(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ワードラインをさらに備え、前記不揮発性メモリセルは、接続された不揮発性メモリセルのグループに配置され、前記ワードラインは、接続された不揮発性メモリセルのグループに接続され、
前記第1のゾーンは第1のセットのワードラインを含み、前記第2のゾーンは第2のセットのワードラインを含む、請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
ワードラインをさらに備え、前記不揮発性メモリセルは、接続された不揮発性メモリセルのグループに配置され、前記1つ以上の制御回路は、前記ワードラインを少なくとも2つのセットのワードラインとして動作させるように構成され、前記2つのセットのワードラインは、前記接続された不揮発性メモリセル群の第1の側に接続された第1のセットのワードラインと、前記接続された不揮発性メモリセル群の第2の側に接続された第2のセットのワードラインとを備え、前記1つ以上の制御回路は、前記検証のために選択されたメモリセルが前記第1のセットに接続されている場合は前記第1の持続時間の間、前記検証のために選択されたメモリセルが前記第2のセットに接続されている場合は前記第2の持続時間の間、前記チャネル領域の前記昇圧の増加を一時的に防止するように構成され、前記第1のセットのワードラインは前記第1のゾーンに存在し、前記第2のセットのワードラインは戦記第2のゾーンに存在する、請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
前記ワードラインは第3のゾーンに対応する第3のセットのワードラインを含み、前記検証のために選択されたメモリセルが前記第3のセットのワードラインに接続されている場合、第3の持続時間の間、前記チャネル領域の昇圧の増加を一時的に防止するように、前記1つ以上の制御回路が構成される、請求項5に記載の不揮発性記憶装置。
ワードラインをさらに備え、前記不揮発性メモリセルは、接続された不揮発性メモリセルのグループに配置され、前記グループは、第1の側および第2の側を含み、前記1つ以上の制御回路は、前記ワードラインを3つのセットのワードラインとして動作させるように構成され、前記3つのセットのワードラインは、前記接続された不揮発性メモリセル群の第1の側に接続された第1のセットのワードラインと、前記接続された不揮発性メモリセル群の第2の側に接続された第2のセットのワードラインならびに第1のセットおよび第2のセットの間の第3のセットのワードラインとを備え、前記1つ以上の制御回路は、前記検証のために選択されたメモリセルが前記第1のセットに接続されている場合は前記第1の持続時間の間、前記検証のために選択されたメモリセルが前記第2のセットに接続されている場合は前記第2の持続時間の間、前記チャネル領域の前記昇圧の増加を一時的に防止するように構成され、検証用に選択された前記メモリセルが前記第3のセットに接続されている場合、前記1つ以上の制御回路は、プログラミングプロセスのいくつかの反復中に前記第1の持続期間の間、およびプログラミングプロセスの他の反復中に前記第2の持続期間にわたって前記チャネル領域の昇圧の増加を一時的に防止するように構成され、前記第1のセットのワードラインは前記第1のゾーンに存在し、前記第2のセットのワードラインは戦記第2のゾーンに存在し、前記第3のセットのワードラインは前記第3のゾーンに存在する、請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
接続された不揮発性メモリセルの前記グループは垂直NANDストリングであり、前記1つ以上の制御回路は、前記選択されたグループのメモリセルを前記第1の側から前記第2の側へプログラムするように構成される、請求項7に記載の不揮発性記憶装置。
前記1つ以上の制御回路は、それが開始した後に昇圧を中断し、続いて昇圧を続行することによって、前記チャネル領域の昇圧の増加を一時的に防止するように構成される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の不揮発性記憶装置。
非選択のメモリセルグループの前記選択ゲートに印加される前記電圧を一時的に変化させることは、非選択のメモリセルグループの前記選択ゲートに電圧スパイクを印加することを含む、請求項14に記載の方法。
選択されなかった制御線および選択された制御線は、第1のエッジおよび第2のエッジを有する制御線のグループとして配置され、選択されていない制御線および選択された制御線に接続されたメモリセルは、第1のエッジから第2のエッジにプログラムされ、前記制御線群は第1のゾーンと第2のゾーンとに分割され、第1のゾーンは、第2のゾーンよりも第1のエッジに近く、
前記選択された制御線が前記第1のゾーンにある場合には第1の持続時間であり、前記選択された制御線が前記第2のゾーンにある場合には第2の持続時間であり、前記第1の持続時間は前記第2の持続時間より長い、請求項14〜16のいずれか一項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0025】
プログラミングプロセスの一環として、プログラミングの実行の成功をメモリシステムが検証する。検証プロセスは、様々な感知動作の実行を含む。感知中のデータ擾乱を防止するために、メモリシステムが、未選択のメモリセルのチャネルをブーストする。このブースティングが熱電子注入型の擾乱を引き起こす可能性があることから、ブースティングを一時的に中断して、熱電子注入型の擾乱を軽減することが可能である。しかしながら、ブースティングの中断は、検証プロセスを減速させるおそれがあり、また全てのメモリセルが同じ量の中断を必要とするわけではない。したがって、メモリセルの位置に基づいてブースティングの中断をカスタマイズすることによって、中断の使用を最小限にすると共に、パフォーマンスの問題を軽減することが提案される。
【0026】
一実施形態が、複数のメモリセルをプログラムすると共に、プログラミングを検証するように構成された1つまたは複数の制御回路を含む。プログラムされたメモリセルを検証することが、未選択のメモリセルに関連するチャネル領域のブースティングを実行するための1つまたは複数の電圧を印加すること、1つまたは複数の電圧を印加している間の一部の時間においては、チャネル領域のブースティングを可能にすること、1つまたは複数の電圧を印加している間の、検証のために選択されたメモリセルの位置に基づく時間においては、チャネル領域のブースティングを防止/中断すること、検証のために選択されたメモリセルに比較信号を印加することおよび、比較信号に応答して、検証のために選択されたメモリセルに対する感知動作を実行することを含む。
【0027】
図1〜
図4Fは、本発明で提案される技術を実施するために使用可能なメモリシステムの一例を図示している。
図1は、三次元(3D)積層された不揮発性メモリ装置の斜視図である。メモリ装置100が、基板101を有する。基板上に、複数のメモリセル(不揮発性記憶要素)からなるブロックの例であるBLK0およびBLK1が配置されている。基板101上には、ブロックによって使用される支持回路を有する周辺領域104も設けられている。基板101のブロックの下に、複数の回路および、これらの回路の信号を伝送するための導電路の形にパターニングされた1つまたは複数の下側金属層が配置されていてもよい。ブロックは、メモリ装置の中間領域102内に形成されている。メモリ装置の上部領域103内に、1つまたは複数の上側金属層が、これらの回路の信号を伝送するための導電路の形にパターニングされている。各ブロックが、複数のメモリセルからなる積層領域を備え、これらの積層の交互に重なったレベルが、ワードラインを表している。2つのブロックが例として図示されているが、x方向および/またはy方向に延伸するさらなるブロックが使用されてもよい。
【0028】
一実施形態においては、x方向における平面の長さが、ワードライン用の信号経路が延伸する方向(ワードライン方向またはSGDライン方向)を表し、y方向における平面の長さが、ビットライン用の信号経路が延伸する方向(ビットライン方向)を表す。z方向は、メモリ装置の高さを表す。
【0029】
図2は、
図1の3D積層された不揮発性メモリ装置100などのメモリ装置の一例の機能ブロック図である。
図2に図示された複数の部品は、電気回路である。メモリ装置100が、1つまたは複数のメモリダイ108を有する。各メモリダイ108が、(複数のメモリセルからなる3Dアレイなどの)複数のメモリセルからなる三次元メモリ構造126、制御回路110および読み出し/書き込み回路128を有する。別の複数の実施形態においては、複数のメモリセルからなる二次元アレイを使用してもよい。メモリ構造126は、行デコーダ124を介してワードラインにより、および列デコーダ132を介してビットラインによりアドレス可能である。読み出し/書き込み回路128は、SB1、SB2、...SBp(感知回路)を有する複数の感知ブロック150を有し、複数のメモリセルからなる1つのページを並列に読み出しまたはプログラミングすることを可能にする。幾つかのシステムにおいては、コントローラ122が(取外し可能な記憶カードなどの)同じメモリ装置100内に、1つまたは複数のメモリダイ108として含まれている。別の複数のシステムにおいては、コントローラがメモリダイ108から離間していてもよい。幾つかの実施形態においては、コントローラがメモリダイとは異なるダイである。幾つかの実施形態においては、1つのコントローラ122が複数のメモリダイ108と通信を行う。別の複数の実施形態においては、各メモリダイ108が自身のコントローラを有する。命令およびデータが、データバス120を介してホスト140とコントローラ122との間で、また回線118を介してコントローラ122と1つまたは複数のメモリダイ108との間で伝送される。一実施形態においては、メモリダイ108が、回線118に接続する一組の入力および/または出力(I/O)ピンを有する。
【0030】
メモリ構造126が、3Dアレイを含む1つまたは複数のメモリセルアレイを備えてもよい。メモリ構造が、ウェハなどの単一の基板の(中ではなく)上に複数のメモリレベルが形成され、介在する基板のないモノリシックな三次元メモリ構造を備えてもよい。メモリ構造が、シリコン基板上に設けられたアクティブな領域を有する複数のメモリセルアレイの1つまたは複数の物理レベル内にモノリシックに形成された任意の種類の不揮発性メモリを備えてもよい。メモリ構造が、メモリセルの動作と関連する回路を基板上または基板内に有する不揮発性メモリ装置内に設けられていてもよい。
【0031】
制御回路110が、読み出し/書き込み回路128と協働して、メモリ構造126に対する(削除、プログラミング、読み出しなどの)メモリ動作を実行し、状態機械112、オンチップアドレスデコーダ114および電力管理モジュール116を有する。状態機械112は、メモリ動作のチップレベルでの制御を行う。温度検出回路113が、温度を検出するように構成されており、当業で周知のいかなる好適な温度検出回路であってもよい。一実施形態においては、状態機械112は、ソフトウェアによりプログラム可能である。別の複数の実施形態においては、状態機械112がソフトウェアを使用せず、(電気回路などの)ハードウェア内に完全に実装されている。一実施形態においては、制御回路110が、基準電圧およびその他のパラメータを記憶するためのレジスタ、ROMヒューズおよびその他の記憶装置を有する。
【0032】
オンチップアドレスデコーダ114は、ホスト140またはコントローラ122によって使用されるアドレスと、デコーダ124および132によって使用されるハードウェアアドレスとの間のアドレスインタフェースとして機能する。電力管理モジュール116は、メモリ動作中にワードラインおよびビットラインに供給される電力および電圧を制御する。電力管理モジュール116が、(後述の)3D構造のワードライン層用のドライバ、(後述のSGSおよびSGDトランジスタなどの)選択トランジスタならびにソースラインを有してもよい。電力管理モジュール116が、電圧を生成するためのチャージポンプを有してもよい。感知ブロックがビットラインドライバを有する。SGSトランジスタは、NANDストリングのソース端における選択ゲートトランジスタであり、SGDトランジスタは、NANDストリングのドレイン端における選択ゲートトランジスタである。
【0033】
制御回路110、状態機械112、デコーダ114/124/132、温度検出回路113、電力管理モジュール116、感知ブロック150、読み出し/書き込み回路128およびコントローラ122のうちの任意の1つまたは任意の組み合わせが、本明細書に記載の機能を実行する1つまたは複数の制御回路(または管理回路)とみなされてもよい。
【0034】
(一実施形態においては電気回路である)(オンチップまたはオフチップの)コントローラ122が、プロセッサ122c、ROM122a、RAM122bおよびメモリインタフェース122dを備え、これらの全てが相互に接続されていてもよい。プロセッサ122cは、制御回路の一例である。別の複数の実施形態が、1つまたは複数の機能を実行するように設計された状態機械またはその他のカスタム回路を使用してもよい。記憶装置(ROM122a、RAM122b)が、一組の命令などのコードを備え、プロセッサ122cが、一組の命令を実行して本明細書に記載の機能を実現することが可能である。あるいはまたはさらに、プロセッサ122cが、1つまたは複数のワードラインに接続されたメモリセルの予約領域などのメモリ構造内の記憶装置からコードにアクセスしてもよい。ROM122a、RAM122bおよびプロセッサ122cと通信を行うメモリインタフェース122dは、コントローラ122とメモリダイ108とを電気的にインタフェースする電気回路である。例えば、メモリインタフェース122dが、信号のフォーマットまたはタイミングの変更、バッファの提供、サージからの隔離、I/Oラッチなどを行ってもよい。プロセッサ122Cが、メモリインタフェース122dを介して、制御回路110(または任意のその他のメモリダイ108の部品)に対して命令を発してもよい。
