(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、バリ取り機の駆動軸へのバリ取りブラシの取り付けは、駆動軸の先端に一体に固定されたプレートにバリ取りブラシをボルトで固定することで行われている。このプレートは駆動軸に取り外し困難に固定されており、容易に着脱できない構造になっている。したがって、作業者は、駆動軸の側方からバリ取りブラシを差し入れるなどして、駆動軸に固定されているプレートにバリ取りブラシをボルトで固定する作業を行っている。
【0006】
そのため、従来の取付構造では、ボルトを締め付けるための作業スペースが狭くて作業が行い難く、作業時間もかかるなど、バリ取りブラシの取り付け作業性が悪い。また、作業が行い難いため、プレートに対してバリ取りブラシが傾いて取り付けられたり、ボルトの締め付け力にバラツキが生じるなど、バリ取りブラシの芯出し調整が難しく、バリ取りブラシの取付精度が悪化する虞がある。特に、下から上に向けてバリ取りブラシを配置しながら、ボルトの締付・取外し作業は行い難く、バリ取りブラシの取付精度の悪化を招き易い。
【0007】
そこで、本発明の目的の一つは、バリ取りブラシの取り付け作業性に優れるバリ取りブラシの取付構造、及びバリ取りブラシの取付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係るバリ取りブラシの取付構造は、以下のとおりである。
バリ取り機の駆動軸に取り付けられるバリ取りブラシの取付構造であって、
バリ取りブラシが固定される端面を有するプレートと、
前記駆動軸の先端に固定される固定部と、前記固定部の下端に接続され、前記駆動軸の軸方向に直交する横方向の一方が開口する収容部とを有する支持具と、
前記プレートに一体に設けられ、前記プレートに接続される一端を有する軸部と、前記軸部の他端に形成されて前記収容部に収容される取付片とを有する取付部と、
前記取付片と共に前記収容部に収容され、前記取付片よりも前記開口側に位置する固定片と、
前記取付片に前記横方向にネジ孔が形成されると共に前記固定片に前記ネジ孔に連通する断面形状が縦長の貫通孔が形成され、前記貫通孔を介して前記ネジ孔に挿通されるネジと、を備え、
前記収容部は、
前記固定部側に位置する上面と、その反対側に位置する下面と、前記収容部の両側に位置する一対の側面と、前記開口の反対側に位置する当て止め面とを有し、
前記下面に前記取付部の軸部が挿入されるスリットが形成され、
前記取付片は、
前記下面に接する第1当接面と、前記当て止め面に接する当て付け面と、前記横方向の一方から他方に向かって高くなる傾斜面とを有し、
前記固定片は、
前記上面に接する第2当接面と、前記取付片の傾斜面に接する摺動面とを有し、
前記ネジが回転することで、前記取付片の傾斜面に沿って前記固定片が前記横方向に摺動して、前記取付片が前記収容部に着脱自在に固定される。
【0009】
本発明の一態様に係るバリ取りブラシの取付方法は、以下のとおりである。
バリ取り機の駆動軸にバリ取りブラシを取り付けるバリ取りブラシの取付方法であって、
上記本発明の一態様に係るバリ取りブラシの取付構造を備え、
前記駆動軸に前記支持具の固定部を固定しておく準備工程と、
前記プレートに前記バリ取りブラシを固定するブラシ固定工程と、
前記バリ取りブラシを前記プレートに固定した後、前記取付部の取付片を前記支持具の収容部の開口から挿入して、前記収容部に収容する取付片収容工程と、
前記固定片を前記開口から挿入して、前記取付片よりも前記開口側に位置するように前記収容部に収容する固定片収容工程と、
前記取付片及び固定片を前記収容部に収容した後、前記ネジを回転させることで、前記取付片の傾斜面に沿って前記固定片を前記横方向に摺動させ、前記取付片を前記収容部に着脱自在に固定するブラシ取付工程と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
上記バリ取りブラシの取付構造、及びバリ取りブラシの取付方法は、バリ取りブラシの取り付け作業性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態を列挙して説明する。
【0013】
(1)本発明の一形態に係るバリ取りブラシの取付構造は、以下のとおりである。
バリ取り機の駆動軸に取り付けられるバリ取りブラシの取付構造であって、
