特許第6571366号(P6571366)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6571366
(24)【登録日】2019年8月16日
(45)【発行日】2019年9月4日
(54)【発明の名称】コンクリート壁構造体
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/62 20060101AFI20190826BHJP
【FI】
   E04B1/62 C
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-72624(P2015-72624)
(22)【出願日】2015年3月31日
(65)【公開番号】特開2016-191270(P2016-191270A)
(43)【公開日】2016年11月10日
【審査請求日】2018年3月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105843
【弁理士】
【氏名又は名称】神保 泰三
(72)【発明者】
【氏名】有馬 冬樹
(72)【発明者】
【氏名】須藤 展任
(72)【発明者】
【氏名】加藤 英五
【審査官】 佐藤 美紗子
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭63−019606(JP,U)
【文献】 特開2003−129493(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0072504(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/62
E04B 2/84
E04G 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリート壁に形成される開口部の隅角に、当該コンクリート壁の壁厚方向ひび割れ誘発目地が、上記コンクリート壁の屋外側から屋内側の途中位置まで形成されていることを特徴とするコンクリート壁構造体。
【請求項2】
請求項1に記載のコンクリート壁構造体において、上記開口部の隅角の上側および下側の少なくとも一方に、縦方向に延びる縦方向ひび割れ誘発目地が形成されており、上記縦方向ひび割れ誘発目地と連続するように上記壁厚方向のひび割れ誘発目地が形成されていることを特徴とするコンクリート壁構造体。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のコンクリート壁構造体において、上記開口部の隅角の横側に、横方向に延びる横方向ひび割れ誘発目地が形成されており、上記横方向ひび割れ誘発目地と連続するように上記壁厚方向のひび割れ誘発目地が形成されていることを特徴とするコンクリート壁構造体。
【請求項4】
請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のコンクリート壁構造体において、少なくとも壁厚方向のひび割れ誘発目地は凹溝状に形成されており、当該ひび割れ誘発目地に防水処理がなされていることを特徴とするコンクリート壁構造体。
【請求項5】
請求項に記載のコンクリート壁構造体において、上記凹溝状のひび割れ誘発目地は、壁内部側ほど先鋭であることを特徴とするコンクリート壁構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ひび割れ誘発目地が形成されたコンクリート壁構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
コンクリート壁構造体にひび割れが生じると、壁構造体の防水性や美観性を損なう原因になる。また、特に鉄筋コンクリート造壁構造体の場合には、ひび割れ部分から浸入する水分により鉄筋が腐蝕し、壁構造体としての強度を低下させる等の弊害が生じ易くなる。
【0003】
そこで、構造上の問題の少ない箇所にひび割れを計画的かつ集中的に発生させ、他の重要な部分にはひび割れを生じさせないように、ひび割れ誘発目地をコンクリート壁構造体に形成することが行われている。例えば、ひび割れを発生させる予定箇所となるコンクリート壁構造体の表面に、凹溝からなるひび割れ誘発目地を設けている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭62−117929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記コンクリート壁構造体の開口の隅角を形成するコンクリート壁構造体の部分の表面に、縦方向或いは横方向にひび割れ誘発目地を形成しても、計画通りにひび割れが生じず、上記開口の隅角を起点として斜め方向にひび割れが発生するといった問題があった。
【0006】
この発明は、上記の事情に鑑み、計画する箇所に高い確度でひび割れを誘発させることができるコンクリート壁構造体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のコンクリート壁構造体は、上記の課題を解決するために、コンクリート壁に形成される開口部の隅角に、当該コンクリート壁の壁厚方向にひび割れ誘発目地が形成されていることを特徴とする。
