特許第6571215号(P6571215)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6571215BTK活性阻害剤としてのヘテロアリールピリドン及びアザピリドン化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6571215
(24)【登録日】2019年8月16日
(45)【発行日】2019年9月4日
(54)【発明の名称】BTK活性阻害剤としてのヘテロアリールピリドン及びアザピリドン化合物
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/4985 20060101AFI20190826BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20190826BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20190826BHJP
   A61K 31/498 20060101ALI20190826BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20190826BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20190826BHJP
   C07D 487/04 20060101ALN20190826BHJP
   C07D 491/052 20060101ALN20190826BHJP
【FI】
   A61K31/4985
   A61K31/497
   A61K31/506
   A61K31/498
   A61P17/00
   A61P37/08
   !C07D487/04 141
   !C07D487/04 140
   !C07D487/04 144
   !C07D491/052
【請求項の数】1
【外国語出願】
【全頁数】483
(21)【出願番号】特願2018-309(P2018-309)
(22)【出願日】2018年1月4日
(62)【分割の表示】特願2015-165300(P2015-165300)の分割
【原出願日】2012年11月2日
(65)【公開番号】特開2018-80193(P2018-80193A)
(43)【公開日】2018年5月24日
【審査請求日】2018年1月25日
(31)【優先権主張番号】61/555,393
(32)【優先日】2011年11月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】306021192
【氏名又は名称】エフ・ホフマン−ラ・ロシュ・アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】クロフォード, ジェームズ ジョン
(72)【発明者】
【氏名】オルトワイン, ダニエル フレッド
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ, ビンチン
(72)【発明者】
【氏名】ヤング, ウェンディ ビー.
【審査官】 前田 憲彦
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5976827(JP,B2)
【文献】 国際公開第2011/140488(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/100070(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/098144(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/053269(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/00
C07D 487/00
C07D 491/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
蕁麻疹の処置における使用のための医薬であって、
構造:
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を有する2-{4-ヒドロキシメチル-1'-メチル-5'-[5-(4-オキセタン-3-イル-ピペラジン-1-イル)-ピリジン-2-イルアミノ]-6'-オキソ-1',6'-ジヒドロ-[3,3']ビピリジニル-5-イル}-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;
構造:
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を有する2-{3'-ヒドロキシメチル-1-メチル-5-[5-(4-オキセタン-3-イル-ピペラジン-1-イル)-ピリジン-2-イルアミノ]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-[3,4']ビピリジニル-2'-イル}-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;
構造:
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を有する2-{3'-ヒドロキシメチル-1-メチル-5-[5-((S)-2-メチル-4-オキセタン-3-イル-ピペラジン-1-イル)-ピリジン-2-イルアミノ]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-[3,4']ビピリジニル-2'-イル}-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;
構造:
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を有する2-[3'-ヒドロキシメチル-1-メチル-5-(5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-2-イルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-[3,4']ビピリジニル-2'-イル]-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;
構造:
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を有する2-[3'-ヒドロキシメチル-1-メチル-6-オキソ-5-(ピリミジン-4-イルアミノ)-1,6-ジヒドロ-[3,4']ビピリジニル-2'-イル]-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;
構造:
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を有する2-[4-ヒドロキシメチル-1'-メチル-5'-(5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-2-イルアミノ)-6'-オキソ-1',6'-ジヒドロ-[3,3']ビピリジニル-5-イル]-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;
構造:
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を有する2-{3'-ヒドロキシメチル-1-メチル-5-[5-((R)-2-メチル-4-オキセタン-3-イル-ピペラジン-1-イル)-ピリジン-2-イルアミノ]-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-[3,4']ビピリジニル-2'-イル}-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;
構造:
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を有する2-{5-[5-((2S,5R)-2,5-ジメチル-4-オキセタン-3-イル-ピペラジン-1-イル)-ピリジン-2-イルアミノ]-3'-ヒドロキシメチル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-[3,4']ビピリジニル-2'-イル}-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;
構造:
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を有する2-[3'-ヒドロキシメチル-1-メチル-5-(5-オキセタン-3-イル-4,5,6,7-テトラヒドロ-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-2-イルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-[3,4']ビピリジニル-2'-イル]-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;
構造:
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を有する2-{5-[5-((S)-2-エチル-4-オキセタン-3-イル-ピペラジン-1-イル)-ピリジン-2-イルアミノ]-3'-ヒドロキシメチル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-[3,4']ビピリジニル-2'-イル}-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;
構造:
[この文献は図面を表示できません]
を有する2-[5-(6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[5,1-c][1,4]オキサジン-2-イルアミノ)-3'-ヒドロキシメチル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-[3,4']ビピリジニル-2'-イル]-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;
構造:
[この文献は図面を表示できません]
を有する2-[5-(2,6-ジメチル-ピリミジン-4-イルアミノ)-3'-ヒドロキシメチル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-[3,4']ビピリジニル-2'-イル]-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;
構造:
[この文献は図面を表示できません]
を有する2-[3'-ヒドロキシメチル-1-メチル-5-(2-メチル-ピリミジン-4-イルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-[3,4']ビピリジニル-2'-イル]-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;
構造:
[この文献は図面を表示できません]
を有する2-[3'-ヒドロキシメチル-1-メチル-5-(6-メチル-ピリミジン-4-イルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-[3,4']ビピリジニル-2'-イル]-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;
構造:
[この文献は図面を表示できません]
を有する2-{3-ヒドロキシメチル-4-[6-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イルアミノ)-4-メチル-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-ピラジン-2-イル]-ピリジン-2-イル}-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン;及び
構造:
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を有する2-[3'-ヒドロキシメチル-1-メチル-6-オキソ-5-(ピラジン-2-イルアミノ)-1,6-ジヒドロ-[3,4']ビピリジニル-2'-イル]-7,7-ジメチル-3,4,7,8-テトラヒドロ-2H,6H-シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2-a]ピラジン-1-オン
からなる群から選択される化合物又はその薬学的に許容可能な塩を含む医薬。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願とのクロスリファレンス
米国特許法施行規則第1.53(b)条に従って出願された本非仮特許出願は、全内容が出典明示により援用される2011年11月3日出願の米国仮特許出願第61/555393号の米国特許法第119条(e)項に基づく優先権を主張する。
【0002】
本発明は、一般に、炎症、免疫疾患、及び癌を含めたブルトン型チロシンキナーゼ(Btk)によってもたらされる障害を治療するための化合物、より具体的にはBtk活性を阻害する化合物に関する。本発明はまた、哺乳動物細胞又は関連する病理学的状態のインビトロ、インサイツ及びインビボ診断又は治療のために化合物を使用する方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
ヒト酵素の最大のファミリーであるプロテインキナーゼは、500をはるかに超えるタンパク質を包含する。ブルトン型チロシンキナーゼ(Btk)はチロシンキナーゼのTecファミリーの一員であり、初期B細胞発生並びに成熟B細胞の活性化、シグナル伝達及び生存の調節因子である。
【0004】
B細胞受容体(BCR)を介したB細胞シグナル伝達により、広範な生物学的産出がもたらされ得、これらは次にB細胞の発達段階に依存する。BCRシグナルの大きさ及び継続時間は、正確に調節しなければいけない。異常なBCRを介したシグナル伝達は、調節不全なB細胞の活性化及び/又は病原性自己抗体の生成を引き起こす恐れがあり、これは多発性自己免疫疾患及び/又は炎症性疾患につながる。ヒトにおけるBtkの突然変異は、X連鎖無ガンマグロブリン血症(XLA)を招く。この疾患は、B細胞の成熟障害、免疫グロブリン産生の低減、T細胞非依存性免疫応答の障害及びBCR刺激直後の持続的カルシウムサインの著しい減衰を伴う。アレルギー性障害及び/又は自己免疫疾患及び/又は炎症性疾患におけるBtkの役割に関する証拠が、Btk欠損マウスモデルにおいて立証されている。例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)の標準前臨床マウスモデルにおいて、Btk欠損は疾患の進行の著明改善を生じることが示されている。その上、Btk欠損マウスはまた、コラーゲン誘導関節炎の発症に対しても抵抗性であり得、ブドウ球菌誘導関節炎になりにくい可能性がある。大規模な証拠により、自己免疫及び/又は炎症性疾患の病因におけるB細胞及び体液性免疫機構の役割が裏付けられている。B細胞を枯渇させるために開発されたタンパク質ベースの治療薬(リツキサンなど)は、いくつかの自己免疫及び/又は炎症性疾患の治療へのアプローチを表す。B細胞活性化におけるBtkの役割から、Btkの阻害剤は、B細胞介在病原性活性(自己抗体産生など)の阻害剤として有用である可能性がある。Btkはまた、破骨細胞、肥満細胞及び単球においても発現し、これらの細胞の機能にとって重要であることが示されている。例えば、マウスにおけるBtk欠損は、IgE介在肥満細胞活性化障害(TNF−α及び他の炎症性サイトカイン放出の著明な減少)を伴い、ヒトのBtk欠損は、活性化単球によるTNF−α産生の大幅減少を伴う。
【0005】
よって、Btk活性の阻害は、アレルギー性障害及び/又は自己免疫疾患及び/又は炎症性疾患、例えばSLE、関節リウマチ、多発性血管炎、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、重症筋無力症、アレルギー性鼻炎、及び喘息などの治療のために有用であり得る(Di Paoloら(2011)Nature Chem. Biol. 7(1):41-50;Liuら (2011) Jour. of Pharm. and Exper. Ther. 338(1):154-163)。加えて、Btkはアポトーシスにおいても役割を果たすことが報告されている;従って、Btk活性の阻害は、癌、並びにB細胞リンパ腫、白血病及び他の血液悪性腫瘍の治療のために有用であり得る。更に、破骨細胞機能におけるBtkの機能を考慮すると、Btk活性の阻害は骨粗しょう症などの骨障害の治療に有用であり得る。特定のBtk阻害剤が報告されている(Liu (2011) Drug Metab. and Disposition 39(10):1840-1849;米国特許第7884108号、国際公開第2010/056875号;米国特許第7405295号;米国特許第7393848号;国際公開第2006/053121号;米国特許第7947835号;米国特許出願第2008/0139557号;米国特許第7838523号;米国特許出願第2008/0125417号;米国特許出願第2011/0118233号;2011年8月31日出願の国際特許出願第PCT/US2011/050034号「PYRIDINONES/PYRAZINONES, METHOD OF MAKING, AND METHOD OF USE THEREOF」;2011年8月31日出願の国際特許出願第PCT/US2011/050013号「PYRIDAZINONES, METHOD OF MAKING, AND METHOD OF USE THEREOF」;2011年5月6日出願の米国特許出願第13/102720号「PYRIDONE AND AZA-PYRIDONE COMPOUNDS AND METHODS OF USE」)。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、一般に、式Iの、ブルトン型チロシンキナーゼ(Btk)調節活性を有するヘテロアリールピリドン及びアザ−ピリドン化合物に関する。
【0007】
式Iの化合物は、以下の構造式:
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を有し、その立体異性体、互変異性体、又は薬学的に許容可能な塩を含む。様々な置換基を本明細書中で以下に定義する。
【0008】
本発明の一態様は、式I化合物及び薬学的に許容可能な担体、流動促進剤、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる薬学的組成物である。薬学的組成物は更に第二の治療剤を含んでもよい。
【0009】
本発明の別の態様は、式I化合物を薬学的に許容可能な担体と組み合わせることを含む、薬学的組成物を作製する方法である。
【0010】
本発明は、治療有効量の式I化合物を、免疫障害、癌、心血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌機能障害及び神経障害から選択され、ブルトン型チロシンキナーゼによって媒介される疾患又は障害を有する患者に投与することを含む、疾患又は障害を治療する方法を含む。
【0011】
本発明は、ブルトン型チロシンキナーゼによって媒介される症状を治療するためのキットであって、a)式I化合物を含む第一の薬学的組成物、及びb)使用のための指示書を含むキットを含む。
【0012】
本発明は、医薬として使用し、また免疫障害、癌、心血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌機能障害及び神経障害から選択され、ブルトン型チロシンキナーゼによって媒介される疾患又は障害を治療するのに使用するための、式I化合物を含む。
【0013】
本発明は、免疫障害、癌、心血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌機能障害及び神経障害を治療するための、ブルトン型チロシンキナーゼを介在する医薬の製造における式I化合物の使用を含む。
【0014】
本発明は、式I化合物を作製する方法を含む。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】2,2,2−トリクロロ−1−(4,5,6,7,−テトラヒドロ−1H−インドール−2−イル)エタノン101aを出発物質とする、2−(4−(ヒドロキシメチル)−5−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロプラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン101の調製を示す図である。
図2】1−メチル−3−[5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピリジン−2−オン102aを出発物質とする、2−(4−(ヒドロキシメチル)−5−(1−メチル−5−(5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン102の調製を示す図である。
図3】2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103aを出発物質とする、2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン103の調製を示す図である。
図4】4−ブロモ−2−クロロニコチンアルデヒド104aを出発物質とする、2−(3−(ヒドロキシメチル)−2−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−4−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン104の調製を示す図である。
図5】N−メトキシ−N−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド105aを出発物質とする、4−ヒドロキシメチル−3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{6−オキソ−8−チア−5−アザトリシクロ−[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−5−イル}ピリジン105の調製を示す図である。
図6】3,3−ジメチルシクロペンタノン106aを出発物質とする、4−ヒドロキシメチル−3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド106の調製を示す図である。
図7】(E)−エチル3−(2−クロロ−4,4−ジメチルシクロペンタ−1−エニル)アクリレート107aを出発物質とする、10−[4−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン107の調製を示す図である。
図8】4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108aを出発物質とする、2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン108の調製を示す図である。
図9】4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109aを出発物質とする、2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−4,4−ジメチル−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−9−オン109の調製を示す図である。
図10】1−メチル−3−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン110aを出発物質とする、2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン110の調製を示す図である。
図11】(6−アミノピリジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン111aを出発物質とする、2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン111の調製を示す図である。
図12】メチル5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート112aを出発物質とする、2−(4−(ヒドロキシメチル)−5−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン112の調製を示す図である。
図13】(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール113aを出発物質とする、2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン113の調製を示す図である。
図14】(R)−5−ブロモ−3−(4−(1,4−ジメチル−3−オキソピペラジン−2−イル)フェニルアミノ)−1−メチルピラジン−2(1H)−オン114aを出発物質とする、(R)−2−(4−(6−(4−(1,4−ジメチル−3−オキソピペラジン−2−イル)フェニルアミノ)−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン114の調製を示す図である。
図15】5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン115aを出発物質とする、2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン115の調製を示す図である。
図16】3−ブロモ−5−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド116aを出発物質とする、4−ヒドロキシメチル−3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン116の調製を示す図である。
図17】5−(メチルチオ)−2−ニトロピリジン117aを出発物質とする、2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン117の調製を示す図である。
図18】tert−ブチル5−アミノ−3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート118aを出発物質とする、2−(4−(5−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン118の調製を示す図である。
図19】(S)−(4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート119aを出発物質とする、(S)−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン119の調製を示す図である。
図20】5−ブロモ−3−(5−(4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン120aを出発物質とする、2−(4−(5−(5−(4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン120の調製を示す図である。
図21】4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド121aを出発物質とする、2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン121の調製を示す図である。
図22】(2R,5S)−tert−ブチル2,5−ジメチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート122aを出発物質とする、2−(4−(5−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン122の調製を示す図である。
図23】(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン123aを出発物質とする、2−(4−(5−(5−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン123の調製を示す図である。
図24】4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124aを出発物質とする、3−ヒドロキシメチル−4−[1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン124の調製を示す図である。
図25】1H−ピロール−2−カルボン酸エチルを出発物質とする、140の調製に有用な、7,7−ジフルオロ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オンの調製を示す図である。
図26】3−ニトロ−1H−ピラゾールを出発物質とする、266の調製に有用な、5−(オキセタン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−アミンの調製を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
その例が添付の構造及び式で示される本発明の所定の実施態様が以下に詳細に参照される。本発明は、列挙された実施態様に関連して記載されるが、これら実施態様に限定することを意図するものではないことは理解される。逆に、本発明は、特許請求の範囲に記載の本発明の範囲内に含まれ得るあらゆる代替物、改変物、及び均等物を包含するものである。当業者であれば、本発明の実施に使用され得、ここに記載されたものと類似か均等である多くの方法及び材料を認識できるであろう。本発明は、記載された方法及び材料には決して限定されない。援用される文献、特許、及び類似の資料のうちの一又は複数が、限定しないが、定義された用語、用語の使用法、記載された技術などを含む本願と異なるか又は矛盾する場合は、本願が優先する。特段の定義がなされない限り、ここで使用される技術的及び科学的用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって理解されるものと同じ意味を有する。ここに記載のものと類似するか又は同等である方法や材料を本発明の実施又は試験に使用することができるが、適切な方法及び材料を以下に記載する。ここで言及した刊行物、特許出願、特許、及び他の文献の全てが、その全体が出典明示によりここに援用される。別段の記載がない限り、本出願において使用される命名法は、IUPAC系統的命名法に基づく。
【0017】
定義
置換基の数を示す場合、「一又は複数」なる用語は、一置換から最も多い可能な置換数までの範囲、つまり、水素1個から全水素の置換基による置換までを指す。「置換基」なる用語は親分子上の水素原子と置き換えられる原子又は原子群を示す。「置換された」なる用語は、特定の基が一又は複数の置換基を有していることを意味する。任意の基が複数の置換基を有している場合があり、様々な可能な置換基が提供される場合、置換基は独立して選択され、同じである必要はない。「非置換の」なる用語は、特定された基が置換基を有していないことを意味する。「置換されていてもよい」なる用語は、特定された基が非置換であるか、又は可能な置換基の群から独立して選択される一又は複数の置換基で置換されていることを意味する。置換基の数を示す場合、「一又は複数」なる用語は、一置換から最も多い可能な置換数までの範囲、つまり、水素1個から全水素の置換基による置換までを指す。
【0018】
本明細書で使用される「アルキル」という用語は、1個から12個の炭素原子(C〜C12)の飽和、直鎖又は分枝鎖の1価の炭化水素基を指し、アルキル基は、任意選択により下記の一又は複数の置換基で独立に置換されてもよい。別の一実施態様において、アルキル基は、1個から8個の炭素原子(C〜C)、又は1個から6個の炭素原子(C〜C)である。アルキル基の例には、これらに限定されないが、メチル(Me、−CH)、エチル(Et、−CHCH)、1−プロピル(n−Pr、n−プロピル、−CHCHCH)、2−プロピル(i−Pr、i−プロピル、−CH(CH)、1−ブチル(n−Bu、n−ブチル、−CHCHCHCH)、2−メチル−1−プロピル(i−Bu、i−ブチル、−CHCH(CH)、2−ブチル(s−Bu、s−ブチル、−CH(CH)CHCH)、2−メチル−2−プロピル(t−Bu、t−ブチル、−C(CH)、1−ペンチル(n−ペンチル、−CHCHCHCHCH)、2−ペンチル(−CH(CH)CHCHCH)、3−ペンチル(−CH(CHCH)、2−メチル−2−ブチル(−C(CHCHCH)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH)CH(CH)、3−メチル−1−ブチル(−CHCHCH(CH)、2−メチル−1−ブチル(−CHCH(CH)CHCH)、1−ヘキシル(−CHCHCHCHCHCH)、2−ヘキシル(−CH(CH)CHCHCHCH)、3−ヘキシル(−CH(CHCH)(CHCHCH))、2−メチル−2−ペンチル(−C(CHCHCHCH)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CH(CH)CHCH)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CHCH(CH)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH)(CHCH)、2−メチル−3−ペンチル(−CH(CHCH)CH(CH)、2,3−ジメチル−2−ブチル(−C(CHCH(CH)、3,3−ジメチル−2−ブチル(−CH(CH)C(CH、1−ヘプチル、1−オクチルなどが挙げられる。
【0019】
本明細書で使用される「アルキレン」という用語は、1個から12個の炭素原子(C〜C12)の飽和、直鎖又は分枝鎖の2価の炭化水素基を指し、アルキレン基は、任意選択により下記の一又は複数の置換基で独立に置換されてもよい。別の一実施態様において、アルキレン基は、1個から8個の炭素原子(C〜C)、又は1個から6個の炭素原子(C〜C)である。アルキレン基の例には、これらに限定されないが、メチレン(−CH−)、エチレン(−CHCH−)、プロピレン(−CHCHCH−)などが挙げられる。
【0020】
「アルケニル」という用語は、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp二重結合を有する2個から8個の炭素原子(C〜C)の直鎖又は分枝鎖の1価の炭化水素基を指し、アルケニル基は任意選択により本明細書に記載の一又は複数の置換基で独立に置換されていてもよく、「cis」及び「trans」配向、あるいは「E」及び「Z」配向を有する基を含む。例として、これらに限定されないが、エチレニル(ethylenyl)又はビニル(−CH=CH)、アリル(−CHCH=CH)などが挙げられる。
【0021】
「アルケニレン」という用語は、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp二重結合を有する2個から8個の炭素原子(C〜C)の直鎖又は分枝鎖の2価の炭化水素基を指し、アルケニレン基は任意選択により本明細書に記載の一又は複数の置換基で独立に置換されていてもよく、「cis」及び「trans」配向、あるいは「E」及び「Z」配向を有する基を含む。例として、これらに限定されないが、エチレニレン(ethylenylene)又はビニレン(−CH=CH−)、アリル(−CHCH=CH−)などが挙げられる。
【0022】
「アルキニル」という用語は、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp三重結合を有する2個から8個の炭素原子(C〜C)の直鎖又は分枝鎖の1価の炭化水素基を指し、アルキニル基は任意選択により本明細書に記載の一又は複数の置換基で独立に置換されていてもよい。例として、これらに限定されないが、エチニル(−C≡CH)プロピニル(プロパルギル、−CH≡CH)などが挙げられる。
【0023】
「アルキニレン」という用語は、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp三重結合を有する2個から8個の炭素原子(C〜C)の直鎖又は分枝鎖の2価の炭化水素基を指し、アルキニレン基は任意選択により本明細書に記載の一又は複数の置換基で独立に置換されていてもよい。例として、これらに限定されないが、エチニレン(−C≡C−)プロピニレン(プロパルギレン、−CHC≡C−)などが挙げられる。
【0024】
「炭素環」、「カルボシクリル」、「炭素環式環」及び「シクロアルキル」の用語は、炭素原子3〜12個(C〜C12)の単環、又は炭素原子7〜12個の二環を有する、1価の非芳香族の、飽和又は部分的に不飽和の環を指す。7〜12個の原子を持つ二環式炭素環は、例えば、ビシクロ[4,5]、「5,5」、「5,6」又は「6,6」系として配列されてよく、9個又は10個の環原子を持つ二環式炭素環は、ビシクロ「5,6」もしくは「6,6」系として、又はビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン及びビシクロ[3.2.2]ノナンなどの架橋系として配列されてよい。スピロ部分も、この定義の範囲内に含まれる。単環式炭素環の例には、これらに限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−シクロペンタ−−1−エニル、1−シクロペンタ−2−エニル、1−シクロペンタ−3−エニル、シクロヘキシル、1−シクロヘキサ−1−エニル、1−シクロヘキサ−2−エニル、1−シクロヘキサ−3−エニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル、シクロドデシルなどが挙げられる。カルボシクリル基は、任意選択により、本明細書に記載の一又は複数の置換基で独立に置換されている。
【0025】
「アリール」は、母体芳香族環系(parent aromatic ring system)の単一炭素原子から1個の水素原子を除くことによって得られる6〜20個の炭素原子(C〜C20)の1価の芳香族炭化水素基を意味する。いくつかのアリール基は、例示的構造において「Ar」で表される。アリールは、飽和、部分的に不飽和の環、又は芳香族炭素環式環と融合する芳香族環を含む二環式基を含む。典型的なアリール基には、これらに限定されないが、ベンゼン(フェニル)、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニル、インデニル、インダニル、1,2−ジヒドロナフタレン、1,2,3,4−テトラヒドロナフチルなどに由来する基が挙げられる。アリール基は、任意選択により、本明細書に記載の一又は複数の置換基で独立に置換されている。
【0026】
「アリーレン」は、母体芳香族環系の2個の炭素原子から2個の水素原子を除くことによって得られる6〜20個の炭素原子(C〜C20)の2価の芳香族炭化水素基を意味する。いくつかのアリーレン基は、例示的構造において「Ar」で表される。アリーレンは、飽和、部分的に不飽和の環、又は芳香族炭素環式環と融合する芳香族環を含む二環式基を含む。典型的なアリーレン基には、これらに限定されないが、ベンゼン(フェニレン)、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニレン、インデニレン、インダニレン、1,2−ジヒドロナフタレン、1,2,3,4−テトラヒドロナフチルなどに由来する基が挙げられる。アリーレン基は、任意選択により、本明細書に記載の一又は複数の置換基で置換されている。
【0027】
「複素環」、「ヘテロシクリル」、及び「複素環式環」の用語は、本明細書中で区別なく使われ、3個から約20個の環原子の飽和又は部分的に不飽和(すなわち環中に1つもしくは複数の二重及び/又は三重結合を有する)の炭素環式基であって、少なくとも1個の環原子が窒素、酸素、リン、及び硫黄から選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子はCであり、一又は複数の環原子が任意選択により下記の一又は複数の置換基で独立に置換されている炭素環式基を指す。複素環は、3〜7個の環員を有する単環(2〜6個の炭素原子及びN、O、P及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子)又は7〜10個の環員を有する二環(4〜9個の炭素原子及びN、O、P及びSから選択される1〜6個のヘテロ原子)、例えばビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]、もしくは[6,6]の各系でもよい。複素環は、Paquette, Leo A.; “Principles of Modern Heterocyclic Chemistry” (W.A. Benjamin, New York, 1968)、特に、第1章、第3章、第4章、第6章、第7章、及び第9章;“The Chemistry of Heterocyclic Compounds, A series of Monographs”(John Wiley & Sons, New York, 1950から現在)、特に、第13巻、第14巻、第16巻、第19巻、及び第28巻;及びJ. Am. Chem. Soc. (1960) 82:5566に記載されている。「ヘテロシクリル」はまた、複素環式基が飽和、部分的に不飽和の環、又は芳香族炭素環式もしくは複素環式の環と融合する基も含む。複素環式環の例には、これらに限定されないが、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジニル、ピペラジン−4−イル−2−オン、ピペラジン−4−イル−3−オン、ピロリジン−1−イル、チオモルホリン−4−イル、S−ジオキソチオモルホリン−4−イル、アゾカン−1−イル、アゼチジン−1−イル、オクタヒドロピリド[1,2−a]ピラジン−2−イル、[1,4]ジアゼパン−1−イル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、チオキサニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニルイミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、アザビシクロ[2.2.2]ヘキサニル、3H−インドリルキノリジニル及びN−ピリジル尿素が挙げられる。スピロ部分もこの定義の範囲内に含まれる。2個の環原子がオキソ(=O)部分と置換されている複素環基の例は、ピリミジノニル及び1,1−ジオキソ−チオモルホリニルである。本明細書の複素環基は、任意選択により、本明細書に記載の一又は複数の置換基で独立に置換されている。
【0028】
「ヘテロアリール」という用語は、5、6又は7員環の1価の芳香族基を指し、窒素、酸素及び硫黄から独立に選択される一又は複数のヘテロ原子を含有する、5〜20個の原子の縮合環系(そのうち少なくとも1個は芳香族である)を含む。ヘテロアリール基の例は、ピリジニル(例えば、2−ヒドロキシピリジニルなど)、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、ピリミジニル(例えば、4−ヒドロキシピリミジニルなど)、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、及びフロピリジニルである。ヘテロアリール基は、任意選択により、本明細書に記載の一又は複数の置換基で独立に置換されている。
【0029】
複素環基又はヘテロアリール基は、可能な場合、炭素結合(炭素連結)していても、窒素結合(窒素連結)していてもよい。例として、限定しないが、炭素結合した複素環又はヘテロアリールは、ピリジンの2、3、4、5もしくは6位、ピリダジンの3、4、5もしくは6位、ピリミジンの2、4、5もしくは6位、ピラジンの2、3、5もしくは6位、フラン、テトラヒドロフラン、チオフラン、チオフェン、ピロール又はテトラヒドロピロールの2、3、4もしくは5位、オキサゾール、イミダゾール又はチアゾールの2、4もしくは5位、イソキサゾール、ピラゾール又はイソチアゾールの3、4もしくは5位、アジリジンの2もしくは3位、アゼチジンの2、3もしくは4位、キノリンの2、3、4、5、6、7もしくは8位、又はイソキノリンの1、3、4、5、6、7もしくは8位で結合する。
【0030】
例として、限定しないが、窒素結合した複素環又はヘテロアリールは、アジリジン、アゼチジン、ピロール、ピロリジン、2−ピロリン、3−ピロリン、イミダゾール、イミダゾリジン、2−イミダゾリン、3−イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドール、インドリン、1H−インダゾールの1位、イソインドール、もしくはイソインドリンの2位、モルホリンの4位、及びカルバゾールの9位、又はβ−カルボリンで結合する。
【0031】
「治療する」及び「治療」という用語は、目的が関節炎又は癌の発症又は広がりなどの望ましくない生理学的変化又は障害を緩徐化する(軽減する)ことである、治療的処置を指す。本発明の目的のために、有益な又は所望の臨床結果は、検出可能であるか否かに関わらず、症状の緩和、疾患の程度の軽減、疾患の状態の安定化(すなわち悪化しないこと)、疾患進行の遅延又は緩徐化、疾患状態の改善又は緩和、及び寛解(部分的又は完全な)を含むが、これらに限定されない。「治療」はまた、治療を受けない場合に予想される生存期間と比較して生存期間を延長することも意味し得る。治療を必要とするものは、状態又は障害を有するものを含む。
【0032】
「治療有効量」という語句は、(i)特定の疾患、状態もしくは障害を治療する、(ii)特定の疾患、状態もしくは障害の1つもしくは複数の症状を減弱させる、改善するもしくは取り除く、又は(iii)本明細書で述べる特定の疾患、状態もしくは障害の1つもしくは複数の症状の発症を予防するもしくは遅延させる、本発明の化合物の量を意味する。癌の場合、薬剤の治療有効量は、癌細胞の数を減少させ得る;腫瘍のサイズを低減し得る;周辺器官への癌細胞の浸潤を阻害し得る(すなわちある程度遅延させ、好ましくは停止させ得る);腫瘍の転移を阻害し得る(すなわちある程度遅延させ、好ましくは停止させ得る);腫瘍増殖をある程度阻害し得る;及び/又は癌に関連する症状の一又は複数をある程度軽減し得る。薬剤が増殖を防止し得る及び/又は既存の癌細胞を死滅させ得るという点で、治療有効量は細胞増殖抑制性及び/又は細胞傷害性であり得る。癌療法に関して、効果は、例えば無増悪期間(TTP)を評価する及び/又は奏効率(RR)を決定することによって測定できる。
【0033】
本明細書で使用される「炎症性障害」は、過度の又は調節されない炎症応答が過度の炎症症状、宿主の組織損傷又は組織機能の低下をもたらす任意の疾患、障害又は症候群を意味し得る。「炎症性障害」はまた白血球の流入及び/又は好中球の化学走性によって媒介される病的状態を指す。
【0034】
本明細書で使用される「炎症」は、損傷を与える物質と損傷された組織の双方を破壊する、希釈する又は壁で囲む(隔離する)ように働く、組織の損傷又は破壊によって誘発される局在化された保護反応を指す。炎症は白血球の流入及び/又は好中球の化学走性と顕著に関連する。炎症は、病原性生物及びウイルスによる感染から、並びに心筋梗塞又は脳卒中後の外傷又は再灌流、外来性抗原に対する免疫応答及び自己免疫応答などの非感染手段から生じ得る。従って、式Iの化合物で治療可能な炎症性障害は、特異的防御系の反応並びに非特異的防御系の反応に関連する障害を包含する。
【0035】
「特異的防御系」は、特異的抗原の存在に対して反応する免疫系の成分を指す。特異的防御系の反応から生じる炎症の例には、外来性抗原に対する古典的応答、自己免疫疾患、及びT細胞によって媒介される遅発型過敏症反応が含まれる。慢性炎症性疾患、固形移植組織及び器官、例えば腎臓及び骨髄移植の拒絶反応、並びに移植片対宿主病(GVHD)は、特異的防御系の炎症反応の更なる例である。
【0036】
本明細書で使用される「非特異的防御系」という用語は、免疫記憶の能力がない白血球(例えば顆粒球及びマクロファージ)によって媒介される炎症性障害を指す。少なくとも部分的には、非特異的防御系の反応から生じる炎症の例には、成人(急性)呼吸窮迫症候群(ARDS)又は多発性器官傷害症候群;再灌流傷害;急性糸球体腎炎;反応性関節炎;急性炎症成分による皮膚病;急性化膿性髄膜炎又は脳卒中などの他の中枢神経系炎症性障害;熱傷;炎症性腸疾患;顆粒球輸血関連症候群;及びサイトカイン誘発毒性などの状態に関連する炎症が含まれる。
【0037】
本明細書で使用される「自己免疫疾患」は、組織傷害が、身体自体の構成成分への体液性又は細胞媒介性応答に関連する、任意の群の障害を指す。
【0038】
本明細書で使用される「アレルギー疾患」は、アレルギーから生じる任意の症状、組織損傷又は組織機能の低下を指す。本明細書で使用される「関節炎疾患」は、様々な病因に起因する関節の炎症性病変を特徴とする任意の疾患を指す。本明細書で使用される「皮膚炎」は、様々な病因に起因する皮膚の炎症を特徴とする皮膚疾患の大きなファミリーのいずれかを指す。本明細書で使用される「移植片拒絶反応」は、移植された組織及び周囲の組織の機能低下、痛み、腫脹、白血球増加及び血小板減少を特徴とする、器官又は細胞(例えば骨髄)などの移植された組織に対する任意の免疫反応を指す。本発明の治療方法は、炎症細胞活性化に関連する障害の治療のための方法を含む。
【0039】
「炎症性細胞活性化」は、増殖性細胞応答の刺激(サイトカイン、抗原もしくは自己抗体を含むがこれらに限定されない)による誘導、可溶性メディエイタ(サイトカイン、酸素ラジカル、酵素、プロスタノイドもしくは血管作用性アミンを含むがこれらに限定されない)の産生、又は炎症細胞(単球、マクロファージ、Tリンパ球、Bリンパ球、顆粒球(すなわち好中球、好塩基球及び好酸球などの多形核白血球)、マスト細胞、樹状細胞、ランゲルハンス細胞及び内皮細胞を含むがこれらに限定されない)における新しい又は増加した数のメディエイタ(主要組織適合抗原又は細胞接着分子を含むがこれらに限定されない)の細胞表面発現を指す。これらの細胞におけるこれらの表現型の1つ又は組合せの活性化が炎症性障害の開始、永続化又は増悪に寄与し得ることは当業者に認識される。
【0040】
「NSAID」という用語は、「非ステロイド性抗炎症薬」の頭字語であり、鎮痛、解熱(上昇した体温を低下させ、意識を障害することなく痛みを軽減する)及び、高用量では、抗炎症作用(炎症を低減する)を有する治療薬である。「非ステロイド性」という用語は、これらの薬剤を、(広範囲の作用の中でも特に)類似のエイコサノイド抑制性抗炎症作用を有するステロイドから区別するために使用される。鎮痛薬として、NSAIDは、それらが非麻薬性であるという点で独特である。NSAIDはアスピリン、イブプロフェン及びナプロキセンを含む。NSAIDは、通常、疼痛及び炎症が存在する急性又は慢性状態の治療に適応される。NSAIDは、一般に以下の状態の対症的軽減に適応される:関節リウマチ、変形性関節症、炎症性関節症(例えば強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、ライター症候群、急性痛風、月経困難症、転移性骨痛、頭痛及び片頭痛、術後疼痛、炎症及び組織損傷による軽度から中等度の疼痛、発熱、腸閉塞及び腎疝痛。大部分のNSAIDは酵素シクロオキシゲナーゼの非選択的阻害剤として作用し、シクロオキシゲナーゼ−1(COX−1)及びシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)イソ酵素の両方を阻害する。シクロオキシゲナーゼは、アラキドン酸(それ自体はホスホリパーゼAによって細胞リン脂質二重層から誘導される)からのプロスタグランジン及びトロンボキサンの形成を触媒する。プロスタグランジンは、(数ある中でも特に)炎症過程におけるメッセンジャー分子として作用する。COX−2阻害剤には、セレコキシブ、エトリコキシブ、ルミラコキシブ、パレコキシブ、ロフェコキシブ、ロフェコキシブ及びバルデコキシブが含まれる。
【0041】
「癌」という用語は、典型的には調節されない細胞増殖を特徴とする、哺乳動物における生理学的状態を指す又は表現する。「腫瘍」は、一又は複数の癌性細胞を含む。癌の例には、癌腫、リンパ腫、芽細胞腫、肉腫、及び白血病又はリンパ系悪性腫瘍が含まれるが、これらに限定されない。このような癌のより具体的な例には、扁平上皮癌(例えば、上皮の扁平上皮癌)、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(「NSCLC」)、肺の腺癌、及び肺の扁平上皮癌を含めた肺癌、腹膜の癌、肝細胞癌、胃腸癌を含めた胃癌(gastric cancer)又は胃癌(stomach cancer)、膵臓癌、グリア芽細胞腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、肝細胞癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌又は子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌又は腎癌、前立腺癌、外陰部癌、甲状腺癌、肝癌、肛門癌、陰茎癌、並びに頭頸部癌が挙げられる。
【0042】
「血液悪性腫瘍(Hematological malignancies)」(英国の綴りは「Haematological」malignancies)は、血液、骨髄及びリンパ節に影響を及ぼす癌の種類である。これら3つは免疫系を介して密接に関連しているので、3つのうちの1つに影響を及ぼす疾患はしばしばその他にも影響する:リンパ腫はリンパ節の疾患であるが、しばしば骨髄に広がり、血液に影響を及ぼす。血液悪性腫瘍は悪性新生物(「癌」)であり、一般に血液学及び/又は腫瘍学の専門家によって治療される。一部の施設では「血液学/腫瘍学」は内科の1つの下位専門領域であるが、また別の施設ではそれらは別々の部門とみなされる(外科腫瘍医及び放射線腫瘍医も存在する)。必ずしも全ての血液障害が悪性(「癌性」)であるわけではない;これらの他の血液状態も血液専門医によって管理され得る。血液悪性腫瘍は2つの主要な血液細胞系統:骨髄細胞株及びリンパ系細胞株のいずれかに由来し得る。骨髄細胞株は通常、顆粒球、赤血球、血小板、マクロファージ及びマスト細胞を産生し、リンパ系細胞株はB、T、NK及び形質細胞を産生する。リンパ腫、リンパ性白血病及び骨髄腫はリンパ球系に由来し、一方急性及び慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群並びに骨髄増殖性疾患は骨髄系を起源とする。白血病には、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性単球性白血病(AMOL)及び小リンパ球性リンパ腫(SLL)が含まれる。リンパ腫には、ホジキンリンパ腫(4つ全てのサブタイプ)及び非ホジキンリンパ腫(全てのサブタイプ)が含まれる。
【0043】
「化学療法剤」は、作用機序に関わらず、癌の治療において有用な化合物である。化学療法剤のクラスには、アルキル化剤、代謝拮抗物質、紡錘体毒植物アルカロイド、細胞毒性/抗腫瘍性抗生物質、トポイソメラーゼ阻害剤、抗体、光増感剤、及びキナーゼ阻害剤が含まれるが、これらに限定されない。化学療法剤は、「標的療法」及び従来の化学療法において使用される化合物を含む。化学療法剤の例には、エルロチニブ(TARCEVA(登録商標)、Genentech/OSI Pharm.)、ドセタキセル(TAXOTERE(登録商標)、Sanofi−Aventis)、5−FU(フルオロウラシル、5−フルオロウラシル、CAS番号51−21−8)、ゲムシタビン(GEMZAR(登録商標)、Lilly)、PD−0325901(CAS番号391210−10−9、Pfizer)、シスプラチン(シス−ジアミン、ジクロロ白金(II)、CAS番号15663−27−1)、カルボプラチン(CAS番号41575−94−4)、パクリタキセル(TAXOL(登録商標)、Bristol−Myers Squibb Oncology,Princeton,N.J.)、トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標)、Genentech)、テモゾロミド(4−メチル−5−オキソ−2,3,4,6,8−ペンタアザビシクロ[4.3.0]ノナ−2,7,9−トリエン−9−カルボキサミド、CAS番号85622−93−1、TEMODAR(登録商標)、TEMODAL(登録商標)、Schering Plough)、タモキシフェン((Z)−2−[4−(1,2−ジフェニルブト−1−エニル)フェノキシ]−N,N−ジメチルエタンアミン、NOLVADEX(登録商標)、ISTUBAL(登録商標)、VALODEX(登録商標))、ドキソルビシン(ADRIAMYCIN(登録商標))、Akti−1/2、HPPD、及びラパマイシンが含まれる。
【0044】
化学療法剤の更なる例には、オキサリプラチン(ELOXATIN(登録商標)、Sanofi)、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)、Millennium Pharm.)、スーテント(SUNITINIB(登録商標)、SU11248、Pfizer)、レトロゾール(FEMARA(登録商標)、Novartis)、メシル酸イマチニブ(GLEEVEC(登録商標)、Novartis)、XL−518(Mek阻害剤、Exelixis、国際公開第2007/044515号)、ARRY−886(Mek阻害剤、AZD6244、Array BioPharma、Astra Zeneca)、SF−1126(PI3K阻害剤、Semafore Pharmaceuticals)、BEZ−235(PI3K阻害剤、Novartis)、XL−147(PI3K阻害剤、Exelixis)、PTK787/ZK222584(Novartis)、フルベストラント(FASLODEX(登録商標)、AstraZeneca)、ロイコボリン(フォリン酸)、ラパマイシン(シロリムス、RAPAMUNE(登録商標)、Wyeth)、ラパチニブ(TYKERB(登録商標)、GSK572016、GlaxoSmithKline)、ロナファルニブ(SARASAR(商標)、SCH 66336、Schering Plough)、ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標)、BAY43−9006、Bayer Labs)、ゲフィチニブ(IRESSA(登録商標)、AstraZeneca)、イリノテカン(CAMPTOSAR(登録商標)、CPT−11、Pfizer)、チピファルニブ(ZARNESTRA(商標)、Johnson&Johnson)、ABRAXANE(商標)(Cremophor不含)、パクリタキセルのアルブミン操作されたナノ粒子製剤(American Pharmaceutical Partners,Schaumberg,Il)、バンデタニブ(rINN、ZD6474、ZACTIMA(登録商標)、AstraZeneca)、クロラムブシル、AG1478、AG1571(SU5271;Sugen)、テムシロリムス(TORISEL(登録商標)、Wyeth)、パゾパニブ(GlaxoSmithKline)、カンホスファミド(TELCYTA(登録商標)、Telik)、チオテパ及びシクロホスファミド(CYTOXAN(登録商標)、NEOSAR(登録商標));スルホン酸アルキル、例えばブスルファン、インプロスルファン及びピポスルファン;アジリジン、例えばベンゾドパ、カルボコン、メツレドパ、ウレドパ;アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド、トリエチレンチオホスホラミド及びトリメチロメラミンを含むエチレンイミン及びメチラメラミン;アセトゲニン(特にブラタシン及びブラタシノン);カンプトテシン(合成類似体、トポテカンを含む);ブリオスタチン;カリスタチン;CC−1065(そのアドゼレシン、カルゼレシン及びビゼレシンの合成類似体を含む);クリプトフィシン(特にクリプトフィシン1及びクリプトフィシン8);ドラスタチン;デュオカルマイシン(合成類似体、KW−2189及びCB1−TM1を含む);エリュテロビン;パンクラチスタチン;サルコジクチン;スポンギスタチン;ナイトロジェンマスタード、例えばクロラムブシル、クロルナファジン、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、塩酸メクロレタミンオキシド、メルファラン、ノベムビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード;ニトロソ尿素、例えばカルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン及びラニムヌスチン;抗生物質、例えばエンジイン抗生物質(例えばカリケアマイシン、カリケアマイシンγ1I、カリケアマイシンωI1(Angew Chem.Intl.Ed.Engl.(1994)33:183−186);ジネマイシン、ジネマイシンA;ビスホスホネート、例えばクロドロネート;エスペラマイシン;並びにネオカルチノスタチン発色団及び関連する色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団)、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、オースラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン、カルミノマイシン、カルチノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン及びデオキシドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、ネモルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン、例えばマイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン;代謝拮抗物質、例えばメトトレキサート及び5−フルオロウラシル(5−FU);葉酸類似体、例えばデノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサート;プリン類似体、例えばフルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン;ピリミジン類似体、例えばアンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン;アンドロゲン、例えばカルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン;抗副腎剤、例えばアミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン;葉酸補充剤、例えばフロリン酸;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトラキサート;デフォファミン;デメコルシン;ジアジクオン;エフロルニチン;酢酸エリプチニウム;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシ尿素;レンチナン;ロニダイニン;メイタンシノイド、例えばメイタンシン及びアンサマイトシン;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダモール;ニトラエリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ロソキサントロン;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標)多糖複合体(JHS Natural Products,Eugene,OR);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジクオン;2,2’,2”−トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン(特にT−2毒素、ベラクリンA、ロリジンA及びアングイジン);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン;アラビノシド(「Ara−C」);シクロホスファミド;チオテパ;6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;白金類似体、例えばシスプラチン及びカルボプラチン;ビンブラスチン;エトポシド(VP−16);イホスファミド;ミトキサントロン;ビンクリスチン;ビノレルビン(NAVELBINE(登録商標));ノバントロン;テニポシド;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;カペシタビン(XELODA(登録商標)、Roche);イバンドロネート;CPT−11;トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);レチノイド、例えばレチノイン酸;並びに上記のいずれかの薬学的に許容可能な塩、酸及び誘導体が含まれる。
【0045】
また、「化学療法剤」の定義には以下のものも含まれる:(i)腫瘍に対するホルモンの作用を調節又は阻害するように働く抗ホルモン剤、例えばタモキシフェン(NOLVADEX(登録商標);クエン酸タモキシフェンを含む)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、FARESTON(登録商標)(クエン酸トレミフェン)を含む、抗エストロゲン剤及び選択的エストロゲン受容体調節剤(SERM);(ii)副腎でのエストロゲン産生を調節するアロマターゼ酵素を阻害するアロマターゼ阻害剤、例えば4(5)−イミダゾール、アミノグルテチミド、MEGASE(登録商標)(酢酸メゲストロール)、AROMASIN(登録商標)(エキセメスタン;Pfizer)、フォルメスタン、ファドロゾール、RIVISOR(登録商標)(ボロゾール)、FEMARA(登録商標)(レトロゾール;Novartis)及びARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール;AstraZeneca);(iii)抗アンドロゲン薬、例えばフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド及びゴセレリン;並びにトロキサシタビン(1,3−ジオキソランヌクレオシドシトシン類似体);(iv)タンパク質キナーゼ阻害剤、例えばMEK阻害剤(国際公開第2007/044515号);(v)脂質キナーゼ阻害剤;(vi)アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に異常な細胞増殖に関与するシグナル伝達経路における遺伝子、例えばPKC−α、Raf及びH−Rasの発現を阻害するもの、例えばオブリメルセン(GENASENSE(登録商標)、Genta Inc.);(vii)リボザイム、例えばVEGF発現阻害剤(例えばANGIOZYME(登録商標))及びHER2発現阻害剤;(viii)ワクチン、例えば遺伝子治療ワクチン、例えばALLOVECTIN(登録商標)、LEUVECTIN(登録商標)及びVAXID(登録商標);PROLEUKIN(登録商標)rIL−2;トポイソメラーゼ1阻害剤、例えばLURTOTECAN(登録商標);ABARELIX(登録商標)rmRH;(ix)抗血管新生薬、例えばベバシズマブ(AVASTIN(登録商標)、Genentech);並びに上記のいずれかの薬学的に許容可能な塩、酸及び誘導体。
【0046】
また、「化学療法剤」の定義には、治療用抗体、例えばアレムツズマブ(Campath)、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標)、Genentech);セツキシマブ(ERBITUX(登録商標)、Imclone);パニツムマブ(VECTIBIX(登録商標)、Amgen)、リツキシマブ(RITUXAN(登録商標)、Genentech/Biogen Idec)、ペルツズマブ(OMNITARG(商標)、2C4、Genentech)、トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標)、Genentech)、トシツモマブ(Bexxar、Corixia)、及び抗体薬物複合体、ゲムツズマブオゾガマイシン(MYLOTARG(登録商標)、Wyeth)も含まれる。
【0047】
本発明のBtk阻害剤と組み合わせて化学療法剤として治療上の可能性を有するヒト化モノクローナル抗体には、アレムツズマブ、アポリズマブ、アセリズマブ、アトリズマブ、バピネオズマブ、ベバシズマブ、ビバツズマブメルタンシン、カンツズマブメルタンシン、セデリズマブ、セルトリズマブペゴール、シドフシツズマブ、シドツズマブ、ダクリズマブ、エクリズマブ、エファリズマブ、エプラツズマブ、エルリズマブ、フェルビズマブ、フォントリズマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、イノツズマブオゾガマイシン、イピリムマブ、ラベツズマブ、リンツズマブ、マツズマブ、メポリズマブ、モタビズマブ、モトビズマブ、ナタリズマブ、ニモツズマブ、ノロビズマブ、ヌマビズマブ、オクレリズマブ、オマリズマブ、パリビズマブ、パスコリズマブ、ペクフシツズマブ、ペクツズマブ、ペルツズマブ、ペキセリズマブ、ラリビズマブ、ラニビズマブ、レスリビズマブ、レスリズマブ、レシビズマブ、ロベリズマブ、ルプリズマブ、シブロツズマブ、シプリズマブ、ソンツズマブ、タカツズマブテトラキセタン、タドシズマブ、タリズマブ、テフィバズマブ、トシリズマブ、トラリズマブ、トラスツズマブ、ツコツズマブセルモロイキン、ツクシツズマブ、ウマビズマブ、ウルトキサズマブ、及びビジリズマブが含まれる。
【0048】
「代謝産物」は、指定される化合物又はその塩の体内での代謝を介して生成される産物である。化合物の代謝産物は、当分野で公知の通常の技術を用いて同定することができ、本明細書で述べるような試験を用いてそれらの活性を測定し得る。そのような産物は、例えば投与された化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、脱アミド化、エステル化、脱エステル化、酵素切断等から生じ得る。従って、本発明は、本発明の式I又はIIの化合物を、その代謝産物を生じさせるのに十分な機関哺乳動物と接触させることを含む工程によって生成される化合物を含む、本発明の化合物の代謝産物を包含する。
【0049】
「添付文書」という用語は、治療用製品の市販包装中に慣例的に含まれる指示書であって、そのような治療用製品の使用に関する適応症、用法、用量、投与、禁忌及び/又は警告についての情報を含む指示書を指すために用いられる。
【0050】
「キラル」という用語は、鏡像パートナーの重ね合わせが不可能な性質を有する分子を指し、一方「アキラル」という用語は、その鏡像パートナーに重ね合わせることができる分子を指す。
【0051】
「立体異性体」という用語は、同一の化学組成を有するが、空間における原子又は基の配置に関して異なる化合物を指す。
【0052】
「ジアステレオマー」は、2つ又はそれ以上のキラル中心を有する立体異性体であって、それらの分子が互いに鏡像ではない立体異性体を指す。ジアステレオマーは、異なる物理的性質、例えば融点、沸点、スペクトル特性及び反応性を有する。ジアステレオマーの混合物は、電気泳動及びクロマトグラフィなどの高分解能分析手法の下で分離し得る。
【0053】
「エナンチオマー」は、互いに重ね合わせ不可能な鏡像である化合物の2つの立体異性体を指す。
【0054】
本明細書で使用される立体化学的定義及び慣例は、一般にS. P. Parker編, McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms (1984) McGraw-Hill Book Company, New York;及びEliel, E.及びWilen, S., 「Stereochemistry of Organic Compounds」, John Wiley & Sons,Inc., New York, 1994に従う。本発明の化合物は、不斉中心又はキラル中心を含んでいてもよく、従って異なる立体異性体形態で存在してもよい。ジアステレオマー、エナンチオマー及びアトロプ異性体、並びにラセミ混合物などのそれらの混合物を含むがこれらに限定されない、本発明の化合物の全ての立体異性体形態は本発明の一部を形成することが意図されている。多くの有機化合物は光学活性な形態で存在し、すなわち平面偏光面を回転させる能力を有する。光学活性な化合物を説明する際に、接頭語D及びL、又はR及びSは、そのキラル中心の周りにある分子の絶対配置を表すために用いられる。接頭語d及びl又は(+)及び(−)は、化合物による平面偏光面の回転の証拠を示すために用いられ、(−)又は1は、化合物が左旋性であることを意味する。(+)又はdの接頭語を有する化合物は右旋性である。所与の化学構造について、これらの立体異性体は、互いに鏡像であることを除いて同一である。また、特定の立体異性体はエナンチオマーと称されることもあり、そのような異性体の混合物はしばしばエナンチオマー混合物と呼ばれる。エナンチオマーの50:50混合物は、ラセミ混合物又はラセミ体と称され、化学反応又は化学過程において立体選択又は立体特異性が存在しない場合に生じ得る。「ラセミ混合物」及び「ラセミ体」という用語は、光学活性を有さない、2つのエナンチオマー種の等モル混合物を指す。エナンチオマーは、超臨界流体クロマトグラフィ(SFC)などのキラル分離法によってラセミ混合物から分離し得る。分離されたエナンチオマーのキラル中心における立体配置の割り当ては暫定的であり得、例示のために表1の構造に示しているが、X線結晶学データなどの立体化学的決定が待たれる。
【0055】
「互変異性体」又は「互変異性体形態」という用語は、低エネルギー障壁を介して相互変換可能な、異なるエネルギーを有する構造異性体を指す。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピック互変異性体としても知られる)は、ケト−エノール異性化及びイミン−エナミン異性化などの、プロトンの移動による相互変換を含む。原子価互変異性体は、いくつかの結合電子の再編成による相互変換を含む。
【0056】
「薬学的に許容可能な塩」という用語は、生物学的に又はその他の点で望ましくないものではない塩を表す。薬学的に許容可能な塩は、酸付加塩及び塩基付加塩の両方を含む。「薬学的に許容可能な」という語句は、物質又は組成物が、製剤を構成するその他の成分及び/又はその物質又は組成物で治療される哺乳動物と化学的及び/又は毒性学的に適合性でなければならないことを示す。
【0057】
「薬学的に許容可能な酸付加塩」という用語は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸などの無機酸、並びに脂肪族、脂環式、芳香族、アル脂肪族、複素環式、炭素環式及びスルホン酸クラスの有機酸、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸「メシレート」、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸及びサリチル酸などから選択される有機酸で形成される薬学的に許容可能な塩を表す。
【0058】
「薬学的に許容可能な塩基付加塩」という用語は、有機又は無機塩基で形成される薬学的に許容可能な塩を表す。許容される無機塩基の例には、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン及びアルミニウム塩が含まれる。薬学的に許容可能な有機非毒性塩基から誘導される塩には、第一級、第二級及び第三級アミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミン及び塩基性イオン交換樹脂、例えばイソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2−ジエチルアミノエタノール、トリメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N−エチルピペリジン及びポリアミン樹脂などの塩が含まれる。
【0059】
「溶媒和物」は、一又は複数の溶媒分子と本発明の化合物との会合物又は複合体を指す。溶媒和物を形成する溶媒の例には、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル、酢酸及びエタノールアミンが含まれるが、これらに限定されない。
【0060】
「EC50」という用語は半数最大効果濃度であり、インビボで特定の効果の最大値の50%を得るために必要な特定の化合物の血漿濃度を表す。
【0061】
「Ki」という用語は阻害定数であり、特定の阻害剤の受容体に対する絶対結合親和性を表す。これは競合結合アッセイを用いて測定され、競合リガンド(例えば放射性リガンド)が存在しない場合は、特定の阻害剤が受容体の50%を占有する濃度に等しい。Ki値は、pKi値(−log Ki)に対数的に変換することができ、より高い値は指数関数的により大きな効力を示す。
【0062】
「IC50」という用語は半数最大阻害濃度であり、インビトロで生物学的過程の50%阻害を得るために必要な特定の化合物の濃度を表す。IC50値は、pIC50値(−log IC50)に対数的に変換することができ、より高い値は指数関数的により大きな効力を示す。IC50値は絶対値ではなく、実験条件、例えば使用される濃度に依存し、チェン−プルソフ式(Biohem. Pharmacol.(1973)22:3099)を用いて絶対阻害定数(Ki)に変換することができる。IC70、IC90等のような他のパーセント阻害パラメータも計算し得る。
【0063】
「この発明の化合物」及び「本発明の化合物」及び「式Iの化合物」という用語は、式Iの化合物並びにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物及び薬学的に許容可能な塩及びプロドラッグを包含する。
【0064】
式Iの化合物を含めた本明細書にある任意の式又は構造は、このような化合物の水和物、溶媒和物、多形体、並びにその混合物を表すことを目的としてもいる。
【0065】
式Iの化合物を含む、本明細書で与えられる任意の式又は構造は、化合物の非標識形態並びに同位体標識形態を示すことも意図されている。同位体標識化合物は、一又は複数の原子が選択された原子質量又は質量数を有する原子で置き換えられていることを除き、本明細書で与えられる式によって表される構造を有する。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体、例えば、限定されないが、2H(ジュウテリウム、D)、3H(トリチウム)、11C、13C、14C、15N、18F、31P、32P、35S、36Cl及び125Iなどが含まれる。本発明の様々な同位体標識化合物、例えば3H、13C及び14Cなどの放射性同位体が組み込まれているもの。そのような同位体標識化合物は、代謝試験、反応動態試験、薬剤もしくは基質組織分布アッセイを含む、陽電子放射断層撮影法(PET)もしくは単光子放出コンピュータ断層撮影法(SPECT)などの検出もしくは画像技術において、又は患者の放射線治療において有用であり得る。ジュウテリウムで標識又は置換された本発明の治療用化合物は、分布、代謝及び排泄(ADME)に関して、改善されたDMPK(薬物代謝及び薬物動態)特性を有し得る。ジュウテリウムなどのより重い同位体による置換は、より高い代謝安定性から生じるある種の治療上の利点、例えばインビボ半減期の延長又は必要投与量の低減をもたらし得る。18F標識化合物は、PET又はSPECT試験のために有用であり得る。本発明の同位体標識化合物及びそのプロドラッグは、一般に、非同位体標識試薬を容易に入手可能な同位体標識試薬に置き換えて、以下に記載するスキーム又は実施例で開示される手順及び調製法を実施することによって調製できる。更に、より重い同位体、特にジュウテリウム(すなわち2H又はD)による置換は、より高い代謝安定性から生じるある種の治療上の利点、例えばインビボ半減期の延長又は必要投与量の低減又は治療指数の改善をもたらし得る。これに関連してジュウテリウムは式(I)の化合物における置換基とみなされることが理解される。そのようなより重い同位体、特にジュウテリウムの濃度は、同位体濃縮係数によって定義され得る。本発明の化合物において特定の同位体として明確に指定されていない任意の原子は、その原子の任意の安定な同位体を表すことが意図されている。特に明記されない限り、ある位置が「H」又は「水素」と明確に指定されている場合、その位置はその天然の存在率の同位体組成で水素を有すると理解される。従って、本発明の化合物においてジュウテリウム(D)と明確に指定される任意の原子はジュウテリウムを表すことが意図されている。
【0066】
ヘテロアリールピリドン及びアザピリドン化合物
本発明は、式Ia−Iiを含めた式Iのヘテロアリールピリドン化合物及びアザピリドン化合物、並びにそれらの薬学的製剤(それらの立体異性体、互変異性体、又は薬学的に許容可能な塩を含む)を提供し、これらは、Btkキナーゼによって調節される、疾患、状態及び/又は障害の治療に潜在的に有用である
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(式中、
は、CR又はNであり、
は、CR又はNであり、
は、CR又はNであり、
、X、及びXのうち1個又は2個はNであり、
、R、及びRは、H、F、Cl、−NH、−NHCH、−N(CH、−OH、−OCH、−OCHCH、−OCHCHOH、及びC〜Cアルキルから独立に選択され、
は、H、F、Cl、CN、−CHOH、−CH(CH)OH、−C(CHOH、−CH(CF)OH、−CHF、−CHF、−CHCHF、−CF、−C(O)NH、−C(O)NHCH、−C(O)N(CH、−NH、−NHCH、−N(CH、−NHC(O)CH、−OH、−OCH、−OCHCH、−OCHCHOH、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、1−ヒドロキシシクロプロピル、イミダゾリル、ピラゾリル、3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル、オキセタン−3−イル、及びアゼチジン−1−イル;から選択され、
は、任意選択により置換されているC〜C20アリール、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20ヘテロアリール、−(C〜C20アリール)−(C〜C20ヘテロシクリル)、−(C〜C20ヘテロアリール)−(C〜C20ヘテロシクリル)、−(C〜C20ヘテロアリール)−(C〜C20ヘテロシクリル)−(C〜C20ヘテロシクリル)、−(C〜C20ヘテロアリール)−(C〜C20ヘテロシクリル)−(C〜Cアルキル)、−(C〜C20ヘテロアリール)−(C〜Cアルキル)、−(C〜C20ヘテロシクリル)−(C〜Cアルキル)、−(C〜C20ヘテロシクリル)−(C〜C12カルボシクリル)、−(C〜C20ヘテロアリール)−(C〜C12カルボシクリル)、又は−(C〜C20ヘテロアリール)−C(=O)−(C〜C20ヘテロシクリル);であり、
は、H、F、−CH、−CHCH、−CHCHOH、−NH、又は−OHであり、
は、構造:
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(ここで波線は結合部位を示す)
から選択され;
及びYは、CH及びNから独立に選択されるが、Y及びYは、両方がNではなく、
アルキル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、任意選択により、F、Cl、Br、I、−CN、−CH、−CHCH、−CH(CH、−CHCH(CH、−CHOH、−CHOCH、−CHCHOH、−C(CHOH、−CH(OH)CH(CH、−C(CHCHOH、−CHCHSOCH、−CHOP(O)(OH)、−CHF、−CHF、−CF、−CHCF、−CHCHF、−CH(CH)CN、−C(CHCN、−CHCN、−COH、−COCH、−COCH、−COC(CH、−COCH(OH)CH、−CONH、−CONHCH、−CON(CH、−C(CHCONH、−NH、−NHCH、−N(CH、−NHCOCH、−N(CH)COCH、−NHS(O)CH、−N(CH)C(CHCONH、−N(CH)CHCHS(O)CH、−NO、=O、−OH、−OCH、−OCHCH、−OCHCHOCH、−OCHCHOH、−OCHCHN(CH、−OP(O)(OH)、−S(O)N(CH、−SCH、−S(O)CH、−S(O)H、シクロプロピル、オキセタニル、アゼチジニル、1−メチルアゼチジン−3−イル)オキシ、N−メチル−N−オキセタン−3−イルアミノ、アゼチジン−1−イルメチル、及びモルホリノから独立に選択される1つ又は複数の基で置換されている)。
【0067】
式Iの化合物の例示的実施態様は、式Ia〜Icの化合物を含む
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【0068】
式Iの化合物の例示的実施態様は、式Id〜Iiの化合物も含む
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【0069】
式Iの化合物の例示的実施態様は、式Ic〜Iiに示すように、XはNであり、X及びXはNであり、X及びXはNであり、又はX及びXはNであるものを含む。
【0070】
式Iの化合物の例示的実施態様は、Rがピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イル、及び1−メチル−5−(5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルから選択される任意選択により置換されているC〜C20ヘテロアリールであるものを含む。
【0071】
式Iの化合物の例示的実施態様は、Rが−(C〜C20ヘテロアリール)−(C〜C20ヘテロシクリル)であり、ヘテロアリールが任意選択により置換されているピリジニルであり、ヘテロシクリルが任意選択により置換されているピペラジニルであるものを含む。
【0072】
式Iの化合物の例示的実施態様は、Rが、F、Cl、−CH、−S(O)CH、シクロプロピル、アゼチジニル、オキセタニル、及びモルホリノから選択される一又は複数の基で任意選択により置換されているフェニルであるものを含む。
【0073】
式Iの化合物の例示的実施態様は、Rが、構造:
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から選択され、波線が、結合部位を示すものを含む。
【0074】
式Iの化合物の例示的実施態様は、Rが、
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であり、ここで、Rが、H、−CH、−CHOCH、−CHCH、−CH(CH、−CHCHOH、−CHCHOCH、−CHF、−CHF、−CF、−CHCF、−CHCHF、−CH(CH)CN、−C(CHCN、−CHCN、−C(O)CH、−C(O)CHCH、−C(O)CH(CH、−NH、−NHCH、−N(CH、−OH、−OCH、−OCHCH、−OCHCHOH、シクロプロピル、及びオキセタニルから選択されるものを含む。
【0075】
式Iの化合物の例示的実施態様は、RがCHであるものを含む。
【0076】
式Iの化合物の例示的実施態様は、YがCHであり、YがNであり、YがNであり、YがCHであり、Y及びYがそれぞれCHである、又はY及びYがそれぞれCHであり、RがCHであるものを含む。
【0077】
式Iの化合物の例示的実施態様は、表1及び2の化合物を含む。
【0078】
本発明の式Iの化合物は、不斉中心又はキラル中心を含んでいてもよく、従って異なる立体異性体形態で存在してもよい。ジアステレオマー、エナンチオマー及びアトロプ異性体、並びにラセミ混合物などのそれらの混合物を含むがこれらに限定されない、本発明の化合物の全ての立体異性体形態は本発明の一部を形成することが意図されている。
【0079】
加えて、本発明は、シス−トランス(幾何)異性体及び配座異性体を含む、全てのジアステレオマーを包含する。例えば、式Iの化合物が二重結合又は縮合環を組み込んでいる場合、シス形態及びトランス形態並びにそれらの混合物は本発明の範囲に包含される。
【0080】
本明細書で示す構造において、何れかの特定のキラル原子の立体化学が指定されていない場合は、全ての立体異性体が企図され、本発明の化合物として含まれる。立体化学が特定の立体配置を表す実線の楔形又は破線によって指定されている場合は、その立体異性体はそのように指定され、定義される。
【0081】
本発明の化合物は、非溶媒和形態並びに水、エタノール等のような薬学的に許容可能な溶媒との溶媒和形態で存在してもよく、本発明は溶媒和形態及び非溶媒和形態の両方を包含することが意図されている。
【0082】
本発明の化合物はまた種々の互変異性体形態で存在してもよく、全てのそのような形態は本発明の範囲に包含される。「互変異性体」又は「互変異性体形態」という用語は、低エネルギー障壁を介して相互変換可能な、異なるエネルギーを有する構造異性体を指す。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピック互変異性体としても知られる)は、ケト−エノール異性化及びイミン−エナミン異性化などの、プロトンの移動による相互変換を含む。原子価互変異性体は、いくつかの結合電子の再編成による相互変換を含む。
【0083】
生物学的評価
酵素活性(又は他の生物学的活性)の阻害剤としての式Iの化合物の相対的効果は、各々の化合物が活性を所定の程度まで阻害する濃度を決定し、その結果を比較することによって確認することができる。典型的には、好ましい決定は、生化学アッセイで活性の50%を阻害する濃度、すなわち50%阻害濃度又は「IC50」である。IC50値の決定は当分野で公知の従来技術を用いて達成できる。一般に、IC50は、様々な濃度の被験阻害剤の存在下で所与の酵素の活性を測定することによって決定できる。実験的に得られた酵素活性の値を、次に、使用した阻害剤濃度に対してプロットする。50%酵素活性(いかなる阻害剤も存在しない場合の活性と比較して)を示す阻害剤の濃度をIC50値とする。同様に、他の阻害濃度は活性の適切な測定を介して定義することができる。例えば、一部の状況では90%阻害濃度、すなわちIC90等を確立することが望ましいと考えられる。
【0084】
式I化合物は、標準の生化学的Btkキナーゼアッセイによって試験した(実施例901)。
【0085】
式Iの化合物を試験するのに使用できる標準的な細胞Btkキナーゼアッセイのための一般手順は、ラモス細胞Btkアッセイである(実施例902)。
【0086】
標準的なB細胞増殖アッセイは、Balb/cマウスの脾臓から精製したB細胞を用いて式Iの化合物を試験するために使用できる(実施例903)。
【0087】
標準的なT細胞増殖アッセイは、Balb/cマウスの脾臓から精製したT細胞を用いて式Iの化合物を試験するために使用できる(実施例904)。
【0088】
CD86阻害アッセイを、8〜16週齢のBalb/cマウスの脾臓から精製されるすべてのマウス脾細胞を使用して、B細胞活性の阻害について、式I化合物に対して実施することができる(実施例905)。
【0089】
B−ALL細胞生存アッセイを、式I化合物に対して実施し、培養中の生存B−ALL細胞の数を測定できる(実施例906)。
【0090】
CD69全血アッセイは、表面IgMをヤギF(ab’)2抗ヒトIgMと架橋することによって活性化したヒト全血中のBリンパ球によるCD69の産生を阻害する化合物の能力を測定するために式Iの化合物で実施することができる(実施例907)。CD69は、リンパ球の移動及びサイトカイン分泌に関与するII型C型レクチンである。CD69発現は、白血球活性化の最初期に利用可能な指標の1つであり、その迅速な誘導は転写活性化を介して起こる(Vazquezら(2009) Jour. of Immunology, 2009年10月19日に公開。doi:10.4049/jimmunol.0900839)。選択的Btk阻害剤による抗原受容体刺激の濃度依存的阻害は、リンパ球活性化マーカーであるCD69の細胞表面発現を誘導する(Honigbergら(2010) Proc. Natl. Acad. Sci. 107(29):13075-13080)。従って、選択的Btk阻害剤によるCD69阻害は、特定のB細胞障害の治療効果と相関し得る。CD69 Hu血液FACS IC70値を、表1及び2において例示的な式Iの化合物に関して提示する。
【0091】
式Iの例示的な化合物の細胞傷害性又は細胞増殖抑制活性は、増殖している哺乳動物腫瘍細胞株を細胞培地中で樹立し、式Iの化合物を添加して、細胞を約6時間〜約5日間培養し、細胞生存率を測定することによって測定できる(実施例908)。細胞に基づくインビトロアッセイは、生存率、すなわち増殖(IC50)、細胞傷害性(EC50)及びアポトーシスの誘導(カスパーゼ活性化)を測定するために使用され、血液悪性腫瘍及び固形腫瘍に対する臨床効果を予測するうえで有用であり得る。
【0092】
式Iの化合物と化学療法剤との組合せのインビトロ効力は、実施例908の細胞増殖アッセイによって測定することができる:Promega社,Madison,WIから市販されている、CellTiter−Glo(登録商標)発光細胞生存率アッセイ。この均一系アッセイ法は、甲虫類(Coleoptera)ルシフェラーゼの組換え発現に基づき(米国特許第5583024号;米国特許第5674713号;米国特許第5700670号)、代謝的に活性な細胞の指標である、存在するATPの定量化に基づいて培養下の生細胞の数を決定する(Crouchら(1993) J. Immunol. Meth. 160:81-88;米国特許第6602677号)。CellTiter−Glo(登録商標)アッセイを96又は384ウェル形式で実施し、自動ハイスループットスクリーニング(HTS)に適用できるようにした(Creeら(1995)AntiCancer Drugs 6:398-404)。均一系アッセイの手順は、単一の試薬(CellTiter−Glo(登録商標)試薬)を、血清添加培地で培養した細胞に直接添加することを含む。細胞洗浄、培地の除去及び複数のピペット分注段階は必要ない。このシステムは、試薬を添加し、混合した後10分で、384ウェル形式においてわずか15細胞/ウェルを検出する。
【0093】
均一な「添加−混合−測定」形式は、細胞溶解及び存在するATPの量に比例する発光シグナルの生成をもたらす。ATPの量は、培養物中に存在する細胞の数に直接比例する。CellTiter−Glo(登録商標)アッセイは、ルシフェラーゼ反応によって生じる「グロー型」発光シグナルを生成し、これは、使用される細胞型及び培地に依存して、一般に5時間を超える半減期を有する。生細胞は相対発光量(RLU)に反映される。基質である甲虫ルシフェリンは、同時にATPのAMPへの変換及び光子の生成を伴って、組換えホタルルシフェラーゼにより酸化的に脱カルボキシル化される。半減期の延長は、試薬注入器を使用する必要性を排除し、複数のプレートの連続又はバッチモード処理のための柔軟性を提供する。この細胞増殖アッセイは、様々なマルチウェル形式、例えば96又は384ウェル形式で使用できる。データは、照度計又はCCDカメラ撮影装置によって記録することができる。発光出力は、経時的に測定される、相対発光量(RLU)として示される。
【0094】
式Iの例示的な化合物及び化学療法剤との組合せの抗増殖作用は、特定の血液腫瘍細胞株に対するCellTiter−Glo(登録商標)アッセイ(実施例908)によって測定される。試験した化合物及び組合せについてEC50値が確立される。
【0095】
表1及び2の例示的な式Iの化合物を本発明の方法に従って作製し、特性決定して、Btkの阻害に関して試験した。それらは以下の構造及び対応する名称を有する(ChemDraw Ultra, Version9.0.1、及びChewBioDraw, Version11.0, CambridgeSoft Corp., CambridgeMA)。複数の名称が式Iの化合物又は中間体に関連する場合は、化学構造が化合物を定義するものとする。
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【0096】
式Iの化合物の投与
本発明の化合物は、治療される状態に適した任意の経路によって投与し得る。適切な経路には、経口、非経口(皮下、筋肉内、静脈内、動脈内、皮内、髄腔内及び硬膜外を含む)、経皮、直腸、経鼻、局所(口腔及び舌下を含む)、膣、腹腔内、肺内及び鼻腔内が含まれる。局所免疫抑制治療に関しては、化合物を、移植前に阻害剤を灌流すること又は移植片を阻害剤と接触させることを含む、病巣内投与によって投与し得る。好ましい経路は、例えば受容者の状態によって異なり得ることが認識される。化合物を経口投与する場合は、薬学的に許容可能な担体又は賦形剤と共に丸剤、カプセル、錠剤等として製剤化し得る。化合物を非経口投与する場合は、薬学的に許容可能な非経口ビヒクルと共に、及び、以下で詳述するように、注射用単位投薬形態で製剤化し得る。
【0097】
ヒト患者を治療する用量は、式I又はIIの化合物約10mg〜約1000mgの範囲であり得る。典型的な用量は、化合物約100mg〜約300mgであリ得る。用量は、特定の化合物の吸収、分布、代謝及び排泄を含む薬物動態及び薬力学的性質に依存して、1日1回(QID)、1日2回(BID)、又はそれ以上の頻度で投与され得る。加えて、毒性因子も投与量及び投与レジメンに影響を及ぼし得る。経口投与される場合、丸剤、カプセル又は錠剤を特定の期間1日1回又はより少ない頻度で摂取し得る。レジメンは、多数の治療サイクルにわたって反復し得る。
【0098】
式I化合物を用いた治療方法
本発明の式Iの化合物は、免疫障害、心臓血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌機能障害又は神経障害などのBtkキナーゼに関連する細胞増殖、機能又は挙動の異常から生じる疾患又は障害に罹患しており、従って上記で定義された本発明の化合物の投与を含む方法によって治療され得る、ヒト又は動物患者を治療するために有用である。癌に罹患しているヒト又は動物患者も、上記で定義された本発明の化合物の投与を含む方法によって治療され得る。患者の状態は、それにより改善又は軽減され得る。
【0099】
式Iの化合物は、全身及び局所炎症、免疫炎症性疾患、例えば関節リウマチ、免疫抑制、臓器移植拒絶反応、アレルギー、潰瘍性大腸炎、クローン病、皮膚炎、喘息、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、多発性硬化症、強皮症/全身性硬化症、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、抗好中球細胞質抗体(ANCA)血管炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、乾癬などの、哺乳動物細胞、生物又は関連する病的状態のインビトロ、インサイツ及びインビボ診断又は治療のため、並びに全般的な関節保護作用のために有用であり得る。
【0100】
本発明の方法は、また、関節炎疾患、例えば関節リウマチ、単関節関節炎、変形性関節症、痛風性関節炎、脊椎炎;ベーチェット病;敗血症、敗血症性ショック、内毒素性ショック、グラム陰性敗血症、グラム陽性敗血症、及び毒素ショック症候群;敗血症、外傷又は出血に続発する多臓器傷害症候群;眼障害、例えばアレルギー性結膜炎、春季結膜炎、ブドウ膜炎及び甲状腺関連眼障害;好酸球性肉芽腫;肺又は呼吸器障害、例えば喘息、慢性気管支炎、アレルギー性鼻炎、ARDS、慢性肺炎症疾患(例えば慢性閉塞性肺疾患)、珪肺症、肺サルコイドーシス、胸膜炎、肺胞炎、血管炎、気腫、肺炎、気管支拡張症及び肺酸素毒性;心筋、脳又は四肢の再灌流傷害;線維症、例えば嚢胞性線維症;ケロイド形成又は瘢痕組織形成;アテローム性動脈硬化症;自己免疫疾患、例えば全身性エリテマトーデス(SLE)、自己免疫性甲状腺炎、多発性硬化症、一部の形態の糖尿病及びレイノー症候群;移植片拒絶障害、例えばGVHD及び同種移植拒絶反応;慢性糸球体腎炎;炎症性腸疾患、例えば慢性炎症性腸疾患(CIBD)、クローン病、潰瘍性大腸炎及び壊死性腸炎;炎症性皮膚疾患、例えば接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、乾癬又はじん麻疹;感染に起因する発熱及び筋痛;中枢神経系又は末梢神経系炎症性障害、例えば髄膜炎、脳炎、及び軽微な外傷に起因する脳又は脊髄損傷;シェーグレン症候群;白血球血管外遊出を含む疾患;アルコール性肝炎;細菌性肺炎;抗原抗体複合体媒介性疾患;循環血液量減少性ショック;I型糖尿病;急性及び遅延型過敏症;白血球悪液質及び転移に起因する疾患状態;熱傷;顆粒球輸血関連症候群;並びにサイトカイン誘発性毒性などの疾患を治療することを含む。
【0101】
本発明の方法はまた、乳癌、卵巣癌、子宮頸癌、前立腺癌、精巣癌、尿生殖路癌、食道癌、喉頭癌、グリア芽細胞腫、神経芽細胞腫、胃癌、皮膚癌、角化棘細胞腫、肺癌、類表皮癌、大細胞癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、小細胞癌、肺腺癌、骨癌、結腸癌、腺腫、膵臓癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞状癌、未分化癌、乳頭状癌、精上皮腫、黒色腫、肉腫、膀胱癌、肝臓癌及び胆道癌、腎臓癌、膵臓癌、骨髄障害、リンパ腫、へアリーセルの癌、口腔癌、鼻咽頭癌、咽頭癌、口唇癌、舌癌、口の癌、小腸癌、結腸直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳及び中枢神経系の癌、ホジキン病、白血病、気管支癌、甲状腺癌、肝臓及び肝内胆管の癌、肝細胞癌、胃癌、神経膠腫/グリア芽細胞腫、子宮内膜癌、黒色腫、腎臓及び腎盂の癌、膀胱癌、子宮体癌、子宮頸癌、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病(CLL)、骨髄性白血病、口腔及び咽頭の癌、非ホジキンリンパ腫、黒色腫、並びに絨毛結腸腺腫から選択される癌を治療することを含む。
【0102】
本発明の方法は、再灌流傷害、すなわち組織もしくは器官が虚血期間を経験し、その後再灌流が起こる状況から生じる傷害を有する又は傷害を受けやすい被験者を治療するうえで有用性を有し得る。「虚血」という用語は、動脈血の流入の障害に起因する局所的な組織貧血を指す。一過性の虚血とそれに続く再灌流は、特徴として患部の血管の内皮を介した好中球の活性化及び遊出を生じさせる。活性化された好中球の蓄積は、次に、反応性酸素代謝産物の生成をもたらし、この反応性酸素代謝産物が関与する組織又は器官の成分を損傷する。この「再灌流傷害」という現象は、一般に血管発作(全虚血及び局所虚血を含む)、出血性ショック、心筋虚血又は心筋梗塞、臓器移植及び脳血管攣縮などの状態に関連する。例を挙げると、再灌流傷害は、一度血液の受け入れを止められた心臓が再灌流し始める、心臓バイパス手術の終了時又は心停止の間に起こる。Btk活性の阻害は、そのような状況における再灌流傷害の量の低減を生じさせ得ると期待される。
【0103】
薬学的製剤
ヒトを含む哺乳動物の治療処置に本発明の化合物を使用するために、本発明の化合物は通常、標準的な医薬慣例に従って薬学的組成物として製剤化される。本発明のこの態様によれば、本発明の化合物を薬学的に許容可能な希釈剤又は担体と共に含有する薬学的組成物が提供される。
【0104】
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体、希釈剤又は賦形剤を混合することによって調製される。適切な担体、希釈剤及び賦形剤は当業者に周知であり、炭水化物、ワックス、水溶性及び/又は膨潤性ポリマー、親水性又は疎水性物質、ゼラチン、油、溶媒、水等の材料を含む。使用される特定の担体、希釈剤又は賦形剤は、本発明の化合物が適用される手段及び目的に依存する。溶媒は一般に、哺乳動物に投与するのに安全であると当業者によって認められた(GRAS)溶媒に基づいて選択される。一般に、安全な溶媒は、水及び水中で可溶性又は混和性である他の非毒性溶媒などの非毒性水性溶媒である。適切な水性溶媒には、水、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(例えばPEG400、PEG300)等及びそれらの混合物が含まれる。製剤はまた、薬物(すなわち本発明の化合物又はその薬学的組成物)の洗練された体裁を与えるため又は医薬品(すなわち医薬)の製造を助けるために一又は複数の緩衝剤、安定剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、防腐剤、抗酸化剤、不透明化剤、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味料、香料、香味料及び他の公知の添加剤も含有し得る。
【0105】
製剤は、従来の溶解及び混合手順を使用して調製され得る。例えば、バルク原薬(すなわち本発明の化合物又は安定化された形態の本発明の化合物(例えばシクロデキストリン誘導体又は他の公知の複合体形成剤との複合体)を、上述した賦形剤の一又は複数の存在下で適切な溶媒に溶解する。本発明の化合物は、典型的には医薬剤形に製剤化され、薬物の容易に制御可能な投与量を提供し、患者が処方されたレジメンを順守することを可能にする。
【0106】
適用のための薬学的組成物(又は製剤)は、薬物を投与するために使用される方法に依存して様々な方法で包装され得る。一般に、配給のための製品は、適切な形態の薬学的製剤がその中に収められた容器を含む。適切な容器は当業者に周知であり、ビン(プラスチック及びガラス)、小袋、アンプル、プラスチックバッグ、金属円筒等のような材料を含む。容器はまた、包装の内容物の不注意な開封を防ぐために不正開封防止の仕組みも含み得る。加えて、容器には、容器の内容物を記載するラベルがその表面に貼付される。ラベルはまた、適切な警告も含み得る。
【0107】
本発明の化合物の薬学的製剤は、様々な投与経路及び投与のタイプに合わせて調製され得る。例えば、所望の程度の純度を有する式I又はIIの化合物は、場合により、凍結乾燥製剤、破砕粉末又は水溶液の形態で、薬学的に許容可能な希釈剤、担体、賦形剤又は安定剤と混合してもよい(Remington's Pharmaceutical Sciences(1980)16版, Osol, A編)。製剤化は、適切なpHで周囲温度にて、及び所望の純度で、生理学的に許容される担体、すなわち使用される投与量及び濃度で受容者に非毒性である担体と混合することによって実施され得る。製剤のpHは、主として特定の使用及び化合物の濃度に依存するが、約3〜約8の範囲であり得る。pH5の酢酸緩衝液中の製剤は適切な実施態様である。
【0108】
化合物は通常、固体組成物、凍結乾燥製剤又は水溶液として保存することができる。
【0109】
本発明の薬学的組成物は、良質の医療のための原則と一致する方法で、すなわち量、濃度、スケジュール、経過、ビヒクル及び投与経路で製剤化され、用量決定され、投与される。これに関連して考慮する因子には、治療される特定の障害、治療される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与の日程計画、及び医師に公知の他の因子が含まれる。投与される化合物の「治療有効量」はそのような考慮によって決定され、過増殖性障害を改善する又は治療するのに必要な最小量である。
【0110】
一般的な提案として、各用量につき非経口投与される阻害剤の初期医薬的有効量は、約0.01〜1000mg/kgの範囲、すなわち1日当たり患者の体重1kgにつき約0.1〜20mgの範囲内であり、使用される化合物の典型的な初期範囲は0.3〜15mg/kg/日である。
【0111】
許容される希釈剤、担体、賦形剤及び安定剤は、使用される投与量及び濃度で受容者に非毒性であり、緩衝剤、例えばリン酸、クエン酸及び他の有機酸;アスコルビン酸及びメチオニンを含む抗酸化剤;防腐剤(例えば塩化オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム;塩化ヘキサメトニウム;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチルもしくはベンジルアルコール;アルキルパラベン、例えばメチルもしくはプロピルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3−ペンタノール;及びm−クレゾール);低分子量(約10残基未満)ポリペプチド;タンパク質、例えば血清アルブミン、ゼラチンもしくは免疫グロブリン;親水性ポリマー、例えばポリビニルピロリドン;アミノ酸、例えばグリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニンもしくはリシン;グルコース、マンノースもしくはデキストリンを含む単糖類、二糖類及び他の炭水化物;キレート剤、例えばEDTA;糖類、例えばスクロース、マンニトール、トレハロースもしくはソルビトール;塩形成対イオン、例えばナトリウム;金属錯体(例えば亜鉛タンパク質錯体);並びに/又は非イオン性界面活性剤、例えばTWEEN(商標)、PLURONICS(商標)もしくはポリエチレングリコール(PEG)が含まれる。活性医薬成分はまた、例えばコアセルベーション技術によって又は界面重合によって調製されたマイクロカプセル、例えば、それぞれ、コロイド状薬物送達システム(例えばリポソーム、アルブミンミクロスフェア、マイクロエマルジョン、ナノ粒子及びナノカプセル)中又はマクロエマルジョン中の、ヒドロキシメチルセルロース又はゼラチンマイクロカプセル及びポリ(メタクリル酸メチル)マイクロカプセルに封入し得る。そのような技術は、Remington's Pharmaceutical Sciences(1980)16版, Osol, A編に開示されている。
【0112】
式Iの化合物の持続放出調合剤を調製することができる。持続放出調合剤の好適な例には、式Iの化合物を含有する固形疎水性ポリマーの半透性マトリックスが挙げられ、このマトリックスは造形物品、例えば、薄膜、又はマイクロカプセルの形態である。持続放出マトリックスの例には、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリレート)、又はポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3773919号)、L−グルタミン酸及びγ−エチル−L−グルタメートのコポリマー、非分解性エチレン−酢酸ビニルコポリマー、分解性乳酸−グリコール酸コポリマー、例えばLUPRON DEPOT(商標)(乳酸−グリコール酸コポリマーと酢酸ロイプロリドから構成される注射可能なマイクロスフェア)並びにポリ−D−(−)3−ヒドロキシ酪酸が挙げられる。
【0113】
製剤は、本明細書で詳述する投与経路に適するものを含む。製剤は、好都合に単位剤形で提供することができ、薬学分野で周知の方法のいずれかによって調製され得る。技術及び製剤は一般に、Remington's Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co., Easton, PA)に見出される。そのような方法は、活性成分を、一又は複数の副成分を構成する担体と混合する段階を含む。一般に製剤は、活性成分を液体担体又は微粉化した固体担体又はその両方と均一かつ密接に混合し、次に、必要な場合は、生成物を成形することによって調製される。
【0114】
経口投与に適する式Iの化合物の製剤は、各々が所定量の式Iの化合物を含有する丸剤、カプセル、カシェ剤又は錠剤などの個別単位として調製され得る。圧縮錠剤は、粉末又は顆粒などの自由流動形態の活性成分を、場合により結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、防腐剤、表面活性剤又は分散剤と混合して、適切な機械で圧縮することによって調製され得る。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末活性成分の混合物を適切な機械で成形することによって作製され得る。錠剤は、場合により被覆するか又は割線を入れてもよく、また場合により活性成分の持続放出又は制御放出を提供するように製剤化される。錠剤、トローチ剤、ロゼンジ、水性もしくは油世懸濁剤、分散性散剤もしくは顆粒剤、乳剤、ハードもしくはソフトカプセル、例えばゼラチンカプセル、シロップ剤又はエリキシル剤が経口使用のために調製され得る。経口使用を意図する式Iの化合物の製剤は、薬学的組成物の製造のための当分野で公知の任意の方法に従って調製することができ、そのような組成物は、口当たりの良い製剤を提供するために、甘味料、香味料、着色剤及び防腐剤を含む一又は複数の作用物質を含有し得る。錠剤の製造に適した非毒性の薬学的に許容可能な賦形剤と混合して活性成分を含有する錠剤は許容される。これらの賦形剤は、例えば不活性希釈剤、例えば炭酸カルシウム又は炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウム;造粒剤及び崩壊剤、例えばトウモロコシデンプン又はアルギン酸;結合剤、例えばデンプン、ゼラチン又はアラビアゴム;及び潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクであり得る。錠剤は被覆されていなくてもよく、又は消化管での崩壊及び吸着を遅らせ、それにより長期間にわたって持続的な作用を提供するためのマイクロカプセル化を含む公知の技術によって被覆され得る。例えば、時間遅延物質、例えばモノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルを単独で又はワックスと共に使用し得る。
【0115】
眼又は他の外部組織、例えば口及び皮膚の治療のために、製剤は、好ましくは、例えば0.075〜20%w/wの量で活性成分を含有する局所軟膏又はクリームとして施用される。軟膏として製剤化する場合は、活性成分をパラフィン系又は水混和性の軟膏基剤と共に使用し得る。あるいは、活性成分を水中油型クリーム基剤と共にクリームに製剤化し得る。所望する場合は、クリーム基剤の水相は、多価アルコール、すなわち2個又はそれ以上のヒドロキシル基を有するアルコール、例えばプロピレングリコール、ブタン1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロール及びポリエチレングリコール(PEG400を含む)、並びにそれらの混合物を含み得る。局所製剤は、望ましくは、皮膚又は他の患部を介した活性成分の吸収又は浸透を促進する化合物を含み得る。そのような皮膚浸透促進剤の例には、ジメチルスルホキシド及び関連する類似体が含まれる。本発明の乳剤の油相は、公知の成分から公知の方法で構成され得る。油相は単に乳化剤だけを含んでもよいが、望ましくは、少なくとも1つの乳化剤と、脂肪又は油又は脂肪と油の両方との混合物を含む。好ましくは、親水性乳化剤が、安定剤として働く親油性乳化剤と共に含まれる。油と脂肪の両方を含むことも好ましい。合わせて考慮すると、安定剤を伴う又は伴わない乳化剤は、いわゆる乳化ワックスを構成し、ワックスは油脂と共に、クリーム製剤の油性分散相を形成する、いわゆる乳化軟膏基剤を構成する。本発明の製剤における使用に適した乳化剤及び乳化安定剤には、Tween(登録商標)60、Span(登録商標)80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリル及びラウリル硫酸ナトリウムが含まれる。
【0116】
式Iの化合物の水性懸濁剤は、水性懸濁剤の製造に適した賦形剤と混合して活性物質を含有する。そのような賦形剤には、懸濁化剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、クロスカルメロース、ポビドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム及びアラビアゴム、並びに分散剤又は湿潤剤、例えば天然のホスファチド(例えばレシチン)、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物(例えばステアリン酸ポリオキシエチレン)、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物(例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール)、エチレンオキシドと脂肪酸及び無水ヘキシトール由来の部分エステルとの縮合生成物(例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)が含まれる。水性懸濁剤はまた、一又は複数の防腐剤、例えばエチル又はn−プロピルp−ヒドロキシベンゾエート、一又は複数の着色剤、一又は複数の香味料及び一又は複数の甘味料、例えばスクロース又はサッカリンを含有し得る。
【0117】
式Iの化合物の薬学的組成物は、無菌注射可能な水性又は油脂性懸濁液などの無菌注射剤の形態でもよい。この懸濁液は、上述した好適な分散剤又は湿潤剤、及び懸濁化剤を使用して、既知の当技術分野に従って製剤化してよい。無菌注射剤は、1,3−ブタンジオール溶液などの非毒性の非経口的に許容される希釈剤又は溶媒中の無菌注射用溶液又は懸濁液でもよく、凍結乾燥粉末として調製してもよい。許容されるビヒクル及び溶媒のうち、水、リンガー溶液、及び生理食塩液を用いることができる。更に、無菌固定油を、溶媒又は懸濁媒体として従来から用いることができる。このために、任意の無菌性の固定油、例えば合成モノグリセリド又はジグリセリドを用いることができる。更に、オレイン酸などの脂肪酸も同様に注射剤の調合に使用することができる。
【0118】
担体材と組み合わせて単一剤形を製造することができる活性成分の量は、治療する宿主及び特定の投与形式に応じて変えることになる。例えば、ヒトへの経口投与向けの徐放性製剤は、およそ1〜1000mgの活物質を、全組成の約5から約95%(重量:重量)で変わり得る、適当且つ好都合な量の担体材と調合して含有してよい。薬学的組成物を調製して、投与向けに容易に測定できる量を提供できる。例えば、静脈内注入向けの水溶液は、溶液1ミリリットルあたり約3〜500μgの活性成分を含有して、好適な量を約30mL/hrの速度で注入できるようにしてよい。
【0119】
非経口投与に好適な製剤には、水性及び非水性無菌注射溶液が含まれ、これらは酸化防止剤、緩衝剤、静菌薬、及び製剤を、対象とする受容者の血液と等浸透圧にさせる溶質を含有してよく、水性及び非水性無菌懸濁液は、懸濁化剤及び増粘剤を含んでもよい。
【0120】
眼への局所投与に好適な製剤には点眼薬も含まれ、活性成分が、活性成分に好適な担体、特に水性溶媒に溶解又は懸濁している。活性成分は、好ましくは、このような製剤中に、約0.5〜20%w/w、例えば約0.5〜10%w/w、例えば約1.5%w/wの濃度で存在する。
【0121】
口への局所投与に好適な製剤には、フレーバーベースで活性成分(通常、スクロース及びアカシア又はトラガカント)を含むロゼンジ;ゼラチン及びグリセリン、又はスクロース及びアカシアなど、不活性ベースで活性成分を含むパステル剤;並びに好適な液体担体中に活性成分を含む口内洗浄液が含まれる。
【0122】
直腸投与向けの製剤は、例えばココアバター又はサリチル酸塩を含む好適な塩基を含有する座薬として提示してよい。
【0123】
肺内投与又は経鼻投与に好適な製剤は、例えば0.1〜500ミクロンの範囲の粒径を有し(0.5ミクロン、1ミクロン、30ミクロン、35ミクロンなどのミクロン単位で0.1〜500ミクロンの範囲の粒径を含む)、鼻道を通す急速吸入によって、又は口を通す吸入によって投与して肺胞嚢に到達させる。好適な製剤は、水性又は油性活性成分溶液を含む。エアゾール又は乾燥粉末投与に好適な製剤は、従来からの方法に従って調製でき、他の治療薬、例えば下記の障害の治療又は予防にこれまで使用された化合物と一緒に送達してよい。
【0124】
膣内投与に好適な製剤は、活性成分に加えて、適当であると当技術分野で知られている該担体も含有するペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォーム又はスプレー製剤として提示してよい。
【0125】
製剤は、単位用量又は複数用量の容器、例えば密封されたアンプル及びバイアルにパッケージングしてよく、冷凍乾燥した(凍結乾燥した)状態で保存でき、使用直前に注射用の無菌液体担体、例えば水を添加するだけで済む。即席注射溶液及び懸濁液を、前記の種類の無菌紛体、顆粒及び錠剤から調製する。好ましい単位剤形は、本明細書において上に列挙するような活性成分の1日用量又は1日分割用量(unit daily sub-dose)、又はその適当な画分を含有するものである。
【0126】
本発明は、更に、上記に定義された少なくとも1種の活性成分をその獣医用担体と共に含む獣医用組成物を提供する。獣医用担体は、組成物を投与する目的に有用な物質であり、その他の場合は不活性である、又は獣医技術分野で許容され、活性成分と適合する固体、液体又は気体の物質であってよい。これらの獣医用組成物は、非経口的に、経口的に、又は他の任意の所望の経路によって投与できる。
【0127】
併用療法
式Iの化合物は、炎症又は過増殖性障害(例えば癌)などの本明細書で述べる疾患又は障害の治療のために、単独で又は他の治療薬と組み合わせて使用し得る。特定の実施態様では、式Iの化合物を、医薬配合製剤又は併用療法としての投与レジメンにおいて、抗炎症もしくは抗過剰増殖特性を有するか又は炎症、免疫応答障害もしくは過増殖性障害(例えば癌)を治療するために有用な、付加的な第二の治療化合物と組み合わせる。付加的な治療化合物は、抗炎症薬、免疫調節薬、化学療法剤、アポトーシス促進剤、向神経因子、心臓血管疾患を治療するための薬剤、肝疾患を治療するための薬剤、抗ウイルス薬、血液障害を治療するための薬剤、糖尿病を治療するための薬剤、及び免疫不全障害を治療するための薬剤であり得る。第二治療薬はNSAID抗炎症薬であり得る。第二治療薬は化学療法剤であり得る。医薬配合製剤又は投与レジメンの第二の化合物は、互いに悪影響を及ぼさないように、好ましくは式Iの化合物に対して補完的な活性を有する。そのような化合物は、意図する目的のために有効な量で組み合わせて適切に存在する。1つの実施態様では、本発明の組成物は、NSAIDなどの治療薬と組み合わせて、式Iの化合物、又はその立体異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、又はその薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグを含有する。
【0128】
併用療法は、同時又は逐次レジメンとして投与され得る。逐次的に投与される場合は、組合せを2回又はそれ以上の投与で投与し得る。併用投与には、別々の製剤又は単一薬学的製剤を使用する同時投与、及び何れかの順序での連続投与が含まれ、ここで好ましくは、両方(又は全部)の活性薬剤が同時にそれらの生物学的活性を及ぼす期間が存在する。
【0129】
上記同時投与薬剤のいずれかについての適切な投与量は、現在使用されている投与量であり、新たに同定された作用物質及び他の治療薬又は処置の組合せ作用(相乗作用)に起因して低減され得る。
【0130】
