特許第6571395号(P6571395)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電産サンキョー株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6571395-ダンパ装置 図000002
  • 特許6571395-ダンパ装置 図000003
  • 特許6571395-ダンパ装置 図000004
  • 特許6571395-ダンパ装置 図000005
  • 特許6571395-ダンパ装置 図000006
  • 特許6571395-ダンパ装置 図000007
  • 特許6571395-ダンパ装置 図000008
  • 特許6571395-ダンパ装置 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6571395
(24)【登録日】2019年8月16日
(45)【発行日】2019年9月4日
(54)【発明の名称】ダンパ装置
(51)【国際特許分類】
   F16H 27/04 20060101AFI20190826BHJP
   F25D 17/04 20060101ALI20190826BHJP
   F25D 17/08 20060101ALI20190826BHJP
【FI】
   F16H27/04 Z
   F25D17/04 303
   F25D17/08 306
   F25D17/08 308
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-110820(P2015-110820)
(22)【出願日】2015年5月29日
(65)【公開番号】特開2016-223540(P2016-223540A)
(43)【公開日】2016年12月28日
【審査請求日】2018年4月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】日本電産サンキョー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142619
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100125690
【弁理士】
【氏名又は名称】小平 晋
(74)【代理人】
【識別番号】100153316
【弁理士】
【氏名又は名称】河口 伸子
(74)【代理人】
【識別番号】100090170
【弁理士】
【氏名又は名称】横沢 志郎
(72)【発明者】
【氏名】則武 誠一朗
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 俊二
【審査官】 塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−112610(JP,A)
【文献】 特開平09−112646(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 27/04
F25D 17/04
F25D 17/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を開閉するためのバッフルと、
モータと、
前記モータの回転を前記バッフルに伝達する輪列と、を有し、
前記輪列は、欠歯歯車と、前記欠歯歯車に噛合して当該欠歯歯車に従動する扇形歯車と、を備え、
前記欠歯歯車は、その歯部に周方向で隣り合う位置に当該歯部の歯先円よりも外周側で当該歯先円に沿って湾曲する外周面を備える外周部を備え、
前記外周部は、軸線方向の長さが前記歯部の歯幅よりも短く、前記軸線方向における前記歯部の途中の位置に当該軸線方向の一方側を向く端面を備え、
前記扇形歯車は、前記外周面に対向する部分が切り欠かれており前記端面における前記軸線方向の一方側で前記歯先円の内周側に進入可能な第1歯と、前記第1歯の隣に位置して当該第1歯が前記歯先円の内周側に進入したときに前記外周面に当接可能な第2歯と、を備え
前記外周部の外周面と、前記歯部における最も前記外周部側の歯の当該外周部とは反対側の第1歯面とは、湾曲面を介して段差なく連続していることを特徴とするダンパ装置。
【請求項2】
請求項において、
前記扇形歯車は、前記軸線方向の一方側または他方側に同軸に突出する出力軸を備え、
前記出力軸に前記バッフルが連結されていることを特徴とするダンパ装置。
【請求項3】
請求項において、
前記バッフルが前記開口部を閉じる閉位置に配置されたときに、前記第1歯が前記外周部の前記端面における前記軸線方向の一方側で前記歯先円の内周側に進入し前記第2歯が前記外周面に当接して前記扇形歯車が前記バッフルを開く方向に回転することが阻止されることを特徴とするダンパ装置。
