【氏名又は名称】インスティテュート オブ ファーマコロジー アンド トキシコロジー アカデミー オブ ミリタリー メディカル サイエンシズ ピー.エル.エー.チャイナ
【文献】
LUO,H. et al.,Design, Synthesis and Antitumor Activity of a Novel Series of PAC-1 Analogs,Chemical Research in Chinese Universities,2013年,Vol.29, No.5,p.906-910
【文献】
HSU,D.C. et al.,Parallel Synthesis and Biological Evaluation of 837 Analogues of Procaspase-Activating Compound 1 (PAC-1),ACS Combinatorial Science,2012年,Vol.14, No.1,p.44-50
【文献】
YEOH,K.K. et al.,Dual-action inhibitors of HIF prolyl hydroxylases that induce binding of a second iron ion,Organic & Biomolecular Chemistry,2013年,Vol.11, No.5,p.732-745
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
インビトロでプロリンヒドロキシラーゼを阻害する又はHIF−1を安定化する方法であって、有効量の請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬として許容される塩を使用する工程を含む、方法。
プロリンヒドロキシラーゼを阻害する、又はHIF−1を安定化するために使用される、又は貧血、急性虚血性再灌流傷害の、治療及び/又は予防及び/又は術後アジュバント療法のために使用される、請求項8に記載の医薬組成物。
【実施例】
【0047】
中間体の調製
調製実施例1:中間体1
【化6】
9.6 mL (0.36 mol)のN,N’−ジメチルエタンジアミン及び100 mLのテトラヒドロフランを、定圧漏斗、還流濃縮チューブ及び温度計を備えた三つ首の容器に添加し、均等に撹拌し、その後加熱した。反応溶液が僅かに沸騰したとき(約56℃)、10 g (0.06 mol)の1−クロロメチルナフタレンを反応溶液にゆっくり滴下すると、白色の沈殿物が少しずつ生成し、反応の終了をモニタリングするために、薄層クロマトグラフィー(TLC)が使用された。反応溶液中の1−クロロメチルナフタレンのスポットが薄層クロマトグラフィー上から消えたとき加熱を停止し、冷却を実施し、回転蒸発により溶媒を蒸発させ、3mol/lの水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、ジクロロメタンで洗浄液を抽出し、ここで抽出の間pH12以上を維持し、全ての有機相が纏められ、シリカカラムにより分離されて(溶出:ジクロロメタン/メタノール=20/1)、黄色の液体として収率86%で{[N−(ナフタレン−1−イル−メチレン)−N−メチルアミノ]エチル}N’−メチルアミノを得た。1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.18 (7H, m), 4.10 (2H, s), 3.26 (3H, s), 2.50 (4H, m), 2.26 (3H, s); EI−MS (m/z): 229.2[M+H]
+.
【0048】
調製実施例2:中間体2
【化7】
3.56 g (0.02 mol)の{[N−(ナフタレン−1−イル−メチレン)−N−メチルアミノ]エチル}N’−メチルアミン及び2.1 g (0.025 mol)の炭酸水素ナトリウムを、定圧漏斗、還流濃縮チューブ及び温度計を備えた三つ首の容器に添加し、そして40mLのアセトンを添加し、均等に撹拌し、その後加熱により還流し、2.36 g (0.022 mol)の酢酸メチルを反応溶液にゆっくり滴下し、反応の終了をモニタリングするために、薄層クロマトグラフィー(TLC)が使用された。反応溶液中の{[N−(ナフタレン−1−イル−メチレン)−N−メチルアミノ]エチル}N’−メチルアミンのスポットが薄層クロマトグラフィー上から消えたとき加熱を停止し、冷却を実施し、回転蒸発により溶媒を蒸発させ、シリカカラムにより分離されて(溶出:酢酸エチル/石油=1/3)、淡黄色の液体として、収率85%で、メチル2−{N−{2−[N−(ナフタレン−1−イル−メチレン)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}酢酸塩を取得した。1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.18 (7H, m), 4.10 (2H, s), 3.68 (3H, s), 3.32 (2H, s), 2.37 (4H, m), 2.26 (6H, s); EI−MS (m/z): 301.2[M+H]
+.
