(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2制御部は、前記画像形成部に、前記第2原稿の画像を記録紙に形成する際に、前記第2原稿の画像が形成される記録紙上にのみウォーターマークを形成させる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成システム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像形成システムにおける画像形成装置の構成及び情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0012】
本実施形態の画像形成システムSyにおいて、画像形成装置10は、制御ユニット11と、表示部12と、操作部14と、タッチパネル15と、通信部16と、画像読取部17と、画像形成部18と、記憶部19とを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信を可能とされている。
【0013】
画像読取部17は、原稿搬送部と、原稿搬送部により搬送される原稿の画像又はコンタクトガラスに載置された原稿の画像を光学的に読み取るスキャナーとを有するADF(Auto Document Feeder)であって、原稿の画像を示す画像データを生成する。
【0014】
画像形成部18は、感光体ドラム、感光体ドラムの表面を均一帯電させる帯電装置、感光体ドラムの表面を露光して、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光装置、感光体ドラムの表面の静電潜像をトナー像に現像する現像装置、及び感光体ドラムの表面のトナー像(画像)を記録紙に転写する転写装置等を備え、画像読取部17により生成された画像データによって示される画像を記録紙に印刷する。
【0015】
表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイなどから構成される。
【0016】
表示部12の画面には、タッチパネル15が配置されている。タッチパネル15は、所謂抵抗膜方式や静電容量方式などのタッチパネルであって、タッチパネル15に対するユーザーの指などの接触(タッチ)をその接触位置とともに検知して、その接触位置の座標を示す検知信号を制御ユニット11の後述する制御ユニット11などに出力する。従って、タッチパネル15は、表示部12の画面に対するユーザー操作が入力される入力部としての役割を果たす。
【0017】
操作部14は、例えば、メニューを呼び出すメニューキー、メニューを構成するGUIにおけるフォーカスを移動させる矢印キー、メニューを構成するGUIに対して確定操作を行う決定キー、スタートキーなどを備えている。
【0018】
通信部16は、通信モジュールを備える通信インターフェイスであり、ネットワークを通じて情報処理装置30との間でデータ通信を行う。
【0019】
記憶部19は、HDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶装置であって、画像データ等を記憶する。
【0020】
制御ユニット11は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)などから構成される。当該プロセッサーは、CPU(Central Processing Unit)、MPU、ASIC等である。この制御ユニット11は、上記のROMまたは記憶部19に記憶されたプログラムが上記のプロセッサーで実行されることにより、制御部21として機能する。なお、制御ユニット11の上記の各構成は、プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されてもよい。
【0021】
制御部21は、画像形成装置10の全体的な動作制御を司る。また、制御部21は、表示部12を制御して、表示部12に、画像形成処理に必要な設定項目の入力画面、あるいは情報の入力画面などを表示させる。更に、制御部21は、通信部16による通信動作を制御する機能を有する。通信部16は、制御部21による制御の下、情報処理装置30との間でデータを送受する。
【0022】
一方、本実施形態の画像形成システムSyにおいて、情報処理装置30は、例えば、パーソナルコンピューターなどの情報処理装置であって、制御ユニット31と、表示部32と、操作部33と、記憶部34と、通信部35とを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信を可能とされている。
【0023】
表示部32は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイなどから構成される。
【0024】
操作部33は、キーボードやマウスであり、ユーザーにより操作されて、アプリケーションプログラムの実行に必要な入力指示や種々の情報等の入力を受け付ける。
【0025】
記憶部34は、HDDなどの大容量の記憶装置である。
【0026】
通信部35は、通信モジュールを備える通信インターフェイスであり、ネットワークを通じて画像形成装置10との間でデータ通信を行う。
【0027】