【請求項4】
請求項において、
前記開口部を備えるフレームを有し、
前記バッフルは、前記開口部を封鎖可能な弾性部材を備え、
前記弾性部材は、前記バッフルが前記閉位置に配置されたときに、前記フレームにおけ
る前記開口部の開口縁に当接して弾性変形することを特徴とするダンパ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開口部をバッフルで開閉するダンパ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
冷蔵庫の冷気通路の一部を構成する開口部をバッフルで開閉するダンパ装置は特許文献1に記載されている。同文献のダンパ装置は、ステッピングモータおよび輪列を備えた駆動機構によってバッフルを回動させる。バッフルは開口部を閉じる閉位置と開口部を開く開位置の間を移動する。輪列は、欠歯歯車と欠歯歯車に従動する扇形歯車を含む。
【0003】
欠歯歯車は、その歯部に周方向で隣り合う位置に歯部の歯先円に沿った外周面を有する外周部を備える。外周部は、軸線方向の長さが歯部の歯幅よりも短く、軸線方向における歯部の途中の位置に軸線方向の一方側を向く端面を備える。扇形歯車は、欠歯歯車の外周部の外周面に対向する部分が切り欠かれており、外周部の端面における軸線方向の一方側で歯先円の内周側に進入可能な第1歯を備える。また、扇形歯車は、第1歯の隣に位置して第1歯が歯先円の内周側に進入したときに外周部の外周面に当接可能な第2歯を備える。扇形歯車は、出力歯車であり、バッフルに連結されている。
【0004】
バッフルが閉位置に配置されて欠歯歯車が停止した状態では、扇形歯車の第1歯が外周部の端面における軸線方向の一方側で歯先円の内周側に進入する。また、扇形歯車の第2歯が外周部の外周面に当接する。ここで、第2歯が外周部に当接すると、この当接によって扇形歯車がバッフルを開く方向へ回転することが阻止される。従って、特許文献1のダンパ装置では、閉位置に配置されたバッフルが開位置の側に移動してしまうことがない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−240102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図8は、引用文献1に記載のバッフル駆動機構の輪列に採用可能な欠歯歯車と扇形歯車の斜視図および平面図である。図8では、欠歯歯車38は歯部51に周方向で隣り合う位置に歯部51の歯先円51aと同径で同心の外周面52aを有する円弧状外周部52を備える。扇形歯車39は、周方向の一方の端に位置する歯(第1歯68)が、欠歯歯車38の円弧状外周部52の外周面52aに対向する部分に切り欠きを備える。
【0007】
図8に示す状態はバッフルが閉位置に配置されて欠歯歯車38が停止した状態である。この状態では、扇形歯車39の第1歯68が、円弧状外周部52の端面52bにおける欠歯歯車38の回転中心軸線L1方向の一方側で歯先円51aの内周側に進入している。また、扇形歯車39の第2歯69が、円弧状外周部52の外周面52aに当接している。これにより、扇形歯車39が第1回転方向B1(バッフルを開く回転方向)へ回転することが阻止されている。
【0008】
閉位置にあるバッフルを開位置に移動させる際には、ステッピングモータの駆動によって欠歯歯車38が第1回転方向A1に回転する。従って、欠歯歯車38が回転を開始すると、欠歯歯車38において最も円弧状外周部52の側に位置する歯53(第1回転方向A1の前端の歯)は、円弧状外周部52の外周面52aに当接している扇形歯車の第2歯69を越えて、第1歯68と第2歯69の間に噛合することになる。
【0009】
ここで、図8に示すように、扇形歯車39にバッフルの側から作用する力や部品公差などに起因して扇形歯車39の回転中心軸線L2が傾斜していると、円弧状外周部52の外周面52aに当接した状態の扇形歯車39の第2歯69の軸線L1方向の一方側の端69cが、円弧状外周部52の端面52bにおける軸線L1方向の一方側で欠歯歯車38の歯先円51aの内周側に進入することがある。この場合には、欠歯歯車38の歯53が、扇形歯車の第2歯69を越えようとするときに、欠歯歯車38の歯53と第2歯69が干渉して、異音を発生させる。
【0010】
