特許第6571468号(P6571468)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6571468
(24)【登録日】2019年8月16日
(45)【発行日】2019年9月4日
(54)【発明の名称】遊技場用システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20190826BHJP
【FI】
   A63F7/02 328
   A63F7/02 352L
   A63F7/02 352C
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-188154(P2015-188154)
(22)【出願日】2015年9月25日
(65)【公開番号】特開2017-60625(P2017-60625A)
(43)【公開日】2017年3月30日
【審査請求日】2018年6月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】特許業務法人 サトー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉本 徹哉
(72)【発明者】
【氏名】金子 博一
【審査官】 柳 重幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−202825(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機にて使用する遊技価値のレートが複数設けられる遊技場に対応した遊技場用システムであって、
遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値であって対応するレートを特定可能な獲得価値を受け付け可能な価値受付手段と、
遊技者からの付与操作の受け付けに応じて、遊技者から受け付けた前記獲得価値の内、前記価値受付手段に予め対応付けて設定される付与レートの獲得価値である自獲得価値、或いは当該自獲得価値とは異なる他レートの獲得価値である他獲得価値を対価として遊技者へ遊技価値を付与する付与処理を行う価値付与手段と、
前記自獲得価値と、前記他獲得価値とを管理する管理手段と、
前記価値付与手段による前記自獲得価値を対価とする付与処理である通常付与処理と、前記他獲得価値を対価とする付与処理である乗入付与処理とが行われた場合に、当該付与処理に関連する遊技情報を示す履歴情報を作成し、前記乗入付与処理に関連する履歴情報である乗入履歴情報を作成する場合に、前記他レートに対応した乗入履歴情報と、前記付与レートに対応した乗入履歴情報との双方を作成する履歴作成手段と、
前記履歴情報に対して、前記通常付与処理に関連する前記履歴情報である通常履歴情報と、前記乗入履歴情報とを区分する区分手段と、
識別情報により、前記通常履歴情報と、前記乗入履歴情報とを識別可能に出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする遊技場用システム。
【請求項2】
前記履歴情報には、処理を行った端末の種類を示す情報が含まれており、
前記区分手段は、前記識別情報として、端末の種類が同一であったとしても、前記通常履歴情報と、前記乗入履歴情報とで前記端末の種類を区分することで、前記通常履歴情報と前記乗入履歴情報とを区分することを特徴とする請求項1に記載した遊技場用システム。
【請求項3】
前記履歴作成手段は、前記通常履歴情報については、所定の期間開始条件が成立してから所定の期間終了条件が成立する迄の期間であって複数回の前記通常付与処理を包含可能な期間単位で作成する一方、前記乗入履歴情報については、前記乗入付与処理単位で作成することを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技場用システム。
【請求項4】
前記獲得価値が前記受付手段により受け付けられている状態で、遊技者からの発行操作の受け付けに応じて当該獲得価値を対応付けた記録媒体を発行する発行処理を行う発行手段を備え、
前記管理手段は、第1管理手段と第2管理手段とに区分して構成され、
前記自獲得価値は、前記受付手段により前記記録媒体が受け付けられる受付処理が行われた場合には、前記第2管理手段による管理対象から前記第1管理手段による管理対象へ移行する一方、前記発行処理が行われた場合には、前記第1管理手段による管理対象から前記第2管理手段による管理対象へ移行し、
前記他獲得価値は、前記受付処理が行われた場合には、前記第2管理手段による管理対象を継続し、
前記履歴作成手段は、前記通常付与処理が行われた場合には前記通常付与処理単位で前記履歴情報を作成せずに前記発行処理が行われた場合に複数回の前記通常付与処理を包含可能な前記履歴情報を作成する一方、前記乗入付与処理が行われた場合には前記乗入付与処理単位で前記履歴情報を作成することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載した遊技場用システム。
【請求項5】
前記履歴情報は、前記付与処理が行われた場合に当該付与処理単位で作成される第1履歴情報と、所定の期間開始条件が成立してから所定の期間終了条件が成立する迄の期間であって複数回の前記付与処理を包含可能な期間単位で作成される第2履歴情報とに区分して管理され、
