランド補強部と、前記FPC配線部に固定された配線補強部とを有し、前記配線補強部の幅は、前記ランド補強部の幅より小さい。
【0036】
このような構成により、ランド部と比べて、配線部をより曲がりやすくすることができる。
【0037】
(12)より好ましくは、前記補強板は、接着層によりベース部に接着され、前記接着層は、前記ランド補強部を前記ベース部に接着するランド接着領域と、前記配線補強部を前記ベース部に接着する配線接着領域とを有し、前記配線接着領域の幅は、前記ランド接着領域の幅より小さい。
【0038】
このような構成により、配線基板がベース部に接着された状態において、ランド補強部よりも配線補強部の方がベース部から剥離しやすくなる。これにより、たとえば、配線基板が熱膨張したことによって、当該配線基板に延伸方向の圧縮応力が加わった場合であっても、互いに固定され状態の配線部および配線補強部が当該延伸方向における膨張分を吸収するようにベース部から剥離しながら曲がることで、ランド部の変形および位置ずれを防ぐことができる。
【0039】
(13)好ましくは、前記FPCランド部は、第1領域と、第2領域とを有し、前記第1領域は、第1の幅を有し、前記第2領域は、前記FPCランド部の長さ方向の少なくとも一端に位置し、かつ、前記第1領域と接続されており、かつ、第2の幅を有し、前記第1の幅は、前記第2の幅より大きく、前記FPCランド部の幅方向における前記第1領域の端に位置する前記第1領域の縁と、前記第1領域の縁に接続され、前記幅方向における前記第2領域の端に位置する前記第2領域の縁とのなす角度は、90度より大きく、かつ170度以下である。
【0040】
このように、ランド部の角を鈍角にする構成により、たとえば、配線基板におけるフレキシブルプリント基板と補強板とが接着されている場合に、結露の影響等によるランド部の角部でのフレキシブルプリント基板と補強板との剥離を抑制することができる。
【0041】
(14)好ましくは、前記FPCランド部は、第1領域と、第2領域とを有し、前記第1領域は、第1の幅を有し、前記第2領域は、前記FPCランド部の長さ方向の少なくとも一端に位置し、かつ、前記第1領域と接続されており、かつ、第2の幅を有し、前記第1の幅は、前記第2の幅より大きく、前記FPCランド部の幅方向における前記第1領域の端に位置する前記第1領域の縁と、前記第1領域の縁に接続され、前記幅方向における前記第2領域の端に位置する前記第2領域の縁との接続部は曲線を形成する。
【0042】
このように、ランド部に丸みを持たせて角を減らす構成により、結露の影響等によるフレキシブルプリント基板と補強板との剥離をより確実に防ぐことができる。
【0043】
(15)より好ましくは、前記第1領域の縁と前記第2領域の縁との接続部は連続的な曲線を形成する。
【0044】
このような構成により、ランド部の周囲をより滑らかにすることができるため、結露の影響等によるフレキシブルプリント基板と補強板との剥離をより確実に防ぐことができる。
【0045】
(16)本発明の実施の形態に係る配線基板は、発電部が実装されるものであり、ランド部と、配線部とを備え、前記ランド部は、前記ランド部上に前記発電部が実装される形状を有し、前記配線部の幅は、前記ランド部の幅より小さく、前記ランド部および前記配線部は、金属で形成された補強板と、前記補強板上に設けられたフレキシブルプリント基板とを含み、前記ランド部は、第1領域と、第2領域とを有し、前記第1領域は、第1の幅を有し、前記第2領域は、前記ランド部の長さ方向の少なくとも一端に位置し、かつ、前記第1領域と接続されており、かつ、第2の幅を有し、前記第1の幅は、前記第2の幅より大きく、前記ランド部の幅方向における前記第1領域の端に位置する前記第1領域の縁と、前記第1領域の縁に接続され、前記幅方向における前記第2領域の端に位置する前記第2領域の縁とのなす角度は、90度より大きく、かつ170度以下である。
【0046】
このように、ランド部の角を鈍角にする構成により、たとえば、配線基板におけるフレキシブルプリント基板と補強板とが接着されている場合に、結露の影響等によるランド部の角部でのフレキシブルプリント基板と補強板との剥離を抑制することができる。また、配線基板と当該配線基板の載置されたベース部とが接着されている場合に、結露の影響等によるランド部のベース部からの剥離を抑制することができる。したがって、結露の影響等による発電効率の低下を抑制することができる。
【0047】
(17)本発明の実施の形態に係る配線基板は、発電部が実装されるものであり、前記配線基板は、ランド部と、配線部とを備え、前記ランド部は、前記ランド部上に前記発電部が実装される形状を有し、前記配線部の幅は、前記ランド部の幅より小さく、前記ランド部および前記配線部は、金属で形成された補強板と、前記補強板上に設けられたフレキシブルプリント基板とを含み、前記ランド部は、第1領域と、第2領域とを有し、前記第1領域は、第1の幅を有し、前記第2領域は、前記ランド部の長さ方向の少なくとも一端に位置し、かつ、前記第1領域と接続されており、かつ、第2の幅を有し、前記第1の幅は、前記第2の幅より大きく、前記ランド部の幅方向における前記第1領域の端に位置する前記第1領域の縁と、前記第1領域の縁に接続され、前記幅方向における前記第2領域の端に位置する前記第2領域の縁との接続部は曲線である。
【0048】
このように、ランド部に丸みを持たせて角を減らす構成により、たとえば、配線基板においてフレキシブルプリント基板と補強板とが接着されている場合に、結露の影響等によるフレキシブルプリント基板と補強板との剥離を抑制することができる。また、配線基板と当該配線基板の載置されたベース部とが接着されている場合に、結露の影響等によるランド部のベース部からの剥離を抑制することができる。したがって、結露の影響等による発電効率の低下を抑制することができる。
【0049】
(18)好ましくは、前記第1領域の縁と前記第2領域の縁との接続部は連続的な曲線を形成する。
【0050】
このような構成により、ランド部の周囲をより滑らかにすることができるため、結露の影響等によるフレキシブルプリント基板と補強板との剥離をより確実に防ぐことができる。また、結露の影響等によるランド部のベース部からの剥離をより確実に防ぐことができる。
【0051】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0052】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る太陽光発電装置の斜視図である。
【0053】
図1を参照して、太陽光発電装置101は、太陽光発電パネル12と、架台40とを備える。太陽光発電パネル12は、複数の太陽光発電モジュール10と、太陽方向センサ13と、フレーム部14とを含む。架台40は、土台46と、支柱48と、機能部90と、図示しない位置可変部とを含む。太陽光発電装置101は、たとえば集光型太陽光発電装置である。
【0054】
太陽光発電パネル12は、たとえば5行5列の太陽光発電モジュール10つまり25個の太陽光発電モジュール10を含んでいる。各太陽光発電モジュール10は、フレーム部14の上部に並んで取り付けられている。
【0055】
太陽光発電モジュール10は、太陽光を受けて発電し、発電した電力である直流電力を、図示しない配線を用いて、支柱48の側面に取り付けられた機能部90へ出力する。
【0056】
支柱48は、たとえば地面に設けられた土台46に、地面に対して垂直に立てられている。
【0057】
図示しない位置可変部は、モータを含み、機能部90からの制御信号に基づいて、太陽光発電パネル12における受光面FLの方向、つまり矢印Asで示す受光面FLの法線方向を太陽に向けるように動作する。これにより、太陽光発電パネル12における受光面FLの向きが、日の出から日没までの間、太陽を追尾するように変化する。
【0058】
太陽方向センサ13は、太陽の方向を検知するために用いられ、検知結果を示すセンサ信号を機能部90へ出力する。
