(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記N番目のフレームに対するフレーム開始信号は、前記1番目のパネル内蔵型ゲート駆動チップから前記最後のパネル内蔵型ゲート駆動チップまでカスケード(Cascade)方式により伝達され、
前記最後のパネル内蔵型ゲート駆動チップは前記N番目のフレームに対するフレーム開始信号を前記フィードバック信号として前記駆動コントローラへ伝送する、請求項3に記載の表示装置。
前記駆動コントローラが受信するフィードバック信号の電圧又は振幅は、前記ゲート駆動回路に出力されるフレーム開始信号の電圧又は振幅より小さい、請求項1に記載の表示装置。
前記駆動コントローラは前記ソース駆動回路から受信された前記ロック信号の信号レベルが決められた時間以上の間、異常レベルに保持される場合、前記表示パネルに正常画面と異なる復旧期間の画面が表示されるようにディスプレイ駆動を制御する、請求項16に記載の表示装置。
複数のデータライン及び複数のゲートラインが配置された表示パネルと、前記複数のデータラインを駆動するソース駆動回路と、前記複数のゲートラインを駆動するゲート駆動回路を含む表示装置の駆動方法であって、
駆動コントローラがN(N≧1)番目のフレームに対するフレーム開始信号を出力する第1段階と、
前記駆動コントローラがフレームブランク期間にフィードバック信号の受信を待機する第2段階と、
前記駆動コントローラが前記フレームブランク期間に受信されたフィードバック信号の状態が第1状態である場合、N+1番目のフレームに対するフレーム開始信号を出力し、フレームブランク期間にフィードバック信号が受信されないか、あるいは受信されたフィードバック信号の状態が第2状態である場合、前記N+1番目のフレームに対するフレーム開始信号を出力しない第3段階と、
前記第3段階を行った後、M+1番目のフレームに対するフレーム開始信号を前記ゲート駆動回路へ出力する第4段階と、
を含み、
前記第3段階は1つ以上のフレーム時間の間に行われ、前記第3段階が行われている間、クロック信号が出力される、
表示装置の駆動方法。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の実施形態は、表示装置、駆動コントローラ及び駆動方法に関するものであって、駆動関連回路に対する動作状態をモニタリングし、その結果、異常な動作状態が見られる駆動を迅速、且つ正確に正常化するようにフェイルセーフ機能を提供することによって、総合的なディスプレイ駆動性能及び画像品質を高めることができる。
【0034】
以下、本発明の一実施形態の一例を示す図を参照して詳しく説明する。各図の構成要素に参照符号を付すに当たって、同一の構成要素については他の図面上に表示されても、可能であれば同一符号を有する。また、本発明を説明するにあたって、かかる公知構成又は機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を逸脱する恐れがあると判断される場合にはその詳細な説明は省略する。
【0035】
また、本発明の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような構成用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであって、その用語によって当該構成要素の本質、手順、順序又は個数などは限定されない。ある構成要素が異なる構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載した場合、その構成要素はその他の構成要素に直接連結されるか、あるいは接続することができ、各構成要素の間に他の構成要素が「介在」されるか、あるいは各構成要素が他の構成要素を介して「連結」、「結合」又は「接続」することもできると理解されるべきである。
【0036】
図1は本発明の実施形態に係る表示装置100システムの構成を示す図である。
【0037】
図1を参照すれば、本発明の実施形態に係る表示装置100は、複数のデータライン(DL)及び複数のゲートライン(GL)が配置され、複数のデータライン(DL)及び複数のゲートライン(GL)によって定義される複数のサブピクセル(SP:Sub Pixel)が配列された表示パネル110と、複数のデータライン(DL)を駆動するソース駆動回路120と、複数のゲートライン(GL)を駆動するゲート駆動回路130と、ソース駆動回路120及びゲート駆動回路130を制御する駆動コントローラ140等を含む。
【0038】
駆動コントローラ140は、ソース駆動回路120及びゲート駆動回路130へ各種制御信号を供給し、ソース駆動回路120及びゲート駆動回路130を制御する。
【0039】
上記駆動コントローラ140は、各フレームで実現するタイミングに応じてスキャンを開始し、外部から入力される映像信号をソース駆動回路120で用いるデータ信号形式に合わせて切り替えた後、その切り替えられた映像データを出力し、スキャンに合わせて適切な時間にデータ駆動をコントロールする。
【0040】
上記駆動コントローラ140は、通常のディスプレイ技術で用いられるタイミングコントローラ(Timing Controller)か、あるいはタイミングコントローラを含む他の制御機能も行う制御装置であってもよい。
【0041】
上記駆動コントローラ140は、ソース駆動回路120と別途の部品で実現してもよいし、ソース駆動回路120と一緒に集積回路で実現してもよい。
【0042】
ソース駆動回路120は、複数のデータライン(DL)にデータ電圧を供給して複数のデータライン(DL)を駆動する。ここで、ソース駆動回路120はデータ駆動回路とも言う。
【0043】
ゲート駆動回路130は、複数のゲートライン(GL)にスキャン信号を順次に供給して複数のゲートライン(GL)を順次に駆動する。ここで、ゲート駆動回路130はスキャンドライバーとも言う。
【0044】
ゲート駆動回路130は、駆動コントローラ140の制御に応じて、オン(On)電圧又はオフ(Off)電圧のスキャン信号を複数のゲートライン(GL)に順次に供給する。
【0045】
ソース駆動回路120は、ゲート駆動回路130によって特定ゲートラインが開放されれば、駆動コントローラ140から受信した映像データをアナログ型のデータ電圧に変換して複数のデータライン(DL)に供給する。
【0046】
ソース駆動回路120は、
図1に示すように表示パネル110の一側(例:上側又は下側)のみに設けられてもよいし、場合によっては駆動方式、パネル設計方式などにより表示パネル110の両側(例:上側と下側)に設けられてもよい。
【0047】
ゲート駆動回路130は、
図1に示すように表示パネル110の一側(例:左側又は右側)のみに設けられてもよいし、場合によっては駆動方式、パネル設計方式などにより表示パネル110の両側(例:左側と右側)に設けられてもよい。
【0048】
前述した駆動コントローラ140は、映像信号に対する映像入力に関連して、垂直同期信号(Vsync)、水平同期信号(Hsync)、データイネーブル信号(DE)、各種クロック信号(CLOCK)などを含む各種タイミング信号(入力信号)の入力を外部(例:ホスト150)から受けることができる。
【0049】
駆動コントローラ140は、ソース駆動回路120及びゲート駆動回路130を制御するために、垂直同期信号(Vsync)、水平同期信号(Hsync)、データイネーブル信号(DE)、クロック信号などのタイミング信号の入力を受けて各種制御信号(データ駆動制御信号、ゲート駆動制御信号)を生成し、ソース駆動回路120及びゲート駆動回路130へ出力する。
【0050】
例えば、駆動コントローラ140は、ゲート駆動回路130を制御するために、ゲートスタートパルス(GSP:Gate Start Pulse)、ゲートシフトクロック(GSC:Gate Shift Clock)、ゲート出力イネーブル信号(GOE:Gate Output Enable)などを含む各種ゲート駆動制御信号を出力する。
【0051】
ここで、ゲートスタートパルス(GSP)はゲート駆動回路130の動作スタートタイミングを制御する。ゲートシフトクロック(GSC)はゲート駆動回路130に入力されるクロック信号であり、スキャン信号(ゲートパルス)のシフトタイミングを制御する。ゲート出力イネーブル信号(GOE)はゲート駆動回路130のゲート出力タイミング情報を指定している。
【0052】
さらに、駆動コントローラ140は、ソース駆動回路120を制御するために、ソーススタートパルス(SSP:Source Start Pulse)、ソースサンプリングクロック(SSC:Source Sampling Clock)、ソース出力イネーブル信号(SOE:Source Output Enable)などを含む各種データ駆動制御信号を出力する。
【0053】
ここで、ソーススタートパルス(SSP)は、ソース駆動回路120のデータサンプリングスタートタイミングを制御する。ソースサンプリングクロック(SSC)は、ソース駆動回路120でデータのサンプリングタイミングを制御するクロック信号である。ソース出力イネーブル信号(SOE)は、ソース駆動回路120のデータ出力タイミングを制御する。
【0054】
図2は本発明の実施形態に係る表示装置システムの一例を示す図である。
【0055】
ソース駆動回路120は、少なくとも一つのソース駆動集積回路(SDIC:Source Driver Integrated Circuit)を含み複数のデータライン(DL)を駆動することができる。ここで、ソース駆動集積回路(SDIC)はソース駆動チップとも言う。
【0056】
各ソース駆動集積回路(SDIC)は、テープ自動ボンディング(TAB:Tape Automated Bonding)方式、又はチップオングラス(COG:Chip On Glass)方式により表示パネル110のボンディングパッド(Bonding Pad)に連結されるか、あるいは表示パネル110に直接配置されてもよいが、場合によっては表示パネル110に集積化されて配置されてもよい。
【0057】
さらに、各ソース駆動集積回路(SDIC)は、
図2に示すように回路フィルム(SF)の上面に実装されるチップオンフィルム(COF:Chip On Film)方式によって実現することもできる。