前記出力手段は、前記第1履歴情報と、前記第2履歴情報とを統合して履歴情報を出力可能であることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載した遊技場用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技場用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機等の遊技機が設けられる遊技場では、遊技者の獲得価値を再度遊技に使用可能とする所謂再プレイを可能としているが、近年では特許文献1のように獲得価値に対応付けられたレートとは異なるレートでの再プレイに対応した所謂乗入を可能とする遊技場も見受けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−204807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、乗入を行う場合、レート間の換算率に基づき獲得価値を減算して遊技価値を付与し、その遊技価値を再度遊技に使用可能とするが、換算率により付与された遊技価値とは異なる値の獲得価値が減算されるので、遊技者が想定以上に獲得価値が減らされたと誤認する等してトラブルが生ずる虞もある。その場合、特許文献1の図11に開示されているような履歴データを参照し、どのような処理が行われたのかを確認した上で説明を行う等、対応する必要がある。しかしながら、このような履歴データでは例えば乗入に伴うトラブルが生じた際に、遊技機種と引落口座とを比較した上で乗入に対応する履歴を特定する必要があり、乗入に関わる履歴データを把握し難く、トラブルの真意を把握するために相当な時間がかかり、適切に対応することが難しいという問題があった。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、所謂乗入を可能とする遊技場において乗入に関わるトラブルに適切に対応することができる遊技場用システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載した発明によれば、付与レートの獲得価値である自獲得価値を対価とする通常付与処理に関連する通常履歴情報と、自獲得価値とは異なる他レートの獲得価値である他獲得価値を対価とする乗入付与処理に関連する乗入履歴情報とを識別可能に出力するようにしたので、乗入に関わる履歴データを把握し易くすることができる。これにより、乗入に伴うトラブルが生じた場合でも、トラブルの真意を把握するための時間が短縮される等、乗入に関わるトラブルに適切に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態を示す全体構成図
図2】貯玉履歴画面を示す図
図3】貯玉履歴を示す図
図4】持玉利用履歴画面を示す図
図5】持玉利用履歴を示す図
図6】貯玉履歴抽出例を示す図
図7】持玉利用履歴抽出例を示す図
図8】総合抽出例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示している。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2(価値受付手段、価値付与手段、管理手段、発行手段、第1管理手段に相当)が設置されている。これら遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3は2台ずつ中継装置4と接続されており、中継装置4はLAN5を介して管理装置6(管理手段、履歴作成手段、区分手段、出力手段、第2管理手段に相当)と接続されている。又、遊技場にはPOS7や残高精算機(図示せず)も設置されており、これらPOS7や残高精算機もLAN5を介して管理装置6と接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
【0009】
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード8、モニタ9、プリンタ(図示せず)等が接続されている。管理装置6は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から出力される遊技信号を入力することで、遊技機1毎の遊技データ、会員登録された会員毎の個人データ、遊技機1や遊技装置2等の稼動状態等を管理する。
【0010】
遊技機1は、CR(カードリーダ)パチンコ遊技機であり、盤面10に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル11、上部受皿12、下部受皿13を有すると共に、盤面10に、液晶表示部14、普図入賞口15、第1始動口16、第2始動口17、大入賞口18を有する。遊技機1は以下に示すように動作する。
(1)第1始動口16は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口17は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口16、17への入賞(始動入賞)に応じて大当たり抽選を行い、抽選結果を液晶表示部14にて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当たりとなる。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/360であり、大当たりがその後確変状態(確変)となる大当たり(確変大当たり)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。大当たりが発生すると15ラウンド(R)分だけ大入賞口18を開放する。尚、1Rの上限入賞数は10個であり、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