併用療法は、「相乗作用」をもたらす場合があり、「相乗作用性」であると証明され得る、すなわち活性成分を一緒に使用した場合に達成される作用は、化合物を別々に使用することから生じる作用の合計よりも大きい。相乗作用は、活性成分が、(1)共製剤され、配合単位投与製剤中で同時に投与もしくは送達される;(2)別々の製剤として交互にもしくは並行して送達される;又は(3)何らかの他のレジメンによって送達される場合に達成され得る。交互の療法で送達される場合は、化合物が、例えば別々の注射器での異なる注射、別々の丸剤もしくはカプセル、又は別々の注入によって、逐次的に投与又は送達される場合に達成され得る。一般に、交互の療法の間は、各々の活性成分の有効投与量を逐次的に、すなわち連続的に投与するが、併用療法では、2つ又はそれ以上の活性成分の有効投与量を一緒に投与する。
【0131】
療法の特定の実施態様において、式Iの化合物、又はその立体異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝体、又は薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグは、他の治療薬、ホルモン剤又は抗体医薬、例えば、本明細書に記載のもの、並びに外科的療法及び放射線療法と組み合わせてもよい。したがって、本発明による併用療法は、少なくとも1種の式Iの化合物、又はその立体異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝体、又は薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグの投与と、少なくとも1種の他の癌治療法の使用を含む。式Iの(1つ又は複数の)化合物及び他の薬剤として活性な(1つ又は複数の)治療薬の量並びに投与の相対的タイミングが、所望の併用療法効果を実現するために選択されるであろう。
【0132】
式Iの化合物の代謝産物
本明細書で述べる式Iの化合物のインビボ代謝産物も本発明の範囲に含まれる。そのような産物は、例えば投与された化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、脱アミド化、エステル化、脱エステル化、酵素切断等から生じ得る。従って、本発明は、本発明の化合物を、その代謝産物を生じさせるのに十分な期間哺乳動物と接触させることを含む工程によって生成される化合物を含む、式Iの化合物の代謝産物を包含する。
【0133】
代謝産物は、典型的には本発明の化合物の放射性標識された(例えば14C又はH)同位体を調製し、それを検出可能な用量(例えば約0.5mg/kgを上回る)でラット、マウス、モルモット、サル又はヒトなどの動物に非経口投与して、代謝が起こるのに十分な時間(典型的には約30秒〜30時間)放置し、その変換産物を尿、血液又は他の生物学的試料から単離することによって同定される。これらの産物は標識されているので容易に単離される(他は、代謝産物中に残存するエピトープに結合することができる抗体の使用によって単離される)。代謝産物の構造は従来の方法で、例えばMS、LC/MS又はNMR分析によって決定される。一般に、代謝産物の分析は、当業者に周知の従来の薬物代謝試験と同じ方法で行われる。代謝産物は、それらがインビボで他の形で見出されない限り、本発明の化合物の治療投薬のための診断アッセイにおいて有用である。
【0134】
製造品
本発明の別の実施態様において、上記の疾患又は障害の治療に有用な材料を含有する、製造品、又は「キット」を提供する。一実施態様において、キットは、式Iの化合物、又はその立体異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝体、又は薬学的に許容可能な塩もしくはプロドラッグを含む容器を備える。キットは、容器に貼られた、又は付随するラベル又は添付文書を更に含んでもよい。用語「添付文書」は、治療薬のコマーシャルパッケージに普通含まれる使用のための指示書を指すために使用し、これには表示、取扱い方法、投薬量、投与、該治療薬の取扱いに関する禁忌及び/又は注意事項についての情報が含まれる。好適な容器には、例えば、瓶、バイアル、注射器、ブリスターパックなどが挙げられる。容器は、ガラス又はプラスチックなど、様々な材料から作製することができる。容器は、状態を治療する上で効果的な、式Iの化合物又はその製剤を入れることができ、無菌のアクセスポートを有してよい(例えば、容器は、静脈注射用溶液の袋でも、皮下注射針によって突き刺し可能なストッパー付きのバイアルでもよい)。組成物中の少なくとも1種の活性剤は、式Iの化合物である。ラベル又は添付文書は、組成物が、癌などの選ばれた状態を治療するために使用されることを示す。更に、ラベル又は添付文書は、治療を受ける患者が、過剰増殖性障害、神経変性、心臓肥大、疼痛、偏頭痛又は神経外傷性疾患(neurotraumatic disease)もしくはその事象などの障害を患っている者であることを示すことができる。一実施態様において、ラベル又は添付文書は、式Iの化合物を含む組成物が、異常細胞成長が原因で生じる障害を治療するために使用できることを示す。ラベル又は添付文書は、組成物が、他の障害を治療するために使用できることも示し得る。あるいは、又はそれに加えて、製造品は、薬学的に許容可能な緩衝剤、例えば注射用静菌性水(BWFI)、リン酸緩衝生理食塩水、リンガー溶液及びデキストロース溶液を含む第2の容器を更に含むことがある。他の緩衝剤、希釈剤、フィルター、針、及び注射器など、商業的及びユーザー観点から他の望ましい材料を更に含んでもよい。
【0135】
キットは、式Iの化合物を投与するための指示書及び、存在する場合、第2の薬学的製剤を更に含むことができる。例えば、キットが、式Iの化合物を含む第1の組成物及び第2の薬学的製剤を含む場合、キットは、第1及び第2の薬学的組成物を、それらを必要としている患者に、同時に、連続的に、又は別々に投与するための指示書を更に含んでもよい。
【0136】
別の一実施態様において、キットは、錠剤又はカプセル剤など、式Iの化合物の固形経口形態の送達に好適である。このようなキットは、好ましくは、複数の単位投薬量を含む。該キットは、意図する使用順に配置された投薬量を有するカードを含むことができる。このようなキットの例は「ブリスターパック」である。ブリスターパックは、パッケージング産業でよく知られており、医薬単位剤形のパッケージングに広範に使用されている。所望に応じて、例えば、数字、文字、もしくは他のマークの形態で、又は投薬量を投与することができる治療スケジュールの日にちを指定するカレンダー挿入物で記憶補助を提供できる。
【0137】
一実施態様によれば、キットは、(a)中に式Iの化合物を含有する第1の容器;及び任意選択により(b)抗過剰増殖性活動を有する第2の化合物を含む第2の薬学的製剤を中に含有する第2の容器を含んでよい。あるいは、又はそれに加えて、キットは、薬学的に許容可能な緩衝剤、例えば注射用静菌性水(BWFI)、リン酸緩衝生理食塩水、リンガー溶液及びデキストロース溶液を含む第3の容器を更に含んでよい。他の緩衝剤、希釈剤、フィルター、針、及び注射器など、商業的及びユーザー観点から他の望ましい材料を更に含んでもよい。
【0138】
キットが式Iの組成物及び第二の治療剤を含む、ある他の実施態様において、キットは、分割した瓶、又は分割したホイルパケットなど、分離した組成物を含有するための容器を備えることができるが、分離した組成物を単一の未分割容器内に含有させることもできる。典型的に、キットは、分離した成分を投与するための指示書を含む。キット形態は、分離した成分を異なる剤形(例えば、経口及び非経口)で投与することが好ましいとき、分離した成分を異なる投与間隔で投与するとき、又は組み合わせの個別の成分の滴定が処方医師によって望まれるとき、特に有利である。
【0139】
式I化合物の調製
式Iの化合物は、特に本明細書に含まれる説明に照らして、化学分野において周知のプロセス、及び、各々が明白に出典明示により本明細書に援用される、Comprehensive Heterocyclic Chemistry II, Editors Katritzky and Rees, Elsevier, 1997, 例えば第3巻;Liebigs Annalen der Chemie, (9):1910-16, (1985);Helvetica Chimica Acta, 41:1052-60, (1958);Arzneimittel-Forschung, 40(12):1328-31, (1990)に記載されている他の複素環に関する工程と類似のプロセスを含む合成経路によって合成され得る。出発物質は、一般にAldrich Chemicals(Milwaukee, WI)などの商業的供給源から入手可能であるか、又は当業者に周知の方法を用いて容易に調製される(例えば、Louis F. Fieser 及び Mary Fieser, Reagents for Organic Synthesis, 第1-23巻, Wiley, N.Y. (1967-2006 ed.), 又は Beilsteins Handbuch der organischen Chemie, 4, Aufl編. Springer-Verlag, Berlin, 補遺を含む(Beilsteinオンラインデーターベースからも利用可能)を使用して容易に調製される)。
【0140】
式I化合物及び必要な試薬及び中間体を合成する上で有用な合成化学変換及び保護基方法論(保護及び脱保護)は、当技術分野で知られており、例えば、R. Larock, Comprehensive Organic Transformations, VCH Publishers (1989); T. W. Greene 及び P. G .M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 第3版., John Wiley and Sons (1999);及び L. Paquette編, Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1995)、及びその後続版に記載されているものが含まれる。
【0141】
式Iの化合物は、単独に、又は少なくとも2個、例えば5〜1000個の化合物、もしくは10〜100個の化合物を含む化合物ライブラリーとして調製できる。式Iの化合物のライブラリーは、「スプリット&ミックス」の組み合わせ法によって、又は液相もしくは固相化学のいずれかを使用する複数の平行合成によって、当業者に知られている手順によって調製することができる。したがって、本発明のさらなる態様によれば、少なくとも2個の化合物を含む化合物ライブラリー、又はその薬学的に許容可能な塩が提供される。
【0142】
図及び実施例は、式I化合物を調製するための例示的方法を提供する。他の合成経路を利用して式I化合物を合成できることを当業者なら理解するであろう。特定の出発物質及び試薬を、図及び実施例に示し、論じているが、他の出発物質及び試薬と容易に置き換えて、様々な誘導体及び/又は反応条件を得ることができる。更に、記載の方法によって調製される例示的化合物の多くが、当業者に周知の従来の化学を利用して本開示を照らして、更に改変することが可能である。
【0143】
式Iの化合物を調製する上で、中間体の離れている官能基(remote functionality)(例えば、第1級又は第2級アミン)の保護が必要なことがある。このような保護の必要性は、離れている官能基の性質及び調製方法の条件に応じて変わってくる。好適なアミノ保護基には、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBz)及び9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)が挙げられる。このような保護の必要性は、当業者により容易に決定される。保護基及びそれらの使用の一般的な説明については、T. W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, New York, 1991を参照されたい。
【0144】
式I化合物の調製に有用な実験手順、中間体及び試薬は、その全体が出典明示により援用される2011年5月6日出願の米国特許出願第13/102720号、「PYRIDONE AND AZA−PYRIDONE COMPOUNDS AND METHODS OF USE」を参照することができる。
【0145】
図1〜24は、式I化合物101〜124の例示的実施態様の合成を記載しており、これらは実施例101〜124に更に完全に記載され、他の式I化合物の調製に有用である可能性がある。
【0146】
一般の調製方法
基本手順:スズキカップリング
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【0147】
スズキ型カップリング反応は、炭素−炭素結合を形成して、A−3などの式I化合物及び中間体の環に付けるのに有用である(Suzuki (1991) Pure Appl. Chem. 63:419-422;Miyaura and Suzuki (1979) Chem. Reviews 95(7):2457-2483;Suzuki (1999) J. Organometal. Chem. 576:147-168)。スズキカップリングは、B−2又はB−4などのハロゲン化ヘテロアリールと、A−1又はA−2などのボロン酸とのパラジウム介在クロスカップリング反応である。例えば、B−2は、約1.5当量の4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’ビ−(1,3,2−ジオキサボロラン)と組み合わせて、水に溶けて1モル液とした約3当量の炭酸ナトリウム及び等容積のアセトニトリルに溶解してよい。触媒量又はそれ以上の低原子価パラジウム試薬、例えばビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドを添加する。場合によっては、炭酸ナトリウムの代わりに酢酸カリウムを使用して水相のpHを調節する。次いで、反応を、10〜30分間、加圧下、マイクロ波反応器(Biotage AB、Uppsala、Sweden)中で、約140〜150℃に加熱する。内容物を酢酸エチル又は別の有機溶媒で抽出する。有機相を蒸発させた後、ホウ素エステルA−1をシリカ上で、又は逆相HPLCによって精製してよい。置換基は、記載の通り、又はそれらの保護された形態もしくは前駆体である。同様に、臭化物中間体B−4をボロニル化してA−2を得ることができる。
【0148】
B−2及びA−2の、又はA−1及びB−4のスズキカップリングは、式I化合物又は中間体A−3を生成する。ボロン酸エステル(又は酸)(1.5当量)A−1又はA−2、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.05当量)などのパラジウム触媒を、アセトニトリルに溶けたハロ中間体(1当量)B−2又はB−4及び1Mの炭酸ナトリウム水溶液(アセトニトリルと等容積)の混合物に添加する。反応混合物を、約15分間、マイクロ波中、約150℃まで加熱する。LC/MSは、反応完了時に示す。水を混合物に添加し、沈降した生成物を濾過し、HPLCによって精製して生成物A−3を生産する。置換基R1’、R2’、R4’は、記載のR、R、R、又はそれらの保護された形態もしくは前駆体でよい。
【0149】
様々なパラジウム触媒がスズキカップリングステップの間に使用できる。様々な低原子価のPd(II)及びPd(0)触媒、例えばPdCl2(PPh、Pd(t−Bu)、PdCl dppf CHCl、Pd(PPh、Pd(OAc)/PPh、ClPd[(Pet)]、Pd(DIPHOS)、ClPd(Bipy)、[PdCl(PhPCHPPh)]、ClPd[P(o−tol)、Pd(dba)/P(o−tol)、Pd(dba)/P(フリル)、ClPd[P(フリル)、ClPd(PMePh、ClPd[P(4−F−Ph)、ClPd[P(C、ClPd[P(2−COOH−Ph)(Ph)、ClPd[P(4−COOH−Ph)(Ph)、及びカプセル化した触媒PdEnCat(商標)30、PdEnCat(商標)TPP30、及びPd(II)EnCat(商標)BINAP30(US2004/0254066)をスズキカップリング反応で使用することができる。
【0150】
基本手順:ブッフバルド反応
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【0151】
ブッフバルド反応は、6−ブロモ中間体B−1をアミノ化するのに有用である(Wolf及びBuchwald(2004)Org.Synth Coll.10巻:423頁;Paulら(1994)Jour.Amer.Chem.Soc.116:5969〜5970頁)。ハロ中間体B−1のDMF溶液に、適当なアミンR−NH(200mol%)、CsCO(50mol%)、Pd(dba)(5mol%)、及び4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(Xantphos、CAS登録番号161265−03−8、10mol%)を添加する。反応を、約30分間、加圧下、マイクロ波反応器(Biotage AB、Uppsala、Sweden)中で、約110℃まで加熱する。得られる溶液をin vacuoで濃縮してB−2を得る。他のパラジウム触媒及びホスフィン配位子も有用なことがある。
[この文献は図面を表示できません]
【0152】
N−ヘテロアリールアミド中間体B−4も、ブッフバルド条件下で、3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロプラジノ[1,2−a]インドール−1H(2H)−オン(101e)などの環状アミド中間体(R)及びヘテロアリールジブロミドB−3によって調製できる。
【0153】
分離方法
式I化合物を調製する方法において、反応生成物を互いに、及び/又は出発物質から分離することが有利なことがある。各ステップ又は一連のステップの所望の生成物は、分離及び/又は精製して、当技術分野で共通の技術によって所望の均一度にする。典型的に、このような分離は、多相抽出、溶媒又は溶媒混合液からの結晶化、蒸留、昇華、又はクロマトグラフィーを要する。クロマトグラフィーには、例えば:逆相及び順相;サイズ排除;イオン交換:高、中及び低圧液体クロマトグラフィー法並びに装置;小型分析;疑似移動床(SMB)及び分取薄層又は厚層クロマトグラフィー、並びに小型の薄層及びフラッシュクロマトグラフィーの技術などの多くの任意の方法を挙げることができる。
【0154】
別の部類の分離方法は、混合物を選択した試薬で処置して、所望の生成物、未反応の出発物質、反応副産物などに結合させる、又はそうでなければ分離可能にすることを含む。このような試薬には、活性化炭素、分子篩、イオン交換媒体などの吸着剤又は吸収剤が挙げられる。あるいは、試薬は、塩基性物質の場合には酸、酸性物質の場合には塩基、結合試薬、例えば抗体、結合タンパク質、選択的キレート剤、例えばクラウンエーテル、液−液イオン抽出試薬(LIX)などでよい。適当な分離方法の選択は、関与する材料の性質、例えば沸点及び蒸留及び昇華における分子量、クロマトグラフィーにおける極性官能基の有無、多相抽出における酸性及び塩基性媒体中での材料の安定性などに応じる。
【0155】
ジアステレオ異性体混合物は、当業者に周知の方法によって、例えばクロマトグラフィー及び/又は分別結晶によって、それらの物理化学的違いに基づいて、それらの個々のジアステレオマーに分離できる。鏡像異性体は、適当な光学的活性化合物(例えば、キラルアルコール又はモシャー(Mosher)酸クロリドなどのキラル補助基)との反応によって鏡像異性体混合物をジアステレオ異性体混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオ異性体を対応する純粋な鏡像異性体に変換する(例えば、加水分解する)ことによって、分離できる。また、いくつかの本発明の化合物は、アトロプ異性体(例えば、置換ビアリール)でもよく、これらは本発明の一部と見なされる。鏡像異性体は、キラルHPLCカラムを使用して分離することもできる。
【0156】
単一立体異性体、例えば鏡像異性体は、実質的にその立体異性体を含まず、光学的に活性な分割剤を使用するジアステレオマーの形成などの方法を用いたラセミ混合物の分解能によって得ることができる(Eliel、E.及びWilen、S.「Stereochemistry of Organic Compounds」、John Wiley&Sons,Inc.、New York、1994;Lochmuller、C.H.、(1975)J.Chromatogr.、113(3):283〜302頁)。本発明のキラル化合物のラセミ混合物は、(1)キラル化合物とのイオン性、ジアステレオマー塩の形成、及び分別結晶又は他の方法による分離、(2)キラル誘導体化試薬によるジアステレオ異性体化合物の形成、ジアステレオマーの分離、及び純粋な立体異性体への変換、並びに(3)直接のキラル条件下での実質的に純粋な又は富化された立体異性体の分離を含む任意の好適な方法によって分離し、単離することができる。以下を参照のこと:「Drug Stereochemistry、Analytical Methods and Pharmacology」、Irving W.Wainer、Ed.、Marcel Dekker,Inc.、New York(1993)。
【0157】
方法(1)の下、ジアステレオマー塩は、鏡像異性的に純粋なキラル塩基、例えば、ブルシン、キニン、エフェドリン、ストリキニーネ、α−メチル−β−フェニルエチルアミン(アンフェタミン)などと、カルボン酸及びスルホン酸などの酸性の官能基を保有する不斉化合物との反応によって形成され得る。ジアステレオマー塩は、分別結晶又はイオン性クロマトグラフィーによって分離するように誘導され得る。アミノ化合物の光学異性体の分離では、キラルカルボン酸又はスルホン酸、例えば、カンファースルホン酸、酒石酸、マンデル酸、又は乳酸の添加によって、ジアステレオマー塩の形成をもたらすことができる。
【0158】
あるいは、方法(2)によって、分割する基質を、キラル化合物の1つの鏡像異性体と反応させて、ジアステレオマー対を形成する(E.及びWilen,S.、「Stereochemistry of Organic Compounds」、John Wiley&Sons,Inc.、1994、322頁)。ジアステレオ異性体化合物は、不斉化合物と、鏡像異性的に純粋なキラル誘導体化試薬、例えば、メンチル誘導体とを反応させることによって形成することができ、後続してジアステレオ異性体を分離し、加水分解して、純粋な、又は富化された鏡像異性体が生産される。光学純度を決定する方法は、ラセミ混合物の、メンチルエステルなどのキラルエステル、例えば、(−)メンチルクロロギ酸エステルを、塩基の存在下で、又はモシャーエステル、α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニルアセテート(Jacob III.J.Org.Chem.(1982)47:4165))を作製し、2つのアトロプ異性鏡像異性体又はジアステレオ異性体の存在についてH NMRスペクトルを分析することを含む。アトロプ異性体化合物の安定性ジアステレオマーは、アトロプ異性体ナフチルイソキノリンを分離する方法に従って、順相及び逆相クロマトグラフィーによって分離及び単離され得る(WO96/15111)。方法(3)によって、2つの鏡像異性体のラセミ混合物は、キラル定常相を用いるクロマトグラフィーによって分離することができる(「Chiral Liquid Chromatography」、(1989)W.J.Lough、編、Chapman and Hall、New York;Okamoto、J.Chromatogr.、(1990)513:375〜378頁)。富化される、又は精製された鏡像異性体は、旋光度及び円偏光二色性など、不斉炭素原子を有する他のキラル分子を区別するために用いられる方法によって、区別することができる。
また、本発明のある態様は、以下の実施態様に記載の発明である。
実施態様1
式Iから選択される化合物:
[この文献は図面を表示できません]
I
(式中、
は、CR又はNであり、
は、CR又はNであり、
は、CR又はNであり、
、X、及びXのうち1個又は2個は、Nであり、
、R、及びRは、H、F、Cl、−NH、−NHCH、−N(CH、−OH、−OCH、−OCHCH、−OCHCHOH、及びC〜Cアルキルから独立に選択され、
は、H、F、Cl、CN、−CHOH、−CH(CH)OH、−C(CHOH、−CH(CF)OH、−CHF、−CHF、−CHCHF、−CF、−C(O)NH、−C(O)NHCH、−C(O)N(CH、−NH、−NHCH、−N(CH、−NHC(O)CH、−OH、−OCH、−OCHCH、−OCHCHOH、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、1−ヒドロキシシクロプロピル、イミダゾリル、ピラゾリル、3−ヒドロキシ−オキセタン−3−イル、オキセタン−3−イル、及びアゼチジン−1−イル;から選択され、
は、任意選択により置換されているC〜C20アリール、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20ヘテロアリール、−(C〜C20アリール)−(C〜C20ヘテロシクリル)、−(C〜C20ヘテロアリール)−(C〜C20ヘテロシクリル)、−(C〜C20ヘテロアリール)−(C〜C20ヘテロシクリル)−(C〜C20ヘテロシクリル)、−(C〜C20ヘテロアリール)−(C〜C20ヘテロシクリル)−(C〜Cアルキル)、−(C〜C20ヘテロアリール)−(C〜Cアルキル)、−(C〜C20ヘテロシクリル)−(C〜Cアルキル)、−(C〜C20ヘテロシクリル)−(C〜C12カルボシクリル)、−(C〜C20ヘテロアリール)−(C〜C12カルボシクリル)、又は−(C〜C20ヘテロアリール)−C(=O)−(C〜C20ヘテロシクリル);であり、
は、H、−CH、−CHCH、−CHCHOH、−CHF、−NH、又は−OHであり、
は、構造:
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
波線は、結合部位を示し、
及びYは、CH及びNから独立に選択されるが、Y及びYは、両方がNではなく、
アルキル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CN、−CH、−CHCH、−CH(CH、−CHCH(CH、−CHOH、−CHOCH、−CHCHOH、−C(CHOH、−CH(OH)CH(CH、−C(CHCHOH、−CHCHSOCH、−CHOP(O)(OH)、−CHF、−CHF、−CF、−CHCF、−CHCHF、−CH(CH)CN、−C(CHCN、−CHCN、−COH、−COCH、−COCH、−COC(CH、−COCH(OH)CH、−CONH、−CONHCH、−CON(CH、−C(CHCONH、−NH、−NHCH、−N(CH、−NHCOCH、−N(CH)COCH、−NHS(O)CH、−N(CH)C(CHCONH、−N(CH)CHCHS(O)CH、−NO、=O、−OH、−OCH、−OCHCH、−OCHCHOCH、−OCHCHOH、−OCHCHN(CH、−OP(O)(OH)、−S(O)N(CH、−SCH、−S(O)CH、−S(O)H、シクロプロピル、オキセタニル、アゼチジニル、1−メチルアゼチジン−3−イル)オキシ、N−メチル−N−オキセタン−3−イルアミノ、アゼチジン−1−イルメチル、及びモルホリノから独立に選択される1つ又は複数の基で任意選択により置換されている)
又はその立体異性体、互変異性体、又は薬学的に許容可能な塩。
実施態様2
がNである、実施態様1に記載の化合物。
実施態様3
がNである、実施態様1に記載の化合物。
実施態様4
がNである、実施態様1に記載の化合物。
実施態様5
及びXがNである、X及びXがNである、又はX及びXがNである、実施態様1に記載の化合物。
実施態様6
が、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イル、及び1−メチル−5−(5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルから選択される任意選択により置換されているC〜C20ヘテロアリールである、実施態様1に記載の化合物。
実施態様7
が、−(C〜C20ヘテロアリール)−(C〜C20ヘテロシクリル)であり、ヘテロアリールが任意選択により置換されているピリジニルであり、ヘテロシクリルが任意選択により置換されているピペラジニルである、実施態様1に記載の化合物。
実施態様8
が、F、Cl、−CH、−S(O)CH、シクロプロピル、アゼチジニル、オキセタニル、及びモルホリノから選択される一又は複数の基で任意選択により置換されているフェニルである、実施態様1に記載の化合物。
実施態様9
が、構造:
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から選択される
(式中、波線は、結合部位を示す)、
実施態様1に記載の化合物。
実施態様10
が、
[この文献は図面を表示できません]

である
(式中、Rは、H、−CH、−CHOCH、−CHCH、−CH(CH、−CHCHOH、−CHCHOCH、−CHF、−CHF、−CF、−CHCF、−CHCHF、−CH(CH)CN、−C(CHCN、−CHCN、−C(O)CH、−C(O)CHCH、−C(O)CH(CH、−NH、−NHCH、−N(CH、−OH、−OCH、−OCHCH、−OCHCHOH、シクロプロピル、及びオキセタニルから選択される)、
実施態様1に記載の化合物。
実施態様11
がCHである、実施態様1に記載の化合物。
実施態様12
がCHであり、YがNである、実施態様1に記載の化合物。
実施態様13
がNであり、YがCHである、実施態様1に記載の化合物。
実施態様14
及びYがそれぞれCHである、実施態様1に記載の化合物。
実施態様15
及びYがそれぞれCHであり、RがCHである、実施態様1に記載の化合物。
実施態様16
表1から選択される、実施態様1に記載の化合物。
実施態様17
表2から選択される、実施態様1に記載の化合物。
実施態様18
実施態様1ないし17のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容可能な担体、流動促進剤、希釈剤、又は賦形剤とからなる薬学的組成物。
実施態様19
治療薬を更に含む、実施態様18に記載の薬学的組成物。
実施態様20
実施態様1ないし17のいずれか一実施態様に記載の化合物と薬学的に許容可能な担体とを組み合わせることを含む、薬学的組成物を作製する方法。
実施態様21
治療有効量の、実施態様18に記載の薬学的組成物を、免疫障害、癌、心血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌機能障害及び神経障害から選択され、ブルトン型チロシンキナーゼによって媒介される疾患又は障害を患う患者に投与することを含む、疾患又は障害を治療する方法。
実施態様22
疾患又は障害が免疫障害である、実施態様21に記載の方法。
実施態様23
免疫障害が関節リウマチである、実施態様22に記載の方法。
実施態様24
疾患又は障害が、全身性及び局所の炎症、関節炎、免疫抑制に関連する炎症、移植臓器拒絶反応、アレルギー、潰瘍性大腸炎、クローン病、皮膚炎、喘息、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、多発性硬化症、強皮症/全身性硬化症、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、抗好中球細胞質抗体(ANCA)血管炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、乾癬である、実施態様21に記載の方法。
実施態様25
疾患又は障害が、乳癌、卵巣癌、頸癌、前立腺癌、精巣癌、尿生殖路癌、食道癌、喉頭癌、グリア芽細胞腫、神経芽細胞腫、胃癌(stomach)、皮膚癌、角化棘細胞腫、肺癌、類表皮癌、大細胞癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、小細胞癌、肺腺癌、骨癌、結腸癌、腺腫、膵臓癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞性癌、未分化癌、乳頭癌、精上皮腫、黒色腫、肉腫、膀胱癌、肝臓癌及び胆汁道癌、腎臓癌、膵臓障害、骨髄障害、リンパ腫、毛様細胞、口腔癌、鼻咽腔癌、咽頭癌、口唇癌、舌癌、口腔癌(mouth)、小腸癌、結腸直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳及び中枢神経系の癌、ホジキン病、白血病、気管支癌、甲状腺癌、肝癌及び肝内胆管癌、肝細胞癌、胃癌(gastric)、神経膠腫/グリア芽細胞腫、子宮内膜癌、黒色腫、腎盂癌、膀胱癌、子宮体癌、子宮頸癌、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、(CLL)、骨髄性白血病、口腔(oral cavity)及び咽頭の癌、非ホジキンリンパ腫、黒色腫、並びに絨毛結腸腺腫から選択される癌である、実施態様21に記載の方法。
実施態様26
抗炎症薬、免疫調節薬、化学療法薬、アポトーシス促進薬、向神経因子、心血管疾患を治療する薬剤、肝疾患を治療する薬剤、抗ウイルス薬、血液障害を治療する薬剤、糖尿病を治療する薬剤、及び免疫不全障害を治療する薬剤から選択される追加の治療薬を投与することを更に含む、実施態様21に記載の方法。
実施態様27
a)実施態様18に記載の薬学的組成物;及び
b)使用するための使用のための指示書
を含む、ブルトン型チロシンキナーゼによって媒介される状態を治療するキット。
実施態様28
免疫障害、癌、心血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌機能障害及び神経障害から選択され、ブルトン型チロシンキナーゼによって媒介される疾患又は障害を治療する医薬として使用するための、実施態様18に記載の薬学的組成物。
実施態様29
免疫障害、癌、心血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌機能障害及び神経障害を治療し、ブルトン型チロシンキナーゼを媒介する医薬の製造における、実施態様18に記載の薬学的組成物の使用。
【実施例】
【0159】
(実施例101a)
2,2,2−トリクロロ−1−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−イル)エタノン101a
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磁気撹拌機、冷却器及び窒素吹込口を装着した100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール(3.00g、24.8mmol)、トリクロロアセチルクロリド(13.5g、74.4mmol)及び1,2−ジクロロエタン(50mL)を仕込んだ。溶液を85℃で2時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮して、2,2,2−トリクロロ−1−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−イル)エタノン101aを黒色半固体として収率100%(6.50g)で得た:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.94 (s, 1H), 7.05 (s, 1H), 2.62 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 2.47 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 1.80 (m, 2H), 1.65 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 266.0 (M+H)
【0160】
(実施例101b)
エチル4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート101b
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磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、101a(6.50g、24.8mmol)、ナトリウムエトキシド(17.0mg、0.25mmol)及びエタノール(40mL)を仕込んだ。溶液を室温で1時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、エチル4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート101bを茶褐色固体として収率100%(4.80g)で得た:融点70〜72℃;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 9.08 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 4.25 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 2.65 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 2.56 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 1.85 (m, 4H), 1.28 (t, 3H, J = 7.2 Hz); MS (ESI+) m/z 194.1 (M+H)
【0161】
(実施例101c)
エチル1−(シアノメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート101c
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磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した125mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、101b(5.76g、29.8mmol)及びDMF(50mL)を仕込んだ。溶液を氷浴を用いて0℃に冷却した。NaH(鉱油中60%分散液、1.43g、35.8mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。その後、ブロモアセトニトリル(1.43g、35.8mmol)を加えた。混合物を室温で14時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル(150mL)と水(450mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、エチル1−(シアノメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート101cを黄色半固体として収率55%(3.80g)で得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.66 (s, 1H), 5.29 (s, 2H), 4.28 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 2.62 (t, 2H, J = 6.3 Hz), 2.49 (t, 2H, J = 6.3 Hz), 1.92 (m, 2H), 1.75 (m, 2H), 1.33 (t, 3H, J = 7.2 Hz); MS (ESI+) m/z 233.1 (M+H)
【0162】
(実施例101d)
エチル1−(2−アミノエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート101d
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200mLのパール反応ボトルを窒素でパージし、炭素担持10%パラジウム(50%含水、1.28g乾燥重量)、101c(3.00g、12.9mmol)、12%塩酸(6.5mL、25mmol)、酢酸エチル(60mL)及びエタノール(40mL)を仕込んだ。ボトルをパール水素化装置に装着し、排気し、50psi圧となるよう水素ガスを仕込み、6時間振盪した。この後、水素を排気し、窒素をボトル中に仕込んだ。珪藻土濾過剤(セライト(登録商標)、Imerys Minerals California、Inc.)セライト(登録商標)521(4.0g)を加え、混合物をセライト(登録商標)521のパッドを通して濾過した。濾過ケーキをエタノール(2×20mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮乾固した。残留物を酢酸エチル(150mL)と10%炭酸カリウム水溶液(100mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(3×75mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をエタノール(5mL)で摩砕して、エチル1−(2−アミノエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート101dを白色固体として収率71%(1.71g)で得た:融点102〜104℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 6.61 (s, 1H), 6.22 (br, 2H), 4.15 (m, 4H), 2.77 (m, 2H), 2.59 (t, 2H, J = 6.5 Hz), 2.42 (t, 2H, J = 6.5 Hz), 1.70 (m, 2H), 1.62 (m, 2H), 1.23 (t, 3H, J = 7.0 Hz); MS (APCI+) m/z 237.2 (M+H)
【0163】
(実施例101e)
3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン101e
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磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、101d(1.80g、7.63mmol)、ナトリウムエトキシド(1.55g、22.8mmol)及びエタノール(50mL)を仕込んだ。混合物を55℃で5時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル(200mL)と水(100mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン101eを白色固体として収率42%(605mg)で得た:融点207〜209℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.41 (s, 1H), 6.36 (s, 1H), 3.84 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 3.42 (m, 2H), 2.51 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 2.42 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 1.76 (m, 2H), 1.65 (m, 2H); (APCI+) m/z 191.3 (M+H)
【0164】
(実施例101f)
3−ブロモ−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド101f
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、101e(300mg、1.57mmol)、3,5−ジブロモイソニコチンアルデヒド(2)(517mg、1.96mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(キサントホス、120mg、0.2mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(180mg、0.2mmol)、CsCO(650mg、2mmol)及び1,4−ジオキサン(8mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で6時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(40:1から20:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、101fを淡黄色固体として得た(350mg、40%)。MS:[M+H]374。
【0165】
(実施例101g)
tert−ブチル4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート101g
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5−ブロモ−2−ニトロピリジン(30g、148mmol)のDMSO(1L)中溶液中に、KCO(40g、296mmol)及びtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(28g、148mmol)を加えた。混合物を65℃で終夜撹拌した。冷却後、これを水(2L)中に注ぎ入れた。沈殿した固体を集め、真空乾固した。次いでこれを20:1石油エーテル/酢酸エチルで、次いで塩化メチレンで溶離するフラッシュカラムにより更に精製して、101gを黄色固体として得た(17g、37%)。MS:[M+H]309。
【0166】
(実施例101h)
tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート101h
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500mLのボトルを窒素でパージし、tert−ブチル4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート101g(3.1g、10mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、1.0g)及びエタノール(100mL)を仕込んだ。これを排気し、水素ガスを仕込み、室温で16時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をボトル中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、101h(2.7g、97%)を得た。MS:[M+H]279
【0167】
(実施例101i)
tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート101i
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、101h(1.3g、4.7mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.24g、4.7mmol)及び炭酸セシウム(3.8g、12mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(272mg、0.47mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(430mg、0.47mmol)を加え、反応混合物を3時間加熱還流した。この後、反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)と水(100mL)との間で分配し、濾過した。水層を分離し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を50:1塩化メチレン/メタノールで溶離するフラッシュカラム上で精製して、101i(1.3g、59%)を得た。MS:[M+H]464。
【0168】
(実施例101j)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン101j
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101i(3.6g、7.8mmol)及び4.0M HCl/ジオキサン(10mL)の混合物を、室温で5時間撹拌した。次いでこれを減圧で濃縮した。残留物を1.0M NaOH水溶液で塩基性化し、塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、減圧下に濃縮して、101j(2.46g、87%)を得た。MS:[M+H]364。
【0169】
(実施例101k)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン101k
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101j(2.75g、7.5mmol)、オキセタン−3−オン(1.6g、22.7mmol)、NaBHCN(4.75g、22.5mmol)及び塩化亜鉛(3g、22.7mmol)のメタノール(125mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。混合物を水に加え、塩化メチレンで3回抽出した。有機層を減圧下に濃縮した。残留物を25:1塩化メチレン/メタノールで溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、101k(1.92g、61%)を得た。MS: [M+H]+ 420. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.58 (d, J = 2.5, 1H), 8.55 (s, 1H), 7.94 (d, J = 3, 1H), 7.54 (d, J = 2.5, 1H), 7.39 (dd, J = 3, 1H), 7.25 (d, J = 4, 1H), 4.56 (t, J = 6.5, 2H), 4.46 (t, J = 6.5, 2H), 3.50 (s, 3H), 3.43 (m, 1 H), 3.01 (m, 4H), 2.40 (m, 4H).
【0170】
(実施例101l)
1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した500mLの一口丸底フラスコに、101k(10.5g、25mmol)、Pin(15.6g、2.5当量、62mmol)、Pd(dba)(1.14g、0.05当量、1.25mmol)、X−phos(1.16g、0.1当量、2.5mmol)、AcOK(7.35g、3当量、75mmol)及びジオキサン(150mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃に14時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をPE/EA=3/1(80mL)により洗浄して、101lを黄色固体として得た(10.5g、94%)。MS:[M+H]468。
【0171】
(実施例101m)
3−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド101m
密封管に、アセトニトリル/HO(8mL/1mL)中の101f(200mg、0.53mmol)、101l(250mg、0.53mmol)、PdCl(dppf)(42mg、0.05mmol)、KPO(210mg、1.0mmol)及びNaOAc(85mg、1.0mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を密封管中100℃で4時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をDCM/MeOH(20:1)で溶離する逆相Combi−flash上で精製して、101m(135mg、40%)を得た。LCMS:[M+H]635。
【0172】
(実施例101)
2−(4−(ヒドロキシメチル)−5−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン101
101m(135mg、0.21mmol)及びNaBH(20mg、0.5mmol)のMeOH(5mL)中混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、残留物をEtOAc(5mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、101(55mg、40%)を得た。LCMS: [M+H]+ 637. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.58 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.86 (d, J=3.0, 1H), 7.38-7.37 (m, 2H), 7.25-7.23 (m, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.16 (t, J=3.0, 1H), 4.56 -4.40 (m, 6H), 4.19 -4.12 (m, 3H), 3.95 (t, J=3.0, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.43-3.41(m, 1H), 3.06 (s, 4H), 2.57-2.61 (m, 2H), 2.45-2.48 (m, 6H), 1.78-1.80 (m, 2H), 1.69-1.70 (m, 2H)
【0173】
(実施例102a)
1−メチル−3−[5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピリジン−2−オン102a
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磁気撹拌機及び温度調節器を装着した1Lの一口丸底フラスコを窒素でパージし、米国特許第2009/0318448号に従って調製した5−ブロモ−1−メチル−3−[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−1H−ピリジン−2−オン(10.0g、0.027mol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(8.06g、0.032mol)、酢酸カリウム(10.4g、0.11mol)及び1,4−ジオキサン(200mL)を仕込んだ。窒素気流を得られた懸濁液に30分間通した後、Pd(dppf)ClCHCl(582mg、0.795mmol)を加えた。得られた反応混合物を還流状態で3時間撹拌した。次いで、これを室温に冷却し、水(400mL)と酢酸エチル(600mL)との間で分配し、セライト(登録商標)のパッドを通して濾過した。有機相を抽出し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をジエチルエーテル(50mL)及びヘキサン(250mL)の混合物で摩砕し、懸濁液を濾過した。濾過ケーキを室温で真空乾固して、1−メチル−3−[5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピリジン−2−オン102aを茶褐色固体として収率27%(3.04g)で得た。
【0174】
(実施例102b)
3−(1−メチル−5−(5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド102b
密封管に、アセトニトリル/HO(8mL/1mL)中の3−ブロモ−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド101f(200mg、0.53mmol)、1−メチル−3−(5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン102a(225mg、0.53mmol)、PdCl(dppf)(42mg、0.05mmol)、KPO(210mg、1mmol)及びNaOAc(85mg、1mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で4時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をDCM/MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、102b(135mg、43%)を得た。LCMS:[M+H]593。
【0175】
(実施例102)
2−(4−(ヒドロキシメチル)−5−(1−メチル−5−(5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン102
3−(1−メチル−5−(5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド102b(135mg、0.22mmol)及びNaBH(20mg、0.5mmol)のMeOH(5mL)中混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、残留物をEtOAc(5mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、102(18mg、20%)を得た。LCMS: [M+H]+ 595. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.59 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.37-7.38 (m, 2H), 7.23-7.25 (m, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.16 (t, J=3.0, 1H), 4.40 (s, 2H), 4.14-4.18 (m, 3H), 3.93-3.95 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.09 (s, 4H), 2.60-2.61(m, 6H), 2.48-2.34 (m, 5H), 1.78-1.79 (m, 2H), 1.69-1.70 (m, 2H)
【0176】
(実施例103a)
2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a
−70℃で冷却した2−ブロモ−4−クロロピリジン(1.6g、8.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(40mL)中溶液に、リチウムジイソプロピル−アミドの溶液(5.0mL、10.0mmol、2.0M)を5分かけて加え、−70℃で更に1時間撹拌した。無水DMF(1.3g)を3分かけて導入し、混合物を更に30分間撹拌した。次いでこれを飽和NHCl(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水MgSOで脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させた。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、103aを黄色固体として得た(900mg、48%)。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.21 (s, 1H), 8.52 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 5.0 Hz, 1H).
【0177】
(実施例103b)
4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、103a(800mg、3.5mmol)、3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン101e(665mg、3.5mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(320mg、0.35mmol)、キサントホス(400mg、0.7mmol)、CsCO(2.3g、7.0mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、103bを黄色固体として得た(1.2g、50%)。MS:[M+H]330。
【0178】
(実施例103c)
4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、103b(600mg、1.0mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサ−ボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(468mg、1.0mmol)、Pd(dppf)Cl(81mg、0.1mmol)、KPO・3HO(678mg、3.0mmol)及びテトラヒドロフラン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を4時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、103cを黄色固体として得た(510mg、73%)。MS:[M+H]635。
【0179】
(実施例103)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン103
103c(500mg、0.8mmol)のメタノール(50mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(91mg、2.4mmol)を0℃で加え、更に30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(3mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、103(224mg、45%)を得た。LCMS: [M+H]+ 637. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.61 (d, J=3.0, 1H), 8.48 (d, J=6.0, 1H), 7.92 (d, J=3.5, 1H), 7.81(d, J=3.0, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.38 (d, J=6.0, 1H), 7.24-7.27 (m, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.81 (d, J=11.5,1H), 5.01-5.04, (m, 1H), 4.60-4.71 (m, 5H), 4.32-4.49 (m, 2H), 3.83-4.15 (m, 3H), 3.70(s, 3H), 3.53-3.59 (m, 1H), 3.13-3.16 (m, 4H), 2.55-2.61 (m, 4H), 2.49-2.52 (m, 4H), 1.78-1.90 (m, 4H)
【0180】
(実施例104a)
4−ブロモ−2−クロロニコチンアルデヒド104a
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−70℃で冷却した4−ブロモ−2−クロロピリジン(12.0g、60.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(300mL)中溶液に、リチウムジイソプロピルアミドの溶液(30.0mL、60.0mmol、2.0M)を30分かけて加え、更に−70℃で2時間撹拌した。無水DMF(12.0g)を10分かけて導入し、更に30分間撹拌した。次いでこれを飽和NaHCO(200mL)でクエンチし、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水MgSOで脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させた。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、104aを黄色固体として得た(4.0g、29%)。1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.23 (s, 1H), 8.44 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 5.5 Hz, 1H).
【0181】
(実施例104b)
2−クロロ−4−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド104b
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、104a(1.1g、5.0mmol)、3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン101e(477mg、2.5mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(230mg、0.25mmol)、キサントホス(430mg、0.75mmol)、CsCO(1.6g、5.0mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、104bを黄色固体として得た(1.1g、80%)。MS:[M+H]330。
【0182】
(実施例104c)
2−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−4−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド104c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、104b(658mg、1.0mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサ−ボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(622mg、2.0mmol)、Pd(dppf)Cl(65mg、0.08mmol)、KPO.3HO(361mg、1.6mmol)及びテトラヒドロフラン(40mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を4時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、104cを黄色固体として得た(400mg、63%)。MS:[M+H]635。
【0183】
(実施例104)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−2−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−4−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン104
104c(360mg、0.6mmol)のメタノール(50mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(70mg、1.8mmol)を0℃で加え、更に30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(2mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、104(63mg、16%)を灰白色固体として得た。LCMS: [M+H]+ 637. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.70 (d, J=3.0, 1H), 8.65 (d, J=5.5, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.85(d, J=3.0, 1H), 7.60 (d, J=2.5, 1H), 7.36-7.37 (m, 2H), 7.22-7.23 (m, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.12 (t, J=5.5, 1H), 4.55-4.56 (m, 2H), 4.43-4.45 (m, 4H), 4.14-4.16 (m, 3H), 3.93-3.95 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.43-3.44 (m, 1H), 3.05-3.08 (m, 4H), 2.61-2.63 (m, 2H), 2.46-2.47 (m, 2H), 2.36-2.39 (m, 4H), 1.68-1.78 (m, 4H).
【0184】
(実施例105a)
N−メトキシ−N−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド105a
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磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(3.00g、16.5mmol)、塩化メチレン(80mL)及びDMF(60mg、0.825mmol)を仕込み、0℃に冷却した。得られた溶液に、塩化オキサリル(2.31g、18.2mmol)を滴下添加した。この添加が完了した後、反応物を室温に加温し、2時間撹拌した。この後、反応物を減圧下に濃縮乾固した。得られた白色固体を塩化メチレン(80mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。次いでトリエチルアミン(5.00g、49.5mmol)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン(1.61g、16.5mmol)を加えた。添加完了後、冷却浴を除去し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。この後、反応混合物を水(100mL)と酢酸エチル(200mL)との間で分配した。層を分離し、水相を酢酸エチル(100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(100mL)で、続いてブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下に蒸発させた。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、105a(3.29g)を白色固体として収率88%で得た:融点36〜37℃;1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.79 (s, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.34 (s, 3H), 2.78 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 2.62 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 1.82 (m, 4H); MS (APCI+) m/z 226.3 (M+H)
【0185】
(実施例105b)
3−クロロ−1−(4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−イル)プロパン−1−オン105b
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磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、105a(2.70g、12.0mmol)及び無水THF(45mL)を仕込み、溶液をアセトン/氷浴中で−10℃に冷却した。1.0MビニルマグネシウムブロミドのTHF中溶液(13.2mL、13.2mmol)を滴下添加し、得られた反応混合物を0℃で4時間撹拌した。この後、反応混合物を酢酸エチル(100mL)と2M塩酸水溶液(40mL)との間で分配した。層を分離し、水相を酢酸エチル(40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(100mL)で、続いてブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた残留物を塩化メチレン(30mL)に溶解し、2M塩化水素のジエチルエーテル中溶液(15mL)を加えた。室温で1時間撹拌した後、溶媒を減圧下に除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、105bを灰白色固体として収率29%(804mg)で得た:融点57〜58℃;1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.41 (s, 1H), 3.89 (t, 2H, J = 7.0 Hz), 3.30 (t, 2H, J = 7.0 Hz), 2.81 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 2.64 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 1.83 (m, 4H); MS (ECI+) m/z 229.1 (M+H)
【0186】
(実施例105c)
5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]シクロペンタ[d]チオフェン−3(2H)−オン105c
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磁気撹拌機を装着した50mLの一口丸底フラスコに、105b(800mg、3.51mmol)及び98%硫酸(8mL)を仕込んだ。95℃で16時間撹拌した後、反応混合物を氷(50g)中に注ぎ入れ、得られた懸濁液を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、105cを灰白色固体として収率47%(320mg)で得た:融点75〜76℃;1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 2.89 (m, 2H), 2.87-2.83 (m, 4H), 2.56 (t, 2H, J = 6.5 Hz), 1.84 (m, 4H)
【0187】
(実施例105d)
5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]シクロペンタ[d]チオフェン−3(2H)−オンオキシム105d
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機械式撹拌機及び窒素吹込口を装着した100mLの一口丸底フラスコに、ヒドロキシルアミン塩酸塩(573mg、8.25mmol)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。混合物を氷浴を用いて0℃に冷却した。酢酸ナトリウム(677mg、8.25mmol)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。この後、105c(319mg、1.65mmol)を加え、反応物を室温で16時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、得られた残留物を水(10mL)で摩砕した。得られた固体を採取し、真空乾燥機中45℃で乾燥して、105dを灰白色固体として収率84%(287mg)で得た:融点173〜174℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.38 (s, 1H), 2.97 (m, 2H), 2.77-2.73 (m, 4H), 2.47 (m, 2H), 1.75 (m, 4H); MS (APCI+) m/z 208.3 (M+H)
【0188】
(実施例105e)
3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン−1(2H)−オン105e
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還流冷却器、磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した50mLの一口丸底フラスコに、105d(285mg、1.38mmol)及びポリリン酸(15g)を仕込んだ。80℃で16時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、水(30mL)を加えた。得られた混合物を30分間撹拌し、濾過した。濾過ケーキを水(20mL)で洗浄し、真空乾燥機中45℃で乾燥して、105eを灰白色固体として収率75%(215mg)で得た:融点203℃分解;1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 5.62 (s, 1H), 3.59 (t, 2H, J = 7.0 Hz), 2.81 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 2.72 (t, 2H, J = 7.0 Hz), 2.48 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 1.84 (m, 4H). MS (APCI+) m/z 208.3 (M+H)
【0189】
(実施例105f)
3−ブロモ−5−{6−オキソ−8−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−5−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド105f
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、3,5−ジブロモイソニコチン−アルデヒド(400mg、1.5mmol)、8−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−6−オン105e(146mg、0.76mmol)及び炭酸セシウム(176mg、1.5mmol)を仕込んだ。キサントホス(40mg、0.08mmol)及びPd(dba)(70mg、0.08mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をDCM:MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、105f(200mg、70%)を得た。MS:[M+H]377。
【0190】
(実施例105g)
3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{6−オキソ−8−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−5−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド105g
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密封管に、CHCN(5mL)及びHO(1.5mL)中の105f(200mg、0.53mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(240mg、0.51mmol)、PdCl(dppf)(42mg、0.05mmol)、KPO(230mg、1mmol)及びNaOAc(80mg、1mmol)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、105gを淡黄色固体として収率40%(138mg)で得た。MS:[M+H]638。
【0191】
(実施例105)
4−ヒドロキシメチル−3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{6−オキソ−8−チア−5−アザトリシクロ−[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−5−イル}ピリジン105
3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{6−オキソ−8−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.02,7]−トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−5−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド105g(130mg、0.20mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(22mg、0.6mmol)を加え、30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、105(90mg、65%)を得た。LCMS: [M+H]+ :654. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.58 (d, J=2.0, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.36 (m, 2H), 7.24-7.22 (m,1H), 5.14 (t, J=3.0, 1H), 4.56-4.42 (m, 6H), 4.08-3.90 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.43 (d, J=3.5,1H), 3.07 (s, 4H), 2.89-2.79 (m, 4H), 2.55-2.53 (m, 2H), 2.39-2.37 (m, 4H), 1.80-1.81 (m, 4H)
【0192】
(実施例106a)
3,3−ジメチルシクロ−ペンタノン106a
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磁気撹拌機、滴下漏斗及び窒素吹込口を装着した1Lの三口丸底フラスコを窒素でパージし、エーテル(200mL)及びヨウ化銅(I)(54.46g、0.286mol)を仕込んだ。混合物を0℃に冷却し、メチルリチウム(エーテル中1.6M、357.5mL、0.572mol)を反応混合物に1.5時間かけて滴下添加し、0℃で更に2時間撹拌した。この後、3−メチルシクロ−ペンタ−2−エノン(25g、0.260mol)のエーテル(150mL)中溶液を、1.5時間かけて滴下添加した。次いで反応混合物を0℃で2時間撹拌し、硫酸ナトリウム10水和物(300g)中に注ぎ入れた。得られた混合物を30分間撹拌した。この後、混合物を濾過し、エーテル(1000mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、減圧下に蒸留して、3,3−ジメチルシクロ−ペンタノン106aを無色液体として収率70%(20.5g)で得た:沸点50〜55℃(10mmHgにて);1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.31 (t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.05 (s, 2H), 1.79 (t, 2H, J = 7.8 Hz); MS (ESI+) m/z 113.3 (M+H)
【0193】
(実施例106b)
エチル5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボキシレート106b
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磁気撹拌機、還流冷却器、滴下漏斗及び窒素吹込口を装着した500mLの三口丸底フラスコを窒素でパージし、DMF(9.49g、0.100mol)及び塩化メチレン(100mL)を仕込んだ。反応混合物を0℃に冷却し、オキシ塩化リン(14.1g、0.920mol)を反応物に30分かけて滴下添加した。この添加が完了した時点で、反応物を室温に加温し、1時間撹拌した。この後、106a(11.2g、0.100mol)の塩化メチレン(100mL)中溶液を1時間かけて滴下添加した。次いで反応物を還流状態で18時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、粉砕氷(400mL)及び酢酸ナトリウム(100g、1.22mol)の混合物中に注ぎ入れた。得られた混合物を45分間撹拌した。この後、水層を分離し、塩化メチレン(2×500mL)で抽出した。次いで合わせた有機層を水(2×200mL)で、続いてブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。次いで乾燥剤を濾別し、濾液を濃縮して、粗生成物2−クロロ−4,4−ジメチルシクロペンタ−1−エンカルバルデヒドを得、これを機械式撹拌機、還流冷却器及び窒素吹込口を装着した500mLの三口丸底フラスコに仕込んだ。次いで塩化メチレン(200mL)、エチル2−メルカプトアセテート(11.0g、0.092mol)及びトリエチルアミン(30g、0.207mol)を加えた。次いで反応混合物を還流状態で6時間撹拌した。この後、反応物を室温に冷却し、濃縮して、濃厚オレンジ色残留物を得た。エタノール(200mL)及びトリエチルアミン(30.0g、0.207mol)を加え、反応物を12時間加熱還流した。次いで反応物を室温に冷却し、減圧下に濃縮し、得られた残留物をエーテル(600mL)で希釈した。得られた混合物を1M塩酸(150mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、106bを無色液体として収率34%(7.70g)で得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.48 (s, 1H), 4.33 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 2.72 (s, 2H), 2.56 (s, 2H), 1.38 (t, 3H, J = 1.8 Hz), 1.17 (s, 6H); MS (ESI+) m/z 225.1
【0194】
(実施例106c)
5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボン酸106c
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコ中、106b(4.00g、17.8mmol)をエタノール(50mL)に溶解した。THF(50mL)、水(50mL)及び水酸化リチウム(854mg、35.6mmol)を加え、混合物を60℃で4時間撹拌した。この後、反応物を室温に冷却し、2M塩酸でpHを1.5に酸性化し、次いで酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(2×100mL)で、続いてブライン(100ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。次いで乾燥剤を濾別した。得られた濾液を蒸発させた後、106cを白色固体として収率91%(3.2g)で得た:融点170〜172℃;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 12.77 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 2.71 (s, 2H), 2.53 (s, 2H), 1.20 (s, 6H); MS (ESI-) m/z 195.0
【0195】
(実施例106d)
5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボン酸106d
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磁気撹拌機、還流冷却器及び冷却器上に配置したバブラーを装着した100mLの一口丸底フラスコに、106c(2.30g、11.6mmol)、トルエン(25mL)、塩化チオニル(4.09g、34.9mmol)及びDMF(1滴)を仕込んだ。混合物を1時間加熱還流し、次いで回転蒸発器上減圧下45℃で蒸発させた。得られた酸クロリドを塩化メチレン(20mL)で希釈した。
【0196】
磁気撹拌機を装着した別の250mLの三口丸底フラスコ中で、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.26g、23.2mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.97g、23.0mmol)を窒素下無水塩化メチレン(20mL)に溶解し、溶液を氷/水浴中で0℃に冷却した。酸クロリドの溶液を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)、10%クエン酸水溶液(50mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び水の1:1混合物(100mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、回転蒸発器上減圧下蒸発させて、106dを薄黄色固体として収率93%(2.60g)で得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.66 (s, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.35 (s, 3H), 2.74 (s, 2H), 2.58 (s, 2H), 1.23 (s, 6H)
【0197】
(実施例106e)
3−クロロ−1−(5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−イル)プロパン−1−オン106e
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磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、106d(2.41g、10.0mmol)及び無水THF(20mL)を仕込んだ。溶液を−70℃に冷却し、THF中1Mビニルマグネシウムブロミド(11mL、11.0mmol)を、反応温度を−60℃未満に維持しながら加えた。反応混合物を−13から−7℃で2時間撹拌し、次いで室温に30分かけて加温した。反応物を再度−70℃に冷却し、2M塩化水素のエーテル中溶液(22.5ml、45mmol)を加えた。次いで反応物を冷凍庫中−10℃で終夜貯蔵した。この後、混合物を回転蒸発器上減圧下蒸発させ、得られた残留物を水(100mL)とエーテル(100mL)との間で分配した。エーテル抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、回転蒸発器上減圧下蒸発させて、粗製の106e(2.86g、118%)を茶褐色油状物としておよそ75%純度で得た(NMRにより):1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.45 (s, 1H), 3.89 (t, 2H, J = 6.9 Hz), 3.30 (t, 2H, J =6.9 Hz), 2.75 (s, 2H), 2.59 (s, 2H), 1.24 (s, 6H)
【0198】
(実施例106f)
6,6−ジメチル−1,2,6,7−テトラヒドロジシクロペンタ[b,d]チオフェン−3(5H)−オン106f
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磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、粗製の106e(2.86g、10.0mmol、定量的収率と推定)及び98%硫酸を仕込んだ。反応混合物を90℃の油浴中で終夜加熱した。反応混合物を氷/アセトン浴中に置き、冷却した(5℃)リン酸水素二カリウム(105g、0.603mol)の水(300mL)中溶液を一度に加えた。得られた混合物を酢酸エチル(300mL)と共に振盪し、濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル(100mL)で洗浄した。濾液の酢酸エチル層を分離し、硫酸ナトリウムで脱水し、回転蒸発器上減圧下蒸発させた。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、80:20ヘキサン/酢酸エチル)により精製して、106fを非晶性茶褐色固体として2ステップにて収率37%(683mg)で得た:融点60〜62℃;1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 2.92-2.87 (m, 4H), 2.79 (s, 2H), 2.53 (s, 2H), 1.26 (s, 6H); LCMS (ESI+) m/z 207.0 (M+H)
【0199】
(実施例106g)
6,6−ジメチル−1,2,6,7−テトラヒドロジシクロペンタ[b,d]チオフェン−3(5H)−オン106g
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磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した250mLの一口丸底フラスコに、ヒドロキシルアミン塩酸塩(688mg、9.90mmol)、酢酸ナトリウム(812mg、9.90mmol)及びメタノール(10mL)を仕込み、混合物を室温で30分間撹拌した。この後、106fの溶液(680mg、3.30mmol)を室温で滴下添加し、反応物を窒素雰囲気下室温で14時間撹拌した。反応は完結していなかったので、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.15g、16.5mmol)及び酢酸ナトリウム(1.35g、16.5mmol)を加え、室温で撹拌を58時間続けた。この後、混合物を塩化メチレン(150mL)及び水(100mL)で希釈し、層を分離した。有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を濃縮して、粗製の106gを黄色半固体として定量的収率(730mg)で得、これを精製せずに次のステップに使用した:融点122〜124℃;主異性体の1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 3.13-3.11 (m, 2H), 2.85-2.83 (m, 2H), 2.77 (s, 2H), 2.49 (s, 2H), 1.24 (s, 6H); MS (ESI+) m/z 222.0 (M+H)
【0200】
(実施例106h)
6,6−ジメチル−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−シクロペンタ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−1(2H)−オン106h
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還流冷却器、機械式撹拌機及び窒素吹込口を装着した100mLの三口丸底フラスコに、106g(700mg、3.16mmol)及びポリリン酸(25g)を仕込んだ。反応混合物を窒素雰囲気下80℃で13時間撹拌した。この後、混合物を0℃に冷却し、内温を10〜45℃の間に維持しながら、水(50mL)を注意深く滴下添加した。混合物を90:10塩化メチレン/メタノール(100mL)で希釈し、層を分離した。水層を90:10塩化メチレン/メタノール(50mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)、ブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、95:5塩化メチレン/メタノール)により精製して、6,6−ジメチル−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−シクロペンタ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−1(2H)−オン106hを非晶性灰白色固体として収率90%(630mg)で得た:融点205〜207℃;1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 5.51 (s, 1H), 3.60-3.56 (m, 2H), 2.76-2.73 (m, 4H), 2.49 (s, 2H), 1.26 (s, 6H); MS (ESI+) m/z 222.0 (M+H)
【0201】
(実施例106i)
3−ブロモ−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド106i
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、3,5−ジブロモイソニコチン−アルデヒド(400mg、1.5mmol)、4,4−ジメチル−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−9−オン(106h)(170mg、0.76mmol)及び炭酸セシウム(176mg、1.5mmol)を仕込んだ。キサントホス(40mg、0.08mmol)及びPd(dba)(70mg、0.08mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をDCM:MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、106i(200mg、65%)を得た。MS:[M+H]405。
【0202】
(実施例106j)
3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド106j
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密封管に、CHCN(5mL)及びHO(1.5mL)中の106i(200mg、0.50mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(240mg、0.51mmol)、PdCl(dppf)(42mg、0.05mmol)、KPO(230mg、1mmol)及びNaOAc(80mg、1mmol)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、106j(130mg、40%)を淡黄色固体として得た。MS:[M+H]666。
【0203】
(実施例106)
4−ヒドロキシメチル−3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド106
106j(130mg、0.20mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(22mg、0.6mmol)を加え、30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、106(60mg、45%)を黄色固体として得た。LCMS: [M+H]+: 668. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.58 (d, J=2.0, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.87 (d, J=2.5, 1H), 7.38-7.36 (m, 2H), 7.24-7.22 (m, 1H), 5.15 (t, J=5.0, 1H), 4.56-4.42 (m, 6H), 4.08-4.04 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.43-3.42 (m, 1H), 3.07-2.94 (m, 6H), 2.55-2.53 (m, 4H), 2.39-2.38 (m, 4H), 1.23 (s, 6H)
【0204】
(実施例107a)
(E)−エチル3−(2−クロロ−4,4−ジメチルシクロペンタ−1−エニル)アクリレート107a
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以下の2種の手順は、Organic Preparations and Procedures Int.、29巻(4号):471〜498頁から適応した。磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した500mLの一口丸底フラスコに、ベンゼン(240mL)中の2−クロロ−4,4−ジメチルシクロペンタ−1−エンカルバルデヒド(38g、240mmol)を仕込んだ。溶液に、エトキシカルボニルメチレントリフェニルホスホラン(84g、240mmol)を加えた。混合物を14時間撹拌した。その後、溶媒を蒸発させ、残留物をヘキサン(2L)で摩砕して、PPh副生成物から生成物を抽出分離した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を100%ヘキサン〜1:1ヘキサン/酢酸エチル濃度勾配を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製して、(E)−エチル3−(2−クロロ−4,4−ジメチルシクロペンタ−1−エニル)アクリレート107aを収率37%(20g)で得た。
【0205】
(実施例107b)
エチル5,5−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボキシレート107b
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磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した250mLの一口丸底フラスコに、DMSO(100mL)中の107a(17g、74mmol)を仕込んだ。溶液に、アジ化ナトリウム(9.6g、150mmol)を加えた。次いで混合物を75℃に加熱し、8時間撹拌した。室温に冷却した後、HO(100mL)及びCHCl(200mL)を加え、有機層を分離した。水層をCHCl(50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を100%ヘキサン〜1:1ヘキサン/酢酸エチル濃度勾配を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製して、107bを収率37%(5.7g)で得た。
【0206】
(実施例107c)
エチル1−(シアノメチル)−5,5−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロシクロ−ペンタ[b]ピロール−2−カルボキシレート107c
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磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した250mLの一口丸底フラスコに、DMF(57mL)中の107b(6.2g、30mmol)を仕込んだ。溶液に、NaH(鉱油中80%分散液、1.26g、42.1mmol)を加えた。得られた混合物を室温で90分間撹拌した。その後、ブロモアセトニトリル(2.94mL、42mmol)を加えた。混合物を14時間撹拌した。その後、水(100mL)及び酢酸エチル(200mL)を加え、有機層を分離した。水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、107cを収率95%(7g)で得た。
【0207】
(実施例107d)
エチル1−(2−アミノエチル)−5,5−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロシクロ−ペンタ[b]ピロール−2−カルボキシレート塩酸塩107d
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500mLのパール反応ボトルを窒素でパージし、炭素担持10%パラジウム(50%含水、2.0g乾燥重量)、107c(4.5g、18mmol)、12%塩酸(9.2mL、37mmol)、酢酸エチル(80mL)及びエタノール(52mL)を仕込んだ。ボトルをパール水素化装置に装着し、排気し、50psi圧となるよう水素ガスを仕込み、6時間振盪した。この後、水素を排気し、窒素をボトル中に仕込んだ。セライト(登録商標)521(10.0g)を加え、混合物をセライト(登録商標)521のパッドを通して濾過した。濾過ケーキをエタノール(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮乾固した。粗製残留物のエチル1−(2−アミノエチル)−5,5−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボキシレート塩酸塩107dを、更には精製せずに次のステップに使用した。
【0208】
(実施例107e)
4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン107e
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磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、粗製の1−(2−アミノエチル)−5,5−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボキシレート塩酸塩107d(約18mmol)、ナトリウムエトキシド(6.2g、92mmol)及びエタノール(120mL)を仕込んだ。混合物を55℃で終夜撹拌した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル(200mL)と水(100mL)との間で分配した。溶液を濾過した。固体を酢酸エチル(15mL)で洗浄して、所望の生成物107e(850mg)を得た。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下にほぼ濃縮乾固した。溶液を濾過し、固体(1.44g)を酢酸エチル(15mL)で洗浄した。合わせた固体を真空乾固して、107eを収率61%(2.3g)で得た。
【0209】
(実施例107f)
3−ブロモ−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ−[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−ピリジン−4−カルバルデヒド107f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、3,5−ジブロモイソニコチンアルデヒド(400mg、1.5mmol)、107e(155mg、0.76mmol)及び炭酸セシウム(176mg、1.5mmol)を仕込んだ。キサントホス(40mg、0.08mmol)及びPd(dba)(70mg、0.08mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をDCM:MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、107f(200mg、70%)を得た。MS:[M+H]388。
【0210】
(実施例107g)
5−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−3−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]−ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド107g
密封管に、CHCN(5mL)及びHO(1.5mL)中の107f(200mg、0.51mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(240mg、0.51mmol)、PdCl(dppf)(42mg、0.05mmol)、KPO(230mg、1mmol)及びNaOAc(80mg、1mmol)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、107gを茶褐色固体として収率35%(120mg)で得た。MS:[M+H]649。
【0211】
(実施例107)
10−[4−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン107
107g(120mg、0.18mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(22mg、0.6mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、107(72mg、60%)を得た。LCMS: [M+H]+ :651. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.65 (s,1H), 8.59 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.86 (d, J=1.5, 1H), 7.36 (m, 2H), 7.22 (d, J=2.4, 2H), 6.52 (s, 1H), 5.16 (t, J=3.0, 1H), 4.56- 4.44 (m, 6H), 4.21-4.12 (m, 3H), 3.92 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.43-3.42 (m, 1H), 3.06 (s, 4H), 2.57-2.38 (m, 8H),1.21 (s, 6H)
【0212】
(実施例108a)
4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(3.0g、13.6mmol)、4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン107e(1.84g、9.0mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(826mg、0.9mmol)、キサントホス(1.04mg、1.8mmol)、CsCO(5.8g、18.0mmol)及び1,4−ジオキサン(40mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を酢酸エチルから再結晶して、108aを黄色固体として得た(730mg、純度:99%;収率:31.7%)。MS:[M+H]344.0。
【0213】
(実施例108b)
4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]−ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ニコチンアルデヒド108b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザ−トリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(350mg、1.02mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(476mg、1.02mmol)、Pd(dppf)Cl(83mg、0.10mmol)、KPO(526mg、3.06mmol)及びテトラヒドロフラン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を4時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、108bを白色固体として得た(400mg、61%)。MS:[M+H]649.4。
【0214】
(実施例108)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン108
4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ−[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ニコチンアルデヒド108b(400mg、0.62mmol)のメタノール(30mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(70mg、1.86mmol)を加え、30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、108(170mg、42%)を得た。LCMS: [M+H]+ 651.4. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.63 (d, J=2.0, 1H), 8.48 (d, J= 5.0, 1H), 7.92 (d, J= 2.5, 1H), 7.82 (d, J = 2.5, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.36 (d, J = 5.0,1H), 7.27-7.25 (m, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.81 (d, J = 9.5, 1H), 5.05 (t, J = 6.5, 1H), 4.72-4.64 (m, 5H), 4.51-4.48 (m, 1H), 4.34-4.32 (m,1H), 4.15 (d, J = 4.5, 2H), 3.87-3.84 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.59-3.54 (m, 1H), 3.16-3.14 (m, 4H), 2.58-2.50 (m, 8H), 1.27(s, 6H)
【0215】
(実施例109a)
4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(660mg、3.0mmol)、4,4−ジメチル−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−9−オン106h(665mg、3.0mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(270mg、0.3mmol)、キサントホス(340mg、0.6mmol)、CsCO(2.0g、6.0mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、109aを黄色固体として得た(105mg、14%)。MS:[M+H]361。
【0216】
(実施例109b)
4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]−ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ニコチンアルデヒド109b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、109a(75mg、0.2mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(94mg、0.2mmol)、Pd(dppf)Cl(17mg、0.02mmol)、KPO・3HO(140mg、0.6mmol)及びテトラヒドロフラン(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を4時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、109bを黄色固体として得た(60mg、47%)。MS:[M+H]666。
【0217】
(実施例109)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−4,4−ジメチル−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−9−オン109
109b(60mg、0.1mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(11mg、0.3mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(0.3mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、109(14mg、24%)を茶褐色固体として得た。LCMS: [M+H]+ 668. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.60 (d, J=2.5, 1H), 8.48 (d, J=5.0, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.85(d, J=3.0, 1H), 7.44 (d, J=2.0, 1H), 7.34-7.38 (m, 2H), 7.23 (d, J=9.0, 1H), 4.94 (t, J=5.0, 1H), 4.55 (t, J=7.0, 2H), 4.39-4.46 (m, 4H), 4.14-4.19 (m, 1H), 3.79-3.83 (m, 1H), 3.59(s, 3H), 3.42-3.44 (m, 1H), 3.00-3.07 (m, 5H), 2.85-2.90 (m, 1H), 2.76 (s, 2H), 2.52-2.59 (m, 2H), 2.36-2.39 (m, 4H), 1.21(d, J=6.5, 6H)
【0218】
(実施例110a)
1−メチル−3−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン110a
磁気撹拌機及び冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン(0.45g、1.08mmol)、(PinB)(1.37g、5.4mmol)、Pd(dba)(49mg、0.054mmol)、X−Phos(52mg、0.11mmol)、KOAc(318mg、3.24mmol)、1、4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を60℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、粗製の110aを得、これを次の反応に直接使用した。MS:[M+H]426。
【0219】
(実施例110b)
4−(1−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド110b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ−[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(377mg、1.15mmol)、110a(320mg、0.78mmol)、Pd(dppf)Cl(130mg、0.16mmol)、KPO.3HO(52.9mg、0.23mmol)及びテトラヒドロフラン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を終夜加熱還流し、室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、110bを黄色固体として得た(351mg、76%)。MS:[M+H]593。
【0220】
(実施例110)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン110
110b(60mg、0.1mmol)のメタノール(50mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(11.5mg、0.3mmol)を0℃で加え、混合物を更に30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(3mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、110(26.2mg、49%)を得た。LCMS: [M+H]+ 595. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ8.69 (d, J = 1.5, 1H), 8.46 (d, J = 5.0, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.41-7.37 (m, 1H), 7.34 (d, J = 1.5, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.22 (d, J = 8.0, 1H), 6.15 (d, J = 8.5, 1H), 5.10 (t, J = 6.5, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.51-4.30 (m, 2H), 4.15-4.12 (m, 2H), 3.93-3.89(m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.58-3.48 (m, 4H), 2.61-2.56(m, 7H), 2.47-2.39 (m, 3H), 1.91-1.87 (m, 2H), 1.79-1.78 (d, J = 5.0, 3H)
【0221】
(実施例111a)
(6−アミノピリジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン111a
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モルホリン(9.00g、103mmol)のEtOH(400mL)中溶液に、EDCI(10.0g、52.2mmol)、HOBt(7.00g、51.8mmol)及び6−アミノニコチン酸(6.00g、43.4mmol)を加えた。18時間撹拌した後、得られた懸濁液を濾過した。固体をMeOH(100mL)及び塩化メチレン(100mL)の混合物で摩砕して、111aを白色固体として得た(2.7g、30%)。LCMS:(M+H)208
【0222】
(実施例111b)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン111b
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101iの合成にて記載した手順に従い、中間体111a及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オンを反応させて、111bを収率21%で得た。LCMS: (M+H)+ 394. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 8.84 (d, J=2.5, 1H), 8.42 (d, J=2, 1H), 7.72 (m, 1H), 7.42 (d, J=2, 1H), 7.11 (d, J=8.5, 1H), 3.72 (m, 8H), 3.63 (s, 3H).
