特許第6571635号(P6571635)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シャネル パルファン ボーテの特許一覧

<>
  • 特許6571635-透明な容器および製品を含む化粧品器具 図000002
  • 特許6571635-透明な容器および製品を含む化粧品器具 図000003
  • 特許6571635-透明な容器および製品を含む化粧品器具 図000004
  • 特許6571635-透明な容器および製品を含む化粧品器具 図000005
  • 特許6571635-透明な容器および製品を含む化粧品器具 図000006
  • 特許6571635-透明な容器および製品を含む化粧品器具 図000007
  • 特許6571635-透明な容器および製品を含む化粧品器具 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6571635
(24)【登録日】2019年8月16日
(45)【発行日】2019年9月4日
(54)【発明の名称】透明な容器および製品を含む化粧品器具
(51)【国際特許分類】
   A45D 40/00 20060101AFI20190826BHJP
   A45D 34/00 20060101ALI20190826BHJP
【FI】
   A45D40/00 Q
   A45D34/00 510Z
【請求項の数】19
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-516223(P2016-516223)
(86)(22)【出願日】2014年5月28日
(65)【公表番号】特表2016-522726(P2016-522726A)
(43)【公表日】2016年8月4日
(86)【国際出願番号】FR2014051252
(87)【国際公開番号】WO2014191678
(87)【国際公開日】20141204
【審査請求日】2016年12月1日
(31)【優先権主張番号】1354809
(32)【優先日】2013年5月28日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】506273087
【氏名又は名称】シャネル パルファン ボーテ
【氏名又は名称原語表記】CHANEL PARFUMS BEAUTE
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】カステ ニコラ
(72)【発明者】
【氏名】セインジエ ジュリアン
【審査官】 遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】 仏国特許出願公開第02919478(FR,A1)
【文献】 仏国特許出願公開第02970474(FR,A1)
【文献】 特開2009−035272(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0109365(US,A1)
【文献】 国際公開第2006/032482(WO,A1)
【文献】 国際公開第2007/047168(WO,A2)
【文献】 特表2015−520617(JP,A)
【文献】 特表2013−533172(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 40/00
A45D 34/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
器具であって、容器(6)と、キャップ(16)と、アプリケーター(14)と、を含み、
前記容器(6)は、少なくとも部分的に透明であり、透明な化粧用の製品(18)が入っており、
前記キャップ(16)は、前記容器(6)を閉じるのに適しており、前記製品(18)前記容器(6)の外に出るのを防ぎ、
前記アプリケーター(14)は、前記キャップ(16)に固定され、前記キャップ(16)前記容器(6)を閉じるときに前記製品(18)に及ぶ透明な少なくとも一部分を含み、
前記アプリケーター(14)の透明な部分は、その自由端に先端部分(26)を有し、
前記先端部分(26)は、透明であり、
前記製品(18)および前記アプリケーター(14)の透明な部分は、差が0.075以下である、それぞれの屈折率を有する、器具。
【請求項2】
請求項1に記載の器具であって、前記アプリケーター(14)は、ステム(24)を含み、前記ステム(24)および前記製品(18)は、差が0.075以下である、それぞれの屈折率を有する、器具。
【請求項3】
請求項1〜2の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記先端部分(26)および前記製品(18)は、差が0.075以下である、それぞれの屈折率を有する、器具。
【請求項4】
請求項1〜3の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記容器(6)および前記製品(18)は、差が0.09以下である、それぞれの屈折率を有する、器具。
【請求項5】
請求項1〜4の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記容器(6)および前記アプリケーター(14)の少なくとも1つは、非晶質共重合体、ポリメチルメタクリレート、またはガラス、で作られている、器具。
【請求項6】
請求項1〜5の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記アプリケーター(14)は、少なくとも前記キャップ(16)から突き出る前記アプリケーター(14)の部分に、内側キャビティがない、器具。
【請求項7】
請求項1〜6の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記アプリケーター(14)は、ステム(24)および前記先端部分(26)を含み、前記先端部分(26)は、前記ステム(24)とは異なり、前記ステム(24)と単一部品を形成する、器具。
【請求項8】
請求項1〜7の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記アプリケーター(14)は、その自由端に前記先端部分(26)を含み、前記先端部分(26)は、表面加工を有する、器具。
【請求項9】
請求項3および7〜8の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記先端部分(26)は、ショルダー(30)によって前記ステム(24)から分けられる、器具。
【請求項10】
