(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザによる所定の公共交通機関の検索に関する情報に基づいて、前記所定の公共交通機関での移動に要する時間である拘束時間を推定し、通勤に関する所定の時間帯において前記ユーザが利用する端末装置の加速度センサにより検知される加速度情報に基づいて、前記ユーザの加速度が所定に閾値以上増大したタイミングを、前記所定の公共交通機関での移動により前記ユーザが拘束され始めるタイミングであると推定する推定部と、
前記推定部により推定される前記拘束時間に基づいて、前記拘束時間内に再生が完了する長さとして決定されるサイズのコンテンツを提供コンテンツとして、前記ユーザが拘束され始めるタイミングに応じて、前記端末装置に提供する提供部と、
を備えることを特徴とする提供装置。
ユーザによる所定の公共交通機関の検索に関する情報に基づいて、前記所定の公共交通機関での移動に要する時間である拘束時間を推定し、通勤に関する所定の時間帯において前記ユーザが利用する端末装置の加速度センサにより検知される加速度情報に基づいて、前記ユーザの加速度が所定に閾値以上増大したタイミングを、前記所定の公共交通機関での移動により前記ユーザが拘束され始めるタイミングであると推定する推定手順と、
前記推定手順により推定される前記拘束時間に基づいて、前記拘束時間内に再生が完了する長さとして決定されるサイズのコンテンツを提供コンテンツとして、前記ユーザが拘束され始めるタイミングに応じて、前記端末装置に提供する提供手順と、
を備えることを特徴とする提供プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る提供装置、提供方法、及び提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る提供装置、提供方法、及び提供プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.提供処理〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る提供処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。
図1の例では、提供装置100は、ユーザが交通機関である電車で移動する時間をユーザの拘束時間として、その拘束時間に対応するコンテンツ(以下、「提供コンテンツ」ともいう)を拘束時間の開始に応じて、ユーザが利用する端末装置10に提供する場合を示す。なお、交通機関は電車に限らず、飛行機や新幹線やタクシー等であってもよい。また、提供装置100は、ユーザが拘束されている時間であれば、行列に並ぶ時間や病院での診察を待つ時間等の種々の拘束時間を対象に提供処理を行ってもよい。
【0011】
〔提供システムの構成〕
図1の説明に先立って、
図2を用いて提供システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る提供システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、提供システム1は、端末装置10と、コンテンツ配信元装置20と、移動経路サービス装置50と、提供装置100とが含まれる。端末装置10と、コンテンツ配信元装置20と、移動経路サービス装置50と、提供装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示した提供システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の端末装置10や、複数台のコンテンツ配信元装置20や、複数台の移動経路サービス装置50や、複数台の提供装置100が含まれてもよい。
【0012】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、ユーザによる操作を取得する。
図1の例では端末装置10は、ユーザの操作により所定のアプリケーション(以下、単に「アプリ」とする場合がある)を起動する。
図1の例では、アプリが、ユーザが指定した2地点間(出発駅と到着駅との間)の移動手段に関する情報を提供する乗換案内アプリであってもよい。なお、ここでいう移動手段とは、その移動手段を提供する事業者及びその移動経路を含む概念であってもよい。例えば、以下では、同じ事業者及び同じ移動区間であっても、移動経路ごとに個別の移動手段とされてもよい。
【0013】
また、端末装置10は、ユーザの操作によりアプリに表示する情報を移動経路サービス装置50へ要求する。なお、端末装置10は、提供装置100が乗換案内サービスを提供する場合、情報を提供装置100へ要求してもよい。この場合、例えば、提供装置100は、移動経路サービス装置50と一体であってもよい。
【0014】
また、端末装置10は、移動経路サービス装置50が提供する情報を表示可能であれば、どのようなアプリにより情報を表示してもよい。例えば、端末装置10は、乗換案内アプリ等の専用のアプリケーションにより移動経路サービス装置50が提供する情報を表示してもよいし、ブラウザアプリ(以下、単に「ブラウザ」とする場合がある)により提供装置100が提供する情報を表示してもよい。また、端末装置10は、乗換案内アプリ等に表示する情報を予め移動経路サービス装置50から取得済みである場合、提供装置100と通信することなく、ユーザの操作に応じて移動経路サービス装置50から提供済みの各種情報を表示してもよい。
【0015】
また、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。なお、端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
図1の例では、端末装置10がタッチパネル機能を有するスマートフォンである場合を示す。
【0016】
また、端末装置10は、GPS(Global Positioning System)センサ等の機能を有し、ユーザの位置を検知し、取得可能であるものとする。また、端末装置10は、加速度センサの機能を有し、ユーザの移動速度等のユーザの移動態様の変化を検知し、取得可能であってもよい。また、端末装置10は、温度センサや気圧センサ等の種々の機能を有し、ユーザの置かれている環境情報を検知し、取得可能であってもよい。また、端末装置10は、心拍センサ等の種々の機能を有し、ユーザの生体情報を検知し、取得可能であってもよい。例えば、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10と通信可能なウェアラブルデバイスを身に付けることにより、端末装置10によりユーザ自身の生体情報を取得可能としてもよい。例えば、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10と通信可能なリストバンド型のウェアラブルデバイスを身に付けることにより、端末装置10によりユーザ自身の心拍(脈拍)に関する情報を端末装置10が取得可能としてもよい。
【0017】
また、
図1の例では、端末装置10における情報の送受信のタイミングに応じて、端末装置10を端末装置10−1、10−2として説明する。なお、端末装置10−1、10−2は同一の端末装置10である。また、以下では、端末装置10−1、10−2について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
【0018】
コンテンツ配信元装置20は、コンテンツを配信する情報処理装置である。コンテンツ配信元装置20は、いわゆるコンテンツプロバイダ等のコンテンツの提供元が利用する情報処理装置である。例えば、コンテンツ配信元装置20は、所定のコンテンツ配信サービスを提供する情報処理装置であってもよい。
【0019】