【0008】
上記の構成であれば、上記コンクリート壁の壁厚方向にひび割れ誘発目地が形成されるので、従来のひび割れ誘発目地に比べ、計画する箇所に高い確度でひび割れを誘発させることができる。
【0009】
上記開口部の隅角の上側および下側の少なくとも一方に、縦方向に延びる縦方向ひび割れ誘発目地が形成されており、上記縦方向ひび割れ誘発目地と連続するように上記壁厚方向のひび割れ誘発目地が形成されていてもよい。これによれば、上記縦方向ひび割れ誘発目地と上記壁厚方向のひび割れ誘発目地とが連続することによる相乗効果が得られ、計画する箇所に高い確度でひび割れを誘発させることができる。
【0010】
上記開口部の隅角の横側に、横方向に延びる横方向ひび割れ誘発目地が形成されており、上記横方向ひび割れ誘発目地と連続するように上記壁厚方向のひび割れ誘発目地が形成されていてもよい。これによれば、上記横方向ひび割れ誘発目地と上記壁厚方向のひび割れ誘発目地とが連続することによる相乗効果が得られ、計画する箇所に高い確度でひび割れを誘発させることができる。
【0011】
上記壁厚方向のひび割れ誘発目地が上記コンクリート壁の屋外側から屋内側の途中位置まで形成されていてもよい。これによれば、仮に上記コンクリート壁の屋外側にひび割れが生じて雨水が浸入したとしても、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地は上記コンクリート壁の屋外側から屋内側の途中位置までであるので、雨水が屋内側まで浸入するのを抑制することができる。
【0012】
また、この発明のコンクリート壁構造体は、コンクリート壁の天端に、当該コンクリート壁の壁厚方向にひび割れ誘発目地が形成されていることを特徴とする。
【0013】
上記の構成であれば、従来のひび割れ誘発目地に比べ、計画する箇所に高い確度でひび割れを誘発させることができる。
【0014】
上記コンクリート壁の壁面に、縦方向に延びる縦方向ひび割れ誘発目地が形成されており、上記コンクリート壁の天端に、上記縦方向ひび割れ誘発目地と連続するように、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地が形成されていてもよい。これによれば、上記縦方向ひび割れ誘発目地と上記壁厚方向のひび割れ誘発目地とが連続することによる相乗効果が得られ、計画する箇所に高い確度でひび割れを誘発させることができる。
【0015】
これらのコンクリート壁構造体において、少なくとも上記壁厚方向のひび割れ誘発目地は凹溝状に形成されており、当該ひび割れ誘発目地に防水処理がなされていてもよい。
【0016】
上記凹溝は、壁内部側ほど先鋭であってもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明であれば、計画する箇所に高い確度でひび割れを誘発させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は本発明の実施形態に係るコンクリート壁構造体を斜視により示した説明図である。
図2図1のコンクリート壁構造体における開口部の左上隅角のひび割れ誘発目地を示した説明図であり、同図(A)はひび割れ誘発目地に防水処理をする前の状態を示しており、同図(B)はひび割れ誘発目地に防水処理をした状態を示している。
図3図1のコンクリート壁構造体における開口部の左上隅角のひび割れ誘発目地を示した説明図であり、同図(A)は壁厚方向のひび割れ誘発目地の箇所に目地棒を配置して示した説明図であり、同図(B)は縦方向ひび割れ誘発目地の箇所に目地棒を配置して示した説明図である。
図4】同図(A)は、図1のコンクリート壁構造体における開口部の左上隅角のひび割れ誘発目地を製作するコンクリート型枠の概略を示した説明図であり、同図(B)は他の実施形態となるコンクリート壁構造体における開口部の左上隅角のひび割れ誘発目地を製作するコンクリート型枠の概略を示した説明図である。
図5】同図(A)および同図(B)は、開口部におけるひび割れ誘発目地の他の形成例を示した説明図である。
図6】同図(A)および同図(B)は、開口部におけるひび割れ誘発目地の他の形成例を示した説明図である。
図7】同図(A)および同図(B)は、開口部におけるひび割れ誘発目地の他の形成例を示した説明図である。
図8】同図(A)、同図(B)、同図(C)、同図(D)は、開口部における壁厚方向のひび割れ誘発目地の他の形成例を示した説明図である。
図9】この発明の他の実施形態のコンクリート壁構造体(腰壁)を斜視により示した説明図である。
【0019】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示しているように、この実施形態にかかるコンクリート壁構造体1は、鉄筋を備えるコンクリート壁2に形成される方形状の開口部21の隅角の上面側および下面側を形成する壁部位において、当該コンクリート壁2の壁厚方向に、ひび割れ誘発目地3が形成されたものである。上記開口部21には、例えば、サッシ窓枠等が組み込まれる。
【0020】
