(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ホームロケーションレジスタは更に、前記端末がマルチメディアサブシステムに基づく通信ネットワークにハンドオーバされるとき、前記回線交換ドメインの前記端末に対応するコール付加サービス構成を、前記端末に対応する前記ホームサブスクライバサーバに送信するように構成され、
前記ホームサブスクライバサーバは更に、受信された前記回線交換ドメインの前記端末に対応する前記コール付加サービス構成を前記端末に送るように構成され、それにより前記端末は、前記回線交換ドメインの前記端末に対応する前記コール付加サービス構成を、端末上のコール付加サービス構成として保存する、
請求項11に記載のコール付加サービス構成のための同期システム。
【発明の概要】
【0004】
これに鑑みて、複数の通信ネットワークへの適応能力を向上させることのできるコール付加サービス構成の同期方法を提供する必要がある。本方法は、
入力された付加サービス構成命令を受信し、付加サービス構成命令に対応する構成パラメータを取得するステップと、
回線交換ドメインを用いて、構成パラメータを移動交換局にアップロードするステップであって、それにより移動交換局は、構成パラメータを回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する、ステップと、
返された構成フィードバック情報を受信するステップと、
構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定し、構成が成功した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として保存するステップと、
を含む。
【0005】
第1の態様の第1の可能な実施方式では、入力された付加サービス構成命令を受信するステップの前に、本方法は更に、
電源投入命令を受信し、回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするステップと、
ダウンロードされた回線交換ドメインのコール付加サービス構成を、端末上のコール付加サービス構成として保存するステップと、
を含む。
【0006】
第1の態様の可能な実施方式に関して、第2の可能な実施方式では、入力された付加サービス構成命令を受信するステップの前に、本方法は更に、
サービス構成表示命令を受信し、回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするステップと、
ダウンロードされた回線交換ドメインのコール付加サービス構成を、端末上のコール付加サービス構成として保存するステップと、
端末上のコール付加サービス構成を表示するステップと、
を含む。
【0007】
第1の態様及び第1の態様の第1又は第2の可能な実施方式に関して、第3の可能な実施方式では、回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするステップは、
無線インタフェースレイヤの通信インタフェース関数を呼び出し、関数を用いて、ホームロケーションレジスタから回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするステップである。
【0008】
第1の態様の可能な実施方式に関して、第4の可能な実施方式では、構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定するステップの後に、本方法は更に、
構成が失敗した場合、構成パラメータを破棄するステップ、
を含む。
【0009】
第1の態様の可能な実施方式に関して、第5の可能な実施方式では、構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定するステップの後に、本方法は更に、
構成が失敗した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として保存するステップと、
端末上のコール付加サービス構成を定期的に移動交換局にアップロードするステップであって、それにより移動交換局は、端末上のコール付加サービス構成を回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する、ステップと、
を含む。
【0010】
第1の態様の可能な実施方式に関して、第6の可能な実施方式では、構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定するステップの後に、本方法は更に、
構成が失敗した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として保存するステップと、
ネットワークハンドオーバが発生したことが検出されたとき、端末上のコール付加サービス構成を移動交換局にアップロードするステップであって、それにより移動交換局は、端末上のコール付加サービス構成を回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する、ステップと、
を含む。
【0011】
加えて、複数の通信ネットワークへの適応能力を向上させることのできる、コール付加サービス構成のための同期装置を更に提供する必要がある。
【0012】
本発明の実施形態の第2の態様は、コール付加サービス構成のための同期装置を提供する。本装置は、
入力された付加サービス構成命令を受信し、付加サービス構成命令に対応する構成パラメータを取得するように構成される構成命令受信モジュールと、
回線交換ドメインを用いて、構成パラメータを移動交換局にアップロードするように構成される回線交換ドメイン構成モジュールであって、それにより移動交換局は、構成パラメータを回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する、回線交換ドメイン構成モジュールと、
返された構成フィードバック情報を受信するように構成されるフィードバック情報受信モジュールと、
構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定し、構成が成功した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として保存するように構成されるローカル構成モジュールと、
を備える。
【0013】
第2の態様の第1の可能な実施方式では、本装置は更に、電源投入同期モジュールとを備える。電源投入同期モジュールとは、電源投入命令を受信し、回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするように構成され、
ダウンロードされた回線交換ドメインのコール付加サービス構成を端末上のコール付加サービス構成として保存するように構成される。
【0014】
第2の態様の可能な実施方式に関して、第2の可能な実施方式では、本装置は更に、構成表示モジュールを備える。構成表示モジュールは、サービス構成表示命令を受信し、回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするように構成され、
ダウンロードされた回線交換ドメインのコール付加サービス構成を端末上のコール付加サービス構成として保存し、端末上のコール付加サービス構成を表示するように構成される。
【0015】
第2の態様及び第2の態様の第1又は第2の可能な実施方式に関して、第3の可能な実施方式では、電源投入同期モジュール又は構成表示モジュールは、更に、無線インタフェースレイヤの通信インタフェース関数を呼び出し、関数を用いて、ホームロケーションレジスタから回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするように構成される。
【0016】
第2の態様の可能な実施方式に関して、第4の可能な実施方式では、ローカル構成モジュールは更に、構成が失敗した場合、構成パラメータを破棄するように構成される。
【0017】
第2の態様の可能な実施方式に関して、第5の可能な実施方式では、ローカル構成モジュールは更に、構成が失敗した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として保存するように構成され、端末上のコール付加サービス構成を定期的に移動交換局にアップロードするように構成される。それにより移動交換局は、端末上のコール付加サービス構成を回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する。
【0018】
第2の態様の可能な実施方式に関して、第6の可能な実施方式では、ローカル構成モジュールは更に、構成が失敗した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として保存するように構成され、ネットワークハンドオーバが発生したことが検出されたとき、端末上のコール付加サービス構成を移動交換局にアップロードするように構成される。それにより移動交換局は、端末上のコール付加サービス構成を回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する。
【0019】
加えて、複数の通信ネットワークへの適応能力を向上させることのできる、コール付加サービス構成のための同期システムを更に提供する必要がある。
【0020】
本発明の実施形態の第3の態様は、コール付加サービス構成のための同期システムを提供する。本システムは、端末及びホームロケーションレジスタを備え、
