(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記軸受部品プリアセンブリが、前記本体が前記略環状の側壁に成形されたときに軸方向スプリットを規定するように共に適合された第1の横方向端部および対向する第2の横方向端部を含む、請求項2に記載の軸受部品。
前記半径方向フランジが、2個以上の隣接するフランジセグメントを含み、前記スプリットフィーチャが、前記隣接するフランジセグメントの対向する縁部によって規定される、請求項9に記載の軸受部品。
【発明を実施するための形態】
【0006】
好ましい実施形態の詳細な説明
図面と組み合わせた以下の説明は、本明細書に開示された教示の理解の助けとなるように与えられている。以下の説明は、教示の特定の実装および実施形態に焦点を当てる。この焦点は、教示を説明するのに役立つように与えられ、教示の範囲または適用可能性の限定として解釈されるべきではない。しかしながら、本出願に開示される教示に基づいて、他の実施形態を使用し得る。
【0007】
用語「含んでなる(comprises)」、「含んでなる(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」、または他の変形は、非排他的な包含を網羅することが意図されている。例えば、特徴のリストを含んでなる方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの特徴だけに限定されるものではなく、明示的に列挙されていないか、またはそのような方法、物品、もしくは装置に固有の他の特徴を含み得る。さらに、逆のことが明示的に述べられていない限り、「または」は、包括的なまたはを意味し、排他的なまたはではないことを意味する。例えば、条件Aまたは条件Bは、次のいずれかによって満たされる。Aが真(または存在)かつBが偽(または存在しない)、Aが偽(または存在しない)かつBが真(または存在)、ならびにAおよびBの両方が真(または存在)。
【0008】
また、「a」または「an」の使用は、本明細書に記載されている要素および部品を説明するために用いられる。これは、便宜上のためだけに用いられ、本発明の範囲の一般的な意味を与えるためのものである。この説明は、他の意味であることが明らかでない限り、1つ、1つ以上、または複数も含む、もしくはその逆である単数形を含むように読まれるべきである。例えば、本明細書で単一のアイテムが記載されている場合、単一のアイテムの代わりに複数のアイテムを使用し得る。同様に、本明細書で複数のアイテムが記載されている場合、単一のアイテムを複数のアイテムに置き換え得る。
【0009】
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同一の意味を有する。材料、方法、および実施例は、例示的なものに過ぎず、限定することを意図されてはいない。本明細書に記載されていない限り、具体的な材料および加工行為に関する多くの詳細は従来のものであり、テキストブックおよび軸受技術の他の情報源に見られ得る。
【0010】
本明細書では、軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、および軸受部品プリアセンブリを成形して軸受部品を製造する方法の実施形態を説明する。軸受部品の特定の実施形態は、略環状の側壁と、側壁から延びるセグメント化された半径方向フランジと、フランジのセグメント間および側壁内に延びるスプリットフィーチャとを含み得る。軸受部品プリアセンブリの特定の実施形態は、本体と、本体から延びるセグメント化された軸方向タブと、タブのセグメント間および本体内に延びるギャップフィーチャとを含み得る。軸受部品の製造方法の特定の実施形態は、軸受部品プリアセンブリを成形して軸受部品を形成することを含み得る。例えば、当該方法は、本体を略環状の側壁に成形すること、およびセグメント化されたタブをセグメント化された半径方向フランジに成形することを含み得る。
【0011】
以下により詳細に説明されるように、軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法の特定の実施形態の特別な利点は、セグメント化されたフランジが側壁に対して大きい場合であっても、実質的に亀裂のないままであるセグメント化されたフランジを有する軸受部品を達成することである。特定の実施形態において、軸受部品は、側壁に亀裂が形成されるのを回避するのに役立つように、フランジまたは側壁の成形中などに、応力緩和を与えるスプリットフィーチャを含み得る。これらの概念は、本発明の範囲を例示するものであり、本発明の範囲を限定するものではない以下に記載の実施形態を考慮すると、よりよく理解される。
【0012】
図1は、本開示の特定の実施形態に係る軸受部品例10の図解を含む。
図1に示されているように、軸受部品10は、略環状の側壁20と、側壁20から延びるセグメント化された半径方向フランジ30と、側壁20からフランジのセグメント32間および側壁20内に延びるスプリットフィーチャ40とを含み得る。
図1に示す実施形態は、例示的な実施形態であることが、理解されるべきである。図示された全てのアイテムは必須ではなく、任意の数の追加アイテム、またはより少ないアイテム、または図示されていないアイテムの異なる配置は、本開示の範囲内である。
【0013】
図1に示されているように、側壁20は、第1の軸方向端部22および第2の軸方向端部24を有し得る。軸方向は、第1および第2の軸方向端部22、24が存在する対向する平面を通って延びる側壁20の中心軸Aによって規定され得る。
【0014】
側壁20は、第1の軸方向端部22と第2の軸部24との間の距離として規定される軸方向高さAH
Sを有し得る。特定の実施形態において、側壁は、7mm以上、例えば8mm以上、または9mm以上の軸方向高さAH
Sを有し得る。他の実施形態において、側壁は、45mm以下、例えば35mm以下、または30mm以下の軸方向高さAH
Sを有し得る。さらに、側壁は、7〜45mm、8〜35mm、または9〜30mmなどの上記の最小値または最大値のいずれかの範囲内の軸方向高さAH
Sを有し得る。
【0015】
図2に示されているように、側壁20は、内面26および対向する外面28を有し得る。内面26は、中心軸Aの方に向くことができ、外面は、中心軸Aから離れるように向くことができる。内面26、外面28、または内面26および外面28の両方は、滑らかな表面であり得る。さらに、内面26は、外面28と同心であり得る。
【0016】
さらに、
図2は、
図1の線Bに沿った軸受部品10の代表的な断面の図解を含む。
図2の断面は、側壁20が、内面26から外面28までの距離として定義される半径方向厚さRT
Sを有し得ることを示す。特定の実施形態において、側壁20は、0.2mm以上、例えば0.4mm以上、0.6mm以上、または0.8mm以上の半径方向厚さRT
Sを有し得る。他の実施形態において、側壁20は、10mm以下、例えば8mm以下、6mm以下、4mm以下、または2mm以下の半径方向厚さRT
Sを有し得る。さらに、側壁20は、0.2〜10mm、0.4〜8mm、0.6〜6mm、0.8〜4mm、または0.8〜2mmなどの上記の最大値および最小値のいずれかの範囲内の半径方向厚さRT
Sを有し得る。特定の実施形態において、側壁20の半径方向厚さRT
Sは、第1の軸方向端部22から第2の軸方向端部24まで実質的に一定であり得る。さらなる特定の実施形態において、半径方向厚さRT
Sは、第1の軸方向端部22または第2の軸方向端部24のうちの1つに近づくにつれて実質的に増大し得る。
【0017】
図1に示されているように、内面26は、軸を受けるように適合された貫通中心孔50を規定し得る。例えば、内面26は、回転シャフトまたは摺動シャフトなどのシャフトと接触するように適合されたシャフト−境界面とされ得る。さらに、外面28は、回転シャフトまたは摺動シャフト用のハウジングなどのシャフト用ハウジングと接触するように適合されたハウジング−境界面であり得る。
【0018】
図3は、
図1の軸受部品10の第1の軸方向端部22の代表的な上面図の図解を含む。
図3に示されているように、側壁20は、側壁20の内面26によって規定される内径ID
Sを有し得る。特定の実施形態において、側壁20は、25mm以上、例えば30mm以上、または35mm以上の内径ID
Sを有し得る。他の実施形態において、側壁20は、300mm以下、例えば275mm以下、または250mm以下の内径ID
Sを有し得る。さらに、側壁20は、25〜300mm、例えば30〜275mm、または35〜250mmなどの上記の最小値または最大値のいずれかの範囲内の内径ID
Sを有し得る。
【0019】
さらに、側壁20は、側壁20の外面28によって規定される外径OD
Sを有し得る。特定の実施形態において、側壁20は、半径方向厚さRT
Sだけ増加した内径ID
Sに等しい外径を有し得る。特定の実施形態において、内径ID
S、外径OD
S、または内径ID
Sおよび外径OD
Sの両方は、第1の軸方向端部から第2の軸方向端部まで実質的に一定であり得る。他の実施形態において、内径ID
S、外径OD
S、または内径ID
Sおよび外径OD
Sの両方は、第1の軸方向端部22または第2の軸方向端部24のうちの1つに近づくにつれて、実質的に増大し得る。
【0020】
特定の実施形態において、側壁20は、不連続な側壁であり得る。例えば、
図1に示されているように、側壁20は、第1の軸方向端部22から第2の軸方向端部24に延びる軸方向スプリット60を規定する対向する周方向端部21、23を含み得る。特定の実施形態において、
図1に示されているように、軸方向スプリット60は、スプリットフィーチャ40と交差し得、例えば連続し得る。さらに、軸方向スプリットを規定する周方向端部は、離間されていること、噛み合わされていること、溶接されていることなどがあり得る。
【0021】
軸方向スプリット60は、線形軸方向スプリットまたは非線形軸方向スプリットを含み得る。本明細書で軸方向スプリットに言及するときに使用される場合、用語「線形」は、単一の方向に沿うスプリットを表す。
