【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、治療学および診断学に有用な、改変した活性化可能な抗体組成物を提供する。この活性化可能な抗体組成物は、プロドラッグの特長を有する慣用の抗体治療剤と比較して、増加したバイオアベイラビリティおよび体内分布を示す。また、診断学および治療学において使用する方法、ならびにそのような組成物をスクリーニングおよび構築する方法も提供する。
【0006】
一態様では、本開示は、その標的と特異的に結合することができ、マスキング部分(MM)とカップリングした、抗体または抗体断片(AB)を含む改変抗体であって、MMのカップリングにより、標的に対するMMとカップリングしたABの解離定数(K
d)が前記標的に対するMMとカップリングしていないABのK
dよりも少なくとも100倍高い、少なくとも1000倍高い、または少なくとも10,000倍高くなるように、ABがその標的と結合する能力が低下する、改変抗体を提供する。
【0007】
別の態様では、本開示は、その標的と特異的に結合することができ、マスキング部分(MM)とカップリングした、抗体または抗体断片(AB)を含む改変抗体であって、MMとABとのカップリングにより、標的置換アッセイを用いてin vitroでアッセイした場合に、ABが標的と結合する能力が、MMとカップリングしていないABが標的と結合する能力と比較して少なくとも90%低下する、改変抗体を提供する。そのようなMMとABとのカップリングにより、ABがその標的と結合する能力が、少なくとも12時間の間または少なくとも24時間の間または少なくとも72時間の間低下する。
【0008】
別の態様では、改変抗体は切断可能な部分(CM)とさらにカップリングしている。CMは酵素によって切断することができるか、またはCMは還元剤によって還元することができるか、またはCMは光分解することができる。CMは、少なくとも約1×10
4M
−1S
−1、または少なくとも5×10
4M
−1S、または少なくとも10×10
4M
−1Sの速度で特異的に切断、還元、または光分解することができる。一実施形態では、改変抗体のCMはMM内にある。
【0009】
本明細書中で提供する改変抗体中の、ABに対するMMの解離定数(K
d)は、通常、標的に対するABのK
dよりも少なくとも100倍高い。一般に、ABに対するMMのK
dは、10nM未満、または5nM未満、または約1nMである。
【0010】
一部の実施形態では、改変抗体のMMは、ABの抗原結合ドメインと特異的に結合することによって、その標的と結合するABの能力を低下させる。そのような結合は非共有結合であることができる。改変抗体のMMは、その標的とアロステリックまたは立体的に結合するABの能力を低下させることができる。具体的な実施形態では、改変抗体のMMは、ABの天然の結合パートナーに対して50%より高いアミノ酸配列類似性を含まない。
【0011】
具体的な実施形態では、改変抗体のABは、Fab’断片、F(ab’)2断片、scFv、scAB、dAb、単一ドメイン重鎖抗体、および単一ドメイン軽鎖抗体からなる群より選択される抗体断片である。
【0012】
関連する実施形態では、改変抗体のABは、表2の抗体からなる群より選択されるか、または、具体的には、ABの供給源は、セツキシマブ(cetuximab)、パニツムマブ(panitumumab)、インフリキシマブ(infliximab)、アダリムマブ(adalimumab)、エファリツマブ(efalizumab)、イピリムマブ(ipilimumab)、トレメリムマブ(tremelimumab)、アデカツムマブ(adecatumumab)、Hu5c8、アレムツズマブ(alemtuzumab)、ラニビズマブ(ranibizumab)、トシツモマブ(tositumomab)、イブリツモマブチウキセタン(ibritumomab tiuxetan)、リツキシマブ(rituximab)、インフリキシマブ(infliximab)、ベバシズマブ(bevacizumab)、もしくはフィギツムマブ(figitumumab)である。具体的な実施形態では、改変抗体はアレムツズマブではない。
【0013】
関連する実施形態では、ABの標的は、表1の標的からなる群より選択される。例示的な実施形態では、標的は、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である。具体的な一実施形態では、標的はCD52ではない。
【0014】
具体的な実施形態では、改変抗体は第2のABをさらに含み、第2のABの標的は表1の標的からなる群より選択される。
【0015】
関連する実施形態では、CMは表3の酵素からなる群より選択される酵素の基質である。具体的な実施形態では、CMは、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である。改変したABがCMを含む、そのような実施形態では、ABは表2の抗体からなる群より選択され、具体的には、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブからであることができる。例示的な一実施形態では、ABはアレムツズマブではない。
【0016】
改変抗体がCMおよびMMとカップリングしたABを含む一実施形態では、標的は表1の標的からなる群より選択されるか、または、標的は、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、もしくはIL4である。例示的な一実施形態では、標的はCD52ではない。
【0017】
改変抗体は、酵素によって特異的に修飾することができる第2の切断可能な部分(CM)とさらにカップリングしていることができる。この実施形態では、第2の切断可能は、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である。
【0018】
別の具体的な実施形態では、改変抗体はABとMMとの間に位置するリンカーペプチドをさらに含むか、または、改変抗体はMMとCMとの間に位置するリンカーペプチドをさらに含むか、または、改変抗体はABとCMとの間に位置するリンカーペプチドをさらに含むか、または、改変抗体は、第1のリンカーペプチドがABとCMとの間に位置し、第2のリンカーペプチドがMMとCMとの間に位置する、2つのリンカーペプチドをさらに含む。リンカーは、切断可能なリンカー、切断不可能なリンカー、および分枝状リンカーからなる群より選択される。
【0019】
特定の実施形態では、改変抗体は検出可能な部分をさらに含む。具体的な一実施形態では、検出可能な部分は診断剤である。
【0020】
特定の一実施形態では、本明細書中に記載の改変抗体は、ABと結合体化した薬剤をさらに含む。一態様では、薬剤は治療剤、たとえば抗腫瘍剤である。そのような実施形態では、薬剤はABの炭水化物部分と結合体化しており、炭水化物部分は、ABの抗原結合領域の外に配置されていることができる。あるいは、薬剤はABのスルフヒドリル基と結合体化している。
【0021】
本明細書中で提供する改変抗体は、生物に投与した場合に少なくとも5日間の血清半減期を示す。
【0022】
本明細書中で提供する改変抗体の一部のMMのコンセンサス配列は、CISPRGC、C(N/P)H(HVF)(Y/T)(F/W/T/L)(Y/G/T/S)(T/S/Y/H)CGCISPRGCG、xCxxYQCLxxxxxx、XXQPxPPRVXX、PxPGFPYCxxxx、xxxxQxxPWPP、GxGxCYTILExxCxxxR、GxxxCYxIxExxCxxxx、GxxxCYxIxExWCxxxx、xxxCCxxYxIxxCCxxx、またはxxxxxYxILExxxxxである。具体的な実施形態では、コンセンサス配列は、抗VEGF抗体、抗EFGR抗体、または抗CTLA−4抗体との結合に特異的である。
【0023】
関連する態様では、本開示は、その標的と特異的に結合することができる抗体または抗体断片(AB)と、ABとその標的との特異的結合を阻害することができる、ABとカップリングしたマスキング部分(MM)と、酵素によって特異的に切断することができるABとカップリングした切断可能な部分(CM)とを含む活性化可能な抗体(AA)であって、AAがCMを切断するために十分な酵素活性の存在下にない場合に、MMは、AAがCMを切断するために十分な酵素活性の存在下にあってMMがABとその標的との特異的結合を阻害しない場合と比較して、ABとその標的との特異的結合を少なくとも90%低下させる、活性化可能な抗体(AA)を提供する。具体的な実施形態では、ABとその標的との結合が、少なくとも12時間の間、または少なくとも24時間の間、または少なくとも72時間の間低下される。
