【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様の一実施形態によれば、標準マイクロ・レセプタクル、好ましくはユニバーサル・シリアル・バスのマイクロUSBレセプタクル、さらにより好ましくはマイクロUSBのAタイプ、Bタイプ、またはABタイプのレセプタクルに挿入可能なマイクロ・プラグは、ハウジングと、ハウジングに取り付けられた少なくとも2つの接点ピンと、ハウジングに取り付けられ、少なくとも2つの接点ピンを少なくとも部分的に横方向で封入するシールドと、シールドの一部分に配置された少なくとも1つの凹部とを備える。その際、マイクロ・プラグが改良型の標準マイクロ・レセプタクルに挿入されたとき、少なくとも1つの凹部は、対応する改良型の標準マイクロ・レセプタクルの、好ましくは改良型のマイクロUSBレセプタクルの突出部を受け入れるように構成される。
【0008】
マイクロ・プラグは、好ましくは、1.5cm未満、好ましくは1cm未満、さらにより好ましくは0.75cm未満の開口径を有するレセプタクルに挿入可能である、プラグ
に関するものと理解されるべきである。
【0009】
ハウジングは、たとえば、プラスチックなどの絶縁体から作られてもよい。ハウジングは、たとえば、成形によって生産されてもよい。
【0010】
たとえば、接点ピンの数は4つまたは5つであってもよい。接点ピンは導体から作られてもよい。接点ピンは、たとえば、Au、Ni−PD、およびNiの少なくとも1つでめっきすることによって生産されてもよい。
【0011】
たとえば、ハウジングおよび/または接点ピンの構成は、ユニバーサル・シリアル・バスのマイクロUSBケーブルおよびコネクタの仕様において規定されるようなマイクロUSBプラグ、たとえばマイクロUSBのAタイプまたはBタイプのプラグの仕様に準拠してもよい。したがって、ハウジングおよび/または接点ピンの生産プロセスを適合させることは必要でないことがある。
【0012】
シールドは、たとえば、打抜きによって生産されてもよい。たとえば、シールドは、ステンレス鋼または等価の材料から作られてもよい。
【0013】
シールドの構成は、たとえば、ユニバーサル・シリアル・バスのマイクロUSBケーブルおよびコネクタの仕様において規定されるような、マイクロUSBプラグの仕様とは異なってもよい。たとえば、この仕様に鑑みて、シールドの一部分に配置される少なくとも1つの凹部は、必要ではないことがある。凹部が配置されるシールドの一部分は、好ましくは、(標準)マイクロUSBレセプタクル(すなわち、ユニバーサル・シリアル・バスのマイクロUSBケーブルおよびコネクタの仕様において規定されるようなマイクロUSBレセプタクル)にマイクロ・プラグを挿入する際の妨害的な衝撃(hindering impact)を有さないように改良可能である、シールドの一部分であってもよい。かかる改良型のシールドを生産するために、たとえば、シールド用の打抜き工具のみが改良されてもよい。しかし、マイクロ・プラグを組み立てるのに、追加の部品は必要でないことがある。したがって、マイクロ・プラグの組立てプロセスは、標準マイクロUSBプラグの組立てプロセスに類似していてもよい。
【0014】
たとえば、マイクロ・プラグをそれに対応して改良された標準マイクロ・レセプタクルに、好ましくは改良型のマイクロUSBレセプタクルに挿入できるようにするために、少なくとも1つの凹部が必要なことがある。かかる改良型の標準マイクロ・レセプタクル(たとえば、改良型のマイクロUSBレセプタクル)は、たとえば、企業独自のマイクロUSBレセプタクルであってもよい。たとえば、より詳細に後述するような、本発明の第2の態様の改良型の標準マイクロ・レセプタクルは、かかる改良型の標準マイクロ・レセプタクルであってもよい。しかし、少なくとも1つの凹部は、標準マイクロ・レセプタクルへの、好ましくは(標準)マイクロUSBレセプタクルへのマイクロ・プラグの挿入を妨害しなくてもよい。
【0015】
