【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために成された本発明に係るソフトウェアライセンス管理システムは、ネットワーク回線と、該ネットワーク回線に接続された、Webページを閲覧するためのブラウザが搭載された第1のコンピュータと、前記ネットワーク回線に接続されたライセンス管理用サーバと、所定のソフトウェアがインストールされている、前記ネットワーク回線に接続されていない第2のコンピュータと、を含み、前記第2のコンピュータの所定のソフトウェアのライセンスを管理するソフトウェアライセンス管理システムであって、
前記第2のコンピュータは、
a1)所定の操作に応じて、当該コンピュータにインストールされている所定のソフトウェアについてのライセンス認証解除キーを発行するライセンス認証解除キー発行部と、
a2)後記アップグレードライセンス用ライセンス認証キーの入力に応じて、当該コンピュータに新たにインストールされた前記所定のソフトウェアに関してアップグレードされたソフトウェアをアクティベートするライセンス認証部と、
を備える一方、前記ライセンス管理用サーバは、
b1)前記所定のソフトウェアを識別可能な情報とライセンス所有者とを対応付けて登録しておくライセンス情報記憶部と、
b2)前記所定のソフトウェアのライセンス所有者であるユーザのアカウントの下での、前記第1のコンピュータのブラウザの機能を用いた前記ライセンス認証解除キーの入力に応じて、前記ライセンス情報記憶部において前記所定のソフトウェアにおけるライセンスを認証状態から解除状態に変更するライセンス認証解除部と、
b3)前記所定のソフトウェアのライセンス所有者であるユーザのアカウントの下での、前記第1のコンピュータのブラウザの機能を用いた前記アップグレードされたソフトウェアの識別情報の入力に応じて、前記ライセンス情報記憶部に記憶されている情報に基づき、当該ユーザが該所定のソフトウェアの旧バージョンのライセンスの所有者であり且つそのライセンスが解除状態であることを判定する判定部と、
b4)前記判定部による判定結果に基づいて、アップグレードライセンス用ライセンス認証キーを発行し前記第1のコンピュータに通知するアップグレードライセンス認証キー発行部と、
を備えることを特徴としている。
【0009】
また上記課題を解決するために成された本発明に係るソフトウェアライセンス管理方法は、ネットワーク回線と、該ネットワーク回線に接続された、Webページを閲覧するためのブラウザが搭載された第1のコンピュータと、前記ネットワーク回線に接続されたライセンス管理用サーバと、所定のソフトウェアがインストールされている、前記ネットワーク回線に接続されていない第2のコンピュータと、を含み、前記第2のコンピュータの所定のソフトウェアのライセンスを管理するソフトウェアライセンス管理方法であって、
前記第2のコンピュータは、所定の操作に応じて、当該コンピュータにインストールされている所定のソフトウェアについてのライセンス認証解除キーを発行し、
前記ライセンス管理用サーバは、
前記所定のソフトウェアのライセンス所有者であるユーザのアカウントの下での、前記第1のコンピュータのブラウザの機能を用いた前記ライセンス認証解除キーの入力に応じて、前記所定のソフトウェアを識別可能な情報とライセンス所有者とを対応付けて登録しておくライセンス情報記憶部において前記所定のソフトウェアにおけるライセンスを認証状態から解除状態に変更し、
そのあと、前記所定のソフトウェアのライセンス所有者であるユーザのアカウントの下での、前記第1のコンピュータのブラウザの機能を用いた、前記所定のソフトウェアに関してアップグレードされたソフトウェアの識別情報の入力に応じて、前記ライセンス情報記憶部に記憶されている情報に基づき、当該ユーザが該所定のソフトウェアの旧バージョンのライセンスの所有者であり且つそのライセンスが解除状態であることを判定し、その判定結果に基づいて、アップグレードライセンス用ライセンス認証キーを発行して前記第1のコンピュータに通知し、