【0024】
一実施形態では、AA中、標的に対するMMおよびCMとカップリングしたABの解離定数(K
d)は、標的に対するMMおよびCMとカップリングしていないABのK
dよりも少なくとも100倍高い。関連する実施形態では、ABに対するMMの解離定数(K
d)は、標的に対するABのK
dよりも少なくとも100倍高い。一般に、ABに対するMMのK
dは、10nM未満、または5nM未満、または約1nMである。
【0025】
AAの一部の実施形態では、MMはABの抗原結合ドメインと特異的に結合することができる。
【0026】
AAの一部の実施形態では、CMは、酵素によって、少なくとも約1×10
4M
−1S
−1、または少なくとも5×10
4M
−1S、または少なくとも10×10
4M
−1Sの速度で特異的に切断することができる。
【0027】
ABが抗体断片であるAAの特定の実施形態では、抗体断片は、Fab’断片、F(ab’)2断片、scFv、scAB、dAb、単一ドメイン重鎖抗体、および単一ドメイン軽鎖抗体からなる群より選択される。
【0028】
特定の実施形態では、AAのABは、表2の抗体からなる群より選択される。具体的な実施形態では、ABは、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブである。
【0029】
特定の実施形態では、AAの標的は、表1の標的からなる群より選択される。具体的な実施形態では、標的は、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である。
【0030】
具体的な一実施形態では、ABはアレムツズマブではなく、標的はCD52ではない。
【0031】
特定の実施形態では、AAのCMは、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である。具体的な実施形態では、AAは、酵素によって特異的に修飾することができる第2の切断可能な部分(CM)とさらにカップリングしている。この実施形態では、第2のCMは、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である。
【0032】
本明細書中に提供するAAの一部の実施形態では、CMはMM内に位置する。
【0033】
本明細書中に提供するAAの一部の実施形態では、MMは、ABの天然の結合パートナーに対して50%より高いアミノ酸配列類似性を含まない。
【0034】
一部の実施形態では、AAは、MMとCMとの間に位置するリンカーペプチドをさらに含む。具体的な実施形態では、リンカーペプチドはABとCMとの間に位置する。
【0035】
特定の実施形態では、本明細書中に提供するAAは、ABと結合体化した検出可能な部分または薬剤をさらに含む。
【0036】
さらに別の態様では、本開示は、それぞれがその標的と特異的に結合することができる、2つの抗体または抗体断片(AB1およびAB2)と、AB1およびAB2とその標的との特異的結合を阻害することができる、AB1またはAB2のどちらかとカップリングした少なくとも1つのマスキング部分(MM)と、酵素によって特異的に切断されて、AAC組成物を活性化することができる、AB1またはAB2のどちらかとカップリングした少なくとも1つの切断可能な部分(CM)とを含む活性化可能な抗体複合体(AAC)であって、AACが切断されていない状態である場合、MMはAB1およびAB2とその標的との特異的結合を阻害し、AACが切断された状態である場合、MMはAB1およびAB2とその標的との特異的結合を阻害しない、活性化可能な抗体複合体(AAC)を提供する。
【0037】
一実施形態では、AACは二重特異的であり、AB1およびAB2は同じ標的上の同じエピトープと結合するか、またはAB1およびAB2は同じ標的上の異なるエピトープと結合するか、またはAB1およびAB2は異なる標的上の異なるエピトープと結合する。
【0038】
AACの一実施形態では、CMは、酵素によって少なくとも約1×10
4M
−1S
−1の速度で特異的に切断することができる。
【0039】
AACのAB1またはAB2が抗体断片である実施形態では、抗体断片は、Fab’断片、F(ab’)2断片、scFv、scAB、dAb、単一ドメイン重鎖抗体、および単一ドメイン軽鎖抗体からなる群より選択される。
【0040】
AACの一実施形態では、AB1および/またはAB2は、表2の抗体からなる群より選択される。具体的な実施形態では、AB1および/またはAB2は、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブである。
【0041】
AACの一実施形態では、AB1および/またはAB2の標的は、表1の標的からなる群より選択される。関連する実施形態では、AB1および/またはAB2の標的は、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である。具体的な実施形態では、AB1およびAB2は、それぞれ、EGFRおよびVEGF、Notch受容体およびEGFR、JaggedリガンドおよびEGFRまたはcMETおよびVEGFと結合することができる。
【0042】
関連するAACの実施形態では、CMは表3の酵素からなる群より選択される酵素の基質である。具体的な実施形態では、CMは、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である。さらに別の具体的な実施形態では、AACは、酵素によって特異的に切断することができる第2の切断可能な部分(CM)とさらにカップリングしており、第2のCMは、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である。
【0043】
AACの具体的な実施形態では、MMは、ABの天然の結合パートナーに対して50%より高いアミノ酸配列類似性を含まない。
【0044】
AACの他の具体的な実施形態では、AACは、検出可能な部分をさらに含む、または薬剤とさらに結合体化している。
【0045】
また、本明細書中では、被験体における状態を処置または診断する方法であって、その標的と特異的に結合することができる抗体または抗体断片(AB)と、ABとその標的との特異的結合を阻害することができる、ABとカップリングしたマスキング部分(MM)と、酵素によって特異的に切断することができるABとカップリングした切断可能な部分(CM)とを含む組成物を被験体に投与することを含み、被験体に投与した際、AAがCMを切断するために十分な酵素活性の存在下にない場合に、MMは、AAがCMを切断するために十分な酵素活性の存在下にあってMMがABとその標的との特異的結合を阻害しない場合と比較して、ABとその標的との特異的結合を少なくとも90%低下させる、方法も提供する。
【0046】
本方法では、ABは、Fab’断片、F(ab’)2断片、scFv、scAB、dAb、単一ドメイン重鎖抗体、および単一ドメイン軽鎖抗体からなる群より選択される。
【0047】
具体的な実施形態では、状態は癌である。
【0048】
別の具体的な実施形態では、MMはABの天然の結合パートナーではない。
【0049】
本方法の様々な実施形態では、ABは表2の抗体からなる群より選択される。具体的には、一部の実施形態では、ABは、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブである。
【0050】
本方法の様々な実施形態では、標的は表1の標的の群から選択される。具体的な実施形態では、標的は、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である。
【0051】
本方法の非常に具体的な一実施形態では、ABはアレムツズマブではなく、標的はCD52ではない。
【0052】
本方法の様々な実施形態では、CMは表3の酵素からなる群より選択される酵素の基質である。具体的な実施形態では、CMは、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である。
【0053】
また、本明細書中では、哺乳動物被験体において血管形成を阻害する方法であって、それを必要としている被験体に、治療上有効な量の、改変したAB、AA、AAC、またはAACJを含む医薬組成物を投与することを含み、標的は、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である、方法も提供する。具体的な実施形態では、ABは、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブであり、CMは、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である。