バリ取りブラシが固定される端面を有するプレートと、
前記駆動軸の先端に固定される固定部と、前記固定部の下端に接続され、前記駆動軸の軸方向に直交する横方向の一方が開口する収容部とを有する支持具と、
前記プレートに一体に設けられ、前記プレートに接続される一端を有する軸部と、前記軸部の他端に形成されて前記収容部に収容される取付片とを有する取付部と、
前記取付片と共に前記収容部に収容され、前記取付片よりも前記開口側に位置する固定片と、
前記取付片に前記横方向にネジ孔が形成されると共に前記固定片に前記ネジ孔に連通する断面形状が縦長の貫通孔が形成され、前記貫通孔を介して前記ネジ孔に挿通されるネジと、を備え、
前記収容部は、
前記固定部側に位置する上面と、その反対側に位置する下面と、前記収容部の両側に位置する一対の側面と、前記開口の反対側に位置する当て止め面とを有し、
前記下面に前記取付部の軸部が挿入されるスリットが形成され、
前記取付片は、
前記下面に接する第1当接面と、前記当て止め面に接する当て付け面と、前記横方向の一方から他方に向かって高くなる傾斜面とを有し、
前記固定片は、
前記上面に接する第2当接面と、前記取付片の傾斜面に接する摺動面とを有し、
前記ネジが回転することで、前記取付片の傾斜面に沿って前記固定片が前記横方向に摺動して、前記取付片が前記収容部に着脱自在に固定される。
【0014】
上記バリ取りブラシの取付構造によれば、バリ取り機の駆動軸の先端に固定部により収容部を有する支持具が固定され、バリ取りブラシが固定されるプレートに取付片を有する取付部が一体に設けられている。また、取付片と共に固定片が収容部に収容され、固定片に形成された貫通孔を介して取付片に形成されたネジ孔にネジが挿通されており、取付片の傾斜面に固定片の摺動面が接している。そして、ネジが回転することで、取付片の傾斜面に沿って固定片が摺動して、取付片が収容部に着脱自在に固定されるように構成されている。具体的には、ネジを締めることで、固定片が横方向の一方から他方に向かって取付片の傾斜面に沿って摺動して、固定片及び取付片が互いに協働して収容部の上面と下面との間で上下方向に突っ張ることにより、取付片が収容部に固定される。ネジを緩めることで、固定片が横方向の他方から一方に向かって取付片の傾斜面に沿って摺動して、固定片と収容部の上面との間に隙間が形成されるため、固定片及び取付片の上下方向の突っ張りが解消され、取付片を収容部から取り外すことができる。つまり、1つのネジによって、支持具にプレートを着脱自在に容易に取り付けることができる。
【0015】
上記バリ取りブラシの取付構造は、駆動軸に固定された支持具に対してプレートが着脱自在に固定される構造であり、駆動軸から取り外した状態でプレートにバリ取りブラシをボルトで固定する作業を行うことができる。よって、バリ取りブラシをプレートに固定する作業を外段取りで行うことができ、作業が行い易い。また、上記バリ取りブラシの取付構造では、プレートを支持具に容易に取り付けることができるため、バリ取りブラシの取り付け作業も容易であり、作業時間を短縮できる。加えて、取付片を収容部に固定するネジが横向きに設けられているため、ネジの締緩作業をバリ取りブラシに干渉することなく行うことができるので、バリ取りブラシの着脱が容易である。したがって、上記バリ取りブラシの取付構造は、バリ取り機の駆動軸にバリ取りブラシを着脱自在に容易に取り付けることが可能であり、バリ取りブラシの取り付け作業性に優れる。
【0016】
(2)上記バリ取りブラシの取付構造の一形態として、次のものが挙げられる。
前記収容部の下面と当て止め面とが直交すると共に、前記取付片の第1当接面と当て付け面とが直交する。
【0017】
上記形態では、収容部の当て止め面と取付片の当て付け面とが互いに平行に面接触することで、バリ取りブラシの芯出し調整を容易に行うことができ、バリ取りブラシの取付精度が向上する。
【0018】
(3)上記バリ取りブラシの取付構造の一形態として、次のものが挙げられる。
前記ネジが半回転することで、前記取付片が前記収容部に着脱自在に固定可能である。
【0019】
上記形態では、ネジを半回転させることで、プレートを支持具に取り付けることが可能であるため、バリ取りブラシの取り付け作業が容易であり、作業時間をより短縮できる。
【0020】
(4)本発明の一形態に係るバリ取りブラシの取付方法は、以下のとおりである。