制御ユニット31は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)などから構成される。当該プロセッサーは、CPU(Central Processing Unit)、MPU、ASIC等である。制御ユニット31は、上記のROM又は記憶部34に記憶された制御プログラムが上記のプロセッサーに実行されることにより、制御部41(第1制御部)として機能する。なお、制御ユニット31の上記の各構成要素は、前述の制御プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されてもよい。
【0028】
制御部41は、情報処理装置30の全体的な動作制御を司る。制御部41は、表示部32を制御して、情報処理に必要な設定項目を表示部32の画面に表示する。更に、制御部41は、通信部35(第1通信部)の通信動作を制御する機能を有する。通信部35は、制御部41による制御の下、画像形成装置10との間でデータを送受する。
【0029】
このような構成の画像形成システムSyにおいて、画像形成装置10及び情報処理装置30は、周知の通信プロトコルに従って、相互にデータ通信を行う。
【0030】
例えば、情報処理装置30では、制御部41によりアプリケーションプログラムを実行して、プリンタドライバーを起動させ、操作部33の操作に基づき、プリンタドライバーにより文書、図形などからなる原稿の画像を示す印刷データを生成し、この印刷データを通信部35からネットワークを通じて画像形成装置10へと送信する。
【0031】
画像形成装置10では、印刷データを通信部16で受信すると、制御部21(第2制御部)により印刷データを解析して、原稿の画像を生成し、画像形成部18により原稿の画像を記録紙に形成して出力する。
【0032】
また、本実施形態の画像形成システムSyでは、複数の第1原稿の画像を情報処理装置30から画像形成装置10へと送信し、画像形成装置10において、各第1原稿の頁に対して画像形成装置10の画像読取部17で読み取られた第2原稿の頁を挿入して、各第1原稿の画像及び第2原稿の画像を画像形成部18でそれぞれの記録紙に画像形成する。
【0033】
具体的には、情報処理装置30では、操作部33の操作に応じて、印刷対象データとして複数の第1原稿の画像を記憶部34から読み出すと共に、各第1原稿のいずれかの頁間を第2原稿の頁の挿入位置として設定し、プリンタドライバーにより各第1原稿の画像及び上記挿入位置を示す印刷データを生成して、この印刷データを通信部35からネットワークを通じて画像形成装置10へと送信する。
【0034】
画像形成装置10では、印刷データを通信部16(第2通信部)で受信すると、制御部21により印刷データを解析して、各第1原稿の画像を生成すると共に、上記挿入位置を取得し、また画像読取部17により第2原稿の画像を読み取らせる。そして、各第1原稿の画像及び第2原稿の画像を画像形成部18でそれぞれの記録紙に順次形成させ、各第1原稿の画像及び第2原稿の画像形成に際し、第2原稿の頁を、上記挿入位置、つまり情報処理装置30側で設定された複数の第1原稿のいずれかの頁間に挿入させる。
【0035】
次に、各第1原稿の頁に対して第2原稿の頁を挿入するために情報処理装置30側で行われる操作手順について詳しく説明する。
【0036】
情報処理装置30では、ユーザーが、操作部33を操作して、記憶部34に記憶されている任意のファイルを指示し、このファイルに記憶されている第1原稿の印刷を指示する。制御部41は、この指示に従って、プリンタドライバーを起動し、
図2に示すような印刷データを設定するための印刷設定画面51を表示部32に表示させる。
【0037】
図2に例を示すように、印刷設定画面51には、複数のタブ52a、…、52iが設けられており、操作部33を介して、「頁挿入」と印されたタブ52iが選択されると、これを受けて、制御部41は、各第1原稿の頁間に対して第2原稿の頁を挿入するための頁挿入ウィンドウWaを印刷設定画面51内に表示される。この頁挿入ウィンドウWaには、ファイルに記憶されている複数の第1原稿G1〜Gn(例えばn=7)の画像に対応するそれぞれの頁が順次配列されて表示される。
【0038】
また、各第1原稿G1〜Gnの頁数が多く、全ての第1原稿の頁を頁挿入ウィンドウWaに表示することができない場合は、制御部41による制御の下、スクロールバー53の操作により頁挿入ウィンドウWaに表示される各第1原稿の頁を変更して、全ての第1原稿の頁を表示させる。
【0039】
この状態で、ユーザーは、操作部33のマウスを操作して、
図3(a)に示すように印刷設定画面51の頁挿入ウィンドウWa上でカーソルKを各第1原稿G2、G3の頁間に移動させ、ダブルクリックすると、このカーソルKの位置の頁間を第2原稿gの頁の挿入位置として制御部41が受け付け、制御部41は、
図3(b)に示すように、その挿入位置に第2原稿gの頁を挿入させた状態を示す画像を印刷設定画面51に表示される。
【0040】
また、ユーザーが操作部33のマウスの操作によりカーソルKを各第1原稿G5、G6の頁間に移動させ、ダブルクリックすると、制御部41は、この頁間を、次の第2原稿gの頁の挿入位置として受け付け、この挿入位置に次の第2原稿gの頁を挿入した状態を示す画像を印刷設定画面51に表示させる。
【0041】
