特許第6571063号(P6571063)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6571063
(24)【登録日】2019年8月16日
(45)【発行日】2019年9月4日
(54)【発明の名称】ウエブの熱処理装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 71/02 20060101AFI20190826BHJP
   B29C 55/20 20060101ALI20190826BHJP
   B29C 55/12 20060101ALI20190826BHJP
   F27B 9/28 20060101ALI20190826BHJP
   F27D 7/06 20060101ALI20190826BHJP
【FI】
   B29C71/02
   B29C55/20
   B29C55/12
   F27B9/28
   F27D7/06 B
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-216561(P2016-216561)
(22)【出願日】2016年11月4日
(65)【公開番号】特開2018-69711(P2018-69711A)
(43)【公開日】2018年5月10日
【審査請求日】2018年7月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】390026099
【氏名又は名称】株式会社ヒラノK&E
(74)【代理人】
【識別番号】100076314
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100112612
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲士
(74)【代理人】
【識別番号】100112623
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 克幸
(74)【代理人】
【識別番号】100163393
【弁理士】
【氏名又は名称】有近 康臣
(74)【代理人】
【識別番号】100189393
【弁理士】
【氏名又は名称】前澤 龍
(74)【代理人】
【識別番号】100203091
【弁理士】
【氏名又は名称】水鳥 正裕
(74)【代理人】
【識別番号】100059225
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 璋子
(72)【発明者】
【氏名】木村 明彦
【審査官】 ▲高▼村 憲司
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭64−045859(JP,A)
【文献】 特開2002−178399(JP,A)
【文献】 特開2011−167923(JP,A)
【文献】 特開2014−202464(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 55/00 − 55/30
B29C 71/02
F27B 9/28
F27D 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
断熱性を有する熱処理室と、
前記熱処理室の前面に開口し、ウエブが搬入される長方形の搬入口と、
前記熱処理室内の前後方向に沿って延びる前記ウエブの搬送路と、
前記熱処理室内の上部に設けられた上トランクと、
前記上トランクの上面に設けられた上循環ファンと、
前記熱処理室の天井面と前記上トランクの上面との間に設けられた上加熱装置と、
前記熱処理室内の前記搬送路の上方であって、前記上トランクの下面に設けられた複数の上ノズルと、
前記熱処理室内の下部に設けられた下トランクと、
前記下トランクの下面に設けられた下循環ファンと、
前記熱処理室の底面と前記下トランクの下面との間に設けられた下加熱装置と、
前記熱処理室内の前記搬送路の下方であって、前記下トランクの上面に設けられた複数の下ノズルと、
前記熱処理室に開口した排気口と、
前記排気口から排気を行う排気ファンと、
前記搬入口の上部から前記ウエブの上方まで垂れ下がるように設けられた上閉塞板と、
を有し、
前記上閉塞板は、左右方向にスライド自在であり、左右方向の寸法が調整できる、
ウエブの熱処理装置。
【請求項2】
前記搬送路に沿って前記ウエブを拡布状態で搬送するテンター装置を有する、
請求項1に記載のウエブの熱処理装置。
【請求項3】
前記テンター装置は、
左右一対のテンターレールと、
前記ウエブの両耳部を固定して、前記テンターレール上を前後方向に移動するウエブ固定部と、
を有する請求項2に記載のウエブの熱処理装置。
【請求項4】
前記搬入口の内側の両側部は、左右一対の前記テンターレールと左右一対の前記ウエブ固定部がそれぞれ配され、
前記上閉塞板は、左右一対の前記テンターレールと左右一対の前記ウエブ固定部の間の前記搬入口に垂れ下がるように設けられている、
請求項3に記載のウエブの熱処理装置。
【請求項5】
