【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によると、これらの目的は、第1の表面および第2の反対側の表面を有するパレットを含むマイクロ流体デバイスにおいて、第1の表面が、その内部に画定された状態で主流路、および主流路の一方の端部に位置づけられた第1の接合部で各々主流路と流体連通状態にある1つ以上の入口補助流路、および主流路の第2の反対側の端部に位置づけられた第2の接合部で各々主流路と流体連通状態にある対応する1つ以上の出口補助流路を有しており、ここで、1つ以上の入口補助流路の深さおよび1つ以上の出口補助流路の深さが主流路の深さより小さく、こうして第1の接合部および第2の接合部に画定された段が存在するようになっており、第2の反対側の表面が、その内部に画定された状態で、磁場を発生するための手段を収容できる溝を有しており、ここで、溝は主流路と一列に並んでおり、この主流路に対して平行に延在している、マイクロ流体デバイスを用いて達成される。
【0007】
1つ以上の入口補助流路の深さは、1つ以上の出口補助流路の深さと等しいものであり得る。
【0008】
第1の接合部において主流路に相対する両側で主流路と合流するように配置された2つの入口補助流路が具備されてよく、第2の接合部において主流路に相対する両側で主流路と合流するように配置された2つの出口補助流路が具備されていてよい。
【0009】
2つの入口補助流路が具備されていてよく、2つの出口補助流路が具備されていてよく、ここで2つの入口補助流路の長さは等しく、2つの出口補助流路の長さは等しい。
【0010】
第1の接合部と第2の接合部との間の主流路の長さは、入口補助流路の長さの半分に等しいものであってよい。
【0011】
好ましくは、第1の接合部と第2の接合部との間の主流路の長さは、1〜50mmであってよい。最も好ましくは、第1の接合部と第2の接合部との間の主流路の長さは20mmである。
【0012】
主流路の幅と深さの間の比率は0.2〜5であり得る。
【0013】
マイクロ流体デバイスは、主流路、1つ以上の入口補助流路、および1つ以上の出口補助流路を覆って流体の流れをそれぞれの流路内に限定するために、第1の表面を覆うフィルムをさらに含んでいてよい。このフィルムは、第1の表面に対して着脱可能な形で取付けられていてよい。
【0014】
溝の長さは、主流路の長さに等しいものであり得る。
【0015】
溝の中心は、主流路の中心と一列に並んで良い。
【0016】
溝は、次第に細くなる横断面を有していてよい。
【0017】
溝は、丸みのある頂点を伴う、次第に細くなる横断面を有していてよい。溝の丸みのある頂点は、0.05mm〜0.5mmの間の曲率半径を有していてよい。好ましくは溝の丸みのある頂点は、0.2mmの曲率半径を有するであろう。
【0018】
溝は、平面の基部を伴う次第に細くなる横断面を有していてよい。例えば溝は、先端を切った三角形の形状を有する横断面を有していてよい。
【0019】
溝は、V字形横断面を有していてよい。
【0020】
溝と主流路との間のパレットの厚みは、0.01mm〜10mmである。好ましくは、溝と主流路との間のパレットの厚みは0.15mmの間である。
【0021】
マイクロ流体デバイスは、主流路と流体連通状態で配置され、主流路内に補給されるべき緩衝液を保持することのできる、緩衝剤供給源タンクを含んでいてよい。
【0022】
マイクロ流体デバイスは、1つ以上の入口補助流路と流体連通状態で配置され、1つ以上の入口補助流路内に補給されるべき試料液体を保持することのできる、試料供給源タンクを含んでいてよい。
【0023】
マイクロ流体デバイスは、主流路と流体連通状態で配置され、主流路に沿って流れた緩衝液を収容することのできる、緩衝剤排出タンクを含んでいてよい。
【0024】
マイクロ流体デバイスは、1つ以上の出口補助流路と流体連通状態で配置され、1つ以上の出口補助流路に沿って流れた試料液体を保持することのできる、試料排出タンクを含んでいてよい。
【0025】
溝と主流路との間のパレットの厚みは、0.01〜0.2mmであってよい。
【0026】
パレットは、透明な材料で構成されていてよい。
【0027】