以降同様に、ユーザーが操作部33のマウスの操作により各第1原稿G1〜Gnの任意の頁間を指定すると、これを受けて制御部41は、この任意の頁間を次の他の第2原稿gの頁の挿入位置として受け付け、この挿入位置に次の他の第2原稿gの頁を挿入した状態を示す画像を印刷設定画面51に表示させる。
【0042】
このように、制御部41は、各第1原稿G1〜Gnの頁間を第2原稿gの挿入位置として受け付けると、この挿入位置に第2原稿gの頁を挿入した状態を示す画像を印刷設定画面51に表示させる。
【0043】
また、例えば
図3(b)に示すように、第2原稿gの頁が各第1原稿G2、G3の頁間に挿入されて表示されている状態で、
図4(a)に示すように、ユーザーによる操作部33のマウスの操作で、カーソルKを第2原稿gの頁に移動させてダブルクリックすると、これを受けて制御部41は、ポップアップ画面Paを表示させる。このポップアップ画面Paには、挿入位置に挿入される第2原稿gの枚数を表示する枚数入力欄54、枚数入力欄54の枚数を増減させるために操作されるアップダウンボタン55、キャンセルボタン56、及びOKボタン57が表示される。枚数入力欄54には、枚数として初期値「1」が表示される。
【0044】
制御部41は、ユーザーによる操作部33のマウスの操作によりアップダウンボタン55が操作されると、枚数入力欄54の枚数表示を増減させ、OKボタン57が操作されると、枚数入力欄54に表示させている枚数を各第1原稿G2、G3の頁間に挿入される第2原稿gの挿入枚数として受け付ける。
【0045】
また、キャンセルボタン56が操作されると、制御部41は、第2原稿gの挿入枚数を初期値「1」に維持する。例えば、ユーザーによる操作部33の操作で、ポップアップ画面Paの枚数入力欄54の枚数が「1」に設定され、この状態でOKボタン57が操作された場合、制御部41は、第2原稿gの挿入枚数を「1」で受け付け、
図4(b)に示すように第2原稿gの頁に「x1」を表示させる。
【0046】
同様に、制御部41は、第2原稿gの頁を各第1原稿G5、G6の頁間に挿入して表示させている状態で、ユーザーによる操作部33のマウスの操作によりカーソルKが第2原稿gの頁に移動されてダブルクリックされるとこれを受けて、制御部41は、第2原稿gの頁に対応するポップアップ画面Paを表示させる。そして、ユーザーによる操作部33の操作でポップアップ画面Paの枚数入力欄54の枚数が「3」に設定されてOKボタン57が操作された場合は、制御部41は、第2原稿gの挿入枚数を「3」で受け付け、第2原稿gの頁に「x3」を表示させる。
【0047】
このように、情報処理装置30では、各第1原稿G1〜Gnの頁間が挿入位置として設定された後、挿入位置別に、挿入位置に挿入される第2原稿gの挿入枚数を指定可能とされている。
【0048】
一方、
図5(a)に示すように各第1原稿G2、G3の頁間に挿入された第2原稿gの頁に対応するポップアップ画面Paが表示されている状態で、ユーザーによる操作部33の操作でポップアップ画面Paの枚数入力欄54の枚数が「0」に設定され、OKボタン57が指示された場合は、制御部41は、第2原稿gの挿入枚数を「0」で受け付け、
図5(b)に示すように第2原稿gの頁に「x0」を表示させる。
【0049】
この枚数入力欄54の枚数「0」及び第2原稿gの頁の「x0」は、制御部41が、挿入位置に挿入される第2原稿gの挿入枚数を不定数として受け付けたことを示している。この「不定数」は、画像形成装置10の画像読取部17により読み取られた第2原稿の頁分(枚数分)を示すものとする。この例では、画像形成装置10の画像読取部17で読み取られた第2原稿の枚数分の各画像が、上記受け付けられた挿入位置に挿入されてなる頁順序に従って、画像形成装置10において印刷が行われる。すなわち、「不定数」は、画像形成装置10の画像読取部17で読み取られた第2原稿の枚数に応じて変動する不定の数値である。
【0050】
このように印刷設定画面51においては、記憶部34に記憶されている複数の第1原稿G1〜Gnの頁が該各第1原稿G1〜Gnの頁順に配列されて表示され、各第1原稿G1〜Gnの頁間が第2原稿gの挿入位置として設定され、当該挿入位置に、第2原稿gの挿入枚数の指定又は第2原稿gの枚数として不定数の指定が受け付けられる。
【0051】
そして、ユーザーが、操作部33のマウス及びキーボードを操作して、印刷設定画面51のジョブ名欄58にジョブの名称を入力し、更に画像形成装置10へのジョブの送信の指示を入力すると、プリンタドライバー(制御部41)は、これら入力内容を受け付けると共に、印刷設定画面51に基づく操作でユーザーから受け付けた設定内容に基づき、ジョブの名称を示す情報、各第1原稿G1〜Gnの画像、各第1原稿G1〜Gnに付された頁番号を示す情報、第2原稿gの挿入位置を示す情報、及び挿入位置別の第2原稿gの挿入枚数を示す情報、を有する印刷データを生成する。この印刷データは、第2原稿を挿入した上で印刷を行うための印刷データとして、通信部35から画像形成装置10に送信される。
【0052】
次に、各第1原稿の頁に対して第2原稿の頁を挿入するために画像形成装置10側で行われる操作手順について詳しく説明する。
【0053】