請求項3および7〜9の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記先端部分(26)は、全体的に平たくなった形をしている、器具。
【請求項11】
請求項3および7〜10の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記先端部分(26)は、前記アプリケーター(14)の軸を含む単一対称面を呈する、器具。
【請求項12】
請求項3および7〜10の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記先端部分(26)は、前記アプリケーター(14)の軸を含む2つの対称面を呈する、器具。
【請求項13】
請求項1〜12の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記アプリケーター(14)は、前記キャップ(16)にはめ込まれる、器具。
【請求項14】
請求項1〜13の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記製品(18)は、唇、まぶた、頬および/または爪のメイクアップ用の製品である、器具。
【請求項15】
請求項1〜14の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記製品(18)は無色である、器具。
【請求項16】
請求項1〜14の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記製品(18)は色がついている、器具。
【請求項17】
請求項1〜16の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記製品(18)は脂肪を含む、器具。
【請求項18】
請求項1〜17の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記製品(18)は半粘性である、器具。
【請求項19】
請求項1〜18の少なくともいずれか1つに記載の器具であって、前記製品(18)は、以下の要素:ポリブテン、リンゴ酸ジイソステアリル、およびオクチルドデカノール、の少なくとも1つ、および好ましくは3つ全てを含む、器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧製品を含む器具に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧品を含む容器とキャップとを備えている商品はよく知られており、キャップは、容器が閉じているときに製品に浸されるアプリケーターを保持する。例として、製品は、唇または爪のメイクアップ用の製品、あるいはまたスキンケア用の製品、または香水である。特に、製品および内部にあるアプリケーターが見えるように、容器を透明にすることはよく知られている。
【0003】
メイクアップに関し製品によってもたらされる効果とは別に、商品の外観自体は、購入の時に魅力を与える本質的な要素である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、そのような商品の魅力を向上させることである。とりわけ、目的は、使用者が容器からアプリケーターを取り出すときに、驚くべき効果を生じさせることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この効果のために、本発明は、器具を提供し、器具は、容器と、キャップと、アプリケーターと、を含み、容器は、少なくとも部分的に透明であり、透明な化粧製品が入っており、キャップは、容器を閉じるのに適しており、製品が容器の外に出るのを防ぎ、アプリケーターは、キャップに固定され、キャップが容器を閉じるときに製品に及ぶ透明な少なくとも一部分を含み、製品およびアプリケーターの透明な部分は、差が0.075以下、好ましくは0.05以下、さらに0.03以下である、それぞれの屈折率を有する。
【0006】
従って、屈折率間のこの非常にわずかな差の理由で、観察者は、容器を通してアプリケーターと製品とを見分けられない。言い換えれば、製品に浸るアプリケーターの部分は、容器の壁を通して見えない。それに対して、アプリケーターは、それが現れるにつれて目に見えるようになり、メイクアップに使用される化粧品の少量をその表面に保持する。容器を通した透明さの効果は、従って著しく増大し、それは器具の魅力を増大させる。使用者は、アプリケーターが容器から出るのに応じて、アプリケーターと、それが保持する製品と、を見つけるからである。
【0007】
好ましくは、アプリケーターは、ステムを含み、ステムおよび製品は、差が0.075以下、好ましくは0.05以下、さらに0.03以下である、それぞれの屈折率を有する。
【0008】
従って、不可視性の効果が、アプリケーターのステムに関して得られる。
【0009】
好ましくは、アプリケーターは、その自由端に先端部分を含み、先端部分および製品は、差が0.075以下、好ましくは0.05以下、さらに0.03以下である、それぞれの屈折率を有する。
【0010】
従って、同じように、不可視性の効果が、先端部分に関して得られる。
【0011】
さらに好ましくは、容器および製品は、差が0.09以下、さらに0.07以下である、それぞれの屈折率を有する。
【0012】
従って、今度は、容器の内側の縁および面が、製品の中でほとんどまたは全く目に見えず、それは全体の透明の効果をさらに増大させる。
【0013】
有利には、容器およびアプリケーターの少なくとも1つは、非晶質共重合体、ポリメチルメタクリレート、またはガラスで作られている。
【0014】
これらの材料によって、上記の不可視性の効果を得ることが可能になる。
【0015】
有利には、アプリケーターは、少なくともキャップから突き出るアプリケーターの部分に、内側キャビティがない。
【0016】
このことは、アプリケーターの浸された部分の不可視性の効果に支障をきたさないことを可能にする。
【0017】
好ましくは、アプリケーターは、ステムおよび先端部分を含み、先端部分は、ステムとはっきり異なり、ステムと単一部品を形成する。
【0018】
従って、2つの要素が互いに結びつけられるならば必要だっただろう連結面を、生成するのを回避できる。そのような面は、不可視性の効果を妨げるであろう。従って、不可視性の効果が、ステムと先端部分の間の結合領域でも得られる。
【0019】
アプリケーターは、その自由端に先端部分を含むことができるであろう。先端部分は、以下の特徴の少なくともいずれか1つを呈する:
‐それは表面加工を有する;
‐それはショルダーによってステムから分けられる;
‐それは平たくなった全体の形をしている;
‐それはアプリケーターの軸を含む単一対称面を呈する;
‐それはアプリケーターの軸を含む2つの対称面を呈する.
