【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の態様において、
-関心ボリュームの超音波スキャンからもたらされる超音波データの少なくとも一つのセットを受信し、評価し、超音波データに基づいて対応する画像データを供給するための画像処理ユニットと、
-画像データに基づいて超音波画像を表示するためのディスプレイユニットと、
-超音波データに基づいて陰影領域が関心ボリューム内に存在するかを検出するように構成される評価ユニットと
を有する超音波イメージングアセンブリであって、
画像処理ユニットは陰影領域の二次元スライスの超音波画像データを決定するように構成され、ディスプレイユニットは超音波画像内に陰影領域の対応する断面図のグラフィック描出を表示するように構成される、
超音波イメージングアセンブリがもたらされる。
【0008】
本発明の更なる態様において、
- 関心ボリュームの超音波スキャンからもたらされる超音波データの少なくとも一つのセットを受信するステップと、
- 超音波データの少なくとも一つのセットを評価するステップと、
- 超音波データに基づいて対応する画像データを供給するステップと、
- 画像データに基づいて超音波画像をディスプレイユニット上に表示するステップと、
-超音波データに基づいて陰影領域が関心ボリューム内に存在するかを検出するステップと、
- 陰影領域の二次元スライスの超音波画像データを決定し、ディスプレイユニット上における超音波画像内の陰影領域の対応する断面図のグラフィック描出を表示するステップと
を有する、超音波画像を表示するための方法が提供される。
【0009】
本発明のなお更なる態様において、超音波トランスデューサユニットから受信される超音波データを評価して、表示するためのこの種の超音波イメージングアセンブリ並びに超音波を送信及び受信するための複数の超音波トランスデューサ素子を含む超音波トランスデューサユニットを有する超音波トランスデューサアセンブリが提供される。
【0010】
本発明の好ましい実施例は、従属請求項において規定される。請求項に記載の方法が従属請求項において規定されるように、並びに請求項に記載の装置と類似及び/又は同一の好ましい実施例を持つことは理解されるべきである。
【0011】
本発明は、特定の関心領域が遮られ、遮られた領域はどこに位置されるかを示すため、超音波データを評価することによって一つの陰影領域又は複数の陰影領域が関心ボリューム内に存在するかを決定し、陰影領域が関心ボリューム内で検出されたかをディスプレイユニット上に示し、陰影領域の二次元スライスの画像データを決定し、陰影領域の対応する断面図を表示する考えに基づく。オペレータは超音波データを考慮することができ、関心領域が遮られるか、又は高画質超音波画像が提供されるかを確かめることができる。 それゆえに、オペレータは関心領域が最適な画質で分析され、音響陰影は関心領域を遮らないので医療検査の全体的な信頼性が増やされることを確実にすることができる。
【0012】
好ましい実施例において、ディスプレイユニットは、陰影領域が関心ボリューム内に検出されなかったかを示すようにさらに構成される。 これは、高画質画像が表示され、領域は遮られないことをオペレータに示す可能性である。
【0013】
好ましい実施例において、ディスプレイユニットは、陰影領域が関心ボリューム内に検出されたかを示すように構成される。
【0014】
好ましい実施例において、警告メッセージがディスプレイユニット上に表示される。 これは、陰影領域が検出されたことを示す単純な可能性である。
【0015】
好ましい実施例において、評価ユニットは、関心ボリューム内において陰影領域の位置を検出するように構成され、ディスプレイユニットは、超音波画像内に陰影領域のグラフィック描出を表示するように構成される。これは、陰影領域の位置が表示されるのでオペレータは詳細な分析が必要かを容易に決めることができるため、分析の期間を減らす可能性である。
【0016】
好ましい実施例において、評価ユニットは、検出される陰影領域のサイズを決定するように構成され、ディスプレイユニットは、超音波画像内の陰影領域のサイズに対応するグラフィック描出を表示するように構成される。 これは、超音波画像のサイズに関して陰影領域のサイズがオペレータによって考慮されることができるため、超音波画像の画質を示す可能性である。
【0017】
