特許第6571420号(P6571420)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6571420
(24)【登録日】2019年8月16日
(45)【発行日】2019年9月4日
(54)【発明の名称】加工設備
(51)【国際特許分類】
   B23Q 7/04 20060101AFI20190826BHJP
   B23Q 3/06 20060101ALI20190826BHJP
   B23Q 11/10 20060101ALI20190826BHJP
   B25J 9/16 20060101ALI20190826BHJP
【FI】
   B23Q7/04 M
   B23Q3/06 301Z
   B23Q11/10 A
   B23Q3/06 302Z
   B25J9/16
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-133616(P2015-133616)
(22)【出願日】2015年7月2日
(65)【公開番号】特開2017-13193(P2017-13193A)
(43)【公開日】2017年1月19日
【審査請求日】2018年6月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】593132917
【氏名又は名称】白銅株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】594002288
【氏名又は名称】株式会社BBS金明
(74)【代理人】
【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎
(72)【発明者】
【氏名】市村 徳行
(72)【発明者】
【氏名】中西 裕治
(72)【発明者】
【氏名】松本 忍
(72)【発明者】
【氏名】前江田 秀康
(72)【発明者】
【氏名】村上 慎一
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 大輔
【審査官】 村上 哲
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−11012(JP,A)
【文献】 中国実用新案第204381556(CN,U)
【文献】 実開昭57−149987(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23Q 7/00−7/18
B23Q 3/06
B25J 1/00−21/02
B23C 1/00−9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
工作物を載せるテーブルと、前記工作物を前記テーブルに上から押し付ける押圧部材と、この押圧部材で押圧されている前記工作物に機械加工を施す工具と、この工具及び前記工作物に切削液を噴射する切削液ノズルと、前記工作物を前記テーブルに載せると共に前記工作物を前記テーブルからピックアップするロボットと、このロボットを制御する制御部を備えている加工設備において、
前記テーブルに、水平移動する前記工作物を止めるストッパを備え、
前記ロボットに、前記工作物を前記ストッパへ押す押し棒を備え、
前記制御部は、前記工具による機械加工が終了したら前記切削液の噴射を停止し、前記押し棒で前記工作物を前記ストッパへ付勢し、この付勢が実施されている間に、前記押圧部材を上昇する、一連の制御を実施することを特徴とする加工設備。
【請求項2】
前記制御部は、前記ロボットで前記工作物を前記テーブルに載せている間に、前記押圧部材を下げ、この押圧部材で前記工作物を前記テーブルへ押圧しているときに、前記ロボットを前記工作物から分離する、一連の制御を実施することを特徴とする請求項1記載の加工設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工作機械と、ロボットとを備えている加工設備に関する。
【背景技術】
【0002】
工作機械では、テーブルに工作物を載せ、この工作物を押圧部材で押圧し、この状態で切削作業を実施する。すなわち、工具反力で工作物がずれないように押圧部材で押圧することが必要である。押圧部材は各種の形態が知られている(例えば、特許文献1(図5)参照)。
【0003】
特許文献1の技術の要部を、図9に基づいて説明する。
図9に示すように、テーブル101に、工作物102が載せられ、この工作物102が押圧部材103で下向きに押さえられる。この状態で、工具104、104により工作物102の両側面が切削される。この切削作業の工程を、図10及び図11に基づいて、更に詳しく説明する。
【0004】
図10(a)に示すように、ロボットの把持爪105、105で工作物102を把持し、テーブル101上まで移動する。
図10(b)に示すように、工作物102をテーブル101に載せる。
図10(c)に示すように、工作物102から把持爪105、105を外す。このときに、工作物102に荒切り時に発生したバリが残っていると、このバリが把持爪105に引っかかり、想像線で示すように、工作物102が横ずれすることがある。
【0005】