【0059】
機能部90は、たとえば、筐体と、当該筐体に収納された各種ユニットとを含む。具体的には、たとえば、当該筐体には、各太陽光発電モジュール10からの配線を接続する接続箱、太陽光発電モジュール10から出力される直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナ、および太陽光発電パネル12における受光面FLの向きを制御するための制御ユニット等が収納されている。
【0060】
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る太陽光発電モジュールの斜視図である。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る太陽光発電モジュールの平面図である。
【0061】
図2および
図3を参照して、太陽光発電モジュール10は、壁部27と、図示しない底部と、集光部25とを含む。集光部25は、複数のフレネルレンズ26を含む。
【0062】
集光部25において、フレネルレンズ26は、たとえば正方格子状に配置されている。具体的には、各フレネルレンズ26は、たとえば互いに隣接するフレネルレンズ26の中心同士の距離が同じW1となるように配置されている。フレネルレンズ26のサイズは、たとえば50mm×50mmである。
【0063】
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る太陽光発電モジュールから集光部を取り外した状態を示す平面図である。
【0064】
図4を参照して、太陽光発電モジュール10は、壁部27と、配線モジュール49と、複数の発電部30と、2つのリード線39とを含む。配線モジュール49は、太陽光発電モジュール10の底部であるベース部38と、配線基板69とを含む。
【0065】
配線基板69は、帯状基板32A,32B,32C,32D,32E,32F,32G,32H,32I,32Jと、連結部33H,33I,33J,33K,33L,33M,33N,33O,33Pとを含む。
【0066】
連結部33Hは、帯状基板32Aと帯状基板32Bとを連結している。連結部33Iは、帯状基板32Bと帯状基板32Cとを連結している。連結部33Jは、帯状基板32Cと帯状基板32Dとを連結している。連結部33Kは、帯状基板32Dと帯状基板32Eとを連結している。連結部33Lは、帯状基板32Eと、帯状基板32Fとを連結している。連結部33Mは、帯状基板32Fと帯状基板32Gとを連結している。連結部33Nは、帯状基板32Gと帯状基板32Hとを連結している。連結部33Oは、帯状基板32Hと帯状基板32Iとを連結している。連結部33Pは、帯状基板32Iと帯状基板32Jとを連結している。
【0067】
以下、帯状基板32A,32B,32C,32D,32E,32F,32G,32H,32I,32Jの各々を帯状基板32とも称する。また、連結部33H,33I,33J,33K,33L,33M,33N,33O,33Pの各々を連結部33とも称する。各帯状基板32は互いに平行に配置されている。
【0068】
なお、配線基板69は、さらに多数または少数の帯状基板32を含む構成であってもよい。たとえば、配線基板69は、1個の帯状基板32を含む構成であってもよい。
【0069】
配線基板69、具体的には、配線基板69の帯状基板32は長尺状である。配線基板69の帯状基板32は、延伸方向に沿った長さを有する。また、配線基板69は、厚みを有する。そして、配線基板69は、配線基板69の長さおよび厚みと交差する方向に沿った幅を有する。
【0070】
配線基板69の2つの端部の各々には、リード線39が接続されている。リード線39は、ベース部38に設けられた貫通孔を通り、たとえば
図1に示す機能部90における接続箱に接続される。ベース部38の材料は、たとえば、熱伝導率が高くかつ比較的軽いアルミニウムまたは銅等である。
【0071】
配線基板69は、ベース部38の上側の主表面すなわちベース部38のフレネルレンズ26側の主表面に載置され、かつ接着されている。
【0072】
配線モジュール49において、配線基板69の帯状基板32は、7個のランド部60と、各ランド部の両側に接続された配線部63とを含む。配線部63は、たとえば、ランド部60同士を接続している。ランド部60の幅は、配線部63の幅より大きい。
【0073】
発電部30は、ランド部60の上側の主表面に実装されている。なお、配線基板69における帯状基板32は、さらに多数または少数のランド部60および配線部63を含む構成であってもよい。たとえば、帯状基板32は、1個のランド部60と1個の配線部63とを含む構成であってもよい。
【0074】
たとえば、帯状基板32Eには、発電部30として、発電部30P1,30Q1,30R1が実装されている。また、帯状基板32Fには、発電部30として、発電部30P2,30Q2,30R2が実装されている。
【0075】
発電部30P1および発電部30P2は、帯状基板32の延伸方向に対して垂直な方向に沿って並び、かつ隣り合って位置している。発電部30Q1および発電部30Q2は、帯状基板32の延伸方向に対して垂直な方向に沿って並び、かつ隣り合って位置している。発電部30R1および発電部30R2は、帯状基板32の延伸方向に対して垂直な方向に沿って並び、かつ隣り合って位置している。
【0076】
帯状基板32の延伸方向に対して垂直な方向に沿って並び、かつ隣り合う発電部30の距離W2は、帯状基板32において隣り合う発電部30の距離W3と等しくなっている。具体的には、たとえば、発電部30P1と発電部30P2との距離W2は、発電部30P2と発電部30Q2との距離W3と等しくなっている。
【0077】
また、たとえば、距離W2および距離W3は、
図3に示すフレネルレンズ26の中心同士の距離W1と等しくなっている。
【0078】
たとえば
図3に示したフレネルレンズ26は、1個の発電部30に対して1個設けられている。各発電部30は、対応のフレネルレンズ26の光軸上に配置されている。
【0079】
また、太陽光発電モジュール10は、発電モジュール29を含む。発電モジュール29は、配線基板69と、当該配線基板69に実装された発電部30とを含む。発電モジュール29において、配線基板69は、上述のように、ランド部60と、配線部63とを含む。
【0080】
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板に発電部が実装された状態を示す斜視図である。
【0081】
図5を参照して、配線基板69は、FPC(フレキシブルプリント基板:Flexible Printed Circuits)79と、補強板89とを含む。FPC79は、導電部77と、導電部77を覆う絶縁部78と含む。
【0082】
配線基板69のランド部60には、発電部30が実装されている。詳細には、ランド部60において、FPC79には開口部68が設けられている。開口部68では、導電部77の上側を絶縁部78が覆っていないため、導電部77が露出している。発電部30は、開口部68において導電部77に電気的に接続されている。
【0083】
補強板89は、配線基板69における帯状基板32のベース部38側の主表面に設けられており、帯状基板32に若干の硬さを与え、太陽光発電モジュール10の製造時における配線基板69の取扱いを容易にする。補強板89は、金属たとえばアルミニウムまたは銅等により形成されている。
【0084】
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る太陽光発電モジュールの、
図4におけるVI−VI線に沿う断面を示す断面図である。
【0085】
図6を参照して、発電部30は、ボールレンズ17と、パッケージ18と、発電素子19とを含む。なお、発電部30は、これらの構成要素のうち、発電素子19以外の全部または一部を含まない構成であってもよい。
