特許第6567022号(P6567022)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6567022
(24)【登録日】2019年8月9日
(45)【発行日】2019年8月28日
(54)【発明の名称】再脱着可能な感圧接着ストリップ
(51)【国際特許分類】
   C09J 7/38 20180101AFI20190819BHJP
   C09J 153/02 20060101ALI20190819BHJP
   C09J 11/08 20060101ALI20190819BHJP
   B32B 27/00 20060101ALI20190819BHJP
   C09J 7/24 20180101ALI20190819BHJP
【FI】
   C09J7/38
   C09J153/02
   C09J11/08
   B32B27/00 M
   B32B27/00 104
   C09J7/24
【請求項の数】27
【外国語出願】
【全頁数】54
(21)【出願番号】特願2017-228762(P2017-228762)
(22)【出願日】2017年11月29日
(65)【公開番号】特開2018-138649(P2018-138649A)
(43)【公開日】2018年9月6日
【審査請求日】2018年3月27日
(31)【優先権主張番号】10 2016 223 852.3
(32)【優先日】2016年11月30日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】509120403
【氏名又は名称】テーザ・ソシエタス・ヨーロピア
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100139527
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 克礼
(74)【代理人】
【識別番号】100164781
【弁理士】
【氏名又は名称】虎山 一郎
(72)【発明者】
【氏名】グレーゴル・オースターヴィンター
(72)【発明者】
【氏名】ベアトリーセ・サレルト
(72)【発明者】
【氏名】ティーロ・ドラーゼ
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル・エッガー
【審査官】 菅野 芳男
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第06284378(US,B1)
【文献】 国際公開第2016/156305(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09J 1/00−201/10
B32B 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロバルーンで発泡された少なくとも一つの接着剤層、及び少なくとも一つのキャリアBを含む、接着面での伸張性延伸によって残渣及び破壊無く再び脱着し得る感圧接着ストリップであって、
前記少なくとも一つの接着剤層を形成する感圧接着剤Aが、少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(a1)を含み、前記エラストマー部分(a1)は、少なくとも90重量%が、ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーからなり、前記ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー中のポリビニル芳香族類の含有率が少なくとも12重量%で最大35重量%であり、及びエラストマー部分(a1)の割合が、接着剤A全体を基準にして少なくとも40重量%で、最大で55重量%であり、
前記感圧接着剤Aが、少なくとも一種の粘着樹脂を含む粘着樹脂部分(a2)を含み、前記粘着樹脂部分(a2)は、少なくとも90重量%が、前記ポリジエンブロックと相溶性でありかつ前記ポリビニル芳香族ブロックと不相溶性の炭化水素樹脂からなり、この炭化水素樹脂は、+5℃超かつ+65℃未満(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在する場合)または+50℃未満(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在しない場合)の試験IIIに基づいたDACP、及び少なくとも+50℃かつ最大で+100℃(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在する場合)または最大で+90℃(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在しない場合)の試験IVに基づいたMMAPを有し、及び粘着樹脂部分(a2)の割合が、接着剤A全体を基準にして少なくとも40重量%で、最大で60重量%であり、並びに
前記感圧接着剤Aが、任意選択的に、軟化樹脂部分(a3)を含み、前記軟化樹脂部分(a3)は、接着剤全体を基準として0重量%から最大で5重量%であり、及び
前記感圧接着剤Aが、任意選択的に、更に別の添加剤(a4)を含み、
マイクロバルーンの割合は、接着剤全体を基準にして少なくとも0.5重量%で最大2.5重量%であり、
前記少なくとも一つの発泡された感圧接着剤層Aの厚さが、少なくとも20μmで、最大で75μmであり、
かつ
前記少なくとも一つのキャリアBが、
少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(b1)を含み、前記エラストマー部分(b1)は、少なくとも90重量%がポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーからなり、前記ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー中のポリビニル芳香族類の含有率が、少なくとも20重量%で、最大で45重量%であり、前記エラストマー部分の内部で、少なくとも一種のトリブロックコポリマーまたはマルチブロックコポリマー(線状または放射状)の割合が少なくとも80重量%であり、前記トリブロックコポリマーまたはマルチブロックコポリマー(線状または放射状)のモル質量(試験IIに基づいたGPCによるピークモル質量)が少なくとも85000g/モルであり、ジブロックコポリマーの割合が20重量%未満であり、及びエラストマー(b1)の割合が、キャリア層Bの調合物を基準にして少なくとも40重量%で、最大で60重量%であり、及び
前記キャリアBが、少なくとも一種の粘着樹脂を含む粘着樹脂部分(b2)を含み、前記粘着樹脂部分(b2)は、少なくとも90重量%が、前記ポリジエンブロックと相溶性でありかつ前記ポリビニル芳香族ブロックと不相溶性の炭化水素樹脂からなり、この炭化水素樹脂は、+5℃超かつ+65℃未満(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在する場合)または+50℃未満(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在しない場合)の試験IIIに基づいたDACP、及び少なくとも+50℃かつ最大で+100℃(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在する場合)または最大で+90℃(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在しない場合)の試験IVに基づいたMMAPを有し、及び粘着樹脂部分(b2)の割合が、キャリア層Bの総調合物を基準にして少なくとも40重量%で、最大で60重量%であり、並びに
前記キャリアBが、任意選択的に軟化樹脂部分(b3)を含み、前記軟化樹脂部分(b3)は、キャリア層の全調合物を基準にして0重量%から最大5重量%であり、前記キャリアBは、任意選択的に、更に別の添加剤(b4)を含み、
前記キャリア層Bの厚さが少なくとも70μmで、最大で150μmであり、
前記キャリア層Bの密度が少なくとも950kg/mである、
感圧接着ストリップ。
【請求項2】
前記少なくとも一つの接着剤層を形成する感圧接着剤Aが、少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(a1)を含み、前記エラストマー部分(a1)は、少なくとも90重量%が、ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーからなり、ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー中のポリビニル芳香族類の含有率が少なくとも20重量%で最大32重量%であり、及びエラストマー部分(a1)の割合が、接着剤A全体を基準にして少なくとも45重量%である、請求項1に記載の感圧接着ストリップ。
【請求項3】
マイクロバルーンで発泡された少なくとも一つの接着剤層、及び少なくとも一つのキャリアBを含む、接着面での伸張性延伸によって残渣及び破壊無く再び脱着し得る感圧接着ストリップであって、
前記少なくとも一つの接着剤層を形成する感圧接着剤Aが、少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(a1)を含み、前記エラストマー部分(a1)は、少なくとも90重量%が、ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーからなり、前記ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー中のポリビニル芳香族類の含有率が少なくとも12重量%で最大35重量%であり、及びエラストマー部分(a1)の割合が、接着剤A全体を基準にして少なくとも40重量%で、最大で55重量%であり、
前記感圧接着剤Aが、少なくとも一種の粘着樹脂を含む粘着樹脂部分(a2)を含み、前記粘着樹脂部分(a2)は、少なくとも90重量%が、前記ポリジエンブロックと相溶性でありかつ前記ポリビニル芳香族ブロックと不相溶性の炭化水素樹脂からなり、及び粘着樹脂部分(a2)の割合が、接着剤A全体を基準にして少なくとも40重量%で、最大で60重量%であり、並びに
前記感圧接着剤Aが、任意選択的に、軟化樹脂部分(a3)を含み、前記軟化樹脂部分(a3)は、接着剤全体を基準として0重量%から最大で5重量%であり、及び
前記感圧接着剤Aが、任意選択的に、更に別の添加剤(a4)を含み、
マイクロバルーンの割合は、接着剤全体を基準にして少なくとも0.5重量%で最大2.5重量%であり、
前記少なくとも一つの発泡された感圧接着剤層Aの厚さが、少なくとも20μmで、最大で75μmであり、
かつ
前記少なくとも一つのキャリアBが、
少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(b1)を含み、前記エラストマー部分(b1)は、少なくとも90重量%がポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーからなり、前記ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー中のポリビニル芳香族類の含有率が、少なくとも20重量%で、最大で45重量%であり、前記エラストマー部分の内部で、少なくとも一種のトリブロックコポリマーまたはマルチブロックコポリマー(線状または放射状)の割合が少なくとも80重量%であり、前記トリブロックコポリマーまたはマルチブロックコポリマー(線状または放射状)のモル質量(試験IIに基づいたGPCによるピークモル質量)が少なくとも85000g/モルであり、ジブロックコポリマーの割合が20重量%未満であり、及びエラストマー(b1)の割合が、キャリア層Bの調合物を基準にして少なくとも40重量%で、最大で60重量%であり、及び
前記キャリアBが、少なくとも一種の粘着樹脂を含む粘着樹脂部分(b2)を含み、前記粘着樹脂部分(b2)は、少なくとも90重量%が、前記ポリジエンブロックと相溶性でありかつ前記ポリビニル芳香族ブロックと不相溶性の炭化水素樹脂からなり、及び粘着樹脂部分(b2)の割合が、キャリア層Bの総調合物を基準にして少なくとも40重量%で、最大で60重量%であり、並びに
前記キャリアBが、任意選択的に軟化樹脂部分(b3)を含み、前記軟化樹脂部分(b3)は、キャリア層の全調合物を基準にして0重量%から最大5重量%であり、前記キャリアBは、任意選択的に、更に別の添加剤(b4)を含み、
前記キャリア層Bの厚さが少なくとも70μmで、最大で150μmであり、
前記キャリア層Bの密度が少なくとも950kg/mであり、
前記少なくとも一つの接着剤層を形成する感圧接着剤Aが、少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(a1)を含み、前記エラストマー部分(a1)は、少なくとも90重量%が、ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーからなり、ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー中のポリビニル芳香族類の含有率が少なくとも20重量%で最大32重量%であり、及びエラストマー部分(a1)の割合が、接着剤A全体を基準にして少なくとも45重量%である、
感圧接着ストリップ。
【請求項4】
前記感圧接着剤Aからなる一つ以上の接着剤層、及び一つ以上のキャリア層Bからなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項5】
前記感圧接着剤Aから形成された接着剤層、及びキャリア層Bから排他的になることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項6】
エラストマー部分(a1)は、少なくとも90重量%がポリビニル芳香族類−ポリブタジエン−ブロックコポリマーからなることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項7】
前記少なくとも一つの接着剤層を形成する感圧接着剤Aが、少なくとも一種の粘着樹脂を含む粘着樹脂部分(a2)を含み、前記粘着樹脂部分(a2)は、少なくとも95重量%が、前記ポリジエンブロックと相溶性でかつ前記ポリビニル芳香族ブロックと不相溶性の炭化水素樹脂からなり、この炭化水素樹脂は、+5℃超かつ+65℃未満(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在する場合)または+50℃未満(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在しない場合)の試験IIIに基づいたDACP、及び少なくとも+50℃かつ最大で+100℃(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在する場合)または最大で+90℃(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在しない場合)の試験IVに基づいたMMAPを有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項8】
マイクロバルーンの割合が、接着剤全体を基準にして少なくとも1.0重量%で、最大で2.0重量%であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項9】
前記少なくとも一つの発泡した感圧接着剤層Aの厚さが、少なくとも25μmで、最大65μmであることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項10】
前記少なくとも一つのキャリアBが、少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(b1)を含み、前記ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー中のポリビニル芳香族類の含有率は、少なくとも25重量%で、最大で35重量%であり、前記エラストマー部分の内部で少なくとも一種のトリブロックコポリマーまたはマルチブロックコポリマー(線状または放射状)の割合が少なくとも90重量%であり、ジブロックコポリマーの割合が、最大で18重量%であり、及びエラストマー(b1)の割合が、キャリア層Bの調合物を基準にして少なくとも45重量%で、最大で55重量%であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項11】
前記少なくとも一つのキャリアBが、少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(b1)を含み、前記エラストマー部分(b1)は、少なくとも90重量%が、ポリビニル芳香族類−ポリブタジエン−ブロックコポリマー及び/またはポリビニル芳香族類−ポリイソプレン−ブロックコポリマーからなることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項12】