移動経路サービス装置50は、乗換案内サービスを提供する情報処理装置である。例えば、移動経路サービス装置50は、移動手段に関する情報や、指定された2地点間の移動手段に関する情報を所定の基準に基づいて抽出する抽出ロジック(抽出プログラム)を用いて、乗換案内サービスを提供する。なお、移動経路サービス装置50が提供する抽出ロジックは、種々の公知の経路探索ロジックであってもよい。例えば、移動経路サービス装置50が提供する抽出ロジックは、各地点(各駅)をノードとし、各ノード間が時間や料金が対応付けられたエッジで接続されたグラフ情報を用いるロジックであってもよい。例えば、移動経路サービス装置50が提供する抽出ロジックは、指定された時間に対応して、指定された出発点を遅く出発し、到着点に早く着くような所定数の移動手段を抽出するロジックであってもよい。なお、抽出ロジックは、乗換えが楽か否か、料金が安いか等の種々の基準に基づいて指定された時間や出発点や到着点に対応する移動手段を抽出したり、抽出した移動手段の順位付けを行なったりしてもよい。なお、以下では、ユーザにより指定された時間(出発時間や到着時間)や出発点や到着点等に関する情報を指定情報と総称する場合がある。
【0020】
提供装置100は、ユーザの行動情報に基づいて、ユーザの拘束時間に関する情報を推定する情報処理装置である。また、提供装置100は、推定した拘束時間に基づいて決定されるサイズのコンテンツを提供コンテンツとして、ユーザが拘束され始めるタイミングに応じて、ユーザが利用する端末装置10に提供する。
図1の例では、提供装置100は、ユーザが交通機関である電車で移動する時間をユーザの拘束時間として、その拘束時間に対応する提供コンテンツを生成する。また、
図1の例では、提供装置100は、生成した提供コンテンツを拘束時間の開始に応じて、ユーザが利用する端末装置10に提供する。
【0021】
ここから、
図1を用いて、実施形態に係る提供処理の一例について説明する。
図1に示す提供装置100は、ユーザが入力した2地点間に対応する移動手段に関する情報を提供する乗換案内サービスを提供する。
図1の例では、ユーザがユーザU1である場合を示す。また、
図1の例では、ユーザU1は、アプリとして乗換案内アプリを利用するものとする。このように、ユーザID「U1」により識別されるユーザを「ユーザU1」とする場合がある。以下では、「ユーザU*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U*」により識別されるユーザであることを示す。例えば、「ユーザU2」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U2」により識別されるユーザである。
【0022】
まず、ユーザU1は、端末装置10で乗換案内アプリを起動し、所望の2地点を入力する(ステップS11)。例えば、ユーザU1は、所望の出発点と到着点との2地点を入力する。
図1の例では、ユーザU1は乗換案内アプリの入力画面P11(入力ページP11)中に含まれる出発駅を指定する入力欄BX11に「A駅」と入力する。また、
図1の例では、ユーザU1は乗換案内アプリの入力画面P11に含まれる到着駅を指定する入力欄BX12に「B駅」と入力する。また、
図1の例では、時間指定エリアST11に示すように、ユーザU1は乗換案内アプリの入力画面P11において出発時間を「19時10分」に指定する。
【0023】
その後、ユーザU1は、入力画面P11に含まれるボタンBT11を押下することにより(ステップS12)、移動経路サービス装置50に情報要求を送信する(ステップS13)。
図1の例では、ユーザU1は、X月Y日の19時に移動経路サービス装置50に情報要求を送信するものとする。例えば、ユーザU1は、端末装置10のボタンBT11が表示された部分を指F1によりタッチすることにより、移動経路サービス装置50にA駅からB駅を移動経路とする検索クエリを情報要求として送信する。
図1の例では、端末装置10は、出発駅を「A駅」、到着駅を「B駅」とし、出発時間を「19時10分」とする移動手段に関する情報を要求する。
【0024】
端末装置10から情報要求を取得した移動経路サービス装置50は、ユーザU1の要求に対応する移動手段を端末装置10に提供する(ステップS14)。
図1の例では、移動経路サービス装置50は、出発駅を「A駅」、到着駅を「B駅」とする移動手段を、端末装置10に提供する。例えば、移動経路サービス装置50は、抽出ロジックや移動手段に関する情報に基づいて、出発駅を「A駅」、到着駅を「B駅」とする移動手段を、端末装置10に提供する。
【0025】
例えば、移動経路サービス装置50は、A駅とB駅との間を運行する移動手段ID「PT11」により識別される移動手段(以下、「移動手段PT11」ともいう)の19時10分以降にA駅を出発する便の情報を提供する。例えば、移動経路サービス装置50は、A駅とB駅との間を運行するA電車の19時10分以降にA駅を出発する便の情報を提供する。なお、
図1の例では、A駅を19時10分に出発する移動手段PT11に対応するA電車の便があるものとする。そのため、移動経路サービス装置50は、A駅を19時10分に出発する移動手段PT11に対応するA電車の便に関する情報を端末装置10に提供してもよい。なお、移動経路サービス装置50は、19時10分の便に加えて、その後のA駅を19時15分、19時20分等に出発する移動手段PT11に対応するA電車の便に関する情報を端末装置10に提供してもよい。
【0026】
そして、提供装置100は、移動経路サービス装置50からユーザの行動情報を取得する(ステップS15)。例えば、移動経路サービス装置50は、ユーザU1からの検索要求に応じて、ユーザU1の検索要求に関する情報を提供装置100へ送信する。これにより、
図1の例では、提供装置100は、ユーザU1が発駅を「A駅」、到着駅を「B駅」とし、出発時間を「19時10分」と指定する電車の検索を行ったことを示す行動情報を移動経路サービス装置50から取得する。
図1の例では、提供装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10を識別する情報(識別情報)を取得する。なお、提供装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10の識別情報をユーザU1が利用する端末装置10から取得してもよいし、移動経路サービス装置50から取得してもよい。また、提供装置100は、予めユーザU1が利用する端末装置10の識別情報を記憶した記憶部120(
図3参照)から取得してもよい。
【0027】
そして、提供装置100は、ユーザを特定する(ステップS16)。例えば、提供装置100は、移動経路サービス装置50から取得したユーザU1を識別する情報にも基づいて、ユーザU1に関する属性情報を特定する。
図1の例では、提供装置100は、ユーザ情報記憶部121に記憶された各ユーザに関する情報に基づいて、ユーザU1の属性情報を特定する。
【0028】
図1中のユーザ情報記憶部121に示す「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。また、
図1中のユーザ情報記憶部121に示す「年齢」は、ユーザIDにより識別されるユーザの年齢を示す。なお、
図1中のユーザ情報記憶部121に示す「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。また、
図1中のユーザ情報記憶部121に示す「性別」は、ユーザIDにより識別されるユーザの性別を示す。また、
図1中のユーザ情報記憶部121に示す「興味」は、ユーザIDにより識別されるユーザの興味を示す。
【0029】
例えば、
図1の例では、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)の年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、ユーザU1は経済に興味があることを示す。そのため、
図1の例では、提供装置100は、ユーザU1が20代男性で経済に興味を有するユーザであることを特定する。
【0030】