好ましい実施例において、評価ユニットは関心ボリューム内に複数の陰影領域を検出するように構成され、ディスプレイユニットは陰影領域の少なくとも一つのうちの一つの少なくとも一つの断面図を表示するように構成される。 これは、関心ボリューム内に別個に異なる陰影領域を特定し、陰影の関連性を迅速に評価する可能性である。
【0018】
陰影領域の断面図がすべての陰影領域は詳細に表示されることができるように、オペレータによる要求に応じて、又は所定の期間の間、同時又は連続的に表示される場合、それは好ましい。これは、各々の陰影領域が詳細に評価されることができるため、医療検査の信頼性を増やす可能性である。
【0019】
好ましい実施例において、二次元スライスは、超音波スキャンの超音波の伝播の方向と平行な、関心ボリューム内における平面である。これは、オペレータが、関連する領域は遮られるかを容易に決定することができるように、 関心領域の標準的な超音波ビューに対応する超音波画像を表示する単純な可能性である。
【0020】
好ましい実施例において、イメージング処理ユニットは、陰影領域の複数の異なる二次元スライスの画像データを決定するように構成され、スライスは互いに横切る方向に配置される。これは、オペレータが関心領域は遮られるかを容易に決定することができるように、陰影領域の三次元範囲を決定する可能性である。
【0021】
好ましい実施例において、ディスプレイユニットは陰影領域の異なる断面図を表示するように構成される。 これは、オペレータが解剖学的対象物は陰影領域に遮られるかを容易に決定することができるように、異なる二次元スライスに対応する断面図を同時に表示する可能性である。
【0022】
好ましい実施例において、陰影領域の異なる二次元スライスの位置は、オペレータによって決定される。 これは、超音波画像内に二次元スライスを個別に決定する可能性である。
【0023】
好ましい実施例において、ディスプレイユニットは、表示される超音波画像内に陰影領域のグラフィック描出を強調するように構成される。 これは、オペレータが関心領域は陰影領域に遮られるかを容易に決定することができるように、陰影領域の位置を示す単純な可能性である。
【0024】
好ましい実施例において、評価ユニットは、関心ボリューム内に解剖学的対象物を特定するように構成され、ディスプレイユニットは、超音波画像内に特定される解剖学的対象物を表示するように構成される。これは、所定の解剖学的対象物の部分が遮られることをオペレータに知らせるように警告メッセージが表示されることができるため、超音波イメージングの信頼性を増やす更なる可能性である。さらに好ましい実施例において、遮られる解剖学的対象物の部分は定量化されることもできる。
【0025】
好ましい実施例において、画像処理ユニットは、超音波の伝播の方向に対応する陰影領域の平面図の画像データを決定するように構成され、ディスプレイユニットは、平面図画像データを表示するように構成される。これは、オペレータが陰影の幾何学的な位置を容易に理解することができるように陰影領域は平面図において表示されることができるため、超音波イメージング及び臨床検査の信頼性を改善する更なる可能性である。
【0026】
好ましい実施例において、評価ユニットは、超音波の伝播の方向の陰影領域のサイズを決定するように構成され、ディスプレイユニットは、平面図画像データにおいて陰影領域のサイズを表示するように構成される。 これは、オペレータが陰影の空間位置及び空間範囲を容易に理解することができるように、平面図画像における陰影領域のサイズを表示する可能性である。色分けされる平面図において陰影領域のサイズを表示することはさらに好ましい。
【0027】
上記のように、ディスプレイユニットは、陰影領域が関心ボリューム内に検出されたか否かを示すように構成されるため、オペレータは、関心領域が陰影領域に遮られるかを容易に決定することができるので、医療検査の信頼性は改善される。超音波画像における陰影領域の視覚化のために、陰影の範囲又は位置は、陰影領域を位置付け、解剖学的対象物又は陰影領域が超音波画像内に視認され得るかを識別することに役立つことができる。関心ボリュームの二次元スライス及び各断面図によって、オペレータは、超音波画像システムの標準的なビューに基づいて、陰影の位置を容易に決定することができる。従って、超音波画像検査の信頼性は改善され、検査の期間は減らされることができる。
【0028】
本発明のこれら及び他の態様は、以下に記載された実施例から明らかであり、これらの実施例を参照して説明される。