特許第6566340号(P6566340)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6566340
(24)【登録日】2019年8月9日
(45)【発行日】2019年8月28日
(54)【発明の名称】改良された殺虫銃
(51)【国際特許分類】
   A01M 3/00 20060101AFI20190819BHJP
   F41B 11/52 20130101ALI20190819BHJP
   F41B 11/643 20130101ALI20190819BHJP
   F41B 11/80 20130101ALI20190819BHJP
【FI】
   A01M3/00 Z
   F41B11/52
   F41B11/643
   F41B11/80
【請求項の数】15
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2018-526950(P2018-526950)
(86)(22)【出願日】2016年6月24日
(65)【公表番号】特表2019-515644(P2019-515644A)
(43)【公表日】2019年6月13日
(86)【国際出願番号】US2016039268
(87)【国際公開番号】WO2017222555
(87)【国際公開日】20171228
【審査請求日】2018年10月26日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518178361
【氏名又は名称】マッジョーレ,ローレン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】マッジョーレ,ローレン
【審査官】 長谷井 雅昭
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第8251051(US,B2)
【文献】 米国特許第4161076(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0255434(US,A1)
【文献】 米国特許第7287527(US,B1)
【文献】 米国特許第6220237(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01M 3/00
F41B 11/52
F41B 11/643
F41B 11/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
改良された殺虫銃であって、
圧縮ガス供給源と、
前記圧縮ガス供給源に流体的に接続された薬室と、 前記薬室の末端に配置された銃身とを備え、 前記圧縮ガス供給源は、ばね作動式圧縮ガス室を備え、
前記ばね作動式圧縮ガス室は、
前端および後端を有し、前記前端で前記薬室に流体的に接続されたシリンダと、
前記シリンダにシール可能に嵌り、前記シリンダ内に配置されたピストンと、
前記ピストンを前記前端に向けて推進する圧縮ばねと、
前記ピストンを前記後端に向けて推進し、前記圧縮ばねを圧縮するばね圧縮機構と、
前記ピストンを前記後端の近傍に解放可能に保持し、前記圧縮ばねを圧縮状態に保持するラッチ機構とを備え、
使用者がコッキング機構を操作し、前記ばね圧縮機構が動作され、前記ピストンが前記シリンダの前記後端に向けて推進され、前記ばねが圧縮され、前記ばねおよび前記ピストンが、解放されるまで前記ラッチ機構により保持され、前記ピストンを前記シリンダの前記前端に向けて素早く移動させることを可能にし、前記シリンダ内および接続された前記薬室への圧縮ガスの噴出をもたらし、
前記ばね圧縮機構は、
前記支持銃床のチャネル内に摺動可能に配置された一次ギアラックであって、上面に配置されたギア歯を有し、摺動ハンドルを取り付けるための装着具を前端の近傍に有する一次ギアラックと、
前記シリンダの外カバーに装着された減速ギアドライブと、
前記ピストンに間接的に取り付けられ、前記減速ギアドライブの上方の前記外カバーのスロット内に摺動可能に配置された二次ギアラックとをさらに備え、
前記一次ギアラックは前記減速ギアドライブに係合し、前記減速ギアドライブは前記二次ギアラックに係合し、
前記摺動ハンドルの後方移動が、前記一次ギアラックを後方に移動させ、前記減速ギアドライブを回転させ、前記二次ギアラックを後方に移動させ、前記ピストンを後方に移動させ、前記圧縮ばねを圧縮し、
前記殺虫銃は、前記圧縮ガス供給源に接続された圧縮ガス解放機構と、
粒子状発射物を格納し、前記薬室の近傍に配置された発射物格納弾倉とを備え、
前記発射物格納弾倉は、下端に円形穴を有する円錐形容器を備え、
前記下端は、前記薬室を通る垂直円形穴の上端にシール可能に嵌り、
前記容器は、上端に取り外し可能または枢動可能に取り付けられたシール蓋を有し、
前記殺虫銃は、前記粒子状発射物を前記弾倉から前記薬室内に移動させる発射物装填機構を備え、
前記発射物装填機構は、前記薬室を通る前記垂直円形穴を通ってシール可能に嵌るようなサイズおよび形状で作られた計量ロッドであって、前記計量ロッドの下端から延びる直交作動バーと、前記作動バーの上方に配置された貫通孔とを有し、前記貫通孔が、前記バーおよび前記計量ロッドに直交し、前記バーが停止面に接して配置されると前記薬室と位置合わせされるようなサイズで作られ位置合わせされるように配置される、計量ロッドをさらに備え、 前記作動バーは、戻り圧縮ばねにより上方に推進されて、前記薬室内の前記垂直円形穴の前記下端に接して静止し、 前記貫通孔は、前記コッキング機構の操作中に前記円錐形容器内で前記薬室の上方に配置されると前記粒子状発射物で満たされ、
前記作動バーは、前記圧縮ガス解放機構の作動直後に、枢着された従属ポールにより下方に推進されて、前記停止面に接して静止し、前記圧縮ガスに前記粒子状発射物を前記薬室から前記銃身を通って吐出させることを可能にし、
前記発射物装填機構は、
前記弾倉の下端から下方に延びる中央薬室管と、
戻り圧縮ばねの一端のためのストッパを提供する前記管の下部分と、
前記弾倉の下方に配置された軌道ガイドであって、前記管の周りに摺動可能に嵌るようなサイズで作られた中空空洞と、第1の所定距離のために前記下端から下方に延び、停止面で終端する垂直スロットとを有する軌道ガイドとをさらに備え、
前記軌道ガイドは、前記管の周りに配置され、前記発射物格納弾倉を取り付けるための支持プラットホームを提供し、 前記発射物装填機構は、円筒形であり前記管内に摺動可能に嵌るようなサイズで作られた計量ロッドであって、前記計量ロッドの下端から延びる直交作動バーと、前記作動バーの上方に配置された貫通孔とを有し、前記貫通孔が、前記バーおよび前記計量ロッドに直交し、前記バーが前記停止面に接して配置されると前記薬室と位置合わせされるようなサイズで作られ位置合わせされるように配置される、計量ロッドをさらに備え、
前記戻り圧縮ばねは、前記計量ロッドを上方に推進して、前記薬室内で前記垂直円形穴の前記下端に接して静止させ、
前記発射物装填機構は、第1の端および第2の端を有する従属ポールであって、前記圧縮ガス供給源用のカバーに枢着され、前記第1の端が計量スロットを備え、前記計量スロットが前記作動バーを取り囲み、前記第2の端が、前記ガス解放機構が作動するとカムにより上方に推進される、従属ポールをさらに備え、
前記従属ポールの前記第2の端の上方移動が、前記作動バーを下方に移動させ、前記戻り圧縮ばねを圧縮し、前記計量ロッドの前記貫通孔を前記発射物薬室と位置合わせさせ、前記圧縮ガスに前記粒子状発射物を前記薬室から前記銃身を通って駆動させることを可能にし、 前記従属ポールの前記第2の端の下方移動が、前記作動バーを、前記戻り圧縮ばねにより推進させ、上方に移動させ、前記計量ロッドが、前記発射物格納弾倉内に移動し、前記粒子状発射物により取り囲まれると、前記粒子状発射物が前記計量ロッドの前記貫通孔を満たし、 前記殺虫銃は、前記計量スロットの真下に前記スロットに直交して配置された下方位置決めカムローブと、
前記一次ギアラックの上面の側縁および前端の近傍に配置されたカム作動タブであって、湾曲した内面を有するカム作動タブとをさらに備え、
前記湾曲した内面は、前記コッキング機構の操作中に前記一次ギアラックが後方および前方に移動されると、前記カムローブの前縁に係合するようなサイズおよび形状で作られ、係合するように配置され、
前記カムローブの係合が、前記コッキング機構の操作中に前記計量ロッドの上方移動と、それに続く前記計量ロッドの下方移動とを生じさせ、そのような移動が、前記計量ロッドに付着した粒子状発射物を除去する役割を果たし、 前記コッキング機構は、前記圧縮ガス供給源、前記圧縮ガス解放機構、および前記発射物装填機構に機械的に接続され