図1は、軸方向スプリットが軸受部品の中心軸Aに平行な方向に沿う、線形軸方向スプリットの図解を与える。線形軸方向スプリットは、軸受部品の中心軸Aと平行でない方向にも沿うことができることが、理解されるべきである。一方、用語「非線形」は、複数の方向に沿う軸方向スプリットを表す。例えば、軸方向スプリットは、
図4に示されている非線形軸方向スプリットであり得、これについては、以下でより詳細に説明する。特定の実施形態において、
図4に示されているように、周方向端部121は、周方向突出部を含み得、周方向端部123は、周方向突出部を受けるための周方向凹部を含み得る。さらに、軸方向スプリットの構造は、本明細書に記載された説明または図示に必ずしも限定されず、代替の形状も当業者の知識の範囲内にある。
【0022】
側壁20の構成に関しては、単一層または複数の層を含み得る。例えば、特定の実施形態において、側壁20は、基体層を含む単一層を含み得る。他の実施形態において、側壁20は、基体層および低摩擦層を含んでなる複合材などの複数の層を含み得る。
【0023】
上述の基体層は、比較的硬質の材料を含み得る。特定の実施形態において、基体層は金属を含み得る。用語「金属」は、所望の用途に応じて任意の金属または合金を表す。特定の実施形態において、金属は、スチール、アルミニウム、青銅、銅、マグネシウム、チタン、ニッケル、亜鉛、またはこれらの任意の組み合わせもしくは合金を含み得る。
【0024】
さらに、本明細書で使用される場合、用語「低摩擦層」は、対向する表面間の境界面における摩擦を低減することができる材料を含んでなる層を表す。例えば、特定の実施形態において、低摩擦層はポリマーを含み得る。特定の実施形態において、ポリマーは、ポリケトン、ポリアラミド、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリフェニレンスルホン、ポリアミドイミド、超高分子量ポリエチレン、熱可塑性フルオロポリマー、 ポリアミド、ポリベンズイミダゾール、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0025】
基体層および低摩擦層を含んでなる複合材を含む側壁の特定の実施形態において、基体層は、介在層なしで低摩擦層に直接隣接するなど、低摩擦層に隣接して配置されていることがあり得る。低摩擦層は、基体層の片面または両面にあり得る。特定の実施形態において、低摩擦層は内面26を形成し得、基体層は側壁20の外面28を形成し得る。他の実施形態において、低摩擦層は側壁20の外面28を形成し得、基体層は側壁20の内面を形成し得る。
【0026】
前述したように、軸受部品10は、側壁20から延びるセグメント化された半径方向フランジ30を含み得る。セグメント化された半径方向フランジ30は、第1の軸方向端部22、第2の軸方向端部24、または第1および第2の軸方向端部22、24の両方から延びる複数のフランジセグメント32を含み得る。
【0027】
特定の実施形態において、セグメント化された半径方向フランジは、2個以上のフランジセグメント、例えば3個以上のフランジセグメント、または4個以上のフランジセグメントを含み得る。他の実施形態において、セグメント化された半径方向フランジは、51個以下のフランジセグメント、例えば46個以下のフランジセグメント、または41個以下のフランジセグメントを含み得る。さらに、セグメント化された半径方向フランジは、1〜51個のフランジセグメント、2〜46個のフランジセグメント、または3〜41個のフランジセグメントなどの上記の最小値または最大値のいずれかの範囲内の多数のフランジセグメントを含み得る。
【0028】
フランジセグメントを、用途に応じて所望に、離間させ得る。特定の実施形態において、
図1に示されているように、フランジセグメント32は、セグメント化された半径方向フランジに沿って均等に離間していることがあり得、この場合、全てのフランジセグメントは、同じ周方向幅を有する。他の実施形態において、図示されていないが、フランジセグメントは、フランジ全体にわたって不均等に離間していることがあり得、この場合、全てのフランジセグメントが同じ周方向幅を有するわけではない。
【0029】
所望の用途に応じて、フランジセグメントは、軸受部品の中心軸Aに対して外向きに(もしくは外側方向に)または内向きに(もしくは内側方向に)延び得る。本明細書で使用される場合、用語「外向き」または「外側方向」は、軸受部品の中心軸Aから離れるように側壁から延びることを表す。例えば、
図1は、側壁20から半径方向外向きに、または外側方向に延びるフランジセグメント32の図解を与える。
【0030】
本明細書で使用される場合、用語「内向き」または「内側方向」は、軸受部品の中心軸Aに向かうように側壁から延びることを表す。
図4は、側壁20から半径方向内向きに、または内側方向に延びるフランジセグメント132の図解を与える。特に、
図4は、本開示の他の実施形態に係る軸受部品例110の図解を含む。軸受部品110は、上述の中心軸Aを有する側壁20と、側壁20から延びるセグメント化された半径方向フランジ130と、フランジ130のセグメント132間および側壁20内に延びるスプリットフィーチャ140とを含み得る。前述したように、軸受部品110は、軸受部品10のフランジセグメント32とは異なり、中心軸Aに対して半径方向内向きに延びるフランジセグメント132を有するセグメント化された半径方向フランジ130を含み得る。
図4に示す実施形態は、例示的な実施形態であることが、理解されるべきである。図示された全てのアイテムは必須ではなく、任意の数の追加アイテム、またはより少ないアイテム、または図示されていないアイテムの異なる配置は、本開示の範囲内である。
【0031】
内向きに伸びるか132、または外向きに伸びる32、フランジセグメントが側壁20から伸びる角度は、所望の用途に応じて適合され得る。特定の実施形態において、フランジセグメントは、45°以上、例えば50°以上、55°以上、または80°以上の角度で側壁から延び得る。他の実施形態において、フランジセグメントは、側壁から130°以下、例えば125°以下、または120°以下の角度で延び得る。さらに、フランジセグメントは、45〜130°、50〜125°、または80〜120°などの上記の最小値または最大値のいずれかの範囲内の角度で側壁から延び得る。
【0032】
各フランジセグメント(32、132)は、
図2に示されているように、フランジセグメントの外面とフランジセグメントの内面との間の距離として定義される軸方向厚さAT
Fを有し得る。フランジセグメントの軸方向厚さに関連して使用される用語「外面」は、略環状の側壁の軸方向端部に最も近いフランジセグメントの表面を表す。例えば、フランジセグメントの外面は、略環状の側壁の軸方向端部と連続していることがあり得る。フランジセグメントの軸方向厚さに関連して使用される用語「内面」は、外面に対向するフランジセグメントの表面を表す。例えば、フランジセグメントの内面は、フランジセグメントの外面からある軸方向距離(例えば、軸方向厚さAT
Fに等しい軸方向距離)で、略環状の側壁と連続していることがあり得る。
【0033】
特定の実施形態において、フランジセグメントおよび側壁を一体形の部品とし得るので、軸方向厚さAT
Fは、半径方向厚さRT
Sについて上述した値または範囲のいずれかを含み得る。特定の実施形態において、
図3に示されているように、フランジセグメントは、半径方向厚さRT
Sと実質的に同一の軸方向厚さAT
Fを有し得る。別の実施形態において、図示されていないが、フランジセグメントは、半径方向厚さRT
Sよりも実質的に大きいか、またはそれよりも小さい軸方向厚さAT
Fを有し得る。さらに、各フランジセグメントは、同じまたは変化する軸方向厚さAT
Fを有し得る。
【0034】
各フランジセグメント(32、132)は、側壁20との交差部から、側壁20に対向するフランジセグメントの端部まで測定された半径方向長さRL
Fを有し得る。特定の実施形態において、フランジセグメントは、1mm以上、例えば2mm以上、または3mm以上のRL
Fを有し得る。他の実施形態において、フランジセグメントは、100mm以下、例えば75mm以下、または50mm以下のRL
Fを有し得る。さらに、フランジセグメントは、1〜100mm、2〜75mm、または3〜50mmなどの上記の最小値および最大値のいずれかの範囲内のRL
Fを有し得る。特定の実施形態において、各フランジセグメント(32、132)は実質的に同一のRL
Fを有し得る。
【0035】
フランジセグメントの長さを、RL
FをID
Sで割った比RL
F:ID
Sなど、略環状の側壁の内径ID
Sに関連して記述することもできる。特定の実施形態において、比RL
F:ID
Sは、2:1以上、例えば1.8:1以上、または1.5:1以上であり得る。他の実施形態において、比RL
F:ID
Sは、1:1以下、1:2以下、または1:3以下であり得る。さらに、比RL
F:ID
Sは、2:1〜1:1、1.8:1〜1:2、および1.5:1〜1:3などの上記の最小値または最大値のいずれかの範囲内であり得る。
【0036】
前述のように、軸受部品は、セグメント化された半径方向フランジのセグメント32または132間および側壁20内に延びるスプリットフィーチャ40または140を含み得る。特定の実施形態において、スプリットフィーチャ40または140は、
図4および
図5に示されているように、側壁スプリット44または144と連続しているフランジスプリット42または142を含み得る。
【0037】
従来のフランジ付き軸受部品では、特に、フランジの長さがフランジ付き軸受の内径を超えるとき、特に内径を1.5倍以上超えるとき、軸受部品の側壁に亀裂が形成される可能性がある。しかしながら、本明細書に記載の軸受部品の実施形態は、フランジ長さの内径に対する比率が大きくても、亀裂がないか、または実質的にないことが可能である。
【0038】
