(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
有用な植物の作物におけるイネ科の単子葉植物の雑草を防除する方法であって、請求項1〜19のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、または請求項20に記載の除草性組成物を、前記雑草および/または前記植物および/またはその場所に施用する工程を含む方法。
【発明を実施するための形態】
【0041】
式(I)の化合物中の置換基の好ましい、好適なおよび/または特定の値または他の特徴、特に、G、X、Y、R
1、R
2、R
2A、R
6AA、R
6BB、R
6C1、R
6C2、R
6D、R
6E、R
6F、R
6G、R
6H、R
6J、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8、R
9、R
10、R
11、R
12、R
13、R
14、R
15、R
16、R
17、R
18、R
19、R
20、R
21、R
22、R
33、R
34、R
35、R
36、R
37、R
37c、R
37d、R
38、R
39、R
310、R
311、R
312、R
313、R
a、R
b、R
c、R
d、R
e、R
f、R
g、R
h、X
a、X
b、X
c、X
d、X
e、X
f、Q、T、V、Het、HetA、X
1、X
31、X
32、n1、n2、n3、n31、n32、n33、n37、n38、および/またはn39が、以下に記載され(および/または本明細書において一般に)、単独で考えられるかあるいは任意の他の好ましい、好適なおよび/または特定の特徴の1つ以上と一緒に、それらの任意の組合せで考えられ得る。この段落中、「好ましい」は、より好ましい、さらに(even)またはさらに(still)または一層より好ましい、特にまたは非常に好ましい、最も好ましいおよび全ての同様の用語を包含することが意図される。誤解を避けるために、好ましい、好適なおよび/または特定の特徴は、異なるレベルの順位付けを有する(例えば異なるレベルの好ましさを有する)好ましい、好適なおよび/または特定の特徴と一緒に組み合わされ得る。
【0042】
本発明の特定の一実施形態において、Xが塩素である。しかしながら、本発明において、最も好ましくは、Xがメチルである。
【0043】
本発明において、最も好ましくは、R
1がフッ素である。本発明のさらなる好ましい実施形態において、R
1が臭素である。
【0044】
したがって、本発明の全ての態様および/または実施形態について、最も好ましくは、Xがメチルであり、R
1がフッ素である。本発明の代替的なさらには非常に好ましい実施形態(これは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態に適用され得る)において、Xがメチルであり、R
1が臭素である。
【0045】
上述されるように、R
2が、エチニル、C
1〜C
3アルコキシ−、C
1〜C
3ハロアルコキシ−(特に、C
1〜C
3フルオロアルコキシ−)、またはC
1〜C
3アルコキシ−C
1〜C
3アルコキシ−である。
【0046】
一実施形態において、R
2がエチニルである。
【0047】
好ましくは、R
2が−O−R
2Aであり、ここで、R
2Aが、C
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3ハロアルキル(特に、C
1〜C
3フルオロアルキル)、またはC
1〜C
3アルコキシ−C
1〜C
3アルキル−である。R
2AがC
1〜C
3アルキルである場合、メチルまたはエチルであるR
2Aが好ましい。R
2AがC
1〜C
3ハロアルキルである場合、C
1〜C
3フルオロアルキルであるR
2Aが好ましい(より好ましくは、C
1〜C
2フルオロアルキル、さらにより好ましくは、C
1フルオロアルキルである)。R
2Aが、C
1〜C
3ハロアルキルまたはC
1〜C
3フルオロアルキルである場合、より詳細には、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロエチル(例えば2,2,2−トリフルオロエチル)であるR
2Aが特に好ましく、最も特に、トリフルオロメチルまたはジフルオロメチルである。R
2AがC
1〜C
3アルコキシ−C
1〜C
3アルキル−である場合、−CH
2CH
2OCH
3(すなわち、2−メトキシエチル−)が好ましい。これらの好ましい実施形態において、好ましくは、R
1がフッ素であり、および/またはXがメチルである。
【0048】
したがって、より好ましくは、本発明の全ての態様および/または実施形態において、R
2が−O−R
2Aであり、ここで、R
2Aが、メチル、エチル、C
1〜C
2フルオロアルキル(特に、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、または2,2,2−トリフルオロエチルなどのトリフルオロエチル)、または−CH
2CH
2OCH
3(すなわち、2−メトキシエチル−)である。このより好ましい実施形態において、好ましくは、R
1がフッ素であり、および/またはXがメチルである。
【0049】
さらにより好ましくは、本発明の全ての態様および/または実施形態において、R
2が−O−R
2Aであり、ここで、R
2Aが、メチル、エチルまたはC
1フルオロアルキル、特に、メチル、エチル、トリフルオロメチルまたはジフルオロメチルである。これらのさらにより好ましい実施形態において、好ましくは、R
1がフッ素であり、および/またはXがメチルである。
【0050】
最も好ましくは、本発明の全ての態様および/または実施形態において、R
2が−O−R
2Aであり、ここで、R
2Aがメチルである。この最も好ましい実施形態において、好ましくは、R
1がフッ素であり、および/またはXがメチルである。
【0051】
したがって、最も好ましくは、本発明の全ての態様および/または実施形態において、Xがメチルであり、R
1がフッ素であり、R
2が−O−R
2Aであり、ここで、R
2Aがメチルである。
【0052】
好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、Gが、水素;農学的に許容できる金属(例えば農学的に許容できるアルカリ金属またはアルカリ土類金属、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシウム)、または農学的に許容できるスルホニウムまたはアンモニウム基であり;またはGが、−C(X
a)−R
a、−C(X
b)−X
c−R
b、−SO
2−R
e、または−CH
2−X
f−R
hであり;ここで、X
a、X
b、X
c、X
f、R
a、R
b、R
eおよびR
hが本明細書に定義されるとおりである。
【0053】
より好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、Gが、水素;農学的に許容できる金属(例えば農学的に許容できるアルカリ金属またはアルカリ土類金属、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシウム)、または農学的に許容できるスルホニウムまたはアンモニウム基であり;またはGが、−C(X
a)−R
aまたは−C(X
b)−X
c−R
bであり、ここで、X
a、R
a、X
b、X
cおよびR
bが本明細書に定義されるとおりである。
【0054】
特定の実施形態において、Gが、基−C(X
a)−R
aまたは−C(X
b)−X
c−R
bであり、ここで、X
a、R
a、X
b、X
cおよびR
bが本明細書に定義されるとおりである。
【0055】
好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、X
a、X
b、X
c、X
d、X
eおよび/またはX
fが酸素であり;および/またはX
cが硫黄である。
【0056】
より好ましくは、X
a、X
b、X
d、X
eおよびX
fが酸素であり;X
cが、酸素または硫黄である。さらにより好ましくは、X
a、X
b、X
c、X
d、X
eおよびX
fが酸素である。
【0057】
好ましくは、R
aが、C
1〜C
10アルキル(例えばC
1〜C
6アルキル)、C
2〜C
6アルケニル(例えばC
2〜C
4アルケニル)、C
2〜C
6アルキニル(例えばC
2〜C
4アルキニル)、C
3〜C
6シクロアルキルまたはC
1〜C
4アルコキシC
1〜C
4アルキルである。あるいは、好ましくは、R
aが、C
3〜C
7シクロアルキルC
1アルキル;またはフェニルまたは独立して、C
1〜C
3アルキル(例えばC
1アルキル)、C
1〜C
3フルオロアルキル(例えばC
1フルオロアルキル)、C
1〜C
3アルコキシ(例えばC
1アルコキシ)、C
1〜C
3フルオロアルコキシ(例えばC
1フルオロアルコキシ)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素または臭素)、シアノまたはニトロのうちの1つ、2つまたは3つ(例えば1つまたは2つ)で置換されるフェニル;またはヘテロアリールまたは独立して、C
1〜C
3アルキル(例えばC
1アルキル)、C
1〜C
3フルオロアルキル(例えばC
1フルオロアルキル)、C
1〜C
3アルコキシ(例えばC
1アルコキシ)、C
1〜C
3フルオロアルコキシ(例えばC
1フルオロアルコキシ)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素または臭素)、またはシアノのうちの1つ、2つまたは3つ(例えば1つまたは2つ)で置換されるヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールが、好ましくは、単環からなる)である。
【0058】
より好ましくは、R
aが、C
1〜C
10アルキル(例えばC
1〜C
6アルキル)、C
2〜C
6アルケニル(例えばC
2〜C
4アルケニル)、C
2〜C
6アルキニル(例えばC
2〜C
4アルキニル)、C
3〜C
6シクロアルキル、C
1〜C
4アルコキシC
1〜C
4アルキル、C
3〜C
7シクロアルキルC
1アルキル;またはフェニルまたは独立して、C
1〜C
3アルキル(例えばC
1アルキル)、C
1〜C
3フルオロアルキル(例えばC
1フルオロアルキル)、C
1〜C
3アルコキシ(例えばC
1アルコキシ)、C
1〜C
3フルオロアルコキシ(例えばC
1フルオロアルコキシ)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素または臭素)、シアノまたはニトロのうちの1つ、2つまたは3つ(例えば1つまたは2つ)で置換されるフェニルである。
【0059】
好ましくは、R
bが、C
1〜C
10アルキル(例えばC
1〜C
6アルキル)、C
2〜C
5アルケニル−CH
2−(例えばC
2〜C
3アルケニル−CH
2−)、C
2〜C
4アルケニル−CH(Me)−(例えばC
2〜C
3アルケニル−CH(Me)−)、C
2〜C
5アルキニル−CH
2−(例えばC
2〜C
3アルキニル−CH
2−)、C
2〜C
4アルキニル−CH(Me)−(例えばC
2〜C
3アルキニル−CH(Me)−)、C
3〜C
6シクロアルキルまたはC
1〜C
4アルコキシC
1〜C
4アルキルである。あるいは、好ましくは、R
bが、C
3〜C
7シクロアルキルC
1アルキル;またはフェニルまたは独立して、C
1〜C
3アルキル(例えばC
1アルキル)、C
1〜C
3フルオロアルキル(例えばC
1フルオロアルキル)、C
1〜C
3アルコキシ(例えばC
1アルコキシ)、C
1〜C
3フルオロアルコキシ(例えばC
1フルオロアルコキシ)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素または臭素)、シアノまたはニトロのうちの1つ、2つまたは3つ(例えば1つまたは2つ)で置換されるフェニル;またはヘテロアリールまたは独立して、C
1〜C
3アルキル(例えばC
1アルキル)、C
1〜C
3フルオロアルキル(例えばC
1フルオロアルキル)、C
1〜C
3アルコキシ(例えばC
1アルコキシ)、C
1〜C
3フルオロアルコキシ(例えばC
1フルオロアルコキシ)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素または臭素)、またはシアノのうちの1つ、2つまたは3つ(例えば1つまたは2つ)で置換されるヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールが、好ましくは、単環からなる)である。
【0060】
より好ましくは、R
bが、C
1〜C
10アルキル(例えばC
1〜C
6アルキル)、C
2〜C
5アルケニル−CH
2−(例えばC
2〜C
3アルケニル−CH
2−)、C
2〜C
4アルケニル−CH(Me)−(例えばC
2〜C
3アルケニル−CH(Me)−)、C
2〜C
5アルキニル−CH
2−(例えばC
2〜C
3アルキニル−CH
2−)、C
2〜C
4アルキニル−CH(Me)−(例えばC
2〜C
3アルキニル−CH(Me)−)、C
3〜C
6シクロアルキル、C
1〜C
4アルコキシC
1〜C
4アルキル、C
3〜C
7シクロアルキルC
1アルキル;またはフェニルまたは独立して、C
1〜C
3アルキル(例えばC
1アルキル)、C
1〜C
3フルオロアルキル(例えばC
1フルオロアルキル)、C
1〜C
3アルコキシ(例えばC
1アルコキシ)、C
1〜C
3フルオロアルコキシ(例えばC
1フルオロアルコキシ)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素または臭素)、シアノまたはニトロのうちの1つ、2つまたは3つ(例えば1つまたは2つ)で置換されるフェニルである。
【0061】
好ましくは、R
eが、C
1〜C
10アルキル(例えばC
1〜C
6アルキルまたはC
1〜C
4アルキル)、C
1〜C
10フルオロアルキル(例えばC
1〜C
3フルオロアルキル);またはフェニルまたは独立して、C
1〜C
3アルキル(例えばC
1アルキル)、C
1〜C
3フルオロアルキル(例えばC
1フルオロアルキル)、C
1〜C
3アルコキシ(例えばC
1アルコキシ)、C
1〜C
3フルオロアルコキシ(例えばC
1フルオロアルコキシ)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素または臭素)、シアノまたはニトロのうちの1つ、2つまたは3つ(例えば1つまたは2つ)で置換されるフェニルである。
【0062】
好ましくは、R
hが、C
1〜C
10アルキル(例えばC
1〜C
6アルキルまたはC
1〜C
4アルキル)、C
1〜C
10フルオロアルキル(例えばC
1〜C
3フルオロアルキル)またはC
1〜C
6アルキル−C(O)−(例えばC
1〜C
4アルキル−C(O)−)である。特に、R
eが、C
1〜C
10アルキル(例えばC
1〜C
6アルキルまたはC
1〜C
4アルキル)である。
【0063】
Gが、−C(X
a)−R
aまたは−C(X
b)−X
c−R
bである場合、好ましくは、X
aおよびX
bが酸素であり、X
cが、酸素または硫黄であり、R
aが、C
1〜C
10アルキル(例えばC
1〜C
6アルキル)、C
2〜C
6アルケニル(例えばC
2〜C
4アルケニル)、C
2〜C
6アルキニル(例えばC
2〜C
4アルキニル)、C
3〜C
6シクロアルキルまたはC
1〜C
4アルコキシC
1〜C
4アルキルであり;R
bが、C
1〜C
10アルキル(例えばC
1〜C
6アルキル)、C
2〜C
5アルケニル−CH
2−(例えばC
2〜C
3アルケニル−CH
2−)、C
2〜C
4アルケニル−CH(Me)−(例えばC
2〜C
3アルケニル−CH(Me)−)、C
2〜C
5アルキニル−CH
2−(例えばC
2〜C
3アルキニル−CH
2−)、C
2〜C
4アルキニル−CH(Me)−(例えばC
2〜C
3アルキニル−CH(Me)−)、C
3〜C
6シクロアルキルまたはC
1〜C
4アルコキシC
1〜C
4アルキルである。
【0064】
さらなる特定の実施形態において、Gが、水素、または農学的に許容できるアルカリ金属またはアルカリ土類金属(例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシウム)、または農学的に許容できるスルホニウムまたはアンモニウム基である。より好ましくは、Gが、水素、または農学的に許容できるアルカリ金属またはアルカリ土類金属(例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシウム)である。最も好ましくは、Gが水素である。
【0065】
特に好ましくは、本発明の全ての態様および/または実施形態において、
Qが、式Q1の基であり、または
Qが、式Q2の基であり、YがOである。
【0066】
最も好ましくは、本発明の全ての態様および/または実施形態において、Qが、式Q1の基である。
【0067】
Qが、本明細書において、例えば本明細書において上に定義されるような式Q1の基である場合、式(I)の化合物は、一般的な構造(I−1):
【0068】
【化4】
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【0070】
好ましくは、R
3、R
4および/またはR
5が、互いに独立して、水素、C
1〜C
4アルキル(例えばC
1〜C
2アルキル)、C
2〜C
3アルケニル−CH
2−(例えばエテニル−CH
2−)、C
2〜C
3アルキニル−CH
2−(例えばエチニル−CH
2−)、C
1〜C
2フルオロアルキル(例えばC
1フルオロアルキル)またはC
1〜C
2アルコキシC
1〜C
2アルキルであり;
またはR
3およびR
4が、一緒になって、−(CH
2)
n1−または−(CH
2)
n2−X
1−(CH
2)
n3−であり、R
5およびR
6が、本明細書に定義されるとおりであり、またはR
5およびR
6が、一緒になって、−(CH
2)
n1−または−(CH
2)
n2−X
1−(CH
2)
n3−であり、R
3およびR
4が、本明細書に定義されるとおりであり;
またはR
4およびR
6が、一緒になって、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)(R
14)−C(R
15)(R
16)−C(R
17)(R
18)−、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)=C(R
15)−C(R
17)(R
18)−、または−CH(R
19)−C(R
20)(R
21)−CH(R
22)−(好ましくは、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)(R
14)−C(R
15)(R
16)−C(R
17)(R
18)−または−C(R
11)(R
12)−C(R
13)=C(R
15)−C(R
17)(R
18)−)である。
【0071】
より好ましくは、R
3、R
4および/またはR
5が、互いに独立して、水素またはC
1〜C
2アルキル(特に、水素)であり;
またはR
3およびR
4が、一緒になって、−(CH
2)
n1−または−(CH
2)
n2−X
1−(CH
2)
n3−であり、R
5およびR
6が、本明細書に定義されるとおりであり、またはR
5およびR
6が、一緒になって、−(CH
2)
n1−または−(CH
2)
n2−X
1−(CH
2)
n3−であり、R
3およびR
4が、本明細書に定義されるとおりであり;
またはR
4およびR
6が、一緒になって、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)(R
14)−C(R
15)(R
16)−C(R
17)(R
18)−、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)=C(R
15)−C(R
17)(R
18)−、または−CH(R
19)−C(R
20)(R
21)−CH(R
22)−(好ましくは、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)(R
14)−C(R
15)(R
16)−C(R
17)(R
18)−または−C(R
11)(R
12)−C(R
13)=C(R
15)−C(R
17)(R
18)−)である。
【0072】
さらにより好ましくは、R
3、R
4およびR
5が水素であり;
またはR
3およびR
5が水素であり、R
4およびR
6が、一緒になって、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)(R
14)−C(R
15)(R
16)−C(R
17)(R
18)−、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)=C(R
15)−C(R
17)(R
18)−、または−CH(R
19)−C(R
20)(R
21)−CH(R
22)−である。
【0073】
一層より好ましくは、R
3、R
4およびR
5が水素であり;またはR
3およびR
5が水素であり、R
4およびR
6が、一緒になって、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)(R
14)−C(R
15)(R
16)−C(R
17)(R
18)−または−C(R
11)(R
12)−C(R
13)=C(R
15)−C(R
17)(R
18)−である。
【0074】
最も好ましくは、R
3、R
4およびR
5が水素である。
【0075】
好ましくは、R
6が、そのフェニル環において、1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されるベンジルである場合、これらの置換基が、独立して、シアノ、−C≡C−R
6A、−C(R
6B)=C(R
6C)(R
6CC)、−C(O)−R
6D、−S(O)
2−R
6E、C
1〜C
3アルコキシ(好ましくは、メトキシなどのC
1〜C
2アルコキシ)、C
1〜C
2フルオロアルコキシ(好ましくは、C
1フルオロアルコキシ)、ハロゲン(好ましくは、フッ素または塩素)、メチルまたはC
1フルオロアルキルであり、ここで、R
6Aが、水素、メチル、エチル、C
1フルオロアルキル(好ましくは、トリフルオロメチル)、フッ素、塩素または臭素であり、R
6B、R
6C、R
6CC、R
6D、およびR
6Eが本明細書に定義されるとおりである。
【0076】
R
6が、任意選択的に置換されるベンジルである場合、さらにより好ましくは、R
6は、そのフェニル環において、シアノ、−C≡C−R
6A、−C(R
6B)=C(R
6C)(R
6CC)または−C(O)−R
6Dである第1の置換基で置換され;そのフェニル環において、シアノ、−C≡C−R
6A、−C(R
6B)=C(R
6C)(R
6CC)、−C(O)−R
6D、−S(O)
2−R
6E、C
1〜C
2アルコキシ(好ましくは、メトキシ)、C
1〜C
2フルオロアルコキシ(好ましくは、C
1フルオロアルコキシ)、ハロゲン(好ましくは、フッ素または塩素)、またはメチルである第2の独立した置換基で任意選択的に置換されるベンジルであり;ここで、R
6DおよびR
6Eが、独立して、メチルまたはトリフルオロメチルである。
【0077】
R
6が、任意選択的に置換されるベンジルである場合、さらにより好ましくは、R
6は、そのフェニル環において、シアノまたは−C≡C−R
6Aである第1の置換基で置換され;そのフェニル環において、シアノ、−C≡C−R
6A、−C(R
6B)=C(R
6C)(R
6CC)、−C(O)−R
6D、−S(O)
2−R
6E、メトキシ、C
1フルオロアルコキシ、フッ素、塩素、またはメチルである第2の独立した置換基で任意選択的に置換されるベンジルであり;ここで、R
6DおよびR
6Eが、独立して、メチルまたはトリフルオロメチルである。
【0078】
R
6が、任意選択的に置換されるベンジルである場合、さらにより好ましくは、R
6は、そのフェニル環において、シアノまたは−C≡C−R
6Aである1つの置換基で置換されるベンジルである。
【0079】
好ましくは、R
6が、水素;C
1〜C
4アルキル(例えばC
1〜C
2アルキル);C
2〜C
3アルケニル−CH
2−(例えばエテニル−CH
2−);C
2〜C
3アルキニル−CH
2−(好ましくは、別名プロパルギルであるエチニル−CH
2−);C
1〜C
2フルオロアルキル(例えばC
1フルオロアルキル);C
1〜C
2アルコキシC
1〜C
2アルキル;C
1〜C
2アルキルチオC
1〜C
2アルキル;C
1〜C
2アルキルスルフィニルC
1〜C
2アルキル;C
1〜C
2アルキルスルホニルC
1〜C
2アルキル;シクロプロピル;またはテトラヒドロフラニル(テトラヒドロフラン−3−イルなど)、またはテトラヒドロピラニル(テトラヒドロピラン−4−イルなど)であり;
またはR
6が、T−CH(R
7)−であり(特に、R
7が水素であり得);
またはR
6が、Het−CH(R
8)−であり(特に、R
8が水素であり得);
またはR
6が、C
3〜C
6シクロアルキルメチル−(例えばシクロヘキシルメチル−)であり;または−C
1〜C
2アルキル−部分に結合された環炭素原子ではなく、かつ−C
1〜C
2アルキル−部分に結合された環炭素原子に直接結合されないシクロアルキル環炭素原子において、=N−O−R
10、オキソ(=O)、C
1〜C
3アルコキシ、C
1ハロアルコキシ、シクロプロピルオキシ、(シクロプロピル)メトキシまたはビニル−CH
2−オキシである1つの環置換基で置換され、C
1〜C
2アルキル(例えばメチル)である第2の環置換基で任意選択的に置換されるC
4〜C
6シクロアルキルメチル−(例えばシクロヘキシルメチル−)であり;
またはR
3およびR
4が、一緒になって、−(CH
2)
n1−または−(CH
2)
n2−X
1−(CH
2)
n3−であり、R
5およびR
6が、本明細書に定義されるとおりであり、またはR
5およびR
6が、一緒になって、−(CH
2)
n1−または−(CH
2)
n2−X
1−(CH
2)
n3−であり、R
3およびR
4が、本明細書に定義されるとおりであり;
またはR
4およびR
6が、一緒になって、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)(R
14)−C(R
15)(R
16)−C(R
17)(R
18)−、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)=C(R
15)−C(R
17)(R
18)−、または−CH(R
19)−C(R
20)(R
21)−CH(R
22)−である。
【0080】
より好ましくは、R
6が、水素;C
1〜C
4アルキル(特に、C
1〜C
2アルキル);C
2〜C
3アルキニル−CH
2−(好ましくは、別名プロパルギルであるエチニル−CH
2−);またはC
1〜C
2アルコキシC
1〜C
2アルキル(特に、メトキシメチル)であり;
またはR
6が、T−CH(R
7)−であり(特に、R
7が水素であり得);
またはR
6が、Het−CH(R
8)−であり(特に、R
8が水素であり得);
またはR
6が、(−メチル−部分に結合された環炭素原子に対して計算される)シクロヘキシル環の4位において、=N−O−R
10である1つの環置換基;またはオキソ(=O)、C
1〜C
3アルコキシ、C
1ハロアルコキシ、シクロプロピルオキシ、(シクロプロピル)メトキシまたはビニル−CH
2−オキシである第1の環置換基のいずれかで置換され、C
1〜C
2アルキル(特に、メチル)である第2の環置換基で任意選択的に置換されるシクロヘキシルメチル−であり;
またはR
3およびR
4が、一緒になって、−(CH
2)
n1−または−(CH
2)
n2−X
1−(CH
2)
n3−であり、R
5およびR
6が、本明細書に定義されるとおりであり、またはR
5およびR
6が、一緒になって、−(CH
2)
n1−または−(CH
2)
n2−X
1−(CH
2)
n3−であり、R
3およびR
4が、本明細書に定義されるとおりであり;
またはR
4およびR
6が、一緒になって、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)(R
14)−C(R
15)(R
16)−C(R
17)(R
18)−、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)=C(R
15)−C(R
17)(R
18)−、または−CH(R
19)−C(R
20)(R
21)−CH(R
22)−である。
【0081】
さらにより好ましくは、R
6が、水素;C
1〜C
4アルキル(特に、C
1〜C
2アルキル);C
2〜C
3アルキニル−CH
2−(好ましくは、別名プロパルギルであるエチニル−CH
2−);またはC
1〜C
2アルコキシC
1〜C
2アルキル(特に、メトキシメチル)であり;
またはR
6が、T−CH(R
7)−であり(特に、R
7が水素であり得);
またはR
6が、Het−CH(R
8)−であり(特に、R
8が水素であり得);
またはR
4およびR
6が、一緒になって、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)(R
14)−C(R
15)(R
16)−C(R
17)(R
18)−、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)=C(R
15)−C(R
17)(R
18)−、または−CH(R
19)−C(R
20)(R
21)−CH(R
22)−である。
【0082】
さらにより好ましくは、R
6が、水素、C
1〜C
4アルキル(特に、C
1〜C
2アルキル)、またはC
2〜C
3アルキニル−CH
2−(好ましくは、別名プロパルギルであるエチニル−CH
2−)であり;
またはR
4およびR
6が、一緒になって、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)(R
14)−C(R
15)(R
16)−C(R
17)(R
18)−または−C(R
11)(R
12)−C(R
13)=C(R
15)−C(R
17)(R
18)−である。
【0083】
さらにより好ましくは、R
6が、水素、C
1〜C
4アルキル、またはC
2〜C
3アルキニル−CH
2−である。
【0084】
さらにより好ましくは、R
6が、水素、C
1〜C
2アルキル、またはC
2〜C
3アルキニル−CH
2−である。
【0085】
一層より好ましくは、R
6が、水素、またはエチニル−CH
2−であり、最も好ましくは、R
6が、別名プロパルギルであるエチニル−CH
2−)である。
【0086】
好ましくは、Tが、酸素、硫黄および窒素から独立して選択される1つまたは2つ(好ましくは、1つ)の環ヘテロ原子を有する4〜7(例えば4、5または6、好ましくは、5または6)員単環式ヘテロシクリルであり;ヘテロシクリルTが、独立して、C
1〜C
3アルキル(特に、C
1〜C
2アルキル)、C
1〜C
2フルオロアルキル(特に、C
1フルオロアルキル)またはオキソ(=O)である1つまたは2つの環炭素置換基で任意選択的に置換され、および/または存在する場合、環窒素における、1つのC
1〜C
4アルキル(特に、C
1〜C
3アルキルまたはC
1〜C
2アルキル)、C
1〜C
2フルオロアルキル(特に、C
1フルオロアルキル)、C
1〜C
4アルコキシ(特に、C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
2アルコキシ)、C
1〜C
2フルオロアルコキシ(特に、C
1フルオロアルコキシ)、R
9−C(O)−またはC
1〜C
2アルキル−S(O)
2−置換基で任意選択的に置換され、および/または存在する場合、環硫黄における、1つまたは2つのオキソ(=O)置換基で任意選択的に置換される。
【0087】
より好ましくは、Tが、酸素、硫黄および窒素から独立して選択される1つまたは2つ(好ましくは、1つ)の環ヘテロ原子を有する4〜7(例えば4、5または6、好ましくは、5または6)員単環式ヘテロシクリルであり;ヘテロシクリルTが、存在する場合、環窒素における、1つのC
1〜C
4アルキル(特に、C
1〜C
3アルキルまたはC
1〜C
2アルキル)、C
1〜C
2フルオロアルキル(特に、C
1フルオロアルキル)、C
1〜C
4アルコキシ(特に、C
1〜C
3アルコキシまたはC
1〜C
2アルコキシ)、C
1〜C
2フルオロアルコキシ(特に、C
1フルオロアルコキシ)、R
9−C(O)−またはC
1〜C
2アルキル−S(O)
2−置換基で任意選択的に置換され、および/または存在する場合、環硫黄における、1つまたは2つのオキソ(=O)置換基で任意選択的に置換される。
【0088】
さらにより好ましくは、Tが、酸素、硫黄および窒素から独立して選択される1つの環ヘテロ原子を有する4〜7(例えば4、5または6、好ましくは、5または6)員単環式ヘテロシクリルであり;ヘテロシクリルTが、存在する場合、環窒素における、1つのR
9−C(O)−またはC
1〜C
2アルキル−S(O)
2−(好ましくは、R
9−C(O)−)置換基で任意選択的に置換され、および/または存在する場合、環硫黄における、1つまたは2つのオキソ(=O)置換基で任意選択的に置換される。
【0089】
最も好ましくは、Tが、酸素および窒素から独立して選択される1つの環ヘテロ原子を有する4、5または6(好ましくは、5または6)員単環式ヘテロシクリルであり;ヘテロシクリルTが、存在する場合、環窒素における、1つのR
9−C(O)−またはC
1〜C
2アルキル−S(O)
2−(好ましくは、R
9−C(O)−)置換基で任意選択的に置換される。
【0090】
Tが、環炭素原子において、−(CH
2)
m−CH(R
7)−または−CH(R
7)−部分に結合されることが特に好ましい。
【0091】
T中、1つまたは2つ(例えば1つの)環ヘテロ原子が、−(CH
2)
m−CH(R
7)−または−CH(R
7)−部分に対する結合位置である環原子(例えば環炭素原子)に直接結合されないことが特に好ましい。
【0092】
T中、好ましくは、2つの環ヘテロ原子が存在する場合、それらは、1つまたは(好ましくは)2つの炭素原子で隔てられる(すなわち、それらは、互いに直接結合されない)。
【0093】
好ましくは、R
9が、C
1〜C
4アルキル(特に、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルまたはn−ブチル、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピルまたはイソプロピル)、C
1〜C
2フルオロアルキル(例えばCF
3またはCHF
2CF
2−)、C
1〜C
2アルコキシメチル−(例えばメトキシメチル−)、またはシクロプロピルである。
【0094】
より好ましくは、R
9が、C
1〜C
3アルキル(好ましくは、メチルまたはエチル)、C
1〜C
2フルオロアルキル(例えばCF
3またはCHF
2CF
2−)、メトキシメチル−、またはシクロプロピルである。
【0095】
最も好ましくは、R
9が、メチル、エチル、C
1〜C
2フルオロアルキル(例えばCF
3またはCHF
2CF
2−)またはメトキシメチル−;特に、メチルである。
【0096】
好ましくは、Tが、以下の部分式T
1、T
2、T
3、T
4、T
5、T
6、T
7、T
33、T
34、T
37、T
38、T
41、T
42、T
43、T
44、T
47、T
87、T
89、T
90またはT
107:
【0097】
【化5】
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【0098】
のうちの1つであり、式中:Aが、−(CH
2)
m−CH(R
7)−または−CH(R
7)−部分に対する結合位置であり;
R
9が本明細書に定義されるとおりである。
【0099】
より好ましくは、Tが、部分式T
1、T
2、T
4、T
6、T
7、T
33、T
34、T
41、T
42、T
43、T
44、T
87、T
89またはT
90のうちの1つである。さらにより好ましくは、Tが、部分式T
2、T
6、T
7、T
33、T
34、T
41、T
42、T
43、T
44、T
87、T
89またはT
90のうちの1つである。一層より好ましくは、Tが、部分式T
2、T
7、T
87またはT
90のうちの1つである。さらにより好ましくは、Tが、部分式T
2、T
7またはT
90のうちの1つである。最も好ましくは、Tが、部分式T
7である。
【0101】
好ましくは、Hetが、環炭素において結合されたヘテロアリールであり、これは、独立して、C
1〜C
3アルキル(好ましくは、C
1〜C
2アルキル)、C
1〜C
2フルオロアルキル(好ましくは、C
1フルオロアルキル)、C
1〜C
3アルキル−C(O)−(好ましくは、メチル−C(O)−であるC
1アルキル−C(O)−)、C
1〜C
2フルオロアルキル−C(O)−(好ましくは、C
1フルオロアルキル−C(O)−)、ヒドロキシ(任意のオキソ互変異性体を含む)、C
2〜C
3アルケニル(好ましくは、エテニルまたはプロパ−1−エニル)、C
2〜C
3アルキニル(好ましくは、エチニルまたはプロパ−1−イニル)、C
1〜C
3アルコキシ(好ましくは、メトキシであるC
1〜C
2アルコキシなどのC
1〜C
2アルコキシ)、C
1〜C
2フルオロアルコキシ(好ましくは、C
1フルオロアルコキシ)、ハロゲン(好ましくは、フッ素または塩素)、シアノまたはニトロである1つ、2つまたは3つ(好ましくは、1つまたは2つ、より好ましくは、1つ)の環炭素置換基で任意選択的に置換され;および/または、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子を含有する5員ヘテロアリール環の場合、ヘテロアリールが、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子において、1つのC
1〜C
3アルキル、C
1〜C
2フルオロアルキル、C
1〜C
3アルキル−C(O)−、C
1〜C
2フルオロアルキル−C(O)−またはC
1〜C
2アルキル−S(O)
2−置換基で任意選択的に置換される。
【0102】
より好ましくは、Hetが、環炭素において結合されたヘテロアリール(特に、単環式ヘテロアリール)であり、これは、独立して、C
1〜C
2アルキル、C
1フルオロアルキル、C
1〜C
2アルキル−C(O)−、C
1フルオロアルキル−C(O)−、−SC
1〜C
2アルキル、ヒドロキシ(任意のオキソ互変異性体を含む)、エチニル、プロパ−1−イニル、C
1〜C
2アルコキシ、C
1〜C
2フルオロアルコキシ、フッ素、塩素、臭素、シアノまたはニトロである1つ、2つまたは3つ(特に、1つまたは2つ、例えば1つ)の環炭素置換基で任意選択的に置換され;および/または、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子を含有する5員ヘテロアリール環の場合、ヘテロアリールが、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子において、1つのC
1〜C
3アルキル、C
1〜C
2フルオロアルキル、C
1〜C
3アルキル−C(O)−、C
1〜C
2フルオロアルキル−C(O)−またはC
1〜C
2アルキル−S(O)
2−置換基で任意選択的に置換される。
【0103】
さらにより好ましくは、Hetが、環炭素において結合されたヘテロアリール(特に、単環式ヘテロアリール)であり、これは、独立して、C
1〜C
2アルキル(特に、メチル)、C1〜C2アルコキシ(特に、メトキシ)、C
1フルオロアルキル(特に、CF
3)、C
1〜C
2フルオロアルコキシ、C
1〜C
2アルキル−C(O)−(特に、Me−C(O)−)、C
1フルオロアルキル−C(O)−、エチニル、プロパ−1−イニル、C
1〜C
2フルオロアルコキシ、フッ素、塩素またはシアノである1つまたは2つ(特に、1つ)の環炭素置換基で任意選択的に置換され;および/または、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子を含有する5員ヘテロアリール環の場合、ヘテロアリールが、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子において、1つのC
1〜C
2アルキル(例えばメチル)、C
1フルオロアルキル、メチル−C(O)−またはC
1フルオロアルキル−C(O)−置換基で任意選択的に置換される。
【0104】
さらにより好ましくは、Hetが、環炭素において結合されたヘテロアリール(特に、単環式ヘテロアリール)であり、これは、独立して、C
1〜C
2アルキル(特に、メチル)、C
1フルオロアルキル(特に、CF
3)、フッ素またはシアノである1つまたは2つ(特に、1つ)の環炭素置換基で任意選択的に置換され;および/または、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子を含有する5員ヘテロアリール環の場合、ヘテロアリールが、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子において、1つのメチル置換基で任意選択的に置換される。
【0105】
好ましくは、Hetが、環炭素において結合された任意選択的に置換される単環式ヘテロアリールである。このような単環式ヘテロアリールは、5員または6員単環式ヘテロアリールであり得る。
【0106】
より好ましくは、Hetが、環炭素において結合された任意選択的に置換される単環式ヘテロアリールであり、これは、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(その農芸化学的に許容できる酸付加塩など)として存在する;ピリジニル(好ましくは、ピリジン−3−イルまたは最も好ましくは、ピリジン−2−イル)、ピラゾリル(好ましくは、ピラゾール−5−イルまたはピラゾール−4−イル、または最も好ましくは、ピラゾール−3−イル)、イミダゾリル(好ましくは、イミダゾール−2−イル)、ピラジニル、ピリミジニル(好ましくは、ピリミジン−4−イル)、ピリダジニル(好ましくは、ピリダジン−3−イル)、トリアゾリル(例えば1,2,3−トリアゾリル)、テトラゾール−5−イル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリルまたはオキサジアゾリルである。
【0107】
さらにより好ましくは、Hetが、環炭素において結合された任意選択的に置換される単環式ヘテロアリールであり、これは、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(その農芸化学的に許容できる酸付加塩など)として存在する;ピリジニル(好ましくは、ピリジン−3−イルまたは最も好ましくは、ピリジン−2−イル)、ピラゾリル(好ましくは、ピラゾール−5−イルまたはピラゾール−4−イル、または最も好ましくは、ピラゾール−3−イル)、イミダゾリル(好ましくは、イミダゾール−2−イル)、ピラジニル、ピリミジニル(好ましくは、ピリミジン−4−イル)、ピリダジニル(好ましくは、ピリダジン−3−イル)、トリアゾリル(例えば1,2,3−トリアゾリル)、またはテトラゾール−5−イルである。
【0108】
さらにより好ましくは、Hetが、環炭素において結合された任意選択的に置換される単環式ヘテロアリールであり、これは、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(その農芸化学的に許容できる酸付加塩など)として存在する;ピリジニル(好ましくは、ピリジン−3−イルまたは最も好ましくは、ピリジン−2−イル)、ピラゾリル(好ましくは、ピラゾール−5−イルまたはピラゾール−4−イル、または最も好ましくは、ピラゾール−3−イル)、イミダゾリル(好ましくは、イミダゾール−2−イル)、ピラジニル、ピリミジニル(好ましくは、ピリミジン−4−イル)、またはピリダジニル(好ましくは、ピリダジン−3−イル)である。
【0109】
一層より好ましくは、Hetが、環炭素において結合された任意選択的に置換される単環式ヘテロアリールであり、これは、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(その農芸化学的に許容できる酸付加塩など)として存在する;ピリジン−3−イル、ピリジン−2−イル、またはピラゾリル(好ましくは、ピラゾール−5−イルまたはピラゾール−4−イル、または最も好ましくは、ピラゾール−3−イル)である。
【0110】
最も好ましくは、Hetが、環炭素において結合された任意選択的に置換される単環式ヘテロアリールであり、これは、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(その農芸化学的に許容できる酸付加塩など)として存在する;ピリジン−2−イルまたはピラゾール−3−イルである。
【0111】
Het中、−CH(R
8)−部分に対する結合点である環原子(環炭素原子)に直接結合される任意の環炭素原子が非置換であることが特に好ましい。したがって、例えば、好ましくは、Hetが、(任意選択的に、その農芸化学的に許容できる塩として存在する)任意選択的に置換されるピリジン−2−イルである場合、(ピリジン環窒素原子に対して計算される)環の3位における環炭素原子が非置換である。
【0112】
Hetが、環炭素において結合され、置換される場合、−CH(R
8)−部分に対する結合点であるヘテロアリール環炭素に対して4位にある(すなわち、ヘテロアリール環炭素と正反対にある)環炭素において置換基(例えば本明細書に定義されるような)で置換される任意選択的に置換される6員単環式ヘテロアリールであることが特に好ましい。したがって、例えば、より好ましくは、Hetが、(任意選択的に、その農芸化学的に許容できる塩として存在する)任意選択的に置換されるピリジン−2−イルである場合、(ピリジン環窒素原子に対して計算される)5位にある環炭素原子が、置換基(例えば本明細書に定義されるような)で置換され;さらにより好ましくは、この実施形態において、(ピリジン環窒素原子に対して計算される)環の3位にある環炭素原子が非置換である。
【0113】
その代わりにまたはそれに加えて、特定の実施形態において、Hetが、環炭素において結合され、置換される場合、−CH(R
8)−部分に対する結合点であるヘテロアリール環炭素に対して3位にあるかまたは3位である環炭素において置換基(例えば本明細書に定義されるような)で置換される任意選択的に置換される6員単環式ヘテロアリールである。例えば、より特に、Hetが、(任意選択的に、その農芸化学的に許容できる塩として存在する)任意選択的に置換されるピリジン−2−イルである場合、(ピリジン環窒素原子に対して計算される)環の6位における環炭素原子が、置換基(例えば本明細書に定義されるような)で置換され;さらにより特に、この実施形態において、(ピリジン環窒素原子に対して計算される)環の3位における環炭素原子が非置換である。
【0114】
好ましくは、R
10が、水素、C
1〜C
2アルキル(例えばメチル)またはC
1フルオロアルキルである。
【0115】
好ましくは、X
1が、O、NH、N(C
1〜C
3アルキル)(例えばNMe)、N(C
1〜C
3アルコキシ)(例えばN(OMe))、C(H)(C
1〜C
3アルコキシ)(例えばC(H)(OMe))、またはC(Me)(C
1〜C
2アルコキシ)(例えばC(Me)(OMe))である。より好ましくは、X
1が、OまたはC(H)(OMe)などの、OまたはC(H)(C
1〜C
3アルコキシ)である。
【0116】
好ましくは、n1が、3、4または5、より好ましくは、4または5である。
【0117】
好ましくは、n2およびn3が、独立して、1つ、2つまたは3つ(特に、1つまたは2つ)であり、ただし、n2+n3が、3または4である。より好ましくは、n2およびn3が両方とも2である。
【0118】
好ましくは、R
11およびR
18が両方とも水素であり、またはR
11およびR
18が、一緒になって、−O−または−C
1〜C
2アルキレン−架橋を形成し(より好ましくは、R
11およびR
18が、一緒になって、−O−または−C
1〜C
2アルキレン−架橋を形成し);R
12およびR
17が、独立して、水素、C
1〜C
3アルキル(特に、メチル)またはC
1〜C
2アルコキシC
1〜C
2アルキル(特に、メトキシメチル)であり;R
13、R
14およびR
15が、独立して、水素またはC
1〜C
3アルキル(特に、メチル)であり、ただし、R
13、R
14およびR
15のうちの2つまたは全て(好ましくは、全て)が水素であり;R
16が、水素;C
1〜C
3アルキル(特に、メチル);またはC
1〜C
2アルコキシC
1〜C
2アルキル(特に、メトキシメチル)である。
【0119】
好ましくは、R
12およびR
17が、独立して、水素、メチルまたはメトキシメチルである。
【0120】
好ましくは、R
13、R
14およびR
15が水素である。
【0122】
より好ましくは、R
11およびR
18が両方とも水素であり、またはR
11およびR
18が、一緒になって、−O−または−C
1〜C
2アルキレン−架橋を形成し(さらにより好ましくは、R
11およびR
18が、一緒になって、−O−または−C
1〜C
2アルキレン−架橋を形成し);R
12およびR
17が、独立して、水素、メチルまたはメトキシメチルであり;R
13、R
14、R
15およびR
16が水素である。
【0123】
さらにより好ましくは、R
4およびR
6が、一緒になって、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)(R
14)−C(R
15)(R
16)−C(R
17)(R
18)−、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)=C(R
15)−C(R
17)(R
18)−、または−CH(R
19)−C(R
20)(R
21)−CH(R
22)−である場合、R
4およびR
6は、一緒になって:
【0124】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
【0126】
好ましくは、R
4およびR
6が、一緒になって、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)(R
14)−C(R
15)(R
16)−C(R
17)(R
18)−、−C(R
11)(R
12)−C(R
13)=C(R
15)−C(R
17)(R
18)−、または−CH(R
19)−C(R
20)(R
21)−CH(R
22)−である場合、式(I)の化合物は、式(IA)または(IB):
【0127】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0128】
の化合物であり、式中、G、X、R
1、R
2、R
3、R
5、R
12、R
13、R
14、R
15、R
16およびR
17が、本明細書に前述されるとおりであり、ここで、X
2が、−O−または−C
1〜C
2アルキル−である。
【0130】
好ましくは、R
19および/またはR
22が水素である。
【0131】
好ましくは、R
20およびR
21が、一緒になって、オキソ(=O)、=N−O−R
10、または=CH
2であり;またはR
20およびR
21が、それらが結合された炭素原子と一緒になって、5、6または7(特に、5または6)員飽和ヘテロシクリルを形成し、ここで、ヘテロシクリルが、独立して、酸素または硫黄であり、かつ互いに直接結合されない2つの環ヘテロ原子を有し、ここで、ヘテロシクリルが、独立して、C
1〜C
2アルキル(例えばメチル)である1つ、2つまたは3つ(特に、1つまたは2つ)の環炭素置換基で任意選択的に置換される。
【0132】
本発明の好ましい実施形態()例えば式中、QがQ1である)において、式(I)の化合物は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩として存在する、本明細書に記載され、および/または示されるような、表1〜46のいずれかに記載される化合物である。
【0133】
本発明のより好ましい実施形態において、式(I)の化合物は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(例えば農芸化学的に許容できる金属、スルホニウムまたはアンモニウム塩)として存在する、本明細書に記載され、および/または示されるような、化合物A8、A9 A10、A11、A12、A13、A14、A16、またはP1のいずれか1つである。
【0134】
本発明のさらにより好ましい実施形態において、式(I)の化合物は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(例えば農芸化学的に許容できる金属、スルホニウムまたはアンモニウム塩)として存在する、本明細書に記載され、および/または示されるような、化合物A8、A9、A10、A14またはA16のいずれか1つである。
【0135】
本発明の全ての実施形態または態様において、Qは、式Q1のものであり、式(I)の化合物が、式(IC):
【0136】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0137】
(式中、X、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6およびGが、本明細書に定義されるとおりであり、式(IC)の化合物の、モル濃度基準で40%以上(特に、45%以上)が、R
5およびR
6に結合される環炭素原子において示される立体化学を有する)の化合物であることが非常に好ましい。例えば、式(IC)のこの最も広い定義は、R
5およびR
6に結合される環炭素原子において実質的にラセミ体である化合物を含み、R
5およびR
6に結合される環炭素原子において示される立体化学を有する異性体が豊富な化合物も含む。
【0138】
より好ましくは、式(IC)の化合物の、モル濃度基準で50%超(さらにより好ましくは、70%超または80%超、最も好ましくは、90%超または95%超)が、R
5およびR
6に結合される環炭素原子において示される立体化学を有する。式(IC)のこのより好ましい定義は、R
5およびR
6に結合される環炭素原子において示される立体化学を有する異性体が豊富な化合物を含む。
【0139】
置換基G、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびR
6の性質に応じて、式(I−1)の化合物は、様々な異性体として存在し得る。Gが水素である場合、例えば、式(I)の化合物は、様々な互変異性体として存在してもよく、これらの全てが本発明によって包含される:
【0140】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0141】
また、置換基が二重結合を含む場合、シス−およびトランス−異性体が存在し得る。本発明は、あらゆる割合における全てのこのような異性体および互変異性体およびそれらの混合物を包含する。これらの異性体も、式Iの権利請求される化合物の範囲内である。
【0142】
Qが、上に定義されるような式Q2の基である場合、式(I)の化合物は、一般的な構造(I−2):
【0143】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【0145】
好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、R
33、R
34、R
35および/またはR
36が、互いに独立して、水素、C
1〜C
4アルキル(例えばC
1〜C
2アルキル)、C
2〜C
4アルキニル(特に、C
2〜C
3アルキニル−CH
2−、例えばエチニル−CH
2−)、C
1〜C
3アルコキシC
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3アルキルチオC
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3アルキルスルフィニルC
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3アルキルスルホニルC
1〜C
3アルキル;C
3〜C
4シクロアルキル(特に、シクロプロピル);または酸素、硫黄および窒素から独立して選択される1つの環ヘテロ原子を有する非置換の4、5または6(例えば4または5)員単環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルが、ヘテロシクリル(特に、テトラヒドロフラン−3−イルなどのテトラヒドロフラニル、またはテトラヒドロピラン−4−イルなどのテトラヒドロピラニル)中の環炭素原子において結合されており;ただし、R
33、R
34、R
35およびR
36のうちの1つ以下(特に、0個)が、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり;
またはR
33およびR
34が、一緒になって、−(CH
2)
n31−または−(CH
2)
n32−X
1−(CH
2)
n33−であり、R
35およびR
36が、本明細書において(例えば本明細書において上記に)定義されるとおりであり、またはR
35およびR
36が、一緒になって、−(CH
2)
n31−または−(CH
2)
n32−X
1−(CH
2)
n33−であり、R
33およびR
34が、本明細書において(例えば本明細書において上記に)定義されるとおりであり;ここで、X
1が、O、S、S(O)、S(O)
2、NH、N(C
1〜C
2アルキル)、N(C
1〜C
2アルコキシ)、C(H)(C
1〜C
2アルキル)、C(C
1〜C
2アルキル)
2またはC(H)(C
1〜C
2アルコキシ)であり;n31が、4または5であり;n32およびn33が、独立して、1、2または3であり、ただし、n32+n33が、3または4である。
【0146】
より好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、R
33、R
34、R
35および/またはR
36が、互いに独立して、水素、C
1〜C
4アルキル(特に、C
1〜C
2アルキル)、C
2〜C
4アルキニル(特に、C
2〜C
3アルキニル−CH
2−、例えばエチニル−CH
2−)、C
1〜C
3アルコキシC
1〜C
3アルキル(特に、C
1〜C
2アルコキシC
1〜C
2アルキル)、C
1〜C
3アルキルチオC
1〜C
3アルキル(特に、C
1〜C
2アルキルチオC
1〜C
2アルキル)、C
1〜C
3アルキルスルフィニルC
1〜C
3アルキル(特に、C
1〜C
2アルキルスルフィニルC
1〜C
2アルキル)、C
1〜C
3アルキルスルホニルC
1〜C
3アルキル(特に、C
1〜C
2アルキルスルホニルC
1〜C
2アルキル);C
3〜C
4シクロアルキル(特に、シクロプロピル);または酸素、硫黄および窒素から独立して選択される1つの環ヘテロ原子を有する非置換の4、5または6(例えば4または5)員単環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルが、ヘテロシクリル(特に、テトラヒドロフラン−3−イルなどのテトラヒドロフラニル、またはテトラヒドロピラン−4−イルなどのテトラヒドロピラニル)中の環炭素原子において結合されており;ただし、R
33、R
34、R
35およびR
36のうちの1つ以下(特に、0個)が、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクリルである。
【0147】
さらにより好ましくは、R
33、R
34、R
35および/またはR
36が、互いに独立して、水素、C
1〜C
3アルキル(特に、メチルなどのC
1〜C
2アルキル)またはC
1〜C
3アルコキシC
1〜C
3アルキル(特に、C
1〜C
2アルコキシC
1〜C
2アルキル)であり;ただし、R
33、R
34、R
35およびR
36のうちの1つ以下(特に、0個)が、アルコキシアルキルである。
【0148】
さらにより好ましくは、R
33、R
34、R
35および/またはR
36が、互いに独立して、水素またはC
1〜C
2アルキル(好ましくは、水素またはメチル)である。
【0149】
最も好ましくは(特に、Yが、CR
38R
39または−CR
310R
311CR
312R
313−である場合)、R
33、R
34、R
35およびR
36が水素である。
【0150】
好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、R
33、R
34、R
35およびR
36の少なくとも1つ(より好ましくは、2つ、3つまたは4つ、さらにより好ましくは、3つまたは4つ、最も好ましくは、4つ全て)が、互いに独立して、水素またはC
1〜C
4アルキル(例えばHまたはC
1〜C
3アルキル、またはHまたはC
1〜C
