特許第6567802号(P6567802)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6567802
(24)【登録日】2019年8月9日
(45)【発行日】2019年8月28日
(54)【発明の名称】水車の主軸封水装置および主軸封水方法
(51)【国際特許分類】
   F03B 11/00 20060101AFI20190819BHJP
【FI】
   F03B11/00 B
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-55149(P2014-55149)
(22)【出願日】2014年3月18日
(65)【公開番号】特開2015-175366(P2015-175366A)
(43)【公開日】2015年10月5日
【審査請求日】2017年2月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】594087001
【氏名又は名称】イームル工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126561
【弁理士】
【氏名又は名称】原嶋 成時郎
(72)【発明者】
【氏名】白濱 正憲
【審査官】 岸 智章
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭51−000353(JP,U)
【文献】 特開平09−133094(JP,A)
【文献】 実開昭57−047782(JP,U)
【文献】 特開昭58−113664(JP,A)
【文献】 特開平10−196509(JP,A)
【文献】 特開2010−248936(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F03B 3/02,11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水車の主軸からの漏水を防止する、水車の主軸封水装置であって、
前記主軸が挿入される筒状で、内周面にリング状のラビリンス溝が軸方向に複数形成され、前記ラビリンス溝の下流側の内周面に凹状で周方向に延びるエアポケットが設けられたラビリンスシールと、
前記水車の回転とは独立して圧縮空気を生成し、該圧縮空気を前記エアポケットに供給することで前記エアポケット内を昇圧する圧縮空気供給手段と、
を備え、前記水車の稼働状態に係らず前記圧縮空気供給手段が常時稼働され、前記水車の停止時であっても常に前記エアポケット内が昇圧されて該エアポケットよりも下流側への漏水を防止することを特徴とする水車の主軸封水装置。
【請求項2】
前記圧縮空気供給手段は、前記エアポケット内の圧力を調整可能となっている、
ことを特徴とする請求項1に記載の水車の主軸封水装置。
【請求項3】
水車の主軸からの漏水を防止する、水車の主軸封水方法であって、
筒状で内周面にリング状のラビリンス溝が軸方向に複数形成され、前記ラビリンス溝の下流側の内周面に凹状で周方向に延びるエアポケットが設けられたラビリンスシールに、前記主軸を挿入し、
前記水車の回転とは独立して圧縮空気を生成する圧縮空気供給手段を前記水車の稼働状態に係らず常時稼働して、前記水車の停止時であっても常に前記圧縮空気を前記エアポケットに供給することで前記エアポケット内を昇圧し、該エアポケットよりも下流側への漏水を防止する、
ことを特徴とする水車の主軸封水方法。
【請求項4】
前記主軸と前記ラビリンスシールとの隙間の大きさを含む漏水条件に基づいて、前記エアポケット内の圧力を調整する、
ことを特徴とする請求項3に記載の水車の主軸封水方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、水車の主軸からの漏水を抑制・防止する、水車の主軸封水装置および主軸封水方法に関する。
【背景技術】
【0002】
水力発電所などの水車の主軸には、漏水を抑制・防止するための封水装置が設けられている。この封水装置には、非接触式であるラビリンスシール方式や、接触式であるカーボンパッキン方式、グランドパッキン方式、メカニカルパッキン方針などが採用されている。このうち、非接触式では、主軸との間に隙間が存在するため、この隙間から漏水が当初から発生するおそれがあり、さらに、長期間使用することで隙間が大きくなって漏水量が増加するおそれがある。一方、接触式では、シール面が主軸に接触してシールするため、漏水が極めて少ないが、長期間使用することで摩耗によってシール面が粗くなったりして、シール面の接触不良が発生し漏水量が増加するおそれがある。
【0003】
また、水車の停止時に放水口の水位が上昇し、水位が封水装置の設置位置以上になった場合、漏水量が多くなる。
【0004】