特定の実施形態において、本明細書に記載のスプリットフィーチャは、側壁におけるこのようなクラックの形成を実質的に排除するのに役立ち得る。特定の実施形態において、前述のように、スプリットフィーチャは、略環状の側壁内にある軸方向距離延びる側壁スプリットと連続している、フランジセグメント間に配置されたフランジスプリットを含み得る。スプリットフィーチャの構造は、略環状の側壁にクラックが形成されることを排除するのに貢献し得る。より特定の実施形態において、スプリットフィーチャは、金属基体層内にフランジセグメントを形成する応力を緩和し得る。
【0039】
図5は、
図1のボックスCの拡大図の図解を含む。
図1および
図5に示されているように、第1の軸方向端部22は、フランジスプリット42および側壁スプリット44の交差部I(
図5参照)において、スプリットフィーチャ40のそれぞれによって中断された不連続リングを規定し得る。特定の実施形態において、側壁スプリット44は、側壁20が側壁スプリット44を規定することができるように、交差部Iからある軸方向距離だけ側壁20内に延び得る。
【0040】
側壁スプリットが側壁に延びる軸方向距離は、側壁スプリットの軸方向高さAH
SSを表す。特定の実施形態において、側壁スプリットは、軸方向高さAH
SSが、側壁の全軸方向高さAH
Sの75%以下、例えば60%以下、45%以下、30%以下、25%以下、20%以下、15%以下、または10%以下である。
【0041】
図5に示されているように、側壁スプリット44は、交差部Iにおけるスプリットフィーチャ40の周方向幅CW
Iに等しい周方向幅CW
SSを有し得る。他の実施形態では、図示されていないが、側壁スプリットは、周方向幅CW
Iよりも大きい最大周方向幅CW
SSを有し得る。特定の実施形態において、側壁スプリットは、1mm以上、例えば2mm以上、または3mm以上の周方向幅CW
SSを有し得る。他の実施形態において、側壁スプリットは、50mm以下、例えば45mm以下、または40mm以下の周方向幅CW
SSを有し得る。さらに、側壁スプリットは、1〜50mm、例えば2〜45mm、または3〜40mmなどの上記の最大値および最小値のいずれかの範囲内の周方向幅CW
SSを有し得る。
【0042】
特定の実施形態において、
図5に示されているように、側壁スプリット44は、例えば長円形状または楕円形状などの楕円体形状を有する丸みのあるフィーチャで終わり得る。別の実施形態において、図示されていないが、側壁スプリットは、互いに対して60°以上の角度を有する2つの辺を有する形状、または3つ以上の辺を有する多角形の形状を有するフィーチャで終わり得る。
【0043】
フランジスプリットは、隣接するフランジセグメントの対向する縁部によって規定され得る。フランジセグメント縁部は、互いに接触する、互いに重なり合う、パズル形状を形成する、または互いに接触しないことがあり得る。特定の実施形態において、
図4に示されているように、フランジスプリット142は、互いに平行な縁部を含み得る。その他の特定の実施形態において、
図1に示されているように、フランジスプリット42は、互いに平行でない縁部を含み得る。隣接するフランジセグメントの対向する縁部は、V字形ノッチを規定し得る。フランジスプリットの形状は、本明細書で後述する軸受プリアセンブリのギャップの形状によって決められ得る。
【0044】
特定の実施形態において、対向する縁部の一方の他方に対する角度は、120°以下、例えば115°以下、または110°以下であり得る。他の実施形態において、対向する縁部の一方の他方に対する角度は、0°以上、例えば5°以上、または10°以上であり得る。さらに、対向する縁部の一方の他方に対する角度は、0〜120°、例えば5〜115°、または10〜110°などの上記の最小値および最大値のいずれかの範囲内にあり得る。
【0045】
フランジスプリットは、フランジスプリットの端部からフランジスプリット42または142と側壁スプリット44または144との交差部Iまで測定された半径方向長さRL
FSを有し得、フランジセグメントRL
Fの半径方向長さについて上述した値のいずれかを含み得る。
【0046】
フランジスプリットは、隣接するフランジセグメント縁部のうち1つから別の隣接するフランジセグメントの対向する縁部まで測定された周方向幅CW
FSを有し得る。特定の実施形態において、周方向幅CW
FSは、半径方向長さRL
FSに沿って実質的に一定であり得、例えば、
図4に示されているように、フランジセグメントの隣接する縁部は実質的に平行である。他の実施形態において、
図1に示されているように、周方向幅CW
FSは、半径方向に半径方向長さRL
FSに沿って、交差部と反対のフランジスプリットの端部に向かって増大し得る。
【0047】
前述のように、スプリットフィーチャは、フランジスプリットと側壁スプリットとの交差部に周方向幅CW
Iを含み得る。特定の実施形態において、最小周方向幅CW
FSは、周方向幅CW
Iよりも小さいことがあり得る。他の実施形態において、最小周方向幅CW
FSは、周方向幅CW
Iと等しいことがあり得る。
【0048】
前述のように、軸受部品プリアセンブリを軸受部品に成形し得る。したがって、軸受部品プリアセンブリを、上述した成形された軸受部品に対応する用語を使って以下に説明する。
図6は、本開示の特定の実施形態に係る軸受部品プリアセンブリ例310の図解を含む。軸受部品プリアセンブリ310は、(側壁20に対応する)本体320、本体320から延びる(セグメント化されたフランジ30、130に対応する)セグメント化されたタブ330、およびタブ330のセグメント間および本体320内に延びる(スプリットフィーチャ40、140に対応する)ギャップフィーチャ340を有し得る。
【0049】
本体320は、上述したように、軸受部品の側壁20に対応でき、言い換えると、側壁20に成形され得る。したがって、本体320は、上述した側壁20の特性を達成するために必要な寸法を有し得る。このようではあるが、本体の特定の態様について以下に説明する。
【0050】
特定の実施形態において、本体は、軸方向に第1および第2の端部と、横方向に第1および第2の端部とを含む4個以上の端部を有するほぼ多角形の形状を有し得る。本体の端部に関連して使用される用語「端部」は、タブが端部から延びない場合に、軸受部品プリアセンブリの実際の終端部を表す。しかし、タブが端部から延びる場合、用語「端部」は、本体とタブとの間の交差部を表し、本体が終わりタブが始まる輪郭線である。例えば、
図6に示されているように、軸受部品プリアセンブリは、第1および第2の軸方向端部の両方にタブを含み、折り目Fは、タブと軸方向端部との交差部を表す。したがって、折り目Fは、軸方向の本体の端部を規定する。
【0051】
用語「軸方向」は、軸受部品プリアセンブリに関連して使用される場合、
図6に示されている、軸受部品の中心軸Aに対応する本体の中心軸A’の方向を表す。さらに、用語「横方向」は、軸受部品プリアセンブリに関連して使用される場合、軸受部品プリアセンブリの主面を横切って延びる軸方向に垂直な方向を表す。
【0052】
本体は、第1の軸方向端部322から第2の軸方向端部324まで測定された軸方向高さAH
Bを有し得る。本体が側壁に対応し得るので、軸方向高さAH
Bは、側壁AH
Sの軸方向高さに対応し得る。したがって、特定の実施形態において、本体の軸方向高さAH
Bは、側壁の軸方向高さAH
Sに関して上述した値または範囲のいずれかを含み得る。
【0053】
本体320は、第1の主面から対向する第2の主面まで測定された厚さT
Bを有し得る。本体が側壁に対応し得るので、本体の厚さT
Bは、本開示で先に説明した側壁の半径方向厚さRT
Sに対応し得る。例えば、厚さT
Bは、半径方向厚さRT
Sについて上述した値または範囲のいずれかを含み得る。
【0054】
本体は、第1の横方向端部から第2の横方向端部まで測定された横方向幅TW
Bを有し得る。特定の実施形態において、横方向幅TW
Bは、75mm以上、例えば95mm以上、または110mm以上であり得る。他の実施形態において、横方向幅TW
Bは、1000mm以下、例えば850mm以下、または750mm以下であり得る。さらに、横方向幅TW
Bは、75〜1000mm、95〜850mm、または110〜750mmなどの上記の最小値または最大値のいずれかの範囲内にあり得る。
【0055】
特定の実施形態において、本体は、(軸受部品プリアセンブリから成形され得る軸受部品の最終的に略環状の側壁の内径に対応する)πで割った本体の横方向幅TW
Bに等しい横方向値TV
Bを有し得る。したがって、特定の実施形態において、横方向値TV
Bは、略環状の側壁の内径ID
Sに関して上述した値または範囲のいずれかを含み得る。
【0056】
図6に示されているように、本体320は、第1の横方向端部321および第2の横方向端部323を含み得る。第1および第2の横方向端部は、軸受部品の第1および第2の周方向端部に対応し得、本体が略環状の側壁に成形されるとき、上述の軸方向スプリットを含む軸方向スプリットを共に規定するように適合され得る。例えば、第1及び第2の横方向端部は、離間されるように、噛み合わされるように、または溶接されるように、適合され得る。
【0057】
特定の実施形態において、第1および第2の横方向端部は、互いに平行であり得、例えば、先に説明した線形軸方向スプリットを規定するように適合され得る。他の実施形態において、第1および第2の横方向端部は、互いに非平行であり得、例えば、先に説明した非線形軸方向スプリットを規定するように適合され得る。特定の実施形態において、
図4に示す非線形軸方向スプリットに成形されるように適合されるように、第1の横方向端部は、横方向突起を含み得、第2の横方向端部は、横方向凹部を含み得る。したがって、凹部は、本体が略環状の側壁に成形されるときに突起を受けるように適合され得る。
【0058】
