【実施例】
【0264】
本発明の内容を以下の実施例および参考例でさらに説明する。全ての出発物質および試薬は商業的供給業者から入手、もしくは公知の方法を用いて合成した。室温(rt)とは、5〜35℃を指す。シリカゲルはSHOKO Scientific Purif−Pack(登録商標) SI 60μm(昭光サイエンティフィック製)、Biotage(登録商標) SNAP Ultra Silica Cartridge(Biotage製)、またはSNAP KP−Sil Cartridge(Biotage製)、逆相シリカゲルはワコーシル(登録商標)25C18(和光純薬)、またはBiotage(登録商標) SNAP Ultra C18 Cartridge(Biotage製)を用いた。化合物のHPLC精製はAutoPurification HPLC/MS System(Waters製)またはPreprative HPLC system with injection/fractionation function(gilson製)を用いて行った。
1H−NMRスペクトルは内部標準物質としてMe
4Siを使用し、または使用せずに、ECP−400(JEOL製)、Agilent400−MR(アジレント・テクノロジー製)、AVANCE3 300MHz(Bruker製)またはAVANCE3 600MHz Cryo−TCI(Bruker製)を用いて測定した(s=シングレット、brs=ブロードシングレッド、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、dd=ダブルダブレット、ddd=ダブルダブルダブレット、m=マルチプレット)。NMRデータの化学シフトはMe
4Siまたは重水素化溶媒を基準とし、ppm(parts per million,δ)で示し、結合定数(J)はHz(Hertz)で示した。LC/MSは表1の装置および分析条件により保持時間の測定と質量分析を行った。マイクロ波は、InitiatorTM(Biotage製)を用いて照射した。LC/MSにおける質量分析は質量分析装置:SQD(Waters製)、SQD2(Waters製)、2020(Shimadzu製)、または2010EV(Shimadzu製)を用いて測定した。
【0265】
【表1-1】
【表1-2】
【0266】
<実施例1>3−[(1S,2S)−1−[2−[2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(2−エチル−3−メチルピリジン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物1)の合成【0267】
【化17】
【0268】
(工程1−1)
[(5−シアノ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)アミノ]カリウム(化合物1b)
3−(2−シアノエチルアミノ)プロパンニトリル(化合物1a、22.0g、179mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(179mL)溶液に、1Mカリウムtert−ブトキシドのTHF溶液(179mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物をろ取し、THF(50mL)にて洗浄したのち、減圧乾燥し、淡褐色固体の表題化合物1b(23.8g、収率83%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z124([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.14分(分析条件:SMD−FA05−1)。
1H−NMR(400MHz,MeOH−d
4) δ:3.33(2H,t,J=1.3Hz),2.90(2H,t,J=5.9Hz),2.21(2H,tt,J=5.9,1.3Hz)。
【0269】
(工程1−2)
3−アミノ−2−(3,5−ジメチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物1d)
3,5−ジメチルフェニルヒドラジン塩酸塩(化合物1c、5.00g、29.0mmol)および工程1−1で得られた化合物1b(4.67g、29.0mmol)のエタノール(57.9mL)溶液に、2N塩酸(23.2mL、46.3mmol)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、5M水酸化ナトリウム水溶液(9.27mL、46.3mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(6.64g、30.4mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=0:1から1:1)で精製し、淡黄色固体の表題化合物1d(7.82g、収率79%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z343([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.99分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0270】
(工程1−3)
3−(2,2−ジメトキシエチルカルバモイルアミノ)−2−(3,5−ジメチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物1f)
工程1−2で得られた化合物1d(2.53g、7.39mmol)のピリジン(7.39mL)溶液に、2−イソシアナト−1,1−ジメトキシエタン(化合物1e、1.94g、14.8mmol)を加え、室温で撹拌した。3時間15分後、ジエチルアミン(1.08g、14.8mmol)を加え、5分間室温撹拌したのち、水(50.6mL)を加えて室温にて20分間撹拌した。懸濁液となった反応混合物をろ過し、ろ取した固体を水(12.7mL)で洗浄後、減圧乾燥し、淡黄色固体の表題化合物1f(3.20g、収率91%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z474([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.78分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0271】
(工程1−4)
3−[2−(3,5−ジメチルフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾール−2−オン(化合物1g)
工程1−3で得られた化合物1f(158mg、0.334mmol)に、ギ酸(3.84mL、100mmol)を加え、室温下21時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、トルエンを加えて減圧下溶媒留去した。残留物にジクロロメタン(1mL)を加えて溶解した後、塩化水素(4Mジオキサン溶液、0.835mL、3.34mol)を室温下加えた。反応混合物を減圧下濃縮し、トルエンを加えて減圧下溶媒留去し、表題化合物1gの粗生成物(176mg)を得た。
LC/MS質量分析:m/z310([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.39分(分析条件:SQD−FA05−3)。
【0272】
(工程1−5)
4−ブロモ−2−エチル−3−メチルピリジン(化合物1i)
4−ブロモ−2,3−ジメチルピリジン(化合物1h、7.05g、37.9mmol)のTHF(75.0mL)溶液を−78℃に冷却し、1.11M リチウムジイソプロピルアミド n−ヘキサン−THF溶液(35.8mL、39.8mmol)をゆっくり加えた。−78℃で5分間攪拌後、ヨードメタン(2.84mL、45.5mmol)を加えた。−78℃で5分間攪拌後、反応溶液をゆっくりと室温まで昇温し、30分間撹拌後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/酢酸エチル)で精製し、表題化合物1i(6.98g、収率92%)を橙色油状物として得た。
LC/MS質量分析:m/z200([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.38分(分析条件:SQD−FA05−3)。
【0273】
(工程1−6)
5−ブロモ−1−[(1S,2S)−1−シアノ−2−メチルシクロプロピル]インドール−2−カルボン酸エチル(化合物1l)
5−ブロモ−1−(シアノメチル)インドール−2−カルボン酸エチル(化合物1j、3.60g、11.7mmol)および(4R)−4−メチル−1,3,2−ジオキサチオラン2,2−ジオキシド(化合物1k、4.86g、35.2mmol)のN,N’−ジメチルプロピレンウレア(117mL)溶液を減圧脱気した後、窒素置換し、0℃に冷却した。窒素雰囲気下、1.0Mカリウムビス(トリメチルシリル)アミドのTHF溶液(46.9mL、46.9mmol)をゆっくり滴下した。0℃にて2.5時間撹拌した後、ギ酸(5.30mL、141mmol)を加え、ヘキサン/酢酸エチルの混合溶液(1:3)で抽出した。有機層を水で3回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、飽和食塩水で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1:19から1:4)で精製し、表題化合物1l(1.70g、収率42%)を白色固体として得た。
LC/MS質量分析:m/z347([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.69分(分析条件:SQD−AA50−1)。
【0274】
(工程1−7)
1−[(1S,2S)−1−シアノ−2−メチルシクロプロピル]−5−(2−エチル−3−メチルピリジン−4−イル)インドール−2−カルボン酸エチル(化合物1m)
工程1−6で得られた化合物1l(2.70g、7.78mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.17g、8.55mmol)、および酢酸カリウム(1.15g、11.7mmol)のジオキサン(44mL)懸濁液を室温にて減圧脱気した後、窒素置換した。窒素雰囲気下、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)二塩化物ジクロロメタンコンプレックス(1.29g、1.56mmol)を加え、100℃にて3時間撹拌した。室温に冷却後、4−ブロモ−2−エチル−3−メチルピリジン(化合物1i、2.33g、11.7mmol)、炭酸ナトリウム(2.47g、23.3mmol)、水(7.4mL)を溶液に加え、減圧脱気した後、窒素置換し100℃にて2時間撹拌した。室温に冷却した後、水(5.4mL)、N−アセチルシステイン(0.635g、3.89mmol)を加え0.5時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1:19から2:3)で精製し、淡黄色ガム状の表題化合物1m(2.92g、収率97%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z388([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.06分(分析条件:SQD−AA05−2)。
【0275】
(工程1−8)
5−(2−エチル−3−メチルピリジン−4−イル)−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]インドール−2−カルボン酸エチル(化合物1n)
工程1−7で得られた化合物1m(0.225g、0.581mmol)のジメチルスルホキシド(DMSO)(2.9mL)溶液に、50%ヒドロキシアミン水溶液(0.356mL、5.81mmol)を加え、室温にて17時間撹拌した。酢酸エチル(50mL)を加え、水(10mL)と飽和食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をDMSO(1.9mL)に溶解し、カルボニルジイミダゾール(188mg、1.16mmol)および1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エン(0.219mL、1.45mmol)を加え、室温にて0.5時間撹拌した。ギ酸を加え、そのまま逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)にて精製し、白色粉末の表題化合物1n(169mg、収率65%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z447([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.80分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0276】
(工程1−9)
5−(2−エチル−3−メチルピリジン−4−イル)−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]インドール−2−カルボン酸(化合物1o)
工程1−8で得られた化合物1n(3.61g、8.08mmol)のDMSO(40mL)溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(10.1mL、20.2mmol)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。ギ酸を加え、そのまま逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)にて精製し、白色粉末の表題化合物1o(3.38g、収率100%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z419([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.83分(分析条件:SQD−AA05−2)。
【0277】
(工程1−10)
3−[(1S,2S)−1−[2−[2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(2−エチル−3−メチルピリジン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物1p)
工程1−4で得られた化合物1g(1.25g、3.61mmol)、工程1−9で得られた化合物1o(1.59g、3.80mmol)、および[ジメチルアミノ(トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチリデン]−ジメチルアザニウムヘキサフルオロリン酸(1.51g、3.98mmol)のN,N’−ジメチルホルムアミド(DMF)(24.1mL)溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(3.15mL,18.1mmol)を加え、室温にて30分間撹拌した。反応混合物はそのまま逆相カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)にて精製し、淡褐色泡状の表題化合物1p(2.44g、収率95%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z710([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.85分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0278】
(工程1−11)
3−[(1S,2S)−1−[2−[2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(2−エチル−3−メチルピリジン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物1)
工程1−10で得られた化合物1p(20mg、0.028mmol)、5−ブロモ−1−メチルインダゾール(化合物1q、11.9mg、0.056mmol)、(1S,2S)−1−N,2−N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(1.6mg、0.011mmol)、および炭酸カリウム(11.7mg、0.085mmol)のN−メチルピロリドン(0.188mL)懸濁液に、ヨウ化銅(I)(1.1mg、0.0056mmol)を室温にて加え、その混合液を窒素雰囲気下にて130℃で3時間撹拌した。反応混合物を逆相シリカゲルクロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)で精製し、淡褐色泡状の表題化合物1(17.2mg、収率73%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z840([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.12分(分析条件:SMD−TFA05−3)。
【0279】
<実施例2〜50>
下記の表2−2に示す2−オキソイミダゾール化合物および表2−3に示すハロゲン化合物の組合せ、ならびに適切な試薬を用いて実施例1の工程1−11と同様な操作を行い、以下の反応により表2−1に示す実施例化合物2〜50を得た。
【0280】
【化18】
【0281】
【表2-1A】
【表2-1B】
【表2-1C】
【表2-1D】
【表2-1E】
【表2-1F】
【表2-1G】
【表2-1H】
【表2-1I】
【表2-1J】
【表2-1K】
【表2-1L】
【表2-1M】
【表2-1N】
【0282】
表2−1中の化合物には回転異性体が存在するが、例えば実施例化合物2の
1H−NMRは以下の通りである。
【0283】
回転異性体A
1H−NMR(600MHz,CDCl
3) δ:11.29(1H,s),8.40(1H,d,J=5.2Hz),7.93(1H,s),7.74(1H,d,J=1.5Hz),7.70(1H,d,J=8.6Hz),7.56(1H,s),7.45(1H,dd,J=9.0,1.5Hz),7.38(1H,d,J=9.0Hz),7.28(1H,m),7.14(1H,d,J=5.2Hz),7.04(2H,d,J
HF=5.9Hz),6.82(1H,s),6.59(1H,d,J=3.0Hz),6.08(1H,d,J=3.0Hz),4.96(1H,d,J=16.0Hz),4.92(1H,d,J=16.0Hz),4.69(1H,ddd,J=13.1,4.4,4.4Hz),4.06(3H,s),3.75(1H,ddd,J=13.1,9.5,5.0Hz),3.07(2H,m),2.97(2H,q,J=7.6Hz),2.26(3H,s),2.25(6H,s),1.88(1H,s),1.51(2H,m),1.37(3H,t,J=7.6Hz),1.17(3H,d,J=5.6Hz)。
【0284】
回転異性体B
1H−NMR(600MHz,CDCl
3) δ:11.29(1H,s),8.44(1H,d,J=5.2Hz),8.04(1H,s),7.90(1H,d,J=1.4Hz),7.73(1H,d,J=8.8Hz),7.63(1H,dd,J=9.0,1.4Hz),7.60(1H,s),7.51(1H,d,J=9.0Hz),7.30(1H,m),7.20(1H,d,J=5.2Hz),7.11(2H,d,J
HF=6.0Hz),6.81(1H,s),6.71(1H,d,J=3.0Hz),6.22(1H,d,J=3.0Hz),5.24(1H,d,J=16.3Hz),4.64(1H,d,J=16.3Hz),4.45(1H,ddd,J=13.5,4.6,4.0Hz),4.12(3H,s),3.87(1H,ddd,J=13.5,10.2,3.8Hz),3.17(1H,ddd,J=15.5,10.2,4.6Hz),3.02(1H,m),3.00(2H,q,J=7.6Hz),2.30(3H,s),2.28(6H,s),1.96(1H,dd,J=6.0Hz),1.64(1H,m),1.58(1H,dd,J=9.4,6.0Hz),1.39(3H,t,J=7.6Hz),1.19(3H,d,J=6.1Hz)。
【0285】
【表2-2A】
【表2-2B】
【表2-2C】
【表2-2D】
【表2-3A】
【表2-3B】
【0286】
実施例化合物2〜5の合成で使用した2−オキソイミダゾール化合物(3−[(1S,2S)−1−[5−(2−エチル−3−メチルピリジン−4−イル)−2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、化合物2g)は、以下のように合成した。
【0287】
【化19】
【0288】
(工程2−1)
4−フルオロ−3,5−ジメチルアニリン塩酸塩(化合物2b)
4−フルオロ−3,5−ジメチルアニリン(化合物2a、3.97g、28.5mmol)を濃塩酸(20mL)と水(20mL)を撹拌している中に室温にて加えた。そのままの温度で1時間撹拌し、反応混合物中の個体をろ取し、乾燥した。得られた固体にさらにメトキシシクロペンタン(20mL)を加え、50℃にて1時間撹拌後、室温にて1.5時間撹拌した。析出した固体をろ取し、メトキシシクロペンタン(12mL)にて洗浄した。得られた固体は減圧にて乾燥し、オフホワイト固体の表題化合物2b(4.88g、収率97%)を得た。
【0289】
この化合物は、次工程(工程2−2)に直接使用した。
【0290】
(工程2−2)
(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)ヒドラジン塩酸塩(化合物2c)
工程2−1で得られた化合物2b(1.00g、5.69mmol)に濃塩酸(10mL)を加え、0℃にて激しく撹拌している中に亜硝酸ナトリウム(511mg、7.40mmol)の水(2.4mL)溶液を1分間かけて加え、0℃にて30分間撹拌した。次いで塩化スズ(II)(2.27g、12.0mmol)の水(2.4mL)溶液を2分間かけて加えた。さらに水(7mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物中の固体をろ取し、水(2mL)にて洗浄後、乾燥し、灰色固体の表題化合物2c(1.75g、収率77%、含量48%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z155([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.54分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0291】
(工程2−3)
3−アミノ−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物2d)
工程1−1で得られた化合物1bと工程2−2で得られた化合物2cより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−2と同様な操作により得た。
LC/MS質量分析:m/z361([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.04分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0292】
(工程2−4)
3−(2,2−ジメトキシエチルカルバモイルアミノ)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物2e)
工程2−3で得られた化合物2dより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−3と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z492([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.07分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0293】
(工程2−5)
3−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物2f)
工程2−4で得られた化合物2eより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−4と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z328([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.61分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0294】
(工程2−6)
3−[(1S,2S)−1−[5−(2−エチル−3−メチルピリジン−4−イル)−2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物2g)
