【課題を解決するための手段】
【0008】
この明細書の中で、特許明細書、そのほかの外部の文献、またはそのほかの情報源を参照しているところは、概して、本発明の特徴を説明するための脈略を提供することを目的としている。特に別段の陳述があるほか、その種の外部の文献への参照が、いかなる権限においても、その種の文献またはその種の情報源が先行技術であること、またはこの分野における共通の一般的知識の一部を構成することを認めているとして解釈されないものとする。
【0009】
本発明のさらなる態様および利点は、例示のみのために与えられている以下の説明から明らかになるであろう。
【0010】
ある態様においては本発明が、電気出力を生成する1つ以上の光起電力電池と、無線電力伝送を介して電気出力を伝送するべく結合された少なくとも1つの無線電力伝送トランスミッタとを備える無線電力伝送を提供するように構成された光起電力ユニットに関する。
【0011】
好ましくは光起電力ユニットが、屋根葺き製品としての働きを提供する基材パネルまたは屋根への取り付けのためのものになる。
【0012】
好ましくは電気出力が、無線電力伝送を介して負荷および/または出力導体に伝送される。
【0013】
好ましくは無線電力伝送が容量結合を介するものであり、それにより無線電力伝送トランスミッタが、負荷および/または出力導体と結合される(またはそれと結合するための)無線電力伝送レシーバとともにコンデンサを形成する。
【0014】
好ましくは無線電力伝送トランスミッタがコンデンサ極板を備える。
【0015】
好ましくはコンデンサ極板が表面テクスチャを有する。
【0016】
好ましくは表面テクスチャが、ナノレベルおよび/またはマイクロレベルの表面テクスチャである。
【0017】
好ましくは互いに結合されて電気出力を生成する2つ以上の光起電力電池が存在し、それらの光起電力電池が無線電力伝送を使用して互いに結合される。
【0018】
ある態様においては本発明が、互いに結合されて電気出力を生成する2つ以上の、それぞれがこの中で定義されている光起電力ユニットによる光起電力ユニットであって、光起電力電池が無線電力伝送を使用して互いに結合される光起電力ユニットに関する。
【0019】
ある態様においては本発明が、この中で定義されている光起電力ユニットによる光起電力ユニットを備える屋根または屋根葺き部品に関する。
【0020】
好ましくは屋根または屋根葺き部品が、さらに、無線電力伝送のトランスミッタからの電気出力を受け取るための負荷または出力導体に結合された(またはそれに結合するための)少なくとも1つの無線電力伝送レシーバを備える。
【0021】
好ましくは無線電力伝送が容量結合を介するものであり、それにより無線電力伝送トランスミッタが、負荷および/または出力導体と結合される(またはそれと結合するための)無線電力伝送レシーバとともにコンデンサを形成する。
【0022】
好ましくは無線電力伝送トランスミッタがコンデンサ極板を備える。
【0023】
好ましくはコンデンサ極板が表面テクスチャを有する。
【0024】
好ましくは表面テクスチャが、ナノレベルおよび/またはマイクロレベルの表面テクスチャである。
【0025】
ある態様においては本発明が、直接または間接的に太陽光エネルギーを受け取り、電気出力を生成するように据え付け可能であるかまたは据え付けられるように構成可能である任意の適切な形式(基材上の要素となるかまたは基材上の要素でない)のPVユニットに関し、装置は、無線電力伝送(誘導および/または容量結合等)を使用してエネルギー出力の伝送が可能であり、前記伝送が誘導型および/または容量型伝送領域にわたって生じることを特徴とする。
【0026】
好ましくは、またはオプションとして伝送領域の投影面積がPVユニットの太陽光受光エリアの面積の50%未満である。
【0027】
好ましくは、またはオプションとして伝送領域の表面積がPVユニットの太陽光受光エリアの面積の5%から1000%まで、または100%から800%、または200%から600%である。
【0028】
好ましくは、またはオプションとして伝送領域の表面積が伝送領域の投影面積の5%から1000%まで、または100%から800%、または200%から600%である。
【0029】
好ましくは、またはオプションとして誘導領域がユニットの太陽光受光エリアの面積の0.5%以上である。
【0030】
もっとも好ましくは、またはオプションとして、PVユニットの出力および出力の伝送の確実性に関して伝送損失(誘導性および/または容量性伝送損失)が実質的に取るに足りないものとなる最適面積が提供される。
【0031】
好ましくは、またはオプションとして、エネルギー出力の伝送が誘導結合によって達成される。
【0032】
好ましくは、またはオプションとして、エネルギー出力の伝送が容量結合によって達成される。
【0033】
好ましくは、またはオプションとして、誘導および/または容量結合が、PVユニットによって生成されたエネルギー/電力を伝送できるトランスミッタおよび伝送されたエネルギーを受け取ることができるレシーバの相互関係によって達成される。
【0034】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタは誘導コイルまたはパッドである。
【0035】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタはコンデンサ極板である。
【0036】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタがPVユニット上に据え付けられるか、またはそれと関連付けされる。
【0037】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタがPVユニットの凹部に収容される。
【0038】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタがPVユニットの密閉格納部に収容される。
【0039】
好ましくは、またはオプションとして、レシーバが電気出力の分配のための網状のバス、ケーブル、またはこれらの類に接続される。
【0040】
好ましくは、またはオプションとして、PVユニットは基材上に設けられる。
【0041】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタが基材に据え付けられるか、またはそれと関連付けされる。
【0042】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタが基材上の凹部に収容される。
【0043】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタが基材内の密閉格納部に収容される。
【0044】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタは、表面にナノレベルおよび/またはマイクロレベルのテクスチャを伴う(たとえば、誘導および/または容量結合を実装する)パッドである。
【0045】
好ましくは、またはオプションとしてレシーバは、表面にナノレベルおよび/またはマイクロレベルのテクスチャを伴う(たとえば、誘導および/または容量結合を実装する)パッドである。
【0046】
好ましくは、またはオプションとして光起電力ユニットは、単一の伝送領域を伴う光起電力電池である。
【0047】
好ましくは、またはオプションとして光起電力ユニットは、2つの伝送領域を伴う光起電力電池である。
