(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に本発明による停止時風力発電充電式電気自動車が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。
図1は、本発明の全容を示すブロック図であり、自動車が走行する際に発生する前から受ける走行風で各風車Wを回転さて発電機g1、g2を駆動し、バッテリーBに充電しておき、その電力を出力して、自動車のモーター(電動機)Mを作動させ、自動車を走行させる。前輪又は後輪の駆動シャフトaには走行駆動式の発電機G1・G2を取付けて、発電した電力は、コントロール機器を経コントロール機器を経てバッテリー(蓄電池)Bに充電される。停車中でも発電して充電できるように、太陽電池パネルEや停止時の自然風力風車で発電した電力もコントロール機器を経てバッテリーBに充電される。なお、Sは緊急用充電器、Cはコントロール機器、inはインバータである。これら機器は総て自動車に搭載しておくことは言うまでもない。
【0011】
図2〜
図4は、屋根上搭載タイプで、
図2は正面図、
図3は側面図、
図4は平面図である。Wが風車で、羽根1…を円周上に設けてあり、内部に発電機Gを配設して有る。従って、風車Wが回転すると、発電機Gを回転して発電する。風車や発電機の軸受け2を溶接した取付け板3は、自動車の屋根上に耐振ゴム4を介して取付けられさる。なお、これらの機器は、安全保護カバー5を被せてあり、上面の網目を通して,空気が排出されるが、後方にも排気口6を有し、前面の流入口7から走行風を取込んで風車を回転させる。
【0012】
図5は、風車の羽根1…の形状を示す平面図であり、各羽根1…の形状は、入って来た風を捉えて回転し易いように凹湾曲形をしている。このような羽根1…が放射状に一定間隔に配置されている。いま、自動車が図の左向きに走行しているとすると、左から右向きに走行風が到来し、風車Wは追い風も向かい風も受けるが、羽根1…が凹湾曲形をしているため、図の上半分のみが追い風を効果的に受けて、右周りに回転する。ところが、図の下半分は向かい風を受けているので、回転が抑制されている。従って、本発明では、下半分のみ、邪魔板13で閉鎖し、向かい風は風車Wの羽根1…に到来できない構造である。
【0013】
この邪魔板13に代えて、鎖線14で示す傾斜板を設けると、下半分に到来する向かい風を直前に上側にガイドして、追い風に変更できる。向かい風を直前に追い風に変更できるので風力が強まり、発電機で発電される電力も高まる。ただし、傾斜した偏向手段14を取付け支持するために、自動車の一部を利用する必要がある。従って、偏向手段14を取付け支持できることが必要となる。
【0014】
ところで、渋滞や信号待ちなどが多いと、効率的に発電できないので、いっそのこと発電は断念することもできる。あるいは、自動車が停車していても、自然の風や隣の車線を逆方向に走行している車の風圧やビル風などを利用して微量でも発電することも可能である。このように、風の向きが一定しない場合は、前記の邪魔板13や偏向手段14は使用できない。
【0015】
図6〜
図8は前方ボンネット又は後方トランク内臓タイプであり、
図6は正面図、
図7は側面図、
図8は背面図である。Wは風車で、帯板状の羽根8…を水平に設けたシロッコファン状であり、側方に発電機Gを備えている。
図7のように、各羽根1…の断面形状は、風を捉えて回転し易いように凹湾曲形をしている。シロッコファン状の風車Wと発電機Gとはカバー9で覆われており、カバー前面の開口から走行風が流入する。風車Wを回転させた後は、後ろ向きの排出口6から排出される。
【0016】
図9〜
図11は扇風機状風車であり、
図16のように、前方フロント内に搭載される。この風車Wは、
図9のように、放射状に羽根1…を備えた風車Wと発電機Gが水平軸に取付けられ、安全保護カバー11を被せてある。この安全保護カバー11は、
図11に示すカバー固定板12に固定してある。
【0017】
図12〜
図15は、自動車への風車の搭載方式を示す側面図である。
図12は屋根上に搭載するタイプで、屋根上に到来する走行風で風車Wを駆動する。風車Wの駆動後は、そのまま屋根上に排気する。
図13は、エンジンルームに到来する走行風で、ボンネット内に搭載した風車Wを駆動するタイプである。風車Wを駆動した後は路上に排気する。