【0049】
調製実施例3:中間体3
【化8】
2.1 g (0.06 mol)の85 %ヒドラジン水和物及び50 mlの無水エタノールを、定圧漏斗、還流濃縮チューブ及び温度計を備えた250ml三つ首の容器に添加し、均等に撹拌し、その後加熱により還流し、5.0 g (0.02 mol)のメチル2−{N−{2−[N−(ナフタレン−1−イル−メチレン)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}酢酸塩を反応溶液にゆっくり添加し、2時間反応させ、加熱を停止し、冷却を実施し、回転蒸発により溶媒を蒸発させ、シリカカラムにより分離されて(溶出:ジクロロメタン/メタノール=10/1)、白色の固体として、収率86%で、2−{N−{2−[N−(ナフタレン−1−イル−メチレン)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジドを取得した。1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.18 (7H, m), 4.10 (2H, s), 3.29 (2H, s), 2.37 (4H, m), 2.26 (6H, s); EI−MS (m/z): 301.2[M+H]
+.
【0050】
調製実施例4:中間体4
【化9】
パラ−及びメタ−塩酸トリフルオロメチルベンジルを原材料として使用し、中間体1と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=246.1 m/e.
【0051】
調製実施例5:中間体5
【化10】
中間体4を原材料として使用し、中間体2と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=318.2 m/e.
【0052】
調製実施例6:中間体6
【化11】
中間体5を原材料として使用し、中間体3と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=318.2 m/e.
【0053】
調製実施例7:中間体7
【化12】
4−イソプロピルベンジルクロリドを原材料として使用し、中間体1と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=220.2 m/e.
【0054】
調製実施例8:中間体8
【化13】
中間体7を原材料として使用し、中間体2と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=292.2 m/e.
【0055】
調製実施例9:中間体9
【化14】
中間体8を原材料として使用し、中間体3と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=292.2 m/e.
【0056】
調製実施例10:中間体10
【化15】
3−メトキシベンジルクロリドを原材料として使用し、中間体1と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=208.2 m/e.
【0057】
調製実施例11:中間体11
【化16】
中間体10を原材料として使用し、中間体2と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=280.2 m/e.
【0058】
調製実施例12:中間体12
【化17】
中間体11を原材料として使用し、中間体3と同一の操作を行った。黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=280.2 m/e.
【0059】
調製実施例13:中間体13
【化18】
4−(ブロモ−メチル)ベンゾニトリルを原材料として使用し、中間体1と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=203.1 m/e.
【0060】
調製実施例14:中間体14
【化19】
中間体13を原材料として使用し、中間体2と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=275.2 m/e.
【0061】
調製実施例15:中間体15
【化20】
中間体14を原材料として使用し、中間体3と同一の操作を行った。黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=275.2 m/e.
【0062】
調製実施例16:中間体16
【化21】
4−tert−ブチルベンジルクロリドを原材料として使用し、中間体1と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=234.2 m/e.
【0063】
調製実施例17:中間体17
【化22】
中間体16を原材料として使用し、中間体2と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=306.2 m/e.
【0064】
調製実施例18:中間体18
【化23】
中間体17を原材料として使用し、中間体3と同一の操作を行った。黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=306.2 m/e.
【0065】
調製実施例19:中間体19
【化24】
パラ−tert−ブチルベンジルクロリド及びN,N’−ジメチルプロパンジアミンを原材料として使用し、中間体1と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=248.2 m/e.
【0066】
調製実施例20:中間体20
【化25】
中間体16を原材料として使用し、中間体2と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=320.2 m/e.
【0067】
調製実施例21:中間体21
【化26】
中間体17を原材料として使用し、中間体3と同一の操作を行った。淡黄色の液体産物を取得した。MS[M]
+=320.2 m/e.