セグメント化されたタブ330は、上述したように、軸受部品のセグメント化された半径方向フランジ30、130に対応し得、言い換えると、セグメント化された半径方向フランジ30、130に成形され得る。したがって、セグメント化されたタブ330は、上述のセグメント化された半径方向フランジ30、130の特徴を達成するのに必要な寸法を有し得る。このようではあるが、セグメント化されたタブの特定の態様について以下に説明する。
【0059】
図6に示されているように、セグメント化されたタブは、本体から軸方向に延びる、例えば第1の端部322、第2の端部324、または第1および第2の端部322、324の両方から軸方向に延びる、タブセグメント332を含み得る。
【0060】
セグメント化されたタブは、軸受部品に望まれるフランジセグメントの数を達成するのに十分な複数のタブセグメントを含み得る。したがって、特定の実施形態において、セグメント化されたタブは、セグメント化されたフランジ中のフランジセグメントの数に関して上述した値または範囲のいずれかを含み得る。
【0061】
さらに、フランジセグメントに関して上述したように、タブセグメントを、用途に応じて所望に離間させ得る。特定の実施形態において、
図6に示されているように、タブセグメントを、タブに沿って均等に離間させ得る。他の実施形態において、図示されていないが、タブセグメントは、タブに沿って不均等に離間され得、言い換えると、同じ横方向幅を有しないことがあり得る。
【0062】
各タブセグメントは、第1の主面から対向する第2の主面まで測定した厚さT
Tを有し得る。特定の実施形態において、タブおよび本体を一体形の部品とし得るので、厚さT
Tを、本体の厚さT
Bに等しくし得る。特定の実施形態において、軸受部品プリアセンブリの厚さは、本体の第1の軸方向端部から第2の軸方向端部まで一定であり得、軸方向端部のいずれかから延びる任意のタブを含む。
【0063】
特定の実施形態において、タブセグメントの各々は、本体との交差部から本体と反対側のタブセグメントの端部まで測定された軸方向高さAH
Tを有し得る。セグメント化されたタブがセグメント化されたフランジに成形されるように適合されるので、軸方向高さAH
Tは、軸受部品プリアセンブリから作製され得る最終的に半径方向のフランジのフランジセグメントの半径方向長さRL
Fに対応し得る。したがって、特定の実施形態において、セグメント化されたタブの軸方向高さAH
Tは、セグメント化されたフランジの半径方向長さRL
Fに関して上述した値または範囲のいずれかを含み得る。
【0064】
軸方向高さAH
Tと横方向値TV
Bとの関係は、比AH
T:TV
Bとして表し得る。比AH
T:TV
Bは、軸受部品プリアセンブリから最終的に作製され得る軸受部品の比RL
F:ID
Sに対応し得る。したがって、特定の実施形態において、比AH
T:TV
Bは、比RL
F:ID
Sに関して上述した値または範囲のいずれかを含み得る。
【0065】
特定の実施形態において、
図8に示されているように、2個以上のタブセグメントが、本体の第1の端部および第2の端部の両方から延び得る。別の実施形態において、本体は、タブセグメントが延びる1つの軸方向端部のみを含み得る。
【0066】
ギャップフィーチャ340は、上述したように、軸受部品のスプリットフィーチャ40、140に対応し得、言い換えると、スプリットフィーチャ40、140に成形され得る。したがって、ギャップフィーチャ340は、上述したスプリットフィーチャ40、140の特徴を達成するのに必要な寸法を有し得る。このようではあるが、ギャップフィーチャの特定の態様について以下に説明する。
【0067】
図6に示されているように、タブセグメント332は、ギャップフィーチャ340によって分離され得る。ギャップフィーチャは、ギャップ342と、ギャップ342と連続する開口344とを含み得る。概して言えば、ギャップ342は、タブセグメントに沿って本体に向かって軸方向に延びるチャネルを規定する。ギャップ342は、横方向幅TW
Gを有し、この横幅TW
Gは、本体に近づくにつれて一定のままであるか、または減少することができ、開口344と呼ばれる広い部分に通じて交差する。言い換えれば、ギャップフィーチャの横方向幅は、交差部が開口内に入った後に増加する。開口は、開口が、ギャップと開口との間の交差部の横方向幅TW
Iよりも大きい横方向幅TW
Oを有し得るという意味で、広がった部分を表す。特定の実施形態において、交差部の横方向幅TW
Iは、ギャップの最小横方向幅TW
G(最小)であり得る。しかし、交差部の横方向幅TW
Iが開口の横方向幅TW
O以下である限り、ギャップの横方向幅は開口に近づくにつれて増大し得ることが可能である。
【0068】
特定の実施形態において、軸受部品プリアセンブリは、2個以上のギャップフィーチャまたは3個以上のギャップフィーチャを含み得る。他の実施形態において、軸受部品プリアセンブリは、50個以下のギャップフィーチャ、45個以下のギャップフィーチャ、または40個以下のギャップフィーチャを含み得る。さらに、軸受部品プリアセンブリは、1〜50、2〜45、または3〜40などの上記の最小値または最大値のいずれかの範囲内の多数のギャップフィーチャを含み得る。特定の実施形態において、軸受部品のスプリットフィーチャの数は、横方向端部の接合によって形成されるスプリットフィーチャになる軸受部品プリアセンブリのギャップフィーチャの数よりも多いことがあり得る。
【0069】
ギャップフィーチャ340のギャップ342は、本明細書において先に説明したフランジスプリット42、142に概ね対応し得る。しかし、タブを曲げてフランジを形成する方法に応じて、ギャップの一部は、側壁スプリットの一部を形成し得る。言い換えると、ギャップ342の少なくとも一部は、隣接するタブセグメント332の対向する縁部によって規定され得、隣接するタブセグメントの対向する縁部は、通常互いに接触しない。
【0070】
特定の実施形態において、隣接するタブセグメントの対向する縁部は、
図6に示されているように、互いに平行であり得る。このような実施形態において、ギャップ342の形状は、軸受部品プリアセンブリが軸受部品に成形されるときに、フランジセグメントが半径方向外向きに延びることができるように、平行であり得る。
【0071】
他の実施形態において、隣接するタブセグメントの対向する縁部は、
図7および8に示されているように、互いに平行ではない。
図7および
図8は、本開示における他の実施形態に係る軸受部品プリアセンブリ例410および510の図解を含む。例えば、
図7および8に示されているように、隣接するタブセグメントの対向する縁部によって規定されるギャップの形状は、V字形ノッチである。特定の実施形態において、ギャップはV字形ノッチであり得、そのため、半径方向フランジは、軸受部品プリアセンブリが軸受部品に成形されるとき、半径方向内向きに延び得る。
【0072】
特定の実施形態において、対向する縁部の一方の他方に対する角度は、120°以下、例えば115°以下、または110°以下であり得る。他の実施形態において、対向する縁部の一方の他方に対する角度は、0°以上、例えば5°以上、または10°以上であり得る。さらに、対向する縁部の一方の他方に対する角度は、0〜120°、例えば5〜115°、または10〜110°などの上記の最小値および最大値のいずれかの範囲内にあり得る。
【0073】
開口344は、ギャップフィーチャ340の基部と見なされ得、ギャップ342と連続していることがあり得る。開口344は、本出願で先に説明した側壁スプリット44、144に概ね対応し得る。しかし、タブセグメントを曲げてフランジセグメントを形成する方法に応じて、開口344の一部は、フランジスプリット44、144の一部を形成し得る。例えば、開口は、横方向折り目Fから本体内に、ある軸方向距離だけ延び得る。つまり、開口の少なくとも一部は、本体によって規定され得る。
【0074】
特定の実施形態において、開口は弓形であり得る。特定の実施形態において、開口は、
図6〜8に示されているように、例えば長円形状または楕円形状などの楕円体形状で終わり得る。より特定の実施形態において、開口は、楕円形であり得る。長円または楕円形状の主軸は、横方向であり得る。別の実施形態において、図示されていないが、開口は、2つ以上の辺を互いに対して60°以上の角度で有する形状、または3つ以上の辺を有する形状などの多角形の形状を有し得る。
【0075】
特定の実施形態において、開口は、1mm以上、例えば2mm以上、または3mm以上の横方向幅TW
Oを有し得る。他の実施形態において、開口は、50mm以下、例えば45mm以下、または40mm以下の横方向幅TW
Oを有し得る。さらに、開口は、1〜50mm、2〜45mm、または3〜40mmなどの上記最小値および最大値のいずれかの範囲内の横方向幅TW
Oを有し得る。
【0076】
特定の実施形態において、軸受部品プリアセンブリは、軸受部品に関して上述したのと同じ材料を含み得る。特定の実施形態において、軸受部品プリアセンブリは、単一層、例えば基体層を含み得る。他の実施形態において、軸受部品は、金属基体層および低摩擦層を含んでなる複合材などの複数の層を含み得る。基体層および低摩擦層用材料は、軸受部品について上述したのと同じ材料を含み得る。
【0077】
一般的に言えば、軸受部品プリアセンブリを、本明細書に記載の特定の実施形態に係る軸受部品に成形することができるように構成し得る。特定の実施形態において、軸受部品プリアセンブリの様々な実施形態の形状のバリエーションが、軸受の所望の構造との関連で生じ得る。例えば、タブセグメントが側壁から半径方向外向きに延びるフランジセグメントに成形されるように適合されている軸受部品プリアセンブリの実施形態のギャップフィーチャ(
図1および
図6参照)は、タブセグメントが半径方向内向きに延びるフランジセグメントに成形されるように適合されている軸受部品プリアセンブリの実施形態のギャップフィーチャ(
図4および
図7〜
図9を参照)とは異なる形状を有することになる。
【0078】
例示的な方法において、基体をストリップに形成し得、ストリップを、本体と本体から延びる1個以上のタブとを含むように切削する。本体を、略環状の側壁を形成するように成形し得、タブを、半径方向フランジを形成するように成形し得る。