前記少なくとも一つのキャリアBが、少なくとも一種の粘着樹脂を含む粘着樹脂部分(b2)を含み、前記粘着樹脂部分(b2)は、少なくとも95重量%が、前記ポリジエンブロックと相溶性でかつ前記ポリビニル芳香族ブロックと不相溶性の炭化水素樹脂からなり、この炭化水素樹脂は、+5℃超かつ+65℃未満(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在する場合)または+50℃未満(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在しない場合)の試験IIIに基づいたDACP、及び少なくとも+50℃かつ最大で+100℃(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在する場合)または最大で+90℃(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在しない場合)の試験IVに基づいたMMAPを有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項13】
前記キャリア層Bの厚さが、少なくとも80μmで、最大で120μmであり及び/または前記キャリア層Bが未発泡の状態で存在することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項14】
前記粘着樹脂部分(a2)及び前記粘着樹脂部分(b2)が化学的に同一のものであることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項15】
感圧接着剤として、主としてビニル芳香族から形成されたポリマーブロック(A−ブロック)と、主として1,3−ジエンの重合によって形成されたポリマーブロック(B−ブロック)とを含むブロックコポリマーをベースとする感圧接着剤を使用することを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項16】
ビニル芳香族ブロックコポリマーとして、A−B、A−B−A、(A−B)、(A−B)Xまたは(A−B−A)Xの構成を持つブロックコポリマーの形の少なくとも一種の合成ゴムであって、
ただし、
−ブロックAは、互いに独立して、少なくとも一種のビニル芳香族類の重合によって形成されたポリマーを表し;
−ブロックBは、互いに独立して、炭素原子数4〜18の共役ジエン及び/またはイソブチレンの重合によって形成されたポリマー、またはこのようなポリマーの部分もしくは完全水素化誘導体を表し、
−Xは、カップリング試薬または開始剤の残部を表し、そして
−nは≧2の整数を表す、
少なくとも一種の合成ゴムが使用されることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項17】
ブロックAを構成するためのビニル芳香族類が、スチレン、α−メチルスチレン及び/または他のスチレン誘導体を含むことを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項18】
ブロックBのためのモノマーが、ブタジエン、イソプレン、エチルブタジエン、フェニルブタジエン、ピペリレン、ペンタジエン、ヘキサジエン、エチルヘキサジエン、及びジメチルブタジエン並びにこれらのモノマーの任意の混合物からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項19】
ビニル芳香族ブロックコポリマーの割合が、感圧接着剤全体を基準にして、合計して少なくとも40重量%、及び同時に最大55重量%であることを特徴とする、請求項1〜18のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項20】
粘着樹脂(a2)が、+5℃超でかつ+65℃未満(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分中に存在する場合)または+50℃未満(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分中に存在しない場合)の試験IIIに基づくDACP(ジアセトンアルコール曇点)を有し、少なくとも+50℃でかつ最大で+100℃(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分中に存在する場合)または最大で+90℃(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在しない場合)の試験IVに基づくMMAP(混合メチルシクロヘキサンアニリン点)を有し、及び70℃以上で、150℃までの軟化温度(試験Vに基づく環球法)を有することを特徴とする、請求項1〜19のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項21】
粘着樹脂(a2)の少なくとも75重量%までが、炭化水素樹脂またはテルペン樹脂またはこれらの混合物であることを特徴とする、請求項1〜20のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項22】
前記接着剤が、次の組成:
・ビニル芳香族ブロックコポリマー 40〜55重量%、
・粘着樹脂、場合により及び軟化樹脂 40〜59.3重量%、
・マイクロバルーン 0.5〜2.5重量%、
・添加剤 0.2〜10重量%、
からなることを特徴とする、請求項1〜21のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項23】
発泡した感圧接着剤の絶対密度が、450〜950kg/mあり、及び/または相対密度が0.22〜0.99であることを特徴とする、請求項1〜22のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項24】
前記キャリア層のための調合物が、次の組成:
・ビニル芳香族ブロックコポリマー 40〜60重量%、
・粘着樹脂、場合により及び軟化樹脂 40〜59.8重量%、
・添加剤 0.2〜10重量%、
からなることを特徴とする、請求項1〜23のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項25】
前記感圧接着ストリップが、最大で250μmの総厚(一時的な剥離ライナーまたは剥離フィルムは含まない)を有することを特徴とする、請求項1〜24のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項26】
前記キャリアが、70〜150μmの間の厚さを有することを特徴とする、請求項1〜25のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
【請求項27】
部材及び電子デバイスの接着のための、請求項1〜26のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップの使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸張性延伸によって再び脱着できる耐衝撃性接合の形成のために使用できる、ビニルブロックコポリマーをベースとする耐引き裂き性自着性ストリップに関する。
【背景技術】
【0002】
接着面における伸張性延伸によって、残渣無くかつ破壊されること無く再び脱着できる、弾性または可塑性高伸張性自着性テープは、例えば、US4,024,312A(特許文献1)、DE3331016C2(特許文献2)、WO92/11332A1(特許文献3)、WO92/11333A1(特許文献4)、DE4222849C1(特許文献5)、WO95/06691A1(特許文献6)、DE19531696A1(特許文献7)、DE19626870A1(特許文献8)、DE19649727A1(特許文献9)、DE19649728A1(特許文献10)、DE19649729A1(特許文献11)、DE19708364A1(特許文献12)、DE19720145A1(特許文献13)、DE19820858A1(特許文献14)、WO99/37729A1(特許文献15)及びDE10003318A1(特許文献16)から知られており、以下では、剥離可能な自着性テープとも称する。
【0003】
このような剥離性自着性テープは、しばしば片面または両面が感圧接着性の接着フィルムストリップの形で使用され、前記接着フィルムストリップは、好ましくは、脱着プロセスを開始するための非感圧接着性の掴み領域を有する。対応する自着テープの特定の使用は、中でも、DE4233872C1(特許文献17)、DE19511288C1(特許文献18)、US5,507,464B1(特許文献19)、US5,672,402B1(特許文献20)及びWO94/21157A1(特許文献21)に記載されている。具体的な実施形態は、DE4428587C1(特許文献22)、DE4431914C1(特許文献23)、WO97/07172A1(特許文献24)、DE19627400A1(特許文献25)、WO98/03601A1(特許文献26)及びDE19649636A1(特許文献27)、DE19720526A1(特許文献28)、DE19723177A1(特許文献29)、DE19723198A1(特許文献30)、DE19726375A1(特許文献31)、DE19756084C1(特許文献32)、DE19756816A1(特許文献33)、DE19842864A1(特許文献34)、DE19842865A1(特許文献35)、WO99/31193A1(特許文献36)、WO99/37729A1(特許文献37)、WO99/63018A1(特許文献38)、WO00/12644A1(特許文献39)及びDE19938693A1(特許文献40)にも記載されている。
【0004】
上記の剥離可能な接着フィルムストリップの好ましい使用分野には、特に、住宅領域、作業所領域またはオフィス領域での軽量乃至中量物品の残渣及び破壊の無い再脱着可能な固定が含まれる。住宅及びオフィス領域での使用のためには、一般的に、400μmを超えるかなり厚い製品が使用される。通常は、これらの用途には、脱着のためには、伸張が行われ、これは、本質的に接着面の方向に行われる。
【0005】
家電業界では(例えば携帯電話、デジタルカメラまたはラップトップの製造では)、個々の部材を利用後に廃棄するときに分離できるようにすることへの要望が益々大きくなっている。この時、一部の部材は再使用またはリサイクルできる。または、少なくとも、分離して廃棄することが可能である。それ故、再脱着可能な接着接合は、この産業でも同様に大きな関心が持たれている。特に、ここで、高い保持性能を持ちかつ必要な時に簡単に除去できる接着テープは、脱着のためには先ず例えば加熱することによって前処理される必要がある接着ストリップの有意な代替品を形成する。
【0006】
家電業界の分野では、できるだけ薄い接着ストリップが好ましい。というのも、最終の装置は非常に薄く、それ故、全ての個々の部品も少しのスペースだけ要するべきであるからである。コンパクトな構成では、接着方向への伸張による脱着はしばしば可能ではなく、そしてより大きな角度(例えば45°超または90°さえも超える)で延伸する必要がある。
【0007】
キャリアが無くともよい非常に薄い剥離可能な接着ストリップを使用する場合は、接着ストリップが引き裂かれる傾向が益々高くなる(DE3331016C2(特許文献2)参照)。しかし、接着ストリップが引き裂かれると、通常は脱着がもはや可能でなくなる。というのも、接着ストリップの残部が接着の継ぎ目に戻り、そのため掴み部が使えなくなるからである。
【0008】
関連する接着製品の薄い厚さ及びより大きな角度での脱着の必要性は、これらの用途に適した自着ストリップの設計に関する特別な課題である。
【0009】
WO92/11332A1(特許文献3)は、引っ張ることで接着面で再脱着可能でありかつキャリアとして高伸張可能であるが本質的に復元力の無いフィルムを使用できる接着フィルムストリップを開示している。接着剤としては、排他的に、発泡されていてもよいUV架橋アクリレートコポリマーが使用されるが、これらを用いた場合は、特に非極性下地上では高い接着強度を達成できず、及び例えばビニル芳香族ブロックコポリマーベースの接着剤の場合と比べると、伸張中に接着力をそれほど強くは失わない。それ故、大きくとも35°またはより良好には大きくとも30°の脱着角度が推奨されている。キャリア厚としては、10μmと250μmとの間の範囲が記載されている。このキャリアは、ポリオレフィンベース、ビニルポリマーベース、またはオレフィンコポリマー、EVA、ABS、ポリウレタン、ポリアクリレートもしくはABAブロックコポリマーをベースとするものであることができる。ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとする樹脂変性キャリアは挙げられていない。
【0010】
例えばWO2010/141248A1(特許文献41)などの他の刊行物は、同様に低い接着力を有するポリイソブチレン感圧接着剤を備えたシステムを記載している。
【0011】
発泡させてあるが感圧接着性ではないフィルムキャリアを備えた剥離可能な接着フィルムストリップが、WO95/06691A1(特許文献6)(発泡キャリアの厚さは少なくとも760μm)、DE19649727A1(特許文献9)(厚さは少なくとも175μm)、DE19649728A1(特許文献10)(厚さは少なくとも150μm; ここでは発泡キャリアは先に損傷され、耐引き裂き性は接着剤層からの結果であり、そのためこの場合、発泡は逆効果であろう)、及びDE19649729A1(特許文献11)(厚さは少なくとも175μm)に記載されている。前記発泡材中間キャリアのために、200μm未満の接着フィルムストリップの薄い厚さは殆ど可能ではない。
【0012】
更に、延伸によって脱着可能でありかつブロックコポリマーをベースとする伸張可能なキャリアを含む多層接着ストリップが知られている。
【0013】
US4,024,312A(特許文献1)は、粘着樹脂で変性されたスチレン−ブロックコポリマーをベースとする少なくとも一つの感圧接着層、及び同様に粘着樹脂で変性してよいスチレン−ブロックコポリマーをベースとする伸張性キャリアを含む剥離可能な自着ストリップを開示している。発泡した感圧接着層は記載されていない。
【0014】
DE19708366A1(特許文献42)は、樹脂含有スチレンブロックコポリマー調合物からなる感圧接着性外側層及び同様に樹脂含有スチレンブロックコポリマー調合物からなる伸張性キャリア層を有する多層型で剥離可能な自着ストリップを記載している。このようにすることで、異なる層間での樹脂の移行の発生が防がれることを目的としている。個々の層の厚さは5μmと3000μmとの間であることができ、三層積層体中の中間層の厚さは75μmと2000μmとの間であり、そして外側層の厚さは15μmと500μmとの間であることができる。外側層は、中空ガラスビードまたは他の充填材を含むことができる。発泡した外側層は記載されていない。非常に様々な種類の樹脂が使用可能であるものと記載されており、脂肪族、環状脂肪族及び芳香族変性脂肪族粘着樹脂の他、ロジン及びそれの誘導体、芳香族及びフェノール変性粘着樹脂も挙げられている。具体的な調合物例は、主に、ロジン樹脂との組み合わせまたは軟化剤としての鉱油との組み合わせを挙げている。しかし、際立って芳香族性の粘着樹脂及びロジン誘導体には、これらが、ポリビニル芳香族類とも相溶性であり、そしてこの場合、凝集力の低下を招き得ることが予期される。それ故、このような樹脂は、本発明の意味において、特に非常に薄い剥離可能な自着ストリップの場合において有利ではない。同様に、鉱油などの低粘性の軟化剤は、接着下地上/中へものそれらの高い移行傾向の故に、不利である。
【0015】
DE19820858A1(特許文献14)の教示によれば、剥離可能な自着ストリップは、未発泡のキャリアを含むことができる。しかし、これらは先に損傷され、そして耐引き裂き性は、この場合、感圧接着剤層の結果生じる。それ故、この場合、発泡は逆効果である。キャリア層の樹脂変性は挙げられていない。
【0016】
DE10129608A1(特許文献43)は、アクリレートブロックコポリマーをベースとする感圧接着剤を含む剥離可能な自着ストリップを開示している。これらの自着ストリップは、多層型に構成でき、この際、そのキャリア層は、樹脂変性スチレン−ブロックコポリマーからなることができる。アクリレート−ブロックコポリマーベースの接着層は、典型的には、樹脂変性ポリスチレン−ポリジエン−ブロックコポリマーを用いて達成できるような非常に高い接着力を持たない。これに関連して、発泡層は企図されていない、というのも、DE10129608(特許文献43)で要求されている透明性が達成されないからである。
【0017】
DE10252088A1(特許文献44)は、水素化ブロックコポリマーをベースとする感圧接着剤を外側層に有する、透明で多層型の剥離可能な自着ストリップを教示している。明細書及び実施例には、SEBS及びSEPSが明示的に挙げられている。このような水素化ブロックコポリマーをベースとする感圧接着剤は、典型的には、樹脂変性ポリスチレン−ポリジエン−ブロックコポリマーを用いて達成できるような非常に高い接着力を持たない。発泡は、要求される透明性のために企図されていない。
【0018】
DE10252089A1(特許文献45)は、ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとし、その際、そのビニル基はポリジエンブロック中で選択的に水素化された状態で存在する少なくとも一つの感圧接着層を有する剥離可能な自着ストリップを記載している。これらの感圧接着層は、外側層としても多層型製品に利用でき、この際、スチレン−ブロックコポリマーをベースとする調合物がキャリア材料として利用されている。発泡型外側層は企図されていない。
【0019】
DE102012223670A1(特許文献46)は、ポリウレタンをベースとする伸張性キャリアを備えた剥離可能な自着ストリップを開示している。発泡した感圧接着層は企図されていない。
【0020】
