特許第6571203号(P6571203)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6571203モバイル端末のプライバシー保護方法および保護装置、並びにモバイル端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6571203
(24)【登録日】2019年8月16日
(45)【発行日】2019年9月4日
(54)【発明の名称】モバイル端末のプライバシー保護方法および保護装置、並びにモバイル端末
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/62 20130101AFI20190826BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20190826BHJP
   G06F 21/32 20130101ALI20190826BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20190826BHJP
【FI】
   G06F21/62 345
   G06F3/01 510
   G06F21/32
   H04M1/00 R
【請求項の数】24
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2017-551283(P2017-551283)
(86)(22)【出願日】2015年3月31日
(65)【公表番号】特表2018-517960(P2018-517960A)
(43)【公表日】2018年7月5日
(86)【国際出願番号】CN2015075517
(87)【国際公開番号】WO2016154898
(87)【国際公開日】20161006
【審査請求日】2017年9月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲騰▼▲躍▼
(72)【発明者】
【氏名】李 自▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】朱 浩▲穎▼
【審査官】 岸野 徹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−152641(JP,A)
【文献】 特表2010−541046(JP,A)
【文献】 特開平07−092908(JP,A)
【文献】 特表2014−514654(JP,A)
【文献】 特開2001−051987(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0083847(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/62
G06F 3/01
G06F 21/32
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル端末のプライバシー保護方法であって、前記方法は、
命令取得部によって、アプリケーション起動命令を取得するステップと、
生体特徴取得部によって、前記アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するステップと、
前記ユーザの前記取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、表示部によって、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するステップと
を含み、
前記アプリケーションの前記暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーション内の前記暗号化コンテンツは、前記ユーザの前記取得された生体特徴が、前記予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツであ
ユーザの生体特徴を能動的に取得する前記ステップの後に、前記方法は、
前記ユーザの前記生体特徴が取得されない場合、前記表示部によって、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示するステップ、または
前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合、前記表示部によって、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示するステップ
をさらに含み、
前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示する前記ステップの後に、前記方法は、
前記モバイル端末のタッチ画面を使用して、前記非暗号化コンテンツリストを操作する際に、前記生体特徴取得部によって、前記ユーザによって入力された指紋を能動的に取得するステップと、
前記能動的に取得された指紋が前記予め設定された生体特徴と一致する場合、前記表示部によって、前記アプリケーションの前記暗号化コンテンツリストおよび前記非暗号化コンテンツリストを表示するステップと
をさらに含む、方法。
【請求項2】
ユーザの生体特徴を能動的に取得する前記ステップは、
前記ユーザの顔特徴を能動的に取得するステップ、または
前記ユーザの目の虹彩特徴を能動的に取得するステップ、または
前記ユーザの指紋を能動的に取得するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
モバイル端末のプライバシー保護方法であって、前記方法は、
命令取得部によって、アプリケーション起動命令を取得するステップと、
生体特徴取得部によって、前記アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するステップと、
前記ユーザの前記取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、表示部によって、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するステップと
を含み、
前記アプリケーションの前記暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーション内の前記暗号化コンテンツは、前記ユーザの前記取得された生体特徴が、前記予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツであり、
ユーザの生体特徴を能動的に取得する前記ステップの後に、前記方法は、
前記ユーザの前記生体特徴が取得されない場合、前記表示部によって、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示するステップ、または
前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合、前記表示部によって、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示するステップ
をさらに含み、
前記アプリケーションの前記暗号化コンテンツリストおよび前記非暗号化コンテンツリストを表示する前記ステップの後に、前記方法は、
前記命令取得部によって、前記暗号化コンテンツリストの第1のエントリを開くために前記ユーザによって入力された、第1の命令を取得するステップと、
前記表示部によって、前記第1の命令に従って、前記第1のエントリに対応するコンテンツを提示するステップと、
前記生体特徴取得部によって、前記第1の命令に従って、前記ユーザによって入力された生体特徴を取得するステップと、
設定部によって、前記ユーザによって入力された前記生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致する場合、前記第1のエントリを非暗号化状態に設定するステップと
をさらに含む、方法。
【請求項4】
モバイル端末のプライバシー保護方法であって、前記方法は、
命令取得部によって、アプリケーション起動命令を取得するステップと、
生体特徴取得部によって、前記アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するステップと、
前記ユーザの前記取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、表示部によって、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するステップと
を含み、
前記アプリケーションの前記暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーション内の前記暗号化コンテンツは、前記ユーザの前記取得された生体特徴が、前記予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツであり、
ユーザの生体特徴を能動的に取得する前記ステップの後に、前記方法は、
前記ユーザの前記生体特徴が取得されない場合、前記表示部によって、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示するステップ、または
前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合、前記表示部によって、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示するステップ
をさらに含み、
前記アプリケーションの前記暗号化コンテンツリストおよび前記非暗号化コンテンツリストを表示する前記ステップの後に、前記方法は、
前記命令取得部によって、前記非暗号化コンテンツリストの第2のエントリを開くために前記ユーザによって入力された、第2の命令を取得するステップと、
前記表示部によって、前記第2の命令に従って、前記第2のエントリに対応するコンテンツを提示するステップと、
前記生体特徴取得部によって、前記第2の命令に従って、前記ユーザによって入力された生体特徴を取得するステップと、
設定部によって、前記ユーザによって入力された前記生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致する場合、前記第2のエントリを暗号化状態に設定するステップと
をさらに含む、方法。
【請求項5】
アプリケーション起動命令を取得する前記ステップの前に、前記方法は、
前記命令取得部によって、ロック画面インタフェース上に前記ユーザによって入力されたロック解除命令を取得するステップと、
前記生体特徴取得部によって、前記ロック解除命令に従って前記ユーザの前記生体特徴を能動的に取得するステップと、
前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致する場合、前記表示部によって、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを表示するステップと
をさらに含み、
前記暗号化アプリケーションアイコンは、前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンである、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ロック解除命令に従って前記ユーザの前記生体特徴を能動的に取得する前記ステップの後に、前記方法は、
前記ユーザの前記生体特徴が取得されない場合、前記表示部によって、前記非暗号化アプリケーションアイコンを表示するステップ、または
前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合、前記表示部によって、前記非暗号化アプリケーションアイコンを表示するステップ
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
モバイル端末のプライバシー保護方法であって、前記方法は、
命令取得部によって、アプリケーション起動命令を取得するステップと、
生体特徴取得部によって、前記アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するステップと、
前記ユーザの前記取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、表示部によって、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するステップと
を含み、