【0020】
アプリケーターは、キャップにはめ込まれることができるであろう。
【0021】
製品は、唇、まぶた、頬および/または爪のメイクアップ用の製品であってもよい。
【0022】
実施形態では、製品は無色である。
【0023】
別の実施形態では、製品は色がついている。
【0024】
製品は脂肪を含むことができるであろう。
【0025】
好ましくは、製品は半粘性である。
【0026】
有利には、製品は、以下の要素の少なくとも1つ、および好ましくは3つ全てを含む:ポリブテン,リンゴ酸ジイソステアリル,およびオクチルドデカノール.
【0027】
これらの材料によって、上記の不可視性の効果を実現する製品を得ることが可能になる。
【0028】
本発明の実施形態および変形は、添付図面を参照して以下に示される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の実施形態による器具の立面図である。
図2】本発明の実施形態による器具の分解斜視図である。
図3図1の器具のアプリケーターの立面図である。
図4図1の器具のアプリケーターの軸方向断面図である。
図5図1の器具の軸方向断面図である。
図6図3のアプリケーターの先端部分の斜視図である。
図7】部分的に開いた図1の器具の図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1‐7を参照して、本発明の実施形態による化粧製品の器具である商品を記述する。装置2は、主長手方向軸4を示している。それは、容器または小瓶6、ネック8、ワイパー10、およびアプリケーター14を含み、アプリケーター14はキャップ16を載せている。これらの要素全ては、主軸として軸4を有する。それらは、後に理解されるように、互いに組み合わされる別部品である。それらのうちのいくつかは、この軸の周りに回転対称である。容器は、さらに、図5に示されているメイクアップ製品18用の容器である。
【0031】
容器6は、単一部品として作られる。
【0032】
ネック8は、開口をなす容器6の上端に剛体的に固定される。ネックは、容器の上部で現れ出る。同様に、ワイパー10は、ネックの上端に剛体的に固定され、ネックの中に広がり、ネックの上部で現れ出る。
【0033】
組み合わせまたは構成の他の方法も、容器、ネック、およびワイパーに同じく適する。
【0034】
アプリケーター14およびキャップ16は、キャップの受け溝の中でアプリケーターの嵌合によって、あるいは中間挿入材を用いて剛体的に固定される。中間挿入材は詳しく記載されない。アプリケーターおよびキャップもまた、1つ以上の材料の射出によって、単一部品で作られる。
【0035】
容器およびキャップは、本実施形態では、軸4と垂直の平面で断面が四角の特定の断面をした形を有する。しかしながら、それは、特に断面が円形または八角形の、異なる形であり得る。
【0036】
アプリケーター14は、キャップ16と結びつけられたステム24と、アプリケーターの自由遠位端をなす先端部分26と、を主に含む。先端部分は、ステムの延長部分に延びる。この場合には、アプリケーターは、単一部品である。さらに、それは、ステムおよび先端部分に内側キャビティがなく、対応するセグメントで中実であるようになっている。
【0037】
ネック8は、容器6から現れるその上部でねじ山を保持し、ねじ山は、キャップ16に作られたねじ山と協働するのに適しており、ビス‐ナット接続をなすようになっており、それは、漏れない仕方で容器をふさぐように、ネックでキャップを締めることを可能にしている。この閉位置で、アプリケーター14は、ワイパー10に寄りかかり、容器の外に製品18が出るのを妨げる。この製品に通じるための、特に容器の外に配るための、唯一の方法は、容器を開けるためにキャップを回して開けることである。ここで、商品はスプレーを含まないことが指摘される。スプレーは、キャップが容器を閉じるときに、容器の外に製品を分配するのを可能にする。
【0038】
さらに、この閉鎖位置で、先端部分26およびステム24の一部は、製品18に浸される。浸されるステムの長さは、容器に含まれる製品の高さによる。
【0039】