【0048】
好ましくは、またはオプションとして光起電力ユニットは、3つ以上の伝送領域を伴う光起電力電池である。
【0049】
さらなる態様においては本発明が、無線電力伝送(誘導および/または容量結合等)によって(たとえばニューラルに)リンクされるPVユニットに存する。
【0050】
好ましくは、またはオプションとして前記PVユニットは、ニューラルにリンクされ、基材パネル上に据え付けられて屋根葺き製品としての機能を提供する光起電力電池である。
【0051】
さらなる態様においては本発明が、無線エネルギー伝送(誘導および/または容量結合等)によって(たとえばニューラルに)リンクされるPVユニットに存する。
【0052】
好ましくは、またはオプションとして前記PVユニットは、ニューラルにリンクされ、基材パネル上に据え付けられて屋根葺き製品としての機能を提供する光起電力電池である。
【0053】
別の態様においては本発明が、無線電力伝送によって(誘導および/または容量結合等によって)電気出力の分配のための網状のバス、ケーブル、またはこれらの類に結合されるPVユニットに関する。
【0054】
好ましくは、またはオプションとして無線電力伝送結合は、(たとえば、誘導型および/または容量型)伝送領域にわたって生じるエネルギー伝送によって達成される。
【0055】
好ましくは、またはオプションとして伝送領域の投影面積がPVユニットの太陽光受光エリアの面積の50%未満である。
【0056】
好ましくは、またはオプションとして伝送領域の表面積がPVユニットの太陽光受光エリアの面積の5%から1000%まで、または100%から800%から、または200%から600%である。
【0057】
好ましくは、またはオプションとして伝送領域の表面積が伝送領域の投影面積の5%から1000%まで、または100%から800%から、または200%から600%である。
【0058】
好ましくは、またはオプションとして伝送領域がユニットの太陽光受光エリアの面積の0.5%以上である。
【0059】
もっとも好ましくは、またはオプションとして、PVユニットの出力および出力の伝送の確実性に関して誘導型伝送損失が実質的に取るに足りないものとなる電力伝送領域の最適面積が提供される。
【0060】
好ましくは、またはオプションとして無線電力伝送結合が誘導結合によって達成される。
【0061】
好ましくは、またはオプションとして無線電力伝送結合が容量結合によって達成される。
【0062】
好ましくは、またはオプションとして、無線電力伝送結合が、PVユニットによって生成されたエネルギーを伝送できるトランスミッタおよび伝送されたエネルギーを受け取ることができるレシーバの相互関係によって達成される。
【0063】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタは誘導コイルまたはパッドである。
【0064】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタはコンデンサ極板である。
【0065】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタがPVユニット上に据え付けられるか、またはそれと関連付けされる。
【0066】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタがPVユニットの凹部に収容される。
【0067】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタがPVユニットの密閉格納部に収容される。
【0068】
好ましくは、またはオプションとして、レシーバが電気出力の分配のための網状のバス、ケーブル、またはこれらの類に接続される。
【0069】
好ましくは、またはオプションとして、PVユニットは基材上に設けられる。
【0070】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタが基材に据え付けられるか、またはそれと関連付けされる。
【0071】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタが基材上の凹部に収容される。
【0072】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタが基材内の密閉格納部に収容される。
【0073】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタは、表面にナノレベルおよび/またはマイクロレベルのテクスチャを伴う(たとえば、誘導および/または容量結合を実装する)パッドである。
【0074】
好ましくは、またはオプションとしてレシーバは、表面にナノレベルおよび/またはマイクロレベルのテクスチャを伴う(たとえば、誘導および/または容量結合を実装する)パッドである。
【0075】
好ましくは、またはオプションとして光起電力ユニットは、単一の伝送領域を伴う光起電力電池である。
【0076】
好ましくは、またはオプションとして光起電力ユニットは、2つの伝送領域を伴う光起電力電池である。
【0077】
好ましくは、またはオプションとして光起電力ユニットは、3つ以上の伝送領域を伴う光起電力電池である。
【0078】
別の態様においては本発明が、電気出力の分配のための網状のバス、ケーブル、またはこれらの類に無線接続されるPVユニットに関する。
【0079】
好ましくは、またはオプションとして無線接続は、無線エネルギー伝送領域にわたって生じるエネルギー伝送によって達成される。
【0080】
好ましくは、またはオプションとして無線エネルギー伝送領域の投影面積がPVユニットの太陽光受光エリアの面積の50%未満である。
【0081】
好ましくは、またはオプションとして無線エネルギー伝送領域の表面積がPVユニットの太陽光受光エリアの面積の5%から1000%まで、または100%から800%から、または200%から600%である。
【0082】
好ましくは、またはオプションとして無線エネルギー伝送領域の表面積が無線エネルギー伝送領域の投影面積の5%から1000%まで、または100%から800%から、または200%から600%である。
【0083】
好ましくは、またはオプションとして無線エネルギー伝送領域がユニットの太陽光受光エリアの面積の0.5%以上である。
【0084】
もっとも好ましくは、またはオプションとして、PVユニットの出力および出力の伝送の確実性に関して無線エネルギー伝送損失が実質的に取るに足りないものとなる電力伝送領域の最適面積が提供される。
【0085】
好ましくは、またはオプションとして無線接続が誘導結合によって達成される。
【0086】
好ましくは、またはオプションとして無線接続が容量結合によって達成される。
【0087】
好ましくは、またはオプションとして、無線接続が、PVユニットによって生成されたエネルギーを伝送できるトランスミッタおよび伝送されたエネルギーを受け取ることができるレシーバの相互関係によって達成される。
【0088】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタは誘導コイルまたはパッドである。
【0089】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタはコンデンサ極板である。