2アルキル)であり;および/またはR
34およびR
35が、本明細書に記載されるように一緒になる。
【0151】
好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、Yが、O、S、S(O)、S(O)
2、C(O)、CR
38R
39または−CR
310R
311CR
312R
313−である。より好ましくは、Yが、O、C(O)、CR
38R
39または−CR
310R
311CR
312R
313−である。
【0152】
さらにより好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、Yが、OまたはCR
38R
39であり、特に、Yが、OまたはCH
2である。
【0153】
好ましい一実施形態において、YがCR
38R
39であり、特に、YがCH
2である。
【0154】
しかしながら、最も好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、YがOである。
【0155】
好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、R
38およびR
39において、R
38およびR
39の一方または両方が水素であり;またはR
38およびR
39が、一緒になって、−(CH
2)
n37−または好ましくは、−(CH
2)
n38−X
32−(CH
2)
n39−である。この実施形態において、好ましくは、YがCR
38R
39であり、および/または好ましくは、X
32がOである。
【0156】
特定の一実施形態において、QがQ2である場合、R
38およびR
39が一緒になって、−(CH
2)
n37−または−(CH
2)
n38−X
32−(CH
2)
n39−である。この実施形態において、好ましくは、YがCR
38R
39であり、および/または好ましくは、X
32がOである。
【0157】
好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、X
32が、O、S、S(O)、S(O)
2、C(H)(C
1〜C
3アルキル)、C(C
1〜C
2アルキル)
2またはC(H)(C
1〜C
3アルコキシ)である。最も好ましくは、X
32がOである。
【0158】
好ましくは、n37が、2、3、4または5、より好ましくは、4または5である。
【0159】
好ましくは、n38およびn39が、独立して、1、2または3であり、ただし、n38+n39が、2、3または4である。好ましくは、n38+n39が、3または4である。最も好ましくは、n38が2であり、n39が2である(その場合、好ましくは、X
32がOである)。
【0160】
好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、R
38およびR
39が、互いに独立して:
水素、C
1〜C
4アルキル(特に、C
1〜C
2アルキル)、C
2〜C
3アルケニル−CH
2−(特に、エテニル−CH
2−)、C
2〜C
3アルキニル−CH
2−(特に、エチニル−CH
2−)、C
1〜C
2フルオロアルキル(特に、C
1フルオロアルキル)、C
1〜C
3アルコキシC
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3アルキルチオC
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3アルキルスルフィニルC
1〜C
3アルキル、またはC
1〜C
3アルキルスルホニルC
1〜C
3アルキル;
C
3〜C
6シクロアルキルまたは独立して、C
1〜C
3アルキル(特に、メチルまたはエチル)またはC
1〜C
2フルオロアルキルである1つまたは2つの置換基で置換されるC
3〜C
6シクロアルキル(ここで、C
4〜C
6シクロアルキルの1つの環CH
2部分が、酸素または硫黄原子またはS(O)、S(O)
2、NH、N(C
1〜C
3アルキル)、N(C
1〜C
2フルオロアルキル)、N[C(O)C
1〜C
3アルキル]、N[C(O)C
1〜C
2フルオロアルキル]またはN(C
1〜C
2アルコキシ)部分で任意選択的に(例えば好ましくは)置換される);
C
1〜C
3アルコキシ(特に、C
1〜C
2アルコキシ)である1つの置換基で置換され、C
1〜C
2アルキル(特に、メチル)である1つの置換基で任意選択的にさらに置換されるC
3〜C
6シクロアルキル;
C
3〜C
6シクロアルキルC
1〜C
2アルキル−(特に、C
3〜C
6シクロアルキルメチル−)または独立して、C
1〜C
3アルキルまたはC
1〜C
2フルオロアルキルである1つまたは2つの環置換基で置換されるC
3〜C
6シクロアルキルC
1〜C
2アルキル−(特に、C
3〜C
6シクロアルキルメチル−)(ここで、C
4〜C
6シクロアルキルC
1〜C
2アルキル−(特に、C
4〜C
6シクロアルキルメチル−)の1つの環CH
2部分が、酸素または硫黄原子またはS(O)、S(O)
2、NH、N(C
1〜C
2アルキル)、N(C
1〜C
2フルオロアルキル)、N[C(O)C
1〜C
3アルキル]、N[C(O)C
1〜C
2フルオロアルキル]またはN(C
1〜C
2アルコキシ)部分で任意選択的に(例えば好ましくは)置換される);
C
1〜C
3アルコキシ(特に、C
1〜C
2アルコキシ)である1つの環置換基で置換され、C
1〜C
2アルキル(特に、メチル)である1つの環置換基で任意選択的にさらに置換されるC
3〜C
6シクロアルキルC
1〜C
2アルキル−(特に、C
3〜C
6シクロアルキルメチル−);または
HetAまたはHetA−CH
2−であり、ここで、HetAが、環炭素において結合されたヘテロアリールであり、これは、独立して、C
1〜C
3アルキル(例えばC
1〜C
2アルキル)、C
1〜C
2フルオロアルキル、C
1〜C
3アルキル−C(O)−、C
1〜C
2フルオロアルキル−C(O)−、ヒドロキシ(任意のオキソ互変異性体を含む)、C
2〜C
3アルケニル(例えばエテニルまたはプロパ−1−エニル)、C
2〜C
3アルキニル(例えばエチニルまたはプロパ−1−イニル)、C
1〜C
3アルコキシ(例えばC
1〜C
2アルコキシ)、C
1〜C
2フルオロアルコキシ、ハロゲン(例えばフッ素または塩素)、シアノまたはニトロである1つ、2つまたは3つ(特に、1つまたは2つ、例えば1つ)の環炭素置換基で任意選択的に置換され;および/または、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子を含有する5員ヘテロアリール環の場合、ヘテロアリールが、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子において、1つのC
1〜C
3アルキル、C
1〜C
2フルオロアルキル、C
1〜C
3アルキル−C(O)−、C
1〜C
2フルオロアルキル−C(O)−またはC
1〜C
2アルキル−S(O)
2−置換基で任意選択的に置換され;
ただし、R
38およびR
39のうちの1つ以下が、任意選択的に置換されるシクロアルキル;任意選択的に置換されるシクロアルキル(ここで、1つの環CH
2部分が、酸素または硫黄原子またはS(O)、S(O)
2、NH、N(C
1〜C
3アルキル)、N(C
1〜C
2フルオロアルキル)、N[C(O)C
1〜C
3アルキル]、N[C(O)C
1〜C
2フルオロアルキル]またはN(C
1〜C
2アルコキシ)部分で置換されている);任意選択的に置換されるシクロアルケニル;任意選択的に置換されるシクロアルキル−アルキル−;任意選択的に置換されるシクロアルキル−アルキル−(ここで、1つの環CH
2部分が、酸素または硫黄原子またはS(O)、S(O)
2、NH、N(C
1〜C
3アルキル)、N(C
1〜C
2フルオロアルキル)、N[C(O)C
1〜C
3アルキル]、N[C(O)C
1〜C
2フルオロアルキル]またはN(C
1〜C
2アルコキシ)部分で置換されている);またはHetAまたはHetA−CH
2−であり;
またはR
38が、水素またはC
1〜C
2アルキル(特に、HまたはMe)であり、R
39が、C
1〜C
2アルコキシ(特に、メトキシ)であり;
またはR
38およびR
39が、一緒になって、−(CH
2)
n37−または−(CH
2)
n38−X
32−(CH
2)
n39−である。
【0161】
上記の好ましい実施形態において、好ましくは、YがCR
38R
39であり、および/または好ましくは、X
32がOである。
【0162】
より好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合:
R
38が、水素またはC
1〜C
2アルキル(好ましくは、HまたはMe、より好ましくは、水素)であり;
R
39が:
C
1〜C
2アルコキシ(特に、メトキシ);
C
2〜C
3アルキニル−CH
2−(特に、エチニル−CH
2−);
C
1〜C
3アルコキシC
1〜C
3アルキル;
C
1〜C
3アルキルチオC
1〜C
3アルキル(好ましくは、C
1〜C
2アルキルチオ−CH
2CH
2−またはより好ましくは、C
1〜C
2アルキルチオ−CH(Me)CH
2−);
C
1〜C
3アルキルスルフィニルC
1〜C
3アルキル;
C
1〜C
3アルキルスルホニルC
1〜C
3アルキル;
C
3〜C
6シクロアルキルまたは独立して、C
1〜C
3アルキル(特に、メチルまたはエチル)またはC
1〜C
2フルオロアルキルである1つまたは2つの置換基で置換されるC
3〜C
6シクロアルキル(ここで、C
4〜C
6シクロアルキルの1つの環CH
2部分が、酸素または硫黄原子またはS(O)、S(O)
2、NH、N(C
1〜C
3アルキル)、N(C
1〜C
2フルオロアルキル)、N[C(O)C
1〜C
3アルキル]、N[C(O)C
1〜C
2フルオロアルキル]またはN(C
1〜C
2アルコキシ)部分で任意選択的に(例えば好ましくは)置換される)(またはより好ましくは、酸素または硫黄原子またはS(O)、S(O)
2、NH、N(C
1〜C
3アルキル)またはN(C
1〜C
2アルコキシ)部分で置換され;またはさらにより好ましくは、酸素または硫黄原子で置換される);
C
1〜C
3アルコキシ(特に、C
1〜C
2アルコキシ)である1つの置換基で置換され、C
1〜C
2アルキル(特に、メチル)である1つの置換基で任意選択的にさらに置換されるC
3〜C
6シクロアルキル;
C
3〜C
6シクロアルキルメチル−または独立して、C
1〜C
3アルキル(特に、C
1〜C
2アルキル)またはC
1〜C
2フルオロアルキルである1つまたは2つの環置換基で置換されるC
3〜C
6シクロアルキルメチル−(ここで、C
4〜C
6シクロアルキルメチル−の1つの環CH
2部分が、酸素または硫黄原子またはS(O)、S(O)
2、NH、N(C
1〜C
2アルキル)、N(C
1〜C
2フルオロアルキル)、N[C(O)C
1〜C
3アルキル]、N[C(O)C
1〜C
2フルオロアルキル]またはN(C
1〜C
2アルコキシ)部分で任意選択的に(例えば好ましくは)置換される(またはより好ましくは、酸素または硫黄原子またはN[C(O)C
1〜C
3アルキル]またはN[C(O)C
1〜C
2フルオロアルキル]部分で置換される);
C
1〜C
3アルコキシ(特に、C
1〜C
2アルコキシ)である1つの環置換基で置換され、C
1〜C
2アルキル(特に、メチル)である1つの環置換基で任意選択的にさらに置換されるC
3〜C
6シクロアルキルメチル−;または
HetAまたはHetA−CH
2−であり、ここで、HetAが、環炭素において結合されたヘテロアリールであり、これは、独立して、C
1〜C
3アルキル(特に、C
1〜C
2アルキル)、C
1〜C
2フルオロアルキル(特に、C
1フルオロアルキル)、C
1〜C
3アルキル−C(O)−、C
1〜C
2フルオロアルキル−C(O)−、ヒドロキシ(任意のオキソ互変異性体を含む)、C
2〜C
3アルケニル(特に、エテニルまたはプロパ−1−エニル)、C
2〜C
3アルキニル(特に、エチニルまたはプロパ−1−イニル)、C
1〜C
3アルコキシ(特に、C
1〜C
2アルコキシ)、C
1〜C
2フルオロアルコキシ(特に、C
1フルオロアルコキシ)、ハロゲン(特に、フッ素または塩素)、シアノまたはニトロである1つ、2つまたは3つ(特に、1つまたは2つ、例えば1つ)の環炭素置換基で任意選択的に置換され;および/または、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子を含有する5員ヘテロアリール環の場合、ヘテロアリールが、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子において、1つのC
1〜C
3アルキル、C
1〜C
2フルオロアルキル、C
1〜C
3アルキル−C(O)−、C
1〜C
2フルオロアルキル−C(O)−またはC
1〜C
2アルキル−S(O)
2−置換基で任意選択的に置換され;
またはR
38およびR
39が、一緒になって、−(CH
2)
n37−または−(CH
2)
n38−X
32−(CH
2)
n39−である。
【0163】
上記の好ましい実施形態において、好ましくは、YがCR
38R
39であり、および/または好ましくは、X
32がOである。
【0164】
さらにより好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合:
R
38が、水素またはC
1〜C
2アルキル(好ましくは、HまたはMe、より好ましくは、水素)であり;
R
39が:
C
1〜C
3アルキルチオC
1〜C
3アルキル(好ましくは、C
1〜C
2アルキルチオ−CH
2CH
2−またはより好ましくは、C
1〜C
2アルキルチオ−CH(Me)CH
2−);
C
3〜C
6シクロアルキルまたは独立して、C
1〜C
3アルキル(特に、メチルまたはエチル)またはC
1〜C
2フルオロアルキルである1つまたは2つの置換基で置換されるC
3〜C
6シクロアルキル(ここで、C
4〜C
6シクロアルキルの1つの環CH
2部分が、酸素または硫黄原子またはS(O)、S(O)
2、NH、N(C
1〜C
3アルキル)、N(C
1〜C
2フルオロアルキル)、N[C(O)C
1〜C
3アルキル]、N[C(O)C
1〜C
2フルオロアルキル]またはN(C
1〜C
2アルコキシ)部分で置換される)(または好ましくは、酸素または硫黄原子またはS(O)、S(O)
2、NH、N(C
1〜C
3アルキル)またはN(C
1〜C
2アルコキシ)部分で置換され;またはより好ましくは、酸素または硫黄原子で置換される);
C
3〜C
6シクロアルキルメチル−または独立して、C
1〜C
3アルキル(特に、C
1〜C
2アルキル)またはC
1〜C
2フルオロアルキルである1つまたは2つの環置換基で置換されるC
3〜C
6シクロアルキルメチル−(ここで、C
4〜C
6シクロアルキルメチル−の1つの環CH
2部分が、酸素または硫黄原子またはS(O)、S(O)
2、NH、N(C
1〜C
2アルキル)、N(C
1〜C
2フルオロアルキル)、N[C(O)C
1〜C
3アルキル]、N[C(O)C
1〜C
2フルオロアルキル]またはN(C
1〜C
2アルコキシ)部分で置換される)(または好ましくは、酸素または硫黄原子またはN[C(O)C
1〜C
3アルキル]またはN[C(O)C
1〜C
2フルオロアルキル]部分で置換される);
HetAまたはHetA−CH
2−であり、ここで、HetAが、環炭素において結合されたヘテロアリールであり、これは、独立して、C
1〜C
3アルキル(特に、C
1〜C
2アルキル)、C
1〜C
2フルオロアルキル(特に、C
1フルオロアルキル)、C
1〜C
3アルキル−C(O)−、C
1〜C
2フルオロアルキル−C(O)−、ヒドロキシ(任意のオキソ互変異性体を含む)、C
2〜C
3アルケニル(特に、エテニルまたはプロパ−1−エニル)、C
2〜C
3アルキニル(特に、エチニルまたはプロパ−1−イニル)、C
1〜C
3アルコキシ(特に、C
1〜C
2アルコキシ)、C
1〜C
2フルオロアルコキシ(特に、C
1フルオロアルコキシ)、ハロゲン(特に、フッ素または塩素)、シアノまたはニトロである1つ、2つまたは3つ(特に、1つまたは2つ、例えば1つ)の環炭素置換基で任意選択的に置換され;および/または、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子を含有する5員ヘテロアリール環の場合、ヘテロアリールが、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子において、1つのC
1〜C
3アルキル、C
1〜C
2フルオロアルキル、C
1〜C
3アルキル−C(O)−、C
1〜C
2フルオロアルキル−C(O)−またはC
1〜C
2アルキル−S(O)
2−置換基で任意選択的に置換され;
またはR
38およびR
39が、一緒になって、−(CH
2)
n37−または−(CH
2)
n38−X
32−(CH
2)
n39−である。
【0165】
上記のさらにより好ましい実施形態において、好ましくは、YがCR
38R
39であり、および/または好ましくは、X
32がOである。
【0166】
特に好ましい一実施形態(これは、例えば、QがQ2である場合、本発明の全ての態様および/または実施形態に適用され得る)において、R
38およびR
39が、互いに独立して、水素またはC
1〜C
3アルキル(好ましくは、水素またはC
1〜C
2アルキル、より好ましくは、水素またはメチル、最も好ましくは、水素)である。この実施形態において、好ましくは、YがCR
38R
39である。
【0167】
別の好ましい実施形態(これは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態に適用され得る)において、R
38が水素であり、R
39が、C
1〜C
3アルキルチオC
1〜C
3アルキルである。この実施形態において、R
39が、好ましくは、C
1〜C
2アルキルチオ−CH
2CH
2−であり、またはより好ましくは、C
1〜C
2アルキルチオ−CH(Me)CH
2−である。この実施形態において、好ましくは、YがCR
38R
39である。
【0168】
別の好ましい実施形態(これは、例えば、QがQ2である場合、本発明の全ての態様および/または実施形態に適用され得る)において、R
38が水素であり、R
39が、C
4〜C
6シクロアルキルメチル−または独立して、C
1〜C
3アルキル(特に、C
1〜C
2アルキル)またはC
1〜C
2フルオロアルキルである1つまたは2つの環置換基で置換されるC
4〜C
6シクロアルキルメチル−(ここで、1つの環CH
2部分が、酸素または硫黄原子またはS(O)、S(O)
2、NH、N(C
1〜C
2アルキル)、N(C
1〜C
2フルオロアルキル)、N[C(O)C
1〜C
3アルキル]、N[C(O)C
1〜C
2フルオロアルキル]またはN(C
1〜C
2アルコキシ)部分で置換される)(またはより好ましくは、酸素または硫黄原子またはN[C(O)C
1〜C
3アルキル]またはN[C(O)C
1〜C
2フルオロアルキル]部分で置換される)である。この実施形態において、好ましくは、YがCR
38R
39である。
【0169】
上記の好ましい実施形態中、好ましくは、R
38が水素であり、R
39が、ヘテロシクリル−メチル−であり、ここで、ヘテロシクリルがVであり、ここで、Vが、以下の部分式V
1、V
2、V
3、V
4、V
5、V
6、V
7、V
33、V
34、V
37、V
38、V
41、V
42、V
43、V
44、V
47、V
87、V
89、V
90またはV
107:
【0170】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0171】
のうちの1つであり、式中:Aが、−メチル−部分に対する結合位置であり;R
9Aが、水素、C
1〜C
2アルキル(例えばメチル)、C
1〜C
2フルオロアルキル(例えばC
1フルオロアルキル)、−C(O)C
1〜C
3アルキル(例えば−C(O)−メチル)、−C(O)C
1〜C
2フルオロアルキル(例えば−C(O)C
1フルオロアルキル)またはC
1〜C
2アルコキシである。
【0172】
より好ましくは、Vが、部分式V
1、V
2、V
4、V
6、V
7、V
33、V
34、V
41、V
42、V
43、V
44、V
87、V
89またはV
90のうちの1つである。さらにより好ましくは、Vが、部分式V
2、V
6、V
7、V
33、V
34、V
41、V
42、V
43、V
44、V
87、V
89またはV
90のうちの1つである。
【0173】
一層より好ましくは、Vが、部分式V
2、V
7、V
87またはV
90のうちの1つである。さらにより好ましくは、Vが、部分式V
2、V
7またはV
90のうちの1つである。
【0174】
最も好ましくは、Vが部分式V
7である。
【0175】
好ましくは、R
9Aが、−C(O)C
1〜C
3アルキル(例えば−C(O)メチル)または−C(O)C
1〜C
2フルオロアルキル(例えば−C(O)C
1フルオロアルキル)である。
【0176】
本発明の好ましい一実施形態(これは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態に適用され得る)において、R
38が水素であり、R
39が、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル(
【0177】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0178】
)または(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−メチル−である。この実施形態において、好ましくは、YがCR
38R
39である。R
39が、(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−メチル−である場合、R
39がV
7−メチル−であり、ここで、V
7が、
【0179】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0180】
であり、ここで、Aが、−メチル−部分に対する結合位置である。
【0181】
別の好ましい実施形態(これは、例えば、QがQ2である場合、本発明の全ての態様および/または実施形態に適用され得る)において、R
38が水素であり、R
39が、本明細書に定義されるような、HetAまたはHetA−CH
2−である。この実施形態において、より好ましくは、R
38が水素であり、R
39が、本明細書に定義されるようなHetAである。この実施形態において、好ましくは、YがCR
38R
39である。
【0182】
好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、R
39が、HetAまたはHetA−CH
2であり、HetAが、環炭素において結合されたヘテロアリール(特に、単環式ヘテロアリール)であり、これは、独立して、C
1〜C
2アルキル、C
1フルオロアルキル、C
1〜C
2アルキル−C(O)−、C
1フルオロアルキル−C(O)−、ヒドロキシ(任意のオキソ互変異性体を含む)、エチニル、プロパ−1−イニル、C
1〜C
2アルコキシ、C
1フルオロアルコキシ、フッ素、塩素、臭素、シアノまたはニトロである1つ、2つまたは3つ(特に、1つまたは2つ、例えば1つ)の環炭素置換基で任意選択的に置換され、ただし、任意の塩素、臭素、アルコキシまたはフルオロアルコキシが、ヘテロアリールの環窒素に直接結合される任意の環炭素において置換されず;および/または、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子を含有する5員ヘテロアリール環の場合、ヘテロアリールが、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子において、1つのC
1〜C
3アルキル、C
1〜C
2フルオロアルキル、C
1〜C
3アルキル−C(O)−、C
1〜C
2フルオロアルキル−C(O)−またはC
1〜C
2アルキル−S(O)
2−置換基で任意選択的に置換される。
【0183】
より好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、R
39が、HetAまたはHetA−CH
2であり、HetAが、環炭素において結合されたヘテロアリール(特に、単環式ヘテロアリール)であり、これは、独立して、C
1〜C
2アルキル(特に、メチル)、C
1フルオロアルキル(特に、CF
3)、C
1〜C
2アルキル−C(O)−(特に、Me−C(O)−)、C
1フルオロアルキル−C(O)−、エチニル、プロパ−1−イニル、フッ素またはシアノである1つまたは2つ(特に、1つ)の環炭素置換基で任意選択的に置換され;および/または、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子を含有する5員ヘテロアリール環の場合、ヘテロアリールが、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子において、1つのC
1〜C
2アルキル(例えばメチル)、C
1フルオロアルキル、メチル−C(O)−またはC
1フルオロアルキル−C(O)−置換基で任意選択的に置換される。
【0184】
より好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、R
39が、HetAまたはHetA−CH
2であり、HetAが、環炭素において結合されたヘテロアリール(特に、単環式ヘテロアリール)であり、これは、独立して、C
1〜C
2アルキル(特に、メチル)、C
1フルオロアルキル(特に、CF
3)、フッ素またはシアノである1つまたは2つ(特に、1つ)の環炭素置換基で任意選択的に置換され;
および/または、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子を含有する5員ヘテロアリール環の場合、ヘテロアリールが、C=N環二重結合に関与しない環窒素原子において、1つのメチル置換基で任意選択的に置換される。
【0185】
好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、R
39が、HetAまたはHetA−CH
2であり、HetAが、環炭素において結合された任意選択的に置換される単環式ヘテロアリールである。このような単環式ヘテロアリールは、5員または6員単環式ヘテロアリールであり得る。
【0186】
より好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、R
39が、HetAまたはHetA−CH
2であり、HetAが、環炭素において結合された任意選択的に置換される単環式ヘテロアリールであり、これは、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(その農芸化学的に許容できる酸付加塩など)として存在する;ピリジニル(好ましくは、ピリジン−3−イルまたは最も好ましくは、ピリジン−2−イル)、ピラゾリル(好ましくは、ピラゾール−5−イルまたはピラゾール−4−イル、または最も好ましくは、ピラゾール−3−イル)、イミダゾリル(好ましくは、イミダゾール−2−イル)、ピラジニル、ピリミジニル(好ましくは、ピリミジン−4−イル)、ピリダジニル(好ましくは、ピリダジン−3−イル)、トリアゾリル(例えば1,2,3−トリアゾリル)、テトラゾール−5−イル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリルまたはオキサジアゾリルである。
【0187】
さらにより好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、R
39が、HetAまたはHetA−CH
2であり、HetAが、環炭素において結合された任意選択的に置換される単環式ヘテロアリールであり、これは、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(その農芸化学的に許容できる酸付加塩など)として存在する;ピリジニル(好ましくは、ピリジン−3−イルまたは最も好ましくは、ピリジン−2−イル)、ピラゾリル(好ましくは、ピラゾール−5−イルまたはピラゾール−4−イル、または最も好ましくは、ピラゾール−3−イル)、イミダゾリル(好ましくは、イミダゾール−2−イル)、ピラジニル、ピリミジニル(好ましくは、ピリミジン−4−イル)、ピリダジニル(好ましくは、ピリダジン−3−イル)、トリアゾリル(例えば1,2,3−トリアゾリル)、またはテトラゾール−5−イルである。
【0188】
さらにより好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、R
39が、HetAまたはHetA−CH
2であり、HetAが、環炭素において結合された任意選択的に置換される単環式ヘテロアリールであり、これは、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(その農芸化学的に許容できる酸付加塩など)として存在する;ピリジニル(好ましくは、ピリジン−3−イルまたは最も好ましくは、ピリジン−2−イル)、ピラゾリル(好ましくは、ピラゾール−5−イルまたはピラゾール−4−イル、または最も好ましくは、ピラゾール−3−イル)、イミダゾリル(好ましくは、イミダゾール−2−イル)、ピラジニル、ピリミジニル(好ましくは、ピリミジン−4−イル)、またはピリダジニル(好ましくは、ピリダジン−3−イル)である。
【0189】
一層より好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、R
39が、HetAまたはHetA−CH
2であり、HetAが、環炭素において結合された任意選択的に置換される単環式ヘテロアリールであり、これは、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(その農芸化学的に許容できる酸付加塩など)として存在する;ピリジン−3−イル、ピリジン−2−イル、またはピラゾリル(好ましくは、ピラゾール−5−イルまたはピラゾール−4−イル、または最も好ましくは、ピラゾール−3−イル)である。
【0190】
最も好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、R
39が、HetAまたはHetA−CH
2であり、HetAが、環炭素において結合された任意選択的に置換される単環式ヘテロアリールであり、これは、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(その農芸化学的に許容できる酸付加塩など)として存在する;ピリジン−2−イルまたはピラゾール−3−イルである。
【0191】
(例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2であり、R
39が、HetAまたはHetA−CH
2である場合)、HetA中、結合点である(例えばまたはすなわち、Y=CR
38R
39部分(HetAの場合)中の中心炭素原子に対する結合点であるか、または−CH
2−部分(Het−CH
2−の場合)に対する結合点である環炭素原子に直接結合される任意の環炭素原子が非置換であることが特に好ましい。したがって、例えば、好ましくは、Hetが、(任意選択的に、その農芸化学的に許容できる塩として存在する)任意選択的に置換されるピリジン−2−イルである場合、(ピリジン環窒素原子に対して計算される)環の3位における環炭素原子が非置換である。
【0192】
好ましくは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態において、QがQ2である場合、R
310、R
311、R
312および/またはR
313が、互いに独立して、水素またはC
1〜C
2アルキル(特に、水素またはメチル)である。より好ましくは、R
310、R
311、R
312およびR
313のうちの2つ、3つまたは全てが水素である。最も好ましくは、R
310、R
311、R
312およびR
313が水素である。
【0193】
本発明の特定の一実施形態(これは、例えば、本発明の全ての態様および/または実施形態に適用され得る)において:Yが、OまたはCR
38R
39(好ましくは、CR
38R
39)であり;R
34およびR
35が、一緒になって、−C(R
37c)=C(R
37d)−である。この特定の実施形態において、より好ましくは、Yが、OまたはCR
38R
39(好ましくは、CR
38R
39)であり、ここで、R
38およびR
39が、互いに独立して、水素またはC
1〜C
3アルキルである(特に、このC
1〜C
3アルキルが、メチルなどのC
1〜C
2アルキルであり得る)。この特定の実施形態において、さらにより好ましくは、Yが、OまたはCH
2であり;または、最も好ましくは、YがCH
2である。この特定の実施形態において、好ましくは、R
33およびR
36が、互いに独立して、水素、C
1〜C
3アルキル(特に、メチルなどのC
1〜C
2アルキル)またはC
1〜C
3アルコキシC
1〜C
3アルキル(特に、C
1〜C
2アルコキシC
1〜C
2アルキル)であり;ただし、R
33およびR
36のうちの1つ以下(特に、0個)がアルコキシアルキルである。この特定の実施形態において、より好ましくは、R
33およびR
36が、互いに独立して、水素またはC
1〜C
2アルキル(好ましくは、水素またはメチル)である。
【0194】
さらなる特に好ましい実施形態において、R
1がフッ素であり、Xがメチルであり、R
2がOR
2Aであり、ここで、R
2Aが、メチル、エチル、CH
2CH
2OCH
3、2,2,2−トリフルオロエチルおよびジフルオロメチルから選択され(最も好ましくは、R
2Aが、メチル、エチルおよびジフルオロメチルから選択され)、
QがQ1であるか(ここで、R
3、R
4、およびR
5が水素であり、R
6が、水素またはプロパルギル(これは、エチニル−CH
2−である)であり、Gが水素であり)、
またはQがQ2であるかのいずれかであり(ここで、YがCR
38R
39であり、R
38およびR
39がそれぞれ、独立して、水素またはメチル(好ましくは、両方とも水素または両方ともメチル、より好ましくは、両方とも水素)であり)、R
34およびR
35が、一緒になって、−C(R
37c)=C(R
37d)−であり、ここで、R
37cおよびR
37dが、本明細書において、例えば本明細書において上に記載されるとおりである。
【0195】
好ましくは、この特に好ましい実施形態において、QがQ2である場合、Gが水素である。
【0196】
好ましくは、この特に好ましい実施形態において、QがQ2である場合、R
33およびR
36が、互いに独立して、水素、C
1〜C
3アルキル(特に、メチルなどのC
1〜C
2アルキル)、またはC
1〜C
3アルコキシC
1〜C
3アルキル(特に、C
1〜C
2アルコキシC
1〜C
2アルキル)であり;ただし、R
33およびR
36のうちの1つ以下(特に、0個)がアルコキシアルキルである。この特に好ましい実施形態において、より好ましくは、R
33およびR
36が、互いに独立して、水素またはC
1〜C
2アルキル(好ましくは、水素またはメチル)である。
【0197】
特定の好ましい実施形態において、本発明の化合物(式(I)の化合物)は、本明細書において、以下の表に記載されるとおりであり(例えば本明細書において、表1〜46のうちの1つに記載される化合物であり)、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(例えば農芸化学的に許容できる金属、スルホニウムまたはアンモニウム塩)として存在する。
【0198】
好ましくは、本発明の化合物(式(I)の化合物)は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(例えば農芸化学的に許容できる金属、スルホニウムまたはアンモニウム塩)として存在する、化合物A8、A9、A10、A11、A12、A13、A14、A16、またはP1である。
【0199】
好ましくは、本発明の化合物(式(I)の化合物)は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(例えば農芸化学的に許容できる金属、スルホニウムまたはアンモニウム塩)として存在する、化合物A8、A9またはA10である。
【0200】
あるいは、好ましくは、本発明の化合物(式(I)の化合物)は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩として存在する、化合物A14またはA16である。
【0201】
あるいは、特定の一実施形態において、本発明の化合物(式(I)の化合物)は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(例えば農芸化学的に許容できる金属、スルホニウムまたはアンモニウム塩)として存在する化合物P1である。
【0202】
とりわけ特に好ましくは、本発明の化合物(式(I)の化合物)は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(例えば農芸化学的に許容できる金属、スルホニウムまたはアンモニウム塩)として存在する、化合物A8、A9、A10、A14またはA16(好ましくは、化合物A8、A9、A10またはA16、より好ましくは、A8、A9またはA16、最も好ましくは、A8またはA16)である。
【0203】
本発明のさらなる代替的な態様において、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩として存在する、以下の構造:
【0204】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0206】
化合物、例えば式(I)の化合物の調製のための方法
式I、(式中、QがQ1である)の化合物が、一般に、以下に記載される一般的な方法によって作製され得る。
【0207】
式I(式中、QがQ1であり、Gが、C
1〜C
8アルキル、C
2〜C
8フルオロアルキル、フェニルC
1〜C
8アルキル(ここで、フェニルが、独立して、C
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3フルオロアルキル、C
1〜C
3アルコキシ、C
1〜C
3フルオロアルコキシ、C
1〜C
3アルキルチオ、C
1〜C
3アルキルスルフィニル、C
1〜C
3アルキルスルホニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、SC
1〜C
3アルキル、S(O)C
1〜C
3アルキル、またはS(O)
2C
1〜C
3アルキルのうちの1つ、2つまたは3つで任意選択的に置換される)、ヘテロアリールC
1〜C
8アルキル(ここで、ヘテロアリールが、独立して、C
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3フルオロアルキル、C
1〜C
3アルコキシ、C
1〜C
3フルオロアルコキシ、C
1〜C
3アルキルチオ、C
1〜C
3アルキルスルフィニル、C
1〜C
3アルキルスルホニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、S、S(O)、またはS(O)
2のうちの1つ、2つまたは3つで任意選択的に置換される)、C
2〜C
7アルケニル−CH
2−、C
2〜C
7アルケニル−CH(Me)−、C
2〜C
7アルケニル−CMe
2−、C
2〜C
4フルオロアルケニル−CH
2−、C
2〜C
7アルキニル−CH
2−、−C(X
a)−R
a、−C(X
b)−X
c−R
b、−C(X
d)−N(R
c)−R
d、−SO
2−R
e、−P(X
e)(R
f)−R
gまたは−CH
2−X
f−R
hである)の化合物が、式I(式中、QがQ1であり、GがHである)の化合物である式(A)の化合物を、好ましくは、少なくとも1当量の塩基の存在下で、試薬G−Z(ここで、G−Zが、アルキルハロゲン化物(アルキルハロゲン化物の定義は、ヨウ化メチルおよびヨウ化エチルなどの単純なC
1〜C
8アルキルハロゲン化物、クロロメチルアルキルエーテル、Cl−CH
2−X
f−R
h(ここで、X
fが酸素である)、およびクロロメチルアルキルスルフィドCl−CH
2−X
f−R
h(ここで、X
fが硫黄である)などの置換アルキルハロゲン化物を含む)、C
1〜C
8アルキルスルホネート、またはジ(C
1〜C
8アルキル)サルフェートなどのアルキル化剤である)で、またはC
3〜C
8アルケニルハロゲン化物で、またはC
3〜C
8アルキニルハロゲン化物で、あるいはカルボン酸、HO−C(X
a)R
a(ここで、X
aが酸素である)、酸塩化物、Cl−C(X
a)R
a(ここで、X
aが酸素である)、または酸無水物、[R
aC(X
a)]
2O(ここで、X
aが酸素である)、またはイソシアネート、R
cN=C=O、または塩化カルバモイル、Cl−C(X
d)−N(R
c)−R
d(ここで、X
dが酸素であり、ただし、R
cまたはR
dのいずれも水素ではない)、または塩化チオカルバモイルCl−(X
d)−N(R
c)−R
d(ここで、X
dが硫黄であり、ただし、R
cまたはR
dのいずれも水素ではない)またはクロロホルメート、Cl−C(X
b)−X
c−R
b、(ここで、X
bおよびX
cが酸素である)、またはクロロチオホルメートCl−C(X
b)−X
c−R
b(ここで、X
bが酸素であり、X
cが硫黄である)、またはクロロジチオホルメートCl−C(X
b)−X
c−R
b、(ここで、X
bおよびX
cが硫黄である)、またはイソチオシアネート、R
cN=C=Sなどのアシル化剤で処理することによって、あるいは二硫化炭素およびアルキル化剤、または塩化ホスホリル、Cl−P(X
e)(R
f)−R
gなどのリン酸化剤または塩化スルホニルCl−SO
2−R
eなどのスルホニル化剤による連続処理によって、調製され得る。置換基R
3およびR
4が、置換基R
5およびR
6と同じでない場合、これらの反応により、式I(式中、QがQ1である)の化合物に加えて、式(IA)(式中、QがQ1である)の第2の化合物が生成され得る。本発明は、式Iの化合物および式(IA)の化合物(式中、QがQ1である)の両方を、任意の比率のこれらの化合物の混合物とともに包含する。
【0208】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0209】
環式1,3−ジオンのO−アルキル化は公知であり;好適な方法が、例えば、T.Wheelerの米国特許第4436666号明細書によって記載されている。代替的な手順が、M.Pizzorno and S.Albonico,Chem.Ind.(London),(1972),425−426;H.Born et al.,J.Chem.Soc.,(1953),1779−1782;M.G.Constantino et al.,Synth.Commun.,(1992),22(19),2859−2864;Y.Tian et al.,Synth.Commun.,(1997),27(9),1577−1582;S.Chandra Roy et al.,Chem.Letters,(2006),35(1),16−17;P.K.Zubaidha et al.,Tetrahedron Lett.,(2004),45,7187−7188によって報告されている。
【0210】
環式1,3−ジオンのO−アシル化は、例えば、R.Hainesの米国特許第4175135号明細書によって、ならびにT.Wheelerの米国特許第4422870号明細書、米国特許第4659372号明細書および米国特許第4436666号明細書によって記載されるものと同様の手順によって行われ得る。典型的に、式(A)のジオンは、好ましくは、少なくとも1当量の好適な塩基の存在下で、および任意に、好適な溶媒の存在下で、アシル化剤で処理され得る。塩基は、アルカリ金属炭酸塩または水酸化物、または金属水素化物などの無機塩基、あるいは第三級アミンまたは金属アルコキシドなどの有機塩基であり得る。好適な無機塩基の例としては、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムが挙げられ;好適な金属水素化物は、水素化ナトリウムであり;好適な有機塩基としては、トリメチルアミンおよびトリエチルアミンなどのトリアルキルアミン、ピリジンまたは1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]−オクタンおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどの他のアミン塩基が挙げられる。好ましい塩基としては、トリエチルアミンおよびピリジンが挙げられる。この反応のための好適な溶媒は、試薬と相溶性であるように選択され、テトラヒドロフランなどのエーテルおよび1,2−ジメトキシエタンおよびジクロロメタンおよびクロロホルムなどのハロゲン化溶媒を含む。ピリジンおよびトリエチルアミンなどの特定の塩基が、塩基および溶媒の両方として首尾よく用いられ得る。アシル化剤がカルボン酸である場合、アシル化は、テトラヒドロフラン、ジクロロメタンまたはアセトニトリルなどの好適な溶媒中で、2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドおよびN,N’−カルボジイミダゾールなどの公知のカップリング剤の存在下で、および任意に、トリエチルアミンまたはピリジンなどの塩基の存在下で行われるのが好ましい。好適な手順が、例えば、W.Zhang and G.Pugh,Tetrahedron Lett.,(1999),40(43),7595−7598;T.Isobe and T.Ishikawa,J.Org.Chem.,(1999),64(19),6984−6988およびK.Nicolaou,T.Montagnon,G.Vassilikogiannakis,C.Mathison,J.Am.Chem.Soc.,(2005),127(24),8872−8888によって記載されている。
【0211】
環式1,3−ジオンのリン酸化は、L.Hodakowskiの米国特許第4409153号明細書によって記載されるものと類似の手順によって、ハロゲン化ホスホリルまたはハロゲン化チオホスホリルおよび塩基を用いて行われ得る。
【0212】
式(A)の化合物のスルホニル化は、例えば、C.Kowalski and K.Fields,J.Org.Chem.,(1981),46,197−201の手順によって、好ましくは、少なくとも1当量の塩基の存在下で、アルキルまたはアリールスルホニルハロゲン化物を用いて行われ得る。
【0213】
式(A)の化合物は、T.Wheelerの米国特許第4209532号明細書によって記載されるものと類似の方法によって、好ましくは、酸または塩基の存在下で、および任意選択的に、好適な溶媒の存在下で、式(B)の化合物の環化によって調製され得る。式(B)の化合物は、式I(式中、QがQ1である)の化合物の合成における中間体として特に設計されている。式(B)(式中、Rが、水素またはC
1〜C
4アルキル、(特に、メチル、エチルおよびtert−ブチル)である)の化合物は、好ましくは、硫酸、ポリリン酸またはイートン試薬などの強酸の存在下で、任意選択的に、酢酸、トルエンまたはジクロロメタンなどの好適な溶媒の存在下で、酸性条件下で環化され得る。式(B)(式中、Rが、アルキル(好ましくは、メチルまたはエチル)である)の化合物はまた、テトラヒドロフラン、トルエン、ジメチルスルホキシドまたはN,N−ジメチルホルムアミドなどの溶媒中で、少なくとも1当量の強塩基の存在下で、塩基性条件下で環化され得る。好適な塩基としては、カリウムtert−ブトキシド、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたは水素化ナトリウムが挙げられる。式(B)(式中、Rがアルキルである)の化合物は、公知の条件(例えば、酸触媒の存在下における、アルコール、R−OHによる処理)下におけるエステル化によって、式(B)(式中、RがHである)の化合物から生成され得る。
【0214】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0215】
式(B)(式中、RがHである)の化合物は、例えば、T.Wheelerの米国特許第4209532号明細書によって記載されるものと同様の方法によって、式(C)(式中、Rが、Hまたはアルキルであり、R’が、アルキル(好ましくは、メチルまたはエチル)である)の化合物の加水分解と、その後の、脱炭酸化を行うための反応混合物の酸性化によって調製され得る。あるいは、式(B)(式中、Rが、アルキルまたはHである)の化合物は、公知の試薬を用いた公知の条件下で、クラプコ脱炭酸化手順によって、式(C)(式中、R’が、アルキル、好ましくは、C
1〜C
3アルキルである)の化合物から調製され得る(例えば、G.Quallich,P.Morrissey,Synthesis,(1993),(1),51−53を参照)。
【0216】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
式(C)(式中、Rがアルキルであり、R’が上述されるとおりである)の化合物は、塩基性条件下で、式(D)の化合物を、式(E)(式中、Rがアルキルである)の好適なカルボン酸塩化物で処理することによって調製され得る。好適な塩基としては、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムビス(トリメチル−シリル)アミドおよびリチウムジイソプロピルアミドが挙げられ、反応は、−78℃〜30℃の温度で、テトラヒドロフランまたはトルエンなどの好適な溶媒中で好ましくは行われる。同様の条件下で、式(C)(式中、RがHである)の化合物は、式(F)の好適な無水物から調製され得る。
【0218】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0219】
式(E)および式(F)の化合物は公知であり、または公知の方法を用いて公知の試薬から調製され得る。
【0220】
式(D)(式中、Xがメチルであり、R’が上述されるとおりである)の化合物は、好適な温度で、任意選択的に、好適な溶媒中で、好適な触媒、任意選択的に、好適な添加剤の存在下で、式(G)の化合物をプロピンと反応させることによって調製され得る。好適な触媒としては、式(G)の化合物に対して、典型的に0.001〜25%の量の、遷移金属塩または遷移金属塩の錯体(例えば酢酸パラジウム、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリドおよびトリス(アセチルアセトナト)鉄(III))が挙げられる。好適な添加剤としては、銅塩、例えば、式(G)の化合物に対して典型的に0.001〜50%の量のヨウ化銅(I)、およびテトラアルキルアンモニウム塩が挙げられる。好適な塩基としては、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ピペリジンおよびピロリジンが挙げられ、好適な溶媒としては、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルアセトアミドまたはN,N−ジメチルホルムアミドが挙げられる。好ましくは、反応は、25℃〜150℃の温度で、(式(G)の化合物に対して)0.05〜10%のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、(式(G)の化合物に対して)0.05〜10%のトリフェニルホスフィン、(式(G)の化合物に対して)0.05〜25%のヨウ化銅(I)、(式(G)の化合物に対して)5〜200%のテトラブチルアンモニウムヨージド、トリエチルアミンおよびN,N−ジメチルホルムアミドを用いて行われる。このような反応は、薗頭カップリングの一例であり、同様の反応が、文献において公知である(例えば、F.Labrie、S.Gauthier、J.Cloutier、J.Mailhot、S.Potvin、S.Dion、J−Y.Sanceauの国際公開第2008/124922号パンフレット;M.S.Viciu,S.P.Nolan,Modern Arylation Methods(2009),183−220;R.Chinchilla,C.Najera,Chemical Reviews(2007),107(3),874−922;I.P.Beletskaya,G.V.Latyshev,A.V.Tsvetkov,N.V.Lukashev,Tetrahedron Letters(2003),44(27),5011−5013およびJ.Mao,G.Xie,M.Wu,J.Guo,S.Ji,Advanced Synthesis & Catalysis(2008),350(16),2477−2482を参照)。
【0221】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【0222】
代替的な手法において、式(D)の化合物は、好適な条件下で、1−プロピニルリチウム、1−プロピニルマグネシウムブロミド、1−プロピニルマグネシウムクロリド、1−プロピニルマグネシウムヨージド、1−プロピニル亜鉛クロリド、1−プロピニル亜鉛ブロミド、1−プロピニル亜鉛ヨージド、トリブチルプロピニルスタンナン、1−プロピン−1−ボロン酸(またはそのエステル)、2−ブチン酸または1−(トリメチルシリル)プロピンなどのプロピニル転移試薬と、遷移金属触媒系との反応によって、式(G)の化合物から調製され得る(例えば、P.Wessig,G.Mueller,C.Pick,A.Matthes,Synthesis(2007),(3),464−477;J.H.Chaplin、G.S.Gill、D.W.Grobelny、B.L.Flynn、G.Kremmidiotisの国際公開第07/087684号パンフレット;A.Akao,T.Tsuritani,S.Kii,K.Sato,N.Nonoyama,T.Mase,N.Yasuda,Synlett(2007),(1),31−36.A.Coelho Coton、E.Sotelo Perez、F.Guitian Rivera、A.Gil Gonzalezの国際公開第2011/048247号パンフレット;C.H.Oh,S.H.Jung,Tetrahedron Letters(2000),41(44),8513−8516;D.Zhao,C.Gao,X.Su,Y.He,J.You,Y.Xue,Chemical Communications(2010),46(47),9049−9051;C.Yang,S.P.Nolan,Organometallics(2002),21(6),1020−1022を参照)。別の組の好ましい条件において、式(G)の化合物は、J.H.Chaplin、G.S.Gill、D.W.Grobelny、B.L.Flynn、G.Kremmidiotisの国際公開第07/087684号パンフレットによって記載されるように、25℃〜100℃の温度で、テトラヒドロフラン中の(式(G)の化合物に対して)0.05〜10%のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドの存在下で、1−プロピニルマグネシウムブロミドと反応される。
【0223】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
式(D)(式中、X=メチルである)の化合物を調製するための別の組の好ましい条件において、式(G)の化合物は、例えば、J.Moon,M.Jang and S.Lee,Journal of Organic Chemistry(2009),page 1403以降によって記載されるように;好ましくは、25〜125℃の温度で、ジメチルスルホキシドなどの好適な有機溶媒中で、(典型的に式(G)の化合物に対して0.1〜5モル%の量の)ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドの存在下で、2−ブチン酸と反応される。これが、脱炭酸的カップリング反応である。
【0225】
式(G)の化合物が公知であり、または公知の試薬を用いて公知の方法によって調製され得る。
【0226】
式(D)(式中、Xが塩素であり、R‘がC
1〜C
4アルキルである)の化合物は、式(H)の化合物または式(I)の化合物から調製され得る。一手法において、式(H)の化合物は、ブチルリチウム、水素化ナトリウム、リチウムジイソプロピルアミドまたは臭化エチルマグネシウムなどの塩基により、まず脱プロトン化され、次に、N−クロロスクシンイミド、塩素または四塩化炭素などの塩素源と反応される。特定の塩素源は、所要のクロロ−アセチレンを得るように選択される。同様の反応および条件が、文献において報告されている(例えば、M.Tajbakhsh,S.Habibzadeh,Letters in Organic Chemistry(2007),4(7),512−514;D.Sud,T.J.Wigglesworth,N.R.Branda,Angewandte Chemie,International Edition(2007),46(42),8017−8019;M.A.P.Martins,D.J.Emmerich,C.M.P.Pereira,W.Cunico,M.Rossato,N.Zanatta,H.G.Bonacorso,Tetrahedron Letters(2004),45(25),4935−4938;A.Poloukhtine,V.Rassadin,A.Kuzmin,V.V.Popik,Journal of Organic Chemistry(2010),75(17),5953−5962;C.R.Hickenboth,J.D.Rule,J.S.Moore,Tetrahedron(2008),64(36),8435−8448;F.H.M.Graichen,A.C.Warden,S.Kyi,M.S.O’Shea,Australian Journal of Chemistry(2010),63(4),719−722;およびM.L.Narayana,M.L.N.Rao,M.Periasamy,Synthetic Communications(1995),25(15),2295−9を参照)。
【0227】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0228】
別の手法において、式(D)(式中、Xが塩素であり、R‘がC
1〜C
4アルキルである)の化合物は、炭酸カリウム、テトラブチルアンモニウムブロミドおよび四塩化炭素(例えば、T.Matsuda,S.Kadowaki,Y.Yamaguchi,M.Murakami,Chemical Communications(2008),(24),2744−2746を参照)、ピリジンおよび塩素(例えば、R.B.Gutsulyak,V.N.Britsuk,L.A.Kostrikina,Y.Serguchev,Ukrainskii Khimicheskii Zhurnal(1993),59(10),1062−7を参照)、硝酸銀およびN−クロロスクシンイミド、N−クロロスクシンイミドおよびヘキサメチルリン酸トリアミド(例えば、G.Pangon,J.L.Philippe,P.Cadiot,Comptes Rendus des Seances de l’Academie des Sciences,Serie C:Sciences Chimiques(1973),277(18),879−81を参照)、および/または過塩素酸および酢酸(例えば、J.P.Montheard,M.Camps,M.Chatzopoulos,M.O.A.Yahia,R.Guilluy,D.Deruaz,Journal of Chemical Research,Synopses(1983),(9),224−5を参照)などの、塩素化を促進することが知られている試薬の混合物による処理によって、式(H)の化合物から調製され得る。条件は、所要のハロ−アセチレンを得るように選択される。Xが塩素である場合、好ましい条件は、25℃〜100℃の温度で、式(H)の化合物を、アセトン中の、(式(H)の化合物に対して)1〜5当量のN−クロロスクシンイミドおよび0.05〜50%の酢酸銀と反応させることを含む。
【0229】
式(I)(式中、R‘がC
1〜C
4アルキルであり、R‘‘がC
1〜C
4アルキルである)の化合物はまた、イソシアヌル酸塩化物またはN−クロロスクシンイミドおよび硝酸銀による処理によって、式(D)の化合物へと直接転化され得る(例えば、M.H.Vilhelmsen,A.S.Andersson,M B.Nielsen,Synthesis(2009),(9),1469−1472を参照)。
【0230】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【0231】
式(I)(式中、R’がC
1〜C