【0035】
メモリ構造126内の複数のメモリ素子が、相互に直列接続されるように構成されているか、または各素子が個々にアクセス可能であるように構成されていてもよい。非限定的な一例として、NAND構成(NANDフラッシュメモリ)を有するフラッシュメモリ装置は、典型的には直列接続された複数のメモリ素子を有する。NANDストリングは、直列接続された複数のメモリセルおよび複数の選択ゲートトランジスタからなるセットの一例である。
【0036】
NANDフラッシュメモリアレイが、それぞれが単一のビットラインを共有し、グループとしてアクセスされる複数のメモリセルから構成された1つのNANDストリングの、その複数のNANDストリングから構成されていてもよい。あるいは、複数のメモリ素子が、それぞれが個々にNORメモリアレイなどにアクセス可能であるように構成されていてもよい。NANDメモリ構成およびNORメモリ構成は例示的なものであり、メモリセルが他の構成を有していてもよい。
【0037】
複数のメモリセルが、複数の行および/または複数の列などの規則正しいアレイとして、単一のメモリ装置レベル内に配置されていてもよいが、メモリ素子が不規則なまたは非直交な構成のアレイであっても、あるいはアレイとはみなされない構造であってもよい。
【0038】
三次元アレイが、複数のメモリセルが複数の平面または複数のメモリ装置レベル内に配置されていることにより、三次元構造(即ち、基板の主面に対してz方向が実質的に直交し、xおよびy方向が実質的に平行であるx、yおよびz方向の構造)を形成するように設けられている。
【0039】
非限定的な一例として、三次元メモリ構造が、複数の二次元メモリ装置レベルを積層したものとして垂直に配置されていてもよい。別の非限定的な一例として、三次元メモリアレイが、(基板の主面に対して実質的に鉛直、即ちy方向に延伸する複数の列などの)複数の垂直な列として配置され、各列が複数のメモリセルを有してもよい。複数の垂直な列が、x−y平面などの二次元形状に配置されていることにより、複数の垂直に積層されたメモリ平面上に複数のメモリセルが三次元的に配置されていてもよい。複数のメモリ素子のその他の三次元形状が、三次元メモリアレイを構成してもよい。
【0040】
非限定的な一例として、三次元NANDメモリアレイにおいて、複数のメモリ素子が相互に結合されて、複数の水平なメモリ装置レベルを横断する複数の垂直なNANDストリングを形成してもよい。一部のNANDストリングが単一のメモリレベル内のメモリ素子を含み、その他のストリングが複数のメモリレベルにわたるメモリ素子を含む、別の三次元形状も包含されてもよい。三次元メモリアレイが、NOR形状およびReRAM形状に設計されていてもよい。
【0041】
本明細書に記載の技術が特定の一メモリ構造に限定されるものではなく、本明細書に記載され、当業者によって理解される技術の趣旨および範囲から逸脱することなく数多くの適切なメモリ構造を包含することが、当業者に理解されよう。
【0042】
図3は、メモリシステム100の一例のブロック図であり、コントローラ122をより詳細に図示したものである。本明細書で用いられるフラッシュメモリコントローラは、フラッシュメモリ上に記憶されているデータを管理する装置であり、コンピュータまたは電子装置などのホストとの通信を行う。フラッシュメモリコントローラが、本明細書に記載の特定の機能に加えて様々な機能を有してもよい。例えば、フラッシュメモリコントローラが、フラッシュメモリが正しく動作していることを確認するためにメモリをフォーマットし、不良なフラッシュメモリセルをマッピングし、予備のメモリセルを不良セルの代わりに割り当ててもよい。予備のセルの一部を、フラッシュメモリコントローラを動作させるためのファームウェアの保持およびその他の機能の実行のために使用してもよい。動作の際には、ホストが、フラッシュメモリとの間でのデータの読み出しまたは書き込みを必要としている場合に、フラッシュメモリコントローラと通信を行う。データの読み出し/書き込み対象の論理アドレスをホストが提供すると、フラッシュメモリコントローラが、ホストから受け取った論理アドレスをフラッシュメモリ内で物理アドレスへと変換してもよい。(あるいは、ホストが物理アドレスを提供してもよい)。フラッシュメモリコントローラがさらに、(メモリの特定のブロックの頻回書き込みによる消耗を回避するために書き込みを分配する)ウェアレベリングおよび、(ブロックが一杯となった後に、有効なデータページのみを新たなブロックへと移動させることにより、ブロック全体の削除および再利用を可能とする)ガベージコレクションなどを非限定的に含む様々なメモリ管理機能を実行してもよい。
【0043】
コントローラ122と不揮発性メモリダイ108との間のインタフェースが、トグルモード200、400または800などの任意の好適なフラッシュインタフェースであってもよい。一実施形態においては、メモリシステム100が、セキュアデジタル(SD)またはマイクロセキュアデジタル(micro−SD)カードなどのカードを利用したシステムであってもよい。別の一実施形態においては、メモリシステム100が、組み込みメモリシステムの一部分であってもよい。例えば、フラッシュメモリが、パーソナルコンピュータ内にインストールされたソリッドステートディスク(SSD)などの形でホスト内に組み込まれていてもよい。
【0044】
幾つかの実施形態においては、不揮発性メモリシステム100が、コントローラ122と不揮発性メモリダイ108との間の単一のチャネルを有するが、本明細書に記載の主題は単一のメモリチャネルを有することに限定されない。例えば、幾つかのメモリシステムアーキテクチャにおいては、コントローラの性能により、2つ、4つ、8つまたはそれ以上のチャネルが、コントローラとメモリダイとの間に存在していてもよい。図面には単一のチャネルが図示されているが、本明細書に記載の任意の実施形態において、コントローラとメモリダイとの間に複数のチャネルが存在していてもよい。
【0045】
図3に図示されるように、コントローラ112は、ホストとインタフェースするフロントエンドモジュール208、1つまたは複数の不揮発性メモリダイ108とインタフェースするバックエンドモジュール210および、以下に詳細に記載する機能を実行する様々なその他のモジュールを有する。
【0046】
図3に図示されるコントローラ122の複数の部品が、別の複数の部品と共に使用されるように設計された(電気回路などの)パッケージ化された機能ハードウェアユニット、通常は複数の関連する機能のうちの特定の一機能のみを実行する(マイクロ)プロセッサまたは処理回路によって実行可能な(ソフトウェアまたはファームウェアなどの)プログラムコードの一部分あるいは、例えばより大きなシステムとインタフェースする自己完結型のハードウェアまたはソフトウェアの形を取ってもよい。例えば、各モジュールが、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、回路、デジタル論理回路、アナログ回路、複数の離散回路の組み合わせ、ゲートまたは任意のその他の種類のハードウェアあるいはこれらの組み合わせを含んでもよい。あるいはまたはさらに、各モジュールが、(メモリなどの)プロセッサ可読装置内に記憶され、コントローラ122用のプロセッサを本明細書に記載の機能を実行するためにプログラムするソフトウェアを有してもよい。
図3に示すアーキテクチャは、
図2に示すコントローラ122の部品(即ち、RAM、ROM、プロセッサ、インタフェース)を使用してもよい(またはしなくてもよい)一実施形態である。
【0047】
コントローラ122が、メモリの複数のメモリセルまたはブロックの再調整に使用される再調整回路212を有してもよい。再調整が、以下に記載の異常なワードラインの補修作業の一環として、データを現在の位置でリフレッシュすることまたは、データを新たなワードラインまたはブロックへと再プログラミングすることを含んでもよい。
【0048】
ここで再びコントローラ122のモジュールについて言及すると、バッファマネージャ/バスコントローラ214が、ランダムアクセスメモリ(RAM)216内のバッファを管理すると共に、コントローラ122の内部バス調停を制御する。読み出し専用メモリ(ROM)218が、システムブートコードを記憶する。
図3には、コントローラ122から離間して配置されているものとして記載されているが、別の複数の実施形態においては、RAM216およびROM218の一方または双方が、コントローラ内に配置されていてもよい。さらに別の複数の実施形態においては、RAMおよびROMの複数の部分が、コントローラ122内およびコントローラ外部の双方に配置されていてもよい。さらに幾つかの実施形態においては、コントローラ122、RAM216およびROM218が別個の半導体ダイ上に配置されていてもよい。
【0049】
フロントエンドモジュール208が、ホストまたは次のレベルの記憶コントローラとの電気的なインタフェースを行うホストインタフェース220および物理層インタフェース(PHY)222を有する。ホストインタフェース220の種類は、使用されるメモリの種類に応じて選択される。ホストインタフェース220の例が、SATA、SATA Express、SAS、ファイバチャネル、USB、PCIeおよびNVMeを非限定的に含む。ホストインタフェース220は、典型的にはデータ、制御信号およびタイミング信号の転送を容易にする。
【0050】
バックエンドモジュール210が、ホストから受け取られたデータバイトを符号化し、不揮発性メモリから読み出されたデータバイトを復号化およびエラー補正するエラー補正コントローラ(ECC)エンジン224を有する。コマンドシーケンサ226が、不揮発性メモリダイ108に送信されるプログラムなどのコマンドシーケンスを生成および削除する。RAID(独立ダイの冗長アレイ)モジュール228が、RAIDパリティの生成および障害データの回復を管理する。RAIDパリティを、不揮発性メモリシステム100に書き込まれるデータのさらなる完全性保護レベルとして使用してもよい。幾つかの場合においては、RAIDモジュール228が、ECCエンジン224の一部分であってもよい。RAIDパリティが、一般名によって暗示される1つまたは複数の付加的なダイとして追加されてもよいが、付加的な平面または付加的なブロックとして、あるいはブロック内の付加的なWLとして、既存のダイ中に追加されてもよい。メモリインタフェース230が、コマンドシーケンスを不揮発性メモリダイ108に供給し、不揮発性メモリダイ108から状態情報を受け取る。一実施形態においては、メモリインタフェース203が、トグルモード200、400または800などのダブルデータレート(DDR)インターフェ−スであってもよい。フラッシュ制御層232が、バックエンドモジュール210の全体的な動作を制御する。
【0051】
図3に示すシステム100のさらなる複数の部品が、不揮発性メモリダイ108のメモリセルのウェアレベリングを実行する媒体管理層238を有する。システム100はさらに、外部電気的インタフェース、外部RAM、レジスタ、キャパシタまたはその他のコントローラ122とインタフェース可能な部品などの、その他の複数の離散部品240を有する。別の複数の実施形態においては、物理層インタフェース222、RAIDモジュール228、媒体管理層238およびバッファ管理/バスコントローラ214のうちの1つまたは複数が、コントローラ122においては必要とされない任意の部品である。
【0052】
フラッシュ変換層(FTL)または媒体管理層(MML)238が、フラッシュエラーおよびホストとのインタフェースに対処可能なフラッシュ管理の一部分として組み込まれていてもよい。詳細には、MMLがフラッシュ管理における一モジュールであり、NAND管理を実質上担当してもよい。詳細には、MML238が、ホストからの書き込みをダイ108のフラッシュメモリ126への書き込みへと変換するアルゴリズムをメモリ装置ファームウェア内に有してもよい。MML238が、1)フラッシュメモリの耐久性が限られているため、2)フラッシュメモリ126の書き込みが複数ページにわたってのみ可能であるため、および/または、3)フラッシュメモリ126が、ブロックとして削除されるまでは書き込み不可能であるという理由で必要であってもよい。MML238は、ホストからは見えない可能性のあるフラッシュメモリ126のこれらの潜在的な制約を理解する。このように、MML238が、ホストからの書き込みのフラッシュメモリ126への書き込みへの変換を試みる。後述のように、MML238を用いて障害ビットが特定および記録される。障害ビットの記録を、ブロックおよび/またはワードライン(ワードライン上のメモリセル)の健全性の評価のために使用してもよい。
【0053】
コントローラ122が、1つまたは複数のメモリダイ108とインタフェースしてもよい。一実施形態においては、コントローラ122および(不揮発性記憶システム100を全体として有する)複数のメモリダイが、NAS装置などとしてホスト内のハードディスクドライブをエミュレートするか、置き換えるかまたはその代わりに使用されるソリッドステートドライブ(SSD)を具現化している。加えて、SSDはハードドライブとして機能するように作成される必要がない。
【0054】
一実施形態において、
図7〜
