特許第6566494号(P6566494)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6566494
(24)【登録日】2019年8月9日
(45)【発行日】2019年8月28日
(54)【発明の名称】構台用大引
(51)【国際特許分類】
   E01D 21/00 20060101AFI20190819BHJP
   E04G 1/06 20060101ALI20190819BHJP
【FI】
   E01D21/00 A
   E04G1/06
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-211593(P2017-211593)
(22)【出願日】2017年11月1日
(65)【公開番号】特開2019-85696(P2019-85696A)
(43)【公開日】2019年6月6日
【審査請求日】2018年3月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】308012141
【氏名又は名称】株式会社タイセン工業
(74)【代理人】
【識別番号】100178951
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 和家
(72)【発明者】
【氏名】太田良 千裕
【審査官】 荒井 良子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−237930(JP,A)
【文献】 特開2001−159234(JP,A)
【文献】 特開2016−023410(JP,A)
【文献】 特開2006−176951(JP,A)
【文献】 特開平11−324312(JP,A)
【文献】 特開平06−136940(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01D 1/00−24/00
E04G 1/00−7/34
E04G 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
根太を介して床板を支持する構台用大引において、
上壁、下壁及び左右一対の側壁を備えた角筒状の本体を有し、長手方向の両端部分が大引受に支持されると共に、該上壁に前記根太が載置される支持部と、
前記支持部の下方において該支持部に沿って延在する補強部と、
前記下壁と前記補強部とを連結する複数の連結板とを備え、
前記支持部は、前記長手方向と直交する幅方向の中央部分に立設し、全長に亘って前記上壁と前記下壁とを連結する補強リブを有するものであり、
前記複数の連結板それぞれは、前記補強リブの真下に位置するものであることを特徴とする構台用大引。
【請求項2】
前記複数の連結板は、前記長手方向に沿った姿勢で該長手方向に間隔を空けて設けられものであることを特徴とする請求項1記載の構台用大引。
【請求項3】
前記支持部は、一対の角パイプそれぞれの側片どうしを前記幅方向に接合したものからなり、
前記補強リブは、接合した一対の前記側片からなるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の構台用大引。
【請求項4】
前記一対の角パイプは、重ねられた一対の前記側片の、上端部分と下端部分が溶接されて接合されたものであり、
前記複数の連結板は、前記下端部分の溶接と併せて該下端部分に溶接されるものであることを特徴とする請求項3記載の構台用大引。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土木工事の現場等で、車輌や重機の通行等に用いられる構台の構台用大引に関する。
【背景技術】
【0002】
土木工事の現場等では、車輌や重機等が通行する構台が設けられる。この構台は、傾斜した床面(斜面)や水平な床面(水平面)を有する仮設の架台であり、足場や各種資材の仮置き場所としても使用される。
【0003】
構台は、左右及び前後方向に間隔を空けて立設した多数の支柱を有しており、その隣り合う支柱が水平材によって連結され、水平材どうしがブレース材(筋交い)によって連結されている。また、支柱の上端には、大引受が取り付けられており、隣り合う大引受間に、構台用大引(梁)が、その両端部分を大引受に支持された状態で掛け渡されている。以下、構台用大引を、単に大引と称することがある。