4アルキルである)の化合物は、式(G)の化合物を式(D)(式中、Xがメチルである)の化合物へと転化するための上述される同様の条件下で、式Gの化合物を、トリアルキルシリルアセチレンと反応させることによって調製され得る。
【0232】
式(H)の化合物は、公知の条件下における式(I)の化合物の脱保護によって、または上述される条件と同様の条件下で、好適な触媒系の存在下で、式(G)の化合物を、トリブチルスタンニルアセチレン、リチウムアセチリドエチレンジアミン錯体、エチニル亜鉛ブロミドまたはエチニルマグネシウムクロリドなどのエチニル転移試薬と反応させることによって調製され得る(例えば、C.Fischer、J.Methot、H.Zhou、A.J.Schell、B.Munoz、A.A.Rivkin、S.P.Ahearn、S.Chichetti、R.N.Maccoss、S.D.Kattar、M.Christopher、C.Li、A.Rosenau、W.C.Brownの国際公開第2010/071741号パンフレット;M.Behler、A.Eluntlaut、C.Ferman、A.ChapufのCN 101195641号明細書;G.Wang,G.Zhu,E.Negishi,Journal of Organometallic Chemistry(2007),692(21),4731−4736およびE.Negishi,M.Kotora,C.Xu,Journal of Organic Chemistry(1997),62(25),8957−8960を参照)。
【0233】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【0234】
さらなる手法において、式(D)(式中、Xが塩素である)のの化合物は、好適な温度における、好適な溶媒中の、好適な塩基による処理によって、式(J)の化合物または式(K)の化合物のいずれかから調製され得る。式(J)の化合物は、文献に記載される条件と同様の条件下、例えば、25℃〜150℃の温度におけるtert−ブタノール中のカリウムtert−ブトキシド、または−25℃〜50℃の温度におけるテトラヒドロフラン中のリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジンを用いた処理で、式(D)の化合物へと転化され得る(例えば、E.Bartmann、R.Hittich、H.Plach、U.Finkenzellerの米国特許第5188759号明細書およびIndian Journal of Chemistry,Section B:Organic Chemistry Including Medicinal Chemistry,1978,vol.16,1051−1054を参照)。式(K)の化合物はまた、文献に記載される条件と同様の条件下、例えば、25℃〜150℃の温度におけるN,N−ジメチルホルムアミド中の炭酸セシウム、25℃〜150℃の温度におけるトルエン中のナトリウムtert−ブトキシド、0℃〜50℃の温度におけるジメチルスルホキシド中の1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンおよび−78℃〜25℃の温度におけるテトラヒドロフラン中のカリウムtert−ブトキシドによる処理によって、式(D)の化合物へと転化され得る(例えば、B.C.G.Soederberg,S.P.Gorugantula,C.R.Howerton,J.L.Petersen,S.W.Dantale,Tetrahedron(2009),65(36),7357−7363;S−C.Lo,R.E.Harding,E.Brightman,P.L.Burn,I.D.W.Samuel,Journal of Materials Chemistry(2009).19(20),3213−3227;S.Wang,T.Kohn,Z.Fu,X.Y.Jiao,S.Lai,M.Schmitt,Tetrahedron Letters(2008),49(51),7284−7286およびM.L.G.Borst,R.E.Bulo,D.J.Gibney,Y.Alem,F.J.J.de Kanter,A.W.Ehlers,M.Schakel,M.Lutz,A.L.Spek,K.Lammertsma,Journal of the American Chemical Society(2005),127(48),16985−16999を参照)。式(J)および(K)(式中、Xが塩素である)の化合物は、公知の方法および試薬を用いて公知の化合物から調製され得る。
【0235】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0236】
さらなる手法において、式(A)(式中、Xがメチルである)の化合物は、式(G)の化合物を式(D)の化合物へと転化するための上述される同様の条件下で、式(L)の化合物から直接調製され得る。
【0237】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0238】
さらに他の手法において、式I(式中、Xがメチルであり、Gが、好ましくは、C
1〜C
3アルキルである)の化合物は、式(G)の化合物を式(D)の化合物へと転化するための上述される同様の条件下で、式(L1)の化合物から直接調製され得る。
【0239】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【0240】
式(L)の化合物は、上で概説される手順と同様の手順を用いて、式(G)の化合物から調製され得る。
【0241】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0242】
式(A)(式中、Xが塩素である)の化合物は、上述される条件と同様の条件下で、式(O)の化合物または式(P)の化合物(式中、R‘がC
1〜C
4アルキルである)のいずれかを介して、式(L)の化合物から調製され得る。
【0243】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0244】
式(A)(式中、Xが塩素である)の化合物はまた、式(K)の化合物を式(D)の化合物へと転化するために記載される条件と同様の条件下で、式(Q
*)の化合物から調製され得る。
【0245】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0246】
式(Q
*)(式中、Xが塩素である)の化合物は、好適な温度で、好適な溶媒中の、四塩化炭素の存在下におけるトリフェニルホスフィンによる処理によって、式(R)のアルデヒドから調製され得る。四塩化炭素は、所要のジクロロアルケンを得るように選択され、同様の反応が、文献において公知である(例えば、A.Poloukhtine,V.V.Popik,Journal of the American Chemical Society(2007),129(40),12062−12063;L.N.Michaelides,B.Darses,D.J.Dixon,Organic Letters(2011),13(4),664−667およびF.Gavina,S.V.Luis,P.Ferrer,A.M.Costero,J.A.Marco,Journal of Chemical Research,Synopses(1986),(9),330−1を参照)。
【0247】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0248】
式(R)の化合物は、式(L)(式中、Halが、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくは、臭素またはヨウ素である)の化合物のホルミル化によって調製され得る。アリールハロゲン化物のホルミル化を行うのに好適な条件が公知であり、例えば、好適な有機金属試薬(イソプロピルマグネシウムクロリド、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウムまたはtert−ブチルリチウムなど)によるアリールハロゲン化物の処理、あるいは好適な溶媒(ジエチルエーテル、ジメトキシエタンまたはテトラヒドロフランなど)中の好適なアルカリ金属またはアルカリ土類金属(リチウムまたはマグネシウムなど)による処理を含む。次に、得られるアリール金属試薬が、N,N−ジメチルホルムアミドまたはN−ホルミルモルホリンなどの好適なホルミル化剤と反応される。あるいは、式(R)の化合物は、好適な触媒系、塩基、および還元剤の存在下における、カルボニル化剤(一酸化炭素など)による処理によって、式(L)(式中、Halがまた、トリフレートなどの擬ハロゲンであり得る)の化合物から調製され得る(例えば、L.Ashfield and C.Barnard,Org.Process Res.Dev.,11(1),39−43,2007を参照)。
【0249】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0250】
代替的な手法において、式I(式中、Xがメチルであり、Gが、好ましくは、メチルまたはエチルである)の化合物は、好適な温度で、好適な触媒系、好適な塩基、好適な溶媒の存在下における、1−ブロモ−1−プロピンまたは1−ヨード−1−プロピンのいずれかによる処理によって、式(S)のボロン酸またはボロン酸エステルから調製され得る。同様の反応が、文献において公知であり、好ましい条件は、Y.Shi,X.Li,J.Liu,W.Jiang,L.Sun,Tetrahedron Letters(2010),51(28),3626−3628によって記載されるように、50℃〜150℃の温度で、トルエンと、水と、メタノールとの混合物中の式(S)の化合物に対して0.005〜25%の塩化パラジウム(II)、および1〜10当量の炭酸カリウムの存在下で、式(S)の化合物を1−ヨード−プロピンと反応させることを含む。式(T)(式中、Gが、好ましくは、メチルまたはエチルであり、R’がC
1〜C
4アルキルである)の化合物は、カップリングパートナーとして1−ブロモ−2−(トリメチルシリル)アセチレンまたは1−ヨード−2−(トリメチルシリル)アセチレンのいずれかを用いて、同様の条件下で調製され得る。式(A)および(P)の化合物は、エノールエーテルの加水分解によって、それぞれ式Iおよび(T)の化合物から調製され得る。
【0251】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
一手法において、式(S)の化合物は、テトラヒドロフランまたはジエチルエーテルなどの好適な溶媒中の、水素化ナトリウム、水素化カリウムまたはイソプロピルマグネシウムクロリドなどの好適な塩基による処理と、それに続く、金属−ハロゲン交換反応(好ましくは、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウムまたはtert−ブチルリチウムなどのアルキルリチウム試薬、あるいはイソプロピルマグネシウムクロリドなどの有機マグネシウム試薬による処理による)、およびその後の、式(S)の対応するボロン酸エステルを得るためのトリアルキルボレート、B(OR’’)
3、好ましくは、ホウ酸トリメチルによる処理によって、式(L)(式中、Halが、好ましくは、ヨウ素または臭素である)の化合物から調製され得る。
【0253】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0254】
代替的な手法において、式(S)の化合物は、好適な温度で、好適な溶媒中で、好適なホウ素化剤、好適な触媒系を用いたC−Hホウ素化によって、式(U)(式中、Gが、好ましくは、メチルまたはエチルである)の化合物から調製され得る。好適な触媒としては、4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ジピリジルと組み合わせて1,5−シクロオクタジエン)(メトキシ)イリジウム(I)二量体が挙げられ、好適なホウ素化剤としては、ビス(ピナコラト)ジボロンまたはピナコールボランが挙げられ、好適な溶媒としては、ヘキサン、オクタン、テトラヒドロフランおよびメチルtert−ブチルエーテルが挙げられる。同様の例が、文献において公知である(例えば、J.F.Hartwig,Chemical Society Reviews(2011),40(4),1992−2002およびT.Ishiyama,N.Miyaura,Pure and Applied Chemistry(2006),78(7),1369−1375を参照)。好ましい条件は、P.Harrisson,J.Morris,T.B.Marder,P.G.Steel,Organic Letters(2009),11(16),3586−3589によって記載されるように、任意選択的に、マイクロ波照射下で、50℃〜150℃の温度で、メチルtert−ブチルエーテル中で、(式(U)の化合物に対して)0.05〜10%の1,5−シクロオクタジエン)(メトキシ)イリジウム(I)二量体、(式(U)の化合物に対して)0.05〜10%の4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ジピリジル、および(式(U)の化合物に対して)1〜2当量のビス(ピナコラト)ジボロンで式(U)の化合物を処理することを含む。
【0255】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
式(U)の化合物は、公知の化合物である式(Y)の化合物から出発して、上述される同様の手順を用いて式(W)の化合物から調製され得る。
【0257】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
さらに、式(A)(式中、Xがメチルである)の化合物は、プロトン酸またはルイス酸性条件下における、式(Z)の化合物または式(AA)の化合物(式中、Xがメチルであり、R’が、C
1〜C
4アルキル、好ましくは、メチルである)のピナコール転位によって調製され得る(例えば、Eberhardt,U.et.al.,Chem.Ber.(1983),116(1),119−35、およびWheeler,T.N.の米国特許第4283348号明細書を参照)。好ましい条件は、室温で、式(Z)または(AA)の化合物をトリフルオロ酢酸と反応させることを含む。
【0259】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0260】
式(Z)の化合物および式(AA)の化合物(式中、Xがメチルであり、R’がC
1〜C
4アルキル(好ましくは、メチル)である)は、−80℃〜30℃の温度で、任意選択的に、ジクロロメタンなどの好適な溶媒中で、三フッ化ホウ素、塩化チタンまたはヨウ化マグネシウムなどの酸の存在下で、式(AC)の化合物を式(AB)の化合物で処理することによって調製され得る(例えば、Li,W.−D.Z.and Zhang,X.−X.,Org.Lett.(2002),4(20),3485−3488;Shimada,J.et al.,J.Am.Chem.Soc.(1984),106(6),1759−73;Eberhardt,U.et.al.,Chem.Ber.(1983),116(1),119−35およびWheeler,T.N.の米国特許第4283348号明細書を参照)。式(AB)(式中、Xがメチルである)の化合物は公知であり、または公知の方法を用いて公知の試薬から調製され得る。
【0261】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0262】
式(AC)(式中、R’が、C
1〜C
4アルキル(好ましくは、メチル)である)の化合物は、20℃〜150℃の温度で、トルエンまたはジエチルエーテルなどの好適な溶媒中で、クロロトリ−C
1〜C
4アルキルシリルおよび金属(好ましくは、ナトリウム)の存在下で、式(AD)(式中、R’が、アルキル基(好ましくは、メチル)である)の化合物から調製され得る(例えば、Blanchard,A.N.and Burnell,D.J.,Tetrahedron Lett.(2001),42(29),4779−4781およびSalaun,J.et al.,Tetrahedron(1989),45(10),3151−62を参照)。
【0263】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0264】
式(AD)の化合物は、公知の化合物であり、または公知の方法を用いて公知の試薬から調製され得る。
【0265】
同様に、式(P)の化合物はまた、上述される同様の手順および条件を用いて、式(AC)(式中、R‘が、C
1〜C
4アルキル(好ましくは、メチル)である)の化合物、および式(AE)(式中、R‘が、C
1〜C
4アルキル(好ましくは、メチル)である)の化合物から調製され得る。式(AE)の化合物は公知であり、または公知の方法を用いて公知の試薬から調製され得る。
【0266】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0267】
同様に、式(L)の化合物はまた、上述される同様の手順および条件を用いて、式(AC)(式中、R‘が、C
1〜C
4アルキル(好ましくは、メチル)である)の化合物、および式(AH)のハロゲン化された化合物から調製され得る。式(AH)の化合物は公知であり、または公知の方法を用いて公知の試薬から調製され得る。
【0268】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0269】
さらに、式(V)の化合物はまた、上述される同様の手順および条件を用いて、式(AC)(式中、R‘が、C
1〜C
4アルキル(好ましくは、メチル)である)の化合物、および式(AK)の化合物から調製され得る。式(AH)の化合物は公知であり、または公知の方法を用いて公知の試薬から調製され得る。
【0270】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0271】
さらなる手法において、式(A)(式中、Xがメチルである)の化合物は、好適な配位子の存在下でおよび好適な溶媒中で、式(AN)の化合物を、式(AO)のトリカルボン酸アリール鉛と反応させることによって調製され得る。同様の反応が、文献に記載されている(例えば、M.Muehlebachらの国際公開第08/071405号パンフレット;J.Pinhey,B.Rowe,Aust.J.Chem.,(1979),32,1561−6;J.Morgan,J.Pinhey,J.Chem.Soc.Perkin Trans.1,(1990),3,715−20を参照)。好ましくは、トリカルボン酸アリール鉛は、式(AO)の三酢酸アリール鉛である。好ましくは、配位子は、N,N−ジメチルアミノピリジン、1,10−フェナントロリンピリジン、ビピリジン、またはイミダゾールなどの窒素含有複素環であり、式(AN)の化合物に対して1〜10当量の配位子が好ましくは使用される。最も好ましくは、配位子は、N,N−ジメチルアミノピリジンである。溶媒は、好ましくは、クロロホルム、ジクロロメタンまたはトルエン、最も好ましくは、クロロホルム、またはクロロホルムとトルエンとの混合物である。好ましくは、反応は、−10℃〜100℃、最も好ましくは、40〜90℃の温度で行われる。
【0272】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0273】
式(AN)の化合物は、公知の化合物であり、または公知の方法を用いて公知の試薬から調製され得る。
【0274】
式(AO)(式中、Xがメチルである)の化合物は、文献に記載される手順にしたがって、25℃〜100℃(好ましくは、25〜50℃)で、および任意選択的に、二酢酸水銀などの触媒の存在下で、好適な溶媒、例えばクロロホルム中の四酢酸鉛による処理によって、式(AP)の化合物から調製され得る(例えば、K.Shimi,G.Boyer,J−P.Finet and J−P.Galy,Letters in Organic Chemistry,(2005),2,407−409;J.Morgan and J.Pinhey,J.Chem.Soc.Perkin Trans.1;(1990),3,715−720を参照)。
【0275】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
式(AP)(式中、Xがメチルである)のアリールボロン酸は、公知の方法によって、式(AQ)(式中、Xがメチルであり、Halが、臭素またはヨウ素である)のアリールハロゲン化物から調製され得る(例えば、W.Thompson and J.Gaudino,J.Org.Chem.,(1984),49,5237−5243およびR.Hawkins et al.,J.Am.Chem.Soc.,(1960),82,3053−3059を参照)。したがって、式(AQ)のアリールハロゲン化物は、低温で、アルキルリチウムまたはアルキルマグネシウムハロゲン化物で処理されてもよく、得られるアリールマグネシウムまたはアリールリチウム試薬は、ホウ酸トリアルキル、B(OR’’)
3、好ましくは、ホウ酸トリメチルと反応されて、アリールジアルキルボロネートが得られ、それが、酸性条件下で式(AP)の所望のボロン酸へと加水分解され得る。あるいは、化合物(AQ)から化合物(AP)への同じ全変換が、公知の試薬を用いて、公知の条件下で、パラジウムで触媒されるホウ素化反応(例えば、T.Ishiyama,M.Murata,N.Miyaura,J.Org.Chem.(1995),60,7508−7501;およびK.L.Billingsley,T.E.Barder,S.L.Buchwald,Angew.Chem.Int.Ed.(2007),46,5359−5363を参照)と、その後の、中間体ボロン酸エステルによる加水分解によって行われ得る。
【0277】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
代替的な手法において、式(A)(式中、Xがメチルである)の化合物は、好適なパラジウム触媒、好適な塩基の存在下で、任意選択的に、好適な配位子または添加剤の存在下における、好適な溶媒中の、式(AR)(式中、Arが、アリール部分(好ましくは、フェニル)である)の化合物と、式(AP)のアリールボロン酸との反応によって調製され得る。
【0279】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
好適なパラジウム触媒としては、例えば、ジハロゲン化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)および硫酸パラジウム(II)が挙げられ、好ましくは、酢酸パラジウム(II)である。好適な配位子としては、トリフェニルホスフィン、トリシクロペンチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、2−ジシクロ−ヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−ビフェニル、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンおよび1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタンが挙げられる。反応はまた、テトラアルキルアンモニウム塩、例えば、テトラブチルアンモニウムブロミドなどの他の添加剤の存在下で行われ得る。好適な塩基としては、アルカリ金属水酸化物、特に、水酸化リチウムが挙げられる。好適な溶媒は、1,2−ジメトキシエタン水溶液である。
【0281】
式(AR)の化合物は、K.Schank and C.Lick,Synthesis(1983),392;R.Moriarty et al,J.Am.Chem.Soc.,(1985),107,1375、またはZ.Yang et al.,Org.Lett.,(2002),4(19),3333の手順にしたがって、水またはエタノール水溶液などのアルコール水溶液などの溶媒中の、(ジアセトキシ)ヨードベンゼンまたはヨードシルベンゼンなどの超原子価ヨウ素試薬ならびに炭酸ナトリウム、水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムの水溶液などの塩基による処理によって、式(AN)の化合物から調製され得る:
【0282】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
さらなる手法において、式I(式中、QがQ1であり、Xがメチルであり、Gが、好ましくは、メチルまたはエチルである)の化合物は、好適なパラジウム触媒、例えば、化合物(AS)に対して0.001〜50%の酢酸パラジウム(II)、および塩基、例えば、化合物(AS)に対して1〜10当量のリン酸カリウムの存在下で、および好ましくは、好適な配位子(例えば、化合物(AS)に対して0.001〜50%の(2−ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,6’−ジメトキシビフェニルの存在下で、および好適な溶媒、例えばトルエン中で、好ましくは、25℃〜200℃で、式(AS)(式中、Gが、好ましくは、C
1~4アルキルであり、Halが、ハロゲン、好ましくは、臭素またはヨウ素である)の化合物を、式(AP)のアリールボロン酸と反応させることによって調製され得る。同様のカップリングが、文献において公知である(例えば、Y.Song,B.Kim and J.−N.Heo,Tetrahedron Letters(2005),46(36),5987−5990を参照)。式I(式中、QがQ1である)の化合物は、公知の条件下における加水分解によって、式(A)の化合物へと転化され得る。
【0284】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
式(AS)の化合物は、例えば、R.Shepherd and A.White(J.Chem.Soc.Perkin Trans.1(1987),2153−2155)およびY.−L.Lin et al.(Bioorg.Med.Chem.(2002),10,685−690)の手順によって、公知の条件下における、式(AN)の化合物のハロゲン化と、その後の、式(AU)の得られるハロゲン化物と、C
1〜C
4アルキルハロゲン化物またはトリ−C
1〜C
4−アルキルオルトホルメートとの反応によって調製され得る。あるいは、式(AS)の化合物は、式(AN)の化合物を、C
1〜C
4アルキルハロゲン化物またはトリ−C
1〜C
4−アルキルオルトホルメートと反応させ、式(AT)の得られるエノールエーテルを、公知の条件下でハロゲン化させることによって調製され得る(例えば、Y.Song,B.Kim and J.−N.Heo,Tetrahedron Letters(2005),46(36),5987−5990を参照)。
【0286】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0287】
さらなる手法において、式(A)(式中、Xがメチルである)の化合物は、好適なパラジウム触媒、例えば、化合物(AN)に対して0.001〜50%の酢酸パラジウム(II)、および塩基、例えば、化合物(AN)に対して1〜10当量のリン酸カリウムの存在下で、および好ましくは、好適な配位子、例えば、化合物(AN)に対して0.001〜50%の(2−ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニルの存在下で、および好適な溶媒、例えばジオキサン中で、好ましくは、25℃〜200℃で、および任意選択的に、マイクロ波加熱下で、式(AN)の化合物を式(AQ)の化合物と反応させることによって調製され得る。
【0288】
【化49】
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【0289】
同様のカップリングが、文献において公知である(例えば、S.Buchwald et al.,J.Am.Chem.Soc.(2000),122,1360−1370;B.Hongらの国際公開第2005/000233号パンフレットを参照)。あるいは、式(A)の化合物は、好適な銅触媒、例えば、化合物(AN)に対して0.001〜50%のヨウ化銅(I)、および塩基、例えば、化合物(AN)に対して1〜10当量の炭酸セシウムの存在下で、および好ましくは、好適な配位子、例えば、化合物(AN)に対して0.001〜50%のL−プロリンの存在下で、および好適な溶媒、例えばジメチルスルホキシド中で、好ましくは、25℃〜200℃で、式(AN)の化合物を式(AQ)の化合物と反応させることによって調製され得る。同様のカップリングが、文献において公知である(例えば、Y.Jiang et al.,Synlett,(2005),18,2731−2734、およびX.Xie et al.,Organic Letters(2005),7(21),4693−4695を参照)。
【0290】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0291】
同様に、式(P)の化合物はまた、公知であるかまたは公知の方法を用いて公知の試薬から調製され得る化合物(AV)、(AW)および(AX)から出発して、上述される同様の方法を用いて調製され得る。
【0292】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0293】
同様に、式(L)の化合物はまた、公知であるかまたは公知の方法を用いて公知の試薬から調製され得る化合物(AY)、(AZ)および(AAA)から出発して、上述される同様の方法を用いて調製され得る。
【0294】
さらに、式(V)の化合物はまた、公知であるかまたは公知の方法を用いて公知の試薬から調製され得る化合物(AAB)、(AAC)および(AAD)から出発して、上述される同様の方法を用いて調製され得る。
【0295】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0296】
さらに、式(L)の化合物は、式(AN)の化合物を、(式(AN)の化合物および式(AQ)の化合物のカップリングについて記載される条件と同様の条件下で)式(AAE)のハロニトロベンゼンと反応させて、式(AAF)の化合物を生成し、次に、それを、標準条件下で還元することによって調製され得る(同様の例については、T.N.WheelerのCA1113959号明細書を参照)。次に、アニリン(AAG)は、ザンドマイヤー条件下で、アリールハロゲン化物(L)へと転化される(同様の例については、T.N.WheelerのCA1113959号明細書を参照)。
【0297】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
さらなる手法において、式(A)(式中、Xがメチルである)の化合物は、式I(式中、Xがメチルであり、Gが水素であり、R
4およびR
5が一緒に結合を形成する)の化合物である式(AAH)の化合物の誘導体化によって調製され得る。式(AAH)の化合物は、α,β−不飽和環状ジオンであり、α,β−不飽和ケトンの変換を行うことが知られている試薬の存在下で反応を起こして、式(A)のさらなる化合物を生じる。
【0299】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
例えば、式(AAH)(式中、Xがメチルである)の化合物は、任意選択的に、好適な塩基および好適な溶媒の存在下で、好適な求核試薬、Nuc−Hと反応されて、式(A)(式中、Xがメチルであり、R
5が、求核攻撃から得られる基Nucであり、R
4が水素である)の化合物が得られる。
【0301】
【化55】
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【0302】
好適な求核試薬、Nuc−Hとしては、任意選択的に置換されるC
1〜C
6アルキルチオール、任意選択的に置換されるアリールチオール、任意選択的に置換されるヘテロアリールチオール、任意選択的に置換されるC
1〜C
6アルキルアルコールおよび任意選択的に置換されるC
3〜C
7環式アルコール(C
3〜C
6脂環式アルコール、4〜6員複素環式アルコール、フェノールおよび複素環式芳香族アルコールを含む)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0303】
式(AAH)(式中、Xがメチルである)の化合物はまた、好適な条件下で環化付加反応に関与して、式(A)の化合物を生じる。例えば、式(AAH)(式中、Xがメチルである)の化合物は、好適な条件下で、式(AAI)(式中、R
aが、好適な置換基(C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシまたはトリ−C
1〜C
4アルキルシリルオキシなど)を表し、nが、0、1または2である)の好適な1,3−ジエンと反応されて、式(A)(式中、R
4およびR
5が、それらが結合される原子と一緒に、不飽和6員環を形成する)の化合物が得られる。
【0304】
【化56】
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【0305】
好適な1,3−ジエンとしては、1,3−ブタジエン(または同等物、例えば2,5−ジヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド)、および置換1,3−ブタジエンが挙げられる。同様に、式(AAH)(式中、Xがメチルである)の化合物はまた、シクロペンタジエン(Wが−CH
2−であり、R
bが水素である)、置換シクロペンタジエン、シクロヘキサ−1,3−ジエン(Wが−CH
2−CH
2−であり、R
bが水素である)、置換シクロペンタジエン、フラン(Wが酸素であり、R
bが水素である)および置換フランなどの、式(AAJ)の環式ジエンと反応され得る。
【0306】
【化57】
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【0307】
当業者は、様々な置換基R
bを有する式(AAJ)の環式ジエンが、例えば、G.Silvero et al.,Tetrahedron(2005),61,7105−7111;I.Hemeon et al.,Synlett,(2002),11,1815−1818;S.Otto and J.Engberts,Pure Appl.Chem.(2000),72(7),1365−1372;R.Breslow,Acc.Chem.Res.,(1991),24(6),159−164;K.Hara et al.,Org.Lett.,(2005),7(25),5621−5623;J,Auge et al.,Synlett,(2000),6,877−879,B.Garrigues and A.Oussaid,J.Organometallic Chem.,(1989),585,253−255;B.Mathieu and L.Ghosez,Tetrahedron Lett.,(1997),38(31),5497−5500;M.Ordonez et al.,Tetrahedron Asymmetry,(1996),7(9),2675−2686;S.Kobayashi et al.,Tetrahedron Lett.,(1993),34(23),3755−3758;C.Cativiela et al.,U.Pindur et al.,Chem.Rev.,(1993),93,741−761;Tetrahedron,(1992),48(31),6467−6476;J.Aube et al.,J.Am.Chem.Soc.,(1992),114,5466−5467;S.Danishefsky and M.Bednarski,Tetrahedron Lett.,(1985),26(21),2507−2508およびその中の参照文献);Q.Chu,W.Zhang and D.Curran,Tetrahedron Lett.,(2006),47,9287−9290;K.Ishihara and K.Nakano,J.Am.Chem.Soc.,(2005),127(30),10504−10505;およびA.Northrup and D.MacMillan,(2002),J.Am.Chem.Soc.、124(11),2458−2460)によって記載されるように、適切な条件下で(例えば、塩化アルミニウム、塩化ビスマス(III)、トリフルオロメタンスルホン酸ビスマス(III)、三フッ化ホウ素、塩化セリウム(III)、トリフルオロメタンスルホン酸銅(I)、ジエチルアルミニウムクロリド、塩化ハフニウム(IV)、塩化鉄(III)、過塩素酸リチウム、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム、トリフルオロメタンスルホン酸スカンジウム(III)、塩化スズ(IV)、塩化チタン(IV)、チタン(IV)イソプロポキシド、トリメチルアルミニウム、N−トリメチルシリル−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、トリメチルシリルトリフルオロメタン−スルホネート、トリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム(III)、ヨウ化亜鉛および塩化ジルコニウム(IV)などのルイス酸触媒の存在下または非存在下で、ならびにクロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、エタノール、メタノール、パーフルオロヘキサンなどの過フッ素化アルカン、トルエン、水、および1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレートおよび1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェートなどのイオン性液体などの溶媒の存在下または非存在下で、ならびに標準大気圧でまたは高圧条件下で)、式(AAH)の化合物と環化付加反応を起こして、式(A)の新規な化合物を生じることを理解するであろう。
【0308】
式(AAH)の化合物と、式(AAI)の化合物または式(AAJ)の化合物との反応により、式(A)(式中、R
4およびR
5が結合されて、不飽和環が形成される)の化合物が得られる。このような化合物はアルケンであり、アルケンに典型的な反応(例えば、還元、ハロゲン化またはクロスカップリング)を起こして、式(A)のさらなる化合物を得ることができる。
【0309】
式(AAH)(式中、Xがメチルである)の化合物は、親双極子(dipolarophile)としても作用し得るため、好適な条件下で好適な双極子試薬を用いてある範囲の3+2環化付加反応を起こすであろう。例えば、式(AAH)の化合物は、式(A)(式中、R
4およびR
5が、それらが結合される原子と一緒に、それぞれイソオキサゾリンまたはイソオキサゾリジン環を形成する)のさらなる化合物を得るのに適切な条件下で、式(AAK)(式中、R
cが、好適な置換基(例えばC
1〜C
4アルキルまたはアリール)である)の酸化ニトリル、または式(AAL)(式中、R
e、R
fおよびR
dが、好適な置換基、例えば水素またはC
1〜C
4アルキルである)のニトロンと反応され得る。
【0310】
【化58】
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【0311】
3+2環状付加を行うのに好適な条件が、例えば、L.Deng and Y.Hu,Synth.Commun.(2007),37,157−163;E.Kantorowski et al.,J.Org.Chem.,(1998),63,5272−5274によって;およびV.Jaeger and I.Mueller,Tetrahedron(1985),41(17),3519−3528によって記載されている。
【0312】
さらなる手法において、式(A)(式中、Xがメチルであり、R
5がNucである(Nucが、上述されるとおりである))の化合物は、酸性条件下における、式I(式中、GがC
1〜C
4アルキルである)の化合物の加水分解によって調製され得る。
【0313】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0314】
式I(式中、Xがメチルであり、GがC
1〜C
4アルキルであり、R
5がNucである)の化合物は、任意選択的に、好適な塩基の存在下で、および好適な溶媒中の、求核試薬、Nuc−Hによる処理によって、式I(式中、Xがメチルであり、GがC
1〜C
4アルキルであり、R
5がHalであり、Halが、塩素、臭素またはヨウ素である)の化合物から調製され得る。求核置換反応を行うのに好適な条件が、例えば、J.March,Advanced Organic Chemistry Third Edition,ed J.Wiley and Sons,1985によって記載されている。
【0315】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
式I(式中、QがQ1であり、Xがメチルであり、R
5がHalである)の化合物は、ハロゲン化によって、式I(式中、Xがメチルであり、R
5が水素である)の化合物から調製され得る。
【0317】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
例えば、式I(式中、QがQ1であり、Xがメチルであり、Halが塩素であり、Gが、水素またはC
1〜C
4アルキルである)の化合物は、E.Kosower et al.,J.Org.Chem.,(1963),28,630の手順にしたがって、式I(式中、Xがメチルであり、R
5が水素である)の化合物を、塩化銅(II)および塩化リチウムと反応させることによって調製され得る。あるいは、式(AM)(式中、Xがメチルであり、Halが臭素であり、GがC
1〜C
4アルキルである)の化合物は、P.Page et al.,Tetrahedron(1995),51(4),1285−1294)によって記載される方法と同様の方法によって、式I(式中、R
5が水素である)の化合物を、トリフルオロメタンスルホン酸ジブチルボリルおよびN−ブロモスクシンイミドで処理して調製され得る。
【0319】
あるいは、式(A)(式中、Xがメチルであり、R
4およびR
5が水素である)の化合物は、M.Narisada,I.Horibe,F.Watanabe and K.Takeda,Journal of Organic Chemistry(1989),54(22),5308−13によって記載されるように、例えば、水素化ホウ素ナトリウムおよび塩化第一銅の存在下で、基材と適合する条件下における、式(AAH)の化合物の還元によって調製され得る。
【0320】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0321】
式(AAH)(式中、Xがメチルである)の化合物は、トルエン、アセトン、クロロホルム、ジクロロメタンまたは1,4−ジオキサンなどの好適な溶媒中で、式(AAM)の化合物を酸化させることによって調製され得る。三酸化クロム、二クロム酸ピリジニウム、二酸化マンガンおよびアルミニウムイソプロポキシドなどのアルミニウムアルコキシドなどの無機酸化剤、ならびに2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノンなどの有機酸化剤および1,1,1,−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3−(1H)−オン(デス・マーチン・ペルヨージナン))などの超原子価ヨウ素酸化剤を含む様々な酸化剤が、この変換を行うのに好適である。好適な手順が、例えば、K.SaitoおよびH.Yamachikaの米国特許第4371711号明細書によって、およびG.Piancatelli et al.,Tetrahedron(1978),34,2775によって記載されている。硫酸とアセトンとの混合物における三酸化クロムの使用(ジョーンズ試薬)が好ましい。
【0322】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0323】
式(AAM)(式中、Xがメチルである)の化合物は、水の存在下、および任意選択的に、好適な溶媒の存在下における、好適な酸触媒による処理によって、式(AAN)の化合物から調製され得る。
【0324】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
例えば、式(AAN)(式中、Xがメチルである)の化合物は、例えば、K.SaitoおよびH.Yamachikaの米国特許第4371711号明細書によって記載される条件下で、リン酸またはポリリン酸などの酸の水溶液の存在下で、式(AAM)の化合物へと転化され得る。あるいは、式(AAM)(式中、Xがメチルである)の化合物は、G.Piancatelli et al.,Tetrahedron,(1978),34,2775の手順にしたがって、塩化亜鉛などのルイス酸触媒の存在下における転位によって、式(AAN)の化合物から調製され得る。
【0326】
式(AAN)(式中、Xがメチルである)の化合物は、公知の手順(例えばG.Panda et al.,Tetrahedron Lett.,(2005),46,3097を参照)にしたがって、式(AAQ)(式中、Xがメチルであり、Halが、塩化物、臭化物またはヨウ化物などのハロゲン化物である)のアリールマグネシウムハロゲン化物、または式(AAP)のアリールリチウム試薬または式(AAO)のジアリール亜鉛試薬などの好適な有機金属試薬を、式(AAR)のフラン−2−カルボキシアルデヒドに加えることによって調製され得る。
【0327】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0328】
式(AAQ)、式(AAP)および式(AAO)(式中、Xがメチルである)の有機金属試薬は、公知の方法によって、式(AQ)の化合物から作製され得る。
【0329】
さらに、式I(式中、QがQ1であり、Xがメチルであり、R
5が水素である)の化合物は、式(AAH)の化合物を、式(A)(式中、Xがメチルであり、R
4およびR
5が水素である)の化合物へと転化するために記載される条件と同様の条件下における、式(AAS)(式中、R
fおよびR
gが、好適な置換基である)の化合物の還元によって調製され得る。
【0330】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
式(AAS)(式中、QがQ1であり、Xがメチルである)の化合物は、塩基性条件下で、続いて脱離によって、例えば、式I(式中、QがQ1であり、Xがメチルであり、R
5およびR
6が水素であり、Gが、好ましくは、メチルである)の化合物および式(AAT)の化合物から調製され得る。好適な塩基としては、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムtert−ブトキシドが挙げられ、反応は、−80℃〜30℃の温度で、テトラヒドロフランなどの好適な溶媒中で好ましくは行われる(例えば、Drege,E.et al.Tetrahedron Letters(2005),46(42),7263−7266およびDrege,E.et al.,Eur.J.Org.Chem.(2006),(21),4825−4840を参照)。式(AAT)の化合物は、公知の化合物であり、または公知の方法を用いて公知の化合物から調製され得る。
【0332】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0333】
さらに、式I(式中、QがQ1であり、Xがメチルである)の化合物は、塩基性条件下で、式I(式中、QがQ1であり、Xがメチルであり、R
5が水素であり、Gが、好ましくは、メチルである)の化合物を、式(AAU)(式中、LGが、ハロゲン(好ましくは、ヨウ化物または臭化物)などの脱離基である)の化合物または活性化アルコール(好ましくは、メシレート、トシレートまたはトリフレート)と反応させることによって得られる。好適な塩基としては、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムtert−ブトキシドが挙げられ、反応は、−80℃〜30℃の温度で、テトラヒドロフランなどの好適な溶媒中で好ましくは行われる。同様の反応が、Gulias,M.et al.Org.Lett.(2003),5(11),1975−1977によって記載されている。式(AAU)の化合物は、公知の化合物であり、または公知の試薬を用いて公知の化合物から調製され得る。
【0334】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
同様の化学作用を用いて、式(P)の化合物は、式(AAV)の化合物、式(AAX)の化合物または式(AAY)の化合物の誘導体化によって調製され得る。式(AAV)、(AAX)および(AAY)の化合物は、上述される経路と類似の経路によって調製され得る。
【0336】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
同様に、同様の化学作用を用いて、式(L)の化合物は、上述される化学作用と同様の化学作用を用いて、式(AAZ)の化合物、式(AAAB)の化合物または式(AAAC)の化合物の誘導体化によって調製され得る。式(AAZ)、(AAAB)および(AAAC)の化合物は、上述される経路と類似の経路によって調製され得る。
【0338】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0339】
最後に同様の化学作用を用いて、式(V)の化合物は、式(AAAD)の化合物、式(AAAF)の化合物または式(U)の化合物(式中、R
5が水素である)の誘導体化によって調製され得る。式(AAAD)、(AAAF)および(U)の化合物は、上述される経路と類似の経路によって調製され得る。
【0340】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0341】
式I(式中、QがQ2である)の化合物が、一般に、以下に記載される一般的な方法によって作製され得る。
【0342】
式I(式中、QがQ2であり、Gが、−C(X
a)−R
a、−C(X
b)−X
c−R
b、−C(X
d)−N(R
c)−R
d、−SO
2−R
e、−P(X
e)(R
f)−R
g、−CH
2−X
f−R
h;またはフェニル−CH
2−またはフェニル−CH(C
1〜C
2アルキル)−(ここで、フェニルのそれぞれが、独立して、C
1〜C
2アルキル、C
1フルオロアルキル、C
1〜C
2アルコキシ、C
1フルオロアルコキシ、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、SC
1〜C
3アルキル、S(O)C
1〜C
3アルキル、またはS(O)
2C
1〜C
3アルキルのうちの1つ、2つまたは3つで任意選択的に置換される)、またはヘテロアリール−CH
2−またはヘテロアリール−CH(C
1〜C
2アルキル)−(ここで、ヘテロアリールのそれぞれが、独立して、C
1〜C
2アルキル、C
1フルオロアルキル、C
1〜C
2アルコキシ、C
1フルオロアルコキシ、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロS、S(O)、またはS(O)
2のうちの1つ、2つまたは3つで任意選択的に置換される)、またはフェニル−C(O)−CH
2−(ここで、フェニルが、独立して、C
1〜C
2アルキル、C
1フルオロアルキル、C
1〜C
2アルコキシ、C
1フルオロアルコキシ、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、SC
1〜C
3アルキル、S(O)C
1〜C
3アルキル、またはS(O)
2C
1〜C
3アルキルのうちの1つ、2つまたは3つで任意選択的に置換される);またはC
1〜C
6アルコキシ−C(O)−CH
2−、C
1〜C
6アルコキシ−C(O)−CH=CH−、C
2〜C
7アルケン−1−イル−CH
2−、C
2〜C
7アルケン−1−イル−CH(C
1〜C
2アルキル)−、C
2〜C
4フルオロアルケン−1−イル−CH
2−、C
2〜C
7アルキン−1−イル−CH
2−、またはC
2〜C
7アルキン−1−イル−CH(C
1〜C
2アルキル)−である)の化合物が;好ましくは、少なくとも1当量(すなわち、モル当量)の塩基の存在下で、式I(式中、QがQ2であり、GがHである)の化合物である式(2A)の化合物を、
(a)試薬G1−Z(ここで、G1−Zが、有機ハロゲン化物(ここで、Z=塩素、臭素またはヨウ素などのハロゲンである)などのアルキル化剤(ここで、G1が、式(I)(式中、QがQ2である)の化合物中のGで表される有機基であり
、非カルボニル、非チオカルボニル炭素原子によって連結される)であり;有機ハロゲン化物(例えば塩化物)は、典型的に、クロロメチルアルキルエーテルCl−CH
2−X
f−R
h(ここで、X
fが酸素である)、クロロメチルアルキルスルフィドCl−CH
2−X
f−R
h(ここで、X
fが硫黄である)などの置換アルキルハロゲン化物(例えば塩化物)、Cl−CH
2−[任意選択的に置換されるフェニル]、[任意選択的に置換されるフェニル]−C(O)−CH
2−[ハロゲン、例えばCl]、C
1〜C
6アルコキシ−C(O)−CH
2−[ハロゲン、例えばCl]、C
1〜C
6アルコキシ−C(O)−CH=CH−[ハロゲン、例えばCl]などの好適な任意選択的に置換されるベンジルハロゲン化物(例えば塩化物)、C
2〜C
7アルケン−1−イル−CH
2−[ハロゲン、例えばCl]またはC
2〜C
7アルキン−1−イル−CH
2−[ハロゲン、例えばCl]などの好適なアルケニルまたはアルキニルハロゲン化物(例えば塩化物)、または(非カルボニル、非チオカルボニル炭素)が結合されたG(またはG1)基を調製するのに好適な別の有機ハロゲン化物であり得る)で;あるいは
(b)[例えば、カルボニル−炭素が結合されたまたはチオカルボニル−炭素が結合されたG基を調製するために]カルボン酸、HO−C(X
a)R
a(ここで、X
aが酸素である)、酸塩化物、Cl−C(X
a)R
a(ここで、X
aが酸素である)、または酸無水物、[R
aC(X
a)]
2O(ここで、X
aが酸素である)、またはイソシアネート、R
cN=C=O、または塩化カルバモイル、Cl−C(X
d)−N(R
c)−R
d(ここで、X
dが酸素であり、ただし、R
cまたはR
dのいずれも水素ではない)、または塩化チオカルバモイルCl−(X
d)−N(R
c)−R
d(ここで、X
dが硫黄であり、ただし、R
cまたはR
dのいずれも水素ではない)、またはクロロホルメート、Cl−C(X
b)−X
c−R
b(ここで、X
bおよびX
cが酸素である)、またはクロロチオホルメートCl−C(X
b)−X
c−R
b(ここで、X
bが酸素であり、X
cが硫黄である)、またはクロロジチオホルメートCl−C(X
b)−X
c−R
b(ここで、X
bおよびX
cが硫黄である)、またはイソチオシアネート、R
cN=C=Sなどのアシル化剤で処理することによって;あるいは
(c)二硫化炭素およびアルキル化剤;または
(d)塩化ホスホリル、Cl−P(X
e)(R
f)−R
gなどのリン酸化剤;または
(e)塩化スルホニルCl−SO
2−R
eなどのスルホニル化剤による連続処理によって、調製され得る。
【0343】
置換基R
33およびR
34が、置換基R
35およびR
36と同じでない場合、および/またはR
34およびR
35が、一緒になって、非対称−C(R
37c)=C(R
37d)−鎖である場合、これらの反応により、式Iの化合物に加えて、式(IAA)の第2の化合物が生成され得る。
【0344】
本発明は、式(I)(式中、QがQ2である)の化合物、および式(IAA)の化合物の両方を、任意の比率のこれらの化合物の混合物と一緒に包含する。
【0345】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0346】
環状1,3−ジオンのO−アルキル化は公知であり;好適な方法が、例えば、T.Wheelerの米国特許第4436666号明細書によって記載されている。代替的な手順が、M.Pizzorno and S.Albonico,Chem.Ind.(London),(1972),425−426;H.Born et al.,J.Chem.Soc.,(1953),1779−1782;M.G.Constantino et al.,Synth.Commun.,(1992),22(19),2859−2864;Y.Tian et al.,Synth.Commun.,(1997),27(9),1577−1582;S.Chandra Roy et al.,Chem.Letters,(2006),35(1),16−17;P.K.Zubaidha et al.,Tetrahedron Lett.,(2004),45,7187−7188によって報告されている。
【0347】
環状1,3−ジオンのO−アシル化は、例えば、R.Hainesの米国特許第4175135号明細書によって、ならびにT.Wheelerの米国特許第4422870号明細書、米国特許第4659372および米国特許第4436666号明細書によって記載されるものと同様の手順によって行われ得る。典型的に、式(2A)のジオンは、好ましくは、少なくとも1当量(すなわち、モル当量)の好適な塩基の存在下で、および任意選択的に、好適な溶媒の存在下で、アシル化剤で処理され得る。塩基は、アルカリ金属炭酸塩または水酸化物、または金属水素化物などの無機塩基、あるいは第三級アミンまたは金属アルコキシドなどの有機塩基であり得る。好適な無機塩基の例としては、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、水素化ナトリウムが挙げられ、好適な有機塩基としては、トリメチルアミンおよびトリエチルアミンなどのトリアルキルアミン、ピリジンまたは1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]−オクタンおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどの他のアミン塩基が挙げられる。好ましい塩基としては、トリエチルアミンおよびピリジンが挙げられる。この反応のための好適な溶媒は、試薬と相溶性であるように選択され、テトラヒドロフランおよび1,2−ジメトキシエタンなどのエーテルならびにジクロロメタンおよびクロロホルムなどのハロゲン化溶媒を含む。ピリジンおよびトリエチルアミンなどの特定の塩基が、塩基および溶媒の両方として首尾よく用いられ得る。アシル化剤がカルボン酸である場合、アシル化は、テトラヒドロフラン、ジクロロメタンまたはアセトニトリルなどの好適な溶媒中で、2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドおよびN,N’−カルボジイミダゾールなどの公知のカップリング剤の存在下で、および任意選択的に、トリエチルアミンまたはピリジンなどの塩基の存在下で行われるのが好ましい。好適な手順が、例えば、W.Zhang and G.Pugh,Tetrahedron Lett.,(1999),40(43),7595−7598;T.Isobe and T.Ishikawa,J.Org.Chem.,(1999),64(19),6984−6988およびK.Nicolaou,T.Montagnon,G.Vassilikogiannakis,C.Mathison,J.Am.Chem.Soc.,(2005),127(24),8872−8888によって記載されている。
【0348】
環状1,3−ジオンのリン酸化は、例えば、L.Hodakowskiの米国特許第4409153号明細書によって記載されるものと類似の手順によって、例えば、ハロゲン化ホスホリルまたはハロゲン化チオホスホリルおよび塩基を用いて行われ得る。
【0349】
式(2A)の化合物のスルホニル化は、例えば、C.Kowalski and K.Fields,J.Org.Chem.,(1981),46,197−201の手順によって、好ましくは、少なくとも1当量(すなわち、モル当量)の塩基の存在下で、例えば、アルキルまたはアリールスルホニルハロゲン化物を用いて行われ得る。
【0350】
式(2A)(式中、Yが、S(O)またはS(O)
2である)の化合物は、例えば、E.Fehnel and A.Paul,J.Am.Chem.Soc.,(1955),77,4241−4244の手順と類似の手順にしたがって、酸化によって、式(2A)(式中、YがSである)の化合物から調製され得る。
【0351】
式(2A)(式中、Yが、O、S、C(O)またはCR
38R
39である)の化合物は、例えば、T.Wheelerの米国特許第4209532号明細書によって記載されるものと類似の方法によって、好ましくは、酸または塩基の存在下で、および任意選択的に、好適な溶媒の存在下で、式(2B)の化合物の環化によって調製され得る。式(2B)の化合物は、式I(式中、QがQ2である)の化合物の合成における中間体として特に設計されており、本発明のさらなる態様は、(以下に示される)式(2B)の化合物を提供する。式(2B)(式中、Rが、水素またはC