【0068】
実施例1: (E)−N’−(3−メトキシ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(ナフタレン−1−イル−メチレン)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド (化合物1)
【化27】
0.5 g (1.7 mmol)の中間体3及び20mLの無水エタノールを、温度計及び還流濃縮チューブを備えた100ml二つ首の容器に添加し、加熱により還流し、0.36 g (0.24 mmol)のオルト−バニリンを反応溶液に滴下し、2時間反応させ、加熱を停止し、冷却を実施し、回転蒸発により溶媒を蒸発させ、シリカカラムにより分離されて(溶出:ジクロロメタン/メタノール=10/1)、白色の固体として、収率85%で、(E)−N’−(3−メトキシ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(ナフタレン−1−イル−メチレン)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジドを取得した。
1H−NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ: 11.30 (2H, m), 8.47 (1H, m), 7.84 (2H, m), 7.52 (4H, m), 6.80 (1H, m), 6.66 (1H, m), 6.36 (1H, s), 5.69 (1H, s), 4.01 (2H, s) 3.83 (3H, s), 3.30 (2H, s), 2.79 (4H, s), 2.61 (3H, s), 2.07 (3H, s); EI−MS (m/z): 435.5[M+H]
+.
【0069】
実施例2:(E)−N’−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(ナフタレン−1−イル−メチレン)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド (化合物2)
【化28】
中間体3及び3,5−ジ−tert−ブチルサリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。白色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.48 (1H, s), 11.26 (1H, s), 8.58 (1H, d, J = 8.68 Hz), 7.90 (2H, m), 7.47 (4H, m), 7.21 (1H, s), 6.18 (1H, s), 5.75 (1H, s), 4.00 (2H, s), 3.34 (2H, s), 2.78 (4H, s), 2.68 (3H, s), 2.01 (3H, s), 1.32(9H, s), 1.24(9H, s); EI−MS (m/z): 517.6[M+H]
+.
【0070】
実施例3: (E)−N’−(3−エトキシ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(ナフタレン−1−イル−メチレン)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド (化合物3)
【化29】
中間体3及び3−エトキシサリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。白色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.25 (2H, m), 8.47 (1H, d, J = 8.12 Hz), 7.90 (2H, m), 6.80 (1H, m), 6.62 (2H, m), 6.34 (1H, s), 5.70 (1H, d, J = 7.56 Hz), 4.05 (4H, m), 3.30 (2H, m), 2.73 (4H, s), 2.57 (3H, s), 2.06 (3H, s), 1.43 (4H, m); EI−MS (m/z): 449.5[M+H]
+.
【0071】
実施例4:(E)−N’−[(2−ヒドロキシナフタレン−1−イル)メチレン]−2−{N−{2−[N−(ナフタレン−1−イル−メチレン)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物4)
【化30】
中間体3及び2−ヒドロキシ−1−ナフタルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。白色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 12.62 (1H, s), 11.81 (1H, s), 8.71 (1H, d, J = 8.12 Hz), 7.75 (8H, m), 7.26 (1H, m), 7.09 (3H, m), 6.02 (1H, d, J = 8.68 Hz), 4.03 (2H, s), 3.42 (2H, s), 2.90 (2H, s), 2.70 (5H, m), 2.14 (3H, s); EI−MS (m/z): 455.4[M+H]
+.
【0072】
実施例5:(E)−N’−(4−N,N−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(ナフタレン−1−イル−メチレン)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物5)
【化31】
中間体3及び4−(ジエチルアミノ)サリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.08 (1H, s), 10.87 (1H, s), 8.49 (1H, d, J = 8.32 Hz), 7.89 (2H, m), 7.48 (4H, m), 6.27 (1H, s), 6.08 (2H, m), 5.84 (1H, s), 3.98 (2H, s), 3.30 (6H, m), 2.72 (4H, s), 2.57 (3H, s), 2.04 (3H, s), 1.18(6H, m); EI−MS (m/z): 476.5[M+H]
+.
【0073】
実施例6:(E)−N’−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(ナフタレン−1−イル−メチレン)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物6)
【化32】
中間体3及び3−ブロモ−4−ヒドロキシベンザルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.02 (1H, s), 8.49 (1H, d, J = 8.32 Hz), 7.94 (2H, m), 7.54 (4H, m), 6.92 (3H, m), 6.06 (1H, s), 4.00 (2H, s), 3.32 (2H, s), 2.72 (4H, s), 2.94 (3H, s), 2.03 (3H, s); EI−MS (m/z): 483.3[M+H]
+.
