(54)【発明の名称】無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)からの信号を使用してセルラネットワーク内のユーザ機器の位置を決定する装置、コンピュータ読み取り可能記憶媒体及び方法
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)ベースの位置決定のために構成されるユーザ機器(UE)の装置であって、当該装置は、1つ又は複数のプロセッサ及びメモリを含み、
前記1つ又は複数のプロセッサは、
ロケーションサーバから受信した支援データメッセージを復号化するように構成され、前記支援データメッセージは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データを含み、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)ベースの位置決定の際に前記ユーザ機器(UE)を支援し、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の識別子を含み、前記1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の識別子は、それぞれの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)と関連する基本サービスセット識別子(BSSID)を特定するように構成され、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)を識別し、前記ロケーションサーバに前記1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)に関する測定値を提供するために、前記ユーザ機器(UE)によって使用され、
前記ロケーションサーバへの送信のために位置情報メッセージを符号化するように構成され、前記位置情報メッセージは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)測定情報を含み、
前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)測定情報は、複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)のうちの1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)からの信号の測定に関する無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)測定リスト、1つ又は複数のビーコン受信信号強度インジケータ(ビーコンRSSI)、及び、1つ又は複数の往復時間(RTT)インジケータのうちの1つ又は複数を含み、前記ロケーションサーバから受信した前記支援データメッセージは、前記ユーザ機器(UE)の位置決定能力に基づいており、
前記メモリは、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データを格納するように構成される、
装置。
信号の測定に関する前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)測定リストは、前記1つ又は複数のビーコン受信信号強度インジケータ(ビーコンRSSI)及び前記1つ又は複数の往復時間(RTT)インジケータを含む、請求項1に記載の装置。
前記位置情報メッセージは、前記ユーザ機器(UE)についての位置の推定値を決定するために前記ロケーションサーバによって使用されるように構成される、請求項1及び2のいずれか1項に記載の装置。
前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、1つ又は複数のアクセスポイント(AP)のチャネル周波数インジケータを含む、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装置。
前記1つ又は複数のビーコン受信信号強度インジケータ(ビーコンRSSI)のうちのいずれかは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)から受信され、前記ユーザ機器(UE)によって測定されるビーコンフレームの信号強度を特定するように構成され、前記1つ又は複数の往復時間(RTT)インジケータのうちのいずれかは、前記ユーザ機器(UE)と無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)との間の往復時間(RTT)測定値を特定するように構成され、前記1つ又は複数のアクセスポイント(AP)チャネル周波数インジケータのうちのいずれかは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)のチャネル周波数を識別するように構成される、請求項4に記載の装置。
前記ロケーションサーバは、進化型サービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC)及びセキュアユーザプレーンロケーションプラットフォーム(SLP)のうちの少なくとも1つを含む、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の装置。
1つ又は複数のプロセッサによって実行されて、測定報告のための動作を実行するための命令を含むコンピュータプログラムであって、前記動作は、前記1つ又は複数のプロセッサが、
ロケーションサーバから受信した支援データメッセージを復号化し、前記支援データメッセージは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データを含み、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)ベースの位置決定の際にユーザ機器(UE)を支援し、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の識別子を含み、前記1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の識別子は、それぞれの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)と関連する基本サービスセット識別子(BSSID)を特定するように構成され、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)を識別し、前記ロケーションサーバに前記1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)に関する測定値を提供するために、前記ユーザ機器(UE)によって使用され、前記ロケーションサーバから受信した前記支援データメッセージは、前記ユーザ機器(UE)の位置決定能力に基づいており、
前記ロケーションサーバへの送信のために位置情報メッセージを符号化する、ようにさせ、前記位置情報メッセージは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)測定情報を含み、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)測定情報は、複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)のうちの1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)からの信号の測定に関する無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)測定リスト、1つ又は複数のビーコン受信信号強度インジケータ(ビーコンRSSI)、及び、1つ又は複数の往復時間(RTT)インジケータのうちの1つ又は複数を含む、
コンピュータプログラム。
信号の測定に関する前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)測定リストは、前記1つ又は複数のビーコン受信信号強度インジケータ(ビーコンRSSI)及び前記1つ又は複数の往復時間(RTT)インジケータを含む、請求項9に記載のコンピュータプログラム。
前記位置情報メッセージは、前記ユーザ機器(UE)についての位置の推定値を決定するために前記ロケーションサーバによって使用されるように構成される、請求項9及び10のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、1つ又は複数のアクセスポイント(AP)のチャネル周波数インジケータを含む、請求項9乃至11のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
