特許第6568079号(P6568079)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6568079タバコ製品のスイングオープン型硬質パッケージ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6568079
(24)【登録日】2019年8月9日
(45)【発行日】2019年8月28日
(54)【発明の名称】タバコ製品のスイングオープン型硬質パッケージ
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/10 20060101AFI20190819BHJP
   B65D 5/38 20060101ALI20190819BHJP
【FI】
   B65D85/10
   B65D5/38 J
   B65D5/38 E
【請求項の数】14
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2016-546823(P2016-546823)
(86)(22)【出願日】2015年1月15日
(65)【公表番号】特表2017-517444(P2017-517444A)
(43)【公表日】2017年6月29日
(86)【国際出願番号】IB2015050309
(87)【国際公開番号】WO2015107478
(87)【国際公開日】20150723
【審査請求日】2018年1月11日
(31)【優先権主張番号】BO2014A000009
(32)【優先日】2014年1月15日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】392003937
【氏名又は名称】ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100174942
【弁理士】
【氏名又は名称】平方 伸治
(74)【代理人】
【識別番号】100112357
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 繁樹
(72)【発明者】
【氏名】ロレーナ ダルフォンソ
(72)【発明者】
【氏名】ステファノ ネグリーニ
【審査官】 佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−522910(JP,A)
【文献】 特開2009−083932(JP,A)
【文献】 特表2010−533628(JP,A)
【文献】 特表2009−542541(JP,A)
【文献】 特開2008−162649(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/069672(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/167938(WO,A1)
【文献】 特開2010−058845(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/10
B65D 5/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タバコ製品のスイングオープン型硬質パッケージ(1)であって、
タバコ製品群(2)と、
前記タバコ製品群(2)を収容し、開放上端(6)と、前壁(8)と、後壁(9)と、2つの側壁(10)と、を有する内箱(3)と、
前記内箱(3)を収容し、上壁(11)と、前記上壁(11)の反対側にある底壁(12)と、後壁(14)と、2つの側壁(15)と、前記上壁(11)及び前記底壁(12)の間に位置し前記内箱(3)が移動する開口前端(13)と、を有する外箱(4)と、
前記内箱(3)を前記外箱(4)に接続し、前記内箱(3)が前記外箱(4)の内側に挿入された閉位置と、前記内箱(3)が前記開口前端(13)を介して前記外箱(4)から部分的に引き出された開位置との間で、前記内箱(3)が回転するのを可能にする主ヒンジ(5)と、
前記外箱(4)からの前記内箱(3)の引き出しを制限し、前記外箱(4)に対する前記内箱(3)の全開位置を定めるストッパ部材と、
を備え、
前記ストッパ部材が、一端で前記内箱(3)にヒンジ結合された内パネル(19)と、前記外箱(4)の壁(12;14)に接着された外パネル(20)と、を含むストップタブ(18)を有し、
前記ストッパ部材の前記ストップタブ(18)が、一方側で前記内パネル(19)にヒンジ結合され反対側で前記外パネル(20)にヒンジ結合された中間パネル(22)を含む、パッケージ(1)において、
前記ストップタブ(18)の前記外パネル(20)が、前記外箱(4)の前記底壁(12)に接着されていることを特徴とする、パッケージ(1)。
【請求項2】
前記ストップタブ(18)の前記内パネル(19)が、前記内箱(3)の前記後壁(9)の下端縁において、前記内箱(3)にヒンジ結合されている、請求項1に記載のパッケージ(1)。
【請求項3】
前記ストップタブ(18)の前記内パネル(19)が、前記内箱(3)の前記後壁(9)の下端縁に対し、第1折れ線(31)によって接続されている、請求項2に記載のパッケージ(1)。
【請求項4】
前記内箱(3)が、底壁(7)を有しておらず、前記タバコ製品群(2)が、前記外箱(4)の前記底壁(12)上に直接載っている、請求項3に記載のパッケージ(1)。
【請求項5】
前記内箱(3)が、2つの側壁(10)を備え、前記側壁のそれぞれは、第1ブランク(29)の一部分を形成する第1ウィング(10”)と、第2ブランク(23)の一部分を形成する第2ウィング(10’)とによって形成され、前記第1及び第2ウイングが、互いに重なり合って接着されている、請求項3又は請求項4に記載のパッケージ(1)。
【請求項6】
前記内箱(3)の前記前壁(8)が、前記第2ブランク(23)の一部分を成し、前記内箱(3)の前記後壁(9)が、前記第1ブランク(29)の一部分を成す、請求項5に記載のパッケージ(1)。
【請求項7】
前記ストップタブ(18)の前記内パネル(19)が、前記内箱(3)の底壁(7)に接着された接続パネル(32)に対し、第2折れ線(25)によって接続されている、請求項2に記載のパッケージ(1)。
【請求項8】
前記ストッパ部材が、単一の中央ストップタブ(18)を含む、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のパッケージ(1)。
【請求項9】
前記内箱(3)を所定の保持力で前記閉位置に保持する保持部材を備え、前記保持部材が、前記内箱(3)の前記側壁(10)から上方に突出すると共に前記内箱(3)が前記閉位置にあるときに前記外箱(4)の前記上壁(11)と機械的に干渉する大きさの2つの第1保持付属物(17)を有する、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のパッケージ(1)。
【請求項10】
前記内箱(3)を所定の保持力で前記閉位置に保持する保持部材を備え、前記保持部材が、前記内箱(3)の前記後壁(9)から外側に突出すると共に前記内箱(3)が前記閉位置にあるときに前記外箱(4)の前記側壁(15)と機械的に干渉する大きさの2つの第2保持付属物(33)を有する、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のパッケージ(1)。
【請求項11】
