特許第6566401号(P6566401)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6566401-「自動エアコン電源投入装置」 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6566401
(24)【登録日】2019年8月9日
(45)【発行日】2019年8月28日
(54)【発明の名称】「自動エアコン電源投入装置」
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/50 20180101AFI20190819BHJP
   F24F 11/88 20180101ALI20190819BHJP
【FI】
   F24F11/50
   F24F11/88
【請求項の数】3
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2017-16164(P2017-16164)
(22)【出願日】2017年1月16日
(65)【公開番号】特開2018-115845(P2018-115845A)
(43)【公開日】2018年7月26日
【審査請求日】2018年12月26日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504254356
【氏名又は名称】釜形 晟雄
(73)【特許権者】
【識別番号】503413008
【氏名又は名称】北島 信男
(73)【特許権者】
【識別番号】503388430
【氏名又は名称】阿久根 昭成
(73)【特許権者】
【識別番号】517033908
【氏名又は名称】橋本 健治
(72)【発明者】
【氏名】釜形 晟雄
【審査官】 五十嵐 康弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−306828(JP,A)
【文献】 特開2012−237481(JP,A)
【文献】 特開2013−217532(JP,A)
【文献】 特開2014−112004(JP,A)
【文献】 特開2014−231963(JP,A)
【文献】 特開2015−075300(JP,A)
【文献】 特開2015−098990(JP,A)
【文献】 特開2016−197011(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3175775(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/00−11/89
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内温度を測定する室内温度センサー1、エアコン室内機から排出される冷風温度を測定するエアコン温度センサー2、室内温度コンパレータ3、エアコン温度コンパレータ4、タイマー5、ソレノイド6、カウンター7、警報表示9、リセットスイッチ10、手動エアコン電源ONスイッチ11等の電子回路と汎用リモコン8で構成する装置であって、室内温度センサー1を装置内に設置し、その測定室内温度が一定温度以上(例えば、30℃(温度設定変更可能))に上昇した時、室内温度コンパレータ3により、タイマー5、ソレノイド6、カウンター7をスタートさせ、汎用リモコン8の電源スイッチをソレノイド6で押打して汎用リモコン8からエアコンの電源ON信号を発射させる事と、エアコン温度センサー2により測定したエアコン室内機の冷風吹き出し口付近の冷風温度(エアコン温度)が一定温度以下(例えば、20℃(温度設定変更可能))になった時は、エアコン温度コンパレータ4の動作により電子回路をリセットする機能を有し、かつ、エアコン温度センサー2による温度測定は、装置内の温度測定回路と有線で接続して動作することを特徴とする「自動エアコン電源投入装置」。
【請求項2】
室内温度センサー1により測定した室内温度が、一定温度以上(例えば、30℃(温度設定変更可能))に上昇した場合、汎用リモコン8の電源スイッチをソレノイド6で押打して汎用リモコン8からエアコンの電源ON信号を発射して一定時間経過しているにも関わらず、エアコン温度センサー2により測定したエアコン室内機の冷風吹き出し口付近の冷風温度(エアコン温度)が一定温度以下(例えば、20℃(温度設定変更可能))に低下しなかった場合、汎用リモコン8の電源スイッチをソレノイド6で4回まで押打して汎用リモコン8からエアコンの電源ON信号を4回まで再発射(再発射途中に冷風温度が一定温度以下(例えば、20℃(温度設定変更可能))に低下した事が確認された場合は、再発射を打ち切る)することを特徴とする電子回路と汎用リモコン8を含む請求項1記載の「自動エアコン電源投入装置」。
【請求項3】
汎用リモコン8の電源スイッチをソレノイド6で4回まで押打して汎用リモコン8からエアコンの電源ON信号が4回再発射されたにも関らず、それでも、エアコン室内機の冷風吹き出し口付近の冷風温度(エアコン温度)が一定温度以下(例えば、20℃(温度設定変更可能))に低下しなかった場合、原因不明の異常動作と判断し、警報表示9としてLEDの点滅表示とブザーの鳴動(ON/OFF(設定可能))をさせ、周知することを特徴とする電子回路を含む請求項2記載の「自動エアコン電源投入装置」。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアコン設置場所の室内温度が一定温度以上(例えば、30℃(温度設定変更可能))に上昇した場合、自動的にエアコンの電源ON信号を、汎用リモコンから発射し、エアコンを冷房運転をさせるための技術分野に関するものである。
