(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記材料および前記レーザビームを互いに相対的に平行移動させることにより、前記材料内に、該材料を少なくとも2つの部分に分離するよう離間された複数の前記欠陥線を孔あけする工程を更に含む、請求項2または3に記載のシステム。
前記光学アセンブリが、前記レーザのビーム経路上の前記集光光学素子の前に配置された環状開口部を含み、該環状開口部が、前記レーザビームの中心の1以上の光線を遮断するよう構成されており、前記レーザビームの中心の外側の周辺光線のみが前記集光光学素子に入射することにより、ビーム方向に沿って見たときに、前記パルスレーザビームの各パルスにつき単一のレーザビーム焦線のみが生じる、請求項2〜5のいずれか一項記載のシステム。
前記光学アセンブリがデフォーカス光学素子を更に含み、該デフォーカス光学素子が、該デフォーカス光学素子のビーム発生側における該デフォーカス光学素子から或る距離に、前記レーザビーム焦線が生じるよう配置および位置合わせされた、請求項2〜7いずれか一項記載のシステム。
前記材料および前記レーザビームを互いに相対的に平行移動させることにより、前記材料内に、該材料を少なくとも2つの部分に分離するよう離間された複数の前記欠陥線を孔あけする工程を更に含む、請求項1または10に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本明細書において開示するのは、透明材料内に高度に精密な切通し部を光学的に生成するための、表面下損傷が低くデブリの発生が低い方法または処理、および装置である。更に、光学系を思慮深く選択することにより、積み重ねられた透明材料の個々の層を選択的に切断することも可能である。
【0023】
ビーム送出光学系と併せて、適切なレーザ源および波長を選択することによって、表面下損傷および表面デブリを抑制した、薄いガラスの微細加工および切断が達成される。レーザ源は、透明材料の本体内の「直線状の」焦点領域を照射するビーム送出と併せた、1ナノ秒より短い持続時間のパルスを供給する超高速レーザシステムで構成される。「直線状の」焦点領域に沿ったエネルギー密度は、そのゾーン内の材料を分離するのに必要なエネルギーより大きい必要がある。これには、高エネルギーパルスレーザ源の使用が必要である。
【0024】
更に、波長の選択が重要である。分子結合が強い材料ほど、より短い波長(即ち、1000nm未満、例えば850nm、820nm、800nm、775nm、600nm、532nm、355nm、または266nm等)を用いた際に、より「良好な」分離を示す。また、より短い波長が密に集光されるほど、焦点領域内の体積エネルギー密度が高くなる。
【0025】
従って、単一の高エネルギーバーストパルスを用いて、透明材料内に顕微鏡的な(即ち、直径が<0.5μm且つ>100nmの)細長い「孔」(本明細書においては穿孔または欠陥線とも称する)を生成することが可能である。これらの個々の穿孔は、数百キロヘルツ(例えば1秒当たり数十万個の穿孔)の速度で生成できる。従って、レーザ源と材料とを相対移動させることにより、これらの穿孔を互いに隣接させて配置できる(空間的分離は所望に応じて1マイクロメートル未満から数マイクロメートルまで様々である)。この空間的分離(ピッチ)は、切断を容易にするよう選択される。
【0026】
一部の実施形態では、欠陥線は、透明材料の上部から底部まで延びる孔または開いたチャネルである“貫通孔”である。一部の実施形態では、欠陥線は連続したチャネルでなくてもよく、固体材料(例えば、ガラス)の部分によって塞がれていても、または部分的に塞がれていてもよい。本明細書において定義する欠陥線の内径とは、開いたチャネルまたは気孔の内径である。例えば、本明細書に記載される実施形態において、欠陥線の内径は<500nm(例えば≦400nm、≦300nm、または≦200nm)である。本明細書において開示される実施形態において、孔の周囲の材料の破壊または変性された(例えば、圧縮、溶融、または別様で変化させられた)領域は、<50μm(例えば、<0.10μm)の直径を有するのが好ましい。
【0027】
レーザ源の選択は、透明材料内において多光子吸収(MPA)を生じる能力に基づいて予測される。MPAは、1つの状態(通常は接地状態)からより高いエネルギーの電子状態(電離)へと分子を励起するための、同一または異なる周波数の2以上の光子の同時吸収である。これに関与する、分子のより低い状態とより高い状態との間のエネルギー差は、2つの光子のエネルギーの合計に等しい。MPAは誘起吸収とも称され、線形吸収より数桁弱い三次のプロセスである。これは、誘起吸収の強度が光の強度の二乗に依存するという点で、線形吸収とは異なり、従って、これは非線形の光学プロセスである。
【0028】
従って、レーザは、透明材料内において対象の長さにわたってMPAを刺激するのに十分なパルスエネルギーを発生する必要がある。この用途には、各パルスにつき約50μJ以上のエネルギーの532nm(またはより短い波長)の光パルスを発生できるレーザが必要である。光学素子は、以下で説明すると共に、2013年1月15日に出願された米国特許出願第61/752,489号明細書に記載されているように(その内容の全体を参照して、本明細書において完全に述べられているかのごとく、本明細書に組み込む)、透明材料の本体内においてレーザビーム焦線を生じるよう選択される。次に、パルスエネルギーは成形されて、直線状の焦点領域へと集光され、約100μJ/mmの最小エネルギー/長さを生じる。焦点領域内(例えば、約0.5mm)におけるエネルギー密度は、電離を生じるのに十分高い。532nmの波長における光子は、約2.3eVのエネルギーを有する。原子レベルでは、
図1に示されるように、個々の原子の電離は個別のエネルギー要件を有する。ガラスで一般的に用いられている幾つかの元素(例えば、Si、Na、K)は、比較的低い電離エネルギー(約5eV)を有する。MPAの現象が生じないと、5eVで線形電離を生じるには約248nmの波長が必要となる。MPAが生じると、これらの結合は焦点領域において選択的に電離され、隣接する分子から分離される。この分子結合における「分裂」は、その領域から材料を除去する(穿孔することにより欠陥線を生成する)非熱的溶発を生じ得る。これは、(ナノ秒単位で測定される時間的に密に離間された)高エネルギーのピコ秒パルスの単一の「バースト」を用いて達成され得る。これらの「バースト」は、高いバースト繰り返し率(例えば、数百kHz)で繰り返され得る。穿孔、孔、または欠陥線(本明細書においては、これらの3つの用語を区別せずに用いる)は、基体の相対速度を制御することによって離間できる。例えば、穿孔は、一般的に、0.5〜15マイクロメートル(例えば、2〜12マイクロメートル、または5〜10マイクロメートル)離間される。一例として、200mm/秒で移動して100kHzの一続きのパルスに露出される薄い透明基体においては、穿孔は2マイクロメートル離間される。この離間ピッチは、機械的または熱的分離を可能にするのに十分である。なお、レーザ波長が532nmである場合には、生じるデブリは、約50マイクロメートルの長さの「切断」に対して局所的な領域に堆積し、デブリは表面に軽く付着する。デブリの粒子サイズは典型的には約500nm未満である。