本発明の課題は、かかる点に鑑みて、扇形歯車と欠歯歯車が噛合を開始する際に、扇形歯車の回転中心軸線が傾斜している場合でも、扇形歯車と欠歯歯車が干渉して異音が発生することを防止或いは抑制できるダンパ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明のダンバ装置は、開口部を開閉するためのバッフルと、モータと、前記モータの回転を前記バッフルに伝達する輪列と、を有し、前記輪列は、欠歯歯車と、前記欠歯歯車に噛合して当該欠歯歯車に従動する扇形歯車と、を備え、前記欠歯歯車は、その歯部に周方向で隣り合う位置に当該歯部の歯先円よりも外周側で当該歯先円に沿って湾曲する外周面を備える外周部を備え、前記外周部は、軸線方向の長さが前記歯部の歯幅よりも短く、前記軸線方向における前記歯部の途中の位置に当該軸線方向の一方側を向く端面を備え、前記扇形歯車は、前記外周面に対向する部分が切り欠かれており前記端面における前記軸線方向の一方側で前記歯先円の内周側に進入可能な第1歯と、前記第1歯の隣に位置して当該第1歯が前記歯先円の内周側に進入したときに前記外周面に当接可能な第2歯と、を備え、前記外周部の外周面と、前記歯部における最も前記外周部側の歯の当該外周部とは反対側の第1歯面とは、湾曲面を介して段差なく連続していることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、扇形歯車の第1歯が欠歯歯車の外周部の端面における軸線方向の一方側で歯先円の内周側に進入すると、扇形歯車の第2歯が外周部の外周面に当接して扇形歯車の回転が規制される。従って、例えば、バッフルが開口部を閉じる閉位置に配置されたときに第1歯が欠歯歯車の歯先円の内周側に進入して第2歯が外周部の外周面に当接する状態となるようにすれば、扇形歯車がバッフルを開く開方向へ回転することを阻止できる。ここで、第2歯が当接する外周部の外周面は、歯部の歯先円よりも外周側に位置する。従って、扇形歯車の回転中心軸線が傾斜した場合でも、外周部の外周面に当接した状態の第2歯の軸線方向の一方の端部分が、外周部の端面における軸線方向の一方側で歯先円の内周側に進入することを防止或いは抑制できる。よって、欠歯歯車が回転を開始して欠歯歯車の最も外周部側に位置する歯が扇形歯車の第1歯と第2歯の間に噛合する際に、欠歯歯車の歯と第2歯とが干渉して異音を発生させることを防止或いは抑制できる。また、第1歯面に接していた第2歯が外周部の外周面に接する際に、或いは、外周部の外周面に接していた第2歯が第1歯面に接する際に、異音を発生させることを防止或いは抑制できる。
【0014】
この場合において、前記扇形歯車は、前記軸線方向の一方側または他方側に同軸に突出する出力軸を備え、前記出力軸に前記バッフルが連結されているものとすることができる。
【0015】
本発明において、前記バッフルが前記開口部を閉じる閉位置に配置されたときに、前記第1歯が前記外周部の前記端面における前記軸線方向の一方側で前記歯先円の内周側に進入し前記第2歯が前記外周面に当接して前記扇形歯車が前記バッフルを開く方向に回転す
ることが阻止されるものとすることができる。このようにすれば、開位置に配置されたバッフルが流体圧を受けてばたつくことを抑制できる。ここで、モータとしてステッピングモータが用いられる際には、バッフルによって開口部を確実に閉鎖するために、バッフルが閉位置に配置された後にも更にモータを複数ステップ駆動することがある。このような場合には、ステッピングモータで発生する脱調に起因してバッフルがばたつきやすくなる。かかる問題に対して、バッフルが閉位置に配置されたときに扇形歯車がバッフルを開く方向に回転することを阻止すれば、このばたつきを抑制できる。
【0016】
本発明において、前記開口部を備えるフレームを有し、前記バッフルは、前記開口部を封鎖可能な弾性部材を備え、前記弾性部材は、前記バッフルが前記閉位置に配置されたときに、前記フレームにおける前記開口部の開口縁に当接して弾性変形するものとすることができる。このようにすれば、バッフルによって開口部を確実に閉鎖できる。ここで、弾性変形した弾性部材の形状復帰力は、バッフルを開く方向に扇形歯車を回転させる力として作用するが、バッフルが閉位置に配置されたときに扇形歯車はバッフルを開く方向に回転することが阻止されている。従って、弾性部材の形状復帰力によってバッフルが閉位置から開口部を開く方向に移動することがない。また、弾性部材の形状復元力がバッフルおよび出力軸を介して扇形歯車に伝わると、扇形歯車の回転中心軸線が傾斜することがあるが、このような場合でも、外周部の外周面に当接した状態の第2歯の軸線方向の一方の端部分が、外周部の端面における軸線方向の一方側で歯先円の内周側に進入することを防止或いは抑制できるので、欠歯歯車の歯と第2歯とが干渉して異音を発生させることを防止或いは抑制できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、扇形歯車の第1歯が欠歯歯車の外周部の端面における軸線方向の一方
