(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1及び第2側面パネルは、一端が前記下部側面パネルの上部にヒンジ結合し、他端が、前記第1及び第2側面パネルが折り畳まれる際に、当該折り畳み式コンテナの前記下部パネルの上部面に接触する、一つ以上の側面パネル支持部を含み、
前記側面パネル支持部は、折り畳まれた前記側面パネルの重量を支持する、請求項1に記載の折り畳み式コンテナ。
前記段差部の下部面には、下部方向に陥没形成され、コンテナの角部を互いに結合可能なコンテナ結束装置が保管される結束装置保管部が形成される請求項5に記載の折り畳み式コンテナ。
互いに隣接して設置されるパネルの継ぎ目が外部に露出しないように、パネルの外部面が当該パネルに隣接したパネルの向きに延長形成されたパネル結合保護部をさらに含む請求項1に記載の折り畳み式コンテナ。
前記第1及び第2側面パネルの長さ方向の両端部にそれぞれ位置し、前面フレームまたは後面フレームが挿入されるように「コ」字状に形成されたパネル結合部をさらに含む請求項1に記載の折り畳み式コンテナ。
前記前面パネル及び前記後面パネルは、一端部が当該前面パネルまたは当該後面パネルの上部に回動可能に連結するロードバーを含む、請求項1に記載の折り畳み式コンテナ。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下では、添付の図面を参照して本願が属する技術分野で通常の知識を持った者が容易に実施することができるように、本願の実施例を詳しく説明する。しかし、本願は、様々な異なる形態で具現されることができ、ここで説明する実施例に限定されない。そして、図面で本願を明確に説明するために、説明と関係ない部分は省略し、明細書全体を通じて類似した部分については類似した図面符号をつけた。
【0024】
本願明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているとすると、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「電気的に連結」されている場合も含む。
【0025】
本願明細書全体において、ある部材が他の部材「上に」位置しているとすると、これは、ある部材が他の部材に接している場合だけでなく、二つの部材間にまた他の部材が存在する場合も含む。
【0026】
本願明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とすると、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。本願明細書全体で使用される程度の用語である「約」、「実質的に」などは、言及された意味に固有の製造及び物質許容誤差が提示される時、その数値で、またはその数値に近接した意味で使用され、本願の理解を助けるために、正確であるか絶対的な数値が言及された開示内容を非良心的な侵害者が不当に利用することを防止するために使用される。本願明細書全体で使用される程度の用語である「〜(する)段階」または「〜の段階」は、「〜のための段階」を意味しない。
【0027】
本願は、折り畳み式コンテナ及びこれを開閉する装置に関する。
【0028】
図1は、本発明の一実施例による折り畳み式コンテナ斜視図であり、
図2は、本発明の一実施例による折り畳み式コンテナ側面図であり、
図3及び
図4は、
図1のA拡大図及び本発明の一実施例によるスライディングジョイント作動例示図であり、
図5は、本発明の一実施例による下部パネルの部分拡大図及び部分断面図であり、
図6は、本発明の一実施例によるカバー部の作動例示図であり、
図7は、本発明の一実施例による前面パネルのヒンジ部を示す図面であり、
図8は、本発明の一実施例による折り畳み式コンテナの下部角部の部分斜視図及び部分透視図であり、
図9は、
図8の前面パネルが折り畳まれる作動を示すための図面であり、
図10は、本発明の一実施例による結束装置保管部を説明するための図面であり、
図11は、本発明の一実施例による前面パネル及び後面パネルを上部パネルに固定する構成を説明するための図面であり、
図12は、本発明の他の実施例による前面パネル及び後面パネルを上部パネルに固定する構成を説明するための図面であり、
図13は、
図11及び
図12の前面パネル及び後面パネルが固定する構成の側面図であり、
図14は、本発明の一実施例による側面パネルを固定する部材を説明するための図面であり、
図15は、本発明の一実施例による折り畳み式コンテナの部分断面斜視図であり、
図16は、
図15のDの拡大図であり、
図17は、本発明の一実施例による側面パネル支持部の作動例示図であり、
図18は、
図1のBとCの拡大図であり、
図19は、本発明の一実施例による上部補強片及び下部補強片を説明するための図面であり、
図20は、本発明の一実施例による折り畳み式コンテナの側面図であり、
図21の(a)は、
図20のE−E’の断面図であり、
図21の(b)は、
図20のF−F’の断面図であり、
図22は、
図21の(a)のG及びHの拡大図であり、
図23は、
図21の(b)のI及びJの拡大図であり、
図24は、
図21のE−E’の断面斜視図であり、
図25の(a)は、
図24のKの拡大図であり、
図25の(b)は、下部側面パネルの固定部材を説明するための図面であり、
図26は、本発明の一実施例による折り畳み式コンテナの断面図であり、
図27は、
図26のLの拡大図であり、
図28は、
図26のMの拡大図であり、
図29は、
図26のNの拡大図であり、
図30は、本発明の一実施例によるパネル結合保護部を説明するための図面であり、
図31は、本発明の一実施例による前面パネルのフレーム斜視図であり、
図32は、本発明の一実施例によるロードバーを説明するための図面であり、
図33は、本発明の一実施例によるパネル結合部を説明するための図面であり、
図34〜
図36は、本発明の一実施例による折り畳み式コンテナを折り畳む方法を説明するための図面であり、
図37は、本発明の一実施例による折り畳み式コンテナ開閉装置が折り畳み式コンテナに設置された状態を示す図面であり、
図38は、本発明の一実施例による折り畳み式コンテナ開閉装置の斜視図であり、
図39は、本発明の一実施例による折り畳み式コンテナ開閉装置の後斜視図であり、
図40は、
図38のO及びPの拡大図であり、
図41は、本発明の一実施例による下部固定部の作動を説明するための図面であり、
図42は、本発明の一実施例による上部固定部の作動を説明するための図面であり、
図43は、
図39のQの拡大図であり、
図44は、
図39のRの拡大図であり、
図45は、本発明の一実施例による昇降開閉部を説明するための図面であり、
図46及び
図47は、本発明の一実施例による本体を説明するための図面であり、
図48〜50は、本発明の一実施例による滑車部及び側面固定部を説明するための図面であり、
図51は、本発明の他の実施例による折り畳み式コンテナ開閉装置の斜視図であり、
図52は、
図51のWの拡大図であり、
図53は、本発明の他の実施例による折り畳み式コンテナ開閉装置に運転部が追加された側面図であり、
図54は、本発明の他の実施例による折り畳み式コンテナ開閉装置に運転部が追加された平面図であり、
図55〜
