(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6571254
(24)【登録日】2019年8月16日
(45)【発行日】2019年9月4日
(54)【発明の名称】寝具カバー
(51)【国際特許分類】
A47G 9/02 20060101AFI20190826BHJP
A47C 27/12 20060101ALI20190826BHJP
A47C 27/00 20060101ALI20190826BHJP
【FI】
A47G9/02 P
A47C27/12 B
A47C27/00 F
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-166554(P2018-166554)
(22)【出願日】2018年9月6日
【審査請求日】2018年12月19日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】599123197
【氏名又は名称】有限会社エム・アイ
(74)【代理人】
【識別番号】100103207
【弁理士】
【氏名又は名称】尾崎 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】板山 正夫
【審査官】
柿沼 善一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−104104(JP,A)
【文献】
特開2004−267730(JP,A)
【文献】
特開2001−327551(JP,A)
【文献】
特開平10−094458(JP,A)
【文献】
特開2009−125255(JP,A)
【文献】
実開平05−041464(JP,U)
【文献】
特開2008−278992(JP,A)
【文献】
特開2003−125900(JP,A)
【文献】
特開平09−276597(JP,A)
【文献】
特開2007−054273(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3207118(JP,U)
【文献】
特開平04−117916(JP,A)
【文献】
実開昭55−045839(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 9/02
A47C 27/00−27/22
A61G 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面、下面、側面を有し、三次元網状構造体を収容するためのファスナーを前記側面のうちの長手側面に有する繊維カバーと、
前記ファスナーを設けた長手側面の裏側に設けられる袋状又は帯状の配管支持部と、
一端部と、前記三次元網状構造体の長手側面において前記三次元網状構造体の空隙部に差し込まれるL字型の他端部とを有する配管と、
を備え、
前記配管が前記ファスナーを設けた長手側面の長手方向に配置され、
さらに分岐アダプタを備え、前記配管は長さが相違するものが複数本設けられ、前記配管の一端部はそれぞれ前記分岐アダプタに接続され、
前記配管支持部が、前記ファスナーを設けた長手側面の裏側に長手方向に沿って前記配管を仮固定するための面ファスナー又は前記配管を収容する繊維袋であり、繊維袋の場合には、L字型の他端部を突出させるための孔が設けられ、
前記分岐アダプタが電磁式エアーポンプに接続されることを特徴とする寝具カバー。
【請求項2】
前記電磁式エアーポンプの風量が32〜200L/min、使用圧力が5〜25kPaである請求項1の寝具カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マットレス、クッション等に使用する三次元網状構造体の温度を調整するための寝具カバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の地球温暖化によって、酷暑となっており、夏の暑さ対策が要望されているが未だ十分ではない。
【0003】
冷感寝具としては、例えば、通気性の素材を用いたタイプ、ジェルタイプ、薬品で冷やすタイプ等があり、マットレス、クッション、シート等の多種類の商品が提供されている。
【0004】
三次元網状構造体を用いた温度調整用の発明には、次のものがある。
【0005】
特許文献1の発明は、マットカバー(1)が通気シート材と非通気シート材と通気シーツ(22)を備え、通気口(6)の1か所から通気している。ファン(10)を有するブロアーを用いている。
【0006】
特許文献2の発明は、マットレスの三次元網状ウレタンフォーム層の一側又は両側にウレタンフォーム層を有する。
【0007】
特許文献3の発明は、マットの通気口が1か所であり、三次元網状構造体の内部層4の外側上下面を被覆する発泡ウレタン被複層5、7と、硬綿層を有する被複層6を備える。
【0008】