【0074】
実施例7:(E)−N’−(4−ブロモベンザル)−2−{N−{2−[N−(ナフタレン−1−イル−メチレン)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物7)
【化33】
中間体3及びp−ブロモベンザルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.08 (1H, s), 8.49 (1H, d, J = 8.32 Hz), 7.86 (2H, m), 7.52 (4H, m), 7.31 (2H, m), 6.81 (2H, m), 6.18 (1H, s), 3.98 (2H, s), 3.31 (2H, s), 2.70 (4H, s), 2.61 (3H, s), 2.03 (3H, s); EI−MS (m/z): 467.3[M+H]
+.
【0075】
実施例8:(E)−N’−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(3−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物8)
【化34】
中間体6及び3,5−ジ−tert−ブチルサリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。白色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.50 (1H, s), 11.25 (1H, s), 7.94 (1H, s), 7.67 (4H, m), 7.34 (1H, s), 6.69 (1H, s), 3.71 (2H, s), 3.28 (2H, s), 2.64 (2H, s), 2.53 (2H, s), 2.36 (3H, s), 2.25 (3H, s), 1.42 (9H, s), 1.24 (9H, s); EI−MS (m/z): 535.5[M+H]
+.
【0076】
実施例9:(E)−N’−(3−エトキシ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(3−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物9)
【化35】
中間体6及び3−エトキシサリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。白色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.43 (1H, s), 11.05 (1H, s), 8.10 (1H, s), 7.64 (4H, m), 6.90 (2H, m), 6.61 (1H, m), 4.13 (2H, m), 3.66 (2H, s), 3.25 (2H, s), 2.58 (4H, m), 2.29 (6H, m), 1.47 (3H, m); EI−MS (m/z): 467.3[M+H]
+.
【0077】
実施例10:(E)−N’−(4−N,N−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(3−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物10)
【化36】
中間体6及び4−(ジエチルアミノ)サリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。白色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.20 (1H, s), 11.01 (1H, s), 7.87 (1H, s), 7.66 (4H, m), 6.71 (1H, m), 6.22 (2H, m), 6.19 (1H, s), 3.66 (2H, s), 3.38 (4H, m), 3.25 (2H, s), 2.61 (4H, m), 2.33 (6H, m), 1.20 (6H, m); EI−MS (m/z): 494.7[M+H]
+.
【0078】
実施例11:(E)−N’−(2,3−ジヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(3−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物11)
【化37】
中間体6及び2,3−ジヒドロキシベンザルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。白色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.45 (2H, s), 7.80 (1H, s), 7.65 (4H, m), 6.95 (1H, m), 6.74 (1H, m), 6.42 (1H, m), 3.65 (1H, s), 3.28 (2H, s), 2.61 (4H, m), 2.34 (6H, m); EI−MS (m/z): 439.3[M+H]
+.
【0079】
実施例12:(E)−N’−(3−メトキシ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(4−イソプロピルベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物12)
【化38】
中間体9及びオルト−バニリンを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。白色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.87 (1H, s), 11.39 (1H, s), 7.27 (5H, m), 6.86 (1H, m), 6.74 (1H, m), 6.40 (1H, m), 3.89 (3H, s), 3.57 (2H, m), 3.27 (2H, s), 2.89 (1H, m), 2.61 (4H, m), 2.38 (3H, s), 2.20 (3H, s), 1.25 (6H, s); EI−MS (m/z): 427.3[M+H]
+.
【0080】
実施例13:(E)−N’−[(3−エトキシ−2−ヒドロキシベンザル)メチレン]−2−{N−{2−[N−(4−イソプロピルベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物13)
【化39】
中間体9及び3−エトキシサリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。白色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.84 (1H, s), 11.30 (1H, s), 7.70 (1H, s), 7.32 (4H, m), 6.89 (1H, m), 6.71 (1H, m), 6.39 (1H, m), 4.12 (2H, m), 3.56 (2H, s), 3.27 (2H, s), 2.90 (1H, m), 2.62 (4H, m), 2.38 (3H, s), 2.20 (3H, s), 1.48 (3H, m), 1.24 (6H, m); EI−MS (m/z): 441.6[M+H]
+.
【0081】
実施例14:(E)−N’−[(2−ヒドロキシナフタレン−1−イル)メチレン]−2−{N−{2−[N−(4−イソプロピルベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物14)
【化40】
中間体9及び2−ヒドロキシ−1−ナフタルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。白色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 12.70 (1H, s), 12.18 (1H, s), 8.76 (1H, s), 7.70 (2H, m), 7.38 (8H, m), 3.61 (2H, s), 3.32 (2H, s), 2.75 (1H, m), 2.66 (2H, m), 2.52 (2H, m), 2.41 (3H, s), 2.29 (3H, s), 1.08 (6H, m); EI−MS (m/z): 447.4[M+H]
+.