そして、上記開口部21の隅角の上側および下側の壁面に、縦方向(鉛直方向)に延びる縦方向ひび割れ誘発目地4が形成されている。この縦方向ひび割れ誘発目地4は、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3と連続するように形成されている。また、上記縦方向ひび割れ誘発目地4は、屋外側および屋内側の両壁面に形成されており、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3の両端(壁面側)において連続している。
【0021】
なお、上記縦方向ひび割れ誘発目地4は、上階或いは下階の床コンクリートの形成位置等に限らず、任意の位置に延設されてよい。また、上記縦方向ひび割れ誘発目地4は、図3では横幅寸法が奥行き寸法よりも大きくされているが、このような形状に限るものではない。また、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3は、壁厚方向に直交する断面が略正方形状に形成されているが、このような形状に限るものではない。また、上記開口部21の上側または下側の一方のみに上記ひび割れ誘発目地3および上記縦方向ひび割れ誘発目地4が形成されていてもよい。また、上記縦方向ひび割れ誘発目地4は、屋外側および屋内側の両壁面に形成されることに限らず、一方側にのみ形成されていてもよい。
【0022】
上記ひび割れ誘発目地3および上記縦方向ひび割れ誘発目地4は、例えば、図2(A)にも示すように、コンクリートを存在させていない凹溝からなっており、この凹溝内に、例えば、図2(B)に示すように、防水処理Sを施している。この防水処理Sは、例えば、シーリング材およびバックアップ材を用いて行うことができる。
【0023】
図3(A)に示すように、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3は、例えば、断面四角形の目地棒51を用いて形成することができる。同様に、上記縦方向ひび割れ誘発目地4は、図3(B)に示すように、例えば、断面四角形の目地棒52を用いて形成することができる。
【0024】
上記目地棒51および上記目地棒52は、図4(A)に示すように、コンクリート型枠53の堰板に釘等を用いて固定される。また、このコンクリート型枠53において、上記縦方向ひび割れ誘発目地4を形成する目地棒52は、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3を形成する目地棒51に接して固定される。
【0025】
上記のコンクリート壁構造体1は、上記開口部21の隅角の上面側或いは下面側を形成する壁部位に、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3が形成されたが、これに限らず、図5(A)に示すように、上記開口部21の隅角の横面側を形成する壁部位に、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3が形成されていてもよい。また、上記開口部21の隅角の横側の壁面に、横方向(水平方向)に延びる横方向ひび割れ誘発目地41が、上記開口部21の隅角の横側の壁面に形成された上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3に連続するように形成されていてもよい。
【0026】
上記横方向ひび割れ誘発目地41等は、例えば、図4(B)に示すように、コンクリート型枠54を用いて形成することができる。このコンクリート型枠54においては、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3を形成する上記目地棒51は、上記開口部21の隅角の横面側を形成する壁部位となる箇所に設けられる。そして、上記横方向に延びる横方向ひび割れ誘発目地41を形成する目地棒55は、上記目地棒51に接して固定される。なお、上記目地棒55は、柱位置まで延設されていてもよい。
【0027】
上記の構成であれば、上記コンクリート壁2の壁厚方向にひび割れ誘発目地3が形成されるので、当該壁厚方向にひび割れ誘発目地3に、すなわち、計画する箇所に、高い確度でひび割れを誘発させることができる。また、上記コンクリート壁2の表面に形成される上記縦方向ひび割れ誘発目地4或いは上記横方向ひび割れ誘発目地と上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3とが連続して形成され構成であれば、両ひび割れ誘発目地が連続することによる相乗効果が得られ、これら誘発目地に高い確度でひび割れを誘発させることができる。
【0028】
なお、断面四角形の上記目地棒51等を用いることで、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3として四角形の凹溝形状を有することになるが、上記目地棒51等として断面三角形あるいは五角形の目地棒を用いることにより、壁内部側ほど先鋭である凹溝によるひび割れ誘発目地3等を形成することができる。
【0029】