側で歯先円の内周側に進入すると、扇形歯車の第2歯が外周部の外周面に当接して扇形歯車の回転が規制される。また、扇形歯車の回転中心軸線が傾斜した場合でも、外周部に当接した第2歯の軸線方向の一方の端部分が、外周部の端面における軸線方向の一方側で欠歯歯車の歯先円の内周側に進入することを防止或いは抑制できる。よって、欠歯歯車が回転を開始して欠歯歯車の最も外周部側に位置する歯が扇形歯車の第1歯と第2歯の間に噛合する際に、欠歯歯車の歯と第2歯とが干渉して異音を発生させることを防止或いは抑制できる。また、第1歯面に接していた第2歯が外周部の外周面に接する際に、或いは、外周部の外周面に接していた第2歯が第1歯面に接する際に、異音を発生させることを防止或いは抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明を適用したダンパ装置の斜視図である。
図2】本発明を適用したダンパ装置の分解斜視図である。
図3】蓋を取り外したギヤードモータの平面図および分解斜視図である。
図4】欠歯歯車および扇形歯車の斜視図および平面図である。
図5】欠歯歯車の斜視図および扇形歯車の斜視図である。
図6】欠歯歯車の歯部と円弧外周部の接続部分の形状の説明図である。
図7】ダンパ装置による開口部の開閉動作の説明図である。
図8】従来の形状の扇形歯車と欠歯歯車が噛合を開始する場合の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明を適用した冷蔵庫用のダンパ装置について説明する。
【0020】
(全体構成)
図1は本発明を適用したダンパ装置をバッフルが配置されている側からみた斜視図である。図1(a)は開口部が開いている状態であり、図1(b)は開口部が閉じている状態である。図2図1のダンパ装置の分解斜視図である。以下の説明では、ダンパ装置1におけるバッフル2の回転中心軸線をL0とし、回転中心軸線L0に沿う方向をX方向し、
X方向と直交してバッフル2により開閉される開口部3が向いている方向をZ方向とし、X方向およびZ方向に直交する方向をY方向とする。また、X方向の一方側X1とし、X方向の他方側をX2とし、Y方向の一方側をY1とし、Y方向の他方側をY2とし、Z方向の一方側をZ1とし、Z方向の他方側をZ2とする。
【0021】
図1(a)に示すように、ダンパ装置1は、Z方向に開口する矩形の開口部3を備えるフレーム5と、フレーム5の開口部3を開閉するバッフル2を備える。また、ダンパ装置1は、図2に示すように、バッフル2を駆動するバッフル駆動機構6を備える。バッフル駆動機構6は、フレーム5のX方向の一方側X1にフレーム5と一体に設けられた蓋7と、蓋7にX方向の一方側X1から被せられたケース8により区画された駆動室9に収納されている。ケース8、蓋7およびバッフル駆動機構6はギヤードモータ10を構成する。フレーム5、蓋7およびケース8は樹脂製である。
【0022】
フレーム5は、図1(a)に示すように、開口部3が形成された矩形の端板部12と、端板部12の外縁からZ方向の他方側Z2に突出した角筒状の胴部13を有する。蓋7は、胴部13のX方向の他方側X2に胴部13と一体に設けられている。端板部12における開口部3の縁には、バッフル2が位置する側に向けて突出した角筒状のシール板部14が設けられている。
【0023】
ここで、バッフル2が開口部3を開く開位置2Aに配置された状態は、図1(a)に示す状態であり、バッフル2は端板部12と直交する姿勢となる。バッフル2が開口部3を閉じる閉位置2Bに配置された状態は、図1(b)に示す状態であり、バッフル2は端板部12と平行に延びる姿勢となる。バッフル2は閉位置2Bと開位置2Aとの間を90°の角度範囲で回動する。
【0024】
バッフル2は、Z方向の他方側Z2からシール板部14に当接して開口部3を閉状態とする。端板部12におけるバッフル2が位置する側の面には、開口部3(シール板部14)を囲む状態にヒータ15が取り付けられている。
【0025】
バッフル2は、開口部3よりも大きい矩形の平板部18を備える開閉板19と、平板部18の開口部3の側の面に貼り付けられた矩形の弾性部材20を有する。弾性部材20は、シート状であり、発泡ポリウレタン等からなる。弾性部材20は、バッフル2が閉位置2Bに配置されたときに、シール板部14に当接して弾性変形する。
【0026】
また、バッフル2は、Y方向の一方側Y1の端部分におけるX方向の他方側X2の端部分に、バッフル駆動機構6の出力軸6a(図2参照)が挿入された第1軸部21を備える。さらに、バッフル2は、Y方向の一方側Y1の端部分におけるX方向の一方側X1の端部分に、胴部13に回転可能に支持された第2軸部22を備える。バッフル駆動機構6が駆動されると、バッフル2は、第1軸部21および第2軸部22と同軸の回転中心軸線L0回りに回転して開口部3を開閉する。
【0027】