1〜C
4アルキル、(特に、メチル、エチルおよびtert−ブチル)である)の化合物は、好ましくは、硫酸、ポリリン酸またはイートン試薬などの強酸の存在下で、任意選択的に、酢酸、トルエンまたはジクロロメタンなどの好適な溶媒の存在下で、酸性条件下で環化され得る。式(2B)(式中、Rが、アルキル(好ましくは、メチルまたはエチル)である)の化合物はまた、テトラヒドロフラン、トルエン、ジメチルスルホキシドまたはN,N−ジメチルホルムアミドなどの溶媒中で、少なくとも1当量(すなわち、モル当量)の強塩基の存在下で、塩基性条件下で環化され得る。好適な塩基としては、カリウムtert−ブトキシド、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたは水素化ナトリウムが挙げられる。式(2B)(式中、Rがアルキルである)の化合物は、公知の条件(例えば、酸触媒の存在下における、アルコール、R−OHによる処理)下におけるエステル化によって、式(2B)(式中、RがHである)の化合物から生成され得る。
【0352】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
式(2B)(式中、RがHである)の化合物は、例えば、T.Wheelerの米国特許第4209532号明細書によって記載されるものと同様の方法によって、式(2C)(式中、Rが、Hまたはアルキルであり、R’が、アルキル(好ましくは、メチルまたはエチル)である)の化合物の加水分解と、その後の、脱炭酸化を行うための反応混合物の酸性化によって調製され得る。あるいは、式(2B)(式中、Rが、アルキルまたはHである)の化合物は、例えば、公知の試薬を用いた公知の条件下で、クラプコ脱炭酸化手順によって、式(2C)(式中、R’がアルキル(好ましくは、メチル)である)の化合物から調製され得る(例えば、G.Quallich,P.Morrissey,Synthesis,(1993),(1),51−53を参照)。
【0354】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
式(2C)(式中、Rがアルキルである)の化合物は、塩基性条件下で、式(2D)の化合物を、式(2E)(式中、Rがアルキルである)の好適なカルボン酸塩化物で処理することによって調製され得る。好適な塩基としては、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムビス(トリメチル−シリル)アミドおよびリチウムジイソプロピルアミドが挙げられ、反応は、−78℃〜30℃の温度で、好適な溶媒(テトラヒドロフランまたはトルエンなど)中で好ましくは行われる。同様の条件下で、式(2C)(式中、RがHである)の化合物は、式(2F)の好適な無水物から調製され得る。
【0356】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
式(2E)および式(2F)の化合物は公知であり(例えば、T.Terasawa and T.Okada,J.Org.Chem.,(1977),42(7),1163−1169;G.Bennett,W.Houlihan,R.Mason;R.Engstrom,J.Med.Chem.,(1976),19(5),709−14;L.J.J.Hronowski,Lucjan W.A.Szarek,Canadian Journal of Chemistry(1988),66(1),61−70;S.F.Birch,V.E.Gripp,D.T.McAllan,W.S.Nathan,Journal of the Chemical Society(1952),1363−8;S.Kitamura、T.D.Aicher、Gonzales,Steve;Y.Le Huerou、S.A.Pratt、Y.Nakadaの国際公開第2008011130号パンフレット;O.Jentzer、M.Guglieriの国際公開第2009092795号パンフレットを参照)、または市販の出発材料から同様の方法によって作製され得る。
【0358】
式(2D)(式中、Xがメチルであり、R’がC
1〜C
4アルキルである)の化合物は、好適な温度で、任意選択的に、好適な溶媒中で、好適な触媒、任意選択的に、好適な添加剤の存在下で、式(2G)の化合物をプロピンと反応させることによって調製され得る。好適な触媒としては、式(2G)の化合物に対して、典型的に0.001〜25モル%の量の、遷移金属塩または遷移金属塩の錯体(例えば酢酸パラジウム、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリドおよびトリス(アセチルアセトナト)鉄(III))が挙げられる。好適な添加剤としては、銅塩、例えば、式(2G)の化合物に対して典型的に0.001〜50モル%の量のヨウ化銅(I)、およびテトラアルキルアンモニウム塩が挙げられる。好適な塩基としては、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ピペリジンおよびピロリジンが挙げられ、好適な溶媒としては、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルアセトアミドまたはN,N−ジメチルホルムアミドが挙げられる。好ましくは、反応は、25℃〜150℃の温度で、(式(2G)の化合物に対して)0.05〜10モル%のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、(式(2G)の化合物に対して)0.05〜10モル%のトリフェニルホスフィン、(式(2G)の化合物に対して)0.05〜25モル%のヨウ化銅(I)、(式(2G)の化合物に対して)5〜200モル%のテトラブチルアンモニウムヨージド、トリエチルアミンおよびN,N−ジメチルホルムアミドを用いて行われる。このような反応は、薗頭カップリングの一例であり、同様の反応が、文献において公知である(例えば、F.Labrie、S.Gauthier、J.Cloutier、J.Mailhot、S.Potvin、S.Dion、J−Y.Sanceauの国際公開第2008124922号パンフレット;M.S.Viciu,S.P.Nolan,Modern Arylation Methods(2009),183−220;R.Chinchilla,C.Najera,Chemical Reviews(2007),107(3),874−922;I.P.Beletskaya,G.V.Latyshev,A.V.Tsvetkov,N.V.Lukashev,Tetrahedron Letters(2003),44(27),5011−5013およびJ.Mao,G.Xie,M.Wu,J.Guo,S.Ji,Advanced Synthesis & Catalysis(2008),350(16),2477−2482を参照)。代替的な手法において、式(2D)の化合物は、好適な条件下で、1−プロピニルリチウム、1−プロピニルマグネシウムブロミド、1−プロピニルマグネシウムクロリド、1−プロピニルマグネシウムヨージド、1−プロピニル亜鉛クロリド、1−プロピニル亜鉛ブロミド、1−プロピニル亜鉛ヨージド、トリブチルプロピニルスタンナン、1−プロピン−1−ボロン酸(またはそのエステル)、2−ブチン酸または1−(トリメチルシリル)プロピンなどのプロピニル転移試薬と、遷移金属触媒系との反応によって、式(2G)の化合物から調製され得る(例えば、P.Wessig,G.Mueller,C.Pick,A.Matthes,Synthesis(2007),(3),464−477;J.H.Chaplin、G.S.Gill、D.W.Grobelny、B.L.Flynn、G.Kremmidiotisの国際公開第07087684号パンフレット;A.Akao,T.Tsuritani,S.Kii,K.Sato,N.Nonoyama,T.Mase,N.Yasuda,Synlett(2007),(1),31−36.A.Coelho Coton、E.Sotelo Perez、F.Guitian Rivera、A.Gil Gonzalezの国際公開第2011048247号パンフレット;C.H.Oh,S.H.Jung,Tetrahedron Letters(2000),41(44),8513−8516;D.Zhao,C.Gao,X.Su,Y.He,J.You,Y.Xue,Chemical Communications(2010),46(47),9049−9051;C.Yang,S.P.Nolan,Organometallics(2002),21(6),1020−1022を参照)。別の組の好ましい条件において、式(2G)の化合物は、J.H.Chaplin、G.S.Gill、D.W.Grobelny、B.L.Flynn、G.Kremmidiotisの国際公開第07087684号パンフレットによって記載されるように、25℃〜100℃の温度で、テトラヒドロフラン中の(式(2G)の化合物に対して)0.05〜10モル%のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドの存在下で、1−プロピニルマグネシウムブロミドと反応される。式(2G)の化合物が公知であり、または公知の試薬を用いて公知の方法によって調製され得る。
【0359】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0360】
式(2D)(式中、Xが塩素であり、R‘がC
1〜C
4アルキルである)の化合物は、式(2H)の化合物または式(2I)の化合物から調製され得る。一手法において、式(2H)の化合物は、ブチルリチウム、水素化ナトリウム、リチウムジイソプロピルアミドまたは臭化エチルマグネシウムなどの塩基により、まず脱プロトン化され、次に、N−クロロスクシンイミド、塩素または四塩化炭素などの塩素源と反応される。特定の塩素源は、所要のクロロ−アセチレンを得るように選択される。同様の反応および条件が、文献において報告されている(例えば、M.Tajbakhsh,S.Habibzadeh,Letters in Organic Chemistry(2007),4(7),512−514;D.Sud,T.J.Wigglesworth,N.R.Branda,Angewandte Chemie,International Edition(2007),46(42),8017−8019;M.A.P.Martins,D.J.Emmerich,C.M.P.Pereira,W.Cunico,M.Rossato,N.Zanatta,H.G.Bonacorso,Tetrahedron Letters(2004),45(25),4935−4938;A.Poloukhtine,V.Rassadin,A.Kuzmin,V.V.Popik,Journal of Organic Chemistry(2010),75(17),5953−5962;C.R.Hickenboth,J.D.Rule,J.S.Moore,Tetrahedron(2008),64(36),8435−8448;F.H.M.Graichen,A.C.Warden,S.Kyi,M.S.O’Shea,Australian Journal of Chemistry(2010),63(4),719−722;およびM.L.Narayana,M.L.N.Rao,M.Periasamy,Synthetic Communications(1995),25(15),2295−9を参照)。
【0361】
別の手法において、式(2D)(式中、Xが塩素であり、R‘がC
1〜C
4アルキルである)の化合物は、炭酸カリウム、テトラブチルアンモニウムブロミドおよび四塩化炭素(例えば、T.Matsuda,S.Kadowaki,Y.Yamaguchi,M.Murakami,Chemical Communications(2008),(24),2744−2746を参照)、ピリジンおよび塩素(例えば、R.B.Gutsulyak,V.N.Britsuk,L.A.Kostrikina,Y.Serguchev,Ukrainskii Khimicheskii Zhurnal(1993),59(10),1062−7を参照)、硝酸銀およびN−クロロスクシンイミド、N−クロロスクシンイミドおよびヘキサメチルリン酸トリアミド(例えば、G.Pangon,J.L.Philippe,P.Cadiot,Comptes Rendus des Seances de l’Academie des Sciences,Serie C:Sciences Chimiques(1973),277(18),879−81を参照)、および/または過塩素酸および酢酸(例えば、J.P.Montheard,M.Camps,M.Chatzopoulos,M.O.A.Yahia,R.Guilluy,D.Deruaz,Journal of Chemical Research,Synopses(1983),(9),224−5を参照)などの、塩素化を促進することが知られている試薬の混合物による処理によって、式(2H)の化合物から調製され得る。条件は、所要のクロロ−アセチレンを得るように選択される。Xが塩素である場合、好ましい条件は、25℃〜100℃の温度で、式(2H)の化合物を、アセトン中の、(式(2H)の化合物に対して)1〜5モル当量のN−クロロスクシンイミドおよび0.05〜50モル%の酢酸銀と反応させることを含む。
【0362】
式(2I)(式中、R‘がC
1〜C
4アルキルであり、R‘がC
1〜C
4アルキルである)の化合物はまた、例えば、イソシアヌル酸塩化物またはN−クロロスクシンイミドおよび硝酸銀による処理によって、式(2D)の化合物へと直接転化され得る(例えば、M.H.Vilhelmsen,A.S.Andersson,M B.Nielsen,Synthesis(2009),(9),1469−1472を参照)。
【0363】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
式(2I)(式中、R’がC
1〜C
4アルキルであり、R’がC
1〜C
4アルキルである)の化合物は、式(2G)の化合物を式(2D)(式中、Xがメチルである)の化合物へと転化するための上述される同様の条件下で、式(2G)の化合物を、トリアルキルシリルアセチレンと反応させることによって調製され得る。
【0365】
式(2H)の化合物は、公知の条件下における式(2I)の化合物の脱保護によって、または例えば上述される条件と同様の条件下で、好適な触媒系の存在下で、式(2G)の化合物を、トリブチルスタンニルアセチレン、リチウムアセチリドエチレンジアミン錯体、エチニル亜鉛ブロミドまたはエチニルマグネシウムクロリドなどのエチニル転移試薬と反応させることによって調製され得る(例えば、C.Fischer、J.Methot、H.Zhou、A.J.Schell、B.Munoz、A.A.Rivkin、S.P.Ahearn、S.Chichetti、R.N.Maccoss、S.D.Kattar、M.Christopher、C.Li、A.Rosenau、W.C.Brownの国際公開第2010071741号パンフレット;M.Behler、A.Eluntlaut、C.Ferman、A.ChapufのCN 101195641号明細書;G.Wang,G.Zhu,E.Negishi,Journal of Organometallic Chemistry(2007),692(21),4731−4736およびE.Negishi,M.Kotora,C.Xu,Journal of Organic Chemistry(1997),62(25),8957−8960を参照)。
【0366】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0367】
さらなる手法において、式(2D)(式中、Xが塩素である)の化合物は、好適な温度における、好適な溶媒中の、好適な塩基による処理によって、式(2J)の化合物または式(2K)の化合物のいずれかから調製され得る。式(2J)の化合物は、文献に記載される条件と同様の条件下、例えば、25℃〜150℃の温度におけるtert−ブタノール中のカリウムtert−ブトキシド、または−25℃〜50℃の温度におけるテトラヒドロフラン中のリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジンを用いた処理で、式(2D)の化合物へと転化され得る(例えば、E.Bartmann、R.Hittich、H.Plach、U.Finkenzellerの米国特許第5188759号明細書およびIndian Journal of Chemistry,Section B:Organic Chemistry Including Medicinal Chemistry,1978,vol.16,1051−1054を参照)。式(2K)の化合物はまた、文献に記載される条件と同様の条件下、例えば、25℃〜150℃の温度におけるN,N−ジメチルホルムアミド中の炭酸セシウム、25℃〜150℃の温度におけるトルエン中のナトリウムtert−ブトキシド、0℃〜50℃の温度におけるジメチルスルホキシド中の1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、または−78℃〜25℃の温度におけるテトラヒドロフラン中のカリウムtert−ブトキシドによる処理によって、式(2D)の化合物へと転化され得る(例えば、B.C.G.Soederberg,S.P.Gorugantula,C.R.Howerton,J.L.Petersen,S.W.Dantale,Tetrahedron(2009),65(36),7357−7363;S−C.Lo,R.E.Harding,E.Brightman,P.L.Burn,I.D.W.Samuel,Journal of Materials Chemistry(2009).19(20),3213−3227;S.Wang,T.Kohn,Z.Fu,X.Y.Jiao,S.Lai,M.Schmitt,Tetrahedron Letters(2008),49(51),7284−7286およびM.L.G.Borst,R.E.Bulo,D.J.Gibney,Y.Alem,F.J.J.de Kanter,A.W.Ehlers,M.Schakel,M.Lutz,A.L.Spek,K.Lammertsma,Journal of the American Chemical Society(2005),127(48),16985−16999を参照)。式(2J)および(2K)(式中、Xが塩素である)の化合物は、公知の方法および試薬を用いて公知の化合物から調製され得る。
【0368】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0369】
さらなる手法において、式(2A)(式中、Xがメチルである)の化合物は、式(2G)の化合物を式(2D)の化合物へと転化するための上述される同様の条件下で、式(2L)の化合物から直接調製され得る。
【0370】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0371】
式(2L)の化合物は、上で概説される手順と同様の手順を用いて、式(2G)の化合物から調製され得る。
【0372】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0373】
式(2A)(式中、Xが塩素である)の化合物は、例えば上述される条件と同様の条件下で、式(2O)の化合物または式(2P)の化合物(式中、R‘がC
1〜C
4アルキルである)のいずれかを介して、式(2L)の化合物から調製され得る。
【0374】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
式(2A)(式中、Xが塩素である)の化合物はまた、例えば式(2K)の化合物を式(2D)の化合物へと転化するために記載される条件と同様の条件下で、式(2Q)の化合物から調製され得る。
【0376】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
式(2Q)(式中、Xが塩素である)の化合物は、好適な温度で、好適な溶媒中の、四塩化炭素の存在下におけるトリフェニルホスフィンによる処理によって、式(2R)のアルデヒドから調製され得る。四塩化炭素は、所要のジクロロアルケンを得るように選択され、同様の反応が、文献において公知である(例えば、A.Poloukhtine,V.V.Popik,Journal of the American Chemical Society(2007),129(40),12062−12063;L.N.Michaelides,B.Darses,D.J.Dixon,Organic Letters(2011),13(4),664−667およびF.Gavina,S.V.Luis,P.Ferrer,A.M.Costero,J.A.Marco,Journal of Chemical Research,Synopses(1986),(9),330−1を参照)。
【0378】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0379】
式(2R)の化合物は、式(2L)(式中、Halが、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくは、臭素またはヨウ素である)の化合物のホルミル化によって調製され得る。アリールハロゲン化物のホルミル化を行うのに好適な条件が公知であり、例えば、好適な有機金属試薬(イソプロピルマグネシウムクロリド、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウムまたはtert−ブチルリチウムなど)によるアリールハロゲン化物の処理、あるいは好適な溶媒(ジエチルエーテル、ジメトキシエタンまたはテトラヒドロフランなど)中の好適なアルカリ金属またはアルカリ土類金属(リチウムまたはマグネシウムなど)による処理を含む。次に、得られるアリール金属試薬が、N,N−ジメチルホルムアミドまたはN−ホルミルモルホリンなどの好適なホルミル化剤と反応される。あるいは、式(2R)の化合物は、好適な触媒系、塩基、および還元剤の存在下における、カルボニル化剤(一酸化炭素など)による処理によって、式(2L)(式中、Halがまた、トリフレートなどの擬ハロゲンであり得る)の化合物から調製され得る(例えば、L.Ashfield and C.Barnard,Org.Process Res.Dev.,11(1),39−43,2007を参照)。
【0380】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
代替的な手法において、式I(式中、QがQ2であり、Xがメチルであり、Gが、好ましくは、置換アルキル(例えば任意選択的に置換されるフェニル−CH
2−またはヘテロアリール−CH
2−)、または水素、またはメチルまたはエチル(最後の2つは、式I中に存在しないが、後にG=Hへと転化され得る)である)の化合物は、好ましくは、好適な触媒系、好適な塩基および/または好適な溶媒の存在下および/または好適な温度における、1−ブロモ−1−プロピンまたは1−ヨード−1−プロピンのいずれかによる処理によって、式(2S)のボロン酸またはボロン酸エステルから調製され得る。同様の反応が、文献において公知であり、好ましい条件は、Y.Shi,X.Li,J.Liu,W.Jiang,L.Sun,Tetrahedron Letters(2010),51(28),3626−3628によって記載されるように、50℃〜150℃の温度で、好ましくは、トルエンと、水と、メタノールとの混合物中の(式(2S)の化合物に対して)0.005〜25モル%の塩化パラジウム(II)および1〜10当量(すなわち、モル当量)の炭酸カリウムの存在下で、式(2S)の化合物を1−ヨード−プロピンと反応させることを含む。式(2T)(式中、Gが、好ましくは、メチルまたはエチルであり、R’’がC
1〜C
4アルキルである)の化合物は、カップリングパートナーとして1−ブロモ−2−(トリメチルシリル)アセチレンまたは1−ヨード−2−(トリメチルシリル)アセチレンのいずれかを用いて、同様の条件下で調製され得る。式(2A)および(2P)の化合物は、エノールエーテルの加水分解によって、それぞれ式I(式中、QがQ2である)、および(2T)の化合物から調製され得る。
【0382】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
一手法において、式(2S)の化合物は、好ましくは、テトラヒドロフランまたはジエチルエーテルなどの好適な溶媒中の、水素化ナトリウム、水素化カリウムまたはイソプロピルマグネシウムクロリドなどの好適な塩基による処理と、それに続く、金属−ハロゲン交換反応(好ましくは、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウムまたはtert−ブチルリチウムなどのアルキルリチウム試薬、あるいはイソプロピルマグネシウムクロリドなどの有機マグネシウム試薬による処理による)、およびその後の、式(2S)の対応するボロン酸エステルを得るためのトリアルキルボレート、B(OR’’)
3、好ましくは、ホウ酸トリメチルによる処理によって、式(2L)(式中、Halが、好ましくは、ヨウ素または臭素である)の化合物から調製され得る。
【0384】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0385】
代替的な手法において、式(2U)の化合物は、好適な温度で、好適な溶媒中で、好適なホウ素化剤、好適な触媒系を用いたC−Hホウ素化によって、式(2V)(式中、Gが、好ましくは、置換アルキル(例えば任意選択的に置換されるフェニル−CH
2−またはヘテロアリール−CH
2−)、またはメチルまたはエチル(最後の2つは、式I中のGの定義の範囲内ではないが、後にG=Hへと転化され得る)である)の化合物から調製され得る。好適な触媒としては、4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ジピリジルと組み合わせて1,5−シクロオクタジエン)(メトキシ)イリジウム(I)二量体が挙げられ、好適なホウ素化剤としては、ビス(ピナコラト)ジボロンまたはピナコールボランが挙げられ、好適な溶媒としては、ヘキサン、オクタン、テトラヒドロフランおよびメチルtert−ブチルエーテルが挙げられる。同様の例が、文献において公知である(例えば、J.F.Hartwig,Chemical Society Reviews(2011),40(4),1992−2002およびT.Ishiyama,N.Miyaura,Pure and Applied Chemistry(2006),78(7),1369−1375を参照)。好ましい条件は、P.Harrisson,J.Morris,T.B.Marder,P.G.Steel,Organic Letters(2009),11(16),3586−3589によって記載されるように、任意選択的に、マイクロ波照射下で、50℃〜150℃の温度で、メチルtert−ブチルエーテル中で、(式(2V)の化合物に対して)0.05〜10モル%の1,5−シクロオクタジエン)(メトキシ)イリジウム(I)二量体、(式(2V)の化合物に対して)0.05〜10モル%の4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ジピリジル、および(式(2V)の化合物に対して)1〜2当量(すなわち、モル当量)のビス(ピナコラト)ジボロンで式(2V)の化合物を処理することを含む。
【0386】
【化88】
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【0387】
式(2W)の化合物は、公知の化合物である式(2Z)の化合物から出発して、上述される同様の手順を用いて式(2X)の化合物から調製され得る。
【0388】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0389】
本発明の化合物のためのさらなる手法において、式(2A)(式中、Xがメチルである)の化合物は、転位を促進する試薬の存在下で、式(2AA)の化合物の転位によって調製され得る。好ましくは、転位を促進する試薬は、(i)好ましくは、式(2AA)の化合物に対して100モル%以上の量の金属アルコキシド(例えばナトリウムまたはカリウムメトキシド)であるか、または(ii)シアン化物アニオン、例えば、式(2AA)の化合物に対して0.001〜25モル%のシアン化カリウムまたは0.001〜25モル%のシアン化ナトリウムであるか、または(iii)シアノヒドリン、好ましくは、式(2AA)の化合物に対して0.001〜25モル%のアセトンシアノヒドリンである。この反応は、好ましくは、好適な溶媒(例えば有機溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド)中で、および/または好適な温度(典型的に、25〜150℃)で行われる。より好ましくは、式(2A)(式中、Xがメチルである)の化合物は、50℃〜100℃の温度で、N,N−ジメチルホルムアミド中で、式(2AA)の化合物を、1〜3当量(すなわち、モル当量)のナトリウムメトキシドで処理することによって調製される。
【0390】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
式(2AA)の化合物のための一手法において、式(2AA)(式中、Xがメチルである)の化合物は、好適な温度(典型的に、25℃〜150℃)で、および任意選択的に、マイクロ波照射下で、好適な溶媒、例えばアセトニトリルの存在下における、二塩化パラジウム(II)、塩化金(I)または炭酸銀、好ましくは、式(2AB)の化合物に対して0.001〜50モル%の炭酸銀などの、ラクトン化を促進する触媒系による処理によって、式(2AB)の化合物から調製され得る。同様のラクトン化が、文献において公知である(例えば、国際公開第2008/071405号パンフレット、P.Huang and W.Zhou,Tetrahedron Asymmetry(1991),2(9),875−878;およびH.Harkat,J−M.Weibel,P.Pale,Tetrahedron Letters(2006),47(35),6273−6276を参照)。
【0392】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0393】
式(2AB)の化合物は、国際公開第2008/071405号パンフレットに記載される方法と類似の方法によって、式(2AC)の化合物を介して、式(2AD)の化合物および式(2AE)の化合物(式中、R‘が、好ましくは、C
1〜C
4アルキルである)から調製され得る。式(2AD)のアルキンは、公知であり、または公知の方法によって調製され得る(例えば、国際公開第2008/071405号パンフレットおよびその中の参照文献、およびJ.P.Burke,M.Sabat,D.A.Iovan,W.H.Myers,J.J.Chruma,Organic Letters(2010),12(14),3192−3195を参照)。式(2AE)の化合物は、公知の化合物であり、または公知の方法を用いて公知の試薬から調製され得る。
【0394】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0395】
式(2P)(式中、R’がC
1〜C
4アルキルである)の化合物はまた、文献において両方とも公知であり、かつ公知の方法および公知の試薬を用いて調製され得る式(2AD)の化合物および式(2AI)の化合物から出発して、上述される化学作用と同様の化学作用を用いて調製され得る。
【0396】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0397】
同様に、式(2L)の化合物は、上述される化学作用と同様の化学作用を用いて、式(2AJ)の化合物から調製され得る。
【0398】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0399】
同様に、式(2W)の化合物は、上述される化学作用と同様の化学作用を用いて、式(2AO)の化合物から調製され得る。
【0400】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0401】
第2の手法において、式(2AA)(式中、Xがメチルである)の化合物は、好ましくは、好適な溶媒中で、および/または好適な温度(特に、0℃〜100℃)で、および任意選択的に、好適な触媒系(二酸化セレンなど)の存在下における、式(2AS)の化合物のバイヤー・ビリガー酸化によって調製され得る。好適には、過酢酸または過酸化水素を含む酸化剤が使用される。好ましい条件は、J.A.Guzman,V.Mendoza,E.Garcia,C.F.Garibay,L.Z.Olivares,L.A.Maldonado,Synthetic Communications(1995),25(14),2121−33によって記載されるように、0℃〜100℃の温度で、tert−ブタノール中の過酸化水素および触媒二酸化セレン(0.001〜25モル%)である。
【0402】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0403】
式(2AS)(式中、Xがメチルである)の化合物は、好適な塩基の存在下および任意選択的に、好適な溶媒の存在下における、式(2AT)のベンズアルデヒドとの縮合によって、式(2AU)の化合物から調製され得る(同様の例については、国際公開第2010/136431号パンフレット;A.Lagrange、S.Forestier、G.LangおよびB.Luppiの欧州特許出願公開第368717 A1号明細書;D.C.Rowlandsの米国特許第2776239号明細書;E.Tamate,Journal of the Chemical Society of Japan,(1957),78,1293−7;R.Hernandez,D.Melian,T.Prange,E.Suarez,Heterocycles(1995),41(3),439−54;およびJ.Sotiropoulos,N.El Batouti,A.M.Lamazouere,Journal of Heterocyclic Chemistry(1987),24(4),907−12を参照されたい)。
【0404】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0405】
好ましくは、塩基は、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどの金属水酸化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたはカリウムtert−ブトキシドなどの金属アルコキシド、またはナトリウムアミドなどの金属アミドである。好ましくは、溶媒は、ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルまたはメタノール、エタノール、イソプロパノールもしくはtert−ブタノールなどのアルキルアルコールである。
【0406】
式(2AU)(式中、Yが、OおよびまたはCR
38R
39である)の化合物は、公知の化合物であり(例えば、X.Ye,M.D.Johnson,T.Diao,M.H.Yates,S.S.Stahl,Green Chemistry(2010),12(7),1180−1186;M.Newman and W.Reichle,Org.Synth.Coll.Vol.V.,(1973),1024;Y.Zal’kind,E.Venus−Danilova and V.Ryabtseva,Russian Journal of General Chemistry,(1950),20,2222−9;M.Bertrand,J.Dulcere,G.Gil,J.Grimaldi and P.Sylvestre−Panthet,Tetrahedron Letters(1976),(18),1507−8を参照)、または公知の方法によって公知の化合物から調製され得る。
【0407】
式(2AU)(式中、YがC(O)である)の化合物は、公知の化合物であり(例えば、N.J.Turro,D.R.Morton,E.Hedaya,M.E.Kent,P.D’Angelo,P.Schissel,Tetrahedron Letters(1971),(27),2535−8;P.A.Krapcho,D.R.Rao,M.P.Silvon,B.Abegaz,Journal of Organic Chemistry(1971),36(25),3885−90;S.N.Crane,T.J.Jenkins,D.J.Burnell,Journal of Organic Chemistry(1997),62(25),8722−8729;S.N.Crane,D.J.Burnell,Journal of Organic Chemistry(1998),63(4),1352−1355;S.N.Crane,D.J.Burnell,Journal of Organic Chemistry(1998),63(16),5708−5710;C.E.Elliott,D.O.Miller,D.J.Burnell,Journal of the Chemical Society,Perkin Transactions 1(2002),(2),217−226を参照)、または公知の方法によって公知の化合物から調製され得る。
【0408】
式(2AU)(式中、Yが、S、S(O)またはS(O)
2である)の化合物は、公知の化合物であり(例えば、E.R.Buchman,H.Cohen,Journal of the American Chemical Society(1944),66,847−8;A.W.D.Avison、F.Bergel、J.W.Haworthの米国特許第2408519号明細書:K.G.Mason,M.A.Smith,E.S.Stern,EJ.A.Elvidge,Journal of the Chemical Society[Section]C:Organic(1967),(21),2171−6;T.A.Magee、Thomas A.の独国特許第2033454号明細書;I.Tabushi,Y.Tamaru,Z.Yoshida,T.Sugimoto,Journal of the American Chemical Society(1975),97(10),2886−91;P.E.Aldrich、G.H.Berezin、B.I.Dittmar、I.Bruceの独国特許第2516554号明細書;I.Tabushi,Y.Tamaru,Z.Yoshida,Bulletin of the Chemical Society of Japan(1978),51(4),1178−82;D.N.Reinhoudt,J.Geevers,W.P.Trompenaars,S.Harkema,G.J.Van Hummel,Journal of Organic Chemistry(1981),46(2),424−34;F.Duus,Synthesis(1985),(6−7),672−4;J.Schatz,Science of Synthesis(2002),9,287−422を参照)、または公知の方法によって公知の化合物から調製され得る。
【0409】
式(2AT)(式中、Xがメチルである)の化合物は、公知の方法によって公知の化合物から調製され得る。
【0410】
式(2P)(式中、R‘がC
1〜C
4アルキルである)の化合物はまた、式(2AA)の化合物から式(2A)の化合物への転化について記載される条件と同様の条件下で、転位によって、式(2AF)の化合物から調製され得る。式(2AW)の化合物は、公知であり、または公知の試薬を用いて公知の方法によって調製され得る。
【0411】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0412】
同様に、式(2L)の化合物はまた、同様の条件下で、転位によって、式(2AJ)の化合物から調製され得る。式(2AY)の化合物は、公知の化合物であり、または公知の方法を用いて公知の試薬から調製され得る。
【0413】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0414】
同様に、式(2W)の化合物はまた、同様の条件下で、転位によって、式(2AO)の化合物から調製され得る。式(2AAA)の化合物は、公知の化合物であり、または公知の方法を用いて公知の試薬から調製され得る。
【0415】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0416】
さらなる手法において、式(2A)(式中、Xがメチルである)の化合物は、好適な溶媒(例えば有機溶媒)の存在下で、酸の存在によって触媒される式(2AAB)のエポキシドの転位によって調製され得る。
【0417】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0418】
(2AAB)から(2A)への転位の場合、好適な酸としては、鉱酸または有機酸、例えば硫酸、塩酸、塩化水素、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、酢酸またはギ酸などのブレンステッド酸(プロトン酸)、あるいは金属ハロゲン化物、例えば三フッ化ホウ素、塩化アルミニウム、塩化鉄、塩化スズ(IV)、塩化亜鉛、臭化亜鉛、または過塩素酸リチウム、またはスカンジウムトリフレートまたはイッテルビウムトリフレートなどの金属トリフレートなどのルイス酸が挙げられる。このような酸の混合物も使用され得る。式(2AAB)の化合物から式(2A)の化合物への転化は、セミピナコール転位の例であるものとみなされ得る(例えば、国際公開第2010/136431 A1号パンフレット(Syngenta Limited);M.Paulson,M.Daliya and C.Asokan,Synth.Commun.(2007),37(5),661−665;S.Sankararaman and J.Nesakumar,J.Chem.Soc,Perkin Trans.1,(1999),(21),3173−3175;K.Rehse and R.Bienfait,Archiv der Pharmazie,(1984),317(5),385−93;H.Kamath,A.Sahasrabudhe,B.Bapat and S.Kulkarni,Indian J.Chem.,Section B:(1981),20B(12),1094−6;G.Buchanan and D.Jhaveri,J.Org.Chem.(1961),26 4295−9;およびH.House,Richard L.Wasson,J.Am.Chem.Soc.,(1956),78,4394−400を参照)。(2AAB)から(2A)への転位の場合、好適な溶媒(例えば有機溶媒)は、好ましくは、使用される酸と適合するように選択され、塩素化炭化水素、アルコール、エーテル、芳香族溶媒または有機酸、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、ジエチルエーテル、酢酸、ギ酸、トルエン、ベンゼン、メタノール、エタノール、イソプロパノールまたはテトラヒドロフランを含み得る。好ましくは、反応、すなわち、(2AAB)から(2A)への転位は、25℃〜150℃の温度で、トルエン中のメタンスルホン酸を用いて行われる。
【0419】
式(2AAB)の化合物は、式(2AS)の化合物のエポキシ化によって調製され得る。エポキシ化は、任意選択的に、アルコールまたはハロゲン化炭化水素、例えばメタノール、エタノールまたはジクロロメタンなどの好適な溶媒中で、および好適な温度で、任意選択的に、アルカリ金属の水酸化物または炭酸塩、アルカリ土類金属の水酸化物または炭酸塩、または1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデカ−7−エンなどのアミン塩基などの好適な塩基と組み合わせた、有機過酸化物または金属次亜塩素酸塩、例えばジメチルジオキシラン、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、tert−ブチルペルオキシドまたはトリフルオロ過酢酸などの好適な酸化剤による式(2AS)の化合物の処理によって行われ得る。反応は、0.001〜50モル%の相間移動試薬も典型的に使用される二相条件下で行うこともできる。相間移動試薬は、好ましくは、第四級アンモニウム塩、クラウンエーテル、ポリエチレングリコール、またはホスホニウム塩である。同様の反応が、文献において公知である(例えば、国際公開第2010/136431 A1号パンフレット(Syngenta Limited);I.K.Korobitsyna,O.P.Studzinskii,The Russian Journal of Organic Chemistry(1969),5(8),1493−5;A.Halasz,Z.Jambor,A.Levai,C.Nemes,T.Patonay and G.Toth,J.Chem.Soc,Perkin Trans.1,(1996),(4),395−400;N.Yousif,F.Gad,A.Fahmy,M.Amine and H.Sayed,Phosphorus,Sulfur and Silicon and the Related Elements(1996),117,11−19;T.Ooi,D.Ohara,M.Tamura and K.Maruoka,J.Am.Chem.Soc.,(2004),126(22),6844−6845;A.Amr,H.Hayam and M.Abdulla,Archiv der Pharmazie,(2005),338(9),433−440;K.Drauz、S.M.Roberts、T.GellerおよびA.Dhandaの米国特許第6538105 B1号明細書;およびL.S.Chagonda and B.A.Marples,J.Chem.Soc.Perkin 1,1988,875−879を参照)。好ましくは、エポキシ化は、−10℃〜60℃の温度で、メタノール中の過酸化水素および金属水酸化物(特に、水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウム)を用いて行われる。
【0420】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0421】
あるいは、式(2AAB)(式中、Xがメチルである)の化合物は、好適な温度で、任意選択的に、好適な溶媒中で、好適な塩基の存在下で、式(2AAC)(式中、ハロゲンが、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくは、塩素または臭素である)の化合物を、式(2AT)の化合物と反応させることによって調製され得る。
【0422】
【化103】
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【0423】
好適な塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムまたは水酸化カリウムなどの、アルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシドまたはナトリウムtert−ブトキシドなどの、アルカリ金属またはアルカリ土類金属アルコキシド、炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウム、または炭酸水素ナトリウムなどの、アルカリ金属またはアルカリ土類金属炭酸塩、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジドまたはリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなどの金属アミド、ブチルリチウムまたは臭化エチルマグネシウムなどの有機金属、あるいは水素化ナトリウムまたは水素化カリウムなどの金属水素化物が挙げられる。好適な溶媒としては、塩素化炭化水素、エーテル、アルコール、芳香族化合物および様々な極性非プロトン性溶媒、例えば1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、ベンゼン、トルエン、メタノール、エタノール、イソプロパノールまたはtert−ブタノールが挙げられ、反応条件下で、塩基と適合するように選択される。反応は、0.001〜50モル%の相間移動試薬も典型的に使用される二相条件下で行うこともできる。相間移動試薬は、好ましくは、第四級アンモニウム塩、クラウンエーテル、ポリエチレングリコール、またはホスホニウム塩である。最も好ましくは、反応は、−100℃〜60℃の温度範囲で、テトラヒドロフラン中のリチウムジイソプロピルアミドを用いて行われる。式(2AAC)の化合物から式(2AAB)の化合物への転化は、ダルツェン縮合の例であるものとみなされ得る(例えば、国際公開第2010/136431 A1号パンフレット(Syngenta Limited);W.N.Wassef,M.M.El−Barky,Journal of Chemical Research,Synopses(1990),(12),402−3;J.Li,X.Liu,X.Li,Youji Huaxue(2007),27(11),1428−1431;Y.Tong,Y.Cheng,X.Guo,S.Wu,Hecheng Huaxue(2007),15(1),102−104;C.Parmenon,J.Guillard,D.Caignard,N.Hennuyer,B.Staels,V.Audinot−Bouchez,J.Boutin,C.Dacquet,A.Ktorza,M.Viaud−Massuard,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters(2008),18(5),1617−1622;H.Xiao,X.Han,J.Xiong,Faming Zhuanli Shenqing Gongkai Shuomingshu(2007),p11;J.M.Concellon,E.Bardales,R.Llavona,Journal of Organic Chemistry(2003),68(4),1585−1588を参照)。
【0424】
式(2AAC)(式中、Yが、OまたはCR
38R
39である)の化合物は、公知の化合物であり(例えば、国際公開第2010136431号パンフレット;B.Sreedhar,P.S.Reddy,M.Madhavi,Synthetic Communications(2007),37(23),4149−4156;R.R.Agarwal,S.S.Deshapande,Journal of the Indian Chemical Society(1949),26,483−6;H.Richet,R.Dulou,R.,G.Dupont,Bulletin de la Societe Chimique de France(1947),693−9;H.Richet,Ann.Chim.[12](1948),3 317−54;I.K.Korobitsyna,Yu.K.Yur’ev,Yu.A.Cheburkov,E.M.Lukina,Russian Journal of General Chemistry(1955),25,734−8;I.K.Korobitsyna,Yu.K.Yur’ev,Yu.A.Cheburkov,E.M.Lukina,Russian Journal of General Chemistry(1955),25,690−702;F.Leonard,A.Wajngurt,H.Horn,Journal of Organic Chemistry(1956),21,1400−4;I.K.Korobitsyna,I.G.Zhukova,V.A.Kuvshinova,N.N.Gaidamovich,Yu.K.Yur’ev,Doklady Akademii Nauk SSSR(1957),114,327−30;I.K.Korobitsyna,I.G.Zhukova,I.G,Yu.K.Yur’ev,Russian Journal of General Chemistry(1959),29,2190−6;I.K.Korobitsyna,L.L.Rodina,L.M.Stashkova,Chemistry of Heterocyclic Compounds(1966),(6),843−7;G.Hoehne,F.Marschner,K.Praefcke,P.Weyerstahl,Chem.Ber.(1975),108(2),673−82;H.Saimoto,T.Hiyama,H.Nozaki,Bull.Chem.Soc.Jpn.,(1983),56(10),3078−87;A.M.Zvonok,N.M.Kuz’menok,I.G.Tishchenko,L.S.Stanishevskii,Russian Journal of General Chemistry(1985),21(6),1330−4を参照)、または公知の条件下で、式(2AU)の化合物から調製され得る。
【0425】
式(2AAC)(式中、Yが、S、S(O)およびS(O)
2である)の化合物は、公知の化合物であり、(例えば、M.Polievka,L.Uhlar,V.Patek,Petrochemia(1973),13(5−6),156−60;N.N.Novitskaya、B.V.Flekhter、G.M.Prokhorov、A.S.Lukmanova、G.A.Tolstikov、G.V.Leplyanin、S.A.Lange、M.V.StrashnovのSU 468920 A1号明細書;P.H.McCabe,W.Routledge,Tetrahedron Letters(1976),(1),85−6;T.S.Chou,C.Y.Tsai,Tetrahedron Letters(1992),33(29),4201−4を参照)、または公知の条件下で、式(2AU)の化合物から調製され得る。式(2AAC)(式中、YがC(O)である)の化合物は、同様のハロゲン化条件下で、式(2AU)の化合物から調製され得る。
【0426】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0427】
式(2P)(式中、R‘がC
1〜C
4アルキルである)の化合物はまた、上述される同様の手順および条件を用いて、式(2AAD)の化合物から調製され得る。式(2AAD)の化合物は、式(2AV)の化合物を介して、式(2AU)および(2AW)の化合物から、または式(2AAC)および(2AW)の化合物から調製され得る。
【0428】
同様に、式(2L)の化合物はまた、式(2AAE)の化合物から調製され得る。式(2AY)の化合物は、文献において公知であり、または公知の方法を用いて公知の試薬から調製され得る。
【0429】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0430】
同様に、式(2W)の化合物はまた、上述される化学作用と同様の化学作用を用いて調製され得る式(2AAF)の化合物から調製され得る。
【0431】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0432】
さらなる手法において、式(2A)(式中、Xがメチルである)の化合物は、好適な配位子の存在下でおよび好適な溶媒中で、式(2AAH)の化合物をトリカルボン酸アリール鉛と反応させることによって調製され得る。同様の反応が、文献に記載されている(例えば、M.Muehlebachらの国際公開第08/071405号パンフレット;J.Pinhey,B.Rowe,Aust.J.Chem.,(1979),32,1561−6;J.Morgan,J.Pinhey,J.Chem.Soc.Perkin Trans.1,(1990),3,715−20を参照)。好ましくは、トリカルボン酸アリール鉛は、式(2AAG)の三酢酸アリール鉛である。好ましくは、配位子は、N,N−ジメチルアミノピリジン、1,10−フェナントロリンピリジン、ビピリジン、またはイミダゾールなどの窒素含有複素環であり、式(2AAG)の化合物に対して1〜10当量(すなわち、モル当量)の配位子が好ましくは使用される。最も好ましくは、配位子は、N,N−ジメチルアミノピリジンである。溶媒は、好ましくは、クロロホルム、ジクロロメタンまたはトルエン、最も好ましくは、クロロホルム、またはクロロホルムとトルエンとの混合物である。好ましくは、反応は、−10℃〜100℃、最も好ましくは、40〜90℃の温度で行われる。
【0433】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0434】
式(2AAH)(式中、YがOである)の化合物は、公知の化合物であり、または文献に記載される経路と類似の経路によって調製され得る(例えば、M.Muehlebachらの国際公開第08/071405号パンフレット;M.Morgan and E.Heyningen,J.Am.Chem Soc.,(1957),79,422−424;I.Korobitsyna and K.Pivnitskii,Russian Journal of General Chemistry,(1960),30,4016−4023;T.Terasawa,and T.Okada,J.Org.Chem.,(1977),42(7),1163−1169;R.Andersonらの米国特許第5089046号明細書;R.Altenbach,K.Agrios,I.Drizin and W.Carroll,Synth.Commun.,(2004),34(4)557−565;R.Beaudegniesらの国際公開第2005/123667号パンフレット;W.Li,G.Wayne,J.Lallaman,S.Chang,and S.Wittenberger,J.Org.Chem.(2006),71,1725−1727;R.Altenbach,M.Brune,S.Buckner,M.Coghlan,A.Daza,A.Fabiyi,M.Gopalakrishnan,R.Henry,A.Khilevich,M.Kort,I.Milicic,V.Scott,J.Smith,K.Whiteaker,and W.Carroll,J.Med.Chem,(2006),49(23),6869−6887;Carrollらの国際公開第2001/083484 A1号パンフレット;J.K.Crandall,W.W.Conover,J.Org.Chem.(1978),43(18),3533−5;I.K.Korobitsyna,O.P.Studzinskii,Chemistry of Heterocyclic Compounds(1966),(6),848−854を参照)。
【0435】
式(2AAH)(式中、YがSである)の化合物は、公知の化合物であり、または文献に記載される経路と類似の経路によって調製され得る(例えば、E.Fehnel and A.Paul,J.Am.Chem Soc.,(1955),77,4241−4244;E.Er and P.Margaretha,Helvetica Chimica Acta(1992),75(7),2265−69;H.Gayerらの独国特許出願公開第3318648 A1号明細書を参照)。
【0436】
式(2AAH)(式中、YがC(O)である)の化合物は、公知の化合物であり、または文献に記載される経路と類似の経路によって調製され得る(例えば、R.GoetzおよびN.Goetzの国際公開第2001/060776号パンフレット、R.Goetzらの国際公開第2000/075095号パンフレット;M.Benbakkar et al.,Synth.Commun.(1989)19(18)3241−3247;A.Jain and T.Seshadri,Proc.Indian Acad.Sci.Sect.A,(1955),42,279);N.Ahmad et al.,J.Org.Chem.,(2007),72(13),4803−4815);F.Effenberger et al.,Chem.Ber.,(1986),119,3394−3404およびその中の参照文献を参照)。
【0437】
式(2AAH)(式中、YがCR
38R
