(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の譲歩期間が分散フレーム間スペース(DIFS)期間またはポイント協調機能(PCF)フレーム間スペース(PIFS)期間を備える、請求項1に記載の装置。
前記処理システムは、前記フレーム中のインジケーションに基づいて、前記譲歩期間の前記選択が前記フレームの前記決定された意図された受信者に少なくとも部分的に基づくべきであるかどうかを決定するように構成された、請求項1に記載の装置。
前記情報は、前記フレームのプリアンブル中に、前記フレームがアップリンクまたはダウンリンクのためのものであるという第1のインジケーションと色の第2のインジケーションとを含み、
前記処理システムが、前記第1のインジケーションと前記第2のインジケーションとに基づいて前記フレームの前記意図された受信者を決定するように構成された、請求項1に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[0028]添付の図面を参照しながら本開示の様々な態様が以下でより十分に説明される。ただし、本開示は、多くの異なる形態で実施され得、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように与えられる。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の他の態様と組み合わせられるにせよ、本明細書で開示される本開示のいかなる態様をもカバーするものであることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載の態様をいくつ使用しても、装置は実装され得、または方法は実施され得る。さらに、本開示の範囲は、本明細書に記載される本開示の様々な態様に加えてまたはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施されるそのような装置または方法をカバーするものとする。本明細書で開示される本開示のいずれの態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって実施され得ることを理解されたい。
【0020】
[0029]本開示の態様は、一般に、意図された受信者がそれが意図された受信者でなかった場合よりも短い譲歩期間を選択することを可能にし得る譲歩期間を選択するための技法に関する。技法は、EIFS免除のためのルールのセットを定義することと見なされ得る。
【0021】
[0030]本明細書でより詳細に説明されるように、装置は、媒体上で受信されたフレームを取得し、フレームを処理するときにエラーの発生を検出し、フレーム中に含まれる情報に基づいて装置がフレームの意図された受信者であることを決定し、決定に少なくとも部分的に基づいて、エラーを検出した後に、装置が媒体上で送信することをその間に控える、譲歩期間を選択し得る。
【0022】
[0031]「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。
【0023】
[0032]本明細書では特定の態様が説明されるが、これらの態様の多くの変形および置換は本開示の範囲内に入る。好適な態様のいくつかの利益および利点が説明されるが、本開示の範囲は特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、様々なワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および送信プロトコルに広く適用可能であるものとし、それらのうちのいくつかが例として、図および好適な態様についての以下の説明において示される。発明を実施するための形態および図面は、本開示を限定するものではなく説明するものにすぎず、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲およびそれの均等物によって定義される。
【0024】
[0033]本明細書で説明される技法は、直交多重化方式に基づく通信システムを含む様々なブロードバンドワイヤレス通信システムのために使用され得る。そのような通信システムの例としては、空間分割多元接続(SDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、およびシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システムがある。SDMAシステムは、複数のユーザ端末に属するデータを同時に送信するために十分に異なる方向を利用し得る。TDMAシステムは、送信信号を異なるタイムスロットに分割することによって、複数のユーザ端末が同じ周波数チャネルを共有することを可能にし得、各タイムスロットは異なるユーザ端末に割り当てられる。OFDMAシステムは、全システム帯域幅を複数の直交サブキャリアに区分する変調技法である、直交周波数分割多重化(OFDM)を利用する。これらのサブキャリアは、トーン、ビンなどと呼ばれることもある。OFDMでは、各サブキャリアは独立してデータで変調され得る。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅にわたって分散されたサブキャリア上で送信するためのインターリーブFDMA(IFDMA)、隣接するサブキャリアのブロック上で送信するための局所FDMA(LFDMA)、または隣接するサブキャリアの複数のブロック上で送信するための拡張FDMA(EFDMA)を利用し得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、SC−FDMAでは時間領域で送られる。
【0025】
[0034]本明細書の教示は、様々なワイヤードまたはワイヤレス装置(たとえば、ノード)に組み込まれ得る(たとえば、その装置内に実装されるか、またはその装置によって実行され得る)。いくつかの態様では、本明細書の教示に従って実装されるワイヤレスノードは、アクセスポイントまたはアクセス端末を備え得る。
【0026】
[0035]アクセスポイント(「AP」)は、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、発展型ノードB(eNB)、基地局コントローラ(「BSC」)、基地トランシーバ局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、基本サービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、無線基地局(「RBS」)、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。
【0027】
[0036]アクセス端末(「AT」)は、加入者局、加入者ユニット、移動局(MS)、リモート局、リモート端末、ユーザ端末(UT)、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器(UE)、ユーザ局、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、局(「STA」)、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備え得る。したがって、本明細書で教示される1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラーフォンまたはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、タブレット、ポータブル通信デバイス、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、個人情報端末)、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽もしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、全地球測位システム(GPS)デバイス、あるいはワイヤレスまたはワイヤード媒体を介して通信するように構成された他の好適なデバイスに組み込まれ得る。いくつかの態様では、ATはワイヤレスノードであり得る。そのようなワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクを介した、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなど、ワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を与え得る。
例示的なワイヤレス通信システム
[0037]