端末は、入力された付加サービス構成命令を受信し、付加サービス構成命令に対応する構成パラメータを取得するように構成され、回線交換ドメインを用いて、構成パラメータを移動交換局にアップロードするように構成され、それにより移動交換局は、構成パラメータを回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存し、
ホームロケーションレジスタは、移動交換局を用いて、対応する構成フィードバック情報を端末に返し、
端末は更に、構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定し、構成が成功した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として、端末に保存するように構成される。
【0021】
第3の態様の第1の可能な実施方式では、本システムは更にホームサブスクライバサーバを備え、
端末は更に、回線交換ドメインに基づく通信ネットワークにハンドオーバされるとき、端末に保存された端末上のコール付加サービス構成を取得し、端末に保存された端末上のコール付加サービス構成を、保存のために端末に対応するホームサブスクライバサーバにアップロードするように構成され、
ホームサブスクライバサーバは更に、端末上のコール付加サービス構成を端末に対応するホームロケーションレジスタに送信するように構成され、端末上のコール付加サービス構成は、回線交換ドメインのコール付加サービス構成として保存される。
【0022】
第3の態様の可能な実施方式に関して、第2の可能な実施方式では、ホームロケーションレジスタは更に、端末がマルチメディアサブシステムに基づく通信ネットワークにハンドオーバされるとき、回線交換ドメインの端末に対応するコール付加サービス構成を、端末に対応するホームサブスクライバサーバに送信するように構成され、
ホームサブスクライバサーバは更に、受信された回線交換ドメインの端末に対応するコール付加サービス構成を端末に送るように構成される。それにより端末は、回線交換ドメインの端末に対応するコール付加サービス構成を、端末上のコール付加サービス構成として保存する。
【0023】
加えて、上記のコール付加サービス構成のための同期システムについて、対応して、複数の通信ネットワークへの適応能力を向上させることのできる、コール付加サービス構成の同期方法を更に提供する必要がある。
【0024】
コール付加サービス構成の同期方法は、
端末が、入力された付加サービス構成命令を受信し、付加サービス構成命令に対応する構成パラメータを取得し、回線交換ドメインを用いて、構成パラメータを移動交換局にアップロードするステップであって、それにより移動交換局は、構成パラメータを回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する、ステップと、
ホームロケーションレジスタが、移動交換局を用いて、対応する構成フィードバック情報を端末に返すステップと、
端末が、更に、構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定し、構成が成功した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として、端末に保存するステップと、
を含む。
【0025】
第3の態様の第1の可能な実施方式では、本方法は更に、
端末が、回線交換ドメインに基づく通信ネットワークにハンドオーバされるとき、端末に保存された端末上のコール付加サービス構成を取得し、端末に保存された端末上のコール付加サービス構成を、端末に対応するホームサブスクライバサーバに保存のためにアップロードするステップと、
ホームサブスクライバサーバが、端末上のコール付加サービス構成を、端末に対応するホームロケーションレジスタに保存のために送信するステップと、
を含む。
【0026】
第3の態様の可能な実施方式に関して、第2の可能な実施方式では、本方法は更に、
ホームロケーションレジスタが、端末がマルチメディアサブシステムに基づく通信ネットワークにハンドオーバされるとき、回線交換ドメインの端末に対応するコール付加サービス構成を、端末に対応するホームサブスクライバサーバに送信するステップと、
ホームサブスクライバサーバが、更に、受信された回線交換ドメインの端末に対応するコール付加サービス構成を端末に送るステップであって、それにより端末は、回線交換ドメインの端末に対応するコール付加サービス構成を、端末上のコール付加サービス構成として保存する、ステップと、
を含む。
【0027】
上記のコール付加サービス構成の同期方法では、ローカルのコール付加サービス構成を実行するとき、ユーザはまず、回線交換ドメインを用いて、ユーザの端末に対応するホームロケーションレジスタに対して構成を実行し、それから、回線交換ドメインの構成結果に従って、ローカル構成を有効にするか否かを選択する。それにより、ユーザのローカル構成(IMSドメインのコール付加サービス)とホームロケーションレジスタに保存された構成(CSドメインのコール付加サービス構成)との同期を維持することができる。したがって、LTEネットワークと従来の2G及び3Gネットワークとに同時にユーザのローカル構成を適用することができ、端末に保存されたコール付加サービス構成の、複数の通信ネットワークに適応する能力が改善される。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態における技術的解決策を、本発明の実施形態における添付図面を参照しながら、明確且つ完全に説明する。当然ながら、説明される実施形態は、本発明の実施形態の一部であり全部ではない。当業者が創意工夫なく本発明の実施形態に基づいて得た他の実施形態は、全て本発明の保護範囲に包含されるものとする。
【0030】
上述したように、LTE(Long Term Evolution、Long Term Evolutionシステム、すなわち4Gネットワーク)ネットワークは新興ネットワークであり、現在中国では構築段階にある。したがって、LTEネットワークと2G及び3Gネットワークが共存する場合がある。ユーザは、異なる通信ネットワークにおいてコール付加サービスを別個に構成する必要がある。この場合、非同期構成の問題が発生する。
【0031】
例えば、VoLTEによってカバーされるエリアでは、ユーザは、コールウェイティングサービスを無効にすることを選択する。しかしながら、無効化動作によって生成される構成は、端末にローカルに保存されるだけであり、2Gネットワークの回線交換ドメインのホームロケーションレジスタには保存のためにアップロードされない。したがって、回線交換ドメインによって担われる2Gネットワークによってカバーされるエリアにユーザが移動した後、音声着信の間、ユーザは依然として、(端末に対応するホームロケーションレジスタに保存された構成ファイルに依存して)第三者コールから着信リマインダを受信することが可能である。しかしながら、ユーザの実際の意図は、いかなる状況下であっても、携帯電話でコールウェイティングの無効化が設定されている限り、通話中に着信リマインダを受信できないことであるだろう。
【0032】
したがって、コール付加サービス構成のネットワーク適応を改善するために、具体的にはコール付加サービス構成の同期方法が提案される。本方法はコンピュータプログラムに依存することができ、コンピュータプログラムは、フォンノイマン(von Neumann)システムに従うコンピュータシステム上で動作することができる。コンピュータシステムは、携帯電話、スマートフォン、SIMカードをサポートし携帯機能を有するタブレットコンピュータ又はパームトップコンピュータなどの電子機器であってよい。
【0033】
一実施形態では、具体的には、
図1に示されるように、本方法は以下を含む。
【0034】
ステップS102:入力された付加サービス構成命令を受信し、付加サービス構成命令に対応する構成パラメータを取得する。
【0035】
付加サービス構成指示は、付加サービスを構成するための命令であり、例えば、コールウェイティングサービスを有効又は無効にするための命令である。構成パラメータは、コール付加サービスを実行するために用いられ、付加サービス構成指示に含まれるパラメータである。
【0036】
本実施形態では、統一的なコール付加サービス構成インタフェースが表示されてよい。統一的な構成インタフェースは、全ての既存のモバイルネットワークタイプに適用可能なコール付加サービスの構成パラメータを構成するために用いられる。例えば、チェックボックス(checkbox)を用いて、コールウェイティングサービスを構成することができる。ユーザがチェックボックスを選択すると(コールウェイティングサービスを有効化するための構成命令を入力することを意味する)、入力された構成パラメータが有効化される。又は、ユーザがチェックボックスの選択を解除した場合(コールウェイティングサービスを無効化するための構成命令を入力することを意味する)、入力された構成パラメータは無効化される。全てのモバイルネットワークタイプに適用可能であり、且つ統一的な構成インタフェースを用いて入力される構成パラメータは、端末上のコール付加サービス構成である。端末上のコール付加サービス構成は、上記のステップを実行する端末に保存され、コール付加サービス構成が端末に保存されているマルチメディアサブシステム(IMSドメイン)又は別の通信ネットワークに対応する4Gネットワークに適用することができる。
【0037】
ステップS104:回線交換ドメインを用いて、構成パラメータを移動交換局にアップロードする。それにより移動交換局は、構成パラメータを回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する。
【0038】