本発明のさらなる態様によると、試料から強磁性、常磁性および/または反磁性粒子を抽出する方法において、
− 上述のマイクロ流体デバイスのいずれか1つに係るマイクロ流体デバイスを提供するステップと、
− 1つ以上の入口補助流路に沿っておよび主流路に沿って流れる強磁性、常磁性および/または反磁性粒子を含む試料を提供するステップと、
− 主流路に沿って流れる緩衝剤を提供するステップであって、ここで試料と緩衝剤は主流路に沿って同時に流れるステップと、
− 主流路内を流れる試料に対して磁場を適用するステップであって、ここで磁場は、試料から緩衝剤中に前記粒子を移動させるステップと、
− 前記粒子が実質的に不在である試料を、1つ以上の出口補助流路内に収容するステップと、
− 前記粒子を含む緩衝剤を収集するステップと、
を含む方法が提供されている。
【0028】
試料に磁場を適用するステップは、マイクロ流体デバイスのパレットの前記溝の中に、磁場発生用手段を移動させるステップを含んでいてよい
【0029】
試料に磁場を適用するステップは、主流路の流路床が平面である場合にはこの流路床に直交する方向で、または主流路の流路床が湾曲している場合にはこの流路床の頂点に対する接線に直交する方向で、前記粒子を試料から緩衝剤中へと移動させる磁場を提供することを含んでいてよい。
【0030】
試料に磁場を適用するステップは、主流路に沿った試料および緩衝剤の流れの方向に直交すると同時に、主流路の流路床が平面である場合にはこの流路床に直交する方向で、または主流路の流路床が湾曲している場合にはこの流路床の頂点に対する接線に直交する方向で、前記粒子を試料から緩衝剤中へと移動させる磁場を提供することを含んでいてよい。
【0031】
該方法は、試料および緩衝剤の流量が主流路に沿って等しくなるような形で、試料および緩衝剤の流量を調整するステップを含み得る。
【0032】
該方法は、第1の接合部における入口補助流路内の試料の流量と主流路内の緩衝剤の流量の間の比率が0.1〜10になるような形で、試料および緩衝剤の流量を調整するステップを含み得る。最も好ましくは、前記比率は0.5〜2の間である。一実施形態において、試料の流量は、第1の接合部において緩衝剤の流量の2倍である。別の実施例において、緩衝剤の流量は、第1の接合部において試料の流量の2倍である。
【0033】
該方法は、第2の接合部における出口補助流路内の試料と主流路内の緩衝剤の流量の間の比率が0.1〜10となるような形で、試料と緩衝剤の流量を調整するステップを含み得る。最も好ましくは、前記比率は、0.5〜2の間にある。一実施形態において、試料の流量は、第2の接合部において緩衝剤の流量の2倍である。別の実施例において、緩衝剤の流量は、第2の接合部において試料の流量の2倍である。
【0034】
本発明のさらなる態様によると、上述のマイクロ流体デバイスのいずれか1つにしたがったマイクロ流体デバイス、およびパレットの溝内に位置づけられた磁場発生用手段を含むアセンブリが提供される。
【0035】
磁場発生用手段は、三角形の横断面を有する永久磁石であり得る。
【0036】
磁場発生用手段は、パレット内の溝の形状に対応する形状を有していてよい。
【0037】
磁場発生用手段は、少なくともマイクロ流体デバイス内の主流路の長さに等しい長さにわたり延在していてよい。
【0038】
磁場発生用手段は好ましくは、その磁化が主流路の平面流路床に直交するような形で配置されている。磁場発生用手段は好ましくは、その磁化が、流路床の横断面の頂点に対する接線に直交するような形で配置される(例えば、主流路の流路床が湾曲している場合、または流路がV字形の横断面を有する場合)。
【0039】
磁場発生用手段は好ましくは、その磁化が、主流路内の緩衝剤および試料の流れの方向に直交するような形で配置される。
【0040】
磁場発生用手段は、次第に細くなる横断面を有していてよい。
【0041】
磁場発生用手段は、丸みのある先端部を伴った次第に細くなる横断面を有していてよい。磁場発生用手段の丸みのある先端部は、0.05mm〜0.5mmの曲率半径を有していてよい。好ましくは、磁場発生用手段の丸みのある先端部は、0.2mmの曲率半径を有していてよい。
【0042】