凹部の長さおよび/または直径は、少なくとも、改良型の標準マイクロ・レセプタクルの突出部の長さおよび/または直径に相当してもよい。たとえば、凹部の長さ(直径)は、改良型の標準マイクロ・レセプタクルの突出部の長さ(直径)よりも少なくとも5パーセント、好ましくは少なくとも10パーセント大きい。たとえば、凹部の直径は1mm超過であってもよく、突出部の直径は0.75mm未満であってもよい。好ましくは、凹部の直径は1.2mm以上であってもよく、突出部の直径は0.5mm以下であってもよい。
【0016】
1つを超える凹部があってもよい。たとえば、シールドの同じまたは対向する部分に配
置された2つの凹部があってもよい。
【0017】
マイクロ・レセプタクルへのマイクロ・プラグの挿入は、好ましくは、マイクロ・プラグの寸法によって、マイクロ・プラグおよび/またはマイクロ・レセプタクルを損傷することなく、マイクロ・レセプタクルへのマイクロ・プラグの正確な挿入が可能になるものと理解すべきである。
【0018】
マイクロ・レセプタクルへのマイクロ・プラグの挿入は、好ましくは、マイクロ・プラグとマイクロ・レセプタクルとの間の機械的および電気接続を提供することに関するものと理解すべきである。機械的接続は、好ましくは解除可能であってもよい。電気接続は、たとえば、マイクロUSBの電源接続、マイクロUSBの通信接続、直列データ接続、並列データ接続、ユニバーサル非同期型レシーバ・トランスミッタ(UART)データ接続、および/または任意の企業独自の電気接続であってもよい。マイクロUSB電源接続は、好ましくは、デバイス(たとえば、充電デバイス)から別のデバイス(たとえば、可搬型デバイス)に電力を供給するマイクロUSB接続、たとえば、USB1.0、1.1、2.0、および3.0などのUSB規格に電気的および/または機械的に準拠した接続に関するものと理解すべきである。マイクロUSB通信接続は、好ましくは、少なくとも2つのデバイス間でデータが通信されるマイクロUSB接続、たとえば、USB1.0、1.1、2.0、および3.0などのUSB規格に電気的および/または機械的に準拠した接続に関するものと理解すべきである。
【0019】
本発明の第1の態様のマイクロ・プラグによって、標準マイクロ・レセプタクルおよび改良型の標準マイクロ・レセプタクルへの、好ましくは(標準)マイクロUSBレセプタクルおよび改良型のマイクロUSBレセプタクルへの挿入が可能になる。これは特に、USB規格(たとえば、USB1.0、1.1、2.0、および3.0)などの規格に電気的に準拠した、かつより厳格な規制および/または規格に付加的に準拠した、デバイスの(下方への)互換性を改善するのに有利である。
【0020】
さらに、本発明の第1の態様のマイクロ・プラグの生産および組立てプロセスは、(標準)マイクロUSBプラグ(すなわち、ユニバーサル・シリアル・バスのマイクロUSBケーブルおよびコネクタの仕様において規定されるようなマイクロUSBプラグ)などの標準マイクロ・プラグの生産および組立てプロセスとわずかにのみ異なっていてもよい。これは特に、本発明の第1の態様のマイクロ・プラグの単純でコスト効率の良い生産および組立てを可能にするのに有利である。
【0021】
本発明の第1の態様の一実施形態によれば、少なくとも1つの凹部が配置されるシールドの一部分は、少なくとも2つの接点ピンに隣接している。たとえば、シールドのこの一部分は、少なくとも2つの接点ピンによって画成される層に少なくとも実質的に平行であってもよい。
【0022】
たとえば、少なくとも1つの凹部が配置されるシールドの一部分は、シールドの頂部または底部部分であってもよい。シールドの頂部および底部部分は、好ましくは、シールドの少なくとも実質的に共面であって優勢な部分に関するものと理解されてもよい。シールドの側面部分は、好ましくは、シールドの少なくとも実質的に平面であって優勢でない部分に関するものと理解されてもよい。シールドの側面部分に凹部を配置することによって、標準マイクロ・レセプタクルへのマイクロ・プラグの挿入が妨害されてもよい。
【0023】
本発明の第1の態様の一実施形態によれば、マイクロ・プラグは締結手段をさらに備え、少なくとも1つの凹部が配置されるシールドの一部分は、締結手段によって横方向に画成される。たとえば、少なくとも1つの凹部が配置されるシールドの一部分は、締結手段