【0090】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタがPVユニット上に据え付けられるか、またはそれと関連付けされる。
【0091】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタがPVユニットの凹部に収容される。
【0092】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタがPVユニットの密閉格納部に収容される。
【0093】
好ましくは、またはオプションとして、レシーバが電気出力の分配のための網状のバス、ケーブル、またはこれらの類に接続される。
【0094】
好ましくは、またはオプションとして、PVユニットは基材上に設けられる。
【0095】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタが基材に据え付けられるか、またはそれと関連付けされる。
【0096】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタが基材上の凹部に収容される。
【0097】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタが基材内の密閉格納部に収容される。
【0098】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタは、表面にナノレベルおよび/またはマイクロレベルのテクスチャを伴う(たとえば、誘導および/または容量結合を実装する)パッドである。
【0099】
好ましくは、またはオプションとして、レシーバは、表面にナノレベルおよび/またはマイクロレベルのテクスチャを伴う(たとえば、誘導および/または容量結合を実装する)パッドである。
【0100】
好ましくは、またはオプションとして、光起電力ユニットは、単一の無線エネルギー伝送領域を伴う光起電力電池である。
【0101】
好ましくは、またはオプションとして、光起電力ユニットは、2つの無線エネルギー伝送領域を伴う光起電力電池である。
【0102】
好ましくは、またはオプションとして、光起電力ユニットは、3つ以上の無線エネルギー伝送領域を伴う光起電力電池である。
【0103】
本発明のさらなる態様は、1つ以上のPVユニットからの出力を網状装置へ誘導型および/または容量型伝送する任意のアッセンブリおよび/またはサブアッセンブリに関する。
【0104】
好ましくは、またはオプションとして、伝送が伝送領域にわたって生じる(たとえば、誘導および/または容量結合を実装する)。
【0105】
好ましくは、またはオプションとして、伝送領域の投影面積がPVユニットの太陽光受光エリアの面積の50%未満である。
【0106】
好ましくは、またはオプションとして、伝送領域の表面積がPVユニットの太陽光受光エリアの面積の5%から1000%まで、または100%から800%から、または200%から600%である。
【0107】
好ましくは、またはオプションとして、伝送領域の表面積が伝送領域の投影面積の5%から1000%まで、または100%から800%から、または200%から600%である。
【0108】
好ましくは、またはオプションとして、伝送領域がユニットの太陽光受光エリアの面積の0.5%以上である。
【0109】
もっとも好ましくは、またはオプションとして、PVユニットの出力および出力の伝送の確実性に関して伝送損失が実質的に取るに足りないものとなる最適面積が提供される。
【0110】
好ましくは、またはオプションとして、伝送が誘導結合によって達成される。
【0111】
好ましくは、またはオプションとして、伝送が容量結合によって達成される。
【0112】
好ましくは、またはオプションとして、誘導結合が、PVユニットによって生成されたエネルギーを伝送できるトランスミッタおよび伝送されたエネルギーを受け取ることができるレシーバの相互関係によって達成される。
【0113】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタは誘導コイルまたはパッドである。
【0114】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタはコンデンサ極板である。
【0115】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタがPVユニット上に据え付けられるか、またはそれと関連付けされる。
【0116】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタがPVユニットの凹部に収容される。
【0117】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタがPVユニットの密閉格納部に収容される。
【0118】
好ましくは、またはオプションとして、レシーバが電気出力の分配のための網状のバス、ケーブル、またはこれらの類に接続される。
【0119】
好ましくは、またはオプションとして、PVユニットは基材上に設けられる。
【0120】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタが基材に据え付けられるか、またはそれと関連付けされる。
【0121】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタが基材上の凹部に収容される。
【0122】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタが基材内の密閉格納部に収容される。
【0123】
好ましくは、またはオプションとして、トランスミッタは、表面にナノレベルおよび/またはマイクロレベルのテクスチャを伴う(たとえば、誘導および/または容量結合を実装する)パッドである。
【0124】
好ましくは、またはオプションとして、レシーバは、表面にナノレベルおよび/またはマイクロレベルのテクスチャを伴う(たとえば、誘導および/または容量結合を実装する)インダクタ・パッドである。
【0125】
好ましくは、またはオプションとして、光起電力ユニットは、単一の伝送領域を伴う光起電力電池である。
【0126】
好ましくは、またはオプションとして、光起電力ユニットは、2つの伝送領域を伴う光起電力電池である。
【0127】
好ましくは、またはオプションとして、光起電力ユニットは、3つ以上の伝送領域を伴う光起電力電池である。
【0128】
さらなる態様においては本発明が光起電力装置(好ましくは、またはオプションとして被覆または屋根葺きの上またはそれに伴う)であり、光起電力装置がバスに近接するゾーンを通過する交流または過渡的直流を有し、生成された電流を光起電力装置からそのゾーンへの無線電力伝送(たとえば、誘導および/または容量結合)を前記バスが受け入れることを特徴とする。
【0129】
多様な態様において本発明は、軽量、取り付け容易であり、耐候性、耐久性があり、環境損耗に対して耐性があり、しかも審美的に好ましい屋根葺き、被覆、またはサイディング製品に使用または取り付けられる無線電力伝送用のPVユニットに関連する。1つの実施態様は、建物表面の最上部を覆う耐候性の覆いの形成に使用可能なモジュールに関係する。別の実施態様は、耐候性の覆いの形成に加えて、熱エネルギーの回収または取り除きシステムの部品として使用可能なモジュールである。さらに別の実施態様は、耐候性の覆いの形成およびオプションの熱エネルギーの回収または取り除きシステムの部品としての有用性に加えて、電気エネルギーを生成する太陽光電池のアレイを支持できるモジュールである。