39である)の化合物は、公知の化合物であり、または文献に記載される経路と類似の経路によって調製され得る(例えば、M.Muehlebachらの国際公開第08/110307号パンフレット;M.Muehlebachらの国際公開第08/110308号パンフレット;S.Spessard and B.Stoltz,Organic Letters,(2002),Vol.4,No.11,1943−1946;F.Effenberger et al.,Chem.Ber.,(1984),117,3280−3296;W.Childers et al.,Tetrahedron Lett.,(2006),2217−2218;W.Childersらの米国特許出願公開第2006/0004108号明細書;H.SchneiderおよびC.Luethyの欧州特許第1352890号明細書;D.Jackson、A.Edmunds、M.BowdenおよびB.Brockbankの国際公開第2005/105745号パンフレットおよび国際公開第2005/105717号パンフレット;R.Beaudegnies、C.Luethy、A.Edmunds、J.SchaetzerおよびS.Wendebornの国際公開第2005/123667号パンフレット;J−C.Beloeil,J−Y.Lallemand,T.Prange,Tetrahedron,(1986),Vol.42.No.13,3491−3502;G.Stork and R.Danheiser,J.Org.Chem.,(1973),38(9),1775−1776;H.Favre et al.,Can.J.Chem.(1956),34 1329−39;R.Shriner and H.Todd,Org.Synth.Coll.Vol.II,(1943),200−202を参照)。
【0438】
式(2AAI)(式中、Xがメチルである)の化合物は、文献に記載される手順にしたがって、25℃〜100℃(好ましくは、25〜50℃)で、および任意選択的に、二酢酸水銀などの触媒の存在下で、好適な溶媒(例えばクロロホルム)中の四酢酸鉛による処理によって、式(2AAJ)の化合物から調製され得る(例えば、K.Shimi,G.Boyer,J−P.Finet and J−P.Galy,Letters in Organic Chemistry,(2005),2,407−409;J.Morgan and J.Pinhey,J.Chem.Soc.Perkin Trans.1;(1990),3,715−720を参照)。
【0439】
【化108】
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【0440】
式(2AAJ)(式中、Xがメチルである)のアリールボロン酸は、公知の方法によって、式(2AE)(式中、Halが、臭素またはヨウ素である)のアリールハロゲン化物から調製され得る(例えば、W.Thompson and J.Gaudino,J.Org.Chem,(1984),49,5237−5243およびR.Hawkins et al.,J.Am.Chem.Soc.,(1960),82,3053−3059を参照)。したがって、式(2AE)のアリールハロゲン化物は、低温で、アルキルリチウムまたはアルキルマグネシウムハロゲン化物で処理されてもよく、得られるアリールマグネシウムまたはアリールリチウム試薬は、ホウ酸トリアルキル、B(OR’’)
3、好ましくは、ホウ酸トリメチルと反応されて、アリールジアルキルボロネートが得られ、それが、酸性条件下で式(2AAJ)(式中、Xがメチルである)の所望のボロン酸へと加水分解され得る。あるいは、化合物(2AE)から化合物(2AAJ)(式中、Xがメチルである)への同じ全変換が、公知の試薬を用いて、公知の条件下で、パラジウムで触媒されるホウ素化反応(例えば、T.Ishiyama,M.Murata,N.Miyaura,J.Org.Chem.(1995),60,7508−7501;およびK.L.Billingsley,T.E.Barder,S.L.Buchwald,Angew.Chem.Int.Ed.(2007),46,5359−5363を参照)と、その後の、中間体ボロン酸エステルによる加水分解によって行われ得る。
【0441】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
代替的な手法において、式(2A)(式中、Xがメチルである)の化合物は、好適なパラジウム触媒、好適な塩基の存在下で、任意選択的に、好適な配位子または添加剤の存在下における、好適な溶媒中の、式(2AAK)(式中、Arが、アリール部分(好ましくは、フェニル)である)の化合物と、式(2AAJ)(式中、Xがメチルである)のアリールボロン酸との反応によって調製され得る。
【0443】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0444】
好適なパラジウム触媒としては、例えば、ジハロゲン化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)および硫酸パラジウム(II)が挙げられ、好ましくは、酢酸パラジウム(II)である。好適な配位子としては、トリフェニルホスフィン、トリシクロペンチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、2−ジシクロ−ヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−ビフェニル、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンおよび1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタンが挙げられる。反応はまた、テトラアルキルアンモニウム塩、例えば、テトラブチルアンモニウムブロミドなどの他の添加剤の存在下で行われ得る。好適な塩基としては、アルカリ金属水酸化物、特に、水酸化リチウムが挙げられる。好適な溶媒は、1,2−ジメトキシエタン水溶液である。
【0445】
式(2AAK)の化合物は、K.Schank and C.Lick,Synthesis(1983),392;R.Moriarty et al,J.Am.Chem.Soc,(1985),107,1375、またはZ.Yang et al.,Org.Lett.,(2002),4(19),3333の手順にしたがって、水またはエタノール水溶液などのアルコール水溶液などの溶媒中の、(ジアセトキシ)ヨードベンゼンまたはヨードシルベンゼンなどの超原子価ヨウ素試薬、ならびに炭酸ナトリウム、水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムの水溶液などの塩基による処理によって、式(2AAH)の化合物から調製され得る:
【0446】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
さらなる手法において、式I(式中、QがQ2であり、Xがメチルである)の化合物は、好適なパラジウム触媒、例えば、化合物(2AAL)に対して0.001〜50モル%の酢酸パラジウム(II)、および塩基、例えば、化合物(2AAL)に対して1〜10当量(すなわち、モル当量)のリン酸カリウムの存在下で、および好ましくは、好適な配位子、例えば、化合物(2AAL)に対して0.001〜50モル%の(2−ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,6’−ジメトキシビフェニルの存在下で、および好適な溶媒、例えばトルエン中で、好ましくは、25℃〜200℃で、式(2AAL)(式中、Gが、好ましくは、C
1~4アルキルであり、Halが、ハロゲン、好ましくは、臭素またはヨウ素である)の化合物を、式(2AAJ)のアリールボロン酸と反応させることによって調製され得る。同様のカップリングが、文献において公知である(例えば、Y.Song,B.Kim and J.−N.Heo,Tetrahedron Letters(2005),46(36),5987−5990を参照)。式I(式中、QがQ2であり、Xが、好ましくは、メチルである)の化合物は、公知の条件下におけるエノールエーテルの加水分解によって、式(2A)の化合物へと転化され得る。
【0448】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
式(2AAL)の化合物は、例えば、R.Shepherd and A.White(J.Chem.Soc.Perkin Trans.1(1987),2153−2155)およびY.−L.Lin et al.(Bioorg.Med.Chem.(2002),10,685−690)の手順によって、公知の条件下における、式(2AAH)の化合物のハロゲン化と、その後の、式(2AAN)の得られるハロゲン化物と、C
1〜C
4アルキルハロゲン化物またはトリ−C
1〜C
4−アルキルオルトホルメートとの反応によって調製され得る。
【0450】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
あるいは、式(2AAL)の化合物は、式(2AAH)の化合物を、C
1〜C
4アルキルハロゲン化物またはトリ−C
1〜C
4−アルキルオルトホルメートと反応させ、式(2AAM)の得られるエノールエーテルを、公知の条件下でハロゲン化させることによって調製され得る(例えば、Y.Song,B.Kim and J.−N.Heo,Tetrahedron Letters(2005),46(36),5987−5990を参照)。
【0452】
さらなる手法において、式(2A)(式中、Xがメチルである)の化合物は、好適なパラジウム触媒、例えば、化合物(2AAH)に対して0.001〜50モル%の酢酸パラジウム(II)、および塩基、例えば、化合物(2AAH)に対して1〜10当量(すなわち、モル当量)のリン酸カリウムの存在下で、および好ましくは、好適な配位子、例えば、化合物(2AAH)に対して0.001〜50モル%(2−ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニルの存在下で、および好適な溶媒、例えばジオキサン中で、好ましくは、25℃〜200℃でおよび任意選択的に、マイクロ波加熱下で、式(2AAH)の化合物を式(2AE)の化合物と反応させることによって調製され得る。
【0453】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0454】
同様のカップリングが、文献において公知である(例えば、S.Buchwald et al.,J.Am.Chem.Soc.(2000),122,1360−1370;B.Hongらの国際公開第2005/000233号パンフレットを参照)。あるいは、式(2A)の化合物は、好適な銅触媒、例えば、化合物(2AAH)に対して0.001〜50モル%のヨウ化銅(I)、および塩基、例えば、化合物(2AAH)に対して1〜10当量(すなわち、モル当量)の炭酸セシウムの存在下で、および好ましくは、好適な配位子、例えば、化合物(2AAH)に対して0.001〜50モル%のL−プロリンの存在下で、および好適な溶媒、例えばジメチルスルホキシド中で、好ましくは、25℃〜200℃で、式(2AAH)の化合物を式(2AE)の化合物と反応させることによって調製され得る。同様のカップリングが、文献において公知である(例えば、Y.Jiang et al.,Synlett,(2005),18,2731−2734、およびX.Xie et al.,Organic Letters(2005),7(21),4693−4695を参照)。
【0455】
式(2P)の化合物(式中、R‘‘がC
1〜C
4アルキルである)はまた、シリル化前駆体(2AAO)、(2AAP)および(2AAI)から出発して、上述される同様の方法を用いて調製され得る。化合物(2AAO)、(2AAP)および(2AAI)は公知の化合物であり、または上述される方法と同様の方法を用いて調製され得る。
【0456】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0457】
同様に、式(2L)の化合物はまた、上述される方法と同様の方法を用いて、好適なハロゲン化前駆体から調製され得る。
【0458】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
同様に、式(2W)の化合物はまた、上述される方法と同様の方法を用いて、好適な前駆体から調製され得る。
【0460】
【化117】
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【0461】
さらに、式(2L)の化合物は、式(2AAH)の化合物を、(式(2AAH)の化合物および式(2AE)の化合物をカップリングして、式(2A)の化合物を生成するために記載される条件と同様の条件下で)式(2AAX)のハロニトロベンゼンと反応させて、式(2AAW)の化合物を生成し、次に、それを、標準条件下で還元することによって調製され得る(同様の例については、T.N.WheelerのCA1113959号明細書を参照)。次に、アニリン(2AAV)は、ザンドマイヤー条件下で、アリールハロゲン化物(2L)へと転化される(同様の例については、T.N.WheelerのCA1113959号明細書を参照)。あるいは、式(2AAU)(式中、Xが塩素である)の化合物は、好適な温度で、好適な溶媒中で、式(2AAV)のアニリンを、1,1−ジクロロエチレン、塩化銅(II)などの好適な金属塩、好適な金属または亜硝酸アルキルと反応させることによって調製され得る。このような反応は、メーヤワインアリール化の一例であり、例が文献において公知である(例えば、T.Himmlerの米国特許出願公開第20100234651号明細書およびJ−P.A.M.Bongartz、J.T.M.Linders、L.Meerpoel、G.S.E.Van Lommen、E.Coesemans、M.Braeken、C.F.R.N.Buyck、M.J.M.Berwaer、K.A.G.J.M.De Waepenaert、P.W.M.Roevens、G.M.Boeckx、P.V.Davidenkoの国際公開第2008148868号パンフレットを参照)。
【0462】
式(2A)の化合物は、式(2J)の化合物を式(2D)の化合物へと転化するための上述される条件と同様の条件下で、式(2AAU)の化合物から調製され得る。
【0463】
【化118】
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【0464】
除草性組成物
別の態様において、本発明は、例えば、有用な植物の作物における雑草(例えば、イネ科雑草などの単子葉植物)を防除する方法に使用するための除草性組成物を提供し、この組成物は、本明細書に記載される式(I)の化合物(例えば、その除草的に有効な量)、および実質的に不活性な農芸化学的に許容できる物質(例えば農芸化学的に許容できる担体、希釈剤および/または溶媒、農芸化学的に許容できる補助剤、農芸化学的に許容できる乳化剤/界面活性剤/表面活性物質、および/または別の農芸化学的に許容できる添加剤)を含む。
【0465】
さらなる態様において、本発明は、例えば、有用な植物の作物における雑草(例えば、イネ科雑草などの単子葉植物)を防除する方法に使用するための除草性組成物であって、本明細書に記載される式(I)の化合物(例えば、その除草的に有効な量)、および農芸化学的に許容できる担体、希釈剤および/または溶媒を含む組成物を提供する。
【0466】
本発明の全ての態様において、式(I)の化合物は、任意に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩として存在する。
【0467】
本発明に係る式(I)の化合物は、合成によって得られる、未修飾形態の作物保護剤として使用され得るが、除草剤として使用するために、それらは、一般に、例えば、1つ以上の実質的に不活性な農芸化学的に許容できる物質(例えば、農芸化学的に許容できる担体、希釈剤および/または溶媒、農芸化学的に許容できる補助剤、農芸化学的に許容できる乳化剤/界面活性剤/表面活性物質、および/または別に農芸化学的に許容できる添加剤)を含有する除草性組成物(製剤)へと、様々な方法で製剤化される。
【0468】
製剤(除草性組成物)は、様々な物理的形態、例えば、粉剤(dusting powder)、ゲル、水和剤、標的部位への手作業のまたは機械的な分散のための被覆または含浸された粒剤、顆粒水和剤、水溶性粒剤、乳化性粒剤、水分散性錠剤、発泡性圧縮錠、水溶性テープ(water−soluble tape)、乳剤、マイクロ乳剤(microemulsifiable concentrate)、水中油型(EW)または油中水型(WO)エマルション、油/水/油および水/油/水製品などの他の多相系、油性フロアブル剤(oil flowable)、水性分散液、油性分散液、サスポエマルション、カプセル懸濁液、可溶性液体、水溶性濃縮物(water−soluble concentrate)(担体として水または水混和性有機溶媒を用いた)、含浸ポリマーフィルムの形態、あるいは、例えば、the Manual on Development and Use of FAO Specifications for Plant Protection Products,5th Edition,1999から公知の他の形態であり得る。活性成分は、ポリマーまたは重合性モノマーで形成され、約0.1〜約50μmの直径および約10〜約1000のアスペクト比を有するマイクロファイバまたはマイクロロッド(micro−rod)中に組み込まれ得る。
【0469】
このような製剤は、直接使用され得るかまたは使用前に希釈されるかのいずれかである。次に、それらは、好適な地上または空中散布スプレー装置あるいはセンターピボット灌漑システムまたは点滴/細流灌漑手段などの他の地上散布装置によって施用され得る。希釈された製剤は、例えば、水、液体肥料、微量栄養素、生物有機体、油または溶媒を用いて調製され得る。
【0470】
製剤は、例えば、微粉化された固体、粒剤、液剤、分散体またはエマルションの形態の組成物を得るために、活性成分を製剤補助剤と混合することによって調製され得る。活性成分は、コアおよびポリマーシェルからなる微細なマイクロカプセルに含まれることもある。マイクロカプセルは、通常、0.1〜500μmの直径を有する。それらは、カプセル重量の約25〜95重量%の量の活性成分を含有する。活性成分は、液体の技術的材料の形態で、好適な溶液の形態で、固体もしくは液体分散液中の微粒子の形態でまたはモノリシック固体として存在し得る。封入膜は、例えば、天然および合成ゴム、セルロース、スチレン−ブタジエンコポリマーまたは他の同様の好適な膜形成材料、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、アミノプラスト樹脂または加工でんぷんまたはこれに関連して当業者に公知の他のポリマーを含む。
【0471】
あるいは、活性成分が基体の固体マトリクス中の微粉化された粒子の形態で存在する、微細ないわゆる「マイクロカプセル」が形成されることが可能であるが、その場合、マイクロカプセルは、前の段落に概説されるように、拡散を抑制する膜(diffusion limiting membrane)によって封入されない。
【0472】
活性成分は、多孔質担体に吸着されてもよい。これにより、活性成分が、制御された量でそれらの周囲に放出されるのが可能になり得る(例えば、持続放出)。他の形態の制御放出製剤は、活性成分が、ポリマー、ワックスまたはより低い分子量の好適な固体物質からなる固体マトリクス中に分散または溶解された粒剤または粉剤である。好適なポリマーは、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリオレフィン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルキル化ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドンと無水マレイン酸とのコポリマーおよびそのエステルおよび半エステル、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースのような化学修飾セルロースエステルであり、好適なワックスの例は、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワックス、モンタンワックスのようなエステルワックス、カルナウバワックスのような天然由来のワックス、キャンデリラワックス、蜜ろうなどである。持続放出製剤用の他の好適なマトリクス材料は、でんぷん、ステアリン、リグニンである。
【0473】
本発明に係る組成物の調製に好適な製剤成分(例えば不活性成分)は、一般に、それ自体公知である。
【0474】
例えば、本発明に係る除草性組成物に使用するための液体担体および/または溶媒(例えば有機溶媒)として、以下が使用され得る:水、トルエン、m−キシレン、o−キシレン、p−キシレンまたはそれらの混合物などの芳香族溶媒、クメン、140〜320℃の沸点範囲を有する芳香族炭化水素ブレンド(例えば、Solvesso(登録商標)、Shellsol A(登録商標)、Caromax(登録商標)、Hydrosol(登録商標)などの様々な商標で知られている)、パラフィン油などのパラフィンおよびイソパラフィン担体、鉱油、50〜320℃の沸点範囲を有する脱芳香族化(de−aromatized)炭化水素溶媒(例えば、商標Exxsol(登録商標)で知られている)、100〜320℃の沸点範囲を有する非脱芳香族化(non−dearomatized)炭化水素溶媒(例えば、商標Varsol(登録商標)で知られている)、100〜320℃の沸点範囲を有するイソパラフィン溶媒(例えば、Isopar(登録商標)またはShellsol T(登録商標)のような商標で知られている)、シクロヘキサン、テトラヒドロナフタレン(テトラリン)、デカヒドロナフタレン、α−ピネン、d−リモネン、ヘキサデカン、イソオクタンなどの炭化水素;酢酸エチル、酢酸n−またはイソ−ブチル、酢酸アミル、酢酸i−ボルニル、酢酸2−エチルヘキシル、酢酸のC
6〜C
18アルキルエステル(例えば、商標Exxate(登録商標)で知られている)、乳酸エチルエステル、乳酸プロピルエステル、乳酸ブチルエステル、安息香酸ベンジル、乳酸ベンジル、ジプロピレングリコールジベンゾエート、またはコハク酸、マレイン酸またはフマル酸のジアルキルエステルなどのエステル溶媒;N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、C
3〜C
18−アルキルピロリドン、γ−ブチロラクトン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルラクトアミド、C
4〜C
18脂肪酸ジメチルアミド、安息香酸ジメチルアミド、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、メチル−イソブチルケトン、イソアミルケトン、2−ヘプタノン、シクロヘキサノン、イソホロン、メチルイソブテニルケトン(メシチルオキシド)、アセトフェノン、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、または炭酸ブチレンなどの極性溶媒;メタノール、エタノール、プロパノール、n−またはイソ−ブタノール、n−またはイソ−ペンタノール、2−エチルヘキサノール、n−オクタノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルなどのアルコール溶媒または希釈剤、あるいはエチレングリコール、プロピレングリコールまたはブチレングリコール原料、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール(例えばPEG 400)、400〜4000の分子量を有するポリプロピレングリコール、またはグリセロールをベースとする別の同様のグリコールモノエーテル溶媒;酢酸グリセロール、二酢酸グリセロール、三酢酸グリセロール、1,4−ジオキサン、ジエチレングリコールアビエテート、クロロベンゼン、クロロトルエン;オクタン酸メチル、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸メチル、オレイン酸メチル、C
8〜C
10脂肪酸メチルエステルの混合物、ナタネ油メチルエステル、ナタネ油エチルエステル、大豆油メチルエステル、大豆油エチルエステルなどの脂肪酸エステル;植物油(例えばナタネ油または大豆油);オレイン酸、リノール酸、またはリノレン酸などの脂肪酸;あるいはリン酸トリエチル、C
3〜C
18−トリス−アルキルホスフェート、リン酸アルキルアリール、またはビス−オクチル−オクチルホスホネートなどの、リン酸またはホスホン酸のエステル。
【0475】
水は、一般に、濃縮物の希釈のための最適な液体担体である。
【0476】
好適な固体担体は、例えば、タルク、二酸化チタン、葉ろう石粘土、シリカ(ヒュームドシリカまたは沈降シリカ、任意に、官能化(functionalised)または処理された、例えば、シラン処理されたシリカ)、アタパルジャイト粘土、珪藻土、石灰岩、炭酸カルシウム、ベントナイト、カルシウムモンモリロナイト、綿実殻(cottonseed husk)、小麦粉、ダイズ粉、軽石、木粉、粉砕したクルミ殻、リグニンおよび例えば、the EPA CFR 180.1001.(c)および(d)に記載されるような同様の材料である。粉末状または粒状の肥料も、固体担体として使用され得る。
【0477】
多数の表面活性物質が、固体および液体製剤(除草組成物)の両方に、特に、使用前に担体で希釈され得る製剤(除草組成物)に有利に使用され得る。表面活性物質は、アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性またはポリマーであってもよく、それらは、乳化剤、湿潤剤、分散剤もしくは懸濁化剤としてまたは他の目的のために使用され得る。典型的な表面活性物質としては、例えば、ラウリル硫酸ジエタノールアンモニウムなどの硫酸アルキルの塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムまたはドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどの、アルキルアリールスルホネートの塩;ノニルフェノールエトキシレートなどのアルキルフェノール−アルキレンオキシド付加生成物;トリデシルアルコールエトキシレートなどのアルコール−アルキレンオキシド付加生成物;ステアリン酸ナトリウムなどの石けん;ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルナフタレンスルホネートの塩;ナトリウムジ(2−エチルヘキシル)スルホサクシネートなどのスルホコハク酸塩のジアルキルエステル;オレイン酸ソルビトールなどのソルビトールエステル;ラウリルトリメチルアンモニウムクロリドなどの第四級アミン、ステアリン酸ポリエチレングリコールなどの、脂肪酸のポリエチレングリコールエステル;エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブロックコポリマー;ならびにモノ−およびジ−アルキルリン酸エステルの塩;さらには、例えば、“McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers Annual”,MC Publishing Corp.,Ridgewood,New Jersey,1981に記載されるさらなる物質が挙げられる。
【0478】
製剤(除草組成物)に典型的に使用され得るさらなる製剤成分(例えば、不活性成分)としては、結晶化抑制剤、粘度調節物質、懸濁化剤、染料、酸化防止剤、発泡剤、光吸収剤、混合助剤、消泡剤、錯化剤、中和剤またはpH調節物質および/または緩衝剤、腐食防止剤、香料、湿潤剤、吸収向上剤、微量栄養素、可塑剤、滑剤、潤滑剤、分散剤、増粘剤、不凍剤、殺菌剤、相溶化剤(compatibility agent)および/または可溶化剤、および/または液体および固体肥料が挙げられる。
【0479】
祖生物(製剤)は、さらなる活性物質、例えば、さらなる除草剤、除草剤毒性緩和剤、植物成長調節剤、殺真菌剤または殺虫剤も含み得る。
【0480】
本発明に係る組成物は、鉱油、植物由来または動物由来の油、このような油のアルキルエステルまたはこのような油と油誘導体/油エステルとの混合物を含む、添加剤(一般的に、補助剤と呼ばれる)をさらに含み得る。本発明に係る組成物に使用される油添加剤(油補助剤)の量は、一般に、スプレー混合物を基準にして、0.01〜10%である。例えば、油添加剤(油補助剤)は、スプレー混合物が調製された後、所望の濃度でスプレータンクに加えられ得る。好ましい油添加剤(油補助剤)は、鉱油または植物由来の油、例えば、ナタネ油、オリーブ油またはヒマワリ油、AMIGO(登録商標)(Loveland Products Inc.)などの乳化性植物油、植物由来の油のC
1〜C
6アルキルエステル、例えばメチルエステル、あるいは魚油または牛脂などの動物由来の油を含む。好ましい油添加剤(油補助剤)は、メチル化ナタネ油(ナタネ油メチルエステル)を含む。別の好ましい油添加剤(油補助剤)は、例えば、活性成分として、実質的に80重量%の魚油のアルキルエステルおよび15重量%のメチル化ナタネ油(ナタネ油メチルエステル)、およびさらに5重量%の慣例的な乳化剤およびpH調整剤を含有する。特に好ましい油添加剤(油補助剤)は、C
8〜C
22脂肪酸のC
1〜C
6アルキルエステル、特に、C
8〜C
22(特に、C
12〜C
18)脂肪酸のメチルエステル;好ましくは、ラウリン酸、パルミチン酸、またはオレイン酸のメチルエステルを含む。それらのエステルはそれぞれ、ラウリン酸メチル(CAS−111−82−0)、パルミチン酸メチル(CAS−112−39−0)およびオレイン酸メチル(CAS−112−62−9)として公知である。好ましい脂肪酸メチルエステル誘導体は、AGNIQUE ME 18 RD−F(登録商標)(例えばCognisから入手可能)である。それらのおよび他の油誘導体は、the Compendium of Herbicide Adjuvants,5th Edition,Southern Illinois University,2000からも公知である。
【0481】
上述の油添加剤(油補助剤)の施用および作用は、非イオン性、アニオン性、カチオン性または両性界面活性剤などの表面活性物質とそれらを組み合わせることによってさらに向上され得る。好適なアニオン性、非イオン性、カチオン性または両性界面活性剤の例は、国際公開第97/34485号パンフレットの7および8頁に挙げられている。好ましい表面活性物質は、ドデシルベンジルスルホネートタイプ、特に、そのカルシウム塩のアニオン性界面活性剤、およびさらに脂肪族アルコールエトキシレートタイプの非イオン性界面活性剤である。非イオン性界面活性剤としては、好ましくは5〜40のエトキシ化度を有するエトキシ化C
12〜C
22脂肪族アルコールが特に好ましい。市販の界面活性剤の例は、Genapolタイプ(Clariant)である。シリコーン界面活性剤、特に、例えばSILWET L−77(登録商標)として市販されているポリアルキル−オキシド変性ヘプタメチルトリシロキサン、およびさらに過フッ素化界面活性剤も好ましい。全油添加剤(油補助剤)に対する表面活性物質の濃度は、一般に、油添加剤(油補助剤)の1〜50重量%である。油および/または鉱油および/またはその誘導体と、界面活性剤との混合物からなる油添加剤(油補助剤)の例は、TURBOCHARGE(登録商標)、ADIGOR(登録商標)(両方とも(Syngenta Crop Protection AG)、ACTIPRON(登録商標)(BP Oil UK Limited)、AGRI−DEX(登録商標)(Helena Chemical Company)である。
【0482】
上記の表面活性物質はまた、単独で、すなわち、油添加剤(油補助剤)なしで製剤に使用され得る。
【0483】
さらに、油添加剤(油補助剤)/界面活性剤混合物への有機溶媒の添加が、作用のさらなる向上に寄与し得る。好適な溶媒は、例えば、SOLVESSO(登録商標)およびAROMATIC(登録商標)溶媒(Exxon Corporation)である。このような溶媒の濃度は、総重量の10〜80重量%であり得る。溶媒と混合され得るこのような油添加剤(油補助剤)が、例えば、米国特許第4834908号明細書に記載されている。この文献に開示される市販の油添加剤は、MERGE(登録商標)(BASF)という名称で知られている。本発明にしたがって好ましいさらなるこのような油添加剤(油補助剤)は、SCORE(登録商標)およびADIGOR(登録商標)(両方ともSyngenta Crop Protection AG)である。
【0484】
上に挙げられる油添加剤(油補助剤)に加えて、本発明に係る組成物の活性を向上させるために、アルキルピロリドンの配合物(例えば、ISP製のAGRIMAX(登録商標))がスプレー混合物に加えられることも可能である。例えば、ポリアクリルアミド、ポリビニル化合物またはポリ−1−p−メンテン(例えばBOND(登録商標)、COURIER(登録商標)またはEMERALD(登録商標))などの、合成ラテックスの配合物も使用され得る。
【0485】
例えば、本発明の除草性組成物に使用するのに特に好ましい油補助剤(油添加剤)は、以下のものからなる乳剤である:
(i)好ましくは、エトキシ化C
12〜C
22脂肪族アルコール(好ましくは、5〜40のエトキシ化度を有する)を含むエトキシ化アルコール;および
(ii)好ましくは、1つ以上のアルキル(ここで、アルキルが、ナフタレン分子当たり合計で1〜4つの炭素原子を有する)でそれぞれ置換されるナフタレンの混合物を含む(またはより好ましくは、このような混合物の50重量%以上の重質芳香族炭化水素を含む)重質芳香族炭化水素の混合物(例えばSolvesso 200 ND(商標));および
(iii)好ましくは、約47% w/wおよび/または約45% w/vの油補助剤/油添加剤/乳剤で存在する;補助剤としてのメチル化ナタネ油(ナタネ油メチルエステル)(例えばAgnique ME 18 RD−F(商標))。このような乳剤油補助剤(油添加剤)の一例は、多くの国においてSyngentaから現在入手可能であるADIGOR(商標)である。
【0486】
上記の乳剤油補助剤が使用される場合、それは、好ましくは、(例えば、水によるおよび/またはスプレータンク中での)希釈の後、典型的に、雑草および/または有用な植物の作物および/またはその場所への施用の前に、除草性組成物に加えられる。特定の一実施形態において、除草性組成物は、例えば、(例えば、水によるおよび/またはスプレータンク中での)希釈の後、上記の乳剤油補助剤、およびさらに硫酸アンモニウムおよび/またはイソプロピルアルコールを含有する。
【0487】
前の段落に記載されるこのような補助剤油は、活性化合物が、その物理的形態に合わせて溶解され、乳化されまたは分散される担体液体として用いられ得る。
【0488】
代替的な特定の実施形態において、本発明の除草性組成物は、例えばHexamoll(商標)DINCH(商標)としてBASFから入手可能な、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジ−イソノニルエステル(例えばCAS登録番号166412−78−8)を含む農芸化学的に許容できる補助剤を含む。この文脈における「イソノニル」は、C
9H
19の分枝鎖状異性体の、1つ以上、好ましくは、2つ以上の混合物を意味するものと考えられる。特定の一実施形態において、例えば、(例えば、水によるおよび/またはスプレータンク中での)希釈の後の除草性組成物は、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジ−イソノニルエステル、およびさらに硫酸アンモニウムおよび/またはイソプロピルアルコールを含有する。
【0489】
代替的な特定の実施形態において、本発明の除草性組成物は、有機ホスフェートおよび/または有機ホスホネート補助剤を含む農芸化学的に許容できる補助剤を含む。好ましくは、ホスフェート補助剤は、リン酸のトリス−[C
4〜C
12アルキルまたは2−(C
2〜C
6アルコキシ)エチル−]エステルであり、またはより好ましくは、トリス−(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリス−n−オクチルホスフェートおよび/またはトリス−[2−(n−ブトキシ)エチル]ホスフェートであり、または最も好ましくは、トリス−(2−エチルヘキシル)ホスフェートである。好ましくは、ホスホネート補助剤は、C
3〜C
12アルキル−ホスホン酸のビス(C
3〜C
12アルキル)エステルであり、またはより好ましくは、ビス(2−エチルヘキシル)(2−エチルヘキシル)ホスホネート、ビス(2−エチルヘキシル)(n−オクチル)ホスホネートおよび/またはジ−n−ブチル(n−ブチル)ホスホネートである。
【0490】
製剤(除草性組成物)は、一般に、0.1〜99重量%、特に、0.1〜95重量%の、式Iの化合物と、1〜99.9重量%の、実質的に不活性な農芸化学的に許容できる物質とを含有し、これは、好ましくは、製剤補助剤および/または0〜30重量%または0〜25重量%(例えば0.5〜30重量%または0.5〜25重量%)の表面活性物質を含む。除草性組成物(特に、市販の製品)は、好ましくは、濃縮物として製剤化されるが、最終消費者は、通常、希釈製剤(組成物)、例えば、特に、除草性組成物を、雑草および/または有用な植物の作物および/またはその場所に施用するとき、水で希釈される製剤(組成物)を用いるであろう。
【0491】
式Iの化合物の施用量は、広い限度内で変化し、土壌の性質、施用方法(出芽前または出芽後;種子粉衣;まき溝への施用;非耕地施用(no tillage application)など)、作物、防除される雑草または草、一般的気候条件、および施用方法によって左右される他の要因、施用時間および標的作物に応じて決まり得る。本発明に係る式Iの化合物は、一般に、1〜2000g/ha、好ましくは、1〜1000g/ha、最も好ましくは、1〜500g/haまたは5〜500g/haの率で(好ましくは、出芽後に)施用される。
【0492】
好ましい製剤/組成物は、特に、以下の代表的な組成を有する:
(%=組成物の重量パーセント)。
【0493】
乳剤:
活性成分:0.3〜95%、好ましくは0.5〜60%、例えば1〜40%
表面活性剤:1〜30%、好ましくは3〜20%、例えば5〜15%
液体担体としての溶媒:1〜80%、好ましくは1〜60%、例えば1〜40%
【0494】
ダスト剤:
活性成分:0.1〜10%、好ましくは0.1〜5%
固体担体:99.9〜90%、好ましくは99.9〜99%
【0495】
懸濁濃縮物:
活性成分:1〜75%、好ましくは3〜50%または10〜50%
水:98〜24%、好ましくは95〜30%または88〜30%
表面活性剤:1〜40%、好ましくは2〜30%
【0496】
水和剤:
活性成分:0.5〜90%、好ましくは1〜80%
表面活性剤:0.5〜20%、好ましくは1〜15%
固体担体:5〜95%、好ましくは15〜90%
【0497】
粒剤:
活性成分:0.1〜30%、好ましくは0.1〜15%
固体担体:99.5〜70%、好ましくは97〜85%
【0498】
顆粒水和剤:
活性成分:1〜90%、好ましくは10〜80%
表面活性剤:0.5〜80%、好ましくは5〜30%
固体担体:90〜10%、好ましくは70〜30%
【0499】
以下の実施例は、本発明をさらに例示するが、本発明を限定するものではない。
【0500】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0501】
任意の所望の濃度の乳剤が、水による希釈によってこのような濃縮物から調製され得る。
【0502】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0503】
液剤は、希釈せずにまたは水による希釈後に施用するのに好適である。
【0504】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0505】
活性成分は、補助剤と十分に混合され、混合物が、好適なミルにおいて十分に粉砕され、水和剤が得られ、これは、水で希釈されて、任意の所望の濃度の懸濁液が得られる。
【0506】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0507】
活性成分は、塩化メチレンに溶解され、溶液が、担体に噴霧され、その後、溶媒が、減圧下で蒸発される。
【0508】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0509】
微粉化された活性成分は、ミキサー中で、ポリエチレングリコールで濡らされた担体に均一に適用される。このように、ほこりのない被覆された粒剤が得られる。
【0510】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0511】
活性成分は、補助剤と混合され、粉砕され、混合物は、水で濡らされる。得られた混合物は、押し出され、次に、空気流中で乾燥される。
【0512】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0513】
活性成分は、補助剤と混合され、粉砕され、混合物は、水で濡らされる。得られた混合物は、押し出され、次に、空気流中で乾燥される。
【0514】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0515】
即時使用可能なダスト剤が、活性成分を担体と混合し、好適なミルにおいて混合物を粉砕することによって得られる。
【0516】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0517】
微粉化された活性成分は、補助剤と均質混合され、懸濁濃縮物が得られ、この懸濁濃縮物から、任意の所望の濃度の懸濁液が、水による希釈によって調製され得る。
【0518】
除草用途−有用な植物の作物、雑草、施用量など
さらなる態様において、本発明は、有用な植物の作物における雑草(好ましくは、単子葉植物の雑草、より好ましくは、イネ科単子葉植物の雑草など)を防除する方法を提供し、この組成物は、式(I)の化合物、またはこのような化合物を含む除草性組成物を、雑草および/または植物および/またはその場所に施用する工程を含む。(好ましくは、このさらなる態様において、除草性組成物は、本明細書において上記または以下に記載され、例えば、本明細書において上記または以下における、「除草性組成物」、「除草用途、「組合せおよび混合物」および/または請求項に記載されるとおりであり得る)。
【0519】
さらなる態様において、本発明は、特に、有用な植物の作物における雑草(好ましくは、単子葉植物の雑草、より好ましくは、イネ科単子葉植物の雑草など)を防除する方法に使用するための除草性組成物であって、本明細書に記載される式(I)の化合物(例えば、その除草的に有効な量)、および農芸化学的に許容できる担体、希釈剤および/または溶媒を含む組成物を提供する。
【0520】
本発明の全ての態様において、式(I)の化合物は、任意に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩(例えば、農芸化学的に許容できる金属、スルホニウムまたはアンモニウム塩)として存在する。
【0521】
一実施形態において、除草性組成物は、例えば、式(I)の化合物の混合相手として、1つ以上のさらなる除草剤、および/または毒性緩和剤も含む。これらの例のさらなる詳細については、本明細書における組合せおよび混合物の項を参照されたい。
【0522】
本発明の全ての態様(例えば、本発明の使用の方法)において、例えば、本発明に係る化合物または組成物が上または中またはその場所で使用され得る有用な植物の作物は、特に、穀物(例えば、オートムギ以外の穀物、特に、オートムギ以外、モロコシ以外、キビ以外の穀物、より特に、コムギ、オオムギ、ライムギおよび/またはライコムギ)、イネ、トウモロコシ(corn(maize))、サトウキビ、マメ科作物[好ましくは、ダイズ、ラッカセイ、および/またはしゅく穀類;より好ましくは、ダイズ(ここで、典型的に、しゅく穀類は、乾燥豆(例えば、インゲンマメ(Phaseolus vulgaris)であるインゲンマメ(kidney beanまたはharicot beanまたはpinto bean)、または緑豆(Vigna radiata)である緑豆)、ヒヨコマメ、ササゲマメ(すなわち、ササゲマメ(black−eyed pea)、ササゲ(Vigna unguiculata))、レンズマメ、乾燥ソラマメ、および/またはエンドウ(garden pea)などの乾燥エンドウマメを含む)]、綿花、セイヨウアブラナ(特に、ナタネまたはキャノーラ)、ヒマワリ、亜麻仁、テンサイ、飼料用ビート、ジャガイモ、野菜(好ましくは、双子葉植物の野菜)、亜麻、タバコ、プランテーション作物(針葉樹の木、オリーブおよび/またはオリーブの木、油ヤシ、コーヒー、またはブドウなど)、および/または果実作物(特に、双子葉植物の果実および/または広葉樹の果実、および/または特に、仁果類、核果類、低木になる果実(bush fruit)、柑橘類の果物、パイナップル、バナナ、および/またはイチゴ);および/または芝および/または放牧地の草を含む(例えばそれらである)。
【0523】
好ましくは、本発明の全ての態様において、例えば、本発明に係る化合物または組成物が上または中またはその場所で使用され得る有用な植物の作物は、穀物(特に、オートムギ以外の穀物、より特に、オートムギ以外、モロコシ以外、キビ以外の穀物、さらにより特に、コムギ、オオムギ、ライムギおよび/またはライコムギ)、イネ、サトウキビ、マメ科作物[好ましくは、ダイズ、ラッカセイ、および/またはしゅく穀類、(より好ましくは、ダイズ)]、綿花、セイヨウアブラナ(特に、ナタネまたはキャノーラ)、ヒマワリ、亜麻仁、テンサイ、飼料用ビート、ジャガイモ、および/または野菜(好ましくは、双子葉植物の野菜)を含む(例えばそれらである)。
【0524】
より好ましくは、本発明の全ての態様において、例えば、本発明に係る化合物または組成物が上または中またはその場所で使用され得る有用な植物の作物は、コムギ(例えば秋播コムギ、春播コムギ、またはデュラムコムギ)、オオムギ(例えば秋播または春播オオムギ)、ライムギ、ライコムギ、サトウキビ、マメ科作物[好ましくは、ダイズ、ラッカセイ、および/またはしゅく穀類(より好ましくは、ダイズ)]、綿花、セイヨウアブラナ(特に、ナタネまたはキャノーラ)、ヒマワリ、亜麻仁、テンサイ、飼料用ビート、ジャガイモ、および/または野菜(好ましくは、双子葉植物の野菜)を含む(例えばそれらである)。
【0525】
さらにより好ましくは、本発明の全ての態様において、例えば、本発明に係る化合物または組成物が上または中またはその場所で使用され得る有用な植物の作物は、マメ科作物[好ましくは、ダイズ、ラッカセイ、および/またはしゅく穀類;より好ましくは、ダイズ;ここで、典型的に、しゅく穀類は、乾燥豆(例えば、インゲンマメ(Phaseolus vulgaris)であるインゲンマメ(kidney beanまたはharicot beanまたはpinto bean)、または緑豆(Vigna radiata)である緑豆)、ヒヨコマメ、ササゲマメ(すなわち、ササゲマメ(black−eyed pea)、ササゲ(Vigna unguiculata))、レンズマメ、乾燥ソラマメ、および/またはエンドウ(garden pea)などの乾燥エンドウマメ]、綿花、セイヨウアブラナ(特に、ナタネまたはキャノーラ)、ヒマワリ、テンサイ、飼料用ビート、ジャガイモ、および/または野菜(好ましくは、双子葉植物の野菜)を含む(例えばそれらである)。
【0526】
本発明に係る式(I)の特定の化合物は、イネ科の単子葉植物の雑草に対して特に有効であり、ダイズまたはテンサイの作物におけるイネ科(例えば温暖気候イネ科)の単子葉植物の雑草の防除に対して選択的であるようである(例えば、本明細書の生物学的実施例2および3を参照)。
【0527】
「作物」という用語は、従来の品種改良方法または遺伝子組み換えの結果として除草剤または除草剤の種類(例えばALS、GS、EPSPS、PPOおよびHPPD阻害剤、および/または2,4−Dまたはジカンバ)に対する耐性を与えられた作物も含むことが理解されるべきである。従来の品種改良方法によって、例えば、イマザモックス(imazamox)などのイミダゾリノン(これは、ALS阻害剤である)に対する耐性を与えられた作物の例としては、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(キャノーラ)および/またはClearfield(登録商標)コムギおよび/またはClearfield(登録商標)イネ(全てBASF製)が挙げられる。遺伝子組み換え方法によって除草剤に対する耐性を与えられた作物の例としては、例えば、グリホサート耐性またはグルホシネート耐性トウモロコシまたはダイズ種、特に、RoundupReady(登録商標)またはRoundupReady(登録商標)2(両方ともMonsanto製、両方ともグリホサート耐性)またはLibertyLink(登録商標)(Bayer製、グルホシネート耐性)の商標名で市販されているものが挙げられる。グルホシネート耐性イネ(LibertyLink(登録商標))も発表されている。
【0528】
有用な植物の他の作物としては、2,4−D耐性ダイズ、例えば、除草剤2,4−Dに耐性があるように遺伝子組み換えされたダイズ、またはジカンバ耐性ダイズ、例えば、除草剤ジカンバに耐性があるように遺伝子組み換えされたダイズが挙げられる。このような2,4−D耐性またはジカンバ耐性ダイズ作物はまた、特に、グリホサートまたはグルホシネートに耐性があり得る。例えば、有用な植物の作物としては、グリホサート耐性形質と組み合わされた(重ねられた(stacked))ジカンバ耐性形質を含み、除草剤グリホサートおよびジカンバに対する耐性を有するようになっているダイズが挙げられる(例えばGenuity(登録商標)Roundup Ready(登録商標)2 Xtendダイズ、Monsantoによって現在開発中である)。
【0529】
作物はまた、遺伝子組み換え方法によって害虫に対する耐性を与えられた作物、例えばBtトウモロコシ(アワノメイガに耐性がある)、Bt綿花(メキシコワタノミゾウムシに耐性がある)およびさらにBtジャガイモ(コロラドハムシに耐性がある)であることが理解されるべきである。Btトウモロコシの例は、NK(登録商標)(Syngenta Seeds)のBt−176トウモロコシ雑種である。Bt毒素は、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)土壌細菌によって天然に形成されるタンパク質である。毒素およびこのような毒素を合成することができるトランスジェニック植物の例が、欧州特許出願公開第451878号明細書、欧州特許出願公開第374753号明細書、国際公開第93/07278号パンフレット、国際公開第95/34656号パンフレット、国際公開第03/052073号パンフレットおよび欧州特許出願公開第427529号明細書に記載されている。殺虫剤耐性をコードし、1つ以上の毒素を発現する1つ以上の遺伝子を含むトランスジェニック植物の例は、KnockOut(登録商標)(トウモロコシ)、Yield Gard(登録商標)(トウモロコシ)、NuCOTIN33B(登録商標)(綿花)、Bollgard(登録商標)(綿花)、NewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)、NatureGard(登録商標)およびProtexcta(登録商標)である。植物作物およびその種子材料は、除草剤に対して耐性があると同時に、昆虫の摂食に対しても耐性があり得る(「多重(stacked)」トランスジェニック事象)。例えば、種子は、殺虫的に活性なCry3タンパク質を発現する能力を有することができると同時にグリホサートに対して耐性がある。「作物」という用語は、従来の品種改良方法または遺伝子組み換えの結果として得られ、いわゆる出力形質(例えば向上した風味、貯蔵安定性、栄養素含有量)を含む作物も含むことが理解されるべきである。
【0530】
本発明の全ての態様において、例えば、防除および/または成長を阻害されるべき雑草は、単子葉植物(例えばイネ科)および/または双子葉植物の雑草であり得る。好ましくは、例えば、防除および/または成長を阻害されるべき雑草は、単子葉植物の雑草、より好ましくは、イネ科の単子葉植物の雑草を含むかまたはそのような雑草である。
【0531】
本発明の全ての態様において、典型的に、例えば、防除および/または成長を阻害されるべき単子葉植物(好ましくは、イネ科植物)の雑草は、コヌカグサ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera)、カラスムギ属(Avena)、ビロードキビ属(Brachiaria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、クリノイガ属(Cenchrus)、カヤツリグサ属(Cyperus)(カヤツリグサ科の属)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、オヒシバ属(Eleusine)、ナルコビエ属(Eriochloa)、テンツキ属(Fimbristylis)(カヤツリグサ科の属)、イグサ属(Juncus)(イグサ科の属)、アゼガヤ属(Leptochloa)、ドクムギ属(Lolium)、ミズアオイ属(Monochoria)、オットクロア属(Ottochloa)、キビ属(Panicum)、チカラシバ属(Pennisetum)、クサヨシ属(Phalaris)、イチゴツナギ属(Poa)、ツノアイアシ属(Rottboellia)、オモダカ属(Sagittaria)、ホタルイ属(Scirpus)(カヤツリグサ科の属)、エノコログサ属(Setaria)および/またはモロコシ属(Sorghum);特に:ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)(ALOMY、英名「ノスズメノテッポウ」)、セイヨウヌカボ(Apera spica−venti)、カラスムギ(Avena fatua)(AVEFA、英名「野生カラスムギ」)、オニカラスムギ(Avena ludoviciana)、アベナ・ステリリス(Avena sterilis)、エンバク(Avena sativa)(英名「オートムギ」(ボランティア(volunteer)))、ブラキアリア・デクムベンス(Brachiaria decumbens)、ニクキビ(Brachiaria plantaginea)、ウマノチャヒキ(Bromus tectorum)、ムレメヒシバ(Digitaria horizontalis)、ススキメヒシバ(Digitaria insularis)、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)(DIGSA)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)(英名「一般的なイヌシバ」、ECHCG)、タイヌビエ(Echinochloa oryzoides)、ワセビエ(Echinochloa colonaまたはcolonum)、オヒシバ(Eleusine indica)、ナルコビエ(Eriochloa villosa)(英名「ナルコビエ」)、アゼガヤ(Leptochloa chinensis)、レプトコラ・パニコイデス(Leptochloa panicoides)、ホソムギ(Lolium perenne)(LOLPE、英名「ペレニアルライグラス」)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)(LOLMU、英名「ネズミムギ」)、ロリウム・ペルシクム(Lolium persicum)(英名「ドクムギ(Persian darnel)」)、ボウムギ(Lolium rigidum)、キビ(Panicum miliaceum)(英名「野生キビ」)、ヒメカナリークサヨシ(Phalaris minor)、セトガヤモドキ(Phalaris paradoxa)、スズメノカタビラ(Poa annua)(POAAN、英名「スズメノカタビラ」)、コウキヤガラ(Scirpus maritimus)、イヌホタルイ(Scirpus juncoides)、エノコログサ(Setaria viridis)(SETVI、英名「エノコログサ」)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)(SETFA、英名「アキノエノコログサ」)、セタリア・グラウカ(Setaria glauca)、キンエノコロ(Setaria lutescens)(英名「キンエノコログサ」)、モロコシ(Sorghum bicolor)、および/またはセイバンモロコシ(Sorghum halepense)(英名「セイバンモロコシ」)の雑草を含む(例えばそのような雑草である)。および/または特に:メリケンニクキビ(Brachiaria platyphylla)(BRAPP)、オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum)(PANDI)、および/またはホウキモロコシ(Sorghum vulgare Pers.)。その代わりにまたはそれに加えて、例えば、防除および/または成長を阻害されるべき単子葉植物(好ましくは、イネ科)の雑草は、ボランティアトウモロコシ(volunteer corn)(ボランティアトウモロコシ(volunteer maize))雑草を含む。
【0532】
本発明の全ての態様の好ましい一実施形態において、例えば、防除および/または成長を阻害されるべき単子葉植物の雑草は、イネ科の単子葉植物の雑草であり;その場合、それらは、典型的に、コヌカグサ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera)、カラスムギ属(Avena)、ビロードキビ属(Brachiaria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、クリノイガ属(Cenchrus)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、オヒシバ属(Eleusine)、ナルコビエ属(Eriochloa)、アゼガヤ属(Leptochloa)、ドクムギ属(Lolium)、オットクロア属(Ottochloa)、キビ属(Panicum)、チカラシバ属(Pennisetum)、クサヨシ属(Phalaris)、イチゴツナギ属(Poa)、ツノアイアシ属(Rottboellia)、エノコログサ属(Setaria)および/またはモロコシ属(Sorghum)の雑草;特に:コヌカグサ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera)、カラスムギ属(Avena)、ビロードキビ属(Brachiaria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、ナルコビエ属(Eriochloa)、アゼガヤ属(Leptochloa)、ドクムギ属(Lolium)、キビ属(Panicum)、クサヨシ属(Phalaris)、イチゴツナギ属(Poa)、ツノアイアシ属(Rottboellia)、エノコログサ属(Setaria)および/またはモロコシ属(Sorghum)の雑草を含む(例えばそのような雑草である)。その代わりにまたはそれに加えて、例えば、防除および/または成長を阻害されるべき単子葉植物(好ましくは、イネ科)の雑草は、ボランティアトウモロコシ(volunteer corn)(ボランティアトウモロコシ(volunteer maize))雑草を含む。
【0533】
本発明の全ての態様の特定の好ましい一実施形態において、例えば、防除および/または成長を阻害されるべきイネ科の単子葉植物の雑草は、「温暖期」(温暖気候)イネ科雑草であり;その場合、それらは、好ましくは、ビロードキビ属(Brachiaria)、クリノイガ属(Cenchrus)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、オヒシバ属(Eleusine)、ナルコビエ属(Eriochloa)、アゼガヤ属(Leptochloa)、オットクロア属(Ottochloa)、キビ属(Panicum)、チカラシバ属(Pennisetum)、クサヨシ属(Phalaris)、ツノアイアシ属(Rottboellia)、エノコログサ属(Setaria)および/またはモロコシ属(Sorghum)の雑草;より特に:ビロードキビ属(Brachiaria)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、ナルコビエ属(Eriochloa)、アゼガヤ属(Leptochloa)、キビ属(Panicum)、エノコログサ属(Setaria)および/またはモロコシ属(Sorghum)の雑草を含む(例えばそのような雑草である)。その代わりにまたはそれに加えて、例えば、防除および/または成長を阻害されるべきイネ科の単子葉植物の雑草は、ボランティアトウモロコシ(volunteer corn)(ボランティアトウモロコシ(volunteer maize))雑草を含む。より好ましくは、例えば、防除および/または成長を阻害されるべきイネ科の単子葉植物の雑草は、ビロードキビ属(Brachiaria)、クリノイガ属(Cenchrus)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、オヒシバ属(Eleusine)、ナルコビエ属(Eriochloa)、キビ属(Panicum)、エノコログサ属(Setaria)および/またはモロコシ属(Sorghum)の雑草を含む(例えばそれらである)「温暖期」(温暖気候)イネ科雑草であり;および/または例えば、防除および/または成長を阻害されるべきイネ科の単子葉植物の雑草は、ボランティアトウモロコシ(volunteer corn)(ボランティアトウモロコシ(volunteer maize))雑草を含む。