前記1つ又は複数のビーコン受信信号強度インジケータ(ビーコンRSSI)のうちのいずれかは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)から受信され、前記ユーザ機器(UE)によって測定されるビーコンフレームの信号強度を特定するように構成され、前記1つ又は複数の往復時間(RTT)インジケータのうちのいずれかは、前記ユーザ機器(UE)と無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)との間の往復時間(RTT)測定値を特定するように構成され、前記1つ又は複数のアクセスポイント(AP)チャネル周波数インジケータのうちのいずれかは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)のチャネル周波数を識別するように構成される、請求項12に記載のコンピュータプログラム。
信号の測定に関する前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)測定リストは、前記1つ又は複数のビーコン受信信号強度インジケータ(ビーコンRSSI)及び前記1つ又は複数の往復時間(RTT)インジケータを含む、請求項15に記載の方法。
前記位置情報メッセージは、前記ユーザ機器(UE)についての位置の推定値を決定するために前記ロケーションサーバによって使用されるように構成される、請求項15及び16のいずれか1項に記載の方法。
前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、1つ又は複数のアクセスポイント(AP)のチャネル周波数インジケータを含む、請求項15乃至17のいずれか1項に記載の方法。
前記1つ又は複数のビーコン受信信号強度インジケータ(ビーコンRSSI)のうちのいずれかは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)から受信され、前記ユーザ機器(UE)によって測定されるビーコンフレームの信号強度を特定するように構成され、前記1つ又は複数の往復時間(RTT)インジケータのうちのいずれかは、前記ユーザ機器(UE)と無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)との間の往復時間(RTT)測定値を特定するように構成され、前記1つ又は複数のアクセスポイント(AP)チャネル周波数インジケータのうちのいずれかは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)のチャネル周波数を識別するように構成される、請求項18に記載の方法。
ロケーションサーバから受信した能力要求メッセージを復号化するステップであって、前記能力要求メッセージは、前記ユーザ機器(UE)からの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)の位置決定能力の要求を含む、ステップと、
前記ロケーションサーバに送信されて、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)プロトコルにしたがった前記ユーザ機器(UE)の前記位置決定能力を示す能力応答メッセージを符号化するステップと、をさらに含む、請求項15乃至19のいずれか1項に記載の方法。
前記ロケーションサーバは、進化型サービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC)及びセキュアユーザプレーンロケーションプラットフォーム(SLP)のうちの少なくとも1つを含む、請求項17に記載の方法。
信号の測定に関する前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)測定リストは、前記1つ又は複数のビーコン受信信号強度インジケータ(ビーコンRSSI)及び前記1つ又は複数の往復時間(RTT)インジケータを含む、請求項23に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の詳細な説明及び図面は、複数の特定の実施形態を十分に説明しており、本発明の技術分野の当業者がそれらの複数の特定の実施形態を実用化するのを可能とする。他の複数の実施形態は、複数の構造的、論理的、及び電気的なプロセス及び複数の他の変更を組み込んでいてもよい。いくつかの実施形態の複数の部分及び特徴が、他の複数の実施形態の複数の部分及び特徴に含まれてもよく、又は他の複数の実施形態の複数の部分及び特徴に代えて用いられてもよい。本願の請求項に記載される複数の実施形態は、これらの請求項のすべての利用可能な等価な実施形態を包含してもよい。
【0008】
図1は、いくつかの実施形態に従ったネットワーク100の様々な構成要素を有するLTEネットワーク及びWLANのエンドトゥエンドネットワークアーキテクチャの一部を示している。
【0009】
ネットワークは、S1インターフェイスを介してともに接続される(例えば、図示されているように次世代ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)等の)無線アクセスネットワーク(RAN)101及び(例えば、進化型パケットコア(EPC)として示される)コアネットワーク120を含んでもよい。利便性及び簡潔さのため、コアネットワーク120のみならずRAN101は一部のみが示されている。
【0010】
コアネットワーク120は、移動性管理エンティティ(MME)122、サービングゲートウェイ(サービングGW)124、ロケーションサーバ170、及びパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW)126を含む。
【0011】
RAN101は、UE102と通信するための(基地局として動作してもよい)eNB104を含む。eNB104は、(マクロ)eNB及び低電力(LP)eNBを含んでもよい。eNB104は、eNB信号150を送信している。UE102は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信してもよく、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)は、チャネル状態情報(CSI)報告を含んでもよく、チャネル状態情報(CSI)報告は、eNB信号150に関するeNB104へのフィードバックを提供してもよい。複数の例示的な実施形態において、PUCCHは、3GPP LTE仕様書等の1つ又は複数の仕様書に従ってもよい。
【0012】
MME122は、レガシーサービングGPRSサポートノード(SGSN)の制御プレーンと機能において同様である。MME122は、ゲートウェイの選択やトラッキングエリアリストの管理といった、アクセスにおけるモビリティの側面を管理する。サービングGW124は、RAN101に向かうインターフェイスを終端させ、RAN101とコアネットワーク120との間のデータパケットをルーティングする。さらに、サービングGW124は、eNB間のハンドオーバーのためのローカルモビリティアンカーポイントであってもよく、3GPP間のモビリティのためのアンカーを提供してもよい。他の能力は、合法な傍受、合法な変更、及びいくつかのポリシーの実施を含んでもよい。サービングGW124及びMME122は、1つの物理ノードで実装されてもよく、複数の個別の物理ノードで実装されてもよい。PDN GW126は、パケットデータネットワーク(PDN)に向かうSGiインターフェイスを終端させてもよい。PDN GW126は、(ここでは、EPCネットワークであるが)コアネットワーク120と通信ネットワーク164との間でデータパケットをルーティングする。PDN GW126は、ポリシーの実施及びデータ収集の変更のためのキーノードであってもよい。PDN GW126は、非LTEアクセスに関するモビリティのためのアンカーポイントを提供してもよい。通信ネットワーク164は、いずれかの種類のインターネットプロトコル(IP)プライベート又はパブリックネットワークのみならずIPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインであってもよく、インターネットを含んでもよい。PDN GW126及びサービングGW124は、1つの物理ノードで実装されてもよく、複数の個別の物理ノードで実装されてもよい。
【0013】
