【実施例】
【0159】
(実施例101a)
2,2,2−トリクロロ−1−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−イル)エタノン101a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機、冷却器及び窒素吹込口を装着した100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール(3.00g、24.8mmol)、トリクロロアセチルクロリド(13.5g、74.4mmol)及び1,2−ジクロロエタン(50mL)を仕込んだ。溶液を85℃で2時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮して、2,2,2−トリクロロ−1−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−イル)エタノン101aを黒色半固体として収率100%(6.50g)で得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 11.94 (s, 1H), 7.05 (s, 1H), 2.62 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 2.47 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 1.80 (m, 2H), 1.65 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 266.0 (M+H)
【0160】
(実施例101b)
エチル4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート101b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、101a(6.50g、24.8mmol)、ナトリウムエトキシド(17.0mg、0.25mmol)及びエタノール(40mL)を仕込んだ。溶液を室温で1時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、エチル4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート101bを茶褐色固体として収率100%(4.80g)で得た:融点70〜72℃;
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 9.08 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 4.25 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 2.65 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 2.56 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 1.85 (m, 4H), 1.28 (t, 3H, J = 7.2 Hz); MS (ESI+) m/z 194.1 (M+H)
【0161】
(実施例101c)
エチル1−(シアノメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート101c
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した125mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、101b(5.76g、29.8mmol)及びDMF(50mL)を仕込んだ。溶液を氷浴を用いて0℃に冷却した。NaH(鉱油中60%分散液、1.43g、35.8mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。その後、ブロモアセトニトリル(1.43g、35.8mmol)を加えた。混合物を室温で14時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル(150mL)と水(450mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、エチル1−(シアノメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート101cを黄色半固体として収率55%(3.80g)で得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 6.66 (s, 1H), 5.29 (s, 2H), 4.28 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 2.62 (t, 2H, J = 6.3 Hz), 2.49 (t, 2H, J = 6.3 Hz), 1.92 (m, 2H), 1.75 (m, 2H), 1.33 (t, 3H, J = 7.2 Hz); MS (ESI+) m/z 233.1 (M+H)
【0162】
(実施例101d)
エチル1−(2−アミノエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート101d
[この文献は図面を表示できません]
200mLのパール反応ボトルを窒素でパージし、炭素担持10%パラジウム(50%含水、1.28g乾燥重量)、101c(3.00g、12.9mmol)、12%塩酸(6.5mL、25mmol)、酢酸エチル(60mL)及びエタノール(40mL)を仕込んだ。ボトルをパール水素化装置に装着し、排気し、50psi圧となるよう水素ガスを仕込み、6時間振盪した。この後、水素を排気し、窒素をボトル中に仕込んだ。珪藻土濾過剤(セライト(登録商標)、Imerys Minerals California、Inc.)セライト(登録商標)521(4.0g)を加え、混合物をセライト(登録商標)521のパッドを通して濾過した。濾過ケーキをエタノール(2×20mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮乾固した。残留物を酢酸エチル(150mL)と10%炭酸カリウム水溶液(100mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(3×75mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をエタノール(5mL)で摩砕して、エチル1−(2−アミノエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート101dを白色固体として収率71%(1.71g)で得た:融点102〜104℃;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 6.61 (s, 1H), 6.22 (br, 2H), 4.15 (m, 4H), 2.77 (m, 2H), 2.59 (t, 2H, J = 6.5 Hz), 2.42 (t, 2H, J = 6.5 Hz), 1.70 (m, 2H), 1.62 (m, 2H), 1.23 (t, 3H, J = 7.0 Hz); MS (APCI+) m/z 237.2 (M+H)
【0163】
(実施例101e)
3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン101e
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、101d(1.80g、7.63mmol)、ナトリウムエトキシド(1.55g、22.8mmol)及びエタノール(50mL)を仕込んだ。混合物を55℃で5時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル(200mL)と水(100mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン101eを白色固体として収率42%(605mg)で得た:融点207〜209℃;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 7.41 (s, 1H), 6.36 (s, 1H), 3.84 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 3.42 (m, 2H), 2.51 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 2.42 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 1.76 (m, 2H), 1.65 (m, 2H); (APCI+) m/z 191.3 (M+H)
【0164】
(実施例101f)
3−ブロモ−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド101f
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、101e(300mg、1.57mmol)、3,5−ジブロモイソニコチンアルデヒド(2)(517mg、1.96mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(キサントホス、120mg、0.2mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(180mg、0.2mmol)、Cs
2CO
3(650mg、2mmol)及び1,4−ジオキサン(8mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で6時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(40:1から20:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、101fを淡黄色固体として得た(350mg、40%)。MS:[M+H]
+374。
【0165】
(実施例101g)
tert−ブチル4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート101g
[この文献は図面を表示できません]
5−ブロモ−2−ニトロピリジン(30g、148mmol)のDMSO(1L)中溶液中に、K
2CO
3(40g、296mmol)及びtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(28g、148mmol)を加えた。混合物を65℃で終夜撹拌した。冷却後、これを水(2L)中に注ぎ入れた。沈殿した固体を集め、真空乾固した。次いでこれを20:1石油エーテル/酢酸エチルで、次いで塩化メチレンで溶離するフラッシュカラムにより更に精製して、101gを黄色固体として得た(17g、37%)。MS:[M+H]
+309。
【0166】
(実施例101h)
tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート101h
[この文献は図面を表示できません]
500mLのボトルを窒素でパージし、tert−ブチル4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート101g(3.1g、10mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、1.0g)及びエタノール(100mL)を仕込んだ。これを排気し、水素ガスを仕込み、室温で16時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をボトル中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、101h(2.7g、97%)を得た。MS:[M+H]
+279
【0167】
(実施例101i)
tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート101i
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、101h(1.3g、4.7mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.24g、4.7mmol)及び炭酸セシウム(3.8g、12mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(272mg、0.47mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(430mg、0.47mmol)を加え、反応混合物を3時間加熱還流した。この後、反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)と水(100mL)との間で分配し、濾過した。水層を分離し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を50:1塩化メチレン/メタノールで溶離するフラッシュカラム上で精製して、101i(1.3g、59%)を得た。MS:[M+H]
+464。
【0168】
(実施例101j)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン101j
[この文献は図面を表示できません]
101i(3.6g、7.8mmol)及び4.0M HCl/ジオキサン(10mL)の混合物を、室温で5時間撹拌した。次いでこれを減圧で濃縮した。残留物を1.0M NaOH水溶液で塩基性化し、塩化メチレンで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、減圧下に濃縮して、101j(2.46g、87%)を得た。MS:[M+H]
+364。
【0169】
(実施例101k)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン101k
[この文献は図面を表示できません]
101j(2.75g、7.5mmol)、オキセタン−3−オン(1.6g、22.7mmol)、NaBH
3CN(4.75g、22.5mmol)及び塩化亜鉛(3g、22.7mmol)のメタノール(125mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。混合物を水に加え、塩化メチレンで3回抽出した。有機層を減圧下に濃縮した。残留物を25:1塩化メチレン/メタノールで溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、101k(1.92g、61%)を得た。MS: [M+H]
+ 420.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.58 (d, J = 2.5, 1H), 8.55 (s, 1H), 7.94 (d, J = 3, 1H), 7.54 (d, J = 2.5, 1H), 7.39 (dd, J = 3, 1H), 7.25 (d, J = 4, 1H), 4.56 (t, J = 6.5, 2H), 4.46 (t, J = 6.5, 2H), 3.50 (s, 3H), 3.43 (m, 1 H), 3.01 (m, 4H), 2.40 (m, 4H).
【0170】
(実施例101l)
1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した500mLの一口丸底フラスコに、101k(10.5g、25mmol)、Pin
2B
2(15.6g、2.5当量、62mmol)、Pd
2(dba)
3(1.14g、0.05当量、1.25mmol)、X−phos(1.16g、0.1当量、2.5mmol)、AcOK(7.35g、3当量、75mmol)及びジオキサン(150mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃に14時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をPE/EA=3/1(80mL)により洗浄して、101lを黄色固体として得た(10.5g、94%)。MS:[M+H]
+468。
【0171】
(実施例101m)
3−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド101m
密封管に、アセトニトリル/H
2O(8mL/1mL)中の101f(200mg、0.53mmol)、101l(250mg、0.53mmol)、PdCl
2(dppf)(42mg、0.05mmol)、K
3PO
4(210mg、1.0mmol)及びNaOAc(85mg、1.0mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を密封管中100℃で4時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をDCM/MeOH(20:1)で溶離する逆相Combi−flash上で精製して、101m(135mg、40%)を得た。LCMS:[M+H]
+635。
【0172】
(実施例101)
2−(4−(ヒドロキシメチル)−5−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン101
101m(135mg、0.21mmol)及びNaBH
4(20mg、0.5mmol)のMeOH(5mL)中混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、残留物をEtOAc(5mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、101(55mg、40%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 637.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.58 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.86 (d, J=3.0, 1H), 7.38-7.37 (m, 2H), 7.25-7.23 (m, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.16 (t, J=3.0, 1H), 4.56 -4.40 (m, 6H), 4.19 -4.12 (m, 3H), 3.95 (t, J=3.0, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.43-3.41(m, 1H), 3.06 (s, 4H), 2.57-2.61 (m, 2H), 2.45-2.48 (m, 6H), 1.78-1.80 (m, 2H), 1.69-1.70 (m, 2H)
【0173】
(実施例102a)
1−メチル−3−[5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピリジン−2−オン102a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び温度調節器を装着した1Lの一口丸底フラスコを窒素でパージし、米国特許第2009/0318448号に従って調製した5−ブロモ−1−メチル−3−[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−1H−ピリジン−2−オン(10.0g、0.027mol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(8.06g、0.032mol)、酢酸カリウム(10.4g、0.11mol)及び1,4−ジオキサン(200mL)を仕込んだ。窒素気流を得られた懸濁液に30分間通した後、Pd(dppf)Cl
2CH
2Cl
2(582mg、0.795mmol)を加えた。得られた反応混合物を還流状態で3時間撹拌した。次いで、これを室温に冷却し、水(400mL)と酢酸エチル(600mL)との間で分配し、セライト(登録商標)のパッドを通して濾過した。有機相を抽出し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をジエチルエーテル(50mL)及びヘキサン(250mL)の混合物で摩砕し、懸濁液を濾過した。濾過ケーキを室温で真空乾固して、1−メチル−3−[5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピリジン−2−オン102aを茶褐色固体として収率27%(3.04g)で得た。
【0174】
(実施例102b)
3−(1−メチル−5−(5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド102b
密封管に、アセトニトリル/H
2O(8mL/1mL)中の3−ブロモ−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド101f(200mg、0.53mmol)、1−メチル−3−(5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン102a(225mg、0.53mmol)、PdCl
2(dppf)(42mg、0.05mmol)、K
3PO
4(210mg、1mmol)及びNaOAc(85mg、1mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で4時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をDCM/MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、102b(135mg、43%)を得た。LCMS:[M+H]
+593。
【0175】
(実施例102)
2−(4−(ヒドロキシメチル)−5−(1−メチル−5−(5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン102
3−(1−メチル−5−(5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド102b(135mg、0.22mmol)及びNaBH
4(20mg、0.5mmol)のMeOH(5mL)中混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、残留物をEtOAc(5mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、102(18mg、20%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 595.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.59 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.37-7.38 (m, 2H), 7.23-7.25 (m, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.16 (t, J=3.0, 1H), 4.40 (s, 2H), 4.14-4.18 (m, 3H), 3.93-3.95 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.09 (s, 4H), 2.60-2.61(m, 6H), 2.48-2.34 (m, 5H), 1.78-1.79 (m, 2H), 1.69-1.70 (m, 2H)
【0176】
(実施例103a)
2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a
−70℃で冷却した2−ブロモ−4−クロロピリジン(1.6g、8.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(40mL)中溶液に、リチウムジイソプロピル−アミドの溶液(5.0mL、10.0mmol、2.0M)を5分かけて加え、−70℃で更に1時間撹拌した。無水DMF(1.3g)を3分かけて導入し、混合物を更に30分間撹拌した。次いでこれを飽和NH
4Cl(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Mg
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させた。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、103aを黄色固体として得た(900mg、48%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.21 (s, 1H), 8.52 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 5.0 Hz, 1H).
【0177】
(実施例103b)
4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、103a(800mg、3.5mmol)、3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン101e(665mg、3.5mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(320mg、0.35mmol)、キサントホス(400mg、0.7mmol)、Cs
2CO
3(2.3g、7.0mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、103bを黄色固体として得た(1.2g、50%)。MS:[M+H]
+330。
【0178】
(実施例103c)
4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、103b(600mg、1.0mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサ−ボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(468mg、1.0mmol)、Pd(dppf)Cl
2(81mg、0.1mmol)、K
3PO
4・3H
2O(678mg、3.0mmol)及びテトラヒドロフラン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を4時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、103cを黄色固体として得た(510mg、73%)。MS:[M+H]
+635。
【0179】
(実施例103)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン103
103c(500mg、0.8mmol)のメタノール(50mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(91mg、2.4mmol)を0℃で加え、更に30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(3mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、103(224mg、45%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 637.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.61 (d, J=3.0, 1H), 8.48 (d, J=6.0, 1H), 7.92 (d, J=3.5, 1H), 7.81(d, J=3.0, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.38 (d, J=6.0, 1H), 7.24-7.27 (m, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.81 (d, J=11.5,1H), 5.01-5.04, (m, 1H), 4.60-4.71 (m, 5H), 4.32-4.49 (m, 2H), 3.83-4.15 (m, 3H), 3.70(s, 3H), 3.53-3.59 (m, 1H), 3.13-3.16 (m, 4H), 2.55-2.61 (m, 4H), 2.49-2.52 (m, 4H), 1.78-1.90 (m, 4H)
【0180】
(実施例104a)
4−ブロモ−2−クロロニコチンアルデヒド104a
[この文献は図面を表示できません]
−70℃で冷却した4−ブロモ−2−クロロピリジン(12.0g、60.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(300mL)中溶液に、リチウムジイソプロピルアミドの溶液(30.0mL、60.0mmol、2.0M)を30分かけて加え、更に−70℃で2時間撹拌した。無水DMF(12.0g)を10分かけて導入し、更に30分間撹拌した。次いでこれを飽和NaHCO
3(200mL)でクエンチし、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Mg
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させた。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、104aを黄色固体として得た(4.0g、29%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.23 (s, 1H), 8.44 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 5.5 Hz, 1H).
【0181】
(実施例104b)
2−クロロ−4−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド104b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、104a(1.1g、5.0mmol)、3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン101e(477mg、2.5mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(230mg、0.25mmol)、キサントホス(430mg、0.75mmol)、Cs
2CO
3(1.6g、5.0mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、104bを黄色固体として得た(1.1g、80%)。MS:[M+H]
+330。
【0182】
(実施例104c)
2−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−4−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド104c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、104b(658mg、1.0mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサ−ボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(622mg、2.0mmol)、Pd(dppf)Cl
2(65mg、0.08mmol)、K
3PO
4.3H
2O(361mg、1.6mmol)及びテトラヒドロフラン(40mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を4時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、104cを黄色固体として得た(400mg、63%)。MS:[M+H]
+635。
【0183】
(実施例104)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−2−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−4−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン104
104c(360mg、0.6mmol)のメタノール(50mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(70mg、1.8mmol)を0℃で加え、更に30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(2mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、104(63mg、16%)を灰白色固体として得た。LCMS: [M+H]
+ 637.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.70 (d, J=3.0, 1H), 8.65 (d, J=5.5, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.85(d, J=3.0, 1H), 7.60 (d, J=2.5, 1H), 7.36-7.37 (m, 2H), 7.22-7.23 (m, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.12 (t, J=5.5, 1H), 4.55-4.56 (m, 2H), 4.43-4.45 (m, 4H), 4.14-4.16 (m, 3H), 3.93-3.95 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.43-3.44 (m, 1H), 3.05-3.08 (m, 4H), 2.61-2.63 (m, 2H), 2.46-2.47 (m, 2H), 2.36-2.39 (m, 4H), 1.68-1.78 (m, 4H).
【0184】
(実施例105a)
N−メトキシ−N−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド105a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(3.00g、16.5mmol)、塩化メチレン(80mL)及びDMF(60mg、0.825mmol)を仕込み、0℃に冷却した。得られた溶液に、塩化オキサリル(2.31g、18.2mmol)を滴下添加した。この添加が完了した後、反応物を室温に加温し、2時間撹拌した。この後、反応物を減圧下に濃縮乾固した。得られた白色固体を塩化メチレン(80mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。次いでトリエチルアミン(5.00g、49.5mmol)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン(1.61g、16.5mmol)を加えた。添加完了後、冷却浴を除去し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。この後、反応混合物を水(100mL)と酢酸エチル(200mL)との間で分配した。層を分離し、水相を酢酸エチル(100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(100mL)で、続いてブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧下に蒸発させた。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、105a(3.29g)を白色固体として収率88%で得た:融点36〜37℃;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.79 (s, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.34 (s, 3H), 2.78 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 2.62 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 1.82 (m, 4H); MS (APCI+) m/z 226.3 (M+H)
【0185】
(実施例105b)
3−クロロ−1−(4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−イル)プロパン−1−オン105b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、105a(2.70g、12.0mmol)及び無水THF(45mL)を仕込み、溶液をアセトン/氷浴中で−10℃に冷却した。1.0MビニルマグネシウムブロミドのTHF中溶液(13.2mL、13.2mmol)を滴下添加し、得られた反応混合物を0℃で4時間撹拌した。この後、反応混合物を酢酸エチル(100mL)と2M塩酸水溶液(40mL)との間で分配した。層を分離し、水相を酢酸エチル(40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(100mL)で、続いてブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた残留物を塩化メチレン(30mL)に溶解し、2M塩化水素のジエチルエーテル中溶液(15mL)を加えた。室温で1時間撹拌した後、溶媒を減圧下に除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、105bを灰白色固体として収率29%(804mg)で得た:融点57〜58℃;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.41 (s, 1H), 3.89 (t, 2H, J = 7.0 Hz), 3.30 (t, 2H, J = 7.0 Hz), 2.81 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 2.64 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 1.83 (m, 4H); MS (ECI+) m/z 229.1 (M+H)
【0186】
(実施例105c)
5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]シクロペンタ[d]チオフェン−3(2H)−オン105c
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した50mLの一口丸底フラスコに、105b(800mg、3.51mmol)及び98%硫酸(8mL)を仕込んだ。95℃で16時間撹拌した後、反応混合物を氷(50g)中に注ぎ入れ、得られた懸濁液を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、105cを灰白色固体として収率47%(320mg)で得た:融点75〜76℃;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 2.89 (m, 2H), 2.87-2.83 (m, 4H), 2.56 (t, 2H, J = 6.5 Hz), 1.84 (m, 4H)
【0187】
(実施例105d)
5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]シクロペンタ[d]チオフェン−3(2H)−オンオキシム105d
[この文献は図面を表示できません]
機械式撹拌機及び窒素吹込口を装着した100mLの一口丸底フラスコに、ヒドロキシルアミン塩酸塩(573mg、8.25mmol)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。混合物を氷浴を用いて0℃に冷却した。酢酸ナトリウム(677mg、8.25mmol)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。この後、105c(319mg、1.65mmol)を加え、反応物を室温で16時間撹拌した。この後、混合物を濃縮し、得られた残留物を水(10mL)で摩砕した。得られた固体を採取し、真空乾燥機中45℃で乾燥して、105dを灰白色固体として収率84%(287mg)で得た:融点173〜174℃;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.38 (s, 1H), 2.97 (m, 2H), 2.77-2.73 (m, 4H), 2.47 (m, 2H), 1.75 (m, 4H); MS (APCI+) m/z 208.3 (M+H)
【0188】
(実施例105e)
3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン−1(2H)−オン105e
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器、磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した50mLの一口丸底フラスコに、105d(285mg、1.38mmol)及びポリリン酸(15g)を仕込んだ。80℃で16時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、水(30mL)を加えた。得られた混合物を30分間撹拌し、濾過した。濾過ケーキを水(20mL)で洗浄し、真空乾燥機中45℃で乾燥して、105eを灰白色固体として収率75%(215mg)で得た:融点203℃分解;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 5.62 (s, 1H), 3.59 (t, 2H, J = 7.0 Hz), 2.81 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 2.72 (t, 2H, J = 7.0 Hz), 2.48 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 1.84 (m, 4H). MS (APCI+) m/z 208.3 (M+H)
【0189】
(実施例105f)
3−ブロモ−5−{6−オキソ−8−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−5−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド105f
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、3,5−ジブロモイソニコチン−アルデヒド(400mg、1.5mmol)、8−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−6−オン105e(146mg、0.76mmol)及び炭酸セシウム(176mg、1.5mmol)を仕込んだ。キサントホス(40mg、0.08mmol)及びPd
2(dba)
3(70mg、0.08mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をDCM:MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、105f(200mg、70%)を得た。MS:[M+H]
+377。
【0190】
(実施例105g)
3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{6−オキソ−8−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−5−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド105g
[この文献は図面を表示できません]
密封管に、CH
3CN(5mL)及びH
2O(1.5mL)中の105f(200mg、0.53mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(240mg、0.51mmol)、PdCl
2(dppf)(42mg、0.05mmol)、K
3PO
4(230mg、1mmol)及びNaOAc(80mg、1mmol)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、105gを淡黄色固体として収率40%(138mg)で得た。MS:[M+H]
+638。
【0191】
(実施例105)
4−ヒドロキシメチル−3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{6−オキソ−8−チア−5−アザトリシクロ−[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−5−イル}ピリジン105
3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{6−オキソ−8−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]−トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−5−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド105g(130mg、0.20mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(22mg、0.6mmol)を加え、30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、105(90mg、65%)を得た。LCMS: [M+H]
+ :654.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.58 (d, J=2.0, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.36 (m, 2H), 7.24-7.22 (m,1H), 5.14 (t, J=3.0, 1H), 4.56-4.42 (m, 6H), 4.08-3.90 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.43 (d, J=3.5,1H), 3.07 (s, 4H), 2.89-2.79 (m, 4H), 2.55-2.53 (m, 2H), 2.39-2.37 (m, 4H), 1.80-1.81 (m, 4H)
【0192】
(実施例106a)
3,3−ジメチルシクロ−ペンタノン106a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機、滴下漏斗及び窒素吹込口を装着した1Lの三口丸底フラスコを窒素でパージし、エーテル(200mL)及びヨウ化銅(I)(54.46g、0.286mol)を仕込んだ。混合物を0℃に冷却し、メチルリチウム(エーテル中1.6M、357.5mL、0.572mol)を反応混合物に1.5時間かけて滴下添加し、0℃で更に2時間撹拌した。この後、3−メチルシクロ−ペンタ−2−エノン(25g、0.260mol)のエーテル(150mL)中溶液を、1.5時間かけて滴下添加した。次いで反応混合物を0℃で2時間撹拌し、硫酸ナトリウム10水和物(300g)中に注ぎ入れた。得られた混合物を30分間撹拌した。この後、混合物を濾過し、エーテル(1000mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、減圧下に蒸留して、3,3−ジメチルシクロ−ペンタノン106aを無色液体として収率70%(20.5g)で得た:沸点50〜55℃(10mmHgにて);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.31 (t, 2H, J = 7.8 Hz), 2.05 (s, 2H), 1.79 (t, 2H, J = 7.8 Hz); MS (ESI+) m/z 113.3 (M+H)
【0193】
(実施例106b)
エチル5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボキシレート106b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機、還流冷却器、滴下漏斗及び窒素吹込口を装着した500mLの三口丸底フラスコを窒素でパージし、DMF(9.49g、0.100mol)及び塩化メチレン(100mL)を仕込んだ。反応混合物を0℃に冷却し、オキシ塩化リン(14.1g、0.920mol)を反応物に30分かけて滴下添加した。この添加が完了した時点で、反応物を室温に加温し、1時間撹拌した。この後、106a(11.2g、0.100mol)の塩化メチレン(100mL)中溶液を1時間かけて滴下添加した。次いで反応物を還流状態で18時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、粉砕氷(400mL)及び酢酸ナトリウム(100g、1.22mol)の混合物中に注ぎ入れた。得られた混合物を45分間撹拌した。この後、水層を分離し、塩化メチレン(2×500mL)で抽出した。次いで合わせた有機層を水(2×200mL)で、続いてブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。次いで乾燥剤を濾別し、濾液を濃縮して、粗生成物2−クロロ−4,4−ジメチルシクロペンタ−1−エンカルバルデヒドを得、これを機械式撹拌機、還流冷却器及び窒素吹込口を装着した500mLの三口丸底フラスコに仕込んだ。次いで塩化メチレン(200mL)、エチル2−メルカプトアセテート(11.0g、0.092mol)及びトリエチルアミン(30g、0.207mol)を加えた。次いで反応混合物を還流状態で6時間撹拌した。この後、反応物を室温に冷却し、濃縮して、濃厚オレンジ色残留物を得た。エタノール(200mL)及びトリエチルアミン(30.0g、0.207mol)を加え、反応物を12時間加熱還流した。次いで反応物を室温に冷却し、減圧下に濃縮し、得られた残留物をエーテル(600mL)で希釈した。得られた混合物を1M塩酸(150mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、106bを無色液体として収率34%(7.70g)で得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 7.48 (s, 1H), 4.33 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 2.72 (s, 2H), 2.56 (s, 2H), 1.38 (t, 3H, J = 1.8 Hz), 1.17 (s, 6H); MS (ESI+) m/z 225.1
【0194】
(実施例106c)
5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボン酸106c
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコ中、106b(4.00g、17.8mmol)をエタノール(50mL)に溶解した。THF(50mL)、水(50mL)及び水酸化リチウム(854mg、35.6mmol)を加え、混合物を60℃で4時間撹拌した。この後、反応物を室温に冷却し、2M塩酸でpHを1.5に酸性化し、次いで酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(2×100mL)で、続いてブライン(100ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。次いで乾燥剤を濾別した。得られた濾液を蒸発させた後、106cを白色固体として収率91%(3.2g)で得た:融点170〜172℃;
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 12.77 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 2.71 (s, 2H), 2.53 (s, 2H), 1.20 (s, 6H); MS (ESI-) m/z 195.0
【0195】
(実施例106d)
5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボン酸106d
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機、還流冷却器及び冷却器上に配置したバブラーを装着した100mLの一口丸底フラスコに、106c(2.30g、11.6mmol)、トルエン(25mL)、塩化チオニル(4.09g、34.9mmol)及びDMF(1滴)を仕込んだ。混合物を1時間加熱還流し、次いで回転蒸発器上減圧下45℃で蒸発させた。得られた酸クロリドを塩化メチレン(20mL)で希釈した。
【0196】
磁気撹拌機を装着した別の250mLの三口丸底フラスコ中で、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.26g、23.2mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.97g、23.0mmol)を窒素下無水塩化メチレン(20mL)に溶解し、溶液を氷/水浴中で0℃に冷却した。酸クロリドの溶液を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)、10%クエン酸水溶液(50mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び水の1:1混合物(100mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、回転蒸発器上減圧下蒸発させて、106dを薄黄色固体として収率93%(2.60g)で得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 7.66 (s, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.35 (s, 3H), 2.74 (s, 2H), 2.58 (s, 2H), 1.23 (s, 6H)
【0197】
(実施例106e)
3−クロロ−1−(5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−イル)プロパン−1−オン106e
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、106d(2.41g、10.0mmol)及び無水THF(20mL)を仕込んだ。溶液を−70℃に冷却し、THF中1Mビニルマグネシウムブロミド(11mL、11.0mmol)を、反応温度を−60℃未満に維持しながら加えた。反応混合物を−13から−7℃で2時間撹拌し、次いで室温に30分かけて加温した。反応物を再度−70℃に冷却し、2M塩化水素のエーテル中溶液(22.5ml、45mmol)を加えた。次いで反応物を冷凍庫中−10℃で終夜貯蔵した。この後、混合物を回転蒸発器上減圧下蒸発させ、得られた残留物を水(100mL)とエーテル(100mL)との間で分配した。エーテル抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、回転蒸発器上減圧下蒸発させて、粗製の106e(2.86g、118%)を茶褐色油状物としておよそ75%純度で得た(NMRにより):
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 7.45 (s, 1H), 3.89 (t, 2H, J = 6.9 Hz), 3.30 (t, 2H, J =6.9 Hz), 2.75 (s, 2H), 2.59 (s, 2H), 1.24 (s, 6H)
【0198】
(実施例106f)
6,6−ジメチル−1,2,6,7−テトラヒドロジシクロペンタ[b,d]チオフェン−3(5H)−オン106f
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、粗製の106e(2.86g、10.0mmol、定量的収率と推定)及び98%硫酸を仕込んだ。反応混合物を90℃の油浴中で終夜加熱した。反応混合物を氷/アセトン浴中に置き、冷却した(5℃)リン酸水素二カリウム(105g、0.603mol)の水(300mL)中溶液を一度に加えた。得られた混合物を酢酸エチル(300mL)と共に振盪し、濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル(100mL)で洗浄した。濾液の酢酸エチル層を分離し、硫酸ナトリウムで脱水し、回転蒸発器上減圧下蒸発させた。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、80:20ヘキサン/酢酸エチル)により精製して、106fを非晶性茶褐色固体として2ステップにて収率37%(683mg)で得た:融点60〜62℃;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 2.92-2.87 (m, 4H), 2.79 (s, 2H), 2.53 (s, 2H), 1.26 (s, 6H); LCMS (ESI+) m/z 207.0 (M+H)
【0199】
(実施例106g)
6,6−ジメチル−1,2,6,7−テトラヒドロジシクロペンタ[b,d]チオフェン−3(5H)−オン106g
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した250mLの一口丸底フラスコに、ヒドロキシルアミン塩酸塩(688mg、9.90mmol)、酢酸ナトリウム(812mg、9.90mmol)及びメタノール(10mL)を仕込み、混合物を室温で30分間撹拌した。この後、106fの溶液(680mg、3.30mmol)を室温で滴下添加し、反応物を窒素雰囲気下室温で14時間撹拌した。反応は完結していなかったので、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.15g、16.5mmol)及び酢酸ナトリウム(1.35g、16.5mmol)を加え、室温で撹拌を58時間続けた。この後、混合物を塩化メチレン(150mL)及び水(100mL)で希釈し、層を分離した。有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を濃縮して、粗製の106gを黄色半固体として定量的収率(730mg)で得、これを精製せずに次のステップに使用した:融点122〜124℃;主異性体の
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 3.13-3.11 (m, 2H), 2.85-2.83 (m, 2H), 2.77 (s, 2H), 2.49 (s, 2H), 1.24 (s, 6H); MS (ESI+) m/z 222.0 (M+H)
【0200】
(実施例106h)
6,6−ジメチル−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−シクロペンタ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−1(2H)−オン106h
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器、機械式撹拌機及び窒素吹込口を装着した100mLの三口丸底フラスコに、106g(700mg、3.16mmol)及びポリリン酸(25g)を仕込んだ。反応混合物を窒素雰囲気下80℃で13時間撹拌した。この後、混合物を0℃に冷却し、内温を10〜45℃の間に維持しながら、水(50mL)を注意深く滴下添加した。混合物を90:10塩化メチレン/メタノール(100mL)で希釈し、層を分離した。水層を90:10塩化メチレン/メタノール(50mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)、ブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、95:5塩化メチレン/メタノール)により精製して、6,6−ジメチル−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−シクロペンタ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−1(2H)−オン106hを非晶性灰白色固体として収率90%(630mg)で得た:融点205〜207℃;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 5.51 (s, 1H), 3.60-3.56 (m, 2H), 2.76-2.73 (m, 4H), 2.49 (s, 2H), 1.26 (s, 6H); MS (ESI+) m/z 222.0 (M+H)
【0201】
(実施例106i)
3−ブロモ−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド106i
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、3,5−ジブロモイソニコチン−アルデヒド(400mg、1.5mmol)、4,4−ジメチル−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−9−オン(106h)(170mg、0.76mmol)及び炭酸セシウム(176mg、1.5mmol)を仕込んだ。キサントホス(40mg、0.08mmol)及びPd
2(dba)
3(70mg、0.08mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をDCM:MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、106i(200mg、65%)を得た。MS:[M+H]
+405。
【0202】
(実施例106j)
3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド106j
[この文献は図面を表示できません]
密封管に、CH
3CN(5mL)及びH
2O(1.5mL)中の106i(200mg、0.50mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(240mg、0.51mmol)、PdCl
2(dppf)(42mg、0.05mmol)、K
3PO
4(230mg、1mmol)及びNaOAc(80mg、1mmol)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、106j(130mg、40%)を淡黄色固体として得た。MS:[M+H]
+666。
【0203】
(実施例106)
4−ヒドロキシメチル−3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド106
106j(130mg、0.20mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(22mg、0.6mmol)を加え、30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、106(60mg、45%)を黄色固体として得た。LCMS: [M+H]
+: 668.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.58 (d, J=2.0, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.87 (d, J=2.5, 1H), 7.38-7.36 (m, 2H), 7.24-7.22 (m, 1H), 5.15 (t, J=5.0, 1H), 4.56-4.42 (m, 6H), 4.08-4.04 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.43-3.42 (m, 1H), 3.07-2.94 (m, 6H), 2.55-2.53 (m, 4H), 2.39-2.38 (m, 4H), 1.23 (s, 6H)
【0204】
(実施例107a)
(E)−エチル3−(2−クロロ−4,4−ジメチルシクロペンタ−1−エニル)アクリレート107a
[この文献は図面を表示できません]
以下の2種の手順は、Organic Preparations and Procedures Int.、29巻(4号):471〜498頁から適応した。磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した500mLの一口丸底フラスコに、ベンゼン(240mL)中の2−クロロ−4,4−ジメチルシクロペンタ−1−エンカルバルデヒド(38g、240mmol)を仕込んだ。溶液に、エトキシカルボニルメチレントリフェニルホスホラン(84g、240mmol)を加えた。混合物を14時間撹拌した。その後、溶媒を蒸発させ、残留物をヘキサン(2L)で摩砕して、PPh
3副生成物から生成物を抽出分離した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を100%ヘキサン〜1:1ヘキサン/酢酸エチル濃度勾配を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製して、(E)−エチル3−(2−クロロ−4,4−ジメチルシクロペンタ−1−エニル)アクリレート107aを収率37%(20g)で得た。
【0205】
(実施例107b)
エチル5,5−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボキシレート107b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した250mLの一口丸底フラスコに、DMSO(100mL)中の107a(17g、74mmol)を仕込んだ。溶液に、アジ化ナトリウム(9.6g、150mmol)を加えた。次いで混合物を75℃に加熱し、8時間撹拌した。室温に冷却した後、H
2O(100mL)及びCH
2Cl
2(200mL)を加え、有機層を分離した。水層をCH
2Cl
2(50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物を100%ヘキサン〜1:1ヘキサン/酢酸エチル濃度勾配を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製して、107bを収率37%(5.7g)で得た。
【0206】
(実施例107c)
エチル1−(シアノメチル)−5,5−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロシクロ−ペンタ[b]ピロール−2−カルボキシレート107c
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した250mLの一口丸底フラスコに、DMF(57mL)中の107b(6.2g、30mmol)を仕込んだ。溶液に、NaH(鉱油中80%分散液、1.26g、42.1mmol)を加えた。得られた混合物を室温で90分間撹拌した。その後、ブロモアセトニトリル(2.94mL、42mmol)を加えた。混合物を14時間撹拌した。その後、水(100mL)及び酢酸エチル(200mL)を加え、有機層を分離した。水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、107cを収率95%(7g)で得た。
【0207】
(実施例107d)
エチル1−(2−アミノエチル)−5,5−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロシクロ−ペンタ[b]ピロール−2−カルボキシレート塩酸塩107d
[この文献は図面を表示できません]
500mLのパール反応ボトルを窒素でパージし、炭素担持10%パラジウム(50%含水、2.0g乾燥重量)、107c(4.5g、18mmol)、12%塩酸(9.2mL、37mmol)、酢酸エチル(80mL)及びエタノール(52mL)を仕込んだ。ボトルをパール水素化装置に装着し、排気し、50psi圧となるよう水素ガスを仕込み、6時間振盪した。この後、水素を排気し、窒素をボトル中に仕込んだ。セライト(登録商標)521(10.0g)を加え、混合物をセライト(登録商標)521のパッドを通して濾過した。濾過ケーキをエタノール(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮乾固した。粗製残留物のエチル1−(2−アミノエチル)−5,5−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボキシレート塩酸塩107dを、更には精製せずに次のステップに使用した。
【0208】
(実施例107e)
4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン107e
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、粗製の1−(2−アミノエチル)−5,5−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロシクロペンタ[b]ピロール−2−カルボキシレート塩酸塩107d(約18mmol)、ナトリウムエトキシド(6.2g、92mmol)及びエタノール(120mL)を仕込んだ。混合物を55℃で終夜撹拌した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル(200mL)と水(100mL)との間で分配した。溶液を濾過した。固体を酢酸エチル(15mL)で洗浄して、所望の生成物107e(850mg)を得た。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下にほぼ濃縮乾固した。溶液を濾過し、固体(1.44g)を酢酸エチル(15mL)で洗浄した。合わせた固体を真空乾固して、107eを収率61%(2.3g)で得た。
【0209】
(実施例107f)
3−ブロモ−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ−[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−ピリジン−4−カルバルデヒド107f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、3,5−ジブロモイソニコチンアルデヒド(400mg、1.5mmol)、107e(155mg、0.76mmol)及び炭酸セシウム(176mg、1.5mmol)を仕込んだ。キサントホス(40mg、0.08mmol)及びPd
2(dba)
3(70mg、0.08mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をDCM:MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、107f(200mg、70%)を得た。MS:[M+H]
+388。
【0210】
(実施例107g)
5−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−3−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]−ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド107g
密封管に、CH
3CN(5mL)及びH
2O(1.5mL)中の107f(200mg、0.51mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(240mg、0.51mmol)、PdCl
2(dppf)(42mg、0.05mmol)、K
3PO
4(230mg、1mmol)及びNaOAc(80mg、1mmol)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、107gを茶褐色固体として収率35%(120mg)で得た。MS:[M+H]
+649。
【0211】
(実施例107)
10−[4−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン107
107g(120mg、0.18mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(22mg、0.6mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、107(72mg、60%)を得た。LCMS: [M+H]
+ :651.
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.65 (s,1H), 8.59 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.86 (d, J=1.5, 1H), 7.36 (m, 2H), 7.22 (d, J=2.4, 2H), 6.52 (s, 1H), 5.16 (t, J=3.0, 1H), 4.56- 4.44 (m, 6H), 4.21-4.12 (m, 3H), 3.92 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.43-3.42 (m, 1H), 3.06 (s, 4H), 2.57-2.38 (m, 8H),1.21 (s, 6H)
【0212】
(実施例108a)
4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(3.0g、13.6mmol)、4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン107e(1.84g、9.0mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(826mg、0.9mmol)、キサントホス(1.04mg、1.8mmol)、Cs
2CO
3(5.8g、18.0mmol)及び1,4−ジオキサン(40mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を酢酸エチルから再結晶して、108aを黄色固体として得た(730mg、純度:99%;収率:31.7%)。MS:[M+H]
+344.0。
【0213】
(実施例108b)
4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]−ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ニコチンアルデヒド108b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザ−トリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(350mg、1.02mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(476mg、1.02mmol)、Pd(dppf)Cl
2(83mg、0.10mmol)、K
3PO
4(526mg、3.06mmol)及びテトラヒドロフラン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を4時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、108bを白色固体として得た(400mg、61%)。MS:[M+H]
+649.4。
【0214】
(実施例108)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン108
4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ−[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ニコチンアルデヒド108b(400mg、0.62mmol)のメタノール(30mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(70mg、1.86mmol)を加え、30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、108(170mg、42%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 651.4.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.63 (d, J=2.0, 1H), 8.48 (d, J= 5.0, 1H), 7.92 (d, J= 2.5, 1H), 7.82 (d, J = 2.5, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.36 (d, J = 5.0,1H), 7.27-7.25 (m, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.81 (d, J = 9.5, 1H), 5.05 (t, J = 6.5, 1H), 4.72-4.64 (m, 5H), 4.51-4.48 (m, 1H), 4.34-4.32 (m,1H), 4.15 (d, J = 4.5, 2H), 3.87-3.84 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.59-3.54 (m, 1H), 3.16-3.14 (m, 4H), 2.58-2.50 (m, 8H), 1.27(s, 6H)
【0215】
(実施例109a)
4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(660mg、3.0mmol)、4,4−ジメチル−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−9−オン106h(665mg、3.0mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(270mg、0.3mmol)、キサントホス(340mg、0.6mmol)、Cs
2CO
3(2.0g、6.0mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、109aを黄色固体として得た(105mg、14%)。MS:[M+H]
+361。
【0216】
(実施例109b)
4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]−ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ニコチンアルデヒド109b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、109a(75mg、0.2mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(94mg、0.2mmol)、Pd(dppf)Cl
2(17mg、0.02mmol)、K
3PO
4・3H
2O(140mg、0.6mmol)及びテトラヒドロフラン(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を4時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、109bを黄色固体として得た(60mg、47%)。MS:[M+H]
+666。
【0217】
(実施例109)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−4,4−ジメチル−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−9−オン109
109b(60mg、0.1mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(11mg、0.3mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(0.3mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、109(14mg、24%)を茶褐色固体として得た。LCMS: [M+H]
+ 668.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.60 (d, J=2.5, 1H), 8.48 (d, J=5.0, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.85(d, J=3.0, 1H), 7.44 (d, J=2.0, 1H), 7.34-7.38 (m, 2H), 7.23 (d, J=9.0, 1H), 4.94 (t, J=5.0, 1H), 4.55 (t, J=7.0, 2H), 4.39-4.46 (m, 4H), 4.14-4.19 (m, 1H), 3.79-3.83 (m, 1H), 3.59(s, 3H), 3.42-3.44 (m, 1H), 3.00-3.07 (m, 5H), 2.85-2.90 (m, 1H), 2.76 (s, 2H), 2.52-2.59 (m, 2H), 2.36-2.39 (m, 4H), 1.21(d, J=6.5, 6H)
【0218】
(実施例110a)
1−メチル−3−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン110a
磁気撹拌機及び冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン(0.45g、1.08mmol)、(PinB)
2(1.37g、5.4mmol)、Pd
2(dba)
3(49mg、0.054mmol)、X−Phos(52mg、0.11mmol)、KOAc(318mg、3.24mmol)、1、4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を60℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、粗製の110aを得、これを次の反応に直接使用した。MS:[M+H]
+426。
【0219】
(実施例110b)
4−(1−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド110b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ−[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(377mg、1.15mmol)、110a(320mg、0.78mmol)、Pd(dppf)Cl
2(130mg、0.16mmol)、K
3PO
4.3H
2O(52.9mg、0.23mmol)及びテトラヒドロフラン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を終夜加熱還流し、室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、110bを黄色固体として得た(351mg、76%)。MS:[M+H]
+593。
【0220】
(実施例110)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン110
110b(60mg、0.1mmol)のメタノール(50mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(11.5mg、0.3mmol)を0℃で加え、混合物を更に30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(3mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、110(26.2mg、49%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 595.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ8.69 (d, J = 1.5, 1H), 8.46 (d, J = 5.0, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.41-7.37 (m, 1H), 7.34 (d, J = 1.5, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.22 (d, J = 8.0, 1H), 6.15 (d, J = 8.5, 1H), 5.10 (t, J = 6.5, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.51-4.30 (m, 2H), 4.15-4.12 (m, 2H), 3.93-3.89(m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.58-3.48 (m, 4H), 2.61-2.56(m, 7H), 2.47-2.39 (m, 3H), 1.91-1.87 (m, 2H), 1.79-1.78 (d, J = 5.0, 3H)
【0221】
(実施例111a)
(6−アミノピリジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン111a
[この文献は図面を表示できません]
モルホリン(9.00g、103mmol)のEtOH(400mL)中溶液に、EDCI(10.0g、52.2mmol)、HOBt(7.00g、51.8mmol)及び6−アミノニコチン酸(6.00g、43.4mmol)を加えた。18時間撹拌した後、得られた懸濁液を濾過した。固体をMeOH(100mL)及び塩化メチレン(100mL)の混合物で摩砕して、111aを白色固体として得た(2.7g、30%)。LCMS:(M+H)
+208
【0222】
(実施例111b)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン111b
[この文献は図面を表示できません]
101iの合成にて記載した手順に従い、中間体111a及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オンを反応させて、111bを収率21%で得た。LCMS: (M+H)
+ 394.
1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 8.84 (d, J=2.5, 1H), 8.42 (d, J=2, 1H), 7.72 (m, 1H), 7.42 (d, J=2, 1H), 7.11 (d, J=8.5, 1H), 3.72 (m, 8H), 3.63 (s, 3H).
【0223】
(実施例111c)
1−メチル−3−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン111c
磁気撹拌機及び冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、111b(1.0g、0.25mmol)、X−phos(120mg、0.025mmol)、Pd
2(dba)
3(110g、0.0125mmol)、KOAc(750mg、0.75mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(3.2g、1.25mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、111cを黄色固体として得た(700mg、63%)。MS:[M+H]
+441。
【0224】
(実施例111d)
4−(1−メチル−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド111d
磁気撹拌機及び冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、111c(450mg、1.26mmol)、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(413mg、1.26mmol)、Pd(dppf)Cl
2(102mg、0.126mmol)、K
3PO
4.3H
2O(85mg、0.352mmol)及びTHF(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を7:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、111dを黄色固体として得た(700mg、63%)。MS:[M+H]
+608。
【0225】
(実施例111)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン111
111d(60mg、0.05mmol)、NaBH
4(6.4mg、0.1mmol)及びMeOH(5mL)の混合物を、0℃で30分間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、111(27mg、44%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 610. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 9.00 (s, 1H), 8.78 (d, J=2.0, 1H), 8.49 (d, J=5, 1H), 8.26 (d, J=2.0, 1H), 7.65-7.67 (m, 2H), 7.60 (d, J=2.5, 1H), 6.58 (s,1H), 4.96 (t, J=5, 1H), 4.40-4.46 (m, 2H), 4.11-4.24 (m, 3H), 3.86-3.88 (m, 1H), 3.56-3.62 (m, 8H), 3.50 (s, 4H), 2.62-2.63 (m, 2H), 2.46-2.47 (m, 2H), 1.67-1.80 (m, 4H)
【0226】
(実施例112a)
メチル5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート112a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した500mLの丸底フラスコを窒素でパージし、5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボン酸(30.4g、184mmol)、DMF(1.00g、13.6mmol)及び塩化メチレン(300mL)を仕込んだ。溶液を氷浴を用いて0℃に冷却した。塩化オキサリル(28.0g、221mmol)を滴下添加し、反応混合物を室温に30分かけて加温し、5時間撹拌した。この後、得られた溶液を濃縮して、茶褐色固体を得た。この固体を無水メタノール(400mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。トリエチルアミン(57g、552mmol)を反応混合物に加え、これを室温で更に2時間撹拌した。この後、反応混合物を減圧下に濃縮乾固した。残留物を塩化メチレン(300mL)で希釈し、水(200mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をヘキサン(200mL)で摩砕して、112aを白色固体として収率58%(19.1g)で得た:融点72〜74℃;
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 7.13 (s, 1H), 6.23 (s, 1H), 3.93 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 3.77 (s, 3H), 2.75 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 1.93 (m, 2H), 1.80 (m, 2H); (APCI+) m/z 180.1 (M+H)
【0227】
(実施例112b)
メチル3−(シアノメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート112b
[この文献は図面を表示できません]
滴下漏斗、温度計を装着した500mLの三口丸底フラスコに、112a(6.70g、37.4mmol)、ヨードアセトニトリル(12.5g、74.9mmol)、硫酸鉄(II)七水和物(5.20g、18.7mmol)及びジメチルスルホキシド(250mL)を仕込んだ。過酸化水素(35%、18.2g、187mmol)を、水浴を用いて室温でシリンジポンプを通して1時間にて混合物に滴下添加した。硫酸鉄(II)七水和物(2〜3当量)を、反応混合物の色が深赤色になるまで、25℃から35℃の間の温度で維持するよう、反応混合物に少しずつ加えた。TLCは反応が完結していないことを示している場合、次いで更に過酸化水素(2〜3当量)及び更に硫酸鉄(II)七水和物(1〜2当量)を、反応が完結するまで同じ方法で加える。その後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)と酢酸エチル(400mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、112bを黄色油状物として収率78%(6.40g)で得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 6.23 (s, 1H), 4.23 (s, 2H), 3.94 (t, 2H, J = 6.5 Hz), 3.81 (s, 3H), 2.74 (t, 2H, J = 6.5 Hz), 2.00 (m, 2H), 1.83 (m, 2H); (APCI+) m/z 219.3 (M+H)
【0228】
(実施例112c)
メチル3−(2−アミノエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート塩化水素塩112c
[この文献は図面を表示できません]
メチル3−(シアノメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート112bを、エタノール及び酢酸エチル中塩化水素の存在下50psiの水素下室温で終夜酸化白金触媒で水素化して、112c(380mg、1.74mmol)を得、これを次のステップに直接使用した。
【0229】
(実施例112d)
3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン112d
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、メチル3−(2−アミノエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート塩化水素塩112c(上記で調製、およそ1.74mmol、定量的収率と推定)、ナトリウムエトキシド(354mg、5.22mmol)及びエタノール(20mL)を仕込んだ。混合物を55℃で5時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル(200mL)と水(100mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、112dを白色固体として収率67%(220mg)で得た:融点195〜197℃;
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 6.76 (s, 1H), 5.89 (s, 1H), 3.78 (t, 2H, J = 6.5 Hz), 3.35 (m, 2H), 2.66 (m, 4H),1.87 (m, 2H), 1.72 (m, 2H); (APCI+) m/z 191.3 (M+H)
【0230】
(実施例112e)
3−ブロモ−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド112e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、3,5−ジブロモイソニコチンアルデヒド(400mg、1.5mmol)、112d(142mg、0.76mmol)及び炭酸セシウム(176mg、1.5mmol)を仕込んだ。キサントホス(40mg、0.08mmol)及びPd
2(dba)
3(70mg、0.08mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をDCM:MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、112e(200mg、70%)を得た。MS:[M+H]
【0231】
(実施例112f)
3−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド112f
密封管に、CH
3CN(5mL)及びH
2O(1.5mL)中の112e(200mg、0.53mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(240mg、0.51mmol)、PdCl
2(dppf)(42mg、0.05mmol)、K
3PO
4(230mg、1mmol)、及びNaOAc(80mg、1mmol)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、112f(138mg、40%)を淡黄色固体として得た。MS:[M+H]
+635。
【0232】
(実施例112)
2−(4−(ヒドロキシメチル)−5−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン112
112f(130mg、0.20mmol)及びNaBH
4(20mg、0.5mmol)のMeOH(5mL)中混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、EtOAc(5mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、112(48mg、34%)を得た。LCMS: [M+H]
+ :637.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.58 (s,1H), 8.48 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.86 (d, J=2.4, 1H), 7.37-7.36 (m, 2H), 7.23-7.21 (m, 1H), 6.02 (s, 1H), 5.02 (s, 1H), 4.54 (t, J=6.5, 2H), 4.45 (t, J=5.5, 2H), 4.36-4.35 (m, 2H), 4.00-3.79 (m, 4H), 3.59 (s, 3H), 3.43-3.41 (m, 1H), 3.07-2.96 (m, 6H), 2.70 (t, J=6.0, 2H), 2.39-2.38 (m, 4H), 1.92-1.90 (m, 2H), 1.75-1.73 (m, 2H).
【0233】
(実施例113a)
(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール113a
[この文献は図面を表示できません]
機械式撹拌機、滴下漏斗及び窒素吹込口を装着した3Lの三口丸底フラスコを窒素でパージし、3−ニトロピラゾール−5−カルボン酸(28.0g、178mmol)及びTHF(420mL)を仕込み、氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却した。ボラン−THF錯体溶液(1.0M、535mL、535mmol)を、内部反応温度が5℃未満に維持される速度で加えた。添加完了後、冷却浴を除去し、反応物を室温で18時間撹拌した。この後、反応物を氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却し、水(70mL)及び4N塩酸(70mL)を加え、ボラン錯体をピラゾールで分解するために、反応物を還流状態で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、減圧下に濃縮しておよそ30mLの容量にした。酢酸エチル(175mL)を加え、混合物を15分間撹拌した。水層を分離し、酢酸エチル(4×200mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール113aを薄黄色固体として収率94%(24.0g)で得た:
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 13.90 (br s, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.58 (t, 1H, J = 5.4 Hz), 4.53(d, 2H, J = 5.1 Hz); MS (ESI+) m/z 144.0 (M+H)
【0234】
(実施例113b)
(1−(2−ブロモエチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール113b
[この文献は図面を表示できません]
機械式撹拌機及び温度調節器を装着した1Lの三口丸底フラスコを窒素でパージし、113a(25.0g、175mmol)、DMF(250mL)及び炭酸セシウム(70.0g、215mmol)を仕込み、104℃で5分間加熱した。次いで反応混合物を氷/アセトン浴を用いて0℃に冷却し、ジブロモエタン(329g、1.75mol)を少しずつ加えた(発熱無し)。反応物を0℃で1時間、次いで室温で4時間撹拌した。この後、KH
2PO
4(40g)の水(400mL)中溶液をゆっくり加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。酢酸エチル(450mL)を加え、水層を分離し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮して、粗製の113bをオレンジ色油状物として収率86%(37.5g)で得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 6.85 (s, 1H), 4.82 (d, 2H, J = 5.4 Hz), 4.66 (t, 2H, J = 6.3 Hz), 3.83 (t, 2H, J = 6.3 Hz); MS (ESI+) m/z 249.9 (M+H).
【0235】
(実施例113c)
1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール113c
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機、窒素吹込口及び還流冷却器を装着した500mLの三口丸底フラスコを窒素でパージし、113b(37.0g、148mmol)及びクロロホルム(160mL)を仕込んだ。反応物を氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却し、亜リン酸トリブロミド(40.0g、148mmol)を少しずつ加えた。冷却浴を除去し、反応物を還流状態で2時間撹拌した。この後、反応物を−5℃に冷却し、pHが8.5に達するまで飽和重炭酸ナトリウム水溶液(250mL)を加えた。混合物を酢酸エチル(3×150mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮して黄色残留物を得、これを穏やかに加熱しながら塩化メチレン(60mL)に溶解した。ヘキサン(およそ20mL)を加え、溶液は濁り始めた。混合物を固体沈殿物が生成するまで加熱し、塩化メチレン(9mL)を加え、溶液は透明になった。溶液を室温に冷却し、4時間後、得られた結晶物を真空濾過により採取した。濾過ケーキを氷冷した塩化メチレン:ヘキサンの1:2混合物(2×20mL)で洗浄して、1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール(19.7g)を得た。合わせた濾液を蒸発させ、手順を再度行って、更に1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモ−メチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール9.70gを得た。固体を合わせ、高真空下に18時間乾燥して、1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール113cを白色結晶物として収率57%(26.0g)で得た:融点95〜97℃;
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 6.93 (s, 1H), 4.63 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 4.54 (s, 2H), 3.86 (t, 2H, J = 6.0 Hz).
【0236】
(実施例113d)
5−メチル−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン113d
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した1Lの一口丸底フラスコに、THF(350mL)、113c(10.0g、32.2mmol)、THF中2Mメチルアミン溶液(113mL、225mmol)を仕込み、室温で72時間撹拌した。この後、反応物を減圧下に濃縮乾固し、得られた固体を酢酸エチル(75mL)及び10%炭酸カリウム水溶液(75mL)の混合物と共に撹拌した。水層を分離し、酢酸エチル(2×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を10%炭酸カリウム水溶液(75mL)で、続いてブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、113dを黄色固体として収率97%(5.70g)で得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 6.62 (s, 1H), 4.28 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 3.67 (s, 2H), 2.95 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 2.52 (s, 3H); MS (ESI+) m/z 183.0 (M+H)
【0237】
(実施例113e)
5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン113e
[この文献は図面を表示できません]
500mLのパール反応ボトルを窒素でパージし、炭素担持10%パラジウム(50%含水、800mg乾燥重量)及び113d(4.00g、2.20mmol)のエタノール(160mL)中溶液を仕込んだ。ボトルをパール水素化装置に装着し、排気し、45psi圧となるよう水素ガスを仕込み、2時間振盪した。この後、水素を排気し、窒素をボトル中に仕込んだ。セライト(登録商標)521(1.0g)を加え、混合物をセライト(登録商標)521のパッドを通して濾過した。濾過ケーキをエタノール(2×75mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮乾固して、113e(3.31g)をオレンジ色固体として収率99%で得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 5.34 (s, 1H), 3.98 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 3.52 (s, 3H), 2.84 (t, 2H, J = 5.7 Hz), 2.45 (s, 3H); MS (ESI+) m/z 153.1 (M+H)
【0238】
(実施例113f)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン113f
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した密封管に、113e(1.02g、6.7mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.15g、8.1mmol)、Pd
2(dba)
3(610mg、0.67mmol)、2,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1−ビナフチル(775mg、1.34mmol)、炭酸セシウム(4.37g、13.6mmol)及び1,4−ジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(15:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、113f(380mg、14%)を白色固体として得た。LCMS:[M+H]
+338
【0239】
(実施例113g)
2−(4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン113g
[この文献は図面を表示できません]
4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(1.0g、3.0mmol)のメタノール(50mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(380mg、9.0mmol)を10℃で加え、混合物を更に30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1mL)でクエンチし、濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)に溶解し、水(10mL)で洗浄した。有機相を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させて、113gを黄色固体として得た(900mg、90%)。MS:[M+H]
+332。
【0240】
(実施例113h)
(4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート113h
[この文献は図面を表示できません]
113g(900mg、2.7mol)及びトリエチルアミン(900mg、9.0mol)のジクロロメタン(5mL)中混合物に、室温で撹拌しながら塩化アセチル(600mg、6.0mol)を滴下添加し、更に1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、113hを白色固体として得た(950mg、94%)。MS:[M+H]
+374。
【0241】
(実施例113i)
(2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート113i
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、113h(950mg、2.5mmol)、Pin
2B
2(1.6g、2.0当量、5mmol)、Pd
2(dba)
3(230mg、0.1当量、0.25mmol)、X−phos(232mg、0.2当量、0.5mmol)、AcOK(735mg、3当量、7.5mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で14時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をPE/EA=3/1(10mL)により洗浄して、113iを黄色固体として得た(950mg、87%)。MS:[M+H]
+383。
【0242】
(実施例113j)
(4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート113j
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した密封管に、113f(190mg、0.56mmol)、113i(215mg、0.56mmol)、Pd(dppf)Cl
2(47mg、0.056mmol)、1.0M NaOAc(93mg、1.12mmol、2.0当量)、1.0M K
3PO
4(240mg、1.12mmol、2.0当量)及びアセトニトリル(3mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(10:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、113j(300mg、94%)を茶褐色固体として得た。LCMS:[M+H]
+597
【0243】
(実施例113)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン113
113j(300mg、0.50mmol)及びLiOH
.H
2O(120mg、2.50mmol)の
iPrOH/THF(1:1、3mL)及びH
2O(1mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、113(91mg、32%)を白色固体として得た。LCMS: [M+H]
+ 555.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.47 (d, J=5.0, 1H), 7.95 (d, J=5.0, 1H), 7.72 (d, J=2.0, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.35 (d, J=5.0, 1H), 6.89 (s, 1H), 5.69 (s,1H), 5.01-5.02 (m, 1H), 4.61-4.62 (m, 1H), 4.48-4.49 (m, 1H), 4.32-4.33 (m, 1H), 4.15-4.07 (m, 4H), 3.86-3.87 (m, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.60-3.59 (m, 2H), 2.88 (t, J=6.0, 2H), 2.61-2.56 (m, 4H), 2.47 (s, 3H), 1.89-1.90 (m, 2H), 1.78-1.79 (m, 2H)
【0244】
(実施例114a)
(R)−5−ブロモ−3−(4−(1,4−ジメチル−3−オキソピペラジン−2−イル)フェニルアミノ)−1−メチルピラジン−2(1H)−オン114a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した密封管に、(R)−3−(4−アミノフェニル)−1,4−ジメチルピペラジン−2−オン(1.08g、5mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.47g、5.5mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(1.94g、15mmol)及び
iPrOH(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で終夜加熱した。室温に冷却した後、水(20mL)を加え、混合物を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機層を分離し、合わせ、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(10:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、114a(1.8g、90%)を赤色固体として得た。LCMS:[M+H]
+406
【0245】
(実施例114b)
(R)−(4−(6−(4−(1,4−ジメチル−3−オキソピペラジン−2−イル)フェニルアミノ)−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート114b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した密封管に、114a(228mg、0.56mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(215mg、0.56mmol)、Pd(dppf)Cl
2(47mg、0.056mmol)、1.0M NaOAc(93mg、1.12mmol、2.0当量)、1.0M K
3PO
4(240mg、1.12mmol、2.0当量)、及びアセトニトリル(3mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(10:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、114b(360mg、96%)を茶褐色固体として得た。LCMS:[M+H]
+665。
【0246】
(実施例114)
(R)−2−(4−(6−(4−(1,4−ジメチル−3−オキソピペラジン−2−イル)フェニルアミノ)−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン114
114b(360mg、0.54mmol)及びLiOH・H
2O(138mg、2.76mmol)の
iPrOH/THF(1:1、3mL)及びH
2O(1mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、114(72mg、21%)を白色固体として得た。LCMS: [M+H]
+ 623.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.53 (d, J=4.5, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.83-7.78 (m, 3H), 7.36 (d, J=8.0, 2H), 6.89 (s, 1H), 5.12-5.14 (m, 1H), 4.68-4.70 (m, 1H), 4.49-4.53 (m, 1H), 4.38-4.43 (m, 1H), 4.15-4.06 (m, 2H), 3.89-3.90 (m, 1H), 3.72-3.73 (m, 2H), 3.65 (s, 3H), 3.21-3.22 (m, 1H), 3.01-3.03 (m, 4H), 2.71-2.56 (m, 5H), 2.20 (s, 3H), 1.90-1.92 (m, 2H), 1.79-1.80 (m, 2H)
【0247】
(実施例115a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン115a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(1g、10mmol)(1)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(4g、15mmol)(2)、及び炭酸セシウム(6.4g、20mmol)を仕込んだ。キサントホス(400mg、0.8mmol)及びPd
2(dba)
3(700mg、0.8mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をDCM:MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、115a(1.0g、35%)を得た。MS:[M+H]
+283。
【0248】
(実施例115b)
4−(1−メチル−5−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド115b
[この文献は図面を表示できません]
密封管に、CH
3CN(10mL)及びH
2O(3mL)中の115a(280mg、1mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(420mg、1.1mmol)、PdCl
2(dppf)(41mg、0.056mmol)、K
3PO
4(100mg)、及びNaOAc(50mg)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、115bを淡黄色固体として収率35%(190mg)で得た。MS:[M+H]
+542。
【0249】
(実施例115)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン115
100mLの一口丸底フラスコに、THF/iPA/H
2O(5mL/5mL/2mL)中の115b(190mg、0.35mol)及びLiOH(85mg、3.5mmol)を撹拌しながら仕込んだ。この混合物を50℃で0.5時間撹拌した。次いでH
2O(20mL)を加え、混合物をEA(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濃縮して黄色固体を得、これを逆相分取HPLCにより更に精製して、115を白色固体として得た(48mg、収率30%)。LCMS: [M+H]
+ 500.
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.44 (d, J=6.0, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.30 (d, J=6.0, 2H), 6.87 (s, 1H), 5.74 (s, 1H), 4.59-3.86 (m, 7H), 3.69 (s, 3H), 2.57-2.56 (m, 4H), 2.25 (s, 3H) 1.88-1.77 (m, 4H)
【0250】
(実施例116a)
3−ブロモ−5−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド116a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、3,5−ジブロモイソニコチンアルデヒド(200mg、0.76mmol)、8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−6−オン191d(160mg、0.76mmol)及び炭酸セシウム(176mg、1.5mmol)を仕込んだ。ヨウ化第一銅CuI(100mg、0.76mmol)及び4,7−ジメトキシ−1,10−フェナントロリン(127mg、0.52mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をEtOAc/PE(1:2)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、116a(80mg、30%)を得た。MS:[M+H]
+390。
【0251】
(実施例116b)
3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド116b
[この文献は図面を表示できません]
密封管に、CH
3CN(5mL)及びH
2O(1mL)中の116a(80mg、0.20mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(96mg、0.20mmol)、PdCl
2(dppf)(18mg、0.02mmol)、K
3PO
4(30mg)及びNaOAc(20mg)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、116bを収率35%(46mg)で得た。MS:[M+H]
+651。
【0252】
(実施例116)
4−ヒドロキシメチル−3−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−5−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン116
116b(46mg、0.07mmol)のメタノール(4mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(20mg、0.7mmol)を加え、30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、116(12mg、28%)を黄色固体として得た。LCMS: [M+H]
+ 653.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.60 (s,1H), 8.59 (s, 1H), 8.56 (d, J=2.0,1H), 8.50 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.87 (d, J=3.0, 1H), 7.38-7.36 (m, 2H), 7.24-7.22 (m, 1H), 4.90 (m, 1H), 4.56-4.53 (m, 2H), 4.46-4.44 (m, 4H), 3.59 (s, 3H), 3.44-3.42 (m, 1H), 3.06 (t, J=4.5, 4H), 2.94-2.93(m, 2H), 2.85-2.84 (m, 2H), 2.38(t, J=4.0, 4H), 1.89-1.84 (m, 4H)
【0253】
(実施例117a)
5−(メチルチオ)−2−ニトロピリジン117a
[この文献は図面を表示できません]
5−クロロ−2−ニトロピリジン(3g、18mmol)のMeOH(20mL)中混合物に、ナトリウムメタンチオレート(1.4g、20mmol)を0℃で加え、混合物を20℃で2時間撹拌した。得られた懸濁液を濾過し、水で洗浄し、真空乾固して、粗製の117aを黄色固体として得(2g、66%)、精製せずに次のステップに使用した。MS:[M+H]
+171。
【0254】
(実施例117b)
5−(メチルスルホニル)−2−ニトロピリジン117b
[この文献は図面を表示できません]
117a(260mg、0.5mmol)の酢酸(15mL)中混合物に、H
2O
2(30%水溶液)(7.5mL)を加え、反応混合物を25℃で終夜撹拌した。反応溶液を水中に注ぎ入れ、EtOAcで抽出し、濃縮して淡黄色液体とし、(EtOAc/PE:1:3)を用いるシリカゲルにより精製して、117b(2g、86%)を得た。MS:[M+H]
+203。
【0255】
(実施例117c)
5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−アミン117c
[この文献は図面を表示できません]
117b(2g、10mmol)、MeOH(10mL)、Pd/C(120mg)のメタノール(8mL)中混合物を、H
2(50Psi)下25℃で終夜撹拌した。Pd/Cを濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、117c(1.7g、98%)を得た。MS:[M+H]
+173。
【0256】
(実施例117d)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン117d
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、117c(1.7g、10mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(5.2g、20mmol)及び炭酸セシウム(6.4g、20mmol)を仕込んだ。キサントホス(300mg、0.8mmol)及びPd
2(dba)
3(500mg、0.8mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。混合物を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をDCM:MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、117d(1g、30%)を得た。MS:[M+H]
+358。
【0257】
(実施例117e)
(4−(1−メチル−5−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート117e
[この文献は図面を表示できません]
密封管に、MeCN(8mL)及びH
2O(1mL)中の117d(100mg、0.28mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(115mg、0.3mmol)、PdCl
2(dppf)(25mg、0.03mmol)、K
3PO
4(126mg、0.6mmol)及びNaOAc(60mg、0.6mmol)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM:MeOH(20:1)で溶離するシリカゲルフラッシュカラムにより精製して、117e(100mg、40%)を得た。MS:[M+H]
+617。
【0258】
(実施例117)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン117
100mLの一口丸底フラスコに、THF/iPA/H
2O(5mL/5mL/2mL)中の117e(100mg、0.2mol)及びLiOH(50mg、2mmol)を撹拌しながら仕込んだ。この混合物を50℃で0.5時間撹拌した。次いでH
2O(20mL)を加え、混合物をEA(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濃縮して黄色固体を得、これを逆相分取HPLCにより更に精製して、117を白色固体として得た(72mg、収率90%)。MS: [M+H]
+ 575.