磁場発生用手段は、平担な頂点を伴った次第に細くなる横断面を有する。例えば磁場発生用手段は、先端を切った三角形の形状を有する横断面を有していてよい。
【0043】
磁場発生用手段は、三角形の横断面を有していてよい。
【0044】
磁場発生用手段は、主流路の長さ以上の長さに沿って、一定の横断面形状を有していてよい。
【0045】
磁場発生用手段は、永久磁石であってよい。
【0046】
本発明のさらなる態様によると、マイクロ流体デバイスと協働するのに好適なインタフェースコンポーネントにおいて、
1つ以上の要素に流体を供給することのできる空気圧システムに対して選択的に連結され得る1つ以上の要素を含むインタフェースコンポーネントであって、
1つ以上の要素の各々が、空気圧システムに対し選択的に流体連結され得る入力ポートと、入力ポートと流体連通状態で配置された流れ制限器であって要素を通る流体の流れを制限することができる流れ制限器と、調整可能な流れ制限器と流体連通状態となるように配置されているエアロゾルフィルタとを含み、
インタフェースコンポーネントがさらに、1つ以上の出口を含み、この1つ以上の出口の各々はそれぞれの要素と流体連通状態にあり、こうして流体は1つ以上の出口を介してインタフェースコンポーネントを出て要素から流出できるようになっており、1つ以上の出口の各々が、マイクロ流体デバイスのそれぞれのタンクと流体連通状態になるように選択的に配置され得る、
インタフェースコンポーネントが提供されている。
【0047】
好ましくは、インタフェースコンポーネントは、上述のマイクロ流体デバイスのいずれかと協働するために好適である。
【0048】
インタフェースコンポーネントは、少なくとも4つの要素および少なくとも4つの出口を含み得る。
【0049】
エアロゾルフィルタは疎水性材料を含み得る。
【0050】
エアロゾルフィルタは、0.1〜0.3μmの範囲内のサイズを有する細孔を含み得る。好ましくは、エアロゾルフィルタは、0.22μmのサイズを有する細孔を含み得る。
【0051】
インタフェースコンポーネントはさらに、1つ以上の磁気アセンブリを含み得る。磁気アセンブリの各々は、永久磁石を含み得る。
【0052】
磁気アセンブリの各々は、
− シャフトを有するプランジャであって、ここでこのシャフトの一方の端部が磁場発生用手段に連結されているプランジャと、
− 第1の方向にシャフトを偏向する偏向用手段と、
− シャフトと連動して、電磁石を動作させることで偏向用手段の偏向力に対抗して第2の反対の方向に移動するようシャフトを強制するようになっている電磁石と、
を含んでいてよい。
【0053】
好ましくは、インタフェースコンポーネントは、プラットフォームを含み、このプラットフォーム上に1つ以上の磁気アセンブリが支持され、1つ以上の要素が支持されている。シャフトが第2の方向に移動させられると、磁場発生用手段は、プラットフォームから離れた方向に移動させられる。シャフトが第1の方向に移動させられると、磁場発生用手段は、プラットフォームに向かう方向に移動させられる。
【0054】
好ましくは、インタフェースコンポーネントは、プラットフォーム上に列の形で配置された複数の磁気アセンブリを含む。例えばインタフェースコンポーネントは、プラットフォーム上で列の形で配置された4つの磁気アセンブリを含んでいてよい。好ましくは、複数の要素がこの列の一方の側に位置づけられ、複数の要素がこの列のもう一方の側に位置づけられる。
【0055】
磁場発生用手段は、次第に細くなる横断面を有していてよい。
【0056】
磁場発生用手段は、丸みのある先端部を伴った次第に細くなる横断面を有していてよい。磁場発生用手段の丸みのある先端部は、0.05mm〜0.5mmの曲率半径を有していてよい。好ましくは、磁場発生用手段の丸みのある先端部は、0.2mmの曲率半径を有していてよい。
【0057】
磁場発生用手段は、平担な頂点を伴った次第に細くなる横断面を有する。例えば磁場発生用手段は、先端を切った三角形の形状を有する横断面を有していてよい。
【0058】
磁場発生用手段は、三角形の横断面を有していてよい。
【0059】
磁場発生用手段は、主流路の長さ以上の長さに沿って、一定の横断面形状を有していてよい。
【0060】