一方、遠心ポンプによって漏水を防止する、という技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この技術は、主軸の外周面に、この主軸の回転により遠心方向に向かう水圧を発生させる遠心ポンプを設けるとともに、主軸封水本体の上部を遠心ポンプに小間隙を介して対向させるように構成したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平08−177705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記特許文献1の技術では、遠心ポンプで発生される水圧が主軸の回転数に依存するため、主軸の回転数・回転状態によっては漏水を適正に抑制・防止できない場合がある。しかも、水車の停止時には、遠心ポンプが作動しないため、放水口の水位が上昇して、水位が封水装置の設置位置以上になった場合に、漏水を抑制・防止することができなくなる。
【0007】
そこでこの発明は、主軸からの漏水を適正に抑制・防止することが可能な、水車の主軸封水装置および主軸封水方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、水車の主軸からの漏水を防止する、水車の主軸封水装置であって、前記主軸が挿入される筒状で、内周面にリング状のラビリンス溝が軸方向に複数形成され、前記ラビリンス溝の下流側の内周面に凹状で周方向に延びるエアポケットが設けられたラビリンスシールと、前記水車の回転とは独立して圧縮空気を生成し、該圧縮空気を前記エアポケットに供給することで前記エアポケット内を昇圧する圧縮空気供給手段と、を備え、前記水車の稼働状態に係らず前記圧縮空気供給手段が常時稼働され、前記水車の停止時であっても常に前記エアポケット内が昇圧されて該エアポケットよりも下流側への漏水を防止することを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、圧縮空気供給手段によって圧縮空気がエアポケットに供給されてエアポケット内が昇圧され、これにより、エアポケットよりも上流側からの漏水が下流側へ流れるのが抑制・防止される。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の水車の主軸封水装置において、前記圧縮空気供給手段は、前記エアポケット内の圧力を調整可能となっている、ことを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、主軸とラビリンスシールとの隙間の大きさを含む漏水条件に基づいて、エアポケット内の圧力を調整する。
【0012】
請求項3の発明は、水車の主軸からの漏水を防止する、水車の主軸封水方法であって、筒状で内周面にリング状のラビリンス溝が軸方向に複数形成され、前記ラビリンス溝の下流側の内周面に凹状で周方向に延びるエアポケットが設けられたラビリンスシールに、前記主軸を挿入し、前記水車の回転とは独立して圧縮空気を生成する圧縮空気供給手段を前記水車の稼働状態に係らず常時稼働して、前記水車の停止時であっても常に前記圧縮空気を前記エアポケットに供給することで前記エアポケット内を昇圧し、該エアポケットよりも下流側への漏水を防止する、ことを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項3に記載の水車の主軸封水方法において、前記主軸と前記ラビリンスシールとの隙間の大きさを含む漏水条件に基づいて、前記エアポケット内の圧力を調整する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、圧縮空気供給手段からの圧縮空気によってエアポケット内が昇圧され、エアポケットよりも下流側への漏水を抑制・防止することが可能となる。また、請求項3の発明によれば、圧縮空気供給手段からの圧縮空気によってエアポケット内が昇圧されて、エアポケットよりも下流側への漏水が抑制・防止される。そして、圧縮空気供給手段は、水車の回転とは独立して圧縮空気を生成、供給するため、主軸の回転数や水車が停止しているか否かに係らず、常にエアポケット内を昇圧して主軸からの漏水を適正に抑制・防止することが可能となる。また、ラビリンスシールにエアポケットを設け、エアポケットに圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段を備えるだけでよいため、構成が簡易で、しかも、主軸周りに多くの改造やスペースを要しないため、適用が容易である。
【0015】
請求項2の発明によれば、エアポケット内の圧力を調整可能なため、主軸とラビリンスシールとの隙間の大きさなどの、漏水量が変化する条件(漏水条件)に基づいて、エアポケット内の圧力を調整することで、主軸からの漏水をより適正に抑制・防止することが可能となる。同様に請求項4の発明においても、主軸からの漏水をより適正に抑制・防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】この発明の実施の形態に係る水車の主軸封水装置を示す断面図である。