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.39 (s, 1H), 8.84 (d, J=2.0,1H), 8.60 (d, J=2.5, 1H), 8.50 (d, J=2.5, 1H), 7.98 (dd, J=2.5, 4.0, 1H), 7.69 (d, J=2.4, 1H), 7.49-7.47 (d, J=9.0, 1H), 7.38-7.37 (m, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.99 (t, J=4.5, 1H), 4.47-4.39 (m, 2H), 4.26-4.11 (m, 3H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 3.19 (s, 3H), 2.66-2.54 (m, 2H), 2.48-2.46 (m, 2H), 1.79-1.66 (m, 4H)
【0259】
(実施例118a)
tert−ブチル5−アミノ−3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート118a
[この文献は図面を表示できません]
3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(0.25g、2mmol)及びK
2CO
3(0.828g、6mmol)のTHF(5mL)中混合物に、THF(5mL)中の(Boc)
2O(0.436g、2mmol)を加えた。反応混合物を室温で15時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濃縮した。残留物を6:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムにより精製して、118aを白色固体として得た(240mg、54%)。LCMS:(M−Boc)
+124。
【0260】
(実施例118b)
5−ブロモ−3−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン118b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、118a(455mg、1.95mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(0.40g、1.5mmol)及び炭酸セシウム(1.22g、3.75mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(87mg、0.15mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(70mg、0.075mmol)を加え、反応混合物を15時間加熱還流した。この後、反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(30mL)と水(30mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をDCM/MeOH(50:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、118bを黄色固体として得た(320mg、50%)。LCMS: (M+H)
+ 309.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.85 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.02 (d, J = 2.5, 1H), 7.35 (d, J = 2.5, 1H), 5.77 (d, J = 2, 1H), 3.46 (s, 3H), 1.83 (m, 1H), 0.90 (m, 2H), 0.64 (m, 2H)
【0261】
(実施例118c)
(4−(5−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート118c
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した密封管に、118b(310mg、1mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(385mg、1mmol)、Pd(dppf)Cl
2(80mg、0.1mmol)、K
3PO
4(424mg、2mmol)、NaOAc(165mg、2mmol)、CH
3CN(15mL)及び水(1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で3時間加熱した。これを真空で蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、118c(400mg、68%)を黄色固体として得た。LCMS:[M+H]
+569
【0262】
(実施例118)
2−(4−(5−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン118
118c(350mg、0.62mmol)及びLiOH・H
2O(260mg、6.2mmol)の
iPrOH/THF(1:1、3mL)及びH
2O(1mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、118(200mg、54%)を白色固体として得た。LCMS: [M+H]
+ 526.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.83 (s, 1H), 8.48 (d, J=5, 1H), 8.05 (d, J=2, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.38 (d, J=2, 1H), 7.31 (d, J=5, 1H), 6.58 (s, 1H), 5.81 (d, J=2, 1H), 4.95 (t, J=5, 1H), 4.49-4.51 (m, 1H), 4.38-4.40 (m, 1H), 4.19-4.21 (m, 3H), 3.85-3.87 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.61-2.62 (m, 1H), 2.56-2.57 (m, 1H), 2.48-2.49 (m, 2H), 1.81-1.82 (m, 3H), 1.70-1.71 (m, 2H), 0.88-0.89 (m, 2H), 0.63-0.64 (m, 2H)
【0263】
(実施例119a)
(S)−(4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート119a
[この文献は図面を表示できません]
118cに記載した通りの手順に従い、(2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート113i(250mg)及び(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(3−メチル−5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン130e(233mg)を反応させて、119aを黄色固体として得た(230mg、62%)。LCMS:[M+H]
+693
【0264】
(実施例119)
(S)−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン119
118に記載した通りの手順に従い、
iPrOH/THF(1:1)及びH
2O中にて119aをLiOH・H
2Oで酢酸加水分解して、119を白色固体として得た(184mg、85%)。LCMS: [M+H]
+ 651.
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.65 (d, J=2.5, 1H), 8.50 (d, J=5.0, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.84 (d, J=2.0, 1H), 7.35 (d, J=5.0, 1H), 7.33 (d, J=7.0, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.83 (d, J=9.0, 1H), 5.04-5.06 (m, 1H), 4.62-4.73 (m, 5H), 4.51 (s, 1H), 4.32 (s, 1H), 4.16 (s, 1H), 4.11 (s, 1H), 3.89 (s, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.57 (t, J=6.0, 1H), 3.48 (s, 1H), 3.07-3.12 (m, 2H), 2.53-2.63 (m, 7H), 2.24 (m,1H), 1.88-1.93 (m, 2H), 1.80 (s, 2H), 0.99 (d, J=6.5, 3H).
【0265】
(実施例120a)
5−ブロモ−3−(5−(4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン120a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した密封管に、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン101j(500mg、1.37mmol)、2,2−ジメチルオキシラン(990mg、13.7mmol)、Cs
2CO
3(1.3g、4.11mmol)及びCH
3CN(15mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で15時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。このように得られた粗製の120aを更には精製せずに次のステップに使用した(460mg、77%)。LCMS:[M+H]
+437。
【0266】
(実施例120b)
(4−(5−(5−(4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート120b
[この文献は図面を表示できません]
118cの調製に記載した通りの手順に従い、120a(435mg、1.0mmol)及び3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(383mg、1mmol)を反応させて、120b(437mg、63%)を得た。LCMS:[M+H]
+696。
【0267】
(実施例120)
2−(4−(5−(5−(4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン120
118の調製に記載した通りの手順に従い、
iPrOH/THF(1:1)及びH
2O中にて120b(70mg、0.1mmol)をLiOH・H
2Oで酢酸加水分解して、120(27mg、42%)を灰色固体として得た。LCMS: [M+H]
+ 653.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.61 (d, J=3, 1H), 8.50 (d, J=5, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.83 (d, J=3, 1H), 7.46 (d, J=2, 1H), 7.36 (m, 2H), 7.24 (d, J=9,1H), 6.58 (s, 1H), 4.95 (m, 1H), 4.44 (m, 2H), 4.24 (m, 2H), 4.13 (m, 2H), 3.87-3.88 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.03-3.05 (m, 4H), 2.64-2.66 (m, 5H), 2.61-2.63 (m, 1H), 2.49-2.51 (m, 2H), 2.24 (s, 2H), 1.70-1.71 (m, 4H), 1.10 (s, 6H).
【0268】
(実施例121a)
4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド121a
フラスコに、THF(5mL)及びH
2O(1mL)中の4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(88mg、0.27mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(125mg、0.27mmol)、PdCl
2(dppf)(18mg、0.02mmol)、K
3PO
4(30mg)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を4時間還流し、次いで室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、121a(90mg、56%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+633。
【0269】
(実施例121)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン121
121a(76mg、0.12mmol)のメタノール(4mL)中懸濁液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(20mg、0.7mmol)を加え、30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、121(56mg、74%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 635.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.66 (d, J=2.0, 1H), 8.57 (d, J=5.0, 1H), 7.93 (d, J=3.0, 1H), 7.85 (d, J=2.5, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.50 (d, J=5.0, 1H), 7.24-7.27 (m, 1H), 7.06 (s, 1H), 6.97 (d, J=6.0, 1H), 6.81 (d, J=8.0, 1H), 6.67 (d, J=6.0, 1H), 5.08 (d, J=11.5, 1H), 4.67-4.72 (m, 4H), 4.51 (d, J=12.0, 1H), 4.35 (t, J=12.0, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.57-3.59 (m, 1H), 3.16-3.17 (m, 4H), 2.70-2.74 (m, 4H), 2.52-2.53 (m, 4H), 1.94-1.95 (m, 2H), 1.84-1.86(m, 2H).
【0270】
(実施例122a)
(2R,5S)−tert−ブチル2,5−ジメチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート122a
[この文献は図面を表示できません]
化合物101gに記載した通りの手順に従い、(2R,5S)−tert−ブチル−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(1.5g、6.0mmol)及び5−ブロモ−2−ニトロピリジン(1212mg、6.0mmol)を反応させて、122aを黄色固体として得た(1500mg、75%)。LCMS:[M+H]
+337
【0271】
(実施例122b)
(2R,5S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート122b
[この文献は図面を表示できません]
化合物101hに記載した通りの手順に従い、122a(1.5g、4.46mmol)を反応させて、122bを黄色固体として得た(1130mg、83%)。LCMS:[M+H]
+307
【0272】
(実施例122c)
(2R,5S)−tertブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート122c
[この文献は図面を表示できません]
化合物101iに記載した通りの手順に従い、122b(766mg、2.50mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(668mg、2.50mmol)を反応させて、122cを黄色固体として得た(978mg、79%)。LCMS:[M+H]
+492
【0273】
(実施例122d)
(2R,5S)−tertブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート122d
[この文献は図面を表示できません]
化合物101jに記載した通りの手順に従い、122c(978mg、1.99mmol)を反応させて、122dを黄色固体として得た(700mg、90%)。LCMS:[M+H]
+392
【0274】
(実施例122e)
5−ブロモ−3−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン122e
[この文献は図面を表示できません]
化合物101kに記載した通りの手順に従い、122d(700mg、1.79mmol)を反応させて、122eを黄色固体として得た(723mg、91%)。LCMS:[M+H]
+448
【0275】
(実施例122f)
(4−(5−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート122f
[この文献は図面を表示できません]
化合物113jに記載した通りの手順に従い、122e(723mg、1.62mmol)及び3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(613mg、1.62mmol)を反応させて、122fを黄色固体として得た(464mg、41%)。LCMS:[M+H]
+707
【0276】
(実施例122)
2−(4−(5−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン122
化合物113に記載した通りの手順に従い、122f(464mg、0.66mmol)を水酸化リチウムで加水分解して、122を白色固体として得た(83mg、20%)。LCMS: [M+H]
+ 665.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.69 (d, J=2.5, 1H), 8.51 (d, J=5.0,1H), 8.03 (d, J=2.5, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.86 (d, J=2.5, 1H), 7.38 (d, J=5.0, 2H), 6.90 (s, 1H), 6.82 (d, J=9.0, 1H), 5.07 (s, 1H), 4.77-4.72 (m, 2H), 4.68-4.61 (m, 3H), 4.52 (s, 1H), 4.33 (s, 1H), 4.17-4.11 (m, 2H), 3.88 (s, 1H), 3.76 (s, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.19 (s, 1H), 2.93-2.90 (m, 1H), 2.73 (s, 2H), 2.63-2.57 (m, 4H), 2.48 (s, 1H), 1.99-1.90 (m, 3H), 1.80 (s, 2H), 0.91 (t, J=5.5, 6H)
【0277】
(実施例123a)
(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン123a
[この文献は図面を表示できません]
2−ブロモエタノール(5.0g、40.3mmol)のDCM(20mL)中溶液に、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(9.1g、60.5mmol)を加え、続いてトリエチルアミン(8.14g、80.6mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(49.2mg、0.4mmol)を加えた。混合物を室温で15時間撹拌し、真空で濃縮した。残留物を1N HClと酢酸エチルとの間で分配した。水溶液部分を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機部分をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮して黄色油状物を得、これをPE:EA(50:1)で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、123aを無色油状物として得た(6.0g、62.4%)。LCMS:(M+H)
+241。
【0278】
(実施例123b)
5−ブロモ−3−(5−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン123b
[この文献は図面を表示できません]
123a(231mg、0.96mmol)のMeCN(40mL)中懸濁液に、70℃で5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン101j(350mg、0.96mmol)を加えた。反応混合物を3日間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、123bを黄色固体として得た(452mg、90%)。MS:[M+H]
+524.7。
【0279】
(実施例123c)
5−ブロモ−3−(5−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン123c
[この文献は図面を表示できません]
123b(300mg、0.57mmol)のMeOH(20mL)中懸濁液に、室温でL(−)−カンファースルホン酸(199mg、0.86mmol)を加えた。反応混合物を終夜撹拌した。水(20mL)を加え、混合物を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、123c(325mg、95%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+408.7。
【0280】
(実施例123d)
(4−(5−(5−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート123d
[この文献は図面を表示できません]
密封管に、123c(200mg、0.49mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸(113i)(188mg、0.49mmol)、Pd(dppf)Cl
2(40mg、0.049mmol)、K
3PO
4(208mg、0.98mmol)、NaOAc(133mg、0.98mmol)、H
2O(3mL)及びMeCN(50mL)を仕込んだ。混合物を110℃で3時間加熱した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物をDCM/MeOH(30:1)で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、123d(187mg、57%)を得た。MS:[M+H]
+667.7。
【0281】
(実施例123)
2−(4−(5−(5−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン123
123d(187mg、0.28mmol)及びLiOH(235mg、5.6mmol)のiPrOH/THF(1:1、3.5mL)及びH
2O(0.5mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。次いでこれを真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(5mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、123(40mg、31%)を黄色固体として得た。MS: [M+H]
+ 625.4.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.63 (d, J = 2.5, 1H), 8.49 (d, J = 5.0, 1H), 7.92 (d, J = 2.5, 1H), 7.82 (d, J = 2.0, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.36 (d, J = 5.5, 1H), 7.27-7.25 (m, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.81 (d, J = 9.5, 1H), 5.04-5.02 (m, 1H), 4.62 (d, J = 10, 1H), 4.50-4.47 (m, 1H), 4.34 -4.29 (m, 1H), 4.12 -4.09 (m, 2H), 3.89-3.85 (m, 1H), 3.71-3.67 (m, 5H), 3.15-3.12 (m, 4H), 2.74-2.54 (m, 10H), 1.92-1.87 (m, 2H), 1.79-1.78 (m, 3H)
【0282】
(実施例124a)
4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a
2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(641mg、2.9mmol)及び8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−6−オン191d(400mg、1.94mmol)のジオキサン(20mL)中懸濁液に、K
2CO
3(536mg、3.88mmol)、CuI(369mg、1.94mmol)及び4,7−ジメトキシ−1,10−フェナントロリン(471mg、1.96mmol)を加えた。窒素を得られた溶液に30分間吹き込んだ後、混合物を80℃で16時間撹拌した。これを室温に冷却し、H
2O(100mL)中に加えた。水層を分離し、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をPE:EA(5:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、124a(230mg、34%)を得た。LCMS:[M+H]
+346
【0283】
(実施例124b)
4−[1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124b
丸底フラスコに、124a、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(271mg、0.58mmol)、PdCl
2(dppf)(50mg、0.06mmol)、K
3PO
4.3H
2O(323mg、1.16mmol)、THF(15mL)及びH
2O(5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を70℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィー上で精製して、124bを黄色固体として得た(200mg、53%)。LCMS:[M+H]
+651
【0284】
(実施例124)
3−ヒドロキシメチル−4−[1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン124
4−[1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124b(200mg、0.31mmol)、NaBH
4(35mg、0.92mmol)及びCH
3OH(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。次いで混合物をCH
2Cl
2(10mL×2)で抽出した。合わせたCH
2Cl
2抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、124(100mg、50%)を黄色固体として得た。LCMS: [M+H]
+ 653.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.64 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 8.57 (d, J=5.0 Hz, 1 H), 8.46-8.48 (m, 2 H), 7.88 (d, J=3.0 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=5.0 Hz, 1 H), 7.48 (d, J=2.5 Hz, 1 H), 7.37-7.39 (m, 1 H), 7.24 (d, J=9.0 Hz, 1 H), 4.85-4.87 (m, 1 H), 4.55-4.57 (m, 2 H), 4.45-4.47 (m, 2 H), 3.67-4.39 (m, 2 H), 3.60 (s, 3 H), 3.42-3.45 (m, 1 H), 3.06-3.08 (m, 4 H), 2.95 (s, 2 H), 2.87 (s, 2 H), 2.38-2.40 (m,4 H), 1.87-1.89 (m, 4 H).
【0285】
(実施例125a)
(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール125a
[この文献は図面を表示できません]
機械式撹拌機、滴下漏斗及び窒素吹込口を装着した3Lの三口丸底フラスコを窒素でパージし、3−ニトロピラゾール−5−カルボン酸(28.0g、178mmol)及びTHF(420mL)を仕込み、氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却した。ボラン−THF錯体溶液(1.0M、535mL、535mmol)を、内部反応温度が5℃未満に維持される速度で加えた。添加完了後、冷却浴を除去し、反応物を室温で18時間撹拌した。この後、反応物を氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却し、水(70mL)及び4N塩酸(70mL)を加え、ボラン錯体をピラゾールで分解するために、反応物を還流状態で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、減圧下に濃縮しておよそ30mLの容量にした。酢酸エチル(175mL)を加え、混合物を15分間撹拌した。水層を分離し、酢酸エチル(4×200mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、125aを薄黄色固体として収率94%(24.0g)で得た:
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 13.90 (br s, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.58 (t, 1H, J = 5.4 Hz), 4.53(d, 2H, J = 5.1 Hz); MS (ESI+) m/z 144.0 (M+H)
【0286】
(実施例125b)
(1−(2−ブロモエチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール125b
[この文献は図面を表示できません]
機械式撹拌機及び温度調節器を装着した1Lの三口丸底フラスコを窒素でパージし、125a(25.0g、175mmol)、DMF(250mL)及び炭酸セシウム(70.0g、215mmol)を仕込み、104℃で5分間加熱した。次いで反応混合物を氷/アセトン浴を用いて0℃に冷却し、ジブロモエタン(329g、1.75mol)を少しずつ加えた(発熱無し)。反応物を0℃で1時間、次いで室温で4時間撹拌した。この後、KH
2PO
4(40g)の水(400mL)中溶液をゆっくり加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。酢酸エチル(450mL)を加え、水層を分離し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮して、粗製の125bをオレンジ色油状物として収率86%(37.5g)で得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 6.85 (s, 1H), 4.82 (d, 2H, J = 5.4 Hz), 4.66 (t, 2H, J = 6.3 Hz), 3.83 (t, 2H, J = 6.3 Hz); MS (ESI+) m/z 249.9 (M+H).
【0287】
(実施例125c)
1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール125c
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機、窒素吹込口及び還流冷却器を装着した500mLの三口丸底フラスコを窒素でパージし、125b(37.0g、148mmol)及びクロロホルム(160mL)を仕込んだ。反応物を氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却し、亜リン酸トリブロミド(40.0g、148mmol)を少しずつ加えた。冷却浴を除去し、反応物を還流状態で2時間撹拌した。この後、反応物を−5℃に冷却し、pHが8.5に達するまで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(250mL)を加えた。混合物を酢酸エチル(3×150mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮して黄色残留物を得、これを塩化メチレン(60mL)中で穏やかに加熱しながら溶解した。ヘキサン(およそ20mL)を加え、溶液は濁り始めた。混合物を固体沈殿物が生成するまで加熱し、塩化メチレン(9mL)を加え、溶液は透明になった。溶液を室温に冷却し、4時間後、得られた結晶物を真空濾過により採取した。濾過ケーキを氷冷した塩化メチレン:ヘキサンの1:2混合物(2×20mL)で洗浄して、1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール(19.7g)を得た。合わせた濾液を蒸発させ、手順を再度行って、更に1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモ−メチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール9.70gを得た。固体を合わせ、高真空下に18時間乾燥して、125cを白色結晶物として収率57%(26.0g)で得た:融点95〜97℃;
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 6.93 (s, 1H), 4.63 (t, 2H, J = 6.0 Hz), 4.54 (s, 2H), 3.86 (t, 2H, J = 6.0 Hz).
【0288】
(実施例125d)
2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン125d
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した密封管に、125c(4g、12.9mmol)、0.5Mアンモニアのジオキサン中溶液(200mL)を仕込んだ。得られた混合物を50℃に終夜注意深く加熱した。この後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物にH
2O(50mL)及びEtOAc(50mL)を加えた。水層を分離し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。得られた溶液を減圧下に濃縮して、粗製の125dを収率100%(2.1g)で得た。
【0289】
(実施例125e)
1−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)エタノン125e
[この文献は図面を表示できません]
200mLの丸底フラスコに、125d(2.1g、12.9mmol)、トリエチルアミン(5.5mL、38.7mmol)、塩化アセチル(1.1mL、15.5mmol)及びCH
2Cl
2(100mL)を仕込んだ。混合物を室温で終夜撹拌した。この後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物にH
2O(50mL)及びEtOAc(50mL)を加えた。水層を分離し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄した。合わせた水性抽出物をCH
2Cl
2:MeOH(9:1)(2×50mL)で逆抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで脱水した。得られた残留物をCH
2Cl
2〜9:1CH
2Cl
2:MeOHの濃度勾配で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、125eを収率84%(2.3g)で得た。
【0290】
(実施例125f)
1−(2−アミノ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)エタノン125f
[この文献は図面を表示できません]
500mLのパール水素化ボトルに、125e(2.3g、10.9mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、570mg乾燥重量)及びエタノール(100mL)を仕込んだ。ボトルを排気し、50psi圧となるよう水素ガスを仕込み、パール水素化装置上で2時間振盪した。触媒をセライト(登録商標)521のパッドを通して濾別し、CH
2Cl
2:MeOH(1:1)(500mL)で洗浄した。得られた溶液を減圧下に濃縮して、粗製の125fを収率95%(1.9g)を得た。
【0291】
(実施例125g)
3−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン125g
[この文献は図面を表示できません]
密封管に磁気撹拌機を装着し、1,4−ジオキサン(67mL)中の125f(860mg、4.8mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.8g、6.7mmol)及び炭酸セシウム(3.4g、10.5mmol)を仕込んだ。窒素を溶液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(330mg、0.6mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(300mg、0.3mmol)を加え、反応混合物を100℃に16時間加熱した。この後、H
2O(50mL)及びEtOAc(50mL)を加えた。水層を分離し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。得られた残留物をCH
2Cl
2〜60:35:5CH
2Cl
2:Et
2O:MeOHの濃度勾配で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、125g(720mg)を収率41%で得た。
【0292】
(実験例125h)
5−ブロモ−1−メチル−3−(4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン125h
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、125g(250mg、0.7mmol)、NaOH水溶液(5N、6mL)、エタノール(6mL)を仕込んだ。混合物を還流状態で30分間撹拌した。この後、酢酸エチル(5mL)及び水(5mL)を加えた。分離した水層を酢酸エチル(2×5mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の125hを収率91%(200mg)で得た。
【0293】
(実施例125i)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン125i
[この文献は図面を表示できません]
5−ブロモ−1−メチル−3−(4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン(125h)(250mg、0.78mmol)及びオキセタン−3−オン(600mg、8.3mmol)をメタノール(8mL)中で混合し、101kと同様の手順を用いて、化合物125iを合成した。メタノール(8mL)中のシアノ水素化ホウ素ナトリウム(148mg、3mmol)及び塩化亜鉛(165mg、1.5mmol)を加え、反応物を48℃で12時間加熱した。後処理し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、60:35:5塩化メチレン/ジエチルエーテル/メタノール)により、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン(125i)を薄緑色固体として収率34%(100mg)で得た:MS(ESI+)m/z382.1(M+H)。
【0294】
(実施例125j)
(4−(1−メチル−5−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート125j
[この文献は図面を表示できません]
化合物113jに記載した通りの手順に従い、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(200mg、0.52mmol)及び125i(198mg、0.52mmol)を反応させて、125jを黄色固体として得た(200mg、60%)。LCMS:[M+H]
+639
【0295】
(実施例125)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン125
実施例123に記載した通りの手順に従い、125j(200mg、0.31mmol)を水酸化リチウムにより加水分解して、125を白色固体として得た(116mg、62%)。LCMS: [M+H]
+ 597.
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.48 (d, J=5.0, 1H), 7.95 (d, J=2.0, 1H), 7.69 (d, J=2.0, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.34 (d, J=5.5, 1H), 6.89 (s, 1H), 5.73 (s, 1H), 5.02 (t, J=6.5, 1H), 4.75 (t, J=6.5, 2H), 4.67 (t, J=6.5, 2H), 4.61-4.63 (m, 1H), 4.50 (s, 1H), 4.31-4.35 (m, 1H), 4.10-4.16 (m, 4H), 3.86-3.88 (m, 1H), 3.74-3.79 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.56 (d, J=4.5, 2H), 2.82 (t, J=4.5, 2H), 2.50-2.62 (m, 4H), 1.88-1.92 (m, 2H), 1.78-1.82 (m, 2H)
【0296】
(実施例126a)
3−ブロモ−5−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド126a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、3,5−ジブロモイソニコチンアルデヒド(604mg、2.28mmol)、6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン(142mg、0.76mmol)及び炭酸セシウム(485mg、1.5mmol)を仕込んだ。CuI(143mg、0.76mmol)及び4,7−ジメトキシ−1,10−フェナントロリン(127mg、0.52mmol)を加え、反応混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をEtOAc/PE(1:2)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、126a(100mg、35%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+372。
【0297】
(実施例126b)
3−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド126b
[この文献は図面を表示できません]
密封管に、CH
3CN(5mL)及びH
2O(1mL)中の126a(100mg、0.27mmol),1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(125mg、0.27mmol)、PdCl
2(dppf)(18mg、0.02mmol)、K
3PO
4(30mg)及びNaOAc(20mg)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱し、次いで室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をDCM/MeOH(10:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、126b(80mg、48%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+633。
【0298】
(実施例126)
2−(4−(ヒドロキシメチル)−5−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン126
126b(76mg、0.12mmol)のメタノール(4mL)中懸濁液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(20mg、0.7mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、126(28mg、37%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 635.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.61 (d, J=2.5, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.86 (d, J=3.0, 1H), 7.38-7.36 (m, 2H), 7.27-7.22 (m, 2H), 6.82 -6.78 (m, 2H), 5.18-5.11 (m, 1H), 4.55 (t, J=6.0, 2H), 4.45 (t, J=6.0, 2H), 4.41-4.29 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.44-3.42 (m, 1H), 3.06 (t, J=4.5, 4H), 2.75-2.73 (m, 2H), 2.62-2.60(m, 2H), 2.38 (t, J=4.5, 4H), 1.86-1.75 (m, 4H).
【0299】
(実施例127a)
(4−(1−メチル−6−オキソ−5−(5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート127a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン101j(200mg、0.55mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(210mg、0.55mmol)、Pd(dppf)Cl
2(45mg、0.055mmol)、K
3PO
4(284mg、1.65mmol)及びテトラヒドロフラン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(33:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、127aを茶褐色固体として得た(200mg、58.3%)。MS:[M+H]
+623.7。
【0300】
(実施例127)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−6−オキソ−5−(5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン127
127a(190mg、0.31mmol)及びLiOH(571mg、13.6mmol)の
iPrOH/THF(1:1、3.5mL)及びH
2O(0.5mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。次いでこれを真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(5mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、127(50mg、26.9%)を得た。MS: [M+H]
+ 581.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.63 (d, J = 2.0, 1H), 8.49 (d, J = 5.0, 1H), 7.91 (d, J = 3.5, 1H), 7.82 (d, J = 2.0, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.37 (d, J = 5.0,1H), 7.20-7.25 (m,1H), 6.89 (s, 1H), 6.81 (d, J = 9.0,1H), 5.04-5.02 (m, 1H), 4.64-4.61 (m, 1H), 4.50 (d, J = 5.0, 1H), 4.34-4.31 (m, 1H), 4.18-4.08 (m, 2H), 3.89-3.86 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.05-3.06 (m, 8H), 2.62-2.56 (m, 4H), 1.92-1.88 (m, 2H), 1.81-1.78 (m, 3H)
【0301】
(実施例128a)
5−シクロプロピル−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン128a
[この文献は図面を表示できません]
1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール113c(4g、12.9mmol)及びシクロプロパンアミン(7.35g、129mmol)のTHF(40mL)中混合物を、30℃で終夜撹拌した。反応が完結した後、混合物を濾過し、固体をTHF(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下に濃縮して、128a(2.68g、99%)を得た。MS:[M+H]
+209。
【0302】
(実施例128b)
5−シクロプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン128b
[この文献は図面を表示できません]
128a(2.68g、12.9mmol)、Fe(3.6g、64.4mmol)及びNH
4Cl(4.1g、77.4mmol)のエタノール(30mL)及び水(5mL)中混合物を、2時間加熱還流した。反応が完結した後、混合物を濾過し、固体をエタノール(150mL)で洗浄した。濾液を真空で蒸発させ、残留物をメタノール/塩化メチレン(1/7)で抽出した。合わせた抽出物をNa
2SO
4で脱水し、蒸発させた。残留物を逆相Combi−flash上で精製して、128b(1.8g、75%)を得た。MS:[M+H]
+179。
【0303】
(実施例128c)
5−ブロモ−3−(5−シクロプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン128c
[この文献は図面を表示できません]
128b(1.39g、7.8mmol)、キサントホス(450mg、0.78mmol)、Pd
2dba
3(476mg、0.52mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.72g、6.5mmol)及びCs
2CO
3(6.3mg.19.5mmol)の1,4−ジオキサン(30mL)中混合物を、1時間加熱還流した。反応が完結した後、混合物を濾別し、固体をメタノール(60mL)で洗浄した。濾液を真空で蒸発させ、残留物を逆相Combi−flash上で精製して、128c(0.84g、30%)を得た。MS:[M+H]
+364。
【0304】
(実施例128d)
(4−(5−(5−シクロプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート128d
[この文献は図面を表示できません]
実施例113jに記載した通りの手順に従い、128c(230mg、0.6mmol)及び3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(218mg、0.6mmol)を反応させて、128dを黄色固体として得た(331mg、89%)。LCMS:[M+H]
+623
【0305】
(実施例128)
2−(4−(5−(5−シクロプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン128
実施例113に記載した通りの手順に従い、128d(331mg、0.53mmol)を水酸化リチウムで加水分解して、128を白色固体として得た(54mg、20%)。LCMS: [M+H]
+ 581.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.48 (d, J=5.0, 1H), 7.93 (d, J=2.0, 1H), 7.72 (d, J=2.0, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.34 (d, J=5.0, 1H), 6.90 (s, 1H), 5.70 (s,1H), 5.03-5.02 (m, 1H), 4.64-4.62 (m, 1H), 4.52 (s, 1H), 4.32 (s, 1H), 4.16-4.03 (m, 4H), 3.89-3.87 (m, 1H), 3.80 (s, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.12-3.10 (m, 2H), 2.61-2.57 (m, 4H), 1.90 (d, J=5.5, 3H), 1.79 (s, 2H), 0.56 (d, J=6.0, 2H), 0.53 (s, 2H)
【0306】
(実施例129a)
2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン129a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール113c(3.00g、9.59mmol)及び4M臭化水素酸水溶液(120mL)を仕込み、得られた混合物を24時間加熱還流した。この後、反応混合物を減圧下に濃縮しておよそ6mL容量にし、残留物を2M水酸化ナトリウム水溶液(40mL)中で2時間撹拌した。この後、塩化メチレン(40mL)を加え、混合物を15分間撹拌した。水層を分離し、塩化メチレン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、129aを白色固体として収率62%(1.01g)で得た:融点110〜112℃;
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 6.68 (s, 1H), 4.87 (s, 2H), 4.28 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 4.20 (t, 2H, J = 5.1 Hz); MS (ESI+) m/z 170.0 (M+H).
【0307】
(実施例129b)
6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−アミン129b
[この文献は図面を表示できません]
500mLのパール水素化ボトルを窒素でパージし、129a(1.01g、5.92mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、125mg乾燥重量)及びエタノール(50mL)を仕込んだ。ボトルを排気し、25psi圧となるよう水素ガスを仕込み、パール水素化装置上で2時間振盪した。次いで水素を排気し、窒素をボトルに仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)521のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカゲル400ccを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製し、塩化メチレン中3%メタノールで溶離した。129bを含むフラクションを採取し、減圧下に濃縮した後、129bを黄色固体として収率73%(601mg)で得た:融点74〜76℃
1H NMR (300 MHz, CDCl
3 δ 5.37 (s, 1H), 4.72 (s, 2H), 4.07 (t, 2H, J = 5.1 Hz), 3.98 (t, 2H, J = 5.1 Hz), 3.57 (br s, 2H); MS (ESI+) m/z 140.4 (M+H).
【0308】
(実施例129c)
5−ブロモ−3−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン129c
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機、還流冷却器及び窒素吹込口を装着した50mLの三口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(20mL)、129b(600mg、4.31mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.44g、5.40mmol)及び炭酸セシウム(3.08g、9.48mmol)を仕込んだ。窒素を得られた溶液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(300mg、0.52mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(320mg、0.35mmol)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した。この後、反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(75mL)と水(75mL)との間で分配し、濾過した。水層を分離し、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカゲル500ccを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製し、塩化メチレン中1%メタノールで溶離した。129cを含むフラクションを採取し、減圧下に濃縮した後、129cを緑色固体として収率31%(433mg)で得た:融点195〜197℃;
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 7.92 (d, 1H, J = 2.4 Hz), 7.44 (s, 1H), 6.90 (d, 1H, J = 2.4 Hz), 5.65 (s, 1H), 4.80 (s, 2H), 4.13 (s, 2H), 3.61 (s, 5H); MS (ESI+) m/z 324.9 (M+H).
【0309】
(実施例129d)
(4−(5−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート129d
[この文献は図面を表示できません]
実施例113jに記載した通りの手順に従い、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(200mg、0.52mmol)及び129c(170mg、0.52mmol)を反応させて、129dを黄色固体として得た(185mg、61%)。LCMS:[M+H]
+584
【0310】
(実施例129)
2−(4−(5−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン129
実施例113に記載した通りの手順に従い、129d(180mg、0.31mmol)を水酸化リチウムで加水分解して、129を白色固体として得た(100mg、62%)。LCMS: [M+H]
+ 542.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.48 (d, J=5.0, 1H), 7.98 (d, J=2.0, 1H), 7.71 (d, J=2.0, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.35 (d, J=5.0, 1H), 6.89 (s, 1H), 5.72 (s, 1H), 5.03 (d, J=6.5, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.61-4.64 (m, 1H), 4.50 (s, 1H), 4.31-4.35 (m, 1H), 4.06-4.16 (m, 6H), 3.86 (s, 1H), 3.71 (s, 3H), 2.56-2.62 (m, 4H), 1.88-1.92 (m, 2H), 1.80 (m, 2H)
【0311】
(実施例130a)
(3S)−tert−ブチル3−メチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート130a
[この文献は図面を表示できません]
化合物101gに記載した通りの手順に従い、5−ブロモ−2−ニトロピリジン(10.5g、50mmol)及び(3S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(10.0g、50mmol)を反応させて、130aを黄色固体として得た(8.05g、50%)。LCMS:[M+H]
+323
【0312】
(実施例130b)
(3S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート130b
[この文献は図面を表示できません]
化合物101hに記載した通りの手順に従い、130a(5.8g)を水素化して、130bを茶褐色固体として得た(4.9g、96%)。LCMS:[M+H]
+293
【0313】
(実施例130c)
(3S)−tert−ブチル−4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート130c
[この文献は図面を表示できません]
化合物101iに記載した通りの手順に従い、130b(4.0g)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(5.5g)を反応させて、130cを黄色固体として得た(5.4g、83%)。LCMS:[M+H]
+478
【0314】
(実施例130d)
(3S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン130d
[この文献は図面を表示できません]
化合物101jに記載した通りの手順に従い、130c(3.1g)のBoc基の酸性加水分解により、130dを黄色固体として得た(2.3g、95%)。LCMS:[M+H]
+380。
【0315】
(実施例130e)
(3S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン130e
[この文献は図面を表示できません]
化合物101kに記載した通りの手順に従い、130d(2.35g)をオキセタン−3−オン(0.4mL)を用いての還元アミノ化により、130eを黄色固体として得た(2.6g、98%)。LCMS:[M+H]
+434。
【0316】
(実施例130f)
(3S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン130f
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、130e(1.0g、1.0当量、2.3mmol)、Pin
2B
2(1.46g、2.50当量、5.75mmol)、Pd
2(dba)
3(105mg、0.05当量、0.125mmol)、X−Phos(93mg、0.1当量、0.23mmol)、AcOK(676mg、3.0当量、6.9mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で4時間加熱し、次いで室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をPE/EA(3:1)(80mL)で洗浄して、130fを黄色固体として得た(1.0g、90%)。MS:[M+H]
+482。
【0317】
(実施例130g)
(3S)−4−[1−メチル−5−({5−[2−メチル4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド130g
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、130f(420mg、1.0当量、0.44mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(200mg、2当量、0.88mmol):
[この文献は図面を表示できません]
PdCl
2(dppf)(36mg、0.1当量、0.044mmol)、K
3PO
4(279mg、3当量、1.32mmol)及びTHF(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をPE/EA(3:1)(80mL)で洗浄して、130g(90mg、31%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+663。
【0318】
(実施例130)
(3S)−10−[4−[1−メチル−5−({5−[2−メチル4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン130
磁気撹拌機を装着した50mLの一口丸底フラスコに、130g(90mg、1当量、0.11mmol)、LiOH(7.9mg、3当量、0.33mmol)、i−PrOH(3mL)、THF(3mL)及びH
2O(2mL)を仕込んだ。混合物を30℃で2時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、130(40mg、44%)を黄色固体として得た。LCMS: [M+H]
+ 665.4.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.65 (d, J=2.0, 1H), 8.48 (d, J=5.0, 1H), 7.96 (d, J=2.0, 1H), 7.84-7.83 (m, 2H), 7.36 (d, J=5.0, 1H), 7.31 (dd, J=3.0, 9.0, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.81 (d, J=9.0, 1H), 5.08-5.05 (m, 1H), 4.71-4.61 (m, 5H), 4.51-4.29 (m, 2H), 4.16-4.15 (m, 2H), 3.87-3.85 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.55-3.45 (m, 2H), 3.06 - 3.08 (m, 2H), 2.59-2.47 (m, 7H), 2.22-2.17 (m, 1H), 1.27 (s, 6H), 0.98 (d, J=6.5, 3H).
【0319】
(実施例131a)
(S)−(4−(5−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート131a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した密封管に、(S)−5−ブロモ−3−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン161e(269mg、0.60mmol):
[この文献は図面を表示できません]
113i(230mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl
2(25mg、0.03mmol)、NaOAc(98mg、1.2mmol)、K
3PO
4(254mg、1.2mmol)及びアセトニトリル(4mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(25:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、131a(150mg、40%)を茶褐色固体として得た。LCMS:[M+H]
+707
【0320】
(実施例131)
(S)−2−(4−(5−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン131
131a(150mg、0.21mmol)及びLiOH(50mg、2.1mmol)の
iPrOH/THF(1:1、4mL)及びH
2O(1mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、131(26mg、25%)を白色固体として得た。LCMS: [M+H]
+ 665.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.64 (d, J=2.0, 1H), 8.50 (d, J=5.0, 1H), 7.93 (d, J=2.5, 1H), 7.83 (d, J=1.5, 2H), 7.38 (d, J=5.0, 1H), 7.27 (d, J=5.0,1H), 6.90 (s,1H), 6.83 (d, J=8.5, 1H), 4.73-4.64 (m, 5H), 4.50 (s, 1H), 4.33-4.31 (m, 1H), 4.20-4.16 (m, 2H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.53-3.51 (m, 1H), 3.33 (s, 1H), 3.13 (t, J=5.0, 2H), 2.61-2.56 (m, 4H), 2.45 (d, J=4.0, 2H), 2.37 (s,1H), 1.91-1.79 (m, 7H), 1.39-1.40 (m, 1H), 0.83 (t, J=7.0, 3H).
【0321】
(実施例132a)
6−クロロ−4−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン132a
[この文献は図面を表示できません]
6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−アミン129b(0.8g、5.76mmol)、キサントホス(360mg、0.623mmol)、Pd
2dba
3(384mg、0.42mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(1.28g、5.76mmol)及びCs
2CO
3(5.05g.17.3mmol)の1,4−ジオキサン(40mL)中混合物を、2時間加熱還流した。反応が完結した後、混合物を濾別し、MeOH(60mL)で洗浄した。濾液を真空で蒸発させた。残留物を逆相Combi−flash上で精製して、132a(1.3g、81%)を得た。MS:[M+H]
+282。
【0322】
(実施例132b)
(4−(5−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート132b
[この文献は図面を表示できません]
化合物131aに記載した通りの手順に従い、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(200mg、0.52mmol)及び132a(146mg、0.52mmol)を反応させて、132bを黄色固体として得た(100mg、53%)。LCMS:[M+H]
+585
【0323】
(実施例132)
2−(4−(5−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン132
化合物131に記載した通りの手順に従い、132b(100mg、0.171mmol)を水酸化リチウムで加水分解して、132を白色固体として得た(60mg、65%)。LCMS: [M+H]
+ 543.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.55 (d, J=5.0, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.43 (d, J=5.5, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.97 (s, 1H), 4.80 (s, 2H), 4.58 (s, 3H), 4.47 (s, 1H), 4.15-1.14 (m, 2H), 4.11(s, 4H), 3.90 (s, 4H), 2.61-2.60 (m, 2H), 2.57 (t, J=6.5, 2H), 1.89-1.91 (m, 2H), 1.79-1.80 (m, 2H)
【0324】
(実施例133a)
6−クロロ−2−メチル−4−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン133a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器、磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した250mLの三口丸底フラスコに、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(1.90g、8.53mmol):
[この文献は図面を表示できません]
、
113e(1.18g、7.75mmol)及び1,4−ジオキサン(40mL)を仕込んだ。フラスコを窒素でパージし、0℃に冷却した。1MリチウムヘキサメチルジシラジドのTHF中溶液(39mL、39.0mmol)を加えた。窒素を得られた懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(381mg、0.659mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(355mg、0.388mmol)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した。この後、混合物を室温に冷却し、水(10mL)で希釈した。溶液のpHを2N塩酸で7.6に調節した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカ上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、133aを灰白色固体として収率76%(1.74g)で得た:融点184〜186℃;
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 9.62 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.04 (t, 2H, J = 5.1 Hz), 3.65 (s, 3H), 3.53 (s, 2H), 2.82 (t, 2H, J = 5.1 Hz), 2.37 (s, 3H); MS (ESI+) m/z 295.1 (M+H).
【0325】
(実施例133b)
(4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート133b
[この文献は図面を表示できません]
化合物131aに記載した通りの手順に従い、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(200mg、0.52mmol)及び132a(153mg、0.52mmol)を出発物として、132bを黄色固体として得た(170mg、55%)。LCMS:[M+H]
+598
【0326】
(実施例133)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン133
133b(160mg、0.267mmol)を水酸化リチウムで加水分解して、133を白色固体として得た(94mg、63%)。LCMS: [M+H]
+ 556.
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.55 (d, J=5.0, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.43 (d, J=5.0, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.94 (s, 1H), 4.57 (s, 3H), 4.47 (s, 1H), 4.11-4.15 (m, 4H), 3.89 (s, 3H), 3.87 (s, 1H), 3.61 (d, J=4.0, 2H), 2.90 (s, 2H), 2.61(d, J=4.0, 2H), 2.57 (t, J=6.0, 2H), 2.49 (s, 3H), 1.89-1.91 (m, 2H), 1.79-.80 (m, 2H)
【0327】
(実施例134a)
10−ブロモ−1H,2H,3H,4H,6H,7H,8H,9H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン134a
250mLの三口丸底フラスコ中に、1H,2H,3H,4H,6H,7H,8H,9H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン101e(9.5g、49.94mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中溶液を仕込み、続いてN−ブロモスクシンイミド(9.8g、55.06mmol、1.10当量)を0℃で数回に分けて加えた。得られた溶液を室温で2時間撹拌し、水500mLで希釈した。沈殿物を濾過し、真空乾燥機中で乾燥して、119aを薄茶褐色固体として9.5g(71%)で得た。
【0328】
(実施例134b)
10−フルオロ−1H,2H,3H,4H,6H,7H,8H,9H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン134b
窒素の不活性雰囲気でパージし維持した2Lの四口丸底フラスコ中に、134a(40g、148.62mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(200mL)中溶液を仕込み、続いて撹拌しながら−78℃でn−BuLi(2.4M)(218mL、3.50当量)を滴下添加した。得られた溶液を−40℃で3時間撹拌した。これに、N−フルオロベンゼンスルホンイミド(98.7g、313.33mmol、2.10当量)のテトラヒドロフラン(200mL)中溶液を−78℃で撹拌しながら滴下添加した。得られた溶液を室温で3時間撹拌し、水200mLを加えることによりクエンチし、酢酸エチル3x500mLで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、真空下に濃縮した。粗生成物(30g)を以下の条件(移動相、A:0.05%トリフルオロ酢酸/水;B:CH
3CN;濃度勾配:10%B〜25%B)を有する分取HPLCにより精製して、134bを白色固体として5.05g(16%)で得た。MS: [M+H]
+ 209.1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 6.16 (br, 1H), 3.90-3.86 (m, 2H), 3.65-3.62 (m, 2H), 2.53-2.47 (m, 4H), 1.88-1.80 (m, 2H), 1.77-1.72 (m, 2H).
【0329】
(実施例134c)
4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(60mL)、134b(500mg、2.4mmol):
[この文献は図面を表示できません]
2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(1.60g、7.2mmol)及び酢酸カリウム(471mg、4.8mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(140mg、0.24mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(220mg、0.24mmol)を加え、反応混合物を80℃で10時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(40mL)と水(40mL)との間で分配し、濾過した。水層を分離し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をPE/EA(3:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、134c(678mg、81%)を黄色固体として得た。MS: [M+H]
+ 348.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.87 (s, 1H), 8.60 (d, J=5.5, 1H), 7.56 (d, J=5.5, 1H), 4.23-4.25 (m, 2H), 4.13-4.15 (m, 2H), 2.59 (t, J=6.0, 2H), 2.41 (t, J=6.0, 2H), 1.75-1.80 (m, 2H), 1.66-1.70 (m, 2H)
【0330】
(実施例134d)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド134d
[この文献は図面を表示できません]
134c(300mg、0.86mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(403mg、0.86mmol)、CH
3COONa(142mg、1.72mmol)、K
3PO
4(460mg、1.72mmol)、PdCl
2(dppf)(71mg、0.086mmol)のCH
3CN(25mL)及びH
2O(1mL)中混合物を、100℃で3時間加熱した。反応後、これを蒸発させ、残留物を塩化メチレン/メタノール(30:1)で溶離するシリカゲルカラムにより精製して、134d(312mg、収率55%)を茶褐色固体として得た。MS:(M+H)
+653。
【0331】
(実施例134)
10−フルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン134
134d(200mg、0.30mmol)のMeOH(20mL)中溶液に、NaBH
4(40mg、0.9mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。反応後、これを蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、134(108mg、収率54%)を黄色固体として得た。MS: (M+H)
+ 655.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.61 (d, J=2.0, 1H), 8.49 (d, J=5.0, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.85 (d, J=2.5, 1H), 7.45 (d, J=1.5, 1H), 7.37-7.39 (m, 1H), 7.35 (d, J=5.0, 1H), 7.24 (d, J=9.0, 1H), 4.99 (s, 1H), 4.56 (t, J=6.5, 2H), 4.40-4.47 (m, 4H), 4.18-4.22 (m, 2H), 4.05-4.09 (m, 1H), 3.84-3.96 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.41-3.46 (m, 1H), 3.07 (s, 4H), 2.54-2.61 (m, 2H), 2.39-2.42 (m, 6H), 1.78 (s, 2H), 1.69 (s, 2H)
【0332】
(実施例135a)
1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、化合物113h(1.0g、3mmol)、Pin
2B
2(3.8g、15mmol)、Pd(dppf)Cl
2(137mg、0.15mmol)、X−phos(143mg、0.3mmol)、KOAc(88mg、9mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を60℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を石油エーテルで洗浄して、135aを黄色固体として得た(0.87g、75%)。MS:[M+H]
+386
【0333】
(実施例135b)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド135b
[この文献は図面を表示できません]
135a(385mg、1mmol)、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(347mg、1mmol)、K
3PO
4(424mg、2mmol)、NaOAc(164g、2mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(41mg、0.05mmol)のCH
3CN(50ml)中懸濁液を、N
2風船下100℃で4時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、DCM(50ml)及び水(80mL)で希釈した。水層を分離し、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、濃縮した。暗色残留物をDCM/MeOH(80/1から30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、135b(285g、50%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+571
【0334】
(実施例135)
10−フルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン135
135b(280g、0.49mmol)のMeOH(50mL)中溶液に、室温でNaBH
4(56g、1.47mmol)を加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物をH
2O(50mL)中に注ぎ入れ、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、135(187mg、67%)を白色固体として得た。MS: [M+H]
+ 572.
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.47 (d, J=5.5, 1H), 7.95 (d, J=2.0, 1H), 7.70 (d, J=2.0, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.35 (d, J=5.5, 1H), 5.70 (s, 1H), 4.96 (t, J=7.0, 1H), 4.62 (s, 1H), 4.45 (s, 1H), 4.33 (s, 1H), 4.07-4.12 (m, 4H), 3.84 (s, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.60 (s, 2H), 2.88 (t, J=5.5, 2H), 2.61 (s, 2H), 2.57 (s, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.86-1.90 (m, 2H), 1.77 (s, 2H)
【0335】
(実施例136a)
(S)−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド136a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン130f(225mg、1.5当量、0.47mmol)、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(150mg、1当量、0.43mmol):
[この文献は図面を表示できません]
PdCl
2(dppf)(35mg、0.1当量、0.043mmol)、K
3PO
4(273mg、3当量、1.29mmol)及びTHF(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/EtOH(40:1)を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製して、136aを黄色固体として得た(100mg、34%)。MS:[M+H]
+667.3。
【0336】
(実施例136)
(S)−10−フルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン136
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、136a(100mg、1.0当量、0.15mmol)、NaBH
4(17mg、3.0当量、0.45mmol)及びMeOH(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、136(64mg、64%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 669.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.64 (d, J=2.0, 1H), 8.48 (d, J=5.0, 1H), 7.96 (d, J=2.5, 1H), 7.83-7.82 (m, 2H), 7.36 (d, J=5.0, 1H), 7.30 (dd, J=2.5, 9.0, 1H), 6.81 (d, J=8.5, 1H), 4.99-4.96 (m, 1H), 4.71-4.61 (m, 5H), 4.45-3.83 (m, 5H), 3.71 (s, 3H), 3.54-3.45 (m, 2H), 3.08-3.06 (m, 2H), 2.56-2.47 (m, 7H), 2.21-2.17 (m, 1H), 1.89-1.76 (m, 4H), 0.98 (d, J=6.5, 3H)
【0337】
(実施例137a)
(R)−(4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート137a
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン151f、130fのエナンチオマー(283mg、0.65mmol):
[この文献は図面を表示できません]
3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(250mg、0.65mmol)、PdCl
2(dppf)(53mg、0.065mmol)、NaOAc(107mg、1.3mmol)、K
3PO
4(347mg、1.3mmol)のアセトニトリル(30mL)中混合物を、100℃で3時間加熱した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物をDCM/MeOH(30:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、137a(216mg、48%)を茶褐色固体として得た。LCMS:[M+H]
+693.4
【0338】
(実施例137)
(R)−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサ−ヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン137
137a(200mg、0.29mmol)のプロパン−2−オール(8mL)、テトラヒドロフラン(8mL)及び水(2.0mL)中溶液に、LiOH(690mg、29mmol)を加えた。混合物を30℃で2時間撹拌した。次いでこれを蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、137(143mg、76%)を白色固体として得た。LCMS: (M+H)
+ 651.4.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.63 (d, J=2.0, 1H), 8.49 (d, J=5.0, 1H), 8.45 (s, 1H), 7.84 (d, J=2.5, 1H), 7.47 (d, J=2.0, 1H), 7.37-7.39 (m, 1H), 7.35 (d, J=5.5, 1H), 7.25 (d, J = 9.5, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.95 (t, J=4.0, 1H), 4.54-4.58 (m, 2H), 4.40-4.49 (m, 4H), 4.11-4.26 (m, 3H), 3.86-3.88 (m, 1H), 3.68 (s, 1H), 3.61 (s, 3H), 3.37-3.42 (m, 1H), 3.08-3.11 (m, 1H), 2.95 (t, J=9.0, 1H), 2.62-2.67 (m, 1H), 2.54-2.59 (m, 2H), 2.48 (t, J=6.0, 2H), 2.30-2.36 (m, 2H), 2.19 (t, J=8.0, 1H), 1.81 (s, 2H), 1.68-1.72 (m, 2H), 0.93 (d, J=6.0, 3H)
【0339】
(実施例138a)
3−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド138a
[この文献は図面を表示できません]
100mLの一口丸底フラスコに、CH
3CN(70mL)中の3−ブロモ−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド101f(298mg、0.7mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(325mg、0.84mmol)、PdCl
2(dppf)(30mg、0.035mmol)、K
3PO
4(300mg、1.4mmol)及びNaOAc・3H
2O(200mg、1.4mmol)を仕込んだ。系を排気しアルゴンで再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(25:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、138a(220mg、55%)を淡黄色固体として得た。MS:[M+H]
+553.3。
【0340】
(実施例138)
2−(4−(ヒドロキシメチル)−5−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン138
138a(200mg、0.36mmol)及びNaBH
4(50mg、1.2mmol)のMeOH(60mL)中混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、138(162mg、85%)を得た。LCMS: [M+H]
+ :555.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.64 (s,1H), 8.49 (s, 1H), 7.97 (d, J=2.5, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.33 (d, J=2, 1H), 6.88 (s, 1H), 5.68 (s, 1H), 4.65-4.63 ( m, 1H), 4.57-4.55 (m, 1H), 4.37 (t, J=11, 1H), 4.20-4.16 (m, 3H), 4.07-3.98 (m, 3H), 3.70 (s, 3H), 3.59 (s, 2H), 2.87 (t, J=5.5, 2H), 2.61-2.56 (m, 4H), 2.48 (s, 3H), 1.92-1.90 (m, 2H), 1.80-1.79 (m, 2H)
【0341】
(実施例139a)
4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、2−ブロモ−4−クロロニコチン−アルデヒド103a(1.4g、6.4mmol)、3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン112d(0.6g、3.2mmol)、Pd
2(dba)
3(293mg、0.32mmol)、キサントホス(370mg、0.64mmol)及び炭酸カリウム(627mg、6.4mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を80℃で終夜加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をDCM/CH
3OH(20:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、139a(528mg、50%)を黄色固体として得た。MS: [M+H]
+ 330.
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.09 (s, 1H), 8.37 (d, J=5.5, 1H), 7.16 (d, J=5.5, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.29-4.32 (m, 2H), 3.83-3.86 (m, 2H), 2.96-2.99 (m, 2H), 2.75-2.78 (m, 2H), 2.00-2.07 (m, 2H), 1.82-1.85 (m, 2H)
【0342】
(実施例139b)
4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139b
[この文献は図面を表示できません]
丸底フラスコに、139a(100mg、0.30mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(140mg、0.30mmol)、PdCl
2(dppf)(25mg、0.03mmol)、K
3PO
4.3H
2O(160mg、0.60mmol)、NaOAc(59mg、0.60mmol)、アセトニトリル(10mL)及びH
2O(5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィー上で精製して、139bを黄色固体として得た(95mg、50%)。LCMS:[M+H]
+635
【0343】
(実施例139)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン139
139b(95mg、0.15mmol)、NaBH
4(17mg、0.45)及びCH
3OH(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。混合物をCH
2Cl
2(10mL×2)で抽出した。合わせたCH
2Cl
2抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、139(60mg、63%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 637.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.63 (d, J=2.0, 1H), 8.47 (d, J=5.5, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.85 (d, J=2.5, 1H), 7.49 (d, J=2.0, 1H), 7.37-7.39 (m, 1H), 7.30 (d, J=5.0, 1H), 7.24 (d, J=9.0, 1H), 6.05 (s, 1H), 4.47-4.57 (m, 2H), 4.41-4.47 (m, 2H), 4.39-4.41 (m, 1H), 4.33-4.35 (m, 1H), 4.11-4.16 (m, 1H), 3.93-3.96 (m, 1H), 3.76-3.82 (m, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.41-3.45 (m, 2H), 3.06-3.08 (m, 4H), 2.98-3.01 (m, 1H), 2.92-2.95 (m, 1H), 2.71-2.72 (m, 2H), 2.36-2.39 (m, 4H), 1.91-1.93 (m, 2H), 1.72-1.78 (m, 2H)
【0344】
(実施例140a)
(S)−2−(7,7−ジフルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド140a
[この文献は図面を表示できません]
実施例130gに記載した通りの手順に従い、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン130f及び4−クロロ−2−(7,7−ジフルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチン−アルデヒド(170mg):
[この文献は図面を表示できません]
を反応させて、140aを黄色固体として得た(200mg、60%)。LCMS:[M+H]
+684.3。
図25における反応図式に従い、7,7−ジフルオロ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オンから4−クロロ−2−(7,7−ジフルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチン−アルデヒドを調製した。
【0345】
(実施例140)
(S)−7,7−ジフルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン140
実施例130に記載した通りの手順に従い、140a(200mg)を水素化ホウ素ナトリウム還元して、140を黄色固体として得た(104mg、51%)。LCMS: [M+H]
+ 686.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.62 (d, J=2.0, 1H), 8.46-8.49 (m, 2H), 7.83 (d, J=3.0, 1H), 7.45(d, J=2.5, 1H), 7.35-7.38(m, 2H), 7.25 (d, J=9.5, 1H), 6.64 (s, 1H), 4.95-4.97 (m, 1H), 4.54-4.57 (m, 2H), 4.38-4.48 (m, 4H), 4.15-4.27 (m, 3H), 3.87-3.90 (m, 1H), 3.67 (s, 1H), 3.59 (s, 3H), 3.26-3.39 (m, 3H), 3.08-3.10 (m, 1H), 2.92-2.96 (m, 1H), 2.63-2.67 (m, 2H), 2.52-2.55 (m, 1H), 2.30-2.36 (m, 2H),2.18-2.24 (m, 3H), 0.93 (d, J=6.0, 3H)
【0346】
(実施例141a)
4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド141a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(3.0g、13.6mmol)、4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン107e(1.84g、9.0mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(826mg、0.9mmol)、キサントホス(1.04mg、1.8mmol)、Cs
2CO
3(5.8g、18.0mmol)及び1,4−ジオキサン(40mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を酢酸エチルから再結晶して、141aを黄色固体として得た(730mg、31.7%)。MS:[M+H]
+344.0。
【0347】
(実施例141b)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド141b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、141a(130mg、0.38mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(146mg、0.38mmol)、Pd(dppf)Cl
2(31mg、0.038mmol)、K
3CO
3(105mg、0.76mmol)及びDMF(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、141bを茶褐色固体として得た(160mg、74.6%)。MS:[M+H]
+567.3。
【0348】
(実施例141)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン141
141b(150mg、0.26mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、室温で水素化ホウ素ナトリウム(29mg、0.78mmol)を加え、得られた混合物を30分間撹拌した。これを水(1.0mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、141(35mg、23.2%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 569.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.46 (d, J = 5.0, 1H), 7.94 (d, J = 2.5, 1H), 7.72 (d, J = 2.0, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.33 (d, J = 5.5, 1H), 6.83 (s, 1H), 5.68 (s, 1H), 5.03-5.00 (m, 1H), 4.64-4.61 (m, 1H), 4.51-4.48 (m, 1H), 4.32-4.27 (m, 1H), 4.21-4.09 (m, 4H), 3.91-3.82 (m, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.62-3.58 (m, 2H), 2.87 (t, J=2.5, 2H), 2.57 (d, J=4.0, 2H), 2.54 (s, 2H), 2.51 (s, 3H), 1.27 (s, 6H)
【0349】
(実施例142a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(ピリミジン−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン142a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び窒素吹込口を装着した100mLの一口丸底フラスコに、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.00g、21.0mmol)、2−アミノピリミジン(5.61g、21.0mmol)、炭酸セシウム(13.7g、42.1mmol)、DMF(5mL)及び1,4−ジオキサン(70mL)を仕込んだ。窒素を得られた懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(1.10g、1.89mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(963mg、1.05mmol)を加えた。還流冷却器をフラスコに装着し、反応混合物を100℃で4時間加熱した。この後、混合物を室温に冷却し、90:10塩化メチレン/メタノール(150mL)及び水(100mL)で希釈し、層を分離した。水層を90:10塩化メチレン/メタノール(50mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、90:10塩化メチレン/メタノール)により精製して、142aを非晶性薄緑色固体として収率58%(3.42g)で得た:融点217〜219℃;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 9.29 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.72 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.37 (dd, J = 5.5, 1.0 Hz, 1H), 3.53 (s, 3H); LCMS (ESI+) m/z 281.0 (M+H).
【0350】
(実施例142b)
(4−(1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート142b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した密封管に、142a(154.5mg、0.55mmol)、(2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート113i(252.5mg、0.55mmol)、Pd(dppf)Cl
2(25.9mg、0.03135mmol)、NaOAc(108mg、1.1mmol)、K
3PO
4.3H
2O(293mg、1.1mmol)、アセトニトリル(6mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(15:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、142b(117mg、30%)を茶褐色固体として得た。LCMS:[M+H]
+540.2
【0351】
(実施例142)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン142
142b(121.6mg、0.225mmol)及びLiOH(100mg、4.2mmol)の
iPrOH/THF(1:1、4mL)及びH
2O(1mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、142(54mg、48.2%)を淡黄色固体として得た。LCMS: [M+H]
+ 498.1.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.23 (s, 1H), 8.76 (d, J=2.5, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.50 (d, J=5.0, 1H), 8.31 (d, J=6.0, 1H), 7.69 (d, J=2.5, 1H), 7.37 (d, J=5.0, 1H), 7.31-7.33 (m, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.97 (t, J=4.5, 1H), 4.39-4.43 (m, 2H), 4.10-4.24 (m, 3H), 3.87 (d, J=12.0, 1H), 3.61 (s, 3H), 2.57-2.64 (m, 2H), 2.47 (d, J=6, 2H), 1.79 (d, J=4.0, 2H), 1.69 (d, J=6.0, 2H)
【0352】
(実施例143a)
1−メチル−3−(ピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン143a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(ピリミジン−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン142a(4.0g、14mmol)、X−phos(400mg、0.7mmol)、Pd
2(dba)
3(635mg、0.7mmol)、KOAc(7.3mg、28mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(10.6g、42mmol)及び1,4−ジオキサン(100mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を60℃で8時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、143aを淡黄色固体として得た(3.8mg、82%)。MS:[M+H]
+329.5。
【0353】
(実施例143b)
4−(1−メチル−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ニコチンアルデヒド143b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、CH
3CN(5mL)及びH
2O(1mL)中の143a(150mg、0.46mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(164mg、0.46mmol):
[この文献は図面を表示できません]
Pd(dppf)Cl
2(16mg、0.02mmol)、K
3PO
4.3H
2O(223mg、0.92mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、143bを黄色固体として得た(110mg、48%)。MS:[M+H]
+527。
【0354】
(実施例143)
6−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−2,2−ジメチル−2,3,5,6−テトラヒドロ−1H,4H−8−チア−6−アザ−シクロペンタ[a]インデン−7−オン143
143b(110mg、0.2mmol)、NaBH
4(30mg、0.8mmol)及びMeOH(5mL)の混合物を、25℃で30分間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、143(48mg、44%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 529. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 9.23 (s, 1H), 8.76 (d, J=2.5, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.51-8.49 (m, 1H), 8.31 (m, 1H), 7.67 (d, J=3.0, 1H), 7.38-7.37 (m, 1H), 7.33-7.31 (m, 1H), 5.02-5.01 (m, 1H), 4.43 (d, J=2.5, 2H), 4.18-4.15 (m, 1H), 3.83-3.81 (m, 1H), 3.61-3.59 (m, 3H), 3.03-2.99 (m, 1H), 2.91-2.89 (m, 1H), 2.76 (s, 2H), 2.60-2.53 (m, 2H), 1.23-1.22 (m, 6H)
【0355】
(実施例144a)
4−(1−メチル−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ニコチンアルデヒド144a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、CH
3CN(5mL)及びH
2O(1mL)中の1−メチル−3−(ピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン143a(150mg、0.46mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(157mg、0.46mmol):
[この文献は図面を表示できません]
Pd(dppf)Cl
2(16mg、0.02mmol)、K
3PO
4.3H
2O(223mg、0.92mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(20:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、144aを黄色固体として得た(98mg、48%)。MS:[M+H]
+510。
【0356】
(実施例144)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ−[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン144
144a(98mg、0.19mmol)、NaBH
4(30mg、0.8mmol)及びMeOH(5mL)の混合物を、25℃で30分間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をEtOAc(10mL×2)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、144(25mg、42%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 512. 1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 9.18 (s, 1H), 8.76-8.74 (m, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.50-8.47 (m, 1H), 8.31-8.30 (m, 1H), 7.68-7.69 (m, 1H), 7.37-7.36 (m, 1H), 7.33-7.31 (m, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.07-5.04 (m, 1H), 4.44-4.41 (m, 2H), 4.23-4.18 (m, 3 H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 2.61-2.56 (m, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.21-1.20 (m, 6H)
【0357】
(実施例145a)
(S)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ニコチンアルデヒド145a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン130f(160mg、1当量、0.33mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(120mg、1当量、0.33mmol):
[この文献は図面を表示できません]
PdCl
2(dppf)(27mg、0.1当量、0.033mmol)、K
3PO
4(140mg、2当量、0.66mmol)、NaOAc(54mg、2当量、0.66mmol)及びCH
3CN(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/EtOH(40/1)で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、145aを黄色固体として得た(97mg、43%)。MS:[M+H]
+680.3。
【0358】
(実施例145)
6−{3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−[5−((S)−2−メチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−2,2−ジメチル−2,3,5,6−テトラヒドロ−1H,4H−8−チア−6−アザ−シクロペンタ[a]インデン−7−オン145
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、145a(97mg、1.0当量、0.14mmol)、NaBH
4(16mg、3.0当量、0.42mmol)及びMeOH(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、145(61mg、63%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 682.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.65 (d, J=2.5, 1H), 8.50 (d, J=5.0, 1H), 7.97 (d, J=2.5, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.80 (d, J=2.5, 1H), 7.37 (d, J=5.0, 1H), 7.30 (dd, J=3.0, 9.0, 1H), 6.81 (d, J=9.0, 1H), 4.82-4.79 (m, 1H), 4.71-4.61 (m, 5H), 4.45-4.31 (m, 2H), 3.85-3.80 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.54-3.46 (m, 2H), 3.07 (d, J=5.0, 2H), 2.98-2.93 (m, 2H), 2.79 (s, 2H), 2.60-2.46 (m, 5H), 2.21-2.18 (m, 1H), 1.28 (s, 6H), 0.98 (d, J=6.0, 3H)
【0359】
(実施例146a)
4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド146a
[この文献は図面を表示できません]
2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(1600mg、7.27mmol)、10−フルオロ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン(500mg、2.40mmol):
[この文献は図面を表示できません]
のジオキサン(50mL)中溶液に、KOAc(471mg、4.82mmol)、Pd
2(dba)
3(220mg、0.24mmol)及び4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチル−キサンテン(140mg、0.24mmol)を加えた。アルゴンを得られた溶液に30分間吹き込んだ後、混合物を80℃で10時間撹拌した。これを室温に冷却し、H
2O(100mL)を加えた。水層を分離し、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をPE/EA(3:1)で溶離するフラッシュカラム上で精製して、146aを黄色固体として得た(420mg、49%)。LCMS:[M+H]
+348
【0360】
(実施例146b)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド146b
[この文献は図面を表示できません]
丸底フラスコに、146a(200mg、0.58mmol)、1−メチル−3−(ピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン143a(227mg、0.69mmol)、PdCl
2(dppf)(47mg、0.06mmol)、K
3PO
4(244mg、1.15mmol)、NaOAc(94mg、1.15mmol)、アセトニトリル(30mL)及びH
2O(3mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィー上で精製して、146bを赤色固体として得た(79mg、27%)。LCMS:[M+H]
+514
【0361】
(実施例146)
10−フルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン146
146b(79mg、0.15mmol)、NaBH
4(22mg、0.60)及びCH
3OH(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。混合物をCH
2Cl
2(10mL×2)で抽出した。合わせたCH
2Cl
2抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、146(39mg、49%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 516.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.83 (d, J=2.0, 1 H), 8.78 (s, 1 H), 8.52 (d, J=5.0, 1 H), 8.35 (d, J=5.5, 1 H), 8.12 (s, 1 H), 8.03 (d, J=2.0, 1 H), 7.36 (d, J=5.0, 1 H), 6.76-6.77 (m, 1 H), 5.07 (s, 1 H), 4.65 (d, J=9.5, 1 H), 4.48 (d, J=9.5, 1 H), 4.29 (d, J=1.5, 1 H), 4.02-4.13 (m, 2 H), 3.79 (d, J=6.5, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 2.52-2.58 (m, 4 H), 1.85-1.90 (m, 2 H), 1.77 (d, J=5.0, 2 H)
【0362】
(実施例147a)
4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド147a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、2−ブロモ−4−クロロニコチン−アルデヒド103a(1.4g、6.4mmol)、3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン112d(0.6g、3.2mmol)、Pd
2(dba)
3(293mg、0.32mmol)、キサントホス(370mg、0.64mmol)及び酢酸カリウム(627mg、6.4mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を80℃で終夜加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物をCH
2Cl
2/CH
3OH(20:1、容量/容量)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、147a(528mg、50%)を黄色固体として得た。MS: [M+H]
+ 330.