図58は、本発明の一実施例による折り畳み式コンテナ開閉装置を利用して折り畳み式コンテナを開閉する方法を説明するための図面であり、
図59は、本発明の一実施例による折れた複数の折り畳み式コンテナが積層された状態を示した図面である。
【0029】
まず、本願の一実施例による折り畳み式コンテナ10(以下、「本折り畳み式コンテナ10」という)について説明する。
【0030】
図1及び
図7を参照すると、本折り畳み式コンテナ10は、下部パネル100、下部パネル100と平行に具備される上部パネル200、上部パネル200及び下部パネル100の長さ方向に沿って上下両端部が上部パネル200及び下部パネル100にそれぞれ回動可能に連結され、折り畳み式コンテナ10の内側方向に折り畳まれるように構成された第1及び第2側面パネル301、302、下部パネル100の幅方向に沿って回動可能に連結された前面パネル400及び後面パネル500を含む。
【0031】
上述した長さ方向とは、
図1の8時方向及び2時方向であり、幅方向とは、
図1の4時方向及び10時方向であることができる。
【0032】
また、上述した第1側面パネル301及び第2側面パネル302は、上部パネル200及び下部パネル100間の側部にそれぞれ位置し、互いに同一の構成要素を有し、対称に設置される構成であるため、第1側面パネル301と第2側面パネル302をそれぞれ説明せず、側面パネル300と命名して説明する。
【0033】
図2を参照すると、側面パネル300は、上部パネル200にヒンジ結合する上部側面パネル310、上部側面パネル310の下部に位置し、下部パネル100にヒンジ結合する下部側面パネル320、及び上部側面パネル310と下部側面パネル320とを連結する一つ以上のスライディングジョイント330を含む。
【0034】
上部側面パネル310は、上部が上部パネル200にヒンジ結合し、回動可能に連結することができる。例示として、上部側面パネル310は、上部内側の角部に少なくとも一つ以上の上部側面パネル310のヒンジ部310aが位置し、上部側面パネル310のヒンジ部310aが上部パネル200の長さ方向の下部に連結され、上部側面パネル310のヒンジ部310aを中心として折り畳み式コンテナ10の内側方向に回動して折り畳まれることができる。上述した内側とは、折り畳み式コンテナ10で貨物が積載される空間である。
【0035】
下部側面パネル320は、上部側面パネル310の下部に位置し、下部が下部パネル100のヒンジ結合し、回動可能に連結することができる。例示として、下部側面パネル320は、下部内側の角部に少なくとも一つ以上の下部側面パネル320のヒンジ部320aが位置し、下部側面パネル320のヒンジ部320aが下部パネル100に長さ方向の上部に連結され、下部側面パネル320のヒンジ部320aを中心として折り畳み式コンテナ10の内側方向に回動して折り畳まれることができる。
【0036】
また、側面パネル300は、後述するコンテナ開閉装置20によって上部パネル200が上部方向に移動するにつれて、上部側面パネル310が上部方向に所定距離移動した後に折り畳まれる。そのため、上部側面パネル310と下部側面パネル320とは、一つ以上のスライディングジョイント330によって連結される。
【0037】
以下、
図3及び
図4を参照して、スライディングジョイント330について詳しく説明する。
【0038】
スライディングジョイント330は、上部側面パネル310に結合する第1固定部331、下部側面パネル320に結合する第2固定部332、及び一方の側が第1固定部331にヒンジ結合し、他方の側が第2固定部332にスライド可能にヒンジ結合するリンク部333を含む。
【0039】
例示として、第1固定部331の上部は、上部側面パネル310の外側面下部に結合し、第1固定部331の下部は、リンク部333の上部にヒンジ結合することができる。
【0040】
また、第2固定部332は、下部側面パネル320の外側面上部に結合し、第2固定部332の上部は、リンク部333の下側に結合することができる。
【0041】
この時、第2固定部332の上部には、リンク部333が挿入可能に陥没形成されたスライド陥没部332aが形成され、スライド陥没部332aの内側面には、上下方向に所定の長さを有し外側方向にスライド溝332bがそれぞれ形成されることができる。
【0042】
また、リンク部333は、上部が第1固定部331の下部にヒンジ結合し、下部にスライドピン333aが位置し、スライドピン333aがスライド溝332bに挿入され、スライド溝332bに沿って上下方向に移動可能かつ回動可能に第2固定部332に連結されることができる。
【0043】
つまり、
図3の(b)を参照すると、側面パネル300を折り畳むために、まず、上部側面パネル310が上部方向に所定距離だけ移動し、それにより、リンク部333がスライド溝332bに沿って上部方向に同一距離だけ移動する。また、
図4を参照すると、折り畳み式コンテナ10の内側方向に側面パネル300が折り畳む場合、リンク部333が折り畳み式コンテナ10の内側の下部方向に移動すると共に、リンク部333の上部及び下部にそれぞれ第1固定部331の下部と第2固定部332の上部とがヒンジ結合して、上部側面パネル310及び下部側面パネル320が折り畳まれることができる。
【0044】
図5及び
図6を参照して、本発明の一実施例による下部パネル100について説明する。
【0045】
下部パネル100の上部面の前方端部及び後方端部には、下部パネル100の上部面より低く段差があるように段差部110がそれぞれ形成されることができる。
【0046】
段差部110は、下部パネル100の上部面と平行に形成された段差面111、及び段差面111から垂直した方向に形成され、上部面と段差面111に連結する段面112を含むことができる。
【0047】
また、下部パネル100は、下部パネル100の段差部110がカバー可能なカバー部140を含むことができる。
【0048】
例示として、カバー部140は、
図5及び
図6に示すように、幅方向に両端部にカバー部140のヒンジ部141が位置し、カバー部140のヒンジ部141が側面パネル300に連結され、段面112と下部パネル100の上部面とが接する角部を中心として回転することができる。しかし、これに限らず、カバー部140は、段面112の上部にヒンジ結合し、段面112と下部パネル100の上部面とが接する角部を中心として回転することができる。
【0049】
前面パネル400及び後面パネル500は、上部パネル200と下部パネル100との間に前方と後方にそれぞれ位置し、互いに構成要素が類似しており、対称に設置されるため、後面パネル500に対する説明を省略し、前面パネル400についてのみ説明する。
【0050】
一方、前面パネル400は、ドア形態で製作され、後面パネル500は、壁形態で製作されることができる。
【0051】
前面パネル400は、折り畳み式コンテナ10の内側方向に回動可能に結合することができる。
【0052】
図7を参照して、本発明の一実施例による前面パネル400について説明する。
【0053】
前面パネル400は、段差部110にヒンジ結合することができる。
【0054】
つまり、前面パネル400は、内側の下部角部に前面パネル400のヒンジ部420が位置し、前面パネル400のヒンジ部420が段差部110に位置し、前面パネル400のヒンジ部420を中心として折り畳み式コンテナ10の内側方向に折り畳まれることができる。
