(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6567054
(24)【登録日】2019年8月9日
(45)【発行日】2019年8月28日
(54)【発明の名称】傾斜翼付きマルチロータ
(51)【国際特許分類】
B64C 27/24 20060101AFI20190819BHJP
B64C 27/08 20060101ALI20190819BHJP
B64C 9/00 20060101ALI20190819BHJP
B64C 27/28 20060101ALN20190819BHJP
【FI】
B64C27/24
B64C27/08
B64C9/00
!B64C27/28
【請求項の数】5
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-530454(P2017-530454)
(86)(22)【出願日】2015年8月31日
(65)【公表番号】特表2017-525621(P2017-525621A)
(43)【公表日】2017年9月7日
(86)【国際出願番号】IL2015050874
(87)【国際公開番号】WO2016035068
(87)【国際公開日】20160310
【審査請求日】2018年5月14日
(31)【優先権主張番号】234443
(32)【優先日】2014年9月2日
(33)【優先権主張国】IL
(73)【特許権者】
【識別番号】517072044
【氏名又は名称】アミット,レジェブ
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】アミット,レジェブ
【審査官】
長谷井 雅昭
(56)【参考文献】
【文献】
独国特許出願公開第102008025607(DE,A1)
【文献】
中国特許出願公開第101575004(CN,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0008498(US,A1)
【文献】
中国特許出願公開第102285450(CN,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0001020(US,A1)
【文献】
中国特許出願公開第102358420(CN,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0124613(US,A1)
【文献】
特開2012−228944(JP,A)
【文献】
米国特許第01891166(US,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0131507(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64C 27/24
B64C 9/00
B64C 27/08
B64C 27/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャーシ(200)、各々がプロペラを備えている少なくとも3つのエンジン(300)、および少なくとも1つの自由翼(400)を含むマルチロータ飛行機であって、
自由翼の迎え角が、前記自由翼上の空気流に応じて前記シャーシに対して変化するよう設計されるように、前記自由翼(400)が軸接続部材(18)によって前記シャーシに連結されていることを特徴とするマルチロータ飛行機。
【請求項2】
シャーシ(200)、各々がプロペラを備えている少なくとも3つのエンジン(300)、少なくとも1つの自由翼(400)、およびコンピュータ制御されるアクチュエーター(500)を含むマルチロータ飛行機であって、
前記コンピュータ制御されるアクチュエーターが、前記自由翼上の空気流に応じて前記コンピュータ制御されるアクチュエーター(500)によって前記シャーシに対する自由翼の迎え角を変化させるよう設計されるように、自由翼(400)が軸接続部材(18)によって前記シャーシに連結されていることを特徴とするマルチロータ飛行機。
【請求項3】
前記自由翼は、前記自由翼の揚力及び抗力の強度と方向の制御、及びマルチロータ飛行機の操縦を可能にするように設計される操縦翼面を備えている、請求項1または2に記載のマルチロータ飛行機。
【請求項4】