図1は、本開示の態様が実行され得るシステム100を示す。たとえば、アクセスポイント110は、ユーザ端末120にフレームを送り得る。ユーザ端末120は、フレームを受信し、フレームを処理するときにエラーを検出し得る。別の例では、ユーザ端末120が、アクセスポイント110にフレームを送り得、アクセスポイント110は、それを受信し、フレームを処理するときにエラーを検出する。
【0028】
[0038]システム100は、たとえば、アクセスポイントとユーザ端末とをもつ多元接続多入力多出力(MIMO)システム100であり得る。簡単のために、
図1にはただ1つのアクセスポイント110が示されている。アクセスポイントは、概して、ユーザ端末と通信する固定局であり、基地局または何らかの他の用語で呼ばれることもある。ユーザ端末は、固定式または移動可能であり得、移動局、ワイヤレスデバイス、または何らかの他の用語で呼ばれることもある。アクセスポイント110は、ダウンリンクおよびアップリンク上で所与の瞬間において1つまたは複数のユーザ端末120と通信し得る。ダウンリンク(すなわち、順方向リンク)はアクセスポイントからユーザ端末への通信リンクであり、アップリンク(すなわち、逆方向リンク)はユーザ端末からアクセスポイントへの通信リンクである。ユーザ端末はまた、別のユーザ端末とピアツーピアで通信し得る。
【0029】
[0039]システムコントローラ130は、これらのAPおよび/または他のシステムのために協調および制御を行い得る。APは、たとえば、無線周波数電力、チャネル、認証、およびセキュリティに対する調整を扱い得るシステムコントローラ130によって管理され得る。システムコントローラ130は、バックホールを介してAPと通信し得る。APはまた、たとえば、ワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して直接または間接的に互いに通信し得る。
【0030】
[0040]以下の開示の部分は、空間分割多元接続(SDMA)によって通信することが可能なユーザ端末120について説明するが、いくつかの態様では、ユーザ端末120は、SDMAをサポートしないいくつかのユーザ端末をも含み得る。したがって、そのような態様では、AP110は、SDMAユーザ端末と非SDMAユーザ端末の両方と通信するように構成され得る。この手法は、好都合なことに、より新しいSDMAユーザ端末が適切と見なされるときに導入されることを可能にしながら、より古いバージョンのユーザ端末(「レガシー」局)が企業において展開されたままであることを可能にし、それらの有効寿命を延長し得る。
【0031】
[0041]システム100は、ダウンリンクおよびアップリンク上でのデータ送信のために複数の送信アンテナと複数の受信アンテナとを採用する。アクセスポイント110は、N
ap個のアンテナを装備し、ダウンリンク送信では多入力(MI)を表し、アップリンク送信では多出力(MO)を表す。K個の選択されたユーザ端末120のセットは、ダウンリンク送信では多出力をまとめて表し、アップリンク送信では多入力をまとめて表す。純粋なSDMAの場合、K個のユーザ端末のためのデータシンボルストリームが、何らかの手段によって、コード、周波数または時間において多重化されない場合、N
ap≧K≧1が成り立つことが望まれる。TDMA技法、CDMAを用いた異なるコードチャネル、OFDMを用いたサブバンドの独立セットなどを使用してデータシンボルストリームが多重化され得る場合、KはN
apよりも大きくなり得る。各選択されたユーザ端末は、アクセスポイントにユーザ固有データを送信し、および/またはアクセスポイントからユーザ固有データを受信する。概して、各選択されたユーザ端末は、1つまたは複数のアンテナを装備し得る(すなわち、N
ut≧1)。K個の選択されたユーザ端末は、同じまたは異なる数のアンテナを有することができる。
【0032】
[0042]システム100は、時分割複信(TDD)システムまたは周波数分割複信(FDD)システムであり得る。TDDシステムの場合、ダウンリンクとアップリンクは同じ周波数帯域を共有する。FDDシステムの場合、ダウンリンクとアップリンクは異なる周波数帯域を使用する。MIMOシステム100はまた、送信のために単一のキャリアまたは複数のキャリアを利用し得る。各ユーザ端末は、(たとえば、コストを抑えるために)単一のアンテナを装備するか、または(たとえば、追加コストがサポートされ得る場合)複数のアンテナを装備し得る。システム100はまた、送信/受信を異なるタイムスロットに分割することによって、ユーザ端末120が同じ周波数チャネルを共有する場合、TDMAシステムであり得、各タイムスロットは異なるユーザ端末120に割り当てられる。
【0033】
[0043]
図2は、本開示の態様を実装するために使用され得る、
図1に示されているAP110とUT120との例示的な構成要素を示す。AP110とUT120との1つまたは複数の構成要素は、本開示の態様を実施するために使用され得る。たとえば、アクセスポイント110のアンテナ224、Tx/Rx222、プロセッサ210、220、240、242、および/またはコントローラ230は、本明細書で説明され、
図7および
図7A、ならびに
図8および
図8Aに関して示されている動作を実行するために使用され得る。同様に、ユーザ端末120のアンテナ252、Tx/Rx254、プロセッサ260、270、288、および290、ならびに/またはコントローラ280は、本明細書で説明され、
図7および
図7A、ならびに
図8および
図8Aに関して示されている動作を実行するために使用され得る。
【0034】
[0044]
図2は、MIMOシステム100におけるアクセスポイント110と2つのユーザ端末120mおよび120xのブロック図を示す。アクセスポイント110はN
t個のアンテナ224a〜224apを装備する。ユーザ端末120mはN
ut,m個のアンテナ252ma〜252muを装備し、ユーザ端末120xはN
ut,x個のアンテナ252xa〜252xuを装備する。アクセスポイント110は、ダウンリンクでは送信エンティティであり、アップリンクでは受信エンティティである。各ユーザ端末120は、アップリンクでは送信エンティティであり、ダウンリンクでは受信エンティティである。本明細書で使用される「送信エンティティ」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを送信することが可能な独立動作型の装置またはデバイスであり、「受信エンティティ」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを受信することが可能な独立動作型の装置またはデバイスである。以下の説明では、下付き文字「dn」はダウンリンクを示し、下付き文字「up」はアップリンクを示し、N
up個のユーザ端末がアップリンク上での同時送信のために選択され、N
dn個のユーザ端末がダウンリンク上での同時送信のために選択され、N
upはN
dnに等しいことも等しくないこともあり、N
upおよびN
dnは、静的値であり得るか、またはスケジューリング間隔ごとに変化することがある。ビームステアリングまたは何らかの他の空間処理技法がアクセスポイントおよびユーザ端末において使用され得る。
【0035】
[0045]アップリンク上で、アップリンク送信のために選択された各ユーザ端末120において、送信(TX)データプロセッサ288は、データソース286からトラフィックデータを受信し、コントローラ280から制御データを受信する。コントローラ280はメモリ282と結合され得る。TXデータプロセッサ288は、ユーザ端末のために選択されたレートに関連するコーディングおよび変調方式に基づいてユーザ端末のためのトラフィックデータを処理(たとえば、符号化、インターリーブ、および変調)し、データシンボルストリームを与える。TX空間プロセッサ290は、データシンボルストリームに対して空間処理を実行し、N
ut,m個の送信シンボルストリームをN
ut,m個のアンテナに与える。各送信機ユニット(TMTR)254は、アップリンク信号を生成するために、それぞれの送信シンボルストリームを受信し、処理(たとえば、アナログ変換、増幅、フィルタ処理、および周波数アップコンバート)する。N
ut,m個の送信機ユニット254は、N
ut,m個のアンテナ252からアクセスポイントへの送信のためのN
ut,m個のアップリンク信号を与える。
【0036】
[0046]N
up個のユーザ端末が、アップリンク上での同時送信のためにスケジュールされ得る。これらのユーザ端末の各々は、それのデータシンボルストリームに対して空間処理を実行し、アップリンク上で送信シンボルストリームのそれのセットをアクセスポイントに送信する。
【0037】
[0047]アクセスポイント110において、N
ap個のアンテナ224a〜224apは、アップリンク上で送信するすべてのN