前記内箱(3)を所定の保持力で前記閉位置に保持する保持部材を有し、
前記保持部材が、
前記内箱(3)の前記後壁(9)から上方に突出すると共に前記後壁(9)にヒンジ結合された2つの保持タブ(34)と、
前記外箱(4)の前記上壁(11)に形成され、前記外箱(4)の前記後壁(14)の近傍に位置し、前記保持タブ(34)の形状を反対向きに再現する2つの保持座(35)と、
を有する、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載のパッケージ(1)。
【請求項12】
前記外箱(4)の上壁(11)は、重ね合わされて互いに対し接着された主パネル(11’)と内側の補強パネル(11”)とにより形成され、
前記保持座(35)は、前記補強パネル(11”)に形成された凹部によって画定されている、請求項11に記載のパッケージ(1)。
【請求項13】
前記タバコ製品群(2)が、密封包装物に封入され、
前記密封包装物が、上部かつ後部において、開閉型の封止パネル(37)によって閉じられるタバコ製品取り出し口(36)を備え、
前記封止パネル(37)の一部分は、前記外箱(4)の前記上壁(11)の内面に恒久的に接着され、これにより、前記外箱(4)に対して前記内箱(3)を動かすことによっても、前記封止パネル(37)の開閉動作を生じる、請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載のパッケージ(1)。
【請求項14】
前記内箱(3)が、蓋ヒンジ(39)に沿って前記内箱(3)にヒンジ結合されて前記内箱(3)に対して前記内箱(3)の前記開放上端(6)の開位置と閉位置との間で回転するヒンジ蓋(38)を有する、請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載のパッケージ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タバコ製品のスイングオープン型硬質パッケージに関する。
【0002】
本発明は、タバコパケットに好都合に適用可能なものであり、以下の説明は、このタバコパケットに関して一般性を何ら失うことなく、明確に言及するものである。
【背景技術】
【0003】
国際公開第03/053818号、国際公開第2009/010851号及び国際公開第2013/144921号には、2つの容器を備えるスイングオープン型硬質タバコパケットが記載されており、一方の容器が部分的に分離できる形で他方の容器内に挿入される。具体的には、包装されたタバコ群を収納して外箱の内側に収容される内箱が設けられ、内箱は外箱に対し、主ヒンジ周りの回動によって閉位置と開位置との間で移動可能であって、閉位置では内箱が外箱の内側に挿入された状態となり、開位置では内箱が外箱から部分的に引き出された状態となる。内箱にはヒンジ蓋を設けることができ、同ヒンジ蓋は、外箱に対し内箱が移動することで「自動的」に(即ち、ユーザーが蓋に触れる必要なしに)蓋を開閉するべく、特別に設けられた保持要素によって外箱に対し機械的に拘束されている。
【0004】
スイングオープン型タバコパケットには、外箱からの内箱の引き出しを制限し、したがって外箱に対する内箱の最大開口位置を定める、ストッパ部材が設けられる。既知のタバコパケットでは、外箱からの内箱の引き出しを制限するストッパ部材は、内箱から(内箱の側壁から)外側に突出すると共に内箱の後壁近くに位置する1組のストップタブを有しており、更にストッパ部材は、外箱から(外箱の側壁から)内側に突出すると共に外箱の開放端近くに位置する1組のストップポケットを有している。使用の際、内箱が外箱に対して主ヒンジ周りに閉位置から開位置へと回転する時には、各タブは、それが内箱の引き出し動作を止めさせるまでそれぞれのストップポケットに進入する。
国際公開第2010/069672号及び国際公開第2006/061563号には、タバコ製品の群と、タバコ製品の群を収容する内箱と、内箱を収容する外箱と、内箱を外箱に接続して内箱を閉位置と開位置との間で回転可能にする主ヒンジと、外箱からの内箱の引き出しを制限し、外箱に対する内箱の全開位置を定めるストッパ部材と、を備えたスイングオープン型硬質タバコパッケージが記載されている。
【0005】
しかしながら、上記タイプの既知のストッパ部材は、ストップタブが対応するストップポケットに正確に進入しない可能性があるという点で、完全に効果的というわけではない。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、上記の欠点を有さず、特に、製造が簡単かつ安価であるようなタバコ製品のスイングオープン型硬質パッケージを提供することにある。
【0007】
本発明によれば、添付の特許請求の範囲に記載された、タバコ製品のスイングオープン型硬質パッケージが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付図面を参照しながら本発明を説明する。
【0009】
図1本発明に係るスイングオープン型硬質タバコパケットの閉状態の前方斜視図である。
図2図1のタバコパケットの閉状態での後方斜視図である。
図3図1のタバコパケットの開状態での前方斜視図である。
図4】閉状態にある図1のタバコパケットの底部の概略図である。
図5】開状態にある図1のタバコパケットの底部の概略図である。
図6】閉状態にある図1のタバコパケットの変形例の底部の概略図である。
図7】開状態にある図1のタバコパケットの変形例の底部の概略図である。
図8図1のタバコパケットの外箱と内箱の一部を作るために使用されるブランクの平面図である。
図9図8のブランクの変形例の平面図である。
図10図1のタバコパケットの内箱の一部を作るために使用されるブランクの平面図である。
図11】開状態にある図1のタバコパケットの別実施形態の前方斜視図である。
図12図11のタバコパケットの外箱全体を作るためだけに使用されるブランクの平面図である。
図13図11のタバコパケットの内箱全体を作るためだけに使用されるブランクの平面図である。
図14】閉状態にある図11のタバコパケットの底部の概略図である。
図15】開状態にある図11のタバコパケットの底部の概略図である。
図16】閉状態にある図11のタバコパケットの変形例の底部の概略図である。
図17】開状態にある図11のタバコパケットの変形例の底部の概略図である。
図18】閉状態にある図1のタバコパケットの、本発明に含まれない変形例の底部の概略図である。
図19】開状態にある図1のタバコパケットの、本発明に含まれない変形例の底部の概略図である。
図20】閉状態にある図1のタバコパケットの、本発明に含まれない別の変形例の底部の概略図である。
図21】開状態にある図1のタバコパケットの、本発明に含まれない別の変形例の底部の概略図である。
図22図18から図21のタバコパケットの内箱の一部を作るために使用されるブランクの平面図である。
図23図22のブランクの変形例の平面図である。
図24】開状態における図1のタバコパケットの本発明に含まれない変形例の前方斜視図である。
図25】外箱に対し内箱が様々な位置をとる図24のタバコパケットの上部の概略図である。
図26】外箱に対し内箱が様々な位置をとる図24のタバコパケットの上部の概略図である。
図27】外箱に対し内箱が様々な位置をとる図24のタバコパケットの上部の概略図である。
図28】外箱に対し内箱が様々な位置をとる図24のタバコパケットの上部の概略図である。