対策として、図10(d)に示すように、矯正片106、106で工作物102の位置を矯正する。
図10(e)に示すように、押圧部材103で、工作物102をテーブル101に押圧する。この状態で、切削液ノズル107から切削液108を噴射しつつ、工具109、109で工作物102に機械加工を施す。
【0006】
図11(a)に示すように、切削直後の工作物102及び押圧部材103には、切削液108が多量に付着している。
特に、工作物102が小型・軽量である場合に、切削液108の一部が工作物102と押圧部材103とを接着する役割を果たし、図11(b)に示すように、押圧部材103に付いて工作物103が上がることがある。
【0007】
ただし、多くの場合、機械振動を受けて、工作物102は上昇の途中で、押圧部材103から離れてテーブル101上に落下する。
すると、落下の影響で、図11(c)に示すように、工作物102は、横ずれした状態でテーブル101に載る。
【0008】
このままでは、ロボットによる把持に影響するため、図11(d)に示すように、矯正片106、106で工作物102の位置を矯正する。
その後に、図11(e)に示すように、工作物102を把持爪105、105で把持し、テーブル101から撤去する。
【0009】
以上に述べたように、従来の加工設備では、矯正片106、106が必須であるため、加工設備が複雑化し、高価になる。
しかし、設備の簡略化及び低コスト化が求められる中、工作物の位置を矯正する矯正片を省くことができる加工設備が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2014−111304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、工作物の位置を矯正する矯正片を省くことができる加工設備を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に係る発明は、工作物を載せるテーブルと、前記工作物を前記テーブルに上から押し付ける押圧部材と、この押圧部材で押圧されている前記工作物に機械加工を施す工具と、この工具及び前記工作物に切削液を噴射する切削液ノズルと、前記工作物を前記テーブルに載せると共に前記工作物を前記テーブルからピックアップするロボットと、このロボットを制御する制御部を備えている加工設備において、
前記テーブルに、水平移動する前記工作物を止めるストッパを備え、
前記ロボットに、前記工作物を前記ストッパへ押す押し棒を備え、
前記制御部は、前記工具による機械加工が終了したら前記切削液の噴射を停止し、前記押し棒で前記工作物を前記ストッパへ付勢し、この付勢が実施されている間に、前記押圧部材を上昇する、一連の制御を実施することを特徴とする。
【0013】
請求項2に係る発明では、制御部は、ロボットで工作物をテーブルに載せている間に、押圧部材を下げ、この押圧部材で工作物をテーブルへ押圧しているときに、ロボットを工作物から分離する、一連の制御を実施することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る発明では、工作物を載せるテーブルにストッパを備え、ロボットに押し棒を備え、この押し棒で工作物をストッパに押付ける。この状態で押圧部材を上げる。押圧部材に付いて工作物が浮上することはない。
テーブルにストッパを付設し、ロボットに押し棒を付設するだけで、従来の矯正片を省くことができる。
よって、請求項1によれば、工作物の位置を矯正する矯正片を省くことができる加工設備が提供される。
【0015】
請求項2に係る発明では、押圧部材で工作物をテーブルへ押圧しているときに、ロボットを工作物から分離する。押圧部材で工作物を押さえているために、工作物がずれる心配はない。結果、従来の矯正片は不要となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係る加工設備の平面図である。
図2図1の2矢視図(ストッカの正面図)である。
図3】スライダとワークパレットの分解斜視図である。
図4】スライダの平面図兼作用図である。
図5】パレット移動機構の斜視図である。
図6】パレット移動機構の作用図である。
図7】寸法測定機構の作用図である。
図8】ロボットに付属した押し棒の作用図である。
図9】従来の加工設備の原理図である。
図10】従来の加工設備の作用図である。
図11】従来の加工設備の作用図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、本発明の要部である押し棒とストッパと制御部については、図8で詳しく述べるが、その背景となる技術を図1図7にて、先に説明する。
【実施例】
【0018】
図1に示すように、加工設備10は、工作物11に機械加工を施す工作機械20と、工作物11を搬送するロボット30と、このロボット30の旋回範囲に配置され工作物11の寸法を測定する寸法測定機構40と、ロボット30の旋回範囲に配置され工作物11を反転する反転機構45と、工作機械20、ロボット30、寸法測定機構40及び反転機構45を囲う安全フェンス48と、この安全フェンス48の一部をなし工作物11をストックするストッカ50と、このストッカ50の隣に配置され操作盤を兼ねる制御部49と、工作物11に添付された伝票12に付されている識別コード13を読み取り、この読み取り情報を制御部49へ送るコードリーダ14とを備えている。コードリーダ14は、有線、無線の何れでもよい。