本実施形態では、端末は、上記の入力された構成パラメータを関数呼出パラメータとして用いて、無線インタフェースレイヤ(RIL、radio interface layer)の通信インタフェース関数を呼び出し、回線交換ドメインを用いて、コアネットワーク内に位置する移動交換局MSCに構成パラメータを送信してよい。次に、MSCは、構成パラメータをホームロケーションレジスタ(HLR、home location register)に保存のために送信する。コール付加サービスに関連しHLRに保存される構成パラメータは、回線交換ドメインのコール付加サービス構成である。
【0039】
既存のスマートフォンなどのモバイル通信機器のオペレーティングシステム(AndroidやWindows Mobileなど)は、一般に、RILフレームワークコードを提供する。オペレーティングシステムによって提供される通信インタフェース関数が呼び出されているとき、モバイル通信機器のベースバンドプロセッサを制御して無線チャネルのデータ送受信作業を行うことができ、モバイル通信機器によって送信された命令は、回線交換ドメインを介して一連のネットワーク要素を用いて、ホームロケーションレジスタに送られる。
【0040】
例えば、Androidシステムでは、RILフレームワークのsetCallWaiting関数(コールウェイティングサービスを設定するためのRIL通信インタフェース関数)を呼び出して、保存のために回線交換ドメインにおいて一連のネットワーク要素を用いることにより、上記の入力された構成パラメータをホームロケーションレジスタに送るようにベースバンドコントローラを制御する対応する命令を生成することができる。
【0041】
ホームロケーションレジスタ(HLR)は、2G又は3G通信ネットワークにおけるモバイルユーザ管理を担当するデータベースであり、管理ユーザの加入データとモバイルユーザの位置情報とを保存し、端末へのコールのルーティング情報を提供することができる。
【0042】
本実施形態では、端末が回線交換ドメインを用いて構成パラメータをアップロードするプロセスは、以下のとおりである。端末は、RILインタフェースを介して回線交換ドメインのチャネルを用いて、基地局コントローラ(BSC、Base Station Controller)に構成パラメータを送信する。次に、基地局コントローラは、共通チャネルシグナリングネットワーク(CCS、Common Channel Signalling、中国ではシグナリングシステム7と呼ばれる)を用いて、移動交換局(MSC、Mobile Switching Center)に構成パラメータを送信する。次に、移動交換局は、保存のために構成パラメータをホームロケーションレジスタに送信する。
【0043】
ステップS106:返された構成フィードバック情報を受信する。
【0044】
ホームロケーションレジスタは、MSCによって転送された構成パラメータを受信した後、構成パラメータをホームロケーションレジスタのデータベースに保存する。構成パラメータは、回線交換ドメインのコール付加サービス構成である。そして、ホームロケーションレジスタは、移動交換局を用いて、構成成功を示す構成フィードバック情報を端末に返してよい。ホームロケーションレジスタが構成パラメータの保存に失敗した場合、ホームロケーションレジスタは、構成失敗を示す構成フィードバック情報を端末に返してよい。これに対応して、構成フィードバック情報は、回線交換ドメインの上述した一連のネットワーク要素を用いることにより、端末に返される。端末は、RILレイヤを介して構成フィードバック情報を解析することにより、構成フィードバック情報を取得してよい。
【0045】
ステップS108:構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定し、構成が成功した場合、ステップS110を実行する。そうでない場合、ステップS112を実行する。
【0046】
ステップS110:構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として保存する。
【0048】
構成フィードバック情報が構成が成功したことである場合、端末は構成パラメータを保存する。端末に保存された構成パラメータは、端末上のコール付加サービス構成である。すなわち、2G、3G又は4Gネットワークに関わらず、端末上のコール付加サービス構成に従ってサービスが行われる。2G又は3Gネットワークでは、端末上のコール付加サービス構成は、端末に対応するホームロケーションレジスタに保存された、回線交換ドメインのコール付加サービス構成と同じである。しかしながら、4Gネットワークでは、端末上のコール付加サービス構成は、マルチメディアサブシステムに対応し且つ端末に保存されるコール付加サービス構成として用いられる。構成フィードバック情報が失敗を示す場合、或いは構成フィードバック情報の受信がタイムアウトした場合、構成が失敗したと決定される。
【0049】
一実施形態では、構成が失敗した後、構成パラメータは破棄されてよい。すなわち、端末に対応するホームロケーションレジスタが回線交換ドメインのコール付加サービス構成の保存に失敗した場合、端末に保存されたコール付加サービス構成は変更されないので、端末に保存されたコール付加サービス構成は、ホームロケーションレジスタに保存された回線交換ドメインのコール付加サービス構成と同期を保つことができる。端末は更に、ネットワーク問題を原因として構成が完了できないことをユーザに通知し、構成を再実行するためにネットワークによってカバーされる環境に移動するようユーザに忠告してよい。
【0050】
上記のステップを実行するための詳細なシーケンス処理については、
図2を参照されたい。
図2は、ステップS202〜ステップS206の全体的なシーケンスプロセスを示す。
【0051】
すなわち、端末上でコール付加サービス構成を設定するとき、ユーザはまず、回線交換ドメインを用いて、端末に保存されたコール付加サービス構成を端末に対応するホームロケーションレジスタに、端末の回線交換ドメインのコール付加サービス構成としてアップロードするので、2G又は3Gネットワーク上でコール付加サービスを行う際に構成が用いられる。コール付加サービス構成が回線交換ドメインを用いて正常にアップロードされた場合、コール付加サービス構成は端末にローカルで保存されるので、4G VoLTEネットワークでコール付加サービスが行われる。したがって、端末にローカルで保存されたコール付加サービス構成は、端末に対応するホームロケーションレジスタに端末によって保存された、回線交換ドメインのコール付加サービス構成と同じである。ユーザは、端末上で1度だけ正常に構成を実行することにより、異なる通信ネットワークにおいて対応する構成を同時に完了することができる。加えて、ユーザが回線交換ドメインの構成に失敗した場合でも、端末にローカルで保存されたコール付加サービス構成は変更されず、それにより、異なる通信ネットワークにおいてコール付加サービス構成の一貫性が保証される。したがって、複数の通信ネットワークにおいて、上記の付加サービス構成は、複数の通信ネットワークに適応する比較的高い能力を有する。
【0052】
更に、本実施形態では、入力された付加サービス構成命令を受信するステップの前に、本方法は更に、
電源投入命令を受信し、回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードし、ダウンロードされた回線交換ドメインのコール付加サービス構成を、端末上のコール付加サービス構成として保存のために保存するステップ、
を含む。
【0053】
上記のステップを実行するための詳細なシーケンスプロセスについては、
図3を参照されたい。
図3は、携帯電話端末が、電源投入の後、回線交換ドメインを用いて、回線交換ドメインのコール付加サービス構成を、携帯電話端末に対応するホームロケーションレジスタにアップロードする全体的なシーケンスプロセスを示す。
【0054】
一実施形態では、回線交換ドメインを用いて、回線交換ドメインの端末に対応するコール付加サービス構成をホームロケーションレジスタからダウンロードするステップは、具体的には、
無線インタフェースレイヤの通信インタフェース関数を呼び出し、関数を用いて、ホームロケーションレジスタから回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするステップ、
であってよい。
【0055】
例えば、スマートフォンがAndroidシステムを用いる適用シナリオでは、上記のように、Androidフォンが電源投入されると、コールウェイティングサービス構成情報を照会するための照会命令を生成するために、Androidシステムによって提供されるRILフレームワークの通信インタフェース関数(例えばqueryCallWaitingのRIL通信インタフェース関数)が起動プログラムにおいて用いられてよく、照会命令は、回線交換ドメインを用いてホームロケーションレジスタに送信される。ホームロケーションレジスタは、命令に従って、端末に対応する回線交換ドメインのコールウェイティングサービス構成(例えば、サービスのイネーブル状態識別子)を照会する。次に、ホームロケーションレジスタは、移動交換局及びBSCを用いて、端末にコールウェイティングサービス構成を送信する。
【0056】
回線交換ドメインの返されたコールウェイティングサービス構成を受信した後、端末はそれをローカルで保存してよい。端末に保存されるコールウェイティングサービス構成は、4Gネットワーク上で用いられ且つマルチメディアサブシステム(IMSドメイン)に対応するか、又はコールウェイティングサービス構成が端末に保存される必要のある別の通信ネットワーク上で用いられるコール付加サービス構成として用いられてよい。
【0057】