【0002】
エアコンの電源ON信号を発射したにも関わらず、エアコンが冷房運転にならなかった場合の対処方法(請求項2、請求項3)の技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0003】
従来のエアコンは、設置場所の室内温度が一定温度以上に上昇した場合、自動的にエアコンの電源をONする機能がなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エアコンの設置場所の室内温度が一定温度以上(例えば、30℃(温度設定変更可能))に上昇した場合、自動的にエアコンの電源をONする電子回路が動作する事により、室内における熱中症による死亡事故の軽減が実現出来るようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1、請求項2、請求項3、記載の電子回路を組み込んだ「自動エアコン電源投入装置」をエアコン設置場所の室内機付近に設置し動作させることで課題を解決する。
【発明の効果】
【0006】
「自動エアコン電源投入装置」をエアコン設置場所の室内機付近に設置し動作させる事により、室内温度は、エアコンの設定温度(設定温度を25℃に設定しておけば25℃に)まで低下するので、室内における熱中症による死亡事故の軽減を実現する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 動作系統図の概略図
図2】 設置概略図
【発明を実施するための形態】
【0008】
「自動エアコン電源投入装置」の動作形態を図1に基づいて、信号の流れに沿って動作を詳細に説明する。
【0009】
室内温度センサー1は、温度に比例する電圧値を出力するセンサーである。
これを「自動エアコン電源投入装置」に内蔵し、室内温度を測定する。
エアコン温度センサー2も、温度に比例する電圧値を出力するセンサーである。
これをエアコン室内機の冷風吹き出し口付近に設置し、その温度を測定する。
【0010】
室内温度コンパレータ3は、室内温度が一定温度以上(例えば、30℃(温度設定変更可能))に上昇した場合、室内温度センサー1の出力電圧値が室内温度コンパレータ3の基準電圧値と同値以上になった場合、ソレノイドを動作させる信号とタイマー5をスタートさせる信号を出力する。
エアコン温度コンパレータ4も、エアコン室内機の冷風吹き出し口付近の温度一定温度以下に低下した場合、エアコン温度センサー2の出力電圧値エアコン温度コンパレータ4の基準値と同値以下になった場合、タイマー5をリセットさせる信号を出力する。
【0011】
ソレノイドが動作すると、汎用リモコンの電源スイッチがONされ、汎用リモコンからエアコン室内機に電源ON信号を発射する。
又、手動エアコン電源ONスイッチ11をONする事により、ソレノイドが動作し、室内温度に関係なく、何時でも、汎用リモコンからエアコン室内機にエアコン電源ON信号を発射できる。
【0012】
タイマー5がスタートすると、2回目以降にソレノイドを動作させるための一定時間をカウントし始める。
これは、エアコン温度コンパレータ4の出力信号により、タイマー5がリセットされない場合、ソレノイドを4回動作させるための、一定時間間隔おきの時間である。
【0013】
タイマー5がリセットされると、ソレノイドの動作は停止する。
これは、エアコンの冷房運転が開始され、エアコン室内機の冷風吹き出し口付近の温度が一定温度以下(例えば、20℃(温度設定変更可能))に低下した事を意味し、室内温度はエアコンの設定温度(例えば、25℃に設定してあれば25℃に)まで低下する。
【0014】
カウンター7は、タイマー5の動作回数をカウントしておき、4回目のカウントを終了した場合、タイマー5をリセットすると共に、原因不明の異常動作と判断し、警報表示9として、LEDの点滅表示とブザーの鳴動(ON/OFF(設定可能))をする。
【0015】
リセットスイッチ10は、警報表示9の状態を解除し、「自動エアコン電源投入装置」を初期状態にもどす。
【0016】
元々、付属しているエアコンの専用リモコンも併用使用が従来どうり可能である。
【0017】
ACアダプタ12は、「自動エアコン電源投入装置」の動作電源を作るAC/DCコンバータである。
【実施例】
【0018】
図2の設置概略図に示すように、「自動エアコン電源投入装置」をエアコン室内機付近に設置し、かつ、汎用リモコンの発射する赤外線信号がエアコン室内機に届く範囲、および直射日光が、室内温度センサー1、エアコン温度センサー2に当たらない場所。
【産業上の利用可能性】
【0019】
ホテルの部屋、オフィス、無人にしようとする炎天下の自動車内、保育園、老人介護施設、その他、一定温度以上に温度上昇をさせたく無いエアコンの設置されている空間。
【符号の説明】
【0020】
1 室内温度センサー
2 エアコン温度センサー
3 室内温度コンパレータ
4 エアコン温度コンパレータ
5 タイマー
6 ソレノイド
7 カウンター
8 汎用リモコン
9 警報表示
10 リセットスイッチ
11 手動エアコン電源ONスイッチ
12 ACアダプタ
13 エアコン室内機
14 自動エアコン電源投入装置
図1
図2