左右一対の前記テンターレールは、左右方向の間隔が一定の範囲で移動自在であり、
前記上閉塞板の左右方向の寸法は、前記間隔が最小のときの寸法より短い、
請求項4に記載のウエブの熱処理装置。
【請求項6】
前記搬入口の下部から前記ウエブの下方まで突出した下閉塞板をさらに有する、
請求項1に記載のウエブの熱処理装置。
【請求項7】
前記熱処理室の後面に開口し、ウエブが搬出される長方形の搬出口と、
前記搬出口の上部から前記ウエブの上方まで垂れ下がるように設けられた上閉塞板と、
をさらに有する請求項1乃至6のいずれか一項に記載のウエブの熱処理装置。
【請求項8】
前記搬出口の下部から前記ウエブの下方まで突出した下閉塞板をさらに有する、
請求項7に記載のウエブの熱処理装置。
【請求項9】
前記上加熱装置と前記下加熱装置が、バーナー、電気ヒータ、又は、熱交換器である、
請求項1に記載のウエブの熱処理装置。
【請求項10】
前記ウエブが、布帛、フィルム、又は、紙である、
請求項1に記載のウエブの熱処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウエブの熱処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、断熱性の熱処理室内をテンターチェーンによって支持されたウエブを前後方向に搬送し、搬送路の上下に配置された上ノズルと下ノズルからウエブへ熱風を吹き付け、ウエブを加熱又は熱処理する熱処理装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−189705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような熱処理装置においても、最近は省エネルギーが求められており、エネルギーを効率よく使用してウエブの熱処理を行う必要がある。
【0005】
そこで本発明は上記問題点に鑑み、省エネルギーを実現できるウエブの熱処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、断熱性を有する熱処理室と、前記熱処理室の前面に開口し、ウエブが搬入される長方形の搬入口と、前記熱処理室内の前後方向に沿って延びる前記ウエブの搬送路と、前記熱処理室内の上部に設けられた上トランクと、前記上トランクの上面に設けられた上循環ファンと、前記熱処理室の天井面と前記上トランクの上面との間に設けられた上加熱装置と、前記熱処理室内の前記搬送路の上方であって、前記上トランクの下面に設けられた複数の上ノズルと、前記熱処理室内の下部に設けられた下トランクと、前記下トランクの下面に設けられた下循環ファンと、前記熱処理室の底面と前記下トランクの下面との間に設けられた下加熱装置と、前記熱処理室内の前記搬送路の下方であって、前記下トランクの上面に設けられた複数の下ノズルと、前記熱処理室に開口した排気口と、前記排気口から排気を行う排気ファンと、前記搬入口の上部から前記ウエブの上方まで垂れ下がるように設けられた上閉塞板と、を有し、前記上閉塞板は、左右方向にスライド自在であり、左右方向の寸法が調整できる、ウエブの熱処理装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ウエブの加熱を行う製造時においては通常モードで実行し、非製造時においてはエコモードで実施することにより、省エネルギーを達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態を示す熱処理装置の側面図である。
図2】熱処理室の側方から見た縦断面図である。
図3】熱処理装置を前面から見た縦断面図である。
図4】上トランクと上ノズルの下方から見た斜視図である。
図5】熱処理装置のブロック図である。
図6】搬入口の正面図である。
図7】変更例1の搬入口の正面図である。
図8】変更例2の搬入口の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態のウエブWの熱処理装置10について図1図5を参照して説明する。本実施形態の熱処理装置10は、布帛、フィルム、紙などの長尺状のウエブWをテンター装置12によって搬送し、このテンター装置12によって搬送されたウエブWへ熱風を上下から当てて、熱処理するものである。なお、ウエブWの搬送方向が前後方向であり、幅方向が左右方向となる。
【0010】
(1)熱処理装置10の構造
熱処理装置10の構造について図1図4に基づいて説明する。熱処理装置10は、図1に示すように、複数(図中では例えば、4台)の熱処理室14をウエブWの搬送方向に沿って連結されている。各熱処理室14の構造について説明する。
【0011】
熱処理室14は、直方体のケーシングであり、断熱構造を有している。熱処理装置10の先頭の熱処理室14の前面には、ウエブWの搬入口16が開口し、最後尾にある熱処理室14の後面には搬出口18が開口している。複数の熱処理室14は、複数の支持脚58を用いて、水平な床に設置されている。
【0012】
熱処理室14の内部であって、ウエブWの搬送路の上方には平らな直方体状の上トランク20が配置されている。この上トランク20は、金属製であって内部が空洞である。