画像形成装置10では、通信部16が、情報処理装置30からの第2原稿の挿入が必要な上記印刷データを受信すると、制御部21が、この印刷データをジョブとして、逐次に記憶部19に記憶させる。そして、ユーザーが、操作部14を操作して、第2原稿を挿入した印刷を行うために、記憶部19に記憶されているジョブを示す情報の表示を指示すると、制御部21は、記憶部19に記憶されている上記ジョブの全てについての名称を、
図6に示すようなジョブ一覧ボックス61として、表示部12の画面に一覧表示させる。ここでは、当該ジョブ毎に、ジョブの名称、及び挿入される第2原稿の総枚数を示す数値Mが表示される。ジョブの名称は、情報処理装置30において印刷設定画面51のジョブ名欄58に記入されたジョブの名称と同一とされる。また、挿入される第2原稿の総枚数Mは、印刷データによって示される各挿入位置に設定された第2原稿の挿入枚数の合計である。
【0054】
例えば、
図6に示すように、ジョブの名称として、「原稿挿入01」及び「原稿挿入02」が表示される。ここでは、「原稿挿入01」に対応する第2原稿の合計枚数Mが「5」であり、「原稿挿入02」に対応する第2原稿の総枚数Mが上記不定数である例を示す。この不定数は「−−」として表示される。
【0055】
また、ジョブ一覧ボックス61には、印刷データの印刷の指示を受け付けるための印刷ボタン62、及び印刷データの削除の指示を受け付けるための削除ボタン63などが表示される。
【0056】
ユーザーは、ジョブ一覧ボックス61を見て、所望のジョブを選択可能であり、例えばジョブの名称「原稿挿入01」のジョブを選択すると、「原稿挿入01」に対応する第2原稿の合計枚数Mが「5」となっていることから、5枚の第2原稿の頁が挿入されることを知ることができる。ユーザーは、5枚の第2原稿を画像読取部17の原稿搬送部にセットして、印刷ボタン62を操作すればよいことを把握可能である。
【0057】
そして、ユーザーが印刷ボタン62を操作した場合、印刷ボタン62の操作に応答して、制御部21は、画像読取部17にその原稿搬送部により各第2原稿を順次搬送させて、スキャナーにより各原稿の画像を順次読み取らせ、読み取られた各第2原稿の画像を記憶部19に記憶させる。このように原稿読取を開始させたとき、制御部21は、
図7に例を示すようなポップアップ画面Pbを表示させる。制御部21は、このポップアップ画面Pbに、「原稿挿入01」に対応する第2原稿の合計枚数M(=5)、及び画像読取部17により読み取り済みの第2原稿の枚数を表示させる。
【0058】
そして、制御部21は、画像形成部18に、ジョブの名称「原稿挿入01」の印刷データによって示される各第1原稿G1〜Gnの画像及び画像読取部17により読み取られた5枚の第2原稿の画像をそれぞれ異なる記録紙に順次画像形成を行わせる。このとき、制御部21は、各第1原稿G1〜Gnの画像及び5枚の第2原稿の画像の記録に際し、選択された「原稿挿入01」が示すジョブ(すなわち、印刷データ)によって示される挿入位置毎に、当該ジョブ(印刷データ)によって示される挿入枚数の第2原稿の頁を挿入位置に挿入して頁順序を決定する。
【0059】
例えば、
図4(b)に示すように、ユーザーにより選択された「原稿挿入01」が示すジョブ(印刷データ)により、各第1原稿G2、G3の頁間が挿入位置として指定され、かつ第2原稿gの枚数として「1」が指定されている場合は、制御部21は、
図8に示すように各第1原稿G2、G3の頁間に1枚目の第2原稿gの頁を挿入する。また、
図4(b)に示すように各第1原稿G5、G6の頁間が挿入位置として指定され、かつ第2原稿gの枚数として「3」が指定されている場合は、制御部21は、
図8に示すように各第1原稿G5、G6の頁間に2枚目〜4枚目の第2原稿gの頁を挿入する。同様に、各第1原稿G6、G7の頁間が挿入位置として指定され、かつ第2原稿gの枚数として「1」が指定されている場合は、制御部21は、
図8に示すように各第1原稿G6、G7の頁間に5枚目の第2原稿gの頁を挿入する。
【0060】
制御部21が、このように作成したページ順序に従って、上記のように配列した第1原稿及び第2原稿の各画像を画像形成部18に画像形成させることで、
図8に示すように、各第1原稿G1〜Gnの画像及び5枚の第2原稿gの画像が、それぞれ異なる記録紙に順次画像形成されて、これらの記録紙が画像形成部18から順次排出されることになる。
【0061】
次に、ユーザーが、ジョブ一覧ボックス61を見て、操作部14の操作により、例えばジョブの名称「原稿挿入02」を選択した場合を説明する。「原稿挿入02」に対応する第2原稿の合計枚数Mは「−−」となっていることから、第2原稿の頁が不定数であることを知る。この場合、ユーザーは、任意の枚数の第2原稿を画像読取部17の原稿搬送部にセットして、印刷ボタン62を、操作部14を介して操作する。
【0062】
この印刷ボタン62の操作に応答して、制御部21は、画像読取部17のスキャナーに、画像読取部17の原稿搬送部にセットされた全ての第2原稿の画像を順次読み取らせる。画像読取部17の原稿搬送部には、セットされた原稿の有無を検出するセンサーが設けられており、このセンサーにより原稿無しが検出されるまで、制御部21は、原稿搬送部による原稿の搬送及びスキャナーによる原稿の画像の読み取りを繰り返して行わせる。このとき、制御部21は、表示部12に、
図9に示すようにポップアップ画面Pcを表示させる。このポップアップ画面Pcには、画像読取部17により読み取られている第2原稿の挿入位置が表示される。