【0082】
実施例15:(E)−N’−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(4−イソプロピルベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物15)
【化41】
中間体9及び3,5−ジ−tert−ブチルサリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。白色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.67 (2H, m), 7.78 (1H, s), 7.32 (3H, m), 7.23 (2H, m), 6.69 (1H, s), 3.57 (2H, s), 3.27 (2H, s), 2.87 (1H, m), 2.61 (2H, m), 2.43 (2H, m), 2.35 (3H, s), 2.25 (3H, s), 1.44 (9H, s), 1.27 (9H, s), 1.19 (6H,s); EI−MS (m/z): 509.6[M+H]
+.
【0083】
実施例16:(E)−N’−(4−N,N−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(4−イソプロピルベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物16)
【化42】
中間体9及び4−(ジエチルアミノ)サリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。白色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.40 (1H, s), 11.23 (1H, s), 7.61 (1H, s), 7.32 (5H, m), 6.55 (1H, m), 6.19 (1H, s), 6.10 (1H, m), 3.55(2H, s), 3.37 (4H, m), 3.23 (2H, s), 2.90 (1H, m), 2.59 (2H, s), 2.50 (2H, s), 2.36 (3H, s), 2.18 (3H, s), 1.25 (12H, m); EI−MS (m/z):468.5[M+H]
+.
【0084】
実施例17:(E)−N’−(2,3−ジヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(4−イソプロピルベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物17)
【化43】
中間体9及び2,3−ジヒドロキシベンザルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。白色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.91 (2H, m), 7.49 (1H, s), 7.32 (5H, m), 6.91 (1H, m), 6.68 (1H, m), 6.23 (1H, m), 3.55 (2H, s), 3.28 (2H, s), 2.91 (1H, m), 2.63 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.17 (3H, s), 1.26 (6H, m); EI−MS (m/z):413.4[M+H]
+.
【0085】
実施例18:(E)−N’−(3−ブロモ−6−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(4−イソプロピルベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物18)
【化44】
中間体9及び3−ブロモ−6−ヒドロキシベンザルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。白色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 12.04 (1H, s), 11.31 (1H, s), 7.31 (6H, m), 6.84 (2H, m), 3.54 (2H, s), 3.29 (2H, s), 2.95 (1H, m), 2.64 (2H, m), 2.57 (2H, m), 2.45 (3H, s), 2.18 (3H, s), 1.24 (6H, m); EI−MS (m/z):477.3[M+H]
+.
【0086】
実施例19:(E)−N’−(3−メトキシ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(3−メトキシベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物19)
【化45】
中間体12及びオルト−バニリンを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.74 (1H, s), 11.38 (1H, s), 7.84 (1H, s), 7.28 (1H, m), 6.96 (5H, m), 6.52 (1H, m), 3.91 (3H, s), 3.80 (3H, s), 3.58 (2H, s), 3.28 (2H, s), 2.62 (4H, m), 2.38 (3H, m), 2.25 (3H, s); EI−MS (m/z):415.4[M+H]
+.
【0087】
実施例20:(E)−N’−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンザル)−3−(N−(2−(N−(4−tert−ブチルベンジル)−N−メチルアミノ)プロピル)N−メチルアミノ)アセチドラジド(化合物20)
【化46】
中間体12及び3−エトキシサリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.70 (1H, s), 11.26 (1H, s), 7.81 (1H, s), 7.27 (1H, m), 6.97 (4H, m), 6.75 (1H, m), 6.51 (1H, m, 4.13 (2H, m), 3.76 (3H, s), 3.56 (2H, s), 3.26 (2H, s), 2.60 (4H, m), 2.36 (3H, s), 2.23 (3H, s), 1.48 (3H, m); EI−MS (m/z):429.4[M+H]
+.