【0029】
欠陥線の内径(開いた気孔の直径)(典型的には約300nm未満)は、後述するアッベの回折限界と一致する。
【0030】
図2Aおよび
図2Bに移ると、材料にレーザで孔をあける方法は、パルスレーザビーム2を、ビーム伝搬方向に沿って配向されたレーザビーム焦線2b内に集光することを含む。
図3に示されているように、レーザ3(図示せず)は、光学アセンブリ6の、光学アセンブリ6に入射する2aで参照されるビーム入射側において、レーザビーム2を発する。光学アセンブリ6は、入射レーザビームを、ビーム方向に沿った定められた範囲(焦線の長さl)にわたる出力側の広範囲のレーザビーム焦線2b内に向ける。加工される平面状の基体1は、レーザビーム2のレーザビーム焦線2bに少なくとも部分的に重なる光学アセンブリの後のビーム経路内に配置される。参照符号1aは、光学アセンブリ6またはレーザ側を向いた平面状の基体の表面を示し、参照符号1bは、基体1の通常は平行に離間されている反対側の表面を示す。(平面1aおよび1bに対して垂直、即ち、基体平面に対して垂直に測定された)基体の厚さは、dでラベリングされている。
【0031】
図2Aに示されているように、基体1は、ビームの縦軸に対して略垂直に位置合わせされ、従って、光学アセンブリ6によって生じる同焦線2bの後方に位置合わせされ(基体は図面の平面に対して垂直である)、ビーム方向に沿って配向されており、ビーム方向に見たときに焦線2bが基体の表面1aより前で開始し基体の表面1bより前で止まるよう、即ち、依然として基体内にあるよう、焦線2bに対して配置される。このレーザビーム焦線2bが基体1と重なる領域内、即ち、焦線2bによってカバーされる基体材料内では、(長さlの部分、即ち、長さlの線焦点上にレーザビーム2を集光することによって確保される、レーザビーム焦線2bに沿った適切なレーザ強度である場合、)広範囲のレーザビーム焦線2bは、ビームの縦方向に沿って見たときに広範囲の部分2cを生じ、これに沿って基体材料内で誘起吸収が生じ、誘起吸収は、基体材料内において部分2cに沿って欠陥線またはクラックを形成させる。クラックの形成は局所的のみならず、誘起吸収の広範囲の部分2cの全長にわたる。部分2cの長さ(即ち、レーザビーム焦線2bが基体1と重なる長さ)は、参照符号Lでラベリングされている。誘起吸収の部分の平均直径または平均範囲(または基体1の材料内のクラックの形成を受ける部分)は、参照符号Dでラベリングされている。この平均範囲Dは、基本的に、レーザビーム焦線2bの約0.1μm〜約5μmの範囲内の平均直径δ、即ち平均スポット径に対応する。
【0032】
図2Aに示されているように、レーザビーム2の波長λに対して透明な基体材料は、焦線2bに沿った誘起吸収により加熱される。
図2Bは、加熱された材料が最終的に膨張し、それに対応して生じた、表面1aにおいて最も高い張力が、微細クラックの形成につながるという概要を示す。
【0033】
焦線2bを生じるために適用され得る具体的な光学アセンブリ6、および、これらの光学アセンブリが適用され得る具体的な光学設定を以下に説明する。全てのアセンブリまたは設定は、上記説明に基づくものであり、機能が等しい同一の構成要素または特徴には同一の参照符号が用いられる。従って、以下では違いのみを説明する。
【0034】
最終的に分離を生じる分離面は、(破壊強度、幾何学的精密さ、粗さ、および再加工の必要性の回避に関して)高品質である、または高品質でなければならないので、分離線5に沿って基体表面に配置された個々の焦線は、以下に述べる光学アセンブリを用いて生成されるべきである(以下、光学アセンブリをレーザ光学系とも称する)。粗さは、特に、焦線のスポットサイズまたはスポット径から生じる。例えば、レーザ3の所与の波長λの場合において、0.5μm〜2μmの低いスポット径を達成するには(基体1の材料との相互作用)、通常、レーザ光学系6の開口数に対して特定の要件が課されなければならない。これらの要件は、以下に説明するレーザ光学系6によって満たされる。
【0035】
必要な開口数を達成するために、光学系は、一方で、公知のアッベ式(N.A.=n sin(θ)(ここで、nは加工されるガラスの屈折率であり、θは開口角の半分であり、θ=arctan(D/2f)であり、Dは開口であり、fは焦点距離である))に従った、所与の焦点距離に必要な開口を設けなければならない。他方で、レーザビームは、光学系を必要な開口まで照射しなければならず、これは、典型的にはレーザと集光光学系との間で拡大望遠鏡を用いてビームを広げることによって達成される。
【0036】
スポット径は、焦線に沿った均一な相互作用の目的で、過剰に強く変化すべきでない。これは、例えば、ビーム開口、およびそれに従って開口数の割合の変化が僅かになるよう、小さい円形領域のみにおいて集光光学系を照射することによって確実にすることができる(以下の実施形態を参照)。
【0037】
図3Aによれば(レーザ放射2のレーザビーム光束における中心ビームの位置において基体平面に対して垂直な部分、ここでもレーザビーム2は基体平面に垂直に入射し、即ち角度βは0°であり、焦線2bまたは誘起吸収の広範囲の部分2cは基体の垂線に対して平行となる)、レーザ3によって発せられたレーザ放射2aは、まず、用いられるレーザ放射に対して完全に不透明な円形の開口部8に向けられる。開口部8はビームの縦軸に対して垂直に配向され、図示されているビーム光束2aの中心ビームに中心合わせされる。開口部8の直径は、ビーム光束2aの中心付近のビーム光束、即ち中心ビーム(ここでは2aZでラベリングされている)が開口部に当たって、開口部によって完全に吸収されるように選択される。ビーム光束2aの外周範囲内のビーム(ここでは2aRでラベリングされている周辺光線)のみは、ビーム径と比べて小さい開口部サイズに起因して吸収されないが、開口部8を横方向に通過して、光学アセンブリ6の、ここでは球面にカットされた両凸レンズ7として設計されている集光光学要素の周辺領域に当たる。
【0038】
中心ビームに中心合わせされたレンズ7は、一般的な球面にカットされたレンズの形態である補正されていない両凸集光レンズとして意図的に設計されている。換言すれば、このようなレンズの球面収差が意図的に用いられている。その代わりに、理想的な焦点を形成せず、定められた長さのはっきりと細長い焦線を形成する、理想的に補正された系から逸脱した非球面レンズ系または多レンズ系(即ち、単一の焦点を持たないレンズまたは系)も用いることができる。従って、レンズの各ゾーンは、レンズの中心からの距離の影響を受け、焦線2bに沿って集光される。ビーム方向を横断する開口部8の直径は、ビーム光束の直径(1/eまでの減少に対する範囲によって定められるビーム光束径)の約90%であり、光学アセンブリ6のレンズの直径の約75%である。従って、中心のビーム光束を遮断することによって生じる、収差補正されていない球面レンズ7の焦線2bが用いられる。
図3Aは、中心ビームを通る1つの平面における断面を示しており、図示されているビームが焦線2b周りに回転されると、完全な三次元光束を見ることができる。