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.09 (s, 1H), 8.37 (d, J=5.5, 1H), 7.16 (d, J=5.5, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.29-4.32 (m, 2H), 3.83-3.86 (m, 2H), 2.96-2.99 (m, 2H), 2.77-2.78 (m, 2H), 2.00-2.07 (m, 2H), 1.83-1.85 (m, 2H)
【0363】
(実施例147b)
2−(3−ホルミル−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン147b
[この文献は図面を表示できません]
丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド147a(100mg、0.30mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(116mg、0.30mmol)、PdCl
2(dppf)(25mg、0.03mmol)、K
3PO
4・3H
2O(160mg、0.60mmol)、NaOAc(59mg、0.60mmol)、アセトニトリル(10mL)及びH
2O(5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィー上で精製して、147bを黄色固体として得た(100mg、60%)。LCMS:[M+H]
+553
【0364】
(実施例147)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン147
147b(100mg、0.18mmol)、NaBH
4(21mg、0.54)及びCH
3OH(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。混合物をCH
2Cl
2(10mL×2)で抽出した。合わせたCH
2Cl
2抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、147(60mg、60%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 555.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.45 (d, J=5.0, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.06 (d, J=5.0, 1H), 7.41 (d, J=2.0, 1H), 7.29 (d, J=5.0, 1H), 6.04 (s, 1H), 5.88 (s, 1H), 4.92 (s, 1H), 4.33-4.42 (m, 2H), 4.11-4.16 (m, 1H), 3.91-3.96 (m, 3H), 3.77-3.82 (m, 2H), 3.57 (s, 3H), 3.45-3.48 (m, 2H), 2.91-3.01 (m, 2H), 2.71-2.79 (m, 4H), 2.35 (s, 3H), 1.90-1.92 (m, 2H), 1.71-1.79 (m, 2H)
【0365】
(実施例148a)
3−(2−ブロモ−4−クロロピリジン−3−イル)オキセタン−3−オール148a
[この文献は図面を表示できません]
2−ブロモ−4−クロロピリジン(14g、70mmol)の乾燥THF(200mL)中溶液に、LDA(42.0mL、84.0mmol、2.0M)を−70℃で滴下添加した。この温度で0.5時間撹拌した後、オキセタン−3−オン(6.6g、90mmol)の乾燥THF(40mL)中溶液をゆっくり加え、反応混合物を0℃で更に1時間撹拌した。飽和NH
4Cl水溶液(50mL)及びEA(200mL)を加えた。混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄した。無水硫酸マグネシウムで脱水した後、溶媒を蒸発させ、粗製物をDCMで溶離するSGCにより精製して、148aを黄色固体として得た(8.8g、45%)。MS:[M+H]
+266.0。
【0366】
(実施例148b)
2−(4−クロロ−3−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン148b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン101e(190mg、1.0mmol)、148a(795mg、3.0mmol)、CuI(95mg、0.5mmol)、DMEDA(88mg、1.0mmol)、KOAc(294mg、3.0mmol)及び1,4−ジオキサン(50ml)を仕込んだ。系を排気し、次いでN
2で再充填した。還流冷却器をフラスコに装着し、反応混合物を85℃で15時間加熱した。次いで、混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を2:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、148bを黄色固体として得た(156mg、42%)。MS:[M+H]
+374.2。
【0367】
(実施例148)
(S)−2−(3−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン148
100mLの一口丸底フラスコに、CH
3CN(30mL)中の148b(100mg、0.3mmol)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン130f(173mg、0.36mmol)、Pd(dppf)Cl
2(15mg、0.015mmol)、K
3PO
4(130mg、0.6mmol)及びNaOAc・3H
2O(90mg、0.6mmol)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をDCM/MeOH(25:1)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、148(30mg、20%)を淡黄色固体として得た。MS: [M+H]
+ 693.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.69 (d, J=2, 1H), 8.50 (d, J=5, 1H), 8.01 (d, J=2.5, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.38-7.32 (m, 2H), 6.89 (s, 1H), 6.83 (d, J=8.5, 1H), 6.67 (s, 1H), 4.93 (d, J=6, 1H), 4.71-4.63 (m, 6H), 4.46 (d, J=7.5, 1H), 4.24-4.18 (m, 2H), 4.10-4.05 (m, 1H), 3.90 (d, J=12.5, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.55-3.46 (m, 2H), 3.10 (t, J=4.5, 2H), 2.63-2.48 (m, 7H), 2.22 (t, J=7.5, 1H), 1.92-1.88 (m, 2H), 1.82-1.77 (m, 2H), 1.02-1.00 (m, 3H)
【0368】
(実施例149a)
(S)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド149a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a(100mg、0.30mmol)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(146mg、0.30mmol)、PdCl
2(dppf)(25mg、0.030mmol)、K
3PO
4.三水和物(160mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49mg、0.60mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(3mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、149aを黄色固体として得た(97mg、50%)。MS−ESI:[M+H]
+649
【0369】
(実施例149)
2−{3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−[5−((S)−2−メチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−4H−2,4b−ジアザ−フルオレン−1−オン149
149a(97mg、0.15mmol)、NaBH
4(17mg、0.45)及びメタノール(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。次いで反応混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、149(62mg、63%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 651.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.63 (s, 1H), 8.46 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.83 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.31 (J = 5.0 Hz, 1H), 7.25-7.23 (m, 1H), 6.04 (s, 1H), 4.57-4.55 (m, 2H), 4.48-4.46 (m, 1H), 4.42-4.38 (m, 2H), 4.35-4.33 (m, 1H), 4.15-4.12 (m, 1H), 3.96-3.94 (m, 1H), 3.82-3.78 (m, 2H), 3.69-3.67 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 3.41-3.38 (m, 2H), 3.18-3.15 (m, 2H), 3.00-2.95 (m, 3H), 2.73-2.71 (m, 2H), 2.30-2.28 (m, 2H), 2.20-2.16 (m, 1H), 1.93-1.89 (m, 3H), 1.77-1.75 (m, 1H), 0.93 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0370】
(実施例150a)
3−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−5−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−4−カルバルデヒド150a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、3−ブロモ−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ−[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−ピリジン−4−カルバルデヒド107f(233mg、0.60mmol)、1−メチル−3−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン135a(231mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl
2(49mg、0.060mmol)、酢酸カリウム(118mg、1.2mmol)、K
3PO
4.三水和物(320mg、1.2mmol)、アセトニトリル(12mL)及び水(5滴)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、150a(168mg、49%)を固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+567
【0371】
(実施例150)
2−[4−ヒドロキシメチル−1’−メチル−5’−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6’−オキソ−1’,6’−ジヒドロ−[3,3’]ビピリジニル−5−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン150
150a(170mg、0.30mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(68mg、1.8mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(2mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、150(42mg、25%)を淡黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 569.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.63 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.95 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.32 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 5.67 (s, 1H), 4.63-4.55 (m, 2H), 4.37-4.35 (m 1H), 4.22-4.18 (m, 3H), 4.05-3.97 (m, 3H), 3.69 (s, 3H), 3.59-3.57 (m, 2H), 2.86 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.56 (s, 2H), 2.50 (s, 2H), 2.46 (s, 3H), 1.26 (s, 6H).
【0372】
(実施例151a)
(R)−tert−ブチル3−メチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート151a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(60mL)、5−ブロモ−2−ニトロピリジン(2.0g、10.0mmol)、(R)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(2.0g、10.0mmol)及び炭酸セシウム(6.5g、20mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に10分間吹き込んだ後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(915mg、1.0mmol)及びキサントホス(579mg、1.0mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で15時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(100mL)と水(100mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、151a(1.6g、44%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 323.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.21 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.45-7.43 (m, 1H), 4.34-4.33 (m, 1H), 3.92-3.99 (m, 1H), 3.80 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 3.06-3.23 (m, 3H), 1.43 (s, 9H), 1.09 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0373】
(実施例151b)
(R)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート151b
250mLのフラスコを窒素でパージし、151a(1.5g、4.6mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、200mg)及びメタノール(70mL)を仕込んだ。これを排気し、水素ガスを仕込み、室温で10時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、151b(1.1g、81%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+293
【0374】
(実施例151c)
(R)−tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート151c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、151b(1.0g、3.4mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.7g、10.2mmol)及び炭酸セシウム(2.2g、6.8mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に10分間吹き込んだ後、キサントホス(198mg、0.34mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(313mg、0.34mmol)を加えた。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(50mL)と水(50mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、151cを黄色固体として得た(1.1g、63%)。MS−ESI:[M+H]
+478。
【0375】
(実施例151d)
(R)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン151d
151c(600mg、1.26mmol)のメタノール(20mL)中混合物に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮した。残留物を1M NaOH水溶液で塩基性化し、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、減圧下に濃縮して、151d(450mg、95%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+378。
【0376】
(実施例151e)
(R)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン151f
151d(40.0g、106mmol)、オキセタン−3−オン(11.4g、159mmol)、NaBH
3CN(10.0g、159mmol)及び塩化亜鉛(21.3g、159mmol)のメタノール(700mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。水(50mL)を混合物に加え、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×200mL)で抽出し、合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、151e(35g、73%)を得た。MS:[M+H]
+434。
【0377】
(実施例151f)
(R)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン151f
[この文献は図面を表示できません]
151e(2.0g、4.60mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(3.50g、13.80mmol)のジオキサン(50mL)中溶液に、PdCl
2(dppf)(377.10mg、0.46mmol)及び酢酸カリウム(2.70g、27.80mmol)を加えた。混合物をアルゴン雰囲気下10℃で12時間撹拌した。反応後、混合物を濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を15:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、151f(1.10g、49%)を茶褐色固体として得た。MS:[M+H]
+482.3
【0378】
(実施例151g)
(R)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド151g
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(150mg、0.45mmol)、151f(331mg、0.69mmol)、PdCl
2(dppf)(37mg、0.045mmol)、K
3PO
4(190mg、0.90mmol)、酢酸ナトリウム(74mg、0.90mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(1.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、151gを赤色固体として得た(89mg、30%)。MS−ESI:[M+H]
+647
【0379】
(実施例151)
2−{3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−[5−((R)−2−メチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−6,7,8,9−テトラヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン151
151g(89mg、0.14mmol)、NaBH
4(22mg、0.60)及びメタノール(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。混合物を水(8mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、151(35mg、39%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 649.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 7.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.50-7.48 (m, 2H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.26-7.24 (m, 2H), 6.83-6.80 (m, 2H), 4.98 (bs, 1H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.48-4.33 (m, 4H), 3.67-3.66 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.39-3.38 (m, 2H), 3.09-3.08 (m, 1H), 2.96-2.94 (m, 1H), 2.76-2.74 (m, 2H), 2.64-2.62 (m, 2H), 2.36-2.31 (m, 2H), 2.20-2.17 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 1.88-1.86 (m, 2H), 1.75-1.74 (m, 2H), 0.93 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0380】
(実施例152a)
tert−ブチル8−(6−ニトロピリジン−3−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシレート152a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(100mL)、5−ブロモ−2−ニトロピリジン(2.5g、12.4mmol)、tert−ブチル3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシレート(869g、4.1mmol)、Pd
2(dba)
3(193mg、0.21mmol)、キサントホス(237mg、0.41mmol)及び炭酸セシウム(2.7g、8.2mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で終夜撹拌した。反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、152a(2.63g、66.8%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+335.2。
【0381】
(実施例152b)
tert−ブチル8−(6−アミノピリジン−3−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシレート152b
100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、152a(2.5g、7.5mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、250mg)及びメタノール(40mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で16時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、152b(1.51g、66%)を無色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]
+305.3
【0382】
(実施例152c)
tert−ブチル8−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシレート152c
磁気撹拌機を装着した密封管に、152b(1.3g、4.3mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.2g、4.3mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(394mg、0.43mmol)、キサントホス(497mg、0.86mmol)、Cs
2CO
3(2.8g、8.6mmol)及び1,4−ジオキサン(15mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を120℃で2時間撹拌した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、152cを黄色固体として得た(900mg、43%)。MS−ESI:[M+H]
+490.3。
【0383】
(実施例152d)
3−(5−(3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチル−ピリジン−2(1H)−オン152d
152c(900mg、1.84mmol)及び4.0M HCl/ジオキサン(60mL)の混合物を、室温で5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、粗製の152dを黄色固体として得(700mg、98%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+390.3。
【0384】
(実施例152e)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(3−(オキセタン−3−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン152e
152d(676mg、1.7mmol)、オキセタン−3−オン(251mg、3.5mmol)、NaBH
3CN(274mg、4.4mmol)及び塩化亜鉛(592mg、4.4mmol)のメタノール(30mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。水を加え、混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮して、粗製の152eを黄色固体として得(650mg、84%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+446.2。
【0385】
(実施例152f)
(4−(1−メチル−5−(5−(3−(オキセタン−3−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート152f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、152e(300mg、0.67mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113h(257mg、0.67mmol)、Pd(dppf)Cl
2(55mg、0.067mmol)、K
3PO
4(284mg、1.34mmol)、酢酸ナトリウム(110mg、1.34mmol)、水(6滴)、及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を還流状態で3時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、152fを茶褐色固体として得た(200mg、42%)。MS−ESI:[M+H]
+705.4。
【0386】
(実施例152)
2−{3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−[5−((1S,5R)−3−オキセタン−3−イル−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン152
152f(180mg、0.26mmol)及び水酸化リチウム(215mg、5.1mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、35℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水及び酢酸エチルで希釈した。水相を分離し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、152(12mg、71%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 663.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.55 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.80 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.25-7.23 (m, 1H), 7.20 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.96-4.94 (m, 1H), 4.48-4.43 (m, 3H), 4.39-4.37 (m, 3H), 4.25-4.19 (m, 5H), 3.85 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 3.59 (s, 3H), 2.66-2.54 (m, 4H), 2.40-2.36 (m, 3H), 2.17 (d, J = 10.5 Hz, 2H), 1.94-1.65 (m, 8H).
【0387】
(実施例153a)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(2R)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド153a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(105mg、0.30mmol)、1−メチル−3−({5−[(2R)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−5−(テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン151g(216mg、0.45mmol)、PdCl
2(dppf)(25mg、0.030mmol)、K
3PO
4(126mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49mg、0.60mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(1.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を80℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、153aを赤色固体として得た(82mg、41%)。MS−ESI:[M+H]
+663
【0388】
(実施例153)
2−{3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−[5−((R)−2−メチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン153
153a(82mg、0.12mmol)、NaBH
4(22mg、0.60)及びメタノール(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。次いでこれを水(5mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、153(22mg、28%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 665.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.83 (s, 1H),7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.32-7.26 (m,1H), 6.84-6.80 (m, 2H), 5.30 (s, 1H), 4.71-4.32 (m, 7H), 4.15 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 3.85 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.57-3.43 (m, 2H), 3.08-3.06 (m, 2H), 2.57-2.48 (m, 7H), 2.22-2.20 (m, 1H), 1.27 (s, 6H), 0.98 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0389】
(実施例154a)
4−[1−メチル−5−({5−[(2R)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド154a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(84mg、0.24mmol)、(R)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン151g(173mg、0.36mmol)、PdCl
2(dppf)(20mg、0.024mmol)、K
3PO
4(100mg、0.48mmol)、酢酸ナトリウム(40mg、0.48mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(2mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、154aを赤色固体として得た(112mg、70%)。MS−ESI:[M+H]
+665
【0390】
(実施例154)
3−{3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−[5−((R)−2−メチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン154
154a(150mg、0.23mmol)、NaBH
4(35mg、0.92)及びメタノール(10mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いで混合物を水(8mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、154(29mg、19%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 667.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.64 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.49-8.47 (m, 2H), 7.85 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.24 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.85 (t, J = 9.5 Hz, 1H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.43-4.36 (m, 4H), 3.69-3.68 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.40-3.36 (m, 1H), 3.11-3.07 (m, 1H), 2.97-2.86 (m, 6H), 2.33-2.31 (m, 2H), 2.16 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 1.89-1.86 (m, 4H), 0.92 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0391】
(実施例155a)
3−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン155a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−3−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン122e(3.0g、6.70mmol)、Pin
2B
2(8442mg、33.5mmol)、Pd
2(dba)
3(311mg、0.34mmol)、X−phos(319mg、0.67mmol)、酢酸カリウム(1970mg、20.1mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を60℃で16時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を8:1石油エーテル/酢酸エチル(80mL)で洗浄して、155aを黄色固体として得た(3g、90%)。MS:[M+H]
+496.4。
【0392】
(実施例155b)
4−(5−(5−(2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド155b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a(133mg、0.40mmol)、155a(198mg、0.40mmol)、Pd(dppf)Cl
2(17mg、0.020mmol)、K
3PO
4(254mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム(98mg、1.2mmol)、水(5滴)、及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を3時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、155bを白色固体として得た(80mg、30%)。MS−ESI:[M+H]
+663.3。
【0393】
(実施例155)
2−{5−[5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−4H−2,4b−ジアザ−フルオレン−1−オン155
155b(80mg、0.12mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(12mg、0.36mmol)を加えた。反応混合物を30分間撹拌した。次いでこれを水(1mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、155(32mg、40%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 665.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.86 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.37-7.33 (m, 2H), 6.82 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.32 (s, 1H), 5.02 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 4.78-4.71 (m, 2H), 4.67-4.61 (m, 3H), 4.44 -4.39 (m,1H), 4.31-4.29 (m,1H), 3.96-3.91 (m, 1H), 3.86-3.80 (m, 2H), 3.78-3.75 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.21-3.19 (m, 1H), 3.01-2.93 (m, 3H), 2.85-2.83 (m, 2H), 2.72 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 2.49-2.47 (m, 1H), 2.05-2.03 (m, 2H), 1.98-1.97
【0394】
(実施例156a)
4−(5−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド156a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、3−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン155a(171mg、0.35mmol)、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(120mg、0.35mmol)、K
3PO
4(146mg、0.69mmol)、PdCl
2(dppf)(28mg、0.035mmol)、酢酸ナトリウム(56mg、0.69mmol)、水(5滴)及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40/1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、156aを黄色固体として得た(60mg、25%)。MS−ESI:[M+H]
+681.3
【0395】
(実施例156)
2−{5−[5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−10−フルオロ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン156
磁気撹拌機を装着した50mLの丸底フラスコに、156a(60mg、0.088mmol)、NaBH
4(17mg、0.44mmol)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこれを水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、156(15mg、25%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 683.5.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.67 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.84 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37-7.35 (m, 2H), 6.81 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.99-4.59 (m, 6H), 4.45-4.32 (m, 2H), 4.12-4.03 (m, 2H), 3.85-3.73 (m, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.19-3.16 (m, 1H), 2.91-2.89 (m, 1H), 2.75-2.69 (m, 2H), 2.57-2.47 (m, 5H), 1.97-1.76 (m, 5H), 0.89-0.87 (m, 重複, 6H).
【0396】
(実施例157)
2−{5’−[5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−4−ヒドロキシメチル−1’−メチル−6’−オキソ−1’,6’−ジヒドロ−[3,3’]ビピリジニル−5−イル}−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン157
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、3−ブロモ−5−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)イソニコチンアルデヒド101f(200mg、0.54mmol)、3−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン155a(267mg、0.54mmol)、Pd(dppf)Cl
2(44mg、0.054mmol)、K
3PO
4(229mg、1.08mmol)、酢酸ナトリウム(89mg、1.08mmol)、水(0.2mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、157(35.5mg、11%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 665.4.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.65-8.63 (m, 2H), 8.50 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.48-7.47 (m, 1H), 7.36 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.81 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.75-4.54 (m, 重複, 6H), 4.37-4.13 (m, 重複, 4H), 4.00-3.95 (m, 1H), 3.74-3.73 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.19-3.15 (m, 1H), 2.91-2.90 (m, 1H), 2.74-2.44 (m, 重複, 7H), 1.92-1.88 (m, 2H), 1.81-1.79 (m, 2H), 0.90-0.89 (m, 6H).
【0397】
(実施例158a)
4−[5−({5−[(2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリ−シクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド158a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド)108a(280mg、0.80mmol)、3−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン155a(480mg、0.96mmol)、Pd(dppf)Cl
2(33mg、0.040mmol)、K
3PO
4(339mg、1.6mmol)、酢酸ナトリウム・三水和物(218mg、1.6mmol)及びアセトニトリル(100mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、158a(300mg、54%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+677.3。
【0398】
(実施例158)
2−{5−[5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン158
158a(200mg、0.30mmol)及びNaBH
4(36mg、0.90mmol)のメタノール(30mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を水(5mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、158(110mg、55%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+679.4。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.87 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37-7.36 (m, 2H), 6.85 (s, 1H), 6.81 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 5.07 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 4.77-4.71 (m, 2H), 4.67-4.61 (m, 3H), 4.53-4.51 (m, 1H), 4.34-4.32 (m, 1H), 4.16 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.76 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.20-3.17 (m, 1H), 2.92 (dd, J = 3.0, 11.5 Hz, 1H), 2.76-2.70 (m, 2H), 2.58 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.52 (s, 2H), 2.49-2.46 (m, 1H), 1.97-1.93 (m, 1H), 1.28 (s, 6H), 0.92-0.89 (m, 6H).
【0399】
(実施例159a)
4−[5−({5−[2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド159a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(200mg、0.58mmol)、3−({5−[(2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン155a(1.0g、2.0mmol)、PdCl
2(dppf)(47mg、0.060mmol)、K
3PO
4(280mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム(95mg、1.2mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(1.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、159aを赤色固体として得た(150mg、38%)。MS−ESI:[M+H]
+679
【0400】
(実施例159)
3−{5−[5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン159
159a(130mg、0.19mmol)、NaBH
4(22mg、0.60)及びメタノール(10mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。次いで混合物を水(8mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、159(28mg、22%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 681.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.71 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.65 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.70 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.67-4.61 (m, 2H), 4.71-4.64 (m, 2H), 4.44-4.42 (m, 2H), 4.34-4.33 (m, 1H), 3.83-3.76 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.20-3.16 (m, 1H), 2.99-2.84 (m, 6H), 2.79-2.71 (m, 2H), 2.50-2.48 (m, 1H), 2.02-1.98 (m, 4H), 0.91 (d, J = 6.0 Hz, 6H).
【0401】
(実施例160a)
4−(5−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド160a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(150mg、1.0当量、0.46mmol)、3−(5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン155a(228mg、0.46mmol)、K
3PO
4(195mg、0.92mmol)、PdCl
2(dppf)(37mg、0.046mmol)、酢酸ナトリウム(75mg、0.92mmol)、水(8滴)、及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を80℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/エタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、160aを黄色固体として得た(80mg、26%)。MS−ESI:[M+H]
+661.4。
【0402】
(実施例160)
2−{5−[5−((2S,5R)−2,5−ジメチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−6,7,8,9−テトラヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン160
磁気撹拌機を装着した50mLの一口丸底フラスコに、160a(80mg、0.12mmol)、NaBH
4(23mg、0.60mmol)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌した。これを水(1mL)でクエンチし、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、160(44mg、55%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 663.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.72-8.70 (m, 1H), 8.57 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.89-7.87 (m, 2H), 7.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.37-7.35 (m, 1H), 7.06 (s, 1H), 6.97 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.10-5.08 (m, 1H), 4.76-4.32 (m, 6H), 3.76-3.72 (m, 4H), 3.20-3.17 (m, 1H), 2.93-2.90 (m, 1H), 2.76-2.69 (m, 6H), 2.49-2.46 (m, 1H), 1.97-1.94 (m, 3H), 1.87-1.84 (m, 2H), 0.89 (t, J = 6.5 Hz, 6H).
【0403】
(実施例161a)
(S)−tert−ブチル3−エチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート161a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、5−ブロモ−2−ニトロピリジン(2.02g、10mmol)、(S)−tert−ブチル3−エチルピペラジン−1−カルボキシレート(2.14g、10.0mmol)、Pd
2(dba)
3(458mg、0.50mmol)、キサントホス(576mg、1.0mmol)及び炭酸セシウム(6.52g、20mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で終夜加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、161a(700mg、22%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+336
【0404】
(実施例161b)
(S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−エチルピペラジン−1−カルボキシレート161b
100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、161a(0.7g、2.08mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、208mg)及びメタノール(40mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で6時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、161b(568mg、89%)を得た。MS:[M+H]
+306
【0405】
(実施例161c)
(S)−tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−エチルピペラジン−1−カルボキシレート161c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、161b(568mg、1.86mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(498mg、1.86mmol)、Pd
2(dba)
3(85mg、0.093mmol)、キサントホス(107mg、0.186mmol)及び炭酸セシウム(1.198g、3.72mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で6時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、161c(502mg、55%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+492。
【0406】
(実施例161d)
(S)−5−ブロモ−3−(5−(2−エチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン161d
161c(502mg、1.02mmol)、ジクロロメタン(2mL)及び4.0M HCl/ジオキサン(4mL)の混合物を、室温で5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、粗製の161dを黄色固体として得(263mg、66%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS:[M+H]
+392。
【0407】
(実施例161e)
(S)−5−ブロモ−3−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン161e
[この文献は図面を表示できません]
161d(263mg、0.67mmol)、オキセタン−3−オン(96mg、1.34mmol)、NaBH
3CN(104mg、1.68mmol)及び塩化亜鉛(227mg、1.68mmol)のメタノール(10mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。次いで水(10mL)を反応物に加えた。得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、161e(203mg、68%)を得た。MS:[M+H]
+448。
【0408】
(実施例161f)
(S)−3−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン161f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、161e(3219mg、7.20mmol)、Pin
2B
2(9072mg、36.0mmol)、Pd
2(dba)
3(329mg、0.36mmol)、X−phos(302mg、0.72mmol)、酢酸カリウム(2117mg、21.6mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を60℃で16時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を8:1石油エーテル/酢酸エチル(80mL)で洗浄して、161fを黄色固体として得た(3.0g、84%)。MS:[M+H]
+496.4。
【0409】
(実施例161g)
4−(5−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド161g
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、161f(200mg、0.40mmol)、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a(132mg、0.40mmol)、K
3PO
4三水和物(213mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム(66mg、0.80mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(16mg、0.020mmol)及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。吸引/N
2フラッシュを3回繰り返した後、混合物をN
2保護下100℃で2時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、161g(150mg、57%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+663
【0410】
(実施例161)
2−{5−[5−((S)−2−エチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−4H−2,4b−ジアザ−フルオレン−1−オン161
161g(120mg、0.18mmol)のメタノール(20mL)中溶液に、NaBH
4(21mg、0.54mmol)を室温で加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(20mL)中に注ぎ入れ、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、濃縮した。残留物固体を分取HPLCにより精製して、161(97mg、81%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 665.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.63 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.84-7.82 (m, 2H), 7.35 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.82 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.32 (s, 1H), 5.01-4.99 (m, 1H), 4.73-4.64 (m, 5H), 4.45-4.40 (m, 1H), 4.30 (t, J = 12.0 Hz, 1H), 3.94-3.91 (m, 1H), 3.85-3.83 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.55-3.53 (m, 1H), 3.34-3.32 (m, 1H), 3.14-3.12 (m, 2H), 3.04-2.92 (m, 2H), 2.84-2.82 (m, 2H), 2.59-2.57 (m, 1H), 2.46-2.44 (m, 2H), 2.38-2.36 (m, 1H), 2.06-2.01 (m, 2H), 1.90-1.86 (m, 2H), 1.68-1.66 (m, 1H), 1.43-1.39 (m, 1H), 0.82 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
【0411】
(実施例162a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン162a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、ピラジン−2−アミン(500mg、5.3mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1335mg、5.3mmol)、Pd
2(dba)
3(229mg、0.25mmol)、キサントホス(289mg、0.50mmol)、炭酸セシウム(3.26g、10mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、162a(420mg、30%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+281.0。
【0412】
(実施例162b)
(4−(1−メチル−6−オキソ−5−(ピラジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート162b
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、162a(170mg、0.61mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(280mg、0.72mmol)、Pd(dppf)Cl
2(30mg、0.037mmol)、K
3PO
4・三水和物(270mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム(180mg、1.2mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、162b(130mg、40%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+540.3
【0413】
(実施例162)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピラジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン162
162b(110mg、0.20mmol)及び水酸化リチウム(84mg、2.0mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水及び酢酸エチルで希釈した。水相を分離し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、162(85mg、85%)を淡黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 498.3.
1H NMR (500 MHz, CHCl
3) δ 8.73 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 5 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.15-8.14 (m, 2H), 8.01 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37(d, J = 5 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 4.66-4.65 (m, 1H), 4.52-4.51 (m, 1H), 4.32-4.31 (m, 1H), 4.18-4.17 (m, 1H), 4.14-4.12 (m, 1H), 3.90-3.88 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 2.62-2.57 (m, 4H), 1.92-1.88 (m, 3H), 1.80-1.79 (m, 2H).
【0414】
(実施例163a)
1−メチル−5−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イルボロン酸163a
磁気撹拌機を装着した100mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン125i(1.0g、2.64mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.0g、7.92mmol)、PdCl
2(dppf)(190mg、0.26mmol)、酢酸カリウム(776mg、7.92mmol)及びジオキサン(40mL)を仕込んだ。アルゴンを混合物中に30分間吹き込んだ後、還流冷却器をフラスコに装着し、混合物をアルゴン雰囲気下100℃で6時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を0.3%NH
4HCO
3水/CH
3CNで溶離する逆相Combiflashにより精製して、163aを白色固体として得た(300mg、33%)。MS:[M+H]
+346。
【0415】
(実施例163b)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(1−メチル−5−{[5−(オキセタン−3−イル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−カルバルデヒド163b
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド)108a(280mg、0.81mmol)、163a(440mg、0.96mmol)、Pd(dppf)Cl
2(40mg、0.049mmol)、K
3PO
4(360mg、1.6mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(240mg、1.6mmol)、水(6滴)、及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、163b(150mg、31%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+609.3
【0416】
(実施例163)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−(5−オキセタン−3−イル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン163
163b(80mg、0.12mmol)及びNaBH
4(15mg、0.36mmol)のメタノール(5mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、163(30mg、50%)を暗赤色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 611.4.
1H NMR (500 MHz, CHCl
3) δ 8.48 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 2, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.34 (d, J = 5 Hz, 1H), 6.8 (s, 1H), 5.70 (s, 1H), 5.03 (t, J = 6, 1H), 4.77-4.73 (m, 3H), 4.68 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 4.51-4.50 (m, 1H), 4.34-4.33 (m, 1H), 4.23-4.16 (m, 2H), 4.09 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.86-3.85 (m, 1H), 3.79-3.74 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.56 (d, J = 4, 2H), 2.83 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.58 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.52 (s, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0417】
(実施例164a)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[5−({5−[(2S)−2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド164a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド)108a(280mg、0.8mmol)、(S)−3−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン161f(500mg、0.96mmol)、Pd(dppf)Cl
2(33mg、0.040mmol)、K
3PO
4(360mg、1.6mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(240mg、1.6mmol)及びアセトニトリル(100mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、164a(320mg、60%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+677.3。
【0418】
(実施例164)
2−{5−[5−((S)−2−エチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン164
164a(200mg、0.30mmol)及びNaBH
4(36mg、0.90mmol)のメタノール(30mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、164(140mg、72%)を薄緑色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 679.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.63 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.37 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.82 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.06 (s, 1H), 4.71-4.61 (m, 5H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.34-4.32 (m, 1H), 4.16 (d, J = 4.5 Hz, 2H), 3.87-3.85 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.55-3.50 (m, 1H), 3.33-3.30 (m, 1H), 3.12 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.58-2.55 (m, 3H), 2.52 (s, 2H), 2.44 (d, J = 3.5 Hz, 2H), 2.35 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 1.68-1.64 (m, 1H), 1.42-1.37 (m, 1H), 1.28 (s, 6H), 0.82 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
【0419】
(実施例165a)
(S)−4−(5−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド165a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLフラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(164mg、0.50mmol)、(S)−3−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン161f(347mg、0.70mmol)、酢酸カリウム(137mg、1.4mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(29mg、0.035mmol)、水(5滴)、及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物をアルゴン雰囲気下100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜25/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、165a(151mg、46%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+661
【0420】
(実施例165)
2−{5−[5−((S)−2−エチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−6,7,8,9−テトラヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン165
165a(100mg、0.15mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、NaBH
4(34mg、0.90mmol)を室温で加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(8mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、165(35mg、35%)を薄黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 663.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.64 (s, 1H), 8.57 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.82 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51-7.48 (m, 2H), 7.35 (dd, J = 2.0 Hz, 9.0 Hz, 1H), 7.27-7.23 (m, 2H), 6.83-6.81 (m, 2H), 4.97 (bs, 1H), 4.59-4.55 (m, 2H), 4.49-4.32 (m, 4H), 3.61 (s, 3H), 3.51 -3.47 (m, 1H), 3.42-3.37 (m, 1H), 3.17-3.16 (m, 1H), 3.01-2.98 (m, 1H), 2.76-2.74 (m, 2H), 2.63-2.61 (m, 3H), 2.55-2.54 (m, 1H), 2.19-2.16 (m, 1H), 2.12-2.07 (m, 1H), 1.90-1.85 (m, 2H), 1.77-1.66 (m, 3H), 1.27-1.25 (m, 1H), 0.79 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
【0421】
(実施例166a)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド166a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1−メチル−3−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン163a(354mg、0.83mmol)、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(289mg、0.83mmol)、PdCl
2(dppf)(68mg、0.08mmol)、K
3PO
4(352mg、1.66mmol)、酢酸ナトリウム(136mg、1.66mmol)、アセトニトリル(50mL)及び水(3mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、166a(305mg、60%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+:613.6。
【0422】
(実施例166)
10−フルオロ−2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−(5−オキセタン−3−イル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン166
166a(250mg、0.41mmol)のメタノール(20mL)中懸濁液に、水素化ホウ素ナトリウム(47mg、1.23mmol)を0℃で加えた。混合物を30分間撹拌した。次いでこれを水(2mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、166(20mg、6.6%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 615.6.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.46 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.95 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.76-4.74 (m, 2H), 4.69-4.65-4.67 (m, 3H), 4.46-4.44 (m, 1H), 4.35-4.33 (m, 1H), 4.10-4.08 (m, 4H), 3.38-3.35 (m, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.58-3.56 (m, 2H), 2.842.82 (m, 2H), 2.58-2.53 (m, 4H), 1.89-1.84 (m, 2H), 1.77-1.76 (m, 2H).
【0423】
(実施例167a)
3−クロロビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン−2−カルバルデヒド167a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの三口丸底フラスコを窒素でパージし、無水1,2−ジクロロエタン(24mL)及び無水DMF(9.12g、125mmol)を仕込んだ。反応混合物を0℃に冷却し、オキシ塩化リン(15.3g、100mmol)を、反応温度を0℃と10℃の間に維持しながら5分かけて加えた。冷却浴を除去し、反応物を室温で30分間撹拌した。ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オン(5.50g、50.0mmol)の1,2−ジクロロエタン(10mL)中溶液を加え、得られた混合物を80℃で終夜加熱した。この後、反応物をリン酸一水素カリウム(43.5g、250mmol)の水(200mL)中溶液中に注ぎ入れ、15分間撹拌した。有機層を分離し、減圧下に濃縮した。残留物を塩化メチレン(300mL)に溶解し、水(2×50mL)で洗浄した。塩化メチレン層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を1:100酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、167aを黄色油状物として得た(2.2g、28%)。MS: [M+H]
+ 157.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 9.80 (s, 1H), 3.42-3.41 (m, 1H), 3.08-3.07 (m, 1H), 1.95-1.77 (m, 2H), 1.68-1.66 (m, 1H), 1.41-1.17 (m, 3H).
【0424】
(実施例167b)
(E)−エチル3−(3−クロロビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン−2−イル)アクリレート167b
[この文献は図面を表示できません]
167a(9.0g、57.7mmol)の塩化メチレン(250mL)中溶液に、エチル2−(トリフェニル−λ
5−ホスファニリデン)アセテート(20g、57.7mmol)を加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。次いでこれを減圧下に蒸発させた。残留物を1:100酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、167bを黄色油状物として得た(6.0g、46%)。MS:[M+H]
+227。
【0425】
(実施例167c)
エチル3−アザトリシクロ[5.2.1.0
2,6]デカ−2(6),4−ジエン−4−カルボキシレート167c
[この文献は図面を表示できません]
167b(5.0g、22mmol)のDMSO(30mL)中溶液に、NaN
3(2.2g、33mmol)を加えた。混合物を105℃で6時間加熱した。室温に冷却した後、水(13mL)を反応混合物に加え、得られた混合物を塩化メチレン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で脱水し、減圧下に蒸発乾固した。残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、167cを茶褐色固体として得た(2.7g、60%)。MS: [M+H]
+ 206.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 11.51 (s, 1H), 6.45 (s, 1H), 4.16 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 3.26-3.24 (m, 2H), 1.82-1.79 (m, 2H), 1.74-1.72 (m, 2H), 1.24 (t, J = 6.5 Hz, 3H), 0.91-0.89 (m, 2H).
【0426】
(実施例167d)
エチル3−(シアノメチル)−3−アザトリシクロ[5.2.1.0
2,6]デカ−2(6),4−ジエン−4−カルボキシレート167d
[この文献は図面を表示できません]
167c(3.0g、14.6mmol)の無水DMF(30mL)中溶液中に、NaH(880mg、22mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。2−ブロモアセトニトリル(3.5g、29.3mmol)を加え、得られた混合物を65℃で1時間加熱した。次いでこれを室温で終夜撹拌した。反応後、水(30mL)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。合わせた有機相を減圧下に蒸発乾固した。残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、167dを茶褐色固体として得た(2.6g、72%)。MS:[M+H]
+245。
【0427】
(実施例167e)
エチル3−(2−アミノエチル)−3−アザトリシクロ[5.2.1.0
2,6]デカ−2(6),4−ジエン−4−カルボキシレート167e
[この文献は図面を表示できません]
167d(4.0g、16mmol)及びラネーNi(400mg)のメタノール(60mL)中懸濁液を、パール装置中50psiで終夜水素化した。混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、167eを黄色固体として得た(2.0g、50%)。MS:[M+H]
+249。
【0428】
(実施例167f)
3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.0
2,10.0
3,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−7−オン167f
[この文献は図面を表示できません]
167e(1.8g、7.2mmol)のエタノール(40mL)中溶液中に、ナトリウムメトキシド(2.5g、36mmol)を加えた。混合物を65℃で12時間加熱した。次いでこれを室温に冷却した。溶媒を減圧下に蒸発乾固した。残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、ラセミ体を茶褐色固体として得(800mg、53%)、これをキラル分割して、167f及び170aを得た。MS:[M+H]
+203。
【0429】
(実施例167g)
4−クロロ−2−[(1S,11R)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.0
2,10.0
3,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド167g
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(30mL)、167f(400mg、2.0mmol)、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド(1.30g、6.0mmol)及び酢酸カリウム(390mg、4.0mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(110mg、0.20mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(180mg、0.20mmol)を加え、反応混合物を80℃で10時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(50mL)と水(30mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を2:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、167g(391mg、57%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+342.2
【0430】
(実施例167h)
4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−[(1S,11R)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.0
2,10.0
3,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド167h
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、167g(150mg、0.44mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(169mg、0.44mmol)、酢酸ナトリウム(72mg、0.88mmol)、K
3PO
4(234mg、0.88mmol)、PdCl
2(dppf)(36mg、0.044mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN
2下100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、167h(132mg、53%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+565.3
【0431】
(実施例167)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−6,9−メタノピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン167
167h(120mg、0.21mmol)のメタノール(20mL)中溶液を、NaBH
4(24mg、0.63mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、167(98mg、83%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 567.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.32 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.53 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.98 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.48-4.30 (m, 3H), 4.27-4.22 (m, 2H), 3.92-3.91 (m, 2H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.52-3.33 (m, 3H), 3.29 (ps, 1H), 2.79-2.77 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 1.87-1.76 (m, 3H), 1.60-1.59 (m, 1H), 1.09-0.91 (m, 2H).
【0432】
(実施例168a)
3−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン168a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−3−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン129c(1.3g、4.0mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.03g、8.0mmol)、PdCl
2(dppf)(439mg、0.60mmol)、酢酸カリウム(784mg、8.0mmol)及び1,4−ジオキサン(60mL)の混合物を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを15時間加熱還流した。反応が完結した時点で混合物を室温に冷却し、濾過した。固体を酢酸エチル(100mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、168a(446mg、30%)を得た。MS:[M+H]
+373。
【0433】
(実施例168b)
4−(1−メチル−5−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル)ニコチンアルデヒド168b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(200mg、0.58mmol)、168a(433mg、1.16mmol)、PdCl
2(dppf)(48mg、0.052mmol)、K
3PO
4(246mg、1.16mmol)、酢酸ナトリウム(96mg、1.16mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、168b(250mg、78%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+554.6。
【0434】
(実施例168)
2−[5−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン168
168b(200mg、0.36mmol)のメタノール(10mL)中懸濁液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(42mg、1.1mmol)を加えた。反応混合物を30分間撹拌し、水(2mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、168(53mg、21%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 556.6.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.46 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.33 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 5.04-5.01 (m, 1H), 4.78 (s, 2H), 4.64-4.62 (m, 1H), 4.49 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.32-4.28 (m, 1H), 4.14 (d, J = 4.4 Hz, 2H), 4.09-4.08 (m, 4H), 3.87-3.83 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 2.56 (d, J = 2.8 Hz, 2H), 2.50 (s, 2H), 1.26 (s, 6H).
【0435】
(実施例169a)
4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド169a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(1276mg、5.80mmol)、8−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.0
2,7}]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−6−オン105e(600mg、2.90mmol)、CuI(551mg、2.90mmol)、K
2CO
3(800mg、5.80mmol)、4,7−ジメトキシ−1,10−フェナントロリン(696mg、2.90mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。窒素を得られた溶液に10分間吹き込んだ後、混合物を95℃で16時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。残留物に水(20mL)を加えた。水層を分離し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を10:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、169a(171mg、17%)を得た。LCMS−ESI:[M+H]
+347
【0436】
(実施例169b)
4−[1−メチル−5−({5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7)−ジエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド169b
還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、169a(150mg、0.43mmol)、3−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(200mg、0.43mmol)、Pd
2(dba)
3(37mg、0.040mmol)、トリシクロヘキシルホスピン(120mg、0.43mmol)、Cs
2CO
3(281mg、0.86mmol)、ジオキサン(10mL)及び水(0.1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で4時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、169bを黄色固体として得た(45mg、16%)。LCMS−ESI:[M+H]
+652
【0437】
(実施例169)
2−{3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−[5−(4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−1−オン169
169b(45mg、0.070mmol)、NaBH
4(8mg、0.21)及びメタノール(5mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、169(14mg、30%)を得た。LCMS-ESI: [M+H]
+ 654.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.62 (s, 1H), 8.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.86 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.39-7.34 (m, 2H), 7.25-7.22 (m, 1H), 4.95-4.93 (m, 1H), 4.57-4.55 (m, 2H), 4.47-4.41 (m, 4H), 4.19-4.17 (m, 1H), 3.82-3.80 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.45-3.43 (m, 1H), 3.32-3.30 (m, 1H), 3.09-3.07 (m, 4H), 3.01-2.90 (m, 1H), 2.89-2.88 (m, 1H), 2.80-2.79 (m, 2H), 2.51-2.50 (m, 1H), 2.40-2.38 (m, 4H), 1.83-1.80 (m, 4H).
【0438】
(実施例170b)
4−クロロ−2−[(1R,11S)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.0
2,10.0
3,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド170b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(30mL)、(1S,11R)−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.0
2,10.0
3,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−7−オン170a(400mg、2.0mmol)、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(1.30g、6.0mmol)及び酢酸カリウム(390mg、4.0mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(110mg、0.20mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(180mg、0.20mmol)を加え、反応混合物を80℃で10時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(50mL)と水(30mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を2:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、170b(405mg、59%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+342.2
【0439】
(実施例170c)
4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−[(1R,11S)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.0
2,10.0
3,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド170c
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、170b(150mg、0.44mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(169mg、0.44mmol)、酢酸ナトリウム(72mg、0.88mmol)、K
3PO
4(234mg、0.88mmol)、Pd(dppf)Cl
2(36mg、0.044mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を反応混合物に30分間吹き込んだ後、これを100℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、170c(146mg、52%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+565.3
【0440】
(実施例170)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−6,9−メタノピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン170
170c(122mg、0.22mmol)のメタノール(20mL)中溶液を、NaBH
4(24mg、0.64mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。反応物を減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、標題化合物(98mg、75%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 567.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.32 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.98 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.48-4.30 (m, 3H), 4.27-4.22 (m, 2H), 3.92-3.91 (m, 2H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 3.49-3.47 (m, 3H), 3.30-3.28 (m, 1H), 2.79-2.77 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 1.87-1.76 (m, 3H), 1.61-1.59 (m, 1H), 1.09-0.88 (m, 2H).
【0441】
(実施例171a)
4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−[(1S,11R)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.0
2,10.0
3,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド171a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、アセトニトリル(30mL)、4−クロロ−2−[(1S,11R)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.0
2,10.0
3,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド167g(170mg、0.50mmol)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン130f(336mg、0.70mmol)、水(3mL)及び酢酸カリウム(147mg、1.5mmol)を仕込んだ。アルゴンを懸濁液に30分間吹き込んだ後、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(408mg、0.05mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、80℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×100ml)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、171a(95mg、29%)を薄黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+661.3
【0442】
(実施例171)
(S)−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−6,9−メタノピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン171
171a(90mg、0.136mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、室温でNaBH
4(26mg、0.7mmol)を加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。これを水(30mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物固体を逆相分取HPLCにより精製して、171(35mg、31.5%)を薄黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 663.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.62 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.38 (dd, J = 2.5, 9.0 Hz 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 6.51 (s, 1H), 4.97 (t, J = 4.5 Hz, 1H), 4.58-4.54 (m, 2H), 4.50-4.37 (m, 4H), 4.30-4.24 (m, 2H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.69-3.67 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.47 (s, 1H), 3.42-3.37 (m, 1H), 3.30 (s, 2H), 3.10-3.07 (m, 1H), 2.95-2.92 (m, 1H), 2.36-2.29 (m, 3H), 2.21-2.16 (m, 1H), 1.88-1.754 (m, 3H), 1.60-1.58 (m, 1H), 1.08-1.05 (m, 1H), 0.98-0.96 (m, 1H), 0.93 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0443】
(実施例172a)
3−(1,2,4−トリアジン−3−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン172a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した500mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(100mL)、1,2,4−トリアジン−3−アミン(1.5g、15.6mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(4.2g、15.6mmol)、Pd
2(dba)
3(458mg、1.56mmol)、キサントホス(1.8g、3.12mmol)及び炭酸セシウム(10g、31.2mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2.5時間撹拌した。この後、反応物を濾過し、濾液を真空で蒸発させた。得られた残留物を酢酸エチルから再結晶して、172aを黄色固体として得た(1.76g、40%)。MS−ESI:[M+H]
+282。
【0444】
(実施例172b)
(4−(5−(1,2,4−トリアジン−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート172b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、172a(200mg、0.71mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(272mg、0.71mmol)、Pd(dppf)Cl
2(58mg、0.071mmol)、酢酸ナトリウム(193mg、1.42mmol)、K
3PO
4(321mg、1.42mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間撹拌した。この後、反応物を濾過し、濾液を真空で蒸発させた。得られた残留物を酢酸エチルから再結晶して、172bを黄色固体として得た(380mg、99%)。MS−ESI:[M+H]
+541.2
【0445】
(実施例172)
2−(4−(5−(1,2,4−トリアジン−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン172
172b(350mg、0.65mmol)及び水酸化リチウム(273mg、6.5mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、5mL)及び水(0.5mL)中混合物を、36℃で0.5時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより洗浄して、172(90mg、28%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 499.2.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.77 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.72 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 5.10 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.65-4.51 (m, 2H), 4.31-4.27 (m, 1H), 4.16-4.08 (m, 2H), 3.90-3.87 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 2.62-2.56 (m, 4H), 1.92-1.87 (m, 2H), 1.79-1.78 (m, 2H).
【0446】
(実施例173a)
5−ブロモ−3−(2,6−ジメチルピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン173a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(150mL)、2,6−ジメチルピリミジン−4−アミン(2.5g、20.3mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(5.4g、20.3mmol)、Pd
2(dba)
3(1.86mg、2.03mmol)、キサントホス(2.3g、4.06mmol)及び炭酸セシウム(13.2g、40.6mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2.5時間加熱した。この後、反応物を濾過し、濾液を真空で蒸発させた。得られた残留物を酢酸エチルから再結晶して、173aを黄色固体として得た(4.4g、40%)。MS−ESI:[M+H]
+309.0。
【0447】
(実施例173b)
3−(2,6−ジメチルピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン173b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、173a(1.5g、4.9mmol)、Pin
2B
2(6.2g、24.5mmol)、Pd
2(dba)
3(449mg、0.49mmol)、X−phos(467mg、0.98mmol)、酢酸カリウム(1.4g、14.7mmol)及びジオキサン(60mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で16時間加熱した。反応物を濾過し、濾液を真空で蒸発させた。得られた残留物を酢酸エチルから再結晶して、173bを薄灰色固体として得た(1.2g、72%)。MS−ESI:[M+H]
+357.2。
【0448】
(実施例173c)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(2,6−ジメチルピリミジン−4−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド173c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、173b(250mg、0.70mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(240mg、0.70mmol)、Pd(dppf)Cl
2(57mg、0.071mmol)、酢酸ナトリウム(19mg、1.4mmol)、K
3PO
4(316mg、1.4mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(15mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。この後、反応物を濾過し、濾液を真空で蒸発させた。得られた残留物を酢酸エチルから再結晶して、173cを茶褐色固体として得た(300mg、80%)。MS−ESI:[M+H]
+538.3。
【0449】
(実施例173)
2−[5−(2,6−ジメチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン173
173c(290mg、0.54mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(62mg、1.62mmol)を加えた。反応混合物を室温で20分間撹拌し、水(1mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、173を白色固体として得た(50mg、17%)。MS-ESI: [M+H]
+ 540.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.90 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.45 (s, 1H), 5.16-5.13 (m, 1H), 4.67-4.52 (m, 2H), 4.33-4.29 (m, 1H), 4.16 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 3.90-3.86 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 重複, 5H), 2.51 (s, 2H), 2.40 (s, 3H), 2.02 (s, 6H).
【0450】
(実施例174a)
4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−[(1R,11S)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.0
2,10.0
3,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド174a
[この文献は図面を表示できません]
丸底フラスコに、4−クロロ−2−[(1R,11S)−7−オキソ−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.0
2,10.0
3,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−6−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド170b(200mg、0.59mmol)、1−メチル−3−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン191j(400mg、0.88mmol)、PdCl
2(dppf)(50mg、0.06mmol)、K
3PO
4三水和物(300mg、1.20mmol)、酢酸ナトリウム(100mg、1.20mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(1.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、174aを赤色固体として得た(170mg、44%)。MS−ESI:[M+H]
+661.3
【0451】
(実施例174)
(1R,11S)−6−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−2−イル]−3,6−ジアザテトラシクロ[9.2.1.0
2,10.0
3,8]テトラデカ−2(10),8−ジエン−7−オン174
174a(150mg、0.23mmol)、NaBH
4(34mg、0.90)及びメタノール(10mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を水(30ml)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、174(42mg、28%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 663.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.65 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.85-7.84 (m, 2H), 7.36 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 3.5, 11.0 Hz, 1H), 6.82-6.80 (m, 2H), 5.16-5.06 (m, 1H), 4.72-4.61 (m, 5H), 4.08-4.05 (m, 1H), 4.32-4.21 (m, 3H), 3.88-3.85 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.54-3.50 (m, 2H), 3.38-3.37 (m, 2H), 3.08-3.06 (m, 2H), 2.57-2.54 (m, 1H), 2.48-2.45 (m, 2H), 2.21-2.17 (m, 1H), 1.93-1.91 (m, 3H), 1.66-1.64 (m, 1H), 1.14-1.08 (m, 2H), 0.98 (d, J = 8.0 Hz, 3H).
【0452】
(実施例175a)
4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド175a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(150mg、0.43mmol)、3−(5−(2−エチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン161f(215mg、0.43mmol)、PdCl
2(dppf)(33mg、0.040mmol)、K
3PO
4三水和物(202mg、0.86mmol)、酢酸ナトリウム(71mg、0.86mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(2mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、175aを黄色固体として得た(108mg、37%)。MS−ESI:[M+H]
+679
【0453】
(実施例175)
3−{5−[5−((S)−2−エチル−4−オキセタン−3−イル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルアミノ]−3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル}−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン175
175a(200mg、0.16mmol)、NaBH
4(18mg、0.48)及びメタノール(8mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。次いで反応混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、175(55mg、50%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 681.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) 8.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.57-8.56 (m, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.83 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.54-7.53 (m, 1H), 7.47 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.35-7.32 (m, 1H), 7.24-7.22 (m, 1H), 4.85-4.83 (m, 1H), 4.59-4.55 (m, 2H), 4.47-4.44 (m, 1H), 4.40-4.36 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.51-3.49 (m, 1H), 3.40-3.38 (m, 1H), 3.17-3.14 (m, 1H), 3.00-2.95 (m, 3H), 2.87-2.85 (m, 2H), 2.66-2.60 (m, 1H), 2.55-2.53 (m, 1H), 2.18-2.15 (m, 1H), 2.10-2.06 (m, 1H), 1.89-1.86 (m, 4H), 1.68-1.64 (m, 1H), 1.28-1.25 (m, 2H), 0.79 (t, J = 9.5 Hz, 3H).
【0454】
(実施例176a)
(S)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド176a
[この文献は図面を表示できません]
丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド121a(180mg、0.55mmol)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(397mg、0.82mmol)、PdCl
2(dppf)(45mg、0.06mmol)、K
3PO
4三水和物(286mg、1.10mmol)、酢酸ナトリウム(90mg、1.10mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(1.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、176aを赤色固体として得た(228mg、64%)。MS−ESI:[M+H]
+647.3
【0455】
(実施例176)
(S)−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン176
176a(200mg、0.31mmol)、NaBH
4(47mg、1.20)及びメタノール(10mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いで反応混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、176(42mg、28%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 649.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.66 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.50-7.48 (m, 2H), 7.39-7.36 (m, 1H), 7.26-7.24 (m, 2H), 6.83-6.80 (m, 2H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.48-4.40 (m, 3H), 4.35-4.33 (m, 1H), 3.69-3.67 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.41-3.38 (m, 2H), 3.11-3.08 (m, 1H), 2.97-2.93 (m, 1H), 2.76-2.74 (m, 2H), 2.62-2.60 (m, 2H), 2.52-2.51 (m, 1H), 2.35-2.32 (m, 2H), 2.19-2.17 (m, 1H), 1.90-1.87 (m, 2H), 1.77-1.75 (m, 2H), 0.94 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0456】
(実施例177a)
(4−(5−(5−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート177a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−3−(5−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン208c(300mg、0.85mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(1.21g、3.16mmol)、PdCl
2(dppf)(35mg、0.043mmol)、K
3PO
4(361mg、1.70mmol)、酢酸ナトリウム(140mg、1.70mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、177a(365mg、60%)を茶褐色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]
+611
【0457】
(実施例177)
2−(4−(5−(5−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン177
177a(300mg、0.49mmol)のプロパン−2−オール(4mL)、テトラヒドロフラン(4mL)及び水(1mL)中溶液に、水酸化リチウム(35mg、1.47mmol)を加えた。混合物を室温で0.5時間撹拌した。これを蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、177(79mg、28%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 569.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.46 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.33 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 5.69 (s, 1H), 4.99-4.97 (m, 1H), 4.61-4.60 (m, 1H), 4.48-4.46 (m, 1H), 4.33-4.31 (m, 1H), 4.14-4.06 (m, 4H), 3.87-3.85 (m, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.62 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.91 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 2.63-2.55 (m, 6H), 1.91-1.87 (m, 2H), 1.79-1.78 (m, 2H), 1.17 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
【0458】
(実施例178a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン178a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(60mL)、5−ブロモ−2−ニトロピリジン(8.0g、31.8mmol)、ピリジン−2−アミン(1.0g、10.6mmol)及び炭酸セシウム(7.0g、21.2mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(616mg、1.0mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(973mg、1.0mmol)を加えた。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で12時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(100mL)と水(100mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラム上で精製して、178a(1.5g、51%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+280
【0459】
(実施例178b)
1−メチル−3−(ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン178b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、178a(1.06g、3.8mmol)、Pin
2B
2(4.8g、19.0mmol)、Pd
2(dba)
3(348mg、0.38mmol)、X−Phos(350mg、0.76mmol)、酢酸カリウム(1.12g、11.40mmol)及びジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を60℃で6時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、178bを黄色固体として得た(1.2g、96%)。MS−ESI:[M+H]
+328.2
【0460】
(実施例178c)
4−{1−メチル−6−オキソ−5−[(ピリジン−2−イル)アミノ]ピリジン−3−イル}−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド178c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、178b(131mg、0.40mmol)、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(138mg、0.40mmol)、Pd(dppf)Cl
2(33mg、0.040mmol)、K
3PO
4(170mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム(66mg、0.80mmol)、水(6滴)、及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、178cを黄色固体として得た(180mg、88%)。MS−ESI:[M+H]
+511.2
【0461】
(実施例178)
3−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン178
178c(179mg、0.35mmol)のメタノール(6mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(39mg、1.05mmol)を0℃で加えた。反応混合物を30分間撹拌し、水(1.0mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、178(100mg、56%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 513.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.81 (s, 1H), 8.68 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.27 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.94 (bs, 1H), 7.76 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.58-7.56 (m, 2H), 6.85-6.80 (m, 2H), 4.47-4.45 (m, 2H), 4.38-4.36 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.01-2.99 (m, 2H), 2.89-2.87 (m, 2H), 2.02-1.99 (m, 4H).
【0462】
(実施例179a)
4−(1−メチル−5−(2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル)ニコチンアルデヒド179a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、1−メチル−3−(2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン213b(510mg、1.5mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(343mg、1.0mmol)、K
3PO
4(424mg、2.0mmol)、酢酸ナトリウム(272mg、2.0mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(40mg、0.044mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN
2保護下100℃で2時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(30mL)及び水(30mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、179a(300mg、57%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+524
【0463】
(実施例179)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−(2−メチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン179
179a(262mg、0.50mmol)のメタノール/ジクロロメタン(10/10mL)中溶液に、NaBH
4(57mg、1.5mmol)を室温で加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水(5mL)及びジクロロメタン(20mL)で希釈した。水相を分離し、ジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物固体を逆相分取HPLCにより精製して、179(180mg、69%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 526.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.28 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.36 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.60 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.18-5.16 (m, 1H), 4.70-4.67 (m, 1H), 4.55-4.53 (m, 1H), 4.33-4.31 (m, 1H), 4.18-4.16 (m, 2H), 3.91-3.90 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 2.60 (s, 3H), 2.58 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.52 (s, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0464】
(実施例180a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン180a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、6−メチルピリミジン−4−アミン(800mg、2.6mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(694mg、2.6mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(238mg、0.26mmol)、キサントホス(300mg、0.52mmol)、Cs
2CO
3(1.7g、5.2mmol)及び1,4−ジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2.5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、180aを黄色固体として得た(800mg、36%)。MS−ESI:[M+H]
+295.1
【0465】
(実施例180b)
1−メチル−3−(6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン180b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、180a(1.0g、3.4mmol)、Pin
2B
2(4.3g、17mmol)、Pd
2(dba)
3(312mg、0.34mmol)、X−phos(324mg、0.68mmol)、酢酸カリウム(666mg、6.8mmol)及びジオキサン(40mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で14時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチル(80mL)で洗浄して、180bを黄色固体として得た(600mg、50%)。MS−ESI:[M+H]
+343.2。
【0466】
(実施例180c)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(6−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド180c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、180b(239mg、0.70mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(239mg、0.70mmol)、Pd(dppf)Cl
2(57mg、0.070mmol)、酢酸ナトリウム(115mg、1.4mmol)、K
3PO
4(320mg、1.4mmol)、水(5mL)及びアセトニトリル(15mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。この後、反応物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、180cを黄色固体として得た(170mg、47%)。MS−ESI:[M+H]
+524.2。
【0467】
(実施例180)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−(6−メチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン180
0℃で水(1mL)を含む180cの溶液に。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、180(47mg、32%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 526.2.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.82 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.02-8.00 (m, 2H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.62 (s, 1H), 5.13 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.67-4.52 (m, 2H), 4.29-4.15 (m, 3H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.57 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.51 (s, 2H), 2.43 (s, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0468】
(実施例181a)
4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9)、2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド181a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(210mg、0.60mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(346mg、0.90mmol)、Pd(dppf)Cl
2(30mg、0.030mmol)、K
3PO
4(270mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(180mg、1.2mmol)、水(6滴)、及びアセトニトリル(40mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、181a(300mg、88%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+569.3。
【0469】
(実施例181)
3−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン181
181a(300mg、0.50mmol)及びNaBH
4(60mg、1.5mmol)のメタノール(20mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、181(100mg、35%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 571.2.
1H NMR (500 MHz, CHCl
3) δ 8.64 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.00 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 5.70 (s, 1H), 4.45-4.43 (m, 2H), 4.32 (bs, 1H), 4.11-4.09 (m, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.63 (s, 2H), 2.99-2.97 (m, 2H), 2.93-2.91 (m, 2H), 2.88-2.86 (m, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.00-1.98 (m, 4H).
【0470】
(実施例182a)
4−{1−メチル−6−オキソ−5−[(ピリミジン−4−イル)アミノ]−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド182a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(345mg、1.0mmol)、1−メチル−3−(ピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン143a(328mg、1.0mmol)、Pd(dppf)Cl
2(82mg、0.10mmol)、酢酸ナトリウム(162mg、2.0mmol)、K
3PO
4(424mg、2.0mmol)及びアセトニトリル/水(20/1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、182aを黄色固体として得た(156mg、30%)。MS−ESI:[M+H]
+512.1。
【0471】
(実施例182)
3−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン182
182a(140mg、0.27mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、室温で水素化ホウ素ナトリウム(31mg、0.82mmol)を加えた。反応混合物を20分間撹拌し、水(1mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、得られた残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、182を白色固体として得た(60mg、43%)。MS-ESI: [M+H]
+ 514.2.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.89 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.70 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.89 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 4.44-4.42 (m, 3H), 3.75 (s, 3H), 2.99-2.98 (m, 2H), 2.88-2.87 (m, 2H), 2.03-1.98 (m, 4H).
【0472】
(実施例183a)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−6−オキソ−5−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド183a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLのフラスコに、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(297mg、0.57mmol)、1−メチル−3−(ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン178b(186mg、0.57mmol)、酢酸ナトリウム(90mg、1.1mmol)、K
3PO
4(234mg、1.1mmol)、PdCl
2(dppf)(50mg、0.057mmol)、アセトニトリル(25mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを窒素雰囲気下100℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、183a(178mg、61%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+513.3。
【0473】
(実施例183)
10−フルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−6−オキソ−5−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン183
183a(160mg、0.31mmol)及びNaBH
4(59mg、1.55mmol)のメタノール(20mL)中混合物を、20℃で2時間撹拌した。次いで反応物を水でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、183(42mg、26%)を灰白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 515.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.74 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.18-8.17 (m, 1H), 7.61-7.58 (m, 1H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.81-6.79 (m, 1H), 4.95 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.49-4.40 (m, 2H), 4.22-4.14 (m, 2H), 4.10-4.05 (m, 1H), 3.87-3.85 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.64-2.60 (m, 1H), 2.57-2.53 (m, 1H), 2.43-2.41 (m, 2H), 1.81-1.75 (m, 2H), 1.71-1.67 (m, 2H).
【0474】
(実施例184a)
1−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン184a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン162a(600mg、2.1mmol)、Pin
2B
2(2540mg、10mmol)、Pd
2(dba)
3(100mg、0.11mmol)、X−phos(100mg、0.25mmol)、酢酸カリウム(600mg、6.1mmol)及びジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を石油エーテルにより洗浄して、184aを黄色固体として得た(700mg、90%)。MS−ESI:[M+H]
+329.4
【0475】
(実施例184b)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−6−オキソ−5−[(ピラジン−2−イル)アミノ]−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド184b
還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(100mg、0.30mmol)、184a(170mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl
2(12mg、0.015mmol)、K
3PO
4(130mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(85mg、0.60mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(6滴)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、184b(80mg、54%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+527.2。
【0476】
(実施例184)
6−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピラジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−2,2−ジメチル−2,3,5,6−テトラヒドロ−1H,4H−8−チア−6−アザ−シクロペンタ[a]インデン−7−オン184
184b(80mg、0.15mmol)及びNaBH
4(18mg、0.45mmol)のメタノール(5mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、184(24mg、35%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 529.3.
1H NMR (500 MHz, CHCl
3) δ 8.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.14 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 8.02 (s, 1H), 7.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.86-4.83 (m, 1H), 4.71-4.68 (m, 1H), 4.46-4.41 (m, 1H), 4.32 (t, J = 11.0 Hz, 1H), 3.85-3.81 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 2.99-2.94 (m, 2H), 2.81 (s, 2H), 2.61-2.51 (m, 2H), 1.30 (s, 6H).
【0477】
(実施例185a)
5−ブロモ−3−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1−メチルピラジン−2(1H)−オン185a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−アミン(665mg、5.0mmol)、Cs
2CO
3(3.26g、10mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(1.86g、7.0mmol)、キサントホス(289mg、0.50mmol)、Pd
2(dba)
3(458mg、0.50mmol)及び1、4−ジオキサン(30mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを窒素雰囲気下100℃で16時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、出発物が若干残っていることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液をジクロロメタン(60mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(60/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、185a(700mg、44%)を薄黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+320
【0478】
(実施例185b)
6−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イルアミノ)−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イルボロン酸185b
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、185a(638mg、1.99mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(Pin
2B
2、2.54mg、10mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(163mg、0.18mmol)、Cs
2CO
3(1.3g、3.98mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを窒素雰囲気下80℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を石油エーテル(150mL)及び酢酸エチル(15mL)で希釈した。得られた懸濁液を室温で30分間撹拌した。固体を濾取し、ジクロロメタン/メタノール(60/1〜15/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより更に精製して、185b(400mg、70%)を灰白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+286
【0479】
(実施例185c)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(6−{イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イルアミノ}−4−メチル−5−オキソピラジン−2−イル)ピリジン−3−カルバルデヒド185c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、185b(400mg、1.40mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(192mg、0.56mmol)、酢酸カリウム(220mg、2.24mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に30分間吹き込んだ後、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(49mg、0.054mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、80℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×20ml)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1〜10:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、185c(90mg、29%)を薄黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+549
【0480】
(実施例185)
2−{3−ヒドロキシメチル−4−[6−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イルアミノ)−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−ピラジン−2−イル]−ピリジン−2−イル}−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン185
185c(80mg、0.146mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、NaBH
4(34mg、0.90mmol)を室温で加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。反応混合物を水(3mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、185(49mg、61%)を薄黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 551.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.67 (s, 1H), 8.57 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.41 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.46 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.42 (s, 1H), 6.59 (s, 1H), 5.04-5.02 (m, 1H), 4.67-4.64 (m, 1H),4.519-4.481 (m, 1H), 4.31-4.20 (m, 3H), 3.88 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.63-2.55 (m, 2H), 2.44-2.42 (m, 2H), 1.23 (s, 6H).