前記殺虫銃は、前記コッキング機構を利用すると作動位置に移動し、使用者により手動で非作動にされると非作動位置に移動する一次自動安全機構であって、前記一次安全機構の状態が、第1の安全位置から第2の発射位置への一次外部安全レバーの移動により示される、一次自動安全機構と、
前記圧縮ガス供給源、前記圧縮ガス解放機構、前記銃身、前記薬室、前記発射物格納弾倉、前記コッキング機構および前記発射物装填機構を収容し支持する銃床とを備え、
前記コッキング機構により前記銃がコックされると、前記発射物装填機構が、所定量の前記粒子状発射物を集め、前記発射物を前記薬室内に配置し、 前記圧縮ガス解放機構が作動されると、前記発射物が、前記薬室から前記銃身内に吐出され、前記銃から放出される、改良された殺虫銃。
【請求項2】
前記コッキング機構を利用すると隠れた位置から見える位置に移動され、前記圧縮ガス解放機構の作動により前記隠れた位置に移動される二次安全標示器をさらに備える、請求項1に記載の改良された殺虫銃。
【請求項3】
前記圧縮ガス解放機構は、
トリガ戻りばねにより前方に推進されるトリガをさらに備え、 前記トリガは上突起を有し、前記上突起は内部安全ピボットに係合し、前記安全ピボットは、前記コッキング機構の操作が完了しない限り前記ラッチ機構の解放を妨げ、
前記トリガは、前記上突起の後方に配置された押上ランプを有し、前記押上ランプは、前記トリガが後方に移動されると下方推進圧縮ばねに抗して前記ラッチ機構の解放ブラケットを上方に推進し、
前記解放ブラケットは、前記支持銃床の垂直チャネル内で摺動可能に移動し、下向きリブを有し、前記リブは、前記ラッチ機構の主ポールの上向き制御ノッチに解放可能に係合し、
前記主ポールは、前記ピストンに取り付けられ、前記制御ノッチの後ろに配置された上方傾斜ランプを後端に有し、前記ランプは、前記リブを前記制御ノッチ内に案内し、前記主ポールは、前記コッキング機構の操作中に前記支持銃床のチャネル内で後方に移動し、
前記解放ブラケットは、前記リブが前記制御ノッチに係合すると前記主ポールを第1のコック位置に保持し、前記トリガが後方に移動され、前記解放ブラケットを押し上げ、前記制御ノッチから前記リブを持ち上げると、前記主ポールを第2の発射位置に解放し、前記主ポールおよび前記ピストンが、前記圧縮ばねにより推進され前方に移動し、前記シリンダを加圧することを可能にする、請求項に記載の改良された殺虫銃。
【請求項4】
前記円錐形容器の前記下端は、シールワッシャによって、前記薬室を通る前記垂直円形穴の前記上端にシール可能に嵌る、請求項に記載の改良された殺虫銃。
【請求項5】
前記コッキング機構の操作中の前記一次ギアラックの前方移動中における前記カム作動タブによる前記カムローブの係合が、前記操作の完了の聴覚確認を可能にする、請求項に記載の改良された殺虫銃。
【請求項6】
主ポールと共に移動する制御スロットが、前記制御スロットの後方移動中に内部安全ピボットの第1の端を押上位置に維持し、下向きノッチを有する前記ピボットの第2の端を、前記圧縮ガス解放機構のトリガの上端で上突起に係合させ、それにより前記機構の作動を妨げ、 前記制御スロットは、前記一次ギアラックおよび前記制御スロットの前方移動が完了すると、前記内部安全ピボットの下方移動を生じさせ、前記下方移動は、前記トリガからの前記下向きノッチの解放を可能にし、前記ガス解放機構の作動を可能にする、請求項に記載の改良された殺虫銃。
【請求項7】
前記支持銃床は、前記弾倉の近傍に配置された覗窓であって、前記弾倉内に収容された前記粒子状発射物のレベルの視認を可能にする覗窓をさらに備える、請求項1に記載の改良された殺虫銃。
【請求項8】
前記支持銃床の小銃グリップおよび前アームが平坦下面を有し、前記平坦面は、前記粒子状発射物を前記発射物格納弾倉に加えるための直立位置で、前記殺虫銃がバランスをとることを可能にする、請求項1に記載の改良された殺虫銃。
【請求項9】
レーザー照準装置をさらに備え、前記レーザー照準装置は、
レーザー照準スポットを生成することができるバッテリ駆動式レーザーと、
前記レーザー、バッテリ電源および前記レーザー用の制御回路を収容するように適合されたハウジングと、
前記レーザー照準装置を前記銃身の末端の近傍に取り付けるように適合された取り付け機構とを備える、請求項に記載の改良された殺虫銃。
【請求項10】
前記取り付け機構は、前記銃身の前記末端と一体形成される、請求項に記載の改良された殺虫銃。
【請求項11】
前記取り付け機構は、前記レーザー照準装置を前記銃身の前記末端に取り外し可能に取り付けるように適合される、請求項に記載の改良された殺虫銃。
【請求項12】
前記レーザー照準スポットの照準点のための仰角調節装置および遊隙調節装置をさらに備える、請求項に記載の改良された殺虫銃。
【請求項13】
前記レーザーへの電力を制御する電源スイッチをさらに備える、請求項に記載の改良された殺虫銃。
【請求項14】
前記電源スイッチは前記ハウジングに装着される、請求項に記載の改良された殺虫銃。
【請求項15】
前記電源スイッチは前記トリガと一体であり、前記トリガの初期後方移動が、前記電源スイッチ内の回路を完成させ、それにより、前記圧縮ガス解放機構の作動前に前記レーザー照準スポットを提供する、請求項に記載の改良された殺虫銃。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、武器類および昆虫制御の分野に関し、特に、有毒化学物質を使用せずに離れた所にいる虫を殺す装置に関する。
【背景技術】
【0002】
害虫に対処するための多くの方法および装置が開発されてきた。多くの人は、飛翔昆虫に対処することに特に関心があり、これは、飛翔昆虫が、非常に目立ち、時に騒々しく、しばしば刺したり咬んだりする性質を持っているためである。飛翔昆虫を殺す従来の手段として、ハエ叩きやそれに等しい装置、または化学スプレーなどが挙げられる。前者は、実効的にするための一定の技能および機敏性を必要とし、後者は、使用されたエリアに潜在的に有害な残留化学物質を残す。本発明は、それらの問題に対処するとともに、飛翔昆虫を射撃するように構成された銃の形態で、害虫の除去を課せられた人に娯楽を提供する。同様にして害虫除去を可能にするために開発された他の装置として、以下の発明が挙げられる。
【0003】
Kirstenに交付された米国特許第1611533号明細書は、ハエなどの各種の身近な虫を駆除するために材料のショットまたは小球を放出するばね式小銃型装置が使用される虫射撃装置に向けられる。装置は、リンク機構により動作され、トリガによるばねの作動によって解放されるピストンを有する銃または小銃の形態を成す。前方方向へのピストンの移動は、ショットを保持するノズルを先細になっている銃身の端から最終的に解放させる。ショット保持ノズルが、ハエなどの虫に散布されると虫を駆除する液体を収容する。
【0004】
Comparettiに交付された米国特許第4653433号明細書は、小銃の形態を成し、トリガされた機構により作動されると、柔毛質の動物に普通に見られるノミなどの虫を制御するための粉末材料を解放する、ノミ獲装置に向けられる。ノミ獲装置は、使用者の指で操作されるトリガを有する小銃型ハンドルを有する拳銃の形態を成す。トリガが操作されると、粉末試料が粉末薬室から解放され、銃身部分を通り穴を通って動物に放出される。
【0005】
Sweeny等に交付された米国特許第3791303号明細書は、液体充填中空ボールの形態を成す抑止用弾丸に向けられる。発射物集合体は、散弾銃の端にある大き目の筒状の銃身延長部から発射される。発射物集合体は、破裂するとハエまたは他の虫を制御しうる抑止用弾丸を収容する。
【0006】
Gerardoのために発行された米国特許出願公開第2006/0283433号明細書は、加圧空気を使用した発射装置に向けられる。装置は、銃のような装置と、空気室を銃身に接続するコネクタの内側の弁を有するトリガを有する空気室とを備える。空気室は、圧縮空気で満たすことができ、銃身から発射される物体を銃に装填した後に、操作者は、トリガの操作により空気室の空気圧が空気室から空気を解放するように弁を開放し、発射物は銃身から解放される。
【0007】
Clarkに交付された米国特許第7207497号明細書は、加圧ガス供給源を利用して乾燥フレークを吹き付けるために使用される乾燥フレークスプレーおよび方法に向けられる。フレーク吹付装置は、スプレーモジュールおよび銃モジュールを含み、スプレーモジュールは、ガス流導管およびフレーク導管を有する筐体を備える。乾燥フレークの供給部が筐体内に配置され、トリガが操作されると銃に接続される。導管を通ってフレークを散布させるガスが制御弁からノズルを通って流れる。