そして、提供装置100は、ユーザU1の拘束時間を推定する(ステップS17)。例えば、提供装置100は、ユーザの行動情報に基づいて、ユーザU1の拘束時間を推定する。
図1の例では、提供装置100は、ステップS15において取得したユーザU1の行動情報と、移動情報記憶部122に記憶された移動区間に関する移動情報とに基づいて、ユーザU1の拘束時間を推定する。
【0031】
図1中の移動情報記憶部122に示す「移動区間ID」は、移動区間を識別するための識別情報を示す。
図1中の移動情報記憶部122に示す「出発点」は、対応する移動区間IDにより識別される移動区間の出発点を示す。また、
図1中の移動情報記憶部122に示す「到着点」は、対応する移動区間IDにより識別される移動区間の到着点を示す。
【0032】
図1中の移動情報記憶部122に示す「移動手段ID」は、移動手段を識別する情報を示す。また、
図1中の移動情報記憶部122に示す「種別」は、対応する移動手段IDにより識別される移動手段の種別を示す。また、
図1中の移動情報記憶部122に示す「移動時間」は、対応する移動手段IDにより識別される移動手段での移動に要する時間、すなわち拘束時間を示す。
【0033】
また、
図1の例では、移動区間ID「IV12」により識別される移動区間(移動区間IV12)は、出発点が「A駅」であり、到着点が「B駅」であることを示す。また、
図1の例では、出発点「A駅」から到着点「B駅」までの移動区間IV12には、移動手段PT11が、運行されていることを示す。また、
図1の例では、移動手段PT11の種別が「A電車」、すなわちA電車の事業者により運行される移動手段であることを示す。また、
図1の例では、移動手段PT11の移動時間が「20分」であることを示す。具体的には、移動手段PT11に対応するA電車によりA駅からB駅までの移動した場合に要する時間、すなわち拘束時間が「20分」であることを示す。
【0034】
そのため、
図1の例では、提供装置100は、ユーザU1の拘束時間をA駅とB駅との間の移動時間である「20分」と推定する。
【0035】
そして、提供装置100は、コンテンツを決定する(ステップS18)。例えば、提供装置100は、ユーザU1の拘束時間とユーザU1の興味とに基づいて、ユーザU1への提供コンテンツを生成する基となるコンテンツ(以下、「ソースコンテンツ」ともいう)を決定する。
図1の例では、提供装置100がユーザの拘束時間に近いサイズのコンテンツをソースコンテンツとして決定する場合を示すが、提供装置100は、提供コンテンツを生成する際に編集を行うため、編集の容易さに応じて、ソースコンテンツを決定してもよい。例えば、提供装置100は、複数のコンテンツをソースコンテンツとして決定してもよいが、この点の詳細については後述する。
【0036】
図1の例では、提供装置100は、コンテンツ情報記憶部123に記憶されたコンテンツからソースコンテンツを決定する。
【0037】
図1中のコンテンツ情報記憶部123に示す「コンテンツID」は、コンテンツを識別するための識別情報を示す。
図1中のコンテンツ情報記憶部123に示す「コンテンツ」は、いわゆるコンテンツプロバイダ等の提供元から取得したコンテンツである記事を示す。
図1では「コンテンツ」に「動画MA」や「記事AA」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、動画像情報や文字情報や文字情報と画像との組合せ、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。また、
図1中のコンテンツ情報記憶部123に示す「カテゴリ」は、コンテンツの内容に基づく分類情報を示す。
【0038】
例えば、
図1の例では、コンテンツID「CT1」により識別される動画MA(コンテンツCT1)は、カテゴリ「スポーツ」に分類されることを示す。また、
図6の例では、コンテンツCT1は、サイズが「15分」、すなわち再生時間が「15分」であることを示す。また、例えば、
図1の例では、コンテンツID「CT2」により識別される動画MB(コンテンツCT2)は、カテゴリ「経済」に分類されることを示す。また
図1の例では、コンテンツCT2は、サイズが「30分」、すなわち再生時間が「30分」であることを示す。
【0039】
例えば、
図1の例では、コンテンツID「CT11」により識別される記事AA(コンテンツCT11)は、カテゴリ「スポーツ」に分類されることを示す。また、
図1の例では、コンテンツCT11は、サイズが「500文字」であり、完読時間が平均で「1分」であることを示す。
【0040】
図1の例では、ユーザU1の拘束時間が「20分」であり、ユーザU1の興味が「経済」であるため、提供装置100は、カテゴリが「経済」であり、サイズが「20分」に近いコンテンツを、ソースコンテンツとして決定する。例えば、提供装置100は、カテゴリが「経済」であり、サイズが「20分」より以上であって、「20分」に近いコンテンツを、ソースコンテンツとして決定する。具体的には、提供装置100は、コンテンツ情報記憶部123に記憶されたコンテンツのうち、経済に関する動画であって、サイズが30分のコンテンツCT2を、ソースコンテンツに決定する。
【0041】
そして、提供装置100は、決定したソースコンテンツに基づいて提供コンテンツを生成する(ステップS19)。例えば、提供装置100は、決定したソースコンテンツであってサイズが「30分」であるコンテンツCT2から、サイズが「20分」の提供コンテンツDCT2を生成する。
図1の例では、提供装置100は、コンテンツCT2のサイズを30分から20分に短縮する編集を行うことにより、提供コンテンツDCT2を生成する。なお、提供装置100は、動画のダイジェスト(要約)生成等に関する種々の従来技術を適宜用いて、コンテンツCT2のサイズを30分から20分に短縮する編集を行うことにより、提供コンテンツDCT2を生成するものとする。また、例えば、提供装置100は、ソースコンテンツが記事等の文字情報である場合、文字情報の要約生成等に関する種々の従来技術を適宜用いて、コンテンツのサイズを拘束時間に対応するサイズに要約する編集を行うことにより、提供コンテンツを生成する。
【0042】
そして、提供装置100は、ユーザU1が拘束され始めるタイミング(以下、「拘束開始タイミング」ともいう)を推定する(ステップS20)。例えば、ユーザの行動情報に基づいて、ユーザの拘束開始タイミングを推定する。例えば、提供装置100は、ユーザU1の拘束開始タイミングをユーザU1が指定した出発時間以降で直近のA駅からB駅方向へ向けての出発時間と推定する。
【0043】
図1の例では、ユーザU1は、19時10分を出発時間として、A駅からB駅へ向かう移動手段を検索しているため、提供装置100は、19時10分以降にA駅からB駅へ向けて出発する便のA駅の出発時間をユーザU1の拘束開始タイミングとして推定する。
図1の例では、19時10分にA駅からB駅へ向けて出発する便があるため、提供装置100は、ユーザU1の拘束開始タイミングをユーザU1が指定した出発時間以降で直近のA駅からB駅方向へ向けての出発時間「19時10分」と推定する。
【0044】
そして、提供装置100は、拘束開始タイミングに合わせてユーザU1に提供コンテンツDCT2を提供する(ステップS21)。例えば、提供装置100は、拘束開始タイミングと推定した19時10分にユーザU1の端末装置10−2に提供コンテンツDCT2を提供する。
図1の例では、提供装置100は、19時10分に電車TRに乗ったユーザU1の端末装置10−2に提供コンテンツDCT2を提供する。なお、提供装置100は、拘束開始タイミングを加速度センサにより取得された情報に基づいて推定してもよいが、詳細は後述する。また、拘束開始タイミング「19時10分」にユーザU1の端末装置10においてユーザU1に提供コンテンツDCT2が提供されたことが通知されれば、拘束開始タイミングよりも前に端末装置10に提供コンテンツDCT2が提供されてもよい。
【0045】