【0058】
ゲート駆動回路130は、少なくとも一つのゲート駆動集積回路(GDIC:Gate Driver Integrated Circuit)を含み、複数のゲートライン(GL)を駆動することができる。ここで、ゲート駆動集積回路(GDIC)はゲート駆動チップとも言う。
【0059】
各ゲート駆動集積回路(GDIC)は、テープ自動ボンディング(TAB)方式、又はチップオングラス(COG)方式により表示パネル110のボンディングパッド(Bonding Pad)に連結されてもよいし、表示パネル110に集積化されて配置されてもよい。
【0060】
さらに、各ゲート駆動集積回路(GDIC)は表示パネル110と連結されたフィルム(GF)の上面に実装されるチップオンフィルム(COF)方式により実現されてもよいし、
図2に示すようにゲートインパネル(Gate In Panel)型で実現され表示パネル110に直接配置されてもよい。
【0061】
下記では、説明の便宜上、ゲート駆動回路130に含まれた複数のゲート駆動集積回路(GDIC)はゲートインパネル型のゲート駆動集積回路と見なす。
【0062】
さらに、下記ではゲートインパネル型のゲート駆動集積回路(GDIC)はパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP)と記載する。
【0063】
本発明の実施形態に係る表示装置100は、少なくとも1つのソース駆動集積回路(SDIC)に対する回路的な連結のために必要な少なくとも1つのソース印刷回路基板(SPCB:Source Printed Circuit Board)と、制御部品及び各種電気装置を実装するためのコントロール印刷回路基板(CPCB:Control Printed Circuit Board)を含むことができる。
【0064】
各ソース印刷回路基板(SPCB)では、ソース駆動集積回路(SDIC)の実装された回路フィルム(SF)が複数個連結されてもよい。そのため、各ソース印刷回路基板(SPCB)は複数の回路フィルム(SF)を介して表示パネル110と電気的に接続できるようになる。
【0065】
コントロール印刷回路基板(CPCB)には、ソース駆動回路120及びゲート駆動回路130などの動作を制御する駆動コントローラ140や、表示パネル110、ソース駆動回路120及びゲート駆動回路130などに各種電圧又は電流を供給し、または供給しようとする各種電圧又は電流を制御する電源コントローラなどを実装できるようになる。
【0066】
上記コントロール印刷回路基板(CPCB)は、連結部材を介して少なくとも1つのソース印刷回路基板(SPCB)と回路的に連結できるようになる。
【0067】
ここで、連結部材は一例に、可撓性印刷回路(FPC:Flexible Printed Circuit)、フレキシブルフラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)等であってもよい。
【0068】
少なくとも1つのソース印刷回路基板(SPCB)及びコントロール印刷回路基板(CPCB)は、1つの印刷回路基板に一体化して実現してもよい。
【0069】
さらに、駆動コントローラ140を、ソース駆動集積回路(SDIC)と統合して実現してもよい。
【0070】
図3は、本発明の実施形態に係る表示装置100の主要駆動関連機能及び主要駆動関連信号を示す図である。
【0071】
図3に示すように、下記では本発明の実施形態に係る表示装置100は6つのソース駆動集積回路(SDIC#1、SDIC#2、SDIC#3、SDIC#4、SDIC#5、SDIC#6)を含むと仮定する。
【0072】
さらに、本発明の実施形態に係る表示装置100は、10個のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L1、GIP#L2、GIP#L3、GIP#L4、GIP#L5、GIP#R1、GIP#R2、GIP#R3、GIP#R4、GIP#R5)を含むと仮定する。
【0073】
ここで、10個のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L1乃至GIP#L5、GIP#R1乃至GIP#R5)の中から、5つのパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L1、GIP#L2、GIP#L3、GIP#L4、GIP#L5)は表示パネル110の左側に内蔵され、残り5つのパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#R1、GIP#R2、GIP#R3、GIP#R4、GIP#R5)は表示パネル110の右側に内蔵されると見なす。
【0074】
図3を参照すれば、表示装置100では、ディスプレイ駆動のための多様な主要駆動関連機能及び主要駆動関連信号がある。
【0075】
その中でも、ディスプレイ駆動及び画像品質に大きな影響を与える要素が4つある。
【0077】
第1の主要要素は、パネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP)のゲート駆動機能、及びこれに関わる駆動関連信号(例:ゲート駆動制御信号、ゲート信号(GATE)である。
【0078】
第2の主要要素は、映像入力(Video Input)機能及び映像入力機能に関わる駆動関連信号としてホスト150から駆動コントローラ140に供給される映像入力(Video Input)に関わる入力信号(Input Signal)である。
【0079】
第3の主要要素は、駆動コントローラ140の駆動制御のための内部制御機能、及び駆動コントローラ140の駆動制御のための内部制御機能に関わる駆動関連信号として駆動コントローラ140の駆動制御のために駆動コントローラ140の内部で用いられる内部信号(Internal Signal)である。
【0080】
第4の主要要素は、ソース駆動集積回路(SDIC)のソース駆動機能、及びこれに関わる駆動関連信号(例:データ駆動制御信号、データ電圧(VDATA)など)である。
【0081】
前述したように、駆動関連構成(例:ホスト、駆動コントローラ、ソース駆動集積回路、パネル内蔵型ゲート駆動チップ、表示パネル、ソース印刷回路基板、コントロール印刷回路基板など)のいずれか1つでトラブルが生じた場合、前述した4つの主要要素の少なくとも1つから問題が発生する恐れがある。
【0082】
この場合、ディスプレイ駆動が正常に行われず、画像品質も著しく低下する恐れがある。
【0083】
従って、本発明の実施形態は4つの主要要素について問題が生じているか否かを検知するために4つの信号をモニタリングし、その結果によってフェイル(Fail)が発生したと判断されれば、駆動正常化のためのフェイルセーフ(Failsafe)プロセスを行うことができる。
【0084】
本発明の実施形態に係るフェイルセーフプロセスは4つの主要要素と関連しており、下記の4つのフェイルセーフプロセスを含む。
【0085】
1番目のフェイルセーフプロセスは、パネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP)のゲート駆動状態を検知し、フェイル発生の際、ゲート駆動状態を正常化するゲート駆動フェイルセーフプロセスである。
【0086】
2番目のフェイルセーフプロセスは、映像入力(Video Input)状態を検知し、フェイル発生の際、映像入力を正常化する映像入力フェイルセーフプロセス(入力信号フェイルセーフプロセス)である。
【0087】
3番目のフェイルセーフプロセスは、駆動コントローラ140の駆動制御のための内部制御状態を検知し、フェイル発生の際、駆動コントローラ140の内部ロジックを正常化する内部ロジックフェイルセーフプロセス(内部信号フェイルセーフプロセス)である。
【0088】
4番目のフェイルセーフプロセスは、ソース駆動集積回路(SDIC)のソース駆動状態を検知し、フェイル発生の際、ソース駆動状態を正常化するソース駆動フェイルセーフプロセス(ロック信号フェイルセーフプロセス)である。
【0089】
上記フェイルセーフプロセスは、駆動コントローラ140によって実施してもよいし、フェイルセーフプロセスのための専用コントローラによって実施してもよい。場合によっては、駆動コントローラ140と他のコントローラから分散されて実施してもよい。但し、下記では説明の便宜のために、駆動コントローラ140がフェイルセーフプロセスを行うものとして説明する。
【0090】
下記では、本発明の実施形態に係る駆動コントローラ140、及びそれによって行われる4つのフェイルセーフプロセスを詳しく説明する。
【0091】
図4は、本発明の実施形態に係る表示装置100の駆動コントローラ140に関するブロック図である。
【0092】
図4を参照すれば、本発明の実施形態に係る駆動コントローラ140は、映像信号の入力を受ける映像信号受信部410、映像信号を変換した(切り替えした)映像データを出力するデータ出力部420、ディスプレイ駆動を制御するための制御信号を出力する制御信号出力部430、及び制御コアに該当する制御部400などを含むことができる。
【0093】
映像信号受信部410は、ホスト150から映像信号の入力を受ける。
【0094】
映像信号受信部410は、映像入力に関わる入力信号(Input Signal)の入力を受けてもよい。
【0095】
ここで、入力信号(Input Signal)は、データイネーブル信号(DE)、垂直同期信号(Vsync)、水平同期信号(Hsync)、クロック信号(CLOCK)等を含むことができ、映像信号を含むとも言える。
【0096】
データ出力部420は、外部から入力される映像信号をソース駆動回路120で用いるデータ信号形式に合わせて切り替えし、切り替えられた映像データを出力することができる。
【0097】
制御信号出力部430は、ソース駆動回路120及びゲート駆動回路130の動作を制御するために、垂直同期信号(Vsync)、水平同期信号(Hsync)、データイネーブル信号(DE)、クロック信号などのタイミング信号に該当する入力信号に基づいてデータ駆動制御信号及びゲート駆動制御信号などを含む制御信号を生成して、ソース駆動回路120及びゲート駆動回路130へ出力することができる。
