【課題を解決するための手段】
【0008】
ゲルゾリン(GSN)、特に細胞質ゲルゾリン(cGSN)は、細胞の運動性に関与している細胞内アクチン結合蛋白であることに加えて、豊富に存在する分泌蛋白でもある(Yin,H.L.,Kwiatkowski,D.J.,Mole,J.E.&Cole,F.S.(1984)J Biol Chem 259,5271−6)。ゲルゾリンのエキスポートされたアイソフォーム、即ち、血漿中ゲルゾリン(pGSN)と表記されるものは25個の追加的アミノ酸を有し、そして単一の遺伝子のオルタナティブスプライシングから生じる(Kwiatkowski,D.J.,Stossel,T.P.,Orkin,S.H.,Mole,J.E.,Colten,H.R.&Yin,H.L.(1986)Nature 323,455−8)。
【0009】
本発明は血漿中ゲルゾリンレベルは炎症性疾患、慢性関節リウマチ(RA)を有するヒト対象に由来する血液試料中では低減するという意外な発見に基づいている。これらの所見は血漿中ゲルゾリンレベルの低減が慢性関節リウマチの病因物質による間接組織上で生じる一次傷害を反映し、そしてその結果として生じる炎症過程による関節の疼痛及び破壊に進行するという仮説を裏付けている。これらの観察結果は炎症性疾患の顕在化を防止及び/又は抑制するためのゲルゾリンによる治療の根拠を与える。これらの観察結果の1つの相関は血漿中ゲルゾリンレベルのモニタリングが慢性関節リウマチの管理方策の部分となりえることである。
【0010】
特定の機序又は理論に制約されないが、ゲルゾリンは炎症のメディエーターを抑制することによりその保護作用を発揮していると考えられる。即ち、本発明は炎症性疾患を診断するため、及び、療法の効果をモニタリングするためにゲルゾリンを使用する方法に関する。本発明は又炎症及び炎症性疾患を治療するためのゲルゾリンの使用も包含する。
【0011】
本発明の1つの特徴によれば、将来の炎症性疾患(例えば一部の好ましい実施形態においては慢性関節リウマチ)を発症する対象の危険性プロファイルを特徴付けるための方法が提供される。方法は対象におけるゲルゾリンのレベルを求めること、及びゲルゾリンのレベルを予備決定値と比較することを含む。炎症性疾患(例えば慢性関節リウマチ)を発症する対象の危険性プロファイルは予備決定値に比較した場合のゲルゾリンのレベルに基づいて特徴付けられる。予備決定レベル以下のゲルゾリンのレベルは対象が炎症性疾患を発症する危険性が上昇していることを示し、そして、予備決定レベル以上のゲルゾリンのレベルは対象が炎症性疾患を発症する危険性が上昇していないことを示す。
【0012】
一部の実施形態においては、方法は、炎症性疾患を評価するために試験1つ以上を実施することを更に含む。炎症性疾患の評価は、対象における炎症のマーカーのレベルを計測することを包含する。炎症のマーカーの例は、限定しないが、CRP、可溶性細胞内接着分子(sICAM−1)、ICAM3、BL−CAM、LFA−2、VCAM−1、NCAM、PECAM、フィブリノーゲン、血清アミロイドA(SAA)、ホスホリパーゼA2に関連するリポ蛋白(LpPlA2)、sCD40リガンド(sCD40L)、ミエロペルオキシダーゼ、インターロイキン−6(IL−6)、又はインターロイキン−8(IL−8)を包含する。
【0013】
本発明の別の特徴によれば、将来の炎症性疾患(例えば好ましい実施形態においては慢性関節リウマチ)を発症する対象の危険性プロファイルを特徴付けるための方法が提供される。方法は、対象におけるゲルゾリンのレベルを求めること、及びゲルゾリンのレベルを第1の予備決定値と比較することにより第1の危険性の値を確立することを含む。対象中の炎症の第2のマーカーのレベルを求め、そして、炎症の第2のマーカーのレベルを第2の予備決定値と比較することにより第2の危険性の値を確立する。第1の危険性の値及び第2の危険性の値の組み合わせに基づいて炎症性疾患を発症する対象の危険性プロファイルを特徴付けし、ここで、第1の危険性の値及び第2の危険性の値の組み合わせは該第1及び第2の危険性の値とは異なる第3の危険性の値を確立するものである。
【0014】
一部の実施形態においては、対象は見かけ上は健康な対象である。
【0015】
一部の実施形態においては、第1の予備決定値が複数の予備決定ゲルゾリンレベルの範囲であり、複数の1つは約250mg/L血漿未満であり、そして該範囲の別のものが約250mg/L血漿超であり、そして比較工程が予備決定ゲルゾリンレベル範囲の該複数のうちのいずれに該対象のゲルゾリンレベルが属するかを調べることを含む。
【0016】
本発明の別の特徴によれば、炎症性疾患(例えば好ましい実施形態においては慢性関節リウマチ)を有するか、又は発症する危険性のある対象を治療するための方法が提供される。方法はそのような治療を要する対象にゲルゾリンの有効量を投与することにより対象を治療することを含む。
【0017】
本発明の別の特徴によれば、炎症性疾患(例えば好ましい実施形態においては慢性関節リウマチ)を有するか、又は発症する危険性のある対象を治療するための方法が提供される。方法はそのような治療を要する対象にゲルゾリンの有効量を投与することにより対象におけるゲルゾリンのレベルを予備決定値より高値まで上昇させることを含む。
【0018】
一部の実施形態においては、対象は、別様にはゲルゾリンによる治療の適応症を有さない。ゲルゾリンは好ましくは、経口、舌下、口内、鼻内、静脈内、筋肉内、関節内、腹腔内、皮下又は局所投与される。ゲルゾリンは予防的に投与されてよい。
【0019】
一部の実施形態においては、治療方法は更に炎症性疾患(例えば好ましい実施形態においては慢性関節リウマチ)を治療するための第2の薬剤を投与することを含む。炎症性疾患を治療するための薬剤の例は、限定しないが、アルクロフェナク、アルクロメタゾンジプロピオネート、アルゲストンアセトニド、アルファアミラーゼ、アムシナファル、アムシナフィド、アムフェナクナトリウム、塩酸アミプリローズ、アナキンラ、アニロラック、アニオトラザフェン、アパゾン、バルサラジド2ナトリウム、ベンダザック、ベノキサプロフェン、塩酸ベンジダミン、ブロメライン、ブロペラモール、ブデソニド、カルプロフェン、シクロプロフェン、シンタゾン、クリプロフェン、クロベタゾールプロピオネート、クロベタゾンブチレート、クロピラック、クロチカゾンプロピオネート、コルメタゾンアセテート、コルトドキソン、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤、デフラザコート、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾンジプロピオネート、ジクロフェナックカリウム、ジクロフェナックナトリウム、ジフロラソンジアセテート、ジフルミドンナトリウム、ジフルニザール、ジフプレドネート、ジフタロン、ジメチルスルホキシド、ドロシノニド、エンドリソン、エンリモマブ、エノリカムナトリウム、エピリゾール、エトドラック、エトフェナメート、フェルビナク、フェナモール、フェンブフェン、フェンクロフェナック、フェンクロラック、フェンドサール、フェンピパロン、フェンチアザック、フラザロン、フルアザコート、フルフェナミン酸、フルミゾール、フルニソリドアセテート、フルニキシン、フルニキシンメグルミン、フルオコルチンブチル、フルオロメトロンアセテート、フルクアゾン