工程2−5で得られた化合物2fと工程1−9で得られた化合物1oより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0295】
実施例化合物6の合成で使用した2−オキソイミダゾール化合物(3−[(1S,2S)−1−[2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(2−メトキシ−3−メチルピリジン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、化合物6i)は、以下のように合成した。
【0296】
【化20】
【0297】
(工程6−1)
5−ブロモ−1−(シアノメチル)−N−メチル−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物6c)
5−ブロモ−1−(シアノメチル)インドール−2−カルボン酸(化合物6a)とN−メチルアニリン(化合物6b)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z368([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.25分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0298】
(工程6−2)
5−ブロモ−
1−[(1S,2S)−1−シアノ−2−メチルシクロプロピル]−N−メチル−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物6d)
工程6−1で得られた化合物6cより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−6と同様な操作により合成した。
LC/MS保持時間:1.37分(分析条件:SMD−FA05−1)。
1H−NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ:7.69(1H,s),7.65−7.25(7H,m),6.02(1H,brs),3.44(3H,s), 3.31(3H,d,J=9.5Hz)、2.04−1.74(3H,m)。
【0299】
(工程6−3)
5−ブロモ−N−メチル−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物6e)
工程6−2で得られた化合物6dより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z467([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.33分(分析条件:SMD−FA05−01)。
【0300】
(工程6−4)
5−ブロモ−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]インドール−2−カルボン酸(化合物6f)
工程6−3で得られた化合物6e(9.70g、20.8mmol)、水酸化カリウム(11.7g、208mmol)、メトキシエタノール(41.5mL)の混合溶液を、100℃にて4時間撹拌した。氷冷下、6N塩酸(51.9mL)を加え、懸濁液を室温にて30分間撹拌した。ろ取し、水(29.1mL)で洗浄後、得られた固体を減圧乾燥し、淡褐色固体の表題化合物6f(7.42g、収率95%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z376([M−H]
−)。
LC/MS保持時間:1.10分(分析条件:SMD−FA05−2)。
【0301】
(工程6−5)
5−(2−メトキシ−3−メチルピリジン−4−イル)−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]インドール−2−カルボン酸(化合物6h)
工程6−4で得られた化合物6f(3.00g、7.93mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.178g、0.793mmol)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスファン(0.756g、1.587mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(3.02g、11.9mmol)、リン酸カリウム(10.1g、47.6mmol)のDMSO(34.7mL)懸濁液を室温にて減圧脱気した後、窒素置換した。窒素雰囲気下、100℃にて0.5時間撹拌した後、室温に冷却した。4−ヨード−2−メトキシ−3−メチルピリジン(化合物6g、1.98g、7.93mmol)、水(4.96mL)を溶液に加え、減圧脱気した後、窒素置換し100℃にて0.5時間撹拌した。室温に冷却した後、水(12.4mL)とギ酸(6mL)を加え、ろ過した後、ろ液をそのまま逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)にて精製し、表題化合物6h(1.83g、収率55%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z421([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.10分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0302】
(工程6−6)
3−[(1S,2S)−1−[2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(2−メトキシ−3−メチルピリジン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物6i)
工程2−5で得られた化合物2fと工程6−5で得られた化合物6hより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0303】
実施例化合物6の合成において使用したハロゲン化合物(1−(5−ブロモインダゾール−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール、化合物6l)は、以下のように合成した。
【0304】
(工程6−7)
1−(5−ブロモインダゾール−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール(化合物6k)【0305】
【化21】
【0306】
5−ブロモインダゾール(化合物6j、150mg、0.761mmol)と2,2−ジメチルオキシラン(化合物6k、274mg、3.81mmol)を1−メチルピロリジン−2−オン(NMP)(1.52mL)に溶解し、炭酸カリウム(526mg、3.81mmol)を加えた。マイクロ波下にて180℃で30分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、減圧下、溶媒を留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1:1)により精製し、表題化合物6l(115mg、収率56%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z269([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.00分(分析条件:SMD−FA05−2)。
【0307】
実施例化合物7の合成で使用した2−オキソイミダゾール試薬(3−[(1S,2S)−1−[5−(2,2−ジメチルモルホリン−4−イル)−2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、化合物7c)は、以下のように合成した。
【0308】
【化22】
【0309】
(工程7−1)
5−(2,2−ジメチルモルホリン−4−イル)−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]インドール−2−カルボン酸(化合物7b)
2,2−ジメチルモルホリン(化合物7a、1.98g、17.2mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(0.121g、0.132mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジ−i−プロポキシ−1,1’−ビフェニル(0.123g、0.264mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(5.08g、529mmol)のNMP(44mL)懸濁液を室温にて、減圧脱気した後、窒素置換した。窒素雰囲気下、工程6−4で得られた化合物6f(5.0g、13.2mmol)を加え、100℃にて0.5時間撹拌した後、室温に冷却した。ギ酸を加え、そのまま逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)にて精製し、表題化合物7b(5.26g、収率96%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z413([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.00分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0310】
(工程7−2)
3−[(1S,2S)−1−[5−(2,2−ジメチルモルホリン−4−イル)−2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物7c)
工程7−1で得られた化合物7bより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0311】
実施例化合物8〜10の合成で使用した2−オキソイミダゾール試薬(3−[(1S,2S)−1−[2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、化合物8c)は、以下のように合成した。
【0312】
【化23】
【0313】
(工程8−1)
1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−2−カルボン酸(化合物8b)
工程6−4で得られた化合物6f(0.30g、0.793mmol)、酢酸パラジウム(II)(35.6mg、0.159mmol)、2−ジシクロへキシルホスフィノ−2′,6′−ジイソプロポキシビフェニル(0.148g、0.317mmol)のN,N−ジメチルアセトアミド(DMA)(2.64mL)懸濁液を減圧脱気した後、窒素置換し、室温にて15分間撹拌した。窒素雰囲気下、1M(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)亜鉛(II)ヨウ化物(化合物8a)のDMA溶液(7.9mL、7.93mmol)を加え、80℃にて15分間撹拌した後、室温に冷却した。ギ酸を加え、そのまま逆相クロマトグラフィー(メタノール/水)にて精製し、表題化合物8b(0.19g、収率61%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z382([M−H]
−)。
LC/MS保持時間:1.00分(分析条件:SMD−FA05−2)。
【0314】
(工程8−2)
3−[(1S,2S)−1−[2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物8c)
工程8−1で得られた化合物8bより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0315】
実施例化合物8の合成において使用したハロゲン化合物(5−ブロモ−1−[(3R)−オキソラン−3−イル]インダゾール、化合物8f)は、以下のように合成した。
【0316】
【化24】
【0317】
(工程8−3)
4−メチルベンゼンスルホン酸[(3S)−オキソラン−3−イル](化合物8e)
(3S)−オキソラン−3−オール(化合物8d、500mg、5.68mmol)のジクロロメタン溶液(3.78mL)に、0℃にてピリジン(1.28mL、15.9mmol)および塩化4−メチルベンゼンスルホニル(1.51g、7.95mmol)を加えた。室温で撹拌し、15時間後、水および1N塩酸を加え、有機層を分離した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。溶媒を減圧下留去し、表題化合物8e(1.36g、収率99%)を得た。
LC/MS保持時間:0.96分(分析条件:SMD−FA05−1)。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3) δ:7.79(2H,d,J=8Hz),7.35(2H,d,J=8Hz),5.12(1H,m),3.93−3.76(4H,m),2.46(3H, s),2.13−2.05(2H,m)。
【0318】
(工程8−4)
5−ブロモ−1−[(3R)−オキソラン−3−イル]インダゾール(化合物8f)
5−ブロモ−1H−インダゾール(化合物6j、300mg、1.52mmol)のDMF(3.8mL)溶液に、炭酸セシウム(992mg、3.05mmol)と工程8−3で得られた化合物8e(369mg、1.52mmol)を加え、100℃にて2時間撹拌した。室温に冷却後、反応液に水を加え酢酸エチルで抽出した。そ有機層を水で洗浄し、減圧下、溶媒を留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1:1)により精製し、無色油状物の表題化合物8f(198mg、収率49%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z267([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.07分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0319】
実施例化合物9の合成において使用したハロゲン化合物(N−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)−N−(3−メトキシプロピル)アセトアミド、化合物9c)は、以下のように合成した。
【0320】
(工程9−1)
【化25】
【0321】
N−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)アセトアミド(化合物9a、80mg、0.33mmol)のDMF(0.8mL)溶液に、ナトリウムヒドリド(50wt%オイルディスパージョン)(18.9mg、0.39mmol)と1−ブロモ−3−メトキシプロパン(75mg、0.49mmol)を順次加え、室温で12時間撹拌した。反応液にギ酸を加え、逆相シリカゲルクロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)で精製し、無色ガム状物の表題化合物9c(103mg、収率99%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z316([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.02分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0322】
実施例化合物10の合成において使用したハロゲン化合物(5−ブロモ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)インダゾール、化合物10b)は、以下のように合成した。
【0323】
(工程10−1)
【化26】
【0324】
トリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(化合物10a)と5−ブロモ−1H−インダゾール(化合物6j)より、適切な試薬を用い、実施例8の工程8−4と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z279([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.17分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0325】
実施例化合物11〜13の合成で使用した2−オキソイミダゾール試薬(3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(2−メトキシ−3−メチルピリジン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、化合物11m)は、以下のように合成した。
【0326】
【化27】
【0327】
(工程11−1)
N−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−N−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]カルバミン酸tert−ブチル(化合物11b)
5−ブロモ−2−フルオロ−1,3−ジメチルベンゼン(化合物11a、4.66g、22.6mmol)をTHF(47.6mL)に溶解させ、外温−70℃で冷却した。1.55Mn−ブチルリチウム(13.1mL、20.4mmol)を−70℃以下で滴下し、1時間撹拌した。20wt%アゾジカルボン酸ジ−tert−ブチルのトルエン溶液(25.0g、21.7mmol)を内温−40℃以下で滴下、30分間撹拌した後、1時間かけて室温まで昇温し、ヘプタン(23.8mL)と20%塩化アンモニウム水溶液(47.6mL)を加え抽出した。有機層を濃縮し、ヘプタン(7.14mL)を加え、外温70℃に加熱して溶解させ、1時間かけて冷却させ結晶を析出させた。結晶をろ取し、ヘプタン(2.38mL)で洗浄した。結晶を乾燥させ表題化合物11bの粗生成物(3.53g、収率44%)を合成した。
1H−NMR(400MHz、DMSO−D
6) δ:9.64−9.51(0.8H,m),9.24−9.07(0.2H,m),7.09−6.91(2H,m),2.29−2.09(6H,m),1.53−1.32(18H,m)。
LC/MS保持時間:1.40分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0328】
(工程11−2、3、および4)
(2S)−3−シアノ−2−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物11g)
(3S)−3−アミノブタンニトリル塩酸塩(化合物11c、10.0g、82.9mmol)をエタノール(50.0mL)に溶解させ、トリエチルアミン(13.9mL、99.5mmol)とアクリル酸エチル(10.8mL、99.5mmol)を室温で加えた。溶液を外温70℃で3時間撹拌し、室温まで冷却し、3−[[(2S)−1−シアノプロパン−2−イル]アミノ]プロパン酸エチル(化合物11e)を含む混合物を得た。
【0329】
反応液に二炭酸ジ−tert−ブチル(21.7mL、99.5mmol)を室温で加えた。溶液を室温で14時間撹拌し、N−メチルピペラジン(2.76mL、24.9mmol)を加え4時間撹拌した。1N塩酸(50mL)を加え、トルエン(50mL)で抽出した。有機層を15%塩化ナトリウム水溶液(50.0mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮し、3−[[(2S)−1−シアノプロパン−2−イル]−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]プロパン酸エチル(化合物11f)を含む混合物を得た。
【0330】
この混合物にTHF(50.0mL)を加え、カリウムtert−ブトキシド(10.2g、91.2mmol)を内温30℃以下で加え、室温で1時間撹拌した。内温を15℃とし、2N塩酸(82.9mL、99.5mmol)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を15%塩化ナトリウム水溶液(50.0mL)で2回洗浄した後濃縮し、表題化合物11g(15.8g、収率80%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z237([M−H]
−)。
LC/MS保持時間:0.92分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0331】
(工程11−5)
(4S)−3−アミノ−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物11h)
工程11−1で得られた化合物11b(2.13g、6.01mmol)をNMP(6.39mL)に溶解させ、メタンスルホン酸(1.30g、13.2mmol)を加え、外温80℃で7時間撹拌した。室温まで冷却後、反応液に、トルエン(12.8mL)、炭酸カリウム(0.914g)、水(12.8g)を加え、室温にて10分間撹拌した。水層を除去し、工程11−4で得られた化合物11g(1.43g、6.01mmol)のトルエン(6.3mL)溶液、、ピリジン塩酸塩(71.0mg、0.60mmol)、およびトルエン(4.2mL)を加え、外温90℃で1時間撹拌した。反応液を冷却し1M水酸化ナトリウム水溶液(12.6mL)で洗浄した。有機層を減圧濃縮し、表題化合物11h(1.68g、収率75%)を合成した。
LC/MS質量分析:m/z375([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.08分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0332】
(工程11−6)
(4S)−3−(2,2−ジメトキシエチルカルバモイルアミノ)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物11j)
工程11−5で得られた化合物11h(106mg、0.283mmol)のDMA(0.53mL)溶液に、N−(2,2−ジメトキシエチル)イミダゾール−1−カルボキサミド(化合物11i、62.0mg、0.311mol)を加え、窒素雰囲気下、カリウムtert−ブトキシド(95.0mg、0.849mol)を加え、外温25℃にて4時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、減圧下、溶媒を留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=3:2)により精製し、表題化合物11j(105mg、収率73%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z506([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.09分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0333】
(工程11−7)
(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物11k)
工程11−6で得られた化合物11j(4.45g,8.79mmol)にTHF(44.5mL)を加え懸濁させ、メチルスルホン酸(0.676g,7.03mmol)を加え外温60℃で2時間撹拌した。室温に冷却後リン酸三カリウム(1.87g,8.79mmol)の水(17.8mL)溶液を加え、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.768g、3.52mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、有機層を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=3:7)により精製し、表題化合物11k(3.43g、収率88%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z442([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.09分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0334】
(工程11−8)
3−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物11l)
工程11−7で得られた化合物11k(1.85g、4.19mmol)のジクロロメタン(8.38ml)溶液に、4M塩化水素ジオキサン溶液(10.5mL、41.9mmol)を加えた。この混合物を室温にて1時間撹拌した後、反応混合物を減圧下濃縮し、褐色固体の表題化合物11lを含む粗生成物(1.63g)を得た。