前記軸接続部材の周りに上方へ回転する前記自由翼の可能範囲を制限するように設計される制限装置を更に含む、請求項1または2に記載のマルチロータ飛行機。
【請求項5】
少なくとも4つのエンジンを含み;ここで、前記シャーシは、本体、1対の右シャフト、及び1対の左シャフトを含み;前記エンジンの各々は前記シャフトの各々の端部に連結され;前記1対のシャフトの少なくとも1つは1つの軸接続部材により本体に接続され;前記軸接続部材により本体に接続された前記1対のシャフトの少なくとも1つに連結された1つのエンジンの出力が増大したとき、前記1対のシャフトの少なくとも1つは、本体に対して相対的に捻れて、その垂直軸上でマルチロータ飛行機の回転を引き起こし;それによって、マルチロータ飛行機を回転させ、且つ前記マルチロータ飛行機の望まれない回転を無効にすることを可能にする、請求項1または2に記載のマルチロータ飛行機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3台以上のエンジンを有し、その縦軸の回りを自由に回転可能な自由翼(free wing)を備え、従って、水平飛行中には飛行機に揚力を提供する多重翼の飛行機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、垂直に離陸でき、次いで水平に飛行できる飛行機の開発、製造および使用に従事する、広範囲の産業が出現してきた。これらの飛行機は有人または無人であり、様々な名称、例えばVTOL(垂直離着陸機)飛行機、マルチロータ飛行機、傾斜飛行機、その他などを持っている。そのような飛行機は、飛行機の垂直離着陸を可能にする複数のエンジン(プロペラまたはジェット)を有することにより特徴づけられる。飛行機は一旦離陸すると、エンジンの方向が、水平飛行において飛行機を前方へ推進させるために調節され得る。明確にするため、本願においては、前記飛行機を「マルチロータ飛行機」と呼ぶ。マルチロータ飛行機は、プロペラエンジンまたはジェットエンジンのいずれかを使用して、離陸し、ホバリングし、水平に飛ぶことができる。この飛行機は、センサーと、飛行機のエンジンおよびプロペラへのコマンドを制御し送信する飛行制御コンピュータとを使用して、制御され安定化される。マルチロータ飛行機の利点は、垂直に離着陸でき、空中でホバリングし、且つ、水平方向へも飛行できる能力である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
マルチロータ飛行機の欠点の1つは、それが飛行状態を保てる時間が比較的短いことである。この制限は、飛行機が水平飛行中であるとき、エンジンからのエネルギーのうちの一部が、水平方向の前進移動のために利用されるという事実から生じる。したがって、マルチロータ飛行機のあるモデルは、水平飛行中のエネルギー効率を高めるための翼を含む。翼を備えるマルチロータ飛行機のあるモデルにおいて、エンジンは、固定接続によって翼と連結され、それにより両者間の角度が固定され、エンジンの回転運動と、翼の回転とが同時に発生する。他のモデルにおいて、翼とエンジンとはシャーシに対し固定される。エンジンと翼とが固定接続部材によって相互連結される前述の飛行機の欠点は、離着陸の両方の最中、およびホバリング時に生じるようになる。翼が地面に対して垂直の場合(エンジンがヘリコプターにおいて機能するように上方を向いている状態)であって、且つ風が強い状態のとき、抗力および不安定が続いて生じる。同様に、エンジンと翼の両方が固定接続手段によってシャーシに接続される飛行機の場合、負の揚力及び/又は抗力が、追い風または横風のいずれかによって、離陸、ホバリングまたは着陸の最中に、翼に生じる。これは、エネルギー損失(エンジン動作の増大の要求)をもたらし、さらに悪ければ、飛行機がその垂直の着地ラインまたはホバリング地点から逸脱することをもたらす。この問題は、そのような飛行機が建物の屋上に着陸しようとする場合に特に厳しくなり、このような場合には、着陸のまさにその瞬間の横風によって、その着陸地点から飛行機を逸脱させることになる。
【0004】