【0098】
制御部400は、映像信号受信部410、データ出力部420、制御信号出力部430などを制御する制御コア(Control Coreync)として、フェイルセーフプロセスを行うことができる。
【0099】
制御部400は、フェイルセーフプロセスを行うために、映像信号受信部410、データ出力部420、制御信号出力部430などを利用することができる。
【0100】
上記フェイルセーフプロセスは、4つの主要要素に対するフェイルの発生の有無を判断するために4つの主要信号をモニタリングするモニタリングプロセスと、4つの主要要素の中のいずれか1つ以上でフェイルが発生したと判断された場合にフェイルが発生した主な要素を正常化するための復旧プロセスとを含むことができる。
【0101】
このようなフェイルセーフプロセスの実施によって画面の変化を起こすことができる。
【0102】
そのために、データ出力部420は表示パネル110に異常画面が表示されたとき、モニタリングの対象となる信号に対する信号受信に応じて異常画面と他の画面(復旧区間画面)が表示パネル110に表示されるようにするデータ(例:ブラックデータ等)を出力することができる。
【0103】
図5は、本発明の実施形態に係る駆動コントローラ140がフェイルセーフプロセスを行うためにモニタリングするモニタリング信号の一例を示す図である。
【0104】
図5を参照すれば、本発明の実施形態に係る駆動コントローラ140の制御部400は、フェイルセーフプロセス実施の際、主要信号をモニタリングするモニタリングプロセスを行う。
【0105】
制御部400は、ゲート駆動フェイルセーフプロセス実施の際、パネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP)のゲート駆動状態を検知するために、ゲート駆動状態を表すことができるゲート状態信号をモニタリングする。
【0106】
上記ゲート状態信号は、ゲート駆動に関わる複数の信号であってもよい。しかしながら、本明細書では、新たな信号であるフィードバック信号(Feedback Signal)をゲート状態信号として提示する。これについての詳細は後述する。
【0107】
制御部400は、映像入力フェイルセーフプロセス実施の際、映像入力(Video Input)状態を検知するために、映像入力状態を表すことができる入力信号(Input Signal)をモニタリングする。
【0108】
制御部400は、内部ロジックフェイルセーフプロセス実施の際、駆動コントローラ140の駆動制御のための内部制御状態を検知するために、駆動コントローラ140が内部的に使用する内部信号(Internal Signal)をモニタリングすることができる。
【0109】
制御部400は、ソース駆動フェイルセーフプロセス実施の際、ソース駆動集積回路(SDIC)のソース駆動状態を検知するために、ソース駆動状態を表すソース状態信号をモニタリングする。
【0110】
上記ソース状態信号は、ソース駆動に関わる複数の信号であってもよい。しかしながら、本明細書では、新たな信号であるロック信号(LOCK Signal)をソース状態信号として提示する。これについての詳細は後述する。
【0111】
制御部400は、前述したように4つの主要信号(フィードバック信号、入力信号、内部信号、ロック信号)をモニタリングし、4つの主な信号に対応する該当機能の状態(ゲート駆動状態、映像入力状態、内部ロジック状態、ソース駆動状態)を異常と判断した場合、即ちフェイル(Fail)が発生したと判断すれば、現在の状態(State)を、異常機能を正常化させる復旧処理が行われなければならないフェイルセーフ状態として、内部又は外部のレジスタなどの記録媒体に書き込むことができる。
【0112】
このように、制御部400は、記録媒体に記録された状態に関する情報を表示装置100内のホスト150などの他の装置に伝送することができる。
【0113】
さらに、表示装置100内のホスト150などの他の装置が、記録媒体に書き込まれた状態に関する情報を読み込むことができる。
【0114】
このように、表示装置100内のホスト150などの他の装置が状態を確認した後、必要な場合、確認された状態に合うプロセスを行うこともできる。
【0115】
図6は、本発明の実施形態に係る駆動コントローラ140に関する詳細なブロック図である。
【0116】
図6を参照すれば、制御部400は、フェイルセーフ処理部610、レジスタ620及び制御モード管理部630を含むことができる。
【0117】
フェイルセーフ処理部610は、前述したフェイルセーフプロセスを行う主要構成であり、
図5を参照して上記のような信号モニタリングプロセスと、モニタリングプロセスの実施結果により該当復旧プロセスを行うことができる。
【0118】
フェイルセーフ処理部610は、信号モニタリングプロセスを行うために、駆動コントローラ140の内部又は外部からモニタリングの対象となる信号の入力を受けることができる。
【0119】
フェイルセーフ処理部610は、ゲート駆動フェイルセーフプロセスの実施に関連して、パネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP)のゲート駆動状態を検知するためのゲート状態信号(例:フィードバック信号(Feedback Signal))の入力を受けることができる。
【0120】
フィードバック信号(Feedback Signal)が駆動コントローラ140に入力される経路について後述する。
【0121】
フェイルセーフ処理部610は、映像入力フェイルセーフプロセスの実施に関連して、映像入力(Video Input)状態を検知するための映像入力に関わる入力信号(Input Signal)の入力を、映像信号受信部410を介して受けることができる。
【0122】
フェイルセーフ処理部610は、内部ロジックフェイルセーフプロセスの実施に関連して、駆動コントローラ140の駆動制御のための内部制御状態を検知するための内部信号(Internal Signal)の入力を、制御信号出力部430から受けることができる。
【0123】
フェイルセーフ処理部610は、ソース駆動フェイルセーフプロセスの実施に関連して、ソース駆動集積回路(SDIC)のソース駆動状態を検知するためのソース状態信号(例:ロック信号)の入力を受けることができる。
【0124】
フェイルセーフ処理部610は、信号モニタリングプロセスを行った結果、問題(フェイル)があると判断される場合、レジスタ620に保存された現在の状態をフェイルセーフ状態に変更する。
【0125】
レジスタ620に保存された現在の状態(Stat)に関する情報は、ホスト150などの他の装置によって確認されるか、ホスト150などの他の装置に伝送できるようになる。
【0126】
制御モード管理部630は、フェイルセーフ処理部610のフェイルセーフプロセスの実施により制御モードを変更することができる。
【0127】
制御モード管理部630によって制御モードが変更されれば、データ出力部420は、変更された制御モードに応じてデータ出力を中止したり、データ出力を制御したりすることができる。
【0128】
さらに、制御モード管理部630によって制御モードが変更されれば、制御信号出力部430は、変更された制御モードに応じて制御信号の出力可否を制御したり、制御信号の信号特性を制御したりすることができる。
【0129】
下記では、4つのフェイルセーフプロセスについてより詳しく説明する。
【0130】
図7乃至
図14を参照してゲート駆動フェイルセーフプロセスを説明する。
図15及び
図16を参照して映像入力フェイルセーフプロセスを説明する。
図17を参照して内部ロジックフェイルセーフプロセスを説明する。
図18及び
図19を参照してソース駆動フェイルセーフプロセスを説明する。
【0131】
先ず、
図7乃至
図14を参照して、ゲート駆動フェイルセーフプロセスを説明する。
【0132】
図7乃至
図9は本発明の実施形態に係るゲート駆動フェイルセーフプロセスを概略的に説明するための図である。
【0133】
図7乃至
図9を参照すれば、駆動コントローラ140は、フレームごとにフレーム開始信号(FSS:Frame Start Signal)を出力し、これにより、次のフレームの開始前にフィードバック信号(FBS:Feedback Signal)の受信の有無又はフィードバック信号(FBS)の状態などを検知してゲート駆動状態が正常か異常かを判断し、その結果により次のフレームを正しく開始するか否かを制御することができる。
【0134】
フレーム開始信号(FSS)は、該当フレームの開始時点又はフレーム開始時点の直前に駆動コントローラ140からゲート駆動回路130へ伝送される。
【0135】
フィードバック信号(FBS)は、該当フレーム区間内のフレームブランク区間の間、ゲート駆動回路130から駆動コントローラ140へ伝送されるようになる。一例として、フィードバック信号(FBS)を、フレームブランク区間の開始時点で伝送できるようになる。
【0136】
駆動コントローラ140は、正常ゲート駆動状態と判断した場合、次のフレームが正しく開始するように、次のフレームに対するフレーム開始信号(FSS)を出力することができる。
【0137】
駆動コントローラ140は、異常ゲート駆動状態と判断した場合、次のフレームが開始されないように、次のフレームに対するフレーム開始信号(FSS)を出力せず、復旧プロセスを行う。
【0138】
以上のゲート駆動フェイルセーフプロセスについて、
図7乃至
図9を参照して詳しく説明する。
【0139】
図7は、正常ゲート駆動状態でゲート駆動フェイルセーフプロセスが行われた場合における信号の流れを示す図である。
図8及び
図9は異常ゲート駆動状態でゲート駆動フェイルセーフプロセスが行われた場合における信号の流れを示す図である。
【0140】
図7乃至
図9を参照すれば、駆動コントローラ140の制御信号出力部430は、N(N≧1)番目フレーム(Frame)に対する駆動のために、N番目フレーム(Frame)に対するフレーム開始信号(FSS)を出力する。
【0141】
駆動コントローラ140の制御部400は、N番目フレーム(Frame)に対するフレーム開始信号(FSS)を出力した後、フレームブランク区間にフィードバック信号(FBS)を受信することができる。