【0008】
本出願人であるMaggioreに交付された米国特許第8251051号明細書は、銃身に接続された薬室に流体接続された圧縮ガス供給源を含む殺虫銃に向けられる。圧縮ガス解放機構が、圧縮ガス供給源に接続される。発射物格納弾倉が、粒子状発射物を格納し、薬室の近傍に配置される。発射物装填機構が、発射物を弾倉から薬室に移動させる。コッキング機構が、圧縮ガス供給源、圧縮ガス解放機構、および発射物装填機構に機械的に接続される。銃床が、圧縮ガス供給源、圧縮ガス解放機構、銃身、薬室、発射物格納弾倉、コッキング機構および発射物装填機構を収容し支持する。銃がコックされると、発射物装填機構は、所定量の粒子状発射物を薬室に装填する。圧縮ガス解放機構が作動されると、発射物は、薬室から銃身に吐出され、銃から放出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第1611533号明細書
【特許文献2】米国特許第4653433号明細書
【特許文献3】米国特許第3791303号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2006/0283433号明細書
【特許文献5】米国特許第7207497号明細書
【特許文献6】米国特許第8251051号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明のある目的は、飛翔昆虫を殺すための装置を提供することである。さらなる目的は、昆虫を殺すために非毒性手段を使用するような装置を提供することである。本発明のまたさらなる目的は、確実な安全機能を組み込んだ殺虫装置を提供することである。またさらなる目的は、使用が楽しく、動作コストが低い装置を提供することである。最後に、本発明のある目的は、耐久性が高く、低コストであり、使用者が簡単に使いこなせる殺虫装置を提供することである。
【0011】
先行技術には、本発明の目的の一部が開示されているが、特定された要件の全てを含む発明は見当たらない。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、先行技術における殺虫銃の発明の欠点の全てに対処し、上述した目的の全てを満たす。
【0013】
(1)所望の機能を提供する改良された殺虫銃が、以下の部品から構成されうる。圧縮ガス供給源が用意される。薬室が用意される。薬室は、圧縮ガス供給源に流体的に接続される。銃身が用意される。銃身は、薬室の末端に配置される。圧縮ガス解放機構が用意される。解放機構は、圧縮ガス供給源に接続される。発射物格納弾倉が用意される。弾倉は、粒子状発射物を格納し、薬室の近傍に配置される。発射物装填機構が用意される。装填機構は、粒子状発射物を弾倉から薬室内に移動させる。コッキング機構が、圧縮ガス供給源、圧縮ガス解放機構、および発射物装填機構に機械的に接続される。一次自動安全機構が用意される。一次安全機構は、コッキング機構を利用すると作動位置に移動し、使用者により手動で非作動にされると非作動位置に移動する。一次安全機構の状態は、第1の安全位置から第2の発射位置への一次外部安全レバーの移動により示される。銃床が用意される。銃床は、圧縮ガス供給源、圧縮ガス解放機構、銃身、薬室、発射物格納弾倉、コッキング機構および発射物装填機構を収容し支持する。コッキング機構により銃がコックされると、発射物装填機構は、所定量の粒子状発射物を集め、発射物を薬室内に配置する。圧縮ガス解放機構が作動されると、発射物は、薬室から銃身内に吐出され、銃から放出される。
【0014】
(2)本発明のある変形では、二次安全標示器が用意される。二次安全標示器は、銃のコッキング動作により隠れた位置から見える位置に移動され、圧縮ガス解放機構の作動により隠れた位置に移動される。
【0015】
(3)別の変形では、圧縮ガス供給源は、充填済みCOカートリッジ、再充填可能圧縮ガスシリンダ、空気圧送式ガスリザーバ、ばね作動式圧縮ガス室、および外部圧縮ガスラインを含む群から選択される。
【0016】
(4)また別の変形では、ばね作動式圧縮ガス室はさらにシリンダを含む。シリンダは、前端および後端を有し、前端で薬室に流体的に接続される。ピストンが用意される。ピストンは、シリンダにシール可能に嵌り、その内部に配置される。圧縮ばねが用意される。圧縮ばねは、ピストンを前端に向けて推進する。ばね圧縮機構が用意される。圧縮機構は、ピストンを後端に向けて推進し、圧縮ばねを圧縮する。ラッチ機構が用意される。ラッチ機構は、ピストンを後端の近傍に解放可能に保持し、圧縮ばねを圧縮状態に保持する。使用者が銃のコッキング動作を行い、ばね圧縮機構が動作され、ピストンがシリンダの後端に向けて推進され、ばねが圧縮され、ばねおよびピストンは、解放されるまでラッチ機構により保持され、ピストンをシリンダの前端に向けて素早く移動させることを可能にする。これによって、シリンダ内および接続された薬室への圧縮ガスの噴出がもたらされる。
【0017】
(5)また別の変形では、圧縮ガス解放機構はさらにトリガを含む。トリガは、トリガ戻りばねにより前方に推進される。トリガは上突起を有する。上突起は内部安全ピボットに係合する。安全ピボットは、コッキング動作が完了しない限りラッチ機構の解放を妨げる。トリガは、上突起の後方に配置された押上ランプを有する。押上ランプは、トリガが後方に移動されると下方推進圧縮ばねに抗してラッチ機構の解放ブラケットを上方に推進する。解放ブラケットは、支持銃床の垂直チャネル内で摺動可能に移動し、下向きリブを有する。リブは、ラッチ機構の主ポールの上向き制御ノッチに解放可能に係合する。
【0018】
主ポールは、ピストンに取り付けられ、制御ノッチの後ろに配置された上方傾斜ランプを後端に有する。ランプは、リブを制御ノッチ内に案内する。主ポールは、コッキング動作中に支持銃床のチャネル内で後方に移動する。解放ブラケットは、リブが制御ノッチに係合すると主ポールを第1のコック位置に保持する。トリガが後方に移動され、解放ブラケットを押し上げ、制御ノッチからリブを持ち上げると、ブラケットは、主ポールを第2の発射位置に解放する。これによって、主ポールおよびピストンが、圧縮ばねにより推進され前方に移動し、シリンダを加圧することが可能になる。
【0019】
(6)さらなる変形では、発射物格納弾倉はさらに円錐形容器を含む。容器は、下端に円形穴を有する。下端は、薬室を通る垂直円形穴の上端にシール可能に嵌る。容器は、上端に取り外し可能または枢動可能に取り付けられたシール蓋を有する。
【0020】
(7)またさらなる変形では、容器の下端は、シールワッシャによって、薬室を通る前記垂直円形穴の上端にシール可能に嵌る。
【0021】
(8)またさらなる変形では、発射物装填機構はさらに計量ロッドを含む。計量ロッドは、薬室を通る垂直円形穴を通ってシール可能に嵌るようなサイズおよび形状で作られ、ロッドは、その下端から延びる直交作動バーと、作動バーの上方に配置された貫通孔とを有する。貫通孔は、バーおよび計量ロッドに直交し、バーが停止面に接して配置されると薬室と位置合わせされるようなサイズで作られ位置合わせされるように配置される。作動バーは、戻り圧縮ばねにより上方に推進されて、薬室内の垂直円形穴の下端に接して静止する。
【0022】
貫通孔は、コッキング動作中に円錐形容器内で薬室の上方に配置されると粒子状発射物で満たされる。作動バーは、圧縮ガス解放機構の作動直後に、枢着された従属ポールにより下方に推進されて、停止面に接して静止する。これによって、圧縮ガスに粒子状発射物を薬室から銃身を通って吐出させることが可能になる。
【0023】
(9)本発明の別の変形では、発射物装填機構はさらに中央薬室管を含む。管は、弾倉の下端から下方に延びる。管の下部分が、戻り圧縮ばねの一端のためのストッパを提供する。軌道ガイドが用意される。ガイドは、弾倉の下端の下方に配置され、管の周りに摺動可能に嵌るようなサイズで作られた中空空洞を有し、第1の所定距離のために下端から下方に延びる垂直スロットを有する。スロットは停止面で終端する。軌道ガイドは、管の周りに配置され、発射物格納弾倉を取り付けるための支持プラットホームを提供する。計量ロッドが用意される。ロッドは、円筒形であり管内に摺動可能に嵌るようなサイズで作られ、その下端から延びる直交作動バーを有する。計量ロッドは、作動バーの上方に配置された貫通孔を有する。貫通孔は、バーおよび計量ロッドに直交し、バーが停止面に接して配置されると薬室と位置合わせされるようなサイズで作られ位置合わせされるように配置される。戻り圧縮ばねは、計量ロッドを上方に推進して、薬室内で垂直円形穴の下端に接して静止させる。従属ポールが用意される。ポールは、第1の端および第2の端を有し、圧縮ガス供給源用のカバーに枢着される。従属ポールの第1の端は計量スロットを含む。計量スロットは作動バーを取り囲む。従属ポールの第2の端は、ガス解放機構が作動するとカムにより上方に推進される。従属ポールの第2の端の上方移動が、作動バーを下方に移動させ、戻り圧縮ばねを圧縮し、計量ロッドの貫通孔を薬室と位置合わせさせる。これによって、圧縮ガスに粒子状発射物を薬室から銃身を通って駆動させることが可能になる。従属ポールの第2の端の下方移動が、作動バーを、戻り圧縮ばねにより推進させ、上方に移動させる。これによって、計量ロッドが、発射物格納弾倉内に移動し、粒子状発射物により取り囲まれると、粒子状発射物が計量ロッドの貫通孔を満たすことが可能になる。