、フルルビプロフェン、フルレトフェン、フルチカゾンプロピオネート、フラプロフェン、フロブフェン、ハルシノニド、ハロベタゾールプロピオネート、ハロプレドンアセテート、イブフェナック、イブプロフェン、イブプロフェンアルミニウム、イブプロフェンピコノール、イロニダップ、インドメタシン、インドメタシンナトリウム、インドプロフェン、インドキソール、イントラゾール、イソフルプレドンアセテート、イソキセパック、イソキシカム、ケトプロフェン、塩酸ロフェミゾール、ロルノキシカム、ロテプレドノールエタボネート、メクロフェナメートナトリウム、メクロフェナム酸、メクロリゾンジブチレート、メフェナム酸、メサラミン、メセクラゾン、メチルプレドニソロンスルエプタネート、モルニフルメート、ナブメトン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、ナプロキソール、ニマゾン、オルサラジンナトリウム、オルゴテイン、オルパノキシン、オキサプロジン、オキシフェンブタゾン、塩酸パラニリン、ペンドサンポリスルフェートナトリウム、フェンブタゾンナトリウムグリセレート、ピルフェニドン、ピロキシカム、ピロキシカムシンナメート、ピロキシカムオラミン、ピルプロフェン、プレドナゼート、プリフェロン、プロドール酸、プロケアゾン、プロキザゾール、プロキサゾールシトレート、リメキソロン、ロマザリト、サルコレックス、サルナセジン、サルサレート、サンギナリウムクロリド、セクラゾン、セルメタシン、スドキシカム、スリンダク、スプロフェン、タルメタシン、タルニフルメート、タロサレート、テブフェロン、テニダップ、テニダップナトリウム、テノキシカム、テシカム、テシミド、テトリダミン、チオピナック、チキソコルトールピバレート、トルメチン、トルメチンナトリウム、トリクロニド、トリフルミデート、ジドメタシン又はゾメピラックナトリウムを包含する。
【0020】
抗炎症剤は又シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤を包含する。シクロオキシゲナーゼは種々のプロスタグランジン及びトロンボキサンをアラキドン酸から生産する大部分の組織に存在する酵素複合体である。非ステロイド抗炎症剤はシクロオキシゲナーゼ(プロスタグランジンG/Hシンターゼ及び/又はプロスタグランジンエンドパーオキシドシンターゼとしても知られている)の阻害を介して大部分のそれらの抗炎症、鎮痛及び解熱活性を発揮し、そしてホルモン誘導子宮収縮及び特定の型の癌の成長を抑制する。当初は、シクロオキシゲナーゼのわずか1つの形態のみ、即ち「構成的酵素」又はシクロオキシゲナーゼ−1(COX−1)が知られていた。これは元はウシ精嚢において発見されていた。
【0021】
シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)は当初はニワトリ、ネズミ及びヒトの原料からクローニングされ、配列決定され、そして特徴付けられていた(例えばCromlishらに1996年8月6日に発行され、Merck Frosst Canada,Inc.,Kirkland,CAに譲渡された、「Human cyclooxygenase−2 cDNA and assays for evaluating cyclooxygenase−2 activity」と題された米国特許5,543,297参照)。この酵素はCOX−1とは異なる。COX−2は有糸分裂促進物質、内毒素、ホルモン、サイトカイン及び成長因子を包含する多くの物質により迅速に、そして容易に誘導される。プロスタグランジンは生理学的及び病理学的な役割の両方を有しているため、構成的酵素COX−1は大部分においてプロスタグランジンの内因性基礎放出を担っており、そしてこのため胃腸の一体性及び腎血流の維持のようなその生理学的機能において重要であると考えられる。これとは対照的に、誘導型のCOX−2は主にプロスタグランジンの病理学的作用を担っており、この場合、酵素の急速な誘導は、炎症物質、ホルモン、成長因子及びサイトカインのような物質に応答して生じる。従って、COX−2の選択的阻害剤は従来の非ステロイド抗炎症剤と同様の抗炎症、解熱及び鎮痛特性を有し、そして追加的にはホルモン誘導子宮収縮を抑制し、更に潜在的な抗ガン作用を有するが、副作用は低減されていると考えられる。特に、このようなCOX−2阻害剤は胃腸毒性の低減された潜在性、腎副作用の低減された潜在性、出血回数の低減された作用、及び恐らくはアスピリン感受性喘息対象における喘息発作を誘導する低下した潜在性を有し、そのため本発明によれば有用であると考えられる。
【0022】
多くの選択的COX−2阻害剤が当該分野で知られている。選択的COX−2阻害剤の例は限定しないが、セレコキシブ(Celebrex(登録商標))、バルデコキシブ(Bextra(登録商標))、及びロフェコキシブ(Vioxx(登録商標))を包含する。選択的COX−2阻害剤は又限定しないが、米国特許5,474,995「COX−2の阻害剤としてのフェニル複素環」;米国特許5,521,213「シクロオキシゲナーゼ−2の阻害剤としてのジアリール2環複素環」;米国特許5,536,752「COX−2阻害剤としてのフェニル複素環」;米国特許5,550,142「COX−2阻害剤としてのフェニル複素環」;米国特許5,552,422「抗炎症剤としてのアリール置換5,5縮合芳香族窒素化合物」;米国特許5,604,253「シクロオキシゲナーゼ阻害剤としてのN−ベンジルインドール−3−イルプロパン酸誘導体」;米国特許5,604,260「シクロオキシゲナーゼ−2の阻害剤としての5−メタンスルホンアミド−1−インダノン」;米国特許5,639,780「シクロオキシゲナーゼ阻害剤としてのN−ベンジルインドール−3−イルブタン酸誘導体」;米国特許5,677,318「抗炎症剤としてのジフェニル−1,2,3−チアジアゾール」;米国特許5,691,374「COX−2阻害剤としてのジアリール−5−酸化−2−(5H)−フラノン」;米国特許5,698,584「COX−2阻害剤のプロドラッグとしての3,4−ジアリール−2−ヒドロキシ−2,5−ジヒドロフラン」;米国特許5,710,140「COX−2阻害剤としてのフェニル複素環」;米国特許5,733,909「COX−2阻害剤のプロドラッグとしてのジフェニルスチルベン」;米国特許5,789,413「COX−2阻害剤のプロドラッグとしてのアルキル化スチレン」;米国特許5,817,700「シクロオキシゲナーゼ阻害剤としてのビスアリールシクロブテン誘導体」;米国特許5,849,943「シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤として有用なスチルベン誘導体」;米国特許5,861,419「選択的シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤としての置換ピリジン」;米国特許5,922,742「選択的シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤としてのピリジニル−2−シクロペンテン−1−オン」;米国特許5,925,631「COX−2阻害剤のプロドラッグとしてのアルキル化スチレン」に記載されたCOX−2阻害剤を包含し;これらの全てはMerck Frosst Canada,Inc.(Kirkland,CA)に共通して譲渡されている。別のCOX−2阻害剤もまた「Substituted sulfonylphenylheterocycles as cyclooxygenase−2 and 5−lipoxygenase inhibitors」と題されたG.D.Searle&Co.(Skokie,IL)に譲渡された米国特許5,643,933に記載されている。