特許文献4の発明は、座席用の通気性敷物の網状マット2を通気性シート3で覆い、1か所の通気管6から空気を供給する。
【0009】
特許文献5の発明は、褥瘡予防マットレスであって、粗状流動層2の上に通気性の上皮クッション層13、粗状流動層2の下に非通気性の下側クッション層11を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2004−267730号公報
【特許文献2】実用新案公開昭55−45839号公報
【特許文献3】特開2001−104104号公報
【特許文献4】実用新案公開平5−41464号公報
【特許文献5】特開2008−278992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
いわゆる冷感商品では、一瞬は冷たく感じるが体温で温まってしまい、冷感効果が持続せず、長期間の使用には適用できなかった。
【0012】
特許文献1の発明は、通気構造が複雑化しており、マット(7)の冷却が不十分であるとともに、使用者に違和感が生じ、空気量や圧力が大き過ぎたり、騒音があるなど、長時間の使用に耐えられないという課題が存在していた。
【0013】
特許文献2の発明は、ウレタンフォーム層により通気が阻害され、長時間の使用に耐えられない、送風管が内部に配置されるため洗濯や掃除が煩雑であるという課題が存在していた。
【0014】
特許文献3の発明は、発泡ウレタン被複層により通気が阻害され、冷却が不十分となり、長時間の使用に耐えられない、送風機のような大型の送風源を必要とするという課題が存在していた。
【0015】
特許文献4の発明は、通気が不十分で、冷却が不十分となり、長時間の使用に耐えられない課題、冷暖房機から空気を供給するため、冷暖房配管工事が必要であるという課題が存在していた。
【0016】
特許文献5の発明は、褥瘡予防マットレスであって、粗状流動層2の上に通気性の上皮クッション層13、粗状流動層2の下に非通気性の下側クッション層11を有するため、通気が不十分である、温風を循環供給するため夏季には使用が困難であるという課題が存在していた。
【0017】
そこで、本発明は、寝具へ通気された空気を寝具の全体に拡散させて通気性を高め、適切な冷感で長期間の使用を可能とし、三次元網状構造体やカバーの洗濯や掃除が容易であること、コンパクトな構成にできることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は、上面、下面、側面を有し、三次元網状構造体を収容するためのファスナーを
前記側面のうちの長手側面に有する繊維カバーと、前記ファスナーを設けた
長手側面の
裏側に設けられる袋状又は帯状の配管支持部と、一端部と、前記三次元網状構造体の長手側面
において前記三次元網状構造体の空隙部に差し込まれるL字型の他端部とを有する配管と、を備え、前記配管が前記
ファスナーを設けた長手側面の長手方向に配置され
、さらに分岐アダプタを備え、前記配管は長さが相違するものが複数本設けられ、前記配管の一端部はそれぞれ前記分岐アダプタに接続され、前記配管支持部が、前記ファスナーを設けた長手側面の裏側に長手方向に沿って前記配管を仮固定するための面ファスナー又は前記配管を収容する繊維袋であり、繊維袋の場合には、L字型の他端部を突出させるための孔が設けられ、前記分岐アダプタが電磁式エアーポンプに接続されることを特徴とする寝具カバーである。
【0019】
三次元網状構造体は複数の面を備え、例えば、上面、下面、4つの側面を有し、側面は長手方向と短手方向を有する直方体が例示される。そのうちの2面、3面、または、4面、5面以上の多面に成形されることが好ましく、必要に応じて異形形状に成形されることが好ましい。
【0020】
前記寝具カバーは、寝具、例えば、マットレス、枕等のためのカバーに適用される。カバーとしては、寝具のインナー、アウター等が挙げられる。
【0021】
L字型の他端部は、L型ニップルが好ましく、素材はポリプロピレン製が例示される。
【0022】
前記繊維カバーは通気性が高い素材であることが好ましく、三次元構造メッシュ、いわゆるダブルラッセル構造であることが好ましい。例えば、株式会社幸和の品名ライトメッシュ、品番W−220、素材ポリエステル100%が例示される。
【0023】
配管の管径は3〜12mm(内径)が好ましい。管径が3mmより小さいと、風量が不十分となり配管の本数が増大し、管径が12mmより大きいと、三次元網状構造体2の空隙に差し込むこと、繊維カバー4への収容が困難になる。配管は単数、複数いずれでもよい。配管が単数の場合、配管の異なる箇所でL字型の他端部を設ける。配管が複数本の場合、独立させて配管を行い、配管それぞれに、L字型の他端部を設ける。
【0024】
複数本の配管を利用す
るので、単数の配管を用いて配管の途中から管を分岐させるよりも、末端での圧力や風量の低下を回避できる。配管の長さは20〜200cmが例示される。