up個のユーザ端末からアップリンク信号を受信する。各アンテナ224は、受信信号をそれぞれの受信機ユニット(RCVR)222に与える。各受信機ユニット222は、送信機ユニット254によって実行される処理と相補的な処理を実行し、受信シンボルストリームを与える。RX空間プロセッサ240は、N
ap個の受信機ユニット222からのN
ap個の受信シンボルストリームに対して受信機空間処理を実行し、N
up個の復元アップリンクデータシンボルストリームを与える。受信機空間処理は、チャネル相関行列反転(CCMI:channel correlation matrix inversion)、最小平均2乗誤差(MMSE:minimum mean square error)、ソフト干渉消去(SIC:soft interference cancellation)、または何らかの他の技法に従って実行される。各復元アップリンクデータシンボルストリームは、それぞれのユーザ端末によって送信されたデータシンボルストリームの推定値である。RXデータプロセッサ242は、復号データを取得するために、各復元アップリンクデータシンボルストリームのために使用されたレートに応じてそのストリームを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)する。各ユーザ端末のための復号データは、記憶のためにデータシンク244に与えられ、および/またはさらなる処理のためにコントローラ230に与えられ得る。コントローラ230はメモリ232と結合され得る。
【0038】
[0048]ダウンリンク上で、アクセスポイント110において、TXデータプロセッサ210が、ダウンリンク送信のためにスケジュールされたN
dn個のユーザ端末のためのトラフィックデータをデータソース208から受信し、コントローラ230から制御データを受信し、場合によってはスケジューラ234から他のデータを受信する。様々なタイプのデータが異なるトランスポートチャネル上で送られ得る。TXデータプロセッサ210は、各ユーザ端末のために選択されたレートに基づいてそのユーザ端末のためのトラフィックデータを処理(たとえば、符号化、インターリーブ、および変調)する。TXデータプロセッサ210はN
dn個のダウンリンクデータシンボルストリームをN
dn個のユーザ端末に与える。TX空間プロセッサ220は、N
dn個のダウンリンクデータシンボルストリームに対して(本開示で説明されるプリコーディングまたはビームフォーミングなどの)空間処理を実行し、N
ap個の送信シンボルストリームをN
ap個のアンテナに与える。各送信機ユニット222は、ダウンリンク信号を生成するために、それぞれの送信シンボルストリームを受信し、処理する。N
ap個のアンテナ224からユーザ端末への送信のためのN
ap個のダウンリンク信号を与えるN
ap個の送信機ユニット222。各ユーザ端末のための復号データは、記憶のためにデータシンク272に与えられ、および/またはさらなる処理のためにコントローラ280に与えられ得る。
【0039】
[0049]各ユーザ端末120において、N
ut,m個のアンテナ252はアクセスポイント110からN
ap個のダウンリンク信号を受信する。各受信機ユニット254は、関連するアンテナ252からの受信信号を処理し、受信シンボルストリームを与える。RX空間プロセッサ260は、N
ut,m個の受信機ユニット254からのN
ut,m個の受信シンボルストリームに対して受信機空間処理を実行し、復元ダウンリンクデータシンボルストリームをユーザ端末に与える。受信機空間処理は、CCMI、MMSEまたは何らかの他の技法に従って実行される。RXデータプロセッサ270は、ユーザ端末のための復号データを取得するために、復元ダウンリンクデータシンボルストリームを処理(たとえば、復調、デインターリーブおよび復号)する。
【0040】
[0050]各ユーザ端末120において、チャネル推定器278は、ダウンリンクチャネル応答を推定し、チャネル利得推定値、SNR推定値、雑音分散などを含み得る、ダウンリンクチャネル推定値を与える。同様に、アクセスポイント110において、チャネル推定器228は、アップリンクチャネル応答を推定し、アップリンクチャネル推定値を与える。各ユーザ端末のためのコントローラ280は、一般に、そのユーザ端末のためのダウンリンクチャネル応答行列H
dn,mに基づいてユーザ端末のための空間フィルタ行列を導出する。コントローラ230は、有効アップリンクチャネル応答行列H
up,effに基づいてアクセスポイントのための空間フィルタ行列を導出する。各ユーザ端末のためのコントローラ280は、フィードバック情報(たとえば、ダウンリンクおよび/またはアップリンク固有ベクトル、固有値、SNR推定値など)をアクセスポイントに送り得る。コントローラ230およびコントローラ280はまた、それぞれアクセスポイント110およびユーザ端末120における様々な処理ユニットの動作を制御する。
【0041】
[0051]
図3は、MIMOシステム100内で採用され得るワイヤレスデバイス302において利用され得る様々な構成要素を示す。ワイヤレスデバイス302は、本明細書で説明される様々な方法を実施するように構成され得るデバイスの一例である。たとえば、ワイヤレスデバイスは、それぞれ
図5および
図7〜
図9に示されている動作500および700〜900を実施し得る。ワイヤレスデバイス302はアクセスポイント110またはユーザ端末120であり得る。
【0042】
[0052]ワイヤレスデバイス302は、ワイヤレスデバイス302の動作を制御するプロセッサ304を含み得る。プロセッサ304は中央処理ユニット(CPU)と呼ばれることもある。読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含み得るメモリ306は、命令とデータとをプロセッサ304に与える。メモリ306の一部分は不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)をも含み得る。プロセッサ304は、一般に、メモリ306内に記憶されたプログラム命令に基づいて論理演算と算術演算とを実行する。メモリ306中の命令は、本明細書で説明される方法を実施するために実行可能であり得る。
【0043】
[0053]ワイヤレスデバイス302はまた、ワイヤレスデバイス302とリモートノードとの間のデータの送信および受信を可能にするために送信機310と受信機312とを含み得るハウジング308を含み得る。送信機310と受信機312とは組み合わせられてトランシーバ314になり得る。単一または複数の送信アンテナ316が、ハウジング308に取り付けられ、トランシーバ314に電気的に結合され得る。ワイヤレスデバイス302はまた、複数の送信機と、複数の受信機と、複数のトランシーバとを含み得る(図示せず)。
【0044】
[0054]ワイヤレスデバイス302はまた、トランシーバ314によって受信された信号のレベルを検出し、定量化するために使用され得る信号検出器318を含み得る。信号検出器318は、そのような信号を、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリア当たりのエネルギー、電力スペクトル密度および他の信号として検出し得る。ワイヤレスデバイス302は、信号を処理する際に使用するためのデジタル信号プロセッサ(DSP)320をも含み得る。
【0045】
[0055]ワイヤレスデバイス302の様々な構成要素は、データバスに加えて、電力バスと、制御信号バスと、ステータス信号バスとを含み得る、バスシステム322によって互いに結合され得る。
【0046】
[0056]共有媒体を使用するネットワーキングでは、ネットワークパケットまたはフレーム間で休止が必要とされ得る。これらの休止は媒体の協調使用を可能にする。
図4は、802.11フレーム間間隔の例示的な時間シーケンスを示す。802.11におけるDCFプロトコルなど、共有媒体にアクセスするための競合ベースプロトコルでは、ノードは、送信するより前に別のノードが媒体にアクセスしているかどうかを決定するために媒体を検知する。媒体のステータスを検知する際に、ノードは、媒体が、分散フレーム間スペース(DIFS:distributed interframe space)持続時間402など、特定の持続時間の間連続的にアイドルであるかどうかを確かめる。媒体がDIFS持続時間中にビジーである場合、ノードは、時間期間または持続時間の間バックオフし、バックオフ時間期間の後に再び媒体を検知し得る。媒体がDIFS持続時間の間アイドルである場合、バックオフ期間より前またはそれの後のいずれかに、ノードは媒体上で送信し得る。ポイント協調機能(PCF:point coordination function)フレーム間スペース(PIFS:PCF interframe space)持続時間404は、媒体にアクセスする前に、DIFS持続時間402ではなく、APなど、PCF対応ノード、が待つ時間期間を定義する。このPIFS持続時間404は、DIFS期間402待つノードと比較して、媒体へのPCF対応ノード優先アクセスを優先するために、DIFS持続時間402よりも短くなり得る。ショートフレーム間スペース(SIFS:short interframe space)持続時間406は、ノードが、受信されたフレームを処理し、肯定応答(ACK)フレームなど、応答フレームで応答しなければならない時間の量を定義する。このSIFS持続時間406は、DIFS持続時間402およびPIFS持続時間404よりも短く、媒体への優先アクセスを有する。