【0079】
当該方法を、軸受部品プリアセンブリの実施形態に対応する複合ストリップを製造することによって開始し得る。複合ストリップは、複合材料のより大きな部分から切削することができ、または実質的に硬質の基体層およびこれを覆う低摩擦層を含むストリップとして形成され得る。複合ストリップの切削を、手動または自動装置を用いて行い得る。複合ストリップを、主面と、第1および第2の軸方向端部と、第1および第2の横方向端部とを有するストリップとして形成し得る。特定の実施形態において、基体の最長寸法は、第1の横方向端部と第2の横方向端部との間の距離である。
【0080】
形成されると、複合ストリップは、形成中に複合ストリップの少なくとも一部分がチャネルに固定されるように、複合ストリップの寸法と実質的に同様の寸法を有するチャネルに機械または手動で供給され得る。複合ストリップがチャネルに係合した後、複合ストリップは、例えば、ストリップの一部をマンドレルの表面に接触させることによって、マンドレルに係合し得る。特定の実施形態において、マンドレルを係合させることは、複合ストリップの一部をマンドレルに固定することをさらに含み得る。
【0081】
マンドレルは、最終的な成形された軸受部品の所望の形状及び輪郭と実質的に同様の選択された形状及び輪郭を有し得る。一般に、マンドレルは、円形などの対称形状を有し得る。特定の実施形態において、マンドレルは、略環状の側壁を有する軸受部品を形成するための円形の輪郭を有し得、それにより、マンドレルの周囲は、成形複合体の内周を実質的に規定する。一般に、マンドレルのサイズは、成形軸受部品の所望のサイズに応じて変更され得る。
【0082】
複合ストリップをマンドレルに係合させた後、複合ストリップをマンドレルの輪郭の周りに成形し得る。例えば、マンドレルの周りに複合ストリップを形成するのに好適な技術は、複合ストリップをマンドレルの周りに導くのに十分な力の下で複合ストリップの主面を圧延することを含む。一実施形態において、圧延力は、約2.0kN以上、例えば約4.5kN以上、または約10kN以上である。他の実施形態において、圧延力は約50kN以下であり得る。
【0083】
成形プロセスは、複合ストリップの主面を圧延しながら、複合ストリップをグリップし、複合ストリップをマンドレルの周りに導くことによって補助されることもできる。当該プロセスは、複合ストリップを係合させ、成形プロセスを補助するのに十分な力を維持するために、マンドレルの周りに配置された、ジョーまたはピンサなどの1つまたは複数のグリップ機構を利用し得る。特定の実施形態において、ジョーはマンドレルの形状に沿って複合ストリップを形成し、一方、ローラーは複合ストリップの主面上を移動する。複合形状の半分を形成した後、複合材料の主面を十分な力の下で圧延しながら、別のジョーの組が複合ストリップの端部をグリップし、複合ストリップをマンドレルの残りの部分に沿って導いて、成形プロセスを完了し得る。成形プロセスが完了すると、複合ストリップをマンドレルの型の周りから取り外し得る。
【0084】
略環状の側壁を形成したら、軸受部品プリアセンブリのタブを、軸受部品の所望の構造に応じて半径方向内向きまたは外向きに延びるように曲げ得る。別の実施形態において、タブを、本体から略環状の側壁を形成する前に、半径方向フランジに成形し得る。他の実施形態において、略環状の側壁を成形したら、略環状の側壁の周方向端部が軸方向スプリットを形成し得る。必要に応じて、軸方向スプリットを接合または溶接して側壁の形状を固定し得る。
【0085】
本明細書に記載された方法の特定の実施形態の特定の利点は、特にタブを半径方向フランジに形成する際に、側壁に亀裂を形成することなく、軸受部品プリアセンブリを軸受部品の実施形態に形成し得ることである。
【0086】
さらに、本明細書に記載の軸受部品は、側壁に亀裂が存在しないため、予想外に改良された性能を有し得る。特定の実施形態において、軸受部品は、改良された耐久性を有し得る。他の実施形態において、軸受部品は、改良された摺動性を有し得る。改良された性能、耐久性、および摺動性は、自動車のパワートレイン用のサブコンポーネントなどの様々な用途で採用され得る。
【0087】
多くの異なる態様および実施形態が可能である。これらの態様および実施形態のいくつかを以下に説明する。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様および実施形態が単なる例示であり、本発明の範囲を限定しないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される項のうちの任意の1つ以上に従い得る。
【0088】
項1 軸方向に第1および第2の対向端部を含む本体、ならびに
軸方向に前記本体の前記第1および第2の端部のうちの1つから延びる2個以上のタブセグメントを含むタブ、ならびに
開口および前記開口に向かって軸方向に延びるギャップを含むギャップフィーチャ、
を含んでなる軸受部品プリアセンブリであって、
前記2個以上のタブセグメントが、前記ギャップにより隔てられており、前記開口が、前記ギャップと前記開口との間の交差部の横方向幅TW
Iよりも大きい横方向幅TW
Oを有する、
前記軸受部品プリアセンブリ。
【0089】
項2 中心軸を有し、軸方向に第1および第2の対向端部を規定するように前記本体から成形された略環状の側壁、ならびに
前記タブから成形され、前記略環状の側壁の前記第1および第2の端部の1つから半径方向に延びるように曲げられた半径方向フランジ、
を含むように成形される項1に記載の軸受部品プリアセンブリ
を含んでなる軸受部品。
【0090】
項3 項1に記載の軸受部品プリアセンブリを製造すること、および
前記軸受部品プリアセンブリを成形して、項2に記載の軸受部品を形成すること、
を含んでなる軸受部品の製造方法。
【0091】
項4 前記ギャップの少なくとも一部が、隣接するタブセグメントの対向する縁部により規定される、項1〜3のいずれか一項に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0092】
項5 隣接するフランジセグメントの対向する縁部が互いに接触しない、項4に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0093】
項6 前記隣接するタブセグメントの前記対向する縁部が互いに平行である、項4および5のいずれか一項に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0094】
項7 前記隣接するタブセグメントの前記対向する縁部が互いに平行でない、項4および5のいずれか一項に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0095】
項8 前記隣接するタブセグメントの前記対向する縁部により規定される前記ギャップが、V字形ノッチである、項4〜7のいずれか一項に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0096】
項9 前記対向する縁部の一方の他方に対する角度が、120°以下、115°以下、または110°以下である、項4〜8のいずれか一項に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0097】
項10 前記対向する縁部の一方の他方に対する角度が、0°以上、5°以上、または10°以上である、項4〜9のいずれか一項に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0098】
項11 前記対向する縁部の一方の他方に対する角度が、0〜120°、5〜115°、または10〜110°の範囲内である、項4〜10のいずれか一項に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0099】
項12 2個以上のタブセグメントが前記本体の前記第1および第2の端部の両方から延びる、項1〜11のいずれか一項に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0100】
項13 前記開口が、弓形、長円形、または楕円形である、項1〜12のいずれか一項に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0101】
項14 前記開口が、2つ以上の辺を互いに対して60°以上の角度で有する形状、または3つ以上の辺を有する形状を有する、項1〜12のいずれか一項に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0102】
項15 前記開口が、1mm以上、2mm以上、または3mm以上の横方向幅TW
Oを有する、項1〜14のいずれか一項に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0103】
項16 前記開口が、50mm以下、45mm以下、または40mm以下の横方向幅TW
Oを有する、項1〜15のいずれか一項に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0104】
項17 前記開口が、1〜50mm、2〜45mm、または3〜40mmの範囲内の横方向幅TW
Oを有する、項1〜16のいずれか一項に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0105】
項18 前記軸受部品プリアセンブリが、2個以上のギャップフィーチャ、または3個以上のギャップフィーチャを含む、項1〜17のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0106】
項19 前記軸受部品プリアセンブリが、50個以下のギャップフィーチャ、45個以下のギャップフィーチャ、または40個以下のギャップフィーチャを含む、項1〜18のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0107】