【0054】
また、本明細書中では、活性化可能な抗体(AA)組成物を作製する方法であって、その標的と特異的に結合することができる抗体または抗体断片(AB)を提供するステップと、ABとその標的との特異的結合を阻害することができるマスキング部分(MM)を、ABとカップリングさせるステップと、酵素によって特異的に切断することができる切断可能な部分(CM)を、ABとカップリングさせるステップとを含み、標的に対するMMとカップリングしたABの解離定数(K
d)が標的に対するMMとカップリングしていないABのK
dよりも少なくとも100倍高い、方法も提供する。
【0055】
本方法の一実施形態では、ABは、表2の抗体からなる群より選択される抗体であるか、またはそれに由来する。具体的な実施形態では、ABは、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブであるか、またはそれに由来する。
【0056】
非常に具体的な一実施形態では、ABはアレムツズマブではなく、標的はCD52ではない。
【0057】
本方法の別の実施形態では、CMは表3の酵素からなる群より選択される酵素の基質である。具体的な実施形態では、CMは、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である。
【0058】
また、本明細書中では、候補ペプチドをスクリーニングして抗体または抗体断片(AB)と結合することができるマスキング部分(MM)ペプチドを同定する方法であって、それぞれのペプチド足場が膜貫通タンパク質(TM)および候補ペプチドを含む、ペプチド足場のライブラリを提供するステップと、ABをライブラリと接触させるステップと、ABと結合することができる少なくとも1つの候補ペプチドを同定するステップと、ABに対する候補ペプチドの解離定数(K
d)が1〜10nMであるかどうかを決定するステップとを含む方法も提供する。
【0059】
本方法の様々な実施形態では、ライブラリはウイルス、細胞または胞子を含む。具体的な一実施形態では、ライブラリはE.coliを含む。別の実施形態では、ペプチド足場は検出可能な部分をさらに含む。
【0060】
また、最適なマスキング効率で抗体または抗体断片(AB)をマスキングすることができるマスキング部分(MM)ペプチドを同定するための別のスクリーニング方法であって、それぞれが候補ペプチドとカップリングした、標的と特異的に結合することができる複数のABを含むライブラリを提供するステップと、それぞれのライブラリメンバーを標的と共にインキュベートするステップと、標的に対するそれぞれのライブラリメンバーの結合親和性を、標的に対する候補ペプチドとカップリングしていないそれぞれのABの結合親和性と比較するステップとを含む方法も提供する。具体的な実施形態では、最適な結合効率は、標的に対するライブラリメンバーの結合親和性が、標的に対する改変していないABの結合親和性と比較して10%である場合である。
【0061】
また、一態様では、本明細書中では、第1の組織中での抗体治療剤とその標的との結合の親和性が、抗体治療剤と第2の組織中のその標的との結合よりも低い、バイオアベイラビリティが向上した抗体治療剤も提供する。また、関連する態様では、本明細書中では、その標的と特異的に結合することができる抗体または抗体断片(AB)と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物であって、第1の組織中の標的に対する抗体または抗体断片の親和性は、第2の組織中の標的に対する抗体または抗体断片の親和性よりも低い、医薬組成物も提供する。具体的な実施形態では、第1の組織中での親和性は、第2の組織中での親和性の10〜1.000分の1である。一実施形態では、ABは、ABとその標的との結合を還元することができるマスキング部分(MM)および酵素によって特異的に切断することができる切断可能な部分(CM)とカップリングしている。
【0062】
関連する実施形態では、標的は、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である。関連する実施形態では、CMは、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である。関連する実施形態では、抗体または抗体断片は、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブである。
【0063】
具体的な実施形態では、第1の組織は健康な組織であり、第2の組織は罹患した組織であるか、または、第1の組織は早期腫瘍であり、第2の組織は末期腫瘍であるか、第1の組織は良性腫瘍であり、第2の組織は悪性腫瘍であるか、または、第1の組織および第2の組織は空間的に分離されているか、または、第1の組織は上皮組織であり、第2の組織は、乳房、頭部、頸部、肺、膵臓、神経系、肝臓、前立腺、泌尿生殖器、もしくは子宮頸部(cerevical)の組織である。
【0064】
一実施形態では、抗体治療剤は薬剤とさらにカップリングしている。具体的な実施形態では、薬剤は抗腫瘍剤である。
【0065】
また、本明細書中では、診断的および治療的使用のための具体的な組成物も提供する。本明細書中では、マスキング部分(MM)とカップリングした、レグマインで活性化可能な抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、プラスミンで活性化可能な抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、カスパーゼで活性化可能な抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、TMPRSS−3/4で活性化可能な抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、PSAで活性化可能な抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、カテプシンで活性化可能な抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、ヒト好中球エラスターゼで活性化可能な抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、ベータ−セクレターゼで活性化可能な抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、uPAで活性化可能な抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、TMPRSS−3/4で活性化可能な抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、MT1−MMPで活性化可能な抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なEGFR抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なTNFアルファ抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なCD11a抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なCSFR抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なCTLA−4抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なEpCAM抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なCD40L抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なNotch1抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なNotch3抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なJagged1抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なJagged2抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なセツキシマブ抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なvectibix抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なインフリキシマブ抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なアダリムマブ抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なエファリズマブ抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なイピリムマブ抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なトレメリムマブ抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物、またはマスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なアデカツムマブ抗体もしくは抗体断片(AB)を含む組成物を提供する。