【0023】
上記したCOX−2阻害剤の多くは選択的COX−2阻害剤のプロドラッグであり、そして活性で選択的なCOX−2阻害剤へのインビボの返還によりその作用を発揮する。上記COX−2阻害剤プロドラッグから形成された活性で選択的なCOX−2阻害剤は1995年1月5日に公開されたWO95/00501、1995年7月13日に公開されたWO95/18799、及び1995年12月12日に発行された米国特許5,474,995に詳細に説明されている。「Human cyclooxygenase−2 cDNA and assays for evaluating cyclooxygenase−2 activity」と題された米国特許5,543,297の教示があれば、当業者はある薬剤が選択的COX−2阻害剤又はCOX−2阻害剤の前駆体であるかを判定することができ、したがって本発明の部分を構成する。
【0024】
一部の実施形態においては、方法は更に慢性関節リウマチを治療するための第2の薬剤を投与することを包含する。慢性関節リウマチを治療するための薬剤の例は限定しないが、ヒドロキシクロロキン(プラケニル)、クロロキン(アラレン)、メトトレキセート、スルファサラジン(アズルフィジン)、レフルノミド(アラバ)、アザチオプリン(イムラン)、ペニシラミン(クプリミン又はデペン)、金塩(リダウラ又はオウロレート)、ミノサイクリン(ダイナシン又はミノシン)、シクロスポリン(ネオラル又はサンジムン)、シクロホスファミド(サイトキサン又はネオサル)、エタネルセプト(エンブレル)、インフリキシマブ(レミケード)、アナキンラ(キネレット)又はアダリムマブ(フミラ)を包含する。
【0025】
本発明の別の特徴によれば、炎症性疾患(例えば好ましい実施形態においては慢性関節リウマチ)の危険性を低下するために対象を治療するための方法が提供される。方法は対象がゲルゾリンの正常値未満を有することが分かっているという根拠に基づき対象を選択すること、及び、炎症性疾患(例えば好ましい実施形態においては慢性関節リウマチ)を対象が発症する危険性を低減するためにゲルゾリン及び/又は第2の薬剤の有効量を対象に投与することを含む。
【0026】
本発明の別の特徴によれば、炎症性疾患(例えば好ましい実施形態においては慢性関節リウマチ)の危険性を低下するために対象を治療するための方法が提供される。方法は対象がゲルゾリンの正常値未満を有することが分かっているという根拠に基づき対象を選択すること、及び、予備決定値より高値まで対象におけるゲルゾリンのレベルを上昇させるために対象にゲルゾリン及び/又は第2の薬剤の有効量を投与することを含む。
【0027】
一部の実施形態においては、方法は更に、炎症性疾患(例えば好ましい実施形態においては慢性関節リウマチ)を治療するための第2の薬剤を対象に投与することを含む。炎症性疾患及び慢性関節リウマチを治療するための薬剤の例は上記した通りである。
【0028】
本発明の別の実施形態によれば、ゲルゾリンの正常未満のレベルを有する対象を治療するための方法が提供される。方法は炎症性疾患(例えば好ましい実施形態においては慢性関節リウマチ)を治療するため、又はその危険性を低減するために第1の療法で対象を治療することを含む。対象におけるゲルゾリンのレベルを求める。ゲルゾリンのレベルをゲルゾリンの予備決定レベル(例えば見かけ上健康な対照集団におけるもの)に相当する予備決定レベルと比較する。ゲルゾリンの予備決定レベルに到達していなければ、ゲルゾリンの予備決定レベルに到達するまで炎症性疾患(例えば好ましい実施形態においては慢性関節リウマチ)を治療するため、又はその危険性を低減するための第2の薬剤で対象を治療する。
【0029】
「ゲルゾリンの正常未満のレベル」とは対象のある集団に関する測定された平均レベルよりも少なくとも10%低値のゲルゾリンレベルである。平均ゲルゾリンレベルは対象の特定の集団に応じたものとなる。例えば見かけ上健康な集団は、以前の状態を有していた対象の集団が有する者とは異なるゲルゾリンの「正常」範囲を有することになる。一部の実施形態においては、ゲルゾリンレベルは、対象のある集団に関する測定された平均レベルよりも少なくとも10%低値である。他の実施形態においては、ゲルゾリンレベルは、対象のある集団に関する測定された平均レベルよりも少なくとも20%低値である。更に他の実施形態においては、ゲルゾリンレベルは、対象のある集団に関する測定された平均レベルよりも少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%又は100%低値である。1つの実施形態においては、ゲルゾリンレベルは約250mg/L血漿未満である。他の重要な実施形態においては、ゲルゾリンレベルは約2.4μM/L(マイクロモル/リットル)血漿未満である。
【0030】
一部の実施形態においては、対象は、別様には薬剤による治療の適応症を有さない。薬剤がゲルゾリンである場合はゲルゾリンによる治療の適応症を有さない対象はゲルゾリンによる治療を要する兆候又は症状を有さない対象である。ゲルゾリンは敗血症及び感染症の治療に適応される。ゲルゾリンは又アクチン関連障害、例えば成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、劇症肝壊死症、急性腎障害、筋肉傷害、BUN及び/又はクレアチニン値上昇を特徴とする障害の治療に適応される。アクチン関連障害は当該分野で知られている。
【0031】
他の実施形態においては、対象は見かけ上健康である。本明細書においては、「見かけ上健康な対象」とは、疾患の兆候及び/又は症状を有さない対象である。
【0032】
本発明の別の特徴によれば、対象における炎症性疾患(例えば好ましい実施形態においては慢性関節リウマチ)を治療するため、又はその危険性を低減するための療法の有効性を評価するための方法が提供される。方法は炎症性疾患(例えば好ましい実施形態においては慢性関節リウマチ)を治療するため、又はその危険性を低減するための薬剤を用いた療法を受けている対象におけるゲルゾリンのレベルを求めることを含む。得られたゲルゾリンのレベルをゲルゾリンのレベルに相当する予備決定値(例えば見かけ上健康な対照集団におけるもの)と比較する。ゲルゾリンのレベルが予備決定レベルより高値であるかどうかの判定が、療法が有効であるかどうかを示す。一部の実施形態においては、ゲルゾリンのレベルを求めることは、経時的にゲルゾリンの対象中レベルをモニタリングするために反復される。
【0033】