の動作球体(operational sphere)と干渉しないように画成されてもよい。締結手段は、たとえば、マイクロ・レセプタクル内でマイクロ・プラグを(たとえば、解除可能に)締結するのに役立ってもよい。
【0024】
締結手段は、たとえば、シールドの頂部および/または底部部分に配置されてもよい。締結手段は、たとえば、マイクロUSBプラグに関してユニバーサル・シリアル・バスのマイクロUSBケーブルおよびコネクタの仕様において規定されるような、シールドの底部部分に配置されたラッチであってもよい。この実施形態は、特に、締結手段が正確に機能することを確実にするのに有利である。
【0025】
本発明の第1の態様の一実施形態によれば、マイクロ・プラグは、可搬型医療用デバイス向けの充電デバイスで構成される。たとえば、充電デバイスは、二重絶縁型および/またはいわゆるクラスIIのデバイスであってもよい。たとえば、充電デバイスは、欧州規格EN60101−1に準拠してもよい。特に、充電デバイスは、電源電圧と、マイクロ・プラグを介して充電デバイスに接続されたデバイスとの間の二重絶縁を提供してもよい。
【0026】
本発明の第2の態様の一実施形態によれば、改良型の標準マイクロ・レセプタクル、好ましくは改良型のユニバーサル・シリアル・バスのマイクロUSBレセプタクルは、ハウジングと、ハウジングのバーの表面に取り付けられた少なくとも2つの接点端子と、ハウジングに取り付けられ、少なくとも2つの接点端子およびハウジングのバーを少なくとも部分的に横方向で封入するシールドと、対応するマイクロ・プラグが改良型の標準マイクロ・レセプタクルに正確に挿入されたとき、そのマイクロ・プラグの凹部に受け入れられるように構成された、少なくとも1つの突出部とを備える。その際、少なくとも1つの突出部は、改良型の標準マイクロ・レセプタクルへの、標準マイクロ・プラグ、好ましくはマイクロUSBプラグ、さらにより好ましくはマイクロUSBのAタイプのプラグおよび/またはマイクロUSBのBタイプのプラグの挿入を妨害するようにさらに構成される。
【0027】
マイクロ・レセプタクルは、好ましくは、1.5cm未満、好ましくは1cm未満、さらにより好ましくは0.75cm未満の開口径を有するレセプタクルに関するものと理解されるべきである。
【0028】
たとえば、接点端子の数は4つまたは5つであってもよい。接点端子は導体から作られてもよい。接点端子は、たとえば、Au、Ni−PD、およびNiの少なくとも1つでめっきすることによって生産されてもよい。
【0029】
たとえば、接点端子の構成は、ユニバーサル・シリアル・バスのマイクロUSBケーブルおよびコネクタの仕様において規定されるようなマイクロUSBレセプタクル、たとえばマイクロUSBのAタイプ、Bタイプ、またはABタイプのレセプタクルの仕様に準拠してもよい。改良型の標準マイクロ・レセプタクルは、好ましくは、改良型のマイクロUSBレセプタクルであってもよい。
【0030】
ハウジングは、たとえば、プラスチックなどの絶縁体から作られてもよい。ハウジングは、たとえば、成形によって生産されてもよい。
【0031】
シールドは、たとえば、打抜きによって生産されてもよい。たとえば、シールドは、ステンレス鋼または等価の材料から作られてもよい。
【0032】
たとえば、少なくとも1つの突出部は、シールドおよび/またはハウジングに配置されてもよい。たとえば、シールドの構成および/またはハウジングの構成はそれぞれ、ユニ
バーサル・シリアル・バスのマイクロUSBケーブルおよびコネクタの仕様において規定されるような、マイクロUSBのAタイプ、Bタイプ、またはABタイプのレセプタクルの仕様とは異なってもよい。
【0033】
たとえば、少なくとも1つの突出部とは別に、改良型の標準マイクロ・レセプタクルは、ユニバーサル・シリアル・バスのマイクロUSBケーブルおよびコネクタの仕様において規定されるような、マイクロUSBレセプタクルの仕様に準拠してもよい。したがって、改良型の標準マイクロ・レセプタクルの組立てプロセスは、マイクロUSBのAタイプ、Bタイプ、またはABタイプのレセプタクルなど、マイクロUSBレセプタクルの組立てプロセスに類似していてもよい。