DE102015206076A1(特許文献47)は、発泡した感圧接着層の少なくとも一つの層を含む剥離可能な自着ストリップを教示している。これらの自着ストリップは伸張可能なキャリア材料を含むことができる。これに関しては、ポリマーフィルム、例えばオレフィン−(コ)ポリマー、ポリウレタン、天然ゴムもしくはランダム共重合された合成ゴム、ポリアクリレートゴム、EVA、並びに様々なブロックコポリマーをベースとするポリマーフィルムが明示的に挙げられている。ポリウレタンが好ましい。キャリア材料を粘着樹脂で変性することは企図されていない。
【0021】
発泡した感圧接着剤系はかなり前から知られており、従来技術に記載されている。基本的に、ポリマー発泡体は二つの方法で製造できる。一方の方法では、そのまま加えられるにせよまたは化学反応から生じるにせよ発泡ガスの作用によって生じ、他方の方法では原材料マトリックス中に中空球を配合することによって生じる。後者の方法で製造された発泡体はシンタクチックフォームと称される。
【0022】
マイクロ中空ビードを用いて発泡された材料は、発泡体の気泡の均一なサイズ分布を有する一定した気泡構造を特色とする。マイクロ中空ビードを用いると、空隙の無い独立気泡型発泡体が得られ、これは、開放気泡型発泡体と比べると、中でも、ダスト及び液状媒体に対するより良好なシーリング作用を特色とする。更に、化学的にもしくは物理的に発泡した材料は、圧力及び温度下での不可逆性の崩壊を起こしやすく、しばしば比較的低い凝集強度を示す。
【0023】
格別有利な特性は、発泡のためのマイクロビードとして、膨張可能なマイクロビード(「マイクロバルーン」とも称される)を使用した場合に達成できる。それらの柔軟な熱可塑性ポリマーシェルによって、このような発泡体は、非膨張性の非ポリマー性マイクロ中空ビード(例えばガラス中空ビード)で満たされたものと比べて高い適合性を有する。これらは、例えば射出成形部品において通常であるような工程公差の調節のためにより良好に適しており、そしてそれらの発泡体特性の故に熱応力もより良好に相殺することができる。更に、ガラス中空ビードの場合には、しばしば配合時の破壊の困難さがある。
【0024】
更に、ポリマーシェルの熱可塑性樹脂の選択によって、発泡体の機械的特性に更に影響を及ぼすことができる。例えば、たとえ発泡体がマトリックスよりも密度が小さい場合でも、ポリマーマットリックスだけを用いた場合よりもより高い凝集強度を持つ発泡体を製造することができる。例えば、粗い下地に対する適合性などの典型的な発泡体特性を、自着性発泡体のために高い凝集強度と組み合わせることができる。
【0025】
EP0257984A1(特許文献48)では、少なくとも片面に発泡した接着コーティングを有する接着テープが開示されている。この接着コーティング中には、ポリマービードが含まれており、これらのポリマービードは、炭化水素からなる液体を含み、そして高められた温度下に膨張する。感圧接着剤のベースポリマーは、ゴムまたはポリアクリレートからなることができる。この場合、マイクロバルーンは、重合の前または後のいずれかで加えられる。マイクロバルーンを含む感圧接着剤は溶剤から加工され、そして接着テープに成形される。この際、発泡工程は、一貫してコーティングの後に行われる。そのため、微細に粗い表面が得られる。それから、例えば特に再配置可能性などの特性が生じる。マイクロバルーンで発泡された感圧接着剤の微細に粗い表面によるより良好な再配置可能性の効果は、DE3537433A1(特許文献49)またはWO95/31225A1(特許文献50)などの他の文献にも記載されている。
【0026】
微細に粗い表面は、気泡の無い接着を形成するために使用される。EP0693097A1(特許文献51)及びWO98/18878A1(特許文献52)もこの使用を開示している。マイクロバルーンを用いて発泡された感圧接着剤は、文献US4,885,170A(特許文献53)及びEP1102809B(特許文献54)からも知られており、しかし、この場合、これらは、再脱着可能ではない持続的な接着のための接着テープに充填材として使用されている。従来技術(DE102015206076A1(特許文献47))からは、発泡されておりかつ延伸によって接着から剥離し得る他の自着剤が知られている。
【0027】
家電工業における機器には、本願の意味では電子、光学及び精密機械機器、特に、商標登録の商品役務国際分類(ニース分類)、第10版(NCL(10−2013))のクラス9に分類できるような機器(但し、電子、光学または精密機械機器であるものに限る)、更にクラス14(NCL(10−2013))に従う時計及び計時用具、
例えば特に
・科学用、航海用、測量用、写真用、映画用、光学用、計量用、測定用、信号用、監視用、救命用及び教育用の機器;
・電気の伝導用、開閉用、変圧用、蓄電用、調整用又は制御用の機械器具;
・映像の記録用、加工用、送信用又は再生用の装置、例えばテレビ及び類似品;
・音響の記録用、加工用、送信用又は再生用の装置、例えば放送用デバイス及び類似品;
・コンピュータ、計算機及びデータ処理装置、数学用機器、コンピュータ周辺機器、事務用機器、例えばプリンター、ファクシミリ、複写機器、タイプライター、データ記憶装置;
・電気通信用デバイス及び電気通信機能を持つ多機能デバイス、例えば電話機及び留守番電話機;
・化学的及び物理的測定装置、制御装置、例えば蓄電池、マルチメーター、電球、回転速度計;
・航海用計器;
・光学用機器;
・医療用機械器具、並びにスポーツ選手用のこのような機械器具;
・時計及びクロノメータ;
・太陽電池モジュール、例えば電気化学的色素太陽電池、有機太陽電池、薄層電池;
・消化器;
が挙げられる。
【0028】
技術的な開発は、いっそう小さくかつ軽く設計され、そのため使用者がいつでも携帯でき、通常は一般的に携帯されるデバイスに益々向けられている。これは、通常は、このようなデバイスの軽量化及び/または適切な大きさの実現によって行われる。このようなデバイスは、本明細書の枠内では、携帯用デバイスまたはポータブルデバイスとも称される。このような開発傾向の下に、精密機械デバイス及び光学デバイスには、小型化の可能性を高める電子部品が(も)備えられることが多くなっている。携帯用デバイスは持ち運ばれるために、これらは、(特に機械的な)負荷、例えば縁のところでの衝突、落下、バック中での他の硬質物品との接触による負荷、または単に持ち運びされること自体による絶え間ない運動からの負荷に曝されることが多い。しかし、携帯用デバイスは、通常は室内に設置されて動かされないかまたは殆ど動かされることのない「固定型」デバイスと比べて、湿気の影響、温度の影響及び類似の影響に基づくより強い負荷にも曝される。
【0029】
応じて、本発明は特に好ましくは携帯用デバイスに関する。というのも、本発明による自着製品は、それらの予期できない良好な特性(非常に高い耐衝撃性)の故にこのような用途に特に有益であるからである。以下には、幾つかのポータブルデバイスを挙げるが、本発明の対象に関連して以下のリストに具体的に挙げた代表的なものによって、不要に限定されることは意図しない。
・光学機器、デジタルカメラ、撮影用品(例えば露出計、フラッシュデバイス、絞り、カメラケース、対物レンズなど)、フィルムカメラ、ビデオカメラ;
・小型コンピュータ(モバイルコンピュータ、ポケットコンピュータ、ポケットカルキュレータ)、ラップトップ、ノートブック、ネットブック、ウルトラブック、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、電子的予定記入式カレンダーまたはシステム手帳(いわゆる「電子手帳」または「携帯情報末端」、PDA、パームトップ)、モデム;
・コンピュータアクセサリー及び電子デバイス用の操作用ユニット、例えばマウス、画用パッド、グラフィックスタブレット、マイクロフォン、スピーカー、ゲームコンソール、ゲームパッド、リモートコントロール、リモート操作用デバイス、タッチパッド;
・モニター、ディスプレイ、スクリーン、タッチセンシティブ型スクリーン(センサースクリーン、「タッチスクリーンデバイス」)、プロジェクター、
・電子ブック(「E−ブック」)のための書籍リーダー;
・小型テレビ、ポケットテレビ、フィルムプレーヤーデバイス、ビデオプレーヤーデバイス;
・ラジオ(小型ラジオ及びポケットラジオも含む)、ウオークマン、ディスクマン、例えばCD、DVD、ブルーレイ、カセット、USB、MP3のための音楽再生デバイス、及びヘッドフォン、
・コードレス電話機、携帯電話機、スマートフォン、送受信用無線機、ハンドフリーデバイス、ポケットベル(ページャー、ビーパー);
・携帯用細動除去器、血糖値測定デバイス、血圧計、万歩計、心拍計、
・懐中電灯、レーザーポインター、
・移動検出器、光学拡大鏡、望遠鏡、暗視装置、
・GPSデバイス、ナビゲーションデバイス、衛生通信のための携帯可能なインターフェースデバイス、
・データストレージデバイス(USBスティック、外部ハードディスク、メモリカード)、
・腕時計、デジタル時計、ポケットウオッチ、懐中時計、ストップウオッチ。
【0030】
これらのデバイスには、特に、高い保持性能を有しかつ必要に応じて簡単に除去できる自着テープが要求される。更に、電子デバイス、例えば携帯電話が落下しそして地面に衝突した時に接着テープの保持性能が失われないことが重要である。すなわち、自着ストリップは、非常に高い耐衝撃性を有する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0031】
【特許文献1】US4,024,312A
【特許文献2】DE3331016C2
【特許文献3】WO92/11332A1
【特許文献4】WO92/11333A1
【特許文献5】DE4222849C1
【特許文献6】WO95/06691A1
【特許文献7】DE19531696A1
【特許文献8】DE19626870A1
【特許文献9】DE19649727A1
【特許文献10】DE19649728A1
【特許文献11】DE19649729A1
【特許文献12】DE19708364A1
【特許文献13】DE19720145A1
【特許文献14】DE19820858A1
【特許文献15】WO99/37729A1
【特許文献16】DE10003318A1
【特許文献17】DE4233872C1
【特許文献18】DE19511288C1
【特許文献19】US5,507,464B1
【特許文献20】US5,672,402B1
【特許文献21】WO94/21157A1
【特許文献22】DE4428587C1
【特許文献23】DE4431914C1
【特許文献24】WO97/07172A1
【特許文献25】DE19627400A1
【特許文献26】WO98/03601A1
【特許文献27】DE19649636A1
【特許文献28】DE19720526A1
【特許文献29】DE19723177A1
【特許文献30】DE19723198A1
【特許文献31】DE19726375A1
【特許文献32】DE19756084C1
【特許文献33】DE19756816A1
【特許文献34】DE19842864A1
【特許文献35】DE19842865A1
【特許文献36】WO99/31193A1
【特許文献37】WO99/37729A1
【特許文献38】WO99/63018A1
【特許文献39】WO00/12644A1
【特許文献40】DE19938693A1
【特許文献41】WO2010/141248A1
【特許文献42】DE19708366A1
【特許文献43】DE10129608A1
【特許文献44】DE10252088A1
【特許文献45】DE10252089A1
【特許文献46】DE102012223670A1
【特許文献47】DE102015206076A1
【特許文献48】EP0257984A1
【特許文献49】DE3537433A1
【特許文献50】WO95/31225A1
【特許文献51】EP0693097A1
【特許文献52】WO98/18878A1
【特許文献53】US4,885,170A
【特許文献54】EP1102809B
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0032】
応じて、本発明の課題は、接着面の方向に伸張することによって、ただし特には不都合な脱着配置でも、大抵は残渣及び破壊無く再脱着可能であり、かつ良好な接着強度と同時に特に高い耐衝撃性を有する感圧接着ストリップを見出すことである。感圧接着ストリップは、より一層小型でかつ軽量の尺の携帯デバイスに向かう傾向を考慮するためには、(一次的な剥離フィルムまたは剥離ライナーは除いて)非常に薄くあるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0033】
この課題は、主請求項に記載したような上位概念としての感圧接着ストリップ(以下には、自着ストリップとも称する)を用いて本発明により解消される。この際、下位の請求項の対象は、該感圧接着ストリップの有利な発展形態である。
【0034】
すなわち、本発明は、(特にマイクロバルーンで発泡された)感圧接着剤から全体がなる一つ以上の感圧接着剤層、及び一つ以上の伸張性キャリア層を含む、伸張性延伸によって脱着できる感圧接着ストリップに関する。
【発明を実施するための形態】
【0035】
該自着ストリップは、特に、排他的に、上記の感圧接着剤層及びキャリア層からなり、この際、該自着ストリップの外側上面及び外側下面は、上記の一つ以上の感圧接着剤層から形成されている。
【0036】
すなわち、該自着ストリップは、上側の外側面及び下側の外側面を有し、この際、上側の外側面上にも、下側の外側面上にも、該自着ストリップの構成分である一つ以上の他の層、特に他の感圧接着剤層は存在しない。該自着ストリップは、使用するまでは、その片面または両面がライナー(剥離紙または剥離フィルム)で覆われていることができる。
【0037】
該自着ストリップの接着に利用できる外側面が、本発明による発泡した感圧接着剤によって形成されていることが本発明にとって重要である。発泡特性によって、高い耐衝撃性などの本発明により確認された利点が実現される。
【0038】
片面または両面が接着材料でコーティングされた接着テープは、製造プロセスの最後にたいていはアルキメデス螺旋の形態で巻かれてロールとされる。両面で接着性の接着テープの場合に感圧接着剤同士が接触するのを防ぐために、または片面で接着性の接着テープの場合に支持体に接着剤が貼り付くのを防ぐため、接着テープを、巻く前にカバー材料(剥離材料とも言う)上に施与し、このカバー材料が接着テープと一緒に巻かれる。このようなカバー材料は、当業者にはリリースライナーまたはライナーの名称で既知である。ライナーは、片面または両面で接着性の接着テープをカバーするだけでなく、ラベルを覆うためにも用いられる。
【0039】
ライナー(剥離紙、剥離フィルム)は、接着テープまたはラベルの構成要素ではなく、その製造、保存またはダイカットによる二次加工のための補助手段に過ぎない。更に、接着テープキャリアとは異なり、ライナーは接着剤層とは強く接合されない。
【0040】
該感圧接着ストリップの、少なくとも一つ接着剤層を形成する発泡した感圧接着剤Aは、少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(a1)、及び少なくとも一種の粘着樹脂を含む粘着樹脂部分(a2)、並びに任意選択的に軟化樹脂部分(a3)、及び任意選択的に他の添加剤(a4)を含む。以下の記載で説明する実施形態によって、要求される接着特性が様々な基材上で実現される。
【0041】
加えて、該自着ストリップ中には、少なくとも一つのキャリアBが存在する。前記少なくとも一つのキャリアBは、少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(b1)、及び少なくとも一種の粘着樹脂を含む粘着樹脂部分(b2)、並びに任意選択的に軟化樹脂部分(b3)、及び任意選択的に他の添加剤(b4)を含む。
【0042】
本発明の好ましい実施形態の一つでは、前記キャリアは、好ましくは、感圧接着剤Aから形成される接着剤層中の中央に配置される。代替的な三層型態様では、前記キャリアBの上及び下に、感圧接着剤Aから形成される感圧接着層が配置され、更に好ましくは両方の感圧接着剤層が同一である。
【0043】
伸張性延伸によって、本質的に残渣及び破壊無く再び脱着し得る本発明による自着ストリップは、(マイクロバルーンで発泡された)感圧接着剤Aから全体がなる一つ以上の感圧接着剤層、及び一つ以上のキャリア層Bからなることができ、この際、該自着ストリップの外側上面及び外側下面は、感圧接着剤Aからなる一つ以上の感圧接着剤層から形成されている。
【0044】
前記少なくとも一つの接着剤層Aは、エラストマー部分(a1)、粘着樹脂部分(a2)、任意選択的に軟化樹脂部分(a3)、及び任意選択的に他の添加剤(a4)からなり、この際、
−エラストマー部分(a1)は、少なくとも90重量%までが、ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー、特にポリビニル芳香族類−ポリブタジエン−ブロックコポリマーからなり、前記ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー中でのポリビニル芳香族類の割合は、少なくとも12重量%で最大で35重量%、好ましくは少なくとも20重量%で最大で32重量%であり、そして接着剤A全体を基準としたエラストマー部分(a1)の割合は、少なくとも40重量%で最大で55重量%、好ましくは少なくとも45重量%であり、