【0063】
ここで、例えば印刷データによって、
図5(b)に示すように各第1原稿G2、G3の頁間が挿入位置として指定され、かつ第2原稿gの枚数として「0」が指定されている場合、制御部21は、
図10に示すように各第1原稿G2、G3の頁間に、上記画像読取部17により読み取られた全ての第2原稿の頁を挿入する。
【0064】
制御部21が、このように作成したページ順序に従って、上記のように配列した第1原稿及び第2原稿の各画像を画像形成部18に画像形成させることで、
図10に示すように、各第1原稿G1〜Gnの画像及び読み取られた全頁の第2原稿の画像が、それぞれ異なる記録紙に順次画像形成されて、これらの記録紙が画像形成部18から順次排出されることになる。当該画像形成の終了後、制御部21は、ポップアップ画面Pcを非表示にする。
【0065】
次に、各第1原稿の頁に対して第2原稿の頁を挿入するために情報処理装置30側で行われる処理手順を、
図11のフローチャート等を参照して説明する。
【0066】
まず、ユーザーが、操作部33を操作して、印刷対象データとしての第1原稿を指定して印刷の指示を入力すると、この指示に従って、制御部41は、印刷対象データとしての第1原稿のデータを記憶部34から読み出すと共に、プリンタドライバーを起動させる(S101)。
【0067】
また、制御部41は、
図2に示す印刷設定画面51を表示部32に表示させて、上記第1原稿、ここでは複数の第1原稿G1〜Gnの画像に対応するそれぞれの頁を配列表示させる(S102)。
【0068】
そして、ユーザーが、操作部33のマウスを操作してカーソルKを頁挿入ウィンドウWaにおける、例えば各第1原稿G2、G3の頁間に移動させてダブルクリックすると、これに応じて、制御部41は、その挿入位置を受け付けると共に、第2原稿gの頁を挿入した状態を示す画像(第2原稿を示すものとして用意された仮想的な画像)を印刷設定画面51に表示させる(S103)。
【0069】
続いて、ユーザーが、操作部33のマウスを操作して、カーソルKを第2原稿gの頁に移動させてダブルクリックすると、これに応じて、制御部41は、ポップアップ画面Paを表示させる。この状態で、ユーザーが、操作部33のマウスを操作してカーソルKを移動させ、ポップアップ画面Paのアップダウンボタン55及びOKボタン57を操作することで、この第2原稿gの位置に挿入する原稿の挿入枚数が入力されると、制御部41は、当該入力された挿入枚数を受け付ける。
【0070】
例えば、制御部41は、表示部32に、
図4(b)に示すように挿入枚数「1」を示す「x1」を第2原稿gの頁に表示させたり、挿入枚数「3」を示す「x3」を第2原稿gの頁に表示させたり、
図5(b)に示すように挿入枚数が不定数であることを示す「x0」を第2原稿gの頁に表示させたりする(S104)。
【0071】
これらのS103、S104の処理は、任意の回数だけ繰り返すことができ、これにより各第1原稿G1〜Gnの頁間が第2原稿の挿入位置として制御部41に受け付けられる。これにより、制御部41には、受け付けられた挿入位置毎に、挿入位置に挿入される第2原稿の枚数が受け付けられ、又は第2原稿の枚数として不定数が受け付けられる。
【0072】
この後、ユーザーが、操作部33を操作して、印刷設定画面51のジョブ名欄58にジョブの名称を記入して、ジョブの送信を指示すると、プリンタドライバー(制御部41)は、印刷設定画面51の設定内容に基づき、ジョブの名称を示す情報、各第1原稿G1〜Gnの画像、各第1原稿G1〜Gnの頁番号を示す情報、第2原稿の挿入位置を示す情報、及び挿入位置別に第2原稿の挿入枚数を示す情報、を有する印刷データ、つまり第2原稿を挿入した印刷を行うための印刷データを生成する。制御部41は、この印刷データを通信部16からネットワークを通じて画像形成装置10へと送信させる(S105)。
【0073】
次に、各第1原稿の頁に対して第2原稿の頁を挿入するために画像形成装置10側で行われる処理手順を、
図12のフローチャートなどを参照して説明する。
【0074】
画像形成装置10では、第2原稿を挿入した印刷を行うための上記印刷データを通信部16が受信すると、制御部21は、この印刷データをジョブとして記憶部19に記憶させる(S201)。そして、ユーザーが、操作部14を操作して、第2原稿を挿入した印刷を行うために、記憶部19に記憶されているジョブを示す情報の表示を指示すると、制御部21は、記憶部19に記憶されている上記ジョブの全てについての名称を、
図6に示すようなジョブ一覧ボックス61として、表示部12の画面に一覧表示させる(S202)。
【0075】
そして、ユーザーが、ジョブ一覧ボックス61を見て、表示部12の画面上で、例えばジョブの名称「原稿挿入01」をタッチ操作して、このタッチ操作がタッチパネル15を通じて操作受付部22で受付けられると、制御部21は、ジョブの名称「原稿挿入01」に対応する印刷データの選択を受け付ける(S203)。
【0076】
また、ユーザーは、ジョブ一覧ボックス61を見て、「原稿挿入01」に対応する第2原稿の合計枚数M(=5)を確認し、5枚の第2原稿を画像読取部17にセットして、印刷ボタン62をタッチ操作する。このタッチ操作がタッチパネル15を通じて制御部21が受付けると、制御部21は、画像読取部17により5枚の第2原稿の画像を順次読み取らせて、5枚の第2原稿の画像を記憶部19に記憶させる(S204)。