LC/MS質量分析:m/z342([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.63分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0335】
(工程11−9)
3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(2−メトキシ−3−メチルピリジン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物11m)
工程11−8で得られた化合物11lと工程6−5で得られた化合物6hより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0336】
実施例化合物14の合成で使用した2−オキソイミダゾール試薬(3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(3−フルオロ−2−メチルピリジン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、化合物14d)は、以下のように合成した。
【0337】
【化28】
【0338】
(工程14−1)
5−(2−クロロ−3−フルオロピリジン−4−イル)−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]インドール−2−カルボン酸(化合物14b)
工程6−4で得られた化合物6fと2−クロロ−3−フルオロ−4−ヨードピリジン(化合物14a)より、適切な試薬を用い、実施例6の工程6−5と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z429([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.14分(分析条件:SMD−TFA05−3)。
【0339】
(工程14−2)
5−(3−フルオロ−2−メチルピリジン−4−イル)−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]インドール−2−カルボン酸(化合物14c)
工程14−1で得られた化合物14b(810mg、1.32mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)二塩化物(48mg、0.066mmol)、炭酸カリウム(2.74g、19.8mmol)、メチルボロン酸(792mg、13.2mmol)のDMSO/水の7:1(13.2mL)の混合懸濁液を室温にて減圧脱気した後、窒素置換した。窒素雰囲気下、100℃にて0.5時間撹拌した後、室温に冷却した。ギ酸を加え、そのまま逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)にて精製し、淡黄色固体の表題化合物14c(124mg、収率23%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z409([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.85分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0340】
(工程14−3)
3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(3−フルオロ−2−メチルピリジン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物14d)
工程11−8で得られた化合物11lと工程14−2で得られた化合物14cより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0341】
実施例化合物15の合成で使用した2−オキソイミダゾール試薬(3−[(1S,2S)−1−[5−[2−(ジメチルアミノ)−3−メチルピリジン−4−イル]−2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、化合物15d)は、以下のように合成した。
【0342】
【化29】
【0343】
(工程15−1)
4−ヨード−N,N,3−トリメチルピリジン−2−アミン(化合物15b)
2−クロロ−4−ヨード−3−メチルピリジン(化合物15a、500mg、1.97mmol)、N−エチル−N−プロパン−2−イルプロパン−2−アミン(0.515mL、2.96mmol)、2MジメチルアミンのTHF溶液(2.96mL、5.92mmol)のDMF(7.9mL)溶液を130℃にて17時間撹拌した後、室温まで冷却し、ギ酸(0.4mL)を加えた。逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)で精製し、淡褐色液体の表題化合物15b(258mg、収率50%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z263([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.52分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0344】
(工程15−2)
5−[2−(ジメチルアミノ)−3−メチルピリジン−4−イル]−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]インドール−2−カルボン酸(化合物15c)
工程6−4で得られた化合物6fと工程15−1で得られた化合物15bより、適切な試薬を用い、実施例6の工程6−5と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z432([M−H]
−)。
LC/MS保持時間:0.51分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0345】
(工程15−3)
3−[(1S,2S)−1−[5−[2−(ジメチルアミノ)−3−メチルピリジン−4−イル]−2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物15d)
工程15−2で得られた化合物15cと工程11−8で得られた化合物11lより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0346】
実施例化合物16〜30の合成で使用した2−オキソイミダゾール試薬(3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、化合物16a)は、以下のように合成した。
【0347】
【化30】
【0348】
(工程16−1)
3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物16a)
工程11−8で得られた化合物11lと工程8−1で得られた化合物8bより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0349】
実施例化合物17の合成において使用したハロゲン化合物(5−ブロモ−1−[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]インダゾール、化合物17b)は、以下のように合成した。
【0350】
(工程17−1)
【化31】
3−メチル−3−[(4−メチルフェニル)スルホニルメチル]オキセタン(化合物17a)と5−ブロモ−1H−インダゾール(化合物6j)より、適切な試薬を用い、実施例9の工程9−1と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z281([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.10分(分析条件:SMD−FA05−2)。
【0351】
実施例化合物20の合成において使用したハロゲン化合物(2−(4−ブロモ−2−メトキシフェノキシ)−2−メチルプロパン−1−オール、化合物20b)は、以下のように合成した。
【0352】
(工程20−1)
2−(4−ブロモ−2−メトキシフェノキシ)−2−メチルプロパン−1−オール(化合物20b)【0353】
【化32】
【0354】
窒素雰囲気下、2−(4−ブロモ−2−メトキシフェノキシ)−2−メチルプロパンカルボン酸(化合物20a、400mg、1.38mmol)のTHF溶液(1.38mL)に、ボランのTHF溶液(0.95M、4.37mL、4.15mmol)を0℃で滴下し、24時間撹拌した。1M水酸化ナトリウム水溶液を加え撹拌した後、1N塩酸を加え中和した。酢酸エチルを加え抽出した。有機層を水で洗浄し、溶媒を減圧下留去し、表題化合物20b(339mg、収率89%)を得た。
LC/MS保持時間:1.04分(分析条件:SMD−FA05−3)。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3) δ:7.04−7.01(2H,m),6.90−6.86(1H,m),3.85(3H,s),3.44(2H,m),3.34(1H,m),1.28(6H,s)。
【0355】
実施例化合物22の合成において使用したハロゲン化合物(5−ブロモ−1−[(3S)−オキソラン−3−イル]インダゾール、化合物22c)は、以下のように合成した。
【0356】
【化33】
【0357】
(工程22−1)
4−メチルベンゼンスルホン酸[(3R)−オキソラン−3−イル](化合物22b)
(3R)−オキソラン−3−オールと適切な試薬を用い、実施例8の工程8−3と同様な操作により合成した。
LC/MS保持時間:0.95分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0358】
(工程22−2)
5−ブロモ−1−[(3S)−オキソラン−3−イル]インダゾール(化合物22c)
工程22−1で得られた化合物22bと5−ブロモ−1H−インダゾールより、適切な試薬を用い、実施例8の工程8−4と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z267([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.06分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0359】
実施例化合物24の合成において使用したハロゲン化合物(6−ブロモ−1,1−ジメチル−3,4−ジヒドロイソクロメン、化合物24d)は、以下のように合成した。
【0360】
【化34】
【0361】
(工程24−1)
トリフルオロメタンスルホン酸(1,1−ジメチル−3,4−ジヒドロイソクロメン−6−イル)(化合物24b)
1,1−ジメチル−3,4−ジヒドロイソクロメン−6−オール(化合物24a)とトリフルオロメタンスルホン酸トリフルオロメチルスルホニル(無水トリフラート)より、適切な試薬を用い、実施例8の工程8−3と同様な操作により合成した。
LC/MS保持時間:0.96分(分析条件:SQD−FA05−01)。
【0362】
(工程24−2)
2−(1,1−ジメチル−3,4−ジヒドロイソクロメン−6−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(化合物24c)
工程24−1で得られた化合物24b(120mg,0.387mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(147mg,0.580mmol)、トリエチルアミン(0.162mL,1.16mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(14.2mg,0.019mmol)の1,4−ジオキサン(2.58mL)溶液を減圧脱気した後、窒素置換し、100℃にて14時間撹拌した。室温まで冷却した後ギ酸を加え、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)で精製し、淡褐色液体の表題化合物24cを含む混合物(134mg)を得た。
LC/MS質量分析:m/z289([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.03分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0363】
(工程24−3)
6−ブロモ−1,1−ジメチル−3,4−ジヒドロイソクロメン(化合物24d)
工程24−2で得られた化合物24c(111mg、0.385mmol)のメタノール(1.9mL)溶液に臭化銅(II)(258mg、1.16mmol)の水溶液(1.9mL)を加え、60℃で6時間撹拌した。室温まで冷却後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジクロロメタンで二度抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1:4)で精製し、無色液体の表題化合物24d(47.7mg、収率51%)を得た。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3) δ:7.29(1H,dd,J=2.0,8.4Hz)、7.24−7.22(1H,m)、6.97(1H,d,J=8.4Hz)、3.92(2H,t,J=5.6Hz)、2.80(2H,t,J=5.6Hz)、1.50(6H,s)。
LC/MS保持時間:0.96分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0364】
実施例化合物25の合成において使用したハロゲン化合物(6−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−N,N−ジメチルピリミジン−4−アミン、化合物25b)は、以下のように合成した。
【0365】
【化35】
【0366】
(工程25−1)
6−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−N,N−ジメチルピリミジン−4−アミン(化合物25b)
4−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−6−クロロピリミジン(化合物25a、12.9mg、0.045mmol)のメタノール(0.2mL)溶液に、2MジメチルアミンTHF溶液(0.227mL、0.455mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)で精製し、オフホワイト色固体の表題化合物25b(9.2mg、収率69%)を合成した。
LC/MS質量分析:m/z292([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.67分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0367】
実施例化合物28の合成において使用したハロゲン化合物(5−ブロモ−4−フルオロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)インダゾール、化合物28b)は、以下のように合成した。
【0368】
【化36】
【0369】
(工程28−1)
5−ブロモ−4−フルオロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)インダゾール(化合物28b)
トリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(化合物10a)と5−ブロモ−4−フルオロ−1H−インダゾール(化合物28a)より、適切な試薬を用い、実施例8の工程8−4と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z297([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.20分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0370】
実施例化合物29の合成において使用したハロゲン化合物(5−ブロモ−4−フルオロ−1−[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]インダゾール、化合物29a)は、以下のように合成した。
【0371】
【化37】
【0372】
(工程29−1)
5−ブロモ−4−フルオロ−1−[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]インダゾール(化合物29a)
3−メチル−3−[(4−メチルフェニル)スルホニルメチル]オキセタン(化合物17a)と5−ブロモ−4−フルオロ−1H−インダゾール(化合物28a)より、適切な試薬を用い、実施例8の工程8−4と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z299([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.11分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0373】
実施例化合物30の合成において使用したハロゲン化合物(1−(5−ブロモ−4−フルオロインダゾール−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール、化合物30a)は、以下のように合成した。
【0374】
【化38】
【0375】
(工程30−1)
1−(5−ブロモ−4−フルオロインダゾール−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール(化合物30a)
5−ブロモ−4−フルオロ−1H−インダゾール(化合物28a)と2,2−ジメチルオキシラン(化合物6k)より、適切な試薬を用い、実施例6の工程6−7と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z287([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.01分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0376】
実施例化合物31〜40の合成で使用した2−オキソイミダゾール試薬(3−[(1S,2S)−1−[5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]−2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、化合物31l)は、以下のように合成した。
【0377】
【化39】
【0378】
(工程31−1)
5−(2,2−ジメチルオキサン−4−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチル(化合物31c)
亜鉛末(1.95g、29.8mmol)をDMF(6mL)に懸濁させ、窒素置換を行った。クロロトリメチルシラン(0.417mL,3.28mmol)、1,2−ジブロモエタン(0.284mL、3.28mmol)、を加え、室温にて5分間撹拌した。4−ヨード−2,2−ジメチルテトラヒドロピラン(5.37g、22.4mmol)のDMF(9mL)溶液を滴下し、室温にて20分間撹拌した。この溶液に、酢酸パラジウム(II)(0.084g、0.373mmol)、4‐(N,N‐ジメチルアミノ)フェニル]ジ‐tert‐ブチルホスフィン(0.198g、0.746mol)、5−ブロモインドール−2−カルボン酸エチル(2.0g,7.46mmol)を加え窒素置換を行った。外温50℃で1時間撹拌後、外温を0℃に冷却し、5N塩酸(6mL)で中和した。30%塩化ナトリウム水溶液(50mL)および酢酸エチル(100mL)を加え、セライトにて不溶物を除去した。ろ液を酢酸エチルで抽出し、30%塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後ろ過し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、淡桃色固体の表題化合物31c(1.86g、収率83%)を合成した。
LC/MS質量分析:m/z302([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.90分(分析条件:SQD−FA05−4)。
【0379】
(工程31−2)
5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]−1H−インドール−2−カルボン酸エチル(化合物31d)
工程31−1で得られた化合物31c(900mg)に含まれる立体異性体を超臨界流体クロマトグラフィーにて分離し、表題化合物31d(423mg、収率47%)を得た。
【0380】
分取条件
機器:SFC15(Waters)
カラム:CHIRALPAK−IE/SFC,10×250mm,5μm(Daicel)
カラム温度:40℃
溶媒:超臨界二酸化炭素/メタノール:酢酸エチル(1:1)=60/40(均一系)
流速:15mL/分,140bar
分析条件
機器:Nexera(Shimadzu)
カラム:CHIRALPAK−IE,4.6×250mm,5μm(Daicel)
カラム温度:25℃
溶媒:ヘキサン/エタノール=30/70(均一系)
流速:1mL/分、室温
表題化合物保持時間:9.98分、異性体保持時間:6.86分
【0381】
なお、表題化合物がS体であることは、化合物31jのX線結晶構造解析により決定した。
【0382】
(工程31−3)
5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]−1H−インドール−2−カルボン酸(化合物31e)
工程31−2で得られた化合物31d(993mg、3.29mmol)をメタノール(14.9mL)に溶解させ、2M水酸化ナトリウム水溶液(3.62mL、7.25mmol)を滴下し、外温65℃で1時間撹拌した。外温15℃で反応液を冷却し、5N塩酸(1.52mL、7.58mmol)を滴下した。水(7.45mL)を滴下し、析出した固体をろ取した。得られた固体を水(5.0mL)で洗浄し、減圧乾燥することで表題化合物31e(827mg、収率96%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z274([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.65分(分析条件:SQD−FA05−4)。
【0383】
(工程31−4)
5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]−N−メチル−N−フェニル−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物31f)
工程31−3で得られた化合物31e(805mg、2.95mmol)をDMA(8.0mL)に溶解させ、塩化チオニル(0.256mL、3.53mmol)を内温10℃以下で滴下した。1時間撹拌した後、N−メチルアニリン(0.384mL、3.53mmol)とトリエチルアミン(0.985mL、7.07mmol)を10℃以下で滴下し、室温で1時間撹拌した。水(4.0mL)を滴下し、析出した固体をろ取した。得られた固体を、水(8.0mL)で洗浄し、減圧乾燥することで、表題化合物31f(995mg、収率93%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z363([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.20分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0384】
(工程31−5)
1−(シアノメチル)−5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]−N−メチル−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物31h)
工程31−4で得られた化合物31f(101mg、0.276mmol)を室温で1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)(1.0mL)に溶解させ、8M水酸化カリウム水溶液(0.103mL、0.828mmol)、水(0.10mL)を加えた。得られた溶液に2−クロロアセトニトリル(0.026mL、0.414mmol)を外温10℃で加え2.5時間撹拌した。反応溶液に5N塩酸(0.193mL)、水(0.10mL)、シクロペンチルメチルエーテル(1.0mL)を加えて抽出し、水層を再度シクロペンチルメチルエーテル(1.0mL)で抽出した。合わせた有機層を15%塩化ナトリウム水溶液(1.0mL)で洗浄した後、外温40℃で減圧濃縮することで得られた淡褐色油状物の表題化合物31hは、精製を行うことなく次工程31−6に用いた。