図14は、トランク内に搭載した風車Wを駆動する場合で、屋根上とエンジンルーム正面に到来する走行風を捉えて蛇腹で風車に導く。風車Wの回転後は、後方に排気する。
図15は、屋根上前端に風車Wを搭載したタイプであり、自動車のフロントガラスfの上面に沿って到来する走行風と屋根の上面に前方から到来する走行風の双方が入る屋根上前端に風車Wを搭載してある。これらの走行風は、風力が殆ど減衰してないので、大きな電力が得られる。
【0018】
本発明における風車のタイプは自由で、水平軸のタイプのほか、
図17 のような平面形状がおたまじゃくし状の羽根1…を放射状のアームの外端に円周状に配置した構成も可能である。設置場所は風車に応じて選択するが、
図14のようなトランク内の風車には蛇腹やダクトで導くこともできる。扇風機状の風車は、
図16のように、ボンネット内に設置することもできる。
【0019】
本発明の走行風流発電装置搭載電気自動車は、以下のような利点も得られる。
自動車が前進すれば自然の現象として風は相対的に後方に流れて風流速が発生するため、その後方に流れる風流速を利用して走行風力発電装置の風車を回転させる事により、風車と一体化されている発電機を同時に回転するため、発電機の回転運動が発生して電力を生み出し、其の電力を既に車両に搭載されている車両専用の蓄電池に自動的に走行しながら充電する事を可能としている。従って、バッテリー切れ等で車両が走行できないというアクシデント不安を解消し、安定した走行と安心した運転が楽しめる。ただし、前記バッテリーには予め多少の電力を充電しておき、最低距離を走行できる電力を確保しておく。
【0020】
本発明の走行風流発電装置搭載電気自動車に搭載されている走行風流発電装置は、垂直軸型風力発電機の風車及び、発電機並びに、制御システム機器の開発技術から誕生していると共に、小型軽量で、着脱も自由にできるため、全ての電気自動車に後付けでの搭載も可能である。
【0021】
本走行風流発電装置搭載電気自動車の更なる特徴の一つとして、身体障碍者の幅広い生活環境の変化や自立向上に寄与する事を目的として開発されているため、車椅子のまま又は、車椅子を使用しなくても問題の無い方でも簡単に運転操作ができる車両を開発する事により、蓄電池の許容範囲を気にせず、行動範囲や時間の制約も気にすることも無くなるため、送迎又は、簡単な宅配業務等の自立した運転ビジネスも健常者並みまでとはいかなくても可能と成るため、前向きで活発な希望有る生活環境を得る事ができる大きな特徴をも兼ね備えている。
【0022】
本走行風流発電装置搭載電気自動車は、市街地の狭い路地が生活の基盤と成っている発展途上国等の生活環境事情の中で縦横無尽に走り回り度々事故も起きている危険な自転車又は、自動二輪車等に代わり、地域の安全且つ合理的な生活環境を維持する事を目的として自転車又は、自動二輪車等の横幅サイズに合わせた細長で前後二人乗りのコンパクトサイズにデザインする事も可能なため、騒音と排気ガスで苦しみから解放されたクリーンな路地裏通りの自然生活環境を取り戻す事ができる。
【0023】
本走行風流発電装置搭載小型電気自動車は、複数人の乗車も可能な車幅の広い車両にはフロント内前方に搭載するタイプと、本機前方フロント上部又は、天井に風流速取入口を取付け送風ノズルを介して後方トランク内に搭載した本機に風流速を当てる事により発電機を回転させる方式の開発が可能であると共に、車幅の狭い前後二人乗りの車両タイプの場合は、車両の天井に搭載する方式等々複数のタイプを選択する事も可能であり、しかも着脱式である為走行時だけではなく、あらゆる方面での使用も可能である。
【0024】
本走行風流発電装置搭載小型電気自動車の更なる特徴の一つは、走行する時に発生する風流速を利用して走行風流発電装置を稼働させるだけで、あらかじめ搭載されている専用の蓄電池に自動的に充電されるため、状況によっては一般の電力からの充電も必用は無く、また停車中でも風力で発電して蓄電できるという利点も秘めていて、燃費は勿論、公害ゼロのパリ協定に沿った、理想の自動車である。
【0025】
表1に本走行風流発電装置搭載小型電気自動車につき、速度を変えて走行させた試験結果を数値で示す。
【表1】
また、この試験に使用した装置につき具体的数値を表2に示す。