【0077】
そして、制御部21は、上記選択されたジョブとしての印刷データが示す各第1原稿G1〜Gnの各頁番号を示す情報、第2原稿gの挿入位置を示す情報、及び挿入位置別の第2原稿gの枚数を示す情報に基づき、
図8に示すような各第1原稿G1〜Gnの頁間に5枚の各第2原稿gの頁を挿入してなる該各頁の頁順序を作成し、この頁順序に従って、上記選択されたジョブとしての印刷データによって示される各第1原稿G1〜Gnの画像及び画像読取部17により読み取られた5枚の第2原稿gの画像を記憶部19を逐次読み出して、画像形成部18に逐次入力させる。画像形成部18は、各第1原稿G1〜Gnの画像及び5枚の各第2原稿gの画像が逐次入力される度に、各原稿の画像をそれぞれ異なる記録紙に逐次形成して(S205)、当該画像形成後の各記録紙を排出する。
【0078】
これにより、印刷データによって示される挿入位置別に、印刷データによって示される挿入枚数の第2原稿gの頁が挿入されて、
図8に示すように各第1原稿G1〜Gnの画像及び5枚の第2原稿の画像gが配列され、これらの原稿の画像がそれぞれの記録紙に記録されて、これらの記録紙が画像形成部18から順次排出される。
【0079】
あるいは、ユーザーが、ジョブ一覧ボックス61を見て、ジョブの名称「原稿挿入02」をタッチ操作した場合は、このタッチ操作がタッチパネル15を通じて制御部21で受付けられると、制御部21は、ジョブの名称「原稿挿入02」に対応する印刷データの選択を受け付ける(S203)。また、ユーザーは、ジョブ一覧ボックス61を見て、「原稿挿入02」に対応する第2原稿の合計枚数Mが「−−」であることを確認し、任意の枚数の第2原稿を画像読取部17にセットして、印刷ボタン62をタッチ操作する。このタッチ操作がタッチパネル15を通じて制御部21で受付けられると、制御部21は、セットされた全ての第2原稿の画像を画像読取部17で順次読み取らせて、任意の枚数の第2原稿の画像を記憶部19に記憶させる(S204)。
【0080】
この場合、制御部21は、ジョブの名称「原稿挿入02」の印刷データによって示される各第1原稿G1〜Gnの画像のうちの、印刷データによって示される最初の挿入位置手前までの幾つかの第1原稿の画像を記憶部19から逐次読み出して、これらの第1原稿の画像を画像形成部18に順次入力し、続いて画像読取部17により読み取られた全枚数分の第2原稿の画像を記憶部19から読み出して、これらの第2原稿の画像を画像形成部18に順次入力する。従って、画像形成部18は、印刷データによって示される各第1原稿G1〜Gnの画像のうちの、印刷データによって示される最初の挿入位置手前までの各第1原稿の画像をそれぞれの記録紙に順次形成し、続いて画像読取部17により読み取られた全ての第2原稿の画像を記憶部19から読み出してそれぞれの記録紙に形成し(S205)、これらの記録紙を順次排出する。
【0081】
これにより、選択されたジョブとしての印刷データが示す挿入位置毎に、印刷データによって示される不定数の第2原稿gの頁が挿入されて、
図10に示すように各第1原稿G1〜Gnの画像及び任意の枚数の第2原稿gの画像が配列され、これらの原稿の画像がそれぞれの記録紙に記録されて、これらの記録紙が画像形成部18から順次排出される。これにより、ユーザーは、第1原稿に挿入する第2原稿の枚数を特に指定しなくても、画像形成装置10の画像読取部17に読み取らせた任意の枚数の原稿の画像を第2原稿として、第1原稿の間に挿入した印刷物が得られることになる。
[変形例1]
【0082】
変形例1は、画像形成装置10の制御部21が、同一の第2原稿gの頁を、各第1原稿G1〜Gnの複数の頁間にそれぞれ割り振って挿入して、上記頁順序を作成するものである。
【0083】
まず、情報処理装置30では、制御部41が、例えば
図13(a)に示すように印刷設定画面51の頁挿入ウィンドウWaを表示部32に表示させている状態で、ユーザーが操作部33のマウスを操作してカーソルKを各第1原稿G2、G3の頁間に移動させてダブルクリックすると、これを受けて、制御部41が、各第1原稿G2、G3の頁間を第2原稿gの頁の挿入位置として受け付ける。制御部41は、この挿入位置に第2原稿gの頁を示す画像を表示させる。
【0084】
また、ユーザーがマウスの操作によりカーソルKを各第1原稿G5、G6の頁間に移動させてダブルクリックすると、これを受けて、制御部41が、各第1原稿G5、G6の頁間を第2原稿gの頁の挿入位置として受け付ける。制御部41は、この挿入位置に第2原稿gの頁を示す画像を表示させる。そして、ユーザーがマウスの操作によりカーソルKを各第1原稿G5、G6の頁間の第2原稿gの頁に移動させて例えば右クリックすると、これを受けて、制御部41は、
図13(b)に例を示すようなポップアップ画面Pdを表示させる。このポップアップ画面Pdには、コピー元の第2原稿gの頁として、1枚目の第2原稿g、2枚目の第2原稿g、…などが表示される。そして、ユーザーがマウスの操作によりカーソルをポップアップ画面Pdにおける1枚目の第2原稿gの欄に移動させてダブルクリックすると、これ基づいて、制御部41が、1枚目の第2原稿gの画像を各第1原稿G5、G6の頁間の第2原稿gの画像としてコピーする指示を受け付ける。これにより、制御部41に、1枚目の第2原稿gの画像を各第1原稿G5、G6の頁間にも挿入する指示が受け付けられる。