【0223】
(実施例111c)
1−メチル−3−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン111c
磁気撹拌機及び冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、111b(1.0g、0.25mmol)、X−phos(120mg、0.025mmol)、Pd(dba)(110g、0.0125mmol)、KOAc(750mg、0.75mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(3.2g、1.25mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、111cを黄色固体として得た(700mg、63%)。MS:[M+H]441。
【0224】
(実施例111d)
4−(1−メチル−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド111d
磁気撹拌機及び冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、111c(450mg、1.26mmol)、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(413mg、1.26mmol)、Pd(dppf)Cl(102mg、0.126mmol)、KPO.3HO(85mg、0.352mmol)及びTHF(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を7:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、111dを黄色固体として得た(700mg、63%)。MS:[M+H]608。
【0225】
(実施例111)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン111
111d(60mg、0.05mmol)、NaBH(6.4mg、0.1mmol)及びMeOH(5mL)の混合物を、0℃で30分間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、111(27mg、44%)を得た。LCMS: [M+H]+ 610. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 9.00 (s, 1H), 8.78 (d, J=2.0, 1H), 8.49 (d, J=5, 1H), 8.26 (d, J=2.0, 1H), 7.65-7.67 (m, 2H), 7.60 (d, J=2.5, 1H), 6.58 (s,1H), 4.96 (t, J=5, 1H), 4.40-4.46 (m, 2H), 4.11-4.24 (m, 3H), 3.86-3.88 (m, 1H), 3.56-3.62 (m, 8H), 3.50 (s, 4H), 2.62-2.63 (m, 2H), 2.46-2.47 (m, 2H), 1.67-1.80 (m, 4H)
【0226】
(実施例112a)
メチル5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート112a
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磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した500mLの丸底フラスコを窒素でパージし、5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボン酸(30.4g、184mmol)、DMF(1.00g、13.6mmol)及び塩化メチレン(300mL)を仕込んだ。溶液を氷浴を用いて0℃に冷却した。塩化オキサリル(28.0g、221mmol)を滴下添加し、反応混合物を室温に30分かけて加温し、5時間撹拌した。この後、得られた溶液を濃縮して、茶褐色固体を得た。この固体を無水メタノール(400mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。トリエチルアミン(57g、552mmol)を反応混合物に加え、これを室温で更に2時間撹拌した。この後、反応混合物を減圧下に濃縮乾固した。残留物を塩化メチレン(300mL)で希釈し、水(200mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をヘキサン(200mL)で摩砕して、112aを白色固体として収率58%(19.1g)で得た:融点72〜74℃;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.13 (s, 1H), 6.23 (s, 1H), 3.93 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 3.77 (s, 3H), 2.75 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 1.93 (m, 2H), 1.80 (m, 2H); (APCI+) m/z 180.1 (M+H)
【0227】
(実施例112b)
メチル3−(シアノメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート112b
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滴下漏斗、温度計を装着した500mLの三口丸底フラスコに、112a(6.70g、37.4mmol)、ヨードアセトニトリル(12.5g、74.9mmol)、硫酸鉄(II)七水和物(5.20g、18.7mmol)及びジメチルスルホキシド(250mL)を仕込んだ。過酸化水素(35%、18.2g、187mmol)を、水浴を用いて室温でシリンジポンプを通して1時間にて混合物に滴下添加した。硫酸鉄(II)七水和物(2〜3当量)を、反応混合物の色が深赤色になるまで、25℃から35℃の間の温度で維持するよう、反応混合物に少しずつ加えた。TLCは反応が完結していないことを示している場合、次いで更に過酸化水素(2〜3当量)及び更に硫酸鉄(II)七水和物(1〜2当量)を、反応が完結するまで同じ方法で加える。その後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)と酢酸エチル(400mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、112bを黄色油状物として収率78%(6.40g)で得た:1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 6.23 (s, 1H), 4.23 (s, 2H), 3.94 (t, 2H, J = 6.5 Hz), 3.81 (s, 3H), 2.74 (t, 2H, J = 6.5 Hz), 2.00 (m, 2H), 1.83 (m, 2H); (APCI+) m/z 219.3 (M+H)
【0228】
(実施例112c)
メチル3−(2−アミノエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート塩化水素塩112c
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メチル3−(シアノメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート112bを、エタノール及び酢酸エチル中塩化水素の存在下50psiの水素下室温で終夜酸化白金触媒で水素化して、112c(380mg、1.74mmol)を得、これを次のステップに直接使用した。
【0229】
(実施例112d)
3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン112d
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磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、メチル3−(2−アミノエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート塩化水素塩112c(上記で調製、およそ1.74mmol、定量的収率と推定)、ナトリウムエトキシド(354mg、5.22mmol)及びエタノール(20mL)を仕込んだ。混合物を55℃で5時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル(200mL)と水(100mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、112dを白色固体として収率67%(220mg)で得た:融点195〜197℃;1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 6.76 (s, 1H), 5.89 (s, 1H), 3.78 (t, 2H, J = 6.5 Hz), 3.35 (m, 2H), 2.66 (m, 4H),1.87 (m, 2H), 1.72 (m, 2H); (APCI+) m/z 191.3 (M+H)
【0230】
(実施例112e)
3−ブロモ−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド112e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、3,5−ジブロモイソニコチンアルデヒド(400mg、1.5mmol)、112d(142mg、0.76mmol)及び炭酸セシウム(176mg、1.5mmol)を仕込んだ。キサントホス(40mg、0.08mmol)及びPd(dba)(70mg、0.08mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をDCM:MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、112e(200mg、70%)を得た。MS:[M+H]
【0231】
(実施例112f)
3−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド112f
密封管に、CHCN(5mL)及びHO(1.5mL)中の112e(200mg、0.53mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(240mg、0.51mmol)、PdCl(dppf)(42mg、0.05mmol)、KPO(230mg、1mmol)、及びNaOAc(80mg、1mmol)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、112f(138mg、40%)を淡黄色固体として得た。MS:[M+H]635。
【0232】
(実施例112)
2−(4−(ヒドロキシメチル)−5−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン112
112f(130mg、0.20mmol)及びNaBH(20mg、0.5mmol)のMeOH(5mL)中混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、EtOAc(5mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、112(48mg、34%)を得た。LCMS: [M+H]+ :637. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.58 (s,1H), 8.48 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.86 (d, J=2.4, 1H), 7.37-7.36 (m, 2H), 7.23-7.21 (m, 1H), 6.02 (s, 1H), 5.02 (s, 1H), 4.54 (t, J=6.5, 2H), 4.45 (t, J=5.5, 2H), 4.36-4.35 (m, 2H), 4.00-3.79 (m, 4H), 3.59 (s, 3H), 3.43-3.41 (m, 1H), 3.07-2.96 (m, 6H), 2.70 (t, J=6.0, 2H), 2.39-2.38 (m, 4H), 1.92-1.90 (m, 2H), 1.75-1.73 (m, 2H).
【0233】
(実施例113a)
(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール113a
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機械式撹拌機、滴下漏斗及び窒素吹込口を装着した3Lの三口丸底フラスコを窒素でパージし、3−ニトロピラゾール−5−カルボン酸(28.0g、178mmol)及びTHF(420mL)を仕込み、氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却した。ボラン−THF錯体溶液(1.0M、535mL、535mmol)を、内部反応温度が5℃未満に維持される速度で加えた。添加完了後、冷却浴を除去し、反応物を室温で18時間撹拌した。この後、反応物を氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却し、水(70mL)及び4N塩酸(70mL)を加え、ボラン錯体をピラゾールで分解するために、反応物を還流状態で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、減圧下に濃縮しておよそ30mLの容量にした。酢酸エチル(175mL)を加え、混合物を15分間撹拌した。水層を分離し、酢酸エチル(4×200mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール113aを薄黄色固体として収率94%(24.0g)で得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 13.90 (br s, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.58 (t, 1H, J = 5.4 Hz), 4.53(d, 2H, J = 5.1 Hz); MS (ESI+) m/z 144.0 (M+H)
【0234】
(実施例113b)
(1−(2−ブロモエチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール113b
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機械式撹拌機及び温度調節器を装着した1Lの三口丸底フラスコを窒素でパージし、113a(25.0g、175mmol)、DMF(250mL)及び炭酸セシウム(70.0g、215mmol)を仕込み、104℃で5分間加熱した。次いで反応混合物を氷/アセトン浴を用いて0℃に冷却し、ジブロモエタン(329g、1.75mol)を少しずつ加えた(発熱無し)。反応物を0℃で1時間、次いで室温で4時間撹拌した。この後、KHPO(40g)の水(400mL)中溶液をゆっくり加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。酢酸エチル(450mL)を加え、水層を分離し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮して、粗製の113bをオレンジ色油状物として収率86%(37.5g)で得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.85 (s, 1H), 4.82 (d, 2H, J = 5.4 Hz), 4.66 (t, 2H, J = 6.3 Hz), 3.83 (t, 2H, J = 6.3 Hz); MS (ESI+) m/z 249.9 (M+H).
【0235】
(実施例113c)
1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール113c
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磁気撹拌機、窒素吹込口及び還流冷却器を装着した500mLの三口丸底フラスコを窒素でパージし、113b(37.0g、148mmol)及びクロロホルム(160mL)を仕込んだ。反応物を氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却し、亜リン酸トリブロミド(40.0g、148mmol)を少しずつ加えた。冷却浴を除去し、反応物を還流状態で2時間撹拌した。この後、反応物を−5℃に冷却し、pHが8.5に達するまで飽和重炭酸ナトリウム水溶液(250mL)を加えた。混合物を酢酸エチル(3×150mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮して黄色残留物を得、これを穏やかに加熱しながら塩化メチレン(60mL)に溶解した。ヘキサン(およそ20mL)を加え、溶液は濁り始めた。混合物を固体沈殿物が生成するまで加熱し、塩化メチレン(9mL)を加え、溶液は透明になった。溶液を室温に冷却し、4時間後、得られた結晶物を真空濾過により採取した。濾過ケーキを氷冷した塩化メチレン:ヘキサンの1:2混合物(2×20mL)で洗浄して、1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール(19.7g)を得た。合わせた濾液を蒸発させ、手順を再度行って、更に1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモ−メチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール9.70gを得た。固体を合わせ、高真空下に18時間乾燥して、1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール113cを白色結晶物として収率57%(26.0g)で得た:融点95〜97℃;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.93 (s, 1H), 4.63 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 4.54 (s, 2H), 3.86 (t, 2H, J = 6.0 Hz).
【0236】
(実施例113d)
5−メチル−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン113d
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磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した1Lの一口丸底フラスコに、THF(350mL)、113c(10.0g、32.2mmol)、THF中2Mメチルアミン溶液(113mL、225mmol)を仕込み、室温で72時間撹拌した。この後、反応物を減圧下に濃縮乾固し、得られた固体を酢酸エチル(75mL)及び10%炭酸カリウム水溶液(75mL)の混合物と共に撹拌した。水層を分離し、酢酸エチル(2×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を10%炭酸カリウム水溶液(75mL)で、続いてブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、113dを黄色固体として収率97%(5.70g)で得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.62 (s, 1H), 4.28 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 3.67 (s, 2H), 2.95 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 2.52 (s, 3H); MS (ESI+) m/z 183.0 (M+H)
【0237】
(実施例113e)
5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン113e
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500mLのパール反応ボトルを窒素でパージし、炭素担持10%パラジウム(50%含水、800mg乾燥重量)及び113d(4.00g、2.20mmol)のエタノール(160mL)中溶液を仕込んだ。ボトルをパール水素化装置に装着し、排気し、45psi圧となるよう水素ガスを仕込み、2時間振盪した。この後、水素を排気し、窒素をボトル中に仕込んだ。セライト(登録商標)521(1.0g)を加え、混合物をセライト(登録商標)521のパッドを通して濾過した。濾過ケーキをエタノール(2×75mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮乾固して、113e(3.31g)をオレンジ色固体として収率99%で得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 5.34 (s, 1H), 3.98 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 3.52 (s, 3H), 2.84 (t, 2H, J = 5.7 Hz), 2.45 (s, 3H); MS (ESI+) m/z 153.1 (M+H)
【0238】
(実施例113f)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン113f
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磁気撹拌機を装着した密封管に、113e(1.02g、6.7mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.15g、8.1mmol)、Pd(dba)(610mg、0.67mmol)、2,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1−ビナフチル(775mg、1.34mmol)、炭酸セシウム(4.37g、13.6mmol)及び1,4−ジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(15:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、113f(380mg、14%)を白色固体として得た。LCMS:[M+H]338
【0239】
(実施例113g)
2−(4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン113g
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4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(1.0g、3.0mmol)のメタノール(50mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(380mg、9.0mmol)を10℃で加え、混合物を更に30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1mL)でクエンチし、濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)に溶解し、水(10mL)で洗浄した。有機相を無水NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させて、113gを黄色固体として得た(900mg、90%)。MS:[M+H]332。
【0240】
(実施例113h)
(4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート113h
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113g(900mg、2.7mol)及びトリエチルアミン(900mg、9.0mol)のジクロロメタン(5mL)中混合物に、室温で撹拌しながら塩化アセチル(600mg、6.0mol)を滴下添加し、更に1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、113hを白色固体として得た(950mg、94%)。MS:[M+H]374。
【0241】
(実施例113i)
(2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート113i
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、113h(950mg、2.5mmol)、Pin(1.6g、2.0当量、5mmol)、Pd(dba)(230mg、0.1当量、0.25mmol)、X−phos(232mg、0.2当量、0.5mmol)、AcOK(735mg、3当量、7.5mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で14時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をPE/EA=3/1(10mL)により洗浄して、113iを黄色固体として得た(950mg、87%)。MS:[M+H]383。
【0242】
(実施例113j)
(4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート113j
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磁気撹拌機を装着した密封管に、113f(190mg、0.56mmol)、113i(215mg、0.56mmol)、Pd(dppf)Cl(47mg、0.056mmol)、1.0M NaOAc(93mg、1.12mmol、2.0当量)、1.0M KPO(240mg、1.12mmol、2.0当量)及びアセトニトリル(3mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(10:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、113j(300mg、94%)を茶褐色固体として得た。LCMS:[M+H]597
【0243】
(実施例113)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン113
113j(300mg、0.50mmol)及びLiOHO(120mg、2.50mmol)のPrOH/THF(1:1、3mL)及びHO(1mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、113(91mg、32%)を白色固体として得た。LCMS: [M+H]+ 555. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.47 (d, J=5.0, 1H), 7.95 (d, J=5.0, 1H), 7.72 (d, J=2.0, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.35 (d, J=5.0, 1H), 6.89 (s, 1H), 5.69 (s,1H), 5.01-5.02 (m, 1H), 4.61-4.62 (m, 1H), 4.48-4.49 (m, 1H), 4.32-4.33 (m, 1H), 4.15-4.07 (m, 4H), 3.86-3.87 (m, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.60-3.59 (m, 2H), 2.88 (t, J=6.0, 2H), 2.61-2.56 (m, 4H), 2.47 (s, 3H), 1.89-1.90 (m, 2H), 1.78-1.79 (m, 2H)
【0244】
(実施例114a)
(R)−5−ブロモ−3−(4−(1,4−ジメチル−3−オキソピペラジン−2−イル)フェニルアミノ)−1−メチルピラジン−2(1H)−オン114a
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磁気撹拌機を装着した密封管に、(R)−3−(4−アミノフェニル)−1,4−ジメチルピペラジン−2−オン(1.08g、5mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.47g、5.5mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(1.94g、15mmol)及びPrOH(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で終夜加熱した。室温に冷却した後、水(20mL)を加え、混合物を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機層を分離し、合わせ、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(10:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、114a(1.8g、90%)を赤色固体として得た。LCMS:[M+H]406
【0245】
(実施例114b)
(R)−(4−(6−(4−(1,4−ジメチル−3−オキソピペラジン−2−イル)フェニルアミノ)−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート114b
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磁気撹拌機を装着した密封管に、114a(228mg、0.56mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(215mg、0.56mmol)、Pd(dppf)Cl(47mg、0.056mmol)、1.0M NaOAc(93mg、1.12mmol、2.0当量)、1.0M KPO(240mg、1.12mmol、2.0当量)、及びアセトニトリル(3mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(10:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、114b(360mg、96%)を茶褐色固体として得た。LCMS:[M+H]665。
【0246】
(実施例114)
(R)−2−(4−(6−(4−(1,4−ジメチル−3−オキソピペラジン−2−イル)フェニルアミノ)−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン114
114b(360mg、0.54mmol)及びLiOH・HO(138mg、2.76mmol)のPrOH/THF(1:1、3mL)及びHO(1mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、114(72mg、21%)を白色固体として得た。LCMS: [M+H]+ 623. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.53 (d, J=4.5, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.83-7.78 (m, 3H), 7.36 (d, J=8.0, 2H), 6.89 (s, 1H), 5.12-5.14 (m, 1H), 4.68-4.70 (m, 1H), 4.49-4.53 (m, 1H), 4.38-4.43 (m, 1H), 4.15-4.06 (m, 2H), 3.89-3.90 (m, 1H), 3.72-3.73 (m, 2H), 3.65 (s, 3H), 3.21-3.22 (m, 1H), 3.01-3.03 (m, 4H), 2.71-2.56 (m, 5H), 2.20 (s, 3H), 1.90-1.92 (m, 2H), 1.79-1.80 (m, 2H)
【0247】
(実施例115a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン115a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(1g、10mmol)(1)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(4g、15mmol)(2)、及び炭酸セシウム(6.4g、20mmol)を仕込んだ。キサントホス(400mg、0.8mmol)及びPd(dba)(700mg、0.8mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をDCM:MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、115a(1.0g、35%)を得た。MS:[M+H]283。
【0248】
(実施例115b)
4−(1−メチル−5−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド115b
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密封管に、CHCN(10mL)及びHO(3mL)中の115a(280mg、1mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(420mg、1.1mmol)、PdCl(dppf)(41mg、0.056mmol)、KPO(100mg)、及びNaOAc(50mg)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、115bを淡黄色固体として収率35%(190mg)で得た。MS:[M+H]542。
【0249】
(実施例115)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン115
100mLの一口丸底フラスコに、THF/iPA/HO(5mL/5mL/2mL)中の115b(190mg、0.35mol)及びLiOH(85mg、3.5mmol)を撹拌しながら仕込んだ。この混合物を50℃で0.5時間撹拌した。次いでHO(20mL)を加え、混合物をEA(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濃縮して黄色固体を得、これを逆相分取HPLCにより更に精製して、115を白色固体として得た(48mg、収率30%)。LCMS: [M+H]+ 500. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.44 (d, J=6.0, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.30 (d, J=6.0, 2H), 6.87 (s, 1H), 5.74 (s, 1H), 4.59-3.86 (m, 7H), 3.69 (s, 3H), 2.57-2.56 (m, 4H), 2.25 (s, 3H) 1.88-1.77 (m, 4H)
【0250】
(実施例116a)
3−ブロモ−5−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド116a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、3,5−ジブロモイソニコチンアルデヒド(200mg、0.76mmol)、8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−6−オン191d(160mg、0.76mmol)及び炭酸セシウム(176mg、1.5mmol)を仕込んだ。ヨウ化第一銅CuI(100mg、0.76mmol)及び4,7−ジメトキシ−1,10−フェナントロリン(127mg、0.52mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をEtOAc/PE(1:2)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、116a(80mg、30%)を得た。MS:[M+H]390。
【0251】
(実施例116b)
3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド116b
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密封管に、CHCN(5mL)及びHO(1mL)中の116a(80mg、0.20mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(96mg、0.20mmol)、PdCl(dppf)(18mg、0.02mmol)、KPO(30mg)及びNaOAc(20mg)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、116bを収率35%(46mg)で得た。MS:[M+H]651。
【0252】
(実施例116)
4−ヒドロキシメチル−3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン116
116b(46mg、0.07mmol)のメタノール(4mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(20mg、0.7mmol)を加え、30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、116(12mg、28%)を黄色固体として得た。LCMS: [M+H]+ 653. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.60 (s,1H), 8.59 (s, 1H), 8.56 (d, J=2.0,1H), 8.50 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.87 (d, J=3.0, 1H), 7.38-7.36 (m, 2H), 7.24-7.22 (m, 1H), 4.90 (m, 1H), 4.56-4.53 (m, 2H), 4.46-4.44 (m, 4H), 3.59 (s, 3H), 3.44-3.42 (m, 1H), 3.06 (t, J=4.5, 4H), 2.94-2.93(m, 2H), 2.85-2.84 (m, 2H), 2.38(t, J=4.0, 4H), 1.89-1.84 (m, 4H)
【0253】
(実施例117a)
5−(メチルチオ)−2−ニトロピリジン117a
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5−クロロ−2−ニトロピリジン(3g、18mmol)のMeOH(20mL)中混合物に、ナトリウムメタンチオレート(1.4g、20mmol)を0℃で加え、混合物を20℃で2時間撹拌した。得られた懸濁液を濾過し、水で洗浄し、真空乾固して、粗製の117aを黄色固体として得(2g、66%)、精製せずに次のステップに使用した。MS:[M+H]171。
【0254】
(実施例117b)
5−(メチルスルホニル)−2−ニトロピリジン117b
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117a(260mg、0.5mmol)の酢酸(15mL)中混合物に、H(30%水溶液)(7.5mL)を加え、反応混合物を25℃で終夜撹拌した。反応溶液を水中に注ぎ入れ、EtOAcで抽出し、濃縮して淡黄色液体とし、(EtOAc/PE:1:3)を用いるシリカゲルにより精製して、117b(2g、86%)を得た。MS:[M+H]203。
【0255】
(実施例117c)
5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−アミン117c
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117b(2g、10mmol)、MeOH(10mL)、Pd/C(120mg)のメタノール(8mL)中混合物を、H(50Psi)下25℃で終夜撹拌した。Pd/Cを濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、117c(1.7g、98%)を得た。MS:[M+H]173。
【0256】
(実施例117d)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン117d
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、117c(1.7g、10mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(5.2g、20mmol)及び炭酸セシウム(6.4g、20mmol)を仕込んだ。キサントホス(300mg、0.8mmol)及びPd(dba)(500mg、0.8mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。混合物を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をDCM:MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、117d(1g、30%)を得た。MS:[M+H]358。
【0257】
(実施例117e)
(4−(1−メチル−5−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート117e
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密封管に、MeCN(8mL)及びHO(1mL)中の117d(100mg、0.28mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(115mg、0.3mmol)、PdCl(dppf)(25mg、0.03mmol)、KPO(126mg、0.6mmol)及びNaOAc(60mg、0.6mmol)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM:MeOH(20:1)で溶離するシリカゲルフラッシュカラムにより精製して、117e(100mg、40%)を得た。MS:[M+H]617。
【0258】
(実施例117)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン117
100mLの一口丸底フラスコに、THF/iPA/HO(5mL/5mL/2mL)中の117e(100mg、0.2mol)及びLiOH(50mg、2mmol)を撹拌しながら仕込んだ。この混合物を50℃で0.5時間撹拌した。次いでHO(20mL)を加え、混合物をEA(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濃縮して黄色固体を得、これを逆相分取HPLCにより更に精製して、117を白色固体として得た(72mg、収率90%)。MS: [M+H]+ 575. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.39 (s, 1H), 8.84 (d, J=2.0,1H), 8.60 (d, J=2.5, 1H), 8.50 (d, J=2.5, 1H), 7.98 (dd, J=2.5, 4.0, 1H), 7.69 (d, J=2.4, 1H), 7.49-7.47 (d, J=9.0, 1H), 7.38-7.37 (m, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.99 (t, J=4.5, 1H), 4.47-4.39 (m, 2H), 4.26-4.11 (m, 3H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 3.19 (s, 3H), 2.66-2.54 (m, 2H), 2.48-2.46 (m, 2H), 1.79-1.66 (m, 4H)
【0259】
(実施例118a)
tert−ブチル5−アミノ−3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート118a
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3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(0.25g、2mmol)及びKCO(0.828g、6mmol)のTHF(5mL)中混合物に、THF(5mL)中の(Boc)O(0.436g、2mmol)を加えた。反応混合物を室温で15時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濃縮した。残留物を6:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムにより精製して、118aを白色固体として得た(240mg、54%)。LCMS:(M−Boc)124。
【0260】
(実施例118b)
5−ブロモ−3−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン118b
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、118a(455mg、1.95mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(0.40g、1.5mmol)及び炭酸セシウム(1.22g、3.75mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(87mg、0.15mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(70mg、0.075mmol)を加え、反応混合物を15時間加熱還流した。この後、反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(30mL)と水(30mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をDCM/MeOH(50:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、118bを黄色固体として得た(320mg、50%)。LCMS: (M+H)+ 309. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.85 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.02 (d, J = 2.5, 1H), 7.35 (d, J = 2.5, 1H), 5.77 (d, J = 2, 1H), 3.46 (s, 3H), 1.83 (m, 1H), 0.90 (m, 2H), 0.64 (m, 2H)
【0261】
(実施例118c)
(4−(5−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート118c
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した密封管に、118b(310mg、1mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(385mg、1mmol)、Pd(dppf)Cl(80mg、0.1mmol)、KPO(424mg、2mmol)、NaOAc(165mg、2mmol)、CHCN(15mL)及び水(1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で3時間加熱した。これを真空で蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、118c(400mg、68%)を黄色固体として得た。LCMS:[M+H]569
【0262】
(実施例118)
2−(4−(5−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン118
118c(350mg、0.62mmol)及びLiOH・HO(260mg、6.2mmol)のPrOH/THF(1:1、3mL)及びHO(1mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、118(200mg、54%)を白色固体として得た。LCMS: [M+H]+ 526. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.83 (s, 1H), 8.48 (d, J=5, 1H), 8.05 (d, J=2, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.38 (d, J=2, 1H), 7.31 (d, J=5, 1H), 6.58 (s, 1H), 5.81 (d, J=2, 1H), 4.95 (t, J=5, 1H), 4.49-4.51 (m, 1H), 4.38-4.40 (m, 1H), 4.19-4.21 (m, 3H), 3.85-3.87 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.61-2.62 (m, 1H), 2.56-2.57 (m, 1H), 2.48-2.49 (m, 2H), 1.81-1.82 (m, 3H), 1.70-1.71 (m, 2H), 0.88-0.89 (m, 2H), 0.63-0.64 (m, 2H)
【0263】
(実施例119a)
(S)−(4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート119a
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118cに記載した通りの手順に従い、(2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート113i(250mg)及び(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(3−メチル−5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン130e(233mg)を反応させて、119aを黄色固体として得た(230mg、62%)。LCMS:[M+H]693
【0264】
(実施例119)
(S)−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン119
118に記載した通りの手順に従い、PrOH/THF(1:1)及びHO中にて119aをLiOH・HOで酢酸加水分解して、119を白色固体として得た(184mg、85%)。LCMS: [M+H]+ 651. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.65 (d, J=2.5, 1H), 8.50 (d, J=5.0, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.84 (d, J=2.0, 1H), 7.35 (d, J=5.0, 1H), 7.33 (d, J=7.0, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.83 (d, J=9.0, 1H), 5.04-5.06 (m, 1H), 4.62-4.73 (m, 5H), 4.51 (s, 1H), 4.32 (s, 1H), 4.16 (s, 1H), 4.11 (s, 1H), 3.89 (s, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.57 (t, J=6.0, 1H), 3.48 (s, 1H), 3.07-3.12 (m, 2H), 2.53-2.63 (m, 7H), 2.24 (m,1H), 1.88-1.93 (m, 2H), 1.80 (s, 2H), 0.99 (d, J=6.5, 3H).
【0265】
(実施例120a)
5−ブロモ−3−(5−(4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン120a
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磁気撹拌機を装着した密封管に、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン101j(500mg、1.37mmol)、2,2−ジメチルオキシラン(990mg、13.7mmol)、CsCO(1.3g、4.11mmol)及びCHCN(15mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で15時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。このように得られた粗製の120aを更には精製せずに次のステップに使用した(460mg、77%)。LCMS:[M+H]437。
【0266】
(実施例120b)
(4−(5−(5−(4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート120b
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118cの調製に記載した通りの手順に従い、120a(435mg、1.0mmol)及び3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(383mg、1mmol)を反応させて、120b(437mg、63%)を得た。LCMS:[M+H]696。
【0267】
(実施例120)
2−(4−(5−(5−(4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン120
118の調製に記載した通りの手順に従い、PrOH/THF(1:1)及びHO中にて120b(70mg、0.1mmol)をLiOH・HOで酢酸加水分解して、120(27mg、42%)を灰色固体として得た。LCMS: [M+H]+ 653. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.61 (d, J=3, 1H), 8.50 (d, J=5, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.83 (d, J=3, 1H), 7.46 (d, J=2, 1H), 7.36 (m, 2H), 7.24 (d, J=9,1H), 6.58 (s, 1H), 4.95 (m, 1H), 4.44 (m, 2H), 4.24 (m, 2H), 4.13 (m, 2H), 3.87-3.88 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.03-3.05 (m, 4H), 2.64-2.66 (m, 5H), 2.61-2.63 (m, 1H), 2.49-2.51 (m, 2H), 2.24 (s, 2H), 1.70-1.71 (m, 4H), 1.10 (s, 6H).
【0268】
(実施例121a)
4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド121a
フラスコに、THF(5mL)及びHO(1mL)中の4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(88mg、0.27mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(125mg、0.27mmol)、PdCl(dppf)(18mg、0.02mmol)、KPO(30mg)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を4時間還流し、次いで室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、121a(90mg、56%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]633。
【0269】
(実施例121)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン121
121a(76mg、0.12mmol)のメタノール(4mL)中懸濁液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(20mg、0.7mmol)を加え、30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、121(56mg、74%)を得た。LCMS: [M+H]+ 635. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.66 (d, J=2.0, 1H), 8.57 (d, J=5.0, 1H), 7.93 (d, J=3.0, 1H), 7.85 (d, J=2.5, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.50 (d, J=5.0, 1H), 7.24-7.27 (m, 1H), 7.06 (s, 1H), 6.97 (d, J=6.0, 1H), 6.81 (d, J=8.0, 1H), 6.67 (d, J=6.0, 1H), 5.08 (d, J=11.5, 1H), 4.67-4.72 (m, 4H), 4.51 (d, J=12.0, 1H), 4.35 (t, J=12.0, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.57-3.59 (m, 1H), 3.16-3.17 (m, 4H), 2.70-2.74 (m, 4H), 2.52-2.53 (m, 4H), 1.94-1.95 (m, 2H), 1.84-1.86(m, 2H).
【0270】
(実施例122a)
(2R,5S)−tert−ブチル2,5−ジメチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート122a
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化合物101gに記載した通りの手順に従い、(2R,5S)−tert−ブチル−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(1.5g、6.0mmol)及び5−ブロモ−2−ニトロピリジン(1212mg、6.0mmol)を反応させて、122aを黄色固体として得た(1500mg、75%)。LCMS:[M+H]337
【0271】
(実施例122b)
(2R,5S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート122b
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化合物101hに記載した通りの手順に従い、122a(1.5g、4.46mmol)を反応させて、122bを黄色固体として得た(1130mg、83%)。LCMS:[M+H]307
【0272】
(実施例122c)
(2R,5S)−tertブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート122c
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化合物101iに記載した通りの手順に従い、122b(766mg、2.50mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(668mg、2.50mmol)を反応させて、122cを黄色固体として得た(978mg、79%)。LCMS:[M+H]492
【0273】
(実施例122d)
(2R,5S)−tertブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート122d
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化合物101jに記載した通りの手順に従い、122c(978mg、1.99mmol)を反応させて、122dを黄色固体として得た(700mg、90%)。LCMS:[M+H]392
【0274】
(実施例122e)
5−ブロモ−3−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン122e
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化合物101kに記載した通りの手順に従い、122d(700mg、1.79mmol)を反応させて、122eを黄色固体として得た(723mg、91%)。LCMS:[M+H]448
【0275】
(実施例122f)
(4−(5−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート122f
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化合物113jに記載した通りの手順に従い、122e(723mg、1.62mmol)及び3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(613mg、1.62mmol)を反応させて、122fを黄色固体として得た(464mg、41%)。LCMS:[M+H]707
【0276】
(実施例122)
2−(4−(5−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン122
化合物113に記載した通りの手順に従い、122f(464mg、0.66mmol)を水酸化リチウムで加水分解して、122を白色固体として得た(83mg、20%)。LCMS: [M+H]+ 665. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.69 (d, J=2.5, 1H), 8.51 (d, J=5.0,1H), 8.03 (d, J=2.5, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.86 (d, J=2.5, 1H), 7.38 (d, J=5.0, 2H), 6.90 (s, 1H), 6.82 (d, J=9.0, 1H), 5.07 (s, 1H), 4.77-4.72 (m, 2H), 4.68-4.61 (m, 3H), 4.52 (s, 1H), 4.33 (s, 1H), 4.17-4.11 (m, 2H), 3.88 (s, 1H), 3.76 (s, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.19 (s, 1H), 2.93-2.90 (m, 1H), 2.73 (s, 2H), 2.63-2.57 (m, 4H), 2.48 (s, 1H), 1.99-1.90 (m, 3H), 1.80 (s, 2H), 0.91 (t, J=5.5, 6H)
【0277】
(実施例123a)
(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン123a
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2−ブロモエタノール(5.0g、40.3mmol)のDCM(20mL)中溶液に、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(9.1g、60.5mmol)を加え、続いてトリエチルアミン(8.14g、80.6mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(49.2mg、0.4mmol)を加えた。混合物を室温で15時間撹拌し、真空で濃縮した。残留物を1N HClと酢酸エチルとの間で分配した。水溶液部分を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機部分をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮して黄色油状物を得、これをPE:EA(50:1)で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、123aを無色油状物として得た(6.0g、62.4%)。LCMS:(M+H)241。
【0278】
(実施例123b)
5−ブロモ−3−(5−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン123b
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123a(231mg、0.96mmol)のMeCN(40mL)中懸濁液に、70℃で5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン101j(350mg、0.96mmol)を加えた。反応混合物を3日間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、123bを黄色固体として得た(452mg、90%)。MS:[M+H]524.7。
【0279】
(実施例123c)
5−ブロモ−3−(5−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン123c
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123b(300mg、0.57mmol)のMeOH(20mL)中懸濁液に、室温でL(−)−カンファースルホン酸(199mg、0.86mmol)を加えた。反応混合物を終夜撹拌した。水(20mL)を加え、混合物を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、123c(325mg、95%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]408.7。
【0280】
(実施例123d)
(4−(5−(5−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート123d
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密封管に、123c(200mg、0.49mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸(113i)(188mg、0.49mmol)、Pd(dppf)Cl(40mg、0.049mmol)、KPO(208mg、0.98mmol)、NaOAc(133mg、0.98mmol)、HO(3mL)及びMeCN(50mL)を仕込んだ。混合物を110℃で3時間加熱した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物をDCM/MeOH(30:1)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、123d(187mg、57%)を得た。MS:[M+H]667.7。
【0281】
(実施例123)
2−(4−(5−(5−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン123
123d(187mg、0.28mmol)及びLiOH(235mg、5.6mmol)のiPrOH/THF(1:1、3.5mL)及びHO(0.5mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。次いでこれを真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(5mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、123(40mg、31%)を黄色固体として得た。MS: [M+H]+ 625.4. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.63 (d, J = 2.5, 1H), 8.49 (d, J = 5.0, 1H), 7.92 (d, J = 2.5, 1H), 7.82 (d, J = 2.0, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.36 (d, J = 5.5, 1H), 7.27-7.25 (m, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.81 (d, J = 9.5, 1H), 5.04-5.02 (m, 1H), 4.62 (d, J = 10, 1H), 4.50-4.47 (m, 1H), 4.34 -4.29 (m, 1H), 4.12 -4.09 (m, 2H), 3.89-3.85 (m, 1H), 3.71-3.67 (m, 5H), 3.15-3.12 (m, 4H), 2.74-2.54 (m, 10H), 1.92-1.87 (m, 2H), 1.79-1.78 (m, 3H)
【0282】
(実施例124a)
4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a
2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(641mg、2.9mmol)及び8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−6−オン191d(400mg、1.94mmol)のジオキサン(20mL)中懸濁液に、KCO(536mg、3.88mmol)、CuI(369mg、1.94mmol)及び4,7−ジメトキシ−1,10−フェナントロリン(471mg、1.96mmol)を加えた。窒素を得られた溶液に30分間吹き込んだ後、混合物を80℃で16時間撹拌した。これを室温に冷却し、HO(100mL)中に加えた。水層を分離し、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をPE:EA(5:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、124a(230mg、34%)を得た。LCMS:[M+H]346
【0283】
(実施例124b)
4−[1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124b
丸底フラスコに、124a、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(271mg、0.58mmol)、PdCl(dppf)(50mg、0.06mmol)、KPO.3HO(323mg、1.16mmol)、THF(15mL)及びHO(5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を70℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィー上で精製して、124bを黄色固体として得た(200mg、53%)。LCMS:[M+H]651
【0284】
(実施例124)
3−ヒドロキシメチル−4−[1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン124
4−[1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124b(200mg、0.31mmol)、NaBH(35mg、0.92mmol)及びCHOH(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。次いで混合物をCHCl(10mL×2)で抽出した。合わせたCHCl抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、124(100mg、50%)を黄色固体として得た。LCMS: [M+H]+ 653. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.64 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 8.57 (d, J=5.0 Hz, 1 H), 8.46-8.48 (m, 2 H), 7.88 (d, J=3.0 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=5.0 Hz, 1 H), 7.48 (d, J=2.5 Hz, 1 H), 7.37-7.39 (m, 1 H), 7.24 (d, J=9.0 Hz, 1 H), 4.85-4.87 (m, 1 H), 4.55-4.57 (m, 2 H), 4.45-4.47 (m, 2 H), 3.67-4.39 (m, 2 H), 3.60 (s, 3 H), 3.42-3.45 (m, 1 H), 3.06-3.08 (m, 4 H), 2.95 (s, 2 H), 2.87 (s, 2 H), 2.38-2.40 (m,4 H), 1.87-1.89 (m, 4 H).
【0285】
(実施例125a)
(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール125a
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機械式撹拌機、滴下漏斗及び窒素吹込口を装着した3Lの三口丸底フラスコを窒素でパージし、3−ニトロピラゾール−5−カルボン酸(28.0g、178mmol)及びTHF(420mL)を仕込み、氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却した。ボラン−THF錯体溶液(1.0M、535mL、535mmol)を、内部反応温度が5℃未満に維持される速度で加えた。添加完了後、冷却浴を除去し、反応物を室温で18時間撹拌した。この後、反応物を氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却し、水(70mL)及び4N塩酸(70mL)を加え、ボラン錯体をピラゾールで分解するために、反応物を還流状態で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、減圧下に濃縮しておよそ30mLの容量にした。酢酸エチル(175mL)を加え、混合物を15分間撹拌した。水層を分離し、酢酸エチル(4×200mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、125aを薄黄色固体として収率94%(24.0g)で得た:1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 13.90 (br s, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.58 (t, 1H, J = 5.4 Hz), 4.53(d, 2H, J = 5.1 Hz); MS (ESI+) m/z 144.0 (M+H)
【0286】
(実施例125b)
(1−(2−ブロモエチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール125b
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機械式撹拌機及び温度調節器を装着した1Lの三口丸底フラスコを窒素でパージし、125a(25.0g、175mmol)、DMF(250mL)及び炭酸セシウム(70.0g、215mmol)を仕込み、104℃で5分間加熱した。次いで反応混合物を氷/アセトン浴を用いて0℃に冷却し、ジブロモエタン(329g、1.75mol)を少しずつ加えた(発熱無し)。反応物を0℃で1時間、次いで室温で4時間撹拌した。この後、KHPO(40g)の水(400mL)中溶液をゆっくり加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。酢酸エチル(450mL)を加え、水層を分離し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮して、粗製の125bをオレンジ色油状物として収率86%(37.5g)で得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.85 (s, 1H), 4.82 (d, 2H, J = 5.4 Hz), 4.66 (t, 2H, J = 6.3 Hz), 3.83 (t, 2H, J = 6.3 Hz); MS (ESI+) m/z 249.9 (M+H).
【0287】
(実施例125c)
1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール125c
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磁気撹拌機、窒素吹込口及び還流冷却器を装着した500mLの三口丸底フラスコを窒素でパージし、125b(37.0g、148mmol)及びクロロホルム(160mL)を仕込んだ。反応物を氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却し、亜リン酸トリブロミド(40.0g、148mmol)を少しずつ加えた。冷却浴を除去し、反応物を還流状態で2時間撹拌した。この後、反応物を−5℃に冷却し、pHが8.5に達するまで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(250mL)を加えた。混合物を酢酸エチル(3×150mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮して黄色残留物を得、これを塩化メチレン(60mL)中で穏やかに加熱しながら溶解した。ヘキサン(およそ20mL)を加え、溶液は濁り始めた。混合物を固体沈殿物が生成するまで加熱し、塩化メチレン(9mL)を加え、溶液は透明になった。溶液を室温に冷却し、4時間後、得られた結晶物を真空濾過により採取した。濾過ケーキを氷冷した塩化メチレン:ヘキサンの1:2混合物(2×20mL)で洗浄して、1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール(19.7g)を得た。合わせた濾液を蒸発させ、手順を再度行って、更に1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモ−メチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール9.70gを得た。固体を合わせ、高真空下に18時間乾燥して、125cを白色結晶物として収率57%(26.0g)で得た:融点95〜97℃;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.93 (s, 1H), 4.63 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 4.54 (s, 2H), 3.86 (t, 2H, J = 6.0 Hz).
【0288】
(実施例125d)
2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン125d
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磁気撹拌機を装着した密封管に、125c(4g、12.9mmol)、0.5Mアンモニアのジオキサン中溶液(200mL)を仕込んだ。得られた混合物を50℃に終夜注意深く加熱した。この後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物にHO(50mL)及びEtOAc(50mL)を加えた。水層を分離し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。得られた溶液を減圧下に濃縮して、粗製の125dを収率100%(2.1g)で得た。
【0289】
(実施例125e)
1−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)エタノン125e
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200mLの丸底フラスコに、125d(2.1g、12.9mmol)、トリエチルアミン(5.5mL、38.7mmol)、塩化アセチル(1.1mL、15.5mmol)及びCHCl(100mL)を仕込んだ。混合物を室温で終夜撹拌した。この後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物にHO(50mL)及びEtOAc(50mL)を加えた。水層を分離し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄した。合わせた水性抽出物をCHCl:MeOH(9:1)(2×50mL)で逆抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで脱水した。得られた残留物をCHCl〜9:1CHCl:MeOHの濃度勾配で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、125eを収率84%(2.3g)で得た。
【0290】
(実施例125f)
1−(2−アミノ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)エタノン125f
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500mLのパール水素化ボトルに、125e(2.3g、10.9mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、570mg乾燥重量)及びエタノール(100mL)を仕込んだ。ボトルを排気し、50psi圧となるよう水素ガスを仕込み、パール水素化装置上で2時間振盪した。触媒をセライト(登録商標)521のパッドを通して濾別し、CHCl:MeOH(1:1)(500mL)で洗浄した。得られた溶液を減圧下に濃縮して、粗製の125fを収率95%(1.9g)を得た。
【0291】
(実施例125g)
3−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン125g
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密封管に磁気撹拌機を装着し、1,4−ジオキサン(67mL)中の125f(860mg、4.8mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.8g、6.7mmol)及び炭酸セシウム(3.4g、10.5mmol)を仕込んだ。窒素を溶液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(330mg、0.6mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(300mg、0.3mmol)を加え、反応混合物を100℃に16時間加熱した。この後、HO(50mL)及びEtOAc(50mL)を加えた。水層を分離し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。得られた残留物をCHCl〜60:35:5CHCl:EtO:MeOHの濃度勾配で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、125g(720mg)を収率41%で得た。
【0292】
(実験例125h)
5−ブロモ−1−メチル−3−(4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン125h
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、125g(250mg、0.7mmol)、NaOH水溶液(5N、6mL)、エタノール(6mL)を仕込んだ。混合物を還流状態で30分間撹拌した。この後、酢酸エチル(5mL)及び水(5mL)を加えた。分離した水層を酢酸エチル(2×5mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の125hを収率91%(200mg)で得た。
【0293】
(実施例125i)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン125i
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5−ブロモ−1−メチル−3−(4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン(125h)(250mg、0.78mmol)及びオキセタン−3−オン(600mg、8.3mmol)をメタノール(8mL)中で混合し、101kと同様の手順を用いて、化合物125iを合成した。メタノール(8mL)中のシアノ水素化ホウ素ナトリウム(148mg、3mmol)及び塩化亜鉛(165mg、1.5mmol)を加え、反応物を48℃で12時間加熱した。後処理し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、60:35:5塩化メチレン/ジエチルエーテル/メタノール)により、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン(125i)を薄緑色固体として収率34%(100mg)で得た:MS(ESI+)m/z382.1(M+H)。
【0294】
(実施例125j)
(4−(1−メチル−5−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート125j
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化合物113jに記載した通りの手順に従い、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(200mg、0.52mmol)及び125i(198mg、0.52mmol)を反応させて、125jを黄色固体として得た(200mg、60%)。LCMS:[M+H]639
【0295】
(実施例125)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン125
実施例123に記載した通りの手順に従い、125j(200mg、0.31mmol)を水酸化リチウムにより加水分解して、125を白色固体として得た(116mg、62%)。LCMS: [M+H]+ 597. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.48 (d, J=5.0, 1H), 7.95 (d, J=2.0, 1H), 7.69 (d, J=2.0, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.34 (d, J=5.5, 1H), 6.89 (s, 1H), 5.73 (s, 1H), 5.02 (t, J=6.5, 1H), 4.75 (t, J=6.5, 2H), 4.67 (t, J=6.5, 2H), 4.61-4.63 (m, 1H), 4.50 (s, 1H), 4.31-4.35 (m, 1H), 4.10-4.16 (m, 4H), 3.86-3.88 (m, 1H), 3.74-3.79 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.56 (d, J=4.5, 2H), 2.82 (t, J=4.5, 2H), 2.50-2.62 (m, 4H), 1.88-1.92 (m, 2H), 1.78-1.82 (m, 2H)
【0296】
(実施例126a)
3−ブロモ−5−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド126a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、3,5−ジブロモイソニコチンアルデヒド(604mg、2.28mmol)、6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン(142mg、0.76mmol)及び炭酸セシウム(485mg、1.5mmol)を仕込んだ。CuI(143mg、0.76mmol)及び4,7−ジメトキシ−1,10−フェナントロリン(127mg、0.52mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をEtOAc/PE(1:2)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、126a(100mg、35%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]372。
【0297】
(実施例126b)
3−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド126b
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密封管に、CHCN(5mL)及びHO(1mL)中の126a(100mg、0.27mmol),1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(125mg、0.27mmol)、PdCl(dppf)(18mg、0.02mmol)、KPO(30mg)及びNaOAc(20mg)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱し、次いで室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、126b(80mg、48%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]633。
【0298】
(実施例126)
2−(4−(ヒドロキシメチル)−5−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン126
126b(76mg、0.12mmol)のメタノール(4mL)中懸濁液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(20mg、0.7mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、126(28mg、37%)を得た。LCMS: [M+H]+ 635. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.61 (d, J=2.5, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.86 (d, J=3.0, 1H), 7.38-7.36 (m, 2H), 7.27-7.22 (m, 2H), 6.82 -6.78 (m, 2H), 5.18-5.11 (m, 1H), 4.55 (t, J=6.0, 2H), 4.45 (t, J=6.0, 2H), 4.41-4.29 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.44-3.42 (m, 1H), 3.06 (t, J=4.5, 4H), 2.75-2.73 (m, 2H), 2.62-2.60(m, 2H), 2.38 (t, J=4.5, 4H), 1.86-1.75 (m, 4H).
【0299】
(実施例127a)
(4−(1−メチル−6−オキソ−5−(5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート127a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン101j(200mg、0.55mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(210mg、0.55mmol)、Pd(dppf)Cl(45mg、0.055mmol)、KPO(284mg、1.65mmol)及びテトラヒドロフラン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(33:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、127aを茶褐色固体として得た(200mg、58.3%)。MS:[M+H]623.7。
【0300】
(実施例127)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−6−オキソ−5−(5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン127
127a(190mg、0.31mmol)及びLiOH(571mg、13.6mmol)のPrOH/THF(1:1、3.5mL)及びHO(0.5mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。次いでこれを真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(5mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、127(50mg、26.9%)を得た。MS: [M+H]+ 581.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.63 (d, J = 2.0, 1H), 8.49 (d, J = 5.0, 1H), 7.91 (d, J = 3.5, 1H), 7.82 (d, J = 2.0, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.37 (d, J = 5.0,1H), 7.20-7.25 (m,1H), 6.89 (s, 1H), 6.81 (d, J = 9.0,1H), 5.04-5.02 (m, 1H), 4.64-4.61 (m, 1H), 4.50 (d, J = 5.0, 1H), 4.34-4.31 (m, 1H), 4.18-4.08 (m, 2H), 3.89-3.86 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.05-3.06 (m, 8H), 2.62-2.56 (m, 4H), 1.92-1.88 (m, 2H), 1.81-1.78 (m, 3H)
【0301】
(実施例128a)
5−シクロプロピル−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン128a
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1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール113c(4g、12.9mmol)及びシクロプロパンアミン(7.35g、129mmol)のTHF(40mL)中混合物を、30℃で終夜撹拌した。反応が完結した後、混合物を濾過し、固体をTHF(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下に濃縮して、128a(2.68g、99%)を得た。MS:[M+H]209。
【0302】
(実施例128b)
5−シクロプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン128b
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128a(2.68g、12.9mmol)、Fe(3.6g、64.4mmol)及びNHCl(4.1g、77.4mmol)のエタノール(30mL)及び水(5mL)中混合物を、2時間加熱還流した。反応が完結した後、混合物を濾過し、固体をエタノール(150mL)で洗浄した。濾液を真空で蒸発させ、残留物をメタノール/塩化メチレン(1/7)で抽出した。合わせた抽出物をNaSOで脱水し、蒸発させた。残留物を逆相Combi−flash上で精製して、128b(1.8g、75%)を得た。MS:[M+H]179。
【0303】
(実施例128c)
5−ブロモ−3−(5−シクロプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン128c
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128b(1.39g、7.8mmol)、キサントホス(450mg、0.78mmol)、Pddba(476mg、0.52mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.72g、6.5mmol)及びCsCO(6.3mg.19.5mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)中混合物を、1時間加熱還流した。反応が完結した後、混合物を濾別し、固体をメタノール(60mL)で洗浄した。濾液を真空で蒸発させ、残留物を逆相Combi−flash上で精製して、128c(0.84g、30%)を得た。MS:[M+H]364。
【0304】
(実施例128d)
(4−(5−(5−シクロプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート128d
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実施例113jに記載した通りの手順に従い、128c(230mg、0.6mmol)及び3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(218mg、0.6mmol)を反応させて、128dを黄色固体として得た(331mg、89%)。LCMS:[M+H]623
【0305】
(実施例128)
2−(4−(5−(5−シクロプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン128
実施例113に記載した通りの手順に従い、128d(331mg、0.53mmol)を水酸化リチウムで加水分解して、128を白色固体として得た(54mg、20%)。LCMS: [M+H]+ 581. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.48 (d, J=5.0, 1H), 7.93 (d, J=2.0, 1H), 7.72 (d, J=2.0, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.34 (d, J=5.0, 1H), 6.90 (s, 1H), 5.70 (s,1H), 5.03-5.02 (m, 1H), 4.64-4.62 (m, 1H), 4.52 (s, 1H), 4.32 (s, 1H), 4.16-4.03 (m, 4H), 3.89-3.87 (m, 1H), 3.80 (s, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.12-3.10 (m, 2H), 2.61-2.57 (m, 4H), 1.90 (d, J=5.5, 3H), 1.79 (s, 2H), 0.56 (d, J=6.0, 2H), 0.53 (s, 2H)
【0306】
(実施例129a)
2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン129a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール113c(3.00g、9.59mmol)及び4M臭化水素酸水溶液(120mL)を仕込み、得られた混合物を24時間加熱還流した。この後、反応混合物を減圧下に濃縮しておよそ6mL容量にし、残留物を2M水酸化ナトリウム水溶液(40mL)中で2時間撹拌した。この後、塩化メチレン(40mL)を加え、混合物を15分間撹拌した。水層を分離し、塩化メチレン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、129aを白色固体として収率62%(1.01g)で得た:融点110〜112℃;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.68 (s, 1H), 4.87 (s, 2H), 4.28 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 4.20 (t, 2H, J = 5.1 Hz); MS (ESI+) m/z 170.0 (M+H).
【0307】
(実施例129b)
6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−アミン129b
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500mLのパール水素化ボトルを窒素でパージし、129a(1.01g、5.92mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、125mg乾燥重量)及びエタノール(50mL)を仕込んだ。ボトルを排気し、25psi圧となるよう水素ガスを仕込み、パール水素化装置上で2時間振盪した。次いで水素を排気し、窒素をボトルに仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)521のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカゲル400ccを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製し、塩化メチレン中3%メタノールで溶離した。129bを含むフラクションを採取し、減圧下に濃縮した後、129bを黄色固体として収率73%(601mg)で得た:融点74〜76℃1H NMR (300 MHz, CDCl3 δ 5.37 (s, 1H), 4.72 (s, 2H), 4.07 (t, 2H, J = 5.1 Hz), 3.98 (t, 2H, J = 5.1 Hz), 3.57 (br s, 2H); MS (ESI+) m/z 140.4 (M+H).
【0308】
(実施例129c)
5−ブロモ−3−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン129c
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磁気撹拌機、還流冷却器及び窒素吹込口を装着した50mLの三口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(20mL)、129b(600mg、4.31mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.44g、5.40mmol)及び炭酸セシウム(3.08g、9.48mmol)を仕込んだ。窒素を得られた溶液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(300mg、0.52mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(320mg、0.35mmol)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した。この後、反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(75mL)と水(75mL)との間で分配し、濾過した。水層を分離し、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカゲル500ccを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製し、塩化メチレン中1%メタノールで溶離した。129cを含むフラクションを採取し、減圧下に濃縮した後、129cを緑色固体として収率31%(433mg)で得た:融点195〜197℃;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.92 (d, 1H, J = 2.4 Hz), 7.44 (s, 1H), 6.90 (d, 1H, J = 2.4 Hz), 5.65 (s, 1H), 4.80 (s, 2H), 4.13 (s, 2H), 3.61 (s, 5H); MS (ESI+) m/z 324.9 (M+H).
【0309】
(実施例129d)
(4−(5−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート129d
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実施例113jに記載した通りの手順に従い、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(200mg、0.52mmol)及び129c(170mg、0.52mmol)を反応させて、129dを黄色固体として得た(185mg、61%)。LCMS:[M+H]584
【0310】
(実施例129)
2−(4−(5−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン129
実施例113に記載した通りの手順に従い、129d(180mg、0.31mmol)を水酸化リチウムで加水分解して、129を白色固体として得た(100mg、62%)。LCMS: [M+H]+ 542. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.48 (d, J=5.0, 1H), 7.98 (d, J=2.0, 1H), 7.71 (d, J=2.0, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.35 (d, J=5.0, 1H), 6.89 (s, 1H), 5.72 (s, 1H), 5.03 (d, J=6.5, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.61-4.64 (m, 1H), 4.50 (s, 1H), 4.31-4.35 (m, 1H), 4.06-4.16 (m, 6H), 3.86 (s, 1H), 3.71 (s, 3H), 2.56-2.62 (m, 4H), 1.88-1.92 (m, 2H), 1.80 (m, 2H)
【0311】
(実施例130a)
(3S)−tert−ブチル3−メチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート130a
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化合物101gに記載した通りの手順に従い、5−ブロモ−2−ニトロピリジン(10.5g、50mmol)及び(3S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(10.0g、50mmol)を反応させて、130aを黄色固体として得た(8.05g、50%)。LCMS:[M+H]323
【0312】
(実施例130b)
(3S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート130b
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化合物101hに記載した通りの手順に従い、130a(5.8g)を水素化して、130bを茶褐色固体として得た(4.9g、96%)。LCMS:[M+H]293
【0313】
(実施例130c)
(3S)−tert−ブチル−4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート130c
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化合物101iに記載した通りの手順に従い、130b(4.0g)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(5.5g)を反応させて、130cを黄色固体として得た(5.4g、83%)。LCMS:[M+H]478
【0314】
(実施例130d)
(3S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン130d
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化合物101jに記載した通りの手順に従い、130c(3.1g)のBoc基の酸性加水分解により、130dを黄色固体として得た(2.3g、95%)。LCMS:[M+H]380。
【0315】
(実施例130e)
(3S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン130e
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化合物101kに記載した通りの手順に従い、130d(2.35g)をオキセタン−3−オン(0.4mL)を用いての還元アミノ化により、130eを黄色固体として得た(2.6g、98%)。LCMS:[M+H]434。
【0316】
(実施例130f)
(3S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン130f
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、130e(1.0g、1.0当量、2.3mmol)、Pin(1.46g、2.50当量、5.75mmol)、Pd(dba)(105mg、0.05当量、0.125mmol)、X−Phos(93mg、0.1当量、0.23mmol)、AcOK(676mg、3.0当量、6.9mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で4時間加熱し、次いで室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をPE/EA(3:1)(80mL)で洗浄して、130fを黄色固体として得た(1.0g、90%)。MS:[M+H]482。
【0317】
(実施例130g)
(3S)−4−[1−メチル−5−({5−[2−メチル4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド130g
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、130f(420mg、1.0当量、0.44mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(200mg、2当量、0.88mmol):
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PdCl(dppf)(36mg、0.1当量、0.044mmol)、KPO(279mg、3当量、1.32mmol)及びTHF(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をPE/EA(3:1)(80mL)で洗浄して、130g(90mg、31%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]663。
【0318】
(実施例130)
(3S)−10−[4−[1−メチル−5−({5−[2−メチル4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン130
磁気撹拌機を装着した50mLの一口丸底フラスコに、130g(90mg、1当量、0.11mmol)、LiOH(7.9mg、3当量、0.33mmol)、i−PrOH(3mL)、THF(3mL)及びHO(2mL)を仕込んだ。混合物を30℃で2時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、130(40mg、44%)を黄色固体として得た。LCMS: [M+H]+ 665.4. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.65 (d, J=2.0, 1H), 8.48 (d, J=5.0, 1H), 7.96 (d, J=2.0, 1H), 7.84-7.83 (m, 2H), 7.36 (d, J=5.0, 1H), 7.31 (dd, J=3.0, 9.0, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.81 (d, J=9.0, 1H), 5.08-5.05 (m, 1H), 4.71-4.61 (m, 5H), 4.51-4.29 (m, 2H), 4.16-4.15 (m, 2H), 3.87-3.85 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.55-3.45 (m, 2H), 3.06 - 3.08 (m, 2H), 2.59-2.47 (m, 7H), 2.22-2.17 (m, 1H), 1.27 (s, 6H), 0.98 (d, J=6.5, 3H).
【0319】
(実施例131a)
(S)−(4−(5−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート131a
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磁気撹拌機を装着した密封管に、(S)−5−ブロモ−3−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン161e(269mg、0.60mmol):
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113i(230mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl(25mg、0.03mmol)、NaOAc(98mg、1.2mmol)、KPO(254mg、1.2mmol)及びアセトニトリル(4mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(25:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、131a(150mg、40%)を茶褐色固体として得た。LCMS:[M+H]707
【0320】
(実施例131)
(S)−2−(4−(5−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン131
131a(150mg、0.21mmol)及びLiOH(50mg、2.1mmol)のPrOH/THF(1:1、4mL)及びHO(1mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、131(26mg、25%)を白色固体として得た。LCMS: [M+H]+ 665. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.64 (d, J=2.0, 1H), 8.50 (d, J=5.0, 1H), 7.93 (d, J=2.5, 1H), 7.83 (d, J=1.5, 2H), 7.38 (d, J=5.0, 1H), 7.27 (d, J=5.0,1H), 6.90 (s,1H), 6.83 (d, J=8.5, 1H), 4.73-4.64 (m, 5H), 4.50 (s, 1H), 4.33-4.31 (m, 1H), 4.20-4.16 (m, 2H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.53-3.51 (m, 1H), 3.33 (s, 1H), 3.13 (t, J=5.0, 2H), 2.61-2.56 (m, 4H), 2.45 (d, J=4.0, 2H), 2.37 (s,1H), 1.91-1.79 (m, 7H), 1.39-1.40 (m, 1H), 0.83 (t, J=7.0, 3H).
【0321】
(実施例132a)
6−クロロ−4−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン132a
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6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−アミン129b(0.8g、5.76mmol)、キサントホス(360mg、0.623mmol)、Pddba(384mg、0.42mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(1.28g、5.76mmol)及びCsCO(5.05g.17.3mmol)の1,4−ジオキサン(40mL)中混合物を、2時間加熱還流した。反応が完結した後、混合物を濾別し、MeOH(60mL)で洗浄した。濾液を真空で蒸発させた。残留物を逆相Combi−flash上で精製して、132a(1.3g、81%)を得た。MS:[M+H]282。
【0322】
(実施例132b)
(4−(5−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート132b
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化合物131aに記載した通りの手順に従い、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(200mg、0.52mmol)及び132a(146mg、0.52mmol)を反応させて、132bを黄色固体として得た(100mg、53%)。LCMS:[M+H]585
【0323】
(実施例132)
2−(4−(5−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン132
化合物131に記載した通りの手順に従い、132b(100mg、0.171mmol)を水酸化リチウムで加水分解して、132を白色固体として得た(60mg、65%)。LCMS: [M+H]+ 543. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.55 (d, J=5.0, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.43 (d, J=5.5, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.97 (s, 1H), 4.80 (s, 2H), 4.58 (s, 3H), 4.47 (s, 1H), 4.15-1.14 (m, 2H), 4.11(s, 4H), 3.90 (s, 4H), 2.61-2.60 (m, 2H), 2.57 (t, J=6.5, 2H), 1.89-1.91 (m, 2H), 1.79-1.80 (m, 2H)
【0324】
(実施例133a)
6−クロロ−2−メチル−4−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン133a
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還流冷却器、磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した250mLの三口丸底フラスコに、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(1.90g、8.53mmol):
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113e(1.18g、7.75mmol)及び1,4−ジオキサン(40mL)を仕込んだ。フラスコを窒素でパージし、0℃に冷却した。1MリチウムヘキサメチルジシラジドのTHF中溶液(39mL、39.0mmol)を加えた。窒素を得られた懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(381mg、0.659mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(355mg、0.388mmol)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した。この後、混合物を室温に冷却し、水(10mL)で希釈した。溶液のpHを2N塩酸で7.6に調節した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカ上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、133aを灰白色固体として収率76%(1.74g)で得た:融点184〜186℃;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.62 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.04 (t, 2H, J = 5.1 Hz), 3.65 (s, 3H), 3.53 (s, 2H), 2.82 (t, 2H, J = 5.1 Hz), 2.37 (s, 3H); MS (ESI+) m/z 295.1 (M+H).
【0325】
(実施例133b)
(4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート133b
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化合物131aに記載した通りの手順に従い、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(200mg、0.52mmol)及び132a(153mg、0.52mmol)を出発物として、132bを黄色固体として得た(170mg、55%)。LCMS:[M+H]598
【0326】
(実施例133)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン133
133b(160mg、0.267mmol)を水酸化リチウムで加水分解して、133を白色固体として得た(94mg、63%)。LCMS: [M+H]+ 556. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.55 (d, J=5.0, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.43 (d, J=5.0, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.94 (s, 1H), 4.57 (s, 3H), 4.47 (s, 1H), 4.11-4.15 (m, 4H), 3.89 (s, 3H), 3.87 (s, 1H), 3.61 (d, J=4.0, 2H), 2.90 (s, 2H), 2.61(d, J=4.0, 2H), 2.57 (t, J=6.0, 2H), 2.49 (s, 3H), 1.89-1.91 (m, 2H), 1.79-.80 (m, 2H)
【0327】
(実施例134a)
10−ブロモ−1H,2H,3H,4H,6H,7H,8H,9H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン134a
250mLの三口丸底フラスコ中に、1H,2H,3H,4H,6H,7H,8H,9H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン101e(9.5g、49.94mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中溶液を仕込み、続いてN−ブロモスクシンイミド(9.8g、55.06mmol、1.10当量)を0℃で数回に分けて加えた。得られた溶液を室温で2時間撹拌し、水500mLで希釈した。沈殿物を濾過し、真空乾燥機中で乾燥して、119aを薄茶褐色固体として9.5g(71%)で得た。
【0328】
(実施例134b)
10−フルオロ−1H,2H,3H,4H,6H,7H,8H,9H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン134b
窒素の不活性雰囲気でパージし維持した2Lの四口丸底フラスコ中に、134a(40g、148.62mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(200mL)中溶液を仕込み、続いて撹拌しながら−78℃でn−BuLi(2.4M)(218mL、3.50当量)を滴下添加した。得られた溶液を−40℃で3時間撹拌した。これに、N−フルオロベンゼンスルホンイミド(98.7g、313.33mmol、2.10当量)のテトラヒドロフラン(200mL)中溶液を−78℃で撹拌しながら滴下添加した。得られた溶液を室温で3時間撹拌し、水200mLを加えることによりクエンチし、酢酸エチル3x500mLで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、真空下に濃縮した。粗生成物(30g)を以下の条件(移動相、A:0.05%トリフルオロ酢酸/水;B:CHCN;濃度勾配:10%B〜25%B)を有する分取HPLCにより精製して、134bを白色固体として5.05g(16%)で得た。MS: [M+H]+ 209.1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.16 (br, 1H), 3.90-3.86 (m, 2H), 3.65-3.62 (m, 2H), 2.53-2.47 (m, 4H), 1.88-1.80 (m, 2H), 1.77-1.72 (m, 2H).