(マクロ及びミクロ)eNB104は、エアインターフェイスプロトコルを終端させてもよく、UE102のコンタクトの最初のポイントであってもよい。いくつかの実施形態において、eNB104は、これらには限定されないが、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンクダイナミック無線リソース管理又は無線リソース制御(RRC)、アップリンク及びダウンリンクダイナミックデータパケットスケジューリング、及びモビリティ管理等の無線ネットワークコントローラ(RNC)機能を含むRAN101のための様々な論理的機能を遂行してもよい。いくつかの場合においては、RRC機能は、ネットワーク100の他の部分によって取り扱われてもよい。いくつかの実施形態に従って、UE102は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)通信技術に従って、マルチキャリア通信チャネルを介してeNB104と直交周波数分割多重(OFDM)通信信号を通信するように構成されてもよい。OFDM信号は、複数の直交するサブキャリアを含んでいてもよい。
【0014】
S1インターフェイス115は、RAN101とコアネットワーク120とを分離するインターフェイスであってもよく、コアネットワーク120はEPCネットワークであってもよい。S1インターフェイス115は、eNB104とサービングGW124との間でトラフィックデータを搬送するS1-U及びeNB104とMME122との間のシグナリングインターフェイスであるS1-MMEの2つの部分に分けられてもよい。X2インターフェイスは、複数のeNB104の間のインターフェイスである。X2インターフェイスは、X2-C及びX2-Uの2つの部分を含んでもよい。X2-Cは、複数のeNB104の間の制御プレーンインターフェイスであり、一方で、X2-Uは、複数のeNB104の間のユーザプレーンインターフェイスである。
【0015】
ロケーションサーバ170は、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)174及び進化型サービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC)172を含んでもよい。SPL174が通信を取り扱っており、その通信がサービングゲートウェイ124及びPDN GW126を介している場合に、UE102は、ユーザプレーン(S1-U)を使用してロケーションサーバ170と通信することができる。さらに、E-SMLC172が通信を取り扱っており、その通信がMME122を介している場合に、UE102は、制御プレーン(S1-MME)を使用してロケーションサーバ170と通信することができる。いくつかの実施形態において、ロケーションサーバ170は、通信ネットワーク164を介してUE102と通信することができる。複数の例示的な実施形態において、eNB104は、E-SMLC172と通信し、ポジショニングをサポートするためにeNB104に格納されるポジショニングデータを提供してもよい。
【0016】
ロケーションサーバ170は、1つのネットワークエンティティであってもよく、UE102及びeNB104から測定データ及び他の位置情報を収集し、複数の測定値を使用してUE102を支援し、UE102の位置を推定してもよい。ロケーションサーバ170は、eNB信号150、AP信号152、及び/又は(
図2に示される)衛星信号154の測定値を使用してもよい。ロケーションサーバ170は、以下で説明されるCSI報告を受信して、UE102の位置の測定値を決定してもよい。ロケーションサーバ170は、AP160およびeNB104の位置等の他の情報を使用してUE102の位置を推定してもよい。ロケーションサーバ170は、EPC120の1つ又は複数の物理デバイスによって実装されてもよい。
【0017】
セルラネットワークに関して、屋内エリアでは屋外エリアの信号はよく届かないが、LPセルは、通常、屋内エリアにカバレッジを拡張するのに使用され、又は鉄道の駅等のきわめて電話使用量が過密なエリアでネットワーク容量を追加するのに使用される。本明細書で使用されるように、LP eNB104の語は、フェムトセル、ピコセル、又はミクロセル等の(マクロセルよりも狭い)より狭いセルを実装するいずれかの適切な比較的低い電力のeNB104を指してもよい。
【0018】
フェムトセルeNBは、通常、住居施設の顧客又は企業の顧客に対してモバイルネットワークオペレータによって提供される。フェムトセルは、通常、住居施設のゲートウェイのサイズ又はより小さなサイズであり、通常、ユーザのブロードバンド回線に接続している。いったん接続されると、フェムトセルは、住居施設のフェムトセルのための通常30乃至50メーターの範囲内にある追加のカバレッジを提供する。同様に、ピコセルは、(オフィス、ショッピングモール、鉄道の駅等の)室内等の通常小さなエリア、又は、より最近では機内等のより小さなエリアをカバーする無線通信システムである。ピコセルeNB104は、通常、X2リンクを介して基地局コントローラ(BSC)機能によりマクロeNB等の他のeNBに接続されてもよい。したがって、(LP)eNB104は、X2インターフェイスを介してマクロeNBに接続されるので、ピコセルeNBによって実装されてもよい。ピコセルeNB又は他のLP eNBは、マクロeNBのいくつかの機能又はすべての機能を組み込んでいてもよい。いくつかの場合において、上記のeNBは、アクセスポイント基地局又は企業用フェムトセルと称されてもよい。
【0019】
UE102は、PUCCHを送信してもよく、PUCCHは、LTEにおいては、CSI報告を含んでいてもよい。複数の例示的な実施形態において、PUCCHは、アップリンク制御情報(UCI)を運んでいてもよく、アップリンク制御情報(UCI)は、CSI報告、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)/HARQ否定応答(NACK)、及びアップリンクスケジューリング要求(SR)を含んでもよい。複数の例示的な実施形態において、UE102は、CSI報告を生成するように構成されてもよく、CSI報告は、複数の異なるeNB信号150のチャネル状態について報告されてもよい。UE102は、PUCCHを使用して非周期的なCSI報告を提供してもよく、又はPUCCHを使用して周期的なCSI報告を提供してもよい。
【0020】
CSI報告は、チャネル品質インジケータ(CQI)、プレコーディング行列インジケータ(PMI)プレコーディングタイプインジケータ(PTI)、及び/又はランク指標(RI)報告タイプを含んでもよい。CQIは、UE102によってeNB104にシグナリングされて、ダウンリンク送信のための変調及び符号化スキーム(MCS)値等の適切なデータレートを示してもよく、適切なデータレートは、受信したダウンリンク信号対干渉雑音比(SINR)及びUE102の受信機特製の知識に基づいてもよい。
【0021】
ネットワーク100は、WLAN166を含んでもよく、WLAN166は、複数のAP160及び1つのアクセスルータ(AR)162を含んでもよく、1つ又は複数の基本サービスセットであってもよい。AR162は、通信ネットワーク164と通信してもよい。AR162は、通信ネットワーク164を使用してUE102とAP160との間の通信を容易にしてもよく、通信ネットワーク164は、EPC120と通信可能であってもよい。
【0022】
UE102は、米国電気電子学会(IEEE)802.11規格に従って通信するように構成されてもよい。例えば、UE102は、IEEE802.11a/b/g/n/ac/axのうちの1つ又は複数を使用して通信するように構成されてもよい。いくつかのUE102は、上記の複数のIEEE802.11プロトコルのうちの異なるプロトコルに従って動作するように構成されてもよい。
【0023】
AP160は、IEEE802.11プロトコルを使用して送信及び受信するAPであってもよい。AP160は、AP信号152を送信してもよい。AP160は、IEEE802.11プロトコルのみならず他の通信プロトコルを使用してもよい。AP160及びeNB104は、いくつかの同一のハードウェアによって実装されてもよく、同一場所に配置されてもよい。IEEE802.11プロトコルは、OFDMAの使用を伴ってもよい。IEEE802.11プロトコルは、マルチユーザ(MU)他入力他出力(MIMO)(MUMIMO)の使用を伴ってもよい。
【0024】
WLAN166は、1つのプライマリーチャネル及び1つ又は複数のセカンダリーチャネル又は複数のサブチャネルの上で動作してもよい。WLAM166は、1つ又は複数のAP160を含んでもよい。複数の実施形態によれば、AP160は、セカンダリーチャネルのうちの1つ又は複数、或いは1つのプライマリーチャネルの上でUE102のうちの1つ又は複数と通信してもよい。
【0025】
eNB104は、UE102からAP信号152の報告を受信し、いずれのAP160にアタッチ処理をすべきか及び/又はいずれのAP160にハンドオーバーすべきかを示すメッセージをUE102に送信し、そして、eNB104への/からの又はAP160への/からのUEのハンドオーバーを支援するように構成されてもよい。
【0026】
図2は、複数の例示的な実施形態に従ってUE102の位置を推定するのに使用されうる複数の信号を図示している。複数の衛星180、複数のeNB104、複数のAP160、1つのロケーションサーバ170、UE102、及び外部クライアント220が、