LC/MS質量分析:m/z402([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.93分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0385】
(工程31−6)
1−[(1S,2S)−1−シアノ−2−メチルシクロプロピル]−5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]−N−メチル−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物31i)
工程31−5で得られた化合物31hより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−6と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z442([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.95分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0386】
(工程31−7)
5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]−N−メチル−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物31j)
工程31−6で得られた化合物31iより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−6と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z501([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.99分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0387】
(工程31−8)
5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]インドール−2−カルボン酸(化合物31k)
工程31−7で得られた化合物31jより、適切な試薬を用い、実施例6の工程6−4と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z401([M−H]
−)。
LC/MS保持時間:1.05分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0388】
(工程31−9)
3−[(1S,2S)−1−[5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]−2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物31l)
工程11−8で得られた化合物11lと工程31−8で得られた化合物31kとより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0389】
実施例化合物33の合成において使用したハロゲン化合物5−ブロモ−1−(2−メトキシエチル)−3−メチルベンゾイミダゾール−2−オン(化合物33b)は、以下のように合成した。
【0390】
(工程33−1)
【化40】
5−ブロモ−3−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン(化合物33a)より、適切な試薬を用い、実施例8の工程8−4と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z285([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.95分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0391】
実施例化合物36の合成において使用したハロゲン化合物(5−ブロモ−4−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)インダゾール、化合物36a)は、以下のように合成した。
【0392】
(工程36−1)
【化41】
5−ブロモ−4−フルオロ−1H−インダゾール(化合物28a)より、適切な試薬を用い、実施例8の工程8−4と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z273([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.10分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0393】
実施例化合物40の合成において使用したハロゲン化合物(5−ブロモ−4−フルオロ−1−[(3S)−オキソラン−3−イル]インダゾール、化合物40a)は、以下のように合成した。
【0394】
(工程40−1)
【化42】
【0395】
5−ブロモ−4−フルオロ−1H−インダゾール(化合物28a)と4−メチルベンゼンスルホン酸[(3R)−オキソラン−3−イル](化合物22b)より、適切な試薬を用い、実施例8の工程8−4と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z285([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.10分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0396】
実施例化合物41の合成で使用した2−オキソイミダゾール試薬(3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−[(2S,4S)−2−メチルオキサン−4−イル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、化合物41f)は、以下のように合成した。
【0397】
【化43】
【0398】
(工程41−1、および2)
1−[(1S,2S)−1−シアノ−2−メチルシクロプロピル]−N−メチル−5−[(2S,4S)−2−メチルオキサン−4−イル]−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物41c)
亜鉛(29mg、0.44mmol)のDMA(0.12mL)懸濁液を室温にて減圧脱気した後、窒素置換した。窒素雰囲気下、クロロトリメチルシラン/1,2−ジブロモエタンの7:5混合溶液(0.0083mL、クロロトリメチルシランは0.039 mmol)を加え、15分間撹拌した後、(2S)−4−ヨード−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン(80mg、0.35mmol)を室温にて滴下し、30分間撹拌しヨード−[(2S)−2−メチルオキサン−4−イル]亜鉛(化合物41b)を含む混合物を得た。酢酸パラジウム(II)(6.4mg、0.028mmol)、2−ジシクロへキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(26mg、0.057mmol)、5−ブロモ−1−[(1S,2S)−1−シアノ−2−メチルシクロプロピル]−N−メチル−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(58mg、0.14mmol)、DMA(0.123mL)を加え、減圧脱気した後、窒素置換し、80℃にて1時間撹拌した。室温に冷却し、酢酸エチルと1N塩酸を加え、ろ過した後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で1回洗浄し、減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1:1)で精製し、表題化合物41c(31mg、収率51%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z428([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.01分(分析条件:SQD−AA05−1)。
【0399】
(工程41−3)
N−メチル−5−[(2S,4S)−2−メチルオキサン−4−イル]−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物41d)
工程41−2で得られた化合物41cより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z487([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.30分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0400】
(工程41−4)
5−[(2S,4S)−2−メチルオキサン−4−イル]−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]インドール−2−カルボン酸(化合物41e)
工程41−3で得られた化合物41dより、適切な試薬を用い、実施例6の工程6−4と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z396([M−H]
−)。
LC/MS保持時間:1.02分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0401】
(工程41−5)
3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−[(2S,4S)−2−メチルオキサン−4−イル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物41f)
工程41−4で得られた化合物41eより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0402】
実施例化合物42および43の合成で使用した2−オキソイミダゾール試薬(3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S)−2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、化合物42g)は、以下のように合成した。
【0403】
【化44】
【0404】
(工程42−1、2)
(4S)−3−アミノ−2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物42c)
4−クロロ−3,5−ジメチルアニリン(化合物42a)より、適切な試薬を用い、実施例2の工程2−2と同様な操作をして(4−クロロ−3,5-ジメチルフェニル)ヒドラジン塩酸塩(化合物42b)を得た後、工程11−4で得られた化合物11gと適切な試薬を用い、実施例1、工程1−2と同様な操作により化合物42cを合成した。
LC/MS質量分析:m/z391([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.22分(分析条件:SMD−FA10−4)。
【0405】
(工程42−3)
(4S)−2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−(2,2−ジメトキシエチルカルバモイルアミノ)−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物42d)
工程42−2で得られた化合物42cより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−3と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z522([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.55分(分析条件:SMD−TFA05−5)。
【0406】
(工程42−4)
(4S)−2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物42e)
工程42−3で得られた化合物42dより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z458([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.16分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0407】
(工程42−5)
3−[(4S)−2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物42f)
工程42−4で得られた化合物42eより、適切な試薬を用い、実施例11の工程111−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z358([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.69分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0408】
(工程42−6)
3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S)−2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物42g)
工程42−5で得られた化合物42fと工程31−8で得られた化合物31kより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0409】
実施例化合物44および45の合成で使用した2−オキソイミダゾール試薬(3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S)−2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、化合物44a)は、以下のように合成した。
【0410】
【化45】
【0411】
(工程44−1)
3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S)−2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物44a)
工程42−5で得られた化合物42fと工程8−1で得られた化合物8bより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0412】
実施例化合物46および47の合成で使用した2−オキソイミダゾール試薬(3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、化合物46f)は、以下のように合成した。
【0413】
【化46】
【0414】
(工程46−1)
(4S)−3−アミノ−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物46b)
(4−フルオロ−3−メチルフェニル)ヒドラジン塩酸塩(化合物46a)と工程11−4で得られた化合物11gより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−2と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z361([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.02分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0415】
(工程46−2)
(4S)−3−(2,2−ジメトキシエチルカルバモイルアミノ)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物46c)
工程46−1で得られた化合物46bより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−3と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z492([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.03分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0416】
(工程46−3)
(4S)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物46d)
工程46−2で得られた化合物46cより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−7と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z428([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:2.11分(分析条件:SMD−FA05−long)。
【0417】
(工程46−4)
3−[(4S)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物46e)
工程46−3で得られた化合物46dより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z328([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.59分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0418】
(工程46−5)
3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物46f)
工程46−4で得られた化合物46eと工程8−1で得られた化合物8bより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0419】
実施例化合物48〜50の合成で使用した2−オキソイミダゾール試薬(3−[(1S,2S)−1−[5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]−2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン、化合物48a)は、以下のように合成した。
【0420】
【化47】
【0421】
(工程48−1)
3−[(1S,2S)−1−[5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]−2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物48a)
工程46−5で得られた化合物46eと工程31−8で得られた化合物31kより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0422】
<実施例51〜53>
3−[(1S,2S)−1−[5−ブロモ−2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物51d)および置換モルホリン、ならびに適切な試薬を用いて、実施例7の工程7−1と同様な操作を行い、以下の反応により表2−4に示す実施例化合物51〜53を得た。
【0423】
【化48】
【0424】
【表2-4】
【0425】
化合物51dは、以下のように合成した。
【化49】
【0426】
(工程51−1)
2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物51a)
工程2−5で得られた化合物2f(0.611g、1.68mmol)のジクロロメタン(16.8mL)懸濁液にトリエチルアミン(0.936mL、6.72mmol)、ジ−t−ブチル二炭酸(0.425mL、1.85mmol)を加え、室温にて2時間撹拌した。反応液に水(20.0mL)と5%硫酸水素カリウム水溶液(20.0mL)を加えた後、ジクロロメタンで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=0:1から1:0)で精製し、表題化合物51a(0.360g、収率50%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z428([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.06分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0427】
(工程51−2)
2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物51b)
工程51−1で得られた化合物51aと5−ブロモ−1−メチルインダゾールより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−11と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z558([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.25分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0428】
(工程51−3)
1−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−3−(1−メチルインダゾール−5−イル)イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物51c)
工程51−2で得られた化合物51bより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−9と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z458([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.78分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0429】
(工程51−4)
3−[(1S,2S)−1−[5−ブロモ−2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物51d)
工程51−3で得られた化合物51cと工程6−4で得られた化合物6fより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z817([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.41分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0430】
<実施例54〜73>
アミン誘導体およびカルボン酸誘導体を用いて、実施例1の工程1−10と同様な操作を行い、以下の反応により表2−5に示す実施例化合物54〜72、および実施例化合物73を得た。
【0431】
【化50】
【0432】
【表2-5A】
【表2-5B】
【表2-5C】
【表2-5D】
【表2-5E】
【表2-5F】
【表2-5G】
【0433】
なお、表2−5中の化合物には回転異性体が存在するが、例えば実施例化合物66および67の
1H−NMRは以下の通りである。
【0434】
<実施例化合物66>
主回転異性体
1H−NMR(600MHz,CDCl
3) δ:11.32(1H,s),8.04(1H,d,J=0.4Hz),7.86(1H,d,J=1.4Hz),7.61(1H,m),7.59(1H,m),7.52(1H,s),7.50(H,d,J=9.0Hz),7.27(1H,m),7.15(2H,d,J
HF=6.0Hz),6.74(1H,d,J=3.1Hz),6.70(1H,s),6.32(1H,d,J=3.1Hz),5.79(1H,q,J=6.6Hz),4.47(1H,dd,J=13.6,5.0Hz),4.12(3H,s),3.89−3.81(2H,m),3.60(1H,ddd,J=13.6,13.1,3.6Hz),3.15(1H,ddd,J=16.0,13.1,5.0Hz),3.09−2.98(2H,m),2.27(6H,d,J
HF=1.4Hz),1.91(1H,dd,J=6.0Hz),1.82−1.60(4H,m),1.60−1.50(2H,m),1.55(3H,d,J=6.6Hz),1.34(3H,s),1.28(3H,s),1.19(3H,d,J=5.9Hz)。
【0435】
副回転異性体
1H−NMR(600MHz,CDCl