飛行機を安定させるためのアクチュエーターや様々な機械的メカニズムの使用は、前記のような構成要素の追加により、信頼性を減少させるとともに、前記構成要素が飛行に対し重要である場合には、これは実際の危険となる。さらに前記メカニズムは重量があり、このため、飛行機の最長飛行時間または最大積載量を減少させる。従って、本発明において、それらの縦シャフト上で自由に可動な自由翼は、マルチロータに連結される。自由翼は、アクチュエーターによって制御されてもよく、あるいは制御されなくてもよく、この場合、自由翼が生成する角度および揚力は、それらに対する空気流の結果として生じる。
【0005】
ここで、翼を有するマルチロータ飛行機の様々なモデルに存在する問題点を要約する:
(a)シャーシに対して固定された翼を備える飛行機において:水平飛行中、翼は、従来の飛行機のように機能する。ホバリング時(飛行機が地上の固定点上方に停留している間)、または着陸時(飛行機が地上の固定点の垂直上方に位置するとき)、および風が強くないという条件の時、問題は生じない。しかしながら、横風、突風または追い風が発生したならば、飛行機は固定点から変移し、これにより前述したような問題を生じさせる。
(b)エンジンに固定された翼を備え、飛行機シャーシに対し翼と一緒にエンジンが回転する飛行機において、水平飛行中、飛行機は従来の飛行機と同様に機能する。しかしながら、ホバリング時または着陸時、翼は地面に向かって垂直に向けられるのに対し、エンジンは上方に面する;したがって、任意の方向からの任意の風が、飛行機を前記固定点から変移させる。さらに、この場合は、翼の移動自体が、エンジンの修正と翼の修正との間で衝突を引き起こす作用を有しているために、障害を制御することができない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本出願の添付図面は、本発明および本出願の範囲を限定することを意図するものではない。図面は、単に本発明を図示することを意図するものであり、それらは、多くの可能性のある実施例のうちの1つを構成しているに過ぎない。
【0007】
【
図1】
図Aは、水平姿勢のマルチロータ飛行機と、これに作用する外力ベクトルとを示し、
図Bは、前傾し、前方へ水平飛行しているマルチロータ飛行機を示す。
【
図2】1対の自由翼(400)を含むマルチロータ飛行機(100)を示す。
【
図3】自由翼(400)を含むマルチロータ飛行機(100)と、水平飛行中においてこれに作用する外力ベクトルとを示す。
【
図4】右方向に偏走するマルチロータ(1000)を示す。
【
図5】左方向に偏走するマルチロータ(1000)を示す。
【
図6】自由翼(4000)を備えるマルチロータ(1000)を示す。
【
図7】自由翼(4000)を備えるマルチロータ(1000)を示す。
【
図8】自由翼(4000)を備えるマルチロータ(1000)を示す。
【
図9】自由翼(4000)を備えるマルチロータ(1000)を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、一方では、飛行効率を向上させ、かつエネルギーを節減するために翼が使用され得るように設計され、他方では、飛行機のシャーシまたはエンジンに連結された翼を備えるマルチロータ飛行機に存在する問題を回避するように設計された自由翼を有するマルチロータ飛行機に関する。
【0009】
マルチロータ飛行機は、エンジンおよびプロペラを操作するセンサーおよび飛行コンピュータによって、自動的に安定化され制御される。したがって、例えば、ユーザが飛行機を前方へ飛行させることを望む場合、リヤエンジンは加速するためのコマンドを受け取り、フロントエンジンは速度を落とすコマンドを受け取る。これにより、推進力が飛行機を水平方向へ推進させる一方で、飛行機を前方に回動させ傾斜させるモーメントが生成する。エネルギーのうちの一部が前進運動に必要であるので、飛行機が高度を維持するためには、エンジンの出力を増大させなければならない;したがって、
図1Aおよび1Bに示すように、飛行機はこの状態においてより多くのエネルギーを消費する。
図1Aは、水平姿勢でホバリングするマルチロータ飛行機(2)を示している。揚力ベクトル(4)はエンジンおよびプロペラ(5)によって加えらる全外力であり、重力ベクトル(6)は飛行機(2)の重心に作用する。これらの2つの外力の大きさが等しい場合、飛行機(2)は平衡状態、つまり、ホバリングして、飛行高度を維持している状態である。
【0010】