【0024】
(10)また別の変形では、ばね圧縮機構はさらに一次ギアラックを含む。ギアラックは、支持銃床のチャネル内に摺動可能に配置され、上面に配置されたギア歯を有し、摺動ハンドルを取り付けるための装着具を前端の近傍に有する。減速ギアドライブが用意される。ギアドライブは、シリンダの外カバーに装着される。二次ギアラックが用意される。二次ラックは、ピストンに間接的に取り付けられ、減速ギアドライブの上方の外カバーのスロット内に摺動可能に配置される。一次ギアラックは減速ギアドライブに係合し、減速ギアドライブは二次ギアラックに係合する。摺動ハンドルの後方移動が、一次ギアラックを後方に移動させ、減速ギアドライブを回転させ、二次ギアラックを後方に移動させ、ピストンを後方に移動させ、圧縮ばねを圧縮する。
【0025】
(11)また別の変形では、下方位置決めカムローブが用意される。カムローブは、計量スロットの真下にスロットに直交して配置される。カム作動タブが用意される。タブは、一次ギアラックの上面の側縁および前端の近傍に配置される。作動タブは、湾曲した内面を有する。湾曲した内面は、コッキング機構の動作中に一次ギアラックが後方および前方に移動されると、カムローブの前縁に係合するようなサイズおよび形状で作られ、係合するように配置される。カムローブの係合が、コッキング機構の操作中に計量ロッドの上方移動と、それに続く計量ロッドの下方移動とを生じさせる。そのような移動は、計量ロッドに付着した粒子状発射物を除去する役割を果たす。
【0026】
(12)さらなる変形では、コッキング機構の操作中の一次ギアラックの前方移動中におけるカム作動タブによるカムローブの係合が、操作の完了の聴覚確認を可能にする。
【0027】
(13)またさらなる変形では、主ポールと共に移動する制御スロットが、制御スロットの後方移動中に内部安全ピボットの第1の端を押上位置に維持する。これによって、下向きノッチを有するピボットの第2の端が、圧縮ガス解放機構のトリガの上端で上突起に係合し、それにより機構の作動を妨げる。制御スロットは、一次ギアラックおよび制御スロットの前方移動が完了すると、内部安全ピボットの下方移動を生じさせる。下方移動が、トリガからの下向きノッチの解放を可能にし、ガス解放機構の作動を可能にする。
【0028】
(14)またさらなる変形では、支持銃床はさらに覗窓を含む。覗窓は、弾倉の近傍に配置され、弾倉内に収容された粒子状発射物のレベルの視認を可能にする。
【0029】
(15)別の変形では、銃は、充填済みCOカートリッジを圧縮ガス供給源として使用し、銃はさらに円筒形カートリッジ室を含む。カートリッジ室は、COカートリッジを囲い込むようなサイズおよび形状で作られ、カートリッジを導入するためのシール可能穴を第1の端に有する。第2の端に配置された凹面座部が用意される。座部は、カートリッジの放出端の周りにシール可能に嵌るようなサイズおよび形状で作られる。中空穿刺針が座部内に配置される。シールキャップが用意される。キャップは、嵌合ねじ山によりカートリッジ室に取り外し可能に取り付けられる。キャップを締めることにより穿刺針に抗してカートリッジが推進される。圧力容器が用意される。圧力容器は、計量装置に流体的に接続される。計量装置は、圧縮ガス解放機構が作動すると、所定の充填の圧縮ガスを薬室に進入させることを可能にする。
【0030】
(16)また別の変形では、圧縮ガス解放機構はさらにトリガを含む。トリガは、トリガ戻りばねにより前方に推進される。トリガは上突起を有する。上突起は内部安全ピボットに係合する。安全ピボットは、コッキング動作が完了しない限り圧縮ガス解放機構の作動を妨げる。トリガは、上突起の後方に配置された押上ランプを有する。押上ランプは、トリガが後方に移動されると下方推進圧縮ばねに抗してラッチ機構の解放ブラケットを上方に推進する。解放ブラケットは、支持銃床の垂直チャネル内で摺動可能に移動し、下向きリブを有する。リブは、装填ロッドの上向き制御ノッチに解放可能に係合する。装填ロッドは、装填コイルばねにより前方に推進され、制御ノッチの後ろに配置された上方傾斜ランプを後端に有する。ランプは、リブを制御ノッチ内に案内する。
【0031】
装填ロッドは、コッキング動作中に支持銃床のチャネル内で後方に移動する。解放ブラケットは、リブが制御ノッチに係合すると、装填ロッドを第1のコック位置に保持する。トリガが後方に移動され、解放ブラケットを押し上げ、制御ノッチからリブを持ち上げると、解放ブラケットは、装填ロッドを第2の発射位置に解放する。これによって、装填ロッドが、装填コイルばねにより推進され、前方に移動可能になる。装填ロッドは、発射物装填機構および計量装置を作動させる。
【0032】
(17)本発明のまた別の変形では、銃は、空気圧送式空気リザーバを圧縮ガス供給源として使用し、銃はさらにガスシリンダを含む。シリンダは入口弁および出口弁を有する。ピストンが用意される。ピストンは、シリンダ内にシール可能に嵌る。圧送機構が用意される。圧送機構は、ピストンに機械的に連結され、ピストンをシリンダ内で伸張位置から圧縮位置に移動させる。入口弁は、ピストンが圧縮位置から伸張位置に移動するときに開放位置にあり、ピストンが伸張位置から圧縮位置に移動するときに閉鎖位置にある。出口弁は、ピストンが圧縮位置から伸張位置に移動するときに閉鎖位置にあり、ピストンが伸張位置から圧縮位置に移動するときに開放位置にある。
【0033】
空気リザーバは、出口弁および薬室に流体的に接続される。発射物装填機構は、圧縮ガス解放機構が作動すると、所定の充填の圧縮ガスを薬室に進入させることを可能にする。圧送機構によりピストンがシリンダ内で伸張位置から圧縮位置に反復移動することが、空気リザーバ内の圧力を高め、圧縮ガス解放機構により圧力が解放されると、増大した力で粒子状発射物を薬室から吐出することを可能にする。
【0034】
(18)さらなる変形では、圧縮ガス解放機構はさらにトリガを含む。トリガは、トリガ戻りばねにより前方に推進される。トリガは上突起を有する。上突起は内部安全ピボットに係合する。安全ピボットは、コッキング動作が完了しない限り圧縮ガス解放機構の作動を妨げる。トリガは、上突起の後方に配置された押上ランプを有する。押上ランプは、トリガが後方に移動されると下方推進圧縮ばねに抗してラッチ機構の解放ブラケットを上方に推進する。解放ブラケットは、支持銃床の垂直チャネル内で摺動可能に移動し、下向きリブを有する。リブは、装填ロッドの上向き制御ノッチに解放可能に係合する。装填ロッドは、装填コイルばねにより前方に推進され、制御ノッチの後ろに配置された上方傾斜ランプを後端に有する。ランプは、リブを制御ノッチ内に案内する。
【0035】
装填ロッドは、コッキング動作中に支持銃床のチャネル内で後方に移動する。解放ブラケットは、リブが制御ノッチに係合すると、装填ロッドを第1のコック位置に保持する。トリガが後方に移動され、解放ブラケットを押し上げ、制御ノッチからリブを持ち上げると、解放ブラケットは、装填ロッドを第2の発射位置に解放する。これによって、装填ロッドが、装填コイルばねにより推進され、前方に移動可能になる。装填ロッドは、発射物装填機構を作動させる。
【0036】
(19)またさらなる変形では、銃は、再充填可能圧縮ガスシリンダを圧縮ガス供給源として使用する。シリンダは、閉止弁と、第1の端の近傍に配置された取り付け具とを有する。嵌合取り付け具が用意される。嵌合具は、支持銃床に装着され、計量装置に流体的に接続される。計量装置は、薬室に流体的に接続され、圧縮ガス解放機構が作動すると、所定の充填の圧縮ガスを薬室に進入させることを可能にする。充填された再充填可能圧縮ガスシリンダが、嵌合取り付け具に取り付けられ、閉止弁が開放され、圧縮ガスは、圧縮ガス解放機構が作動すると計量装置により解放される。
【0037】
