(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記直立位置にあるとき、前記後部キャブフレームアセンブリの少なくとも第1の部分は前記キャブフレームアセンブリの一部の上に延在し、前記後部キャブフレームアセンブリの第2の部分は前記キャブフレームアセンブリから後方に延在する、請求項1〜4いずれか1項に記載の多目的車。
【発明を実施するための形態】
【0009】
複数の図に亘り、対応する参照符号は対応する部品を示す。特に明記しない限り、図面は正確な比率で描かれている。
【0010】
以下に開示される実施形態は、包括的であること、又は以下の発明を実施するための形態において開示される正確な形態に本発明を限定することを意図したものではない。寧ろ、実施形態は、当業者がこれらの教示を利用できるように、選択され、説明されている。本開示は主として多目的車を対象としているが、本明細書において開示される特徴は、全地形万能車、オートバイ、スノーモービル、及びゴルフカートといった他のタイプの車に対する用途を有し得ることを理解されたい。
【0011】
図1を参照すると、車2の例示的実施形態が示されている。図示された車2は、複数の地面係合部材4、例えばホイールを含む。車2の各側に1つずつあるホイールの第1のセット6は、前車軸8(
図6)に概ね対応する。車2の各側に1つずつあるホイールの第2のセット10は、後車軸12(
図6)に概ね対応する。本明細書中に記載される車は、米国特許第7,795,602号明細書(国際公開第2008/115463号);米国特許第8,029,021号明細書(国際公開第2008/115461号);米国特許第7,717,495号明細書;及び米国特許第8,205,910号明細書(国際公開第2008/115459号)(これらの主題は参照によって本明細書に援用される)に記載及び図示されているような、以前の軍用車の構成部品のうちのいずれを含み得ることを理解されたい。
【0012】
一実施形態では、ホイールのうちの1つ以上は、ミネソタ州(55340)、メディナの2100 ハイウェイ55にあるPolaris Industries, Inc.から入手可能なProspector II Tracks等のキャタピラで置換してよい。図示したように、ホイールは、標準的な鋼鉄リム上に設置された空気タイヤを含む。あるいは、タイヤは、米国特許第8,176,957号明細書(国際公開第2011/011419号);米国特許第8,104,524号明細書(国際公開第2008/118983号)、又は米国特許出願公開第2013/0240272号明細書(国際公開第2013/138548号)(これらの主題は参照により本明細書に援用される)に示されているような非空気タイヤであってよい。
【0013】
車2は更に、複数の地面係合部材4によって支持されるフレーム20(
図6)を含む。フレーム20は、車本体22、後部支持領域24及び運転者領域30を支持する。車2は1人以上の乗員のための座席32を含む運転者領域30を画定し、また本明細書においてより完全に説明されるように、後部支持領域24は追加の座席を含んでよい。
図4に示すように、運転者領域30は更に、座部44a及び背もたれ44bを有する前部シート44を有する前部座席領域42と、座部48a及び背もたれ48bを有するシート48を有する後部座席領域46とを含む。図示していないが、運転者領域30は更に、参照により本明細書に援用される米国特許第8,640,814号明細書(国際公開第2010/148014号)により完全に記載されているような、各シート44、48の乗員を固定するための乗員用シートベルト及びハーネスを含み得る。更に、運転者領域は、参照により本明細書に援用される米国特許第8,328,235号明細書(国際公開第2010/148014号)により完全に記載されているような、これもまた乗員に更なる安全を付加するためのサイドネットを含んでよい。
【0014】
フレーム20は、運転者領域30の上方に延在するキャブフレーム50を含む。キャブフレーム50は、車2が傾いた場合又は横転した場合に運転者領域30の占有者を保護するために設けられる。一実施形態では、キャブフレーム50は、運転者領域30を保護する第1の位置から、キャブフレーム50が上記第1の位置にあるときよりも小さいエンベロープを車2に提供する第2の位置まで移動可能であってよい。例示的な可動部分についての更なる詳細は、米国特許第7,871,106号明細書において提供されている。第2の実施形態では、キャブフレーム50は、米国特許出願第8,998,253号明細書(国際公開第2013/149106号)(その主題は参照により本明細書に援用される)に示されているように、第1の位置から第2の位置へと折り畳み可能であってよい。
【0015】
ここで