【0004】
隣り合う大引間には、大引の長手方向に所定の間隔を空けて複数の根太が掛け渡されている。根太には床面を構成する床板(足場板)が設置されると共に、手摺柱や手摺、幅木等が設けられている。
【0005】
根太を介して床板を支持する大引には、H型鋼が用いられる場合もあるが、山あいにおける法面の現場等、クレーン等の重機の乗入れができない現場などでは、人手によって運搬や組立を行う必要がある。このため、重機の乗入れができない現場等では、角形鋼管を用いた軽量な大引が採用されている(例えば、特許文献1及び特許文献2等参照)。
【0006】
特許文献1及び特許文献2記載の大引は、長手方向の両端部分が大引受に支持され上面に根太が載置される角パイプと、この角パイプの下方において角パイプに沿って延在する補強パイプと、角パイプと補強パイプとを連結する複数の連結板とを備えている。角パイプには、正方形断面の角形鋼管(例えば、片の長さが60mm〜100mm程度、全長が900mm〜1500mm程度)が用いられ、車輌や重機が通行する際等の構台に掛かる各種の荷重に耐えうるように、補強パイプによって補強されている。なお、補強パイプには、支持部の角形鋼管よりも片の長さも全長も短い角形鋼管や円形鋼管が採用されている。このように構成された特許文献1及び特許文献2記載の大引は、重量が百数十kg程度となるH型鋼と比べ格段に軽量(例えば、数kg〜十数kg程度)となり、人手によって運搬や組立を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2014−237930号公報
【特許文献2】特開2016−023410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、構台における、斜面と水平面との接続部分において、隣合う床板の端部間に隙間や段差が生じやすい。また、車高が低い一般車輌の通行等を考慮し、傾斜角度が異なる複数の斜面によって斜面全体を形成する態様を採用する場合にも、傾斜角度が異なる複数の斜面の接続部分において、隣り合う床板の端部間に隙間や段差が生じる場合がある。これらのように、隣り合う床板の端部間に隙間や段差が生じると、床板の端部を支持する角パイプの端部部分に大きな荷重が掛かりやすい。このため、特許文献1及び特許文献2記載の大引では、大型のトラックや重機等が通行すると、その荷重によって角パイプの端部部分が潰れてしまう虞がある。ここで、角パイプの両端部分は、大引受に支持される部分であり、角パイプの下方から補強パイプによって補強することは難しい。また、角パイプを大型化したり厚肉にして強度を向上させる態様では、重量が大幅に増加してしまい、人手によって運搬や組立を行うことが困難になる虞がある。
【0009】
本発明は上記事情に鑑み、重量の増加を抑えつつ、強度を向上させることができる構台用大引を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を解決する本発明の構台用大引は、根太を介して床板を支持する構台用大引において、
上壁、下壁及び左右一対の側壁を備えた角筒状の本体を有し、長手方向の両端部分が大引受に支持されると共に、該上壁に前記根太が載置される支持部と、
前記支持部の下方において該支持部に沿って延在する補強部と、
前記下壁と前記補強部とを連結する複数の連結板とを備え、
前記支持部は、前記長手方向と直交する幅方向の中央部分に立設し、全長に亘って前記上壁と前記下壁とを連結する補強リブを有するものであり、
前記複数の連結板それぞれは、前記補強リブの真下に位置するものであることを特徴とする。
【0011】
ここで、前記支持部は一体形成されたものであってもよいし、別体の部材を溶接等で一体化したものであってもよい。また、前記補強部は、角形鋼管であってもよいし、円形鋼管であってもよい。
【0012】