【0055】
前面パネル400を内側方向に折り畳むためには、まずカバー部140を回動した後、前面パネル400を内側方向に折り畳むことができる。
【0056】
そこで、前面パネル400は、段差部110にヒンジ結合し、折り畳み式コンテナ10の内側方向に折り畳む場合、下部パネル100の底面に干渉なく折り畳むことができ、それと共に、前面パネル400に位置したドアサイズを維持しながら、下部パネル100の上部面と段差をなくし、外部の異物が折り畳み式コンテナ10の内部に流入することを防止するという効果がある。
【0057】
また、カバー部140を利用して段差部110をカバーすることで、前面パネル400のヒンジ部420が外側に露出せず、下部パネル100の上部面に凹凸部位のないように平たく形成することができる。
【0058】
前面パネル400及び後面パネル500は、上部に環430が具備され、後述するコンテナ開閉装置20のワイヤを環430に連結して前面パネル400及び後面パネル500を回動させて開閉することができる。
【0059】
他の実施例として、
図32を参照すると、前面パネル400及び後面パネル500は、上部に連結するロードバー460をさらに含むことができる。
【0060】
詳しくは、ロードバー460は、一端部が前面パネル400または後面パネル500の上部に回動可能に連結され、他端部が後述するコンテナ開閉装置20のワイヤに連結することができる。それにより、作業者は、折り畳み式コンテナ10の内部に入らず、前面パネル400または後面パネル500を回動させるワイヤをロードバー460の他端部に連結することができるため、安全上の事故のリスクを抑制することができるという効果がある。
【0061】
図8及び
図9を参照して、本発明の他の実施例による前面パネル400について説明する。
【0062】
前面パネル400は、側部フレームの下部に回転突出部450が形成され、側面パネル300の内側面に回転陥没部321が形成されて、回転突出部450が回転陥没部321に挿入して回転可能に連結されることができる。
【0063】
さらに詳しくは、前面パネル400は、側部フレームの下部に突出形成される回転突出部450が形成され、側面パネル300の内側面には回転突出部450が挿入され、傘状に陥没形成された回転陥没部321が形成され、前面パネル400が折り畳む場合、回転突出部450が回転陥没部321に沿って内側上部方向に移動した後に折り畳むことができる。
【0064】
図10を参照すると、下部パネル100の段差面111には、下部方向に陥没形成され、折り畳み式コンテナ10の角部を互いに結合可能なコンテナ結束装置が保管される結束装置保管部111aが形成されることができる。
【0065】
例示として、結束装置保管部111aは、コンテナ10とコンテナ10を結合する装置が保管される場所であり、段差面111に下部方向に陥没形成され、仕切り壁でそれぞれ区切られて、複数のコンテナ結束装置が保管されることができる。また、
図10に示すように、コンテナ結束装置は、折り畳み式コンテナ10の各角部を互いに結合するために、4個が結束装置保管部111aに保管されることができるが、これに限定されず、複数を保管することができる。
【0066】
図11〜
図13を参照して、前面パネル400を上部パネル200に固定させる構成について説明する。
【0067】
図11を参照すると、前面パネル400は、前面パネル400の上部フレームの上部面に位置し、突出形成される突出部410を含み、上部パネル200は、上部パネル200の幅方向フレームの下部面に位置し、突出部410が挿入するように陥没形成された陥没部210を含むことができる。
【0068】
前面パネル400は、前面パネル400の上部フレームの上部面に位置する突出部410が上部パネル200の幅方向フレームの下部面に位置する陥没部210に挿入され、折り畳み式コンテナ10の内側方向に折り畳まれず固定されることができる。
【0069】
また、前面パネル400が折り畳み式コンテナ10の内側方向に折り畳む場合、上部パネル200が上部方向に所定距離を上昇移動するにつれて、突出部410が陥没部210から抜け出して前面パネル400が折り畳まれることができる。
【0070】
他の実施例として、
図12を参照すると、前面パネル400の上部フレームの上部面に陥没部440が陥没形成され、上部パネル200の幅方向フレームの下部面に突出部240が突出形成されることもできる。
【0071】
また、
図13を参照すると、突出部240、410は円柱状で形成され、上部角が面取りされて、陥没部210、440への挿入が円滑に行われることができる。
【0072】
図14を参照して、折り畳み固定部340及び側面パネル補強部350について説明する。
【0073】
折り畳み固定部340は、折り畳み式コンテナ10を使用する時に、上部側面パネル310及び下部側面パネル320が折り畳み式コンテナ10の内側方向に折り畳まれないように固定する役割を果たすことができる。また、折り畳み固定部340は、一つ以上具備されることができる。
【0074】
また、折り畳み固定部340は、側面パネルの内側方向に位置することができ、これにより、外部で折り畳み固定部340を解除して側面パネル300が折り畳まれることを防止することができる。
【0075】
折り畳み固定部340は、上部側面パネル310の下部内側面に内側方向に突出形成されるネジ部341、下部側面パネル320の上部に位置した側面パネル補強部350に形成され、一方開放型のネジ挿入部342、及びネジ部341に結合するボルト343を含むことができる。
【0076】
上述した一方開放型とは、ネジ部341が挿入されても上部側面パネル310が上昇可能に上部が開放された「U」字状を意味することができる。
【0077】
折り畳み式コンテナ10を使用する時に、ネジ部341は、上部側面パネル310の下部内側面に固定され、ネジ部341は、下部側面パネル320の上部に位置した側面パネル補強部350に形成されたネジ挿入部342に挿入され、ネジ部341にボルト343を締結することで、上部側面パネル310の内側面に下部側面パネル320の上部外側面が密着固定され、上部側面パネル310及び下部側面パネル320が折り畳み式コンテナ10の内側方向に折り畳まれないようになる。また、折り畳み式コンテナ10を折り畳む際にボルト343を除去することで、上部側面パネル310及び下部側面パネル320が折り畳まれることができる。
【0078】
次に、側面パネル補強部350は、上部側面パネル310と下部側面パネル320との間に長さ方向に沿って位置することができる。
【0079】
また、側面パネル補強部350は、上部パネル200とヒンジ連結されている上部側面パネル310を支持し、折り畳み固定部340と共に側面パネル300が安定して固定されるようにする。
【0080】
例示として、
図14に示すように、側面パネル補強部350は、下部側面パネル320の上部に長さ方向に沿って断面が「コ」字状部材で結合されることができるが、これに限らず、逆「L」字状、「」」状または「I」字状の部材で結合されることができる。
【0081】
図15〜
図17を参照して、本発明の一実施例による側面パネル支持部360について説明する。
【0082】