【0034】
少なくとも1つの突出部は、改良型の標準マイクロ・レセプタクルへの標準マイクロ・プラグの、好ましくは(標準)マイクロUSBプラグの挿入が妨害(たとえば、防止)されるように、改良型の標準マイクロ・レセプタクルをキー止めしてもよい。挿入の妨害は、好ましくは、改良型の標準マイクロ・レセプタクルを損傷することなく、75N未満、好ましくは100N未満、さらにより好ましくは150N未満の力で、標準マイクロ・プラグが挿入されることの防止に関するものと理解すべきである。これは特に、少なくとも、改良型の標準マイクロ・レセプタクルへの標準マイクロ・プラグの、好ましくは(標準)マイクロUSBプラグの意図しない挿入を防ぐのに有利である。
【0035】
たとえば、改良型の標準マイクロ・レセプタクルに挿入されたときに少なくとも1つの突出部を受け入れるように構成された凹部を備える、対応するマイクロ・プラグのみが、マイクロ・プラグおよび/または改良型の標準マイクロ・レセプタクルを損傷することなく、改良型の標準マイクロ・レセプタクルに挿入されてもよい。本発明の第1の態様のマイクロ・プラグは、かかる対応するマイクロ・プラグであってもよい。
【0036】
少なくとも1つの突出部の長さおよび/または直径は、少なくとも、対応するマイクロ・プラグの凹部の長さおよび/または直径に対応してもよい。たとえば、少なくとも1つの突出部の長さ(直径)は、対応するマイクロ・プラグの凹部の長さ(直径)よりも、少なくとも5パーセント、好ましくは少なくとも10パーセント小さい。たとえば、突出部の直径は0.75mm未満であってもよく、凹部の直径は1mm超過であってもよい。好ましくは、突出部の直径は0.5mm以下であってもよく、凹部の直径は1.2mm以上であってもよい。
【0037】
改良型の標準マイクロ・レセプタクルへの対応するマイクロ・プラグの挿入は、好ましくは、マイクロ・プラグと改良型の標準マイクロ・レセプタクルとの間の機械的および電気接続を提供することに関するものと理解すべきである。機械接続は、好ましくは解除可能であってもよい。電気接続は、たとえば、マイクロUSBの電源接続、マイクロUSBの通信接続、直列データ接続、並列データ接続、UARTデータ接続、および/またはより詳細に上述したような任意の企業独自の電気接続であってもよい。
【0038】
本発明の第2の態様の改良型の標準マイクロ・レセプタクルは、標準マイクロ・プラグの、たとえば(標準)マイクロUSBレセプタクルの挿入は防止するが、対応するマイクロ・プラグの挿入は許容する。これは特に、企業独自の仕様、ならびに/あるいはUSB1.0、1.1、2.0、および3.0などのUSB仕様よりも厳格な規制および/または規格に電気的に準拠した、デバイス間の電気接続を単に可能にするのに有利である。
【0039】
さらに、本発明の第2の態様の改良型の標準マイクロ・レセプタクルの生産および組立てプロセスは、(標準)マイクロUSBレセプタクルなどの標準マイクロ・レセプタクルの生産および組立てプロセスとわずかにのみ異なっていてもよい。これは特に、その単純
でコスト効率の良い生産および組立てを可能にするのに有利である。
【0040】
本発明の第2の態様の一実施形態によれば、少なくとも1つの突出部は少なくとも、150N未満の挿入力に耐える。
【0041】
少なくとも1つの突出部の負荷容量は特に、少なくとも1つの突出部の配置、材料、および/または寸法に応じて決まる。たとえば、シールドに配置され、シールドと一体的に形成された突出部の直径は、少なくとも150Nの挿入力に耐えるように、0.25mm以上の直径を有してもよい。たとえば、ハウジングのバーに配置され、ハウジングと一体的に形成された突出部の直径は、少なくとも150Nの挿入力に耐えるように、0.15mm以上の直径を有してもよい。別の方法として、またはそれに加えて、改良型の標準マイクロ・レセプタクルは、150Nの負荷容量を確保し、かつ/または負荷容量を増加させるために、2つ以上の突出部を備えてもよい。