【0329】
(実施例134c)
4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(60mL)、134b(500mg、2.4mmol):
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2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(1.60g、7.2mmol)及び酢酸カリウム(471mg、4.8mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(140mg、0.24mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(220mg、0.24mmol)を加え、反応混合物を80℃で10時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(40mL)と水(40mL)との間で分配し、濾過した。水層を分離し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をPE/EA(3:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、134c(678mg、81%)を黄色固体として得た。MS: [M+H]+ 348. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.87 (s, 1H), 8.60 (d, J=5.5, 1H), 7.56 (d, J=5.5, 1H), 4.23-4.25 (m, 2H), 4.13-4.15 (m, 2H), 2.59 (t, J=6.0, 2H), 2.41 (t, J=6.0, 2H), 1.75-1.80 (m, 2H), 1.66-1.70 (m, 2H)
【0330】
(実施例134d)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド134d
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134c(300mg、0.86mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(403mg、0.86mmol)、CHCOONa(142mg、1.72mmol)、KPO(460mg、1.72mmol)、PdCl(dppf)(71mg、0.086mmol)のCHCN(25mL)及びHO(1mL)中混合物を、100℃で3時間加熱した。反応後、これを蒸発させ、残留物を塩化メチレン/メタノール(30:1)で溶離するシリカゲルカラムにより精製して、134d(312mg、収率55%)を茶褐色固体として得た。MS:(M+H)653。
【0331】
(実施例134)
10−フルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン134
134d(200mg、0.30mmol)のMeOH(20mL)中溶液に、NaBH(40mg、0.9mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。反応後、これを蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、134(108mg、収率54%)を黄色固体として得た。MS: (M+H)+ 655. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.61 (d, J=2.0, 1H), 8.49 (d, J=5.0, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.85 (d, J=2.5, 1H), 7.45 (d, J=1.5, 1H), 7.37-7.39 (m, 1H), 7.35 (d, J=5.0, 1H), 7.24 (d, J=9.0, 1H), 4.99 (s, 1H), 4.56 (t, J=6.5, 2H), 4.40-4.47 (m, 4H), 4.18-4.22 (m, 2H), 4.05-4.09 (m, 1H), 3.84-3.96 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.41-3.46 (m, 1H), 3.07 (s, 4H), 2.54-2.61 (m, 2H), 2.39-2.42 (m, 6H), 1.78 (s, 2H), 1.69 (s, 2H)
【0332】
(実施例135a)
1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a
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磁気撹拌機及び冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、化合物113h(1.0g、3mmol)、Pin(3.8g、15mmol)、Pd(dppf)Cl(137mg、0.15mmol)、X−phos(143mg、0.3mmol)、KOAc(88mg、9mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を60℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を石油エーテルで洗浄して、135aを黄色固体として得た(0.87g、75%)。MS:[M+H]386
【0333】
(実施例135b)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド135b
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135a(385mg、1mmol)、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(347mg、1mmol)、KPO(424mg、2mmol)、NaOAc(164g、2mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(41mg、0.05mmol)のCHCN(50ml)中懸濁液を、N風船下100℃で4時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、DCM(50ml)及び水(80mL)で希釈した。水層を分離し、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。暗色残留物をDCM/MeOH(80/1から30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、135b(285g、50%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]571
【0334】
(実施例135)
10−フルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン135
135b(280g、0.49mmol)のMeOH(50mL)中溶液に、室温でNaBH(56g、1.47mmol)を加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物をHO(50mL)中に注ぎ入れ、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、135(187mg、67%)を白色固体として得た。MS: [M+H]+ 572. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.47 (d, J=5.5, 1H), 7.95 (d, J=2.0, 1H), 7.70 (d, J=2.0, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.35 (d, J=5.5, 1H), 5.70 (s, 1H), 4.96 (t, J=7.0, 1H), 4.62 (s, 1H), 4.45 (s, 1H), 4.33 (s, 1H), 4.07-4.12 (m, 4H), 3.84 (s, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.60 (s, 2H), 2.88 (t, J=5.5, 2H), 2.61 (s, 2H), 2.57 (s, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.86-1.90 (m, 2H), 1.77 (s, 2H)
【0335】
(実施例136a)
(S)−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド136a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン130f(225mg、1.5当量、0.47mmol)、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(150mg、1当量、0.43mmol):
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PdCl(dppf)(35mg、0.1当量、0.043mmol)、KPO(273mg、3当量、1.29mmol)及びTHF(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/EtOH(40:1)を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製して、136aを黄色固体として得た(100mg、34%)。MS:[M+H]667.3。
【0336】
(実施例136)
(S)−10−フルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン136
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、136a(100mg、1.0当量、0.15mmol)、NaBH(17mg、3.0当量、0.45mmol)及びMeOH(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、136(64mg、64%)を得た。LCMS: [M+H]+ 669.3.1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.64 (d, J=2.0, 1H), 8.48 (d, J=5.0, 1H), 7.96 (d, J=2.5, 1H), 7.83-7.82 (m, 2H), 7.36 (d, J=5.0, 1H), 7.30 (dd, J=2.5, 9.0, 1H), 6.81 (d, J=8.5, 1H), 4.99-4.96 (m, 1H), 4.71-4.61 (m, 5H), 4.45-3.83 (m, 5H), 3.71 (s, 3H), 3.54-3.45 (m, 2H), 3.08-3.06 (m, 2H), 2.56-2.47 (m, 7H), 2.21-2.17 (m, 1H), 1.89-1.76 (m, 4H), 0.98 (d, J=6.5, 3H)
【0337】
(実施例137a)
(R)−(4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート137a
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(R)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン151f、130fのエナンチオマー(283mg、0.65mmol):
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3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(250mg、0.65mmol)、PdCl(dppf)(53mg、0.065mmol)、NaOAc(107mg、1.3mmol)、KPO(347mg、1.3mmol)のアセトニトリル(30mL)中混合物を、100℃で3時間加熱した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物をDCM/MeOH(30:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、137a(216mg、48%)を茶褐色固体として得た。LCMS:[M+H]693.4
【0338】
(実施例137)
(R)−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサ−ヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン137
137a(200mg、0.29mmol)のプロパン−2−オール(8mL)、テトラヒドロフラン(8mL)及び水(2.0mL)中溶液に、LiOH(690mg、29mmol)を加えた。混合物を30℃で2時間撹拌した。次いでこれを蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、137(143mg、76%)を白色固体として得た。LCMS: (M+H)+ 651.4. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.63 (d, J=2.0, 1H), 8.49 (d, J=5.0, 1H), 8.45 (s, 1H), 7.84 (d, J=2.5, 1H), 7.47 (d, J=2.0, 1H), 7.37-7.39 (m, 1H), 7.35 (d, J=5.5, 1H), 7.25 (d, J = 9.5, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.95 (t, J=4.0, 1H), 4.54-4.58 (m, 2H), 4.40-4.49 (m, 4H), 4.11-4.26 (m, 3H), 3.86-3.88 (m, 1H), 3.68 (s, 1H), 3.61 (s, 3H), 3.37-3.42 (m, 1H), 3.08-3.11 (m, 1H), 2.95 (t, J=9.0, 1H), 2.62-2.67 (m, 1H), 2.54-2.59 (m, 2H), 2.48 (t, J=6.0, 2H), 2.30-2.36 (m, 2H), 2.19 (t, J=8.0, 1H), 1.81 (s, 2H), 1.68-1.72 (m, 2H), 0.93 (d, J=6.0, 3H)
【0339】
(実施例138a)
3−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド138a
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100mLの一口丸底フラスコに、CHCN(70mL)中の3−ブロモ−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド101f(298mg、0.7mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(325mg、0.84mmol)、PdCl(dppf)(30mg、0.035mmol)、KPO(300mg、1.4mmol)及びNaOAc・3HO(200mg、1.4mmol)を仕込んだ。系を排気しアルゴンで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(25:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、138a(220mg、55%)を淡黄色固体として得た。MS:[M+H]553.3。
【0340】
(実施例138)
2−(4−(ヒドロキシメチル)−5−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン138
138a(200mg、0.36mmol)及びNaBH(50mg、1.2mmol)のMeOH(60mL)中混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、138(162mg、85%)を得た。LCMS: [M+H]+ :555.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.64 (s,1H), 8.49 (s, 1H), 7.97 (d, J=2.5, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.33 (d, J=2, 1H), 6.88 (s, 1H), 5.68 (s, 1H), 4.65-4.63 ( m, 1H), 4.57-4.55 (m, 1H), 4.37 (t, J=11, 1H), 4.20-4.16 (m, 3H), 4.07-3.98 (m, 3H), 3.70 (s, 3H), 3.59 (s, 2H), 2.87 (t, J=5.5, 2H), 2.61-2.56 (m, 4H), 2.48 (s, 3H), 1.92-1.90 (m, 2H), 1.80-1.79 (m, 2H)
【0341】
(実施例139a)
4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、2−ブロモ−4−クロロニコチン−アルデヒド103a(1.4g、6.4mmol)、3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン112d(0.6g、3.2mmol)、Pd(dba)(293mg、0.32mmol)、キサントホス(370mg、0.64mmol)及び炭酸カリウム(627mg、6.4mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を80℃で終夜加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をDCM/CHOH(20:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、139a(528mg、50%)を黄色固体として得た。MS: [M+H]+ 330. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.09 (s, 1H), 8.37 (d, J=5.5, 1H), 7.16 (d, J=5.5, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.29-4.32 (m, 2H), 3.83-3.86 (m, 2H), 2.96-2.99 (m, 2H), 2.75-2.78 (m, 2H), 2.00-2.07 (m, 2H), 1.82-1.85 (m, 2H)
【0342】
(実施例139b)
4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139b
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丸底フラスコに、139a(100mg、0.30mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(140mg、0.30mmol)、PdCl(dppf)(25mg、0.03mmol)、KPO.3HO(160mg、0.60mmol)、NaOAc(59mg、0.60mmol)、アセトニトリル(10mL)及びHO(5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィー上で精製して、139bを黄色固体として得た(95mg、50%)。LCMS:[M+H]635
【0343】
(実施例139)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン139
139b(95mg、0.15mmol)、NaBH(17mg、0.45)及びCHOH(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。混合物をCHCl(10mL×2)で抽出した。合わせたCHCl抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、139(60mg、63%)を得た。LCMS: [M+H]+ 637. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.63 (d, J=2.0, 1H), 8.47 (d, J=5.5, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.85 (d, J=2.5, 1H), 7.49 (d, J=2.0, 1H), 7.37-7.39 (m, 1H), 7.30 (d, J=5.0, 1H), 7.24 (d, J=9.0, 1H), 6.05 (s, 1H), 4.47-4.57 (m, 2H), 4.41-4.47 (m, 2H), 4.39-4.41 (m, 1H), 4.33-4.35 (m, 1H), 4.11-4.16 (m, 1H), 3.93-3.96 (m, 1H), 3.76-3.82 (m, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.41-3.45 (m, 2H), 3.06-3.08 (m, 4H), 2.98-3.01 (m, 1H), 2.92-2.95 (m, 1H), 2.71-2.72 (m, 2H), 2.36-2.39 (m, 4H), 1.91-1.93 (m, 2H), 1.72-1.78 (m, 2H)
【0344】
(実施例140a)
(S)−2−(7,7−ジフルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド140a
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実施例130gに記載した通りの手順に従い、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン130f及び4−クロロ−2−(7,7−ジフルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチン−アルデヒド(170mg):
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を反応させて、140aを黄色固体として得た(200mg、60%)。LCMS:[M+H]684.3。図25における反応図式に従い、7,7−ジフルオロ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オンから4−クロロ−2−(7,7−ジフルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチン−アルデヒドを調製した。
【0345】
(実施例140)
(S)−7,7−ジフルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン140
実施例130に記載した通りの手順に従い、140a(200mg)を水素化ホウ素ナトリウム還元して、140を黄色固体として得た(104mg、51%)。LCMS: [M+H]+ 686.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.62 (d, J=2.0, 1H), 8.46-8.49 (m, 2H), 7.83 (d, J=3.0, 1H), 7.45(d, J=2.5, 1H), 7.35-7.38(m, 2H), 7.25 (d, J=9.5, 1H), 6.64 (s, 1H), 4.95-4.97 (m, 1H), 4.54-4.57 (m, 2H), 4.38-4.48 (m, 4H), 4.15-4.27 (m, 3H), 3.87-3.90 (m, 1H), 3.67 (s, 1H), 3.59 (s, 3H), 3.26-3.39 (m, 3H), 3.08-3.10 (m, 1H), 2.92-2.96 (m, 1H), 2.63-2.67 (m, 2H), 2.52-2.55 (m, 1H), 2.30-2.36 (m, 2H),2.18-2.24 (m, 3H), 0.93 (d, J=6.0, 3H)
【0346】
(実施例141a)
4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド141a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(3.0g、13.6mmol)、4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン107e(1.84g、9.0mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(826mg、0.9mmol)、キサントホス(1.04mg、1.8mmol)、CsCO(5.8g、18.0mmol)及び1,4−ジオキサン(40mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を酢酸エチルから再結晶して、141aを黄色固体として得た(730mg、31.7%)。MS:[M+H]344.0。
【0347】
(実施例141b)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド141b
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、141a(130mg、0.38mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(146mg、0.38mmol)、Pd(dppf)Cl(31mg、0.038mmol)、KCO(105mg、0.76mmol)及びDMF(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、141bを茶褐色固体として得た(160mg、74.6%)。MS:[M+H]567.3。
【0348】
(実施例141)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン141
141b(150mg、0.26mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、室温で水素化ホウ素ナトリウム(29mg、0.78mmol)を加え、得られた混合物を30分間撹拌した。これを水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、141(35mg、23.2%)を得た。LCMS: [M+H]+ 569.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.46 (d, J = 5.0, 1H), 7.94 (d, J = 2.5, 1H), 7.72 (d, J = 2.0, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.33 (d, J = 5.5, 1H), 6.83 (s, 1H), 5.68 (s, 1H), 5.03-5.00 (m, 1H), 4.64-4.61 (m, 1H), 4.51-4.48 (m, 1H), 4.32-4.27 (m, 1H), 4.21-4.09 (m, 4H), 3.91-3.82 (m, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.62-3.58 (m, 2H), 2.87 (t, J=2.5, 2H), 2.57 (d, J=4.0, 2H), 2.54 (s, 2H), 2.51 (s, 3H), 1.27 (s, 6H)
【0349】
(実施例142a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(ピリミジン−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン142a
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磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した100mLの一口丸底フラスコに、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.00g、21.0mmol)、2−アミノピリミジン(5.61g、21.0mmol)、炭酸セシウム(13.7g、42.1mmol)、DMF(5mL)及び1,4−ジオキサン(70mL)を仕込んだ。窒素を得られた懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(1.10g、1.89mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(963mg、1.05mmol)を加えた。還流冷却器をフラスコに装着し、反応混合物を100℃で4時間加熱した。この後、混合物を室温に冷却し、90:10塩化メチレン/メタノール(150mL)及び水(100mL)で希釈し、層を分離した。水層を90:10塩化メチレン/メタノール(50mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、90:10塩化メチレン/メタノール)により精製して、142aを非晶性薄緑色固体として収率58%(3.42g)で得た:融点217〜219℃;1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.29 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.72 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.37 (dd, J = 5.5, 1.0 Hz, 1H), 3.53 (s, 3H); LCMS (ESI+) m/z 281.0 (M+H).
【0350】
(実施例142b)
(4−(1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート142b
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磁気撹拌機を装着した密封管に、142a(154.5mg、0.55mmol)、(2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート113i(252.5mg、0.55mmol)、Pd(dppf)Cl(25.9mg、0.03135mmol)、NaOAc(108mg、1.1mmol)、KPO.3HO(293mg、1.1mmol)、アセトニトリル(6mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(15:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、142b(117mg、30%)を茶褐色固体として得た。LCMS:[M+H]540.2
【0351】
(実施例142)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン142
142b(121.6mg、0.225mmol)及びLiOH(100mg、4.2mmol)のPrOH/THF(1:1、4mL)及びHO(1mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、142(54mg、48.2%)を淡黄色固体として得た。LCMS: [M+H]+ 498.1. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.23 (s, 1H), 8.76 (d, J=2.5, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.50 (d, J=5.0, 1H), 8.31 (d, J=6.0, 1H), 7.69 (d, J=2.5, 1H), 7.37 (d, J=5.0, 1H), 7.31-7.33 (m, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.97 (t, J=4.5, 1H), 4.39-4.43 (m, 2H), 4.10-4.24 (m, 3H), 3.87 (d, J=12.0, 1H), 3.61 (s, 3H), 2.57-2.64 (m, 2H), 2.47 (d, J=6, 2H), 1.79 (d, J=4.0, 2H), 1.69 (d, J=6.0, 2H)
【0352】
(実施例143a)
1−メチル−3−(ピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン143a
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磁気撹拌機及び冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(ピリミジン−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン142a(4.0g、14mmol)、X−phos(400mg、0.7mmol)、Pd(dba)(635mg、0.7mmol)、KOAc(7.3mg、28mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(10.6g、42mmol)及び1,4−ジオキサン(100mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を60℃で8時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、143aを淡黄色固体として得た(3.8mg、82%)。MS:[M+H]329.5。
【0353】
(実施例143b)
4−(1−メチル−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ニコチンアルデヒド143b
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磁気撹拌機及び冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、CHCN(5mL)及びHO(1mL)中の143a(150mg、0.46mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(164mg、0.46mmol):
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Pd(dppf)Cl(16mg、0.02mmol)、KPO.3HO(223mg、0.92mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、143bを黄色固体として得た(110mg、48%)。MS:[M+H]527。
【0354】
(実施例143)
6−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−2,2−ジメチル−2,3,5,6−テトラヒドロ−1H,4H−8−チア−6−アザ−シクロペンタ[a]インデン−7−オン143
143b(110mg、0.2mmol)、NaBH(30mg、0.8mmol)及びMeOH(5mL)の混合物を、25℃で30分間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、143(48mg、44%)を得た。LCMS: [M+H]+ 529. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 9.23 (s, 1H), 8.76 (d, J=2.5, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.51-8.49 (m, 1H), 8.31 (m, 1H), 7.67 (d, J=3.0, 1H), 7.38-7.37 (m, 1H), 7.33-7.31 (m, 1H), 5.02-5.01 (m, 1H), 4.43 (d, J=2.5, 2H), 4.18-4.15 (m, 1H), 3.83-3.81 (m, 1H), 3.61-3.59 (m, 3H), 3.03-2.99 (m, 1H), 2.91-2.89 (m, 1H), 2.76 (s, 2H), 2.60-2.53 (m, 2H), 1.23-1.22 (m, 6H)
【0355】
(実施例144a)
4−(1−メチル−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ニコチンアルデヒド144a
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磁気撹拌機及び冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、CHCN(5mL)及びHO(1mL)中の1−メチル−3−(ピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン143a(150mg、0.46mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(157mg、0.46mmol):
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Pd(dppf)Cl(16mg、0.02mmol)、KPO.3HO(223mg、0.92mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、144aを黄色固体として得た(98mg、48%)。MS:[M+H]510。
【0356】
(実施例144)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ−[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン144
144a(98mg、0.19mmol)、NaBH(30mg、0.8mmol)及びMeOH(5mL)の混合物を、25℃で30分間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、144(25mg、42%)を得た。LCMS: [M+H]+ 512. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 9.18 (s, 1H), 8.76-8.74 (m, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.50-8.47 (m, 1H), 8.31-8.30 (m, 1H), 7.68-7.69 (m, 1H), 7.37-7.36 (m, 1H), 7.33-7.31 (m, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.07-5.04 (m, 1H), 4.44-4.41 (m, 2H), 4.23-4.18 (m, 3 H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 2.61-2.56 (m, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.21-1.20 (m, 6H)
【0357】
(実施例145a)
(S)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ニコチンアルデヒド145a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン130f(160mg、1当量、0.33mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(120mg、1当量、0.33mmol):
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PdCl(dppf)(27mg、0.1当量、0.033mmol)、KPO(140mg、2当量、0.66mmol)、NaOAc(54mg、2当量、0.66mmol)及びCHCN(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/EtOH(40/1)で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、145aを黄色固体として得た(97mg、43%)。MS:[M+H]680.3。
【0358】
(実施例145)
6−{3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−[5−((S)−2−メチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−2,2−ジメチル−2,3,5,6−テトラヒドロ−1H,4H−8−チア−6−アザ−シクロペンタ[a]インデン−7−オン145
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、145a(97mg、1.0当量、0.14mmol)、NaBH(16mg、3.0当量、0.42mmol)及びMeOH(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、145(61mg、63%)を得た。LCMS: [M+H]+ 682.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.65 (d, J=2.5, 1H), 8.50 (d, J=5.0, 1H), 7.97 (d, J=2.5, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.80 (d, J=2.5, 1H), 7.37 (d, J=5.0, 1H), 7.30 (dd, J=3.0, 9.0, 1H), 6.81 (d, J=9.0, 1H), 4.82-4.79 (m, 1H), 4.71-4.61 (m, 5H), 4.45-4.31 (m, 2H), 3.85-3.80 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.54-3.46 (m, 2H), 3.07 (d, J=5.0, 2H), 2.98-2.93 (m, 2H), 2.79 (s, 2H), 2.60-2.46 (m, 5H), 2.21-2.18 (m, 1H), 1.28 (s, 6H), 0.98 (d, J=6.0, 3H)
【0359】
(実施例146a)
4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド146a
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2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(1600mg、7.27mmol)、10−フルオロ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン(500mg、2.40mmol):
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のジオキサン(50mL)中溶液に、KOAc(471mg、4.82mmol)、Pd(dba)(220mg、0.24mmol)及び4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチル−キサンテン(140mg、0.24mmol)を加えた。アルゴンを得られた溶液に30分間吹き込んだ後、混合物を80℃で10時間撹拌した。これを室温に冷却し、HO(100mL)を加えた。水層を分離し、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をPE/EA(3:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、146aを黄色固体として得た(420mg、49%)。LCMS:[M+H]348
【0360】
(実施例146b)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド146b
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丸底フラスコに、146a(200mg、0.58mmol)、1−メチル−3−(ピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン143a(227mg、0.69mmol)、PdCl(dppf)(47mg、0.06mmol)、KPO(244mg、1.15mmol)、NaOAc(94mg、1.15mmol)、アセトニトリル(30mL)及びHO(3mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィー上で精製して、146bを赤色固体として得た(79mg、27%)。LCMS:[M+H]514
【0361】
(実施例146)
10−フルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン146
146b(79mg、0.15mmol)、NaBH(22mg、0.60)及びCHOH(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。混合物をCHCl(10mL×2)で抽出した。合わせたCHCl抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、146(39mg、49%)を得た。LCMS: [M+H]+ 516. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.83 (d, J=2.0, 1 H), 8.78 (s, 1 H), 8.52 (d, J=5.0, 1 H), 8.35 (d, J=5.5, 1 H), 8.12 (s, 1 H), 8.03 (d, J=2.0, 1 H), 7.36 (d, J=5.0, 1 H), 6.76-6.77 (m, 1 H), 5.07 (s, 1 H), 4.65 (d, J=9.5, 1 H), 4.48 (d, J=9.5, 1 H), 4.29 (d, J=1.5, 1 H), 4.02-4.13 (m, 2 H), 3.79 (d, J=6.5, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 2.52-2.58 (m, 4 H), 1.85-1.90 (m, 2 H), 1.77 (d, J=5.0, 2 H)
【0362】
(実施例147a)
4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド147a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、2−ブロモ−4−クロロニコチン−アルデヒド103a(1.4g、6.4mmol)、3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン112d(0.6g、3.2mmol)、Pd(dba)(293mg、0.32mmol)、キサントホス(370mg、0.64mmol)及び酢酸カリウム(627mg、6.4mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を80℃で終夜加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をCHCl/CHOH(20:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、147a(528mg、50%)を黄色固体として得た。MS: [M+H]+ 330. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.09 (s, 1H), 8.37 (d, J=5.5, 1H), 7.16 (d, J=5.5, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.29-4.32 (m, 2H), 3.83-3.86 (m, 2H), 2.96-2.99 (m, 2H), 2.77-2.78 (m, 2H), 2.00-2.07 (m, 2H), 1.83-1.85 (m, 2H)
【0363】
(実施例147b)
2−(3−ホルミル−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン147b
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丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド147a(100mg、0.30mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(116mg、0.30mmol)、PdCl(dppf)(25mg、0.03mmol)、KPO・3HO(160mg、0.60mmol)、NaOAc(59mg、0.60mmol)、アセトニトリル(10mL)及びHO(5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィー上で精製して、147bを黄色固体として得た(100mg、60%)。LCMS:[M+H]553
【0364】
(実施例147)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン147
147b(100mg、0.18mmol)、NaBH(21mg、0.54)及びCHOH(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。混合物をCHCl(10mL×2)で抽出した。合わせたCHCl抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、147(60mg、60%)を得た。LCMS: [M+H]+ 555. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.45 (d, J=5.0, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.06 (d, J=5.0, 1H), 7.41 (d, J=2.0, 1H), 7.29 (d, J=5.0, 1H), 6.04 (s, 1H), 5.88 (s, 1H), 4.92 (s, 1H), 4.33-4.42 (m, 2H), 4.11-4.16 (m, 1H), 3.91-3.96 (m, 3H), 3.77-3.82 (m, 2H), 3.57 (s, 3H), 3.45-3.48 (m, 2H), 2.91-3.01 (m, 2H), 2.71-2.79 (m, 4H), 2.35 (s, 3H), 1.90-1.92 (m, 2H), 1.71-1.79 (m, 2H)
【0365】
(実施例148a)
3−(2−ブロモ−4−クロロピリジン−3−イル)オキセタン−3−オール148a
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2−ブロモ−4−クロロピリジン(14g、70mmol)の乾燥THF(200mL)中溶液に、LDA(42.0mL、84.0mmol、2.0M)を−70℃で滴下添加した。この温度で0.5時間撹拌した後、オキセタン−3−オン(6.6g、90mmol)の乾燥THF(40mL)中溶液をゆっくり加え、反応混合物を0℃で更に1時間撹拌した。飽和NHCl水溶液(50mL)及びEA(200mL)を加えた。混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄した。無水硫酸マグネシウムで脱水した後、溶媒を蒸発させ、粗製物をDCMで溶離するSGCにより精製して、148aを黄色固体として得た(8.8g、45%)。MS:[M+H]266.0。
【0366】
(実施例148b)
2−(4−クロロ−3−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン148b
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磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン101e(190mg、1.0mmol)、148a(795mg、3.0mmol)、CuI(95mg、0.5mmol)、DMEDA(88mg、1.0mmol)、KOAc(294mg、3.0mmol)及び1,4−ジオキサン(50ml)を仕込んだ。系を排気し、次いでNで再充填した。還流冷却器をフラスコに装着し、反応混合物を85℃で15時間加熱した。次いで、混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を2:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、148bを黄色固体として得た(156mg、42%)。MS:[M+H]374.2。
【0367】
(実施例148)
(S)−2−(3−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン148
100mLの一口丸底フラスコに、CHCN(30mL)中の148b(100mg、0.3mmol)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン130f(173mg、0.36mmol)、Pd(dppf)Cl(15mg、0.015mmol)、KPO(130mg、0.6mmol)及びNaOAc・3HO(90mg、0.6mmol)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(25:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、148(30mg、20%)を淡黄色固体として得た。MS: [M+H]+ 693.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.69 (d, J=2, 1H), 8.50 (d, J=5, 1H), 8.01 (d, J=2.5, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.38-7.32 (m, 2H), 6.89 (s, 1H), 6.83 (d, J=8.5, 1H), 6.67 (s, 1H), 4.93 (d, J=6, 1H), 4.71-4.63 (m, 6H), 4.46 (d, J=7.5, 1H), 4.24-4.18 (m, 2H), 4.10-4.05 (m, 1H), 3.90 (d, J=12.5, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.55-3.46 (m, 2H), 3.10 (t, J=4.5, 2H), 2.63-2.48 (m, 7H), 2.22 (t, J=7.5, 1H), 1.92-1.88 (m, 2H), 1.82-1.77 (m, 2H), 1.02-1.00 (m, 3H)
【0368】
(実施例149a)
(S)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド149a
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還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a(100mg、0.30mmol)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(146mg、0.30mmol)、PdCl(dppf)(25mg、0.030mmol)、KPO.三水和物(160mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49mg、0.60mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(3mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、149aを黄色固体として得た(97mg、50%)。MS−ESI:[M+H]649
【0369】
(実施例149)
2−{3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−[5−((S)−2−メチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−4H−2,4b−ジアザ−フルオレン−1−オン149
149a(97mg、0.15mmol)、NaBH(17mg、0.45)及びメタノール(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。次いで反応混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、149(62mg、63%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 651.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.63 (s, 1H), 8.46 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.83 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.31 (J = 5.0 Hz, 1H), 7.25-7.23 (m, 1H), 6.04 (s, 1H), 4.57-4.55 (m, 2H), 4.48-4.46 (m, 1H), 4.42-4.38 (m, 2H), 4.35-4.33 (m, 1H), 4.15-4.12 (m, 1H), 3.96-3.94 (m, 1H), 3.82-3.78 (m, 2H), 3.69-3.67 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 3.41-3.38 (m, 2H), 3.18-3.15 (m, 2H), 3.00-2.95 (m, 3H), 2.73-2.71 (m, 2H), 2.30-2.28 (m, 2H), 2.20-2.16 (m, 1H), 1.93-1.89 (m, 3H), 1.77-1.75 (m, 1H), 0.93 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0370】
(実施例150a)
3−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−5−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−4−カルバルデヒド150a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、3−ブロモ−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ−[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−ピリジン−4−カルバルデヒド107f(233mg、0.60mmol)、1−メチル−3−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン135a(231mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl(49mg、0.060mmol)、酢酸カリウム(118mg、1.2mmol)、KPO.三水和物(320mg、1.2mmol)、アセトニトリル(12mL)及び水(5滴)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、150a(168mg、49%)を固体として得た。MS−ESI:[M+H]567
【0371】
(実施例150)
2−[4−ヒドロキシメチル−1’−メチル−5’−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6’−オキソ−1’,6’−ジヒドロ−[3,3’]ビピリジニル−5−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン150
150a(170mg、0.30mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(68mg、1.8mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(2mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、150(42mg、25%)を淡黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 569. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.63 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.95 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.32 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 5.67 (s, 1H), 4.63-4.55 (m, 2H), 4.37-4.35 (m 1H), 4.22-4.18 (m, 3H), 4.05-3.97 (m, 3H), 3.69 (s, 3H), 3.59-3.57 (m, 2H), 2.86 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.56 (s, 2H), 2.50 (s, 2H), 2.46 (s, 3H), 1.26 (s, 6H).
【0372】
(実施例151a)
(R)−tert−ブチル3−メチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート151a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(60mL)、5−ブロモ−2−ニトロピリジン(2.0g、10.0mmol)、(R)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(2.0g、10.0mmol)及び炭酸セシウム(6.5g、20mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に10分間吹き込んだ後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(915mg、1.0mmol)及びキサントホス(579mg、1.0mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で15時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(100mL)と水(100mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、151a(1.6g、44%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 323. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.21 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.45-7.43 (m, 1H), 4.34-4.33 (m, 1H), 3.92-3.99 (m, 1H), 3.80 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 3.06-3.23 (m, 3H), 1.43 (s, 9H), 1.09 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0373】
(実施例151b)
(R)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート151b
250mLのフラスコを窒素でパージし、151a(1.5g、4.6mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、200mg)及びメタノール(70mL)を仕込んだ。これを排気し、水素ガスを仕込み、室温で10時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、151b(1.1g、81%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]293
【0374】
(実施例151c)
(R)−tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート151c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、151b(1.0g、3.4mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.7g、10.2mmol)及び炭酸セシウム(2.2g、6.8mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に10分間吹き込んだ後、キサントホス(198mg、0.34mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(313mg、0.34mmol)を加えた。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(50mL)と水(50mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、151cを黄色固体として得た(1.1g、63%)。MS−ESI:[M+H]478。
【0375】
(実施例151d)
(R)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン151d
151c(600mg、1.26mmol)のメタノール(20mL)中混合物に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮した。残留物を1M NaOH水溶液で塩基性化し、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、減圧下に濃縮して、151d(450mg、95%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]378。
【0376】
(実施例151e)
(R)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン151f
151d(40.0g、106mmol)、オキセタン−3−オン(11.4g、159mmol)、NaBHCN(10.0g、159mmol)及び塩化亜鉛(21.3g、159mmol)のメタノール(700mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。水(50mL)を混合物に加え、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×200mL)で抽出し、合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、151e(35g、73%)を得た。MS:[M+H]434。
【0377】
(実施例151f)
(R)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン151f
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151e(2.0g、4.60mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(3.50g、13.80mmol)のジオキサン(50mL)中溶液に、PdCl(dppf)(377.10mg、0.46mmol)及び酢酸カリウム(2.70g、27.80mmol)を加えた。混合物をアルゴン雰囲気下10℃で12時間撹拌した。反応後、混合物を濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を15:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、151f(1.10g、49%)を茶褐色固体として得た。MS:[M+H]482.3
【0378】
(実施例151g)
(R)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド151g
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(150mg、0.45mmol)、151f(331mg、0.69mmol)、PdCl(dppf)(37mg、0.045mmol)、KPO(190mg、0.90mmol)、酢酸ナトリウム(74mg、0.90mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(1.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、151gを赤色固体として得た(89mg、30%)。MS−ESI:[M+H]647
【0379】
(実施例151)
2−{3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−[5−((R)−2−メチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−6,7,8,9−テトラヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン151
151g(89mg、0.14mmol)、NaBH(22mg、0.60)及びメタノール(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。混合物を水(8mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、151(35mg、39%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 649. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 7.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.50-7.48 (m, 2H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.26-7.24 (m, 2H), 6.83-6.80 (m, 2H), 4.98 (bs, 1H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.48-4.33 (m, 4H), 3.67-3.66 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.39-3.38 (m, 2H), 3.09-3.08 (m, 1H), 2.96-2.94 (m, 1H), 2.76-2.74 (m, 2H), 2.64-2.62 (m, 2H), 2.36-2.31 (m, 2H), 2.20-2.17 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 1.88-1.86 (m, 2H), 1.75-1.74 (m, 2H), 0.93 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0380】
(実施例152a)
tert−ブチル8−(6−ニトロピリジン−3−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシレート152a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(100mL)、5−ブロモ−2−ニトロピリジン(2.5g、12.4mmol)、tert−ブチル3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシレート(869g、4.1mmol)、Pd(dba)(193mg、0.21mmol)、キサントホス(237mg、0.41mmol)及び炭酸セシウム(2.7g、8.2mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で終夜撹拌した。反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、152a(2.63g、66.8%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]335.2。
【0381】
(実施例152b)
tert−ブチル8−(6−アミノピリジン−3−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシレート152b
100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、152a(2.5g、7.5mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、250mg)及びメタノール(40mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で16時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、152b(1.51g、66%)を無色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]305.3
【0382】
(実施例152c)
tert−ブチル8−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシレート152c
磁気撹拌機を装着した密封管に、152b(1.3g、4.3mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.2g、4.3mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(394mg、0.43mmol)、キサントホス(497mg、0.86mmol)、CsCO(2.8g、8.6mmol)及び1,4−ジオキサン(15mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を120℃で2時間撹拌した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、152cを黄色固体として得た(900mg、43%)。MS−ESI:[M+H]490.3。
【0383】
(実施例152d)
3−(5−(3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチル−ピリジン−2(1H)−オン152d
152c(900mg、1.84mmol)及び4.0M HCl/ジオキサン(60mL)の混合物を、室温で5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、粗製の152dを黄色固体として得(700mg、98%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]390.3。
【0384】
(実施例152e)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(3−(オキセタン−3−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン152e
152d(676mg、1.7mmol)、オキセタン−3−オン(251mg、3.5mmol)、NaBHCN(274mg、4.4mmol)及び塩化亜鉛(592mg、4.4mmol)のメタノール(30mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。水を加え、混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮して、粗製の152eを黄色固体として得(650mg、84%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]446.2。
【0385】
(実施例152f)
(4−(1−メチル−5−(5−(3−(オキセタン−3−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート152f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、152e(300mg、0.67mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113h(257mg、0.67mmol)、Pd(dppf)Cl(55mg、0.067mmol)、KPO(284mg、1.34mmol)、酢酸ナトリウム(110mg、1.34mmol)、水(6滴)、及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を還流状態で3時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、152fを茶褐色固体として得た(200mg、42%)。MS−ESI:[M+H]705.4。
【0386】
(実施例152)
2−{3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−[5−((1S,5R)−3−オキセタン−3−イル−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン152
152f(180mg、0.26mmol)及び水酸化リチウム(215mg、5.1mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、35℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水及び酢酸エチルで希釈した。水相を分離し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、152(12mg、71%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 663.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.55 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.80 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.25-7.23 (m, 1H), 7.20 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.96-4.94 (m, 1H), 4.48-4.43 (m, 3H), 4.39-4.37 (m, 3H), 4.25-4.19 (m, 5H), 3.85 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 3.59 (s, 3H), 2.66-2.54 (m, 4H), 2.40-2.36 (m, 3H), 2.17 (d, J = 10.5 Hz, 2H), 1.94-1.65 (m, 8H).
【0387】
(実施例153a)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(2R)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド153a
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還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(105mg、0.30mmol)、1−メチル−3−({5−[(2R)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−5−(テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン151g(216mg、0.45mmol)、PdCl(dppf)(25mg、0.030mmol)、KPO(126mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49mg、0.60mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(1.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を80℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、153aを赤色固体として得た(82mg、41%)。MS−ESI:[M+H]663
【0388】
(実施例153)
2−{3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−[5−((R)−2−メチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン153
153a(82mg、0.12mmol)、NaBH(22mg、0.60)及びメタノール(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。次いでこれを水(5mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、153(22mg、28%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 665. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.83 (s, 1H),7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.32-7.26 (m,1H), 6.84-6.80 (m, 2H), 5.30 (s, 1H), 4.71-4.32 (m, 7H), 4.15 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 3.85 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.57-3.43 (m, 2H), 3.08-3.06 (m, 2H), 2.57-2.48 (m, 7H), 2.22-2.20 (m, 1H), 1.27 (s, 6H), 0.98 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0389】
(実施例154a)
4−[1−メチル−5−({5−[(2R)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド154a
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還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(84mg、0.24mmol)、(R)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン151g(173mg、0.36mmol)、PdCl(dppf)(20mg、0.024mmol)、KPO(100mg、0.48mmol)、酢酸ナトリウム(40mg、0.48mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(2mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、154aを赤色固体として得た(112mg、70%)。MS−ESI:[M+H]665
【0390】
(実施例154)
3−{3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−[5−((R)−2−メチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン154
154a(150mg、0.23mmol)、NaBH(35mg、0.92)及びメタノール(10mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いで混合物を水(8mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、154(29mg、19%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 667. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.64 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.49-8.47 (m, 2H), 7.85 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.24 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.85 (t, J = 9.5 Hz, 1H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.43-4.36 (m, 4H), 3.69-3.68 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.40-3.36 (m, 1H), 3.11-3.07 (m, 1H), 2.97-2.86 (m, 6H), 2.33-2.31 (m, 2H), 2.16 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 1.89-1.86 (m, 4H), 0.92 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0391】
(実施例155a)
3−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン155a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−3−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン122e(3.0g、6.70mmol)、Pin(8442mg、33.5mmol)、Pd(dba)(311mg、0.34mmol)、X−phos(319mg、0.67mmol)、酢酸カリウム(1970mg、20.1mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を60℃で16時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を8:1石油エーテル/酢酸エチル(80mL)で洗浄して、155aを黄色固体として得た(3g、90%)。MS:[M+H]496.4。
【0392】
(実施例155b)
4−(5−(5−(2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド155b
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a(133mg、0.40mmol)、155a(198mg、0.40mmol)、Pd(dppf)Cl(17mg、0.020mmol)、KPO(254mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム(98mg、1.2mmol)、水(5滴)、及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を3時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、155bを白色固体として得た(80mg、30%)。MS−ESI:[M+H]663.3。
【0393】
(実施例155)
2−{5−[5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−4H−2,4b−ジアザ−フルオレン−1−オン155
155b(80mg、0.12mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(12mg、0.36mmol)を加えた。反応混合物を30分間撹拌した。次いでこれを水(1mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、155(32mg、40%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 665.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.86 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.37-7.33 (m, 2H), 6.82 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.32 (s, 1H), 5.02 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 4.78-4.71 (m, 2H), 4.67-4.61 (m, 3H), 4.44 -4.39 (m,1H), 4.31-4.29 (m,1H), 3.96-3.91 (m, 1H), 3.86-3.80 (m, 2H), 3.78-3.75 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.21-3.19 (m, 1H), 3.01-2.93 (m, 3H), 2.85-2.83 (m, 2H), 2.72 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 2.49-2.47 (m, 1H), 2.05-2.03 (m, 2H), 1.98-1.97
【0394】
(実施例156a)
4−(5−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド156a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、3−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン155a(171mg、0.35mmol)、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(120mg、0.35mmol)、KPO(146mg、0.69mmol)、PdCl(dppf)(28mg、0.035mmol)、酢酸ナトリウム(56mg、0.69mmol)、水(5滴)及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40/1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、156aを黄色固体として得た(60mg、25%)。MS−ESI:[M+H]681.3
【0395】
(実施例156)
2−{5−[5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−10−フルオロ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン156
磁気撹拌機を装着した50mLの丸底フラスコに、156a(60mg、0.088mmol)、NaBH(17mg、0.44mmol)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこれを水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、156(15mg、25%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 683.5. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.67 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.84 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37-7.35 (m, 2H), 6.81 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.99-4.59 (m, 6H), 4.45-4.32 (m, 2H), 4.12-4.03 (m, 2H), 3.85-3.73 (m, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.19-3.16 (m, 1H), 2.91-2.89 (m, 1H), 2.75-2.69 (m, 2H), 2.57-2.47 (m, 5H), 1.97-1.76 (m, 5H), 0.89-0.87 (m, 重複, 6H).
【0396】
(実施例157)
2−{5’−[5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−4−ヒドロキシメチル−1’−メチル−6’−オキソ−1’,6’−ジヒドロ−[3,3’]ビピリジニル−5−イル}−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン157
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、3−ブロモ−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド101f(200mg、0.54mmol)、3−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン155a(267mg、0.54mmol)、Pd(dppf)Cl(44mg、0.054mmol)、KPO(229mg、1.08mmol)、酢酸ナトリウム(89mg、1.08mmol)、水(0.2mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、157(35.5mg、11%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 665.4. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.65-8.63 (m, 2H), 8.50 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.48-7.47 (m, 1H), 7.36 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.81 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.75-4.54 (m, 重複, 6H), 4.37-4.13 (m, 重複, 4H), 4.00-3.95 (m, 1H), 3.74-3.73 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.19-3.15 (m, 1H), 2.91-2.90 (m, 1H), 2.74-2.44 (m, 重複, 7H), 1.92-1.88 (m, 2H), 1.81-1.79 (m, 2H), 0.90-0.89 (m, 6H).
【0397】
(実施例158a)
4−[5−({5−[(2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリ−シクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド158a
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還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド)108a(280mg、0.80mmol)、3−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン155a(480mg、0.96mmol)、Pd(dppf)Cl(33mg、0.040mmol)、KPO(339mg、1.6mmol)、酢酸ナトリウム・三水和物(218mg、1.6mmol)及びアセトニトリル(100mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、158a(300mg、54%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]677.3。
【0398】
(実施例158)
2−{5−[5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン158
158a(200mg、0.30mmol)及びNaBH(36mg、0.90mmol)のメタノール(30mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を水(5mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、158(110mg、55%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]679.4。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.87 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37-7.36 (m, 2H), 6.85 (s, 1H), 6.81 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 5.07 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 4.77-4.71 (m, 2H), 4.67-4.61 (m, 3H), 4.53-4.51 (m, 1H), 4.34-4.32 (m, 1H), 4.16 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.76 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.20-3.17 (m, 1H), 2.92 (dd, J = 3.0, 11.5 Hz, 1H), 2.76-2.70 (m, 2H), 2.58 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.52 (s, 2H), 2.49-2.46 (m, 1H), 1.97-1.93 (m, 1H), 1.28 (s, 6H), 0.92-0.89 (m, 6H).
【0399】
(実施例159a)
4−[5−({5−[2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド159a
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還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(200mg、0.58mmol)、3−({5−[(2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン155a(1.0g、2.0mmol)、PdCl(dppf)(47mg、0.060mmol)、KPO(280mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム(95mg、1.2mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(1.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、159aを赤色固体として得た(150mg、38%)。MS−ESI:[M+H]679
【0400】
(実施例159)
3−{5−[5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン159
159a(130mg、0.19mmol)、NaBH(22mg、0.60)及びメタノール(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。次いで混合物を水(8mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、159(28mg、22%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 681. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.71 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.65 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.70 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.67-4.61 (m, 2H), 4.71-4.64 (m, 2H), 4.44-4.42 (m, 2H), 4.34-4.33 (m, 1H), 3.83-3.76 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.20-3.16 (m, 1H), 2.99-2.84 (m, 6H), 2.79-2.71 (m, 2H), 2.50-2.48 (m, 1H), 2.02-1.98 (m, 4H), 0.91 (d, J = 6.0 Hz, 6H).
【0401】
(実施例160a)
4−(5−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド160a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(150mg、1.0当量、0.46mmol)、3−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン155a(228mg、0.46mmol)、KPO(195mg、0.92mmol)、PdCl(dppf)(37mg、0.046mmol)、酢酸ナトリウム(75mg、0.92mmol)、水(8滴)、及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を80℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/エタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、160aを黄色固体として得た(80mg、26%)。MS−ESI:[M+H]661.4。
【0402】
(実施例160)
2−{5−[5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−6,7,8,9−テトラヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン160
磁気撹拌機を装着した50mLの一口丸底フラスコに、160a(80mg、0.12mmol)、NaBH(23mg、0.60mmol)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌した。これを水(1mL)でクエンチし、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、160(44mg、55%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 663.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.72-8.70 (m, 1H), 8.57 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.89-7.87 (m, 2H), 7.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.37-7.35 (m, 1H), 7.06 (s, 1H), 6.97 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.10-5.08 (m, 1H), 4.76-4.32 (m, 6H), 3.76-3.72 (m, 4H), 3.20-3.17 (m, 1H), 2.93-2.90 (m, 1H), 2.76-2.69 (m, 6H), 2.49-2.46 (m, 1H), 1.97-1.94 (m, 3H), 1.87-1.84 (m, 2H), 0.89 (t, J = 6.5 Hz, 6H).
【0403】
(実施例161a)
(S)−tert−ブチル3−エチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート161a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、5−ブロモ−2−ニトロピリジン(2.02g、10mmol)、(S)−tert−ブチル3−エチルピペラジン−1−カルボキシレート(2.14g、10.0mmol)、Pd(dba)(458mg、0.50mmol)、キサントホス(576mg、1.0mmol)及び炭酸セシウム(6.52g、20mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で終夜加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、161a(700mg、22%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]336
【0404】
(実施例161b)
(S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−エチルピペラジン−1−カルボキシレート161b
100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、161a(0.7g、2.08mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、208mg)及びメタノール(40mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で6時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、161b(568mg、89%)を得た。MS:[M+H]306
【0405】
(実施例161c)
(S)−tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−エチルピペラジン−1−カルボキシレート161c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、161b(568mg、1.86mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(498mg、1.86mmol)、Pd(dba)(85mg、0.093mmol)、キサントホス(107mg、0.186mmol)及び炭酸セシウム(1.198g、3.72mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で6時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、161c(502mg、55%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]492。
【0406】
(実施例161d)
(S)−5−ブロモ−3−(5−(2−エチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン161d
161c(502mg、1.02mmol)、ジクロロメタン(2mL)及び4.0M HCl/ジオキサン(4mL)の混合物を、室温で5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、粗製の161dを黄色固体として得(263mg、66%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS:[M+H]392。
【0407】
(実施例161e)
(S)−5−ブロモ−3−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン161e
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161d(263mg、0.67mmol)、オキセタン−3−オン(96mg、1.34mmol)、NaBHCN(104mg、1.68mmol)及び塩化亜鉛(227mg、1.68mmol)のメタノール(10mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。次いで水(10mL)を反応物に加えた。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、161e(203mg、68%)を得た。MS:[M+H]448。
【0408】
(実施例161f)
(S)−3−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン161f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、161e(3219mg、7.20mmol)、Pin(9072mg、36.0mmol)、Pd(dba)(329mg、0.36mmol)、X−phos(302mg、0.72mmol)、酢酸カリウム(2117mg、21.6mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を60℃で16時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を8:1石油エーテル/酢酸エチル(80mL)で洗浄して、161fを黄色固体として得た(3.0g、84%)。MS:[M+H]496.4。
【0409】
(実施例161g)
4−(5−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド161g
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還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、161f(200mg、0.40mmol)、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a(132mg、0.40mmol)、KPO三水和物(213mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム(66mg、0.80mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(16mg、0.020mmol)及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。吸引/Nフラッシュを3回繰り返した後、混合物をN保護下100℃で2時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、161g(150mg、57%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]663
【0410】
(実施例161)
2−{5−[5−((S)−2−エチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−4H−2,4b−ジアザ−フルオレン−1−オン161
161g(120mg、0.18mmol)のメタノール(20mL)中溶液に、NaBH(21mg、0.54mmol)を室温で加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(20mL)中に注ぎ入れ、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物固体を分取HPLCにより精製して、161(97mg、81%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 665. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.63 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.84-7.82 (m, 2H), 7.35 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.82 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.32 (s, 1H), 5.01-4.99 (m, 1H), 4.73-4.64 (m, 5H), 4.45-4.40 (m, 1H), 4.30 (t, J = 12.0 Hz, 1H), 3.94-3.91 (m, 1H), 3.85-3.83 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.55-3.53 (m, 1H), 3.34-3.32 (m, 1H), 3.14-3.12 (m, 2H), 3.04-2.92 (m, 2H), 2.84-2.82 (m, 2H), 2.59-2.57 (m, 1H), 2.46-2.44 (m, 2H), 2.38-2.36 (m, 1H), 2.06-2.01 (m, 2H), 1.90-1.86 (m, 2H), 1.68-1.66 (m, 1H), 1.43-1.39 (m, 1H), 0.82 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
【0411】
(実施例162a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン162a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、ピラジン−2−アミン(500mg、5.3mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1335mg、5.3mmol)、Pd(dba)(229mg、0.25mmol)、キサントホス(289mg、0.50mmol)、炭酸セシウム(3.26g、10mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、162a(420mg、30%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]281.0。
【0412】
(実施例162b)
(4−(1−メチル−6−オキソ−5−(ピラジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート162b
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還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、162a(170mg、0.61mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(280mg、0.72mmol)、Pd(dppf)Cl(30mg、0.037mmol)、KPO・三水和物(270mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム(180mg、1.2mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、162b(130mg、40%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]540.3
【0413】
(実施例162)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピラジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン162
162b(110mg、0.20mmol)及び水酸化リチウム(84mg、2.0mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水及び酢酸エチルで希釈した。水相を分離し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、162(85mg、85%)を淡黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 498.3.1H NMR (500 MHz, CHCl3) δ 8.73 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 5 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.15-8.14 (m, 2H), 8.01 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37(d, J = 5 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 4.66-4.65 (m, 1H), 4.52-4.51 (m, 1H), 4.32-4.31 (m, 1H), 4.18-4.17 (m, 1H), 4.14-4.12 (m, 1H), 3.90-3.88 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 2.62-2.57 (m, 4H), 1.92-1.88 (m, 3H), 1.80-1.79 (m, 2H).
【0414】
(実施例163a)
1−メチル−5−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イルボロン酸163a
磁気撹拌機を装着した100mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン125i(1.0g、2.64mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.0g、7.92mmol)、PdCl(dppf)(190mg、0.26mmol)、酢酸カリウム(776mg、7.92mmol)及びジオキサン(40mL)を仕込んだ。アルゴンを混合物中に30分間吹き込んだ後、還流冷却器をフラスコに装着し、混合物をアルゴン雰囲気下100℃で6時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を0.3%NHHCO水/CHCNで溶離する逆相Combiflashにより精製して、163aを白色固体として得た(300mg、33%)。MS:[M+H]346。
【0415】
(実施例163b)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(1−メチル−5−{[5−(オキセタン−3−イル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−カルバルデヒド163b
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還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド)108a(280mg、0.81mmol)、163a(440mg、0.96mmol)、Pd(dppf)Cl(40mg、0.049mmol)、KPO(360mg、1.6mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(240mg、1.6mmol)、水(6滴)、及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、163b(150mg、31%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]609.3
【0416】
(実施例163)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−(5−オキセタン−3−イル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン163
163b(80mg、0.12mmol)及びNaBH(15mg、0.36mmol)のメタノール(5mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、163(30mg、50%)を暗赤色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 611.4. 1H NMR (500 MHz, CHCl3) δ 8.48 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 2, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.34 (d, J = 5 Hz, 1H), 6.8 (s, 1H), 5.70 (s, 1H), 5.03 (t, J = 6, 1H), 4.77-4.73 (m, 3H), 4.68 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 4.51-4.50 (m, 1H), 4.34-4.33 (m, 1H), 4.23-4.16 (m, 2H), 4.09 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.86-3.85 (m, 1H), 3.79-3.74 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.56 (d, J = 4, 2H), 2.83 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.58 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.52 (s, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0417】
(実施例164a)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[5−({5−[(2S)−2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド164a
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還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド)108a(280mg、0.8mmol)、(S)−3−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン161f(500mg、0.96mmol)、Pd(dppf)Cl(33mg、0.040mmol)、KPO(360mg、1.6mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(240mg、1.6mmol)及びアセトニトリル(100mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、164a(320mg、60%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]677.3。
【0418】
(実施例164)
2−{5−[5−((S)−2−エチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン164
164a(200mg、0.30mmol)及びNaBH(36mg、0.90mmol)のメタノール(30mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、164(140mg、72%)を薄緑色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 679.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.63 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.37 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.82 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.06 (s, 1H), 4.71-4.61 (m, 5H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.34-4.32 (m, 1H), 4.16 (d, J = 4.5 Hz, 2H), 3.87-3.85 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.55-3.50 (m, 1H), 3.33-3.30 (m, 1H), 3.12 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.58-2.55 (m, 3H), 2.52 (s, 2H), 2.44 (d, J = 3.5 Hz, 2H), 2.35 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 1.68-1.64 (m, 1H), 1.42-1.37 (m, 1H), 1.28 (s, 6H), 0.82 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
【0419】
(実施例165a)
(S)−4−(5−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド165a
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還流冷却器を装着した50mLフラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(164mg、0.50mmol)、(S)−3−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン161f(347mg、0.70mmol)、酢酸カリウム(137mg、1.4mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(29mg、0.035mmol)、水(5滴)、及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物をアルゴン雰囲気下100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜25/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、165a(151mg、46%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]661
【0420】
(実施例165)
2−{5−[5−((S)−2−エチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−6,7,8,9−テトラヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン165
165a(100mg、0.15mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、NaBH(34mg、0.90mmol)を室温で加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(8mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、165(35mg、35%)を薄黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 663. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.64 (s, 1H), 8.57 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.82 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51-7.48 (m, 2H), 7.35 (dd, J = 2.0 Hz, 9.0 Hz, 1H), 7.27-7.23 (m, 2H), 6.83-6.81 (m, 2H), 4.97 (bs, 1H), 4.59-4.55 (m, 2H), 4.49-4.32 (m, 4H), 3.61 (s, 3H), 3.51 -3.47 (m, 1H), 3.42-3.37 (m, 1H), 3.17-3.16 (m, 1H), 3.01-2.98 (m, 1H), 2.76-2.74 (m, 2H), 2.63-2.61 (m, 3H), 2.55-2.54 (m, 1H), 2.19-2.16 (m, 1H), 2.12-2.07 (m, 1H), 1.90-1.85 (m, 2H), 1.77-1.66 (m, 3H), 1.27-1.25 (m, 1H), 0.79 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
【0421】
(実施例166a)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド166a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1−メチル−3−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン163a(354mg、0.83mmol)、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(289mg、0.83mmol)、PdCl(dppf)(68mg、0.08mmol)、KPO(352mg、1.66mmol)、酢酸ナトリウム(136mg、1.66mmol)、アセトニトリル(50mL)及び水(3mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、166a(305mg、60%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]:613.6。
【0422】
(実施例166)
10−フルオロ−2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−(5−オキセタン−3−イル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン166
166a(250mg、0.41mmol)のメタノール(20mL)中懸濁液に、水素化ホウ素ナトリウム(47mg、1.23mmol)を0℃で加えた。混合物を30分間撹拌した。次いでこれを水(2mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、166(20mg、6.6%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 615.6. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.46 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.95 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.76-4.74 (m, 2H), 4.69-4.65-4.67 (m, 3H), 4.46-4.44 (m, 1H), 4.35-4.33 (m, 1H), 4.10-4.08 (m, 4H), 3.38-3.35 (m, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.58-3.56 (m, 2H), 2.842.82 (m, 2H), 2.58-2.53 (m, 4H), 1.89-1.84 (m, 2H), 1.77-1.76 (m, 2H).
【0423】
(実施例167a)
3−クロロビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン−2−カルバルデヒド167a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの三口丸底フラスコを窒素でパージし、無水1,2−ジクロロエタン(24mL)及び無水DMF(9.12g、125mmol)を仕込んだ。反応混合物を0℃に冷却し、オキシ塩化リン(15.3g、100mmol)を、反応温度を0℃と10℃の間に維持しながら5分かけて加えた。冷却浴を除去し、反応物を室温で30分間撹拌した。ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オン(5.50g、50.0mmol)の1,2−ジクロロエタン(10mL)中溶液を加え、得られた混合物を80℃で終夜加熱した。この後、反応物をリン酸一水素カリウム(43.5g、250mmol)の水(200mL)中溶液中に注ぎ入れ、15分間撹拌した。有機層を分離し、減圧下に濃縮した。残留物を塩化メチレン(300mL)に溶解し、水(2×50mL)で洗浄した。塩化メチレン層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を1:100酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、167aを黄色油状物として得た(2.2g、28%)。MS: [M+H]+ 157. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.80 (s, 1H), 3.42-3.41 (m, 1H), 3.08-3.07 (m, 1H), 1.95-1.77 (m, 2H), 1.68-1.66 (m, 1H), 1.41-1.17 (m, 3H).
【0424】
(実施例167b)
(E)−エチル3−(3−クロロビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン−2−イル)アクリレート167b
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167a(9.0g、57.7mmol)の塩化メチレン(250mL)中溶液に、エチル2−(トリフェニル−λ−ホスファニリデン)アセテート(20g、57.7mmol)を加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。次いでこれを減圧下に蒸発させた。残留物を1:100酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、167bを黄色油状物として得た(6.0g、46%)。MS:[M+H]227。
【0425】
(実施例167c)
エチル3−アザトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−2(6),4−ジエン−4−カルボキシレート167c
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167b(5.0g、22mmol)のDMSO(30mL)中溶液に、NaN(2.2g、33mmol)を加えた。混合物を105℃で6時間加熱した。室温に冷却した後、水(13mL)を反応混合物に加え、得られた混合物を塩化メチレン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相をNaSOで脱水し、減圧下に蒸発乾固した。残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、167cを茶褐色固体として得た(2.7g、60%)。MS: [M+H]+ 206. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 11.51 (s, 1H), 6.45 (s, 1H), 4.16 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 3.26-3.24 (m, 2H), 1.82-1.79 (m, 2H), 1.74-1.72 (m, 2H), 1.24 (t, J = 6.5 Hz, 3H), 0.91-0.89 (m, 2H).
【0426】
(実施例167d)
エチル3−(シアノメチル)−3−アザトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−2(6),4−ジエン−4−カルボキシレート167d
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167c(3.0g、14.6mmol)の無水DMF(30mL)中溶液中に、NaH(880mg、22mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。2−ブロモアセトニトリル(3.5g、29.3mmol)を加え、得られた混合物を65℃で1時間加熱した。次いでこれを室温で終夜撹拌した。反応後、水(30mL)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。合わせた有機相を減圧下に蒸発乾固した。残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、167dを茶褐色固体として得た(2.6g、72%)。MS:[M+H]245。
【0427】
(実施例167e)
エチル3−(2−アミノエチル)−3−アザトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−2(6),4−ジエン−4−カルボキシレート167e
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167d(4.0g、16mmol)及びラネーNi(400mg)のメタノール(60mL)中懸濁液を、パール装置中50psiで終夜水素化した。混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、167eを黄色固体として得た(2.0g、50%)。MS:[M+H]249。
【0428】
(実施例167f)
3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−7−オン167f
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167e(1.8g、7.2mmol)のエタノール(40mL)中溶液中に、ナトリウムメトキシド(2.5g、36mmol)を加えた。混合物を65℃で12時間加熱した。次いでこれを室温に冷却した。溶媒を減圧下に蒸発乾固した。残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、ラセミ体を茶褐色固体として得(800mg、53%)、これをキラル分割して、167f及び170aを得た。MS:[M+H]203。
【0429】
(実施例167g)
4−クロロ−2−[(1S,11R)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド167g
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(30mL)、167f(400mg、2.0mmol)、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド(1.30g、6.0mmol)及び酢酸カリウム(390mg、4.0mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(110mg、0.20mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(180mg、0.20mmol)を加え、反応混合物を80℃で10時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(50mL)と水(30mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を2:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、167g(391mg、57%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]342.2
【0430】
(実施例167h)
4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−[(1S,11R)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド167h
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還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、167g(150mg、0.44mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(169mg、0.44mmol)、酢酸ナトリウム(72mg、0.88mmol)、KPO(234mg、0.88mmol)、PdCl(dppf)(36mg、0.044mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN下100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、167h(132mg、53%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]565.3
【0431】
(実施例167)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−6,9−メタノピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン167
167h(120mg、0.21mmol)のメタノール(20mL)中溶液を、NaBH(24mg、0.63mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、167(98mg、83%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 567.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.32 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.53 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.98 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.48-4.30 (m, 3H), 4.27-4.22 (m, 2H), 3.92-3.91 (m, 2H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.52-3.33 (m, 3H), 3.29 (ps, 1H), 2.79-2.77 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 1.87-1.76 (m, 3H), 1.60-1.59 (m, 1H), 1.09-0.91 (m, 2H).
【0432】
(実施例168a)
3−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン168a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−3−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン129c(1.3g、4.0mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.03g、8.0mmol)、PdCl(dppf)(439mg、0.60mmol)、酢酸カリウム(784mg、8.0mmol)及び1,4−ジオキサン(60mL)の混合物を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを15時間加熱還流した。反応が完結した時点で混合物を室温に冷却し、濾過した。固体を酢酸エチル(100mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、168a(446mg、30%)を得た。MS:[M+H]373。
【0433】
(実施例168b)
4−(1−メチル−5−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル)ニコチンアルデヒド168b
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(200mg、0.58mmol)、168a(433mg、1.16mmol)、PdCl(dppf)(48mg、0.052mmol)、KPO(246mg、1.16mmol)、酢酸ナトリウム(96mg、1.16mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、168b(250mg、78%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]554.6。
【0434】
(実施例168)
2−[5−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン168
168b(200mg、0.36mmol)のメタノール(10mL)中懸濁液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(42mg、1.1mmol)を加えた。反応混合物を30分間撹拌し、水(2mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、168(53mg、21%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 556.6. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.46 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.33 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 5.04-5.01 (m, 1H), 4.78 (s, 2H), 4.64-4.62 (m, 1H), 4.49 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.32-4.28 (m, 1H), 4.14 (d, J = 4.4 Hz, 2H), 4.09-4.08 (m, 4H), 3.87-3.83 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 2.56 (d, J = 2.8 Hz, 2H), 2.50 (s, 2H), 1.26 (s, 6H).
【0435】
(実施例169a)
4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド169a
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還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(1276mg、5.80mmol)、8−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.02,7}]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−6−オン105e(600mg、2.90mmol)、CuI(551mg、2.90mmol)、KCO(800mg、5.80mmol)、4,7−ジメトキシ−1,10−フェナントロリン(696mg、2.90mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。窒素を得られた溶液に10分間吹き込んだ後、混合物を95℃で16時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。残留物に水(20mL)を加えた。水層を分離し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を10:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、169a(171mg、17%)を得た。LCMS−ESI:[M+H]347
【0436】
(実施例169b)
4−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド169b
還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、169a(150mg、0.43mmol)、3−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(200mg、0.43mmol)、Pd(dba)(37mg、0.040mmol)、トリシクロヘキシルホスピン(120mg、0.43mmol)、CsCO(281mg、0.86mmol)、ジオキサン(10mL)及び水(0.1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で4時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、169bを黄色固体として得た(45mg、16%)。LCMS−ESI:[M+H]652
【0437】
(実施例169)
2−{3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−[5−(4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−1−オン169
169b(45mg、0.070mmol)、NaBH(8mg、0.21)及びメタノール(5mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、169(14mg、30%)を得た。LCMS-ESI: [M+H]+ 654. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.62 (s, 1H), 8.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.86 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.39-7.34 (m, 2H), 7.25-7.22 (m, 1H), 4.95-4.93 (m, 1H), 4.57-4.55 (m, 2H), 4.47-4.41 (m, 4H), 4.19-4.17 (m, 1H), 3.82-3.80 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.45-3.43 (m, 1H), 3.32-3.30 (m, 1H), 3.09-3.07 (m, 4H), 3.01-2.90 (m, 1H), 2.89-2.88 (m, 1H), 2.80-2.79 (m, 2H), 2.51-2.50 (m, 1H), 2.40-2.38 (m, 4H), 1.83-1.80 (m, 4H).
【0438】
(実施例170b)
4−クロロ−2−[(1R,11S)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド170b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(30mL)、(1S,11R)−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−7−オン170a(400mg、2.0mmol)、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(1.30g、6.0mmol)及び酢酸カリウム(390mg、4.0mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(110mg、0.20mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(180mg、0.20mmol)を加え、反応混合物を80℃で10時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(50mL)と水(30mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を2:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、170b(405mg、59%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]342.2
【0439】
(実施例170c)
4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−[(1R,11S)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド170c
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還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、170b(150mg、0.44mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(169mg、0.44mmol)、酢酸ナトリウム(72mg、0.88mmol)、KPO(234mg、0.88mmol)、Pd(dppf)Cl(36mg、0.044mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を反応混合物に30分間吹き込んだ後、これを100℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、170c(146mg、52%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]565.3
【0440】
(実施例170)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−6,9−メタノピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン170
170c(122mg、0.22mmol)のメタノール(20mL)中溶液を、NaBH(24mg、0.64mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。反応物を減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、標題化合物(98mg、75%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 567.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.32 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.98 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.48-4.30 (m, 3H), 4.27-4.22 (m, 2H), 3.92-3.91 (m, 2H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 3.49-3.47 (m, 3H), 3.30-3.28 (m, 1H), 2.79-2.77 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 1.87-1.76 (m, 3H), 1.61-1.59 (m, 1H), 1.09-0.88 (m, 2H).
【0441】
(実施例171a)
4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−[(1S,11R)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド171a
[この文献は図面を表示できません]

磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、アセトニトリル(30mL)、4−クロロ−2−[(1S,11R)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド167g(170mg、0.50mmol)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン130f(336mg、0.70mmol)、水(3mL)及び酢酸カリウム(147mg、1.5mmol)を仕込んだ。アルゴンを懸濁液に30分間吹き込んだ後、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(408mg、0.05mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、80℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×100ml)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、171a(95mg、29%)を薄黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]661.3
【0442】
(実施例171)
(S)−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−6,9−メタノピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン171
171a(90mg、0.136mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、室温でNaBH(26mg、0.7mmol)を加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。これを水(30mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物固体を逆相分取HPLCにより精製して、171(35mg、31.5%)を薄黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 663.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.62 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.38 (dd, J = 2.5, 9.0 Hz 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 6.51 (s, 1H), 4.97 (t, J = 4.5 Hz, 1H), 4.58-4.54 (m, 2H), 4.50-4.37 (m, 4H), 4.30-4.24 (m, 2H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.69-3.67 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.47 (s, 1H), 3.42-3.37 (m, 1H), 3.30 (s, 2H), 3.10-3.07 (m, 1H), 2.95-2.92 (m, 1H), 2.36-2.29 (m, 3H), 2.21-2.16 (m, 1H), 1.88-1.754 (m, 3H), 1.60-1.58 (m, 1H), 1.08-1.05 (m, 1H), 0.98-0.96 (m, 1H), 0.93 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0443】
(実施例172a)
3−(1,2,4−トリアジン−3−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン172a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した500mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(100mL)、1,2,4−トリアジン−3−アミン(1.5g、15.6mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(4.2g、15.6mmol)、Pd(dba)(458mg、1.56mmol)、キサントホス(1.8g、3.12mmol)及び炭酸セシウム(10g、31.2mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2.5時間撹拌した。この後、反応物を濾過し、濾液を真空で蒸発させた。得られた残留物を酢酸エチルから再結晶して、172aを黄色固体として得た(1.76g、40%)。MS−ESI:[M+H]282。
【0444】
(実施例172b)
(4−(5−(1,2,4−トリアジン−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート172b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、172a(200mg、0.71mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(272mg、0.71mmol)、Pd(dppf)Cl(58mg、0.071mmol)、酢酸ナトリウム(193mg、1.42mmol)、KPO(321mg、1.42mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間撹拌した。この後、反応物を濾過し、濾液を真空で蒸発させた。得られた残留物を酢酸エチルから再結晶して、172bを黄色固体として得た(380mg、99%)。MS−ESI:[M+H]541.2
【0445】
(実施例172)
2−(4−(5−(1,2,4−トリアジン−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン172
172b(350mg、0.65mmol)及び水酸化リチウム(273mg、6.5mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、5mL)及び水(0.5mL)中混合物を、36℃で0.5時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより洗浄して、172(90mg、28%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 499.2. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.77 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.72 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 5.10 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.65-4.51 (m, 2H), 4.31-4.27 (m, 1H), 4.16-4.08 (m, 2H), 3.90-3.87 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 2.62-2.56 (m, 4H), 1.92-1.87 (m, 2H), 1.79-1.78 (m, 2H).
【0446】
(実施例173a)
5−ブロモ−3−(2,6−ジメチルピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン173a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(150mL)、2,6−ジメチルピリミジン−4−アミン(2.5g、20.3mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(5.4g、20.3mmol)、Pd(dba)(1.86mg、2.03mmol)、キサントホス(2.3g、4.06mmol)及び炭酸セシウム(13.2g、40.6mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2.5時間加熱した。この後、反応物を濾過し、濾液を真空で蒸発させた。得られた残留物を酢酸エチルから再結晶して、173aを黄色固体として得た(4.4g、40%)。MS−ESI:[M+H]309.0。
【0447】
(実施例173b)
3−(2,6−ジメチルピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン173b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、173a(1.5g、4.9mmol)、Pin(6.2g、24.5mmol)、Pd(dba)(449mg、0.49mmol)、X−phos(467mg、0.98mmol)、酢酸カリウム(1.4g、14.7mmol)及びジオキサン(60mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で16時間加熱した。反応物を濾過し、濾液を真空で蒸発させた。得られた残留物を酢酸エチルから再結晶して、173bを薄灰色固体として得た(1.2g、72%)。MS−ESI:[M+H]357.2。
【0448】
(実施例173c)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(2,6−ジメチルピリミジン−4−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド173c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、173b(250mg、0.70mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(240mg、0.70mmol)、Pd(dppf)Cl(57mg、0.071mmol)、酢酸ナトリウム(19mg、1.4mmol)、KPO(316mg、1.4mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(15mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。この後、反応物を濾過し、濾液を真空で蒸発させた。得られた残留物を酢酸エチルから再結晶して、173cを茶褐色固体として得た(300mg、80%)。MS−ESI:[M+H]538.3。
【0449】
(実施例173)
2−[5−(2,6−ジメチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン173
173c(290mg、0.54mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(62mg、1.62mmol)を加えた。反応混合物を室温で20分間撹拌し、水(1mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、173を白色固体として得た(50mg、17%)。MS-ESI: [M+H]+ 540.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.90 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.45 (s, 1H), 5.16-5.13 (m, 1H), 4.67-4.52 (m, 2H), 4.33-4.29 (m, 1H), 4.16 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 3.90-3.86 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 重複, 5H), 2.51 (s, 2H), 2.40 (s, 3H), 2.02 (s, 6H).
【0450】
(実施例174a)
4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−[(1R,11S)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド174a
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丸底フラスコに、4−クロロ−2−[(1R,11S)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド170b(200mg、0.59mmol)、1−メチル−3−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン191j(400mg、0.88mmol)、PdCl(dppf)(50mg、0.06mmol)、KPO三水和物(300mg、1.20mmol)、酢酸ナトリウム(100mg、1.20mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(1.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、174aを赤色固体として得た(170mg、44%)。MS−ESI:[M+H]661.3
【0451】
(実施例174)
(1R,11S)−6−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−2−イル]−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−7−オン174
174a(150mg、0.23mmol)、NaBH(34mg、0.90)及びメタノール(10mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を水(30ml)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、174(42mg、28%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 663.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.65 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.85-7.84 (m, 2H), 7.36 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 3.5, 11.0 Hz, 1H), 6.82-6.80 (m, 2H), 5.16-5.06 (m, 1H), 4.72-4.61 (m, 5H), 4.08-4.05 (m, 1H), 4.32-4.21 (m, 3H), 3.88-3.85 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.54-3.50 (m, 2H), 3.38-3.37 (m, 2H), 3.08-3.06 (m, 2H), 2.57-2.54 (m, 1H), 2.48-2.45 (m, 2H), 2.21-2.17 (m, 1H), 1.93-1.91 (m, 3H), 1.66-1.64 (m, 1H), 1.14-1.08 (m, 2H), 0.98 (d, J = 8.0 Hz, 3H).
【0452】
(実施例175a)
4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド175a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(150mg、0.43mmol)、3−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン161f(215mg、0.43mmol)、PdCl(dppf)(33mg、0.040mmol)、KPO三水和物(202mg、0.86mmol)、酢酸ナトリウム(71mg、0.86mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(2mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、175aを黄色固体として得た(108mg、37%)。MS−ESI:[M+H]679
【0453】
(実施例175)
3−{5−[5−((S)−2−エチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン175
175a(200mg、0.16mmol)、NaBH(18mg、0.48)及びメタノール(8mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。次いで反応混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、175(55mg、50%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 681. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) 8.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.57-8.56 (m, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.83 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.54-7.53 (m, 1H), 7.47 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.35-7.32 (m, 1H), 7.24-7.22 (m, 1H), 4.85-4.83 (m, 1H), 4.59-4.55 (m, 2H), 4.47-4.44 (m, 1H), 4.40-4.36 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.51-3.49 (m, 1H), 3.40-3.38 (m, 1H), 3.17-3.14 (m, 1H), 3.00-2.95 (m, 3H), 2.87-2.85 (m, 2H), 2.66-2.60 (m, 1H), 2.55-2.53 (m, 1H), 2.18-2.15 (m, 1H), 2.10-2.06 (m, 1H), 1.89-1.86 (m, 4H), 1.68-1.64 (m, 1H), 1.28-1.25 (m, 2H), 0.79 (t, J = 9.5 Hz, 3H).
【0454】
(実施例176a)
(S)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド176a
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丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド121a(180mg、0.55mmol)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(397mg、0.82mmol)、PdCl(dppf)(45mg、0.06mmol)、KPO三水和物(286mg、1.10mmol)、酢酸ナトリウム(90mg、1.10mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(1.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、176aを赤色固体として得た(228mg、64%)。MS−ESI:[M+H]647.3
【0455】
(実施例176)
(S)−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン176
176a(200mg、0.31mmol)、NaBH(47mg、1.20)及びメタノール(10mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いで反応混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、176(42mg、28%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 649.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.66 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.50-7.48 (m, 2H), 7.39-7.36 (m, 1H), 7.26-7.24 (m, 2H), 6.83-6.80 (m, 2H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.48-4.40 (m, 3H), 4.35-4.33 (m, 1H), 3.69-3.67 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.41-3.38 (m, 2H), 3.11-3.08 (m, 1H), 2.97-2.93 (m, 1H), 2.76-2.74 (m, 2H), 2.62-2.60 (m, 2H), 2.52-2.51 (m, 1H), 2.35-2.32 (m, 2H), 2.19-2.17 (m, 1H), 1.90-1.87 (m, 2H), 1.77-1.75 (m, 2H), 0.94 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0456】
(実施例177a)
(4−(5−(5−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート177a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−3−(5−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン208c(300mg、0.85mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(1.21g、3.16mmol)、PdCl(dppf)(35mg、0.043mmol)、KPO(361mg、1.70mmol)、酢酸ナトリウム(140mg、1.70mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、177a(365mg、60%)を茶褐色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]611
【0457】
(実施例177)
2−(4−(5−(5−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン177
177a(300mg、0.49mmol)のプロパン−2−オール(4mL)、テトラヒドロフラン(4mL)及び水(1mL)中溶液に、水酸化リチウム(35mg、1.47mmol)を加えた。混合物を室温で0.5時間撹拌した。これを蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、177(79mg、28%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 569. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.46 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.33 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 5.69 (s, 1H), 4.99-4.97 (m, 1H), 4.61-4.60 (m, 1H), 4.48-4.46 (m, 1H), 4.33-4.31 (m, 1H), 4.14-4.06 (m, 4H), 3.87-3.85 (m, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.62 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.91 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 2.63-2.55 (m, 6H), 1.91-1.87 (m, 2H), 1.79-1.78 (m, 2H), 1.17 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
【0458】
(実施例178a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン178a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(60mL)、5−ブロモ−2−ニトロピリジン(8.0g、31.8mmol)、ピリジン−2−アミン(1.0g、10.6mmol)及び炭酸セシウム(7.0g、21.2mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(616mg、1.0mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(973mg、1.0mmol)を加えた。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で12時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(100mL)と水(100mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラム上で精製して、178a(1.5g、51%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]280
【0459】
(実施例178b)
1−メチル−3−(ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン178b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、178a(1.06g、3.8mmol)、Pin(4.8g、19.0mmol)、Pd(dba)(348mg、0.38mmol)、X−Phos(350mg、0.76mmol)、酢酸カリウム(1.12g、11.40mmol)及びジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を60℃で6時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、178bを黄色固体として得た(1.2g、96%)。MS−ESI:[M+H]328.2
【0460】
(実施例178c)
4−{1−メチル−6−オキソ−5−[(ピリジン−2−イル)アミノ]ピリジン−3−イル}−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド178c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、178b(131mg、0.40mmol)、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(138mg、0.40mmol)、Pd(dppf)Cl(33mg、0.040mmol)、KPO(170mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム(66mg、0.80mmol)、水(6滴)、及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、178cを黄色固体として得た(180mg、88%)。MS−ESI:[M+H]511.2
【0461】
(実施例178)
3−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン178
178c(179mg、0.35mmol)のメタノール(6mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(39mg、1.05mmol)を0℃で加えた。反応混合物を30分間撹拌し、水(1.0mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、178(100mg、56%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 513.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.81 (s, 1H), 8.68 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.27 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.94 (bs, 1H), 7.76 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.58-7.56 (m, 2H), 6.85-6.80 (m, 2H), 4.47-4.45 (m, 2H), 4.38-4.36 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.01-2.99 (m, 2H), 2.89-2.87 (m, 2H), 2.02-1.99 (m, 4H).
【0462】
(実施例179a)
4−(1−メチル−5−(2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル)ニコチンアルデヒド179a
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還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、1−メチル−3−(2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン213b(510mg、1.5mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(343mg、1.0mmol)、KPO(424mg、2.0mmol)、酢酸ナトリウム(272mg、2.0mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(40mg、0.044mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN保護下100℃で2時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(30mL)及び水(30mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、179a(300mg、57%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]524
【0463】
(実施例179)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−(2−メチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン179
179a(262mg、0.50mmol)のメタノール/ジクロロメタン(10/10mL)中溶液に、NaBH(57mg、1.5mmol)を室温で加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水(5mL)及びジクロロメタン(20mL)で希釈した。水相を分離し、ジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物固体を逆相分取HPLCにより精製して、179(180mg、69%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 526. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.28 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.36 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.60 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.18-5.16 (m, 1H), 4.70-4.67 (m, 1H), 4.55-4.53 (m, 1H), 4.33-4.31 (m, 1H), 4.18-4.16 (m, 2H), 3.91-3.90 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 2.60 (s, 3H), 2.58 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.52 (s, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0464】
(実施例180a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン180a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、6−メチルピリミジン−4−アミン(800mg、2.6mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(694mg、2.6mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(238mg、0.26mmol)、キサントホス(300mg、0.52mmol)、CsCO(1.7g、5.2mmol)及び1,4−ジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2.5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、180aを黄色固体として得た(800mg、36%)。MS−ESI:[M+H]295.1
【0465】
(実施例180b)
1−メチル−3−(6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン180b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、180a(1.0g、3.4mmol)、Pin(4.3g、17mmol)、Pd(dba)(312mg、0.34mmol)、X−phos(324mg、0.68mmol)、酢酸カリウム(666mg、6.8mmol)及びジオキサン(40mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で14時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチル(80mL)で洗浄して、180bを黄色固体として得た(600mg、50%)。MS−ESI:[M+H]343.2。
【0466】
(実施例180c)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(6−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド180c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、180b(239mg、0.70mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(239mg、0.70mmol)、Pd(dppf)Cl(57mg、0.070mmol)、酢酸ナトリウム(115mg、1.4mmol)、KPO(320mg、1.4mmol)、水(5mL)及びアセトニトリル(15mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。この後、反応物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、180cを黄色固体として得た(170mg、47%)。MS−ESI:[M+H]524.2。
【0467】
(実施例180)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−(6−メチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン180
0℃で水(1mL)を含む180cの溶液に。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、180(47mg、32%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 526.2. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.82 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.02-8.00 (m, 2H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.62 (s, 1H), 5.13 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.67-4.52 (m, 2H), 4.29-4.15 (m, 3H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.57 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.51 (s, 2H), 2.43 (s, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0468】
(実施例181a)
4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9)、2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド181a
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還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(210mg、0.60mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(346mg、0.90mmol)、Pd(dppf)Cl(30mg、0.030mmol)、KPO(270mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(180mg、1.2mmol)、水(6滴)、及びアセトニトリル(40mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、181a(300mg、88%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]569.3。
【0469】
(実施例181)
3−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン181
181a(300mg、0.50mmol)及びNaBH(60mg、1.5mmol)のメタノール(20mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、181(100mg、35%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 571.2. 1H NMR (500 MHz, CHCl3) δ 8.64 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.00 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 5.70 (s, 1H), 4.45-4.43 (m, 2H), 4.32 (bs, 1H), 4.11-4.09 (m, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.63 (s, 2H), 2.99-2.97 (m, 2H), 2.93-2.91 (m, 2H), 2.88-2.86 (m, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.00-1.98 (m, 4H).
【0470】
(実施例182a)
4−{1−メチル−6−オキソ−5−[(ピリミジン−4−イル)アミノ]−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド182a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(345mg、1.0mmol)、1−メチル−3−(ピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン143a(328mg、1.0mmol)、Pd(dppf)Cl(82mg、0.10mmol)、酢酸ナトリウム(162mg、2.0mmol)、KPO(424mg、2.0mmol)及びアセトニトリル/水(20/1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、182aを黄色固体として得た(156mg、30%)。MS−ESI:[M+H]512.1。
【0471】
(実施例182)
3−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン182
182a(140mg、0.27mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、室温で水素化ホウ素ナトリウム(31mg、0.82mmol)を加えた。反応混合物を20分間撹拌し、水(1mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、得られた残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、182を白色固体として得た(60mg、43%)。MS-ESI: [M+H]+ 514.2. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.89 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.70 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.89 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 4.44-4.42 (m, 3H), 3.75 (s, 3H), 2.99-2.98 (m, 2H), 2.88-2.87 (m, 2H), 2.03-1.98 (m, 4H).
【0472】
(実施例183a)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−6−オキソ−5−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド183a
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還流冷却器を装着した100mLのフラスコに、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(297mg、0.57mmol)、1−メチル−3−(ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン178b(186mg、0.57mmol)、酢酸ナトリウム(90mg、1.1mmol)、KPO(234mg、1.1mmol)、PdCl(dppf)(50mg、0.057mmol)、アセトニトリル(25mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを窒素雰囲気下100℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、183a(178mg、61%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]513.3。
【0473】
(実施例183)
10−フルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−6−オキソ−5−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン183
183a(160mg、0.31mmol)及びNaBH(59mg、1.55mmol)のメタノール(20mL)中混合物を、20℃で2時間撹拌した。次いで反応物を水でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、183(42mg、26%)を灰白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 515.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.74 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.18-8.17 (m, 1H), 7.61-7.58 (m, 1H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.81-6.79 (m, 1H), 4.95 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.49-4.40 (m, 2H), 4.22-4.14 (m, 2H), 4.10-4.05 (m, 1H), 3.87-3.85 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.64-2.60 (m, 1H), 2.57-2.53 (m, 1H), 2.43-2.41 (m, 2H), 1.81-1.75 (m, 2H), 1.71-1.67 (m, 2H).
【0474】
(実施例184a)
1−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン184a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン162a(600mg、2.1mmol)、Pin(2540mg、10mmol)、Pd(dba)(100mg、0.11mmol)、X−phos(100mg、0.25mmol)、酢酸カリウム(600mg、6.1mmol)及びジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を石油エーテルにより洗浄して、184aを黄色固体として得た(700mg、90%)。MS−ESI:[M+H]329.4
【0475】
(実施例184b)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−6−オキソ−5−[(ピラジン−2−イル)アミノ]−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド184b
還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(100mg、0.30mmol)、184a(170mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl(12mg、0.015mmol)、KPO(130mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(85mg、0.60mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(6滴)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、184b(80mg、54%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]527.2。
【0476】
(実施例184)
6−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピラジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−2,2−ジメチル−2,3,5,6−テトラヒドロ−1H,4H−8−チア−6−アザ−シクロペンタ[a]インデン−7−オン184
184b(80mg、0.15mmol)及びNaBH(18mg、0.45mmol)のメタノール(5mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、184(24mg、35%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 529.3. 1H NMR (500 MHz, CHCl3) δ 8.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.14 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 8.02 (s, 1H), 7.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.86-4.83 (m, 1H), 4.71-4.68 (m, 1H), 4.46-4.41 (m, 1H), 4.32 (t, J = 11.0 Hz, 1H), 3.85-3.81 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 2.99-2.94 (m, 2H), 2.81 (s, 2H), 2.61-2.51 (m, 2H), 1.30 (s, 6H).