【0013】
上トランク20の上面中央部には、上循環ファン22が設けられている。この上循環ファン22のモータ部分は熱処理室14の天井面から突出している。そして、この上循環ファン22は、上トランク20に開口している上吸い込み口24から空気を吸い込み、上トランク20内部に吹き付ける。
【0014】
上トランク20の下面には複数の上ノズル26が前後方向に沿って配置されている。この上ノズル26は、ウエブWの幅方向(左右方向)に延び、断面が二等辺三角形を成している。この上ノズル26の下面には、図4に示すようにスリット状の上吹き出し口28が2本設けられている。上循環ファン22から上トランク20に吹き付けられた熱風は、各上ノズル20の上端部から侵入し、上吹き出し口28から真下に吹き出される。上ノズル26の内部には、温度センサ58が設けられている。
【0015】
熱処理室14の内部であって、その上部の左側部には、加熱装置40が前後方向に設けられている。この加熱装置40は、2つの熱処理室14に跨がって設けられ、ガスが供給されて炎で加熱するバーナー装置である。
【0016】
上トランク20の左側部から、熱処理室14の左側壁に向かって水平に上エアーフィルター41が設けられている。この上エアーフィルター41は、加熱装置40に循環する空気から不要物を取り除くために設けられている。
【0017】
熱処理室14の内部であって、ウエブWの搬送路の下方には平らな直方体状の下トランク30が配置されている。この下トランク30は、金属製であって内部が空洞である。下トランク30は、上トランク20に対し上下対称に取り付けられている。
【0018】
下トランク30の下面中央部には、下循環ファン32が設けられている。この下循環ファン22のモータ部分は熱処理室14の底面から突出している。そして、この下循環ファン32は、下トランク30から突出している下吸い込み口34から空気を吸い込み、下トランク30内部に吹き付ける。
【0019】
下トランク20の上面には複数の下ノズル36が前後方向に沿って配置されている。この下ノズル36は、ウエブWの幅方向に延び、断面が二等辺三角形を成している。この下ノズル36の上面には、スリット状の下吹き出し口38が2本設けられている。下循環ファン32から下トランク30に吹き付けられた熱風は、各下ノズル30の下端部から侵入し、下吹き出し口38から真上に吹き出される。
【0020】
熱処理室14の内部であって、その下部の右側部には、加熱装置42が前後方向に設けられている。この加熱装置42は、2つの熱処理室14に跨がって設けられ、ガスが供給されて炎で加熱するバーナー装置である。
【0021】
下トランク30の右側部から、熱処理室14の右側壁に向かって水平に下エアーフィルター43が設けられている。この下エアーフィルター43は、加熱装置42に循環する空気から不要物を取り除くために設けられている。
【0022】
各熱処理室14の天井面には、排気口44が設けられている。複数の熱処理室14の天井面上方には、各排気口44を連結する排気ダクト46が設けられている。この排気ダクト46の下流側には1個の排気ファン48が設けられている。この排気ファン48は、各熱処理室14の排気口44から空気を吸引して、吐出口50から排気する。
【0023】
(2)テンター装置12の構造
複数の熱処理室14には、ウエブWの搬送路に沿ってテンター装置12が設けられている。このテンター装置12はピンテンター装置であり、左右一対のテンターレール52の上面に複数のウエブ固定部54が前後方向に移動自在に配され、各ウエブ固定部54は不図示のテンターチェーンによって連結されている。左右一対のテンターレール52は、下ノズル36の左右両側に固定されている。そして、このテンターチェーンは無端状であり、熱処理装置10の外部に設けられた前後一対のスプロケットに架け渡され、このスプロケットをモータによって回転させて、テンターチェーンを搬送路の方向に沿って移動させる。これによってウエブ固定部54が、熱処理装置10の搬入口16から搬出口18に向かって移動する。左右一対のウエブ固定部54のピンが、ウエブWの両耳部に刺さり、ウエブWを拡布状態で搬送する。
【0024】
テンター装置12の左右一対のテンターレール52,52は、ウエブの幅に応じて左右対称に移動自在であり、ウエブの幅が短いときは左右一対のテンターレール52,52を接近させ、ウエブの幅が広いときは左右一対のテンターレール52,52を離す。但し、この左右一対のテンターレール52,52の最大距離は、長方形の搬入口16の左右方向の寸法により決定される。
【0025】
(3)熱処理装置10の電気的構成
熱処理装置10の電気的構成について図5のブロック図に基づいて説明する。熱処理装置10は、コンピュータよりなる制御部56が設けられている。この制御部56には、テンター装置12、各熱処理室14の上循環ファン22、下循環ファン32、各熱処理室14の上加熱装置40、下加熱装置42、排気ファン48、温度センサ58が接続されている。
【0026】
(4)熱処理装置10の動作状態
次に、熱処理装置10の動作状態について説明する。