容器6、アプリケーター14、および製品18は、どれも透明である、つまり、それらは光を通り抜けさせ、それらのそれぞれの幾何学形状に起因する変形によってそれらを見ることができる。アプリケーターおよび容器に関しては、透明さは、全体的または部分的であってもよい、つまり例えばつや消し面を呈し得る。
【0040】
本実施形態では、アプリケーターは、ポリメタクリレート(PMMA)で作られている。それは、この場合には、PMMA 7H型式のプレキシグラス(登録商標)である。それは、1.49の屈折率を呈する。アプリケーターは、熱可塑性プラスチック射出によって作られる。
【0041】
本実施形態では、容器は非晶質高分子で作られ、非晶質高分子は、PCTGという名称で商品化されているようなものであり、その透明さで際立つ。それは、例えば、Eastmanによって商品化されているEastar Copolyester DN011の材料である。それは、1.566の屈折率を呈する。他の材料も適することができ、Surlyn(登録商標)、またはガラスなどである。
【0042】
本実施形態では、製品18は、以下の要素を含む:ポリブテン(1.496の屈折率を有する),リンゴ酸ジイソステアリル(1.461に等しい屈折率を有するsalacos 222),およびオクチルドデカノール.得られる製品は、この場合には、1.486の屈折率を有する。それは、液体、脂肪性、および半粘性である。それは、この場合には、唇のメイクアップ用であり、それはグロスである。製品は、光沢のあるオイルを含んでもよく、例えば通常グロスに使用されるものなどである。例えば、ポリブテン、水添ポリブテン、ポリデセン、水添ポリデセン、リンゴ酸ジイソステアリル、オクチルドデカノール、Momentiveによってsilshine 151という名称で商品化されているようなものであるフェニルシリコーンオイル、またはそれらの混合物、を挙げることができる。
【0043】
製品は、イソステアリルアルコール、Ajinomotoによって商品化されているEldew PS‐203のようなラウロイルグルタミン酸フィトステリル/オクチルドデシル、またはそれらの混合物、を同じく含んでもよい。
【0044】
それは、透明なゲル化剤を同じく含んでもよい。
【0045】
透明なゲル化剤の中で、例えばKokyu alcohol KogyoによってHaimalate PAMという名称で商品化されているようなものであるポリアミド樹脂、あるいは例えばAjinomotoによってGP‐1という名称で商品化されているジブチルラウロイルグルタミドのようなアミノ酸誘導体またはAjinomotoによってEB‐21という名称で商品化されているジブチルエチルヘキサノイルグルタミドまたはそれらの混合物、スチレンおよびオレフィン共重合体を主成分にしたゲル化剤、および特にShellによってKRATONという商品名で商品化されているもののようなエチレン/プロピレン/スチレンまたはブチレン/エチレン/スチレン共重合体またはそれらの混合物、またはPenrecoによってVERSAGEL M,ME,ML,MP,MC,MD,およびMNという商品名で商品化されているもの、を特に挙げることができる。
【0046】
それにもかかわらず、本発明は、まぶた、頬、または爪、あるいはまたあらゆる種類の化粧品または香水に同じく適用できる。製品はここでは無色であるが、透明でありながら色つき(例えば淡いばら色または薄青)もできるであろう。容器におよびアプリケーターについても同様である。
【0047】
製品とアプリケーターの材料の間の屈折率の差は、従って0.004であり、これは特にわずかである。加えて、容器の材料と製品の間の率の差は、ここでは0.080である。一般的に、ここでは固体材料(特に容器、ステム、およびアプリケーター)を考慮に入れた屈折率は、材料の仕様書の中で検討中の材料の供給者によって示されるものである。化粧製品用に、屈折率は、実験室の屈折計、特に温度20℃で調整されたAbbeの屈折計を用いて測定される。
【0048】
アプリケーターと式の間の0.004の率の差は限定的でなく、満足のゆく不可視性の効果が、差が0.03以下、あるいはまた0.05以下、さらに0.075以下である、アプリケーターのおよび製品の屈折率で、得られることが考えられる。