前記アプリケーションの前記暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーション内の前記暗号化コンテンツは、前記ユーザの前記取得された生体特徴が、前記予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツであり、
前記アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得する前記ステップは、
地理的位置および環境情報取得部によって、前記モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するステップと、
前記生体特徴取得部によって、前記モバイル端末が位置する前記地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または、前記環境に関する情報が予め設定された環境情報と一致する場合、前記アプリケーション起動命令に従って、前記ユーザの前記生体特徴を能動的に取得するステップと
をさらに含む、方法。
【請求項8】
モバイル端末のプライバシー保護方法であって、前記方法は、
命令取得部によって、ロック画面インタフェース上にユーザによって入力されたロック解除命令を取得するステップと、
生体特徴取得部によって、前記ロック解除命令に従って前記ユーザの生体特徴を能動的に取得するステップと、
前記ユーザの前記取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、表示部によって、ロック解除された第1のインタフェースを提示するステップであって、前記第1のインタフェースのインタフェース要素は、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを含む、ステップと
を含み、
前記暗号化アプリケーションアイコンは、前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンであり、
前記ロック解除命令に従って前記ユーザの生体特徴を能動的に取得する前記ステップは、
地理的位置および環境情報取得部によって、前記モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するステップと、
前記生体特徴取得部によって、前記モバイル端末が位置する前記地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または、前記環境に関する情報が予め設定された環境情報と一致する場合、前記ロック解除命令に従って、前記ユーザの前記生体特徴を能動的に取得するステップと
をさらに含む、方法。
【請求項9】
前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合、ロック解除された第2のインタフェースが提示され、前記第2のインタフェースのインタフェース要素は、前記非暗号化アプリケーションアイコンを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
モバイル端末のプライバシー保護装置であって、前記装置は、
アプリケーション起動命令を取得するように構成された、命令取得部と、
前記アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、生体特徴取得部と、
前記ユーザの前記取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するように構成された、表示部と
を含み、
前記アプリケーションの前記暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーション内の前記暗号化コンテンツは、前記ユーザの前記取得された生体特徴が、前記予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツであり、
ユーザの生体特徴を能動的に取得した後に、前記表示部は、
前記ユーザの前記生体特徴が取得されない場合、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示し、または
前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成され、
前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示した後に、
前記生体特徴取得部は、前記モバイル端末のタッチ画面を使用して、前記非暗号化コンテンツリストを操作する際に、前記ユーザによって入力された指紋を能動的に取得するようにさらに構成され、
前記能動的に取得された指紋が前記予め設定された生体特徴と一致する場合、前記表示部は、前記アプリケーションの前記暗号化コンテンツリストおよび前記非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成された、装置。
【請求項11】
モバイル端末のプライバシー保護装置であって、前記装置は、
ロック画面インタフェース上にユーザによって入力されたロック解除命令を取得するように構成された、命令取得部と、
前記ロック解除命令に従って前記ユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、生体特徴取得部と、
前記ユーザの前記取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、ロック解除された第1のインタフェースを提示するように構成された表示部であって、前記第1のインタフェースのインタフェース要素は、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを含む、表示部と
を含み、
前記暗号化アプリケーションアイコンは、前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンであり、
前記生体特徴取得部は、
前記モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得し、
前記モバイル端末が位置する前記地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または、前記環境に関する情報が予め設定された環境情報と一致する場合、前記ロック解除命令に従って、前記ユーザの前記生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成された、装置。
【請求項12】
モバイル端末であって、前記モバイル端末は、
アプリケーション起動命令を取得するように構成された、プロセッサと、
前記アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、入力装置と、
前記ユーザの前記取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するように構成された、出力装置と
を含み、
前記アプリケーションの前記暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーション内の前記暗号化コンテンツは、前記ユーザの前記取得された生体特徴が、前記予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツであ
前記出力装置は、前記ユーザの前記生体特徴が取得されない場合、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成され、または
前記出力装置は、前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成されており、
前記入力装置は、前記モバイル端末のタッチ画面を使用して、前記非暗号化コンテンツリストを操作する際に、前記ユーザによって入力された指紋を能動的に取得するようにさらに構成され、
前記出力装置は、前記能動的に取得された指紋が前記予め設定された生体特徴と一致する場合、前記アプリケーションの前記暗号化コンテンツリストおよび前記非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成されている、モバイル端末。
【請求項13】
前記入力装置は、前記ユーザの顔特徴を能動的に取得するようにさらに構成され、または
前記入力装置は、前記ユーザの目の虹彩特徴を能動的に取得するようにさらに構成され、または
前記入力装置は、前記ユーザの指紋を能動的に取得するようにさらに構成されている、請求項12に記載のモバイル端末。
【請求項14】
モバイル端末であって、前記モバイル端末は、
アプリケーション起動命令を取得するように構成された、プロセッサと、
前記アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、入力装置と、
前記ユーザの前記取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するように構成された、出力装置と
を含み、
前記アプリケーションの前記暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーション内の前記暗号化コンテンツは、前記ユーザの前記取得された生体特徴が、前記予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツであり、
前記出力装置は、前記ユーザの前記生体特徴が取得されない場合、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成され、または
前記出力装置は、前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成されており、
前記プロセッサは、前記暗号化コンテンツリストの第1のエントリを開くために前記ユーザによって入力された、第1の命令を取得するようにさらに構成され、
前記出力装置は、前記第1の命令に従って、前記第1のエントリに対応するコンテンツを提示するようにさらに構成され、
前記入力装置は、前記第1の命令に従って、前記ユーザによって入力された生体特徴を取得するようにさらに構成され、
前記プロセッサは、前記ユーザによって入力された前記生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致する場合、前記第1のエントリを非暗号化状態に設定するようにさらに構成されている、モバイル端末。
【請求項15】
モバイル端末であって、前記モバイル端末は、
アプリケーション起動命令を取得するように構成された、プロセッサと、
前記アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、入力装置と、
前記ユーザの前記取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するように構成された、出力装置と
を含み、
前記アプリケーションの前記暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーション内の前記暗号化コンテンツは、前記ユーザの前記取得された生体特徴が、前記予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツであり、
前記出力装置は、前記ユーザの前記生体特徴が取得されない場合、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成され、または
前記出力装置は、前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成されており、
前記プロセッサは、前記非暗号化コンテンツリストの第2のエントリを開くために前記ユーザによって入力された、第2の命令を取得するようにさらに構成され、
前記出力装置は、前記第2の命令に従って、前記第2のエントリに対応するコンテンツを提示するようにさらに構成され、
前記入力装置は、前記第2の命令に従って、前記ユーザによって入力された生体特徴を取得するようにさらに構成され、
前記プロセッサは、前記ユーザによって入力された前記生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致する場合、前記第2のエントリを暗号化状態に設定するようにさらに構成されている、モバイル端末。
【請求項16】
前記プロセッサは、ロック画面インタフェース上に前記ユーザによって入力されたロック解除命令を取得するようにさらに構成され、
前記入力装置は、前記ロック解除命令に従って前記ユーザの前記生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成され、