【0066】
参考としての組み込み
本明細書中で言及するすべての出版物、特許、および特許出願は、それぞれの個々の出版物、特許、または特許出願が具体的かつ個々に参考として組み込まれていると示されている場合と同程度に、本明細書中に参考として組み込まれている。
【0067】
本発明の新規特長は、添付の特許請求の範囲中に詳細に記載されている。本発明の特長および利点のより良好な理解は、本発明の原理を利用した例示的な実施形態を記載する以下の詳細な説明、および添付の図面を参照することによって得られるであろう。
したがって、本発明は、以下の項目を提供する:
(項目1)
その標的と特異的に結合することができ、マスキング部分(MM)とカップリングした、抗体または抗体断片(AB)を含む改変抗体であって、上記MMのカップリングにより、上記標的に対する上記MMとカップリングした上記ABの解離定数(K
d)が上記標的に対する上記MMとカップリングしていない上記ABのK
dの少なくとも100倍になるように、上記ABがその標的と結合する能力が低下する、改変抗体。
(項目2)
上記標的に対する上記MMとカップリングした上記ABのK
dが、上記標的に対する上記MMとカップリングしていない上記ABのK
dの少なくとも1000倍である、項目1に記載の改変抗体。
(項目3)
上記標的に対する上記MMとカップリングした上記ABのK
dが、上記標的に対する上記MMとカップリングしていない上記ABのK
dの少なくとも10,000倍である、項目1に記載の改変抗体。
(項目4)
標的の存在下で、上記MMと上記ABとのカップリングにより、標的置換アッセイを用いてin vitroでアッセイした場合に、上記ABがその標的と結合する能力が、上記MMとカップリングしていない上記ABがその標的と結合する能力と比較して少なくとも90%低下する、項目1に記載の改変抗体。
(項目5)
上記MMと上記ABとのカップリングにより、上記ABがその標的と結合する能力が少なくとも12時間の間低下する、項目4に記載の改変抗体。
(項目6)
上記MMと上記ABとのカップリングにより、上記ABがその標的と結合する能力が少なくとも24時間の間低下する、項目4に記載の改変抗体。
(項目7)
上記MMと上記ABとのカップリングにより、上記ABがその標的と結合する能力が少なくとも72時間の間低下する、項目4に記載の改変抗体。
(項目8)
上記ABに対する上記MMの解離定数(K
d)が、上記標的に対する上記ABのK
dの少なくとも100倍である、項目1に記載の改変抗体。
(項目9)
上記ABに対する上記MMのK
dが10nM未満である、項目8に記載の改変抗体。
(項目10)
上記ABに対する上記MMのK
dが5nM未満である、項目8に記載の改変抗体。
(項目11)
上記ABに対する上記MMのK
dが約1nMである、項目8に記載の改変抗体。
(項目12)
切断可能な部分(CM)とさらにカップリングしている、項目1に記載の改変抗体。
(項目13)
上記CMを酵素によって切断することができる、項目12に記載の改変抗体。
(項目14)
上記CMを還元剤によって還元することができる、項目12に記載の改変抗体。
(項目15)
上記CMを光分解することができる、項目12に記載の改変抗体。
(項目16)
上記MMが上記ABの抗原結合ドメインと特異的に結合することができる、項目1に記載の改変抗体。
(項目17)
上記MMと上記抗原結合ドメインとの結合が非共有結合である、項目16に記載の改変抗体。
(項目18)
上記MMが、その標的とアロステリックに結合する上記ABの能力を低下させる、項目1に記載の改変抗体。
(項目19)
上記MMが、その標的と立体的に結合する上記ABの能力を低下させる、項目1に記載の改変抗体。
(項目20)
上記CMを、酵素によって少なくとも約1×10
4M
−1S
−1の速度で特異的に切断することができる、項目12に記載の改変抗体。
(項目21)
上記CMを、酵素によって少なくとも5×10
4M
−1Sの速度で特異的に切断することができる、項目20に記載のAB。
(項目22)
上記CMを、酵素によって少なくとも10×10
4M
−1Sの速度で特異的に切断することができる、項目20に記載の改変抗体。
(項目23)
上記抗体断片が、Fab’断片、F(ab’)2断片、scFv、scAB、dAb、単一ドメイン重鎖抗体、および単一ドメイン軽鎖抗体からなる群より選択される、項目1に記載の改変抗体。
(項目24)
上記ABが表2の抗体からなる群より選択される、項目1に記載の改変抗体。
(項目25)
上記ABがアレムツズマブではない、項目24に記載の改変抗体。
(項目26)
上記ABが、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブである、項目24に記載の改変抗体。(項目27)
上記標的が表1の標的からなる群より選択される、項目1に記載の改変抗体。
(項目28)
上記標的がCD52ではない、項目1に記載の改変抗体。
(項目29)
上記標的が、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である、項目27に記載の改変抗体。
(項目30)
第2のABをさらに含み、上記第2のABの標的が表1の標的からなる群より選択される、項目1に記載の改変抗体。
(項目31)
上記CMが上記MM内に位置する、項目12に記載の改変抗体。
(項目32)
上記CMが表3の酵素からなる群より選択される酵素の基質である、項目12に記載の改変抗体。
(項目33)
上記CMが、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である、項目32に記載の改変抗体。
(項目34)
上記ABが表2の抗体からなる群より選択される、項目32に記載の改変抗体。
(項目35)
上記ABがアレムツズマブではない、項目32に記載の改変抗体。
(項目36)
上記ABが、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブである、項目34に記載の改変抗体。(項目37)
上記標的が表1の標的からなる群より選択される、項目32に記載の改変抗体。
(項目38)
上記標的がCD52ではない、項目37に記載の改変抗体。
(項目39)
上記標的が、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である、項目37に記載の改変抗体。
(項目40)
酵素によって特異的に修飾することができる第2の切断可能な部分(CM)とさらにカップリングしている、項目12に記載の改変抗体。
(項目41)
上記第2のCMが、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である、項目40に記載の改変抗体。
(項目42)
上記MMが、上記ABの天然の結合パートナーに対して50%より高いアミノ酸配列類似性を含まない、項目1に記載の改変抗体。
(項目43)
上記ABと上記MMとの間に位置するリンカーペプチドをさらに含む、項目1に記載の改変抗体。
(項目44)
上記MMと上記CMとの間に位置するリンカーペプチドをさらに含む、項目12に記載の改変抗体。
(項目45)
上記ABと上記CMとの間に位置するリンカーペプチドをさらに含む、項目12に記載の改変抗体。
(項目46)
第1のリンカーペプチドが上記ABと上記CMとの間に位置し、第2のリンカーペプチドが上記MMと上記CMとの間に位置する、2つのリンカーペプチドをさらに含む、項目12に記載の改変抗体。