図2に図示されている。衛星180は、全地球的測位用衛星であってもよく、それらの衛星は信号154を生成してもよい。eNB104は、
図1と関連して説明されたeNB104であってもよい。ある1つのAP160は、基本サービスセット識別子(BSSID)212を有していてもよく、基本サービスセット識別子(BSSID)は、AP160を識別してもよい。
【0027】
AP160は、AP位置214を有していてもよく、AP位置214は、ロケーションサーバ170によってアクセス可能であってもよい。ロケーションサーバ170は、サービスの品質202及びサポート情報204を含んでいてもよい。サービスの品質202は、UE102の位置を決定するためのサービスの望ましい品質であってもよい。サービスの品質202は、緊急事態サービスプロバイダ等の外部エンティティから受信されていてもよい。サポート情報204は、UE102の位置を決定するのを支援する情報であってもよい。例えば、サポート情報204は、UE102の位置の初期推定値、可視の衛星180のリスト、(
図3の)位置決定参照信号の周波数、ビーコン信号の時間、AP160のリスト、eNB104のリスト、AP160の送信に関する搬送波周波数(又はAP160の帯域)、AP160のBSSID、ビーコン間隔等を含んでいてもよい。
【0028】
UE102は、測定値206、位置決定能力208、及び国際移動体加入者識別番号(IMSI)209を含んでいてもよい。測定値206は、UE102が、eNB信号150、AP信号152、及び衛星信号512に関して取得する測定値206であってもよい。さらに、測定値206は、eNB信号150、AP信号152、衛星信号154、及びUE102の(タイミングオフセット等の)他の設定に関する複数の計算結果を含んでいてもよい。IMSI209は、UE102の国際識別番号であってもよく、その国際識別番号は、UE102に並びにEPC120及び/又はE-UTRAN101に格納されていてもよい。
【0029】
AP160から取得される測定値206は、受信チャネル電力インジケータ(RCPI)、受信信号対雑音インジケータ(RSNI)、平均雑音電力インジケータ(ANPI)、ビーコン受信信号強度インジケータ(ビーコンRSSI)、及びビーコン信号対雑音比(SNR)を含んでもよい。
【0030】
RCPIは、受信するフレームの(信号、雑音、及び干渉等の)合計のチャネル電力の指標であってもよく、その受信されるフレームは、そのフレームを受信するのに使用されるアンテナコネクタで、かつそのチャネル上で測定されてもよい。RSNIは、受信されるフレームの信号対雑音干渉比の指標であってもよい。RSNIは、受信する信号電力(RCPI−ANPI)の雑音電力及び干渉電力(ANPI)に対する比で定義されてもよく、受信する信号電力、雑音電力及び干渉電力は、そのフレームを受信するのに使用されるアンテナコネクタで、かつそのチャネル上で測定されてもよい。
【0031】
ANPIは、チャネルがアイドルである時に測定される平均雑音電力及び平均干渉電力のメディアアクセス制御(MAC)指標であってもよく、上記のチャネルがアイドルである時は、(1)仮想的な搬送波検知(CS)メカニズムがアイドルチャネルを示し、(2)UEがフレームを送信しておらず、(3)UE102がフレームを受信していない、という3つの同時に生ずる条件によって定義される。RSSIは、そのチャネル上で受信されるビーコンフレームのdBm(デシベル値)での受信信号強度であってもよい。RSSIは、ベンダー特有の平滑化機能によって最新の履歴にわたって時間的な平均をとってもよい。SNRは、ベンダー特有の平滑化機能によって最新の履歴にわたって時間的な平均をとってもよい。
【0032】
位置決定能力208は、AP160及びeNB104に対してアタッチ処理をする及び/又はAP160及びeNB104から信号を受信するUE102の能力に関する情報を含んでもよい。UE102及びロケーションサーバ170は、UE102の位置を決定するように構成されていてもよい。LTEベースの位置決定サービスは、全地球的航法衛星システム(GNSS)、観測される到達時間差(OTDOA)、及び強化型セルID(ECID)を含んでもよい。
【0033】
UE102及びロケーションサーバ170は、2つのタイプのGNSS用に構成されていてもよい。第1のタイプでは、UE102は、完全な衛星受信機であってもよく、UE102の位置の推定値を決定することが可能であってもよい。ロケーションサーバ170は、UE102の位置の初期推定値及び可視の衛星180のリスト等のサポート情報204を送信してもよい。第2のタイプでは、UE102は、基本的な衛星受信機であってもよく、支援型GNSS(A-GNSS)からの衛星信号154の測定値206をロケーションサーバ170に送信してもよく、ロケーションサーバ170は、UE102の推定位置210を決定してもよい。推定位置210の測定精度は、概ね10メーターであってもよい。UE102が高い建造物に囲まれている可能性があり、又はUE102が屋内にあって衛星信号154を受信することが不可能である可能性があるので、GNSSは制限を受ける可能性がある。
【0034】
OTDOAでは、UE102は、信号が少なくとも2つのeNB104から到達する時間を測定し、少なくとも2つのeNB104のうちの1つは、UE102のサービングセルを構成していてもよい。
図3は、通常のサイクリックプレフィックスのための位置決定参照信号302を図示している。UE102は、位置決定参照信号302がある1つのeNB104から到達する時間及び位置決定参照信号302がそのeNB104の近傍にある少なくとも1つの他のeNBから到達する時間を測定し、そのeNB104は、UE102のサービングセルを構成している。UE102は、測定値206又は到達時間差をロケーションサーバ170に報告し、ロケーションサーバ170は、その後、三角測量を使用してUE102の位置の推定値210を決定してもよい。位置のその推定値210は、通常、おおよそ100メーターの精度を持つ。
【0035】
UE102及びロケーションサーバ170は、3つの異なるタイプのECID用に構成されていてもよい。第1のECIDタイプは、単一のeNB104からの距離を推定し、第2のECIDタイプは、3つのeNB104からの距離を測定し、第3のECIDタイプは、少なくとも2つのeNB104からの到来角(AoA)を測定する。第1のECIDタイプ及び第2のECIDタイプでは、UE102は、参照信号受信電力(RSRP)、タイミングアドバンス(TADV)の推定値又は往復時間(RTT)の推定値に基づいて複数の測定値206を取得する。第3のECIDタイプでは、測定値206は、UE102がアタッチ処理をしているeNB104から直接取得されてもよい。
【0036】
さらに、UE102及びロケーションサーバ170は、AP信号152がUE102の位置210の推定値を決定するのに使用される強化型ECID用に構成されていてもよい。複数の例示的な実施形態において、UE102及びロケーションサーバ170は、上記で説明された複数の方法のうちの1つ又は複数とともにAP信号152を使用して、UE102の位置210の推定値を決定してもよい。複数の例示的な実施形態において、UE102及びロケーションサーバ170は、AP信号152、衛星信号154、及び/又はeNB信号150を使用してUE102の位置210の推定値を決定してもよい。
【0037】
複数の例示的な実施形態において、ロケーションサーバ170は、複数の測定値216及び1つ又は複数のAP160のAP位置214を使用してUE102の位置210の推定値を決定してもよい。外部クライアント220は、UE102の位置210を要求するクライアントであってもよい。
【0038】
図3は、LTEにおける位置測定値のためにUE102によって使用されるリソースブロックの中の複数の位置決定参照信号(PRS)の時間周波数位置を図示している。2つのPRSパターン302及び304が、1つ又は2つのアンテナポートを使用してセル特有参照信号(CRS)を送信するLTEシステム(PRSパターン302)及び4つのアンテナポートを使用してセル特有参照信号(CRS)を送信するLTEシステム(PRSパターン304)に対応して図示されている。PRS送信のために割り当てられるリソースエレメントは、R
6として表示され、PRSを送信するeNB104の物理的セル識別子に応じて周波数領域内で移動させられてもよい。PRSは、スーパースクリプト(superscript)PRS及びサブスクリプト(subscript)RBセントラルリソースブロックとともにN回以上送信され、スーパースクリプトPRS及びサブスクリプトRBセントラルリソースブロックは、より上位の層のシグナリングを介してUE102に示され、これらのセントラルリソースブロックは、全体的なシステム帯域幅を占めていてもよい。
【0039】