【0011】
(4)確変中は大当たり確率が1/36に向上すると共に、各始動口16、17への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当たりまで継続するので、大当たり後に大当たりでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となり、その後に通常状態となる。
(5)第2始動口17は普図入賞口15への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当たりとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。又、開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口17の入賞率が高くなる。尚、上記は単なる例示であり、例示した数値等のスペックは機種に応じて異なる数値等が採用される。
【0012】
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打ち込みや各始動口16、17への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を出力する。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。
始動信号=遊技機1から出力される始動入賞(特定の入賞)により変動(作動)する液晶表示部14(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号である。図柄変動確定時に出力されるので、始動信号の入力に応じてスタート処理を特定し、「始動信号×1」をスタート回数(スタート処理数)として特定する。尚、第1始動口16又は第2始動口17への入賞を示す信号でも良い。
【0013】
大当たり信号=遊技機1から出力される大当たり期間を特定可能な信号である。大当たり中にレベル出力される状態信号であるので、大当たり信号の入力中を大当たり中として特定する。
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口17の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号であるので、特別状態信号の入力中を特別状態中として特定する。又、大当たり信号及び特別状態信号の何れも入力していない期間を通常状態として特定する。
【0014】
遊技装置2は、所謂各台計数機能付の貸出機であり、遊技機1の遊技状態を示す状態表示灯19、貨幣(遊技者の貨幣価値、有価価値)が投入される貨幣投入口20、遊技者からの操作入力を受け付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当たり確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部21、持玉(遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値、有価価値、会員であれば貯玉も含む)を払い出すための払出釦22、払い出された玉が通過する払出ノズル23、持玉券(一般カード)や会員カード(何れも記録媒体)が挿入されるカード挿入口24、遊技機1の下部受皿13の下方に位置する着脱可能な計数受皿25等を有する。
【0015】
遊技装置2は、以下に示すように動作する。
(1)貨幣を受け付けると(貨幣受付処理)、遊技機1と遊技装置2との双方に入金額を残高に加算して表示し、残高がある状態で遊技機1の貸出釦(図示せず)が押下されると(貸出操作)、貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払い出し(対価付与処理)、レートに応じた対価分を残高から引き落とす(減算する)。尚、貨幣は複数回の対価付与処理の対応分を受け付け可能である(例えば1万円まで)。
【0016】
(2)遊技機1の下部受皿13から落下した玉を計数受皿25により受けると、その受けた玉を計数して持玉として特定し、その持玉を対価とした払い出しも可能とする。払出釦22が押下されると(持玉の再プレイ操作、付与操作)、対価額単位(例えば500円)分の持玉を払出ノズル23から払い出し(持玉の再プレイ処理、獲得価値を対価として遊技者へと遊技価値を付与する付与処理)、その対価分(払い出した玉数と同数)を持玉から引き落とす(減算する)。
【0017】
(3)残高や持玉が残存する状態で遊技機1の返却釦(図示せず)が押下されると(発行操作)、ストックしている残高や持玉を特定可能な持玉券を発行する(獲得価値を対応付けた記録媒体を発行する発行処理)。尚、持玉の一部や残高のみを発行対象とする分割発行も可能とする。又、持玉券を受け付けた場合は、その残高や持玉を引き継ぐ。
【0018】