【0026】
面ファスナーの生地は、いわゆるパイルタイプ、例えばフレンチパイル等である。例えば、ジャック株式会社の製品名ボアテープが例示される。ナイロン製、ポリエステル製でもよく、耐久性が高くなる。面ファスナーの幅1.6〜15cm、長さ20〜200cmが例示されるが限定されるわけではない。
【0027】
前記電磁式エアーポンプの風量32〜200L/min、使用圧力範囲5〜25kPa、消費電力25〜125W、吐出口径5〜25mm、質量4.4〜6.1Kgが好ましいが、三次元網状構造体の容積に応じて適宜採択されるので、それらに限定されるわけではない。電磁エアーポンプであれば、低コスト、低騒音を実現できる。
【0028】
空気圧の圧力計はなくてもよいが、空気圧を適正に調整するために取り付けてもよい。
【0029】
電磁式エアーポンプから供給される風量を調整するためのレギュレータを配管に設けることが好ましい。
【0030】
寝具カバーは、空気調和装置で調整されない自然の空気でも使用可能であるが、空気調和装置で調整された空気を利用することも可能である。
【0031】
適切な冷感は人間の体温を基準として、例えば、上下2℃の範囲に調整できるので、適切な冷感が得られる。
【0032】
電磁式エアーポンプの風量を増減することで温度は調整できる。空気調和装置に比べて少ない風量であるので、冷え過ぎない。電気代も安い。
【発明の効果】
【0033】
配管を介して、外気を三次元網状構造体に連続的に外気又は室内空気を供給できるので、人体の温度で繊維カバーや三次元網状構造体と人体の接触部位に熱が蓄積されたとしても、人体の温度よりも低い温度の外気又は室内空気が三次元網状構造体に拡散して供給されるので、適切な冷感が得られる。繊維カバーや三次元網状構造体内の空気の循環が自然であるので、健康によい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の実施形態に係る寝具カバー(ファスナーを閉じた状態)の斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る寝具カバー(ファスナーを開いた状態)の斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る寝具カバーに収容される三次元網状構造体の斜視図である。
【
図4】(a)本発明の実施形態に係る寝具カバーの配管支持部に支持される配管を示す裏面図、(b)同じく平面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る寝具カバー(ファスナーを開いた状態)の部分拡大斜視図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る寝具カバー(ファスナーを開いた状態でL字型の他端部を外した状態)の別の場所での部分拡大斜視図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る寝具カバー(ファスナーを開いた状態でL字型の他端部を差し込んだ状態)の別の場所での部分拡大斜視図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る寝具カバー(ファスナーを開いた状態でL字型の他端部を差し込んだ状態)のさらに異なる別の場所での部分拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の実施形態の寝具カバー1について説明する。
【0036】
寝具カバー1は、
図1〜
図8に示す通り、三次元網状構造体2を収容するためのファスナー3を側面4eに有する繊維カバー4と、ファスナー3を設けた側面4eの内側に設けられる帯状の配管支持部5と、電磁式エアーポンプ6に接続される分岐アダプタ7と、分岐アダプタ7に接続される一端部8a〜8cと、三次元網状構造体2の長手側面に差し込まれるL字型の他端部9a〜9cとを有する、長さが相違してなる、管径(内径)が3〜12mmの複数本の配管10a〜10cと、を備えている。配管10a〜10cと配管支持部5が側面4eの内側に配置される。以下、詳細に説明する。
【0037】
三次元網状構造体2は直方体の形状であり、上面2a、下面2b、短手方向の2つの側面2c、2dと、長手方向の2つの側面2e、2fを有している。三次元網状構造体2の寸法は、縦193cm×横95cm×厚さ4.5cmが例示される。厚さは1cm〜20cm、特に、3cm〜15cm、特に好ましくは、4〜10cmである。三次元網状構造体2の嵩密度は0.01〜0.94g/cm
3、好ましくは、0.02g/cm
3〜0.9g/cm
3、特に好ましくは、0.025g/cm
3〜0.2g/cm
3が例示されるが、その範囲に限定されるわけではない。
【0038】