【0039】
この焦線の1つの短所は、焦線に沿って(従って、材料内の所望の深さに沿って)条件(スポット径、レーザ強度)が変化することであり、従って、所望のタイプの相互作用(溶融を生じず、誘起吸収、クラック形成までの熱可塑的変形)は、焦線の一部のみに選択され得ることである。これは、ひいては、所望の方法で吸収されるのは入射レーザ光の一部のみである可能性があることを意味する。このようにして、一方では処理の効率(所望の分離速度に必要な平均レーザ出力)が損なわれ、他方ではレーザ光が望ましくないより深い位置(基体または基体保持具に付着した部分または層)へと伝達されて、そこで望ましくない方法で相互作用(加熱、拡散、吸収、望ましくない変性)し得る。
【0040】
図3B−1〜
図3B−4は、(
図3Aの光学アセンブリについてだけではなく、基本的には他の任意の適用可能な光学アセンブリ6についても)レーザビーム焦線2bは、光学アセンブリ6を基体1に対して適切に配置および/または位置合わせすると共に、光学アセンブリ6のパラメータを適切に選択することによって異なる配置ができることを示している。
図3B−1に概要を示すように、焦線2bの長さlは、基体の厚さdを超える(ここでは2倍となる)よう調節され得る。レーザビーム焦線2bは、例えば約0.1mm〜約100mmの範囲内、または約0.1mm〜約10mmの範囲内の長さlを有し得る。様々な実施形態は、例えば約0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.7mm、1mm、2mm、3mm、または5mmの長さlを有するよう構成され得る。基体1が(ビームの縦方向に見て)焦線2bに対して中心合わせして配置される場合には、誘起吸収の広範囲の部分2cは基体の厚さ全体にわたって生じる。
【0041】
図3B−2に示されているケースでは、多かれ少なかれ基体の範囲dに対応する長さlの焦線2bが生じる。基体1は線2bに対して、線2bが基体の前、即ち外側の点で開始するよう配置されるので、誘起吸収の広範囲の部分2cの長さL(ここでは基体表面から定められた基体深さまで延びているが、反対側の表面1bまでは延びていない)は、焦線2bの長さlより小さい。
図3B−3は、(ビーム方向に沿って見たときに)基体1が焦線2bの開始点より前に部分的に配置されているケースを示しており、ここでも、線2bの長さlがl>L(Lは、基体1内の誘起吸収の部分2cの範囲)に当てはまる。従って、焦線は基体内で開始し、基体を越えて反対側の表面1bまで延びる。最後に、
図3B−4は、生成された焦線の長さlが基体の厚さdよりも小さいケースを示しており、入射方向に見たときに基体が焦線に対して中心合わせされて配置されるケースにおいては、焦線は基体内の表面1a付近で開始して、基体内の表面1b付近で終わる(l=0.75・d)。
【0042】
少なくとも一つの表面1a、1bが焦線によってカバーされるよう、即ち、誘起吸収の部分2cが基体の少なくとも一方の表面上で開始するよう、焦線2bの配置を実現するのが特に有利である。このようにして、表面における溶発、毛羽立ち、および粒子発生を回避した、実質的に理想的な切断を達成することが可能になる。
【0043】
図4は、別の適用可能な光学アセンブリ6を示す。基本的な構成は
図3Aに記載されているものに従うため、以下では違いのみを説明する。図示されている光学アセンブリは、定められた長さlの焦線が形成されるような形状の、焦線2bを生じるための非球面の自由表面を有する光学系の使用に基づく。この目的で、光学アセンブリ6の光学要素として非球面が用いられ得る。
図4では、例えば、しばしばアキシコンとも称される、いわゆる円錐プリズムが用いられる。アキシコンは、円錐状にカットされた特殊なレンズであり、光軸に沿った線上にスポット源を構成する(または、レーザビームをリング状に変換する)。そのようなアキシコンのレイアウトは、一般的に当業者に知られており、この例では円錐角は10°である。ここでは参照符号9でラベリングされているアキシコンの頂点は、入射方向に向けられ、ビームの中心と中心合わせされている。アキシコン9の焦線2bは、その内部で既に開始するので、基体1(ここではビーム主軸に対して垂直に位置合わせされている)は、ビーム経路上のアキシコン9の直後に配置され得る。
図4に示されているように、アキシコンの光学特性により、基体1を、焦線2bの範囲から離脱せずにビーム方向に沿ってシフトさせることも可能である。従って、基体1の材料内の誘起吸収の広範囲の部分2cは、基体の深さd全体にわたって延びる。
【0044】
しかし、図示されているレイアウトは以下の制約を受ける。アキシコン9の焦線2bはレンズ内で既に開始するので、レンズと材料との間の距離が有限である場合に、レーザエネルギーのかなりの部分が、材料の内部に位置する焦線2bの部分2cへと集光されない。更に、焦線2bの長さlは、アキシコン9の利用可能な屈折率および円錐角に対するビーム径に関係し、これが、比較的薄い材料(数ミリメートル)の場合には、合計の焦線が長過ぎて、ここでもレーザエネルギーが材料内に特定的に集光されないという効果を有する理由である。
【0045】
これが、アキシコンおよび集光レンズの両方を含む強化された光学アセンブリ6の理由である。
図5Aはそのような光学アセンブリ6を示しており、(ビーム方向に沿って見たときに、)広範囲のレーザビーム焦線2bを形成するよう設計された非球面の自由な表面を有する第1の光学要素が、レーザ3のビーム経路上に配置されている。
図5Aに示されているケースでは、この第1の光学要素は、5°の円錐角を有するアキシコン10であり、ビーム方向に対して垂直に配置され、レーザビーム3に中心合わせされている。アキシコンの頂点はビーム方向に向けて配向されている。ここでは平凸レンズ11である第2の集光光学要素(その曲率はアキシコンに向けて配向されている)が、ビーム方向にアキシコン10から距離z1に配置されている。このケースでは約300mmである距離Z1は、アキシコン10によって円形に形成されるレーザ放射が、レンズ11の周辺領域に入射するように選択される。レンズ11は、この円形放射を、出力側の距離z2(このケースではレンズ11から約20mm)にある定められた長さ(このケースでは1.5mm)の焦線2b上に集光する。ここでは、レンズ11の実効焦点距離は25mmである。アキシコン10によるレーザビームの円形変形は、参照符号SRでラベリングされている。
【0046】
図5Bは、
図5Aに従った基体1の材料内における焦線2bまたは誘起吸収2cの形成を詳細に示す。両方の要素10、11の光学特性およびそれらの配置は、ビーム方向における焦線2bの範囲lが、基体1の厚さdと正確に同一となるよう選択される。その結果、
図5Bに示されているように、基体1の2つの表面1aおよび1b間に焦線2bを正確に配置するために、基体1のビーム方向に沿った正確な配置が必要となる。
【0047】