【0477】
(実施例185a)
5−ブロモ−3−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1−メチルピラジン−2(1H)−オン185a
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還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−アミン(665mg、5.0mmol)、CsCO(3.26g、10mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(1.86g、7.0mmol)、キサントホス(289mg、0.50mmol)、Pd(dba)(458mg、0.50mmol)及び1、4−ジオキサン(30mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを窒素雰囲気下100℃で16時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、出発物が若干残っていることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液をジクロロメタン(60mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(60/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、185a(700mg、44%)を薄黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]320
【0478】
(実施例185b)
6−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イルアミノ)−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イルボロン酸185b
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、185a(638mg、1.99mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(Pin、2.54mg、10mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(163mg、0.18mmol)、CsCO(1.3g、3.98mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを窒素雰囲気下80℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を石油エーテル(150mL)及び酢酸エチル(15mL)で希釈した。得られた懸濁液を室温で30分間撹拌した。固体を濾取し、ジクロロメタン/メタノール(60/1〜15/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより更に精製して、185b(400mg、70%)を灰白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]286
【0479】
(実施例185c)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(6−{イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イルアミノ}−4−メチル−5−オキソピラジン−2−イル)ピリジン−3−カルバルデヒド185c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、185b(400mg、1.40mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(192mg、0.56mmol)、酢酸カリウム(220mg、2.24mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に30分間吹き込んだ後、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(49mg、0.054mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、80℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×20ml)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1〜10:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、185c(90mg、29%)を薄黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]549
【0480】
(実施例185)
2−{3−ヒドロキシメチル−4−[6−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イルアミノ)−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−ピラジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン185
185c(80mg、0.146mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、NaBH(34mg、0.90mmol)を室温で加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。反応混合物を水(3mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、185(49mg、61%)を薄黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 551. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.67 (s, 1H), 8.57 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.41 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.46 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.42 (s, 1H), 6.59 (s, 1H), 5.04-5.02 (m, 1H), 4.67-4.64 (m, 1H),4.519-4.481 (m, 1H), 4.31-4.20 (m, 3H), 3.88 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.63-2.55 (m, 2H), 2.44-2.42 (m, 2H), 1.23 (s, 6H).
【0481】
(実施例186a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)ピラジン−2(1H)−オン186a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、ピリジン−3−アミン(940mg、10mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(5.4g、20mmol)、i−プロパノール(50mL)及びジ−i−プロピルエチルアミン(10mL)を仕込んだ。混合物を5時間加熱還流した。反応が完結した後、これを室温に冷却した。溶媒を減圧下に除去した。粗製物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、186a(1.4g、50%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]281.6。
【0482】
(実施例186b)
4−メチル−5−オキソ−6−(ピリジン−3−イルアミノ)−4,5−ジヒドロピラジン−2−イルボロン酸186b
還流冷却器を装着した250mLの丸底フラスコに、186a(800mg、2.86mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.18g、8.57mmol)、Pd(dppf)Cl(204mg、0.28mmol)、酢酸カリウム(560mg、5.71mmol)及びジオキサン(60mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを窒素下100℃で3時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させた。残留物固体を石油エーテル(2×30mL)で洗浄して、186b(406mg、58%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]247.3。
【0483】
(実施例186c)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(4−メチル−5−オキソ−6−(ピリジン−3−イルアミノ)−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)ニコチンアルデヒド186c
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、186b(127mg、0.52mmol)、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(180mg、0.52mmol)、NaCO(110mg、1.04mmol)、PdCl(dppf)(38mg、0.052mmol)、DMF(12mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを窒素下50℃で8時間加熱した。次いで反応物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物を30:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、186c(132mg、49%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]514.3。
【0484】
(実施例186)
10−フルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチル−5−オキソ−6−(ピリジン−3−イルアミノ)−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン186
186c(118mg、0.23mmol)のメタノール(15mL)中溶液に、NaBH(27mg、0.70mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、186(33mg、28%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 516.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.78 (s, 1H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.39-8.37 (m, 2H), 8.06-8.04 (m, 2H), 7.76 (s, 1H), 7.59 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.97 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.68-4.65 (m, 1H), 4.51-4.47 (m, 1H), 4.25-4.19 (m, 2H), 4.10-4.05 (m, 1H), 3.91-3.88 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.66-2.60 (m, 1H), 2.57-2.53 (m, 1H), 2.44-2.42 (m, 2H), 1.82-1.75 (m, 2H), 1.71-1.67 (m, 2H).
【0485】
(実施例187a)
(4−(5−(5−(2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート187a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−3−(5−(2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン190e(200mg、1.0当量、0.45mmol)、(2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート113i(345mg、2当量、0.90mmol)、PdCl(dppf)(36mg、0.1当量、0.045mmol)、KPO(191mg、2当量、0.90mmol)、酢酸ナトリウム(74mg、2.0当量、0.90mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(0.1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/エタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、187a(100mg、31%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]707.4。
【0486】
(実施例187)
2−(4−(5−(5−(2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン187
磁気撹拌機を装着した50mLの一口丸底フラスコに、187a(100mg、1当量、0.14mmol)、水酸化リチウム(54mg、10当量、1.4mmol)、i−プロパノール(3mL)、THF(3mL)及び水(2mL)を仕込んだ。混合物を30℃で1時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、187を白色固体として得た(43mg、46%)。MS-ESI: [M+H]+ 665.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51(d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.42-7.40 (m, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.98 (brs, 1H), 4.54 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.46-4.38 (m, 4H), 4.25-3.85 (m, 4H), 3.60 (s, 3H), 3.38-3.35 (m, 1H), 3.03-2.54 (m, 4H), 2.47 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.32-2.12 (m, 4H), 1.79-1.67 (m, 4H), 0.97 (s, 6H).
【0487】
(実施例188a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−6−オキソ−5−[(ピラジン−2−イル)アミノ]−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート188a
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還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン162a(210mg、0.70mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(560mg、1.4mmol)、Pd(dppf)Cl(70mg、0.035mmol)、KPO(320mg、1.4mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(210mg、1.4mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(6滴)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、188a(150mg、40%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]554.2。
【0488】
(実施例188)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピラジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン188
188a(150mg、0.27mmol)及び水酸化リチウム(103mg、2.7mmol)のi−プロパノール/THF(5:3、8mL)及び水(2mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、188(40mg、35%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 512.3. 1H NMR (500 MHz, CHCl3) δ 8.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.15-8.13 (m, 重複, 2H), 8.02-8.00 (m, 2H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.12 (s, 1H), 4.68-4.51 (m, 2H), 4.33-4.29 (m, 1H), 4.18 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.91-3.86 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 2.60-2.58 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0489】
(実施例189a)
tert−ブチル4−(ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート189a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した500mLの一口丸底フラスコに、DMSO(250mL)、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(15.8g、85.0mmol)、2−クロロピラジン(9.7g、85.0mmol)及びCsCO(55.3g、170mmol)を仕込んだ。混合物を60℃で3日間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、189a(13.3g、60%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]265.3
【0490】
(実施例189b)
tert−ブチル4−(5−ブロモピラジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート189b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した500mLの一口丸底フラスコに、アセトニトリル(150mL)、189a(3.0g、8.8mmol)及びN−ブロモスクシンイミド(1.56g、8.8mmol)を仕込んだ。混合物を室温で終夜撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮し、得られた残留物を10:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、189bを黄色固体として得た(2.85g、73.4%)。MS: [M+H]+ 343.3. 1H NMR (500 MHz, (CD3)2CO) δ 8.03 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 3.48-3.46 (m, 4H), 3.42-3.40 (m, 4H), 1.33 (s, 9H).
【0491】
(実施例189c)
tert−ブチル4−(5−(ジフェニルメチレンアミノ)ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート189c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、189b(3.3g、9.6mmol)、ジフェニルメタンイミン(1.74g、9.6mmol)、二酢酸パラジウム(440mg、0.48mmol)、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(598mg、0.96mmol)、CsCO(6.2g、19.2mmol)及び1,4−ジオキサン(80mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を115℃で64時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、189cを黄色固体として得た(3.2g、75%)。MS:[M+H]444.2。
【0492】
(実施例189d)
tert−ブチル4−(5−アミノピラジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート189d
189c(2.5g、5.6mmol)のメタノール(25mL)中溶液に、酢酸ナトリウム(0.56g、6.8mmol)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(0.7g、10mmol)を加えた。反応混合物を0.5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を15:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、189d(1.3g、71%)を得た。MS:[M+H]280.3。
【0493】
(実施例189e)
tert−ブチル4−(5−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート189e
189d(1.1g、3.94mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.1g、3.94mmol)、二酢酸パラジウム(45mg、0.20mmol)、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(245mg、0.39mmol)及びCsCO(2.6g、7.9mmol)の1,4−ジオキサン(150mL)中混合物を、120℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、189e(900mg、54%)を得た。MS:[M+H]465.1。
【0494】
(実施例189f)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン189f
189e(1.0g、2.2mmol)及び4.0M HCl/ジオキサン(60mL)の混合物を、室温で5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、粗製の189fを黄色固体として得(760mg、98%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS:[M+H]395.1。
【0495】
(実施例189g)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン189g
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189f(740mg、2.0mmol)、オキセタン−3−オン(288mg、4.0mmol)、NaBHCN(315mg、5.0mmol)及び塩化亜鉛(680mg、5.0mmol)のメタノール(60mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。次いでこれを水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮して、粗製の189gを黄色固体として得(660mg、78%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS:[M+H]423.1。
【0496】
(実施例189h)
(4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート189h
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、189g(180mg、0.43mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(165mg、0.43mmol)、Pd(dppf)Cl(35mg、0.043mmol)、酢酸ナトリウム(71mg、0.86mmol)、KPO(194mg、0.86mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。この後、反応物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、189hを黄色固体として得た(100mg、34%)。MS−ESI:[M+H]680.3。
【0497】
(実施例189)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン189
189h(90mg、0.13mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、5mL)及び水(0.5mL)中溶液に、室温で水酸化リチウム(126mg、2.9mmol)を加えた。反応混合物を35℃で0.5時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCで精製して、189(60mg、71%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 638.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.82 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 5.04-5.01 (m, 1H), 4.72-4.50 (m, 6H), 4.32-4.30 (m, 1H), 4.15-4.09 (m, 2H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.57-3.49 (m, 5H), 2.61-2.43 (m, 8H), 1.92-1.78 (m, 4H).
【0498】
(実施例190a)
tert−ブチル3,3−ジメチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート190a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−2−ニトロピリジン(5.6g、28.0mmol)、tert−ブチル3,3−ジメチル−4−ピペラジン−1−カルボキシレート(3.0g、14.0mmol)、炭酸セシウム(9.1g、28mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。窒素を得られた溶液に30分間吹き込んだ後、Binap(870mg、1.4mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(1.2g、1.4mmol)を加えた。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、120℃で24時間撹拌した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過し、濾液を酢酸エチル(200mL)と水(50mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、190a(1.27g、27%)を得た。LCMS:[M+H]337.2。
【0499】
(実施例190b)
tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート190b
50mLの丸底フラスコを窒素でパージし、tert−ブチル3,3−ジメチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート190a(1100mg、3.2mmol)、炭素担持10%パラジウム(10%含水、110mg)及びメタノール(20mL)を仕込んだ。次いでこれを排気し、水素ガスを仕込み、室温で5時間撹拌した。水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒を珪藻土濾過剤(セライト(登録商標)、Imerys Minerals California、Inc.)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、190b(950mg、94%)を得た。LCMS:[M+H]307.3
【0500】
(実施例190c)
tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート190c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート190b(950mg、3.1mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1240mg、4.6mmol)、1,4−ジオキサン(30mL)及び炭酸セシウム(2015mg、6.2mmol)を仕込んだ。窒素を得られた溶液に5分間吹き込んだ後、キサントホス(179mg、0.31mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(283mg、0.31mmol)を加えた。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、10時間加熱還流した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(50mL)と水(10mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を4:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、190c(1.21g、79%)を得た。LCMS:[M+H]492.1。
【0501】
(実施例190d)
5−ブロモ−3−(5−(2,2−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン190d
tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート190c(1.19g、1.9mmol)のジクロロメタン(20mL)中溶液に、ジエチルエーテル中3M HCl(15mL)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、190d(900mg、95%)を得た。LCMS:[M+H]392.1。
【0502】
(実施例190e)
5−ブロモ−3−(5−(2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン190e
5−ブロモ−3−(5−(2,2−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−ピリジン−2(1H)−オン190d(900mg、2.3mmol)、オキセタン−3−オン(497mg、6.9mmol)、NaBHCN(435mg、6.9mmol)及び塩化亜鉛(311mg、2.3mmol)のメタノール(30mL)中混合物を、50℃で4時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮した。水(10mL)を残留物に加え、混合物をクロロホルム(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、190e(800mg、78%)を得た。LCMS: [M+H]+ 448.1. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.37-7.34 (m, 1H), 6.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.69-4.61 (m, 4H), 3.60 (s, 3H), 3.50-3.14 (m, 3H), 2.43-2.17 (m, 4H), 1.06 (s, 6H).
【0503】
(実施例190f)
2−(4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン190f
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4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ−[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(1.0g、3.0mmol)のメタノール(30mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(380mg、9.0mmol)を10℃で加えた。反応混合物を30分間撹拌し、水(10mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン(50mL)に溶解した。混合物を水(10mL)で洗浄し、無水NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させて、190fを黄色固体として得た(900mg、90%)。MS−ESI:[M+H]332。
【0504】
(実施例190g)
(4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート190g
2−(4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン190f(900mg、2.7mol)及びトリエチルアミン(900mg、9.0mol)のジクロロメタン(25mL)中混合物に、室温で撹拌しながら塩化アセチル(600mg、6.0mol)を滴下添加した。反応混合物を1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、190gを白色固体として得た(950mg、94%)。MS−ESI:[M+H]374。
【0505】
(実施例190h)
(4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート190h
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート190g(950mg、2.5mmol)、Pin(4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.6g、2.0当量、5mmol)、Pd(dba)(230mg、0.1当量、0.25mmol)、X−phos(232mg、0.2当量、0.50mmol)、酢酸カリウム(735mg、3当量、7.5mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチルで洗浄して、190hを黄色固体として得た(950mg、87%)。MS−ESI:[M+H]383。
【0506】
(実施例190i)
(4−(5−(5−(2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート190i
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−3−(5−(2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン190e(200mg、1.0当量、0.45mmol)、(2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート190h(345mg、2当量、0.90mmol)、PdCl(dppf)(36mg、0.1当量、0.045mmol)、KPO(191mg、2当量、0.90mmol)、酢酸ナトリウム(74mg、2.0当量、0.90mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(0.1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/エタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、190i(100mg、31%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]707.4。
【0507】
(実施例190)
2−[4−[5−[[5−[2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン190
磁気撹拌機を装着した50mLの一口丸底フラスコに、(4−(5−(5−(2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート190i(100mg、1当量、0.14mmol)、水酸化リチウム(54mg、10当量、1.4mmol)、i−プロパノール(3mL)、THF(3mL)及び水(2mL)を仕込んだ。混合物を30℃で1時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、190を白色固体として得た(43mg、46%)。MS-ESI: [M+H]+ 665.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51(d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.42-7.40 (m, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.98 (brs, 1H), 4.54 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.46-4.38 (m, 4H), 4.25-3.85 (m, 4H), 3.60 (s, 3H), 3.38-3.35 (m, 1H), 3.03-2.54 (m, 4H), 2.47 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.32-2.12 (m, 4H), 1.79-1.67 (m, 4H), 0.97 (s, 6H)
【0508】
(実施例191a)
N−tert−ブチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド191a
4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(500g、2.75mol、1.0当量)及び塩化チオニル(655g、5.5mol、2.0当量)の混合物を、還流状態下3時間加熱した。減圧下に蒸留することにより、過剰の塩化チオニルを除去した。残留物をジクロロメタン(1.0L)中に溶解し、混合物の温度を10℃未満に維持するよう撹拌しながら、tert−ブチルアミン(402g、5.5mol、2.0当量)のジクロロメタン(500mL)中溶液を加えた。得られた溶液を25℃で16時間撹拌した。ほとんどの溶媒を減圧下に除去した。残留物を氷浴中で冷却し、2M KOH溶液を撹拌しながらゆっくり導入して、pHを11に調節した。懸濁液を濾過し、固体を採取し、水で3回洗浄し、真空乾固して、191aを白色固体として得た(580g、80%、2ステップで)。MS: [M+H]+ 238. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.02 (s, 1H), 5.77 (s, 1H), 2.65 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 2.47 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 1.74-1.70 (m, 4H), 1.35 (s, 9H).
【0509】
(実施例191c)
N−tert−ブチル−3−(ジアゼニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ−[b]チオフェン−2−カルボキサミド191c
191a(100g、0.42mol、1.0当量)のTHF(500mL)中溶液を、アルゴン保護下−78℃でn−ブチルリチウム(672mL、THF中2.5M、1.68mol、4.0当量)にゆっくり加えた。混合物を2時間撹拌した。N,N−ジメチルホルムアミド(306g、4.2mol、10.0当量)を、温度を−78℃で維持しながら混合物に加えた。更に2.0時間後、反応混合物を−78℃でメタノール(500mL)を加えることによりクエンチした。これを室温で0.50時間撹拌して、191bをインサイチュで得た。次いで80%ヒドラジン水和物水溶液(131g、2.1mol)を加え、混合物を65℃で終夜還流した。有機溶媒を減圧下に除去した。残留物を濾過し、得られた黄色固体を水で洗浄した。固体を真空乾固して191cを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS:[M+H]280。
【0510】
(実施例191d)
8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−(9),2(7),3−トリエン−6−オン191d
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N−tert−ブチル−3−(ジアゼニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド191c(40g、144mmol)のHSO(30%水溶液、3L)中混合物を、105℃で24時間還流した。次いでこれを濾過し、濾液をジクロロメタン(3×1L)で抽出した。合わせた抽出物をNaSOで脱水し、減圧下に蒸発させた。残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、191dを白色固体として得た(9.0g、31%)。MS: [M+H]+ 207.1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.15 (s, 1H), 2.96-2.94 (m, 2H), 2.86-2.84 (m, 2H),1.96-1.94 (m, 4H).
【0511】
(実施例191e)
(3S)−tert−ブチル3−メチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート191e
化合物101gに記載した手順に従い、(3S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(10.0g、50mmol)及び5−ブロモ−2−ニトロピリジン(10.5g、50mmol)を出発物として、191eを黄色固体として得た(8.05g、50%)。MS−ESI:[M+H]323
【0512】
(実施例191f)
(3S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート191f
化合物101hに記載した手順に従い、(3S)−tert−ブチル3−メチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート191e(5.8g、18mmol)を出発物として、191fを茶褐色固体として得た(4.9g、93%)。MS−ESI:[M+H]293
【0513】
(実施例191g)
(3S)−tert−ブチル−4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート191g
化合物101iに記載した手順に従い、(3S)−tert−ブチル−3−メチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート191f(4.0g、13.7mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(5.5g、20.6mmol)を出発物として、191gを黄色固体として得た(5.4g、83%)。MS−ESI:[M+H]478
【0514】
(実施例191h)
(3S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン191h
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化合物101jに記載した手順に従い、(3S)−tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチル−ピペラジン−1−カルボキシレート191g(3.1g、6.5mmol)を出発物として、191hを黄色固体として得た(2.3g、94%)。MS−ESI:[M+H]378。
【0515】
(実施例191i)
(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン191i
(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン191h(40.0g、106mmol)、オキセタン−3−オン(11.4g、159mmol)、NaBHCN(10.0g、159mmol)及び塩化亜鉛(21.3g、159mmol)のメタノール(700mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。混合物を水(100mL)に加え、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、191i(35g、73%)を得た。MS:[M+H]434。
【0516】
(実施例191j)
(3S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(S)−tert−ブチル−4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート191i(1.0g、1.0当量、2.3mmol)、Pin(1.46g、2.50当量、5.75mmol)、Pd(dba)(105mg、0.05当量、0.125mmol)、X−Phos(93mg、0.1当量、0.23mmol)、酢酸カリウム(676mg、3.0当量、6.9mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で4時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチル(80mL)で洗浄して、191jを黄色固体として得た(1.0g、90%)。MS:[M+H]482。
【0517】
(実施例191k)
4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザ−トリシクロ[7.4.0.02,7]トリ−デカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド191k
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還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(168mg、0.35mmol)、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(121mg、0.35mmol)、KPO(148mg、0.70mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(13mg、0.0175mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(95mg、0.70mmol)、水(6滴)、及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(30mL)及び水(30mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、191k(118mg、51%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]665
【0518】
(実施例191)
5−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラ−ジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−2−イル]−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−6−オン191
4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ−[7.4.0.02,7]−トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド191k(118mg、0.18mmol)のメタノール/ジクロロメタン(10/10mL)中溶液に、NaBH(21mg、0.54mmol)を室温で加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(20mL)中に注ぎ入れ、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物固体を逆相分取HPLCにより精製して、191(71mg、60%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 667. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.64 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.48-8.46 (m, 2H), 7.86 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37 (dd, J = 3.0, 9.0 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 4.86-4.85 (m, 1H), 4.58-4.55 (m, 2H), 4.48-4.46 (m, 2H), 4.42-4.40 (m, 2H), 3.65-3.64 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 3.41-3.99 (m, 1H), 3.05-3.04 (m, 1H), 2.97-2.95 (m, 3H), 2.87-2.86 (m, 2H), 2.52-2.51 (m, 1H), 2.34-2.32 (m, 2H), 2.21-2.20 (m, 1H), 1.89-1.87 (m, 4H), 0.94 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0519】
(実施例192a)
メチル1−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート192a
磁気撹拌機を装着した100mLの丸底フラスコを窒素でパージし、無水ジクロロエタン(10mL)及び無水DMF(0.7mL、9.0mmol)を仕込んだ。反応混合物を0℃に冷却し、反応温度を0℃と10℃の間に維持しながら、オキシ塩化リン(0.7mL、7.3mmol)を2分かけて加えた。冷却浴を除去し、反応物を室温で1時間撹拌した。メチル5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート112a(1.0g、5.6mmol)のアセトニトリル(10mL)中溶液を加え、混合物を室温で更に3時間撹拌した。この後、溶媒を減圧下に濃縮し、油状残留物を飽和NaHCO水溶液(20mL)に溶解した。水層を酢酸エチル(3×70mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に蒸発させた。残留物を1:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、192aを白色固体として得た(406mg、33%)。MS: (M+H)+ 208.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.29 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 3.99 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.76 (s, 3H), 2.95 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 1.90-1.85 (m, 2H), 1.78-1.74 (m, 2H).
【0520】
(実施例192b)
7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−4(3H)−オン192b
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100mLの一口丸底フラスコに、ヒドラジニウムヒドロキシド(20mL)、メチル1−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート192a(2.5g、12.0mmol)を仕込んだ。反応混合物を100℃で4時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過して、192bを黄色固体として得た(1.9g、83%)。MS: (M+H)+ 190.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.44 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 4.18 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.96 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 1.98-1.93 (m, 2H), 1.87-1.82 (m, 2H).
【0521】
(実施例192c)
4−クロロ−2−(4−オキソ−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−3(4H)−イル)ニコチンアルデヒド192c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、炭酸カリウム(1.5g、10.6mmol)、7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−4(3H)−オン192b(1.0g、5.3mmol)及び2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド(3.5g、15.9mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、臭化銅(I)(75.0mg、0.53mmol)及びサルコシン(47.0mg、0.53mmol)を加え、反応混合物を95℃で12時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を塩化メチレン(60mL)と水(40mL)との間で分配した。水層を分離し、塩化メチレン(3×70mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を10:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、192cを茶褐色固体として得た(521mg、30%)。MS−ESI:[M+H]329.2。
【0522】
(実施例192d)
(S)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(4−オキソ−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−3(4H)−イル)ニコチンアルデヒド192d
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還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−(4−オキソ−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−3(4H)−イル)ニコチンアルデヒド192c(196mg、0.60mmol)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(290mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(100mg、1.2mmol)、KPO(320mg、1.2mmol)、PdCl(dppf)(50mg、0.060mmol)、アセトニトリル(25mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN保護下100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下に蒸発させた。残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、192d(173mg、44%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]648.4。
【0523】
(実施例192)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−4−オン192
192d(160mg、0.25mmol)のMeOH(20mL)中溶液に、NaBH(28mg、0.75mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌し、減圧下に蒸発させた。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、192(97mg、60%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 650.4. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.65 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.86 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.51 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.25 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 4.66 (s, 1H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.48-4.46 (m, 1H), 4.43-4.41 (m, 1H), 4.33 (s, 2H), 4.25-4.21 (m, 2H), 3.69-3.66 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.42-3.37 (m, 1H), 3.11-3.07 (m, 1H), 3.06-3.04 (m, 2H), 2.97-2.92 (m, 1H), 2.55-2.53 (m, 1H), 2.35-2.29 (m, 2H), 2.19-2.17 (m, 1H), 2.04-1.96 (m, 2H), 1.93-1.85 (m, 2H), 0.93 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0524】
(実施例193a)
メチル2−(ヒドロキシ(ピリジン−2−イル)メチル)アクリレート193a
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250mLの一口丸底フラスコに、クロロホルム(100mL)、ピコリンアルデヒド(10.7g、0.10mol)、アクリル酸メチル(8.60g、0.10mol)及び1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン(0.560g、5.00mmol)を仕込んだ。反応混合物を室温で48時間撹拌した。この後、反応物を減圧下に濃縮し、残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、193aを暗黄色油状物として得た(11.6g、60%)。MS-ESI: (M+H)+ 194.2. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.69-7.66 (m, 1H), 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.22-7.20 (m, 1H), 6.36 (s, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.62 (s, 1H), 4.85 (s, 1H), 3.74 (s, 3H).
【0525】
(実施例193b)
メチルインドリジン−2−カルボキシレート193b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、無水酢酸(80mL)及び193a(6.68g、34.6mmol)を仕込んだ。反応混合物を窒素下4時間加熱還流した。この後、反応物を室温に冷却し、氷(100g)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)との混合物上に注ぎ入れ、1時間撹拌した。得られた溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し、塩化メチレン(3×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を10:1石油エーテル/酢酸エチル(10:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、193bを白色固体として得た(2.1g、35%)。MS-ESI: (M+H)+ 176.2. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.86-7.84 (m, 1H), 7.79 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.36-7.34 (m, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.70-6.66 (m, 1H), 6.55-6.51 (m, 1H), 3.88 (s, 3H).
【0526】
(実施例193c)
メチル5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート193c
250mLの丸底フラスコを窒素でパージし、193b(2.0g、11.4mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、200mg)及びメタノール(50mL)を仕込んだ。これを排気し、水素ガスを仕込み、5atmの水素下室温で8時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、193cを白色固体として得た(1.1g、81%)。MS-ESI: [M+H]+ 180.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.25 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.09 (s, 1H), 3.93 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.66 (s, 3H), 2.67 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.87-1.83 (m, 2H), 1.75-1.70 (m, 2H).
【0527】
(実施例193d)
メチル3−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート193d
磁気撹拌機を装着した100mLの丸底フラスコを窒素でパージし、無水ジクロロエタン(20mL)及び無水DMF(0.70mL、9.0mmol)を仕込んだ。反応温度を0℃と10℃の間に維持しながら、混合物に0℃でオキシ塩化リン(0.70mL、7.3mmol)を2分かけて加えた。冷却浴を除去し、反応物を室温で1時間撹拌した。193c(1.0g、5.6mmol)のアセトニトリル(10mL)中溶液を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。この後、これを減圧下に濃縮した。油状残留物を飽和NaHCO水溶液(20mL)に溶解し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に蒸発させた。残留物を1:5酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、193dを白色固体として得た(703mg、58%)。MS-ESI: (M+H)+ 208.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.14 (s, 1H), 6.40 (s, 1H), 4.27 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.78 (s, 3H), 2.78 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.94-1.85 (m, 2H), 1.78-1.69 (m, 2H).
【0528】
(実施例193e)
6,7,8,9−テトラヒドロピリダジノ[4,5−b]インドリジン−1(2H)−オン193e
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、193d(600mg、2.9mmol)及びヒドラジン水和物(20mL)を仕込んだ。反応混合物を100℃で4時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過して、193eを黄色固体として得た(413mg、75%)。MS-ESI: (M+H)+ 190.1. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.17 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 6.33 (s, 1H), 4.16 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.88 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.00-1.96 (m, 2H), 1.84-1.79 (m, 2H).
【0529】
(実施例193f)
4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピリダジノ[4,5−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド193f
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、193e(800mg、3.6mmol)、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド(2.8g、12.6mmol)及び炭酸カリウム(1.2g、8.4mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、ヨウ化銅(I)(800mg、4.2mmol)及び4,7−ジメトキシ−1,10−フェナントロリン(1.0g、4.2mmol)を加え、反応混合物を90℃で12時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を塩化メチレン(60mL)と水(40mL)との間で分配した。水層を分離し、塩化メチレン(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を1:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、193fを茶褐色固体として得た(513mg、収率37%)。MS−ESI:[M+H]329.1。
【0530】
(実施例193g)
(S)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イル−アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9テトラヒドロ−ピリダジノ[4,5−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド193g
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還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、193f(200mg、0.61mmol)、191j(293mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(98mg、1.2mmol)、KPO(254mg、1.2mmol)、PdCl(dppf)(50mg、0.060mmol)、アセトニトリル(25mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを100℃で3時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を25:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、193g(206mg、53%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]648.3。
【0531】
(実施例193)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロピリダジノ[4,5−b]インドリジン−1−オン193
193g(180mg、0.28mmol)のメタノール(20mL)中溶液に、NaBH(32mg、0.84mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌し、水でクエンチした。次いでこれを減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、193(140mg、78%)を灰白色固体として得た。MS-ESI: [M+H] + 650.4. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.67 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.85 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.52-7.50 (m, 2H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.25 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.49 (s, 1H), 4.72 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.47 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.41 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.33-4.29 (m, 2H), 4.28-4.25 (m, 2H), 3.71-3.65 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.41-3.77 (m, 1H), 3.10-3.08 (m, 1H), 2.98-2.90 (m, 3H), 2.57-2.52 (m, 1H), 2.35-2.30 (m, 2H), 2.18-2.16 (m, 1H), 2.06-2.0 (m, 2H), 1.89-1.82 (m, 2H), 0.93 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0532】
(実施例194a)
1−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン194a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン142a(600mg、2.0mmol)、Pin(2.54g、10mmol)、Pd(dba)(100mg、0.10mmol)、X−phos(100mg、0.20mmol)、酢酸カリウム(600mg、6.0mmol)及びジオキサン(80mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で16時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を石油エーテルで洗浄して、194aを黄色固体として得た(粗生成物)(1.0g、LCMS純度:70%)。MS−ESI:[M+H]329.4。
【0533】
(実施例194b)
4−{1−メチル−6−オキソ−5−[(ピラジン−2−イル)アミノ]−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド194b
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還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(345mg、1.0mmol)、194a(659mg、2.0mmol)、Pd(dppf)Cl(50mg、0.050mmol)、KPO(450mg、2.0mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(300mg、2.0mmol)、水(6滴)及び、アセトニトリル(40mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、194b(250mg、49%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]512.3。
【0534】
(実施例194)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−(ピラジン−2−イルアミノ)−3−ピリジル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロベンゾチオフェノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン194
194b(200mg、0.4mmol)及びNaBH(48mg、1.2mmol)のメタノール(20mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。混合物を水(5mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、194(60mg、30%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 514.2. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.78 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.04 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 5 Hz, 1H), 4.44-4.37 (m, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.01-2.99 (m, 2H), 2.88-2.86 (m, 2H), 2.01-1.96 (m, 4H).
【0535】
(実施例195a)
エチル4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート195a
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エチル3−(2−クロロシクロヘキサ−1−エニル)アクリレート(21.4g、100mmol)のDMSO(100mL)中混合物に、アジ化ナトリウム(9.75g、150mmol)を加えた。反応混合物を105℃で4時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を氷水中に注ぎ入れた。得られた沈殿物を濾取して、195a(18.0g、93.3%)を得た。MS−ESI:[M+H]194。
【0536】
(実施例195b)
エチル1−(2,2−ジエトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート195b
NaH(1.44g、60.2mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(30mL)中懸濁液に、195a(5.80g、30.1mmol)を0℃でゆっくり加えた。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌し、続いて2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(11.9g、60.2mmol)を加えた。反応物を70℃で30時間加熱し、水(100mL)でクエンチした。次いで混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相を減圧下に濃縮し、残留物を40:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、195b(4.7g、51%)を得た。MS-ESI: [M-EtOH+H]+ 264. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 6.65 (s, 1H), 4.59 (t, J =5.0 Hz, 1H), 4.17-4.16 (m, 4H), 3.59-3.57 (m, 2H), 3.27-3.26 (m, 2H), 2.61 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.51 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.73-1.71 (m, 2H), 1.63-1.61 (m, 2H), 1.25 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.02 (t, J = 7.0 Hz, 6H).
【0537】
(実施例195c)
1−(2,2−ジエトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸195c
195b(4.7g、15.2mmol)のエタノール(20mL)、テトラヒドロフラン(20mL)及び水(30mL)の混合溶媒中混合物に、水酸化ナトリウム(3.0g、75.0mmol)を加えた。反応物を75℃で2日間加熱し、減圧下に濃縮した。残留物を水に懸濁し、希薄クエン酸水溶液で中和した。混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、合わせた有機相を減圧下に濃縮して、195c(3.32g、78%)を得た。MS−ESI:[M−EtOH+H]236。
【0538】
(実施例195d)
1−(2,2−ジエトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキサミド195d
195c(2.8g、10.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中混合物に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)(5.7g、15.0mmol)、EtN(1.5g、15.0mmol)及びDMAP(128mg、1.0mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。飽和水酸化アンモニウム(30mL)を加え、得られた混合物を更に2時間撹拌した。次いでこれを水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相を減圧下に濃縮し、残留物を石油エーテル/酢酸エチル(6:1〜3:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、195d(2.7g、96%)を得た。MS-ESI: [M-EtOH+H]+ 235. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 7.35 (bs, 1H), 6.70 (bs, 1H), 6.60 (s, 1H), 4.60 (t, J =5.5 Hz, 1H), 4.18 (d, J =4.0 Hz, 2H), 3.57-3.56 (m, 2H), 3.25 (m, 2H), 2.57 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.40 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.71 (t, J =5.0 Hz, 2H), 1.64 (t, J =5.0 Hz, 2H), 1.01 (t, J = 7.0 Hz, 6H).
【0539】
(実施例195e)
6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン195e
195d(2.7g、9.6mmol)及び酢酸(10mL)の混合物を、110℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、炭酸ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相を減圧下に濃縮して、195eを黄色固体として得た(1.6g、88%)。MS-ESI: [M+H]+ 189.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.28 (s, 1H), 7.02 (d, J =5.5 Hz, 1H), 6.63 (s, 1H),, 6.52 (pt, J =5.5 Hz,1H), 2.66 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.57 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.83-1.82 (m, 2H), 1.73-1.72 (m, 2H).
【0540】
(実施例195f)
4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド195f
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(503mg、2.28mmol)、195e(142mg、0.76mmol)、炭酸セシウム(490mg、1.5mmol)、CuI(143mg、0.76mmol)及び4,7−ジメトキシ−1,10−フェナントロリン(127mg、0.52mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を80℃で10時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液をブラインで洗浄し、減圧下に濃縮した。得られた残留物を1:4酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、195f(160mg、65%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]328。
【0541】
(実施例195g)
2−(3−(ホルミル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン195g
還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、195f(130mg、0.40mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(154mg、0.40mmol)、Pd(dppf)Cl(29mg、0.040mmol)、KPO(170mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム(66mg、0.80mmol)、水(6滴)、及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、195gを黄色固体として得た(120mg、54%)。MS−ESI:[M+H]551.2
【0542】
(実施例195)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン195
195g(120mg、0.22mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(25mg、0.66mmol)を加えた。反応混合物を30分間撹拌した。次いでこれを水(1.0mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、195(70mg、58%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 553.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 6.97 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.70 (s, 1H), 5.08-5.06 (m, 1H), 4.51-4.49 (m, 1H), 4.36-4.34 (m, 1H), 4.14-4.05 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.62-3.60 (m, 2H), 2.91-2.89 (m, 2H), 2.75-2.70 (m, 4H), 2.49 (s, 3H), 1.97-1.95 (m, 2H), 1.86-1.84 (m, 2H).
【0543】
(実施例196a)
2−シクロプロピルピリミジン−4−アミン196a
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シクロプロピルカルバミジン塩酸塩(1.0g、8.3mmol)をエタノール(25mL)及びトリエチルアミン(1.26g、12.5mmol)に溶解し、続いて2−クロロアクリロ−ニトリル(870mg、10mmol)を加えた。得られたオレンジ黄色溶液を1時間還流した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残留物を逆相Combiflashにより精製して、196a(300mg、27%)を薄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]136
【0544】
(実施例196b)
5−ブロモ−3−(2−シクロプロピルピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン196b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、196a(300mg、2.22mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(593mg、2.22mmol)及び炭酸セシウム(1.45g、4.44mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(127mg、0.22mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(100mg、0.11mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×50mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮し、残留物をアセトニトリル(5mL)で洗浄して、196b(420mg、59%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]321
【0545】
(実施例196c)
3−(2−シクロプロピルピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン196c
磁気撹拌機及び冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、196b(380mg、1.2mmol)、Pin(1.5g、5.9mmol)、Pd(dba)(55mg、0.060mmol)、X−phos(57mg、0.060mmol)、酢酸カリウム(350mg、3.6mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、60℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を石油エーテルで洗浄して、196c(410mg、94%)を黄色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS−ESI:[M+H]369
【0546】
(実施例196d)
4−{5−[(2−シクロプロピルピリジン−4−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド196d
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、196c(258mg、0.70mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(240mg、0.70mmol)、KPO(297mg、1.4mmol)、酢酸ナトリウム(190mg、1.4mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(29mg、0.035mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(20mL)及び水(20mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、196d(220mg、57%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]549
【0547】
(実施例196)
3−[4−[5−[(2−シクロプロピルピリミジン−4−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン196
196d(200mg、0.36mmol)のメタノール/ジクロロメタン(5/5mL)中溶液に、NaBH(42mg、1.1mmol)を室温で加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。混合物を減圧下に濃縮し、水(10mL)を残留物に加えた。次いでこれをジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、196(135mg、68%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 551. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.52 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.22-5.19 (m, 1H), 4.72-4.69 (m, 1H), 4.56-4.54 (m, 1H), 4.31 (t, J = 11.0 Hz, 1H), 4.17 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 3.94-3.91 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 2.58 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.53 (s, 2H), 2.18-2.13 (m, 1H), 1.29 (s, 6H), 1.16-1.13 (m, 1H), 1.06-0.95 (m, 3H).
【0548】
(実施例197a)
tert−ブチル4−(5−ニトロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート197a
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2−ブロモ−5−ニトロピリジン(5.0g、24.6mmol)、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(13.8g、74.2mmol)、アセトニトリル(150mL)の混合物を、還流状態で2.5時間撹拌した。反応が完結した後、溶媒を減圧下に除去して、197aを黄色固体として得た(4.1g、54%)。MS−ESI:[M+H]309。
【0549】
(実施例197b)
tert−ブチル4−(5−アミノピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート197b
250mLの丸底フラスコを窒素でパージし、197a(4.0g、13.0mmol)、炭素担持10%パラジウム(10%含水、500mg)及びメタノール(130mL)を仕込んだ。フラスコを排気し、水素ガスを仕込み、室温で15時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコに仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、197b(3.3g、91%)を得た。MS−ESI:[M+H]279
【0550】
(実施例197c)
tert−ブチル4−(5−(6−ブロモ−4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート197c
197b(500mg、1.8mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(530mg、2.0mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.5mL、0.90mmol)及びプロパン−2−オール(20mL)の混合物を、100℃で15時間撹拌した。反応が完結した後、溶媒を減圧下に除去して、197cを茶褐色固体として得た(375mg、45%)。MS−ESI:[M+H]465。
【0551】
(実施例197d)
5−ブロモ−1−メチル−3−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルアミノ)−ピラジン−2(1H)−オン197d
197c(500mg、1.08mmol)のジクロロメタン(10mL)中溶液に、4.0M HCl/ジオキサン(10mL)を加えた。反応混合物を室温で5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、197d(358mg、91%)を得た。MS−ESI:[M+H]365。
【0552】
(実施例197e)
5−ブロモ−1−メチル−3−(6−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルアミノ)ピラジン−2(1H)−オン197e
197d(0.75g、2.1mmol)、オキセタン−3−オン(0.24mL、4.2mmol)、NaBHCN(0.32g、5.1mmol)及び塩化亜鉛/ジエチルエーテル(5.1mL、5.1mmol)のメタノール(30mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。固体を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を10:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、197e(550mg、64%)を得た。MS−ESI:[M+H]421。
【0553】
(実施例197f)
(4−(4−メチル−6−(6−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルアミノ)−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート197f
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還流冷却器を装着した丸底フラスコに、197e(200mg、0.48mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(364mg、0.95mmol)、PdCl(dppf)(40mg、0.049mmol)、KPO3HO(250mg、0.95mmol)、酢酸ナトリウム(80mg、0.95mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を80℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、197fを赤色固体として得た(230mg、70%)。MS−ESI:[M+H]680
【0554】
(実施例197)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[4−メチル−6−[[6−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ピリジル]アミノ]−5−オキソ−ピラジン−2−イル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン197
197f(200mg、0.30mmol)及び水酸化リチウム(70mg、3.0mmol)のTHF(9mL)、i−プロパノール(6mL)、及び水(1mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、水(4mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(2×10mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、197(59mg、30%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 638. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.30 (s, 1 H), 8.70 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 8.49 (d, J = 5.5 Hz, 1 H), 8.14-8.11 (m, 1 H), 7.59 (s, 1 H), 7.55 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 6.82 (d, J = 9.5 Hz, 1 H), 6.58 (s, 1 H), 4.93 (t, J = 5.5 Hz, 1 H), 4.60-4.54 (m, 3 H), 4.48-4.42 (m, 3 H), 4.26-4.08 (m, 3 H), 3.86 (d, J = 12.0 Hz, 1 H), 3.54 (s, 3 H), 3.44-3.40 (m, 重複, 5 H), 2.66-2.53 (m, 2 H), 2.46-2.47 (m, 2 H), 2.35-2.33 (m, 4 H), 1.80-1.68 (m, 4 H).
【0555】
(実施例198a)
4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(4−オキソ−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−3(4H)−イル)ニコチンアルデヒド198a
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還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−(4−オキソ−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−3(4H)−イル)ニコチンアルデヒド192c(118mg、0.36mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル−アミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(171mg、0.36mmol)、NaCO(78mg、0.72mmol)、Pd(dppf)Cl(30mg、0.036mmol)、DMF(10mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN保護下50℃で10時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、減圧下に蒸発させた。残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、198a(93mg、40%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]634.3。
【0556】
(実施例198)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−4−オン198
198a(80mg、0.13mmol)のメタノール(4mL)中溶液に、NaBH(14mg、0.39mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。次いでこれを減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、198(38mg、43%)を灰白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 636.4. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.88 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.39-7.36 (m, 1H), 7.25-7.23 (m, 1H), 4.67 (bs, 1H), 4.55 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 4.46 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.33-4.31 (m, 2H), 4.26-4.20 (m, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.46-3.41 (m, 1H), 3.09-3.03 (m, 6H), 2.39-2.37 (m, 4H), 2.04-1.96 (m, 2H), 1.93-1.86 (m, 2H).
【0557】
(実施例199a)
イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−アミン199a
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ピリミジン−2,4−ジアミン(3.0g、0.027mol)のエタノール(90mL)及びNaHCO水溶液(2M、20mL)中溶液に、2−クロロアセトアルデヒド(4.3g、0.055mol)を加えた。混合物を70℃で終夜撹拌した。TLCは、出発物が消失していることを示した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を1:5石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、199aを白色固体として得た(2.2g、60%)。MS:[M+H]135.1。
【0558】
(実施例199b)
5−ブロモ−3−(イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン199b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの丸底フラスコに、199a(2.2g、16.4mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(8.77g、32.8mmol)、Pddba(1.5g、1.64mmol)、キサントホス(1.88g、3.28mmol)、CsCO(10.7g.32.8mmol)及び1,4−ジオキサン(150mL)を仕込んだ。系を排気し、次いでNで再充填した。次いでこれを3時間加熱還流した。反応が完結した後、混合物を濾別し、固体をメタノール(60mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、199bを薄緑色固体として得た(1.63g、31%)。MS:[M+H]320.1
【0559】
(実施例199c)
10−[4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン199c
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磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(9.0g、26.1mmol、1.0当量)、メタノール(50mL)、ジクロロメタン(30mL)及びNaBH(5.95g、156.6mmol、5.0当量)を0℃で仕込んだ。反応混合物を1時間撹拌した。反応が完結した後、反応物を水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を1:4酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、199cを白色固体として得た(7.0g、77%)。MS−ESI:[M+H]345.9。
【0560】
(実施例199d)
(4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ−[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート199d
磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコに、199c(7.0g、20.2mmol、1.0当量)、トリエチルアミン(4.08g、40.4mmol、2.0当量)及びTHF(50mL)を仕込んだ。混合物に、塩化アセチル(2.36g、30.3mmol、1.5当量)のTHF(20mL)中溶液を滴下添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応が完結した後、これを氷水でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。得られた残留物を1:8酢酸エチル/石油で洗浄して、199dを白色固体として得た(5.9g、76%)。MS−ESI:[M+H]388.3。
【0561】
(実施例199e)
{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、199d(4.5g、1.0当量、11.6mmol)、Pin(7.38g、2.5当量、29.0mmol)、PdCl(dppf)(473mg、0.05当量、0.58mmol)、x−phos(470mg、0.1当量、1.16mmol)、酢酸カリウム(3.41g、3.0当量、34.8mmol)及びジオキサン(100mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で4時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、粗製の199eを赤茶褐色液体として得た(4.0g、純度:65%)。MS−ESI:[M+H]398.3。
【0562】
(実施例199f)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[5−({イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート199f
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、199b(500mg、1.5mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリ−シクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(1200mg、3.0mmol)、Pd(dppf)Cl(65mg、0.075mmol)、KPO(650mg、3.0mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(420mg、3.0mmol)、水(6滴)、及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、199f(240mg、40%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]593.4。
【0563】
(実施例199)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−(イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン199
199f(180mg、0.30mmol)及び水酸化リチウム(130mg、3.0mmol)のi−プロパノール/THF(5:3、8mL)及び水(2mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水(3mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、199(40mg、30%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 551.3. 1H NMR (500 MHz, CHCl3) δ 9.09 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.13 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.47 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.10 (s, 1H), 4.67-4.50 (m, 2H), 4.32-4.18 (m, 3H), 3.93-3.88 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 2.60-2.58 (m, 2H), 2.52 (s, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0564】
(実施例200a)
tert−ブチル4−(6−ニトロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート200a
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5−ブロモ−2−ニトロピリジン(2.0g、9.7mmol)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(3.0g、9.7mmol)、Pd(dppf)Cl(792mg、0.97mmol)、KPO.3HO(5.2g、19.4mmol)及び酢酸ナトリウム(1.59g、19.4mmol)のアセトニトリル(100mL)及び水(5mL)中混合物を排気し、次いでNで再充填した。反応混合物を80℃で6時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を1:5酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、200aを黄色固体として得た(2.2g、74%)。
【0565】
(実施例200b)
tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート200b
500mLの丸底フラスコを窒素でパージし、200a(2.5g、8.2mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、300mg)及びメタノール(80mL)を仕込んだ。フラスコを排気し、水素ガスを仕込み、水素雰囲気下室温で12時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコに仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、200b(1.8g、78%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]278.1
【0566】
(実施例200c)
tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート200c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、200b(2.0g、7.2mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.9g、7.2mmol)、炭酸セシウム(4.7g、14.4mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(418mg、0.72mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(661mg、0.72mmol)を加えた。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で6時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(120mL)と水(60mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を1:4酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、200c(2.0g、61%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]463.2
【0567】
(実施例200d)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン200d
200c(1.0g、2.3mmol)及び4M HCl/ジオキサン(10mL)の混合物を、室温で4時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水酸化ナトリウム水溶液で塩基性化し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮して、200d(650mg、84%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]363.0
【0568】
(実施例200e)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−(オキセタン−3−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン200e
200d(500mg、1.4mmol)、オキセタン−3−オン(298mg、4.2mmol)、NaBHCN(261mg、4.2mmol)及びエトキシエタン中1mol/L塩化亜鉛(4mL、4.2mmol)のメタノール(20mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。水(20mL)を反応物に加え、得られた混合物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を10:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、200e(450mg、78%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]419.1
【0569】
(実施例200f)
(4−(1−メチル−5−(5−(1−(オキセタン−3−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート200f
還流冷却器を装着した丸底フラスコに、200e(300mg、0.72mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(414mg、1.08mmol)、PdCl(dppf)(57mg、0.070mmol)、KPO3HO(560mg、2.16mmol)、酢酸ナトリウム(177mg、2.16mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を80℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、200fを赤色固体として得た(324mg、68%)。MS−ESI:[M+H]676.2
【0570】
(実施例200)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[1−(オキセタン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−4−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン200
200f(260mg、0.39mmol)及び水酸化リチウム(92.4mg、3.85mmol)のTHF(9mL)、イソプロパノール(6mL)及び水(1mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、水(4mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(2×10mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、200(53.1mg、20%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 634.2. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.76 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 8.74 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.5 Hz, 1 H), 8.24 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 7.73-7.71 (m, 1 H), 7.54 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 7.30 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 6.58 (s, 1 H), 6.11 (s, 1 H), 4.97 (s, 1 H), 4.57 (t, J = 6.5 Hz, 2 H), 4.38-4.49 (m, 4 H), 4.08-4.26 (m, 3 H), 3.86 (d, J = 12.0 Hz, 1 H), 3.61 (s, 3 H), 3.54-3.45 (m, 1 H), 2.95 (s, 2 H), 2.68-2.54 (m, 2 H), 2.48-2.46 (m, 重複, 6 H),1.83-1.75 (m, 2 H), 1.73-1.65 (m, 2 H).
【0571】
(実施例201a)
5−ブロモ−3−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1−メチルピラジン−2(1H)−オン201a
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還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−アミン(665mg、5.0mmol)、CsCO(3.26g、10mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(1.86g、7.0mmol)、キサントホス(289mg、0.50mmol)、Pd(dba)(458mg、0.50mmol)及び1、4−ジオキサン(30mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを窒素雰囲気下100℃で16時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、出発物が若干残っていることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液をジクロロメタン(60mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(60/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、201a(700mg、44%)を薄黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]320
【0572】
(実施例201b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[6−({イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}アミノ)−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート201b
還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、201a(64mg、0.20mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(160mg、0.40mmol)、Pd(dppf)Cl(10mg、0.012mmol)、KPO(100mg、0.39mmol)、NaOAc・3HO(60mg、0.44mmol)、水(6滴)及びアセトニトリル(5mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、201b(40mg、34%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]593.2。
【0573】
(実施例201)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[6−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチル−5−オキソ−ピラジン−2−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン201
201b(40mg、0.067mmol)及び水酸化リチウム(25mg、0.60mmol)のi−プロパノール/THF(3:2、5mL)及び水(1mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、201(10mg、30%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 551.3. 1H NMR (500 MHz, CHCl3) δ 9.58 (s, 1H), 8.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.73 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.63-7.61 (m, 2H), 7.55 (s, 1H), 7.13-7.11 (m, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.19-5.17 (m, 1H), 4.77-4.75 (m, 1H), 4.57-4.42 (m, 2H), 4.20-4.17 (m, 2H), 3.92-3.90 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 2.60-2.53 (m, 4H), 1.29 (s, 6H).
【0574】
(実施例202a)
4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(4−オキソ−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−3(4H)−イル)ニコチンアルデヒド202a
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還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−(4−オキソ−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−3(4H)−イル)ニコチンアルデヒド192c(200mg、0.60mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(230mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(100mg、1.2mmol)、KPO(320mg、1.2mmol)、PdCl(dppf)(50mg、0.060mmol)、アセトニトリル(25mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN保護下100℃で3時間加熱した。反応物を室温に冷却し、減圧下に蒸発させた。残留物を25:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、202a(205mg、62%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]552.3。
【0575】
(実施例202)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−4−オン202
202a(180mg、0.33mmol)のメタノール(25mL)中溶液に、NaBH(37mg、0.99mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌し、水でクエンチした。次いでこれを減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、202(120mg、66%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 554.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.07 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.45 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.65 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.34-4.32 (m, 2H), 4.26-4.20 (m, 2H), 3.93-3.91 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.49 (s, 2H), 3.06-3.04 (m, 2H), 2.79-2.77 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 2.04-1.96 (m, 2H), 1.93-1.86 (m, 2H).
【0576】
(実施例203a)
5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−アミン203a
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1−メチル−4−ピペリドン(11.3g、100mmol)の2−プロパノール(80mL)中溶液を、50℃に加熱した。溶液に、シアナミド(4.2g、100mmol)の2−プロパノール(25mL)中溶液及び硫黄粉末(3.2g、100mmol)を順次加えた。触媒量のピロリジン(1.3mL)を加えた後、得られた混合物を50℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、終夜撹拌した。次いでこれを氷水浴中10℃に又はこれ未満に冷却し、同じ温度で1時間撹拌した。沈殿した結晶を濾取し、2−プロパノール(20mL)で洗浄した。含水の結晶を真空乾固して、203a(10g、59%)を得た。MS: [M+H]+ 170. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 6.70 (s, 2H), 3.31 (s, 2H), 2.61 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.45 (m, 2H), 2.33 (s, 3H).
【0577】
(実施例203b)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン203b
191gに記載した手順に従い、203a(4.0g、23.5mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(3.0g、17.8mmol)を出発物として、203bを黄色固体として得た(2.8g、44%)。MS:[M+H]357。
【0578】
(実施例203c)
10−[3−(アセトキシメチル)−4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−2−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン203c
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、203b(178mg、0.50mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(200mg、0.50mmol)、KPO(212mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(21mg、0.025mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン(20mL)及び水(10mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、203c(135mg、43%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]584
【0579】
(実施例203)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン203
203c(140g、0.22mmol)のTHF/i−プロパノール/水(5/2/2mL)中溶液に、LiOH(54mg、2.2mmol)を室温で加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を減圧下に濃縮し、水(3mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、203(85mg、66%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 586. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.50 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.95 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.11-5.09 (m, 1H), 4.67-4.64 (m, 1H), 4.52 (bs, 1H), 4.30-4.28 (m, 1H), 4.16 (d, J = 4.5 Hz, 2H), 3.89-3.86 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.60 (s, 2H), 2.84-2.81 (m, 4H), 2.58 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 2.53 (s, 3H), 2.52 (s, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0580】
(実施例204a)
4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピリダジノ[4,5−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド204a
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還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピリダジノ[4,5−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド193f(200mg、0.60mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(230mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(100mg、1.2mmol)、KPO(320mg、1.2mmol)、PdCl(dppf)(50mg、0.060mmol)、アセトニトリル(25mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、204a(185mg、55%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]552.3。
【0581】
(実施例204)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロピリダジノ[4,5−b]インドリジン−1−オン204
204a(160mg、0.29mmol)のメタノール(20mL)中溶液に、NaBH(33.0mg、0.87mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌し、水でクエンチした。次いでこれを減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、204(120mg、75%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H] + 554.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.55 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.09 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.49 (s, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.73 (bs, 1H), 4.30 (s, 2H), 4.27-4.25 (m, 2H), 3.93-3.91 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.49 (s, 2H), 2.95-2.93 (m, 2H), 2.78-2.76 (m, 2H), 2.34 (s, 3H), 2.04-1.99 (m, 2H), 1.88-1.83 (m, 2H).
【0582】
(実施例205a)
2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン205a
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磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコに、THF(35mL)中の1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール125c(3.0g、9.64mmol)及びアンモニア水溶液(135mL、25〜28%)を仕込んだ。混合物を窒素下室温で72時間撹拌した。次いで反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル(100mL)と水(100mL)との間で分配した。水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を10%炭酸カリウム(2×100mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、205aを黄色固体として得た(1.23g、76%)。MS:[M+H]169
【0583】
(実施例205b)
tert−ブチル2−ニトロ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボキシレート205b
205a(504mg、3.0mmol)のTHF(20mL)中溶液に、(Boc)O(785mg、3.60mmol)及びDMAP(74mg、0.60mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、205bを白色固体として得た(750mg、80%)。MS−ESI:[M+H]269.3
【0584】
(実施例205c)
tert−ブチル2−アミノ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボキシレート205c
100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、205b(0.75g、2.80mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、280mg)及びメタノール(30mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で2時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、205c(524mg、79%)を得た。MS−ESI:[M+H]239.1
【0585】
(実施例205d)
tert−ブチル2−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボキシレート205d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、205c(524mg、2.2mmol)、Pd(dba)(201mg、0.22mmol)、キサントホス(254mg、0.44mmol)、炭酸セシウム(1434mg、4.4mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で4時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、205d(600mg、70%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]424.2
【0586】
(実施例205e)
tert−ブチル2−(5−(3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イル)−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボキシレート205e
磁気撹拌機を装着した密封管に、205d(213mg、0.50mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(192mg、0.50mmol)、Pd(dppf)Cl(41mg、0.050mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、KPO(212mg、1.0mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、205e(280mg、82%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]683.3
【0587】
(実施例205f)
(4−(1−メチル−6−オキソ−5−(4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート205f
205e(280mg、0.41mmol)、4.0M HCl/ジオキサン(4mL)及びジクロロメタン(4mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、205fを黄色固体として得(165mg、66%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]583.3。
【0588】
(実施例205)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−(4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン205
205f(165mg、0.28mmol)及び水酸化リチウム(67mg、2.80mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、水(4mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、205(70mg、46%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 541.2. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 5.70 (s, 1H), 5.01 (s, 1H), 4.64-4.61 (m, 1H), 4.50 (s, 1H), 4.34 (s, 1H), 4.16-3.99 (m, 6H), 3.89-3.87 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.30 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.63-2.57 (m, 4H), 1.92-1.89 (m, 2H), 1.80-1.78 (m, 3H).
【0589】
(実施例206a)
tert−ブチル3−ヨードアゼチジン−1−カルボキシレート206a
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tert−ブチル3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボキシレート(3.5g、0.020mol)のトルエン(200mL)中溶液を、イミダゾール(4.08g、0.060mol)、トリフェニルホスフィン(0.60g、0.040mol)及びヨウ素(7.62g、0.030mol)で処理した。混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、飽和NaHCO溶液(30mL)中に注ぎ入れた。過剰のトリフェニルホスフィンを、ヨウ素の色が有機層に残るまでヨウ素を加えることにより分解した。混合物を5%NaSO溶液で洗浄し、NaSOで脱水し、真空で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、206a(5.31g、93%)を得た。MS−ESI:[M+H]284。
【0590】
(実施例206b)
tert−ブチル3−(6−ニトロピリジン−3−イルオキシ)アゼチジン−1−カルボキシレート206b
206a(2.24g、7.9mmol)、6−ニトロピリジン−3−オール(1.0g、7.2mmol)及びCsCO(2.6g、7.9mmol)のDMF(8mL)中混合物を、密封管中125℃で終夜加熱した。固体を濾過し、酢酸エチル(2×20mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空で蒸発させ、残留物を逆相Combiflash上で精製して、206b(1.25g、59%)を得た。MS−ESI:[M+H]296。
【0591】
(実施例206c)
tert−ブチル3−(6−アミノピリジン−3−イルオキシ)アゼチジン−1−カルボキシレート206c
100mLのパール水素化ボトルを窒素でパージし、206b(1.07g、3.6mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、0.30g)及びメタノール(60mL)を仕込んだ。ボトルを排気し、25psi圧となるよう水素ガスを仕込み、パール水素化装置上で2時間振盪した。次いで水素を排気し、窒素をボトルに仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、206c(0.95g、99%)を得た。MS−ESI:[M+H]266。
【0592】
(実施例206d)
tert−ブチル3−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)アゼチジン−1−カルボキシレート206d
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、206c(950mg、3.6mmol)、キサントホス(125mg、0.29mmol)、Pddba(260mg、0.29mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.03g、3.9mmol)、CsCO(1.8g、7.2mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。次いでこれを2時間加熱還流した。反応が完結した後、混合物を濾別し、メタノール(100mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空で蒸発させ、残留物を逆相Combiflash上で精製して、206d(1.46g、90%)を得た。MS−ESI:[M+H]451。
【0593】
(実施例206e)
3−(5−(アゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン塩酸塩206e
206d(1.46g、3.2mmol)及びHCl/1,4−ジオキサン(3.2mL、4M、12.8mmol)のメタノール(20mL)中混合物を、80℃で1時間加熱した。次いで混合物を減圧下に濃縮して、206e(1.24g、99%)を得た。MS−ESI:[M+H]351。
【0594】
(実施例206f)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−メチルアゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン206f
206e(1.24g、3.2mmol)、37%ホルムアルデヒド水溶液(15mL)、酢酸(1mL)及びNaBH(OAc)(1.36g、6.4mmol)のメタノール(10mL)中混合物を、室温で4時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相Combiflash上で精製して、206f(940mg、80%)を得た。MS−ESI:[M+H]365。
【0595】
(実施例206g)
(4−(1−メチル−5−(5−(1−メチルアゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート206g
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)中の206f(108mg、0.30mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(115mg、0.30mmol)、Pd(dppf)Cl(15mg、0.015mmol)、KPO(135mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(90mg、0.60mmol)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、206g(90mg、52%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]624.2。
【0596】
(実施例206)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)オキシ−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン206
206g(93.6mg、0.15mmol)及び水酸化リチウム(65mg、1.5mmol)のTHF/i−プロパノール(5:3、8mL)及び水(2mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、水(3mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、206(35mg、42%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 582.3. 1H NMR (500 MHz, CHCl3) δ 8.62 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.76 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.12-7.10 (m, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.81-6.80 (m, 1H), 5.07-5.04 (m, 1H), 4.77 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.64-4.62 (m, 1H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.33-4.30 (m, 1H), 4.16-4.10 (m, 2H), 3.97-3.88 (m, 3H), 3.72 (s, 3H), 3.25-3.24 (m, 2H), 2.63-2.57 (m, 4H), 2.51 (s, 3H), 1.93-1.91 (m, 2H), 1.80-1.79 (m, 2H).
【0597】
(実施例207a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(1−メチルアゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート207a
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還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−メチルアゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)−ピリジン−2(1H)−オン206f(108mg、0.40mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザ−トリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(240mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl(20mg、0.02mmol)、KPO(180mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(120mg、0.80mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を10:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、207a(100mg、45%)を黄茶褐色固体として得た。LCMS−ESI:[M+H]638.4。
【0598】
(実施例207)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)オキシ−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン207
207a(90mg、0.15mmol)及び水酸化リチウム(65mg、1.5mmol)のTHF/i−プロパノール(5:3、8mL)及び水(2mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、水(4mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、207(30mg、38%)を白色固体として得た。LCMS: [M+H]+ 596.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.61 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.51 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.86-7.83 (m, 2H), 7.77 (d, J=3.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.12-7.10 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.81 (d, J=3.5 Hz, 1H), 5.07-5.04 (m, 1H), 4.74-4.64 (m, 2H), 4.52-4.51 (m, 1H), 4.34-4.32 (m, 1H), 4.17-4.16 (m, 2H), 3.88-3.87 (m, 3H), 3.72 (s, 3H), 3.17-3.16 (m, 2H), 2.58 (d, J=5.5 Hz, 2H), 2.52 (s, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0599】
(実施例208a)
5−エチル−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン208a
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磁気撹拌機を装着した150mLの一口丸底フラスコに、メタノール(60mL)、2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン205a(1.5g、8.9mmol)、ZnCl(2.43g、17.8mmol)、アセトアルデヒド(784mg、17.8mmol)及びNaBHCN(1.12g、17.8mmol)を仕込んだ。混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を40:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、208a(1.4g、81%)を黄色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]197
【0600】
(実施例208b)
5−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン208b
50mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、208a(1.4g、7.1mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、208mg)、メタノール(30mL)及び水素ガスを仕込んだ。混合物を水素雰囲気下室温で2時間撹拌した。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、208b(1.0g、84%)を黄色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]167
【0601】
(実施例208c)
5−ブロモ−3−(5−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン208c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、208b(1.0g、6.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.6g、6.0mmol)、Pd(dba)(274mg、0.30mmol)、キサントホス(347mg、0.60mmol)、炭酸セシウム(3.9g、12.0mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、208c(630mg、29%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]352
【0602】
(実施例208d)
3−(5−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン208d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(20mL)、208c(350mg.0.99mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.31g、4.99mmol)、Pd(dba)(45mg、0.050mmol)、X−phos(58mg、0.10mmol)及び酢酸カリウム(291mg、2.97mmol)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを90℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を石油エーテルで洗浄して、208d(120mg、30%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]400.2
【0603】
(実施例208e)
4−(5−(5−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−ピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド208e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、208d(120mg、0.30mmol)、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド−[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a(99mg、0.30mmol)、PdCl(dppf)(13mg、0.015mmol)、KPO(127mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49mg、0.60mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、208e(95mg、56%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]567.2。
【0604】
(実施例208)
2−[4−[5−[(5−エチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン208
208e(95mg、0.16mmol)のメタノール(10mL)中混合物に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(19mg、0.50mmol)を加えた。反応混合物を30分間撹拌し、水(2.0mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、208(8mg、9%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 569.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.46 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 2.0 Hz, 1H, 7.70 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.30 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.30 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 4.93-4.96 (m, 1H), 4.63-4.61 (m, 1H), 4.42-4.26 (m, 2H), 4.09 (s, 2H), 3.94-3.81 (m, 3H), 3.69-3.68 (m, 重複, 5H), 3.06-2.90 (m, 4H), 2.81 (d, J = 3.0 Hz, 2H), 2.66 (d, J = 3.5 Hz, 2H), 2.04-2.00 (m, 2H), 1.88-1.85 (m, 2H), 1.20 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
【0605】
(実施例209a)
1−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)エタノン209a
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2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン205a(672mg、4.0mmol)のジクロロメタン(20mL)中溶液に、塩化アセチル(936mg、12.0mmol)及びKCO(1104mg、8.0mmol)を加えた。混合物を終夜撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、209aを白色固体として得た(500mg、60%)。MS:[M+H]211.2
【0606】
(実施例209b)
1−(2−アミノ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)エタノン209b
50mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、209a(492mg、2.34mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、234mg)及びメタノール(20mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で2時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、209b(380mg、80%)を得た。MS:[M+H]181.1
【0607】
(実施例209c)
3−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン209c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(481mg、1.8mmol)、209b(270mg、1.5mmol)、1,4−ジオキサン(20mL)、Pd(dba)(137mg、0.15mmol)、キサントホス(173mg、0.30mmol)及び炭酸セシウム(978mg、3.0mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で6時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、209c(540mg、89%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]368.0
【0608】
(実施例209d)
3−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン209d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、209c(365mg、1.0mmol)、Pin(1.26g、5.0mmol)、Pd(dba)(91mg、0.10mmol)、X−phos(92mg、0.20mmol)、AcOK(294mg、3.0mmol)及びジオキサン(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を60℃で16時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を50:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、209dを茶褐色固体として得た(330mg、80%)。MS:[M+H]414.2
【0609】
(実施例209e)
(4−(5−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート209e
磁気撹拌機を装着した密封管に、209d(185mg、0.50mmol)、(4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ−[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート113h(192mg、0.50mmol)、Pd(dppf)Cl(41mg、0.050mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol,)、KPO(212mg、1.0mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、209e(150mg、48%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]625.4
【0610】
(実施例209)
2−[4−[5−[(5−アセチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン209
209e(150mg、0.24mmol)及び水酸化リチウム(58mg、2.4mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、水(4mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、209(75mg、53%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 583.3. 1H NMR (500 MHz, T=80℃, DMSO-d6) δ 8.44 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.93-7.90 (m, 2H), 7.34 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.98 (s, 1H), 4.72-4.63 (m, 3H), 4.45-4.43 (m, 2H), 4.16-4.10 (m, 3H), 3.99-3.86 (m, 重複, 5H), 3.58 (s, 3H), 2.62-2.57 (m, 2H), 2.49-2.47 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.83-1.77 (m, 2H), 1.72-1.68 (m, 2H).
【0611】
(実施例210a)
4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ−[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルボン酸210a
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4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(500mg、1.46mmol)、tert−ブチルアルコール(20mL)及びジクロロメタン(5mL)の混合物に、2−メチル−2−ブテン(3066mg、43.8mmol)を加えた。NaClO(263mg、2.92mmol)及びNaHPO・二水和物(683mg、4.38mmol)の水溶液(8mL)を−10℃で滴下添加し、反応混合物を−10℃で終夜撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル(4×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで脱水し、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、210a(315mg、60%)を淡黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]360.1
【0612】
(実施例210b)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルボン酸210b
還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、210a(400mg、1.1mmol)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(536mg、1.1mmol)、PdCl(dppf)(81mg、0.11mmol)、KPO(466mg、2.2mmol)、酢酸ナトリウム(216mg、2.2mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、210bを黄色固体として得た(306mg、41%)。MS−ESI:[M+H]679.3
【0613】
(実施例210)
2−(7,7−ジメチル−4−オキソ−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−3−イル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]ピリジン−3−カルボキサミド210
25mLの丸底フラスコに、210b(300mg、0.44mmol)、トリエチルアミン(1mL)、DMAP(5mg、0.040mmol)、HATU(250mg、0.66mmol)及びDMF(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで37%アンモニア水溶液(15mL)をゆっくり加え、反応物を室温で更に2.5時間撹拌した。混合物を水20mLで処理し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、210(98mg、33%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 678.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.71 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.84 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.45-7.42 (m, 2H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.24-7.22 (m, 1H), 6.49 (s, 1H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.48-4.47 (m, 1H), 4.43-4.40 (m, 1H), 4.12-4.11 (m, 2H), 4.04-4.00 (m, 2H), 3.67-3.66 (m, 1H), 3.57 (s, 3H), 3.42-3.37 (m, 1H), 3.10-3.08 (m, 1H), 2.97-2.92 (m, 1H), 2.55-2.53 (m, 3H), 2.41 (s, 2H), 2.36-2.29 (m, 2H), 2.21-2.18 (m, 1H), 1.21 (s, 6H), 0.93 (d, J = 6.0 Hz, 3H)
【0614】
(実施例211)
2−(7,7−ジメチル−4−オキソ−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−3−イル)−N−メチル−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]ピリジン−3−カルボキサミド211
丸底フラスコに、2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルボン酸210b(300mg、0.44mmol)、トリエチルアミン(1mL)、DMAP(5mg、0.040mmol)、HATU(250mg、0.66mmol)及びDMF(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いでCHNH(27mg、0.88mmol)をゆっくり加え、反応物を室温で更に2.5時間撹拌した。混合物を水(20mL)で処理し、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、211(106mg、35%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 692.5. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.11-8.08 (m, 1H), 7.86 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.44-7.41 (m, 2H), 7.38-7.35 (m, 1H), 7.24-7.22 (m, 1H), 6.48 (s, 1H), 4.58-4.56 (m, 2H), 4.48-4.46 (m, 1H), 4.43-4.41 (m, 1H), 4.08-4.07 (m, 2H), 3.97-3.94 (m, 2H), 3.66-3.65 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 3.41-3.39 (m, 1H), 3.10-3.08 (m, 1H), 2.97-2.93 (m, 1H), 2.56 (s, 2H), 2.53-2.48 (m, 重複, 4H), 2.37-2.36 (m, 2H), 2.35-2.31 (m, 2H), 2.29-2.19 (m, 1H), 1.21 (s, 6H), 0.93 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0615】
(実施例212a)
{4−[5−({5−アセチル−4H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]−ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート212a
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還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、3−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン209c(185mg、0.50mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(200mg、0.50mmol)、Pd(dppf)Cl(41mg、0.050mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、KPO(212mg、1.0mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、212a(180mg、56%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]639.3
【0616】
(実施例212)
3−[4−[5−[(5−アセチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン212
212a(180mg、0.28mmol)及び水酸化リチウム(67mg、2.8mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、水(4mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、212(70mg、42%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 597.3. 1H NMR (500 MHz, T=80℃, DMSO-d6) δ 8.47 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.37 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.66 (bs, 2H), 4.47 (s, 2H), 4.20-4.18 (m, 3H), 4.00-3.99 (m, 3H), 3.92-3.88 (m, 3H), 3.61 (s, 3H), 2.59 (s, 2H), 2.46 (s, 2H), 2.11 (s, 3H), 1.25 (s, 6H).
【0617】
(実施例213a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン213a
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実施例196に記載した手順に従い、2−メチルピリミジン−4−アミン(2.0g、18.3mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(9.6g、36mmol)を反応させて、213aを黄色固体として得た(2.3g、43.4%)。MS: [M+H]+ 295. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.20 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.26 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.18 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 3.59 (s, 3H), 2.52 (s, 3H).
【0618】
(実施例213b)
1−メチル−3−(2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン213b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、ビス(ピナコラト)ジボロン(689mg、2.61mmol)、1,4−ジオキサン(30mL)、213a(307mg、1.04mmol)、Pd(dba)(47mg、0.050mmol)、X−phos(48mg、0.10mmol)及び酢酸カリウム(305mg、3.12mmol)を仕込んだ。混合物を65℃で6時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させて、213b(300mg、84%)を茶褐色固体として得た。MS:[M+H]342.2
【0619】
(実施例213c)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド213c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(150mg、0.43mmol)、213b(147mg、0.43mmol)、Pd(dppf)Cl(35mg、0.043mmol)、酢酸ナトリウム(71mg、0.86mmol)、KPO(182mg、0.86mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(15mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2.5時間加熱した。室温に冷却した後、反応物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、213cを黄色固体として得た(130mg、57%)。MS−ESI:[M+H]528.2。
【0620】
(実施例213)
10−フルオロ−2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン213
213c(120mg、0.23mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(26mg、0.69mmol)を加えた。反応混合物を20分間撹拌し、水(10mL)でクエンチした。次いでこれをジクロロメタン(3×20mL)で抽出し、合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、213(62mg、44%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 530.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.11 (s, 1H), 8.93 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.96 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.57-4.45 (m, 2H), 4.23-4.18 (m, 2H), 4.08-4.05 (m, 1H), 3.90-3.87 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.64-2.56 (m, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.43-2.42 (m, 2H), 1.78-1.76 (m, 2H), 1.72-1.66 (m, 2H).
【0621】
(実施例214a)
3−ブロモ−5−ヨードピリジン−2−オール214a
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磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、アセトニトリル(50mL)、トリフルオロ酢酸(10mL)、3−ブロモピリジン−2−オール(4.0g、11.56mmol)及びN−ヨードスクシンイミド(5.2g、11.56mmol)を仕込んだ。混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を水(100mL)で希釈し、得られた白色固体を濾取して、214a(6.6g、96%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]300
【0622】
(実施例214b)
3−ブロモ−5−ヨード−1−メチルピリジン−2(1H)−オン214b
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、DMF(50mL)、214a(6.0g、20.0mmol)、ヨードメタン(4.26g、30.0mmol)及びKCO(5.52g、40.0mmol)を仕込んだ。混合物を室温で2時間撹拌し、水(200mL)で希釈した。得られた白色固体を濾取して、214b(5.97g、95%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]314
【0623】
(実施例214c)
[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート214c
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、214b(1.57g、5.0mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(1.98g、5.0mmol)、PdCl(dppf)(205mg、0.25mmol)、KPO(2.12g、10.0mmol)、酢酸ナトリウム(820mg、10.0mmol)、アセトニトリル(45mL)及び水(1mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を30℃で3時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、214c(580mg、22%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 539.2. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.79 (s, 1H), 5.15 (s, 2H), 4.55-4.51 (m, 1H), 4.27-4.25 (m, 1H), 4.15-4.13 (m, 1H), 4.06-4.04 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.86 (s, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0624】
(実施例214d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−6−オキソ−5−({4H,6H,7H−ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール−2−イル}アミノ)−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート214d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(10mL)、214c(150mg、0.28mmol)、Pd(dba)(27mg、0.030mmol)、キサントホス(35mg、0.060mmol)及び炭酸セシウム(183mg、0.56mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で10時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、214d(89mg、52%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]615.2
【0625】
(実施例214)
3−[4−[5−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d]チアゾール−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン214
214d(89mg、0.14mmol)、水酸化リチウム(35mg、1.45mmol)及び水/THF/i−プロパノール(3mL/5mL/5mL)の混合物を、30℃で2時間撹拌した。次いで反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、214(45mg、50%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 573.2. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.01 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.96-4.94 (m, 1H), 4.61 (s, 2H), 4.46-4.43 (m, 2H), 4.22-4.17 (m, 3H), 3.89-3.87 (m, 3H), 3.61 (s, 3H), 2.62-2.57 (m, 4H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0626】
(実施例215a)
3−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−5−{1−メチル−5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド215a
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密封管に、3−ブロモ−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ−[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−ピリジン−4−カルバルデヒド107f(210mg、0.54mmol)、1−メチル−3−(ピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−オン213b(177mg、0.54mmol)、PdCl(dppf)(42mg、0.050mmol)、KPO(210mg、1.0mmol)及び酢酸ナトリウム(85mg、1.0mmol)、アセトニトリル(8mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で4時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、215a(150mg、53%)を得た。MS−ESI:[M+H]524.2。
【0627】
(実施例215)
3−[4−(ヒドロキシメチル)−5−[1−メチル−5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−3−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン215
215a(150mg、0.28mmol)及びNaBH(20mg、0.50mmol)のメタノール(5mL)中混合物を、25℃で0.2時間撹拌した。混合物を水(5mL)によりクエンチし、真空で蒸発させた。残留物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、215(80mg、53%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 526.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.09 (s, 1H), 8.89 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.20 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.61(s, 1H), 7.13 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.52 (s, 1H), 5.19-5.18 (m, 1H), 4.47-4.46 (m, 2H), 4.23-4.20 (m, 3H), 3.95-3.93 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.57 (s, 2H), 2.42 (s, 3H), 2.41 (s, 2H), 1.21 (s, 6H).
【0628】
(実施例216a)
1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン216a
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5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン203b(997mg、2.8mmol)をジオキサン(50mL)に溶解し、続いてビス(ピナコラト)ジボロン(3.0g、12.0mmol)、Pd(dba)(128mg、0.14mmol)、X−phos(134mg、0.28mmol)及び酢酸カリウム(823mg、8.4mmol)を加えた。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を圧力下に濃縮し、残留物を石油エーテル(2×10mL)で洗浄して、216aを黄色固体として得(968mg、86%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]403.2
【0629】
(実施例216b)
4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド216b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(138mg、0.40mmol)、216a(240mg、0.60mmol)、PdCl(dppf)(20mg、0.020mmol)、KPO(180mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(120mg、0.80mmol)、水(6滴)及びアセトニトリル(15mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いで、これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、216bを黄色固体として得た(100mg、45%)。MS−ESI:[M+H]586.2。
【0630】
(実施例216)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロベンゾチオフェノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン216
216b(100mg、0.15mmol)のメタノール(6mL)中溶液に、NaBH(18mg、0.45mmol)を加えた。反応混合物を30℃で1時間撹拌し、ブライン(10mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を減圧下に濃縮した。得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、216を白色固体として得た(40mg、40%)。MS-ESI: [M+H]+ 588.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.68 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.79 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.43-4.39 (m, 3H), 3.73 (s, 3H), 3.57-3.55 (m, 2H), 3.00-2.98 (m, 2H), 2.88-2.86 (m, 2H), 2.82-2.80 (m, 4H), 2.50 (s, 3H), 2.03-1.95 (m, 4H).
【0631】
(実施例217a)
(4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート217a
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磁気撹拌機を装着した密封管に、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(766mg、2.0mmol)、3−ブロモ−5−ヨード−1−メチルピリジン−2(1H)−オン214b(626mg、2.0mmol)、Pd(dppf)Cl(164mg、0.20mmol)、酢酸ナトリウム(328mg、4.0mmol)、KPO(848mg、4.0mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を室温で5時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、217a(700mg、67%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]525.2
【0632】
(実施例217b)
(4−(5−(1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート217b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、217a(158mg、0.30mmol)、1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−アミン(80mg、0.60mmol)、Pd(dba)(27mg、0.030mmol)、キサントホス(35mg、0.061mmol)、炭酸セシウム(200mg、0.60mmol)及び1,4−ジオキサン(5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で6時間撹拌した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、217b(40mg、23%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]579.4
【0633】
(実施例217)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−(1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン217
217b(40mg、0.070mmol)及び水酸化リチウム(26mg、0.70mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水及び酢酸エチルで希釈した。水相を分離し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、217(15mg、40%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 537.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.62 (s, 1H), 8.91-8.64 (m, 2H), 8.52 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.19-8.06 (m, 1H), 7.89-7.79 (m, 1H), 7.57-7.53 (m, 1H), 7.43-7.40 (m, 1H), 7.22 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 5.06-4.96 (m, 1H), 4.5-4.40 (m, 2H), 4.26-4.11 (m, 3H), 3.88-3.85 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.62-2.54 (m, 2H), 2.50-2.48 (m, 2H), 1.81-1.79 (m, 2H), 1.71-1.67 (m, 2H).