図29図24のタバコパケットの外箱と内箱の一部を作るために使用されるブランクの平面図である。
図30図24のタバコパケットの内箱の一部を作るために使用されるブランクの平面図である。
図31】開状態における図1のタバコパケットの本発明に含まれない変形例の後方斜視図である。
図32】開状態における図1のタバコパケットの本発明に含まれない変形例の前方斜視図である。
図33図31及び図32のタバコパケットの内箱の一部を作るために使用されるブランクの平面図である。
図34】開状態における図1のタバコパケットの本発明に含まれない変形例の前方斜視図である。
図35図34のタバコパケットの外箱と内箱の一部とを作るために使用されるブランクの平面図である。
図36図34のタバコパケットの内箱の一部を作るために使用されるブランクの平面図である。
図37図35のブランクの変形例の平面図である。
図38図36のブランクの変形例の図である。
図39図36のブランクの変形例の図である。
図40本発明に含まれない図34のタバコパケットを形成するため、図37図38又は図39とに示したブランクの折り畳みを示す概略的斜視図である。
図41図40の細部を拡大した図であって、部分的に折り畳まれた図37のブランクを示した図である。
図42図40の細部を拡大した図であって、図38又は図39のブランクの折り畳みを示した図である。
図43】第1包装機で図34のタバコパケットを形成するべく、図37図38又は図39とのブランクの折り畳みを示した概略的斜視図である。
図44】第2包装機で図34のタバコパケットを形成するべく、図37図38又は図39とのブランクの折り畳みを示した概略的斜視図である。
図45】第3包装機で図34のタバコパケットを形成するべく、図37図38又は図39とのブランクの折り畳みを示した概略的斜視図である。
図46】第4包装機で図34のタバコパケットを形成するべく、図37図38又は図39とのブランクの折り畳みを示した概略的斜視図である。
図47図34のタバコパケットを形成するべく、図37図38又は図39とのブランクを折り畳む第5包装機の概略的平面図である。
図48図47の第5包装機における図37図38又は図39とのブランクの折り畳みを示す概略的側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1図2及び図3において、参照符号1は、全体としてのスイングオープン型硬質タバコパケットを示している。
【0011】
タバコパケット1は、タバコの群と、タバコの群の周りに包装されてタバコの群を完全に包囲する金属化紙の包装シートとから構成された包装されたタバコ群2(図2にその一部を示す)を備える。包装シートには、通常、ミシン目によって予め脆弱化されかつ除去可能な上方部分の境界を定めたラインがあり、包装を開けて次に個々のタバコを取り出すことができるように、上方部分は取り除けるようになっている。
【0012】
更に、タバコパケット1は、包装されたタバコ群2を収容する平行6面体の硬質な内箱3と、内箱3を収容する平行6面体の硬質な外箱4とを備える。内箱3は、主ヒンジ5に沿って外箱4にヒンジ結合され、外箱4に対して、内箱3が外箱4内に挿入された状態の閉位置(図1に示す)と、内箱3が外箱4から部分的に引き出され包装されたタバコ群2へのアクセスを可能にするような開位置(図2に示す)との間で回転する。
【0013】
内箱3は、平行6面体の容器のような形状をしており、包装されたタバコ群2へのアクセスを可能にする開放上端6と、前壁8と、前壁8に平行に向かい合った後壁9と、互いに平行に向かい合った2つの側壁10とを有する。
【0014】
外箱4も同様に、平行六面体であり、上壁11と、上壁11に平行に向かい合った底壁12と、内箱3が移動する開口前端13と、内箱3が閉位置にあるときに、開口前端13と向かい合い、内箱3の後壁9に平行に対面する後壁14と、互いに平行に向かい合い、内箱3が閉位置にあるときに、対応する内箱3の側壁10に平行に対面する2つの側壁15と、を有する。
【0015】
図2に示した好適実施形態によれば、外箱4の後壁14には、ユーザーの指を通せる形状及びサイズの貫通孔16が設けられている。即ち、タバコパケット1を開ける際、ユーザーは、一方の手で外箱4を保持しつつ、他方の手の指を孔16の中に挿入して内箱3の後壁9を押して、内箱3と外箱4の間で相対運動を起こさせる。
【0016】
タバコパケット1には、所定の保持力をもって内箱3を閉位置(即ち、図1及び図2に示すように外箱4の内側)に保持する保持部材が設けられている。即ち、タバコパケット1を開放するか、むしろ内箱3を(図1及び図2に示される)閉位置から(図3に示される)開位置へと移動するためには、保持部材によって生じた保持力に打ち勝つことが必要であり、即ち、保持部材によって生じた保持力よりも大きな開放力を内箱3に与えることが必要である。保持部材の機能は、望まないタバコパケット1の開放を回避するべく、ユーザーの手の中にないときに(例えば、タバコパケット1がバッグ又はポケットの内側にあるとき)、内箱3を閉位置に保持することにある。
【0017】
図3に示す実施形態では、保持部材は内箱3の側壁10から上方に突出する(即ち、内箱3の側壁10から自然に上方へ連続した部分を成す)2つの保持付属物17を有する。保持付属物17は、内箱3が閉位置にあるときに(即ち、図1及び図2に示すように内箱が外箱4の内側にあるとき)、外箱4の上壁11と機械的に干渉するような大きさとなっている。言い換えると、保持付属物17は、外箱4の上壁11と干渉し(摩擦でこすれあう状態)、したがって、外箱4からの内箱3の引き出しを可能にするためには(保持付属物17と上壁11双方を)わずかに弾性変形させる必要がある。保持付属物17が外箱4の上壁11と干渉することで内箱3を閉位置(即ち、図1及び図2に示すように外箱4の内側)に保つ保持力が生じることになり、言い換えるならば、保持付属物17は、外箱4の上壁11の内面に対して押圧することで、保持付属物17と上壁11との間に摩擦力を生み、摩擦力が内箱3を閉位置(即ち、図1及び図2に示すように外箱4の内側)に保つ保持力となる。
【0018】
図4及び図5に示すように、タバコパケット1には、外箱4からの内箱3の引き出しを制限し外箱4に対する内箱3の全開位置を定めるストッパ部材が設けられる。ストッパ部材は、中央に位置し、内箱3の後壁9から外側に突出し、外箱4の底壁12に接着された単一のストップタブ18(図10に詳細に示す)を含む。具合的には、ストップタブ18は、一端を内箱3の後壁9の下端縁にヒンジ結合させた内パネル19と、接着剤21によって外箱4の底壁12に接着された外パネル20と、一方の側を内パネル19に、反対側を外パネル20にヒンジ結合させた中間パネル22と、を含む。
【0019】
タバコパケット1が閉位置にあるとき(図4に示す)、ストップタブ18の2枚のパネル19及び22は蛇腹のように互いに折り畳まれ、内箱3と外箱4の底壁12との間に位置する。内箱3が外箱4に対し主ヒンジ5周りに回転するときには(即ち、内箱3が開位置に向かって移動するとき)、ストップタブ18の2枚のパネル19及び22は限界位置に達するまで離反し、ストップタブ18の2枚のパネル19及び22は(図5に示すように)互いに一直線状に並び、したがって、内箱3は外箱4からさらに遠くに動くことがもはやできなくなる(即ち、内箱3は全開位置に達し、それを越えて移動できなくなる)。
【0020】