図9〜12を参照して、フレームアセンブリ20を更に詳細に説明する。フレームアセンブリ20は、前部フレーム部分62、中間フレーム部分64、及び後部フレーム部分66を含む。車2を構造的に支持する、強固にする、及び画定することに加えて、前部フレーム部分62、中間フレーム部分64、及び後部フレーム部分66はそれぞれ、車2のアクセサリ及び様々な構成部品を支持するよう構成される。
【0016】
図9に示すように、前部フレーム部分62は複数のフレーム部材によって画定され、上記複数のフレーム部材は、いずれの構造的支持材料、例えば高分子材料;鋼鉄、アルミニウム等の金属材料;並びに/又は車2並びに前部フレーム部分62に位置決めされたその構成部品及びシステムを支持するよう構成されたいずれの他の材料からなってよい。例えば、前部フレーム部分62は少なくとも部分的に、クロモリ等の高強度鋼鉄材料からなってよい。更に、前部フレーム部分62を画定する複数のフレーム部材は、溶接部、リベット、ボルト、接着剤、又はいずれの他のタイプの留め具といった留め具を用いて、一体に連結してよい。
【0017】
前部フレーム部分62は、上側前部部材70と、上側前部部材70の間に延在する横断部材72を含む。例えば、上側前部部材70及び/又は横断部材72は、高強度鋼鉄材料(例えばクロモリ)からなってよい。上側前部部材70はまた、下側前部部材74に連結される。下側前部部材74は設置用プレート75に連結され、この設置用プレート75は、ドライブトレインの一部、ステアリングアセンブリの一部、及び/又前部サスペンションアセンブリの一部を支持する。設置用プレート75は後方に延在して、フレームアセンブリ20の着脱可能部分68と連結する。2012年9月20日出願の米国特許出願公開第2014/0124279号明細書(国際公開第2014/047488号)、発明の名称“VEHICLE”;2013年5月10日出願の米国特許出願公開第2015/0343900号明細書、発明の名称“VEHICLE”(国際公開第2014/047488号);及び2013年9月19日出願の米国特許出願公開第2014/0124279号明細書、発明の名称“VEHICLE”(国際公開第2014/047488号);(これらの完全な開示は参照により本明細書に明示的に援用される)において詳述されるように、着脱可能部分68は、ドライブトレインアセンブリを組み付ける、取り外す、及び使用可能にするための、フレームアセンブリ20への下側のアクセスを提供する。
【0018】
着脱可能部分68及び設置用プレート75の上方に位置決めされるのは、前部上側長手方向フレーム部材76である。前部上側長手方向フレーム部材76は、横断部材72に連結され、また後方に延在して中間フレーム部分64に連結する。より詳細には、前部上側長手方向フレーム部材76は、外向きに後方に曲がる。直立部材84を用いて、前部上側長手方向フレーム部材76を上側前部部材70に連結してよい。
【0019】
前部下側長手方向フレーム部材88のペアは、前部上側長手方向フレーム部材76の下方で支持される。前部下側長手方向フレーム部材88の前端は下側前部部材74に連結され、前部下側長手方向フレーム部材88の後端は前部上側長手方向フレーム部材76に連結される。
【0020】
前部フレーム部分62は更に、フレーム部材78及びフレーム部材80を含む。
図9に示すように、フレーム部材78及び80は一般に、上側前部部材70に連結され、また後方に延在して中間フレーム部分64に連結する。直立部材84を用いて、前部上側長手方向フレーム部材76をフレーム部材80に連結してよい。更に、前部フレーム部分62は横断部材85を含み、この横断部材85は直立部材84及び前部上側長手方向フレーム部材76に連結される。横断部材85はまた、本明細書中で更に詳述するように、中間フレーム部分64に連結される。
【0021】
図9〜10を参照すると、中間フレーム部分64は前部フレーム部分62の後方に位置決めされ、フレーム部材78、前部上側長手方向フレーム部材76、直立部材84、横断部材85、及び着脱可能部分68を用いて前部フレーム部分62に連結される。より詳細には、中間フレーム部分64の少なくとも1つの横断部材82は、前部フレーム部分62のフレーム部材78、80及び直立部材84に連結される。中間フレーム部分64の横断部材82はまた、本明細書中で詳述するように、キャブフレームアセンブリ50に連結される。
【0022】
横断部材82はまた、中間フレーム部分64の長手方向フレーム部材96に連結される。
図9に示すように、長手方向フレーム部材96は、横断部材82に連結された直立部分と、長手方向に延在する部分とを含む。長手方向フレーム部材96の長手方向に延在する部分は一般に、フレームアセンブリ20の外側下側境界を画定し、またフロアボード98の外側に長手方向に位置決めされる。例えば、車2は、車2の各側に1つのフロアボード98を含んでよい。あるいは、フロアボード98を複数の部分に分割し、溶接部、リベット、ボルト及び/又は接着剤といった従来の留め具を用いて、フレームアセンブリ20に連結してよい。
【0023】
図示したように、中間フレーム部分64は、例えば上側フレームレール100及び下側フレームレール102(