【0481】
(実施例186a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(ピリジン−3−イルアミノ)ピラジン−2(1H)−オン186a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、ピリジン−3−アミン(940mg、10mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(5.4g、20mmol)、i−プロパノール(50mL)及びジ−i−プロピルエチルアミン(10mL)を仕込んだ。混合物を5時間加熱還流した。反応が完結した後、これを室温に冷却した。溶媒を減圧下に除去した。粗製物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、186a(1.4g、50%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+281.6。
【0482】
(実施例186b)
4−メチル−5−オキソ−6−(ピリジン−3−イルアミノ)−4,5−ジヒドロピラジン−2−イルボロン酸186b
還流冷却器を装着した250mLの丸底フラスコに、186a(800mg、2.86mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.18g、8.57mmol)、Pd(dppf)Cl
2(204mg、0.28mmol)、酢酸カリウム(560mg、5.71mmol)及びジオキサン(60mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを窒素下100℃で3時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させた。残留物固体を石油エーテル(2×30mL)で洗浄して、186b(406mg、58%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+247.3。
【0483】
(実施例186c)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(4−メチル−5−オキソ−6−(ピリジン−3−イルアミノ)−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)ニコチンアルデヒド186c
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、186b(127mg、0.52mmol)、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(180mg、0.52mmol)、Na
2CO
3(110mg、1.04mmol)、PdCl
2(dppf)(38mg、0.052mmol)、DMF(12mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを窒素下50℃で8時間加熱した。次いで反応物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物を30:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、186c(132mg、49%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+514.3。
【0484】
(実施例186)
10−フルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチル−5−オキソ−6−(ピリジン−3−イルアミノ)−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン186
186c(118mg、0.23mmol)のメタノール(15mL)中溶液に、NaBH
4(27mg、0.70mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、186(33mg、28%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 516.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.78 (s, 1H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.39-8.37 (m, 2H), 8.06-8.04 (m, 2H), 7.76 (s, 1H), 7.59 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.97 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.68-4.65 (m, 1H), 4.51-4.47 (m, 1H), 4.25-4.19 (m, 2H), 4.10-4.05 (m, 1H), 3.91-3.88 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.66-2.60 (m, 1H), 2.57-2.53 (m, 1H), 2.44-2.42 (m, 2H), 1.82-1.75 (m, 2H), 1.71-1.67 (m, 2H).
【0485】
(実施例187a)
(4−(5−(5−(2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート187a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−3−(5−(2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン190e(200mg、1.0当量、0.45mmol)、(2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート113i(345mg、2当量、0.90mmol)、PdCl
2(dppf)(36mg、0.1当量、0.045mmol)、K
3PO
4(191mg、2当量、0.90mmol)、酢酸ナトリウム(74mg、2.0当量、0.90mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(0.1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/エタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、187a(100mg、31%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+707.4。
【0486】
(実施例187)
2−(4−(5−(5−(2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン187
磁気撹拌機を装着した50mLの一口丸底フラスコに、187a(100mg、1当量、0.14mmol)、水酸化リチウム(54mg、10当量、1.4mmol)、i−プロパノール(3mL)、THF(3mL)及び水(2mL)を仕込んだ。混合物を30℃で1時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、187を白色固体として得た(43mg、46%)。MS-ESI: [M+H]
+ 665.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.69 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51(d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.42-7.40 (m, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.98 (brs, 1H), 4.54 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.46-4.38 (m, 4H), 4.25-3.85 (m, 4H), 3.60 (s, 3H), 3.38-3.35 (m, 1H), 3.03-2.54 (m, 4H), 2.47 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.32-2.12 (m, 4H), 1.79-1.67 (m, 4H), 0.97 (s, 6H).
【0487】
(実施例188a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−6−オキソ−5−[(ピラジン−2−イル)アミノ]−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート188a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン162a(210mg、0.70mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(560mg、1.4mmol)、Pd(dppf)Cl
2(70mg、0.035mmol)、K
3PO
4(320mg、1.4mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(210mg、1.4mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(6滴)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、188a(150mg、40%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+554.2。
【0488】
(実施例188)
2−[3’−ヒドロキシメチル−1−メチル−6−オキソ−5−(ピラジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’]ビピリジニル−2’−イル]−7,7−ジメチル−3,4,7,8−テトラヒドロ−2H,6H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン188
188a(150mg、0.27mmol)及び水酸化リチウム(103mg、2.7mmol)のi−プロパノール/THF(5:3、8mL)及び水(2mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、188(40mg、35%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 512.3.
1H NMR (500 MHz, CHCl
3) δ 8.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.15-8.13 (m, 重複, 2H), 8.02-8.00 (m, 2H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.12 (s, 1H), 4.68-4.51 (m, 2H), 4.33-4.29 (m, 1H), 4.18 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.91-3.86 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 2.60-2.58 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0489】
(実施例189a)
tert−ブチル4−(ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート189a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した500mLの一口丸底フラスコに、DMSO(250mL)、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(15.8g、85.0mmol)、2−クロロピラジン(9.7g、85.0mmol)及びCs
2CO
3(55.3g、170mmol)を仕込んだ。混合物を60℃で3日間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、189a(13.3g、60%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+265.3
【0490】
(実施例189b)
tert−ブチル4−(5−ブロモピラジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート189b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した500mLの一口丸底フラスコに、アセトニトリル(150mL)、189a(3.0g、8.8mmol)及びN−ブロモスクシンイミド(1.56g、8.8mmol)を仕込んだ。混合物を室温で終夜撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮し、得られた残留物を10:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、189bを黄色固体として得た(2.85g、73.4%)。MS: [M+H]
+ 343.3.
1H NMR (500 MHz, (CD
3)
2CO) δ 8.03 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 3.48-3.46 (m, 4H), 3.42-3.40 (m, 4H), 1.33 (s, 9H).
【0491】
(実施例189c)
tert−ブチル4−(5−(ジフェニルメチレンアミノ)ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート189c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、189b(3.3g、9.6mmol)、ジフェニルメタンイミン(1.74g、9.6mmol)、二酢酸パラジウム(440mg、0.48mmol)、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(598mg、0.96mmol)、Cs
2CO
3(6.2g、19.2mmol)及び1,4−ジオキサン(80mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を115℃で64時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、189cを黄色固体として得た(3.2g、75%)。MS:[M+H]
+444.2。
【0492】
(実施例189d)
tert−ブチル4−(5−アミノピラジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート189d
189c(2.5g、5.6mmol)のメタノール(25mL)中溶液に、酢酸ナトリウム(0.56g、6.8mmol)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(0.7g、10mmol)を加えた。反応混合物を0.5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を15:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、189d(1.3g、71%)を得た。MS:[M+H]
+280.3。
【0493】
(実施例189e)
tert−ブチル4−(5−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート189e
189d(1.1g、3.94mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.1g、3.94mmol)、二酢酸パラジウム(45mg、0.20mmol)、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(245mg、0.39mmol)及びCs
2CO
3(2.6g、7.9mmol)の1,4−ジオキサン(150mL)中混合物を、120℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、189e(900mg、54%)を得た。MS:[M+H]
+465.1。
【0494】
(実施例189f)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン189f
189e(1.0g、2.2mmol)及び4.0M HCl/ジオキサン(60mL)の混合物を、室温で5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、粗製の189fを黄色固体として得(760mg、98%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS:[M+H]
+395.1。
【0495】
(実施例189g)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン189g
[この文献は図面を表示できません]
189f(740mg、2.0mmol)、オキセタン−3−オン(288mg、4.0mmol)、NaBH
3CN(315mg、5.0mmol)及び塩化亜鉛(680mg、5.0mmol)のメタノール(60mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。次いでこれを水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮して、粗製の189gを黄色固体として得(660mg、78%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS:[M+H]
+423.1。
【0496】
(実施例189h)
(4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート189h
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、189g(180mg、0.43mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(165mg、0.43mmol)、Pd(dppf)Cl
2(35mg、0.043mmol)、酢酸ナトリウム(71mg、0.86mmol)、K
3PO
4(194mg、0.86mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。この後、反応物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、189hを黄色固体として得た(100mg、34%)。MS−ESI:[M+H]
+680.3。
【0497】
(実施例189)
2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン189
189h(90mg、0.13mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、5mL)及び水(0.5mL)中溶液に、室温で水酸化リチウム(126mg、2.9mmol)を加えた。反応混合物を35℃で0.5時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCで精製して、189(60mg、71%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 638.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.82 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 5.04-5.01 (m, 1H), 4.72-4.50 (m, 6H), 4.32-4.30 (m, 1H), 4.15-4.09 (m, 2H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.57-3.49 (m, 5H), 2.61-2.43 (m, 8H), 1.92-1.78 (m, 4H).
【0498】
(実施例190a)
tert−ブチル3,3−ジメチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート190a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−2−ニトロピリジン(5.6g、28.0mmol)、tert−ブチル3,3−ジメチル−4−ピペラジン−1−カルボキシレート(3.0g、14.0mmol)、炭酸セシウム(9.1g、28mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。窒素を得られた溶液に30分間吹き込んだ後、Binap(870mg、1.4mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0)(1.2g、1.4mmol)を加えた。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、120℃で24時間撹拌した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過し、濾液を酢酸エチル(200mL)と水(50mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、190a(1.27g、27%)を得た。LCMS:[M+H]
+337.2。
【0499】
(実施例190b)
tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート190b
50mLの丸底フラスコを窒素でパージし、tert−ブチル3,3−ジメチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート190a(1100mg、3.2mmol)、炭素担持10%パラジウム(10%含水、110mg)及びメタノール(20mL)を仕込んだ。次いでこれを排気し、水素ガスを仕込み、室温で5時間撹拌した。水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒を珪藻土濾過剤(セライト(登録商標)、Imerys Minerals California、Inc.)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、190b(950mg、94%)を得た。LCMS:[M+H]
+307.3
【0500】
(実施例190c)
tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート190c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート190b(950mg、3.1mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1240mg、4.6mmol)、1,4−ジオキサン(30mL)及び炭酸セシウム(2015mg、6.2mmol)を仕込んだ。窒素を得られた溶液に5分間吹き込んだ後、キサントホス(179mg、0.31mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(283mg、0.31mmol)を加えた。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、10時間加熱還流した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(50mL)と水(10mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を4:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、190c(1.21g、79%)を得た。LCMS:[M+H]
+492.1。
【0501】
(実施例190d)
5−ブロモ−3−(5−(2,2−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン190d
tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート190c(1.19g、1.9mmol)のジクロロメタン(20mL)中溶液に、ジエチルエーテル中3M HCl(15mL)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、190d(900mg、95%)を得た。LCMS:[M+H]
+392.1。
【0502】
(実施例190e)
5−ブロモ−3−(5−(2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン190e
5−ブロモ−3−(5−(2,2−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−ピリジン−2(1H)−オン190d(900mg、2.3mmol)、オキセタン−3−オン(497mg、6.9mmol)、NaBH
3CN(435mg、6.9mmol)及び塩化亜鉛(311mg、2.3mmol)のメタノール(30mL)中混合物を、50℃で4時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮した。水(10mL)を残留物に加え、混合物をクロロホルム(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、190e(800mg、78%)を得た。LCMS: [M+H]
+ 448.1.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.37-7.34 (m, 1H), 6.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.69-4.61 (m, 4H), 3.60 (s, 3H), 3.50-3.14 (m, 3H), 2.43-2.17 (m, 4H), 1.06 (s, 6H).
【0503】
(実施例190f)
2−(4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン190f
[この文献は図面を表示できません]
4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ−[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド103b(1.0g、3.0mmol)のメタノール(30mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(380mg、9.0mmol)を10℃で加えた。反応混合物を30分間撹拌し、水(10mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン(50mL)に溶解した。混合物を水(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させて、190fを黄色固体として得た(900mg、90%)。MS−ESI:[M+H]
+332。
【0504】
(実施例190g)
(4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート190g
2−(4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン190f(900mg、2.7mol)及びトリエチルアミン(900mg、9.0mol)のジクロロメタン(25mL)中混合物に、室温で撹拌しながら塩化アセチル(600mg、6.0mol)を滴下添加した。反応混合物を1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、190gを白色固体として得た(950mg、94%)。MS−ESI:[M+H]
+374。
【0505】
(実施例190h)
(4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート190h
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート190g(950mg、2.5mmol)、Pin
2B
2(4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.6g、2.0当量、5mmol)、Pd
2(dba)
3(230mg、0.1当量、0.25mmol)、X−phos(232mg、0.2当量、0.50mmol)、酢酸カリウム(735mg、3当量、7.5mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチルで洗浄して、190hを黄色固体として得た(950mg、87%)。MS−ESI:[M+H]
+383。
【0506】
(実施例190i)
(4−(5−(5−(2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート190i
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−3−(5−(2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン190e(200mg、1.0当量、0.45mmol)、(2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート190h(345mg、2当量、0.90mmol)、PdCl
2(dppf)(36mg、0.1当量、0.045mmol)、K
3PO
4(191mg、2当量、0.90mmol)、酢酸ナトリウム(74mg、2.0当量、0.90mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(0.1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/エタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、190i(100mg、31%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+707.4。
【0507】
(実施例190)
2−[4−[5−[[5−[2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン190
磁気撹拌機を装着した50mLの一口丸底フラスコに、(4−(5−(5−(2,2−ジメチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート190i(100mg、1当量、0.14mmol)、水酸化リチウム(54mg、10当量、1.4mmol)、i−プロパノール(3mL)、THF(3mL)及び水(2mL)を仕込んだ。混合物を30℃で1時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、190を白色固体として得た(43mg、46%)。MS-ESI: [M+H]
+ 665.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.69 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51(d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.42-7.40 (m, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.98 (brs, 1H), 4.54 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.46-4.38 (m, 4H), 4.25-3.85 (m, 4H), 3.60 (s, 3H), 3.38-3.35 (m, 1H), 3.03-2.54 (m, 4H), 2.47 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.32-2.12 (m, 4H), 1.79-1.67 (m, 4H), 0.97 (s, 6H)
【0508】
(実施例191a)
N−tert−ブチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド191a
4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(500g、2.75mol、1.0当量)及び塩化チオニル(655g、5.5mol、2.0当量)の混合物を、還流状態下3時間加熱した。減圧下に蒸留することにより、過剰の塩化チオニルを除去した。残留物をジクロロメタン(1.0L)中に溶解し、混合物の温度を10℃未満に維持するよう撹拌しながら、tert−ブチルアミン(402g、5.5mol、2.0当量)のジクロロメタン(500mL)中溶液を加えた。得られた溶液を25℃で16時間撹拌した。ほとんどの溶媒を減圧下に除去した。残留物を氷浴中で冷却し、2M KOH溶液を撹拌しながらゆっくり導入して、pHを11に調節した。懸濁液を濾過し、固体を採取し、水で3回洗浄し、真空乾固して、191aを白色固体として得た(580g、80%、2ステップで)。MS: [M+H]
+ 238.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.02 (s, 1H), 5.77 (s, 1H), 2.65 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 2.47 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 1.74-1.70 (m, 4H), 1.35 (s, 9H).
【0509】
(実施例191c)
N−tert−ブチル−3−(ジアゼニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ−[b]チオフェン−2−カルボキサミド191c
191a(100g、0.42mol、1.0当量)のTHF(500mL)中溶液を、アルゴン保護下−78℃でn−ブチルリチウム(672mL、THF中2.5M、1.68mol、4.0当量)にゆっくり加えた。混合物を2時間撹拌した。N,N−ジメチルホルムアミド(306g、4.2mol、10.0当量)を、温度を−78℃で維持しながら混合物に加えた。更に2.0時間後、反応混合物を−78℃でメタノール(500mL)を加えることによりクエンチした。これを室温で0.50時間撹拌して、191bをインサイチュで得た。次いで80%ヒドラジン水和物水溶液(131g、2.1mol)を加え、混合物を65℃で終夜還流した。有機溶媒を減圧下に除去した。残留物を濾過し、得られた黄色固体を水で洗浄した。固体を真空乾固して191cを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS:[M+H]
+280。
【0510】
(実施例191d)
8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−(9),2(7),3−トリエン−6−オン191d
[この文献は図面を表示できません]
N−tert−ブチル−3−(ジアゼニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド191c(40g、144mmol)のH
2SO
4(30%水溶液、3L)中混合物を、105℃で24時間還流した。次いでこれを濾過し、濾液をジクロロメタン(3×1L)で抽出した。合わせた抽出物をNa
2SO
4で脱水し、減圧下に蒸発させた。残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、191dを白色固体として得た(9.0g、31%)。MS: [M+H]
+ 207.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.15 (s, 1H), 2.96-2.94 (m, 2H), 2.86-2.84 (m, 2H),1.96-1.94 (m, 4H).
【0511】
(実施例191e)
(3S)−tert−ブチル3−メチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート191e
化合物101gに記載した手順に従い、(3S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(10.0g、50mmol)及び5−ブロモ−2−ニトロピリジン(10.5g、50mmol)を出発物として、191eを黄色固体として得た(8.05g、50%)。MS−ESI:[M+H]
+323
【0512】
(実施例191f)
(3S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート191f
化合物101hに記載した手順に従い、(3S)−tert−ブチル3−メチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート191e(5.8g、18mmol)を出発物として、191fを茶褐色固体として得た(4.9g、93%)。MS−ESI:[M+H]
+293
【0513】
(実施例191g)
(3S)−tert−ブチル−4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート191g
化合物101iに記載した手順に従い、(3S)−tert−ブチル−3−メチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート191f(4.0g、13.7mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(5.5g、20.6mmol)を出発物として、191gを黄色固体として得た(5.4g、83%)。MS−ESI:[M+H]
+478
【0514】
(実施例191h)
(3S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン191h
[この文献は図面を表示できません]
化合物101jに記載した手順に従い、(3S)−tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチル−ピペラジン−1−カルボキシレート191g(3.1g、6.5mmol)を出発物として、191hを黄色固体として得た(2.3g、94%)。MS−ESI:[M+H]
+378。
【0515】
(実施例191i)
(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン191i
(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン191h(40.0g、106mmol)、オキセタン−3−オン(11.4g、159mmol)、NaBH
3CN(10.0g、159mmol)及び塩化亜鉛(21.3g、159mmol)のメタノール(700mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。混合物を水(100mL)に加え、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、191i(35g、73%)を得た。MS:[M+H]
+434。
【0516】
(実施例191j)
(3S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(S)−tert−ブチル−4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート191i(1.0g、1.0当量、2.3mmol)、Pin
2B
2(1.46g、2.50当量、5.75mmol)、Pd
2(dba)
3(105mg、0.05当量、0.125mmol)、X−Phos(93mg、0.1当量、0.23mmol)、酢酸カリウム(676mg、3.0当量、6.9mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で4時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチル(80mL)で洗浄して、191jを黄色固体として得た(1.0g、90%)。MS:[M+H]
+482。
【0517】
(実施例191k)
4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザ−トリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリ−デカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド191k
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(168mg、0.35mmol)、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(121mg、0.35mmol)、K
3PO
4(148mg、0.70mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(13mg、0.0175mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(95mg、0.70mmol)、水(6滴)、及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN
2保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(30mL)及び水(30mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、191k(118mg、51%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+665
【0518】
(実施例191)
5−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラ−ジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−2−イル]−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−6−オン191
4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ−[7.4.0.0
2,7]−トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド191k(118mg、0.18mmol)のメタノール/ジクロロメタン(10/10mL)中溶液に、NaBH
4(21mg、0.54mmol)を室温で加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(20mL)中に注ぎ入れ、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物固体を逆相分取HPLCにより精製して、191(71mg、60%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 667.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.64 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.48-8.46 (m, 2H), 7.86 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37 (dd, J = 3.0, 9.0 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 4.86-4.85 (m, 1H), 4.58-4.55 (m, 2H), 4.48-4.46 (m, 2H), 4.42-4.40 (m, 2H), 3.65-3.64 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 3.41-3.99 (m, 1H), 3.05-3.04 (m, 1H), 2.97-2.95 (m, 3H), 2.87-2.86 (m, 2H), 2.52-2.51 (m, 1H), 2.34-2.32 (m, 2H), 2.21-2.20 (m, 1H), 1.89-1.87 (m, 4H), 0.94 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0519】
(実施例192a)
メチル1−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート192a
磁気撹拌機を装着した100mLの丸底フラスコを窒素でパージし、無水ジクロロエタン(10mL)及び無水DMF(0.7mL、9.0mmol)を仕込んだ。反応混合物を0℃に冷却し、反応温度を0℃と10℃の間に維持しながら、オキシ塩化リン(0.7mL、7.3mmol)を2分かけて加えた。冷却浴を除去し、反応物を室温で1時間撹拌した。メチル5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート112a(1.0g、5.6mmol)のアセトニトリル(10mL)中溶液を加え、混合物を室温で更に3時間撹拌した。この後、溶媒を減圧下に濃縮し、油状残留物を飽和NaHCO
3水溶液(20mL)に溶解した。水層を酢酸エチル(3×70mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、減圧下に蒸発させた。残留物を1:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、192aを白色固体として得た(406mg、33%)。MS: (M+H)
+ 208.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.29 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 3.99 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.76 (s, 3H), 2.95 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 1.90-1.85 (m, 2H), 1.78-1.74 (m, 2H).
【0520】
(実施例192b)
7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−4(3H)−オン192b
[この文献は図面を表示できません]
100mLの一口丸底フラスコに、ヒドラジニウムヒドロキシド(20mL)、メチル1−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート192a(2.5g、12.0mmol)を仕込んだ。反応混合物を100℃で4時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過して、192bを黄色固体として得た(1.9g、83%)。MS: (M+H)
+ 190.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.44 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 4.18 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.96 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 1.98-1.93 (m, 2H), 1.87-1.82 (m, 2H).
【0521】
(実施例192c)
4−クロロ−2−(4−オキソ−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−3(4H)−イル)ニコチンアルデヒド192c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、炭酸カリウム(1.5g、10.6mmol)、7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−4(3H)−オン192b(1.0g、5.3mmol)及び2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド(3.5g、15.9mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、臭化銅(I)(75.0mg、0.53mmol)及びサルコシン(47.0mg、0.53mmol)を加え、反応混合物を95℃で12時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を塩化メチレン(60mL)と水(40mL)との間で分配した。水層を分離し、塩化メチレン(3×70mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を10:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、192cを茶褐色固体として得た(521mg、30%)。MS−ESI:[M+H]
+329.2。
【0522】
(実施例192d)
(S)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(4−オキソ−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−3(4H)−イル)ニコチンアルデヒド192d
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−(4−オキソ−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−3(4H)−イル)ニコチンアルデヒド192c(196mg、0.60mmol)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(290mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(100mg、1.2mmol)、K
3PO
4(320mg、1.2mmol)、PdCl
2(dppf)(50mg、0.060mmol)、アセトニトリル(25mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN
2保護下100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下に蒸発させた。残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、192d(173mg、44%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+648.4。
【0523】
(実施例192)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−4−オン192
192d(160mg、0.25mmol)のMeOH(20mL)中溶液に、NaBH
4(28mg、0.75mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌し、減圧下に蒸発させた。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、192(97mg、60%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 650.4.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.65 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.86 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.51 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.25 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 4.66 (s, 1H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.48-4.46 (m, 1H), 4.43-4.41 (m, 1H), 4.33 (s, 2H), 4.25-4.21 (m, 2H), 3.69-3.66 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.42-3.37 (m, 1H), 3.11-3.07 (m, 1H), 3.06-3.04 (m, 2H), 2.97-2.92 (m, 1H), 2.55-2.53 (m, 1H), 2.35-2.29 (m, 2H), 2.19-2.17 (m, 1H), 2.04-1.96 (m, 2H), 1.93-1.85 (m, 2H), 0.93 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0524】
(実施例193a)
メチル2−(ヒドロキシ(ピリジン−2−イル)メチル)アクリレート193a
[この文献は図面を表示できません]
250mLの一口丸底フラスコに、クロロホルム(100mL)、ピコリンアルデヒド(10.7g、0.10mol)、アクリル酸メチル(8.60g、0.10mol)及び1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン(0.560g、5.00mmol)を仕込んだ。反応混合物を室温で48時間撹拌した。この後、反応物を減圧下に濃縮し、残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、193aを暗黄色油状物として得た(11.6g、60%)。MS-ESI: (M+H)
+ 194.2.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.69-7.66 (m, 1H), 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.22-7.20 (m, 1H), 6.36 (s, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.62 (s, 1H), 4.85 (s, 1H), 3.74 (s, 3H).
【0525】
(実施例193b)
メチルインドリジン−2−カルボキシレート193b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、無水酢酸(80mL)及び193a(6.68g、34.6mmol)を仕込んだ。反応混合物を窒素下4時間加熱還流した。この後、反応物を室温に冷却し、氷(100g)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)との混合物上に注ぎ入れ、1時間撹拌した。得られた溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し、塩化メチレン(3×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を10:1石油エーテル/酢酸エチル(10:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、193bを白色固体として得た(2.1g、35%)。MS-ESI: (M+H)
+ 176.2.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.86-7.84 (m, 1H), 7.79 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.36-7.34 (m, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.70-6.66 (m, 1H), 6.55-6.51 (m, 1H), 3.88 (s, 3H).
【0526】
(実施例193c)
メチル5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート193c
250mLの丸底フラスコを窒素でパージし、193b(2.0g、11.4mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、200mg)及びメタノール(50mL)を仕込んだ。これを排気し、水素ガスを仕込み、5atmの水素下室温で8時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、193cを白色固体として得た(1.1g、81%)。MS-ESI: [M+H]
+ 180.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 7.25 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.09 (s, 1H), 3.93 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.66 (s, 3H), 2.67 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.87-1.83 (m, 2H), 1.75-1.70 (m, 2H).
【0527】
(実施例193d)
メチル3−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート193d
磁気撹拌機を装着した100mLの丸底フラスコを窒素でパージし、無水ジクロロエタン(20mL)及び無水DMF(0.70mL、9.0mmol)を仕込んだ。反応温度を0℃と10℃の間に維持しながら、混合物に0℃でオキシ塩化リン(0.70mL、7.3mmol)を2分かけて加えた。冷却浴を除去し、反応物を室温で1時間撹拌した。193c(1.0g、5.6mmol)のアセトニトリル(10mL)中溶液を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。この後、これを減圧下に濃縮した。油状残留物を飽和NaHCO
3水溶液(20mL)に溶解し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、減圧下に蒸発させた。残留物を1:5酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、193dを白色固体として得た(703mg、58%)。MS-ESI: (M+H)
+ 208.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.14 (s, 1H), 6.40 (s, 1H), 4.27 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.78 (s, 3H), 2.78 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.94-1.85 (m, 2H), 1.78-1.69 (m, 2H).
【0528】
(実施例193e)
6,7,8,9−テトラヒドロピリダジノ[4,5−b]インドリジン−1(2H)−オン193e
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、193d(600mg、2.9mmol)及びヒドラジン水和物(20mL)を仕込んだ。反応混合物を100℃で4時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過して、193eを黄色固体として得た(413mg、75%)。MS-ESI: (M+H)
+ 190.1.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 12.17 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 6.33 (s, 1H), 4.16 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.88 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.00-1.96 (m, 2H), 1.84-1.79 (m, 2H).
【0529】
(実施例193f)
4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピリダジノ[4,5−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド193f
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、193e(800mg、3.6mmol)、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド(2.8g、12.6mmol)及び炭酸カリウム(1.2g、8.4mmol)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、ヨウ化銅(I)(800mg、4.2mmol)及び4,7−ジメトキシ−1,10−フェナントロリン(1.0g、4.2mmol)を加え、反応混合物を90℃で12時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を塩化メチレン(60mL)と水(40mL)との間で分配した。水層を分離し、塩化メチレン(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を1:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、193fを茶褐色固体として得た(513mg、収率37%)。MS−ESI:[M+H]
+329.1。
【0530】
(実施例193g)
(S)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イル−アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9テトラヒドロ−ピリダジノ[4,5−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド193g
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、193f(200mg、0.61mmol)、191j(293mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(98mg、1.2mmol)、K
3PO
4(254mg、1.2mmol)、PdCl
2(dppf)(50mg、0.060mmol)、アセトニトリル(25mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを100℃で3時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を25:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、193g(206mg、53%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+648.3。
【0531】
(実施例193)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロピリダジノ[4,5−b]インドリジン−1−オン193
193g(180mg、0.28mmol)のメタノール(20mL)中溶液に、NaBH
4(32mg、0.84mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌し、水でクエンチした。次いでこれを減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、193(140mg、78%)を灰白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 650.4.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.67 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.85 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.52-7.50 (m, 2H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.25 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.49 (s, 1H), 4.72 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.47 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.41 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.33-4.29 (m, 2H), 4.28-4.25 (m, 2H), 3.71-3.65 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.41-3.77 (m, 1H), 3.10-3.08 (m, 1H), 2.98-2.90 (m, 3H), 2.57-2.52 (m, 1H), 2.35-2.30 (m, 2H), 2.18-2.16 (m, 1H), 2.06-2.0 (m, 2H), 1.89-1.82 (m, 2H), 0.93 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0532】
(実施例194a)
1−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン194a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン142a(600mg、2.0mmol)、Pin
2B
2(2.54g、10mmol)、Pd
2(dba)
3(100mg、0.10mmol)、X−phos(100mg、0.20mmol)、酢酸カリウム(600mg、6.0mmol)及びジオキサン(80mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で16時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を石油エーテルで洗浄して、194aを黄色固体として得た(粗生成物)(1.0g、LCMS純度:70%)。MS−ESI:[M+H]
+329.4。
【0533】
(実施例194b)
4−{1−メチル−6−オキソ−5−[(ピラジン−2−イル)アミノ]−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド194b
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(345mg、1.0mmol)、194a(659mg、2.0mmol)、Pd(dppf)Cl
2(50mg、0.050mmol)、K
3PO
4(450mg、2.0mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(300mg、2.0mmol)、水(6滴)及び、アセトニトリル(40mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、194b(250mg、49%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+512.3。
【0534】
(実施例194)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−(ピラジン−2−イルアミノ)−3−ピリジル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロベンゾチオフェノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン194
194b(200mg、0.4mmol)及びNaBH
4(48mg、1.2mmol)のメタノール(20mL)中混合物を、30℃で2時間撹拌した。混合物を水(5mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、194(60mg、30%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 514.2.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.78 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.04 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 5 Hz, 1H), 4.44-4.37 (m, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.01-2.99 (m, 2H), 2.88-2.86 (m, 2H), 2.01-1.96 (m, 4H).
【0535】
(実施例195a)
エチル4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート195a
[この文献は図面を表示できません]
エチル3−(2−クロロシクロヘキサ−1−エニル)アクリレート(21.4g、100mmol)のDMSO(100mL)中混合物に、アジ化ナトリウム(9.75g、150mmol)を加えた。反応混合物を105℃で4時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を氷水中に注ぎ入れた。得られた沈殿物を濾取して、195a(18.0g、93.3%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+194。
【0536】
(実施例195b)
エチル1−(2,2−ジエトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキシレート195b
NaH(1.44g、60.2mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(30mL)中懸濁液に、195a(5.80g、30.1mmol)を0℃でゆっくり加えた。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌し、続いて2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(11.9g、60.2mmol)を加えた。反応物を70℃で30時間加熱し、水(100mL)でクエンチした。次いで混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相を減圧下に濃縮し、残留物を40:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、195b(4.7g、51%)を得た。MS-ESI: [M-EtOH+H]
+ 264.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 6.65 (s, 1H), 4.59 (t, J =5.0 Hz, 1H), 4.17-4.16 (m, 4H), 3.59-3.57 (m, 2H), 3.27-3.26 (m, 2H), 2.61 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.51 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.73-1.71 (m, 2H), 1.63-1.61 (m, 2H), 1.25 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.02 (t, J = 7.0 Hz, 6H).
【0537】
(実施例195c)
1−(2,2−ジエトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸195c
195b(4.7g、15.2mmol)のエタノール(20mL)、テトラヒドロフラン(20mL)及び水(30mL)の混合溶媒中混合物に、水酸化ナトリウム(3.0g、75.0mmol)を加えた。反応物を75℃で2日間加熱し、減圧下に濃縮した。残留物を水に懸濁し、希薄クエン酸水溶液で中和した。混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、合わせた有機相を減圧下に濃縮して、195c(3.32g、78%)を得た。MS−ESI:[M−EtOH+H]
+236。
【0538】
(実施例195d)
1−(2,2−ジエトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−2−カルボキサミド195d
195c(2.8g、10.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中混合物に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)(5.7g、15.0mmol)、Et
3N(1.5g、15.0mmol)及びDMAP(128mg、1.0mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。飽和水酸化アンモニウム(30mL)を加え、得られた混合物を更に2時間撹拌した。次いでこれを水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相を減圧下に濃縮し、残留物を石油エーテル/酢酸エチル(6:1〜3:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、195d(2.7g、96%)を得た。MS-ESI: [M-EtOH+H]
+ 235.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 7.35 (bs, 1H), 6.70 (bs, 1H), 6.60 (s, 1H), 4.60 (t, J =5.5 Hz, 1H), 4.18 (d, J =4.0 Hz, 2H), 3.57-3.56 (m, 2H), 3.25 (m, 2H), 2.57 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.40 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.71 (t, J =5.0 Hz, 2H), 1.64 (t, J =5.0 Hz, 2H), 1.01 (t, J = 7.0 Hz, 6H).
【0539】
(実施例195e)
6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン195e
195d(2.7g、9.6mmol)及び酢酸(10mL)の混合物を、110℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、炭酸ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相を減圧下に濃縮して、195eを黄色固体として得た(1.6g、88%)。MS-ESI: [M+H]
+ 189.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.28 (s, 1H), 7.02 (d, J =5.5 Hz, 1H), 6.63 (s, 1H),, 6.52 (pt, J =5.5 Hz,1H), 2.66 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.57 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.83-1.82 (m, 2H), 1.73-1.72 (m, 2H).
【0540】
(実施例195f)
4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド195f
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド103a(503mg、2.28mmol)、195e(142mg、0.76mmol)、炭酸セシウム(490mg、1.5mmol)、CuI(143mg、0.76mmol)及び4,7−ジメトキシ−1,10−フェナントロリン(127mg、0.52mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を80℃で10時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液をブラインで洗浄し、減圧下に濃縮した。得られた残留物を1:4酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、195f(160mg、65%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+328。
【0541】
(実施例195g)
2−(3−(ホルミル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン195g
還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、195f(130mg、0.40mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(154mg、0.40mmol)、Pd(dppf)Cl
2(29mg、0.040mmol)、K
3PO
4(170mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム(66mg、0.80mmol)、水(6滴)、及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、195gを黄色固体として得た(120mg、54%)。MS−ESI:[M+H]
+551.2
【0542】
(実施例195)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン195
195g(120mg、0.22mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(25mg、0.66mmol)を加えた。反応混合物を30分間撹拌した。次いでこれを水(1.0mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、195(70mg、58%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 553.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 6.97 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.70 (s, 1H), 5.08-5.06 (m, 1H), 4.51-4.49 (m, 1H), 4.36-4.34 (m, 1H), 4.14-4.05 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.62-3.60 (m, 2H), 2.91-2.89 (m, 2H), 2.75-2.70 (m, 4H), 2.49 (s, 3H), 1.97-1.95 (m, 2H), 1.86-1.84 (m, 2H).
【0543】
(実施例196a)
2−シクロプロピルピリミジン−4−アミン196a
[この文献は図面を表示できません]
シクロプロピルカルバミジン塩酸塩(1.0g、8.3mmol)をエタノール(25mL)及びトリエチルアミン(1.26g、12.5mmol)に溶解し、続いて2−クロロアクリロ−ニトリル(870mg、10mmol)を加えた。得られたオレンジ黄色溶液を1時間還流した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残留物を逆相Combiflashにより精製して、196a(300mg、27%)を薄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+136
【0544】
(実施例196b)
5−ブロモ−3−(2−シクロプロピルピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン196b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、196a(300mg、2.22mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(593mg、2.22mmol)及び炭酸セシウム(1.45g、4.44mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(127mg、0.22mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(100mg、0.11mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×50mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮し、残留物をアセトニトリル(5mL)で洗浄して、196b(420mg、59%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+321
【0545】
(実施例196c)
3−(2−シクロプロピルピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン196c
磁気撹拌機及び冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、196b(380mg、1.2mmol)、Pin
2B
2(1.5g、5.9mmol)、Pd
2(dba)
3(55mg、0.060mmol)、X−phos(57mg、0.060mmol)、酢酸カリウム(350mg、3.6mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、60℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を石油エーテルで洗浄して、196c(410mg、94%)を黄色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS−ESI:[M+H]
+369
【0546】
(実施例196d)
4−{5−[(2−シクロプロピルピリジン−4−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド196d
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、196c(258mg、0.70mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(240mg、0.70mmol)、K
3PO
4(297mg、1.4mmol)、酢酸ナトリウム(190mg、1.4mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(29mg、0.035mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN
2保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(20mL)及び水(20mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、196d(220mg、57%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+549
【0547】
(実施例196)
3−[4−[5−[(2−シクロプロピルピリミジン−4−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン196
196d(200mg、0.36mmol)のメタノール/ジクロロメタン(5/5mL)中溶液に、NaBH
4(42mg、1.1mmol)を室温で加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。混合物を減圧下に濃縮し、水(10mL)を残留物に加えた。次いでこれをジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、196(135mg、68%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 551.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.52 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.22-5.19 (m, 1H), 4.72-4.69 (m, 1H), 4.56-4.54 (m, 1H), 4.31 (t, J = 11.0 Hz, 1H), 4.17 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 3.94-3.91 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 2.58 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 2.53 (s, 2H), 2.18-2.13 (m, 1H), 1.29 (s, 6H), 1.16-1.13 (m, 1H), 1.06-0.95 (m, 3H).
【0548】
(実施例197a)
tert−ブチル4−(5−ニトロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート197a
[この文献は図面を表示できません]
2−ブロモ−5−ニトロピリジン(5.0g、24.6mmol)、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(13.8g、74.2mmol)、アセトニトリル(150mL)の混合物を、還流状態で2.5時間撹拌した。反応が完結した後、溶媒を減圧下に除去して、197aを黄色固体として得た(4.1g、54%)。MS−ESI:[M+H]
+309。
【0549】
(実施例197b)
tert−ブチル4−(5−アミノピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート197b
250mLの丸底フラスコを窒素でパージし、197a(4.0g、13.0mmol)、炭素担持10%パラジウム(10%含水、500mg)及びメタノール(130mL)を仕込んだ。フラスコを排気し、水素ガスを仕込み、室温で15時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコに仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、197b(3.3g、91%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+279
【0550】
(実施例197c)
tert−ブチル4−(5−(6−ブロモ−4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート197c
197b(500mg、1.8mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(530mg、2.0mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.5mL、0.90mmol)及びプロパン−2−オール(20mL)の混合物を、100℃で15時間撹拌した。反応が完結した後、溶媒を減圧下に除去して、197cを茶褐色固体として得た(375mg、45%)。MS−ESI:[M+H]
+465。
【0551】
(実施例197d)
5−ブロモ−1−メチル−3−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルアミノ)−ピラジン−2(1H)−オン197d
197c(500mg、1.08mmol)のジクロロメタン(10mL)中溶液に、4.0M HCl/ジオキサン(10mL)を加えた。反応混合物を室温で5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、197d(358mg、91%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+365。
【0552】
(実施例197e)
5−ブロモ−1−メチル−3−(6−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルアミノ)ピラジン−2(1H)−オン197e
197d(0.75g、2.1mmol)、オキセタン−3−オン(0.24mL、4.2mmol)、NaBH
3CN(0.32g、5.1mmol)及び塩化亜鉛/ジエチルエーテル(5.1mL、5.1mmol)のメタノール(30mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。固体を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を10:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、197e(550mg、64%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+421。
【0553】
(実施例197f)
(4−(4−メチル−6−(6−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルアミノ)−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート197f
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した丸底フラスコに、197e(200mg、0.48mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(364mg、0.95mmol)、PdCl
2(dppf)(40mg、0.049mmol)、K
3PO
43H
2O(250mg、0.95mmol)、酢酸ナトリウム(80mg、0.95mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を80℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、197fを赤色固体として得た(230mg、70%)。MS−ESI:[M+H]
+680
【0554】
(実施例197)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[4−メチル−6−[[6−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ピリジル]アミノ]−5−オキソ−ピラジン−2−イル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン197
197f(200mg、0.30mmol)及び水酸化リチウム(70mg、3.0mmol)のTHF(9mL)、i−プロパノール(6mL)、及び水(1mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、水(4mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(2×10mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、197(59mg、30%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 638.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.30 (s, 1 H), 8.70 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 8.49 (d, J = 5.5 Hz, 1 H), 8.14-8.11 (m, 1 H), 7.59 (s, 1 H), 7.55 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 6.82 (d, J = 9.5 Hz, 1 H), 6.58 (s, 1 H), 4.93 (t, J = 5.5 Hz, 1 H), 4.60-4.54 (m, 3 H), 4.48-4.42 (m, 3 H), 4.26-4.08 (m, 3 H), 3.86 (d, J = 12.0 Hz, 1 H), 3.54 (s, 3 H), 3.44-3.40 (m, 重複, 5 H), 2.66-2.53 (m, 2 H), 2.46-2.47 (m, 2 H), 2.35-2.33 (m, 4 H), 1.80-1.68 (m, 4 H).
【0555】
(実施例198a)
4−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(4−オキソ−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−3(4H)−イル)ニコチンアルデヒド198a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−(4−オキソ−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−3(4H)−イル)ニコチンアルデヒド192c(118mg、0.36mmol)、1−メチル−3−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル−アミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン101l(171mg、0.36mmol)、Na
2CO
3(78mg、0.72mmol)、Pd(dppf)Cl
2(30mg、0.036mmol)、DMF(10mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN
2保護下50℃で10時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、減圧下に蒸発させた。残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、198a(93mg、40%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+634.3。
【0556】
(実施例198)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−4−オン198
198a(80mg、0.13mmol)のメタノール(4mL)中溶液に、NaBH
4(14mg、0.39mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。次いでこれを減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、198(38mg、43%)を灰白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 636.4.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.88 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.39-7.36 (m, 1H), 7.25-7.23 (m, 1H), 4.67 (bs, 1H), 4.55 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 4.46 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.33-4.31 (m, 2H), 4.26-4.20 (m, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.46-3.41 (m, 1H), 3.09-3.03 (m, 6H), 2.39-2.37 (m, 4H), 2.04-1.96 (m, 2H), 1.93-1.86 (m, 2H).
【0557】
(実施例199a)
イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−アミン199a
[この文献は図面を表示できません]
ピリミジン−2,4−ジアミン(3.0g、0.027mol)のエタノール(90mL)及びNaHCO
3水溶液(2M、20mL)中溶液に、2−クロロアセトアルデヒド(4.3g、0.055mol)を加えた。混合物を70℃で終夜撹拌した。TLCは、出発物が消失していることを示した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を1:5石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、199aを白色固体として得た(2.2g、60%)。MS:[M+H]
+135.1。
【0558】
(実施例199b)
5−ブロモ−3−(イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン199b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの丸底フラスコに、199a(2.2g、16.4mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(8.77g、32.8mmol)、Pd
2dba
3(1.5g、1.64mmol)、キサントホス(1.88g、3.28mmol)、Cs
2CO
3(10.7g.32.8mmol)及び1,4−ジオキサン(150mL)を仕込んだ。系を排気し、次いでN
2で再充填した。次いでこれを3時間加熱還流した。反応が完結した後、混合物を濾別し、固体をメタノール(60mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、199bを薄緑色固体として得た(1.63g、31%)。MS:[M+H]
+320.1
【0559】
(実施例199c)
10−[4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン199c
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(9.0g、26.1mmol、1.0当量)、メタノール(50mL)、ジクロロメタン(30mL)及びNaBH
4(5.95g、156.6mmol、5.0当量)を0℃で仕込んだ。反応混合物を1時間撹拌した。反応が完結した後、反応物を水でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を1:4酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、199cを白色固体として得た(7.0g、77%)。MS−ESI:[M+H]
+345.9。
【0560】
(実施例199d)
(4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ−[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート199d
磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコに、199c(7.0g、20.2mmol、1.0当量)、トリエチルアミン(4.08g、40.4mmol、2.0当量)及びTHF(50mL)を仕込んだ。混合物に、塩化アセチル(2.36g、30.3mmol、1.5当量)のTHF(20mL)中溶液を滴下添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応が完結した後、これを氷水でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下に濃縮した。得られた残留物を1:8酢酸エチル/石油で洗浄して、199dを白色固体として得た(5.9g、76%)。MS−ESI:[M+H]
+388.3。
【0561】
(実施例199e)
{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、199d(4.5g、1.0当量、11.6mmol)、Pin
2B
2(7.38g、2.5当量、29.0mmol)、PdCl
2(dppf)(473mg、0.05当量、0.58mmol)、x−phos(470mg、0.1当量、1.16mmol)、酢酸カリウム(3.41g、3.0当量、34.8mmol)及びジオキサン(100mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で4時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、粗製の199eを赤茶褐色液体として得た(4.0g、純度:65%)。MS−ESI:[M+H]
+398.3。
【0562】
(実施例199f)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[5−({イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート199f
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、199b(500mg、1.5mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリ−シクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(1200mg、3.0mmol)、Pd(dppf)Cl
2(65mg、0.075mmol)、K
3PO
4(650mg、3.0mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(420mg、3.0mmol)、水(6滴)、及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、199f(240mg、40%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+593.4。
【0563】
(実施例199)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−(イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン199
199f(180mg、0.30mmol)及び水酸化リチウム(130mg、3.0mmol)のi−プロパノール/THF(5:3、8mL)及び水(2mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水(3mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、199(40mg、30%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 551.3.
1H NMR (500 MHz, CHCl
3) δ 9.09 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.13 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.47 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.10 (s, 1H), 4.67-4.50 (m, 2H), 4.32-4.18 (m, 3H), 3.93-3.88 (m, 1H), 3.74 (s, 3H), 2.60-2.58 (m, 2H), 2.52 (s, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0564】
(実施例200a)
tert−ブチル4−(6−ニトロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート200a
[この文献は図面を表示できません]
5−ブロモ−2−ニトロピリジン(2.0g、9.7mmol)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(3.0g、9.7mmol)、Pd(dppf)Cl
2(792mg、0.97mmol)、K
3PO
4.3H
2O(5.2g、19.4mmol)及び酢酸ナトリウム(1.59g、19.4mmol)のアセトニトリル(100mL)及び水(5mL)中混合物を排気し、次いでN
2で再充填した。反応混合物を80℃で6時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を1:5酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、200aを黄色固体として得た(2.2g、74%)。
【0565】
(実施例200b)
tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート200b
500mLの丸底フラスコを窒素でパージし、200a(2.5g、8.2mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、300mg)及びメタノール(80mL)を仕込んだ。フラスコを排気し、水素ガスを仕込み、水素雰囲気下室温で12時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコに仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、200b(1.8g、78%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+278.1
【0566】
(実施例200c)
tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート200c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、200b(2.0g、7.2mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.9g、7.2mmol)、炭酸セシウム(4.7g、14.4mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(418mg、0.72mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(661mg、0.72mmol)を加えた。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で6時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(120mL)と水(60mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を1:4酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、200c(2.0g、61%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+463.2
【0567】
(実施例200d)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン200d
200c(1.0g、2.3mmol)及び4M HCl/ジオキサン(10mL)の混合物を、室温で4時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水酸化ナトリウム水溶液で塩基性化し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、減圧下に濃縮して、200d(650mg、84%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+363.0
【0568】
(実施例200e)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−(オキセタン−3−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン200e
200d(500mg、1.4mmol)、オキセタン−3−オン(298mg、4.2mmol)、NaBH
3CN(261mg、4.2mmol)及びエトキシエタン中1mol/L塩化亜鉛(4mL、4.2mmol)のメタノール(20mL)中混合物を、50℃で5時間撹拌した。水(20mL)を反応物に加え、得られた混合物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を10:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、200e(450mg、78%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+419.1
【0569】
(実施例200f)
(4−(1−メチル−5−(5−(1−(オキセタン−3−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート200f
還流冷却器を装着した丸底フラスコに、200e(300mg、0.72mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(414mg、1.08mmol)、PdCl
2(dppf)(57mg、0.070mmol)、K
3PO
43H
2O(560mg、2.16mmol)、酢酸ナトリウム(177mg、2.16mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を80℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、200fを赤色固体として得た(324mg、68%)。MS−ESI:[M+H]
+676.2
【0570】
(実施例200)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[1−(オキセタン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−4−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン200
200f(260mg、0.39mmol)及び水酸化リチウム(92.4mg、3.85mmol)のTHF(9mL)、イソプロパノール(6mL)及び水(1mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、水(4mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(2×10mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、200(53.1mg、20%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 634.2.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.76 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 8.74 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.5 Hz, 1 H), 8.24 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 7.73-7.71 (m, 1 H), 7.54 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 7.30 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 6.58 (s, 1 H), 6.11 (s, 1 H), 4.97 (s, 1 H), 4.57 (t, J = 6.5 Hz, 2 H), 4.38-4.49 (m, 4 H), 4.08-4.26 (m, 3 H), 3.86 (d, J = 12.0 Hz, 1 H), 3.61 (s, 3 H), 3.54-3.45 (m, 1 H), 2.95 (s, 2 H), 2.68-2.54 (m, 2 H), 2.48-2.46 (m, 重複, 6 H),1.83-1.75 (m, 2 H), 1.73-1.65 (m, 2 H).
【0571】
(実施例201a)
5−ブロモ−3−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イルアミノ)−1−メチルピラジン−2(1H)−オン201a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−アミン(665mg、5.0mmol)、Cs
2CO
3(3.26g、10mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(1.86g、7.0mmol)、キサントホス(289mg、0.50mmol)、Pd
2(dba)
3(458mg、0.50mmol)及び1、4−ジオキサン(30mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを窒素雰囲気下100℃で16時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、出発物が若干残っていることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液をジクロロメタン(60mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(60/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、201a(700mg、44%)を薄黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+320
【0572】
(実施例201b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[6−({イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル}アミノ)−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート201b
還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、201a(64mg、0.20mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(160mg、0.40mmol)、Pd(dppf)Cl
2(10mg、0.012mmol)、K
3PO
4(100mg、0.39mmol)、NaOAc・3H
2O(60mg、0.44mmol)、水(6滴)及びアセトニトリル(5mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、201b(40mg、34%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+593.2。
【0573】
(実施例201)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[6−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルアミノ)−4−メチル−5−オキソ−ピラジン−2−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン201
201b(40mg、0.067mmol)及び水酸化リチウム(25mg、0.60mmol)のi−プロパノール/THF(3:2、5mL)及び水(1mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、201(10mg、30%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 551.3.
1H NMR (500 MHz, CHCl
3) δ 9.58 (s, 1H), 8.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.73 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.63-7.61 (m, 2H), 7.55 (s, 1H), 7.13-7.11 (m, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.19-5.17 (m, 1H), 4.77-4.75 (m, 1H), 4.57-4.42 (m, 2H), 4.20-4.17 (m, 2H), 3.92-3.90 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 2.60-2.53 (m, 4H), 1.29 (s, 6H).
【0574】
(実施例202a)
4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(4−オキソ−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−3(4H)−イル)ニコチンアルデヒド202a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−(4−オキソ−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−3(4H)−イル)ニコチンアルデヒド192c(200mg、0.60mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(230mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(100mg、1.2mmol)、K
3PO
4(320mg、1.2mmol)、PdCl
2(dppf)(50mg、0.060mmol)、アセトニトリル(25mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN
2保護下100℃で3時間加熱した。反応物を室温に冷却し、減圧下に蒸発させた。残留物を25:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、202a(205mg、62%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+552.3。
【0575】
(実施例202)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,8,9,10−テトラヒドロピリダジノ[4,5−a]インドリジン−4−オン202
202a(180mg、0.33mmol)のメタノール(25mL)中溶液に、NaBH
4(37mg、0.99mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌し、水でクエンチした。次いでこれを減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、202(120mg、66%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 554.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.07 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.45 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.65 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.34-4.32 (m, 2H), 4.26-4.20 (m, 2H), 3.93-3.91 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.49 (s, 2H), 3.06-3.04 (m, 2H), 2.79-2.77 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 2.04-1.96 (m, 2H), 1.93-1.86 (m, 2H).
【0576】
(実施例203a)
5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−アミン203a
[この文献は図面を表示できません]
1−メチル−4−ピペリドン(11.3g、100mmol)の2−プロパノール(80mL)中溶液を、50℃に加熱した。溶液に、シアナミド(4.2g、100mmol)の2−プロパノール(25mL)中溶液及び硫黄粉末(3.2g、100mmol)を順次加えた。触媒量のピロリジン(1.3mL)を加えた後、得られた混合物を50℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、終夜撹拌した。次いでこれを氷水浴中10℃に又はこれ未満に冷却し、同じ温度で1時間撹拌した。沈殿した結晶を濾取し、2−プロパノール(20mL)で洗浄した。含水の結晶を真空乾固して、203a(10g、59%)を得た。MS: [M+H]
+ 170.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 6.70 (s, 2H), 3.31 (s, 2H), 2.61 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.45 (m, 2H), 2.33 (s, 3H).
【0577】
(実施例203b)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン203b
191gに記載した手順に従い、203a(4.0g、23.5mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(3.0g、17.8mmol)を出発物として、203bを黄色固体として得た(2.8g、44%)。MS:[M+H]
+357。
【0578】
(実施例203c)
10−[3−(アセトキシメチル)−4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−2−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン203c
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、203b(178mg、0.50mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(200mg、0.50mmol)、K
3PO
4(212mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(21mg、0.025mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN
2保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン(20mL)及び水(10mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、203c(135mg、43%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+584
【0579】
(実施例203)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン203
203c(140g、0.22mmol)のTHF/i−プロパノール/水(5/2/2mL)中溶液に、LiOH(54mg、2.2mmol)を室温で加えた。反応物を1時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を減圧下に濃縮し、水(3mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、203(85mg、66%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 586.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.50 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.95 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.11-5.09 (m, 1H), 4.67-4.64 (m, 1H), 4.52 (bs, 1H), 4.30-4.28 (m, 1H), 4.16 (d, J = 4.5 Hz, 2H), 3.89-3.86 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.60 (s, 2H), 2.84-2.81 (m, 4H), 2.58 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 2.53 (s, 3H), 2.52 (s, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0580】
(実施例204a)
4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピリダジノ[4,5−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド204a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピリダジノ[4,5−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド193f(200mg、0.60mmol)、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン135a(230mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(100mg、1.2mmol)、K
3PO
4(320mg、1.2mmol)、PdCl
2(dppf)(50mg、0.060mmol)、アセトニトリル(25mL)及び水(1mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、204a(185mg、55%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+552.3。
【0581】
(実施例204)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロピリダジノ[4,5−b]インドリジン−1−オン204
204a(160mg、0.29mmol)のメタノール(20mL)中溶液に、NaBH
4(33.0mg、0.87mmol)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌し、水でクエンチした。次いでこれを減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、204(120mg、75%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 554.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.55 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.09 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.49 (s, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.73 (bs, 1H), 4.30 (s, 2H), 4.27-4.25 (m, 2H), 3.93-3.91 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.49 (s, 2H), 2.95-2.93 (m, 2H), 2.78-2.76 (m, 2H), 2.34 (s, 3H), 2.04-1.99 (m, 2H), 1.88-1.83 (m, 2H).
【0582】
(実施例205a)
2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン205a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコに、THF(35mL)中の1−(2−ブロモエチル)−5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール125c(3.0g、9.64mmol)及びアンモニア水溶液(135mL、25〜28%)を仕込んだ。混合物を窒素下室温で72時間撹拌した。次いで反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル(100mL)と水(100mL)との間で分配した。水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を10%炭酸カリウム(2×100mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、205aを黄色固体として得た(1.23g、76%)。MS:[M+H]
+169
【0583】
(実施例205b)
tert−ブチル2−ニトロ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボキシレート205b
205a(504mg、3.0mmol)のTHF(20mL)中溶液に、(Boc)
2O(785mg、3.60mmol)及びDMAP(74mg、0.60mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、205bを白色固体として得た(750mg、80%)。MS−ESI:[M+H]
+269.3
【0584】
(実施例205c)
tert−ブチル2−アミノ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボキシレート205c
100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、205b(0.75g、2.80mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、280mg)及びメタノール(30mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で2時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、205c(524mg、79%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+239.1
【0585】
(実施例205d)
tert−ブチル2−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボキシレート205d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、205c(524mg、2.2mmol)、Pd
2(dba)
3(201mg、0.22mmol)、キサントホス(254mg、0.44mmol)、炭酸セシウム(1434mg、4.4mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で4時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、205d(600mg、70%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+424.2
【0586】
(実施例205e)
tert−ブチル2−(5−(3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イル)−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボキシレート205e
磁気撹拌機を装着した密封管に、205d(213mg、0.50mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(192mg、0.50mmol)、Pd(dppf)Cl
2(41mg、0.050mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、K
3PO
4(212mg、1.0mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、205e(280mg、82%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+683.3
【0587】
(実施例205f)
(4−(1−メチル−6−オキソ−5−(4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート205f
205e(280mg、0.41mmol)、4.0M HCl/ジオキサン(4mL)及びジクロロメタン(4mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、205fを黄色固体として得(165mg、66%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+583.3。
【0588】
(実施例205)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−(4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン205
205f(165mg、0.28mmol)及び水酸化リチウム(67mg、2.80mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、水(4mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、205(70mg、46%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 541.2.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 5.70 (s, 1H), 5.01 (s, 1H), 4.64-4.61 (m, 1H), 4.50 (s, 1H), 4.34 (s, 1H), 4.16-3.99 (m, 6H), 3.89-3.87 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.30 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.63-2.57 (m, 4H), 1.92-1.89 (m, 2H), 1.80-1.78 (m, 3H).
【0589】
(実施例206a)
tert−ブチル3−ヨードアゼチジン−1−カルボキシレート206a
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボキシレート(3.5g、0.020mol)のトルエン(200mL)中溶液を、イミダゾール(4.08g、0.060mol)、トリフェニルホスフィン(0.60g、0.040mol)及びヨウ素(7.62g、0.030mol)で処理した。混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、飽和NaHCO
3溶液(30mL)中に注ぎ入れた。過剰のトリフェニルホスフィンを、ヨウ素の色が有機層に残るまでヨウ素を加えることにより分解した。混合物を5%Na
2SO
3溶液で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、真空で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、206a(5.31g、93%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+284。
【0590】
(実施例206b)
tert−ブチル3−(6−ニトロピリジン−3−イルオキシ)アゼチジン−1−カルボキシレート206b
206a(2.24g、7.9mmol)、6−ニトロピリジン−3−オール(1.0g、7.2mmol)及びCs
2CO
3(2.6g、7.9mmol)のDMF(8mL)中混合物を、密封管中125℃で終夜加熱した。固体を濾過し、酢酸エチル(2×20mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空で蒸発させ、残留物を逆相Combiflash上で精製して、206b(1.25g、59%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+296。
【0591】
(実施例206c)
tert−ブチル3−(6−アミノピリジン−3−イルオキシ)アゼチジン−1−カルボキシレート206c
100mLのパール水素化ボトルを窒素でパージし、206b(1.07g、3.6mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、0.30g)及びメタノール(60mL)を仕込んだ。ボトルを排気し、25psi圧となるよう水素ガスを仕込み、パール水素化装置上で2時間振盪した。次いで水素を排気し、窒素をボトルに仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、206c(0.95g、99%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+266。
【0592】
(実施例206d)
tert−ブチル3−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)アゼチジン−1−カルボキシレート206d
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、206c(950mg、3.6mmol)、キサントホス(125mg、0.29mmol)、Pd
2dba
3(260mg、0.29mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.03g、3.9mmol)、Cs
2CO
3(1.8g、7.2mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。次いでこれを2時間加熱還流した。反応が完結した後、混合物を濾別し、メタノール(100mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空で蒸発させ、残留物を逆相Combiflash上で精製して、206d(1.46g、90%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+451。
【0593】
(実施例206e)
3−(5−(アゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン塩酸塩206e
206d(1.46g、3.2mmol)及びHCl/1,4−ジオキサン(3.2mL、4M、12.8mmol)のメタノール(20mL)中混合物を、80℃で1時間加熱した。次いで混合物を減圧下に濃縮して、206e(1.24g、99%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+351。
【0594】
(実施例206f)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−メチルアゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン206f
206e(1.24g、3.2mmol)、37%ホルムアルデヒド水溶液(15mL)、酢酸(1mL)及びNaBH(OAc)
3(1.36g、6.4mmol)のメタノール(10mL)中混合物を、室温で4時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相Combiflash上で精製して、206f(940mg、80%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+365。
【0595】
(実施例206g)
(4−(1−メチル−5−(5−(1−メチルアゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート206g
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)中の206f(108mg、0.30mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(115mg、0.30mmol)、Pd(dppf)Cl
2(15mg、0.015mmol)、K
3PO
4(135mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(90mg、0.60mmol)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、206g(90mg、52%)を黄茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+624.2。
【0596】
(実施例206)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)オキシ−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン206
206g(93.6mg、0.15mmol)及び水酸化リチウム(65mg、1.5mmol)のTHF/i−プロパノール(5:3、8mL)及び水(2mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、水(3mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、206(35mg、42%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 582.3.
1H NMR (500 MHz, CHCl
3) δ 8.62 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.76 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.12-7.10 (m, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.81-6.80 (m, 1H), 5.07-5.04 (m, 1H), 4.77 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.64-4.62 (m, 1H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.33-4.30 (m, 1H), 4.16-4.10 (m, 2H), 3.97-3.88 (m, 3H), 3.72 (s, 3H), 3.25-3.24 (m, 2H), 2.63-2.57 (m, 4H), 2.51 (s, 3H), 1.93-1.91 (m, 2H), 1.80-1.79 (m, 2H).
【0597】
(実施例207a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(1−メチルアゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート207a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−メチルアゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)−ピリジン−2(1H)−オン206f(108mg、0.40mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザ−トリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(240mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl
2(20mg、0.02mmol)、K
3PO
4(180mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(120mg、0.80mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を10:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、207a(100mg、45%)を黄茶褐色固体として得た。LCMS−ESI:[M+H]
+638.4。
【0598】
(実施例207)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)オキシ−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン207
207a(90mg、0.15mmol)及び水酸化リチウム(65mg、1.5mmol)のTHF/i−プロパノール(5:3、8mL)及び水(2mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、水(4mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、207(30mg、38%)を白色固体として得た。LCMS: [M+H]
+ 596.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.61 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.51 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.86-7.83 (m, 2H), 7.77 (d, J=3.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.12-7.10 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.81 (d, J=3.5 Hz, 1H), 5.07-5.04 (m, 1H), 4.74-4.64 (m, 2H), 4.52-4.51 (m, 1H), 4.34-4.32 (m, 1H), 4.17-4.16 (m, 2H), 3.88-3.87 (m, 3H), 3.72 (s, 3H), 3.17-3.16 (m, 2H), 2.58 (d, J=5.5 Hz, 2H), 2.52 (s, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0599】
(実施例208a)
5−エチル−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン208a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した150mLの一口丸底フラスコに、メタノール(60mL)、2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン205a(1.5g、8.9mmol)、ZnCl
2(2.43g、17.8mmol)、アセトアルデヒド(784mg、17.8mmol)及びNaBH
3CN(1.12g、17.8mmol)を仕込んだ。混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を40:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、208a(1.4g、81%)を黄色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]
+197
【0600】
(実施例208b)
5−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン208b
50mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、208a(1.4g、7.1mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、208mg)、メタノール(30mL)及び水素ガスを仕込んだ。混合物を水素雰囲気下室温で2時間撹拌した。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、208b(1.0g、84%)を黄色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]
+167
【0601】
(実施例208c)
5−ブロモ−3−(5−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン208c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、208b(1.0g、6.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.6g、6.0mmol)、Pd
2(dba)
3(274mg、0.30mmol)、キサントホス(347mg、0.60mmol)、炭酸セシウム(3.9g、12.0mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、208c(630mg、29%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+352
【0602】
(実施例208d)
3−(5−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン208d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(20mL)、208c(350mg.0.99mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.31g、4.99mmol)、Pd
2(dba)
3(45mg、0.050mmol)、X−phos(58mg、0.10mmol)及び酢酸カリウム(291mg、2.97mmol)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これを90℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を石油エーテルで洗浄して、208d(120mg、30%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+400.2
【0603】
(実施例208e)
4−(5−(5−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−ピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド208e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、208d(120mg、0.30mmol)、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド−[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a(99mg、0.30mmol)、PdCl
2(dppf)(13mg、0.015mmol)、K
3PO
4(127mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49mg、0.60mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、208e(95mg、56%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+567.2。
【0604】
(実施例208)
2−[4−[5−[(5−エチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン208
208e(95mg、0.16mmol)のメタノール(10mL)中混合物に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(19mg、0.50mmol)を加えた。反応混合物を30分間撹拌し、水(2.0mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、208(8mg、9%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 569.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.46 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 2.0 Hz, 1H, 7.70 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.30 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.30 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 4.93-4.96 (m, 1H), 4.63-4.61 (m, 1H), 4.42-4.26 (m, 2H), 4.09 (s, 2H), 3.94-3.81 (m, 3H), 3.69-3.68 (m, 重複, 5H), 3.06-2.90 (m, 4H), 2.81 (d, J = 3.0 Hz, 2H), 2.66 (d, J = 3.5 Hz, 2H), 2.04-2.00 (m, 2H), 1.88-1.85 (m, 2H), 1.20 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
【0605】
(実施例209a)
1−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)エタノン209a
[この文献は図面を表示できません]
2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン205a(672mg、4.0mmol)のジクロロメタン(20mL)中溶液に、塩化アセチル(936mg、12.0mmol)及びK
2CO
3(1104mg、8.0mmol)を加えた。混合物を終夜撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、209aを白色固体として得た(500mg、60%)。MS:[M+H]
+211.2
【0606】
(実施例209b)
1−(2−アミノ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)エタノン209b
50mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、209a(492mg、2.34mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、234mg)及びメタノール(20mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で2時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、209b(380mg、80%)を得た。MS:[M+H]
+181.1
【0607】
(実施例209c)
3−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン209c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(481mg、1.8mmol)、209b(270mg、1.5mmol)、1,4−ジオキサン(20mL)、Pd
2(dba)
3(137mg、0.15mmol)、キサントホス(173mg、0.30mmol)及び炭酸セシウム(978mg、3.0mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で6時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、209c(540mg、89%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+368.0
【0608】
(実施例209d)
3−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン209d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、209c(365mg、1.0mmol)、Pin
2B
2(1.26g、5.0mmol)、Pd
2(dba)
3(91mg、0.10mmol)、X−phos(92mg、0.20mmol)、AcOK(294mg、3.0mmol)及びジオキサン(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を60℃で16時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を50:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、209dを茶褐色固体として得た(330mg、80%)。MS:[M+H]
+414.2
【0609】
(実施例209e)
(4−(5−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート209e
磁気撹拌機を装着した密封管に、209d(185mg、0.50mmol)、(4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ−[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート113h(192mg、0.50mmol)、Pd(dppf)Cl
2(41mg、0.050mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol,)、K
3PO
4(212mg、1.0mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、209e(150mg、48%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+625.4
【0610】
(実施例209)
2−[4−[5−[(5−アセチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン209
209e(150mg、0.24mmol)及び水酸化リチウム(58mg、2.4mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、水(4mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、209(75mg、53%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 583.3.