本発明の構台用大引によれば、全長に亘って前記上壁と前記下壁とを連結する前記補強リブによって、全長に亘って前記支持部の強度が向上する。このため、斜面と水平面との接続部分等、前記床板の端部間に隙間や段差が生じて該支持部の端部部分に大きな荷重が掛かっても、潰れてしまうといった不具合を防ぐことが可能になる。また、前記補強リブ分の重量が増加するだけであり、前記支持部を大型化したり厚肉にしたりして強度を向上させる態様に比べ、重量の増加を抑えることができる。また、前記複数の連結板それぞれが、前記補強リブの真下に位置するため、前記構台用大引を長手方向に見て、前記補強リブと該複数の連結板とが、前記下壁を介して鉛直方向に揃った状態になる。このため、前記補強リブによる補強効果と、前記複数の連結板によって連結された前記補強部による補強効果とが互いに高められ、前記支持部の強度をより向上させることができる。
【0013】
また、本発明の構台用大引において、前記複数の連結板は、前記長手方向に沿った姿勢で該長手方向に間隔を空けて設けられ、該複数の連結板それぞれは、前記補強リブの真下に位置するものであってもよい。
【0014】
ここで、前記複数の連結板は、鋼板であってもよい。また、前記複数の連結板ぞれぞれは、前記長手方向を水平とした場合に、鉛直方向に延在するものであってもよい。さらに、前記複数の連結板の全部又は一部に、トラス構造を採用してもよい。
【0016】
さらに、本発明の構台用大引において、前記支持部は、一対の角パイプそれぞれの側片どうしを前記幅方向に接合したものからなり、
前記補強リブは、接合した一対の前記側片からなるものである態様が好ましい。
【0017】
ここで、前記一対の角パイプそれぞれは、長方形断面の角形鋼管からなり、接合されると、外形形状が正方形断面の前記支持部を構成するものであってもよい。
【0018】
前記支持部を、前記一対の角パイプを接合することで構成すれば、接合した一対の前記側片によって前記補強リブを容易に形成することができる。また、前記補強リブが、一対の前記側片によって構成されて厚肉になり、該補強リブによる補強効果を向上させることができる。
【0019】
またさらに、本発明の構台用大引において、前記一対の角パイプは、重ねられた一対の前記側片の、上端部分と下端部分が溶接されて接合されたものであり、
前記複数の連結板は、前記下端部分の溶接と併せて該下端部分に溶接されるものである態様も好ましい態様の一つである。
【0020】
前記複数の連結板を、前記下端部分と併せて一度に溶接すれば、溶接作業が容易になる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、重量の増加を抑えつつ、強度を向上させることができる構台用大引を提供することことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の構台用大引を適用した構台を示す図である。
図2図1における、二点鎖線の楕円で囲んだA部を拡大して示す図である。
図3図1及び図2に示す大引を示す図である。
図4図3に示す大引について、特徴部分である支持部を実線で示し、その他の部分を破線で示す図である。
図5】(a)は、図3(c)に示す大引の右側面図を拡大して示す図であり、(b)は、(a)に示す大引の製造工程の一例を示す説明図である。
図6図5(b)に示す工程によって製造した大引について、一対の角形鋼管の接合部分を実線で示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0024】
図1は、本発明の構台用大引(大引10)を適用した構台9を示す図である。図1に示すように、構台9は、傾斜した床面(斜面S)と水平な床面(水平面L)を有しており、図では、一般車輌Cが斜面Sを水平面Lに向けて通行している様子を概念的に示している。
【0025】
構台9は、左右方法及び前後方向(紙面と直交する方向)に間隔を空けて立設した複数の支柱91と、隣り合う支柱91間を連結する水平材92と、所定の水平材92どうしを連結するブレース材93とを有している。また、支柱91の上端には、大引受94が取り付けられている。なお、支柱91が前後方向に間隔を空けて立設した様子の図は省略しているが、左右方向と同様にして、水平材92、ブレース材93及び大引受94が設けられている。
【0026】
図2は、図1における、二点鎖線の楕円で囲んだA部を拡大して示す図である。
【0027】