図6及び図7に示す実施形態では、ストップタブ18の構造はそのままに、外パネル20が、外箱4の底壁12の代わりに、外箱4の後壁14に接着される。言い換えると、図6及び図7に示す実施形態では、ストップタブ18は、図4及び図5に示された実施形態に対して90度回転され、内箱3と外箱4の底壁12との間の代わりに、内箱3の後壁9と外箱4の後壁14の間にある。
【0021】
図8に示すように、外箱4は、平坦な略長方形のブランク23を折り曲げることによって得られ、ブランクの各部分については、可能な限り、外箱4の対応する部分を特定する参照番号に等しいアクセント記号付き番号で示す。
【0022】
ブランク23は、2本の縦方向の脆弱線24と、複数本の横方向の脆弱線25と、を有しており、横方向の脆弱線25は2本の縦方向の脆弱線24の間に、外箱4の上壁11の内部補強となる補強パネル11”と、外箱4の上壁11を成すと共にその内側にパネル11”を接着させるパネル11’と、外箱4の後壁14を成すパネル14’と、外箱4の底壁12を成すパネル12’と、内箱3の前壁8を成すパネル8’と、内箱3の前壁8の内部補強となりパネル8’の内側に接着される補強パネル8”とを形成する。
【0023】
パネル14’は、外箱4の側壁15を形成しパネル14’の両側に配置され縦方向の脆弱線24によってパネル14’から隔てられた1組のウイング15’を含む。また、ウイング15’には、外箱4の側壁15に対し内部補強を形成しウイング15’の内側に接着される別のウイング15”が取り付けられる。パネル8’は、内箱3の側壁10の外側部分を成しパネル8’の両側に配置され縦方向の脆弱線24のよりパネル8’から隔てられた1組のウイング10’を含む。
【0024】
パネル11’は、パネル11’に対して90度に折り曲げられウイング15’の内側に接着される1組のタブ26を含む。パネル12’は、パネル12’に対して90度に折り曲げられウイング15’の内側に接着される1組のタブ27を含む。
【0025】
外箱4に内箱3を接続する主ヒンジ5は、内箱3の前壁8を形成するパネル8’を、外箱4の底壁12を形成するパネル12’から隔てる横方向の脆弱線25によって形成されている。
【0026】
図9は、タバコパケット1を作るためのブランク23の代替実施形態を示しており、主ヒンジ5は、図1から図8に示す実施形態のように外箱4の底壁12の前端縁と一致する代わりに、外箱4の底壁12の中間位置に位置する(即ち、主ヒンジ5は、底壁12の前端縁から一定の距離を置き、底壁12の後端端から一定の距離を置いて、底壁12を横切るようにしてほぼ中間に配置される)。この実施形態では、外箱4の底壁12を形成するパネル12’は、内側に主ヒンジ5を形成する横方向の脆弱線25を備える。さらにこの実施形態では、パネル12’は、パネル12’に対して90度に折り曲げられウイング15’の内側に接着される1組のタブ27に加えて、パネル12’に対して90度に折り曲げられウイング10’の内側に接着される1組のタブ28も備える。
【0027】
図10に示すように、内箱3は、平坦な略長方形のブランク29を折り曲げることによって部分的に得られ、ブランクの各部分については、可能な限り、内箱3の対応する部分を特定する参照番号に等しいアクセント記号付き番号で示す。実際、内箱3のいくつかの部分は、ブランク29に属する一方、内箱3の残りの部分は、上記のようにブランク23に属する。
【0028】
ブランク29は、2本の縦方向の脆弱線30と複数本の横方向の脆弱線31とを備えており、横方向の脆弱線31は、2本の縦方向の脆弱線30の間に、内箱3の後壁9を形成するパネル9’と、ストップタブ18(内側において、パネル19、20、21は横方向の脆弱線31によって互いに分離されている)とを画定する。パネル9’は、内箱3の側壁10の内方部分を成しウイング10’の内側に接着されパネル9の両側に配置され縦方向の脆弱線30によって隔てられる1組のウイング10”を備える。
【0029】
図1図10に示される実施形態では、内箱3は底壁を持たず(このため、タバコ群2は外箱4の底壁12上に直接載る)、ブランク23の各部分とブランク29の各部分を組み合わせることにより(即ち、一緒に接着することにより)作られる(言い換えれば、内箱3は、ブランク23、29間で分割される)。その代わり、図11図17に示される実施形態では、内箱3は底壁7を備え、完全にブランク29(図13に示され、内箱3の底壁7を成すパネル7’を備えている)だけを使用して作られる。この実施形態では、ストップタブ18は、(外箱4が作られる)ブランク23の一部分であって、2つの容器3及び4をヒンジ結合するべく、内箱3の底壁7に接着される接続パネル32にヒンジ結合される。言い換えれば、外箱4には、接続パネル32が設けられ、当該接続パネル32は、外箱4の底壁12の内面に対して180度に折り畳まれ、内箱3の底壁7に接着され、接続パネル32を外箱4の底壁12を成すパネル12’から隔てる横方向の脆弱線25において、回転する主ヒンジ5を形成する。
【0030】
上記のように、ストップタブ18は、内箱3の底壁7に接着された接続パネル32と一体である。結果として、ストップタブ18(特に、ストップタブ18の内パネル19)は内箱3の底壁7と一体である。図14及び図15に示すように、ストップタブ18の外パネル20は、(図4及び図5に示したものと同様に)接着剤21により外箱4の底壁12に接着される。代替的に、図16及び図17に示すように、ストップタブ18の外パネル20は、(図6及び図7に示したものと同様に)接着剤21によって外箱4の後壁14に接着される。
【0031】
図18図22は、ストップタブ18が中間パネル22を持たない(即ち、ストップタブ18の内パネル19は、存在しない中間パネル22の介在なしに、ストップタブ18の外パネル20に直接接続される)更なる実施形態(本発明に含まれない)を示している。この実施形態においても、ストップタブ18の外パネル20は、接着剤21によって(図18及び図19に示すように)外箱4の底壁12、又は、(図20及び図21に示すように)外箱4の後壁14に接着することができる。強調すべき重要なことは、ストップタブ18が中間パネル22も備える図1図17に示した実施形態は好適であるということである。何故なら、中間パネル22があることでストップタブ18がより簡単でより自然な動きが可能となり、ストップタブ18の動作を改善することができるからである。言い換えれば、(結果として内パネル19のサイズ変更を伴う)ストップタブ18への中間パネル22の挿入により、外箱4に対して内箱3が主ヒンジ5周りで回転する際、ストップタブ18のより簡単でより自然な動き(即ち、変形)を達成できるということである。
【0032】
図23は、内箱3を作るために使用されるブランク29の変形例を示しており、ここでは所定の保持力で内箱3を閉位置(即ち、図1及び図2に示したように外箱4の内側)に保持する保持部材が異なった形状となっている。図23に示す実施形態では、内箱3の側壁10から上方に突出する保持付属物17を有する代わりに、保持部材は、内箱3の後壁9から外側に突出する(つまり、内箱3の後壁9の自然な上向き延長部を構成する)2つの保持付属物33を有する。保持付属物33は、内箱3が閉位置にある場合(即ち、内箱3が図1及び図2に示すように外箱4の内側にある場合)、外箱4の側壁15と機械的に干渉するような大きさになっている。言い換えれば、保持付属物33は、外箱4の側壁15と干渉し(摩擦でこすれあう状態)、したがって、外箱4からの内箱3の引き出しを可能にするためには(保持付属物33と側壁15双方を)わずかに弾性変形させる必要がある。保持付属物33が外箱4の側壁15と干渉することで内箱3を閉位置(即ち、図1及び図2に示すように外箱4の内側)に保つ保持力が生まれる。言い換えれば、保持付属物33は、外箱4の側壁15の内面に対して押圧し、したがって、保持付属物33と側壁15との間に摩擦力を生み、摩擦力が内箱3を閉位置(即ち、図1及び図2に示すように外箱4の内側)に保つ保持力を成すことになる。