すなわち、端末が電源投入されると、端末はまず、回線交換ドメイン(CSドメイン)を用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインの端末に対応するコール付加サービス構成を照会し、照会した構成をIMSドメインのコール付加サービス構成として用いてよい。したがって、端末が電源投入されるときにCSドメインのコール付加サービス構成とIMSドメインのコール付加サービス構成は一致する。端末が電源投入されるとき、端末にローカルで保存されたコール付加サービス構成は、端末のサポートする全てのネットワークタイプに対して同期を維持し一致する。ユーザにとって、端末に保存されたコール付加サービス構成は、全ての通信ネットワークタイプに適用可能な構成コンテンツである。異なるカテゴリに従って別個の構成を更に実行する必要がなく、それにより、複数の通信ネットワークにおいて複数の通信ネットワークに適応する能力が改善される。
【0058】
同様に、端末が回線交換ドメインを用いてコール付加サービス構成を照会することに失敗した場合(端末が2Gネットワーク及び3Gネットワークによってカバーされるエリア内にないか、或いは信号が弱い場合)、端末は、ローカルに存在するコール付加サービス構成を変更しない。
【0059】
本実施形態では、入力された付加サービス構成命令を受信するステップの前に、本方法は更に、
サービス構成表示命令を受信し、回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするステップと、ダウンロードされた回線交換ドメインのコール付加サービス構成を、端末上のコール付加サービス構成として保存のために保存し、コール付加サービス構成を表示するステップと、
を含んでよい。
【0060】
上記のステップを実行するための詳細なシーケンスプロセスについては、
図4を参照されたい。
図4は、ユーザがコール付加サービス構成の構成インタフェースを入力した後に、携帯電話端末が回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタにより、コール付加サービス構成を実行する全体のシーケンスプロセスを示す。
【0061】
例えば、スマートフォンがAndroidシステムを用いる適用シナリオでは、上記のように、ユーザがAndroidフォンでコール付加サービス構成ページを開くと、サービス構成表示命令が入力される。端末は、コールウェイティングサービス構成情報を照会するための照会命令を生成するために、Androidシステムによって提供されるRILフレームワークの通信インタフェース関数(例えばqueryCallWaitingのRIL通信インタフェース関数)を呼び出し、照会命令をホームロケーションレジスタに送信することができる。ホームロケーションレジスタは、命令に従って、端末に対応する回線交換ドメインのコールウェイティングサービス構成(例えば、サービスのイネーブル状態識別子)を照会し、それから移動交換局を用いて、コールウェイティングサービス構成を端末に返す。
【0062】
回線交換ドメインの返されたコールウェイティングサービス構成を受信した後、端末は、ユーザに対して、回線交換ドメインの返されたコールウェイティングサービス構成をページ上に表示し、回線交換ドメインの返されたコールウェイティングサービス構成をローカルに保存して、ローカルに保存されたコールウェイティングサービス構成をオーバーライドする。回線交換ドメインの返されたコールウェイティングサービス構成は、マルチメディアサブシステム(IMSドメイン)に対応するコール付加サービス構成として用いられてよい。
【0063】
別の実施形態では、構成フィードバック情報に従って構成が成功したか否かを決定するステップS108の実行結果が構成に失敗したことである場合、構成パラメータは依然として端末上のコール付加サービス構成として保存されてよい。しかしながら、端末に保存されたコール付加サービス構成を定期的に移動交換局にアップロードする必要がないので、移動交換局は、端末に保存されたコール付加サービス構成を回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する。
【0064】
上記のステップを実行するための詳細なシーケンスプロセスについては、
図5を参照されたい。
図5は、回線交換ドメインを用いてホームロケーションレジスタに回線交換ドメインのコール付加サービス構成をアップロードすることに失敗した後、携帯電話端末が定期的に構成を再実行する全体的なシーケンスプロセスを示す。
【0065】
すなわち、本実施形態では、ユーザが端末のコール付加サービス構成インタフェースを開いて構成を実行するとき、回線交換ドメインのコール付加サービス構成が回線交換ドメインを用いてホームロケーションレジスタにアップロードされた後に得られる返された結果が、設定失敗又はタイムアウトである(端末が2G又は3Gネットワークによってカバーされるエリアにないか、端末の信号が弱い)場合、ユーザによって入力されたコール付加サービス構成は、依然として、保存のための端末上のコール付加サービス構成として用いられる。しかしながら、ホームロケーションレジスタが構成成功を示す構成フィードバック情報を返すまで、コール付加サービス構成は継続的にホームロケーションレジスタに定期的に送信される。
【0066】
上記の例で説明されたように、ユーザがローカルにコールウェイティングサービスをイネーブル状態に設定したが、RILフレームワークの通信インタフェース関数setCallWaitingを用いて返された設定結果が失敗を示す場合、コールウェイティングサービスは依然として、端末上でイネーブル状態に設定されている。しかしながら、コールウェイティングサービスをイネーブル状態に設定するための構成パラメータをホームロケーションレジスタに対して開始するために、予め設定された時間の間隔(例えば10分、30分、1時間)で、RILフレームワークの通信インタフェース関数setCallWaitingを呼び出す必要がある。端末が2G又は3Gネットワークによってカバーされるエリアに移動するか、端末の信号強度が回復する場合、ホームロケーションレジスタによって返された構成成功メッセージが受信されてよい。したがって、setCallWaiting関数を定期的に呼び出すロジックが終了する。
【0067】
この解決策を採用することにより、ユーザは任意の環境で構成を実行することができる。例えば、ユーザが閉鎖空間におり、上記の解決策が用いられる場合、閉鎖空間内でユーザによりコール付加サービス構成を実行するプロセスにおいて、回線交換ドメインを用いて構成を完了することができないので、構成の失敗が常にプロンプトされる。ユーザは、構成プロセスを完了するために、信号強度が比較的強いエリアに移動する必要がある。しかしながら、プロセスが追加された後、閉鎖空間内のユーザは構成を1回だけ実行する必要がある。ユーザが閉鎖空間を離れ、信号強度が回復した後、端末は、回線交換ドメインを用いることにより、対応する構成を自動的に完了することができる。それにより、ユーザが構成を実行する回数を低減し、操作の利便性を改善することができる。
【0068】
別の実施形態では、構成フィードバック情報に従って構成が成功したか否かを決定するステップS108の実行結果が構成が失敗したことである場合、構成パラメータは依然として、端末上のコール付加サービス構成として保存されてよい。しかしながら、ネットワークハンドオーバイベントが検出される必要がある。ネットワークハンドオーバが発生したことが検出されると、端末に保存されているコール付加サービス構成全体が移動交換局にアップロードされるので、移動交換局は、端末に保存されているコール付加サービス構成全体を、回線交換ドメインのコール付加サービス構成としてホームロケーションレジスタに保存する。すなわち、構成が失敗した場合、回線交換ドメインのコール付加サービス構成を定期的にアップロードする必要はないが、通信ネットワークのハンドオーバが発生した場合にのみ、回線交換ドメインのコール付加サービス構成がアップロードされる必要がある。
【0069】
ネットワークハンドオーバイベントは、端末の位置するカバレッジエリアがLTEネットワークから2G又は3Gネットワークにハンドオーバされるとき、又はカバレッジエリアが2G又は3GネットワークからLTEネットワークにハンドオーバされるにトリガされるシステムイベントである。ネットワークハンドオーバが発生したことが検出されると、端末はたしかに2Gネットワーク又は3Gネットワークのカバレッジにある(そうでない場合ハンドオーバプロセスはない)。したがって、回線交換ドメインは接続状態を維持する。この場合、ローカルに保存されているコール付加サービス構成がホームロケーションレジスタに保存のために送信されるので、回線交換ドメイン構成指示を定期的に送信する構成プロセスにおいて、回線交換ドメイン構成指示が無意味に複数回送信されることを回避することができる。したがって、回線交換ドメインが通信を開始する回数が低減される。モバイルデバイスでは、消費電力が低減され、バッテリ寿命が延長される。
【0070】
一実施形態では、コール付加サービス構成のための同期装置が更に対応して提供される。
図6に示されるように、本装置は、構成命令受信モジュール102、回線交換ドメイン構成モジュール104、フィードバック情報受信モジュール106及びローカル構成モジュール108を備える。
【0071】
構成命令受信モジュール102は、入力された付加サービス構成命令を受信し、付加サービス構成命令に対応する構成パラメータを取得するように構成される。
【0072】
回線交換ドメイン構成モジュール104は、回線交換ドメインを用いて、構成パラメータを移動交換局にアップロードするように構成される。それにより移動交換局は、構成パラメータを回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する。