側面パネル支持部360は、一端が下部側面パネル320の上部にヒンジ結合し、他端が、側面パネル300が折り畳まれた際に下部パネル100の上部面に接触することができる。また、側面パネル支持部360は、長さ方向に沿って複数が配置されることができる。
【0083】
側面パネル支持部360は、
図16の(a)に示すように、側面パネル補強部350の内部に位置することができるが、これに限らず、下部側面パネル320の上部に位置することができる。
【0084】
側面パネル支持部360は、折り畳み式コンテナ10を使用する時、側面パネル300の内側に突出さないように位置することができる。
【0085】
また、側面パネル支持部360は、折り畳み式コンテナ10を折り畳む時、側面パネル300の内側面に対して垂直した方向に突出して一端を中心として回転させることができる。この時、
図17を参照すると、側面パネル支持部360は、側面パネル300が完全に折り畳まれた場合、他端が下部パネル100の上部面に接触して側面パネル300の重量を支持することができる。このような構成により、上部パネル200または側面パネル300が自重によって変形することを防止することができる。
【0086】
図18及び
図19を参照して、本発明の一実施例による上部補強片230及び下部補強片130について説明する。
【0087】
上部パネル200及び下部パネル100のそれぞれの角には、上部角金220及び下部角金120が具備される。
【0088】
上部角金220と下部角金120は、折り畳み式コンテナ10が多数の層で積層される場合に加えられる荷重に耐えられるようにし、折り畳み式コンテナ10を折り畳んだ後に積層して束単位で運送する場合、コンテナ10間の各角金を固定して広がらないようにする。
【0089】
また、折り畳み式コンテナ10は、折れた折り畳み式コンテナ10が広がらないように固定し、折れた折り畳み式コンテナ10の上部に多数のコンテナが積層される場合、加えられる荷重に耐えられるように上部補強片230及び下部補強片130を含むことができる。
【0090】
上部補強片230は、上部角金220の下部にそれぞれ延長して具備され、締結片231が具備されることができる。
【0091】
下部補強片130は、下部角金120の上部にそれぞれ延長して具備され、締結片231が挿入締結される締結片固定部131が具備されることができる。
【0092】
上部補強片230及び下部補強片130の延長長さは、折れた状態のコンテナの厚さを考慮して適切に選択することができる。
【0093】
例示として、折り畳み式コンテナが完全に折れた場合、締結片231が締結片固定部131に挿入されることができ、締結片231に形成された締結孔231aと締結片固定部131に形成された締結孔132とが互いに一致するように適切な長さで延長することが好ましい。
【0094】
したがって、コンテナ10を折り畳んだ時、上部補強片230が下部補強片130の上部に安着すると同時に、締結片231が締結片固定部131に挿入されるようにした後、締結部材を締結片231に形成された締結孔231aと締結片固定部131に形成された締結孔132とを貫通して締結片231を締結片固定部131に固定するため、コンテナ10が多数の層に積層する時に加えられる荷重に耐えられるようにして、重量によってコンテナ10が破損することを防止し、折り畳まれたコンテナ10を運送する際に広がらないようにする。
【0095】
また、コンテナ10が広がっている場合、ボルトのような締結部材を利用して、上部補強片230及び下部補強片130に形成された締結孔132、232を貫通して、前面パネル400側部上下部に挿入して、前面パネル400を上部パネル200、下部パネル100及び側面パネル300に固定することができる。これにより、コンテナ10が広がっている場合、安定して起立することができる。また、折り畳み式コンテナ10を開閉装置またはその他のクレーンで持ち上げるか、多数の層で積層する時に加えられる力が上部パネル200と上部側面パネル310との連結部分及び下部パネル100と下部側面パネル320との連結部分に集中せず、前面パネル400に分散することができる。
【0096】
図20〜
図23を参照して、上部パネル200に含まれた上部サイド室250及び下部パネル100に含まれた下部サイド室150について説明する。
【0097】
上部サイド室250は、上部が上部パネル200の長さ方向フレームに結合し、下部が上部側面パネル310の上部にヒンジ結合することができる。
【0098】
また、下部サイド室150は、下部が下部パネル100の長さ方向フレームに結合し、上部が下部側面パネル320の下部にヒンジ結合することができる。
【0099】
上部サイド室250は、前方及び後方にそれぞれ位置する第1上部サイド室251及び第1上部サイド室251間に位置する第2上部サイド室252を含むことができ、下部サイド室150は、前方及び後方にそれぞれ位置する第1下部サイド室151及び第1下部サイド室151間に位置する第2下部サイド室152を含むことができる。
【0100】
上部サイド室250及び下部サイド室150は、「コ」字状、逆「L」字状、「L」字状、「井」字状、「TT」字状、「ロ」字状、「I」字状、「H」及び「U」字状のいずれか一つの形状で製作されることができるが、必ずしもこのような形状に制限されるものではなく、様々な形態で製作されることができる。
【0101】
図22及び
図23を参照すると、上部サイド室250の中で前方と後方にそれぞれ位置する第1上部サイド室251は、前面パネル400または後面パネル500が折り畳まれる際に干渉しないように、第2上部サイド室252より厚さが薄く製作されることができる。
【0102】
また、下部サイド室150の中で前方と後方にそれぞれ位置する第1下部サイド室151は、前面パネル400または後面パネル500が折り畳まれる際に干渉しないように、第2下部サイド室152より厚さが薄く製作されることができる。
【0103】
この時、第2上部サイド室252及び第2下部サイド室152は、内部に一つ以上のサイド室補強部153、253を追加することができ、補強力を高めることができる。
【0104】
例示として、
図23を参照すると、第2上部サイド室252は、「U」字状に形成されることができ、上部サイド室補強部253が内部に「I」字状に位置し、補強力を高めることができる。また、第2下部サイド室152は、「U」字状に形成されることができ、下部サイド室補強部153が内部に「I」字状に位置し、補強力を高めることができる。
【0105】
上部サイド室250及び下部サイド室150が上部パネル200及び下部パネル100にそれぞれ位置することにより、上部パネル200の自重による変形または貨物が積載された場合、貨物の荷重による下部パネル100の変形を防止することができるという効果がある。
【0106】
図24及び
図25を参照して、本発明の下部側面パネル320の固定部材154について説明する。
【0107】
下部側面パネル320は、固定部材154によって下部サイド室150に回動しないように固定することができる。
【0108】
さらに詳しくは、下部側面パネル320の下部には、内側方向に開放された形態の「U」字状の溝322が複数形成され、下部サイド室150の上部面に突出したネジ部が挿入され、ネジ部にボルトが結合して下部側面パネル320が回動しないように固定することができる。