図12Bとの関連において後述するとおりコントローラ122は、以前に記録されたエラーコードに基づいてユーサビリティをテストするために不良ブロック候補を判断し、ユーサビリティについて不良ブロック候補のテストを実施させてまだ使用可能であると判断されたブロック候補において情報を記憶させる。
【0055】
図4は、複数のメモリセルを有するモノリシック三次元メモリ構造126の一部を示す透視図である。例えば
図4は、メモリの1ブロックの一部を示している。図示された構造は、誘電レイヤと導電レイヤが交互にスタックされた上に配置された一連のビットラインBLを有する。例示的な目的において誘電レイヤの1つがD、導電レイヤ(ワードラインレイヤとも称される)の1つがWと示されている。交互の誘電レイヤと導電レイヤの数は、特定の実現要求に基づいて変更することができる。ある一連の実施形態では、108から216の交互の誘電レイヤと導電レイヤ、96のデータ・ワードラインレイヤ、8の選択レイヤ、4のダミー・ワードラインレイヤおよび108の誘電レイヤを有する。108から216以上あるいはそれ以下のレイヤを用いることも可能である。後述するように、交互の誘電レイヤと導電レイヤは、ローカル・インターコネクトLIによって4つの「フィンガー」に分割される。
図4においては2つのフィンガーと2つのローカル・インターコネクトLIのみ示されている。交互の誘電レイヤとワードラインレイヤの下にはソースラインレイヤSLがある。交互の誘電レイヤと導電レイヤのスタックにはメモリホールが形成される。例えばメモリホールの1つがMHとして示されている。なお、
図4において誘電レイヤはシースルーとして示されているため、読者は交互の誘電レイヤと導電レイヤのスタックに配置されたメモリホールを目視することが可能である。一実施形態においてメモリホールに電荷トラップレイヤを含む材料を充填することによってNANDストリングが形成され、これによってメモリセルの垂直カラムが形成されている。各メモリセルは、1つあるいはそれ以上のデータビットを記憶し得る。この三次元モノリシックメモリ構造126のさらなる詳細は、
図4A〜
図4Fとの関連において後述される。
【0056】
図4Aは、2つの面302および304に分割されるメモリ構造126の1つの例示的な構成を説明するためのブロック図である。各面は、M個のブロックに分割される。一例において各面はおよそ2000のブロックを有する。しかしながら異なる数のブロックおよび面を使用することも可能である。一実施形態において2つの面メモリについてブロックIDは通常、偶数のブロックが1つの面に、また奇数のブロックが別の面に所属するようにされているため、したがって面302はブロック0、2、4、6、...、面304はブロック1、3、5、7、...を含むものである。一実施形態において、メモリセルの1ブロックは、消去の単位である。すなわち1ブロックの全てのメモリセルは共に消去される。別の実施形態においては、例えば信号および選択回路を作動させるようにメモリ構造126を構成するなど、メモリセルを別の理由でブロックへとグループ分けすることが可能である。
【0057】
図4Bから
図4Fは、例示的な三次元NAND構造を示している。
図4Bは、メモリ構造126の1ブロックの部分の上面図を示すブロック図である。
図4Bに示されるブロックの部分は、
図4Aのブロック2の部分306に対応する。
図4Bにおいて見受けられるように、
図4Bに示されるブロックは、332の方向に延伸する。一実施形態においてメモリアレイは60レイヤを有するであろう。他の実施形態では60以上あるいはそれ以下のレイヤを有する。しかしながら
図4Bは一番上のレイヤのみを示している。
【0058】
図4Bは、垂直カラムを表す複数の円が示している。各垂直カラムは、複数の選択トランジスタと複数のメモリセルを有する。一実施形態において各垂直カラムは、1つのNANDストリングを実行する。例えば、
図4Bは、垂直カラム422、432、442および452を示している。垂直カラム422は、NANDストリング482を実行する。垂直カラム432は、NANDストリング484を実行する。垂直カラム442は、NANDストリング486を実行する。垂直カラム452は、NANDストリング488を実行する。垂直カラムの詳細は後述される。
図4Bに示されるブロックは、矢印330の方向と矢印332の方向に延伸するため、このブロックは
図4Bに示されているよりもたくさんの垂直カラムを有する。
【0059】
さらに
図4Bにおいてビットライン411、412、413、414、...419を含む一連のビットライン415が示されている。
図4Bにおいてブロックの一部のみが示されているため、24のビットラインが示されている。このブロックの垂直カラムに対して24以上のビットラインが接続されていることが予期される。垂直カラムを表す各円は、1つのビットラインに対して接続されていることを示すために「×」が付されている。例えばビットライン414は、垂直カラム422、432、442および452に対して接続されている。
【0060】
図4Bに示されるブロックは、様々なレイヤを垂直カラムの下におけるソースラインに接続する一連のローカル・インターコネクト402、404、406、408および410を有する。ローカル・インターコネクト402、404、406、408および410は、さらにブロックの各レイヤを4つの領域に分ける機能を有する:例えば
図4Bに示される一番上のレイヤは、フィンガーと称される領域420、430、440および450に分割されている。メモリセルを実行するブロックのレイヤにおいてこの4つの領域は、ローカル・インターコネクトによって分割されるワードラインフィンガーと称される。一実施形態においてブロックの共通のレベルにおけるワードラインフィンガーは、ブロックの端部において1つに接続されて一本のワードラインを形成する。別の実施形態において同一レベルにおけるワードラインフィンガーは、互いに接続されていない。ある例示的な実施形態において1つのビットラインは各領域420、430、440および450において1つの垂直カラムにのみ接続する。この実施形態において各ブロックは16行のアクティブカラムを有し、各ビットラインは各ブロックにおける4つの行に接続される。一実施形態において共通のビットラインに接続される4つ全ての行は、(互いに接続されている、同一レベルにおける異なるワードラインフィンガーを介して)同一のワードラインに接続されるため、システムはソース側の選択ラインとドレイン側の選択ラインを用いて4つのうち1つ(あるいは別のサブセット)を選択してメモリ操作(プログラム、検証、読み出しおよび/または消去)の対象とする。
【0061】
図4Bは、4行の垂直カラムを有する各領域、すなわち1つのブロックにおいて4つの領域および16行の垂直カラムを示しているものの、これらの具体的な数字は例示的な実施形態である。他の実施形態は、1ブロックにつきこれ以上あるいはこれ以下の領域、1領域につきこれ以上あるいはこれ以下の垂直カラムの行、さらには1ブロックにつきこれ以上あるいはこれ以下の垂直カラムの行を有し得る。
【0062】
図4Bは、さらにジグザグ状にされた垂直カラムを示している。別の実施形態において違うジグザグパターンを用いることが可能である。いくつかの実施形態において垂直カラムはジグザグ状ではない。
【0063】
図4Cは、
図4Bの線AAに沿った横断面図を示す、三次元メモリ構造126の実施形態の一部を示すものである。この横断面図は、垂直カラム432および434ならびに領域430を通るものである(
図4B参照)。
図4Cの構造は、4つのドレイン側の選択レイヤSGD0、SGD1、SGD2およびSGD3、4つのソース側の選択レイヤSGS0、SGS1、SGS2およびSGS3、4つのダミー・ワードラインレイヤDD0、DD1、DS0およびDS1ならびにデータメモリセルに接続するための48のデータ・ワードラインレイヤWLL0からWLL47を有する。他の実施形態は、4つ以上あるいはそれ以下のドレイン側の選択レイヤ、4つ以上あるいはそれ以下のソース側の選択レイヤ、4つ以上あるいはそれ以下のダミー・ワードラインレイヤおよび48以上あるいはそれ以下のデータ・ワードラインレイヤ(例えば96のワードラインレイヤ)を実行し得る。垂直カラム432および434は、ドレイン側の選択レイヤ、ソース側の選択レイヤ、ダミー・ワードラインレイヤおよびワードラインレイヤを突き抜けるように示されている。一実施形態において各垂直カラムは1つのNANDストリングを有する。例えば垂直カラム432はNANDストリング484を有する。垂直カラムと以下に記すレイヤの下には基板101、基板上の絶縁膜454およびソースラインSLがある。垂直カラム432のNANDストリングは、スタックの一番下にソースエンド、スタックの一番上にドレインエンドを有する。
図4Bと同様、
図4Cは、垂直カラム432がコネクタ415を介してビットライン414に接続されているのを示している。ローカル・インターコネクト404および406も示されている。
【0064】
参照しやすいようにドレイン側の選択レイヤSGD0、SGD1、SGD2およびSGD3、ソース側の選択レイヤSGS0、SGS1、SGS2およびSGS3、ダミー・ワードラインレイヤDD0、DD1、DS0およびDS1ならびにワードラインレイヤWLL0からWLL47は、集合的に導電レイヤと称される。一実施形態において、これら導電レイヤは、TiNとタングステンの組み合わせからなる。他の実施形態において導電レイヤを製造するのに例えばドープポリシリコンあるいはタングステンや金属シリサイドなどの金属など、他の材料を用いることが可能である。いくつかの実施形態において異なる材料を用いて異なる導電レイヤを形成することが可能である。導電レイヤ間には誘電レイヤDL0からDL59がある。例えば誘電レイヤDL49は、ワードラインレイヤWLL43の上にあり、ワードラインレイヤWLL44の下にある。一実施形態において誘電レイヤはSiO2からなる。他の実施形態において誘電レイヤを製造するのに他の誘電材料を用いてもよい。
【0065】
不揮発性メモリセルは、スタックにおいて交互に設けられる導電および誘電レイヤを通って延伸する垂直カラムに沿って形成される。一実施形態においてメモリセルはNANDストリングに配置されている。ワードラインレイヤWLL0からWLL47は、メモリセル(データメモリセルとも称される)に接続する。ダミー・ワードラインレイヤDD0、DD1、DS0およびDS1は、ダミーメモリセルに接続する。ダミーメモリセルは、ユーザデータを記憶しないのに対してデータメモリセルはユーザデータを記憶するのに適している。ドレイン側の選択レイヤSGD0、SGD1、SGD2およびSGD3は、NANDストリングをビットラインに対して電気的に接続または切断するために用いられる。ソース側の選択レイヤSGS0、SGS1、SGS2およびSGS3は、NANDストリングをソースラインSLに対して電気的に接続または切断するために用いられる。
【0066】
図4Dは、
図4Cにおいて部分的に示されるブロックに関する導電レイヤ(SGD0、SGD1、SGD2、SGD3、SGS0、SGS1、SGS2、SGS3、DD0、DD1、DS0、DS1およびWLL0からWLL47)の論理表現を示している。
図4Bとの関連において前述したとおり、一実施形態においてローカル・インターコネクト402、404、406、408および410は、各導電レイヤを4つの領域またはフィンガーに分割する。例えばワードラインレイヤWLL31は、領域460、462、464および466に分割される。ワードラインレイヤ(WLL0からWLL31)についてこれらの領域はワードラインフィンガーと称され、例えばワードラインレイヤWLL46は、領域460、462、464および466に分割される。一実施形態において同一レベル上にある4つのワードラインフィンガーは、互いに接続される。別の実施形態において各ワードラインフィンガーは、別個のワードラインとして作動する。
【0067】
ドレイン側の選択ゲートレイヤSGD0(一番上のレイヤ)もまた、フィンガーあるいは選択ラインフィンガーとして知られる領域420、430、440および450に分割される。一実施形態において同一レベル上にある4つの選択ラインフィンガーは、互いに接続される。別の実施形態において各選択ラインフィンガーは、別個のワードラインとして作動する。
【0068】
図4Eは、垂直カラム432の一部を含む
図4Cにおける領域429の横断面図を示している。一実施形態において垂直カラムは丸く、4つのレイヤを含むものであるが、別の実施形態において4つ以上あるいはそれ以下のレイヤを有したり別の形状を用いたりすることが可能である。一実施形態において垂直カラム432は、例えばSiO2などの誘電体からなるインナーコアレイヤ470を有する。他の材料を用いてもよい。インナーコア470の周りにポリシリコンチャネル471がある。ポリシリコン以外の材料を用いてもよい。なお、ビットラインに対して接続するのはチャネル471である。チャネル471の周りにトンネリング誘電体472がある。一実施形態においてトンネリング誘電体472は、ONO構造を有する。トンネリング誘電体472の周りに例えば窒化シリコンなどの電荷トラッピングレイヤ473がある。他のメモリ材料および構造を用いることも可能である。ここで説明される技術は、いかなる特定の材料または構造に限定されるものではない。
【0069】