バリ取り機の駆動軸にバリ取りブラシを取り付けるバリ取りブラシの取付方法であって、
上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のバリ取りブラシの取付構造を備え、
前記駆動軸に前記支持具の固定部を固定しておく準備工程と、
前記プレートに前記バリ取りブラシを固定するブラシ固定工程と、
前記バリ取りブラシを前記プレートに固定した後、前記取付部の取付片を前記支持具の収容部の開口から挿入して、前記収容部に収容する取付片収容工程と、
前記固定片を前記開口から挿入して、前記取付片よりも前記開口側に位置するように前記収容部に収容する固定片収容工程と、
前記取付片及び固定片を前記収容部に収容した後、前記ネジを回転させることで、前記取付片の傾斜面に沿って前記固定片を前記横方向に摺動させ、前記取付片を前記収容部に着脱自在に固定するブラシ取付工程と、を備える。
【0021】
上記バリ取りブラシの取付方法は、駆動軸に固定した支持具に対してプレートを着脱自在に固定する方法であり、バリ取りブラシをプレートに固定した後、取付片と共に固定片を収容部に収容し、ネジによって取付片を収容部に固定する。つまり、プレートにバリ取りブラシをボルトで固定する作業を行った後、バリ取りブラシを固定したプレートを支持具に取り付ける。よって、バリ取りブラシをプレートに固定する作業を外段取りで行うことから、作業が行い易い。また、上記バリ取りブラシの取付方法は、上述した取付構造を備えることから、バリ取りブラシを固定したプレートを支持具に容易に取り付けることができるため、バリ取りブラシの取り付け作業も容易であり、作業時間を短縮できる。したがって、上記バリ取りブラシの取付方法は、バリ取り機の駆動軸にバリ取りブラシを着脱自在に容易に取り付けることが可能であり、バリ取りブラシの取り付け作業性に優れる。
【0022】
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るバリ取りブラシの取付構造、及びバリ取りブラシの取付方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。図中の同一符号は同一又は相当部分を示す。本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0023】
[実施形態1]
図1〜
図6を参照して、実施形態1に係るバリ取りブラシの取付構造、及びバリ取りブラシの取付方法について説明する。以下の説明では、
図1に示すバリ取り機Aの駆動軸Sの軸方向を上下方向(縦方向)とし、軸方向に直交する方向を横方向とする。また、収容部22の開口側を正面とする。
【0024】
<バリ取りブラシの取付構造>
図1に示すバリ取りブラシの取付構造は、バリ取り機Aの駆動軸Sにバリ取りブラシBを取り付けるためのものである。
図1の上図は、駆動軸Sの中心を通る取付構造の側面断面図であり、
図1の下図は、駆動軸Sの中心を通る取付構造の正面断面図である。バリ取りブラシの取付構造は、プレート10と、支持具20と、取付部30と、固定片40と、ネジ50とを備える。まず、バリ取り機A及びバリ取りブラシBの構成を説明し、次いで、バリ取りブラシの取付構造の構成について詳しく説明する。
【0025】
(バリ取り機)
バリ取り機Aは、回転する駆動軸Sを有し、駆動軸Sが上下方向に沿って延びるように配置されている。駆動軸Sは、バリ取りブラシBの上側に設置され、駆動軸Sの先端が下方に向いている。駆動軸Sの上方には、駆動軸Sを回転駆動するモータが配置されており、モータにより駆動軸Sが回転する。バリ取り機Aとしては、公知のものを使用することができる。
【0026】
(バリ取りブラシ)
バリ取りブラシBは、焼結前の圧粉成形体に生じているバリを除去するためのものであり、公知のものを使用することができる。この例では、バリ取りブラシBは、円板状の基材に樹脂繊維の毛材が植毛されたものであり、後述するプレート10にボルト10bで固定されている。毛材の材質としては、ナイロン樹脂、アクリル樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂などが挙げられる。
【0027】
(プレート)
プレート10は、バリ取りブラシBが固定される端面を有する。プレート10は、円板状の部材であり、バリ取りブラシBを固定するためのボルト10bが挿通されるボルト孔10hが形成されている。プレート10の中心には、後述する取付部30が一体に設けられている。