【0047】
[0057]フレームを受信した後に、ノードはフレームを復号することを試みる。いくつかの場合には、媒体がワイヤレス媒体である場合など、媒体自体がノイズが多く、信頼できないことがある。たとえば、(PHYヘッダがフォーマット違反を含んでいるか、またはPSDUが適切に受信されない場合など)PHYレイヤ、あるいは(不正確なMAC FCS値など)MACレイヤ中で、受信されたフレームを処理するときにノードがエラーの発生を検出した場合、ノードは、媒体にアクセスする前に、DIFS持続時間402ではなく拡張フレーム間スペース(EIFS)期間(たとえば、持続時間)408を譲歩(defer)する。EIFS持続時間408は、最低物理レイヤレートにおける標準ショートACKフレームの送信時間+ショートインターフェースSIFS持続時間406+DIFS持続時間402に等しくなり得る。さらに、いくつかの場合には、EIFS持続時間408は、さらに長くなり得る。これは、エラーを検出することなしにフレームを受信および復号し得る別のノードに、フレームに応答する時間を与える。EIFS持続時間408は、フレームを正常に受信する別のノードが、フレームを復号することが可能でないノードからの干渉なしにフレームに応答することを可能にする。
例示的なEIFS免除ルール
[0058]上記のように、本開示の態様は、フレームを処理するときにエラーを検出した後に、デバイスが、フレームの意図された受信者の決定に少なくとも部分的に基づいて譲歩期間を選択し得るかどうかをデバイスが決定することを可能にする技法を提供する。
【0048】
[0059]たとえば、いくつかの態様によれば、エラーを検出するノードがフレームの意図された受信機である場合、EIFS譲歩期間の間待つことは不要である。むしろ、ノードはDIFS譲歩期間に従って応答し得る。すなわち、EIFS期間はDIFS期間に設定され得、DIFS期間の後に、ノードは、検出されたエラーとともに受信されたフレームの再送信を促すことを意図されたフレームを生成および出力し得る。EIFS譲歩は、受信されたフレームを処理するときにエラーを検出するノードからの干渉から意図された受信機を保護する。受信されたフレームを処理する間にエラーを検出するノードが意図された受信機である場合、EIFS譲歩は、意図された受信機(すなわち、ノード)が、EIFS譲歩期間の間フレームに肯定応答することまたはフレームの再送信を要求することを防止する。さらに、第2の受信機がエラーなしにフレームを受信することが可能である場合、その第2の受信機は、媒体にアクセスする前に、より短いDIFS譲歩期間の間待つだけでよいことがある。第2の受信機も、受信されたフレームを処理するときにエラーを検出した場合、媒体はアイドル状態にされ、両方の受信機はEIFS期間の後にアクセスを求めて競合しなければならない。
【0049】
[0060]受信されたフレームを処理するときにエラーを検出するノードは、依然として、フレームの意図された受信者を決定するのに十分なフレームを復号することが可能であり得る。たとえば、PHYレイヤ送信は、MACレイヤとは異なるビットレートにおいて送られ、伝送媒体中で雑音または干渉をあまり受けないことがある。別の例として、検出されたエラーは、メディアアクセス制御(MAC:Media access control)プロトコルデータユニット(MPDU:MAC protocol data unit)のための失敗したフレーム検査シーケンス(FCS:frame check sequence)検査など、PSDU中で発生し得る。しかしながら、受信ノードは、依然として、フレームの十分なPHY部分を復号し、フレームの意図された受信機を決定することが可能であり得る。
【0050】
[0061]本開示のいくつかの態様によれば、フレームの受信機は、PHYヘッダ中に含まれる情報に基づいてフレームの意図された受信機を決定することが可能であり得る。たとえば、物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP:physical layer convergence protocol)プロトコルデータユニット(PPDU:PLCP protocol data unit)中に含まれている情報は、意図された受信機が決定されることを可能にし得る。
図5は、本開示のいくつかの態様による、例示的なS1G PPDUフレームフォーマットを示す。PPDUは、フレームのプリアンブル中にあり得る、1つまたは複数の信号(SIG)フィールドを含んでいることがある。色フィールドのための値など、情報は、1つまたは複数のSIGフィールド中で搬送され得る。たとえば、高効率(HE)シングルユーザ(SU)PPDUがSIG−Aフィールド中に色フィールドを含んでいることがあり、HEマルチユーザ(MU)PPDUがSIG−Bフィールド中に識別子を含んでいることがある。これらの識別子は、色フィールド、部分関連付け識別子(AID)フィールド、部分送信機AID(TAID)フィールド、および/またはアップリンク/ダウンリンク(UL/DL)インジケーションを含み得る。
【0051】
[0062]色フィールドは、受信ノードが、受信された送信がそれから発生するBSSを識別することを支援するために使用され得る。色フィールドの値は、媒体を検知した後に、APによって選定され、APが属する特定のBSSに関連付けられ得る。この色フィールドはできるだけ一意であるべきであり、別のAPの範囲内のAPは、別のAPによってすでに使用中の色フィールドを選定するべきではない。この色フィールドは、受信ノードが、受信されているフレームはノードが、関連付けられているBSSからのものでないことを検出することを可能にする。ノードが関連付けられていない色フィールド値をノードが検出した場合、ノードは受信プロセスを中止し得る。色フィールドは、3〜6ビットであり、8〜63の考えられる色値を可能にし得る。
【0052】
[0063]たとえば、集中型コントローラを通した、集中型管理および制御をもつネットワークでは、色値は、各BSSが一意の色値を有することを保証することが可能であるように、APに割り振られ得る。しかしながら、分散管理ネットワークの場合、隠れノード問題が依然として起こり得るので、一意性を保証することは可能でないことがある。
【0053】
[0064]本開示のいくつかの態様によれば、色値が一意の識別子でないことがあるので、フレームの意図された受信者を決定するのを助けるためにフレーム中の他の情報を探索することが有利であり得る。この他の情報の例としては、限定はしないが、部分AID、部分TAID、UL/DLフレームインジケーション、またはMACヘッダがあり得る。受信機がMACヘッダ中の受信機アドレス(RA)フィールドを受信および復号することが可能である場合、受信機は、受信機が意図された受信者であるかどうかを決定するために、意図された受信者の一意の識別子を有することになる。しかしながら、上記のように、MACレイヤは、PHYレイヤよりも干渉を多く受け得る。
【0054】
[0065]
図6は、本開示のいくつかの態様による、S1G SU PPDUの例示的なSIG−Aフィールドを示す。SIG−Aフィールドは、たとえば、MU/SUモードを示すMU/SUフィールド602、空間ストリームが時空間ブロックコーディングを有するかどうかを示すSTBCフィールド604、アップリンクインジケーション606、帯域幅フィールド608、時空間ストリームの数(Nsts)610、およびIDフィールド612を含んでいることがある。IDフィールド612は、部分AIDおよびまたは色フィールドを含んでいることがある。部分AIDは、PPDUの意図された受信機を識別するBSSIDに基づく非一意の識別子であり得る。アップリンクフレームインジケーション606が存在しないか、または1(すなわちAPへのアップリンクフレーム)に設定される場合、IDフィールド612は、9ビット部分AIDを含んでいることがある。そのような場合、部分AIDは部分BSSIDであり得る。アップリンクフレームインジケーションが0(すなわち、ダウンリンクフレーム)に設定される場合、ビット7〜9は色フィールドを含んでいることがあり、ビット10〜15は部分AIDを含んでいることがある。そのような場合、部分AIDは、BSSIDおよびSTAの部分AIDの排他的論理和をとられたバージョンであり得る。
【0055】