療法はゲルゾリン、アルクロフェナク、アルクロメタゾンジプロピオネート、アルゲストンアセトニド、アルファアミラーゼ、アムシナファル、アムシナフィド、アムフェナクナトリウム、塩酸アミプリローズ、アナキンラ、アニロラック、アニオトラザフェン、アパゾン、バルサラジド2ナトリウム、ベンダザック、ベノキサプロフェン、塩酸ベンジダミン、ブロメライン、ブロペラモール、ブデソニド、カルプロフェン、シクロプロフェン、シンタゾン、クリプロフェン、クロベタゾールプロピオネート、クロベタゾンブチレート、クロピラック、クロチカゾンプロピオネート、コルメタゾンアセテート、コルトドキソン、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤、デフラザコート、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾンジプロピオネート、ジクロフェナックカリウム、ジクロフェナックナトリウム、ジフロラソンジアセテート、ジフルミドンナトリウム、ジフルニザール、ジフプレドネート、ジフタロン、ジメチルスルホキシド、ドロシノニド、エンドリソン、エンリモマブ、エノリカムナトリウム、エピリゾール、エトドラック、エトフェナメート、フェルビナク、フェナモール、フェンブフェン、フェンクロフェナック、フェンクロラック、フェンドサール、フェンピパロン、フェンチアザック、フラザロン、フルアザコート、フルフェナミン酸、フルミゾール、フルニソリドアセテート、フルニキシン、フルニキシンメグルミン、フルオコルチンブチル、フルオロメトロンアセテート、フルクアゾン、フルルビプロフェン、フルレトフェン、フルチカゾンプロピオネート、フラプロフェン、フロブフェン、ハルシノニド、ハロベタゾールプロピオネート、ハロプレドンアセテート、イブフェナック、イブプロフェン、イブプロフェンアルミニウム、イブプロフェンピコノール、イロニダップ、インドメタシン、インドメタシンナトリウム、インドプロフェン、インドキソール、イントラゾール、イソフルプレドンアセテート、イソキセパック、イソキシカム、ケトプロフェン、塩酸ロフェミゾール、ロルノキシカム、ロテプレドノールエタボネート、メクロフェナメートナトリウム、メクロフェナム酸、メクロリゾンジブチレート、メフェナム酸、メサラミン、メセクラゾン、メチルプレドニソロンスルエプタネート、モルニフルメート、ナブメトン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、ナプロキソール、ニマゾン、オルサラジンナトリウム、オルゴテイン、オルパノキシン、オキサプロジン、オキシフェンブタゾン、塩酸パラニリン、ペンドサンポリスルフェートナトリウム、フェンブタゾンナトリウムグリセレート、ピルフェニドン、ピロキシカム、ピロキシカムシンナメート、ピロキシカムオラミン、ピルプロフェン、プレドナゼート、プリフェロン、プロドール酸、プロケアゾン、プロキザゾール、プロキサゾールシトレート、リメキソロン、ロマザリト、サルコレックス、サルナセジン、サルサレート、サンギナリウムクロリド、セクラゾン、セルメタシン、スドキシカム、スリンダク、スプロフェン、タルメタシン、タルニフルメート、タロサレート、テブフェロン、テニダップ、テニダップナトリウム、テノキシカム、テシカム、テシミド、テトリダミン、チオピナック、チキソコルトールピバレート、トルメチン、トルメチンナトリウム、トリクロニド、トリフルミデート、ジドメタシン、ゾメピラックナトリウム、ヒドロキシクロロキン(プラケニル)、クロロキン(アラレン)、メトトレキセート、スルファサラジン(アズルフィジン)、レフルノミド(アラバ)、アザチオプリン(イムラン)、ペニシラミン(クプリミン又はデペン)、金塩(リダウラ又はオウロレート)、ミノサイクリン(ダイナシン又はミノシン)、シクロスポリン(ネオラル又はサンジムン)、シクロホスファミド(サイトキサン又はネオサル)、エタネルセプト(エンブレル)、インフリキシマブ(レミケード)、アナキンラ(キネレット)又はアダリムマブ(フミラ)を用いて行ってよい。
【0034】
本発明の更に別の特徴によれば、対象における療法の経過に関して決定を下すための方法が提供される。方法は、炎症性疾患(例えば好ましい実施形態においては慢性関節リウマチ)を治療するため、又はその危険性を低減するための療法を受けている対象におけるゲルゾリンのレベルを求めることを含む。ゲルゾリンのレベルは、ゲルゾリンのレベルに相当する予備決定値(例えば見かけ上健康な対照集団におけるもの)と比較される。求められたゲルゾリンのレベルが予備決定レベル以上又は以下であるかどうかを判定し、そしてそのような判定に基づいて療法の経過に関する決定が下される。一部の実施形態においては、経時的にゲルゾリンの対象中レベルをモニタリングするために、ゲルゾリンのレベルを求めることは反復される。
【0035】
以下の実施形態は特段の記載が無い限り本明細書に記載する本発明の種々の特徴に適用される。
【0036】
炎症性疾患は関節炎、慢性関節リウマチ、喘息、炎症性腸疾患(クローン病又は潰瘍性結腸炎)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アレルギー性鼻炎、血管炎(結節性多発性動脈炎、側頭動脈炎、ヴェーゲナー肉腫、高安動脈炎、又はベーチェット症候群)、炎症性神経障害、乾癬、全身エリテマトーデス(SLE)、慢性甲状腺炎、橋本甲状腺炎、アジソン病、リウマチ性多発性筋痛、シェーグレン症候群又はチャーグ−ストラウス症候群であってよい。一部の重要な実施形態においては、炎症性疾患は慢性関節リウマチである。
【0037】
ゲルゾリンのレベルは対象の体液中のものであってよい。体液の例は限定しないが、血液、血漿、血清、尿、滑液又は肺胞液を包含する。
【0038】
ゲルゾリンのレベルは対象の身体組織中のものであってよい。身体組織は関節、胃腸、甲状腺、副腎、血管、肺、腎臓、心臓、皮膚、眼、脳、膵臓、肝臓、神経又は筋肉の組織であってよい。一部の実施形態においては、対象は見かけ上健康な対象である。
【0039】
一部の実施形態においては、予備決定値は約250mg/L血漿以下である。一部の実施形態においては、ゲルゾリンの予備決定値は約240mg/L、230mg/L、220mg/L、210mg/L、200mg/L、190mg/L、180mg/L、170mg/L、160mg/L、150mg/L、140mg/L、130mg/L、120mg/L、110mg/L、100mg/L、90mg/L、80mg/L、70mg/L、60mg/L、50mg/L、40mg/L、30mg/L、20mg/L又は10mg/L血漿以下である。
【0040】
一部の実施形態においては、予備決定値は約2.4μM/L血漿以下である。一部の実施形態においては、ゲルゾリンの予備決定値は約2.3μM/L、2.2μM/L、2.1μM/L、2.0μM/L、1.9μM/L、1.8μM/L、1.7μM/L、1.6μM/L、1.5μM/L、1.4μM/L、1.3μM/L、1.2μM/L、1.1μM/L、1.0μM/L、0.9μM/L、0.8μM/L、0.7μM/L、0.6μM/L、0.5μM/L、0.4μM/L、0.3μM/L、0.2μM/L血漿以下である。
【0041】
本発明の制限事項の各々は本発明の種々の実施形態を包含できる。従って、何れかの要素または要素の組み合わせを含む本発明の制約事項の各々は本発明の各特徴に包含され得るものと理解される。本発明は他の実施形態も可能であり、そして種々の態様において実施又は実行することができる。本明細書において使用した表現及び用語は説明を目的としており、限定的なものとみなしてはならない。「包含する」、「含む」又は「有する」、「含有する」、「関与する」及びそれらの変形表現は本明細書においては、その後に続いて記載されるアイテム及びその等価物並びに追加的アイテムを包含することを意味している。
【0042】