【0634】
(実施例218a)
5−ブロモ−3−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン218a
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5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン(2.8g、9.9mmol)の無水DMF(10mL)中溶液を、窒素下撹拌しながらNaHの鉱油中60%分散液(0.51g、13mmol)で処理した。発泡後、反応物を更に30分間撹拌した。この時点で、反応物を窒素下撹拌を続けながら2時間ヨードメタン(0.98g、7.0mmol)で処理した。水(50mL)をゆっくり加え、混合物を濾過した。濾液を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、218a(0.70g、24%)を得た。MS:[M+H]297。
【0635】
(実施例218b)
(4−{5−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート218b
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、218a(130mg、0.44mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロ−ペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(175mg、0.44mmol)、PdCl(dppf)(36mg、0.044mmol)、KPO(343mg、1.32mmol)、酢酸ナトリウム(108mg、1.32mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、218bを赤色固体として得た(103mg、42%)。MS−ESI:[M+H]570.2
【0636】
(実施例218)
3−[4−[5−[(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン218
218b(103mg、0.17mmol)、水酸化リチウム(42mg、1.75mmol)、THF(3mL)、i−プロパノール(2mL)及び水(1mL)の混合物を、室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、水(4mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(10mL×2)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、218(29mg、48%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 528.4. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 8.04 (s, 1 H), 8.02 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.38 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 7.32 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 6.55 (s, 1 H), 5.89 (s, 1 H), 4.97 (s, 1 H), 4.48-4.39 (m, 2 H), 4.24-4.16 (m, 3 H), 3.86-3.84 (m, 1 H), 3.58 (s, 3 H), 3.57 (s, 3 H), 2.62-2.56 (m, 2 H), 2.42 (s, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 1.22 (s, 6 H).
【0637】
(実施例219a)
3−(3−アミノフェニルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン219a
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3,5−ジブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(536mg、2.0mmol)及びベンゼン−1,3−ジアミン(324mg、3.0mmol)のイソプロパノール(18mL)中溶液に、トリエチルアミン(2.8mL)を加えた。反応混合物を80℃で終夜撹拌した。次いで混合物を減圧下に蒸発させて、219a(480mg、81%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]295.0
【0638】
(実施例219b)
(4−{6−[(3−アミノフェニル)アミノ]−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート219b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、219a(480mg、1.62mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロ−ペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(1.61g、4.05mmol)、Pd(dppf)Cl(134mg、0.162mmol)、酢酸カリウム(318mg、3.24mmol)、KPO(706mg、3.24mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(8滴)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を20:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、219b(354mg、38%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]568.3
【0639】
(実施例219)
3−[4−[6−(3−アミノアニリノ)−4−メチル−5−オキソ−ピラジン−2−イル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン219
219b(283.5mg、0.50mmol)及び水酸化リチウム一水和物(630mg、15.0mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、8mL)及び水(2mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水(3mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、219(170mg、79%)を淡黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 526.4. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.85 (s, 1H), 8.47 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.92-6.91 (m, 2H), 6.57(s, 1H), 6.24-6.22 (m, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.84-4.75 (m, 2H), 4.49-4.46 (m, 1H), 4.30-4.26 (m, 1H), 4.20-4.19 (m, 2H), 3.95-3.92 (m, 1H), 3.56 (s, 3H), 2.62-2.54 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.23 (s, 6H).
【0640】
(実施例220a)
(S)−2−クロロ−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド220a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(1.5g、1.0当量、3.11mmol)、4−ブロモ−2−クロロニコチンアルデヒド104a(1.02g、1.5当量、4.67mmol)、PdCl(dppf)(130mg、0.05当量、0.16mmol)、KPO(1.32g、2当量、6.22mmol)、酢酸ナトリウム(510mg、2.0当量、6.22mmol)、アセトニトリル(35mL)及び水(1.0mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/エタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、220a(1.1g、71%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]495.3。
【0641】
(実施例220b)
(S)−2−(3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド220b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、220a(300mg、1.0当量、0.61mmol)、1,2,3,4,6,7,8,9−オクタヒドロピラジノ[1,2−a]インドール(128mg、1.2当量、0.73mmol)、Pd(dba)(55mg、0.1当量、0.060mmol)、X−Phos(30mg、0.1当量、0.060mmol)、CsCO(390mg、2.0当量、1.22mmol)及びジオキサン(15.0mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で16時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/EtOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、220b(100mg、26%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]635.3。
【0642】
(実施例220)
5−[2−(3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−4−ピリジル]−1−メチル−3−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]ピリジン−2−オン220
50mLの一口丸底フラスコに、220b(100mg、1.0当量、0.15mmol)、NaBH(30mg、5.0当量、0.75mmol)、メタノール(5mL)及びジクロロメタン(5mL)を仕込んだ。混合物を0℃で10分間撹拌し、水(5mL)でクエンチした。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、標題化合物(10mg、10%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 637.5. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.24 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.39-7.36 (m, 1H), 7.24 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.55 (s, 1H), 5.36-5.35 (m, 1H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.48-4.40 (m, 6H), 3.92-3.90 (m, 2H), 3.79-3.67 (m, 3H), 3.59 (s, 3H), 3.40-3.37 (m, 2H), 3.09-3.07 (m, 1H), 2.95-2.92 (m, 1H), 2.55-2.51 (m, 2H), 2.38-2.30 (m, 4H), 2.17-2.16 (m, 1H), 1.75-1.74 (m, 2H), 1.68-1.65 (m, 2H), 0.92 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0643】
(実施例221a)
3−[(6−アミノピリジン−2−イル)アミノ]−5−ブロモ−1−メチル−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン221a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(20mL)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.06g、4.0mmol)、ピリジン−2,6−ジアミン(872mg、8.0mmol)、Pd(dba)(732mg、0.80mmol)、キサントホス(462.4mg、0.80mmol)及び炭酸セシウム(2.6g、8.0mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で1時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を20:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、221a(570mg、48%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]295.0
【0644】
(実施例221b)
(4−{5−[(6−アミノピリジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート221b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、221a(354mg、1.2mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(1.20g、3.0mmol)、Pd(dppf)Cl(99mg、0.12mmol)、酢酸カリウム(235mg、2.4mmol)、KPO(532mg、2.4mmol)、アセトニトリル(12mL)及び水(10滴)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を30:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、221b(210mg、31%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]568.3
【0645】
(実施例221)
3−[4−[5−[(6−アミノ−2−ピリジル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン221
221b(181mg、0.32mmol)及び水酸化リチウム一水和物(148mg、3.2mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、6mL)及び水(1.5mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、221(82mg、49%)を淡黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 526.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.84 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.46 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.57(s, 1H), 6.36 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.91 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.79 (bs, 2H), 5.07 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.58-4.47 (m, 2H), 4.27-4.20 (m, 3H), 3.90 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.62-2.57 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0646】
(実施例222a)
N−(5−クロロ−2−メトキシピリジン−3−イル)−2−メチルピリミジン−4−アミン222a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(30mL)、3−ブロモ−5−クロロ−2−メトキシピリジン(865mg、3.9mmol)、2−メチルピリミジン−4−アミン(327mg、3.0mmol)、Pd(dba)(275mg、0.30mmol)、キサントホス(173.4mg、0.30mmol)及び炭酸セシウム(1.96g、6.0mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を5:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、222a(555mg、74%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]251.0
【0647】
(実施例222b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{6−メトキシ−5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]ピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート222b
磁気撹拌機を装着した密封管に、222a(550mg、2.2mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ−[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(2.18g、5.5mmol)、Pd(dba)(201mg、0.22mmol)、トリシクロヘキシルホスピン(84mg、0.30mmol)、CsCO(1.43g、4.4mmol)、ジオキサン(12mL)及び水(1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で4時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を30:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、222b(310mg、25%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]568.6
【0648】
(実施例222c)
10−[3−(ヒドロキシメチル)−4−{6−メトキシ−5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]ピリジン−3−イル}ピリジン−2−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン222c
222b(283.5mg、0.50mmol)及び水酸化リチウム一水和物(630mg、15.0mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、10mL)及び水(2.5mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水(3mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を減圧下に濃縮して、222c(240mg、92%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]526.2
【0649】
(実施例222)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6−オキソ−1H−ピリジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン222
222c(226mg、0.43mmol)のジオキサン(8mL)中溶液に、濃HCl(1.1mL)を加えた。反応物を100℃で1時間撹拌した。次いで混合物を飽和NaHCO水溶液を導入することによりpHを7.0に調節した。これをジクロロメタン(3×20mL)で抽出し、合わせた抽出物を減圧下に蒸発させた。得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、222(30mg、14%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 512.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.24 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.96 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 5.08-5.06 (m, 1H), 4.50-4.42 (m, 2H), 4.25-4.19 (m, 3H), 3.87-3.85 (m, 1H), 2.62-2.53 (m, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.43 (s, 2H), 1.23 (s, 3H), 1.22 (s, 3H)
【0650】
(実施例223a)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド223a
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還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン216a(200mg、0.50mmol)、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(174mg、0.50mmol)、KPO(212mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(21mg、0.025mmol)及びアセトニトリル/水(15/1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)及び水(50mL)で希釈した。水層をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(70/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、223a(167mg、57%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]588.1
【0651】
(実施例223)
10−フルオロ−2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン223
化合物223a(160mg、0.27mmol)をメタノール(30mL)に溶解し、続いてNaBH(31mg、082mmol)を0℃で加えた。反応混合物を30分間撹拌し、次いで水(10mL)でクエンチした。これを減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、223(56mg、35%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 590.2. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.92 (s,1H), 8.64 (d, J = 2.5 Hz,1H), 8.48 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.93 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.46-4.41 (m, 2H), 4.19-4.17 (m, 2H), 4.08-4.03 (m, 1H), 3.88-3.85 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.42 (s, 2H), 2.63-2.58 (m, 6H), 2.41(s, 3H), 2.34 (s, 2H), 1.78-1.76 (m, 2H), 1.68-1.66 (m, 2H).
【0652】
(実施例224a)
(S)−tert−ブチル4−(6−(6−クロロ−2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロピリダジン−4−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート224a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、(S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート191f(2.5g、8.5mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(2.2g、10.0mmol)、キサントホス(240mg、0.40mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(360mg、0.40mmol)、CsCO(5.5g、17mmol)及び1,4−ジオキサン(100mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2.5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、224aを淡黄色固体として得た(3.2g、86%)。MS−ESI:[M+H]435.1。
【0653】
(実施例224b)
(S)−6−クロロ−2−メチル−4−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン224b
224a(3.0g、6.9mmol)及び4.0M HCl/エタノール(20mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。次いで混合物を減圧下に濃縮して、粗製の224bを黄色固体として得(2.5g、98%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]335.1。
【0654】
(実施例224c)
(S)−6−クロロ−2−メチル−4−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン224c
224b(2.3g、6.8mmol)、オキセタン−3−オン(1.4g、20.0mmol)、NaBHCN(620mg、10mmol)及び塩化亜鉛(1.36g、10mmol)のメタノール(20mL)中混合物を、50℃で3時間撹拌した。混合物を水(40mL)に加え、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、224c(2.0g、75%)を得た。MS−ESI:[M+H]391.2。
【0655】
(実施例224d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート224d
磁気撹拌機を装着した密封管に、224c(200mg、0.50mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(240mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl(18mg、0.025mmol)、酢酸ナトリウム(74mg、0.90mmol)、KPO(191mg、0.90mmol)及びアセトニトリル/水(6:1、3.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、224d(180mg、51%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]708.3。
【0656】
(実施例224)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン224
224d(180mg、0.25mmol)及び水酸化リチウム(72mg、3.0mmol)のi−プロパノール/THF(5/3mL)及び水(2mL)中混合物を、35℃で0.2時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を水/アセトニトリル中0.3%NHHCOで溶離する逆相Combiflushにより精製して、224(54mg、33%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 666.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.29 (s, 1H), 8.52 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.43-7.42 (m, 2H), 7.40-7.39 (m, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.77-4.75 (m, 1H), 4.57-4.55 (m, 3H), 4.48-4.47 (m, 1H), 4.43-4.41 (m, 2H), 4.28-4.26 (m, 1H), 4.19-4.18 (m, 2H), 3.88-3.86 (m, 2H), 3.77 (s, 3H), 3.38-3.37 (m, 1H), 3.21-3.19 (m, 1H), 2.98-2.96 (m, 1H), 2.64-2.62 (m, 1H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.42-2.41 (m, 3H), 2.26-2.25 (m, 1H), 2.11-2.09 (m, 1H), 1.21 (s, 6H), 0.98 (d, J = 5.5 Hz, 3H).
【0657】
(実施例225a)
6−クロロ−2−メチル−4−(2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン225a
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還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、2−メチルピリミジン−4−アミン(330mg、3.03mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(675mg、3.03mmol)、Pd(dba)(274mg、0.30mmol)、キサントホス(143mg、0.30mmol)、CsCO(2960mg、9.09mmol)及びジオキサン(40mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で終夜加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、225aを黄色固体として得た(560mg、73%)。MS−ESI:[M+H]252.1
【0658】
(実施例225b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート225b
還流冷却器を装着した丸底フラスコに、225a(200mg、0.80mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(318mg、0.80mmol)、PdCl(dppf)(65.3mg、0.080mmol)、KPO(624mg、2.4mmol)、酢酸ナトリウム(200mg、2.4mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、225bを赤色固体として得た(150mg、47%)。MS−ESI:[M+H]569.3
【0659】
(実施例225)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン225
225b(120mg、0.21mmol)、水酸化リチウム(59mg、2.11mmol)、THF(6mL)、i−プロパノール(4mL)及び水(2mL)の混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、水(3mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、225を白色固体として得た(29mg、48%)。MS-ESI: [M+H]+ 527.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.82 (s, 1 H), 8.88 (s, 1 H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 8.37 (d, J = 6.0 Hz, 1 H), 7.44 (d, J = 4.5 Hz, 1 H), 7.34 (d, J = 3.5 Hz, 1 H), 6.56 (d, J = 4.0 Hz, 1 H), 4.87 (t, J = 1.5 Hz, 1 H), 4.67 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 4.42 (d, J = 12.5 Hz, 1 H), 4.29-4.25 (m, 1 H), 4.20 (bs, 2 H), 3.93 (d, J = 9.5 Hz, 1 H), 3.81 (s, 3 H), 2.62-2.58 (m, 2 H), 2.50-2.49 (m, 溶媒ピークに隠れている, 2H), 2.40 (s, 3 H), 1.22 (s, 6 H).
【0660】
(実施例226a)
6−クロロ−2−メチル−4−({5−[(モルホリン−4−イル)カルボニル]ピリジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジヒドロピリダジン−3−オン226a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、(6−アミノピリジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン111a(2.07g、10.0mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(3.35g、15.0mmol)、Pd(dba)(915mg、1.0mmol)、キサントホス(578mg、1.0mmol)及び炭酸セシウム(6.52g、20mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で8時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×20ml)で洗浄した。合わせた濾液を無水NaSOで脱水し、減圧下に濃縮して、226a(2.45g、51%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]350.1
【0661】
(実施例226b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(モルホリン−4−イル)カルボニル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート226b
磁気撹拌機を装着した密封管に、226a(279mg、0.80mmol)、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート199e(1.53g、3.2mmol)、Pd(dba)(73.2mg、0.080mmol)、トリシクロヘキシル−ホスピン(44.6mg、0.16mmol)、炭酸セシウム(521.6mg、1.6mmol)、1,4−ジオキサン(10mL)及び水(8滴)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で4時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を40:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、226bを黄色固体として得た(120mg、23%)。MS−ESI:[M+H]667.3
【0662】
(実施例226)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(モルホリン−4−カルボニル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン226
226b(120mg、0.18mmol)及び水酸化リチウム一水和物(227mg、5.4mmol)のi−プロパノール/THF/水(3mL/3mL/2mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、226を白色固体として得た(53mg、47%)。MS-ESI: [M+H]+ 625.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.75 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.79-7.77 (m, 1H), 7.59 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.60-4.57 (m, 1H), 4.40-4.37 (m, 1H), 4.27-4.25 (m, 1H), 4.20-4.17 (m, 2H), 3.91-3.88 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.60-3.45 (m, 重複, 8H), 2.62-2.56 (m, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0663】
(実施例227a)
{4−[1−メチル−5−({5−[(モルホリン−4−イル)カルボニル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル]−2−{1−オキソ−1H,2H,3H,4H,6H,7H,8H,9H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート227a
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磁気撹拌機を装着した密封管に、6−クロロ−2−メチル−4−({5−[(モルホリン−4−イル)カルボニル]ピリジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジヒドロピリダジン−3−オン226a(244mg、0.70mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(558mg、1.5mmol)、Pd(dba)(64mg、0.070mmol)、トリシクロヘキシルホスピン(39mg、0.14mmol)、炭酸セシウム(456mg、1.4mmol)、1,4−ジオキサン(7mL)及び水(6滴)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で4時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を40:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、227aを黄色固体として得た(290mg、63%)。MS−ESI:[M+H]653.3
【0664】
(実施例227)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(モルホリン−4−カルボニル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン227
227a(131mg、0.20mmol)及び水酸化リチウム・一水和物(120mg、2.0mmol)のi−プロパノール/THF/水(4mL/4mL/2mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、227を白色固体として得た(75mg、62%)。MS-ESI: [M+H]+ 611.2. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.75 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.79-7.77 (m, 1H), 7.59 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.60-4.57 (m, 1H), 4.38-4.36 (m, 1H), 4.29-4.19 (m, 2H), 4.10-4.05 (m, 1H), 3.93-3.90 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.60-3.50 (m, 重複, 8H), 2.66-2.54 (m, 2H), 2.48-2.46 (m, 2H), 1.81-1.66 (m, 4H).
【0665】
(実施例228a)
(S)−(4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イル−アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート228a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン(90mg、0.21mmol)191i、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(80.4mg、0.21mmol)、Pd(dppf)Cl(17.2mg、0.021mmol)、KPO(89mg、0.42mmol)、酢酸ナトリウム(57.1mg、0.42mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(30mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、228aを茶褐色固体として得た(60mg、42%)。MS−ESI:[M+H]694.3。
【0666】
(実施例228)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピラジン−2−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン228
228a(50mg、0.070mmol)及び水酸化リチウム(43mg、1.8mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、35℃で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、228(10mg、21%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 652.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.61 (s, 1H), 8.48 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.94 (bs, 1H), 4.56-4.55 (m, 2H), 4.49-4.47 (m,1H), 4.42-4.36 (m, 重複, 4H) 4.25-4.17 (m, 2H), 4.13-4.10 (m, 1H), 3.86-3.76 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.39-3.37 (m, 1H), 3.01-2.96 (m, 1H), 2.78-2.76 (m, 1H), 2.62-2.57(m, 重複, 3H), 2.50-2.47 (m, 2H), 2.10-2.07 (m, 1H), 1.94-1.90 (m, 1H), 1.80-1.78 (m, 2H), 1.70-1.69 (m, 2H), 1.12 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0667】
(実施例229a)
2−エチルピリミジン−4−アミン229a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、2−クロロピリミジン−4−アミン(2.60g、20.0mmol)、トリエチルボラン(20.0mL、THF中1.0M、20.0mmol)、Pd(dppf)Cl(816mg、1.0mmol)、KPO(13.0g、40.0mmol)、水(2mL)及びテトラヒドロフラン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を14時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、229aを黄色固体として得た(600mg、24%)。MS−ESI:[M+H]124.3
【0668】
(実施例229b)
5−ブロモ−3−(2−エチルピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン229b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、229a(246mg、2.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(534mg、2.0mmol)、Pd(dba)(182mg、0.20mmol)、キサントホス(231mg、0.40mmol)、CsCO(1.30g、4.0mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で4時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、229bを灰白色固体として得た(308mg、50%)。MS−ESI:[M+H]309.1
【0669】
(実施例229c)
(2’−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ−[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)−5−((2−エチルピリミジン−4−イル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)メチルアセテート229c
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、229b(277mg、0.90mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(358mg、0.90mmol)、Pd(dppf)Cl(74mg、0.090mmol)、KPO(381mg、1.80mmol)、水(2mL)及びテトラヒドロフラン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を3時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、229cを白色固体として得た(291mg、50%)。MS−ESI:[M+H]582.4
【0670】
(実施例229)
3−[4−[5−[(2−エチルピリミジン−4−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン229
229c(291mg、0.45mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)及び水(2mL)中溶液に、水酸化リチウム(48mg、2.0mmol)を加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、229(165mg、61%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 540.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.12 (s, 1H), 8.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.00 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.55-4.44 (m, 2H), 4.26-4.19 (m, 重複, 3H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.62(s, 3H), 2.74 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 2.59-2.54 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22-1.20 (m, 重複, 9H).
【0671】
(実施例230a)
(S)−tert−ブチル4−(5−ブロモピラジン−2−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート230a
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(S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(6.0g、30mmol)及び2,5−ジブロモピラジン(14.1g、60mmol)の混合物を、80℃で15時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、石油エーテル/酢酸エチル(10:1〜2:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230aを黄色固体として得た(1.14g、19%)。MS:[M+H]359.1。
【0672】
(実施例230b)
(S)−tert−ブチル4−(5−(ジフェニルメチレンアミノ)ピラジン−2−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート230b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、230a(2.6g、7.3mmol)、ジフェニルメタンイミン(1.3g、7.3mmol)、Pd(dba)(669mg、0.73mmol)、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(968mg、1.46mmol)、CsCO(4.7g、14.6mmol)及び1,4−ジオキサン(40mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を96℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を石油エーテル/酢酸エチル(10:1〜3:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230bを赤色油状物として得た(3.3g、75%)。MS:[M+H]458.3。
【0673】
(実施例230c)
(S)−tert−ブチル4−(5−アミノピラジン−2−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート230c
230b(3.3g、7.2mmol)のメタノール(25mL)中溶液に、酢酸ナトリウム(708mg、8.6mmol)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(907mg、8.6mmol)を加えた。反応混合物を0.5時間撹拌した。次いでこれを真空で濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230cを黄色油状物として得た(1.35g、64%)。MS:[M+H]294.3。
【0674】
(実施例230d)
(S)−tert−ブチル4−(5−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピラジン−2−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート230d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、230c(1.25g、4.3mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(3.4g、12.9mmol)、Pd(dba)(394mg、0.43mmol)、キサントホス(497mg、0.86mmol)、CsCO(4.7g、14.6mmol)及び1,4−ジオキサン(80mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230d(1.9g、72%)を得た。MS:[M+H]481.2。
【0675】
(実施例230e)
(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン230e
230d(1.9g、3.97mmol)及びトリフルオロ酢酸(4mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、粗製の230e(1.45g、97%)を得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS:[M+H]381.2。
【0676】
(実施例230f)
(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン230f
230e(2.0g、5.3mmol)、オキセタン−3−オン(763mg、10.6mmol)、NaBHCN(835mg、13.3mmol)及び塩化亜鉛(1.8g、13.3mmol)のメタノール(60mL)中混合物を、50℃で30分間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物に水を加え、得られた混合物をジクロロメタンで3回抽出した。次いで合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230fを黄色油状物として得た(1.6g、70%)。MS:[M+H]437.2。
【0677】
(実施例230g)
5−[4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−6−オン230g
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4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(797mg、2.31mmol)、NaBH(263mg、6.92mmol)及びCHOH(50mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いで反応混合物を水(30mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×30mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を5:1で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、230g(649mg、81%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]348.1
【0678】
(実施例230h)
(4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート230h
丸底フラスコに、230g(597mg、1.72mmol)、ジクロロメタン(50mL)及びトリエチルアミン(5mL)を仕込んだ。溶液を0℃で0.5時間撹拌し、塩化アセチル(135mg、1.72mmol)をゆっくり加えた。混合物を0℃で更に2.5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮した。残留物を9:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230h(602mg、90%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]390.1
【0679】
(実施例230i)
4−(ジヒドロキシボラニル)−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ−[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート230i
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、230h(595mg、1.53mmol)、Pin(1.94g、7.65mmol)、PdCl(dppf)(65mg、0.080mmol)、X−Phos(73mg、0.15mmol)、酢酸カリウム(304mg、3.1mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を石油エーテルで洗浄して、230i(409mg、67%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]400.1
【0680】
(実施例230j)
{4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート230j
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、230f(100mg、0.23mmol)、230i(140mg、0.35mmol)、Pd(dppf)Cl(19mg、0.023mmol)、酢酸ナトリウム(63mg、0.46mmol)、KPO(98mg、0.46mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で3時間加熱した。室温に冷却した後、反応物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230jを黄色固体として得た(90mg、55%)。MS−ESI:[M+H]710.2。
【0681】
(実施例230)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピラジン−2−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロベンゾチオフェノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン230
230j(80mg、0.11mmol)及び水酸化リチウム(27mg、1.1mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、10mL)及び水(2mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、230(34mg、45%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 668.2. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.64 (s, 1H), 8.56 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.40 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.53 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.84 (bs, 1H), 4.58-4.54 (m, 2H), 4.50-4.47 (m, 1H), 4.43-4.36 (m, 重複, 4H), 3.78-3.75 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 3.39-3.35 (m, 1H), 3.02-3.0 (m, 1H), 2.98-2.95 (m, 2H), 2.90-2.82 (m, 2H), 2.78-2.76 (m, 1H), 2.60-2.56 (m, 1H), 2.10-2.09 (m, 1H), 1.95-1.88 (m, 重複, 5H), 1.10 (d, J = 8.0 Hz, 3H).
【0682】
(実施例231a)
2−(4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−10−フルオロ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン231a
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4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(800mg、2.31mmol)、NaBH(263mg、6.92mmol)及びメタノール(50mL)の混合物を、0℃で1時間撹拌した。次いで反応混合物を水(30mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×30mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、231a(650mg、81%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]340.1
【0683】
(実施例231b)
(4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート231b
丸底フラスコに、231a(600mg、1.72mmol)、ジクロロメタン(50mL)及びトリエチルアミン(5mL)を仕込んだ。溶液を0℃で0.5時間撹拌し、塩化アセチル(135mg、1.72mmol)をゆっくり加えた。混合物を0℃で更に2.5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に蒸発させた。残留物を9:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、231b(605mg、90%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]392.1
【0684】
(実施例231c)
3−(アセトキシメチル)−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸231c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、231b(600mg、1.53mmol)、Pin(1.94g、7.65mmol)、PdCl(dppf)(65mg、0.080mmol)、X−Phos(73mg、0.15mmol)、酢酸カリウム(304mg、3.1mmol)及びジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を石油エーテルで洗浄して、231c(412mg、67%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]402.1
【0685】
(実施例231d)
(S)−(2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート231d
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還流冷却器を装着した丸底フラスコに、231c(200mg、0.50mmol)、(S)−6−クロロ−2−メチル−4−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン224c(195mg、0.50mmol)、PdCl(dppf)(24mg、0.030mmol)、KPO(212mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム(98mg、1.0mmol)、アセトニトリル(30mL)及び水(3mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、231dを黄色固体として得た(213mg、60%)。MS−ESI:[M+H]712.3
【0686】
(実施例231)
10−フルオロ−2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン231
231d(150mg、0.21mmol)及び水酸化リチウム(51mg、2.1mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、10mL)及び水(3mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、231(83mg、59%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 670.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.29 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.43-7.40 (m, 3H), 4.76 (bs, 1H), 4.60-4.54 (m, 3H), 4.49-4.46 (m, 1H), 4.43-4.37 (m, 2H), 4.21-4.56 (m, 2H), 4.07-4.03 (m, 1H), 3.89-3.83 (m, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.41-3.37 (m, 1H), 3.22-3.19 (m, 1H), 3.00-2.93 (m, 1H), 2.65-2.60 (m, 2H), 2.55-2.54 (m, 1H), 2.43-2.39 (m, 3H), 2.27-2.24 (m, 1H), 2.12-2.07 (m, 1H), 1.76-1.66 (m, 4H), 0.97 (d, J = 9.0 Hz, 3H).
【0687】
(実施例232a)
2−ニトロ−5−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリジン232a
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tert−ブチル4−(6−ニトロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート200a(2.0g、6.6mmol)のHCl/ジオキサン(20mL、4M)中混合物を、室温で2時間撹拌した。次いでこれを減圧下に蒸発させた。残留物を酢酸エチル(3×7mL)で洗浄して、232aを黄色固体として得た(1.0g、74%)。MS−ESI:[M+H]206。
【0688】
(実施例232b)
5−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−2−ニトロピリジン232b
232a(1.2g、5.8mmol)のCHOH(25mL)中溶液に、HCHO(1mL、35mmol)及び酢酸(1mL)を加え、続いてNaBHCN(1.0g、12mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。次いでこれを減圧下に蒸発させ、残留物を水/アセトニトリル中0.3%NHHCOで溶離する逆相Combiflushにより精製して、232bを黄色固体として得た(1.0g、78%)。MS−ESI:[M+H]220。
【0689】
(実施例232c)
5−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−2−アミン232c
250mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、232b(2.0g、9.0mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、200mg)及びメタノール(40mL)を仕込んだ。フラスコを排気し、水素ガスを仕込み、水素下室温で12時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコに仕込んだ。触媒をCELITE(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、232c(1.6g、92.5%)を得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS−ESI:[M+H]192
【0690】
(実施例232d)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン232d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、232c(1.5g、7.9mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.0g、7.9mmol)、炭酸セシウム(5.0g、16mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。窒素を得られた懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(455mg、0.79mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(718mg、0.79mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で2時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(100mL)と水(100mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を1:3酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、232dを茶褐色固体として得た(1.5g、50%)。MS−ESI:[M+H]377。
【0691】
(実施例232e)
(4−(1−エチル−5−(5−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート232e
還流冷却器を装着した丸底フラスコに、232d(160mg、0.40mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(191mg、0.50mmol)、Pd(dppf)Cl(20mg、0.024mmol)、KPO(180mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(120mg、0.80mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/CHOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、232eを黄色固体として得た(180mg、55%)。MS−ESI:[M+H]636.3
【0692】
(実施例232)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(1−メチル−4−ピペリジル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン232
232e(180mg、0.30mmol)及び水酸化リチウム(130mg、3.0mmol)のTHF/i−プロパノール(6:3、9mL)及び水(3mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、232(55mg、35%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 594.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.72 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44-7.36 (m, 2H), 6.90 (s, 1H), 6.80-6.78 (m, 1H), 5.08-5.04 (m, 1H), 4.64-4.50 (m, 2H), 4.34-4.29 (m, 1H), 4.16-4.10 (m, 2H), 3.91-3.87 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.03-3.00 (m, 2H), 2.62-2.56 (m, 4H), 2.46-2.42 (m, 1H), 2.36 (s, 1H) 2.13-2.07 (m, 2H), 1.92-1.82 (m, 重複, 8H).
【0693】
(実施例233a)
tert−ブチル2−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−5(4H)−カルボキシレート233a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、tert−ブチル2−アミノ−6,7−ジヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−5(4H)−カルボキシレート(600mg、2.35mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(942mg、3.53mmol)、Pd(dba)(214mg、0.235mmol)、キサントホス(270.5mg、0.47mmol)、CsCO(1.53g、4.7mmol)及びジオキサン(30mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN保護下110℃で12時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をアセトニトリルで洗浄して、233a(600mg、54%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]441.1
【0694】
(実施例233b)
tert−ブチル2−[(5−{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)アミノ]−4H,5H,6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−カルボキシレート233b
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、233a(300mg、0.68mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ−[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(1.8g、2.72mmol)、Pd(dppf)Cl(27.7mg、0.034mmol)、KPO(288.3mg、1.36mmol)、酢酸ナトリウム(111.5mg、1.36mmol)、水(10滴)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮し、残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、233b(220mg、45%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]714.3
【0695】
(実施例233c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−6−オキソ−5−({4H,5H,6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート233c
233b(220mg、0.308mmol)の酢酸エチル(5mL)中溶液に、HClの酢酸エチル中溶液(0.123mL、2.5M、0.308mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、233c(180mg、粗製物)を得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS−ESI:[M+H]614.3
【0696】
(実施例233)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−(4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミノ)−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン233
233c(180mg、0.29mmol)のTHF(3mL)及びプロパン−2−オール(3mL)中溶液に、水(1mL)及び水酸化リチウム(14.0mg、0.58mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、233(28.6mg、17%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 572.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.85 (s, 1H), 8.63 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.95-4.92 (m, 1H), 4.47-4.37 (m, 2H), 4.25-4.18 (m, 3H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.71 (s, 2H), 3.59 (s, 3H), 2.92-2.90 (m, 2H), 2.62-2.56 (m, 2H), 2.50-2.39 (m, 5H), 1.21 (s, 6H).
【0697】
(実施例235a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート235a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン230f(200mg、0.46mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]−ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(366mg、0.92mmol)、Pd(dppf)Cl(38mg、0.046mmol)、酢酸ナトリウム(126mg、0.92mmol)、KPO(196mg、0.92mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で3時間加熱した。室温に冷却した後、反応物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、235aを茶褐色固体として得た(100mg、31%)。MS−ESI:[M+H]708.5。
【0698】
(実施例235)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピラジン−2−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン235
235a(90.0mg、0.13mmol)及び水酸化リチウム(36.4mg、3.25mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、5mL)及び水(1mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、235(18.2mg、22%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 666.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.61 (s, 1H), 8.48 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.39 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.47 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.96 (bs, 1H), 4.57-4.55 (m, 2H), 4.49-4.47 (m, 1H), 4.42-4.37 (m, 重複, 4H), 4.22-4.18 (m, 重複, 3H), 3.84-3.76 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.39-3.37 (m, 1H), 3.02-2.81 (m, 1H), 2.78-2.76 (m, 1H), 2.62-2.56 (m, 3H), 2.43-2.41 (m, 2H), 2.10-2.07 (m, 1H), 1.92-1.90 (m, 1H), 1.22 (s, 6H), 1.12 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0699】
(実施例236a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(1−メチル−5−{[5−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}−6−オキソピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート236a
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還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン232d(160mg、0.40mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(240mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl(20mg、0.020mmol)、KPO(180mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(120mg、0.80mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製して、236aを黄色固体として得た(150mg、38%)。MS−ESI:[M+H]650.3
【0700】
(実施例236)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(1−メチル−4−ピペリジル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン236
236a(150mg、0.25mmol)及び水酸化リチウム(105mg、2.5mmol)のTHF/i−プロパノール(6:3、9mL)及び水(3mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、236(40mg、30%)を薄緑色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 608.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.73 (s, 1H), 8.52 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.90-7.88 (m, 2H), 7.45-7.37 (m, 2H), 6.86-6.80 (m, 2H), 5.11 (bs, 1H), 4.67-4.65 (m, 1H), 4.53-4.51 (m, 1H), 4.35-4.33 (m, 1H), 4.18 (bs, 2H), 3.90-3.89 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.24-3.22 (m, 2H), 2.59-2.50 (m,, 重複, 8H), 2.36-2.32 (m, 2H), 2.01-1.87 (m, 4H), 1.29 (s, 6H).
【0701】
(実施例237a)
2−{10−フルオロ−1−オキソ−1H,2H,3H,4H,6H,7H,8H,9H−ピリド[3,4−b]インドリジン−2−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド237a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(70mg、0.20mmol)、1−メチル−3−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン191j(192mg、0.40mmol)、Pd(dppf)Cl(33mg、0.040mmol)、酢酸カリウム(39mg、0.40mmol)、KPO(87mg、0.40mmol)、アセトニトリル(7mL)及び水(6滴)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を95℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を50:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、237a(286mg、純度:46%、収率:98%)を固体として得た。MS−ESI:[M+H]667.3
【0702】
(実施例237)
10−フルオロ−2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン237
237a(131mg、0.197mmol)のメタノール(7mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(59.8mg、1.57mmol)を0℃で加えた。反応物を0〜25℃で1.5時間撹拌した。次いでこれを水(1.5mL)でクエンチした。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、237(36mg、28%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 669.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.66 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.83 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.36-7.32 (m, 2H), 6.84 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.90-4.86 (m, 1H), 4.73-4.65 (m, 5H), 4.39-4.30 (m, 2H), 3.90-3.77 (m, 3H), 3.72 (s, 3H), 3.56-3.48 (m, 2H), 3.10-3.09 (m, 2H), 2.98-2.92 (m, 2H), 2.79-2.75 (m, 2H), 2.59-2.57 (m, 1H), 2.50-2.49 (m, 2H), 2.22-2.21 (s, 1H), 2.04-1.99 (m, 2H), 1.88-1.84 (m, 2H), 1.01 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0703】
(実施例238a)
(E)−メチル3−((tert−ブチルスルフィニルイミノ)メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート238a
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磁気撹拌機を装着した500mLの一口丸底フラスコに、メチル3−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート(10.0g、48.3mmol、1.0当量)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(11.7g、96.6mmol、2.0当量)、KHSO(32.8g、241.5mmol、5当量)及びジクロロメタン(250mL)を仕込んだ。混合物を室温で10時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を1:3酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、238a(12.4g、83%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]311.3。
【0704】
(実施例238b)
メチル3−((1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート238b
磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコに、238a(4.0g、12.8mmol、1.0当量)、NaBH(2.9g、76.9mmol、6.0当量)及びメタノール(100mL)を仕込んだ。反応混合物を室温で1時間撹拌した。この後、水(50mL)を反応物に加え、得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に蒸発させて、238b(3.9g、96%)を得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS:[M−C10NOS]192.3。
【0705】
(実施例238c)
メチル3−(アミノメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート238c
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、238b(3.5g、11.2mmol)、飽和HCl/ジエチルエーテル溶液(15mL)及びジクロロメタン(15mL)を仕込んだ。混合物を室温で4時間撹拌した。反応が完結した後、飽和NaHCO水溶液(50mL)を反応混合物に加え、混合物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に蒸発させて、238c(2.2g、94%)を得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS: [M-NH2]+ 192.1. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 6.28 (s, 1H), 4.38 (s, 2H), 4.03 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.84 (s, 3H), 2.78 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.06-2.02 (m, 2H), 1.87-1.82 (m, 2H).
【0706】
(実施例238d)
2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]インドリジン−1−オン238d
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、238c(1.3g、6.25mmol、1.0当量)及びTHF(20mL)を仕込んだ。溶液に、−78℃でリチウムヘキサメチルジシラザン/THF(18.7mL、18.7mmol、3.0当量)を加えた。次いでこれを室温で2時間撹拌した。反応が完結した後、飽和NHCl水溶液(30mL)を加え、混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層を減圧下に蒸発させた。得られた残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、238d(585mg、53%)を黄色固体として得た。MS: [M+H]+ 177.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.38 (s, 1H), 5.82 (s, 1H), 4.13 (s, 2H), 3.86 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.73 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 191-1.88 (m, 2H), 1.75-1.73 (m, 2H).
【0707】
(実施例238e)
4−クロロ−2−(1−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]インドリジン−2(3H)−イル)ニコチンアルデヒド238e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、238d(400mg、2.27mmol)、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド(1.50g、6.90mmol、3.0当量)、Pd(dba)(208mg、0.227mmol、0.1当量)、キサントホス(131mg、0.227mmol、0.1当量)、CsCO(1.50g、4.54mmol、2.0当量)及びジオキサン(30mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、反応混合物を90℃で16時間撹拌した。反応が完結した後、混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を1:3酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、238e(300mg、42%)を薄黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]316.1。
【0708】
(実施例238f)
(S)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル−アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]インドリジン−2(3H)−イル)ニコチンアルデヒド238f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、238e(150mg、0.48mmol、1.0当量)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(459mg、0.95mmol、2.0当量)、Pd(dppf)Cl(39mg、0.048mmol、0.1当量)、酢酸ナトリウム(78mg、0.95mmol、2.0当量)、KPO(202mg、0.95mmol、2.0当量)、アセトニトリル(10mL)及び水(1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を85℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/エタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、238f(90mg、30%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]635.3。
【0709】
(実施例238)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]インドリジン−3−オン238
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、238f(90mg、1.0当量、0.14mmol)、NaBH(23mg、5当量、0.60mmol)及びメタノール(5mL)を仕込んだ。得られた混合物を室温で20分間撹拌し、水でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、238(60mg、66%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 637.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.69 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.36-7.31 (m, 2H), 6.83 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.15 (s, 1H), 5.71 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.96 (s, 2H), 4.72-4.63 (m, 4H), 4.52-4.51 (m, 2H), 3.97-3.95 (m, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.55-3.53 (m, 1H), 3.48-3.46 (m, 1H), 3.10-3.08 (m, 2H), 2.91-2.89 (m, 2H), 2.58-2.56 (m, 1H), 2.49-2.48 (m, 2H), 2.23-2.19 (m, 1H), 2.08-2.02 (m, 2H), 1.93-1.89 (m, 2H), 1.00 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0710】
(実施例239a)
tert−ブチル3−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート239a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、tert−ブチル3−(6−アミノピリジン−3−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート(1.8g、7.2mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.9g、7.2mmol)及び炭酸セシウム(4.7g、14.4mmol)を仕込んだ。窒素を得られた懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(418mg、0.72mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(661mg、0.72mmol)を加えた。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、105℃で0.5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(120mL)と水(60mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を1:4酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、239aを黄色固体として得た(3.06g、98%)。MS−ESI:[M+H]435。
【0711】
(実施例239b)
3−(5−(アゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン239b
化合物239a(1.0g、2.3mmol)を4M HCl/ジオキサン(10mL)に懸濁した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮した。残留物をNaOH水溶液で塩基性化し、得られた混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、減圧下に濃縮して、239bを黄色固体として得た(650mg、84%)。MS−ESI:[M+H]335。
【0712】
(実施例239c)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン239c
239b(469mg、1.4mmol)、37%ホルムアルデヒド水溶液(4.0g、50mmol)、NaBHCN(261mg、4.2mmol)及びエトキシエタン中1M塩化亜鉛(4mL、4.2mmol)のメタノール(40mL)中混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を水(20mL)に加え、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を10:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、239cを黄色固体として得た(300mg、83%)。MS−ESI:[M+H]349。
【0713】
(実施例239d)
(4−(1−メチル−5−(4−(1−メチルアゼチジン−3−イル)フェニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート239d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、239c(106mg、0.30mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサ−ヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(115mg、0.30mmol)、Pd(dppf)Cl(25mg、0.030mmol)、KPO(127mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49mg、0.60mmol)、水(1mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を15:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、239dを白色固体として得た(100mg、49%)。MS−ESI:[M+H]607.3
【0714】
(実施例239)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン239
239d(100mg、0.16mmol)のプロパン−2−オール(2mL)、テトラヒドロフラン(2mL)及び水(1mL)中溶液に、水酸化リチウム(38mg、1.60mmol)を加えた。混合物を30℃で2時間撹拌した。次いでこれを減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、239(22.5mg、26%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 566.4. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.75 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.91-7.89 (m, 2H), 7.59 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.84 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.09-5.06 (m, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.54-4.50 (m, 1H), 4.36-4.33 (m, 1H), 4.18-4.11 (m, 2H), 3.92-3.88 (m, 1H), 3.75-3.72 (m, 重複, 5H), 3.63-3.58 (m, 1H), 3.16-3.14 (m, 2H), 2.64-2.58 (m, 4H), 2.40 (s, 3H), 1.93-1.90 (m, 2H), 1.84-1.79 (m, 2H).
【0715】
(実施例240a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(1−メチル−5−{[5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}−6−オキソピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート240
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−ピリジン−2(1H)−オン239c(106mg、0.30mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(119mg、0.30mmol)、Pd(dppf)Cl(25mg、0.031mmol)、KPO(127mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49mg、0.60mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を15:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、240aを白色固体として得た(80mg、48%)。MS−ESI:[M+H]622.7
【0716】
(実施例240)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン240
240a(80mg、0.130mmol)のプロパン−2−オール(2mL)、テトラヒドロフラン(2mL)及び水(1mL)中溶液に、水酸化リチウム(38mg、1.60mmol)を加えた。混合物を30℃で1時間撹拌した。反応物を減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、240(24.3mg、33%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 580.4. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.92-7.90 (m, 2H), 7.59 (dd, J = 1.5, 8.5 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.84 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.09-5.06 (m, 1H), 4.68-4.66 (m, 1H), 4.56-4.54 (m, 1H), 4.37-4.35 (m, 1H), 4.19-4.17 (m, 2H), 3.90-3.88 (m, 1H), 3.75-3.72 (m, 重複, 5H), 3.64-3.62 (m, 1H), 3.19-3.16 (m, 2H), 2.60 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 2.54 (s, 2H), 2.42 (s, 3H), 1.30 (s, 6H).
【0717】
(実施例241a)
2−{10−フルオロ−1−オキソ−1H,2H,3H,4H,6H,7H,8H,9H−ピリド[3,4−b]インドリジン−2−イル}−4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド241a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(59.6mg、0.17mmol)、1−メチル−3−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサ−ボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン135a(261.8mg、0.68mmol)、Pd(dppf)Cl(25.0mg、0.030mmol)、NaCO(54.1mg、0.51mmol)、DMF(6mL)及び水(0.75mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を70℃で1時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、241a(100mg、純度:54%、収率:56%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]571.3
【0718】
(実施例241)
10−フルオロ−2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン241
241a(54.0mg、0.095mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(28.9mg、0.76mmol)を0℃で加えた。反応物を0〜25℃で1.5時間撹拌した。次いでこれを水(5mL)でクエンチした。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、241(8.0mg、15%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 573.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.40(d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.88 (s, 1H), 4.87-4.85 (m, 1H), 4.44-4.35 (m, 2H), 4.13-4.08 (m, 1H), 3.92-3.89 (m, 3H), 3.79-3.76 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.49 (s, 2H), 2.99-2.94 (m, 2H), 2.79-2.77 (m, 2H), 2.66-2.64 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 1.90-1.78 (m, 2H), 1.75-1.73 (m, 2H).
【0719】
(実施例242a)
3−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン242a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−3−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン218a(800mg、2.69mmol、1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.70g、6.73mmol、2.5当量)、Pd(dba)(123mg、0.13mmol、0.05当量)、X−Phos(128mg、0.27mmol、0.1当量)、酢酸カリウム(528mg、5.38mmol、2.0当量)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を70℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を1:70メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、242a(740mg、79%)を緑色固体として得た。MS−ESI:[M+H]345.3
【0720】
(実施例242b)
4−(5−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド242b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、242a(282mg、0.82mmol、1.5当量)、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a(180mg、0.55mmol、1.0当量)、Pd(dppf)Cl(45mg、0.055mmol、0.1当量)、酢酸ナトリウム(90mg、1.25mmol、2.0当量)、KPO(232mg、1.25mmol、2.0当量)、アセトニトリル(20mL)及び水(1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、242b(150mg、48%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]512.3。
【0721】
(実施例242)
2−[4−[5−[(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン242
磁気撹拌機を装着した50mLの一口丸底フラスコに、242b(150mg、0.29mmol、1.0当量)、NaBH(55mg、1.46mmol、5.0当量)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。得られた混合物を室温で20分間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、242(100mg、66%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 514.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.47 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.04-8.03 (m, 2H), 7.42 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.05 (s, 1H), 5.90 (s, 1H), 4.87-4.85 (m, 1H), 4.43-4.35 (m, 2H), 4.18-4.12 (m, 1H), 3.98-3.93 (m, 1H), 3.84-3.78 (m, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 3.06-2.92 (m, 2H), 2.75-2.68 (m, 2H), 2.18 (s, 3H), 1.94-1.92 (m, 2H), 1.79-1.73 (m, 2H).
【0722】
(実施例243a)
tert−ブチル4−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート243a
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tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(14.0g、70.0mmol)のトリエチルアミン(9.9g、98mmol)及びジクロロメタン(100mL)中溶液に、0℃でメタンスルホニルクロリド(11.2g、98.0mmol)を滴下添加した。反応物を周囲温度にし、1時間撹拌した。次いで反応混合物を水(50mL)でクエンチした。水層を分離し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、243aを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した(19.5g、100%)。MS−ESI:[M−t−Bu]224.1
【0723】
(実施例243b)
tert−ブチル4−(4−ニトロ−1H−イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート243b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、243a(7.0g、25.1mmol)、DMF(120mL)、4−ニトロ−1H−イミダゾール(2.80g、25.1mmol)及びKCO(6.9g、50.2mmol)を仕込んだ。混合物を120℃で終夜加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を真空で蒸発させた。残留物を2:2:1酢酸エチル/石油エーテル/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、243b(2.4g、32.4%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]297.3
【0724】
(実施例243c)
tert−ブチル4−(4−アミノ−1H−イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート243c
100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、243b(2.3g、7.8mmol)、炭素担持10%パラジウム(10%含水、230mg)及びエタノール(40mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で3時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をCELITE(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、243c(2.0g、95%)を得た。MS−ESI:[M+H]267.2。
【0725】
(実施例243d)
tert−ブチル4−(4−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−1H−イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート243d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、243c(2.3g、8.6mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.3g、8.6mmol)、トリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(789mg、0.86mmol)、キサントホス(994mg、1.72mmol)、CsCO(5.6g、17.2mmol)及び1,4−ジオキサン(80mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を95℃で4時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、243dを黄色油状物固体として得た(2.3g、59%)。MS−ESI:[M+H]452.3。
【0726】
(実施例243e)
5−ブロモ−1−メチル−3−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン243e
243d(2.2g、4.88mmol)及びトリフルオロ酢酸(20mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、粗製の243e(1.5g、88%)を得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]352.2
【0727】
(実施例243f)
5−ブロモ−1−メチル−3−(1−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン243f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、243e(2.2g、6.3mmol)、NaBHCN(995mg、15.8mmol)、オキセタン−3−オン(907mg、12.6mmol)、塩化亜鉛(2.1g、15.8mmol)及びメタノール(60mL)を仕込んだ。反応混合物を50℃で5時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物に水を加え、得られた混合物をジクロロメタンで3回抽出した。次いで合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物をメタノール中1%トリエチルアミンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物を含むフラクションを減圧下に濃縮した。ジクロロメタンを残留物に加え、得られた懸濁液を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、243fを黄色固体として得た(800mg、62%)。MS−ESI:[M+H]408.2
【0728】
(実施例243g)
(4−(1−メチル−5−(1−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート243g
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、243f(300mg、0.74mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(567mg、1.48mmol)、Pd(dppf)Cl(60.5mg、0.074mmol)、KPO(314mg、1.48mmol)、酢酸ナトリウム(201mg、1.48mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を0.5%トリエチルアミンを含む1:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、243gを黄色固体として得た(100mg、20%)。MS−ESI:[M+H]667.4。
【0729】
(実施例243)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[1−[1−(オキセタン−3−イル)−4−ピペリジル]イミダゾール−4−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン243
243g(80mg、0.12mmol)及び水酸化リチウム(100mg、2.4mmol)のi−プロパノール/THF/水(2:2:1、8mL)中混合物を、35℃で30分間撹拌した。次いで反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物に水を加え、得られた混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、243(28.0mg、30%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 625.4. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.45 (d, J =3.0 Hz, 1H), 7.35-7.34 (m, 2H), 7.11(d, J = 1.0 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 5.14 (bs, 1H), 4.54 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 4.43-4.40 (m, 4H), 4.23-4.11 (m, 3H), 3.99-3.96 (m, 1H), 3.91-3.84 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 3.43-3.39 (m, 1H), 2.77-2.76 (m, 2H), 2.62-2.57 (m, 2H), 2.47-2.46 (m, 2H), 1.94-1.89 (m, 6H), 1.79-1.78 (m, 2H),1.69-1.66 (m, 2H).
【0730】
(実施例244a)
2−(4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン244a
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4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a(1.0g、3.0mmol)のメタノール(30mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(380mg、9.0mmol)を30℃で加えた。反応混合物を更に1時間撹拌し、水(10mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させて、244aを黄色固体(920mg、92%)として得た。MS−ESI:[M+H]332.3
【0731】
(実施例244b)
(4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート244b
244a(900mg、2.7mmol)及びトリエチルアミン(810mg、8.1mmol)のジクロロメタン(30mL)中混合物に、塩化アセチル(630mg、8.1mmol)を滴下添加した。反応混合物を30℃で1時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、244bを白色固体として得た(900mg、90%)。MS−ESI:[M+H]374.2
【0732】
(実施例244c)
3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸244c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、244b(900mg、2.4mmol)、Pin(3.05g、12mmol)、Pd(dppf)Cl(98mg、0.12mmol)、X−phos(114mg、0.24mmol)、酢酸カリウム(720mg、7.2mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で4時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を5:1石油エーテル/酢酸エチル(10mL)で洗浄して、244cを黄色固体として得た(1.0g、純度:60%)。MS−ESI:[M+H]384.1。
【0733】
(実施例244d)
(4−(1−メチル−5−(5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート244d
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン239c(140mg、0.40mmol)、244c(230mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl(20mg、0.020mmol)、KPO(180mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム・三水和物(120mg、0.80mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製して、244dを黄色固体として得た(90mg、43%)。MS−ESI:[M+H]608.3
【0734】
(実施例244)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン244
244d(90mg、0.15mmol)及び水酸化リチウム(60mg、1.5mmol)のTHF/i−プロパノール(5:3、8mL)及び水(2mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水(3mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、244(25mg、30%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 566.4. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.74 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.87 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.59-7.57 (m, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.85-6.83 (m, 1H), 6.33 (s, 1H), 5.04-5.01 (m, 1H), 4.67-4.65 (m, 1H), 4.44-4.39 (m, 1H), 4.33-4.29 (m, 1H), 3.95-3.91 (m, 1H), 3.86-3.83 (m, 2H), 3.76-3.74 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.62-3.59 (m, 1H), 3.16-3.13 (m, 2H), 3.02-2.95 (m, 2H), 2.84-2.83 (m, 2H), 2.39 (s, 3H), 2.05-2.02 (m, 2H), 1.90-1.87 (m, 2H).
【0735】
(実施例245a)
4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド245a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン112d(1.48g、7.9mmol、1.0当量)、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド(3.48g、15.8mmol、2.0当量)、CuI(1.50g、7.9mmol、1.0当量)、4,7−ジメトキシ−1,10−フェナントロリン(2.13g、7.9mmol、1.0当量)、KCO(2.18g、15.8mmol、2.0当量)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。反応混合物を100℃で24時間撹拌した。反応が完結した後、混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を1:2酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、245a(550mg、21%)をわずかに黄色の固体として得た。MS−ESI:[M+H]328.1。
【0736】
(実施例245b)
4−フルオロ−2−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−6−(1−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]インドリジン−2(3H)−イル)ベンズアルデヒド245b
還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、245a(140mg、0.42mmol、1.0当量)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191i(308mg、0.63mmol、1.5当量)、Pd(dppf)Cl(35mg、0.042mmol、0.1当量)、酢酸ナトリウム(70mg、0.84mmol、2.0当量)、KPO(175mg、0.84mmol、2.0当量)、アセトニトリル(20mL)及び水(1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、245b(100mg、36%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]647.4。
【0737】
(実施例245)
(S)−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン245
磁気撹拌機を装着した50mLの一口丸底フラスコに、245b(100mg、0.15mmol、1.0当量)、NaBH(29mg、0.77mmol、5.0当量)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。得られた混合物を室温で20分間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、245(80mg、79%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 649.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.69-8.68 (m, 1H), 8.57 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 7.85 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.39-7.36 (m, 1H), 7.26-7.24 (m, 2H), 6.69 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.31 (s, 1H), 4.97 (bs, 1H), 4.58-4.54 (m, 2H), 4.49-4.41 (m, 2H), 4.34-4.27 (m, 2H), 4.09-4.06 (m, 2H), 3.69-3.68 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 3.41-3.39 (m, 1H), 3.12-3.19 (m, 1H), 2.97-2.93 (m, 1H), 2.87 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.56-2.54 (m, 1H), 2.37-2.30 (m, 2H), 2.21-2.16 (m, 1H), 2.03-1.98 (m, 2H), 1.85-1.82 (m, 2H), 0.94 (d, J = 5.5 Hz, 3H).
【0738】
(実施例246a)
4−(5−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド246a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド245a(130mg、0.39mmol、1.0当量)、3−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン218a(600mg、1.75mmol、4.0当量)、Pd(dppf)Cl(32mg、0.040mmol、0.1当量)、酢酸ナトリウム(64mg、0.78mmol、2.0当量)、KPO(165mg、0.78mmol、2.0当量)、アセトニトリル(15mL)及び水(1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/エタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、246a(38mg、19%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]510.3。
【0739】
(実施例246)
2−[4−[5−[(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン246
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、246a(38mg、0.074mmol、1.0当量)、NaBH(29mg、0.37mmol、5.0当量)及びメタノール(5mL)を仕込んだ。得られた混合物を室温で20分間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、標題化合物(18mg、48%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 512.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.17 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.58-6.57 (m, 2H), 5.74 (s, 1H), 5.41-5.39 (m, 1H), 4.42-4.32 (m, 2H), 4.08 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.70 (s, 3H), 2.98 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.25 (s, 3H), 2.13-2.09 (m, 2H), 1.97-1.92 (m, 2H).
【0740】
(実施例247a)
{4−[5−({5−アセチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート247a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、3−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン209c(183mg、0.50mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸230i(200mg、0.50mmol)、Pd(dppf)Cl(37mg、0.05mmol)、KPO(212mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、247aを黄色固体として得た(100mg、31%)。MS−ESI:[M+H]641.2。
【0741】
(実施例247)
3−[4−[5−[(5−アセチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロベンゾチオフェノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン247
{4−[5−({5−アセチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート247a(100mg、0.16mmol)及び水酸化リチウム(96mg、4.0mmol)のi−プロパノール/THF/水(2:2:1,10mL)中混合物を、35℃で30分間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物に水(5mL)を加え、得られた混合物をジクロロメタンで3回抽出した。次いで合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、247(51mg、53%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 599.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, T=80℃) δ 8.54-8.51 (m, 1H), 8.38 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.93-7.91 (m, 2H), 7.48 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.64-4.62 (m, 2H), 4.39 (s, 2H), 3.98-3.95 (m, 2H), 3.89-3.86 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 2.95-2.93 (m, 2H), 2.87-2.84 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.89-1.87 (m, 4H).
【0742】
(実施例248a)
(R)−(6−アミノピリジン−3−イル)(3−メチルモルホリノ)メタノン248a
(R)−3−メチルモルホリン(2.02g、20mmol)のエタノール(25mL)中溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)(3.33g、17.4mmol)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(2.35g、17.4mmol)及び6−アミノニコチン酸(2.0g、14.5mmol)を加えた。室温で18時間撹拌した後、反応懸濁液を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を3:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、248aを白色固体として得た(1.6g、36%)。MS−ESI:[M+H]222.3。
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【0743】
(実施例248b)
6−クロロ−2−メチル−4−[(5−{[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−2,3−ジヒドロピリダジン−3−オン248b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、248a(330mg、1.5mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(446mg、2.0mmol)、炭酸セシウム(978mg、3.0mmol)、キサントホス(88mg、0.15mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(68mg、0.075mmol)を仕込んだ。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、4時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(3×30mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(2:1〜1:2)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、248b(430mg、79%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]364.3
【0744】
(実施例248c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−{[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート248c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、248b(364mg、1.0mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(596mg、1.5mmol)、KPO(424mg、2.0mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(73mg、0.10mmol)、酢酸ナトリウム(164mg、2.0mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で2.5時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1〜50:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、248c(250mg、37%)を黄色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]681.3
【0745】
(実施例248)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン248
248c(250mg、0.37mmol)のTHF/i−プロパノール/水(2.5/2/0.5mL)中溶液に、水酸化リチウム(86mg、3.6mmol)を室温で加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(20mL)中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物固体を逆相分取HPLCにより精製して、248(110mg、48%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H] + 639.3. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 8.85 (s, 1H), 8.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.79 (dd, J = 2.5, 8.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 5.0 HzzH, 1H), 7.32 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 4.85-4.83 (m, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.42-4.27 (m, 4H), 4.02-3.88 (m, 重複, 6H), 3.74-3.67 (m, 2H), 3.56-3.46 (m, 2H), 2.67-2.59 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.39 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0746】
(実施例249a)
(R)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(3−メチルモルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン249a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、(R)−(6−アミノピリジン−3−イル)(3−メチルモルホリノ)メタノン248a(332mg、1.5mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(480mg、1.8mmol)及び炭酸セシウム(978mg、3.0mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に3分間吹き込んだ後、キサントホス(87mg、0.15mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(69mg、0.075mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、2.5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(2:1〜1:2)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、249a(430mg、70%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]407.3
【0747】
(実施例249b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−{[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート249b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、249a(407mg、1.0mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(800mg、2.0mmol)、KPO(424mg、2.0mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(73mg、0.1mmol)、酢酸ナトリウム(164mg、2.0mmol)、アセトニトリル(8mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1.5時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)及び水(20mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。暗色残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、249b(200mg、29%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]680.1
【0748】
(実施例249)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン249
249b(204mg、0.30mmol)のTHF/i−プロパノール/水(3/3/0.5mL)中溶液に、水酸化リチウム(72mg、3mmol)を室温で加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を水(10mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLC(A:水中1%NHHCO、B:アセトニトリル)により精製して、249(85mg、44%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 638.3. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 8.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.69 (dd, J = 2.0, 6.5 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 4.70 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.40-4.27 (m, 4H), 3.99-3.89 (m, 3H), 3.74 (S, 3H), 3.55-3.46 (m, 重複, 4H), 2.67-2.59 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.39 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0749】
(実施例250a)
1−(5−(ヒドロキシメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オール250a
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磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール(0.57g、4.0mmol)、CsCO(261mg、0.8mmol)及び2−メチルオキシラン(20mL)を仕込んだ。混合物を30℃で2日間撹拌した。混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(100mL)で希釈した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、250a(0.40g、50%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]202.3
【0750】
(実施例250b)
1−(5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オール250b
0℃で冷却した250a(4.0g、20.0mmol)のクロロホルム(100mL)中混合物に、POBr(22.9g、80mmol)のクロロホルム(20mL)中溶液を、内温を5℃未満に維持しながら30分かけて加えた。反応混合物を50℃に加温し、この温度で3時間撹拌した。次いでこれを0℃に冷却し、水でクエンチした。有機層を分離し、減圧下に蒸発させた。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、250b(3.3g、62%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]264.1
【0751】
(実施例250c)
1−(5−((メチルアミノ)メチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オール250c
250b(3.0g、11.4mmol)のジクロロメタン(30mL)中溶液に、CHNHの溶液(3.0g、34.2mmol、水中35%)を加えた。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで有機層を分離し、NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、250c(1.9g、78%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]215.3
【0752】
(実施例250d)
5,6−ジメチル−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン250d
0℃で冷却した250c(1.129g、5.27mmol)及びトリフェニルホスフィン(4.14g、15.8mmol)の無水THF(40mL)中混合物に、ジ−イソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)(3.19g、15.8mmol)のTHF(15mL)中溶液を、内温を5℃未満に維持しながら30分かけて加えた。反応混合物を30℃に加温し、この温度で5時間撹拌した。次いで混合物を水(50mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、250d(0.83g、80%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]197.2
【0753】
(実施例250e)
5,6−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン250e
250d(550mg、2.8mmol)のメタノール(20mL)中溶液に、ラネーNi(約600mg)を加えた。反応物に水素ガス(風船により)を仕込み、室温で2時間撹拌した。次いでこれをセライト(登録商標)のプラグを通して濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、250eを黄色固体として得(400mg、86%)、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS−ESI:[M+H]167.3
【0754】
(実施例250f)
(4−(5−(5,6−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート250f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、(4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジ−ヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート217a(525mg、1.0mmol)、250e(166mg、1.0mmol)、炭酸セシウム(652mg、2.0mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(116mg、0.20mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(92mg、0.10mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×30mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、250f(80mg、13%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]611.4
【0755】
(実施例250)
2−[4−[5−[(5,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン250
250f(75mg、0.123mmol)のTHF/i−プロパノール/水(4/2/2mL)中溶液に、水酸化リチウム(15mg、0.62mmol)を加えた。混合物を30℃で1時間撹拌した。反応が完結した後、混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、250を白色固体として得た(40mg、57%)。MS-ESI: [M+H]+ 569.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.96 (bs, 1H), 7.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 5.03 (t, J = 3.5 Hz, 1H), 4.65-4.62 (m, 1H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.35-4.33 (m, 1H), 4.17-4.05 (m, 3H), 3.91-3.88 (m, 2H), 3.73-3.71 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.55-3.52 (m, 1H), 2.90-2.87 (m, 1H), 2.64-2.58 (m, 4H), 2.43 (s, 3H), 1.93-1.90 (m, 2H), 1.81-1.80 (m, 2H), 1.24 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0756】
(実施例252a)
5−ブロモ−3−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン252a
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100mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン115a(800mg、2.83mmol)、ブロモエタン(216mg、1.98mmol)、KCO(780mg、5.66mmol)及びDMF(20mL)を仕込んだ。混合物を85℃で終夜加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、252aを赤色固体として得た(298mg、37%)。MS-ESI: [M+H]+ 311.0. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.28 (s, 1H), 7.99 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.85 (s, 1H), 3.98-3.94 (m, 2H), 3.48 (s, 3H), 2.19 (s, 3H), 1.27 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
【0757】
(実施例252b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート252b
還流冷却器を装着した丸底フラスコに、252a(200mg、0.64mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(309mg、0.64mmol)、PdCl(dppf)(52.5mg、0.060mmol)、KPO(333mg、1.29mmol)、酢酸ナトリウム(105mg、1.29mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、252bを黄色固体として得た(120mg、27.6%)。MS−ESI:[M+H]584.3
【0758】
(実施例252)
3−[4−[5−[(1−エチル−5−メチル−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン252
252b(120mg、0.21mmol)及び水酸化リチウム(23mg、0.82mmol)のTHF(6mL)、i−プロパノール(4mL)及び水(2mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を水(5mL)で希釈した。得られた混合物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、252(52mg、47%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 542.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.06 (d, J=5.5 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 8.07 (s, 1 H), 7.41 (s, 1H), 7.33 (d, J=5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.88 (s, 1H), 4.97 (t, J = 4.5 Hz, 1H), 4.50-4.41 (m, 2H), 4.24-4.19 (m, 3H), 3.93-3.85 (m, 3H), 3.59 (s, 3 H), 2.62-2.57 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 2.19 (s, 3 H), 1.27-1.23 (m, 重複, 9 H).
【0759】
(実施例253a)
4−ブロモ−6−クロロ−2−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリダジン−3(2H)−オン253a
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磁気撹拌機を装着した500mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、無水DMF(150mL)及び4−ブロモ−6−クロロ−ピリダジン−3(2H)−オン(10.0g、47.8mmol)を仕込んだ。反応混合物を0℃に冷却し、水素化ナトリウムを加えた。反応物を0℃で20分間撹拌した。この後、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(11.9g、71.6mmol)を加え、冷却浴を除去し、反応物を室温で3時間撹拌した。次いで反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、253aを黄色油状物として収率56%(9.00g)で得た:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 5.42 (s, 2H), 3.79 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 0.96 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 0.01 (s, 9H).
【0760】
(実施例253b)
(S)−tert−ブチル4−(6−(6−クロロ−3−オキソ−2−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)−メチル)−2,3−ジヒドロピリダジン−4−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート253b
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、(S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート191f(580mg、2.0mmol)、253a(1.36g、4.0mmol)、Pd(dba)(180mg、0.20mmol)、キサントホス(230mg、0.40mmol)、CsCO(1.3g、4.0mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、得られた残留物を4:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、253b(1.0g、91%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]551.2
【0761】
(実施例253c)
(S)−6−クロロ−4−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン253c
50mLの丸底フラスコに、253b(551mg、1.0mmol)、濃HCl(2mL)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で終夜撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して253cを得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS−ESI:[M+H]321.1
【0762】
(実施例253d)
(S)−6−クロロ−4−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン253d
磁気撹拌機を装着した50mLの丸底フラスコに、253c(321mg、1.0mmol)、3−オキセタノン(142mg、2.0mmol)、NaBHCN(125mg、2.0mmol)、ZnCl(272mg、2.0mmol)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で終夜撹拌し、減圧下に濃縮した。水(20mL)を残留物に加え、得られた混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、253d(210mg、56%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]377.3。
【0763】
(実施例253e)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート253e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、253d(172mg、0.46mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(0.91g、2.29mmol)、Pd(dppf)Cl(36mg、0.050mmol)、KPO(195mg、0.92mmol)、酢酸ナトリウム(75mg、0.050mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、得られた残留物を20:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、253e(100mg、31%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]694.3。
【0764】
(実施例253)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−1H−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン253
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、253e(92mg、0.13mmol)、水酸化リチウム(16mg、0.65mmol)、THF(2mL)、i−プロパノール(2mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮した。水(10mL)を残留物に加え、得られた混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、253(22mg、26%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 652.2. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.83 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 3.0 Hz, 5.5 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.74-4.68 (m, 3H), 4.65-4.58 (m, 3H), 4.26-4.14 (m, 2H), 3.99-3.96 (m, 1H), 3.71-3.69 (m, 1H), 3.55-3.53 (m, 1H), 3.18-3.14 (m, 2H), 2.64-2.59 (m, 3H), 2.53-2.47 (m, 4H), 2.40-2.33 (m, 2H), 1.29 (s, 6H), 1.09 (d, J = 7.0 Hz, 3H).
【0765】
(実施例254a)
4−[5−({5−アセチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド254a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、3−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル−アミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン209d(344mg、0.83mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(202mg、0.56mmol)、Pd(dppf)Cl(20mg、0.028mmol)、KPO(235mg、1.11mmol)、酢酸ナトリウム(91mg、1.11mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、254a(400mg、粗製物)を得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS−ESI:[M+H]612.3
【0766】
(実施例254)
3−[4−[5−[(5−アセチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−c]ピリジン−4−オン254
254a(98mg、0.16mmol)のメタノール及びジクロロメタン中溶液に、NaBH(13mg、0.33mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物をNHCl水溶液(5mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、254(53mg、54%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 613.9. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, T=80℃) δ 8.45 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.93-7.92 (m, 2H), 7.33 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.97 (s, 1H), 4.67-4.63 (m, 3H), 4.46-4.45 (m, 2H), 3.97-3.93 (m, 2H), 3.89-3.86 (m, 3H), 3.56 (s, 3H), 2.97-2.91 (m, 2H), 2.53-2.55 (m, 2H), 2.49-2.46 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.21 (s, 6H).
【0767】
(実施例255a)
4−(5−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド255a
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実施例246に記載した手順に従い、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(200mg、0.575mmol)及び3−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン209d(356mg、0.863mmol)を出発物として、255aを赤色油状物として得た(320mg、93%)。MS−ESI:[M+H]599.3
【0768】
(実施例255)
2−[4−[5−[(5−アセチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−10−フルオロ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン255
実施例254に記載した手順に従い、255a(200mg、0.334mmol)を出発物として、255を白色固体として得た(55.5mg、28%)。MS-ESI: [M+H]+ 601.3. 1HNMR (500 MHz, DMSO-d6, T=80℃) δ 8.45 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 3.5 Hz, 2H), 7.33 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.97 (s, 1H), 4.70-4.63 (m, 3H), 4.46 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 4.10-3.86 (m, 重複, 8H), 3.58 (s, 3H), 2.57-2.55 (m, 2H), 2.43-2.39 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.79-1.67 (m, 4H).
【0769】
(実施例256a)
(S)−(6−アミノピリジン−3−イル)(3−メチルモルホリノ)メタノン256a
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(S)−3−メチルモルホリン(1.5g、15.0mmol)のエタノール(20mL)中溶液に、EDCI(3.33g、17.4mmol)、HOBt(2.35g、17.4mmol)及び6−アミノニコチン酸(2.07g、15.0mmol)を室温で加えた。18時間撹拌した後、得られた懸濁液を濾過した。固体を2:1石油エーテル/酢酸エチルから酢酸エチル自体で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、256a(1.0g、30%)を白色固体として得た。MS−ESI:222.3(M+H)
【0770】
(実施例256b)
(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(3−メチルモルホリン−4−カルボニルピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン256b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(10ml)、256a(111mg、0.50mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(134mg、0.60mmol)、炭酸セシウム(326mg、1.0mmol)、キサントホス(29mg、0.05mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(23mg、0.025mmol)を仕込んだ。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(3×30mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(2:1〜1:2)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、256b(140mg、77%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]364.3
【0771】
(実施例256c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−{[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート256c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、256b(140mg、0.38mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(159mg、0.40mmol)、KPO(85mg、0.40mmol)、酢酸ナトリウム(33mg、0.40mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(15mg、0.020mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で2.5時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(30mL)及び水(30mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。暗色残留物を60:1ジクロロメタン:/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、256c(90mg、35%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]681.3
【0772】
(実施例256)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン256
256c(90mg、0.13mmol)のTHF/i−プロパノール/水(2.0/1/0.5ml)中溶液に、水酸化リチウム(31mg、1.3mmol)を室温で加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(15mL)中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、256(40mg、48%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 639.3. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 8.86 (s, 1H), 8.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.79 (dd, J = 2.0, 6.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 4.85-4.82 (m, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.42-4.27 (m, 4H), 4.02-3.88 (m, 重複, 6H), 3.74-3.67 (m, 2H), 3.56-3.46 (m, 2H), 2.67-2.59 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.39 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0773】
(実施例257)
(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(3−メチルモルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン257a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、(S)−(6−アミノピリジン−3−イル)(3−メチルモルホリノ)メタノン(222mg、1.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(320mg、1.2mmol)、炭酸セシウム(652mg、2mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、キサントホス(58mg、0.10mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(46mg、0.050mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、2.5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×30mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(2:1〜1:2)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、257a(280mg、69%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]407.3
【0774】
(実施例257b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−{[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート257b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、257a(203mg、0.50mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(640mg、1.6mmol)、KPO(212mg、1.0mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(18mg、0.025mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2.5時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)及び水(20mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。暗色残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、257b(160mg、47%)を黒色固体として得た。MS−ESI:[M+H]680.1
【0775】
(実施例257)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン257
257b(157mg、0.23mmol)のTHF/i−プロパノール/水(2/2/0.5mL)中溶液に、水酸化リチウム(55mg、2.3mmol)を室温で加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。混合物を水(15mL)中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物固体を逆相分取HPLC(A:水中1%NHHCO;B:アセトニトリル)により精製して、257(52mg、35%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 668.3. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 8.94 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.69 (dd, J = 2.0, 6.5 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 4.70 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.41-4.27 (m, 4H), 3.99-3.89 (m, 3H), 3.74-3.66 (m, 重複, 5H), 3.55-3.46 (m, 2H), 2.67-2.59 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.39 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0776】
(実施例258a)
6−クロロ−2−メチル−4−({5−[(モルホリン−4−イル)カルボニル]ピリジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジヒドロピリダジン−3−オン258a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、(6−アミノピリジン−3−イル)(モルホリノ)−メタノン(2.07g、10.0mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン111a(3.35g、15.0mmol)、Pd(dba)(915mg、1.0mmol)、キサントホス(578mg、1.0mmol)及び炭酸セシウム(6.52g、20mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で8時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×20mL)で洗浄した。合わせた濾液を無水NaSOで脱水し、減圧下に濃縮して、258a(2.45g、51%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]350.1
【0777】
(実施例258b)
1−メチル−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イルボロン酸258b
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、258a(2.0g、5.73mmol、1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(7.56g、28.6mmol、5.0当量)、Pd(dppf)Cl(465mg、0.57mmol、0.1当量)、X−Phos(461mg、1.14mmol、0.2当量)、酢酸カリウム(1.11g、11.4mmol、2.0当量)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を50℃で6時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を1:3酢酸エチル/石油エーテルで洗浄して、258b(1.70g、83%)を黄色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS:[M+H]360.1
【0778】
(実施例258c)
4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド258c
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(100mg、0.29mmol)、258b(128mg、0.36mmol)、PdCl(dppf)(24mg、0.031mmol)、KPO(123mg、0.58mmol)、酢酸ナトリウム(57mg、0.58mmol)、アセトニトリル(30mL)及び水(3mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、258cを黄色固体として得た(45mg、25%)。MS−ESI:[M+H]625.2
【0779】
(実施例258)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(モルホリン−4−カルボニル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロベンゾチオフェノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン258
258c(45mg、0.071mmol)、NaBH(8mg、0.21mmol)及びメタノール(7mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を水(5mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、258(24mg、53%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 627.2. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.80 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.65 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.39 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.80-7.78 (m, 1H), 7.67 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.85 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.52-4.35 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.60-3.49 (m, 8H), 2.95-2.93 (m, 2H), 2.89-2.84 (m, 2H),1.94-1.83 (m, 4H).
【0780】
(実施例259a)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(モルホリン−4−イル)カルボニル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソピリダジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド259a
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還流冷却器を装着した丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(144mg、0.40mmol)、1−メチル−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イルボロン酸258a(215mg、0.60mmol)、PdCl(dppf)(16mg、0.020mmol)、KPO三水和物(207mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム(66mg、0.80mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(1.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、259aを黄色固体として得た(80mg、30%)。MS−ESI:[M+H]640.3。
【0781】
(実施例259)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(モルホリン−4−カルボニル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−c]ピリジン−4−オン259
259a(80mg、0.12mmol)、NaBH(14mg、0.36mmol)及びメタノール(5mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いでこれをブライン(5mL)でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、259を白色固体として得た(38mg、49%)。MS-ESI: [M+H]+ 642.8. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.78 (s, 1H), 8.61 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 2.5 Hz, 2H), 7.80-7.77 (m, 1H), 7.45 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.06-7.04 (m, 1H), 4.65-4.59 (m, 2H), 4.42 (s, 1H), 4.30-4.27 (m, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.90-3.87 (m, 1H), 3.76-3.68 (m, 8H), 3.04-2.92 (m, 2H), 2.82-2.80 (m, 2H), 2.59-2.54 (m, 2H), 1.30 (s, 6H).
【0782】
(実施例260a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート260a
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還流冷却器を装着した丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン218a(201mg、0.71mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(282mg、0.71mmol)、Pd(dppf)Cl(51mg、0.07mmol)、KPO(301mg、1.42mmol)、酢酸ナトリウム(116mg、1.42mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、260aを赤色固体として得た(150mg、38%)。MS−ESI:[M+H]556.3
【0783】
(実施例260)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン260
260a(150mg、0.27mmol)及び水酸化リチウム(13mg、0.54mmol)のTHF(6mL)、i−プロパノール(4mL)及び水(2mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を水(5mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(2×10mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、260(28mg、20%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 514.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.76 (s, 1 H), 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 8.07-8.05 (m, 2 H), 7.38-7.31 (m, 2 H), 6.55 (s, 1 H), 5.88 (s, 1 H), 4.95-4.93 (m, 1 H), 4.48-4.39 (m, 2 H), 4.22-4.18 (m, 3 H), 3.83 (d, J = 5.5 Hz, 1 H), 3.58 (s, 3 H), 2.64-2.56 (m, 2 H), 2.36-2.34 (m, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 1.22 (s, 6 H).
【0784】
(実施例261a)
4−{5−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{10−フルオロ−1−オキソ−1H,2H,3H,4H,6H,7H,8H,9H−ピリド[3,4−b]インドリジン−2−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド261a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(97mg、0.28mmol)、3−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン218a(192.6mg、0.56mmol)、Pd(dba)(54.9mg、0.060mmol)、トリ(シクロヘキシル)ホスフィン(50.2mg、0.18mmol)、CsCO(182.6mg、0.56mmol)、ジオキサン(8mL)及び水(0.25mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で2時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を35:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、261a(90mg、61%)を黒色固体として得た。MS−ESI:[M+H]530.2
【0785】
(実施例261)
2−[4−[5−[(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−10−フルオロ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン261
261a(90.0mg、0.17mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(64.6mg、1.7mmol)を室温で加えた。反応物を0.5時間撹拌した。次いでこれを水(2mL)でクエンチし、真空で蒸発させた。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、261(47.0mg、52%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 532.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.31(d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.87-4.85 (m, 1H), 4.45-4.36 (m, 2H), 4.11-4.09 (m, 1H), 3.93-3.91 (m, 1H), 3.79-3.76 (m, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 3.00-2.94 (m, 2H), 2.66-2.63 (m, 2H), 2.18 (s, 3H), 1.90-1.88 (m, 2H), 1.78-1.73 (m, 2H)
【0786】
(実施例262a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチルオキサゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン262a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−メチルオキサゾール−2−アミン(276mg、2.82mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(753mg、2.82mmol)、トリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(256mg、0.28mmol)、キサントホス(324mg、0.56mmol)、CsCO(1.8g、5.64mmol)及び1,4−ジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を92℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、262aを白色固体として得た(702mg、88%)。MS−ESI:[M+H]284.1。
【0787】
(実施例262b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−メチル−1,3−オキサゾール−2−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート262b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、262a(150mg、0.53mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(421mg、1.06mmol)、Pd(dppf)Cl(37mg、0.050mmol)、KPO(225mg、1.06mmol)、酢酸ナトリウム(87mg、1.06mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、262bを黄色固体として得た(100mg、34%)。MS−ESI:[M+H]556.9。
【0788】
(実施例262)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチルオキサゾール−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン262
262b(100mg、0.18mmol)及び水酸化リチウム(108mg、4.5mmol)のi−プロパノール/THF/水(4/4/2mL)中混合物を、35℃で30分間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物に水(5mL)を加え、得られた混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、262を白色固体として得た(21.0mg、23%)。MS-ESI: [M+H]+ 515.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.19 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.60 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.62 (s, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.96-4.94 (m, 1H), 4.45-4.36 (m, 2H), 4.24-4.14 (m, 3H), 3.84 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 3.59 (s, 3H), 2.62-2.56 (m, 2H), 2.44-2.42 (m, 2H), 2.22 (s, 3H), 1.22 (s, 6H).