(項目47)
上記リンカーが、切断可能なリンカー、切断不可能なリンカー、および分枝状リンカーからなる群より選択される、項目43に記載の改変抗体。
(項目48)
上記リンカーが、切断可能なリンカー、切断不可能なリンカー、および分枝状リンカーからなる群より選択される、項目44に記載の改変抗体。
(項目49)
上記リンカーが、切断可能なリンカー、切断不可能なリンカー、および分枝状リンカーからなる群より選択される、項目45に記載の改変抗体。
(項目50)
上記リンカーが、切断可能なリンカー、切断不可能なリンカー、および分枝状リンカーからなる群より選択される、項目46に記載の改変抗体。
(項目51)
検出可能な部分をさらに含む、項目1に記載の改変抗体。
(項目52)
酵素によって特異的に修飾することができる上記ABとカップリングした切断可能な部分(CM)をさらに含む、項目47に記載の改変抗体。
(項目53)
上記検出可能な部分が診断剤である、項目47に記載の改変抗体。
(項目54)
上記ABと結合体化した薬剤をさらに含む、項目1に記載の改変抗体。
(項目55)
上記薬剤が治療剤である、項目54に記載の改変抗体。
(項目56)
特異的に切断することができる上記ABとカップリングした切断可能な部分(CM)をさらに含む、項目54に記載の改変抗体。
(項目57)
上記薬剤が抗腫瘍剤である、項目56に記載の改変抗体。
(項目58)
上記抗体または抗体断片が、表2の抗体からなる群より選択される、項目56に記載の改変抗体。
(項目59)
上記ABがアレムツズマブではない、項目56に記載の改変抗体。
(項目60)
上記抗体または抗体断片が、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブである、項目58に記載の改変抗体。
(項目61)
上記標的が表1の標的からなる群より選択される、項目56に記載の改変抗体。
(項目62)
上記標的がCD52ではない、項目56に記載の改変抗体。
(項目63)
上記標的が、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である、項目61に記載の改変抗体。
(項目64)
上記CMが表3の酵素からなる群より選択される酵素の基質である、項目56に記載の改変抗体。
(項目65)
上記CMが、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である、項目64に記載の改変抗体。
(項目66)
上記CMを光分解によって切断することができる、項目56に記載の改変抗体。
(項目67)
上記薬剤が上記ABの炭水化物部分と結合体化している、項目54に記載の改変抗体。
(項目68)
上記炭水化物部分が上記ABの抗原結合領域の外に配置されている、項目67に記載の改変抗体。
(項目69)
上記薬剤が上記ABのスルフヒドリル基と結合体化している、項目54に記載の改変抗体。
(項目70)
生物に投与した場合に、上記組成物の血清半減期が少なくとも5日間である、項目12に記載の改変抗体。
(項目71)
上記MMのコンセンサス配列が、CISPRGC、C(N/P)H(HVF)(Y/T)(F/W/T/L)(Y/G/T/S)(T/S/Y/H)CGCISPRGCG、xCxxYQCLxxxxxx、XXQPxPPRVXX、PxPGFPYCxxxx、xxxxQxxPWPP、GxGxCYTILExxCxxxR、GxxxCYxIxExxCxxxx、GxxxCYxIxExWCxxxx、xxxCCxxYxIxxCCxxx、またはxxxxxYxILExxxxxである、項目1に記載の改変抗体。
(項目72)
上記コンセンサス配列が、抗VEGF抗体、抗EFGR抗体、または抗CTLA−4抗体との結合に特異的である、項目57に記載の改変抗体。
(項目73)
その標的と特異的に結合することができ、マスキング部分(MM)とカップリングした、抗体または抗体断片(AB)を含む改変抗体であって、上記MMと上記ABとのカップリングにより、標的置換アッセイを用いてin vitroでアッセイした場合に、上記ABが上記標的と結合する能力が、上記MMとカップリングしていない上記ABが上記標的と結合する能力と比較して少なくとも90%低下する、改変抗体。
(項目74)
上記ABと上記標的との結合が少なくとも12時間の間低下される、項目73に記載の改変抗体。
(項目75)
上記ABと上記標的との結合が少なくとも24時間の間低下される、項目73に記載の改変抗体。
(項目76)
上記ABと上記標的との結合が少なくとも72時間の間低下される、項目73に記載の改変抗体。
(項目77)
上記標的に対する上記MMとカップリングした上記ABの解離定数(K
d)が上記標的に対する上記MMとカップリングしていない上記ABのK
dよりも少なくとも100倍高い、項目73に記載の改変抗体。
(項目78)
上記ABに対する上記MMの解離定数(K
d)が上記標的に対する上記ABのK
dよりも少なくとも100倍高い、項目73に記載の改変抗体。
(項目79)
上記ABに対する上記MMのK
dが10nM未満である、項目78に記載の改変抗体。(項目80)
上記ABに対する上記MMのK
dが5nM未満である、項目78に記載の改変抗体。
(項目81)
上記ABに対する上記MMのK
dが約1nMである、項目78に記載の改変抗体。
(項目82)
上記ABと上記MMとの間にリンカーをさらに含む、項目73に記載の改変抗体。
(項目83)
上記リンカーが切断可能な部分(CM)を含む、項目82に記載の改変抗体。
(項目84)
上記MMが上記ABの抗原結合ドメインと特異的に結合することができる、項目73に記載の改変抗体。
(項目85)
上記CMを、酵素によって少なくとも1×10
4M
−1S
−1の速度で特異的に切断することができる、項目83に記載の改変抗体。
(項目86)
上記CMを、酵素によって少なくとも5×10
4M
−1Sの速度で特異的に切断することができる、項目83に記載の改変抗体。
(項目87)
上記CMを、酵素によって少なくとも10×10
4M
−1Sの速度で特異的に切断することができる、項目83に記載の改変抗体。
(項目88)
上記CMを還元剤によって切断することができる、項目83に記載の改変抗体。
(項目89)
上記CMを光分解によって切断することができる、項目83に記載の改変抗体。
(項目90)
上記抗体断片が、Fab’断片、F(ab’)2断片、scFv、scAB、dAb、単一ドメイン重鎖抗体、および単一ドメイン軽鎖抗体からなる群より選択される、項目73に記載の改変抗体。
(項目91)
上記ABが表2の抗体からなる群より選択される、項目73に記載の改変抗体。
(項目92)
上記ABが、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブである、項目91に記載の改変抗体。(項目93)
上記標的が表1の標的からなる群より選択される、項目73に記載の改変抗体。
(項目94)
上記標的が、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である、項目93に記載の改変抗体。
(項目95)
上記ABがアレムツズマブではない、項目73に記載の改変抗体。
(項目96)
上記標的がCD52ではない、項目73に記載の改変抗体。
(項目97)
上記CMが表3の酵素からなる群より選択される酵素の基質である、項目83に記載の改変抗体。
(項目98)
上記CMが、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である、項目97に記載の改変抗体。
(項目99)
酵素によって特異的に修飾することができる第2の切断可能な部分(CM)とさらにカップリングしている、項目83に記載の改変抗体。
(項目100)
上記第2のCMが、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である、項目99に記載の改変抗体。
(項目101)
上記MMが、上記ABの天然の結合パートナーに対して50%より高いアミノ酸配列類似性を含まない、項目73に記載の改変抗体。
(項目102)
検出可能な部分をさらに含む、項目73に記載の改変抗体。
(項目103)
上記ABと結合体化した薬剤をさらに含む、項目73に記載の改変抗体。
(項目104)
(a)その標的と特異的に結合することができる抗体または抗体断片(AB)と、
(b)上記ABとその標的との特異的結合を阻害することができる、上記ABとカップリングしたマスキング部分(MM)と、
(c)酵素によって特異的に切断することができる上記ABとカップリングした切断可能な部分(CM)と
を含む活性化可能な抗体(AA)であって、