図11)である、複数のフレームレールを含む。上側フレームレール100は下側フレームレール102の概ね上方に位置決めされ、上側フレームレール100及び下側フレームレール102は両方とも、車2の長手方向軸L(
図5)に対して概ね平行である。より詳細には、
図12に最も良く示されているように、下側フレームレール102は、上側フレームレール100の下側、かつ上側フレームレール100から長手方向外側に位置決めされる。
【0024】
下側フレームレール102は、本明細書中で更に詳述するように、フレームアセンブリ20の着脱可能部分68に連結される。上側フレームレール100及び下側フレームレール102は、ドライブトレインアセンブリの少なくとも一部を格納して支持するためのトンネル領域を画定する。上側フレームレール100に対する下側フレームレール102の側方オフセットは、ドライブトレインアセンブリの最小幅を収容するよう設計される。壁108は、上側フレームレール100及び下側フレームレール102に連結されてよく、また上側フレームレール100と下側フレームレール102との間に延在して、ドライブトレインアセンブリから運転者領域30を遮へいできる。より詳細には、上側フレームレール100は、前部座席セクション42及び後部座席セクション46の内側境界を画定し、従って壁108は、運転者領域30内の運転者及び乗員を、ドライブトレインアセンブリの熱、騒音、振動及び運動から遮へいする。
【0025】
図9及び10に示すように、中間フレーム部分64は更に、前部シートフレーム110及び後部シートフレーム120を含む。前部シートフレーム110は、前部座席セクション42内に位置決めされる。前部シートフレーム110は、横並び構成の運転者及び前部乗員シート44を支持する。前部シートフレーム110は、運転者及び前部乗員シート44の座部44aと連結するよう構成される。少なくとも前部乗員シートは、前部シートフレーム110に着脱可能に連結されてよい。同様に、後部シートフレーム120は後部座席セクション46内に位置決めされる。
【0026】
図10に示すように、後部フレーム部分66は概して、中間フレーム部分64の後方に位置決めされ、後部支持領域24を支持する。後部フレーム部分66は、クロスブレース130、ブラケット132、後尾扉支持部材134、後部プレート136、例えばトレーラーヒッチ138であるアクセサリマウント、複数の後部長手方向支持部材140、フレーム部材142、ブレース144、及びクロスバー146を含む。
図10において最も良く示されているように、クロスブレース130は、キャブフレームアセンブリ50に連結され、また運転者領域30の後方に位置決めされる。クロスブレース130は概して、キャブフレームアセンブリ50の幅にまたがり、また後部長手方向支持部材140に連結される。
【0027】
後部長手方向支持部材140は、本明細書中で更に詳述するように、クロスブレース130から後方に延在し、また荷台表面又はプラットフォームを支持するよう構成される。後部長手方向支持部材140の前端はクロスブレース130に連結され、後部長手方向支持部材140の後端は後尾扉支持部材134に連結される。
【0028】
後尾扉支持部材134は概して、フレームアセンブリ20の後部境界を画定し、またブラケット132(
図9)を用いて後部長手方向支持部材140に連結される。後尾扉支持部材134は、テールライト、方向指示灯、リバースライト、及び後部フレーム部分66上の補助ライトといった後部ライトを支持できる後部プレート136と一体として形成してよいか、又はそうでない場合は後部プレート136に連結してよい。後部プレート136はまた、一体型アクセサリマウント148を含む。例えば、後部フレーム部分66は、後部フレーム部分66に一体に連結される、及び/又は後部フレーム部分66と一体として形成される少なくとも2つのアクセサリマウント148を含む。
【0029】
また、後尾扉支持部材134は、車2上でリヤバンパを支持するための一体型連結器を更に含んでよい。リヤバンパは、後部フレーム部分66と一体として形成される連結器によって支持されるため、リヤバンパにかかる負荷及び力はフレームアセンブリ20に直接伝達され得、これによって車2の構造的完全性が高まる。
【0030】
図9〜11を参照すると、キャブフレームアセンブリ50が示されている。キャブフレームアセンブリ50は、前部分202、中間部分204及び後部分206を含む。キャブフレームアセンブリ50の部分202、204及び206は、溶接部、リベット、ボルト及び/又は接着剤といった従来の留め具を用いて、一体として連結してよいか、又は連結してよい。キャブフレームアセンブリ50は、金属又は高分子材料、例えば鋼鉄といった構造材料からなってよい。
【0031】
キャブフレームアセンブリ50の前部分202は、中間フレーム部分64の横断部材82に連結された複数のフレーム部材208(