[0066]本開示のいくつかの態様によれば、色値は、フレームの意図された受信者を決定するために、部分AIDと組み合わせられ得る。上記で説明されたように、部分AIDは、フレームの意図された受信機を識別し、色は、フレームに関連付けられたBSSに関係する情報を与える。第1の装置が、フレームを処理するときにエラーを検出し、フレームの色値が第1の装置が関連付けられたBSSの色値に一致し、フレームの部分AID値が第1の装置の部分AIDに一致すると決定する場合、第1の装置がEIFS期間の代わりにDIFS期間に譲歩期間を設定することは安全である。これは、色フィールドおよび部分AIDフィールドのための適切な長さであれば、第2の装置が第1の装置と同じ色フィールドと部分AIDフィールドの両方を有する可能性が非常に低いからである。さらに、第1の装置と第2の装置の両方による応答が譲歩期間選択により衝突するためには、第1の局はフレームを正しく受信してはならず、第2の装置は、応答を生成するためにフレームを正しく受信し、第2の装置は、第1の装置の送信範囲内になく、したがって、第1の装置によって応答のプリアンブルを検出することが不可能である。これらの状況下では、第2の装置の送信は、フレームの送信者が第1の装置から応答フレームを受信することを失敗させ得る。
【0056】
[0067]本開示のいくつかの態様によれば、色値は、フレームの意図された受信者を決定するために、部分TAIDと組み合わせられ得る。アップリンクでは、部分TAIDは、BSSIDおよびノードの部分AIDの排他的論理和をとられたバージョンであり得る。ダウンリンクでは、部分TAIDは部分BSSIDであり得る。部分TAIDがPPDUの送信機を識別するので、部分TAIDは、APが複数のSTAに送信し得るので、部分AIDよりもフレームの意図された受信者を一意に識別する可能性が低くなり得る。しかしながら、受信機の数が低い場合、たとえば各色値が2つの装置に関連付けられる場合、部分TAIDは、フレームの意図された受信者を決定するために、色値とともに使用され得る。
【0057】
[0068]本開示のいくつかの態様によれば、色値は、フレームの意図された受信者を決定するために、UL/DLインジケーションと組み合わせられ得る。UL/DLのインジケーションは、たとえば、意図された受信者がAPであるときかを示すために、色値とともに使用され得る。
【0058】
[0069]本開示のいくつかの態様によれば、フレームのターゲット受信者にかかわらず、受信装置が第1の譲歩期間を選択するべきであるのか第2の譲歩期間を選択するべきであるのか否かのインジケーションを含んでいる、ビット値も、たとえば、PHYヘッダ中のSIGフィールド中で与えられ得る。すなわち、特定のビット値の場合、受信装置が受信されたフレーム中でエラーを検出したとき、受信装置は常に全EIFS期間を待つ。
【0059】
[0070]本開示の態様は、キャリア検知機構に依拠する様々なワイヤレスシステムにおいて適用され得る。たとえば、本明細書で提示される技法は、要求および応答のために物理(PHY)レイヤおよび媒体アクセス制御(MAC)レイヤシグナリングを使用する、(高効率ワイヤレス(HEW)または高効率ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)としても知られる)IEEE802.11axなど、いくつかのシステムにおいて適用され得る。本明細書で使用されるように、応答は、要求フレームに応答して送信された応答フレームを指すことがある。
【0060】
[0071]応答は、肯定応答(ACK)フレーム、送信可(CTS:clear-to-send)フレーム、否定ACK(NACK)フレームなどを含み得る。紛失応答は望ましくないことがある。たとえば、紛失ACKは、成功したパケットの再送信につながり得、これにより、送信機のスループットが低減し、および/または不要な干渉が生じ得る。信頼できる応答を有することは、特に、高密度ネットワークの場合、望ましい。
【0061】
[0072]
図7は、本開示のいくつかの態様による、装置によるワイヤレス通信のための例示的な動作700を示す流れ図である。動作は、702において、媒体上で受信されたフレームを取得することによって開始し得る。704において、フレームを処理するときにエラーの発生を検出する。706において、フレーム中に含まれる情報に基づいてフレームの意図された受信者を決定することを行う。708において、決定に少なくとも部分的に基づいて、エラーの発生を検出した後に、装置が媒体上で送信することをその間に控える、譲歩期間を選択することを行う。
【0062】
[0073]
図8は、本開示のいくつかの態様による、装置によるワイヤレス通信のための例示的な動作800を示す流れ図である。動作は、802において、送信のためにフレームを生成することによって開始され得、フレームは、フレームを処理するときにエラーが検出される場合、フレームの意図された受信者は第1の譲歩期間を選択するべきであるのか第2の譲歩期間を選択するべきであるのかのインジケーションを有する。804において、送信のためにフレームを出力する。
【0063】
[0074]本開示の態様によれば、第1の譲歩期間はDIFSまたはPIFS期間に対応し得、第2の譲歩期間はEIFS期間に対応し得る。フレームの意図された受信者が第2の譲歩期間を選択するべきであるというインジケーションをフレームが有する場合、受信装置が受信されたフレーム中でエラーを検出した場合、受信装置は、受信装置が意図された受信機であるかどうかにかかわらず、全EIFS期間を待つ。インジケーションはまた、第2の譲歩期間が、送信機と受信機との間で交換される1つまたは複数のフレームのシーケンスのための送信機会(TXOP)持続時間に適用されることを示し得る。
【0064】
[0075]本明細書で開示された方法は、説明された方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されていない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく変更され得る。
【0065】
[0076]本明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−c、ならびに複数の同じ要素をもつ任意の組合せ(たとえば、a−a、a−a−a、a−a−b、a−a−c、a−b−b、a−c−c、b−b、b−b−b、b−b−c、c−c、およびc−c−c、またはa、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。
【0066】
[0077]本明細書で使用される「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定すること」は、計算すること(calculating)、算出すること(computing)、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(たとえば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造においてルックアップすること)、確認することなどを含み得る。また、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選定すること、確立することなどを含み得る。
【0067】
[0078]いくつかの場合には、フレームを実際に送信するのではなく、デバイスは、送信のためにフレームを出力するためのインターフェースを有し得る。たとえば、プロセッサは、バスインターフェースを介して、送信のためにRFフロントエンドにフレームを出力し得る。同様に、フレームを実際に受信するのではなく、デバイスは、別のデバイスから受信されたフレームを取得するためのインターフェースを有し得る。たとえば、プロセッサは、バスインターフェースを介して、送信のためにRFフロントエンドからフレームを取得(または受信)し得る。
【0068】
[0079]上記で説明された方法の様々な動作は、対応する機能を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。それらの手段は、限定はしないが、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサを含む、様々な(1つまたは複数の)ハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素および/またはモジュールを含み得る。概して、図に示されている動作がある場合、それらの動作は、同様の番号をもつ対応するカウンターパートのミーンズプラスファンクション構成要素を有し得る。たとえば、
図7および
図8に示されている動作700および動作800は、それぞれ、
図7Aおよび
図8Aに示されている手段700Aおよび手段800Aにそれぞれ対応する。
【0069】
[0080]たとえば、取得するための手段および受信するための手段は、