また、上記図4(A)に示すコンクリート型枠53において、上記図4(B)に示す目地棒51および目地棒55を足し合せることにより、図5(B)に示すコンクリート壁構造体1を形成するようにしてもよい。すなわち、コンクリート壁2に形成される開口部21の隅角の上面側(下面側)を形成する壁部位において、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3を形成し、これに連続させて上記開口部21の隅角の上側(下側)の壁面に、縦方向に延びる縦方向ひび割れ誘発目地4を形成するとともに、開口部21の隅角の横面側を形成する壁部位にも、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3を形成し、これに連続させて上記開口部21の隅角の横側の壁面にも、横方向に延びる横方向ひび割れ誘発目地41を形成する。
【0030】
また、図6(A)に示すように、上記開口部21の隅角の横面側を形成する壁部位に、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3を形成し、これに連続させて上記開口部21の隅角の上側(下側)の壁面に、縦方向に延びる縦方向ひび割れ誘発目地4を形成してもよい。望ましくは、図6(B)に示すように、上記開口部21の隅角の横面側を形成する壁部位に、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3を、その上面(下面)が上記開口部21の上面(下面)を越えるように形成し、この壁厚方向のひび割れ誘発目地3に連続させて上記開口部21の隅角の上側(下側)の壁面に、縦方向に延びる縦方向ひび割れ誘発目地4を形成してもよい。
【0031】
また、図7(A)に示すように、上記開口部21の隅角の上面側(下面側)を形成する壁部位に、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3を形成し、これに連続させて上記開口部21の隅角の横側の壁面に、横方向に延びる縦方向ひび割れ誘発目地41を形成してもよい。望ましくは、図7(B)に示すように、上記開口部21の隅角の上面側(下面側)を形成する壁部位に、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3を、その横面が上記開口部21の横面を越えるように形成し、この壁厚方向のひび割れ誘発目地3に連続させて上記開口部21の隅角の横側の壁面に、横方向に延びる横方向ひび割れ誘発目地41を形成してもよい。
【0032】
また、図8(A)、図8(B)、図8(C)および図8(D)に示すように、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3が上記コンクリート壁2の屋外側から屋内側の途中位置まで形成されていてもよい。これによれば、仮に上記コンクリート壁2の屋外側にひび割れが生じて雨水が浸入したとしても、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地3は上記コンクリート壁2の屋外側から屋内側の途中位置までであるので、雨水が屋内側まで浸入するのを抑制することができる。なお、このような壁厚方向のひび割れ誘発目地3を形成する場合、一部または全部が楔形状である目地棒を用いることができる。
【0033】
図9は他の実施形態のコンクリート壁構造体1Aを示している。このコンクリート壁構造体1Aは、コンクリート壁2A(腰壁等)の天端に、当該コンクリート壁2Aの壁厚方向にひび割れ誘発目地6が形成されている。上記ひび割れ誘発目地6の形成間隔は、例えば、3m〜3.5m程度とされる。このコンクリート壁構造体1Aにおいても、従来のひび割れ誘発目地に比べ、計画する箇所に高い確度でひび割れを誘発させることができる。
【0034】
上記コンクリート壁2Aの壁面に、二点鎖線で示すように、縦方向に延びる縦方向ひび割れ誘発目地7が、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地6と連続するように形成されていてもよい。これによれば、上記縦方向ひび割れ誘発目地7と上記壁厚方向のひび割れ誘発目地6とが連続することによる相乗効果が得られ、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地6および上記縦方向ひび割れ誘発目地7に、高い確度でひび割れを誘発させることができる。
【0035】
なお、上記壁厚方向のひび割れ誘発目地6および上記縦方向に延びる縦方向ひび割れ誘発目地7に例えばシーリング材等からなる防水処理が施されていてもよい。また、上記コンクリート壁2Aの天端には笠木が設けられるのがよい。また、上記縦方向ひび割れ誘発目地7は上記コンクリート壁2Aの表裏両壁面に形成されていてもよい。
【0036】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0037】
1、1A コンクリート壁構造体
2、2A コンクリート壁
21 開口部
3 ひび割れ誘発目地(壁厚方向)
4 縦方向ひび割れ誘発目地
41 横方向ひび割れ誘発目地
6 ひび割れ誘発目地(壁厚方向)
7 縦方向ひび割れ誘発目地
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9