図1及び図2に示すように、隣り合う大引受94間に、左右方向に延在した大引10が、その両端部分を大引受94に支持された状態で掛け渡されている。大引10には、大引10の長手方向(左右方向)に所定の間隔(例えば400mm〜600mm間隔)を空けて、角パイプからなる根太95が前後方向に延在した状態で掛け渡されている。具体的には、根太95に設けられたピン(不図示)が、詳しくは後述する、大引10の支持部3における上壁311の孔(不図示)に差し込まれた状態で根太95が上壁311に載置され、番線等で固定されている。また、根太95には、床面(斜面S及び水平面L)を構成する床板96が左右方向に延在した姿勢で設置されている。なお、図1及び図2では、図面を簡略するため、手摺柱や手摺、幅木等は省略している。また、これらの部材それぞれは、人手によって運搬や組立を行うことができる重量のものが採用されている。
【0028】
大引10は、根太95を介して床板96を支持するものであり、床板96によって構成された床面を車輌や重機が通行した際の荷重が、大引10の支持部3に掛かる。このため、支持部3は、鋼板からなる複数の連結板50(鉛直連結板51,トラス連結板52)によって連結された補強パイプ7によって補強されている。この補強パイプ7は、補強部の一例に相当する。
【0029】
しかしながら、図2の両矢印で示すように、斜面Sと水平面Lとの接続部分において、隣り合う床板96の端部間に隙間や段差が生じやすい。このため、車輌のタイヤTを一点鎖線で概念的に示すように、斜面Sと水平面Lとの接続部分を車輌等が通行すると、大引受94に支持された、支持部3の端部部分に大きな荷重が掛かりやすい。さらに、図1に示すように、車高が低い一般車輌Cの通行等を考慮し、傾斜角度が異なる複数の斜面によって斜面S全体を形成する態様を採用する場合にも、一点鎖線の円で囲んだB部のように、傾斜角度が異なる斜面の接続部分において、隣り合う床板96の端部間に隙間や段差が生じ、支持部3の端部部分に大きな荷重が掛かる場合がある。支持部3の端部部分は、大引受94に支持される部分であり、補強パイプ7によって補強することが難しい。このため、本発明の大引10では、補強パイプ7の他に支持部3を補強する構成を採用し、斜面Sと水平面Lとの接続部分等において、支持部3の端部部分に大きな荷重が掛かっても、その荷重によって支持部3の端部部分が潰れてしまうといった不具合を防止する工夫がなされている。
【0030】
図3は、図1及び図2に示す大引10を示す図である。図3(a)は大引10の平面図であり、同図(b)は大引10の正面図であり、同図(c)は大引10の右側面図であり、同図(d)は大引10の底面図である。なお、図3では、大引10の背面図は、大引10の正面図と同一形であるため省略しており、大引10の左側面図は、大引10の右側面図と同一形であるため省略している。また、図4及び図6においても同様に、背面図と左側面図を省略している。
【0031】
図3に示すように、大引10は、支持部3と、複数の連結板50と、補強パイプ7とを備えている。支持部3は、本体31と補強リブ32とを有している。本体31は、片の長さが等しい、上壁311、下壁313及び左右一対の側壁312を備えた、正方形断面の角筒状のものである。補強リブ32は、大引10の長手方向と直交する幅方向(図3(c)の左右方向)の中央部分に立設し、全長に亘って上壁311と下壁313とを連結するものである。なお、図3(a)及び同図(d)では、補強リブ32を破線で示している。
【0032】
本実施形態の補強パイプ7には、支持部3の本体31と比べて、片の長さも全長も短い角形鋼管が採用され、支持部3の下方であって、大引受94に支持される(図2参照)、支持部3の両端部分を除いた中央側に位置している。なお、補強パイプ7には円形鋼管を用いてもよく、また、パイプではなく中実角棒や中実丸棒を補強部としてもよい。
【0033】
複数の連結板50は、本体31の下壁313と補強パイプ7とを連結するものである。本実施形態の複数の連結板50それぞれは、同じ板厚の鋼板によって構成され、大引10の長手方向に沿った姿勢で、大引10の長手方向に間隔を空けて設けられている。また、複数の連結板50は、補強パイプ7の両端部分を連結する、鉛直方向に延在した一対の鉛直連結板51と、傾いた姿勢の複数(図では10個)のトラス連結板52からなり、複数のトラス連結板52によってトラス構造が採用されている。なお、複数の連結板50は、全て鉛直連結板51で構成してもよいし、全てトラス連結板52で構成してもよい。