【0073】
フィードバック情報受信モジュール106は、返された構成フィードバック情報を受信するように構成される。
【0074】
ローカル構成モジュール108は、構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定し、構成が成功した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として保存するように構成される。
【0075】
一実施形態では、
図7に示されるように、コール付加サービス構成のための同期装置は更に、電源投入同期モジュール110を備える。電源投入同期モジュール110は、電源投入命令を受信し、回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするように構成され、ダウンロードされた回線交換ドメインのコール付加サービス構成を端末上のコール付加サービス構成として保存するように構成される。
【0076】
一実施形態では、
図7に示されるように、コール付加サービス構成のための同期装置は更に、構成表示モジュール112を備える。構成表示モジュール112は、サービス構成表示命令を受信し、回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードし、ダウンロードされた回線交換ドメインのコール付加サービス構成を端末上のコール付加サービス構成として保存し、端末上のコール付加サービス構成を表示するように構成される。
【0077】
一実施形態では、電源投入同期モジュール110又は構成表示モジュール112は更に、無線インタフェースレイヤの通信インタフェース関数を呼び出し、関数を用いて、ホームロケーションレジスタから回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするように構成される。
【0078】
本実施形態では、ローカル構成モジュール108は更に、構成が失敗した場合、構成パラメータを破棄するように構成される。
【0079】
別の実施形態では、ローカル構成モジュール108は更に、構成が失敗した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として保存し、端末に保存されたコール付加サービス構成を、定期的に移動交換局にアップロードするように構成される。それにより移動交換局は、端末に保存されたコール付加サービス構成を回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する。
【0080】
一実施形態では、ローカル構成モジュール108は更に、構成が失敗した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として保存し、ネットワークハンドオーバが発生したことが検出されたとき、端末に保存されたコール付加サービス構成を移動交換局にアップロードするように構成される。それにより移動交換局は、端末に保存されたコール付加サービス構成を回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する。
【0081】
図8は、本発明の実施形態に係る端末の概略構造図である。
図8に示されるように、ユーザ機器は、CPUやベースバンドコントローラなどの少なくとも1つのプロセッサ401と、少なくとも1つのモバイル通信無線周波数コンポーネント403と、メモリ404と、少なくとも1つの通信バス402とを備えてよい。通信バス402は、これらのコンポーネント間の接続及び通信を実現するように構成される。メモリ404は、高速RAMメモリであってもよいし、少なくとも1つの磁気ディスクメモリなどの不揮発性メモリ(non-volatile memory)であってもよい。任意に、メモリ404は、プロセッサ401から遠くに位置する少なくとも1つの記憶装置であってもよい。メモリ404には、プログラムコードのセットが保存され、プロセッサ401は、メモリに保存されたプログラムコードを呼び出して、
入力された付加サービス構成命令を受信し、付加サービス構成命令に対応する構成パラメータを取得するステップと、
回線交換ドメインを用いて、構成パラメータを移動交換局にアップロードするステップであって、それにより移動交換局は、構成パラメータを回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する、ステップと、
返された構成フィードバック情報を受信するステップと、
構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定し、構成が成功した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として保存するステップと、
を行うように構成される。
【0082】
任意に、入力された付加サービス構成命令を受信するステップの前に、プロセッサ401は更に、
電源投入命令を受信し、回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードし、
ダウンロードされた回線交換ドメインのコール付加サービス構成を、端末上のコール付加サービス構成として保存する。
【0083】
任意に、入力された付加サービス構成命令を受信するステップの前に、プロセッサ401は更に、
サービス構成表示命令を受信し、回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードし、
ダウンロードされた回線交換ドメインのコール付加サービス構成を、端末上のコール付加サービス構成として保存し、端末上のコール付加サービス構成を表示する。
【0084】
任意に、プロセッサ401が、回線交換ドメインを用いてホームロケーションレジスタから回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするステップは、
無線インタフェースレイヤの通信インタフェース関数を呼び出し、関数を用いて、前記ホームロケーションレジスタから回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするステップ、
である。
【0085】
任意に、構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定するステップの後に、プロセッサ401は更に、
構成が失敗した場合、構成パラメータを破棄する。
【0086】
任意に、構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定するステップの後に、プロセッサ401は更に、
構成が失敗した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として保存し、
端末に保存されたコール付加サービス構成を、移動交換局に定期的にアップロードする。それにより移動交換局は、端末に保存されたコール付加サービス構成を回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する。
【0087】
任意に、構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定するステップの後に、プロセッサ401は更に、
構成が失敗した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として保存し、
ネットワークハンドオーバが発生したことが検出されたとき、端末に保存されたコール付加サービス構成を移動交換局にアップロードする。それにより移動交換局は、端末に保存されたコール付加サービス構成を回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する。
【0088】
一実施形態では、上記課題を解決するために、コール付加サービス構成のための同期システムが更に提案される。
図9に示されるように、本システムは、端末10及びホームロケーションレジスタ20を備える。
【0089】
端末10は、入力された付加サービス構成命令を受信し、付加サービス構成命令に対応する構成パラメータを取得し、回線交換ドメインを用いて、構成パラメータを移動交換局にアップロードするように構成される。それにより移動交換局は、構成パラメータを回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する。
【0090】
ホームロケーションレジスタ20は、移動交換局を用いて、対応する構成フィードバック情報を端末に返すように構成される。
【0091】
端末10は更に、構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定し、構成が成功した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として、端末に保存するように構成される。
【0092】
一実施形態では、
図10に示されるように、コール付加サービス構成のための同期システムは更に、ホームサブスクライバサーバ30を備える。
【0093】
端末10は更に、回線交換ドメインに基づく通信ネットワークにハンドオーバされるとき、端末10に保存されたコール付加サービス構成を取得し、端末10に保存されたコール付加サービス構成を、端末10に対応するホームサブスクライバサーバ30に保存のためにアップロードするように構成される。
【0094】