【0033】
図24図30は、タバコパケット1の変形例(本発明に含まれない)を示しており、ここでは所定の保持力で内箱3を閉位置(即ち、図1及び図2に示したように外箱4の内側)に保持する保持部材が異なった形状となっている。図24図30に示す実施形態では、外箱4と機械的に干渉するストップタブ17又は33を有する代わりに、保持部材は、内箱3の後壁9から上方に突出する(つまり、内箱3の後壁9の自然な上向き延長部を構成する)と共に後壁9の上端縁にヒンジ結合された1組の保持タブ34を有する。さらに、保持部材は1組の保持座35を有し、保持座35は外箱4の上壁11の内側にあって、外箱4の後壁14近くに作られ、保持タブ34の反対向きの形状を再現している。内箱3が(図24及び図25に示す)開位置から(図27に示す)閉位置に移動すると、保持タブ34は外箱4の上壁11の縁に当たり、内箱3の内側に向かうようにして、即ち(図26に示すように)包装されたタバコ群2の上壁に向かうようにして、内箱3の後壁9に対し90度折れ曲がる。内箱3が(図27に示すように)閉位置にあるとき、保持タブ34は、内箱3の後壁9に対して90度折り曲げられ、対応する保持座35の内側に収容される。内箱3が閉位置から開位置に移動するとき、保持タブ34は対応する保持座35の内端縁に対して引っ掛かり、内箱3の外側に向かうようにして、即ち包装されたタバコ群2の上壁から離れるようにして、内箱3の後壁9に対し90度折れ曲がる。内箱3が外箱4から出てくるとき、保持タブ34はもはや外箱4の上壁11によって拘束されない状態となり、(図25に示す)垂直位置へと弾性復帰する。言い換えれば、内箱3が開位置から閉位置へ移動するとき、保持タブ34は一方向に90度折れ曲がり、内箱3が閉位置から開位置へ移動するとき、保持タブ34は反対方向に90度折れ曲がる。
【0034】
内箱3が(図27に示した)閉位置にあるとき、内箱3を移動させるためには、保持タブ34が内箱3の後壁9に対して90度の外側回転すること、即ち包装されたタバコ群2の上面から離れるように動くことが必要である。保持タブ34のこの回転を達成するためには、保持タブ34と外箱4の上壁11との双方が一定の弾性変形することが必要であり、この弾性変形には内箱3を閉位置(即ち、図1及び図2に示すように外箱4の内側)に保つ保持力に対応して一定の力の付与を必要とする。
【0035】
ここで留意すべきことは、タバコパケット1の開放動作の際(即ち、内箱3が閉位置から開位置に移動する際)において保持タブ34が回転することで、ネガティブなものであるどころか、タバコパケット1が正しく機能していることを示すものとして、ユーザーによって一般的に認識されるような音(又は、むしろクリックに近い音)を生じることができるということである。
【0036】
最後に、図29に示すように、重要な注意点は、補強パネル11”を利用することによって、外箱4の上壁11の内部補強を成し、パネル11”の内面に接着された保持座35を得ることができるということである。補強パネル11”は、2枚の保持座35の近傍にある包装材料を除去することによって作られた2つの凹部を備えることができるし、又は、補強パネル11”は、180度折り畳まれ、補強パネル11”に接着されて2つの保持座35を成す2つのタブ35を備えることがあり得る。
【0037】
図31、32及び図33は、タバコパケット1の異なる実施形態(本発明に含まれない)を示しており、ここではタバコ群2は、タバコのための上部前方取り出し口36を有する密封包装物に封入される。タバコのための取り出し口36は、中央に位置し、「開閉」型の封止パネル37によって閉じられ、密封包装物の後壁の一部分と密封包装物の上部の一部分を含んでいる。封止パネル37は、通常、取り出し口36周りにある密封包装物の一部分に付着して、取り出し口36を閉じる(密封する)と共に取り出し口36を解放し、それに続く取り出し口36からのタバコの取り出しを可能にするために一時的に持ち上げることが可能となっている。好ましくは、封止パネル37のフラップは外箱4の上壁11の内面に恒久的に接着され、外箱4に対する内箱3の動きによっても封止パネル37の「自動的」(即ち、更なるユーザーアクションなしに実行されるような)開閉動作を発生するようになっている。言い換えれば、内箱3を閉位置から開位置(図31及び図32に示される)に移動させることにより、封止パネル37は「自動的に」(即ち、更なるユーザーアクションなしに)開き、同様に、内箱3を開位置(図31及び図32に示される)から閉位置に移動させることにより、封止パネル37は「自動的に」(即ち、更なるユーザーアクションなしに)閉じる。図33は、図31及び図32に示した内箱3を作るための、変更されたブランク29(上方切り出しが拡大されている)を示している。
【0038】
図34図39は、タバコパケット1の異なる実施形態(本発明に含まれない)を示しており、ここでは内箱3は、蓋ヒンジ39に沿って内箱3にヒンジ結合されて内箱3に対して開放上端6の開位置(図34に示す)と閉位置の間で回転するヒンジ蓋38を有している。蓋38は、蓋38が閉位置にあるとき、(存在すると仮定して)内箱3の底壁7と平行かつ反対側に位置する矩形の上壁40と、蓋38が閉位置にあるとき、内箱3の後壁9の連続部を成す矩形の後壁41と、蓋38が閉位置にあるとき、内箱3の側壁10の連続部を成す2枚の矩形側壁42とを有する。蓋ヒンジ39は、内箱3の後壁9の上端縁を蓋38の後壁41の下端縁に接続している。
【0039】
蓋38には、外箱4に対する内箱3の開/閉動作が「自動的に」(即ち、ユーザーが蓋38に触れる必要なしに)対応する蓋38の開/閉動作を起こすように外箱4に蓋38を接続する制御機構が設けられている。蓋38の制御機構は、外箱4の上壁11の縁から外箱4の内側に向かって延びる制御タブ43(図35により明瞭に示す)と、蓋38の上壁40に作られ制御タブ43によって係合されるように設計されたスリット44(図36により明瞭に示す)とを有する。
【0040】
図36に示すように、図34に示された内箱3を作るために使用されるブランク29にもまた、蓋38の上壁40を形成するとパネル40’と、蓋38の後壁41を形成するパネル41’とが設けられる。パネル41’は、蓋38の側壁42を形成しパネル41’の両側に配置されパネル41’からは縦方向の脆弱線30によって隔てられた1組のウイング42’を備える。各ウイング42’は、ウイング42’に対して90度に折り曲げられパネル40’の内側に接着されるタブ45’を備える。蓋ヒンジ39は、パネル41’をブランク29のパネル9’から隔てる脆弱線31によって形成される。
【0041】
図37、38及び図39はブランク23及び29の代替的実施形態を示しており、ここではストップタブ18は無く、内箱3の底壁7が設けられる。具体的には、図38及び図39に示すように、内箱3を作るために使われるブランク29にもまた、内箱3の底壁7を成すパネル7’が設けられ、更に各ウイング10”は、ウイング10”に対し90度折り曲げられてパネル7’の内側に接着されるタブ46を備える。