上述した例では、提供装置100は、ユーザの行動情報に基づいて、ユーザの拘束時間と拘束開始タイミングとを推定する。具体的には、提供装置100は、ユーザの移動手段の検索行動に基づいて、ユーザの拘束時間を「20分」と推定し、拘束開始タイミングを「19時10分」と推定する。そして、提供装置100は、ユーザの拘束時間「20分」内に再生が完了するように、サイズが「20分」以内の提供コンテンツDCT2を生成する。そして、提供装置100は、拘束開始タイミング「19時10分」にサイズ「20分」の提供コンテンツDCT2をユーザU1の端末装置10に提供する。これにより、提供装置100は、ユーザの拘束時間に応じたサイズの提供コンテンツをユーザの拘束開始タイミングに合わせて提供することにより、ユーザに適切なサイズのコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
【0046】
〔1−1.行動情報〕
なお、上記の例では、説明を簡単にするために、ユーザによる移動手段の検索に関する行動情報を用いる場合を示したが、提供装置100は、ユーザの行動に関する情報であれば、どのような情報を用いて、ユーザに提供コンテンツを提供してもよい。例えば、提供装置100は、加速度センサにより検知されたユーザの移動態様に関する情報やユーザの環境情報やユーザの生体情報等の種々の情報を用いて、ユーザに提供コンテンツを提供してもよい。
【0047】
例えば、提供装置100は、端末装置10が有する加速度センサにより検知されたユーザの移動態様に関する情報に基づいて、ユーザの拘束開始タイミングを推定してもよい。
【0048】
ここで、加速度センサにより検知されたユーザの移動態様に関する情報に基づく処理を、定期券等を利用して所定期間に亘って同じ経路で通勤するユーザである場合を一例に説明する。この場合、提供装置100は、ユーザの定期券に関する情報や普段の通勤に関する行動情報により、ユーザが利用する移動手段を推定する。そして、提供装置100は、ユーザの定期券に関する情報や普段の通勤に関する行動情報により、電車での移動に要する時間を推定し、その時間を通勤におけるユーザの拘束時間(以下、「通勤拘束時間」ともいう)と推定する。
【0049】
また、提供装置100は、端末装置10の加速度センサが検知したユーザの加速度情報を端末装置10から取得して、その変化に応じて、ユーザの拘束開始タイミングを推定する。例えば、ユーザが朝の所定の時間帯に電車で通勤する場合、提供装置100は、朝の所定の時間帯にユーザの加速度が所定に閾値以上増大したタイミングを、ユーザの拘束開始タイミングを推定してもよい。すなわち、提供装置100は、朝の所定の時間帯にユーザの加速度が所定に閾値以上増大したタイミングを、ユーザが通勤電車に乗ったタイミングであると推定してもよい。そして、提供装置100は、ユーザが通勤電車に乗ったユーザの拘束開始タイミングに応じて、上述した通勤拘束時間に基づくサイズの提供コンテンツをユーザの端末装置10に提供してもよい。
【0050】
また、例えば、夜の所定の時間帯に電車で帰宅する場合、提供装置100は、夜の所定の時間帯にユーザの加速度が所定に閾値以上増大したタイミングを、ユーザの拘束開始タイミングを推定してもよい。すなわち、提供装置100は、夜の所定の時間帯にユーザの加速度が所定に閾値以上増大したタイミングを、ユーザが帰宅するために通勤電車に乗ったタイミングであると推定してもよい。そして、提供装置100は、ユーザが通勤電車に乗ったユーザの拘束開始タイミングに応じて、上述した通勤拘束時間に基づくサイズの提供コンテンツをユーザの端末装置10に提供してもよい。
【0051】
〔1−2.提供コンテンツの内容〕
なお、上記の例では、説明を簡単にするために、ユーザの興味に応じた提供コンテンツをユーザに提供する場合を示したが、提供装置100は、提供コンテンツを提供するタイミングに応じて、提供コンテンツの内容を変動させてもよい。例えば、提供装置100は、提供コンテンツを提供する時間帯に応じて、提供コンテンツの内容を変動させてもよい。
【0052】
例えば、上述の例において、提供装置100は、朝の所定の時間帯に提供コンテンツを提供する場合、カテゴリ「政治」、「経済」、「金融」等の社会情勢に関するコンテンツから生成した提供コンテンツを提供してもよい。また、提供装置100は、後述するように、複数のコンテンツを合成して、提供コンテンツを生成する場合、朝の所定の時間帯に提供コンテンツを生成する際に、カテゴリ「政治」、「経済」、「金融」等のコンテンツの割合を多くして提供コンテンツを生成してもよい。
【0053】
また、例えば、上述の例において、提供装置100は、夜の所定の時間帯に提供コンテンツを提供する場合、カテゴリ「スポーツ」、「芸能」、「音楽」等のエンタテインメント(娯楽)に関するコンテンツから生成した提供コンテンツを提供してもよい。また、提供装置100は、後述するように、複数のコンテンツを合成して、提供コンテンツを生成する場合、朝の所定の時間帯に提供コンテンツを生成する際に、カテゴリ「スポーツ」、「芸能」、「音楽」等のコンテンツの割合を多くして提供コンテンツを生成してもよい。
【0054】
例えば、提供装置100は、朝の所定の時間帯に提供コンテンツを提供する場合、社会情勢に関するコンテンツを優先してソースコンテンツに決定する。例えば、提供装置100は、夜の所定の時間帯に提供コンテンツを提供する場合、娯楽に関するコンテンツを優先してソースコンテンツに決定する。例えば、提供装置100は、朝の所定の時間帯に提供コンテンツを複数のソースコンテンツから生成する場合、ソースコンテンツにおける社会情勢に関するコンテンツの割合を80%以上になるように、ソースコンテンツを決定してもよい。また、例えば、提供装置100は、夜の所定の時間帯に提供コンテンツを複数のソースコンテンツから生成する場合、ソースコンテンツにおける娯楽に関するコンテンツの割合を75%以上になるように、ソースコンテンツを決定してもよい。このように、提供装置100は、提供コンテンツを提供するタイミングに応じて、種々の情報を用いて生成した提供コンテンツを提供してもよい。
【0055】
〔1−3.記事のサイズ〕
また、
図1の例では、説明を簡単にするために、文字情報のコンテンツCT11〜CT14(記事AA、AB、AC、AD)については、完読時間を500文字につき平均1分として図示したが、提供装置100は、完読時間をユーザの属性に応じて変動させてもよい。
【0056】
例えば、提供装置100は、完読時間をユーザの年齢等に応じて変動させてもよい。例えば、提供装置100は、同じ文字情報のコンテンツについて、高齢のユーザ(例えば60代以上のユーザ)の完読時間を、他の年代のユーザよりも長くしてもよい。例えば、提供装置100は、高齢のユーザの完読時間を750文字につき平均1分とし、他の年代のユーザの完読時間を500文字につき平均1分としてもよい。
【0057】
また、例えば、提供装置100は、各ユーザの文章を読む速度に応じて文字情報のコンテンツCT11〜CT14の完読時間を変動させてもよい。例えば、提供装置100は、端末装置10にコンテンツが表示されてから表示が遷移するまでの時間に関する情報を端末装置10から取得し、取得した時間に関する情報とコンテンツの文字数とに基づいて各ユーザの読む速度を推定してもよい。
【0058】
〔2.提供装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る提供装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る提供装置100の構成例を示す図である。
図3に示すように、提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、提供装置100は、提供装置100の管理者等から各種操作を取得する入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0059】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
【0060】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、