【0130】
ある態様において、本発明は、1以上のポリマー材料から成型された複数の形成された表面を備える屋根葺き、被覆、またはサイディング・モジュールに使用または取り付けられる無線電力伝送用のPVユニットに関連し、それにおいては形成された表面のそれぞれが3次元表面特徴を包含し、形成された表面が溶接線または射出成型ポイントを伴わずに接合される(すなわち、統合、並置、または合体される)。
【0131】
1つの実施態様においては、形成された各表面が、モジュールの長さに沿った成型部分になる。1つの実施態様においては、形成された表面のそれぞれの3次元表面特徴が同一または不同一になる。1つの実施態様においては、3次元表面特徴が同一の厚さまたは多様な厚さになる。1つの実施態様においては、モジュールが実質的に平坦になる。形成された各表面は、アンダーラップ領域および露出領域を包含し、それにおいてアンダーラップ領域は、建物表面への取り付け時に隣接モジュールの露出領域によって実質的に覆われるように構成されている。
【0132】
1つの実施態様においては、屋根葺き、被覆、またはサイディング・モジュールが、1以上のポリマー材料から成型された複数の形成された表面を包含し、それにおいて形成された表面のそれぞれが3次元表面特徴を包含し、形成された表面が連続体として連続的に形成される。いくつかの実施態様においては、連続形成工程(打ち抜きまたは射出成型工程に対立するものとして)を通る間にモジュールが形成される。したがって、3次元表面特徴を伴う形成された表面が連続形成工程において連続的に形成される。
【0133】
ある態様において、本発明は、屋根葺き、被覆、またはサイディング・モジュールに使用または取り付けられる無線電力伝送用のPVユニットに関連し、このモジュールは、アンダーラップ領域と、露出領域と、外面と、下面とを包含し、アンダーラップ領域は建物表面への取り付け時に隣接モジュールの露出領域によって実質的に覆われるように構成され、アンダーラップ領域の下面には、モジュールと建物表面の間における空気流のための通路を画定するプロファイルが与えられる。
【0134】
1つの実施態様においては、露出領域の外面が表面装飾を備える。1つの実施態様においては、表面装飾が、アスファルト屋根板、スレート、柿板、コンクリート・タイル、またはこれらの類に似せられる。
【0135】
1つの実施態様においては、露出領域の外面が光起電力電池または装置を備える。1つの実施態様においては、さらにモジュールが、光起電力電池の上に重ねられる太陽光線透過フィルムを備える。
【0136】
1つの実施態様においては、アンダーラップ表面の下側のプロファイルが、(1)空気流に乱流を作り出す態様、(2)その種の表面パターンのないモジュールと比較して通過する空気流と接触するモジュールの表面積を増加させる態様、または(1)および(2)双方の態様でパターン化される。1つの実施態様においては、アンダーラップ領域の下側のプロファイルが建物表面の実平面または概念的平面の上方に蛇行経路を作り出す複数の突出部を備える。1つの実施態様においては、アンダーラップ領域の下側のプロファイルが、平行な溝と畝が交差する起伏形状を備える。
【0137】
1つの実施態様においては、モジュールが1以上のポリマー材料から成型される。1つの実施態様においては、1以上のポリマー材料が、ポリカーボネート、発泡ポリカーボネート、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性ポリオレフィン(TPO)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アキロブタルスチレン(ABS)、スチレン−アクリロニトリル樹脂(SAN)、熱可塑性ゴム、そのほかの非晶質または結晶質ポリマーまたはポリマーの組合せからなるグループから選択される。1つの実施態様においては、1以上のポリマー材料が難燃材である。1つの実施態様においては、1以上のポリマー材料が、天候、雹、紫外線、破れ、黴、および衝撃耐性である。
【0138】
1つの実施態様においては、モジュールが、少なくとも2つのポリマー材料の層を包含し、それにおいてそれらの層は、同一または異なるポリマー材料の層である。1つの実施態様においては、少なくとも1つの材料が高いUV耐性を有する。1つの実施態様においては、少なくとも1つの材料が高い熱伝導度を有する。1つの実施態様においては、さらにモジュールが強化層を備える。
【0139】
1つの実施態様においては、モジュールまたはポリマー層が着色されるか、または色の混合を包含できる。1つの実施態様においては、伝統的な屋根葺き製品を摸してモジュールの外側層上のポリマーを製造できる。1つの実施態様においては、PV電池層の色と対比させてモジュールの外側層上のポリマーを着色して審美的特徴、たとえば影等を定義できる。
【0140】
1つの実施態様においては、モジュールが第1および第2のポリマー材料を備える。1つの実施態様においては、第1のポリマー材料が発泡されている。1つの実施態様においては、第1のポリマー材料が第2のポリマー材料と化学的に結合できる。1つの実施態様においては、第1のポリマー材料、第2のポリマー材料、またはこれら両方が、さらに伝熱性含有物を備える。1つの実施態様においては、伝熱性含有物が、第1のポリマー材料との混合前に、互換ポリマーまたはイオノマと混合および/または結合される。1つの実施態様においては、伝熱性含有物が、アルミニウム粒子である。1つの実施態様においては、第2のポリマー材料が、貫通型留め具に対して自己密閉可能である。1つの実施態様においては、第1の材料が発泡ポリカーボネートであり、第2の材料が熱可塑性ポリウレタンである。
【0141】
1つの実施態様においては、アンダーラップ領域の上面および底面が相補的な位置合わせ要素を含む。1つの実施態様においては、アンダーラップ領域に、貫通型留め具による固定のための1つ以上の領域を確定するプロファイルが与えられる。1つの実施態様においては、貫通型留め具による固定のための1つ以上の領域が釘打ちまたはねじ打ち機のヘッドを受け入れて正確に固定の位置合わせをするように構成される。
【0142】
1つの実施態様においては、モジュールが、建物に取り付けられたときに与圧を印加して縁および底表面が隣接するアンダーラップ・パネル上に堅固に接触することを促進する凸状の予備反りを有する。1つの実施態様においては、アンダーラップ領域の上面、露出領域の下面、または両方が、2つのオーバーラップするモジュールの間を水が浸入することを防止するべく構成された可撓性ポリマー材料の帯を備える。
【0143】
1つの実施態様においては、モジュールが1以上の蛇腹形状の特徴を有し、固定ポイントの間の熱膨張および収縮を適応させる。
【0144】
1つの実施態様においては、アンダーラップ領域の上面が光起電力アレイの線を受け入れる構成のチャンネルを備える。1つの実施態様においては、アンダーラップ領域の上面が光起電力アレイのための線および接合の正しい位置を示すマークを備える。1つの実施態様においては、アンダーラップ領域の上面が、光起電力アレイのプリント回路基板(PCB)、通信装置、接合ボックス、線、バス、部品、電池、またはダイオードを受け入れる構成のポケットまたはチャンネルを備える。
【0145】