【0534】
本発明の全ての態様の特定の実施形態において、例えば、防除および/または成長を阻害されるべきイネ科の単子葉植物の雑草は、「寒冷季節」(寒冷気候)イネ科雑草であり;その場合、それらは、典型的に、コヌカグサ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera)、カラスムギ属(Avena)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、ドクムギ属(Lolium)および/またはイチゴツナギ属(Poa)の雑草を含む(例えばそのような雑草である)。
【0535】
コムギおよび/またはオオムギなどのオートムギ以外の穀物作物において、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera)、カラスムギ属(Avena)、特に、カラスムギ(Avena fatua)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、ドクムギ属(Lolium)、クサヨシ属(Phalaris)、および/またはエノコログサ属(Setaria);特に、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、カラスムギ属(Avena)(特に、カラスムギ(Avena fatua))、ドクムギ属(Lolium)および/またはエノコログサ属(Setaria)(特に、エノコログサ(Setaria viridis)、キンエノコロ(Setaria lutescens)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)および/またはセタリア・グラウカ(Setaria glauca))の雑草の防除および/または成長阻害が好ましい。
【0536】
本発明の全ての態様において、特定の実施形態において、例えば、式(I)の化合物を施用することによって、例えば、防除および/または成長を阻害されるべき雑草は、イネ科の単子葉植物の雑草(特に:コヌカグサ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera)、カラスムギ属(Avena)、ビロードキビ属(Brachiaria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、クリノイガ属(Cenchrus)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、オヒシバ属(Eleusine)、ナルコビエ属(Eriochloa)、アゼガヤ属(Leptochloa)、ドクムギ属(Lolium)、オットクロア属(Ottochloa)、キビ属(Panicum)、チカラシバ属(Pennisetum)、クサヨシ属(Phalaris)、イチゴツナギ属(Poa)、ツノアイアシ属(Rottboellia)、エノコログサ属(Setaria)および/またはモロコシ属(Sorghum)の雑草;より特に、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera)、カラスムギ属(Avena)、ビロードキビ属(Brachiaria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、ナルコビエ属(Eriochloa)、ドクムギ属(Lolium)、キビ属(Panicum)、クサヨシ属(Phalaris)、イチゴツナギ属(Poa)、エノコログサ属(Setaria)および/またはモロコシ属(Sorghum)の雑草)であってもよく、
−ピノキサデン、クロジナホップ−プロパルギル、フェノキサプロップ−P−エチル、ジクロホップ−メチル、フルアジホップ−P−ブチル、ハロキシホップ−P−メチル、キザロホップ−P−エチル、プロパキザホップ、シハロホップ−ブチル、クレトジム、セトキシジム、シクロキシジム、トラルコキシジムおよびブトロキシジムからなる群から選択される1つ以上のACCase阻害剤除草剤(ACCase=アセチル−補酵素Aカルボキシラーゼ)に耐性があり;
−および/またはグリホサートに耐性があり;
−および/または1つ以上のスルホニル尿素除草剤(例えばヨードスルフロン−メチル、メソスルフロン−メチル、トリベヌロン−メチル、トリアスルフロン、プロスルフロン、スルホスルフロン、ピラゾスルフロン−エチル、ベンスルフロン−メチル、ニコスルフロン、フラザスルフロン、イオフェンスルフロン(iofensulfuron)、メトスルフロン−メチル、またはThe Pesticide Manual,15th edition(2009)または16th edition(2012)ed.C.D.S.Tomlin,British Crop Protection Councilに開示される任意の他のスルホニル尿素除草剤)
および/または1つ以上のトリアゾロピリミジン除草剤(例えばフロラスラム、ピロックススラムまたはペノキススラム)および/または1つ以上のピリミジニル−(チオまたはオキシ)−ベンゾエート除草剤(例えばビスピリバック−ナトリウムまたはピリフタリド)および/または1つ以上のスルホニルアミノ−カルボニル−トリアゾリノン除草剤(例えばチエンカルバゾン−メチル、プロポキシカルバゾン−ナトリウムまたはフルカルバゾン−ナトリウム)および/または1つ以上のイミダゾリノン除草剤(例えばイマザモックス)などの1つ以上のALS阻害剤除草剤(ALS=アセト乳酸合成酵素)に耐性がある。
このような耐性がある(特に、ACCase阻害剤耐性、グリホサート耐性、および/またはALS阻害剤耐性)イネ科雑草は、特に、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、セイヨウヌカボ(Apera spica−venti)、カラスムギ(Avena fatua)、アベナ・ステリリス(Avena sterilis)、ブラキアリア・デクムベンス(Brachiaria decumbens)、ニクキビ(Brachiaria plantaginea)、ムレメヒシバ(Digitaria horizontalis)、ススキメヒシバ(Digitaria insularis)、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)、ワセビエ(Echinochloa colona)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、オヒシバ(Eleusine indica)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、ボウムギ(Lolium rigidum)、ホソムギ(Lolium perenne)、ヒメカナリークサヨシ(Phalaris minor)、セトガヤモドキ(Phalaris paradoxa)、エノコログサ(Setaria viridis)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、セタリア・グラウカ(Setaria glauca)、および/またはセイバンモロコシ(Sorghum halepense)を含み得る;またはより特に、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、セイヨウヌカボ(Apera spica−venti)、カラスムギ(Avena fatua)、アベナ・ステリリス(Avena sterilis)、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)、ワセビエ(Echinochloa colona)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、ボウムギ(Lolium rigidum)、ホソムギ(Lolium perenne)、ヒメカナリークサヨシ(Phalaris minor)、セトガヤモドキ(Phalaris paradoxa)、エノコログサ(Setaria viridis)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)および/またはセイバンモロコシ(Sorghum halapense)を含み得る。
【0537】
本発明のさらにより特定の実施形態において、式(I)の化合物は:
(a1)少なくとも部分的には、雑草のACCase標的部位における1つ以上のアミノ酸の突然変異(例えば置換)によって、(例えば、ACCase阻害剤除草剤のの上記の一覧から選択される)1つ以上のACCase阻害剤除草剤に耐性があり(例えば、このような耐性がある雑草および/またはアミノ酸置換の例のために、参照により本明細書に援用される、S.B.Powles and Qin Yu,“Evolution in Action:Plants Resistant to Herbicides”,Annu.Rev.Plant Biol.,2010,61,pp.317−347を参照、例えば、その中の325〜327頁、特に表3を参照);および/または
(a2)少なくとも部分的には、グリホサートによって標的にされる雑草のEPSPS標的部位における1つ以上のアミノ酸の突然変異(例えば置換)によってグリホサートに耐性があり(例えば、上記のS.B.Powles and Qin Yu article,pp.327−329を参照);および/または
(a3)少なくとも部分的には、雑草のALS標的部位における1つ以上のアミノ酸の突然変異(例えば置換)によって、(例えば、ALS阻害剤除草剤の上記の一覧から選択される)1つ以上のALS阻害剤除草剤に耐性があり(例えば、このような耐性がある雑草および/またはアミノ酸置換の例のために、参照により本明細書に援用される、S.B.Powles and Qin Yu,“Evolution in Action:Plants Resistant to Herbicides”,Annu.Rev.Plant Biol.,2010,61,pp.317−347を参照、例えば、その中の322〜324頁、特に表2を参照);および/または
(b)少なくとも部分的には、代謝型の除草剤耐性によって、例えば、少なくとも部分的には、シトクロムP450媒介除草剤の代謝によって;(例えば、上記の一覧から選択される)1つ以上のACCase阻害剤除草剤、および/またはグリホサート、および/または(例えば、上記の一覧から選択される)1つ以上のALS阻害剤除草剤に耐性がある(例えば、このような耐性がある雑草の例のために、参照により本明細書に援用される、S.B.Powles and Qin Yu,“Evolution in Action:Plants Resistant to Herbicides”,Annu.Rev.Plant Biol.,2010,61,pp.317−347を参照、例えば、その中の328頁の表4を参照)
(例えば、イネ科雑草の上記の一覧のうちの1つから選択される)イネ科の単子葉植物の雑草に施用され得る。
【0538】
典型的に、例えば、防除されるべき双子葉植物の雑草は、イチビ属(Abutilon)、アマランサス属(Amaranthus)、アカザ属(Chenopodium)、キク属(Chrysanthemum)、ヤエムグラ属(Galium)、サツマイモ属(Ipomoea)、ホウキギ属(Kochia)、オランダガラシ属(Nasturtium)、タデ属(Polygonum)、シダ属(Sida)、シロガラシ属(Sinapsis)、ナス属(Solanum)、ハコベ属(Stellaria)、スミレ属(Viola)、クワガタソウ属(Veronica)および/またはオナモミ属(Xanthium)を含む(例えばそのような雑草である)。
【0539】
耕作された領域、および/または(例えば、雑草のおよび/または有用な植物の作物の)場所は、作物が既に成長している場所ならびにそれらの作物の栽培用の場所を含むことが理解されるべきである。
【0540】
本発明の全ての態様において、式(I)の化合物(これは、任意選択的に、その農芸化学的に許容できる塩であり得る)の(典型的に、雑草および/または有用な植物の作物および/またはその場所への)施用量は、一般に、ヘクタール(ha)当たり1〜2000gの式(I)の化合物(無塩化合物として、すなわち、任意の関連する塩対イオンの重量を除いて測定される)、特に、5〜1000g/haまたは5〜500g/haまたは10〜500g/ha、好ましくは、10〜400g/haまたは20〜300g/haの式(I)の化合物(塩を含まない化合物として、すなわち、任意の関連する塩対イオンの重量を除いて測定される)である。好ましい実施形態において、上記の施用量は、式(I)の化合物(任意選択的に、その農芸化学的に許容できる塩であり得る)の出芽後の施用のためのものである。
【0541】
本発明の全ての態様において、式(I)の化合物は、出芽前および/または出芽後に(典型的に、雑草および/または有用な植物の作物および/またはその場所に)施用され得るが、好ましくは、出芽後に施用される。
【0542】
他の可能な用途−例えば、可能な殺虫および/または殺ダニ用途
本発明に係る式(I)の化合物の主な用途および目的は、それらの除草用途である。しかしながら、式(I)の化合物の少なくともいくつかは、1種以上の有害生物(特に、農業および/または食品貯蔵に関連する有害生物)に対して活性を有し得る。例えば、式(I)の化合物の少なくともいくつかは、少なくともいくらかの殺虫、殺ダニ、殺軟体動物および/または殺線虫活性を有し得る。
【0543】
式(I)の化合物の少なくともいくつかは、鞘翅目(Coleoptera)、網翅目(Dictyoptera)、双翅目(Diptera)、半翅目(Hemiptera)(同翅目(Homoptera)を含む)、膜翅目(Hymenoptera)、シロアリ目(Isoptera)、鱗翅目(Lepidoptera)、直翅目(Orthoptera)、ノミ目(Siphonaptera)および/または総翅目(Thysanoptera)のうちの1つ以上などの昆虫有害生物に対する活性を有し得る(および/またはそれを防除し、および/またはそれに対処し得る)。
【0544】
式(I)の化合物の少なくともいくつかは、ダニ有害生物および/またはアカリツス属(Acalitus spp)、アクルス属(Aculus spp)、アカリカルス属(Acaricalus spp)、アセリア属(Aceria spp)、アシブトコナダニ(Acarus siro)、キララマダニ属(Amblyomma spp.)、ナガヒメダニ属(Argas spp.)、ウシマダニ属(Boophilus spp.)、ヒメハダニ属(Brevipalpus spp.)、ブリオビア属(Bryobia spp)、カリピトリメルス属(Calipitrimerus spp.)、ショクヒヒゼンダニ属(Chorioptes spp.)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)、ヒョウヒダニ属(Dermatophagoides spp)、エオテトラニクス属(Eotetranychus spp)、サビダニ属(Eriophyes spp.)、ヘミタルソレムス属(Hemitarsonemus spp)、イボマダニ属(Hyalomma spp.)、タネガタマダニ属(Ixodes spp.)、オリゴニクス属(Oligonychus spp)、カズキダニ属(Ornithodoros spp.)、ポリファゴタルソネ・ラツス(Polyphagotarsone latus)、パノニシュス属(Panonychus spp.)、ミカンサビダニ(Phyllocoptruta oleivora)、フィトネムス属(Phytonemus spp)、ポリファゴタルソネムス属(Polyphagotarsonemus spp)、プソロプテス属(Psoroptes spp.)、コイタマダニ属(Rhipicephalus spp.)、ネダニ属(Rhizoglyphus spp.)、ヒゼンダニ属(Sarcoptes spp.)、ステネオタルソネムス属(Steneotarsonemus spp)、ホコリダニ属(Tarsonemus spp.)および/またはテトラニクス属(Tetranychus spp)のうちの1つ以上などのダニ目(Acarina)の有害生物に対する活性を有し得る(および/またはそれを防除し、および/またはそれに対処し得る)。
【0545】
式(I)の化合物の少なくともいくつかは、他の(すなわち、昆虫以外、ダニ以外の)無脊椎有害生物、例えば、線虫および/または軟体動物有害生物に対する活性を有し得る(および/またはそれを防除し、および/またはそれに対処し得る)。
【0546】
昆虫、ダニ、線虫および/または軟体動物は、以後、まとめて有害生物と呼ばれる。
【0547】
式(I)の化合物を上におよび/またはそれに対して試しおよび/または施用することができる有害生物種の例としては、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)(アブラムシ)などのミズス属(Myzus spp.)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)(アブラムシ)またはマメクロアブラムシ(Aphis fabae)(アブラムシ)などのアフィス属(Aphis spp.)、カスミカメムシ属(Lygus spp.)(カプシド)、ホシカメムシ属(Dysdercus spp.)(カプシド)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)(ウンカ)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)(ヨコバイ)、アオカメムシ属(Nezara spp.)(カメムシ)、カメムシ属(Euschistus spp.)(カメムシ)、クモヘリカメムシ属(Leptocorisa spp.)(カメムシ)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)(アザミウマ)、アザミウマ属(Thrips spp.)(アザミウマ)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)(コロラドハムシ)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)(ワタミゾウムシ)、マルカイガラムシ属(Aonidiella spp.)(カイガラムシ)、コナジラミ属(Trialeurodes spp.)(コナジラミ)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)(コナジラミ)、ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)(ヨーロッパアワノメイガ)、スポドプテラ・リトラリス(Spodoptera littoralis)(エジプトヨトウ)、ヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens)(オオタバコガ)、オオタバコガ(Helicoverpa armigera)(オオタバコガ)、アメリカタバコガ(Helicoverpa zea)(オオタバコガ)、ワタノメイガ(Sylepta derogata)(ワタノメイガ)、オオモンシロチョウ(Pieris brassicae)(モンシロチョウ)、プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)(コナガ)、アグロティス属(Agrotis spp.)(ヨトウムシ)、ニカメイガ(Chilo suppressalis)(ニカメイチュウ)、トノサマバッタ(Locusta migratoria)(バッタ)、オーストラリアトビバッタ(Chortiocetes terminifera)(バッタ)、ディアブロティカ属(Diabrotica spp.)(ネキリムシ)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)(ヨーロッパアカダニ)、ミカンハダニ(Panonychus citri)(ミカンアカダニ)、テトラニクス・ウルチカエ(Tetranychus urticae)(ナミハダニ)またはニセナミハダニ(Tetranychus cinnabarinus)(ニセナミハダニ)などのテトラニクス属(Tetranychus spp.)、ミカンサビダニ(Phyllocoptruta oleivora)(ミカンサビダニ)、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)(チャノホコリダニ)、ヒメハダニ属(Brevipalpus spp.)(ヒメハダニ)、オウシマダニ(Boophilus microplus)(ウシダニ)、アメリカイヌカクマダニ(Dermacentor variabilis)(アメリカイヌダニ)、ネコノミ(Ctenocephalides felis)(ネコノミ)、ハモグリバエ属(Liriomyza spp.)(ハモグリムシ)、イエバエ(Musca domestica)(イエバエ)、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)(蚊)、ハマダラカ属(Anopheles spp.)(蚊)、イエカ属(Culex spp.)(蚊)、キンバエ属(Lucillia spp.)(クロバエ)、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)(ゴキブリ)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)(ゴキブリ)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)(ゴキブリ)、ムカシシロアリ科(Mastotermitidae)(例えばマストテルメス属(Mastotermes spp.))、レイビシロアリ科(Kalotermitidae)(例えばネオテルメス属(Neotermes spp.))、ミゾガシラシロアリ科(Rhinotermitidae)(例えばイエシロアリ(Coptotermes formosanus)、ミゾガシラシロアリ(Reticulitermes flavipes)、ヤマトシロアリ(R.speratu)、R.ビルギニクス(R.virginicus)、R.ヘスペルス(R.hesperus)、またはR.サントネンシス(R.santonensis))またはシロアリ科(Termitidae)(例えばキイロマルガシラシロアリ(Globitermes sulphureus))のシロアリ、アカカミアリ(Solenopsis geminata)(ヒアリ)、イエヒメアリ(Monomorium pharaonis)(ファラオアリ)、ダラミニア属(Damalinia spp.)またはホソジラミ属(Linognathus spp.)(ハジラミおよびシラミ)、ネコブセンチュウ属(Meloidogyne spp.)(根こぶ線虫)、グロボデラ属(Globodera spp.)またはヘテロデラ属(Heterodera spp.)(シスト線虫)、ネグサレセンチュウ属(Pratylenchus spp.)(根ぐされ線虫)、ロドフォラス属(Rhodopholus spp.)(バナナモグリ線虫)、ティレンキュラス属(Tylenchulus spp.)(ミカン線虫)、ヘモンカス・コントリウス(Haemonchus contortus)(捻転胃虫)、カエノラブディティス・エレガンス(Caenorhabditis elegans)(酢線虫)、トリコストロンギラス属(Trichostrongylus spp.)(胃腸蛔虫)および/またはノハラナメクジ(Deroceras reticulatum)(ナメクジ)のうちの1つ以上が挙げられる。
【0548】
組合せおよび混合物
さらなる態様において、本発明は、例えば、有用な植物の作物における雑草(例えば、イネ科単子葉植物の雑草などの単子葉植物)を防除する方法に使用するための除草性組成物であって、本明細書に記載される式(I)の化合物(例えば、その除草的に有効な量)、および農芸化学的に許容できる担体、希釈剤および/または溶媒を含み、1つ以上のさらなる除草剤、および/または毒性緩和剤も含む組成物を提供する。
【0549】
本発明の全ての態様において、式(I)の化合物は、任意に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩として存在する。
【0550】
1つ以上のさらなる除草剤および/または毒性緩和剤を含むこれらの混合物/組成物の例が以下に続く。
【0551】
本発明に係る式(I)の化合物は、例えば、式(I)の化合物の混合相手としての1つ以上のさらなる除草剤と組み合わせて使用され得る。好ましくは、これらの混合物中(特に、本明細書において以下に開示される特定の混合物中)、式(I)の化合物は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩として存在する、本明細書において、例えば本明細書において以下に開示される表1〜46に列挙される化合物のうちの1つ、および/または例示される化合物のうちの1つ(特に、化合物A1〜A7、A8、またはP1〜P5のうちの1つ)である。
【0552】
特に、式(I)の化合物と1つ以上のさらなる除草剤との以下の混合物が特に開示される:
式Iの化合物+アセトクロール、式Iの化合物+アシフルオルフェン、式Iの化合物+アシフルオルフェン−ナトリウム、式Iの化合物+アクロニフェン、式Iの化合物+アクロレイン、式Iの化合物+アラクロル、式Iの化合物+アロキシジム、式Iの化合物+アリルアルコール、式Iの化合物+アメトリン、式Iの化合物+アミカルバゾン、式Iの化合物+アミドスルフロン、式Iの化合物+アミノピラリド、式Iの化合物+アミトロール、式Iの化合物+スルファミン酸アンモニウム、式Iの化合物+アニロホス、式Iの化合物+アシュラム、式Iの化合物+アトラトン、式Iの化合物+アトラジン、式Iの化合物+アジムスルフロン、式Iの化合物+BCPC、式Iの化合物+ベフルブタミド、式Iの化合物+ベナゾリン、式Iの化合物+ベンフルラリン、式Iの化合物+ベンフレセート、式Iの化合物+ベンスルフロン、式Iの化合物+ベンスルフロン−メチル、式Iの化合物+ベンスリド、式Iの化合物+ベンタゾン、式Iの化合物+ベンズフェンジゾン、式Iの化合物+ベンゾビシクロン、式Iの化合物+ベンゾフェナップ、式Iの化合物+ビフェノックス、式Iの化合物+ビアラホス、式Iの化合物+ビスピリバック、式Iの化合物+ビスピリバック−ナトリウム、式Iの化合物+ホウ砂、式Iの化合物+ブロマシル、式Iの化合物+ブロモブチド、式Iの化合物+ブロモキシニル、式Iの化合物+ヘプタン酸ブロモキシニル、式Iの化合物+オクタン酸ブロモキシニル、式Iの化合物+ヘプタン酸ブロモキシニル+オクタン酸ブロモキシニル、式Iの化合物+ブタクロール、式Iの化合物+ブタフェナシル、式Iの化合物+ブタミホス、式Iの化合物+ブトラリン、式Iの化合物+ブトロキシジム、式Iの化合物+ブチレート、式Iの化合物+カコジル酸、式Iの化合物+塩素酸カルシウム、式Iの化合物+カフェンストロール、式Iの化合物+カルベタミド、式Iの化合物+カルフェントラゾン、式Iの化合物+カルフェントラゾン−エチル、式Iの化合物+CDEA、式Iの化合物+CEPC、式Iの化合物+クロランスラム、式Iの化合物+クロランスラム−メチル、式Iの化合物+クロルフルレノール、式Iの化合物+クロルフルレノール−メチル、式Iの化合物+クロリダゾン、式Iの化合物+クロリムロン、式Iの化合物+クロリムロン−エチル、式Iの化合物+クロロ酢酸、式Iの化合物+クロロトルロン、式Iの化合物+クロルプロファム、式Iの化合物+クロルスルフロン、式Iの化合物+クロルタール、式Iの化合物+クロルタール−ジメチル、式Iの化合物+シニドン−エチル、式Iの化合物+シンメチリン、式Iの化合物+シノスルフロン、式Iの化合物+シスアニリド、式Iの化合物+クレトジム、式Iの化合物+クロジナホップ、式Iの化合物+クロジナホップ−プロパルギル、式Iの化合物+クロマゾン、式Iの化合物+クロメプロップ、式Iの化合物+クロピラリド、式Iの化合物+クロランスラム、式Iの化合物+クロランスラム−メチル、式Iの化合物+CMA、式Iの化合物+4−CPB、式Iの化合物+CPMF、式Iの化合物+4−CPP、式Iの化合物+CPPC、式Iの化合物+クレゾール、式Iの化合物+クミルロン、式Iの化合物+シアナミド、式Iの化合物+シアナジン、式Iの化合物+シクロエート、式Iの化合物+シクロスルファムロン、式Iの化合物+シクロキシジム、式Iの化合物+シハロホップ、式Iの化合物+シハロホップ−ブチル、式Iの化合物+2,4−D、式Iの化合物+2,4−D−ジメチルアンモニウム、式Iの化合物+2,4−D−2−エチルヘキシル、式Iの化合物+2,4−Dのコリン塩(例えば、国際公開第2010/123871A1号パンフレットの実施例2および3を参照)、式Iの化合物+2,4−D+グリホサート、式Iの化合物+2,4−D−ジメチルアンモニウム+グリホサート、式Iの化合物+2,4−D−2−エチルヘキシル+グリホサート、式Iの化合物+2,4−Dのコリン塩+グリホサート(例えば、国際公開第2010/123871A1号パンフレットの実施例2および3を参照)、式Iの化合物+3,4−DA、式Iの化合物+ダイムロン、式Iの化合物+ダラポン、式Iの化合物+ダゾメット、式Iの化合物+2,4−DB、式Iの化合物+3,4−DB、式Iの化合物+2,4−DEB、式Iの化合物+デスメジファム、式Iの化合物+ジカンバ、式Iの化合物+ジカンバ−ジメチルアンモニウム、式Iの化合物+ジカンバ−カリウム、式Iの化合物+ジカンバ−ナトリウム、式Iの化合物+ジカンバ−ジグリコールアミン、式Iの化合物+ジカンバのN,N−ビス−[アミノプロピル]メチルアミン塩(例えば、米国特許出願公開第2012/0184434A1号明細書を参照)、式Iの化合物+ジカンバ+グリホサート、式Iの化合物+ジカンバ−ジメチルアンモニウム+グリホサート、式Iの化合物+ジカンバ−カリウム+グリホサート、式Iの化合物+ジカンバ−ナトリウム+グリホサート、式Iの化合物+ジカンバ−ジグリコールアミン+グリホサート、式Iの化合物+ジカンバのN,N−ビス−[アミノプロピル]メチルアミン塩+グリホサート、式Iの化合物+ジクロベニル、式Iの化合物+オルト−ジクロロベンゼン、式Iの化合物+パラ−ジクロロベンゼン、式Iの化合物+ジクロルプロップ、式Iの化合物+ジクロルプロップ−P、式Iの化合物+ジクロホップ、式Iの化合物+ジクロホップ−メチル、式Iの化合物+ジクロスラム、式Iの化合物+ジフェンゾコート、式Iの化合物+ジフェンゾコートメチルサルフェート(difenzoquat metilsulfate)、式Iの化合物+ジフルフェニカン、式Iの化合物+ジフルフェンゾピル、式Iの化合物+ジメフロン、式Iの化合物+ジメピペレート、式Iの化合物+ジメタクロール、式Iの化合物+ジメタメトリン、式Iの化合物+ジメテナミド、式Iの化合物+ジメテナミド−P、式Iの化合物+ジメチピン、式Iの化合物+ジメチルアルシン酸、式Iの化合物+ジニトラミン、式Iの化合物+ジノテルブ、式Iの化合物+ジフェナミド、式Iの化合物+ジクワット、式Iの化合物+二臭化ジクワット、式Iの化合物+ジチオピル、式Iの化合物+ジウロン、式Iの化合物+DNOC、式Iの化合物+3,4−DP、式Iの化合物+DSMA、式Iの化合物+EBEP、式Iの化合物+エンドタール、式Iの化合物+EPTC、式Iの化合物+エスプロカルブ、式Iの化合物+エタルフルラリン、式Iの化合物+エタメトスルフロン、式Iの化合物+エタメトスルフロン−メチル、式Iの化合物+エトフメセート、式Iの化合物+エトキシフェン、式Iの化合物+エトキシスルフロン、式Iの化合物+エトベンザニド、式(I)の化合物+フェノキサプロップ、式(I)の化合物+フェノキサプロップ−エチル、式Iの化合物+フェノキサプロップ−P、式Iの化合物+フェノキサプロップ−P−エチル、式Iの化合物+フェノキサスルホン(CAS登録番号639826−16−7)、式Iの化合物+フェントラザミド、式Iの化合物+硫酸第一鉄、式Iの化合物+フラムプロップ−M、式Iの化合物+フラザスルフロン、式Iの化合物+フロラスラム、式Iの化合物+フルアジホップ、式Iの化合物+フルアジホップ−ブチル、式Iの化合物+フルアジホップ−P、式Iの化合物+フルアジホップ−P−ブチル、式Iの化合物+フルカルバゾン、式Iの化合物+フルカルバゾン−ナトリウム、式Iの化合物+フルセトスルフロン、式Iの化合物+フルクロラリン、式Iの化合物+フルフェナセット、式Iの化合物+フルフェンピル、式Iの化合物+フルフェンピル−エチル、式Iの化合物+フルメトスラム、式Iの化合物+フルミクロラック、式Iの化合物+フルミクロラック−ペンチル、式Iの化合物+フルミオキサジン、式Iの化合物+フルオメツロン、式Iの化合物+フルオログリコフェン、式Iの化合物+フルオログリコフェン−エチル、式Iの化合物+フルプロパネート、式Iの化合物+フルピルスルフロン、式Iの化合物+フルピルスルフロン−メチル−ナトリウム、式Iの化合物+フルレノール、式Iの化合物+フルリドン、式Iの化合物+フルロクロリドン、式Iの化合物+フルロキシピル、式Iの化合物+フルロキシピル−メプチル(meptyl)、式Iの化合物+フルロキシピル−ブトメチル(butometyl)、式Iの化合物+フルルタモン、式Iの化合物+フルチアセット、式Iの化合物+フルチアセット−メチル、式Iの化合物+ホメサフェン、式Iの化合物+ホラムスルフロン、式Iの化合物+ホサミン、式Iの化合物+グルホシネート、式Iの化合物+グルホシネート−アンモニウム、式Iの化合物+グルホシネート−P、式Iの化合物+グリホサート、式Iの化合物+グリホサート−二アンモニウム、式Iの化合物+グリホサート−イソプロピルアンモニウム、式Iの化合物+グリホサート−カリウム、式Iの化合物+ハロスルフロン、式Iの化合物+ハロスルフロン−メチル、式Iの化合物+ハロキシホップ、式Iの化合物+ハロキシホップ−P、式(I)の化合物+ハロキシホップ−メチル、式(I)の化合物+ハロキシホップ−P−メチル、式Iの化合物+HC−252、式Iの化合物+ヘキサジノン、式Iの化合物+イマザメタベンズ、式Iの化合物+イマザメタベンズ−メチル、式Iの化合物+イマザモックス、式Iの化合物+イマザピック、式Iの化合物+イマザピル、式Iの化合物+イマザキン、式Iの化合物+イマゼタピル、式Iの化合物+イマゾスルフロン、式Iの化合物+インダノファン、式Iの化合物+ヨードメタン、式Iの化合物+ヨードスルフロン、式Iの化合物+ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム、式Iの化合物+イオキシニル、式Iの化合物+イプフェンカルバゾン(CAS登録番号212201−70−2)、式Iの化合物+イソプロツロン、式Iの化合物+イソウロン、式Iの化合物+イソキサベン、式Iの化合物+イソキサクロルトール、式Iの化合物+イソキサフルトール、式Iの化合物+カルブチレート、式Iの化合物+ラクトフェン、式Iの化合物+レナシル、式Iの化合物+リニュロン、式Iの化合物+MAA、式Iの化合物+MAMA、式Iの化合物+MCPA、式Iの化合物+MCPA−チオエチル、式Iの化合物+MCPB、式Iの化合物+メコプロップ、式Iの化合物+メコプロップ−P、式Iの化合物+メフェナセット、式Iの化合物+メフルイジド、式Iの化合物+メソスルフロン、式Iの化合物+メソスルフロン−メチル、式Iの化合物+メソトリオン、式Iの化合物+メタム、式Iの化合物+メタミホップ、式Iの化合物+メタミトロン、式Iの化合物+メタザクロール、式Iの化合物+メタゾスルフロン(NC−620、CAS登録番号868680−84−6)、式Iの化合物+メタベンズチアズロン、式Iの化合物+メチルアルソン酸、式Iの化合物+メチルダイムロン、式Iの化合物+メチルイソチオシアネート、式Iの化合物+メトベンズロン、式Iの化合物+メトラクロール、式Iの化合物+S−メトラクロール、式Iの化合物+メトスラム、式Iの化合物+メトクスロン、式Iの化合物+メトリブジン、式Iの化合物+メトスルフロン、式Iの化合物+メトスルフロン−メチル、式Iの化合物+MK−616、式Iの化合物+モリネート、式Iの化合物+モノリニュロン、式Iの化合物+MSMA、式Iの化合物+ナプロアニリド、式Iの化合物+ナプロパミド、式Iの化合物+ナプタラム、式Iの化合物+ネブロン、式Iの化合物+ニコスルフロン、式Iの化合物+ノナン酸、式Iの化合物+ノルフルラゾン、式Iの化合物+オレイン酸(脂肪酸)、式Iの化合物+オルベンカルブ、式Iの化合物+オルソスルファムロン、式Iの化合物+オリザリン、式Iの化合物+オキサジアルギル、式Iの化合物+オキサジアゾン、式Iの化合物+オキサスルフロン、式Iの化合物+オキサジクロメホン、式Iの化合物+オキシフルオルフェン、式Iの化合物+パラコート、式Iの化合物+二塩化パラコート、式Iの化合物+ペブレート、式Iの化合物+ペンジメタリン、式Iの化合物+ペノキススラム、式Iの化合物+ペンタクロロフェノール、式Iの化合物+ペンタノクロール、式Iの化合物+ペントキサ
ゾン、式Iの化合物+ペトキサミド、式Iの化合物+石油、式Iの化合物+フェンメジファム、式Iの化合物+フェンメジファム−エチル、式Iの化合物+ピクロラム、式Iの化合物+ピコリナフェン、式Iの化合物+ピノキサデン、式Iの化合物+ピペロホス、式Iの化合物+亜ヒ酸カリウム、式Iの化合物+アジ化カリウム、式Iの化合物+プレチラクロール、式Iの化合物+プリミスルフロン、式Iの化合物+プリミスルフロン−メチル、式Iの化合物+プロジアミン、式Iの化合物+プロフルアゾール、式Iの化合物+プロホキシジム、式Iの化合物+プロメトン、式Iの化合物+プロメトリン、式Iの化合物+プロパクロール、式Iの化合物+プロパニル、式Iの化合物+プロパキザホップ、式Iの化合物+プロパジン、式Iの化合物+プロファム、式Iの化合物+プロピソクロール、式Iの化合物+プロポキシカルバゾン、式Iの化合物+プロポキシカルバゾン−ナトリウム、式Iの化合物+プロピリスルフロン(TH−547、CAS登録番号570415−88−2)、式Iの化合物+プロピザミド、式Iの化合物+プロスルホカルブ、式Iの化合物+プロスルフロン、式Iの化合物+ピラクロニル、式Iの化合物+ピラフルフェン、式Iの化合物+ピラフルフェン−エチル、式Iの化合物+ピラゾリネート、式Iの化合物+ピラゾスルフロン、式Iの化合物+ピラゾスルフロン−エチル、式Iの化合物+ピラゾキシフェン、式Iの化合物+ピリベンゾキシム、式Iの化合物+ピリブチカルブ、式Iの化合物+ピリダホル、式Iの化合物+ピリデート、式Iの化合物+ピリフタリド、式Iの化合物+ピリミノバック、式Iの化合物+ピリミノバック−メチル、式Iの化合物+ピリミスルファン、式Iの化合物+ピリチオバック、式Iの化合物+ピリチオバック−ナトリウム、式Iの化合物+キンクロラック、式Iの化合物+キンメラック、式Iの化合物+キノクラミン、式Iの化合物+キザロホップ、式Iの化合物+キザロホップ−エチル、式Iの化合物+キザロホップ−P、式Iの化合物+キザロホップ−P−エチル、式Iの化合物+キザロホップ−P−テフリル、式Iの化合物+リムスルフロン、式Iの化合物+セトキシジム、式Iの化合物+シデュロン、式Iの化合物+シマジン、式Iの化合物+シメトリン、式Iの化合物+SMA、式Iの化合物+亜ヒ酸ナトリウム、式Iの化合物+アジ化ナトリウム、式Iの化合物+塩素酸ナトリウム、式Iの化合物+スルコトリオン、式Iの化合物+スルフェントラゾン、式Iの化合物+スルホメツロン、式Iの化合物+スルホメツロン−メチル、式Iの化合物+スルホセート、式Iの化合物+スルホスルフロン、式Iの化合物+硫酸、式Iの化合物+タール油、式Iの化合物+2,3,6−TBA、式Iの化合物+TCA、式Iの化合物+TCA−ナトリウム、式Iの化合物+テブチウロン、式Iの化合物+テプラロキシジム、式Iの化合物+テルバシル、式Iの化合物+テルブメトン、式Iの化合物+テルブチラジン、式Iの化合物+テルブトリン、式Iの化合物+テニルクロール、式Iの化合物+チアゾピル、式Iの化合物+チフェンスルフロン、式Iの化合物+チフェンスルフロン−メチル、式Iの化合物+チオベンカルブ、式Iの化合物+チオカルバジル、式Iの化合物+トプラメゾン、式Iの化合物+トラルコキシジム、式Iの化合物+トリ−アレート、式Iの化合物+トリアスルフロン、式Iの化合物+トリアジフラム、式Iの化合物+トリベヌロン、式Iの化合物+トリベヌロン−メチル、式Iの化合物+トリカンバ、式Iの化合物+トリクロピル、式Iの化合物+トリエタジン、式Iの化合物+トリフロキシスルフロン、式Iの化合物+トリフロキシスルフロン−ナトリウム、式Iの化合物+トリフルラリン、式Iの化合物+トリフルスルフロン、式Iの化合物+トリフルスルフロン−メチル、式Iの化合物+トリヒドロキシトリアジン、式Iの化合物+トリトスルフロン、式Iの化合物+[3−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)フェノキシ]−2−ピリジルオキシ]酢酸エチルエステル(CAS登録番号353292−31−6)、式Iの化合物+4−[(4,5−ジヒドロ−3−メトキシ−4−メチル−5−オキソ)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルカルボニルスルファモイル]−5−メチルチオフェン−3−カルボン酸(BAY636)、式Iの化合物+BAY747(CAS登録番号335104−84−2)、式Iの化合物+トプラメゾン(CAS登録番号210631−68−8)、式Iの化合物+4−ヒドロキシ−3−[[2−[(2−メトキシエトキシ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン(これは、ビシクロピロン、CAS登録番号352010−68−5である)、式Iの化合物+4−ヒドロキシ−3−[[2−(3−メトキシプロピル)−6−(ジフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン、式(I)の化合物+4−(4’−クロロ−4−シクロプロピル−2’−フルオロビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2010/136431 A9号パンフレット(Syngenta Limited)の31〜32頁および35〜36頁に開示されている実施例P8の化合物であり、国際公開第2011/073616 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の4、5、7および11頁に開示されている化合物A−13でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(2’,4’−ジクロロ−4−シクロプロピルビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2010/136431 A9号パンフレット(Syngenta Limited)の36〜37頁および40〜41頁に開示されている実施例P9の化合物であり、国際公開第2011/073616 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の10頁に開示されている化合物A−12でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(4’−クロロ−4−エチル−2’−フルオロビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2008/071405 A1号パンフレット(Syngenta Participations AGおよびSyngenta Limited)の95頁に開示されている化合物A−66であり、国際公開第2011/073615 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の7頁に開示されている化合物A−4でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(2’,4’−ジクロロ−4−エチルビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2008/071405 A1号パンフレット(Syngenta Participations AGおよびSyngenta Limited)の93頁に開示されている化合物A−45であり、国際公開第2010/136431 A9号パンフレット(Syngenta Limited)の41および45頁に開示されている実施例P10の化合物でもあり、国際公開第2011/073615 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の7頁に開示されている化合物A−7でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(2’,4’−ジクロロ−4−エチルビフェニル−3−イル)−5−(メトキシカルボニルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3(6H)−オン(これは、国際公開第2008/071405 A1号パンフレット(Syngenta Participations AGおよびSyngenta Limited)の231頁に開示されている化合物D−26であり、国際公開第2011/073615 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の8頁に開示されている化合物A−9でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+国際公開第2010/059676号パンフレットに開示されている特定の除草性化合物のうちの1つ(Dow、例えば、その中の例の1つに定義されるとおりであり、および/または例えば、さらに毒性緩和剤としてクロキントセット−メキシルであり得る)(この文献のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+国際公開第2010/059680号パンフレットに開示されている特定の除草性化合物のうちの1つ(Dow、例えば、その中の例の1つに定義されるとおりであり、および/または例えば、さらにクロキントセット−メキシルまたは別の毒性緩和剤であり得る)(この文献のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、および式(I)の化合物+国際公開第2010/059671号パンフレットに開示されている特定の除草性化合物のうちの1つ(Dow、例えば、その中の例の1つに定義されるとおりであり、および/または例えば、さらに毒性緩和剤であり得る)(この文献のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式Iの化合物+ハラウキシフェン(halauxifen)(これは、4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ピリジン−2−カルボン酸、CAS登録番号943832−60−8である)、式Iの化合物+ハラウキシフェン−メチル(これは、メチル4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ピリジン−2−カルボキシレート、CAS登録番号943831−98−9である)、式Iの化合物+アミノシクロピラクロール(これは、6−アミノ−5−クロロ−2−シクロプロピルピリミジン−4−カルボン酸、CAS登録番号858956−08−8である)、式Iの化合物+アミノシクロピラクロール−メチル(これは、メチル6−アミノ−5−クロロ−2−シクロプロピルピリミジン−4−カルボキシレート、CAS登録番号858954−83−3である)、式Iの化合物+アミノシクロピラクロール−カリウム(これは、カリウム6−アミノ−5−クロロ−2−シクロプロピルピリミジン−4−カルボキシレート、CAS登録番号858956−35−1である)、式Iの化合物+サフルフェナシル(これは、N’−{2−クロロ−4−フルオロ−5−[1,2,3,6−テトラヒドロ−3−メチル−2,6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−1−イル]ベンゾイル}−N−イソプロピル−N−メチルスルファミド、CAS登録番号372137−35−4である)、式Iの化合物+イオフェンスルフロン(これは、1−(2−ヨードフェニルスルホニル)−3−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)尿素、CAS登録番号1144097−22−2である)、式Iの化合物+イオフェンスルフロン−ナトリウム(これは、ナトリウムN−(2−ヨードフェニルスルホニル)−N’−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)カルバミミデート(carbamimidate)、CAS登録番号1144097−30−2である)、式Iの化合物+クラシホス(clacyfos)(これは、lvxiancaolinまたはluxiancaolinとも呼ばれるジメチル[(1RS)−1−(2,4−ジクロロフェノキシアセトキシ)エチル]ホスホネート、CAS登録番号215655−76−8である)、式Iの化合物+シクロピリモレート(cyclopyrimorate)(これは、6−クロロ−3−(2−シクロプロピル−
6−メチルフェノキシ)ピリダジン−4−イルモルホリン−4−カルボキシレート、CAS登録番号499231−24−2である)、または式Iの化合物+トリアファモン(これは、N−[2−[(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)カルボニル]−6−フルオロフェニル]−N−メチル−1,1−ジフルオロメタンスルホンアミド、CAS登録番号874195−61−6である)。
【0553】
式(I)の化合物の混合相手は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)そのエステル(特に、農芸化学的に許容できるエステル)または塩(特に、農芸化学的に許容できる塩)の形態である。式(I)の化合物の上記の混合相手は、一般に、例えば、The Pesticide Manual,15th Edition(2009)または16th Edition(2012),ed.C.D.S.Tomlin,British Crop Production Councilに記載されている。
【0554】
本特許明細書中、「CAS登録番号(CAS Reg.No.)」または「CAS登録番号(CAS RN)」は、記載される化合物のケミカル・アブストラクツ・サービスの登録番号(Chemical Abstracts Service Registry Number)を意味する。
【0555】
穀物への施用の場合、以下の混合物が好ましい:式Iの化合物+アクロニフェン、式Iの化合物+アミドスルフロン、式Iの化合物+アミノピラリド、式Iの化合物+ベフルブタミド、式Iの化合物+ベンフルラリン、式Iの化合物+ビフェノックス、式Iの化合物+ブロモキシニル、式Iの化合物+ヘプタン酸ブロモキシニル、式Iの化合物+オクタン酸ブロモキシニル、式Iの化合物+ヘプタン酸ブロモキシニル+オクタン酸ブロモキシニル、式Iの化合物+ブタフェナシル、式Iの化合物+カルベタミド、式Iの化合物+カルフェントラゾン、式Iの化合物+カルフェントラゾン−エチル、式Iの化合物+クロロトルロン、式Iの化合物+クロルプロファム、式Iの化合物+クロルスルフロン、式Iの化合物+シニドン−エチル、式Iの化合物+クロジナホップ、式Iの化合物+クロジナホップ−プロパルギル、式Iの化合物+クロピラリド、式Iの化合物+2,4−D、式Iの化合物+2,4−D−ジメチルアンモニウム、式Iの化合物+2,4−D−2−エチルヘキシル、式Iの化合物+2,4−Dのコリン塩(例えば、国際公開第2010/123871A1号パンフレットの実施例2および3を参照)、式Iの化合物+ジカンバ、式Iの化合物+ジカンバ−ジメチルアンモニウム、式Iの化合物+ジカンバ−カリウム、式Iの化合物+ジカンバ−ナトリウム、式Iの化合物+ジカンバ−ジグリコールアミン、式Iの化合物+ジカンバのN,N−ビス−[アミノプロピル]メチルアミン塩(例えば、米国特許出願公開第2012/0184434A1号明細書を参照)、式Iの化合物+ジクロベニル、式Iの化合物+ジクロルプロップ、式Iの化合物+ジクロホップ、式Iの化合物+ジクロホップ−メチル、式Iの化合物+ジフェンゾコート、式Iの化合物+ジフェンゾコートメチルサルフェート、式Iの化合物+ジフルフェニカン、式Iの化合物+ジクワット、式Iの化合物+二臭化ジクワット、式(I)の化合物+フェノキサプロップ、式(I)の化合物+フェノキサプロップ−エチル、式Iの化合物+フェノキサプロップ−P、式Iの化合物+フェノキサプロップ−P−エチル、式Iの化合物+フラムプロップ−M、式Iの化合物+フロラスラム、式Iの化合物+フルアジホップ−P−ブチル、式Iの化合物+フルカルバゾン、式Iの化合物+フルカルバゾン−ナトリウム、式Iの化合物+フルフェナセット、式Iの化合物+フルピルスルフロン、式Iの化合物+フルピルスルフロン−メチル−ナトリウム、式Iの化合物+フルロクロリドン、式Iの化合物+フルロキシピル、式Iの化合物+フルロキシピル−メプチル、式Iの化合物+フルロキシピル−ブトメチル、式Iの化合物+フルルタモン、式Iの化合物+イマザメタベンズ−メチル、式Iの化合物+イマザモックス、式Iの化合物+ヨードスルフロン、式Iの化合物+ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム、式Iの化合物+イオキシニル、式Iの化合物+イソプロツロン、式Iの化合物+リニュロン、式Iの化合物+MCPA、式Iの化合物+メコプロップ、式Iの化合物+メコプロップ−P、式Iの化合物+メソスルフロン、式Iの化合物+メソスルフロン−メチル、式Iの化合物+メソトリオン、式Iの化合物+メトリブジン、式Iの化合物+メトスルフロン、式Iの化合物+メトスルフロン−メチル、式Iの化合物+ペンジメタリン、式Iの化合物+ピコリナフェン、式Iの化合物+ピノキサデン、式Iの化合物+プロジアミン、式Iの化合物+プロパニル、式Iの化合物+プロポキシカルバゾン、式Iの化合物+プロポキシカルバゾン−ナトリウム、式Iの化合物+プロスルホカルブ、式Iの化合物+ピラスルホトール、式Iの化合物+ピリデート、式Iの化合物+ピロキサスルホン(KIH−485)、式Iの化合物+ピロックススラム 式Iの化合物+スルホスルフロン、式1の化合物+テンボトリオン、式Iの化合物+テルブトリン、式Iの化合物+チフェンスルフロン、式Iの化合物+チエンカルバゾン、式Iの化合物+チフェンスルフロン−メチル、式Iの化合物+トプラメゾン、式Iの化合物+トラルコキシジム、式Iの化合物+トリ−アレート、式Iの化合物+トリアスルフロン、式Iの化合物+トリベヌロン、式Iの化合物+トリベヌロン−メチル、式Iの化合物+トリフルラリン、式Iの化合物+トリネキサパック−エチルおよび式Iの化合物+トリトスルフロン、式Iの化合物+4−ヒドロキシ−3−[[2−[(2−メトキシエトキシ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン(これは、ビシクロピロン、CAS登録番号352010−68−5である)、式(I)の化合物+国際公開第2010/059676号パンフレットに開示されている特定の除草性化合物のうちの1つ(Dow、例えば、その中の例の1つに定義されるとおりであり、および/または例えば、さらに毒性緩和剤としてクロキントセット−メキシルであり得る)(この文献のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+国際公開第2010/059680号パンフレットに開示されている特定の除草性化合物のうちの1つ(Dow、例えば、その中の例の1つに定義されるとおりであり、および/または例えば、さらにクロキントセット−メキシルまたは別の毒性緩和剤であり得る)(この文献のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式Iの化合物+ハラウキシフェン(これは、4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ピリジン−2−カルボン酸、CAS登録番号943832−60−8である)、式Iの化合物+ハラウキシフェン−メチル(これは、メチル4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ピリジン−2−カルボキシレート、CAS登録番号943831−98−9である)、式Iの化合物+イオフェンスルフロン(これは、1−(2−ヨードフェニルスルホニル)−3−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)尿素、CAS登録番号1144097−22−2である)、または式Iの化合物+イオフェンスルフロン−ナトリウム(これは、ナトリウムN−(2−ヨードフェニルスルホニル)−N’−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)カルバミミデート、CAS登録番号1144097−30−2である);
ここで、式(I)の化合物の混合相手は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)そのエステル(特に、農芸化学的に許容できるエステル)または塩(特に、農芸化学的に許容できる塩)の形態であってもよい。
【0556】
穀物への施用の場合、より好ましいのは:式(I)の化合物+アミドスルフロン、式(I)の化合物+アミノピラリド、式(I)の化合物+ベフルブタミド、式(I)の化合物+ブロモキシニル、式(I)の化合物+ヘプタン酸ブロモキシニル、式(I)の化合物+オクタン酸ブロモキシニル、式(I)の化合物+ヘプタン酸ブロモキシニル+オクタン酸ブロモキシニル、式(I)の化合物+カルフェントラゾン、式(I)の化合物+カルフェントラゾン−エチル、式(I)の化合物+クロロトルロン、式(I)の化合物+クロルスルフロン、式(I)の化合物+クロジナホップ、式(I)の化合物+クロジナホップ−プロパルギル、式(I)の化合物+クロピラリド、式(I)の化合物+2,4−D、式(I)の化合物+2,4−D−ジメチルアンモニウム、式(I)の化合物+2,4−D−2−エチルヘキシル、式(I)の化合物+2,4−Dのコリン塩(例えば、国際公開第2010/123871A1号パンフレットの実施例2および3を参照)、式(I)の化合物+ジカンバ、式(I)の化合物+ジカンバ−ジメチルアンモニウム、式(I)の化合物+ジカンバ−カリウム、式(I)の化合物+ジカンバ−ナトリウム、式(I)の化合物+ジカンバ−ジグリコールアミン、式(I)の化合物+ジカンバのN,N−ビス−[アミノプロピル]メチルアミン塩(例えば、米国特許出願公開第2012/0184434A1号明細書を参照)、式(I)の化合物+ジフェンゾコート、式(I)の化合物+ジフェンゾコートメチルサルフェート、式(I)の化合物+ジフルフェニカン、式(I)の化合物+フェノキサプロップ−P、式(I)の化合物+フェノキサプロップ−P−エチル、式(I)の化合物+フロラスラム、式(I)の化合物+フルカルバゾン、式(I)の化合物+フルカルバゾン−ナトリウム、式(I)の化合物+フルフェナセット、式(I)の化合物+フルピルスルフロン、式(I)の化合物+フルピルスルフロン−メチル−ナトリウム、式(I)の化合物+フルロキシピル、式Iの化合物+フルロキシピル−メプチル、式Iの化合物+フルロキシピル−ブトメチル、式(I)の化合物+フルルタモン、式(I)の化合物+ヨードスルフロン、式(I)の化合物+ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム、式(I)の化合物+MCPA、式(I)の化合物+メソスルフロン、式(I)の化合物+メソスルフロン−メチル、式(I)の化合物+メトスルフロン、式(I)の化合物+メトスルフロン−メチル、式(I)の化合物+ペンジメタリン、式(I)の化合物+ピコリナフェン、式(I)の化合物+ピノキサデン、式(I)の化合物+プロスルホカルブ、式(I)の化合物+ピラスルホトール、式(I)の化合物+ピロキサスルホン(KIH−485)、式(I)の化合物+ピロックススラム、式(I)の化合物+スルホスルフロン、式(I)の化合物+チフェンスルフロン、式(I)の化合物+チフェンスルフロン−メチル、式Iの化合物+トプラメゾン、式(I)の化合物+トラルコキシジム、式(I)の化合物+トリアスルフロン、式(I)の化合物+トリベヌロン、式(I)の化合物+トリベヌロン−メチル、式(I)の化合物+トリフルラリン、式(I)の化合物+トリネキサパック−エチル、式(I)の化合物+トリトスルフロン、式Iの化合物+4−ヒドロキシ−3−[[2−[(2−メトキシエトキシ)-メチル]−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン(これは、ビシクロピロン、CAS登録番号352010−68−5である)、式(I)の化合物+国際公開第2010/059676号パンフレットに開示されている特定の除草性化合物のうちの1つ(Dow、例えば、その中の例の1つに定義されるとおりであり、および/または例えば、さらに毒性緩和剤としてクロキントセット−メキシルであり得る)(この文献のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+国際公開第2010/059680号パンフレットに開示されている特定の除草性化合物のうちの1つ(Dow、例えば、その中の例の1つに定義されるとおりであり、および/または例えば、さらにクロキントセット−メキシルまたは別の毒性緩和剤であり得る)(この文献のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式Iの化合物+ハラウキシフェン(これは、4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ピリジン−2−カルボン酸、CAS登録番号943832−60−8である)、式Iの化合物+ハラウキシフェン−メチル(これは、メチル4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ピリジン−2−カルボキシレート、CAS登録番号943831−98−9である)、式Iの化合物+イオフェンスルフロン(これは、1−(2−ヨードフェニルスルホニル)−3−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)尿素、CAS登録番号1144097−22−2である)、または式Iの化合物+イオフェンスルフロン−ナトリウム(これは、ナトリウムN−(2−ヨードフェニルスルホニル)−N’−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)カルバミミデート、CAS登録番号1144097−30−2である)