図2に示されているユーザ端末120の受信機(たとえば、トランシーバ254の受信機ユニット)および/または(1つまたは複数の)アンテナ252、あるいは
図2に示されているアクセスポイント110の受信機(たとえば、トランシーバ222の受信機ユニット)および/または(1つまたは複数の)アンテナ224であり得る。送信するための手段および出力するための手段は、
図2に示されているユーザ端末120の送信機(たとえば、トランシーバ254の送信機ユニット)および/または(1つまたは複数の)アンテナ252、あるいは
図2に示されているアクセスポイント110の送信機(たとえば、トランシーバ222の送信機ユニット)および/または(1つまたは複数の)アンテナ224であり得る。
【0070】
[0081]処理するための手段、生成するための手段、含むための手段、譲歩するための手段、決定するための手段、実行するための手段、検出するための手段、選択するための手段、および検知するための手段は、
図2に示されているユーザ端末120のRXデータプロセッサ270、TXデータプロセッサ288、および/またはコントローラ280、あるいは
図2に示されているアクセスポイント110のTXデータプロセッサ210、RXデータプロセッサ242、および/またはコントローラ230など、1つまたは複数のプロセッサを含み得る、処理システムを備え得る。
【0071】
[0082]いくつかの態様によれば、そのような手段は、上記で説明された(たとえば、ハードウェアでまたはソフトウェア命令を実行することによって)様々なアルゴリズムを実装することによって、対応する機能を実行するように構成された処理システムによって実装され得る。たとえば、媒体上で受信されたフレームを取得することと、フレームを処理するときにエラーの発生を検出することと、フレーム中に含まれる情報に基づいてフレームの意図された受信者を決定することと、エラーの発生を検出した後に、装置が媒体上で送信することをその間に控える、譲歩期間を選択すること、ここにおいて、選択が決定に少なくとも部分的に基づく、とを行うためのアルゴリズム。別の例では、送信のためにフレームを生成すること、フレームは、フレームを処理するときにエラーが検出される場合、フレームの意図された受信者が、第1の譲歩期間を選択するべきであるのか第2の譲歩期間を選択するべきであるのかのインジケーションを有する、と、送信のためにフレームを出力することとを行うためのアルゴリズム。
【0072】
[0083]本開示に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0073】
[0084]ハードウェアで実装される場合、例示的なハードウェア構成はワイヤレスノード中に処理システムを備え得る。処理システムは、バスアーキテクチャを用いて実装され得る。バスは、処理システムの特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バスは、プロセッサと、機械可読媒体と、バスインターフェースとを含む様々な回路を互いにリンクし得る。バスインターフェースは、ネットワークアダプタを、特に、バスを介して処理システムに接続するために使用され得る。ネットワークアダプタは、PHYレイヤの信号処理機能を実装するために使用され得る。ユーザ端末120(
図1参照)の場合、ユーザインターフェース(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティックなど)もバスに接続され得る。バスはまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明されない。プロセッサは、1つまたは複数の汎用および/または専用プロセッサを用いて実装され得る。例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSPプロセッサ、およびソフトウェアを実行することができる他の回路がある。当業者は、特定の適用例と、全体的なシステムに課される全体的な設計制約とに応じて、どのようにしたら処理システムについて説明された機能を最も良く実装し得るかを理解されよう。
【0074】
[0085]ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、データ、またはそれらの任意の組合せを意味すると広く解釈されたい。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。プロセッサは、機械可読記憶媒体に記憶されたソフトウェアモジュールの実行を含む、バスおよび一般的な処理を管理することを担当し得る。コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み取ることができ、その記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合され得る。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。例として、機械可読媒体は、すべてがバスインターフェースを介してプロセッサによってアクセスされ得る、伝送線路、データによって変調された搬送波、および/またはワイヤレスノードとは別個のその上に記憶された命令をもつコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。代替的に、または追加として、機械可読媒体またはその任意の部分は、キャッシュおよび/または汎用レジスタファイルがそうであり得るように、プロセッサに統合され得る。機械可読記憶媒体の例は、例として、RAM(ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、ROM(読取り専用メモリ)、PROM(プログラマブル読取り専用メモリ)、EPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、EEPROM(登録商標)(電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、レジスタ、磁気ディスク、光ディスク、ハードドライブ、または他の好適な記憶媒体、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。機械可読媒体はコンピュータプログラム製品において実施され得る。
【0075】
[0086]ソフトウェアモジュールは、単一の命令、または多数の命令を備え得、いくつかの異なるコードセグメント上で、異なるプログラム間で、および複数の記憶媒体にわたって分散され得る。コンピュータ可読媒体はいくつかのソフトウェアモジュールを備え得る。ソフトウェアモジュールは、プロセッサなどの装置によって実行されたときに、処理システムに様々な機能を実行させる命令を含む。ソフトウェアモジュールは、送信モジュールと受信モジュールとを含み得る。各ソフトウェアモジュールは、単一の記憶デバイス中に存在するか、または複数の記憶デバイスにわたって分散され得る。例として、トリガイベントが発生したとき、ソフトウェアモジュールがハードドライブからRAMにロードされ得る。ソフトウェアモジュールの実行中、プロセッサは、アクセス速度を高めるために、命令のいくつかをキャッシュにロードし得る。次いで、1つまたは複数のキャッシュラインが、プロセッサによる実行のために汎用レジスタファイルにロードされ得る。以下でソフトウェアモジュールの機能に言及する場合、そのような機能は、そのソフトウェアモジュールからの命令を実行したときにプロセッサによって実装されることが理解されよう。
【0076】
[0087]また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線(IR)、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を備え得る。さらに、他の態様では、コンピュータ可読媒体は一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を備え得る。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0077】
[0088]したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示された動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を備え得る。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書で説明された動作を実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である命令をその上に記憶した(および/または符号化した)コンピュータ可読媒体を備え得る。たとえば、媒体上で受信されたフレームを取得することと、フレームを処理するときにエラーの発生を検出することと、フレーム中に含まれる情報に基づいてフレームの意図された受信者を決定することと、エラーの発生を検出した後に、装置が媒体上で送信することをその間に控える、譲歩期間を選択すること、ここにおいて、選択が決定に少なくとも部分的に基づく、とを行うための命令。別の例では、送信のためにフレームを生成すること、フレームは、フレームを処理するときにエラーが検出される場合、フレームの意図された受信者が、第1の譲歩期間を選択するべきであるのか第2の譲歩期間を選択するべきであるのかのインジケーションを有する、と、送信のためにフレームを出力することとを行うための命令。