【0086】
配線基板69は、ベース部38の上側の主表面に載置されている。補強板89は、ベース部38の上に設けられている。FPC79は、補強板89の上に設けられている。詳細には、FPC79は、補強板89を介してベース部38の上に設けられている。
【0087】
発電素子19は、パッケージ18に収納されている。発電素子19は、パッケージ18に収納された状態でFPC79に実装されている。詳細には、図示しない発電素子19の電極が、パッケージ18の底部を貫通するように設けられたパッケージ電極20を介して、FPC79の導電部77と接続されている。発電素子19のサイズは、たとえば3.2mm×3.2mmである。
【0088】
フレネルレンズ26は、太陽光を対応のボールレンズ17へ収束させる。ボールレンズ17は、フレネルレンズ26によって収束された太陽光を、発電素子19へさらに収束させる。
【0089】
発電素子19は、フレネルレンズ26およびボールレンズ17によって収束された太陽光を受けて、受光量に応じた電力を発生する。
【0090】
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る太陽光発電モジュールにおける配線モジュールおよび発電部の、
図4におけるVII−VII線に沿う断面を示す断面図である。
【0091】
図7では、たとえば
図5において示さなかった接着層についても示している。具体的には、
図7を参照して、発電部30が配線モジュール49、具体的には配線モジュール49における配線基板69に実装されている。配線基板69において、FPC79と補強板89とが基板内接着層58により接着されている。配線基板69とベース部38とがベース接着層59により接着されている。基板内接着層58およびベース接着層59は、たとえば、接着剤または接着テープ等により形成される。
【0092】
発電素子19は、素子電極42Aと、素子電極42Bとを有し、素子電極42Aおよび素子電極42Bから電圧を出力する。
【0093】
パッケージ18は、パッケージ電極20Aと、パッケージ電極20Bとを有する。パッケージ電極20Aおよびパッケージ電極20Bは、パッケージ18の底部を貫通するように設けられ、当該底部の上側および下側の両方に露出している。
【0094】
発電素子19の素子電極42Aは、たとえばワイヤーボンディングによりパッケージ電極20Aに接続されている。素子電極42Bは、たとえば導電性ペーストによりパッケージ電極20Bに接続されている。
【0095】
FPC79における開口部68では、絶縁部78が導電部77の上側を覆っていないため、導電部77の一部、具体的には導電部77Aの一部および導電部77Bの一部が露出している。
【0096】
パッケージ電極20Aおよびパッケージ電極20Bは、たとえばハンダ付けにより、導電部77Aおよび導電部77Bにそれぞれ接続されている。
【0097】
パッケージ18は、ボールレンズ17を自己の側壁の端部において支持し、ボールレンズ17の焦点を発電素子19に固定している。
【0098】
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板におけるFPCの導電部のパターンを示す図である。
【0099】
図8を参照して、FPC79の開口部68において、導電部77の一部が露出している。詳細には、開口部68において、導電部77Aおよび導電部77Bの一部が露出している。
【0100】
導電部77Aおよび導電部77Bは、たとえば、
図7において示したように、発電素子19の素子電極42Aおよび素子電極42Bにそれぞれ接続される。
【0101】
導電部77は、たとえば、ランド部60において実装される発電部30と、当該ランド部60に隣接するランド部60において実装される発電部30とを直列に接続する。
【0102】
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板を示す図である。
【0103】
図9は、配線基板69の一部、具体的には、配線基板69における帯状基板32の一部の平面図および側面図を示している。
図9を参照して、発電部30が実装される配線基板69は、上述のように、複数のランド部60と、複数の配線部63とを含む。
【0104】
ランド部60は、自己の上側すなわちフレネルレンズ26側の主表面に発電部30が実装される形状を有している。すなわち、ランド部60は、発電部30を実装可能な広さを有する。また、ランド部60は、配線基板69の延伸方向に沿った長さLb1を有する。
【0105】
ランド部60には、発電素子19を含む発電部30が実装されている。配線部63は、発電素子19と電気的に接続されている。配線部63は、隣り合うランド部60すなわち隣り合う発電部30を電気的に接続している。配線部63は、配線基板69の延伸方向に沿った長さLb2を有する。
【0106】
配線部63の長さLb2は、ランド部60の長さLb1より大きい。つまり、配線基板69の延伸方向における配線部63の長さLb2は、当該延伸方向におけるランド部60の長さLb1より大きい。以下、配線基板69の延伸方向を基板延伸方向とも称する。
【0107】
配線部63の幅Wb3は、ランド部60の幅Wb0より小さい。ランド部60の幅Wb0および配線部63の幅Wb3は、それぞれ、基板延伸方向に交差する方向、具体的には、たとえば、基板延伸方向に垂直な方向におけるランド部60の長さおよび配線部63の長さである。以下、基板延伸方向と交差する方向すなわちランド部60の幅方向を基板幅方向とも称する。
【0108】
ランド部60の幅Wb0は、たとえば、配線部63の幅Wb3の200%以上であり、かつ1000%以下である。
【0109】
ランド部60の基板延伸方向における長さLb1は、ランド部60の幅Wb0より大きい。
【0110】
たとえば、ランド部60は、内側領域61と、2つの外側領域62とを有する。各外側領域62は、内側領域61の基板延伸方向における両方の端部にそれぞれ接続されている。つまり、各外側領域62は、ランド部60の長さ方向の両端にそれぞれ位置し、かつ、内側領域61と接続されている。すなわち、外側領域62は、内側領域61の基板延伸方向における端部と、配線部63との間に接続されている。
【0111】
なお、ランド部60の有する外側領域62は1つであってもよい。この場合、外側領域62は、たとえば内側領域61の基板延伸方向におけるいずれか一方の端部に接続される。つまり、外側領域62は、ランド部60の長さ方向の一端に位置し、かつ、内側領域61と接続される。
【0112】
内側領域61はランド部60の幅Wb0に相当する幅Wb1を有する。また、外側領域62は、幅Wb2を有する。内側領域61の幅Wb1および外側領域62の幅Wb2は、それぞれ、基板幅方向における内側領域61の長さおよび外側領域62の長さである。
【0113】
たとえば、外側領域62の幅Wb2は、内側領域61の幅Wb1より小さい。また、たとえば、外側領域62の幅Wb2は、配線部63の幅Wb3より大きい。
【0114】
また、たとえば、外側領域62の幅Wb2は、内側領域61から配線部63に近づくに従い連続的に小さくなる。すなわち、外側領域62の幅Wb2は、当該外側領域62が接続された配線部63に近づくに従い連続的に小さくなる。
【0115】
また、外側領域62は、配線基板69の延伸方向に沿った長さLb12を有する。たとえば、外側領域62の幅Wb2と、配線部63の長さLb12すなわち外側領域62の基板延伸方向における長さLb12との関係は、以下の式(1)で表される。
0<Lb12/Wb2≦10 ・・・(1)
【0116】
また、たとえば、内側領域61の面積Sb1は、外側領域62の面積Sb2より大きい。具体的には、たとえば、内側領域61の面積Sb1は、外側領域62の面積Sb2の200%以上であり、かつ1000%以下である。
【0117】
配線基板69は、たとえば、上述のように、FPC79および補強板89を含む。すなわち、ランド部60および配線部63の各々は、補強板89を含む。