図9)を含む。例えば、車2は、横断部材82から上方かつ後方に延在する4つのフレーム部材208を含む。より詳細には、フレーム部材208は、横断部材82から延在する外側フレーム部材及び内側フレーム部材を含む。
【0032】
キャブフレームアセンブリ50の中間部分204は概して、前部分202の後方に位置決めされる。中間部分204は、前部横断部材212、後部横断部材214、及び前部横断部材212と後部横断部材214との間に延在する、長手方向に延在する部材216を含む。キャブフレームアセンブリ50の長手方向に延在する部材216は、キャブフレームアセンブリ50の外側境界を画定する。例えば、後部横断部材214は長手方向に延在する部材216に連結される。同様に、前部横断部材212もまた、長手方向に延在する部材216に連結され、更に設置用プレート220に連結される。一実施形態では、前部横断部材212は、長手方向に延在する部材216の間に延在する単一の部材である。あるいは、前部横断部材212は、連結された少なくとも2つの別個の部材からなってよい。例えば、前部横断部材212の様々な部材を、設置用プレート220において連結してよい。
【0033】
図10〜11に示すように、キャブフレームアセンブリ50の後部分206は、直立部材230及び斜め部材232を含む。直立部材230は、後部フレーム部分66の後部長手方向支持部材140に連結され、そこから上方に延在する。更に、直立部材230は、後部長手方向支持部材140に対して前方に傾斜し、これによりキャブフレームアセンブリ50の後部横断部材214と連結する。キャブフレームアセンブリ50の後部分206の斜め部材232は、後部横断部材214及び/又は長手方向に延在する部材216に連結され、また後方及び下方に傾斜することにより、後尾扉支持部材134と連結する。
【0034】
ここで
図13及び14を参照すると、後部荷台アセンブリ250が示されており、これは荷台フレームアセンブリ252(
図10)、荷台表面又はプラットフォーム254、内壁256、外壁258及び上壁260を含む。荷台フレームアセンブリ252と荷台プラットフォーム254とを含む後部荷台アセンブリ250の幅は、およそ1850〜1950mmであってよく、例えばおよそ1880mmである。荷台フレームアセンブリ252は
図10に示され、これは外側直立部材270、外側長手方向部材272、ブレース274、後部直立柱部材275、内側長手方向部材276、及び内側直立部材278を含む。外側長手方向部材272は、外側直立部材270、ブレース274、斜め部材232、及び後部直立柱部材275に連結される。外側直立部材270及び内側直立部材278は、後尾扉支持部材134及びブレース274に連結される。
【0035】
荷台フレームアセンブリ252は、積荷及び車2の他の構成部品のための空間を画定する。例えば、外側直立部材270、外側長手方向部材272、ブレース274、内側長手方向部材276、及び内側直立部材278は、後部荷台アセンブリ250の2つの高くなった空間を画定する。内壁256及び外壁258は、外側直立部材270、外側長手方向部材272、ブレース274、内側長手方向部材276、及び内側直立部材278に連結されて後部荷台アセンブリ250上の収納コンテナを画定する。荷台プラットフォーム254は、これら2つの収納コンテナの間に位置決めされる。
【0036】
図13に最も良く示されているように、後部支持領域24は更に、4人の追加の乗員のための座席を含む。例えば、後部支持領域24は、座席プラットフォーム300を備える後部の第3の座席領域を画定し、これは、ブレース274、276によって支持され、座席位置300a及び300bを画定する。後部キャブフレームは310で定義され、横方向に延在する支持体312及び長手方向に延在する支持体314、316を含む。支持体314、316は互いの鏡像であるため、一方のみについて詳述する。後部キャブフレーム310を
図13の構成で位置決めすることによって、後部の乗員の頭頂部の上に支持体を設けることができ、また後部キャブフレーム310全体を
図14の位置に折り畳むことができることによって、配送のための比較的低い外形高さを提供する。これより
図15〜17を参照して、キャブフレーム310を更に詳細に説明する。
【0037】
まず
図16〜17を参照すると、横方向に延在する支持体312は概して、U字型フレーム320及びブラケット322を含む。U字型フレーム320は反転させてあり、水平部分320a及び垂直部分320b、320cを有する。垂直部分320b、320cはそれぞれ、下側開口320d及び上側開口320eを含む。ブラケット322は平行なプレート322a、322bを含み、これらはそれぞれ位置合わせされた開口322c及び322dを有する。
図17に最も良く示されているように、プレート部分322a及び322bは、本明細書に記載するように、U字型フレーム部材320から後方に延在し、これにより開口322dは、U字型フレーム 部分320から後方に位置決めされる。
【0038】