1つの実施態様においては、モジュールが連続形成工程によって製造される。1つの実施態様においては、被覆される建物表面の実質的に全部分または幅を横切って延びることができる水平帯にモジュールが連続形成される。1つの実施態様においては、被覆される建物表面の実質的に全部分または長さに沿って上下に延びることができる垂直帯にモジュールが連続形成される。
【0146】
ある態様において、本発明は、実質的に建物表面を覆う複数の部分的にオーバーラップするモジュールを備える屋根葺き、被覆、またはサイディング・アッセンブリに使用または取り付けられる無線電力伝送用のPVユニットに関連し、それにおいて各モジュールは、アンダーラップ領域と、露出領域と、外面と、下面とを包含し、アンダーラップ領域は建物表面への取り付け時に隣接モジュールの露出領域によって実質的に覆われるように構成され、露出領域は建物表面への取り付け時に実質的に露出されるように構成され、アンダーラップ領域の下面には、モジュールと建物表面の間における空気流のための通路を画定するプロファイルが与えられる。
【0147】
1つの実施態様においては、1以上の前記モジュールが光起電力電池または装置を備える。1つの実施態様にいては、光起電力電池または装置が連続するバス帯によって接続される。1つの実施態様においては、連続バス帯が、取り付け時に1つの終端接合ポイントの接続だけを必要とする。1つの実施態様においては、アンダーラップ領域と建物表面の間の空気流が対流またはファンによって引き起こされる。
【0148】
1つの実施態様においては、モジュールが、建物表面の傾斜を下に向かってオーバーラップする。1つの実施態様においては、モジュールが、建物表面を横切ってオーバーラップする。1つの実施態様においては、各モジュールが、少なくとも1つの留め部材または接着剤によって建物表面に固定的に取り付けられるように構成される。1つの実施態様においては、少なくとも1つの留め部材が釘、ステープル、またはねじである。1つの実施態様においては、屋根葺き、被覆、またはサイディング・アッセンブリが建物表面にわたって耐候性のシールを形成する。
【0149】
ある態様において、本発明は、建物表面から熱エネルギーを取り除くかまたは回収するためのシステムにインストールされるための無線電力伝送用のPVユニットに関連し、当該システムが、建物表面とその建物表面を実質的に覆う複数の部分的にオーバーラップするモジュールを備える屋根葺き、被覆、またはサイディング・アッセンブリを包含し、それにおいては各モジュールが、アンダーラップ領域と、露出領域と、外面と、下面とを包含し、アンダーラップ領域は建物表面への取り付け時に隣接モジュールの露出領域によって実質的に覆われるように構成され、露出領域は建物表面への取り付け時に実質的に露出されるように構成され、アンダーラップ領域の下面には、モジュールと建物表面の間における空気流のための通路を画定するプロファイルが与えられ、さらにシステムは空気流を引き起こすファンを備える。
【0150】
1つの実施態様においては、さらにシステムが熱交換器を備える。1つの実施態様においては、熱交換器が空気調和システム、温水システム、または空気または媒体(たとえば、砂、粉末ガラス、またはコンクリート)加熱システムの部品である。
【0151】
ある態様において、本発明は、電気を生成し、かつ建物表面から熱エネルギーを取り除くかまたは回収するためのシステムにインストールされるための無線電力伝送用のPVユニットに関連し、当該システムが、建物表面とその建物表面を実質的に覆う複数の部分的にオーバーラップするモジュールを備える屋根葺き、被覆、またはサイディング・アッセンブリを包含し、それにおいては各モジュールが、アンダーラップ領域と、露出領域と、外面と、下面とを包含し、アンダーラップ領域は建物表面への取り付け時に隣接モジュールの露出領域によって実質的に覆われるように構成され、アンダーラップ領域の下面には、モジュールと建物表面の間における空気流のための通路を画定するプロファイルが与えられ、かつ露出領域の外面は1以上の光起電力電池を備える。
【0152】
1つの実施態様においては、さらにシステムが空気流を排気するための通気口を備える。1つの実施態様においては、さらにシステムが空気流を受け入れるべく適合された熱交換器を備える。1つの実施態様においては、空気流がファンによって引き起こされる。1つの実施態様においては、ファンの速度が1以上の光起電力電池によって作り出されるエネルギーに比例する。1つの実施態様においては、屋根を温めて雪、氷、および/または湿分を取り除くために空気流が逆転可能である。別の実施態様においては、空気流が、屋根のより温かい部分から屋根のより冷たい部分へ空気を移動できる。1つの実施態様においては、システムが、(a)1以上の光起電力電池から電気を生成し、(b)モジュールによる太陽光吸収または熱伝達の間に、引き起こされたか、または引き起こされたものでない空気流を加熱し、熱交換器に向けて出力する。
【0153】
ある態様においては本発明が、電気の生成と建物表面からの熱エネルギーの回収を同時に行なうための方法を提供し、当該方法は、建物表面とその建物表面を実質的に覆う複数の部分的にオーバーラップするモジュールの下面の間の空気通路を通過する空気流を引き起こすことと、無線電力伝送を使用してモジュールの露出表面上にある1つ以上の光起電力電池から電気エネルギーを収集することとを包含し、それにおいては各モジュールが、アンダーラップ領域と、露出領域と、外面と、下面とを包含し、アンダーラップ領域は建物表面への取り付け時に隣接モジュールの露出領域によって実質的に覆われるように構成され、露出領域が建物表面への取り付け時に実質的に露出されるように構成され、アンダーラップ領域の下面にはモジュールと建物表面の間における空気流のための通路を画定するプロファイルが与えられる。
【0154】
ある態様においては本発明が、無線電力伝送を利用するPVユニットを取り付けることが可能な屋根葺き、被覆、またはサイディング・モジュールを製造する方法を提供し、当該方法は、連続成形機に、成型の後に形状を帯び、かつ保持できるフィード材料を第1の形成表面と第2の形成表面の間に提供することと、その種の表面が同一方向に前進されるときに形成を生じさせることとを包含し、それにおいては生産品が屋根葺き、被覆、またはサイディング・モジュールであり、モジュールが、アンダーラップ領域と、露出領域と、外面と、下面とを包含し、アンダーラップ領域は建物表面への取り付け時に隣接モジュールの露出領域によって実質的に覆われるように構成され、アンダーラップ領域の下面には、モジュールと建物表面の間における空気流のための通路を画定するプロファイルが与えられる。
【0155】
1つの実施態様においては、フィード材料が、第1の材料の層を第2の材料の層の下に備える。1つの実施態様においては、第1の材料が連続成形機の支持表面に押し出され、第2の材料が第1の材料のフィードの上端表面に押し出される。1つの実施態様においては、露出領域が両方の材料を包含し、アンダーラップ領域が、少なくとも部分的にこれらの材料のうちの1つだけを備える。連続成形機内において材料が進む軸は、モジュールの長さ方向の軸が被覆されることになる屋根の勾配を横切るとするときにモジュールの長さ方向の軸と一致する。
【0156】
1つの実施態様においては、全体の屋根葺き、被覆、またはサイディング・モジュールが単一材料から作られる。
【0157】
1つの実施態様においては、モジュール設計の特徴が、熱形成、プレス、またはそのほかの形成方法によって、連続または不連続に、木、金属、コンクリート、樹脂、ガラス、粘土、複合物、またはこれらの類から達成され得る。