項20 前記軸受部品プリアセンブリが、1〜50、2〜45、または3〜40の範囲内の多数のギャップフィーチャを含む、項1〜19のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0108】
項21 前記タブセグメントが、それぞれ軸方向高さAH
Tを有し、
前記本体が、πで割った前記本体の横方向幅TW
Bと等しい横方向値TV
Bを有し、
比AH
T:TV
Bが、2:1以上、1.8:1以上、または1.5:1以上である、
項1〜20のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0109】
項22 前記比AH
T:TV
Bが、1:1以下、1:2以下、または1:3以下である、項25に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0110】
項23 前記比AH
T:TV
Bが、2:1〜1:1,1.8:1〜1:2、および1.5:1〜1:3の範囲内である、項25および26のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0111】
項24 前記タブセグメントが、それぞれ、1mm以上、2mm以上、または3mm以上の軸方向高さAH
Tを有する、項1〜23のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0112】
項25 前記タブセグメントが、それぞれ、100mm以下、75mm以下、または50mm以下の軸方向高さAH
Tを有する、項1〜24のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0113】
項26 前記タブセグメントが、それぞれ、1〜100mm、2〜75mm、または3〜50mmの範囲内の軸方向高さAH
Tを有する、項1〜25のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0114】
項27 前記本体が、25mm以上、30mm以上、または35mm以上のπで割った前記本体の横方向幅TW
Bに等しい横方向値TV
Bを有する、項1〜26のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0115】
項28 前記本体が、300mm以下、275mm以下、または250mm以下のπで割った前記本体の横方向幅TW
Bに等しい横方向値TV
Bを有する、項1〜27のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0116】
項29 前記本体が、25〜300mm、30〜275mm、または35〜250mmの範囲内のπで割った前記本体の横方向幅TW
Bに等しい横方向値TV
Bを有する、項1〜28のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0117】
項30 前記軸受部品プリアセンブリが、3個以上のタブセグメント、または4個以上のタブセグメントを含む、項1〜29のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0118】
項31 前記軸受部品プリアセンブリが、51個以下のタブセグメント、46個以下のタブセグメント、または41個以下のタブセグメントを含む、項1〜30のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0119】
項32 前記軸受部品プリアセンブリが、1〜51、2〜46、または3〜41の範囲内の多数のタブセグメントを含む、項1〜31のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0120】
項33 前記タブセグメントが前記軸受部品プリアセンブリの前記第1または第2の端部に沿って均等に離間している、項1〜32のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0121】
項34 前記タブセグメントが前記軸受部品プリアセンブリの第1または第2軸方向端部に沿って均等に離間していない、項1〜33のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0122】
項35 前記第1の軸方向端部から前記第2の軸方向端部までの前記本体の軸方向高さAH
Bが、7mm以上、8mm以上、または9mm以上である、項1〜34のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0123】
項36 前記第1の軸方向端部から前記第2の軸方向端部までの前記本体の前記軸方向高さAH
Bが、45mm以下、35mm以下、または30mm以下である、項1〜35のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0124】
項37 前記第1の軸方向端部から前記第2の軸方向端部までの前記本体の前記軸方向高さAH
Bが、7〜45mm、8〜35mm、または9〜30mmの範囲内である、項1〜36のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0125】
項38 前記軸受部品プリアセンブリが、前記本体が前記略環状の側壁に成形されたときに軸方向スプリットを規定するように共に適合された第1の横方向端部および対向する第2の横方向端部を含む、請求項1〜37のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0126】
項39 前記第1の横方向端部が横方向突起を含む、項38に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0127】
項40 前記第2の横方向端部が横方向凹部を含む、項38および39のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0128】
項41 前記本体が前記略環状の側壁に成形されたときに、前記凹部が前記突起を受けるように適合されている、請求項38〜40のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0129】
項42 前記本体が前記略環状の側壁に成形されたときに、前記第1および第2の横方向端部が離間されるように、噛み合わされるように、または溶接されるように適合されている、請求項38〜41のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0130】
項43 基体層が金属を含む、項1〜42のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0131】
項44 前記金属が、スチール、アルミニウム、青銅、銅、マグネシウム、チタン、ニッケル、亜鉛、またはこれらの任意の組み合わせを含んでなる、項43に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0132】
項45 低摩擦層が前記基体層に隣接して配置される、請求項1〜44のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0133】
項46 前記低摩擦層がポリマーを含む、項44に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0134】
項47 前記ポリマーが、ポリケトン、ポリアラミド、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリフェニレンスルホン、ポリアミドイミド、超高分子量ポリエチレン、熱可塑性フルオロポリマー、ポリアミド、ポリベンズイミダゾール、またはこれらの任意の組み合わせを含む、項46に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0135】
項48 前記軸受部品プリアセンブリが、
中心軸を有し、軸方向に第1および第2の対向端部を規定する略環状の側壁であって、金属基体層を含んでなる前記側壁、
前記略環状の側壁の前記第1および第2の端部のうち1つから延びる2個以上の隣接するフランジセグメントを含んでなる半径方向フランジ、ならびに
1個以上のスプリットフィーチャであって、
前記隣接するフランジセグメントの対向する縁部によって規定されるフランジスプリット、および
前記フランジスプリットから前記側壁に、ある軸方向距離延びる側壁スプリット
を含んでなり、
各スプリットフィーチャの前記フランジスプリットおよび前記側壁スプリットが連続している、
前記スプリットフィーチャ、
を形成するように成形される、項1〜47のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0136】
項49 中心軸を有し、軸方向に第1および第2の対向端部を規定する略環状の側壁であって、金属基体層を含んでなる前記側壁、
前記略環状の側壁の前記第1および第2の端部のうち1つから延びる2個以上の隣接するフランジセグメントを含んでなる半径方向フランジ、 ならびに
1個以上のスプリットフィーチャであって、
前記隣接するフランジセグメントの対向する縁部によって規定されるフランジスプリット、および
前記フランジスプリットから前記側壁に、ある軸方向距離延びる側壁スプリット
を含んでなり、
各スプリットフィーチャの前記フランジスプリットおよび前記側壁スプリットが連続している、
前記スプリットフィーチャ、
を含んでなる軸受部品。
【0137】
項50 前記側壁スプリットが、1mm以上、2mm以上、または3mm以上の周方向幅CW
SSを有する、項48および49のいずれか一項に記載の軸受部品プリアセンブリ、軸受部品、または方法。