−粘着樹脂部分(a2)は、少なくとも90重量%、好ましくは少なくとも95重量%までが、前記ポリジエンブロックと本質的に相溶性でありかつ前記ポリビニル芳香族ブロックと本質的に不相溶性である炭化水素樹脂からなり、そして接着剤A全体を基準にして粘着樹脂部分(a2)の割合は、少なくとも40重量%で、最大で60重量%であり、
−接着剤全体を基準にした軟化樹脂部分(a3)は、0重量%〜最大5重量%であり、
−接着剤全体を基準としたマイクロバルーンの割合は、少なくとも0.5重量%で、最大2.5重量%、好ましくは少なくとも1.0重量%で、最大2.0重量%であり、そして
−前記少なくとも一つの発泡した感圧接着剤層Aの厚さは、少なくとも20μmで、最大で75μm、好ましくは少なくとも25μmで、最大で65μmである。
【0045】
エラストマー部分(a1)、粘着樹脂部分(a2)、軟化樹脂部分(a3)及びマイクロバルーンからなる重量割合の合計が100重量%にならない場合には、100重量%までの残部は添加剤(a4)によって構成される。
【0046】
前記少なくとも一つのキャリア層Bは、エラストマー部分(a1)、粘着樹脂部分(a2)、任意選択的に軟化樹脂部分(a3)、及び任意選択的に他の添加剤(a4)からなり、この際、
−エラストマー部分(b1)は、少なくとも90重量%までがポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー、特にポリビニル芳香族類−ポリブタジエン−ブロックコポリマー及び/またはポリビニル芳香族類−ポリイソプレン−ブロックコポリマーからなり、前記ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー中のポリビニル芳香族類の割合は、少なくとも20重量%で、最大で45重量%であり、好ましくは少なくとも25重量%で、最大で35重量%であり、エラストマー部分内部で、少なくとも一種のトリブロックコポリマーまたはマルチブロックコポリマー(線状または放射状)の割合は、少なくとも80重量%、好ましくは少なくとも90重量%であり、この際、前記トリブロックコポリマーまたはマルチブロックコポリマー(線状または放射状)のモル質量(GPCによるピークモル質量)は少なくとも85000g/モルであり、ジブロックコポリマーの割合は20重量%未満で、特に最大で18重量%であり、好ましくは最大で10重量%であり、非常に好ましくは0重量%であり、そしてキャリア層Bの調合物を基準としたエラストマー(b1)の割合は、少なくとも40重量%で、最大で60重量%、好ましくは少なくとも45重量%で、最大で55重量%であり、
−粘着樹脂部分(b2)は、少なくとも90重量%、好ましくは少なくとも95重量%までが、前記ポリジエンブロックと本質的に相溶性でかつ前記ポリビニル芳香族ブロックと本質的に不相溶性の炭化水素樹脂からなり、そしてキャリア層Bの全調合物を基準とした粘着樹脂部分(b2)の割合は少なくとも40重量%で、最大で60重量%であり、
−前記キャリア層の全調合物を基準とした軟化樹脂割合(b3)は、0重量%〜最大で5重量%であり、
−前記キャリア層Bの厚さは、少なくとも70μmで、最大で150μm、好ましくは少なくとも80μmで、最大で120μmであり、そして
−前記キャリア層Bは本質的に発泡されていない状態で存在する。
【0047】
エラストマー部分(b1)、粘着樹脂部分(b2)及び軟化樹脂部分(b3)からなる重量割合の合計が100重量%とならない場合には、100重量%までの残部は添加剤(b4)によって構成される。
【0048】
本発明による自着ストリップは、好ましくは最大で250μm、好ましくは175μm未満の総厚(一時的な剥離ライナーまたは剥離フィルム無し)を有する。片面接着性自着ストリップ(一つの接着剤層、一つのキャリア層)は、少なくとも90μm厚、典型的には少なくとも100μm厚である。三層型変形(二つの接着剤層、一つのキャリア層)では、最小厚は110μmである。より厚いもしくは他の層を有するより厚手の構成が可能である。
【0049】
キャリア層Bの最大の伸張性は、非常に好ましくは、少なくとも(一つ以上の)発泡した接着剤層の最大伸張性と同じ程度に大きい。
【0050】
粘着樹脂コンビネーション(a2)及び粘着樹脂コンビネーション(b2)は、種類に関して、感圧接着剤層A及びキャリア層Bのために好ましくは同一に選択される。同様に、この成分が使用される場合は、軟化樹脂コンビネーション(a3)及び軟化樹脂コンビネーション(b3)は、種類に関して、感圧接着剤層A及びキャリア層Bのために、好ましい実施形態の一つでは同一に選択される。同様に、この成分が使用される場合は、添加剤(a4)及び添加剤(b4)は、種類に関して、感圧接着剤層A及びキャリア層Bのために、好ましい実施形態の一つでは同一に選択される。このようにして、構成分(a2)、(b2)、(a3)、(b3)、(a4)及び/または(b4)の起こり得る移行可能性は最小化されるかまたは完全に抑制されもする。
【0051】
この際、「種類」とは、関連する構成分(例えば粘着樹脂)について根底にあるケミストリー及び/または構成のことを意味する。同じ種類の構成分は、同じケミストリー及び/または構造(例えば線状または分岐状)及び/またはモル質量及び/またはモル質量分布を有する。好ましくは、関連する構成分は、二つの基準に関して同じであり、非常に好ましくは三つの、特に好ましくは四つ全ての基準に関して同じである。
【0052】
記載した構成の自着ストリップが課せられた要求を非常に良好に満たすことは驚くべきことである。詳しくは、困難な脱着条件下でさえ特に伸張性延伸による良好な脱着挙動に関して驚くべきことである。すなわち、キャリア材料中に粘着樹脂を使用することによって、キャリアの引張強さが低下する。しかし、キャリアの引張強さは、伸張性延伸下での首尾のよい脱着挙動(引き裂きを伴わない脱着(reisserfreies Abloesen))にとって重要であると考え得る。キャリアの引張強さは、(一つ以上の)感圧接着層が発泡した状態で存在し、そしてそれ自体では自着ストリップの引張強さにはそれほど効果的に寄与しない場合に、脱着プロセスにとってより一層重要となることを期待し得る。
【0053】
関連する既知の剥離可能な自着ストリップが簡単にかつ残渣無く再び脱着できるようになるためには、これらは、規定の接着技術的特性を有する必要がある。
【0054】
延伸の時は、接着フィルムストリップの接着性は明らかに低下する必要がある。延伸された状態での接着性能が低ければ低い程、下地が脱着の時に受ける損傷は一層小さくなるかまたは残渣が接着基材上に残るリスクがより一層顕著に小さくなる。
【0055】
この特性は、ビニル芳香族ブロックコポリマーをベースとする接着剤の場合に特により明らかに認められ、この場合は、降伏点の付近で接着力は10%未満に低下する。
【0056】
剥離可能な自着テープが簡単にかつ残渣無く再び脱着し得るようになるには、これらは、上記の接着技術的特性の他に、幾つかの特定の機械的特性も有する必要がある。
【0057】
剥離力に対する引き裂き力の比が二超、好ましくは三超であることが特に有利である。この際、剥離力とは、接着ストリップを接着面の方向に平行に引っ張ることによって接着継ぎ目から再び剥がすために負荷する必要のある力のことである。この剥離力は、上述のように接着下地から接着テープを脱着するために必要な力と、接着テープの変形のために使用する必要がある力とから構成される。接着テープの変形に必要な力は、接着フィルムストリップの厚さに依存する。
【0058】
これに対して、脱着に必要な力は、接着フィルムストリップの考察下の厚さ範囲において、接着ストリップの厚さには依存しない。
【0059】
1)発泡した感圧接着剤A
感圧接着剤層Aは、少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー(a1)及び少なくとも一種の粘着樹脂(a2)をベースとして構成されている感圧接着剤を含む。
【0060】
エラストマー部分(a1)は、A−B、A−B−A、(A−B)、(A−B)Xまたは(A−B−A)Xの構成を持つブロックコポリマーの形の少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーである。
ただし、
−ブロックAは、互いに独立して、少なくとも一種のビニル芳香族類の重合によって形成されたポリマーを表し;
−ブロックBは、互いに独立して、炭素原子数4〜18の共役ジエンの重合によって形成されたポリマー、またはポリジエンブロックにおいてこのようなポリマーの部分水素化誘導体を表し、
−Xは、カップリング試薬または開始剤の残部を表し、そして
−nは≧2の整数を表す。
【0061】
特に、本発明による感圧接着剤の全ての合成ゴムは、上述のような構成を持つブロックコポリマーである。それ故、本発明による感圧接着剤は、上述のような構成を持つ異なるブロックコポリマーの混合物を含むこともできる。
【0062】
すなわち、適当なブロックコポリマー(ビニル芳香族ブロックコポリマー)は、一つ以上のゴム様ブロックB(軟質ブロック)及び一つ以上のガラス様ブロックA(硬質ブロック)を含む。特に好ましくは、本発明による感圧接着剤の少なくとも一種の合成ゴムは、A−B、A−B−A、(A−B)X、(A−B)Xまたは(A−B)Xの構成を持つブロックコポリマーであり、ここでA、B及びXについては上述の意味が適用される。中でも特に好ましくは、本発明による感圧接着剤の全ての合成ゴムは、A−B、A−B−A、(A−B)X、(A−B)Xまたは(A−B)Xの構成を持つブロックコポリマーであり、ここでA、B及びXについては上述の意味が適用される。特に、本発明による感圧接着剤の合成ゴムは、A−B、A−B−A、(A−B)X、(A−B)Xまたは(A−B)Xの構成を持つブロックコポリマーの混合物であり、これは、好ましくは、ジブロックコポリマーA−B、及び/またはトリブロックコポリマーA−B−Aまたは(A−B)Xを少なくとも含む。
【0063】
更に、ジブロック−及びトリブロックコポリマー、及び(A−B)−または(A−B)Xブロックコポリマー(nは3以上である)からなる混合物が有利である。
【0064】
更に、ジブロックコポリマー及び放射状マルチブロックコポリマー(A−B)または(A−B)X(nは3以上である)からなる混合物が有利である。
【0065】
感圧接着剤としては、好ましくは、主としてビニル芳香族類、好ましくはスチレンから形成されたポリマーブロック(A−ブロック)、及び主として1,3−ジエン、例えばブタジエン及びイソプレン、またはこれらの両者のコポリマー、特にブタジエンの重合によって形成されたポリマーブロック(B−ブロック)を含むブロックコポリマーをベースとする感圧接着剤が使用される。この際、これらの製品は、ジエンブロックにおいて部分的に水素化されていることもできる。部分的に水素化された誘導体に関して、中でも、存在するかもしれないビニル基、すなわち側鎖に不飽和状態で存在する繰り返し単位、例えば1,2−ポリブタジエン、1,2−ポリイソプレンまたは3,4−ポリイソプレンが水素化された状態で存在するブロックコポリマーが特に適している。
【0066】
好ましくは、感圧接着剤のブロックコポリマーはポリスチレン末端ブロックを有する。
【0067】
Aブロック及びBブロックから生じるブロックコポリマーは、同じまたは異なるBブロックを含むことができる。該ブロックコポリマーは線状A−B−A構造を有することができる。また同様に、放射状形態のブロックコポリマー、並びに星型及び線状マルチブロックコポリマーも使用し得る。他の成分としては、A−B−Z二元ブロックコポリマーが存在することができる。上記のポリマーの全てを、単独でまたは互いの混合物として利用することができる。
【0068】
前記の好ましいポリスチレンブロックの代わりに、ビニル芳香族類としては、75℃超のガラス転移温度を有する他の芳香族類含有ホモ−及びコポリマー(好ましくはC〜C12芳香族類)をベースとするポリマーブロック、例えばα−メチルスチレン含有芳香族類ブロックも利用することができる。更に、同一のまたは異なるAブロックも含まれていてよい。
【0069】
ブロックAの構成のためのビニル芳香族類は、好ましくはスチレン、α−メチルスチレン及び/または他のスチレン誘導体を含む。それ故、ブロックAは、ホモポリマーまたはコポリマーとして存在することができる。特に好ましくは、ブロックAはポリスチレンである。
【0070】
軟質ブロックBのためのモノマーとしての好ましい共役ジエンは、特に、ブタジエン、イソプレン、エチルブタジエン、フェニルブタジエン、ピペリレン、ペンタジエン、ヘキサジエン、エチルヘキサジエン、及びジメチルブタジエン並びにこれらのモノマーの任意の混合物からなる群から選択される。ブロックBもホモポリマーとしてまたはコポリマーとして存在し得る。
【0071】
特に好ましくは、軟質ブロックBのためのモノマーとしての共役ジエンは、ブタジエン及びイソプレンから選択される。例えば、軟質ブロックBは、ポリイソプレン、ポリブタジエン、またはこれら両者のポリマーの部分水素化誘導体、例えば特にポリブチレンブタジエン; またはブタジエン及びイソプレンからなる混合物でできたポリマーである。非常に特に好ましくは、ブロックBはポリブタジエンである。
【0072】
A−ブロックは、本発明に関連しては、「硬質ブロック」とも称される。応じて、B−ブロックは、「軟質ブロック」または「エラストマーブロック」とも称される。これは、それらのガラス転移温度(A−ブロックでは少なくとも25℃、特に少なくとも50℃、ブロックBでは高くとも25℃、特に高くとも−25℃)に応じた本発明によるブロックの選択を反映している。
【0073】
好ましい形態の一つでは、ビニル芳香族ブロックコポリマー、特にスチレンブロックコポリマーの割合は、感圧接着剤全体を基準にして合計して少なくとも40重量%、好ましくは少なくとも45重量%である。
【0074】
ビニル芳香族ブロックコポリマーの割合が少ないほど、感圧接着剤の凝集力が比較的小さくなる、すなわち剥離の時に避けやすくなるという結果となる。加えて、エラストマー相のガラス転移温度が上昇して、耐衝撃性が低下する。加えて、脱着の際に残渣が接着基材上に残るリスクも高くなる。
【0075】
ビニル芳香族ブロックコポリマー、特にスチレンブロックコポリマーの最大割合は、感圧接着剤全体を基準にして、合計して最大55重量%である。他方、ビニル芳香族ブロックコポリマーの割合が大きいほど、感圧接着剤がもはや十分に感圧接着性でなくなるという結果となる。
【0076】
応じて、ビニル芳香族ブロックコポリマー、特にスチレンブロックコポリマーの割合は、感圧接着剤全体を基準にして、合計して少なくとも40重量%、好ましくは少なくとも45重量%、及び同時に最大55重量%である。
【0077】
感圧接着剤は、少なくとも一種のビニル芳香族ブロックコポリマーの他に、接着性を望ましいように高めるために、少なくとも一種の粘着樹脂(a2)を含む。粘着樹脂は、ブロックコポリマーのエラストマーブロックと相溶性であるべきである。
【0078】
「粘着樹脂」とは、当業者の一般的な理解に一致して、粘着樹脂は含まないものの他は同じ感圧接着剤と比べた場合に感圧接着剤の接着性(タック、固有粘着性)を高めるオリゴマー性またはポリマー性樹脂のことと解される。
【0079】
応じて、特に+5℃超、好ましくは+10℃超でかつ+65℃未満(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在する場合)、好ましくは+50℃未満(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在しない場合)のDACP(ジアセトンアルコール曇点)を有する樹脂が、(全樹脂割合を基準にして)少なくとも90重量%まで、好ましくは95重量%までの割合で選択される。加えて、前記少なくとも一種の樹脂は、特に、少なくとも+50℃、好ましくは少なくとも+60℃で、かつ最大で+100℃(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在する場合)、好ましくは最大で+90℃(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在しない場合)のMMAP(混合メチルシクロヘキサンアニリン点)を有する。前記少なくとも一種の粘着樹脂は、70℃以上、好ましくは100℃以上で最大150℃までの軟化点(環球式)を有する。
【0080】
(一種以上の)感圧接着剤のための粘着性付与剤としては、特に非極性炭化水素樹脂、例えばジシクロペンタジエンの水素化及び非水素化ポリマー、C−、C/C−もしくはC−モノマー流をベースとする水素化されていないかまたは部分的、選択的もしくは完全に水素化された炭化水素樹脂、α−ピネン及び/またはβ−ピネン及び/またはδ−リモネンをベースとするポリテルペン樹脂を有利に使用し得ることが判明した。前述の粘着樹脂は、単独でまたは混合物としても使用し得る。場合により、酸素も含む水素化または非水素化粘着樹脂を、接着剤中の樹脂の総量を基準にして好ましくは最大10%の割合までで使用できる。
【0081】
特に好ましくは、粘着樹脂は、(総樹脂割合を基準にして)少なくとも75重量%までが炭化水素樹脂またはテルペン樹脂またはこれらの混合物である。
【0082】
本発明による感圧接着剤は、感圧接着剤の総重量を基準にして好ましくは40〜60重量%の少なくとも一種の粘着樹脂を含む。
【0083】
室温で(粘)液性の軟化樹脂(a3)の割合は、感圧接着剤全体を基準にして最大5重量%までである。しかし、室温で(粘)液性の軟質樹脂は無しで済ませることもできる。有利には、低粘性軟化剤、例えば鉱油及び植物油は完全に避けられる。軟化樹脂を使用する場合は、25℃及び1Hzで少なくとも25Pas、特に少なくとも50Pasの溶融粘度及び<25℃の軟化温度を有する粘液性軟化樹脂が好ましい。溶融粘度は試験VIに従い決定される。