【0789】
(実施例263a)
6−クロロ−2−メチル−4−(ピリミジン−4−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン263a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(150mL)、ピリミジン−4−アミン(1.7g、18.0mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(4.0g、18.0mmol)及び炭酸セシウム(11.74g、36.0mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(1.04g、1.8mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(823mg、0.9mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、15時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×50mL)で洗浄した。合わせた濾液を濃縮し、残留物をアセトニトリル(5mL)で洗浄して、263a(2.99g、70%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]238
【0790】
(実施例263b)
1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル−ボロン酸263b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、263a(500mg、2.11mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.68g、10.6mmol)、Pd(dppf)Cl(170mg、0.20mmol)、X−phos(170mg、0.40mmol)、酢酸カリウム(410mg、4.21mmol)及びジオキサン(30mL)を仕込んだ。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、50℃で6時間撹拌した。LCMSは、263aが完全に263bに転化していることを示した。
【0791】
(実施例263c)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)ニコチンアルデヒド263c
263bの混合物に、室温で4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(300mg、0.90mmol)、Pd(dppf)Cl(170mg、0.20mmol)、KPO(103mg、0.40mmol)及び水(2mL)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに再度供し、80℃で4時間撹拌した。次いで反応混合物を室温に冷却し、水(30mL)で希釈し、濾過した。濾液をジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、263cを黄色固体として得た(210mg、45%)。MS−ESI:[M+H]515.3
【0792】
(実施例263)
10−フルオロ−2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン263
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、263c(100mg、0.19mmol)、NaBH(30mg、0.78mmol)及びメタノール(20mL)を仕込んだ。混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いでこれを水(30mL)で希釈し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×30mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、263を白色固体として得た(67mg、68%)。MS-ESI: [M+H]+ 517.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.93 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.55 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 1.0, 6.0 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.83 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.62-4.58 (m, 1H), 4.39-4.36 (m, 1H), 4.25-4.19 (m, 2H), 4.06-4.04 (m, 1H), 3.92-3.90 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 2.64-2.54 (m, 2H), 2.43-2.41 (m 2H), 1.781.76 (m, 2 H), 1.69-1.67 (m, 2H).
【0793】
(実施例264a)
2−(4−アミノピリミジン−2−イル)プロパン−2−オール264a
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−20℃で冷却したエチル4−アミノピリミジン−2−カルボキシレート(840mg、5.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(50mL)中溶液に、メチルマグネシウムブロミドのTHF中溶液(8.5mL、25.0mmol、3.0M)を5分かけて加えた。反応混合物を0℃で更に2時間撹拌した。次いでこれを飽和NHCl(20mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(5×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水MgSOで脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させた。残留物を逆相Combiflashにより精製して、264aを黄色固体として得た(240mg、32%)。MS−ESI:[M+H]154.1
【0794】
(実施例264b)
5−ブロモ−3−(2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン264b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、264a(300mg、2.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(800mg、3.0mmol)、Pd(dba)(182mg、0.20mmol)、キサントホス(231mg、0.40mmol)、CsCO(1.30g、4.0mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノール(40:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、逆相Combiflashにより更に精製して、264bを白色固体として得た(200mg、30%)。MS−ESI:[M+H]339.0
【0795】
(実施例264c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート264c
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、264b(170mg、0.50mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(200mg、0.50mmol)、Pd(dppf)Cl(40mg、0.050mmol)、KPO(212mg、1.0mmol)、水(0.5mL)及びテトラヒドロフラン(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を6時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、264cを茶褐色固体として得た(200mg、54%)。MS−ESI:[M+H]612.3
【0796】
(実施例264)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[2−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン264
264c(170mg、0.27mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)及び水(2mL)中溶液に、水酸化リチウム(64mg、3.0mmol)を加えた。反応混合物を35℃で2時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、264(86mg、46%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 570.1. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.27 (s, 1H), 8.94 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.41(d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.14 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.89 (s, 1H), 4.48-4.42 (m, 2H), 4.23-4.19 (m, 重複, 3H), 3.85-3.84 (m, 1H), 3.62(s, 3H), 2.67-2.56 (m, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.42 (s, 3H), 1.40 (s, 3H), 1.21 (s, 重複, 6H).
【0797】
(実施例265a)
1−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)プロパン−1−オン265a
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2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン209a(200mg、1.19mmol)のジクロロメタン(8mL)中溶液に、EtN(240mg、2.38mmol)を加えた。5分間撹拌した後、プロピオニルクロリド(121mg、1.31mmol)のジクロロメタン(2mL)中溶液を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を水及びブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、265a(260mg、98%)を白色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]225.0
【0798】
(実施例265b)
1−(2−アミノ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)プロパン−1−オン265b
265a(260mg、1.16mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、10%Pd/C(26mg)を加えた。系を排気し、次いでHで再充填した。2時間撹拌した後、LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、265bを黄色固体として得た(225mg、99%)。MS−ESI:[M+H]195.1
【0799】
(実施例265c)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−プロピオニル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン265c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、265b(200mg、1.03mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(414mg、1.55mmol)、Pd(dba)(47mg、0.052mmol)、キサントホス(60mg、0.103mmol)、CsCO(671.6mg、2.06mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を80:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、265c(280mg、72%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]380.2
【0800】
(実施例265d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−6−オキソ−5−({5−プロパノイル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート265d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、265c(200mg、0.53mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(834mg、2.10mmol)、Pd(dppf)Cl(19mg、0.0263mmol)、KPO(223mg、1.052mmol)、酢酸ナトリウム(86mg、1.052mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(5滴)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、265d(100mg、29%)を黄色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]653.3
【0801】
(実施例265)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−[(5−プロパノイル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン265
265d(100mg、0.153mmol)のTHF(3mL)、i−プロパノール(3mL)及び水(5mL)中溶液に、水酸化リチウム(37mg、1.53mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、265(50mg、54%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 611.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, T=80℃) δ 8.45 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.93-7.90 (m, 2H), 7.35 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 5.98 (s, 1H), 4.74-4.71 (m, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.46-4.44 (m, 2H), 4.18-4.16 (m, 2H), 3.97-3.87 (m, 重複, 5H), 3.58 (s, 3H), 2.57-2.56 (m, 2H), 2.49-2.37 (m, 4H), 1.22 (s, 6H), 1.03 (t, J = 12.0 Hz, 3H).
【0802】
(実施例266a)
5−ブロモ−1−メチル−3−((5−(オキセタン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2(1H)−オン266a
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図26の反応図式に従い、266aを調製した。
【0803】
(実施例266b)
(2’−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)−1−メチル−5−((5−(オキセタン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)メチルアセテート266b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、266a(33mg、0.10mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(60mg、0.15mmol)、Pd(dppf)Cl(7mg、0.010mmol)、KPO(42mg、0.20mmol)、酢酸ナトリウム(16mg、0.20mmol)、アセトニトリル(6mL)、水(0.1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、266bを白色固体として得た(17mg、28%)。MS−ESI:[M+H]598.4
【0804】
(実施例266)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(オキセタン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン266
266b(15mg、0.025mmol)及び水酸化リチウム(6mg、0.25mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を水(5mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、266(4.5mg、33%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 556.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.09 (s, 1H), 5.07-5.04 (m, 2H), 4.79-4.76 (m, 2H), 4.68-4.66 (m, 1H), 4.54-4.51 (m, 1H), 4.37-4.34 (m, 1H), 4.28-4.25 (m, 1H), 4.18 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.89-3.87 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 2.59-2.57 (m, 2H), 2.54-2.52 (m, 3H), 1.29 (s, 6H).
【0805】
(実施例267a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン267a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1.15g、10.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(4.00g、15.0mmol)、Pd(dba)(916mg、1.0mmol)、キサントホス(1.16g、2.0mmol)、CsCO(6.52g、20.0mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、得られた残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、267a(2.2g、73%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]301.2
【0806】
(実施例267b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート267b
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、267a(150mg、0.50mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(640mg、1.5mmol)、PdCl(dppf)(37mg、0.050mmol)、KPO(212mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、267b(80mg、28%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]574.2
【0807】
(実施例267)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン267
磁気撹拌機を装着した25mLの丸底フラスコに、267b(80mg、0.14mmol)、水酸化リチウム(17mg、0.70mmol)、THF(2mL)、i−プロパノール(2mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を水(5mL)で希釈し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、267(32mg、43%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 532.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.19 (s, 1H), 8.57 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.92 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.45-4.37 (m, 2H), 4.22-4.17 (m, 3H), 3.85-3.80 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.52 (s, 3H), 2.42 (s, 2H), 1.17 (s, 6H).
【0808】
(実施例268a)
1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール268a
[この文献は図面を表示できません]
4−ニトロ−1H−イミダゾール(2.0g、17.7mmol)及びKCO(3.67g、26.5mmol)のアセトニトリル(20mL)中混合物に、室温で撹拌しながらヨードメタン(1.3mL、3.0g、21.2mmol)を滴下添加した。得られた混合物を60℃で終夜撹拌した。次いでこれを減圧下に蒸発させ、残留物を水(20mL)で希釈した。混合物をジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、268aを黄色固体として得た(1.8g、82%)。MS-ESI: [M+H]+ 128.1. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.37 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 3.76 (s, 3H).
【0809】
(実施例268b)
1−メチル−1H−イミダゾール−4−アミン268b
100mLの丸底フラスコに、268a(1.6g、12.6mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、160mg)及びエタノール(15mL)を仕込んだ。フラスコを排気し、水素ガスを仕込み、室温で終夜撹拌した。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、268b(1.2g、98%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]98.2
【0810】
(実施例268c)
5−ブロモ−1−メチル−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン268c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、268b(1.1g、11.3mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(3.0g、11.3mmol)、Pd(dba)(1.0g、1.13mmol)、キサントホス(1.3g、2.26mmol)及び炭酸セシウム(7.3g、22.6mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を92℃で4.5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(100:1〜50:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、268c(2.4g、76%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]283.1
【0811】
(実施例268d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート268d
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、268c(150mg、0.53mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(80.4mg、0.21mmol)、Pd(dppf)Cl(17.2mg、0.021mmol)、KPO(89mg、0.42mmol)、酢酸ナトリウム(57.1mg、0.42mmol)、水(0.2mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2.5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(30:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、268d(110mg、37.2%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]556.4。
【0812】
(実施例268)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(1−メチルイミダゾール−4−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン268
268d(100mg、0.18mmol)及び水酸化リチウム(189mg、4.5mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4.0mL)及び水(1.0mL)中混合物を、35℃で30分間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物に水(5mL)を加え、得られた混合物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、268(19.8mg、22%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 514.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.47 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.44 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.36 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.95 (s, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.12-5.10 (m, 1H), 4.44-4.41 (m, 2H), 4.22-4.18 (m, 3H), 3.84-3.82 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.59 (s, 3H), 2.59-2.56 (m, 2H), 2.44-2.42 (m, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0813】
(実施例269a)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(モルホリン−4−イル)カルボニル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド269a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(100mg、0.29mmol)、1−メチル−3−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン111c(192mg、0.44mmol)、Pd(dppf)Cl(12mg、0.015mmol)、KPO(123mg、0.58mmol)、酢酸ナトリウム(47mg、0.58mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(5滴)を仕込んだ。吸引/Nフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール40:1)により精製して、269a(150mg、83%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]621.8
【0814】
(実施例269)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(モルホリン−4−カルボニル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン269
269a(150mg、0.24mmol)のジクロロメタン(5mL)及びメタノール(5mL)中溶液に、NaBH(18.2mg、0.482mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、混合物をNHCl水溶液(10mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×20m)で抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮し、逆相分取HPLCにより精製して、269(114mg、76%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 624.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.00 (s, 1H), 8.79 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.38-7.36 (m, 2H), 6.56 (s, 1H), 5.00 (s, 1H), 4.47-4.40 (m, 2H), 4.25-4.19 (m, 3H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.62-3.60 (重複, m, 4H), 3.51 (s, 3H), 3.52-3.50 (m, 4H), 2.59-2.57 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0815】
(実施例270a)
エチルN−[(ピラジン−2−イル)カルバモチオイル]カルバメート270a
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磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコに、ピラジン−2−アミン(7.6g、80.0mmol、1.0当量)、O−エチルカルボンイソチオシアナチデート(12.5g、95.4mmol、1.2当量)及びジオキサン(150mL)を仕込んだ。反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応が完結した後、これを減圧下に濃縮して約20mL容量にし、得られた懸濁液を濾過した。固体を採取し、酢酸エチル(3×20mL)で洗浄して、270a(14.0g、77%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]227.3
【0816】
(実施例270b)
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン270b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、270a(6.00g、26.43mmol、1.0当量)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(3.32g、47.52mmol、1.8当量)、DIPEA(12mL)、エタノール(40mL)及びメタノール(40mL)を仕込んだ。反応混合物を65℃で16時間撹拌した。反応が完結した後、これを室温に冷却し、減圧下に濃縮して約20mL容量にした。得られた懸濁液を濾取し、固体を60:1ジクロロメタン/エタノール(50mL)で洗浄して、270b(3.3g、92%)を白色固体として得た。MS-ESI:[M+H]+ 136.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.84 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 8.70 (dd, J = 1.0, 4.0 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.47 (s, 2H).
【0817】
(実施例270c)
tert−ブチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルカルバメート270c
磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコに、270b(2.00g、14.8mmol、1.0当量)、BocO(3.87g、17.77mmol、1.2当量)及び無水THF(60mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を−78℃に冷却し、続いてLHMDS(37.0mL、37.0mmol、2.5当量、THF中1.0M)を加えた。反応物を−78℃で2時間撹拌した後、これを飽和NHCl水溶液(30mL)でクエンチした。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた残留物を1:4酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、270c(1.87g、53%)を白色固体として得た。MS-ESI:[M-t-Bu]+ 180.0. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.31 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 8.72 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 1.25 (s, 9H).
【0818】
(実施例270d)
tert−ブチル5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルカルバメート270d
100mLの丸底フラスコを窒素でパージし、270c(1.0g、4.25mmol)、炭素担持20%パラジウム(10%含水、200mg)及びエタノール(40mL)を仕込んだ。次いでこれを排気し、水素ガス(25atm)を仕込み、60℃で24時間撹拌した。水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、270d(700mg、68%)を得た。MS−ESI:[M−t−Bu]184.0
【0819】
(実施例270e)
tert−ブチル7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル−カルバメート270e
実施例191iにおける手順に従い、270d(500mg、2.1mmol、1.0当量)、パラホルムアルデヒド(630mg、21.0mmol、10.0当量)、ZnCl/ジエチルエーテル(2.1mL、2.1mmol、1.0M)、NaBHCN(390mg、6.3mmol、3.0当量)及びメタノール(20mL)を出発物として、270eを黄色固体として得た(500mg、94%)。MS−ESI:[M−tBu]198.0。
【0820】
(実施例270f)
7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン270f
実施例131eにおける手順に従い、270e(500mg、1.97mmol)を出発物とし、酸でBocを脱保護して、270fを黄色固体として得た(200mg、66%)。MS−ESI:[M+H]154.1。
【0821】
(実施例270g)
(4−(1−メチル−5−(7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート270g
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、270f(100mg、0.65mmol、1.7当量)、(4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート217a(200mg、0.38mmol、1.0当量)、DMF(10mL)及び炭酸セシウム(499mg、1.52mmol、4.0当量)を仕込んだ。窒素を得られた溶液に10分間吹き込んだ後、キサントホス(44mg、0.076mmol、0.20当量)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(35mg、0.038mmol、0.10当量)を加えた。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で16時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(50mL)と水(10mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製して、270g(90mg、41%)を得た。MS−ESI:[M+H]598.3。
【0822】
(実施例270)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(7−メチル−6,8−ジヒドロ−5H−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン270
実施例241における手順に従い、270g(90mg、0.15mmol)を出発物として、270を白色固体として得た(47mg、56%)。MS-ESI: [M+H]+ 556.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.50 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.93 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.44-4.38 (m, 2H), 4.24-4.02 (m, 5H), 3.88-3.85 (m, 1H), 3.61-3.59 (m, 重複, 5H), 2.87 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.64-2.58 (m, 2H), 2.49-2.46 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 1.80-1.69 (m, 4H).
【0823】
(実施例271a)
(S)−tert−ブチル4−(6−(5−クロロ−2−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート271a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、(S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート101h(2.04g、7.0mmol)、3−ブロモ−5−クロロ−2−メトキシピリジン(2.8g、12.6mmol)、Pd(dba)(640mg、0.70mmol)、キサントホス(404.6mg、0.70mmol)及び炭酸セシウム(4.56g、14.0mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で4時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:3酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、271a(1.7g、57%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]434.2
【0824】
(実施例271b)
tert−ブチル(3S)−4−(6−{[5−(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−4−イル)−2−メトキシピリジン−3−イル]アミノ}ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート271b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、271a(650mg、1.50mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(1.79g、4.5mmol)、Pd(dba)(137.2mg、0.15mmol)、P(cy)(167.4mg、0.60mmol)、CsCO(978mg、3.0mmol)、ジオキサン(20mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で16時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。水酸化リチウム一水和物(1.89g、45mmol)及び水(2.0mL)を加えた。得られた混合物を45℃で4時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を3:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、271b(290mg、27%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]709.3
【0825】
(実施例271c)
10−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−({5−[(2S)−2−メチルピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−2−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン271c
271b(286.6mg、0.40mmol)のジオキサン/HCl(30mL)中溶液を、50℃で2時間撹拌した。これを減圧下に蒸発させて、271c(450mg、粗製物)を黒色固体として得た。MS−ESI:[M+H]595.3
【0826】
(実施例271)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−1H−ピリジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン271
271c(450mg、0.75mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、オキセタン−3−オン(162mg、2.25mmol)、NaBHCN(141.8mg、2.25mmol)及びZnCl(306mg、2.25mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を水(5mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(3×10mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、271(23.0mg、8.8%、2ステップで)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+651.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.76 (s, 1H), 8.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.41 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.35 (dd, J = 2.5 Hz, 8.5 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.85 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.16-5.13 (m, 1H), 4.72-4.69 (m, 5H), 4.54-4.53 (m, 1H), 4.36-4.35 (m, 1H), 4.19-4.17 (m, 2H), 3.89-3.87 (m, 1H), 3.56-3.49 (m, 2H), 3.11-3.09 (m, 2H), 2.60-2.48 (m, 重複, 7H), 2.24-2.21 (m, 1H), 1.29 (s, 6H), 1.02 (d, J = 6.0 Hz, 3H)
【0827】
(実施例272a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−(オキセタン−3−イル)アゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン272a
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3−(5−(アゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン239b(140mg、0.42mmol)、オキセタン−3−オン(91mg、1.26mmol)、NaBHCN(78mg、1.26mmol)及び塩化亜鉛(171mg、1.26mmol)のメタノール(10mL)中混合物を、50℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、水(5mL)を残留物に加えた。次いでこれをジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、272a(145mg、85%)を得た。MS−ESI:[M+H]390.8
【0828】
(実施例272b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[1−(オキセタン−3−イル)アゼチジン−3−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート272b
還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、272a(140mg、0.35mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(140mg、0.35mmol)、Pd(dppf)Cl(28mg、0.035mmol)、酢酸ナトリウム(58mg、0.70mmol,)、KPO(148mg、0.70mmol)、水(6滴)及びアセトニトリル(6mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、272b(114mg、46%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]664.4
【0829】
(実施例272)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[1−(オキセタン−3−イル)アゼチジン−3−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン272
272b(114mg、0.17mmol)及び水酸化リチウム(41mg、1.7mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水(5mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、272(52mg、50%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 622.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.77 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.90 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.61 (dd, J=2.0, 8.5 Hz,1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86-6.84 (m, 2H), 5.12-5.09 (m, 1H), 4.77-4.74 (m, 2H), 4.69-4.66 (m, 1H), 4.61-4.59 (m, 2H), 4.54 (bs, 1H), 4.36-4.32 (m, 1H), 4.19-4.17 (m, 2H), 3.90-3.83 (m, 2H), 3.80-3.77 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.71-3.68 (m, 1H), 3.30-3.27 (m,2H), 2.60-2.59 (m, 2H), 2.54 (s, 2H), 1.30 (s, 6H).
【0830】
(実施例273a)
[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a
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磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、3−ブロモ−5−ヨード−1−メチルピリジン−2(1H)−オン214b(1.57g、5.0mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(1.98g、5.0mmol)、PdCl(dppf)(205mg、0.25mmol)、KPO(2.12g、10.0mmol)、酢酸ナトリウム(820mg、10.0mmol)、アセトニトリル(45mL)及び水(1mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を30℃で3時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、273a(580mg、22%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 539.2. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.79 (s, 1H), 5.15 (s, 2H), 4.55-4.51 (m, 1H), 4.27-4.25 (m, 1H), 4.15-4.13 (m, 1H), 4.06-4.04 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.86 (s, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0831】
(実施例273b)
(2’−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)−1−メチル−6−オキソ−5−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)メチルアセテート273b
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1ドラムのバイアル中に、乾燥1,4−ジオキサン(0.2M)中の273a(40mg、0.074mmol)、2−アミノピリジン(1.2当量)、炭酸セシウム(1.5当量)、キサントホス(10mol%)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(5mol%)を加えた。次いで反応物を80℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、次いで反応物をジクロロメタン(3mL)で希釈し、水(2×3mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。次いで粗生成物273bを精製せずに引き続くステップに使用した。
【0832】
(実施例273)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−(2−ピリジルアミノ)−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン273
1ドラムのバイアル中に、THF及び水の4:1混合物(1mL)中の273b(1当量)を加えた。次いで水酸化リチウム(1.5当量)を混合物に加え、反応物を室温で16時間撹拌した。次いで反応物をジクロロメタン(3mL)で希釈し、水(2×3mL)で洗浄した。有機層を採取し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。粗製物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、273を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.73 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 5.1, 1.9 Hz, 1H), 7.62 - 7.56 (m, 1H), 7.54 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.80 (dd, J = 7.0, 5.1 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.96 - 4.93 (m, 1H), 4.48 - 4.39 (m, 2H), 4.24 - 4.17 (m, 2H), 3.89 - 3.84 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 2.58 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 2.43 (s, 3H), 1.22 (s, 6H).
【0833】
(実施例274)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチルピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン274
実施例273の手順に従い、2−アミノ−5−メチルピラジンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、274を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.98 (s, 1H), 8.68 - 8.58 (m, 2H), 8.49 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.58 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.93 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.47 - 4.37 (m, 2H), 4.25 - 4.16 (m, 2H), 3.88 - 3.82 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.57 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 2.34 (s, 3H), 1.22 (s, 6H).
【0834】
(実施例275)
3−[4−[5−[(5−フルオロ−2−ピリジル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン275
実施例273の手順に従い、2−アミノ−5−フルオロピリジンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、275を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.79 (s, 1H), 8.65 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.58 (td, J = 8.7, 3.1 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.40 (dd, J = 9.2, 3.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.98 - 4.91 (m, 1H), 4.46 - 4.38 (m, 2H), 4.23 - 4.16 (m, 2H), 3.88 - 3.82 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 2.61 - 2.51 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0835】
(実施例276)
6−[[5−[2−(7,7−ジメチル−4−オキソ−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−4−ピリジル]−1−メチル−2−オキソ−3−ピリジル]アミノ]ピリジン−3−カルボニトリル276
実施例273の手順に従い、2−アミノ−5−シアノピリジンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、276を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.38 (s, 1H), 8.73 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.94 (dd, J = 9.0, 2.4 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.97 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.46 - 4.38 (m, 2H), 4.21 (s, 3H), 3.84 (s, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.58 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 2.45 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0836】
(実施例277)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[(5−メトキシ−2−ピリジル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン277
実施例273の手順に従い、2−アミノ−5−メトキシピリジンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、277を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.61 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.51 - 8.47 (m, 2H), 7.91 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.33 - 7.29 (m, 2H), 6.56 (s, 1H), 4.94 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.47 - 4.38 (m, 2H), 4.24 - 4.16 (m, 2H), 3.87 - 3.83 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.60 (s, 3H), 2.58 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0837】
(実施例278)
3−[4−[5−[(5−シクロプロピル−2−ピリジル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン278
実施例273の手順に従い、2−アミノ−5−シクロプロピルピリジンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、278を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.67 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.53 - 8.45 (m, 2H), 8.01 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 8.6, 2.5 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.96 - 4.92 (m, 1H), 4.47 - 4.41 (m, 2H), 4.24 - 4.16 (m, 2H), 3.89 - 3.85 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.58 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 2.44 (s, 2H), 1.86 - 1.77 (m, 1H), 1.22 (s, 6H), 0.93 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 0.90 - 0.85 (m, 1H), 0.67 - 0.58 (m, 2H).
【0838】
(実施例279)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−[[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]アミノ]−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン279
実施例273の手順に従い、2−アミノ−5−トリフルオロメチルピリジンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、279を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.23 (s, 1H), 8.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.54 - 8.46 (m, 2H), 7.88 (dd, J = 8.7, 2.6 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.97 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 4.50 - 4.40 (m, 2H), 4.26 - 4.16 (m, 2H), 3.90 - 3.81 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.58 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0839】
(実施例280)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[1−メチル−5−(モルホリン−4−カルボニル)ピラゾール−3−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン280
実施例273の手順に従い、(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)(モルホリノ)メタノンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、280を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.30 (s, 2H), 4.99 - 4.91 (m, 1H), 4.48 - 4.39 (m, 2H), 4.23 - 4.15 (m, 7H), 3.89 - 3.82 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.59 (s, 3H), 3.27 (s, 2H), 2.58 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0840】
(実施例281)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−2−ピリジル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン281
実施例273の手順に従い、2−アミノ−5−メチルピリジンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、281を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.67 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 8.01 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.5, 2.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.93 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.46 - 4.36 (m, 2H), 4.26 - 4.16 (m, 2H), 3.86 - 3.80 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.58 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 2.17 (s, 3H), 1.22 (s, 6H).
【0841】
(実施例282a)
3,3−ジメチルシクロ−ペンタノン282a
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0℃に冷却したCuI(81.0g、420mmol)の無水エチルエーテル(500mL)中懸濁液に、メチルリチウムのエチルエーテル中溶液(430mL、860mmol、2.0M)を30分かけて加えた。混合物を0℃で2時間撹拌した。上記混合物に、3−メチルシクロペンタ−2−エノン(33.6g、350mmol)を0℃で1時間かけて滴下添加した。得られた混合物を0℃で更に2時間撹拌した。次いでこれを飽和NHCl(300mL)でクエンチし、濾過した。濾液をエチルエーテル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水MgSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させて、282aを無色油状物として得た(28g、71%)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 2.31 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 2.05 (s, 2H), 1.79 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 1.12 (s, 6H).
【0842】
(実施例282b)
2−クロロ−4,4−ジメチルシクロペンタ−1−エンカルバルデヒド282b
0℃に冷却したDMF(18.3g、250mmol)のジクロロメタン(300mL)中溶液に、POCl(40.5g、250mmol)を10分かけて加えた。混合物を20℃で1時間撹拌した。上記混合物に、282a(28.0g、250mmol)を20分かけて滴下添加した。得られた混合物を20時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸ナトリウム(60g)の氷水(400g)中溶液中に注ぎ入れた。混合物をジクロロメタン(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×200mL)で洗浄し、無水MgSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させて、282bを無色油状物として得た(33.0g、粗製物)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.99 (s, 1H), 2.62 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 2.38 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 1.15 (s, 6H).
【0843】
(実施例282c)
エチル5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボキシレート282c
282b(33.0g、粗製物)のジクロロメタン(400mL)及びトリエチルアミン(60g、600mmol)中溶液に、エチル2−メルカプトアセテート(19.2g、160mmol)を加えた。反応混合物を6時間加熱還流した。次いでこれを減圧下に濃縮した。残留物をエタノール(400mL)及びトリエチルアミン(60g、600mmol)に溶解した。混合物を12時間加熱還流した。これを減圧下に再度濃縮し、残留物を40:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、282cを黄色固体として得た(18.0g、32%、2ステップで)。MS-ESI: [M+H]+ 225.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.49 (s, 1H), 4.32 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 2.72 (s, 2H), 2.56 (s, 2H), 1.35 (t, J = 7.0 Hz, 3H),1.22 (s, 6H).
【0844】
(実施例282d)
5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボン酸282d
282c(16.0g、71.0mmol)のプロパン−2−オール(200mL)、テトラヒドロフラン(200mL)及び水(200mL)中溶液に、水酸化リチウム(6.82g、284mmol)を加えた。反応混合物を65℃で5時間加熱した。有機溶媒を減圧下に除去した。残留物のpHを塩酸(12M)で1.0に調節した。沈殿物を濾取し、真空乾固して、282d(12.0g、86%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]196.9
【0845】
(実施例282e)
N−tert−ブチル−5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボキサミド282e
282d(12.0g、61.0mmol)のSOCl(80mL)中懸濁液を、65℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、これを2−メチルプロパン−2−アミン(4.45g、61.0mmol)及びトリエチルアミン(18.0g、180mmol)のジクロロメタン(180mL)中溶液に加えた。得られた混合物を16時間撹拌し、ジクロロメタン(200mL)で希釈した。これを水(3×50mL)で洗浄し、無水MgSOで脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させて、282e(15.0g、97%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]252.0
【0846】
(実施例282f)
N−tert−ブチル−3−ホルミル−5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボキサミド282f
−70℃で冷却した282e(1.5g、6.0mmol)の無水THF(60mL)中溶液に、n−ブチルリチウムの溶液(10.0mL、25mmol、ヘキサン中2.5M)を5分かけて加えた。これを−70℃で6時間撹拌した。DMF(1.3g、18.0mmol)を5分かけて加え、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。次いでこれを飽和NHCl(40mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水MgSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させて、282fを黄色固体として得た(1.34g、80%)。MS−ESI:[M+H]280.3
【0847】
(実施例282g)
N−tert−ブチル−3−(ヒドラゾノメチル)−5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボキサミド282g
85%ヒドラジン水溶液(10mL)のTHF(180mL)中溶液に、無水THF(20mL)中の282f(5.6g、20.0mmol)を5分かけて加えた。これを20℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、282gを黒色固体として得た(6.0g、収率:95%、純度:95%)。MS−ESI:[M+H]294.0
【0848】
(実施例282h)
4,4−ジメチル−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−9−オン282h
282g(3.8g、13.0mmol)の30%HSO(100mL)中溶液を、16時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、282hを黄色固体として得た(1.72g、60%)。MS−ESI:[M+H]221.0
【0849】
(実施例282i)
4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド282i
実施例108aに記載した通りの手順に従い、282h(330mg、1.5mmol)及び2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド(950mg、4.5mmol)を出発物として、282iを黄色固体として得た(260mg、48%)。MS−ESI:[M+H]359.9
【0850】
(実施例282j)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド282j
実施例191kの調製における手順に従い、282i(216mg、0.60mmol)及び(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(482mg、0.90mmol)を出発物として、282jを黄色固体として得た(407mg、48%)。MS−ESI:[M+H]678.8
【0851】
(実施例282)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−6,8−ジヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−d]ピリダジン−4−オン282
実施例191における手順に従い、282j(370mg、0.55mmol)を出発物として、282を黄色固体として得た(64mg、17%)。MS-ESI: [M+H]+ 681.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.63 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.46-8.45 (m, 2H), 7.85(d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 5.0 Hz,1H), 7.47 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.36 (dd, J = 3.0, 9.0 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.85 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.47 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.4-4.37 (m, 3H), 3.68-3.67 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.40-3.38 (m, 1H), 3.11-3.08 (m, 1H), 2.96-2.90 (m, 3H), 2.81-2.79 (m, 2H), 2.56-2.53 (m, 1H), 2.33-2.32 (m, 2H), 2.19-2.16 (m, 1H), 1.28 (s, 3H), 1.27 (s, 3H), 0.93 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0852】
(実施例283a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン283a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−メチルイソオキサゾール−3−アミン(1.0g、10.2mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(4.09g、15.3mmol)、Pd(dba)(467mg、0.51mmol)、キサントホス(598mg、1.02mmol)、CsCO(6.65g、20.4mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを濾過し、この時点では混合物まだ熱かった。濾液を室温に冷却し、得られた沈殿物を濾取して、283a(1.6g、55%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]284.1
【0853】
(実施例283b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート283b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、283a(150mg、0.53mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(834mg、2.1mmol)、Pd(dppf)Cl(21mg、0.026mmol)、KPO(224mg、0.053mmol)、酢酸ナトリウム(87mg、1.1mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(5滴)を仕込んだ。吸引/Nフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をアセトニトリルで洗浄して、283b(100mg、34%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]557.3
【0854】
(実施例283)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン283
283b(90mg、0.162mmol)のTHF(5mL)、i−プロパノール(5mL)及び水(5mL)中溶液に、水酸化リチウム(3.8mg、1.62mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、283(65mg、78%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 514.9. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.98 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.93 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.48-4.38 (m, 2H), 4.25-4.19 (m, 3H), 3.87-3.85 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.62-2.54 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 2.31 (s, 3H), 1.22 (s, 6H).
【0855】
(実施例284a)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド284a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1−メチル−3−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン163a(354mg、0.83mmol)、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(289mg、0.83mmol)、PdCl(dppf)(68mg、0.08mmol)、KPO(352mg、1.66mmol)、酢酸ナトリウム(136mg、1.66mmol)、アセトニトリル(50mL)及び水(3mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、284a(305mg、60%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]:613.6。
【0856】
(実施例284)
10−フルオロ−2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(オキセタン−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン284
284a(250mg、0.41mmol)のメタノール(20mL)中懸濁液に、水素化ホウ素ナトリウム(47mg、1.23mmol)を0℃で加えた。混合物を30分間撹拌した。次いでこれを水(2mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、284(20mg、6.6%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 615.6. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.46 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.95 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.76-4.74 (m, 2H), 4.69-4.65-4.67 (m, 3H), 4.46-4.44 (m, 1H), 4.35-4.33 (m, 1H), 4.10-4.08 (m, 4H), 3.38-3.35 (m, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.58-3.56 (m, 2H), 2.842.82 (m, 2H), 2.58-2.53 (m, 4H), 1.89-1.84 (m, 2H), 1.77-1.76 (m, 2H).
【0857】
(実施例285a)
4−ニトロ−1−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾール285a
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密封管に、4−ニトロ−1H−イミダゾール(500mg、4.42mmol)、3−ヨードオキセタン(920mg、5.0mmol)、CsCO(2.90g、8.84mmol)及びジオキサン(12mL)を仕込んだ。密封管を120℃で16時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、285aを白色固体として得た(250mg、33%)。MS−ESI:[M+H]170.2。
【0858】
(実施例285b)
1−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾール−4−アミン285b
25mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、285a(100mg、0.6mmol)、炭素担持10%パラジウム(10%含水、10mg)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。フラスコを排気し、水素ガス(風船により)を仕込み、室温で1時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコに仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、285b(70mg、85%)を得た。MS−ESI:[M+H]140.3。
【0859】
(実施例285c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(1−メチル−5−{[1−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]アミノ}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート285c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、285b(40mg、0.28mmol)、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリ−シクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(150mg、0.28mmol)、Pd(dba)(15mg、0.015mmol)、キサントホス(18mg、0.03mmol)、炭酸セシウム(200mg、0.6mmol)及び1,4−ジオキサン(6mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、285cを黄色固体として得た(80mg、47%)。MS−ESI:[M+H]598.3。
【0860】
(実施例285)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[1−(オキセタン−3−イル)イミダゾール−4−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン285
285c(80mg、0.13mmol)及び水酸化リチウム・水和物(55mg、1.3mmol)のi−プロパノール/THF(3:2、5mL)及び水(2mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、水(5mL)を残留物に加えた。次いでこれをジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、285(36mg、50%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 556.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.47-7.45 (m, 2H), 7.35-7.34 (m, 2H), 7.28 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 5.27-5.19 (m, 2H), 5.10-5.07 (m, 2H), 4.94-4.91 (m, 2H), 4.69-4.65 (m, 1H), 4.52-4.44 (m, 2H), 4.17-4.16 (m, 2H), 3.87-3.84 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.59-2.58 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 1.29 (s, 6H).
【0861】
(実施例286a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(1,2−オキサゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート286a
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還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(161g、0.30mmol)、イソオキサゾール−3−アミン(25mg、0.30mmol)、炭酸セシウム(196mg、0.60mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(14.0mg、0.015mmol)及びキサントホス(17mg、0.030mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×10mL)で洗浄した。合わせた有機濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、286a(96mg、59%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]542.8。
【0862】
(実施例286)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−(イソオキサゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン286
286a(96mg、0.18mmol)のTHF/i−プロパノール/水(5/3/2mL)中溶液に、水酸化リチウム(21mg、0.88mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応が完結した後、混合物を圧力下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、286を白色固体として得た(75mg、85%)。MS-ESI: [M+H]+ 501.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.97 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.37 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.18 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.12-5.11 (m, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.52-4.51 (m, 1H), 4.29-4.27 (m, 1H), 4.18-4.16 (m, 2H), 3.87-3.86 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 2.59-2.57 (m, 2H), 2.53-2.51 (m, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0863】
(実施例287a)
N−メトキシ−N−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド287a
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磁気撹拌機を装着した500mLの一口丸底フラスコに、3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(15.7g、1.0当量、100mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(19.5g、2.0当量、200mmol)、HATU(76.0g、2.0当量、200mmol)、トリエチルアミン(40.4g、4.0当量、400mmol)及びジクロロメタン(300mL)を仕込んだ。反応混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去した。得られた残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、287a(16.0g、80%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]201.1
【0864】
(実施例287b)
3−アミノ−N−メトキシ−N−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド287b
250mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、287a(16.0g、1.0当量、80.0mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、800mg)及びメタノール(100mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、水素雰囲気下室温で終夜撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別した。濾液を減圧下に濃縮して、287b(11.0g、81%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]171.1
【0865】
(実施例287c)
3−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−N−メトキシ−N−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド287c
磁気撹拌機及びディーン−スタークトラップを装着した250mLの丸底フラスコに、287b(11.0g、1.0当量、64.7mmol)、ヘキサン−2,5−ジオン(11.1g、1.5当量、97.2mmol)、p−トルエンスルホン酸一水和物(558mg、0.05当量、3.24mmol)及びトルエン(100mL)を仕込んだ。反応混合物を終夜還流した。得られた混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。得られた残留物を1:2石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、287c(10.4g、65%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]249.0
【0866】
(実施例287d)
tert−ブチル2−(3−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−5−(メトキシ(メチル)カルバモイル)−1H−ピラゾール−1−イル)エチルカルバメート287d
磁気撹拌機を装着した250mLの丸底フラスコに、287c(10.4g、1.0当量、41.9mmol)、tert−ブチル2−クロロエチルカルバメート(37.7g、5.0当量、210.0mmol)、NaCO(22.3g、5.0当量、210.0mmol)及びDMF(100mL)を仕込んだ。反応混合物を110℃で終夜撹拌した。室温に冷却した後、得られた混合物を水(200mL)中に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。得られた残留物を酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、287d(10.8g、66%)を黄色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]392.0
【0867】
(実施例287e)
tert−ブチル2−(5−アセチル−3−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)エチルカルバメート287e
磁気撹拌機を装着した250mLの丸底フラスコに、N保護下287d(7.82g、1.0当量、20.0mmol)及びTHF(100mL)を仕込んだ。MeMgBrの溶液(エーテル中3.0M)(17mL、2.5当量、50.0mmol)を−78℃で加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、飽和NHCl溶液でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に蒸発させた。残留物を4:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、287eを無色油状物として得た(5.40g、78%)。MS-ESI: [M+H]+ 347.0. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 6.57 (s, 1H), 5.91 (s, 2H), 4.93 (bs, 1H), 4.71 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.62 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.57 (s, 3H), 2.16 (s, 6H), 1.28 (s, 9H).
【0868】
(実施例287f)
2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−4−メチル−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン287f
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、287e(5.40g、1.0当量、15.6mmol)、CFCOOH(10mL)及びジクロロメタン(50mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮して粗製の287fを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]229.1
【0869】
(実施例287g)
2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン287g
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、287f(3.56g、1.0当量、15.6mmol)、NaBH(2.96g、5.0当量、78.0mmol)及びメタノール(50mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を水(50mL)とジクロロメタン(50mL)との間で分配した。水相をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を10:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、287gを無色油状物として得た(1.54g、2ステップで43%)。MS-ESI: [M+H]+ 231.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 5.91 (s, 1H), 5.86 (s, 2H), 4.17-4.11 (m, 3H), 3.51-3.48 (m, 1H), 3.36-3.31 (m, 1H), 2.13 (s, 6H), 1.50 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0870】
(実施例287h)
2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−4,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン287h
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、287g(1.54g、1.0当量、6.70mmol)、ホルムアルデヒド(水中37%)(1.09g、2.0当量、13.4mmol)、NaBHCN(2.11g、5.0当量、33.5mmol)、HOAc(3mL)及びメタノール(30mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を水(50mL)とジクロロメタン(50mL)との間で分配した。水相をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮して粗製の287hを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]245.0
【0871】
(実施例287i)
4,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン287i
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、287h(1.63g、1.0当量、6.70mmol)、NHOH・HCl(2.33g、5.0当量、33.5mmol)及びエタノール(50mL)を仕込んだ。混合物を2日間還流した。次いでこれを室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、287iを黄色固体として得た(211mg、19%)。MS-ESI: [M+H]+ 167.1.1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 5.36 (s, 1H), 4.04-4.00 (m, 1H), 3.94-3.92 (m, 1H), 3.61 (bs, 2H), 3.30 (q, J = 6.5 Hz, 1H), 3.10-3.08 (m, 1H), 2.81-2.75 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 1.38 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0872】
(実施例287j)
(4−(5−(4,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート287j
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、287i(20mg、1.0当量、0.12mmol)、(4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート273a(127mg、2.0当量、0.24mmol)、Pd(dba)(9.0mg、0.1当量、0.010mmol)、キサントホス(11mg、0.2当量、0.020mmol)、CsCO(78mg、2.0当量、0.24mmol)及びジオキサン(5mL)を仕込んだ。吸引/Nフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、287jを茶褐色固体として得た(60mg、82%)。MS−ESI:[M+H]610.9
【0873】
(実施例287)
2−[4−[5−[(4,5−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン287
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、287j(60mg、1.0当量、0.098mmol)、水酸化リチウム(12mg、5.0当量、0.49mmol)、i−プロパノール/THF(4/4mL)及び水(1mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、287を黄色固体として得た(24mg、43%)。MS-ESI: [M+H]+ 568.9. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.72 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.04-5.02 (m, 1H), 4.64-4.62 (m, 1H), 4.56-4.54 (m, 1H), 4.39-4.37 (m, 1H), 4.17-3.92 (m, 4H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.45-3.37 (m,1H), 3.17-3.14 (m, 1H), 2.89-2.81 (m, 1H), 2.64-2.58 (m, 4H), 2.48 (s, 3H), 1.93-1.89 (m, 2H), 1.81-1.80 (m, 2H), 1.46 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0874】
(実施例288a)
1−メチル−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン288a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン283a(330mg、1.16mmol)、Pin(442mg、1.74mmol)、Pd(dba)(53mg、0.058mmol)、X−Phos(55mg、0.116mmol)、酢酸カリウム(227mg、2.32mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/Nフラッシュを3回繰り返した後、混合物を70℃で2時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を石油エーテルで洗浄して、288a(300mg、78%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]332.3
【0875】
(実施例288b)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド288b
磁気撹拌機を装着した50mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド282i(72mg、0.20mmol)、288a(102mg、0.30mmol)、PdCl(dppf)(16mg、0.020mmol)、KPO(85mg、0.40mmol)、酢酸ナトリウム(33mg、0.40mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を混合物中に10分間吹き込んだ後、還流冷却器をフラスコに装着し、混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して288bを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]529.3。
【0876】
(実施例288)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−6,8−ジヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−d]ピリダジン−4−オン288
288a(82mg、0.16mmol)及びNaBH(18.1mg、0.48mmol)のメタノール(10mL)中混合物を、室温で30分間撹拌した。混合物を水(5mL)でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、288(54mg、2ステップ:34%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 531.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.0 (s, 1H), 8.57 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.00 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.86 (bs, 1H), 4.39 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 3.60 (s, 3H), 2.91 (s, 2H), 2.81 (s, 2H), 2.31 (s, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0877】
(実施例289a)
tert−ブチル3−アミノ−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート289a
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3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(3.0g、36mmol)及びトリエチルアミン(7.6g、75mmol)の1,4−ジオキサン(35mL)中混合物に、(Boc)O(7.8g、36mmol)を加えた。反応混合物を25℃で2時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮した。残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムにより精製して、289aを白色固体として得た(3.4g、52%)。MS−ESI:[M+H]184.1。
【0878】
(実施例289b)
3−(1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン289b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、289a(2.2g、12mmol)、キサントホス(0.69g、1.2mmol)、Pd(dba)(1.1g、1.2mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(6.4g、24mmol)、CsCO(15.6g、48mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に10分間吹き込んだ後、これを105℃で15時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物混合物をメタノール(8mL)で洗浄して、289bを淡黄色固体として得た(1.2g、37%)。MS−ESI:[M+H]269.1。
【0879】
(実施例289c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−6−オキソ−5−[(1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート289c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、289b(200mg、0.74mmol)、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(360mg、0.90mmol)、PdCl(dppf)(41mg、0.050mmol)、KPO(320mg、1.5mmol)、酢酸ナトリウム(123mg、1.5mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。系を排気し、次いでNで再充填した。次いでこれを90℃で4時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を10:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、289cを淡黄色固体として得た(150mg、38%)。MS−ESI:[M+H]542.3。
【0880】
(実施例289)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−(1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン289
289c(150mg、0.28mmol)及び水酸化リチウム水和物(236mg、5.6mmol)のTHF(4mL)、i−プロパノール(4mL)及び水(2mL)中混合物を、40℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、水(10mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、289を淡黄色固体として得た(25mg、18%)。MS-ESI: [M+H]+ 499.9. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.07 (s, 1H), 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.55-7.54 (m, 1H), 7.40-7.39 (m, 1H), 7.32 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.12 (s, 1H), 4.94-4.92 (m, 1H), 4.48-4.47 (m, 1H), 4.41-4.39 (m, 1H), 4.23-4.17 (m, 3H), 3.84-3.82 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.50-2.42 (m, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0881】
(実施例290a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン290a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(100mL)、1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(970mg、10.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.9g、11mmol)及び炭酸セシウム(6.5g、20.0mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(457mg、0.50mmol)及びキサントホス(587mg、1.0mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×50mL)で洗浄し、合わせた有機濾液を濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、290aを黄色固体として得た(900mg、32%)。MS−ESI:[M+H]283.1
【0882】
(実施例290b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート290b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリ−シクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(595mg、1.5mmol)、290a(282mg、1.0mmol)、KPO(424mg、2.0mmol)、酢酸ナトリウム(164mg、2.0mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(82mg、0.1mmol)及びアセトニトリル/水(15/1mL)を仕込んだ。吸引/Nフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1.5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(30mL)と水(30mL)との間で分配した。水層をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜50/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、290b(300mg、54%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]556.1
【0883】
(実施例290)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(1−メチルピラゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン290
290b(139mg、0.25mmol)のTHF(5mL)、プロパン−2−オール(5mL)及び水(2mL)中溶液に、水酸化リチウム(60mg、2.5mmol)を加えた。反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)と水(10mL)との間で分配した。水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、290(30mg、23%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 514.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.07 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.97 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.47-4.40 (m, 2H), 4.24-4.18 (m, 3H), 3.85-3.83 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0884】
(実施例291a)
(4−{1−メチル−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート291a
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還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、(2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート230i(150mg、0.31mmol)、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン283a(88mg、0.31mmol)、PdCl(dppf)(24mg、0.031mmol)、KPO(131mg、0.62mmol)、酢酸ナトリウム(61mg、0.62mmol)、水(0.2mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)と水(10mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層をジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、291a(104mg、60%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]559.1
【0885】
(実施例291)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロベンゾチオフェノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン291
291a(100mg、0.18mmol)のTHF/i−プロパノール/水(10/5/5mL)中溶液に、水酸化リチウム(43mg、1.8mmol)を室温で加えた。1時間撹拌した後、MSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を減圧下に濃縮し、残留物を水(10mL)とジクロロメタン(15mL)との間で分配した。水相をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、291(56mg、60%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 517.2. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.02 (s, 1H), 8.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.00 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.87-4.85 (m, 1H), 4.42-4.36 (m, 2H), 3.61 (s, 3H), 2.98-2.85 (m, 4H), 2.32 (s, 3H), 1.92-1.86 (m, 4H).
【0886】
(実施例292a)
4−{5−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),(6),11−トリエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド292a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、3−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン242a(344mg、1.0mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド282i(538.5mg、1.5mmol)、Pd(dba)(91.5mg、0.10mmol)、トリシクロヘキシルホスピン(112mg、0.40mmol)、炭酸セシウム(652mg、2.0mmol)、1,4−ジオキサン(20mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を75℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を石油エーテルで洗浄して、292a(300mg、粗製物)を黒色固体として得た。MS−ESI:[M+H]542.2
【0887】
(実施例292)
3−[4−[5−[(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−6,8−ジヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−d]ピリダジン−4−オン292
292a(162.6mg、0.30mmol)のメタノール(6mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(114mg、3.0mmol)を0℃で加えた。反応物を25℃で0.5時間撹拌した。次いでこれを水(10mL)でクエンチした。得られた混合物を減圧下に蒸発させ、残留物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、292(35mg、22%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 543.8. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.57 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.02 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.90 (s, 1H), 4.88 (s, 1H), 4.40 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 2.92 (d, J = 4.5 Hz, 2H), 2.81 (s, 2H), 2.18 (s, 3H), 1.29 (s, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0888】
(実施例293a)
1−メチル−4−ニトロ−1H−1,2,3−トリアゾール293a
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4−ニトロ−2H−1,2,3−トリアゾール(2.0g、17.5mmol)及びTHF(10mL)を含む100mLの一口丸底に、0℃でNaH(1.7g、35.0mmol、2.0当量)を加えた。混合物を0℃で15分間撹拌した。ヨードメタン(3.68g、26.3mmol、1.5当量)のアセトン(40mL)中溶液を加え、得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。この後、反応物を水(20mL)により0℃でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(100mL)で希釈した。次いでこれをブラインで洗浄し、無水NaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を6:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、293a(800mg、35%)を薄黄色固体として得、幾何異性体1−メチル−5−ニトロ−1H−1,2,3−トリアゾール(1.34g、60%)を白色固体として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ8.34(s、1H)、4.26(s、3H)。
【0889】
(実施例293b)
1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−アミン293b
実施例130bにおける手順に従い、293a(800mg、6.25mmol)及び炭素担持10%パラジウム(50%含水、160mg)を出発物として、293bを黄色固体として得た(600mg、98%)。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 6.91 (s, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.65 (brs, 2H).
【0890】
(実施例293c)
5−ブロモ−1−メチル−3−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン293c
実施例130cにおける手順に従い、293b(500mg、5.10mmol、1.0当量)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.04g、7.65mmol、1.5当量)を出発物として、293cを黄色固体として得た(760mg、52%)。MS−ESI:[M+H]283.9。
【0891】
(実施例293d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート293d
実施例283bにおける手順に従い、293c(150mg、0.53mmol、1.0当量)及び{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(629mg、1.59mmol、3.0当量)を出発物として、293dを黄色固体として得た(110mg、37%)。MS−ESI:[M+H]557.4。
【0892】
(実施例293)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(1−メチルトリアゾール−4−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン293
実施例283における手順に従い、293d(110mg、0.20mmol)を出発物として、293を淡黄色固体として得た(78mg、75%)。MS-ESI: [M+H]+ 514.9. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.33 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.25 (brs, 1H), 4.65-4.38 (m, 3H), 4.21-4.20 (m, 2H), 4.08 (s, 3H), 3.89-3.85 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 2.59 (s, 2H), 2.54 (s, 2H), 1.29 (s, 6H).
【0893】
(実施例294)
3−[4−[5−[(5−tert−ブチルイソオキサゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン294
実施例273における手順に従い、5−(tert−ブチル)イソオキサゾール−3−アミンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、294を調製した(5.1mg、収率16%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.93 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 6.22 (s, 1H), 4.90 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.51 - 4.36 (m, 2H), 4.26 - 4.16 (m, 3H), 3.85 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.58 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.27 (s, 9H), 1.22 (s, 6H). ES-MS m/z 557.4 [M+1].
【0894】
(実施例295a)
5−エチルイソオキサゾール−3−アミン295a
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3−オキソペンタンニトリル(1.0g、10.3mmol)の水(20mL)中溶液に、NaOH(535.6mg、13.4mmol)を加えた。5分間撹拌した後、ヒドロキシルアミン塩酸塩(787.4mg、11.33mmol)を加え、混合物を40℃で12時間加熱した。この時点で、濃HCl(3mL)を加え、反応混合物を50℃で2時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。次いでこれを室温に冷却し、NaOH水溶液(30%)でpHを10に調節した。混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を2:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、295aを黄色固体として得た(300mg、25%)。MS-ESI: [M+H]+ 113.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) 5.55 (s, 1H), 5.40 (s, 2H), 2.56-2.52 (m, 2H), 1.13 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
【0895】
(実施例295b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(5−エチル−1,2−オキサゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート295b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、295a(24.8mg、0.222mmol)、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリ−シクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(100mg、0.185mmol)、Pd(dba)(8.5mg、0.0093mmol)、キサントホス(10.7mg、0.019mmol)、CsCO(120.6mg、0.37mmol)及びジオキサン(10mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N保護下100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をアセトニトリル(0.5mL)で洗浄して、295bを白色固体として得(52mg、49.5%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]570.8
【0896】
(実施例295)
3−[4−[5−[(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン295
295b(42mg、0.0736mmol)のTHF(4mL)、i−プロパノール(4mL)及び水(4mL)中溶液に、水酸化リチウム(17.7mg、0.736mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を水(5mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、295(22mg、57%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 528.8. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.99 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.94-4.92 (m, 1H), 4.48-4.38 (m, 2H), 4.26-4.19 (m, 3H), 3.87-3.85 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 2.68-2.66 (m, 2H), 2.62-2.59 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H), 1.19 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
【0897】
(実施例296a)
(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール296a
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窒素吹込口を装着した100mLの三口丸底フラスコを窒素でパージし、3−ニトロピラゾール−5−カルボン酸(0.56g、3.56mmol)及びTHF(8mL)を仕込んだ。系を氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却した。ボラン−THF錯体溶液(1.0M、11mL、11.0mmol)を、内部反応温度が5℃未満に維持される速度で加えた。添加完了後、冷却浴を除去し、反応物を60℃で3時間撹拌した。この後、反応物を氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却し、水(2mL)及び4N塩酸(2mL)を加えた。反応混合物を70℃で1時間撹拌して、ボラン−ピラゾール錯体を分解させた。これを室温に冷却し、減圧下に濃縮して、およそ1mL容量にした。酢酸エチル(20mL)及び水(10mL)を加え、混合物を15分間撹拌した。水層を分離し、酢酸エチル(4×10mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、296a(345mg、68%)を薄黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]144
【0898】
(実施例296b)
(1−(2−ブロモエチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール296b
296a(345mg、2.41mmol)及び炭酸セシウム(965mg、2.96mmol)のDMF(5mL)中混合物を、氷/アセトン浴を用いて0℃に冷却し、ジブロモエタン(4.48g、24.1mmol)を少しずつ加えた(発熱無し)。反応物を0℃で1時間、室温で4時間撹拌した。この後、酢酸エチル(20mL)及び水(15mL)を加えた。水層を分離し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮して粗生成物を得、これを6:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、296b(300mg、50%)を得た。MS−ESI:[M+H]250
【0899】
(実施例296c)
1−(2−ブロモエチル)−5−(クロロメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール296c
窒素吹込口及び還流冷却器を装着した50mLの三口丸底フラスコを窒素でパージし、296b(438mg、1.76mmol)及びクロロホルム(10mL)を仕込んだ。反応物を氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却し、SOCl(628mg、5.28mmol)を少しずつ加えた。冷却浴を除去し、反応物を70℃で3時間撹拌した。この後、溶媒を減圧下に除去した。酢酸エチルを残留物に加え、得られた溶液を−5℃に冷却した。pHが8.5に達するまで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3mL)を加えた。混合物を酢酸エチルと水との間で分配した。合わせた有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶液(2×5mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮して、296c(284mg、60%)を得た。
【0900】
(実施例296d)
5−(2−メトキシエチル)−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン296d
磁気撹拌機を装着したマイクロ波バイアルに、296c(2.67g、10.0mmol)、2−メトキシエタンアミン(2.25g、30.0mmol)及びDMSO(14mL)を仕込んだ。反応混合物をマイクロ波照射下120℃で1.0時間加熱した。これを室温に冷却し、酢酸エチル(40mL)で希釈した。混合物を水(3×15mL)で洗浄した。有機層を乾燥し、濾過した。濾液を圧力下に濃縮し、残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、296d(1.7g、75%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]227.0
【0901】
(実施例296e)
5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン296e
296d(1.7g、7.5mmol)のエタノール(50mL)中溶液に、Pd/C(10%、800mg)を加えた。反応物に水素ガス(風船により)を仕込み、室温で2時間撹拌した。反応が完結した後、混合物をセライト(登録商標)のプラグを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、296eを黄色固体として得(1.2g、82%)、これを更には精製せずに直接使用した。MS−ESI:[M+H]197.3
【0902】
(実施例296f)
5−ブロモ−3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン296f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、296e(588mg、3.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(800mg、3.0mmol)及び炭酸セシウム(1.96g、6.0mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に20分間吹き込んだ後、キサントホス(173mg、0.30mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(137mg、0.15mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×15mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物固体をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、296f(745mg、65%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]382.9
【0903】
(実施例296g)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(2−メトキシエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート296g
還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(198mg、0.50mmol)、296f(190mg、0.50mmol)、KPO(212mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、Pd(dppf)Cl(21mg、0.025mmol)、アセトニトリル(8mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)と水(10mL)との間で分配した。水層をジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、296g(163mg、50%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]654.9
【0904】
(実施例296)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(2−メトキシエチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン296
296g(160mg、0.245mmol)のTHF/i−プロパノール/水(8/5/3mL)中溶液に、水酸化リチウム(29mg、1.22mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、圧力下に蒸発させた。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、296を白色固体として得た(117mg、78%)。MS-ESI: [M+H]+ 613.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 5.05 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 4.66-4.65 (m, 1H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.36-4.34 (m, 1H), 4.17-4.05 (m, 2H), 4.10-4.08 (m, 2H), 3.88-3.87 (m, 1H), 3.75-3.73 (m, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.61-3.59 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 3.04-3.03 (m, 2H), 2.80 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.59-2.57 (m, 2H), 2.54-2.53 (m, 2H), 1.29 (s, 6H).
【0905】
(実施例297a)
6−クロロ−2−メチル−4−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン297a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(30mL)、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン113e(1.70g、11.2mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(2.68g、12.0mmol)及び炭酸セシウム(7.30g、22.4mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(0.59g、1.02mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(467mg、0.51mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を真空で蒸発させた。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、297a(1.9g、60%)を茶褐色固体として得た。LCMS:[M+H]295.1
【0906】
(実施例297b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート297b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、297a(195mg、0.66mmol)、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート199e(315mg、0.66mmol)、PdCl(dppf)(40mg、0.050mmol)、KPO(250mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム(100mg、1.20mmol)、アセトニトリル(8mL)及び水(1mL)を仕込んだ。系を排気し、次いでNで再充填した。次いでこれを100℃で1時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、297bを黄色固体として得た(150mg、38%)。MS−ESI:[M+H]612.3。
【0907】
(実施例297)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン297
297b(150mg、0.24mmol)及び水酸化リチウム水和物(96mg、2.4mmol)のTHF(8mL)、i−プロパノール(8mL)及び水(2mL)中混合物を、40℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物をジクロロメタン(15mL)と水(10mL)との間で分配した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、297を淡黄色固体として得た(98mg、70%)。MS-ESI: [M+H]+ 570.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.30 (s, 1H), 8.52 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.74-4.73 (m, 1H), 4.60-4.58 (m, 1H), 4.40-4.37 (m, 1H), 4.26-4.24 (m, 1H), 4.19-4.18 (m, 2H), 3.96-3.95 (m, 2H), 3.89-3.87 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.53-3.52 (m, 2H), 2.80-2.78 (m, 2H), 2.57-2.55 (m, 2H), 2.52-2.50 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 1.22 (s, 6H).
【0908】
(実施例298a)
(4−{5−[(5−シアノピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート298a
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還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(269mg、0.50mmol)、5−アミノピラジン−2−カルボニトリル(60mg、0.50mmol)、キサントホス(29mg、0.050mmol)、Pd(dba)(45mg、0.050mmol)、CsCO(326mg、1.0mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。雰囲気/アルゴンフラッシュを3回行った後、反応混合物をマイクロ波照射下100℃で1時間加熱した。混合物を濾別し、固体をメタノール(50mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、298a(200mg、69%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]579.3。
【0909】
(実施例298)
5−[[5−[2−(7,7−ジメチル−4−オキソ−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−4−ピリジル]−1−メチル−2−オキソ−3−ピリジル]アミノ]ピラジン−2−カルボニトリル298
298a(200mg、0.35mmol)及び水酸化リチウム(84mg、3.5mmol)のi−プロパノール/THF(5mL/5mL)及び水(2mL)中混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を酢酸エチル(20mL)と水(10mL)との間で分配した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、298(40mg、21%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 537.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.96 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.701 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.00 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.42-4.39 (m, 2H), 4.24-4.19 (m, 3H), 3.84 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 2.57 (m, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.23 (s, 6H)
【0910】
(実施例299a)
5−フェニルイソオキサゾール−3−アミン299a
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3−オキソ−3−フェニルプロパンニトリル(1.5g、10.3mmol)及びNaOH(452mg、11.3mmol)の水(10mL)/EtOH(10mL)中撹拌溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(785mg、11.3mmol)を加えた。混合物を80℃で終夜撹拌した。この時点で、濃HCl(1.3mL、15.5mmol)を加え、得られた混合物を80℃で2時間加熱した。次いでこれをpH10に塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:50〜1:10)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、299aを黄色固体として得た(1.1g、68%)。MS−ESI:[M+H]161.3。
【0911】
(実施例299b)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−フェニルイソオキサゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン299b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、299a(640mg、4.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.1g、4.0mmol)、Pd(dba)(366.8mg、0.40mmol)、キサントホス(462.4mg、0.80mmol)及び炭酸セシウム(2.6g、8.0mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を92℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をアセトニトリルで洗浄して、299b(1.7g、87%)を得た。MS−ESI:[M+H]346.0。
【0912】
(実施例299c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−6−オキソ−5−[(5−フェニル−1,2−オキサゾール−3−イル)アミノ]−1,6−ジヒドロピリジン−ピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート299c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、299b(138mg、0.40mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザ−トリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(158.8mg、0.40mmol)、Pd(dppf)Cl(32.7mg、0.040mmol)、KPO(169.6mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム(108.8mg、0.80mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、299cを茶褐色固体として得た(120mg、49%)。MS−ESI:[M+H]618.8。
【0913】
(実施例299)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−[(5−フェニルイソオキサゾール−3−イル)アミノ]−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン299
299c(100mg、0.16mmol)及び水酸化リチウム(96mg、4.0mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、40℃で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、水(5mL)で希釈した。得られた混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、299を白色固体として得た(35mg、31%)。MS-ESI: [M+H]+ 576.8. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.17 (s, 1H), 8.51 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.79-7.77 (m, 2H), 7.60 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.55-7.49 (m, 3H), 7.35 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.96-4.93 (m, 1H), 4.50-4.40 (m, 2H), 4.26-4.19 (m, 3H), 3.88-3.85 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 2.62-2.59 (m, 2H), 2.44-2.42 (m, 2H), 1.23 (s, 6H).
【0914】
(実施例300a)
5−(1−メトキシプロパン−2−イル)−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン300a
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磁気撹拌機を装着したマイクロ波バイアルに、1−(2−ブロモエチル)−5−(クロロメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール296c(1.0g、3.7mmol)、1−メトキシプロパン−2−アミン(1.0g、11.2mmol)及びDMSO(6mL)を仕込んだ。混合物をマイクロ波照射下120℃で1.0時間加熱した。これを室温に冷却し、水(30mL)で希釈した。得られた混合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(60/1〜1/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、300a(600mg、68%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]241.0
【0915】
(実施例300b)
5−(1−メトキシプロパン−2−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン300b
300a(600mg、2.5mmol)のEtOH(40mL)中溶液を、Pd/C(10%、60mg)を加えた。反応混合物に水素ガス(風船により)を仕込み、室温で2時間撹拌した。反応が完結した後、混合物をセライト(登録商標)のプラグを通して濾過した。濾液を減圧濃縮して、300bを黄色固体として得(467mg、89%)、これを更には精製せずに使用した。MS−ESI:[M+H]211.1
【0916】
(実施例300c)
5−ブロモ−3−(5−(1−メトキシプロパン−2−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]−ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン300c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、300b(400mg、1.9mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(H−001)(508mg、1.9mmol)及び炭酸セシウム(1.24g、3.8mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に20分間吹き込んだ後、キサントホス(109mg、0.19mmol)及びPd(dba)(87mg、0.095mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×30mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、300c(436mg、58%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]396.0
【0917】
(実施例300d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(1−メトキシプロパン−2−イル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート300d
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(238mg、0.60mmol)、300c(240mg、0.80mmol)、KPO(254mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム(98mg、1.6mmol)、Pd(dppf)Cl(22mg、0.030mmol)及びアセトニトリル/水(12/0.5mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(30mL)と水(30mL)との間で分配した。水層をジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、300d(200mg、50%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]669.4
【0918】
(実施例300)
(R)−2−(3’−(ヒドロキシメチル)−5−((5−(1−メトキシプロパン−2−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−2’−イル)−7,7−ジメチル−2,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン300
300d(200mg、0.30mmol)のTHF/i−プロパノール/水(6/3/3mL)中溶液に、水酸化リチウム(36mg、1.5mmol)を加えた。混合物を30℃で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(15mL)と(10mL)との間で分配した。水相を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。分取HPLC及びキラル分割により、2種のエナンチオマー:300(35mg、18.6%)を白色固体として;及び303(28mg、15%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 627.4. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.72 (s, 1H), 5.05-5.03 (m,1H), 4.67-4.45 (m,1H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.35-4.31 (m, 1H), 4.18-4.16 (m, 2H), 4.09-4.07 (m, 2H), 3.87-3.85 (m, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.56-3.52 (m, 1H), 3.45-3.43 (m, 1H), 3.38 (s, 3H), 3.11-3.08 (m, 3H), 2.60-2.58 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 1.29 (s, 6H), 1.17 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0919】
(実施例301a)
6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−アミン301a
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3−クロロ−6−トリフルオロメチルピリダジン(1.6g、8.80mmol)及び水酸化アンモニウム(9mL)のTHF(3mL)中混合物を、マイクロ波反応器中100℃で1時間加熱した。この後、反応混合物を蒸発させ、残留物をジクロロメタンで抽出した。合わせた抽出物をMgSOで脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させて、301a(1.3g、93%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]164.1
【0920】
(実施例301b)
5−ブロモ−1−メチル−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン301b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、301a(750mg、4.6mmol)、キサントホス(532mg、0.92mmol)、Pddba(421mg、0.46mmol)、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド(H−001)(1.84g、6.9mmol)、CsCO(3.0g、9.2mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、90℃で終夜加熱した。反応が完結した後、混合物を濾過し、固体をメタノール(30mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、301b(1.38g、89%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]350.8
【0921】
(実施例301c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(1−メチル−6−オキソ−5−{[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]アミノ}−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート301c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、301b(300mg、0.86mmol)、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート199e(824mg、1.72mmol)、CHCOONa(140mg、1.72mmol)、PdCl(dppf)(70mg、0.086mmol)、KPO(360mg、1.72mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に20分間吹き込んだ後、これを窒素雰囲気下100℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、301cを白色固体として得た(125mg、23%)。MS−ESI:[M+H]622.3
【0922】
(実施例301)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−[[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]アミノ]−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン301
301c(90mg、0.14mmol)及び水酸化リチウム(24mg、0.56mmol)のi−プロパノール/THF/水(6mL/4mL/2mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物をジクロロメタン(20mL)と水(10mL)との間で分配した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、301cを白色固体として得た(39mg、48%)。MS-ESI: [M+H]+ 580.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.57 (s, 1H), 8.87 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.98-4.97 (m, 1H), 4.48-4.40 (m, 2H), 4.27-4.20 (m, 3H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.65 (s, 3H), 2.62-2.53 (m, 2H), 2.42-2.41 (m, 2H), 1.2 (s, 6H).
【0923】
(実施例302a)
N−メチル(1−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタンアミン302a
MeNH(水中30重量%)(2.5g、20mmol)のアセトン(10mL)中撹拌溶液に、0℃(氷浴)でKCO(415mg、3mmol)を加え、5−(ブロモメチル)−1−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール(220mg、1mmol)のアセトン(5mL)中溶液を滴下添加した。次いで反応混合物を室温に加温し、3時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物を塩化メチレン(3×15mL)で抽出し、NaSOで脱水し、濃縮して、302aを黄色油状物として得(170mg、99%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。LCMS:(M+H)171
【0924】
(実施例302b)
N−メチル−N−((1−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メチル)オキセタン−3−アミン302b
302a(170mg、1mmol)のメタノール(4mL)中混合物に、ZnCl(ジエチルエーテル中1mmol/L)(2mL、2mmol)及びオキセタン−3−オン(150mg、2mmol)を窒素保護下室温で加え、続いてNaBHCN(130mg、2mmol)を加えた。反応混合物を50℃に加温し、3時間撹拌した。次いで混合物を室温に冷却し、溶媒を除去した。残留物を50:1塩化メチレン/メタノールで溶離するフラッシュカラム上で精製して、302bを黄色固体として得た(180mg、80%、2ステップ)。LCMS: (M+H)+ 227. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 6.99 (s, 1H), 4.52 (t, J=6.5, 2H), 4.42 (t, J=6, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.63 (m, 1H), 3.50 (s, 2H), 2.03 (s, 3H).
【0925】
(実施例302c)
1−メチル−5−((メチル(オキセタン−3−イル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−3−アミン302c
302b(1.8g、7.96mmol)のエタノール(20mL)及び水(20mL)中溶液に、NHCl(3.3g、63.6mmol)及び鉄粉(1.80g、31.8mmol)を加えた。反応混合物を70℃で2時間加熱した。その後、混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を蒸発させ、残留物を塩化メチレン(3×30mL)で抽出し、NaSOで乾燥し、濃縮して粗生成物を得、これを0.5%トリエチルアミンを含む50:1塩化メチレン/メタノールで溶離するフラッシュカラム上で精製して、302cを黄色油状物として得た(1.3g、83%)。LCMS:(M+H)197
【0926】
(実施例302d)
5−ブロモ−1−メチル−3−(1−メチル−5−((メチル(オキセタン−3−イル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン302d
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実施例292cにおける手順に従い、302c及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オンを出発物として、302dを収率63%で得た。LCMS: (M+H)+ 383. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.35 (s, 1H), 7.99 (d, J=2.5, 1H), 7.36 (d, J=2.5, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.50 (t, J=7, 2H), 4.40 (t, J=6.5, 2H), 3.77 (s, 3H), 3.57 (m, 1H), 3.49 (s, 3H), 3.35 (s, 2H), 2.01 (s, 3H).
【0927】
(実施例302e)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(1−メチル−5−{[メチル(オキセタン−3−イル)アミノ]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート302e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、302d(200mg、0.52mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(210mg、0.53mmol)、PdCl(dppf)(37mg、0.050mmol)、KPO(250mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム(100mg、1.20mmol)、アセトニトリル(8mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を排気し、次いでNで再充填した。混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、302eを黄色固体として得た(150mg、44%)。MS−ESI:[M+H]655.3。
【0928】
(実施例302)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[1−メチル−5−[[メチル(オキセタン−3−イル)アミノ]メチル]ピラゾール−3−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン302
302e(150mg、0.23mmol)及び水酸化リチウム水和物(90mg、2.3mmol)のTHF(8mL)、i−プロパノール(8mL)及び水(2mL)中混合物を、40℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水(10mL)とジクロロメタン(3×15mL)との間で分配した。合わせた有機抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、302を淡黄色固体として得た(105mg、75%)。MS-ESI: [M+H]+ 612.8. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.01 (s, 1H), 4.99-4.97 (m, 1H), 4.50-4.46 (m, 3H), 4.40-4.38 (m, 3H), 4.25-4.18 (m, 3H), 3.85-3.84 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.59 (s, 3H), 3.58-3.54 (m, 1H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.52-2.50 (m, 2H),2.43-2.42 (m, 2H), 2.00 (s, 3H), 1.22 (s, 6H).
【0929】
(実施例303)
(S)−10−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−({5−[(2R)−1−メトキシプロパン−2−イル]−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−2−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン303
実施例300に従い、単一のエナンチオマー303(28mg、15%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 627.4. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.72 (s, 1H), 5.05-5.03 (m,1H), 4.67-4.45 (m,1H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.35-4.31 (m, 1H), 4.18-4.16 (m, 2H), 4.09-4.07 (m, 2H), 3.87-3.85 (m, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.56-3.52 (m, 1H), 3.45-3.43 (m, 1H), 3.38 (s, 3H), 3.11-3.08 (m, 3H), 2.60-2.58 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 1.29 (s, 6H), 1.17 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0930】
(実施例304a)
5−(2−メトキシエチル)−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン304a
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2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン(190mg、1.13mmol)125iのアセトニトリル(10mL)中溶液に、KCO(311.9mg、2.26mmol)及び1−ブロモ−2−メトキシエタン(188.3mg、1.36mmol)を加えた。反応混合物をマイクロ波照射下80℃で17時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、304aを白色固体として得(230mg、90%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]227.0
【0931】
(実施例304b)
5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン304b
304a(286mg、1.26mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、Pd/C(28.6mg)を加えた。系を排気し、次いでHで再充填した。室温で2時間撹拌した後、混合物を濾別した。濾液を減圧下に濃縮して、304bを黄色固体として得(240mg、97%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]197.0
【0932】
(実施例304c)
5−ブロモ−3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン304c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、304b(230mg、1.17mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(468.4mg、1.76mmol)、Pd(dba)(53.5mg、0.0585mmol)、キサントホス(67.6mg、0.117mmol)、CsCO(762.8mg、2.34mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/Nフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、304cを暗色固体として得た(380mg、85%)。MS−ESI:[M+H]382.2
【0933】
(実施例304d)
3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン304d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、304c(330mg、0.86mmol)、Pin(329mg、1.30mmol)、Pd(dba)(40mg、0.043mmol)、X−phos(41mg、0.086mmol)、酢酸カリウム(169mg、1.726mmol)及びジオキサン(10mL)を仕込んだ。吸引/Nフラッシュを3回繰り返した後、混合物を70℃で2時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテルで洗浄して、304dを暗色油状物として得(240mg、80%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]348.3
【0934】
(実施例304e)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}−4−(5−{[5−(2−メトキシエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−カルバルデヒド304e
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド282i(60mg、0.167mmol)、304d(143.4mg、0.334mmol)、Pd(dppf)Cl(6.8mg、0.0084mol)、KPO(70.8mg、0.334mmol)、酢酸ナトリウム(27.4mg、0.334mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(3滴)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、304e(80mg、77%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]626.8
【0935】
(実施例304)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(2−メトキシエチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−6,8−ジヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−d]ピリダジン−4−オン304
304e(80mg、0.128mmol)のジクロロメタン(4mL)及びメタノール(4mL)中溶液に、NaBH(9.7mg、0.256mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。これをNHCl水溶液(10mL)でクエンチし、減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物をNaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、304(23.5mg、29%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 628.8. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.57 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.89 (s,1H), 4.87 (s, 1H), 4.39 (s, 2H), 3.92-3.90 (m, 2H), 3.61 (s, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.50 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.26 (s, 3H), 2.92-2.89 (m, 4H), 2.81 (s, 2H), 2.68-2.66 (m, 2H), 1.29 (s, 3H), 1.28 (s, 3H).
【0936】
(実施例305a)
6−クロロ−4−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン305a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン304b(392mg、2.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(446mg、2.0mmol)、炭酸セシウム(1.30g、4.0mmol)及び1,4−ジオキサン(40mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、キサントホス(115mg、0.20mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(92mg、0.10mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×15mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、305a(412mg、61%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]338.9
【0937】
(実施例305b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(2−メトキシエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート305b
還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、305a(200mg、0.60mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(238mg、0.60mmol)、KPO(254mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム(98mg、1.2mmol)及びPd(dppf)Cl(22mg、0.030mmol)及びアセトニトリル/水(8/0.5mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(30mL)と水(20mL)との間で分配した。水層をジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、305b(169mg、43%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]655.9
【0938】
(実施例305)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(2−メトキシエチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン305
305b(160mg、0.24mmol)のTHF/i−プロパノール/水(6/4/3mL)中溶液に、水酸化リチウム(29mg、1.2mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を水(15mL)と酢酸エチル(20mL)との間で分配した。水相を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し、圧力下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、305を白色固体として得た(88mg、60%)。MS-ESI: [M+H]+ 614.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.44 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.96 (s, 1H), 4.59-4.57 (m, 3H), 4.49-4.47 (m, 1H), 4.17-4.12 (m, 4H), 3.92-3.90 (m, 4H, 重複), 3.77-3.75 (m, 2H), 3.61-3.60 (m, 2H), 3.41 (s, 3H), 3.05-3.03 (m, 2H), 2.81-2.79 (m, 2H), 2.60-2.58 (m, 2H), 2.52-2.50 (m, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0939】
(実施例306a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(6−メトキシピリダジン−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート306a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、6−メトキシピリダジン−3−アミン(65mg、0.52mmol)、キサントホス(29mg、0.050mmol)、Pddba(45mg、0.050mmol)、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(281mg、0.52mmol)、CsCO(326mg、1.0mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に20分間吹き込んだ後、これを2時間加熱還流した。反応が完結した後、混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を酢酸エチル(20mL)と水(10mL)との間で分配した。酢酸エチルを減圧下に濃縮し、残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、306a(180mg、60%)を得た。MS−ESI:[M+H]584.3。
【0940】
(実施例306)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[(6−メトキシピリダジン−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン306
306a(180mg、0.32mmol)及び水酸化リチウム一水和物(84mg、2.0mmol)のTHF(5mL)、i−プロパノール(5mL)及び水(1.5mL)中混合物を、40℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を酢酸エチル(20mL)と水(10mL)との間で分配した。酢酸エチルを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、306(80mg、49%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 542.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.86 (s, 1H), 8.76 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.11-7.10 (m, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.94-4.93 (m, 1H), 4.48-4.45 (m, 1H), 4.40-4.38 (m, 1 H), 4.25-4.18 (m, 3H), 3.91 (s, 3H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.50-2.49 (m, 2H), 1.21 (s, 6H).
【0941】
(実施例307a)
1,3−ジメチル−5−ニトロ−1H−インダゾール307a
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1−(2−クロロ−5−ニトロフェニル)エタノン(500mg、2.5mmol)の無水エタノール(15mL)中溶液に、窒素保護下1,1−ジメチルヒドラジン塩酸塩(3.38g、35.0mmol)を加えた。混合物を10時間加熱還流し、減圧下に蒸発させて粗製の307a(3.0g)を得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]192.2
【0942】
(実施例307b)
1,3−ジメチル−1H−インダゾール−5−アミン307b
307a(粗製物、2.5mmol)のエタノール(95%、30mL)中溶液に、窒素保護下NHNH・水和物(1.25g、25.0mmol)、Pd/C(100mg)を加えた。混合物を50℃で1.5時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、セライト(登録商標)のパッドを通して濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を無水エタノール(5mL)から再結晶して、307bを白色固体として得た(340mg、2ステップで84%)。MS−ESI:[M+H]162.3
【0943】
(実施例307c)
5−ブロモ−3−(1,3−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)アミノ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン307c
307b(280mg、1.74mmol)のi−プロパノール(7mL)中溶液に、トリエチルアミン(352mg、3.48mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(H−005)(700mg、2.61mmol)を加えた。還流状態で6時間撹拌した後、混合物を室温に冷却した。沈殿物を濾過し、i−プロパノール(2×2mL)で洗浄し、減圧下60℃で乾燥して、307cを茶褐色固体として得た(560mg、92%)。MS−ESI:[M+H]347.8。
【0944】
(実施例307d)
(4−{6−[(1,3−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)アミノ]−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−ピラジン−2−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート307d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、307c(300mg、0.86mmol)、1,4−ジオキサン(20mL)、水(1mL)、[4−(ジヒドロキシボラニル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート199e(512mg、1.28mmol)及び炭酸セシウム(560mg、1.72mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、CyP(96mg、0.34mmol)及びPd(dba)(79mg、0.086mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、3時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(3×20mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮し、残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、307d(230mg、43%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]620.9
【0945】
(実施例307)
3−[4−[6−[(1,3−ジメチルインダゾール−5−イル)アミノ]−4−メチル−5−オキソ−ピラジン−2−イル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン307
307d(230mg、0.37mmol)、水酸化リチウム(89mg、3.7mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、10mL)及び水(2mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。これを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、307(41mg、19%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 578.4. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.58 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.88 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.51 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.17-5.14 (m, 1H), 4.75-4.73 (m, 1H), 4.55-4.52 (m, 1H), 4.48-4.43 (m, 1H), 4.20-4.16 (m, 2H), 4.02 (s, 3H), 3.92-3.70 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 2.60 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 2.57 (s, 3H), 2.54 (s, 2H), 1.30 (s, 6H).