ダンパ装置1は、冷蔵庫の冷気通路を構成するダクトの内側に配置される。冷気は、開口部3に対してバッフル2が配置されている側とは反対から開口部3を通って流れる。あるいは、開口部3に対してバッフル2が配置されている側から開口部3を通って流れる。
【0028】
(ギヤードモータ)
図3は蓋7を取り除いたギヤードモータ10の説明図である。図3(a)はギヤードモータ10をX方向の一方側X1から見た場合の平面図であり、図3(b)はギヤードモータ10の分解斜視図である。ギヤードモータ10のケース8はY方向およびZ方向に広がる底板部25と、底板部25から蓋7の側(X方向の一方側X1)に突出した角筒状のケ
ース胴部26を有する。
【0029】
バッフル駆動機構6はケース8に収納されている。バッフル駆動機構6は、モータ31と、モータ31の回転をバッフル2に伝達する輪列32を備える。モータ31はステッピングモータであり、その出力軸31aがX方向の一方側X1に向く姿勢とされている。モータ31の出力軸31aにはピニオン33が取り付けられている。
【0030】
輪列32は、ピニオン33と、ピニオン33に噛合する大径歯車を備える1番車34と、1番車34の小径歯車(不図示)に噛合する大径歯車を備える2番車35と、2番車35の小径歯車に噛合する駆動歯車36を有する。輪列32において、1番車34、2番車35および駆動歯車36は減速輪列を構成している。駆動歯車36は、2番車35の小径歯車に噛合する大径歯車37と、大径歯車37のX方向の一方側X1に大径歯車37と一体で同心に設けられた欠歯歯車38を備える。
【0031】
また、輪列32は、駆動歯車36の欠歯歯車38と噛合して駆動歯車36に従動する扇形歯車39を有する。扇形歯車39は、輪列32の最終段に位置する最終歯車(出力歯車)であり、バッフル2に連結される出力軸6aを備える。1番車34、2番車35、駆動歯車36および扇形歯車39は、それぞれ回転中心軸線をX方向に向けてケース8の底板部25に回転可能に支持されている。輪列32を構成する各歯車は樹脂成型品である。
【0032】
(駆動歯車)
図4(a)は駆動歯車36および扇形歯車39を駆動歯車36の欠歯歯車38の側から見た斜視図であり、図4(b)は駆動歯車36および扇形歯車39を駆動歯車36の大径歯車37の側から見た斜視図であり、図4(c)は駆動歯車36および扇形歯車39を欠歯歯車38の側から見た平面図である。図5(a)は駆動歯車36の斜視図であり、図5(b)は扇形歯車39の斜視図である。図6は欠歯歯車38の歯部と円弧外周部の接続部分の形状の説明図である。
【0033】
図4および図5(a)に示すように、駆動歯車36は、X方向の他方側X2から一方側X1に向って、平歯車からなる大径歯車37と、大径歯車37よりも小径の欠歯歯車38をこの順番に備える。また、駆動歯車36は大径歯車37と欠歯歯車38を貫通して延びる軸孔43を備える。軸孔43にはケース8の底板部25からX方向の一方側X1に突出する支軸44(図3(b)参照)が挿入される。これにより駆動歯車36は支軸44の軸線L1回り(軸孔43の軸線L1回り)に回転可能となる。支軸44の軸線L1は駆動歯車36の回転中心軸線L1である。
【0034】
図4(b)に示すように、大径歯車37において底板部25と対向するX方向の他方側X2の端面37aには、軸孔43の回りに軸孔43と同心で所定の角度範囲に渡る一定幅の円弧溝45が形成されている。円弧溝45には、ケース8の底板部25において支軸44と同心に形成されてX方向の一方側X1に突出する円弧形状突部46(図3(b)参照)が挿入される。これにより、駆動歯車36は、円弧形状突部46が、円弧溝45の内周面における周方向の一方の内周端面45aに当接する位置から他方の内周端面45bに当接する位置までの間でその回転が許容される。すなわち、大径歯車37の円弧溝45とケース8の円弧形状突部46は駆動歯車36の回転角度範囲を規制する回転角度範囲規制機構47を構成する。
【0035】
ここで、図4に矢印A1で示す駆動歯車36の第1回転方向A1は、バッフル2を開く方向に回転させる回転方向である。駆動歯車36に従動する扇形歯車39は、駆動歯車36が第1回転方向A1に回転する際に、図4に矢印B1で示す第1回転方向B1に回転する。一方、図4において矢印A2で示す駆動歯車36の第2回転方向A2は、バッフル2
を閉じる方向に回転させる回転方向である。駆動歯車36に従動する扇形歯車39は、駆動歯車36が第1回転方向A1に回転する際に、図4に矢印B2で示す第2回転方向B2に回転する。バッフル2が閉位置2Bに配置された状態では、図4(c)に示すように、大径歯車37の円弧溝45の一方側の内周端面45aとケース8の円弧形状突部46が当接する。従って、回転角度範囲規制機構47により、駆動歯車36が第2回転方向A2(バッフルを閉じる回転方向)にそれ以上回転することが規制される。