従って、焦線がレーザ光学系から特定の距離に形成され、レーザ放射のより大きい部分が焦線の所望の端部まで集光されれば、有利である。上述のように、これは、主たる集光要素11(レンズ)を必要なゾーンにおいて円形にのみ照射することによって達成でき、これは、一方では、必要な開口数、およびそれに従って必要なスポット径を実現するよう働き、他方では、しかし、スポットの中心における非常に短い距離にわたる必要な焦線2bが基本的に円形のスポットとして形成された後には、拡散の円の強度が弱まる。このようにして、クラックの形成は、必要な基体の深さ内の短い距離以内で止まる。アキシコン10と集光レンズ11との組合せはこの要件を満たすものである。アキシコンには、2つの異なる作用がある。即ち、アキシコン10により、通常は丸いレーザスポットがリングの形状で集光レンズ11に送られ、アキシコン10の非球面性により、レンズの焦点面内の焦点ではなく、焦点面を越えた焦線が形成されるという効果を有する。焦線2bの長さlは、アキシコン上のビーム径によって調節できる。他方、焦線に沿った開口数は、アキシコン−レンズ間の距離z1およびアキシコンの円錐角によって調節できる。このようにして、全レーザエネルギーを焦線に集中させることができる。
【0048】
クラック(即ち欠陥線)の形成が、基体の発生側まで連続することが想定される場合には、円形の照射は依然として、一方では、大部分のレーザ光が焦線の必要な長さに集中されたままになるという意味で、レーザ出力が可能な限り最良の方法で用いられ、他方では、他の光学関数を用いて設定された所望の収差と併せて、円形に照射されたゾーンにより、焦線に沿って均一なスポット径を達成することが可能になり、従って、焦線に沿った均一な分離処理が可能になるという長所を有する。欠陥線120は、例えば、ガラス板の厚さを通して延び、本明細書に記載される例示的な実施形態では、ガラス板の主要な(平坦な)表面に対して垂直である。
【0049】
図5Aに示されている平凸レンズの代わりに、集光メニスカスレンズ、または他のより高度に補正された集光レンズ(非球面、多レンズ系)を用いることも可能である。
【0050】
図5Aに示されているアキシコンとレンズとの組合せを用いて非常に短い焦線2bを生じるために、アキシコンに入射するレーザビームの非常に小さいビーム径を選択することが必要となる。これは、アキシコンの頂点に対するビームの中心合わせを非常に正確に行わなければならず、従って、その結果はレーザの方向的なばらつきの影響を非常に受けやすい(ビームドリフト安定性)という、実用上の短所を有する。更に、厳密にコリメートされたレーザビームは非常に発散する、即ち、光の偏向に起因して、ビーム光束が短い距離でぼやける。
【0051】
図6に示されているように、別のレンズ、即ちコリメートレンズ12を挿入することにより、両方の影響を回避することができ、この更なる正レンズ12は、集光レンズ11の円形照射を非常に厳密に調節する役割をする。コリメートレンズ12の焦点距離f’は、f’と等しいアキシコンからコリメートレンズ12までの距離z1aによって、所望の円の直径drが生じるよう選択される。リングの所望の幅brは、(コリメートレンズ12から集光レンズ11までの)距離z1bによって調節できる。純粋な幾何学の問題として、円形照射の幅が小さいと、焦線は短くなる。最小値は、距離f’において達成され得る。
【0052】
従って、
図6に示されている光学アセンブリ6は、
図5Aに示されているものに基づくものであり、以下では違いのみを説明する。ここでは(ビーム方向に向いた曲率を有する)平凸レンズとして設計されているコリメートレンズ12が、一方の側の(頂点をビーム方向に向けた)アキシコン10と他方の側の平凸レンズ11との間のビーム経路に中心合わせして、更に配置される。アキシコン10からコリメートレンズ12までの距離は参照符号z1aで示されており、コリメートレンズ12から集光レンズ11までの距離はz1bで示されており、集光レンズ11から、生じた焦線2bまでの距離はz2で示されている(常にビーム方向に見た場合)。
図6に示されているように、アキシコン10によって形成される、コリメートレンズ12に円の直径drで発散して入射する円形放射SRは、集光レンズ11において少なくともほぼ一定の円の直径drとするために、距離z1bに沿って必要な円の線幅brに合わせて調節される。図示されているケースでは、非常に短い焦線2bが生じることが想定されており、レンズ12における約4mmの円の線幅br(この例では円の直径drは22mm)が、レンズ12の集光特性によって、レンズ11において約0.5mmまで縮小される。
【0053】
図示されている例では、2mmの典型的なレーザビーム径、焦点距離f=25mmを有する集光レンズ11、および焦点距離f’=150mmを有するコリメートレンズを用い、Z1a=Z1b=140mmおよびZ2=15mmを選択することによって、0.5mm未満の焦線の長さlを達成することが可能である。
【0054】
なお、
図7A〜
図7Cに示されているように、少なくとも一部の実施形態によれば、そのようなピコ秒レーザの典型的な動作は、パルス720の「バースト」710(本明細書においてはパルスバーストとも称する)を生成する。各「バースト」710は、非常に短い持続時間(例えば、約10ピコ秒)の複数のパルス720(例えば、少なくとも2つのパルス、
図7A〜
図7Bに示されているように少なくとも3つのパルス、少なくとも4つのパルス、
図7Cに示されているように少なくとも5つのパルス、少なくとも10個のパルス、少なくとも15個のパルス、少なくとも20個のパルス、またはそれ以上等)を含み得る。バースト内の各パルス720は、約1ナノ秒〜約50ナノ秒の範囲内(例えば約20ナノ秒(50MHz)等)の持続時間だけ、隣接するパルスから時間的に分離され、この時間はしばしばレーザキャビティの設計によって支配される。各「バースト」710間の時間はそれより遙かに長く、約100kHzのレーザバースト繰り返し率については、しばしば約10μ秒である。即ち、パルスバーストはパルスの「ポケット」であり、バーストは、各バースト内の個々の隣接するパルスの分離より長い持続時間だけ互いに分離される。正確なタイミング、パルス持続時間、およびバースト繰り返し率は、レーザ設計に応じて様々であり得るが、この技術では、高い強度の短いパルス(即ち、約15ピコ秒未満)が良好に働くことが示されている。
【0055】
より具体的には、これらの実施形態において、パルス720は、典型的には100ピコ秒まで(例えば、0.1ピコ秒、5ピコ秒、10ピコ秒、15ピコ秒、18ピコ秒、20ピコ秒、22ピコ秒、25ピコ秒、30ピコ秒、50ピコ秒、75ピコ秒、またはそれらの間)のパルス持続時間T
dを有する。バースト内の各パルス720のエネルギーまたは強度は、バースト内の他のパルスと等しくなくてもよく、バースト710複数のパルスの強度分布は、レーザ設計によって支配される時間的な指数関数的減衰にしばしば従う。好ましくは、本明細書に記載される例示的な実施形態のバースト710内の各パルス720は、バースト内の後続のパルスから1ナノ秒〜50ナノ秒(例えば10〜50ナノ秒、または10〜30ナノ秒であり、この時間はレーザキャビティの設計によってしばしば支配される)の持続時間T
pだけ時間的に分離される。所与のレーザについて、バースト710内の隣接するパルス間の時間的分離T