【0118】
たとえば、配線基板69の上方からの平面視、詳細には、配線基板69の上方から発電部30の実装面への方向の平面視において、ランド部60は、発電部30の中央部、具体的には、発電部30の中心Ceが内側領域61内に位置するように発電部30が配置される形状を有する。配線基板69の上方からの平面視において、発電部30は、自己の中心Ceが内側領域61に含まれるように配置されている。
【0119】
また、たとえば、配線基板69の上方からの平面視において、基板延伸方向における発電部30から配線部63までの距離db1は、基板幅方向における発電部30からランド部60の端部までの距離db2より大きい。
【0120】
また、たとえば、配線基板69は、発電部30をハンダ付けするための電極を有している。具体的には、たとえば、当該電極は、
図8において示した、開口部68における導電部77の露出部であり、内側領域61に含まれるように設けられている。
【0121】
ランド部60は、発電部30がランド部60に実装されたときに発電部30と接触する実装領域31を有している。たとえば、実装領域31の80%以上が内側領域61内に位置する。言い換えれば、ランド部60において発電部30が実装される領域である実装領域31のうち、たとえば80%から100%が内側領域61に含まれる。
図9に示す例では、実装領域31の100%が内側領域61に含まれている。
【0122】
また、たとえば、配線部63の厚みTb3は、配線部63の幅Wb3の1%以上であり、かつ50%以下である。
【0123】
また、補強板89は、厚みTs0を有する。たとえば、補強板89の厚みTs0は、配線基板69の厚みTb0の10%以上であり、かつ90%以下である。
【0124】
内側領域61は、縁65を有する。縁65は、基板幅方向における内側領域61の端に位置する。外側領域62は、縁66を有する。縁66は、基板幅方向における外側領域62の端に位置する。
【0125】
縁65と縁66とが互いに接続されている。縁65および縁66のなす角度αは、たとえば90度より大きく、かつ170度以下である。
【0126】
図10は、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板におけるFPCを示す図である。
【0127】
図10を参照して、FPC79は、複数のFPCランド部70と、複数のFPC配線部73とを含む。FPCランド部70およびFPC配線部73は、
図9に示すランド部60および配線部63にそれぞれ含まれる。
【0128】
FPCランド部70には、発電部30が実装される。FPC配線部73は、FPCランド部70同士すなわち発電部30同士を接続している。
【0129】
FPCランド部70は、配線基板69の延伸方向に沿った長さLf1を有する。FPC配線部73は、配線基板69の延伸方向に沿った長さLf3を有する。FPC配線部73の長さLf3は、FPCランド部70の長さLf1より大きい。つまり、FPC配線部73の基板延伸方向における長さLf3は、FPCランド部70の基板延伸方向における長さLf1より大きい。
【0130】
具体的には、たとえば、FPC配線部73の基板延伸方向における長さLf3は、FPCランド部70の基板延伸方向における長さLf1の100%より大きく、かつ600%以下である。
【0131】
FPC配線部73の幅Wf3は、FPCランド部70の幅Wf0より小さい。具体的には、たとえば、FPC配線部73の幅Wf3は、FPCランド部70の幅Wf0の0.1%以上であり、かつ50%以下である。
【0132】
また、たとえば、FPCランド部70の面積Sf1は、FPC配線部73の面積Sf3の20%以上であり、かつ1000%以下である。
【0133】
また、たとえば、FPCランド部70は、内側領域(第1領域)71と、2つの外側領域(第2領域)72とを有する。内側領域71は、幅Wf1を有する。外側領域72は、幅Wf2を有する。外側領域72は、FPCランド部70の長さ方向の両端に位置し、かつ、内側領域71と接続されている。
【0134】
言い換えれば、各外側領域72は、たとえば、内側領域71の基板延伸方向における両方の端部にそれぞれ接続されている。具体的には、外側領域72は、内側領域71の基板延伸方向における端部と、FPC配線部73との間に接続されている。
【0135】
なお、FPCランド部70の有する外側領域72は1つであってもよい。この場合、外側領域72は、内側領域71の基板延伸方向におけるいずれか一方の端部に接続される。つまり、外側領域72は、FPCランド部70の長さ方向の一端に位置し、かつ、内側領域71と接続される。
【0136】
内側領域71は、FPCランド部70の幅Wf0に相当する幅Wf1を有する。また、外側領域72は、幅Wf2を有する。内側領域71の幅Wf1および外側領域72の幅Wf2は、それぞれ、基板幅方向における内側領域71の長さおよび外側領域72の長さである。
【0137】
たとえば、外側領域72の幅Wf2は、内側領域71の幅Wf1より小さい。また、たとえば、外側領域72の幅Wf2は、FPC配線部73の幅Wf3より大きい。
【0138】
また、たとえば、外側領域72の幅Wf2は、内側領域71からFPC配線部73に近づくに従い連続的に小さくなる。すなわち、外側領域72の幅Wf2は、当該外側領域72に接続されたFPC配線部73に近づくに従い連続的に小さくなる。
【0139】
また、たとえば、外側領域72は、配線基板69の延伸方向に沿った長さLf12を有する。外側領域72の幅Wf2と、外側領域72の長さLf12すなわち外側領域72の基板延伸方向における長さLf12との関係は、以下の式(2)で表される。
0<Lf12/Wf2≦10・・・(2)
【0140】
また、たとえば、配線基板の上方からの平面視において、発電部30は、自己の中央部、具体的には、自己の中心Ceが内側領域71に含まれるように配置されている。
【0141】
FPC79は、たとえば、発電部30をハンダ付けするための電極を有する。具体的には、たとえば、当該電極は、
図8において示した、開口部68における導電部77の露出部であり、内側領域71に含まれるように設けられている。
【0142】
内側領域71は、縁75を有する。縁75は、FPCランド部70の幅方向すなわち基板幅方向における内側領域71の端に位置する。外側領域72は、縁76を有する。縁76は、基板幅方向における外側領域72の端に位置する。
【0143】
縁75と縁76とが互いに接続されている。縁75および縁76のなす角度βは、たとえば、90度より大きく、かつ170度以下である。
【0144】
図11は、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板における補強板を示す図である。
【0145】
図11を参照して、補強板89は、ランド補強部80と、配線補強部83とを有する。ランド補強部80および配線補強部83は、
図9に示すランド部60および配線部63にそれぞれ含まれる。
【0146】
ランド補強部80は、FPCランド部70に接着されている。配線補強部83は、FPC配線部73に接着されている。配線補強部83の幅Ws3は、ランド補強部80の幅Ws0より小さい。
【0147】
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板における配線モジュールを示す図である。
【0148】
図12は、配線基板69がベース接着層59によりベース部38に接着された状態の平面図および側面図、すなわち配線モジュール49の平面図および側面図を示している。
【0149】
図12を参照して、ベース接着層59は、配線基板69のランド部60をベース部38に接着するランド接着領域50と、配線基板69の配線部63をベース部38に接着する配線接着領域53とを含む。
【0150】