【0036】
欠歯歯車38は、図4(c)および図5(a)に示すように、180°よりも狭い所定の角度範囲に渡って歯部51を備える。また、欠歯歯車38は、歯部51に周方向で隣り合う位置に、歯部51の歯先円51aよりも外周側で歯先円51aに沿って湾曲する外周面52aを有する円弧状外周部(外周部)52を備える。円弧状外周部52は、大径歯車37のX方向の一方側X1の端面から駆動歯車36の回転中心軸線L1に沿ってX方向に沿って突出している。また、円弧状外周部52は、X方向の長さが歯部51の歯幅(歯部51のX方向の長さ)よりも短く、X方向における歯部51の途中の位置にX方向の一方側X1(回転中心軸線L1方向の一方側)を向く端面52bを備える。
【0037】
本例では、円弧状外周部52の外周面52aは、歯部51の歯先円51aと同心で、歯先円51aよりも大径の円弧面である。図6に示すように、円弧状外周部52の外周面52aと、歯部51における最も円弧状外周部52の側の第1歯53の第1歯面53a(円弧状外周部52とは反対側の歯面)とは、湾曲面Rを介して段差なく連続する。
【0038】
(扇形歯車)
図4および図5(b)に示すように、扇形歯車39は、軸部61と出力軸6aと、軸部61と出力部の間に設けられた円柱部62を有する。軸部61は扇形歯車39のX方向の他方側X2の端に位置する。ケース8の底板部25にはX方向の一方側X1に突出する筒部63が設けられており(図3(b)参照)、軸部61はこの筒部63に挿入される。これにより、扇形歯車39は、筒部63の軸線L2回り(軸部61の軸線L2回り)に回転可能となる。筒部63の軸線L2は扇形歯車39の回転中心軸線L2である。
【0039】
出力軸6aは、バッフル駆動機構6の出力軸6aである。出力軸6aの外周面には回転中心軸線L1を挟んだ両側に平行な平坦部64が設けられている。バッフル2の第1軸部21には、X方向の他方側X2の端面に出力軸6aに嵌合する凹部が形成されており、出力軸6aを凹部に嵌め込むことにより出力軸6aの回転がバッフル2に伝達可能となる。円柱部62は、軸部61および出力軸6aと同軸であり、その外径は軸部61の外径および出力軸6aの外径よりも大きい。
【0040】
また、扇形歯車39は、円柱部62の外周側に、その外周面に沿って複数の歯を備える円弧部65を備える。円柱部62と円弧部65の間には、これらを連続させる連結部66が設けられている。
【0041】
扇形歯車39の周方向で並ぶ複数の歯のうち、第1回転方向B1(バッフルを開く回転方向)の前端に位置する第1歯68は、図5(b)に示すように、欠歯歯車38の円弧状外周部52の外周面52aに対向する部分が切り欠かれている。これにより、第1歯68は、図4(a)および図4(c)に示すように、円弧状外周部52の端面52bにおけるX方向の一方側X1(端面52bにおける回転中心軸線L1方向の一方側)で欠歯歯車38の歯先円51aの内周側に進入可能となっている。扇形歯車39の周方向で並ぶ複数の歯のうち、第1歯68を除く他の歯(第2歯69および第2歯69の第1歯68とは反対側に位置する歯)は、欠歯歯車38の歯部51の各歯の歯幅と同一の歯幅を備える。
【0042】
ここで、図4に示すように、扇形歯車39の第1歯68が欠歯歯車38の円弧状外周部
52の端面52bにおけるX方向の他方側X2で歯先円51aの内周側に進入すると、扇形歯車39の第2歯69が円弧状外周部52の外周面52aに当接して扇形歯車39の回転が規制される。すなわち、欠歯歯車38の円弧状外周部52、扇形歯車39の第1歯68および第2歯69は、扇形歯車39の特定方向への回転を規制する回転規制機構70を構成する。本例では、駆動歯車36がバッフル2を閉じる第2回転方向A2に回転した後に回転角度範囲規制機構47によって第2回転方向A2の回転が規制される規制位置で停止すると、扇形歯車39の第1歯68が円弧状外周部52におけるX方向の一方側X1で歯先円51aの内周側に進入する。これにより、扇形歯車39の第2歯69が円弧状外周部52の外周面52aに当接して、扇形歯車39がバッフル2を開く第1回転方向B1に回転することが規制される。
【0043】
(ダンパ装置による開口部の開閉動作)
図7はダンパ装置1による開口部3の開閉動作の説明図である。図7(a)の左側の図はバッフル2が開位置2Aにある場合の欠歯歯車38と扇形歯車39の噛合状態を示すバッフル駆動機構6の部分平面図であり、図7(a)の右側の図はバッフル2が開位置2Aにある場合のフレーム5およびバッフル2の断面図である。図7(b)の左側の図はバッフル2が閉位置2Bにある場合の欠歯歯車38と扇形歯車39の噛合状態を示すバッフル駆動機構6の部分平面図であり、図7(b)の右側の図はバッフル2が閉位置2Bにある場合のフレーム5およびバッフル2の断面図である。