p(パルスとパルスとの間の分離)は比較的均一(±10%)である。例えば、一部の実施形態では、バースト内の各パルスは、後続のパルスから約20ナノ秒だけ時間的に分離される(50MHz)。例えば、約20ナノ秒のパルス間分離T
pを生じるレーザでは、バースト内のパルス間分離T
pは約±10%以内に維持される、または約±2ナノ秒である。パルスの各「バースト」間の時間(即ち、バースト間の時間的分離T
b)は、それより遥かに長くなる(例えば0.25≦T
b≦1000マイクロ秒、例えば1〜10マイクロ秒、または3〜8マイクロ秒)。本明細書に記載されるレーザの例示的な一部の実施形態では、約200kHzのバースト繰り返し率または周波数を有するレーザに対して、時間的分離T
bは5マイクロ秒前後である。レーザバースト繰り返し率は、バースト内の最初のパルスと後続のバースト内の最初のパルスとの間の時間として定められる。一部の実施形態では、バースト繰り返し周波数は、約1kHz〜約4MHzの範囲内である。より好ましくは、レーザバースト繰り返し率は、例えば約10kHz〜650kHzの範囲内であり得る。各バースト内の最初のパルスと後続のバースト内の最初のパルスとの間の時間T
bは、0.25マイクロ秒(4MHzのバースト繰り返し率)〜1000マイクロ秒(1kHzのバースト繰り返し率)、例えば0.5マイクロ秒(2MHzのバースト繰り返し率)〜40マイクロ秒(25kHzのバースト繰り返し率)、または2マイクロ秒(500kHzのバースト繰り返し率)〜20マイクロ秒(50kHzのバースト繰り返し率)であり得る。正確なタイミング、パルス持続時間、およびバースト繰り返し率は、レーザ設計に応じて変わり得るが、高い強度の短いパルス(T
d<20ピコ秒、および好ましくはT
d≦15ピコ秒)が特に良好に働くことが示されている。
【0056】
材料を変性するのに必要なエネルギーは、バーストエネルギー、即ち(各バースト710が一続きのパルス720を含む)1つのバースト内に含まれるエネルギーに関して、または(その多くがバーストを構成し得る)単一のレーザパルスに含まれるエネルギーに関して説明できる。これらの用途では、エネルギー/バーストは25〜750μJ、より好ましくは50〜500μJ、または50〜250μJであり得る。一部の実施形態では、エネルギー/バーストは100〜250μJである。パルスバースト内の個々のパルスのエネルギーはそれより低く、
図7Bおよび
図7Cに示されているように、正確な個々のレーザパルスエネルギーは、パルスバースト710内のパルス720の数およびレーザパルスの経時的な減衰率(例えば、指数関数的減衰率)に応じて異なる。例えば、一定のエネルギー/バーストについて、1つのパルスバーストが10個のレーザパルス720を含む場合、各レーザパルス720は、同じパルスバースト710が2個のレーザパルスのみを有する場合よりも低いエネルギーを含む。
【0057】
そのようなパルスバーストを発生することができるレーザの使用は、透明材料(例えばガラス)を切断または変性するのに有利である。単一パルスレーザの繰り返し率によって時間的に離間された単一パルスの使用とは対照的に、バースト710内の高速パルスシーケンスにわたってレーザエネルギーを広げるパルスバーストシーケンスの使用は、単一パルスレーザで可能なものよりも大きな時間スケールでの材料との高強度の相互作用を利用することを可能にする。単一パルスを時間的に延ばすことも可能ではあるが、それを行うと、パルス内の強度はパルス幅に対しておよそ1桁低下せざるを得ない。よって、10ピコ秒の単一パルスが10ナノ秒のパルスまで延ばされると、強度はおよそ3桁低下する。そのような低下は、光学強度を、非線形吸収がもはや有意でない点まで下げ、光と材料との相互作用はもはや切断を可能にするのに十分に強いものではなくなる。これとは対照的に、パルスバーストレーザでは、バースト710内の各パルス720の持続時間における強度は非常に高いままとすることができ、例えば、約10ナノ秒だけ時間的に離間された3つの10ピコ秒のパルス720でも、依然として、各パルス内の強度を10ピコ秒の単一パルスよりも約3倍高くでき、レーザは3桁大きい時間スケールにわたって材料と相互作用できる。従って、このバースト内の複数のパルス720の調節は、既存のプラズマプルームとのより大きいまたは小さい光の相互作用、最初または以前のレーザパルスによって既に励起されている原子および分子を有する材料とのより大きいまたは小さい光の相互作用、並びに、材料内における微小クラックの制御された成長を促進し得るより大きいまたは小さい加熱効果を容易にし得るように、レーザと材料との相互作用の時間スケールを操作することを可能にする。材料を変性するのに必要なバーストエネルギーの量は、基体材料の組成、および基体と相互作用するために用いられる線焦点の長さに依存する。相互作用領域が長いほど、エネルギーがより大きく広がり、より高いバーストエネルギーが必要となる。正確なタイミング、パルス持続時間、およびバースト繰り返し率は、レーザ設計に応じて変わり得るが、この技術では、高い強度の短いパルス(<15ピコ秒、または≦10ピコ秒)が良好に働くことが示されている。単一のレーザパルスバーストがガラス上の実質的に同じ位置に当たると、材料内に欠陥線または孔が形成される。即ち、単一のバースト内の複数のレーザパルスは、ガラス内の単一の欠陥線または孔の位置に対応する。当然ながら、(例えば、一定速度で移動する台によって)ガラスは平行移動されるので、またはビームがガラスに対して相対移動されるので、バースト内の個々のパルスは、ガラス上の正確な同じ空間的位置にあることはできない。しかし、それらは互いに1μm以内にあり、即ち、実質的に同じ位置においてガラスに当たる。例えば、パルスは、互いから0<sp≦500nmの間隔spでガラスに当たり得る。例えば、ガラスの或る位置に20個のパルスのバーストが当たると、バースト内の個々のパルスは互いから250nm以内でガラスに当たる。従って、一部の実施形態では1nm<sp<250nmである。一部の実施形態では1nm<sp<100nmである。
【0058】
レーザビームは約850nm以下の波長を有し、この波長は、レーザビームが、材料において測定された材料の厚さ1mm当たり約50μJより大きい平均レーザエネルギーを有し、パルスが、約1ピコ秒より大きく且つ約100ピコ秒未満の範囲内の持続時間を有し、パルスバースト繰り返し率が約1kHz〜約2MHzの範囲内であるとき、この波長において材料が略透明(即ち、材料の深さの1mm当たり約10%未満、好ましくは約1%未満の吸収)であるよう選択される。本方法は、次に、レーザビーム焦線を材料内へと向ける工程であって、レーザビーム焦線が材料内において誘起吸収を生じ、誘起吸収が材料内においてレーザビーム焦線に沿って欠陥線を生成し、材料内において100μm以下の深さまで(材料内において例えば約75μm以下、一部の実施形態では≦50μm、例えば、≦40μm)の表面下損傷を生じる、工程を含む。
【0059】