【0078】
[0089]さらに、本明細書で説明された方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合にユーザ端末および/または基地局によってダウンロードされ、および/または他の方法で取得され得ることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明された方法を実行するための手段の転送を可能にするためにサーバに結合され得る。代替的に、本明細書で説明された様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局が記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)をデバイスに結合するかまたは与えると様々な方法を得ることができるように、記憶手段によって提供され得る。その上、本明細書で説明された方法および技法をデバイスに与えるための任意の他の好適な技法が利用され得る。
【0079】
[0090]特許請求の範囲は、上記で示された厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記で説明された方法および装置の構成、動作および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な改変、変更および変形が行われ得る。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] ワイヤレス通信のための装置であって、
媒体上で受信されたフレームを取得するように構成されたインターフェースと、
前記フレームを処理するときにエラーの発生を検出することと、
前記フレーム中に含まれる情報に基づいて前記フレームの意図された受信者を決定することと、
前記エラーの前記発生を検出した後に、前記装置が前記媒体上で送信することをその間に控える、譲歩期間を選択すること、ここにおいて、前記選択が前記決定に少なくとも部分的に基づく、とを行うように構成された処理システムとを備える、装置。
[C2] 前記情報は、前記装置が属する基本サービスセット(BSS)に関連付けられた値を備える、C1に記載の装置。
[C3] 前記情報が部分関連付け識別子(AID)を備える、C1に記載の装置。
[C4] 前記情報が、前記フレームのプリアンブルの信号フィールド中で搬送される、C1に記載の装置。
[C5] 前記情報が、少なくとも部分的に前記信号フィールド中の色フィールド中で搬送される、C4に記載の装置。
[C6] 前記選択は、
前記決定が、前記装置が前記フレームの前記意図された受信者であるということである場合、第1の譲歩期間を選択する、または、
前記決定が、前記装置が前記フレームの前記意図された受信者でないということである場合、第2の譲歩期間を選択する、ここにおいて、前記第1の譲歩期間が前記第2の譲歩期間よりも小さい、を備える、C1に記載の装置。
[C7] 前記第1の譲歩期間が分散フレーム間スペース(DIFS)期間またはポイント協調機能(PCF)フレーム間スペース(PIFS)期間を備える、C6に記載の装置。
[C8] 前記第2の譲歩期間が拡張フレーム間スペース(EIFS)期間を備える、C6に記載の装置。
[C9] 前記処理システムが、前記エラーとともに受信された前記フレームの再送信を促すように意図された別のフレームを生成するように構成され、
前記装置が、送信のために前記生成された別のフレームを出力するためのインターフェースをさらに備える、C1に記載の装置。
[C10] 前記情報が、前記フレームを送信したデバイスの識別子を備える、C1に記載の装置。
[C11] 前記情報は、前記フレームがアップリンクフレームであるのかダウンリンクフレームであるのかのインジケーションを備える、C1に記載の装置。
[C12] 前記情報が前記フレームのメディアアクセス制御(MAC)ヘッダ中に含まれる、C1に記載の装置。
[C13] 前記処理システムは、前記フレーム中のインジケーションに基づいて、前記譲歩期間の前記選択が前記フレームの前記決定された意図された受信者に少なくとも部分的に基づくべきであるかどうかを決定するように構成された、C1に記載の装置。
[C14] 前記情報が前記フレームのPHYヘッダ中に含まれる、C13に記載の装置。
[C15] 前記情報は、前記フレームのプリアンブル中に、前記フレームがアップリンクまたはダウンリンクのためのものであるというインジケーションと色のインジケーションとを含み、ここにおいて、前記処理システムが、前記インジケーションと前記色とに基づいて前記フレームの前記意図された受信者を決定するように構成された、C1に記載の装置。
[C16] ワイヤレス通信のための装置であって、
送信のためにフレームを生成するように構成された処理システム、前記フレームは、前記フレームを処理するときにエラーが検出される場合、前記フレームの意図された受信者が、第1の譲歩期間を選択するべきであるのか第2の譲歩期間を選択するべきであるのかのインジケーションを有する、と、
送信のために前記フレームを出力するためのインターフェースとを備える、装置。
[C17] 前記フレームは、前記フレームの受信者が前記フレームの前記意図された受信者であるかどうかを決定するために前記受信者によって使用されるべき情報を備える、C16に記載の装置。
[C18] 前記情報は、前記装置が属する基本サービスセット(BSS)に関連付けられた値を備える、C17に記載の装置。
[C19] 前記情報が部分関連付け識別子(AID)を備える、C17に記載の装置。
[C20] 前記情報が、前記フレームのプリアンブルの信号フィールド中で搬送される、C17に記載の装置。
[C21] 前記情報が、少なくとも部分的に前記信号フィールド中の色フィールド中で搬送される、C20に記載の装置。
[C22] 前記情報が、前記装置に関連付けられた識別子を備える、C17に記載の装置。
[C23] 前記情報は、前記フレームがアップリンクフレームであるのかダウンリンクフレームであるのかのインジケーションを備える、C17に記載の装置。
[C24] 前記情報が前記フレームのメディアアクセス制御(MAC)ヘッダ中で搬送される、C17に記載の装置。
[C25] 装置によるワイヤレス通信のための方法であって、
媒体上で受信されたフレームを取得することと、
前記フレームを処理するときにエラーの発生を検出することと、
前記フレーム中に含まれる情報に基づいて前記フレームの意図された受信者を決定することと、
前記エラーの前記発生を検出した後に、前記装置が前記媒体上で送信することをその間に控える、譲歩期間を選択すること、ここにおいて、前記選択が前記決定に少なくとも部分的に基づく、とを備える、方法。
[C26] 前記情報は、前記装置が属する基本サービスセット(BSS)に関連付けられた値を備える、C25に記載の方法。
[C27] 前記情報が部分関連付け識別子(AID)を備える、C25に記載の方法。
[C28] 前記情報が、前記フレームのプリアンブルの信号フィールド中で搬送される、C25に記載の方法。
[C29] 前記情報が、少なくとも部分的に前記信号フィールド中の色フィールド中で搬送される、C28に記載の方法。
[C30] 前記選択することは、
前記決定が、前記装置が前記フレームの前記意図された受信者であるということである場合、第1の譲歩期間を選択すること、または、
前記決定が、前記装置が前記フレームの前記意図された受信者でないということである場合、第2の譲歩期間を選択すること、ここにおいて、前記第1の譲歩期間が前記第2の譲歩期間よりも小さい、を備える、C25に記載の方法。
[C31] 前記第1の譲歩期間が分散フレーム間スペース(DIFS)期間またはポイント協調機能(PCF)フレーム間スペース(PIFS)期間を備える、C30に記載の方法。
[C32] 前記第2の譲歩期間が拡張フレーム間スペース(EIFS)期間を備える、C30に記載の方法。
[C33] 前記エラーとともに受信された前記フレームの再送信を促すように意図された別のフレームを生成することと、
送信のために前記生成された別のフレームを出力することとをさらに備える、C25に記載の方法。
[C34] 前記情報が、前記フレームを送信したデバイスの識別子を備える、C25に記載の方法。