具体的には、ランド接着領域50は、ランド部60におけるランド補強部80をベース部38に接着している。配線接着領域53は、配線部63における配線補強部83をベース部38に接着している。
【0151】
配線接着領域53の幅Wa3は、ランド接着領域50の幅Wa0より小さい。具体的には、たとえば、配線接着領域53の幅Wa3は、ランド接着領域50の幅Wa0の0.1%以上であり、かつ50%以下である。
【0152】
なお、ランド接着領域50の幅Wa0は、ランド部60の幅Wb0より小さくてもよいし、同じであってもよい。また、配線接着領域53の幅Wa3は、配線部63の幅Wb3より小さくてもよいし、同じであってもよい。
【0153】
また、ランド接着領域50は、基板延伸方向に沿った長さLa1を有する。配線接着領域53は、配線基板69の延伸方向に沿った長さLa3を有する。ランド接着領域50の長さLa1は、配線接着領域53の長さLa3より小さい。言い換えれば、ランド接着領域50の基板延伸方向における長さLa1は、配線接着領域53の基板延伸方向における長さLa3より小さい。
【0154】
また、たとえば、ランド接着領域50の幅Wa0は、ランド接着領域50の基板延伸方向における長さLa1より小さい。
【0155】
また、たとえば、ランド接着領域50の面積Sa0は、配線接着領域53の面積Sa3の20%以上であり、かつ1000%以下である。
【0156】
また、たとえば、ベース接着層59の厚みTa0は、ランド接着領域50の幅Wa0の0.25%以上であり、かつ5%以下である。また、ベース接着層59の厚みTa0は、配線接着領域53の幅Wa3の0.5%以上であり、かつ20%以下である。
【0157】
ランド接着領域50は、たとえば、内側領域51と、2つの外側領域52とを有する。各外側領域52は、ランド接着領域50の長さ方向の両端にそれぞれ位置し、かつ、内側領域51と接続されている。言い換えれば、各外側領域52は、内側領域51の基板延伸方向における両方の端部にそれぞれ接続されている。具体的には、外側領域52は、内側領域51の基板延伸方向における端部と、配線接着領域53との間に接続されている。
【0158】
なお、ランド接着領域50は、2つの外側領域52ではなく、1つの外側領域52を有する構成であってもよい。この場合、外側領域52は、ランド接着領域50の長さ方向の一端に位置し、かつ、内側領域51と接続される。
【0159】
内側領域51は、幅Wa0に相当する幅Wa1を有する。また、外側領域52は、幅Wa2を有する。内側領域51の幅Wa1および外側領域52の幅Wb2は、それぞれ、基板幅方向における内側領域51の長さおよび外側領域52の長さである。
【0160】
たとえば、外側領域52の幅Wa2は、内側領域51の幅Wa1より小さい。また、たとえば、外側領域52の幅Wa2は、配線接着領域53の幅Wa3より大きい。たとえば、
外側領域52の幅Wa2は、内側領域51から配線接着領域53に近づくに従い連続的に小さくなる。すなわち、外側領域52の幅Wa2は、当該外側領域52と接続された配線接着領域53に近づくに従い連続的に小さくなる。
【0161】
また、外側領域52は、配線部53の延伸方向に沿った長さLa12を有する。たとえば、外側領域52の幅Wa2と外側領域52の長さLa12との関係は、以下の式(3)
で表される。
0<La12/Wa2≦10・・・(3)
【0162】
また、たとえば、内側領域51の面積Sa1は、外側領域52の面積Sa2の200%以上であり、かつ1000%以下である。
【0163】
また、配線基板69の上方からの平面視において、発電素子19は、自己の中央部、具体的には、自己の中心Ccが内側領域51に含まれるように配置されている。
【0164】
また、たとえば、配線基板69の上方からの平面視において、基板延伸方向における発電素子19から配線接着領域53までの距離da1は、ランド接着領域50の幅方向すなわち基板幅方向おける発電素子19からランド接着領域50の端部までの距離da2より大きい。
【0165】
具体的には、たとえば、配線基板69の上方からの平面視において、基板延伸方向における発電素子19から配線接着領域53までの距離da1は、たとえば、基板幅方向における発電素子19からランド接着領域50の端部までの距離da2の200%以上であり、かつ2000%以下である。
【0166】
[変形例]
図13〜
図16は、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板の変形例を示す図である。
【0167】
図13を参照して、ランド部60の形状は、
図9に示すランド部60の形状と異なっている。具体的には、ランド部60において、内側領域61の端に位置する縁65と外側領域62の端に位置する縁66との接続部64は曲線を形成している。より具体的には、ランド部60は、丸みを帯びた六角形状である。
【0168】
なお、縁65と縁66との接続部64は、連続的な曲線、つまり、より滑らかな曲線を形成してもよい。具体的には、たとえば、縁65と縁66とが円弧を形成してもよい。
【0169】
図14を参照して、ランド部60の形状は、
図9に示すランド部60の形状と異なっている。具体的には、ランド部60は楕円形状である。
【0170】
図15および
図16を参照して、ランド部60は長方形状である。
図16では、ランド部60の基板幅方向の端に位置する縁160と、配線部63の基板幅方向の端に位置する縁163とが直線を形成している。
【0171】
図17〜
図20は、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板におけるFPCの変形例を示す図である。
【0172】
図17を参照して、FPCランド部70の形状は、
図10に示すFPCランド部70の形状と異なっている。具体的には、FPCランド部70において、内側領域71の端に位置する縁75と外側領域62の端に位置する縁76との接続部74は曲線を形成している。より具体的には、FPCランド部70は、丸みを帯びた六角形状である。
【0173】
なお、縁75と縁76との接続部74は、連続的な曲線、つまり、より滑らかな曲線を形成してもよい。具体的には、たとえば、縁65と縁66とが円弧を形成してもよい。
【0174】
図18を参照して、FPCランド部70の形状は、
図10に示すFPCランド部70の形状と異なっている。具体的には、FPCランド部70は楕円形状である。
【0175】
図19および
図20を参照して、FPCランド部70は、長方形状である。
図20では、FPCランド部70の基板幅方向の端に位置する縁170と、FPC配線部73の基板幅方向の端に位置する縁173とが直線を形成している。
【0176】
なお、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板69では、FPC79と補強板89とが基板内接着層58によって固定される構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、FPC79と補強板89とは、ネジ止めにより固定される構成であってもよい。
【0177】
また、本発明の第1の実施の形態に係る配線モジュール49では、配線基板69は、ベース接着層59によってベース部38に固定される構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、配線基板69は、ネジ止めによりベース部38に固定される構成であってもよい。
【0178】
ところで、たとえば、特許文献1に記載の集光型太陽電池モジュールにおいて、太陽光がレンズによって太陽電池素子に収束されると、太陽電池素子は高温となる。太陽電池素子の熱は、当該太陽電池素子の実装されたレシーバ基板へ伝わるため、レシーバ基板が熱膨張する場合がある。
【0179】
たとえば、レシーバ基板は、自己の載置された面に接着されている状況において熱膨張すると、当該面から剥離しやすくなる。そして、たとえば、レシーバ基板における太陽電池素子の実装された部分が当該面から剥離した場合、太陽電池素子の位置がレンズの焦点から外れ、当該太陽電池素子の発電効率が低下してしまうことがある。