1H NMR (500 MHz, T=80℃, DMSO-d
6) δ 8.44 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.93-7.90 (m, 2H), 7.34 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.98 (s, 1H), 4.72-4.63 (m, 3H), 4.45-4.43 (m, 2H), 4.16-4.10 (m, 3H), 3.99-3.86 (m, 重複, 5H), 3.58 (s, 3H), 2.62-2.57 (m, 2H), 2.49-2.47 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.83-1.77 (m, 2H), 1.72-1.68 (m, 2H).
【0611】
(実施例210a)
4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ−[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルボン酸210a
[この文献は図面を表示できません]
4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(500mg、1.46mmol)、tert−ブチルアルコール(20mL)及びジクロロメタン(5mL)の混合物に、2−メチル−2−ブテン(3066mg、43.8mmol)を加えた。NaClO
2(263mg、2.92mmol)及びNaH
2PO
4・二水和物(683mg、4.38mmol)の水溶液(8mL)を−10℃で滴下添加し、反応混合物を−10℃で終夜撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル(4×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4で脱水し、濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、210a(315mg、60%)を淡黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+360.1
【0612】
(実施例210b)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルボン酸210b
還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、210a(400mg、1.1mmol)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(536mg、1.1mmol)、PdCl
2(dppf)(81mg、0.11mmol)、K
3PO
4(466mg、2.2mmol)、酢酸ナトリウム(216mg、2.2mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、210bを黄色固体として得た(306mg、41%)。MS−ESI:[M+H]
+679.3
【0613】
(実施例210)
2−(7,7−ジメチル−4−オキソ−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−3−イル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]ピリジン−3−カルボキサミド210
25mLの丸底フラスコに、210b(300mg、0.44mmol)、トリエチルアミン(1mL)、DMAP(5mg、0.040mmol)、HATU(250mg、0.66mmol)及びDMF(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで37%アンモニア水溶液(15mL)をゆっくり加え、反応物を室温で更に2.5時間撹拌した。混合物を水20mLで処理し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、210(98mg、33%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 678.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.71 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.84 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.45-7.42 (m, 2H), 7.38-7.36 (m, 1H), 7.24-7.22 (m, 1H), 6.49 (s, 1H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.48-4.47 (m, 1H), 4.43-4.40 (m, 1H), 4.12-4.11 (m, 2H), 4.04-4.00 (m, 2H), 3.67-3.66 (m, 1H), 3.57 (s, 3H), 3.42-3.37 (m, 1H), 3.10-3.08 (m, 1H), 2.97-2.92 (m, 1H), 2.55-2.53 (m, 3H), 2.41 (s, 2H), 2.36-2.29 (m, 2H), 2.21-2.18 (m, 1H), 1.21 (s, 6H), 0.93 (d, J = 6.0 Hz, 3H)
【0614】
(実施例211)
2−(7,7−ジメチル−4−オキソ−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−3−イル)−N−メチル−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]ピリジン−3−カルボキサミド211
丸底フラスコに、2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルボン酸210b(300mg、0.44mmol)、トリエチルアミン(1mL)、DMAP(5mg、0.040mmol)、HATU(250mg、0.66mmol)及びDMF(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いでCH
3NH
2(27mg、0.88mmol)をゆっくり加え、反応物を室温で更に2.5時間撹拌した。混合物を水(20mL)で処理し、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、211(106mg、35%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 692.5.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.71 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.11-8.08 (m, 1H), 7.86 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.44-7.41 (m, 2H), 7.38-7.35 (m, 1H), 7.24-7.22 (m, 1H), 6.48 (s, 1H), 4.58-4.56 (m, 2H), 4.48-4.46 (m, 1H), 4.43-4.41 (m, 1H), 4.08-4.07 (m, 2H), 3.97-3.94 (m, 2H), 3.66-3.65 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 3.41-3.39 (m, 1H), 3.10-3.08 (m, 1H), 2.97-2.93 (m, 1H), 2.56 (s, 2H), 2.53-2.48 (m, 重複, 4H), 2.37-2.36 (m, 2H), 2.35-2.31 (m, 2H), 2.29-2.19 (m, 1H), 1.21 (s, 6H), 0.93 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0615】
(実施例212a)
{4−[5−({5−アセチル−4H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]−ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート212a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、3−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン209c(185mg、0.50mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(200mg、0.50mmol)、Pd(dppf)Cl
2(41mg、0.050mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、K
3PO
4(212mg、1.0mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、212a(180mg、56%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+639.3
【0616】
(実施例212)
3−[4−[5−[(5−アセチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン212
212a(180mg、0.28mmol)及び水酸化リチウム(67mg、2.8mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、水(4mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、212(70mg、42%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 597.3.
1H NMR (500 MHz, T=80℃, DMSO-d
6) δ 8.47 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.37 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.66 (bs, 2H), 4.47 (s, 2H), 4.20-4.18 (m, 3H), 4.00-3.99 (m, 3H), 3.92-3.88 (m, 3H), 3.61 (s, 3H), 2.59 (s, 2H), 2.46 (s, 2H), 2.11 (s, 3H), 1.25 (s, 6H).
【0617】
(実施例213a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン213a
[この文献は図面を表示できません]
実施例196に記載した手順に従い、2−メチルピリミジン−4−アミン(2.0g、18.3mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(9.6g、36mmol)を反応させて、213aを黄色固体として得た(2.3g、43.4%)。MS: [M+H]
+ 295.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.20 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.26 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.18 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 3.59 (s, 3H), 2.52 (s, 3H).
【0618】
(実施例213b)
1−メチル−3−(2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン213b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、ビス(ピナコラト)ジボロン(689mg、2.61mmol)、1,4−ジオキサン(30mL)、213a(307mg、1.04mmol)、Pd
2(dba)
3(47mg、0.050mmol)、X−phos(48mg、0.10mmol)及び酢酸カリウム(305mg、3.12mmol)を仕込んだ。混合物を65℃で6時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させて、213b(300mg、84%)を茶褐色固体として得た。MS:[M+H]
+342.2
【0619】
(実施例213c)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド213c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(150mg、0.43mmol)、213b(147mg、0.43mmol)、Pd(dppf)Cl
2(35mg、0.043mmol)、酢酸ナトリウム(71mg、0.86mmol)、K
3PO
4(182mg、0.86mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(15mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2.5時間加熱した。室温に冷却した後、反応物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、213cを黄色固体として得た(130mg、57%)。MS−ESI:[M+H]
+528.2。
【0620】
(実施例213)
10−フルオロ−2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン213
213c(120mg、0.23mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(26mg、0.69mmol)を加えた。反応混合物を20分間撹拌し、水(10mL)でクエンチした。次いでこれをジクロロメタン(3×20mL)で抽出し、合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、213(62mg、44%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 530.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.11 (s, 1H), 8.93 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.96 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.57-4.45 (m, 2H), 4.23-4.18 (m, 2H), 4.08-4.05 (m, 1H), 3.90-3.87 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.64-2.56 (m, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.43-2.42 (m, 2H), 1.78-1.76 (m, 2H), 1.72-1.66 (m, 2H).
【0621】
(実施例214a)
3−ブロモ−5−ヨードピリジン−2−オール214a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、アセトニトリル(50mL)、トリフルオロ酢酸(10mL)、3−ブロモピリジン−2−オール(4.0g、11.56mmol)及びN−ヨードスクシンイミド(5.2g、11.56mmol)を仕込んだ。混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を水(100mL)で希釈し、得られた白色固体を濾取して、214a(6.6g、96%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+300
【0622】
(実施例214b)
3−ブロモ−5−ヨード−1−メチルピリジン−2(1H)−オン214b
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、DMF(50mL)、214a(6.0g、20.0mmol)、ヨードメタン(4.26g、30.0mmol)及びK
2CO
3(5.52g、40.0mmol)を仕込んだ。混合物を室温で2時間撹拌し、水(200mL)で希釈した。得られた白色固体を濾取して、214b(5.97g、95%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+314
【0623】
(実施例214c)
[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート214c
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、214b(1.57g、5.0mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(1.98g、5.0mmol)、PdCl
2(dppf)(205mg、0.25mmol)、K
3PO
4(2.12g、10.0mmol)、酢酸ナトリウム(820mg、10.0mmol)、アセトニトリル(45mL)及び水(1mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を30℃で3時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、214c(580mg、22%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 539.2.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.79 (s, 1H), 5.15 (s, 2H), 4.55-4.51 (m, 1H), 4.27-4.25 (m, 1H), 4.15-4.13 (m, 1H), 4.06-4.04 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.86 (s, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0624】
(実施例214d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−6−オキソ−5−({4H,6H,7H−ピラノ[4,3−d][1,3]チアゾール−2−イル}アミノ)−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート214d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(10mL)、214c(150mg、0.28mmol)、Pd
2(dba)
3(27mg、0.030mmol)、キサントホス(35mg、0.060mmol)及び炭酸セシウム(183mg、0.56mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で10時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、214d(89mg、52%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+615.2
【0625】
(実施例214)
3−[4−[5−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d]チアゾール−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン214
214d(89mg、0.14mmol)、水酸化リチウム(35mg、1.45mmol)及び水/THF/i−プロパノール(3mL/5mL/5mL)の混合物を、30℃で2時間撹拌した。次いで反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、214(45mg、50%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 573.2.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.01 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.96-4.94 (m, 1H), 4.61 (s, 2H), 4.46-4.43 (m, 2H), 4.22-4.17 (m, 3H), 3.89-3.87 (m, 3H), 3.61 (s, 3H), 2.62-2.57 (m, 4H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0626】
(実施例215a)
3−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−5−{1−メチル−5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−4−カルバルデヒド215a
[この文献は図面を表示できません]
密封管に、3−ブロモ−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ−[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−ピリジン−4−カルバルデヒド107f(210mg、0.54mmol)、1−メチル−3−(ピリミジン−4−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−オン213b(177mg、0.54mmol)、PdCl
2(dppf)(42mg、0.050mmol)、K
3PO
4(210mg、1.0mmol)及び酢酸ナトリウム(85mg、1.0mmol)、アセトニトリル(8mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で4時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、215a(150mg、53%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+524.2。
【0627】
(実施例215)
3−[4−(ヒドロキシメチル)−5−[1−メチル−5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−3−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン215
215a(150mg、0.28mmol)及びNaBH
4(20mg、0.50mmol)のメタノール(5mL)中混合物を、25℃で0.2時間撹拌した。混合物を水(5mL)によりクエンチし、真空で蒸発させた。残留物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、215(80mg、53%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 526.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.09 (s, 1H), 8.89 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.20 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.61(s, 1H), 7.13 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.52 (s, 1H), 5.19-5.18 (m, 1H), 4.47-4.46 (m, 2H), 4.23-4.20 (m, 3H), 3.95-3.93 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.57 (s, 2H), 2.42 (s, 3H), 2.41 (s, 2H), 1.21 (s, 6H).
【0628】
(実施例216a)
1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン216a
[この文献は図面を表示できません]
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン203b(997mg、2.8mmol)をジオキサン(50mL)に溶解し、続いてビス(ピナコラト)ジボロン(3.0g、12.0mmol)、Pd
2(dba)
3(128mg、0.14mmol)、X−phos(134mg、0.28mmol)及び酢酸カリウム(823mg、8.4mmol)を加えた。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を圧力下に濃縮し、残留物を石油エーテル(2×10mL)で洗浄して、216aを黄色固体として得(968mg、86%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+403.2
【0629】
(実施例216b)
4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド216b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(138mg、0.40mmol)、216a(240mg、0.60mmol)、PdCl
2(dppf)(20mg、0.020mmol)、K
3PO
4(180mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(120mg、0.80mmol)、水(6滴)及びアセトニトリル(15mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いで、これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、216bを黄色固体として得た(100mg、45%)。MS−ESI:[M+H]
+586.2。
【0630】
(実施例216)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロベンゾチオフェノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン216
216b(100mg、0.15mmol)のメタノール(6mL)中溶液に、NaBH
4(18mg、0.45mmol)を加えた。反応混合物を30℃で1時間撹拌し、ブライン(10mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を減圧下に濃縮した。得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、216を白色固体として得た(40mg、40%)。MS-ESI: [M+H]
+ 588.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.68 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.79 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.43-4.39 (m, 3H), 3.73 (s, 3H), 3.57-3.55 (m, 2H), 3.00-2.98 (m, 2H), 2.88-2.86 (m, 2H), 2.82-2.80 (m, 4H), 2.50 (s, 3H), 2.03-1.95 (m, 4H).
【0631】
(実施例217a)
(4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート217a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した密封管に、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(766mg、2.0mmol)、3−ブロモ−5−ヨード−1−メチルピリジン−2(1H)−オン214b(626mg、2.0mmol)、Pd(dppf)Cl
2(164mg、0.20mmol)、酢酸ナトリウム(328mg、4.0mmol)、K
3PO
4(848mg、4.0mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を室温で5時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、217a(700mg、67%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+525.2
【0632】
(実施例217b)
(4−(5−(1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート217b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、217a(158mg、0.30mmol)、1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−アミン(80mg、0.60mmol)、Pd
2(dba)
3(27mg、0.030mmol)、キサントホス(35mg、0.061mmol)、炭酸セシウム(200mg、0.60mmol)及び1,4−ジオキサン(5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で6時間撹拌した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、217b(40mg、23%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+579.4
【0633】
(実施例217)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−(1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン217
217b(40mg、0.070mmol)及び水酸化リチウム(26mg、0.70mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水及び酢酸エチルで希釈した。水相を分離し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、217(15mg、40%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 537.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 12.62 (s, 1H), 8.91-8.64 (m, 2H), 8.52 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.19-8.06 (m, 1H), 7.89-7.79 (m, 1H), 7.57-7.53 (m, 1H), 7.43-7.40 (m, 1H), 7.22 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 5.06-4.96 (m, 1H), 4.5-4.40 (m, 2H), 4.26-4.11 (m, 3H), 3.88-3.85 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.62-2.54 (m, 2H), 2.50-2.48 (m, 2H), 1.81-1.79 (m, 2H), 1.71-1.67 (m, 2H).
【0634】
(実施例218a)
5−ブロモ−3−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン218a
[この文献は図面を表示できません]
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン(2.8g、9.9mmol)の無水DMF(10mL)中溶液を、窒素下撹拌しながらNaHの鉱油中60%分散液(0.51g、13mmol)で処理した。発泡後、反応物を更に30分間撹拌した。この時点で、反応物を窒素下撹拌を続けながら2時間ヨードメタン(0.98g、7.0mmol)で処理した。水(50mL)をゆっくり加え、混合物を濾過した。濾液を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、218a(0.70g、24%)を得た。MS:[M+H]
+297。
【0635】
(実施例218b)
(4−{5−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート218b
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、218a(130mg、0.44mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロ−ペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(175mg、0.44mmol)、PdCl
2(dppf)(36mg、0.044mmol)、K
3PO
4(343mg、1.32mmol)、酢酸ナトリウム(108mg、1.32mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、218bを赤色固体として得た(103mg、42%)。MS−ESI:[M+H]
+570.2
【0636】
(実施例218)
3−[4−[5−[(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン218
218b(103mg、0.17mmol)、水酸化リチウム(42mg、1.75mmol)、THF(3mL)、i−プロパノール(2mL)及び水(1mL)の混合物を、室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、水(4mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(10mL×2)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、218(29mg、48%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 528.4.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 8.04 (s, 1 H), 8.02 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.38 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 7.32 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 6.55 (s, 1 H), 5.89 (s, 1 H), 4.97 (s, 1 H), 4.48-4.39 (m, 2 H), 4.24-4.16 (m, 3 H), 3.86-3.84 (m, 1 H), 3.58 (s, 3 H), 3.57 (s, 3 H), 2.62-2.56 (m, 2 H), 2.42 (s, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 1.22 (s, 6 H).
【0637】
(実施例219a)
3−(3−アミノフェニルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン219a
[この文献は図面を表示できません]
3,5−ジブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(536mg、2.0mmol)及びベンゼン−1,3−ジアミン(324mg、3.0mmol)のイソプロパノール(18mL)中溶液に、トリエチルアミン(2.8mL)を加えた。反応混合物を80℃で終夜撹拌した。次いで混合物を減圧下に蒸発させて、219a(480mg、81%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+295.0
【0638】
(実施例219b)
(4−{6−[(3−アミノフェニル)アミノ]−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート219b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、219a(480mg、1.62mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロ−ペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(1.61g、4.05mmol)、Pd(dppf)Cl
2(134mg、0.162mmol)、酢酸カリウム(318mg、3.24mmol)、K
3PO
4(706mg、3.24mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(8滴)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を20:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、219b(354mg、38%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+568.3
【0639】
(実施例219)
3−[4−[6−(3−アミノアニリノ)−4−メチル−5−オキソ−ピラジン−2−イル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン219
219b(283.5mg、0.50mmol)及び水酸化リチウム一水和物(630mg、15.0mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、8mL)及び水(2mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水(3mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、219(170mg、79%)を淡黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 526.4.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.85 (s, 1H), 8.47 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.92-6.91 (m, 2H), 6.57(s, 1H), 6.24-6.22 (m, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.84-4.75 (m, 2H), 4.49-4.46 (m, 1H), 4.30-4.26 (m, 1H), 4.20-4.19 (m, 2H), 3.95-3.92 (m, 1H), 3.56 (s, 3H), 2.62-2.54 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.23 (s, 6H).
【0640】
(実施例220a)
(S)−2−クロロ−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド220a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(1.5g、1.0当量、3.11mmol)、4−ブロモ−2−クロロニコチンアルデヒド104a(1.02g、1.5当量、4.67mmol)、PdCl
2(dppf)(130mg、0.05当量、0.16mmol)、K
3PO
4(1.32g、2当量、6.22mmol)、酢酸ナトリウム(510mg、2.0当量、6.22mmol)、アセトニトリル(35mL)及び水(1.0mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/エタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、220a(1.1g、71%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+495.3。
【0641】
(実施例220b)
(S)−2−(3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド220b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、220a(300mg、1.0当量、0.61mmol)、1,2,3,4,6,7,8,9−オクタヒドロピラジノ[1,2−a]インドール(128mg、1.2当量、0.73mmol)、Pd
2(dba)
3(55mg、0.1当量、0.060mmol)、X−Phos(30mg、0.1当量、0.060mmol)、Cs
2CO
3(390mg、2.0当量、1.22mmol)及びジオキサン(15.0mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で16時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/EtOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、220b(100mg、26%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+635.3。
【0642】
(実施例220)
5−[2−(3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−4−ピリジル]−1−メチル−3−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]ピリジン−2−オン220
50mLの一口丸底フラスコに、220b(100mg、1.0当量、0.15mmol)、NaBH
4(30mg、5.0当量、0.75mmol)、メタノール(5mL)及びジクロロメタン(5mL)を仕込んだ。混合物を0℃で10分間撹拌し、水(5mL)でクエンチした。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、標題化合物(10mg、10%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 637.5.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.24 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.39-7.36 (m, 1H), 7.24 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.55 (s, 1H), 5.36-5.35 (m, 1H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.48-4.40 (m, 6H), 3.92-3.90 (m, 2H), 3.79-3.67 (m, 3H), 3.59 (s, 3H), 3.40-3.37 (m, 2H), 3.09-3.07 (m, 1H), 2.95-2.92 (m, 1H), 2.55-2.51 (m, 2H), 2.38-2.30 (m, 4H), 2.17-2.16 (m, 1H), 1.75-1.74 (m, 2H), 1.68-1.65 (m, 2H), 0.92 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0643】
(実施例221a)
3−[(6−アミノピリジン−2−イル)アミノ]−5−ブロモ−1−メチル−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン221a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(20mL)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.06g、4.0mmol)、ピリジン−2,6−ジアミン(872mg、8.0mmol)、Pd
2(dba)
3(732mg、0.80mmol)、キサントホス(462.4mg、0.80mmol)及び炭酸セシウム(2.6g、8.0mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で1時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を20:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、221a(570mg、48%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+295.0
【0644】
(実施例221b)
(4−{5−[(6−アミノピリジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート221b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、221a(354mg、1.2mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(1.20g、3.0mmol)、Pd(dppf)Cl
2(99mg、0.12mmol)、酢酸カリウム(235mg、2.4mmol)、K
3PO
4(532mg、2.4mmol)、アセトニトリル(12mL)及び水(10滴)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を30:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、221b(210mg、31%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+568.3
【0645】
(実施例221)
3−[4−[5−[(6−アミノ−2−ピリジル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン221
221b(181mg、0.32mmol)及び水酸化リチウム一水和物(148mg、3.2mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、6mL)及び水(1.5mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、221(82mg、49%)を淡黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 526.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.84 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.46 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.57(s, 1H), 6.36 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.91 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.79 (bs, 2H), 5.07 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.58-4.47 (m, 2H), 4.27-4.20 (m, 3H), 3.90 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.62-2.57 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0646】
(実施例222a)
N−(5−クロロ−2−メトキシピリジン−3−イル)−2−メチルピリミジン−4−アミン222a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(30mL)、3−ブロモ−5−クロロ−2−メトキシピリジン(865mg、3.9mmol)、2−メチルピリミジン−4−アミン(327mg、3.0mmol)、Pd
2(dba)
3(275mg、0.30mmol)、キサントホス(173.4mg、0.30mmol)及び炭酸セシウム(1.96g、6.0mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を5:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、222a(555mg、74%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+251.0
【0647】
(実施例222b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{6−メトキシ−5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]ピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート222b
磁気撹拌機を装着した密封管に、222a(550mg、2.2mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ−[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(2.18g、5.5mmol)、Pd
2(dba)
3(201mg、0.22mmol)、トリシクロヘキシルホスピン(84mg、0.30mmol)、Cs
2CO
3(1.43g、4.4mmol)、ジオキサン(12mL)及び水(1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で4時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を30:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、222b(310mg、25%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+568.6
【0648】
(実施例222c)
10−[3−(ヒドロキシメチル)−4−{6−メトキシ−5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]ピリジン−3−イル}ピリジン−2−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン222c
222b(283.5mg、0.50mmol)及び水酸化リチウム一水和物(630mg、15.0mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、10mL)及び水(2.5mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水(3mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を減圧下に濃縮して、222c(240mg、92%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+526.2
【0649】
(実施例222)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6−オキソ−1H−ピリジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン222
222c(226mg、0.43mmol)のジオキサン(8mL)中溶液に、濃HCl(1.1mL)を加えた。反応物を100℃で1時間撹拌した。次いで混合物を飽和NaHCO
3水溶液を導入することによりpHを7.0に調節した。これをジクロロメタン(3×20mL)で抽出し、合わせた抽出物を減圧下に蒸発させた。得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、222(30mg、14%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 512.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 12.24 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.96 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 5.08-5.06 (m, 1H), 4.50-4.42 (m, 2H), 4.25-4.19 (m, 3H), 3.87-3.85 (m, 1H), 2.62-2.53 (m, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.43 (s, 2H), 1.23 (s, 3H), 1.22 (s, 3H)
【0650】
(実施例223a)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド223a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、1−メチル−3−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラ−メチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン216a(200mg、0.50mmol)、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(174mg、0.50mmol)、K
3PO
4(212mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(21mg、0.025mmol)及びアセトニトリル/水(15/1mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN
2保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)及び水(50mL)で希釈した。水層をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(70/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、223a(167mg、57%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+588.1
【0651】
(実施例223)
10−フルオロ−2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン223
化合物223a(160mg、0.27mmol)をメタノール(30mL)に溶解し、続いてNaBH
4(31mg、082mmol)を0℃で加えた。反応混合物を30分間撹拌し、次いで水(10mL)でクエンチした。これを減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、223(56mg、35%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 590.2.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6): δ 9.92 (s,1H), 8.64 (d, J = 2.5 Hz,1H), 8.48 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.93 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.46-4.41 (m, 2H), 4.19-4.17 (m, 2H), 4.08-4.03 (m, 1H), 3.88-3.85 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.42 (s, 2H), 2.63-2.58 (m, 6H), 2.41(s, 3H), 2.34 (s, 2H), 1.78-1.76 (m, 2H), 1.68-1.66 (m, 2H).
【0652】
(実施例224a)
(S)−tert−ブチル4−(6−(6−クロロ−2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロピリダジン−4−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート224a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、(S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート191f(2.5g、8.5mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(2.2g、10.0mmol)、キサントホス(240mg、0.40mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(360mg、0.40mmol)、Cs
2CO
3(5.5g、17mmol)及び1,4−ジオキサン(100mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2.5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、224aを淡黄色固体として得た(3.2g、86%)。MS−ESI:[M+H]
+435.1。
【0653】
(実施例224b)
(S)−6−クロロ−2−メチル−4−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン224b
224a(3.0g、6.9mmol)及び4.0M HCl/エタノール(20mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。次いで混合物を減圧下に濃縮して、粗製の224bを黄色固体として得(2.5g、98%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+335.1。
【0654】
(実施例224c)
(S)−6−クロロ−2−メチル−4−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン224c
224b(2.3g、6.8mmol)、オキセタン−3−オン(1.4g、20.0mmol)、NaBH
3CN(620mg、10mmol)及び塩化亜鉛(1.36g、10mmol)のメタノール(20mL)中混合物を、50℃で3時間撹拌した。混合物を水(40mL)に加え、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、224c(2.0g、75%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+391.2。
【0655】
(実施例224d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート224d
磁気撹拌機を装着した密封管に、224c(200mg、0.50mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(240mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl
2(18mg、0.025mmol)、酢酸ナトリウム(74mg、0.90mmol)、K
3PO
4(191mg、0.90mmol)及びアセトニトリル/水(6:1、3.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、224d(180mg、51%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+708.3。
【0656】
(実施例224)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン224
224d(180mg、0.25mmol)及び水酸化リチウム(72mg、3.0mmol)のi−プロパノール/THF(5/3mL)及び水(2mL)中混合物を、35℃で0.2時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を水/アセトニトリル中0.3%NH
4HCO
3で溶離する逆相Combiflushにより精製して、224(54mg、33%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 666.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.29 (s, 1H), 8.52 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.43-7.42 (m, 2H), 7.40-7.39 (m, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.77-4.75 (m, 1H), 4.57-4.55 (m, 3H), 4.48-4.47 (m, 1H), 4.43-4.41 (m, 2H), 4.28-4.26 (m, 1H), 4.19-4.18 (m, 2H), 3.88-3.86 (m, 2H), 3.77 (s, 3H), 3.38-3.37 (m, 1H), 3.21-3.19 (m, 1H), 2.98-2.96 (m, 1H), 2.64-2.62 (m, 1H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.42-2.41 (m, 3H), 2.26-2.25 (m, 1H), 2.11-2.09 (m, 1H), 1.21 (s, 6H), 0.98 (d, J = 5.5 Hz, 3H).
【0657】
(実施例225a)
6−クロロ−2−メチル−4−(2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン225a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、2−メチルピリミジン−4−アミン(330mg、3.03mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(675mg、3.03mmol)、Pd
2(dba)
3(274mg、0.30mmol)、キサントホス(143mg、0.30mmol)、Cs
2CO
3(2960mg、9.09mmol)及びジオキサン(40mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で終夜加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、225aを黄色固体として得た(560mg、73%)。MS−ESI:[M+H]
+252.1
【0658】
(実施例225b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート225b
還流冷却器を装着した丸底フラスコに、225a(200mg、0.80mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(318mg、0.80mmol)、PdCl
2(dppf)(65.3mg、0.080mmol)、K
3PO
4(624mg、2.4mmol)、酢酸ナトリウム(200mg、2.4mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、225bを赤色固体として得た(150mg、47%)。MS−ESI:[M+H]
+569.3
【0659】
(実施例225)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン225
225b(120mg、0.21mmol)、水酸化リチウム(59mg、2.11mmol)、THF(6mL)、i−プロパノール(4mL)及び水(2mL)の混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、水(3mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、225を白色固体として得た(29mg、48%)。MS-ESI: [M+H]
+ 527.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.82 (s, 1 H), 8.88 (s, 1 H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 8.37 (d, J = 6.0 Hz, 1 H), 7.44 (d, J = 4.5 Hz, 1 H), 7.34 (d, J = 3.5 Hz, 1 H), 6.56 (d, J = 4.0 Hz, 1 H), 4.87 (t, J = 1.5 Hz, 1 H), 4.67 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 4.42 (d, J = 12.5 Hz, 1 H), 4.29-4.25 (m, 1 H), 4.20 (bs, 2 H), 3.93 (d, J = 9.5 Hz, 1 H), 3.81 (s, 3 H), 2.62-2.58 (m, 2 H), 2.50-2.49 (m, 溶媒ピークに隠れている, 2H), 2.40 (s, 3 H), 1.22 (s, 6 H).
【0660】
(実施例226a)
6−クロロ−2−メチル−4−({5−[(モルホリン−4−イル)カルボニル]ピリジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジヒドロピリダジン−3−オン226a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、(6−アミノピリジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン111a(2.07g、10.0mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(3.35g、15.0mmol)、Pd
2(dba)
3(915mg、1.0mmol)、キサントホス(578mg、1.0mmol)及び炭酸セシウム(6.52g、20mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で8時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×20ml)で洗浄した。合わせた濾液を無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下に濃縮して、226a(2.45g、51%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+350.1
【0661】
(実施例226b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(モルホリン−4−イル)カルボニル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート226b
磁気撹拌機を装着した密封管に、226a(279mg、0.80mmol)、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート199e(1.53g、3.2mmol)、Pd
2(dba)
3(73.2mg、0.080mmol)、トリシクロヘキシル−ホスピン(44.6mg、0.16mmol)、炭酸セシウム(521.6mg、1.6mmol)、1,4−ジオキサン(10mL)及び水(8滴)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で4時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を40:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、226bを黄色固体として得た(120mg、23%)。MS−ESI:[M+H]
+667.3
【0662】
(実施例226)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(モルホリン−4−カルボニル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン226
226b(120mg、0.18mmol)及び水酸化リチウム一水和物(227mg、5.4mmol)のi−プロパノール/THF/水(3mL/3mL/2mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、226を白色固体として得た(53mg、47%)。MS-ESI: [M+H]
+ 625.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.75 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.79-7.77 (m, 1H), 7.59 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.60-4.57 (m, 1H), 4.40-4.37 (m, 1H), 4.27-4.25 (m, 1H), 4.20-4.17 (m, 2H), 3.91-3.88 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.60-3.45 (m, 重複, 8H), 2.62-2.56 (m, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0663】
(実施例227a)
{4−[1−メチル−5−({5−[(モルホリン−4−イル)カルボニル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル]−2−{1−オキソ−1H,2H,3H,4H,6H,7H,8H,9H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート227a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した密封管に、6−クロロ−2−メチル−4−({5−[(モルホリン−4−イル)カルボニル]ピリジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジヒドロピリダジン−3−オン226a(244mg、0.70mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(558mg、1.5mmol)、Pd
2(dba)
3(64mg、0.070mmol)、トリシクロヘキシルホスピン(39mg、0.14mmol)、炭酸セシウム(456mg、1.4mmol)、1,4−ジオキサン(7mL)及び水(6滴)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で4時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を40:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、227aを黄色固体として得た(290mg、63%)。MS−ESI:[M+H]
+653.3
【0664】
(実施例227)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(モルホリン−4−カルボニル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン227
227a(131mg、0.20mmol)及び水酸化リチウム・一水和物(120mg、2.0mmol)のi−プロパノール/THF/水(4mL/4mL/2mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、227を白色固体として得た(75mg、62%)。MS-ESI: [M+H]
+ 611.2.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.75 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.54 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.79-7.77 (m, 1H), 7.59 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.60-4.57 (m, 1H), 4.38-4.36 (m, 1H), 4.29-4.19 (m, 2H), 4.10-4.05 (m, 1H), 3.93-3.90 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.60-3.50 (m, 重複, 8H), 2.66-2.54 (m, 2H), 2.48-2.46 (m, 2H), 1.81-1.66 (m, 4H).
【0665】
(実施例228a)
(S)−(4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イル−アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート228a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン(90mg、0.21mmol)191i、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(80.4mg、0.21mmol)、Pd(dppf)Cl
2(17.2mg、0.021mmol)、K
3PO
4(89mg、0.42mmol)、酢酸ナトリウム(57.1mg、0.42mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(30mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、228aを茶褐色固体として得た(60mg、42%)。MS−ESI:[M+H]
+694.3。
【0666】
(実施例228)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピラジン−2−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン228
228a(50mg、0.070mmol)及び水酸化リチウム(43mg、1.8mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、35℃で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、228(10mg、21%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 652.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.61 (s, 1H), 8.48 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.94 (bs, 1H), 4.56-4.55 (m, 2H), 4.49-4.47 (m,1H), 4.42-4.36 (m, 重複, 4H) 4.25-4.17 (m, 2H), 4.13-4.10 (m, 1H), 3.86-3.76 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.39-3.37 (m, 1H), 3.01-2.96 (m, 1H), 2.78-2.76 (m, 1H), 2.62-2.57(m, 重複, 3H), 2.50-2.47 (m, 2H), 2.10-2.07 (m, 1H), 1.94-1.90 (m, 1H), 1.80-1.78 (m, 2H), 1.70-1.69 (m, 2H), 1.12 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0667】
(実施例229a)
2−エチルピリミジン−4−アミン229a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、2−クロロピリミジン−4−アミン(2.60g、20.0mmol)、トリエチルボラン(20.0mL、THF中1.0M、20.0mmol)、Pd(dppf)Cl
2(816mg、1.0mmol)、K
3PO
4(13.0g、40.0mmol)、水(2mL)及びテトラヒドロフラン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を14時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、229aを黄色固体として得た(600mg、24%)。MS−ESI:[M+H]
+124.3
【0668】
(実施例229b)
5−ブロモ−3−(2−エチルピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン229b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、229a(246mg、2.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(534mg、2.0mmol)、Pd
2(dba)
3(182mg、0.20mmol)、キサントホス(231mg、0.40mmol)、Cs
2CO
3(1.30g、4.0mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で4時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、229bを灰白色固体として得た(308mg、50%)。MS−ESI:[M+H]
+309.1
【0669】
(実施例229c)
(2’−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ−[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)−5−((2−エチルピリミジン−4−イル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)メチルアセテート229c
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、229b(277mg、0.90mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(358mg、0.90mmol)、Pd(dppf)Cl
2(74mg、0.090mmol)、K
3PO
4(381mg、1.80mmol)、水(2mL)及びテトラヒドロフラン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を3時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、229cを白色固体として得た(291mg、50%)。MS−ESI:[M+H]
+582.4
【0670】
(実施例229)
3−[4−[5−[(2−エチルピリミジン−4−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン229
229c(291mg、0.45mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)及び水(2mL)中溶液に、水酸化リチウム(48mg、2.0mmol)を加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、229(165mg、61%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 540.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.12 (s, 1H), 8.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.00 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.55-4.44 (m, 2H), 4.26-4.19 (m, 重複, 3H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.62(s, 3H), 2.74 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 2.59-2.54 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22-1.20 (m, 重複, 9H).
【0671】
(実施例230a)
(S)−tert−ブチル4−(5−ブロモピラジン−2−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート230a
[この文献は図面を表示できません]
(S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(6.0g、30mmol)及び2,5−ジブロモピラジン(14.1g、60mmol)の混合物を、80℃で15時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、石油エーテル/酢酸エチル(10:1〜2:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230aを黄色固体として得た(1.14g、19%)。MS:[M+H]
+359.1。
【0672】
(実施例230b)
(S)−tert−ブチル4−(5−(ジフェニルメチレンアミノ)ピラジン−2−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート230b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、230a(2.6g、7.3mmol)、ジフェニルメタンイミン(1.3g、7.3mmol)、Pd
2(dba)
3(669mg、0.73mmol)、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(968mg、1.46mmol)、Cs
2CO
3(4.7g、14.6mmol)及び1,4−ジオキサン(40mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を96℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を石油エーテル/酢酸エチル(10:1〜3:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230bを赤色油状物として得た(3.3g、75%)。MS:[M+H]
+458.3。
【0673】
(実施例230c)
(S)−tert−ブチル4−(5−アミノピラジン−2−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート230c
230b(3.3g、7.2mmol)のメタノール(25mL)中溶液に、酢酸ナトリウム(708mg、8.6mmol)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(907mg、8.6mmol)を加えた。反応混合物を0.5時間撹拌した。次いでこれを真空で濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230cを黄色油状物として得た(1.35g、64%)。MS:[M+H]
+294.3。
【0674】
(実施例230d)
(S)−tert−ブチル4−(5−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピラジン−2−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート230d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、230c(1.25g、4.3mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(3.4g、12.9mmol)、Pd
2(dba)
3(394mg、0.43mmol)、キサントホス(497mg、0.86mmol)、Cs
2CO
3(4.7g、14.6mmol)及び1,4−ジオキサン(80mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230d(1.9g、72%)を得た。MS:[M+H]
+481.2。
【0675】
(実施例230e)
(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン230e
230d(1.9g、3.97mmol)及びトリフルオロ酢酸(4mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、粗製の230e(1.45g、97%)を得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS:[M+H]
+381.2。
【0676】
(実施例230f)
(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン230f
230e(2.0g、5.3mmol)、オキセタン−3−オン(763mg、10.6mmol)、NaBH
3CN(835mg、13.3mmol)及び塩化亜鉛(1.8g、13.3mmol)のメタノール(60mL)中混合物を、50℃で30分間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物に水を加え、得られた混合物をジクロロメタンで3回抽出した。次いで合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230fを黄色油状物として得た(1.6g、70%)。MS:[M+H]
+437.2。
【0677】
(実施例230g)
5−[4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−6−オン230g
[この文献は図面を表示できません]
4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(797mg、2.31mmol)、NaBH
4(263mg、6.92mmol)及びCH
3OH(50mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いで反応混合物を水(30mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×30mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を5:1で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、230g(649mg、81%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+348.1
【0678】
(実施例230h)
(4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート230h
丸底フラスコに、230g(597mg、1.72mmol)、ジクロロメタン(50mL)及びトリエチルアミン(5mL)を仕込んだ。溶液を0℃で0.5時間撹拌し、塩化アセチル(135mg、1.72mmol)をゆっくり加えた。混合物を0℃で更に2.5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮した。残留物を9:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230h(602mg、90%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+390.1
【0679】
(実施例230i)
4−(ジヒドロキシボラニル)−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ−[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート230i
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、230h(595mg、1.53mmol)、Pin
2B
2(1.94g、7.65mmol)、PdCl
2(dppf)(65mg、0.080mmol)、X−Phos(73mg、0.15mmol)、酢酸カリウム(304mg、3.1mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を石油エーテルで洗浄して、230i(409mg、67%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+400.1
【0680】
(実施例230j)
{4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート230j
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、230f(100mg、0.23mmol)、230i(140mg、0.35mmol)、Pd(dppf)Cl
2(19mg、0.023mmol)、酢酸ナトリウム(63mg、0.46mmol)、K
3PO
4(98mg、0.46mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で3時間加熱した。室温に冷却した後、反応物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230jを黄色固体として得た(90mg、55%)。MS−ESI:[M+H]
+710.2。
【0681】
(実施例230)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピラジン−2−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロベンゾチオフェノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン230
230j(80mg、0.11mmol)及び水酸化リチウム(27mg、1.1mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、10mL)及び水(2mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、230(34mg、45%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 668.2.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.64 (s, 1H), 8.56 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.40 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.53 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.84 (bs, 1H), 4.58-4.54 (m, 2H), 4.50-4.47 (m, 1H), 4.43-4.36 (m, 重複, 4H), 3.78-3.75 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 3.39-3.35 (m, 1H), 3.02-3.0 (m, 1H), 2.98-2.95 (m, 2H), 2.90-2.82 (m, 2H), 2.78-2.76 (m, 1H), 2.60-2.56 (m, 1H), 2.10-2.09 (m, 1H), 1.95-1.88 (m, 重複, 5H), 1.10 (d, J = 8.0 Hz, 3H).
【0682】
(実施例231a)
2−(4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−10−フルオロ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1(2H)−オン231a
[この文献は図面を表示できません]
4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(800mg、2.31mmol)、NaBH
4(263mg、6.92mmol)及びメタノール(50mL)の混合物を、0℃で1時間撹拌した。次いで反応混合物を水(30mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×30mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を5:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、231a(650mg、81%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+340.1
【0683】
(実施例231b)
(4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート231b
丸底フラスコに、231a(600mg、1.72mmol)、ジクロロメタン(50mL)及びトリエチルアミン(5mL)を仕込んだ。溶液を0℃で0.5時間撹拌し、塩化アセチル(135mg、1.72mmol)をゆっくり加えた。混合物を0℃で更に2.5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に蒸発させた。残留物を9:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、231b(605mg、90%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+392.1
【0684】
(実施例231c)
3−(アセトキシメチル)−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸231c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、231b(600mg、1.53mmol)、Pin
2B
2(1.94g、7.65mmol)、PdCl
2(dppf)(65mg、0.080mmol)、X−Phos(73mg、0.15mmol)、酢酸カリウム(304mg、3.1mmol)及びジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を石油エーテルで洗浄して、231c(412mg、67%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+402.1
【0685】
(実施例231d)
(S)−(2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート231d
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した丸底フラスコに、231c(200mg、0.50mmol)、(S)−6−クロロ−2−メチル−4−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン224c(195mg、0.50mmol)、PdCl
2(dppf)(24mg、0.030mmol)、K
3PO
4(212mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム(98mg、1.0mmol)、アセトニトリル(30mL)及び水(3mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、231dを黄色固体として得た(213mg、60%)。MS−ESI:[M+H]
+712.3
【0686】
(実施例231)
10−フルオロ−2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン231
231d(150mg、0.21mmol)及び水酸化リチウム(51mg、2.1mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、10mL)及び水(3mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、231(83mg、59%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 670.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.29 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.43-7.40 (m, 3H), 4.76 (bs, 1H), 4.60-4.54 (m, 3H), 4.49-4.46 (m, 1H), 4.43-4.37 (m, 2H), 4.21-4.56 (m, 2H), 4.07-4.03 (m, 1H), 3.89-3.83 (m, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.41-3.37 (m, 1H), 3.22-3.19 (m, 1H), 3.00-2.93 (m, 1H), 2.65-2.60 (m, 2H), 2.55-2.54 (m, 1H), 2.43-2.39 (m, 3H), 2.27-2.24 (m, 1H), 2.12-2.07 (m, 1H), 1.76-1.66 (m, 4H), 0.97 (d, J = 9.0 Hz, 3H).
【0687】
(実施例232a)
2−ニトロ−5−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリジン232a
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル4−(6−ニトロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート200a(2.0g、6.6mmol)のHCl/ジオキサン(20mL、4M)中混合物を、室温で2時間撹拌した。次いでこれを減圧下に蒸発させた。残留物を酢酸エチル(3×7mL)で洗浄して、232aを黄色固体として得た(1.0g、74%)。MS−ESI:[M+H]
+206。
【0688】
(実施例232b)
5−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−2−ニトロピリジン232b
232a(1.2g、5.8mmol)のCH
3OH(25mL)中溶液に、HCHO(1mL、35mmol)及び酢酸(1mL)を加え、続いてNaBHCN
3(1.0g、12mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。次いでこれを減圧下に蒸発させ、残留物を水/アセトニトリル中0.3%NH
4HCO
3で溶離する逆相Combiflushにより精製して、232bを黄色固体として得た(1.0g、78%)。MS−ESI:[M+H]
+220。
【0689】
(実施例232c)
5−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−2−アミン232c
250mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、232b(2.0g、9.0mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、200mg)及びメタノール(40mL)を仕込んだ。フラスコを排気し、水素ガスを仕込み、水素下室温で12時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコに仕込んだ。触媒をCELITE(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、232c(1.6g、92.5%)を得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS−ESI:[M+H]
+192
【0690】
(実施例232d)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン232d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、232c(1.5g、7.9mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.0g、7.9mmol)、炭酸セシウム(5.0g、16mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。窒素を得られた懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(455mg、0.79mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(718mg、0.79mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で2時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(100mL)と水(100mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を1:3酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、232dを茶褐色固体として得た(1.5g、50%)。MS−ESI:[M+H]
+377。
【0691】
(実施例232e)
(4−(1−エチル−5−(5−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート232e
還流冷却器を装着した丸底フラスコに、232d(160mg、0.40mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(191mg、0.50mmol)、Pd(dppf)Cl
2(20mg、0.024mmol)、K
3PO
4(180mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(120mg、0.80mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/CH
3OHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、232eを黄色固体として得た(180mg、55%)。MS−ESI:[M+H]
+636.3
【0692】
(実施例232)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(1−メチル−4−ピペリジル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン232
232e(180mg、0.30mmol)及び水酸化リチウム(130mg、3.0mmol)のTHF/i−プロパノール(6:3、9mL)及び水(3mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、232(55mg、35%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 594.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.72 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44-7.36 (m, 2H), 6.90 (s, 1H), 6.80-6.78 (m, 1H), 5.08-5.04 (m, 1H), 4.64-4.50 (m, 2H), 4.34-4.29 (m, 1H), 4.16-4.10 (m, 2H), 3.91-3.87 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.03-3.00 (m, 2H), 2.62-2.56 (m, 4H), 2.46-2.42 (m, 1H), 2.36 (s, 1H) 2.13-2.07 (m, 2H), 1.92-1.82 (m, 重複, 8H).
【0693】
(実施例233a)
tert−ブチル2−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−5(4H)−カルボキシレート233a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、tert−ブチル2−アミノ−6,7−ジヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−5(4H)−カルボキシレート(600mg、2.35mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(942mg、3.53mmol)、Pd
2(dba)
3(214mg、0.235mmol)、キサントホス(270.5mg、0.47mmol)、Cs
2CO
3(1.53g、4.7mmol)及びジオキサン(30mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN
2保護下110℃で12時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をアセトニトリルで洗浄して、233a(600mg、54%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+441.1
【0694】
(実施例233b)
tert−ブチル2−[(5−{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)アミノ]−4H,5H,6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−カルボキシレート233b
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、233a(300mg、0.68mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ−[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(1.8g、2.72mmol)、Pd(dppf)Cl
2(27.7mg、0.034mmol)、K
3PO
4(288.3mg、1.36mmol)、酢酸ナトリウム(111.5mg、1.36mmol)、水(10滴)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。窒素を混合物に30分間吹き込んだ後、これをN
2保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮し、残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、233b(220mg、45%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+714.3
【0695】
(実施例233c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−6−オキソ−5−({4H,5H,6H,7H−[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート233c
233b(220mg、0.308mmol)の酢酸エチル(5mL)中溶液に、HClの酢酸エチル中溶液(0.123mL、2.5M、0.308mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、233c(180mg、粗製物)を得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS−ESI:[M+H]
+614.3
【0696】
(実施例233)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−(4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミノ)−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン233
233c(180mg、0.29mmol)のTHF(3mL)及びプロパン−2−オール(3mL)中溶液に、水(1mL)及び水酸化リチウム(14.0mg、0.58mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、233(28.6mg、17%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 572.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.85 (s, 1H), 8.63 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.95-4.92 (m, 1H), 4.47-4.37 (m, 2H), 4.25-4.18 (m, 3H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.71 (s, 2H), 3.59 (s, 3H), 2.92-2.90 (m, 2H), 2.62-2.56 (m, 2H), 2.50-2.39 (m, 5H), 1.21 (s, 6H).
【0697】
(実施例235a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート235a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン230f(200mg、0.46mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]−ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(366mg、0.92mmol)、Pd(dppf)Cl
2(38mg、0.046mmol)、酢酸ナトリウム(126mg、0.92mmol)、K
3PO
4(196mg、0.92mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で3時間加熱した。室温に冷却した後、反応物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、235aを茶褐色固体として得た(100mg、31%)。MS−ESI:[M+H]
+708.5。
【0698】
(実施例235)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピラジン−2−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン235
235a(90.0mg、0.13mmol)及び水酸化リチウム(36.4mg、3.25mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、5mL)及び水(1mL)中混合物を、35℃で0.5時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、235(18.2mg、22%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 666.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.61 (s, 1H), 8.48 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.39 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.47 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.96 (bs, 1H), 4.57-4.55 (m, 2H), 4.49-4.47 (m, 1H), 4.42-4.37 (m, 重複, 4H), 4.22-4.18 (m, 重複, 3H), 3.84-3.76 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.39-3.37 (m, 1H), 3.02-2.81 (m, 1H), 2.78-2.76 (m, 1H), 2.62-2.56 (m, 3H), 2.43-2.41 (m, 2H), 2.10-2.07 (m, 1H), 1.92-1.90 (m, 1H), 1.22 (s, 6H), 1.12 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0699】
(実施例236a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(1−メチル−5−{[5−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}−6−オキソピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート236a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン232d(160mg、0.40mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(240mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl
2(20mg、0.020mmol)、K
3PO
4(180mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(120mg、0.80mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製して、236aを黄色固体として得た(150mg、38%)。MS−ESI:[M+H]
+650.3
【0700】
(実施例236)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(1−メチル−4−ピペリジル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン236
236a(150mg、0.25mmol)及び水酸化リチウム(105mg、2.5mmol)のTHF/i−プロパノール(6:3、9mL)及び水(3mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、236(40mg、30%)を薄緑色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 608.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.73 (s, 1H), 8.52 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.90-7.88 (m, 2H), 7.45-7.37 (m, 2H), 6.86-6.80 (m, 2H), 5.11 (bs, 1H), 4.67-4.65 (m, 1H), 4.53-4.51 (m, 1H), 4.35-4.33 (m, 1H), 4.18 (bs, 2H), 3.90-3.89 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.24-3.22 (m, 2H), 2.59-2.50 (m,, 重複, 8H), 2.36-2.32 (m, 2H), 2.01-1.87 (m, 4H), 1.29 (s, 6H).
【0701】
(実施例237a)
2−{10−フルオロ−1−オキソ−1H,2H,3H,4H,6H,7H,8H,9H−ピリド[3,4−b]インドリジン−2−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド237a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(70mg、0.20mmol)、1−メチル−3−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン191j(192mg、0.40mmol)、Pd(dppf)Cl
2(33mg、0.040mmol)、酢酸カリウム(39mg、0.40mmol)、K
3PO
4(87mg、0.40mmol)、アセトニトリル(7mL)及び水(6滴)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を95℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を50:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、237a(286mg、純度:46%、収率:98%)を固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+667.3
【0702】
(実施例237)
10−フルオロ−2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン237
237a(131mg、0.197mmol)のメタノール(7mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(59.8mg、1.57mmol)を0℃で加えた。反応物を0〜25℃で1.5時間撹拌した。次いでこれを水(1.5mL)でクエンチした。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、237(36mg、28%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 669.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.66 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.83 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.36-7.32 (m, 2H), 6.84 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.90-4.86 (m, 1H), 4.73-4.65 (m, 5H), 4.39-4.30 (m, 2H), 3.90-3.77 (m, 3H), 3.72 (s, 3H), 3.56-3.48 (m, 2H), 3.10-3.09 (m, 2H), 2.98-2.92 (m, 2H), 2.79-2.75 (m, 2H), 2.59-2.57 (m, 1H), 2.50-2.49 (m, 2H), 2.22-2.21 (s, 1H), 2.04-1.99 (m, 2H), 1.88-1.84 (m, 2H), 1.01 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0703】
(実施例238a)
(E)−メチル3−((tert−ブチルスルフィニルイミノ)メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート238a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した500mLの一口丸底フラスコに、メチル3−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート(10.0g、48.3mmol、1.0当量)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(11.7g、96.6mmol、2.0当量)、KHSO
4(32.8g、241.5mmol、5当量)及びジクロロメタン(250mL)を仕込んだ。混合物を室温で10時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を1:3酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、238a(12.4g、83%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+311.3。
【0704】
(実施例238b)
メチル3−((1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート238b
磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコに、238a(4.0g、12.8mmol、1.0当量)、NaBH
4(2.9g、76.9mmol、6.0当量)及びメタノール(100mL)を仕込んだ。反応混合物を室温で1時間撹拌した。この後、水(50mL)を反応物に加え、得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に蒸発させて、238b(3.9g、96%)を得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS:[M−C
4H
10NOS]
+192.3。
【0705】
(実施例238c)
メチル3−(アミノメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−2−カルボキシレート238c
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、238b(3.5g、11.2mmol)、飽和HCl/ジエチルエーテル溶液(15mL)及びジクロロメタン(15mL)を仕込んだ。混合物を室温で4時間撹拌した。反応が完結した後、飽和NaHCO
3水溶液(50mL)を反応混合物に加え、混合物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に蒸発させて、238c(2.2g、94%)を得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS: [M-NH
2]
+ 192.1.
1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 6.28 (s, 1H), 4.38 (s, 2H), 4.03 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.84 (s, 3H), 2.78 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.06-2.02 (m, 2H), 1.87-1.82 (m, 2H).
【0706】
(実施例238d)
2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]インドリジン−1−オン238d
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、238c(1.3g、6.25mmol、1.0当量)及びTHF(20mL)を仕込んだ。溶液に、−78℃でリチウムヘキサメチルジシラザン/THF(18.7mL、18.7mmol、3.0当量)を加えた。次いでこれを室温で2時間撹拌した。反応が完結した後、飽和NH
4Cl水溶液(30mL)を加え、混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層を減圧下に蒸発させた。得られた残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、238d(585mg、53%)を黄色固体として得た。MS: [M+H]
+ 177.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 7.38 (s, 1H), 5.82 (s, 1H), 4.13 (s, 2H), 3.86 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.73 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 191-1.88 (m, 2H), 1.75-1.73 (m, 2H).
【0707】
(実施例238e)
4−クロロ−2−(1−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]インドリジン−2(3H)−イル)ニコチンアルデヒド238e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、238d(400mg、2.27mmol)、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド(1.50g、6.90mmol、3.0当量)、Pd
2(dba)
3(208mg、0.227mmol、0.1当量)、キサントホス(131mg、0.227mmol、0.1当量)、Cs
2CO
3(1.50g、4.54mmol、2.0当量)及びジオキサン(30mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、反応混合物を90℃で16時間撹拌した。反応が完結した後、混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を1:3酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、238e(300mg、42%)を薄黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+316.1。
【0708】
(実施例238f)
(S)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル−アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]インドリジン−2(3H)−イル)ニコチンアルデヒド238f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、238e(150mg、0.48mmol、1.0当量)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(459mg、0.95mmol、2.0当量)、Pd(dppf)Cl
2(39mg、0.048mmol、0.1当量)、酢酸ナトリウム(78mg、0.95mmol、2.0当量)、K
3PO
4(202mg、0.95mmol、2.0当量)、アセトニトリル(10mL)及び水(1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を85℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/エタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、238f(90mg、30%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+635.3。
【0709】
(実施例238)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]インドリジン−3−オン238
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、238f(90mg、1.0当量、0.14mmol)、NaBH
4(23mg、5当量、0.60mmol)及びメタノール(5mL)を仕込んだ。得られた混合物を室温で20分間撹拌し、水でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、238(60mg、66%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 637.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.69 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.36-7.31 (m, 2H), 6.83 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.15 (s, 1H), 5.71 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.96 (s, 2H), 4.72-4.63 (m, 4H), 4.52-4.51 (m, 2H), 3.97-3.95 (m, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.55-3.53 (m, 1H), 3.48-3.46 (m, 1H), 3.10-3.08 (m, 2H), 2.91-2.89 (m, 2H), 2.58-2.56 (m, 1H), 2.49-2.48 (m, 2H), 2.23-2.19 (m, 1H), 2.08-2.02 (m, 2H), 1.93-1.89 (m, 2H), 1.00 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0710】
(実施例239a)
tert−ブチル3−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート239a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、tert−ブチル3−(6−アミノピリジン−3−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート(1.8g、7.2mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.9g、7.2mmol)及び炭酸セシウム(4.7g、14.4mmol)を仕込んだ。窒素を得られた懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(418mg、0.72mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(661mg、0.72mmol)を加えた。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、105℃で0.5時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(120mL)と水(60mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を1:4酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、239aを黄色固体として得た(3.06g、98%)。MS−ESI:[M+H]
+435。
【0711】
(実施例239b)
3−(5−(アゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン239b
化合物239a(1.0g、2.3mmol)を4M HCl/ジオキサン(10mL)に懸濁した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮した。残留物をNaOH水溶液で塩基性化し、得られた混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、減圧下に濃縮して、239bを黄色固体として得た(650mg、84%)。MS−ESI:[M+H]
+335。
【0712】
(実施例239c)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン239c
239b(469mg、1.4mmol)、37%ホルムアルデヒド水溶液(4.0g、50mmol)、NaBH
3CN(261mg、4.2mmol)及びエトキシエタン中1M塩化亜鉛(4mL、4.2mmol)のメタノール(40mL)中混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を水(20mL)に加え、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を10:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、239cを黄色固体として得た(300mg、83%)。MS−ESI:[M+H]
+349。
【0713】
(実施例239d)
(4−(1−メチル−5−(4−(1−メチルアゼチジン−3−イル)フェニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート239d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、239c(106mg、0.30mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサ−ヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(115mg、0.30mmol)、Pd(dppf)Cl
2(25mg、0.030mmol)、K
3PO
4(127mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49mg、0.60mmol)、水(1mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を15:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、239dを白色固体として得た(100mg、49%)。MS−ESI:[M+H]
+607.3
【0714】
(実施例239)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン239
239d(100mg、0.16mmol)のプロパン−2−オール(2mL)、テトラヒドロフラン(2mL)及び水(1mL)中溶液に、水酸化リチウム(38mg、1.60mmol)を加えた。混合物を30℃で2時間撹拌した。次いでこれを減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、239(22.5mg、26%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 566.4.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.75 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.91-7.89 (m, 2H), 7.59 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.84 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.09-5.06 (m, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.54-4.50 (m, 1H), 4.36-4.33 (m, 1H), 4.18-4.11 (m, 2H), 3.92-3.88 (m, 1H), 3.75-3.72 (m, 重複, 5H), 3.63-3.58 (m, 1H), 3.16-3.14 (m, 2H), 2.64-2.58 (m, 4H), 2.40 (s, 3H), 1.93-1.90 (m, 2H), 1.84-1.79 (m, 2H).
【0715】
(実施例240a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(1−メチル−5−{[5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}−6−オキソピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート240
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−ピリジン−2(1H)−オン239c(106mg、0.30mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(119mg、0.30mmol)、Pd(dppf)Cl
2(25mg、0.031mmol)、K
3PO
4(127mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49mg、0.60mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を15:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、240aを白色固体として得た(80mg、48%)。MS−ESI:[M+H]
+622.7
【0716】
(実施例240)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン240
240a(80mg、0.130mmol)のプロパン−2−オール(2mL)、テトラヒドロフラン(2mL)及び水(1mL)中溶液に、水酸化リチウム(38mg、1.60mmol)を加えた。混合物を30℃で1時間撹拌した。反応物を減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、240(24.3mg、33%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 580.4.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.92-7.90 (m, 2H), 7.59 (dd, J = 1.5, 8.5 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.84 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.09-5.06 (m, 1H), 4.68-4.66 (m, 1H), 4.56-4.54 (m, 1H), 4.37-4.35 (m, 1H), 4.19-4.17 (m, 2H), 3.90-3.88 (m, 1H), 3.75-3.72 (m, 重複, 5H), 3.64-3.62 (m, 1H), 3.19-3.16 (m, 2H), 2.60 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 2.54 (s, 2H), 2.42 (s, 3H), 1.30 (s, 6H).
【0717】
(実施例241a)
2−{10−フルオロ−1−オキソ−1H,2H,3H,4H,6H,7H,8H,9H−ピリド[3,4−b]インドリジン−2−イル}−4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド241a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(59.6mg、0.17mmol)、1−メチル−3−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサ−ボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン135a(261.8mg、0.68mmol)、Pd(dppf)Cl
2(25.0mg、0.030mmol)、Na
2CO
3(54.1mg、0.51mmol)、DMF(6mL)及び水(0.75mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を70℃で1時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、241a(100mg、純度:54%、収率:56%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+571.3
【0718】
(実施例241)
10−フルオロ−2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン241
241a(54.0mg、0.095mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(28.9mg、0.76mmol)を0℃で加えた。反応物を0〜25℃で1.5時間撹拌した。次いでこれを水(5mL)でクエンチした。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、241(8.0mg、15%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 573.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.40(d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.88 (s, 1H), 4.87-4.85 (m, 1H), 4.44-4.35 (m, 2H), 4.13-4.08 (m, 1H), 3.92-3.89 (m, 3H), 3.79-3.76 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.49 (s, 2H), 2.99-2.94 (m, 2H), 2.79-2.77 (m, 2H), 2.66-2.64 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 1.90-1.78 (m, 2H), 1.75-1.73 (m, 2H).
【0719】
(実施例242a)
3−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン242a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−3−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン218a(800mg、2.69mmol、1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.70g、6.73mmol、2.5当量)、Pd
2(dba)
3(123mg、0.13mmol、0.05当量)、X−Phos(128mg、0.27mmol、0.1当量)、酢酸カリウム(528mg、5.38mmol、2.0当量)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を70℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を1:70メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、242a(740mg、79%)を緑色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+345.3
【0720】
(実施例242b)
4−(5−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド242b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、242a(282mg、0.82mmol、1.5当量)、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a(180mg、0.55mmol、1.0当量)、Pd(dppf)Cl
2(45mg、0.055mmol、0.1当量)、酢酸ナトリウム(90mg、1.25mmol、2.0当量)、K
3PO
4(232mg、1.25mmol、2.0当量)、アセトニトリル(20mL)及び水(1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、242b(150mg、48%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+512.3。
【0721】
(実施例242)
2−[4−[5−[(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン242
磁気撹拌機を装着した50mLの一口丸底フラスコに、242b(150mg、0.29mmol、1.0当量)、NaBH
4(55mg、1.46mmol、5.0当量)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。得られた混合物を室温で20分間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、242(100mg、66%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 514.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.47 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.04-8.03 (m, 2H), 7.42 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.05 (s, 1H), 5.90 (s, 1H), 4.87-4.85 (m, 1H), 4.43-4.35 (m, 2H), 4.18-4.12 (m, 1H), 3.98-3.93 (m, 1H), 3.84-3.78 (m, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 3.06-2.92 (m, 2H), 2.75-2.68 (m, 2H), 2.18 (s, 3H), 1.94-1.92 (m, 2H), 1.79-1.73 (m, 2H).
【0722】
(実施例243a)
tert−ブチル4−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート243a
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(14.0g、70.0mmol)のトリエチルアミン(9.9g、98mmol)及びジクロロメタン(100mL)中溶液に、0℃でメタンスルホニルクロリド(11.2g、98.0mmol)を滴下添加した。反応物を周囲温度にし、1時間撹拌した。次いで反応混合物を水(50mL)でクエンチした。水層を分離し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、243aを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した(19.5g、100%)。MS−ESI:[M−t−Bu]
+224.1
【0723】
(実施例243b)
tert−ブチル4−(4−ニトロ−1H−イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート243b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、243a(7.0g、25.1mmol)、DMF(120mL)、4−ニトロ−1H−イミダゾール(2.80g、25.1mmol)及びK
2CO
3(6.9g、50.2mmol)を仕込んだ。混合物を120℃で終夜加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を真空で蒸発させた。残留物を2:2:1酢酸エチル/石油エーテル/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、243b(2.4g、32.4%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+297.3
【0724】
(実施例243c)
tert−ブチル4−(4−アミノ−1H−イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート243c
100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、243b(2.3g、7.8mmol)、炭素担持10%パラジウム(10%含水、230mg)及びエタノール(40mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で3時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をCELITE(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、243c(2.0g、95%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+267.2。
【0725】
(実施例243d)
tert−ブチル4−(4−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−1H−イミダゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート243d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、243c(2.3g、8.6mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.3g、8.6mmol)、トリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(789mg、0.86mmol)、キサントホス(994mg、1.72mmol)、Cs
2CO
3(5.6g、17.2mmol)及び1,4−ジオキサン(80mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を95℃で4時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、243dを黄色油状物固体として得た(2.3g、59%)。MS−ESI:[M+H]
+452.3。
【0726】
(実施例243e)
5−ブロモ−1−メチル−3−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン243e
243d(2.2g、4.88mmol)及びトリフルオロ酢酸(20mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、粗製の243e(1.5g、88%)を得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+352.2
【0727】
(実施例243f)
5−ブロモ−1−メチル−3−(1−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン243f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、243e(2.2g、6.3mmol)、NaBH
3CN(995mg、15.8mmol)、オキセタン−3−オン(907mg、12.6mmol)、塩化亜鉛(2.1g、15.8mmol)及びメタノール(60mL)を仕込んだ。反応混合物を50℃で5時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物に水を加え、得られた混合物をジクロロメタンで3回抽出した。次いで合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物をメタノール中1%トリエチルアミンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物を含むフラクションを減圧下に濃縮した。ジクロロメタンを残留物に加え、得られた懸濁液を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、243fを黄色固体として得た(800mg、62%)。MS−ESI:[M+H]
+408.2
【0728】
(実施例243g)
(4−(1−メチル−5−(1−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)−1H−イミダゾール−4−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート243g
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、243f(300mg、0.74mmol)、3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸113i(567mg、1.48mmol)、Pd(dppf)Cl
2(60.5mg、0.074mmol)、K
3PO
4(314mg、1.48mmol)、酢酸ナトリウム(201mg、1.48mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を0.5%トリエチルアミンを含む1:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、243gを黄色固体として得た(100mg、20%)。MS−ESI:[M+H]
+667.4。
【0729】
(実施例243)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[1−[1−(オキセタン−3−イル)−4−ピペリジル]イミダゾール−4−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン243
243g(80mg、0.12mmol)及び水酸化リチウム(100mg、2.4mmol)のi−プロパノール/THF/水(2:2:1、8mL)中混合物を、35℃で30分間撹拌した。次いで反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物に水を加え、得られた混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、243(28.0mg、30%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 625.4.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.48 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.45 (d, J =3.0 Hz, 1H), 7.35-7.34 (m, 2H), 7.11(d, J = 1.0 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 5.14 (bs, 1H), 4.54 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 4.43-4.40 (m, 4H), 4.23-4.11 (m, 3H), 3.99-3.96 (m, 1H), 3.91-3.84 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 3.43-3.39 (m, 1H), 2.77-2.76 (m, 2H), 2.62-2.57 (m, 2H), 2.47-2.46 (m, 2H), 1.94-1.89 (m, 6H), 1.79-1.78 (m, 2H),1.69-1.66 (m, 2H).
【0730】
(実施例244a)
2−(4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン244a
[この文献は図面を表示できません]
4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a(1.0g、3.0mmol)のメタノール(30mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(380mg、9.0mmol)を30℃で加えた。反応混合物を更に1時間撹拌し、水(10mL)でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させて、244aを黄色固体(920mg、92%)として得た。MS−ESI:[M+H]
+332.3
【0731】
(実施例244b)
(4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート244b
244a(900mg、2.7mmol)及びトリエチルアミン(810mg、8.1mmol)のジクロロメタン(30mL)中混合物に、塩化アセチル(630mg、8.1mmol)を滴下添加した。反応混合物を30℃で1時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、244bを白色固体として得た(900mg、90%)。MS−ESI:[M+H]
+374.2
【0732】
(実施例244c)
3−(アセトキシメチル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ピリジン−4−イルボロン酸244c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、244b(900mg、2.4mmol)、Pin
2B
2(3.05g、12mmol)、Pd(dppf)Cl
2(98mg、0.12mmol)、X−phos(114mg、0.24mmol)、酢酸カリウム(720mg、7.2mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で4時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を5:1石油エーテル/酢酸エチル(10mL)で洗浄して、244cを黄色固体として得た(1.0g、純度:60%)。MS−ESI:[M+H]
+384.1。
【0733】
(実施例244d)
(4−(1−メチル−5−(5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート244d
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン239c(140mg、0.40mmol)、244c(230mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl
2(20mg、0.020mmol)、K
3PO
4(180mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム・三水和物(120mg、0.80mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製して、244dを黄色固体として得た(90mg、43%)。MS−ESI:[M+H]
+608.3
【0734】
(実施例244)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(1−メチルアゼチジン−3−イル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン244
244d(90mg、0.15mmol)及び水酸化リチウム(60mg、1.5mmol)のTHF/i−プロパノール(5:3、8mL)及び水(2mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水(3mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、244(25mg、30%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 566.4.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.74 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.87 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.59-7.57 (m, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.85-6.83 (m, 1H), 6.33 (s, 1H), 5.04-5.01 (m, 1H), 4.67-4.65 (m, 1H), 4.44-4.39 (m, 1H), 4.33-4.29 (m, 1H), 3.95-3.91 (m, 1H), 3.86-3.83 (m, 2H), 3.76-3.74 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.62-3.59 (m, 1H), 3.16-3.13 (m, 2H), 3.02-2.95 (m, 2H), 2.84-2.83 (m, 2H), 2.39 (s, 3H), 2.05-2.02 (m, 2H), 1.90-1.87 (m, 2H).