を含む混合物であり;
ここで、式(I)の化合物の混合相手は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)そのエステル(特に、農芸化学的に許容できるエステル)または塩(特に、農芸化学的に許容できる塩)の形態であってもよい。
【0557】
イネへの施用の場合、以下の混合物が好ましい:式(I)の化合物+アジムスルフロン、式(I)の化合物+ベンスルフロン、式(I)の化合物+ベンスルフロン−メチル、式(I)の化合物+ベンゾビシクロン、式(I)の化合物+ベンゾフェナップ、式(I)の化合物+ビスピリバック、式(I)の化合物+ビスピリバック−ナトリウム、式(I)の化合物+ブタクロール、式(I)の化合物+カフェンストロール、式(I)の化合物+シノスルフロン、式(I)の化合物+クロマゾン、式(I)の化合物+クロメプロップ、式(I)の化合物+シクロスルファムロン、式(I)の化合物+シハロホップ、式(I)の化合物+シハロホップ−ブチル、式(I)の化合物+2,4−D、式(I)の化合物+2,4−D−ジメチルアンモニウム、式(I)の化合物+2,4−D−2−エチルヘキシル、式(I)の化合物+2,4−Dのコリン塩(例えば、国際公開第2010/123871A1号パンフレットの実施例2および3を参照)、式(I)の化合物+ダイムロン、式(I)の化合物+ジカンバ、式(I)の化合物+ジカンバ−ジメチルアンモニウム、式(I)の化合物+ジカンバ−カリウム、式(I)の化合物+ジカンバ−ナトリウム、式(I)の化合物+ジカンバ−ジグリコールアミン、式(I)の化合物+ジカンバのN,N−ビス−[アミノプロピル]メチルアミン塩(例えば、米国特許出願公開第2012/0184434A1号明細書を参照)、式(I)の化合物+ジクワット、式(I)の化合物+二臭化ジクワット、式(I)の化合物+エスプロカルブ、式(I)の化合物+エトキシスルフロン、式(I)の化合物+フェノキサプロップ、式(I)の化合物+フェノキサプロップ−エチル、式(I)の化合物+フェノキサプロップ−P、式(I)の化合物+フェノキサプロップ−P−エチル、式Iの化合物+フェノキサスルホン(CAS登録番号639826−16−7)、式(I)の化合物+フェントラザミド、式(I)の化合物+フロラスラム、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム、式(I)の化合物+グリホサート、式(I)の化合物+グリホサート−二アンモニウム、式(I)の化合物+グリホサート−イソプロピルアンモニウム、式(I)の化合物+グリホサート−カリウム、式(I)の化合物+ハロスルフロン、式(I)の化合物+ハロスルフロン−メチル、式(I)の化合物+イマゾスルフロン、式Iの化合物+イプフェンカルバゾン(CAS登録番号212201−70−2)、式(I)の化合物+MCPA、式(I)の化合物+メフェナセット、式(I)の化合物+メソトリオン、式(I)の化合物+メタミホップ、式Iの化合物+メタゾスルフロン(NC−620、CAS登録番号868680−84−6)、式(I)の化合物+メトスルフロン、式(I)の化合物+メトスルフロン−メチル、式(I)の化合物+n−メチルグリホサート、式(I)の化合物+オルソスルファムロン、式(I)の化合物+オリザリン、式(I)の化合物+オキサジアルギル、式(I)の化合物+オキサジアゾン、式(I)の化合物+二塩化パラコート、式(I)の化合物+ペンジメタリン、式(I)の化合物+ペノキススラム、式(I)の化合物+プレチラクロール、式(I)の化合物+プロホキシジム、式(I)の化合物+プロパニル、式Iの化合物+プロピリスルフロン(TH−547、CAS登録番号570415−88−2)、式(I)の化合物+ピラゾリネート、式(I)の化合物+ピラゾスルフロン、式(I)の化合物+ピラゾスルフロン−エチル、式(I)の化合物+ピラゾキシフェン、式(I)の化合物+ピリベンゾキシム、式(I)の化合物+ピリフタリド、式(I)の化合物+ピリミノバック、式(I)の化合物+ピリミノバック−メチル、式(I)の化合物+ピリミスルファン、式(I)の化合物+キンクロラック、式(I)の化合物+テフリルトリオン、式(I)の化合物+トリアスルフロンおよび式(I)の化合物+トリネキサパック−エチル、式(I)の化合物+4−(4’−クロロ−4−シクロプロピル−2’−フルオロビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2010/136431 A9号パンフレット(Syngenta Limited)の31〜32頁および35〜36頁に開示されている実施例P8の化合物であり、国際公開第2011/073616 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の4、5、7および11頁に開示されている化合物A−13でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(2’,4’−ジクロロ−4−シクロプロピルビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2010/136431 A9号パンフレット(Syngenta Limited)の36〜37頁および40〜41頁に開示されている実施例P9の化合物であり、国際公開第2011/073616 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の10頁に開示されている化合物A−12でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(4’−クロロ−4−エチル−2’−フルオロビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2008/071405 A1号パンフレット(Syngenta Participations AGおよびSyngenta Limited)の95頁に開示されている化合物A−66であり、国際公開第2011/073615 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の7頁に開示されている化合物A−4でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(2’,4’−ジクロロ−4−エチルビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2008/071405 A1号パンフレット(Syngenta Participations AGおよびSyngenta Limited)の93頁に開示されている化合物A−45であり、国際公開第2010/136431 A9号パンフレット(Syngenta Limited)の41および45頁に開示されている実施例P10の化合物でもあり、国際公開第2011/073615 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の7頁に開示されている化合物A−7でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(2’,4’−ジクロロ−4−エチルビフェニル−3−イル)−5−(メトキシカルボニルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3(6H)−オン(これは、国際公開第2008/071405 A1号パンフレット(Syngenta Participations AGおよびSyngenta Limited)の231頁に開示されている化合物D−26であり、国際公開第2011/073615 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の8頁に開示されている化合物A−9でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+国際公開第2010/059671号パンフレットに開示されている特定の除草性化合物のうちの1つ(Dow、例えば、その中の例の1つに定義されるとおりであり、および/または例えば、さらに毒性緩和剤であり得る)(この文献のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式Iの化合物+ハラウキシフェン(これは、4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ピリジン−2−カルボン酸、CAS登録番号943832−60−8である)、式Iの化合物+ハラウキシフェン−メチル(これは、メチル4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ピリジン−2−カルボキシレート、CAS登録番号943831−98−9である)、式Iの化合物+イオフェンスルフロン(これは、1−(2−ヨードフェニルスルホニル)−3−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)尿素、CAS登録番号1144097−22−2である)、式Iの化合物+イオフェンスルフロン−ナトリウム(これは、ナトリウムN−(2−ヨードフェニルスルホニル)−N’−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)カルバミミデート、CAS登録番号1144097−30−2である)、または式Iの化合物+トリアファモン(これは、N−[2−[(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)カルボニル]−6−フルオロフェニル]−N−メチル−1,1−ジフルオロメタンスルホンアミド、CAS登録番号874195−61−6である);
ここで、式(I)の化合物の混合相手は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)そのエステル(特に、農芸化学的に許容できるエステル)または塩(特に、農芸化学的に許容できる塩)の形態であってもよい。
【0558】
イネへの施用の場合、より好ましいのは:式(I)の化合物+アジムスルフロン、式(I)の化合物+ベンスルフロン、式(I)の化合物+ベンスルフロン−メチル、式(I)の化合物+ベンゾビシクロン、式(I)の化合物+ベンゾフェナップ、式(I)の化合物+ビスピリバック、式(I)の化合物+ビスピリバック−ナトリウム、式(I)の化合物+クロマゾン、式(I)の化合物+クロメプロップ、式(I)の化合物+シハロホップ、式(I)の化合物+シハロホップ−ブチル、式(I)の化合物+2,4−D、式(I)の化合物+2,4−D−ジメチルアンモニウム、式(I)の化合物+2,4−D−2−エチルヘキシル、式(I)の化合物+2,4−Dのコリン塩(例えば、国際公開第2010/123871A1号パンフレットの実施例2および3を参照)、式(I)の化合物+ダイムロン、式(I)の化合物+ジカンバ、式(I)の化合物+ジカンバ−ジメチルアンモニウム、式(I)の化合物+ジカンバ−カリウム、式(I)の化合物+ジカンバ−ナトリウム、式(I)の化合物+ジカンバ−ジグリコールアミン、式(I)の化合物+ジカンバのN,N−ビス−[アミノプロピル]メチルアミン塩(例えば、米国特許出願公開第2012/0184434A1号明細書を参照)、式(I)の化合物+エスプロカルブ、式(I)の化合物+エトキシスルフロン、式(I)の化合物+フェノキサプロップ−P、式(I)の化合物+フェノキサプロップ−P−エチル、式Iの化合物+フェノキサスルホン(CAS登録番号639826−16−7)、式(I)の化合物+フェントラザミド、式(I)の化合物+フロラスラム、式(I)の化合物+ハロスルフロン、式(I)の化合物+ハロスルフロン−メチル、式(I)の化合物+イマゾスルフロン、式Iの化合物+イプフェンカルバゾン(CAS登録番号212201−70−2)、式(I)の化合物+MCPA、式(I)の化合物+メフェナセット、式(I)の化合物+メソトリオン、式Iの化合物+メタゾスルフロン(NC−620、CAS登録番号868680−84−6)、式(I)の化合物+メトスルフロン、式(I)の化合物+メトスルフロン−メチル、式(I)の化合物+オルソスルファムロン、式(I)の化合物+オキサジアルギル、式(I)の化合物+オキサジアゾン、式(I)の化合物+ペンジメタリン、式(I)の化合物+ペノキススラム、式(I)の化合物+プレチラクロール、式Iの化合物+プロピリスルフロン(TH−547、CAS登録番号570415−88−2)、式(I)の化合物+ピラゾリネート、式(I)の化合物+ピラゾスルフロン、式(I)の化合物+ピラゾスルフロン−エチル、式(I)の化合物+ピラゾキシフェン、式(I)の化合物+ピリベンゾキシム、式(I)の化合物+ピリフタリド、式(I)の化合物+ピリミノバック、式(I)の化合物+ピリミノバック−メチル、式(I)の化合物+ピリミスルファン、式(I)の化合物+キンクロラック、式(I)の化合物+テフリルトリオン、式(I)の化合物+トリアスルフロンおよび式(I)の化合物+トリネキサパック−エチル、式(I)の化合物+4−(4’−クロロ−4−シクロプロピル−2’−フルオロビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2010/136431 A9号パンフレット(Syngenta Limited)の31〜32頁および35〜36頁に開示されている実施例P8の化合物であり、国際公開第2011/073616 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の4、5、7および11頁に開示されている化合物A−13でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(2’,4’−ジクロロ−4−シクロプロピルビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2010/136431 A9号パンフレット(Syngenta Limited)の36〜37頁および40〜41頁に開示されている実施例P9の化合物であり、国際公開第2011/073616 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の10頁に開示されている化合物A−12でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(4’−クロロ−4−エチル−2’−フルオロビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2008/071405 A1号パンフレット(Syngenta Participations AGおよびSyngenta Limited)の95頁に開示されている化合物A−66であり、国際公開第2011/073615 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の7頁に開示されている化合物A−4でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(2’,4’−ジクロロ−4−エチルビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2008/071405 A1号パンフレット(Syngenta Participations AGおよびSyngenta Limited)の93頁に開示されている化合物A−45であり、国際公開第2010/136431 A9号パンフレット(Syngenta Limited)の41および45頁に開示されている実施例P10の化合物でもあり、国際公開第2011/073615 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の7頁に開示されている化合物A−7でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(2’,4’−ジクロロ−4−エチルビフェニル−3−イル)−5−(メトキシカルボニルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3(6H)−オン(これは、国際公開第2008/071405 A1号パンフレット(Syngenta Participations AGおよびSyngenta Limited)の231頁に開示されている化合物D−26であり、国際公開第2011/073615 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の8頁に開示されている化合物A−9でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+国際公開第2010/059671号パンフレットに開示されている特定の除草性化合物のうちの1つ(Dow、例えば、その中の例の1つに定義されるとおりであり、および/または例えば、さらに毒性緩和剤であり得る)(この文献のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式Iの化合物+ハラウキシフェン(これは、4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ピリジン−2−カルボン酸、CAS登録番号943832−60−8である)、式Iの化合物+ハラウキシフェン−メチル(これは、メチル4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ピリジン−2−カルボキシレート、CAS登録番号943831−98−9である)、式Iの化合物+イオフェンスルフロン(これは、1−(2−ヨードフェニルスルホニル)−3−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)尿素、CAS登録番号1144097−22−2である)、式Iの化合物+イオフェンスルフロン−ナトリウム(これは、ナトリウムN−(2−ヨードフェニルスルホニル)−N’−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)カルバミミデート、CAS登録番号1144097−30−2である)、または式Iの化合物+トリアファモン(これは、N−[2−[(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)カルボニル]−6−フルオロフェニル]−N−メチル−1,1−ジフルオロメタンスルホンアミド、CAS登録番号874195−61−6である)
を含む混合物であり;
ここで、式(I)の化合物の混合相手は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)そのエステル(特に、農芸化学的に許容できるエステル)または塩(特に、農芸化学的に許容できる塩)の形態であってもよい。
【0559】
ダイズへの施用の場合、以下の混合物が好ましい:
式(I)の化合物+アシフルオルフェン、式(I)の化合物+アシフルオルフェン−ナトリウム、式(I)の化合物+アメトリン、式(I)の化合物+アトラジン、式(I)の化合物+ベンタゾン、式(I)の化合物+ビシクロピロン、式(I)の化合物+ブロモキシニル、式(I)の化合物+ヘプタン酸ブロモキシニル、式(I)の化合物+オクタン酸ブロモキシニル、式(I)の化合物+ヘプタン酸ブロモキシニル+オクタン酸ブロモキシニル、式(I)の化合物+カルフェントラゾン、式(I)の化合物+カルフェントラゾン−エチル、式(I)の化合物+クロランスラム、式(I)の化合物+クロランスラム−メチル、式(I)の化合物+クロリムロン、式(I)の化合物+クロリムロン−エチル、式(I)の化合物+クレトジム、式(I)の化合物+クロマゾン、式(I)の化合物+シアナジン、式(I)の化合物+2,4−D(特に、例えば遺伝子組み換えされた2,4−D耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+2,4−D−ジメチルアンモニウム(特に、例えば遺伝子組み換えされた2,4−D耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+2,4−D−2−エチルヘキシル(特に、例えば遺伝子組み換えされた2,4−D耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+2,4−Dのコリン塩(例えば、国際公開第2010/123871A1号パンフレットの実施例2および3を参照)(特に、例えば遺伝子組み換えされた2,4−D耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+2,4−D+グリホサート(特に、例えば遺伝子組み換えされた、2,4−D耐性および/またはグリホサート耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+2,4−D−ジメチルアンモニウム+グリホサート(特に、例えば遺伝子組み換えされた、2,4−D耐性および/またはグリホサート耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+2,4−D−2−エチルヘキシル+グリホサート(特に、例えば遺伝子組み換えされた、2,4−D耐性および/またはグリホサート耐性ダイズへの施用の場合)、式Iの化合物+2,4−Dのコリン塩+グリホサート(例えば、国際公開第2010/123871A1号パンフレットの実施例2および3を参照)(特に、例えば遺伝子組み換えされた、ジカンバ耐性および/またはグリホサート耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+ジカンバ(特に、例えば遺伝子組み換えされたジカンバ耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+ジカンバ−ジメチルアンモニウム(特に、例えば遺伝子組み換えされたジカンバ耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+ジカンバ−カリウム(特に、例えば遺伝子組み換えされたジカンバ耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+ジカンバ−ナトリウム(特に、例えば遺伝子組み換えされたジカンバ耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+ジカンバ−ジグリコールアミン(特に、例えば遺伝子組み換えされたジカンバ耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+ジカンバのN,N−ビス−[アミノプロピル]メチルアミン塩(特に、例えば遺伝子組み換えされたジカンバ耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+ジカンバ+グリホサート(特に、例えば遺伝子組み換えされた、ジカンバ耐性および/またはグリホサート耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+ジカンバ−ジメチルアンモニウム+グリホサート(特に、例えば遺伝子組み換えされた、ジカンバ耐性および/またはグリホサート耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+ジカンバ−カリウム+グリホサート(特に、例えば遺伝子組み換えされた、ジカンバ耐性および/またはグリホサート耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+ジカンバ−ナトリウム+グリホサート(特に、例えば遺伝子組み換えされた、ジカンバ耐性および/またはグリホサート耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+ジカンバ−ジグリコールアミン+グリホサート(特に、例えば遺伝子組み換えされた、ジカンバ耐性および/またはグリホサート耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+ジカンバのN,N−ビス−[アミノプロピル]メチルアミン塩+グリホサート(例えば、米国特許出願公開第2012/0184434A1号明細書を参照)(特に、例えば遺伝子組み換えされた、ジカンバ耐性および/またはグリホサート耐性ダイズへの施用の場合)、式(I)の化合物+ジクロスラム、式(I)の化合物+ジメテナミド、式(I)の化合物+ジメテナミド−P、式(I)の化合物+ジクワット、式(I)の化合物+二臭化ジクワット、式(I)の化合物+ジウロン、式(I)の化合物+フェノキサプロップ、式(I)の化合物+フェノキサプロップ−エチル、式(I)の化合物+フェノキサプロップ−P、式(I)の化合物+フェノキサプロップ−P−エチル、式(I)の化合物+フルアジホップ、式(I)の化合物+フルアジホップ−ブチル、式(I)の化合物+フルアジホップ−P、式(I)の化合物+フルアジホップ−P−ブチル、式(I)の化合物+フルフェナセット、式(I)の化合物+フルメトスラム、式(I)の化合物+フルミオキサジン、式(I)の化合物+フルチアセット、式(I)の化合物+フルチアセット−メチル、式(I)の化合物+ホメサフェン、式(I)の化合物+グルホシネート、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム、式(I)の化合物+グリホサート、式(I)の化合物+グリホサート−二アンモニウム、式(I)の化合物+グリホサート−イソプロピルアンモニウム、式(I)の化合物+グリホサート−カリウム、式(I)の化合物+イマゼタピル、式(I)の化合物+ラクトフェン、式(I)の化合物+メソトリオン、式(I)の化合物+メトラクロール、式(I)の化合物+S−メトラクロール、式(I)の化合物+メトリブジン、式(I)の化合物+オキシフルオルフェン、式(I)の化合物+パラコート、式(I)の化合物+二塩化パラコート、式(I)の化合物+ペンジメタリン、式(I)の化合物+ピロキサスルホン、式Iの化合物+キザロホップ、式Iの化合物+キザロホップ−エチル、式Iの化合物+キザロホップ−P、式Iの化合物+キザロホップ−P−エチル、式Iの化合物+キザロホップ−P−テフリル、式(I)の化合物+サフルフェナシル、式(I)の化合物+セトキシジム、式(I)の化合物+スルフェントラゾン、式(I)の化合物+チフェンスルフロン、式(I)の化合物+チフェンスルフロン−メチル、式(I)の化合物+トリベヌロン、式(I)の化合物+トリベヌロン−メチル、式(I)の化合物+トリフルラリン、式(I)の化合物+4−(4’−クロロ−4−シクロプロピル−2’−フルオロビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2010/136431 A9号パンフレット(Syngenta Limited)の31〜32頁および35〜36頁に開示されている実施例P8の化合物であり、国際公開第2011/073616 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の4、5、7および11頁に開示されている化合物A−13でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(2’,4’−ジクロロ−4−シクロプロピルビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2010/136431 A9号パンフレット(Syngenta Limited)の36〜37頁および40〜41頁に開示されている実施例P9の化合物であり、国際公開第2011/073616 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の10頁に開示されている化合物A−12でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(4’−クロロ−4−エチル−2’−フルオロビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2008/071405 A1号パンフレット(Syngenta Participations AGおよびSyngenta Limited)の95頁に開示されている化合物A−66であり、国際公開第2011/073615 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の7頁に開示されている化合物A−4でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、式(I)の化合物+4−(2’,4’−ジクロロ−4−エチルビフェニル−3−イル)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3,5(4H,6H)−ジオン(これは、国際公開第2008/071405 A1号パンフレット(Syngenta Participations AGおよびSyngenta Limited)の93頁に開示されている化合物A−45であり、国際公開第2010/136431 A9号パンフレット(Syngenta Limited)の41および45頁に開示されている実施例P10の化合物でもあり、国際公開第2011/073615 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の7頁に開示されている化合物A−7でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される)、または式(I)の化合物+4−(2’,4’−ジクロロ−4−エチルビフェニル−3−イル)−5−(メトキシカルボニルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチル−2H−ピラン−3(6H)−オン(これは、国際公開第2008/071405 A1号パンフレット(Syngenta Participations AGおよびSyngenta Limited)の231頁に開示されている化合物D−26であり、国際公開第2011/073615 A2号パンフレット(Syngenta Limited)の8頁に開示されている化合物A−9でもあり、これらの公報のこれらの部分は、参照により本明細書に援用される);
ここで、式(I)の化合物の混合相手は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)そのエステル(特に、農芸化学的に許容できるエステル)または塩(特に、農芸化学的に許容できる塩)の形態であってもよい。
【0560】
式(I)の化合物(特に、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩として存在する、表1〜46の化合物、および/または本明細書における化合物A1〜A7、A8、またはP1〜P5のうちの1つ)と、1つ以上のさらなる除草剤とを含む上記の組成物または混合物において、それぞれのさらなる除草剤に対する式(I)の化合物の重量比は、広い範囲にわたって変化することがあり、典型的に、500:1〜1:500または300:1〜1:500または500:1〜1:200、特に、200:1〜1:200または150:1〜1:200または200:1〜1:100、より特に、100:1〜1:100または100:1〜1:50、さらにより特に、30:1〜1:30である。典型的に、これらの重量比は、遊離化合物として、すなわち、任意の関連する塩対イオンの重量を除いて測定される。
【0561】
本発明に係る式Iの化合物は、毒性緩和剤と組み合わせて使用され得る。好ましくは、これらの混合物中、式Iの化合物は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩として存在する、表1〜46に列挙される(開示される)化合物のうちの1つ、および/または本明細書において、例えば本明細書において以下に例示される化合物のうちの1つ(特に、化合物A1〜A7、A8、またはP1〜P5のうちの1つ)である。毒性緩和剤との以下の混合物が、特に考慮される:
式Iの化合物+クロキントセット−メキシル、式Iの化合物+クロキントセット酸またはその農芸化学的に許容できる塩、式Iの化合物+フェンクロラゾール−エチル、式Iの化合物+フェンクロラゾール酸またはその農芸化学的に許容できる塩、式Iの化合物+メフェンピル−ジエチル、式Iの化合物+メフェンピル二酸、式Iの化合物+イソキサジフェン−エチル、式Iの化合物+イソキサジフェン酸、式Iの化合物+フリラゾール、式Iの化合物+フリラゾールR異性体、式(I)の化合物+N−(2−メトキシベンゾイル)−4−[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド、式Iの化合物+ベノキサコール、式Iの化合物+ジクロルミド、式Iの化合物+AD−67、式Iの化合物+オキサベトリニル、式Iの化合物+シオメトリニル、式Iの化合物+シオメトリニルZ−異性体、式Iの化合物+フェンクロリム、式Iの化合物+シプロスルファミド、式Iの化合物+ナフタル酸無水物、式Iの化合物+フルラゾール、式Iの化合物+CL 304,415、式Iの化合物+ジシクロノン、式Iの化合物+フルキソフェニム、式Iの化合物+DKA−24、式Iの化合物+R−29148および式Iの化合物+PPG−1292。
【0562】
好ましくは、式(I)の化合物(特に、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩として存在する、表1〜46の化合物、および/または本明細書における化合物A1〜A7、A8、またはP1〜P5のうちの1つ)と、毒性緩和剤とを含む組成物または混合物において、毒性緩和剤は、ベノキサコール、クロキントセット酸またはその農芸化学的に許容できる塩、クロキントセット−メキシル、シプロスルファミド、メフェンピル−ジエチル、イソキサジフェン−エチルおよび/またはN−(2−メトキシベンゾイル)−4−[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミドを含む(例えばそれらである)。特定の一実施形態において、毒性緩和剤は、特に、コムギ、オオムギ、ライムギおよび/またはライコムギなどのオートムギ以外の穀物に使用するために;クロキントセット酸またはその農芸化学的に許容できる塩、クロキントセット−メキシル、メフェンピル−ジエチルおよび/またはイソキサジフェン−エチルを含む(例えばそれらである)。クロキントセット−メキシルが、特に有益であり、特に、コムギ、オオムギ、ライムギおよび/またはライコムギなどのオートムギ以外の穀物に使用するための最も好ましい毒性緩和剤である。
【0563】
除草剤に対する毒性緩和剤の比率は、施用形態に大きく左右される。しかしながら、典型的に、毒性緩和剤に対する式(I)の化合物の重量比は、広い範囲にわたって変化することがあり、典型的に、200:1〜1:200、特に、50:1〜1:20などの50:1〜1:50、より特に、20:1〜1:20、さらにより特に、20:1〜1:10である。上述されるように、好ましくは、毒性緩和剤は、ベノキサコール、クロキントセット−メキシル、クロキントセット酸またはその農芸化学的に許容できる塩、シプロスルファミド、メフェンピル−ジエチル、イソキサジフェン−エチルおよび/またはN−(2−メトキシベンゾイル)−4−[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミドを含み(例えばそれらであり);その場合、より好ましくは、毒性緩和剤に対する式(I)の化合物の重量比は、50:1〜1:20または20:1〜1:10、さらにより好ましくは、15:1〜1:2である。典型的に、これらの重量比は、遊離化合物として、すなわち、任意の関連する塩対イオンの重量を除いて測定される。上記の典型的なまたは好ましい実施形態において、好ましくは、式(I)の化合物は、任意選択的に、(例えば、化学的に可能である場合)その農芸化学的に許容できる塩として存在する、表1〜46の化合物、および/または本明細書における化合物A1〜A7、A8、またはP1〜P5のうちの1つである。
【0564】
除草剤(特に、式(I)の化合物)および/または毒性緩和剤の施用量:除草剤(特に、式(I)の化合物)に対する毒性緩和剤の施用量は、施用形態に大きく左右される。圃場および/または土壌および/または植物の処理(例えば、圃場または温室における)の場合:例えば、ha当たり0.001〜5.0kg(例えば1〜1000g)の毒性緩和剤、好ましくは、ha当たり0.001〜0.5kg(特に、1〜250gまたは2〜200gまたは5〜200g)の毒性緩和剤が施用され;および/または一般に、ha当たり0.001〜2kgの除草剤(例えば式(I)の化合物)であるが、好ましくは、ha当たり0.005〜1kg(より好ましくは、5〜500gまたは10〜400gまたは10〜300gまたは20〜200g)の除草剤(特に、式(I)の化合物)が施用される(ha=ヘクタール)。典型的に、これらの施用量は、遊離化合物として、すなわち、任意の関連する塩対イオンの重量を除いて測定される。圃場および/または植物の処理では、除草剤(特に、式(I)の化合物)の施用は、好ましくは、出芽後である。
【0565】
上記の毒性緩和剤および除草剤は、例えば、the Pesticide Manual,Twelfth Edition,British Crop Protection Council,2000;またはThe Pesticide Manual,15th edition(2009)または16th edition(2012),ed.C.D.S.Tomlin,British Crop Production Councilに記載されている。R−29148は、例えば、P.B.Goldsbrough et al.,Plant Physiology,(2002),Vol.130 pp.1497−1505およびその中の参照文献によって記載されている。PPG−1292は、国際公開第2009/211761号パンフレットから公知である。N−(2−メトキシベンゾイル)−4−[(メチルアミノカルボニル)アミノ]−ベンゼンスルホンアミドは、例えば欧州特許第365484号明細書から公知である。
【0566】
特定の一実施形態において、式(I)の化合物と、1つ以上のさらなる除草剤(例えば本明細書において上述される)とを含む組成物または混合物は、本明細書において、例えば本明細書において上に記載される毒性緩和剤のうちの1つと一緒に施用され得る。
【0567】
本発明に係る化合物および/または除草性組成物は、例えば、出芽前施用、出芽後施用および種子粉衣などの、農業において慣例的な全ての施用方法に好適である。出芽後施用が好ましい。目的とする用途に応じて、毒性緩和剤は、作物の種子材料の前処理(種子または苗の粉衣)に使用され得、または種まきの前または後に土壌に導入され得、その後、任意に、共除草剤(co−herbicide)と組み合わせて、(毒性緩和されていない)式(I)の化合物が施用される。しかしながら、毒性緩和剤はまた、植物の出芽前または出芽後に、単独で、または除草剤とともに施用され得る。したがって、毒性緩和剤による植物または種子材料の処理は、原則として、除草剤の施用時間とは独立して行われ得る。(例えば、タンク混合物の形態における)除草剤および毒性緩和剤の同時施用による植物の処理が、一般に好ましい。除草剤に対する毒性緩和剤の施用量は、施用形態に大きく左右される。圃場および/または土壌および/または植物の処理の場合(例えば、圃場または温室において)、一般に、0.001〜5.0kgの毒性緩和剤/ha、好ましくは、0.001〜0.5kgの毒性緩和剤/haが施用される。種子粉衣の場合、一般に、種子のkg当たり0.001〜10gの毒性緩和剤、好ましくは、種子のkg当たり0.05〜2gの毒性緩和剤が施用される。毒性緩和剤が、種まきの直前に、浸種により液体形態で施用される場合、1〜10000ppm、好ましくは、100〜1000ppmの濃度の活性成分を含有する毒性緩和剤溶液を使用するのが有利である。
【0568】
本発明において、圃場および/または土壌および/または植物の処理(例えば出芽後の施用)の場合、一般に、1〜2000gの除草剤(特に、式(I)の化合物)/ha、ただし、好ましくは、5〜1000gの除草剤(特に、式(I)の化合物)/ha、より好ましくは、10〜400gの除草剤(特に、式(I)の化合物)/haが施用される。毒性緩和剤が使用される場合、圃場および/または土壌および/または植物の処理(例えば出芽後の施用)の場合、一般に、0.5〜1000gの毒性緩和剤/ha、好ましくは、2〜500gの毒性緩和剤/ha、より好ましくは、5〜200gの毒性緩和剤/haが施用される。
【0569】
以下の実施例は、本発明をさらに例示するが、本発明を限定するものではない。
【実施例】
【0570】
調製実施例
当業者は、例えば、J.March,Advanced Organic Chemistry,third edition,John Wiley and Sonsによって本明細書で記載されるように、後述される特定の化合物がβ−ケトエノールであり、したがって、単一の互変異性体として、またはケト−エノールとジケトン互変異性体との混合物として存在し得ることを理解するであろう。本明細書で以下におよび以下の表T1、T2およびP1に示される化合物、同様に表1〜46に示される化合物は、任意の単一のエノール互変異性体として描かれているが、この記載が、ジケトン形態および互変異性によって生じ得る考えられるあらゆるエノールの両方を包含することが推測されるべきである。2つ以上の互変異性体が、プロトン(
1H)NMRにおいて観察される場合、示されるデータは、互変異性体の混合物についてのものである。さらに、以下に示され得る化合物のいくつかは、簡潔にするために単一の鏡像異性体として描かれているが、単一の鏡像異性体として規定されない限り、これらの構造は、鏡像異性体の混合物(例えば、ラセミ体混合物)を表すものと解釈されるべきである。さらに、化合物のいくつかは、ジアステレオ異性体として存在することができ、これらが、ジアステレオ異性体の混合物としてまたは考えられるあらゆる単一のジアステレオ異性体として存在し得ることが推測されるべきである。詳細な実験項の中で、主な互変異性体(または、示される構造体)がエノール形態であっても、ジケトン互変異性体が、命名の目的のために選択される。
【0571】
本明細書において使用される略語:
s=一重項;brsまたはbr s=幅広の一重項;d=二重項;t=三重項;m=多重項。
NMR:核磁気共鳴
LC−MS:液体クロマトグラフィー−質量分析法
DMSO:ジメチルスルホキシド
THF:テトラヒドロフラン
RT:(実験および/または温度の文脈における)室温
RT:(LCMSの文脈における)保持時間
【0572】
LC−MS分析
注記:HPLC−MSによって特性評価される化合物を、Waters Atlantis dC18カラム(カラム長20mm、カラムの内径3mm、粒径3μm、温度40℃)、WatersフォトダイオードアレイおよびMicromass ZQ2000を備えたAgilent 1100 Series HPLCを用いて分析した。以下の勾配表にしたがって、分析を、3分間の実行時間を用いて行った:
【0573】
【表10】
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【0574】
各化合物について得られる特性値は、保持時間(RT、分単位で記録される)および分子イオン、典型的に、カチオンMH+であった。
【0575】
実施例1 4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−ベンズアルデヒドの調製
【0576】
【化119】
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【0577】
フレーク状の水酸化カリウム(59.575g)を、温度を20℃未満に保ちながら、撹拌および冷却された(氷浴)メタノール(600mL)に少しずつ加えた。この溶液を滴下漏斗に移した。出発材料、4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−ベンズアルデヒド(市販されている、ケミカル・アブストラクツ・登録番号(Chemical Abstracts Reg.No.)537013−51−7、200g)を、25℃でメタノール(1210mL)に溶解させた。混合物を40℃に温め、カリウムメトキシド溶液を、撹拌しながら20分間にわたって滴下漏斗から加えた。最初の発熱が観察され、それを外部冷却によって制御した。反応温度を55℃に上昇させ、加熱を1時間にわたって続けた。
【0578】
反応混合物を室温に冷まし、メタノールを減圧下で除去した。得られた残渣を、水(1.6L)と酢酸エチル(1.6L)とに分液した。相を分離し、水層を、さらなる酢酸エチル(2×0.5L)で抽出した。組み合わされた有機相を、水(0.5L)で洗浄し、減圧下で濃縮したところ、黄色の固体が残った。
【0579】
この固体を低温イソ−ヘキサンを用いて研和し、ろ過し、減圧下で乾燥させたところ、黄色の固体が、所望の化合物4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−ベンズアルデヒド[1H−NMR(400MHz、CDCl
3)10.36 δ(デルタ):(s,1H)、6.94〜6.97(m,2H)、3.94(s,3H)]および4−ブロモ−2,6−ジメトキシ−ベンズアルデヒドの4:1の混合物として得られた。
【0580】
以下の化合物が、同じ方法を用いて作製され得る:
4−ブロモ−2−フルオロ−6−(2−メトキシ−エトキシ)−ベンズアルデヒドを、2−メトキシエタノールを用いて作製した。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)10.39(d,1H)、6.93〜6.99(m,2H)、4.18〜4.26(m,2H)、3.73〜3.84(m,2H)、3.45(s,3H)。
4−ブロモ−2−フルオロ−6−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ベンズアルデヒド。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):10.37(d,1H)、7.09(dd,1H)、6.95(s,1H)、4.47(q,2H)。
2,4−ジブロモ−6−メトキシ−ベンズアルデヒド。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):10.34(s,1H)、7.44(s,1H)、7.11(s,1H)、3.92(s,3H)。
【0581】
実施例2 4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−ベンズアルデヒドの調製
【0582】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0583】
周囲温度で、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−ベンズアルデヒド(市販されている、CAS 537013−51−7、1.00g)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(1.10g)、続いて、水(0.408g)を加えた。得られた懸濁液を90℃で加熱した。1時間後、さらなる水(0.08mL)を加え、加熱をさらに1時間にわたって続けた。
【0584】
反応混合物を周囲温度に冷まし、炭酸カリウム(0.595g)を、撹拌しながら加えた後、ヨードメタン(1.4mL)を加えた。この混合物を、周囲温度で一晩撹拌した。
【0585】
反応混合物を、水とジエチルエーテルとに分液し、水層を、さらなるジエチルエーテルで(2回)抽出した。組み合わされた有機物を、水、塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。この混合物をろ過し、減圧下で濃縮したところ、赤味がかったオレンジ色の固体が得られた。この固体をジクロロメタンに溶解させ、シリカのプラグに通し、濃縮したところ、4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−ベンズアルデヒドがクリーム色の固体として得られた。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):10.37(s,1H)、6.94〜6.97(m,2H)、3.94(s,3H)。
【0586】
以下の化合物が、同じ方法を用いて作製され得る:
4−ブロモ−2−エトキシ−6−フルオロ−ベンズアルデヒドを、ヨウ化エチルを用いて作製した。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):10.38(d,1H)、6.85〜6.96(m,2H)、4.15(q,2H)、1.49(t,3H)。
【0587】
実施例3 4−ブロモ−2−フルオロ−6−ヒドロキシ−ベンズアルデヒドの調製
【0588】
【化121】
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【0589】
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−ベンズアルデヒド(市販されている、ケミカル・アブストラクツ・登録番号537013−51−7、2.000g)の撹拌溶液に、周囲温度で、水(4mL)中の水酸化カリウム(1.015g)の溶液を加えた。黄色の溶液を、60℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却し、氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。水層を分離し、濃塩酸の添加によってpH2にした。予想外にも、冷却しても、水溶液から固体が沈殿しなかった。
【0590】
静置すると、黄色の固体が有機相から沈殿したことが注目された。この固体を、ろ過によって収集し、水に溶解させた。水性ろ液を、濃塩酸の添加によってpH2にし、得られた淡黄色の固体をろ過し、乾燥させたところ、4−ブロモ−2−フルオロ−6−ヒドロキシ−ベンズアルデヒドが得られた。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):11.57(s,1H)、10.20(s,1H)、6.99(s,1H)、6.86(dd,1H)。
【0591】
実施例4 4−ブロモ−2−ジフルオロメトキシ−6−フルオロ−ベンズアルデヒドの調製
【0592】
【化122】
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【0593】
周囲温度で、N,N−ジメチルホルムアミド(4.7mL)中の4−ブロモ−2−フルオロ−6−ヒドロキシ−ベンズアルデヒド(例えば実施例3を参照、1.451g)の溶液に、炭酸セシウム(3.022g)を加えたところ、黄色の懸濁液が得られ、それを5分間撹拌した。ナトリウム2−クロロ−2,2−ジフルオロ−酢酸(2.339g)を、懸濁液に加えた後、水(0.86mL)を加えた。この混合物を85℃で2.5時間加熱した。反応混合物を冷却し、氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで(2回)抽出した。組み合わされた有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、褐色の油が残った。イソ−ヘキサン中0〜15%の酢酸エチルで溶離しながら、シリカにおけるカラムクロマトグラフィーによって、褐色の油を精製したところ、4−ブロモ−2−(ジフルオロメトキシ)−6−フルオロ−ベンズアルデヒドが黄色の油として得られた。
1H−NMR δ(デルタ)(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):10.31(s,1H)、7.27〜7.33(m,1H)、6.44〜6.83(m,1H)。
【0594】
実施例11 (4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)−(2−フリル)メタノールの調製
【0595】
【化123】
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【0596】
5−ブロモ−1−フルオロ−2−ヨード−3−メトキシ−ベンゼン(10.0g)の溶液を、無水テトラヒドロフラン(50mL)に溶解させ、窒素下で−65℃に冷却した。これに、40分間にわたってイソプロピルマグネシウムクロリド(テトラヒドロフラン中2.0M、19mL)を加えた。添加が完了したとき、褐色の溶液を−70℃で20分間撹拌し、次に、室温に温め、2.5時間撹拌した。反応混合物を、−65℃に再度冷却し、テトラヒドロフラン(10mL)中のフラン−2−カルボアルデヒド(3.04mL)の溶液を滴下して加えた。添加が完了したら、溶液を20分間撹拌し、次に、冷却を取り除き、反応物を4時間撹拌した。反応物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチし、水(10mL)と酢酸エチル(50mL)とに分液した。水相を、さらなる酢酸エチルで(2回)抽出した。組み合わされた有機相を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮したところ、褐色のガムが得られ、それを、シリカにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)−(2−フリル)メタノールが黄色のガムとして得られた。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):7.37〜7.36(m,1H)、6.95(dd,1H)、6.90(t,1H)、6.31(dd,1H)、6.12(s,1H)、6.11(d,1H)、3.87(s,3H)、3.66(dd,1H)。
【0597】
実施例12 2−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)シクロペンタ−4−エン−1,3−ジオンの調製
【0598】
【化124】
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【0599】
濃硫酸(10.94mL)を、氷浴中で冷却しながら水(54.70mL)に加えた。次に、これを、氷浴中で冷却されたトリオキソクロム(0.9990g)に加えたところ、ジョーンズ試薬の約1.67Mの溶液が得られた。調製されたジョーンズ試薬を、アセトン(35.56mL)中の5−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)−4−ヒドロキシ−シクロペンタ−2−エン−1−オン(2.735g)の冷却された(氷浴)溶液に10分間にわたって滴下して加えた。反応物を氷中で30分間撹拌し、次に、冷却を取り除き、反応物を3時間撹拌した。2−プロパノール(30mL)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。アセトンを減圧下で除去し、水および酢酸エチルを加えた。相を分離し、水相を、さらなる酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わされた有機相を、水(2×50mL)、塩水(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、黄色の油が得られた。ジエチルエーテルを加え、材料を減圧下で濃縮したところ、2−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)シクロペンタ−4−エン−1,3−ジオンが黄色の固体として得られた。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):7.35(s,2H)、6.95(brs,1H)、6.80(brs,1H)、3.67(brs,3H)。
【0600】
実施例13 2−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)シクロペンタン−1,3−ジオンの調製
【0601】
【化125】
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【0602】
酢酸(26.39mL)中の2−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)シクロペンタ−4−エン−1,3−ジオン(例えば実施例12を参照、2.639g)の溶液に、亜鉛(2.019g)を加え、混合物を室温で撹拌した。
【0603】
1.25時間後、反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、2Mの塩酸水溶液(100mL)を加えた。混合物を、亜鉛固体の大部分が溶解されるまで室温で撹拌した。混合物を分液し、水相を、さらなる酢酸エチルで(2回)抽出した。組み合わされた有機相を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮した。トルエン(100mL)を加え、溶液を濃縮したところ、2−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)シクロペンタン−1,3−ジオンが黄色の固体として得られた。
1H−NMR(400MHz、CD
3OD)δ(デルタ):6.99(t,1H)、6.95(dd,1H)、3.77(s,3H)、2.65(s,4H)。
【0604】
実施例14 2−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)−3−メトキシ−シクロペンタ−2−エン−1−オンの調製
【0605】
【化126】
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【0606】
室温で、アセトン(162mL)中の2−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)シクロペンタン−1,3−ジオン(例えば実施例13を参照、2.71g)の溶液に、炭酸カリウム(1.87g)、続いて、ヨードメタン(2.80mL)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。
【0607】
アセトンを減圧下で除去し、残渣を、水と酢酸エチル(100mL)とに分液した。相を分離し、水相を、さらなる酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わされた有機相を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮したところ、2−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)−3−メトキシ−シクロペンタ−2−エン−1−オンが褐色の油として得られた。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):6.92(dd,1H)、6.85(d,1H)、3.85(s,3H)、3.79(s,3H)、2.81〜2.79(m,2H)、2.63〜2.60(m,2H)。