【0109】
図26〜
図31を参照して、本発明の一実施例によるパネル結合保護部600及び弾性部材700について説明する。
【0110】
パネル結合保護部600は、互いに左右あるいは上下関係に隣接して設置されるそれぞれのパネルに位置することができる。
【0111】
つまり、パネル結合保護部600は、互いに隣接して設置されるそれぞれのパネルが接触する継ぎ目が外部に直接的に露出しないように、パネルの外部面がパネルと隣接したパネル方向に延長して形成されることができる。
【0112】
詳しくは、パネル結合保護部600は、上部パネル200と上部側面パネル310、上部側面パネル310と下部側面パネル320、及び下部側面パネル320と下部パネル100がそれぞれ上下関係で接触する結合部の継ぎ目が外部に直接的に露出しないように、上部に位置するパネルが下部に位置するパネルの外側下部方向に延長して形成されることができる。また、パネル結合保護部600は、側面パネル300と前面パネル400または後面パネル500がそれぞれ左右関係で接触する継ぎ目が外部に直接的に露出しないように、側面パネル300の前面または後面に内側方向に延長して形成されることができる。
【0113】
折り畳み式コンテナ10は、パネル間の継ぎ目が溶接されず、継ぎ目を通じて道具を挿入して貨物が盗難される可能性があるという短所がある。特に、運送する貨物がバルク状態で運ばれる穀物である場合、それぞれのパネルが接触する継ぎ目に端部の鋭い道具を挿入して小さい隙間を形成し、これを通じて穀物が盗難される危険がある。
【0114】
しかし、本発明の折り畳み式コンテナ10は、パネルが接触する継ぎ目にパネル結合保護部600が位置して、継ぎ目が外部に直接的に露出せず、貨物の盗難などを防止することができる。
【0115】
各弾性部材700は、互いに隣接して設置されるパネル間に位置し、弾性力を有する材質であることができる。しかし、これに限定されるものではなく、互いに隣接して設置されるパネル間に弾性部材700が位置せず、直接的にパネルが接触する可能性もある。
【0116】
例示として、
図27を参照すると、パネル結合保護部600は、上部パネル200の長さ方向に側面が下部に延長して形成されることができる。しかし、これに限らず、パネル結合保護部600は、上部パネル200と上部側面パネル310との継ぎ目部分をカバーするように上部パネル200の長さ方向の側面下部に「│」状の部材で結合するか、上部パネル200の長さ方向の下部面に逆「L」字状の部材で結合することができる。
【0117】
図28を参照すると、パネル結合保護部600は、上部側面パネル310の長さ方向に側面が下部に延長して形成されることができる。しかし、これに限らず、パネル結合保護部600は、上部側面パネル310と下部側面パネル320との継ぎ目部分をカバーするように上部側面パネル310の側面下部に「│」状の部材で結合するか、上部側面パネル310の下部面に逆「L」字状の部材で結合することができる。
【0118】
また、弾性部材700は、上部側面パネル310と下部側面パネル320との間に位置し、折り畳む時に発生する衝撃を緩和することができる。
【0119】
図29を参照すると、パネル結合保護部600は、下部側面パネル320の長さ方向に側面が下部に延長して形成されることができる。しかし、これに限らず、パネル結合保護部600は、下部側面パネル320と下部パネル100との継ぎ目部分をカバーするように下部側面パネル320の側面下部に「│」状の部材で結合するか、下部側面パネル320の下部面に逆「L」字状の部材で結合することができる。
【0120】
図30の(a)を参照すると、パネル結合保護部600は、上部パネル200の幅方向に側面が下部に延長して形成されることができる。しかし、これに限らず、パネル結合保護部600は、上部パネル200と前面パネル400とが接する部分をカバーするように上部パネル200の幅方向にフレームの側面下部に「│」状の部材で結合するか、上部パネル200の幅方向フレームの下部面に逆「L」字状の部材で結合することができる。
【0121】
図30の(b)を参照すると、左右関係で隣接して設置される側面パネル300と前面パネル400で、パネル結合保護部600は、側面パネル300の前面または後面に内側方向に延長して形成されることができる。しかし、これに限らず、パネル結合保護部600は、前面パネル400と側面パネル300とが接する部分をカバーするように側面パネルの前面または後面フレームに「│」または逆「L」字状の部材で結合することができる。
【0122】
パネル結合保護部600と弾性部材700によって互いに隣接して設置されるそれぞれのパネルのうち上部に位置するパネルの外部面が下部方向に延長形成されるか、別途の部材を結合して折り畳み式コンテナ10の内部にパネル継ぎ目を通じて異物が流入することを防止するという効果もある。
【0123】
以下で、
図31を参照して、前面パネル400のフレームを形成する前面フレーム480について説明する。
【0124】
前面フレーム480は、上部に上部補強片230に形成された締結孔232と対応して形成される上部締結孔481、及び下部に下部補強片130の締結片固定部131に形成された締結孔132と対応して形成される下部締結孔482を含むことができる。
【0125】
また、コンテナ10が広がっている場合、前面フレーム480は、上部補強片230に形成された締結孔232と上部締結孔481とを貫通して締結された締結部材、及び下部補強片130に形成された締結孔132と下部締結孔482とを貫通して締結された締結部材によって、上部補強片230及び下部補強片130に締結されて、下部パネル100、上部パネル200及び側面パネル300に固定されることができる。
【0126】
また、前面フレーム480は、コンテナが広がっている場合、折り畳み式コンテナ10の上部を吊り上げる際に、引張力と複数個のコンテナを積層するときに加えられる重ね荷重に耐えられるように、十分な厚さと幅を有するように形成することができる。
【0127】
また、前面フレーム480は、コンテナ10内側方向の両側部に弾性部材が位置し、前面パネル400と側面パネル300との間に異物が流入することを防止することができる。
【0128】
後面パネル500の後面フレームは、前面フレーム480と互いに構成要素が類似し、対称に設置されるため説明を省略する。
【0129】
また、
図33を参照すると、折り畳み式コンテナ10は、側面パネル300の長さ方向に両端部にそれぞれ位置し、前面フレーム480または後面フレームが挿入するように「コ」字状で形成されたパネル結合部900をさらに含むことができる。
【0130】
これにより、折り畳み式コンテナ10が広がっている時、側面パネル300と前面パネル400及び後面パネル500が結合することができ、前面パネル400または後面パネル500と側面パネル300の間に異物が流入することを防止することができるという効果がある。
【0131】
以下で、
図34〜
図36を参照して、本折り畳み式コンテナ10の開閉方法について説明する。
【0132】
まず、
図34を参照すると、コンテナ開閉装置800を折り畳み式コンテナ10の前面及び後面にそれぞれ位置させる。
【0133】
次に、下部固定部820を下部パネル100の下部角金120に固定させる。