上記AAが上記CMを切断するために十分な酵素活性の存在下にない場合に、上記MMが、上記AAが上記CMを切断するために十分な酵素活性の存在下にあって上記MMが上記ABとその標的との特異的結合を阻害しない場合と比較して、上記ABとその標的との特異的結合を少なくとも90%低下させる、活性化可能な抗体(AA)。
(項目105)
上記ABとその標的との結合が少なくとも12時間の間低下される、項目104に記載のAA。
(項目106)
上記ABとその標的との結合が少なくとも24時間の間低下される、項目104に記載のAA。
(項目107)
上記ABとその標的との結合が少なくとも72時間の間低下される、項目104に記載のAA。
(項目108)
上記標的に対する上記MMおよびCMとカップリングした上記ABの解離定数(K
d)が、上記標的に対する上記MMおよびCMとカップリングしていない上記ABのK
dよりも少なくとも100倍高い、項目104に記載のAA。
(項目109)
上記ABに対する上記MMの解離定数(K
d)が上記標的に対する上記ABのK
dよりも少なくとも100倍高い、項目104に記載のAA。
(項目110)
上記ABに対する上記MMのK
dが10nM未満である、項目109に記載の改変抗体。
(項目111)
上記ABに対する上記MMのK
dが5nM未満である、項目109に記載の改変抗体。(項目112)
上記ABに対する上記MMのK
dが約1nMである、項目109に記載の改変抗体。
(項目113)
上記MMが上記ABの抗原結合ドメインと特異的に結合することができる、項目104に記載のAA。
(項目114)
上記CMを、酵素によって少なくとも約1×10
4M
−1S
−1の速度で特異的に切断することができる、項目104に記載のAA。
(項目115)
上記CMを、酵素によって少なくとも5×10
4M
−1Sの速度で特異的に還元することができる、項目104に記載のAA。
(項目116)
上記CMを、酵素によって少なくとも10×10
4M
−1Sの速度で特異的に還元することができる、項目104に記載のAA。
(項目117)
上記抗体断片が、Fab’断片、F(ab’)2断片、scFv、scAB、dAb、単一ドメイン重鎖抗体、および単一ドメイン軽鎖抗体からなる群より選択される、項目104に記載のAA。
(項目118)
上記ABが表2の抗体からなる群より選択される、項目104に記載のAA。
(項目119)
上記ABが、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブである、項目118に記載のAA。
(項目120)
上記標的が表1の標的からなる群より選択される、項目104に記載のAA。
(項目121)
上記標的が、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である、項目120に記載のAA。
(項目122)
上記ABがアレムツズマブではない、項目104に記載のAA。
(項目123)
上記標的がCD52ではない、項目104に記載のAA。
(項目124)
上記CMが表3の酵素からなる群より選択される酵素の基質である、項目104に記載のAA。
(項目125)
上記CMが、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である、項目124に記載のAA。
(項目126)
酵素によって特異的に修飾することができる第2の切断可能な部分(CM)とさらにカップリングしている、項目104に記載のAA。
(項目127)
上記第2のCMが、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である、項目126に記載のAA。
(項目128)
上記CMが上記MM内に位置する、項目104に記載のAA。
(項目129)
上記MMが、上記ABの天然の結合パートナーに対して50%より高いアミノ酸配列類似性を含まない、項目104に記載のAA。
(項目130)
上記MMと上記CMとの間に位置するリンカーペプチドをさらに含む、項目104に記載のAA。
(項目131)
上記ABと上記CMとの間に位置するリンカーペプチドをさらに含む、項目104に記載のAA。
(項目132)
検出可能な部分をさらに含む、項目104に記載のAA。
(項目133)
上記ABと結合体化した薬剤をさらに含む、項目104に記載のAA。
(項目134)
(a)それぞれがその標的と特異的に結合することができる、2つの抗体または抗体断片(AB1およびAB2)と、
(b)AB1およびAB2とその標的との特異的結合を阻害することができる、AB1またはAB2のどちらかとカップリングした少なくとも1つのマスキング部分(MM)と、
(c)酵素によって特異的に切断されて、AAC組成物を活性化することができる、AB1またはAB2のどちらかとカップリングした少なくとも1つの切断可能な部分(CM)と
を含む活性化可能な抗体複合体(AAC)であって、
上記AACが切断されていない状態である場合、上記MMはAB1およびAB2とその標的との特異的結合を阻害し、上記AACが切断された状態である場合、上記MMはAB1およびAB2とその標的との特異的結合を阻害しない、活性化可能な抗体複合体(AAC)。
(項目135)
上記複合体が二重特異的である、項目134に記載の組成物。
(項目136)
AB1およびAB2が同じ標的上の同じエピトープと結合する、項目134に記載の組成物。
(項目137)
AB1およびAB2が同じ標的上の異なるエピトープと結合する、項目134に記載の組成物。
(項目138)
AB1およびAB2が異なる標的上の異なるエピトープと結合する、項目134に記載の組成物。
(項目139)
上記CMを、酵素によって少なくとも約1×10
4M
−1S
−1の速度で特異的に切断することができる、項目134に記載の組成物。
(項目140)
上記抗体断片が、Fab’断片、F(ab’)2断片、scFv、scAB、dAb、単一ドメイン重鎖抗体、および単一ドメイン軽鎖抗体からなる群より選択される、項目134に記載の組成物。
(項目141)
AB1および/またはAB2が、表2の抗体からなる群より選択される、項目134に記載の組成物。
(項目142)
AB1および/またはAB2が、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブである、項目134に記載の組成物。
(項目143)
上記標的が表1の標的からなる群より選択される、項目134に記載の組成物。
(項目144)
AB1および/またはAB2が、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である、項目134に記載の組成物。
(項目145)
AB1およびAB2が、それぞれ、EGFRおよびVEGF、Notch受容体およびEGFR、JaggedリガンドおよびEGFRまたはcMETおよびVEGFと結合することができる、項目134に記載の組成物。
(項目146)
上記CMが表3の酵素からなる群より選択される酵素の基質である、項目134に記載の組成物。
(項目147)
上記CMが、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である、項目134に記載の組成物。
(項目148)
酵素によって特異的に切断することができる第2の切断可能な部分(CM)とさらにカップリングしている、項目134に記載の組成物。
(項目149)
上記第2のCMが、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である、項目148に記載の組成物。
(項目150)
上記MMが、上記ABの天然の結合パートナーに対して50%より高いアミノ酸配列類似性を含まない、項目134に記載の組成物。
(項目151)
検出可能な部分をさらに含む、項目134に記載の組成物。
(項目152)
上記ABと結合体化した薬剤をさらに含む、項目134に記載の組成物。
(項目153)
被験体における状態を処置または診断する方法であって、
(a)その標的と特異的に結合することができる抗体または抗体断片(AB)と、
(b)上記ABとその標的との特異的結合を阻害することができる、上記ABとカップリングしたマスキング部分(MM)と、
(c)酵素によって特異的に切断することができる上記ABとカップリングした切断可能な部分(CM)と
を含む組成物を上記被験体に投与することを含み、
上記被験体に投与した際、上記AAが上記CMを切断するために十分な酵素活性の存在下にない場合に、上記MMが、上記AAが上記CMを切断するために十分な酵素活性の存在下にあって上記MMが上記ABとその標的との特異的結合を阻害しない場合と比較して、上記ABとその標的との特異的結合を少なくとも90%低下させる、方法。