【0042】
上述したように、この実施形態は特に、少なくとも改良型の標準マイクロ・レセプタクルへの標準マイクロ・プラグの、たとえば(標準)マイクロUSBプラグの挿入を妨害するのに有利である。
【0043】
本発明の第2の態様の一実施形態によれば、少なくとも1つの突出部はシールドの一部分に配置される。たとえば、少なくとも1つの突出部はシールドと一体的に形成されてもよい。かかる改良型のシールドを生産するために、たとえば、シールド用の打抜き工具のみが改良されてもよい。しかし、改良型の標準マイクロ・レセプタクルを組み立てるのに、追加の部品は必要でないことがある。したがって、改良型の標準マイクロ・レセプタクルの組立てプロセスは、標準マイクロ・レセプタクルの、たとえば(標準)マイクロUSBレセプタクルの組立てプロセスに類似していてもよい。この実施形態は特に、改良型の標準マイクロ・レセプタクルの単純でコスト効率の良い生産および組立てを可能にするのに有利である。
【0044】
本発明の第2の態様の一実施形態によれば、シールドの一部分は、少なくとも2つの接点端子、および/または少なくとも2つの接点端子が取り付けられるバーの表面、および/または少なくとも2つの接点端子が取り付けられる表面とは反対側のバーの表面に隣接している。たとえば、シールドのこの一部分は、少なくとも2つの接点端子によって画成される層に少なくとも実質的に平行であってもよい。
【0045】
たとえば、少なくとも1つの突出部が配置されるシールドの一部分は、シールドの頂部または底部部分であってもよい。シールドの頂部および底部部分は、好ましくは、シールドの少なくとも実質的に共面であって優勢な部分に関するものと理解されてもよい。シールドの側面部分は、好ましくは、シールドの少なくとも実質的に平面であって優勢でない部分に関するものと理解されてもよい。
【0046】
本発明の第2の態様の一実施形態によれば、改良型の標準マイクロ・レセプタクルは締結手段をさらに備え、少なくとも1つの突出部が配置されるシールドの一部分は、締結手段によって横方向に画成される。たとえば、少なくとも1つの突出部が配置されるシールドの一部分は、締結手段の動作球体と干渉しないように画成されてもよい。締結手段は、たとえば、改良型の標準マイクロ・レセプタクル内で対応するマイクロ・プラグを(たとえば、解除可能に)締結するのに役立ってもよい。
【0047】
締結手段は、たとえば、シールドの頂部および/または底部部分に配置されてもよい。締結手段は、たとえば、マイクロUSBレセプタクルに関してユニバーサル・シリアル・バスのマイクロUSBケーブルおよびコネクタの仕様において規定されるような、シール
ドの底部部分に配置されたラッチ開口部であってもよい。
【0048】
この実施形態は、特に、締結手段が正確に機能することを確実にするのに有利である。
【0049】
本発明の第2の態様の一実施形態によれば、少なくとも1つの突出部は、ハウジングのバーの表面に配置され、ハウジングのバーの表面は、接点端子が取り付けられるバーの表面の反対側である。たとえば、少なくとも1つの突出部は、ハウジングと(たとえば、ハウジングのバーと)一体的に形成されてもよい。かかる改良型のシールドを生産するために、たとえば、ハウジング用の成形工具のみが改良されてもよい。しかし、改良型の標準マイクロ・レセプタクルを組み立てるのに、追加の部品は必要でないことがある。したがって、改良型の標準マイクロ・レセプタクルの組立てプロセスは、標準マイクロ・レセプタクルの、たとえば(標準)マイクロUSBレセプタクルの組立てプロセスに類似していてもよい。この実施形態は特に、改良型の標準マイクロ・レセプタクルの単純でコスト効率の良い生産および組立てを可能にするのに有利である。
【0050】
本発明の第2の態様の一実施形態によれば、本発明の第1の態様のマイクロ・プラグは、改良型の標準マイクロ・レセプタクルに挿入可能である。
【0051】