本実施形態の三次元網状構造体2の製法については、その一例が特開2001−328153号公報、特許第4350286号、米国特許第7,625,629号公報、国際公開WO2012/157289号公報等に記載されているので、参照されたい。ただし、この製法に限定されるわけではない。
【0039】
三次元網状構造体2の材料は、適宜、採択可能である。同種又は異種の材料の三次元網状構造体2を積層させたものでも適用できる。
【0040】
本発明の三次元網状構造体2は、その使用目的、使用部位により使用する樹脂、線径、ループ径、表面層、嵩密度、形状を適宜選択する必要がある。例えば、使用する国における硬さの好みに合わせて適時、素材の原料を選ぶ。レイヤーとして使用する場合、表面層か中間層かにより適切な嵩密度を選択する。また、立体構造を損なわない程度に成形型等を用いて使用目的にあった形状に成形し、マットレス等の寝具等に用いることが出来る。もちろん、要求性能にあわせるため、同構造同素材での複層、同構造異素材での複層を用いることも可能である。この素材を難燃化、不燃化、抗菌化、着色の機能をもたせるように処理加工することもできる。通気性、防水性能などそれぞれに適した素材で取り外し可能な繊維カバー4を適宜設計することができる。
【0041】
ファスナー3は、一般的なものであり、スライダー3aとエレメント3bとテープ3cを備える。
【0042】
繊維カバー4はダブルラッセル構造であり、通気性が良好であり、上面4a、下面4b、短手方向の2つの側面4c、4dと、長手方向の2つの側面4e、4fを有している。繊維カバー4は、マットレス用インナーである。繊維カバー4は株式会社幸和の品名ライトメッシュ、品番W−220、素材はポリエステル100%が例示される。繊維カバー4の寸法は縦196cm×横98cm×厚さ5.5cmが例示されるが、限定されるわけではない。
【0043】
配管支持部5はプラスチック製又は繊維製の面ファスナーであり、長手方向に配置される帯状部5aと、短手方向に配置される帯状部5bを備える。帯状部5aに対して帯状部5bを脱着可能である。帯状部5aは、洗濯の時の汚れの付着の少ない構造や材質とする。帯状部5aは側面4eの裏面に縫製されて2層構造になっている。そのため、空気が側面4eから抜けにくくなっている。帯状部5bの面ファスナーの生地は、いわゆるパイルタイプ、例えばフレンチパイル等である。例えば、ジャック株式会社の製品名ボアテープが例示される。ナイロン製、ポリエステル製であれば耐久性が高くなる。配管支持部5の帯状部5aの寸法は、幅5.5cm、長さ193cmが例示されるが、限定されるわけではない。
【0044】
配管10a〜10cを側面2eに仮固定するための帯状の配管支持部5は面ファスナーである。これに代えて、繊維袋を配置し、配管を収容してもよい。この場合、繊維袋には、L字型の他端部を突出させるための孔を設ける。配管10a〜10cは三次元網状構造体2の側面2eと帯状部5aで挟まれるため、ずれにくい。
【0045】
電磁式エアーポンプ6から配管10a〜10cに供給される空気の圧力が1.3〜2.5気圧であることが好ましい。電源線は図示略とする。
【0046】
電磁式エアーポンプ6は風量100〜120L/min、使用圧力5〜25kpa、消費電力51〜125W、吐出口径18mm、質量6.1Kgである。
【0047】
分岐アダプタ7は複数の分岐、例えば、三股の構造である。分岐アダプタ―7の入口と出口にチューブ継手が設けられている。
【0048】
L字型の他端部9a〜9cはL型ニップルであり、素材はポリプロピレン製である。L字型の他端部9a〜9cとして、トヨックス L型ニップル8ミリ LN−08が例示される。他端部9a〜9cの径が減縮された端部が配管10a〜10cのそれぞれに対して、差し込みと抜き取りが可能であり、使用時は三次元網状構造体2の空隙部に差し込まれる。
【0049】
複数本の配管10a〜10cを利用し、1本の配管の途中から管を分岐させていないのは、先端に行くほど、圧力や風量が低下することがあり、これを回避するためである。
【0050】
配管10a〜10cは、三次元網状構造体2の側面2eのうちの長手側面の長手方向に配置する。繊維カバー4内の配管10a〜10cの長さは配管10aが158cm、配管10bが95cm、配管10cが30cmであるが、例示である。配管10a〜10cの内径8mm、外径10mmが例示されるが限定されるわけではない。
【0051】
ファスナー11を設け、配管10a〜10cを束ねている。
【0052】
空気圧圧力計12a付きのレギュレータ12を、電磁式エアーポンプ6と分岐アダプタ7の間に設けている。空気圧を適正な値に調整するために圧力計を取り付けてもいるが、圧力計を省略してもよい。空気圧の調整・測定範囲は0〜1.0Mpa例示される。風量の調整はレギュレータ12のダイアルを回動することにより行われる。
【0053】
電磁式エアーポンプ6とレギュレータ12は、配管13で接続されている。
【0054】