磁場発生用手段は、永久磁石であってよい。永久磁石は、1〜50mmの長さを有していてよい。好ましくは永久磁石は、20mmの長さを有する。好ましくは永久磁石は、永久磁石の全長に沿って、一定の横断面を有する。
【0061】
プランジャのシャフトは、インタフェースコンポーネントのパレット内に画定された貫通孔を通る、少なくとも2つのピン部材により、前記磁場発生用手段に連結されていてよい。少なくとも2つのピンは、磁場発生用手段が磁気アセンブリの長手方向軸を中心にして回転するのを確実に防ぐことを助けるであろう。
【0062】
本発明のさらなる態様によると、
上述のマイクロ流体デバイスのいずれか1つにしたがったマイクロ流体デバイスと、
上述のインタフェースコンポーネントのいずれか1つにしたがったインタフェースコンポーネントと、
を含み、
ここで、インタフェースコンポーネントの出口の1つ以上が、マイクロ流体デバイスのそれぞれのタンクと流体連通状態になるように配置されている、
アセンブリが提供されている。
【0063】
アセンブリは、さらに、正の空気流を提供するように動作可能である空気圧システムを含み得る。アセンブリはさらに、負の空気流を提供するように動作可能である空気圧システムを含み得る。
【0064】
インタフェースコンポーネントは、磁気アセンブリの列、および磁気アセンブリの列の相対する側に位置づけられた要素を含んでいてよい。この列の一方の側に位置づけられた要素は、正の空気流を提供するために動作可能である空気圧システムに対して流体連結されてよく、列のもう一方の反対の側に位置づけられた要素は、負の空気流を提供するように動作可能である空気圧システムに流体連結されていてよい。
【0065】
1つ以上の出口の各々は、マイクロ流体デバイスのそれぞれのタンクと流体連通状態になるように配置される。
【0066】
少なくとも1つの出口は、試料供給源タンクと流体連通状態にある。前記少なくとも1つの出口と流体連通状態にある要素は、正の空気流を提供するように動作可能である空気圧システムに対して、流体連結されている。
【0067】
少なくとも1つの出口は、緩衝剤供給源タンクと流体連通状態にある。前記少なくとも1つの出口と流体連通状態にある要素は、正の空気流を提供するように動作可能である空気圧システムに対して、流体連結されている。
【0068】
少なくとも1つの出口は、試料排出タンクと流体連通状態にある。前記少なくとも1つの出口と流体連通状態にある要素は、負の空気流を提供するように動作可能である空気圧システムに対して、流体連結されている。
【0069】
少なくとも1つの出口は、緩衝剤排出タンクと流体連通状態にある。前記少なくとも1つの出口と流体連通状態にある要素は、負の空気流を提供するように動作可能である空気圧システムに対して、流体連結されている。
【0070】
本発明のさらなる態様によると、試料から強磁性粒子を抽出する方法において、上述のマイクロ流体デバイスのいずれか1つにしたがったマイクロ流体デバイスを提供するステップ、強磁性、常磁性および/または反磁性粒子を含む試料をマイクロ流体デバイスのタンク内に供給するステップ、マイクロ流体デバイスのタンク内に緩衝剤を供給するステップ、
出口の1つ以上が、マイクロ流体デバイスのそれぞれのタンクと流体連通状態になるように配置されるように、マイクロ流体デバイスと協働して、上述のインタフェースコンポーネントのいずれか1つにしたがったインタフェースコンポーネントを提供するステップ、
空気圧システムをインタフェースコンポーネントの1つ以上の要素の各々に連結するステップ、および
1つ以上の要素の各々の中で正の空気圧および/または負の空気圧を提供し、1つ以上の入口補助流路に沿っておよび主流路に沿って試料が流れるようにし、主流路に沿って緩衝剤が流れるようにするために、空気圧システムを動作させるステップ、
プランジャのシャフトを偏向用手段に対抗して移動させ、主流路内を流れる試料に磁場が適用されるようにマイクロ流体デバイスの溝の中に永久磁石を移動させるために、インタフェースコンポーネントの電磁石を動作させるステップであって、磁場が試料から緩衝剤中へと前記粒子を移動させるステップ、
前記粒子が実質的に不在である試料を、1つ以上の出口補助流路内に収容するステップ、
前記粒子を含む緩衝剤を収集するステップ、
をさらに含む方法が提供されている。
【0071】