図3に示すように、ユーザ情報記憶部121と、移動情報記憶部122と、コンテンツ情報記憶部123とを有する。
【0061】
(ユーザ情報記憶部121)
実施形態に係るユーザ情報記憶部121は、ユーザに関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザ属性に関する各種情報を記憶する。
図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
図4に示すユーザ情報記憶部121は、「ユーザID」、「年齢」、「性別」、「興味」といった項目が含まれる。
【0062】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。また、「年齢」は、ユーザIDにより識別されるユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、ユーザIDにより識別されるユーザの性別を示す。
【0063】
また、「興味」は、ユーザIDにより識別されるユーザの興味を示す。すなわち、「興味」は、ユーザIDにより識別されるユーザが関心の高い対象を示す。なお、
図4に示す例では、「興味」は、各ユーザに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
【0064】
例えば、
図4の例では、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)の年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、ユーザU1は経済に興味があることを示す。
【0065】
なお、ユーザ情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、年齢や性別に加えて他のデモグラフィック属性情報やサイコグラフィック属性情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、氏名、自宅、勤務地、興味、家族構成、収入、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。また、ユーザ情報記憶部121は、ユーザの行動情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザの位置情報やユーザが検索に用いたクエリに関する情報やユーザが閲覧したコンテンツ等の種々の行動情報を記憶してもよい。また、例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザの位置情報とその情報が取得された日時とを対応付けて記憶してもよい。また、ユーザ情報記憶部121は、各ユーザの端末装置10を識別する情報を各ユーザに対応付けて記憶してもよい。また、ユーザ情報記憶部121は、各ユーザの端末装置10を識別する情報をユーザIDとして記憶してもよい。
【0066】
(移動情報記憶部122)
実施形態に係る移動情報記憶部122は、移動に関する各種情報を記憶する。例えば、移動情報記憶部122は、移動区間に関する移動情報を記憶する。
図5は、実施形態に係る移動情報記憶部の一例を示す図である。
図5に示す移動情報記憶部122は、「移動区間ID」、「出発点」、「到着点」、「移動手段情報」といった項目が含まれる。「移動手段情報」には、「移動手段ID」、「種別」、「移動時間」といった項目が含まれる。
【0067】
「移動区間ID」は、移動区間を識別するための識別情報を示す。「出発点」は、対応する移動区間IDにより識別される移動区間の出発点を示す。また、「到着点」は、対応する移動区間IDにより識別される移動区間の到着点を示す。
【0068】
「移動手段ID」は、移動手段を識別する情報を示す。また、「種別」は、対応する移動手段IDにより識別される移動手段の種別を示す。また、「移動時間」は、対応する移動手段IDにより識別される移動手段での移動に要する時間、すなわち拘束時間を示す。
【0069】
図5の例では、移動区間ID「IV11」により識別される移動区間は、出発点が「○○町」であり、到着点が「××町」であることを示す。このように、移動情報記憶部122には、駅やバス停や空港等の所定の交通機関の乗降地点に限らず、種々の出発点や到着点を示す情報が記憶されてもよい。
【0070】
また、
図5の例では、移動区間ID「IV12」により識別される移動区間(移動区間IV12)は、出発点が「A駅」であり、到着点が「B駅」であることを示す。また、
図5の例では、出発点「A駅」から到着点「B駅」までの移動区間IV12には、移動手段ID「PT11」により識別される移動手段(移動手段PT11)が、運行されていることを示す。また、
図5の例では、移動手段PT11の種別が「A電車」、すなわちA電車の事業者により運行される移動手段であることを示す。また、
図5の例では、移動手段PT11の移動時間が「20分」であることを示す。具体的には、移動手段PT11に対応するA電車によりA駅からB駅までの移動した場合に要する時間、すなわち拘束時間が「20分」であることを示す。
【0071】
なお、移動情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。また、例えば、移動情報記憶部122は、各入札が行われた日時に関する情報を記憶してもよい。また、例えば、移動情報記憶部122は、各入札に対応する移動手段の表示に使用可能な限度額に関する情報を記憶してもよい。
【0072】
(コンテンツ情報記憶部123)
実施形態に係るコンテンツ情報記憶部123は、コンテンツ(記事)に関する各種情報を記憶する。
図6は、実施形態に係るコンテンツ情報記憶部の一例を示す図である。
図6に示すコンテンツ情報記憶部123は、「コンテンツID」、「コンテンツ」、「カテゴリ」、「サイズ」といった項目を有する。
【0073】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別するための識別情報を示す。「コンテンツ」は、いわゆるコンテンツプロバイダ等の提供元から取得したコンテンツである記事を示す。
図6では「コンテンツ」に「動画MA」や「記事AA」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、動画像情報や文字情報や文字情報と画像との組合せ、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。また、「カテゴリ」は、コンテンツの内容に基づく分類情報を示す。
【0074】
例えば、
図6の例では、コンテンツID「CT1」により識別される動画MA(コンテンツCT1)は、カテゴリ「スポーツ」に分類されることを示す。また、
図6の例では、コンテンツCT1は、サイズが「15分」、すなわち再生時間が「15分」であることを示す。
【0075】
例えば、
図6の例では、コンテンツID「CT11」により識別される記事AA(コンテンツCT11)は、カテゴリ「スポーツ」に分類されることを示す。また、
図6の例では、コンテンツCT11は、サイズが「500文字」であり、完読時間が平均で「1分」であることを示す。
【0076】
なお、コンテンツ情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、コンテンツ情報記憶部123は、コンテンツを取得した日時やコンテンツが作成された日時に関する情報を記憶してもよい。コンテンツ情報記憶部123は、各提供元の評価値に関する情報を記憶してもよい。また、コンテンツ情報記憶部123は、コンテンツの提供元を識別するための識別情報を記憶してもよい。また、コンテンツ情報記憶部123は、コンテンツの種別(例えば動画や記事等)を識別するための識別情報を記憶してもよい。
【0077】
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(提供プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0078】
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、推定部132と、生成部133と、提供部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0079】
(取得部131)
取得部131は、種々の情報を取得する。例えば、取得部131は、外部の情報処理装置から情報要求を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10等の外部装置から各種情報を取得する。また、取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。また、取得部131は、ユーザ情報記憶部121や、移動情報記憶部122や、コンテンツ情報記憶部123等から各種情報を取得する。
【0080】
例えば、取得部131は、移動経路サービス装置50から各種情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、各種公共交通機関に関する乗換案内サービスを提供するサーバ等の種々の外部の情報処理装置から各種情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、コンテンツ配信元装置20から各種情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、コンテンツ配信元装置20から記事や動画等の各種のコンテンツを取得してもよい。
【0081】
図1の例では、取得部131は、移動経路サービス装置50からユーザU1が出発駅を「A駅」、到着駅を「B駅」とし、出発時間を「19時10分」と指定する電車の検索を行ったことを示す情報を取得する。また、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10を識別する情報を取得する。なお、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10からユーザU1が出発駅を「A駅」、到着駅を「B駅」とし、出発時間を「19時10分」と指定する電車の検索を行ったことを示す情報を取得してもよい。
【0082】
図1の例では、取得部131は、移動経路サービス装置50から端末装置10の入力画面P11にユーザU1が入力した情報(検索クエリ)を取得する。例えば、取得部131は、移動経路サービス装置50からA駅からB駅を移動経路とするユーザU1検索に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、移動経路サービス装置50からユーザU1が出発駅を「A駅」、到着駅を「B駅」とし、出発時間を「19時10分」とする移動手段に関する情報を要求したことを示す情報を取得する。
【0083】
図1の例では、取得部131は、移動経路サービス装置50からユーザの行動情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザU1が出発駅を「A駅」、到着駅を「B駅」とし、出発時間を「19時10分」と指定する電車の検索を行ったことを示す行動情報を移動経路サービス装置50から取得する。例えば、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10を識別する情報(識別情報)を取得する。例えば、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10の識別情報をユーザU1が利用する端末装置10から取得してもよいし、移動経路サービス装置50から取得してもよい。また、例えば、取得部131は、予めユーザU1が利用する端末装置10の識別情報を記憶した記憶部120から取得してもよい。
【0084】
(推定部132)
推定部132は、種々の情報を推定する。例えば、推定部132は、ユーザの行動情報に基づいて、ユーザの拘束時間に関する情報を推定する。例えば、推定部132は、ユーザの移動により生じる前記拘束時間に関する情報を推定する。例えば、推定部132は、ユーザが所定の公共交通機関に乗ることにより生じる前記拘束時間に関する情報を推定する。例えば、推定部132は、ユーザが電車に乗ることにより生じる前記拘束時間に関する情報を推定する。
【0085】
例えば、推定部132は、ユーザによる所定の公共交通機関の検索に関する情報に基づいて、前記ユーザが拘束され始めるタイミングを推定する。例えば、推定部132は、ユーザによる所定の公共交通機関の検索に関する情報に基づいて、前記拘束時間を推定する。
【0086】
例えば、推定部132は、ユーザU1の拘束時間を推定する。
図1の例では、推定部132は、ユーザの行動情報に基づいて、ユーザU1の拘束時間を推定する。例えば、推定部132は、ユーザU1の行動情報と、移動情報記憶部122に記憶された移動区間に関する移動情報とに基づいて、ユーザU1の拘束時間を推定する。例えば、推定部132は、ユーザU1の拘束時間をA駅とB駅との間の移動時間である「20分」と推定する。
【0087】
例えば、推定部132は、ユーザの拘束開始タイミングを推定する。
図1の例では、推定部132は、ユーザの行動情報に基づいて、ユーザの拘束開始タイミングを推定する。例えば、推定部132は、ユーザU1の拘束開始タイミングをユーザU1が指定した出発時間以降で直近のA駅からB駅方向へ向けての出発時間と推定する。
【0088】
図1の例では、推定部132は、ユーザU1は、19時10分を出発時間として、A駅からB駅へ向かう移動手段を検索しているため、19時10分以降にA駅からB駅へ向けて出発する便のA駅の出発時間をユーザU1の拘束開始タイミングとして推定する。例えば、推定部132は、19時10分にA駅からB駅へ向けて出発する便があるため、ユーザU1の拘束開始タイミングをユーザU1が指定した出発時間以降で直近のA駅からB駅方向へ向けての出発時間「19時10分」と推定する。
【0089】
また、例えば、推定部132は、コンテンツを決定する。
図1の例では、推定部132は、ユーザU1の拘束時間とユーザU1の興味とに基づいて、ユーザU1への提供コンテンツを生成する基となるソースコンテンツを決定する。例えば、推定部132は、コンテンツ情報記憶部123に記憶されたコンテンツからソースコンテンツを決定する。
【0090】
図1の例では、推定部132は、ユーザU1の拘束時間が「20分」であり、ユーザU1の興味が「経済」であるため、カテゴリが「経済」であり、サイズが「20分」に近いコンテンツを、ソースコンテンツとして決定する。例えば、推定部132は、カテゴリが「経済」であり、サイズが「20分」より以上であって、「20分」に近いコンテンツを、ソースコンテンツとして決定する。例えば、推定部132は、コンテンツ情報記憶部123に記憶されたコンテンツのうち、経済に関する動画であって、サイズが30分のコンテンツCT2を、ソースコンテンツに決定する。
【0091】
(生成部133)
生成部133は、種々の情報を生成する。例えば、生成部133は、提供コンテンツを生成する。例えば、生成部133は、ユーザの拘束時間に対応する提供コンテンツを生成する。なお、生成部133は、ソースコンテンツのサイズとユーザの拘束時間が対応する場合、ソースコンテンツを提供コンテンツとしてもよい。
【0092】
例えば、生成部133は、推定部132により推定した拘束時間に基づいて提供コンテンツのサイズを決定する。例えば、生成部133は、推定部132により推定した拘束時間「20分」に基づいて、提供コンテンツのサイズを「20分」と決定する。例えば、生成部133は、サイズに応じた閲覧時間が拘束時間に近づくように、一のコンテンツを編集することにより提供コンテンツを生成する。例えば、生成部133は、決定したソースコンテンツに基づいて提供コンテンツを生成する。
図1の例では、生成部133は、決定したソースコンテンツであってサイズが「30分」であるコンテンツCT2から、サイズが「20分」の提供コンテンツDCT2を生成する。