前記出力装置は、前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致する場合、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成され、
前記暗号化アプリケーションアイコンは、前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンである、請求項12から15のいずれか一項に記載のモバイル端末。
【請求項17】
前記出力装置は、前記ユーザの前記生体特徴が取得されない場合、前記非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成され、または
前記出力装置は、前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合、前記非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成されている、請求項16に記載のモバイル端末。
【請求項18】
モバイル端末であって、前記モバイル端末は、
アプリケーション起動命令を取得するように構成された、プロセッサと、
前記アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、入力装置と、
前記ユーザの前記取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するように構成された、出力装置と
を含み、
前記アプリケーションの前記暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーションの前記非暗号化コンテンツリストは、前記アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、前記アプリケーション内の前記暗号化コンテンツは、前記ユーザの前記取得された生体特徴が、前記予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツであり、
前記入力装置は、前記モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するようにさらに構成され、
前記入力装置は、前記モバイル端末が位置する前記地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または、前記環境に関する情報が予め設定された環境情報と一致する場合、前記アプリケーション起動命令に従って、前記ユーザの前記生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成されている、モバイル端末。
【請求項19】
モバイル端末であって、前記モバイル端末は、
ロック画面インタフェース上にユーザによって入力されたロック解除命令を取得するように構成された、プロセッサと、
前記ロック解除命令に従って前記ユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、入力装置と、
前記ユーザの前記取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、ロック解除された第1のインタフェースを提示するように構成された出力装置であって、前記第1のインタフェースのインタフェース要素は、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを含む、出力装置と
を含み、
前記暗号化アプリケーションアイコンは、前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンであり、
前記入力装置は、前記モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するようにさらに構成され、
前記入力装置は、前記モバイル端末が位置する前記地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または、前記環境に関する情報が予め設定された環境情報と一致する場合、前記ロック解除命令に従って、前記ユーザの前記生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成されている、モバイル端末。
【請求項20】
前記出力装置は、前記ユーザの前記取得された生体特徴が前記予め設定された生体特徴と一致しない場合、ロック解除された第2のインタフェースを提示するようにさらに構成され、前記第2のインタフェースのインタフェース要素は、前記非暗号化アプリケーションアイコンを含む、請求項19に記載のモバイル端末。
【請求項21】
コンピュータによって実行されたときに、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を前記コンピュータに実行させるための命令を具備する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
コンピュータによって実行されたときに、請求項8または9に記載の方法を前記コンピュータに実行させるための命令を具備する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
プロセッサによって実行されたときに、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を前記プロセッサに実行させるための命令を具備する、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
プロセッサによって実行されたときに、請求項8または9に記載の方法を前記プロセッサに実行させるための命令を具備する、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末分野に関し、特に、モバイル端末のプライバシー保護方法および保護装置、並びにモバイル端末に関する。
【背景技術】
【0002】
技術と対人コミュニケーションが発展するにつれて、モバイル端末は人々のコミュニケーションにとって重要な手段となっている。モバイル端末は一般的に個人用の物品であるが、対人関係、拒否困難、または礼儀などの理由により、人々はモバイル端末が他の人によって使用されるのを完全に防ぐことができない。ショート・メッセージ・サービス・メッセージ、連絡先、通話記録、写真、およびインスタント・メッセージのメッセージなど、多くの人々のプライバシーがモバイル端末に存在する。人々は、モバイル端末が他の人によって使用される際、プライバシーが保護され得ると期待している。モバイル端末のプライバシー保護の問題を解決するため、プライバシー保護モードがほとんどのモバイル端末に設定され、所有者以外のユーザがプライバシー保護モードでモバイル端末におけるプライバシーを取得することが困難となることを確実にする。
【0003】
従来技術において、プライバシー保護モードは、複数の方法で実施されてもよい。1つの方法は、モバイル端末がプライバシー保護モードにあるとき、端末内のアプリケーションが開かれたときに仮想データを戻すことである。例えば、プライバシー保護モードでは、開かれたアルバムは空白を表示してもよく、ユーザによって設定された公開写真のみを表示してもよい。この方法の欠点は、戻された仮想データの設定が比較的複雑で面倒であり、多くのアプリケーションがある場合には設定がより面倒であることである。さらに、仮想データ設定が十分現実的でない場合、この方法は他のユーザに容易に認識され、不必要な羞恥を引き起こす。
【0004】
他の方法は、異なる認証方法を設定することによって異なるモードに入ることである。例えば、プライバシーモードと通常の動作モードは、異なるパスワード、パターン、PINコード、および指紋に対応する。この方法の設定は比較的簡便であるが、この方法において、一般的にユーザはパスワードの入力やパターンの描画、または指紋のスキャンを促されているので、使用されるモードがユーザに容易に認識される。例えば、モバイル端末は、異なるパスワードに従って異なるモードに入るように設定される。一般に、正しいパスワードが入力されると通常モードになり、不正なパスワードが入力されるとプライバシー保護モードに入る。この場合、モバイル端末は、ユーザにパスワードの入力を促し、不正なパスワードを入力するユーザによって、ロック画面を解除することができる。ユーザは、入力されたパスワードが不正なパスワードであるが、ロック画面が解除されていることを知っているので、ユーザはプライバシー保護モードに入ったと認識する。この方法のもう1つの欠点は、ロック画面を解除する場合にのみ認証情報を入力する必要があり、ロック画面の解除後、ユーザがアプリケーションを操作する際にプライバシー保護を実施できないことである。
【0005】
従来技術において、簡便で効率的であり、さらにユーザに容易に認識されることを回避することができるモバイル端末のプライバシー保護方法がないことが分かる。
【発明の概要】
【0006】
そこで、本発明の実施形態の目的は、モバイル端末のプライバシーが保護されていること、およびアプリケーションの使用時にはプライバシーが保護されていないことをユーザが容易に認識してしまうという問題を解決するために、モバイル端末のプライバシー保護方法および保護装置、並びにモバイル端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の技術的問題を解決するために、本発明の実施形態は、以下の技術解決策を開示する。
【0008】
第1の態様によれば、モバイル端末のプライバシー保護方法が提供され、本方法は、
アプリケーション起動命令を取得するステップと、
アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するステップと、
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するステップと
を含み、
アプリケーションの暗号化コンテンツリストは、アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストは、アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、アプリケーション内の暗号化コンテンツは、ユーザの取得された生体特徴が、予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツである。
【0009】
第1の態様に関連して、第1の態様の第1の可能な実施態様において、ユーザの生体特徴を能動的に取得するステップの後に、本方法は、
ユーザの生体特徴が取得されない場合、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストを表示するステップ、または
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストを表示するステップ
をさらに含む。
【0010】
第1の態様および第1の態様の第1の可能な実施態様において、第1の態様の第2の可能な実施態様において、ユーザの生体特徴を能動的に取得するステップは、
ユーザの顔特徴を能動的に取得するステップ、または
ユーザの目の虹彩特徴を能動的に取得するステップ、またはユーザの指紋を能動的に取得するステップ
を含む。
【0011】
第1の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第3の可能な実施態様において、
アプリケーションの非暗号化コンテンツリストを表示するステップの後に、本方法は、
モバイル端末のタッチ画面を使用して、非暗号化コンテンツリストを操作する際にユーザによって入力された指紋を能動的に取得するステップと、
能動的に取得された指紋が予め設定された生体特徴と一致する場合、アプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するステップと
をさらに含む。
【0012】
第1の態様の第1の可能な実施態様および第1の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第4の可能な実施態様において、アプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するステップの後に、本方法は、
暗号化コンテンツリストの第1のエントリを開くためにユーザによって入力された、第1の命令を取得するステップと、
第1の命令に従って、第1のエントリに対応するコンテンツを提示するステップと、
第1の命令に従って、ユーザによって入力された生体特徴を取得するステップと、