これら及び他の本発明の特徴、並びに種々の利点及び利用性は発明を実施するための最良の形態を参照すれば自明である。本発明の各特徴は当然ながら種々の実施形態を包含できる。
【0043】
本出願において記載した全ての文書は参照により全体が本明細書に組み込まれる。
本発明はまた、以下の項目を提供する。
(項目1)
将来の炎症性疾患を発症する対象の危険性プロファイルを特徴付けるための方法であって、下記工程:
該対象におけるゲルゾリンのレベルを求めること、
該ゲルゾリンのレベルを予備決定値と比較すること、及び、
該予備決定値との比較におけるゲルゾリンのレベルに基づいて炎症性疾患を発症する対象の危険性プロファイルを特徴付けること、ここで、該予備決定レベル以下のゲルゾリンのレベルは該対象が炎症性疾患を発症する危険性が上昇していることを示し、該予備決定レベル以上のゲルゾリンのレベルは該対象が炎症性疾患を発症する危険性が上昇していないことを示すこと、
を含む上記方法。
(項目2)
上記炎症性疾患が関節炎、慢性関節リウマチ、喘息、炎症性腸疾患(クローン病又は潰瘍性結腸炎)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アレルギー性鼻炎、血管炎(結節性多発性動脈炎、側頭動脈炎、ヴェーゲナー肉腫、高安動脈炎、又はベーチェット症候群)、炎症性神経障害、乾癬、全身エリテマトーデス(SLE)、慢性甲状腺炎、橋本甲状腺炎、アジソン病、リウマチ性多発性筋痛、シェーグレン症候群又はチャーグ−ストラウス症候群である項目1記載の方法。
(項目3)
上記炎症性疾患が慢性関節リウマチである項目2記載の方法。
(項目4)
上記ゲルゾリンのレベルが上記対象の体液中のものである項目1記載の方法。
(項目5)
上記体液が血液、血漿、血清、尿、滑液又は肺胞液である項目4記載の方法。
(項目6)
上記ゲルゾリンのレベルが上記対象の身体組織中のものである項目1記載の方法。
(項目7)
上記身体組織が関節、胃腸、甲状腺、副腎、血管、肺、腎臓、心臓、皮膚、眼、脳、膵臓、肝臓、神経又は筋肉の組織である項目6記載の方法。
(項目8)
上記予備決定値が約250mg/L血漿以下である項目1記載の方法。
(項目9)
上記対象が見かけ上は健康な対象である項目1記載の方法。
(項目10)
炎症性疾患を評価するために1つ以上の試験を実施することを更に含む項目1記載の方法。
(項目11)
上記試験が対象における炎症のマーカーのレベルを計測することである項目10記載の方法。
(項目12)
上記炎症のマーカーがCRP、可溶性細胞内接着分子(sICAM−1)、ICAM3、BL−CAM、LFA−2、VCAM−1、NCAM、PECAM、フィブリノーゲン、血清アミロイドA(SAA)、ホスホリパーゼA2に関連するリポ蛋白(LpPlA2)、sCD40リガンド(sCD40L)、ミエロペルオキシダーゼ、インターロイキン−6(IL−6)、又はインターロイキン−8(IL−8)である項目11記載の方法。(項目13)
将来の炎症性疾患を発症する対象の危険性プロファイルを特徴付けるための方法であって、下記工程:
該対象におけるゲルゾリンのレベルを求めること、
該ゲルゾリンのレベルを第1の予備決定値と比較することにより第1の危険性の値を確立すること、
該対象中の炎症の第2のマーカーのレベルを求めること、
炎症の該第2のマーカーのレベルを第2の予備決定値と比較することにより第2の危険性の値を確立すること、及び、
該第1の危険性の値及び該第2の危険性の値の組み合わせに基づいて炎症性疾患を発症する対象の危険性プロファイルを特徴づけること、ここで、該第1の危険性の値及び該第2の危険性の値の組み合わせは該第1及び第2の危険性の値とは異なる第3の危険性の値を確立すること、
を含む上記方法。
(項目14)
上記対象が見かけ上は健康な対象である項目13記載の方法。
(項目15)
上記第1の予備決定値が約250mg/L血漿以下である項目13記載の方法。
(項目16)
上記第1の予備決定値が複数の予備決定のゲルゾリンレベルの範囲であり、該複数のうちの1つは約250mg/L血漿未満であり、そして該範囲の別のものが約250mg/L血漿超であり、そして該比較工程が該予備決定のゲルゾリンレベル範囲の該複数のうちのいずれに該対象のゲルゾリンレベルが属するかを調べることを含む項目13記載の方法。
(項目17)
上記炎症性疾患が関節炎、慢性関節リウマチ、喘息、炎症性腸疾患(クローン病又は潰瘍性結腸炎)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アレルギー性鼻炎、血管炎(結節性多発性動脈炎、側頭動脈炎、ヴェーゲナー肉腫、高安動脈炎、又はベーチェット症候群)、炎症性神経障害、乾癬、全身エリテマトーデス(SLE)、慢性甲状腺炎、橋本甲状腺炎、アジソン病、リウマチ性多発性筋痛、シェーグレン症候群又はチャーグ−ストラウス症候群である項目13記載の方法。
(項目18)
上記炎症性疾患が慢性関節リウマチである項目17記載の方法。
(項目19)
炎症性疾患を有するか発症する危険性のある対象を治療するための方法であって、下記工程:
そのような治療を必要とする対象にゲルゾリンの有効量を投与することにより該対象を治療すること、
を含む方法。
(項目20)
炎症性疾患を有するか発症する危険性のある対象を治療するための方法であって、下記工程:
そのような治療を必要とする対象にゲルゾリンの有効量を投与することにより該対象のゲルゾリンレベルを予備決定値より高値にまで上昇させること、
を含む方法。
(項目21)
上記対象が別様にはゲルゾリンによる治療の適応症を有さない項目19又は20に記載の方法。
(項目22)
上記炎症性疾患が関節炎、慢性関節リウマチ、喘息、炎症性腸疾患(クローン病又は潰瘍性結腸炎)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アレルギー性鼻炎、血管炎(結節性多発性動脈炎、側頭動脈炎、ヴェーゲナー肉腫、高安動脈炎、又はベーチェット症候群)、炎症性神経障害、乾癬、全身エリテマトーデス(SLE)、慢性甲状腺炎、橋本甲状腺炎、アジソン病、リウマチ性多発性筋痛、シェーグレン症候群又はチャーグ−ストラウス症候群である項目19又は20記載の方法。
(項目23)
上記炎症性疾患が慢性関節リウマチである項目22記載の方法。
(項目24)
上記ゲルゾリンが血漿中ゲルゾリン(pGSN)、細胞質ゲルゾリン(cGSN)、アドビリン、ビリン、capG、フライトレス蛋白、フラグミン、セベリン、アドセベリン、プロトビリン、又はスーパービリンである項目19又は20記載の方法。
(項目25)
上記ゲルゾリンが経口、舌下、口内、鼻内、静脈内、筋肉内、関節内、腹腔内、皮下又は局所投与される項目19又は20記載の方法。
(項目26)
上記ゲルゾリンが予防的に投与される項目19又は20記載の方法。
(項目27)
炎症性疾患を治療するための第2の薬剤を投与することを更に含む項目19、20又は23記載の方法。
(項目28)