表面下損傷の深さは、切断面を見るために、数nmの光学解像力を有する共焦点顕微鏡を用いて測定できる。表面反射は無視し、材料内の下方へと、輝線として現れるクラックを探し出す。次に、「スパーク」が生じなくなるまで材料内へと走査を進め、一定の間隔で画像を収集する。次に、それらの画像を手作業で処理して、クラックを探し、ガラスの深さにわたってクラックをトレースすることにより、表面下損傷の最大深さ(典型的にはマイクロメートル(μm)単位で測定される)を得る。典型的には無数のクラックが存在するので、典型的には最大のクラックのみを追跡する。この処理を切断エッジの約5箇所について繰り返すのが典型的である。この方法では、ガラスのエッジに対してまっすぐに垂直なクラックは検出されない。
【0060】
一部の実施形態では、本方法は、材料およびレーザビームを互いに相対的に平行移動させることにより、材料内に、材料を少なくとも2つの部分に分離するよう離間された複数の欠陥線を孔あけする工程を更に含む。切断動作のために、レーザのトリガは、レーザパルスバーストが一定の間隔(例えば1μm毎、または5μm毎等)でトリガされるように、ビームの下で台によって駆動される材料の動きと同期されるのが一般的である。隣接する穿孔または欠陥線間の正確な間隔は、基体内の応力レベルを所与として、穿孔された孔(即ち欠陥線)間のクラックの伝搬を容易にする材料特性によって決定される。しかし、例えば、1つの部分から別の部分へと電気信号を伝達するための孔を生成することにより、インターポーザと称されるコンポーネントを生成するために、基体の切断ではなく、材料に穿孔するためだけに同じ方法を用いることも可能である。インターポーザのケースでは、欠陥線は、一般的に、切断に必要な距離より遙かに大きい距離だけ分離される。即ち、欠陥線間の離間は、約10μm以下ではなく、数百マイクロメートルであり得る。欠陥線の正確な位置は一定の間隔である必要はなく、位置は単に、レーザの発射がいつトリガされるかによって決定され、部品内の任意の位置であり得る。
【0061】
本明細書に記載される処理の実施形態は、ガラスを0.25m/秒またはそれ以上の切断速度で切断できる。切断速度(または切断する速度)は、レーザビームが複数の孔を生じつつまたは領域を変性しつつ透明材料(例えばガラス)の表面に対して相対移動する速度である。製造のための設備投資を最小限にするために、および設備の稼働率を最適化するために、例えば400mm/秒、500mm/秒、750mm/秒、1m/秒、1.2m/秒、1.5m/秒、2m/秒、または3m/秒〜4m/秒等の高い切断速度がしばしば所望される。レーザ出力は、レーザのバーストエネルギー×バースト繰り返し周波数(率)に等しい。一般的に、そのようなガラス材料を高い切断速度で切断するために、損傷進路は典型的には1〜25μm離間され、一部の実施形態では、この間隔は好ましくは2μm以上(例えば2〜12μm、または例えば3〜10μm)である。
【0062】
例えば、300mm/秒の直線切断速度を達成するために、3μmの孔のピッチは、少なくとも100kHzのバースト繰り返し率を有するパルスバーストレーザに対応する。600mm/秒の切断速度については、3μmのピッチは、少なくとも200kHzのバースト繰り返し率を有するバーストパルスレーザに対応する。200kHzで少なくとも40μJ/バーストを生じ、600mm/秒の切断速度で切断するパルスバーストレーザは、少なくとも8ワットのレーザ出力を有する必要がある。従って、より高い切断速度は、より高いレーザ出力を必要とする。
【0063】
例えば、3μmのピッチおよび40μJ/バーストでの0.4m/秒の切断速度は、少なくとも5Wのレーザ出力の送出を必要とし、3μmのピッチおよび40μJ/バーストでの0.5m/秒の切断速度は、少なくとも6Wのレーザ出力の送出を必要とする。従って、パルスバーストピコ秒レーザのレーザ出力は6W以上であるのが好ましく、少なくとも8W以上であるのがより好ましく、少なくとも10W以上であるのが更に好ましい。例えば4μmのピッチ(欠陥線間隔または損傷進路間隔)および100μJ/バーストで0.4m/秒の切断速度を達成するには、少なくとも10Wのレーザが必要となり、4μmのピッチおよび100μJ/バーストで0.5m/秒の切断速度を達成するには、少なくとも12Wのレーザが必要となる。例えば、3μmのピッチおよび40μJ/バーストで1m/秒の切断速度を達成するには、少なくとも13Wのレーザが必要となる。また、例えば、4μmのピッチおよび400μJ/バーストでの1m/秒の切断速度は、少なくとも100Wのレーザを必要とする。損傷進路間の最適なピッチおよび正確なバーストエネルギーは、材料に依存し、経験的に決定され得る。しかし、レーザパルスエネルギーを上げること、または損傷進路をより密なピッチにすることは、必ずしも、基体材料がより良好に分離されるまたは改善されたエッジ品質を有する条件ではないことに留意すべきである。損傷進路間のピッチが密過ぎると(例えば<0.1マイクロメートル、一部の例示的な実施形態では<1μm、または一部の実施形態では<2μm)、隣接した後続の損傷進路の形成を阻害することがあり、穿孔された輪郭の周囲の材料の分離をしばしば阻害し得ると共に、ガラス内における望ましくない微小クラックの増加が生じ得る。ピッチが長過ぎると(例えば>50μm、および一部のガラスでは>25μmまたは>20μm)、「制御されていない微小クラック」を生じ得る。即ち、微小クラックが孔から孔へと伝搬せず、異なる経路に沿って伝搬し、異なる(望ましくない)方向へのクラックをガラスに生じさせる。これは、残存する微小クラックがガラスを脆弱化する傷として作用するので、最終的に、分離されたガラスの部品の強度を低下させ得る。各損傷進路を形成するために用いられるバーストエネルギーが高過ぎると(例えば、>2500μJ/バースト、および一部の実施形態では>500μJ/バースト)、隣接する損傷進路の既に形成されている微小クラックの「ヒーリング」または再溶融が生じて、ガラスの分離を阻害する。従って、バーストエネルギーは<2500μJ/バースト、例えば、≦500μJ/バーストであるのが好ましい。また、高過ぎるバーストエネルギーを用いると、非常に大きな微小クラックの形成を生じて、分離後の部品のエッジ強度を低下させる傷を生じ得る。バーストエネルギーが低過ぎると(例えば<40μJ/バースト)、ガラス内に感知可能な損傷進路が形成されないことがあり得、よって、非常に高い分離力となり得るか、または、穿孔された輪郭に沿った分離が全くできなくなり得る。
【0064】
この処理によって可能になる典型的な例示的な切断速度は、例えば、0.250m/秒以上である。一部の実施形態では、切断速度は少なくとも300mm/秒である。本明細書に記載される一部の実施形態では、切断速度は少なくとも400mm/秒(例えば、500mm/秒〜2000mm/秒、またはそれ以上)である。一部の実施形態では、ピコ秒レーザは、パルスバーストを用いて、0.5μm〜13μm(例えば0.5〜3μm)の周期性を有する欠陥線を生じる。一部の実施形態では、パルスレーザは10W〜100Wのレーザ出力を有し、材料および/またはレーザビームは少なくとも0.25m/秒の速度で(例えば、0.25〜0.35m/秒、または0.4m/秒〜5m/秒の速度で)互いに相対的に平行移動される。好ましくは、パルスレーザビームの各パルスバーストは、被加工物において測定された、被加工物の厚さ1ミリメートル当たり40μJ/バーストより大きい平均レーザエネルギーを有する。好ましくは、パルスレーザビームの各パルスバーストは、被加工物において測定された、被加工物の厚さ1ミリメートル当たり2500μJ/バースト未満、好ましくは被加工物の厚さ1ミリメートル当たり約2000μJ/バースト/ミリメートル未満、および一部の実施形態では被加工物の厚さ1ミリメートル当たり1500μJ/バースト未満(例えば、被加工物の厚さ1ミリメートル当たり500μJ/バーストを超えない)平均レーザエネルギーを有する。