【0019】
工作物11は、金属板又はプラスチック板から荒切りされた直方体である。この工作物11は、本発明により、六面を所定の粗さに仕上げると共にABC(縦・横・長さ)寸法を、要求寸法に仕上げる。なお、工作物11の材質や形状は任意である。
【0020】
工作機械20は、例えば、工作物11を支えるテーブル21と、テーブル21上の工作物11を上からテーブル21へ押し付ける押圧部材22と、テーブル21を移動するテーブル移動シリンダ23と、テーブル21の側方に配置される左右のフライス24L、24R(Lは左、Rは右を示す添え字である。以下同じ)と、フライス24L、24Rを回す回転機構25L、25Rと、回転機構25L、25Rを左右に移動する工具移動機構26L、26Rとを備える両面フライス盤である。工作機械20は、研削盤、旋盤などであってもよく、種類は問わない。
【0021】
なお、工作機械20は、安全フェンス48内に2基又はそれ以上配置しても良い。また、1基の工作機械20内に、実施例では1組のフライス24L、24Rを配置したが、複数組のフライスを配置することは差し支えない。複数組のフライスの場合は、面取りフライスを含めることが望ましい。通常の平面切削に加えて面取りが行えるからである。
【0022】
ロボット30は、工作物11を把持する一対の把持爪31L、31Rを有すると共に、押し棒32を備えている。押し棒32は、押し棒シリンダ33により、使用時は突出し、非使用時は後退する。
【0023】
ストッカ50は、ロボット30側の面に、パレット移動機構70を備える。
ストッカ50は、安全フェンス48の面に沿って、安全フェンス48の一部として配置されるため、長さや高さは十分に確保することができる。
以下の説明の便利のために、ストッカ50の面に平行で水平な軸をx軸、このx軸に直交してストッカ50を貫通する水平軸をy軸、図面表裏方向へ延びる鉛直軸をz軸とする。
【0024】
識別コード13には、工作物11の縦、横、長さ(ABC寸法)、仕上がり寸法、材質などの情報が含まれており、作業員は、コードリーダ14を介してこれらの情報を制御部49へ伝達する。制御部49は、この情報に基づいて、ストッカ50の収納箇所を決定し、ロボット30、反転機構45、工作機械20を制御する。
【0025】
図2に示すように、ストッカ50の要部は棚51であり、この棚51は、水平に延びる多段の棚板52と、鉛直に延びる支柱部53とから構成される格子状棚である。
格子であるため、y軸に沿って延びる貫通部54を多数個備えている。
1つの貫通部54に、1個の工作物11が投入される。そのために、貫通部54毎に、引き出し状のスライダ55と、このスライダ55に載せたワークパレット56とを設けた。
【0026】
図3に示すように、工作物11は、六面を有する直方体の金属片である。ワークパレット56は、平板57と、この平板57の下面から下方へ突出した複数の突起58、58と、平板57の上面に立てた枠部材59とからなる。加えて、平板57の左右縁に下へ開いている切り欠き61、61を有する。
【0027】
スライダ55は、左右2本のレール62L、62Rに沿って移動する。スライダ55は上面に複数の凹部63、63を有し、前面に取っ手64を有する。この取っ手64を操作することで、スライダ55をレール62L、62Rに沿って前後にy軸に沿って移動させることができる。凹部63、63に突起58、58を嵌めるようにして、スライダ55に、想像線で示すワークパンレット56を載せる。
【0028】
図4(a)に示すように、スライダ55を棚51から一杯に引き抜いた状態で、作業員はワークパレット56に工作物11を載せる。そして、作業員は、取っ手64を押すことで、図4(b)に示すように、スライダ55をy軸に沿って押し込む。結果、工作物11は貫通部54に収納される。この状態では、取っ手64が棚51から突出している。
【0029】
図5に示すように、棚51に備えられるパレット移動機構70は、x軸及びz軸方向へ移動する移動台71と、この移動台71の上に付設されy軸に沿って延びるレール72L、72Rと、これらのレール72L、72Rで案内されるスライダ73と、このスライダ73から棚51へ延びる2本のフック74L、74Rと、スライダ55をy軸に沿って移動する駆動部材75とからなる。
【0030】
パレット移動機構70の作用を、図6に基づいて説明する。図6で、符号76は、スライダ55の上面線である。
図6(a)に示すように、引き出されたワークパレット56に作業員の手で工作物11が載せられる。
図6(b)に示すように、ワークパレット56及び工作物11が、作業員の手で、棚51内部へ収納状態とされる。
【0031】
図6(c)に示すように、フック74L、74Rの先端凸部が切り欠き61に嵌った状態で、フック74L、74Rでワークパレット56がすくい上げられる。
図6(d)に示すように、フック74L、74Rがy軸に沿って移動し、ワークパレット56及び工作物を棚51から工作機械側へ引き出す。この状態で、把持爪31L、31Rで工作物11をピックアップする。