ユーザによって入力された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、第1のエントリを非暗号化状態に設定するステップと
をさらに含む。
【0013】
第1の態様の第1の可能な実施態様および第1の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第5の可能な実施態様において、アプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するステップの後に、本方法は、
非暗号化コンテンツリストの第2のエントリを開くためにユーザによって入力された、第2の命令を取得するステップと、
第2の命令に従って、第2のエントリに対応するコンテンツを提示するステップと、
第2の命令に従って、ユーザによって入力された生体特徴を取得するステップと、
ユーザによって入力された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、第2のエントリを暗号化状態に設定するステップと
をさらに含む。
【0014】
第1の態様の第1の態様から第5の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第1の態様の第6の可能な実施態様において、アプリケーション起動命令を取得するステップの前に、本方法は、
ロック画面インタフェース上にユーザによって入力されたロック解除命令を取得するステップと、
ロック解除命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するステップと、
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを表示するステップと
をさらに含み、
暗号化アプリケーションアイコンは、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンである。
【0015】
第1の態様に関連して、第1の態様の第7の可能な実施態様において、ロック解除命令に従って、ユーザの生体特徴を能動的に取得するステップの後に、本方法は、
ユーザの生体特徴が取得されない場合、非暗号化アプリケーションアイコンを表示するステップ、または
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、非暗号化アプリケーションアイコンを表示するステップ
をさらに含む。
【0016】
第1の態様の第1の態様から第7の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第1の態様の第8の可能な実施態様において、アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するステップは、
モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するステップと、
モバイル端末が位置する地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または、環境情報が予め設定された環境情報と一致する場合、アプリケーション起動命令に従って、ユーザの生体特徴を能動的に取得するステップと
をさらに含む。
【0017】
第2の態様によれば、モバイル端末のプライバシー保護方法が提供され、本方法は、
ロック画面インタフェース上にユーザによって入力されたロック解除命令を取得するステップと、
ロック解除命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するステップと、
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、ロック解除された第1のインタフェースを提示するステップであって、第1のインタフェースのインタフェース要素は、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを含む、ステップと
を含み、
暗号化アプリケーションアイコンは、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンである。
【0018】
第2の態様に関連して、第2の態様の第1の可能な実施態様において、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、ロック解除された第2のインタフェースが提示される。第2のインタフェースのインタフェース要素は、非暗号化アプリケーションアイコンを含む。
【0019】
第2の態様の第2の態様および第1の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第2の可能な実施態様において、ロック解除命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するステップは、
モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するステップと、
モバイル端末が位置する地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または、環境情報が予め設定された環境情報と一致する場合、アプリケーション起動命令に従って、ユーザの生体特徴を能動的に取得するステップと
をさらに含む。
【0020】
第3の態様によれば、モバイル端末のプライバシー保護装置が提供され、本装置は、
アプリケーション起動命令を取得するように構成された、命令取得部と、
アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、生体特徴取得部と、
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するように構成された、表示部と
を含み、
アプリケーションの暗号化コンテンツリストは、アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストは、アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、アプリケーション内の暗号化コンテンツは、ユーザの取得された生体特徴が、予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツである。
【0021】
第3の態様に関連して、第3の態様の第1の可能な実施態様において、表示部は、ユーザの生体特徴が取得されない場合、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成され、または
表示部は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成されている。
【0022】
第3の態様の第3の態様および第1の可能な実施態様に関連して、第3の態様の第2の可能な実施態様において、生体特徴取得部は、ユーザの顔特徴を能動的に取得するように構成された、撮影サブユニットを含み、または
生体特徴取得部は、ユーザの目の虹彩特徴を能動的に取得するように構成された、撮影サブユニットを含み、または
生体特徴取得部は、ユーザの指紋を能動的に取得するように構成された、指紋取得サブユニットを含む。
【0023】
第3の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第3の態様の第3の可能な実施態様において、指紋取得サブユニットは、モバイル端末のタッチ画面を使用して、非暗号化コンテンツリストを操作する際にユーザによって入力された指紋を能動的に取得するようにさらに構成され、
表示部は、能動的に取得された指紋が予め設定された生体特徴と一致する場合、アプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成されている。
【0024】
第3の態様の第1の可能な実施態様および第3の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第3の態様の第4の可能な実施態様において、命令取得部は、暗号化コンテンツリストの第1のエントリを開くためにユーザによって入力された、第1の命令を取得するようにさらに構成され、
表示部は、第1の命令に従って、第1のエントリに対応するコンテンツを提示するようにさらに構成され、
生体特徴取得部は、第1の命令に従って、ユーザによって入力された生体特徴を取得するようにさらに構成され、
装置は、ユーザによって入力された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、第1のエントリを非暗号化状態に設定するように構成された、設定部をさらに含む。
【0025】
第3の態様の第1の可能な実施態様および第3の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第3の態様の第5の可能な実施態様において、命令取得部は、非暗号化コンテンツリストの第2のエントリを開くためにユーザによって入力された、第2の命令を取得するようにさらに構成され、
表示部は、第2の命令に従って、第2のエントリに対応するコンテンツを提示するようにさらに構成され、
生体特徴取得部は、第2の命令に従って、ユーザによって入力された生体特徴を取得するようにさらに構成され、
設定部は、ユーザによって入力された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、第2のエントリを暗号化状態に設定するようにさらに構成されている。
【0026】
第3の態様の第3の態様から第5の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第3の態様の第6の可能な実施態様において、命令取得部は、ロック画面インタフェース上にユーザによって入力されたロック解除命令を取得するようにさらに構成され、
生体特徴取得部は、ロック解除命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成され、
表示部は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成され、
暗号化アプリケーションアイコンは、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンである。
【0027】
第3の態様に関連して、第3の態様の第7の可能な実施態様において、表示部は、ユーザの生体特徴が取得されない場合、非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成され、または
表示部は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成される。
【0028】
第3の態様の第3の態様から第7の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第3の態様の第8の可能な実施態様において、本装置は、
モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するように構成された、地理的位置および環境情報取得部をさらに含み、
生体特徴取得部は、モバイル端末が位置する地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または、環境情報が予め設定された環境情報と一致する場合、アプリケーション起動命令に従って、ユーザの生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成されている。
【0029】
第4の態様によれば、モバイル端末のプライバシー保護装置が提供され、本装置は、
ロック画面インタフェース上にユーザによって入力されたロック解除命令を取得するように構成された、命令取得部と、
ロック解除命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、生体特徴取得部と、
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、ロック解除された第1のインタフェースを提示するように構成された表示部であって、第1のインタフェースのインタフェース要素は、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを含む、表示部と
を含み、
暗号化アプリケーションアイコンは、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンである。
【0030】