3) δ:11.26(1H,s),7.93(1H,s),7.65(1H,s),7.57(1H,d,J=8.6Hz),7.49(1H,m),7.34(2H,s),7.25(1H,m),7.05(2H,d,J
HF=6.0Hz),6.69(1H,s),6.59(1H,d,J=3.1Hz),6.09(1H,d,J=3.1Hz),5.26(1H,q,J=6.6Hz),4.87(1H,dd,J=12.8,5.1Hz),4.07(3H,s),3.90−3.78(2H,m),3.40(1H,ddd,J=12.8,12.6,4.5Hz),3.10−2.98(3H,m),2.23(6H,s),1.82−1.37(10H,m),1.33(3H,s),1.25(3H,s),1.06(3H,d,J=6.2Hz)。
【0436】
<実施例化合物67>
主回転異性体
1H−NMR(600MHz,CDCl
3) δ:11.32(1H,s),8.13(1H,d,J
HF=0.7Hz),7.59(1H,d,J=8.6Hz),7.52(1H,s),7.48(1H,dd,J=8.9Hz,J
HF=6.9Hz),7.28(1H,d,J=8.9Hz),7.26(1H,dd,J=8.6,1.7Hz),7.16(2H,d,J
HF=6.1Hz),6.70(1H,s),6.61(1H,dd,J=3.0Hz,J
HF=1.1Hz),6.31(1H,d,J=3.0Hz),5.79(1H,q,J=6.7Hz),4.47(1H,dd,J=13.5,5.2Hz),4.12(3H,s),3.88(1H,m),3.83(1H,m),3.60(1H,ddd,J=13.5,12.9,3.6Hz),3.15(1H,ddd,J=15.8,12.9,5.2Hz),3.04(1H,m),3.00(1H,m),2.29(6H,d,J
HF=1.1Hz),1.91(1H,dd,J=6.1,5.8Hz),1.79−1.76(2H,m),1.74(1H,m),1.65(1H,m),1.57(3H,d,J=6.7Hz),1.60−1.55(1H,m),1.52(1H,dd,J=9.5,5.8Hz),1.34(3H,s),1.28(3H,s),1.20(3H,d,J=6.0Hz)。
【0437】
副回転異性体
1H−NMR(600MHz,CDCl
3) δ:11.27(1H,s),8.04(1H,s),7.55(1H,d,J=8.7Hz),7.52(1H,s),7.25−7.22(2H,m),7.12(1H,d,J=8.8Hz),7.06(2H,d,J
HF=6.0Hz),6.71(1H,s),6.47(1H,m),6.08(1H,d,J=3.0Hz),5.26(1H,q,J=6.6Hz),4.87(1H,dd,J=13.1,4.8Hz),4.07(3H,s),3.90−3.80(2H,m),3.39(1H,ddd,J=13.1,12.2,4.6Hz),3.08−2.97(3H,m),2.25(6H,s),1.79−1.73(3H,m),1.67(3H,d,J=6.6Hz),1.64(1H,m),1.45−1.37(2H,m),1.34(3H,s),1.28(3H,s),1.06(3H,d,J=6.0Hz)。
【0438】
実施例化合物55の合成で使用した化合物55eは、以下のように合成した。
【0439】
【化51】
【0440】
(工程55−1)
3−アミノ−2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物55a)
工程42−1で得られた化合物42aと工程1−1で得られた化合物1bより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−2と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z377([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.87分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0441】
(工程55−2)
2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−(2,2−ジメトキシエチルカルバモイルアミノ)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物55b)
工程55−1で得られた化合物55aより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−3と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z508([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.83分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0442】
(工程55−3)
2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物55c)
工程55−2で得られた化合物55b(903mg、1.78mmol)、p−トルエンスルホン酸一水和物(338mg、1.78mmol)のDMF(7.11mL)懸濁液を80℃1時間撹拌した。室温に冷却した後、リン酸カリウム(377mg、1.78mmol)、水(3.5mL)、二炭酸ジ−tert−ブチル(388mg、1.78mmol)を加え室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1:4から1:0)で精製し、淡黄色泡状物の表題化合物55c(799mg、収率100%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z444([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.82分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0443】
(工程55−4)
2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物55d)
工程55−3で得られた化合物55cと5−ブロモ−1−メチルインダゾール(化合物1q)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−11と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z574([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.34分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0444】
(工程55−5)
1−[2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−3−(1−メチルインダゾール−5−イル)イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物55e)
工程55−4で得られた化合物55dより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z474([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.81分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0445】
実施例化合物56の合成で使用した化合物56cは、以下のように合成した。
【0446】
【化52】
【0447】
(工程56−1)
2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−[1−(2−メトキシエチル)インダゾール−5−イル]−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物56b)
工程51−1で得られた化合物51aと5−ブロモ−1−(2−メトキシエチル)インダゾール(化合物56a)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−11と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z602([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.30分(分析条件:SMD−FA05−2)。
【0448】
(工程56−2)
1−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−3−[1−(2−メトキシエチル)インダゾール−5−イル]イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物56c)
工程56−1で得られた化合物56bより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z502([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.54分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0449】
実施例化合物57の合成で使用したアミン誘導体(化合物57j)は、以下のように合成した。
【0450】
【化53】
【0451】
(工程57−1)
N−(4−イソシアナトキュバン−1−イル)カルバミン酸tert−ブチル(化合物57b)
4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]キュバン−1−カルボン酸(化合物57a、111mg、0.423mmol)のトルエン(2.1mL)溶液に、トリエチルアミン(0.0676mL、0.487mmol)およびジフェニルホスホリルアジド(0.10mL、0.465mmol)を室温にて加え、室温で100分間ついで85℃で3.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下溶媒留去し、表題化合物57bを粗生成物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3) δ:12.3(1H,brs)、3.95(6H,brs)、1.45(9H,s)。
【0452】
(工程57−2)
(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]キュバン−1−イル]カルバモイルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物57c)
工程57−1で得られた化合物57bと工程11−5で得られた化合物11hより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−3と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z636([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.93分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0453】
(工程57−3)
(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[5−ヒドロキシ−3−[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]キュバン−1−イル]−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物57d)
工程57−2で得られた化合物57c(31.6mg、0.050mmol)および炭酸セシウム(82.8mg、0.254mmol)のDMA(0.25mL)懸濁液に1,2−ジクロロ−1−エトキシエタン(0.0155mL、0.127mmol)を室温にて加え室温下170分間撹拌した。反応混合物に炭酸セシウム(104mg、0.32mmol)次いで1,2−ジクロロ−1−エトキシエタン(0.0184mL、0.162mmol)を室温にて加え室温下16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水で薄め1N塩酸(0.54mL)を加えてpH7に調整した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上乾燥した後、減圧下溶媒留去後、トルエンを加え減圧下溶媒留去し、表題化合物57dを粗生成物として得た。
LC/MS質量分析:m/z678([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.98分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0454】
(工程57−4)
(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−[3−[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]キュバン−1−イル]−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物57e)
工程57−3で得られた化合物57d(115mg、0.17mmol)のTHF(1.1mL)溶液にメチルスルホン酸(0.011mL、0.17mmol)を室温にて加えたのち、60℃で90分間撹拌した。反応混合物にリン酸カリウム(36.5mg、0.172mmol)、水(0.45mL)および炭酸(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルtert−ブチル(0.012mL、0.052mmol)を加え1時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで薄めた後、水洗した。有機層を硫酸マグネシウム上乾燥し減圧下溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1:2から1:1)で精製し、表題化合物57e(48.5mg、収率43%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z660([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.04分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0455】
(工程57−5)
(4S)−3−[3−[4−[アセチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]キュバン−1−イル]−2−オキソイミダゾール−1−イル]−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物57f)
工程57−4で得られた化合物57e(16.1mg、0.024mmol)のTHF(0.22mL)溶液に−26℃にて、1.7Mカリウムペントキサイドトルエン溶液(0.024mL、0.041mmol)を加え、−30℃にて3分間撹拌した。反応混合物に無水酢酸(8μL、0.085mmol)を−30℃にて加え−30℃から−25℃で5分間、−25℃から室温で3分間撹拌した。反応混合物に水(0.5mL)を加えた後酢酸エチルで薄め、さらに水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上乾燥し減圧下溶媒留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1:3から2:3)で精製し、表題化合物57f(9.2mg、収率54%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z701([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.12分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0456】
(工程57−6)
N−[4−[3−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−2−オキソイミダゾール−1−イル]キュバン−1−イル]アセトアミド2,2,2−トリフルオロ酢酸塩(化合物57g)
工程57−5で得られた化合物57f(8.5mg、0.012mmol)のジクロロメタン(0.097mL)溶液にTFA(0.019mL)を室温にて加え、室温下3時間撹拌した。反応混合物を減圧下溶媒留去した後、トルエンを加え溶媒留去し、ヘキサン―ジクロロメタンを加えて溶媒留去し、表題化合物57g(9.4mg)を粗生成物として得た。
LC/MS質量分析:m/z501([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.49分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0457】
(工程57−7)
(4S)−3−[3−(4−アセトアミドキュバン−1−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物57h)
工程57−6で得られた化合物57gより、適切な試薬を用い、実施例51の工程51−1と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z602([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.85分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0458】
(工程57−8)
(4S)−3−[3−[4−[アセチル(2−メトキシエチル)アミノ]キュバン−1−イル]−2−オキソイミダゾール−1−イル]−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物57i)
工程57−7で得られた化合物57hより、適切な試薬を用い、実施例57の工程57−5と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z660([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.93分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0459】
(工程57−9)
N−[4−[3−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−2−オキソイミダゾール−1−イル]キュバン−1−イル]−N−(2−メトキシエチル)アセトアミド塩酸塩(化合物57j)
工程57−8で得られた化合物57iより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z560([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.53分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0460】
実施例化合物58の合成で使用した化合物58eは、以下のように合成した。
【0461】
【化54】
【0462】
(工程58−1)
3−アミノ−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物58a)
工程1−1で得られた化合物1bと工程46−1で得られた化合物46aより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−2と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z347([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.98分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0463】
(工程58−2)
3−(2,2−ジメトキシエチルカルバモイルアミノ)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物58b)
工程58−1で得られた化合物58aより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−3と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z478([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.03分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0464】
(工程58−3)
2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物58c)
工程58−2で得られた化合物58bより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−7と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z414([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.72分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0465】
(工程58−4)
2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−3−[3−[1−(2−メトキシエチル)インダゾール−5−イル]−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物58d)
工程58−3で得られた化合物58cと5−ブロモ−1−(2−メトキシエチル)インダゾール(化合物56a)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−11と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z588([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.88分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0466】
(工程58−5)
1−[2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−3−[1−(2−メトキシエチル)インダゾール−5−イル]イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物58e)
工程58−4で得られた化合物58dより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−9と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z488([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.50分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0467】
実施例化合物60の合成で使用した化合物60cは、以下のように合成した。
【0468】
【化55】
【0469】
(工程60−1)
2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物60a)
工程1−4で得られた化合物1gより、適切な試薬を用い、実施例51の工程51−1と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z410([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.77分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0470】
(工程60−2)
2−(3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物60b)
工程60−1で得られた化合物60aと5−ブロモ−1−メチルインダゾール(化合物1q)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−11と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z540([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.24分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0471】