【0028】
(支持具)
支持具20は、
図1,
図2に示すように、駆動軸Sの先端に固定される固定部21と、固定部21の下端に接続され、駆動軸Sの軸方向に直交する横方向の一方が開口する収容部22とを有する。
図2の上図は、支持具20の側面図であり、
図2の下図は、支持具20の正面図である。
【0029】
〈固定部〉
固定部21は、筒状の部材であり、固定部21の中心には、駆動軸Sの先端が挿入される丸棒状の挿入穴210が形成されている。駆動軸Sの先端には、軸方向に直交する貫通孔Shが形成され、固定部21には、駆動軸Sの先端が挿入された状態で貫通孔Shに連通するネジ孔21hが形成されている。ビス21bが貫通孔Shを介してネジ孔21hに挿通されることで、駆動軸Sの先端に固定部21が連結され固定される。
【0030】
〈収容部〉
収容部22は、横方向の一方が開口しており、この例では、正面から見た開口の形状が略矩形状である(
図2の下図参照)。収容部22は、
図2に示すように、固定部21側に位置する上面221と、その反対側に位置する下面222と、収容部22の両側に位置する一対の側面223と、開口の反対側に位置する当て止め面224とを有し、これらの面によって略直方体状の収容空間25が形成されている。上面221及び下面222は横方向に平行な平面であり、一対の側面223は互いに平行で、かつ、上面221及び下面222に直交する平面である。当て止め面224は、上面221及び下面222並びに側面223に直交する平面である。収容部22(収容空間25)には、後述する取付部30の取付片32及び固定片40が収容される(
図1,
図6参照)。
【0031】
収容部22の下面222には、後述する取付部30の軸部31(
図1参照)が挿入されるスリット26が形成されている。スリット26は、
図3に示すように、収容部22の開口側から当て止め面224に向かって形成され、収容空間25に連通する。
【0032】
(取付部)
取付部30は、
図1,
図4に示すように、プレート10に一体に設けられ、プレート10に接続される一端を有する軸部31と、軸部31の他端に形成されて収容部22に収容される取付片32とを有する。
図4の上図は、取付部30の側面図であり、
図4の下図は、取付部30の正面図である。
【0033】
〈軸部〉
軸部31は、柱状の部材であり、プレート10のバリ取りブラシBが固定される端面とは反対側の端面の中心に一端が接続され、他端がプレート10の反対側の端面から突出している。この例では、軸部31は円柱状であり、軸部31の中心とプレート10の中心とが一致する。
【0034】
〈取付片〉
取付片32は、収容部22の開口から挿入され、
図4,
図6に示すように、収容部22の下面222に接する第1当接面321と、当て止め面224に接する当て付け面322と、横方向の一方から他方に向かって高くなる傾斜面323とを有する。この例では、取付片32は、第1当接面321と当て付け面322とが直交しており、側面から見た形状が略直角三角形の三角柱状である(
図4の上図参照)。取付片32の第1当接面321側に軸部31の他端が接続されており、取付片32が収容部22に収容された状態では、軸部31の中心が駆動軸S(
図1参照)の中心に一致する。
【0035】
取付片32には、横方向にネジ孔35が形成されており、ネジ孔35には、後述するネジ50が挿通される(
図1,
図6参照)。
【0036】
(固定片)
固定片40は、
図1,
図6に示すように、取付片32と共に収容部22に収容され、取付片32を収容部22に固定する部材であり、収容部22の開口から取付片32よりも収容部22の開口側に位置するように収容される。
図5の上図は、固定片40の側面図であり、
図5の下図は、固定片40の正面図である。
【0037】
固定片40は、
図5,
図6に示すように、収容部22の上面221に接する第2当接面422と、取付片32の傾斜面323に接する摺動面423とを有する。この例では、固定片40は、側面から見た形状が略直角台形の台形柱状である(
図5の上図参照)。固定片40には、取付片32に形成されたネジ孔35に連通するように、貫通方向に直交する断面が縦長の貫通孔45が横方向に形成されている。この貫通孔45を介して取付片32のネジ孔35に後述するネジ50が挿通されることで、取付片32の傾斜面323と固定片40の摺動面423とが当接した状態で、取付片32と固定片40とがネジ50によって連結される(