図4は、複数の例示的な実施形態に従ってUE102の位置を決定する方法を図示している。方法400は、UEの位置決定能力を要求する動作ステップ402で始まる。例えば、ロケーションサーバ170は、UE102の位置決定能力208を要求してもよい。位置決定能力208は、EPC120に格納されていてもよく、又はeNB104に格納されていてもよく、ロケーションサーバ170に返送されてもよい。代替的に、位置決定能力208は、UE102に格納されていてもよい。方法400は、UEの位置決定能力に関する要求に対してUEが応答する動作ステップ404に続く。ロケーションサーバ170からの要求は、AP160又はeNB104のいずれかを介してロケーションサーバ170から受信してもよい。
【0040】
方法400は、ロケーションサーバ170がUE102にWLAN支援データを送信する動作ステップ406に続いてもよい。例えば、WLAN支援データは、WLAN搬送波周波数、複数の参照WLAN信号、1つ又は複数のAP160のBSSID、ビーコン間隔等のうち1つ又は複数等のサポート情報204を含んでもよい。WLAN支援データは、eNB104又はAP160のいずれかを介してUE102に送信されてもよい。複数の例示的な実施形態において、WLAN支援データは、AP160のリストであってもよく、AP160のリストは、選択的に、周波数又はビーコン間隔等のAP160に関する他の情報を含んでもよい。WLAN支援データは、位置決定能力208に基づいて決定されてもよい。例えば、位置決定能力208は、UE102がいずれのAP160及び/又はeNB104の信号を測定することができるか又はいずれのAP160及び/又はeNB104にアタッチ処理をすることができるかを示してもよく、ロケーションサーバ170は、UE102がいずれのAP160及び/又はeNB104の信号を測定することができるか又はいずれのAP160及び/又はeNB104にアタッチ処理をすることができるかに基づいて、AP160及び/又はeNB104を選択してもよい。
【0041】
方法400は、位置情報を要求する動作ステップ408に続いてもよい。ロケーションサーバ170は、UE102に位置情報の要求を送信してもよい。位置情報の要求は、eNB104又はAP160のいずれかを介してUE102に送信されてもよい。
【0042】
方法400は、複数のWLAN測定値を取得する動作ステップ410に続いてもよい。例えば、UE102は、AP信号152から複数の測定値206を取得してもよい。測定値206は、RCPI、RSNI、ANPI、RSSI、SNR、又は他の測定値のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0043】
方法400は、位置情報に応答する動作ステップ412に続いてもよい。例えば、UE102は、ロケーションサーバ170に複数の測定値206を送信してもよい。複数の測定値206は、eNB104又はAP160のいずれかを介して送信されてもよい。ロケーションサーバ170は、その後、UE102の位置を決定してもよい。ロケーションサーバ170は、上記の位置の決定の結果を、GNSS、OTDOA、又は複数のタイプのECIDのうちの1つ等のUEの位置を決定する1つ又は複数の他の方法と組み合わせてもよい。複数の例示的な実施形態において、方法400は終了してもよい。
【0044】
図5は、複数の例示的な実施形態に従ってUEの位置を決定する方法を図示している。方法500は、UEの位置決定能力を要求する動作ステップ502で始まってもよい。例えば、ロケーションサーバ170は、UEの位置決定能力208を要求してもよい。ロケーションサーバ170は、EPC120から又はE-UTRANエンティティからUEの位置決定能力208を要求してもよい。例えば、ロケーションサーバ170は、eNB104からUEの位置決定能力208を要求してもよく、そのeNB104は、UE102のサービングeNB104であってもよい。ロケーションサーバ170は、911クライアント等の外部クライアント220からUE102の位置の要求を受信していてもよい。ロケーションサーバ170は、ホーム加入者サーバから、UE102にサービスを提供するMME122のアイデンティティを要求してもよく、UE102にサービスを提供するMME122のアイデンティティ及びUE102のIMSI209を受信してもよい。複数の例示的な実施形態において、ロケーションサーバ170は、サービングMME122から又はサービングeNB104からUEの位置決定能力208を検索することが可能であってもよい。
【0045】
方法500は、WLAN支援データを送信する動作ステップ504に続いてもよい。例えば、ロケーションサーバ170は、UE102にサポート情報204を送信してもよい。ロケーションサーバ170は、最初に、UEの位置決定能力208に基づいて、UE102に送信するのに適切なサポート情報204を選択してもよい。サポート情報204は、UE102が複数の信号に関する測定値206を取得するための1つ又は複数のAP160のリストを含んでもよい。
【0046】
方法500は、位置情報を受信する動作ステップ506に続いてもよい。例えば、UE102は、サポート情報204を受信してもよく、そして、複数の測定値206を取得してもよく、その後、ロケーションサーバ170に複数の測定値206を送信してもよい。複数の例示的な実施形態において、UE102は、AP160又はeNB104のいずれかを介して複数の測定値206を送信してもよい。
【0047】
方法500は、UE102の位置を決定する動作ステップ508に続いてもよい。例えば、ロケーションサーバ170は、複数の測定値206を使用して、UE102の位置210の推定値を決定してもよい。ロケーションサーバ170は、複数の測定値206を、
図2乃至4と関連して説明された複数の方法のうちの1つ又は複数と組み合わせて、UE102の位置210の推定値を決定してもよい。ロケーションサーバ170は、その後、UE102の位置210の推定値を外部クライアント220に送信してもよい。
【0048】
図6は、複数の例示的な実施形態に従ってUEの位置を決定する方法600を図示している。方法600は、UEの位置決定能力を送信する動作ステップ602で始まってもよい。例えば、UE102は、ロケーションサーバ170から、UEの位置決定能力208を送信するように指示する要求を受信してもよい。UE102は、位置決定能力208を送信することにより応答してもよい。
【0049】
方法600は、WLAN支援データを受信する動作ステップ604に続いてもよい。例えば、UE102は、ロケーションサーバ170からサポート情報204を受信してもよい。
【0050】
方法600は、位置情報を決定する動作ステップ606に続いてもよい。例えば、UE102は、(サポート情報204であってもよい)WLAN支援データに基づいてAP信号152から複数の測定値206を決定してもよい。複数の例示的な実施形態において、UE102は、eNB信号150及び/又は衛星信号154から複数の測定値206を決定してもよい。
【0051】
方法600は、位置情報を送信する動作ステップ608に続いてもよい。例えば、UE102は、ロケーションサーバ170に複数の測定値206を送信してもよい。複数の例示的な実施形態において、UE102は、AP160又はeNB104のいずれかを介して複数の測定値206を送信してもよい。
【0052】
図7は、コンピュータシステム700の例示的な形態での機械又は装置のブロック図を示しており、本明細書で開示されている複数の方法のうちの1つ又は複数をその機械又は装置に実行させるための命令が、コンピュータシステム700の中で実行されてもよい。例えば、コンピュータシステム700は、ロケーションサーバ170を実装してもよい。1つの性能試験を経た配置において、コンピュータシステム700は、サーバクライアントネットワーク環境において、サーバマシン又はクライアントマシンとして動作してもよく、又はピアトゥピア(分散)ネットワーク環境において1つのピアマシンとして動作してもよい。コンピュータシステム700は、ネットワークエンティティ、パーソナルコンピュータ(PC)、Web機器、ネットワークルータ、スイッチ又はブリッジ、ゲートウェイ、又は(順次的に又は順次的でなく)複数の命令を実行可能である他の機械であってもよく、複数の命令は、その機械によって実行されるべき動作を特定してもよい。さらに、単一のコンピュータシステムのみが図示されているが、「コンピュータシステム」の語は、複数のコンピュータシステムのいずれかの集合体を含むものと解釈されるべきであり、これらの複数のコンピュータシステムの集合体は、複数の命令の1つのセット(又は複数のセット)をここに又は連携して実行し、本明細書で説明されている複数の方法のうちの1つ又は複数のいずれか実行してもよい。
【0053】