【0142】
駆動コントローラ140の制御部400は、N番目フレーム(Frame)に対するフレーム開始信号(FSS)を出力した後、フィードバック信号(FBS)の状態又は受信の有無によってN+1番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)の出力可否を制御することができる。
【0143】
より詳しくは、駆動コントローラ140は、N番目フレーム(Frame)に対するフレーム開始信号(FSS)を出力した後、フィードバック信号(FBS)の状態又は受信の有無を検知する。
【0144】
図7を参照すれば、駆動コントローラ140はN番目フレーム(Frame)に対するフレーム開始信号(FSS)を出力した後、フィードバック信号(FBS)の状態又は受信の有無を検知した結果、フレームブランク区間の間フィードバック信号(FBS)が受信され、且つ受信されたフィードバック信号(FBS)が予め設定された基準に従って第1状態に該当する正常パルスである場合、現在のゲート駆動状態を正常ゲート駆動状態と判断する。
【0145】
これにより、駆動コントローラ140は、N+1番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)をゲート駆動回路130へ出力する。
【0146】
図8を参照すれば、駆動コントローラ140は、N番目フレーム(Frame)に対するフレーム開始信号(FSS)を出力した後、フィードバック信号(FBS)の状態又は受信の有無を検知した結果、N番目フレーム区間の終了時点(即ち、フレームブランク区間の終了時点)までいかなるフィードバック信号(FBS)も受信しない場合、現在のゲート駆動状態を異常ゲート駆動状態と判断する。
【0147】
これにより、駆動コントローラ140は、N+1番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)をゲート駆動回路130へ出力しない。
【0148】
図9を参照すれば、駆動コントローラ140は、N番目フレーム(Frame)に対するフレーム開始信号(FSS)を出力した後、フィードバック信号(FBS)の状態又は受信の有無を検知した結果、受信されたフィードバック信号(FBS)が予め設定された基準に従って第2状態に該当する異常なフィードバック信号(Abnormal FBS)である場合、現在のゲート駆動状態を異常ゲート駆動状態であると判断する。
【0149】
これにより、駆動コントローラ140は、N+1番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)をゲート駆動回路130へ出力しない。
【0150】
図8及び
図9に示すように、駆動コントローラ140は、異常ゲート駆動状態であると判断してN+1番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)を出力しない場合、異常ゲート駆動状態を正常ゲート駆動状態に復旧するための復旧プロセスを行うことができる。
【0151】
駆動コントローラ140は、データ出力部420、制御信号出力部430、及び制御モード管理部630を制御して復旧プロセスを行うことができる。
【0152】
前述のように、現在フレーム区間でゲート駆動状態が異常ゲート駆動状態か否かを判断し、その結果、異常ゲート駆動状態であると判断されれば、次のフレーム区間に対する異常なゲート駆動が行われるのを防ぐことができる。これにより、異常なゲート駆動による画面の不具合を防ぐことができる。
【0153】
一方、駆動コントローラ140が受信するフィードバック信号(FBS)の高レベル電圧は、ゲートライン(GL)に供給されるゲート信号(GATE)などのゲート関連信号の高レベルゲート電圧より低くてもよい。
【0154】
例えば、ゲートライン(GL)に供給されるゲート信号(GATE)の高レベルゲート電圧は10〜18[V]の範囲であってもよいが、フィードバック信号(FBS)の高レベル電圧は2〜5[V]の範囲であってもよい。
【0155】
フィードバック信号(FBS)の高レベル電圧は、駆動コントローラ140の動作可能な電圧範囲内の電圧であってもよいし、ゲート信号(GATE)などのゲート関連信号の高レベルゲート電圧は、ゲート駆動回路130の動作可能な電圧範囲内の電圧であってもよい。
【0156】
前述のような電圧の特性を有するフィードバック信号(FBS)を使用することによって、駆動コントローラ140及びゲート駆動回路130の正常な動作を可能にし、且つ駆動コントローラ140がフィードバック信号(FBS)を正確に認識し、ゲート駆動状態が正常であるか否かを正しく判断することができる。
【0157】
図10は、本発明の実施形態に係るゲート駆動フェイルセーフプロセスのための信号ライン(FBL、FSS)を示す図である。
【0158】
図10を参照すれば、本発明の実施形態に係る表示装置100は、ゲート駆動フェイルセーフプロセスの実行のために、フレーム開始信号(FSS:Frame Start Signal)の伝達のためのフレーム開始信号ライン(FSL:Frame Start Signal Line)と、フィードバック信号(FBS:Feedback Signal)の伝達のためのフィードバック信号ライン(FBL:Feedback Signal Line)とを含むことができる。
【0159】
フレーム開始信号ライン(FSL)は、駆動コントローラ140とゲート駆動回路130を電気的に接続するための信号ラインであり、1つの一体化した信号ラインであってもよいが、複数個の信号ラインが連結された複合信号ラインであってもよい。
【0160】
さらに、フレーム開始信号ライン(FSL)は、駆動コントローラ140とゲート駆動回路130の間にいずれの経路に沿って配置されても構わない。
【0161】
フィードバック信号ライン(FBL)はゲート駆動回路130と駆動コントローラ140とを電気的に接続するための信号ラインであり、1つの一体化した信号ラインであってもよいが、複数個の信号ラインが連結された複合信号ラインであってもよい。
【0162】
さらに、フィードバック信号ライン(FBL)はゲート駆動回路130と駆動コントローラ140との間にいずれの経路に沿って配置されても構わない。
【0163】
前述したフレーム開始信号ライン(FSL)及びフィードバック信号ライン(FBL)が設けられているため、信号モニタリングが可能となり、結果的にゲート駆動フェイルセーフプロセスの実行が可能となる。
【0164】
下記では、
図2及び
図3に示すようなシステム実現の一例を示す図において、フレーム開始信号ライン(FSL)及びフィードバック信号ライン(FBL)の配置構造と、該配置構造下で、フレーム開始信号(FSS)の伝達方式及びフィードバック信号(FBS)の伝達方式を、
図10を参照して説明する。
【0165】
フレーム開始信号ライン(FSL)及びフィードバック信号ライン(FBL)は、表示パネル110、回路フィルム(SF)、ソース印刷回路基板(SPCB)及びコントロール印刷回路基板(CPCB)を介して配置されてもよい。
【0166】
フレーム開始信号ライン(FSL)は、駆動コントローラ140と1番目のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L1、GIP#R1)を電気的に接続する第1フレーム開始信号ラインと、1番目のパネルゲート駆動チップ(GIP#L1、GIP#R1)から最後のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L5、GIP#R5)までカスケード方式によって連結される第2フレーム開始信号ラインを含むことができる。
【0167】
フレーム開始信号ライン(FSL)の第1フレーム開始信号ラインは、表示パネル110、回路フィルム(SF)、ソース印刷回路基板(SPCB、及びコントロール印刷回路基板(CPCB)に沿って配置されてもよい。
【0168】
フレーム開始信号ライン(FSL)の第2フレーム開始信号ラインは、表示パネル110の上面に配置されてもよい。
【0169】
フィードバック信号ライン(FBL)は、駆動コントローラ140と最後のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L5、GIP#R5)とを電気的に接続する。
【0170】
フィードバック信号ライン(FBL)は、駆動コントローラ140と最後のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP #L5、GIP#R5)の間に設けられる表示パネル110、回路フィルム(SF)、ソース印刷回路基板(SPCB)、及びコントロール印刷回路基板(CPCB)に沿って配置されてもよい。
【0171】
よって、フィードバック信号ライン(FBL)は、複数個に分節した信号ラインが連結された集合体であってもよい。
【0172】
前述によれば、駆動コントローラ140とゲート駆動回路130との間に複数の構成が設けられても、フィードバック信号(FBS)が正確に伝達できるようになる。
【0173】
図10に示すように、ゲート駆動回路130は、複数のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L1乃至GIP#L5、GIP#R1乃至GIP#R5)を含む。
【0174】
N番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)は、駆動コントローラ140で複数のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L1乃至GIP#L5、GIP #R1乃至GIP#R5)中の1番目のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L1、GIP #R1)へ出力される。
【0175】
フィードバック信号(FBS)は複数のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L1乃至GIP#L5、GIP#R1乃至GIP#R5)中の最後のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L5、GIP#R5)から駆動コントローラ140へ伝送される。