【0044】
開口部3が開いている状態では、図1(a)および図7(a)に示すように、バッフル2は開位置2Aに配置されている。駆動歯車36は、回転角度範囲規制機構47によって第1回転方向A1(バッフル2を開く回転方向)への更なる回転が規制される規制位置で停止している。すなわち、ケース8の円弧形状突部46は駆動歯車36の円弧溝45の他方の内周端面45bに当接して、駆動歯車36の第1回転方向A1への回転を規制している。欠歯歯車38の歯部51には、扇形歯車39の複数の歯のうちの周方向で第1歯68とは反対側の端部分に位置する2枚の歯72が噛合している。
【0045】
開口部3を閉じる際には、ダンパ装置1はモータ31を所定のステップ数だけ所定の回転方向に駆動する。これにより、駆動歯車36は第2回転方向A2に回転する。従って、扇形歯車39は第2回転方向B2に回転する。扇形歯車39が第2回転方向B2に回転すると、扇形歯車39の出力軸6aに連結されたバッフル2は、開位置2Aから閉位置2Bに向う閉方向Cに回転する。
【0046】
モータ31が所定のステップ数だけ駆動されると、駆動歯車36は、図7(b)に示すように、回転角度範囲規制機構47によって第2回転方向A2(バッフル2を閉じる回転方向)の回転が規制される規制位置で停止する。すなわち、ケース8の円弧形状突部46は駆動歯車36の円弧溝45の一方の内周端面45aに当接して、駆動歯車36の第2回転方向A2への更なる回転を規制する。この状態では、扇形歯車39の第1歯68が欠歯歯車38の円弧状外周部52の端面52bにおけるX方向の一方側X1で歯先円51aの内周側に進入する。また、扇形歯車39の第2歯69が円弧状外周部52の外周面52aに当接する。バッフル2は、閉位置2Bに配置され、弾性部材20はフレーム5のシール板部14に当接して弾性変形する。従って、開口部3はバッフル2によって確実に閉鎖される。
【0047】
なお、モータ31が駆動される所定のステップ数は、開位置2Aに配置されているバッフル2を閉位置2Bに到達させる規定のステップ数に複数ステップを加えた値とされている。従って、バッフル2が閉位置2Bに配置された後にモータ31は更に複数ステップ駆動される。この結果、バッフル2は閉位置2Bから更にシール板部14に接近する方向に押し付けられ、弾性部材20をより変形させる。従って、開口部3の閉鎖がより確実なも
のとなる。ここで、バッフル2が閉位置2Bに配置された後にモータ31が更に複数ステップ駆動されると、モータ31で脱調が発生するので、脱調に起因してバッフル2がばたつきやすくなる。このような問題に対して、本例では、バッフル2が閉位置2Bに配置された状態では、扇形歯車39の第2歯69が円弧状外周部52の外周面52aに当接し、扇形歯車39がバッフル2を開く第1回転方向B1に回転することが阻止されている。従って、モータ31で発生する脱調に起因してバッフル2がばたつくことを抑制できる。
【0048】
また、バッフル2が閉位置2Bに配置されることによって弾性変形した弾性部材20の形状復帰力は、バッフル2を開く方向に扇形歯車39を回転させる力として作用する。すなわち、弾性部材20の形状復帰力は扇形歯車39を第1回転方向B1に回転させる力として作用する。これに対して、本例では、バッフル2が閉位置2Bに配置された状態では、扇形歯車39の第2歯69が円弧状外周部52の外周面52aに当接し、扇形歯車39がバッフル2を開く第1回転方向B1に回転することが阻止されている。従って、本例のダンパ装置1では、弾性部材20の形状復帰力によってバッフル2が閉位置2Bから開口部3を開く方向に移動することがない。さらに、扇形歯車39がバッフル2を開く第2回転方向に回転することが阻止されているので、開位置2Aに配置されたバッフル2が流体圧を受けてばたつくことが抑制される。
【0049】
次に、開口部3を開く際には、ダンパ装置1はモータ31を規定のステップ数だけ、開口部3を閉じる際とは反対の回転方向に駆動する。規定のステップ数は、閉位置2Bに配置されているバッフル2を開位置2Aに到達させるステップ数である。これにより、駆動歯車36は第1回転方向A1に回転する。
【0050】
駆動歯車36が回転を開始すると、欠歯歯車38において最も円弧状外周部52の側に位置する第1歯53(第1回転方向A1の前端の歯)は、扇形歯車39の第2歯69を越えて、第1歯68と第2歯69の間に噛合する。これにより、扇形歯車39は第1回転方向B1への回転を開始する。扇形歯車39が第1回転方向B1に回転すると、扇形歯車39の出力軸6aに連結されたバッフル2は、閉位置2Bから開位置2Aに向う開方向Oに回転する。
【0051】