【0042】
図37、38及び図39に示した実施形態では、ストップタブ18は無く、外箱4からの内箱3の取り出しを制限する(したがって、外箱4に対する内箱3の全開位置を設定する)ストッパ部材は、内箱3(内箱3の側壁10)から外側に突き出して内箱3の後壁9近くに位置する1組のストップタブ47(図38及び図39に示す)を有し、さらにストッパ部材は、外箱4(外箱4の側壁15)から内側に突き出して外箱4の開口前端13近くに位置する1組のストップポケット48(図37に示す)を有する。使用にあっては、内箱3が主ヒンジ5周りで外箱4に対して閉位置から開位置に向かって回転するとき、各ストップタブ47は、内箱3の取り出し動作を停止させるまで各ストップポケット48に進入する。また、図38及び図39のブランク29には、パネル40’によって作られ、横方向の脆弱線31に沿ってパネル41’にヒンジ結合され、図37のブランク23のパネル11”の適当な凹部に係合するように設計されたタブ40”がある。
【0043】
図40は、図34に示すタバコパケット1を形成するため(即ち、内箱3と外箱4を形成するため)に、図37と、図38又は図39と、にそれぞれ示したブランク23及び29の折り畳みの概略斜視図を示している。実際、ブランク23及び29にある脆弱線24、25、30、31は、ブランク23及び29に含まれる対応する隣接パネル間の折り線をもたらす。
【0044】
図42の拡大スケールでより明瞭に示されるように、ブランク29の折り畳みは、ウイング10”とウイング42’とに対して各横方向の脆弱線31周りにタブ45及び46を90度折り曲げ、次いでウイング10”及び42’をパネル9’に対して各縦方向の脆弱線30周りに90度折り曲げ、最後にパネル7’及び40’をパネル9’及び41’に対して各横方向の脆弱線31周りに90度折り曲げることを想定している。パネル7’及び40’を90度折り曲げる前に、パネル7’及び40’又はタブ45及び46に糊付け(即ち、接着剤塗布)がなされ、パネル7’をタブ46に接着し、パネル40’をタブ45に接着する。
【0045】
図40に示す実施形態では、包装されたタバコ群2は、ブランク29の上記折り畳みを開始する前にブランク29のパネル9’及び41’上に置かれ、結果としてブランク29が包装されたタバコ群2の周りで折り畳まれる(即ち、内箱3が包装されたタバコ群2の周りに直接形成される)。別実施形態によれば、ブランク29が単独(即ち、包装されたタバコ群2から離れた状態)で折り曲げられ、(側壁10を完成させるウイング10’及び前壁8を成すパネル8’無しに)部分完成品でしかない「空の」タバコ容器3を形成し、続いて、包装されたタバコ群2が、先に形成された部分完成タバコ容器3の内側に挿入される。
【0046】
図41の拡大スケールでより明瞭に示されるように、ブランク23は、パネル11”を180度折り曲げてパネル11’上に接着し、パネル8”を180度折り曲げてパネル8’上に接着し、ウィング15”を180度折り曲げてウィング15’上に接着することで、最初の予備折り畳みが実行される。上記のブランク23の予備折り畳みが一旦終了すると、部分完成品としての内箱3(側壁10を成すウイング10’と前壁8を成すパネル8’を欠いたもの)は、予め折り畳まれたブランク23のパネル8’上に配置され、部分完成品としての内箱3周りでブランク23を折り畳むことで、内箱3の形成と次の外箱4の形成とが仕上がり始め、したがってタバコパケット1の構築が完成する。
【0047】
最初に、ウイング10’は、ブランク29のウイング10”に重なるようにパネル8’に対し各縦方向の脆弱線24周りで90度折り曲げられ、したがって、内箱3の側壁10の形成を完了することで、内箱3の形成を完了する。ブランク23のウイング10’をブランク29のウイング10”に重ねて内箱3の側壁10を形成する前に、ウイング10’又はウイング10”に糊付け(即ち、接着剤塗布)がなされる。
【0048】
次に、ブランク23のパネル12’は、パネル8’に対して各横方向の脆弱線25周りに90度折り曲げられ、ブランク29のパネル7’と接触した状態に置かれる。ブランク23のパネル12’をブランク29のパネル7’に重ねる前に、パネル7’又はパネル12’に糊付け(即ち、接着剤塗布)がなされる。言うまでもなく、ブランク29のパネル7’が無い場合には、ブランク23のパネル12’は糊付けされない。ブランク23のパネル12’を折り畳んだ直後(又はそれと同時に)、ブランク23のパネル12’の両側に配置されたタブ27は、先に折り畳まれたウイング10’上に(接着剤を介さずに)載るようにパネル12’に対し各縦方向の脆弱線24周りで90度折り曲げられる。
【0049】
この時点で、ブランク23のパネル14’は、ブランク29のパネル9’と接触した状態となるように、パネル12’に対し各横方向の脆弱線25周りで90度折り曲げられる。次に、ブランク23のパネル11’は、ブランク29のパネル40’上に(接着剤を介さずに)載るようにパネル14’に対し各横方向の脆弱線25周りで90度折り曲げられる。ブランク23のパネル11’を折り畳んだ直後(又はそれと同時に)、ブランク23のパネル11’の両側に配置されたタブ26は、先に折り畳まれたウイング10’上に(接着剤を介さずに)載るようにパネル11’に対し各縦方向の脆弱線24周りで90度折り曲げられる。
【0050】
最後に、ブランク23のウイング15’は、ブランク23のウイング10’上に(接着剤を介さずに)載り、先に折り畳まれたブランク23のタブ26及び27上に(接着剤を介して)載るように、パネル14’に対し各縦方向の脆弱線24周りで90度折り曲げられる。ブランク23のウイング15’をブランク23のタブ26及び27上に重ねて外箱4の側壁15を形成する前に、ウイング15’又はタブ26及び27に糊付け(即ち、接着剤塗布)がなされ、タブ26及び27へウイング15’を接着させる(代わりに、ブランク23のウイング15’とブランク23のウイング10’との間には接着剤が全く介在しない)。
【0051】
図40図42は、図37と、図38又は図39と、にそれぞれ示したブランク23、29の上記の折り畳み方法に関する。ここで強調すべきことは、同じ折り畳み方法が、他の上記のブランク23及び29の実施形態にも適用されることである。
【0052】
図43は、先に説明し図40に概略的に示した折り畳み方法に従って、図37と、図38又は図39と、にそれぞれ示したブランク23及び29を、包装されたタバコ群2の周りに折り畳むことで、タバコパケット1を作る包装機49を概略的に示している(既に述べたように、同じ折り畳み方法が、他の上記のブランク23及び29の実施形態にも適用される)。
【0053】
包装機49は、水平回転軸を備えた(即ち、垂直に配置された)包装ホイール50を備えており、包装ホイール50は送りコンベア51からブランク29を受け取り、ブランクの折り畳みは包装ホイール50のポケットに入った瞬間に完了するようになっている(容器へと折り畳まれる)。言い換えれば、各ブランク29の折り畳みは、送りコンベア51に沿って始まり、包装ホイール50のポケットに入った時点で(パネル9’に対し、ウイング10”と、パネル7’及び41’と、を90度折り曲げて)終了するようになっている。従って、送りコンベア51の下流側で、包装ホイール50のポケットは、部分的に完成状態(側壁10を完成させるウイング10’と、前壁8を成すパネル8’と、を欠いた状態)にある空の対応する内箱3を保持している。
【0054】