【0158】
ある態様においては本発明が、無線電力伝送を利用するPVユニットを取り付けることが可能な屋根葺き、被覆、またはサイディング・モジュールを製造する方法を提供し、当該方法は、液体または粘稠な形式のフィード材料を成型位置の型に提供し、材料が成型位置の部分として成型されることを可能にし、成型された部分をその後に続く位置へ進ませ、さらに成型位置と部分的にオーバーラップさせ、液体または粘稠な形式の追加の材料を成型位置に提供し、以前に成型済みの部分のオーバーラップ部分とともに、またはそれに接着するように成型位置内の追加の部分として材料が成型されることを可能にすることを包含し、それにおいては生産品が屋根葺き、被覆、またはサイディング・モジュールであり、モジュールが、アンダーラップ領域と、露出領域と、外面と、下面とを包含し、アンダーラップ領域は建物表面への取り付け時に隣接モジュールの露出領域によって実質的に覆われるように構成され、アンダーラップ領域の下面には、モジュールと建物表面の間における空気流のための通路を画定するプロファイルが与えられる。
【0159】
ある態様において、本発明は、屋根葺き、被覆、またはサイディング・モジュールに取り付けられる無線電力伝送を利用するPVユニットに関連し、当該モジュールは、(i)類似の、またはほかのモジュールにアンダーラップする領域と、(ii)類似の、またはほかのモジュールにオーバーラップする領域とを包含し、オーバーラップ領域は、それの上面上、または少なくともそれに向かって連続的に形成される3次元特徴のゾーンを有し、その種のゾーンが、そのモジュールのゾーンのための連続体として提供されるポリマー材料(1以上)のゾーンである。
【0160】
いくつかの実施態様においては、ポリマー材料が、ポリマー材料(1以上)の少なくとも1つの下地層の上の層である。一方または他方のポリマー材料は、熱伝導性の含有物を含み得る。1つの実施態様においては、オーバーラップ領域の3次元特徴の各ゾーンおよびアンダーラップ領域の対応する部分が同時に形成される。1つの実施態様においては、同一のポリマー材料(1以上)が、各前記ゾーンおよびアンダーラップ領域の少なくとも一部を提供する。
【0161】
1つの実施態様においては、アンダーラップする各領域およびオーバーラップする各領域に3次元の外形が与えられる。その種の外形付けは、下面を通じてオーバーラップの印付けにおける互換性を提供できる。1つの実施態様においては、オーバーラップ領域の上面に、美観目的のための次元的に外形が与えられ、かつ太陽光関連の機能目的のための特徴、たとえば光起電力に関連付けされた特徴のためのゾーンが提供される。1つの実施態様においては、その種の3次元特徴のゾーンが相互に並置されるか、または少なくとも相互に近接する。
【0162】
ある態様において、本発明は、建物統合太陽光エネルギー回収システムに取り付けられる無線電力伝送を利用するPVユニットに関連し、当該システムは、建物表面を下に向かって、および/または横切って隣接するモジュールと部分的にオーバーラップするモジュールまたは等価物(「モジュール」)の屋根葺き、被覆、またはサイディングを包含し、含み、または使用し、かつ(a)下にある空気流に少なくとも一部を渡す熱として熱太陽光エネルギーを収集するか、かつ/または(b)出力のために光起電力的に電気を生成し、かつ下にある空気流に少なくとも一部を渡す結果として得られる熱として熱太陽光エネルギーを収集するか、またはその両方のために太陽光を収集する。1つの実施態様においては、モジュールが、各モジュールのプロファイル特徴を伴って建物表面に取り付けられたときに、その下を通る、太陽光エネルギーの吸収および/またはモジュールを通じた伝達によって温められる空気流のための通路を提供する。1つの実施態様においては、任意の1以上のモジュールの領域または複数領域に被覆アレイの部品として含まれるか、かつ/または担持される光起電力装置または機能が隣接するモジュールによってオーバーラップされない。
【0163】
ある態様において、本発明は、建物統合太陽光エネルギー回収システムに取り付けられる無線電力伝送を利用するPVユニットに関連し、(a)光起電力機能を伴う屋根板の光起電力アレイからの電気の生成、および/または(b)モジュールによる太陽光吸収および/または熱伝達の間にわたって1以上の屋根葺き、被覆、またはサイディング・モジュールの下の引き起こされたか、または引き起こされたものでない空気流からのダクト加熱空気(たとえば、熱伝達目的のための)のうちのいずれかを行なうか、または同時に行なう。
【0164】
ある態様において、本発明は、屋根葺き、被覆、またはサイディング部品に取り付けられる無線電力伝送を利用するPVユニットに関連し、当該部品は、それの領域の少なくともいくつかによって受け取られた太陽光エネルギーを、下を流れる空気流に渡すべく取り付けられるか、またはそれに適しており、かつ受け取った太陽光エネルギーを電気出力に変換する光起電力受け取り領域を伴う。1つの実施態様においては、下にある建物表面を下に向かうかまたは横切る部品としてまたはひと続きの一部として使用可能な場合に、より良好な防水のために互いの部品の部分的なオーバーラップがあるにもかかわらず、各光起電力受け入れ領域が完全に露出され、かつ建物表面への取り付けにもかかわらず、下を空気流が通過するに充分な建物表面からの離隔が存在する。
【0165】
いくつかの実施態様においては、各屋根葺き部品のプロファイルの少なくとも一部が、(i)CFT(この中で定義されているとおり)によって、および/または(ii)光起電力機能を適応させるため、および/または(iii)光起電力エリアの相互接続機能を適応させるため、および/または該構成を少なくとも部分的に画定するためおよび/または(iv)建物表面を下に向かって覆う寸法より建物表面を横切って覆う寸法をはるかに大きくするため、および/または(v)建物表面を横切って覆う寸法より建物表面を下に向かって覆う寸法をはるかに大きくするために成型される。
【0166】
いくつかの実施態様においては、建物表面を横断して延びる方向におけるモジュールの寸法が、建物表面を下に向かって延びる方向におけるモジュールの寸法の少なくとも3倍、または少なくとも4倍、または少なくとも5倍、または少なくとも10倍、または少なくとも15倍、または少なくとも20倍になる。いくつかの実施態様においては、建物表面を下に向かって延びる方向におけるモジュールの寸法が建物表面を横断して延びる方向におけるモジュールの寸法の少なくとも3倍、または少なくとも4倍、または少なくとも5倍、または少なくとも10倍、または少なくとも15倍、または少なくとも20倍になる。
【0167】
さらなる態様において、本発明は、第1の材料および第2の材料の成型を備えるか、または含む屋根葺き、被覆、またはサイディング・モジュールまたは等価物(「モジュール」)に取り付けられる無線電力伝送を利用するPVユニットに関連し、それにおいて第1の材料は、第1の領域または複数の第1の領域(「第1の領域(1以上)」)および第2の領域または複数の第2の領域(「第2の領域(1以上)」)を、プロファイル付きまたはプロファイルなしであるかによらず定義し、第2の材料は、第1および第2の領域のうちの1つの少なくとも一部の上または下の重なりを定義し、複数のモジュールが、これらの一連のモジュールによって被覆される概念的平面または実平面を伴う建物表面を下に向かって、または横切って隣のモジュールと重なってその建物表面にわたって耐候性のシールを形成する。
【0168】