炎症性疾患を治療するための上記第2の薬剤が、アルクロフェナク、アルクロメタゾンジプロピオネート、アルゲストンアセトニド、アルファアミラーゼ、アムシナファル、アムシナフィド、アムフェナクナトリウム、塩酸アミプリローズ、アナキンラ、アニロラック、アニオトラザフェン、アパゾン、バルサラジド2ナトリウム、ベンダザック、ベノキサプロフェン、塩酸ベンジダミン、ブロメライン、ブロペラモール、ブデソニド、カルプロフェン、シクロプロフェン、シンタゾン、クリプロフェン、クロベタゾールプロピオネート、クロベタゾンブチレート、クロピラック、クロチカゾンプロピオネート、コルメタゾンアセテート、コルトドキソン、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤、デフラザコート、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾンジプロピオネート、ジクロフェナックカリウム、ジクロフェナックナトリウム、ジフロラソンジアセテート、ジフルミドンナトリウム、ジフルニザール、ジフプレドネート、ジフタロン、ジメチルスルホキシド、ドロシノニド、エンドリソン、エンリモマブ、エノリカムナトリウム、エピリゾール、エトドラック、エトフェナメート、フェルビナク、フェナモール、フェンブフェン、フェンクロフェナック、フェンクロラック、フェンドサール、フェンピパロン、フェンチアザック、フラザロン、フルアザコート、フルフェナミン酸、フルミゾール、フルニソリドアセテート、フルニキシン、フルニキシンメグルミン、フルオコルチンブチル、フルオロメトロンアセテート、フルクアゾン、フルルビプロフェン、フルレトフェン、フルチカゾンプロピオネート、フラプロフェン、フロブフェン、ハルシノニド、ハロベタゾールプロピオネート、ハロプレドンアセテート、イブフェナック、イブプロフェン、イブプロフェンアルミニウム、イブプロフェンピコノール、イロニダップ、インドメタシン、インドメタシンナトリウム、インドプロフェン、インドキソール、イントラゾール、イソフルプレドンアセテート、イソキセパック、イソキシカム、ケトプロフェン、塩酸ロフェミゾール、ロルノキシカム、ロテプレドノールエタボネート、メクロフェナメートナトリウム、メクロフェナム酸、メクロリゾンジブチレート、メフェナム酸、メサラミン、メセクラゾン、メチルプレドニソロンスルエプタネート、モルニフルメート、ナブメトン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、ナプロキソール、ニマゾン、オルサラジンナトリウム、オルゴテイン、オルパノキシン、オキサプロジン、オキシフェンブタゾン、塩酸パラニリン、ペンドサンポリスルフェートナトリウム、フェンブタゾンナトリウムグリセレート、ピルフェニドン、ピロキシカム、ピロキシカムシンナメート、ピロキシカムオラミン、ピルプロフェン、プレドナゼート、プリフェロン、プロドール酸、プロケアゾン、プロキザゾール、プロキサゾールシトレート、リメキソロン、ロマザリト、サルコレックス、サルナセジン、サルサレート、サンギナリウムクロリド、セクラゾン、セルメタシン、スドキシカム、スリンダク、スプロフェン、タルメタシン、タルニフルメート、タロサレート、テブフェロン、テニダップ、テニダップナトリウム、テノキシカム、テシカム、テシミド、テトリダミン、チオピナック、チキソコルトールピバレート、トルメチン、トルメチンナトリウム、トリクロニド、トリフルミデート、ジドメタシン又はゾメピラックナトリウムである項目27記載の方法。
(項目29)
慢性関節リウマチを治療するための第2の薬剤を投与することを更に含む項目23記載の方法。
(項目30)
慢性関節リウマチを治療するための上記第2の薬剤が、ヒドロキシクロロキン(プラケニル)、クロロキン(アラレン)、メトトレキセート、スルファサラジン(アズルフィジン)、レフルノミド(アラバ)、アザチオプリン(イムラン)、ペニシラミン(クプリミン又はデペン)、金塩(リダウラ又はオウロレート)、ミノサイクリン(ダイナシン又はミノシン)、シクロスポリン(ネオラル又はサンジムン)、シクロホスファミド(サイトキサン又はネオサル)、エタネルセプト(エンブレル)、インフリキシマブ(レミケード)、アナキンラ(キネレット)又はアダリムマブ(フミラ)である項目29記載の方法。(項目31)
下記工程:
対象がゲルゾリンの正常値未満を有することが分かっているという根拠に基づき対象を選択すること、及び、
炎症性疾患を対象が発症する危険性を低減するために有効な量においてゲルゾリン及び/又は第2の薬剤を該対象に投与すること、
を含む、該対象を治療して炎症性疾患の危険性を低減するための方法。
(項目32)
下記工程:
対象がゲルゾリンの正常値未満を有することが分かっているという根拠に基づき対象を選択すること、及び、
予備決定値より高値まで対象におけるゲルゾリンのレベルを上昇させるために有効な量においてゲルゾリン及び/又は第2の薬剤を該対象に投与すること、
を含む、該対象を治療して炎症性疾患の危険性を低減するための方法。
(項目33)
上記対象が別様にはゲルゾリンによる治療の適応症を有さない項目31又は32に記載の方法。
(項目34)
上記炎症性疾患が関節炎、慢性関節リウマチ、喘息、炎症性腸疾患(クローン病又は潰瘍性結腸炎)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アレルギー性鼻炎、血管炎(結節性多発性動脈炎、側頭動脈炎、ヴェーゲナー肉腫、高安動脈炎、又はベーチェット症候群)、炎症性神経障害、乾癬、全身エリテマトーデス(SLE)、慢性甲状腺炎、橋本甲状腺炎、アジソン病、リウマチ性多発性筋痛、シェーグレン症候群又はチャーグ−ストラウス症候群である項目31又は32記載の方法。
(項目35)
上記炎症性疾患が慢性関節リウマチである項目34記載の方法。
(項目36)
上記ゲルゾリンが血漿中ゲルゾリン(pGSN)、細胞質ゲルゾリン(cGSN)、アドビリン、ビリン、capG、フライトレス蛋白、フラグミン、セベリン、アドセベリン、プロトビリン、又はスーパービリンである項目31又は32記載の方法。
(項目37)
上記対象が見かけ上は健康である項目31又は32記載の方法。
(項目38)
炎症性疾患を治療するための第2の薬剤を投与することを更に含む項目31、32又は35記載の方法。
(項目39)
上記炎症性疾患を治療するための第2の薬剤が、アルクロフェナク、アルクロメタゾンジプロピオネート、アルゲストンアセトニド、アルファアミラーゼ、アムシナファル、アムシナフィド、アムフェナクナトリウム、塩酸アミプリローズ、アナキンラ、アニロラック、アニオトラザフェン、アパゾン、バルサラジド2ナトリウム、ベンダザック、ベノキサプロフェン、塩酸ベンジダミン、ブロメライン、ブロペラモール、ブデソニド、カルプロフェン、シクロプロフェン、シンタゾン、クリプロフェン、クロベタゾールプロピオネート、クロベタゾンブチレート、クロピラック、クロチカゾンプロピオネート、コルメタゾンアセテート、コルトドキソン、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤、デフラザコート、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾンジプロピオネート、ジクロフェナックカリウム、ジクロフェナックナトリウム、ジフロラソンジアセテート、ジフルミドンナトリウム、ジフルニザール、ジフプレドネート、ジフタロン、ジメチルスルホキシド、ドロシノニド、エンドリソン、エンリモマブ、エノリカムナトリウム、エピリゾール、エトドラック、エトフェナメート、フェルビナク、フェナモール、フェンブフェン、フェンクロフェナック、フェンクロラック、フェンドサール、フェンピパロン、フェンチアザック、フラザロン、フルアザコート、フルフェナミン酸、フルミゾール、フルニソリドアセテート、フルニキシン、フルニキシンメグルミン、フルオコルチンブチル、フルオロメトロンアセテート、フルクアゾン、フルルビプロフェン、フルレトフェン、フルチカゾンプロピオネート、フラプロフェン、フロブフェン、ハルシノニド、ハロベタゾールプロピオネート、ハロプレドンアセテート、イブフェナック、イブプロフェン、イブプロフェンアルミニウム、イブプロフェンピコノール、イロニダップ、インドメタシン、インドメタシンナトリウム、インドプロフェン、インドキソール、イントラゾール、イソフルプレドンアセテート、イソキセパック、イソキシカム、ケトプロフェン、塩酸ロフェミゾール、ロルノキシカム、ロテプレドノールエタボネート、メクロフェナメートナトリウム、メクロフェナム酸、メクロリゾンジブチレート、メフェナム酸、メサラミン、メセクラゾン、メチルプレドニソロンスルエプタネート、モルニフルメート、ナブメトン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、ナプロキソール、ニマゾン、オルサラジンナトリウム、オルゴテイン、オルパノキシン、オキサプロジン、オキシフェンブタゾン、塩酸パラニリン、ペンドサンポリスルフェートナトリウム、フェンブタゾンナトリウムグリセレート、ピルフェニドン、ピロキシカム、ピロキシカムシンナメート、ピロキシカムオラミン、ピルプロフェン、プレドナゼート、プリフェロン、プロドール酸、プロケアゾン、プロキザゾール、プロキサゾールシトレート、リメキソロン、ロマザリト、サルコレックス、サルナセジン、サルサレート、サンギナリウムクロリド、セクラゾン、セルメタシン、スドキシカム、スリンダク、スプロフェン、タルメタシン、タルニフルメート、タロサレート、テブフェロン、テニダップ、テニダップナトリウム、テノキシカム、テシカム、テシミド、テトリダミン、チオピナック、チキソコルトールピバレート、トルメチン、トルメチンナトリウム、トリクロニド、トリフルミデート、ジドメタシン又はゾメピラックナトリウムである項目38記載の方法。
(項目40)
慢性関節リウマチを治療するための第2の薬剤を投与することを更に含む項目35記載の方法。
(項目41)
上記慢性関節リウマチを治療するための第2の薬剤がヒドロキシクロロキン(プラケニル)、クロロキン(アラレン)、メトトレキセート、スルファサラジン(アズルフィジン)、レフルノミド(アラバ)、アザチオプリン(イムラン)、ペニシラミン(クプリミン又はデペン)、金塩(リダウラ又はオウロレート)、ミノサイクリン(ダイナシン又はミノシン)、シクロスポリン(ネオラル又はサンジムン)、シクロホスファミド(サイトキサン又はネオサル)、エタネルセプト(エンブレル)、インフリキシマブ(レミケード)、アナキンラ(キネレット)又はアダリムマブ(フミラ)である項目40記載の方法。
(項目42)
下記工程:
(i)炎症性疾患を治療するため、又はその危険性を低減するための第1の治療薬で対象を治療すること、
(ii)該対象におけるゲルゾリンのレベルを求めること、
(iii)ゲルゾリンの予備決定レベルに相当する予備決定値と、(ii)で求められたゲルゾリンのレベルを比較すること、そしてゲルゾリンの該予備決定レベルが達成されていない場合は、
(iv)炎症性疾患を治療するため、又はその危険性を低減するための第2の治療薬で対象を治療すること、及びゲルゾリンの該予備決定レベルが達成されるまで、(ii)及び(iii)を反復すること、
を含むゲルゾリンの正常未満のレベルを有する対象を治療するための方法。
(項目43)
ゲルゾリンの上記予備決定レベルが見かけ上健康な対照集団におけるゲルゾリンのレベルである項目42記載の方法。
(項目44)
上記予備決定レベルが約250mg/L血漿以上である項目42記載の方法。
(項目45)
上記炎症性疾患が関節炎、慢性関節リウマチ、喘息、炎症性腸疾患(クローン病又は潰瘍性結腸炎)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アレルギー性鼻炎、血管炎(結節性多発性動脈炎、側頭動脈炎、ヴェーゲナー肉腫、高安動脈炎、又はベーチェット症候群)、炎症性神経障害、乾癬、全身エリテマトーデス(SLE)、慢性甲状腺炎、橋本甲状腺炎、アジソン病、リウマチ性多発性筋痛、シェーグレン症候群又はチャーグ−ストラウス症候群である項目42記載の方法。
(項目46)
上記炎症性疾患が慢性関節リウマチである項目45記載の方法。
(項目47)
炎症性疾患を治療するため、又はその危険性を低減するための上記第2の薬剤が、アルクロフェナク、アルクロメタゾンジプロピオネート、アルゲストンアセトニド、アルファアミラーゼ、アムシナファル、アムシナフィド、アムフェナクナトリウム、塩酸アミプリローズ、アナキンラ、アニロラック、アニオトラザフェン、アパゾン、バルサラジド2ナトリウム、ベンダザック、ベノキサプロフェン、塩酸ベンジダミン、ブロメライン、ブロペラモール、ブデソニド、カルプロフェン、シクロプロフェン、シンタゾン、クリプロフェン、クロベタゾールプロピオネート、クロベタゾンブチレート、クロピラック、クロチカゾンプロピオネート、コルメタゾンアセテート、コルトドキソン、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤、デフラザコート、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾンジプロピオネート、ジクロフェナックカリウム、ジクロフェナックナトリウム、ジフロラソンジアセテート、ジフルミドンナトリウム、ジフルニザール、ジフプレドネート、ジフタロン、ジメチルスルホキシド、ドロシノニド、エンドリソン、エンリモマブ、エノリカムナトリウム、エピリゾール、エトドラック、エトフェナメート、フェルビナク、フェナモール、フェンブフェン、フェンクロフェナック、フェンクロラック、フェンドサール、フェンピパロン、フェンチアザック、フラザロン、フルアザコート、フルフェナミン酸、フルミゾール、フルニソリドアセテート、フルニキシン、フルニキシンメグルミン、フルオコルチンブチル、フルオロメトロンアセテート、フルクアゾン、フルルビプロフェン、フルレトフェン、フルチカゾンプロピオネート、フラプロフェン、フロブフェン、ハルシノニド、ハロベタゾールプロピオネート、ハロプレドンアセテート、イブフェナック、イブプロフェン、イブプロフェンアルミニウム、イブプロフェンピコノール、イロニダップ、インドメタシン、インドメタシンナトリウム、インドプロフェン、インドキソール、イントラゾール、イソフルプレドンアセテート、イソキセパック、イソキシカム、ケトプロフェン、塩酸ロフェミゾール、ロルノキシカム、ロテプレドノールエタボネート、メクロフェナメートナトリウム、メクロフェナム酸、メクロリゾンジブチレート、メフェナム酸、メサラミン、メセクラゾン、メチルプレドニソロンスルエプタネート、モルニフルメート、ナブメトン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、ナプロキソール、ニマゾン、オルサラジンナトリウム、オルゴテイン、オルパノキシン、オキサプロジン、オキシフェンブタゾン、塩酸パラニリン、ペンドサンポリスルフェートナトリウム、フェンブタゾンナトリウムグリセレート、ピルフェニドン、ピロキシカム、ピロキシカムシンナメート、ピロキシカムオラミン、ピルプロフェン、プレドナゼート、プリフェロン、プロドール酸、プロケアゾン、プロキザゾール、プロキサゾールシトレート、リメキソロン、ロマザリト、サルコレックス、サルナセジン、サルサレート、サンギナリウムクロリド、セクラゾン、セルメタシン、スドキシカム、スリンダク、スプロフェン、タルメタシン、タルニフルメート、タロサレート、テブフェロン、テニダップ、テニダップナトリウム、テノキシカム、テシカム、テシミド、テトリダミン、チオピナック、チキソコルトールピバレート、トルメチン、トルメチンナトリウム、トリクロニド、トリフルミデート、ジドメタシン又はゾメピラックナトリウムである項目42記載の方法。