図1の例では、生成部133は、コンテンツCT2のサイズを30分から20分に短縮する編集を行うことにより、提供コンテンツDCT2を生成する。
【0093】
例えば、生成部133は、動画のダイジェスト(要約)生成等に関する種々の従来技術を適宜用いて、コンテンツCT2のサイズを30分から20分に短縮する編集を行うことにより、提供コンテンツDCT2を生成する。
【0094】
また、例えば、生成部133は、サイズに応じた閲覧時間が拘束時間に近づくように、複数のコンテンツを合成することにより提供コンテンツを生成する。この点については
図8で詳述する。
【0095】
(提供部134)
提供部134は、種々の情報を提供する。例えば、提供部134は、端末装置10等の外部装置に各種情報を提供する。例えば、提供部134は、生成部133により生成された各種情報を外部装置に提供してもよい。
【0096】
例えば、提供部134は、推定部132により推定される拘束時間に基づいて決定されるサイズのコンテンツを提供コンテンツとして、ユーザが拘束され始めるタイミングに応じて、ユーザが利用する端末装置10に提供する。例えば、提供部134は、推定部132により推定される拘束時間内においてユーザが閲覧可能なサイズのコンテンツを提供コンテンツとして端末装置10に提供する。例えば、提供部134は、サイズに応じた閲覧時間が前記拘束時間に近づくように、一のコンテンツを編集することにより生成される前記提供コンテンツを提供する。例えば、提供部134は、サイズに応じた閲覧時間が前記拘束時間に近づくように、複数のコンテンツを合成することにより生成される前記提供コンテンツを提供する。
【0097】
図1の例では、提供部134は、拘束開始タイミングに合わせてユーザU1に提供コンテンツDCT2を提供する。
図1の例では、提供部134は、拘束開始タイミングと推定した19時10分にユーザU1の端末装置10−2に提供コンテンツDCT2を提供する。
図1の例では、提供部134は、19時10分に電車TRに乗ったユーザU1の端末装置10−2に提供コンテンツDCT2を提供する。例えば、提供部134は、拘束開始タイミング「19時10分」にユーザU1の端末装置10においてユーザU1に提供コンテンツDCT2が提供されたことが通知されれば、拘束開始タイミングよりも前に端末装置10に提供コンテンツDCT2が提供してもよい。
【0098】
〔3.提供処理のフロー〕
次に、
図7を用いて、実施形態に係る提供システム1による提供処理の手順について説明する。まず、
図7を用いて提供装置100における一覧情報の提供までの処理の流れを示す。
図7は、実施形態に係る提供処理の一例を示すフローチャートである。
【0099】
図7に示すように、提供装置100は、ユーザの行動情報を取得する(ステップS101)。
図1の例では、提供装置100は、ユーザU1が出発駅を「A駅」、到着駅を「B駅」とし、出発時間を「19時10分」と指定する電車の検索を行ったことを示す情報を取得する。
【0100】
そして、提供装置100は、ユーザの行動情報に基づいて、ユーザの拘束時間を推定する(ステップS102)。
図1の例では、提供装置100は、ユーザU1の拘束時間をA駅とB駅との間の移動時間である「20分」と推定する。
【0101】
そして、提供装置100は、ユーザの行動情報に基づいて、ユーザの拘束開始タイミングを推定する(ステップS103)。
図1の例では、提供装置100は、ユーザU1の拘束開始タイミングをユーザU1が指定した出発時間以降で直近のA駅からB駅方向へ向けての出発時間「19時10分」と推定する。
【0102】
また、提供装置100は、ユーザの拘束開始タイミングに応じて拘束時間ユーザが閲覧可能なサイズのコンテンツを提供する(ステップS104)。
図1の例では、提供装置100は、再生時間が「30分」の動画であるコンテンツCT2からユーザU1の拘束時間「20分」に対応する提供コンテンツDCT2を生成する。そして、
図1の例では、提供装置100は、再生時間が「20分」である提供コンテンツDCT2をユーザU1の拘束開始タイミング「19時10分」にユーザU1の端末装置10へ提供する。
【0103】
〔4.提供コンテンツの生成〕
図1の例では、1つのコンテンツCT2を動画の編集技術に基づいて、時間を拘束時間に合わせた提供コンテンツDCT2を生成する場合を示したが、提供装置100は、複数のコンテンツを合成することにより提供コンテンツを生成してもよい。この点について、
図8を用いて説明する。
図8は、実施形態に係る提供コンテンツの生成の一例を示す図である。なお、
図1と同様の点については、適宜説明を省略する。
図8の例では、提供装置100が推定した拘束時間が
図1と同様に「20分」であるものとする。
【0104】
例えば、提供装置100は、複数の動画を合成することにより、提供コンテンツを生成する(ステップS51)。
図8の例では、提供装置100は、サイズが「15分」であるコンテンツCT1(動画MA)と、サイズが「5分」であるコンテンツCT3(動画MC)と複数の動画を合成することにより、提供コンテンツを生成する。具体的には、提供装置100は、提供コンテンツ情報CTL51に示すように、コンテンツCT1とコンテンツCT3とを合成することにより、提供コンテンツID「DCT51」により識別される提供コンテンツ(提供コンテンツDCT51)を生成する。例えば、提供装置100は、コンテンツCT1に連続してコンテンツCT3が再生されるように合成することにより、提供コンテンツDCT51を生成する。これにより、提供装置100は、サイズが拘束時間に対応する「20分」であり、カテゴリ「スポーツ」、「芸能」のソースコンテンツから提供コンテンツDCT51である動画DMAを生成する。
【0105】
例えば、提供装置100は、複数の記事を合成することにより、提供コンテンツを生成する(ステップS52)。
図8の例では、提供装置100は、サイズが「500文字」であるコンテンツCT11(記事AA)や、サイズが「1000文字」であるコンテンツCT13(記事AC)や、サイズが「1000文字」であるコンテンツCT14(記事AD)等の複数の記事を合成することにより、提供コンテンツを生成する。具体的には、提供装置100は、提供コンテンツ情報CTL52に示すように、コンテンツCT11やコンテンツCT13やコンテンツCT14等を合成することにより、提供コンテンツID「DCT52」により識別される提供コンテンツ(提供コンテンツDCT52)を生成する。例えば、提供装置100は、コンテンツCT11に連続してコンテンツCT13やコンテンツCT14が表示されるように合成することにより、提供コンテンツDCT52を生成する。これにより、提供装置100は、サイズが拘束時間に対応する「20分」であり、カテゴリ「スポーツ」、「芸能」、「地域」等のソースコンテンツから提供コンテンツDCT52である記事DAAを生成する。
【0106】
このように、提供装置100は、複数のコンテンツを合成して提供コンテンツを生成することにより、種々のカテゴリを含む提供コンテンツを生成することができる。したがって、提供装置100は、ユーザの拘束時間に対応する提供コンテンツであって、内容が多様性に富んだ提供コンテンツをユーザに提供することができる。
【0107】
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る提供装置100は、推定部132と、提供部134とを有する。推定部132は、ユーザの行動情報に基づいて、ユーザの拘束時間に関する情報を推定する。提供部134は、推定部132により推定される拘束時間に基づいて決定されるサイズのコンテンツを提供コンテンツ(実施形態においては、「提供コンテンツDCT2」)として、ユーザが拘束され始めるタイミングに応じて、ユーザが利用する端末装置10に提供する。