本発明の第2の態様の一実施形態によれば、改良型の標準マイクロ・レセプタクルは可搬型医療用デバイスで構成される。たとえば、可搬型医療用デバイスは、輸液デバイスまたは注射デバイスなど、薬作用物質(たとえば、薬剤の用量)を排出するように構成された医療用デバイスなどの薬物送達デバイス、たとえばインスリン注射ペンであってもよい。注射デバイスは、医療従事者によって、または患者自身によって使用されてもよい。一例として、1型および2型糖尿病は、たとえば一日一回または数回の、インスリン用量の注射によって、患者自身によって治療されてもよい。
【0052】
たとえば、可搬型医療用デバイスは、少なくとも2つの薬作用物質を、第1および第2の薬剤をそれぞれ含む別個のリザーバから排出するように構成されるが、それに限定されない。あるいは、可搬型医療用デバイスは、たとえば、出願人によるソロスター(Solostar)(登録商標)インスリン注射ペンなど、薬作用物質を単一のリザーバから排出するように構成された、従来の医療用デバイスである。
【0053】
たとえば、改良型の標準マイクロ・レセプタクルは、改良型の標準マイクロ・レセプタクルを介して可搬型医療用デバイスの電池を充電可能であるように、可搬型医療用デバイスの電池ユニットに(たとえば、内部で)接続されてもよい。電池ユニットは、たとえば、電池と、電池の充電を制御する電池コントローラとを備えてもよい。電池は、たとえば、リチウム・イオン電池またはNiMH電池であってもよい。
【0054】
たとえば、改良型の標準マイクロ・レセプタクルは、処理装置が改良型の標準マイクロ・レセプタクルを介してデータを送受信できるように、可搬型医療用デバイスの処理装置に(たとえば、内部で)接続されてもよい。処理装置は、たとえば、プロセッサおよびメモリを備えてもよい。たとえば、処理装置は、改良型の標準マイクロ・レセプタクルを介して外部デバイスに対して監視データを送信してもよく、ならびに/あるいは処理装置は、改良型の標準マイクロ・レセプタクルを介して外部デバイスからプログラミング・データを受信してもよい。データは、USB1.0、1.1、2.0、および3.0などのUSB仕様にしたがって送受信されてもよいが、別の業界および/または企業独自の仕様にしたがって同様に送信されてもよい。
【0055】
本発明の第3の態様の一実施形態によれば、システムは、本発明の第2の態様の改良型の標準マイクロ・レセプタクルを備える可搬型医療用デバイスと、本発明の第1の態様の
マイクロ・プラグを備える充電デバイスとを備える。その際、マイクロ・プラグは、改良型の標準マイクロ・レセプタクルの少なくとも1つの突出部がマイクロ・プラグの少なくとも1つの凹部に受け入れられるように、改良型の標準マイクロ・レセプタクルに挿入される。
【0056】
本発明の第3の態様の一実施形態によれば、少なくとも2つの接点ピンおよび少なくとも2つの接点端子は、充電デバイスと可搬型医療用デバイスとの間の電気接続を形成する。電気接続は、たとえば、マイクロUSBの電源接続、マイクロUSBの通信接続、直列データ接続、並列データ接続、UARTデータ接続、および/またはより詳細に上述したような任意の企業独自の電気接続であってもよい。
【0057】
本発明の第3の態様の一実施形態によれば、充電デバイスは、電気接続を介して可搬型医療用デバイスの電池を充電し、その際、電気接続はマイクロUSBの電源接続である。
【0058】
本発明の第4の態様の一実施形態によれば、方法は、本発明の第1の態様のマイクロ・プラグおよび/または本発明の第2の態様の改良型の標準マイクロ・レセプタクルの生産ならびに/あるいは組立てを含み、前記組立てプロセスは、前記組立てを標準マイクロ・プラグおよび/または標準マイクロ・レセプタクルの組立て用の組立て機械によって行うことができるように、標準マイクロ・プラグ(たとえば、ユニバーサル・シリアル・バスのマイクロUSBプラグ)および/または標準マイクロ・レセプタクル(たとえば、ユニバーサル・シリアル・バスのマイクロUSBレセプタクル)を組み立てるプロセスに相当する。
【0059】
本発明の様々な態様のこれらならびに他の利点は、添付図面を適切に参照して以下の詳細な説明を読むことによって、当業者には明白となるであろう。