(4)遊技場の会員となった遊技者に配布される会員カードも受け付け可能であり、会員カードに対して持玉券と同様に持玉や残高を対応付け可能である。但し、残高は持玉券と同様に会員カードに残高情報が書き込まれるが、持玉は会員カードに持玉情報が書き込まれずに管理装置6にて会員カードのIDである会員IDと対応付けて管理され、会員IDが対応付けられると貯玉として特定される。即ち、遊技者の獲得価値として会員IDに対応付けられた獲得価値が貯玉となり、未対応の獲得価値が持玉となる。貯玉は払い戻しや景品交換等を当日も含めて翌日以降でも可能とするが、持玉は払い戻しや景品交換等を当日限りのみで可能とする等、貯玉と持玉とでは有効期限が設けられる等の性質の違いがある。
【0019】
(5)中継装置4とのシリアル通信により管理装置6にて貨幣受付処理や対価付与処理、残高や持玉、貸出玉数、払戻玉数、入金額、計数玉数や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、及び持玉券の受け付けや発行処理等の各種情報を特定可能とするが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定可能としても良い。尚、このような貸出処理上の通信については中継装置4を介さずに遊技機1と遊技装置2との間で直接行っても良い。
【0020】
(6)持玉券や会員カードには複数種別のレート(例えば4P(貸出単価が1玉4円、即ち4円レート)や1P(貸出単価が1玉1円、即ち1円レート))の持玉が対応付け可能である。又、遊技装置2には予め上記したレートが対応付けられており、通常処理では対応付けられたレート内での対価付与処理や再プレイ処理が行われる(自獲得価値を対価とする付与処理である通常付与処理)。一方で、遊技者が持玉券や会員カードをPOS7や遊技装置2にて受け付けた状態で特定の乗入操作を行うと、乗入による払い出し(乗入払い出し)を可能とする状態となる(他獲得価値を対価とする付与処理である乗入付与処理)。ここで、乗入とは、乗入先の(払い出しを行う)遊技装置2に対応付けられていない種別(他種別)である乗入元の持玉を対価として、乗入先の遊技装置2に対応付けられている種別(自種別)での払出処理を行うものであり、乗入操作にて指定した又は予め設定される種別である乗入元と乗入先とのレート比率に応じた換算率により種別を超えた再プレイ処理を可能とするものである。例えば4円レートを乗入元とし、乗入先となる1円レートが対応付けられている遊技装置2にて200玉分の払い出しを行うと、乗入先との換算率が1/4であれば50玉分の乗入元の4円の持玉を対価として減算する。
【0021】
さて、前述した[発明が解決しようとする課題]で述べたように、このような乗入を可能とする遊技場では、乗入に関わる履歴データを把握し難いという課題があり、そのような課題に対して本発明では以下の構成を有する。
【0022】
遊技装置2やPOS7等は、再プレイ、預入、景品交換、会員カード排出等に伴う持玉を貯玉とする貯玉処理等の貯玉数を更新する処理を行うと、その旨を特定可能な情報を管理装置6に出力する。管理装置6は、遊技装置2やPOS7等から入力する情報に基づいて、貯玉に関連する処理(再プレイ処理、預入処理、景品交換処理等)を示す貯玉の更新履歴を、後述する図3に示すように貯玉履歴(第1履歴情報)として管理し、持玉利用に関連する処理を示す持玉利用の更新履歴を後縦する図5に示すように持玉利用履歴(第2履歴情報)として管理する。
【0023】
管理装置6は、貯玉履歴及び持玉利用履歴においてレコードを作成する場合に更新対象となる処理を行った端末の種類を記録するが、遊技装置2が対象となる場合、通常の再プレイが行われていれば(乗入による払い出しが行われていなければ)「遊技装置」と記録する一方、乗入による払い出しが行われていれば乗入元となる種別を「遊技装置(乗入元)」と記録し、乗入先となる種別を「遊技装置(乗入先)」と記録する。管理装置6は、このように端末の種類が同一であったとしても、端末の種類を区分して記録することで、乗入に関連しない履歴情報を通常履歴情報とし、乗入に関連する履歴情報を乗入履歴情報として区分し(通常履歴情報と乗入履歴情報とを区分し)、通常の再プレイであるか乗入による払い出しであるかを識別可能に貯玉履歴や持玉利用履歴を更新する。又、管理装置6は、乗入による払い出しが行われた場合、1度の処理に対して乗入元の種別に対応するレコードと乗入先の種別に対応するレコードとの2つのレコードを作成する(他レートに対応した乗入履歴情報と付与レートに対応した乗入履歴情報との双方を作成する)が、その場合には時系列で先に乗入先の種別に対応するレコードを記録して後から乗入元の種別に対応するレコードを記録する。以下、貯玉履歴及び持玉利用履歴について説明する。
【0024】
最初に、貯玉履歴について説明する。管理装置6は、遊技場の管理者が所定操作を行うと、図2に示すように貯玉履歴画面をモニタ出力する。図2はモニタ9に表示出力される貯玉履歴画面を示し、図3図2の貯玉履歴画面にて「A」の領域に表示される貯玉履歴の内容を示している。貯玉履歴画面では、「メニュー」釦31a、「タイトル」釦31b、「持玉利用」釦31c、「表示」釦31d、「総合表示」釦31eを含む複数の各種釦等が設けられている。管理装置6は、「メニュー」釦31aが押下されると、貯玉履歴画面からメニュー画面(図示せず)へと表示を切り替え、「タイトル」釦31bが押下されると、貯玉履歴画面から待機画面(図示せず)へと表示を切り替え、「持玉利用」釦31cが押下されると、貯玉履歴画面から後述する図4に示す持玉利用履歴画面へと表示を切り替える。
【0025】
図3に示す貯玉履歴の各項目の意味は次の通りである。
処理時刻=対象となる処理の対応時刻である。対象となる端末から出力される電文上の処理時刻でも良いし、電文の送信時刻や受信時刻等でも良い。