(工程60−3)
1−[2−(3,5−ジメチルフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−3−(1−メチルインダゾール−5−イル)イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物60c)
工程60−2で得られた化合物60bより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z440([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.74分(分析条件:SMD−FA05−2)。
【0472】
実施例化合物61の合成で使用した化合物61bは、以下のように合成した。
【0473】
【化56】
【0474】
(工程61−1)
(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物61a)
工程11−7で得られた化合物11kと5−ブロモ−1−メチルインダゾール(化合物1q)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−11と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z572([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.30分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0475】
(工程61−2)
1−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−3−(1−メチルインダゾール−5−イル)イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物61b)
工程61−1で得られた化合物61aより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z472([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.79分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0476】
実施例化合物62の合成で使用した化合物62bは、以下のように合成した。
【0477】
【化57】
【0478】
(工程62−1)
(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−[1−(2−メトキシエチル)インダゾール−5−イル]−2−オキソイミダゾール−1−イル]−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物62a)
工程11−7で得られた化合物11kと5−ブロモ−1−(2−メトキシエチル)インダゾール(化合物56a)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−11と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z616([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.29分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0479】
(工程62−2)
1−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−3−[1−(2−メトキシエチル)インダゾール−5−イル]イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物62b)
工程62−1で得られた化合物62aより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z516([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.76分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0480】
実施例化合物63の合成で使用した化合物63gは、以下のように合成した。
【0481】
【化58】
【0482】
(工程63−1)
5−ブロモ−7−フルオロ−N−メチル−N−フェニル−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物63b)
5−ブロモ−7−フルオロ−1H−インドール−2−カルボン酸(化合物63a)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
【0483】
(工程63−2)
5−ブロモ−1−(シアノメチル)−7−フルオロ−N−メチル−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物63c)
工程63−1で得られた化合物63bより、適切な試薬を用い、実施例9の工程9−1と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z386([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:3.17分(分析条件:SMD−FA10−long)。
【0484】
(工程63−3)
5−ブロモ−1−[(1S,2S)−1−シアノ−2−メチルシクロプロピル]−7−フルオロ−N−メチル−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物63d)
工程63−2で得られた化合物63cより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−6と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z426([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.36分(分析条件:SMD−FA05−1)。
1H−NMR(300MHz,CDCl
3) δ:7.75(1H,s),7.43−7.30(6H,m),6.08(1H,brs),3.44(3H,s),2.11−1.69(3H,m),1.40−1.35(3H,m)。
【0485】
(工程63−4)
1−[(1S,2S)−1−シアノ−2−メチルシクロプロピル]−7−フルオロ−N−メチル−5−(オキサン−4−イル)−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物63e)
工程63−3で得られた化合物63dと(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)亜鉛(II)ヨウ化物(化合物8a)より、適切な試薬を用い、実施例8の工程8−1と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z432([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.22分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0486】
(工程63−5)
7−フルオロ−N−メチル−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]−5−(オキサン−4−イル)−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物63f)
工程63−4で得られた化合物63eより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z491([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.21分(分析条件:SQD−FA05−01)。
【0487】
(工程63−6)
7−フルオロ−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−2−カルボン酸(化合物63g)
工程63−5で得られた化合物63fより、適切な試薬を用い、実施例6の工程6−4と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z402([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.97分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0488】
実施例化合物64の合成で使用した化合物64bは、以下のように合成した。
【0489】
【化59】
【0490】
(工程64−1)
(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−[2−オキソ−3−[1−[(3R)−オキソラン−3−イル]インダゾール−5−イル]イミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物64a)
工程11−7で得られた化合物11kと工程8−4で得られた化合物8fより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−11と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z628([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.32分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0491】
(工程64−2)
1−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−3−[1−[(3R)−オキソラン−3−イル]インダゾール−5−イル]イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物64b)
工程64−1で得られた化合物64aより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z528([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.78分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0492】
実施例化合物65の合成で使用した化合物65cは、以下のように合成した。
【0493】
【化60】
【0494】
(工程65−1)
(4S)−2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(4−フルオロ−1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物65b)
工程42−4で得られた化合物42eと5−ブロモ−4−フルオロ−1−メチルインダゾール(化合物65a)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−11と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z606([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.38分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0495】
(工程65−2)
1−[(4S)−2−(4−クロロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−3−(4−フルオロ−1−メチルインダゾール−5−イル)イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物65c)
工程65―1で得られた化合物化合物65bより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z506([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.86分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0496】
実施例化合物67の合成で使用した化合物67bは、以下のように合成した。
【0497】
【化61】
【0498】
(工程67−1)
(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(4−フルオロ−1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物67a)
工程11−7で得られた化合物11kと5−ブロモ−4−フルオロ−1−メチルインダゾール(化合物65a)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−11と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z590([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.31分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0499】
(工程67−2)
1−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−3−(4−フルオロ−1−メチルインダゾール−5−イル)イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物67b)
工程67−1で得られた化合物化合物67aより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z490([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.80分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0500】
実施例化合物68の合成で使用した化合物68cは、以下のように合成した。
【0501】
【化62】
【0502】
(工程68−1)
(4S)−3−[3−(4−クロロ−1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物68b)
工程11−7で得られた化合物11kと5−ブロモ−4−クロロ−1−メチルインダゾール(化合物68a)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−11と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z606([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.34分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0503】
(工程68−2)
1−(4−クロロ−1−メチルインダゾール−5−イル)−3−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物68c)
工程68−1で得られた化合物68bより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z506([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.83分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0504】
実施例化合物69の合成で使用した化合物69bは、以下のように合成した。
【0505】
【化63】
【0506】
(工程69−1)
(
4S)−3−[3−(4−フルオロ−1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物69a)
工程46−3で得られた化合物46dと5−ブロモ−4−フルオロ−1−メチルインダゾール(化合物65a)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−11と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z576([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.25分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0507】
(工程69−2)
1−(4−フルオロ−1−メチルインダゾール−5−イル)−3−[(4S)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物69b)
工程69−1で得られた化合物69aより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z476([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.77分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0508】
実施例化合物70の合成で使用した化合物70cは、以下のように合成した。
【0509】
【化64】
【0510】
(工程70−1)
(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(6−フルオロ−1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物70b)
工程11−7で得られた化合物11kと5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチルインダゾール(化合物70a)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−11と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z590([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.28分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0511】
(工程70−2)
1−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−3−(6−フルオロ−1−メチルインダゾール−5−イル)イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物70c)
工程70−1で得られた化合物70bより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z490([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.81分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0512】
実施例化合物71の合成で使用した化合物71bは、以下のように合成した。
【0513】
【化65】
【0514】
(工程71−1)
5−ブロモ−6−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)インダゾール(化合物71b)
5−ブロモ−6−フルオロ―1H−インダゾール(化合物71a)より、適切な試薬を用い、実施例8の工程8−4と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z273([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.06分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0515】
(工程71−2)
(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−[6−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)インダゾール−5−イル]−2−オキソイミダゾール−1−イル]−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチル(化合物71c)
工程11−7で得られた化合物11kと工程71−1で得られた化合物71bより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−11と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z634([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.30分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0516】
(工程71−3)
1−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−3−[6−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)インダゾール−5−イル]イミダゾール−2−オン塩酸塩(化合物71d)
工程71−2で得られた化合物71cより、適切な試薬を用い、実施例11の工程11−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z534([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.83分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0517】
<実施例73>3−[(1S,2S)−1−[5−(2−エチル−3−メチルピリジン−4−イル)−2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物73)の合成【0518】
(工程73−1)
【化66】
【0519】
工程61−2で得られた化合物と同様な方法で合成したラセミ体(化合物73a、29.6mg、0.058mmol)と工程1−9で得られた化合物1o(26.8mg、0.064mmol)のDMF(1.5mL)溶液にHATU(26.6mg、0.070mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(18.1mg、0.14mmol)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、蒸留水で洗浄した。有機層を減圧濃縮し、立体異性体の混合物である残渣を得た。逆相HPLCにて立体異性体を分離し、Entity A(14.5mg、収率29%)および白色固体の表題化合物73であるEntity B(15.5mg、収率31%)を得た。
【0520】
分取条件
カラム:YMC Actus ODS−A,20×100mm,5μm
溶媒:0.1%ギ酸水溶液/0.1%ギ酸アセトニトリル溶液=40/60(均一系)
流速:20mL/分、室温
Entity A
LC/MS質量分析:m/z872([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.99分(分析条件:SMD−FA05−3)。
Entity B(化合物73)
LC/MS質量分析:m/z872([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.01分(分析条件:SMD−FA05−3)。
【0521】
<実施例74>3−[(1S,2S)−1−[6−フルオロ−2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(2−メトキシ−3−メチルピリジン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物74)の合成【0522】
【化67】
【0523】
(工程74−1)
5−ブロモ−6−フルオロ−N−メチル−N−フェニル−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物74b)
5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボン酸(化合物74a)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z347([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.06分(分析条件:SMD−TFA05−4)。
【0524】