[C35] 前記情報は、前記フレームがアップリンクフレームであるのかダウンリンクフレームであるのかのインジケーションを備える、C25に記載の方法。
[C36] 前記情報が前記フレームのメディアアクセス制御(MAC)ヘッダ中に含まれる、C25に記載の方法。
[C37] 前記フレーム中のインジケーションに基づいて、前記譲歩期間の前記選択が前記フレームの前記決定された意図された受信者に少なくとも部分的に基づくべきであるかどうかを決定することをさらに備える、C25に記載の方法。
[C38] 前記情報が前記フレームのPHYヘッダ中に含まれる、C37に記載の方法。
[C39] 前記情報は、前記フレームのプリアンブル中に、前記フレームがアップリンクまたはダウンリンクのためのものであるというインジケーションと色のインジケーションとを含み、ここにおいて、前記決定することが前記インジケーションと前記色とに基づく、C25に記載の方法。
[C40] ワイヤレス通信のための方法であって、
送信のためにフレームを生成すること、前記フレームは、前記フレームを処理するときにエラーが検出される場合、前記フレームの意図された受信者が、第1の譲歩期間を選択するべきであるのか第2の譲歩期間を選択するべきであるのかのインジケーションを有する、と、
送信のために前記フレームを出力することとを備える、方法。
[C41] 前記フレームは、前記フレームの受信者が前記フレームの前記意図された受信者であるかどうかを決定するために前記受信者によって使用されるべき情報を備える、C40に記載の方法。
[C42] 前記情報は、前記装置が属する基本サービスセット(BSS)に関連付けられた値を備える、C41に記載の方法。
[C43] 前記情報が部分関連付け識別子(AID)を備える、C41に記載の方法。
[C44] 前記情報が、前記フレームのプリアンブルの信号フィールド中で搬送される、C41に記載の方法。
[C45] 前記情報が、少なくとも部分的に前記信号フィールド中の色フィールド中で搬送される、C44に記載の方法。
[C46] 前記情報が、前記装置に関連付けられた識別子を備える、C41に記載の方法。
[C47] 前記情報は、前記フレームがアップリンクフレームであるのかダウンリンクフレームであるのかのインジケーションを備える、C41に記載の方法。
[C48] 前記情報が前記フレームのメディアアクセス制御(MAC)ヘッダ中で搬送される、C41に記載の方法。
[C49] ワイヤレス通信のための装置であって、
媒体上で受信されたフレームを取得するための手段と、
前記フレームを処理するときにエラーの発生を検出するための手段と、
前記フレーム中に含まれる情報に基づいて前記フレームの意図された受信者を決定するための手段と、
前記エラーの前記発生を検出した後に、前記装置が前記媒体上で送信することをその間に控える、譲歩期間を選択するための手段、ここにおいて、前記選択が前記決定に少なくとも部分的に基づく、とを備える、装置。
[C50] 前記情報は、前記装置が属する基本サービスセット(BSS)に関連付けられた値を備える、C49に記載の装置。
[C51] 前記情報が部分関連付け識別子(AID)を備える、C49に記載の装置。
[C52] 前記情報が、前記フレームのプリアンブルの信号フィールド中で搬送される、C49に記載の装置。
[C53] 前記情報が、少なくとも部分的に前記信号フィールド中の色フィールド中で搬送される、C52に記載の装置。
[C54] 選択するための前記手段は、
前記決定が、前記装置が前記フレームの前記意図された受信者であるということである場合、第1の譲歩期間を選択するための手段、または、
前記決定が、前記装置が前記フレームの前記意図された受信者でないということである場合、第2の譲歩期間を選択するための手段、ここにおいて、前記第1の譲歩期間が前記第2の譲歩期間よりも小さい、を備える、C49に記載の装置。
[C55] 前記第1の譲歩期間が分散フレーム間スペース(DIFS)期間またはポイント協調機能(PCF)フレーム間スペース(PIFS)期間を備える、C54に記載の装置。
[C56] 前記第2の譲歩期間が拡張フレーム間スペース(EIFS)期間を備える、C54に記載の装置。
[C57] 前記エラーとともに受信された前記フレームの再送信を促すように意図された別のフレームを生成するための手段と、
送信のために前記生成された別のフレームを出力するための手段とをさらに備える、C49に記載の装置。
[C58] 前記情報が、前記フレームを送信したデバイスの識別子を備える、C49に記載の装置。
[C59] 前記情報は、前記フレームがアップリンクフレームであるのかダウンリンクフレームであるのかのインジケーションを備える、C49に記載の装置。
[C60] 前記情報が前記フレームのメディアアクセス制御(MAC)ヘッダ中に含まれる、C49に記載の装置。
[C61] 前記フレーム中のインジケーションに基づいて、前記譲歩期間の前記選択が前記フレームの前記意図された受信者に少なくとも部分的に基づくべきであるかどうかを決定するための手段をさらに備える、C49に記載の装置。
[C62] 前記情報が前記フレームのPHYヘッダ中に含まれる、C61に記載の装置。
[C63] 前記情報は、前記フレームのプリアンブル中に、前記フレームがアップリンクまたはダウンリンクのためのものであるというインジケーションと色のインジケーションとを含み、ここにおいて、前記決定することが前記インジケーションと前記色とに基づく、C49に記載の装置。
[C64] ワイヤレス通信のための装置であって、
送信のためにフレームを生成するための手段、前記フレームは、前記フレームを処理するときにエラーが検出される場合、前記フレームの意図された受信者が、第1の譲歩期間を選択するべきであるのか第2の譲歩期間を選択するべきであるのかのインジケーションを有する、と、
送信のために前記フレームを出力するための手段とを備える、装置。
[C65] 前記フレームは、前記フレームの受信者が前記フレームの前記意図された受信者であるかどうかを決定するために前記受信者によって使用されるべき情報を備える、C64に記載の装置。
[C66] 前記情報は、前記装置が属する基本サービスセット(BSS)に関連付けられた値を備える、C65に記載の装置。
[C67] 前記情報が部分関連付け識別子(AID)を備える、C65に記載の装置。
[C68] 前記情報が、前記フレームのプリアンブルの信号フィールド中で搬送される、C65に記載の装置。
[C69] 前記情報が、少なくとも部分的に前記信号フィールド中の色フィールド中で搬送される、C68に記載の装置。
[C70] 前記情報が、前記装置に関連付けられた識別子を備える、C65に記載の装置。
[C71] 前記情報は、前記フレームがアップリンクフレームであるのかダウンリンクフレームであるのかのインジケーションを備える、C65に記載の装置。
[C72] 前記情報が前記フレームのメディアアクセス制御(MAC)ヘッダ中で搬送される、C65に記載の装置。
[C73] 少なくとも1つのアンテナと、
前記少なくとも1つのアンテナを介して、媒体上でフレームを受信するように構成された受信機と、
前記フレームを処理するときにエラーの発生を検出することと、
前記フレーム中に含まれる情報に基づいて前記フレームの意図された受信者を決定することと、
前記エラーの前記発生を検出した後に、前記装置が前記媒体上で送信することをその間に控える、譲歩期間を選択すること、ここにおいて、前記選択が前記決定に少なくとも部分的に基づく、と、を行うように構成された処理システムとを備える、ワイヤレス局。
[C74] 少なくとも1つのアンテナと、
送信のためにフレームを生成するように構成された処理システム、前記フレームは、前記フレームを処理するときにエラーが検出される場合、前記フレームの意図された受信者が、第1の譲歩期間を選択するべきであるのか第2の譲歩期間を選択するべきであるのかのインジケーションを有する、と、
前記少なくとも1つのアンテナを介して前記フレームを送信するように構成された送信機とを備える、アクセスポイント。
[C75] 装置によって媒体上で受信されたフレームを取得することと、
前記フレームを処理するときにエラーの発生を検出することと、
前記フレーム中に含まれる情報に基づいて前記フレームの意図された受信者を決定することと、
前記エラーの前記発生を検出した後に、前記装置が前記媒体上で送信することをその間に控える、譲歩期間を選択すること、ここにおいて、前記選択が前記決定に少なくとも部分的に基づく、とを行うための命令を記憶したコンピュータ可読媒体。
[C76] 送信のためにフレームを生成すること、前記フレームは、前記フレームを処理するときにエラーが検出される場合、前記フレームの意図された受信者が、第1の譲歩期間を選択するべきであるのか第2の譲歩期間を選択するべきであるのかのインジケーションを有する、と、
送信のために前記フレームを出力することとを行うための命令を記憶したコンピュータ可読媒体。