【0735】
(実施例245a)
4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド245a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン112d(1.48g、7.9mmol、1.0当量)、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド(3.48g、15.8mmol、2.0当量)、CuI(1.50g、7.9mmol、1.0当量)、4,7−ジメトキシ−1,10−フェナントロリン(2.13g、7.9mmol、1.0当量)、K
2CO
3(2.18g、15.8mmol、2.0当量)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。反応混合物を100℃で24時間撹拌した。反応が完結した後、混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を1:2酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、245a(550mg、21%)をわずかに黄色の固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+328.1。
【0736】
(実施例245b)
4−フルオロ−2−(1−メチル−5−(5−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−6−(1−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]インドリジン−2(3H)−イル)ベンズアルデヒド245b
還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、245a(140mg、0.42mmol、1.0当量)、(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191i(308mg、0.63mmol、1.5当量)、Pd(dppf)Cl
2(35mg、0.042mmol、0.1当量)、酢酸ナトリウム(70mg、0.84mmol、2.0当量)、K
3PO
4(175mg、0.84mmol、2.0当量)、アセトニトリル(20mL)及び水(1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、245b(100mg、36%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+647.4。
【0737】
(実施例245)
(S)−2−(3−(ヒドロキシメチル)−4−(1−メチル−5−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−2−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1(2H)−オン245
磁気撹拌機を装着した50mLの一口丸底フラスコに、245b(100mg、0.15mmol、1.0当量)、NaBH
4(29mg、0.77mmol、5.0当量)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。得られた混合物を室温で20分間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、245(80mg、79%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 649.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.69-8.68 (m, 1H), 8.57 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 7.85 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.39-7.36 (m, 1H), 7.26-7.24 (m, 2H), 6.69 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.31 (s, 1H), 4.97 (bs, 1H), 4.58-4.54 (m, 2H), 4.49-4.41 (m, 2H), 4.34-4.27 (m, 2H), 4.09-4.06 (m, 2H), 3.69-3.68 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 3.41-3.39 (m, 1H), 3.12-3.19 (m, 1H), 2.97-2.93 (m, 1H), 2.87 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.56-2.54 (m, 1H), 2.37-2.30 (m, 2H), 2.21-2.16 (m, 1H), 2.03-1.98 (m, 2H), 1.85-1.82 (m, 2H), 0.94 (d, J = 5.5 Hz, 3H).
【0738】
(実施例246a)
4−(5−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド246a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(1−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド245a(130mg、0.39mmol、1.0当量)、3−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン218a(600mg、1.75mmol、4.0当量)、Pd(dppf)Cl
2(32mg、0.040mmol、0.1当量)、酢酸ナトリウム(64mg、0.78mmol、2.0当量)、K
3PO
4(165mg、0.78mmol、2.0当量)、アセトニトリル(15mL)及び水(1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/エタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、246a(38mg、19%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+510.3。
【0739】
(実施例246)
2−[4−[5−[(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン246
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、246a(38mg、0.074mmol、1.0当量)、NaBH
4(29mg、0.37mmol、5.0当量)及びメタノール(5mL)を仕込んだ。得られた混合物を室温で20分間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、標題化合物(18mg、48%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 512.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.17 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.58-6.57 (m, 2H), 5.74 (s, 1H), 5.41-5.39 (m, 1H), 4.42-4.32 (m, 2H), 4.08 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.70 (s, 3H), 2.98 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.25 (s, 3H), 2.13-2.09 (m, 2H), 1.97-1.92 (m, 2H).
【0740】
(実施例247a)
{4−[5−({5−アセチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート247a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、3−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン209c(183mg、0.50mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸230i(200mg、0.50mmol)、Pd(dppf)Cl
2(37mg、0.05mmol)、K
3PO
4(212mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、247aを黄色固体として得た(100mg、31%)。MS−ESI:[M+H]
+641.2。
【0741】
(実施例247)
3−[4−[5−[(5−アセチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロベンゾチオフェノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン247
{4−[5−({5−アセチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート247a(100mg、0.16mmol)及び水酸化リチウム(96mg、4.0mmol)のi−プロパノール/THF/水(2:2:1,10mL)中混合物を、35℃で30分間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物に水(5mL)を加え、得られた混合物をジクロロメタンで3回抽出した。次いで合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、247(51mg、53%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 599.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, T=80℃) δ 8.54-8.51 (m, 1H), 8.38 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.93-7.91 (m, 2H), 7.48 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.64-4.62 (m, 2H), 4.39 (s, 2H), 3.98-3.95 (m, 2H), 3.89-3.86 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 2.95-2.93 (m, 2H), 2.87-2.84 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.89-1.87 (m, 4H).
【0742】
(実施例248a)
(R)−(6−アミノピリジン−3−イル)(3−メチルモルホリノ)メタノン248a
(R)−3−メチルモルホリン(2.02g、20mmol)のエタノール(25mL)中溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)(3.33g、17.4mmol)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(2.35g、17.4mmol)及び6−アミノニコチン酸(2.0g、14.5mmol)を加えた。室温で18時間撹拌した後、反応懸濁液を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を3:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、248aを白色固体として得た(1.6g、36%)。MS−ESI:[M+H]
+222.3。
[この文献は図面を表示できません]
【0743】
(実施例248b)
6−クロロ−2−メチル−4−[(5−{[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−2,3−ジヒドロピリダジン−3−オン248b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、248a(330mg、1.5mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(446mg、2.0mmol)、炭酸セシウム(978mg、3.0mmol)、キサントホス(88mg、0.15mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(68mg、0.075mmol)を仕込んだ。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、4時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(3×30mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(2:1〜1:2)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、248b(430mg、79%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+364.3
【0744】
(実施例248c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−{[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート248c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、248b(364mg、1.0mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(596mg、1.5mmol)、K
3PO
4(424mg、2.0mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(73mg、0.10mmol)、酢酸ナトリウム(164mg、2.0mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で2.5時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1〜50:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、248c(250mg、37%)を黄色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]
+681.3
【0745】
(実施例248)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン248
248c(250mg、0.37mmol)のTHF/i−プロパノール/水(2.5/2/0.5mL)中溶液に、水酸化リチウム(86mg、3.6mmol)を室温で加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(20mL)中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物固体を逆相分取HPLCにより精製して、248(110mg、48%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 639.3.
1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 8.85 (s, 1H), 8.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.79 (dd, J = 2.5, 8.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 5.0 HzzH, 1H), 7.32 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 4.85-4.83 (m, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.42-4.27 (m, 4H), 4.02-3.88 (m, 重複, 6H), 3.74-3.67 (m, 2H), 3.56-3.46 (m, 2H), 2.67-2.59 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.39 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0746】
(実施例249a)
(R)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(3−メチルモルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン249a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(15mL)、(R)−(6−アミノピリジン−3−イル)(3−メチルモルホリノ)メタノン248a(332mg、1.5mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(480mg、1.8mmol)及び炭酸セシウム(978mg、3.0mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に3分間吹き込んだ後、キサントホス(87mg、0.15mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(69mg、0.075mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、2.5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×50mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(2:1〜1:2)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、249a(430mg、70%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+407.3
【0747】
(実施例249b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−{[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート249b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、249a(407mg、1.0mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(800mg、2.0mmol)、K
3PO
4(424mg、2.0mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(73mg、0.1mmol)、酢酸ナトリウム(164mg、2.0mmol)、アセトニトリル(8mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1.5時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)及び水(20mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。暗色残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、249b(200mg、29%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+680.1
【0748】
(実施例249)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン249
249b(204mg、0.30mmol)のTHF/i−プロパノール/水(3/3/0.5mL)中溶液に、水酸化リチウム(72mg、3mmol)を室温で加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を水(10mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLC(A:水中1%NH
4HCO
3、B:アセトニトリル)により精製して、249(85mg、44%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 638.3. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 8.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.69 (dd, J = 2.0, 6.5 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 4.70 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.40-4.27 (m, 4H), 3.99-3.89 (m, 3H), 3.74 (S, 3H), 3.55-3.46 (m, 重複, 4H), 2.67-2.59 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.39 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0749】
(実施例250a)
1−(5−(ヒドロキシメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オール250a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール(0.57g、4.0mmol)、Cs
2CO
3(261mg、0.8mmol)及び2−メチルオキシラン(20mL)を仕込んだ。混合物を30℃で2日間撹拌した。混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(100mL)で希釈した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、250a(0.40g、50%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+202.3
【0750】
(実施例250b)
1−(5−(ブロモメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オール250b
0℃で冷却した250a(4.0g、20.0mmol)のクロロホルム(100mL)中混合物に、POBr
3(22.9g、80mmol)のクロロホルム(20mL)中溶液を、内温を5℃未満に維持しながら30分かけて加えた。反応混合物を50℃に加温し、この温度で3時間撹拌した。次いでこれを0℃に冷却し、水でクエンチした。有機層を分離し、減圧下に蒸発させた。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、250b(3.3g、62%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+264.1
【0751】
(実施例250c)
1−(5−((メチルアミノ)メチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オール250c
250b(3.0g、11.4mmol)のジクロロメタン(30mL)中溶液に、CH
3NH
2の溶液(3.0g、34.2mmol、水中35%)を加えた。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで有機層を分離し、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、250c(1.9g、78%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+215.3
【0752】
(実施例250d)
5,6−ジメチル−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン250d
0℃で冷却した250c(1.129g、5.27mmol)及びトリフェニルホスフィン(4.14g、15.8mmol)の無水THF(40mL)中混合物に、ジ−イソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)(3.19g、15.8mmol)のTHF(15mL)中溶液を、内温を5℃未満に維持しながら30分かけて加えた。反応混合物を30℃に加温し、この温度で5時間撹拌した。次いで混合物を水(50mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、250d(0.83g、80%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+197.2
【0753】
(実施例250e)
5,6−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン250e
250d(550mg、2.8mmol)のメタノール(20mL)中溶液に、ラネーNi(約600mg)を加えた。反応物に水素ガス(風船により)を仕込み、室温で2時間撹拌した。次いでこれをセライト(登録商標)のプラグを通して濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、250eを黄色固体として得(400mg、86%)、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS−ESI:[M+H]
+167.3
【0754】
(実施例250f)
(4−(5−(5,6−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート250f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、(4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジ−ヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート217a(525mg、1.0mmol)、250e(166mg、1.0mmol)、炭酸セシウム(652mg、2.0mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(116mg、0.20mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(92mg、0.10mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×30mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、250f(80mg、13%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+611.4
【0755】
(実施例250)
2−[4−[5−[(5,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン250
250f(75mg、0.123mmol)のTHF/i−プロパノール/水(4/2/2mL)中溶液に、水酸化リチウム(15mg、0.62mmol)を加えた。混合物を30℃で1時間撹拌した。反応が完結した後、混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、250を白色固体として得た(40mg、57%)。MS-ESI: [M+H]
+ 569.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.96 (bs, 1H), 7.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 5.03 (t, J = 3.5 Hz, 1H), 4.65-4.62 (m, 1H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.35-4.33 (m, 1H), 4.17-4.05 (m, 3H), 3.91-3.88 (m, 2H), 3.73-3.71 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.55-3.52 (m, 1H), 2.90-2.87 (m, 1H), 2.64-2.58 (m, 4H), 2.43 (s, 3H), 1.93-1.90 (m, 2H), 1.81-1.80 (m, 2H), 1.24 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0756】
(実施例252a)
5−ブロモ−3−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン252a
[この文献は図面を表示できません]
100mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン115a(800mg、2.83mmol)、ブロモエタン(216mg、1.98mmol)、K
2CO
3(780mg、5.66mmol)及びDMF(20mL)を仕込んだ。混合物を85℃で終夜加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、252aを赤色固体として得た(298mg、37%)。MS-ESI: [M+H]
+ 311.0.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.28 (s, 1H), 7.99 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.85 (s, 1H), 3.98-3.94 (m, 2H), 3.48 (s, 3H), 2.19 (s, 3H), 1.27 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
【0757】
(実施例252b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート252b
還流冷却器を装着した丸底フラスコに、252a(200mg、0.64mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(309mg、0.64mmol)、PdCl
2(dppf)(52.5mg、0.060mmol)、K
3PO
4(333mg、1.29mmol)、酢酸ナトリウム(105mg、1.29mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、252bを黄色固体として得た(120mg、27.6%)。MS−ESI:[M+H]
+584.3
【0758】
(実施例252)
3−[4−[5−[(1−エチル−5−メチル−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン252
252b(120mg、0.21mmol)及び水酸化リチウム(23mg、0.82mmol)のTHF(6mL)、i−プロパノール(4mL)及び水(2mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を水(5mL)で希釈した。得られた混合物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、252(52mg、47%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 542.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.06 (d, J=5.5 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 8.07 (s, 1 H), 7.41 (s, 1H), 7.33 (d, J=5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.88 (s, 1H), 4.97 (t, J = 4.5 Hz, 1H), 4.50-4.41 (m, 2H), 4.24-4.19 (m, 3H), 3.93-3.85 (m, 3H), 3.59 (s, 3 H), 2.62-2.57 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 2.19 (s, 3 H), 1.27-1.23 (m, 重複, 9 H).
【0759】
(実施例253a)
4−ブロモ−6−クロロ−2−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリダジン−3(2H)−オン253a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した500mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、無水DMF(150mL)及び4−ブロモ−6−クロロ−ピリダジン−3(2H)−オン(10.0g、47.8mmol)を仕込んだ。反応混合物を0℃に冷却し、水素化ナトリウムを加えた。反応物を0℃で20分間撹拌した。この後、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(11.9g、71.6mmol)を加え、冷却浴を除去し、反応物を室温で3時間撹拌した。次いで反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、253aを黄色油状物として収率56%(9.00g)で得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 8.02 (s, 1H), 5.42 (s, 2H), 3.79 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 0.96 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 0.01 (s, 9H).
【0760】
(実施例253b)
(S)−tert−ブチル4−(6−(6−クロロ−3−オキソ−2−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)−メチル)−2,3−ジヒドロピリダジン−4−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート253b
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、(S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート191f(580mg、2.0mmol)、253a(1.36g、4.0mmol)、Pd
2(dba)
3(180mg、0.20mmol)、キサントホス(230mg、0.40mmol)、Cs
2CO
3(1.3g、4.0mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、得られた残留物を4:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、253b(1.0g、91%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+551.2
【0761】
(実施例253c)
(S)−6−クロロ−4−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン253c
50mLの丸底フラスコに、253b(551mg、1.0mmol)、濃HCl(2mL)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で終夜撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して253cを得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS−ESI:[M+H]
+321.1
【0762】
(実施例253d)
(S)−6−クロロ−4−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン253d
磁気撹拌機を装着した50mLの丸底フラスコに、253c(321mg、1.0mmol)、3−オキセタノン(142mg、2.0mmol)、NaBH
3CN(125mg、2.0mmol)、ZnCl
2(272mg、2.0mmol)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。混合物を室温で終夜撹拌し、減圧下に濃縮した。水(20mL)を残留物に加え、得られた混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、253d(210mg、56%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+377.3。
【0763】
(実施例253e)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート253e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、253d(172mg、0.46mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(0.91g、2.29mmol)、Pd(dppf)Cl
2(36mg、0.050mmol)、K
3PO
4(195mg、0.92mmol)、酢酸ナトリウム(75mg、0.050mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、得られた残留物を20:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、253e(100mg、31%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+694.3。
【0764】
(実施例253)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−1H−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン253
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、253e(92mg、0.13mmol)、水酸化リチウム(16mg、0.65mmol)、THF(2mL)、i−プロパノール(2mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮した。水(10mL)を残留物に加え、得られた混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、253(22mg、26%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 652.2.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 10.83 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 3.0 Hz, 5.5 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.74-4.68 (m, 3H), 4.65-4.58 (m, 3H), 4.26-4.14 (m, 2H), 3.99-3.96 (m, 1H), 3.71-3.69 (m, 1H), 3.55-3.53 (m, 1H), 3.18-3.14 (m, 2H), 2.64-2.59 (m, 3H), 2.53-2.47 (m, 4H), 2.40-2.33 (m, 2H), 1.29 (s, 6H), 1.09 (d, J = 7.0 Hz, 3H).
【0765】
(実施例254a)
4−[5−({5−アセチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド254a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、3−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル−アミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン209d(344mg、0.83mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(202mg、0.56mmol)、Pd(dppf)Cl
2(20mg、0.028mmol)、K
3PO
4(235mg、1.11mmol)、酢酸ナトリウム(91mg、1.11mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、254a(400mg、粗製物)を得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS−ESI:[M+H]
+612.3
【0766】
(実施例254)
3−[4−[5−[(5−アセチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−c]ピリジン−4−オン254
254a(98mg、0.16mmol)のメタノール及びジクロロメタン中溶液に、NaBH
4(13mg、0.33mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物をNH
4Cl水溶液(5mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、254(53mg、54%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 613.9.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, T=80℃) δ 8.45 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.93-7.92 (m, 2H), 7.33 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.97 (s, 1H), 4.67-4.63 (m, 3H), 4.46-4.45 (m, 2H), 3.97-3.93 (m, 2H), 3.89-3.86 (m, 3H), 3.56 (s, 3H), 2.97-2.91 (m, 2H), 2.53-2.55 (m, 2H), 2.49-2.46 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.21 (s, 6H).
【0767】
(実施例255a)
4−(5−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド255a
[この文献は図面を表示できません]
実施例246に記載した手順に従い、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(200mg、0.575mmol)及び3−(5−アセチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン209d(356mg、0.863mmol)を出発物として、255aを赤色油状物として得た(320mg、93%)。MS−ESI:[M+H]
+599.3
【0768】
(実施例255)
2−[4−[5−[(5−アセチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−10−フルオロ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン255
実施例254に記載した手順に従い、255a(200mg、0.334mmol)を出発物として、255を白色固体として得た(55.5mg、28%)。MS-ESI: [M+H]
+ 601.3.
1HNMR (500 MHz, DMSO-d
6, T=80℃) δ 8.45 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 3.5 Hz, 2H), 7.33 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.97 (s, 1H), 4.70-4.63 (m, 3H), 4.46 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 4.10-3.86 (m, 重複, 8H), 3.58 (s, 3H), 2.57-2.55 (m, 2H), 2.43-2.39 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.79-1.67 (m, 4H).
【0769】
(実施例256a)
(S)−(6−アミノピリジン−3−イル)(3−メチルモルホリノ)メタノン256a
[この文献は図面を表示できません]
(S)−3−メチルモルホリン(1.5g、15.0mmol)のエタノール(20mL)中溶液に、EDCI(3.33g、17.4mmol)、HOBt(2.35g、17.4mmol)及び6−アミノニコチン酸(2.07g、15.0mmol)を室温で加えた。18時間撹拌した後、得られた懸濁液を濾過した。固体を2:1石油エーテル/酢酸エチルから酢酸エチル自体で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、256a(1.0g、30%)を白色固体として得た。MS−ESI:222.3(M+H)
+。
【0770】
(実施例256b)
(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(3−メチルモルホリン−4−カルボニルピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン256b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(10ml)、256a(111mg、0.50mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(134mg、0.60mmol)、炭酸セシウム(326mg、1.0mmol)、キサントホス(29mg、0.05mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(23mg、0.025mmol)を仕込んだ。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(3×30mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(2:1〜1:2)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、256b(140mg、77%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+364.3
【0771】
(実施例256c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−{[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート256c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、256b(140mg、0.38mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(159mg、0.40mmol)、K
3PO
4(85mg、0.40mmol)、酢酸ナトリウム(33mg、0.40mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(15mg、0.020mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で2.5時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(30mL)及び水(30mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。暗色残留物を60:1ジクロロメタン:/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、256c(90mg、35%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+681.3
【0772】
(実施例256)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン256
256c(90mg、0.13mmol)のTHF/i−プロパノール/水(2.0/1/0.5ml)中溶液に、水酸化リチウム(31mg、1.3mmol)を室温で加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(15mL)中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、256(40mg、48%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 639.3. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 8.86 (s, 1H), 8.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.79 (dd, J = 2.0, 6.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 4.85-4.82 (m, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.42-4.27 (m, 4H), 4.02-3.88 (m, 重複, 6H), 3.74-3.67 (m, 2H), 3.56-3.46 (m, 2H), 2.67-2.59 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.39 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0773】
(実施例257)
(S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(3−メチルモルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン257a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、(S)−(6−アミノピリジン−3−イル)(3−メチルモルホリノ)メタノン(222mg、1.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(320mg、1.2mmol)、炭酸セシウム(652mg、2mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、キサントホス(58mg、0.10mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(46mg、0.050mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、2.5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×30mL)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(2:1〜1:2)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、257a(280mg、69%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+407.3
【0774】
(実施例257b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−{[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート257b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、257a(203mg、0.50mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(640mg、1.6mmol)、K
3PO
4(212mg、1.0mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(18mg、0.025mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2.5時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)及び水(20mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。暗色残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、257b(160mg、47%)を黒色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+680.1
【0775】
(実施例257)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン257
257b(157mg、0.23mmol)のTHF/i−プロパノール/水(2/2/0.5mL)中溶液に、水酸化リチウム(55mg、2.3mmol)を室温で加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。混合物を水(15mL)中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物固体を逆相分取HPLC(A:水中1%NH
4HCO
3;B:アセトニトリル)により精製して、257(52mg、35%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 668.3. 1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 8.94 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.69 (dd, J = 2.0, 6.5 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 4.70 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.41-4.27 (m, 4H), 3.99-3.89 (m, 3H), 3.74-3.66 (m, 重複, 5H), 3.55-3.46 (m, 2H), 2.67-2.59 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.39 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0776】
(実施例258a)
6−クロロ−2−メチル−4−({5−[(モルホリン−4−イル)カルボニル]ピリジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジヒドロピリダジン−3−オン258a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、(6−アミノピリジン−3−イル)(モルホリノ)−メタノン(2.07g、10.0mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン111a(3.35g、15.0mmol)、Pd
2(dba)
3(915mg、1.0mmol)、キサントホス(578mg、1.0mmol)及び炭酸セシウム(6.52g、20mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で8時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×20mL)で洗浄した。合わせた濾液を無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下に濃縮して、258a(2.45g、51%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+350.1
【0777】
(実施例258b)
1−メチル−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イルボロン酸258b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、258a(2.0g、5.73mmol、1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(7.56g、28.6mmol、5.0当量)、Pd(dppf)Cl
2(465mg、0.57mmol、0.1当量)、X−Phos(461mg、1.14mmol、0.2当量)、酢酸カリウム(1.11g、11.4mmol、2.0当量)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を50℃で6時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を1:3酢酸エチル/石油エーテルで洗浄して、258b(1.70g、83%)を黄色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS:[M+H]
+360.1
【0778】
(実施例258c)
4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド258c
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド124a(100mg、0.29mmol)、258b(128mg、0.36mmol)、PdCl
2(dppf)(24mg、0.031mmol)、K
3PO
4(123mg、0.58mmol)、酢酸ナトリウム(57mg、0.58mmol)、アセトニトリル(30mL)及び水(3mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を1:3石油/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、258cを黄色固体として得た(45mg、25%)。MS−ESI:[M+H]
+625.2
【0779】
(実施例258)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(モルホリン−4−カルボニル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロベンゾチオフェノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン258
258c(45mg、0.071mmol)、NaBH
4(8mg、0.21mmol)及びメタノール(7mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を水(5mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、258(24mg、53%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 627.2.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.80 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.65 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.39 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.80-7.78 (m, 1H), 7.67 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.85 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.52-4.35 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.60-3.49 (m, 8H), 2.95-2.93 (m, 2H), 2.89-2.84 (m, 2H),1.94-1.83 (m, 4H).
【0780】
(実施例259a)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(モルホリン−4−イル)カルボニル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソピリダジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド259a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(144mg、0.40mmol)、1−メチル−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イルボロン酸258a(215mg、0.60mmol)、PdCl
2(dppf)(16mg、0.020mmol)、K
3PO
4三水和物(207mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム(66mg、0.80mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(1.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、259aを黄色固体として得た(80mg、30%)。MS−ESI:[M+H]
+640.3。
【0781】
(実施例259)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(モルホリン−4−カルボニル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−c]ピリジン−4−オン259
259a(80mg、0.12mmol)、NaBH
4(14mg、0.36mmol)及びメタノール(5mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いでこれをブライン(5mL)でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、259を白色固体として得た(38mg、49%)。MS-ESI: [M+H]
+ 642.8.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.78 (s, 1H), 8.61 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 2.5 Hz, 2H), 7.80-7.77 (m, 1H), 7.45 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.06-7.04 (m, 1H), 4.65-4.59 (m, 2H), 4.42 (s, 1H), 4.30-4.27 (m, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.90-3.87 (m, 1H), 3.76-3.68 (m, 8H), 3.04-2.92 (m, 2H), 2.82-2.80 (m, 2H), 2.59-2.54 (m, 2H), 1.30 (s, 6H).
【0782】
(実施例260a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート260a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン218a(201mg、0.71mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(282mg、0.71mmol)、Pd(dppf)Cl
2(51mg、0.07mmol)、K
3PO
4(301mg、1.42mmol)、酢酸ナトリウム(116mg、1.42mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:20メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、260aを赤色固体として得た(150mg、38%)。MS−ESI:[M+H]
+556.3
【0783】
(実施例260)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン260
260a(150mg、0.27mmol)及び水酸化リチウム(13mg、0.54mmol)のTHF(6mL)、i−プロパノール(4mL)及び水(2mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を水(5mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(2×10mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、260(28mg、20%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 514.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 11.76 (s, 1 H), 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 8.07-8.05 (m, 2 H), 7.38-7.31 (m, 2 H), 6.55 (s, 1 H), 5.88 (s, 1 H), 4.95-4.93 (m, 1 H), 4.48-4.39 (m, 2 H), 4.22-4.18 (m, 3 H), 3.83 (d, J = 5.5 Hz, 1 H), 3.58 (s, 3 H), 2.64-2.56 (m, 2 H), 2.36-2.34 (m, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 1.22 (s, 6 H).
【0784】
(実施例261a)
4−{5−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{10−フルオロ−1−オキソ−1H,2H,3H,4H,6H,7H,8H,9H−ピリド[3,4−b]インドリジン−2−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド261a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(97mg、0.28mmol)、3−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−2−オン218a(192.6mg、0.56mmol)、Pd
2(dba)
3(54.9mg、0.060mmol)、トリ(シクロヘキシル)ホスフィン(50.2mg、0.18mmol)、Cs
2CO
3(182.6mg、0.56mmol)、ジオキサン(8mL)及び水(0.25mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で2時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残留物を35:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、261a(90mg、61%)を黒色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+530.2
【0785】
(実施例261)
2−[4−[5−[(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−10−フルオロ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン261
261a(90.0mg、0.17mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(64.6mg、1.7mmol)を室温で加えた。反応物を0.5時間撹拌した。次いでこれを水(2mL)でクエンチし、真空で蒸発させた。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、261(47.0mg、52%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 532.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.31(d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.87-4.85 (m, 1H), 4.45-4.36 (m, 2H), 4.11-4.09 (m, 1H), 3.93-3.91 (m, 1H), 3.79-3.76 (m, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 3.00-2.94 (m, 2H), 2.66-2.63 (m, 2H), 2.18 (s, 3H), 1.90-1.88 (m, 2H), 1.78-1.73 (m, 2H)
【0786】
(実施例262a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチルオキサゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン262a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−メチルオキサゾール−2−アミン(276mg、2.82mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(753mg、2.82mmol)、トリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(256mg、0.28mmol)、キサントホス(324mg、0.56mmol)、Cs
2CO
3(1.8g、5.64mmol)及び1,4−ジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を92℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、262aを白色固体として得た(702mg、88%)。MS−ESI:[M+H]
+284.1。
【0787】
(実施例262b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−メチル−1,3−オキサゾール−2−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート262b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、262a(150mg、0.53mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(421mg、1.06mmol)、Pd(dppf)Cl
2(37mg、0.050mmol)、K
3PO
4(225mg、1.06mmol)、酢酸ナトリウム(87mg、1.06mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、262bを黄色固体として得た(100mg、34%)。MS−ESI:[M+H]
+556.9。
【0788】
(実施例262)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチルオキサゾール−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン262
262b(100mg、0.18mmol)及び水酸化リチウム(108mg、4.5mmol)のi−プロパノール/THF/水(4/4/2mL)中混合物を、35℃で30分間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物に水(5mL)を加え、得られた混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、262を白色固体として得た(21.0mg、23%)。MS-ESI: [M+H]
+ 515.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.19 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.60 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.62 (s, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.96-4.94 (m, 1H), 4.45-4.36 (m, 2H), 4.24-4.14 (m, 3H), 3.84 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 3.59 (s, 3H), 2.62-2.56 (m, 2H), 2.44-2.42 (m, 2H), 2.22 (s, 3H), 1.22 (s, 6H).
【0789】
(実施例263a)
6−クロロ−2−メチル−4−(ピリミジン−4−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン263a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(150mL)、ピリミジン−4−アミン(1.7g、18.0mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(4.0g、18.0mmol)及び炭酸セシウム(11.74g、36.0mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(1.04g、1.8mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(823mg、0.9mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、15時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×50mL)で洗浄した。合わせた濾液を濃縮し、残留物をアセトニトリル(5mL)で洗浄して、263a(2.99g、70%)を黄色固体として得た。MS:[M+H]
+238
【0790】
(実施例263b)
1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル−ボロン酸263b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、263a(500mg、2.11mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.68g、10.6mmol)、Pd(dppf)Cl
2(170mg、0.20mmol)、X−phos(170mg、0.40mmol)、酢酸カリウム(410mg、4.21mmol)及びジオキサン(30mL)を仕込んだ。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、50℃で6時間撹拌した。LCMSは、263aが完全に263bに転化していることを示した。
【0791】
(実施例263c)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)ニコチンアルデヒド263c
263bの混合物に、室温で4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(300mg、0.90mmol)、Pd(dppf)Cl
2(170mg、0.20mmol)、K
3PO
4(103mg、0.40mmol)及び水(2mL)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに再度供し、80℃で4時間撹拌した。次いで反応混合物を室温に冷却し、水(30mL)で希釈し、濾過した。濾液をジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン/メタノール(40:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、263cを黄色固体として得た(210mg、45%)。MS−ESI:[M+H]
+515.3
【0792】
(実施例263)
10−フルオロ−2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−(ピリミジン−4−イルアミノ)ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン263
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、263c(100mg、0.19mmol)、NaBH
4(30mg、0.78mmol)及びメタノール(20mL)を仕込んだ。混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いでこれを水(30mL)で希釈し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×30mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCで精製して、263を白色固体として得た(67mg、68%)。MS-ESI: [M+H]
+ 517.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.93 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.55 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 1.0, 6.0 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.83 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.62-4.58 (m, 1H), 4.39-4.36 (m, 1H), 4.25-4.19 (m, 2H), 4.06-4.04 (m, 1H), 3.92-3.90 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 2.64-2.54 (m, 2H), 2.43-2.41 (m 2H), 1.781.76 (m, 2 H), 1.69-1.67 (m, 2H).
【0793】
(実施例264a)
2−(4−アミノピリミジン−2−イル)プロパン−2−オール264a
[この文献は図面を表示できません]
−20℃で冷却したエチル4−アミノピリミジン−2−カルボキシレート(840mg、5.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(50mL)中溶液に、メチルマグネシウムブロミドのTHF中溶液(8.5mL、25.0mmol、3.0M)を5分かけて加えた。反応混合物を0℃で更に2時間撹拌した。次いでこれを飽和NH
4Cl(20mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(5×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Mg
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させた。残留物を逆相Combiflashにより精製して、264aを黄色固体として得た(240mg、32%)。MS−ESI:[M+H]
+154.1
【0794】
(実施例264b)
5−ブロモ−3−(2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリミジン−4−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン264b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、264a(300mg、2.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(800mg、3.0mmol)、Pd
2(dba)
3(182mg、0.20mmol)、キサントホス(231mg、0.40mmol)、Cs
2CO
3(1.30g、4.0mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で15時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノール(40:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、逆相Combiflashにより更に精製して、264bを白色固体として得た(200mg、30%)。MS−ESI:[M+H]
+339.0
【0795】
(実施例264c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート264c
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、264b(170mg、0.50mmol)、(3−(アセトキシメチル)−2−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)ピリジン−4−イル)ボロン酸199e(200mg、0.50mmol)、Pd(dppf)Cl
2(40mg、0.050mmol)、K
3PO
4(212mg、1.0mmol)、水(0.5mL)及びテトラヒドロフラン(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を6時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、264cを茶褐色固体として得た(200mg、54%)。MS−ESI:[M+H]
+612.3
【0796】
(実施例264)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[2−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)ピリミジン−4−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン264
264c(170mg、0.27mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)及び水(2mL)中溶液に、水酸化リチウム(64mg、3.0mmol)を加えた。反応混合物を35℃で2時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、264(86mg、46%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 570.1.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.27 (s, 1H), 8.94 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.41(d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.14 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.89 (s, 1H), 4.48-4.42 (m, 2H), 4.23-4.19 (m, 重複, 3H), 3.85-3.84 (m, 1H), 3.62(s, 3H), 2.67-2.56 (m, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.42 (s, 3H), 1.40 (s, 3H), 1.21 (s, 重複, 6H).
【0797】
(実施例265a)
1−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)プロパン−1−オン265a
[この文献は図面を表示できません]
2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン209a(200mg、1.19mmol)のジクロロメタン(8mL)中溶液に、Et
3N(240mg、2.38mmol)を加えた。5分間撹拌した後、プロピオニルクロリド(121mg、1.31mmol)のジクロロメタン(2mL)中溶液を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を水及びブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、265a(260mg、98%)を白色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+225.0
【0798】
(実施例265b)
1−(2−アミノ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)プロパン−1−オン265b
265a(260mg、1.16mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、10%Pd/C(26mg)を加えた。系を排気し、次いでH
2で再充填した。2時間撹拌した後、LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、265bを黄色固体として得た(225mg、99%)。MS−ESI:[M+H]
+195.1
【0799】
(実施例265c)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−プロピオニル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン265c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、265b(200mg、1.03mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(414mg、1.55mmol)、Pd
2(dba)
3(47mg、0.052mmol)、キサントホス(60mg、0.103mmol)、Cs
2CO
3(671.6mg、2.06mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を80:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、265c(280mg、72%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+380.2
【0800】
(実施例265d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−6−オキソ−5−({5−プロパノイル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート265d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、265c(200mg、0.53mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(834mg、2.10mmol)、Pd(dppf)Cl
2(19mg、0.0263mmol)、K
3PO
4(223mg、1.052mmol)、酢酸ナトリウム(86mg、1.052mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(5滴)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、265d(100mg、29%)を黄色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]
+653.3
【0801】
(実施例265)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−[(5−プロパノイル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン265
265d(100mg、0.153mmol)のTHF(3mL)、i−プロパノール(3mL)及び水(5mL)中溶液に、水酸化リチウム(37mg、1.53mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、265(50mg、54%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 611.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, T=80℃) δ 8.45 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.93-7.90 (m, 2H), 7.35 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 5.98 (s, 1H), 4.74-4.71 (m, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.46-4.44 (m, 2H), 4.18-4.16 (m, 2H), 3.97-3.87 (m, 重複, 5H), 3.58 (s, 3H), 2.57-2.56 (m, 2H), 2.49-2.37 (m, 4H), 1.22 (s, 6H), 1.03 (t, J = 12.0 Hz, 3H).
【0802】
(実施例266a)
5−ブロモ−1−メチル−3−((5−(オキセタン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2(1H)−オン266a
[この文献は図面を表示できません]
図26の反応図式に従い、266aを調製した。
【0803】
(実施例266b)
(2’−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)−1−メチル−5−((5−(オキセタン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)メチルアセテート266b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、266a(33mg、0.10mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(60mg、0.15mmol)、Pd(dppf)Cl
2(7mg、0.010mmol)、K
3PO
4(42mg、0.20mmol)、酢酸ナトリウム(16mg、0.20mmol)、アセトニトリル(6mL)、水(0.1mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、266bを白色固体として得た(17mg、28%)。MS−ESI:[M+H]
+598.4
【0804】
(実施例266)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(オキセタン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン266
266b(15mg、0.025mmol)及び水酸化リチウム(6mg、0.25mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を水(5mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、266(4.5mg、33%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 556.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.09 (s, 1H), 5.07-5.04 (m, 2H), 4.79-4.76 (m, 2H), 4.68-4.66 (m, 1H), 4.54-4.51 (m, 1H), 4.37-4.34 (m, 1H), 4.28-4.25 (m, 1H), 4.18 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.89-3.87 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 2.59-2.57 (m, 2H), 2.54-2.52 (m, 3H), 1.29 (s, 6H).
【0805】
(実施例267a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン267a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1.15g、10.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(4.00g、15.0mmol)、Pd
2(dba)
3(916mg、1.0mmol)、キサントホス(1.16g、2.0mmol)、Cs
2CO
3(6.52g、20.0mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、得られた残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、267a(2.2g、73%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+301.2
【0806】
(実施例267b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート267b
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、267a(150mg、0.50mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(640mg、1.5mmol)、PdCl
2(dppf)(37mg、0.050mmol)、K
3PO
4(212mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、267b(80mg、28%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+574.2
【0807】
(実施例267)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン267
磁気撹拌機を装着した25mLの丸底フラスコに、267b(80mg、0.14mmol)、水酸化リチウム(17mg、0.70mmol)、THF(2mL)、i−プロパノール(2mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を水(5mL)で希釈し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、267(32mg、43%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 532.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.19 (s, 1H), 8.57 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.92 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.45-4.37 (m, 2H), 4.22-4.17 (m, 3H), 3.85-3.80 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.52 (s, 3H), 2.42 (s, 2H), 1.17 (s, 6H).
【0808】
(実施例268a)
1−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール268a
[この文献は図面を表示できません]
4−ニトロ−1H−イミダゾール(2.0g、17.7mmol)及びK
2CO
3(3.67g、26.5mmol)のアセトニトリル(20mL)中混合物に、室温で撹拌しながらヨードメタン(1.3mL、3.0g、21.2mmol)を滴下添加した。得られた混合物を60℃で終夜撹拌した。次いでこれを減圧下に蒸発させ、残留物を水(20mL)で希釈した。混合物をジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、268aを黄色固体として得た(1.8g、82%)。MS-ESI: [M+H]
+ 128.1.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.37 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 3.76 (s, 3H).
【0809】
(実施例268b)
1−メチル−1H−イミダゾール−4−アミン268b
100mLの丸底フラスコに、268a(1.6g、12.6mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、160mg)及びエタノール(15mL)を仕込んだ。フラスコを排気し、水素ガスを仕込み、室温で終夜撹拌した。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、268b(1.2g、98%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+98.2
【0810】
(実施例268c)
5−ブロモ−1−メチル−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン268c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(50mL)、268b(1.1g、11.3mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(3.0g、11.3mmol)、Pd
2(dba)
3(1.0g、1.13mmol)、キサントホス(1.3g、2.26mmol)及び炭酸セシウム(7.3g、22.6mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を92℃で4.5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(100:1〜50:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、268c(2.4g、76%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+283.1
【0811】
(実施例268d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート268d
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、268c(150mg、0.53mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(80.4mg、0.21mmol)、Pd(dppf)Cl
2(17.2mg、0.021mmol)、K
3PO
4(89mg、0.42mmol)、酢酸ナトリウム(57.1mg、0.42mmol)、水(0.2mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2.5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(30:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、268d(110mg、37.2%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+556.4。
【0812】
(実施例268)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(1−メチルイミダゾール−4−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン268
268d(100mg、0.18mmol)及び水酸化リチウム(189mg、4.5mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4.0mL)及び水(1.0mL)中混合物を、35℃で30分間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物に水(5mL)を加え、得られた混合物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、268(19.8mg、22%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 514.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.47 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.44 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.36 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.95 (s, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.12-5.10 (m, 1H), 4.44-4.41 (m, 2H), 4.22-4.18 (m, 3H), 3.84-3.82 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.59 (s, 3H), 2.59-2.56 (m, 2H), 2.44-2.42 (m, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0813】
(実施例269a)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(モルホリン−4−イル)カルボニル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド269a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド108a(100mg、0.29mmol)、1−メチル−3−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン111c(192mg、0.44mmol)、Pd(dppf)Cl
2(12mg、0.015mmol)、K
3PO
4(123mg、0.58mmol)、酢酸ナトリウム(47mg、0.58mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(5滴)を仕込んだ。吸引/N
2フラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール40:1)により精製して、269a(150mg、83%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+621.8
【0814】
(実施例269)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(モルホリン−4−カルボニル)−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン269
269a(150mg、0.24mmol)のジクロロメタン(5mL)及びメタノール(5mL)中溶液に、NaBH
4(18.2mg、0.482mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、混合物をNH
4Cl水溶液(10mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×20m)で抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、減圧下に濃縮し、逆相分取HPLCにより精製して、269(114mg、76%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 624.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.00 (s, 1H), 8.79 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.38-7.36 (m, 2H), 6.56 (s, 1H), 5.00 (s, 1H), 4.47-4.40 (m, 2H), 4.25-4.19 (m, 3H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.62-3.60 (重複, m, 4H), 3.51 (s, 3H), 3.52-3.50 (m, 4H), 2.59-2.57 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0815】
(実施例270a)
エチルN−[(ピラジン−2−イル)カルバモチオイル]カルバメート270a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコに、ピラジン−2−アミン(7.6g、80.0mmol、1.0当量)、O−エチルカルボンイソチオシアナチデート(12.5g、95.4mmol、1.2当量)及びジオキサン(150mL)を仕込んだ。反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応が完結した後、これを減圧下に濃縮して約20mL容量にし、得られた懸濁液を濾過した。固体を採取し、酢酸エチル(3×20mL)で洗浄して、270a(14.0g、77%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+227.3
【0816】
(実施例270b)
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン270b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、270a(6.00g、26.43mmol、1.0当量)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(3.32g、47.52mmol、1.8当量)、DIPEA(12mL)、エタノール(40mL)及びメタノール(40mL)を仕込んだ。反応混合物を65℃で16時間撹拌した。反応が完結した後、これを室温に冷却し、減圧下に濃縮して約20mL容量にした。得られた懸濁液を濾取し、固体を60:1ジクロロメタン/エタノール(50mL)で洗浄して、270b(3.3g、92%)を白色固体として得た。MS-ESI:[M+H]
+ 136.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.84 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 8.70 (dd, J = 1.0, 4.0 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.47 (s, 2H).
【0817】
(実施例270c)
tert−ブチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルカルバメート270c
磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコに、270b(2.00g、14.8mmol、1.0当量)、Boc
2O(3.87g、17.77mmol、1.2当量)及び無水THF(60mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を−78℃に冷却し、続いてLHMDS(37.0mL、37.0mmol、2.5当量、THF中1.0M)を加えた。反応物を−78℃で2時間撹拌した後、これを飽和NH
4Cl水溶液(30mL)でクエンチした。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた残留物を1:4酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、270c(1.87g、53%)を白色固体として得た。MS-ESI:[M-t-Bu]
+ 180.0.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.31 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 8.72 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 1.25 (s, 9H).
【0818】
(実施例270d)
tert−ブチル5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルカルバメート270d
100mLの丸底フラスコを窒素でパージし、270c(1.0g、4.25mmol)、炭素担持20%パラジウム(10%含水、200mg)及びエタノール(40mL)を仕込んだ。次いでこれを排気し、水素ガス(25atm)を仕込み、60℃で24時間撹拌した。水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、270d(700mg、68%)を得た。MS−ESI:[M−t−Bu]
+184.0
【0819】
(実施例270e)
tert−ブチル7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル−カルバメート270e
実施例191iにおける手順に従い、270d(500mg、2.1mmol、1.0当量)、パラホルムアルデヒド(630mg、21.0mmol、10.0当量)、ZnCl
2/ジエチルエーテル(2.1mL、2.1mmol、1.0M)、NaBH
3CN(390mg、6.3mmol、3.0当量)及びメタノール(20mL)を出発物として、270eを黄色固体として得た(500mg、94%)。MS−ESI:[M−tBu]
+198.0。
【0820】
(実施例270f)
7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン270f
実施例131eにおける手順に従い、270e(500mg、1.97mmol)を出発物とし、酸でBocを脱保護して、270fを黄色固体として得た(200mg、66%)。MS−ESI:[M+H]
+154.1。
【0821】
(実施例270g)
(4−(1−メチル−5−(7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート270g
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、270f(100mg、0.65mmol、1.7当量)、(4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート217a(200mg、0.38mmol、1.0当量)、DMF(10mL)及び炭酸セシウム(499mg、1.52mmol、4.0当量)を仕込んだ。窒素を得られた溶液に10分間吹き込んだ後、キサントホス(44mg、0.076mmol、0.20当量)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(35mg、0.038mmol、0.10当量)を加えた。反応混合物を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で16時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(50mL)と水(10mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製して、270g(90mg、41%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+598.3。
【0822】
(実施例270)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(7−メチル−6,8−ジヒドロ−5H−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン270
実施例241における手順に従い、270g(90mg、0.15mmol)を出発物として、270を白色固体として得た(47mg、56%)。MS-ESI: [M+H]
+ 556.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.50 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.93 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.44-4.38 (m, 2H), 4.24-4.02 (m, 5H), 3.88-3.85 (m, 1H), 3.61-3.59 (m, 重複, 5H), 2.87 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.64-2.58 (m, 2H), 2.49-2.46 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 1.80-1.69 (m, 4H).
【0823】
(実施例271a)
(S)−tert−ブチル4−(6−(5−クロロ−2−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート271a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、(S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート101h(2.04g、7.0mmol)、3−ブロモ−5−クロロ−2−メトキシピリジン(2.8g、12.6mmol)、Pd
2(dba)
3(640mg、0.70mmol)、キサントホス(404.6mg、0.70mmol)及び炭酸セシウム(4.56g、14.0mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で4時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を1:3酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、271a(1.7g、57%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+434.2
【0824】
(実施例271b)
tert−ブチル(3S)−4−(6−{[5−(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−4−イル)−2−メトキシピリジン−3−イル]アミノ}ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート271b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、271a(650mg、1.50mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(1.79g、4.5mmol)、Pd
2(dba)
3(137.2mg、0.15mmol)、P(cy)
3(167.4mg、0.60mmol)、Cs
2CO
3(978mg、3.0mmol)、ジオキサン(20mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を110℃で16時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。水酸化リチウム一水和物(1.89g、45mmol)及び水(2.0mL)を加えた。得られた混合物を45℃で4時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を3:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、271b(290mg、27%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+709.3
【0825】
(実施例271c)
10−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−({5−[(2S)−2−メチルピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−2−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン271c
271b(286.6mg、0.40mmol)のジオキサン/HCl(30mL)中溶液を、50℃で2時間撹拌した。これを減圧下に蒸発させて、271c(450mg、粗製物)を黒色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+595.3
【0826】
(実施例271)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−1H−ピリジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン271
271c(450mg、0.75mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、オキセタン−3−オン(162mg、2.25mmol)、NaBH
3CN(141.8mg、2.25mmol)及びZnCl
2(306mg、2.25mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を水(5mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(3×10mL)で抽出し、合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、271(23.0mg、8.8%、2ステップで)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+651.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 9.76 (s, 1H), 8.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.41 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.35 (dd, J = 2.5 Hz, 8.5 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.85 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.16-5.13 (m, 1H), 4.72-4.69 (m, 5H), 4.54-4.53 (m, 1H), 4.36-4.35 (m, 1H), 4.19-4.17 (m, 2H), 3.89-3.87 (m, 1H), 3.56-3.49 (m, 2H), 3.11-3.09 (m, 2H), 2.60-2.48 (m, 重複, 7H), 2.24-2.21 (m, 1H), 1.29 (s, 6H), 1.02 (d, J = 6.0 Hz, 3H)
【0827】
(実施例272a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(1−(オキセタン−3−イル)アゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン272a
[この文献は図面を表示できません]
3−(5−(アゼチジン−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン239b(140mg、0.42mmol)、オキセタン−3−オン(91mg、1.26mmol)、NaBH
3CN(78mg、1.26mmol)及び塩化亜鉛(171mg、1.26mmol)のメタノール(10mL)中混合物を、50℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、水(5mL)を残留物に加えた。次いでこれをジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、272a(145mg、85%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+390.8
【0828】
(実施例272b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[1−(オキセタン−3−イル)アゼチジン−3−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート272b
還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、272a(140mg、0.35mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(140mg、0.35mmol)、Pd(dppf)Cl
2(28mg、0.035mmol)、酢酸ナトリウム(58mg、0.70mmol,)、K
3PO
4(148mg、0.70mmol)、水(6滴)及びアセトニトリル(6mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、272b(114mg、46%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+664.4
【0829】
(実施例272)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[1−(オキセタン−3−イル)アゼチジン−3−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン272
272b(114mg、0.17mmol)及び水酸化リチウム(41mg、1.7mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を水(5mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、272(52mg、50%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 622.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.77 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.90 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.61 (dd, J=2.0, 8.5 Hz,1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86-6.84 (m, 2H), 5.12-5.09 (m, 1H), 4.77-4.74 (m, 2H), 4.69-4.66 (m, 1H), 4.61-4.59 (m, 2H), 4.54 (bs, 1H), 4.36-4.32 (m, 1H), 4.19-4.17 (m, 2H), 3.90-3.83 (m, 2H), 3.80-3.77 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.71-3.68 (m, 1H), 3.30-3.27 (m,2H), 2.60-2.59 (m, 2H), 2.54 (s, 2H), 1.30 (s, 6H).
【0830】
(実施例273a)
[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、3−ブロモ−5−ヨード−1−メチルピリジン−2(1H)−オン214b(1.57g、5.0mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(1.98g、5.0mmol)、PdCl
2(dppf)(205mg、0.25mmol)、K
3PO
4(2.12g、10.0mmol)、酢酸ナトリウム(820mg、10.0mmol)、アセトニトリル(45mL)及び水(1mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を30℃で3時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、273a(580mg、22%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 539.2.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.79 (s, 1H), 5.15 (s, 2H), 4.55-4.51 (m, 1H), 4.27-4.25 (m, 1H), 4.15-4.13 (m, 1H), 4.06-4.04 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.86 (s, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0831】
(実施例273b)
(2’−(7,7−ジメチル−1−オキソ−3,4,7,8−テトラヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−2(6H)−イル)−1−メチル−6−オキソ−5−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,6−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−3’−イル)メチルアセテート273b
[この文献は図面を表示できません]
1ドラムのバイアル中に、乾燥1,4−ジオキサン(0.2M)中の273a(40mg、0.074mmol)、2−アミノピリジン(1.2当量)、炭酸セシウム(1.5当量)、キサントホス(10mol%)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(5mol%)を加えた。次いで反応物を80℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、次いで反応物をジクロロメタン(3mL)で希釈し、水(2×3mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。次いで粗生成物273bを精製せずに引き続くステップに使用した。
【0832】
(実施例273)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−(2−ピリジルアミノ)−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン273
1ドラムのバイアル中に、THF及び水の4:1混合物(1mL)中の273b(1当量)を加えた。次いで水酸化リチウム(1.5当量)を混合物に加え、反応物を室温で16時間撹拌した。次いで反応物をジクロロメタン(3mL)で希釈し、水(2×3mL)で洗浄した。有機層を採取し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、真空で濃縮した。粗製物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、273を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.73 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 5.1, 1.9 Hz, 1H), 7.62 - 7.56 (m, 1H), 7.54 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.80 (dd, J = 7.0, 5.1 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.96 - 4.93 (m, 1H), 4.48 - 4.39 (m, 2H), 4.24 - 4.17 (m, 2H), 3.89 - 3.84 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 2.58 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 2.43 (s, 3H), 1.22 (s, 6H).
【0833】
(実施例274)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチルピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン274
実施例273の手順に従い、2−アミノ−5−メチルピラジンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、274を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.98 (s, 1H), 8.68 - 8.58 (m, 2H), 8.49 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.58 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.93 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.47 - 4.37 (m, 2H), 4.25 - 4.16 (m, 2H), 3.88 - 3.82 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.57 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 2.34 (s, 3H), 1.22 (s, 6H).
【0834】
(実施例275)
3−[4−[5−[(5−フルオロ−2−ピリジル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン275
実施例273の手順に従い、2−アミノ−5−フルオロピリジンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、275を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.79 (s, 1H), 8.65 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.58 (td, J = 8.7, 3.1 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.40 (dd, J = 9.2, 3.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.98 - 4.91 (m, 1H), 4.46 - 4.38 (m, 2H), 4.23 - 4.16 (m, 2H), 3.88 - 3.82 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 2.61 - 2.51 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0835】
(実施例276)
6−[[5−[2−(7,7−ジメチル−4−オキソ−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−4−ピリジル]−1−メチル−2−オキソ−3−ピリジル]アミノ]ピリジン−3−カルボニトリル276
実施例273の手順に従い、2−アミノ−5−シアノピリジンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、276を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.38 (s, 1H), 8.73 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.94 (dd, J = 9.0, 2.4 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.97 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.46 - 4.38 (m, 2H), 4.21 (s, 3H), 3.84 (s, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.58 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 2.45 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0836】
(実施例277)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[(5−メトキシ−2−ピリジル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン277
実施例273の手順に従い、2−アミノ−5−メトキシピリジンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、277を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.61 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.51 - 8.47 (m, 2H), 7.91 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.33 - 7.29 (m, 2H), 6.56 (s, 1H), 4.94 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.47 - 4.38 (m, 2H), 4.24 - 4.16 (m, 2H), 3.87 - 3.83 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.60 (s, 3H), 2.58 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0837】
(実施例278)
3−[4−[5−[(5−シクロプロピル−2−ピリジル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン278
実施例273の手順に従い、2−アミノ−5−シクロプロピルピリジンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、278を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.67 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.53 - 8.45 (m, 2H), 8.01 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 8.6, 2.5 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.96 - 4.92 (m, 1H), 4.47 - 4.41 (m, 2H), 4.24 - 4.16 (m, 2H), 3.89 - 3.85 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.58 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 2.44 (s, 2H), 1.86 - 1.77 (m, 1H), 1.22 (s, 6H), 0.93 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 0.90 - 0.85 (m, 1H), 0.67 - 0.58 (m, 2H).
【0838】
(実施例279)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−[[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル]アミノ]−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン279
実施例273の手順に従い、2−アミノ−5−トリフルオロメチルピリジンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、279を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.23 (s, 1H), 8.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.54 - 8.46 (m, 2H), 7.88 (dd, J = 8.7, 2.6 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.97 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 4.50 - 4.40 (m, 2H), 4.26 - 4.16 (m, 2H), 3.90 - 3.81 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.58 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0839】
(実施例280)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[1−メチル−5−(モルホリン−4−カルボニル)ピラゾール−3−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン280
実施例273の手順に従い、(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)(モルホリノ)メタノンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、280を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.30 (s, 2H), 4.99 - 4.91 (m, 1H), 4.48 - 4.39 (m, 2H), 4.23 - 4.15 (m, 7H), 3.89 - 3.82 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.59 (s, 3H), 3.27 (s, 2H), 2.58 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0840】
(実施例281)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−2−ピリジル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン281
実施例273の手順に従い、2−アミノ−5−メチルピリジンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、281を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.67 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 8.01 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.5, 2.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.93 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.46 - 4.36 (m, 2H), 4.26 - 4.16 (m, 2H), 3.86 - 3.80 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.58 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 2.17 (s, 3H), 1.22 (s, 6H).
【0841】
(実施例282a)
3,3−ジメチルシクロ−ペンタノン282a
[この文献は図面を表示できません]
0℃に冷却したCuI(81.0g、420mmol)の無水エチルエーテル(500mL)中懸濁液に、メチルリチウムのエチルエーテル中溶液(430mL、860mmol、2.0M)を30分かけて加えた。混合物を0℃で2時間撹拌した。上記混合物に、3−メチルシクロペンタ−2−エノン(33.6g、350mmol)を0℃で1時間かけて滴下添加した。得られた混合物を0℃で更に2時間撹拌した。次いでこれを飽和NH
4Cl(300mL)でクエンチし、濾過した。濾液をエチルエーテル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Mg
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させて、282aを無色油状物として得た(28g、71%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 2.31 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 2.05 (s, 2H), 1.79 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 1.12 (s, 6H).
【0842】
(実施例282b)
2−クロロ−4,4−ジメチルシクロペンタ−1−エンカルバルデヒド282b
0℃に冷却したDMF(18.3g、250mmol)のジクロロメタン(300mL)中溶液に、POCl
3(40.5g、250mmol)を10分かけて加えた。混合物を20℃で1時間撹拌した。上記混合物に、282a(28.0g、250mmol)を20分かけて滴下添加した。得られた混合物を20時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸ナトリウム(60g)の氷水(400g)中溶液中に注ぎ入れた。混合物をジクロロメタン(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×200mL)で洗浄し、無水Mg
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させて、282bを無色油状物として得た(33.0g、粗製物)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.99 (s, 1H), 2.62 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 2.38 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 1.15 (s, 6H).
【0843】
(実施例282c)
エチル5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボキシレート282c
282b(33.0g、粗製物)のジクロロメタン(400mL)及びトリエチルアミン(60g、600mmol)中溶液に、エチル2−メルカプトアセテート(19.2g、160mmol)を加えた。反応混合物を6時間加熱還流した。次いでこれを減圧下に濃縮した。残留物をエタノール(400mL)及びトリエチルアミン(60g、600mmol)に溶解した。混合物を12時間加熱還流した。これを減圧下に再度濃縮し、残留物を40:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、282cを黄色固体として得た(18.0g、32%、2ステップで)。MS-ESI: [M+H]
+ 225.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 7.49 (s, 1H), 4.32 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 2.72 (s, 2H), 2.56 (s, 2H), 1.35 (t, J = 7.0 Hz, 3H),1.22 (s, 6H).
【0844】
(実施例282d)
5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボン酸282d
282c(16.0g、71.0mmol)のプロパン−2−オール(200mL)、テトラヒドロフラン(200mL)及び水(200mL)中溶液に、水酸化リチウム(6.82g、284mmol)を加えた。反応混合物を65℃で5時間加熱した。有機溶媒を減圧下に除去した。残留物のpHを塩酸(12M)で1.0に調節した。沈殿物を濾取し、真空乾固して、282d(12.0g、86%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+196.9
【0845】
(実施例282e)
N−tert−ブチル−5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボキサミド282e
282d(12.0g、61.0mmol)のSOCl
2(80mL)中懸濁液を、65℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、これを2−メチルプロパン−2−アミン(4.45g、61.0mmol)及びトリエチルアミン(18.0g、180mmol)のジクロロメタン(180mL)中溶液に加えた。得られた混合物を16時間撹拌し、ジクロロメタン(200mL)で希釈した。これを水(3×50mL)で洗浄し、無水Mg
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させて、282e(15.0g、97%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+252.0
【0846】
(実施例282f)
N−tert−ブチル−3−ホルミル−5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボキサミド282f
−70℃で冷却した282e(1.5g、6.0mmol)の無水THF(60mL)中溶液に、n−ブチルリチウムの溶液(10.0mL、25mmol、ヘキサン中2.5M)を5分かけて加えた。これを−70℃で6時間撹拌した。DMF(1.3g、18.0mmol)を5分かけて加え、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。次いでこれを飽和NH
4Cl(40mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Mg
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させて、282fを黄色固体として得た(1.34g、80%)。MS−ESI:[M+H]
+280.3
【0847】
(実施例282g)
N−tert−ブチル−3−(ヒドラゾノメチル)−5,5−ジメチル−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−2−カルボキサミド282g
85%ヒドラジン水溶液(10mL)のTHF(180mL)中溶液に、無水THF(20mL)中の282f(5.6g、20.0mmol)を5分かけて加えた。これを20℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、282gを黒色固体として得た(6.0g、収率:95%、純度:95%)。MS−ESI:[M+H]
+294.0
【0848】
(実施例282h)
4,4−ジメチル−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−9−オン282h
282g(3.8g、13.0mmol)の30%H
2SO
4(100mL)中溶液を、16時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、282hを黄色固体として得た(1.72g、60%)。MS−ESI:[M+H]
+221.0
【0849】
(実施例282i)
4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド282i
実施例108aに記載した通りの手順に従い、282h(330mg、1.5mmol)及び2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド(950mg、4.5mmol)を出発物として、282iを黄色固体として得た(260mg、48%)。MS−ESI:[M+H]
+359.9
【0850】
(実施例282j)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド282j
実施例191kの調製における手順に従い、282i(216mg、0.60mmol)及び(S)−1−メチル−3−(5−(2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン191j(482mg、0.90mmol)を出発物として、282jを黄色固体として得た(407mg、48%)。MS−ESI:[M+H]
+678.8
【0851】
(実施例282)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−[(2S)−2−メチル−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−6,8−ジヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−d]ピリダジン−4−オン282
実施例191における手順に従い、282j(370mg、0.55mmol)を出発物として、282を黄色固体として得た(64mg、17%)。MS-ESI: [M+H]
+ 681.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.63 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.46-8.45 (m, 2H), 7.85(d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 5.0 Hz,1H), 7.47 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.36 (dd, J = 3.0, 9.0 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.85 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.57-4.54 (m, 2H), 4.47 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.4-4.37 (m, 3H), 3.68-3.67 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.40-3.38 (m, 1H), 3.11-3.08 (m, 1H), 2.96-2.90 (m, 3H), 2.81-2.79 (m, 2H), 2.56-2.53 (m, 1H), 2.33-2.32 (m, 2H), 2.19-2.16 (m, 1H), 1.28 (s, 3H), 1.27 (s, 3H), 0.93 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0852】
(実施例283a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン283a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−メチルイソオキサゾール−3−アミン(1.0g、10.2mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(4.09g、15.3mmol)、Pd
2(dba)
3(467mg、0.51mmol)、キサントホス(598mg、1.02mmol)、Cs
2CO
3(6.65g、20.4mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、反応混合物を100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを濾過し、この時点では混合物まだ熱かった。濾液を室温に冷却し、得られた沈殿物を濾取して、283a(1.6g、55%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+284.1
【0853】
(実施例283b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート283b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、283a(150mg、0.53mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(834mg、2.1mmol)、Pd(dppf)Cl
2(21mg、0.026mmol)、K
3PO
4(224mg、0.053mmol)、酢酸ナトリウム(87mg、1.1mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(5滴)を仕込んだ。吸引/N
2フラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をアセトニトリルで洗浄して、283b(100mg、34%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+557.3
【0854】
(実施例283)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン283
283b(90mg、0.162mmol)のTHF(5mL)、i−プロパノール(5mL)及び水(5mL)中溶液に、水酸化リチウム(3.8mg、1.62mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、283(65mg、78%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 514.9.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.98 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.93 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.48-4.38 (m, 2H), 4.25-4.19 (m, 3H), 3.87-3.85 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.62-2.54 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 2.31 (s, 3H), 1.22 (s, 6H).
【0855】
(実施例284a)
2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)−4−(1−メチル−5−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ニコチンアルデヒド284a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1−メチル−3−(5−(オキセタン−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン163a(354mg、0.83mmol)、4−クロロ−2−(10−フルオロ−1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド134c(289mg、0.83mmol)、PdCl
2(dppf)(68mg、0.08mmol)、K
3PO
4(352mg、1.66mmol)、酢酸ナトリウム(136mg、1.66mmol)、アセトニトリル(50mL)及び水(3mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、284a(305mg、60%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+:613.6。
【0856】
(実施例284)
10−フルオロ−2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−(オキセタン−3−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン284
284a(250mg、0.41mmol)のメタノール(20mL)中懸濁液に、水素化ホウ素ナトリウム(47mg、1.23mmol)を0℃で加えた。混合物を30分間撹拌した。次いでこれを水(2mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、284(20mg、6.6%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 615.6.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.46 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.95 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.76-4.74 (m, 2H), 4.69-4.65-4.67 (m, 3H), 4.46-4.44 (m, 1H), 4.35-4.33 (m, 1H), 4.10-4.08 (m, 4H), 3.38-3.35 (m, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.58-3.56 (m, 2H), 2.842.82 (m, 2H), 2.58-2.53 (m, 4H), 1.89-1.84 (m, 2H), 1.77-1.76 (m, 2H).
【0857】
(実施例285a)
4−ニトロ−1−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾール285a
[この文献は図面を表示できません]
密封管に、4−ニトロ−1H−イミダゾール(500mg、4.42mmol)、3−ヨードオキセタン(920mg、5.0mmol)、Cs
2CO
3(2.90g、8.84mmol)及びジオキサン(12mL)を仕込んだ。密封管を120℃で16時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、285aを白色固体として得た(250mg、33%)。MS−ESI:[M+H]
+170.2。
【0858】
(実施例285b)
1−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾール−4−アミン285b
25mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、285a(100mg、0.6mmol)、炭素担持10%パラジウム(10%含水、10mg)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。フラスコを排気し、水素ガス(風船により)を仕込み、室温で1時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコに仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、285b(70mg、85%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+140.3。
【0859】
(実施例285c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(1−メチル−5−{[1−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾール−4−イル]アミノ}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート285c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、285b(40mg、0.28mmol)、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリ−シクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(150mg、0.28mmol)、Pd
2(dba)
3(15mg、0.015mmol)、キサントホス(18mg、0.03mmol)、炭酸セシウム(200mg、0.6mmol)及び1,4−ジオキサン(6mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、285cを黄色固体として得た(80mg、47%)。MS−ESI:[M+H]
+598.3。
【0860】
(実施例285)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[1−(オキセタン−3−イル)イミダゾール−4−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン285
285c(80mg、0.13mmol)及び水酸化リチウム・水和物(55mg、1.3mmol)のi−プロパノール/THF(3:2、5mL)及び水(2mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、水(5mL)を残留物に加えた。次いでこれをジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、285(36mg、50%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 556.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.47-7.45 (m, 2H), 7.35-7.34 (m, 2H), 7.28 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 5.27-5.19 (m, 2H), 5.10-5.07 (m, 2H), 4.94-4.91 (m, 2H), 4.69-4.65 (m, 1H), 4.52-4.44 (m, 2H), 4.17-4.16 (m, 2H), 3.87-3.84 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.59-2.58 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 1.29 (s, 6H).