ホームサブスクライバサーバ30は更に、端末10に対応するホームロケーションレジスタ20にコール付加サービス構成を送信するように構成される。コール付加サービス構成は、回線交換ドメインのコール付加サービス構成として保存される。
【0095】
一実施形態では、
図10に示されるように、ホームロケーションレジスタ20は更に、端末10がマルチメディアサブシステムに基づく通信ネットワークにハンドオーバされたとき、回線交換ドメインの端末10に対応するコール付加サービス構成を、端末に対応するホームサブスクライバサーバ30に送信するように構成される。
【0096】
ホームサブスクライバサーバ30は更に、受信された回線交換ドメインの端末10に対応するコール付加サービス構成を端末に送るように構成される。これにより端末10は、回線交換ドメインの端末に対応するコール付加サービス構成を、端末上のコール付加サービス構成として保存する。
【0097】
一実施形態では、コール付加サービス構成のネットワーク適応を改善するために、上記のコール付加サービス構成のための同期システムについて、コール付加サービス構成の同期方法が更に提案される。本方法はコンピュータプログラムに依存することができ、コンピュータプログラムは、フォンノイマン(von Neumann)システムに従うコンピュータシステム上で動作することができる。コンピュータシステムは、端末及びホームロケーションレジスタを備える
図9に示されるコンピュータシステム、又は、端末、ホームロケーションレジスタ及びホームサブスクライバサーバを備える
図10に示されるコンピュータシステムであってよい。
【0098】
本実施形態では、具体的には、
図11に示されるように、本方法は以下を含む。
【0099】
ステップS202:端末が、入力された付加サービス構成命令を受信し、付加サービス構成命令に対応する構成パラメータを取得し、回線交換ドメインを用いて、構成パラメータを移動交換局にアップロードする。それにより移動交換局は、構成パラメータを回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する。
【0100】
ステップS204:ホームロケーションレジスタが、移動交換局を用いて、対応する構成フィードバック情報を端末に返す。
【0101】
付加サービス構成命令は、付加サービスを構成するための命令であり、例えば、コールウェイティングサービスを有効化又は無効化するための命令である。構成パラメータは、コール付加サービスを実行するために用いられ、且つ付加サービス構成命令に含まれるパラメータである。
【0102】
本実施形態では、統一的なコール付加サービス構成インタフェースが表示されてよい。統一的な構成インタフェースは、全ての既存のモバイルネットワークタイプに適用可能なコール付加サービスの構成パラメータを構成するために用いられる。例えば、チェックボックス(checkbox)を用いて、コールウェイティングサービスを構成することができる。ユーザがチェックボックスを選択すると(コールウェイティングサービスを有効化するための構成命令を入力することを意味する)、入力された構成パラメータが有効化される。又は、ユーザがチェックボックスの選択を解除した場合(コールウェイティングサービスを無効化するための構成命令を入力することを意味する)、入力された構成パラメータは無効化される。全てのモバイルネットワークタイプに適用可能であり、且つ統一的な構成インタフェースを用いて入力される構成パラメータは、端末上のコール付加サービス構成である。端末上のコール付加サービス構成は、上記のステップを実行する端末に保存され、コール付加サービス構成が端末に保存されているマルチメディアサブシステム(IMSドメイン)又は別の通信ネットワークに対応する4Gネットワークに適用することができる。
【0103】
本実施形態では、端末は、上記の入力された構成パラメータを関数呼出パラメータとして用いて、無線インタフェースレイヤ(RIL、radio interface layer)の通信インタフェース関数を呼び出し、回線交換ドメインを用いて、コアネットワーク内に位置する移動交換局MSCに構成パラメータを送信してよい。次に、MSCは、構成パラメータをホームロケーションレジスタ(HLR、home location register)に保存のために送信する。コール付加サービスに関連しHLRに保存される構成パラメータは、回線交換ドメインのコール付加サービス構成である。
【0104】
既存のスマートフォンなどのモバイル通信機器のオペレーティングシステム(AndroidやWindows Mobileなど)は、一般に、RILフレームワークコードを提供する。オペレーティングシステムによって提供される通信インタフェース関数が呼び出されているとき、モバイル通信機器のベースバンドプロセッサを制御して無線チャネルのデータ送受信作業を行うことができ、モバイル通信機器によって送信された命令は、回線交換ドメインを介して一連のネットワーク要素を用いて、ホームロケーションレジスタに送られる。
【0105】
例えば、Androidシステムでは、RILフレームワークのsetCallWaiting関数(コールウェイティングサービスを設定するためのRIL通信インタフェース関数)を呼び出して、保存のために回線交換ドメインにおいて一連のネットワーク要素を用いることにより、上記の入力された構成パラメータをホームロケーションレジスタに送るようにベースバンドコントローラを制御する対応する命令を生成することができる。
【0106】
ホームロケーションレジスタ(HLR)は、2G又は3G通信ネットワークにおけるモバイルユーザ管理を担当するデータベースであり、管理ユーザの加入データとモバイルユーザの位置情報とを保存し、端末へのコールのルーティング情報を提供することができる。
【0107】
本実施形態では、端末が回線交換ドメインを用いて構成パラメータをアップロードするプロセスは、以下のとおりである。端末は、RILインタフェースを介して回線交換ドメインのチャネルを用いて、基地局コントローラ(BSC、Base Station Controller)に構成パラメータを送信する。次に、基地局コントローラは、共通チャネルシグナリングネットワーク(CCS、Common Channel Signalling、中国ではシグナリングシステム7と呼ばれる)を用いて、移動交換局(MSC、Mobile Switching Center)に構成パラメータを送信する。次に、移動交換局は、保存のために構成パラメータをホームロケーションレジスタに送信する。
【0108】
ホームロケーションレジスタは、MSCによって転送された構成パラメータを受信した後、構成パラメータをホームロケーションレジスタのデータベースに保存する。構成パラメータは、回線交換ドメインのコール付加サービス構成である。そして、ホームロケーションレジスタは、移動交換局を用いて、構成成功を示す構成フィードバック情報を端末に返してよい。ホームロケーションレジスタが構成パラメータの保存に失敗した場合、ホームロケーションレジスタは、構成失敗を示す構成フィードバック情報を端末に返してよい。これに対応して、構成フィードバック情報は、回線交換ドメインの上述した一連のネットワーク要素を用いることにより、端末に返される。端末は、RILレイヤを介して構成フィードバック情報を解析することにより、構成フィードバック情報を取得してよい。
【0109】
ステップS206:端末が更に、構成フィードバック情報に従って、構成が成功したか否かを決定し、構成が成功した場合、構成パラメータを端末上のコール付加サービス構成として端末に保存する。
【0110】
構成フィードバック情報が構成が成功したことである場合、端末は構成パラメータを保存する。端末に保存された構成パラメータは、端末上のコール付加サービス構成である。端末に保存された構成パラメータは、端末上のコール付加サービス構成である。すなわち、2G、3G又は4Gネットワークに関わらず、端末上のコール付加サービス構成に従ってサービスが行われる。2G又は3Gネットワークでは、端末上のコール付加サービス構成は、端末に対応するホームロケーションレジスタに保存された、回線交換ドメインのコール付加サービス構成と同じである。しかしながら、4Gネットワークでは、端末上のコール付加サービス構成は、マルチメディアサブシステムに対応し且つ端末に保存されるコール付加サービス構成として用いられる。構成フィードバック情報が失敗を示す場合、或いは構成フィードバック情報の受信がタイムアウトした場合、構成が失敗したと決定される。
【0111】
一実施形態では、構成が失敗した後、構成パラメータは破棄されてよい。すなわち、端末に対応するホームロケーションレジスタが回線交換ドメインのコール付加サービス構成の保存に失敗した場合、端末に保存されたコール付加サービス構成は変更されないので、端末に保存されたコール付加サービス構成は、ホームロケーションレジスタに保存された回線交換ドメインのコール付加サービス構成と同期を保つことができる。端末は更に、ネットワーク問題を原因として構成が完了できないことをユーザに通知し、構成を再実行するためにネットワークによってカバーされる環境に移動するようユーザに忠告してよい。
【0112】
上記のステップを実行するための詳細なシーケンスプロセスについては、
図2を参照されたい。
図2は、ステップS202〜ステップS206の全体的なシーケンスプロセスを示す。
【0113】