第4の態様に関連して、第4の態様の第1の可能な実施態様において、表示部は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、ロック解除された第2のインタフェースを提示するようにさらに構成されている。第2のインタフェースのインタフェース要素は、非暗号化アプリケーションアイコンを含む。
【0031】
第4の態様の第4の態様および第1の可能な実施態様に関連して、第4の態様の第2の可能な実施態様において、本装置は、
モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するように構成された、地理的位置および環境情報取得部をさらに含み、
生体特徴取得部は、モバイル端末が位置する地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または、環境情報が予め設定された環境情報と一致する場合、アプリケーション起動命令に従って、ユーザの生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成されている。
【0032】
第5の態様によれば、モバイル端末が提供され、モバイル端末は、
アプリケーション起動命令を取得するように構成された、プロセッサと、
アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、入力装置と、
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するように構成された、出力装置と
を含み、
アプリケーションの暗号化コンテンツリストは、アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストは、アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、アプリケーション内の暗号化コンテンツは、ユーザの取得された生体特徴が、予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツである。
【0033】
第5の態様に関連して、第5の態様の第1の可能な実施態様において、出力装置は、ユーザの生体特徴が取得されない場合、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成され、または
出力装置は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成されている。
【0034】
第5の態様および第5の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第5の態様の第2の可能な実施態様において、入力装置は、ユーザの顔特徴を能動的に取得するようにさらに構成され、または
入力装置は、ユーザの目の虹彩特徴を能動的に取得するようにさらに構成され、または
入力装置は、ユーザの指紋を能動的に取得するようにさらに構成されている。
【0035】
第5の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第5の態様の第3の可能な実施態様において、入力装置は、モバイル端末のタッチ画面を使用して、非暗号化コンテンツリストを操作する際にユーザによって入力された指紋を能動的に取得するようにさらに構成され、
出力装置は、能動的に取得された指紋が予め設定された生体特徴と一致する場合、アプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成されている。
【0036】
第5の態様の第1の可能な実施態様および第5の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第5の態様の第4の可能な実施態様において、プロセッサは、暗号化コンテンツリストの第1のエントリを開くためにユーザによって入力された、第1の命令を取得するようにさらに構成され、
出力装置は、第1の命令に従って、第1のエントリに対応するコンテンツを提示するようにさらに構成され、
入力装置は、第1の命令に従って、ユーザによって入力された生体特徴を取得するようにさらに構成され、
プロセッサは、ユーザによって入力された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、第1のエントリを非暗号化状態に設定するようにさらに構成されている。
【0037】
第5の態様の第1の可能な実施態様および第5の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第5の態様の第5の可能な実施態様において、プロセッサは、非暗号化コンテンツリストの第2のエントリを開くためにユーザによって入力された、第2の命令を取得するようにさらに構成され、
出力装置は、第2の命令に従って、第2のエントリに対応するコンテンツを提示するようにさらに構成され、
入力装置は、第2の命令に従って、ユーザによって入力された生体特徴を取得するようにさらに構成され、
プロセッサは、ユーザによって入力された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、第2のエントリを暗号化状態に設定するようにさらに構成されている。
【0038】
第5の態様の第5の態様から第5の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第5の態様の第6の可能な実施態様において、プロセッサは、ロック画面インタフェース上にユーザによって入力されたロック解除命令を取得するようにさらに構成され、
入力装置は、ロック解除命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成され、
出力装置は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成され、
暗号化アプリケーションアイコンは、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンである。
【0039】
第5の態様に関連して、第5の態様の第7の可能な実施態様において、出力装置は、ユーザの生体特徴が取得されない場合、非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成され、または
出力装置は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成されている。
【0040】
第5の態様の第5の態様から第7の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第5の態様の第8の可能な実施態様において、
入力装置は、モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するようにさらに構成され、
入力装置は、モバイル端末が位置する地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または、環境情報が予め設定された環境情報と一致する場合、アプリケーション起動命令に従って、ユーザの生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成されている。
【0041】
第6の態様によれば、モバイル端末が提供され、モバイル端末は、
ロック画面インタフェース上にユーザによって入力されたロック解除命令を取得するように構成された、プロセッサと、
ロック解除命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、入力装置と、
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、ロック解除された第1のインタフェースを提示するように構成された出力装置であって、第1のインタフェースのインタフェース要素は、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを含む、出力装置と
を含み、
暗号化アプリケーションアイコンは、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンである。
【0042】
第6の態様に関連して、第6の態様の第1の可能な実施態様において、出力装置は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、ロック解除された第2のインタフェースを提示するようにさらに構成されている。第2のインタフェースのインタフェース要素は、非暗号化アプリケーションアイコンを含む。
【0043】
第6の態様の第6の態様および第1の可能な実施態様に関連して、第6の態様の第2の可能な実施態様において、入力装置は、モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するようにさらに構成され、
入力装置は、モバイル端末が位置する地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または、環境情報が予め設定された環境情報と一致する場合、アプリケーション起動命令に従って、ユーザの生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成されている。
【0044】
本発明の実施形態は、モバイル端末のプライバシー保護方法を提供する。モバイル端末におけるユーザプライバシーの漏洩を回避し、ユーザプライバシーを保護するために、アプリケーション起動命令が取得された後、ユーザの生体特徴が能動的に取得され、取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、暗号化コンテンツおよび非暗号化コンテンツが表示される。さらに、生体特徴を能動的に取得する方法は、ユーザに容易に認識され得ない。
【0045】
上記一般的な説明および以下の詳細な説明は単なる例であり、本発明の保護範囲を限定することはできないことを理解されたい。
【0046】
本発明の実施形態における、または従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下で、各実施形態または従来技術を説明するのに必要な添付の図面について簡単に記述する。明らかに、以下の説明において添付の図面は単に本発明の一部の実施形態を示しているにすぎず、当業者は、これら添付の図面から難なく他の図面をさらに導出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】本発明の一実施形態に係るモバイル端末のプライバシー保護方法のフローチャートを示す。
図2】本発明の一実施形態に係るコンテンツリストを表示する模式図を示す。
図3】本発明の一実施形態に係る非暗号化コンテンツリストを表示する模式図を示す。
図4】本発明の一実施形態に係るモバイル端末のプライバシー保護方法のフローチャートを示す。
図5】本発明の一実施形態に係るモバイル端末のプライバシー保護方法のフローチャートを示す。
図6】本発明の一実施形態に係る、暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示する模式図を示す。
図7】本発明の一実施形態に係るモバイル端末のプライバシー保護装置の概略構造図を示す。
図8】本発明の一実施形態に係るモバイル端末のプライバシー保護装置の概略構造図を示す。
図9】本発明の一実施形態に係るモバイル端末の概略構造図を示す。
図10】本発明の一実施形態に係るモバイル端末の概略構造図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0048】
本発明の特定の実施形態は、前述の添付図面を使用して示されており、より詳細な説明が以下に提供される。これらの添付の図面および文字での説明は、いかなる方法においても本発明の概念の範囲を限定するものではなく、特定の実施形態を参照して当業者にとって本発明の概念を説明することを意図するものである。
【0049】
以下で、本発明の実施形態における添付の図面に関連して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく一部であるにすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者により難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【0050】
本発明を完全に理解するために、以下の詳細な説明には多くの具体的な詳細が記載されているが、当業者は、本発明がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることを理解すべきである。他の実施形態において、周知の方法、プロセス、構成要素、および回路の詳細な説明は省略し、実施形態は不必要に曖昧にすることなく説明する。