図1,
図6参照)。貫通孔45の大きさは、取付片32のネジ孔35と軸合わせした状態で、ネジ50の上下に略均等に隙間ができるような大きさである。
【0038】
固定片40は、
図6の上図に示すように、ネジ50が緩められた状態では第2当接面422と収容部22の上面221との間に所定の隙間が形成され、
図6の下図に示すように、ネジ50が締められた状態では第2当接面422が上面221に接する。
【0039】
(ネジ50)
ネジ50は、固定片40と共に取付片32を収容部22に着脱自在に固定する部材である。ネジ50は、
図1,
図6に示すように、取付片32の傾斜面323と固定片40の摺動面423とが当接した状態で固定片40側から挿通され、固定片40の貫通孔45を介して取付片32のネジ孔35に挿通される。ネジ50の基端側には、固定片40に接する頭部51が形成されている。ネジ50が回転することで、取付片32の傾斜面323に沿って固定片40が横方向に摺動して、取付片32が収容部22に着脱自在に固定される。
【0040】
〈ネジ50による固定〉
図6を参照して、ネジ50によって、取付片32が収容部22に着脱自在に固定される仕組みを説明する。
図6の上図は、ネジ50を締める前の状態、即ちネジ50が緩められた状態であり、上述したように、固定片40の第2当接面422と収容部22の上面221との間には所定の隙間が形成されている。この状態では、隙間が形成されているので、取付片32及び固定片40を収容部22に挿入したり、収容部22から取り外すことが可能である。次に、この状態からネジ50を締めることで、固定片40がネジ50の頭部51に押され、
図6の下図に示すように、固定片40の摺動面423が取付片32の傾斜面323に沿って摺動しながら、固定片40が横方向の一方から他方に移動する。これにより、固定片40が上方に移動して、第2当接面422が収容部22の上面221に接することになり、取付片32の第1当接面321と固定片40の第2当接面422とがそれぞれ収容部22の下面222と上面221とを押圧する。よって、固定片40及び取付片32が互いに協働して収容部22の上面221と下面222との間で上下方向に突っ張ることにより、取付片32が収容部22に固定される。
【0041】
一方、ネジ50を締めた状態からネジ50を緩めると、
図6の上図に示すように、固定片40が横方向の他方から一方に向かって取付片32の傾斜面323に沿って摺動する。これにより、固定片40が下方に移動して、固定片40の第2当接面422と収容部22の上面221との間に隙間が形成されるため、固定片40及び取付片32の上下方向の突っ張りが解消され、取付片32の固定が解除される。
【0042】
この例では、ネジ50が半回転することで、取付片32が収容部22に着脱自在に固定可能であり、半回転で固定されるように、取付片32の傾斜面323の傾斜角及びネジ50のピッチが設定されている。また、ネジ50の頭部51には、ネジ50を回転操作するためのハンドル(レバー)が取り付けられている。
【0043】
<バリ取りブラシの取付方法>
次に、
図1を主に参照して、バリ取りブラシの取付方法を説明する。バリ取りブラシの取付方法は、上述したバリ取りブラシの取付構造を備え、準備工程と、ブラシ固定工程と、取付片収容工程と、固定片収容工程と、ブラシ取付工程とを備える。以下、各工程について説明する。
【0044】
(準備工程)
準備工程は、バリ取り機Aの駆動軸Sに支持具20の固定部21を固定しておく工程である。具体的には、駆動軸Sの先端を固定部21の挿入穴210(
図2参照)に挿入して、駆動軸Sの先端に支持具20を装着する。駆動軸Sに形成された貫通孔Shと固定部21に形成されたネジ孔21hとが連通するように位置合わせし、ネジ孔21hにビス21bを挿通して、駆動軸Sの先端に固定部21を固定しておく。
【0045】
(ブラシ固定工程)
ブラシ固定工程は、プレート10にバリ取りブラシBを固定する工程である。具体的には、プレート10の端面にバリ取りブラシBを配置し、ボルト孔10hにボルト10bを挿通して、プレート10にバリ取りブラシBをボルト10bで固定する。
【0046】
(取付片収容工程)
取付片収容工程は、バリ取りブラシBをプレート10に固定した後、取付部30の取付片32を支持具20の収容部22の開口から挿入して、収容部22に収容する工程である。具体的には、