【0134】
次に、作業者が折り畳み式コンテナ10の内部に入り、折り畳み固定部340及び下部側面パネル320の固定部材154を解除し、側面パネル支持部360を広げ、前面パネル400及び後面パネル500を結束している上部補強片230と下部補強片130のボルトまたはピンなどを除去することができる。
【0135】
次に、モータが含まれた開閉部840を利用して、上部パネル200とこれと連結された上部側面パネル310をスライディングジョイント330を活用して上部方向に所定距離だけ上昇させた後、上部固定部830を活用して固定する。
【0136】
次に、突出部240、410が上部パネル200の陥没部210、440から抜け出したかを確認した後、開閉部840を利用して、前面パネル400及び後面パネル500を折り畳み式コンテナ10の内側方向に折り畳ませる。
【0137】
例示として、
図35を参照すると、開閉部840のワイヤ841の末端を前面パネル400または後面パネル500の上部に具備された環430に固定し、ワイヤ841を徐々に解除して、前面パネル400及び後面パネル500が徐々に開閉されることができる。
【0138】
次に、上部固定部830を解除し、開閉部840は、上部パネル200及び側面パネル300を徐々に下向させて開閉されるようにする(
図36参照)。
【0139】
次に、上部角金220の上部補強片230と下部角金120の下部補強片130とを締結部材を通じて結合して、折れた折り畳み式コンテナ10が広がらないようにする。
【0140】
上記では、折り畳み式コンテナ10を折る過程を説明したもので、広げる時は逆順で折り畳み式コンテナ10を広げる。
【0141】
この時、コンテナ開閉装置800は、制御部をさらに具備して、上記過程を自動で制御することもできる。
【0142】
以下で、
図37〜
図58を参照して、本折り畳み式コンテナ10を開閉するコンテナ開閉装置20について説明する。
【0143】
本折り畳み式コンテナ開閉装置20は、
図37に示すように、折り畳み式コンテナ10の前面または後面にそれぞれ位置し、折り畳み式コンテナ10を開閉することができる。
【0144】
図38及び
図39を参照すると、本折り畳み式コンテナ開閉装置20は、本体1100、本体1100の上部に具備され、折り畳み式コンテナ10の上部を固定する上部固定部1300、本体1100の上部に具備され、折り畳み式コンテナ10の前面パネル400及び後面パネル500を開閉する前後面開閉部1400、及び上部固定部1300を昇降させて、折り畳み式コンテナ10の上部パネル200及び側面パネル300を昇降する昇降開閉部1500を含む。また、本体1100の下部には、複数の車輪1101が具備され、本折り畳み式コンテナ開閉装置20を容易に移動することができる。
【0145】
また、本折り畳み式コンテナ開閉装置20は、本体1100の下部に具備され、折り畳み式コンテナ10の下部を固定する下部固定部1200をさらに含むことができる。
【0146】
図40〜
図42を参照して、本発明の一実施例による下部固定部1200及び上部固定部1300について説明する。
【0147】
図40の(a)及び
図41を参照すると、下部固定部1200は、折り畳み式コンテナ10の下部角金120に形成された挿入溝120aに挿入される下部固定片1210及び下部固定片1210を回転させる下部レバー1220を含むことができる。
【0148】
詳しくは、本体1100を折り畳み式コンテナ10の前面または後面に位置させる場合、下部固定部1200の下部固定片1210が折り畳み式コンテナ10の下部角金120に形成された挿入溝120aに挿入されることができる。また、下部固定片1210が下部角金120の挿入溝120aに挿入された後、下部のレバー1220を回転させることにより下部固定片1210が回転し、これにより、下部固定部1200が下部角金120に固定されることができる。
【0149】
図40の(b)及び
図42を参照すると、上部固定部1300は、折り畳み式コンテナ10の上部角金220に形成された挿入溝220aに挿入される上部固定片1310及び上部固定片1310を回転させる上部レバー1320を含むことができる。
【0150】
詳しくは、本体1100を折り畳み式コンテナ10の前面または後面に位置させる場合、上部固定部1300の上部固定片1310が折り畳み式コンテナ10の上部角金220に形成された挿入溝220aに挿入されることができる。また、上部固定片1310が上部角金220の挿入溝220aに挿入された後、上部レバー1320を回転させることにより上部固定片1310が回転し、これにより、上部固定部1300が上部角金220に固定されることができる。
【0151】
また、上部固定部1300は、後述する昇降開閉部1500のボールスクリュー1510に上下方向に移動可能に結合する。
【0152】
以下で、
図38及び
図39を参照して、本発明の一実施例による本体1100について詳しく説明する。
【0153】
本体1100は、作業者が押して折り畳み式コンテナ10の前面と後面にそれぞれ位置させることができるように、下部に車輪1101が具備されることができる。
【0154】
また、本体1100は、下部フレーム1110、柱フレーム1120、及び上部フレーム1130を含むことができる。
【0155】
下部フレーム1110は、折り畳み式コンテナ10の前面または後面で両側部にそれぞれ位置することができる。上述した両側部とは、折り畳み式コンテナ10の側面パネル300が位置した方向であることができる。
【0156】
詳しくは、下部フレーム1110は、折り畳み式コンテナ10の一方の側に位置する第1下部側面フレーム1111及び折り畳み式コンテナ10の他方の側に位置する第2下部側面フレーム1112を含むことができる。
【0157】
また、下部フレーム1110は、折り畳み式コンテナ開閉装置20が折り畳み式コンテナ10に設置される場合、折り畳み式コンテナ10の両側部の内側方向に長く延長して形成されることができる。これにより、折り畳み式コンテナ10を開閉する際に、本折り畳み式コンテナ開閉装置20が内側方向に倒れることを防止することができる。
【0158】
また、下部フレーム1110は、一方の端部が第1下部側面フレーム1111の一方の端部に結合し、他方の端部が第2下部側面フレーム1112の一方の端部に結合する下部フレーム補強部1113をさらに含むことができる。
【0159】
柱フレーム1120は、下部フレーム1110の一方の側の上部面から上部方向に延長形成されることができる。例示として、柱フレーム1120は、
図38及び
図39に示すように、一側面が開放された「コ」字状であることができる。
【0160】
また、柱フレーム1120は、第1下部側面フレーム1111の一方の側の上部面から上部方向に延長形成される第1柱フレーム1121及び第2下部側面フレーム1112の一方の側の上部面から上部方向に延長形成される第2柱フレーム1122を含むことができる。
【0161】
また、柱フレーム1120の一方の側には、梯子部1124が位置することができる。
【0162】
例示として、作業者は、梯子部1124を利用して本体1100の上部に上がり、上部固定部1300の上部レバー1320を操作することができる。
【0163】