長手方向に延在する支持体314は概して、長手方向に延在するフレーム部材330、概ね垂直に延在するフレーム部材332及び直立支持体333を含む。フレーム部材330は前端330a及び330bを含む。前端330aは開口330c及び330dを含み、これらは、理解されるように、開口322c及び322dと整列する。また、本明細書に記載するように、プレート部分322a及び322bを離間させて、これらの間にフレーム部材330の滑り嵌めを提供することも理解されたい。フレーム部材332は概して、反転J字型部材として構成され、フレーム部材330の上方に延在する上端332aを有し、端部332bはフレーム部材330の上縁部330eに連結される。フレーム部材332は更に、フレーム部材330の後端330bに連結された、概ね垂直に延在する部分332cを含む。支持体314は更に、フレーム部材332の垂直に延在する部分332cに連結された、ブラケット334及び336を備える。ブラケット334は、それを通って延在する開口334bを有するプレート部分334aを含む。ブラケット336は、プレート部分336aと、プレート部分336aを通って延在する開口336bとを含む。
図17に最も良く示されているように、支持部材314は更に、下側プレート部分338aと、それぞれ開口338cを有する離間したプレート338bとを有する、ブラケット338を含む。直立支持体333は、333a及び333bに開口を含む。
【0039】
ここで
図15を参照すると、後部キャブフレーム310は更に、フレームチューブ232とフレームチューブ275との間に連結されたフレームチューブ350を備える。ブラケット360は、フレームチューブ216、232とフレームチューブ350との間に連結される。ブラケット360はプレート部分360aを含み、これは360b及び360cに、これを貫通する開口を有する。開口360bは開口320dと整列し、開口320cはU字型フレーム部材312上の開口320eと整列することを理解されたい。本明細書に記載するように、ブラケット360は横方向に離間し、これにより垂直部分320bと垂直部分320cとの間の滑り嵌めが可能となることも理解されたい。
図15はまた、プレート300を通って上方に延在し、370aに開口を有する、フレームチューブ370を示す。
図15〜17を参照して、後部キャブフレーム310の取り付け及び動作を説明する。
【0040】
まず
図15を参照すると、U字型フレーム部材320は、留め具380、382を用いてブラケット360に連結され、これは半永久的な接続となるよう構成される。即ち、留め具380、382はそれぞれボルト及びナットを含むが、これらの留め具を、後部キャブフレーム310の動作のために取り外すことは意図されていない。図示したように、留め具380は、ブラケット360の開口360bを通って、及びU字型フレーム部材320の開口320dを通って延在する。本明細書において更に説明されるように、留め具380は、U字型フレーム部材320のための枢軸となる。
図15はまた、ブラケット360の開口360cを通って、及びU字型フレーム部材320の開口320eを通って位置決めされる、ロックピン384を示す。ロックピンは、着脱可能となるよう構成され、従ってロッククリップ384を所定の位置に保持するための、保持クリップ又はサークリップ(図示せず)等のロック用特徴部分を有する。
【0041】
これもまた
図15に示すように、ブラケット336は、開口370aと整列する開口336bを有するフレーム部材370と整列する。続いてロッククリップ390を、開口336bと開口370aとの間に位置決めして、ブラケット336をフレーム部材370に連結してよい。ロックピン390はロックピン384と同様であり、また着脱可能である。引き続き
図15を参照すると、留め具400は、ブラケット338を通って位置決めしてよく、またネジ付開口300cに連結してよい。直立フレーム部材333は留め具402、404(
図17)を用いてブラケット338に連結され、ここで留め具402及び404は、上述したように、フレームチューブ333のブラケット338への半永久的な取り付けを提供するよう構成される。フレームチューブ333は、着脱可能ロックピン406を用いてブラケット334に連結される。最後にフレーム部材330は、留め具410、412(
図17)を用いてブラケット332に連結され、ここで留め具410は開口322d及び330dを通って延在して、フレーム部材330をU字型フレーム部材320に対して半永久的に保持する。ロックピン414は、開口322c及び330cを通って延在し、上述したように、開口322c及び330cに着脱可能に連結される。
【0042】
これより後部キャブフレーム310の動作を説明する。後部キャブフレーム310の完全な直立位置が
図13に示されている。後部キャブフレーム310を
図14の折り畳み位置に移動させるために、ロックピン406をまず取り外し、これにより直立フレーム部材333を留め具402の周りで、