会員番号=対象となる会員番号、会員カードのID、会員が所持する携帯端末のID等である。
端末=対象となる端末の種類である。「遊技装置」、「島端計数機」、「POS」、「遊技装置(乗入先)」、「遊技装置(乗入元)」等である。対象となる端末が遊技装置2の場合、上記したように、乗入に関連しなければ「遊技装置」と記録され、乗入に関連すれば乗入先が「遊技装置(乗入先)」と記録され、乗入元が「遊技装置(乗入元)」と記録される。
【0026】
号機=対象となる端末のIDである。対象となる端末が遊技装置2であれば対応する台番(遊技機1の番号)が記録され、対象となる端末がPOS7や島端計数機等であれば号機番号が記録される。
種別=対象となる種別である。「4P」は4円レートのパチンコ遊技機であり、「1P」は1円レートのパチンコ遊技機である。尚、パチンコ遊技機だけでなくスロットマシン等を対象としても良く、例えば「20G(20円レートのスロット(ゲーム))」や「5G(5円レートのスロット)」等として対象としても良い。
処理前玉数=処理を行う前の玉数である。
処理後玉数=処理を行った後の玉数である。「処理前玉数+預入玉数−交換玉数−再プレイ」の演算式により求められる。
預入玉数=遊技者が対応する処理にて遊技場へと預け入れた玉数である。
交換玉数=遊技者が対応する処理にて景品交換により遊技場から引き出した(対価とした)玉数である。
再プレイ=遊技者が対応する処理にて再プレイ処理の対価として遊技場から引き出した玉数である。
当日貯玉引落=遊技者が対応する処理にて当日貯玉(当日に会員IDと対応付けられた貯玉)分を遊技場から引き出した玉数である。再プレイの場合には当日貯玉があれば当日貯玉が前日貯玉(当日よりも前に会員IDと対応付けられた貯玉)に優先して引き出されるが、景品交換の場合には前日貯玉があれば前日貯玉が当日貯玉に優先して引き出される。
その他=上記以外の引落しである。図3では乗入元による引き落しのみを想定している。
【0027】
貯玉について補足すると、貯玉は上記したように当日貯玉と前日貯玉とに区分され、本実施形態では当日貯玉を全体の貯玉と別途管理することで、前日貯玉を間接的に特定可能としている。尚、当然ではあるがこれらは種別により区分している。当日貯玉は、後述する図5にて説明するように遊技装置2にて会員カードを受け付けている(受付処理を行っている)間は持玉扱いとなり、管理対象が管理装置6から遊技装置2へと移行する。したがって、再プレイを行う場合、前日貯玉を対価とすれば再プレイ毎にレコードが作成されるが、当日貯玉を対価とすれば持玉として遊技装置2の管理対象となるので再プレイ毎にレコードが作成されずに図5のように会員カードの発行時にそれまでの再プレイ分が纏められてレコードが作成される。尚、貯玉履歴は図2に示すようなモニタ出力されるだけでなく、印字出力されることも可能である。
【0028】
次に、持玉利用履歴のモニタ出力について説明する。管理装置6は、遊技場の管理者が図2の貯玉履歴画面にて「持玉利用」釦31cを選択すると、図4に示すように持玉利用履歴画面をモニタ出力する。図4はモニタ9に表示出力される持玉利用履歴画面を示し、図5図4の持玉利用履歴画面にて「B」の領域に表示される内容を示している。持玉利用履歴画面では、「メニュー」釦32a、「タイトル」釦32b、「貯玉履歴」釦32c、「表示」釦32d、「総合表示」釦32eを含む複数の各種釦等が設けられている。管理装置6は、「メニュー」釦32aが押下されると、持玉利用履歴画面からメニュー画面へと表示を切り替え、「タイトル」釦32bが押下されると、持玉利用履歴画面から待機画面へと表示を切り替え、「貯玉履歴」釦32cが押下されると、持玉利用履歴画面から前述した図2に示した貯玉利用履歴画面へと表示を切り替える。
【0029】
図5に示す持玉利用履歴の各項目の意味は次の通りである。尚、後述する「/」は「又は」の意味である。
持玉券ID/会員番号=対象となる持玉券のIDである。遊技開始時に別途付与する遊技者番号等としても良い。尚、会員カードを受け付けている場合には会員番号となる。
端末、号機、種別=図3の説明と同様である。
挿入時持玉数=持玉券を挿入する等の期間開始条件の成立時点での持玉数である。尚、持玉が無い状態で遊技を開始した場合は「0」となる。
排出時持玉数=持玉券を発行する(排出する)等の期間終了条件の成立時点での持玉数である。「挿入時持玉数+計数玉数/預入玉数−再プレイ/交換玉数」の演算式により求められる。尚、持玉がなくなった際も含む。
【0030】
計数玉数/預入玉数=遊技者が対応する期間(持玉券や会員カードの挿入時から排出時までの期間)で計数した又は預け入れた玉数である。
再プレイ/交換玉数=遊技者が対応する期間で景品交換又は再プレイ処理により引き出した(対価とした)玉数である。
貯玉数=遊技者が対応する期間に貯玉した玉数である。
区分=対応する期間に対応する処理(期間終了条件を成立させた処理等)である。持玉券の発行処理であれば「発券」、持玉が「0」となれば「持玉「0」」、会員カードの発行処理等に応じた貯玉処理であれば「会員貯玉」、POS7での景品交換であれば「交換」が記録される。
【0031】