上部フレーム1130は、両端部が柱フレーム1120の上部にそれぞれ結合することができる。また、上部フレーム1130の中央部には、前後面開閉部1400が結合することができる。
【0164】
例示として、上部フレーム1130は、
図38及び
図39に示すように、梯子部1124の上部に結合することができるが、これに限らず、両端部が第1柱フレーム1121と第2柱フレーム1122とにそれぞれ結合して固定されることができる。
【0165】
本体1100は、一方の端部が柱フレーム1120に結合し、他方の端部が下部フレーム1110に結合する柱補強部1160をさらに含むことができる。柱補強部1160は、折り畳み式コンテナ10を折り畳む際に、柱フレーム1120が折り畳み式コンテナ10の内側方向に受ける力を支持して、柱フレーム1120の撓みを防止することができる。
【0166】
本体1100は、一方の端部が下部フレーム1110に結合し、他方の端部が底方向に折り曲げられた揺れ防止部1140をさらに含むことができる。
【0167】
詳しくは、揺れ防止部1140は、下部フレーム1110の外側面に結合し、他方の端部が地面方向に折り曲げて逆「L」字状で製作されることができる。これにより、本体1100が外力によって揺れる場合、揺れ防止部1140の他方の端部が地面について本体1100が揺れることを防止することができる。
【0168】
本体1100は、両側部にそれぞれ位置し、下端面が地面に密着して、本体1100を固定する本体固定部1150をさらに含むことができる。
【0169】
詳しくは、折り畳み式コンテナ開閉装置20を折り畳み式コンテナ10の前面または後面に位置させた後、本体固定部1150を地面方向に移動させて本体固定部1150の下端面を地面に密着させることができる。これにより、折り畳み式コンテナ開閉装置20が設置される地面が平たくない場合でも、折り畳み式コンテナ開閉装置20を強固に固定することができる。
【0170】
図39を参照すると、前後面開閉部1400は、前面パネル400または後面パネル500に具備された環430またはロードバー460に連結するワイヤ1410、及びワイヤ1410を巻いたり解いたりするモータ1420を含むことができる。
【0171】
詳しくは、前面パネル400または後面パネル500の上部には、環430またはロードバー460が結合し、環430またはロードバー460にワイヤ1410の端部を連結し、モータ1420を回転させてワイヤ1410を徐々に巻いたり解いたりして前面パネル400または後面パネル500を開閉することができる。
【0172】
図43〜
図45を参照して、本発明の一実施例による昇降開閉部1500について説明する。
【0173】
昇降開閉部1500は、上下方向に延長形成され、外周面にネジ山が形成され、上部固定部1300が上下方向に移動可能に結合されたボールスクリュー1510、及びボールスクリュー1510に連結され、ボールスクリュー1510を回転させる駆動部1520を含むことができる。
【0174】
つまり、上部固定部1300は、ボールスクリュー1510に上下方向に移動可能に設置され、駆動部1520が駆動するにつれてボールスクリュー1510のネジ山に沿って上下方向に移動することができる。
【0175】
詳しくは、
図45を参照すると、ボールスクリュー1510は、第1柱フレーム1121に設置される第1ボールスクリュー1511、及び第2柱フレーム1122に設置される第2ボールスクリュー1512を含むことができる。
【0176】
昇降開閉部1500は、ボールスクリュー1510に結合されたギア部1530、及びギア部1530に噛み合い駆動力を伝達するチェーン部1540を含むことができる(
図44参照)。
【0177】
つまり、ギア部1530は、第1ボールスクリュー1511に結合する第1ギア部1531及び第2ボールスクリュー1512に結合する第2ギア部1532を含むことができる。また、チェーン部1540は、第1ギア部1531及び第2ギア部1532に噛み合い、駆動力を伝達することができる。
【0178】
詳しくは、昇降開閉部1500は、ギア部1530及びチェーン部1540をさらに含み、チェーン部1540を通じて第1ボールスクリュー1511の駆動力を第2ボールスクリュー1512に伝達して第1ボールスクリュー1511及び第2ボールスクリュー1512を回転させることができる。しかし、これに限らず、駆動部1520は、第1ボールスクリュー1511及び第2ボールスクリュー1512にそれぞれ設置され、独立してボールスクリュー1511、1512を回転させることができる。
【0179】
例示として、
図45に示すように、第1ボールスクリュー1511は、駆動部1520が駆動するにつれて回転する。この時、第1ボールスクリュー1511に結合された第1ギア部1531及び第2ボールスクリュー1512に結合された第2ギア部1532に噛み合うチェーン部1540は、第1ボールスクリュー1511の回転力を第2ボールスクリュー1512に伝達する。これにより、第1ボールスクリュー1511及び第2ボールスクリュー1512は、同一の速度で回転することができる。この時、第1ボールスクリュー1511及び第2ボールスクリュー1512にそれぞれ結合された上部固定部1300が昇降して、折り畳み式コンテナ10の上部パネル200及び側面パネル300が昇降することができる。
【0180】
また、
図38を参照すると、本体1100は、チェーン部1540を保護するチェーンカバー部1541を含むことができ、これにより、チェーン部1540によって発生し得る安全事故を未然に防止することができる。
【0181】
図43を参照すると、柱フレーム1120には、上下方向にLMガイド部1123が突出形成され、上部固定部1300は、LMガイド部1123が挿入するガイド溝1330を含むことができる。これにより、上部固定部1300は、上下方向に昇降するようにガイドされ、外力がボールスクリュー1510及びLMガイド部1123に分散することができる。
【0182】
また、上部固定部1300は、折り畳み式コンテナ10の外側面に密着するガイド部1340を含むことができる。
【0183】
ガイド部1340は、上部固定部1300が昇降する場合、折り畳み式コンテナ10の外側面に密着し、左右方向に折り畳み式コンテナ10が揺れることを防止することができる。
【0184】
図46及び47を参照すると、折り畳み式コンテナ開閉装置20の本体1100は、第1本体1100a、第2本体1100b、第3本体1100cを含むことができる。
【0185】
第1本体1100aには前後面開閉部1400が位置し、第2本体1100b及び第3本体1100cは、第1本体の一方の側及び他方の側にそれぞれ結合することができる。また、第2及び第3本体1100b、1100cには、昇降開閉部1500がそれぞれ具備されることができる。
【0186】
これにより、折り畳み式コンテナ開閉装置20が移動する際に、第1〜第3本体1100a、1100b、1100cを分解して容易に運搬することができるという効果がある。
【0187】
図48〜
図50を参照して、コンテナ開閉装置20の滑車部1430と側面固定部1600について説明する。
【0188】
前後面開閉部1400は、ワイヤ1410が巻き取られる滑車部1430をさらに含むことができる。これにより、小さい力で前面パネル400及び後面パネル500を折り畳むことができ、前面パネル400または後面パネル500と前後面開閉部1400の距離をおくことができ、ロードバー460の利用が円滑な効果がある。