例示的なコンピュータシステム700は、(中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、又はそれらの両方等の)1つ又は複数のプロセッサ702、主メモリ704、及びスタティックメモリ706を含み、これらのプロセッサ及びメモリは、バス708を介して互いに通信する。複数の例示的な実施形態において、コンピュータシステム700は、(液晶ディスプレイ(LCD)又は陰極線管(CRT)等の)ディスプレイユニット710を含む。複数の例示的な実施形態において、コンピュータシステム700は、(キーボード等の)英数字入力デバイス712、(マウス等の)ユーザインターフェイス(UI)ナビゲーションデバイス714、大規模記憶装置716、(スピーカ等の)信号生成デバイス718、及びネットワークインターフェイスデバイス720を含んでもよい。ネットワークインターフェイスデバイス720は、(
図1に示されている)EPC120等の1つ又は複数のネットワーク又は通信ネットワーク164と通信するように構成されてもよい。コンピュータシステム700は、1つ又は複数のセンサ726を含んでもよい。コンピュータシステム700は、信号収集デバイス732を含んでもよい。
【0054】
大規模記憶装置716は、機械読み取り可能な媒体722を含み、(ソフトウェア等の)複数の命令724及び複数のデータ構造の1つ又は複数のセットが媒体722上に格納され、複数の命令及びデータ構造は、方法500を含むロケーションサーバ170を実装する等の、本明細書中で説明される複数の方法又は機能のうちの1つ又は複数のいずれかを実装し、又は複数方法又は機能のうちの1つ又は複数のいずれかによって使用される。
【0055】
命令724は複数のモジュールであってもよい。命令724は、主メモリ704又はスタティックメモリ706の中に、及び/又はコンピュータシステム700によってそれらの複数の命令724が実行される間に1つ又は複数のプロセッサ702の中に完全に又は少なくとも部分的に常駐していてもよく、主メモリ704及び1つ又は複数のプロセッサ702は、機械読み取り可能な媒体を構成してもよい。命令724はハードウェアモジュールの中で実行されてもよい。
【0056】
機械読み取り可能な媒体722はある例示的な実施形態においては単一の媒体として示されているが、「機械読み取り可能な媒体」の語は、単一の媒体又は(集中型データベース又は分散データベース及び/又は関連するキャッシュ及びサーバ等の)複数の媒体を含んでもよく、これらの媒体は、1つ又は複数の命令又は1つ又は複数のデータ構造を格納してもよい。「機械読み取り可能な媒体」の語は、いずれかの有体の媒体を含むと解釈されるべきであり、その有体の媒体は、複数の命令の機械による実行のために、複数の命令を格納し、符号化し、又は搬送すること可能であり、本明細書に開示されている1つ又は複数の方法のうちのいずれかを機械に実行させ、又は上記の命令によって使用される或いは上記の命令と関連するデータ構造を格納し、符号化し、又は搬送することが可能であってもよい。「機械読み取り可能な媒体」の語は、したがって、これらには限定されないが、ソリッドステイトメモリ、光及び磁気媒体を含むものと解釈されるべきである。機械読み取り可能な媒体の具体的な例は、一例として、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリデバイス、内部ハードディスク及び取り外し可能なディスク等の磁気ディスク、磁気光ディスク、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、及びディジタルビデオディスクリードオンリーメモリ(DVD-ROM)等の半導体メモリデバイスを含む不揮発性メモリを含んでもよい。
【0057】
命令724は、送信媒体を使用して通信ネットワークを介してさらに送信され又は受信されてもよい。命令724は、ネットワークインターフェイスデバイス720及び(ハイパーテキストマークアッププロトコル(HTTP)等の)複数の既知の転送プロトコルのうちのいずれか1つを使用して送信され又は受信されてもよい。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、LTEネットワーク、インターネット、移動体電話ネットワーク、アナログ音声通話電話(POTS)ネットワーク、及び(WiFiネットワーク及びWiMAXネットワーク等の)無線データネットワークを含む。「送信媒体」の語は、複数の命令の機械による実行のために、複数の命令を格納し、符号化し、又は搬送することが可能であるいずれかの非有体的な媒体を含むものと解釈すべきであり、ディジタル通信信号又はアナログ通信信号、又は上記のソフトウェアの通信を容易にする他の非有体的な媒体を含む。
【0058】
図8は、複数の例示的な実施形態に従ったUE800のブロック図を図示している。
図9は、いくつかの実施形態に従ったeNB又はAP900のブロック図を図示している。いくつかの実施形態では、eNB又はAP900は、静止した移動可能でないデバイスであってもよいということに留意すべきである。UE800は、
図1に図示されているUE102であってもよく、eNB又はAP900は、
図1に図示されているeNB104又はAP160であってもよい。UE800は、物理層回路(PHY)802を含んでもよく、物理層回路(PHY)802は、1つ又は複数のアンテナ801を使用して、eNB又はAP900、他のeNB、他のAP、他のUE、又は他のデバイスに信号を送信し、及びこれらのデバイスから信号を受信する。他方で、eNB又はAP900も、物理層回路(PHY)902を含んでもよく、物理層回路(PHY)902は、1つ又は複数のアンテナ901を使用して、UE800、他のeNB、他のAP、他のUE、又は他のデバイスに信号を送信し、及びこれらのデバイスから信号を受信する。UE800は、無線媒体へのアクセスを制御するMAC層回路804を含んでもよく、eNB又はAP900も、無線媒体へのアクセスを制御するMAC層回路904を含んでもよい。UE800は、本明細書で説明される動作を実行するように構成される処理回路806及びメモリ808を含んでもよく、eNB又はAP900は、本明細書で説明される動作を実行するように構成される処理回路906及びメモリ808を含んでもよい。UE800は、アンテナ801を制御するためのトランシーバ805を含んでもよく、eNB又はAP900も、アンテナ901を制御するためのトランシーバ910を含んでもよい。
【0059】
アンテナ801及び901は、例えば、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、パッチアンテナ、ループアンテナ、マイクロストリップアンテナ、又は無線周波数(RF)信号の送信に適する他のタイプのアンテナ等を含む1つ又は複数の指向性アンテナ又は1つ又は複数の無指向性アンテナを含んでもよい。いくつかのMIMO実施形態において、アンテナ801及び901を効果的に分離することで、空間ダイバーシティ及び結果として生じる異なるチャネル特性を利用してもよい。
【0060】
UE800及びeNB又はAP900は、複数の個別の機能的要素を有するように各々図示されているが、これらの複数の機能的要素のうちの1つ又は複数は、組み合わせられてもよく、また、ディジタル信号プロセッサ(DSP)及び/又は他のハードウェア構成要素を含む複数の処理要素等の複数のソフトウェアによって構成される要素の組み合わせによって実装されてもよい。例えば、いくつかの要素は、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、DSP、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、無線周波数集積回路(RFIC)、及び本明細書で説明される機能を少なくとも実行するさまざまなハードウェア及び論理回路の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態において、機能的要素は、1つ又は複数の処理要素の上で動作する1つ又は複数のプロセスを指してもよい。
【0061】
複数の実施形態は、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちの1つ又はこれらの組み合わせで実装されてもよい。複数の実施形態は、コンピュータ読み取り可能な記憶デバイスに格納される複数の命令として実装されてもよく、それらの複数の命令は、読みだされ、そして少なくとも1つのプロセッサによって実行されて、本明細書で説明される複数の動作を実行してもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶デバイスは、(コンピュータ等の)機械によって読み取り可能な形態で情報を格納するいずれかの非一時的なメカニズムを含んでもよい。例えば、コンピュータ読み取り可能な記憶デバイスは、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、及び他の記憶デバイス又は媒体を含んでもよい。いくつかの実施形態は、1つ又は複数のプロセッサを含んでもよく、コンピュータ読み取り可能な記憶デバイスに格納される複数の命令によって構成されてもよい。