【0084】
更なる添加剤(a4)として、典型的には下記のものを利用することができる:
・感圧接着剤の総重量を基準に好ましくは0.2〜1重量%の割合の、一次酸化防止剤、例えば立体障害性フェノール、
・感圧接着剤の総重量を基準にして好ましくは0.2〜1重量%の割合の、二次酸化防止剤、例えばホスファイト、チオエステルまたはチオエーテル、
・感圧接着剤の総重量を基準に好ましくは0.2〜1重量%の割合の、プロセス安定化剤、例えばC−ラジカル捕捉剤、
・感圧接着剤の総重量を基準に好ましくは0.2〜1重量%の割合の、光保護剤、例えばUV吸収剤または立体障害性アミン、
・感圧接着剤の総重量を基準に好ましくは0.2〜1重量%の割合の、加工助剤、
・感圧接着剤の総重量を基準に好ましくは0.2〜10重量%の割合の、末端ブロック増強樹脂、
・場合によっては、感圧接着剤の総重量を基準にして好ましくは0.2〜10重量%の割合の、好ましくはエラストマー性質の更なるポリマー;これに対応して利用可能なエラストマーに含まれるのは、中でも純粋な炭化水素をベースとするエラストマー、例えば天然のもしくは合成されたポリイソプレンもしくはポリブタジエンのような不飽和ポリジエン、化学的に実質的に飽和状態のエラストマー、例えば飽和エチレン−プロピレン−コポリマー、α−オレフィンコポリマー、ポリイソブチレン、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、並びに化学的に官能化された炭化水素、例えばハロゲン含有の、アクリレート含有の、アリル含有の、もしくはビニルエーテル含有のポリオレフィン。
【0085】
混合成分の種類及び量は必要に応じて選択することができる。添加剤(a4)が使用されそしてこれらが移行性である場合には、(b4)と同じ種類の添加剤が同様にキャリア層中に使用される。
【0086】
接着剤が上記の添加物質の一部、好ましくは全てをそれぞれ含まないことも本発明の範囲内である。個々の添加物質が移行性を有する場合には、これらの物質は、キャリア層Bのための調合物中にも使用される。
【0087】
本発明の実施形態の一つでは、該感圧接着剤は、更に別の添加剤も含み、限定はされないが、例えば、アルミニウム、ケイ素、ジルコニウム、チタン、スズ、亜鉛、鉄またはアルカリ(土類)金属の結晶性もしくは非晶質の酸化物、水酸化物、炭酸塩、窒化物、ハロゲン化物、炭化物または混合酸化物−/水酸化物−/ハロゲン化物化合物が挙げられる。前記更なる添加剤は、本質的に、礬土、例えば酸化アルミニウム類、ベーマイト、バイヤライト、ギブサイト、ダイアスポア及び類似物である。中でも特に適したものは、層状シリケート、例えばベントナイト、モンモリロナイト、ハイドロタルサイト、ヘクトライト、カオリナイト、ベーマイト、マイカ、バーミキュライトまたはこれらの混合物である。しかし、カーボンブラックまたは炭素の他の変態、例えばカーボンナノチューブも使用できる。
【0088】
接着剤は、染料または顔料で着色してもよい。接着剤は、白色、黒色または有彩色であることができる。
【0089】
該感圧接着剤の熱せん断強度を調整するためには、シリカ、有利にはジメチルジクロロシランで表面変性された沈降シリカの添加を利用できる。
【0090】
感圧接着剤層のための感圧接着剤は、発泡可能であるか、または発泡された状態で存在する。この目的のために、発泡剤が処方中に供される。非常に好ましくは、発泡剤としては、膨張したまたは膨張可能な形のマイクロバルーンが使用される。しかし、化学的発泡剤を、単独でまたは他の発泡剤との組み合わせで使用できる。感圧接着剤は、物理的に、すなわちガス状または超臨界液状の物質または物質混合物の配合によって発泡し得るかまたは発泡されていてよい。
【0091】
特に、上記発泡は、マイクロバールを配合し、その後、膨張させて行われる。
【0092】
「マイクロバルーン」とは、弾性で、それ故それの根底状態において膨張可能であり、かつ熱可塑性のポリマーシェルを有するマイクロ中空ビードと理解される。これらのビードには、低沸点の液体または液化したガスが充填される。シェル材料としては、特に、ポリアクリロニトリル、PVDC、PVCまたはポリアクリレートが使用される。低沸点の液体としては、特に、低級アルカンの炭化水素、例えばイソブタンまたはイソペンタンが適しており、これらは、液化したガスとして加圧下にポリマーシェル中に封入される。
【0093】
特に熱の作用によってマイクロバルーンに作用を及ぼすことにより、外側のポリマーシェルが柔らかくなる。同時に、シェル中に存在する液状の発泡剤ガスがそれの気体の状態に変わる。この際、マイクロバルーンが不可逆的に拡大し、三次元的に膨張する。内圧と外圧が等しくなった時に膨張が終了する。ポリマーシェルは維持されるため、独立気泡型の発泡体が得られる。
【0094】
多種のマイクロバルーンを商業的に入手でき、これは、本質的に、それらのサイズ(未膨張状態で直径が6〜45μm)及びそれらの膨張に必要な開始温度(75〜220℃)によって区別される。商業的に入手可能なマイクロバルーンの一例は、Akzo Nobel社のExpancel(登録商標)DUタイプ(DU=乾燥未膨張品)である。
【0095】
未膨張マイクロバルーンは、固形物またはマイクロバルーン含有率が約40〜45重量%の水性分散液としても入手でき、更には、ポリマー結合型マイクロバルーン(マスターバッチ)、例えばエチルビニルアセテート中にマイクロバルーン濃度約65重量%のポリマー結合型マイクロバルーンとしても入手できる。マイクロバルーン分散液もマスターバッチも、例えばDUタイプのように、発泡された本発明による感圧接着剤の製造のために適している。
【0096】
発泡された本発明による感圧接着剤は、いわゆる予膨張マイクロバルーンを用いても生成することができる。この部類のものにおいては、膨張は、ポリマーマトリックス中に混入する前に既に行われる。予膨張マイクロバーンは、例えばDualite(登録商標)の名称でまたはAkzo Nobel社の類型表示Expancel xxx DE(乾燥膨張品)で商業的に入手可能である。
【0097】
本発明では、マイクロバルーンで形成された全中空空間の少なくとも90%が、好ましくは20〜75μm、より好ましくは25〜65μmの最大直径を有する。「最大直径」とは、任意の空間方向でのマイクロバルーンの最大延びのことと解される。
【0098】
直径の決定は、凍結割断縁に基づいて走査電子顕微鏡(REM)で500倍拡大で行う。個々のマイクロバルーンそれぞれから、図的に直径を求める。
【0099】
マイクロバルーンを用いて発泡する場合には、マイクロバルーンは、バッチ、ペーストとしてまたは未切断もしくは切断粉末として調合物に供給することができる。更に、マイクロバルーンは溶媒中に懸濁した状態で存在し得る。
【0100】
接着剤中のマイクロバルーンの割合は、それぞれ接着剤の組成物全体を基準にして、0.5重量%と2.5重量%との間、就中1.0重量%と2.0重量%との間である。上記の数値は、未膨張のマイクロバルーンの値である。
【0101】
本発明に従い使用される膨張可能なマイクロ中空ビードを含むポリマー組成物は、追加的に、非膨張可能なマイクロ中空ビードを含んでもよい。唯一重要なことは、ガスを含むほぼ全ての空洞が永久的に緻密な膜によって閉じられていることであり、この際、この膜が、弾性でかつ熱可塑性伸張性ポリマー混合物のみからなるかまたは例えば弾性でかつ−プラスチック加工において可能な温度の範囲において−非熱可塑性のガラスからなるかには関係ない。
【0102】
本発明による感圧接着剤にとって適しているのは、更に−独立して他の添加剤から選択されて−ポリマー中実ビード、ガラス中空ビード、ガラス中実ビード、セラミック中空ビード、セラミック中実ビード及び/または炭素中実ビード(「カーボンマイクロバルーン」)である。
【0103】
発泡された本発明による感圧接着剤の絶対密度は、好ましくは450〜950kg/m、好ましくは600〜800kg/mである。
【0104】
相対密度とは、発泡された本発明による感圧接着剤の密度と、同じ処方の未発泡の本発明による感圧接着剤の密度との比率を記載するものである。本発明による感圧接着剤の相対密度は、好ましくは0.20〜0.99、より好ましくは0.30〜0.90、特に0.50〜0.85である。
【0105】
本発明の好ましい実施形態の一つでは、接着剤は、ビニル芳香族ブロックコポリマー(a1)、粘着樹脂(a2)、場合により軟化樹脂(a3)、マイクロバルーン、場合により及び上記の添加剤(a4)のみからなる。
【0106】
更に好ましくは、接着剤は以下の組成からなる。
・ビニル芳香族ブロックコポリマー 40〜55重量%
・粘着樹脂、場合により及び軟化樹脂 40〜59.3重量%
・マイクロバルーン 0.5〜2.5重量%
・添加剤 0.2〜10重量%
更に好ましくは、接着剤は以下の組成からなる。
・ビニル芳香族ブロックコポリマー 45〜55重量%
・粘着樹脂、場合により及び軟化樹脂 40〜54.3重量%
・マイクロバルーン 0.5〜2.5重量%
・添加剤 0.2〜10重量%
更に好ましくは、接着剤は以下の組成からなる。
・ビニル芳香族ブロックコポリマー 40〜55重量%
・粘着樹脂 42.5〜59.5重量%
・マイクロバルーン 0.5〜2.5重量%
更に別の有利な接着剤の一つは、以下の組成を含むか、または特に好ましくは以下の組成からなる:
・ビニル芳香族類−トリブロックコポリマー 15〜45重量%
・ビニル芳香族類−ジブロックコポリマー 10〜35重量%
・粘着樹脂、場合により及び軟化樹脂 40〜59.3重量%
・マイクロバルーン 0.5〜2.5重量%
・添加剤 0.2〜10重量%
更に別の有利な接着剤の一つは、以下の組成を含むか、または特に好ましくは以下の組成からなる:
・ビニル芳香族類−マルチブロックコポリマー 15〜45重量%
・ビニル芳香族類−ジブロックコポリマー 10〜35重量%
・粘着樹脂、場合により及び軟化樹脂 40〜59.3重量%
・マイクロバルーン 0.5〜2.5重量%
・添加剤 0.2〜10重量%
更に別の有利な接着剤の一つは、以下の組成を含むか、または特に好ましくは以下の組成からなる:
・ビニル芳香族類−マルチブロックコポリマー 15〜30重量%
・ビニル芳香族類−トリブロックコポリマー 5〜30重量%
・ビニル芳香族類−ジブロックコポリマー 10〜30重量%
・粘着樹脂、場合により及び軟化樹脂 40〜59.3重量%
・マイクロバルーン 0.5〜2.5重量%
・添加剤 0.2〜10重量%
2)伸張可能なキャリア層B
本発明による自着ストリップは、少なくとも一層の伸張可能なキャリア材料を含む。
【0107】
上記の発泡した感圧接着層を用いて製造した自着ストリップは、片面または特に両面が自着性に加工された自着テープであって、一つの感圧接着剤層中にまたは二つの感圧接着剤の間のいずれかに配置された中間キャリアを備えた自着テープとして形成される。
【0108】
好ましい自着ストリップの実施形態の一つは、前記中間キャリアがブロックコポリマーを含む調合物から形成された単一の層のみからなる実施形態である。
【0109】
この際、両面製品は、対称的なまたは非対称的な製品構成を有することができる。
【0110】
本発明による思想には、自着ストリップの中央に、特に単一の感圧接着剤層の中央に伸張可能な中間キャリアを備えた構成が含まれ、この際、該中間キャリアの伸張性は、伸張性延伸による接着ストリップの脱着を困難な脱着条件下でも可能とするのに十分なものである必要がある。
【0111】
キャリア層の最大伸びは、本発明では、少なくとも、該感圧接着剤層(複数可)の最大伸びと同じレベルの値にある。好ましくは、キャリア層の最大伸びの方が大きい。
【0112】
前記少なくとも一つのキャリア層は、少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー(b1)及び少なくとも一種の粘着樹脂(b2)をベースとして構成されている調合物からなる。
【0113】
A−B−A、(A−B)、(A−B)Xまたは(A−B−A)Xの構成を持つブロックコポリマーの形の少なくとも一種の合成ゴムが、ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー(b1)として好ましい。
ただし、
−ブロックAは、互いに独立して、少なくとも一種のビニル芳香族類の重合によって形成されたポリマーを表し;
−ブロックBは、互いに独立して、炭素原子数4〜18の共役ジエンの重合によって形成されたポリマー、またはポリジエンブロックにおいてこのようなポリマーの部分水素化誘導体を表し、
−Xは、カップリング試薬または開始剤の残部を表し、そして
−nは≧2の整数を表す。
【0114】
特に、前記キャリア層のための調合物の全ての合成ゴムは、上述したような構成を持つブロックコポリマーである。それ故、キャリア層のための調合物は、上述のような構成を持つ異なるブロックコポリマーの混合物を含むこともできる。
【0115】
すなわち、適切なブロックコポリマー(ビニル芳香族ブロックコポリマー)は、一種以上のゴム様ブロックB(軟質ブロック)を含む。少なくとも一種のブロックコポリマーは、二種以上のガラス様ブロックA(硬質ブロック)を有する。キャリア層のための本発明による調合物の合成ゴムの一つは、A−B−A、(A−B)X、(A−B)Xまたは(A−B)X(ここで、A、B及びXには上記の意味が該当する)の構成を持つブロックコポリマーである。中でも特に好ましくは、キャリア層のための調合物の合成ゴムの全てが、A−B−A、(A−B)X、(A−B)Xまたは(A−B)X(ここで、A、B及びXには上記の意味が該当する)の構成を持つブロックコポリマーである。特に、該キャリア層のための調合物の合成ゴムは、A−B−A、(A−B)X、(A−B)Xまたは(A−B)Xの構成を持つブロックコポリマーの混合物であり、この混合物は、好ましくは、トリブロックコポリマーA−B−Aまたは(A−B)Xを少なくとも含む。
【0116】
更に、トリブロックコポリマー、及び(A−B)−または(A−B)Xブロックコポリマー(nは3以上である)からなる混合物が有利である。ジブロックコポリマーA−Bは、上記のブロックコポリマーと組み合わせて利用することもできる。しかし、これらは引張強さの低下を招くために、それらの割合は、できるだけ低く選択される(詳しくは、キャリア層のための調合物中のブロックコポリマーの全割合を基準にして20重量%未満、特に18重量%以下、非常に好ましくは10重量%以下である)。有利には、これは完全に省略される。
【0117】
トリブロックコポリマーまたはマルチブロックコポリマー(線状または放射状)の割合は、エラストマー部分(b1)中の全てのブロックコポリマーの量に対して少なくとも80重量%、好ましくは少なくとも90重量%である。トリブロックコポリマー及びマルチブロックコポリマーの中でも、トリブロックコポリマーが好ましい。
【0118】
キャリア層のための調合物としては、好ましくは、主としてビニル芳香族類、好ましくはスチレンから形成されるポリマーブロック(A−ブロック)、及び主として1,3−ジエンの重合によって、例えばブタジエン及びイソプレンまたはこれらのコポリマーの重合によって形成されるポリマーブロック(B−ブロック)を含むブロックコポリマーをベースとする調合物が使用される。この際、これらの製品は、ジエンブロックにおいて部分的に水素化されていることもできる。部分的に水素化された誘導体に関して、中でも、存在するかもしれないビニル基、すなわち側鎖において不飽和状態で存在する繰り返し単位、例えば1,2−ポリブタジエン、1,2−ポリイソプレンまたは3,4−ポリイソプレンが水素化された状態で存在するブロックコポリマーが特に適している。
【0119】
好ましくは、感圧接着剤のブロックコポリマーはポリスチレン末端ブロックを有する。
【0120】
Aブロック及びBブロックから生じるブロックコポリマーは、同じまたは異なるBブロックを含むことができる。該ブロックコポリマーは線状A−B−A構造を有することができる。また同様に、放射状形態のブロックコポリマー、並びに星型及び線状マルチブロックコポリマーも使用し得る。上記のポリマーの全てを、単独でまたは互いの混合物として利用することができる。
【0121】
前記の好ましいポリスチレンブロックの代わりに、ビニル芳香族類としては、75℃超のガラス転移温度を有する他の芳香族類含有ホモ−及びコポリマー(好ましくはC〜C12芳香族類)をベースとするポリマーブロック、例えばα−メチルスチレン含有芳香族類ブロックも利用することができる。更に、同一のまたは異なるAブロックも含まれていてよい。
【0122】
ブロックAの構成のためのビニル芳香族類は、好ましくはスチレン、α−メチルスチレン及び/または他のスチレン誘導体を含む。それ故、ブロックAは、ホモポリマーまたはコポリマーとして存在することができる。特に好ましくは、ブロックAはポリスチレンである。
【0123】
軟質ブロックBのためのモノマーとしての好ましい共役ジエンは、特に、ブタジエン、イソプレン、エチルブタジエン、フェニルブタジエン、ピペリレン、ペンタジエン、ヘキサジエン、エチルヘキサジエン、及びジメチルブタジエン並びにこれらのモノマーの任意の混合物からなる群から選択される。ブロックBもホモポリマーとしてまたはコポリマーとして存在し得る。
【0124】
特に好ましくは、軟質ブロックBのためのモノマーとしての共役ジエンは、ブタジエン及びイソプレンから選択される。例えば、軟質ブロックBは、ポリイソプレン、ポリブタジエン、またはこれら両者のポリマーの部分水素化誘導体、例えば特にポリブチレンブタジエン; またはブタジエン及びイソプレンからなる混合物でできたポリマーである。非常に特に好ましくは、ブロックBはポリブタジエンである。
【0125】