【0608】
実施例15 2−(2−フルオロ−6−メトキシ−4−プロパ−1−イニル−フェニル)−3−メトキシ−5−プロパ−2−イニル−シクロペンタ−2−エン−1−オンの調製
【0609】
【化127】
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【0610】
−78℃で、窒素下で、無水テトラヒドロフラン(5mL)中の2−(2−フルオロ−6−メトキシ−4−プロパ−1−イニル−フェニル)−3−メトキシ−シクロペンタ−2−エン−1−オン(0.205g)の溶液に、カリウムヘキサメチルジシラジド(KHMDS、テトラヒドロフラン中1M、0.8969mL)を滴下して加え、反応物を、この温度で1時間45分間にわたって撹拌した。3−ブロモプロパ−1−インの溶液(トルエン中80重量%、0.09990mL)を、窒素雰囲気下で、無水テトラヒドロフラン(1mL)中で希釈し、次に、反応混合物に滴下して加えた。反応物を−78℃で15分間撹拌し、次に、冷却浴を除去し、溶液を室温で18時間撹拌した。
【0611】
反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(10mL)と水(2mL)とに分液した。水相を、酢酸エチルで(2回)さらに抽出した。組み合わされた有機相を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥させ、濃縮したところ、オレンジ色のガムが得られ、それを、シリカにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、2−(2−フルオロ−6−メトキシ−4−プロパ−1−イニル−フェニル)−3−メトキシ−5−プロパ−2−イニル−シクロペンタ−2−エン−1−オンが黄色の固体(112.7mg)として得られた。
1H−NMR(400MHz、CDCl
3)(アトロプ異性体の混合物)δ(デルタ):6.77(dd,1H)、6.73(brs,1H)、3.79〜3.77(m,3H)、3.69(s,3H)、3.14〜3.07(m,1H)、2.75(dd,1H)、2.67〜2.63(m,1H)、2.58〜2.49(m,2H)、2.06(s,3H)、2.01〜1.99(m,1H)。
【0612】
実施例16 2−(2−フルオロ−6−メトキシ−4−プロパ−1−イニル−フェニル)−4−プロパ−2−イニル−シクロペンタン−1,3−ジオン(表T1、化合物A8)の調製
【0613】
【化128】
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【0614】
マイクロ波バイアル中で、アセトン(2mL)中の2−(2−フルオロ−6−メトキシ−4−プロパ−1−イニル−フェニル)−3−メトキシ−5−プロパ−2−イニル−シクロペンタ−2−エン−1−オン(例えば実施例14を参照、0.117g)の溶液に、2Mの塩酸水溶液(0.5mL)を加え、得られた溶液を、マイクロ波反応器中で、100℃で30分間にわたって加熱した。室温で一晩静置した後、反応混合物をジクロロメタンおよび水に注いだ。相を分離し、水相を、さらなるジクロロメタンで抽出した。組み合わされた有機抽出物を濃縮したとこと、2−(2−フルオロ−6−メトキシ−4−プロパ−1−イニル−フェニル)−4−プロパ−2−イニル−シクロペンタン−1,3−ジオンが黄色の固体として得られた。
【0615】
実施例17 式(I)(式中、G=Hである)の化合物から出発する、安息香酸エステル(式(I)(式中、G=フェニル−C(O)−である)の化合物)の試料の調製
ジクロロメタン中の好適な環状ジオン(式(I)(式中、G=Hである)の化合物)および4−(ジメチルアミノ)ピリジンの溶液に、ピリジンおよび塩化ベンゾイルを加える。反応物を室温で1時間撹拌し、次に、濃縮し、例えばイソ−ヘキサン中5〜55%の酢酸エチルで溶離しながら、シリカにおけるカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、式(I)(式中、G=フェニル−C(O)−である)の化合物である安息香酸エステル生成物が得られる。
【0616】
実施例23 4−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)−10−オキサ−トリシクロ[5.2.1.0−2,6−]デカ−8−エン−3,5−ジオンの調製(ディールス・アルダー環状付加)
【0617】
【化129】
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【0618】
ジクロロメタン(4mL)中の2−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)シクロペンタ−4−エン−1,3−ジオン(1g、例えば実施例12を参照)および二ヨウ化マグネシウム(0.279g)に、フラン(0.729mL)を加えた。溶液を、暗所(箔で覆う)で、室温で撹拌した。18時間後、さらなるフラン(0.729mL)を加え、撹拌を続けた。3回分のさらなる分量のフラン(0.729mL)を、72時間、120時間および216時間の時点で加えた。288時間後、反応混合物を、メタノールに溶解させ、減圧下でシリカ上に濃縮し、イソ−ヘキサン中の酢酸エチルで溶離しながら、シリカにおけるクロマトグラフィーによって精製したところ、4−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)−10−オキサ−トリシクロ[5.2.1.0−2,6−]デカ−8−エン−3,5−ジオン(580mg)が得られた。
1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ(デルタ):7.03〜7.10(m,2H)、6.54(s,2H)、4.88〜4.94(m,2H)、3.69〜3.78(m,3H)、2.63〜2.76(m,2H)。
【0619】
実施例24 4−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)−10−オキサ−トリシクロ[5.2.1.0−2,6−]デカン−3,5−ジオンの調製
【0620】
【化130】
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【0621】
4−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)−10−オキサ−トリシクロ[5.2.1.0−2,6−]デカ−8−エン−3,5−ジオン(0.200g)と、2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(0.362g)との混合物を、0℃で、アセトニトリル(2.72mL)中で激しく撹拌した。ヒドラジン水和物(0.159mL)を、1分間にわたってゆっくりと加え、反応物を、室温にゆっくりと温めた。28時間後、さらなる2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(180mg)およびヒドラジン水和物(0.08mL)を加え、撹拌を続けた。さらに20時間後、反応混合物をろ過し、水およびジエチルエーテルで洗浄したところ、4−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)−10−オキサ−トリシクロ[5.2.1.0−2,6−]デカン−3,5−ジオン(0.126g)が得られた。
1H NMR(400MHz、d
4−メタノール)δ(デルタ):6.89〜7.01(m,2H)、4.54〜4.64(m,2H)、3.76(s,3H)、2.83(br.s.,2H)、1.73〜1.84(m,2H)、1.58〜1.68(m,2H)。
【0622】
実施例25 [ジアセトキシ−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)プランビル]アセテートの調製
【0623】
【化131】
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【0624】
クロロホルム(47mL)中の酢酸水銀(II)(0.305g)と酢酸鉛(IV)(10.2g)との窒素でフラッシュされた混合物を、撹拌しながら40℃に温めた。熱源を取り外し、(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)ボロン酸(4.76g、市販されている、ケミカル・アブストラクツ・登録番号957035−32−4)を、1分間にわたって少しずつ加えた。この混合物を40℃で4時間加熱し、冷却させた。クロロホルム(25mL)を加え、混合物を、撹拌しながら氷浴中で冷却した。炭酸カリウム(23.8g)を徐々に加え、混合物を窒素下で10分間撹拌した。得られた濃いオレンジ色の懸濁液を、クロロホルムで洗浄したCelite(商標)に通してろ過し、さらなるクロロホルム(40ml)で洗浄した。ろ液を濃縮したところ、黄色の固体が残り、それを、イソ−ヘキサンおよびクロロホルムを用いて研和し、ろ過し、少量の低温イソ−ヘキサンで洗浄し、空気乾燥させたところ、[ジアセトキシ−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)プランビル]アセテート(7.39g)が淡黄色の固体として得られた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ(デルタ):7.00〜7.06(m,1H)6.75〜6.82(m,1H)3.80〜3.83(m,3H)1.76〜2.12(m,9H)
【0625】
実施例26 2−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)−シクロヘキサン−1,3−ジオンの調製
【0626】
【化132】
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【0627】
窒素下で、クロロホルム(16mL)中のシクロヘキサン−1,3−ジオン(0.33g)とDMAP(4−ジメチルアミノピリジン)(1.8g)との混合物に、トルエン(4mL)、続いて、[ジアセトキシ−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)プランビル]アセテート(2.1g)を加えた。混合物を、3時間にわたって80℃(内部温度)で、窒素下で加熱した。反応物をクロロホルム(25mL)で希釈し、氷水浴で冷却した。徐々に、それを、2Mの塩酸水溶液(10mL)を用いて酸性化し、次に、混合物を10分間激しく撹拌した。混合物を、水で洗浄した「Celite」(商標)に通してろ過し、次に、クロロホルムで洗浄した。有機層を分離し、減圧下で濃縮し、ジクロロメタン中のメタノールで溶離しながら、シリカにおけるクロマトグラフィーによって精製したところ、2−(4−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)−シクロヘキサン−1,3−ジオン(230mg)が無色の発泡体状の固体として得られた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ(デルタ):6.88〜6.92(m,1H)6.53(dd,1H)3.69〜3.72(m,3H)2.39〜2.49(m,4H)1.91〜2.03(m,2H)
【0628】
実施例27 (E)−6−メチルスルファニルヘプタ−3−エン−2−オンの調製
【0629】
【化133】
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【0630】
ジクロロメタン(120mL)中の3−メチルスルファニルブタナール(CAS 16630−52−7、6.4g)の溶液に、1−(トリフェニルホスホラニリデン)−2−プロパノン(CAS 1439−36−7、17g)を一度に加えた。反応混合物を加熱し、7時間にわたって還流状態で撹拌し、一晩、冷却させた。冷却された反応混合物を濃縮したところ、淡黄色の固体が残り、それを、エーテル:イソ−ヘキサンの1:1の混合物(100mL)を用いて研和した。得られた固体をろ過によって収集し、さらなる1:1のエーテル:イソ−ヘキサン(50mL)で洗浄した。ろ液を黄色の油が得られるまで濃縮し、イソ−ヘキサン中の酢酸エチルで溶離しながら、シリカにおけるクロマトグラフィーによって精製したところ、(E)−6−メチルスルファニルヘプタ−3−エン−2−オン(5.409g)が黄色の液体として得られた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):6.82(dt,1H)、6.12(d,1H)、2.84(sxt,1H)、2.37〜2.56(m,2H)、2.27(s,3H)、2.08〜2.14(m,3H)、1.27〜1.34(m,3H)
【0631】
実施例28 エチル2−(2−メチルスルファニルプロピル)−4,6−ジオキソ−シクロヘキサンカルボキシレートの調製
【0632】
【化134】
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【0633】
氷冷されたエタノール(50mL)に、窒素下で、少しずつナトリウム金属(1.045g)を加え、得られた溶液を15分間撹拌した。エタノール(25mL)中のプロパン二酸ジエチル(6.613g)を、20分間にわたってこの冷却された溶液に滴下して加えた。反応物を周囲温度に温め、さらに1時間撹拌した。混合物を氷浴中で冷却し、エタノール(25mL)中の(E)−6−メチルスルファニルヘプタ−3−エン−2−オン(5.409g)の溶液を滴下して加えた。反応物を周囲温度に温め、4時間撹拌し、次に、一晩、静置しておいた。反応物を、黄色のスラリーが得られるまで濃縮し、それを、2Mの塩酸の冷却された溶液に注ぎ、5分間撹拌した。これをジクロロメタンで(2回)抽出し、組み合わされた有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮し、イソ−ヘキサン中の酢酸エチルで溶離しながら、シリカにおけるクロマトグラフィーによって精製したところ、エチル2−(2−メチルスルファニルプロピル)−4,6−ジオキソ−シクロヘキサンカルボキシレート(3.227g)が黄色の油として得られた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):5.38〜5.43(m,1H)、4.13〜4.31(m,2H)、3.86〜3.96(m,2H)、3.05〜3.18(m,1H)、2.53〜2.88(m,2H)、2.12〜2.37(m,1H)、1.99〜2.09(m,3H)、1.44〜1.75(m,2H)、1.22〜1.41(m,6H)
【0634】
実施例29 5−(2−メチルスルファニルプロピル)シクロヘキサン−1,3−ジオンの調製
【0635】
【化135】
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【0636】
3−エトキシ−5−(2−メチルスルファニルプロピル)シクロヘキサ−2−エン−1−オン(5.846g)の混合物を加熱し、6時間にわたって5Mの塩酸(30mL)中で撹拌し、一晩、静置しておいた。反応混合物を酢酸エチルで(2回)抽出した。組み合わされた有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮し、イソ−ヘキサン中の酢酸エチルで溶離しながら、シリカにおけるクロマトグラフィーによって精製したところ、5−(2−メチルスルファニルプロピル)シクロヘキサン−1,3−ジオン(1.734g)が白色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):7.55(br s,1H)、3.41(d,1H)、2.65〜2.82(m,2H)、2.33〜2.55(m,3H)、2.01〜2.16(m,4H)、1.42〜1.67(m,2H)、1.24〜1.33(m,3H)
【0637】
実施例30 (E)−6−メチルスルファニルヘキサ−3−エン−2−オンの調製
【0638】
【化136】
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【0639】
ジクロロメタン(120mL)中の3−メチルスルファニルプロパナール(CAS 3268−49−3、5.6g)の溶液に、1−(トリフェニルホスホラニリデン)−2−プロパノン(CAS 1439−36−7、17g)を一度に加えた。反応混合物を加熱し、5時間にわたって還流状態で撹拌した。冷却された反応混合物を濃縮したところ、淡黄色の固体が残り、それを、エーテル:イソ−ヘキサンの1:1の混合物(100mL)を用いて研和した。得られた固体をろ過によって収集し、さらなる1:1のエーテル:イソ−ヘキサン(50mL)で洗浄した。ろ液を、黄色の油が得られるまで濃縮し、イソ−ヘキサン中の酢酸エチルで溶離しながら、シリカにおけるクロマトグラフィーによって精製したところ、(E)−6−メチルスルファニルヘキサ−3−エン−2−オン(5.890g)が無色の液体として得られた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):6.81(dt,1H)、6.08〜6.15(m,1H)、2.61〜2.67(m,2H)、2.49〜2.58(m,2H)、2.24〜2.27(m,3H)、2.10〜2.15(m,3H)
【0640】
実施例31 エチル2−(2−メチルスルファニルエチル)−4,6−ジオキソ−シクロヘキサンカルボキシレートの調製
【0641】
【化137】
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【0642】
氷冷されたエタノール(50mL)に、窒素下で、少しずつナトリウム金属(1.249g)を加え、得られた溶液を15分間撹拌した。エタノール(25mL)中のプロパン二酸ジエチル(7.901g)を、20分間にわたってこの冷却された溶液に滴下して加えた。反応物を周囲温度に温め、さらに2時間撹拌した。混合物を氷浴中で冷却し、エタノール(25mL)中の(E)−6−メチルスルファニルヘキサ−3−エン−2−オン(5.890g)の溶液を滴下して加えた。反応物を周囲温度に温め、4時間撹拌し、次に、一晩、静置しておいた。反応物を、黄色のスラリーが得られるまで濃縮し、それを、2Mの塩酸の冷却された溶液に注ぎ、5分間撹拌した。これをジクロロメタンで(2回)抽出し、組み合わされた有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮したところ、エチル2−(2−メチルスルファニルエチル)−4,6−ジオキソ−シクロヘキサンカルボキシレート(11.446g)が黄色の油として得られた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):5.48〜5.56(m,1H)、4.13〜4.33(m,2H)、3.38〜3.48(m,1H)、3.11〜3.21(m,1H)、2.44〜2.75(m,3H)、2.17〜2.26(m,1H)、2.09(s,3H)、1.63〜1.86(m,2H)、1.30(t,3H)
【0643】
実施例32 5−(2−メチルスルファニルエチル)シクロヘキサン−1,3−ジオンの調製
【0644】
【化138】
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【0645】
プロパン−2−オール(32mL)中のエチル2−(2−メチルスルファニルエチル)−4,6−ジオキソ−シクロヘキサンカルボキシレート(11.446g)の溶液を、4時間にわたって2Mの水酸化ナトリウム溶液(115.2mL)とともに撹拌した。反応物を濃縮して、プロパン−2−オールを除去し、残りの水溶液を、濃塩酸の添加によってpH1にした。この溶液を1.5時間にわたって70℃に加熱し、次に、一晩、冷却させた。得られた固体をろ過によって収集し、水、次に、イソ−ヘキサンで洗浄し、空気乾燥させたところ、淡黄色の粉末が残った。粉末を、水で(4回)さらに洗浄し、空気乾燥させたところ、5−(2−メチルスルファニルエチル)シクロヘキサン−1,3−ジオン(6.583g)が黄色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ(デルタ):5.48(s,1H)、3.41(d,1H)、2.77(dd,3H)、2.45〜2.61(m,2H)、2.25〜2.43(m,2H)、2.08〜2.18(m,3H)、1.63〜1.74(m,2H)。
【0646】
以下の表T1および表P1中のさらなる化合物は、本発明を例示するものであり、本発明に係る式(I)の化合物の特定のおよび/または好ましい実施形態である。ほとんどの場合、これらの化合物は、一般に、適切な出発材料を用いて、および/または同様の方法で、本明細書において上記の実施例に開示され、および/または本明細書において上記の「化合物の調製のための方法」項に開示される方法と同様の方法によって調製され得る。
【0647】
【表11】
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【0648】
【表12】
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【0649】
本発明の特定の化合物が、
1H NMRデータを得るのに使用される条件下で、場合により、アトロプ異性体を含む、異性体の混合物として存在し得ることに留意されたい。これが起こった場合、特性評価データは、特定の溶媒中に周囲温度で存在する全ての異性体について報告される。特に記載しない限り、本明細書に開示されるプロトン(
1H)NMRスペクトルを、周囲温度で記録した。
【0650】
表T2
以下の化合物B2は、本発明に係る式(I)の化合物ではない。しかしながら、本発明のさらなる独立した態様は、任意選択的に、その農芸化学的に許容できる塩(例えば、金属、スルホニウムまたはアンモニウム塩)として存在する化合物B2を提供する。
【0651】
【表13】
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【0652】
表P1
以下の表P1中のさらなる化合物は、本発明を例示するものであり、本発明に係る式(I)の化合物の好ましい実施形態である。
【0653】
【表14】
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【0654】
以下の表1〜46の化合物も、本発明に係る式(I)の化合物の特定のおよび/または好ましい実施形態である。
【0655】
ほとんどの場合、これらの化合物は、一般に、適切な出発材料を用いて、および/または同様の方法で、本明細書において上記の実施例に開示され、および/または本明細書において上記の「化合物の調製のための方法」項に開示される方法と同様の方法によって調製され得る。
【0656】
表1は、下式
【0657】
【化139】
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【0658】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0659】
【表15】
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【0660】
表2は、下式
【0661】
【化140】
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【0662】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0663】
表3は、下式
【0664】
【化141】
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【0665】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0666】
表4は、下式
【0667】
【化142】
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【0668】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0669】
表5は、下式
【0670】
【化143】
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【0671】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0672】
表6は、下式
【0673】
【化144】
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【0674】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0675】
表7は、下式
【0676】
【化145】
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【0677】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0678】
表8は、下式
【0679】
【化146】
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【0680】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0681】
表9は、下式
【0682】
【化147】
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【0683】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0684】
表10は、
【0685】
【化148】
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【0686】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0687】
表11は、下式
【0688】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0689】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0690】
表12は、下式
【0691】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0692】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0693】
表13は、下式
【0694】
【化151】
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【0695】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0696】
表14は、下式
【0697】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0698】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0699】
表15は、下式
【0700】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0701】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0702】
表16は、下式
【0703】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0704】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0705】
表17は、下式
【0706】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0707】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0708】
表18は、下式
【0709】
【化156】
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【0710】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0711】
表19は、下式
【0712】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0713】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0714】
表20は、下式
【0715】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0716】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0717】
表21は、下式
【0718】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0719】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0720】
表22は、下式
【0721】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0722】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0723】
表23は、下式
【0724】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0725】
(式中、X、R
1およびR
2が、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0726】
表24は、以下のタイプ
【0727】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0728】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0729】
表25は、以下のタイプ
【0730】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0731】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0732】
表26は、以下のタイプ
【0733】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0734】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0735】
表27は、以下のタイプ
【0736】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0737】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0738】
表28は、以下のタイプ
【0739】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0740】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0741】
表29は、以下のタイプ
【0742】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0743】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0744】
表30は、以下のタイプ
【0745】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0746】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0747】
表31は、以下のタイプ
【0748】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0749】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0750】
表32は、以下のタイプ
【0751】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0752】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0753】
表33は、以下のタイプ
【0754】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0755】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0756】
表34は、以下のタイプ
【0757】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0758】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0759】
表35は、以下のタイプ
【0760】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0761】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0762】
表36は、以下のタイプ
【0763】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0764】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0765】
表37は、以下のタイプ
【0766】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0767】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0768】
表38は、以下のタイプ
【0769】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0770】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0771】
表39は、以下のタイプ
【0772】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0773】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0774】
表40は、以下のタイプ
【0775】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0776】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0777】
表41は、以下のタイプ
【0778】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0779】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0780】
表42は、以下のタイプ
【0781】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0782】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0783】
表43は、以下のタイプ
【0784】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0785】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0786】
表44は、以下のタイプ
【0787】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0788】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0789】
表45は、以下のタイプ
【0790】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0791】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0792】
表46は、以下のタイプ
【0793】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0794】
(式中、R
1、R
2およびXが、表1に定義されるとおりである)
の28種の化合物を包含する。
【0795】
生物学的実施例
生物学的実施例1−除草活性のための温室アッセイ
様々な試験植物種の種子を、ポット中の標準的な土壌
**に播種した。温室における制御された条件(24/16℃、昼間/夜間;14時間の照明;65%の湿度)下での1日の栽培の後(出芽前)または8日の栽培の後(出芽後)、0.5%のTween 20(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、CAS登録番号9005−64−5)を含有するアセトン/水(50:50)溶液中の技術的な活性成分(試験除草剤)の製剤に由来する散布水溶液を植物に散布した。次に、試験植物を、温室における制御された条件(24/16℃、昼間/夜間;14時間の照明;65%の湿度)下で成長させ、1日2回水をやった。出芽前および出芽後の試験除草剤の施用から13日後、試験を、各植物に対する植物毒性のパーセンテージについて視覚的に評価した(100%=植物に対する全体的なダメージ;0%=植物に対するダメージなし)。一般に、各試験除草剤を、試験される各施用量および各施用タイミングについて1つの植物種につき1つの植物のみで試験する。
**生物学的実施例1中の「標準的な土壌」は、通常、「砂」または「砂壌土」のタイプの土壌である。
【0796】
生物学的実施例1A:出芽後施用−除草活性の結果(植物毒性のパーセンテージ)
試験雑草:
双子葉植物の雑草:ABUTH=イチビ(Abutilon theophrasti);AMARE=アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)。
イネ科の単子葉植物の雑草:SETFA=アキノエノコログサ(Setaria faberi);ALOMY=ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides);ECHCG=イヌビエ(Echinochloa crus−galli);ZEAMX=トウモロコシ(Zea mays)(トウモロコシ(corn)、トウモロコシ(maize)、例えばボランティアトウモロコシ)。化合物A16について、イネ科の単子葉植物の雑草LOLPE(ホソムギ(Lolium perenne))を、ALOMYの代わりに試験に使用した。
【0797】
結果が、以下の表に示される。
【0798】
【表16】
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【0799】
生物学的実施例1Aからの上記の結果は、酸素含有スピロ環式シクロヘキサン−1,3−ジオン(A14が、
【0800】
【化185】
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【0801】
である)の2位に結合された2−フルオロ−6−メトキシ−4−(プロパ−1−イニル)−フェニル部分を有する本発明の式(I)中の化合物A14が、生物学的実施例1Aにおいて記載される条件下で、250g/haで出芽後に施用した場合、同じ酸素含有スピロ環式シクロヘキサン−1,3−ジオン(B2が、
【0802】
【化186】
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【0803】
である)の2位に結合された2−フルオロ−6−メトキシ−4−エチニル−フェニル部分を有する化合物B2より、イネ科の単子葉植物の雑草ALOMY(ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides))およびZEAMX(トウモロコシ(Zea mays)、トウモロコシ、例えばボランティアトウモロコシ)、さらには場合によりSETFA(アキノエノコログサ(Setaria faberi))に対して、より強力な除草剤であることを示すようである。
【0804】
生物学的実施例1B:出芽前施用−除草活性の結果(植物毒性のパーセンテージ)
試験雑草:
双子葉植物の雑草:ABUTH=イチビ(Abutilon theophrasti);AMARE=アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)。
イネ科の単子葉植物の雑草:SETFA=アキノエノコログサ(Setaria faberi);ALOMY=ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides);ECHCG=イヌビエ(Echinochloa crus−galli);ZEAMX=トウモロコシ(Zea mays)(トウモロコシ(corn)、トウモロコシ(maize)、例えばボランティアトウモロコシ)。化合物A16について、イネ科の単子葉植物の雑草LOLPE(ホソムギ(Lolium perenne))を、ALOMYの代わりに試験に使用した。
【0805】
【表17】
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【0806】
生物学的実施例2−除草活性のための温室アッセイ
様々な単子葉植物および双子葉植物の試験植物の種子を、ポット中の標準的な土壌に播種する。植物を、温室における制御された条件(温暖気候種は24/18℃で、寒冷気候種は20/16℃で、両方とも昼間/夜間;16時間の照明;65%の湿度)下で、1日(出芽前)または約12日間(範囲=10〜13日間)(出芽後)栽培する。
【0807】
50g/リットル(すなわち、5% w/v)の「技術的な」(すなわち、製剤化されていない)活性成分を含有する、「IF50」として知られている「本発明の製剤(instant formulation)」を、有機溶媒と乳化剤との混合物に活性成分を溶解させることによって調製し、その詳細が、以下の表に示される。次に、希釈剤水溶液としての、補助剤X−77(これは、イソプロパノール中のアルキルアリールポリオキシエチレングリコールと遊離脂肪酸との混合物、CAS登録番号11097−66−8である)の0.2% v/vの水溶液の添加の前に、溶解を助けるために、このIF50を、少ない様々な量のアセトンと混合して、所定の濃度の活性成分(これは、植物への活性成分の施用量に応じて変化する)および0.2% v/vの補助剤X−77を含有する散布水溶液を形成する。次に、この散布水溶液を、1日の栽培の後(出芽前施用の場合)または約12日の栽培の後(出芽後施用の場合)、植物に散布する。
【0808】
【表18】
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【0809】
次に、試験植物を、制御された条件(上述されるように、24/18℃または20/16℃のいずれか(昼間/夜間);16時間の照明;65%の湿度)下で温室(glasshouse(greenhouse))において成長させ、1日2回水をやる。除草剤の施用から14日または15日後のいずれか(14または15DAA)(出芽後施用の場合)、または除草剤の施用から20日後(20DAA)(出芽前施用の場合)、試験植物を視覚的に評価し、植物毒性スコアのパーセンテージの評価を、各植物種への各除草剤施用について与える(100%=植物に対する全体的なダメージ;0%=植物に対するダメージなし)。
【0810】
典型的な試験植物のいくつかは以下のとおりである:
寒冷気候作物:パンコムギ(Triticum aestivum)(TRZAW、秋播コムギ)、セイヨウアブラナ(Brassica napus)(BRSNN、ナタネ(oilseed rapeまたはrapeseed)とも呼ばれるセイヨウアブラナ)、テンサイ(Beta vulgaris)(BEAVA、テンサイ)。
温暖気候作物:ダイズ(Glycine max)(GLXMA、ダイズ)。
寒冷気候(「寒冷期」)のイネ科の単子葉植物の雑草:ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)(ALOMY)、カラスムギ(Avena fatua)(AVEFA)、ホソムギ(Lolium perenne)(LOLPE)、スズメノカタビラ(Poa annua)(POAAN)、ウマノチャヒキ(Bromus tectorum)(BROTE)。
温暖気候(「温暖期」)のイネ科の単子葉植物の雑草:アキノエノコログサ(Setaria faberi)(SETFA)、SORVU(モロコシ(Sorghum bicolor)(L.)モロコシ(Moench ssp.Bicolor)、またはホウキモロコシ(Sorghum vulgare Pers.))、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)(DIGSA)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)(ECHCG)、ニクキビ(Brachiaria plantaginea)(BRAPL)、トウモロコシ(Zea mays)(ZEAMX、トウモロコシ(corn)、トウモロコシ(maize)、例えばボランティアトウモロコシ)、キビ(Panicum miliaceum)(PANMI)。
【0811】
生物学的実施例2−出芽後除草活性の結果
【0812】
【表19】
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【0813】
生物学的実施例3
生物学的実施例3のためのアッセイ−様々な補助剤系を用いた、除草活性のための温室アッセイ
材料および方法
除草剤の施用:出芽後の葉面散布施用、200L/ha、通常、(施用量に応じて)雑草に対して1回または2回反復、ダイズに対して2回反復。
気候:温室における、標準的な温暖条件(熱帯)。特に、温室(glasshouse bay)条件は、24℃/18℃の昼間/夜間;16/8時間の照明/暗所;65%の湿度である。
植物:除草剤の施用を、特に、以下の植物のうちの1つ以上を含む植物に対して以下の成長段階で行う(通常、除草剤の施用を、少なくとも以下の植物に対して行う:DIGSA、ELEIN、SETFA、ZEAMX、GLXMA Nikko、およびGLXMA TMG133、多くの場合、さらにBRADCまたはBRAPPのいずれか):
【0814】
ブラキアリア・デクムベンス(Brachiaria decumbens)(BRADC)−成長段階(GS)12または13(またはGS 12)−または、BRADCが使用されない場合、通常、メリケンニクキビ(Brachiaria platyphylla)(BRAPP)−成長段階12または13
オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)(DIGSA)−成長段階12または13
オヒシバ(Eleusine indica)(ELEIN)−成長段階12または13
アキノエノコログサ(Setaria faberi)(SETFA)−成長段階12または13
イヌビエ(Echinochloa crus−galli)(ECHCG)−成長段階12または13
セイバンモロコシ(Sorghum halepense)(一年生)(SORHA)−成長段階12または13
オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum)(PANDI)−成長段階12または13
トウモロコシ(Zea mays)(ZEAMX、トウモロコシ(maize)/トウモロコシ(corn)が、例えば、ボランティアトウモロコシとして存在し得る)栽培品種「Garland」−成長段階12または13
ダイズ(Glycine max)(GLXMA、ダイズ)栽培品種「Nikko」−成長段階:1回目の三つ葉(1
st trifoliate)
ダイズ(Glycine max)(GLXMA、ダイズ)栽培品種「TMG133」−これは、Roundup Ready(商標)グリホサート耐性ダイズ栽培品種TMG133(典型的に、Monsanto(Brazil)から入手可能)である−成長段階:1回目の三つ葉。
【0815】
試験される除草性組成物:
各試験化合物を、以下の補助剤系のうちの1つとともに施用する(全てのパーセンテージは、散布水溶液混合物中の最終濃度である):
【0816】
補助剤系1:0.5% v/vのAdigor(商標)
*、1.0% v/vのAMS(硫酸アンモニウム)および12.5% v/vのIPA(イソプロピルアルコール)。
補助剤系1A:0.5% v/vのAdigor(商標)
*および12.5% v/vのIPA(イソプロピルアルコール)。
補助剤系2:0.5% v/vのHexamoll(商標)DINCH
**、1.0% v/vのAMS(硫酸アンモニウム)および12.5% v/vのIPA(イソプロピルアルコール)。
補助剤系3:0.5% v/vのトリス−(2−エチルヘキシル)ホスフェート(「TEHP」)、1.0% v/vのAMS(硫酸アンモニウム)および12.5% v/vのIPA(イソプロピルアルコール)。
【0817】
*Adigor(商標)(多くの国において、Syngentaから現在入手可能)は:
(i)典型的に、エトキシ化高級アルコール(例えば、C
12〜C
22の範囲内のアルコールのエトキシレート)を含むエトキシ化アルコール;および
(ii)典型的に、1つ以上のアルキル(ここで、アルキルが、ナフタレン分子当たり合計で1〜4つの炭素原子を有する)でそれぞれ置換されるナフタレンの混合物を含む(例えば、そのようなナフタレンの混合物の50重量%以上の重質芳香族炭化水素を含む)重質芳香族炭化水素の混合物(例えばSolvesso 200 ND(商標));および
(iii)補助剤としての、(乳剤に対して)約47% w/wおよび/または約45% w/vのメチル化ナタネ油(ナタネ油メチルエステル)(例えばAgnique ME 18 RD−F(商標))
からなる乳剤である。
【0818】
**Hexamoll(商標)DINCH(商標)は、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジ−イソノニルエステル(
【0819】
【化187】
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【0820】
、CAS登録番号166412−78−8)であり、通常、BASFから入手可能である。この文脈における「イソノニル」は、C
9H
19の2つ以上の分枝鎖状異性体の混合物を意味するものと考えられる。
【0821】
方法:
典型的に、特に、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)(DIGSA)、オヒシバ(Eleusine indica)(ELEIN)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)(SETFA)、トウモロコシ(Zea mays)(ZEAMX、トウモロコシ)、および場合によりさらに[ブラキアリア・デクムベンス(Brachiaria decumbens)(BRADC)またはメリケンニクキビ(Brachiaria platyphylla)(BRAPP)のいずれか]を含む、雑草(ボランティアを含む)植物の種子を、埴壌土(pH7.0、2.2%の有機物、「Trough Mix A」)を含有する種子のトレー(seed tray)(畝(trough))に播種し;ダイズの種子を、ポット当たり3つのダイズの苗で、同じ土壌を含むポットに播種する。植物が上記の成長段階に達したとき、植物に試験除草剤を散布する。適切な分量の試験物質および上に示される補助剤系
***のうちの1つを、所望の処理濃度を得るように脱イオン水中で混合することによって、試験除草剤溶液を調製する。除草剤施用を、トラック散布機(tracksprayer)を用いて、葉面散布として行う。除草剤施用の後、試験の間、植物に1日2回水をやる。除草剤ダメージ%の視覚的評価を、除草剤の施用の7および14日後(DAA)(または、少数の事例で、7および15DAA)に行い、結果を視覚的な除草剤ダメージ%として記録する(0%=植物に対するダメージなしおよび100%=植物が全体的に枯れた)。
***補助剤系=それぞれ0.5% v/vにおけるAdigor(商標)またはHexamoll DINCH(商標)またはトリス−(2−エチルヘキシル)ホスフェートのいずれか、および12.5% v/vのIPA(イソプロピルアルコール)、および1.0% v/vのAMS(硫酸アンモニウム);または0.5% v/vのAdigor(商標)および12.5% v/vのIPA(イソプロピルアルコール)であり;全てのパーセンテージは、散布水溶液混合物中の最終濃度である。
【0822】
生物学的実施例3−出芽後活性−除草剤の施用から14または15日後の結果
本発明に係る式(I)の化合物である化合物A8、A11およびA17を、実質的に上述される試験方法において試験した。
【0823】
0.5% v/vのAdigor(商標)+12.5% v/vのIPA補助剤系を用いて、化合物A8を試験した。0.5% v/vのAdigor(商標)+1.0% v/vのAMS+12.5% v/vのIPA補助剤系を用いて、化合物A11およびA17を試験した。
【0824】
試験される化合物および試験される植物のいくつかについて、除草剤の施用から14日後(DAA)(または、少数の事例で、15DAA)の除草剤ダメージ/植物防除のパーセンテージは、以下のパーセンテージ範囲であった。少なくとも化合物A8およびA17について、本明細書に示される植物毒性の結果が、平均して2回反復される(イネ科雑草、トウモロコシおよびダイズの場合)。
【0825】
ブラキアリア・デクムベンス(Brachiaria decumbens)(BRADC)、温暖気候(温暖期)イネ科雑草の防除
14DAA(またはA11の場合に14または15DAA)に、化合物A8、A11およびA17は、8g/haの施用量で出芽後に施用される場合、0%の、ブラキアリア・デクムベンス(Brachiaria decumbens)(BRADC)(に対する植物毒性)の防除パーセンテージを示した。
【0826】
オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)(DIGSA)、温暖気候(温暖期)イネ科雑草の防除
14DAAに、化合物A8は、8g/haの施用量で出芽後に施用される場合、65%の、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)(DIGSA)(に対する植物毒性)の防除パーセンテージを示した。
【0827】
14または15DAAに、化合物A11は、8g/haの施用量で出芽後に施用される場合、0%の、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)(DIGSA)の防除パーセンテージを示した。
【0828】
14DAAに、化合物A17は、8g/haの施用量で出芽後に施用される場合、0%の、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)(DIGSA)の防除パーセンテージを示した。
【0829】
オヒシバ(Eleusine indica)(ELEIN)、温暖気候(温暖期)イネ科雑草の防除
14DAAに、化合物A8は、8g/haの施用量で出芽後に施用される場合、40%の、オヒシバ(Eleusine indica)(ELEIN)(に対する植物毒性)の防除パーセンテージを示した。
【0830】
14または15DAAに、化合物A11は、8g/haの施用量で出芽後に施用される場合、0%の、オヒシバ(Eleusine indica)(ELEIN)の防除パーセンテージを示した。
【0831】
14DAAに、化合物A17は、8g/haの施用量で出芽後に施用される場合、0%の、オヒシバ(Eleusine indica)(ELEIN)の防除パーセンテージを示した。
【0832】
アキノエノコログサ(Setaria faberi)(SETFA)、温暖気候(温暖期)イネ科雑草の防除
14DAAに、化合物A8は、8g/haの施用量で出芽後に施用される場合、75%の、アキノエノコログサ(Setaria faberi)(SETFA)(に対する植物毒性)の防除パーセンテージを示した。
【0833】
14または15DAAに、化合物A11は、8g/haの施用量で出芽後に施用される場合、0%の、アキノエノコログサ(Setaria faberi)(SETFA)の防除パーセンテージを示した。
【0834】
14DAAに、化合物A17は、8g/haの施用量で出芽後に施用される場合、0%の、アキノエノコログサ(Setaria faberi)(SETFA)の防除パーセンテージを示した。
【0835】
トウモロコシ(Zea mays)(ZEAMX、トウモロコシ)、温暖気候(温暖期)イネ科植物の防除
トウモロコシ(Zea mays)(ZEAMX、トウモロコシ(maize)、トウモロコシ(corn))は、トウモロコシが前の生育期に作物として植えられ、現在の農作物はトウモロコシではない圃場において「ボランティア」雑草(「ボランティア」トウモロコシ)として存在することが多い。
【0836】
14DAAに、化合物A8は、8g/haの施用量で出芽後に施用される場合、65%の、トウモロコシ(Zea mays)(ZEAMX、トウモロコシ(maize)、トウモロコシ(corn))(に対する植物毒性)の防除パーセンテージを示した。
【0837】
14または15DAAに、化合物A11は、8g/haの施用量で出芽後に施用される場合、0%の、トウモロコシ(Zea mays)(ZEAMX、トウモロコシ(maize)、トウモロコシ(corn))の防除パーセンテージを示した。
【0838】
14DAAに、化合物A17は、8g/haの施用量で出芽後に施用される場合、0%の、トウモロコシ(Zea mays)(ZEAMX、トウモロコシ(maize)、トウモロコシ(corn))の防除パーセンテージを示した。
【0839】
ダイズ(Glycine max)(GLXMA、ダイズ)栽培品種「Nikko」に対する植物毒性
14DAAに、化合物A8は、120g/haの施用量で出芽後に施用される場合、30%の、ダイズ(Glycine max)(GLXMA、ダイズ)栽培品種「Nikko」に対する植物毒性パーセンテージを示した。
【0840】
14または15DAAに、化合物A11は、120および240g/haのそれぞれの施用量で出芽後に施用される場合、5%および5%の、ダイズ(Glycine max)(GLXMA、ダイズ)栽培品種「Nikko」に対する植物毒性パーセンテージを示した。
【0841】
14DAAに、化合物A17は、120および240g/haのそれぞれの施用量で出芽後に施用される場合、5%および7.5%の、ダイズ(Glycine max)(GLXMA、ダイズ)栽培品種「Nikko」に対する植物毒性パーセンテージを示した。
【0842】
ダイズ(Glycine max)(GLXMA、ダイズ)栽培品種「TMG133」に対する植物毒性
ダイズ(Glycine max)(GLXMA、ダイズ)栽培品種「TMG133」は、Roundup Ready(商標)グリホサート耐性ダイズ栽培品種TMG133であり、典型的に、Monsanto(Brazil)から入手可能である。
【0843】
14DAAに、化合物A8は、120g/haの施用量で出芽後に施用される場合、17.5%の、ダイズ(Glycine max)(GLXMA、ダイズ)栽培品種「TMG133」に対する植物毒性パーセンテージを示した。
【0844】
14または15DAAに、化合物A11は、120および240g/haのそれぞれの施用量で出芽後に施用される場合、5%および5%の、ダイズ(Glycine max)(GLXMA、ダイズ)栽培品種「TMG133」に対する植物毒性パーセンテージを示した。
【0845】
14DAAに、化合物A17は、120および240g/haのそれぞれの施用量で出芽後に施用される場合、5%および7.5%の、ダイズ(Glycine max)(GLXMA、ダイズ)栽培品種「TMG133」に対する植物毒性パーセンテージを示した。