【0051】
本発明の実施形態は、他のユーザに容易に認識されることなく、モバイル端末のユーザプライバシーを保護するためのモバイル端末のプライバシー保護方法および保護装置、並びにモバイル端末を提供する。
【0052】
図1は、本発明の一実施形態に係るモバイル端末のプライバシー保護方法のフローチャートを示す。図1に示すように、本方法は以下のステップを含む。
【0053】
ステップ101:アプリケーション起動命令を取得する。
【0054】
モバイル端末内のアプリケーションユニットはまた、アルバム、ショート・メッセージ・サービス、および通話記録などのアプリケーション(アプリケーション、略してAPP)とも称されることがある。アプリケーションを起動するには、ユーザはアプリケーションアイコンにタッチしてもよく、アプリケーションアイコンがタッチされた後、アプリケーション起動命令が生成される。
【0055】
ステップ102:アプリケーション起動命令に従って、ユーザの生体特徴を能動的に取得する。
【0056】
具体的には、生体特徴を能動的に取得する実施方法では、ユーザに促す必要はなく、ユーザの許可なくユーザの生体特徴を取得することができ、ユーザの生体特徴の入力命令が取得されないときに、ユーザの生体特徴を取得することができる。能動的に取得する方法は比較的目立ちにくく、ユーザに容易に認識されない。
【0057】
ステップ103:ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示する。
【0058】
アプリケーションの暗号化コンテンツリストは、アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストは、アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、アプリケーション内の暗号化コンテンツは、ユーザの取得された生体特徴が、予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツである。要約すると、暗号化コンテンツは、ユーザが他のユーザに見せたくないコンテンツであってもよく、パスワードが設定されていてもよい。
【0059】
ユーザは、アプリケーションユニット内の特定のコンテンツを、暗号化状態または非暗号化状態を含み得る状態に設定してもよい。暗号化コンテンツは、ユーザが他のユーザに見せたくないコンテンツである。例えば、アルバム内の写真の場合、ユーザは、他のユーザに見てほしくない写真にパスワードを設定してもよい。
【0060】
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、提示されないコンテンツは少なくとも1つの要素を含む。要素は、テキスト、画像、ビデオなどであってもよい。一般に、1つの要素は1つのエントリの形態で提示される。暗号化コンテンツリストは、暗号化コンテンツをリストの形態で提示してもよい。
【0061】
本発明の本実施形態において、リストは広義で理解され得る。異なるアプリケーションの場合、コンテンツリストは、異なる形態であってもよく、ストリップリストまたはブロックリストであってもよい。例えば、アプリケーションがショート・メッセージ・サービスまたはインスタント・メッセージ・プログラムである場合、コンテンツリストは、図2に示すストリップ・ショート・メッセージ・サービス・メッセージ・リストのような、送信者の電話番号リストであってもよく、図2に示すリストは単に電話番号または送信者の名前を表示する。アプリケーションがアルバムの場合、コンテンツリストは図3に示す写真のブロックサムネイルリストであってもよく、図3の301と302の両方は写真サムネイルである。アプリケーションが音声録音ソフトウェアまたは音楽再生ソフトウェアである場合、コンテンツリストはファイル名リストであってもよい。
【0062】
本発明の本実施形態に係る方法では、アプリケーション起動命令が受信された後、ユーザの生体特徴が能動的に取得され、取得された生体特徴と予め設定された生体特徴との照合の結果、機密コンテンツおよび非暗号化コンテンツが表示される場合、モバイル端末におけるユーザプライバシーの漏洩を回避することができ、ユーザプライバシーが保護される。さらに、生体特徴を能動的に取得する方法は、ユーザに容易に認識され得ない。
【0063】
本発明の一実施形態において、ステップ103の後、およびユーザの生体特徴を能動的に取得するステップの後に、本方法は、
ユーザの生体特徴が取得されない場合、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストを表示するステップ、または
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストを表示するステップ
をさらに含む。
【0064】
本発明の一実施形態において、ユーザの生体特徴を能動的に取得するステップは、
ユーザの顔特徴を能動的に取得するステップ、または
ユーザの目の虹彩特徴を能動的に取得するステップ、または
ユーザの指紋を能動的に取得するステップ
を含む。
【0065】
指紋は2つの方法で取得することができる。1つは特殊な指紋取得装置を用いて指紋を取得する方法であり、もう1つはモバイル端末の画面を用いて指紋を取得する方法である。モバイル端末の指紋取得装置の位置は、モバイル端末の異なるモデルによって変わる。例えば、iphoneの指紋取得部はhomeキーであり、huaweiの携帯電話の指紋取得部は携帯電話の背面にある。
【0066】
いくつかのモデルの携帯電話の画面は、画面指紋取得装置とみなされてもよく、ユーザの指紋は、モバイル端末の画面上のユーザのタッチによって直接取得されてもよい。画面上のタッチによってユーザの指紋を取得することは、より目立たない。
【0067】
能動的な取得は、モバイル端末のプライバシーを保護し、起こり得る羞恥を回避するために、所有者以外のユーザが、生体特徴が取得されて、その後の検証に使用されることを認識するのを防ぐことができる。
【0068】
本発明の他の実施形態において、生体特徴取得部は、ユーザの音声を取得するように構成された、音声取得部であってもよい。
【0069】
本発明の他の実施形態において、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストを表示するステップの後に、本方法は、
モバイル端末のタッチ画面を使用して、非暗号化コンテンツリストを操作する際にユーザによって入力された指紋を能動的に取得するステップと、
能動的に取得された指紋が予め設定された生体特徴と一致する場合、アプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するステップと
をさらに含む。
【0070】
アプリケーションの起動時に所有者がカメラに直面していない場合、または光の問題や距離の問題がある場合、カメラで取得された顔特徴または虹彩特徴がぼやけたり歪んだりすることがあり、または能動的に取得された指紋がぼやける。したがって、その後の照合はほとんど成功し得ず、その結果、所有者はすべての所望の情報をほとんど得ることができない。本発明の本実施形態において、上述の問題により非暗号化コンテンツリストが表示された後、誤った判断によって所有者にもたらされる不都合を回避するために、非暗号化コンテンツリストのエントリが選択されると、ユーザの指紋は、モバイル端末の画面上のユーザのタッチによって能動的に取得される。
【0071】
本発明の一実施形態において、アプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するステップの後に、本方法は、
暗号化コンテンツリストの第1のエントリを開くためにユーザによって入力された、第1の命令を取得するステップと、
第1の命令に従って、第1のエントリに対応するコンテンツを提示するステップと、
第1の命令に従って、ユーザによって入力された生体特徴を取得するステップと、
ユーザによって入力された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、第1のエントリを非暗号化状態に設定するステップと
をさらに含む。
【0072】
本発明の他の実施形態において、アプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するステップの後に、本方法は、
非暗号化コンテンツリストの第2のエントリを開くためにユーザによって入力された、第2の命令を取得するステップと、
第2の命令に従って、第2のエントリに対応するコンテンツを提示するステップと、
第2の命令に従って、ユーザによって入力された生体特徴を取得するステップと、
ユーザによって入力された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、第2のエントリを暗号化状態に設定するステップと
をさらに含む。
【0073】
暗号化コンテンツおよび非暗号化コンテンツを視聴した後、リスト内のエントリを選択するとき、所有者は、生体特徴を能動的に入力することによって選択されたエントリの状態を変更してもよい、すなわち暗号化コンテンツを非暗号化コンテンツに設定してもよく、または非暗号化コンテンツを暗号化コンテンツに設定してもよい。例えば、ユーザは、プライバシーコンテンツリスト内の写真を開き、ユーザが写真を見ると、再び指でhomeキーをタッチして、指紋採取コマンドを能動的にトリガしたり、または、画面をタッチし、短時間の間、画面を保持して、画面指紋採取コマンドを能動的にトリガする。指紋照合が成功した後、写真の状態は切り替えられてもよく、写真が暗号化されている場合は、写真の状態は非暗号化状態に切り替えられてもよく、写真が暗号化されていない場合は、写真の状態は暗号化状態に切り替えられてもよい。本実施形態において、生体特徴取得コマンドを能動的にトリガすることによってアプリケーションコンテンツの暗号化状態または非暗号化状態を切り替える方法は、簡便で、効率的で、比較的目立たなく、他のユーザに容易に認識されない。
【0074】
本発明の一実施形態において、アプリケーション起動命令を受信するステップの前に、本方法は、
ロック画面インタフェース上にユーザによって入力されたロック解除命令を取得するステップと、
ロック解除命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するステップと、
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを表示するステップと
をさらに含む。
【0075】
暗号化アプリケーションアイコンは、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンである。
【0076】
ロック解除命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するステップの後に、本方法は、
ユーザの生体特徴が取得されない場合、非暗号化アプリケーションアイコンを表示するステップ、または
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、非暗号化アプリケーションアイコンを表示するステップ
をさらに含む。
【0077】
本発明の一実施形態において、アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するステップは、
モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するステップと、
モバイル端末が位置する地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または、環境情報が予め設定された環境情報と一致する場合、アプリケーション起動命令に従って、ユーザの生体特徴を能動的に取得するステップと
をさらに含む。
【0078】
一般に、ユーザは、モバイル端末におけるアプリケーションのアイコンをタッチしてアプリケーションを起動する。本実施形態に係る方法では、ロック解除命令が受信された後、ユーザの生体特徴が能動的に取得され、生体特徴が取得されたか否かと、取得された生体特徴と予め設定された生体特徴の照合状態とに応じて、異なるアプリケーションアイコンが表示される。所有者が他のユーザに見せたくないまたは使用してほしくないアプリケーションを隠すことができ、モバイル端末におけるユーザプライバシーの漏洩をさらに回避して、ユーザプライバシーを保護することができる。さらに、能動的に取得する方法は、ユーザに容易に認識され得ない。
【0079】