(項目48)
慢性関節リウマチを治療するための第2の薬剤を投与することを更に含む項目46記載の方法。
(項目49)
慢性関節リウマチを治療するための上記第2の薬剤が、ヒドロキシクロロキン(プラケニル)、クロロキン(アラレン)、メトトレキセート、スルファサラジン(アズルフィジン)、レフルノミド(アラバ)、アザチオプリン(イムラン)、ペニシラミン(クプリミン又はデペン)、金塩(リダウラ又はオウロレート)、ミノサイクリン(ダイナシン又はミノシン)、シクロスポリン(ネオラル又はサンジムン)、シクロホスファミド(サイトキサン又はネオサル)、エタネルセプト(エンブレル)、インフリキシマブ(レミケード)、アナキンラ(キネレット)又はアダリムマブ(フミラ)である項目48記載の方法。(項目50)
下記工程:
(i)炎症性疾患を治療するため、又はその危険性を低減するための薬剤を用いた療法を受けている対象におけるゲルゾリンのレベルを求めること、
(ii)見かけ上健康な対照集団におけるゲルゾリンのレベルに相当する予備決定値に(i)で求められたゲルゾリンのレベルを比較すること、及び、
(iii)(i)におけるゲルゾリンのレベルが該予備決定レベル以上であるかどうかを判定すること、該判定は療法が有効であるかどうかを示すものであること、
を含む対象における炎症性疾患を治療するため、又はその危険性を低減するための療法の有効性を評価するための方法。
(項目51)
経時的にゲルゾリンの対象中レベルをモニタリングするために工程(i)及び工程(ii)及び/又は工程(iii)を反復する項目50記載の方法。
(項目52)
上記予備決定値が約250mg/L血漿以下である項目50記載の方法。
(項目53)
上記薬剤が、ゲルゾリン、アルクロフェナク、アルクロメタゾンジプロピオネート、アルゲストンアセトニド、アルファアミラーゼ、アムシナファル、アムシナフィド、アムフェナクナトリウム、塩酸アミプリローズ、アナキンラ、アニロラック、アニオトラザフェン、アパゾン、バルサラジド2ナトリウム、ベンダザック、ベノキサプロフェン、塩酸ベンジダミン、ブロメライン、ブロペラモール、ブデソニド、カルプロフェン、シクロプロフェン、シンタゾン、クリプロフェン、クロベタゾールプロピオネート、クロベタゾンブチレート、クロピラック、クロチカゾンプロピオネート、コルメタゾンアセテート、コルトドキソン、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤、デフラザコート、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾンジプロピオネート、ジクロフェナックカリウム、ジクロフェナックナトリウム、ジフロラソンジアセテート、ジフルミドンナトリウム、ジフルニザール、ジフプレドネート、ジフタロン、ジメチルスルホキシド、ドロシノニド、エンドリソン、エンリモマブ、エノリカムナトリウム、エピリゾール、エトドラック、エトフェナメート、フェルビナク、フェナモール、フェンブフェン、フェンクロフェナック、フェンクロラック、フェンドサール、フェンピパロン、フェンチアザック、フラザロン、フルアザコート、フルフェナミン酸、フルミゾール、フルニソリドアセテート、フルニキシン、フルニキシンメグルミン、フルオコルチンブチル、フルオロメトロンアセテート、フルクアゾン、フルルビプロフェン、フルレトフェン、フルチカゾンプロピオネート、フラプロフェン、フロブフェン、ハルシノニド、ハロベタゾールプロピオネート、ハロプレドンアセテート、イブフェナック、イブプロフェン、イブプロフェンアルミニウム、イブプロフェンピコノール、イロニダップ、インドメタシン、インドメタシンナトリウム、インドプロフェン、インドキソール、イントラゾール、イソフルプレドンアセテート、イソキセパック、イソキシカム、ケトプロフェン、塩酸ロフェミゾール、ロルノキシカム、ロテプレドノールエタボネート、メクロフェナメートナトリウム、メクロフェナム酸、メクロリゾンジブチレート、メフェナム酸、メサラミン、メセクラゾン、メチルプレドニソロンスルエプタネート、モルニフルメート、ナブメトン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、ナプロキソール、ニマゾン、オルサラジンナトリウム、オルゴテイン、オルパノキシン、オキサプロジン、オキシフェンブタゾン、塩酸パラニリン、ペンドサンポリスルフェートナトリウム、フェンブタゾンナトリウムグリセレート、ピルフェニドン、ピロキシカム、ピロキシカムシンナメート、ピロキシカムオラミン、ピルプロフェン、プレドナゼート、プリフェロン、プロドール酸、プロケアゾン、プロキザゾール、プロキサゾールシトレート、リメキソロン、ロマザリト、サルコレックス、サルナセジン、サルサレート、サンギナリウムクロリド、セクラゾン、セルメタシン、スドキシカム、スリンダク、スプロフェン、タルメタシン、タルニフルメート、タロサレート、テブフェロン、テニダップ、テニダップナトリウム、テノキシカム、テシカム、テシミド、テトリダミン、チオピナック、チキソコルトールピバレート、トルメチン、トルメチンナトリウム、トリクロニド、トリフルミデート、ジドメタシン、ゾメピラックナトリウム、ヒドロキシクロロキン(プラケニル)、クロロキン(アラレン)、メトトレキセート、スルファサラジン(アズルフィジン)、レフルノミド(アラバ)、アザチオプリン(イムラン)、ペニシラミン(クプリミン又はデペン)、金塩(リダウラ又はオウロレート)、ミノサイクリン(ダイナシン又はミノシン)、シクロスポリン(ネオラル又はサンジムン)、シクロホスファミド(サイトキサン又はネオサル)、エタネルセプト(エンブレル)、インフリキシマブ(レミケード)、アナキンラ(キネレット)又はアダリムマブ(フミラ)である項目50記載の方法。
(項目54)
下記工程:
(i)炎症性疾患を治療するため、又はその危険性を低減するための療法を受けている対象におけるゲルゾリンのレベルを求めること、
(ii)ゲルゾリンのレベルに相当する予備決定値に(i)で求められたゲルゾリンのレベルを比較すること、
(iii)(i)で求められたゲルゾリンのレベルが予備決定レベル以下であるかどうかを判定すること、及び、
(iv)そのような判定に基づいて療法の経過に関する決定を下すこと、
を含む対象における療法の経過に関して決定を下すための方法。
(項目55)
ゲルゾリンの上記予備決定レベルが見かけ上健康な対照集団におけるゲルゾリンのレベルである項目54記載の方法。
(項目56)
経時的にゲルゾリンの対象中レベルをモニタリングするために工程(i)及び工程(ii)及び/又は工程(iii)を反復する項目54記載の方法。
(項目57)
上記予備決定値が約250mg/L血漿以下である項目54記載の方法。