【0088】
実施例21:(E)−N’−[(2−ヒドロキシナフタレン−1−イル)メチレン]−2−{N−{2−[N−(3−メトキシベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物21)
【化47】
中間体12及び2−ヒドロキシ−1−ナフタルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 12.70 (1H, s), 12.11 (1H, s), 8.76 (1H, s), 7.75 (2H, m), 7.31 (3H, m), 7.21 (4H, m), 6.82 (1H, m), 3.72 (3H, s), 3.61 (2H, s), 3.34 (2H, s), 2.72 (2H, m), 2.58 (2H, s), 2.46 (3H, s), 2.29 (3H, s); EI−MS (m/z):435.5[M+H]
+.
【0089】
実施例22:(E)−N’−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(3−メトキシベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物22)
【化48】
中間体12及び3,5−ジ−tert−ブチルサリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.64 (2H, m), 7.65 (1H, s), 7.32 (2H, m), 6.99 (2H, m), 6.82 (1H, m), 6.56 (1H, s), 3.74 (3H, s), 3.55 (2H, s), 3.28 (2H, s), 2.64 (4H, m), 2.43 (3H, s), 2.21 (3H, s), 1.44 (9H, s), 1.30 (9H, s); EI−MS (m/z):497.6[M+H]
+.
【0090】
実施例23:(E)−N’−(4−N,N−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(3−メトキシベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物23)
【化49】
中間体12及び4−(ジエチルアミノ)サリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.29 (2H, m), 7.69 (1H, s), 7.30 (1H, m), 6.97 (3H, m), 6.65 (1H, m), 6.20 (2H, m), 3.78 (3H, s), 3.56 (2H, s), 3.36 (4H, m), 3.23 (2H, s), 2.59 (4H, m), 2.35 (3H, s), 2.22 (3H, s), 1.18 (6H, m); EI−MS (m/z):456.2[M+H]
+.
【0091】
実施例24:(E)−N’−(2,3−ジヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(3−メトキシベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物24)
【化50】
中間体12及び2,3−ジヒドロキシベンザルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.77 (2H, m), 7.55 (1H, s), 7.29 (1H, m), 6.99 (3H, m), 6.85 (1H, m), 6.75 (1H, m), 6.39 (1H, m), 3.76 (3H, s), 3.57 (2H, s), 3.29 (2H, s), 2.63 (4H, m), 2.41 (3H, s), 2.22 (3H, s); EI−MS (m/z):401.3[M+H]
+.
【0092】
実施例25:(E)−N’−(3−ブロモ−6−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(3−メトキシベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物25)
【化51】
中間体12及び3−ブロモ−6−ヒドロキシベンザルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.81 (1H, s), 11.25 (1H, s), 7.34 (3H, m), 6.99 (7H, m), 3.80 (3H, s), 3.54 (2H, s), 3.28 (2H, s), 2.63 (4H, m), 2.44 (3H, s), 2.18 (3H, s); EI−MS (m/z):463.3[M+H]
+.
【0093】
実施例26:(E)−N’−[(2−ヒドロキシナフタレン−1−イル)メチレン]−2−{N−{2−[N−(4−シアノベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物26)
【化52】
中間体15及び2−ヒドロキシ−1−ナフタルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 12.49 (1H, s), 11.46 (1H, s), 9.06 (1H, s), 7.76 (2H, m), 7.65 (2H, m), 7.55 (3H, m), 7.40 (2H, m), 7.22 (1H, m), 3.68 (2H, s), 3.33 (2H, s), 2.68 (2H, m), 2.55 (2H, m), 2.41 (3H, s), 2.29 (3H, s); EI−MS (m/z):430.4[M+H]
+.
【0094】
実施例27:(E)−N’−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(4−シアノベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物27)
【化53】
中間体15及び3,5−ジ−tert−ブチルサリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.44 (1H, s), 11.11 (1H, s), 8.11 (1H, s), 7.65 (2H, m), 7.51 (2H, m), 7.36 (1H, s), 6.75 (1H, s), 3.63 (2H, s), 3.27 (2H, s), 2.64 (4H, m), 2.36 (3H, s), 2.24 (3H, s), 1.43 (9H, s), 1.30 (9H, s); EI−MS (m/z):492.5[M+H]
+.