【0049】
同様に、容器と製品の間の0.080の率の差は限定的でなく、透明さの効果が、0.09以下、または好ましくは0.070以下である、率の差で、満足のゆくように得られることが考えられる。
【0050】
図5および7は、閉じた状態、およびアプリケーターが容器から引き抜かれているときに部分的に開いた状態にある、器具をそれぞれ示す。示されているようにアプリケーターが製品18の中に延びるときに、製品に浸かっているステム24の部分および先端部分26は、製品および容器の壁を通して、目に見えない、またはほとんど目に見えない。従って、それらは透明さによって見分けられない。同様に、容器6の内側の縁および面が、目に見えず、製品と区別できない。従って、製品を受ける容器の下部全体が、容器の外壁面で定められる単一部品のひと塊の外観を有する。
【0051】
透明さの効果を得ることを容易にするために、アプリケーターおよび容器に、非常に小さい半径の表面を、または縁を、備え付けないことが好ましい。それらは、目に見えるようにする干渉光の反射を引き起こし得るからである。
【0052】
特に図6を参照して、先端部分26は、ショルダー30によってステム24から分けられる。ステムは、軸4と垂直の平面で円形の断面を有する円筒形の外面を有し、先端部分は、この直径以下であるこの軸と垂直な方向の大きさを呈し、それはショルダーを生じさせる。先端部分26は、ここでは平たい全体の形を呈し、軸と垂直な面の横断面で、楕円形または卵形の全体の形の輪郭をとり、それは従って先端部分に2つの主面32を作り、そのそれぞれは、化粧を施す顔の部分に製品を塗るのに使用される。先端部分の自由端33は、丸くなった形をしている。この実施形態では、先端部分は、2つの対称面を呈し、2つの対称面は、互いに垂直であり、軸4がそれぞれ通る。
【0053】
先端部分に、例えば表面加工で、特有な表面の外観を与えることができるであろう。例えば、この表面につや消しの外観を与えることができ、つや消しの外観は、ステムに対して先端部分をさらにいっそう見分けることを可能にする。ステムでは、表面が、磨かれて、アプリケーターが容器の外に出るときになめらかである。この処理は、上記の透明さの効果を害しない。
【0054】
キャップを透明材料で作ることも可能であるが、これは必須ではない。
【0055】
メイクアップのために、使用者は、アプリケーターを容器の外に取り出すためにキャップを回して開ける。それから、使用者は、化粧を施す顔の部分に、製品を付けるために、先端部分を押し当てる。この場合、例えば、図3のように垂直な位置にアプリケーターを置くことによって、製品がステムから先端部分の方へ流れやすくすることによって、ステムを製品のリザーバのように利用することが可能である。容器、アプリケーター、および覆う製品は、それらが1に近い屈折率を有する空気に位置するならば、徐々に目に見えるようになる。使用者は、その時完全にアプリケーターを見つけて驚きを感じる。
【0056】
当然、本発明に、この範囲を逸脱せずに、多くの変更を加えることができる。
【0057】
特に、先端部分26は、それをステムとひと続きで作ることが好ましいことを知って、くり抜かれた部分または中空の領域なしに、および鋭い縁を回避して、製品を塗るのに適切な他の形にすることができる。
【0058】
同じく、製品の成分を変更することができる。
【0059】
容器を、ポリメチルメタクリレートで、ガラスで、または他の材料で、作ることができる。アプリケーターを、非晶質共重合体で、ガラスで、または他の材料で、作ることができる。
【0060】
容器を、この容器の特定部分だけが透明になるように、作ることができる。従って、容器6の上部は、例えばリングを取り付けることによって、不透明にできる。アプリケーターについても同様である。
【0061】
記述されたアプリケーターは剛性であるが、例えばその端にごく薄いステムを備え付けることによって、少なくとも部分的に可撓性にすることができる。
【0062】
先端部分に、示されたもの以外の形を与えることが可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7