【0946】
(実施例308a)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(2−メトキシエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−カルバルデヒド308a
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実施例304における手順に従い、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(250mg、0.693mmol)及び3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン304d(595mg、1.386mmol)を出発物として、308aを黄色固体として得た(250mg、57%)。MS−ESI:[M+H]628.3
【0947】
(実施例308)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(2−メトキシエチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−c]ピリジン−4−オン308
実施例304における手順に従い、308a(230mg、0.366mmol)及びNaBH(27.7mg、0.732mmol)を出発物として、308を白色固体として得た(53.2mg、23%)。MS-ESI: [M+H]+ 629.8. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.04 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.95-4.93 (m, 1H), 4.47-4.39 (m, 2H), 4.20-4.14 (m, 1H), 3.92-3.91 (m, 2H), 3.84-3.80 (m, 1H), 3.61 (s, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.51-3.49 (m, 2H), 3.25 (s, 3H), 3.06-3.00 (m, 1H), 2.91-2.87 (m, 3H), 2.77 (s, 2H), 2.68-2.53 (m, 4H), 1.19 (s, 3H), 1.18 (s, 3H).
【0948】
(実施例309a)
5−(3−メトキシプロピル)−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン309a
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磁気撹拌機を装着したマイクロ波バイアルに、1−(2−ブロモエチル)−5−(クロロメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール296c(600mg、2.2mmol)、3−メトキシプロパン−1−アミン(595mg、6.6mmol)及びDMSO(6mL)を仕込んだ。これをマイクロ波照射下120℃で0.5時間加熱した。次いで混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈した。得られた混合物を水(3×10ml)で洗浄した。有機層を乾燥し、濾過した。濾液を圧力下に濃縮し、残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、309a(350mg、66%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]241.1
【0949】
(実施例309b)
5−(3−メトキシプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン309b
309a(300mg、1.25mmol)のエタノール(20mL)中溶液を、Pd/C(10%、30mg)を加えた。反応物に水素ガス(風船により)を仕込み、室温で1時間撹拌した。反応が完結した後、混合物をセライト(登録商標)のプラグを通して濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、309bを黄色固体として得(250mg、92%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]211.3
【0950】
(実施例309c)
5−ブロモ−3−(5−(3−メトキシプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル−アミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン309c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(320mg、1.2mmol)、309b(250mg、1.2mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(55mg、0.060mmol)、キサントホス(70mg、0.12mmol)、炭酸セシウム(782mg、2.4mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×10mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、309c(200mg、42%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]396.2
【0951】
(実施例309d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(3−メトキシプロピル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート309d
還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、309c(120mg、0.30mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(240mg、0.60mmol)、KPO(127mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム一水和物(82mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl(12mg、0.015mmol)及びアセトニトリル/水(8/0.5mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N保護下100℃で2時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)と水(10mL)との間で分配した。水層をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、309d(150mg、74%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]668.9
【0952】
(実施例309)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(3−メトキシプロピル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン309
309d(120mg、0.18mmol)のTHF/i−プロパノール/水(5/3/3mL)中溶液に、水酸化リチウム一水和物(76mg、1.8mmol)を加えた。混合物を30℃で1時間撹拌した。反応が完結した後、混合物を濾過し、溶媒を減圧下に蒸発させた。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、309を白色固体として得た(85mg、76%)。MS-ESI: [M+H]+ 627.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 5.05 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.36-4.32 (m, 1H), 4.17-4.16 (m, 2H), 4.08-4.06 (m, 2H), 3.88-3.85 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.65-3.64 (m, 2H), 3.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.36 (s, 3H), 2.93 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.65-2.62 (m, 2H), 2.59-2.58 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 1.87-1.83 (m, 2H), 1.29 (s, 6H).
【0953】
(実施例310a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−メチル−1,2−チアゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート310a
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25mLの密封管に、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(150mg、0.28mmol)、5−メチルイソチアゾール−3−アミン塩酸塩(55mg、0.33mmol)、CsCO(183mg、0.56mmol)、Pd(dba)(27mg、0.030mmol)、キサントホス(35mg、0.060mmol)及びジオキサン(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物をマイクロ波照射下110℃で0.5時間加熱した。これを室温に冷却し、減圧下に蒸発させた。残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムにより精製して、310aを黄色固体として得た(50mg、31%)。MS−ESI:[M+H]573.2。
【0954】
(実施例310)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチルイソチアゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン310
310a(50mg、0.090mmol)のTHF/i−プロパノール/水(4mL/4mL/1mL)中溶液に、水酸化リチウム(21mg、0.90mmol)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、減圧下に濃縮して黄色固体を得、これを逆相分取HPLCにより精製して、310を黄色固体として得た(20mg、43%)。MS-ESI: [M+H]+ 530.8. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 5.09-5.06 (m, 1H), 4.66-4.47 (m, 2H), 4.28-4.27 (m, 1H), 4.17-4.12 (m, 2H), 3.89-3.82 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 2.57 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.52-2.50 (m, 重複, 5H), 1.27 (s, 6H).
【0955】
(実施例311a)
(4−{5−[(5−シクロプロピル−1,2−オキサゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート311a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−アミン(80mg、0.65mmol)、キサントホス(29mg、0.050mmol)、Pddba(45mg、0.050mmol)、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(350mg、0.65mmol)、CsCO(390mg、1.2mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に10分間吹き込んだ後、これを2時間加熱還流した。次いで混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を酢酸エチル(20mL)と水(10mL)との間で分配した。有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、311a(120mg、32%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]583.2。
【0956】
(実施例311)
3−[4−[5−[(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン311
311a(120mg、0.20mmol)及び水酸化リチウム一水和物(80mg、2.0mmol)のTHF(5mL)、i−プロパノール(5mL)及び水(1.5mL)中混合物を、40℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を水(5mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、311(65mg、58%)を淡黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 541.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.92 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 6.19 (s, 1H), 4.92-4.90 (m, 1H), 4.45-4.44 (m, 1H), 4.40-4.39 (m, 1H), 4.24-4.18 (m, 3 H), 3.86-3.83 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.44-243 (m, 2H), 2.07-2.04 (m, 1H), 1.22 (s, 6H) 1.03-0.99 (m, 2H), 0.84-0.81 (m, 2H).
【0957】
(実施例312a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン312a
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5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン115a(200mg、0.71mmol)、3−ヨードオキセタン(647mg、3.53mmol)、CsCO(1150mg、3.53mmol)及びアセトニトリル(5mL)の混合物を、密封管中80℃で終夜加熱した。次いで混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、312aを黄色固体として得た(120mg、50%)。MS−ESI:[M+H]339.1
【0958】
(実施例312b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(1−メチル−5−{[5−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]アミノ}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート312b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、312a(170mg、0.50mmol)、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(200mg、0.50mmol)、CHCOONa(82mg、1.00mmol)、PdCl(dppf)(41mg、0.050mmol)、KPO(212mg、1.00mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に20分間吹き込んだ後、これを窒素雰囲気下100℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、312bを白色固体として得た(172mg、56%)。MS−ESI:[M+H]612.4
【0959】
(実施例312)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−メチル−1−(オキセタン−3−イル)ピラゾール−3−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン312
312b(90mg、0.15mmol)及び水酸化リチウム(14mg、0.60mmol)のi−プロパノール/THF/水(6/4/2mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水(10mL)とジクロロメタン(3×20mL)との間で分配した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、312を白色固体として得た(54mg、64%)。MS-ESI: [M+H]+ 569.9. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.48 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 5.46-5.42 (m, 1H), 4.99-4.91 (m, 3H), 4.81-4.78 (m, 2H), 4.52-4.41 (m, 2H), 4.24-4.18 (m, 3H), 3.87-3.84 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.61-2.56 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 2.15 (s, 3H), 1.22 (s, 3H), 1.19 (s, 3H).
【0960】
(実施例313a)
エチル2−(5−(ヒドロキシメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)アセテート313a
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磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、アセトニトリル(30mL)、(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール(1.43g、10.0mmol)、CsCO(490mg、1.5mmol)及びエチル2−ブロモアセテート(2.00g、12mmol)を仕込んだ。混合物を40℃で5時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、313a(1.65g、72%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]229.9
【0961】
(実施例313b)
エチル2−(5−(クロロメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)アセテート313b
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0℃で冷却した313a(1.50g、6.55mmol)のCHCl(60mL)中混合物に、内温を5℃未満に維持しながら、SOCl(2.34g、19.6mmol)をゆっくり加えた。この反応混合物を50℃に加温し、この温度で3時間撹拌した。次いでこれを0℃に冷却し、水でクエンチした。有機層を分離し、減圧下に蒸発させた。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、313b(1.1g、68%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]247.9
【0962】
(実施例313c)
5−メチル−2−ニトロ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−6(7H)−オン313c
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313b(1.0g、4.0mmol)のジクロロメタン(30mL)中溶液に、CHNHの溶液(1.07g、12.0mmol、メタノール中35%)を加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌し、水(30mL)で希釈した。有機層を分離し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、313c(450mg、57%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]196.9
【0963】
(実施例313d)
2−アミノ−5−メチル−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−6(7H)−オン313d
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313c(450mg、2.3mmol)のエタノール(30mL)中溶液を、Pd/C(10%、400mg)を加えた。反応物に水素ガス(風船により)を仕込み、室温で2時間撹拌した。反応が完結した後、混合物をセライト(登録商標)のプラグを通して濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、313dを黄色固体として得(320mg、84%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]167.1
【0964】
(実施例313e)
2−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−6(7H)−オン313e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、313d(300mg、1.8mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(482mg、1.8mmol)、炭酸セシウム(1.17g、3.6mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、キサントホス(104mg、0.18mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(82mg、0.090mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×30mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、313e(390mg、61%)を黄色固体として得た。
【0965】
(実施例313f)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−メチル−6−オキソ−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート313f
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、313e(150mg、0.43mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(170mg、0.43mmol)、KPO(183mg、0.86mmol)、酢酸ナトリウム(71mg、0.86mmol)、Pd(dppf)Cl(35mg、0.043mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で3時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、313f(131mg、49%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]625.3。
【0966】
(実施例313)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン313
313f(130mg、0.21mmol)及び水酸化リチウム(10mg、0.42mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、7mL)及び水(2mL)中混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水(10mL)と酢酸エチル(3×10mL)との間で分配した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、313(60mg、49%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 582.8. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.37(s, 1H), 8.10 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.07 (s, 1H), 4.95 (bs, 1H), 4.62-4.54 (m, 4H), 4.46-4.42 (m, 2H), 4.24-4.19 (m, 3H), 3.89-3.82 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 2.60-2.57 (m, 2H), 2.45-2.44 (m, 2H), 1.23 (s, 6H).
【0967】
(実施例314a)
1−(6−ニトロピリジン−3−イル)アゼチジン−3−オール314a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、アセトニトリル(50mL)、5−フルオロ−2−ニトロピリジン(1.2g、7.9mmol)、KCO(2.1g、15.8mmol)及びアゼチジン−3−オール塩酸塩(1.3g、11.9mmol)を仕込んだ。混合物を60℃で1時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、314a(1.1g、73%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]196.0。
【0968】
(実施例314b)
1−(6−アミノピリジン−3−イル)アゼチジン−3−オール314b
100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、314a(1.0g、5.1mmol)、炭素担持10%パラジウム(10%含水、100mg)及びエタノール(40mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で5時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、314bを黄色固体として得た(792mg、85%)。MS−ESI:[M+H]166.1。
【0969】
(実施例314c)
5−ブロモ−3−(5−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン314c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、314b(792mg、4.8mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.9g、7.2mmol)、トリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(440mg、0.48mmol)、キサントホス(555mg、0.96mmol)、CsCO(3.1g、9.6mmol)及び1,4−ジオキサン(40mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で3.0時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、314cを黄色固体として得た(1.5g、89%)。MS−ESI:[M+H]351.1
【0970】
(実施例314d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート314d
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、314c(176mg、0.50mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(198mg、0.50mmol)、Pd(dppf)Cl(41mg、0.050mmol)、KPO(212.0mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム(82.0mg、1.0mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を95℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、粗製の314dを茶褐色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]623.8。
【0971】
(実施例314)
3−[4−[5−[[5−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン314
314d(粗生成物311.5mg、0.50mmol)及び水酸化リチウム水和物(300mg、12.5mmol)のi−プロパノール/THF/水(2:2:1、10mL)中混合物を、室温で30分間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水(10mL)とジクロロメタン(3×10mL)との間で分配した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、314(46mg、2ステップ:16%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 581.9. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.54 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.54 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.83-6.81 (m, 2H), 6.75 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.04-5.02 (m, 1H), 4.77-4.75 (m, 1H), 4.64-4.62 (m, 1H), 4.50-4.48 (m, 1H), 4.34-4.32 (m, 1H), 4.17-4.14 (m, 4H), 3.86-3.83 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.64-3.62 (m, 2H), 2.57-2.56 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 2.31-2.30 (m, 1H),1.27 (s, 6H).
【0972】
(実施例315)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[1−メチル−5−(ピロリジン−1−カルボニル)ピラゾール−3−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン315
実施例273の手順に従い、(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、315を調製した。27.3mg、収率60%。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.46 (s, 1H), 4.95 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.42 - 4.47 (m, 1H), 4.17 - 4.21 (m, 3H), 3.79 (s, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.48 (dt, J = 11.1, 6.6 Hz, 3H), 3.27 (s, 2H), 2.57 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.90 - 1.84 (m, 3H), 1.22 (s, 6H). ES-MS m/z 611.4 [M+1].
【0973】
(実施例316)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(メトキシメチル)−1−メチル−ピラゾール−3−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン316
実施例273の手順に従い、5−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、316を調製した。43.2mg、収率84%。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.04 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.11 (s, 1H), 4.96 - 4.90 (m, 1H), 4.38 - 4.46 (m, 1H), 4.38 (s, 2H), 4.19 (d, J = 9.8 Hz, 2H), 3.82 - 3.96 (m, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 3.27 (s, 2H), 2.57 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H). ES-MS m/z 558.3 [M+1].
【0974】
(実施例317a)
5−メチル−2−(1−メチル−2−オキソ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−6(7H)−オン317a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、2−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−6(7H)−オン313e(270mg、1.0当量、0.68mmol)、Pin(863.6mg、5.0当量、3.4mmol)、Pd(dba)(62.4mg、0.1当量、0.068mmol)、X−Phos(64.8mg、0.2当量、0.14mmol)、酢酸カリウム(200mg、3.0当量、2.04mmol)及びジオキサン(15mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して粗製の317aを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]399.9。
【0975】
(実施例317b)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−メチル−6−オキソ−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド317b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、317a(100mg、0.28mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(112mg、0.28mmol)、Pd(dppf)Cl(22.9mg、0.028mmol)、KPO(118.7mg、0.56mmol)、酢酸ナトリウム(45.9mg、0.56mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を1時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、317bを黄色固体として得た(60mg、36%)。MS−ESI:[M+H]597.8。
【0976】
(実施例317)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−c]ピリジン−4−オン317
317b(60mg、0.10mmol)及びNaBH(11.3mg、0.30mmol)のメタノール(5mL)中混合物を、室温で30分間撹拌した。混合物を水(15mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、317(15mg、25%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 599.8. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.0 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.82-4.66 (m, 4H), 4.56 (s, 2H), 4.42-4.33 (m, 2H), 3.83-3.81 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 2.98-2.94 (m, 2H), 2.80 (s, 2H), 2.57-2.52 (m, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0977】
(実施例318a)
{4−[5−({4,5−ジメチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート318a
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還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、4,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン287i(123mg、1.0当量、0.74mmol)、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(400mg、1.0当量、0.74mmol)、Pd(dba)(68mg、0.1当量、0.074mmol)、キサントホス(86mg、0.2当量、0.148mmol)、CsCO(487mg、2.0当量、1.48mmol)及びジオキサン(15mL)を仕込んだ。吸引/Nフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を20:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、318aを茶褐色固体として得た(221mg、48%)。MS−ESI:[M+H]624.9
【0978】
(実施例318b)
10−{4−[5−({4,5−ジメチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル}−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン318b
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、318a(200mg、1.0当量、0.32mmol)、水酸化リチウム(38mg、5.0当量、1.60mmol)、i−プロパノール/THF(8/8mL)及び水(2mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を加え、水とジクロロメタンとの間で分配した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、ラセミ体混合物318bを黄色固体として得た(91mg、43%)。
【0979】
(実施例318)
(R)−2−(5−((4,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ)−3’−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−2’−イル)−7,7−ジメチル−2,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン318
318bのキラルHPLC(カラム:OZ−H、100%メタノール(0.1%酢酸エチル))分割により、エナンチオマー318及び319を分離した。318:MS-ESI: [M+H]+ 582.8. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.72 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.04 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.52-4.48 (m,1H), 4.36-4.34 (m,1H), 4.18-4.05 (m, 重複, 4H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.43-3.41 (m, 1H), 3.17-3.15 (m, 1H), 2.87-2.85 (m, 1H), 2.60-2.59 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.46 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.29 (s, 6H).
【0980】
(実施例319)
(S)−2−(5−((4,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ)−3’−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−2’−イル)−7,7−ジメチル−2,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン319
ラセミ体318bのキラルHPLC(カラム:OZ−H、100%メタノール(0.1%酢酸エチル))分割により、エナンチオマー318及び319を分離した。319:MS-ESI: [M+H]+ 582.8. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.72 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.04 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.67-4.65 (m, 1H), 4.52-4.48 (m,1H), 4.36-4.34 (m, 1H), 4.18-4.05 (m, 重複, 4H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.43-3.41 (m, 1H), 3.17-3.15 (m, 1H), 2.87-2.85 (m, 1H), 2.60-2.59 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.46 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.30 (s, 6H).
【0981】
(実施例320a)
(6−アミノピリジン−3−イル)((3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリノ)メタノン320a
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(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン(1.15g、10mmol)のDMF(15mL)中溶液に、HATU(3.8g、10mmol)、DIPEA(2.6g、20mmol)及び6−アミノニコチン酸(1.38g、10mmol)を室温で加えた。反応混合物を18時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液をCombiflash(A:1%NHHCO/水、B:アセトニトリル)で精製して、320a(650mg、27%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]236.1。
【0982】
(実施例320b)
5−ブロモ−3−(5−((3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン320b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、320a(160mg、1.0当量、0.68mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(273mg、1.5当量、1.02mmol)、Pd(dba)(64mg、0.1当量、0.070mmol)、キサントホス(79mg、0.2当量、0.14mmol)、CsCO(444mg、2.0当量、1.36mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、得られた残留物を酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、320b(190mg、66%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]420.8。
【0983】
(実施例320c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(5−{[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート320c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、320b(150mg、1.0当量、0.36mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(286mg、2.0当量、0.72mmol)、PdCl(dppf)(29mg、0.10当量、0.040mmol)、KPO(153mg、2.0当量、0.72mmol)、酢酸ナトリウム(59mg、2.0当量、0.72mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、320c(161mg、64%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]693.8
【0984】
(実施例320)
3−[4−[5−[[5−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン320
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、320b(145mg、1.0当量、0.21mmol)、水酸化リチウム(26mg、5.0当量、1.05mmol)、THF(4.0mL)、i−プロパノール(4.0mL)及び水(1.0mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、320(35mg、26%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]651.9
【0985】
(実施例321a)
6−クロロ−4−(5−((3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン321a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、(6−アミノピリジン−3−イル)((3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリノ)メタノン320a(235mg、1.0mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(232mg、1.05mmol)、炭酸セシウム(652mg、2.0mmol)及び1,4−ジオキサン(6.0mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、キサントホス(116mg、0.20mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(70mg、0.10mmol)を加えた。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、2.5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(3×10ml)で洗浄した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(2:1〜1:10)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、321a(140mg、37%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]378.3
【0986】
(実施例321b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(5−{[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート321b
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、321a(140mg、0.37mmol)、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート199e(355mg、0.74mmol)、KPO(157mg、0.74mmol)、酢酸ナトリウム(61mg、0.74mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(36mg、0.040mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N保護下100℃で1.5時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(30mL)と水(30mL)との間で分配した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、320b(105mg、41%)を黒色固体として得た。MS−ESI:[M+H]695.3
【0987】
(実施例321)
3−[4−[5−[[5−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン321
321b(105mg、0.15mmol)のTHF/i−プロパノール/水(2/1/0.5mL)中溶液に、水酸化リチウム(36mg、1.5mmol)を室温で加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(25mL)中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLC(A:1%NHHCO/水、B:アセトニトリル)により精製して、321(100mg、95%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 652.8. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.69 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.77-7.75 (m, 1H), 7.58 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 5.0 Hz,1H), 6.56 (s, 1H), 4.78 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.60-4.57 (m, 1H), 4.41-4.37 (m, 1H), 4.30-4.25 (m, 1H), 4.19 (d, J = 3.5 Hz, 2H), 4.01-4.00 (m, 2H), 3.92-3.88 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.65-3.61 (m, 2H), 3.56-3.53 (m, 2H), 2.61-2.58 (m, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.25 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 1.21 (s, 6H)
【0988】
(実施例322a)
(4−(5−(5−((3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート322a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、(6−アミノピリジン−3−イル)((3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリノ)メタノン320a(120mg、0.50mmol)、(4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート217a(262mg、0.50mmol)、炭酸セシウム(326mg、1.0mmol)及び1,4−ジオキサン(6mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、キサントホス(58mg、0.10mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(45mg、0.050mmol)を加えた。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、2.5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(3×10ml)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜50/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、322a(200mg、59%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]680.3
【0989】
(実施例322)
2−[4−[5−[[5−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン322
322a(136mg、0.20mmol)のTHF/i−プロパノール/水(4/2/1mL)中溶液に、水酸化リチウム(48mg、2.0mmol)を室温で加えた。反応物を2時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(15mL)中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLC(A:1%NHHCO/水、B:アセトニトリル)により精製して、322(50mg、40%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 638.3. 1HNMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.94 (s, 1H), 8.77 (d, J = 5.5 Hz,1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.64-7.62 (m, 1H), 7.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.37-7.35 (m, 2H), 6.57 (s, 1H), 4.95 (t, J = 4.5 Hz, 1H), 4.47-4.38 (m, 2H), 4.23-3.99 (m, 5H), 3.88-3.87 (m, 1H), 3.65-3.61 (m, 重複, 5H), 3.56-3.53 (m, 2H), 2.66-2.56 (m, 2H), 2.47-2.44 (m, 2H), 1.80-1.79 (m, 2H), 1.70-1.66 (m, 2H), 1.25 (d, J = 6.0 Hz, 6H)
【0990】
(実施例323a)
5−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)−2−ニトロピリジン323a
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還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、3−メトキシアゼチジン塩酸塩(1.0g、8.09mmol)、5−ブロモ−2−ニトロピリジン(1.97g、9.71mmol)、Pd(dba)(370.1mg、0.404mmol)、キサントホス(467.6mg、0.809mmol)、CsCO(7.9g、24.3mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。窒素を反応混合物に20分間吹き込んだ後、これをN保護下100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、323aを黄色固体として得た(1.63g、96%)。MS−ESI:[M+H]210.2
【0991】
(実施例323b)
5−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−アミン323b
323a(1.5g、7.17mmol)のメタノール(150mL)中溶液に、10%Pd/C(150mg)を加えた。系を排気し、次いでHで再充填した。室温で2時間撹拌した後、混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、323bを黄色油状物として得(1.2g、93%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]180.1
【0992】
(実施例323c)
5−ブロモ−3−(5−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン323c
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、323b(1.2g、6.7mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.14g、8.04mmol)、Pd(dba)(306.5mg、0.335mmol)、キサントホス(387.3mg、0.67mmol)、CsCO(4.37g、13.4mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。窒素を反応混合物に20分間吹き込んだ後、これをN保護下100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテルで洗浄して、323cを茶褐色固体として得(1.16g、47%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]364.8。
【0993】
(実施例323d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート323d
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、323c(150mg、0.411mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(326.5mg、0.822mmol)、Pd(dppf)Cl(16.8mg、0.0205mmol)、KPO(174.3mg、0.822mmol)、酢酸ナトリウム(67.5mg、0.822mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(5滴)を仕込んだ。窒素を反応混合物に20分間吹き込んだ後、これをN保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、323dを黄色油状物として得た(180mg、68.7%)。MS−ESI:[M+H]637.8
【0994】
(実施例323)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン323
323d(160mg、0.251mmol)のTHF(5mL)、i−プロパノール(5mL)及び水(5mL)中溶液に、水酸化リチウム(95mg、2.51mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を水(10mL)で希釈した。得られた混合物をジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、323(33.8mg、23%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 595.8. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.55 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.48 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.91 (dd, J = 2.5, 8.5 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.96-4.94 (m, 1H), 4.47-4.39 (m, 2H), 4.31-4.19 (m, 4H), 4.03-4.00 (m, 2H), 3.85-3.83 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.55-3.53 (m, 2H), 3.23 (s, 3H), 2.62-2.54 (m, 2H), 2.44-2.42 (m, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0995】
(実施例324a)
(6−アミノピリジン−3−イル)((3S,5S)−3,5−ジメチルモルホリノ)メタノン324a
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(3S,5S)−3,5−ジメチルモルホリン(115mg、1.0mmol)のDMF(2mL)中溶液に、HATU(380mg、1.0mmol)、DIPEA(260mg、2.0mmol)及び6−アミノニコチン酸(138mg、1.0mmol)を室温で加えた。18時間撹拌した後、反応混合物を濾過し、Combiflash(A:1%NHHCO/水、B:アセトニトリル)で精製して、324a(80mg、34%)を黄色固体として得た。MS(ESI):236.1(M+H)。
【0996】
(実施例324b)
6−クロロ−4−(5−((3S,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン324b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(8mL)、炭酸セシウム(221mg、0.68mmol)、324a(80mg、0.34mmol)及び4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(80mg、0.36mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に5分間吹き込んだ後、キサントホス(40mg、0.068mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(24mg、0.034mmol)を加えた。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、2.5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(3×10mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(2/1〜100%酢酸エチル)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、324b(40mg、31%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]378.3
【0997】
(実施例324c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(5−{[(3S,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート324c
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、324b(40mg、0.11mmol)、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート199e(105mg、0.22mmol)、KPO(47mg、0.22mmol)、酢酸ナトリウム(18mg、0.22mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(20mg、0.022mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(6滴)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N保護下100℃で1.5時間加熱した。LCMS分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、324c(40mg、52%)を黒色固体として得た。MS−ESI:[M+H]695.3
【0998】
(実施例324)
3−[4−[5−[[5−[(3S,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン324
324c(40mg、0.057mmol)のTHF/i−プロパノール/水(1/1/0.5ml)中溶液に、水酸化リチウム(14mg、0.57mmol)を室温で加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(20mL)中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物固体を逆相分取HPLC(A:1%NHHCO/水、B:アセトニトリル)により精製して、324(10mg、27.7%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 653.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.69 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.0, 1H), 8.31 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.77-7.75 (m, 1H), 7.58 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.78 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.60-4.57 (m, 1H), 4.41-4.37 (m, 1H), 4.30-4.25 (m, 1H), 4.19 (d, J = 3.5 Hz, 2H), 4.01 (s, 2H), 3.92-3.88 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.65-3.61 (m, 2H), 3.56-3.53 (m, 2H), 2.57 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.25 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 1.21 (s, 6H)
【0999】
(実施例325a)
3−アミノ−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン325a
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5−ブロモ−3−(ジフェニルメチレンアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(3.82g、10.4mmol)の酢酸エチル(10mL)中溶液に、4M HCl/ジオキサン(7.8mL、31.3mmol)を加えた。反応混合物を0.5時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物をtert−ブチルメチルエーテルで洗浄し、濾過した。固体を酢酸エチル(10mL)及び水(10mL)に溶解した。KCOを穏やかに加えることにより、得られた混合物のpHを7と8の間に調節した。水相を分離し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮して、325aを黄色固体として得た(1.1g、52%)。MS−ESI:[M+H]202.9。
【1000】
(実施例325b)
1−(2−ブロモ−5−フルオロピリジン−4−イル)エタノール325b
250mLの三口フラスコに、2−ブロモ−5−フルオロピリジン(8.80g、50mmol)のTHF溶液(20mL)を加えた。溶液に、−78℃でLDA(25.0mL、50mmol、THF中2.5M)を滴下添加した。5分間撹拌した後、ジイソプロピルアミン(7.0mL、50mmol)を注射器により滴下添加し、混合物を−78℃で4時間撹拌した。アセトアルデヒドのTHF溶液(11mL、55mmol、THF中5M)を注射器により滴下添加した。内容物を冷却浴から除去し、室温に終夜加温しながら撹拌した。混合物を水(150mL)で希釈し、5分間激しく撹拌した。内容物を減圧下に濃縮し、残留物をエチルエーテル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して黄色油状物を得、これを石油エーテル/酢酸エチル(10:1〜5:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、325b(8.0g、72.7%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 220.1. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.15 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 5.17 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 2.18-2.16 (m, 1H), 1.52 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【1001】
(実施例325c)
1−(2−ブロモ−5−フルオロピリジン−4−イル)エタノン325c
325b(7.5g、34.2mmol)及び2−ヨードキシ安息香酸(38.4g、137mmol)の酢酸エチル(200mL)中混合物を、85℃で20時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を石油エーテル/酢酸エチル(20:1〜10:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、325c(6.8g、92%)を黄色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]217.9。
【1002】
(実施例325d)
5−ブロモ−3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン325d
還流冷却器を装着した250mLの丸底フラスコに、乾燥エチレングリコール(30mL)及び325c(4.3g、20mmol)を加えた。次いでヒドラジン水和物(5.0mL、4.8g、81.6mmol)を注射器により滴下添加した。混合物を165℃で3.5時間加熱した。得られたオレンジ−黄褐色混合物を室温に冷却し、内容物を氷/水(1:1)の混合物100mL上に撹拌しながら注ぎ入れると、沈殿物が生成した。10分間撹拌した後、灰白色沈殿物を採取し、これを真空乾固して、325dを灰白色固体として得た(3.1g、74%)。MS−ESI:[M+H]211.9。
【1003】
(実施例325e)
5−ブロモ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン325e及び5−ブロモ−2,3−ジメチル−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン326a
325d(3.0g、14.2mmol)、CHI(2.40g、17.0mmol)及びKCO(2.9g、21.3mmol)のアセトニトリル(60mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を8:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、325e(920mg、29.0%)を白色固体として得、2:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離して、326a(390mg、12.0%)を灰色固体として得た。MS−ESI:[M+H]226.1。
【1004】
(実施例325f)
5−ブロモ−3−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン325f
密封管に、325e(202mg、1.0mmol)、325a(337.5mg、1.5mmol)、Pd(dba)(91.7mg、0.10mmol)、BINAP(124.6mg、0.20mmol)、炭酸セシウム(650mg、2.0mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、密封管を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を石油エーテル/酢酸エチル(5:1〜2:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、325f(140mg、40%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]348.2。
【1005】
(実施例325g)
{4−[5−({1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート325g
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、325f(120mg、0.35mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(417mg、1.05mmol)、Pd(dppf)Cl(29mg、0.035mmol)、KPO(148.0mg、0.70mmol)、酢酸ナトリウム(57.4mg、0.70mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(15mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を1時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、325gを黄色固体として得た(70mg、33%)。MS−ESI:[M+H]620.8。
【1006】
(実施例325)
3−[4−[5−[(1,3−ジメチルピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン325
325g(60mg、0.10mmol)及び水酸化リチウム(60mg、2.5mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、35℃で30分間撹拌した。反応混合物に水(10mL)を加え、得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、325を黄色固体として得た(20mg、31%)。MS-ESI: [M+H]+ 578.8. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.80 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.49 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.06-5.05 (m, 1H), 4.51-4.43 (m, 2H), 4.25-4.19 (m, 3H), 4.00 (s, 3H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 2.62-2.59 (m, 2H), 2.44-2.43 (m, 重複, 5H), 1.22 (s, 6H).
【1007】
(実施例326b)
5−ブロモ−3−(2,3−ジメチル−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン326b
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、実施例325からの5−ブロモ−2,3−ジメチル−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン326a(452mg、2.0mmol)、3−アミノ−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン325a(400mg、2.0mmol)、炭酸セシウム(1.3g、4.0mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に5分間吹き込んだ後、BINAP(124mg、0.2mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(140mg、0.2mmol)を加えた。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、2.5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(3×10mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(2/1〜100%酢酸エチル)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、326b(160mg、23%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]348.3
【1008】
(実施例326c)
{4−[5−({2,3−ジメチル−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート326c
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、326b(160mg、0.46mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(300mg、0.69mmol)、KPO(195mg、0.92mmol)、酢酸ナトリウム(75mg、0.92mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(42mg、0.046mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(6滴)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N保護下100℃で1.5時間加熱した。LCMS分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、326c(130mg、45%)を黒色固体として得た。MS−ESI:[M+H]621.3
【1009】
(実施例326)
3−[4−[5−[(2,3−ジメチルピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン326
326c(130mg、0.21mmol)のTHF/i−プロパノール/水(4/2/1mL)中溶液に、水酸化リチウム(50mg、2.0mmol)を室温で加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(30mL)中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物固体を逆相分取HPLC(A:1%NHHCO/水、B:アセトニトリル)により精製して、326(60mg、50%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 579.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.86 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 1.5Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.47 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz,1H), 6.57 (s, 1H), 5.13 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.50-4.46 (m, 2H), 4.24-4.19 (m, 3H), 4.09 (s, 3H), 3.86-3.85 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.62-2.53 (m, 重複, 5H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H)
【1010】
(実施例327a)
5−(2−メトキシエチル)−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン327a
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2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン(190mg、1.13mmol)209aのアセトニトリル(10mL)中溶液に、KCO(311.9mg、2.26mmol)及び1−ブロモ−2−メトキシエタン(188.3mg、1.36mmol)を加えた。反応混合物をマイクロ波照射下80℃で17時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、327aを白色固体として得(230mg、90%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]227.0
【1011】
(実施例327b)
5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン327b
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327a(286mg、1.26mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、Pd/C(28.6mg)を加えた。系を排気し、次いでHで再充填した。室温で2時間撹拌した後、混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、327bを黄色固体として得(240mg、97%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]197.0
【1012】
(実施例327c)
3,5−ジブロモ−6−メチルピリジン−2(1H)−オン327c
6−メチル−ピリジン−2−オール(10.9g、0.10mol)を無水ジクロロメタン(300mL)に懸濁し、周囲温度で撹拌した。氷/水冷却浴で冷却しながら、N−ブロモスクシンイミド(NBS)(11.4g、0.20mol)を、5分間隔で少しずつゆっくり加えた。懸濁液を還流状態で2時間撹拌した。その後、懸濁液を濾過した。濾過ケーキをメタノールで充分に洗浄し、真空乾固して、327cを白色固体として得た(22.7g、85%)。MS−ESI:[M+H]266。
【1013】
(実施例327d)
3,5−ジブロモ−1,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン327d
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、DMF(50mL)、327c(10.0g、37.5mmol)、CHI(5.3g、37.5mmol)及びKCO(7.8g、56.2mmol)を仕込んだ。混合物を室温で5時間撹拌した。水(100mL)を加え、得られた白色固体を採取して、327d(8.2g、78%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]280。
【1014】
(実施例327e)
5−ブロモ−3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン327e
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、327b(392mg、2.0mmol)、327d(562mg、2.0mmol)、炭酸セシウム(1.30g、4.0mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、キサントホス(115mg、0.20mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(92mg、0.10mmol)を加えた。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×15mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、327e(490mg、62%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]396.2
【1015】
(実施例327f)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(2−メトキシエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1,2−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート327f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、327e(158mg、0.40mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(159mg、0.40mmol)、KPO(170mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム(66mg、0.80mmol)、Pd(dppf)Cl(15mg、0.020mmol)及びアセトニトリル/水(7/0.5mL)を仕込んだ。吸引/Nフラッシュを3回繰り返した後、混合物を95℃で1時間加熱した。LCMS分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(50mL)及び水(30mL)で希釈した。水層をジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、327f(120mg、45%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]668.8
【1016】
(実施例327)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(2−メトキシエチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1,2−ジメチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン327
327f(120mg、0.18mmol)のTHF/i−プロパノール/水(6/4/3mL)中溶液に、水酸化リチウム(22mg、0.90mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を水(15mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、圧力下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、327を白色固体として得た(55mg、49%)。MS-ESI: [M+H]+ 626.9. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.15 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 5.61 (bs, 1H), 4.53-4.45 (m, 3H), 4.26-4.16 (m, 3H), 4.03-3.97 (m, 3H), 3.71-3.69 (m, 5H, 重複), 3.58 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.39 (s, 3H), 2.98 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.77 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.60-2.57 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 2.17 (s, 3H), 1.29 (s, 6H).
【1017】
(実施例328a)
3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン328a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン296f(330mg、0.86mmol)、Pin(329mg、1.30mmol)、Pd(dba)(40mg、0.043mmol)、X−phos(41mg、0.086mmol)、酢酸カリウム(169mg、1.726mmol)及びジオキサン(10mL)を仕込んだ。吸引/Nフラッシュを3回繰り返した後、混合物を70℃で2時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテルで洗浄して、328aを暗色油状物として得(240mg、80%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]348.3
【1018】
(実施例328b)
3−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−5−(5−{[5−(2−メトキシエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−4−カルバルデヒド328b
磁気撹拌機を装着した密封管に、3−ブロモ−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ−[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−ピリジン−4−カルバルデヒド107f(100mg、0.26mmol)、328a(110mg、0.26mmol)、Pd(dppf)Cl(10mg、0.026mmol)、酢酸ナトリウム(50mg、0.50mmol)、KPO(100mg、0.50mmol)及びアセトニトリル/水(5mL/1mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を10:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、328b(50mg、32%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]611.3。
【1019】
(実施例328)
3−[4−(ヒドロキシメチル)−5−[5−[[5−(2−メトキシエチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン328
328b(50mg、0.08mmol)及びNaBH(8.0mg、0.20mmol)のメタノール(4mL)中混合物を、25℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、328(13mg、25%)を淡黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 613.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.62 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.92 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.31 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 5.67 (s, 1H), 4.64-4.62 (m, 1H), 4.57-4.55 (m, 1H), 4.38-4.34 (m, 1H), 4.22-4.17 (m, 3H), 4.05-4.02 (m, 2H), 3.99-3.96 (m, 1H), 3.71-3.70 (m, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.57 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 3.37 (s, 3H), 2.99 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.77 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.56 (s, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.27 (s, 6H).
【1020】
(実施例329a)
2−クロロ−4−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド329a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン107e(612mg、3.0mmol)、4−ブロモ−2−クロロニコチンアルデヒド(2.0g、9.0mmol)、Pd(dba)(275mg、0.30mmol)、キサントホス(347mg、0.60mmol)、炭酸セシウム(1.95g、6.0mmol)及び1,4−ジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を97℃で終夜加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を1:2酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、329aを黄色固体として得た(660mg、65%)。MS−ESI:[M+H]344.1。
【1021】
(実施例329b)
4−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−2−(5−{[5−(2−メトキシエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−カルバルデヒド329b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、329a(100mg、0.30mmol)、3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン328a(257mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl(25mg、0.030mmol)、KPO(127mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49mg、0.60mmol)、水(0.50mL)及びTHF(10mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を1時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、329bを茶褐色固体として得た(60mg、34%)。MS−ESI:[M+H]611.3。
【1022】
(実施例329)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−2−[5−[[5−(2−メトキシエチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−4−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン329
329b(50mg、0.080mmol)及びNaBH(9.1mg、0.24mmol)のメタノール(5mL)中混合物を、室温で10分間撹拌した。混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、329(15mg、30%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 613.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.66 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.12 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 4.67-4.63 (m, 1H), 4.49-4.43 (m, 1H), 4.24-4.23 (m, 2H), 4.19-4.17 (m, 1H), 4.06-4.04 (m, 2H), 4.01-3.97 (m, 1H), 3.74-3.71 (m, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.59-3.55 (m, 2H), 3.38 (s, 3H), 3.00 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.77 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.56 (s, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.27 (s, 6H).
【1023】
(実施例330a)
10−[4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−4,4−ジメチル−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−9−オン330a
[この文献は図面を表示できません]
4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(1.2g、3.3mmol)、NaBH(228mg、6.0mmol)及びメタノール(10mL)の混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。次いで反応混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×15mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮して、330aを淡黄色固体として得た(1.0g、84%)。MS−ESI:[M+H]362.9
【1024】
(実施例330b)
(4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート330b
330a(1.0g、2.76mmol)、トリエチルアミン(610mg、6.0mmol)及び無水酢酸(5mL)の混合物を、25℃で2時間撹拌した。次いで反応混合物を水(10mL)でクエンチし、NaHCO(水溶液)でpHを約8に調節した。混合物をジクロロメタン(2×15mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を1:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、330bを淡黄色固体として得た(1.0g、90%)。MS−ESI:[M+H]405.2
【1025】
(実施例330c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート330c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、330b(1.0g、2.47mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.87g、7.40mmol)、Pd(dppf)Cl(100mg、0.13mmol)、X−phos(125mg、0.25mmol)、酢酸カリウム(500mg、5.0mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で4時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させて、330c(1.0g、98%)を茶褐色油状物として得、更には精製せずに使用した。MS−ESI:[M+H]415.2。
【1026】
(実施例330d)
(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール330d
3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(4.71g、30mmol)、BH/THF(75mL、1mol/L、75mmol)の混合物を、60℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、4M HCl(19mL、75mmol)を加えた。これを70℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチルとブライン(100:100mL)との間で分配した。水相を酢酸エチル(4×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、減圧下に蒸発させた。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(5:1〜1:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、330d(3.5g、79%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]144.2
【1027】
(実施例330e)
1−(5−(ヒドロキシメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール330e
密封管に、330d(2.145g、15mmol)、CsCO(978mg、3.0mmol)及び2,2−ジメチルオキシラン(15mL)を仕込んだ。混合物を70℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(5:1〜1:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、330e(1.2g、38%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]216.2
【1028】
(実施例330f)
6,6−ジメチル−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン330f
330e(1.1g、5.1mmol)のDMF(10mL)中溶液に、NaH(鉱油中60%分散液、246mg、6.14mmol)を0℃で加えた。得られた懸濁液を30分間撹拌し、続いてp−トルエンスルホニルクロリド(1169mg、6.14mmol)を加えた。混合物を60℃で終夜撹拌した。室温に冷却した後、飽和塩化アンモニウム溶液を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に蒸発させた。残留物を石油エーテル/酢酸エチル濃度勾配(9:1〜2:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、330f(228mg、22%)を得た。MS−ESI:[M+H]198.3
【1029】
(実施例330g)
6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−アミン330g
50mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、330f(0.21g、1.25mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、125mg)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で2時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、330g(167mg、93%)を得た。MS−ESI:[M+H]168.1
【1030】
(実施例330h)
6−クロロ−4−(6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン330h
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、330g(250mg、1.5mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(669mg、3.0mmol)、Pd(dba)(137mg、0.15mmol)、キサントホス(173mg、0.30mmol)、CsCO(978mg、3.0mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、酢酸エチルで洗浄して、330hを黄色固体として得た(209mg、45%)。MS−ESI:[M+H]310.1。
【1031】
(実施例330i)
{4−[5−({6,6−ジメチル−4H,6H,7H−ピラゾロ[3,2−c][1,4]オキサジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート330i
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、330h(133mg、0.43mmol)、330c(178mg、0.43mmol)、酢酸ナトリウム(71mg、0.86mmol)、KPO(182mg、0.86mmol)、Pd(dppf)Cl(35mg、0.043mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に20分間吹き込んだ後、反応混合物を95℃で3時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、330iを黄色固体として得た(69mg、25%)。MS−ESI:[M+H]644.3。
【1032】
(実施例330)
3−[4−[5−[(6,6−ジメチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−c]ピリジン−4−オン330
330i(69mg、0.11mmol)及び水酸化リチウム(10mg、0.42mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、3.5mL)及び水(1mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。次いで混合物を減圧下に濃縮し、残留物を水(10mL)で希釈した。これを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、330(30mg、47%)を得た。MS-ESI: [M+H]+ 602.5. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.43 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.94 (s, 1H), 4.82 (s, 2H), 4.60-4.58 (m, 2H), 4.38-4.36 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.89-3.87 (m, 3H), 3.02-2.93 (m, 2H), 2.79-2.75 (m, 2H), 2.59-2.54 (m, 2H), 1.37 (s, 6H), 1.28 (s, 6H).
【1033】
(実施例331a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(3−メチルイソチアゾール−5−イルアミノ)ピラジン−2(1H)−オン331a
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磁気撹拌機を装着した密封管に、3−メチルイソチアゾール−5−アミン(170mg、1.5mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(400mg、1.5mmol)、Pd(OAc)(84mg、0.375mmol)、BINAP(116mg、0.188mmol)、KCO(450mg、4.5mmol)及び1,4−ジオキサン(4mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を密封管中120℃で18時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(100:1〜25:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、331a(220mg、50%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]301.0。
【1034】
(実施例331b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{4−メチル−6−[(3−メチル−1,2−チアゾール−5−イル)アミノ]−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート331b
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、331a(150mg、0.50mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(400mg、1.0mmol)、Pd(dppf)Cl(25mg、0.025mmol)、KPO(220mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(136mg、1.0mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を排気し、Nで再充填した。反応混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(100/1〜25/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、331b(200mg、70%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]574.2。
【1035】
(実施例331)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[4−メチル−6−[(3−メチルイソチアゾール−5−イル)アミノ]−5−オキソ−ピラジン−2−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン331
331b(120mg、0.21mmol)及び水酸化リチウム一水和物(88mg、2.1mmol)のTHF/i−プロパノール(4:2、6mL)及び水(2mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、水(10mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、331(50mg、45%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 532.2. 1H NMR (500 MHz, CHCL3) δ 9.13 (s, 1H), 8.61 (d, J = 5 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.99 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.74 (s, 1H), 5.32-5.39 (m, 1H), 4.77-4.75 (m, 1H), 4.58-4.56 (m, 1H), 4.32-4.37 (m, 1H), 4.21-4.18 (m, 2H), 3.96-3.94 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.61-2.58 (m, 2H), 2.54 (s, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.30 (s, 6H).
【1036】
(実施例332a)
5−ブロモ−3−(5−エチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン332a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−エチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(500mg、3.88mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.55g、5.81mmol)、Pd(dba)(357mg、0.39mmol)、キサントホス(451mg、0.78mmol)、CsCO(2.5g、7.67mmol)及び1,4−ジオキサン(40mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で2時間加熱した。混合物を90℃に冷却し、濾過した。濾液を氷水浴中で冷却し、次いで再度濾過して、332a(574mg、47%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]315.1
【1037】
(実施例332b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(5−エチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート332b
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、332a(200mg、0.63mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(754mg、1.89mmol)、PdCl(dppf)(51mg、0.063mmol)、KPO(267mg、1.26mmol)、CHCOONa(103mg、1.26mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に20分間吹き込んだ後、これを窒素雰囲気下100℃で2時間加熱した。得られた混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、332bを茶褐色固体として得た(178mg、48%)。MS−ESI:[M+H]588.2
【1038】
(実施例332)
3−[4−[5−[(5−エチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン332
332b(158mg、0.27mmol)及び水酸化リチウム(19mg、0.81mmol)のi−プロパノール/THF/水(9mL/6mL/6mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、332を白色固体として得た(80mg、54%)。MS-ESI: [M+H]+ 546.2. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.20 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.92 (t, J = 4.5 Hz, 1H), 4.49-4.39 (m, 2H), 4.25-4.19 (m, 3H), 3.87-3.85 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 2.92-2.88 (m, 2H), 2.58-2.53 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.27-1.22 (m, 重複, 9H).
【1039】
(実施例333a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート333a
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート330c(180mg、0.37mmol)、5−ブロモ−1−メチル−3−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン292c(125mg、0.43mmol)、Pd(dppf)Cl(20mg、0.025mmol)、酢酸カリウム(80mg、0.80mmol)、KPO(165mg、0.80mmol)及びアセトニトリル/水(10mL/1mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、333a(150mg、71%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]574.1
【1040】
(実施例333)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(1−メチルトリアゾール−4−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−c]ピリジン−4−オン333
333a(150mg、0.26mmol)及び水酸化リチウム水和物(84mg、2.0mmol)のTHF(5mL)、i−プロパノール(5mL)及び水(1.5mL)中混合物を、40℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、水(10mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、333(52mg、38%)を淡黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 532.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.48-8.47 (m, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.78-7.77 (m, 2H), 7.42 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.34-7.33 (m, 1H), 4.97-4.95 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.43-4.41 (m, 2H), 4.17-4.16 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.94-3.92 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 3.04-3.02 (m, 1H), 2.90-2.89 (m, 1H), 2.77-2.75 (m, 2H), 2.56-2.54 (m, 2H), 1.23 (s, 3H), 1.22 (s, 3H).
【1041】
(実施例334)
3−[4−[5−[(5−シクロプロピル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン334
実施例273の手順に従い、5−シクロプロピル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、334(8.7mg、収率22%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.10 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 4.95 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.55 - 4.49 (m, 1H), 4.27 - 4.23 (m, 3H), 3.78 (s, 2H), 3.51 (s, 3H), 3.48 (dt, J = 12.3, 5.2 Hz, 3H), 3.24 (s, 2H), 2.50 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.33 (s, 2H), 1.85 - 1.82 (m, 3H), 1.23 (s, 6H). ES-MS m/z 531.3 [M+1].
【1042】
(実施例335a)
5−ブロモ−3−(6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン335a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(10mL)、6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−アミン330g(167mg、1.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(320mg、1.2mmol)、Pd(dba)(91mg、0.10mmol)、キサントホス(116mg、0.20mmol)及び炭酸セシウム(652mg、2.0mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、335a(210mg、60%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]352.9
【1043】
(実施例335b)
3−(6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン335b
335a(160mg、0.45mmol)及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(572g、2.25mmol)のジオキサン(20mL)中混合物に、PdCl(dppf)(36.8mg、0.045mmol)及び酢酸カリウム(88.2mg、0.90mmol)を加えた。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を窒素雰囲気下90℃で4時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させて335bを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]401.3。
【1044】
(実施例335c)
4−[5−({6,6−ジメチル−4H,6H,7H−ピラゾロ[3,2−c][1,4]オキサジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド335c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、335b(240mg、0.60mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド282i(107.7mg、0.30mmol)、Pd(dppf)Cl(24.5mg、0.030mmol)、KPO(127.2mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49.2mg、0.60mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を95℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、335cを茶褐色固体として得た(60mg、22%、2ステップ)。MS−ESI:[M+H]598.2。
【1045】
(実施例335)
3−[4−[5−[(6,6−ジメチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−6,8−ジヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−d]ピリダジン−4−オン335
335c(50mg、0.080mmol)及びNaBH(9.1mg、0.24mmol)のメタノール(5mL)中混合物を、室温で10分間撹拌した。混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、335(15mg、30%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 600.2. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.07 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.94 (s, 1H), 4.85-4.83 (m, 1H), 4.72 (s, 2H), 4.38-4.37 (m, 2H), 3.79-3.78 (m, 2H), 3.3 (s, 3H), 2.92-2.91 (m, 2H), 2.81 (s, 2H), 1.28 (s, 6H), 1.25 (s, 6H).
【1046】
(実施例336a)
5−(メトキシメチル)−1−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール336a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、5−(ブロモメチル)−1−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール(8.8g、40mmol)、ナトリウムメトキシド(4.3g、80mmol)及びメタノール(50mL)を仕込んだ。反応混合物を2時間加熱還流した。この後、反応物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(60mL)と水(60mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、336aを黄色油状物として得た(6.1g、90%)。MS−ESI:[M+H]172。
【1047】
(実施例336b)
5−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン336b
磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコに、336a(4.0g、23mmol)、Pd/C(1.0g)及びエタノール(100mL)を仕込んだ。混合物を室温で15時間水素化した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、336bを黄色油状物として得(3.3g、99%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]142。
【1048】
(実施例336c)
5−ブロモ−3−(5−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン336c
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実施例335aにおける手順に従い、335b(1.7g、12mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(3.2g、12mmol)を出発物として、336cを黄色固体として得た(2.8g、71%)。MS-ESI: [M+H]+ 327. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.86 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 6.88 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.41 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 3.36 (s, 3H).
【1049】
(実施例336d)
3−(5−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン336d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、336c(600mg、1.83mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.39g、5.49mmol)、Pd(dba)(183mg、0.20mmol)、X−phos(190mg、0.40mmol)、酢酸カリウム(392mg、4.0mmol)及び1,4−ジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を85℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、粗製の336dを黒色油状物として得(400mg、75%)、これを精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]293.1
【1050】
(実施例336e)
4−(5−(5−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド336e
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還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、336d(368mg、0.98mmol)、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a(270mg、0.82mmol)、PdCl(dppf)(60mg、0.082mmol)、KPO(348mg、1.64mmol))、酢酸ナトリウム(135mg、1.65mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、95℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を20:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、336e(100mg、22%)を得た。MS−ESI:[M+H]542.2
【1051】
(実施例336)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(メトキシメチル)−1−メチル−ピラゾール−3−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン336
336e(100mg、0.18mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、NaBH(41mg、1.08mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、LCMSは、出発物が消失していたことを示した。反応物を1.0M HCl溶液(10mL)でクエンチし、ほとんどのメタノールが蒸留されるまで、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、減圧下に蒸発させた。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、336を白色固体として得た(41mg、41%)。MS-ESI: [M+H]+ 544.2. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.33 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 4.99-4.96 (m, 1H), 4.67-4.64 (m, 1H), 4.42-4.41 (m, 3H), 4.36-4.26 (m, 1H), 3.98-3.91 (m, 1H), 3.88-3.82 (m, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.37 (s, 3H), 3.06-2.91 (m, 2H), 2.87-2.79 (m, 2H), 2.08-2.01 (m, 2H), 1.91-1.86 (m, 2H).
【1052】
(実施例337a)
1,2−ジメチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール337a
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2−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール(10.0g、78.7mmol)及びKCO(21.7g、160mmol)のDMF(80mL)中混合物に、室温で撹拌しながらCHI(13.4g、94mmol)を滴下添加した。混合物を2時間撹拌した。次いで水(200mL)を混合物に加えた。得られた懸濁液を濾過し、水で洗浄し、真空乾固して、337aを白色固体として得た(5.0g、45%)。MS−ESI:[M+H]142.1。
【1053】
(実施例337b)
tert−ブチル1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−4−イルカルバメート337b
100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、337a(2.0g、14.1mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、400mg)、(Boc)O(9.22g、43.3mmol)、トリエチルアミン(2.85g、28.2mmol)及びエタノール(20mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で5時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、337b(1.2g、40%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]212.1
【1054】
(実施例337c)
1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−4−アミン塩酸塩337c
337b(1.2g、5.68mmol)のジクロロメタン(5.0mL)中溶液に、ジオキサン中3M HCl(5.0mL)を加えた。この混合物を室温で4時間撹拌し、減圧下に濃縮した。粗生成物を酢酸エチルにより洗浄して、337c(450mg、55%)を淡黄色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]112.2
【1055】
(実施例337d)
5−ブロモ−3−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−4−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン337d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、337c(400mg、3.60mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(960mg、3.60mmol)、キサントホス(240mg、0.40mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(360mg、0.40mmol)、CsCO(4.69g、14.4mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2.5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(30:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、337dを淡黄色固体として得た(350mg、33%)。MS−ESI:[M+H]297.1。
【1056】
(実施例337e)
(4−{5−[(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−4−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]−ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート337e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、337d(20mg、0.67mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(270mg、0.67mmol)、Pd(dppf)Cl(42mg、0.050mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、KPO三水和物(266mg、1.0mmol)、水(6滴)及びアセトニトリル(6mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を95℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、337e(200mg、50%)を茶褐色固体として得た。LCMS−ESI:[M+H]570.3
【1057】
(実施例337)
3−[4−[5−[(1,2−ジメチルイミダゾール−4−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン337
337e(100mg、0.19mmol)及び水酸化リチウム(34mg、1.4mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、40℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を水(10mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、337(35mg、40%)を白色固体として得た。LCMS-ESI: [M+H]+ 528.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.45 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.28-7.27 (m, 2H), 7.25 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.79 (s, 1H), 4.62-4.40 (m, 3H), 4.15-4.14 (m, 2H), 3.84-3.81 (m, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.52 (s, 3H), 2.57-2.56 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 2.32 (s, 3H), 1.27 (s, 6H).
【1058】
(実施例338a)
3−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)プロパンニトリル338a
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実施例296dの手順に従い、1−(2−ブロモエチル)−5−(クロロメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール296d(268mg、1.00mmol)及び3−アミノプロパンニトリル(210mg、3.00mmol)を出発物として、338aを白色固体として得た(180mg、81%)。MS−ESI:[M+H]222.1
【1059】
(実施例338b)
3−(2−アミノ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)プロパンニトリル338b
実施例296eの手順に従い、338a(180mg、0.81mmol)を出発物として、338bを黄色固体として得た(120mg、77%)。MS−ESI:[M+H]192.2
【1060】
(実施例338c)
3−(2−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)プロパンニトリル338c
実施例309cの手順に従い、338b(120mg、0.63mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(169mg、0.63mmol)を出発物として、338cを黄色固体として得た(150mg、63%)。MS−ESI:[M+H]377.2
【1061】
(実施例338d)
[4−(5−{[5−(2−シアノエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート338d
実施例309dの手順に従い、338c(150mg、0.45mmol)及び{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(358mg、0.90mmol)を出発物として、338dを黄色固体として得た(150mg、52%)。MS−ESI:[M+H]650.3
【1062】
(実施例338)
3−[2−[[5−[2−(7,7−ジメチル−4−オキソ−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−4−ピリジル]−1−メチル−2−オキソ−3−ピリジル]アミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−イル]プロパンニトリル338
実施例309の手順に従い、338e(150mg、0.23mmol)を出発物として、338を白色固体として得た(55mg、40%)。MS-ESI: [M+H]+ 608.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.05 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.36-4.34 (m, 1H), 4.17-4.16 (m, 2H), 4.09-4.07 (m, 2H), 3.88-3.84 (m, 1H), 3.75 (s, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.05-3.03 (m, 2H), 2.93-2.90 (m, 2H), 2.63-2.58 (m, 4H), 2.53 (s, 2H), 1.29 (s, 6H).
【1063】
(実施例339a)
tert−ブチル4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート339a
5−ブロモ−2−ニトロピリジン(30.0g、148mmol)のDMSO(1L)中溶液に、KCO(40.0g、296mmol)及びtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(28.0g、148mmol)を加えた。混合物を65℃で終夜撹拌した。冷却後、これを水(2L)中に注ぎ入れた。沈殿した固体を採取し、真空乾固した。次いでこれを20:1石油エーテル/酢酸エチルで、次いでジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより更に精製して、339aを黄色固体として得た(17.0g、37%)。MS−ESI:[M+H]309。
【1064】
(実施例339b)
tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート339b
500mLの丸底フラスコを窒素でパージし、339a(3.1g、10mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、1.0g)及びエタノール(100mL)を仕込んだ。これを排気し、風船により水素ガスを仕込み、室温で16時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、339b(2.7g、97%)を得た。MS−ESI:[M+H]279
【1065】
(実施例339c)
tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート339c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、339b(1.3g、4.7mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.24g、4.7mmol)、炭酸セシウム(3.8g、12mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(272mg、0.47mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(430mg、0.47mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、3時間加熱還流した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(100mL)と水(100mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、339c(1.3g、59%)を得た。MS−ESI:[M+H]464。
【1066】
(実施例339d)
tert−ブチル4−{6−[(5−{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)アミノ]ピリジン−3−イル}ピペラジン−1−カルボキシレート339d
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磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート199e(287.4mg、0.60mmol)、339c(145mg、0.30mmol)、Pd(dppf)Cl(24.5mg、0.030mmol)、KPO(127.2mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49.2mg、0.60mmol)、水(0.50mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を95℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、339dを黄色固体として得た(140mg、61%)。MS−ESI:[M+H]737.3。
【1067】
(実施例339e)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(1−メチル−6−オキソ−5−{[5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート339e
339d(130mg、0.18mmol)及びHCl/メタノール(4.0mL)の混合物を、室温で4時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、粗製の339e(100mg、87%)を得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]637.3。
【1068】
(実施例339)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン339
339e(100mg、0.18mmol)、1−ブロモ−2−メトキシエタン(24.8mg、0.18mmol)及びKCO(49.7mg、0.36mmol)のアセトニトリル(5.0mL)中混合物を、密封中85℃で終夜撹拌した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物に水を加え、得られた混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、339を黄色固体として得た(31.1mg、30%)。MS-ESI: [M+H]+ 653.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.84 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38-7.34 (m, 2H), 7.23 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.97-4.95 (m, 1H), 4.45-4.40 (m, 2H), 4.23-4.19 (m, 3H), 3.85-3.83 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.47-3.44 (m, 2H), 3.24 (s, 3H), 3.04-3.02 (m, 4H), 2.59-2.53 (m, 重複, 8H), 2.43 (s, 2H), 1.23 (s, 6H).
【1069】
(実施例340a)
(3S)−tert−ブチル3−メチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート340a
実施例323aの手順に従い、(3S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(10.0g、50mmol)及び5−ブロモ−2−ニトロピリジン(10.5g、50mmol)を出発物として、340aを黄色固体として得た(8.05g、50%)。MS−ESI:[M+H]323
【1070】
(実施例340b)
(3S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート340b
実施例323bの手順に従い、340a(5.8g、18mmol)を出発物として、340bを茶褐色固体として得た(4.9g、93%)。MS−ESI:[M+H]293
【1071】
(実施例340c)
(3S)−tert−ブチル−4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート340c
実施例323cの手順に従い、340b(4.0g、13.7mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(5.5g、20.6mmol)を出発物として、340cを黄色固体として得た(5.4g、83%)。MS−ESI:[M+H]478
【1072】
(実施例340d)
(3S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン340d
実施例271cの手順に従い、340c(3.1g、6.5mmol)を出発物として、340dを黄色固体として得た(2.3g、94%)。MS−ESI:[M+H]378。
【1073】
(実施例340e)
(S)−5−ブロモ−3−(5−(4−(2−メトキシエチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン340e
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340d(500mg、1.32mmol)、1−ブロモ−2−メトキシエタン(239.1mg、1.72mmol)、KCO(364mg、2.64mmol)及びアセトニトリル(6mL)の混合物を、密封管中80℃で12時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を水(20mL)及び酢酸エチル(30mL)に溶解した。水相を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮して、粗製の340eを暗色油状物として得(600mg)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]436.1
【1074】
(実施例340f)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[5−({5−[(2S)−4−(2−メトキシエチル)−2−メチルピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート340f
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、340e(180mg、0.412mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.02,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(327.3mg、0.824mmol)、Pd(dppf)Cl(16.8mg、0.0206mmol)、KPO(174.7mg、0.824mmol)、酢酸ナトリウム(67.6mg、0.824mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(3滴)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、340fを黄色油状物として得た(190mg、65%)。MS−ESI:[M+H]709.4
【1075】
(実施例340)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−[(2S)−4−(2−メトキシエチル)−2−メチル−ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン340
340f(170mg、0.24mmol)のTHF(6mL)、i−プロパノール(6mL)及び水(6mL)中溶液に、水酸化リチウム(57.6mg、2.4mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)及び水(10mL)に溶解した。水相をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮し、逆相分取HPLCにより精製して、340(48.5mg、30%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 667.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.62 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.82 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.37-7.34 (m, 2H), 7.24 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.97-4.95 (m, 1H), 4.47-4.41 (m, 2H), 4.25-4.19 (m, 3H), 3.85-3.83 (m, 1H), 3.63-3.62 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 3.47-3.45 (m, 2H), 3.25 (s, 3H), 3.06-3.04 (m, 1H), 2.93-2.89 (m, 1H), 2.70-2.68 (m, 1H), 2.62-2.32 (m, 重複, 9H), 1.22 (s, 6H), 0.91 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【1076】
(実施例901)
生化学的Btkアッセイ
式I化合物を試験するために使用できる標準の生化学的Btkキナーゼアッセイのための一般化手順は、以下の通りである。1X細胞シグナル伝達キナーゼ緩衝液(25mM Tris−HCl、pH7.5、5mM β−グリセロリン酸、2mMジチオトレイトール、0.1mM NaVO、10mM MgCl)、0.5μM Promega PTKビオチニル化ペプチド基質2、及び0.01%BSAを含有するマスターミックスマイナスBtk酵素を調製する。1X細胞シグナル伝達キナーゼ緩衝液、0.5μM PTKビオチニル化ペプチド基質2、0.01%BSA、及び100ng/ウェル(0.06mU/ウェル)Btk酵素を含有するマスターミックスプラスBtk酵素を調製する。Btk酵素は、以下のように調製する:C末端V5及び6xHisタグを伴う全長ヒト野生型Btk(受入番号NM−000061)を、このエピトープでタグ付けされたBtkを担持するバキュロウイルスを作るためにpFastBacベクターへとサブクローニングさせた。バキュロウイルスの生成は、その公開されているプロトコル「Bac−to−Bacバキュロウイルス発現系」(カタログ番号10359−016及び10608−016)に詳述のInvitrogenの指示事項に基づいて行われる。継代3ウイルスを使用して、Sf9細胞を感染させて組み換え型Btkタンパク質を過剰発現させる。次いで、Btkタンパク質を、Ni−NTAカラムを用いて均一になるまで精製する。最終的タンパク質調製物の純度は、高感度Sypro−Ruby染色に基づいて95%超である。200μM ATPの溶液を水中で調製し、1N NaOHでpH7.4に調整する。量が1.25μLの5%DMSO中の化合物を、96ウェルの1/2面積のCostarポリスチレンプレートに移す。化合物を単独で、11ポイント用量−応答の曲線(出発濃度は10μM;1:2希釈)で試験する。量が18.75μLのマスターミックスマイナス酵素(負の対照とする)及びマスターミックスプラス酵素を、96ウェルの1/2面積のCostarポリスチレンプレート中の適当なウェルに移す。96ウェルの1/2面積のCostarポリスチレンプレート中のこの混合物に5μLの200μM ATPを添加して、ATPの最終濃度を40μMにする。反応を室温で1時間インキュベートさせる。反応を、30mM EDTA、20nM SA−APC、及び1nM PT66 Abを含有するPerkin Elmer 1X検出緩衝液で停止させる。励起フィルター330nm、発光フィルター665nm、及び第2の発光フィルター615nmを用いたPerkin Elmer Envisionによる時間分割蛍光を使用してプレートを読む。その後、IC50値を計算する。あるいは、Lanthascreenアッセイを利用して、そのリン酸化ペプチド生成物の定量化によって、Btk活性を評価してもよい。ペプチド生成物上のフルオレセインと検出抗体上のテルビウムの間で生じるFRET(蛍光共鳴エネルギー移動)は、ペプチドのリン酸化反応を減らすBtkの阻害剤を添加することによって減少する。最終反応において、量が25uLのBtk(h)(0.1ng/25ul反応)を、50mM Hepes pH7.5、10mM MgCl2、2mM MnCl、2mM DTT、0.2mM NaVO4、0.01%BSA、及び0.4uMフルオレセインポリ−GATでインキュベートする。最大25uMのATP(ATPのKm)を添加することによって、反応を開始させる。室温で60分間インキュベートした後、最終濃度が2nMの60mM EDTA中Tb−PY20検出抗体を室温で30分間添加することによって、反応を停止させる。340nM励起及び495nm及び520nmでの発光を用いたPerkin Elmer Envisionで検出が決定される。例示的なBtk阻害IC50値は、表1、2及び3に示す。
【1077】
(実施例902)
ラモス細胞Btkアッセイ
式I化合物を試験するために使用できる標準の細胞Btkキナーゼアッセイの別の一般化手順は、以下の通りである。ラモス細胞は、試験化合物の存在下、0.5×10個の細胞数/mlの密度で、1時間、37℃でインキュベートする。次いで、10μg/mlの抗ヒトIgM F(ab)で、5分間、37℃でインキュベートすることによって、細胞を刺激する。細胞をペレット状にし、溶解し、タンパク質アッセイを透明溶解物で実施する。タンパク質の量が等しい各試料をSDS−PAGE及びウエスタンブロッティングにかけ、抗ホスホBtk(Tyr223)抗体(Cell Signaling Technology #3531;Epitomics、カタログ番号2207−1)又はホスホBtk(Tyr551)抗体(BD Transduction Labs#558034)のいずれかを使用してBtk自己リン酸化を評価するか、又は抗Btk抗体(BD Transduction Labs#611116)を使用して各溶解物のBtk総量について調整を行う。
【1078】
(実施例903)
B−細胞増殖アッセイ
式I化合物を試験するために使用できる標準の細胞性B細胞増殖アッセイの一般化手順は、以下の通りである。B細胞単離キット(Miltenyi Biotech、カタログ番号130−090−862)を使用して、8〜16週齢のBalb/cマウスの脾臓からB細胞を精製する。試験用化合物を0.25%DMSO中で希釈し、2.5×10個の精製したマウス脾臓のB細胞で、30分間インキュベートした後、10μg/mlの抗マウスIgM抗体(Southern Biotechnology Associatesカタログ番号1022−01)を最終容量100μlで添加する。24時間インキュベートした後、1μCiH−チミジンを添加し、プレートを更に36時間インキュベートし、その後、SPA[H]チミジン取り込みアッセイシステム(Amersham Biosciences#RPNQ0130)についての製造業者のプロトコルを使用して、回収する。SPA−ビーズベースの蛍光をマイクロベータ計数器(Wallace Triplex 1450、Perkin Elmer)でカウントする。
【1079】
(実施例904)
T細胞増殖アッセイ
式I化合物を試験するために使用できる標準のT細胞増殖アッセイの一般化手順は、以下の通りである。Pan T細胞単離キット(Miltenyi Biotech、カタログ番号130−090−861)を使用して、8〜16週齢のBalb/cマウスの脾臓からT細胞を精製する。試験用化合物を0.25%DMSO中で希釈し、最終容量100μlの2.5×10個の精製したマウス脾臓のT細胞で、プレコートした透明な平底板中、90分間、37℃で、それぞれ10μg/mlの抗CD3(BD#553057)抗体及び抗CD28(BD#553294)抗体を用いてインキュベートする。24時間インキュベートした後、1μCiH−チミジンを添加し、プレートを更に36時間インキュベートし、その後、SPA[H]チミジン取り込みアッセイシステム(Amersham Biosciences#RPNQ0130)についての製造業者のプロトコルを使用して、回収する。SPA−ビーズベースの蛍光をマイクロベータ計数器(Wallace Triplex 1450、Perkin Elmer)でカウントする。
【1080】
(実施例905)
CD86阻害アッセイ
式I化合物を試験するために使用できるB細胞活性の阻害についての標準アッセイの一般化手順は、以下の通りである。赤血球溶解(BD Pharmingen#555899)によって、8〜16週齢のBalb/cマウスの脾臓から全マウス脾細胞を精製する。試験用化合物を0.5%DMSOまで希釈し、最終容量200μlの1.25×10個の脾細胞で、平らで透明な底板(Falcon353072)中、60分間、37℃でインキュベートする。次いで、15μg/mlのIgM(Jackson ImmunoResearch 115−006−020)を添加することによって細胞を刺激し、37℃、5%COで24時間インキュベートする。24時間インキュベートした後、細胞を円錐形底の透明な96ウェルプレートに移し、1200×g×5分で遠心分離することによってペレット状にする。細胞をCD16/CD32(BD Pharmingen#553142)によってプレブロックした後、CD19−FITC(BD Pharmingen#553785)、CD86−PE(BD Pharmingen#553692)、及び7AAD(BD Pharmingen#51−68981E)を用いた三重染色を行う。細胞は、BD FACSCaliburで分類され、CD19/7AAD集団でゲート制御される。ゲート制御された集団でのCD86表面発現のレベルを、試験化合物の濃度に対して測定する。
【1081】
(実施例906)
B−ALL細胞生存アッセイ
以下は、生存細胞の数を測定するためのXTT読み出しを用いた標準B−ALL(急性リンパ性白血病)細胞生存研究のための手順である。このアッセイは、式I化合物を、培養下のB−ALL細胞の生存を阻害するその能力について試験するために使用できる。使用できる1つのヒトB細胞性急性リンパ性白血病の細胞株は、SUP−B15であり、ATCCから入手可能なヒトのプレB細胞ALL細胞株である。
【1082】
SUP−B15プレB−ALL細胞を、濃度5×10個の細胞数/ml、100μlのイスコフの培地+20%FBS中、複数の96ウェルマイクロタイタープレートに蒔く。次いで、試験化合物を最終濃度0.4%DMSOで添加する。細胞を37℃で5%COを用いて最長3日間までインキュベートする。3日後、細胞を、1:3に分割して、試験化合物を含有する新鮮な96ウェルプレート中に入れ、更に3日間成長させる。24時間毎に、50ulのXTT溶液を複製96ウェルプレートのうちの1つに添加し、製造業者の説明書に従って、吸光度の読み出しを2時間、4時間及び20時間の時点で行う。直線上範囲内のアッセイ(0.5〜1.5)で、ODを用いて、DMSOのみで処置した細胞について行う読み出しを、次いで行い、化合物で処置したウェル中の生存細胞のパーセンテージを、DMSOのみで処置した細胞に対して測定する。
【1083】
(実施例907)
CD69全血アッセイ
ヒト血液を、以下の規制に従って、健常なボランティアから入手する:1週間、薬物非使用の非喫煙者。血液(8種の化合物の試験を対象におよそ20ml)を、静脈穿刺によって、ヘパリンナトリウムを含むVacutainer(登録商標)(Becton、Dicknson and Co.)管に採取する。
【1084】
DMSO中、10mMの式I化合物の溶液を、10ポイント用量−反応曲線のために、100%DMSOで1:10に希釈し、次いで100%DMSOで3倍段階希釈により希釈する。化合物を更にPBSで1:10に希釈し、次いで各化合物の一定分量5.5μlを、2mlの96ウェルプレートに2連で添加し、PBS中10%DMSO5.5μlを対照及び非刺激ウェルとして添加する。ヒト全血−HWB(100μl)を各ウェルに添加する。混合した後、プレートを37℃、5%CO、湿度100%で30分間インキュベートする。ヤギF(ab’)2抗ヒトIgM(500μg/ml溶液10μl、最終50μg/ml)を各ウェル(非刺激ウェルを除く)に混合しながら添加し、プレートを更に20時間インキュベートする。20時間のインキュベートの終わりに、試料を蛍光標識抗体と、37℃、5%CO、湿度100%で30分間インキュベートする。補償調整及び初期電圧設定のために、誘導対照、未染色及び単染色を含める。次いで、製造業者の説明書に従って、試料をPharM Lyse(商標)(BD Biosciences Pharmingen)で溶解する。次いで試料を、LSRII機でBD Biosciences HTS 96ウェルシステムを実行するのに好適な96ウェルプレートに移す。取得したデータ及び平均蛍光強度値を、BD Biosciences DIVAソフトウェアを使用して得た。結果を最初にFACS解析ソフトウェア(Flow Jo)によって解析する。試験化合物の抑制濃度(IC50、IC70、IC90など)は、抗IgMによって刺激されるCD20陽性でもあるCD69陽性細胞のパーセントを例えば50%減少させる濃度として定義される(非刺激バックグラウンドに対して8つのウェルの平均を引いた後の8つの対照ウェルの平均)。非線形回帰曲線を使用して、Prismバージョン5によってIC70値を計算し、表1及び2に示す。
【1085】
(実施例908)
インビトロ細胞増殖アッセイ
式I化合物の有効性は、以下のプロトコル(Mendozaら、(2002)Cancer Res.62:5485〜5488頁)を用いた細胞増殖アッセイによって測定する。CellTiter−Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assay(試薬及びプロトコルを含む)は、市販されている(Promega Corp.、Madison、WI、Technical Bulletin TB288)。アッセイにより、化合物の細胞に入り細胞増殖を阻害する能力が評価される。アッセイ原理は、ホモジニアスアッセイにおいて存在するATPの定量化により存在する生存細胞の数の決定に基づいており、Cell−Titer Glo試薬を添加することにより、細胞が溶解し、ルシフェラーゼ反応により発光シグナルが生じる。発光シグナルは、存在するATP量に比例する。
【1086】
B細胞リンパ腫細胞株(BJAB、SUDHL−4、TMD8、OCI−Ly10、OCI−Ly3、WSU−DLCL2)のパネルを、適正成長培地中の384ウェルプレートに蒔き、段階希釈したBTK阻害剤又はDMSOのみを各ウェルに添加した。細胞生存率を、CellTiter−Glo(登録商標)(Promega)による96時間のインキュベーション後に評価する。DMSOで処置した対照細胞に対して、BTK阻害剤で処置した細胞の相対的細胞生存率としてデータをとることができる。データポイントは、各用量レベルの4回繰り返しの平均である。エラーバーは、平均からの標準偏差を表す。
【1087】
手順:
1日目: シード細胞プレート(Falcon#353962からのフタ付き、384ウェルブラック、透明底、マイクロクリア、TCプレート)、細胞採取、1000個の細胞/54μl/ウェルで384ウェル細胞プレートに3日間のアッセイ用に細胞播種。細胞培地:RPMI又はDMEM高グルコース、10%ウシ胎仔血清、2mM L−グルタミン、P/S。37℃、5%CO2にてO/Nインキュベート。
【1088】
2日目: 薬物を、細胞、化合物希釈液、DMSOの各プレートに添加する(9ポイントに1:2段階)、20μlの10mM化合物を96ウェルプレートの2番目のカラムに添加する。プレート全体にわたって1:2段階(10μl+20μlの100%DMSO)を、Precisionを用いて合計9ポイントについて実施する。培養プレートは、Nunc(カタログ番号249946)からの96ウェル円錐底ポリプロピレンプレート(1:50希釈液)とする。147μlの培地をすべてのウェルに添加する。3μlのDMSO+DMSOプレート中の各ウェルからの化合物を、Rapidplateを使用して、培養プレートの対応する各ウェルに移す。
【1089】
薬物を細胞、細胞プレート(1:10希釈液)に添加し、6μlの培地+化合物を細胞(54μlの培地は既に細胞上にある)に直接添加する。37℃、5%CO2にて、頻繁に開けないインキュベーター中で、3日間インキュベートする。
【1090】
5日目: プレートを培い、CellTiterGlo緩衝液を室温で解凍する。細胞プレートを37℃から取り出し、約30分間、室温に平衡化させる。CellTiterGlo緩衝液をCellTiterGlo基質に添加する(瓶から瓶へ)。30μlのCellTiterGlo試薬(Promegaカタログ番号G7572)を細胞の各ウェルに添加する。プレート振動機に約30分間置く。Analyst HTプレートリーダーの発光を読む(0.5秒/ウェル)。
【1091】
細胞生存アッセイ及び組み合わせアッセイ: 細胞を、1000〜2000細胞/ウェルで、384ウェルプレートに播種し、16時間培養した。2日目、9種の1:2化合物段階希釈液を96ウェルプレート中、DMSOで作製する。Rapidplateロボット(Zymark Corp.、Hopkinton、MA)を使用して、化合物を更に希釈して成長培地に入れる。次いで、希釈した化合物を、384ウェル細胞プレート中、4倍のウェルに添加し、37℃及び5%CO2にてインキュベートする。4日後、生存細胞の相対的数を、製造業者の説明書に従ってCell−Titer Glo(Promega)を利用した発光によって測定し、Wallac Multilabel Reader(PerkinElmer、Foster City)を読む。Prism(登録商標)4.0ソフトウェア(GraphPad、San Diego)を使用してEC50値を計算する。式I化合物及び化学療法薬を、同時に、又は別々に4時間ずらして(1つを先に、残りを後に)すべてのアッセイにおいて添加する。
【1092】
追加の例示的インビトロ細胞増殖アッセイには、以下のステップが含まれる:
1.分量100μlの細胞培地(培地に約10細胞含有する)を、不透明な壁のあるプレート、384ウェルの各ウェルに収容する。
2.培地を含有し、細胞を含有しない対照ウェルを調製する。
3.化合物を実験ウェルに添加し、3〜5日間インキュベートする。
4.プレートをおよそ30分間、室温に平衡化させる。
5.各ウェルに存在する細胞培地の容量と同じ容量のCellTiter−Glo試薬を添加する。
6.内容物をオービタルシェーカー上で2分間混合して細胞溶解を誘発させる。
7.プレートを室温で10分間インキュベートし、発光シグナルを安定化させる。
8.発光を記録し、RLU=相対発光ユニットとしたグラフに記録する。
【1093】
先に、明確に理解するために、例示及び実施例によって本発明を詳述したが、その記述及び実施例は、本発明の範囲を限定すると意味するものではない。これに応じて、すべての好適な修正及び同等のものは、以下の特許請求の範囲に定義する通り、本発明の範囲内に含まれるものと見なしてよい。本明細書で引用されるすべての特許及び科学文献の開示は、出典明示によりその全体が明確に援用される。
図1
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図2
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図3
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図4
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図5
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図6
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図8
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