図4は、本発明の一実施形態に係るモバイル端末のプライバシー保護方法のフローチャートを示す。図4に示すように、本方法は以下のステップを含む。
【0080】
ステップ401:ロック画面インタフェース上にユーザによって入力されたロック解除命令を取得する。
【0081】
ステップ402:ロック解除命令に従って、ユーザの生体特徴を能動的に取得する。
【0082】
ステップ403:ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、ロック解除された第1のインタフェースを提示し、ここで、第1のインタフェースのインタフェース要素は、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを含む。
【0083】
暗号化アプリケーションアイコンは、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンである。
【0084】
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、ロック解除された第2のインタフェースが提示される。第2のインタフェースのインタフェース要素は、非暗号化アプリケーションアイコンを含む。
【0085】
一般に、ユーザは、モバイル端末におけるアプリケーションのアイコンをタッチしてアプリケーションを起動する。本実施形態に係る方法では、ロック解除命令が受信された後、ユーザの生体特徴が能動的に取得され、生体特徴が取得されたか否かと、取得された生体特徴と予め設定された生体特徴の照合状態とに従って、異なるインタフェースが表示され、異なるアプリケーションアイコンが異なるインタフェース上に表示される。所有者が他のユーザに見せたくないまたは使用してほしくないアプリケーションを隠すことができ、モバイル端末におけるユーザプライバシーの漏洩をさらに回避して、ユーザプライバシーを保護することができる。さらに、能動的に取得する方法は、ユーザに容易に認識され得ない。
【0086】
本発明の一実施形態において、ロック解除命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するステップは、
モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するステップと、
モバイル端末が位置する地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または、環境情報が予め設定された環境情報と一致する場合、アプリケーション起動命令に従って、ユーザの生体特徴を能動的に取得するステップと
をさらに含む。
【0087】
ユーザプライバシーをさらに保護するために、表示されるコンテンツは、モバイル端末の地理的位置情報および環境情報に従って決定され得る。環境情報は、温度、湿度、高度などを含んでもよい。
【0088】
図5は、本発明の一実施形態に係るモバイル端末のプライバシー保護方法のフローチャートを示す。図5に示す方法は、指紋採取を例に説明する。図5に示すように、本方法は以下のステップを含む。
【0089】
ステップ501:ロック画面インタフェース上にユーザによって入力されたロック解除命令を取得する。
【0090】
ステップ502:ロック解除命令に従って、画面上のユーザのタッチにより、ユーザの指紋を能動的に取得する。
【0091】
ステップ503:指紋が取得されたかどうかを判定し、指紋が取得されない場合、ステップ504を実行し、指紋が取得されない場合、ステップ505を実行する。
【0092】
ステップ504:非暗号化コンテンツリストを表示し、ステップ507を実行する。
【0093】
図3に示す本発明の一実施形態に係る非暗号化コンテンツリストを表示する模式図を参照すると、図3に示すアプリケーションシナリオはアルバムを例として使用する。図3に示すように、非暗号化コンテンツは、ユーザ設定に従って2つの写真301および302のみを含む。
【0094】
ステップ505:取得された指紋が保存された指紋と一致するかどうかを判定し、取得された指紋が保存された指紋と一致する場合、ステップ506を実行し、取得された指紋が保存された指紋と一致しない場合、ステップ507を実行する。
【0095】
ステップ506:暗号化コンテンツリストと非暗号化コンテンツリストを表示する。
【0096】
図6は、本発明の一実施形態に係る、暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示する模式図を示す。図6に示されるアプリケーションシナリオは、図3に示されるシナリオと同じである。図6に示すように、ユーザ設定によれば、暗号化されていない写真は301および302であり、暗号化された写真は303,304などである。
【0097】
ステップ507:非暗号化リストからユーザによる写真サムネイルの選択を受信し、画面上のユーザのタッチにより能動的に指紋を取得し、ステップ503を実行する。
【0098】
本発明の本実施形態に係るモバイル端末のプライバシー保護方法は、ユーザに容易に認識されることなくモバイル端末のプライバシーを保護することができる。
【0099】
図7は、本発明の一実施形態に係るモバイル端末のプライバシー保護装置の概略構造図を示す。図7に示すように、本装置は、
アプリケーション起動命令を取得するように構成された、命令取得部701と、
アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、生体特徴取得部702と、
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するように構成された、表示部703と
を含む。
【0100】
アプリケーションの暗号化コンテンツリストは、アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストは、アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、アプリケーション内の暗号化コンテンツは、ユーザの取得された生体特徴が、予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツである。
【0101】
表示部703は、ユーザの生体特徴が取得されない場合、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成され、または
表示部703は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成される。
【0102】
本発明の一実施形態において、生体特徴取得部702は、ユーザの顔特徴を能動的に取得するように構成された、撮影サブユニットを含み、または
生体特徴取得部702は、ユーザの目の虹彩特徴を能動的に取得するように構成された、撮影サブユニットを含み、または
生体特徴取得部702は、ユーザの指紋を能動的に取得するように構成された、指紋取得サブユニットを含む。
【0103】
本発明の一実施形態において、指紋取得サブユニット702は、非暗号化コンテンツリストの操作時に、モバイル端末のタッチ画面を使用して、ユーザによって入力された指紋を能動的に取得するようにさらに構成される。
【0104】
表示部703は、能動的に取得された指紋が予め設定された生体特徴と一致する場合、アプリケーションの暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成される。
【0105】
本発明の一実施形態において、命令取得部701は、暗号化コンテンツリストの第1のエントリを開くためにユーザによって入力された第1の命令を取得するようにさらに構成される。
【0106】
表示部703は、第1の命令に従って、第1のエントリに対応するコンテンツを提示するようにさらに構成される。
【0107】
生体特徴取得部702は、第1の命令に従って、ユーザによって入力された生体特徴を取得するようにさらに構成される。
【0108】
本装置は、ユーザによって入力された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、第1のエントリを非暗号化状態に設定するように構成された、設定部をさらに含む。
【0109】
命令取得部701は、非暗号化コンテンツリスト内の第2のエントリを開くためにユーザによって入力された第2の命令を取得するようにさらに構成される。
【0110】
表示部703は、第2の命令に従って、第2のエントリに対応するコンテンツを提示するようにさらに構成される。
【0111】
生体特徴取得部702は、第2の命令に従って、ユーザによって入力された生体特徴を取得するようにさらに構成される。
【0112】
設定部703は、ユーザによって入力された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、第2のエントリを暗号化状態に設定するようにさらに構成される。
【0113】
本発明の一実施形態において、命令取得部701は、ロック画面インタフェース上でユーザによって入力されたロック解除命令を取得するようにさらに構成される。
【0114】
生体特徴取得部702は、ロック解除命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成される。
【0115】
表示部703は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成される。
【0116】
暗号化アプリケーションアイコンは、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンである。
【0117】
表示部703は、ユーザの生体特徴が取得されない場合、非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成され、または
表示部703は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成される。
【0118】
本装置は、
モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するように構成された、地理的位置および環境情報取得部をさらに含む。
【0119】
生体特徴取得部は、モバイル端末が位置する地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または環境情報が予め設定された環境情報と一致する場合、アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成される。
【0120】
地理的位置情報および環境情報を取得することは、本発明の本実施形態のセキュリティをさらに改善することができる。
【0121】
図8は、本発明の一実施形態に係るモバイル端末の保護装置の概略構造図を示す。図8に示すように、本装置は、
ロック画面インタフェース上でユーザによって入力されたロック解除命令を取得するように構成された、命令取得部801と、
ロック解除命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、生体特徴取得部802と、
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、ロック解除された第1のインタフェースを提示するように構成された、表示部803であって、第1のインタフェースのインタフェース要素は、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを含む、表示部と
を含む。
【0122】
暗号化アプリケーションアイコンは、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンである。
【0123】
表示部803は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、ロック解除された第2のインタフェースを提示するようにさらに構成される。第2のインタフェースのインタフェース要素は、非暗号化アプリケーションアイコンを含む。
【0124】
本発明の一実施形態において、本装置は、
モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するように構成された、地理的位置および環境情報取得部をさらに含む。
【0125】
生体特徴取得部は、モバイル端末が位置する地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または環境情報が予め設定された環境情報と一致する場合、アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成される。
【0126】