図5について補足する。遊技装置2は、持玉券の受け付け等により成立する期間開始条件の成立から持玉券の発行等により成立する期間終了条件の成立迄の対応する期間における累計を示す情報を管理装置6に出力する。ここで、期間開始条件としては、持玉券の受け付けだけでなく、持玉が「0」の状態からの獲得玉の計数、前回の期間終了条件の成立等も挙げられる。又、期間終了条件としては、持玉券の発行だけでなく、持玉が再プレイや景品交換等により「0」となること等が挙げられる。又、図3にて説明した通り、遊技装置2に対応付けられた種別の当日貯玉が対応付けられた会員カードを受け付けると、その当日貯玉を遊技装置2にて持玉として扱い、前日貯玉のように再プレイ等の処理単位での情報の出力は行わず、上記にて列挙した期間終了条件が成立した場合に期間単位で情報の出力を行う。即ち、会員カードの発行に応じた貯玉処理により持玉が貯玉に移行し、持玉が「0」となった場合にも期間終了条件は成立し、貯玉から持玉への移行がある会員カードの受け付けや、会員カード受け付け中の獲得玉の計数により持玉が発生した場合等にも期間開始条件は成立する。このように会員カードの受け付け状態に関わらず持玉利用履歴は更新される場合がある。尚、持玉利用履歴も図4に示すようなモニタ出力されるだけでなく、印字出力されることも可能である。
【0032】
管理装置6は、図3に示した貯玉履歴及び図5に示した持玉利用履歴において、会員番号や端末等が指定されることにより、その指定内容に応じたレコードを抽出出力する。具体的には、図2の貯玉履歴画面では、営業日選択部31f、会員選択部31g、端末選択部31h、種別選択部31iが設けられており、営業日、会員、端末、種別を指定可能となっている。又、図4の持玉利用履歴画面は、営業日選択部32f、交換種別選択部32g、端末選択部32h、区分選択部32i、遊技者番号選択部32j、持玉券ID/会員番号選択部32kが設けられており、営業日、交換種別、端末、区分、遊技者番号、持玉券ID/会員番号を指定可能となっている。又、貯玉履歴画面及び持玉利用履歴画面の双方において、端末選択部31h,32hのコンボボックスでは、「全端末」、「遊技装置」、「島端計数機」、「POS」、「乗入元」、「乗入先」、「乗入(他口座利用)」の7つを選択可能なっている(図2及び図4では「全端末」が選択された状態を示す)。管理装置6は、端末選択部31h,32hにて「全端末」が選択された場合は全ての端末を対象とするレコード、「乗入元」が選択された場合は「遊技装置(乗入元)」のレコード、「乗入先」が選択された場合は「遊技装置(乗入先)」のレコード、「乗入(他口座利用)」が選択された場合は双方のレコードを抽出出力する。
【0033】
図6は、図2の貯玉履歴画面の端末選択部31hにて「全端末」が選択され、会員選択部31gにて「12300005」が選択された状態で、「表示」釦31dが押下された場合に図3の貯玉履歴から抽出出力されたレコードを示す。図7は、図4の持玉利用画面の端末選択部32hにて「全端末」が選択され、持玉券ID/会員番号選択部32kにて「12300005」が選択された状態で、「表示」釦32dが押下された場合に図5の持玉利用履歴から抽出出力されたレコードを示す。このように貯玉履歴及び持玉利用履歴では営業日、会員番号、端末等が選択された上で対応するレコードの抽出出力が可能となっている。この場合、上記したように端末選択部31h,32hのコンボボックスでは、「遊技装置」、「乗入元」、「乗入先」、「乗入(他口座利用)」等を選択可能であるので、遊技装置2について、乗入以外に対応するレコード、乗入元に対応するレコード、乗入先に対応するレコード、乗入(他口座利用)に対応するレコードを把握することが容易となる。
【0034】
図8は、図2の貯玉履歴画面の端末選択部31hにて「全端末」が選択され、会員選択部31gにて「12300005」が選択された状態で、「総合表示」釦31eが押下され場合、又は図4の持玉利用画面の端末選択部32hにて「全端末」が選択され、持玉券ID/会員番号選択部32kにて「12300005」が選択された状態で、「総合表示」釦32eが押下された場合に抽出出力されたレコードを示す。図8に示すレコードは、前述した図6のレコードと図7のレコードとを統合したレコードであり、即ち、図3及び図5の双方を対象として抽出処理を行った場合の処理結果を示すレコードである。尚、図8では、左端に「NO」を付すと共に右端に「当日貯玉4P」を付して示しており、これら「NO」と「当日貯玉4P」は説明の都合上のために付しているものであるが、モニタ出力等の際にも出力されても良い。尚、「当日貯玉4P」は該当会員の種別「4P」の当日貯玉のレコード作成時点の推移を示している。尚、1P等、他の種別の当日貯玉のレコード作成時点の推移を付しても良い。図8の各項目は、図3及び図6の貯玉履歴における項目の一部と図5及び図7の持玉利用履歴における項目の一部とを合わせたものであり、図3及び図6の貯玉履歴から処理前玉数、処理後玉数、当日貯玉引落、その他を引用しており、図5及び図7の持玉利用履歴から計数玉数/預入玉数、払出玉数/交換玉数、貯玉数/合算数、区分を引用している。図8に示す「当日貯玉引落/区分」の項目は、文字情報の区分が記録されるレコードが持玉利用履歴に対応し、空欄又は数字が記録されるレコードが貯玉履歴に対応する。
【0035】
図8について補足する。図8に示すレコードから会員番号が「12300005」である会員(以下、遊技者)が以下のように通常の再プレイ、乗入による払い出し、景品交換等を行っていることが判明する。即ち、遊技者は、175番台にて通常の再プレイを行い、獲得玉を計数して一部を景品交換し、その後、298番台にて乗入による払い出し後、獲得玉を計数してその獲得玉である持玉を全て払い戻し、更に乗入による払い出し後、173番台にて当日貯玉の払い戻しと獲得玉の計数を行った上で会員カードの発行処理を行っている。
【0036】