【0189】
また、コンテナ開閉装置20は、コンテナ10の側面パネル300を固定する側面固定部1600をさらに含むことができる。
【0190】
側面固定部1600は、本体1110の両側面にそれぞれ位置し、一端部にコンテナ10の側面パネル300を固定するワイヤが固定されるワイヤ固定部1610、及びワイヤ固定部1610の他端部が挿入して固定される挿入固定部1620を含むことができる。これにより、ワイヤ固定部1610を通じて側面パネル300が固定され、前面パネル400及び後面パネル500を側面パネル300と干渉なく円滑に回動して折り畳むことができる。
【0191】
以下で、
図51〜
図52を参照して、本発明の他の実施例による折り畳み式コンテナ開閉装置1800について説明する。
【0192】
本発明の他の実施例による折り畳み式コンテナ開閉装置1800は、下部に車輪1810aが具備された本体1810、本体1810の下部に具備され、折り畳み式コンテナ10の下部を固定する下部固定部1820、本体1810の上部に具備され、折り畳み式コンテナ10の上部を固定する上部固定部1830、本体1810の上部に具備され、折り畳み式コンテナ10の前面パネル400及び後面パネル500を開閉する前後面開閉部1840、及び本体1810の上部に具備され、上部固定部1830を昇降させて、折り畳み式コンテナ10の上部パネル200及び側面パネル300を昇降する昇降開閉部1850を含む。
【0193】
本発明の他の実施例による折り畳み式コンテナ開閉装置1800は、本発明の一実施例による折り畳み式コンテナ開閉装置10と異なり、昇降開閉部1850が本体1810の上部に具備されることを特徴とする。
【0194】
また、本体1810は、折り畳み式コンテナ10の側部にそれぞれ位置する下部側面フレーム1811、下部側面フレーム1811の上部面から上部方向に延長形成される柱フレーム1812、及び柱フレーム1812の上部に結合し、前後面開閉部1840が結合する第1上部フレーム1813及び柱フレーム1812の上部に結合し、昇降開閉部1850が結合する第2上部フレーム1814を含むことができる。
【0195】
また、昇降開閉部1850は、第2上部フレーム1814に結合する駆動部1851及び両端部に上部固定部1830がそれぞれ結合し、駆動部1851によって昇降する上下移動フレーム1852を含むことができる。
【0196】
図52を参照すると、上部固定部1830は、折り畳み式コンテナ10の上部角金220の上部に形成された挿入溝に挿入される上部固定片1831及び上部固定片1831を回転させる上部レバー1832を含むことができる。
【0197】
図53及び
図54を参照して、本発明の一実施例による運転部1900について説明する。
【0198】
運転部1900は、下部フレーム1110の後方に配置されることができる。また、作業者は、運転部1900を通じて折り畳み式コンテナ開閉装置20を移動させることができる。
【0199】
詳しくは、運転部1900は、運転モータ(図示せず)、運転モータに電源を供給するバッテリ部1910、運転モータにより駆動される車輪1920、及びコントロール部1930を含むことができる。これにより、作業者は、コントロール部1930を操作して、折り畳み式コンテナ開閉装置20を所望の場所に移動させることができる。
【0200】
この時、バッテリ部1910は、前後面開閉部1400のモータ1420及び昇降開閉部1500の駆動部1520に電源を供給することができる。
【0201】
以下で、
図55〜
図58を参照して、本発明の一実施例による折り畳み式コンテナ開閉装置20を利用して折り畳み式コンテナ10を開閉する方法について説明する。
【0202】
まず、
図55を参照すると、折り畳み式コンテナ開閉装置20を折り畳み式コンテナ10の前方及び後方にそれぞれ位置させる。
【0203】
次に、下部固定部1200を折り畳み式コンテナ10の下部角金120に固定し、上部固定部1300を折り畳み式コンテナ10の上部角金220に固定する。
【0204】
例示として、本体1100を作業者が押して折り畳み式コンテナ10に密着させると、下部角金120に形成された挿入溝120aに下部固定部1200の下部固定片1210が挿入され、上部角金220に形成された挿入溝220aに上部固定部1300の上部固定片1310が挿入される。その後、作業者は、下部固定部1200の下部レバー1220を回転させて下部固定部1200を下部角金120に固定させ、上部固定部1300の上部レバー1320を回転させて上部角金220に固定させることができる。
【0205】
次に、作業者が折り畳み式コンテナ10の各パネルを固定する固定部材を解除することができる。
【0206】
次に、昇降開閉部1500の駆動部1520を稼動して、折り畳み式コンテナ10の上部パネル200及び上部側面パネル310を上部方向に所定距離だけ移動させることができる。この時、前面パネル400及び後面パネル500を固定する固定装置が解除されることができる。
【0207】
次に、前後面開閉部1400のワイヤ410を前面パネル400または後面パネル500に具備された環430またはロードバー460に連結し、前後面開閉部1400のモータ1420を稼動して前面パネル400または後面パネル500を開閉する(
図56参照)。
【0208】
例示として、前後面開閉部1400のワイヤ1410の末端を折り畳み式コンテナ10の前面パネル400または後面パネル500の上部に具備された環430またはロードバー460に掛けて固定し、モータ1420を回転させてワイヤ1410を徐々に解いて前面パネル400及び後面パネル500が回動しながら徐々に開閉される。
【0209】
次に、昇降開閉部1500の駆動部1520を稼動して、上部パネル200及び側面パネル300を徐々に下向させて開閉する(
図57、
図58参照)。
【0210】
上記では折り畳み式コンテナ10を折る過程を説明したもので、広げる時は逆順で折り畳み式コンテナ10を広げる。
【0211】
この時、コンテナ開閉装置20は、制御部をさらに具備して前記過程を自動で制御することもできる。
【0212】
図59を参照すると、折れた複数の折り畳み式コンテナ10は、折れた状態で積層されて一束のバンドル形態で運送及び保管されることができる。
【0213】
上述した本願の説明は、例示のためのものであり、本願が属する技術分野の通常の知識を持った者は、本願の技術的思想や必須的な特徴を変更せずに他の具体的な形態に容易に変形可能なことが理解できるであろう。したがって、以上で記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、限定的ではないと理解すべきである。例えば、単一型で説明されている各構成要素は、分散して実施してもよく、同様に、分散して説明されている構成要素も、結合した形態で実施してもよい。
【0214】
本願の範囲は、上記詳細な説明よりも後述する特許請求の範囲によって表され、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその均等概念から導出される全ての変更又は変形された形態が本願の範囲に含まれると解釈されるべきである。