A−ブロックは、本発明に関連しては、「硬質ブロック」とも称される。応じて、B−ブロックは、「軟質ブロック」または「エラストマーブロック」とも称される。これは、それらのガラス転移温度(A−ブロックでは少なくとも25℃、特に少なくとも50℃、ブロックBでは高くとも25℃、特に高くとも−25℃)に応じた本発明によるブロックの選択を反映している。
【0126】
好ましい形態の一つでは、ビニル芳香族ブロックコポリマー、特にスチレンブロックコポリマーの割合は、キャリア層用の調合物全体を基準にして合計して少なくとも40重量%、好ましくは少なくとも45重量%である。
【0127】
ビニル芳香族ブロックコポリマーの割合が少なすぎると、キャリア層用の調合物の引張強さが比較的低くなり、剥離に必要な耐引き裂き性が低くなり過ぎるという結果となる。
【0128】
ビニル芳香族ブロックコポリマー、特にスチレンブロックコポリマーの最大割合は、感圧接着剤全体を基準にして、合計して最大60重量%、好ましくは最大55重量%である。エラストマー含有率が高すぎると、伸張に必要な力(剥離力)が高くなり過ぎる。
【0129】
キャリア層用の調合物中のビニル芳香族ブロックコポリマー、特にスチレンブロックコポリマーの割合は、感圧接着剤層の時と全く同じように選択することができる。しかし、最適な耐引き裂き性に関しては、むしろより高い割合が選択されるであろう。
【0130】
キャリア層用の調合物のためのビニル芳香族ブロックコポリマー、特にスチレンブロックコポリマー中のポリビニル芳香族類、特にポリスチレンの割合は、少なくとも20重量%、好ましくは少なくとも25重量%で、最大で45重量%、好ましくは最大で35重量%である。キャリア層用の調合物のためのビニル芳香族ブロックコポリマー、特にスチレンブロックコポリマーの重量平均分子量は、少なくとも85000g/モル、好ましくは少なくとも100000g/モルである。キャリア層用の調合物のためのビニル芳香族ブロックコポリマー、特にスチレンブロックコポリマーのこのような形態は、脱着プロセスに重要な、キャリア層の最大引張強さをもたらす。
【0131】
キャリア層用の調合物は、少なくとも一種のビニル芳香族ブロックコポリマー(b1)の他に、少なくとも一種の粘着樹脂(b2)を含む。キャリア層用の調合物中に粘着樹脂(b2)が含まれていると、感圧接着剤層からキャリア層(複数可)中への粘着樹脂の移行に反作用し、そうして接着特性が経時的に可能な限り僅にしか変化しないかまたは全く変化しないようになる。それ故、キャリア層用の調合物のためには、感圧接着剤層のためにも使用されるものと同じ粘着樹脂が選択される。それ故、キャリア層用の調合物のための粘着樹脂に関連しても、感圧接着剤層用の粘着樹脂について記載した定義が当てはまる。
【0132】
キャリア層用の調合物は、前記少なくとも一種のビニル芳香族ブロックコポリマー(b1)及び前記少なくとも一種の粘着樹脂(b2)の他に、感圧接着剤層中に同様に軟化樹脂が使用される場合に限り、一種以上の軟化樹脂(b3)も含むことができる。キャリア層用の調合物中に軟化樹脂(b3)が含まれていると、感圧接着剤層からキャリア層(複数可)中への軟化樹脂の移行に反作用し、そうして接着特性が経時的に可能な限り僅にしか変化しないかまたは全く変化しないようになる。それ故、キャリア層用の調合物のためには、感圧接着剤層のためにも使用されるものと同じ軟化樹脂が選択される。それ故、キャリア層用の調合物のための軟化樹脂に関連しても、感圧接着剤層用の軟化樹脂について記載した定義が当てはまる。
【0133】
更なる添加剤(b4)として、典型的には下記のものを利用することができる:
・キャリア層用の調合物の総重量を基準に好ましくは0.2〜1重量%の割合の、一次酸化防止剤、例えば立体障害性フェノール、
・キャリア層用の調合物の総重量を基準にして好ましくは0.2〜1重量%の割合の、二次酸化防止剤、例えばホスファイト、チオエステルまたはチオエーテル、
・キャリア層用の調合物の総重量を基準に好ましくは0.2〜1重量%の割合の、プロセス安定化剤、例えばC−ラジカル捕捉剤、
・キャリア層用の調合物の総重量を基準に好ましくは0.2〜1重量%の割合の、光保護剤、例えばUV吸収剤または立体障害性アミン、
・キャリア層用の調合物の総重量を基準に好ましくは0.2〜1重量%の割合の、加工助剤、
・キャリア層用の調合物の総重量を基準に好ましくは0.2〜10重量%の割合の、末端ブロック強化樹脂、
・場合によっては、キャリア層用の調合物の総重量を基準にして好ましくは0.2〜10重量%の割合の、好ましくはエラストマー性質の更なるポリマー;これに対応して利用可能なエラストマーに含まれるのは、中でも純粋な炭化水素をベースとするエラストマー、例えば天然のもしくは合成されたポリイソプレンもしくはポリブタジエンのような不飽和ポリジエン、化学的に実質的に飽和状態のエラストマー、例えば飽和エチレン−プロピレン−コポリマー、α−オレフィンコポリマー、ポリイソブチレン、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、並びに化学的に官能化された炭化水素、例えばハロゲン含有の、アクリレート含有の、アリル含有の、もしくはビニルエーテル含有のポリオレフィン。
【0134】
混合成分の種類及び量は必要に応じて選択することができる。添加剤(b4)が使用されそしてこれらが移行性である場合には、(a4)と同じ種類の添加剤が同様に一つの接着剤層または複数の接着剤層中に使用される。
【0135】
キャリア層用の調合物が、上記の添加物質の一部、好ましくは全てをそれぞれ含まないことも本発明の範囲内である。個々の添加物質が移行性を有する場合には、これらの物質は、感圧接着剤層にも使用される。
【0136】
本発明の実施形態の一つでは、キャリア層用の調合物は、更に別の添加剤も含み、限定はされないが、例えば、アルミニウム、ケイ素、ジルコニウム、チタン、スズ、亜鉛、鉄またはアルカリ(土類)金属の結晶性もしくは非晶質の酸化物、水酸化物、炭酸塩、窒化物、ハロゲン化物、炭化物または混合酸化物−/水酸化物−/ハロゲン化物化合物が挙げられる。前記更なる添加剤は、本質的に、礬土、例えば酸化アルミニウム類、ベーマイト、バイヤライト、ギブサイト、ダイアスポア及び類似物である。中でも特に適したものは、層状シリケート、例えばベントナイト、モンモリロナイト、ハイドロタルサイト、ヘクトライト、カオリナイト、ベーマイト、マイカ、バーミキュライトまたはこれらの混合物である。しかし、カーボンブラックまたは炭素の他の変態、例えばカーボンナノチューブも使用できる。キャリア層用の調合物は、染料または顔料で着色してもよい。キャリア層用の調合物は、白色、黒色または有彩色であることができる。
【0137】
キャリア層の熱せん断強度を調節するためには、シリカ、有利にはジメチルジクロロシランで表面変性された沈降シリカの添加を利用できる。
【0138】
キャリア層は、剥離の際の最大耐引き裂き性を達成するために、好ましくは実質的に発泡されていない。
【0139】
本発明の好ましい実施形態の一つでは、キャリア層用の調合物は、ビニル芳香族ブロックコポリマー(b1)、粘着樹脂(b2)、場合により及び上記の添加剤(b4)のみからなる。
【0140】
更に好ましくは、キャリア層用の調合物は以下の組成からなる。
・ビニル芳香族ブロックコポリマー 40〜60重量%、
・粘着樹脂、場合により及び軟化樹脂 40〜59.8重量%、
・添加剤 0.2〜10重量%。
【0141】
更に好ましくは、キャリア層用の調合物は以下の組成からなる。
・ビニル芳香族ブロックコポリマー 45〜55重量%、
・粘着樹脂、場合により及び軟化樹脂 40〜54.8重量%、
・添加剤 0.2〜10重量%。
【0142】
更に好ましくは、キャリア層用の調合物は以下の組成からなる。
・ビニル芳香族ブロックコポリマー 40〜60重量%、
・粘着樹脂 40〜60重量%。
【0143】
更に好ましくは、キャリア層用の調合物は以下の組成を含む。
・ビニル芳香族類−トリブロックコポリマー 35〜59.8重量%、
・粘着樹脂、場合により及び軟化樹脂 40〜64.8重量%、
・添加剤 0.2〜10重量%。
【0144】
キャリアは、多層状に作ることができる。
【0145】
キャリア層Bの厚さは、70〜150μmの範囲、好ましくは80μmと120μmとの間である。薄い自着ストリップに好適なのは、約80μmまたは約90μmまたは約100μmの厚さのキャリア層である。キャリア層Bの厚さは特に少なくとも950kg/mである。
【0146】
更に、キャリアはカバー層、例えば遮断層を有することができ、後者は、接着剤から中間キャリアへのまたは逆の方向での成分の進入を防止するものである。しかし、感圧接着剤層(複数可)及びキャリア層(複数可)中に同種の粘着樹脂を利用することから、このような遮断層は、この目的のためには必ずしも必要ではない。これらのカバー層は、水蒸気及び/または酸素の拡散を防止するためにバリア特性も有することができる。
【0147】
キャリア上への感圧接着剤のより良好な固定のためには、キャリアを、コロナ、プラズマまたは火炎などの既知の措置で前処理することができる。プライマーの利用も可能である。しかし、理想的には、前処理は無しで済ませることができる。
キャリアの裏面は、特に片面感圧接着性自着製品の場合には、抗接着性物理的処理またはコーティングに付すことができる。
【0148】
キャリア層Bは、非常に好ましくは感圧接着層Aの破断伸びεmax(A)よりも大きい破断伸びεmax(B)を有する。このようにして、感圧接着剤層にとってその脱着のために必要な配向状態が生まれる状態、すなわちεmax(A)を超えてキャリア層を伸張できるようになる。
【0149】
最後に、該感圧接着ストリップは、片面または両面を、ライナー、すなわち、片面または両面が抗接着性にコーティングされた一時的なキャリアで覆っても良い。ライナー(剥離紙、剥離フィルム)は、接着テープの構成要素ではなく、その製造、保存またはダイカットによる二次加工のための補助手段に過ぎない。更に、接着テープキャリアとは異なり、ライナーは接着剤層とは強く接合されない。
【0150】
50%伸張時に伸張に必要な力は、極めて大きな力の消費無しに簡単な脱着を可能とするためには、20N/cm未満、好ましくは10N/cm未満であるべきである。
【0151】
特に有利なものは、
・単層型中間キャリア、好ましくは樹脂で変性したポリスチレン−ポリブタジエン−ブロックコポリマーからなる単層型中間キャリアであって、少なくとも800%、好ましくは少なくとも1000%の破断伸び及び場合によっては50%を超える復元力を有し、及び引張強さが、少なくとも8MPa、好ましくは最大20MPa、適切には10MPaと15MPaとの間である中間キャリアからなり、
・前記キャリア上にその両面に、ポリスチレン−ポリブタジエン−ブロックコポリマー及び粘着樹脂をベースとする発泡した感圧接着剤からなる感圧接着剤層がそれぞれ施与されており、ここで、更に好ましくは、前記感圧接着剤の組成は同一であり、かつ
・感圧接着剤層及びキャリア層中に使用された樹脂は同一の種であり、及びポリブタジエンブロックの割合に関して実質的に同一の量でそれぞれの層中に存在している、
自着ストリップである。
【0152】
更に、特に有利なものは、
・単層型中間キャリア、好ましくは樹脂で変性したポリスチレン−ポリイソプレン−ブロックコポリマーからなる単層型中間キャリアであって、少なくとも1000%、好ましくは少なくとも1200%の破断伸び及び場合によっては50%を超える復元力を有し、及び引張強さが、少なくとも8MPa、好ましくは最大20MPa、適切には10MPaと15MPaとの間である中間キャリアからなり、
・前記キャリア上、その両面に、ポリスチレン−ポリジエン−ブロックコポリマー及び粘着樹脂をベースとする発泡した感圧接着剤からなる感圧接着剤層がそれぞれ施与されており、ここで、更に好ましくは、前記感圧接着剤の組成は同一であり、かつ
・感圧接着剤層及びキャリア層中に使用される樹脂が同一の種である、
自着ストリップである。
【0153】
更に、特に有利なものは、
・単層型中間キャリア、好ましくは樹脂で変性したポリスチレン−ポリジエン−ブロックコポリマーからなる単層型中間キャリアであって、少なくとも800%、好ましくは少なくとも1000%の破断伸び及び場合によっては50%を超える復元力を有し、及び引張強さが、少なくとも8MPa、好ましくは最大20MPa、適切には10MPaと15MPaとの間である中間キャリアからなり、
・前記キャリア上にその両面に、ポリスチレン−ポリブタジエンブチレン−ブロックコポリマー及び粘着樹脂をベースとする発泡した感圧接着剤からなる感圧接着剤層がそれぞれ施与されており、ここで、更に好ましくは、前記感圧接着剤の組成は同一であり、かつ
・感圧接着剤層及びキャリア層中に使用される樹脂が同一の種である、
自着ストリップである。
【0154】
感圧接着剤の製造及び加工は、溶液からも、溶融物からも行うことができる。キャリア層への該感圧接着剤の施用は、直接的なコーティングによってまたはラミネーション、特に熱ラミネーションによって行うことができる。
【0155】
該伸張可能なキャリア層の製造及び加工も、独立して、同様に溶液からも、溶融物からも行うことができる。中間キャリア層への該感圧接着剤の施用は、直接的なコーティングによってまたはラミネーション、特に熱ラミネーションによって行うことができる。多層構成物の製造は、共押出によっても行うことができる。
【0156】
膨張したマイクロバルーンを含む本発明による接着剤の製造は、有利には
・ポリマー、樹脂または充填材及び未膨張マイクロバルーンなどの接着剤形成のための構成分を第一の混合ユニット中で混合し、そして加圧下に膨張温度まで加熱し、
・マイクロバルーンを、混合ユニットからの出口で膨張し、
・接着剤混合物を膨張したマイクロバルーンと一緒にロールコータで層に成形し、
・接着剤混合物を膨張したマイクロバルーンと一緒に場合によりウェブ状キャリア−またはリリース材料上に施与する、
ようにして進めることができる。
【0157】
膨張したマイクロバルーンを含む本発明に従い利用可能な接着剤の製造のためには、従来技術に従う全ての方法を使用することができる。これに関しては、特に、DE102015206076A1(特許文献47)の情報を参照されたい。
【0158】
本発明による自着ストリップの典型的な製造形態は、接着テープロール並びに例えばダイカット品の形で得られるような接着ストリップである。好ましくは、全ての層が本質的に直方体の形態を有する。更に好ましくは、全ての層が全面的に互いに接合している。任意選択的に、非感圧接着性の掴み領域を設けてもよく、そこから脱着プロセスを実行することができる。
【0159】
「接着テープ」という一般的な表現には、本発明の意味において、二次元に伸びたフィルムまたはフィルム断片、伸びた長さ及び限られた幅を有するテープ、テープ断片、ダイカット品、ラベル及び類似物などの全ての平坦な形成物が含まれる。
【0160】
本発明による自着フィルムストリップは、好ましくは90μm〜250μmの厚さ、更に好ましくは100〜175μmの厚さを有する。約125μmまたは約150μmの厚さが非常に有利である。
【0161】
(外側層|キャリア層|場合により外側層)の実施形態の例は次の通りである:
20μm|70μm=90μm
20μm|80μm=100μm
20μm|70μm|20μm=100μm
50μm|150μm|50μm=250μm
25μm|100μm|25μm=150μm
50μm|100μm|50μm=200μm
35μm|80μm|35μm=150μm
75μm|100μm|75μm=250μm
本発明による自着ストリップは、携帯用デバイス中の部材の接着のために特に良好に適している。そのために、これらは以下の要件を満たす:
【0162】
【表1】
【0163】
以下に記載の図面並びに例に基づいて、本発明の特に有利な形態をより詳しく説明するが、それによって本発明を無用に限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0164】
図1】本発明による三層型感圧接着性自着ストリップ
図2】代替的な実施形態の本発明による三層型感圧接着性自着ストリップ 図1には、伸張性延伸によって再び剥がすことができる、三つの層1、2、3からなる本発明による自着ストリップを示す。
図3】ガラス転移温度の評価方法。
図4】脱着試験の原理的構成。
【0165】
このストリップはキャリア1からなり、ここでこのキャリア1は単層型に作られている。
【0166】
このキャリア上には、その両面に、外側の本発明による感圧接着剤層2、3が存在する。
【0167】
キャリア層1の張り出した端部は掴み部として使用できるが、必ずしも存在するものではない。
【0168】
図2には、一つの態様の本発明による感圧接着性自着ストリップを示す。この自着ストリップは、完全に一致して重ね合わされて配置された三つの層1、2、3からなる。伸張性延伸を達成するために引っ張るための掴み部を作るためには、自着フィルムストリップの一端を、好ましくはシリコーン化されたフィルム片または紙片4を施与することによって、その両側が非感圧接着性に加工される。
【0169】
以下に、本発明を幾つかの例によってより詳しく説明するが、本発明をそれによって如何なる形へも限定する意図はない。
【0170】
感圧接着剤
この際、感圧接着剤の構成分を、40%濃度でベンジン/トルエン/アセトン中に溶解し、ベンジン中に懸濁したマイクロバルーンと混合し、そしてコーティングバーを用いて、剥離性シリコーンで加工したPETフィルム上に、所望の層厚で塗布し、次いで、100℃で15分間溶剤を蒸発して除去し、そうして接着剤層を乾燥した。記載の例では、膨張温度が100℃を超えるマイクロバルーンを利用しているために、このようなことが可能である。他のマイクロバルーンを利用する時は当業者は、本発明の範囲から離れることなく、相応して適切な製造温度を選択する。