図14に示した位置へと回転させる。続いてロックピン390及び414(
図15)を取り外し、これによりフレーム部材330を、それぞれの留め具410の周りで回転させる。これにより、支持体314、316はU字型フレーム部材320に対して回転でき、そうするとすぐに、ロックピン384(
図15)を取り外すことができ、また支持体312、314及び316の組み合わせを、留め具380の周りで、
図14に示した位置へと回転させることができる。部材330は留め具410の周りで回転するため、
図14に示すような折り畳み位置にある場合、前端330aは上壁260上に静止する。
【0043】
これより
図18及び19を参照して、後部座席領域のためのシートベルトアセンブリ420を説明する。
図18に最も良く示されているように、シートベルトアセンブリは、外側長手方向部材272に溶接されるか又は他の方法で連結される、2つのブラケット422、424を含む。ブラケット422、424は、シートプラットフォーム300の下方に位置決めされる。第3のブラケット426は、連結装置428を用いてブラケット370(
図15)に連結される。シートベルトバックルアセンブリ430は、ブラケット426に連結され、ストラップ432及びバックル434を含む。第2のバックルアセンブリ(
図19では確認できない)は、ブラケット422に連結される。2つのクリップアセンブリは、ブラケット424に連結され、ストラップ442及びクリップ444を備える。1つのクリップアセンブリ440が、それぞれのバックルアセンブリ430に関連する。シートクッション450は、各座席領域300a及び300bにわたって配置してよい。
【0044】
更に
図18は、454、456として示される、長手方向に延在する支持体の代替バージョンを示す。ここでフレーム支持体460及び462が、長手方向に延在する支持体454、456を強固にするために追加されている。
【0045】
図20〜29を参照すると、後部キャブフレーム310の代替実施形態が、後部キャブフレームアセンブリ500として示されている。後部キャブフレームアセンブリ500は、車2の任意の特徴部分であってよい。後部キャブフレームアセンブリ500は、運転者領域30及び後部座席領域46の上に位置決めされたキャブフレーム50の後方に位置決めされる。より詳細には、後部キャブフレームアセンブリ500は、後部荷台アセンブリ250の少なくとも一部の上に延在するよう構成される。例えば、後部キャブフレームアセンブリ500は、積荷及び/又は追加の乗員を支持するよう構成された座席プラットフォーム300の少なくとも一部の上に延在する。例えば、座席プラットフォーム300は、運転者領域30及び後部座席領域46に着座するいずれの乗員の後方に位置する、最大4人の追加の後部乗員を支持するよう構成してよい。
【0046】
図20〜29に示すように、後部キャブフレームアセンブリ500は、第1の後部の長手方向に延在する部材502、第2の後部の長手方向に延在する部材504、第1の後部直立部材514、及び第2の後部直立部材516を含む。第1の後部の長手方向に延在する部材502は、キャブフレーム50の一部と、より詳細にはキャブフレーム50の長手方向に延在する部材216及び車2の長手方向軸Lに対して横方向又は長手方向に延在するキャブフレーム50の横断部材506と、着脱可能に連結するよう構成される。一実施形態では、第1の後部の長手方向に延在する部材502の前端502aは、横断部材506に連結されるクランプ部材508を含み、第1の後部の長手方向に延在する部材502の後端502bは、第1の後部直立部材514に可動に連結される。
図20〜25に示すように、第1の後部の長手方向に延在する部材502は、後部座席領域46及びキャブフレーム50の一部の上に延在する。
【0047】
クランプ部材508は、クランプ部材508の本体512を開放位置と閉鎖位置との間で移動させるハンドル510を含む。本体512が閉鎖位置にあるとき、本体512は、キャブフレーム50の横断部材506の断面に対して相補的な断面を有する円形開口を画定する。本体512の円形開口は、クランプ部材508が閉鎖位置にあるとき、横断部材506を受承する。しかしながら、横断部材506から第1の後部の長手方向に延在する部材502を取り外すために、ハンドル510が解放され、これは本体部材を開放し、これにより第1の後部の長手方向に延在する部材502が横断部材506から離れるように移動する。クランプ部材508の更なる詳細は、米国特許第8,998,253号明細書、2015年4月7日発行(国際公開第2013/149106号)、発明の名称“FOLDING CAB FRAME”において開示されている可能性があり、上記特許の完全な開示は参照により本明細書に明示的に援用される。
【0048】