【0176】
前述したように、フィードバック信号(FBS)が表示パネル110の最下段(フレーム開始信号(FSS)の供給箇所と反対箇所)で駆動コントローラ140に向かって伝送されるため、駆動コントローラ140は表示パネル110の全領域に対するゲート駆動状態をモニタリングすることができる。
【0177】
図10を参照すれば、N番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)は、駆動コントローラ140で複数のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L1乃至GIP#L5、GIP#R1乃至GIP#R5)中の1番目のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L1、GIP#R1)へ出力される。
【0178】
その後、N番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)は、1番目のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP)から最後のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L5、GIP#R5)までカスケード(Cascade)方式により伝達される。
【0179】
即ち、左側領域において、N番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)は、GIP#L1からGIP#L2へ伝達され、GIP#L2からGIP#L3へ伝達され、GIP#L3からGIP#L4へ伝達され、GIP#L4からGIP#L5へ伝達される。
【0180】
さらに、右側領域において、N番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)は、GIP#R1からGIP#R2へ伝達され、GIP#R2からGIP#R3へ伝達され、GIP#R3からGIP#R4へ伝達され、GIP#R4からGIP#R5へ伝達される。
【0181】
最後のパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L5、GIP#R5)は、伝達を受けたN番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)をフィードバック信号(FBS)として駆動コントローラ140へ出力することができる。
【0182】
前述したように、フレーム開始信号(FSS)が表示パネル110の最上段(フレーム開始信号(FSS)の供給箇所)から最下段(フレーム開始信号(FSS)の供給箇所と反対の箇所)まで伝達される過程において、フレーム開始信号(FSS)は、表示パネル110の全領域に対するゲート駆動状態を反映するようになる。これにより、表示パネル110の全領域に対するゲート駆動状態を反映するフレーム開始信号(FSS)がフィードバック信号(FBS)として駆動コントローラ140へ再びフィードバックされるため、駆動コントローラ140は、表示パネル110の全領域におけるゲート駆動状態をモニタリングすることができる。
【0183】
図11は、本発明の実施形態に係るゲート駆動フェイルセーフプロセス実行の際の、正常ゲート駆動状態における駆動タイミング図であり、
図12は、本発明の実施形態に係るゲート駆動フェイルセーフプロセス実施の際の、異常ゲート駆動状態における駆動タイミング図である。
【0184】
フレーム開始信号(FSS)は、K(K≧1)個のパルスであってもよい。
【0185】
一方、フレーム開始信号(FSS)、即ち、K個のパルスはフレーム開始箇所を指示する部分であり、高レベルの電圧又は低レベルの電圧を有することができる。
【0186】
図11及び
図12に示すように、フレーム開始信号(FSS)は、1(K=1)個のパルスである。
【0187】
そして、
図11及び
図12に示すように、フレーム開始信号(FSS)、即ち、1つのパルスは高レベルの電圧を有する。
【0188】
正常なフィードバック信号(FBS)は、基本的にK(K≧1)個のパルスであってもよい。
【0189】
即ち、正常なフィードバック信号(FBS)のパルス個数はフレーム開始信号(FSS)のパルス個数と同じである。
【0190】
異常なフィードバック信号(FBS)は、K個未満のパルスであるか、K+1個以上のパルスであってもよい。
【0191】
フィードバック信号(FBS)は、K(K≧1)個のパルスであっても異常なフィードバック信号(Abnormal FBS)であってもよい。
【0192】
例えば、フィードバック信号(FBS)は、予め設定された基準に応じて振幅、電圧及びパルス幅のいずれか1つ以上が異常である場合、異常のフィードバック信号(Abnormal FBS)であってもよい。
【0193】
図11を参照すれば、駆動コントローラ140は、N番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)を出力した後、受信されたフィードバック信号(FBS)がK個のパルスであるか、フィードバック信号(FBS)の振幅又は電圧が予め設定された正常振幅の範囲又は正常電圧の範囲に含まれるか、フィードバック信号(FBS)のパルス幅が予め設定された正常パルス幅の範囲に含まれる場合、フィードバック信号(FBS)を第1状態に該当する正常パルスであると判断することができる。
【0194】
これにより、駆動コントローラ140は、N+1番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)を出力することができる。
【0195】
従って、ディスプレイ駆動のためのゲート駆動が継続して行われる。
【0196】
図11を参照すれば、駆動コントローラ140は、N番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)を出力した後、フィードバック信号(FBS)が受信されないか、あるいはフィードバック信号(FBS)がK個未満、又はK+1個以上のパルスであるか、フィードバック信号(FBS)の振幅又は電圧が予め設定された正常振幅の範囲又は正常電圧の範囲に含まれないか、あるいはフィードバック信号(FBS)のパルス幅が予め設定された正常パルス幅の範囲に含まれない場合、フィードバック信号(FBS)を第2状態に該当する異常パルスと判断することができる。
【0197】
このように、駆動コントローラ140の制御部400内のフェイルセーフ処理部620は、フィードバック信号(FSS)を異常パルスと判断した場合、異常検知信号(Abnormal Detect Signal)の信号レベルを、異常状態を表すレベル(例:高レベル)に変更する。
【0198】
制御部400内の制御モード管理部630は、異常検知信号の確認によって制御モードをフェイルセーフに関連した制御モードに変更する。
【0199】
これにより、駆動コントローラ140の制御信号出力部430は、N+1番目のフレームに対するフレーム開始信号(FSS)を出力しない。
【0200】
そのため、ディスプレイ駆動のためのゲート駆動が継続しない。即ち、異常なゲート駆動を防ぐことができる。
【0201】
前述のように、フィードバック信号(FBS)の受信の有無又はフィードバック信号(FBS)の多様な信号的特性を考慮して、異常なフィードバック信号(Abnormal FBS)を検知し異常ゲート駆動状態をより正確、且つ精密に判断することができる。
【0202】
前述したように、異常ゲート駆動状態が検出された後、駆動コントローラ140は、異常ゲート駆動状態を正常ゲート駆動状態へと正常化するための復旧プロセスを行うことができる。
【0203】
このような復旧プロセスは、以下のように行うことができる。
【0204】
図12を参照すれば、駆動コントローラ140は、フィードバック信号(FBS)を受信しないか、あるいは予め決められた基準により異常パルスと判断し異常ゲート駆動状態を検出した場合、N+1番目のフレームに対するフレーム開始信号(FSS)を出力することなく、N+1番目のフレームからM(M≧2)番目フレームまでの1つ以上のフレーム時間に該当する復旧時間(Recovery Time)の間にクロック信号(CLOCK)のみを出力するゲート駆動復旧プロセスを行う。
【0205】
上記ゲート駆動復旧プロセスは、電源がオンになった後、クロック信号(CLOCK)のみが1つ以上のフレーム時間の間ゲート駆動回路130へ供給されるゲートオンシーケンス(Gate On Sequence)とも呼ばれる。
【0206】
駆動コントローラ140は、1つ以上のフレーム時間に該当する復旧時間の間にゲート駆動復旧プロセス(クロック信号のみを出力するプロセス)を行った後、正しく復旧されたかを確認するために、M+1番目のフレームに対するフレーム開始信号(FSS)をゲート駆動回路130へ出力する。
【0207】
駆動コントローラ140は、
図12に示すように、フレームブラ
ンク区間開始時点にフィードバック信号(FBS)が正しく受信されれば、異常ゲート駆動状態が正常ゲート駆動状態へと正常に復旧されたと判断し、M+2番目フレームに対するフレーム開始信号(FSS)を出力する。
【0209】
駆動コントローラ140は、フレームブラ
ンク区間の間、フィードバック信号(FBS)を受信しないか、あるいは異常なフィードバック信号(FBS)を受信すれば、異常ゲート駆動状態に正しく復旧されなかったと判断し、ゲート駆動復旧プロセスを再実行する。
【0210】
前述したゲート駆動復旧プロセスにより、異常ゲート駆動状態が正常ゲート駆動状態へと正しく復旧されるようになる。
【0211】
図13は本発明の実施形態に係るゲート駆動フェイルセーフプロセス前後の画面変化を示す図である。
【0212】
図13を参照すれば、異常ゲート駆動状態時、表示パネル110には異常な画面1310が表示される。
【0213】
駆動コントローラ140が異常画面1310を招く異常ゲート駆動状態に該当するフェイルを感知した後、ゲート駆動復旧プロセスを行う。
【0214】