【0171】
乾燥後、接着層を、封入空気を全く含まないPETライナーの第二の層で覆い、そして5分間、150℃で両ライナー間で炉中で発泡した。二つのライナー間で発泡させることによって、特に平滑な表面を有する製品を得ることができる。記載の全ての例は、15μm未満のR値を有する。算術的な中央粗さであるRは、粗さプロフィルの全てのプロフィル値の算術的中央値である。
【0172】
キャリア層
この際、キャリア層用の調合物の構成分を、40%濃度でベンジン/トルエン/アセトン中に溶解し、そしてコーティングバーを用いて、剥離性シリコーンで加工したPETフィルム上に、所望の層厚で塗布し、次いで、100℃で15分間溶剤を蒸発して除去し、そうして調合物層を乾燥した。
【0173】
多層型自着ストリップの製造
多層型自着ストリップの製造のために、発泡した感圧接着層の二つのレイヤー及びキャリア層の一つのレイヤーをそれぞれ準備した。ゴム製ローラを用いて、先ず、感圧接着剤層の一つのレイヤーを、前記キャリア層の第一の表面上に気泡が出ないように手作業で積層し、次いで、第二の感圧接着剤層を、前記キャリア層の第二の表面上に積層した。このためには、各々の場合に、予めライナーを、個々のレイヤーの接触させるべき表面から除去した。ダイカットによって、所望の寸法の感圧接着ストリップが得られた。
【0174】

【0175】
【表2】
【0176】
SBS:ポリスチレン−ポリブタジエン−ブロックコポリマー
SIS:ポリスチレン−ポリイソプレン−ブロックコポリマー
PS:ポリスチレン
【0177】
【表3】
【0178】
【表4】
【0179】
【表5】
【0180】
【表6】
【0181】
【表7】
【0182】
【表8】
【0183】
【表9】
【0184】
【表10】
【0185】
【表11】
【0186】
【表12】
【0187】
【表13】
【0188】
【表14】
【0189】
【表15】
【0190】
【表16】
【0191】
【表17】
【0192】
【表18】
【0193】
【表19】
【0194】
【表20】
【0195】
【表21】
【0196】
【表22】
【0197】
例1.1、1.2及び1.3は、自着ストリップの本発明による設計が、性能に課せられる要求を満たすことを示している。衝撃作用に対する有利な耐性の原因は、発泡した接着剤層に帰することができる。実施例の製品は、キャリア層の本発明によるコンセプトによって、非常に困難な条件下(800mm/分の高速な脱着速度の場合でさえ、二つの縁間周りの約180℃の脱着角度)でキャリア層を試験接着複合体から剥がすことができる。
【0198】
例2.1、2.2、2.3及び2.4は、該キャリア層の厚さの影響を示している。30μmまたは50μmのキャリア厚は、脱着プロセスにおいて向上した耐引き裂き性を供しない。三つの全ての試験ストリップが、700mm/分で既に引き裂かれる。80μmまたは100μmのキャリア厚を選択すると、800mm/分でも脱着が可能である。
【0199】
キャリア層としての80μm厚ポリウレタンフィルム(例3.1)は、多くの用途に適している。しかし、これは、ここで課せられる非常に困難な脱着速度下での脱着は可能としない。
【0200】
例4.1及び4.2は、150μm厚の全く発泡されていない自着ストリップ(例4.1)が、ここで使用される困難な脱着条件下においても、試験複合体から非常に良好に剥がれ得ることを示している。しかし、発泡しないと、耐衝撃性は要求されるレベルにない。これに対して、完全に発泡した自着ストリップは、確かに、優れた耐衝撃性を示すが、脱着試験において十分な耐引き裂き性を供しない。
【0201】
例5.1からは、エラストマー部分(b1)中のジブロックの割合に関して本発明の範囲にないキャリア層用の組成物は、ここで課せられた非常に困難な条件下での、脱着性について課せられる要求を満たさないことが分かる。
【0202】
例6.1及び6.2は、対応する有利な性能特性である接着力、耐衝撃性及び脱着挙動を持つ別の本発明による製品形態を示す。この際、耐衝撃性は非常に高く、かつこれは、発泡した接着剤層にもかかわらず、僅か25μmまたは35μmの厚さを有する。
【0203】
例7.1、7.2、7.3及び7.4には、キャリア層用の他のエラストマーベースを用いた検査についての結果を纏めている。ここでは、ポリスチレン−ポリブタジエン−ブロックコポリマーを用いる代わりに、ポリスチレン−ポリイソプレン−ブロックコポリマーを使用して調合した。例7.1及び7.2に使用したVector 4111Nは、ポリスチレンを18%の割合で含んでいる。これは、80μmのキャリア層厚(例7.2)の場合でも、十分な脱着性には少な過ぎることが分かる。例7.3及び7.4では、30%の割合でポリスチレンを含む、ポリスチレン−ポリイソプレン−ブロックコポリマーであるKraton D1165PTを使用した。50μmの厚さを持つキャリア層は、この場合も、脱着プロセスのための必要な耐引き裂き性を満たすためには薄すぎることが分かる。80μmの本発明によるキャリア層厚を選択すると、エラストマー部分中の20%のジブロックの割合は、要求される脱着性を非常に困難な条件下で達成するためにはもはや十分ではないことが分かる。接着力及び耐衝撃性は、これらの本発明によるサンプルでは、それぞれ要求されるレベルにある。
【0204】
最後に、例8.1及び8.2は、エラストマーから形成されているものの、外側感圧接着層中に含有される樹脂を含まないキャリア層を用いた場合には、十分に安定した多層複合体は得られないことを明らかにしている。確かに、良好な脱着特性が確認される。しかし、この自着ストリップは、短時間内に、明らかに接着力を失い、このことは、少なくとも部分的に、感圧接着層からキャリア層中への粘着樹脂及び軟化樹脂の移行にその原因を帰することができる。
【0205】
検査法
全ての測定は、(別の記載がない限り)23℃および相対湿度50%で実施した。
【0206】
試験I−ガラス転移温度(DSC)
ブロックコポリマー中のポリマーブロックのガラス転移温度は、動的示差走査熱量測定(DSC)によって決定する。このために、未処理のブロックコポリマー試料約5mgをアルミニウム製るつぼ(容積25μL)に量り入れ、穴の開いた蓋で閉じる。測定のためには、Netzsch社製のDSC204F1を使用し、そして不活性化のために窒素下に作業する。この試料を最初に−150℃に冷却し、加熱速度10K/分で+150℃まで加熱し、改めて−150℃に冷却する。続く第2の加熱曲線は、改めて10K/minで進行させて熱容量の変化を記録する。ガラス転移は、サーモグラムにおける段差として認識される。ガラス転移温度は次のように評価する(図3を参照)。段差の前の1および後の2のサーモグラムのベースラインにそれぞれ接線を当てがう。段差の領域で、適合直線3を座標に並行に、この適合直線が両方の接線と交わるように、つまり同じ面積の2つの面4および5(それぞれ1つの接線と、適合直線と、測定曲線との間)が生じるように置く。このように位置決めされた適合直線と測定曲線との交点がガラス転移温度になる。
【0207】
試験II−モル質量(GPC)
(i)個々のブロックコポリマーモードのピークモル質量
GPCは、様々なポリマーの混合物中の個々のポリマーモードのモル質量の決定のための測定技術的な方法として適している。本発明の意味において使用可能な、リビングアニオン重合によって製造されたブロックコポリマーについては、そのモル質量分布は典型的には十分に狭く、そうして、トリブロックコポリマー、ジブロックコポリマーまたはマルチブロックコポリマーに分類できるポリマーモードが、エルグラム中で十分に互いに解像された状態で現れる。次いで、個々のポリマーモードについてのピークモル質量をエルグラムから読み取ることができる。
【0208】
ピークモル質量Mは、ゲル透過クロマトグラフィ(GPC)を用いて決定される。溶離液としてはTHFを使用する。測定は23℃で行った。プレカラムとして、PSS−SDV、5μ、103Å、ID8.0mm×50mmを使用する。分離にはカラムPSS−SDV、5μ、10Å並びに10Åおよび10Å(それぞれID8.0mm×300mm)を用いる。試料濃度は4g/lであり、貫流量は1分当たり1.0mlである。PS標準に対して測定する(μ=μm; 1Å=10−10m)。
【0209】
(ii)特に粘着樹脂の、重量平均モル質量
重量平均分子量M(M.W.)は、ゲル透過クロマトグラフィ(GPC)を用いて決定する。溶離液としてはTHFを使用する。測定は23℃で行う。プレカラムとして、PSS−SDV、5μ、103Å、ID8.0mm×50mmを使用する。分離にはカラムPSS−SDV、5μ、10Å並びに10Åおよび10Å(それぞれID8.0mm×300mm)を用いる。試料濃度は4g/lであり、貫流量は1分当たり1.0mlである。PS標準に対して測定する(μ=μm; 1Å=10−10m)。
【0210】
試験III−DACP
乾燥した標本ビン中に、5.0gの試験物質(被験粘着樹脂サンプル)を計り取り、そして5.0gのキシレン(異性体混合物、CAS[1330−20−7]、≧98.5%、Sigma−Aldrich#320579または等価物)と混合する。130℃において、試験物質を溶解し、その後、80℃に冷却する。場合により漏れ出すキシレンを、更なるキシレンで満たして、再び5.0gのキシレンが存在するようにする。次いで、5.0gのジアセトンアルコール(4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、CAS[123−42−2]、99%、Aldrich#H41544または同等品)を加える。この試験ガラスを、試験物質が完全に溶解するまで振盪する。このために、この溶液を100℃に加熱する。次いで、この樹脂溶液を含む標本ビンを曇点測定装置のNovomatics社製Chemotronic Cool中に取り入れ、そこで110℃で温度調節する。1.0K/分の冷却速度で冷却する。曇点は光学的に検出される。このためには、溶液の曇り度が70%に達する時の温度を記録する。その結果は℃で表示する。DACP値が小さい程、試験物質の極性は高い。
【0211】
試験IV−MMAP
乾燥した標本ビン中に、5.0gの試験物質(検査すべき粘着樹脂サンプル)を計り取り、そして10mLの乾燥アニリン(CAS[62−53−3]、≧99.5%、Sigma−Aldrich#51788または同等品)及び5mLの乾燥メチルシクロヘキサン(CAS[108−87−2]、≧99%、Sigma−Aldrich#300306または同等品)と混合する。この標本ビンを、試験物質が完全に溶解するまで振盪する。このために、この溶液を100℃に加熱する。次いで、この樹脂溶液を含む標本ビンを曇点測定装置のNovomatics社製Chemotronic Cool中に取り入れ、そこで110℃で温度調節する。1.0K/分の冷却速度で冷却する。曇点は光学的に検出される。このためには、溶液の曇り度が70%に達する時の温度を記録する。その結果は℃で表示する。MMAP値が小さい程、試験物質の芳香族度は高い。
【0212】
試験V−粘着樹脂軟化温度
粘着樹脂軟化温度は、環球法として知られておりASTM E28に基づいて標準化されている該当する方法論に基づいて実施される。
【0213】
試験VI−溶融粘度
軟化樹脂の溶融粘度の決定のためには、Rheometrics Scientific社製のせん断応力を制御したDSR 200Nレオメータ中で回転させてせん断応力掃引を行う。25mmの直径を持つコーン/プレート測定システム(コーン角度 0.1002rad)を使用し、その測定ヘッドはエアマウントされ、垂直抗力測定に適している。間隙は0.053mmであり、そして測定温度は25℃である。周波数は0.002Hz〜200Hzの間で変化し、そして溶融粘度は1Hzで記録する。
【0214】
機械的及び接着技術的データは以下のように求めた:
試験VII−貫通靱性; z面(DuPont試験)
調査すべき接着テープから、正方形のフレーム状の試料を切り取った(外法33mm×33mm; 枠幅2.0mm; 内法(ウインドウ部分)29mm×29mm)。この試料を、ポリカーボネート(PC)フレーム(外法45mm×45mm; 枠幅10mm; 内法(ウインドウ部分)25mm×25mm; 厚さ3mm)上に接着した。この両面接着テープの他の面上には、35mm×35mmのPCウインドウを接着した。PCフレーム、接着テープフレーム及びPCウインドウの接着は、幾何形状的中心と対角がそれぞれ重なり合うように(角が角に重なり合うように)行った。接着面は248mmであった。接着は、5秒間248Nで圧し、そして24時間、23℃/50%相対湿度で状態調節して保管した。
【0215】
この保管の直後に、PCフレーム、接着テープ及びPCウインドウからなる接着複合体を、複合体が水平に配向されるように、PCフレームの張り出している縁で、試料保持具上に張った。この際、前記の張り出した縁のところのPCフレームを、試料保持具上に平らに置いて、PCウインドウが、(接着テープサンプルによって保持された状態で)PCフレームの下で自由に懸垂するようにした。次いで、試料保持具を、「DuPont衝撃試験機」の指定の収容部中、中央に使用した。重量150gの衝撃ヘッドを、直径24mmの円形の衝突ジオメトリーがPCウインドウの上方から自由に利用可能な面上に中央にかつ面一に置かれるように使用した。
【0216】
試料保持具、試料及び衝撃ヘッドからなるこうして配置されたアセンブリ上に、垂直に、二つのガイドロッドで案内させて質量150gの重りを5cmの高さから落下させた(測定条件 23℃、50%相対湿度)。落重の高さを、導入された衝突エネルギーが貫通負荷によって試料を破壊しかつPCウインドウがPCフレームから剥がれるまで、5cmの増分で高くした。
【0217】
様々な試料を用いた試験を比較できるようにするために、エネルギーを以下のように計算した。
【0218】
E[J]=高さ[m]×重りの質量[kg]×9.81kg/m2
一つの製品あたり5つの試料を試験し、そしてエネルギー平均値を、貫通靱性の特性値として表示した。
【0219】
試験VIII−接着力
接着力の決定(AFERA 5001準拠)は以下のようにして行う。規定の被着体として、2mmの厚さの研磨した鋼鉄製プレートを使用する。検査すべき接着可能な平坦要素(これは、裏面に、36μmのエッチングしたPETフィルムが保護フィルムとして施されている)を、20mmの幅及び約25cmの長さに切断し、操作部を設け、そしてその後直ぐに、4kgの鋼鉄製ロールを用いて、10m/分の送りでそれぞれ選択された被着体上に5回、押し付ける。その直後に、接着可能な平坦要素を、180°の角度で、被着体から、引張試験装置(Zwick社)を用いて300mm/分の速度vで引き剥がし、そして室温下にそのために必要な力を測定する。測定値(N/cm)は、三回の個々の測定からの平均値として得られる。
【0220】
試験IX−耐引き裂き性(脱着試験)
試験ストリップの試験のために特に困難な脱着条件を再現可能に作り出すために、試験接着ストリップを約180°の脱着角度で伸張性延伸によって接着複合体から除去する機械的方法を選択した。この既に極めて要求の多い選択された脱着ジオメトリー下での脱着速度が速い程に、脱着プロセスにおける伸張性延伸の間に引き裂きが起こるリスクが高くなる。この試験は、引張試験機(Zwick社)で行う。
【0221】
サンプル毎に、三つの試験ストリップを打ち抜く。個々のストリップのジオメトリーは、5cmの長さ及び12mmの幅を有する。これらの試験ストリップの一端は、二等片三角形(高さ1cm)の形で先が細っている。
【0222】
これらの試験ストリップを用いて、予めイソプロパノールで洗浄し、次いで20分間乾燥した二つの試験プレート(タイプCentrolyte PET−Pのポリエチレンテレフタレート、ThyssenKrupp Plastics GmbH社製; 3mm厚; 鋸引きした未研磨の縁)を互いに接着した。このために、試験ストリップを先ず、このストリップの先細りしていない方の末端が試験プレート縁から1cm張り出すように、前記PETプレート上に張り付けた。第二のライナーを除去し、そして第二のPETプレートを張り付ける。このためには、前記アセンブリ上に4kgのローラを用いて往復で5回ロール掛けする(速度:1m/分)。第二のプレートは、前記プレートの一部が第一のプレートの縁から張り出して、第二のプレートの張り出した部分が引張試験機の下部の固定部中に挟み込まれ得るように配置する。前記アセンブリの製造では、第一のプレートの縁上に張り出した前記ストリップの端部が、第二のプレートの張り出した部分に接着しないように配慮する。このアセンブリは、引張試験機の下部の固定部中に挟み込まれる。前記接着テープの張り出した部分は、第一のプレートの狭幅側の周りに案内され、そして引張試験機の可動の上部中に挟み込まれる。速度xを用いて、接着テープを約180°の角度でアセンブリから剥離する。
【0223】
この測定は、一つの試験速度及び一つのサンプルにつき、三つの個々の試料について行う。予め調節した剥離速度で裂けなかった試験ストリップの数を記録する。「0/3」は、三つの試験ストリップのうちで、所定の剥離速度でいずれのストリップも裂けなかったことを意味する。「3/3」は、三つの全ての試験ストリップが、所定の剥離速度で裂けたことを意味する。
【0224】
図4には、該テストの原理的な構成を示す。この際、
11は、試験アセンブリを意味し、
12は、試験プレートを意味し、
13は、試験プレートを意味し、
14は、試験ストリップを意味し、
15は、クランプ(移動可能)を意味し、
16は、クランプ(固定)を意味する。
本願は特許請求の範囲に記載の発明に係るものであるが、本願の開示は以下も包含する:
1.