(工程74−2)
5−ブロモ−1−(シアノメチル)−6−フルオロ−N−メチル−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物74c)
工程74−1で得られた化合物74bより、適切な試薬を用い、実施例9の工程9−1と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z386([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.06分(分析条件:SMD−TFA50−4)。
【0525】
(工程74−3)
5−ブロモ−1−[(1S,2S)−1−シアノ−2−メチルシクロプロピル]−6−フルオロ−N−メチル−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物74d)
工程74−2で得られた化合物74cと(4R)−4−メチル−1,3,2−ジオキサチオラン 2,2−ジオキシド(化合物1k)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−6と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z426([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.04分(分析条件:SMD−FA10−5)。
【0526】
(工程74−4)
5−ブロモ−6−フルオロ−N−メチル−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物74e)
工程74−3で得られた化合物74dより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z485([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.33分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0527】
(工程74−5)
5−ブロモ−6−フルオロ−1−[(1S,2S)−2−メチル−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)シクロプロピル]インドール−2−カルボン酸(化合物74f)
工程74−4で得られた化合物74eより、適切な試薬を用い、実施例6の工程6−4と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z396([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.80分(分析条件:SQD−FA05−1)。
【0528】
(工程74−6)
3−[(1S,2S)−1−[5−ブロモ−6−フルオロ−2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物74g)
工程74−5で得られた化合物74fおよび工程61−2で得られた化合物61bより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z849([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.42分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0529】
(工程74−7)
3−[(1S,2S)−1−[6−フルオロ−2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(2−メトキシ−3−メチルピリジン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物74)
工程74−6で得られた化合物74gおよび4−ヨード−2−メトキシ−3−メチルピリジン(化合物6g)、ならびに適切な試薬を用いて、実施例6の工程6−5と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z892([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.48分(分析条件:SMD−TFA05−1)。
【0530】
<実施例75〜77>
インドールブロマイド化合物およびヨード(オキサン−4−イル)亜鉛誘導体、ならびに適切な試薬を用いて、実施例8の工程8−1と同様な操作を行い、以下の反応により表2−6に示す実施例化合物75〜77を得た。
【0531】
【化68】
【0532】
【表2-6】
【0533】
実施例化合物75の合成で使用した化合物75bは、以下のように合成した。
【0534】
(工程75−1)
ヨード(6−オキサスピロ[4.5]デカン−9−イル)亜鉛(化合物75b)【0535】
【化69】
【0536】
9−ヨード−6−オキサスピロ[4.5]デカン(化合物75a)より、適切な試薬を用い、実施例41の工程41−1と同様な操作により合成した。
【0537】
この化合物は、次工程に直接使用した。
【0538】
実施例化合物76の合成で使用した化合物76aは、以下のように合成した。
【0539】
【化70】
【0540】
(工程76−1)
3−[(1S,2S)−1−[5−ブロモ−2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−[1−(2−メトキシエチル)インダゾール−5−イル]−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物76a)
工程56−1で得られた化合物56bと工程6−4で得られた化合物6fより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z861([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.45分(分析条件:SMD−FA05−2)。
【0541】
<実施例77>
【化71】
【0542】
(工程77−1)
2−エチル−4−ヨードオキサン(化合物77b)
ブタ−3−エン−1−オール(0.588mL、6.93mmol)の酢酸(2.48mL)溶液に、プロピオンアルデヒド(0.650mL、9.01mmol)とヨウ化リチウム(2.78g、20.8mmol)を順次加え、60℃で1時間撹拌した。反応混合物に水を加えてジクロロメタンで抽出した。有機層を10%チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し(150hpaを下限とした)、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=0:1から1:9)で精製し、淡黄色油状物の表題化合物77bをジアステレオマー混合物として(1.12g、収率67%、syn:anti=1.00:0.45)得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):
syn δ:4.31−4.23(1H,m),3.90−3.82(1H,m),3.44−3.37(1H,m),3.21−3.15(1H,m),2.37−1.38(6H,m),0.92(3H,t,J=7.4Hz)。
anti δ:4.87−4.84(1H,m),3.90−3.82(2H,m),3.70−3.64(1H,m),2.37−1.38(6H,m),0.94(3H,t,J=7.6Hz)。
【0543】
(工程77−2)
(2−エチルオキサン−4−イル)−ヨード亜鉛(化合物77c)
亜鉛(102mg、1.56mmol)のDMA(0.25mL)溶液に、窒素雰囲気下、クロロ(トリメチル)シラン(0.017mL、0.137mmol)と1,2−ジブロモエタン(0.012mL、0.137mmol)の混合物を、65℃以下を保持するようにゆっくりと滴下し、室温にて15分間撹拌した。続いて、工程77−1で得られた化合物77b(300mg、1.25mmol)のDMA(0.625mL)溶液を、65℃以下を保持するようにゆっくりと滴下し、窒素雰囲気下、室温にて30分間撹拌し、表題化合物77cのジアステレオマー混合物のDMA溶液(0.86M)を得た。
【0544】
(工程77−3)
3−[(1S,2S)−1−[5−(2−エチルオキサン−4−イル)−2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物77)
工程51−4で得られた化合物51d(40.0mg、0.049mmol)のDMA(0.163mL)溶液に、酢酸パラジウム(II)(2.20mg、0.00978mmol)、2−(2−ジシクロヘキシルホスファニルフェニル)−1−N,1−N,3−N,3−N−テトラメチルベンゼン−1,3−ジアミン(8.54mg、0.020mmol)を加え、減圧脱気した後、窒素置換をし、室温にて5分間撹拌した。続いて、工程77−2で得られた化合物77cのDMA(0.86M、0.398mL、0.342mmol)溶液を加え、室温にて1.5時間撹拌した。反応混合物にギ酸を加えて、逆相シリカゲルクロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)で精製し、syn体ジアステレオマー混合物を得た。syn体ジアステレオマー混合物を逆相HPLCにて立体異性体に分離し、白色アモルファス状物のEntity A(17.4mg、収率41%)および白色アモルファス状物の表題化合物77であるEntity B(14.9mg、収率37%)を得た。
【0545】
分取条件
カラム:CHIRALCEL OD−RH 5μm,4.6mm×150mm(Daicel)
溶媒:0.1%ギ酸水溶液/0.1%ギ酸アセトニトリル溶液=20/80(均一系)
流速:1.0mL/分、室温
Entity A
LC/MS質量分析:m/z 851([M+H]
+)。
HPLC保持時間:4.99分(分取条件)。
LC/MS保持時間:1.46分(分析条件:SMD−FA05−1)。
Entity B(化合物77)
LC/MS質量分析:m/z 851([M+H]
+)。
HPLC保持時間:6.64分(分取条件)。
LC/MS保持時間:1.46分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0546】
<実施例78>3−[(1S,2S)−2−エチル−1−[2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]シクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物78)の合成【0547】
【化72】
【0548】
(工程78−1)
2−[5−ブロモ−2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]アセトニトリル(化合物78a)
工程51−3で得られた化合物51cと5−ブロモ−1−(シアノメチル)インドール−2−カルボン酸(化合物6a)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z718([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.30分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0549】
(工程78−2)
2−[2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]アセトニトリル(化合物78b)
工程78−1で得られた化合物78aと(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)亜鉛(II)ヨウ化物(化合物8a)より、適切な試薬を用い、実施例8の工程8−1と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z724([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.21分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0550】
(工程78−3)
(1S,2S)−2−エチル−1−[2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]シクロプロパン−1−カルボニトリル(化合物78d)
工程78−2で得られた化合物78bより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−6と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z778([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.27分(分析条件:SMD−FA05−RP)。
【0551】
(工程78−4)
3−[(1S,2S)−2−エチル−1−[2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]シクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物78)
工程78−2で得られた化合物78dより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z837([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.39分(分析条件:SMD−TFA05−2)。
【0552】
<実施例79>3−[(1S,2S)−1−[2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物79)の合成【0553】
【化73】
【0554】
(工程79−1)
5−ブロモ−1−[(1S,2S)−1−シアノ−2−(フェニルメトキシメチル)シクロプロピル]−N−メチル−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物79b)
工程6−1で得られた化合物6cと(4R)−4−(フェニルメトキシメチル)−1,3,2−ジオキサチオラン2,2−ジオキシド(化合物79a)より、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−6と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z514([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.48分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0555】
(工程79−2)
1−[(1S,2S)−1−シアノ−2−(フェニルメトキシメチル)シクロプロピル]−N−メチル−5−(オキサン−4−イル)−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(化合物79c)
工程79−1で得られた化合物79bと(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)亜鉛(II)ヨウ化物(化合物8a)より、適切な試薬を用い、実施例8の工程8−1と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z520([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.37分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0556】
(工程79−3)
N−メチル−5−(オキサン−4−イル)−1−[(1S,2S)−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2−(フェニルメトキシメチル)シクロプロピル]−N−フェニルインドール−2−カルボキサミド(79d)
工程79−2で得られた化合物79cより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−8と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z579([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.37分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0557】
(工程79−4)
5−(オキサン−4−イル)−1−[(1S,2S)−1−(5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2−(フェニルメトキシメチル)シクロプロピル]インドール−2−カルボン酸(79e)
工程79−3で得られた化合物79dより、適切な試薬を用い、実施例6の工程6−4と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z490([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.12分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0558】
(工程79−5)
3−[(1S,2S)−1−[2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]−2−(フェニルメトキシメチル)シクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物79f)
工程79−4で得られた化合物79eと工程51−3で得られた化合物51cより、適切な試薬を用い、実施例1の工程1−10と同様な操作により合成した。
LC/MS質量分析:m/z929([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.41分(分析条件:SMD−FA05−1)。
【0559】
(工程79−6)
3−[(1S,2S)−1−[2−[2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]−2−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物79)
工程79−5で得られた化合物79f(35.4mg、0.0381mmol)のジクロロメタン(0.762mL)溶液を0℃に冷却し、1Mボロントリクロライドのヘキサン溶液(0.191mL、0.191mmol)をゆっくり加えた。反応溶液を室温まで昇温し、105分間撹拌後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣を逆相カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)にて精製し、表題化合物(18.5mg、収率50%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z839([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.20分(分析条件:SMD−TFA05−1)。
【0560】
<実施例80>3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S,6R)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4,6−ジメチル−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物80)の合成【0561】
【化74】
【0562】
(工程80−1)
(E)−3−[[(2S)−1−シアノプロパン−2−イル]アミノ]ブタ−2−エン酸エチル(化合物80c)
(3S)−3−アミノブタンニトリル(化合物80b、7.0g、83.2mmol)とヨウ素(2.12g、8.35mmol)のアセトニトリル(50mL)溶液に、3−オキソブタン酸エチル(化合物80a、13g、99.9mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮し、溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:0から3:2)で精製し、表題化合物80c(9.5g、収率58%)を黄色油状物質として得た。
LC/MS質量分析:m/z197([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.86分(分析条件:SMD−FA10−1)。
【0563】
(工程80−2)
3−[[(2S)−1−シアノプロパン−2−イル]アミノ]ブタン酸エチル(化合物80d)
工程80−1で得られた化合物80c(10g、51.0mmol)とナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(43.3g、204mmol)のジクロロメタン(200mL)溶液に酢酸(3mL)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液に水と酢酸を加えpH5に調整した後、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:0から1:4)で精製し、表題化合物80d(5.5g、収率54%)を黄色油状物質として得た。
LC/MS保持時間:0.83分(分析条件:SMD−FA10−4)。
【0564】
(工程80−3)
(6S)−1−ホルミル−4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−5−カルボニトリル(化合物80e)
カリウムtertブトキシド(680mg、6.06mmol)のトルエン(10mL)溶液に、工程80−2で得られた化合物80d(1.0g、5.04mmol)のトルエン(5mL)溶液を80℃にてゆっくり滴下した。80℃にて1時間撹拌した後、室温に冷却し、(6S)−4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−5−カルボニトリルのトルエン溶液を得た。
【0565】
0℃にてギ酸(7.26g)に無水酢酸(12.1g、118mmol)のトルエン(5mL)溶液をゆっくり滴下し、0℃にて30分間撹拌した後、調製した(6S)−4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−5−カルボニトリルのトルエン溶液をゆっくり滴下した。110℃にて16時間撹拌した後、室温に冷却し、反応液を減圧下で濃縮、溶媒を留去し、表題化合物80eを含む混合物(1.3g)を油状物質として得た。
【0566】
(工程80−4)
(4S)−3−アミノ−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルバルデヒド(化合物80f)
工程80−3で得られた化合物80e(1.30g、7.21mmol)と(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)ヒドラジンの塩酸塩(化合物2c、690mg、3.62mmol)のエタノール(30mL)溶液を75℃に昇温し、16時間撹拌した。室温に冷却し、反応液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=1:0から9:1)で精製し、表題化合物80f(工程80−3より二工程、800mg、収率35%)を黄色固体として得た。
LC/MS質量分析:m/z317([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.79分(分析条件:SMD−FA10−3)。
【0567】
(工程80−5)
1−(2,2−ジメトキシエチル)−3−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−5−ホルミル−4,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ウレア(化合物80g)
N,N’−カルボジイミダゾール(1.63g、10.1mmol)のDMA(50mL)溶液に、0℃にて2,2−ジメトキシエタン―1−アミン(1.14g、10.8mmol)を加え、30分間撹拌した。その溶液に、カリウムtert−ブトキシド(5.62g、50.1mmol)と工程80−4で得られた化合物80f(2.64g、8.34mmol)を順次加えた。室温にて6時間撹拌した後、水を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、表題化合物80g(2.80g、収率75%)を褐色油状物質として得た。
LC/MS質量分析:m/z448([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.84分(分析条件:SMD−FA10−2)。
【0568】
(工程80−6)