(20)またさらなる変形では、圧縮ガス解放機構はさらにトリガを含む。トリガは、トリガ戻りばねにより前方に推進される。トリガは上突起を有する。上突起は内部安全ピボットに係合する。安全ピボットは、コッキング動作が完了しない限り圧縮ガス解放機構の作動を妨げる。トリガは、上突起の後方に配置された押上ランプを有する。押上ランプは、トリガが後方に移動されると下方推進圧縮ばねに抗してラッチ機構の解放ブラケットを上方に推進する。解放ブラケットは、支持銃床の垂直チャネル内で摺動可能に移動し、下向きリブを有する。リブは、装填ロッドの上向き制御ノッチに解放可能に係合する。装填ロッドは、装填コイルばねにより前方に推進され、制御ノッチの後ろに配置された上方傾斜ランプを後端に有する。ランプは、リブを制御ノッチ内に案内する。
【0038】
装填ロッドは、コッキング動作中に支持銃床のチャネル内で後方に移動する。解放ブラケットは、リブが制御ノッチに係合すると、装填ロッドを第1のコック位置に保持する。トリガが後方に移動され、解放ブラケットを押し上げ、制御ノッチからリブを持ち上げると、解放ブラケットは、装填ロッドを第2の発射位置に解放する。これによって、装填ロッドが、装填コイルばねにより推進され、前方に移動可能になる。装填ロッドは、発射物装填機構および計量装置を作動させる。
【0039】
(21)別の変形では、銃は、外部圧縮ガスラインを圧縮ガス供給源として使用し、銃はさらに外部圧縮ガスラインを含む。ラインは、圧縮ガス供給源に接続され、閉止弁と、第1の端の近傍に配置された取り付け具とを有する。嵌合取り付け具が用意される。嵌合具は、支持銃床に装着され、計量装置に流体的に接続される。計量装置は、薬室に流体的に接続される。計量装置は、圧縮ガス解放機構が作動すると、所定の充填の圧縮ガスを薬室に進入させることを可能にする。外部圧縮ガスラインが嵌合取り付け具に取り付けられ、閉止弁が開放され、圧縮ガスは、圧縮ガス解放機構が作動すると計量装置により解放される。
【0040】
(22)また別の変形では、圧縮ガス解放機構はさらにトリガを含む。トリガは、トリガ戻りばねにより前方に推進される。トリガは上突起を有する。上突起は内部安全ピボットに係合する。安全ピボットは、コッキング動作が完了しない限り圧縮ガス解放機構の作動を妨げる。トリガは、上突起の後方に配置された押上ランプを有する。押上ランプは、トリガが後方に移動されると下方推進圧縮ばねに抗してラッチ機構の解放ブラケットを上方に推進する。解放ブラケットは、支持銃床の垂直チャネル内で摺動可能に移動し、下向きリブを有する。リブは、装填ロッドの上向き制御ノッチに解放可能に係合する。装填ロッドは、装填コイルばねにより前方に推進され、制御ノッチの後ろに配置された上方傾斜ランプを後端に有する。ランプは、リブを制御ノッチ内に案内する。
【0041】
装填ロッドは、コッキング動作中に支持銃床のチャネル内で後方に移動する。解放ブラケットは、リブが制御ノッチに係合すると、装填ロッドを第1のコック位置に保持する。トリガが後方に移動され、解放ブラケットを押し上げ、制御ノッチからリブを持ち上げると、解放ブラケットは、装填ロッドを第2の発射位置に解放する。これによって、装填ロッドが、装填コイルばねにより推進され、前方に移動可能になる。装填ロッドは、発射物装填機構および計量装置を作動させる。
【0042】
(23)本発明のまた別の変形では、支持銃床の小銃グリップおよび前アームが平坦下面を有する。平坦面は、粒子状発射物を発射物格納弾倉に加えるための直立位置で、殺虫銃がバランスをとることを可能にする。
【0043】
(24)本発明のさらなる変形では、改良された殺虫銃はさらにレーザー照準装置を含む。レーザー照準装置はバッテリ駆動式レーザーを含む。レーザーは、レーザー照準スポットを生成することができる。ハウジングが用意される。ハウジングは、レーザー、バッテリ電源およびレーザー用の制御回路を収容するように適合される。取り付け機構が用意される。取り付け機構は、レーザー照準装置を銃身の末端の近傍に取り付けるように適合される。
【0044】
(25)またさらなる変形では、取り付け機構は、銃身の末端と一体形成される。
【0045】
(26)またさらなる変形では、取り付け機構は、レーザー照準装置を銃身の末端に取り外し可能に取り付けるように適合される。
【0046】
(27)別の変形では、レーザー照準装置は、レーザー照準スポットの照準点のための仰角調節装置および遊隙調節装置を含む。
【0047】
(28)また別の変形では、電源スイッチが用意される。スイッチは、レーザーへの電力を制御する。
【0048】
(29)また別の変形では、電源スイッチはハウジングに装着される。
【0049】
(30)本発明の最後の変形では、電源スイッチはトリガと一体である。トリガの初期後方移動が、電源スイッチ内の回路を完成させ、それにより、圧縮ガス解放機構の作動前にレーザー照準スポットを提供する。
【0050】
添付の図面および好適な実施形態の詳細な説明を参照することによって、本発明の他の目標および目的の認識ならびにその理解が達成されうる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1】弾倉および覗窓の例示を含む、本発明の好適な実施形態の斜視図である。
図2】小銃グリップおよび前アームの平坦な下面および外部安全装置を例示する、図1の実施形態の側面図である。
図3】発射位置における発射物装填機構を例示する、図1の実施形態の側断面図である。
図3A】トリガおよびラッチ機構の詳細を例示する、図1の実施形態の部分側断面図である
図3B】発射位置における発射物格納弾倉および発射物装填機構の、3C−3C線沿いの直交断面詳細図である。
図3C】発射物装填位置における発射物格納弾倉および発射物装填機構の、3C−3C線沿いの直交断面詳細図である。
図4】装填位置における発射物装填機構を例示する、図1の実施形態の側断面図である
図4A】発射位置における発射物装填機構を下降位置における従属ポールおよび計量スロットとともに例示する、図1の実施形態の拡大側断面図である。
図4B】装填位置における発射物装填機構を押上位置における従属ポールおよび計量スロットとともに例示する、図1の実施形態の拡大側断面図である。
図5】コック位置におけるトリガおよびラッチ機構の詳細をさらに例示し、押上位置における照準/発射準備標示器を例示する、図1の実施形態の部分側断面図である。
図6】発射位置におけるトリガおよびラッチ機構の詳細をさらに例示し、下降位置における照準/発射準備標示器を例示する、図1の実施形態の部分側断面図である。
図7】トリガの移動を妨げることを例示する、安全位置における手動安全装置の側断面図である。
図8】発射前にトリガの移動を妨げないことを例示する、発射位置における手動安全装置の側断面図である。
図9】発射中のトリガの後方移動を例示する、発射位置における手動安全装置の側断面図である。
図10】虫用銃が発射されるときのばね作動式圧縮ガス室を例示する、図1の実施形態の側断面図である。
図11】ばね作動式圧縮ガス室をコック位置における虫用銃とともに例示する、図1の実施形態の側断面図である。
図12】コック位置における計量装置およびラッチ機構を例示する、虫用銃のCO駆動実施形態の側断面図である。
図13】発射位置における計量装置およびラッチ機構を例示する、虫用銃の図12の実施形態の側断面図である。
図14】シリンダの取り付けおよび計量装置への接続を例示する、虫用銃の再充填可能空気シリンダ駆動実施形態の側断面図である。
図15】ガスラインの取り付けおよび計量装置への接続を例示する、虫用銃の外部圧縮ガスライン実施形態の側断面図である。
図16】圧送機構および計量装置への弁接続を例示する、虫用銃の空気圧ポンプ駆動実施形態の側断面図である。
図17】一体型レーザー照準装置を伴う、図1の実施形態の側面図である。
図17A】トリガ操作式オン/オフスイッチの詳細図である。
図18】組立体および照準制御装置の詳細を含む、取り外し可能型レーザー照準装置の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