ゲート駆動復旧プロセスの実施により、N+1番目のフレームに対するフレーム開始信号(FSS)がゲート駆動回路130へ出力されない間、即ちN+1番目のフレームに対するフレーム開始信号(FSS)が出力されない時点から一定時間にわたり、表示パネル110にはゲート駆動復旧区間の画面1320が表示されるようになる。
【0215】
ゲート駆動復旧区間の画面1320は、異常画面1310と異なる画面であり、正常画面(一般的なフレーム画面)とも異なる画面であってもよい。
【0216】
例えば、ゲート駆動復旧区間の画面1320は、完全なブラック画面又は一定レベル以下の低階調画面を表すブラック画面であってもよい。
【0217】
前述したように、ゲート駆動復旧プロセスが行われる復旧時間の間、ゲート駆動復旧区間の画面1320が表示パネル110に表示されることによって、ユーザは異常画面1310を視聴し続けなくても済み、且つディスプレイ関連問題点が復旧されているとの事実を認知することができる。
【0218】
図14は、本発明の実施形態に係るゲート駆動フェイルセーフプロセスの際の、フィードバック信号(FBS)の電圧調節プロセスを説明するための図である。
【0219】
図14を参照すれば、駆動コントローラ140の動作可能な電圧及び認識可能な信号特性(高レベル電圧、低レベル電圧、振幅など)と、パネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L1乃至GIP#L5、GIP#R1乃至GIP#R5)の動作可能な電圧及び認識可能な信号特性(高レベル電圧、低レベル電圧、振幅など)とは互いに異なってもよい。
【0220】
駆動コントローラ140にて出力するフレーム開始信号(FSS)の高レベル電圧はVGHで、低レベル電圧はVGLである。ここで、フレーム開始信号(FSS)の振幅がΔVstartである時、フレーム開始信号(FSS)の高レベル電圧(VGH)、低レベル電圧(VGL)、及び振幅(ΔVstart)はパネル内蔵型ゲート駆動チップ(GIP#L1乃至GIP#L5、GIP#R1乃至GIP#R5)の動作可能な電圧の範囲及び認識可能な信号特性を満たさねばならない。
【0221】
駆動コントローラ140は、フレーム開始信号(FSS)の高レベル電圧(VGH)より低い電圧の範囲で動作が可能であり、信号認識が可能である。
【0222】
従って、本発明の実施形態に係る表示装置100は、駆動コントローラ140の動作可能な電圧又は認識可能な信号特性(高レベル電圧、低レベル電圧、振幅など)を考慮して、駆動コントローラ140へ伝送されるフィードバック信号(FBS)の電圧又は振幅を所望の電圧(VGHfb)又は振幅(ΔVfb)に調節する信号調節器1400を含むことができる。
【0223】
これに関して、駆動コントローラ140が受信するフィードバック信号(FBS)の高レベル電圧(VGHfb)は、ゲートライン(GL)に供給されるゲート信号(GATE)などのゲート関連信号の高レベルゲート電圧(VGH)より低くてもよい。
【0224】
駆動コントローラ140が受信するフィードバック信号(FBS)の高レベル電圧(VGHfb)は、ゲート関連信号に該当するフレーム開始信号(FSS)の高レベル電圧(VGH)より低くてもよい。
【0225】
例えば、ゲートライン(GL)に供給されるゲート信号(GATE)の高レベルゲート電圧(VGH)、又はゲート駆動回路130が入力を受けるフレーム開始信号(FSS)の高レベル電圧(VGH)は、10乃至16[V]の範囲である時、駆動コントローラ140が受信するフィードバック信号(FBS)の高レベル電圧は、10乃至16[V]より低い2乃至5[V]の範囲であってもよい。
【0226】
さらに、駆動コントローラ140が受信するフィードバック信号(FBS)の振幅(ΔVfb=VGHfb−VGL)は、ゲートライン(GL)に供給されるゲート信号(GATE)などのゲート関連信号の高レベルゲート電圧(VGH−VGL)より低くてもよい。
【0227】
駆動コントローラ140が受信するフィードバック信号(FBS)の振幅(ΔVfb=VGHfb−VGL)は、ゲート関連信号に該当するフレーム開始信号(FSS)の高レベル電圧(ΔVstart=VGH−VGL)より低くてもよい。
【0228】
前述したような電圧特性を有するフィードバック信号(FBS)を使用することによって、駆動コントローラ140及びゲート駆動回路130の正常な動作を可能にし、駆動コントローラ140がフィードバック信号(FBS)を正確に認識してゲート駆動状態が正常であるか否かを正確に判断することができる。
【0229】
前述したような振幅及び電圧の特性を有するフィードバック信号(FBS)を使用することによって、駆動コントローラ140及びゲート駆動回路130の正常な動作を可能にし、駆動コントローラ140がフィードバック信号(FBS)を正確に認識してゲート駆動状態が正常であるか否かを正確に判断できるようにする。
【0230】
図15は、本発明の実施形態に係る映像入力フェイルセーフプロセスに関する駆動タイミング図であり、
図16は、本発明の実施形態に係る映像入力フェイルセーフプロセスによる駆動コントローラ140の動作を示す図である。
【0231】
図15及び
図16を参照すれば、駆動コントローラ140は、外部のホスト150から映像信号の入力を受ける。
【0232】
駆動コントローラ140は、映像入力が行われている間、映像入力のフェイルセーフプロセスを行う。
【0233】
駆動コントローラ140は、映像入力に関わる映像入力のフェイルセーフプロセスを行い、ホスト150から入力される映像入力に関わる入力信号(Input Signal)を検知する。
【0234】
駆動コントローラ140は、検知結果によって映像信号(Video Signal)を再受信する。
【0235】
映像入力及び映像信号の再受信は、映像信号受信部410で行われる。
【0236】
映像入力に関わる入力信号を検知する信号モニタリング及び、映像信号の再受信のための制御は、駆動コントローラ140の制御部400内のフェイルセーフ処理部610で行われる。
【0237】
前述したように、駆動コントローラ140は、映像入力に関わる入力信号を検知する信号モニタリングプロセスを行った結果、入力信号に問題がある場合、該当映像信号を再受信することによって、正常な映像信号を得て正常な映像駆動を可能にすることができる。
【0238】
図15及び
図16を参照すれば、駆動コントローラ140は、映像入力に関わる入力信号から周波数、パルス状態、フレームレート及びフレームブランク区間の長さの中のいずれか1つ以上を検知し、検知結果によって映像信号を再受信することができる。
【0239】
駆動コントローラ140が検知する入力信号のパルス状態は、一例として、パルス個数、高レベル区間の幅、低レベル区間の幅、高レベルの電圧、低レベルの電圧及び振幅の中のいずれか1つ以上を含むことができる。
【0240】
例えば、駆動コントローラ140は、映像入力に関わる入力信号(例:DE)を検知した結果、クロック信号(CLOCK)の周波数が予め設定された正常周波数の範囲に含まれないか、パルス(例:データイネーブル信号(DE))のパルス状態が予め設定された異常状態であるか、フレームブランク区間の長さが予め設定された長さの範囲に含まれないか、フレームレートが予め設定された正常フレームレート範囲に含まれない場合、映像入力に関わる入力信号に対するフェイルが発生したと判断し、入力信号復旧プロセスを行って映像信号を再受信することができる。
【0241】
図15を参照すれば、一例として、入力信号のデータイネーブル信号(DE)を検知すると仮定した場合、入力信号は、パルスがあるA区間、パルスがないB区間、A区間とB区間の合計に該当し、フレーム区間に対応するC区間が設けられる。
【0242】
入力信号のA区間を検知し、パルスが予め定義された異常状態であるかを確認することができる。
【0243】
図15の例示では、A区間の検知によって、パルス数が決められたパルス数に比して少ないため、パルスが異常状態であると確認される。
【0244】
入力信号のB区間を検知し、フレームブランク区間を確認することができ、確認されたフレームブランク区間の長さが予め設定された長さの範囲に含まれるか否かを確認することができる。
【0245】
入力信号のC区間を検知し、フレーム区間の長さを確認することができ、これによりフレームレートを確認することができる。このように確認されたフレームレートが予め設定された正常フレームレート範囲に含まれるか否かを確認することができる。
【0246】
前述によれば、駆動コントローラ140は映像入力に関わる入力信号に対するフェイルの有無を正確にモニタリングすることができる。
【0247】
区間コントローラ140の制御部400内のフェイルセーフ処理部610は、映像入力に関わる入力信号をモニタリング(検知)した後、入力信号にフェイルが発生したと判断されれば、異常検知信号(Abnormal Detect Signal)の信号レベルを異常状態を表すレベル(例:高レベル)に変更させ、復旧プロセス実施を開始する。
【0248】
フェイルセーフ処理部610は、復旧プロセスを行い、現在の状態をフェイルセーフ状態でレジスタ620に保存する。
【0249】
これにより、ホスト150は、レジスタ620に保存された状態の情報を読み込んで該当映像信号を再伝送する。
【0250】
ここで、ホスト150は、レジスタ620に保存された状態を自ら読み込むことができる。
【0251】
これに反して、区間コントローラ140の制御部400内のフェイルセーフ処理部610は、ホスト150がレジスタ620に保存された状態の情報を読み込むよう要請する要請信号を伝送することもできる。
【0252】
ホスト150は、要請信号に応じてレジスタ620に保存された状態の情報を読み込むこともできる。
【0253】
さらに、区間コントローラ140は、レジスタ620に保存された状態の情報をホスト150に伝送することもできる。
【0254】
一方、区間コントローラ140の制御部400内のフェイルセーフ処理部610が異常検知信号(Abnormal Detect Signal)の信号レベルを異常状態を表すレベル(例:高レベル)に変更すれば、制御部400内の制御モード管理部630は、異常検知信号の確認によって、制御モードを映像入力フェイルセーフに関わる制御モードに変更することができる。
【0255】
これにより、駆動コントローラ140のデータ出力部420は、データ出力を中止し、映像信号が再入力されることを待機することができる。