第1の後部の長手方向に延在する部材502の後端502bは、第1の後部直立部材514に枢動可能に連結される枢動部材518を含む。従って、本明細書において更に開示されるように、第1の後部の長手方向に延在する部材502は、第1の後部直立部材514の周りを枢動するよう構成され、従って第1の後部直立部材514は、第1の後部の長手方向に延在する部材502の枢軸を画定する。枢動部材518は、第1の後部直立部材514の周りでの第1の後部の長手方向に延在する部材502の枢動運動を容易にするよう構成された、伸長部材520を含んでよい。一実施形態では、伸長部材520は、枢動部材518のロックピンであってよい。枢動部材518の更なる詳細は、米国特許第8,998,253号明細書,2015年4月7日発行(国際公開第2013/149106号)、発明の名称“FOLDING CAB FRAME”において開示されている可能性があり、上記特許の完全な開示は参照により本明細書に明示的に援用される。
【0049】
第2の後部の長手方向に延在する部材504は、第1の後部の長手方向に延在する部材502から後方に延在し、また
図20〜22に示すように、第1の後部直立部材514と第2の後部直立部材516との間に延在してよい。更に、第2の後部の長手方向に延在する部材504は、後部荷台アセンブリ250の一部及び座席プラットフォーム300の上に延在する。このようにして、第2の後部の長手方向に延在する部材504は、座席プラットフォーム300上に座ったいずれの乗員の上に延在する。
【0050】
第2の後部の長手方向に延在する部材504の前端504aは枢動部材518に連結され、これにより、第1の後部の長手方向に延在する部材502及び第2の後部の長手方向に延在する部材504は両方とも、枢動部材518によって第1の後部直立部材514に枢動可能に連結される。一実施形態では、枢動部材518は、第1の後部の長手方向に延在する部材502の後端502bに連結される第1の枢動部材518aと、第2の後部の長手方向に延在する部材504の前端504aに連結される第2の枢動部材518bとを画定する。
【0051】
第2の後部の長手方向に延在する部材504の後端504bは、クランプ部材522により、第2の後部直立部材516に着脱可能に連結される。クランプ部材508のように、クランプ部材522は、閉鎖位置にあるときに、第2の後部直立部材516の周りで円形開口を画定する本体524を含む。従って、本体524の円形開口の断面は、第2の後部直立部材516の断面に対して相補的であり、これにより
図20〜22に示すように、本体524は第2の後部直立部材516を受承できる。クランプ部材522はハンドル526も含み、このハンドル526は、閉鎖位置では本体524を第2の後部直立部材516に連結し、開放位置では本体524を第2の後部直立部材516から連結解除するよう構成される。従ってハンドル526は、開放位置と閉鎖位置との間のクランプ部材522の移動を容易にする。クランプ部材522の更なる詳細は、米国特許第8,998,253号明細書、2015年4月7日発行(国際公開第2013/149106号)において開示されている可能性があり、上記特許の完全な開示は参照により本明細書に明示的に援用される。
【0052】
第1の後部直立部材514は、後部座席領域46と後部荷台アセンブリ250との中間に位置決めされる。
図20〜25に示すように、第1の後部直立部材514は、キャブフレーム50の後部横断部材214から垂直に上方に延在する。第1の後部直立部材514は、後部横断部材214に枢動可能に連結される枢動部材534を含む。従って後部横断部材214は、第1の後部直立部材514の枢軸を画定する。枢動部材534の更なる詳細は、米国特許第8,998,253号明細書、2015年4月7日発行(国際公開第2013/149106号)において開示されている可能性があり、上記特許の完全な開示は参照により本明細書に明示的に援用される。
【0053】
第2の後部直立部材516は、座席プラットフォーム300の後方に、かつ後部荷台アセンブリ250の長手方向後方部分に位置決めされる。第2の後部直立部材516は、外側直立部材270’に枢動可能に連結される。例示的には、外側直立部材270’は、座席プラットフォーム300上の後部の乗員用のバックレスト532を含んでよい後部キャブフレームアセンブリ500のフレーム部材530に連結される。より詳細には、ピン528又は他の枢動部材が、第2の後部直立部材516の一部と外側直立部材270’との間に延在してよく、これにより、第2の後部直立部材516が外側直立部材270’に対して枢動できる。従って、ピン528は、第2の後部直立部材516の枢軸を画定する。
【0054】
後部キャブフレームアセンブリ500は、第1の又は直立位置(
図20〜22)と第2の又は折り畳み位置(
図26〜29)との間で枢動するよう構成される。
図20〜22の直立位置にあるとき、後部キャブフレームアセンブリ500は、車2の運転中の頭上保護のために、座席プラットフォーム300上で支持されるいずれの乗員又は積荷の少なくとも一部の上に位置決めされる。
【0055】