図1Bは、水平前進飛行中(または向い風に面しているとき)の前傾した飛行機(2)を示している。揚力ベクトル(4)は、エンジンおよびプロペラ(5)の作用で生成され、構成成分に分解し得る合力である。前方ベクトル(8)は前進移動を可能にする合力(4)の構成成分である。ベクトル(10)は飛行高度を決定する合力の構成成分である。
【0011】
ベクトル(10)は、ベクトル(4)およびベクトル(6)の両方よりも小さいことが理解される;従って、この状態では、飛行機は高度を落とし降下する。飛行機がその高度を維持することを可能にするためには、ベクトル(10)がベクトル(6)、すなわち飛行機の全重量と等しくなるまで、合力を増大させなくてはならない。これによって平衡がもたらされ、飛行機が飛行高度を維持することを可能にする。合力の増大によって、エネルギーの消耗が引き起こされ、飛行時間が短縮する。
【0012】
本発明は、
図2および3に示されるような、シャーシ(200)、3以上のエンジン(300)、および自由翼(400)(またはシャーシの一方側の一対の翼)を含むマルチロータ飛行機(100)に関する。自由翼(400)は、軸接続部材(18)によって、シャーシ(200)に連結されている。したがって、自由翼(400)とシャーシ(200)との間の角度は、アクチュエーター(500)または翼上の空気流の外力を使用することによって、変更され得る。
【0013】
水平成分(以下「水平飛行」とも言う)によって飛行中の揚力を生成するために、自由翼(400)は、気流方向(14)に対し、特定の正の迎え角を有していなくてはならない。シャーシ(200)が気流方向に対し前傾するので、自由翼(400)がシャーシに対し永続的に連結されないことが重要である。さもなければ、負の角度が生成され、その結果、高度およびエネルギーの両方の損失を引き起こす。
【0014】
自由翼に、気流に対し特定の正の角度を与えるために、翼の操作を管理するアクチュエーターやコンピュータ制御される翼設置式エンジンが使用されてもよい。代わりの例として、空気の動きに対し自動的に最適な状態に到達する完全な自由翼(400)が、介在物なしに、使用されてもよい。これは翼構造によって可能であるが、この場合、様々な飛行姿勢に対し、空気力学にあまり効率的ではないであろう。
【0015】
自由翼(400)は、自由翼が軸周りを自由に回転できるような方法で、軸(18)によってシャーシ(200)に連結されている。自由翼(400)は、気流(14)に対して自動的に安定化され(またはコンピュータ制御されるアクチュエーターによって安定化され)、ベクトル(16)として示される、エンジン(300)によって生成される揚力を補う、上向きの揚力を付加する。
【0016】
例えば
図3に示される自由翼は、軸(18)の回りを自由に回転し得る。ベクトル(16)は、自由翼によって生成される上向きの揚力であり、その中心は軸(18)の背後に位置し、従って、翼の後端縁を軸(18)の周りに上昇させるモーメント(22)を生成する。翼上に位置する操縦翼面、または翼の後端縁の上向きの傾斜によって、上向きモーメント(22)とは反対方向のモーメント(24)を発生させる下向きの外力(26)がもたらされ、その結果、翼が向かいあう気流を安定化されるとともに揚力を生成する平衡状態に到達する。ホバリング間の効率を維持するために、飛行機(100)は風と対面する状態を保持しなくてはならず、飛行中においては、翼は、対抗する空気流に対し自由状態が保持されなければならない。飛行機に組み込まれる指定のソフトウェア、飛行コンピュータおよびセンサーは全て、水平飛行中に自由翼(400)の向きを維持するために使用される。
【0017】
前述の記載および本出願に添付した図面から明らかなように、本発明は、プロペラ(300)とシャーシとの間の角度が固定されるように、固定接続部材によって飛行機(100)のシャーシ(200)に連結される、3つ以上のプロペラ(300)を有するマルチロータ飛行機(100)に関する。さらに、本発明の主題である、飛行機(100)は、飛行機(100)の翼(400)とシャーシ(200)との間の角度を変更することが可能な軸(18)によって、シャーシ(200)に接続される1以上の自由翼(400)を備える。翼(400)の迎え角は、モーター、プロペラ。あるいは翼を回転させる他の任意の手段であり得るアクチュエーター(500)を使用して、変更され得る。代わりの例では、自由翼(400)が自由に回転できるような方法で連結されるので、その迎え角は、自由翼(400)へ向かう、および、自由翼上の空気流に応じて変化し得る。