本発明のさらなる態様によると、上述のインタフェースコンポーネントのいずれかの中で使用するために好適な流れ制限器において、
内部に画定された入口流路を有する入口部材と、
内部に画定された出口流路を有する出口部材であって、ここで入口流路と出口流路が流体連結されている出口部材と、
入口部材と出口部材との間に位置づけられた中間流路を含む毛細管部材と、
を含み、中間流路が入口流路および出口流路と流体連通状態にあり、中間流路が、入口および出口流路の寸法よりも小さい寸法を有する、流れ制限器が提供されている。
【0072】
好ましくは中間流路は、円形の横断面を有し、1〜100μmの直径を有する。
【0073】
好ましくは毛細管部材は、例えばガラスなどの透明な材料で構成されている。
【0074】
流れ制限器は、雄部材と雌部材を含んでいてよく、これらの部材は、合わせて固定できるように互いに機械的に協働できるように構成されており、
雄部材は入口部材を含み、雌部材は出口部材を含み、
雄部材および雌部材は各々、毛細管部材の一部分を収容できるポケットを有し、こうして毛細管部材の一部分が雄部材中のポケット内に格納され、毛細管部材の別の部分が雌部材のポケット内に格納されるようになっている。
【0075】
雄部材内のポケットの深さは、毛細管部材が、ポケットの基部と当接するようにポケット内に位置づけられた場合に、毛細管部材の長さの少なくとも0.5mmがポケットから外に延在するようなものである。
【0076】
好ましくは、雄部材内のポケットの深さは0.5mm〜19.5mmである。最も好ましくは、雄部材内のポケットの深さは1.5mmである。
【0077】
雄部材内のポケットは、円形の横断面を有する。雄部材内のポケットの直径は、好ましくは0.5mm〜5mmである。
【0078】
好ましくは、雌部材内のポケットの深さは0.5〜20mmである。最も好ましくは、雌部材内のポケットの深さは5mmである。
【0079】
雌部材内のポケットは、好ましくは円形横断面を有する。雌部材内のポケットの直径は、好ましくは0.5mm〜5mmである。
【0080】
毛細管部材は、2.20mm間の長さを有していてよい。最も好ましくは、毛細管部材は4〜8mmの長さを有する。
【0081】
好ましくは、雌部材のポケット内に格納されている毛細管部材の部分の長さは、少なくとも0.5mmである。
【0082】
流れ制限器はさらに、雄部材と雌部材の間の界面に位置づけられたOリングを含み得る。
【0083】
雄部材はさらに、Oリングを収容することのできる、内部に画定された環状溝を含み得る。
【0084】
Oリングは、雄部材、雌部材、および毛細管部材に同時に当接するように配置されてよい。
【0085】
毛細管部材は、Oリングを通って延在し得る。
【0086】
Oリングのコード厚みとOリングの内径の比率は0.1〜1であり得る。好ましくはOリングのコード厚みとOリングの内径の比率は、0.5または0.8である。
【0087】
入口流路は、円形の横断面を有していてよい。入口流路は、0.2mm〜1.5mmの範囲内の直径を有していてよい。
【0088】
出口流路は、円形の横断面を有していてよい。出口流路は、0.2mm〜1.5mmの範囲内の直径を有していてよい。
【0089】
雄部材は、外部ネジ山を有していてよく、雌部材は内部ネジ山を有する、あるいはその逆である。
【0090】
雄部材はさらに、その外部表面上に畝を含んでいてよい。雌部材はさらに、その外部表面上に畝を含んでいてよい。
【0091】
本発明のさらなる態様によると、
流路を含みさらに内部に画定されたポケットを有する雄部材、および内部に画定された流路を有しさらに内部に画定されたポケットを有する雌部材であって
ここで雄部材および雌部材は、各部材内のポケットが一列に並んで、毛細管部材を収容できる体積を画定するような形で、機械的に協働可能である、雄部材および雌部材と、
内部に画定された中間流路を各々有する複数の毛細管部材であって、
ここで毛細管部材の各々の長さは、それぞれの中間流路の長さが異なるように異なっており、毛細管部材の各々は、雄および雌部材内のポケットにより画定された体積内に完全に格納され得るような形で寸法決定されている毛細管部材と、
を有する、流れ制限器アセンブリが提供されている。