さらなる態様において、本発明は、支持表面を提供する構造を備えるかまたは含む屋根葺き、被覆、またはサイディング・アッセンブリに取り付けられる無線電力伝送を利用するPVユニットおよび下にある支持表面を覆う複数のモジュールに関連し、モジュールは、下にある表面の傾斜またはピッチを下に向かってオーバーラップする配置で隣のモジュール(1以上)と掛かり合い、それによって屋根葺き、被覆、またはサイディング・アッセンブリの外部の傾斜またはピッチを画定し、それにおいてモジュールのうちの少なくともいくつかが太陽光に露出されて電気出力を生成できる光起電力(「PV」)装置を含み、複数のモジュールが支持表面の上方に、引き起こされたかまたはそれ以外の空気流のための通路を画定し、その空気流が太陽光の受光によるモジュールの温度上昇またはPV装置上での太陽光の受光の効果の結果としてのモジュールの温度上昇、またはそれら両方の結果としてモジュールのうちの少なくともいくつかから熱交換によって温められる。
【0169】
さらなる態様において、本発明は、この中で述べられているとおりの屋根葺き、被覆、またはサイディング・アッセンブリに取り付けられる無線電力伝送を利用するPVユニットの(a)PV装置から電気を生成するか、かつ/または(b)太陽光の受光によるモジュールの温度上昇またはPV装置上における太陽光の受光の効果の結果としてのモジュールの温度上昇またはその両方の結果としてモジュールのうちの少なくともいくつかから熱交換によって、引き起こされたかまたはそれ以外の空気流を温めるか、それらを同時に行なう用途を提供する。
【0170】
さらなる態様において、本発明は、屋根葺き、被覆、またはサイディング部品またはそれのための基材に取り付けられる無線電力伝送を利用するPVユニットに関連し、当該方法は、連続または不連続成形機の形成表面の少なくとも1つに、成型の後に形状を帯び、かつ保持できるフィード材料をその第1の形成表面と第2の形成表面の間に提供するステップと、その種の表面が同一方向に前進されるときに形成を生じさせるステップとを備えるか、または含み、それにおいて生産品が、下にある実際または概念的な平面からその領域を取り出したプロファイル付きの領域を有し、さらに、類似の形のプロファイル付き領域と少なくとも部分的にオーバーラップする別の領域を提供する。
【0171】
さらなる態様において、本発明は、屋根葺き、被覆、またはサイディング部品またはそれのための基材に取り付けられる無線電力伝送を利用するPVユニットに関連し、当該方法は、液体または粘稠な形式のフィード材料を成型位置の型に提供するステップと、材料が成型位置の部分として成型されることを可能にするステップと、成型された部分をその後に続く位置へ進ませ、さらに成型位置と部分的にオーバーラップさせるステップと、液体または粘稠な形式の追加の材料を成型位置に提供するステップと、以前に成型済みの部分のオーバーラップ部分とともに、またはそれに接着するように成型位置内の追加の部分として材料が成型されることを可能にするステップとを備えるか、または含み、それにおいて生産品が、下にある実際または概念的な平面からその領域を取り出したプロファイル付きの領域を有し、さらに、類似の形のプロファイル付き領域と少なくとも部分的にオーバーラップする別の領域を提供する。
【0172】
さらなる態様において、本発明は、無線電力伝送を利用するPVユニットが取り付けられる屋根葺き、被覆、またはサイディング部品またはそれのための基材を製造する方法を提供し、当該方法は、(1)第1の材料のフィードであって幅WIおよび厚さTIを有するフィードを連続成形機の支持表面に押し出すか、またはそのほかの方法で提供するステップと、(2)第2の材料のフィードであって幅WIIおよび厚さTIIを有するフィードを第1の材料のフィードの上面に押し出すか、またはそのほかの方法で提供するステップと、(3)2つの材料が形成されることを可能にするステップとを備えるか、または含み、それにおいて生産品が、下にある実際または概念的な平面からその領域を取り出した第1のプロファイル付きの領域を有し、さらに、類似の形のプロファイル付き領域と少なくとも部分的にオーバーラップする第2の領域を提供し、第2の領域は両方の材料によって覆われ、プロファイル付きの領域は、それらの材料のうちの1つだけによって少なくとも部分的に覆われる。1つの実施態様においては、連続成形機内において材料が進む軸は、屋根板によって被覆されることになる屋根の勾配を横切って長さ方向の軸が置かれる屋根板の長さ方向の軸と一致する。
【0173】
さらなる態様において、本発明は、第1の領域および第2の領域を有する製品を含む屋根葺き、被覆、またはサイディング部品または屋根葺き、被覆、またはサイディング部品の基材に取り付けられる無線電力伝送を利用するPVユニットに関連し、部品は、建物構造の勾配にわたる覆いとして使用され、かつそれの第1の領域と少なくとも部分的にオーバーラップし、それの第2の領域と少なくとも部分的にアンダーラップし、第1および第2の領域は類似の部品または基材の領域であり、それにおいて、部品は、連続成形機内への材料のフィードによって形成されて、第1および第2の領域のうちの少なくとも1つまたはいずれかまたは両方またはそれらの少なくとも一部にプロファイルが付けられ、連続成形機の前進方向は、建物表面の勾配を横切って置かれることになる部品の長い方の軸を定義する。
【0174】
別の態様において、本発明は、被覆されることになる建物表面の勾配を長い方の軸が横切って固定されるべく適合された屋根葺き、被覆、またはサイディング・モジュールに取り付けられる無線電力伝送を利用するPVユニットに関連し、モジュールは、使用時に類似のモジュールの下に重なるか、または面一となる第1の長さ方向の領域と、使用時に類似のモジュールの上に重なるか、または単純に露出される第2の長さ方向の領域を有し、それにおいて第1および第2の領域は共通の第1の材料を共有し、第1および第2の領域は共通の第2の材料を共有するが、第2の領域は第2の材料によって画定される上面を有し、第1の領域の部分(すなわち第2の領域に近接する第1の領域の部分)だけが第2の材料によって画定される上面を有し、連続形成工程以降、第1および第2の材料のその種の共有が存在し、それにおいて(i)第1の領域の少なくとも下側が突出部(たとえば、メサ状またはそのほか)のプロファイルを画定して第1の領域の残りを実際の支持面または概念的な支持面から離して支持すること、(ii)その種の突出部が実際の平面または概念的な平面の上方に蛇行する通路を画定すること、(iii)第1の領域の上面が、窪みを伴って、オスの下面のメス版を提供すること、(iv)第2の材料が耐候性であること、(v)第1の材料が発泡されていること、(vi)第1の材料が熱伝導性の含有物の粒子を含むこと、(vii)第2の材料が貫通型留め具に対して自己密閉可能であること、(viii)第1の材料がポリマー材料であり、第2の材料がポリマー材料であり、第2の領域の少なくとも上面にプロファイルが付けられていること、(ix)第2の領域の上面に従来的な屋根葺き製品(たとえば、タイル、スレート、柿板、またはこれらの類)を摸するプロファイルが付けられていること、(x)第2の領域の上面にバスおよび/または光起電力アレイの電池を収容するため、または収容しているチャンネル、ポケット、またはこれらの類が備わること、(xi)第1および第2の材料が連続成形機内に共押し出しされるか、連続的に押し出されること、および(xii)進行中の連続成形機内に押し出しが行なわれ、それにおいて長い方の軸が進行方向に整列されること、のうちの1つ、いくつか、または全部が適用される。