【0108】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、推定される拘束時間に基づいて決定されるサイズのコンテンツを提供コンテンツとして、ユーザが拘束され始めるタイミングに応じて、ユーザが利用する端末装置10に提供することにより、ユーザに適切なサイズのコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
【0109】
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部134は、推定部132により推定される拘束時間内においてユーザが閲覧可能なサイズのコンテンツを提供コンテンツとして端末装置10に提供する。
【0110】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、推定した拘束時間内においてユーザが閲覧可能なサイズのコンテンツを提供コンテンツとして端末装置10に提供することにより、ユーザに適切なサイズのコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
【0111】
また、実施形態に係る提供装置100において、推定部132は、ユーザの移動により生じる拘束時間に関する情報を推定する。
【0112】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザの移動により生じる拘束時間に関する情報を推定することにより、ユーザに適切なサイズのコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
【0113】
また、実施形態に係る提供装置100において、推定部132は、ユーザが所定の公共交通機関に乗ることにより生じる拘束時間に関する情報を推定する。
【0114】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザが所定の公共交通機関に乗ることにより生じる拘束時間に関する情報を推定することにより、ユーザに適切なサイズのコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
【0115】
また、実施形態に係る提供装置100において、推定部132は、ユーザが電車に乗ることにより生じる拘束時間に関する情報を推定する。
【0116】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザが電車に乗ることにより生じる拘束時間に関する情報を推定することにより、ユーザに適切なサイズのコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
【0117】
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部134は、サイズに応じた閲覧時間が拘束時間に近づくように、一のコンテンツを編集することにより生成される提供コンテンツを提供する。
【0118】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、サイズに応じた閲覧時間が拘束時間に近づくように、一のコンテンツを編集することにより生成される提供コンテンツを提供することにより、ユーザに適切なサイズのコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
【0119】
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部134は、サイズに応じた閲覧時間が拘束時間に近づくように、複数のコンテンツを合成することにより生成される提供コンテンツを提供する。
【0120】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、サイズに応じた閲覧時間が拘束時間に近づくように、複数のコンテンツを合成することにより生成される提供コンテンツを提供することにより、ユーザに適切なサイズのコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
【0121】
また、実施形態に係る提供装置100において、推定部132は、ユーザによる所定の公共交通機関の検索に関する情報に基づいて、ユーザが拘束され始めるタイミングを推定する。
【0122】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザによる所定の公共交通機関の検索に関する情報に基づいて、ユーザが拘束され始めるタイミングを推定することにより、ユーザに適切なサイズのコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
【0123】
また、実施形態に係る提供装置100において、推定部132は、ユーザによる所定の公共交通機関の検索に関する情報に基づいて、拘束時間を推定する。
【0124】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザによる所定の公共交通機関の検索に関する情報に基づいて、拘束時間を推定することにより、ユーザに適切なサイズのコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
【0125】
また、実施形態に係る提供装置100は、取得部131を有する。取得部131は、端末装置10からユーザの行動情報を取得する。
【0126】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、端末装置10からユーザの行動情報を取得することにより、ユーザに適切なサイズのコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
【0127】
また、実施形態に係る提供装置100は、取得部131を有する。取得部131は、ユーザによる所定の公共交通機関の検索に関する情報を取得する。
【0128】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザによる所定の公共交通機関の検索に関する情報を取得することにより、ユーザに適切なサイズのコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
【0129】
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る提供装置100は、例えば
図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図9は、提供装置及び端末装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0130】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0131】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0132】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0133】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0134】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0135】
以上、本願の実施形態及び変形例のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0136】
〔7.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0137】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0138】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0139】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。