マイクロバルーンで発泡された少なくとも一つの接着剤層、及び少なくとも一つのキャリアBを含む、実質的に接着面での伸張性延伸によって残渣及び破壊無く再び脱着し得る感圧接着ストリップであって、
前記少なくとも一つの接着剤層を形成する感圧接着剤Aが、少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(a1)を含み、前記エラストマー部分(a1)は、少なくとも90重量%が、ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーからなり、前記ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー中のポリビニル芳香族類の含有率が少なくとも12重量%で最大35重量%であり、及びエラストマー部分(a1)の割合が、接着剤A全体を基準にして少なくとも40重量%で、最大で55重量%であり、
前記感圧接着剤Aが、少なくとも一種の粘着樹脂を含む粘着樹脂部分(a2)を含み、前記粘着樹脂部分(a2)は、少なくとも90重量%が、前記ポリジエンブロックと本質的に相溶性でありかつ前記ポリビニル芳香族ブロックと本質的に不相溶性の炭化水素樹脂からなり、及び粘着樹脂部分(a2)の割合が、接着剤A全体を基準にして少なくとも40重量%で、最大で60重量%であり、並びに
前記感圧接着剤Aが、任意選択的に、軟化樹脂部分(a3)を含み、前記軟化樹脂部分(a3)は、接着剤全体を基準として0重量%から最大で5重量%であり、及び
前記感圧接着剤Aが、任意選択的に、更に別の添加剤(a4)を含み、
マイクロバルーンの割合は、接着剤全体を基準にして少なくとも0.5重量%で最大2.5重量%であり、
前記少なくとも一つの発泡された感圧接着剤層Aの厚さが、少なくとも20μmで、最大で75μmであり、
かつ
前記少なくとも一つのキャリアBが、
少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(b1)を含み、前記エラストマー部分(b1)は、少なくとも90重量%がポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーからなり、前記ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー中のポリビニル芳香族類の含有率が、少なくとも20重量%で、最大で45重量%であり、前記エラストマー部分の内部で、少なくとも一種のトリブロックコポリマーまたはマルチブロックコポリマー(線状または放射状)の割合が少なくとも80重量%であり、前記トリブロックコポリマーまたはマルチブロックコポリマー(線状または放射状)のモル質量(GPCによるピークモル質量)が少なくとも85000g/モルであり、ジブロックコポリマーの割合が20重量%未満であり、及びエラストマー(b1)の割合が、キャリア層Bの調合物を基準にして少なくとも40重量%で、最大で60重量%であり、及び
前記キャリアBが、少なくとも一種の粘着樹脂を含む粘着樹脂部分(b2)を含み、前記粘着樹脂部分(b2)は、少なくとも90重量%が、前記ポリジエンブロックと本質的に相溶性でありかつ前記ポリビニル芳香族ブロックと本質的に不相溶性の炭化水素樹脂からなり、及び粘着樹脂部分(b2)の割合が、キャリア層Bの総調合物を基準にして少なくとも40重量%で、最大で60重量%であり、並びに
前記キャリアBが、任意選択的に軟化樹脂部分(b3)を含み、前記軟化樹脂部分(b3)は、キャリア層の全調合物を基準にして0重量%から最大5重量%であり、前記キャリアBは、任意選択的に、
更に別の添加剤(b4)を含み、
前記キャリア層Bの厚さが少なくとも70μmで、最大で150μmであり、
前記キャリア層Bの密度が少なくとも950kg/mである、
感圧接着ストリップ。
2.
前記感圧接着剤Aからなる一つ以上の接着剤層、及び一つ以上のキャリア層Bからなることを特徴とする、上記1に記載の感圧接着ストリップ。
3.
前記感圧接着剤Aから形成された接着剤層、及びキャリア層Bから排他的になることを特徴とする、上記1または2に記載の感圧接着ストリップ。
4.
前記少なくとも一つの接着剤層を形成する感圧接着剤Aが、少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(a1)を含み、前記エラストマー部分(a1)は、少なくとも90重量%が、ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーからなり、ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー中のポリビニル芳香族類の含有率が少なくとも20重量%で最大32重量%であり、及びエラストマー部分(a1)の割合が、接着剤A全体を基準にして少なくとも45重量%である、上記1〜3のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
5.
エラストマー部分(a1)は、少なくとも90重量%がポリビニル芳香族類−ポリブタジエン−ブロックコポリマーからなることを特徴とする、上記1〜4のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
6.
前記少なくとも一つの接着剤層を形成する感圧接着剤Aが、少なくとも一種の粘着樹脂を含む粘着樹脂部分(a2)を含み、前記粘着樹脂部分(a2)は、少なくとも95重量%が、前記ポリジエンブロックと本質的に相溶性でかつ前記ポリビニル芳香族ブロックと本質的に不相溶性の炭化水素樹脂からなることを特徴とする、上記1〜5のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
7.
マイクロバルーンの割合が、接着剤全体を基準にして少なくとも1.0重量%で、最大で2.0重量%であることを特徴とする、上記1〜6のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
8.
前記少なくとも一つの発泡した感圧接着剤層Aの厚さが、少なくとも25μmで、最大65μmであることを特徴とする、上記1〜7のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
9.
前記少なくとも一つのキャリアBが、少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(b1)を含み、前記ポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマー中のポリビニル芳香族類の含有率は、少なくとも25重量%で、最大で35重量%であり、前記エラストマー部分の内部で少なくとも一種のトリブロックコポリマーまたはマルチブロックコポリマー(線状または放射状)の割合が少なくとも90重量%であり、ジブロックコポリマーの割合が、最大で18重量%、好ましくは最大で10重量%、非常に好ましくは0重量%であり、及びエラストマー(b1)の割合が、キャリア層Bの調合物を基準にして少なくとも45重量%で、最大で55重量%であることを特徴とする、上記1〜8のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
10.
前記少なくとも一つのキャリアBが、少なくとも一種のポリビニル芳香族類−ポリジエン−ブロックコポリマーをベースとするエラストマー部分(b1)を含み、前記エラストマー部分(b1)は、少なくとも90重量%が、ポリビニル芳香族類−ポリブタジエン−ブロックコポリマー及び/またはポリビニル芳香族類−ポリイソプレン−ブロックコポリマーからなることを特徴とする、上記1〜9のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
11.
前記少なくとも一つのキャリアBが、少なくとも一種の粘着樹脂を含む粘着樹脂部分(b2)を含み、前記粘着樹脂部分(b2)は、少なくとも95重量%が、前記ポリジエンブロックと本質的に相溶性でかつ前記ポリビニル芳香族ブロックと本質的に不相溶性の炭化水素樹脂からなることを特徴とする、上記1〜10のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
12.
前記キャリア層Bの厚さが、少なくとも80μmで、最大で120μmであり及び/または前記キャリア層Bが本質的に未発泡の状態で存在することを特徴とする、上記1〜11のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
13.
前記粘着樹脂部分(a2)及び前記粘着樹脂部分(b2)が化学的に同一のものであることを特徴とする、上記1〜12のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
14.
感圧接着剤として、主としてビニル芳香族類、好ましくはスチレンから形成されたポリマーブロック(A−ブロック)と、主として1,3−ジエン、例えばブタジエン及びイソプレンの重合によって形成されたポリマーブロックまたはこれら両者のコポリマー(B−ブロック)とを含むブロックコポリマーをベースとする感圧接着剤を使用することを特徴とする、上記1〜13のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
15.
ビニル芳香族ブロックコポリマーとして、A−B、A−B−A、(A−B)、(A−B)Xまたは(A−B−A)Xの構成を持つブロックコポリマーの形の少なくとも一種の合成ゴムであって、
ただし、
−ブロックAは、互いに独立して、少なくとも一種のビニル芳香族類の重合によって形成されたポリマーを表し;
−ブロックBは、互いに独立して、炭素原子数4〜18の共役ジエン及び/またはイソブチレンの重合によって形成されたポリマー、またはこのようなポリマーの部分もしくは完全水素化誘導体を表し、
−Xは、カップリング試薬または開始剤の残部を表し、そして
−nは≧2の整数を表す、
少なくとも一種の合成ゴムが使用されることを特徴とする、上記1〜14のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
16.
ブロックAを構成するためのビニル芳香族類が、スチレン、α−メチルスチレン及び/または他のスチレン誘導体を含み、特に好ましくはポリスチレンを含むことを特徴とする、上記1〜15のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
17.
ブロックBのためのモノマーが、ブタジエン、イソプレン、エチルブタジエン、フェニルブタジエン、ピペリレン、ペンタジエン、ヘキサジエン、エチルヘキサジエン、及びジメチルブタジエン並びにこれらのモノマーの任意の混合物からなる群から選択されることを特徴とする、上記1〜16のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
18.
ビニル芳香族ブロックコポリマー、特にスチレンブロックコポリマーの割合が、感圧接着剤全体を基準にして、合計して少なくとも40重量%、好ましくは少なくとも45重量%、及び同時に最大55重量%であることを特徴とする、上記1〜17のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
19.
粘着樹脂(a2)が、+5℃超、好ましくは+10℃超でかつ+65℃未満(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分中に存在する場合)、好ましくは+50℃未満(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分中に存在しない場合)のDACP(ジアセトンアルコール曇点)を有し、少なくとも+50℃、好ましくは少なくとも+60℃でかつ最大で+100℃(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分中に存在する場合)、好ましくは最大で+90℃(ポリイソプレン−ブロックコポリマーがエラストマー部分に存在しない場合)のMMAP(混合メチルシクロヘキサンアニリン点)を有し、及び/または70℃以上、好ましくは100℃以上で、150℃までの軟化温度(環球法)を有することを特徴とする、上記1〜18のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
20.
粘着樹脂(a2)の少なくとも75重量%までが、炭化水素樹脂またはテルペン樹脂またはこれらの混合物であることを特徴とする、上記1〜19のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
21.
前記接着剤が、次の組成:
・ビニル芳香族ブロックコポリマー 40、好ましくは45〜55重量%、
・粘着樹脂、場合により及び軟化樹脂 40〜59.3、好ましくは54.3重量%、
・マイクロバルーン 0.5〜2.5重量%、
・添加剤 0.2〜10重量%、
からなることを特徴とする、上記1〜20のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
22.
発泡した感圧接着剤の絶対密度が、450〜950kg/m、特に600〜800kg/mであり、及び/または相対密度が0.22〜0.99、好ましくは0.30〜0.90、特に0.50〜0.85であることを特徴とする、上記1〜21のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
23.
前記キャリア層のための調合物が、次の組成:
・ビニル芳香族ブロックコポリマー 40〜60、好ましくは55重量%、
・粘着樹脂、場合により及び軟化樹脂 40〜59.8、好ましくは54.8重量%、
・添加剤 0.2〜10重量%、
からなることを特徴とする、上記1〜22のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
24.
前記自着剤ストリップが、最大で250μmで、好ましくは175μm未満の総厚(一時的な剥離ライナーまたは剥離フィルムは含まない)を有することを特徴とする、上記1〜23のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
25.
前記キャリアが、70〜150μm、好ましくは80μmと120μmとの間の厚さを有することを特徴とする、上記1〜24のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップ。
26.
例えば特にバッテリー等の部材、及び例えば特に携帯電話などの電子デバイスの接着のための、上記1〜25のいずれか一つに記載の感圧接着ストリップの使用。
図1
図2
図3
図4