【0175】
さらなる態様においては本発明が、添付図面を参照するか、または参照せずに実質的にこの中に述べられているとおりの屋根板、タイル、またはそれに等価のモジュール(「屋根板」)に取り付けるための無線電力伝送を利用するPVユニットに関係する。
【0176】
さらなる態様においては本発明が、添付図面を参照するか、または参照せずに実質的にこの中に述べられているとおりの屋根アッセンブリに取り付けるための無線電力伝送を利用するPVユニットに関係する。
【0177】
さらなる態様においては本発明が、添付図面を参照するか、または参照せずに実質的にこの中に述べられているとおりの建物統合太陽光エネルギー回収システムに取り付けるための無線電力伝送を利用するPVユニットに関係する。
【0178】
さらなる態様においては本発明が、本発明の任意の態様の屋根葺き部品による屋根被覆に取り付けるための無線電力伝送を利用するPVユニットに関係する。
【0179】
さらなる態様においては本発明が、本発明の任意の態様の被覆またはサイディング部品による建物表面被覆に取り付けるための無線電力伝送を利用するPVユニットに関係する。
【0180】
ここで使用されるときの用語「および/または」は「および」または「または」またはその両方を意味する。
【0181】
ここで名詞に続いて使用される「(1つ以上)」は、その名詞で示される内容が複数および/または単数であることを意味する。
【0182】
用語「備えている」は、この明細書の中で使用されるとき、「少なくとも一部を構成している」を意味する。この明細書内のその用語を含む陳述を解釈するとき、各陳述の中のその用語が適用される特徴が必ず存在する必要があるが、ほかの特徴もまた存在し得る。「備える」および「包含される」といった関連する用語は、同じ態様で解釈されるものとする。
【0183】
ここで使用されるときの用語「目的」は、記述されている本発明のための可能性のある目的または用途を示すが、その種の目的または用途が本発明の必須の特徴であるとして解釈される必要はない。
【0184】
用語「PVユニット」は、光起電力または光電ウェファ、帆、電池、アレイ、およびモジュール(包括的に「電池」と呼ぶ)を、単一のその種のアイテムおよび/または複数のその種のアイテムのグループとして含み、また任意のまたはすべてのそれらのアイテムまたはアイテムのグループを備えるアッセンブリおよび/またはサブアッセンブリとして含む。
【0185】
用語「無線電力伝送」(「AC結合」とも呼ばれる)は、誘導結合、共振誘導結合、容量結合、およびそのほかすべての無線エネルギー/電力伝送による電力伝送を含む。
【0186】
用語「無線電力伝送」と「無線エネルギー伝送」は、何らかのタイプのACまたはそのほかの無線結合(誘導結合および/または容量結合等)を介する伝達を示すために一般的な意味において相互交換可能に使用され得る。
【0187】
ここでは、「下側」または「底」、「上側」または「上端」、および「前」または「後ろ」といった相対的な用語を、図面内に図解されている1つの要素ともう1つの要素の関係を述べるために使用できる。理解されるであろうが、これらの相対的な用語には、図面内に図示されている装置の向きに加えて別の向きを備える意図もある。たとえば、1つの図面内の装置が裏返された場合に、ほかの要素の「下側」であるとして述べられた要素が当該ほかの要素の「上側」に位置することになる。したがって、この例示の用語「下側」は、図面の特定の向きに応じて「下側」および「上側」の両方を備える。同様に、1つの図面内の装置が裏返された場合には、ほかの要素の「下方」または「下」として述べられていた要素が、当該ほかの要素の「上方」に位置することになる。したがって、この例の用語「下方」または「下」は、上方および下方の両方の姿勢を包含できる。
【0188】
ここで使用されるときの用語「形成された表面」は、連続成形機の個別のダイまたは型に対応するポリマー材料の成型部分を言う。
【0189】
ここで使用されるときの用語「建物表面」は、別段の指定があるほかは建物の壁表面または屋上の表面等、たとえば外壁、屋根、天井等を言う。屋根に関して言えば、通常、建物は、屋根の軒天に隣接する野地板に取り付けられて風による雨の吹きつけ、または屋根に溜まった水から受ける野地板および建物内部の水濡れ損傷を防止するための防水の屋根葺き用膜材を備える。野地板は、通常、合板等の下張り材料からなる。防水の膜材は、この分野で周知の多数の防水屋根葺き用膜材のいずれとしてもよく、限定ではないが、瀝青防水膜材、改質瀝青屋根葺き用膜材、自己接着屋根葺き用膜材、または単層防水屋根葺き用膜材(たとえば、EPDM防水屋根葺き用膜材、PVC防水屋根葺き用膜材、TPO防水屋根葺き用膜材)等がある。一例の膜材として、ニュージャージー州ウェインのGAFコープによって製造されているデックアーマー・ルーフ・プロテクション(Deck‐Armor
TM Roof Protection)がある。
【0190】
この中で使用されるときの用語「屋根葺き」は、建物の屋根表面における保護覆いの提供を意味する。限定ではないが、その種の保護覆いは、屋根板、タイル、パネル、柿板、厚板、ボード、モジュール、成型物、またはシートの形を取り得る。
【0191】
この中で使用されるときの用語「被覆」および/または「サイディング」は、建物の側面またはそのほかの表面における保護覆いの提供を意味する。限定ではないが、その種の保護覆いは、屋根板、タイル、パネル、柿板、厚板、ボード、モジュール、成型物、またはシートの形を取り得る。
【0192】
この中で使用されるときの用語「プロファイルが付けられた」および/または「外観を持たされた」は、製品の長手軸に沿って横たわる概念的な平面表面の上方または下方に広がる領域または複数の領域を有することを意味する。これは、上面または下面の1つだけにプロファイルまたは外観を持たせること、および/または上面および下面が概念的な平面表面の上方または下方に同じ相対次数の広がりを有するように材料全体の厚さにわたってプロファイルまたは外観を持たせることを含む。
【0193】
この中で使用されるときの用語「熱伝導性粒子」または「熱伝導性含有物」は、任意の伝導性材料の粒子または含有物を言う。それには、限定ではないが、金属、金属ハイブリッド、炭素、シリカ、ガラス、伝導性ポリマー、塩、カーボン・ナノチューブ、およびこれらの物質の混合物といった材料の粒子が含まれる。熱の伝達の補助に加えて、熱伝導性粒子または含有物は、強化材料としても作用できる。
【0194】
ここで使用されるときの用語「ポリマー」(および修飾語としての「ポリマー」)は、ポリマー、混合ポリマー、および接着性含有物を伴うか、または伴わないポリマーを含む。
【0195】
本発明はまた、出願明細書内において参照されるか、示されている部品、要素、および特徴の中に、個別に、または集合的に存し、かつ任意の2つ以上のそれらの部品、要素、または特徴の任意の組合せまたはすべての組合せの中に存すると言える。それにおいては、本発明が関係する分野において周知の特定の完全体がこの中で述べられているが、その種の周知の等価物は、個別に示されているかのようにこの中に組み込まれていると見なされる。
【0196】
本発明は以上の中に存し、かつ以下において例のみを与える構成を企図する。
【0197】
以上および以下において引用している出願、特許、および文献があれば、すべてのその開示が参照によってこれに援用される。
【0198】
次に、図面を参照して例を示す形でのみ本発明の好ましい実施態様を説明する。