【0256】
図17は、本発明の実施形態に係る内部ロジックフェイルセーフプロセスに関わる駆動タイミング図である。
【0257】
図17を参照すれば、駆動コントローラ140は、ディスプレイ駆動制御のための内部信号(Internal Signal)を使用する間、内部ロジックフェイルセーフプロセスを行うことで、使用する内部信号のフェイルの有無をモニタリングする内部信号のモニタリングプロセスを行い、その結果によって内部ロジックを正常化する復旧プロセスを行うことができる。
【0258】
即ち、駆動コントローラ140は、内部信号(Internal Signal)を検知し、その結果によって内部信号のフェイルが発生したと判断すれば、内部ロジックに問題があると判断し、内部ロジックを初期化することができる。
【0259】
より具体的には、区間コントローラ140の制御部400内のフェイルセーフ処理部610は、内部信号(例:DE)に含まれるパルスのパルス状態を検知し、パルス状態が異常と判断されれば、異常検知信号(Abnormal Detect Signal)の信号レベルを異常状態を表すレベル(例:高レベル)に変更することができる。
【0260】
ここで、パルス状態はパルス数、高レベル区間の幅、低レベル区間の幅、高レベル電圧、低レベル電圧及び振幅の中のいずれか1つ以上を含むことができる。
【0261】
制御部400内のフェイルセーフ処理部610は、内部信号に関わる内部ロジックを初期化することができる。
【0262】
区間コントローラ140の制御部400内のフェイルセーフ処理部610が異常検知信号(Abnormal Detect Signal)の信号レベルを異常状態を表すレベル(例:高レベル)に変更すれば、制御部400内の制御モード管理部630は、異常検知信号の確認によって制御モードを内部ロジックフェイルセーフに関わる制御モードに変更することができる。
【0263】
これにより、制御信号出力部430は、内部信号(内部制御信号)の出力を中止し、その後、内部ロジックが初期化された後、内部信号(内部制御信号)を再び出力することができる。
【0264】
前述のように、駆動コントローラ140のディスプレイ駆動制御のために、内部的に使用する内部信号及び内部ロジックに対するフェイルの有無をモニタリングし、フェイル発生時、内部ロジック及び内部信号を正常化することができる。
【0265】
図18は本発明の実施形態に係るソース駆動フェイルセーフプロセスのためのロック信号伝送構造を示す図であり、
図19は本発明の実施形態に係るソース駆動フェイルセーフプロセスに関わる駆動タイミング図、ソース駆動フェイルセーフプロセス前後の画面変化を示す図である。
【0266】
図18及び
図19を参照すれば、駆動コントローラ140は、ソース駆動回路120によってソース駆動(データ駆動)になっている間、ソース駆動フェイルセーフプロセスを行うことができる。
【0267】
駆動コントローラ140は、ソース駆動回路120と連動してソース駆動フェイルセーフプロセスを行う際、ソース駆動回路120から受信されるロック信号(LOCK)を利用して異常ソース駆動状態をモニタリングする信号モニタリングプロセスを行い、異常ソース駆動状態が確認されれば、異常ソース駆動状態を正常ソース駆動状態へと正常化するための復旧プロセスを行う。
【0268】
ここで、ロック信号(LOCK)は、正常ソース駆動状態を表す高レベル電圧(又は低レベル電圧)を有するか、異常ソース駆動状態を表す低レベル電圧(又は高レベル電圧)を有することができる。
【0269】
ロック信号(LOCK)の電圧状態は、ロック信号(LOCK)を出力するソース駆動回路120によって設定される。
【0270】
ソース駆動回路120に含まれる1つ以上のソース駆動集積回路(SDIC)におけるソース駆動に問題があったり、ソース駆動回路120に含まれる複数のソース駆動集積回路(SDIC)の中の少なくとも1つにおけるソース駆動に問題がある場合、駆動コントローラ140は、異常ソース駆動状態を表す低レベル電圧(又は高レベル電圧)を有するロック信号(LOCK)を最終的に受信する。
【0271】
駆動コントローラ140は、ソース駆動回路120から最終的に受信されたロック信号(LOCK)の信号レベルに応じてディスプレイ駆動を制御することによって、復旧プロセスを行うことができる。
【0272】
このようにして、異常ソース駆動状態を正確にモニタリングし、正常ソース駆動状態へと正常化することができる。
【0273】
図18を参照して、ロック信号伝達方式及びロック信号伝達構造を説明する。
【0274】
図18の例示で、ソース駆動回路120は、6つのソース駆動集積回路(SDIC#1乃至SDIC#6)を含む。
【0275】
図18を参照すれば、ロック信号伝達配線構造は、6つのソース駆動集積回路(SDIC#1乃至SDIC#6)の中の1番目ソース駆動集積回路(SDIC#1)と駆動コントローラ140との間を電気的に接続する第1ロック信号ライン1810と、6つのソース駆動集積回路(SDIC#1乃至SDIC#6)の中の最後のソース駆動集積回路(SDIC#6)と駆動コントローラ140との間を電気的に接続する第2のロック信号ライン1820と、1番目のソース駆動集積回路(SDIC#1)から最後のソース駆動集積回路(SDIC #6)まで、隣接した2つのソース駆動集積回路の間を電気的に接続する第3ロック信号ライン1830を含むことができる。
【0276】
以下に、ロック信号伝達方式を説明する。
【0277】
駆動コントローラ140は、第1ロック信号ライン1810を介して1番目のソース駆動集積回路(SDIC#1)にロック信号を出力し、ロック信号要請を出力することができる。
【0278】
これにより、1番目のソース駆動集積回路(SDIC#1)は、第3ロック信号ライン1830を介して、自らのソース駆動状態を表すロック信号(LOCK#1)を2番目のソース駆動集積回路(SDIC#2)へ出力する。
【0279】
この際、1番目のソース駆動集積回路(SDIC#1)から出力されたロック信号(LOCK#1)は、正常ソース駆動状態を表す高レベル電圧(又は低レベル電圧)を有するか、異常ソース駆動状態を表す低レベル電圧(又は高レベル電圧)を有することができる。
【0280】
2番目のソース駆動集積回路(SDIC#2)は、1番目のソース駆動集積回路(SDIC#1)から出力されたロック信号(LOCK#1)を受信した後、1番目のソース駆動集積回路(SDIC#1)から受信したロック信号(LOCK#1)が異常ソース駆動状態を表す低レベルの電圧を有する場合、1番目のソース駆動集積回路(SDIC#1)から受信したロック信号(LOCK#1)に該当する自らのロック信号(LOCK#2)を、第3ロック信号ライン1830を介して3番目のソース駆動集積回路(SDIC#3)へ出力する。
【0281】
2番目のソース駆動集積回路(SDIC#2)は、1番目のソース駆動集積回路(SDIC#1)から出力されたロック信号(LOCK#1)を受信した後、1番目のソース駆動集積回路(SDIC#1)から受信したロック信号(LOCK#1)が正常ソース駆動状態を表す高レベルの電圧を有する場合、自らのソース駆動状態を表す自らのロック信号(LOCK#2)を、第3ロック信号ライン1830を介して3番目のソース駆動集積回路(SDIC#3)へ出力する。
【0282】
この場合、2番目のソース駆動集積回路(SDIC#2)から出力されたロック信号(LOCK#2)は、正常ソース駆動状態を表す高レベル電圧(又は、低レベル電圧)を有するか、異常ソース駆動状態を表す低レベル電圧(又は、高レベル電圧)を有することができる。
【0283】
3番目のソース駆動集積回路(SDIC#3)は、2番目のソース駆動集積回路(SDIC#2)から出力されたロック信号(LOCK#2)を受信した後、2番目のソース駆動集積回路(SDIC#2)から受信したロック信号(LOCK#2)が異常ソース駆動状態を表す低レベル電圧を有する場合、2番目のソース駆動集積回路(SDIC#2)から受信したロック信号(LOCK#2)に該当する自らのロック信号(LOCK#3)を、第3ロック信号ライン1830を介して4番目のソース駆動集積回路(SDIC#4)へ出力する。
【0284】
3番目のソース駆動集積回路(SDIC#3)は2番目のソース駆動集積回路(SDIC#2)から出力されたロック信号(LOCK#2)を受信した後、2番目のソース駆動集積回路(SDIC#2)から受信したロック信号(LOCK#2)が正常ソース駆動状態を表す高レベル電圧を有する場合、自らのソース駆動状態を表す自らのロック信号(LOCK#3)を、第3ロック信号ライン1830を介して4番目のソース駆動集積回路(SDIC#4)へ出力する。
【0285】
この場合、3番目のソース駆動集積回路(SDIC#3)から出力されたロック信号(LOCK#3)は、正常ソース駆動状態を表す高レベル電圧(又は、低レベル電圧)を有するか、異常ソース駆動状態を表す低レベル電圧(又は、高レベル電圧)を有することができる。
【0286】
前述したようなカスケード方式により、最後の6番目のソース駆動集積回路(SDIC#6)が5番目のソース駆動集積回路(SDIC#5)から出力されたロック信号(LOCK#5)を受信した後、5番目のソース駆動集積回路(SDIC#5)から受信したロック信号(LOCK#5)が異常ソース駆動状態を表す低レベル電圧を有する場合、5番目のソース駆動集積回路(SDIC#5)から受信したロック信号(LOCK#5)に該当する自らのロック信号(LOCK#6)を最終的なロック信号(LOCK)として、第2ロック信号ライン1820を介して駆動コントローラ140へ出力する。
【0287】
最後の6番目のソース駆動集積回路(SDIC#6)が5番目のソース駆動集積回路(SDIC#5)から受信したロック信号(LOCK#5)が正常ソース駆動状態を表す高レベル電圧を有する場合、自らのソース駆動状態を表す自らのロック信号(LOCK#6)を最終的なロック信号(LOCK)として、第2ロック信号ライン1820を介して駆動コントローラ140へ出力する。
【0288】
この場合、6番目のソース駆動集積回路(SDIC#6)から出力された最終ロック信号(LOCK)は、正常ソース駆動状態を表す高レベル電圧(又は、低レベル電圧)を有するか、又は異常ソース駆動状態を表す低レベル電圧(又は、高レベル電圧)を有することができる。