図6の上図に示すように、取付片32の第1当接面321及び当て付け面322が収容部22の下面222及び当て止め面224に接するように収容する。取付片32を収容部22に挿入する際、軸部31が収容部22の下面222に形成されたスリット26(
図2,
図3参照)に挿入される。
【0047】
(固定片収容工程)
固定片収容工程は、固定片40を支持具20の開口から挿入して、取付片32よりも開口側に位置するように収容部22に収容する工程である。具体的には、
図6の上図に示すように、固定片40の摺動面423が取付片32の傾斜面323に接し、第2当接面422と収容部22の上面221との間に所定の隙間が形成された状態で収容する。
【0048】
取付片収容工程及び固定片収容工程において、予め、固定片40に形成された貫通孔45を介して取付片32に形成されたネジ孔35にネジ50を挿通しておいて、取付片32に固定片40を連結した状態で収容部22に収容してもよい。この場合、固定片40の第2当接面422と収容部22の上面221との間に所定の隙間が形成されるように、ネジ50を緩めておく。また、固定片40を収容部22に収容した後、ネジ50を固定片40の貫通孔45を介して取付片32のネジ孔35に挿通してもよい。
【0049】
(ブラシ取付工程)
ブラシ取付工程は、取付片32及び固定片40を収容部22に収容した後、ネジ50を回転させることで、取付片32の傾斜面323に沿って固定片40を横方向に摺動させ、取付片32を収容部22に着脱自在に固定する工程である。具体的には、ネジ50を締めることで、
図6の下図に示すように、固定片40を横方向の一方から他方に向かって取付片32の傾斜面323に沿って摺動させ、第2当接面422が収容部22の上面221に接するようにする。これにより、固定片40及び取付片32が互いに協働して収容部22の上面221と下面222との間で上下方向に突っ張ることで、取付片32を収容部22に固定する。
【0050】
<バリ取りブラシの取付構造及び取付方法の作用効果>
上述した実施形態1のバリ取りブラシの取付構造及び取付方法は、次の効果を奏する。
【0051】
(1)バリ取りブラシの取付構造は、バリ取り機Aの駆動軸Sに固定部21を介して固定された支持具20の収容部22に対して、プレート10に一体に設けられた取付部30の取付片32が固定片40と共にネジ50によって着脱自在に固定される構造である。そのため、駆動軸Sに固定された支持具20にプレート10を容易に着脱自在に取り付けることが可能であり、駆動軸Sから取り外した状態でプレート10にバリ取りブラシBをボルト10bで固定する作業を行うことができる。よって、バリ取りブラシBをプレート10に固定する作業を外段取りで行うことができ、作業が行い易い。また、プレート10を支持具20に容易に取り付けることができるため、バリ取りブラシの取り付け作業も容易であり、作業時間を短縮できる。したがって、バリ取りブラシの取付構造は、バリ取り機Aの駆動軸Sにバリ取りブラシBを着脱自在に容易に取り付けることが可能であり、バリ取りブラシの取り付け作業性に優れる。
【0052】
(2)収容部22の下面222と当て止め面224とが直交すると共に、取付片32の第1当接面321と当て付け面322とが直交することから、収容部22の当て止め面224と取付片32の当て付け面322とが互いに平行に面接触する。よって、バリ取りブラシの芯出し調整を容易に行うことができ、バリ取りブラシの取付精度が向上する。
【0053】
(3)ネジ50が半回転することで、取付片32が収容部22に着脱自在に固定可能であることから、バリ取りブラシの取り付け作業が容易であり、作業時間をより短縮できる。
【0054】
(4)バリ取りブラシの取付方法は、上述したバリ取りブラシの取付構造を備え、バリ取りブラシBをプレート10に固定した後、取付片32と共に固定片40を収容部22に収容し、ネジ50によって取付片32を収容部22に固定する。そのため、バリ取りブラシBをプレート10に固定する作業を外段取りで行うことから、作業が行い易い。また、上述した取付構造を備えることから、バリ取りブラシBを固定したプレート10を支持具20に容易に取り付けることができるため、バリ取りブラシの取り付け作業も容易であり、作業時間を短縮できる。したがって、バリ取りブラシの取付方法は、バリ取りブラシの取り付け作業性に優れる。