【0138】
項51 前記側壁スプリットが、50mm以下、45mm以下、または40mm以下の周方向幅CW
SSを有する、項48〜50のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0139】
項52 前記側壁スプリットが、1〜50mm、2〜45mm、または3〜40mmの範囲内の周方向幅CW
SSを有する、項48〜51のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0140】
項53 前記側壁スプリットが、前記フランジスプリットと前記側壁スプリットの交差部における周方向幅CW
Iよりも大きい、または等しい最大周方向幅CW
SSを有する、項48〜52のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0141】
項54 前記側壁スプリットが、長円形状または楕円形状を有する丸みのあるフィーチャで終わる、項48〜53のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0142】
項55 前記側壁スプリットが、互いに対して60°以上の角度を有する2つの辺を有する形状、または3つ以上の辺を有する多角形の形状を有するフィーチャで終わる、項48〜53のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0143】
項56 前記側壁スプリットが、前記側壁の全軸方向高さAH
Sの75%以下、60%以下、45%以下、30%以下、25%以下、20%以下、15%以下、または10%以下の軸方向高さAH
SSを有する、項48〜55のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0144】
項57 前記略環状の側壁が、0.2mm以上、0.4mm以上、0.6mm以上、または0.8mm以上の半径方向厚さRT
Sを有する、項48〜56のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0145】
項58 前記略環状の側壁が、10mm以下、8mm以下、6mm以下、4mm以下、または2mm以下の半径方向厚さRT
Sを有する、項48〜57のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0146】
項59 前記略環状の側壁が、0.2〜10mm、0.4〜8mm、0.6〜6mm、0.8〜4mm、または0.8〜2mmの範囲内の半径方向厚さRT
Sを有する、項48〜58のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0147】
項60 前記略環状の側壁が、25mm以上、30mm以上、または35mm以上の内径ID
Sを有する、項48〜59のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0148】
項61 前記略環状の側壁が、300mm以下、275mm以下、または250mm以下の内径ID
Sを有する、項48〜60のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0149】
項62 前記略環状の側壁が、25〜300mm、30〜275mm、または35〜250mmの範囲内の内径ID
Sを有する、項48〜61のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0150】
項63 前記半径方向フランジが前記略環状の側壁から半径方向内向きに延びる、請求項48〜62のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0151】
項64 前記半径方向フランジが前記略環状の側壁から半径方向外向きに延びる、請求項48〜63のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0152】
項65 前記半径方向フランジが、2個以上の隣接するフランジセグメントを含み、前記スプリットフィーチャが、前記隣接するフランジセグメントの対向する縁部によって規定される、48〜64のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0153】
項66 前記隣接するフランジセグメントの前記対向する縁部が互いに接触しない、項63に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0154】
項67 前記隣接するフランジセグメントの前記対向する縁部が互いに直接接触する、項63に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0155】
項68 前記隣接するフランジセグメントの前記対向する縁部が互いに重なり合うか、またはパズル形状を形成する、項65に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0156】
項69 前記隣接するフランジセグメントの前記対向する縁部が互いに平行である、項65〜68のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0157】
項70 前記隣接するフランジセグメントの前記対向する縁部が互いに平行ではない、項65〜68のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0158】
項71 前記隣接するフランジセグメントの前記対向する縁部がV字形ノッチを規定する、項70に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0159】
項72 前記対向する縁部の一方の他方に対する角度が、120°以下、115°以下、または110°以下である、項71に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0160】
項73 前記対向する縁部の一方の他方に対する角度が、0°以上、5°以上、または10°以上である、項71および72のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0161】
項74 前記対向する縁部の一方の他方に対する角度が、0〜120°、5〜115°、または10〜110°の範囲内である、項71〜73のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0162】
項75 2個以上のフランジセグメントが前記略環状の側壁の第1および第2の軸方向端部の両方から延びる、項48〜74のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0163】
項76 前記側壁スプリットが、弓形、長円形、または楕円形である、項48〜75のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0164】
項77 前記側壁スプリットが、2つ以上の辺を互いに対して60°以上の角度で有する形状、または3つ以上の辺を有する形状を有する、項48〜76のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0165】
項78 前記フランジセグメントが、それぞれ、半径方向長さRL
Fを有し、前記略環状の側壁が、内径ID
Sを有し、比RL
F:ID
Sが、2:1以上、1.8:1以上、または1.5:1以上である、項48〜77のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0166】
項79 前記比RL
F:ID
Sが、1:1以下、1:2以下、または1:3以下である、項78に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0167】
項80 前記比RL
F:ID
Sが、2:1〜1:1、1.8:1〜1:2、および1.5:1〜1:3の範囲内である、項78および79のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0168】
項81 前記フランジセグメントが、それぞれ、1mm以上、2mm以上、または3mm以上の半径方向長さRL
Fを有する、項48〜80のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0169】
項82 前記フランジセグメントが、それぞれ、100mm以下、75mm以下、または50mm以下の半径方向長さRL
Fを有する、項48〜81のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0170】
項83 前記フランジセグメントが、それぞれ、1〜100mm、2〜75mm、または3〜50mmの範囲内の半径方向長さRL
Fを有する、項48〜82のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0171】
項84 前記軸受部品が、3個以上のフランジセグメント、または4個以上のフランジセグメントを含む、請求項48〜83のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0172】
項85 前記軸受部品が、51個以下のフランジセグメント、46個以下のフランジセグメント、または41個以下のフランジセグメントを含む、項48〜84のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0173】
項86 前記軸受部品が、1〜51個のフランジセグメント、2〜46個のフランジセグメント、または3〜41個のフランジセグメントの範囲内のフランジセグメントを含む、項48〜85のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0174】