【0065】
従って、レーザは少なくとも2パルス/バーストのパルスバーストを発生することが好ましい。例えば、一部の実施形態では、パルスレーザは10W〜150W(例えば、10W〜100W)のレーザ出力を有し、少なくとも2パルス/バースト(例えば、2〜25パルス/バースト)のパルスバーストを発生する。一部の実施形態では、パルスレーザは25W〜60Wの出力を有し、少なくとも2〜25パルス/バーストのパルスバーストを発生し、レーザバーストによって生じる隣接する欠陥線間の距離または周期性は2〜10μmである。一部の実施形態では、パルスレーザは10W〜100Wのレーザ出力を有し、少なくとも2パルス/バーストのパルスバーストを発生し、被加工物とレーザビームとは少なくとも0.25m/秒の速度で互いに相対的に平行移動される。一部の実施形態では、被加工物および/またはレーザビームは、少なくとも0.4m/秒の速度で互いに相対的に平行移動される。
【0066】
0.4m/秒〜5m/秒の切断速度では、40〜750μJ/バーストのバーストエネルギー、2〜25パルス/バースト(切断される材料に依存する)、および3〜15μmまたは3〜10μmの孔間分離(またはピッチ)で、レーザ出力は好ましくは10W〜150Wであるべきである。これらの切断速度には、ピコ秒パルスバーストレーザの使用が、高い出力および必要なパルス数/バーストを生じるので好ましい。従って、一部の例示的な実施形態によれば、パルスレーザは、10W〜100W(例えば25W〜60W)の出力を生じ、少なくとも2〜25パルス/バーストのパルスバーストを生じ、欠陥線間の距離は2〜15μmであり、レーザビームおよび/または被加工物は、少なくとも0.25m/秒の速度、一部の実施形態では少なくとも0.4m/秒(例えば0.5m/秒〜5m/秒、またはそれ以上)の速度で互いに相対的に平行移動される。
【実施例】
【0067】
図8に示されているコーニング社の2320「Gorilla」(イオン交換され、「Full Gorilla」(FG)とも称される)ガラスのサンプルを、強度、表面下損傷、および表面粗さについて試験した。上述の532nmの処理を用いて切断されたサンプルのエッジ強度が
図9に示されている。以下の表1および表2に示されているように、532nmの処理を用いて切断されたサンプルは、約23μmの平均表面下損傷を有し、一方、2013年1月15日に出願された米国特許出願第61/752,489号明細書に記載されている1064nmの処理を用いて切断されたサンプルは、約74μmの平均表面下損傷を有した。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】
図10は、レーザ共焦点切断面走査を20倍の拡大率で示す幾つかの切断面の幾つかのSEM顕微鏡写真を含む。以下の表3は、Zygo光学表面プロファイラを用いて測定された、パルス間隔の関数としての表面粗さの測定値を示しており、Ra表面粗さおよびRMS表面粗さの両方が、パルス間隔と共に増加するように見えることを示している。ザイゴ社(Zygo Corporation)は米国コネチカット州ミドルフィールドに所在。
【0071】
【表3】
【0072】
Zygoによる代表的な走査が
図11A〜
図11Dに示されている。
図12A〜
図12Cは、532nmの処理を用いて切断されたサンプルのエッジ(
図12Aおよび
図12C)、および1064nmの処理を用いて切断されたサンプルの基準エッジの写真を示す。
図13Aは、1064nmの処理を用いて設けられた特徴のより高い拡大率の写真を示しており、532nmの処理を用いて設けられた孔の直径(190nmであった)(
図13B)と比較して、測定された孔の直径は347nmであった。
【0073】
以下の表4は、1064nmの処理を用いて切断されたサンプルと、上述の532nmを用いて切断されたサンプルとの、RMS表面粗さおよび表面下損傷(SSD)の比較を示す。
【0074】
【表4】
【0075】
図14Aおよび
図14Bは、1064nmの処理を用いて切断されたサンプル(
図14A)と532nmの処理を用いて切断されたサンプル(
図14B)とのエッジ強度の比較を示しており、これらの2通りの処理によって生成されたサンプルのエッジ強度が比較的類似していることを示している。
【0076】
本明細書において引用された全ての特許、公開出願、および参考文献の関連する教示を参照して、その全体を組み込む。
【0077】
本明細書に複数の例示的な実施形態を開示したが、当業者には、添付の特許請求の範囲に包含される範囲から逸脱することなく、形状および詳細に様々な変更が行われ得ることが理解されよう。
【0078】
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
【0079】
実施形態1
材料にレーザ孔あけする方法であって、
約850nm以下の波長を有するパルスレーザビームを、ビーム伝搬方向に沿って配向されたレーザビーム焦線に集光する工程と、
前記レーザビーム焦線を前記材料内へと向ける工程であって、前記レーザビーム焦線が、前記材料内において誘起吸収を生じ、該誘起吸収が、前記材料内において前記レーザビーム焦線に沿って約300nm以下の直径を有する欠陥線を生成する、工程と
を含む方法である。
【0080】
実施形態2
前記レーザビームが約775nm以下の波長を有する、実施形態1記載の方法。
【0081】
実施形態3
前記レーザビームが約600nm以下の波長を有する、実施形態2記載の方法。
【0082】
実施形態4
前記レーザビームが約532nm以下の波長を有する、実施形態3記載の方法。
【0083】
実施形態5
前記パルスレーザが、少なくとも2パルス/パルスバーストのパルスバーストを生成する、実施形態1記載の方法。
【0084】
実施形態6
前記パルスレーザが10W〜150Wのレーザ出力を有し、少なくとも2パルス/パルスバーストのパルスバーストを生成する、実施形態1記載の方法。
【0085】
実施形態7
前記パルスレーザが10W〜100Wのレーザ出力を有し、少なくとも2〜25パルス/パルスバーストのパルスバーストを生成する、実施形態6記載の方法。
【0086】
実施形態8
前記パルスレーザが25W〜60Wのレーザ出力を有し、少なくとも2〜25パルス/パルスバーストを有するパルスバーストを生成し、前記欠陥線間の距離が0.5〜10マイクロメートルである、実施形態6記載の方法。
【0087】
実施形態9
前記パルスレーザが10W〜100Wのレーザ出力を有し、被加工品または前記レーザビームが少なくとも0.25m/秒の速度で互いに対して相対的に平行移動される、実施形態6記載の方法。