【0085】
この場合、プリンタドライバー(制御部41)は、印刷設定画面51における設定内容に基づき、ジョブの名称を示す情報、各第1原稿G1〜Gnの画像、各第1原稿G1〜Gnの頁番号を示す情報、第2原稿gの挿入位置を示す情報、及び挿入位置別に設定されたコピー元となる第2原稿gの別を示す情報、を有する印刷データを生成する。この印刷データは、制御部41による制御で、通信部35から、第2原稿gの挿入が必要な印刷データとして、画像形成装置10に送信される。
【0086】
画像形成装置10では、通信部16が上記印刷データを受信すると、制御部21が当該印刷データをジョブとして記憶部19に記憶させ、この印刷データに対応するジョブの名称をジョブ一覧ボックス61として表示部12に表示させる。このとき、ユーザーが、操作部14を操作して、印刷させたい所望の印刷データに対応するジョブの名称を選択し、更に、第2原稿gを画像読取部17にセットして、印刷ボタン62を操作して印刷指示を入力すると、制御部21は、当該選択及び印刷指示に基づいて、上記選択されたジョブとしての印刷データによって示される各第1原稿G1〜Gnの頁を示す情報、第2原稿gの挿入位置を示す情報、及び挿入位置別に設定されたコピー元となる第2原稿gを示す情報に基づき、
図14に示すように、第1原稿G1〜Gnの頁間にそれぞれ同一の第2原稿gの頁を挿入してなる頁順序を作成する。
【0087】
制御部21は、作成した当該頁順序に従って、上記選択されたジョブとしての印刷データによって示される各第1原稿G1〜Gnの画像及び画像読取部17により読み取られた第2原稿gの画像を記憶部19から順次読み出すと共に、1枚目の第2原稿gの画像を、各第1原稿G2、G3の頁間の挿入位置及び各第1原稿G5、G6の頁間の挿入位置に挿入し、これら各画像を画像形成部18に逐次入力する。画像形成部18は、各第1原稿G1〜Gnの画像、画像読取部17により読み取られた第2原稿gの画像が逐次入力されてくる度に、原稿の画像を記録紙に逐次形成して、これらの記録紙を順次排出する。
【0088】
この結果、
図14に示すように各第1原稿G2、G3の頁間の挿入位置及び各第1原稿G5、G6の頁間の挿入位置に、1枚目の第2原稿gが挿入される。すなわち、ユーザーが、画像形成装置10の画像読取部17に、複数枚の原稿を読み取らせた場合であっても、第1枚目として読み取られた原稿の画像が、ユーザーにより指定された第1原稿間の複数の挿入位置に挿入された印刷物を得ることができる。
[変形例2]
【0089】
変形例2は、各第1原稿G1〜Gnを一定数の頁からなるグループに区切って、グループにおける規定の頁間を第2原稿gの頁の挿入位置として設定し、グループ毎に、その挿入位置に第2原稿gの頁を挿入するものである。
【0090】
情報処理装置30では、制御部41は、例えば
図15に示すような印刷設定画面51Bを表示部32に表示させる。この印刷設定画面51Bにおいて、ユーザーによる操作部33の操作で「頁挿入」と印されたタブ52iが選択されると、これを受けて、制御部41は、各第1原稿の画像に対して第2原稿の画像を挿入するための頁挿入ウィンドウWbを表示させる。制御部41は、この頁挿入ウィンドウWbとして、第1原稿Gの頁及び第2原稿gの頁を配列させるメインウィンドウw1と、第1原稿Gの頁及び第2原稿gの頁を表示したサブウインドウw2とに2分割させた設定画面を表示部32に表示させる。
【0091】
ここで、ユーザーが操作部33のマウスを操作することにより、例えばサブウインドウw2内に表示される第1原稿Gをメインウィンドウw1にドラッグアンドドロップし、この操作を4回繰り返すと、制御部41は、例えば4枚の第1原稿Ga〜Gdをメインウィンドウw1に配列させる指示を受け付ける。この4枚の第1原稿Ga〜Gdが一定数の頁からなるグループとなる。
【0092】
また、ユーザーが操作部33のマウスを操作して、サブウインドウw2の第2原稿gをメインウィンドウw1にドラッグアンドドロップすると、制御部41は、第2原稿gの頁を各第1原稿Ga〜Gdの任意の頁間に挿入する指示を受け付ける。この任意の頁間が、グループにおける第2原稿gの挿入位置となる。例えば、当該操作により、各第1原稿Ga、Gbの頁間及び各第1原稿Gc、Gdの頁間がグループにおける第2原稿gの挿入位置として制御部41に受け付けられる。
【0093】
そして、プリンタドライバー(制御部41)は、印刷設定画面51Bにおける設定内容に基づき、ジョブの名称を示す情報、各第1原稿G1〜Gnの画像、4枚の第1原稿Ga〜Gdからなるグループを示す情報、グループにおける第2原稿gの挿入位置を示す情報、及び挿入位置別に設定された第2原稿gの挿入枚数を示す情報、を有する印刷データを生成する。この印刷データは、第2原稿gを挿入して印刷を行うための印刷データとして、通信部35から画像形成装置10に送信される。
【0094】