(4S,6R)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4,6−ジメチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルバルデヒド(化合物80h)
工程80−5で得られた化合物80g(2.50g、5.59mmol)と4-メチルベンゼンスルホン酸(1.06g,6.16mmol)のDMF(30mL)溶液を80℃に昇温し、2時間撹拌した。室温に冷却した後、水を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:0から3:1)で精製し、表題化合物(化合物80h)を含むジアステレオ混合物(480mg)を白色固体として得た。
LC/MS質量分析:m/z384([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.64分(分析条件:SMD−TFA05−6)。
【0569】
表題化合物(化合物80h:(4S,6R)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4,6−ジメチル−3−(2−オキソ−1H−イミダゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルバルデヒド)を含むジアステレオ混合物(480mg、5.59mmol)をSFCにて立体異性体に分離し、表題化合物80hであるEntity A(155mg、収率7.0%)およびEntity B(270mg、収率12%)を取得した。
【0570】
SFC分取条件
カラム:CHIRALPAK AD−H,50×500mm,3μm(Daicel)
溶媒:超臨界二酸化炭素/エタノール=70:30(均一系)
流速:150mL/分、35℃
検出波長:254nm
Entity A(化合物80h)
SFC保持時間:4.07分。
LC/MS質量分析:m/z384([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:2.15分(分析条件:SMD−FA1060−1)。
1H−NMR(300MHz,DMSO−D
6) δ:10.35(1H,s),8.24(1H,s),7.11(2H,d,J=6.3Hz),6.60−6.58(2H,m),5.21−5.14(1H,m),4.46−4.21(1H,m),2.96−2.89(1H,m),2.74−2.68(1H,m),2.20(6H,s),1.27−1.13(6H,m)。
【0571】
なお、化合物80hが6R体であることは、2D−NOESYにより立体配置がシスであることより確定した。
Entity B
SFC保持時間:5.60分。
LC/MS質量分析:m/z384([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:2.16分(分析条件:SMD−FA1060−1)。
1H−NMR(300MHz,DMSO−D
6) δ:10.35(1H,s),8.31(1H,s),7.08(2H,d,J=6.3Hz),6.61−6.54(2H,m),5.39(1H,q,J=6.9Hz),3.89−3.84(1H,m),2.90(1H,dd,J=3.3,15.6Hz),2.59−2.51(1H,m),2.20(6H,d,J=2.1Hz),1.55(3H,d,J=6.6Hz),1.18(3H,d,J=6.6Hz)。
【0572】
(工程80−7)
3−[(4S,6R)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4,6−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾール−2−オン(化合物80i)
工程80−6で得られた化合物80h(100mg、0.261mmol)のエタノール(1.0mL)溶液に5M水酸化ナトリウム水溶液(0.261mL)を加え、80℃で10時間撹拌した。室温に冷却し、60時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、白色固体の表題化合物80i(79%、73mg)を合成した。
LC/MS質量分析:m/z356([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.44分(分析条件:SQD−FA05−2)。
【0573】
(工程80−8)
1−[(4S,6R)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4,6−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−3−(1−メチルインダゾール−5−イル)イミダゾール−2−オン(化合物80j)
工程80−7で得られた化合物80i(15mg、0.042mmol)、5−ブロモ−1−メチルインダゾール(化合物1q、10.7mg、0.051mmol)、(1S,2S)−1−N,2−N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(6.00mg、0.042mmol)、および炭酸カリウム(17.5mg、0.127mmol)のN−メチルピペラジン(0.188mL)懸濁液に、ヨウ化銅(I)(4.02mg、0.021mmol)を室温にて加え、その混合液を窒素雰囲気下にて130℃で90分間撹拌した。反応混合物を逆相シリカゲルクロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)で精製し、減圧濃縮した。残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を減圧濃縮して表題化合物80j(17.4mg、収率85%)を得た。
LC/MS質量分析:m/z486([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:0.51分(分析条件:SQD−FA05−2)。
【0574】
(工程80−9)
5−(オキサン−4−イル)−1−[(1S,2S)−2−[5−オキソ−4−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]−2−メチルシクロプロピル]インドール−2−カルボン酸 2−トリメチルシリルエトキシメチル(化合物80k)
工程8−1で得られた化合物8b(100mg、0.261mmol)のDMF(2.6mL)溶液に55wt%水素化ナトリウム(34.1mg、0.782mmol)と2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(0.116mL、0.652mmol)を加え、室温下、1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、濃縮後、得られた残渣を順相カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、黄色ガム状物の表題化合物80k(147mg、収率88%)を得た。
LC/MS保持時間:1.21分(分析条件:SQD−FA05−2)
【0575】
(工程80−10)
5−(オキサン−4−イル)−1−[(1S,2S)−1−[5−オキソ−4−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]−2−メチルシクロプロピル]インドール−2−カルボン酸(80l)
工程80−9で得られた化合物80k(147mg、0.228mmol)のジクロロメタン(2.3mL)溶液に、臭化マグネシウム・ジエチルエーテル錯体(295mg、1.14mmol)を加えて、0℃で6.5時間撹拌した。室温に昇温し30分間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、濃縮後、残渣をDMSOと水で希釈し、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)で精製し、表題化合物80l(60mg、収率51%)を合成した。
LC/MS質量分析:m/z512([M−H]
−)。
LC/MS保持時間:1.03分(分析条件:SQD−FA05−2)。
【0576】
(工程80−11)
5−(オキサン−4−イル)−1−[(1S,2S)−2−[5−オキソ−4−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]−2−メチルシクロプロピル]インドール−2−カルボニルクロリド(化合物80m)
工程80−10で得られた化合物80l(18mg、0.036mmol)のアセトニトリル(0.36mL)溶液に、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン(0.0057mL、0.043mmol)を加えて、室温下、2時間撹拌後濃縮して表題化合物80mの粗生成物を得た。この化合物は、次工程に直接使用した。
【0577】
(工程80−12)
3−[(1S,2S)−2−[2−[(4S,6R)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4,6−ジメチル−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物80n)
工程80−11で得られた化合物80mをTHF(0.717mL)に溶解し、工程80−8で得られた化合物80j(19.1mg、0.036mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0188mL、0.108mmol)を加えて、室温下、22時間撹拌後、メタノールとギ酸を加えた。濃縮し、残渣をDMSOと水で希釈し、逆相カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)で精製し、表題化合物80n(32mg、収率91%)を合成した。
LC/MS質量分析:m/z982([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.12分(分析条件:SQD−FA50−1)。
【0578】
(工程80−13)
3−[(1S,2S)−1−[2−[(4S,6R)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4,6−ジメチル−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−5−(オキサン−4−イル)インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物80)
工程80−12で得られた化合物80n(32mg、0.033mmol)のTHF(0.326mL)溶液に、酢酸(0.0019mL、0.033mmol)と1MテトラブチルアンモニウムフルオリドのTHF溶液(0.065mL、0.065mmol)を加えて80℃で66時間撹拌した。酢酸(0.0019mL、0.033mmol)と1MテトラブチルアンモニウムフルオリドのTHF溶液(0.065mL、0.065mmol)を加えて23.5時間撹拌し、さらに1MテトラブチルアンモニウムフルオリドのTHF溶液(0.065mL、0.065mmol)を加え、7時間撹拌後、ギ酸を加えた。濃縮後、DMSOと水で希釈し、逆相カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水、0.1%ギ酸)で精製し、表題化合物80(18mg、収率65%)を合成した。
LC/MS質量分析:m/z851([M+H]
+)。
LC/MS保持時間:1.42分(分析条件:SMD−TFA05−1)。
【0579】
また、実施例1〜80と同様に、以下の表2−7に示す実施例化合物101〜159を得た。
【0580】
【表2-7A】
【表2-7B】
【表2-7C】
【表2-7D】
【表2-7E】
【表2-7F】
【表2-7G】
【表2-7H】
【表2-7I】
【表2-7J】
【表2-7K】
【表2-7L】
【表2-7M】
【表2-7N】
【表2-7O】
【表2-7P】
【表2-7Q】
【表2-7R】
【表2-7S】
【0581】
<実施例160>化合物1の1ナトリウム塩水和物結晶の調製
実施例1で得られた3−[(1S,2S)−1−[5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]−2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(4−フルオロ−1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(化合物1、1005.5mg)にアセトニトリル(3.02mL)を加え、室温で溶解した。この溶解液に5M水酸化ナトリウム水溶液(0.495mL)と化合物1のナトリウム塩水和物の種結晶を加え、室温で2時間攪拌した。さらにtert−ブチルメチルエーテル(3.02mL)を加え、室温で1時間攪拌した後、tert−ブチルメチルエーテル(9.05mL)を加え、室温で2時間攪拌することで表題化合物のナトリウム塩水和物結晶(1007.0mg)を粉末状結晶として得た(サンプル160a)。なお、種結晶は以下の方法により得た。
【0582】
化合物1(26.9mg)にDMSO(0.244mL)と2M水酸化ナトリウム水溶液(0.032mL)を加えた。この溶解液(0.030mL)を、−20℃で2日間凍結乾燥した。得られた凍結乾燥物にアセトニトリル(0.015mL)を加え、室温にて2日間振とう攪拌した後、tert−ブチルメチルエーテル(0.015mL)を加え、室温で12日間振とう攪拌することで化合物1のナトリウム塩水和物結晶を粉末状結晶として得た(サンプル160b)。
【0583】
<実施例161>実施例化合物66の結晶調製
3−[(1S,2S)−1−[5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]−2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−3−[3−(1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(実施例化合物66、400.3mg)をエタノール(8.00mL)に懸濁させ、実施例化合物66の種結晶を加え、70℃で5分間攪拌した。この懸濁液を50℃で1時間攪拌した後、室温で17時間攪拌することで実施例化合物66の結晶(381.1mg)を粉末状結晶として得た(サンプル161a)。なお、種結晶は以下の方法により得た。
【0584】
実施例化合物66(31.8mg)をエタノール(0.636mL)に懸濁させ、80℃で攪拌した。この懸濁液を40℃で1時間攪拌した後、室温で22時間攪拌することで実施例化合物66の結晶(24.2mg)を粉末状結晶として得た(サンプル161b)。
【0585】
<実施例162>実施例化合物67の1/2カルシウム塩水和物結晶の調製
3−[(1S,2S)−1−[5−[(4S)−2,2−ジメチルオキサン−4−イル]−2−[(4S)−2−(4−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル)−3−[3−(4−フルオロ−1−メチルインダゾール−5−イル)−2−オキソイミダゾール−1−イル]−4−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]インドール−1−イル]−2−メチルシクロプロピル]−4H−1,2,4−オキサジアゾール−5−オン(実施例化合物67、1120mg)にエタノール(5.60mL)と2M水酸化ナトリウム水溶液(0.75mL)を加え、室温で溶解した。この溶解液に1.26M酢酸カルシウム水溶液(0.68mL)と実施例化合物67のカルシウム塩水和物の種結晶、水(0.68mL)を加え、室温で3時間攪拌した。さらに水(1.2mL)を加え、室温で1時間攪拌した後、水(2.3mL)を加え、室温で1時間攪拌することで実施例化合物67のカルシウム塩水和物結晶(973.0mg)を粉末状結晶として得た(サンプル162a)。なお、種結晶は以下の方法により得た。
【0586】
実施例化合物67(69.0mg)をDMSO(0.229mL)に溶解させ、1.06Mカルシウムメトキシエトキシド(0.147mL)を加えた。この溶解液(0.015mL)を、−20℃で2日間凍結乾燥した。得られた凍結乾燥物に水−アセトニトリル混合液(3:1、0.015mL)を加え、室温にて7日間振とう攪拌することで実施例化合物67のカルシウム塩水和物結晶を粉末状結晶として得た(サンプル162b)。
【0587】
<実施例163>粉末X線回折測定
実施例160で得られた化合物1のナトリウム塩水和物結晶(サンプル160aおよび160b)、実施例161で得られた実施例化合物66の結晶(サンプル161aおよび161b)、実施例162で得られた実施例化合物67のカルシウム塩水和物結晶(サンプル162aおよび162b)を、以下の測定方法にて、それぞれ粉末X線回折測定に供した。結果を
図1〜
図6に示す。
測定装置:D8 Discover with GADDS CS diffractometer(Bruker AXS社製)
対陰極:Cu
管電圧:40kV
管電流:40mA
走査範囲:5〜25.3°
サンプリング幅:0.02°
【0588】
<実施例164>熱重量測定・示差熱分析
化合物1のナトリウム塩水和物結晶(サンプル160a)および実施例化合物67のカルシウム塩水和物結晶(サンプル162a)を、それぞれ以下の測定方法にて熱重量・示差熱分析に供した。結果を
図7および
図8に示す。なお、サンプル160aは、110℃付近までに脱水和し、明確な融点は示さなかった。また、サンプル162aは、240℃付近までに脱水和し、明確な融点を示さなかった。
測定装置:EXSTAR TG/DTA6200R(セイコーインスツルメンツ(現社名:日立ハイテクサイエンス)製)
測定範囲:30〜350℃
昇温速度:10℃/分
雰囲気:窒素
【0589】
<実施例165>カールフィッシャー水分測定
化合物1のナトリウム塩水和物結晶(サンプル160a)および実施例化合物67のカルシウム塩水和物結晶(サンプル162a)に含まれる水分割合を、電量法カールフィッシャー水分計(メトローム製756 KF Coulometer)で測定した。結果は、サンプル160aでは7.4%、サンプル162aでは6.2%であった。
【0590】
実施例164および実施例165の結果から、化合物1のナトリウム塩水和物結晶および実施例化合物67のカルシウム塩水和物結晶に含まれる水は、主に結晶水であることが確認された。
【0591】
<試験例1>ヒトGLP1Rにおける化合物のin vitro cAMPシグナル活性化測定
(ペプチド)
ヒトGLP−1(7−37)はペプチド研究所より購入し、リン酸緩衝生理食塩水に溶解し200μMとし、−80℃冷凍庫で保存した。
【0592】
(細胞培養)
ヒトGLP1R安定発現細胞株(hGLP1R−HEK293)を実験に用いた。細胞は10%ウシ胎児血清(Sigma−Aldrich)、100単位/mLペニシリンGおよび100μg/mL硫酸ストレプトマイシン(Gibco)、500μg/mLジェネティシン(Gibco)を添加したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)中で、5%CO
2含有加湿雰囲気下、37℃で培養した。
【0593】
(cAMPアッセイ)
hGLP1R−HEK293を1ウェルあたり2.0×10
4個で96ウェルプレートに播種し、一晩培養した。翌日に細胞培養用の培地を50μLの培地A(DMEM、20mM HEPES、0.05%BSA、0.5mM 3−isobutyl−1−methylxanthine)に置換し37℃で30分間インキュベートした。続いて、GLP−1または化合物を含む50μLの培地B(DMEM、20mM HEPES、0.05%BSA、0.5mM 3−isobutyl−1−methylxanthine)を添加し、さらに37℃で30分間インキュベートした。その後、100μLのAssay lysis buffer(Applied Bioscience)を添加し、37℃で30分間インキュベートした。cAMP濃度をcAMP HiRange kit(Cisbio Bioassays)を用いて定量した。
【0594】
(EC
50の算出)
濃度1nMでヒトGLP−1(7−37)を作用させた際のcAMP濃度を100%として、各ウェルのcAMP濃度を反応率(%)に変換した。XLfit(ver5.4.0.8)による4パラメーターロジスティック回帰分析を用いて各実施例化合物の用量反応曲線を作成し、50%効果濃度(EC
50)を算出した。結果を表3に示す。
【0595】
【表3】
【0596】
<試験例2>:インスリン分泌促進作用及び血糖降下作用
雄カニクイザルに麻酔下で、実施例化合物67溶解液(溶媒:PEG400(10vol%):プロピレングリコール(10vol%):100mM Glycine−NaOH緩衝液,pH9.0(80vol%))を静脈内に40分間持続投与し、血漿中薬物濃度を0.94、1.6、または4.8nmol/Lの定常状態とした。また、対照薬物であるエキセナチド溶解液(溶媒:Tween0.05%/PBS(−))を同様に投与し、血漿中薬物濃度を9.2または23.9pmol/Lの定常状態とした。溶媒群には実施例化合物67溶解液の溶媒を投与した。次に、50%グルコース溶液をグルコース量として0.5g/kgとなるよう静脈内に投与し、5分または10分間隔で採血し、血漿インスリン濃度とグルコース濃度を測定した。各パラメータの薬物投与時間後の時間推移から、曲線下面積を算出し、インスリン分泌促進作用と血糖降下作用を評価した。
【0597】
実施例化合物67投与群では、定常状態の血漿中濃度0.94〜4.8nmol/Lで薬物濃度依存的なインスリン曲線下面積の増加(
図9)と血漿グルコース曲線下面積の減少が認められた(
図10)。対照薬物のセキセナチド投与群でも静脈内持続投与による定常状態の血漿中濃度9.2〜23.9pmol/Lで同様なインスリン曲線下面積の増加(
図9)と血漿グルコース曲線下面積の減少が認められた(
図10)。
【0598】
なお、エキセナチドの9.2pmol/L(38.5pg/mL)はヒト糖尿病患者におけるエキセナチド濃度の治療濃度域(50〜350pg/mL)(医薬品インタビューフォーム,バイエッタ皮下注5μgペン300,バイエッタ皮下注10μgペン300,2016年9月(改訂第9版))の下限値に近い値であった。以上から、実施例化合物67は血漿中濃度1.6nmol/L以上でエキセナチドと同等のインスリン分泌促進作用や血糖降下作用を示すことが示された。
【0599】
<試験例3>:摂餌抑制作用
雄カニクイザルに実施例化合物67を5日間連続、経口投与し、各日、投与3時間後から90分間の摂餌量への影響を検討した。また、対照薬物であるエキセナチドを5日間連続、皮下投与し、投与30分後から90分間の摂餌量への影響を検討した。溶媒群には、実施例化合物67の経口投与用溶媒(DMSO(10vol%): Cremophor EL(10vol%):PEG400(15vol%):100mM Glycine−NaOH緩衝液pH10(65vol%),1mL/kg)とエキセナチドの皮下投与用溶媒(0.05w/v% Tween/PBS(−),0.1mL/kg)両方を投与した。これに合わせて、実施例化合物67投与群(投与薬物濃度、0.05または0.1mg/mL)に対しては皮下投与用溶媒、エキセナチド投与群(投与薬物濃度、3または6μg/mL)に対しては経口投与用溶媒をそれぞれ追加投与した。
【0600】
実施例化合物67は用量依存的に摂餌量を抑制した(
図11A)。その抑制程度は、対照薬物のエキセナチド(
図11B)とほぼ同等であった。各群の摂餌量測定直後の血漿中薬物濃度(平均値±標準誤差)は、実施例化合物67投与群で8.0±1.0nM(0.05mg/kg群)および16.3±2.3nM(0.1mg/kg群)、エキセナチド投与群で91±8.5pM(0.3μg/kg群)および199±13.1pM(0.6μg/kg群)であった。
【0601】
<試験例4>化合物のファーマコキネティクス
実施例162で得られた実施例化合物67のカルシウム塩水和物結晶(サンプル162a)の懸濁液(用量:0.05、0.15、0.45および1.35mg/kg)を、雄カニクイザル(各用量ともn=2)に経口投与(胃カテーテルによる強制胃内投与)後、経時的に静脈から血液を採取して血漿を分取した。血漿中の薬物濃度を液体クロマトグラフィータンデム質量分析にて定量した。定量下限は0.3ng/mLであった。血漿中薬物濃度推移を
図12に,最高血漿薬物濃度到達時間(T
max),最高血漿薬物濃度(C
max)および投与後24時間までの血漿薬物濃度-時間曲線下面積(AUC
0−24h)を表4に示す。
【0602】
経口投与後の血漿中薬物濃度は、すべての用量において、投与の2時間後にC
maxに達した後、類似した推移パターンで低下した。用量0.05、0.15、0.45および1.35mg/kg(用量比:1:3:9:27)における血漿中薬物の曝露増加は用量増加にほぼ比例した(C
max比:1.0:4.3:6.7:31、AUC
0−24h比:1.0:5.7:8.8:44)。本物質は用量依存的に消化管吸収され,消失することが示された。
【0603】
【表4】