【0861】
(実施例286a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(1,2−オキサゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート286a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(161g、0.30mmol)、イソオキサゾール−3−アミン(25mg、0.30mmol)、炭酸セシウム(196mg、0.60mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(14.0mg、0.015mmol)及びキサントホス(17mg、0.030mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×10mL)で洗浄した。合わせた有機濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、286a(96mg、59%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+542.8。
【0862】
(実施例286)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−(イソオキサゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン286
286a(96mg、0.18mmol)のTHF/i−プロパノール/水(5/3/2mL)中溶液に、水酸化リチウム(21mg、0.88mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応が完結した後、混合物を圧力下に蒸発させ、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、286を白色固体として得た(75mg、85%)。MS-ESI: [M+H]
+ 501.3. 1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.49 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.97 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.37 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.18 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.12-5.11 (m, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.52-4.51 (m, 1H), 4.29-4.27 (m, 1H), 4.18-4.16 (m, 2H), 3.87-3.86 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 2.59-2.57 (m, 2H), 2.53-2.51 (m, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0863】
(実施例287a)
N−メトキシ−N−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド287a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した500mLの一口丸底フラスコに、3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(15.7g、1.0当量、100mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(19.5g、2.0当量、200mmol)、HATU(76.0g、2.0当量、200mmol)、トリエチルアミン(40.4g、4.0当量、400mmol)及びジクロロメタン(300mL)を仕込んだ。反応混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去した。得られた残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、287a(16.0g、80%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+201.1
【0864】
(実施例287b)
3−アミノ−N−メトキシ−N−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド287b
250mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、287a(16.0g、1.0当量、80.0mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、800mg)及びメタノール(100mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、水素雰囲気下室温で終夜撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別した。濾液を減圧下に濃縮して、287b(11.0g、81%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+171.1
【0865】
(実施例287c)
3−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−N−メトキシ−N−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド287c
磁気撹拌機及びディーン−スタークトラップを装着した250mLの丸底フラスコに、287b(11.0g、1.0当量、64.7mmol)、ヘキサン−2,5−ジオン(11.1g、1.5当量、97.2mmol)、p−トルエンスルホン酸一水和物(558mg、0.05当量、3.24mmol)及びトルエン(100mL)を仕込んだ。反応混合物を終夜還流した。得られた混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。得られた残留物を1:2石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、287c(10.4g、65%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+249.0
【0866】
(実施例287d)
tert−ブチル2−(3−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−5−(メトキシ(メチル)カルバモイル)−1H−ピラゾール−1−イル)エチルカルバメート287d
磁気撹拌機を装着した250mLの丸底フラスコに、287c(10.4g、1.0当量、41.9mmol)、tert−ブチル2−クロロエチルカルバメート(37.7g、5.0当量、210.0mmol)、Na
2CO
3(22.3g、5.0当量、210.0mmol)及びDMF(100mL)を仕込んだ。反応混合物を110℃で終夜撹拌した。室温に冷却した後、得られた混合物を水(200mL)中に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。得られた残留物を酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、287d(10.8g、66%)を黄色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]
+392.0
【0867】
(実施例287e)
tert−ブチル2−(5−アセチル−3−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)エチルカルバメート287e
磁気撹拌機を装着した250mLの丸底フラスコに、N
2保護下287d(7.82g、1.0当量、20.0mmol)及びTHF(100mL)を仕込んだ。MeMgBrの溶液(エーテル中3.0M)(17mL、2.5当量、50.0mmol)を−78℃で加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、飽和NH
4Cl溶液でクエンチした。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に蒸発させた。残留物を4:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、287eを無色油状物として得た(5.40g、78%)。MS-ESI: [M+H]
+ 347.0.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 6.57 (s, 1H), 5.91 (s, 2H), 4.93 (bs, 1H), 4.71 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.62 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.57 (s, 3H), 2.16 (s, 6H), 1.28 (s, 9H).
【0868】
(実施例287f)
2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−4−メチル−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン287f
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、287e(5.40g、1.0当量、15.6mmol)、CF
3COOH(10mL)及びジクロロメタン(50mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮して粗製の287fを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+229.1
【0869】
(実施例287g)
2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン287g
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、287f(3.56g、1.0当量、15.6mmol)、NaBH
4(2.96g、5.0当量、78.0mmol)及びメタノール(50mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を水(50mL)とジクロロメタン(50mL)との間で分配した。水相をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を10:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、287gを無色油状物として得た(1.54g、2ステップで43%)。MS-ESI: [M+H]
+ 231.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 5.91 (s, 1H), 5.86 (s, 2H), 4.17-4.11 (m, 3H), 3.51-3.48 (m, 1H), 3.36-3.31 (m, 1H), 2.13 (s, 6H), 1.50 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0870】
(実施例287h)
2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−4,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン287h
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、287g(1.54g、1.0当量、6.70mmol)、ホルムアルデヒド(水中37%)(1.09g、2.0当量、13.4mmol)、NaBH
3CN(2.11g、5.0当量、33.5mmol)、HOAc(3mL)及びメタノール(30mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を水(50mL)とジクロロメタン(50mL)との間で分配した。水相をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮して粗製の287hを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+245.0
【0871】
(実施例287i)
4,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン287i
還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、287h(1.63g、1.0当量、6.70mmol)、NH
2OH・HCl(2.33g、5.0当量、33.5mmol)及びエタノール(50mL)を仕込んだ。混合物を2日間還流した。次いでこれを室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、287iを黄色固体として得た(211mg、19%)。MS-ESI: [M+H]
+ 167.1.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 5.36 (s, 1H), 4.04-4.00 (m, 1H), 3.94-3.92 (m, 1H), 3.61 (bs, 2H), 3.30 (q, J = 6.5 Hz, 1H), 3.10-3.08 (m, 1H), 2.81-2.75 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 1.38 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0872】
(実施例287j)
(4−(5−(4,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート287j
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、287i(20mg、1.0当量、0.12mmol)、(4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート273a(127mg、2.0当量、0.24mmol)、Pd
2(dba)
3(9.0mg、0.1当量、0.010mmol)、キサントホス(11mg、0.2当量、0.020mmol)、Cs
2CO
3(78mg、2.0当量、0.24mmol)及びジオキサン(5mL)を仕込んだ。吸引/N
2フラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、287jを茶褐色固体として得た(60mg、82%)。MS−ESI:[M+H]
+610.9
【0873】
(実施例287)
2−[4−[5−[(4,5−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン287
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、287j(60mg、1.0当量、0.098mmol)、水酸化リチウム(12mg、5.0当量、0.49mmol)、i−プロパノール/THF(4/4mL)及び水(1mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、287を黄色固体として得た(24mg、43%)。MS-ESI: [M+H]
+ 568.9.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.72 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.04-5.02 (m, 1H), 4.64-4.62 (m, 1H), 4.56-4.54 (m, 1H), 4.39-4.37 (m, 1H), 4.17-3.92 (m, 4H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.45-3.37 (m,1H), 3.17-3.14 (m, 1H), 2.89-2.81 (m, 1H), 2.64-2.58 (m, 4H), 2.48 (s, 3H), 1.93-1.89 (m, 2H), 1.81-1.80 (m, 2H), 1.46 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0874】
(実施例288a)
1−メチル−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イルアミノ)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン288a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン283a(330mg、1.16mmol)、Pin
2B
2(442mg、1.74mmol)、Pd
2(dba)
3(53mg、0.058mmol)、X−Phos(55mg、0.116mmol)、酢酸カリウム(227mg、2.32mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/N
2フラッシュを3回繰り返した後、混合物を70℃で2時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を石油エーテルで洗浄して、288a(300mg、78%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+332.3
【0875】
(実施例288b)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド288b
磁気撹拌機を装着した50mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド282i(72mg、0.20mmol)、288a(102mg、0.30mmol)、PdCl
2(dppf)(16mg、0.020mmol)、K
3PO
4(85mg、0.40mmol)、酢酸ナトリウム(33mg、0.40mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を混合物中に10分間吹き込んだ後、還流冷却器をフラスコに装着し、混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して288bを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+529.3。
【0876】
(実施例288)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−6,8−ジヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−d]ピリダジン−4−オン288
288a(82mg、0.16mmol)及びNaBH
4(18.1mg、0.48mmol)のメタノール(10mL)中混合物を、室温で30分間撹拌した。混合物を水(5mL)でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、288(54mg、2ステップ:34%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 531.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.0 (s, 1H), 8.57 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.00 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.86 (bs, 1H), 4.39 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 3.60 (s, 3H), 2.91 (s, 2H), 2.81 (s, 2H), 2.31 (s, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0877】
(実施例289a)
tert−ブチル3−アミノ−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート289a
[この文献は図面を表示できません]
3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(3.0g、36mmol)及びトリエチルアミン(7.6g、75mmol)の1,4−ジオキサン(35mL)中混合物に、(Boc)
2O(7.8g、36mmol)を加えた。反応混合物を25℃で2時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮した。残留物を3:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムにより精製して、289aを白色固体として得た(3.4g、52%)。MS−ESI:[M+H]
+184.1。
【0878】
(実施例289b)
3−(1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン289b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、289a(2.2g、12mmol)、キサントホス(0.69g、1.2mmol)、Pd
2(dba)
3(1.1g、1.2mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(6.4g、24mmol)、Cs
2CO
3(15.6g、48mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に10分間吹き込んだ後、これを105℃で15時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物混合物をメタノール(8mL)で洗浄して、289bを淡黄色固体として得た(1.2g、37%)。MS−ESI:[M+H]
+269.1。
【0879】
(実施例289c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−6−オキソ−5−[(1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート289c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、289b(200mg、0.74mmol)、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(360mg、0.90mmol)、PdCl
2(dppf)(41mg、0.050mmol)、K
3PO
4(320mg、1.5mmol)、酢酸ナトリウム(123mg、1.5mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。系を排気し、次いでN
2で再充填した。次いでこれを90℃で4時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を10:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、289cを淡黄色固体として得た(150mg、38%)。MS−ESI:[M+H]
+542.3。
【0880】
(実施例289)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−(1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン289
289c(150mg、0.28mmol)及び水酸化リチウム水和物(236mg、5.6mmol)のTHF(4mL)、i−プロパノール(4mL)及び水(2mL)中混合物を、40℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、水(10mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、289を淡黄色固体として得た(25mg、18%)。MS-ESI: [M+H]
+ 499.9.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 12.07 (s, 1H), 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.55-7.54 (m, 1H), 7.40-7.39 (m, 1H), 7.32 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.12 (s, 1H), 4.94-4.92 (m, 1H), 4.48-4.47 (m, 1H), 4.41-4.39 (m, 1H), 4.23-4.17 (m, 3H), 3.84-3.82 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.50-2.42 (m, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0881】
(実施例290a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン290a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(100mL)、1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(970mg、10.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.9g、11mmol)及び炭酸セシウム(6.5g、20.0mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(457mg、0.50mmol)及びキサントホス(587mg、1.0mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、2時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×50mL)で洗浄し、合わせた有機濾液を濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、290aを黄色固体として得た(900mg、32%)。MS−ESI:[M+H]
+283.1
【0882】
(実施例290b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート290b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリ−シクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(595mg、1.5mmol)、290a(282mg、1.0mmol)、K
3PO
4(424mg、2.0mmol)、酢酸ナトリウム(164mg、2.0mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(82mg、0.1mmol)及びアセトニトリル/水(15/1mL)を仕込んだ。吸引/N
2フラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1.5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(30mL)と水(30mL)との間で分配した。水層をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜50/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、290b(300mg、54%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+556.1
【0883】
(実施例290)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(1−メチルピラゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン290
290b(139mg、0.25mmol)のTHF(5mL)、プロパン−2−オール(5mL)及び水(2mL)中溶液に、水酸化リチウム(60mg、2.5mmol)を加えた。反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)と水(10mL)との間で分配した。水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、290(30mg、23%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 514.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.07 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.97 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.47-4.40 (m, 2H), 4.24-4.18 (m, 3H), 3.85-3.83 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0884】
(実施例291a)
(4−{1−メチル−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート291a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、(2−{6−オキソ−8−チア−4,5−ジアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3−トリエン−5−イル}−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート230i(150mg、0.31mmol)、5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン283a(88mg、0.31mmol)、PdCl
2(dppf)(24mg、0.031mmol)、K
3PO
4(131mg、0.62mmol)、酢酸ナトリウム(61mg、0.62mmol)、水(0.2mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)と水(10mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層をジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、291a(104mg、60%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+559.1
【0885】
(実施例291)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−6,7,8,9−テトラヒドロベンゾチオフェノ[2,3−d]ピリダジン−4−オン291
291a(100mg、0.18mmol)のTHF/i−プロパノール/水(10/5/5mL)中溶液に、水酸化リチウム(43mg、1.8mmol)を室温で加えた。1時間撹拌した後、MSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を減圧下に濃縮し、残留物を水(10mL)とジクロロメタン(15mL)との間で分配した。水相をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、291(56mg、60%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 517.2.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.02 (s, 1H), 8.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.00 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.87-4.85 (m, 1H), 4.42-4.36 (m, 2H), 3.61 (s, 3H), 2.98-2.85 (m, 4H), 2.32 (s, 3H), 1.92-1.86 (m, 4H).
【0886】
(実施例292a)
4−{5−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),(6),11−トリエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド292a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、3−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン242a(344mg、1.0mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド282i(538.5mg、1.5mmol)、Pd
2(dba)
3(91.5mg、0.10mmol)、トリシクロヘキシルホスピン(112mg、0.40mmol)、炭酸セシウム(652mg、2.0mmol)、1,4−ジオキサン(20mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を75℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を石油エーテルで洗浄して、292a(300mg、粗製物)を黒色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+542.2
【0887】
(実施例292)
3−[4−[5−[(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−6,8−ジヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−d]ピリダジン−4−オン292
292a(162.6mg、0.30mmol)のメタノール(6mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(114mg、3.0mmol)を0℃で加えた。反応物を25℃で0.5時間撹拌した。次いでこれを水(10mL)でクエンチした。得られた混合物を減圧下に蒸発させ、残留物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、292(35mg、22%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 543.8.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.57 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.02 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.90 (s, 1H), 4.88 (s, 1H), 4.40 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 2.92 (d, J = 4.5 Hz, 2H), 2.81 (s, 2H), 2.18 (s, 3H), 1.29 (s, 3H), 1.28 (s, 6H).
【0888】
(実施例293a)
1−メチル−4−ニトロ−1H−1,2,3−トリアゾール293a
[この文献は図面を表示できません]
4−ニトロ−2H−1,2,3−トリアゾール(2.0g、17.5mmol)及びTHF(10mL)を含む100mLの一口丸底に、0℃でNaH(1.7g、35.0mmol、2.0当量)を加えた。混合物を0℃で15分間撹拌した。ヨードメタン(3.68g、26.3mmol、1.5当量)のアセトン(40mL)中溶液を加え、得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。この後、反応物を水(20mL)により0℃でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(100mL)で希釈した。次いでこれをブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を6:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、293a(800mg、35%)を薄黄色固体として得、幾何異性体1−メチル−5−ニトロ−1H−1,2,3−トリアゾール(1.34g、60%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ8.34(s、1H)、4.26(s、3H)。
【0889】
(実施例293b)
1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−アミン293b
実施例130bにおける手順に従い、293a(800mg、6.25mmol)及び炭素担持10%パラジウム(50%含水、160mg)を出発物として、293bを黄色固体として得た(600mg、98%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 6.91 (s, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.65 (brs, 2H).
【0890】
(実施例293c)
5−ブロモ−1−メチル−3−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン293c
実施例130cにおける手順に従い、293b(500mg、5.10mmol、1.0当量)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.04g、7.65mmol、1.5当量)を出発物として、293cを黄色固体として得た(760mg、52%)。MS−ESI:[M+H]
+283.9。
【0891】
(実施例293d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート293d
実施例283bにおける手順に従い、293c(150mg、0.53mmol、1.0当量)及び{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(629mg、1.59mmol、3.0当量)を出発物として、293dを黄色固体として得た(110mg、37%)。MS−ESI:[M+H]
+557.4。
【0892】
(実施例293)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(1−メチルトリアゾール−4−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン293
実施例283における手順に従い、293d(110mg、0.20mmol)を出発物として、293を淡黄色固体として得た(78mg、75%)。MS-ESI: [M+H]
+ 514.9.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.49 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.33 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.25 (brs, 1H), 4.65-4.38 (m, 3H), 4.21-4.20 (m, 2H), 4.08 (s, 3H), 3.89-3.85 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 2.59 (s, 2H), 2.54 (s, 2H), 1.29 (s, 6H).
【0893】
(実施例294)
3−[4−[5−[(5−tert−ブチルイソオキサゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン294
実施例273における手順に従い、5−(tert−ブチル)イソオキサゾール−3−アミンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、294を調製した(5.1mg、収率16%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.93 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 6.22 (s, 1H), 4.90 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.51 - 4.36 (m, 2H), 4.26 - 4.16 (m, 3H), 3.85 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.58 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.27 (s, 9H), 1.22 (s, 6H). ES-MS m/z 557.4 [M+1].
【0894】
(実施例295a)
5−エチルイソオキサゾール−3−アミン295a
[この文献は図面を表示できません]
3−オキソペンタンニトリル(1.0g、10.3mmol)の水(20mL)中溶液に、NaOH(535.6mg、13.4mmol)を加えた。5分間撹拌した後、ヒドロキシルアミン塩酸塩(787.4mg、11.33mmol)を加え、混合物を40℃で12時間加熱した。この時点で、濃HCl(3mL)を加え、反応混合物を50℃で2時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。次いでこれを室温に冷却し、NaOH水溶液(30%)でpHを10に調節した。混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を2:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、295aを黄色固体として得た(300mg、25%)。MS-ESI: [M+H]
+ 113.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) 5.55 (s, 1H), 5.40 (s, 2H), 2.56-2.52 (m, 2H), 1.13 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
【0895】
(実施例295b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(5−エチル−1,2−オキサゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート295b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、295a(24.8mg、0.222mmol)、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリ−シクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(100mg、0.185mmol)、Pd
2(dba)
3(8.5mg、0.0093mmol)、キサントホス(10.7mg、0.019mmol)、Cs
2CO
3(120.6mg、0.37mmol)及びジオキサン(10mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N
2保護下100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をアセトニトリル(0.5mL)で洗浄して、295bを白色固体として得(52mg、49.5%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+570.8
【0896】
(実施例295)
3−[4−[5−[(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン295
295b(42mg、0.0736mmol)のTHF(4mL)、i−プロパノール(4mL)及び水(4mL)中溶液に、水酸化リチウム(17.7mg、0.736mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を水(5mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、295(22mg、57%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 528.8.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.99 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.94-4.92 (m, 1H), 4.48-4.38 (m, 2H), 4.26-4.19 (m, 3H), 3.87-3.85 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 2.68-2.66 (m, 2H), 2.62-2.59 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H), 1.19 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
【0897】
(実施例296a)
(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール296a
[この文献は図面を表示できません]
窒素吹込口を装着した100mLの三口丸底フラスコを窒素でパージし、3−ニトロピラゾール−5−カルボン酸(0.56g、3.56mmol)及びTHF(8mL)を仕込んだ。系を氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却した。ボラン−THF錯体溶液(1.0M、11mL、11.0mmol)を、内部反応温度が5℃未満に維持される速度で加えた。添加完了後、冷却浴を除去し、反応物を60℃で3時間撹拌した。この後、反応物を氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却し、水(2mL)及び4N塩酸(2mL)を加えた。反応混合物を70℃で1時間撹拌して、ボラン−ピラゾール錯体を分解させた。これを室温に冷却し、減圧下に濃縮して、およそ1mL容量にした。酢酸エチル(20mL)及び水(10mL)を加え、混合物を15分間撹拌した。水層を分離し、酢酸エチル(4×10mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、296a(345mg、68%)を薄黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+144
【0898】
(実施例296b)
(1−(2−ブロモエチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール296b
296a(345mg、2.41mmol)及び炭酸セシウム(965mg、2.96mmol)のDMF(5mL)中混合物を、氷/アセトン浴を用いて0℃に冷却し、ジブロモエタン(4.48g、24.1mmol)を少しずつ加えた(発熱無し)。反応物を0℃で1時間、室温で4時間撹拌した。この後、酢酸エチル(20mL)及び水(15mL)を加えた。水層を分離し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮して粗生成物を得、これを6:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、296b(300mg、50%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+250
【0899】
(実施例296c)
1−(2−ブロモエチル)−5−(クロロメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール296c
窒素吹込口及び還流冷却器を装着した50mLの三口丸底フラスコを窒素でパージし、296b(438mg、1.76mmol)及びクロロホルム(10mL)を仕込んだ。反応物を氷/アセトン浴を用いて−5℃に冷却し、SOCl
2(628mg、5.28mmol)を少しずつ加えた。冷却浴を除去し、反応物を70℃で3時間撹拌した。この後、溶媒を減圧下に除去した。酢酸エチルを残留物に加え、得られた溶液を−5℃に冷却した。pHが8.5に達するまで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3mL)を加えた。混合物を酢酸エチルと水との間で分配した。合わせた有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶液(2×5mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下に濃縮して、296c(284mg、60%)を得た。
【0900】
(実施例296d)
5−(2−メトキシエチル)−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン296d
磁気撹拌機を装着したマイクロ波バイアルに、296c(2.67g、10.0mmol)、2−メトキシエタンアミン(2.25g、30.0mmol)及びDMSO(14mL)を仕込んだ。反応混合物をマイクロ波照射下120℃で1.0時間加熱した。これを室温に冷却し、酢酸エチル(40mL)で希釈した。混合物を水(3×15mL)で洗浄した。有機層を乾燥し、濾過した。濾液を圧力下に濃縮し、残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、296d(1.7g、75%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+227.0
【0901】
(実施例296e)
5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン296e
296d(1.7g、7.5mmol)のエタノール(50mL)中溶液に、Pd/C(10%、800mg)を加えた。反応物に水素ガス(風船により)を仕込み、室温で2時間撹拌した。反応が完結した後、混合物をセライト(登録商標)のプラグを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、296eを黄色固体として得(1.2g、82%)、これを更には精製せずに直接使用した。MS−ESI:[M+H]
+197.3
【0902】
(実施例296f)
5−ブロモ−3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン296f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、296e(588mg、3.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(800mg、3.0mmol)及び炭酸セシウム(1.96g、6.0mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に20分間吹き込んだ後、キサントホス(173mg、0.30mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(137mg、0.15mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×15mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物固体をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、296f(745mg、65%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+382.9
【0903】
(実施例296g)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(2−メトキシエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート296g
還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(198mg、0.50mmol)、296f(190mg、0.50mmol)、K
3PO
4(212mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、Pd(dppf)Cl
2(21mg、0.025mmol)、アセトニトリル(8mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N
2保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)と水(10mL)との間で分配した。水層をジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、296g(163mg、50%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+654.9
【0904】
(実施例296)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(2−メトキシエチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン296
296g(160mg、0.245mmol)のTHF/i−プロパノール/水(8/5/3mL)中溶液に、水酸化リチウム(29mg、1.22mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、圧力下に蒸発させた。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、296を白色固体として得た(117mg、78%)。MS-ESI: [M+H]
+ 613.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 5.05 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 4.66-4.65 (m, 1H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.36-4.34 (m, 1H), 4.17-4.05 (m, 2H), 4.10-4.08 (m, 2H), 3.88-3.87 (m, 1H), 3.75-3.73 (m, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.61-3.59 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 3.04-3.03 (m, 2H), 2.80 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.59-2.57 (m, 2H), 2.54-2.53 (m, 2H), 1.29 (s, 6H).
【0905】
(実施例297a)
6−クロロ−2−メチル−4−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)ピリダジン−3(2H)−オン297a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(30mL)、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン113e(1.70g、11.2mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(2.68g、12.0mmol)及び炭酸セシウム(7.30g、22.4mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に30分間吹き込んだ後、キサントホス(0.59g、1.02mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(467mg、0.51mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を真空で蒸発させた。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、297a(1.9g、60%)を茶褐色固体として得た。LCMS:[M+H]
+295.1
【0906】
(実施例297b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−メチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート297b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、297a(195mg、0.66mmol)、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート199e(315mg、0.66mmol)、PdCl
2(dppf)(40mg、0.050mmol)、K
3PO
4(250mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム(100mg、1.20mmol)、アセトニトリル(8mL)及び水(1mL)を仕込んだ。系を排気し、次いでN
2で再充填した。次いでこれを100℃で1時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、297bを黄色固体として得た(150mg、38%)。MS−ESI:[M+H]
+612.3。
【0907】
(実施例297)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン297
297b(150mg、0.24mmol)及び水酸化リチウム水和物(96mg、2.4mmol)のTHF(8mL)、i−プロパノール(8mL)及び水(2mL)中混合物を、40℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物をジクロロメタン(15mL)と水(10mL)との間で分配した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、297を淡黄色固体として得た(98mg、70%)。MS-ESI: [M+H]
+ 570.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.30 (s, 1H), 8.52 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.74-4.73 (m, 1H), 4.60-4.58 (m, 1H), 4.40-4.37 (m, 1H), 4.26-4.24 (m, 1H), 4.19-4.18 (m, 2H), 3.96-3.95 (m, 2H), 3.89-3.87 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.53-3.52 (m, 2H), 2.80-2.78 (m, 2H), 2.57-2.55 (m, 2H), 2.52-2.50 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 1.22 (s, 6H).
【0908】
(実施例298a)
(4−{5−[(5−シアノピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート298a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(269mg、0.50mmol)、5−アミノピラジン−2−カルボニトリル(60mg、0.50mmol)、キサントホス(29mg、0.050mmol)、Pd
2(dba)
3(45mg、0.050mmol)、Cs
2CO
3(326mg、1.0mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。雰囲気/アルゴンフラッシュを3回行った後、反応混合物をマイクロ波照射下100℃で1時間加熱した。混合物を濾別し、固体をメタノール(50mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、298a(200mg、69%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+579.3。
【0909】
(実施例298)
5−[[5−[2−(7,7−ジメチル−4−オキソ−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−4−ピリジル]−1−メチル−2−オキソ−3−ピリジル]アミノ]ピラジン−2−カルボニトリル298
298a(200mg、0.35mmol)及び水酸化リチウム(84mg、3.5mmol)のi−プロパノール/THF(5mL/5mL)及び水(2mL)中混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を酢酸エチル(20mL)と水(10mL)との間で分配した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、298(40mg、21%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 537.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.96 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.701 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.00 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.42-4.39 (m, 2H), 4.24-4.19 (m, 3H), 3.84 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 2.57 (m, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.23 (s, 6H)
【0910】
(実施例299a)
5−フェニルイソオキサゾール−3−アミン299a
[この文献は図面を表示できません]
3−オキソ−3−フェニルプロパンニトリル(1.5g、10.3mmol)及びNaOH(452mg、11.3mmol)の水(10mL)/EtOH(10mL)中撹拌溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(785mg、11.3mmol)を加えた。混合物を80℃で終夜撹拌した。この時点で、濃HCl(1.3mL、15.5mmol)を加え、得られた混合物を80℃で2時間加熱した。次いでこれをpH10に塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:50〜1:10)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、299aを黄色固体として得た(1.1g、68%)。MS−ESI:[M+H]
+161.3。
【0911】
(実施例299b)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−フェニルイソオキサゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン299b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、299a(640mg、4.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.1g、4.0mmol)、Pd
2(dba)
3(366.8mg、0.40mmol)、キサントホス(462.4mg、0.80mmol)及び炭酸セシウム(2.6g、8.0mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を92℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をアセトニトリルで洗浄して、299b(1.7g、87%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+346.0。
【0912】
(実施例299c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−6−オキソ−5−[(5−フェニル−1,2−オキサゾール−3−イル)アミノ]−1,6−ジヒドロピリジン−ピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート299c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、299b(138mg、0.40mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザ−トリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(158.8mg、0.40mmol)、Pd(dppf)Cl
2(32.7mg、0.040mmol)、K
3PO
4(169.6mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム(108.8mg、0.80mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、299cを茶褐色固体として得た(120mg、49%)。MS−ESI:[M+H]
+618.8。
【0913】
(実施例299)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−[(5−フェニルイソオキサゾール−3−イル)アミノ]−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン299
299c(100mg、0.16mmol)及び水酸化リチウム(96mg、4.0mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、40℃で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、水(5mL)で希釈した。得られた混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、299を白色固体として得た(35mg、31%)。MS-ESI: [M+H]
+ 576.8.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.17 (s, 1H), 8.51 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.79-7.77 (m, 2H), 7.60 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.55-7.49 (m, 3H), 7.35 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.96-4.93 (m, 1H), 4.50-4.40 (m, 2H), 4.26-4.19 (m, 3H), 3.88-3.85 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 2.62-2.59 (m, 2H), 2.44-2.42 (m, 2H), 1.23 (s, 6H).
【0914】
(実施例300a)
5−(1−メトキシプロパン−2−イル)−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン300a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着したマイクロ波バイアルに、1−(2−ブロモエチル)−5−(クロロメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール296c(1.0g、3.7mmol)、1−メトキシプロパン−2−アミン(1.0g、11.2mmol)及びDMSO(6mL)を仕込んだ。混合物をマイクロ波照射下120℃で1.0時間加熱した。これを室温に冷却し、水(30mL)で希釈した。得られた混合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(60/1〜1/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、300a(600mg、68%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+241.0
【0915】
(実施例300b)
5−(1−メトキシプロパン−2−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン300b
300a(600mg、2.5mmol)のEtOH(40mL)中溶液を、Pd/C(10%、60mg)を加えた。反応混合物に水素ガス(風船により)を仕込み、室温で2時間撹拌した。反応が完結した後、混合物をセライト(登録商標)のプラグを通して濾過した。濾液を減圧濃縮して、300bを黄色固体として得(467mg、89%)、これを更には精製せずに使用した。MS−ESI:[M+H]
+211.1
【0916】
(実施例300c)
5−ブロモ−3−(5−(1−メトキシプロパン−2−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]−ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン300c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(40mL)、300b(400mg、1.9mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(H−001)(508mg、1.9mmol)及び炭酸セシウム(1.24g、3.8mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に20分間吹き込んだ後、キサントホス(109mg、0.19mmol)及びPd
2(dba)
3(87mg、0.095mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×30mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、300c(436mg、58%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+396.0
【0917】
(実施例300d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(1−メトキシプロパン−2−イル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート300d
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(238mg、0.60mmol)、300c(240mg、0.80mmol)、K
3PO
4(254mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム(98mg、1.6mmol)、Pd(dppf)Cl
2(22mg、0.030mmol)及びアセトニトリル/水(12/0.5mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N
2保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(30mL)と水(30mL)との間で分配した。水層をジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、300d(200mg、50%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+669.4
【0918】
(実施例300)
(R)−2−(3’−(ヒドロキシメチル)−5−((5−(1−メトキシプロパン−2−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−2’−イル)−7,7−ジメチル−2,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン300
300d(200mg、0.30mmol)のTHF/i−プロパノール/水(6/3/3mL)中溶液に、水酸化リチウム(36mg、1.5mmol)を加えた。混合物を30℃で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(15mL)と(10mL)との間で分配した。水相を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。分取HPLC及びキラル分割により、2種のエナンチオマー:300(35mg、18.6%)を白色固体として;及び303(28mg、15%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 627.4.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.72 (s, 1H), 5.05-5.03 (m,1H), 4.67-4.45 (m,1H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.35-4.31 (m, 1H), 4.18-4.16 (m, 2H), 4.09-4.07 (m, 2H), 3.87-3.85 (m, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.56-3.52 (m, 1H), 3.45-3.43 (m, 1H), 3.38 (s, 3H), 3.11-3.08 (m, 3H), 2.60-2.58 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 1.29 (s, 6H), 1.17 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0919】
(実施例301a)
6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−アミン301a
[この文献は図面を表示できません]
3−クロロ−6−トリフルオロメチルピリダジン(1.6g、8.80mmol)及び水酸化アンモニウム(9mL)のTHF(3mL)中混合物を、マイクロ波反応器中100℃で1時間加熱した。この後、反応混合物を蒸発させ、残留物をジクロロメタンで抽出した。合わせた抽出物をMgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下に蒸発させて、301a(1.3g、93%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+164.1
【0920】
(実施例301b)
5−ブロモ−1−メチル−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン301b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、301a(750mg、4.6mmol)、キサントホス(532mg、0.92mmol)、Pd
2dba
3(421mg、0.46mmol)、2−ブロモ−4−クロロニコチンアルデヒド(H−001)(1.84g、6.9mmol)、Cs
2CO
3(3.0g、9.2mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、90℃で終夜加熱した。反応が完結した後、混合物を濾過し、固体をメタノール(30mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、301b(1.38g、89%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+350.8
【0921】
(実施例301c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(1−メチル−6−オキソ−5−{[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]アミノ}−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート301c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、301b(300mg、0.86mmol)、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート199e(824mg、1.72mmol)、CH
3COONa(140mg、1.72mmol)、PdCl
2(dppf)(70mg、0.086mmol)、K
3PO
4(360mg、1.72mmol)、アセトニトリル(20mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に20分間吹き込んだ後、これを窒素雰囲気下100℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、301cを白色固体として得た(125mg、23%)。MS−ESI:[M+H]
+622.3
【0922】
(実施例301)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−6−オキソ−5−[[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]アミノ]−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン301
301c(90mg、0.14mmol)及び水酸化リチウム(24mg、0.56mmol)のi−プロパノール/THF/水(6mL/4mL/2mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物をジクロロメタン(20mL)と水(10mL)との間で分配した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、301cを白色固体として得た(39mg、48%)。MS-ESI: [M+H]
+ 580.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.57 (s, 1H), 8.87 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.98-4.97 (m, 1H), 4.48-4.40 (m, 2H), 4.27-4.20 (m, 3H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.65 (s, 3H), 2.62-2.53 (m, 2H), 2.42-2.41 (m, 2H), 1.2 (s, 6H).
【0923】
(実施例302a)
N−メチル(1−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタンアミン302a
MeNH
2(水中30重量%)(2.5g、20mmol)のアセトン(10mL)中撹拌溶液に、0℃(氷浴)でK
2CO
3(415mg、3mmol)を加え、5−(ブロモメチル)−1−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール(220mg、1mmol)のアセトン(5mL)中溶液を滴下添加した。次いで反応混合物を室温に加温し、3時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物を塩化メチレン(3×15mL)で抽出し、Na
2SO
4で脱水し、濃縮して、302aを黄色油状物として得(170mg、99%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。LCMS:(M+H)
+171
【0924】
(実施例302b)
N−メチル−N−((1−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メチル)オキセタン−3−アミン302b
302a(170mg、1mmol)のメタノール(4mL)中混合物に、ZnCl
2(ジエチルエーテル中1mmol/L)(2mL、2mmol)及びオキセタン−3−オン(150mg、2mmol)を窒素保護下室温で加え、続いてNaBH
3CN(130mg、2mmol)を加えた。反応混合物を50℃に加温し、3時間撹拌した。次いで混合物を室温に冷却し、溶媒を除去した。残留物を50:1塩化メチレン/メタノールで溶離するフラッシュカラム上で精製して、302bを黄色固体として得た(180mg、80%、2ステップ)。LCMS: (M+H)
+ 227.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 6.99 (s, 1H), 4.52 (t, J=6.5, 2H), 4.42 (t, J=6, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.63 (m, 1H), 3.50 (s, 2H), 2.03 (s, 3H).
【0925】
(実施例302c)
1−メチル−5−((メチル(オキセタン−3−イル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−3−アミン302c
302b(1.8g、7.96mmol)のエタノール(20mL)及び水(20mL)中溶液に、NH
4Cl(3.3g、63.6mmol)及び鉄粉(1.80g、31.8mmol)を加えた。反応混合物を70℃で2時間加熱した。その後、混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を蒸発させ、残留物を塩化メチレン(3×30mL)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮して粗生成物を得、これを0.5%トリエチルアミンを含む50:1塩化メチレン/メタノールで溶離するフラッシュカラム上で精製して、302cを黄色油状物として得た(1.3g、83%)。LCMS:(M+H)
+197
【0926】
(実施例302d)
5−ブロモ−1−メチル−3−(1−メチル−5−((メチル(オキセタン−3−イル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン302d
[この文献は図面を表示できません]
実施例292cにおける手順に従い、302c及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オンを出発物として、302dを収率63%で得た。LCMS: (M+H)
+ 383.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.35 (s, 1H), 7.99 (d, J=2.5, 1H), 7.36 (d, J=2.5, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.50 (t, J=7, 2H), 4.40 (t, J=6.5, 2H), 3.77 (s, 3H), 3.57 (m, 1H), 3.49 (s, 3H), 3.35 (s, 2H), 2.01 (s, 3H).
【0927】
(実施例302e)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(1−メチル−5−{[メチル(オキセタン−3−イル)アミノ]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート302e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、302d(200mg、0.52mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(210mg、0.53mmol)、PdCl
2(dppf)(37mg、0.050mmol)、K
3PO
4(250mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム(100mg、1.20mmol)、アセトニトリル(8mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を排気し、次いでN
2で再充填した。混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、302eを黄色固体として得た(150mg、44%)。MS−ESI:[M+H]
+655.3。
【0928】
(実施例302)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[1−メチル−5−[[メチル(オキセタン−3−イル)アミノ]メチル]ピラゾール−3−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン302
302e(150mg、0.23mmol)及び水酸化リチウム水和物(90mg、2.3mmol)のTHF(8mL)、i−プロパノール(8mL)及び水(2mL)中混合物を、40℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水(10mL)とジクロロメタン(3×15mL)との間で分配した。合わせた有機抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、302を淡黄色固体として得た(105mg、75%)。MS-ESI: [M+H]
+ 612.8.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.01 (s, 1H), 4.99-4.97 (m, 1H), 4.50-4.46 (m, 3H), 4.40-4.38 (m, 3H), 4.25-4.18 (m, 3H), 3.85-3.84 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.59 (s, 3H), 3.58-3.54 (m, 1H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.52-2.50 (m, 2H),2.43-2.42 (m, 2H), 2.00 (s, 3H), 1.22 (s, 6H).
【0929】
(実施例303)
(S)−10−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−({5−[(2R)−1−メトキシプロパン−2−イル]−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−2−イル]−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン303
実施例300に従い、単一のエナンチオマー303(28mg、15%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 627.4.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.72 (s, 1H), 5.05-5.03 (m,1H), 4.67-4.45 (m,1H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.35-4.31 (m, 1H), 4.18-4.16 (m, 2H), 4.09-4.07 (m, 2H), 3.87-3.85 (m, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.56-3.52 (m, 1H), 3.45-3.43 (m, 1H), 3.38 (s, 3H), 3.11-3.08 (m, 3H), 2.60-2.58 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 1.29 (s, 6H), 1.17 (d, J = 6.0 Hz, 3H).
【0930】
(実施例304a)
5−(2−メトキシエチル)−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン304a
[この文献は図面を表示できません]
2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン(190mg、1.13mmol)125iのアセトニトリル(10mL)中溶液に、K
2CO
3(311.9mg、2.26mmol)及び1−ブロモ−2−メトキシエタン(188.3mg、1.36mmol)を加えた。反応混合物をマイクロ波照射下80℃で17時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、304aを白色固体として得(230mg、90%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+227.0
【0931】
(実施例304b)
5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン304b
304a(286mg、1.26mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、Pd/C(28.6mg)を加えた。系を排気し、次いでH
2で再充填した。室温で2時間撹拌した後、混合物を濾別した。濾液を減圧下に濃縮して、304bを黄色固体として得(240mg、97%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+197.0
【0932】
(実施例304c)
5−ブロモ−3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン304c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、304b(230mg、1.17mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(468.4mg、1.76mmol)、Pd
2(dba)
3(53.5mg、0.0585mmol)、キサントホス(67.6mg、0.117mmol)、Cs
2CO
3(762.8mg、2.34mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/N
2フラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、304cを暗色固体として得た(380mg、85%)。MS−ESI:[M+H]
+382.2
【0933】
(実施例304d)
3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン304d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、304c(330mg、0.86mmol)、Pin
2B
2(329mg、1.30mmol)、Pd
2(dba)
3(40mg、0.043mmol)、X−phos(41mg、0.086mmol)、酢酸カリウム(169mg、1.726mmol)及びジオキサン(10mL)を仕込んだ。吸引/N
2フラッシュを3回繰り返した後、混合物を70℃で2時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテルで洗浄して、304dを暗色油状物として得(240mg、80%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+348.3
【0934】
(実施例304e)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}−4−(5−{[5−(2−メトキシエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−カルバルデヒド304e
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド282i(60mg、0.167mmol)、304d(143.4mg、0.334mmol)、Pd(dppf)Cl
2(6.8mg、0.0084mol)、K
3PO
4(70.8mg、0.334mmol)、酢酸ナトリウム(27.4mg、0.334mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(3滴)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N
2保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、304e(80mg、77%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+626.8
【0935】
(実施例304)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(2−メトキシエチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−6,8−ジヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−d]ピリダジン−4−オン304
304e(80mg、0.128mmol)のジクロロメタン(4mL)及びメタノール(4mL)中溶液に、NaBH
4(9.7mg、0.256mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。これをNH
4Cl水溶液(10mL)でクエンチし、減圧下に濃縮し、残留物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物をNa
2SO
4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、304(23.5mg、29%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 628.8.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.57 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.89 (s,1H), 4.87 (s, 1H), 4.39 (s, 2H), 3.92-3.90 (m, 2H), 3.61 (s, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.50 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.26 (s, 3H), 2.92-2.89 (m, 4H), 2.81 (s, 2H), 2.68-2.66 (m, 2H), 1.29 (s, 3H), 1.28 (s, 3H).
【0936】
(実施例305a)
6−クロロ−4−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン305a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン304b(392mg、2.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(446mg、2.0mmol)、炭酸セシウム(1.30g、4.0mmol)及び1,4−ジオキサン(40mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、キサントホス(115mg、0.20mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(92mg、0.10mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×15mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、305a(412mg、61%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+338.9
【0937】
(実施例305b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(2−メトキシエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート305b
還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、305a(200mg、0.60mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(238mg、0.60mmol)、K
3PO
4(254mg、1.2mmol)、酢酸ナトリウム(98mg、1.2mmol)及びPd(dppf)Cl
2(22mg、0.030mmol)及びアセトニトリル/水(8/0.5mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N
2保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(30mL)と水(20mL)との間で分配した。水層をジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、305b(169mg、43%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+655.9
【0938】
(実施例305)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(2−メトキシエチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン305
305b(160mg、0.24mmol)のTHF/i−プロパノール/水(6/4/3mL)中溶液に、水酸化リチウム(29mg、1.2mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を水(15mL)と酢酸エチル(20mL)との間で分配した。水相を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し、圧力下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、305を白色固体として得た(88mg、60%)。MS-ESI: [M+H]
+ 614.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.44 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.96 (s, 1H), 4.59-4.57 (m, 3H), 4.49-4.47 (m, 1H), 4.17-4.12 (m, 4H), 3.92-3.90 (m, 4H, 重複), 3.77-3.75 (m, 2H), 3.61-3.60 (m, 2H), 3.41 (s, 3H), 3.05-3.03 (m, 2H), 2.81-2.79 (m, 2H), 2.60-2.58 (m, 2H), 2.52-2.50 (m, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0939】
(実施例306a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(6−メトキシピリダジン−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート306a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、6−メトキシピリダジン−3−アミン(65mg、0.52mmol)、キサントホス(29mg、0.050mmol)、Pd
2dba
3(45mg、0.050mmol)、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(281mg、0.52mmol)、Cs
2CO
3(326mg、1.0mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に20分間吹き込んだ後、これを2時間加熱還流した。反応が完結した後、混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を酢酸エチル(20mL)と水(10mL)との間で分配した。酢酸エチルを減圧下に濃縮し、残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、306a(180mg、60%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+584.3。
【0940】
(実施例306)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[(6−メトキシピリダジン−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン306
306a(180mg、0.32mmol)及び水酸化リチウム一水和物(84mg、2.0mmol)のTHF(5mL)、i−プロパノール(5mL)及び水(1.5mL)中混合物を、40℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を酢酸エチル(20mL)と水(10mL)との間で分配した。酢酸エチルを減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、306(80mg、49%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 542.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.86 (s, 1H), 8.76 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.11-7.10 (m, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.94-4.93 (m, 1H), 4.48-4.45 (m, 1H), 4.40-4.38 (m, 1 H), 4.25-4.18 (m, 3H), 3.91 (s, 3H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.50-2.49 (m, 2H), 1.21 (s, 6H).
【0941】
(実施例307a)
1,3−ジメチル−5−ニトロ−1H−インダゾール307a
[この文献は図面を表示できません]
1−(2−クロロ−5−ニトロフェニル)エタノン(500mg、2.5mmol)の無水エタノール(15mL)中溶液に、窒素保護下1,1−ジメチルヒドラジン塩酸塩(3.38g、35.0mmol)を加えた。混合物を10時間加熱還流し、減圧下に蒸発させて粗製の307a(3.0g)を得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+192.2
【0942】
(実施例307b)
1,3−ジメチル−1H−インダゾール−5−アミン307b
307a(粗製物、2.5mmol)のエタノール(95%、30mL)中溶液に、窒素保護下NH
2NH
2・水和物(1.25g、25.0mmol)、Pd/C(100mg)を加えた。混合物を50℃で1.5時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、セライト(登録商標)のパッドを通して濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を無水エタノール(5mL)から再結晶して、307bを白色固体として得た(340mg、2ステップで84%)。MS−ESI:[M+H]
+162.3
【0943】
(実施例307c)
5−ブロモ−3−(1,3−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)アミノ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン307c
307b(280mg、1.74mmol)のi−プロパノール(7mL)中溶液に、トリエチルアミン(352mg、3.48mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(H−005)(700mg、2.61mmol)を加えた。還流状態で6時間撹拌した後、混合物を室温に冷却した。沈殿物を濾過し、i−プロパノール(2×2mL)で洗浄し、減圧下60℃で乾燥して、307cを茶褐色固体として得た(560mg、92%)。MS−ESI:[M+H]
+347.8。
【0944】
(実施例307d)
(4−{6−[(1,3−ジメチル−1H−インダゾール−5−イル)アミノ]−4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−ピラジン−2−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート307d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、307c(300mg、0.86mmol)、1,4−ジオキサン(20mL)、水(1mL)、[4−(ジヒドロキシボラニル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート199e(512mg、1.28mmol)及び炭酸セシウム(560mg、1.72mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、Cy
3P(96mg、0.34mmol)及びPd
2(dba)
3(79mg、0.086mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、3時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(3×20mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮し、残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、307d(230mg、43%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+620.9
【0945】
(実施例307)
3−[4−[6−[(1,3−ジメチルインダゾール−5−イル)アミノ]−4−メチル−5−オキソ−ピラジン−2−イル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン307
307d(230mg、0.37mmol)、水酸化リチウム(89mg、3.7mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、10mL)及び水(2mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。これを濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、307(41mg、19%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 578.4. 1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.58 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.88 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.51 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.17-5.14 (m, 1H), 4.75-4.73 (m, 1H), 4.55-4.52 (m, 1H), 4.48-4.43 (m, 1H), 4.20-4.16 (m, 2H), 4.02 (s, 3H), 3.92-3.70 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 2.60 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 2.57 (s, 3H), 2.54 (s, 2H), 1.30 (s, 6H).
【0946】
(実施例308a)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(2−メトキシエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−カルバルデヒド308a
[この文献は図面を表示できません]
実施例304における手順に従い、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(250mg、0.693mmol)及び3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン304d(595mg、1.386mmol)を出発物として、308aを黄色固体として得た(250mg、57%)。MS−ESI:[M+H]
+628.3
【0947】
(実施例308)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(2−メトキシエチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−c]ピリジン−4−オン308
実施例304における手順に従い、308a(230mg、0.366mmol)及びNaBH
4(27.7mg、0.732mmol)を出発物として、308を白色固体として得た(53.2mg、23%)。MS-ESI: [M+H]
+ 629.8.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.04 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.95-4.93 (m, 1H), 4.47-4.39 (m, 2H), 4.20-4.14 (m, 1H), 3.92-3.91 (m, 2H), 3.84-3.80 (m, 1H), 3.61 (s, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.51-3.49 (m, 2H), 3.25 (s, 3H), 3.06-3.00 (m, 1H), 2.91-2.87 (m, 3H), 2.77 (s, 2H), 2.68-2.53 (m, 4H), 1.19 (s, 3H), 1.18 (s, 3H).
【0948】
(実施例309a)
5−(3−メトキシプロピル)−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン309a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着したマイクロ波バイアルに、1−(2−ブロモエチル)−5−(クロロメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール296c(600mg、2.2mmol)、3−メトキシプロパン−1−アミン(595mg、6.6mmol)及びDMSO(6mL)を仕込んだ。これをマイクロ波照射下120℃で0.5時間加熱した。次いで混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈した。得られた混合物を水(3×10ml)で洗浄した。有機層を乾燥し、濾過した。濾液を圧力下に濃縮し、残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、309a(350mg、66%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+241.1
【0949】
(実施例309b)
5−(3−メトキシプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン309b
309a(300mg、1.25mmol)のエタノール(20mL)中溶液を、Pd/C(10%、30mg)を加えた。反応物に水素ガス(風船により)を仕込み、室温で1時間撹拌した。反応が完結した後、混合物をセライト(登録商標)のプラグを通して濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、309bを黄色固体として得(250mg、92%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+211.3
【0950】
(実施例309c)
5−ブロモ−3−(5−(3−メトキシプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル−アミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン309c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(320mg、1.2mmol)、309b(250mg、1.2mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(55mg、0.060mmol)、キサントホス(70mg、0.12mmol)、炭酸セシウム(782mg、2.4mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×10mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、309c(200mg、42%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+396.2
【0951】
(実施例309d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(3−メトキシプロピル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート309d
還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、309c(120mg、0.30mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(240mg、0.60mmol)、K
3PO
4(127mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム一水和物(82mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl
2(12mg、0.015mmol)及びアセトニトリル/水(8/0.5mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N
2保護下100℃で2時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)と水(10mL)との間で分配した。水層をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、309d(150mg、74%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+668.9
【0952】
(実施例309)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(3−メトキシプロピル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン309
309d(120mg、0.18mmol)のTHF/i−プロパノール/水(5/3/3mL)中溶液に、水酸化リチウム一水和物(76mg、1.8mmol)を加えた。混合物を30℃で1時間撹拌した。反応が完結した後、混合物を濾過し、溶媒を減圧下に蒸発させた。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、309を白色固体として得た(85mg、76%)。MS-ESI: [M+H]
+ 627.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 5.05 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.36-4.32 (m, 1H), 4.17-4.16 (m, 2H), 4.08-4.06 (m, 2H), 3.88-3.85 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.65-3.64 (m, 2H), 3.48 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.36 (s, 3H), 2.93 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.65-2.62 (m, 2H), 2.59-2.58 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 1.87-1.83 (m, 2H), 1.29 (s, 6H).
【0953】
(実施例310a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(5−メチル−1,2−チアゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート310a
[この文献は図面を表示できません]
25mLの密封管に、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(150mg、0.28mmol)、5−メチルイソチアゾール−3−アミン塩酸塩(55mg、0.33mmol)、Cs
2CO
3(183mg、0.56mmol)、Pd
2(dba)
3(27mg、0.030mmol)、キサントホス(35mg、0.060mmol)及びジオキサン(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物をマイクロ波照射下110℃で0.5時間加熱した。これを室温に冷却し、減圧下に蒸発させた。残留物を20:1塩化メチレン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムにより精製して、310aを黄色固体として得た(50mg、31%)。MS−ESI:[M+H]
+573.2。
【0954】
(実施例310)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチルイソチアゾール−3−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン310
310a(50mg、0.090mmol)のTHF/i−プロパノール/水(4mL/4mL/1mL)中溶液に、水酸化リチウム(21mg、0.90mmol)を加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、減圧下に濃縮して黄色固体を得、これを逆相分取HPLCにより精製して、310を黄色固体として得た(20mg、43%)。MS-ESI: [M+H]
+ 530.8.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 5.09-5.06 (m, 1H), 4.66-4.47 (m, 2H), 4.28-4.27 (m, 1H), 4.17-4.12 (m, 2H), 3.89-3.82 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 2.57 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.52-2.50 (m, 重複, 5H), 1.27 (s, 6H).
【0955】
(実施例311a)
(4−{5−[(5−シクロプロピル−1,2−オキサゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート311a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−アミン(80mg、0.65mmol)、キサントホス(29mg、0.050mmol)、Pd
2dba
3(45mg、0.050mmol)、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(350mg、0.65mmol)、Cs
2CO
3(390mg、1.2mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に10分間吹き込んだ後、これを2時間加熱還流した。次いで混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を酢酸エチル(20mL)と水(10mL)との間で分配した。有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、311a(120mg、32%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+583.2。
【0956】
(実施例311)
3−[4−[5−[(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン311
311a(120mg、0.20mmol)及び水酸化リチウム一水和物(80mg、2.0mmol)のTHF(5mL)、i−プロパノール(5mL)及び水(1.5mL)中混合物を、40℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を水(5mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、311(65mg、58%)を淡黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 541.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.92 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 6.19 (s, 1H), 4.92-4.90 (m, 1H), 4.45-4.44 (m, 1H), 4.40-4.39 (m, 1H), 4.24-4.18 (m, 3 H), 3.86-3.83 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 2.58-2.56 (m, 2H), 2.44-243 (m, 2H), 2.07-2.04 (m, 1H), 1.22 (s, 6H) 1.03-0.99 (m, 2H), 0.84-0.81 (m, 2H).
【0957】
(実施例312a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン312a
[この文献は図面を表示できません]
5−ブロモ−1−メチル−3−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン115a(200mg、0.71mmol)、3−ヨードオキセタン(647mg、3.53mmol)、Cs
2CO
3(1150mg、3.53mmol)及びアセトニトリル(5mL)の混合物を、密封管中80℃で終夜加熱した。次いで混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、312aを黄色固体として得た(120mg、50%)。MS−ESI:[M+H]
+339.1
【0958】
(実施例312b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(1−メチル−5−{[5−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]アミノ}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート312b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、312a(170mg、0.50mmol)、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(200mg、0.50mmol)、CH
3COONa(82mg、1.00mmol)、PdCl
2(dppf)(41mg、0.050mmol)、K
3PO
4(212mg、1.00mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に20分間吹き込んだ後、これを窒素雰囲気下100℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、312bを白色固体として得た(172mg、56%)。MS−ESI:[M+H]
+612.4
【0959】
(実施例312)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[5−メチル−1−(オキセタン−3−イル)ピラゾール−3−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン312
312b(90mg、0.15mmol)及び水酸化リチウム(14mg、0.60mmol)のi−プロパノール/THF/水(6/4/2mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水(10mL)とジクロロメタン(3×20mL)との間で分配した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、312を白色固体として得た(54mg、64%)。MS-ESI: [M+H]
+ 569.9.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.48 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 5.46-5.42 (m, 1H), 4.99-4.91 (m, 3H), 4.81-4.78 (m, 2H), 4.52-4.41 (m, 2H), 4.24-4.18 (m, 3H), 3.87-3.84 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.61-2.56 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 2.15 (s, 3H), 1.22 (s, 3H), 1.19 (s, 3H).
【0960】
(実施例313a)
エチル2−(5−(ヒドロキシメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)アセテート313a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、アセトニトリル(30mL)、(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール(1.43g、10.0mmol)、Cs
2CO
3(490mg、1.5mmol)及びエチル2−ブロモアセテート(2.00g、12mmol)を仕込んだ。混合物を40℃で5時間撹拌した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、313a(1.65g、72%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+229.9
【0961】
(実施例313b)
エチル2−(5−(クロロメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)アセテート313b
[この文献は図面を表示できません]
0℃で冷却した313a(1.50g、6.55mmol)のCHCl
3(60mL)中混合物に、内温を5℃未満に維持しながら、SOCl
2(2.34g、19.6mmol)をゆっくり加えた。この反応混合物を50℃に加温し、この温度で3時間撹拌した。次いでこれを0℃に冷却し、水でクエンチした。有機層を分離し、減圧下に蒸発させた。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、313b(1.1g、68%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+247.9
【0962】
(実施例313c)
5−メチル−2−ニトロ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−6(7H)−オン313c
[この文献は図面を表示できません]
313b(1.0g、4.0mmol)のジクロロメタン(30mL)中溶液に、CH
3NH
2の溶液(1.07g、12.0mmol、メタノール中35%)を加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌し、水(30mL)で希釈した。有機層を分離し、Na
2SO
4で脱水し、減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、313c(450mg、57%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+196.9
【0963】
(実施例313d)
2−アミノ−5−メチル−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−6(7H)−オン313d
[この文献は図面を表示できません]
313c(450mg、2.3mmol)のエタノール(30mL)中溶液を、Pd/C(10%、400mg)を加えた。反応物に水素ガス(風船により)を仕込み、室温で2時間撹拌した。反応が完結した後、混合物をセライト(登録商標)のプラグを通して濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、313dを黄色固体として得(320mg、84%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+167.1
【0964】
(実施例313e)
2−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−6(7H)−オン313e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、313d(300mg、1.8mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(482mg、1.8mmol)、炭酸セシウム(1.17g、3.6mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、キサントホス(104mg、0.18mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(82mg、0.090mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×30mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜30/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、313e(390mg、61%)を黄色固体として得た。
【0965】
(実施例313f)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−メチル−6−オキソ−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート313f
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、313e(150mg、0.43mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(170mg、0.43mmol)、K
3PO
4(183mg、0.86mmol)、酢酸ナトリウム(71mg、0.86mmol)、Pd(dppf)Cl
2(35mg、0.043mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で3時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、313f(131mg、49%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+625.3。
【0966】
(実施例313)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン313
313f(130mg、0.21mmol)及び水酸化リチウム(10mg、0.42mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、7mL)及び水(2mL)中混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水(10mL)と酢酸エチル(3×10mL)との間で分配した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、313(60mg、49%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 582.8.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δ 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.37(s, 1H), 8.10 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.07 (s, 1H), 4.95 (bs, 1H), 4.62-4.54 (m, 4H), 4.46-4.42 (m, 2H), 4.24-4.19 (m, 3H), 3.89-3.82 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 2.60-2.57 (m, 2H), 2.45-2.44 (m, 2H), 1.23 (s, 6H).
【0967】
(実施例314a)
1−(6−ニトロピリジン−3−イル)アゼチジン−3−オール314a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、アセトニトリル(50mL)、5−フルオロ−2−ニトロピリジン(1.2g、7.9mmol)、K
2CO
3(2.1g、15.8mmol)及びアゼチジン−3−オール塩酸塩(1.3g、11.9mmol)を仕込んだ。混合物を60℃で1時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、314a(1.1g、73%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+196.0。
【0968】
(実施例314b)
1−(6−アミノピリジン−3−イル)アゼチジン−3−オール314b
100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、314a(1.0g、5.1mmol)、炭素担持10%パラジウム(10%含水、100mg)及びエタノール(40mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で5時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、314bを黄色固体として得た(792mg、85%)。MS−ESI:[M+H]
+166.1。
【0969】
(実施例314c)
5−ブロモ−3−(5−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン314c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、314b(792mg、4.8mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.9g、7.2mmol)、トリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(440mg、0.48mmol)、キサントホス(555mg、0.96mmol)、Cs
2CO
3(3.1g、9.6mmol)及び1,4−ジオキサン(40mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で3.0時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、314cを黄色固体として得た(1.5g、89%)。MS−ESI:[M+H]
+351.1
【0970】
(実施例314d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート314d
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、314c(176mg、0.50mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(198mg、0.50mmol)、Pd(dppf)Cl
2(41mg、0.050mmol)、K
3PO
4(212.0mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム(82.0mg、1.0mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を95℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、粗製の314dを茶褐色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+623.8。
【0971】
(実施例314)
3−[4−[5−[[5−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン314
314d(粗生成物311.5mg、0.50mmol)及び水酸化リチウム水和物(300mg、12.5mmol)のi−プロパノール/THF/水(2:2:1、10mL)中混合物を、室温で30分間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水(10mL)とジクロロメタン(3×10mL)との間で分配した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、314(46mg、2ステップ:16%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 581.9.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.54 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.54 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.83-6.81 (m, 2H), 6.75 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.04-5.02 (m, 1H), 4.77-4.75 (m, 1H), 4.64-4.62 (m, 1H), 4.50-4.48 (m, 1H), 4.34-4.32 (m, 1H), 4.17-4.14 (m, 4H), 3.86-3.83 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.64-3.62 (m, 2H), 2.57-2.56 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 2.31-2.30 (m, 1H),1.27 (s, 6H).
【0972】
(実施例315)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[[1−メチル−5−(ピロリジン−1−カルボニル)ピラゾール−3−イル]アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン315
実施例273の手順に従い、(3−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、315を調製した。27.3mg、収率60%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.05 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.46 (s, 1H), 4.95 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.42 - 4.47 (m, 1H), 4.17 - 4.21 (m, 3H), 3.79 (s, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.48 (dt, J = 11.1, 6.6 Hz, 3H), 3.27 (s, 2H), 2.57 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.90 - 1.84 (m, 3H), 1.22 (s, 6H). ES-MS m/z 611.4 [M+1].
【0973】
(実施例316)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(メトキシメチル)−1−メチル−ピラゾール−3−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン316
実施例273の手順に従い、5−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、316を調製した。43.2mg、収率84%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.47 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.04 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.11 (s, 1H), 4.96 - 4.90 (m, 1H), 4.38 - 4.46 (m, 1H), 4.38 (s, 2H), 4.19 (d, J = 9.8 Hz, 2H), 3.82 - 3.96 (m, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 3.27 (s, 2H), 2.57 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H). ES-MS m/z 558.3 [M+1].
【0974】
(実施例317a)
5−メチル−2−(1−メチル−2−オキソ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−6(7H)−オン317a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、2−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−5−メチル−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−6(7H)−オン313e(270mg、1.0当量、0.68mmol)、Pin
2B
2(863.6mg、5.0当量、3.4mmol)、Pd
2(dba)
3(62.4mg、0.1当量、0.068mmol)、X−Phos(64.8mg、0.2当量、0.14mmol)、酢酸カリウム(200mg、3.0当量、2.04mmol)及びジオキサン(15mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して粗製の317aを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+399.9。
【0975】
(実施例317b)
2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}−4−[1−メチル−5−({5−メチル−6−オキソ−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−カルバルデヒド317b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、317a(100mg、0.28mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(112mg、0.28mmol)、Pd(dppf)Cl
2(22.9mg、0.028mmol)、K
3PO
4(118.7mg、0.56mmol)、酢酸ナトリウム(45.9mg、0.56mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を1時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(50:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、317bを黄色固体として得た(60mg、36%)。MS−ESI:[M+H]
+597.8。
【0976】
(実施例317)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(5−メチル−6−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−c]ピリジン−4−オン317
317b(60mg、0.10mmol)及びNaBH
4(11.3mg、0.30mmol)のメタノール(5mL)中混合物を、室温で30分間撹拌した。混合物を水(15mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、317(15mg、25%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 599.8.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.50 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.0 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.82-4.66 (m, 4H), 4.56 (s, 2H), 4.42-4.33 (m, 2H), 3.83-3.81 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 2.98-2.94 (m, 2H), 2.80 (s, 2H), 2.57-2.52 (m, 2H), 1.28 (s, 6H).
【0977】
(実施例318a)
{4−[5−({4,5−ジメチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート318a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、4,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン287i(123mg、1.0当量、0.74mmol)、[4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート273a(400mg、1.0当量、0.74mmol)、Pd
2(dba)
3(68mg、0.1当量、0.074mmol)、キサントホス(86mg、0.2当量、0.148mmol)、Cs
2CO
3(487mg、2.0当量、1.48mmol)及びジオキサン(15mL)を仕込んだ。吸引/N
2フラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を20:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、318aを茶褐色固体として得た(221mg、48%)。MS−ESI:[M+H]
+624.9
【0978】
(実施例318b)
10−{4−[5−({4,5−ジメチル−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル}−4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン318b
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、318a(200mg、1.0当量、0.32mmol)、水酸化リチウム(38mg、5.0当量、1.60mmol)、i−プロパノール/THF(8/8mL)及び水(2mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を加え、水とジクロロメタンとの間で分配した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、ラセミ体混合物318bを黄色固体として得た(91mg、43%)。
【0979】
(実施例318)
(R)−2−(5−((4,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ)−3’−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−2’−イル)−7,7−ジメチル−2,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン318
318bのキラルHPLC(カラム:OZ−H、100%メタノール(0.1%酢酸エチル))分割により、エナンチオマー318及び319を分離した。318:MS-ESI: [M+H]
+ 582.8.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.72 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.04 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.52-4.48 (m,1H), 4.36-4.34 (m,1H), 4.18-4.05 (m, 重複, 4H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.43-3.41 (m, 1H), 3.17-3.15 (m, 1H), 2.87-2.85 (m, 1H), 2.60-2.59 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.46 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.29 (s, 6H).
【0980】
(実施例319)
(S)−2−(5−((4,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)アミノ)−3’−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−2’−イル)−7,7−ジメチル−2,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ[4,5]ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン319
ラセミ体318bのキラルHPLC(カラム:OZ−H、100%メタノール(0.1%酢酸エチル))分割により、エナンチオマー318及び319を分離した。319:MS-ESI: [M+H]
+ 582.8.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.72 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.36 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.04 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.67-4.65 (m, 1H), 4.52-4.48 (m,1H), 4.36-4.34 (m, 1H), 4.18-4.05 (m, 重複, 4H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.43-3.41 (m, 1H), 3.17-3.15 (m, 1H), 2.87-2.85 (m, 1H), 2.60-2.59 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.46 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.30 (s, 6H).