(1)図1図11は、以下の部品から構成されうる、所望の機能を提供する改良された殺虫銃10を例示している。図10および図11に例示するように、圧縮ガス供給源14が用意される。薬室18が用意される。薬室18は、圧縮ガス供給源14に流体的に接続される。銃身22が用意される。銃身22は、薬室18の末端26に配置される。図5および図6に例示するように、圧縮ガス解放機構30が用意される。解放機構30は、圧縮ガス供給源14に接続される。図1図4図10および図11に例示するように、発射物格納弾倉34が用意される。弾倉34は、粒子状発射物38を格納し、薬室18の近傍に配置される。発射物装填機構42が用意される。装填機構42は、粒子状発射物38を弾倉34から薬室18内に移動させる。コッキング機構46が、圧縮ガス供給源14、圧縮ガス解放機構30、および発射物装填機構42に機械的に接続される。図7図9に例示するように、一次自動安全機構54が用意される。一次安全機構54は、コッキング機構46を利用すると作動位置62に移動し、使用者により手動で非作動にされると非作動位置58に移動する。一次安全機構54の状態は、図2に例示するように、第1の安全位置70から第2の発射位置74への一次外部安全レバー66の移動により示される。銃床50が用意される。銃床50は、圧縮ガス供給源14、圧縮ガス解放機構30、銃身22、薬室18、発射物格納弾倉34、コッキング機構46および発射物装填機構42を収容し支持する。コッキング機構46により銃10がコックされると、発射物装填機構42は、所定量の粒子状発射物38を集め、発射物38を薬室18内に配置する。圧縮ガス解放機構30が作動されると、発射物38は、薬室18から銃身22内に吐出され、銃10から放出される。
【0053】
(2)本発明のある変形では、図1図2図3A図5および図6に例示するように、二次安全標示器78が用意される。二次安全標示器78は、銃のコッキング動作により隠れた位置82から見える位置86に移動され、圧縮ガス解放機構30の作動により隠れた位置82に移動される。
【0054】
(3)別の変形では、圧縮ガス供給源14は、図12および図13に例示するような充填済みCOカートリッジ88、図14に例示するような再充填可能圧縮ガスシリンダ90、図16に例示するような空気圧送式空気リザーバ94、図10および図11に例示するようなばね作動式圧縮ガス室98、および図15に例示するような外部圧縮ガスライン102を含む群から選択される。
【0055】
(4)また別の変形では、図10および図11に例示するように、ばね作動式圧縮ガス室98はさらにシリンダ106を含む。シリンダ106は、前端110および後端114を有し、前端110で薬室18に流体的に接続される。ピストン118が用意される。ピストン118は、シリンダ106にシール可能に嵌り、その内部に配置される。圧縮ばね122が用意される。圧縮ばね122は、ピストン118を前端110に向けて推進する。ばね圧縮機構126が用意される。圧縮機構126は、ピストン118を後端114に向けて推進し、ばね122を圧縮する。図5および図6に例示するように、ラッチ機構130が用意される。ラッチ機構130は、ピストン118を後端114の近傍に解放可能に保持し、圧縮ばね122を圧縮状態134に保持する。使用者が銃のコッキング動作を行い、ばね圧縮機構126が動作され、ピストン118がシリンダ106の後端114に向けて推進され、ばね122が圧縮され、ばね122およびピストン118は、解放されるまでラッチ機構130により保持され、ピストン118をシリンダ106の前端110に向けて素早く移動させることを可能にする。これによって、シリンダ106内および接続された薬室18への圧縮ガス138の噴出がもたらされる。
【0056】
(5)また別の変形では、図5および図6に例示するように、圧縮ガス解放機構30はさらにトリガ142を含む。トリガ142は、トリガ戻りばね146により前方に推進される。トリガ142は上突起150を有する。上突起150は内部安全ピボット154に係合する。安全ピボット154は、コッキング動作が完了しない限りラッチ機構130の解放を妨げる。トリガ142は、上突起150の後方に配置された押上ランプ158を有する。押上ランプ158は、トリガ142が後方に移動されると、下方推進圧縮ばね166に抗してラッチ機構130の解放ブラケット162を上方に推進する。解放ブラケット162は、支持銃床50の垂直チャネル170内で摺動可能に移動し、下向きリブ174を有する。リブ174は、ラッチ機構130の主ポール182の上向き制御ノッチ178に解放可能に係合する。
【0057】
図10および図11に例示するように、主ポール182は、ピストン118に取り付けられ、制御ノッチ178の後ろに配置された上方傾斜ランプ186を後端190に有する。ランプ186は、リブ174を制御ノッチ178内に案内する。主ポール182は、図3A図5および図6に例示するように、コッキング動作中に支持銃床50のチャネル194内で後方に移動する。解放ブラケット162は、リブ174が制御ノッチ178に係合すると主ポール182を第1のコック位置198に保持する。トリガ142が後方に移動され、解放ブラケット162を押し上げ、制御ノッチ178からリブ174を持ち上げると、ブラケット162は、主ポール182を第2の発射位置202に解放する。これによって、主ポール182およびピストン118が、引張ばね122により推進され前方に移動し、シリンダ106を加圧することが可能になる。
【0058】
(6)さらなる変形では、図3B図3C図10および図11に例示するように、発射物格納弾倉34はさらに円錐形容器206を含む。容器206は、下端214に円形穴210を有する。下端214は、薬室18を通る垂直円形穴222の上端218にシール可能に嵌る。容器206は、上端230に取り外し可能または枢動可能に取り付けられたシール蓋226を有する。
【0059】
(7)またさらなる変形では、図3Cに例示するように、下端214は、シールワッシャ224によって、薬室18を通る垂直円形穴222の上端218にシール可能に嵌る。
【0060】
(8)またさらなる変形では、図3図3B図3C図4図4A図4B図10および図11に例示するように、発射物装填機構42はさらに計量ロッド234を含む。計量ロッド234は、薬室18を通る垂直円形穴222を通ってシール可能に嵌るようなサイズおよび形状で作られ、ロッドは、その下端242から延びる直交作動バー238と、作動バー238の上方に配置された貫通孔246とを有する。貫通孔246は、バー238および計量ロッド234に直交し、バー238が停止面250に接して配置されると薬室18と位置合わせされるようなサイズで作られ位置合わせされるように配置される。作動バー238は、戻り圧縮ばね254により上方に推進されて、薬室18内の垂直円形穴222の下端258に接して静止する。
【0061】
貫通孔246は、コッキング動作中に円錐形容器206内で薬室18の上方に配置されると粒子状発射物38で満たされる。作動バー238は、圧縮ガス解放機構30の作動直後に、枢着された従属ポール262により下方に推進されて、停止面250に接して静止する。これによって、圧縮ガス138に粒子状発射物38を薬室18から銃身22を通って吐出させることが可能になる。
【0062】
(9)本発明の別の変形では、発射物装填機構42はさらに中央薬室管266を含む。管266は、弾倉34の下端258から下方に延びる。管266の下部分282が、戻り圧縮ばね254の一端290のためのストッパ286を提供する。軌道ガイド298が用意される。ガイド298は、弾倉34の下端258の下方に配置され、管266の周りに摺動可能に嵌るようなサイズで作られた中空空洞302を有し、第1の所定距離308のために下端258から下方に延びる垂直スロット306を有する。スロット306は停止面250で終端する。軌道ガイド298は、管266の周りに配置され、発射物格納弾倉34を取り付けるための支持プラットホーム310を提供する。計量ロッド234が用意される。ロッド234は、円筒形であり管266内に摺動可能に嵌るようなサイズで作られ、その下端242から延びる直交作動バー238を有する。計量ロッド234は、作動バー238の上方に配置された貫通孔246を有する。貫通孔246は、バー238および計量ロッド234に直交し、バー238が停止面250に接して配置されると薬室18と位置合わせされるようなサイズで作られ位置合わせされるように配置される。戻り圧縮ばね254が、計量ロッド234を上方に推進して、薬室18内で垂直円形穴222の下端258に接して静止させる。従属ポール262が用意される。ポール262は、第1の端314および第2の端318を有し、圧縮ガス供給源14用のカバー322に枢着される。従属ポール262の第1の端314は、作動バー238を取り囲む計量スロット264を含む。従属ポール262の第2の端318は、ガス解放機構30が作動するとカム330により上方に推進される。従属ポール262の第2の端318の上方移動が、作動バー238を下方に移動させ、戻り圧縮ばね254を圧縮し、計量ロッド234の貫通孔246を薬室18と位置合わせさせる。これによって、圧縮ガス138に粒子状発射物38を薬室18から銃身22を通って駆動させることが可能になる。従属ポール262の第2の端318の下方移動が、作動バー238を、戻り圧縮ばね254により推進させ、上方に移動させる。これによって、計量ロッド234が、発射物格納弾倉34内に移動し、粒子状発射物38により取り囲まれると、粒子状発射物38が計量ロッド234の貫通孔246を満たすことが可能になる。