本発明の本実施形態に係るモバイル端末のプライバシー保護装置は、羞恥を回避するために、他のユーザに容易に認識されることなくモバイル端末のプライバシーを保護することができる。
【0127】
図9は、本発明の一実施形態に係るモバイル端末の概略構造図を示す。図9に示すように、モバイル端末は、
アプリケーション起動命令を取得するように構成された、プロセッサ901と、
アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、入力装置902と、
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストを表示するように構成された、出力装置903と
を含む。
【0128】
アプリケーションの暗号化コンテンツリストは、アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストは、アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、アプリケーション内の暗号化コンテンツは、ユーザの取得された生体特徴が、予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツである。
【0129】
本発明の一実施形態において、出力装置902は、ユーザの生体特徴が取得されない場合、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成され、または
出力装置903は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成される。
【0130】
本発明の一実施形態において、入力装置902は、ユーザの顔特徴を能動的に取得するようにさらに構成され、または
入力装置902は、ユーザの目の虹彩特徴を能動的に取得するようにさらに構成され、または
入力装置902は、ユーザの指紋を能動的に取得するようにさらに構成される。
【0131】
本発明の一実施形態において、入力装置902は、非暗号化コンテンツリストの操作時に、モバイル端末のタッチ画面を使用して、ユーザによって入力された指紋を能動的に取得するようにさらに構成される。
【0132】
出力装置903は、能動的に取得された指紋が予め設定された生体特徴と一致する場合、アプリケーションの暗号化コンテンツリストを表示するようにさらに構成される。
【0133】
本発明の一実施形態において、プロセッサ901は、暗号化コンテンツリストの第1のエントリを開くためにユーザによって入力された第1の命令を取得するようにさらに構成される。
【0134】
出力装置903は、第1の命令に従って、第1のエントリに対応するコンテンツを提示するようにさらに構成される。
【0135】
入力装置902は、第1の命令に従って、ユーザによって入力された生体特徴を取得するようにさらに構成される。
【0136】
プロセッサ901は、ユーザによって入力された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、第1のエントリを非暗号化状態に設定するようにさらに構成される。
【0137】
プロセッサ901は、非暗号化コンテンツリスト内の第2のエントリを開くためにユーザによって入力された第2の命令を取得するようにさらに構成される。
【0138】
出力装置903は、第2の命令に従って、第2のエントリに対応するコンテンツを提示するようにさらに構成される。
【0139】
入力装置902は、第2の命令に従って、ユーザによって入力された生体特徴を取得するようにさらに構成される。
【0140】
プロセッサ901は、ユーザによって入力された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、第2のエントリを暗号化状態に設定するようにさらに構成される。
【0141】
本発明の一実施形態において、プロセッサは、ロック画面インタフェース上でユーザによって入力されたロック解除命令を取得するようにさらに構成される。
【0142】
入力装置902は、ロック解除命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成される。
【0143】
出力装置903は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成される。
【0144】
暗号化アプリケーションアイコンは、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンである。
【0145】
本発明の一実施形態において、出力装置903は、ユーザの生体特徴が取得されない場合、非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成され、または
出力装置903は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、非暗号化アプリケーションアイコンを表示するようにさらに構成される。
【0146】
本発明の一実施形態において、入力装置902は、モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するようにさらに構成される。
【0147】
入力装置902は、モバイル端末が位置する地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または環境情報が予め設定された環境情報と一致する場合、アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成される。
【0148】
図10は、本発明の一実施形態に係るモバイル端末の概略構造図を示す。図10に示すように、モバイル端末は、
ロック画面インタフェース上でユーザによって入力されたロック解除命令を取得するように構成された、プロセッサ1001と、
ロック解除命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するように構成された、入力装置1002と、
ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、ロック解除された第1のインタフェースを提示するように構成された、出力装置1003であって、第1のインタフェースのインタフェース要素は、暗号化アプリケーションアイコンおよび非暗号化アプリケーションアイコンを含む、出力装置と
を含む。
【0149】
暗号化アプリケーションアイコンは、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないアプリケーションアイコンである。
【0150】
本発明の一実施形態において、出力装置1003は、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致しない場合、ロック解除された第2のインタフェースを提示するようにさらに構成される。第2のインタフェースのインタフェース要素は、非暗号化アプリケーションアイコンを含む。
【0151】
本発明の一実施形態において、入力装置1002は、モバイル端末が位置する地理的位置および環境に関する情報を取得するようにさらに構成される。
【0152】
入力装置1002は、モバイル端末が位置する地理的位置に関する情報が予め設定された地理的位置情報と一致する場合、および/または環境情報が予め設定された環境情報と一致する場合、アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴を能動的に取得するようにさらに構成される。
【0153】
本発明に係るモバイル端末は、羞恥を回避するために、ユーザのプライバシーを保護することができ、プライバシー保護は他のユーザに容易に認識されない。
【0154】
本発明の実施形態は、モバイル端末のプライバシー保護方法および装置、並びにモバイル端末を提供する。アプリケーション起動命令が取得され、アプリケーション起動命令に従ってユーザの生体特徴が能動的に取得され、ユーザの取得された生体特徴が予め設定された生体特徴と一致する場合、対応するアプリケーションの暗号化コンテンツリストおよび非暗号化コンテンツリストが表示される。アプリケーションの暗号化コンテンツリストは、アプリケーション内の暗号化コンテンツに従って生成され、アプリケーションの非暗号化コンテンツリストは、アプリケーション内の非暗号化コンテンツに従って生成され、アプリケーション内の暗号化コンテンツは、ユーザの取得された生体特徴が、予め設定された生体特徴と一致しない場合に提示されないコンテンツである。本発明は、不必要な羞恥を回避し、ユーザの使用経験を改善するために、容易に認識されることなく、モバイル端末のプライバシーを保護することができる。
【0155】
システムの実施形態は基本的に方法の実施形態に対応する。関連部品に関しては、方法の実施形態の部品を参照することができる。記載されたシステムの実施形態は単なる一例にすぎない。別々の部品として記述されたユニットは物理的に分離している場合もそうではない場合もあり、ユニットとして表された部品は物理的ユニットである場合もそうではない場合もあり、一箇所に位置する場合もあり、複数のネットワークユニット上に分散される場合もある。モジュールの一部または全部を、各実施形態の解決策の目的を達成するための実際の必要に応じて選択することもできる。当業者は、本発明の実施形態を難なく理解し、実現することができる。
【0156】
本発明は、コンピュータによって実行される実行可能なコンピュータ命令、例えばプログラムモジュールの一般的な文脈で説明することができる。一般に、プログラムユニットは、特定のタスクを実行するため、または特定の抽象データ型を実装するためのルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。本発明は、通信ネットワークを介して接続されたリモート処理装置によってタスクが実行される分散コンピューティング環境においても実施されてもよい。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、記憶装置を含む、ローカルとリモート両方のコンピュータ記憶媒体に配置されてもよい。
【0157】
当業者は、方法の各実施形態の各ステップの全部または一部を関連ハードウェアに命令するプログラムによって実現することができることを理解するであろう。プログラムは、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。
【0158】
本明細書において、第1や第2といった関係語は、あるエンティティもしくは操作を別のエンティティもしくは操作と区別するために使用されるにすぎず、必ずしも、これらのエンティティ間もしくは操作間に任意の実際の関係もしくは順番が存在することを必要とし、もしくは意味するとは限らないことに留意すべきである。加えて、「include」、「comprise」という用語、またはこれらの任意の他の変形は、非排他的包含を対象とするためのものであり、そのため、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、もしくは装置は、それらの要素を含むのみならず、明記されていない他の要素も含み、または、そうしたプロセス、方法、物品、もしくは装置に固有の要素をさらに含むものである。「includes a ...」の後に続く要素は、さらなる制約条件がなければ、当該要素を含むプロセス、方法、物品または装置における追加的な同一の要素の存在を除外するものではない。
【0159】
要するに、以上の説明は単に本発明の実施形態の例示にすぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本明細書では、具体例を用いて本発明の原理および実施態様が説明されている。前述の実施形態の説明は、単に、本発明の方法および中核となる思想の理解を助けるためのものにすぎない。加えて、当業者は、本発明の思想に従えば、具体的な実施態様および適用範囲に対して変更を加えることもできる。したがって、本明細書の内容を本発明に対する限定として解釈してはならない。したがって、本明細書の内容を本発明に対する限定として解釈してはならない。本発明の趣旨および原理を逸脱することなくなされるあらゆる改変、等価の置換、または改善は、本発明の保護範囲内に含まれるものである。
【符号の説明】
【0160】
301、302 写真
701、801 命令取得部
702、802 生体特徴取得部、指紋取得サブユニット
703、803 表示部
901、1001 プロセッサ
902、1002 入力装置
903、1003 出力装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10