【0018】
したがって、水平飛行中、翼の周囲の水平気流は、翼(400)の揚力ベクトルが上方を向く方向になるような方法で、翼の迎え角を調節する。これにより、飛行機(100)の揚力が増大し、プロペラ(300)を動作させるのに必要なエネルギー量が減少する。本発明は、2つの自由翼(400)を加えることによって、飛行機(100)の他の態様を実施し得る。さらに、シャーシ(200)に対する翼(400)の軸接続部材(18)は、翼が360度、無限回転できるようなものであり得る。
【0019】
飛行機(100)が例えば横風中で、ホバリングし、離陸し、または着陸する場合、
飛行機(100)は、地表点上方に維持するために、風に向かって側方に傾斜し、翼(400)の前端縁が風に対面する位置に到達するまで、翼を回転させる。したがって、抗力と、飛行機(100)が着地しようとしている地表点から変移する程度とを、相当減少させる。図面および詳細説明で示すように、翼の両側(左と右)は独立して回転可能であり、これにより、特にヨー軸上での、マルチロータの制御が可能である。抗力は、翼の両側に異なって作用するので、翼の各側を独立して製作することにより、マルチロータモーターおよびプロペラによって生成される運動量と比較して、非常に小さな運動量を生成する。同様の理由で、マルチロータは風が強い条件でより安定している。
【0020】
自由翼(400)は、翼揚力および飛行機の、最適で迅速な制御を可能にするため、操縦翼面を備えてもよい。代わりの例において、自由翼(400)は、翼がその軸(18)の周りに上方へ回転する可能範囲を制限するための、制限装置を備え得る。言いかえれば、低速で揚力を生成するために、翼の後部は、特定角度を超えるべきでない。しかしながら前記制限装置は、離陸、ホバリングするおよび着陸に必要であるので、翼の後部が低下することを阻止するべきでない。
【0021】
本発明の第2の実施形態は、
図4および5に概略的に示すマルチロータ(1000)に関する。マルチロータ飛行機(1000)における垂直軸である、軸(1026)の周りの回転は、通常、時計回りに回転するプロペラ(5000)と、反時計周りに回転するプロペラとの間のモーメント差の結果である。これらのモーメントは、マルチロータの最適制御のために、比較的小さい。マルチロータ(1000)は、シャーシ(2000)および4以上のプロペラ(5000)を含む。シャーシ(2000)は、本体(2100)および1対のシャフト(2200)(2300)から成り、ここでの説明のために、それぞれ「右シャフト」(2200)および「左シャフト」(2300)と言うものとする。
【0022】
プロペラ(5000)は前記各シャフトの端部に連結され、シャフト(2200)(2300)は、軸接続部材(1018)によって本体(2100)に接続される。4つのプロペラ(5000)が、例えば上方へ向かう同じ力で動作する場合、4台のすべてのエンジン(5000)が1つの水平面に位置するような方法で、マルチロータ(1000)は垂直に上昇する。
【0023】
ユーザがマルチロータ(1000)を、たとえば右へ偏走させたい場合、ユーザは、右シャフト(2200)上の一方のプロペラ出力を増大させ、同じシャフト(2200)上の他方のプロペラ出力を減少させればよい。これにより、右シャフト(2200)が、本体(2100)に接続された軸(1018)の周りに回転することをもたらす。一方のプロペラが上昇し、他方が下降するので、マルチロータの右への偏走がもたらされる。
【0024】
図4は、右シャフト(2200)上のエンジン(1014)および左シャフト(2300)上のエンジン(1020)の推進力が増大することにより、右側へ時計回りに偏走するマルチロータ(1000)を示す(同様に、エンジン1016および1022中の推進力を同時に減少させることも可能である)。したがって、主軸(1026)の周りでのマルチロータの偏走がもたらされる。
図5に、マルチロータが左に偏走する反対の状況を示す。
【0025】
本発明の第3の実施形態は、前述のマルチロータ(1000)に関する。本例でも、
図6−9において、いくつかの姿勢を概略的に示すように、軸接続手段によって、シャーシ(2000)の本体(2100)に連結される自由翼(4000)を備えている。