図4Eは、誘電レイヤDLL49、DLL50、DLL51、DLL52およびDLL53ならびにワードラインレイヤWLL43、WLL44、WLL45、WLL46およびWLL47を示している。各ワードラインレイヤは、自身はブロッキング酸化(SiO2)レイヤ478に囲まれている酸化アルミニウムレイヤ477に囲まれているワードライン領域476を含む。ワードラインレイヤが垂直カラムと物理的に相互作用することによってメモリセルが形成される。したがって一実施形態においてメモリセルは、チャネル471、トンネリング誘電体472、電荷トラッピングレイヤ473、ブロッキング酸化レイヤ478、酸化アルミニウムレイヤ477およびワードラインレイヤ476を有する。例えばワードラインレイヤWLL47と垂直カラム432の一部がメモリセルMC1を構成する。ワードラインレイヤWLL46と垂直カラム432の一部がメモリセルMC2を構成する。ワードラインレイヤWLL45と垂直カラム432の一部がメモリセルMC3を構成する。ワードラインレイヤWLL44と垂直カラム432の一部がメモリセルMC4を構成する。ワードラインレイヤWLL43と垂直カラム432の一部がメモリセルMC5を構成する。別の構成においてメモリセルは、異なった構造を有し得るが、それでもメモリセルは記憶装置である。
【0070】
メモリセルがプログラムされていると、電子がメモリセルと関連付けられる電荷トラッピングレイヤ473の一部に格納される。これら電子は、ワードライン領域476に対する適切な電圧に応じてチャネル471からトンネリング誘電体472を通って電荷トラッピングレイヤ473へと導入される。メモリセルの閾値電圧(Vth)は、蓄積電荷量と比例するように増加される。一実施形態においてプログラミングは、電子を電荷トラッピングレイヤへとファウラー・ノルドハイム・トンネリングすることによって達成される。消去操作の間、電子はチャネルに戻るか、電子と再結合するために電荷トラッピングレイヤへの正孔注入が実施される。一実施形態において消去は、例えばゲート誘起ドレイン漏洩(GIDL)などの物理機構を介して電荷トラッピングレイヤへの正孔注入を用いて得られる。
【0071】
図4Fは、全ブロックにわたって延伸する物理ワードラインWLL0からWLL47を示している。
図4Gの構造は、ビットライン411、412、413、414...419を含む、
図4A〜
図4Fのブロック2における部分306に対応する。このブロック内において各ビットラインは、4つのNANDストリングに接続されている。ドレイン側の選択ラインSGD0、SGD1、SGD2およびSGD3は、4つのNANDストリングのうちどれが関連するビットラインに接続するかを判断するために用いられる。さらにこのブロックは、4つのサブブロックSB0、SB1、SB2およびSB3に分割されていると考えることもできる。サブブロックSB0は、SGD0およびSGS0によって制御される垂直NANDストリングに対応し、サブブロックSB1は、SGD1およびSGS1によって制御される垂直NANDストリングに対応し、サブブロックSB2は、SGD2およびSGS2によって制御される垂直NANDストリングに対応し、さらにサブブロックSB3は、SGD3およびSGS3によって制御される垂直NANDストリングに対応する。
【0072】
図4〜
図4Fの例示的なメモリシステムは、電荷トラッピング材料の垂直NANDストリングを含む三次元メモリ構造であるものの、ここに説明される技術を用いてその他の(二次元および三次元)メモリ構造を用いることも可能である。例えばフローティングゲートメモリ(例えばNAND型およびNOR型フラッシュメモリReRamメモリ)、電気抵抗メモリ(例えばMRAM)および相変化メモリ(例えばPCRAM)なども用いられ得る。
【0073】
ReRAMメモリの一例は、XラインとYライン(例えばワードラインとビットライン)によってアクセスされるクロスポイント配列に配置される可逆抵抗スイッチング素子を含むものである。別の実施形態においてメモリセルは、導電性ブリッジメモリ素子を有し得る。導電性ブリッジメモリ素子は、プログラム可能なメタリゼーションセルとも称される。導電性ブリッジメモリ素子は、固体電解質内におけるイオンの物理的配置転換に基づく状態変化素子として用いられ得る。場合によって導電性ブリッジメモリ素子は、2つの電極間の固体電解質の薄膜内において一方が比較的不活性(例えばタングステン)で他方が電気化学的に活性(例えば銀または銅)であるような2つの固体金属電極を有し得る。温度が上昇するとイオンの移動性も増加し、導電性ブリッジメモリセルのプログラミング閾値が低下する。したがって導電性ブリッジメモリ素子は、温度に対する幅広いプログラミング閾値を有し得る。
【0074】
電気抵抗メモリ(MRAM)は、電気記憶素子によってデータを記憶する。これら素子は、それぞれが薄い絶縁層によって分離される磁化を保持し得、2つの磁性平板を用いて形成される。2つの平板のうち一方は特定の極性に設定される永久磁石であり、他方の平板の磁化は、メモリを記憶するための外場の磁化に合致するように変えることができる。この構造はスピン値として知られており、MRAMビットにおける最も単純な構造である。メモリ装置は、このようなメモリセルのグリッドを用いて製造される。一実施形態においてプログラミングのために各メモリセルは、互いに垂直に、一方がセルの上で他方がセルの下であるようにセルに対して平行に配置される一対の書き込みラインの間に設けられる。電流がこれらを通過すると誘起磁場が生じる。
【0075】
相変化メモリ(PCRAM)は、カルコゲナイトガラスの特異な性質を利用するものである。一実施形態は、ゲルマニウム原子の配置状態をレーザパルス(あるいは別のソースからの光パルス)によって変えるだけでGeTe−Sb2Te3超格子を用いて非熱性相転移を得る。したがってプログラミングの線量は、レーザパルスである。メモリセルは、メモリセルが光を受信しないようにブロックすることによって阻止することが可能である。なお、本書において「パルス」を用いた場合、方形波は必要ではなく(連続的または非連続的な)音、電流、電圧、光またはその他の波の振動やバーストを含む。
【0076】
有効な(検証を含む)プログラミングプロセスの最後に、メモリセルの閾値電圧は、必要に応じてプログラムされたメモリセルの閾値電圧の1つまたはそれ以上の分布内あるいは消去されたメモリセルの閾値電圧の分布内にあるべきである。
図5は、各メモリセルが3つのデータビットを記憶している場合の例示的なメモリセルアレイの閾値電圧分布を示すものである。しかしながら他の実施形態において1メモリセルにつき異なるデータ容量を用いてもよい(例えば1メモリセルにつき1、2、4あるいは5データビットなど)。
図5は、8つのデータ状態に対応する8つの電圧分布を示している。1つ目の閾値電圧分布(データ状態)S0は、消去されたメモリセルを表す。残り7つの閾値電圧分布(データ状態)S1からS17は、プログラムされたメモリセルを表しており、よってプログラムされた状態とも称される。各閾値電圧分布(データ状態)は、一連のデータビットのための所定の値に対応する。メモリセルにプログラムされたデータとセルの閾値電圧レベルの特定の関係は、セルに適用されるデータ符号化スキームに依存する。一実施形態においてデータ値は、グレイコード割り当てを用いて閾値電圧範囲に割り当てられるため、メモリの閾値電圧が誤って隣接する物理状態にシフトした場合であっても1つのビットのみがその影響を受ける。
【0077】
また
図5は、メモリセルからデータを読み取るための7つの読み取り基準電圧Vr1、Vr2、Vr3,Vr4、Vr5、Vr6およびVr7を示している。与えられたメモリセルの閾値電圧がこれら7つの読み取り基準電圧より上か下かをテストすることでシステムはそのメモリセルがどのデータ状態(すなわちS0、S1、S2、S3、...)にあるのかを判断することができる。
【0078】
さらに
図5は、7つの検証基準電圧Vv1、Vv2、Vv3,Vv4、Vv5、Vv6およびVv7を示している。メモリセルをデータ状態S1にプログラムする場合、システムはこれらメモリセルの閾値電圧がVv1より上か等しいかをテストする。メモリセルをデータ状態S2にプログラムする場合、システムはこれらメモリセルの閾値電圧がVv2より上か等しいかをテストする。メモリセルをデータ状態S3にプログラムする場合、システムはこれらメモリセルの閾値電圧がVv3より上か等しいかをテストする。メモリセルをデータ状態S4にプログラムする場合、システムはこれらメモリセルの閾値電圧がVv4より上か等しいかをテストする。メモリセルをデータ状態S5にプログラムする場合、システムはこれらメモリセルの閾値電圧がVv4より上か等しいかをテストする。メモリセルをデータ状態S6にプログラムする場合、システムはこれらメモリセルの閾値電圧がVv6より上か等しいかをテストする。メモリセルをデータ状態S7にプログラムする場合、システムはこれらメモリセルの閾値電圧がVv7より上か等しいかをテストする。
【0079】
フルシーケンスプログラミングとして知られる一実施形態において、メモリセルは消去されたデータ状態S0から直接プログラムされたデータ状態S1からS7のうちいずれかにプログラムされ得る。例えば、プログラムされるメモリセル集団を最初に消去して集団における全てのメモリセルを消去されたデータ状態S0とする。次に、プログラミングプロセスを用いてメモリセルを直接データ状態S1、S2、S3、S4、S5、S6および/またはS7にプログラミングする。例えばいくつかのメモリセルがデータ状態S0からデータ状態S1へとプログラムされる一方、他のメモリセルは、データ状態S0からデータ状態S2および/またはデータ状態S0からデータ状態S3、などとプログラムされる。
図5における矢印は、フルシーケンスプログラミングを表す。よってここで説明した技術は、(多段・多相プログラミングを含むもののこれに限定されない)フルシーケンスプログラミングに加えて他の種類のプログラミングにおいても用いることが可能である。いくつかの実施形態においてデータ状態S1からD7は重複し得、コントローラ122はECCに依拠して記憶される正しいデータを識別する。
【0080】
図5Aは、データ状態へのデータ値の割当ての一例を説明する表である。
図5Aの表において、S0=111、S1=110、S2=100、S3=000、S4=010、S5=011、S6=001およびS7=101である。他のデータ符号化を用いることもできる。本明細書で開示される技術では、特定のデータ符号化は要求されない。
【0081】
図6Aは、コントローラ122によって実行されるプログラミング処理の一実施形態を説明するフロー図である。いくつかの実施形態において、専用コントローラを有することなくホストはコントローラの機能を実行できる。ステップ702において、コントローラ122は1つ以上のメモリダイ108に命令を送信してデータをプログラムする。ステップ704において、コントローラ122は1つ以上の論理アドレスを1つ以上のメモリダイ108に送信する。1つ以上の論理アドレスは、どこにデータをプログラムするかを示す。ステップ706において、コントローラ122はプログラムされるデータを1つ以上のメモリダイ108に送信する。ステップ708において、コントローラ122はプログラミング結果を1つ以上のメモリダイ108から受け取る。結果の例は、データがうまくプログラムされたこと、プログラミング動作が失敗したことの指示、およびデータはプログラムされたが異なる場所であったかまたは他の結果であったことの指示を含む。ステップ710において、ステップ708で受け取った結果に応じて、コントローラ122は維持しているシステム情報を更新する。一実施形態において、システムは各ブロックのステータス情報を示すデータの表を維持する。この情報は、物理アドレスへの論理アドレスのマッピングを含んでいてもよく、そのブロック/ワードラインは開/閉(または部分的に開/閉)されるか、そのブロック/ワードラインは不良等である。
【0082】
いくつかの実施形態において、ステップ702の前に、コントローラ122はプログラムするユーザデータおよび命令をホストから受け取り、コントローラはECCエンジンを実行してユーザデータからコードワードを生成できる。これらのコードワードは、ステップ706において送信されたデータである。コントローラはデータをスクランブルし、メモリセルに対してウェアレベリングを実現することもできる。
【0083】
図6Bは、プログラミング処理の一実施形態を説明するフロー図である。
図6Bの処理は、
図6Aのステップに応じて(つまり、コントローラ122からの命令、データおよびアドレスに応じて)メモリダイによって実行される。一例の実施形態において、
図6Bの処理は、状態マシン112の方向において上で議論した1つ以上の制御回路を用いてメモリダイ108上で実行される。
図6Bの処理を用いて、上で議論した全シーケンスプログラミングを実行することもできる。さらに、その処理を用いて、マルチフェーズプログラミング処理の各フェーズを実行することもできる。
【0084】
一般に、プログラム動作中(選択したワードラインを介して)制御ゲートに印加されるプログラム電圧は一連のプログラムパルスとして印加される。プログラムパルスの間には、検証を実行する一組の検証パルスがある。多くの実施形態において、プログラムパルスの振幅は、所定のステップサイズによって各連続パルスと共に増大される。
図6Bのステップ770において、プログラム電圧(Vpgm)は開始時の振幅(例えば、約12〜16Vまたは他の適切なレベルまで)に初期化され、状態マシン112によって維持されるプログラムカウンタPCは1に初期化される。ステップ772において、プログラム信号Vpgmのプログラムパルスは選択されたワードライン(プログラミング用に選択されたワードライン)に印加される。一実施形態において、同時にプログラムされているメモリセル群は全て同じワードライン(選択されたワードライン)に接続される。未選択のワードラインは1つ以上のブースティング電圧(例えば、約7〜11Vまで)を受け取り、従来から知られているブースティング方式を実行する。メモリセルをプログラムする場合、対応するビットラインは接地される。一方、メモリセルがその現在の閾値電圧に留まる場合、対応するビットラインはVddに接続され、プログラミングを抑制する。ステップ772において、プログラムパルスは、選択されたワードラインに接続された全てのメモリセルに同時に印加され、選択されたワードラインに接続された全てのメモリセルは同時にプログラムされる。つまり、それらは、同時にまたは重複した時間中にプログラムされる(両方とも同時と考えられる)。このように、選択されたワードラインに接続された全てのメモリセルは、プログラミングからロックアウトされていない限り、それらの閾値電圧を同時に変化させる。