以下では、図8だけでなく、図3、5〜7を対象として管理装置6がレコードを作成する条件等を説明する。管理装置6は、遊技者が会員カードを受け付けた状態で175番台にて再プレイを行うと、NO1〜3のように処理毎に貯玉履歴のレコードを作成する。次いで、管理装置6は、遊技者が遊技装置2にて獲得玉を計数してPOS7にて一部を景品交換すると、NO4,5のように会員カードが発行される期間終了条件の成立迄の計数値等を記録するが、この場合、持玉が当日貯玉に移行するので、持玉利用履歴のレコードだけでなく貯玉履歴のレコードも作成する。即ち、会員カードが175番台に対応する遊技装置2に受け付けられると、自種別の持玉の管理対象が管理装置6から遊技装置2へと移行するので、管理装置6は、管理対象が遊技装置2から管理装置6へと移行する会員カードの発行時に履歴情報を作成する(通常付与処理が行われた場合には通常付与処理単位で履歴情報を作成せずに発行処理が行われた場合に複数回の通常付与処理を包含可能な履歴情報を作成する)。
【0037】
次いで、管理装置6は、遊技者が298番台にて乗入を行うと、NO7〜16のように乗入元として指定された種別(図8では「4P」)にて当日貯玉が優先して使用される。ここで、遊技者が会員カードを遊技装置2に挿入した場合、管理装置6は、当日貯玉を持玉扱いとするが、その対象が遊技装置2に対応した種別(図では「1P」)のみなので、対応しない乗入元の種別を貯玉扱いのままとし、貯玉履歴のレコードを再プレイの処理単位で記録する。即ち、会員カードが298番台に対応する遊技装置2に受け付けられると、他種別の持玉の管理対象が管理装置6から遊技装置2へと移行せずに管理装置6のままであるので、管理装置6は、処理単位で履歴情報を作成する(乗入付与処理が行われた場合には乗入付与処理単位で履歴情報を作成する)。ここで、当日貯玉が優先して使用される理由は、前日貯玉には別途再プレイの上限(例えば10000玉/1日)が設けられる等の使用制限が課せられているためである。尚、景品交換する場合は、使用制限の対象とならないので、前日貯玉が優先して使用される。したがって、NO6にて当日貯玉がある状態で景品交換を行っても前日貯玉があるため当日貯玉は減算されない。
【0038】
次いで、管理装置6は、遊技者が298番台にて乗入による払い出し後に獲得玉を計数すると、その計数した獲得玉が持玉となるので、その持玉の使用についてNO17では持玉が「0」になることで期間終了条件が成立し、持玉利用履歴のレコードを作成する。管理装置6は、持玉がなくなった後に遊技者が再度乗入を行えば、NO7〜16と同様にしてNO18〜23のように貯玉履歴のレコードを作成するが、持玉がある状態であっても乗入を行う等の貯玉を使用すれば貯玉履歴のレコードを作成する。
【0039】
次いで、管理装置6は、NO24に示すように遊技装置2に対応した種別の当日貯玉が対応付けられた会員カードを173番台にて受け付けると、その当日貯玉が持玉扱いとなるので、貯玉履歴では一旦残りの当日貯玉(図8では4600)を引き落とし、NO25のように持玉利用履歴にてその当日貯玉をカード挿入時の持玉数とする。そして、管理装置6は、その後の更新分である計数5000玉と払出2000玉の差となる3000玉をカード挿入時の持玉数である4600玉に加えた7600玉を会員カード排出時に貯玉処理し、NO26のように7600玉が貯玉処理された貯玉履歴のレコードを作成する。
【0040】
以上に説明したように本実施形態によれば、次に示す効果を得ることができる。
遊技場用システム1において、乗入でない貯玉利用の履歴を示す通常履歴情報と、乗入である貯玉利用の履歴を示す乗入履歴情報とを識別可能に出力するようにしたので、乗入に関わる履歴データを把握し易くすることができる。これにより、乗入に伴うトラブルが生じた場合でも、トラブルの真意を把握するための時間が短縮される等、乗入に関わるトラブルに適切に対応することができる。
【0041】
又、端末の種類を示す項目内にて端末の種類を区分することで、通常履歴情報と乗入履歴情報とを区分するようにしたので、新たな項目を増やすことなく通常履歴情報と乗入履歴情報とを区分することができ、帳票上の見た目の複雑化を抑制することできると共に、抽出する際の対象項目が無暗に増加される虞を軽減することもできる。
【0042】
又、乗入による払い出しが行われた場合に、乗入元の履歴情報と、乗入先の履歴情報とを作成するようにしたので、例えば乗入元の履歴情報に対価となる持玉と、払い出した持玉の項目にて換算した持玉とを対応付け、乗入先の履歴情報にて払い出した持玉を対応付ける等、通常の再プレイの履歴情報と同等の項目数のまま、換算数等の乗入に関するトラブルを考慮した項目を対応付けた履歴情報を作成することができる。
【0043】
又、自種別の持玉を対価とする通常の再プレイでは会員カードの発行時等の期間終了条件が成立した場合に期間単位で履歴情報を作成する一方、他種別の持玉を対価とする乗入による払い出しでは乗入付与処理単位で履歴情報を作成するようにしたので、管理装置6にて持玉及び貯玉を適切に更新して管理することができる。即ち、本実施形態のように遊技装置2が所謂各台計数機能を有する場合には、自種別の持玉については遊技中に計数や払い出しが頻繁に行われることから管理装置6では随時履歴を更新せず、他種別の持玉については計数により増えることがないのでトラブル防止のために管理装置6でも随時更新するようにすることで、管理装置6にて持玉及び貯玉を適切に更新して管理することができる。
【0044】