【0180】
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールは、発電部30と、配線基板69とを備える。発電部30は、発電素子19を含む。配線基板69は、補強板89と、補強板89上に設けられたFPC79とを含む。FPC79におけるFPCランド部70には、発電部30が実装される。FPC配線部73は、FPCランド部70に接続される。FPC配線部73の幅Wf3は、FPCランド部70の幅Wf0より小さい。
【0181】
このような構成により、ある程度の柔軟性を有する配線基板69に、さらに、FPCランド部70よりFPC配線部73の方が曲がりやすい性質を与えることができる。これにより、たとえば、配線基板69が熱膨張したことによって、当該配線基板69に延伸方向の圧縮応力が加わった場合であっても、FPC配線部73が当該延伸方向における膨張分を吸収するように曲がることで、FPCランド部70の変形および位置ずれを防ぐことができる。このため、たとえば、FPCランド部70に実装された発電部30の上方に当該発電部30を焦点とするレンズが設けられている場合において、発電部30の位置がレンズの焦点から外れることを防ぐことができる。
【0182】
したがって、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールでは、熱の影響による発電効率の低下を抑制することができる。
【0183】
また、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールでは、FPCランド部70は、配線基板69の延伸方向に沿った長さLf1を有する。FPC配線部73は、配線基板69の延伸方向に沿った長さLf3を有する。FPC配線部73の長さLf3は、FPCランド部70の長さLf1より大きい。
【0184】
このような構成により、FPCランド部70よりFPC配線部73の方をより曲がりやすくすることができるため、発電部30の位置がレンズの焦点から外れることをより確実に防ぐことができる
【0185】
また、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールでは、FPC配線部73の長さLf3は、FPCランド部70の長さLf1の100%より大きく、かつ600%以下である。
【0186】
このような構成により、FPCランド部70を、発電部30の実装が可能なサイズにしながら、FPC配線部73よりも曲がりにくくすることができる。
【0187】
また、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールでは、FPC配線部73の幅Wf3は、FPCランド部70の幅Wf0の0.1%以上であり、かつ50%以下である。
【0188】
このような構成により、たとえば、FPCランド部70の幅Wf0を基準としてFPC配線部73の幅Wf3を小さくすることができるため、FPC配線部73にFPCランド部70より曲がりやすい性質を持たせることができる。また、FPC配線部73の強度が問題とならない程度に、FPC配線部73の幅Wf3を大きくすることができる。
【0189】
また、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールでは、FPCランド部70は、内側領域71と、外側領域72とを有する。内側領域71は、幅Wf1を有する。外側領域72は、FPCランド部70の長さ方向の少なくとも一端に位置し、かつ、内側領域71と接続されており、かつ、幅Wf2を有する。外側領域72の幅Wf2は、内側領域71の幅Wf1より小さく、かつ、FPC配線部73のWf3幅より大きい。
【0190】
このような構成により、たとえば、発電部30から内側領域71に伝わった熱を外側領域72経由でFPC配線部73へ効率的に逃がすことができる。
【0191】
また、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールでは、外側領域72は、FPCランド部70の長さ方向の両端に位置する。外側領域72の幅Wf2は、内側領域71の幅Wf1より小さく、かつ、FPC配線部73のWf3幅より大きい。
【0192】
このような構成により、内側領域71の熱を各外側領域72に接続された両方のFPC配線部73へ逃がすことができる。
【0193】
また、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールでは、外側領域72の幅Wf2は、内側領域71からFPC配線部73に近づくに従い小さくなる。
【0194】
このような構成により、外側領域72の熱をFPC配線部73へ効率的に逃がすことができる。
【0195】
また、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールでは、外側領域72は、配線基板69の延伸方向に沿った長さLf12を有する。外側領域72の幅Wf2と外側領域72の長さLf12との関係は以下の式を満たす。
0<(Lf12/Wf2)≦10
【0196】
このような構成により、外側領域72の熱をFPC配線部73へより効率的に逃がすことができる。
【0197】
また、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールでは、配線基板69の上方からの平面視において、発電部30の中央部が内側領域71に含まれるように発電部30が配置される。
【0198】
このような構成により、FPC配線部73からある程度離れた位置に発電部30を配置することができるため、FPC配線部73が曲がったことによる影響で発電部30の位置がずれることをより確実に防ぐことができる。
【0199】
また、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールでは、FPCランド部70の面積Sf1は、FPC配線部73の面積の20%以上であり、かつ1000%以下である。
【0200】
このような構成により、FPCランド部70を、発電部30の実装が可能なサイズにしながら、FPC配線部73よりも曲がりにくくすることができる。
【0201】
また、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールでは、補強板89におけるランド補強部80は、FPCランド部70に固定される。配線補強部83は、FPC配線部73に固定される。配線補強部83の幅Ws3は、ランド補強部80の幅Ws0より小さい。
【0202】
このような構成により、FPCランド部70と比べて、FPC配線部73をより曲がりやすくすることができる。
【0203】
また、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールでは、補強板89は、ベース接着層59によりベース部38に接着される。ベース接着層59におけるランド接着領域50は、ランド補強部80をベース部38に接着する。配線接着領域53は、配線補強部83をベース部38に接着する。配線接着領域53の幅Wa3は、ランド接着領域50の幅Wa0より小さい。
【0204】
このような構成により、配線基板69がベース部38に接着された状態において、ランド補強部80よりも配線補強部83の方がベース部38から剥離しやすくなる。これにより、たとえば、配線基板69が熱膨張したことによって、当該配線基板69に延伸方向の圧縮応力が加わった場合であっても、互いに固定された状態の配線補強部83およびFPC配線部73が当該延伸方向における膨張分を吸収するようにベース部38から剥離しながら曲がることで、FPCランド部70の変形および位置ずれを防ぐことができる。
【0205】