【0085】
ステップ774において、適切な組の検証基準電圧を用いて適切なメモリセルを検証し、1つ以上の検証動作を実行する。一実施形態において、検証処理は、プログラミング用に選択されたメモリセルの閾値電圧が適切な検証基準電圧に到達したかどうかの試験を適用することによって実行される。
【0086】
ステップ776において、全てのメモリセルがそれらの目標閾値電圧に到達したかどうか(成功)を判定する。成功した場合、選択された全てのメモリセルがそれらの目標状態にプログラムされ検証されたので、プログラミング処理は完了し成功している。ステップ778でステータス「PASS」が報告される。776において、全てのメモリセルが目標閾値電圧に到達しているわけではないことが判定された場合(失敗)、プログラミング処理はステップ780に継続する。
【0087】
ステップ780において、システムはそれらの各目標閾値電圧分布にまだ到達していないメモリセル数をカウントする。つまり、システムはこれまでに検証処理に失敗したメモリセル数をカウントする。このカウントは、状態マシン、コントローラ、または他のロジックによって実行できる。一実施形態において、各検出ブロックはそれぞれのセルのステータス(成功/失敗)を格納できる。一実施形態では1つの全カウントがあり、それは現在プログラムされており、最後の検証ステップで失敗したメモリセルの全数を反映している。別の実施形態では、各データ状態に対して別個のカウントが保持される。
【0088】
ステップ782において、ステップ780からのカウントが所定の制限以下であるかどうかを判定する。一実施形態において、所定の制限は、メモリセルのページに対する読込み処理中、誤り訂正符号(ECC)によって訂正可能なビット数である。失敗したセル数が所定の制限以下である場合、プログラミング処理は停止でき、ステップ778でステータス「PASS」が報告される。この状況では、十分なメモリセルが正確にプログラムされ、完全にプログラムされていない残りの少数のメモリセルは、読込み処理中にECCを用いて訂正できる。いくつかの実施形態において、ステップ780は各セクタ、各目標データ状態または他のユニットの失敗したセル数をカウントし、それらのカウントはステップ782において閾値に対して別個にまたはまとめて比較できる。
【0089】
別の実施形態において、所定の制限は、将来の誤りを許容するために、読込み処理中にECCによって訂正可能なビットの数より少なくできる。あるページ用の全てのメモリセルより少なくプログラムするか、または1つのデータ状態だけ(または全てのデータ状態より少ない)カウントを比較する場合、所定の制限は、そのページのメモリセル用の読込み処理中、ECCによって訂正可能なビット数の一部(比例してまたは比例せず)であってもよい。いくつかの実施形態において制限は所定のものではない。代わりに、それはそのページ用に既にカウントされた誤りの数、実行されるプログラム消去サイクルの数、または他の基準に基づいて変化する。
【0090】
失敗したメモリセル数が所定の制限以上である場合、プログラミング処理はステップ784に継続し、プログラムカウンタPCはプログラム制限値(PL)に対してチェックされる。プログラム制限値の例は20および30を含むが、他の値も使用できる。プログラムカウンタPCがプログラム制限値PL以上である場合、プログラム処理は失敗したと考えられ、ステップ788でステータスFAILが報告される。プログラムカウンタPCがプログラム制限値PLより少なければ、処理はステップ786に継続し、その間、プログラムカウンタPCは1ずつ増大させ、プログラム電圧Vpgmは次の振幅までステップアップされる。例えば、次のパルスは、ステップサイズ(例えば、0.1〜0.4Vのステップサイズ)だけ前のパルスより大きな振幅を有してもよい。ステップ786の後、処理はステップ772に折り返し、選択されたワードラインに別のプログラムパルスが印加され、
図6Bのプログラミング処理の別の繰返し(ステップ772〜786)が実行される。
【0091】
一実施形態では、データはページ単位でプログラムされる。したがって、例えば、
図6Bのプロセスは、1ページのデータをプログラムするために使用される。プログラミングまたは読み込み時にエラーが発生する可能性があり、データの保存中にエラーが発生する可能性があるため(例えば、電子漂流、データ保持問題または他の現象のために)、エラー訂正はデータページのプログラミングに使用される。多くのECC符号化方式が当技術分野で周知である。
【0092】
図6Bのステップ774は、検証の実行を含む。検証のプロセスは、選択されたワードライン上に検証比較電圧(例えば、Vv1、Vv2、Vv3、...)を印加して、選択されたメモリセルが検証比較電圧より小さいかまたは大きい閾値電圧を有するかどうかを決定することを含む。選択されたワードラインは、選択されたメモリセルおよび非選択メモリセルに接続することができるので、検証比較電圧を印加することにより、選択されたワードラインに接続された非選択メモリセルが(検証比較電圧を受けて)閾値電圧の変化を引き起こす可能性がある。これは読み出し障害と呼ばれる。検証動作中に読み出し障害を防止するために、メモリシステムは、非選択ワードラインに昇圧電圧(Vreadと呼ばれる)を印加することによって、非選択NANDストリングのチャネルを昇圧する。結果として、非選択NANDストリングのチャネルは、正の電圧まで昇圧し、チャネルと制御ゲートとの間の電圧差を低減し、それによって読み出し障害の変化を低減する。
【0093】
BiCS(Bit−Cost Scalable)フラッシュメモリ構造(およびその他のメモリ構造)では、1つのブロックが複数のサブブロックで構成されている。すべてのサブブロックは同じワードライン、ビット線およびソース線バイアスを共有するが、別々の選択線(SGSおよびSGD)バイアスを有する。BiCSメモリセルは、従来の2D NANDメモリセル構造とは異なり、薄いポリSiチャネルの厚さ(通常<20nm)とフローティングボディ(基板なし)を備えている。これら2つの機能により、優れたゲート制御が可能になり、ゲートとSiチャネル間の優れた容量結合が実現する。しかし、信号過渡期間中、2つの隣接するワードライン間の電圧信号が異なる電圧レベル間でスイッチングする必要がある場合、一時的な期間に、2つの隣接するワードライン間のチャネル電位勾配は、電子/ホール生成、ひいては電荷トラップ領域へのホット電子注入を生成するのに十分に大きく、ホット電子注入タイプの障害をもたらす。昇圧電圧Vreadが上昇し始めるプログラム検証動作(
図6Bのステップ774)の間、プログラム検証動作の下で、選択されたワードラインに隣接するワードラインに対して非選択NANDストリングにおいて厳しいホット電子注入障害が発生する可能性がある。したがって、メモリは、読み出し障害を減少させる手段(たとえば、Vreadの結果としての昇圧)のためにホット電子注入障害を経験している。
【0094】
このようなホット電子注入に対処する1つのアプローチは、米国特許第9,171,632号に教示されているように、Vreadが上昇して昇圧を中断するときに非選択NANDストリング内のSGD/SGSをオンにすることを含む。しかし、この手法では、すべてのワードラインおよびすべてのプログラムパルスに対して追加のタイミング割り当てが必要となり、したがってプログラム性能が低下する。性能の低下に対処するために、メモリセルおよび/またはワードラインの位置に基づいて昇圧を中断するためのカスタマイズされたタイミング処理を実施することが提案される。
【0095】
図7は、プログラミングを検証するプロセスの一実施形態のフローチャートである。
図7のプロセスは、プログラミングを適用した後に実行される
図6Bのステップ774の一実施形態である(例えば、ステップ772)。一実施形態では、
図7のプロセスは、1つ以上の制御回路によって(例えば、状態機械112またはコントローラ122の方向に)実行される。
【0096】
ステップ800において、1つ以上の制御回路は、選択ゲートをオンにするために、選択されたサブブロックの選択ゲートに電圧を印加する。例えば、
図4Fを参照すると、ステップ800は、任意のまたはSGDS0、SGD1、SGD2、SGD3、SGS0、SGS1、SGS2またはSGS3に正のゲート電圧を印加することを含むことができる。サブブロックSB0が選択されると、ステップ800は、SB0のNANDストリングが適切なビット線および/またはソース線と通信するように、SGD0および/またはSGS0に信号を印加して選択ゲートをオンにすることを含む。ステップ802において、1つ以上の制御回路は、選択ゲートをオフにして昇圧を可能にするために、非選択サブブロックの選択ゲートに電圧を印加する。例えば、サブブロックSB0が選択された場合、ステップ802は、SB1、SB2およびSB3のNANDストリングが適切なビット線およびソース線と通信していないように、少なくともSGD1、SGD2、SGD3、SGS1、SGS2およびSGS3に適切な信号を印加して、選択ゲートをオンにするステップを含む。ステップ804において、1つ以上の制御回路は、非選択ワードラインに1つ以上の昇圧電圧を印加して増加させ、非選択NANDストリングのチャネルを昇圧して読み出し障害を防止する。例えば、非選択ワードラインは、Vreadと呼ばれる7ボルトと10ボルトとの間の電圧を受け取り、非選択ワードラインに接続されたメモリセルがオンになり、パスゲートとして動作する。このように、NANDストリングを流れる電流は、そのNANDストリング上の選択されたメモリセルを通る電流を表す。非選択ワードラインに昇圧電圧を印加することにより、選択ゲートがオフにされたNANDストリング(すなわち、非選択NANDストリング)は、そのチャネル電圧が昇圧される。このチャネル電圧の昇圧は、チャネルと選択されたワードラインとの間の電圧差を減少させ、したがって、読み出し障害を低減する。
【0097】
ステップ806において、ステップ804の昇圧電圧を増加させながら、1つ以上の制御回路は、非選択NANDストリングの選択ゲートを一時的にオンにして、選択されたワードラインの位置に基づいて、非選択NANDストリングのチャネルの昇圧を一時的に防止/停止するために、非選択NANDストリングに対してステップ802で選択ゲートに印加される電圧を一時的に変更する。これは、チャネルの昇圧を減少させる効果を有する。ステップ806の詳細については後述する。ステップ808において、1つ以上の制御回路は、選択されたワードライン(プログラミングのために選択されたメモリセルに接続されている)にデータ状態依存検証電圧(例えば、
図5のVv1、Vv2、Vv3、Vv4、Vv5、Vv6、Vv7)を印加する。ステップ810において、1つ以上の制御回路は、検証比較電圧に応答して、選択されたNANDストリング内の選択されたメモリセルの閾値電圧情報を検出する。例えば、システムがデータ状態S5へのプログラミングを検証しようとしている場合、ステップ808は、選択されたワードラインにVv5を印加することを含み、ステップ810は、選択されたメモリセルの閾値電圧(選択されたワードラインに接続されている)がVv5を上回るか下回るかを検出することを含む。例えば、NANDストリングがオンになり、電流を流す場合、選択されたメモリセルの閾値電圧はVv5未満である。
【0098】
一実施形態では、各プログラミングパルスの後(ステップ772)、システムはプログラミングを複数のデータ状態に検証する。したがって、検証される各データ状態についてステップ800〜810を繰り返す必要がある。検証される必要のあるデータ状態がさらに存在する場合(ステップ812)、プロセスはステップ800にループバックし、そうでない場合、
図7のプロセスはステップ814に続き、検証の結果は保存され、報告される。この時点で、検証プロセスのこのインスタンスは完了する。しかし、一実施形態では、
図7のプロセスは、各プログラミングパルスの後に実行される。
【0099】
図8A〜
図8Fは、検証動作中の様々な信号の動作例を示すタイミング図である。
図8A〜
図8Fは、
図7のステップ800〜810の一実施形態を提供する。
図8A〜
図8Fは、信号Vsgd_unsel、Vsgs_unsel、Vsgd_sel、Vsgs_sel、WL_unsel、WL_sel、Vbl、Vchannel_sel、およびVchannel_unselを示す。
【0100】
信号Vsgd_unselは、非選択ドレイン側選択線に印加される電圧である。例えば、SB0が選択されている場合、Vsgd_unselがSGD1、SGD2、およびSGD3に適用される。信号Vsgs_unselは、非選択ソース側選択線に印加される電圧である。例えば、SB0が選択されている場合、SGS1、SGS2、およびSGS3にVsgd_unselが適用される。一実施形態では、Vsgs_unsel=Vsgd_unselである。信号Vsgd_selは、選択されたドレイン側選択ラインに印加される電圧である。例えば、SB0が選択されている場合、Vsgd_selがSGD0に適用される。信号Vsgs_selは、選択されたソース側選択ラインに印加される電圧である。例えば、SB0が選択されている場合、SGS0にVsgd_selが適用される。一実施形態では、Vsgs_sel=Vsgd_selである。信号WL_unselは、非選択ワードラインに印加される電圧である。信号WLselは、選択されたワードラインに印加される電圧である。例えば、WL47が選択されると、WL_unselがWL0−WL46に適用され、WL_selがWL47に適用される。信号Vblは、ビット線電圧である。信号Vchannel_selは、検証されるように選択されたNANDストリングのチャネル内の電圧である。一実施形態では、Vbl=Vchannelselである。信号Vchannelunselは、検証されるように非選択NANDストリングのチャネル内の電圧である。