ここで、バッフル2の側から扇形歯車39に作用する力や部品公差などに起因して、扇形歯車39の回転中心軸線が傾斜することがある。このような場合に、円弧状外周部52の外周面52aが歯部51の歯先円51aと同径で同心に設けられていると、図8に示すように、円弧状外周部52の外周面52aに当接した状態の第2歯69のX方向の他方側X2の端69cが、円弧状外周部52の端面52bにおけるX方向の他方側X2で欠歯歯車38の歯先円51aの内周側に進入することがある。第2歯69の端69cが歯先円51aの内周側に進入すると、欠歯歯車38の最も円弧状外周部52の側に位置する第1歯53が扇形歯車39の第2歯69を越えようとするときに、第2歯69と干渉して、異音を発生させる。
【0052】
これに対して、本例では、欠歯歯車38の円弧状外周部52の外周面52aが、当該欠歯歯車38の歯部51の歯先円51aよりも外周側に位置する。従って、扇形歯車39の回転中心軸線L2が傾斜したときに、扇形歯車39の第2歯69と円弧状外周部52が当接したときに、第2歯69と円弧状外周部52の当接位置が歯先円51aよりも外周側に位置する。この結果、扇形歯車39の回転中心軸線L2が傾斜したとしても、第2歯69のX方向の他方側X2の端69cが、円弧状外周部52の端面52bにおけるX方向の他方側X2で欠歯歯車38の歯先円51aの内周側に進入することを防止できる。よって、欠歯歯車38と扇形歯車39が噛合を開始する際に、欠歯歯車38の第1歯53と扇形歯車39の第2歯69が干渉して、異音を発生させることがない。
【0053】
また、本例では、欠歯歯車38において、円弧状外周部52の外周面52aと歯部51の第1歯53の第1歯面53aが湾曲面Rを介して段差なく連続している。従って、欠歯歯車38の第1歯53の第1歯面53aに接していた扇形歯車39の第2歯69が円弧状外周部52の外周面52aに接する際、或いは、円弧状外周部52の外周面52aに接していた扇形歯車39の第2歯69が欠歯歯車38の第1歯53の第1歯面53aに接する際に、第2歯69が段差などと衝突することがなく、異音が発生することを防止或いは抑制できる。
【0054】
(その他の実施の形態)
上記の例では、円弧状外周部52の外周面52aは一定の径寸法を備える円弧面であるが、円弧状外周部52は、外周面52aにおいて扇形歯車39の第2歯69が当接可能な範囲が歯先円51aよりも外周側に位置すればよい。
【0055】
また、バッフル2が開位置2Aに配置されたときに扇形歯車39の周方向で第1歯68とは反対側の端に位置する歯が欠歯歯車38の歯先円51aの内周側に進入して、その隣の歯が円弧状外周部52の外周面52aに当接するようにしてもよい。すなわち、扇形歯車39の複数の歯のうち、周方向で第1歯58および第2歯69とは反対側の端部分に第1歯58および第2歯69と対応する構成の歯を設けてもよい。このようにすれば、バッフル2が開位置2Aに配置されたときに、扇形歯車39がバッフル2を閉じる第2回転方向B2へ回転することを阻止できる。
【0056】
さらに、上記の例では、扇形歯車39の周方向で並ぶ複数の歯のうち、第1回転方向B1(バッフルを開く回転方向)の前端に位置する一枚の歯について、欠歯歯車38の円弧状外周部52の外周面52aに対向する部分を切り欠いているが、複数枚の歯について欠歯歯車38の円弧状外周部52の外周面52aに対向する部分を切り欠いて歯幅を短くしてもよい。
【0057】
また、上記の例では、扇形歯車39は、出力軸6aを一体に備える樹脂成型品であるが、扇形歯車39は、出力軸6aを備える部材と、軸部61、円柱部62、円弧部65および連結部66を備える部材の2つの部材を組み立てて一体としたものでもよい。
【0058】
なお、本発明は、1つのギヤードモータ10により、2つのバッフルを開閉するダンパ装置に適用することができる。例えば、扇形歯車39が軸線L2方向で出力軸6aとは反対側に延びる駆動軸と、この駆動軸に同軸に配置されて、所定の回転角度範囲で駆動軸に従動して回転する第2の出力軸と、第2の出力軸に連結された第2のバッフルを備えるものに適用できる。
【符号の説明】
【0059】
1・・・ダンパ装置
2・・・バッフル
2B・・・閉位置
3・・・開口部
5・・・フレーム
6a・・・出力軸
14・・・シール板部(開口縁)
20・・・弾性部材
31・・・モータ
32・・・輪列
38・・・欠歯歯車
39・・・扇形歯車
51・・・欠歯歯車の歯部
51a・・・歯部の歯先円
52・・・円弧状外周部(外周部)
52a・・・外周面
52b・・・端面
53・・・円弧状外周部の側に位置する歯
53a・・・第1歯面
68・・・第1歯
69・・・第2歯
L・・・軸線
O・・・バッフルを開く方向
R・・・湾曲面
X1・・・一方側
X2・・・他方側

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8