【0088】
実施形態10
(i)前記パルスレーザが10W〜100Wのレーザ出力を有し、(ii)被加工品および前記レーザビームが少なくとも0.4m/秒の速度で互いに対して相対的に平行移動される、実施形態6記載の方法。
【0089】
実施形態11
前記誘起吸収が、材料内に約75μm以下の深さまでの表面下損傷を生じる、実施形態1記載の方法。
【0090】
実施形態12
前記誘起吸収が、材料内に約40μm以下の深さまでの表面下損傷を生じる、実施形態1記載の方法。
【0091】
実施形態13
前記誘起吸収が、約0.5μm以下のRa表面粗さを生じる、実施形態1記載の方法。
【0092】
実施形態14
前記材料および前記レーザビームを互いに相対的に平行移動させることにより、前記材料内に、該材料を少なくとも2つの部分に分離するよう離間された複数の前記欠陥線を孔あけする工程を更に含む、実施形態1記載の方法。
【0093】
実施形態15
パルス持続時間が約1ピコ秒より大きく且つ約100ピコ秒未満の範囲内である、実施形態1記載の方法。
【0094】
実施形態16
前記パルス持続時間が、約5ピコ秒より大きく且つ約20ピコ秒未満の範囲内である、実施形態15記載の方法。
【0095】
実施形態17
バースト繰り返し率が約1kHz〜2MHzの範囲内である、実施形態1記載の方法。
【0096】
実施形態18
前記バースト繰り返し率が約10kHz〜650kHzの範囲内である、実施形態17記載の方法。
【0097】
実施形態19
前記パルスレーザビームが、前記材料において測定された、該材料の厚さ1mm当たり40μJより大きい平均レーザ出力を有する、実施形態1記載の方法。
【0098】
実施形態20
前記パルスレーザが、約1ナノ秒〜約50ナノ秒の範囲内の持続時間だけ分離された少なくとも2つのパルスのバーストとして生成されるパルスを発するよう構成され、バースト繰り返し周波数が、約1kHz〜約2MHzの範囲内である、実施形態1記載の方法。
【0099】
実施形態21
前記パルスが約20ナノ秒の持続時間だけ分離された、実施形態20記載の方法。
【0100】
実施形態22
前記レーザビーム焦線が約0.1mm〜約100mmの範囲内の長さを有する、実施形態1記載の方法。
【0101】
実施形態23
前記レーザビーム焦線が約0.1mm〜約8mmの範囲内の長さを有する、実施形態22記載の方法。
【0102】
実施形態24
前記レーザビーム焦線が約0.1μm〜約5μmの範囲内の平均スポット径を有する、実施形態1記載の方法。
【0103】
実施形態25
材料にレーザ孔あけするシステムであって、
約850nm以下の波長を有するパルスレーザビームを生じるよう構成されたパルスレーザと、
前記レーザのビーム経路上に配置された光学アセンブリであって、該光学アセンブリのビーム発生側において、前記レーザビームを、ビーム伝搬方向に沿って配向されたレーザビーム焦線に変換するよう構成され、該光学アセンブリが、前記レーザビーム焦線を生じるよう構成された球面収差を有する集光光学素子を含み、前記レーザビーム焦線が、前記材料内において誘起吸収を生じるよう構成され、前記誘起吸収が、前記材料内において前記レーザビーム焦線に沿って約300nm以下の直径を有する欠陥線を生成する、光学アセンブリと
を含むことを特徴とするシステム。
【0104】
実施形態26
前記レーザビームが約775nm以下の波長を有する、実施形態25記載のシステム。
【0105】
実施形態27
前記レーザビームが約600nm以下の波長を有する、実施形態26記載のシステム。
【0106】
実施形態28
前記レーザビームが約532nm以下の波長を有する、実施形態27記載のシステム。
【0107】
実施形態29
前記誘起吸収が、前記材料内に約75μm以下の深さまでの表面下損傷を生じる、実施形態25記載のシステム。
【0108】
実施形態30
前記誘起吸収が、約0.5μm以下のRa表面粗さを生じる、実施形態25記載のシステム。
【0109】
実施形態31
前記光学アセンブリが、前記レーザのビーム経路上の前記集光光学素子の前に配置された環状開口部を含み、該環状開口部が、前記レーザビームの中心の1以上の光線を遮断するよう構成されており、前記レーザビームの中心の外側の周辺光線のみが前記集光光学素子に入射することにより、ビーム方向に沿って見たときに、前記パルスレーザビームの各パルスにつき単一のレーザビーム焦線のみが生じる、実施形態25記載のシステム。
【0110】
実施形態32
前記集光光学素子が、球面にカットされた凸レンズである、実施形態25記載のシステム。
【0111】
実施形態33
前記集光光学素子が、非球面の自由表面を有する円錐プリズムである、実施形態25記載のシステム。
【0112】
実施形態34
前記円錐プリズムがアキシコンである、実施形態33記載のシステム。
【0113】
実施形態35
前記光学アセンブリがデフォーカス光学素子を更に含み、該デフォーカス光学素子が、該デフォーカス光学素子のビーム発生側における該デフォーカス光学素子から或る距離に、前記レーザビーム焦線が生じるよう配置および位置合わせされた、実施形態25記載のシステム。
【0114】
実施形態36
前記光学アセンブリが第2の集光光学素子を更に含み、前記2つの集光光学素子が、該第2の集光光学素子のビーム発生側における該第2の集光光学素子から或る距離に、前記レーザビーム焦線が生じるよう配置および位置合わせされた、実施形態25記載のシステム。
【0115】
実施形態37
前記パルスレーザが、約1ナノ秒〜約50ナノ秒の範囲内の持続時間だけ分離された少なくとも2つのパルスのバーストとして生成されるパルスを発するよう構成され、バースト繰り返し周波数が約1kHz〜約2MHzの範囲内である、実施形態25記載のシステム。
【0116】
実施形態38
前記パルスが約20ナノ秒の持続時間だけ分離された、実施形態37記載のシステム。
【0117】
実施形態39
前記レーザビーム焦線が0.1mm〜100mmの範囲内の長さを有する、実施形態25記載のシステム。
【0118】
実施形態40
前記レーザビーム焦線が0.1μm〜5μmの範囲内の平均スポット径を有する、実施形態25記載のシステム。
【0119】
実施形態41
材料にレーザ孔あけする方法であって、
850nm未満の波長を有するパルスレーザビームを、ビーム伝搬方向に沿って配向されたレーザビーム焦線に集光する工程と、
前記レーザビーム焦線を前記材料内へと向ける工程であって、前記レーザビーム焦線が前記材料内において誘起吸収を生じ、該誘起吸収が、前記材料内において前記レーザビーム焦線に沿って0.5μm未満の内径を有する欠陥線を生成する、工程と、
を含むことを特徴とする方法。
【0120】
実施形態42
前記欠陥線を生成する前記工程が、0.4μm未満の内径を有する前記欠陥線を生成することを含む、実施形態41記載の方法。
【0121】
実施形態43
前記欠陥線を生成する前記工程が、0.3μm未満の内径を有する前記欠陥線を生成することを含む、実施形態42記載の方法。
【0122】
実施形態44
前記欠陥線を生成する前記工程が、0.2μm未満の内径を有する前記欠陥線を生成することを含む、実施形態43記載の方法。