【0062】
いくつかの実施形態において、UE800は、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)、無線通信能力を有するラップトップコンピュータまたは携帯可能なコンピュータ、ウェブタブレット、無線電話、スマートフォン、無線ハンドセット、ページャ、インスタントメッセージングデバイス、ディジタルカメラ、アクセスポイント、テレビジョン、(心拍数モニタ、血圧モニタ、又はウェアラブルデバイス等の)医療用デバイス、又は、情報を無線で受信し及び/又は情報を無線で送信することができる他のデバイス等の携帯用無線通信デバイスであってもよい。いくつかの実施形態において、UE800は、キーボード、ディスプレイ、不揮発性メモリポート、複数のアンテナ、グラフィックプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、スピーカ、及び他のモバイルデバイス要素のうちの1つ又は複数を含んでもよい。ディスプレイは、タッチスクリーンを含むLCDスクリーンであってもよい。
【0063】
複数の実施形態に従って、UE800及びeNB又はAP900は、本明細書で説明されたUE102の位置の推定値を決定するための複数の例示的な実施形態のうちの1つ又は複数のために構成されてもよい。
【0064】
以下の例は、さらなる実施形態に関している。
【0065】
例1は、無線通信ネットワークエンティティである。無線通信ネットワークエンティティは、1つ又は複数のプロセッサを含み、前記1つ又は複数のプロセッサは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データをユーザ機器(UE)に送信するように構成されてもよい。前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)のリストを含んでいてもよい。前記1つ又は複数のプロセッサは、さらに、前記ユーザ機器(UE)から位置情報を受信するように構成されてもよい。前記位置情報は、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の1つ又は複数からの信号の測定値に基づいていてもよい。前記1つ又は複数のプロセッサは、さらに、前記位置情報に基づいて前記ユーザ機器(UE)の位置の推定値を決定するように構成されてもよい。
【0066】
例2において、例1の主題は、選択的に、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の各々は、基本サービスセット識別子(BSSID)によって特定される、ということを含んでもよい。
【0067】
例3において、例1又は例2の主題は、選択的に、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストは、少なくとも1つの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)について、1つ又は複数の周波数チャネル及びビーコン時間間隔を含むグループの中の少なくとも1つをさらに含む、ということを含んでもよい。
【0068】
例4において、例1乃至3のいずれかの主題は、選択的に、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、前記ユーザ機器(UE)の前記位置の初期推定値をさらに含み、前記ユーザ機器(UE)の前記位置の前記初期推定値は、全地球的航法衛星システム(GNSS)、観測される到達時間差(OTDOA)及び強化型セルID(ECID)を含むグループの中の1つに基づいて決定される、ということを含んでもよい。
【0069】
例5において、例1乃至4のいずれかの主題は、選択的に、前記位置情報は、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記信号の測定値を含む、ということを含んでもよい。
【0070】
例6において、例5の主題は、選択的に、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の信号の前記測定値は、受信チャネル電力インジケータ(RCPI)、受信信号対雑音インジケータ(RSNI)、平均雑音電力インジケータ(ANPI)、ビーコン受信信号強度インジケータ(ビーコンRSSI)、及びビーコン信号対雑音比(ビーコンSNR)を含むグループの中の1つ又は複数を含む、ということを含んでもよい。
【0071】
例7において、例1乃至5のいずれかの主題は、選択的に、前記1つ又は複数のプロセッサは、さらに、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記信号の前記測定値及び前記1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の各々の地理的場所に基づいて、前記ユーザ機器(UE)の前記位置の前記推定値を決定するように構成される、ということを含んでもよい。
【0072】
例8において、例1乃至5のいずれかの主題は、選択的に、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、1つ又は複数の進化型NodeB(eNB)のリストを含み、前記位置情報は、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)前記信号の測定値及び1つ又は複数の進化型NodeB(eNB)のリストの中の1つ又は複数の進化型NodeB(eNB)の信号の測定値を含む、ということを含んでもよい。
【0073】
例9において、例8の主題は、選択的に、前記1つ又は複数のプロセッサは、さらに、
1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記信号の前記測定値、前記1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の地理的場所、1つ又は複数の進化型NodeB(eNB)の前記リストの中の前記1つ又は複数の進化型NodeB(eNB)の前記信号の測定値、及び前記1つ又は複数の進化型NodeB(eNB)の地理的場所に基づいて、前記ユーザ機器(UE)の前記位置の前記推定値を決定するように構成される、ということを含んでもよい。
【0074】
例10において、例1乃至5のいずれかの主題は、選択的に、当該無線通信ネットワークエンティティは、進化型NodeB(eNB)、進化型サービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC)、セキュアユーザプレーンロケーションプラットフォーム(SLP)、及びロングタームエボリューション(LTE)無線通信ネットワークエンティティを含むグループの中の少なくとも1つである、ということを含んでもよい。
【0075】
例11において、例1乃至10のいずれかの主題は、選択的に、前記1つ又は複数のプロセッサは、さらに、ユーザ機器(UE)の位置決定能力の要求を当該ユーザ機器(UE)に送信し、前記ユーザ機器(UE)の位置決定能力の前記要求に対する応答を受信し、前記ユーザ機器(UE)がいずれの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)からの信号を測定することができるかに基づいて、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストを決定する、ように構成される、ということを含んでもよい。
【0076】
例12において、例1乃至11のいずれかの主題は、選択的に、前記1つ又は複数のプロセッサは、さらに、911サービスから前記ユーザ機器(UE)の位置の要求を受信し、前記位置情報に基づく前記ユーザ機器(UE)の前記位置の前記推定値を前記911サービスに送信する、ように構成される、ということを含んでもよい。
【0077】
例13において、例1乃至12のいずれかの主題は、選択的に、前記ユーザ機器(UE)への前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークを介して送信され、当該無線通信ネットワークエンティティは、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークエンティティである、ということを含んでもよい。
【0078】
例14において、例1乃至13のいずれかの主題は、選択的に、前記1つ又は複数のプロセッサに接続されるメモリをさらに含む、ということを含んでもよい。
【0079】
例15において、例14の主題は、選択的に、前記1つ又は複数のプロセッサに接続される1つ又は複数のネットワークインターフェイスをさらに含む、ということを含んでもよい。