(項目154)
上記ABが、Fab’断片、F(ab’)2断片、scFv、scAB、dAb、単一ドメイン重鎖抗体、および単一ドメイン軽鎖抗体からなる群より選択される、項目153に記載の方法。
(項目155)
上記状態が癌である、項目153に記載の方法。
(項目156)
上記MMが上記ABの天然の結合パートナーではない、項目153に記載の方法。
(項目157)
上記ABが表2の抗体からなる群より選択される、項目153に記載の方法。
(項目158)
上記ABが、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブである、項目157に記載の方法。
(項目159)
上記標的が表1の標的の群から選択される、項目153に記載の方法。
(項目160)
上記標的が、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である、項目159に記載の方法。
(項目161)
上記ABがアレムツズマブではない、項目153に記載の方法。
(項目162)
上記標的がCD52ではない、項目153に記載の方法。
(項目163)
上記CMが表3の酵素からなる群より選択される酵素の基質である、項目153に記載の方法。
(項目164)
上記CMが、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である、項目163に記載の方法。
(項目165)
哺乳動物被験体において血管形成を阻害する方法であって、血管形成の阻害を必要としている被験体に、治療上有効な量の項目12に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
(項目166)
上記標的が、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である、項目165に記載の方法。
(項目167)
上記ABが、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブである、項目165に記載の方法。
(項目168)
上記CMが、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である、項目165に記載の方法。
(項目169)
活性化可能な抗体(AA)組成物を作製する方法であって、
(a)その標的と特異的に結合することができる抗体または抗体断片(AB)を提供するステップと、
(b)上記ABとその標的との特異的結合を阻害することができるマスキング部分(MM)を、上記ABとカップリングさせるステップと、
(c)酵素によって特異的に切断することができる切断可能な部分(CM)を、上記ABとカップリングさせるステップと
を含み、
上記標的に対する上記MMとカップリングした上記ABの解離定数(K
d)が上記標的に対する上記MMとカップリングしていない上記ABのK
dよりも少なくとも100倍高い、方法。
(項目170)
上記ABが、表2の抗体からなる群より選択される抗体であるか、またはそれに由来する、項目166に記載の方法。
(項目171)
上記ABが、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブであるか、あるいはそれに由来する、項目166に記載の方法。
(項目172)
上記ABがアレムツズマブではない、項目166に記載の方法。
(項目173)
上記標的がCD52ではない、項目166に記載の方法。
(項目174)
上記CMが表3の酵素からなる群より選択される酵素の基質である、項目166に記載の方法。
(項目175)
上記CMが、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である、項目166に記載の方法。
(項目176)
候補ペプチドをスクリーニングして抗体または抗体断片(AB)と結合することができるマスキング部分(MM)ペプチドを同定する方法であって、
(a)それぞれのペプチド足場が、
(i)膜貫通タンパク質(TM)、および
(ii)候補ペプチド
を含む、ペプチド足場のライブラリを提供するステップと、
(b)ABを上記ライブラリと接触させるステップと、
(c)上記ABと結合することができる少なくとも1つの候補ペプチドを同定するステップと、
(d)上記ABに対する上記候補ペプチドの解離定数(K
d)が1〜10nMであるかどうかを決定するステップと
を含む、方法。
(項目177)
上記ライブラリがウイルス、細胞または胞子を含む、項目176に記載の方法。
(項目178)
上記ライブラリがE.coliを含む、項目176に記載の方法。
(項目179)
上記ペプチド足場が検出可能な部分をさらに含む、項目176に記載の方法。
(項目180)
候補ペプチドをスクリーニングして、最適なマスキング効率で抗体または抗体断片(AB)をマスキングすることができるマスキング部分(MM)ペプチドを同定する方法であって、
(a)それぞれが候補ペプチドとカップリングした、標的と特異的に結合することができる複数のABを含むライブラリを提供するステップと、
(b)それぞれのライブラリメンバーを上記標的と共にインキュベートするステップと、
(c)上記標的に対するそれぞれのライブラリメンバーの結合親和性を、上記標的に対する候補ペプチドとカップリングしていないそれぞれのABの結合親和性と比較するステップと
を含む、方法。
(項目181)
ステップcにおいて、最適な結合効率が、上記標的に対するライブラリメンバーの結合親和性が、上記標的に対する改変していない上記ABの結合親和性と比較して10%である場合である、項目180に記載の方法。
(項目182)
上記ABが同じである、項目180に記載の方法。
(項目183)
バイオアベイラビリティが向上した抗体治療剤であって、第1の組織中での上記抗体治療剤とその標的との結合の親和性が、第2の組織中での上記抗体治療剤とその標的との結合と比較した場合により低い、抗体治療剤。
(項目184)
上記標的が、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である、項目183に記載の抗体治療剤。
(項目185)
上記第1の組織が健康な組織であり、上記第2の組織が罹患した組織である、項目183に記載の抗体治療剤。
(項目186)
上記第1の組織が早期腫瘍であり、上記第2の組織が末期腫瘍である、項目183に記載の抗体治療剤。
(項目187)
上記第1の組織が良性腫瘍であり、上記第2の組織が悪性腫瘍である、項目183に記載の抗体治療剤。
(項目188)
上記第1の組織および第2の組織が空間的に分離されている、項目183に記載の抗体治療剤。
(項目189)
上記第1の組織が上皮組織であり、上記第2の組織が、乳房、頭部、頸部、肺、膵臓、神経系、肝臓、前立腺、泌尿生殖器、もしくは子宮頸部の組織である、項目183に記載の抗体治療剤。
(項目190)
薬剤とさらにカップリングしている、項目183に記載の抗体治療剤。
(項目191)
上記薬剤が抗腫瘍剤である、項目190に記載の抗体治療剤。
(項目192)
(a)その標的と特異的に結合することができる抗体または抗体断片(AB)と、
(b)薬学的に許容される賦形剤と
を含む医薬組成物であって、第1の組織中の上記標的に対する上記抗体または抗体断片の親和性が、第2の組織中の上記標的に対する上記抗体または抗体断片の親和性よりも低い、医薬組成物。
(項目193)
上記第1の組織中での親和性が上記第2の組織中での親和性の10〜1,000分の1である、項目192に記載の組成物。
(項目194)
上記ABが、上記ABとその標的との結合を還元することができるマスキング部分(MM)および酵素によって特異的に切断することができる切断可能な部分(CM)とカップリングしている、項目192に記載の組成物。
(項目195)
上記標的が、EGFR、TNFアルファ、CD11a、CSFR、CTLA−4、EpCAM、VEGF、CD40、CD20、Notch1、Notch2、Notch3、Notch4、Jagged1、Jagged2、CD52、MUC1、IGF1R、トランスフェリン、gp130、VCAM−1、CD44、DLL4、またはIL4である、項目192に記載の組成物。
(項目196)
上記第1の組織が健康な組織であり、上記第2の組織が罹患した組織である、項目192に記載の組成物。
(項目197)
上記第1の組織が早期腫瘍であり、上記第2の組織が末期腫瘍である、項目192に記載の組成物。
(項目198)
上記第1の組織が良性腫瘍であり、上記第2の組織が悪性腫瘍である、項目192に記載の組成物。
(項目199)