また、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールでは、外側領域72は、FPCランド部70の長さ方向の少なくとも一端に位置し、かつ、内側領域71と接続されており、かつ、幅Wf2を有する。内側領域71の幅Wf1は、外側領域72の幅Wf2より大きい。内側領域71の縁75は、FPCランド部70の幅方向における内側領域71の端に位置する。外側領域72の縁76は、内側領域71の縁75に接続され、FPCランド部70の幅方向における外側領域72の端に位置する。縁75と縁76とのなす角度は、90度より大きく、かつ170度以下である。
【0206】
このように、FPCランド部70の角を鈍角にする構成により、たとえば、配線基板69におけるFPC79と補強板89とが接着されている場合に、結露の影響等によるFPCランド部70の角部でのFPC79と補強板89との剥離を抑制することができる。
【0207】
また、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板では、ランド部60は、ランド部60上に発電部30が実装される形状を有する。配線部63の幅Wb3は、ランド部60の幅Wb0より小さい。ランド部60および配線部63は、金属で形成された補強板89と、補強板89上に設けられたフレキシブルプリント基板とを含む。ランド部60は、内側領域61と外側領域62とを有する。内側領域61は、幅Wb1を有する。外側領域62は、ランド部60の長さ方向の少なくとも一端に位置し、かつ、内側領域61と接続されており、かつ、幅Wb2を有する。内側領域61の幅Wb1は、外側領域62の幅Wb2より大きい。内側領域61の縁65は、ランド部60の幅方向における内側領域61の端に位置する。外側領域62の縁66は、内側領域61の縁に接続され、ランド部60の幅方向における外側領域62の端に位置する。内側領域61の縁65と外側領域62の縁66とのなす角度は、90度より大きく、かつ170度以下である。
【0208】
このように、ランド部60の角を鈍角にする構成により、たとえば、配線基板63におけるフレキシブルプリント基板79と補強板89とが接着されている場合に、結露の影響等によるランド部60の角部でのフレキシブルプリント基板79と補強板89との剥離を抑制することができる。また、配線基板63と当該配線基板63の載置されたベース部38とが接着されている場合に、結露の影響等によるランド部60のベース部38からの剥離を抑制することができる。
【0209】
したがって、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板では、結露の影響等による発電効率の低下を抑制することができる。
【0210】
また、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールの変形例では、内側領域71の縁75と外側領域72の縁76との接続部は曲線を形成する。
【0211】
このように、FPCランド部70に丸みを持たせて角を減らす構成により、結露の影響等によるFPC79と補強板89との剥離をより確実に防ぐことができる。
【0212】
また、本発明の第1の実施の形態に係る発電モジュールの変形例では、内側領域71の縁75と外側領域72の縁76との接続部は連続的な曲線を形成する。
【0213】
このような構成により、FPCランド部70の周囲をより滑らかにすることができるため、結露の影響等によるFPC79と補強板89との剥離をより確実に防ぐことができる。
【0214】
また、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板の変形例では、内側領域61の縁65と外側領域62の縁66との接続部は曲線である。
【0215】
このように、ランド部60に丸みを持たせて角を減らす構成により、たとえば、配線基板63においてフレキシブルプリント基板79と補強板89とが接着されている場合に、結露の影響等によるフレキシブルプリント基板79と補強板89との剥離を抑制することができる。また、配線基板63と当該配線基板63の載置されたベース部38とが接着されている場合に、結露の影響等によるランド部60のベース部38からの剥離を抑制することができる。
【0216】
したがって、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板の変形例では、結露の影響等による発電効率の低下を抑制することができる。
【0217】
また、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板の変形例では、内側領域61の縁65と外側領域62の縁66との接続部は連続的な曲線を形成する。
【0218】
このような構成により、ランド部60の周囲をより滑らかにすることができるため、結露の影響等によるフレキシブルプリント基板79と補強板89との剥離をより確実に防ぐことができる。また、結露の影響等によるランド部60のベース部からの剥離をより確実に防ぐことができる。
【0219】
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0220】
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る配線基板と比べて、FPCを含まない配線基板に関する。以下で説明する内容以外は、第1の実施の形態に係る太陽光発電装置と同様である。
【0221】
本実施の形態では、太陽光発電モジュール10は、第1の実施の形態に係る太陽光発電モジュール10における配線基板69の代わりに、配線基板269を含む。詳細には、配線基板269は、FPC79の代わりに他の種類の基板を含み、補強板89を含まない。配線基板269は、以下で説明する内容以外は、配線基板69と同様である。
【0222】
図21は、本発明の第2の実施の形態に係る配線基板に発電部が実装された状態を示す斜視図である。
【0223】
図21を参照して、配線基板269は、導電部277と、導電部277を覆う絶縁部278と含む。配線基板269のランド部260には、発電部30が実装されている。詳細には、ランド部260には、開口部268が設けられている。開口部268では、導電部277の上側を絶縁部278が覆っていないため、導電部277が露出している。発電部30は、開口部268において導電部277に電気的に接続されている。
【0224】
導電部277は、たとえば、ランド部260において実装される発電部30と、当該ランド部260に隣接するランド部260において実装される発電部30とを直列に接続する。
【0225】
図22は、本発明の第2の実施の形態に係る太陽光発電モジュールの、
図4におけるVI−VI線に相当する線に沿う断面を示す断面図である。
【0226】
図22を参照して、配線基板269は、ベース部38の上側の主表面に載置されている。発電素子19は、パッケージ18に収納されている。発電素子19は、パッケージ18に収納された状態で配線基板269に実装されている。詳細には、図示しない発電素子19の電極が、パッケージ18の底部を貫通するように設けられたパッケージ電極20を介して、配線基板269の導電部277と接続されている。
【0227】
図23は、本発明の第2の実施の形態に係る太陽光発電モジュールにおける配線モジュールおよび発電部の、
図4におけるVII−VII線に相当する線に沿う断面を示す断面図である。
【0228】
図23では、たとえば
図22において示さなかった接着層についても示している。具体的には、
図23を参照して、発電部30が配線モジュール49、具体的には配線モジュール49における配線基板269に実装されている。配線基板269とベース部38とがベース接着層59により接着されている。
【0229】
配線基板269における開口部268では、絶縁部278が導電部277の上側を覆っていないため、導電部277の一部、具体的には導電部277Aの一部および導電部277Bの一部が露出している。