【0080】
例16は、ネットワークエンティティによって実行される方法である。上記の方法は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データをユーザ機器(UE)に送信するステップを含んでもよい。前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)のリストを含んでもよい。上記の方法は、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の信号の測定値を含む位置情報を前記ユーザ機器(UE)から受信するステップを含んでもよい。上記の方法は、さらに、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の信号の測定値及び1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の地理的場所に基づいて、前記ユーザ機器(UE)の位置の推定値を決定するステップを含んでもよい。
【0081】
例17において、例16の主題は、選択的に、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、1つ又は複数の進化型NodeB(eNB)のリストをさらに含み、前記位置情報を前記ユーザ機器(UE)から受信するステップは、1つ又は複数の進化型NodeB(eNB)の前記リストの中の進化型NodeB(eNB)の信号の測定値を含む位置情報を前記ユーザ機器(UE)から受信するステップをさらに含む、ということを含んでもよい。前記ユーザ機器(UE)の位置の推定値を決定するステップは、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記信号の前記測定値、前記1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の中の前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の地理的場所、1つ又は複数の進化型NodeB(eNB)の前記リストの中の前記進化型NodeB(eNB)の前記信号の測定値、及び前記1つ又は複数の進化型NodeB(eNB)の中の前記進化型NodeB(eNB)の地理的場所に基づいて、前記ユーザ機器(UE)の前記位置の前記推定値を決定するステップをさらに含んでもよい。
【0082】
例18において、例16の主題は、選択的に、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記信号の前記測定値は、受信チャネル電力インジケータ(RCPI)、受信信号対雑音インジケータ(RSNI)、平均雑音電力インジケータ(ANPI)、ビーコン受信信号強度インジケータ(ビーコンRSSI)、及びビーコン信号対雑音比(ビーコンSNR)を含むグループの中の1つ又は複数を含む、ということを含んでもよい。
【0083】
例19において、例16乃至18のいずれかの主題は、選択的に、前記ネットワークエンティティは、進化型NodeB(eNB)、進化型サービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC)、セキュアユーザプレーンロケーションプラットフォーム(SLP)、及びロングタームエボリューション(LTE)無線通信ネットワークエンティティを含むグループの中の少なくとも1つである、ということを含んでもよい。
【0084】
例20は、回路を含むユーザ機器(UE)である。前記回路は、ネットワークエンティティに当該ユーザ機器(UE)の位置決定能力を送信し、前記ネットワークエンティティから無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データを受信するように構成されてもよい。前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)のリストを含んでもよい。前記回路は、さらに、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データの中に含まれる1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の信号を測定し、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記信号に基づいて、位置情報を決定するように構成されてもよい。前記回路は、さらに、前記ネットワークエンティティに前記位置情報を送信するように構成されてもよい。
【0085】
例21において、例20の主題は、選択的に、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークを介して受信され、前記ネットワークエンティティは、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークエンティティであり、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)は、基本サービスセット識別子(BSSID)によって特定される、ということを含んでもよい。
【0086】
例22において、例20又は例21の主題は、選択的に、前記回路に接続されるメモリと、無線通信プロトコル及び米国電気電子学会(IEEE)802.11プロトコルを使用して通信するように構成される1つ又は複数のアンテナとをさらに含んでもよい。前記1つ又は複数のアンテナは前記回路に接続されてもよい。
【0087】
例23において、例20乃至22のいずれかの主題は、選択的に、前記位置情報を決定することが、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記信号の前記測定値及び前記1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の中の前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の地理的場所に基づいて、前記位置情報が前記ユーザ機器(UE)の前記位置の推定値であると決定すること、及び前記位置情報が、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データの中に含まれる1つ又は複数の無線無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の測定された信号であると決定すること、を含むグループの中の1つを含む、ということを含んでもよい。
【0088】
例24は、動作を実行する1つ又は複数のプロセッサによる実行のために複数の命令を格納する非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。前記動作は、前記1つ又は複数のプロセッサにより、無線通信デバイスを、ユーザ機器(UE)に無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データを送信し、前記ユーザ機器(UE)は、米国電気電子学会(IEEE)802.11プロトコル及びロングタームエボリューション(LTE)無線プロトコルに従って動作するように構成され、前記ユーザ機器(UE)から位置情報を受信し、前記位置情報は、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データに基づいており、前記位置情報に基づいて前記ユーザ機器(UE)の前記位置の推定値を決定する、ように構成すしてもよい。
【0089】
例25において、例24の主題は、選択的に、前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)支援データは、基本サービスセット識別子(BSSID)によって特定される1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)のリストを含む、ということを含んでもよい。前記位置情報は、1つ又は複数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の前記リストの中の前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)の信号の測定値を含んでもよい。
【0090】
要約書は、37C.F.R.§1.72(b)に適合するように記載され、37C.F.R.§1.72(b)は、読者が技術的な開示の性質及び要旨を迅速に解明することができるようにすることを要求している。要約が請求項に記載された発明の範囲又は意味を限定する又は解釈するのに使用されないのは、要約が理解のために提出されるからである。以下の特許請求の範囲に記載される内容は、発明の詳細な説明の中に組み込まれ、各請求項は、個別の実施形態として独立して存在する。