【0027】
熱処理装置10が、ウエブWをテンター装置12で搬入口16から搬入して加熱する動作状態について説明する。制御部56は、加熱装置40を動作させ、上循環ファン22、下循環ファン32を予め定めた回転数で回転させる。熱処理室14の内部の空気は、加熱装置40で加熱され、上循環ファン22によって上ノズル26からウエブWの上面に吹き出される。また、下加熱装置42によって空気が加熱され、下ノズル36からウエブWの下面に熱風が吹き出される。これによって、テンター装置12によって搬送されているウエブWが拡布状態で上下方向から熱風が当てられ、熱処理が行われ、その後にウエブWは、搬出口18から搬出される。ウエブWに当たった熱風は、熱処理室14内部を循環して、上エアーフィルター41を経て再び上加熱装置40に循環する。また、下エアーフィルタ43を経て下加熱装置42に循環する。制御部26は、温度センサ58が検出した温度が、予め設定した熱処理温度範囲内になるように、上加熱装置40と下加熱装置42による加熱と停止をフィードバック制御する。一方、排気ファン48は、予め定めた回転数で回転し、各熱処理室14の排気口44から熱処理室14内部の空気の一部を排気し、排気ダクト46を経て吐出口50から吐出する。
【0028】
(5)搬入口16の構造
熱処理室14の搬入口16の構造について図6を参照して説明する。
【0029】
熱処理室14の前面に開口した搬入口16は、左右方向に延びた長方形であり、その内部には、両端部に左右一対のテンターレール52,52とウエブ固定部54が進入する。左右一対のウエブ固定部54のピンに固定されたウエブWは、その重みにより拡布状態であっても中央部が下方に弛んだ状態となる。そのため、搬入口16の上下方向の寸法は、この弛みの部分を考慮してやや大きく形成されている。
【0030】
搬入口16の上部中央部には上閉塞板60が設けられている。この上閉塞板60は長方形の金属板よりなり、左右一対のテンターレール52,52を最も接近させた位置よりも左右方向の寸法を短く形成されている。また、この上閉塞板60の上下方向の寸法は、その下端部が下方に垂れたウエブWの上方に位置し、接触しない位置まで垂れ下がっている。
【0031】
また、熱処理室14の後面に設けられた搬出口18の上部にも、上閉塞板60が設けられている。
【0032】
(6)効果
本実施形態によれば、熱処理室14の搬入口16と搬出口18の上部には、上閉塞板60が垂れ下がっているため、熱処理室14内部から熱が放出されるのを防止でき、また、外部から冷たい空気が流入するのを防止できる。そのため、熱処理室14の温度が下がり難く、省エネルギーとなる。
【0033】
また、ウエブWは垂れ下がって搬送されるが、その上方に上閉塞板60が設けられているため、搬送されるウエブWに接触しない。
【0034】
また、上閉塞板60の左右方向の寸法は、左右一対のテンターレール52,52の最小距離よりも短く形成されているため、幅寸法が短いウエブWであっても、上閉塞板60に接触しない。
【0035】
(7)変更例1
上記実施形態では、図7に示すように上閉塞板60の左右方向の寸法は一定であったが、本変更例では、上閉塞板60の左右にそれぞれスライド板62,64を設け、左右一対のテンターレール52,52の距離に合わせて、これら左右のスライド板62,64を最大幅までスライドさせ、搬入口16の閉塞面積を大きくする。
【0036】
本変更例によれば、実施形態1の上閉塞板60で閉塞するよりも大きな面積を閉塞できるため、より省エネルギーとなる。
【0037】
(8)変更例2
上記実施形態では、図8に示すように搬入口16、搬出口18の上部にのみ上閉塞板60を設けたが、搬入口16と搬出口18の下部にも下閉塞板66を設ける。この場合に、下閉塞板66の上下方向の寸法は、ウエブWの垂れ下がりを考慮し、上閉塞板60の上下方向の寸法よりも小さく形成する。
【0038】
本変更例によれば、搬入口16、搬出口18の上下を閉塞するため、より熱が逃げ難くなり、また、冷たい空気が入り難くなるため、より省エネルギーとなる。
【0039】
(9)その他の変更例
上記実施形態では、テンター装置12してピンテンター装置で説明したが、これに代えてクリップテンター装置を用いてもよい。
【0040】
上記実施形態では、上加熱装置40、下加熱装置42はバーナー装置であったが、これに代えて電気ヒータ、又は、蒸気、熱媒体油による熱交換器でもよい。
【0041】
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0042】
10・・・熱処理装置、12・・・テンター装置、14・・・熱処理室、16・・・搬入口、18・・・搬出口、20・・・上トランク、22・・・上循環ファン、26・・・上ノズル、30・・・下トランク、32・・・下循環ファン、36・・・下ノズル、40・・・上加熱装置、42・・・下加熱装置、44・・・排気口、46・・・排気ダクト、48・・・排気ファン、56・・・制御部、60・・・上閉塞板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8