【0289】
従って、駆動コントローラ140が受信する最終ロック信号(LOCK)は、6つのソース駆動集積回路(SDIC#1乃至SDIC#6)各々のソース駆動状態が全て正常である場合、正常ソース駆動状態を表す高レベル電圧(又は、低レベル電圧)を有する。
【0290】
駆動コントローラ140が受信する最終ロック信号(LOCK)は、6つのソース駆動集積回路(SDIC#1乃至SDIC#6)の中の少なくとも1つのソース駆動状態が異常である場合、異常ソース駆動状態を表す低レベル電圧(又は、高レベル電圧)を有する。
【0291】
前述したようなロック信号伝達配線構造によって、駆動コントローラ140は6つのソース駆動集積回路(SDIC#1乃至SDIC#6)に対する総合的なソース駆動状態を表すロック信号(LOCK)の伝達を受け、ソース駆動回路120の全体的なソース駆動状態を把握することができる。
【0292】
駆動コントローラ140は、前述したようにソース駆動回路120の全体的なソース駆動状態を把握した後、該ソース駆動状態が異常ソース駆動状態である場合、異常ソース駆動状態を正常化するための復旧プロセスを行う。
【0293】
図19を参照すれば、駆動コントローラ140は、前述したようにK−1番目のフレーム区間にわたって信号モニタリングプロセスを行った結果、異常ソース駆動状態を表すロック信号(LOCK)を受信すれば、ソース駆動状態が異常ソース駆動状態であると判断する(S10)。
【0294】
これにより、駆動コントローラ140は、ロック信号復元試行区間(S20)の間、クロックトレーニング(Clock Training)過程によって、映像データを出力することなく、クロック信号のみを出力してロック信号の復元を試みる。
【0295】
ここで、ロック信号復元試行区間S20は、1つ以上の水平時間(Horizontal Time)に該当する。
【0296】
その後、駆動コントローラ140は、次のK番目フレーム区間に該当するモードセッティング復元試行区間(S30)の間、ソース駆動集積回路(SDIC#1乃至SDIC#6)へコントロールパケットを伝送する。
【0297】
ここで、ソース駆動回路120へコントロールパケットが伝送されるK番目のフレーム区間は、ソース駆動集積回路(SDIC#1乃至SDIC#6)のモードセッティング(Mode Setting)に対する復元を試みるモードセッティング復元試行区間(S30)である。
【0298】
駆動コントローラ140は、モードセッティング復元試行区間(S30)の間、映像データ伝送チャンネルを介してコントロールパケットを伝送する際、ソース復旧区間画面を表示するためのデータ(例:ブラックデータ)を一緒に伝送することができる。
【0299】
従って、S10区間において、ソース駆動回路120から受信されたロック信号(LOCK)の信号レベルが決められた時間以上異常レベルに保持されると判断された場合、モードセッティング復元試行区間(S30)の間、表示パネル110にソース駆動復旧区間の画面1920が表示されるようにディスプレイ駆動を制御することができる。ここで、ソース駆動復旧区間の画面1920は、一例として、ブラック画面であってもよい。
【0300】
ロック信号検知区間(S10)、ロック信号復元試行区間(S20)及びモードセッティング復元試行区間(S30)を経て、
図19に示すようにロック信号が正常ソース駆動状態を表す高レベルの電圧に変更されれば、駆動コントローラ140は、正常なソース駆動のための映像データを出力する。
【0301】
ロック信号検知区間(S10)、ロック信号復元試行区間(S20)及びモードセッティング復元試行区間(S30)を経て、ロック信号が正常ソース駆動状態を表す高レベル電圧に変更されなければ、ロック信号復元試行区間(S20)及びモードセッティング復元試行区間(S30)が繰り返し行われる。
【0302】
前述したソース駆動フェイルセーフプロセスの実施による画面変化は次のとおりである。
【0303】
異常ソース駆動状態である場合、表示パネル110に異常画面1910が表示される。
【0304】
上記異常画面1910は、モードセッティング復元試行区間(S30)が開始する直前まで表示パネル110に表示される。
【0305】
モードセッティング復元試行区間(S30)の間、駆動コントローラ140が映像データの伝送チャンネルを介してコントロールパケットを伝送する際、ソース復旧区間の画面を表示するためのデータ(例:ブラックデータ)を一緒に伝送すれば、異常画面1910などがブラック画面のソース駆動復旧区間の画面1920へと変更される。
【0306】
モードセッティング復元試行区間(S30)を経ることによって、ロック信号が正常ソース駆動状態を表す高レベルの電圧に変更されれば、ブラック画面などのソース駆動復旧区間の画面1920が正常画面1930へと変更される。
【0307】
前述したように、ソース駆動復旧プロセスが行われる復旧時間の間、完全なブラック画面、又は一定レベル以下の低階調画面を表すブラック画面であるソース駆動復旧区間の画面1920が表示パネル110に表示されることによって、ユーザは異常画面1910を視聴し続けなくても済み、ディスプレイ関連の問題点が復旧されているという事実を認知することができる。
【0308】
以上で説明したフェイルセーフプロセスのうち、ゲート駆動フェイルセーフプロセスを行うための駆動方法について簡単に説明する。
【0309】
図20は、本発明の実施形態に係る表示装置100の駆動方法に関するフローチャートである。
【0310】
図20を参照すれば、本発明の実施形態に係る表示装置100の駆動方法は、駆動コントローラ140がN(N≧1)番目のフレームに対するフレーム開始信号(FSS)を出力する段階(S2010)と、駆動コントローラ140がフレームブランク区間に(ゲート)フィードバック信号(FBS)を受信する段階(S2020)と、駆動コントローラ140が(ゲート)フィードバック信号(FBS)の状態又は受信の有無に応じてN+1番目のフレームに対するフレーム開始信号(FSS)を出力しない段階(S2030)とを含む。
【0311】
駆動コントローラ140は、高レベルのゲート電圧より低い高レベル電圧を有するフィードバック信号(FBS)を受信することができる。
【0312】
S2030段階は、予め決められたフレーム数に該当する区間の間で行われてもよい。
【0313】
S2030段階が行われる間、ゲートオンシーケンス処理により、クロック信号(Clock)を正常に出力できるようになる。
【0314】
S2030段階後、S2010段階からの工程が再び行われてもよい。
【0315】
前述した駆動方法を利用すれば、現在のフレーム区間でゲート駆動状態が異常ゲート駆動状態か否かを判断し、その結果、異常ゲート駆動状態と判断されれば、次のフレーム区間に対する異常なゲート駆動が行われることを防ぐことができる。これにより、異常なゲート駆動による画面の不具合を防ぐことができる。
【0316】
以上説明したフェイルセーフプロセスの実施に関する画面駆動を再度説明する。
【0317】
異常ゲート駆動状態、異常映像入力状態、異常内部ロジック状態、又は異常ソース駆動状態により、表示パネル110に異常画面が表示される。
【0318】
その後、駆動コントローラ140は、フェイルセーフプロセス内の信号モニタリングプロセスによって、モニタリングの対象となる信号(例:フィードバック信号、ロック信号、異常検知信号など)を外部又は内部から受信すれば、このような信号受信に応じて、復旧プロセスの実施過程で異常画面及び正常画面と他の画面(復旧区間の画面)が表示パネル110に表示される。
【0319】
その後、フェイルセーフプロセスの実施によって異常な状態が正常化されば、表示パネル110に正常画面が表示される。
【0320】
前述したように、フェイルセーフプロセスの実行時、復旧画面を表示する画面駆動により、ユーザは異常な画面を視聴し続けなくても済み、ディスプレイ関連の問題点が復旧されているという事実を認知することができる。
【0321】
以上で説明した本発明の実施形態によれば、駆動関連回路120、130、140に関する動作状態を効果的、且つ正確にモニタリングし、問題がある場合、該当回路の動作を迅速、且つ正確に正常化することができる。
【0322】
本発明の実施形態によれば、ゲート駆動状態を正確、且つ迅速にモニタリングし、異常なゲート駆動状態を正常化することができる。
【0323】
本発明の実施形態によれば、映像入力状態を正確、且つ迅速にモニタリングし、異常な映像入力状態を正常化することができる。
【0324】
本発明の実施形態によれば、駆動制御のための内部ロジックを正確、且つ迅速にモニタリングし、異常な駆動制御内部ロジックを正常化することができる。
【0325】
本発明の実施形態によれば、ソース駆動状態を正確、且つ迅速にモニタリングし、異常なソース駆動状態を正常化することができる。
【0326】
本発明の実施形態によれば、画面表示に影響を与える恐れがある多様なディスプレイ駆動要素に対する総合的、有機的、且つ強硬なフェイルセーフ(Failsafe)処理によって画像品質を大幅に高めることができる。
【0327】
本発明の実施形態によれば、表示パネル110のロウ駆動(例:ゲート駆動)及びカラム駆動(例:ソース駆動)のいずれに対しても異常な状態を迅速にモニタリングすることで、異常な状態にある該当駆動を迅速に正常化し表示パネル110に対する全体的な画像品質を上げることができる。
【0328】
以上の説明及び添付した図は、本発明の技術的思想を例示的に説明したことに過ぎないものであり、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者なら本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能である。従って、本発明に開示された本発明の実施例は本発明の技術的思想を限定するためではなく説明するためのものであり、このような実施例により本発明の技術的思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は特許請求の範囲によって解釈し、それと同等の範囲内にあるすべての技術的思想は本発明の権利範囲に含まれるものとして解釈されるべきである。