寝具カバー1の使用方法、洗濯方法を説明する。組立方法は次の通りである。スライダー3aを開き、開口部から三次元網状構造体2を繊維カバー4の内部に収容し、ファスナー11で結束された配管10a〜10cを帯状部5aの長手方向に沿って、その表面に配置し、帯状部5bで配管10a〜10cの適宜な箇所で帯状部5bを帯状部5aに接着し、配管10a〜10cを仮固定する。他端部9a〜9cをそれぞれ三次元網状構造体2の側面2eの空隙部へ差し込む。スライダー3aを閉じる。分解方法は逆の手順を行えばよい。寝具カバー1の分解後、三次元網状構造体2の洗浄や繊維カバー4の洗濯を行う。
【0055】
三次元網状構造体2と繊維カバー4を人間の体温の平均値の2℃以下の適切な範囲に調整することで、適切な冷感を確保できる。例えば、室内空気が30℃、体温の平均値が36℃とすると、空気調和装置を使用しない場合、常温の空気を利用し三次元網状構造体2と繊維カバー4の温度平均値を例えば30〜34℃に保つことができる。外気又は室内空気の常温空気を利用することで、暑さを解消するとともに、人体が冷え過ぎることを防止できる。空気調和装置を使用する場合は、室内空気が例えば25〜28℃に制御されるので、三次元網状構造体2と繊維カバー4の温度も同程度に制御されるので、快適である。
【0056】
電磁式エアーポンプ6の風量を増減することで温度は調整できる。電気代も削減できる。空気調和装置に比べて少ない風量であるので、冷え過ぎず、健康に好適である。
【0057】
電磁式エアーポンプ6により、配管10a〜10cを介して、室内空気又は外気を三次元網状構造体2に連続的に供給できるので、三次元網状構造体2に三次元的に供給空気が拡散し、三次元網状構造体2及び繊維カバー4が、人体の温度で暖められて温度上昇しても、外気又は室内空気の温度が人体の温度よりも低いことから、三次元網状構造体2の温度を自然に低下させることができるので、三次元網状構造体2が暑過ぎ、冷え過ぎを防止し、適切な冷感を得られるので、健康に良い。使用者は三次元網状構造体に送られる風量をレギュレータ12により適切に調整できる。
【0058】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、様々な改変、置換、欠失等を行うことが出来、改変、均等、置換、欠失等も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、折れ目のない三次元網状構造体のマットレスを挙げて説明したが、切り込み溝のあるマットレス、例えば、特開2006-6924等に記載のように複数の短手方向の連続溝を長手方向に沿って所定間隙又は適宜間隙で形成し、立体網状構造体が上方に屈曲するときに該連続溝が拡開するマットレス等にも適用できることは無論である。この場合には、配管10a〜10cは、拡開を妨げないように、折れ線状に配置される。寝具カバー1は、空気調和装置なしの室内空気又は外気でも使用可能であるが、空気調和装置で調温された空気を利用することも可能である。繊維カバー4の外部にある部材をボックス化又はユニット化してもよい。インナーとしての繊維カバー4の例を示したが、繊維カバー4の外面をアウターで被覆することが一般的であり、寝具カバー1を全部収容するようにできる。
【0059】
本実施形態の寝具カバー1は夏季での三次元網状構造体の冷やし過ぎを防止できるが、冬季にも使用可能であり、三次元網状構造体の暖め過ぎを防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、寝具、例えばマットレス、枕等の温度調整、特に、適切な冷感を提供するので、酷暑対策に有効である。
【符号の説明】
【0061】
1 寝具カバー
2 三次元網状構造体
2a 上面
2b 下面
2c、2d、2e、2f 側面
3 ファスナー
3a スライダー
3b エレメント
3c テープ
4 繊維カバー
4a 上面
4b 下面
4c、4d、4e、4f 側面
5 配管支持部
5a 帯状部
5b 帯状部
6 電磁式エアーポンプ
7 分岐アダプタ
8a〜8c 一端部
9a〜9c 他端部
10a〜10c 配管
11 ファスナー
12 レギュレータ
13 配管
【要約】
【課題】 マットレスへの空気の通気をマットレスの全体に拡散させて通気性を高め、適切な冷感で長期間の使用を可能とし、三次元網状構造体の洗濯や掃除が容易であること、コンパクトな構成にできること。
【解決手段】寝具カバー1は、三次元網状構造体2を収容するためのファスナー3を側面4eに有する繊維カバー4と、ファスナー3を設けた側面4eの内側に設けられる帯状の配管支持部5と、電磁式エアーポンプ6に接続される分岐アダプタ7と、分岐アダプタ7にそれぞれ接続され、一端部8a〜8cと、三次元網状構造体2の長手側面に差し込まれるL字型の他端部9a〜9cとを有する、長さが相違してなる、管径(内径)が4〜12mmの複数本の配管10a〜10cと、を備えている。配管10a〜10cが側面2eに配置される。
【選択図】
図2