又、貯玉履歴と持玉利用履歴とを区分して管理する一方、貯玉履歴と持玉利用履歴とを統合して出力するようにしたので、貯玉の推移と持玉利用の推移を把握し易くすることができる。即ち、例えば管理装置6の管理対象となる貯玉と遊技装置2の管理対象となる持玉とが会員カードの受け付けに応じて切り替わるような場合に、貯玉と持玉との性質が互いに異なることに鑑み、貯玉を管理するための管理装置と持玉を管理するための管理装置とを別々に設ける等して区分して管理すると、貯玉履歴と持玉利用履歴とが別々に出力されるようになり、貯玉の推移と持玉利用の推移とを関連付けて把握し難くなる虞が想定されるが、貯玉履歴と持玉利用履歴とを統合して出力することで、そのような虞を軽減することができる。
【0045】
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
図3の貯玉履歴と図5の持玉利用履歴とを区分して管理する構成を例示したが、これら貯玉履歴と持玉利用履歴とを統合して管理するようにしても良い。又、これら貯玉履歴と持玉利用履歴とをそれぞれ異なる管理装置にて管理しても良い。
【0046】
レートとして貸出レートが複数設けられる場合を例示したが、交換レートが複数設けられる場合や貸出レートと交換レートとがそれぞれ複数設けられる場合に適用しても勿論良い。又、計数した持玉の対応レートとして予め設定される自種別を特定することで対応するレートを特定可能な獲得価値の受け付けを例示したが、例えば遊技者が遊技開始時等にレートを選択可能な構成としてレートを設定し、計数時に当該設定されたレートを採用する等、受け付けた獲得価値のレートを特定可能な構成やレートを設定する構成はどのような構成としても良い。
【0047】
記録媒体に獲得価値を対応付け、その記録媒体を受け付けること、及び遊技媒体を計数することで獲得価値を受け付ける構成を例示したが、何れか一方の受け付けのみを採用しても良いし、例えば指紋等の記録媒体以外の識別情報に獲得価値を対応付け、その識別情報を受け付けることにより獲得価値を受け付けても良い。
通常の再プレイと乗入による払い出しとを区分するために端末の名称を変更したが、例えば乗入のレコードにフラグを付けたり、着色により識別可能にしたりする等、他の識別方法を採用しても良い。
【0048】
乗入のレコードを作成する場合に、乗入元と乗入先との双方のレコードを作成する構成を例示したが、何れか一方のみのレコードを作成しても良く、この場合、本実施形態と同様の作用効果を得るべく履歴情報の項目数(例えば乗入元と乗入先との双方の種別等)を追加しても良い。
自種別の当日貯玉がある状態で記録媒体を受け付けた場合に貯玉履歴を作成することを例示したが、発行処理時に作成する貯玉履歴と統合することで、記録媒体を受け付けた場合に貯玉履歴を作成しなくとも良い。
【0049】
履歴作成対象として貯玉と持玉利用との双方を例示したが、何れか一方のみとしても良い。
遊技者による乗入操作が行われることを状態切替条件として例示したが、自種別の持玉がなく他種別の乗入可能な持玉がある場合に、遊技者の操作を伴うことなく成立する条件を状態切替条件とする等、状態切替条件等の条件は適当な条件であればどのような条件を採用する等、例示した条件はどのような条件としても良い。
【0050】
通常の付与処理を行う付与手段を乗入状態へと切り替えることで乗入付与処理を行うことを例示したが、通常の付与処理を行う付与手段と、乗入付与処理とを行う付与手段とを区別して設け、乗入状態に関わりなく乗入付与処理を行うようにしても良い。
例示した設定値は予め設定されれば、遊技場の管理者が任意に設定しても良いし、管理装置6の製造メーカにて設定しても良いし、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。又、記録媒体としてカードを例示したが、有価価値を特定可能な情報を記録可能であれば例えばコイン等の他の記録媒体であっても良い。
【0051】
遊技装置2として貨幣受付処理や貨幣による対価付与処理(貸出処理)の所謂貸出機の機能を備えた構成を例示したが、持玉の計数や払い戻しが可能であれば、必ずしも貸出機能を備える必要はない。又、例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用する等して間接的に特定しても良い。又、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。
対象となる遊技機1は、遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式のパチンコ遊技機であっても良いし、スロットマシンであっても良い。尚、所謂封入式等を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現している。又、封入式等の場合、有価価値を遊技に消費できる状態とすることが遊技に使用可能な遊技価値を付与する対価付与処理となる。
例示した処理は管理装置6だけでなく、遊技装置2、中継装置4、POS7等のどのような機器により行っても良い。又、変形例を含む例示した構成をどのように組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0052】
図面中、1は遊技機、2は遊技装置(価値受付手段、価値付与手段、管理手段、発行手段、第1管理手段)、6は管理装置(管理手段、履歴作成手段、区分手段、出力手段、第2管理手段)である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8