画像形成装置10では、通信部16が当該印刷データを受信すると、制御部21が当該印刷データをジョブとして記憶部19に記憶させる。そして、制御部41は、記憶されている各ジョブの名称をジョブ一覧ボックス61に表示させる。そして、ユーザーが、その印刷データに対応するジョブを選択し、また複数の第2原稿gを画像読取部17にセットして、印刷ボタン62を操作すると、制御部21は、この操作により入力指示を受け付けて、画像形成部18に、上記選択されたジョブとしての印刷データによって示される各第1原稿G1〜Gnの画像及び画像読取部17により読み取られた各第2原稿gの画像をそれぞれの記録紙に順次形成する。このとき、制御部21は、各第1原稿G1〜Gnを4枚ずつの複数グループに区分して、例えば4枚の第1原稿G1〜G4からなるグループにおける4枚の第1原稿Ga〜Gdに対応付け、次の4枚の第1原稿G5〜G8をグループにおける4枚の第1原稿Ga〜Gdに対応付ける。そして、制御部21は、
図16に示すように4枚の第1原稿G1〜G4からなるグループにおいては、各第1原稿G1、G2の頁間に1枚目と2枚目の第2原稿gを挿入し、各第1原稿G3、G4の頁間に3枚目の第2原稿gを挿入する。また、制御部21は、次の4枚の第1原稿G5〜G8からなるグループにおいては、各第1原稿G5、G6の頁間に4枚目と5枚目の第2原稿gを挿入し、各第1原稿G7、G8の頁間に6枚目の第2原稿gを挿入する。このように、本実施形態では、一定の第1原稿の枚数毎にグループを区切り、当該グループに対してユーザーにより指定された挿入位置に第2原稿を挿入し、当該区切りにより作成されたいずれのグループにおいても、同一の挿入位置に第2原稿を挿入する。これにより、ユーザーは、一定枚数からなる印刷物の各束のそれぞれに、同じ挿入位置に所望の印刷物を挿し入れた各束を得ることが可能になる。
[変形例3]
【0095】
上記実施形態では、画像読取部17の原稿搬送部を利用しているため、複数枚の第2原稿gを原稿搬送部にセットして、これらの第2原稿gを原稿搬送部により順次搬送させ、これらの第2原稿gの画像をスキャナーにより逐次読み取らせることができる。
【0096】
変形例3では、第2原稿gを画像読取部17のコンタクトガラスに載せて、第2原稿gの画像を画像読取部17のスキャナーにより読み取ることを前提とする。この場合、複数枚の第2原稿gを読み取るためには、ユーザーが、複数枚の第2原稿gをコンタクトガラスに逐次載せかえる必要がある。
【0097】
例えば、
図6に示すようにジョブ一覧ボックス61が表示されている状態で、ユーザーは、ジョブの名称「原稿挿入01」を選択し、「原稿挿入01」に対応する第2原稿の合計枚数M(=5)を確認して、1枚目の第2原稿gを画像読取部17のコンタクトガラスに載せて、印刷ボタン62を操作したとする。この場合、コンタクトガラス上の第2原稿gがセンサーにより検出されるため、このセンサーの検出出力に基づき、制御部21は、画像読取部17にコンタクトガラス上の1枚目の第2原稿gの画像を読み取らせ、この1枚目の第2原稿gの画像を記憶部19に記憶させる。
【0098】
この画像読取終了時に、制御部21は、
図17に例を示すようなポップアップ画面Peを表示部12に表示させる。このポップアップ画面Peには、各第1原稿G1〜Gnの頁間に挿入される第2原稿の合計枚数M(=5)、画像読取部17により読み取り済みの第2原稿の枚数、継続ボタン65、及び終了ボタン66が表示される。
【0099】
ユーザーが、2枚目の第2原稿gをコンタクトガラスに載せて、継続ボタン65にタッチ操作すると、これを受けて、制御部21は、画像読取部17にコンタクトガラス上の2枚目の第2原稿gの画像を読み取らせて、この2枚目の第2原稿gの画像を記憶部19に記憶させる。制御部21は、読み取り済みの第2原稿の枚数を更新し、更新した値をポップアップ画面Peに表示させる。以降同様に、コンタクトガラス上の第2原稿gを載せかえて、継続ボタン65にタッチ操作すると、制御部21は、画像読取部17に第2原稿gの画像を読み取らせて記憶部19に記憶させる。そして、5枚目の第2原稿gの画像の読み取り及び記憶が終了すると、制御部21は、ポップアップ画面Peを非表示にする。
【0100】
第2原稿の合計枚数M(=−−)が不定数の場合も、制御部21は、同様の手順で、任意の枚数の第2原稿gの画像を読み取って記憶させ、終了ボタン66をタッチ操作することにより任意の枚数の第2原稿gの画像の読み取り及び記憶を終了させて、ポップアップ画面Peを消去する。
【0101】
制御部21は、こうして記憶させた第2原稿gの画像を、
図12のフローチャートにおけるS204の処理で、各第1原稿G1〜Gnの頁間の挿入位置に適宜挿入する画像として用いる。
[変形例4]
【0102】
変形例4では、例えば
図18に示すように、制御部21は、画像形成部18に、第2原稿gの画像が形成される記録紙Pの上端右側に半透明のウォーターマーク68を形成させる。これにより、各第1原稿G1〜Gnの画像が記録されたそれぞれの記録紙と第2原稿gの画像が記録された記録紙を識別することが可能となる。例えば記憶部19にウォーターマーク68を示す画像が記憶されており、制御部21は、当該ウォーターマーク68を示す画像を読み出して、画像形成部18により第2原稿gが形成された記録紙Pに対して画像形成させる。なお、制御部21は、当該ウォーターマーク68を示す画像を、第2原稿gが形成された記録紙Pに対してのみ画像形成させることが好ましい。
【0103】
また、
図1乃至
図18を用いて説明した上記実施形態の構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。