【0101】
図8Aは、非選択NANDストリングのためのSGD選択ゲートおよびSGS選択ゲートの両方にスパイク形状の電圧(電圧スパイク)が印加されることを示す。スパイク状の電圧波形は、指令レベルに向かって増加し、急激に減少する電圧波形とすることができる。1つの手法では、電圧波形は指令レベルに達する前に低下する。1つのアプローチでは、電圧波形は、指令されたレベルに達した後に減少する。スパイク形状の電圧波形は、そのピーク振幅とその持続時間または幅によって特徴付けることができる。電圧は、電圧/信号の増加、それに続く電圧/信号の減少、または大きさの急激な増加、それに続く大きさの急激な減少として説明することもできる。
【0102】
図8Aは、Vsgs_unselおよびVsgd_unselの遷移またはt1で始まり0Vから上昇し、t2でV1のレベルを超え、t3でV2のピークに達し、t4でV1を下回り、続いてt4aで0Vに戻る。具体的には、t1〜t3から、1つ以上の制御回路は、Vsgd_unselおよびVsgs_unselを指定レベルに要求する。有限応答時間およびRC遅延のために、Vsgd_unselおよびVsgs_unselの実際のレベルは、t1〜t3の期間にわたって遷移する。1つのアプローチでは、期間t1〜t3は、Vsgd_unselおよびVsgs_unselが要求されたレベルに達するのに十分ではない。代わりに、Vsgd_unselおよびVsgsは、t3でV2と呼ばれるあるレベルでピークを迎える。t2〜t4から、Vsgd_unselおよびVsgs_unselは十分に高く、例えばV1より上であるので、SGDおよびSGS選択ゲートは導通状態に遷移する。V1は、SGDおよびSGS選択ゲートのVthを含む要因に基づいている。SGDおよびSGS選択ゲートは、t2の前およびt4の後の非導通状態にあり、これはステップ802に対応する。t3で、制御回路は、Vsgd_unselおよびVsgs_unselが0Vに向かって減衰するのに応答して、Vsgd_unselおよびVsgs_unselを例えば0Vに設定することを要求する。
【0103】
図8Bは、t0で0Vからt1でV3(V3>V2)と呼ばれるレベルに遷移し、ベリファイ/読み出し動作の期間、定常状態レベルであるV3にとどまり、t10で0Vに戻るVsgd_selおよびVsgs_selを示す。Vsgd_selおよびVsgs_selはt1の直後に導通状態になり、これは、ステップ800に対応する。
【0104】
図8Cは、ステップ804に対応し、t1での0Vからt5でのVreadの定常状態レベルへのWLunsel遷移を1回の連続的な増加で示し、t5−t10からVreadにとどまり、t10で0Vに戻る。Vreadは、非選択のメモリセルを導通状態にするために十分に高い。非選択ワードラインにVreadを印加する結果、
図8Fに関して以下に説明するように、非選択NANDストリングのチャネルが昇圧される。
【0105】
図8Dは、ステップ808に対応し、検証または読み出し動作の検知段階において、0VからVreadへ、0VへのWL_selの遷移、検証動作または読み出し動作の昇圧フェーズ、次いでVcgrから0Vへの遷移を示す。例えば、
図8Dは、t1で0Vから上昇し、t5でVreadに達し、t5後に0Vに遷移するWL−selを示す。WLセルを選択されたメモリセルのVthよりも上に上げると、選択されたメモリセルが導通状態になる。t6において、WL_selは0VからVcgrに遷移し、t10までそのレベルにとどまる。Vcgeは、検証比較電圧(例えば、Vv1、Vv2、Vv3、Vv4、Vv5、Vv6、Vv7)または読み出し比較電圧(例えば、Vr1、Vr2、Vr3、Vr4、Vr5、Vr6、Vr7)のうちの1つである。
【0106】
図8Eは、t1で0VからVbl0(センシングに適した上昇した非ゼロレベル)に遷移し、t8からt10まではVbl0のままであるか、検出中に減衰する(ステップ810)か、t10で0Vに戻る、ビットライン電圧Vblを示す。1つの例示的アプローチでは、選択されたNANDストリングのチャネルの電圧Vchannel_selは、Vsgd_selおよびVsg_selが導通しているとき、Vblに設定される。時間t9は、各選択NANDストリングに関連する検知回路がNANDストリングの導通状態を決定する検知時間(Tsense)である(ステップ810)。WL_unselは、NANDストリング内の非選択メモリセルを導通状態にするので、検知によって決定されるNANDストリングの導通状態は、選択されたメモリセルの導通状態を示す。Vcgrが選択されたメモリセルに印加されると、NANDストリングの導通状態は、選択されたメモリセルのVthがVcgrを超えるかどうかを示す。Vb1は、波形624によって表されるように、ストリングが導電性であるときにt9でレベルVsense以下に減衰し、この減衰は検知回路によって検知される。波形622は、ストリングが導電性でない場合を表し、この場合、Vb1はVsenseより下に減衰しない。
【0107】
図8Aでは、t1からt2まで、非選択NANDストリングのSGDおよびSGS選択ゲートは、前述したように非導通状態にあり、チャネルが分離される。その結果、WL_unselが上昇すると、Vchannel_unsel、非選択NANDストリングのチャネル電圧(波形626および628)が容量性結合によって増加する。t2〜t4から、非選択NANDストリングのSGDおよびSGS選択ゲートは、非選択NANDストリングのSGD選択ゲートおよびSGS選択ゲートの両方にスパイク形状の電圧が印加されるために導通状態にある(
図8A参照)。その結果、チャネルのドレイン端は、例えば0VとVbl0との間のレベルにあるビット線と通信し、チャネルのソース端は、例えば0Vにあるソース線と通信する。Vchannel_unselは、チャネルの代表的な全電圧を提供する。その正確なレベルは予測が難しいかもしれないが、反対側の駆動電圧によって支配されることとなる。一例として、
図8Fにおいて、Vchannel628は、t1〜t2からのWL_unselの比較的高いレートのために、比較的高いレートでt1〜t2から増加する。Vchannel_unselの増加は、SGDおよびSGS選択ゲートが
図8Aに示すスパイク電圧のように導電性になるためにチャネルがもはや分離されないために、t2〜t4から中断される。t4の後、SGDおよびSGS選択ゲートが非導通になるため、チャネルは再び分離される。Vchannelは、t4−t5から再び増加するが、t4−t5からのWL_unselの割合が比較的低いため、比較的低い速度で増加する。非選択NANDストリングのSGDおよびSGS選択ゲートをWL_unselの増加中に一時的かつ短時間導通させることによって、WL_unselおよびWLselからの容量結合が一時的に中断される。t4の後、SGDおよびSGS選択ゲートは非導通状態にある。WL_unselがt4〜t5からランプアップし続けると、Vchannel(波形628)は、WL_unselからの容量性結合のために増加し、Vch0と呼ばれるレベルに達する。WL_unselがt5−t10からVreadで安定しているとき、定常電圧からの容量結合がないので、Vchannel(波形628)は増加しない。
【0108】
図8Fの波形626は、SGDまたはSGS選択ゲートのスパイクが使用されず、チャネル昇圧の完全な尺度(Vchlと呼ばれるレベル)が実現されるVchannelの比較例を示す。Vch0(Vb10<Vch0<Vch1)と呼ばれる最適なレベルにチャネル昇圧を低減することによって、読み出し障害は依然としてアドレスであるが、読み出し障害を低減する手段によるホット電子注入障害が低減される。
【0109】
選択されたサブブロック内の選択されたメモリセルと同じワードラインまたはワードライン部分に接続されている(例えば、同じレベルにある)非選択メモリセル(非選択サブブロック内)は、Vreadまたは同様のレベルが最も高い状態のメモリセルのVthを超えるため、導電状態に遷移する。その結果、非選択NANDストリングのチャネルは、選択されたメモリセルと同じワードラインまたはワードライン部分に接続された非選択メモリセルで切断されず、例えば、SGD選択ゲートの一時的な導通状態は、チャネルがビット線と通信することを可能にする所望の目標を達成することができる。非選択NANDストリングのチャネルも同様に、他の非選択メモリセルでは遮断されない(選択されたメモリセルと同じワードラインまたはワードライン部分には接続されておらず、選択されたNANDストリング内の非選択メモリセルと同じワードラインまたはワードライン部分に接続されている)。
【0110】
図8Aに描かれている非選択の選択ラインに電圧スパイクを印加すると、ホット電子注入障害が減少するが、それはまた、検証プロセスおよび読み出しプロセスの性能に悪影響を与える検知プロセスに時間を追加する。検証を遅くするとプログラミングが遅くなる。上述のホット電子注入障害は、異なるワードライン上のメモリセルに対して異なる重大度を有することが分かっている。共通のワードラインに接続されたメモリセルを同時にプログラムし、ソース側からドレイン側に(ワードライン単位で)プログラムするメモリシステムでは、ソース側に最も近いワードライン上のメモリセル(例えば、WL0、WL1、WL2、...)は、検証中に最も深刻なホットエレクトロン注入障害を経験し、ドレイン側に最も近いワードライン(例えば、WL47、WL46、WL45、...)は、検証中に厳しいホット電子注入障害を生じないようにする。したがって、熱電子注入障害の性能と重大度とのバランスをとるために、
図8Aに示された非選択の選択ライン上の電圧スパイクの持続時間または幅を、検証または読み出されるワードラインの位置に基づいて調整することが提案される(ステップ806)。ワードラインの位置に電圧スパイクの持続時間または幅を設定することは、事実上、電圧スパイクの持続時間または幅をブロック内のメモリセルの位置に基づいている。一実施形態では、電圧スパイクの持続時間または幅は、電圧スパイクの開始および終了を表すt1からt4aまで測定される。別の実施形態では、電圧スパイクの持続時間または幅は、スパイクが選択ゲートをオンにするのに十分な大きさを有するときを表すt2からt4まで測定される。別の実施形態では、電圧スパイクの持続時間または幅は、t2からt3、t1からt3、またはt1からt4まで測定される。他の測定も使用することができる。
【0111】
一実施形態では、ブロック内の各ワードラインは、
図8Aに示すように、非選択の選択ラインに電圧スパイクを印加するための異なる持続時間に関連付けられる。他の実施形態では、ワードラインは、ワードラインのセットまたはゾーンに分割され、各セットまたはゾーンは、電圧スパイクの持続時間に関連付けられる。
【0112】
図9は、昇圧を防止/緩和するためのプロセスの一実施形態を説明するフローチャートである。すなわち、
図9に示すプロセスは、
図7のステップ806の一実施形態である。
図9のプロセスは、1つ以上の制御回路によって実行される。一実施形態では、
図9のプロセスは、選択されたワードラインの位置に基づいて、
図8Aに示された非選択の選択ラインに電圧スパイクを持続時間印加するステップを含む。
【0113】
図9のステップ902において、1つ以上の制御回路は、検証のために選択されたワードラインの位置を決定する。この実施形態では、ワードラインは以下の3つのゾーンに分割される。これは、(1)ソース線に最も近いソース側領域(たとえば、WL0−WL15)、(2)がドレイン側およびビット線に近いドレイン側領域(たとえば、WL32−WL47)、および(3)他の2つのゾーン間にある中間ゾーン(たとえば、WL16−WL31)である。検証のために選択されたワードラインがソース側ゾーンにある場合、ステップ904において、電圧スパイクが、
図8Aに示されるように、非選択の選択ラインに第1期間にわたって印加される。検証のために選択されたワードラインがドレイン側ゾーンにある場合、ステップ908において、電圧スパイクが、
図8Aに示されるように、非選択の選択ラインに第2期間にわたって印加される。一実施形態では、第1の持続時間は第2の持続時間よりも長い。例としては、最初の期間は2.64us、2番目の期間は1.36usである。検証のために選択されたワードラインが中間ゾーンにある場合、ステップ906において、1つ以上の制御回路は、プログラミングプロセスの偶数回の反復を現在実行している場合には、第1の持続時間、非選択の選択ライン(したがって、非選択NANDストリング)の選択ゲートに電圧スパイクを印加し、プログラミングプロセスの奇数回の反復を現在実行している場合には、第2の持続時間、非選択の選択ライン(したがって、非選択NANDストリング)の選択ゲートに電圧スパイクを印加する。