包装ホイール50の回転に関して送りコンベア51より下流側に配置された送りコンベア52は、包装されたタバコ群2を包装ホイール50に送り、次いで包装されたタバコ群2は、部分的にしか完成していない状態(側壁10を完成させるウイング10’と、前壁8を成すパネル8’と、を欠いた状態)にある空の対応する内箱3に挿入される。
【0055】
包装ホイール50の回転に関して送りコンベア52より下流側に配置された送りコンベア53は、予め折り畳まれたブランク23を包装ホイール50に送り(図41に示す)、次にブランク23は部分的にしか完成していない内箱3の上に載る。
【0056】
包装機49は、水平回転軸を備えた(即ち、垂直に配置された)包装ホイール54を備えており、包装ホイール54は移送ステーションにおいて包装ホイール50から対応するブランク23と組になった(部分完成)内箱3を受け取る。(部分完成)内箱3と一緒のブランク23が包装ホイール54のポケットに入ったときに、内箱3の周囲でのブランク23のウイング10’の折り畳みが実行される。次いで、2つの包装ホイール50及び54間の移送ステーションと出力コンベア55との間で、各ブランク23に対して、パネル8’に対してパネル12’を折り曲げ、パネル12’に対してタブ27を折り曲げ、パネル12’に対してパネル14’を折り曲げることにより、更なる折り曲げがなされる。出力コンベア55に向けて包装ホイール54のポケットを出るときに、各ブランク23の折り畳みは、パネル14’に対してウイング11’を折り曲げ'、パネル11’に対してタブ26を折り曲げ、パネル14’に対してウイング15’を折り曲げることで完了する。
【0057】
図44は、先に説明し図40に概略的に示した折り畳み方法に従って、図37と、図38又は図39と、にそれぞれ示したブランク23及び29を、包装されたタバコ群2の周りで折り畳むことでタバコパケット1を作る包装機56を概略的に示している(既に述べたように、同じ折り畳み方法が、他の上記のブランク23及び29の実施形態にも適用される)。
【0058】
包装機56は、水平回転軸を備えた(即ち、垂直に配置された)包装ホイール57を備えており、包装ホイール57は、送りコンベア58から包装されたタバコ群2を受け取り、送りコンベア59(包装ホイール57の回転に関して送りコンベア58より下流側に配置される)からブランク29を受け取る。各ブランク29に対しては、タブ45及び46は包装ホイール57上でウイング10”に対して90度折り曲げられる。
【0059】
包装機56は、水平回転軸を備えた(即ち、垂直に配置された)包装ホイール60を備えており、包装ホイール60は、移送ステーションにおいて包装ホイール57からブランク29と組にされた包装されたタバコ群2を受け取る。各ブランク29の折り畳みは包装ホイール57に沿って開始し、包装ホイール60のポケットに進入した時点で(パネル9’に対するウイング10”と、パネル7’及び41’と、の90度の折り曲げにより)完了する(即ち、包装ホイール57及び60間にある移送ステーションで完了する)。次に、包装ホイール57及び60間にある移送ステーションの下流側で、包装ホイール60のポケットは、包装されたタバコ群2を備え部分的にしか完成していない状態(側壁10を完成させるウイング10’と、前壁8を成すパネル8’とを欠いた状態)の対応する内箱3を保持する。
【0060】
包装ホイール60の回転に関して、包装ホイール57及び60間にある移送ステーションより下流側に配置された送りコンベア61は、予め折り畳まれたブランク23を包装ホイール60に送り(図41に示す)、次にブランク23は部分的にしか完成していない内箱3の上に載る。
【0061】
包装機56は、水平回転軸を備えた(即ち、垂直に配置された)包装ホイール62を備えており、包装ホイール62は移送ステーションにおいて包装ホイール60から対応するブランク23と組にされた部分的にしか完成していない内箱3を受け取る。(部分完成)内箱3と一緒になったブランク23が包装ホイール62のポケットに進入するとき、ブランク23のウイング10’の折り畳みが実行される。次に、2つの包装ホイール60及び62間の移送ステーションと出力コンベア63との間で、各ブランク23に対して、パネル8’に対してパネル12’を折り曲げ、パネル12’に対してタブ27を折り曲げ、パネル12’に対してパネル14’を折り曲げることにより、更なる折り曲げがなされる。出力コンベア63に向けて包装ホイール62のポケットを出るときに、各ブランク23の折り畳みは、パネル14’に対してウイング11’を折り曲げ'、パネル11’に対してタブ26を折り曲げ、パネル14’に対してウイング15’を折り曲げることで完了する。
【0062】
図45は、先に説明し図40に概略的に示した折り畳み方法に従って、図37と、図38又は図39と、にそれぞれ示したブランク23、29を、包装されたタバコ群2の周りで折り畳むことでタバコパケット1を作る包装機64を概略的に示している(既に述べたように、同じ折り畳み方法が、他の上記のブランク23及び29の実施形態にも適用される)。
【0063】
包装機64は、送りコンベア66から包装されたタバコ群2を受け取る垂直回転軸を備えた(即ち、水平に配置された)包装ホイール65と、対応する移送ステーションにおいて包装ホイール65から包装されたタバコ群2を受け取る垂直回転軸を備えた(即ち、水平に配置された)包装ホイール67と、を備える。
【0064】
包装ホイール67は、送りコンベア68からブランク28を受け取り、ブランク28の折り畳みは包装ホイール67のポケットに入った時点で完了する(容器へと折り畳まれる)。言い換えれば、各ブランク29の折り畳みは送りコンベア68に沿って開始し、包装ホイール67のポケットに進入した時点で(パネル9’に対するウイング10”とパネル7’及び41’との90度の折り曲げによって)完了する。従って、送りコンベア68の下流側では、包装ホイール67のポケットは、空であって部分的にしか完成していない状態(側壁10を完成させるウイング10’と、前壁8を成すパネル8’とを欠いた状態)の対応する内箱3を保持する。
【0065】
包装ホイール65及び67間にある移送ステーションは、包装ホイール67の回転に関して、送りコンベア68の下流側に配置され、包装されたタバコ群2を包装ホイール67に送り、次に、タバコ群2は、部分的にしか完成していない状態(側壁10を完成させるウイング10’と、前壁8を成すパネル8’とを欠いた状態)で空の対応する内箱3内に挿入される。
【0066】
包装機64は、水平回転軸を備えた(即ち、垂直に配置された)包装ホイール69を備えており、包装ホイール69は移送ステーションにおいて包装ホイール67から、包装されたタバコ群2を収容する部分的完成品としての内箱3を受け取る。包装ホイール67及び69間の移送ステーションにおいて、送りコンベア70は、予め折り畳まれたブランク23(図41に示す)を送り、ブランク23は、包装ホイール67から包装ホイール69への移送時において、部分的完成品として包装されたタバコ群2を収納する内箱3と組になる。
【0067】
ブランク23が内箱3と共に包装ホイール69のポケットに進入した際、ブランク23のウイング10’の折り畳みが実行される。次いで、2つの包装ホイール67及び69間の移送ステーションと出力コンベア71との間で、各ブランク23に対し、パネル8’に対してパネル12’を折り曲げ、パネル12’に対してタブ27を折り曲げ、パネル12’に対してパネル14’を折り曲げることにより、更なる折り曲げがなされる。出力コンベア71に向けて包装ホイール69のポケットを出るとき、各ブランク23の折り畳みは、パネル14’に対してパネル11’を折り曲げ'、パネル11’に対してタブ26を折り曲げ、パネル14’に対してウイング15’を折り曲げることで完了する。