項87 前記フランジセグメントが、前記軸受部品の前記端部全体にわたって均等に離間している、項48〜86のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0175】
項88 前記フランジセグメントが、前記軸受部品の前記端部全体にわたって均等に離間していない、項48〜87のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0176】
項89 前記フランジセグメントが、45°以上、50°以上、55°以上、または80°以上の角度で前記略環状の側壁から延びる、項48〜88のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0177】
項90 前記フランジセグメントが、前記略環状の側壁から130°以下、125°以下、または120°以下の角度で延びる、項48〜89のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0178】
項91 前記フランジセグメントが、45〜130°、50〜125°、または80〜120°の範囲内の角度で前記略環状の側壁から延びる、項48〜90のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0179】
項92 前記軸受部品が、軸方向スプリットを規定する第1および第2の周方向端部を含む、請求項48〜91のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0180】
項93 前記軸受部品が、軸方向スプリットを規定する第1および第2の周方向端部を含み、前記第1の周方向端部が周方向突起を含む、請求項48〜92のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0181】
項94 前記軸受部品が、軸方向スプリットを規定する第1および第2の周方向端部を含み、前記第2の周方向端部が前記突起を受けるように適合されている凹部を含む、請求項48〜93のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0182】
項95 前記軸受部品が、軸方向スプリットを規定する第1および第2の周方向端部を含み、前記軸受部品の前記第1および第2の周方向端部が、離間されている、噛み合わされている、または溶接されている、請求項48〜94のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0183】
項96 前記金属基体層が、スチール、アルミニウム、青銅、銅、マグネシウム、チタン、ニッケル、亜鉛、またはこれらの任意の組み合わせを含む、項48〜95のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0184】
項97 低摩擦層が前記基体層に隣接して配置される、請求項48〜96のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0185】
項98 前記低摩擦層が、ポリケトン、ポリアラミド、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリフェニレンスルホン、ポリアミドイミド、超高分子量ポリエチレン、熱可塑性フルオロポリマー、ポリアミド、ポリベンズイミダゾール、またはこれらの任意の組み合わせなどのポリマーを含む、項97に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0186】
項99 前記軸受部品が、2個以上のスプリットフィーチャ、3個以上のスプリットフィーチャ、4個以上のスプリットフィーチャ、5個以上のスプリットフィーチャ、または10個以上のスプリットフィーチャを含む、項48〜98のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0187】
項100 前記軸受部品が、50個以下のスプリットフィーチャ、45個以下のスプリットフィーチャ、または40個以下のスプリットフィーチャを含む、項48〜99のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0188】
項101 前記軸受部品が、複数のスプリットフィーチャを含み、それぞれが、前記半径方向フランジの周方向に沿って均等に離間している、項48〜100のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0189】
項102 前記軸受部品が、複数のスプリットフィーチャを含み、前記半径方向フランジの周方向に沿って均等に離間していない、項48〜101のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【0190】
項103 前記フランジスプリットが、前記半径方向フランジの内周と外周との間の全体にわたって延びる、項48〜102のいずれか一項に記載の軸受部品、軸受部品プリアセンブリ、または方法。
【実施例】
【0191】
実施例1
実施例1は、
図1に示す軸受部品を含む。実施例1の軸受部品を形成するために、
図6に示す形状を有する複合ストリップを製造した。複合ストリップは、アルミニウムを含んでなる金属基体層と、ポリテトラフルオロエチレンを含んでなるこれを覆う低摩擦層とを含んでいた。
【0192】
複合ストリップを、低摩擦層が外側に面するように、機械でチャネルに供給し、マンドレルと係合させた。チャネルは、複合ストリップの寸法と実質的に同様の寸法を有し、マンドレルは、最終的な成形された軸受部品の所望の形状および輪郭と実質的に同様の形状および輪郭を有していた。複合ストリップを、約10kNの圧延力でマンドレルの輪郭の周りに成形して、
図1に示されている略環状の側壁20を形成した。略環状の側壁20を形成したら、半径方向フランジ30を、略環状の側壁20から半径方向外向きに延びるように
図6の各タブ230を曲げることによって形成した。
図1は、第1の方向端部22における成形された半径方向フランジと、第2の軸方向端部24おける成形されていないタブとを示す。成形されていないタブも、折り目Fに沿って半径方向のフランジに成形した。タブが半径方向のフランジに成形されると、ギャップフィーチャがスプリットフィーチャへと形成された。実施例1の軸受部品の略環状の側壁には亀裂は観察されなかった。
【0193】
実施例2
実施例1は、
図4に示す軸受部品を含む。実施例1の軸受部品を形成するために、
図7に示す軸受部品プリアセンブリ410の形状を有する複合ストリップを製造した。複合ストリップは、アルミニウムを含んでなる金属基体層と、ポリテトラフルオロエチレンを含んでなるこれを覆う低摩擦層とを含んでいた。
【0194】
複合ストリップを、低摩擦層が内側に面するように、機械でチャネルに供給し、マンドレルと係合させた。チャネルは、複合ストリップの寸法と実質的に同様の寸法を有し、マンドレルは、最終的な成形された軸受部品の所望の形状および輪郭と実質的に同様の形状および輪郭を有していた。複合ストリップを、約10kNの圧延力でマンドレルの輪郭の周りに成形して、
図4に示されている略環状の側壁20を形成した。略環状の側壁20を形成したら、半径方向フランジ30を、略環状の側壁20から半径方向外向きに延びるように
図7の各タブ230を曲げることによって形成した。
図4は、第1の方向端部22における成形された半径方向フランジを示し、第2の軸方向端部24おける半径方向フランジを含まなかった。タブが半径方向フランジに成形されると、ギャップフィーチャがスプリットフィーチャへと形成された。実施例2の軸受部品の略環状の側壁には亀裂は観察されなかった。
【0195】
実施例3
実施例3では、複合ストリップが追加のフランジセグメントに変換された追加のタブセグメントを有したことを除いて、実施例3は実施例1と同様であった。実施例3の複合ストリップは、
図8に示す軸受部品510の形状を有していた。実施例3の軸受部品は、
図9に示す軸受部品610の形状を有していた。実施例3の軸受部品の略環状の側壁には亀裂は観察されなかった。
【0196】
概要または実施例において上記で説明した行為のすべてが必要であるとは限らず、特定の行為の一部が必要でない場合があり、記載された行為に加えて1つ以上の他の行為が行われてもよいことに留意されたい。さらに、行為が列挙されている順序は、必ずしもそれらが実施される順序ではない。
【0197】
利益、他の利点、および問題に対する解決法は、特定の実施形態に関して上記で説明されている。しかし、利益、利点、問題の解決法、および利益、利点、または解決法を発生させ得る、または顕著になるようにし得るあらゆる特徴は、いずれかまたはすべての請求項の重要な、必須の、または不可欠な特徴と解釈されるべきではない。
【0198】
本明細書に記載された実施形態の明細書および図解は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することが意図されている。明細書および図解は、本書に記載された構造または方法を使用する装置およびシステムの全ての要素および特徴の網羅的かつ包括的な説明としての役割を果たすことが意図されているものではない。単一の実施形態において、別々の実施形態を組み合わせて与えることもでき、逆に、簡潔にするために、単一の実施形態において説明した様々な特徴を、別々に、または任意の副組み合わせで与えることもできる。さらに、範囲で記載された値に関する言及は、その範囲内の各値を含む。他の多くの実施形態は、本明細書を読んだ後にのみ当業者に明らかであり得る。他の実施形態を使用し、本開示から他の実施形態を導き出して、本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、または他の変更を行い得る。従って、本開示は限定的ではなく例示的なものとみなされるべきである。