すなわち、端末上でコール付加サービス構成を設定するとき、ユーザはまず、回線交換ドメインを用いて、端末に保存されたコール付加サービス構成を端末に対応するホームロケーションレジスタに、端末の回線交換ドメインのコール付加サービス構成としてアップロードするので、2G又は3Gネットワーク上でコール付加サービスを行う際に構成が用いられる。コール付加サービス構成が回線交換ドメインを用いて正常にアップロードされた場合、コール付加サービス構成は端末にローカルで保存されるので、4G VoLTEネットワークでコール付加サービスが行われる。したがって、端末にローカルで保存されたコール付加サービス構成は、端末に対応するホームロケーションレジスタに端末によって保存された、回線交換ドメインのコール付加サービス構成と同じである。ユーザは、端末上で1度だけ正常に構成を実行することにより、異なる通信ネットワークにおいて対応する構成を同時に完了することができる。加えて、ユーザが回線交換ドメインの構成に失敗した場合でも、端末にローカルで保存されたコール付加サービス構成は変更されず、それにより、異なる通信ネットワークにおいてコール付加サービス構成の一貫性が保証される。したがって、複数の通信ネットワークにおいて、上記の付加サービス構成は、複数の通信ネットワークに適応する比較的高い能力を有する。
【0114】
更に、本実施形態では、入力された付加サービス構成命令を受信するステップの前に、本方法は更に、
電源投入命令を受信し、回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードし、ダウンロードされた回線交換ドメインのコール付加サービス構成を、端末上のコール付加サービス構成として保存のために保存するステップ、
を含む。
【0115】
上記のステップを実行するための詳細なシーケンスプロセスについては、
図3を参照されたい。
図3は、携帯電話端末が、電源投入の後、回線交換ドメインを用いて、回線交換ドメインのコール付加サービス構成を、携帯電話端末に対応するホームロケーションレジスタにアップロードする全体的なシーケンスプロセスを示す。
【0116】
一実施形態では、回線交換ドメインを用いて、回線交換ドメインの端末に対応するコール付加サービス構成をホームロケーションレジスタからダウンロードするステップは、具体的には、
無線インタフェースレイヤの通信インタフェース関数を呼び出し、関数を用いて、ホームロケーションレジスタから回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするステップ、
をであってよい。
【0117】
例えば、スマートフォンがAndroidシステムを用いる適用シナリオでは、上記のように、Androidフォンが電源投入されると、コールウェイティングサービス構成情報を照会するための照会命令を生成するために、Androidシステムによって提供されるRILフレームワークの通信インタフェース関数(例えばqueryCallWaitingのRIL通信インタフェース関数)が起動プログラムにおいて用いられてよく、照会命令は、回線交換ドメインを用いてホームロケーションレジスタに送信される。ホームロケーションレジスタは、命令に従って、端末に対応する回線交換ドメインのコールウェイティングサービス構成(例えば、サービスのイネーブル状態識別子)を照会する。次に、ホームロケーションレジスタは、移動交換局及びBSCを用いて、端末にコールウェイティングサービス構成を送信する。
【0118】
回線交換ドメインの返されたコールウェイティングサービス構成を受信した後、端末はそれをローカルで保存してよい。端末に保存されるコールウェイティングサービス構成は、4Gネットワーク上で用いられ且つマルチメディアサブシステム(IMSドメイン)に対応するか、又はコールウェイティングサービス構成が端末に保存される必要のある別の通信ネットワーク上で用いられるコール付加サービス構成として用いられてよい。
【0119】
すなわち、端末が電源投入されると、端末はまず、回線交換ドメイン(CSドメイン)を用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインの端末に対応するコール付加サービス構成を照会し、照会した構成をIMSドメインのコール付加サービス構成として用いてよい。したがって、端末が電源投入されるときにCSドメインのコール付加サービス構成とIMSドメインのコール付加サービス構成は一致し、端末が電源投入されるとき、端末にローカルで保存されたコール付加サービス構成は、端末のサポートする全てのネットワークタイプに対して同期を維持し一致する。ユーザにとって、端末に保存されたコール付加サービス構成は、全ての通信ネットワークタイプに適用可能な構成コンテンツである。異なるカテゴリに従って別個の構成を更に実行する必要がなく、それにより、複数の通信ネットワークにおいて複数の通信ネットワークに適応する能力が改善される。
【0120】
同様に、端末が回線交換ドメインを用いてコール付加サービス構成を照会することに失敗した場合(端末が2Gネットワーク及び3Gネットワークによってカバーされるエリア内にないか、或いは信号が弱い場合)、端末は、ローカルに存在するコール付加サービス構成を変更しない。
【0121】
本実施形態では、本方法は更に、
端末が、サービス構成表示命令を受信し、回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタから、回線交換ドメインのコール付加サービス構成をダウンロードするステップと、ダウンロードされた回線交換ドメインのコール付加サービス構成を、端末上のコール付加サービス構成として保存するために保存し、コール付加サービス構成を表示するステップと、
を含む。
【0122】
上記のステップを実行するための詳細なシーケンスプロセスについては、
図4を参照されたい。
図4は、ユーザがコール付加サービス構成の構成インタフェースを入力した後に、携帯電話端末が回線交換ドメインを用いて、ホームロケーションレジスタにより、コール付加サービス構成を実行する全体のシーケンスプロセスを示す。
【0123】
例えば、スマートフォンがAndroidシステムを用いる適用シナリオでは、上記のように、ユーザがAndroidフォンでコール付加サービス構成ページを開くと、サービス構成表示命令が入力される。端末は、コールウェイティングサービス構成情報を照会するための照会命令を生成するために、Androidシステムによって提供される回線交換ドメインのRILフレームワークの通信インタフェース関数(例えばqueryCallWaitingのRIL通信インタフェース関数)を呼び出し、照会命令をホームロケーションレジスタに送信することができる。ホームロケーションレジスタは、命令に従って、端末に対応する回線交換ドメインのコールウェイティングサービス構成(例えば、サービスのイネーブル状態識別子)を照会し、それから移動交換局を用いて、コールウェイティングサービス構成を端末に返す。
【0124】
回線交換ドメインの返されたコールウェイティングサービス構成を受信した後、端末は、ユーザに対して、回線交換ドメインの返されたコールウェイティングサービス構成をページ上に表示し、回線交換ドメインの返されたコールウェイティングサービス構成をローカルに保存して、ローカルに保存されたコールウェイティングサービス構成をオーバーライドする。回線交換ドメインの返されたコールウェイティングサービス構成は、マルチメディアサブシステム(IMSドメイン)に対応するコール付加サービス構成として用いられてよい。
【0125】
一実施形態では、構成フィードバック情報に従って構成が成功したか否かを決定するステップS206の実行結果が構成に失敗したことである場合、構成パラメータは依然として、端末上のコール付加サービス構成として保存されてよい。しかしながら、端末に保存されたコール付加サービス構成を定期的に移動交換局にアップロードする必要がないので、移動交換局は、端末に保存されたコール付加サービス構成を回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する。
【0126】
上記のステップを実行するための詳細なシーケンスプロセスについては、
図5を参照されたい。
図5は、回線交換ドメインを用いてホームロケーションレジスタにコール付加サービス構成をアップロードすることに失敗した後、携帯電話端末が定期的に構成を再実行する全体的なシーケンスプロセスを示す。
【0127】
すなわち、本実施形態では、ユーザが端末のコール付加サービス構成インタフェースを開いて構成を実行するとき、回線交換ドメインのコール付加サービス構成が回線交換ドメインを用いてホームロケーションレジスタにアップロードされた後に得られる返された結果が、設定失敗又はタイムアウトである場合(端末が2G又は3Gネットワークによってカバーされるエリアにないか、端末の信号が弱い)、ユーザによって入力されたコール付加サービス構成は、依然として、保存のための端末上のコール付加サービス構成として用いられる。しかしながら、ホームロケーションレジスタが構成成功を示す構成フィードバック情報を返すまで、コール付加サービス構成は継続的にホームロケーションレジスタに定期的に送信される。
【0128】
上記の例で説明されたように、ユーザがローカルにコールウェイティングサービスをイネーブル状態に設定したが、RILフレームワークの通信インタフェース関数setCallWaitingを用いて返された設定結果が失敗を示す場合、コールウェイティングサービスは依然として、端末上でイネーブル状態に設定されている。しかしながら、コールウェイティングサービスをイネーブル状態に設定するための構成パラメータをホームロケーションレジスタにアップロードするために、予め設定された時間の間隔(例えば10分、30分、1時間)で、RILフレームワークの通信インタフェース関数setCallWaitingを呼び出す必要がある。端末が2G又は3Gネットワークによってカバーされるエリアに移動するか、端末の信号強度が回復する場合、ホームロケーションレジスタによって返された構成成功メッセージが受信されてよい。したがって、setCallWaiting関数を定期的に呼び出すロジックが終了する。