【0068】
図46は、先に説明し図40に概略的に示した折り畳み方法に従って、図37と、図38又は図39と、にそれぞれ示したブランク23及び29を、包装されたタバコ群2の周りで折り畳むことでタバコパケット1を作る包装機72を概略的に示している(既に述べたように、同じ折り畳み方法は、他の上記のブランク23及び29の実施形態にも適用される)。
【0069】
包装機72は、垂直回転軸を備えた(即ち、水平に配置された)包装ホイール73を備えており、包装ホイール73は送りコンベア74から包装されたタバコ群2を受け取り、(包装ホイール73の回転に関して送りコンベア74より下流側に配置された)送りコンベア75からブランク29を受け取る。各ブランク29に関しては、タブ45及び46は、包装ホイール73上においてウイング10”に対し90度折り曲げられる。
【0070】
包装機72は、垂直回転軸を備えた(即ち、水平に配置された)包装ホイール76を備えており、包装ホイール76は、移送ステーションにて包装ホイール73からブランク29と組にされた包装されたタバコ群2を受け取る。各ブランク29の折り畳みは包装ホイール73に沿って開始し、包装ホイール76のポケットに進入した時点で(パネル9’に対するウイング10”とパネル7’及び41’との90度の折り曲げにより)完了する(即ち、包装ホイール73及び76間にある移送ステーションで完了する)。次に、包装ホイール73及び76間にある移送ステーションの下流側で、包装ホイール76のポケットは、包装されたタバコ群2を備え部分的にしか完成していない状態(側壁10を完成させるウイング10’と、前壁8を成すパネル8’とを欠いた状態)の対応する内箱3を保持する。
【0071】
包装機72は、水平回転軸を備えた(即ち、垂直に配置された)包装ホイール77を備えており、包装ホイール77は移送ステーションにおいて包装ホイール76から、包装されたタバコ群2を収容する部分的完成品としての内箱3を受け取る。包装ホイール76及び77間の移送ステーションにおいて、送りコンベア78は、予め折り畳まれたブランク23(図41に示す)を送り、ブランク23は、包装ホイール76から包装ホイール76への移送時において、部分的完成品として包装されたタバコ群2を収納する内箱3と組になる。
【0072】
ブランク23が内箱3と共に包装ホイール77のポケットに進入した際、ブランク23のウイング10’の折り畳みが実行される。次いで、2つの包装ホイール76及び77間の移送ステーションと出力コンベア79との間で、各ブランク23に対し、パネル8’に対してパネル12’を折り曲げ、パネル12’に対してタブ27を折り曲げ、パネル12’に対してパネル14’を折り曲げることにより、更なる折り曲げがなされる。出力コンベア79に向けて包装ホイール77のポケットを出るとき、各ブランク23の折り畳みは、パネル14’に対してパネル11’を折り曲げ'、パネル11’に対してタブ26を折り曲げ、パネル14’に対してウイング15’を折り曲げることで完了する。
【0073】
図47は、先に説明し図40に概略的に示した折り畳み方法に従って、図37と、図38又は図39と、にそれぞれ示したブランク23及び29を、包装されたタバコ群2の周りで折り畳むことでタバコパケット1を作る包装機80を概略的に示している(既に述べたように、同じ折り畳み方法は、他の上記のブランク23及び29の実施形態にも適用される)。
【0074】
包装機80は、包装されたタバコ群2を水平の直線経路に沿って送るベルト式包装コンベア81を備える。送りコンベア82は、包装コンベア81の経路に沿って位置し、包装コンベア81の上方に配置され、(図48に明確に示すように)各ブランク29をトップダウン式に送り、ブランク29を対応する包装されたタバコ群2の上部に置く。各ブランク29が対応する包装されたタバコ群2の上部に置かれたときに、ブランク29の折り畳みが完了する。従って、送りコンベア82の下流側では、包装コンベア81のポケットは、包装されたタバコ群2を収容し部分的に完成した状態(側壁10を完成させるウイング10’と、前壁8を成すパネル8’とを欠いた状態)の対応する内箱3を保持する。
【0075】
包装機80はまた、垂直回転軸を備えた(即ち、水平に配置された)包装ホイール83を備えており、包装ホイール83は、包装コンベア81の上流側で送りコンベア84からブランク23を受け取る。各ブランク23は包装ホイール83のポケット内に挿入され、パネル8’に対してウイング10’を折り曲げ、パネル8’に対してパネル12’を折り曲げ、パネル12’に対してタブ27を折り曲げることで、結果として(図48に示すように)「L」状に折り曲げられる。次いで、移送ステーションにおいて、ブランク29内の対応する包装されたタバコ群2が包装ホイール83のポケットに半径方向から挿入され、ポケットに含まれたブランク23と結合される。次いで、包装コンベア81及び包装ホイール83の間の移送ステーションと、出力コンベア85との間で、パネル12’に対してパネル14’を折り曲げることで各ブランク23の更なる折り曲げがなされる。出力コンベア85に向けて包装ホイール83のポケットを出るとき、各ブランク23の折り畳みは、パネル14’に対してパネル11’を折り曲げ'、パネル11’に対してタブ26を折り曲げ、パネル14’に対してウイング15’を折り曲げることで完了する。
【0076】
図1図17に示される実施形態を参照して先に説明したタバコパケット1は、非常に効果的(即ち、外箱4からの内箱3の引き出し動作を円滑かつ正確に停止することができること)であると同時に、非常に効率的(即ち、如何なる位置においても内箱3の円滑かつ自然な回動を達成できること)であり、更にその製造が簡単かつ安価であるストッパ部材を備えている(実際、ストッパ部材は、単一のストップタブ18によって完全に構成されている)。
【0077】
図40図48に示す実施形態を参照して先に説明されたブランク23及び29のための折り畳み方法は、それらの方法によってタバコパケット1を迅速(即ち、高い毎時生産率を達成すること)に、高品質の折り畳み状態(即ち、非常に正確な折り畳みを実行すること)で、小さな全体空間(即ち、包装機49,56,64,72及び80は、特にコンパクトであること)で作れるという点で、多くの利点を有している。更に、ブランク23及び29に対し、先に説明した折り畳み方法を実行する包装機49,56,64,72及び80は、標準的なレイアウトを有している(即ち、標準的なヒンジ蓋付き硬質タバコパケットを製造する市場に現状存在する包装機と同様である)。その結果として、包装機49,56,64,72及び80は、構築が簡単かつ安価である。
【0078】
上記のタバコパケット1の数多くの利点を受け、このタバコパケット1の形態は、例えばタバコパケットのカートン(この場合、包装されたタバコ群2はタバコパケット群と置き換わる)又は葉巻用パケット(この場合、包装されたタバコ群2は、必ずしも包装されるものではないが、好ましくは包装された葉巻群と置き換わる)等、他のタイプのタバコ製品用硬質容器の製造に対しても一体的に取り入れることも可能である。
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