【0034】
図4は、図3に示す大引10について、特徴部分である支持部3を実線で示し、その他の部分を破線で示す図である。図4(a)は大引10の平面図であり、同図(b)は大引10の正面図であり、同図(c)は大引10の右側面図であり、同図(d)は大引10の底面図である。
【0035】
図5(a)は、図3(c)に示す大引10の右側面図を拡大して示す図である。
【0036】
図5(a)に示すように、支持部3は、大引10の長手方向と直交する幅方向の中央部分に立設した補強リブ32を有している。この補強リブ32は、図3(a)及び同図(d)に示すように、全長に亘って上壁311と下壁313とを連結している。このため、支持部3は、全長に亘って補強リブ32によって補強されている。この結果、図5(a)の下向きの矢印で示すように、斜面Sと水平面Lとの接続部分等において、支持部3の端部部分に大きな荷重が掛かっても、その荷重によって支持部3の端部部分が潰れてしまうといった不具合を防止することが可能になる。なお、本実施形態では、補強リブ32の肉厚が、本体31の肉厚の2倍程度に設定され、支持部3の補強効果をより向上させる構成が採用されている。
【0037】
また、上述した特許文献1及び特許文献2記載の従来の大引と比較し、重量の増加は、実質的に補強リブ32分に抑えられ、人手による運搬や組立を行うことができる。さらに、大引10を長手方向に見て、図では二点鎖線で示すように、補強リブ32と、複数の連結板50(鉛直連結板51およびトラス連結板52)と、補強パイプ7の中心部分とが、下壁313を介して鉛直方向に揃った状態になる。すなわち、複数の連結板50それぞれは、補強リブ32の真下に位置している。このため、補強リブ32による補強効果と、複数の連結板50によって連結された補強パイプ7による補強効果とが互いに高められ、支持部3の強度をより向上させることができる。
【0038】
図5(b)は、同図(a)に示す大引10の製造工程の一例を示す説明図である。
【0039】
図5(b)に示すように、本実施形態の大引10は、支持部3を構成する、長方形断面の一対の角形鋼管4,4と、複数の連結板50と、補強パイプ7とが接合されて構成される。一対の角形鋼管4,4それぞれは、片の長さが等しい上辺41及び下辺43と、片の長さが、上辺41及び下辺43の約1/2の、一対の側片42とを有するものであり、一点鎖線示すように、一方の側片42どうしが幅方向に重ねられた状態で、上端部分と下端部分それぞれが溶接されて一体化(接合)される。これにより、外形形状が正方形断面の支持部3が形成されるとともに、接合された一対の側片42,42によって、補強リブ32が形成される。また、一対の角形鋼管4,4の下端部分の溶接と併せて、複数の連結板50の上端部分も一緒に溶接すれば、溶接作業を簡略化することができる。なお、複数の連結板50の下端部分には、補強パイプ7が溶接される。
【0040】
図6は、図5(b)に示す工程によって製造した大引10について、一対の角形鋼管4,4の接合部分を実線で示す図である。図6(a)は大引10の平面図であり、同図(b)は大引10の正面図であり、同図(c)は大引10の右側面図であり、同図(d)は大引10の底面図である。
【0041】
本発明の大引10によれば、重量の増加を抑えつつ、強度を向上させることができる。
【0042】
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変更を行うことができる。例えば、支持部3は、一対の角形鋼管4,4を接合する態様に限定されるものではなく、一体に形成してもよい。また、大引10の素材は鋼材に限定されるものではなく、例えば、アルミニウム合金製のものとしてもよい。
【符号の説明】
【0043】
10 大引
3 支持部
31 本体
311 上壁
312 側壁
313 下壁
32 補強リブ
4 角形鋼管
41 上辺
42 側片
43 下辺
5 連結部
51 鉛直連結板
52 トラス連結板
7 補強パイプ
9 構台
94 大引受
95 根太
96 床板
L 水平面
S 斜面
T タイヤ
図1
図2
図3
図4
図5
図6