【0095】
実施例28:(E)−N’−(3−メトキシ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(4−シアノベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物28)
【化54】
中間体15及びo−バニリンを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.31 (1H, s), 11.10 (1H, s), 8.36 (1H, s), 7.65 (4H, m), 6.92 (2H, m), 6.70 (1H, m), 3.94 (3H, s), 3.66 (2H, s), 3.27 (2H, s), 2.61 (4H, m), 2.31 (6H, m); EI−MS (m/z):410.5[M+H]
+.
【0096】
実施例29:(E)−N’−(3−エトキシ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(4−シアノベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物29)
【化55】
中間体15及び3−エトキシサリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.26 (1H, s), 10.90 (1H, s), 8.29 (1H, s), 7.63 (4H, m), 6.90 (3H, m), 4.14 (2H, m), 3.65 (2H, s), 3.25 (2H, s), 2.59 (4H, m), 2.29 (6H, m), 1.48 (3H, m); EI−MS (m/z):424.4[M+H]
+.
【0097】
実施例30:(E)−N’−(4−N,N−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(4−シアノベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物30)
【化56】
中間体15及び4−(ジエチルアミノ)サリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.13 (1H, s), 10.85 (1H, s), 7.96 (1H, s), 7.64 (4H, m), 6.75 (1H, m), 6.20 (2H, m), 3.63 (2H, s), 3.37 (4H, m), 3.23 (2H, s), 2.60 (4H, m), 2.33 (3H, s), 2.23 (3H, s), 1.19 (6H, m); EI−MS (m/z):451.5[M+H]
+.
【0098】
実施例31:(E)−N’−(3−メトキシ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(4−tert−ブチルベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物31)
【化57】
中間体18及びo−バニリンを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.92 (1H, s), 10.41 (1H, s), 7.72 (1H, s), 7.42 (4H, m), 6.90 (2H, m), 6.40 (1H, m), 3.90 (3H, s), 3.57 (2H, s), 3.29 (2H, s), 2.63 (4H, m), 2.40 (3H, s), 2.21 (3H, s), 1.32 (9H, m); EI−MS (m/z):441.5[M+H]
+.
【0099】
実施例32:(E)−N’−(3−エトキシ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{2−[N−(4−tert−ブチルベンジル)−N−メチルアミノ]エチル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物32)
【化58】
中間体18及び3−エトキシサリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.86 (1H, s), 11.29 (1H, s), 7.69 (1H, m), 7.39 (4H, m), 6.87 (1H, m), 6.72 (1H, m), 6.38 (1H, m), 4.12 (2H, s), 3.56 (2H, s), 3.27 (2H, s), 2.61 (4H, m), 2.38 (3H, s), 2.18 (3H, s), 1.46 (3H, m) 1.32 (9H, m); EI−MS (m/z):455.5[M+H]
+.
【0100】
実施例33:(E)−N’−(4−N,N−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンザル)−2−{N−{3−[N−(4−tert−ブチルベンジル)−N−メチルアミノ]プロピル}N−メチルアミノ}アセチドラジド(化合物33)
【化59】
中間体21及び4−(ジエチルアミノ)サリチルアルデヒドを原材料として、実施例1と同一の操作を行った。淡黄色の固体産物を取得した。
1H−NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 11.13 (1H, s), 10.19 (1H, s), 8.10 (1H, s), 7.29 (2H, m), 7.23 (2H, m), 6.87 (1H, m), 6.18 (2H, m), 3.48 (2H, s), 3.33 (4H, m), 3.16 (2H, s), 2.52 (2H, m), 2.45 (2H, m), 2.33 (3H, s), 2.22 (3H, s), 1.74 (2H, m), 1.27 (9H, s), 1.17 (6H, m); EI−MS (m/z):496.2[M+H]
+.