前記第2のコンピュータは、前記アップグレードライセンス用ライセンス認証キーの入力に応じて、当該コンピュータに新たにインストールされた前記アップグレードされたソフトウェアをアクティベートする、
という一連の処理を実行することを特徴としている。
【0010】
本発明に係るソフトウェアライセンス管理システム及び本発明に係るソフトウェアライセンス管理方法で使用されるシステムにおいて、ライセンス管理用サーバは一つのコンピュータから成るものでもよいが、複数のコンピュータにその機能が分散して設けられたものであってもよい。また、ネットワーク回線は一般にはインターネットであるが、イントラネット等の閉じられたネットワーク回線でもよい。また、第1のコンピュータは、パーソナルコンピュータのほか、いわゆるタブレット型の端末やスマートフォンなどの、ブラウザが搭載された情報端末機器も含む。
【0011】
本発明に係るソフトウェアライセンス管理システムでは、所定のソフトウェアを識別可能な情報、例えば該ソフトウェアの製品シリアル番号と、ライセンス所有者を特定可能な情報、例えばユーザアカウント情報とが対応付けてライセンス情報記憶部に登録される。
【0012】
本発明に係るソフトウェアライセンス管理システムにおいて、第2のコンピュータにインストールされている所定のソフトウェアをアップグレードする際に、該ソフトウェアのライセンス所有者であるユーザは、該第2のコンピュータで所定の操作を行う。この操作に応じてライセンス認証解除キー発行部はその所定のソフトウェアについてのライセンス認証解除キーを発行し表示部の画面に表示する。ユーザは第1のコンピュータから予め取得している所定のユーザアカウントを用い、ネットワーク回線を介してライセンス管理用サーバにアクセスし、先に取得したライセンス認証解除キーを入力する。ライセンス管理用サーバにおいてライセンス認証解除部は、ライセンス情報記憶部に保存されている情報を参照し、例えばそのライセンス認証解除キーが当該ユーザがライセンスを所有しているソフトウェアに対応したものであるか否かを確認したうえで、そのソフトウェアにおけるライセンスの状態を解除状態に変更する。
【0013】
そのあと、ユーザが第1のコンピュータから上記所定のユーザアカウントの下で、アップグレード版であるソフトウェアの製品シリアル番号等の識別情報を入力すると、ライセンス管理用サーバにおいて判定部は、ライセンス情報記憶部に記憶されている情報に基づき、当該ユーザが該所定のソフトウェアの旧バージョンのライセンスの所有者であり且つそのライセンスが解除状態であることか否かを判定する。その判定の結果、ユーザが適正であるとの確認がとれると、アップグレードライセンス認証キー発行部はアップグレードライセンス用ライセンス認証キーを発行しネットワーク回線を通して第1のコンピュータに通知する。これにより、ユーザはアップグレードライセンス用ライセンス認証キーを取得できるから、第2のコンピュータでこのアップグレードライセンス用ライセンス認証キーを入力する。第2のコンピュータにおいてライセンス認証部は、この入力に応じて、当該コンピュータに新たにインストールされた所定のソフトウェアに関してアップグレードされたソフトウェアのアクティベートを実行する。このアクティベーション作業によって、アップグレードされたソフトウェアは使用可能な状態となる。
【0014】
なお、本発明に係るソフトウェアライセンス管理システムにおいて、第2のコンピュータのライセンス認証部は、所定の操作に応じて当該コンピュータを特定するマシンコードを出力し、前記判定部は、前記所定のソフトウェアのライセンス所有者であるユーザのアカウントの下での、前記アップグレードされたソフトウェアの識別情報の入力に加え前記マシンコードの入力を受け、そのマシンコードと所定のソフトウェアとの対応付けも確認する構成とするとよい。
【0015】
この構成によれば、アップグレードされたソフトウェアのアクティベーションの際に、該ソフトウェアがインストールされる第2のコンピュータと旧バージョンの所定のソフトウェアとの対応付けも検証することができる。それによって、別のPCへの不適切なソフトウェアのインストールや不正なソフトウェアのコピーなどをライセンス管理サーバにおいて見つけることができる。