【0032】
図1にて、ロボット30は、工作物11を寸法測定機構40へ移す。
寸法測定機構40の構成は任意であるため、測定の原理だけを図7で説明する。
【0033】
図7(a)〜(c)に示すように、寸法測定機構40は、A寸法測定子41L、41Rと、B寸法測定子42L、42Rと、C寸法測定子43を備えている。
図7(a)にて、A寸法測定子41L、41Rで、工作物11のA寸法を測定する。
図7(b)にて、B寸法測定子42L、42Rで、工作物11のB寸法を測定する。
図7(c)にて、C寸法測定子43で、工作物11のC寸法を測定する。
以上により、加工前の工作物11のABC寸法が測定できた。
【0034】
ところで、作業員の手で、工作物11を棚51に収める場合、ヒューマンエラーにより、収納場所を間違えることがあり得る。そこで、寸法測定機構40で測定したABC寸法と、図1のコードリーダ14で読み取ったABC寸法とが合致するか否かを制御部49で確認する。
【0035】
合致していれば、制御部49の指令を受けたロボット30は、図8(a)に示すように、工作物11をテーブル21へ移載する。
合致していなければ、制御部49は警報を発し、作業を中断するなどの処置を講じる。
【0036】
図8(a)に示すように、寸法の確認がなされた工作物11は、把持爪31L、31Rによりテーブル21に載せられる。
【0037】
ところで、把持爪31L、31Rが工作物11に付着することがある。金属板又はプラスチック板から直方体を荒切りするときに、ばりが残り、このばりが把持爪31L又は31Rに引っ掛かる。
この状態で、把持爪31L、31Rを工作物11から分離すると、工作物11が横ずれすることがある。
【0038】
対策として、図8(b)に示すように、押圧部材22で工作物11をテーブル21に押圧する(矢印(1))。次に、把持爪31L、31Rを工作物11から分離する(矢印(2))。押圧部材22で工作物11が拘束されているため、工作物11が横ずれする心配はない。
【0039】
図8(c)に示すように、切削液ノズル77から切削液78を工作物11へ噴射しながら、想像線で示すフライス24L、24Rで工作物11の側面を切削加工する。工作物11と押圧部材22の間に切削液78が侵入する。この切削液78が接着作用を発揮するため、切削加工後に、押圧部材22を上げると、この押圧部材22に工作物11が連れて上がり、工作物11の位置がずれる。
【0040】
対策として、図8(d)に示すように、ロボットに付属する押し棒32で工作物11をストッパ21aへ押圧する(矢印(3))。この状態で、押圧部材22を上げる(矢印(4))。押し棒32の抑え作用により、工作物11が上がる心配はない。
この後、押し棒32を外し、把持爪31L、31Rで、工作物11をテーブル21からピックアップする。
【0041】
以上の説明は、次のようにまとめることができる。
先ず、本発明の加工設備10は、工作物11を載せるテーブル21と、工作物21をテーブル21に上から押し付ける押圧部材22と、この押圧部材22で押圧されている工作物21に機械加工を施す工具24L、24Rと、工具24L、24R及び工作物11に切削液78を噴射する切削液ノズル77と、工作物21をテーブル21に載せると共に工作物21をテーブル21からピックアップするロボット30と、このロボット30などを制御する制御部49を備えている。
【0042】
その上で、テーブル21に、水平移動する工作物11を止めるストッパ21aを備え、ロボット30に、工作物11をストッパ21aへ押す押し棒32を備えている。
さらに、制御部49は、工具24L、24Rによる機械加工が終了したら切削液78の噴射を停止し、押し棒32で工作物11をストッパ21aへ付勢し、この付勢が実施されている間に、押圧部材22を上昇する、一連の制御を実施する。
この制御により、押圧部材22の上昇に起因して発生する可能性のある工作物11の位置ずれを、防止することができる。
【0043】
さらに加えて、制御部49は、ロボット30で工作物11をテーブル21に載せている間に、押圧部材22を下げ、この押圧部材22で工作物11をテーブル21へ押圧しているときに、ロボット49を工作物11から分離する。
この制御により、ロボット49に起因して発生する可能性のある工作物11の位置ずれを、防止することができる。
【0044】
図1にて、反転機構45で、工作物11の向きを変え、テーブル21へ移し、別の面の切削を同手順で実施する。六面の切削が完了した工作物11は、ロボット30及びパレット移動機構70で、棚51の元の位置に戻される。作業員は、図6(b)→図6(a)の手順で、加工済みの工作物11を、回収する。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、金属又はプラスチックの直方体を、所定の寸法に仕上げる加工設備に好適である。
【符号の説明】
【0046】
10…加工設備、11…工作物、21…テーブル、21a…ストッパ、24L、24R…工具(フライス)、30…ロボット、31L、31R…把持爪、32…押し棒、49…制御部、77…切削液ノズル、78…切削液。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11