【0063】
(10)また別の変形では、図3図4図4A図10および図11に例示するように、ばね圧縮機構126はさらに一次ギアラック334を含む。ギアラック334は、支持銃床50のチャネル338内に摺動可能に配置され、上面346に配置されたギア歯342を有し、摺動ハンドル358を取り付けるための装着具350を前端354の近傍に有する。減速ギアドライブ362が用意される。ギアドライブ362は、シリンダ106の外カバー322に装着される。二次ギアラック370が用意される。二次ラック370は、ピストン118に間接的に取り付けられ、減速ギアドライブ362の上方の外カバー322のスロット(不図示)内に摺動可能に配置される。一次ギアラック334は減速ギアドライブ362に係合し、減速ギアドライブ362は二次ギアラック370に係合する。摺動ハンドル358の後方移動が、一次ギアラック334を後方に移動させ、減速ギアドライブ362を回転させ、二次ギアラック370を後方に移動させ、ピストン118を後方に移動させ、圧縮ばね122を圧縮する。
【0064】
(11)また別の変形では、図4Aおよび図4Bに例示するように、下方位置決めカムローブ268が用意される。カムローブ268は、計量スロット264の真下にスロットに直交して配置される。カム作動タブ272が用意される。タブ272は、一次ギアラック334の上面284の側縁276および前端280の近傍に配置される。作動タブ272は、湾曲した内面288を有する。湾曲した内面288は、コッキング機構46の動作中に一次ギアラック334が後方および前方に移動されると、カムローブ268の前縁292に係合するようなサイズおよび形状で作られ、係合するように配置される。カムローブ268の係合が、コッキング機構46の動作中に計量ロッド234の上方移動と、それに続く計量ロッド234の下方移動とを生じさせる。そのような移動は、計量ロッド234に付着した粒子状発射物38を除去する役割を果たす。
【0065】
(12)さらなる変形では、コッキング機構46の動作中における一次ギアラック334の前方移動中のカム作動タブ272によるカムローブ268の係合が、操作の完了の聴覚確認を可能にする。
【0066】
(13)またさらなる変形では、図3図3Aおよび図4に例示するように、主ポール182と共に移動する制御スロット348が、前記制御スロット348の後方移動中に内部安全ピボット154の第1の端374を押上位置378に維持する。これによって、下向きノッチ386を有するピボット154の第2の端382が、圧縮ガス解放機構30のトリガ142の上端390で上突起150に係合し、それにより機構30の作動を妨げる。制御スロット348は、一次ギアラック334および前記制御スロット348の前方移動が完了すると、内部安全ピボット154の下方移動を生じさせる。下方移動は、トリガ142からの下向きノッチ386の解放を可能にし、ガス解放機構30の作動を可能にする。
【0067】
(14)またさらなる変形では、図1および図2に例示するように、支持銃床50はさらに覗窓422を含む。覗窓422は、弾倉34の近傍に配置され、弾倉34内に収容された粒子状発射物38のレベル426の視認を可能にする
【0068】
(15)別の変形では、図12および図13に例示するように、銃10は、充填済みCOカートリッジ88を圧縮ガス供給源14として使用し、銃10はさらに円筒形カートリッジ室434を含む。カートリッジ室434は、COカートリッジ88を囲い込むようなサイズおよび形状で作られ、カートリッジ88を導入するためのシール可能穴438を第1の端442に有する。第2の端450に配置された凹面座部446が用意される。座部446は、カートリッジ88の放出端454の周りにシール可能に嵌るようなサイズおよび形状で作られる。中空穿刺針458が座部446内に配置され、一方向弁462が、穿刺針458に流体的に接続される。シールキャップ466が用意される。キャップ466は、嵌合ねじ山470によりカートリッジ室434に取り外し可能に取り付けられる。キャップ466を締めることにより穿刺針458に抗してカートリッジ88が推進される。圧力容器474が用意される。圧力容器474は、計量装置478に流体的に接続される。計量装置478は、圧縮ガス解放機構30が作動すると、圧縮ガス138の所定の充填を薬室18に進入させることを可能にする。
【0069】
(16)また別の変形では、図3A図5図6図12および図13に例示するように、圧縮ガス解放機構30はさらにトリガ142を含む。トリガ142は、トリガ戻りばね146により前方に推進される。トリガは上突起150を有する。上突起150は内部安全ピボット154に係合する。安全ピボット154は、コッキング動作が完了しない限り圧縮ガス解放機構30の作動を妨げる。トリガ142は、上突起150の後方に配置された押上ランプ158を有する。押上ランプ158は、トリガ142が後方に移動されると、下方推進圧縮ばね166に抗してラッチ機構130の解放ブラケット162を上方に推進する。解放ブラケット162は、支持銃床50の垂直チャネル170内で摺動可能に移動し、下向きリブ174を有する。リブ174は、装填ロッド486の上向き制御ノッチ482に解放可能に係合する。装填ロッド486は、装填コイルばね490により前方に推進され、制御ノッチ482の後ろに配置された上方傾斜ランプ494を後端498に有する。ランプ494は、リブ174を制御ノッチ482内に案内する。
【0070】
装填ロッド486は、コッキング動作中に支持銃床50のチャネル(不図示)内で後方に移動する。解放ブラケット162は、リブ174が制御ノッチ482に係合すると、装填ロッド486を第1のコック位置502に保持する。トリガ142が後方に移動され、解放ブラケット162を押し上げ、制御ノッチ482からリブ174を持ち上げると、解放ブラケット162は、装填ロッド486を第2の発射位置506に解放する。これによって、装填ロッド486が、装填コイルばね490により推進され、前方に移動可能になる。装填ロッド486は、発射物装填機構42および計量装置478を作動させる。
【0071】
(17)本発明のまた別の変形では、図16に例示するように、銃10は、空気圧送式空気リザーバ94を圧縮ガス供給源14として使用し、銃10はさらにガスシリンダ514を含む。シリンダ514は入口弁518および出口弁522を有する。ピストン526が用意される。ピストン526は、シリンダ514内にシール可能に嵌る。圧送機構530が用意される。圧送機構530は、ピストン526に機械的に連結され、ピストン526をシリンダ514内で伸張位置534から圧縮位置538に移動させる。入口弁518は、ピストン526が圧縮位置538から伸張位置534に移動するときに開放位置542にあり、ピストン526が伸張位置534から圧縮位置538に移動するときに閉鎖位置(不図示)にある。出口弁522は、ピストン526が圧縮位置538から伸張位置534に移動するときに閉鎖位置550にあり、ピストン526が伸張位置534から圧縮位置538に移動するときに開放位置(不図示)にある。
【0072】
空気リザーバ94は、出口弁522および薬室18に流体的に接続される。発射物装填機構42は、圧縮ガス解放機構30が作動すると、圧縮ガス138の所定の充填を薬室18に進入させることを可能にする。圧送機構530によりピストン526がシリンダ514内で伸張位置534から圧縮位置538に反復移動することが、空気リザーバ94内の圧力を高め、圧縮ガス解放機構30により圧力が解放されると、増大した力で粒子状発射物38を薬室18から吐出することを可能にする。
【0073】
(18)さらなる変形では、図3A図5図6図12および図13に例示するように、圧縮ガス解放機構30はさらにトリガ142を含む。トリガ142は、トリガ戻りばね146により前方に推進される。トリガは上突起150を有する。上突起150は内部安全ピボット154に係合する。安全ピボット154は、コッキング動作が完了しない限り圧縮ガス解放機構30の作動を妨げる。トリガ142は、上突起150の後方に配置された押上ランプ158を有する。押上ランプ158は、トリガ142が後方に移動されると、下方推進圧縮ばね166に抗してラッチ機構130の解放ブラケット162を上方に推進する。解放ブラケット162は、支持銃床50の垂直チャネル170内で摺動可能に移動し、下向きリブ174を有する。リブ174は、装填ロッド486の上向き制御ノッチ482に解放可能に係合する。装填ロッド486は、装填コイルばね490により前方に推進され、制御ノッチ482の後ろに配置された上方傾斜ランプ494を後端498に有する。ランプ494は、リブ174を制御ノッチ482内に案内する。