図6Bを振り返ると、プログラミングプロセスは、ステップ772〜786を含むループを含む。そのループの各パフォーマンスは、プログラミングプロセスの反復である。したがって、検証のために選択されたワードラインが中間ゾーンにある場合、プログラミングプロセスの反復の半分は電圧スパイクの第1持続時間を使用し、プログラミングプロセスの反復の半分は電圧スパイクの第2持続時間を使用する。他の実施形態では、混合を50ー50から2つ以上の時間期間の他の組み合わせに変更することができる。他の実施形態では、3つ以上の時間期間を使用することができ、3つ以上のゾーンを使用することができる。いくつかの実施形態では、中間ゾーンは、それ自身の持続時間を有する。
【0114】
図7,8A〜Fおよび9は、読み出し障害の減少によるホット電子注入障害の検証および低減中に非選択メモリセルの読み出し障害を低減することを含むプログラミングを検証するプロセスを説明したが、低減ホット電子注入障害は、選択されたワードライン位置に基づいて障害緩和を実行する。いくつかの実施形態では、NANDストリングではなく、接続されたメモリセルの他のタイプのグループを使用することができることに留意されたい。
【0115】
上述したように、信号過渡期間中、2つの隣接するワードライン間の電圧信号が異なる電圧レベル間でスイッチングする必要がある場合、一時的な期間に、2つの隣接するワードライン間のチャネル電位勾配は、電子/ホール生成、ひいては電荷トラップ領域へのホット電子注入を生成するのに十分に大きく、ホット電子注入タイプの障害をもたらす。昇圧電圧Vreadが上昇し始める読み出し動作の間、選択されたワードラインに隣接するワードラインに対して非選択NANDストリングにおいて厳しいホット電子注入障害が発生する可能性がある。したがって、メモリは、読み出し障害を減少させる手段(たとえば、Vreadの結果としての昇圧)のためにホット電子注入障害を経験している。
【0116】
このようなホット電子注入に対処する1つのアプローチは、Vreadが上昇して昇圧を中断するときに非選択NANDストリング内のSGD/SGSをオンにすることを含む。しかしながら、上述したように、この手法では、すべてのワードラインおよびすべてのプログラムパルスに対して追加のタイミング割り当てが必要となり、したがってプログラム性能が低下する。性能の低下に対処するために、読み出しプロセスの間、メモリセルおよび/またはワードラインの位置に基づいて昇圧を中断するためのカスタマイズされたタイミング処理を実施することが提案される。
【0117】
図10は、メモリセルからデータを読み出すプロセスの一実施形態のフローチャートである。一実施形態では、
図10のプロセスは、1つ以上の制御回路によって(例えば、状態機械112またはコントローラ122の方向に)実行される。データを読み取るプロセスは、様々な読み出し比較電圧(例えば、Vr1、Vr2、Vr3、Vr4、Vr5、Vr6、Vr7)を感知し、どのメモリセルがどの比較電圧に応答してターンオンするかを記録し、それに応じて記憶されたデータ状態を推定することを含む。上述した
図8A〜
図8Fは、
図10のステップ950〜960の一実施形態を提供するために使用することもできる。
【0118】
図10のステップ950において、1つ以上の制御回路は、選択ゲートをオンにするために、選択されたサブブロックの選択ゲートに電圧を印加する。例えば、
図4Fを参照すると、ステップ950は、任意のまたはSGDS0、SGD1、SGD2、SGD3、SGS0、SGS1、SGS2またはSGS3に正のゲート電圧を印加することを含むことができる。サブブロックSB0が選択されると、ステップ950は、SB0のNANDストリングが適切なビット線および/またはソース線と通信するように、SGD0および/またはSGS0に信号を印加して選択ゲートをオンにすることを含む。
図8Bは、ステップ950の実施形態を示す。ステップ952において、1つ以上の制御回路は、選択ゲートをオフにして昇圧を可能にするために、非選択サブブロックの選択ゲートに電圧を印加する。例えば、サブブロックSB0が選択された場合、ステップ952は、SB1、SB2およびSB3のNANDストリングが適切なビット線およびソース線と通信していないように、少なくともSGD1、SGD2、SGD3、SGS1、SGS2およびSGS3に適切な信号を印加して、選択ゲートをオンにするステップを含む。
図8Aの時間t1の前および時間t4aの後の非選択の選択ラインに印加されるゼロボルトは、ステップ952の実施形態を提供する。
【0119】
ステップ954において、1つ以上の制御回路は、非選択ワードラインに1つ以上の昇圧電圧を印加して増加させ、非選択NANDストリングのチャネルを昇圧して読み出し障害を防止する。例えば、非選択ワードラインは、Vreadと呼ばれる7ボルトと10ボルトとの間の電圧を受け取り、非選択ワードラインに接続されたメモリセルがオンになり、パスゲートとして動作する。このように、NANDストリングを流れる電流は、そのNANDストリング上の選択されたメモリセルを通る電流を表す。非選択ワードラインに昇圧電圧を印加することにより、選択ゲートがオフにされたNANDストリング(すなわち、非選択NANDストリング)は、そのチャネル電圧が昇圧される。このチャネル電圧の昇圧は、チャネルと選択されたワードラインとの間の電圧差を減少させ、したがって、読み出し障害を低減する。
図8Cは、ステップ954の実施形態を示す。
【0120】
ステップ956において、ステップ954の昇圧電圧を増加させながら、1つ以上の制御回路は、非選択NANDストリングの選択ゲートを一時的にオンにして、選択されたワードラインの位置に基づいて、非選択NANDストリングのチャネルの昇圧を一時的に防止/停止(さもなくば、遮断)するために、非選択NANDストリングに対してステップ952で選択ゲートに印加される電圧を一時的に変更する。これは、チャネルの昇圧を減少させる効果を有する。
図8Aの時間t1と時間t4aとの間の電圧スパイクは、ステップ956の実施形態を提供し、選択されたメモリセルおよび/または選択されたワードラインの位置に基づいて、1つ以上の制御回路によって電圧スパイクの持続時間が調整される。ステップ958において、1つ以上の制御回路は、選択されたワードライン(プログラミングのために選択されたメモリセルに接続されている)にデータ状態依存読み出し電圧(例えば、
図5のVr1、Vr2、Vr3、Vr4、Vr5、Vr6、Vr7)を印加する。
図8Dは、ステップ958の実施形態を示す。ステップ960において、1つ以上の制御回路は、読み出し比較電圧に応答して、選択されたNANDストリング内の選択されたメモリセルの閾値電圧情報を検出する。
図8Eは、ステップ960のodの検出例を示す。ステップ960の検知は、ステップ956における昇圧の緩和の後に実行される。
【0121】
一実施形態では、検知動作が、プログラムされたデータ状態(たとえば、S1〜S7)の各々に対して実行される。したがって、各プログラムされたデータ状態についてステップ950〜960を繰り返す必要がある。検証される必要のあるデータ状態がさらに存在する場合(ステップ962)、プロセスはステップ950にループバックし、そうでない場合、
図10のプロセスはステップ964に続き、読み出しの結果が処理されて、読み出しメモリセルのそれぞれがどのデータ状態にあるかを決定する。その結果は保存され、報告される。
【0122】
上述のホット電子注入障害は、異なるワードライン上のメモリセルに対して異なる重大度を有することが分かっている。したがって、熱電子注入障害の性能と重大度とのバランスをとるために、
図8Aに示された非選択の選択ライン上の電圧スパイクの持続時間または幅を、読み出されるワードラインの位置に基づいて調整することが提案される(ステップ956)。一実施形態では、ブロック内の各ワードラインは、
図8Aに示すように、非選択の選択ラインに電圧スパイクを印加するための異なる持続時間に関連付けられる。他の実施形態では、ワードラインは、ワードラインのセットまたはゾーンに分割され、各セットまたはゾーンは、電圧スパイクの持続時間に関連付けられる。
【0123】
ソース側(例えば、WL0、WL1、WL2、...)またはドレイン側(例えば、WL47、WL46、WL45、...)に最も近いワードライン上のメモリセルは、読み出し中に、最も深刻なホット電子注入障害を受け、中間のワードライン(例えば、WL29、WL30、WL31、...)は、読み出し中にそれほど重大ではないホット電子注入障害を受ける。ブロックの両端(ソース側またはドレイン側)のワードラインは、エッジワードラインと考えることができる。
図46の例では、WL0およびWL47はエッジワードラインである。他の実施形態では、エッジワードラインは、各辺の遠端に2本以上のワードラインを含むことができる。例えば、WL0、WL1、WL2、WL45、WL46、WL7はエッジワードラインと考えることができる。1つの例示的な実施形態では、エッジワードラインは、
図8Aの電圧スパイクに対して中間ワードラインよりも異なる持続時間で読み出される。一実施形態では、ブロックは1つ以上の端部領域と中間領域とを有し、その結果、端部領域が電圧スパイクの第1の持続時間で読み取られ、中間領域が電圧スパイクの異なる持続時間で読み取られる。
【0124】
図11は、昇圧を防止/緩和するためのプロセスの一実施形態を説明するフローチャートである。すなわち、
図1に示すプロセスは、
図10のステップ856の一実施形態である。
図11のプロセスは、1つ以上の制御回路によって実行される。一実施形態では、
図11のプロセスは、選択されたワードラインの位置および/または選択されたメモリセルの位置に基づいて、
図8Aに示された非選択の選択ラインに電圧スパイクを持続時間印加するステップを含む。
図11のステップ990において、1つ以上の制御回路は、読み出しのために選択されたワードラインの位置を決定する。この実施形態では、ワードラインは、エッジワードラインと中間ワードラインの2つのグループに分割される。選択されたワードライン(選択されたワードラインに接続されたメモリセルが読み出されることを意味する読み出しのために選択されたワードライン)がエッジワードラインである場合、
図10のステップ956において、1つ以上の制御回路は、第1の持続時間に等しい持続時間を有する非選択の選択ラインに電圧スパイク(
図8A参照)を印加する。選択されたワードライン(選択されたワードラインに接続されたメモリセルが読み出されることを意味する読み出しのために選択されたワードライン)がエッジ中間ラインである場合、
図10のステップ956において、1つ以上の制御回路は、第2の持続時間に等しい持続時間を有する非選択の選択ラインに電圧スパイク(
図8A参照)を印加する。第1の持続時間(たとえば、2.64us)は、第2の持続時間(たとえば、1.36us)より大きい。
図10、
図11および
図8は、選択されたワードラインの位置に基づいてホット電子注入障害を低減することを含む、不揮発性メモリセルの検知を説明する。
【0125】
一実施形態は、不揮発性記憶装置であって、複数の不揮発性メモリセルと、前記メモリセルと通信する1つ以上の制御回路とを備え、1つ以上の制御回路は、メモリセルをプログラムし、プログラミングを検証するように構成される。プログラミングを検証するには、1つ以上の制御回路は、非選択メモリセルに関連するチャネル領域の昇圧を行うために1つ以上の電圧を印加し、1つ以上の電圧を印加している間にある時間の間チャネル領域の昇圧を可能にし、検証のために選択されたメモリセルの位置に基づいて、1つ以上の電圧をある期間にわたって印加しながら、チャネル領域の昇圧を防止し、検証のために選択されたメモリセルと非選択のメモリセルに比較信号を印加し、比較信号に応答して検証のために選択されたメモリセルに対して検知動作を実行するように構成される。
【0126】
1つの実施形態は、さらに、1つ以上の選択ゲートに接続されたワードラインおよび選択ラインを含む。不揮発性メモリセルは、1つ以上の選択ゲートを含むNANDストリング内に配置される。ワードラインは、NANDストリングの不揮発性メモリセルに接続される。1つ以上の制御回路は、選択されたNANDストリングに対して1つ以上の選択ラインに電圧を印加して選択されたNANDストリングに対して1つ以上の選択ゲートをオンにし、非選択NANDストリングのための1つ以上の選択ゲートに電圧を印加して、非選択NANDストリングのための1つ以上の選択ゲートをオフにし、非選択のワードラインが選択されたNANDストリングおよび非選択NANDストリングに接続されるように、非選択のワードラインに昇圧電圧を印加して上昇させて非選択のNANDストリングのチャネルを昇圧し、選択されたNANDストリングおよび非選択NANDストリングに接続された選択されたワードラインに比較電圧を印加し、比較電圧に応答して前記選択されたNANDストリング内の選択されたメモリセルの閾値電圧を検知し、通過電圧を上げながら、非選択のNANDストリングの選択ラインに印加される電圧を一時的に変化させて、非選択NANDストリングの選択ゲートを一時的にオンにし、選択されたワードラインの位置に基づいて、非選択NANDストリングのチャネルの昇圧をある時間継続することを防止することにより、プログラミングを検証するように構成されている。
【0127】
一実施形態は、不揮発性記憶装置を動作させる方法であって、不揮発性メモリセルをプログラムすることと、プログラミングを検証することを含む。プログラミングを検証することは、メモリセルの選択されたグループのための1つ以上の選択ゲートに電圧を印加して、メモリセルの選択されたグループのための1つ以上の選択ゲートをオンにし、非選択のメモリセルグループのための1つ以上の選択ゲートに電圧を印加して、非選択のメモリセルグループの1つ以上の選択ゲートをオフにし、非選択の制御線に昇圧電圧を印加して上昇させて、非選択のメモリセル群のチャネルを昇圧し、非選択の制御線は、メモリセルの選択されたグループおよび非選択のメモリセルのグループに接続され、メモリセルの選択されたグループおよびメモリセルの非選択のグループに接続された選択された制御線に比較電圧を印加し、比較電圧に応答してメモリセルの選択されたグループ内の選択されたメモリセルの閾値電圧を検知し、昇圧電圧を上昇させながら非選択メモリセル群の選択ゲートに印加される電圧を一時的に変化させて非選択メモリセル群の選択ゲートを一時的にオンにし、選択された制御線の位置に基づいて、メモリセルの非選択のグループのチャネルの昇圧をある時間継続することを防止することを含む。