図2図1のA部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0018】
図1は、この発明の実施の形態に係る水車の主軸封水装置(以下、「主軸封水装置」という)1を示す断面図であり、図2は、図1のA部拡大図である。この主軸封水装置1は、水力発電所の水車の主軸101からの漏水Wを抑制・防止するための装置であり、主として、ラビリンスシール2と、シールカバー体3と、エアコンプレッサ(圧縮空気供給手段)4とを備えている。ここで、この実施の形態では、水車がフランシス水車で、主軸101の下部にライナ102が連結され、ライナ102の周囲に渦巻ケーシング(図示せず)が配設されて、漏水Wは主軸101に沿って下方から上方に流れるものとする。また、主軸101の外周面には、円筒状のカラー103が装着(圧入)されている。
【0019】
ラビリンスシール2は、主軸101が挿入される筒状で、内周面に凹状で周方向に延びるエアポケット2bが設けられたシール部材であり、エアポケット2bを除いて、通常のラビリンスシールと同等の構成となっている。すなわち、略円筒状で、シール円筒部21の内径は、カラー103(主軸101)を挿入でき、カラー103の外周面との間に所定の隙間が形成されるように設定され、また、内周面には、リング状のラビリンス溝2aが軸方向に複数形成されて、ラビリンス通路が形成されている。
【0020】
エアポケット2bは、図2に示すように、最上位(最下流側)のラビリンス溝2aの上方に形成され、断面形状が凹状で、円周方向に延びてリング状に形成されている。このエアポケット2bの大きは、後述する圧縮空気が供給されてエアポケット2b内が昇圧することで、ラビリンス溝2aを通過した漏水Wがエアポケット2bを通過しないように設定されている。
【0021】
また、シール円筒部21の周壁には、エアポケット2bまで貫通する横穴2cが形成され、この横穴2cを介してエアポケット2bが、後述するシールカバー体3の空気供給経路35と連通するようになっている。一方、シール円筒部21の上端には、円環状のシールフランジ22が形成され、このシールフランジ22には、皿ボルト23を挿入するためのボルト挿入孔が形成されている。さらに、シールフランジ22の上面には、平たい円環状のストッパ24が、環内にカラー103が隙間なく挿入された状態で、第1のボルト25で取り付けられている。このストッパ24は、ラビリンスシール2側からの漏水Wが外部に流出するのを抑制・防止する役割を有している。
【0022】
シールカバー体3は、図1に示すように、円筒状のカバー円筒部31の上下端部に、円環状のカバーフランジ32、33が形成されている。カバー円筒部31の内径は、ラビリンスシール2のシール円筒部21の外径とほぼ同径に設定され、カバー円筒部31の上端面には、皿ボルト23が螺合するネジ穴が形成されている。そして、カバー円筒部31内にシール円筒部21を挿入し、シールフランジ22のボルト挿入孔に皿ボルト23を挿入してネジ穴にねじ込むことで、ラビリンスシール2とシールカバー体3とが連結されている。
【0023】
また、第1のカバーフランジ32は、第2のボルト34によって水車の基台(渦巻ケーシング)104に固定され、第2のカバーフランジ33には、ストッパ24の上方を覆うカバー体5が第3のボルト51によって取り付けられている。
【0024】
一方、カバー円筒部31の周壁には、図2に示すように、外周面から内周面に貫通する空気供給経路35が形成され、この空気供給経路35の内周面側の開口35aが、ラビリンスシール2の横穴2cと対向・連通するようになっている。一方、空気供給経路35の外周面側の開口35bには、後述するエアコンプレッサ4のエアチューブ41を接続するためのプラグ36が取り付けられている。
【0025】
エアコンプレッサ4は、水車の回転とは独立して圧縮空気を生成し、この圧縮空気をラビリンスシール2のエアポケット2bに供給することで、エアポケット2b内を昇圧するものである。すなわち、水車とは独立した電源によって稼働し、水車の回転に係らず任意の時間に圧縮空気を生成可能なコンプレッサであり、吐出口に接続されたエアチューブ41の自由端部が、シールカバー体3のプラグ36に接続されている。
【0026】
これにより、エアコンプレッサ4で生成された圧縮空気が、エアチューブ41を流れてシールカバー体3の空気供給経路35に流入し、ラビリンスシール2の横穴2cを介してエアポケット2bに供給される。そして、圧縮空気がエアポケット2b内に充満して、エアポケット2b内の圧力が上昇するものである。ここで、圧縮空気の圧力は、エアポケット2b内の圧力が所定の圧力に上昇することで、ラビリンス溝2a側(上流側)からの漏水Wをせき止めて、漏水Wがエアポケット2bよりも下流側に流れるのを抑制・防止できるように、設定されている。
【0027】