【表2】
表3は、前記自動車に搭載した駆動システム機器仕様である。
【表3】
表4に、走行風流式発電機用の風車の仕様を掲載する。
【表4】
【0026】
次に、本走行風流発電式電気自動車は、走行する時に発生する風流速を利用した発電機の回転と、走行して回転する車輪の回転駆動力を併用した発電機の電力を融合させる事により、燃費ゼロから生まれた電力を、あらかじめ搭載されている専用の蓄電池に自動的に充電する事を可能としているため、蓄電池残量が一定基準値を維持できている間は走行が可能な電気自動車であると共に、状況によっては一般の電力からの充電も必用は無く、外部電源を全く必要としないという利点も秘めた、燃費は無し、公害ゼロ、のパリ協定を目指した理想の車が本走行風力発電式電気自動車である。
【0027】
図18は本発明をトラックに応用した側面図である。自動車の外装部は熱にも強く柔軟性の有る0.4〜0.8mm厚のアルミニウム板を使用して外装部の軽量化を図ると共に、走行時に発生する風圧及び微振動等による影響並びに外圧による衝撃に対処すべく、外装部で使用されているアルミニウム板の表面は、間隔をおいて凹凸加工する事により凹溝を一定に形成して強度を強くしてある。更なる適正価格を追求するために、本電気自動車の外形を、高度な技術を必要とする流線型では無く、
図26のような古車の特徴である加工のしやすい角形を採用している。
前輪Tfの駆動シャフトには走行駆動式の発電機Gを取付けある。なお、前輪Tfの回転数は300rpm程度、後輪Trの回転数は600rpm程度である。搭載箱体15内には、システム機器や発電した電力を蓄える蓄電池を内蔵してある。Wは走行風流風車、Gは発電機である。
【0028】
図19は、前後二人乗りの自動車に応用した平面図であり、車輪駆動用のモータMと前輪Tf・Tf間の駆動シャフトに走行駆動式の発電機G・Gを取付けてある。システム箱体15内には、前記のように、システム機器として例えば蓄電池や制御機器などを収納してある。
本電気自動車の心臓部である電動機Mにシャフトで接続された左右の前輪Tf・Tfは駆動部であり、本電気自動車の推進力となっている。前記電動機Mと前輪間を連結しているシャフト又は、左右の前輪Tf・Tfに其々一台ずつ取付けられている走行駆動式発電機G・Gが導き出す回転負荷数値は大きいため、少しでも少ない消費電力で高効率な発電を可能とし、長距離運転にも対応できる様にするため、前輪Tfは後輪Trよりも約1.5〜2.5倍の大きさとした事により、低速時に起こる負荷抵抗を低減させた。また、図示のように、自動車の幅方向に複数人が座るのでなく、縦方向1列に複数人が座る構造とし、細長い形状の車体としたので、運転がし易く、狭い道路でも縦横無尽に運転できる。またスピードも出しやすい。
【0029】
図20のように、自動車において、大きな空気抵抗を受けるボンネットB先端16を逆V状に尖らすと、空気抵抗を低減できる。そして、この際の風力の最も強い位置例えばボンネットBの後端に窓穴18・18を開けて、ボンネットB内に設けた風車の各羽根の外端19・19を突出させると、風車が高速回転し発電機を回転駆動できる。
【0030】
図21は、走行駆動式発電機Gの取付け構造を示す平面図であり、左右の前輪Tf・Tfを回転駆動するシャフトaの真ん中に電動機Mを取付けてある。そして、この電動機Mで左右の発電機G・Gも回転駆動できるように、同じシャフトaに取付けてある。
図22は、別の実施例であり、前記シャフトa・aを傘歯車20・20に挿通し、前記傘歯車20・20でウォーム21・21を経由して発電機G・Gを回転駆動し、発電する。
なお、歯車手段は、傘歯車20やウォーム21に代えて平歯車等、他の種類を用いてもよい。
なお、
図21、
図22で、後輪Tr・Tr側で発電してもよく、又は前輪Tf・Tfと後輪Tr・Tr側の総てを利用して発電し、バッテリーに充電してもよい。
【0031】
図23は、本発明の電気自動車における各種発電充電システムを示すブロック図で、走行風流力式発電機g1、走行駆動式発電機g2の出力は、それぞれコントローラーc1を経て蓄電池Bに充電してから、モータM・Mの駆動に消費される。なお、太陽電池パネルEや停止風力発電機の発電電力も、コントローラーc1を経て蓄電池Bに充電してから、モータM・Mの駆動に消費される。
【0032】
図24は、停止中でも風力発電して蓄電池Bに蓄電できる装置の斜視図、
図25は、その平面図である。前輪Tf・Tfと後輪Tr・Tr上に支持された車体の中央部位に油圧シリン22が立った状態で支持されており、ピストン23が上下動する。このピストン23の上端に風車Wが取付けられる。図示例では、平面形状がお玉杓子状の羽根1…を放射状のアームの外端に取付けた形状をしているが、
図26のように、車の屋根上で風車Wが回転して発電する構成も可能で、種類の如何を問わない。
【0033】
駐車場などで自動車の停止中にピストン23を伸長させて風車を上昇させてから、風車Wを回転させ、発電機を回転駆動すると、発電が行われ電池B充電される。このように停止中発電時は、ピストン23を伸ばして風車を高くしてから発電するので、常に風力が十分な状態で効率良く発電できる。走行風流力式発電機g1や走行駆動力式発電機g2、g2の出力は、電力を自動車の走行に消費しながら発電・充電するため、不安定となるが、停止中の発電は、ピストン23を伸ばして風車を高くしてから風力発電するので安定的に発電できる。なお、
図26の風車Wでも、停止時の風力発電が可能である。
【0034】
風力が強すぎると、自動車が揺れたりするので、ピストン23を引っ込めて風車を下げるのが安全である。続けて発電したい場合は、前記油圧シリンダー22と連結固定された逆向き(下向き)の油圧シリンダーのピストンを下向きに伸ばし、下端に取付けた基盤を地面に押し付けると、車体が揺動するのを防げる。
なお、延長充電ケーブルさえ有れば、駐車状態の他の自動車の蓄電池にも充電してあげると、喜ばれる。
【0035】
走行中に上下動風車Wでも発電したい場合は、ピストン23で風車Wを下降させるのが安定的である。また、自動車の室内に前記油圧シリンダー22が立っていると邪魔になるので、自動車の屋根に強固に取付けたキャリヤを利用して前記風車Wを取付けてもよい。
このとき、前記キャリヤに前記油圧シリンダー22を取付けてもよい。
【0036】
図26は、自動車の屋根の上に垂直軸型の風車Wを搭載し、この風車Wの上の屋根上に設けた太陽光電池パネルEを搭載して、停車中(走行時も可能)に太陽電池E・Eでも発電して、蓄電池Bに充電する例である。ただし、夜間や悪天候の場合は太陽電池Eによる発電が不可能なため、
図24〜
図26の風車Wで発電して充電する。
【0037】
図27は、シャフト同調発電機の斜視図であり、前輪Tf・Tf又は後輪Tr・Trは、シャフトaで連結されたモータMで駆動される。モータMは、シャフトaで連結された発電機G・Gも回転させて発電する。
図28は、本発明による発電充電式電気自動車の全システム構成を示すブロック図である。
【0038】
最後に、本発明によるシャフト同調発電機の基本構成を
図29に水平断面図で示す。この図のように、本発明によるシャフト同調発電機の発電システムは、通常の化石燃料を使用した自動車のエンジンブレーキと同様の作用を提供している事にある。すなわち、本走行発電式電気自動車の駆動源となる電動機Mは、アクセルペダルを踏む事により車輪が回転して走行し、アクセルペダルを離す事により車輪の駆動が解除されて停止する、単純なシステムであるが、走行するためのアクセルペダルを離した際の次の動作は、隣にあるフットブレーキペダル踏み込む操作となる。その際に、アクセルペダルからブレーキペダルに操作が移行した段階で、電動機Mの駆動回転から自動的に電動機シャフトaと連結している車輪のみの無駆動空転に移る事により、シャフト同調発電機G・Gが回転し、発電して充電が行われるため、シャフト同調発電機G・Gの負荷により、フットブレーキと併合した発電負荷を利用したブレーキの役目も補っている。
【0039】
次に、ブレーキペダルの操作と同時にブレーキスイッチがオンとなり、電動機Mによる回転駆動から、シャフトaと連結されている車輪のみの無可動回転に移行する。その際、電動機シャフトaに連結されているギャzが自動的にロックされ、シャフト同調発電機G・Gが回転すると同時に発電と充電を開始する。また、再びアクセルペダルが操作される時点で、ブレーキスイッチはオフとなり、通常の電動機駆動回転となり、走行可能となる。
図29の構成は一例であって、モータによる車輪の駆動を発電機の回転に切り換え得る構成であれば、シャフト同調発電機の回転による発電・補充ができるので有効である。