上記第1の組織および第2の組織が空間的に分離されている、項目192に記載の組成物。
(項目200)
上記第1の組織が上皮組織であり、上記第2の組織が、乳房、頭部、頸部、肺、膵臓、神経系、肝臓、前立腺、泌尿生殖器、もしくは子宮頸部の組織である、項目192に記載の組成物。
(項目201)
上記CMが、レグマイン、プラスミン、TMPRSS−3/4、MMP−9、MT1−MMP、カテプシン、カスパーゼ、ヒト好中球エラスターゼ、ベータ−セクレターゼ、uPA、またはPSAの基質である、項目194に記載の組成物。
(項目202)
上記抗体または抗体断片が、セツキシマブ、パニツムマブ、インフリキシマブ、アダリムマブ、エファリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、アデカツムマブ、Hu5c8、アレムツズマブ、ラニビズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブチウキセタン、リツキシマブ、インフリキシマブ、ベバシズマブ、またはフィギツムマブである、項目192に記載の組成物。
(項目203)
上記ABとカップリングした薬剤をさらに含む、項目192に記載の組成物。
(項目204)
上記薬剤が抗腫瘍剤である、項目203に記載の組成物。
(項目205)
マスキング部分(MM)とカップリングした、レグマインで活性化可能な抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目206)
マスキング部分(MM)とカップリングした、プラスミンで活性化可能な抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目207)
マスキング部分(MM)とカップリングした、カスパーゼで活性化可能な抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目208)
マスキング部分(MM)とカップリングした、TMPRSS−3/4で活性化可能な抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目209)
マスキング部分(MM)とカップリングした、PSAで活性化可能な抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目210)
マスキング部分(MM)とカップリングした、カテプシンで活性化可能な抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目211)
マスキング部分(MM)とカップリングした、ヒト好中球エラスターゼで活性化可能な抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目212)
マスキング部分(MM)とカップリングした、ベータ−セクレターゼで活性化可能な抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目213)
マスキング部分(MM)とカップリングした、uPAで活性化可能な抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目214)
マスキング部分(MM)とカップリングした、TMPRSS−3/4で活性化可能な抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目215)
マスキング部分(MM)とカップリングした、MT1−MMPで活性化可能な抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目216)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なEGFR抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目217)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なTNFアルファ抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目218)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なCD11a抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目219)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なCSFR抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目220)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なCTLA−4抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目221)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なEpCAM抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目222)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なCD40L抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目223)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なNotch1抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目224)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なNotch3抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目225)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なJagged1抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目226)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なJagged2抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目227)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なセツキシマブ抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目228)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なvectibix抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目229)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なインフリキシマブ抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目230)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なアダリムマブ抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目231)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なエファリズマブ抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目232)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なイピリムマブ抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目233)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なトレメリムマブ抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。
(項目234)
マスキング部分(MM)とカップリングした、活性化可能なアデカツムマブ抗体または抗体断片(AB)を含む組成物。