【0101】
本発明の化合物は、EGFP−HIF−1α−CHOhIR細胞モデルを用いてスクリーニングされ、プロリンヒドロキシラーゼを阻害することによりHIF−1αを安定化する薬理作用を示し、それは以下のように例示された。
【0102】
実験実施例1:本発明の化合物のHIF−1α安定化活性の評価
化合物は、30mMストック溶液を形成するようにDMSOを用いて製剤化され、そして2xワーキング溶液を形成するように解析栄養溶液を用いて製剤化され、そして、スクリーニング及び用量−効果の関係を取得するために、0.03, 0.1, 0.3, 1, 3, 10, 30 μMの7つの最終濃度のものが使用された。陽性化合物ビピリジンは、100mM母液を形成するようにDMSOを用いて製剤化され、そして2xワーキング溶液を形成するように解析栄養溶液を用いて製剤化された。対照として最終濃度100μMの陽性化合物ビピリジンが使用され、最終濃度3‰のDMSOを用いた解析栄養溶液は、溶媒対象として使用された。
【0103】
EGFP−HIF−1α融合タンパク質を安定的に発現するCHOhIR細胞(Thermo Fisher Scientificから購入)を、0.5mg/mlのG418及び10%のFBSを含有するF12培養溶液中で、37℃及び5%CO
2下で培養し、これを蛍光検出に供され得る96ウェル培養プレートに0.8×10
4細胞/100μl/ウェルの量で播種して、37℃及び5%CO
2下で18〜24時間培養した。当該細胞を100μl/ウェルの量の解析栄養溶液で洗浄し、100μl/ウェルの量の解析栄養溶液を添加し、100μl/ウェルの量の2x薬物を添加し、各濃度を並行して3ウェル用意した。細胞を37℃及び5%CO
2下で3時間インキュベーションした後、100μl/ウェルの量の12%ホルムアルデヒドを添加し、室温で30分間固定を実施した。培養培地を捨て、プレートをPBSで2回洗浄し、1μMヘキストを含有するPBSを用いて、室温で1時間染色を実施した。検出は、IN Cell Analyzer 1000ライブセルイメージングシステムを用いて実施された。検出条件を以下に示す:20x対物レンズ、励起波長Ex=460nm、放射波長Em=535nm、露光時間300msで細胞核パッセージの青色蛍光を検出;励起波長Ex=475nm、放射波長Em=535nm、露光時間500msで細胞質パッセージの緑色蛍光EGFPを検出;画像は、各ウェルにおいて5箇所の視野で連続的に撮像された。GE社のIN Cell Analyzer 1000 Multitarget Analysis Moduleを用いて、細胞核中のHIF−1αの緑色蛍光の凝集を解析し、BP100μM処理群を、HIF−1αの100%活性化として使用した。
【0104】
活性化率(%)=(薬物処理群の細胞核の輝度−溶媒対照処理群の細胞核の輝度)/(アゴニストBP処理群の細胞核の輝度−溶媒対照処理群の細胞核の輝度)×100%
【0105】
各濃度点の並行検出における3ウェルの間で、15個の視野の平均値が、活性化率の計算に使用された。
【0106】
その結果を表2に示す。
表2:HIF−1α活性(EC
50)の安定化における幾つかの実施例化合物の効果
【表2】
【0107】
この結果は、本発明の化合物がHIF−1αの分解を効果的に防止し、HIF−1αの活性を安定化する効果を有することを示し、それらの効果は、陽性対照のビピリジンよりも遥かに優れていた。
【0108】
この実施例における実験方法は、プロリンヒドロキシラーゼを用いてHIF−1αの分解を検出する周知の方法であり、ある化合物がHIF−1αを安定化出来ることが確認されたら、それは、Fe
2+をキレーティングすることによりプロリンヒドロキシラーゼを阻害する筈である。従って、本発明の化合物は、プロリンヒドロキシラーゼを阻害する効果を有することも確認された。
【0109】
加えて、プロリンヒドロキシラーゼ分解において、HIF−1α, HIF−2α及びHIF−3αの全てがFe
2+触媒作用に依存している場合(Hirsila M, Koivunen P, Gunzler V, Kivirikko KI, Myllyharju J. Characterization of the human prolyl 4−hydroxylases that modify the hypoxia−inducible factor. J. Biol. Chem. 278(33), 30772−30780 (2003).)、本発明の化合物が、HIF−2α, HIF−3αを安定化する、又はそれらを分解から保護する作用を有することも決定され得る。
【0110】
本発明を実施する具体的なモデルが詳細に記載されたが、当業者は、斯かる開示の教示に従ってこれらの詳細が改変及び変化し得ること、及びこれらの変化が、本発明の保護範囲内に有ることを理解し得る。本発明の全保護範囲は、特許請求の範囲及びその任意の均等物により規定される。