【0230】
パッケージ電極20Aおよびパッケージ電極20Bは、たとえばハンダ付けにより、導電部277Aおよび導電部277Bにそれぞれ接続されている。
【0231】
パッケージ18は、ボールレンズ17を自己の側壁の端部において支持し、ボールレンズ17の焦点を発電素子19に固定している。
【0232】
図24は、本発明の第2の実施の形態に係る配線基板を示す図である。
【0233】
図24は、配線基板269の一部の平面図および側面図を示している。
図24を参照して、配線基板269は、複数のランド部260と、複数の配線部263とを含む。
【0234】
ランド部260には、発電素子19を含む発電部30が実装されている。配線部263は、発電素子19と電気的に接続されている。配線部263は、隣り合うランド部260すなわち隣り合う発電部30を電気的に接続している。
【0235】
配線基板269の延伸方向における配線部263の長さLr2は、当該延伸方向におけるランド部260の長さLr1より大きい。以下、配線基板269の延伸方向を基板延伸方向とも称する。
【0236】
配線部263の幅Wr3は、ランド部260の幅Wr0より小さい。ランド部260の幅Wr0および配線部263の幅Wr3は、それぞれ、基板延伸方向に交差する方向、具体的には、たとえば、基板延伸方向に垂直な方向におけるランド部260の長さおよび配線部263の長さである。以下、基板延伸方向と交差する方向すなわちランド部260の幅方向を基板幅方向とも称する。
【0237】
ランド部260の幅Wr0は、たとえば、配線部263の幅Wr3の200%以上であり、かつ1000%以下である。
【0238】
ランド部260の基板延伸方向における長さLr1は、ランド部260の幅Wr0より大きい。
【0239】
たとえば、ランド部260は、内側領域261と、2つの外側領域262とを有する。各外側領域262は、内側領域261の基板延伸方向における両方の端部にそれぞれ接続されている。具体的には、外側領域262は、内側領域261の基板延伸方向における端部と、配線部263との間に接続されている。
【0240】
なお、ランド部260の有する外側領域262は1つであってもよい。この場合、外側領域262は、たとえば内側領域261の基板延伸方向におけるいずれか一方の端部に接続される。
【0241】
内側領域261は幅Wr0に相当する幅Wr1を有する。また、外側領域262は、幅Wr2を有する。内側領域261の幅Wr1および外側領域262の幅Wr2は、それぞれ、基板幅方向における内側領域261の長さおよび外側領域262の長さである。
【0242】
たとえば、外側領域262の幅Wr2は、内側領域261の幅Wr1より小さい。また、たとえば、外側領域262の幅Wr2は、配線部263の幅Wr3より大きい。
【0243】
また、たとえば、外側領域262の幅Wr2は、対応の外側領域262が接続された配線部263に近づくに従い連続的に小さくなる。
【0244】
また、たとえば、外側領域262の幅Wr2と外側領域262の基板幅方向における長さLr12との関係は、以下の式(4)で表される。
0<Lr12/Wr2≦10 ・・・(4)
【0245】
また、たとえば、内側領域261の面積Sr1は、外側領域262の面積Sr2より大きい。具体的には、たとえば、内側領域261の面積Sr1は、外側領域262の面積Sr2の200%以上であり、かつ1000%以下である。
【0246】
たとえば、配線基板269の上方からの平面視、詳細には、配線基板269の上方から発電部30の実装面への方向の平面視において、発電部30は、自己の中央部、具体的には、自己の中心Ceが内側領域261に含まれるように配置されている。
【0247】
また、たとえば、配線基板269の上方からの平面視において、基板延伸方向における発電部30から配線部263までの距離dr1は、基板幅方向における発電部30からランド部260の端部までの距離dr2より大きい。
【0248】
また、たとえば、配線基板269は、発電部30をハンダ付けするための電極を有している。具体的には、たとえば、当該電極は、開口部268における導電部277の露出部であり、内側領域261に含まれるように設けられている。
【0249】
ランド部260において発電部30が実装される領域である実装領域31のうち、たとえば80%以上が内側領域261に含まれる。
図24に示す例では、実装領域31の100%が内側領域261に含まれている。
【0250】
また、たとえば、配線部263の厚みTr3は、配線部263の幅Wr3の1%以上であり、かつ50%以下である。
【0251】
内側領域261は、縁265を有する。縁265は、基板幅方向における内側領域261の端に位置する。外側領域262は、縁266を有する。縁266は、基板幅方向における外側領域262の端に位置する。
【0252】
縁265と縁266とが互いに接続されている。縁265および縁266のなす角度αは、たとえば90度より大きく、かつ170度以下である。
【0253】
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る太陽光発電装置と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
【0254】
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0255】
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
【0256】
[付記1]
発電モジュールであって、
発電素子を含む発電部と、
配線基板とを備え、
前記配線基板は、
補強板と、
前記補強板上に設けられたフレキシブルプリント基板とを含み、
前記フレキシブルプリント基板は、
前記発電部が実装されるランド部と、
前記配線基板の延伸方向における長さが前記ランド部の前記延伸方向における長さより大きい配線部とを有し、
前記配線部の幅は、前記ランド部の幅より小さく、
前記発電モジュールは、太陽光発電装置において用いられ、
前記太陽光発電装置において、レンズによって収束された太陽光が前記発電部へ照射される、発電モジュール。
【0257】
[付記2]
配線基板であって、
発電素子を含む発電部が実装されるランド部と、
配線部とを備え、
前記配線部の幅は、前記ランド部の幅より小さく、
前記ランド部および前記配線部の各々は、
金属で形成された補強板と、
前記補強板上に設けられたフレキシブルプリント基板とを含み、
前記ランド部は、
第1領域と、
前記配線基板の延伸方向における前記第1領域の端部に接続された第2領域とを有し、
前記ランド部の幅方向における前記第1領域の端に位置する前記第1領域の縁と、前記第1領域の縁に接続され、前記幅方向における前記第2領域の端に位置する前記第2領域の縁とのなす角度は、90度より大きく、かつ170度以下であり、
前記配線基板は、太陽光発電装置において用いられ、
前記太陽光発電装置において、レンズによって収束された太陽光が前記発電部へ照射される、配線基板。
【0258】
[付記3]
配線基板であって、
発電素子を含む発電部が実装されるランド部と、
配線部とを備え、
前記配線部の幅は、前記ランド部の幅より小さく、
前記ランド部および前記配線部の各々は、
金属で形成された補強板と、
前記補強板上に設けられたフレキシブルプリント基板とを含み、
前記ランド部は、
第1領域と、
前記配線基板の延伸方向における前記第1領域の端部に接続された第2領域とを有し、
前記ランド部の幅方向における前記第1領域の端に位置する前記第1領域の縁と、前記第1領域の縁に接続され、前記幅方向における前記第2領域の端に位置する前記第2領域の縁との接続部は曲線であり、
前記配線基板は、太陽光発電装置において用いられ、
前記太陽光発電装置において、レンズによって収束された太陽光が前記発電部へ照射される、配線基板。