【0129】
この解決策を採用することにより、ユーザは任意の環境で構成を実行することができる。例えば、ユーザが閉鎖空間におり、上記の解決策が用いられる場合、閉鎖空間内でユーザによりコール付加サービス構成を実行するプロセスにおいて、回線交換ドメインを用いて構成を完了することができないので、構成の失敗が常にプロンプトされる。ユーザは、構成プロセスを完了するために、信号強度が比較的強いエリアに移動する必要がある。しかしながら、プロセスが追加された後、閉鎖空間内のユーザは構成を1回だけ実行する必要がある。ユーザが閉鎖空間を離れ、信号強度が回復した後、端末は、回線交換ドメインを用いることにより、対応する構成を自動的に完了することができる。それにより、ユーザが構成を実行する回数を低減し、操作の利便性を改善することができる。
【0130】
更に、本実施形態では、構成フィードバック情報に従って構成が成功したか否かを決定するステップの実行結果が、構成が失敗したことである場合、構成パラメータは依然として、端末上のコール付加サービス構成として保存されてよい。しかしながら、ネットワークハンドオーバイベントが検出される必要がある。ネットワークハンドオーバが発生したことが検出されると、端末に保存されたコール付加サービス構成は移動交換局にアップロードされるので、移動交換局は、端末に保存されたコール付加サービス構成を回線交換ドメインのコール付加サービス構成として、ホームロケーションレジスタに保存する。すなわち、構成が失敗した場合、回線交換ドメインのコール付加サービス構成を定期的にアップロードする必要はないが、通信ネットワークのハンドオーバが発生した場合にのみ、回線交換ドメインのコール付加サービス構成がアップロードされる必要がある。
【0131】
ネットワークハンドオーバイベントは、端末の位置するカバレッジエリアがLTEネットワークから2G又は3Gネットワークにハンドオーバされるとき、又はカバレッジエリアが2G又は3GネットワークからLTEネットワークにハンドオーバされるにトリガされるシステムイベントである。ネットワークハンドオーバが発生したことが検出されると、端末はたしかに2Gネットワーク又は3Gネットワークのカバレッジにある(そうでない場合ハンドオーバプロセスはない)。したがって、回線交換ドメインは接続状態を維持する。この場合、ローカルに保存されているコール付加サービス構成がホームロケーションレジスタに保存のために送信されるので、回線交換ドメイン構成指示を定期的に送信する構成プロセスにおいて、回線交換ドメイン構成指示が無意味に複数回送信されることを回避することができる。したがって、回線交換ドメインが通信を開始する回数が低減される。モバイルデバイスでは、消費電力が低減され、バッテリ寿命が延長される。
【0132】
一実施形態では、コール付加サービス構成の同期方法は更に、
端末が、回線交換ドメインに基づく通信ネットワークにハンドオーバされるとき、端末に保存されたコール付加サービス構成を取得し、端末に保存されたコール付加サービス構成を、端末に対応するホームサブスクライバサーバに保存のためにアップロードするステップと、
ホームサブスクライバサーバが、コール付加サービス構成を端末に対応するホームロケーションレジスタに保存のために送信するステップと、
を含む。
【0133】
ホームサブスクライバサーバ(HSS、Home Subscriber Server)は、LTEネットワークにおいてユーザ構成を保存するように構成されたサーバであり、HLRのアップグレード版であり、移動交換局MSCに接続される。詳細については、
図10を参照されたい。端末がLTEネットワークによってカバーされるエリアから従来の2G又は3Gネットワークによってカバーされるエリアに移動すると、カバレッジエリアハンドオーバが発生する。
図12に示されるように、端末はまず、IMSドメインeNodeB(すなわち進化型ノードB、ここで進化型ノードBは略してeNBと称され、LTEネットワークの基地局である)と、IMSドメインSGSN(Serving GPRS SUPPORT NODE、LTEネットワーク内の移動交換局)とを用いて、ローカルに保存されたコール付加サービス構成をHSSに保存のためにアップロードする。次いで、HSSは、SGSNを用いて、端末が保存のためにハンドオーバされるサービスエリアに対応するHLRに、コール付加サービス構成を送信する(別の実施形態では、HSSはHLRと直接的に同期されてよく、2つの同期方法については、
図10の破線の接続を参照されたい)。端末が従来の2G又は3Gネットワーク上でコール付加サービスを行う必要がある場合、端末に対応するMSCは、HLRに保存されたコール付加サービス構成に従って、サービスを行うことができる。
【0134】
更に、本実施形態では、コール付加サービス構成の同期方法は更に、
ホームロケーションレジスタが、端末がマルチメディアサブシステムに基づく通信ネットワークにハンドオーバされるとき、回線交換ドメインの端末に対応するコール付加サービス構成を、端末に対応するホームサブスクライバサーバに送信するステップと、
ホームサブスクライバサーバが、更に、受信された回線交換ドメインの端末に対応するコール付加サービス構成を端末に送るステップであって、それにより端末は、回線交換ドメインの端末に対応するコール付加サービス構成を、端末上のコール付加サービス構成として保存する、ステップと、
を含む。
【0135】
端末が従来の2G又は3GネットワークによってカバーされるエリアからLTEネットワークによってカバーされるエリアに移動すると、カバレッジエリアハンドオーバが同様に発生する。
図13に示されるように、ハンドオーバが発生すると、まず、端末に対応するホームロケーションレジスタHLRは、MSCを用いて、端末によりホームロケーションレジスタに保存されたコール付加サービス構成を、端末がハンドオーバされるサービスエリアに対応するホームサブスクライバサーバHSSに保存するために送信する。次に、ホームサブスクライバサーバHSSは、IMSドメインを用いて、コール付加サービス構成を端末に送って、同期を実行する。端末がLTEネットワーク上でコール付加サービスを行う必要がある場合、端末に対応するネットワーク要素は、端末に保存されたコール付加サービス構成に従ってサービスを行うことができる。
【0136】
すなわち、既存のオペレータがネットワーク上にコール付加サービスを保存するためのインタフェースを提供する場合、すなわち、端末上のコール付加サービス構成を保存するためのホームサブスクライバサーバHSS上のインタフェースを提供する場合、端末は、保存されたコール付加サービス構成に関してHSSと同期を維持することができる。しかしながら、異なるネットワーク環境間でハンドオーバが実行される場合、異なるネットワーク環境においてユーザによって実行されるコール付加サービス構成は、異なるネットワークに属するホームサブスクライバサーバ及びホームロケーションレジスタによって同期されてよい。ユーザは、端末上で何も変更する必要はなく、端末上で1回構成を行う必要があるのみであるので、HSSとHLRとの間の同期により、全てのネットワークタイプが適応可能である。よって、端末に保存されたコール付加サービス構成の、複数の通信ネットワークに適応する能力が改善される。
【0137】
本発明の実施形態は更に、コンピュータ記憶媒体を提案し、コンピュータ記憶媒体はプログラムを保存する。プログラムの実行中は、
図1を参照して本発明の実施の形態で説明されたコール付加サービス構成の同期方法の一部又は全部のステップが実行される。
【0138】
上記のコール付加サービス構成の同期方法では、ローカルのコール付加サービス構成を実行するとき、ユーザはまず、回線交換ドメインを用いて、ユーザの端末に対応するホームロケーションレジスタに対して構成を実行し、それから、回線交換ドメインの構成結果に従って、ローカル構成を有効にするか否かを選択する。それにより、ユーザのローカル構成(IMSドメインのコール付加サービス)とホームロケーションレジスタに保存された構成(CSドメインのコール付加サービス構成)との同期を維持することができる。したがって、LTEネットワークと従来の2G及び3Gネットワークとに同時にユーザのローカル構成を適用することができ、端末に保存されたコール付加サービス構成の、複数の通信ネットワークに適応する能力が改善される。
【0139】
上記の実施形態では、各実施形態の説明にそれぞれ重点を置いている。一実施形態において詳細に記載されていない部分については、他の実施形態における関連説明を参照することができる。
【0140】
当業者であれば、実施形態の方法のプロセスの全部又は一部を、関連するハードウェアに命令するコンピュータプログラムによって実施することができることを理解できるであろう。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に保存されてよい。プログラムが実行されると、実施形態の方法のプロセスが実行される。上記の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、リードオンリメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)を含んでよい。
【0141】
上記の実施形態は、本発明のいくつかの実施形態を表しているに過ぎない。説明は、比較的具体的且つ詳細であるが、本発明の特許範囲を限定するものと解釈されるべきではない。留意すべきこととして、当業者にとって、本発明の概念においていくつかの変形及び変更を更に行うことができ、これらは全て本発明の保護範囲に包含される。したがって、本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲に従うものとする。