さらに、エアコンプレッサ4は、生成する圧縮空気の圧力を調整可能で、エアポケット2b内の圧力を調整・変更できるようになっている。これにより、主軸101(カラー103)とラビリンスシール2との隙間の大きさや、ラビリンス溝2aの形状、数(漏水防止効果)、ラビリンスシール2の使用期間(劣化度)、主軸101の回転数など、漏水量が変化する条件・要件(漏水条件)に基づいて、圧縮空気の圧力を調整してエアポケット2b内の圧力を調整・最適化することで、漏水条件に応じて、漏水Wがエアポケット2bよりも下流側に流れるのを適正に抑制・防止可能となっている。
【0028】
このようなエアコンプレッサ4は、保守時などを除いて常時稼働し、水車の停止時であっても、常にエアポケット2b内が昇圧されるようになっている。
【0029】
次に、このような構成の主軸封水装置1の作用および、主軸封水装置1による水車の主軸封水方法(以下、「主軸封水方法」という)について説明する。
【0030】
まず、主軸101に主軸封水装置1を組み付ける。すなわち、上記のように、シールカバー体3の空気供給経路35とラビリンスシール2の横穴2cとを連通させるように、カバー円筒部31内にシール円筒部21を挿入して、ラビリンスシール2とシールカバー体3とを連結する。そして、エアポケット2bが設けられたラビリンスシール2内に主軸101を挿入して、主軸101やシールカバー体3などを設置し、エアコンプレッサ4のエアチューブ41をシールカバー体3のプラグ36に接続する。
【0031】
次に、エアコンプレッサ4を稼働させて、上記のようにして、圧縮空気をエアポケット2bに供給することでエアポケット2b内を昇圧し、このエアポケット2bよりも下流側への漏水Wを防止する。すなわち、エアポケット2b内の圧力が上昇することで、ラビリンス溝2a側(上流側)からの漏水Wがせき止められ、漏水Wがエアポケット2bよりも下流側に流れるのが防止される。さらに、エアポケット2bに供給された圧縮空気が、ラビリンスシール2(シール円筒部21)とカラー103との隙間にも流れて、漏水Wがラビリンス溝2aを経由して下流側に流れるのが抑制される。
【0032】
また、エアポケット2b内の圧力、つまり、エアコンプレッサ4による圧縮空気の圧力は、主軸101(カラー103)とラビリンスシール2との隙間の大きさなどの漏水条件に基づいて調整する。さらに、漏水条件が変わったことが確認された場合や、エアポケット2bよりも下流側での漏水Wが確認された場合には、エアポケット2b内の圧力を調整して(上昇させて)漏水Wを抑制・防止する。そして、水車の稼働状態に係らず、エアコンプレッサ4を常時稼働させて、漏水防止を継続的に行うものである。
【0033】
以上のように、本主軸封水装置1および本主軸封水方法によれば、エアコンプレッサ4からの圧縮空気によってエアポケット2b内が昇圧され、エアポケット2bよりも下流側への漏水Wを抑制・防止することができる。そして、エアコンプレッサ4は、水車の回転とは独立して圧縮空気を生成、供給するため、主軸101の回転数や水車が停止しているか否かに係らず、常にエアポケット2b内を昇圧して主軸101からの漏水Wを適正に抑制・防止することが可能となる。
【0034】
しかも、エアポケット2b内の圧力を調整可能なため、主軸101(カラー103)とラビリンスシール2との隙間の大きさなどの漏水条件に基づいて、エアポケット2b内の圧力を調整することで、主軸101からの漏水Wをより適正に抑制・防止することが可能となる。また、圧縮空気によって漏水Wを抑制・防止するため、環境への負荷がない。一方、エアコンプレッサ4の故障などにより圧縮空気の供給が一時的に行えない場合でも、ラビリンスシール2自体によって漏水Wを抑制・防止することが可能である。
【0035】
また、ラビリンスシール2にエアポケット2bを設け、エアポケット2bに圧縮空気を供給するエアコンプレッサ4を備えるだけでよいため、構成が簡易で、しかも、主軸101周りに多くの改造やスペースを要しないため、適用が容易である。
【0036】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、エアポケット2bを最上位の上方に設けているが、ラビリンスシール2の軸方向の長さや漏水量などに応じて、ラビリンスシール2の軸方向の中央部などにエアポケット2bを設けてもよく、エアポケット2bを複数設けてもよい。
【0037】
さらに、ラビリンスシール2にエアポケット2bを直接形成しているが、エアポケット2bを備えるリングを、ラビリンスシール2の上部などに一体的に設けるようにしてもよい。また、エアポケット2bよりも下流側での漏水Wを検知するセンサを設け、センサの検知結果(漏水Wの有無、漏水量)に基づいて、自動的にエアポケット2b内の圧力を調整するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 水車の主軸封水装置
2 ラビリンスシール
2a ラビリンス溝
2b エアポケット
3 シールカバー体
4 エアコンプレッサ(圧縮空気供給手段)
101 主軸
W 漏水
図1
図2