【0074】
装填ロッド486は、コッキング動作中に支持銃床50のチャネル498内で後方に移動する。解放ブラケット162は、リブ174が制御ノッチ482に係合すると、装填ロッド486を第1のコック位置502に保持する。トリガ142が後方に移動され、解放ブラケット162を押し上げ、制御ノッチ482からリブ174を持ち上げると、解放ブラケット162は、装填ロッド486を第2の発射位置506に解放する。これによって、装填ロッド486が、装填コイルばね490により推進され、前方に移動可能になる。装填ロッド486は、発射物装填機構42および計量装置478を作動させる。
【0075】
(19)またさらなる変形では、図14に例示するように、銃10は、再充填可能圧縮ガスシリンダ90を圧縮ガス供給源14として使用する。シリンダ90は、閉止弁574と、第1の端582の近傍に配置された取り付け具578とを有する。嵌合取り付け具586が用意される。嵌合具586は、支持銃床50に装着され、計量装置478に流体的に接続される。計量装置478は、薬室18に流体的に接続され、圧縮ガス解放機構30が作動すると、圧縮ガス138の所定の充填を薬室18に進入させることを可能にする。充填された再充填可能圧縮ガスシリンダ90が、嵌合取り付け具586に取り付けられ、閉止弁574が開放され、圧縮ガス138は、圧縮ガス解放機構30が作動すると計量装置478により解放される。
【0076】
(20)またさらなる変形では、図3A図5図6図12および図13に例示するように、圧縮ガス解放機構30はさらにトリガ142を含む。トリガ142は、トリガ戻りばね146により前方に推進される。トリガは上突起150を有する。上突起150は内部安全ピボット154に係合する。安全ピボット154は、コッキング動作が完了しない限り圧縮ガス解放機構30の作動を妨げる。トリガ142は、上突起150の後方に配置された押上ランプ158を有する。押上ランプ158は、トリガ142が後方に移動されると、下方推進圧縮ばね166に抗してラッチ機構130の解放ブラケット162を上方に推進する。解放ブラケット162は、支持銃床50の垂直チャネル170内で摺動可能に移動し、下向きリブ174を有する。リブ174は、装填ロッド486の上向き制御ノッチ482に解放可能に係合する。装填ロッド486は、装填コイルばね490により前方に推進され、制御ノッチ482の後ろに配置された上方傾斜ランプ494を後端498に有する。ランプ494は、リブ174を制御ノッチ482内に案内する。
【0077】
装填ロッド486は、コッキング動作中に支持銃床50のチャネル498内で後方に移動する。解放ブラケット162は、リブ174が制御ノッチ482に係合すると、装填ロッド486を第1のコック位置502に保持する。トリガ142が後方に移動され、解放ブラケット162を押し上げ、制御ノッチ482からリブ174を持ち上げると、解放ブラケット162は、装填ロッド486を第2の発射位置506に解放する。これによって、装填ロッド486が、装填コイルばね490により推進され、前方に移動可能になる。装填ロッド486は、発射物装填機構42および計量装置478を作動させる。
【0078】
(21)別の変形では、図15に例示するように、銃10は、外部圧縮ガスライン102を圧縮ガス供給源14として使用する。ライン102は、圧縮ガス供給源592に接続され、閉止弁594と、第1の端602の近傍に配置された取り付け具598とを有する。嵌合取り付け具606が用意される。嵌合具606は、支持銃床50に装着され、計量装置478に流体的に接続される。計量装置478は、薬室18に流体的に接続される。計量装置478は、圧縮ガス解放機構30が作動すると、圧縮ガス138の所定の充填を薬室18に進入させることを可能にする。外部圧縮ガスライン102が嵌合取り付け具606に取り付けられ、閉止弁594が開放され、圧縮ガス138は、圧縮ガス解放機構30が作動すると計量装置478により解放される。
【0079】
(22)また別の変形では、図3A図5図6図9図12および図13に例示するように、圧縮ガス解放機構30はさらにトリガ142を含む。トリガ142は、トリガ戻りばね146により前方に推進される。トリガは上突起150を有する。上突起150は内部安全ピボット154に係合する。安全ピボット154は、コッキング動作が完了しない限り圧縮ガス解放機構30の作動を妨げる。トリガ142は、上突起150の後方に配置された押上ランプ158を有する。押上ランプ158は、トリガ142が後方に移動されると、下方推進圧縮ばね166に抗してラッチ機構130の解放ブラケット162を上方に推進する。解放ブラケット162は、支持銃床50の垂直チャネル170内で摺動可能に移動し、下向きリブ174を有する。リブ174は、装填ロッド486の上向き制御ノッチ482に解放可能に係合する。装填ロッド486は、装填コイルばね490により前方に推進され、制御ノッチ482の後ろに配置された上方傾斜ランプ494を後端498に有する。ランプ494は、リブ174を制御ノッチ482内に案内する。
【0080】
装填ロッド486は、コッキング動作中に支持銃床50のチャネル498内で後方に移動する。解放ブラケット162は、リブ174が制御ノッチ482に係合すると、装填ロッド486を第1のコック位置502に保持する。トリガ142が後方に移動され、解放ブラケット162を押し上げ、制御ノッチ482からリブ174を持ち上げると、解放ブラケット162は、装填ロッド486を第2の発射位置506に解放する。これによって、装填ロッド486が、装填コイルばね490により推進され、前方に移動可能になる。装填ロッド486は、発射物装填機構42および計量装置478を作動させる。
【0081】
(23)また別の変形では、図2に例示するように、支持銃床50の小銃グリップ610および前アーム614が平坦下面618、622を有する。
平坦面618、622は、粒子状発射物38を発射物格納弾倉34に加えるための直立位置626で、改良された殺虫銃10がバランスをとることを可能にする。
【0082】
(24)本発明のさらなる変形では、図17図17Aおよび図18に例示するように、改良された殺虫銃10はさらにレーザー照準装置630を含む。レーザー照準装置630はバッテリ駆動式レーザー634を含む。レーザー634は、レーザー照準スポット638を生成することができる。ハウジング642が用意される。ハウジング642は、レーザー634、バッテリ電源646およびレーザー634用の制御回路650を収容するように適合される。取り付け機構654が用意される。取り付け機構654は、レーザー照準装置630を銃身22の末端658の近傍に取り付けるように適合される。
【0083】
(25)またさらなる変形では、図17に例示するように、取り付け機構654は、銃身22の末端658と一体形成される。
【0084】
(26)またさらなる変形では、図18に例示するように、取り付け機構654は、レーザー照準装置630を銃身22の末端658に取り外し可能に取り付けるように適合される。
【0085】
(27)別の変形では、レーザー照準装置630は、レーザー照準スポット638の照準点670のための仰角調節装置662および遊隙調節装置666を含む。
【0086】
(28)また別の変形では、電源スイッチ674が用意される。スイッチ674は、レーザー634への電力を制御する。
【0087】
(29)また別の変形では、電源スイッチ674はハウジング642に装着される。
【0088】
(30)本発明の最後の変形では、図17および図17Aに例示するように、電源スイッチ674はトリガ142と一体である。トリガ142の初期後方移動が、電源スイッチ674内の回路678を完成させ、それにより、圧縮ガス解放機構30の作動前にレーザー照準スポット638を提供する。
【0089】
改良された殺虫銃10について、特定の実施形態を参照して説明してきた。以下の請求項の趣旨および範囲から逸脱せずに、他の変更形態および拡張形態を作ることができる。
図1
図2
図3
図3A
図3B
図3C
図4
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図17A
図18