【0981】
(実施例320a)
(6−アミノピリジン−3−イル)((3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリノ)メタノン320a
[この文献は図面を表示できません]
(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン(1.15g、10mmol)のDMF(15mL)中溶液に、HATU(3.8g、10mmol)、DIPEA(2.6g、20mmol)及び6−アミノニコチン酸(1.38g、10mmol)を室温で加えた。反応混合物を18時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液をCombiflash(A:1%NH
4HCO
3/水、B:アセトニトリル)で精製して、320a(650mg、27%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+236.1。
【0982】
(実施例320b)
5−ブロモ−3−(5−((3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン320b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、320a(160mg、1.0当量、0.68mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(273mg、1.5当量、1.02mmol)、Pd
2(dba)
3(64mg、0.1当量、0.070mmol)、キサントホス(79mg、0.2当量、0.14mmol)、Cs
2CO
3(444mg、2.0当量、1.36mmol)及びジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、得られた残留物を酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、320b(190mg、66%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+420.8。
【0983】
(実施例320c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(5−{[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート320c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、320b(150mg、1.0当量、0.36mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(286mg、2.0当量、0.72mmol)、PdCl
2(dppf)(29mg、0.10当量、0.040mmol)、K
3PO
4(153mg、2.0当量、0.72mmol)、酢酸ナトリウム(59mg、2.0当量、0.72mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、得られた残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、320c(161mg、64%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+693.8
【0984】
(実施例320)
3−[4−[5−[[5−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン320
磁気撹拌機を装着した25mLの一口丸底フラスコに、320b(145mg、1.0当量、0.21mmol)、水酸化リチウム(26mg、5.0当量、1.05mmol)、THF(4.0mL)、i−プロパノール(4.0mL)及び水(1.0mL)を仕込んだ。混合物を室温で1時間撹拌し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、320(35mg、26%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+651.9
【0985】
(実施例321a)
6−クロロ−4−(5−((3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン321a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、(6−アミノピリジン−3−イル)((3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリノ)メタノン320a(235mg、1.0mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(232mg、1.05mmol)、炭酸セシウム(652mg、2.0mmol)及び1,4−ジオキサン(6.0mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、キサントホス(116mg、0.20mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(70mg、0.10mmol)を加えた。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、2.5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(3×10ml)で洗浄した。合わせた有機層を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(2:1〜1:10)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、321a(140mg、37%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+378.3
【0986】
(実施例321b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(5−{[(3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート321b
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、321a(140mg、0.37mmol)、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート199e(355mg、0.74mmol)、K
3PO
4(157mg、0.74mmol)、酢酸ナトリウム(61mg、0.74mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(36mg、0.040mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.2mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N
2保護下100℃で1.5時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(30mL)と水(30mL)との間で分配した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、320b(105mg、41%)を黒色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+695.3
【0987】
(実施例321)
3−[4−[5−[[5−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン321
321b(105mg、0.15mmol)のTHF/i−プロパノール/水(2/1/0.5mL)中溶液に、水酸化リチウム(36mg、1.5mmol)を室温で加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(25mL)中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLC(A:1%NH
4HCO
3/水、B:アセトニトリル)により精製して、321(100mg、95%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 652.8.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.69 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.77-7.75 (m, 1H), 7.58 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 5.0 Hz,1H), 6.56 (s, 1H), 4.78 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.60-4.57 (m, 1H), 4.41-4.37 (m, 1H), 4.30-4.25 (m, 1H), 4.19 (d, J = 3.5 Hz, 2H), 4.01-4.00 (m, 2H), 3.92-3.88 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.65-3.61 (m, 2H), 3.56-3.53 (m, 2H), 2.61-2.58 (m, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.25 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 1.21 (s, 6H)
【0988】
(実施例322a)
(4−(5−(5−((3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート322a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの丸底フラスコに、(6−アミノピリジン−3−イル)((3R,5S)−3,5−ジメチルモルホリノ)メタノン320a(120mg、0.50mmol)、(4−(5−ブロモ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−2(1H)−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート217a(262mg、0.50mmol)、炭酸セシウム(326mg、1.0mmol)及び1,4−ジオキサン(6mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、キサントホス(58mg、0.10mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(45mg、0.050mmol)を加えた。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、2.5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(3×10ml)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80/1〜50/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、322a(200mg、59%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+680.3
【0989】
(実施例322)
2−[4−[5−[[5−[(3S,5R)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン322
322a(136mg、0.20mmol)のTHF/i−プロパノール/水(4/2/1mL)中溶液に、水酸化リチウム(48mg、2.0mmol)を室温で加えた。反応物を2時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(15mL)中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLC(A:1%NH
4HCO
3/水、B:アセトニトリル)により精製して、322(50mg、40%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 638.3. 1HNMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.94 (s, 1H), 8.77 (d, J = 5.5 Hz,1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.64-7.62 (m, 1H), 7.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.37-7.35 (m, 2H), 6.57 (s, 1H), 4.95 (t, J = 4.5 Hz, 1H), 4.47-4.38 (m, 2H), 4.23-3.99 (m, 5H), 3.88-3.87 (m, 1H), 3.65-3.61 (m, 重複, 5H), 3.56-3.53 (m, 2H), 2.66-2.56 (m, 2H), 2.47-2.44 (m, 2H), 1.80-1.79 (m, 2H), 1.70-1.66 (m, 2H), 1.25 (d, J = 6.0 Hz, 6H)
【0990】
(実施例323a)
5−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)−2−ニトロピリジン323a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、3−メトキシアゼチジン塩酸塩(1.0g、8.09mmol)、5−ブロモ−2−ニトロピリジン(1.97g、9.71mmol)、Pd
2(dba)
3(370.1mg、0.404mmol)、キサントホス(467.6mg、0.809mmol)、Cs
2CO
3(7.9g、24.3mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。窒素を反応混合物に20分間吹き込んだ後、これをN
2保護下100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、323aを黄色固体として得た(1.63g、96%)。MS−ESI:[M+H]
+210.2
【0991】
(実施例323b)
5−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−アミン323b
323a(1.5g、7.17mmol)のメタノール(150mL)中溶液に、10%Pd/C(150mg)を加えた。系を排気し、次いでH
2で再充填した。室温で2時間撹拌した後、混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、323bを黄色油状物として得(1.2g、93%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+180.1
【0992】
(実施例323c)
5−ブロモ−3−(5−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン323c
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、323b(1.2g、6.7mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(2.14g、8.04mmol)、Pd
2(dba)
3(306.5mg、0.335mmol)、キサントホス(387.3mg、0.67mmol)、Cs
2CO
3(4.37g、13.4mmol)及びジオキサン(50mL)を仕込んだ。窒素を反応混合物に20分間吹き込んだ後、これをN
2保護下100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテルで洗浄して、323cを茶褐色固体として得(1.16g、47%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+364.8。
【0993】
(実施例323d)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート323d
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、323c(150mg、0.411mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(326.5mg、0.822mmol)、Pd(dppf)Cl
2(16.8mg、0.0205mmol)、K
3PO
4(174.3mg、0.822mmol)、酢酸ナトリウム(67.5mg、0.822mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(5滴)を仕込んだ。窒素を反応混合物に20分間吹き込んだ後、これをN
2保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、323dを黄色油状物として得た(180mg、68.7%)。MS−ESI:[M+H]
+637.8
【0994】
(実施例323)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン323
323d(160mg、0.251mmol)のTHF(5mL)、i−プロパノール(5mL)及び水(5mL)中溶液に、水酸化リチウム(95mg、2.51mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。次いでこれを減圧下に濃縮し、残留物を水(10mL)で希釈した。得られた混合物をジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、323(33.8mg、23%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 595.8.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.55 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.48 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.91 (dd, J = 2.5, 8.5 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.96-4.94 (m, 1H), 4.47-4.39 (m, 2H), 4.31-4.19 (m, 4H), 4.03-4.00 (m, 2H), 3.85-3.83 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.55-3.53 (m, 2H), 3.23 (s, 3H), 2.62-2.54 (m, 2H), 2.44-2.42 (m, 2H), 1.22 (s, 6H).
【0995】
(実施例324a)
(6−アミノピリジン−3−イル)((3S,5S)−3,5−ジメチルモルホリノ)メタノン324a
[この文献は図面を表示できません]
(3S,5S)−3,5−ジメチルモルホリン(115mg、1.0mmol)のDMF(2mL)中溶液に、HATU(380mg、1.0mmol)、DIPEA(260mg、2.0mmol)及び6−アミノニコチン酸(138mg、1.0mmol)を室温で加えた。18時間撹拌した後、反応混合物を濾過し、Combiflash(A:1%NH
4HCO
3/水、B:アセトニトリル)で精製して、324a(80mg、34%)を黄色固体として得た。MS(ESI):236.1(M+H)。
【0996】
(実施例324b)
6−クロロ−4−(5−((3S,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イルアミノ)−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン324b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(8mL)、炭酸セシウム(221mg、0.68mmol)、324a(80mg、0.34mmol)及び4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(80mg、0.36mmol)を仕込んだ。窒素を懸濁液に5分間吹き込んだ後、キサントホス(40mg、0.068mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(24mg、0.034mmol)を加えた。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、2.5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(3×10mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(2/1〜100%酢酸エチル)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、324b(40mg、31%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+378.3
【0997】
(実施例324c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(5−{[(3S,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−イル]カルボニル}ピリジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート324c
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、324b(40mg、0.11mmol)、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート199e(105mg、0.22mmol)、K
3PO
4(47mg、0.22mmol)、酢酸ナトリウム(18mg、0.22mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(20mg、0.022mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(6滴)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N
2保護下100℃で1.5時間加熱した。LCMS分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、324c(40mg、52%)を黒色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+695.3
【0998】
(実施例324)
3−[4−[5−[[5−[(3S,5S)−3,5−ジメチルモルホリン−4−カルボニル]−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン324
324c(40mg、0.057mmol)のTHF/i−プロパノール/水(1/1/0.5ml)中溶液に、水酸化リチウム(14mg、0.57mmol)を室温で加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(20mL)中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物固体を逆相分取HPLC(A:1%NH
4HCO
3/水、B:アセトニトリル)により精製して、324(10mg、27.7%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 653.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 9.69 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.0, 1H), 8.31 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.77-7.75 (m, 1H), 7.58 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.78 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.60-4.57 (m, 1H), 4.41-4.37 (m, 1H), 4.30-4.25 (m, 1H), 4.19 (d, J = 3.5 Hz, 2H), 4.01 (s, 2H), 3.92-3.88 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.65-3.61 (m, 2H), 3.56-3.53 (m, 2H), 2.57 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.25 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 1.21 (s, 6H)
【0999】
(実施例325a)
3−アミノ−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン325a
[この文献は図面を表示できません]
5−ブロモ−3−(ジフェニルメチレンアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(3.82g、10.4mmol)の酢酸エチル(10mL)中溶液に、4M HCl/ジオキサン(7.8mL、31.3mmol)を加えた。反応混合物を0.5時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物をtert−ブチルメチルエーテルで洗浄し、濾過した。固体を酢酸エチル(10mL)及び水(10mL)に溶解した。K
2CO
3を穏やかに加えることにより、得られた混合物のpHを7と8の間に調節した。水相を分離し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮して、325aを黄色固体として得た(1.1g、52%)。MS−ESI:[M+H]
+202.9。
【1000】
(実施例325b)
1−(2−ブロモ−5−フルオロピリジン−4−イル)エタノール325b
250mLの三口フラスコに、2−ブロモ−5−フルオロピリジン(8.80g、50mmol)のTHF溶液(20mL)を加えた。溶液に、−78℃でLDA(25.0mL、50mmol、THF中2.5M)を滴下添加した。5分間撹拌した後、ジイソプロピルアミン(7.0mL、50mmol)を注射器により滴下添加し、混合物を−78℃で4時間撹拌した。アセトアルデヒドのTHF溶液(11mL、55mmol、THF中5M)を注射器により滴下添加した。内容物を冷却浴から除去し、室温に終夜加温しながら撹拌した。混合物を水(150mL)で希釈し、5分間激しく撹拌した。内容物を減圧下に濃縮し、残留物をエチルエーテル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して黄色油状物を得、これを石油エーテル/酢酸エチル(10:1〜5:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、325b(8.0g、72.7%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 220.1.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.15 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 5.17 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 2.18-2.16 (m, 1H), 1.52 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【1001】
(実施例325c)
1−(2−ブロモ−5−フルオロピリジン−4−イル)エタノン325c
325b(7.5g、34.2mmol)及び2−ヨードキシ安息香酸(38.4g、137mmol)の酢酸エチル(200mL)中混合物を、85℃で20時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を石油エーテル/酢酸エチル(20:1〜10:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、325c(6.8g、92%)を黄色油状物として得た。MS−ESI:[M+H]
+217.9。
【1002】
(実施例325d)
5−ブロモ−3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン325d
還流冷却器を装着した250mLの丸底フラスコに、乾燥エチレングリコール(30mL)及び325c(4.3g、20mmol)を加えた。次いでヒドラジン水和物(5.0mL、4.8g、81.6mmol)を注射器により滴下添加した。混合物を165℃で3.5時間加熱した。得られたオレンジ−黄褐色混合物を室温に冷却し、内容物を氷/水(1:1)の混合物100mL上に撹拌しながら注ぎ入れると、沈殿物が生成した。10分間撹拌した後、灰白色沈殿物を採取し、これを真空乾固して、325dを灰白色固体として得た(3.1g、74%)。MS−ESI:[M+H]
+211.9。
【1003】
(実施例325e)
5−ブロモ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン325e及び5−ブロモ−2,3−ジメチル−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン326a
325d(3.0g、14.2mmol)、CH
3I(2.40g、17.0mmol)及びK
2CO
3(2.9g、21.3mmol)のアセトニトリル(60mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を8:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、325e(920mg、29.0%)を白色固体として得、2:1石油エーテル/酢酸エチルで溶離して、326a(390mg、12.0%)を灰色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+226.1。
【1004】
(実施例325f)
5−ブロモ−3−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン325f
密封管に、325e(202mg、1.0mmol)、325a(337.5mg、1.5mmol)、Pd
2(dba)
3(91.7mg、0.10mmol)、BINAP(124.6mg、0.20mmol)、炭酸セシウム(650mg、2.0mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、密封管を100℃で2時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物を石油エーテル/酢酸エチル(5:1〜2:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、325f(140mg、40%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+348.2。
【1005】
(実施例325g)
{4−[5−({1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート325g
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、325f(120mg、0.35mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(417mg、1.05mmol)、Pd(dppf)Cl
2(29mg、0.035mmol)、K
3PO
4(148.0mg、0.70mmol)、酢酸ナトリウム(57.4mg、0.70mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(15mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を1時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、325gを黄色固体として得た(70mg、33%)。MS−ESI:[M+H]
+620.8。
【1006】
(実施例325)
3−[4−[5−[(1,3−ジメチルピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン325
325g(60mg、0.10mmol)及び水酸化リチウム(60mg、2.5mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、35℃で30分間撹拌した。反応混合物に水(10mL)を加え、得られた混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、325を黄色固体として得た(20mg、31%)。MS-ESI: [M+H]+ 578.8.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.80 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.49 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.06-5.05 (m, 1H), 4.51-4.43 (m, 2H), 4.25-4.19 (m, 3H), 4.00 (s, 3H), 3.86-3.84 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 2.62-2.59 (m, 2H), 2.44-2.43 (m, 重複, 5H), 1.22 (s, 6H).
【1007】
(実施例326b)
5−ブロモ−3−(2,3−ジメチル−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン326b
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、実施例325からの5−ブロモ−2,3−ジメチル−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン326a(452mg、2.0mmol)、3−アミノ−5−ブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン325a(400mg、2.0mmol)、炭酸セシウム(1.3g、4.0mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に5分間吹き込んだ後、BINAP(124mg、0.2mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(140mg、0.2mmol)を加えた。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、2.5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(3×10mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(2/1〜100%酢酸エチル)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、326b(160mg、23%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+348.3
【1008】
(実施例326c)
{4−[5−({2,3−ジメチル−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート326c
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、326b(160mg、0.46mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(300mg、0.69mmol)、K
3PO
4(195mg、0.92mmol)、酢酸ナトリウム(75mg、0.92mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(42mg、0.046mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(6滴)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N
2保護下100℃で1.5時間加熱した。LCMS分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(50mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた抽出物をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物を60:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、326c(130mg、45%)を黒色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+621.3
【1009】
(実施例326)
3−[4−[5−[(2,3−ジメチルピラゾロ[3,4−c]ピリジン−5−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン326
326c(130mg、0.21mmol)のTHF/i−プロパノール/水(4/2/1mL)中溶液に、水酸化リチウム(50mg、2.0mmol)を室温で加えた。反応物を3時間撹拌した後、LCMSは、反応が完結していることを示した。次いで混合物を水(30mL)中に注ぎ入れ、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物固体を逆相分取HPLC(A:1%NH
4HCO
3/水、B:アセトニトリル)により精製して、326(60mg、50%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]+ 579.3. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.86 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 1.5Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.47 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.38 (d, J = 5.0 Hz,1H), 6.57 (s, 1H), 5.13 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.50-4.46 (m, 2H), 4.24-4.19 (m, 3H), 4.09 (s, 3H), 3.86-3.85 (m, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.62-2.53 (m, 重複, 5H), 2.43 (s, 2H), 1.22 (s, 6H)
【1010】
(実施例327a)
5−(2−メトキシエチル)−2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン327a
[この文献は図面を表示できません]
2−ニトロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン(190mg、1.13mmol)209aのアセトニトリル(10mL)中溶液に、K
2CO
3(311.9mg、2.26mmol)及び1−ブロモ−2−メトキシエタン(188.3mg、1.36mmol)を加えた。反応混合物をマイクロ波照射下80℃で17時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、327aを白色固体として得(230mg、90%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+227.0
【1011】
(実施例327b)
5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−アミン327b
[この文献は図面を表示できません]
327a(286mg、1.26mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、Pd/C(28.6mg)を加えた。系を排気し、次いでH
2で再充填した。室温で2時間撹拌した後、混合物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、327bを黄色固体として得(240mg、97%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+197.0
【1012】
(実施例327c)
3,5−ジブロモ−6−メチルピリジン−2(1H)−オン327c
6−メチル−ピリジン−2−オール(10.9g、0.10mol)を無水ジクロロメタン(300mL)に懸濁し、周囲温度で撹拌した。氷/水冷却浴で冷却しながら、N−ブロモスクシンイミド(NBS)(11.4g、0.20mol)を、5分間隔で少しずつゆっくり加えた。懸濁液を還流状態で2時間撹拌した。その後、懸濁液を濾過した。濾過ケーキをメタノールで充分に洗浄し、真空乾固して、327cを白色固体として得た(22.7g、85%)。MS−ESI:[M+H]
+266。
【1013】
(実施例327d)
3,5−ジブロモ−1,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン327d
磁気撹拌機を装着した100mLの一口丸底フラスコに、DMF(50mL)、327c(10.0g、37.5mmol)、CH
3I(5.3g、37.5mmol)及びK
2CO
3(7.8g、56.2mmol)を仕込んだ。混合物を室温で5時間撹拌した。水(100mL)を加え、得られた白色固体を採取して、327d(8.2g、78%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+280。
【1014】
(実施例327e)
5−ブロモ−3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン327e
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、327b(392mg、2.0mmol)、327d(562mg、2.0mmol)、炭酸セシウム(1.30g、4.0mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。窒素を懸濁液に10分間吹き込んだ後、キサントホス(115mg、0.20mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(92mg、0.10mmol)を加えた。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、5時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。固体をジクロロメタン(2×15mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、327e(490mg、62%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+396.2
【1015】
(実施例327f)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(5−{[5−(2−メトキシエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1,2−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート327f
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した25mLの一口丸底フラスコに、327e(158mg、0.40mmol)、{3−[(アセチルオキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(159mg、0.40mmol)、K
3PO
4(170mg、0.80mmol)、酢酸ナトリウム(66mg、0.80mmol)、Pd(dppf)Cl
2(15mg、0.020mmol)及びアセトニトリル/水(7/0.5mL)を仕込んだ。吸引/N
2フラッシュを3回繰り返した後、混合物を95℃で1時間加熱した。LCMS分析は、所望の生成物に完全に転化していることを示した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(50mL)及び水(30mL)で希釈した。水層をジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。暗色残留物をジクロロメタン/メタノール(80:1〜30:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、327f(120mg、45%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+668.8
【1016】
(実施例327)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(2−メトキシエチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1,2−ジメチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン327
327f(120mg、0.18mmol)のTHF/i−プロパノール/水(6/4/3mL)中溶液に、水酸化リチウム(22mg、0.90mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物を水(15mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、圧力下に濃縮した。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、327を白色固体として得た(55mg、49%)。MS-ESI: [M+H]
+ 626.9.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.15 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 5.61 (bs, 1H), 4.53-4.45 (m, 3H), 4.26-4.16 (m, 3H), 4.03-3.97 (m, 3H), 3.71-3.69 (m, 5H, 重複), 3.58 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.39 (s, 3H), 2.98 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.77 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.60-2.57 (m, 2H), 2.53 (s, 2H), 2.17 (s, 3H), 1.29 (s, 6H).
【1017】
(実施例328a)
3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン328a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン296f(330mg、0.86mmol)、Pin
2B
2(329mg、1.30mmol)、Pd
2(dba)
3(40mg、0.043mmol)、X−phos(41mg、0.086mmol)、酢酸カリウム(169mg、1.726mmol)及びジオキサン(10mL)を仕込んだ。吸引/N
2フラッシュを3回繰り返した後、混合物を70℃で2時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテルで洗浄して、328aを暗色油状物として得(240mg、80%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+348.3
【1018】
(実施例328b)
3−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−5−(5−{[5−(2−メトキシエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−4−カルバルデヒド328b
磁気撹拌機を装着した密封管に、3−ブロモ−5−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ−[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−ピリジン−4−カルバルデヒド107f(100mg、0.26mmol)、328a(110mg、0.26mmol)、Pd(dppf)Cl
2(10mg、0.026mmol)、酢酸ナトリウム(50mg、0.50mmol)、K
3PO
4(100mg、0.50mmol)及びアセトニトリル/水(5mL/1mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を10:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、328b(50mg、32%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+611.3。
【1019】
(実施例328)
3−[4−(ヒドロキシメチル)−5−[5−[[5−(2−メトキシエチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン328
328b(50mg、0.08mmol)及びNaBH
4(8.0mg、0.20mmol)のメタノール(4mL)中混合物を、25℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、328(13mg、25%)を淡黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 613.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.62 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.92 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.31 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 5.67 (s, 1H), 4.64-4.62 (m, 1H), 4.57-4.55 (m, 1H), 4.38-4.34 (m, 1H), 4.22-4.17 (m, 3H), 4.05-4.02 (m, 2H), 3.99-3.96 (m, 1H), 3.71-3.70 (m, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.57 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 3.37 (s, 3H), 2.99 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.77 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.56 (s, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.27 (s, 6H).
【1020】
(実施例329a)
2−クロロ−4−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド329a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、4,4−ジメチル−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−9−オン107e(612mg、3.0mmol)、4−ブロモ−2−クロロニコチンアルデヒド(2.0g、9.0mmol)、Pd
2(dba)
3(275mg、0.30mmol)、キサントホス(347mg、0.60mmol)、炭酸セシウム(1.95g、6.0mmol)及び1,4−ジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を97℃で終夜加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を1:2酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、329aを黄色固体として得た(660mg、65%)。MS−ESI:[M+H]
+344.1。
【1021】
(実施例329b)
4−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−2−(5−{[5−(2−メトキシエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−カルバルデヒド329b
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、329a(100mg、0.30mmol)、3−(5−(2−メトキシエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン328a(257mg、0.60mmol)、Pd(dppf)Cl
2(25mg、0.030mmol)、K
3PO
4(127mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49mg、0.60mmol)、水(0.50mL)及びTHF(10mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を1時間加熱還流した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、329bを茶褐色固体として得た(60mg、34%)。MS−ESI:[M+H]
+611.3。
【1022】
(実施例329)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−2−[5−[[5−(2−メトキシエチル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−4−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン329
329b(50mg、0.080mmol)及びNaBH
4(9.1mg、0.24mmol)のメタノール(5mL)中混合物を、室温で10分間撹拌した。混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、329(15mg、30%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 613.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.66 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.12 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 4.67-4.63 (m, 1H), 4.49-4.43 (m, 1H), 4.24-4.23 (m, 2H), 4.19-4.17 (m, 1H), 4.06-4.04 (m, 2H), 4.01-3.97 (m, 1H), 3.74-3.71 (m, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.59-3.55 (m, 2H), 3.38 (s, 3H), 3.00 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.77 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.56 (s, 2H), 2.51 (s, 2H), 1.27 (s, 6H).
【1023】
(実施例330a)
10−[4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−4,4−ジメチル−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−9−オン330a
[この文献は図面を表示できません]
4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド109a(1.2g、3.3mmol)、NaBH
4(228mg、6.0mmol)及びメタノール(10mL)の混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。次いで反応混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(2×15mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮して、330aを淡黄色固体として得た(1.0g、84%)。MS−ESI:[M+H]
+362.9
【1024】
(実施例330b)
(4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート330b
330a(1.0g、2.76mmol)、トリエチルアミン(610mg、6.0mmol)及び無水酢酸(5mL)の混合物を、25℃で2時間撹拌した。次いで反応混合物を水(10mL)でクエンチし、NaHCO
3(水溶液)でpHを約8に調節した。混合物をジクロロメタン(2×15mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を1:1酢酸エチル/石油エーテルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、330bを淡黄色固体として得た(1.0g、90%)。MS−ESI:[M+H]
+405.2
【1025】
(実施例330c)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート330c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、330b(1.0g、2.47mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.87g、7.40mmol)、Pd(dppf)Cl
2(100mg、0.13mmol)、X−phos(125mg、0.25mmol)、酢酸カリウム(500mg、5.0mmol)及び1,4−ジオキサン(10mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を65℃で4時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させて、330c(1.0g、98%)を茶褐色油状物として得、更には精製せずに使用した。MS−ESI:[M+H]
+415.2。
【1026】
(実施例330d)
(3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)メタノール330d
3−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(4.71g、30mmol)、BH
3/THF(75mL、1mol/L、75mmol)の混合物を、60℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、4M HCl(19mL、75mmol)を加えた。これを70℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチルとブライン(100:100mL)との間で分配した。水相を酢酸エチル(4×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、減圧下に蒸発させた。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(5:1〜1:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、330d(3.5g、79%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+144.2
【1027】
(実施例330e)
1−(5−(ヒドロキシメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール330e
密封管に、330d(2.145g、15mmol)、Cs
2CO
3(978mg、3.0mmol)及び2,2−ジメチルオキシラン(15mL)を仕込んだ。混合物を70℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を減圧下に濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチル(5:1〜1:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、330e(1.2g、38%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+216.2
【1028】
(実施例330f)
6,6−ジメチル−2−ニトロ−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン330f
330e(1.1g、5.1mmol)のDMF(10mL)中溶液に、NaH(鉱油中60%分散液、246mg、6.14mmol)を0℃で加えた。得られた懸濁液を30分間撹拌し、続いてp−トルエンスルホニルクロリド(1169mg、6.14mmol)を加えた。混合物を60℃で終夜撹拌した。室温に冷却した後、飽和塩化アンモニウム溶液を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、減圧下に蒸発させた。残留物を石油エーテル/酢酸エチル濃度勾配(9:1〜2:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、330f(228mg、22%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+198.3
【1029】
(実施例330g)
6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−アミン330g
50mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、330f(0.21g、1.25mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、125mg)及びメタノール(10mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で2時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、330g(167mg、93%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+168.1
【1030】
(実施例330h)
6−クロロ−4−(6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン330h
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、330g(250mg、1.5mmol)、4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルピリダジン−3(2H)−オン(669mg、3.0mmol)、Pd
2(dba)
3(137mg、0.15mmol)、キサントホス(173mg、0.30mmol)、Cs
2CO
3(978mg、3.0mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、酢酸エチルで洗浄して、330hを黄色固体として得た(209mg、45%)。MS−ESI:[M+H]
+310.1。
【1031】
(実施例330i)
{4−[5−({6,6−ジメチル−4H,6H,7H−ピラゾロ[3,2−c][1,4]オキサジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル}メチルアセテート330i
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、330h(133mg、0.43mmol)、330c(178mg、0.43mmol)、酢酸ナトリウム(71mg、0.86mmol)、K
3PO
4(182mg、0.86mmol)、Pd(dppf)Cl
2(35mg、0.043mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に20分間吹き込んだ後、反応混合物を95℃で3時間加熱した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、330iを黄色固体として得た(69mg、25%)。MS−ESI:[M+H]
+644.3。
【1032】
(実施例330)
3−[4−[5−[(6,6−ジメチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−ピリダジン−3−イル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−c]ピリジン−4−オン330
330i(69mg、0.11mmol)及び水酸化リチウム(10mg、0.42mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、3.5mL)及び水(1mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。次いで混合物を減圧下に濃縮し、残留物を水(10mL)で希釈した。これを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCで精製して、330(30mg、47%)を得た。MS-ESI: [M+H]
+ 602.5.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.43 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.94 (s, 1H), 4.82 (s, 2H), 4.60-4.58 (m, 2H), 4.38-4.36 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.89-3.87 (m, 3H), 3.02-2.93 (m, 2H), 2.79-2.75 (m, 2H), 2.59-2.54 (m, 2H), 1.37 (s, 6H), 1.28 (s, 6H).
【1033】
(実施例331a)
5−ブロモ−1−メチル−3−(3−メチルイソチアゾール−5−イルアミノ)ピラジン−2(1H)−オン331a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機を装着した密封管に、3−メチルイソチアゾール−5−アミン(170mg、1.5mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(400mg、1.5mmol)、Pd(OAc)
2(84mg、0.375mmol)、BINAP(116mg、0.188mmol)、K
2CO
3(450mg、4.5mmol)及び1,4−ジオキサン(4mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を密封管中120℃で18時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン/メタノール(100:1〜25:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、331a(220mg、50%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+301.0。
【1034】
(実施例331b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{4−メチル−6−[(3−メチル−1,2−チアゾール−5−イル)アミノ]−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート331b
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、331a(150mg、0.50mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(400mg、1.0mmol)、Pd(dppf)Cl
2(25mg、0.025mmol)、K
3PO
4(220mg、1.0mmol)、酢酸ナトリウム三水和物(136mg、1.0mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を排気し、N
2で再充填した。反応混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(100/1〜25/1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、331b(200mg、70%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+574.2。
【1035】
(実施例331)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[4−メチル−6−[(3−メチルイソチアゾール−5−イル)アミノ]−5−オキソ−ピラジン−2−イル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン331
331b(120mg、0.21mmol)及び水酸化リチウム一水和物(88mg、2.1mmol)のTHF/i−プロパノール(4:2、6mL)及び水(2mL)中混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、水(10mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、331(50mg、45%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 532.2.
1H NMR (500 MHz, CHCL
3) δ 9.13 (s, 1H), 8.61 (d, J = 5 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.99 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.74 (s, 1H), 5.32-5.39 (m, 1H), 4.77-4.75 (m, 1H), 4.58-4.56 (m, 1H), 4.32-4.37 (m, 1H), 4.21-4.18 (m, 2H), 3.96-3.94 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.61-2.58 (m, 2H), 2.54 (s, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.30 (s, 6H).
【1036】
(実施例332a)
5−ブロモ−3−(5−エチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン332a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、5−エチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(500mg、3.88mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.55g、5.81mmol)、Pd
2(dba)
3(357mg、0.39mmol)、キサントホス(451mg、0.78mmol)、Cs
2CO
3(2.5g、7.67mmol)及び1,4−ジオキサン(40mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、100℃で2時間加熱した。混合物を90℃に冷却し、濾過した。濾液を氷水浴中で冷却し、次いで再度濾過して、332a(574mg、47%)を白色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+315.1
【1037】
(実施例332b)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−{5−[(5−エチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート332b
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、332a(200mg、0.63mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(754mg、1.89mmol)、PdCl
2(dppf)(51mg、0.063mmol)、K
3PO
4(267mg、1.26mmol)、CH
3COONa(103mg、1.26mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に20分間吹き込んだ後、これを窒素雰囲気下100℃で2時間加熱した。得られた混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に蒸発させ、残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、332bを茶褐色固体として得た(178mg、48%)。MS−ESI:[M+H]
+588.2
【1038】
(実施例332)
3−[4−[5−[(5−エチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン332
332b(158mg、0.27mmol)及び水酸化リチウム(19mg、0.81mmol)のi−プロパノール/THF/水(9mL/6mL/6mL)中混合物を、室温で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、332を白色固体として得た(80mg、54%)。MS-ESI: [M+H]
+ 546.2.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 10.20 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.92 (t, J = 4.5 Hz, 1H), 4.49-4.39 (m, 2H), 4.25-4.19 (m, 3H), 3.87-3.85 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 2.92-2.88 (m, 2H), 2.58-2.53 (m, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.27-1.22 (m, 重複, 9H).
【1039】
(実施例333a)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}−4−{1−メチル−5−[(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)アミノ]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート333a
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10−アザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6)−ジエン−10−イル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート330c(180mg、0.37mmol)、5−ブロモ−1−メチル−3−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン292c(125mg、0.43mmol)、Pd(dppf)Cl
2(20mg、0.025mmol)、酢酸カリウム(80mg、0.80mmol)、K
3PO
4(165mg、0.80mmol)及びアセトニトリル/水(10mL/1mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で1時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、333a(150mg、71%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+574.1
【1040】
(実施例333)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[1−メチル−5−[(1−メチルトリアゾール−4−イル)アミノ]−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−c]ピリジン−4−オン333
333a(150mg、0.26mmol)及び水酸化リチウム水和物(84mg、2.0mmol)のTHF(5mL)、i−プロパノール(5mL)及び水(1.5mL)中混合物を、40℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、水(10mL)で希釈した。次いでこれをジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、333(52mg、38%)を淡黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 532.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.48-8.47 (m, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.78-7.77 (m, 2H), 7.42 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.34-7.33 (m, 1H), 4.97-4.95 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.43-4.41 (m, 2H), 4.17-4.16 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.94-3.92 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 3.04-3.02 (m, 1H), 2.90-2.89 (m, 1H), 2.77-2.75 (m, 2H), 2.56-2.54 (m, 2H), 1.23 (s, 3H), 1.22 (s, 3H).
【1041】
(実施例334)
3−[4−[5−[(5−シクロプロピル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン334
実施例273の手順に従い、5−シクロプロピル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンを2−アミノピリジンの代わりに用いて、334(8.7mg、収率22%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.10 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 4.95 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.55 - 4.49 (m, 1H), 4.27 - 4.23 (m, 3H), 3.78 (s, 2H), 3.51 (s, 3H), 3.48 (dt, J = 12.3, 5.2 Hz, 3H), 3.24 (s, 2H), 2.50 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.33 (s, 2H), 1.85 - 1.82 (m, 3H), 1.23 (s, 6H). ES-MS m/z 531.3 [M+1].
【1042】
(実施例335a)
5−ブロモ−3−(6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン335a
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した100mLの丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(10mL)、6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−アミン330g(167mg、1.0mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(320mg、1.2mmol)、Pd
2(dba)
3(91mg、0.10mmol)、キサントホス(116mg、0.20mmol)及び炭酸セシウム(652mg、2.0mmol)を仕込んだ。吸引/アルゴンフラッシュを3回繰り返した後、混合物を100℃で3時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を100:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、335a(210mg、60%)を黄色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+352.9
【1043】
(実施例335b)
3−(6,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン335b
335a(160mg、0.45mmol)及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(572g、2.25mmol)のジオキサン(20mL)中混合物に、PdCl
2(dppf)(36.8mg、0.045mmol)及び酢酸カリウム(88.2mg、0.90mmol)を加えた。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を窒素雰囲気下90℃で4時間撹拌した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させて335bを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+401.3。
【1044】
(実施例335c)
4−[5−({6,6−ジメチル−4H,6H,7H−ピラゾロ[3,2−c][1,4]オキサジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド335c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、335b(240mg、0.60mmol)、4−クロロ−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−7−チア−10,11−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−1(8),2(6),11−トリエン−10−イル}ピリジン−3−カルバルデヒド282i(107.7mg、0.30mmol)、Pd(dppf)Cl
2(24.5mg、0.030mmol)、K
3PO
4(127.2mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49.2mg、0.60mmol)、水(0.5mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を95℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を30:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、335cを茶褐色固体として得た(60mg、22%、2ステップ)。MS−ESI:[M+H]
+598.2。
【1045】
(実施例335)
3−[4−[5−[(6,6−ジメチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−6,8−ジヒドロシクロペンタ[3,4]チエノ[1,3−d]ピリダジン−4−オン335
335c(50mg、0.080mmol)及びNaBH
4(9.1mg、0.24mmol)のメタノール(5mL)中混合物を、室温で10分間撹拌した。混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、335(15mg、30%)を黄色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 600.2.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.56 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.07 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.94 (s, 1H), 4.85-4.83 (m, 1H), 4.72 (s, 2H), 4.38-4.37 (m, 2H), 3.79-3.78 (m, 2H), 3.3 (s, 3H), 2.92-2.91 (m, 2H), 2.81 (s, 2H), 1.28 (s, 6H), 1.25 (s, 6H).
【1046】
(実施例336a)
5−(メトキシメチル)−1−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール336a
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した250mLの一口丸底フラスコに、5−(ブロモメチル)−1−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール(8.8g、40mmol)、ナトリウムメトキシド(4.3g、80mmol)及びメタノール(50mL)を仕込んだ。反応混合物を2時間加熱還流した。この後、反応物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(60mL)と水(60mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、336aを黄色油状物として得た(6.1g、90%)。MS−ESI:[M+H]
+172。
【1047】
(実施例336b)
5−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン336b
磁気撹拌機を装着した250mLの一口丸底フラスコに、336a(4.0g、23mmol)、Pd/C(1.0g)及びエタノール(100mL)を仕込んだ。混合物を室温で15時間水素化した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に濃縮して、336bを黄色油状物として得(3.3g、99%)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+142。
【1048】
(実施例336c)
5−ブロモ−3−(5−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン336c
[この文献は図面を表示できません]
実施例335aにおける手順に従い、335b(1.7g、12mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(3.2g、12mmol)を出発物として、336cを黄色固体として得た(2.8g、71%)。MS-ESI: [M+H]
+ 327.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.86 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 6.88 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.41 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.58 (s, 3H), 3.36 (s, 3H).
【1049】
(実施例336d)
3−(5−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン336d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、336c(600mg、1.83mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.39g、5.49mmol)、Pd
2(dba)
3(183mg、0.20mmol)、X−phos(190mg、0.40mmol)、酢酸カリウム(392mg、4.0mmol)及び1,4−ジオキサン(30mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を85℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、粗製の336dを黒色油状物として得(400mg、75%)、これを精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+293.1
【1050】
(実施例336e)
4−(5−(5−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド336e
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、336d(368mg、0.98mmol)、4−クロロ−2−(1−オキソ−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−2(1H)−イル)ニコチンアルデヒド139a(270mg、0.82mmol)、PdCl
2(dppf)(60mg、0.082mmol)、K
3PO
4(348mg、1.64mmol))、酢酸ナトリウム(135mg、1.65mmol)、アセトニトリル(15mL)及び水(0.5mL)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、95℃で3時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物を20:1酢酸エチル/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、336e(100mg、22%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+542.2
【1051】
(実施例336)
2−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−(メトキシメチル)−1−メチル−ピラゾール−3−イル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−3,4,6,7,8,9−ヘキサヒドロピリド[3,4−b]インドリジン−1−オン336
336e(100mg、0.18mmol)のメタノール(10mL)中溶液に、NaBH
4(41mg、1.08mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、LCMSは、出発物が消失していたことを示した。反応物を1.0M HCl溶液(10mL)でクエンチし、ほとんどのメタノールが蒸留されるまで、減圧下に蒸発させた。残留物をジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、減圧下に蒸発させた。残留物を逆相分取HPLCにより精製して、336を白色固体として得た(41mg、41%)。MS-ESI: [M+H]
+ 544.2.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.33 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.33 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 4.99-4.96 (m, 1H), 4.67-4.64 (m, 1H), 4.42-4.41 (m, 3H), 4.36-4.26 (m, 1H), 3.98-3.91 (m, 1H), 3.88-3.82 (m, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.37 (s, 3H), 3.06-2.91 (m, 2H), 2.87-2.79 (m, 2H), 2.08-2.01 (m, 2H), 1.91-1.86 (m, 2H).
【1052】
(実施例337a)
1,2−ジメチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール337a
[この文献は図面を表示できません]
2−メチル−4−ニトロ−1H−イミダゾール(10.0g、78.7mmol)及びK
2CO
3(21.7g、160mmol)のDMF(80mL)中混合物に、室温で撹拌しながらCH
3I(13.4g、94mmol)を滴下添加した。混合物を2時間撹拌した。次いで水(200mL)を混合物に加えた。得られた懸濁液を濾過し、水で洗浄し、真空乾固して、337aを白色固体として得た(5.0g、45%)。MS−ESI:[M+H]
+142.1。
【1053】
(実施例337b)
tert−ブチル1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−4−イルカルバメート337b
100mLの一口丸底フラスコを窒素でパージし、337a(2.0g、14.1mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、400mg)、(Boc)
2O(9.22g、43.3mmol)、トリエチルアミン(2.85g、28.2mmol)及びエタノール(20mL)を仕込んだ。混合物を排気し、水素ガスを仕込み、室温で5時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を40:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、337b(1.2g、40%)を茶褐色固体として得た。MS−ESI:[M+H]
+212.1
【1054】
(実施例337c)
1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−4−アミン塩酸塩337c
337b(1.2g、5.68mmol)のジクロロメタン(5.0mL)中溶液に、ジオキサン中3M HCl(5.0mL)を加えた。この混合物を室温で4時間撹拌し、減圧下に濃縮した。粗生成物を酢酸エチルにより洗浄して、337c(450mg、55%)を淡黄色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+112.2
【1055】
(実施例337d)
5−ブロモ−3−(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−4−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン337d
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、337c(400mg、3.60mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(960mg、3.60mmol)、キサントホス(240mg、0.40mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(360mg、0.40mmol)、Cs
2CO
3(4.69g、14.4mmol)及び1,4−ジオキサン(20mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を90℃で2.5時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン/メタノール(30:1〜20:1)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、337dを淡黄色固体として得た(350mg、33%)。MS−ESI:[M+H]
+297.1。
【1056】
(実施例337e)
(4−{5−[(1,2−ジメチル−1H−イミダゾール−4−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル}−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]−ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル)メチルアセテート337e
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、337d(20mg、0.67mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(270mg、0.67mmol)、Pd(dppf)Cl
2(42mg、0.050mmol)、酢酸ナトリウム(82mg、1.0mmol)、K
3PO
4三水和物(266mg、1.0mmol)、水(6滴)及びアセトニトリル(6mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を95℃で2時間加熱した。次いでこれを濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。残留物を25:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、337e(200mg、50%)を茶褐色固体として得た。LCMS−ESI:[M+H]
+570.3
【1057】
(実施例337)
3−[4−[5−[(1,2−ジメチルイミダゾール−4−イル)アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン337
337e(100mg、0.19mmol)及び水酸化リチウム(34mg、1.4mmol)のi−プロパノール/THF(1:1、4mL)及び水(1mL)中混合物を、40℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下に蒸発させ、残留物を水(10mL)で希釈した。次いでこれを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相分取HPLCにより精製して、337(35mg、40%)を白色固体として得た。LCMS-ESI: [M+H]
+ 528.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.45 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.28-7.27 (m, 2H), 7.25 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.79 (s, 1H), 4.62-4.40 (m, 3H), 4.15-4.14 (m, 2H), 3.84-3.81 (m, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.52 (s, 3H), 2.57-2.56 (m, 2H), 2.51 (s, 2H), 2.32 (s, 3H), 1.27 (s, 6H).
【1058】
(実施例338a)
3−(2−ニトロ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)プロパンニトリル338a
[この文献は図面を表示できません]
実施例296dの手順に従い、1−(2−ブロモエチル)−5−(クロロメチル)−3−ニトロ−1H−ピラゾール296d(268mg、1.00mmol)及び3−アミノプロパンニトリル(210mg、3.00mmol)を出発物として、338aを白色固体として得た(180mg、81%)。MS−ESI:[M+H]
+222.1
【1059】
(実施例338b)
3−(2−アミノ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)プロパンニトリル338b
実施例296eの手順に従い、338a(180mg、0.81mmol)を出発物として、338bを黄色固体として得た(120mg、77%)。MS−ESI:[M+H]
+192.2
【1060】
(実施例338c)
3−(2−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−イル)プロパンニトリル338c
実施例309cの手順に従い、338b(120mg、0.63mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(169mg、0.63mmol)を出発物として、338cを黄色固体として得た(150mg、63%)。MS−ESI:[M+H]
+377.2
【1061】
(実施例338d)
[4−(5−{[5−(2−シアノエチル)−4H,5H,6H,7H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]アミノ}−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−3−イル]メチルアセテート338d
実施例309dの手順に従い、338c(150mg、0.45mmol)及び{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(358mg、0.90mmol)を出発物として、338dを黄色固体として得た(150mg、52%)。MS−ESI:[M+H]
+650.3
【1062】
(実施例338)
3−[2−[[5−[2−(7,7−ジメチル−4−オキソ−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−4−ピリジル]−1−メチル−2−オキソ−3−ピリジル]アミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−イル]プロパンニトリル338
実施例309の手順に従い、338e(150mg、0.23mmol)を出発物として、338を白色固体として得た(55mg、40%)。MS-ESI: [M+H]
+ 608.3.
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.05 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.52-4.50 (m, 1H), 4.36-4.34 (m, 1H), 4.17-4.16 (m, 2H), 4.09-4.07 (m, 2H), 3.88-3.84 (m, 1H), 3.75 (s, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.05-3.03 (m, 2H), 2.93-2.90 (m, 2H), 2.63-2.58 (m, 4H), 2.53 (s, 2H), 1.29 (s, 6H).
【1063】
(実施例339a)
tert−ブチル4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート339a
5−ブロモ−2−ニトロピリジン(30.0g、148mmol)のDMSO(1L)中溶液に、K
2CO
3(40.0g、296mmol)及びtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(28.0g、148mmol)を加えた。混合物を65℃で終夜撹拌した。冷却後、これを水(2L)中に注ぎ入れた。沈殿した固体を採取し、真空乾固した。次いでこれを20:1石油エーテル/酢酸エチルで、次いでジクロロメタンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより更に精製して、339aを黄色固体として得た(17.0g、37%)。MS−ESI:[M+H]
+309。
【1064】
(実施例339b)
tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート339b
500mLの丸底フラスコを窒素でパージし、339a(3.1g、10mmol)、炭素担持10%パラジウム(50%含水、1.0g)及びエタノール(100mL)を仕込んだ。これを排気し、風船により水素ガスを仕込み、室温で16時間撹拌した。次いで水素を排気し、窒素をフラスコ中に仕込んだ。触媒をセライト(登録商標)のパッドを通して濾別し、濾液を減圧下に濃縮して、339b(2.7g、97%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+279
【1065】
(実施例339c)
tert−ブチル4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート339c
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した100mLの一口丸底フラスコに、339b(1.3g、4.7mmol)、3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(1.24g、4.7mmol)、炭酸セシウム(3.8g、12mmol)及び1,4−ジオキサン(50mL)を仕込んだ。窒素を得られた混合物に30分間吹き込んだ後、キサントホス(272mg、0.47mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(430mg、0.47mmol)を加えた。系を吸引/アルゴンフラッシュの3回繰り返しに供し、3時間加熱還流した。この後、反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチル(100mL)と水(100mL)との間で分配した。水層を分離し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物を50:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、339c(1.3g、59%)を得た。MS−ESI:[M+H]
+464。
【1066】
(実施例339d)
tert−ブチル4−{6−[(5−{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)アミノ]ピリジン−3−イル}ピペラジン−1−カルボキシレート339d
[この文献は図面を表示できません]
磁気撹拌機及び還流冷却器を装着した50mLの一口丸底フラスコに、(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート199e(287.4mg、0.60mmol)、339c(145mg、0.30mmol)、Pd(dppf)Cl
2(24.5mg、0.030mmol)、K
3PO
4(127.2mg、0.60mmol)、酢酸ナトリウム(49.2mg、0.60mmol)、水(0.50mL)及びアセトニトリル(10mL)を仕込んだ。吸引/窒素フラッシュを3回繰り返した後、混合物を95℃で1時間加熱した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物を酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、339dを黄色固体として得た(140mg、61%)。MS−ESI:[M+H]
+737.3。
【1067】
(実施例339e)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−(1−メチル−6−オキソ−5−{[5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ピリジン−3−イル)メチルアセテート339e
339d(130mg、0.18mmol)及びHCl/メタノール(4.0mL)の混合物を、室温で4時間撹拌した。次いでこれを減圧下に濃縮して、粗製の339e(100mg、87%)を得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+637.3。
【1068】
(実施例339)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン339
339e(100mg、0.18mmol)、1−ブロモ−2−メトキシエタン(24.8mg、0.18mmol)及びK
2CO
3(49.7mg、0.36mmol)のアセトニトリル(5.0mL)中混合物を、密封中85℃で終夜撹拌した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物に水を加え、得られた混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、得られた残留物を逆相分取HPLCにより精製して、339を黄色固体として得た(31.1mg、30%)。MS-ESI: [M+H]
+ 653.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.84 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38-7.34 (m, 2H), 7.23 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.97-4.95 (m, 1H), 4.45-4.40 (m, 2H), 4.23-4.19 (m, 3H), 3.85-3.83 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.47-3.44 (m, 2H), 3.24 (s, 3H), 3.04-3.02 (m, 4H), 2.59-2.53 (m, 重複, 8H), 2.43 (s, 2H), 1.23 (s, 6H).
【1069】
(実施例340a)
(3S)−tert−ブチル3−メチル−4−(6−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート340a
実施例323aの手順に従い、(3S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(10.0g、50mmol)及び5−ブロモ−2−ニトロピリジン(10.5g、50mmol)を出発物として、340aを黄色固体として得た(8.05g、50%)。MS−ESI:[M+H]
+323
【1070】
(実施例340b)
(3S)−tert−ブチル4−(6−アミノピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート340b
実施例323bの手順に従い、340a(5.8g、18mmol)を出発物として、340bを茶褐色固体として得た(4.9g、93%)。MS−ESI:[M+H]
+293
【1071】
(実施例340c)
(3S)−tert−ブチル−4−(6−(5−ブロモ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート340c
実施例323cの手順に従い、340b(4.0g、13.7mmol)及び3,5−ジブロモ−1−メチルピリジン−2(1H)−オン(5.5g、20.6mmol)を出発物として、340cを黄色固体として得た(5.4g、83%)。MS−ESI:[M+H]
+478
【1072】
(実施例340d)
(3S)−5−ブロモ−1−メチル−3−(5−(2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2(1H)−オン340d
実施例271cの手順に従い、340c(3.1g、6.5mmol)を出発物として、340dを黄色固体として得た(2.3g、94%)。MS−ESI:[M+H]
+378。
【1073】
(実施例340e)
(S)−5−ブロモ−3−(5−(4−(2−メトキシエチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)−1−メチルピリジン−2(1H)−オン340e
[この文献は図面を表示できません]
340d(500mg、1.32mmol)、1−ブロモ−2−メトキシエタン(239.1mg、1.72mmol)、K
2CO
3(364mg、2.64mmol)及びアセトニトリル(6mL)の混合物を、密封管中80℃で12時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。これを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を水(20mL)及び酢酸エチル(30mL)に溶解した。水相を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、減圧下に濃縮して、粗製の340eを暗色油状物として得(600mg)、これを更には精製せずに次のステップに使用した。MS−ESI:[M+H]
+436.1
【1074】
(実施例340f)
(2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}−4−[5−({5−[(2S)−4−(2−メトキシエチル)−2−メチルピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル]ピリジン−3−イル)メチルアセテート340f
還流冷却器を装着した50mLの丸底フラスコに、340e(180mg、0.412mmol)、{3−[(アセトキシ)メチル]−2−{4,4−ジメチル−9−オキソ−1,10−ジアザトリシクロ[6.4.0.0
2,6]ドデカ−2(6),7−ジエン−10−イル}ピリジン−4−イル}ボロン酸199e(327.3mg、0.824mmol)、Pd(dppf)Cl
2(16.8mg、0.0206mmol)、K
3PO
4(174.7mg、0.824mmol)、酢酸ナトリウム(67.6mg、0.824mmol)、アセトニトリル(10mL)及び水(3滴)を仕込んだ。系を吸引/窒素フラッシュの3回繰り返しに供し、N
2保護下100℃で1時間加熱した。LCMSによる反応混合物の分析では、所望の生成物に完全に転化していることを示した。次いでこれを室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物を20:1ジクロロメタン/メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、340fを黄色油状物として得た(190mg、65%)。MS−ESI:[M+H]
+709.4
【1075】
(実施例340)
3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−[5−[[5−[(2S)−4−(2−メトキシエチル)−2−メチル−ピペラジン−1−イル]−2−ピリジル]アミノ]−1−メチル−6−オキソ−3−ピリジル]−2−ピリジル]−7,7−ジメチル−1,2,6,8−テトラヒドロシクロペンタ[3,4]ピロロ[3,5−b]ピラジン−4−オン340
340f(170mg、0.24mmol)のTHF(6mL)、i−プロパノール(6mL)及び水(6mL)中溶液に、水酸化リチウム(57.6mg、2.4mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)及び水(10mL)に溶解した。水相をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、減圧下に濃縮し、逆相分取HPLCにより精製して、340(48.5mg、30%)を白色固体として得た。MS-ESI: [M+H]
+ 667.3.
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.62 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.82 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.37-7.34 (m, 2H), 7.24 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.97-4.95 (m, 1H), 4.47-4.41 (m, 2H), 4.25-4.19 (m, 3H), 3.85-3.83 (m, 1H), 3.63-3.62 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 3.47-3.45 (m, 2H), 3.25 (s, 3H), 3.06-3.04 (m, 1H), 2.93-2.89 (m, 1H), 2.70-2.68 (m, 1H), 2.62-2.32 (m, 重複, 9H), 1.22 (s, 6H), 0.91 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【1076】
(実施例901)
生化学的Btkアッセイ
式I化合物を試験するために使用できる標準の生化学的Btkキナーゼアッセイのための一般化手順は、以下の通りである。1X細胞シグナル伝達キナーゼ緩衝液(25mM Tris−HCl、pH7.5、5mM β−グリセロリン酸、2mMジチオトレイトール、0.1mM Na
3VO
4、10mM MgCl
2)、0.5μM Promega PTKビオチニル化ペプチド基質2、及び0.01%BSAを含有するマスターミックスマイナスBtk酵素を調製する。1X細胞シグナル伝達キナーゼ緩衝液、0.5μM PTKビオチニル化ペプチド基質2、0.01%BSA、及び100ng/ウェル(0.06mU/ウェル)Btk酵素を含有するマスターミックスプラスBtk酵素を調製する。Btk酵素は、以下のように調製する:C末端V5及び6xHisタグを伴う全長ヒト野生型Btk(受入番号NM−000061)を、このエピトープでタグ付けされたBtkを担持するバキュロウイルスを作るためにpFastBacベクターへとサブクローニングさせた。バキュロウイルスの生成は、その公開されているプロトコル「Bac−to−Bacバキュロウイルス発現系」(カタログ番号10359−016及び10608−016)に詳述のInvitrogenの指示事項に基づいて行われる。継代3ウイルスを使用して、Sf9細胞を感染させて組み換え型Btkタンパク質を過剰発現させる。次いで、Btkタンパク質を、Ni−NTAカラムを用いて均一になるまで精製する。最終的タンパク質調製物の純度は、高感度Sypro−Ruby染色に基づいて95%超である。200μM ATPの溶液を水中で調製し、1N NaOHでpH7.4に調整する。量が1.25μLの5%DMSO中の化合物を、96ウェルの1/2面積のCostarポリスチレンプレートに移す。化合物を単独で、11ポイント用量−応答の曲線(出発濃度は10μM;1:2希釈)で試験する。量が18.75μLのマスターミックスマイナス酵素(負の対照とする)及びマスターミックスプラス酵素を、96ウェルの1/2面積のCostarポリスチレンプレート中の適当なウェルに移す。96ウェルの1/2面積のCostarポリスチレンプレート中のこの混合物に5μLの200μM ATPを添加して、ATPの最終濃度を40μMにする。反応を室温で1時間インキュベートさせる。反応を、30mM EDTA、20nM SA−APC、及び1nM PT66 Abを含有するPerkin Elmer 1X検出緩衝液で停止させる。励起フィルター330nm、発光フィルター665nm、及び第2の発光フィルター615nmを用いたPerkin Elmer Envisionによる時間分割蛍光を使用してプレートを読む。その後、IC
50値を計算する。あるいは、Lanthascreenアッセイを利用して、そのリン酸化ペプチド生成物の定量化によって、Btk活性を評価してもよい。ペプチド生成物上のフルオレセインと検出抗体上のテルビウムの間で生じるFRET(蛍光共鳴エネルギー移動)は、ペプチドのリン酸化反応を減らすBtkの阻害剤を添加することによって減少する。最終反応において、量が25uLのBtk(h)(0.1ng/25ul反応)を、50mM Hepes pH7.5、10mM MgCl2、2mM MnCl
2、2mM DTT、0.2mM NaVO4、0.01%BSA、及び0.4uMフルオレセインポリ−GATでインキュベートする。最大25uMのATP(ATPのKm)を添加することによって、反応を開始させる。室温で60分間インキュベートした後、最終濃度が2nMの60mM EDTA中Tb−PY20検出抗体を室温で30分間添加することによって、反応を停止させる。340nM励起及び495nm及び520nmでの発光を用いたPerkin Elmer Envisionで検出が決定される。例示的なBtk阻害IC50値は、表1、2及び3に示す。
【1077】
(実施例902)
ラモス細胞Btkアッセイ
式I化合物を試験するために使用できる標準の細胞Btkキナーゼアッセイの別の一般化手順は、以下の通りである。ラモス細胞は、試験化合物の存在下、0.5×10
7個の細胞数/mlの密度で、1時間、37℃でインキュベートする。次いで、10μg/mlの抗ヒトIgM F(ab)
2で、5分間、37℃でインキュベートすることによって、細胞を刺激する。細胞をペレット状にし、溶解し、タンパク質アッセイを透明溶解物で実施する。タンパク質の量が等しい各試料をSDS−PAGE及びウエスタンブロッティングにかけ、抗ホスホBtk(Tyr223)抗体(Cell Signaling Technology #3531;Epitomics、カタログ番号2207−1)又はホスホBtk(Tyr551)抗体(BD Transduction Labs#558034)のいずれかを使用してBtk自己リン酸化を評価するか、又は抗Btk抗体(BD Transduction Labs#611116)を使用して各溶解物のBtk総量について調整を行う。
【1078】
(実施例903)
B−細胞増殖アッセイ
式I化合物を試験するために使用できる標準の細胞性B細胞増殖アッセイの一般化手順は、以下の通りである。B細胞単離キット(Miltenyi Biotech、カタログ番号130−090−862)を使用して、8〜16週齢のBalb/cマウスの脾臓からB細胞を精製する。試験用化合物を0.25%DMSO中で希釈し、2.5×10
5個の精製したマウス脾臓のB細胞で、30分間インキュベートした後、10μg/mlの抗マウスIgM抗体(Southern Biotechnology Associatesカタログ番号1022−01)を最終容量100μlで添加する。24時間インキュベートした後、1μCi
3H−チミジンを添加し、プレートを更に36時間インキュベートし、その後、SPA[
3H]チミジン取り込みアッセイシステム(Amersham Biosciences#RPNQ0130)についての製造業者のプロトコルを使用して、回収する。SPA−ビーズベースの蛍光をマイクロベータ計数器(Wallace Triplex 1450、Perkin Elmer)でカウントする。
【1079】
(実施例904)
T細胞増殖アッセイ
式I化合物を試験するために使用できる標準のT細胞増殖アッセイの一般化手順は、以下の通りである。Pan T細胞単離キット(Miltenyi Biotech、カタログ番号130−090−861)を使用して、8〜16週齢のBalb/cマウスの脾臓からT細胞を精製する。試験用化合物を0.25%DMSO中で希釈し、最終容量100μlの2.5×10
5個の精製したマウス脾臓のT細胞で、プレコートした透明な平底板中、90分間、37℃で、それぞれ10μg/mlの抗CD3(BD#553057)抗体及び抗CD28(BD#553294)抗体を用いてインキュベートする。24時間インキュベートした後、1μCi
3H−チミジンを添加し、プレートを更に36時間インキュベートし、その後、SPA[
3H]チミジン取り込みアッセイシステム(Amersham Biosciences#RPNQ0130)についての製造業者のプロトコルを使用して、回収する。SPA−ビーズベースの蛍光をマイクロベータ計数器(Wallace Triplex 1450、Perkin Elmer)でカウントする。
【1080】
(実施例905)
CD86阻害アッセイ
式I化合物を試験するために使用できるB細胞活性の阻害についての標準アッセイの一般化手順は、以下の通りである。赤血球溶解(BD Pharmingen#555899)によって、8〜16週齢のBalb/cマウスの脾臓から全マウス脾細胞を精製する。試験用化合物を0.5%DMSOまで希釈し、最終容量200μlの1.25×10
6個の脾細胞で、平らで透明な底板(Falcon353072)中、60分間、37℃でインキュベートする。次いで、15μg/mlのIgM(Jackson ImmunoResearch 115−006−020)を添加することによって細胞を刺激し、37℃、5%CO
2で24時間インキュベートする。24時間インキュベートした後、細胞を円錐形底の透明な96ウェルプレートに移し、1200×g×5分で遠心分離することによってペレット状にする。細胞をCD16/CD32(BD Pharmingen#553142)によってプレブロックした後、CD19−FITC(BD Pharmingen#553785)、CD86−PE(BD Pharmingen#553692)、及び7AAD(BD Pharmingen#51−68981E)を用いた三重染色を行う。細胞は、BD FACSCaliburで分類され、CD19
+/7AAD
−集団でゲート制御される。ゲート制御された集団でのCD86表面発現のレベルを、試験化合物の濃度に対して測定する。
【1081】
(実施例906)
B−ALL細胞生存アッセイ
以下は、生存細胞の数を測定するためのXTT読み出しを用いた標準B−ALL(急性リンパ性白血病)細胞生存研究のための手順である。このアッセイは、式I化合物を、培養下のB−ALL細胞の生存を阻害するその能力について試験するために使用できる。使用できる1つのヒトB細胞性急性リンパ性白血病の細胞株は、SUP−B15であり、ATCCから入手可能なヒトのプレB細胞ALL細胞株である。
【1082】
SUP−B15プレB−ALL細胞を、濃度5×10
5個の細胞数/ml、100μlのイスコフの培地+20%FBS中、複数の96ウェルマイクロタイタープレートに蒔く。次いで、試験化合物を最終濃度0.4%DMSOで添加する。細胞を37℃で5%CO
2を用いて最長3日間までインキュベートする。3日後、細胞を、1:3に分割して、試験化合物を含有する新鮮な96ウェルプレート中に入れ、更に3日間成長させる。24時間毎に、50ulのXTT溶液を複製96ウェルプレートのうちの1つに添加し、製造業者の説明書に従って、吸光度の読み出しを2時間、4時間及び20時間の時点で行う。直線上範囲内のアッセイ(0.5〜1.5)で、ODを用いて、DMSOのみで処置した細胞について行う読み出しを、次いで行い、化合物で処置したウェル中の生存細胞のパーセンテージを、DMSOのみで処置した細胞に対して測定する。
【1083】
(実施例907)
CD69全血アッセイ
ヒト血液を、以下の規制に従って、健常なボランティアから入手する:1週間、薬物非使用の非喫煙者。血液(8種の化合物の試験を対象におよそ20ml)を、静脈穿刺によって、ヘパリンナトリウムを含むVacutainer(登録商標)(Becton、Dicknson and Co.)管に採取する。
【1084】
DMSO中、10mMの式I化合物の溶液を、10ポイント用量−反応曲線のために、100%DMSOで1:10に希釈し、次いで100%DMSOで3倍段階希釈により希釈する。化合物を更にPBSで1:10に希釈し、次いで各化合物の一定分量5.5μlを、2mlの96ウェルプレートに2連で添加し、PBS中10%DMSO5.5μlを対照及び非刺激ウェルとして添加する。ヒト全血−HWB(100μl)を各ウェルに添加する。混合した後、プレートを37℃、5%CO
2、湿度100%で30分間インキュベートする。ヤギF(ab’)2抗ヒトIgM(500μg/ml溶液10μl、最終50μg/ml)を各ウェル(非刺激ウェルを除く)に混合しながら添加し、プレートを更に20時間インキュベートする。20時間のインキュベートの終わりに、試料を蛍光標識抗体と、37℃、5%CO
2、湿度100%で30分間インキュベートする。補償調整及び初期電圧設定のために、誘導対照、未染色及び単染色を含める。次いで、製造業者の説明書に従って、試料をPharM Lyse(商標)(BD Biosciences Pharmingen)で溶解する。次いで試料を、LSRII機でBD Biosciences HTS 96ウェルシステムを実行するのに好適な96ウェルプレートに移す。取得したデータ及び平均蛍光強度値を、BD Biosciences DIVAソフトウェアを使用して得た。結果を最初にFACS解析ソフトウェア(Flow Jo)によって解析する。試験化合物の抑制濃度(IC50、IC70、IC90など)は、抗IgMによって刺激されるCD20陽性でもあるCD69陽性細胞のパーセントを例えば50%減少させる濃度として定義される(非刺激バックグラウンドに対して8つのウェルの平均を引いた後の8つの対照ウェルの平均)。非線形回帰曲線を使用して、Prismバージョン5によってIC70値を計算し、表1及び2に示す。
【1085】
(実施例908)
インビトロ細胞増殖アッセイ
式I化合物の有効性は、以下のプロトコル(Mendozaら、(2002)Cancer Res.62:5485〜5488頁)を用いた細胞増殖アッセイによって測定する。CellTiter−Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assay(試薬及びプロトコルを含む)は、市販されている(Promega Corp.、Madison、WI、Technical Bulletin TB288)。アッセイにより、化合物の細胞に入り細胞増殖を阻害する能力が評価される。アッセイ原理は、ホモジニアスアッセイにおいて存在するATPの定量化により存在する生存細胞の数の決定に基づいており、Cell−Titer Glo試薬を添加することにより、細胞が溶解し、ルシフェラーゼ反応により発光シグナルが生じる。発光シグナルは、存在するATP量に比例する。
【1086】
B細胞リンパ腫細胞株(BJAB、SUDHL−4、TMD8、OCI−Ly10、OCI−Ly3、WSU−DLCL2)のパネルを、適正成長培地中の384ウェルプレートに蒔き、段階希釈したBTK阻害剤又はDMSOのみを各ウェルに添加した。細胞生存率を、CellTiter−Glo(登録商標)(Promega)による96時間のインキュベーション後に評価する。DMSOで処置した対照細胞に対して、BTK阻害剤で処置した細胞の相対的細胞生存率としてデータをとることができる。データポイントは、各用量レベルの4回繰り返しの平均である。エラーバーは、平均からの標準偏差を表す。
【1087】
手順:
1日目: シード細胞プレート(Falcon#353962からのフタ付き、384ウェルブラック、透明底、マイクロクリア、TCプレート)、細胞採取、1000個の細胞/54μl/ウェルで384ウェル細胞プレートに3日間のアッセイ用に細胞播種。細胞培地:RPMI又はDMEM高グルコース、10%ウシ胎仔血清、2mM L−グルタミン、P/S。37℃、5%CO2にてO/Nインキュベート。
【1088】
2日目: 薬物を、細胞、化合物希釈液、DMSOの各プレートに添加する(9ポイントに1:2段階)、20μlの10mM化合物を96ウェルプレートの2番目のカラムに添加する。プレート全体にわたって1:2段階(10μl+20μlの100%DMSO)を、Precisionを用いて合計9ポイントについて実施する。培養プレートは、Nunc(カタログ番号249946)からの96ウェル円錐底ポリプロピレンプレート(1:50希釈液)とする。147μlの培地をすべてのウェルに添加する。3μlのDMSO+DMSOプレート中の各ウェルからの化合物を、Rapidplateを使用して、培養プレートの対応する各ウェルに移す。
【1089】
薬物を細胞、細胞プレート(1:10希釈液)に添加し、6μlの培地+化合物を細胞(54μlの培地は既に細胞上にある)に直接添加する。37℃、5%CO2にて、頻繁に開けないインキュベーター中で、3日間インキュベートする。
【1090】
5日目: プレートを培い、CellTiterGlo緩衝液を室温で解凍する。細胞プレートを37℃から取り出し、約30分間、室温に平衡化させる。CellTiterGlo緩衝液をCellTiterGlo基質に添加する(瓶から瓶へ)。30μlのCellTiterGlo試薬(Promegaカタログ番号G7572)を細胞の各ウェルに添加する。プレート振動機に約30分間置く。Analyst HTプレートリーダーの発光を読む(0.5秒/ウェル)。
【1091】
細胞生存アッセイ及び組み合わせアッセイ: 細胞を、1000〜2000細胞/ウェルで、384ウェルプレートに播種し、16時間培養した。2日目、9種の1:2化合物段階希釈液を96ウェルプレート中、DMSOで作製する。Rapidplateロボット(Zymark Corp.、Hopkinton、MA)を使用して、化合物を更に希釈して成長培地に入れる。次いで、希釈した化合物を、384ウェル細胞プレート中、4倍のウェルに添加し、37℃及び5%CO2にてインキュベートする。4日後、生存細胞の相対的数を、製造業者の説明書に従ってCell−Titer Glo(Promega)を利用した発光によって測定し、Wallac Multilabel Reader(PerkinElmer、Foster City)を読む。Prism(登録商標)4.0ソフトウェア(GraphPad、San Diego)を使用してEC50値を計算する。式I化合物及び化学療法薬を、同時に、又は別々に4時間ずらして(1つを先に、残りを後に)すべてのアッセイにおいて添加する。
【1092】
追加の例示的インビトロ細胞増殖アッセイには、以下のステップが含まれる:
1.分量100μlの細胞培地(培地に約10
4細胞含有する)を、不透明な壁のあるプレート、384ウェルの各ウェルに収容する。
2.培地を含有し、細胞を含有しない対照ウェルを調製する。
3.化合物を実験ウェルに添加し、3〜5日間インキュベートする。
4.プレートをおよそ30分間、室温に平衡化させる。
5.各ウェルに存在する細胞培地の容量と同じ容量のCellTiter−Glo試薬を添加する。
6.内容物をオービタルシェーカー上で2分間混合して細胞溶解を誘発させる。
7.プレートを室温で10分間インキュベートし、発光シグナルを安定化させる。
8.発光を記録し、RLU=相対発光ユニットとしたグラフに記録する。
【1093】
先に、明確に理解するために、例示及び実施例によって本発明を詳述したが、その記述及び実施例は、本発明の範囲を限定すると意味するものではない。これに応じて、すべての好適な修正及び同等のものは、以下の特許請求の範囲に定義する通り、本発明の範囲内に含まれるものと見なしてよい。本明細書で引用されるすべての特許及び科学文献の開示は、出典明示によりその全体が明確に援用される。