【0128】
一実施形態は、不揮発性記憶装置を含み、複数の不揮発性メモリセルと、ワードラインと、選択線と、ビット線とを含む三次元メモリ構造と、不揮発性メモリセルをプログラムするための手段と、検証中に非選択メモリセルの読み出し障害を低減する手段を含むプログラミングを検証する手段と、読み出し障害を低減する手段によるホット電子注入障害を低減するための手段とを備え、ホット電子注入障害を低減する手段は、選択されたワードラインの位置に基づいて障害緩和を実行する。
【0129】
本明細書の目的上、明細書中の「一実施形態」、「一実施形態」、「一部の実施形態」または「別の実施形態」は、異なる実施形態または同じ実施形態を説明するために使用され得る。
【0130】
この文書の目的上、接続は、直接接続または間接接続(例えば、1つ以上の他の部分を介して)であり得る。ある要素が他の要素に接続または結合されていると言われる場合、その要素は他の要素に直接接続されてもよく、介在要素を介して他の要素に間接的に接続されてもよい。ある要素が別の要素に直接接続されていると言われる場合、その要素と他の要素との間に介在要素は存在しない。2つのデバイスは、直接的または間接的に接続され、それらのデバイス間で電子信号を通信できるようにする場合、「通信中」となる。
【0131】
この文書の目的上、「基づいて」という用語は、「少なくとも部分的に基づいて」と読むことができる。
【0132】
この文章の目的のために、追加の文脈なしに、「第1の」オブジェクト、「第2の」オブジェクト、および「第3の」オブジェクトなどの数値的用語の使用は、オブジェクトの順序付けを意味するものではなく、識別目的のために異なるオブジェクトを識別するために代わりに使用されてもよい。
【0133】
この文書の目的のために、オブジェクトの「セット」という用語は、1つ以上のオブジェクトの「セット」を参照することができる。
【0134】
前述の詳細な説明は、例示および説明のために提示されたものである。包括的であること、または開示された正確な形式に限定することを意図するものではない。上記教示に照らして、多くの修正および変形が可能である。記載された実施形態は、提案された技術の原理およびその実際の適用を最もよく説明するために選択され、当業者が様々な実施形態において、また意図された特定の用途に適した様々な変更を最良に利用できるように選択された。その範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義されることが意図される。
以下は、国際出願時の請求の範囲に記載の要素である。
[項目1]
複数の不揮発性メモリセルと、
前記メモリセルと通信する1つ以上の制御回路であって、前記1つ以上の制御回路は、前記メモリセルをプログラムし、プログラミングを検証するように構成される、1つ以上の制御回路と、を備える不揮発性記憶装置であって、
プログラミングを検証するには、前記1つ以上の制御回路は、非選択メモリセルに関連するチャネル領域の昇圧を行うために1つ以上の電圧を印加し、前記1つ以上の電圧を印加している間にある時間の間前記チャネル領域の昇圧を可能にし、検証のために選択されたメモリセルの位置に基づいて、1つ以上の電圧をある期間にわたって印加しながら、前記チャネル領域の昇圧を防止し、前記検証のために選択されたメモリセルと前記非選択のメモリセルに比較信号を印加し、前記比較信号に応答して前記検証のために選択されたメモリセルに対して検知動作を実行するように構成される、不揮発性記憶装置。
[項目2]
前記不揮発性メモリセルは、接続された不揮発性メモリセルのグループに配置され、
前記検証のために選択されたメモリセルは、接続された不揮発性メモリセルの選択されたグループ内にあり、
前記接続された不揮発性メモリセルの選択されたグループは、第1の端部および第2の端部を有し、
前記1つ以上の制御回路は、前記選択されたグループのメモリセルを前記第1の端部から前記第2の端部の順にプログラムするように構成され、
前記1つ以上の制御回路は、前記選択されたグループの第1の端部に対する前記検証のために選択されたメモリセルの位置に基づいて、1つ以上の電圧をある期間にわたって印加しながら、前記チャネル領域の昇圧を防止するように構成される、項目1に記載の不揮発性記憶装置。
[項目3]
ワードラインをさらに備え、前記不揮発性メモリセルは、接続された不揮発性メモリセルのグループに配置され、前記ワードラインは、接続された不揮発性メモリセルのグループに接続され、
前記1つ以上の制御回路は、前記検証のために選択されたメモリセルのワードライン位置に基づいて、1つ以上の電圧をある期間にわたって印加しながら、前記チャネル領域の昇圧を防止するように構成される、項目1に記載の不揮発性記憶装置。
[項目4]
前記不揮発性メモリセルは、NANDストリング内に配置され、
前記1つ以上の制御回路は、前記検証のために選択されたメモリセルのNANDストリング内の位置に基づいて、前記1つ以上の電圧を印加して、ある期間にわたって昇圧を実行する間、前記チャネル領域の昇圧を防止するように構成される、項目1に記載の不揮発性記憶装置。
[項目5]
ワードラインをさらに備え、前記不揮発性メモリセルは、接続された不揮発性メモリセルのグループに配置され、前記グループは、第1の側および第2の側を含み、前記1つ以上の制御回路は、前記ワードラインを少なくとも2組のワードラインとして動作させるように構成され、前記2組のワードラインは、前記接続された不揮発性メモリセル群の第1の側に接続された第1の組のワードラインと、前記接続された不揮発性メモリセル群の第2の側に接続された第2の組のワードラインとを備え、前記1つ以上の制御回路は、前記検証のために選択されたメモリセルが第1のセットに接続されている場合は第1の継続時間の間、前記検証のために選択されたメモリセルが第2のセットに接続されている場合は第2の継続時間の間、前記チャネル領域の前記昇圧を防止するように構成される、項目1に記載の不揮発性記憶装置。
[項目6]
前記ワードラインは第3の組のワードラインを含み、前記検証のために選択されたメモリセルが前記第3の組のワードラインに接続されている場合、第3の持続時間の間、前記チャネル領域の昇圧を防止するように、前記1つ以上の制御回路が構成される、項目5に記載の不揮発性記憶装置。
[項目7]
ワードラインをさらに備え、前記不揮発性メモリセルは、接続された不揮発性メモリセルのグループに配置され、前記グループは、第1の側および第2の側を含み、前記1つ以上の制御回路は、前記ワードラインを3組のワードラインとして動作させるように構成され、前記2組のワードラインは、前記接続された不揮発性メモリセル群の第1の側に接続された第1の組のワードラインと、前記接続された不揮発性メモリセル群の第2の側に接続された第2の組のワードラインならびに第1の組および第2の組の間の第3の組とを備え、前記1つ以上の制御回路は、前記検証のために選択されたメモリセルが第1のセットに接続されている場合は第1の継続時間の間、前記検証のために選択されたメモリセルが第2のセットに接続されている場合は第2の継続時間の間、前記チャネル領域の前記昇圧を防止するように構成され、検証用に選択されたメモリセルが第3のセットに接続されている場合、1つ以上の制御回路は、プログラミングプロセスのいくつかの反復中に第1の継続期間の間、およびプログラミングプロセスの他の反復中に第2の継続期間にわたって前記チャネル領域の昇圧を防止するように構成される、項目1に記載の不揮発性記憶装置。
[項目8]
接続された不揮発性メモリセルの前記グループは垂直NANDストリングであり、前記1つ以上の制御回路は、前記選択されたグループのメモリセルを前記第1の側から前記第2の側へプログラムするように構成され、前記第1の持続時間は前記第2の持続時間よりも長い、項目7に記載の不揮発性記憶装置。
[項目9]
ワードラインをさらに備え、不揮発性メモリセルは、1つ以上の選択ゲートを含むNANDストリングに配置され、ワードラインは、NANDストリングの不揮発性メモリセルに接続され、前記1つ以上の選択ゲートに接続された選択ラインを選択し、前記1つ以上の制御回路は、選択されたNANDストリングに対して1つ以上の選択ラインに電圧を印加して選択されたNANDストリングに対して1つ以上の選択ゲートをオンにし、非選択NANDストリングのための1つ以上の選択ゲートに電圧を印加して、非選択NANDストリングのための1つ以上の選択ゲートをオフにし、非選択のワードラインが選択されたNANDストリングおよび非選択NANDストリングに接続されるように、非選択のワードラインに昇圧電圧を印加して上昇させて非選択のNANDストリングのチャネルを昇圧し、選択されたNANDストリングおよび非選択NANDストリングに接続された選択されたワードラインに比較電圧を印加し、比較電圧に応答して前記選択されたNANDストリング内の選択されたメモリセルの閾値電圧を検知し、通過電圧を上げながら、非選択のNANDストリングの選択ラインに印加される電圧を一時的に変化させて、非選択NANDストリングの選択ゲートを一時的にオンにし、前記選択されたワードラインの位置に基づいて、非選択NANDストリングのチャネルの昇圧をある時間継続することを防止することにより、プログラミングを検証するように構成される、項目1に記載の不揮発性記憶装置。
[項目10]
前記1つ以上の制御回路は、それが開始した後に昇圧を中断し、続いて昇圧を続行することによって、前記チャネル領域の昇圧を防止するように構成される、項目1〜9のいずれか一項に記載の不揮発性記憶装置。
[項目11]
前記非選択メモリセルはNANDストリングの一部であり、前記非選択メモリセルはNANDストリングの一部であり、
前記非選択メモリセルに関連する前記チャネル領域は、前記NANDストリングのチャネル領域である、項目1に記載の不揮発性記憶装置。
[項目12]
前記複数の不揮発性メモリセルは、モノリシックな三次元メモリ構造の垂直NANDストリングに配置される、項目1に記載の不揮発性記憶装置。
[項目13]
不揮発性メモリセルをプログラムすることと、
プログラミングを検証することと、を備える不揮発性記憶装置を動作させる方法であって、前記プログラミングを検証することは、
メモリセルの選択されたグループのための前記1つ以上の選択ゲートに電圧を印加して、メモリセルの選択されたグループのための1つ以上の選択ゲートをオンにし、前記非選択のメモリセルグループのための前記1つ以上の選択ゲートに電圧を印加して、非選択のメモリセルグループの1つ以上の選択ゲートをオフにし、
非選択の制御線に昇圧電圧を印加して上昇させて、非選択のメモリセル群のチャネルを昇圧し、前記非選択の制御線は、メモリセルの選択されたグループおよび非選択のメモリセルの前記グループに接続され、
メモリセルの前記選択されたグループおよびメモリセルの前記非選択のグループに接続された選択された制御線に比較電圧を印加し、
前記比較電圧に応答してメモリセルの前記選択されたグループ内の選択されたメモリセルの閾値電圧を検知し、
前記昇圧電圧を上昇させながら非選択メモリセル群の前記選択ゲートに印加される電圧を一時的に変化させて非選択メモリセル群の選択ゲートを一時的にオンにし、前記選択された制御線の位置に基づいて、メモリセルの非選択のグループのチャネルの昇圧をある時間継続することを防止することを備える、方法。
[項目14]
非選択のメモリセルグループの前記選択ゲートに印加される前記電圧を一時的に変化させることは、非選択のメモリセルグループの前記選択ゲートに電圧スパイクを印加することを含む、項目13に記載の方法。
[項目15]
非選択のメモリセル群の前記選択ゲートに印加される電圧を一時的に変化させることにより、既に開始された昇圧が一時的に中断される、項目13に記載の方法。
[項目16]
選択されなかった制御線および選択された制御線は、第1のエッジおよび第2のエッジを有する制御線のグループとして配置され、選択されていない制御線および選択された制御線に接続されたメモリセルは、第1のエッジから第2のエッジにプログラムされ、前記制御線群は第1のゾーンと第2のゾーンとに分割され、第1のゾーンは、第2のゾーンよりも第1のエッジに近く、
前記選択された制御ラインが前記第1のゾーンにある場合には第1の持続時間であり、前記選択された制御ラインが前記第2のゾーンにある場合には第2の持続時間であり、前記第1の持続時間は前記第2の持続時間より長い、項目13〜15のいずれか一項に記載の方法。
[項目17]
前記非選択の制御ラインおよび選択された制御ラインは、第1のエッジおよび第2のエッジを有する制御ラインのグループとして配置され、制御ラインのグループは、第1のゾーン、第2のゾーン、第3のゾーンに分割され、前記第1のゾーンは前記第2のゾーンよりも第1のエッジに近く、前記第2のゾーンは前記第1のゾーンよりも前記第2のエッジに近く、前記第3のゾーンは前記第1のゾーンと前記第2のゾーンとの間にあり、前記選択された制御ラインが前記第1のゾーンにある場合には第1の持続時間であり、前記選択された制御ラインが前記第2のゾーンにある場合には第2の持続時間であり、前記第1の持続時間は前記第2の持続時間より長く、前記選択されたワードラインが第3のゾーンにある場合、プログラミングプロセスのいくつかの反復の第1の持続時間であり、プログラミングプロセスの他の反復の第2の持続時間である、項目13〜15のいずれか一項に記載の方法。