しかしながら、車2が動作していないとき、車2は、航空機、船舶、又はいずれの他の車によって様々な場所に輸送され得る。車2の輸送中、後部キャブフレームアセンブリ500を
図26〜29に示す折り畳み位置に移動させることにより、車2の高さを低減してよい。従って、折り畳み位置では、車2は、車2を輸送する航空機、船舶、又は他の車上の輸送コンパートメント内に収容されるようサイズ設定される。例えば、一実施形態では、地表面G(
図22)から測定した際、直立位置にあるときの後部キャブフレームアセンブリ500の高さh
1、及び従って運転中の車2の全高は、102インチ(259.08cm)以下である。反対に、地表面G(
図28)から測定した際、折り畳み位置にある後部キャブフレームアセンブリ500の高さh
2、及び従って輸送中の車2の全高は、72〜84インチ(182.8〜213.36cm)、より詳細には78インチ(198.12cm)である。
図22に示すように、地表面Gからキャブフレーム50の全高h
3は、72〜78インチ(182.8〜198.12cm)、より詳細には72.5インチ(184.15cm)である。従って、後部キャブフレームアセンブリ500の構成部品は、本明細書中で更に開示されるように、折り畳み位置にある車2の低減された高さh
2を画定し得る。
【0056】
車2を輸送する際、第2の後部の長手方向に延在するフレーム部材504を第2の後部直立部材516から連結解除することにより、後部キャブフレームアセンブリ500を折り畳み位置に移動させる。より詳細には、ハンドル526がクランプ部材522の本体524を開放して、第2の後部の長手方向に延在する部材504を第2の後部直立部材516から解放する。続いてピン528が解放され、又は別の方法で作動させられ、これにより第2の後部直立部材516がピン528の周りで外側直立部材270’から前方に、かつ後部荷台アセンブリ250の一部の中へと枢動できる。
図24〜29に示すように、第2の後部直立部材516は、後部キャブフレームアセンブリ500のフレーム部材530上で支持されてよい。
【0057】
更に、第1の後部の長手方向に延在する部材502は、キャブフレーム50の横断部材506から連結解除される。より詳細には、ハンドル510はクランプ部材508の本体512を開放して、第1の後部の長手方向に延在する部材502を横断部材506から解放する。続いて、第1の後部の長手方向に延在する部材502は、枢動部材518の周りで上方かつ後方に枢動して、第2の後部の長手方向に延在する部材504の一部に沿って延在してよい。あるいは、第1の後部の長手方向に延在する部材502は、
図25〜29に示すように、横断部材506から連結解除される際に、第1の後部直立部材514から前方に延在し続けてよい。
【0058】
第1の後部の長手方向に延在する部材502が横断部材506から解放され、第2の後部の長手方向に延在する部材504が第2の後部直立部材516から解放される場合、第1の後部直立部材514は、後部横断部材214の周りで後方に、かつ後部荷台アセンブリ250の一部の中へと枢動してよい。
図26〜29に示すように、第1の後部直立部材514は、折り畳み位置において、第2の後部直立部材516上に位置決めされてよく、第2の後部直立部材516によって支持されてよい。第1の後部の長手方向に延在する部材502及び第2の後部の長手方向に延在する部材504は、第1の後部直立部材514から後方に延在し、また折り畳み位置にあるとき、後部荷台アセンブリ250の後方の位置に延在してよい。あるいは、
図25〜29に示すように、第2の後部の長手方向に延在する部材504は、後部荷台アセンブリ250の中へと後方に延在してよいが、第1の後部の長手方向に延在する部材502は、第1の後部直立部材514から後方に、かつ前部後部座席領域30及び/又は後部座席領域46の一部の中へと延在してよい。
図28に示すように、第1の後部の長手方向に延在する部材502は、後部キャブフレームアセンブリ500が折り畳み位置にあるとき、キャブフレームアセンブリ50の一部の下方に位置決めされ得る。
【0059】
図26〜29に示すように、拡張部材520は、後部キャブフレームアセンブリ500が折り畳み位置にあるとき、第1の後部直立部材514から上方に傾斜してよく、これにより拡張部材520は、後部キャブフレームアセンブリ500が折り畳み位置にあるときの車2の最も高い点を画定する。より詳細には、
図28及び29に示すように、拡張部材520は、輸送中の車2の高さh
2を画定してよく、これは72〜84インチ(182.8〜213.36cm)であってよく、例えば78インチ(198.12cm)である。
【0060】
本発明を例示的な設計を有するものとして説明したが、本発明は本開示の精神及び範囲内で更に修正してよい。従って本出願は、本発明の一般原理を用いた本発明のいずれの変形、使用又は改造を包含することを意図している。更に、本出願は、本発明が属する技術分野の公知の又は慣例的な実施の範囲内にあるような、本開示からの発展形態を包含することを意図している。